1 :
音川音一:
音川 音一はオーディオ好きの中学二年生。
音一は、母子家庭で貧乏だが、元電気技術士の親父の形見である20年前のコンポを今も愛用している。
ある日、学校帰りに、赤信号で渡りきれなかった老人を助ける。
老人は、日本を代表するオーディオ評論家の子家脅 龍之介。
子家脅は音一をお礼に自宅に招待する。
子家脅は少年がオーディオに興味を持っていることを知ると、にやりと笑い、地下のオーディオルームに連れて行く。
「音一くん。ここにはめったに人を通さないんだ。下世話な話だが、1億円以上をつぎ込んでいるよ・・・」
音一は、雑誌でしか目にしたことのない憧れていた機材に目を奪われ感激する。
「どれ。音一くん。早速聞いてみるかね?」
子家脅は、少年向けに、JPOPで人気のアーティストのCDをセットする。
「うっひょー。わくわくするなー」
音一は、今か今かとドキドキしながら待っていたが、
でてきた音を聞くと徐々に表情が曇っていく。
「何か違う。子家脅のじっちゃん、なにかがちがうよ。」
子家脅は、少年に自分の音を否定され激怒するが、音一は続ける。
「低音が濁ってる。それに左右のバランスも狂ってる。・・・じっちゃん、ダンボールある?」
音一は、ダンボールをカッターで切り、部屋の何箇所かに置く。
子家脅は、部屋のあちこちにダンボールを置かれ不愉快そうだが音一はマイペースだ。
「よし。これでよし。じっちゃん音出してみてよ。」
子家脅は、渋々CDのリモコンを押す。
その瞬間、風のようなものが子家脅を包み込んだ。
「・・・!」
位相、周波数・・・そんな物理的な言葉がまるで意味を成さない、一つの完成した世界の中心に子家脅は立っていた。
まるで音の粒子に手で触れられそうな錯覚を覚え、子家脅は思わず手をかざした。
それは、子家脅しが始めて体験する世界だった・・・
ようやく一曲目が終わると、子家脅は失禁していた。
「こ・・小僧!」
「俺の名前は、音川音一。じっちゃんよかったら俺のコンポ聞きにこない?」
∋oノハヽo∈
(〜^◇^)つ <2げっと!
ノ⊃ (⌒)
(_ノ^~
サウンドレコパルとかFMレコパルにはマンガ載ってたな
>2 zureteruyo! warota
honmaya!(w
音吉陽一、小学生ながら小さなオーディオショップを一人できりもりするオーディオ少年だ。
その店に、一人の従者を連れた、初老の男が立ち寄った。
従者「音皇様〜。こんなチンケなオーディオショップでロクな音は聴けませんよ〜。帰りましょうよ〜。」
音皇「まぁ。そう言うな。オーディオは実際に音を聴いてみなくては分からないではないか。」
従者「もう音皇様も物好きなんだから・・・。こんな小汚い店にはジャンクぐらいしか無いでしょ〜。」
小さな少年が二人の前にひょいと立ちはだかる。
陽一「やい。てめえ。うちの店をチンケな店だと言いやがったな!」
従者「そりゃそうでしょ。こんなミニコンポに毛が生えたようなコンポしか置いてない店、音を聴かなくてもレベルが分かるってもんよ。」
陽一「なんだと!うちはそこらのオーディオショップとは違うんだ!うちの音を聴けばお前ら二人とも腰を抜かすぜ!」
その時、初老の男の顔つきが急に険しくなった。
音皇「本当だろうな?」
陽一「む・・。ほ、本当だ!!」
音皇「よかろう。そこまで言うのなら、この店で一番の音を聴かせてみろ。しかし・・・もし私達がその音に満足できなければ、どうする・・?」
少年は暫くの沈黙の後。ぽつりと言った。
陽一「・・・・。好きなコンポを持っていけ!この店で一番高いONKYO INTEC275でもいいぞ!」
音皇「ははは。いいだろう。さぁ音を聴かせてくれ。」
老人の多少馬鹿にした口調に少年は苛立ちを隠せないようだった。
少年はその苛立ちを打ち消すように勢い良く叫んだ。
陽一「うちの店で一番の自慢のコンポはこれだ!!」
少年が示す指の先。その先には、浜崎あゆみの写真と共に展示されたpanasonic SC-PM77MDがあった。
「速さにハマリな。」およそ音質とはかけ離れたキャッチフレーズ。派手なイルミネーション。
さっきまで ESOTERIC X-01の音を「70点だな」と評価していた音皇にとっては眩暈の起きそうなちゃちなミニコンポだった。
従者「ははは!!本気か?小僧!大人をからかうのも大概にしろ。」
音皇「少年。これは少し冗談が過ぎるのではないのかな?」
しかし、少年は自信に満ちて言う。
陽一「文句は音を聴いてから言いな。」
少年が数枚のCDの山の中からディスクを取り出す。
音源は「Keith Jarrett Trio/The Cure」。5CDチェンジャーの一番下段にディスクをセットする。
音皇「キース・ジャレットか・・。」
少年が静かにPLAYボタンを押した。派手なイルミネーションが点灯しはじめる・・・。
その瞬間空間が凍りついた。
音皇「な。なんだこの音は!?」
従者「こ・・・こりゃあ何だ?」
眼前にキースのピアノが恐ろしいほどのリアリティーで定位する。
目を閉じれば、まるで傍にニューヨークタウンホールの座席があるような音の実在感。
キースの呼吸音が聴こえてきそうな静寂感。圧倒的なダイナミックレンジ。スピーカーの存在が完全に消えている。
硬直する二人を前に少年が声を発した。
陽一「へへっ・・。驚いたろ〜が!!」
音皇「少年。これはいったいどういう訳だ。これはミニコンポの音じゃない。」
陽一「へへっ。ちょっとした工夫さ。ちょっとコンポの裏を見てみな」
音皇と従者がミニコンポの背面を覗き込む。すると、そこには、束になったスピーカーが何かの液体に浸されていた。なにやら煙のようなものも出ている。
音皇「こ・・・これは。。。。・・・・『液体窒素』か!!」
陽一(!!こ。このじいさん。おれの工夫を一目で・・)
音皇「そうだな。少年!」
陽一「ああ。そうだよ」
従者「どういう事です?音皇様」
音皇「噂には聴いていた方法だが、液体窒素の超低温でケーブルの電気抵抗をゼロにする方法があるのだ。所謂、超電導というものだな。」
従者「超電導!?本当ですか?」
音皇「しかも、このSPケーブル。複雑に撚ってある。これでインピーダンスもほぼゼロになるだろう。これは噂の『完全無損失伝導』というものだ。」
従者「そんな馬鹿な・・・『完全無損失伝導』!?しかし、それだけであんな音が出せるなんて。信じられない。」
驚きを隠せない二人を前に少年は更に言う。
陽一「じいさん。俺の工夫はそれだけじゃないさ。」
少年は不敵な笑みを浮かべた。
つづく
9 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/19 05:10 ID:5M2w5rE4
このスレ面白い!
10 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/19 08:18 ID:hjVxOP7H
>>3 衝撃!w。まさかオーディオ漫画があったとは・・・。
あれは漫画というのか?
12 :
名無し:04/01/19 10:34 ID:gQ4lXx4z
ふつーにワラタよ。続きキボン。
ワラタ。音一、釣り既知三平はいってるな
音皇、蝶になったり花になったり魚になったり鳥になったりに期待
15 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/19 14:59 ID:G6upRyYB
これ、今度の夏コミで誰か描いて出してくれよ。
面白いけど、液体窒素温度で超伝導になって、かつ撚り線構造に出来る材料って
実用化されてるのかな?音一少年が自分で電気炉使ってこしらえたとかだったら
それはそれで凄いけどな。俺としてはどうせなら液体ヘリウムを使って欲しいなと。
野暮ですまん>6,7,8
半分ぐらぃ理解できぬがガンガレ!
>>7 分かっていると思いますが。
× 束になったスピーカー
↓
○ 束になったスピーカーケーブル
つづき
陽一「電源も見てもらいたいな」
SC-PM77MDの背面には、panasonicのスタイリッシュなミニコンポには似合わない、いささか無骨な灰色の電源ケーブルが繋がれていた。
音皇「む。これはVVFか?電源ケーブルに屋内電気配線材を使うとは!屋内配線材との素材の一致を図ったのか。」
陽一「じいさん。良く見てもらいたいね!」
少年が指差す先を見ると。驚くべき光景が広がっていた。
音皇「な!?」
従者「なんと!?」
音皇&従者「!?・・・・・コンセント無し!?か?」
なんと驚くべきことにその線は壁に無造作に空けられた穴から直接配線されていたのだ。
陽一「そうさ。これが陽一流!『無接点電源』さ」
音皇「む・・・そ、それでは、この電源はブレーカー直結になっているのか!?」
陽一「違うさ!そんなんじゃない!これはブレーカーさえも無い!これぞ陽一流!『分電盤一次側直結電源』さ!!」
音皇&従者「!!!なんと!!」
音皇と従者は驚きのあまり声も出なかった。
目の前のこのちっぽけなミニコンポは、柱上トランスから直接。直に配線されていたのだ。
沈黙の中、キース・ジャレットのピアノだけが鳴り響いた・・。
沈黙を破ったのは従者だった。
従者「ふっ・・・・・ふざけるなっ!!これは電気法令違反じゃないか!!それに・・・お前液体窒素なんて一体どこで・・・」
音皇「よせ・・垂目。」
音皇は片手で従者を制した。
音皇「垂目よ。耳を澄ましてみろ。そしてこの音を聴け。先の店で聴いたX-01なんぞ全く足元にも及ばない音ではないか。」
音皇「音を追い求める少年の情熱が、危険物取扱法さえも電気工事士法さえをも超越してしまったのだ。」
従者「お・・音皇様・・・」
〜♪〜♪♪・・
少年の情熱と工夫により生み出された奇跡の音。
音皇はその素晴らしさに涙していた。従者にいたっては陽一の工夫に文句を言おうとした自分を恥ずかしく思い、涙で顔を上げられなかった。
その瞬間だった
「バチッ!!!ブツッ!ブブッ!」
陽一「なっ何だ!」
激しい衝撃が、焦げ臭い金属臭と共に背後を駆け巡った。
激しい煙が立ち昇る・・・。
そして、その煙の中から少年が・・。
「ごほっ。ごほっ。いたた・・。なんやこれ。けったいな配線やの。」
関西弁の少年が苦しそうに咳き込みながら登場した。
従者「お。お前は・・・!」
従者「・・・・・天才音響少年!・・・・堺一馬!!」
陽一「何っ!!」
二人の天才が初めて出会った瞬間であった。
つづく
モトネタにどの程度合致してぃるのか原作を知らぬのでワカランがオモロィのぅ
かなーり合致してる。
音将軍とかも出てきてほしい。
あと壮絶なリアクションで音の良さを表現する音皇もおねがいしますw
24 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/20 00:24 ID:dGHwvSJu
>陽一「違うさ!そんなんじゃない!これはブレーカーさえも無い!これぞ陽一流!『分電盤一次側直結電源』さ!!」
腹抱えたよ。(藁)
>音皇&従者「!?・・・・・コンセント無し!?か?」
オレもそれやろうと思ったことある(w
や〜なガキだな!(w
定番だけど、美味しんぼもキボン。
陽一君に対抗するのはやはり限界ぎりぎりの超高圧給電か・・・・・
それとも全く別のアプローチか!?
しかし面白いね。
野暮な突込みを許さないような強引さに惚れます。
>>27 「美味しんぼ」は以前クラシックの名録スレでかなり面白いものを読んだ事があります。
このスレに対抗できるレベルだと思います。
探してみては?
同じ作者だったりして。
しかし面白いねえ。
おれ的にはこういうパロディのなかではのび太のマトリックス以来のヒット
30 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/20 13:40 ID:MW34+Map
どーでもよいが、ブレーカーレス無接点電源なんて完全に違法だろ?
陽一くんはこのあとタイーホされたのか?
31 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/20 13:44 ID:MW34+Map
野暮かも知れんが、日本は法治国家であるからして、陽一のような無法者を
放置しておくわけにはいかん。だから
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´Д` ) < 通報しますた
/, / \_______
(ぃ9 |
/ /、
/ ∧_二つ
/ /
/ \ ((( ))) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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/ / > ) (ぃ9 ) \_______
/ ノ / / / ∧つ
/ / . / ./ / \ (゚д゚) シマスタ
/ ./ ( ヽ、 / /⌒> ) ゚( )−
( _) \__つ (_) \_つ / >
漫画なんだから野暮なこというな、おもしろければいい
てゆか安治っ子だって突っ込み所満載のノーガード漫画だったじゃん
この位テキトーな方が再現度は忠実と言える。
>>16 実は畑ちがいの分野かもしれないけれど、超伝導のトランス、JR総研が、
新幹線車両用に研究しています。H16年度には容量4MVA級を試作して、
性能確認試験および振動試験を行う計画だそうです。
このトランスは、超伝導線材としてビスマス系のテープ状線材Bi2223を用い、
臨界温度−163℃を実現、液体窒素冷却で使用可能だそうです。
上記のトランスの開発目的は、軽量化と高効率の両立にあるそうです。
以上、マジレスです。
35 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/20 23:31 ID:fz3QVgI+
コロコロコミックあたりで連載してそうだ。(w
…今もあるっけ?コロコロ。
ブ…ブ…ブラボー!の須原椎造さんの登場が待ち遠しい。
37 :
16:04/01/21 18:27 ID:3G1chZA+
>34
おおー、それは知りませんでした。情報どうもありがとう。
>>37 追伸ですが、従来型の車両用トランスですと1台3〜4トンもあったのが、
>>34の超伝導トランスですと冷凍機込みでも2.4トンに収まるそうです。
ヤボなレスだったかも知れませんが、未来を予感させる現実の話、ということで御容赦のほどを。
毎回スタンド使い同士が激突!
てのは?
第1回 TAOCvsアコリバ
どちらかが壊れるまでぶつけ合ぅ
タオック強そうだなー。
あの下に出っ張った鉄のとこなんか。
>40 今日はさえてるジャン
漫画マダ〜?
44 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/22 20:51 ID:xcghmsy4
早く続きキボン
r'⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒ヽ ⊂゙⌒゙、∩
ヽ__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__乂__ノ ⊂(。Д。) あひゃ〜〜〜
46 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/23 18:19 ID:rasxjech
age
エソが心血注いで完成させたX-01より、陽一のちょっとした工夫の方が遥かに貴いのですか・・・
そうですか・・・
音キチ三平
村田源次郎。音響界の頂点に立つ音響芸術家、そして天才音響評論家である。
彼の圧倒的なカリスマ性のため、音響に携わるものは皆、彼を、『音皇』と呼ぶ。
彼の発言の全ては音響界に強力な影響力を持つと言われ、音響メーカーからは、「魔の村田」と恐れられている。
まさに音響界のドンである。
今回は彼の知られざるプライベートな姿を紹介しよう。
・・・・
「音皇」村田源次郎。56歳。独身。音響の天才である。(素人童貞)
彼は、滋賀県の山奥の12畳のプレハブ小屋に住んでいる。(発電所が近く、地価が安いのが理由)
このプレハブ小屋は彼が36歳の時に建てたもので、当時300万円もの巨費が注がれた音響部屋兼、生活スペースである。(トイレと台所は外の仮設で済ます)
彼は毎日、町の工場で建材用の塗装液を作る仕事をする傍ら、こつこつ貯めた金を全てオーディオ(と風俗)につぎ込む男であった。
彼のシステムは総額で3千万円は下らない。
彼のプレハブ小屋も1千万円以上の音響対策がされている。(だが冬は凍えるほど寒い)
彼の卓越した音響調整能力。そして、音響にすべてをかけるその生き方。それが彼を「音皇」と呼ばせる所以であった。
彼には32歳の従者(契約社員)が5人おり、彼らは皆音皇を慕って(頼って)生きていた。
音皇の趣味はオーディオ店巡り、定期的に会社を休み、全国のオーディオショップ(と風俗店)を従者と共に練り歩いていた。
そんな彼にも青春時代はあった。
彼は高校生の頃は結構女にもてた。ひょうきん物でいつも女の子を笑わすクラスの人気者であった。(本人談)
そんな彼が所属していたのは、無線研究会。当時はナウなヤングの揃う格好のいい部活動であった。(本人談)
音皇は、無線研究会では、オシロスコープを使ってスピーカーのステップレスポンスを測定していた。(当時から彼のあだ名は音皇)
そんな彼もある日、恋に落ちた。無線研究会副部長の、村下久美子という女性だった。
彼は彼女の気を惹こうと、よく宅録したインパルス応答波形を再生していた。(超高域に聴くとHになるメッセージのサブリミナル録音入り)
しかし、当然ながら彼女は振り向いてくれなかった。
そこで痺れを切らした彼は、Hになるメッセージの含まれる周波数を少し下げてみた。自宅で聴くと微かに聴こえる程度に調整した。
それを彼女と二人っきりの部室で大音量でかけた。しかし、偶然テープの回転数が半分になっており、可聴帯域まで下がったエロメッセージが大音響で校内に響き渡るという大失態を犯してしまった。
その後、彼は2週間の停学処分、及び退部処分となった。
彼はそのエピソードを思い出しいつもこうつぶやく。
「可聴帯域外の成分をなめてはいけない」
彼がスーパーツィータでの超高域再生にこだわるのにはこういう訳があった・・。
52 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/25 15:57 ID:+ehUqoYf
つづき早くう〜!
53 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/01/25 16:01 ID:vkV+Y+Uk
ナウなヤング・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
漏れはもう疲れた。
誰かつづき書いてくれ。
数年後、社会人になった音皇のところに無線研究会副部長だった村下久美子がおしかけてきた。
高校時代にサブリミナルにかかった効果が潜在期を経ていまによみがえってきたのだ。
「村田君、あなたの音が聴きたくて来ちゃった。おじゃましていい?」
そういうと久美子は21歳のむっちりした脚からブーツをはぎとり、音皇の部屋にあがった。
音皇はそのころすでにステレオサウンドなどにもとりあげられるほどのオーディオマニアであった。
「あの・・あのテープが聴きたいわ」
と久美子は潤んだ目で言った。
若くてどうしようもないほどの性欲をもてあました音皇は、言われるがままあのテープをオープンデッキにセットした。
あのころの思い出が再生された。
「ああ・・村田君、抱いて」
久美子はピンクの唇を音皇の唇と重ね合わせた・・・。
音皇のバックロードホーンから官能的なメッセージが大音量で流れる中、ふたりは一糸まとわぬすがたになり、しばらくの間舌をからませつづけた。
「
ああ、村田君のチンポをしゃぶりたいわ」
「ふ・・副部長・・」
はちきれそうなほど勃起した音皇のペニスを久美子はピンクの舌で舐めはじめた。
「ああ・・おいしい」
「副部長・・奥までくわえて・・」
久美子は夢中で音皇のものをナメつづけた。
「村田くんもわたしのまんこ、舐めて・・」
もう獣のようになったふたりは、おたがいのものをしゃぶりあげた。
「ああっ・・いくっ・・」
テープが興奮剤のようになり上気したふたりは、たがいの口でクライマックスを迎えようとしていた。
「副部長・・」
音皇は立ち上がり、ビンビンに勃起したペニスの先から大量の精液をぶちまけた。
とめどなく発射される白い液体は、久美子のメガネの上から舌、あご、乳房にしたたりおちた・・・。
シャワーを浴びたあと、ふたりは映画「カクテル」のサントラをガラードのターンテーブルにのせ、シュアーのダイヤモンド針を落とした。
ふと久美子が口を開いた。
「・・村田君、じつは私、処女なの。」
「ふっ・・するとおれも童貞ということになるのか」
音皇も遠い目をしてつぶやいた。
「まだあるわ・・わたしデリヘル嬢なの。18000円いただきます」
「なに!?まさに素人童貞!?」
・・・かくして物語のつじつまは合ったのだった(汗。
つまんね
霜ネタしかネェのかよ、この弩スケベ!(w
まぁ>1が続きを放棄した以上>55の蜂起に期待するしかぁるまぃ
村下久美子 age
62 :
美音しんぼ:04/01/28 15:04 ID:qo8WJ2EK
今日もぐーたらに出社してきた山岡音朗に副部長がどなりつけていた
「コラ、山岡。またそんな頭で出社してきてからに」
「すいません、朝ばたばたしてて」
「まったくもう、しょうがない奴だな。ほらっ」
副部長は山岡に資料を放り投げてからこういった
「ほら仕事が入ってるぞ。行って来い」
山岡はあきらかに疲れた表情になった
「勘弁してくださいよ、昨日も音のニューニングに名古屋まで行ったばかりじゃないですか」
「いいから見てから言え」
・・・・・ん!?音原雄山!!
「と・・いうことだ、雑誌社対抗の至高の音vs究極の音。今回は絶対にまけるわけにはいかん」
「わかりましたよ、やればいいんでしょ」
めんどくさそうにいう音朗だがその胸中にはメラメラと炎が立っていた
続く
音朗がオーディオトーン出版社に到着すると、総務の女の人が迎えてくれた。
「いらっしゃいませ。ご用件は・・」
「山岡というものですが、取材のため来ました。」
「お待ちしておりました。こちらへどうぞ」
こころよく案内してくれたその女性の名は村下久美子。
色白でチャーミングな、心惹かれる女性だった・・・
続く
会議室に通されると、そこには音原雄山がすでに待っていた。
「約束の時間に遅れてくるとは、宮本武蔵きどりか、音朗。」
「ふん、あいにくあんたと違って暇じゃないんだよ。」
まあまあ、と久美子が二人の仲に割って入った。
ふわっと、いい匂いが音朗の鼻腔をくすぐった。
匂いに気が付いたのは雄山も同じようだった。
「さて、本日お越しいただきましたのは…」
続かない
終わりかよ!
匂い?
山下久美子 赤道小町ドキッ!をリクェストにゃ。
プロレスや野球の実況中継とか、将棋漫画とか、解説の入る奴で
無茶苦茶なオーディオテクニックやオーディオネタを使えば面白いものが
できそうだと考えたが、自分の才能とめんどくささに負けました。
過去の録音スレの「美味しんぼ」(推定作者1さん?)は確か、
山岡「おやじ、このCDを頼む」
栗田「それは、とりあえずクラシックを手軽に聞きたい人に向けたナクソスの
ベスト版!?そんなものをここに居る人たちに出すなんて!!」
山岡「ふふん。まあ、御託は聴いてみてからだな」
ちゃらり〜〜♪
一同「おおおおお・・・」感涙にむせぶ者もあり
栗田「そんな、こんな事って・・」
とかこんなノリだったような。
「美味しんぼ」読んでいないしうろ覚えだから適当だけど。
69 :
美音しんぼ:04/01/31 21:48 ID:mP0hMn1t
久美子「さて、本日お越しいただきましたのは『究極 対 至高 インシュレーター対決』という特集記事を、弊社の「アクセサリーオーディオ」という雑誌の次号で特集することになりましたからですわ」
雄山「ほう。インシュレータか・・。」
音岡「インシュレーターねぇ」(ふふっ・・・インシュレーターなら自信があるぜ)
雄山が口を開いた。
雄山 「・・・して。今回の条件は」
久美子「お察しがよろしいようで。さすがは音原様。ふふっ。そうですわ。今回のインシュレータ勝負にも前回同様、条件がございますわ。」
久美子は不敵な笑いを浮かべながら、天井にある紐をすっと引き、奥のカーテンを開ける。
カーテンがシャッっと音を立てて開く。カーテンが開く風圧で、久美子の髪が揺らぎ、ふわっと、いい匂いが音朗の鼻腔をくすぐった。
音朗の陰茎は既に半勃ちであった。
カーテンの向こう側には丈夫そうな黒檀の台に乗せられた SCD-1 があった。
久美子が淵無しの眼鏡を指で軽く位置を直しながら言った。
久美子「二人ともよくお聞き!!今回はねー。『周りの身近な物をインシュレーターに』というテーマよ!」
「制限時間は今から2時間!あなたたちの周りにあるものならば何でも良いわ。このSCD-1を最大限に生かすインシュレータを持っていらっしゃい!!」
音岡&雄山「!!!なんと!!!」
美しい美貌に反し、まるでSM嬢のような口調で命令する久美子に二人はあっけにとられた。
雄山ほどの立場になると女性にこのような扱いをされることはまず無い。しかし、雄山はいままでに感じたことの無いある種の心地よさを感じていた。
そして何年も眠りつづけていた自分のイチモツがピクッと反応するのを感じた。そして先っぽが少し湿るのを自覚した。
70 :
美音しんぼ:04/01/31 21:49 ID:mP0hMn1t
雄山「よ、よかろう。2時間以内に手配しよう。し。しかしだな。私ほどの者が貴社のこのようなわがままな特集に付き合わされるメリットは何かあるのか?
勝った方にはなにか良いことがあるとでものかな?ひひっ。」
雄山は手で卑猥な仕草をしながら舌なめずりをした。その意味するところは、久美子にも音岡にも理解できた。
音岡「そうだ!何も無しでこんな勝負は出来ない!」
雄山&音岡「D.V.D! D.V.D!」
二人は意味の分からぬ言葉を叫びつつ何かを煽っているようだった。
その時久美子はかけていた眼鏡を素早く外し床に叩きつけた。
ガシャッ!!強烈な炸裂音が部屋に響く。その炸裂音の残響音がホールトーンの特性の良さを物語っていた。
久美子「二人共、おだまりっ!」
久美子「どちらかが勝つなんて、そんな事は絶対に無いわ。絶対に・・・。」
久美子は謎の言葉を残し部屋を立ち去った。久美子の髪は乱れ、息は荒かった。久美子は自分が極度の興奮状態で濡れている事に気づいた・・。
71 :
美音しんぼ:04/01/31 21:50 ID:mP0hMn1t
2時間後・・・。
司会「それでは『アクセサリーオーディオ主催』。『身近なインシュレータ』勝負開催でございます。究極側、至高側、双方とも準備はよろしいですか?」
音岡「ああ。」
雄山「よかろう」
司会「今回の試聴ソースを発表します。」
突然ドラムロールが響き渡る。「ダラララララ・・・ララララ」。残響特性の良い部屋で自然かつ、立体的に音が響く。
生のドラムロールかと思いきや、SCD-1が奏でる録音音であった。
「ジャン!」
部屋横の扉が開き、レースクイーンの姿をした村下久美子が両手でCDを持って現れた。
強烈な切れ込みのハイレグ姿に音岡は思わず生唾を飲みこんだ。「ごくっ」。雄山は小声で「つまらん」とつぶやきそっぽを向いていたが強烈に勃起した陰茎を誤魔化すのに必死であった。
久美子「今日の試聴そーすはー。Toni Braxton の『Unbreak my heart』 でーす。」
久美子は先ほどと似合わずロリ声で言った。
「変幻自在な女だな」雄山はつぶやいた。音岡はハイレグから陰毛が一本はみ出ているのを見逃さなかった。
ってゆーかぶっちゃけ二人共、この勝負なんてどうでもよかった。ただ、久美子の残した一言だけが気にかかった。
・・・「どちらかが勝つなんて、そんな事は絶対に無いわ。絶対に・・・。」
72 :
美音しんぼ:04/01/31 21:51 ID:mP0hMn1t
音岡(この勝負、勝ったらこいつとヤレるのかなぁー。原稿料の事も全然聞いてないし。)
雄山(分からんな。この女。ただ一ついえる事は、私がすでに高級ホテルのスイートを既に予約済みという事だ。)
司会「では、究極側からです。音岡さん!お願いします」
音岡はあわてて立ち上がった。
音岡「あ、ああ。それじゃ俺から発表する。俺の持ってきたインシュレータはこれだ。」
音岡は四角い小さなカバンを取り出した。
司会「それは一体なんでしょうか?」
音岡「麻雀牌だ」
音岡はカバンを開いて牌をひとつ取り出してみせた。
音岡「象牙の麻雀牌だ。象牙は今は既に狩猟禁止になっているが、自宅にある古いものを持ってきた」
「象牙の出す音の艶が優等生的な SCD-1 にアクセントを加えると思い、これを採用した。」
久美子「ふふっ」
何故か久美子が笑っている。音岡は気になったが、そのしぐさがかわいかったので許した。
73 :
美音しんぼ:04/01/31 21:52 ID:mP0hMn1t
司会「試聴は同時に行いたいので、至高側も今、発表をお願いします」
雄山「ああ。よかろう。わしの持ってきたものはこれだ」
司会&音岡「!!!なんと!!!」
雄山の用意した物は、梱包用のプチプチだった。
司会「こんなチープな素材で・・・」
雄山「まぁ驚かれると思うが一度音を聴いてくれ。ひひっ」
最後の笑いがちょっといやらしかった。恐らく、久美子とのスイートルームで過ごす一夜を想像していたのだろう。
久美子「やるわね。さすが雄山」
久美子は小声でつぶやいた。
74 :
美音しんぼ:04/01/31 21:52 ID:mP0hMn1t
数時間後・・・・・。
司会「勝負は 至高!至高側の勝利となりました!いやー。いい記事が書けそうです。お二人ともありがとうございました。」
司会「村下くん。雄山様をお送りして。」
予想通りの展開。雄山の陰茎は彼の袴の中でみるみる硬度を増していった。
雄山「久美子くん。わかっているね」
雄山は背後から両手で久美子の肩を抱いた。
久美子はその手を払いのけ叫んだ。
久美子「この勝負。異議ありよ!!!」
音岡「なにっ?」
雄山「なんだと」
久美子「こんな低レベルな勝負じゃ納得出来ないわ。二人とも私の SCD-1 の魅力を20%も引き出してないわ!!」
司会「ちょ、ちょっと村下くん。な、何を言ってるんだ」
雄山「面白い。私達の出したインシュレーターに納得がいかないとでもいうのかね。」
久美子「そうよ!二人ともありきたりでつまらない素材だし。音質的にも劣るわ。」
音岡「そ。それじゃー。お前はもっといいものを提案できるって言うのか?」
75 :
美音しんぼ:04/01/31 21:53 ID:mP0hMn1t
久美子「私の提案するインシュレータは・・・えーと、ちょっとまってね。」
久美子は部屋の隅に行った。そこで、なにやら水着を引っ張りながら下腹部をいじっている・・。
なにやら白いもの取り出して手に持って見せた。
久美子「これよ!これ。生理用ナプキン!」
音岡、雄山「!!!なんと!!!」
黄色く黄ばんだ中央部がいやらしさを演出していた。
雄山「女の武器を使うとは卑怯な。しかしそんなもので本当に音が良くなるのか」
久美子「じいさん。それは音を聴いてから判断して欲しいな」
久美子のキャラはころころと変わるのであった。
久美子「えーとね。良く見てね。この中央部に・・。きゃっ。黄ばんでるー。恥ずかしい・・。まぁとりあえず、水を200ccほどたらすのね。」
ふわっと、尿臭い匂いが音朗の鼻腔をくすぐった。音朗の陰茎の硬度が最高潮に達した。音朗の限界はもうすぐそこだ。
久美子の生理用ナプキンが水分を吸い込み3〜4倍程度に膨張する。久美子が軽く中央に触れるとそれはゲル状になり、ぷるるんとした質感を持っているようだった。
雄山「高分子ポリマーか。考えたな」
久美子はバッグからさらに3つのナプキンを取り出し同様に水を200ccほど染み込ましていった。その手つきは慣れたものだ。まるで普段からやっているかのようなしぐさだ。
音岡は
(なんで最初からバッグから4つ出さなかったのだろうか?)
なんてどうでもいいことを考えていた。
76 :
美音しんぼ:04/01/31 21:53 ID:mP0hMn1t
久美子が慣れた手つきでセッティングする。そして SCD-1の電源を入れた。
再生ボタンを押す。しかし、すぐには再生されない。この機器は、20秒ほど経過してからディスクを再生するのであった。
音岡と雄山には20秒がまるで数分間のように長く感じられた。
unbreak my heart〜♪
音岡&雄山「!!!こ。これは!!!」
音岡「エロい!なんていうエロさだ。トニーのヴォーカルの艶がなまめかしく再現される。」
雄山「むぅエロいのぉ。視覚的にも非常にエロい。(=゚ω゚)ノ」
トニーブラクストンヲタの紫音♪もびっくりのエロさであった。
音岡「はぁはぁ・・はぁはぁ・・ああぁぁぁ。もうだめだ。いく!いく!」
雄山「わしもじゃ!四郎。昨日から溜めすぎてもう出そうじゃわい」
びくっ。びくん。びくん。・・・。
いい大人が音楽を聴きながら精液を放出していた。音岡は2メートルほど飛ばしていた。雄山は3メートルをゆうに超えていた。
カルキ臭いにおいが音朗の鼻腔をくすぐった。
もうこの光景はオーディオルームのものではなかった。
「アクセサリーオーディオ」の記者は二人の様子を「スクープだ!これはスクープだ!」と言いながらしきりにシャッターを切っていた。
音岡「く・・久美子さんこりゃすごいよ。こんなエロい音初めてだ」
・・・振り向くと彼女の姿はもうなかった・・・。
ブラボー!! ブラボー!!
しかし完全にオーディオ官能小説スレになっているな(w
下ネタはどうもなあ
やっぱり快楽と官能の王道はオーディオなんかじゃなくて、アレなのかな・・・なんだろうな。
ほんっと、ヒマだな(笑)。
こんなヘンタイな音朗なんか、もう親でもなければ子でも無いやい!ぷん!
空手バカ一代を読んでいたつもりが、いつの間にか地獄編に変わってたみたいだ・・・
これがルネッサンス情熱とゅーものか!!
自分でも笑いながら書いてたろ(藁。
そろそろ落ちるかな?
がばがばまんが
まんがというより小説
というか原作
90 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/05 14:07 ID:3khvbhVB
しかし、みんな達者だねえ…。ぱちぱち。
定番だけど、湾岸ミッドナイトでネタくってくれる香具師居ないかな?
オーディオは全くの個人趣味だから
友情・努力・正義を柱にした
ジャンプ漫画みたくはできないなあ
強敵が次々に仲間という雑魚キャラになるのも
高野文子に描いてもらうというのはどーか。
「るきさんオーディオ編」
松本大洋さん、オーディオ漫画描いてください。お願いします。
95 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/05 23:41 ID:Xr11/g9Y
松本零二「銀河鉄道99.9999(6N)」(ぎんがてつどうシックスナイン)
というのはどうだろう。
あ、またエロネタになっちまった・・・。
メーテル「鉄郎・・お舐めなさい」
鉄朗 「はい・・ぺろぺろ・・」
メーテル「ああ・・いいわ。鉄郎の、もの凄く硬い。。」
メーテル&鉄郎「!!!銀河鉄道シックスナイン!!!」
>>91 チューンドSCD-1が回転数上げすぎてブローするのってどうよ。
「るきさん」ではなくて「ヌシさん」がぃぃことに気がついた。
ねこぢるの「ねこオーディオの神様」
にゃっ太とにゃー子が、ハイエンドオーディオぶち壊しまくり、無関係な親父がタイーホ!されまくり。
高野文子はちょっと知っている人が少ないかと。
せめて黒田硫黄で「セクシーボイス アンド オーオタ」
とか・・・・いやこっちも十分マイナーか。
古いオーディオ機器を使う主人公が様々な峠(ステージ)でバトルをする
頭文字Dとかだと、
「さすがTAD 立ち上がるの鋭さはハンパじゃねーな」
「並みのオーディオ小僧とはダイナミックレンジが違う」
「ふざけんな!!俺は赤城のNo2だぞ!」
「いや違う・・ 負けたのはオレだ
TAD(こいつ)がケンウッドに負けたわけじゃねえ」
それでもって皆チューン(改造)しまくり。
でもオーディオ機器は国産限定。
そこまで凝らなくてもセクシーボイスアンドロボの中で
オーディオマニアを登場させればいいと思うぞ
じゃー100でも踏んでおこう。
つげ義春の無能の人バージョンがいいな
どうしておまいらはそんなに非メジャー系の漫画家が好きですか
永野護で「ファイブ・スター・AU・ストーリーズ」とか
町田ひらくで「試聴室は裸で」とか。
岡野玲子で「AU陽師」とかもいいなぁ。
>>101 女房に
「なにさ、こんなもの」
と集めた機器を壊されるのか。。
>>102 じゃあさ。超メジャーな「ブラックジャックによろしく」のパロディの
「長岡鉄男によろしく」とかどうですか
マカロニほうれんそうでクマと例のコンビがレビンソンとTADにギターつないでさ、
「ステキッ!ステキよお〜!お客さん!ノオッ!」
「キャーーーーーーーーーッ!!!」
「ちょーーーーーーーーーっ!!!」
「いーかげんにしてください!!」ドカソ!!
っていうのはどうかな。クイーンで。ザ・ステレオ屋のオヤジが
「出ていけ−ーーっ!」とか言ってるの。
あ、IDが3/5・・あのスレ行こ
108 :
1000ZXL子の理:04/02/07 04:10 ID:6wHH5vdk
「1000ZXL子さんあなたが・・・蜘蛛だったのですね」
中善寺音彦のチューニングしたシステムで流れる「桜」が幻想的な雰囲気を作っている
舞い散る桜と素晴らしい機器が奏でるオーディオのBGMが鳴り響く中
黒衣の男と桜色の女は対峙していた。
女は答えないただ微笑むだけだった
「この度はおめでとうございます」
1000ZXL子「なんのことでしょう?」
「これであなたの目的は達せられた訳だ・・・もしやその次もあるのですか?」
1000ZXL子「さあ・・・」
しかし女は虚ろな目をして遠くを見つめ答えた
すかさず音彦は0.01秒の早業で「古畑任三郎」の犯人探しのBGMに音を変えた
そのサウンドが広大な音場で響きわたり、鬼気迫る空間を作り出している
「赤井さんに手を加えましたね」
1000ZXL子「さあ」
「山水さんにも・・・」
1000ZXL子「・・・」
彼女の目から流れ出ている涙が頬を伝っていた
「赤井、山水、ナカミチ いずれも遠からず無くなっていたはずです、あなたが手をくださなくとも」
1000ZXL子「だったらどうだというんです」
「やりすぎですよ・・・あなたはあなたの目的を達する為、いくつの骸を転がせば済むのです」
中善寺はすかさずセリフを言った瞬間ブラックジャックの登場シーンの雷の音に切り変えていた
1000ZXL子「己の場所は己で勝ち取らねば誰も用意してくれませぬ」
「つまりあなたは自己の場所を勝ち取る為やったと?」
1000ZXL子「あなたはまさか雑音(ノイズ)落としを私にしかける気ですか?」
「とんでもない、あなたから落とすものなど何もありませんよ」
1000ZXL子「大体、あなたと私は同じチューニング師評論家の末裔・・・この音はいいと無理に言わなくてもいいでしょう」
「その読み方ではあなたは私を理解していない」
彼女の体が震えた気がした、しかしそれは中善寺の変えたBGMが「運命」だったからかもしれない
続く、まて次号
ををををを!!!
京極世界!!!
LFちゃんも何か書くがょろし
やぐやぐ、111番ゲットオォォォォ!! みたいな
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ___
__ (__ ) ≡≡≡
/ ヽ / / ̄
_ _、, _,, ヽ7 / ..へ._ V / ≡≡≡
v/ ヽ( )△ィ△ / ゙ii | |/
(( _(( _((ハ ' _ ) `ヘ/___. || | |
lWVl____|∩ ∩ Y_) ヾ |___. . || | | __,r‐、 ≡≡≡
. !_て7」VWl .ヾヷ゙゙ノノヾ, | ̄ || | | ̄__), \ (´⌒(´
ヾ (  ̄ ̄ ̄) ノ__,ノ‐-__ !! ノ_ノ ̄ . ヾ、__ノ ≡≡(´⌒;;;≡
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ .  ̄ ̄ ̄ (´⌒(´⌒;;
ズチャッターーーーーッ
112 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/07 18:53 ID:8mALvGnN
夏彦たんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
ズチャッターーーーーッ
↑センタ−定位
作家になるのは大変だということがよくわかりました。
115 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/08 15:07 ID:bbVsszzs
せっかく1000子タン主役にしたので・・・サーとかのセリフにすれば良かった(´・ω・`)
サー! カニ! 兄者!
オーディえもん 藤子ff不二夫
自称未来から来たと言うネコミミコスプレ男「オーディえもん」
100khzまでの帯域も聞こえると言っているがかなり怪しい。
3次元ポケットから様々なオカルトオーディオアクセサリーを繰り出し
人々に売りつけて大金をボッタくっていく。営業トークは凄い。
ノービ太 オーディえもんから買ったオカルトグッズを使い
音が伸びやかになった、太くなったと喜んでいる。
オーディえもんの常連客、カモにされている。
JBLIAN JBLマニアのためこのあだ名がついた。リサイタルと称して
耳が割れるほどの大音量で4343を鳴らしこんでいるが
音のバランスが無茶苦茶で聞くに堪えない。ちなみに有料。
カネ夫 資産家の息子で所有機器はハイエンドクラス。最新機種が
手に入ったといつも自慢しているが、JBLIANに無茶な扱いをされ
アンプのヒューズは切れ、スピーカーはツイーターを飛ばされる。
いつも「家のシステムは1000万」「このアンプは○○円」など
自慢してウザがられている。
出来松 「何でもデキマツ」と2ch用語を駆使し完璧に音響特性を把握し
セッティングも完璧にこなす。バイオリンコンクールでも優勝し
更には松材を駆使してバイオリンまでも自作する天才である。
静歌 いつも風呂で歌を歌っている。S/Nにはうるさい。
JBLIAN・・ワロタ
あやしげなオカルトオーディオアクセサリーを人に売りつけるのなら
オーディえもんよりも、喪黒音造だろう
ジャングル音ベエっていうのもあるウラ!
そういえば怪物くんは耳がでかかったな
121 :
野良猫:04/02/10 23:22 ID:UEAXrWFX
丸尾末広「ニジイロノ・ツブダチ」村祖俊一「少女音道」ケン・月影「置くのナカミチ」篠原千絵「謎のパワフル・ワウ」
ヽ|/
/ ̄ ̄ ̄`ヽ、
/ ヽ
/ \,, ,,/ |
| (●) (●)||| |
| / ̄⌒ ̄ヽ U.| ・・・・・・・・
>>154 Qもオデオ使いだ!
| | .l~ ̄~ヽ | |
|U ヽ  ̄~ ̄ ノ |
|  ̄ ̄ ̄ |
ヽ|/
/ ̄ ̄ ̄`ヽ、
/ ヽ
/ \,, ,,/ |
| (●) (●)||| |
| / ̄⌒ ̄ヽ U.| ・・・・・・・・
>>117 Qもオデオ使いだ!
| | .l~ ̄~ヽ | |
|U ヽ  ̄~ ̄ ノ |
|  ̄ ̄ ̄ |
>>117 JBLIAN
>ちなみに有料。(ココで爆藁!
125 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/17 00:54 ID:HyUDmyCb
コ○コ○コミックにあのシリーズが帰ってくる!!
ファミコンロッキー、スケボーロッキーにつづく第三弾
その名も「オーディオロッキー」(ベタでスマソ)
轟音王(とどろき ねお):主人公、拳法道場の息子でオーディオ拳の使い手
音像定位置郎(おんぞう ていいちろう):音像財閥の息子、主人公の親友にして最大のライバル
以下略…
第1話はセプターF1に秘められた〜OMの謎〜に迫る
もとネタわかる人いるのかな?
>>125 その元ネタは以下略の部分が非常に重要だと思ったがw
しかし、うろおぼえにつきネタカキコは出来ないのでスマソ。
「オーディオ超人」ってのも話作りづらいしな〜
ヤクザの世界では「裏オーディオ」とか言って、音で勝負事をしてると
想像してみるテスト
ドンパチからドンシャリになろうと極道は極道よ。
128 :
127:04/02/17 15:31 ID:0WVKrfF6
「シャブはやめておけ。聴力を持て余す」
(これじゃオーディオソルジャーか)
オーディオセンターあらし
内容は自粛
あらしはピアの教室に勝手にあがりこんで
ピアノ教えろと迫った回があったな
個人的にはとどろけ1番でネタやってほすい
カイザーのフィニッシュ・ブロゥ、「ナイアガラ105」を受けてもまだ立ち上がるぅー
日本Jrオーディオ界を制するのは誰か!
>>130 逆立ちして両手で半田付け
「は、半田ゴテが見えない!」
炎のコテ
135 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/02/26 04:46 ID:L86FZ9GR
>>130 >>132 両手の摩擦電気でアンプ駆動だ。
「エレクトリック・ハンダー!!」
おお、ノーチラスがフルボリュームでっっっ!!
デジタルアンプは狂う危険ありw
HALと名づけょぅ
おそろしく地味に「三丁目のおーでぃお」
西岸良平でつか・・・
じゃあ「小さなオーディオのものがたり」で地味に対抗。
139 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/03/14 15:02 ID:YbzxdFiK
男オオディオ
ケーブルを包丁で半分にきるスーパー食いしん坊
いろんなソースを楽しむために多くのユニットを並べた
「わんこスピーカー」
だれかこれで話つくってくれや
↑なんかIDがかっこいいのでお話つくってさしあげたいのですが、
奇抜すぎて構想に結びつきません またの御来店、心よりお待ち申し上げます
石田敦子「オーディオカタログ」なんてのをオーディオ雑誌で連載キボンなりよ。
石田敦子「純粋(ピュア)!オーディオ倶楽部」でも可なりよ。
この板一服の清涼剤みたい、読んでみて楽しくて大笑い!
くらもちふ○こさんに「オーディオ階段」「いつもポケットにショパン・オーディオ編」
たがみよ○ひささんに「オーディオ・シンドローム」「オーディオ・ぶれいくだうん」
最近の漫画家さんでは 二○宮知子さんに「オデオ カンタービレ」
あかるいH系では がぁさ○さんに「オーディオの妙薬回路の化学」
小本田絵○さんに「オーディオのさざ波劇場オーディオはいくらですか」
他にも多く考えたのですが、、、題名考えるだけでも楽しいのは私だけか?ちょっと変?
145 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/09 21:42 ID:Ukd1xak1
保全age
まいっちんぐオディオ先生
これも内容は自粛。
奥瀬サキ
「低俗オーディオ狩り」
以下自粛
>>147 やはり、"半年で3倍・・・"とかこきゃぁがるスガーノという爺さんが(ry
149 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/12 12:40 ID:HjYzQ5fo
KUMAGOROU
「オーディオどすこい!」
以下自粛
150 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/04/12 17:51 ID:1BJW5lzY
やらないか、かよ・・・w
オーディオ刑事鉄仮面伝説
そもそもデカとは昔の警察官が着てぃた角袖を
かくそで→くそでか→でか
と呼びかたを捻ってデカになったそぅな
(メルマガより転用)
>>148 ふぉっふぉっふぉ
・・・
ねぇ流香さん
流香さんにとって
聴こえるということは才能ですか
それとも欠陥ですか?
>>150 機器を擬人化するとよし
アンプに接続したケーブルを
バナプラでスピーカーに挿入
アンプ「は、入りました」
スピカ「よし、次は電源だ・・」
1の創作意欲復活期待age
156 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/07 10:07 ID:qWg2YNbs
同じく期待age
まあろくな力量もないくせにこんなスレ立てたもんだな。
恥を知っているなら削除依頼出して二度と来るなよw
158 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/07 19:20 ID:qWg2YNbs
>>157 お約束だが
じゃあお前が書いてみてください
159 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/07 19:22 ID:PfFC7vcV
おっと、age忘れてたpugera
160 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/07 19:30 ID:PfFC7vcV
反応早いな
>>1w
涙目で煽り返す暇あったら続き書けよ。
にゃはは
えー 俺が1なの?
構って♪
構って♪
もっと構って♪
163 :
ミスター音っ子:04/05/07 23:16 ID:tlvPwOqq
これまでのあらすじ
音吉陽一は、亡き父・音吉隆男から受け継いだ「日の出音響」を支える天才音響少年である。
彼は、常に斬新なアイディアで奇想天外な音響を作りあげ、多くの音響ファンから支持を受けていた。
ある日、音の皇帝、「音皇」こと村田源二郎が彼の店を訪れ、彼の天才的な音響調整能力に圧倒される。
そして、陽一は、村田源二郎の「音皇音響界」に入る事になる。が、後に、音将軍、村田源三郎の告発により、
電気法令違反、危険物取扱法違反で、逮捕される。「日の出音響」は家宅捜索の結果、他にも法令違反が見つかり、
ダンボール32箱分の押収物を摘発され、閉店の危機にさらされる。
しかし、女手一つで陽一を育ててきた母、音吉法子の奮起により「日の出音響」はなんとか閉店の危機を逃れ、
細々と営業を続けていた。
それから3年後、医療少年院から戻ってきた陽一は、心を入れ替え倒産寸前の「日の出音響」を再建する事を誓った。
そして「日の出音響」は新しい船出となる営業を始めることになった。その開店初日・・・。
つづく
キタ━━━ヽ(゚∀゚)ノ━( ゚∀)ノ━( ゚)ノ━ヽ( )ノ━ヽ(゚ )━ヽ(∀゚ )ノ━ヽ(゚∀゚)ノ━━━!!
へ ) ( ノ ( )ノ ( ) へ ) へ ) へ )
> > < < < > >
法子「陽一。元気だったかい。少年院は辛かったでしょう・・」
陽一「ああ・・。あれはさすがにへこんだよ。まじへこんだ。つらかった。ってゆーか。マジ眠い」
法子「陽一。口調まで変わってしまって・・。大丈夫かい?」
陽一「ああ・・。大丈夫だ。こう見えても少年院でアンプばっか作ってた。
俺、負帰還が嫌いだったから無帰還アンプばっかつくってたら、先輩にマジしばかれた。
デジタル回路の授業でも、俺。オーバーサンプリング嫌いだったからノンオーバーサンプリングDACばっかつくってたら
教官にマジしばかれた。俺、悔しくなって。マジ勉強した。高校生なのにフーリエ変換ばっかりやってた。
そしたらマジぶっとんだ。なんか吹っ切れた。そして俺・・・」
法子「陽一。もういいよ。今はゆっくりお休みなさい。本格営業は明日からでもいいんだから」
陽一「いや。俺もうネットに広告うったし。今日はPMA-390Wをイチキュッパ税込みで売る日だし。もう店あけるしー。」
陽一は店のシャッターを勢い良く開けた。
ガラガラガラッ・・・
陽一&法子「!!!!!!!!!??」
二人は絶句した。
なんと、ものすごい数の客がいる。見渡す限り。300人は下らない様子だ。
シャッターが開くと同時に10人ぐらいがシャッターの下になだれ込んで来た。
陽一「こりゃ・・・・いってぇー?・・」
つづく
続きキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
陽一「なんで・・こんなに客がいるんだよ・・。おっかしくねー?」
法子「みんなおまえの帰りを待っていたんだよ。ほら、丸井さんに。堺さんもいるじゃないか・・・」
陽一「えっ。。マジで?マジで言ってんのそれ?」
陽一「なんか・・なんかうれしいよ。マジで俺うれしいって・・。」
陽一はちょっと涙ぐんで泣きそうになっていた。
陽一「みんなありがとう!!さあっ!新装開店の日の出音響へようこそ!」
陽一はシャッターを勢い良く全開にした。
ガシャーッ。
その時、ものすごい数の客が陽一を押しのけ店内になだれ込んで来た。
ドドドドドドドッドドドド・・・・。
陽一「うわぁーー」
法子「きゃーーー」
その時、二人は異変に気づいた。明らかに様子がおかしい。
客はなにやら商品を必死に探しているようである。
客A「・・・ここでしょ?新品のDENONのアンプを1,980円で売る店ー。」
客B「ああ、検索サイトYAGOOの広告にばっちり出てたもんねー。」
陽一&法子「・・・!?」
つづく
法子「おっ。お前イチキュッパって・・。」
陽一「ち・・・違う。俺は良く確認して19,800円って打ったよ。ホントに。ちゃんとYAGOO!丸赤音響ダイレクトってところに、
ちゃんとした所に広告を打ったんだ」
法子「そ、それじゃ。その丸赤って所が間違っていたのかい?」
陽一「そ・・そうとしか考えられない。ほら、今ネットでよくある事務上の手違い?ってやつかも」
法子「でも、丸赤が間違っていたとしても、この騒ぎはちょっとやそっとじゃ収集がつかないよ。。」
「うぉぉぉおおおおおぉぉ!!!」
客がものすごい勢いでアンプの争奪戦を始めた。もうだめだ。
男「ハッハハハハハハハッ。素晴らしい新装開店だな。満員御礼じゃないか・・」
男が手をパチパチと叩きながら陽一に近づいてきた
陽一「おっ。お前は!音将軍『村田源三郎』!!!」
男 「いかにも。わしは音将軍の村田だ。久しぶりだな。陽一くん」
陽一「て・・てめぇ・・・よくもあの時は・・」
陽一は右手こぶしを握り締めて男に近づいた。
法子「陽一。だめ!今はそれどころじゃないわ」
確かにそんな事をやっている場合じゃない。陽一は荒れる店内を見回し、肩を落とした。
音将軍「ははは。今回は我々味将軍グループの運営するYAGOO!丸赤音響ダイレクトにようこそ広告を出していただいて
本当にありがとうございます。くくっ。」
陽一「なんだと!!それじゃあ・・」
陽一はこぶしを振り上げ今にも男に殴りかかりそうだ。
音将軍「おっと。少年院を出たばかりの君は乱暴者だなぁ。。ふふふ」
早速ワラタ。
法子が陽一を止める。
法子「あ・・あなたがネット広告で故意に違う数字を付けたの!!?」
音将軍「くく。そんなことは無いでしょう?お母さん。わたくしどもは信用第一で商売をしているのですから。
わたしも、おたくがあのDENONのS10-VLimitedを1,980円で売るって聞いたものですから驚いてこうしてここまで来たのですよ」
陽一「てってめぇ・・許せねぇ」
陽一は母親の制止を振り切り音将軍に殴りかかった。
ガバッ。
次の瞬間、陽一は3人の大男に取り押さえられていた。
陽一「ぐっ。何だ。ちくしょう・・くそっ・」
音将軍「ほほほ。乱暴は止めてね。陽一くん。私の優秀なボディーガードの手をわずらわせないでくれる?」
法子「店が・・店が・・父さんの店が」
母親は涙ぐみはじめた・・。
店の商品は客で取り合いになり、店ははもう崩壊寸前である。
陽一「・・ちくしょう・・ちくしょう・・」
その時だった。・・・
「君たち待ちたまえ!!!!!!」
大声が店内にこだました。客の動きが一瞬ピタリと止まった。
陽一「じいさん!!」
音の皇帝。「音皇」の鶴の一声であった。
つづきは明日書きます。
リアルタイムで書いてたから疲れた。それにしても遅筆・・。
こんなに続きが気になるとは。(マジレス
じっくり待とうと思う。
>>171 乙カレー。何つータイムリーな話題で。(w
>>157で〜す。
煽ってゴメンね
煽りに反応したとも思わないが、なんにしてもやる気を出してくれてヨカータよ。1000までガンガレ!
155です。祝連載再開!! 遅筆でいいから、気長に続けて! 楽しみにしてます!
待ったかいがあったー!
音将軍「お・音皇!!?」
客A「おい。あれ見ろよ。音皇だぜ・・」
客B「なぜ音皇がこんなところに・・?」
客C「おいおい。やばいよ。やばいって、アンプを放せよ・・」
世界を又にかける音皇。音響を趣味とする者、音響に携わる者にとって彼の名と存在感を知らない者はいなかった。
彼の持つカリスマ性が自然とこの騒ぎを収束させようとしていた。
音皇「さあ、皆。馬鹿な真似をやめて商品を元に戻すんだ!!」
ピリッと引き締まった空気が周囲を包む。
「音皇様が言うのなら仕方がないよな。馬鹿な事はやめようぜ・・」
客は次々と商品を自ら戻そうとしていた。
後ろに並んでいる客も自ずから退散しそうな雰囲気である。
「ふざけるなっ!!!」
大声をあげた男がいた。
男「ふざけるな!!ちゃんとネットでPMA-S10VLimitedが1,980円って書いてあったろーが!」
男「俺たち遠くからわざわざ交通費使ってここまで来ているんだ!その俺たちを納得させろよ!」
音皇「お。お前は・・」
音皇「音将軍グループ 東京音響支部副部長 村下和郎!」
客A「何っ?あれ。あの村下和郎じゃないか」
客B「あれだろ?天才音響グラビアアイドル「村下久美子」の弟で最近オーディオ雑誌に出ている奴だろう?」
音将軍「ふふふ。ハハハハハッハッハ。和郎め。やりおるわい」
和郎「どうだ。音皇。俺たちを納得させろよ。俺たちはアンプが手に入るまでいつまでもここに居座るぜ。
裁判だって何だってやってやるよ」
音皇「ふざけよって・・・」
音皇は持っていた扇子を手の中で二つに折っていた。相当いらだっているようだ。
・・・
陽一「俺が納得させてやるよ」
音将軍「な・」
法子「陽一。何を言っているの・・・」
陽一「俺が皆を納得させてやるよ。それでいいんだろ?」
和郎「ハハハッ。なんだ。お前がアンプを配ってくれるっていうのか?ハハハッ。面白い。早くしろよ!」
陽一「俺が。俺がここにいるお前達を納得させる音を出してやる。ここにあるアンプ内蔵スピーカー「MM-SP61」でな。
これでお前らを納得させる音。DENON PMA-S10VLimited以上の音を出せばいいんだろう?
これなら1980円で持って帰ってもらって結構だ。」
和郎「アッハハハハ・・・面白い奴だな。やってもらおうじゃないか。
でもな。おまえ。店長ならば、自分の言った言葉に責任は持つんだろうな?」
陽一「ふん。勿論だ。お前達を納得させられない音を出せないのなら全員にDENON PMA-S10VLimitedを持って帰ってもらうよ」
「・・・うおおおぉぉぉぉぉ!!!!!!」
その場の客全員が狂喜乱舞した。
客A「まじかよ。あいつ正気か?あんなちっぽけなアンプ内蔵スピーカーで」
客B「へっへー。音に納得できないとか言ってゴネて S-10VLimitedを持って帰ろうぜ」
音将軍「ハハハ。面白い!それでは30分後!30分後にこの店内中央にそのアンプ内臓スピーカーをセッティングして音を
聴かせてもらおうじゃないか。それでいいかな陽一君?」
陽一「ああ。それでいいよ。」
法子「陽一。大丈夫なのかい」
堺一馬「陽一。大丈夫なんか?お前?今なら頭下げてなんとかなるんちゃうか?」
丸井善男「大丈夫か。陽一君。俺とのイタリアンスピーカー対決に勝った君だけど。これはさすがにきついんじゃないか。」
陽一「へへ。まかせてよ。俺には策がある。
それより、母さん。店中央にSONYのSCD-1と、アンプ内臓スピーカーMM-SP61をセッティングしておいて。インコネは店にある適当なものでいいよ。
俺はちょっと買い物に行ってくるよ。」
法子「ああっ!陽一。どこに行くんだい?」
陽一「すぐ戻ってくるって。それよりもセッティング頼んだよ。父さんの御影石で、いつものセッティングで頼むよ」
法子「ほんとにこんなアンプ内臓スピーカーで大丈夫なのかい・・」
http://store.yahoo.co.jp/sanwadirect/4969887521571.html
音将軍「はっはっは。陽一君。しっぽを丸めて逃げ出したかな?」
一馬「陽一はそんなやつじゃないわい!ちょっと買い物に出かけただけや!必ず戻ってくる」
一馬(陽一。ほんま大丈夫なんか・・・??)
・・・・・・・・・
音皇「もう28分が経過しているが。本当に大丈夫なのか?陽一君」
和郎「ハッハッハッハッハ。陽一のやつ。やっぱり逃げ出しやがった。ハハハ
みんなあと2分で好きなアンプ持ってかえっていいぞ。ハハ」
客A「マジで?いいのかよ?じゅる」
客B「あんなえらい人が言ってるんだからいいんじゃねーの」
タタタタタ・・・一人の少年が大きな買い物袋を下げて戻ってきた。
陽一「ごめん。ごめん。遅くなって。買い物しながら、数式計算してたら遅くなっちゃったよ。」
法子「陽一!」
一馬「陽一!遅いやないか。あと一分しかないぞ!」
陽一「ごめんごめん。すぐ用意するよ。ちょっと店の奥に行って来る。」
一馬「おい!陽一」
陽一「すぐ済むって。それより。一馬。スピーカーの間隔をもう50cm空けて。それでタオックのピンスパイクかましといてよ。」
一馬「ああ。わかったわ。はよせーよ」
陽一「ああ」
音将軍「制限時間。あと20秒!!!」
陽一が店の奥から電源タップを抱えて走ってきた。
陽一「母さん。このタップから、アンプの電源を取って!」
法子「わかったけど。そんなんでいいの?」
陽一「とにかく早く」
法子はアンプ内臓スピーカーMM-SP61の電源を陽一の持ってきたタップに差し込んだ。
陽一「よし。これで準備OKだぜ」
音将軍「制限時間。終了!これまで!陽一君は3分以内に音出しをすること」
音皇「陽一君・・。大丈夫か」
陽一「よし。みんな。よく耳を澄ませて聴いてくれよ。曲は藤本美貴「ロマンティック浮かれモード」だ!!」
音皇「ミキティーか・・」
和郎「ミキティー!?」
音将軍「ミキティー!!!」
一馬「ミキティーやて?」
法子「陽一の好きな美貴ちゃんね・・」
丸井「ミキティーか」
陽一がSCD-1にCDをセットする。蓋を閉め、再生ボタンを押す。
アンプのボリュームはMAXだ。
・・・・・・・・
♪〜ロマンティック〜恋の花咲く浮かれモード 至上最大の恋が始まるわ〜〜♪
「おおっ・・・」(ザワザワ・・・)
客A「すげえ。まるで目の前にミキティーが居るようだ」
客B「生々しい・・っていうかこれは生だ。生のミキティーがそこに居る!!!」
♪〜毎日見かけるあの人に♪恋し・て・た♪
音将軍「・・・これは凄い・・」
一馬「すげえ臨場感やな」
法子「うちのSCD-1からこんあ音聴いたこと無いわ」
目を閉じれば、完全にスピーカーの存在が消えている。
目の前でミキティーが音のダンスを踊っている。
ミキティーがマイクに息を吹きかけるその様子まで手に取るように分かる。
音皇「素晴らしい・・。S10-VLimitedなど足元にも及ばん」
目の前のアンプ内臓スピーカーが光を発していた。まぶしい・・。
和郎「まぶしい・・。まぶしい程の音の存在感だ。ミキティーの浮かれる気持ちが心の中まで伝わってきそうだ」
音皇「これは。素晴らしい!凄い。」
・・・・・・
客A「おい。兄ちゃん。このアンプ付きスピーカー1個くれよ」
客B「おれもだ!」
客C「おれも!」
すごい勢いで店中央カウンターに行列ができる。
陽一「みんなたくさんあるから、慌てない。慌てないで。はい1,980円だよ!!お買い得だよ!」
わずか数分間で、店内の在庫のすべてが掃けてしまった。
客は満足して帰っていった。店内には、数人のメンバーが残るだけだった。
和郎「何故だ・・」「何故こんなちっぽけなスピーカーから」
和郎「このコンセントに秘密があるのか」
音将軍「まさか、また電気法令違反をやらかしたのかな?ふっ。」
陽一「違う。俺は少年院で電気の基礎から勉強したし。電気の資格も取った。違反は決してしていない」
音将軍「じゃあ一体なんなのかな?電気的な改造じゃ無いというのかな」
陽一「秘密は奥のこのタップのつながっている分電盤にあるさ。さあついてきて」
・・・・・
音皇「分電盤に一体なんの秘密が・・・」
陽一「秘密は見てのお楽しみ!さあ。見てくれよ」
陽一が分電盤の蓋を空ける。
和郎「これは・・・・・・。」
一馬「うわ!」
分電盤の中はまばゆいばかりに輝いているように見えた。
186 :
ミスター音っ子:04/05/08 18:42 ID:aWKFejqh
音将軍「コンデンサか」
丸井「コンデンサ?そんな物で音が?」
音皇「進相コンデンサ。そうだな。陽一君」
陽一「そうさ!チョークコイルも横についているさ」
音将軍「力率改善か・・・」
陽一「そう。オーディオアンプの力率は平均0.6。それをコンデンサとチョークコイルでほぼ1.0に持っていったのさ
勿論計算の上でね。」
陽一「俺が少年院の学校で研究した結果。オーディオにおける音質劣化の原因90%は力率低下による無効電力なのさ」
法子「陽一。私には何のことかさっぱり・・・。」
陽一「母さんとりあえずこの資料↓を見てよ」
http://hobby3.2ch.net/test/read.cgi/pav/1083244733/l50 一馬「陽一の奴。ずいぶん成長しよったなー」
音皇「素晴らしい。素晴らしい工夫。素晴らしい天才音響少年だ」
音将軍「音吉陽一か。その名前覚えててやる。」
和郎「くっ。俺の負けか・・」
こうして天才音響少年は「日の出音響」の危機を救ったのであった。
後日談であるが、翌日から例のアンプ内臓スピーカーの音質向上法についてメールでの質問が相次ぎ。陽一のメールBOXがパンクしたのは言うまでも無い。
おわり
面白い!!!!
これだけのネタ搾り出すのは大変でしょうけど
ゆっくりでも良いので連載続けてください
楽しみにしてます!
読み返すとジャンプの読者感想みたいだな…
いやでもほんと楽しく読ませていただきました
連続3レス失礼
>読み返すと
自分のレスを〜 です
190 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/08 19:27 ID:+UDDgnHv
資料が2ちゃんってのが(・∀・)ワラタ
秀作乙!
おい音皇と音将軍。おまいらいい年して「ミキティー」とかいってんじゃねーよ!
ワロタ。
面白かった(・∀・)
陽一レベル高いなあ!いや、漏れのレベルが低すg(ry _| ̄|○
またマッタリ待ちますわ。
楽しく読みました。
こんなこと言うのはアレなんですが、
元ネタって何なんでしょう?
195 :
193:04/05/09 13:22 ID:zKgQSC5W
>>194 レスありがd。
創作ってとこがすごいですね。
ネタ仕入れたら、またおながいします。
192さんと同じくマッタリ待っています。
アンプ内蔵スピーカーのどういうやつだろ。
リンクをクリックして爆笑したよ。
マジすか!
197 :
野望のオーディオ:04/05/16 14:13 ID:lUEk1mma
「我々が東大工学部電気工学科で学んだのは 機械が音を出す仕組み 人が音を支配する方法を
学ぶためだったといっていいでしょう!」
「ピュアオーディオ業界の権力構造のカラクリを研究し尽くし 僕たちが新しい
自分たちの理想のリスニングルームを築くための準備を進めてきたのだとも」
指導教官「な なんだって!?」
歯をくぃしばって
MMR風とかもおもしろそう
俺のピュア
201 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/05/16 21:05 ID:feggIpno
「な、なんだってー!!」系は豊富だからねぇ
そろそろ続編を!
先生はここ何日間か取材のため不在です。
編集部には申し伝えておきます。
アストロ管団
管球超人たちは体のどこかにゲッターを蓄えていて
高電界により特殊能力を発揮できる
トランスなんて邪道じゃ〜とOTLに走る管四郎。(変なプレートキャップをかぶる)
絶対音感を失った管三郎に対し「こん、どつんぼが〜」と蹴りを入れる大門。
スピーカを持って走り回ることによってサラウンド感を出すアストロシフト。
あ、その前に金田式との対決とかある。
ブラックゲート管団編とかも。
206 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/15 01:25 ID:uzhw47GM
>>205 管球超人たちはDENONの陰謀でピュア・オーディオ界を追放されてしまうわけですが・・・
207 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/15 20:48 ID:sjXb8rDp
期待age
(オーディオじゃなくてごめんね)
山岡「今日は『最強のクラシック優秀録音盤』を聴かせてやるよ」
栗田「ここはディスクユニオン御茶ノ水店ね。わぁ、すごい人。全然買えそうにないわ」
客A「よーしパパ、レヴァイン指揮の「惑星」買っちゃうぞー!」
客B「ワシはショルティの「千人」で」
山岡「まったく、情けない連中だ。そんなのが最強のクラシック優秀録音とは」
客B「何だと!? 失敬な!」
栗田「山岡さん!」
客A「ワシはレヴァイン「惑星」を選んだんだぞ」
山岡「アンタはそれを本当に聞きたいのかい?」
客B「うっ・・・」
山岡「単にツィーリンスキーって言いたいだけじゃないのか」
客B「な、ならお前は何を注文するつもりだ」
山岡「まぁ見ててください。藪店長、ウラッハ/ウィーンコンツェルトハウスSQのブラームスだ」
栗田「えぇ!?」
山岡「1952年ウィーンでの録音、このメンバーのモーツァルトもあるが」
客A「バカな・・・そんなものがいい音のはずががない!」
客B「その盤が名盤といわれるのはあくまで演奏の評価、時代遅れのモノーラル録音ということを知らんとは」
栗田(お客さんたちの言う通りだわ。それも1952年だなんて。。。山岡さん、どうしてしまったの?)
山岡「ご高説は十分です。まずは聴いてもらいましょう。」
客B「まったくバカバカしい。。。(ちゃー、ちゃらりらりら らー)。。。こ、これは!!」
栗田「山岡さん、いい音だわ! まるで目の前で演奏しているみたい!これが最強のクラシック優秀録音なのね!」
客A「おどろいた。。。これが1952年録音なのか?!」
山岡「最強だが、これを聴くと最新録音が聞けなくなる危険も伴う諸刃の剣だ。まぁ素人にはお薦め出来ないね」
雄山「これが最強のクラシック優秀録音だと? 士郎、お前はどこまで情けないやつなんだ」
山岡&栗田「海原雄山!!」
209 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/06/15 21:35 ID:RGTmz4I3
確かに、小学館から”サウンドレコパル」という音楽雑誌にメーカーオーディオ技術者が
新商品開発を題材にしたマンガが載っていたな。
うちには、レコパルが90年〜95年50冊ぐらいまであるけれどな。
「これがファイナルOTLじゃ!」
「奴のシャーシを見てみろ!電源トランスもねぇ!まさか!」
「Rチャンネルが…Rチャンネルが届かねぇ」
「見てみぃ奴のケーブルを、ぎちぎちに巻いたテフロンからブチルがはみ出てやがる!」
あと、歯と歯茎で直接タップを咥える「人間ナイアガラ!」とかはずせないよね。
>>206 「旧ソ連がアフガニスタンに駐留したときに工場を建て、Sovtekの砂漠用の管球が作られた!
かれらと戦うのも無駄ではないだろう!」
「アフガン!!」(みんな嫌そうな顔)
211 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/13 05:29 ID:2+Ag6U7H
そろそろ更新希望
212 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/07/29 02:24 ID:o37C01W4
萌えない!
アキバ違い!
213 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/11 15:34 ID:RxzQjt56
だれかなんかかいてよー
214 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/08/11 19:32 ID:RhHGss5s
あまりにも頭の悪いレスで心苦しいが
自分で書け
ルネッサンス〜♪情熱〜♪僕のこの手〜は〜♪
いつも〜♪何か〜♪探し〜燃えてる〜♪
このスレ見てからずっと頭の中でぐるぐる回ってる。
216 :
& ◆kknkRJK6BE :04/09/03 03:44 ID:C4fTEIoF
ある日、学校帰りに、赤信号で渡りきれなかった老人を助ける。
音平「大丈夫か?じいさん?怪我は無いか?」
老人「フォフォフォ心優しい少年じゃのう。わしも交差点のど真ん中でまごつくなんて年かのう。。ふぅ。礼を言うぞ。少年。」
音平「どうって事無いって。礼なんていいよ。じいさん〜」
老人「おや?」
老人はその時、音平が右手に持っている紙包みに気づいた。”JBL”という文字が大きく書いてある。
老人「おぬし。。その紙包みは?」
音平「あ、これは、俺の趣味の品でね。スピーカーケーブルっていうのが入っているんだ。ほら」
音平はケーブルを紙包みの隙間からちらっと見せた。ブルーの鮮やかな色彩が隙間から覗く。
老人「ほう。JBLのJSC1000か。わしも使った事があるが悪くないな」
音平「へー。じいさんオーディオやるんだ。すっげーな。」
老人「フォフォフォ。わしは近所ではハイエンドじじいと呼ばれておるのじゃ」
音平「まじで?へー。面白いな。で、じいさんはスピーカーは何つかってんの?」
老人「フォフォフォ。もちJBLぢゃ」
音平「へぇ!JBLの何つかってんの?4312とか?」
老人「4348じゃよ。」
音平「!!」
音平「へー。じいさん。マジ本気?4348持ってるの?」
老人「ああ。持っとる」
音平「うわぁー。聴きたいなじいさんの音!」
老人「フォフォフォ大した音じゃないがの。まあ、うちはここの近所じゃ。興味があるなら聴かせてやるぞ。冷たい緑茶でも飲みながら2,3曲どうじゃ?」
音平「うんうん!聴かせて聴かせて。ハイエンドじじいってゆうからにはすごいんでしょ?楽しみだな〜」
老人「フォ。じゃ、ついて来るが良い」
音平「うん。うひょ〜。マジ楽しみ。俺の憧れなんだ〜、4348。」
http://www.harman-japan.co.jp/products/jbl_cons/4348.htm
音兵「じいさん、今時JBLなんて糞スピーカー使ってるなんて、さすがにじいさんだけあるなw」
老人「JBLのダイナミックな音で聴くジャズは最高なんじゃよ。」
音兵「あふぉか? じじい? あんな大味なスピーカーじゃ何一つ満足逝かないよ、原音再生なんてとうてい無理さ」
老人「年は取りたくないもんじゃ、、、もうJBLの時代は終わったのかのう」
音平は老人の後ろをついて歩いていた。まだ残暑の日差しがきつくただ歩いているだけでも軽く汗ばんでくる。
老人の後ろを歩くと、加齢臭と湿布の臭いが漂ってくる。また、あまり風呂にも入っていないのか、あまり心地の良い臭いとはいえない臭いがふわっと音平を包む。
「くせえ。くせえよ」音平はそう言いたい気分であったが、ここは憧れのスピーカーを聴くためには仕方が無い。
3分ほど歩いた頃であろうか、老人はふと灰色のズボンの後ろのポケットをまさぐり出した。そして慣れた手つきでライターと煙草と取り出した。
老人は煙草を軽くくわえると震える右手でぎこちなく火をつけた。
老人「ふぅ〜・・・」
老人は気持ちよさそうに煙を吹き出す。それと同時に音平に不快な臭いと煙たい煙が同時に漂ってくる。
「くせえ・・。くせえよ・・・。」音平はたまらなかった。音平は神経質なオーディオマニアであったので当然嫌煙家であった。
煙草は聴覚にも良い影響は与えない。「こんなじじいがいい音出している訳無いよな。耳も遠そうだし。第一体臭が臭い。この分では部屋も相当臭いな」
そんな不満を心の中でつぶやきながら音平は老人の後を静かについていくのであった。
暫く歩いていると、小さなどぶ川の前に差し掛かった。丸太で橋がかかっている。
どぶ川はまさにどぶ川と呼ぶにふさわしく相当濁った水質の模様だ。ほとんど川は流れておらず、ヘドロのようなものが相当深くたまっているようだ。
水面の上澄みには腐ったような油が浮いており、微妙にてらてら七色に光っている。正直気持ち悪い。そして臭い。
丸太の先には背の高い草がうっそうと茂っており、バッタのような虫が無数に飛んでいる。
「くせえよ・・・。くせえよ。キモイよ・・・キモイよ・。」音平はもうかなり限界であった。
老人「この橋を渡った先がわしの家じゃ」
老人は煙を中途半端に吐き出してくっさい口臭を漂わせながらそう言った。
ギシ・・ギシシ・・。老人と音平は不安定な丸太を二人で渡っていた。
このような気持ちの悪い環境で聴くJBL4348なんてろくなもんじゃねぇな、そんな事を考えながら音平はうつろな目で老人の後ろについて歩いていた。
渡った後は草をかき分け遥かかなたに見える小屋を目指して二人は黙々と歩いていた。
草むらを3分ほど歩いて二人はやっと老人の小屋に辿り着いた。
玄関には黄色いスプレーで汚い文字で「オーディオの館〜ピュアを極めろ〜」と殴り書きがしてある。
老人「フォフォフォ。入るがよい」
音平「あ、ああ。」
音平は、本当にこんな所に入って大丈夫なのだろうか?と訝しく思ったがここまで来ておいて老人の誘いを無下に断るのは悪いと思い入る事にした。
ぎぃぃぃぃいぃぃ・・・随分古ぼけた扉を開く。
美紗子「おかえりなさい。おじいさま」
少女が奥から現れる。
音平は思わず目を疑った。このような汚い屋敷に、なんとメイドがいるのだ。音平はメイドなんて秋葉原のメイド喫茶でぐらいしかみた事が無い。
彼女は非常に整った服装をしており、とても丁寧なしぐさをする。年はまだ十代であろう。短い黒髪が非常に清潔感を持っていた。
老人「美紗子。お客様にお茶を。わしの命の恩人の少年だ。丁重に扱え。」
美紗子「はい。わかりましたですわ。」
美紗子「お客さま。お荷物をお持ちいたしますわ。」
彼女が近づいてくる。ほのかに蜜柑のような甘い芳香がする。薄汚れた汚い屋敷に一種の清涼剤のように爽やかな風が吹く。
美紗子「そこにおかけになって楽になさってくださいですわ。もうすぐお茶菓子とお飲み物をお持ちするのですわ。」
彼女はとても感じがいい。音平はさっきとはうって変わって「来て良かった」なんて素朴に思った。
音平は皮のソファーに腰掛ける。部屋は掃除が行き届いているのか、塵一つ無いといっても過言ではない。
絨毯には所々に煙草を落としたであろう焦げ跡があったが、綺麗に布で補修してあって特に汚いとは感じない。
壁は防音壁になっていて、照明は雰囲気が良い白熱灯がほのかに部屋を照らしていた。
天井の巨大な送風扇がゆっくりと回っている。雰囲気のいいバーに居る気分だ。
美紗子「お茶ですわ。」
音平「あ。ども・・。」
音平は男子校に通っていてあまり女性と触れ合う機会は無い。しかも本物のメイドの格好をした女性なんかリアルで接する事なんて初めてだ。
近くで顔を見ると、非常に整った顔立ちをしている。薄化粧をしているようで肌は透き通るように白い。体格は華奢だが、胸は結構あるなと思った。
ずず・・ずずず。
せっかく振舞われたお茶を飲まなくてはと、音平はとりあえずお茶を口に含んだ。味なんて正直分からない。特にうまいとは感じなかったがまずいわけでもなかった。ごく普通のグリーンティーだ。
美紗子「どうでございましょうか?おいしいですか?」
音平「あ。おいしいです」
音平は機械的にそう応えた。自分でも間抜けな返事だなと思ったが女性と滅多に話をすることの無い音平にはそれが精一杯だった。
美紗子「ふふっ。よかったですわ。」
彼女は軽く微笑んだ。天使の微笑とはこのことだろうか。音平はそんなどうでもいい事を思った。
老人「美紗子。アンプは暖まっておるだろうな。」
老人はぶっきらぼうにメイドに言った。
美紗子「あ・・・。ごめんなさ・・・」
急にメイドの表情が曇る。軽く泣いてしまいそうだ。
老人「美紗子。毎日2時にはアンプを暖めておけといつも言っておるじゃないか!」
老人は厳しい口調でメイドを叱り付ける。
美紗子「ごめんなさい。ごめんなさいなの・・。ぐ・・すんっ・・すん」
彼女は泣いてしまった。音平は自分が客人としてどういう態度をとればいいか悩んだ。まあいいじゃないですかとでも言えばいいのかななんてぼんやり考えた。
美紗子「だっておじいさま。ここに来るのは2週間ぶりなんですもの・・」
老人「わしがいつ来てもベストな状態にしておくのがお前の役目だろうが。まったく仕方がないのお。もう泣くな。」
美紗子「・・・すんっ。はい。ごめんなさぃ・・。」
老人「いいから、早くピュアルームの準備をしろ」
美紗子「わかりましたですわ・・」
美紗子はハンカチで口元を押さえながら奥の部屋に慌ててかけていった。
老人「少年。アンプが暖まっていないのでなまくらな音しか出ないかも知れないが悪いな。」
音平「あ。構わないですよ。急に押しかけた僕も悪いんですし・・。」
なんだか不思議な空間に来たなと音平は思った。小汚い屋敷に、若いメイド、それを叱り付ける態度のでかい老人。およそ浮世ばなれした空間だ。
音平は気を落ち着かせるため、お茶を一気に飲み干した。「ゴキュッ」という部屋に響く。その時、その部屋の静寂さとホールトーンの良さに音平は気づいた。
約10分ほど老人と特に意味も無い雑談をしながら時間を過ごした。
美紗子「おじいさま〜!準備OKですわぁ!」
老人「さて行くか、少年」
音平「あ・はい。」
音平は慌てて立ち上がった。
赤い絨毯の廊下を老人の後について静かに歩く。柔らかい絨毯なので足音は特にしない。
廊下は軽く上りになっていて、奥にはホールの入り口らしき大きな扉がある。
「さぁ。ようこそ。わしのウルトラピュアホールへ!!」
ウルトラピュアホールという名前にセンスが無いなと音平は思ったが、極限のピュアを標榜したホールである事はイメージとして掴める。音平の胸は躍る。
ホールのドアをメイドの美紗子が膝をついて開く。
・・・・・・・・・・
音平「あ。どうも。今日はどうもありがとうございました。」
老人「フォフォフォわしのウルトラピュアルームは気に入ってもらえたかな。」
音平「はい。すごかったです。あそこまでピュアでリアルな音は聴いたことがありませんよ。感動しました!」
老人「フォフォ。大げさじゃのう。ま。わしもお前の聴きっぷりが気に入った。あそこまで乗ってジャズに聴き入る少年も珍しいわい。また好きな時に来てもよいぞ。美紗子には言っておく。わしが居ない時でも好きなCDを自由にかけるが良い」
音平「本当ですか!!わぁ!うれしいなぁ。」
美紗子「いつでもお待ちしておりますわ。お気軽にお寄りくださいませ」
音平「ありがとうございます。また来ますね!」
音平は深いお辞儀をして老人の小屋を後にした。
音平は、こんなピュアなホールにいつでも来られるなんて夢のようだと心を躍らせながら草をかき分けて家路についた。
音平「うひょー!こんないいじいさんと知り合いになれるなんてラッキーだな。ウルトラピュアホールか。すっげー金かかってるんだろうな。確かにどこからどこまでもピュアなホールだったな。ディスクを入れ替えてくれる美紗子さんも含めて・・・」
229 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/05 03:16 ID:aJGRncwG
なんか きっついな …
どっと疲れが出たひと〜(´・ω・`)ノ ウィ
231 :
作者:04/09/05 03:52 ID:eqfQqvhc
まだ半分ぐらいしか書いてないんだけど・・。もうやめるか。。ORZ
作者先生がんばってください!じゃなくてぇ
> ・・・・・・・・・・
(;´∀`)∩ ココココ
何で点々やねんと。美紗子の描写のほうが力入ってるじやん。
SPがJBLじゃなければもっとみんな付いてくると思うw
先生がんがれ!美紗子の描写がキモいけど、
理系ミステリー作家の小説に出てくる女はだいたいこんなもんだよね!
美紗子のことはもう分かったから、話の要点だけたのむよ!
「はい。すごかったです。あそこまでピュアでリアルな音は聴いたことがありませんよ。感動しました!」
花田魔猿みたいでワロタ
翌日・・・・。
音平はうわの空で授業を受けていた。窓際の席の音平はぼんやりと空に浮かぶ飛行機雲を眺めながら、昨日のピュアホールの事を思い出していた。
雑誌でしか見た事の無い高価な機器の数々、4348で聴くドラムスの痛快な響き、何処までも抜けきり、解像度が高く、そして目をつぶればまるでそこに生演奏があるかのような音場感・・・そして甘く可憐な美紗子さんの細い指。膝をついて丁寧にCDを交換するその丁寧な仕草。
なにもかもが『ピュア』であった。無垢であった。
音平「ウルトラピュアホール・・・」
「・・・・音平!!・・・・おい音平」
「ガン!!」
音平の前に突如白い物体が飛来し、机をかすめて壁に当たって大きな音を立てる。
先生「おい。音平。なにやってんだ。早くこの問題に答えろ」
音平「う・・・あ・・すみませ・・ん。聞いていませんでした」
アハハハハハハハハハハハ・・・
教室に笑いがこだまする。
先生「もうしっかり聞いておけよ。この問題は次の試験に出るからな。」
音平「はい・・すみません」
・・・・・・・・
友人A「どうしたんだよ。音平。今日はずっとボーッとしてるぞ」
音平「あ・・ああ。ちょっとな。今日はなんだか寝不足なのかな」
友人A「なにか悩みがあるんだったら?聞くぜ。ん。はは〜ん。女か?近所のK女学院の可愛い娘にでも惚れちゃったとか?」
音平「ピュア・・・」
友人A「は?何?」
音平「いや。なんでもないよ。俺ちょっと用事あるから先帰るわ。今日の部活は休む。部長によろしくな」
友人A「ああ。なんだか知らないが元気だせよ」
音平「ありがとう。大丈夫だから。」
音平は早足で校庭を後にした。
校庭を飛び出した音平の行く先は当然決まっていた。
昨日の丸太橋を渡り、背の高い草の茂る草むらをかき分けながら。あの場所に向かう。
例の屋敷の前に着いた。
音平「来ちまった。昨日、いつでも来てもいいって言われたけれど・・。本当に良かったのかなぁ。今日はじいさん居るのかどうか分からないし・・」
音平はここまで来て躊躇してしまった。
音平「まぁいいやとにかく入ろう」
音平はドアをノックした。
「コツ・・コツ・・・・」
「お待ちくださいませ〜!!」
美紗子さんの元気のいい声がする。
カチャ。
美紗子「あら・。」
音平「どうも。こんにちは。あの・・着ちゃったんですけど・・。いいでしょうか?」
美紗子「あ・・。いいですわよ。お入りくださいませ」
音平「あ。すみません」
音平は恐縮しながら屋敷の中に入った。
音平「あの・・・」
美紗子「なんですか?」
音平「おじいさんは居ますか?」
美紗子「おじいさまは・・。不定期にここにいらっしゃりますわ。ここは別荘みたいなものですわ」
音平「そうですか・・。あの、ウルトラピュアホール・・いいですか?」
美紗子「いいですわよ。でも・・少し待ってね。準備をいたしますわ。おかけになってお待ちください」
音平「はい」
美紗子さんはお姉さんみたいだ。可愛いし。いい感じだな。最近の女子高生みたいに髪を染めたり、下品な言葉遣いじゃないし。音平はそう思った。
でも・・・美紗子さんは一体何故ここのメイドをしているのかな。少し疑問に思った。
美紗子「準備が整いましたわ〜!いらしてください」
音平「あ。はい!」
美紗子「私がディスクを交換いたしますわ。」
音平「え・・あ・・。いいですよ。そんなに気を遣ってもらわなくても。自分でやりますし」
美紗子「いいえ。それがわたくしの仕事ですの。音平さんはそこにかけて音楽に集中してくださいませ。」
音平「あ・。すみません。じゃお願いします。」
美紗子「どれからいきますの?」
音平「あ・そこのオスカーピーターソンからお願いします」
美紗子「了解しましたわ」
美紗子は膝をついて丁寧にディスクを布で拭き取った後、Esoteric p-0にディスクをセットする。
相変わらず、素晴らしい音だった。まさに『ピュア&ダイナミック』サウンドだった。
しかし、昨日とは何かが違う。音平は昨日とは異質な「ピュア感」を感じていた。
・・・・若いお姉さんと二人きりで聴くジャズはなにやら照れくさい気もしたし。それにこの広い屋敷の中で二人っきりという事実を自覚した時、音平は何か不思議な心持ちになった。
音平、目をつぶって音楽に聞き入るふりをしつつ、薄目を開けて美紗子さんをちらちら見ていた。
美紗子はすましてひざまづいていたが、音平の微妙な態度の変化には少し気づいていた。
音平「あ。次、綾戸智絵のlifeをお願いします・・」
美紗子「わかりましたわ」
・・・・・・・・
美紗子「またいらしてくださいね。音平さん」
音平「今日はどうもありがとうございました。」
音平は深いおじぎをした後、屋敷を後にした。
音平「美紗子さん・・」
音平は草むらの中で彼女の名前をつぶやきながらごくっと唾を飲み込んだ。
彼女のシャンプーの香りが印象に強く残った。
期待上げ
241 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/05 20:24 ID:1KfMHc5v
やはりお色気路線に流れたか・・・・・・・
242 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/05 20:27 ID:1KfMHc5v
243 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/09/05 20:30 ID:1KfMHc5v
プピッ、ぷぷぷうぅぅぅぅぅううっっっ!!
音平のほとばしり汁の臭いがぷんぷんするスレだなここは
キモ
翌日、やはり音平はうわの空だった。
授業中にノートに「pure」と書いてみて、その単語をぽつりとつぶやいてみたりもした。
「ピュア」
休み時間には学習ルームのPCで「pure」の意味を調べてみたりもした。
カタカタカタ・・・。
------------------------------------------------------
pure [pjur]
━━ a. 純粋の; 純血の; 純正の; きれいな, けがれのない; (音が)澄んだ; 潔白な; 貞淑な; 欠点のない; 全くの; 単なる; 純理論的な;
------------------------------------------------------
音平「きれいな。けがれのない・・・」
人は誰でも理想を持つものだ、しかし自分のようなタイプの人物はその理想を特に強く求める傾向がある。
これはオーディオマニアにとって共通の特質ではないだろうか。
あのじいさんも汚い身なりをしながら別荘に若い無垢な娘に最高級のピュアオーディオを管理させることで自分の理想郷をリアルに実現させているのでは無いだろうか?
じいさんは薄汚れたこの都会のはずれに本物の「きれいな。けがれのない」リアリティーを所有しているのだ。それはとてもうらやましい事であると感じられた。
学生の身分である自分にはそのリアリティーを所有する事の意味するところは理解に苦しんだが、自分にもいつかそのようなものを持てる時期がくるのだろうか?そのようなものは自分には必要なのだろうか?
音平は、そんな事をぼんやり考えた。
放課後、音平はその答えを求めるように再び例の屋敷に向かった。
コンコン・・・。
「お待ちくださいませ〜!!」
美紗子さんの元気のいい声。甘酸っぱい期待が膨らむ。
ガチャ。
美紗子「まあ。音平さん!今日もいらしたの?」
音平「はい。いいですか?」
美紗子「どうぞお上がりになって。」
音平「すみません」
美紗子「アンプが温まるまであと20分ほどかかりますわ。お茶でもお飲みになってお待ちください」
音平「あ。。すみません。あつかましいようで・・」
美紗子「別に構いませんわ。私も、誰も来ないここの管理で、もううんざり。音平さんがいらっしゃると退屈しなくて楽しいですわ。」
美紗子が初めてプライベートな事情を話した瞬間であった。これがきっかけで音平と美紗子の会話が始まる。
・・・・・・
音平「えぇ!美紗子さんって俺と同じ年なんだ!!」
美紗子「そうですよ。えへっ。私学校には行ってないの。長く外国に暮らしてて、15歳で日本に戻って来てここのメイドをやっているの。勉強とかは自習かな?」
音平「へぇ。そうなんだ。日本に友達とかはいないの?」
美紗子「ええ。いないの。でもいいの。音平さんが私のお友達ですもの。ね!」
音平「へへっ。俺でよければ友達になるよ。」
美紗子「本当。うれしい!ところで、美紗子ね。昨日ね・・・・」
音平「うんうん・・・。」
二人はこの日がきっかけで親密になっていった。ウルトラピュアホールは音平と美紗子のおしゃべりの場にもなった。
音平はこの日から毎日ウルトラピュアホールに通うようになる。
音平が通い始めてから、1週間ぐらいが過ぎた。
その日も、学校が終わると、音平はウルトラピュアホールのある屋敷にやってきた。
コンコン・・
「お待ちくださいませ〜!!」
ガチャ。
美紗子「あ。音平。待ってたよ。」
音平「今日もお邪魔するよ。」
美紗子「あ、今日はね、おじいさまがいらっしゃってるの。ロビーにいらっしゃるわ。」
音平はロビーに通された。
老人「やあ。音平くん。美紗子に聞いたよ。すっかりこのホールが気に入ってしまったようじゃな。」
音平「あ、どうも。すみません。毎日来ちゃってあつかましいようで・・。でも、すっかり此処の音に魅せられてしまって」
老人「フォフォフォ。わしの自慢のチューニングじゃからの。ここはわしの天国じゃ。どうじゃ。今日は新しい機器が入ったんじゃ。聴いていくか?」
音平「はい!うわぁ。楽しみだなぁ」
老人「フォフォフォ」
・・・・・
老人「美紗子。このORACLEのトランスポートをセットせい。」
美紗子「かしこまりましたわ。おじいさま。うんしょ・・・」
どう見ても12kgもあるトランスポートをこのような華奢な娘にセットさせるのは無理がある。音平は美紗子をとっさに助けようとした。
音平「美紗子ちゃん。手伝おうか?」
音平が差し出した手を突然老人がつえで強く叩いた。
バシッ
老人「手出しをするな。少年!」
音平はあっけにとられた。まさか、老人に怒られるとは思ってもいなかったからだ。
音平「でも・・。あんなに重たいの無理ですよ・・。」
美紗子「平気ですわ。音平さ・・ん・・。」
老人「ここの機材の管理者は美紗子じゃ。それ以外の者のセッティングは許さん」
なんて勝手なじじいだ・・このじじい・・。音平は憤りを覚えずにはいられなかった。
♪〜
老人「フォフォフォ。やはり美紗子のセッティングは抜群にいいのう〜。素晴らしい音質じゃ。」
美紗子「ありがとうございます。おじいさま。」
音平「・・・・・・・」
音平はなんだか納得がいかなかった。前のEsotericの方が自分の好みに合致していたせいもあるが、老人の美紗子に対するあの高慢な態度が許せなかった。自分と同じ年の女の子がこんな所で強制労働?させられいる現実はおかしいと思った。
こんなのピュアでも何でも無い。きれいな。けがれのないはずのウルトラピュアホールはたった一人の老人のわがままによって支配されているのだ。そんなのはおかしいと思った。
老人「音平くんはこの音をどう思うかね?」
音平「・・あ。俺は・・・。」
音平はその時美紗子の方をチラッと見た。彼女のおでこは先ほどの重労働で汗ばんでいた。髪の毛がおでこに張り付いていた。しかし、表情は非常に明るい素直な表情をしていた。なにか達成感のあるような表情だ。
音平「俺も・・いい音だとおもいます」
老人「フォフォフォそうじゃろう。フォフォフォ。oracleは評判どおりのピュアサウンドじゃ。フォフォフォ!」
老人は自分のウルトラピュアホールを誉められてご満悦といった感じだ。
その日は音平は用事があると言って早めにピュアホールを立ち去ることにした。
老人「またいつでも来なさい。フォフォフォ。」
美紗子「またいらしてくださいね」
音平「ありがとうございました」
いつものように深いお辞儀をして音平は屋敷を立ち去った。
翌日。音平はいつものようにウルトラピュアホールに向かった。
コンコン・・・。
ガチャ
美紗子「音平。待ってたよ☆」
音平「お邪魔するよ。」
いつものようにソファーに座る。
あたりを見回したがあの老人は今日は居ないようだ。
美紗子「音平。冷たいコーラだよ」
音平「いつも悪いね・・」
音平はコップを乱暴に掴みコクッと一気に飲み干した。
美紗子「どうしたの。今日は喉が渇いていたのかにゃ?」
音平「・・・。美紗子ちゃん。」
美紗子「なによ・。かしこまって。」
音平「美紗子ちゃんは、毎日楽しい?」
美紗子「へ?私?別にそんなの考えた事無いけど・・」
音平「おかしいよな。俺と同年代の女の子がこんな所に閉じ込められて・・」
美紗子「え。。そんなにおかしな事かな?これが私の仕事だし・・。」
音平「おかしい。君はあんなじじいのわがままに付き合わされているだけじゃないか!」
美紗子「おじいさまの事を悪く言うのは止めて。」
音平「どうしてだい。君は籠のなかの小鳥じゃないか。もっと自由に空を羽ばたきたいと思わないのか?」
美紗子「え・・。でも、私はおじいさまの・・」
美紗子は口篭もった・・。二人の間に静寂が流れる・・。
音平「やめちゃえよ。」
美紗子「え?」
音平「うちに来いよ。母ちゃんにはうまく言っとくから」
美紗子「そんな。。」
美紗子「こ・・・困りますわ。」
美紗子がいつものメイド口調に戻る。
音平「・・・・。美紗子・・。」
音平は立ち上がり美紗子に近づいたと思うと、突然、自らの口で美紗子の口を塞いだ。
美紗子「!?・・ん・・んん。」
ガバッ。美紗子は音平をとっさに突き放した。
美紗子「止めて!音平くん。今日の音平くんおかしいよ。」
音平「おかしい?おかしいのはこのウルトラピュアホールじゃないのか?こんな非現実的なホールのどこがピュアっていうのさ。君は奴のただの奴隷じゃないか。」
音平は美紗子にゆっくりと距離を詰めて来る。
美紗子「いやぁぁぁぁ!!!」
美紗子は奥のピュアホールに向かって走りはじめた。音平はそんな彼女を追いかける。
柔らかい絨毯の長い廊下を音も無く2人の男女がかけていく。
ガバッ。美紗子はウルトラピュアホールの扉を開ける。音平は閉まりかけた扉を突き飛ばし続いてピュアホールになだれ込んだ。
美紗子「おじいさま!!」
老人「美紗子・・!?」
音平「!?」
一瞬空気が止まった。なんと老人はピュアホールで機器のセッティングを詰めていたのだ。
美紗子「おじいさま。音平さんが・・・」
美紗子は泣き出した。
老人「わしの妻に何をするんじゃ!!」
音平「!!」
音平「妻・・・?」
音平は力なくその場にへたりこんだ。
美紗子「うわぁぁああああん。あああああぁぁぁん」
老人「美紗子。泣くな。お前が泣くとわしまで悲しくなる」
美紗子「ごめんなさいなの。ごめんなさいなの。・・・おじいさま。純潔を守るのがわたくしのお仕事でしたのに・・」
老人「見知らぬ男が突然発情して口づけしたぐらいでなんだ。お前のピュアさはそれぐらいじゃ変化は無い。お前はこれからもこのピュアホールをしっかりと守っていかなくてはいけないのだからしっかりしなさい」
美紗子「あああぁぁん。あの男はピュアじゃない。けがれているわ。やっぱり本当のピュアはおじいさまだけなの。ああぁぁぁあん・・・」
老人「・・・というわけで、音平君。君は今後この屋敷には出入りはしないで頂けるかな?」
音平「あ・・・。」
音平はその場から逃げ出すようにその屋敷を飛び出した。
音平は日の沈みかけた空の中。草むらを必死にかけていった。自分の家につくともう汗だくであった。
唇には甘い感触が残っていた。音平は自分の唇を指でそっとさわりながら呟いた・。
「ピュア・・・」
音平は、それ以来。その屋敷の事は忘れてごく普通の学生生活に戻った。その後、20年が経ち、30年が経ち、音平は中年になり。老人になった。
音平は老人ホームで寝ていると夜中に突然その事を思い出す。ウルトラピュアホールという名前。美紗子という女性。そしてあの老人。
音平はその年までずっとオーディオを続けていたが、どんなに高価な機器を購入した時でもあの時に感じた「ピュア」な感覚を超えることができなかった。
「ウルトラピュアホール・・」
音平はその名前を忘れることは決して出来なかった。忘れるべきだといつも思っていたが、どうしても忘れることが出来なかった。
END
254 :
作者:04/09/06 00:10 ID:dQRzdgmh
スマソ・・ただのオナニング小説になってしまった・・・orz
よかったら感想聞かせてください。
また精進して面白い漫画(小説?)書きます。ではでは。
ホールって、hall? hole?
256 :
作者:04/09/06 17:05 ID:dQRzdgmh
hallです。なんだか、じじいの家が小屋になったり屋敷になったり変ですね(汗
即興で書いてましたから。
1000までがんがれ
258 :
街路灯:04/09/06 20:56 ID:6MHOc7qr
思わず読み返してしまいました。楽しめましたよ。
裏ワザ的なオーディオネタがほぼ皆無なのが少し残念でしたw。
259 :
楽器刑事:04/09/06 22:39 ID:mRYH5ElK
アフリカ象が好きっっっっっっっっっつ!!!!!!!
小回転盤君は今日も変態だ。
「はあ〜、竹下景子と花見酒がやりて〜。」
>美紗子「おじいさま!!」
>老人「わしの妻に何をするんじゃ!!」
なんだこれ
ワロタw
やっぱ、館ものは最後は火事にならなきゃw
包丁を握り締め血まみれで立っているメイドとその背景の燃える館
そして燃え落ちる館に残った老人の最後の一言
すべての秘められた謎に気づき少年は言った
/ / /.l\ \ \
/ / ,i、 \ \ \ / .|
/ / / \ \ \ /| .|
|\/ 〃 ̄  ̄ヽ \/l | |
| |\∠/ ノノノ ))) /| | | | 私は泣きません
| | | /| ヘ| l l ハ .l | | | | 誰よりも強く生きて生きましょう
| | |ん| `|、 ワノリ .| | | | |それが絡新婦の理ですもの
| | l ,煤R_ y_,ゞ ̄〕つ l | |
| | | |__,|/ | ̄| l | | |
| |/ ヽつ | \l | | |
l/\ \|__∧ ,l/ /\| | |
\ \ |___l| / /\ l .|
.\ ( y) y) / /\ |
\ \ \|/ / / >
\ \ | / / /
、 \ \!/ / /
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| あなたが===蜘蛛だったのですね
\______ ____________
∨
∧_∧
( )
( )
| ||
(__)_)
>>263 「絡新婦」て「じょろうぐも」って読むのか。。。
芥川龍之介かとおもたよ。
265 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/10/06 10:44:19 ID:KyFUlpBR
音平はピュアという言葉の意味がわからず苦しみつづけた
美紗子さんが好きだったのかあの音に惹かれたのか、
どちらにせよあの時の事を考えると胸の奥がしめつけられる
あれから半年後無意識に足はウルトラピュアホールに向いていた
「あれ。ここは・・・そうか、またきてしまったんだな僕は」
あと少し行けばホールが見えるところまで来て音平は足を止めた
このまま帰ってもいいが自分の気持ちにふんぎりをつける機会だろう
音平は自らいいわけをし、ホールへと歩いた、そこで見たものは
!!!
「え・・・あ・・・どういう事」
屋敷が無かったのである
否
無いというよりは燃え落ちていた、ここで一体何があったのか
老人、そして美紗子さんは・・・音平の目はただ呆然と燃え落ちた屋敷を見ている
その時、廃墟になった館の門から一人の人が音朗の目の前に現れた・・・
遠くで鳥の鳴き声を聞いた気がした
風が強くなったのであろうか、雲の流れが速い。
嵐が・・・近づいていた
>>265 >その時、廃墟になった館の門から一人の人が音朗の目の前に現れた・・・
RRですか
そもそも音朗は音平とは別人なのか?
268 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/10/07 12:47:38 ID:zJs9WkbM
音平と間違えた・・・
本編のアナザーストーリーと思ってください(書いてる人違うしね
269 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/10/07 13:16:10 ID:zJs9WkbM
「音平君・・・だね?」
黒スーツ姿の男が立っていた
壮年でサングラスをかけている、五分わけをした髭の生えた中年にそう尋ねられた
暫くわけもわからずその男を見ていた音平の額に脂汗が浮かぶ
何かわからないがヤバイ・・・ただ本能が告げた気がした
ソイツニカカワッテハイケナイ
「いえ・・・僕は・・・あの、失礼します」
慌てて身を翻し去ろうとする音平、足が震えている
ヤバイ ヤバイ ヤバイ
本能が警鐘をならした、動悸が止まらない
270 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/10/07 13:16:49 ID:zJs9WkbM
「美紗子さんの行方を知りたいとはおもわないかね・・・」
思わず聞き入ってしまった、今この男は何をいったのであろうか
考える間もなく
「ふむ、君がその様子では知らないとみえる・・・。」
何か考えあぐねたのであろうかタバコに火をつけ空を仰いだ
「あの、知って・・・るんですか?」
「なるほ・・・ど」
煙を吐き出し音平を睨みつける
どこか観察してるかの様なその男の視線にイラついていた
「ここで何があったんです、老人に誘われてこの館に遊びに来ていただけです
美紗子さんとはその時知り合いました、あの二人はどうしたんです。・・・まさか火事で・・・」
「なるほど・・・老人は無事だと思うよ。多分あの人が仕組んだ事だろうからね・・・
いや、違うか組織の・・・」
最後の方はよく聞き取れなかったが
なんだって老人が仕組んだ!?わけがわからないここで一体何が・・・
「君はここの事をなんといわれてきたんだね?」
「音楽を聴きに・・・ウルトラピュアホールだって言われて・・・」
壮年の男の目が鋭く光った気がした
「なるほど君だったのか・・・無用心だな御大も
彼になにも告げづ去っていくとは・・・告げる暇がなかったのか・・・」
「えっ・・・どういう事ですか」
聞くな聞いてはイケナイ
鐘がなっている、幼い時からヤバイ時に常になりつづけた心の鐘が最大限の警鐘をならしている
「君は偶然にも老人を助け、偶然にも音のはなしをして
偶然にもこの館で音を聞く事になり美紗子とも知り合った・・・偶然と思っていたのかね?
しかも老人はウルトラピュアホールと言ったそうだな・・・それはこの建物の事では無い
いわばプロジェクトの名称なのだよ。君は
ヨ ク シ ッテ イ ル ハ ズ ダ 」
「!!?」
何かよくわからないがヤバイと思った瞬間
男は目の前で構えてくるなり襲い掛かってきた
271 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/10/07 13:20:36 ID:zJs9WkbM
すいません伏線張ったばかりで何ですが
この小説はもう書きません・・・
というか続きを他の人が次々と書いていく形式が面白いと思いました
それでは後は誰かヨロです(・∀・)
272 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/10/07 18:39:35 ID:oNxd1XVK
>なるほど・・・老人は無事だと思うよ。多分あの人が仕組んだ事だろうからね・・・
>いや、違うか組織の・・・
ワロタ
言った発見否定が多いな
あと最後まで続けろ
>男は目の前で構えてくるなり襲い掛かってきた
クマかよ。
274 :
元作者:04/10/08 21:05:54 ID:juCyHom2
難しー。
俺はエロが入らないと書けないからなぁ(w
男は目の前で構えてくるなり襲い掛かってきた
「やめ・・・やめろぉ!!!!」
男と音平はもみあいになった。くすぶった煙が立ち昇る館の前で二人の男が転げまわる。
「大人しくしろ。美紗子の本当の姿が知りたければ」
「くそっ。何なんだ。テメー」
男はポケットからハンカチを取り出すと乱暴に音平を口を塞いだ。
「悪いが暫し眠ってもらう」
「ああぁぁ・・・」
音平の意識が混濁してくる。周囲の風景が回って見えてくる。
「一体何なんだ・・?」
「おまえには真の『ピュア』を体験してもらおう」
「ピュア・・・」
音平は力なく倒れ意識を失った。
「・・・音平くん。気分は如何かな?」
音平は妙な感覚に襲われ意識を取り戻した。視界のフォーカスが曖昧なまま意識が起動してくる。
まるでwindows2000の起動のようにゆっくりと時間をかけて身体感覚が戻ってくる。
「ハハハ・・・いい眺めじゃわい!!」
遠くに老人らしき声が聴こえる。
音平は早く周囲の状況を確認すべく意識カーネルを起動しようとしていたが、なかなか思うとおりにいかない。
視界フォーカスがゆっくりと状況を把握すべく調節を繰り返しているが、なかなか現実とのコネクションを確立できないでいる・・。
「うぅ・・・ここは。。どこだ。。。」
音平はまぶたに苦しそうに開けようと試みる。だが、その試みはなかなか成功しない。
「体が・・・言うことをきかねぇ。。」
「ジャラ・・・」
鎖の音?鉄の響きが聞こえる。
なんとなく感覚が戻ってきた音平は自分の身体感覚の異変に気づいた。どうやら鎖のようなもので手足を縛られているようだ。
「鎖・・・何故だ・・・?」
その時、すぐ真横から声が聞こえた
「音平くん!起きないで!お願い!!」
美紗子の声であった。何故か涙声である。
「!!美紗子ちゃん!?」
音平は必死な美紗子の声を聞いて急いでこのハイバーネションから復帰しようと試みた。
渾身の力を込めてまぶたをこじ開ける。
「美紗子・・ちゃん」
やっと視界のフォーカスが復帰した。その時、音平は愕然とする現実を目の当たりにすることになる。
「いやぁぁぁぁああああ!見ないでぇぇ!!!」
なんと全裸の美紗子がそこには横たわっていた。見ると手足を鎖で縛られている。
音平は無意識的に「見てはいけない」と感じたがチラッと股間を見る。
「!?」
だらしなく広げられた美紗子の股間からは秘部が丸見えだ。しかし、それよりも驚かされるのは、美紗子の・・・。
「いやぁぁぁあああ。」
美紗子の肛門が男の手によって広げられ。ブルーのチューブが挿入されていた事だ。
↓以下このアドレスに続く
http://www16t.sakura.ne.jp/~suzuhito/ga03/g03_02.html 「いやあ。。もういやぁぁぁ」
音平はごくりと唾を飲み込んだ
「これが組織か。これがピュアか・・」
音平は現実を把握しようと思考をフル回転させたがいっこうに合点のいく回答が得られない。
それどころか、卑猥な現実に下半身が反応している自分が情けない。
「ふふふ・・・音平くん。こうすると面白いのだよ。」
男はライターを取り出した。
シュボッ・・・。
「ボバンッ!!!」
激しい爆発音と共に炎が立ち上る。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
「これがピュア・・・」音平はもうあきれていた。
老人がコツコツと音平の前に歩いてくる。
「フォフォフォ。。。音平くん。次は君の番だよ」
音平は自分の下半身も丸出しである事にその時気づいた。
音平の背筋が凍りつく。
だれかつづきかいてください。
280 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/10/17 22:31:25 ID:UMr5f2oe
保守
翌日。音平はいつものようにウルトラピュアホールに向かった。
「コツ・・コツ・・・・」
「お待ちくださいませ〜!!」
美紗子さんの元気のいい声がする。
カチャ。
美紗子「あら・。」
音平「どうも。こんにちは。あの・・着ちゃったんですけど・・。いいでしょうか?」
美紗子「あ・・。いいですわよ。お入りくださいませ」
音平「あ。すみません」
音平は恐縮しながら屋敷の中に入った。
音平「そうですか・・。あの、ウルトラピュアホール・・いいですか?」
美紗子「いいですわよ。でも・・少し待ってね。準備をいたしますわ。おかけになってお待ちください」
音平「はい」
美紗子「準備が整いましたわ〜!いらしてください」
音平「あ。はい!」
目の前の光景に音平は言葉を失った。
メイド服には違いないがどう見ても普通のメイド服ではない。
胸が露出しているし、スカートも膝上20センチだ。
音平「み、美紗子さん!?」
美紗子「美紗子のウルトラピュアホールへようこそ。今日は音平くんを本当の天国へ連れてっちゃうぞ。」
・・・・・
音平「うっひょー!こんなイイ娘と知り合いになれるなんてラッキーだな。ウルトラピュアホールか。すっげー使い込んでるんだろうな。どこからどこまでがピュアなのかわかんないホールだったな。俺のを入れさせてくれる美紗子さんも含めて・・・」
音平はまた明日も来ようと心に誓った。しかし、それが音平のウルトラうわなにをするやめくぁwsでrfgちゅ8いおp
続く
282 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/10/18 22:37:26 ID:eb022bT/
このスレは一体(;´Д`)
ウルトラピュアホールって
一度入ってしまったら全然ピュアじゃねえだろw
284 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/10/22 22:57:58 ID:Ml1ZFvtg
「お前、趣味がなかったからって財力たてして定年デビューしようたってすぐバレるんだよ。
この世界で長い事やってたらもっと名が知れてるもんだ。まだ若い俺ですら既に通り名の一つも持ってるってもんだぜ」
「そうなんすか。失礼しました。それでお名前は?」
「ボーイソプラノの井之上」
「・・・・・・」
286 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/11/25 19:10:07 ID:Wi0bI9to
シャカ「知ってのとおり、天舞法輪は攻防一体の技。もはやお前には攻める事も、逃れる事もかなわん。」
一輝「ふん お前の説教など聞き飽きたわ」
シャカ「言って分からぬ者には身をもって悟ってもらおう。第1感 剥奪!」
一輝「ちゃら〜〜!!」
瞬「ああ、温度感が全く感じられない。」
シャカ「第2感 剥奪!」
一輝「ちゃらら〜〜!!」
瞬「スピード感が消えてもたついてしまっている。駄目だ!もうやめて!!」
一輝「止めるな!!瞬」
シャカ「面倒。第3感 第4感 第5感 剥奪!」
一輝「ちゃちゃららら〜〜っ!!」
瞬「透明感 分離感 アタック感 まで・・・・くっ とても聴いていられない」
シャカ「ふっ もはやどのような再生もままなるまい」
一輝「♪♪ ちゃらり〜 ♪♪」
シャカ「こっこれは 以前にも増して広大な音場・確かな音像を感じる。もしや究極の小宇宙 実存感に目覚めたと言うのか」
一輝「お前が常に目を閉じているのは小宇宙を極限まで高めるためと聞いている あえて天舞法輪を受けて俺の中の小宇宙を高めさせてもらったまで」
シャカ「ふっ 私の負けだ。好きにするが良い」
瞬「兄さん!!良かった 本当に良かった」
ちゃら〜〜!!
こん平で〜〜す!!
ってくるのかと思ったよw
元ネタは知らないけど説明キャラがいるのが少年漫画っぽくて
良い味出しているね。
うう。コメントありがとうございます。
自分で読み返すと恥ずかしい。
ちなみに元ネタは聖闘士星矢。天舞法輪は人間の5感を絶つ技です。君は小宇宙(コスモ)を感じた事があるか!?
しかし、ネタは他にも色々あるけど、どれも面白くならない・・・・・・・・・
あと原作が手元にない・・・・・・・・・
次はリンかけでいっちょ
290 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/12/21 08:55:34 ID:OuL790k7
モルダウ
「スカリー聞いてくれ!音の良くなる単位は105cm つまり水分子の結合角度と同じなんだよ!!」
スカリー
「モルダウ落ち着いて。角度と距離の単位を混同しているわよ。
それにここはアメリカよ。普通は41.3インチと言うでしょう?」
モルダウ
「すばやい暗算をありがとう。でもそんな科学的な考察は真実の上にこそ立脚すべきだとは思わないか?
まずこの音を聴いてくれ。これこそが東洋の神秘なんだよ。」
スカリー
「あなた自分の言っている事が分かってるの。それに何?そのメジャー?
まさかまたFBIの予算で買ったんじゃないわよね?
最近また経理部から税金の無駄使いって色々言われているんだから止めてよね」
スキナー
「昼間から音楽鑑賞とは優雅だね。」
291 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/12/21 08:57:11 ID:OuL790k7
モルダウ
「これは副長官。いえ、これは真実を知るための実験の一環でして、後で報告書にも・・・」
スキナー
「できればスカリーと共同で提出してくれたまえ。
まあ外回りで高額の領収書を処理されるより私も風当たりが良いんだが・・・
ああ、それと国防省からずいぶんと重いスノコが届いていたぞ。」
モルダウ
「国防省!?まさかあいつも何かに気づいたのか・・・」
スカリー
「あいつてまさかスモーキングマンのこと?ちょっといったいどうなっているのよ?」
モルダウ
「説明は後だ。スカリー何でもいい、急いで方向性に関する加工技術の事で
何らかの研究や報告がなされていないか調べてもらう必要があるんだ。
特に日本の広島付近で何か分かったらすぐに知らせてくれ。頼む。
では副長官、急ぎますので失礼!」
スカリー
「ちょっとモルダウ!ヒロシマってまさか核問題がからんでいるって言うの?」
あわただしく走り去るモルダウ。取り残され呆然とするスカリーとスキナー。
この後の事は作者も考えていない。
ワロタ ウマイナ
シカシ ツヅケルノハ ムズカシソウダ
XファイルならX処理ぐらいは入れておくべきだったとか
ヒロシマはちょっと不謹慎だったかと後悔しつつ
>>292 すいません。続きません。
>>289 ごめんなさい。リンかけ読んでないです。
もしまたネタがまとまったら保守アゲついでに書き込むかもしれませんので、気が向けば読んでやって下さい。
現状だと多分、炎の転校生か究極超人Rの予定・・・古すぎ?
294 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/12/25 10:13:48 ID:bDvUPs3o
age
295 :
名無しさん@お腹いっぱい。:04/12/26 02:48:40 ID:QAZe3byK
検察「そこであなたは彼に会いましたね」
素子「ええ」
検察「TAOCのスタンド又はインシュレーターを薦めましたか?」
素子「いいえ」
検察「ではサーモウールによるルームチューニングを薦めたんですか?」
素子「カイザー製品を薦めました」
検察「彼は見るからにオカルト派で裕福なオーディオオタでしたか?」
素子「オーディオオタ予備軍に見えました」
検察「はいかいいえで答えてください!」
素子「いいえ」
検察「つまりあなたは! まだピュア初心者の彼に対し
. スタンドもインシュレータもなしにミラクルサウンド・スクリーンを5つも買わせ
. 残酷にも彼から更生の機会や将来の可能性まで奪ったことになりますね!」
素子「耳で確かめながらセッティングする可能性を奪ったら
. 彼はオカルトの世界へ行きました。そう・・・確かに残酷です。彼も私も」
>>295 検察の畳み込みに爆笑!!
最後の素子のセリフの意味が良く解らない。
攻殻機動隊ネタだとしたら、漫画は読んでいないので味わい尽くせていないかも
しれないのが残念です。
今度弁護編もたのむね
素子って阿素湖素子じゃないの?
面白すぎ。
漫画ネタなので、残念ながら弁護編ははなしですね。(詳しくは単行本1巻参照)
滝沢スパークかまして、機器を磨くのね?
攻殻機動隊ネタ。弁護編てのは知らないです(:: ゚∀゚)
>>296 外相暗殺を計画する少年を捕縛する作戦で、素子は顔をあわせた瞬間少年を射殺してしまう。
情報が漏れていてその様子がテレビで放映され、素子は殺人犯として裁判にかけられる。
原文↓
検察「警告又は威嚇射撃をしましたか?」
素子「いいえ」
検察「では脚を狙って撃ったんですか?」
素子「頭部を狙いました」
検察「彼は見るからに凶悪で危険な殺人犯でしたか?」
素子「殺人未遂犯に見えました」
検察「はいかいいえで答えてください!」
素子「いいえ」
検察「つまりあなたは! まだ幼い彼に対し
. 警告も威嚇もなしに頭部を特殊弾頭で5発も撃ち
. 残酷にも彼から更生の機会や将来の可能性まで奪ったことになりますね!」
素子「外相と私を殺す可能性を奪ったら彼は死にました。
. そう・・・確かに残酷です。彼も私も」
残酷じゃなくて別の言葉にすれば良かったです。駄耳、とかかなあ。詰めが甘かった。
玄人のひとりごと
南倍音「お、こんな所にオーディオユニオンができたか。ちと覗いてみるか」
スピーカー売り場に行く
子供「パパ、どのスピーカーから音が鳴ってるの?全然わからないよ」
南倍音「この音はJBL4312Mk2に決まってんだろ!てめえは難聴か!」
子供「ビクッ うわーーん」
南倍音「フ、ど素人が。」
コンビニいって
ビッグコミックオリジナルを丹念に見てみな
たった4ページだから丹念にな
305 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/08 21:37:50 ID:hUXvkpoJ
>>304 たいして面白くもないのにえらそうですね
306 :
302:05/01/09 01:48:50 ID:7J5U8FP7
漏れは304ではないのだが。元ネタがマイナーすぎたか。
続きでも書いてみるか。
店長 ・・・嫌な客が来ちゃったなあ。「お客さんお詳しいようですね」
南倍音 「ふ、目つむってもわかるぜ。このくらい盲牌できねえようじゃ素人だな」
店長 「じゃ、これ分ります?」
南倍音 「エントリーSか。聞き飽きたな」
店長 「じゃこれは?」
南倍音 「KEFのQ5だな。当てられなかったら買ってやってもいいぞ」
店長 うぬぬぬ「これでどうだ!」
南倍音 う、わからねえ・・しかしどこかで聞いたような・・・「ってDIATONEじゃねえか!中古コーナーは2階だろが!」
店長 「おい、あれを持ってこい」
店員 「え、あれは売り物では。。」
店長 「いいから! これはどうです?」
南倍音 ・・ん?なんだこの妙な低音は? こんなのがあれば覚えているはずだが。。
店長 ニヤニヤ 「さすがにこれは分らないようですねぇ」
店員 ニヤニヤ 「BOSEですよ…お客さん!」
売り物でないBOSEを持っていると店とは、・・・
もしかして店員の趣味?
元ネタは知りませんが、やはり王道の薀蓄たれたれ職業物路線の一つでしょうか。
ソムリエ物とかでも面白そう。
私は正月に落語を一つなんて考えたものの、途中で
ほとんど落語を知らない事に気づいて失敗しました。
>>300 書き込みからベストキッドを思い出してしまいました。宮城老人萌え。
転校生ネタだとどれくらい分かる人が居るんでしょうかね。
309 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/11 05:03:56 ID:i14oi9if
> 漏れは304ではないのだが。元ネタがマイナーすぎたか。
口調でバレバレ
お前らギガワロスwwwwwwwwwwww
311 :
304:05/01/11 19:49:12 ID:Wg/INnqr
俺は302ではない
既に書かれてるようにあんまりマイナーだから
丹念に見てさがすよう書いたんだが
えらそうな文章と思われたんであればスマンかったヴァー
312 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/11 21:14:00 ID:hxEI4EJ3
313 :
304:05/01/11 21:34:44 ID:Wg/INnqr
302は読点つけてるが俺はつけてない
口調云々よりそういったところもちゃんと見ろ
X-FILEのやつ面白すぎ!w
自分も結構なX-FILEのファンだが口調をとてもよくマネていて良いねw
正直読んでいる途中ずっと爆笑してたw
>>313 そんなの気づいてるって
それもこうやって煽られたときようにあとから濁点抜いたりつけたりしたんでしょ
こっぱずかしくないの?
自演か否かはともかく、苦労して元ネタを知ったところで
>>302が面白くなるのかどうか、それが問題だ。
>>314 楽しんでもらえたようで、ありがとうございます。
原作ファンなら細かい粗も見えてしまったかと思いますが、
元のキャラクターが良く立っているので、結構話は作りやすかったです。
318 :
304:05/01/12 22:06:16 ID:MJ+Fpqdy
>>315 ほんとに俺は302とは無関係だからはずかしいも糞もないんだが
しつこいって
自演でない事を証明するのは不可能だから、もうその辺で終わりにしとけ。
ID変っちゃうし。
>>315 お前もしつこい。
321 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/16 11:36:21 ID:K5lc8Jdk
age
322 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/08 14:32:27 ID:p9lfVk0F
保守
323 :
名無しさん@お腹いっぱい。:05/03/09 15:36:33 ID:UPzjkagV
亀レスですが、みなさん上手い。
とくにXファイルはセンスいいね!
ベイシーじゃないけど、風間杜夫も戸田恵子もそこにいる! みたいな。
(吹き替え版でしか見たことない)
ぜひそのうち続編をおねがいすまた…
324 :
名無しさん@お腹いっぱい。:
test