@注文から訪問までの経緯
元々ヘッドホンナビというヘッドホン紹介サイトの管理人さんがFSKに直接行かれて
そこでのレポを見て興味を持ったのが最初
ttp://raku-navi.s10.xrea.com/ 基本的にヘッドホンヲタでいくつか有名メーカーのヘッドホンを集めているのだが
一般的にヘッドホンで知られているメーカーのものとどれくらい音質に差があるのか
あるいはそもそもオーディオFSKのヘッドホンに音質的な優位はあるのか興味を持った
(電磁波云々とか抜きにして純粋な音質に興味を持った)
色々見ていたら、たまたまあるサイトの方がオーディオFSKのケーブルを注文して
その際の電話での受け答え、注文方法をサイト上に書かれていたので、それを見て注文を決意
ググって電話番号、住所を調べ早速電話
御大が出たのでひるまずヘッドホンを注文したい旨を伝える
ケーブルの短いポータブルタイプとケーブルの長いホーム用とがあり
ホーム用の価格は税抜きで41000円、それに消費税と送料がかかるとのこと
現金書留で、、、と仰るのをさえぎって、製品があれば直接取りに行きたい旨を伝える
ここで「急ぎ?急いでいるの?」と訊かれたので肯定すると
「今から作って、、、急いで10日くらいかなぁ」と仰ったので
一週間後にまた電話してお聞きすることにした
しかし既製品の在庫があると思いきや今からヘッドホンを作るって・・・!?
一週間後にまた電話するとまだできていない、とにかく色々な注文がある
また「急いでいるの?」と訊かれたのでやはり肯定すると
明日の夕方に来て欲しい、とのこと
翌日お金と地図を持って久我山の駅へ・・・
A訪問1
久我山の駅から漏れの足で十分弱くらいか
地図さえ見れば割と簡単で、迷わず行けた
オーディオFSKの看板を発見したが戸はきっちり閉まっており
戸の横にある呼び鈴のボタンを押しても無反応
もう一度押しても無反応だったので戸を開けると急な階段があり上ってゆく
左から二つ目のドアをノックするとあぁ約束していた方だ、どうぞ〜という声が
入ろうとすると先客がいらして、御大と談笑されていたよう
その紳士と入れ替わりに中に入る
中に入ると思った以上に狭かったのでびっくり
椅子三つで部屋はいっぱいいっぱい
部屋の周囲はとにかく色んなものであふれている
とにかく注文が多く、こなしきれずまだできていなくて・・・
愚痴をこぼされながら、さて新しいヘッドホンはどこだったかな・・・
入り口の横に積まれたヘッドホンの箱をあさられる御大
でも危ない、危ないよ
何が危ないって、高く積まれた箱の横、入り口のすぐ隣には水が入って蓋の開いた洗濯機が
落ちる、、箱こぼれたら水の中に落ちるって、、、
はらはらしながら見ていたがそのうち一つの箱を取り出し、中のヘッドホンを取り
ケーブルを取り替えて、すぐお渡しするのでお待ちください、と仰るので椅子に座って観察
PRIMOというマイクメーカーに特注をかけて作らせたヘッドホンのようで
そのヘッドホンからもともとのケーブルを取り外し、自作ケーブルに替えて製品としているよう
B訪問2
中は御大の座られる椅子、来客(私)の座る椅子、その間に物を一時的に置く椅子、の三つ
とにかく注文を頂いてから、またいついつまでにくれという電話が入ったり
さっきのように来客があってね、、人が来れば話しながら作業はできないから
どうしても作業が遅れてしまって、、と詫びているのか愚痴を仰っているのかわからない御大
個性派オーディオ店の頑固店主というより、田舎の工作好きなじいちゃんという感じ
私の外見は(中身も)若くて二十代前半なのだけれど、若造を見下すという感じは全くなく
言葉遣いは丁寧だった
私はひどくまったりとして、和んでしまった
これなら某ダイナの某中古店の某店主のほうがよっぽどとっつきにく(ry
ヘッドホンからパッドを取って、ドライバを外し、ドライバにつながった元のケーブルを取るのだが
ぱきっ、ぺきっという取り外しの音がするたびに御大のお歳と無造作な手つきにちょっとびくびくする
小型ヒートガンのような形をした半田鏝と、固定用の台、ペンチ、が主な作業道具
しかし締め切って冷房を入れた部屋で半田、半田鏝を使うのはどうなのか・・・
事前に作られていたFSK独自のヘッドホン用ケーブルを手に取られ、ドライバーに接続する
ケーブルをつけた後はまた同じようにドライバーをヘッドホンにはめてゆくのだが
ここで御大、ティッシュを手にとってきれいに折りたたみドライバーとヘッドホンの間に入れる
緩衝材なのだろうか?でもティッシュって・・・
ここでおばちゃん突然登場
ガラスの茶器に入れた清涼飲料とピーナッツ煎餅を頂き勧められる
おばちゃん曰く、このピーナッツ煎餅はどなたに出しても美味しいと誉められるんですよ、とのこと
御大と軽く談笑しながら前述した洗濯機にあった洗濯物を、洗濯機の真上、室内で干し始める
狭い室内がさらに狭く、、、てか濡れた洗濯物を電子作業場の中に干していいんだろうか・・・
C訪問3
ケーブルをLR識別するためか、一方には黒い布テープを
一方には白い布テープを巻きつける
白い布テープにはフツーの赤いマジックインキで赤く塗る御大
ところでここの住人の方はオーディオFSKの電源ケーブルやピンケーブルを見て
なんかプラグから白っぽい布テープっぽいものが出てるな・・・
DIY感は結構だがあまりに安っぽくないか・・・??と思われたことはないですか?
そのとおりです
造りはそのまんま手作業で安っぽいです
使っているものもフツーの布テープだったり、それをマジックインキで塗ったり
線材はわからないですが、使っているハンダなどは特別なものとは思えません
本当にこだわる方は線材はそのままにしても、
それぞれのプラグやハンダはこだわって自作交換したほうがいいかも
もともとのヘッドホンのケーブルからミニプラグを外すために注射針をプラグにさししばらく待つ御大
(ハンダを何かの溶剤で溶かしていたのかな?)
プラグに関してはオーディオ用のステレオ標準プラグを持っていって
これをつけてください、とお願いしたほうが良かったかなぁ・・・とちょっと思う
プラグを元のケーブルから取り外し、オーディオFSKのケーブルにハンダ付け
お歳を考えると、手がまったくふらつかないのはさすがというべきか
ここで電話が入る
D訪問4
CECのCDプレーヤーに関して質問されているらしく
TL51XZのほうがいいですよ、TL51Zはね、CDRで再生できないものがあるから
でもXZは全部ディスクが再生できるからね、音?音は一緒ですよ、IC基盤は一緒だから
でもTL51Z mkUてのがあるでしょ、あれは違うのよ
あれだけはIC基盤同じものが手に入らなくて違うから別の製品ラインとしてmkUてつけたの
その他アポロとアイカ製の電磁波除去装置に触れ、私がアイカに紹介してあげようか?
と仰っていた
CECとつながっていのは知っていたがアイカという企業ともつながっているのだろうか?
てか目の前に受話器があるのならもうちょっと早く電話を取れば・・・
プラグとケーブルをつないで、きちんとつながっているか、
プラグにテスターを当ててチェックする御大
しかし、、、
客の目の前でヘッドホンを自分の頭にかぶって、チェックするのはどうなのか('A`)
さらに御大曰く、ヘッドホンの側圧がきつかったらここを持って広げて癖をつければ
側圧はコントロールできるから、
販売する前に全部私がかぶって側圧はゆるくしているんだけれどね、とさらに駄目押し
(ちなみに御大は禿頭)
E購入後
お金を支払って購入後、PRIMO製の保証書を床に落とされていたのでそれを拾うと、
保証書は意味が無い、何かあったらまた電話をしてくれればすぐ対応するから、と仰られる
この辺STAXにも似た自営業ならではのユーザーサポートか
購入後、苦笑しながら、まぁ御大に和ませて頂いたからいいか、と期待せずにヘッドホンを試聴してびっくり
この音の良さはもともとのヘッドホンがいいのか、ケーブルでここまで良くなるものなのか
ケーブルで良くなるなら、手持ちのヘッドホンのケーブルをすべて替えて欲しいくらい・・
詳しくはヘッドホン本スレにインプレしましたのでそちらを参照に
御大のお人柄、独特の素人とも玄人ともいえない職人芸、そして確かな音の良さに触れ
ますますオーディオFSKの商品の謎が深まった訪問でした
長い駄文で本当に申し訳ないです
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/av/1124003564/704-705