趣がある文章を即興で書きなぐれ! Returns

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1名無し職人
かつて藁板でひっそり存在していた地味なスレが、age進行で華々しく蘇る!

かもしれない
2名無し職人:2005/08/22(月) 20:29:36
おめでとう!
omedetou!
Congratulations!
恭喜恭喜!
その他変換できない各国語より、祝電の嵐
3柴。 ◆shibatXtDE :2005/08/22(月) 20:30:51
久しぶりじゃないか。


バズーカを手にした甥がひとこと「くっつけてくる」と
言い残しこの町を出て早17年。夜中不意に鳴らされたイ
ンタホンに私がただならぬものを感じたのは何か第六感
的なものがはたらいたのか、はたして深夜の来客はやは
り甥で、17年も会わなかったというのにそれがすぐに甥
だと判ったのは、よく似合った背広の背中から後頭部を
周り正面へと突き出たバズーカの銃口がすぐに目に付い
たからで、まあ、とりあえず上がらないか、と私が言う
のを遮って甥はつぶやく。スリー、トゥー、ワン、ゼロ。
手許のスウィッチと思しきボタンを押す。

            *

目を覚ますと私は瓦礫の下で、隙間からかろうじて見え
る外の明かりが眩しく、思わずもう一度目を閉じる。隙
間の向こうから甥の声が聞こえる。
「新スレおめでとうございま〜す」
4名無し職人:2005/08/22(月) 20:43:22
でもでもへっちゃらです。変身する必要ないですよぉ〜☆
だってアタマはたかれただけじゃないですかぁ。わたしはこみゅにけ〜しょんのいっかんだって
おもってますけどね(笑)
よくあるんですよぉ、斉藤さんって自分のきもちを表現するのが苦手なひとじゃないですかぁ。
わたしだけはわかってあげたい、みたいな、そういうやさしさって、大切だとおもうんですよね☆
たんてきに言って、あなたにはそういう人間味ってものが、不足しているんじゃないかなあっておもいます。
ナマイキだったらごめんなさい(ペコリ) でもでも、やっぱり自分の言いたいことをいうのって、
大切だとおもうんですよ☆ ナマイキだったらホントにごめんなさい(フカブカ)
5名無し職人:2005/08/22(月) 20:48:50
紙ふぶきの下、みんなが笑う
白人、黒人、黄色人種、男、女、美形、不細工、賢人、痴人・・・

笑わない人がいる
どうしたのかと聞くと
笑顔が醜いから心の中で笑っているのだという

オレはホッとした
6名無し職人:2005/08/22(月) 21:00:24
俺の検索能力ではVol.4を探し当てるのが精一杯だった・・・
とりあえず

★趣がある文章を即興で書きなぐれ!【Vol.4】★
http://2ch.dumper.jp/0000107166/
7銀蜂:2005/08/22(月) 22:49:55
8銀蜂:2005/08/22(月) 22:52:30
9柴。 ◆shibatXtDE :2005/08/22(月) 23:20:45
デジャヴ戦隊!! ゴ……アレ?
いや、何でもない。うん。

デジャヴ戦隊!! ゴモ……?
うーん。あ、ちょっと。ごめん。もっかい。

デジャ……や、これさぁ、前に……
いやごめん。こっちの問題。うん。うん。

デジャヴ戦……あー。ごめん。
帰るわ。ごめん。無理。今日、無理。俺。今日。ごめん。
10名無し職人:2005/08/22(月) 23:49:24
すごいですよね。まさに戦慄です。戦慄の映像日、あ、漢字間違えた、映像美。
うん、そんな漢字、じゃなくて、感じね。
なにしろ、ロングショットの長回し、具体的にはワンカット20秒で人々が
絶え間なく死んでいくんです。その数ざっと26人。
20秒で26人ですよ。それがコンスタントに続くわけです。一時間三十七分
エンドロールを除くと正味一時間二十九分てところですか。
一時間二十九分の中の任意の二十秒を選択しても、やはりそこで26人が死んでる。
すごいね。
つまり、89×60/20×26=6,942人が死ぬわけ、この映画一本で。
それもね、「その日、6,942が死んだ」とかテロップでごまかさない。
正真正銘、6,942人がカメラの前で一人ずつ死んでく。すごいね。
でも、そんな映画見たいくないな、僕は。だから観てないんだけど。
誰も見たって言ってねえだろ。あれ? 言った? ごめん。ホントごめん。
実を言うとやっぱり観てる。でも、そんな映画存在しないんだよね。
鈴木さんがそういってた。これは間違いない。
11名無し職人:2005/08/23(火) 01:48:30
てめえらは飼い馴らされたロックでもしてろ。
お約束通りのドラッグやって、くだらねえ恐喝にうつつを抜かし、
夜といえば飽きもせずに、いつもと同じレイプだ泥棒だ。

俺は芸大行くぜ。しかも声楽だ。
全 て を ぶ ち 壊 す た め に な !!!
12名無し職人:2005/08/23(火) 01:54:01
やまびこさんが 聞こえたら
おやつの時間だ ヤホー ホホー
クリームたっぷり いちご味
鈴木課長は 病気持ち

お空でお日さま 笑ってる
山は緑に ヤホー ホホー
おいしいドーナツ ありますよ
鈴木課長は 借金苦
13UFO ◆guppyScPEQ :2005/08/23(火) 02:48:09
常識というものはふとした拍子に粉々に砕かれるもので、久々に猿山を見る私を
驚かせるには十分すぎる光景だった。山全体で日本猿が50頭ほどいるようだが、
約3/4が能面をつけている。残りの1/4も仲間の猿の手によって裏面にアロンアル
ファべっとりの能面を、今まさに装着されようとしている。

面の白さが妙に際立ち、アロンアルファ臭いこと以外は至って普通の猿山である。
山を形作る岩には、ハリウッドのごとく観阿弥世阿弥の顔が彫り込まれている。
初秋には、冬に備えて小猿の面を新調するため母猿の猥らな生態が観察できる
とのこと。生唾を飲み込んだ私は、そぞろにソバを打ちたくなった。
14名無し職人:2005/08/23(火) 03:15:37
咳をしようがしまいが一人。
15名無し職人:2005/08/23(火) 19:23:58
ごめん俺が悪かった・・・
ほんとごめん・・・
回線切って首吊って氏ね・・・
そして羽ばたくウルトラソウル・・・
16名無し職人:2005/08/23(火) 20:23:54
まとめとく

★★★趣がある文章を即興で書きなぐれ!★★★
http://web.archive.org/web/20040504232316/http://page.freett.com/datdat2ch/021102-1014568503.html
★趣がある文章を即興で書きなぐれ!【Vol.2】★
http://hobby2.2ch.net/owarai/kako/1036/10361/1036130564.html
★趣がある文章を即興で書きなぐれ!【Vol.4】★
http://2ch.dumper.jp/0000107166/

これだけ分量が多いと、ハイライト機能もほしいもんだな
17琳派 ◆MKvNnzhtUI :2005/08/23(火) 23:38:34
繁華街でドラムを叩く。そうさ俺たちゃストリートミュージシャン。
気が合う仲間とワゴンで乗りつけ、街の隙間を楽器で満たす。
ワゴンが吐き出すドラム、ドラム、スティールドラム。
がちゃがちゃと音を立てて組み立てられていくcoolなstage。
さあさあ足を止めて頂きます。ポロロロ〜ンと叩けば皆様ご注目でござい。
帰宅途中の男女、寄り道気分でしばし御歓談。遠目に見てないでこっちにおいで。
準備完了。ドレミファソラシドで挨拶。拍手。お代は聴いてのおかえり。
スティックをクルクルと回す。もうそれだけで歓声。おいおい頑張っちゃうよ。

「は〜い。撤去してくださ〜い」

で、お巡りさん登場。雲散霧消。空回り、平謝りも芸のうち。
がちゃがちゃと音を立ててバラされていくcoolなstage。
悔し紛れにドラムを叩く。そうさ俺たちゃストリートミュージシャン。
18名無し職人:2005/08/24(水) 00:10:43
この世の全てを暴力で埋め尽くす。
”暴力”とは何か。
少なくとも「寝ている人の髪の毛を勝手に切ってしまったら暴行罪です」
などという生ぬるい刑法が入り込む余地などないことは確かだし、
爆弾テロで100人の人間を一瞬で殺害することも違うといわざるを得ない。
それらにはパッションが欠如している。
純粋な暴力とは、金属バットに集約されているのではないか。
太すぎても細すぎても駄目。
網目のついたボールを出来るだけ遠くに飛ばす、そんな役目を背負って
誕生したシャープなラインの金属バットを、ボールとは似ても似つかないものに
向かって振り回し、破壊する。そこに美しい暴力が炸裂する。
美しい暴力は演者にも一定の振る舞いを要求する。
「んだとコラぁ!」「ぶっ殺されてえか!」こんな脅し文句をはいているようでは、0点。
金属バットを手にした以上、人は一切の感情を切り捨て、速やか且つ迅速な
動作を心がけねばならない。
また、暴力に理由があってはならない。
「反抗期だから親にバットを振るってみました」全然なってない。
まあ、「この世の全て」を「暴力」で埋め尽くす、と宣言してみたものの、
私は箸より重いものは持ったことがないインテリ貴族なので、金属バットなんて野蛮な
殺戮道具は持ちたくない。
そのかわり、「趣がある文書スレ」を「暴力的な言葉」で埋め尽くす、くらいの覚悟はあるつもりだ。
まあ、それもあまりないんだけれど。
19名無し職人:2005/08/24(水) 00:50:44
夏。山から海に移動。
動く歩道に乗ると思ってたよりスピードがあった。
後ろ向きに歩いてたから体感できた。
足を後ろにせわしなく動かしながら同じ地点に立ち止まる。
意味のない遊びをしてみたかったのだ、ムーン・ウォークみたいに。
でも後ろ向きに歩いたというのは実は嘘だ。
実は動く歩道に乗って立ち止まっていた。
 ツッコミ「それじゃ普通に乗ってるだけやろ!ボケんかい!」
 ボク「イテテ…何なんですか突然?手の裏で叩かないでよ!誰ですかあなたは?」
 ツッコミ「俺はツッコミでお前はボケやろが!」
 ボク「ちがう、死ね!」ボコッ(バールで殴る)
崩れ落ちる男。意識を失っているので受け身ができず、地面にもう一度
頭をしたたかに打ちつけた。すると振り子の原理か膝が一瞬カクンと跳ねた。
それで男は事切れたようだった。倒れた男のせいで動く歩道がベルトコンベアー
に見えた。だがツッコミなど実はいない。頭の中で一人二役してみただけ。
さらに言うと動く歩道はとうの昔に止まっている。
歩道橋全体にコンクリートから生えたツタが絡まっていて、トンネルになっていた。
つまり僕は以前動く歩道と呼ばれていたモノの上で立ち止まって涼んでいた。
少し眠ろう。僕は体を横たえ頬を鉄に当てた。
20名無し職人:2005/08/24(水) 01:00:07
ムニャムニャ…グーグーグー…フガ……グーグー……ピピピピピ…カチャ
……グーグー…ピピピピピカチャカチ…グーグーグーグー…ハッ…ガバ
……フガ…グー…ハッガバ…ボー…ハクチンハクチン…ズルズル…チーン
…ポイ…ノソノソ…ガチャ……ムニャムニャ…バタンキュー…グーグー
ハッ夢を見ていた。三度寝の夢だ、まだ屋根のある家に住んでた頃の。
起き上がり僕はトンネルの中を歩き出した。港ミライにやって来たのだ。
廃墟、廃墟、廃墟。そこかしこから腐臭がする。
屍体、屍体、屍体。動物たち。食べている。ゴキブリだらけ。食べている。
僕も食べる。他に食べるものはない。ムシャムシャ。血だらけ。食べている。
バリバリ。胃腸が強くて助かった。お父さん、お母さんありがとう。
シャレコウベ、しゃれこうべ、髑髏。ホネホネロック。タイムボカン。
ジカンバクハツ。ミナトミライ。
体を匂ってみた。クンクン。わからない。多分臭い。
すぐに海だった。海は青い。飛び込む。流される。仰向け。空は赤い。
目を閉じると一瞬緑、そして黒。
21名無し職人:2005/08/24(水) 16:17:14
おはよう!現地時間は午後6時だね!
洗濯機に押しつぶされたら生茶の缶でどうにかなるみたいだよ!

じゃ、今から赤紙配って来るから!
22名無し職人:2005/08/24(水) 16:28:19
オラ
満足だぁ♪
23ねぎ ◆titVeeNEGI :2005/08/25(木) 00:04:39
最近の言葉から。
「不祥事がばれて出場を辞退するより、優勝してから不祥事をばらした方が、なんか
カッコよくね?」(苫大駒小牧・甲中投手)
 さすがは球児達の暑い夏を2年連続で制しただけのことはある。自分の意見をはっ
きり言えない若者が増えているが、近頃またこんなすがすがしい若者が日本には現
れ始めているようだ。
「今振り返ると、なんであの時芸能界入りしなかったんだろう、って思います」(墜落
サバイバー・河上さん)
 あの悲惨な墜落事故から20年の歳月が過ぎた。歳月は人の心の傷を癒やしてくれ
るが、肌の衰えもまた進ませる。まずはSK-II。話はそれからであろう。
「5人揃って政党レンジャー。俺の乳首は茶レンジャー」(郵政民営化と小泉反対新党・
長谷園前議員)
 4人では政治団体に過ぎないが、5人揃えば政党としての要件を満たす。「四当五落」
という四字熟語もここから生まれたと聞くが本当だろうか。後半はよく意味が分からない。
「新スレおめでとうございま〜す」(藁板職人・柴。 ◆shibatXtDE)
 あのスレが帰ってきた。「即興で書きなぐれ」というくせに他のどのスレよりも下書きが
要求される理不尽なあのスレが。俺のネタはもう尽きたので、後は頑張ってくれ。時々
見には来る。とりあえず俺も、新スレおめでとうございま〜す。
24吉兆 ◆YNG2Ha/QMw :2005/08/26(金) 01:30:52
店長がまたポテトをあの弓にセットしたようだ
僕の耳に照準を合わせ、先程と同じようにニヤリと笑った
何か言ったようだが鼓膜の前に立ちはだかる芋の塊が

あっ
風を感じ、気配を感じ、振動を感じ
僕の耳からシャカシャカポテトの粉が静かに舞い落ちた
25名無し職人:2005/08/26(金) 09:14:10
目をひらくとそこに 光があった
一面灰色の くずれおちた街
僕は何も覚えてはいなかった
ただ身体の痛みだけが何かを記憶しているようだった
僕は目を凝らす
耳をすます

何かが動いた

瓦礫の中からゆっくりと
バカボンのパパが立ち上がった
26-【存在】- ◆GAOss.K3KI :2005/08/26(金) 23:20:10
何もない
歌なんか聴いてもしょうがない
何もない
歌なんか聴いてもしょうがない
何もない
歌なんか聴いてもしょうがない
何もない
歌なんか聴いてもしょうがない
何もない
歌なんか聴いてもしょうがない
何もない
歌なんか聴いてもしょうがない
何もない
歌なんか聴いてもしょうがない
何もない
歌なんか聴いてもしょうがない
何もない
歌なんか聴いてもしょうがない
何もない
ハハハハハハハハハハハハハハ!!!
27名無し職人:2005/08/27(土) 16:22:56
「殺す!」
 禍々しい叫びが部屋にこだまする。
「口だけじゃない。絶対に殺る!」
 同級生の斉藤は、どうやら僕に根深い恨みを持っているようだった。
「公衆の面前で犬のように這いつくばったお前を、重さ2tくらいの鈍器で叩き潰す!」
 そこまで言い終わると、斉藤はしゃがんでいきみだした。
 斉藤の背中から、脱皮するみたいに黒いものが現れた。
「俺の殺意だ。わかってるよな。もう逃げても無駄だ」
 そいつはふわふわしていて、実体がないようだった。それなのに、手(と思われる部位)には
刺身包丁が握られており、顔(と思われる部位)には怒りの表情がありありと浮かんでいた。
「こんにちは、僕は斉藤君の殺意です」
「どうも」
「それじゃっ」
 良さそうな奴じゃないか。
「頑張ってね」
 僕のかけた言葉に困った反応を見せた斉藤の殺意は、それでも持ち前の人当たりのよさで
「ありがとう。頑張るよ」と答えた。
世の荒波に飲まれないよう健やかに成長してくれることを、今、切に思う。
28奪三振 ◆cvgy/Enbqk :2005/08/29(月) 00:22:52
オープンセールという単語一つで何故こんなにも人が集まるのだろうか。
そう、まるでオープンセールという名の蜜に蜂が群がるかのごとく、集まっている。
ああ、なんて下手な比喩。ごんごん。自己嫌悪のあまり傍らの壁に頭を打ちつけると、実に良い音色がした。
ごんごん。ごんごん。ドソドソ。ド?ソ?絶対音感じゃないのに?絶対音感じゃないのに?
てか、痛。
手でさすると、頭の中央、角が生えかけたかのような凸。痛。触ると痛いだろ、そりゃ。
あーいてぇ。何で痛いんだろ。あー、えっと、そうだ、ドとソだ。ドとソが出ないからだよ。
何で出ないんだろ。ああ、調律が悪いからか。ごんごん。再び頭を壁に、ごんごん。痛。
いや、そもそも何しに来たんだ。え、記憶喪失? いやいや、覚えてる。大丈夫。大丈夫。だいじょうぶ。
と強がってみるものの、記憶の中にその部分は見当たらず、あたりをきょろきょろ。ごんごんではなくきょろきょろ。
ああ、あった、あった。
空高くから吊るされた旗にでかでかとオープンセールの文字。
曇っているのにわざと手を額にかざしながら見上げると、そこに聳え立つ塔の姿。

遥か上空、塔のてっぺんで坂本龍一が笑っていた。
29 ◆b4/NkBgDFs :2005/08/29(月) 02:08:36
「別れる、ですって?」
彼女はもう一度訊きなおした。
これでもう10回目だ。
「うん、はい、そうだよ」
俺はうんざりして、ついそっけなく言ってしまった。
「よくも、そんな、女をごみのように捨てれるわね!」
彼女はそういってコーヒーの入ったマグカップを振りかぶると俺の頭上にたたきつけようとした。
「おっと」
だがそこは俺、元ボクシング部の意地でそこは避けた。
しかし、
「まだまだよ!」
避けられて、床まで落ちたマグカップは彼女の手によって勢いよく持ち上げられ
「どうだ!」
股間に激突した。
「ううっ、うっ・・・」
股間を押さえる俺。幸いカーキ色のズボンだったので赤くは見えなく、
まさにそれは失禁したように見えた。
股間から流血?まさか、とんでもない。
俺はそう思ったが、股間からはとめどなく血は流れ、
それは彼女の持ったマグカップに溜まっていった。
あふれた血を彼女は舌でなぞり、こう言った。
「ふふふ、あなた、二度と女を捨てられないようにしてやるわ」
30ベル式:2005/08/29(月) 03:46:16
固い握手でつながった2人の男は
互いの友情を確認しあい、
その関係が永遠に続くことを確信したのだった。
もしもその瞬間、その場に居合わせた誰かが
すごくいい耳を持っていたとしたならば、
2人の男の中心から何かミチミチミチミチ
音のするのを聞くことができたかもしれぬ。
全力には全力で、信頼には信頼で。
応えあうこと、それが男と男の義務だ。責任だ。
口元には笑みがこぼれる。
食い込む爪、滴る血、漏れる吐息、
よし、よし!よしよしよし!
これだ、この感覚を忘れるな、いや言われるまでもない。
忘れるわけがない。体温、肌触り、圧迫感、痛み。ものすげえ痛み。
二人の情熱は手と手の間にほんのわずかできた隙間から
水蒸気となって大気に溶け込み雲を作り雨を落とし
稲妻が関東圏に鳴り響き午前三時の雷注意報は
瞬きする間に大雨洪水警報へと転じ
堤防周辺の住民は非常事態への対策を講じた。
「おい由彦、非常食残ってたか」
「あるある。こないだ乾パン買い足したでしょ」
備えあれば憂いなし。
賢明なこの家族に早晩安らかに眠れる日々が訪れるであろうことは
いまや火を見るよりも明らかだ。
平穏な日常がいつまでも続くものとは限らない。
台風の季節、みなさんも非常用持ち出し袋の中身は
忘れずに点検しておきましょう。
31柴。 ◆shibatXtDE :2005/08/29(月) 22:06:04
ジャッジ! ジャッジ! ジャッジ!
……ラウンドォォォォォォ、ワン! ファイッ!

お、危ね、ちょ、危、おい、
よっ、ちょっと、あ、おっ、
危危危危危痛いって、痛いってそれは
危な、ほら、ほーら、がっちり、
よほっ、ほら、言わんこっちゃな、お、
マズイマズイマズイマズイマズイマズイ
完っ全にこれお前、おい、これ、
マズイだろうそれは、ほっ、ほっ、
ギバッ? ギバッ? あれ? ギバッ?
ノーノーノー、はい、はい、え? ギバッ?
危、死ぬ、首首首、おい、死、ギバッ?
おーう、ハッ、え? オイオイオイ、
オイオイオイオイオイオイオイオイガッ*1。

*1…審判は試合中に喋りすぎると審判棒で殴られます。ご注意を。
32名無し職人:2005/09/01(木) 21:22:22
age
33ねぎ ◆titVeeNEGI :2005/09/02(金) 01:09:32
近頃「セックスレス夫婦」が問題になってるっていうけど、何が悪いんだ?
俺たち夫婦も、ヨメが長男を孕んだとき以来セックスレスが続いているけど、
夫婦仲が険悪になったこともなく、次男と長女にも恵まれて家族円満だよ?
34名無し職人:2005/09/02(金) 01:15:49
>>33 GJ!
35名無し職人:2005/09/02(金) 23:51:36
人は誰しも大空に抱かれたいと願う。しかし、大空は両手を広げてお前を迎えることはない。
36プレノン:2005/09/03(土) 09:26:17
 ”一気ッ! 一気ッ!”
 景気のよい掛け声に乗って陣内さんがワインを飲み干すと、
 三本目のボトルがすっかり空になった。
 いつものように場の空気が陣内さん崇拝モードに染まっていくのがわかる。
「陣内さぁん」
「凄いっす。マジ憧れッス」
「陣内さんのかわいい子犬になりたい」
「わんわんっ」
 そうこうしている間にも、テーブルの上には四本目の空ボトルが置かれている。
 比類ない感動の嵐が下級生たちの胸に湧き起こり、陣内さんへの忠誠を確たるものにする。
”陣内さんッ! 陣内さんッ!”
 こうなるともうお祭りだ。陣内さんたちは先輩思いの後輩たちににわっしょいされながら、
一晩中繁華街を練り歩いた。
37海馬1/2:2005/09/03(土) 09:44:42
おまえら才能ないね(藁
「94%の」お仕事がお似合いですよ
38名無し職人:2005/09/03(土) 11:23:37
ヤレヤレ
39名無し職人:2005/09/04(日) 17:18:42
ザワザワ
40プレノン:2005/09/04(日) 17:53:26
しかしそれにしても才能とは一体なんだろうか?文壇に海馬半人
という男が現れてからその意味を私たちは思い知らされる事になる。
その男はこんな宣言とともに文壇に登場した。
「お前らは本当に才能がないな。
 俺が今から即興で書く文章を良く見ておけ」
今手元に資料がないのだが大体こういう文章だった。
確かにその頃、文壇は死にかけていた。
しかしどんな小さなコミュニティーにも暗黙のルールは存在する。
だからもし外野でとやかく言うのでなくそこではっきり
"お前らは糞だ。俺は天才だ。黙って俺の文章を読んでおけ"
と云うのならそれを証明してみせる必要があるだろう。
そして私たちは海馬半人が真の天才だという事をその後一年間に渡
りまざまざと見せつけられた。
41プレノン:2005/09/04(日) 23:04:55
一体どういった意図があって名を騙るのかわからないが、
名無しに戻るなり出て行くほうが丸く収まりそうだな。
42名無し職人:2005/09/05(月) 00:20:29
郵便局で相手先の住所を書いていると、向かいの机に女の子。
買ったばかりのハガキと、相手先の住所が書かれたメモを机上に置く。
田舎のおじいちゃんかおばあちゃんに、夏休みの御礼でも書くのだろう。
赤いランドセルを下ろして、中から底の深い「二人はプリキュア」のペンケースを取り出す。
そしてそのペンケースから出てきたのが、特徴的な曲線を帯びる「ウォーターマン・セレニテ」

ウォーターマン・セレニテ
それは、俺が大学時代に一目惚れして欲しくて欲しくて本当に欲しかったんだけどでも結局学費と自動車教習代金のために泣く泣く購入を諦めたフランスの万年筆!!!!!!!!!!!!
まさかこんな所のこんな形で本当に忘れた頃になってあのガラスケースに入れられていた麗しのお前と再会するとは!!!!!!!!

小さな手には不釣合いのその一品に、向かい側のおっさんは釘付け。
そのおっさんが手にしていたのは100均で買ったボールペン。
書く物なんて何でもいいと思ってるのが丸出しで、急に恥ずかしくなった。


で、その日の夜、飲み屋でこのことを大学の後輩に話すと、そんなことどうでもいいと言わんばかりに
「俺また『げんしけん』がテレ朝の深夜枠でドラマになる夢を見たんですよ。これで7回目ですよ!!!!」
って、7回は聞いた話をしやがるので軟骨の唐揚げを投げつけてやった。
もう一方の後輩の女も、ウォーターマンの響きだけでアメコミの話をし始め、仕舞いには
「富樫先生は天才なんですもうあの発想は漫画家にとって稀有な才能なんです」
とかハンター×ハンターの作者を絶賛し始めるので、こいつにも軟骨をお見舞いしてやった。

なんかもうバカバカしくなったので全部ゆとり教育の所為にして、『げんしけん』がドラマ化したら俳優は誰かって話題で盛り上がった。
この話題自体も6回目。まぁ、話題なんて目新しくないのが普通だけれども。
43柴。 ◆shibatXtDE :2005/09/05(月) 22:22:54
フルーツマグロ農家の朝は遅い。すごく遅い。

朝、10時に目を覚ますと、目覚まし時計のセッ
トメモリをもう15分先に設定する。結果、次に
目を覚ますのは午後の4時、農夫は眉間に深す
ぎる皺を寄せ、作業服に袖を通す。農場にたど
り着くころには、太陽はもうずいぶんと西に傾
き、からすは山のほうへと向かって飛んでゆく。
夕景の中、農夫は、等間隔に並んだフルーツマ
グロの木の枝を丁寧に見て周り、充分に収穫時
期を迎えているマグロだけを選別し、ひとつひ
とつ指を使ってもいでゆく。収穫に適したよく
熟れたマグロはひとつひとつがとても大きく、
背負った竹製のカゴに入るのはせいぜい2、3個
程度のものである。すっかり暗くなった農道を
ゆっくり歩いて我が家を目指す農夫の唯一の楽
しみは、道端に設置された自動販売機のジュー
スを購入することである。ジュースは実に甘く、
フルーツマグロは大変苦い。朝は早いが、寝覚
めは悪い。大変な世の中である。
44名無し職人:2005/09/07(水) 01:34:24
僕は何も聞かされてないから、僕は何も知らない。
なのに、お前は何も知らないと言って、知らない人に怒られる。
中には僕の知らない言葉も混じっていて、よく意味がわからない。
だから、あとでしっかり意味を理解するために、テールレコーダーで
録っておいた。知らないことが減るのは、とてもいいことだ。
学校で、先生がそう言ってたのを覚えてる。先生の言うことは、いつだって正しい。
「私の使命は役立たずを刈り取ることです。私は私の使命にとても誇りをもっています
 刈り取る、といっても、生命を奪う、という意味ではないので安心してください。
 私はこの使命にとても誇りを持っています」
これは先生のいった言葉じゃありません。先生はこんなことは言わない。
先生はもっと簡単な言葉を使います。これを言ったのは僕を怒った知らない人です。
”使命””誇り””奪う”
この三つを辞書で調べました。すると録音した言葉の意味もなんとなくわかりました。
知らないことが減るのは、とてもいいことだと思います。
45名無し職人:2005/09/10(土) 02:23:26


             

                     。
46海馬1/2:2005/09/10(土) 09:46:03
文才のないヤシ晒しアゲ
47:2005/09/10(土) 10:13:20
「ボク切る係」
「ボクも切る係」
「じゃあ俺も切る係やりたい」
「私だって切りたいわ」
「待てよボクが切るって言ってるだろ」
「お前だけ切るつもりかよ」
「俺の切り方のほうが巧い」
「一緒に切っちゃダメ?」
「切るよ」
「待てよ切るなよ」
「切らせろよ」
「切らせてよ」

「わかったよ、ならボク茹でるよ」
「えっ!ボク茹でようかと思ったのに」
「俺に茹でさせろ」
「茹でるのは私がいいと思うわ」
「なんだよ茹でさせろよ」
「ボク茹でたいよ」
「茹でるなよお前ら茹でるなよ」
「私もう茹でる用意してるのに」

「しょうがないなぁ、切るよ?」
「えー!?」
「待て!」
「いやよ!」

アスパラガスは所在無く俎上に横たわりつづけた
48名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 00:51:42
歯車はいりませんか〜
とっても丈夫な歯車は〜

歯車売りの少女は寒い雪の中、街行くロボット紳士に声をかける
温かい身形の紳士達は見向きもせず。だって、今どき歯車なんて

歯車はいりませんか〜
千年錆びない歯車は〜

「お嬢さん。この年代物の時計なんだが、直せないものだろうか」
ようやく声をかけられた。ロボット紳士の手には古い懐中時計

「お任せ下さい」
そう言って歯車売りの少女、どこからともなく仕事机を持ち出し前髪をかき上げた
左目には愛用のルーペ。かじかむ両手を温める懐炉を揉みながら品定め

「5分で直します」
そう言った少女。鋭い目つき。機械のような鮮やかな手つき。本当に5分で時計を直す
この手際のよさにロボット紳士、そしていつしか集まっていた野次馬達は大喝采

「ブラボー! おおブラボー!!」
湧き上がる拍手。絶賛の嵐。時を刻む時計。高まる熱気に雪も溶けんばかり







冷たく積もる雪の中、少女はそんな夢を見た
49琳派 ◆MKvNnzhtUI :2005/09/12(月) 02:36:20
格ゲーの風景1

1P「・・・・・・」
2P「・・・・・・」
1P「・・・・・・」
2P「・・・・・・」
1P「・・・おっ」
2P「・・・・・・」
1P「・・・・・・」
2P「・・・・・・」
1P「今、狙ってる?」
2P「・・・黙秘します」
1P「・・・・・・」
2P「・・・・・・」
1P「・・・・・・」
2P「・・・・・・・あららら?」
1P「・・・やりぃ」
2P「あーーあーー」
1P「・・・・・・」
2P「何あれ、狙ってたの?」
1P「黙秘」
2P「・・・・・・」
1P「・・・・・・」
2P「このキャラ使い込んでるでしょ」
1P「実はね」
2P「最初の奴は?」
1P「囮」
2P「マジかよ」
1P「ハハハ」
2P「てっつんそういうことするもんな〜」
50琳派 ◆MKvNnzhtUI :2005/09/12(月) 02:37:15
格ゲーの風景2

1P「ビューーンって飛ぶのは?」
2P「十字ボタンの下・右下・右って押しながらパンチボタン」
1P「パンチって?」
2P「これら」
1P「どう違うの?」
2P「ダメージと隙のデカさ」
1P「はどーけん。あれ、出ないよ」
2P「入力が悪い」
1P「はどーけん。ってジャンプしてるしw」
2P「入力だなw」
1P「お、なにそれ?」
2P「ダブルラリアット」
1P「どうやるの?」
2P「お前のキャラじゃ無理」
1P「そうなの?」
2P「うん」
1P「でもどうやるの?」
2P「パンチボタン2つ同時押し」
1P「簡単そう」
2P「代わる?」
1P「ムキムキは嫌い」
2P「・・・・・・」
1P「はどーけん。あれ?」
2P「キックしてるしw」
1P「あれ、止まってる?」
2P「スタートボタン押したねwww」
1P「何それw」
2P「これこれwwww」
51琳派 ◆MKvNnzhtUI :2005/09/12(月) 02:38:14
格ゲーの風景3

1P「あーあ、ボコボコ」
2P「・・・・・・」
1P「うわ」
2P「・・・・・・」
1P「イタッ」
2P「・・・・・・」
1P「・・・・・・」
2P「・・・・・・」
1P「あーーーーーー」
2P「・・・・・・」
1P「つまんね。何これ」
2P「・・・・・・」
1P「・・・・・・」
2P「・・・・・・」
1P「・・・・・・」
2P「・・・・・・」
1P「・・・・・・」
2P「・・・・・・」
1P「んだよ、手加減かよ」
2P「・・・・・・」
1P「ワザと負けんなよな〜。ムカつくな〜」
2P「・・・・・・」
1P「ミエミエだってーーの」
2P「・・・・・・」
1P「あーーあーーつまんねーーーのーーーーーーー」
2P「お前な・・・」
(リアルファイトに突入)
52ねぎ ◆titVeeNEGI :2005/09/15(木) 00:01:52
…でございますので、詳細につきましては、当社のホームページを御覧いただければと。
はい。はい。アドレスはですね。よろしゅうございますか?はい。エイチティーティーピー。
はい。エイチ、でございます。はい。エイチ。はい。エッチとも申します。はい。エッチスケッ
チワンタッチ、のエッチでございます。はい。エッチ。はい。続いて、ティー。ティーでござい
ます。ティー。ティー。ティー。パンティーのティー。はい。さいでございます。それが2回。
はい。パン、ティーティー、でございます。はい。はい、パンは必要ございません、はい。
そしてピー。パンティーのピー。はい。そして、コロンでございます。コロン。は?コロンは、
でございますね、えー。チョンチョン。はい。点がチョン、チョンと、こう、はい。はい。は?
てんてん。はい。てんてんでございますが。はい。は?ああ。ああ、ああ。はい。それは
「゛」でございますね。濁点。濁点はですね、コロンとは少々違いまして。ええ。はい。えー、
ではですね、FAX。ご登録いただいております、FAXの方へですね、お送りしますので。
ええ。ええ。少々お待ち下さい。…よろしゅうございますか?はい。それがコロンでござい
ます。はい。続きまして、スラッシュ。スラッシュはこう、縦にシュッと。
53名無し職人:2005/09/21(水) 21:56:07
「中田上等兵!!」
「ハイ!なんでありますか!」
「今貴様がやらなければならないことは何かッッ!!」
「ハイ!お母さんの好きだったベゴニアの押し花を作ることであります!」
「馬鹿モン!!(ガッ)」
「ぐふっ!し、失礼いたしましたッ!」
「貴様がやらなければならないことは、これだッッ!!」
「ハッ!…手を?上に?違う違う?両手で?ぐいっと、持ち上げて、っと。
 いや?違う?まだ違う?あ、分かった。重量挙げ。重量挙げっしょ?」
「馬鹿モン!!(ガッ)」
「ぐぶっ!し、失礼いたしましたッ!い、一体今のは何でありますかッ!」
「ほしゅ」
「は?」
「ほしゅ」
「ほ、ほしゅ?」
「うん。ほっしゅ」
「ほっしゅ」
「うん。うふふ。ほしゅ♥」
「ほしゅ♥」
54名無し職人:2005/09/26(月) 22:25:01
♪窓に西日が 当たる部屋は 暑い
55名無し職人:2005/09/27(火) 12:16:10
良スレ
56名無し職人:2005/09/29(木) 20:14:23
 近頃、わたしの通う学校に、何か不審な気配が立ち込めています。
 あ、わたし、みほっていいます。みんなからはミポミポって呼ばれてるよっ☆
 気配、気配・・・さっきの言葉を繰り返してみたけど、やっぱり予感って言ったほうが
近いかもしれませんね。よくわからないけど、数日後に陰惨な出来事が起こるような、
そんな予感。考えたくないですけどね。
 この間学校に襲撃をかけてきた妖獣モケッチも、鉄の処女によって全身百箇所に
風穴を開けられた身体で息絶える前に、気になる事言ってたのを思い出しました。
「昨日は晴れる。でも、あさってはチーズバーガーだ」
 わたしはこの言葉の意味を、天才科学者かつ鬼才映画監督でもある祖父に尋ねました。
「昨日は晴れる。これはお前の通う栄泉女学院3年B組に棍棒を持った大男が進入してきて
 陰茎を里香ちゃんのリコーダーにしこたま擦り付ける事を意味している。当然、里香ちゃんは
 クラスメートの目の前で泣いて、リコーダーは廃棄物として処理されることとなるだろう」
 祖父は根拠もなく断言しました。
「じゃあ、チーズバーガーっていうのは??」
「妖獣モケッチは、チーズバーガーが嫌いって事さ」
「ふーん」
 そうそう、祖父はカリスマ霊能力者でもあったんです。降霊した予知能力をもつ霊魂に
あらゆることを言い当ててもらうのが特技。まあ、祖父自身スーパー予知能力者なので、
そんな面倒な手順、踏む必要ないんですけどね。
57屯田兵猿吉 ◆MUSZauQLg2 :2005/10/02(日) 22:49:56
(1/3)

『むせろ! おらが村の飲んべえ自慢』

〜この番組は、リキッドとソリッドの狭間を彷徨う蒼い弾丸こと、
           吉田生コン株式会社の提供でお送りします〜

いつもであれば、村絡みのどーでも良い報せを陰鬱な様子で語りかける
広場のスピーカーが、珍しくハイテンポな口調でまくし立てた。

「今週も始まりました、むせろ! おらが村の飲んべえ自慢んんなぁ!
私が司会の、木ノ葉亭スズリでございます! どーぞ宜しく!!」

オーディエンスから割れんばかりの拍手と、惜しみなく投げ込まれるイグアナ。
木の葉亭スズリはイグアナに身じろぎもせず、笑顔を維持している。
無駄なプロ根性だ。師匠の木ノ葉のこさんだったら、この村は火の海に沈んでいる
ことだろう。オーバーオールが似合う人ほど火が似合う。俺の経験から学んだ
教訓の一つだ。
58屯田兵猿吉 ◆MUSZauQLg2 :2005/10/02(日) 22:50:19
(2/3)

カメラの配線束を揃えながらこう考えていたら、ふと、「あれ? マグノリア?」
と口に出してしまった俺。呟いたはずで言った一言だったのに、
結構大きい声だったらしく、木ノ葉亭スズリ自慢のロンドンブーツで踏みつけられて
しまった。顔は笑っていたが。
対して、村人は何やら焦った様子でこちらを伺っている。

「マグ、マグノ……なしてバレただが?」
「しっ、聞こえんべ!」
「イグアナっ子降らすやつは、おらが村だけの風習だず!」
「じゃあ、マグ」
「古井戸さぁ落とすぞ、このアガスケ野郎!」
「あれは、インスパイヤだべ!」
「! ? ? お? おうよ、インスパイヤだべ」
「……」
「なあ、ヨシロウ。インスパイヤって何だ?」
「しらね」
59屯田兵猿吉 ◆MUSZauQLg2 :2005/10/02(日) 22:50:38
(3/3)

この村に入った時からおかしいと思ってた。
沖縄の首里城に似た公衆便所、東京都庁に似た消防やぐら、
そして、村民全員がサザエさんと同じ髪型。
元々、この村には独自の文化が無く、外様から取り寄せた結果、
この様な訳の分からない風景を作り出してしまったのだろう。
更に、インスパイヤという盾の意味さえ理解しない結果、
その訳の分からなさに拍車が掛かっていた。

恐らく、この村はこれより上の発展も無く終わるのだろう。
こんな事を考えながら、優勝者用の賞状を準備していた。
しかし、この場に居る連中の中でも、木ノ葉亭スズリは何者から
影響を拝借されることなく終わるだろう。

だって、彼は元コインロッカーベイビーのジャマイカ人で、
コインロッカーに居た時の恰好のまま、意固地な生活を繰り返し、
今もそのスタイルで舞台に立っているのだから。
60ねぎ ◆titVeeNEGI :2005/10/03(月) 23:54:46
「マッチ、マッチはいかがですか?小池栄子の似顔絵つきの、マッチはいか
がですか?シュッとこするとポキッと折れる、マッチはいかがですか?マッチ、
マッチはいかがですか?一箱10本から115本、マッチはいかがですか?憎い
アイツの自宅を燃やす、マッチはいかがですか?VISA、Master、JCB、各種
カードもご利用いただけます、マッチはいかがですか?今なら一箱12万8千円
です。マッチ、マッチはいかがですか?…ふぅ…おばあちゃん、今日もマッチは
一箱も売れなかったよ。なんでかな。こんなに素敵なマッチなのにね。あぁ…。
おばあちゃん、わたし、なんだか眠くなってきたよ…。おばあちゃん…」
61琳派 ◆MKvNnzhtUI :2005/10/06(木) 00:56:52
私は今 パンツを履いていません
思えば 長く孤独な闘いでした
電車で 便意をもよおしたのです
朝食の あの牛乳がよくなかったのでしょう
途中で 下車したのですが
我慢が 出来なかったのです
便器が とても遠かったのです
それは まるで子供の頃に思いを馳せた異国の地のように
それは 夜空に浮かぶ何万光年も先の星々のように
とても とても遠かったのです
肛門が 耐えられなかったのです
ほんの あと数歩という所で決壊したのです
密かに 汚れたパンツをゴミ箱に捨てたのです
下着を コンビニで買ったのです
仕事に 遅刻してしまったのです
しかし 私は思うのです
人間の 尊厳とはなんなのでしょうか?
きっと それは朝ウンコを漏らしても
昼には 何事も無かったかのように
会社で 立派な社会人として働くことではないかと
夜には 何事も無かったかのように
家庭で 立派なパパとして振舞うことではないかと
日常を 何事も無かったかのように振舞うことではないかと
日々を きちんと過ごして見せることではないかと
私は今 買ったパンツを握り締め
そんな ぼんやりとしたことを
じっと こみ上げる思いを押し殺しながら
じっと 泣きながら考えているのです
62名無し職人:2005/10/12(水) 02:36:08
 カナ子が作詞にはまっている。正直参った。
 言いたくないがカナ子は馬鹿だから、読ませる歌詞なんて書けるはずないのに
「わたし、歌手になる」と四六時中呟いて、歌詞を書くのをやめない。
 歌詞を書かなくても歌手にはなれると思うのだが……
 僕はカナ子の作詞能力が少しでも向上すればと、町内の作詞作業の一切を取り仕切る
佐々木さんに意見を仰ぎにうかがった。
「俺の真似をすればいいんじゃないのかなあぁァ。
 俺、天才だけど、いいよおぉ。別に勝手に真似してもさぁあ」
 佐々木さんは著作権などというみみっちいことなんか気にしない、開放的な天才なのだ。
過去にも佐々木さんの歌詞をそのまま流用した隣町の斉藤さんが、
”ブルー・ティアーズ・ソフィスティケイティッドはとってもとっても陰鬱な気分なの”で
栄光ある日本アカデミー賞音楽貢献賞を受賞している。
 どこにでもいる女の子がひと夏の恋を通じて人間的に成長するという斬新なテーマを
取り上げた歌詞は、たちまちにして中高生たちの心を鷲掴みにした。
 現代史の教科書にも載るほどの一大現象となったのだが、僕の教科書はイジメによって
黒く塗りつぶされているので、残念ながらその箇所を引用することができませんが。
63名無し職人:2005/10/12(水) 05:46:19
「あるじゃない、ここにも夢があるじゃない」
君はそう言ったけれど、僕はここにはいられない

それが彼の最後の言葉だった。
64名無し職人:2005/10/12(水) 09:17:32
暗い夜道は怖いのです。
ひんやりと静まり返る中、コツコツとヒールの音だけが響きます。
今、見知らぬ殿方に襲われたらワタクシは枕を涙で濡らす事しか出来ないでしょう。
そんな悪夢のようなフローチャートを巡らすと決まって背後に気配を感じるのです。
もしかしたら貴方は自意識過剰とワタクシを嘲るかもしれないですね。
嘲笑してごらんなさいよ。
いっその事そうして頂けた方が貴方を鋭利な鈍器で絞殺する事ができますし。

でも勘違いなさらないで。
「君ノ為ナラ死ネル」などといったリーズナブルな愛に耳を傾ける暇はございませんから。
それくらい暗い夜道は怖いのです。
65名無し職人:2005/10/12(水) 10:03:07
誰かを殺めたい。
突拍子もない戯言ですが、着実に私に根付いています。
だって、
歯磨きチューブを腹から押し出したり、眼鏡を中指で押さえてみたり
殺意が芽生えるには十分でしょ?
人は猛烈な痛みを伴い死に至る過程、壮絶な形相で息絶えるって聞くわ。
「アラ。魅力的な寝顔ね」と嘯くのもいいけれど
私はシンプルに全身の関節をあらぬ方向に曲折させてあげる。
ふふ。
素敵でしょ?
でも嘘よ。決まってるじゃない。
確かに大塚署のかつどんは魅力的だわ。
「旨いか?」なんて聞かれたらほっと胸を撫で下ろしてしまうかもしれない。
誰もが夢見るシーンですもの。
思わず満面の笑みをこぼさないなんて言い切れる?
あのマクダナゥですら無償のスマイルを止めたのよ。
私はそう容易く笑顔を浮かべる訳にはいかないの。
わかるでしょ?貴方が壮絶な形相だと失笑するからよ。

え?ご飯?
大丈夫。今日もお酢づくしよ。
66名無し職人:2005/10/12(水) 22:37:12
俺は漢字を探していた
見つけた
67名無し職人:2005/10/13(木) 08:54:16
昼頃、小包が届きました。
ティラミスのバッグかしら?
黒毛和牛の詰め合わせかしら?
藤岡弘でした。
包みの中身はぐったりとした藤岡弘でした。
あずき色に変色したスカーフと黒い帯のような褌のような下着のようなもの。
産まれたままの姿に以上2点を纏ってぐったりとしている藤岡弘でした。

しばし私が下腹部のあたりにまで及ぶディティールの繊細さに恍惚としていると
ようやく藤岡弘は意識を取り戻しました。
おそらく、慣れない長時間の梱包に憔悴しきっていたのでしょう。
ですが、蒼白だった顔色をほってり朱に染める頃には一転
「冒険」だの「浪漫」だのと舐るように鳴き出したのです。
私は咄嗟に、同梱してあったマイナスドライバーに手が伸びもしましたが
「楽しみは取っておこう」
そう自分に言い聞かせ、一枚の取扱説明書をさらりと読みました。
草食な藤岡弘は、とりわけ木目の美麗な厚さ5cm程の板が好物だとか。
目から鱗が落ちた私は早速、先日割れたばかりの硝子窓の破片を与えてみました。
するとどうでしょう。「愛」だの「使命」だのと鳴いていたのが嘘のように
黙々と口を真っ赤にして硝子片を頬張り始めたのです。
私は思わず深々と安堵のため息をついてしまいました。
しかしそれも束の間、今度は「湯…川専…務…」などと不可解な言葉を呟き出す始末。
もうこれ以上、手に負えない。

幾時間か途方に暮れる私に、私の中の小悪魔がそっと耳元で囁きました。
”もともとお隣さん宛の小包を預かっていただけだよ”と。
私は罪悪感に苛まれながらも出来る限りの復元を施し
藤岡弘が失神するまで反重力運動を与えた後、お隣のインターホンを押しました。
68先生、ageます:2005/10/13(木) 09:47:17
「〜してもいいですか?」

全く以って馬鹿げた台詞である。
些か致命的な誤解を招く予感が脳裏をよぎる為
一つ例を挙げるとつまりはこういう事だ。

「先生、トイレ行っていいですか?」
人間の生理現象である以上、それが不意の便意であっても赦されるべきなのだが
己で可否を問うてる訳であるからして
「いや、授業いいトコだし我慢して」
などと言われたらお漏らしさん暫定なのだ。
つまり、ここでは「先生、トイレ行かせてください」
が、本来適切な台詞であると言えよう。
いずれは「先生、トイレ行ってくる」等
強い意思が滲み出るような台詞を自然に身につけたいものだ。
69名無し職人:2005/10/14(金) 21:30:45
落とし穴にはまった
見事に落ちて 底で足を挫いた
スーツは泥だらけだ 
掌が土を握って気づく
どんな悪い事にも底はあるのだと
明日からまた頑張ろう
70名無し職人:2005/10/15(土) 02:43:26
「津嘉山君。すまないが、お茶を入れてくれないか」
オフィスに私の声が響くと
刹那に差し出された"煎れたて"の緑茶と和菓子。
完璧過ぎる。
非の打ち所を寸分も見せない仕事振りである。
何より、朗らかな笑顔なのだが決して媚びてはいない津嘉山のあの表情。
「ふふ…今年の新人は侮れぬな…」
私は心の中でそう呟くと、茶を一気に飲み干し
火傷してしまった。
71名無し職人:2005/10/16(日) 08:48:53
「しっかりしてくださいよ。サークルの存亡は先輩にかかっているといっても
 過言じゃないんですからね」
「そうなんだが、しかしなぁ」
「頼みますよ。キャバクラ嬢に恋したとか言ってる場合じゃないんですから」
 僕らの所属するテニスサークル”CAB!”が、SF研究会に初めて襲撃されたのは
三日前だった。SF研の連中が発明したゾンビ製造マシーンによって生産された
リビングデッドたちが、昼のサークル棟に大挙して押し寄せ、部屋でまどろんでいた
サークル員三人をたちまちにして食い殺してしまった。
 SF研のゾンビ製造マシーンは大変な優れものだった。スーパーで買ってきた
生鮮食材(たんぱく質を大量に含有しているものが吉)を適当に放り込んで、
”スタート”のボタンを押せば、一分間に三体のゾンビが出来上がる仕組みだ。
 ゾンビたちは非常に食欲旺盛で、好物は”CAB!”の構成員という設定だということを、
拷問にかけたSF研の下っ端から聞き出した。そいつは息絶える前、こんなことを言った。
「お前らは会長の怒りを買ったんだ。俺らのゾンビでこの学園から一人残らず消してやると
 おっしゃっていた。もう、誰にも止められん」
 そんな僕らとSF研の愉快な面々が織り成す、学園サバイバルアドベンチャー。
 主要登場人物は僕に先輩に会長に会長の恋人、そしてキャバクラ嬢。
 お代は見てのお帰り。
72琳派 ◆MKvNnzhtUI :2005/10/17(月) 01:20:20
しかし、登場した野球拳チャンピオンは全裸であった。
この奇妙な光景の真の意味を、そこにいた全員が即座に理解した。
ディレクターは、番組の続行を指示し、スタッフの誰もがそれに従った。


折りしも時は湾岸戦争の頃。


彼の全裸は、約5分もの間、しんと静まり返った観衆の中、全国に放映された。
チャンピオンは身をもって、争うことの空しさ、悲惨さを訴えたのである。
彼が全裸になることで、争い(野球拳)は全否定され、それを行う意味もなくなる。
たった一人の人間の勇気が、争いを未然に、完璧な形で防いだのである。

当時、多くの日本人がこの男の勇気に感動し、やがて、皮肉にも野球拳はTVから姿を消した。
この5分間は後に、思想家・詩人である吉本隆明によって「祈りに似た5分」と名付けられる。
あれから14年。チャンピオンはこう語る。

「己の欲望に任せて、相手を傷付けることに耐えられなかった。
ならばいっそ、自分が脱げばいい、そう思い実行した。
後悔はしていないが、家庭と社会的威厳を失ってしまった」

――結果として、湾岸戦争に対する日本政府の対応は、国際社会の評価を得ることはなかった。
それが絶対平和主義を再考する論調へのきっかけとなったが、それについてはどう思うか?

「政治のことはよくわからない。が、当時、自分のパフォーマンスが人々に評価されたことは確かだ」

日本の右傾化が懸念される中、彼の勇気が再評価される日は来るのだろうか?

           書き手:ピーター・ハウプ(TVジャーナリスト)―― 『Newsweek 日本版』より抜粋
73名無し職人:2005/10/17(月) 03:34:53
「ゴォォォォオオゥルッ!!やりました!決めました!
前期まさかの代表落ちを喫し今期こそはと血滲奮闘した結果
見事アイルランドイレブンに名を連ねる事となった両親共にバグパイプ奏者という楽奏一家の長男ピーター・フェデックの股下を
針の穴を通すかのような精密さで放たれた栃木の悪名高い資産家の息子の友人の弟の母親に当たる重吉霞美の隠し子、加藤与四郎の大地を揺るがすスーパーアシストに
まるで未来が見えていたかのような絶妙のタイミングで合わせてきた"おニャン子"発足当初の渡辺まりなにウリ二つの奥さんとの離婚調停が泥沼化している
笹本清司に代わってピッチに投入された"大いなる左翼"琴梨聡の空を裂く渾身のボレーシュートが
試合開始前に祖父の死が告げられるも「親の死に目も大事だが、俺は今日の試合も譲れない」と流暢なロシア語で涙ながらに語っていた守護神ラウル・カンザワの遥か頭上を越え
アイルランドゴールに深々と突き刺さりましたァァァアア!!!
…おぉっと!?
興奮した観客がピッチに乱入した模様です。
先日、西川口で店一番のミユちゃんで筆おろしを済ませた観客が・・・
74名無し職人:2005/10/18(火) 06:46:03
公園の隅で、猫会議

廃墟の室内、猫会議

深夜の校庭、猫会議

俺のマルボロ、メンソール
75のりたま ◆UoFyvk37Bo :2005/10/18(火) 06:48:06
74壺
76名無し職人:2005/10/18(火) 18:07:13
「ファ、っていいよね」
「は?」
「いや、ファ」
「はぁ…」
「いや、ファ」
「意味がよく…」
「ド・レ・ミ・ファ!言ってみ?」
「ド・レ・ミ・ファ!あっ…ふ」
「わかった?」
「ちょっと…いいかも…」
77名無し職人:2005/10/18(火) 18:14:50
君は 消えました
僕は 消えません
悲しみは 消えました
心も 消えました
あれ.....?
な ぜ ナ イ フ が あ る の で し ょ う ?
な ぜ m......................................................
78名無し職人:2005/10/19(水) 17:46:53
宣誓!我々は、スポーツマンヒップにもっこり

「って、あったよなぁ」
一昔前のTV番組の話しを肴に、BARで10年来の友人と酒を酌み交わしていた
気がつけばもう朝6時か・・・どちらからともなく、こんな話しになった

よし、いっちょ相撲とるか。
朝稽古にはもってこいの時間だ
BARのマスターは、無言でマワシを差し出した
「まだ…あったんだ…」感慨に耽る俺。そう、あれは数年前…

カパーン!!
おっと昔話しを語る暇はなさそうだ、友人はテーブルの上で脇を鳴らしてやる気十分だ
「せいさー!」「さっせぃ!」昔のままの掛け声が響く
BARのマスターは、無言でグラスを拭いていた
「せいさー!」「さっせぃ!」

とったね…相撲をさ…
79大悦屋 ◆d6DR.PsASY :2005/10/19(水) 18:23:07
坂道を自転車で駆け上がる。手足が悲鳴をあげる。
誰だ自転車で山に登ろうなんて言い出したバカは。俺だ。
言い出しっぺが最初に足をつけるわけにはいかない。
景色も見ずひたすらに踏んでいく。薄暗い森が開け頂上が見える。
「あと少しだぜ!」
そう後ろに叫ぼうと振り返ったとき、何かが俺を追い抜いた。
電動カーに乗ったジジイだった。

僕らは八分目で山を降りた。
科学は人の大事な何かを奪っていくんだと、そう感じずにはいられなかった12の夏。
80名無し職人:2005/10/19(水) 23:45:35
────女になりたい

それはカオルの切望。
艶やかなチャイニーズドレスに身を包もうと
真っ赤なルージュで決めてみても
カオルの喉は雄々しく隆起し
逞しい肢体は男の他のなにものでもない。

「モロッコいかせてくれええ」
カオルの悲痛な叫びが虚しく夜空にこだまする。
いつもより空が遠い。

新宿のネオンが照らし出す
顎のラインの男性ホルモンは剃っても剃っても蒼かった。


81名無し職人:2005/10/23(日) 06:11:16
とてつもなく、大きなフォーク

とてつもなく、大きなナイフ

それを使って食べるのさ
お前の作ったアイダホポテト
元気でやってるかー!
82名無し職人:2005/10/23(日) 16:15:48
「いいかな、もう一度だけ言うよ。君は退くんだ」
 ミスター・チョモランマは正夫の肩に手を置きながら、優しく語りかけた。
「これからここで起こることは一切君に関係ないことだ。
 金輪際、私やそこに倒れている彼と会うこともないだろうね。
 保証してもいい。あらゆる忌まわしい問題事が、明日からきれいさっぱり
 なくなる。
 目を瞑り給え。三秒数える間に回れ右して、そこのエレベーターに乗るんだ。
 簡単だね? そして”1F”のボタンを押す。次に”閉”を押す。
 ボタンが見えないだろうから、その時には目を開けていい。
 一回に辿り着いたら、落ち着いた足取りで家に帰りさえすればいい。
 部屋に着いたら通帳を見てご覧。君の満足のいく金額が振り込まれているはずだ。
 私の目を見るんだ。余計なものを見ると碌な事にはならないよ。呻き声のようなものが
 聞こえるとしても、それは幻聴だ。いいね、幻聴なんだよ」

 正夫君は縄跳びが大好きで、月に一度は二重跳び自己新記録を更新する活発な少年だった。
 自他共に認めるスポーティボーイで、小3なのにガールフレンドがいるおマセさんでもある。
 そんな彼も、上のような事件とは無関係に、高2でコンビニ強盗をはたらき、青春時代を
鑑別所で過ごすこととなる。
83名無し職人:2005/10/26(水) 02:42:06
今日もたくさん、お仕事してきた
良き妻、子宝にも恵まれた
友人も皆いい奴ばかりだ

でも、なかなか上がらないなぁ・・・石高
84名無し職人:2005/10/26(水) 07:44:25
>>83
いやはや、同感である。
とは云ったのの、
数多に連なるスレッドの中で『良スレ』若しくは『名スレ』とあだ名されるものは
出会いは偶然と解釈して差し支えない程に希有。
そんな一握りの選ばれたスレッドですら
いずれ作が尽き
飽きられ
やがて脱兎落ちを余儀なくされる。
これが現実。
当スレッドも通産すると伍つ目に該当したんだろうか。
そこに抗えない現実がある。

且て、私も『想像してごらん』が板一覧の波から"ふるい"に掛けられた際
涙腺を熱く揺らしたものだ。

…閑話休題
しかしながら、私は思う。
この雰囲気(変換できた)もまた良しと。
「マターリいこうぜ」等と宣えば途端に陳腐になるのだが
この瞬間だけ、そっとsageておこうか。
85大悦屋 ◆d6DR.PsASY :2005/10/26(水) 07:46:06
【うちの父母】
僕の父さんはサユリストです
吉永さゆりという女の人のファンをそう呼ぶんだそうです

僕の母さんは最近韓流ブームにハマってます
特にペ・ヨンジュンが好きなようで、冬のソナタはもう何回も見せられました

父さんはさゆりのファンでサユリスト
母さんはペのファンだから・・・

韓流ブームにはぴったりなネーミングなのかも知れません
86大悦屋 ◆d6DR.PsASY :2005/10/26(水) 08:13:32
【CM風】
>>84-85
すれちがいの生活
彼が帰ってくるとき私は起きる
彼が仕事に行くとき私はくたびれ帰ってくる
手料理はいつもレンジでチン
レンジで料理が温まるたびに二人は冷めていった
ラップのかけられた料理のように

彼のいない部屋で半年が過ぎた頃ある一つのスレを見た
私はいてもたってもいられなくなって彼に会いに自転車を飛ばした

このスレを読めばいつでも作りたての温かさが味わえる
私の手料理もいつかこのスレみたいになれるのだろうか
87名無し職人:2005/10/26(水) 08:42:58
>>84に対して>>85のメル欄で上手い事いってました。個人的に。
>>1より本来age進行推奨だったでしょうか。>>84はネタなので悪しからず。
でも、ハヤトチリとはいえスレタイ通りに>>86を即興で書き上げたところは感服。
>>83殿も草葉の陰で喜んでおいででしょう。亡くなられておりませんが。

という訳で今回はネタにあらず
とんだ茶番sageという事で。良い意味で。かしこ
88名無し職人:2005/10/26(水) 09:49:20
時計の針が秒を刻む度に苛立ちが増す、俗にいう"せっかち"。
幼い頃から叱られもしました。
今でもそう。
それが親から上司、友人や妻に変わっただけの事。
私の"せっかち"は未だ現役。
特にカップ麺を戴く際、私の"せっかち"は際立って姿を現すのですが
正直、私自信この"せっかち"には手を焼いているのです。

風貌は至って普通のネパール人。
時々、耳から白濁の樹液らしきものを流すものの
笑った顔が萎びた林檎のようなナイスガイ。
あ、あと、私が寝ていると決まってアイヌ民謡を唄いだしますね。
下手糞と罵ると舌をペロっと出しはにかむ可愛い奴。
これが私の"せっかち"です。

最近の一番の悩みは
糞の場所を覚えてくれない事。困ったものですね(苦笑)
89名無し職人:2005/10/26(水) 11:15:20
デトロイト・ニーズに誘われて
16号で大往生
奇跡のRendezvousに親指を
黒いエナメル絶望を

首は横でも腰は縦
ケツの穴から成人さ
和菓子のアンコはSo sweet
yes! I'm a GAYSYABOY

Fuck me! Fuck U!
Fuck me! Crazy!
どうかしちまいそうな夜
Fuck me! Fuck U!
Fuck me! Crazy for U!

BABY 兄貴と呼んでいいかい?
90nO.27 ◆FI85AWnZr2 :2005/10/26(水) 21:29:54
 姉さんの食事風景はとても醜い。
 父さんと母さんとジジさまはそれを嫌って、南京錠が十個ほどついた
地下牢に姉さんを監禁してしまった。
「姉さん。チョコバー持って来たよ」
 僕はその日以来、姉さんに三食の食事を運ぶ係りに任命された。
 姉さんに献立を決定する権限は、当然のようにない。
 母さんが五分で作り上げた即席の厚紙ルーレットで、今日の夕食はチョコバーに
決まった。
「元気だしなよ。また、風呂に入りながら食うんだろ? 食べ終わったら袋はここに
 入れておくれよ。俺、待ってるからさ」
「チョコバー♪ チョコバー♪ だーいすきっ!」
 可哀想な姉さん・・・あんなに知的で料理上手だった奥ゆかしい女性は、もう目の前にはいない。
 ムシュムシャ ざばば〜 ずしゃっ ザブーン
 食事が汚いといったって、この程度の擬音語で表現できるくらいなのに・・・あんまりだ・・・
「チョコバー♪ チョコバー♪ だーいすきっ!」
 だけど姉さんは歌が上手いので、僕はavexからのオファーに連日連夜てんてこ舞い。
おかげで両親に二世帯住宅をプレゼントしました。
91名無し職人:2005/10/26(水) 21:42:05
涙出てきた
ケチャップだ
真っ赤な赤い色ー
耳掻きしてたら血が出たよ
深紅の赤い色ー
クシャミをしたら耳から血
ルージュの赤い色ー
好きなあいつにぶっかけろ
疲れたマヨネーズー
お前の血は何色だー
普通の日本人ー
赤い色はリーダーさ
広島赤い色ー
レッドムックー
92名無し職人:2005/10/26(水) 21:50:52


見ても
  ひ
  とり
93名無し職人:2005/10/26(水) 23:16:02
夫の寝言には参りますよ。
猫の泣き声?
海辺の波?
主役の台詞?
ウクライナの鉄巨人?
何かは解り兼ねますが、夜な夜な奇怪な音を生み出しては私を悩ませるのです。
でも夕べは「ヒロコ、ヒロコ」って。
なんだか照れてしまいますわ。
私の名前は弘美なんですけどね。
そんなオッチョコチョイな夫が私は好き。
今晩はどんな拷問してやろうかしら。
94琳派 ◆MKvNnzhtUI :2005/10/27(木) 00:51:14
いま話題のホワイトバンドってあるじゃないですか
何かネット上では色々言われてますけど、それを承知で買ったんです
300円なんてまぁ、別に出し惜しみする額でも無いですし

で、家に帰ってはめようとしたんですけど、
これが全然入らない。輪の直径が狭すぎませんか? これ?
そもそも伸縮性が全く無い。本当にゴムの塊みたいなんですよね
無理矢理はめようとすると輪に亀裂が入ってブチィって千切れそうだし、
無理矢理はめて今度は取るとき大変、なんてことになるのも馬鹿馬鹿しいし

結局テレビの上に置いてあります。ええ、装備できませんでした
「あんたはこれを装備できないが、それでもいいかね?」みたいな、
ドラクエの武器屋みたいに前もって忠告してくれればいいのに、本屋さんも

まぁ、買う前から何となく無理かなーとは思ってたんですけどね
でも僕、そんなに規格外の体格ってわけじゃないんですよ
普通の日本人成人男性の体格。すれ違っても別に違和感の無い体格なんですよ
その僕が入らないんだから、これ、世の男性達も装備できないですよね
アクセサリーなんだから、そこのところをもっと考えて作って欲しかったですね
おかげ様で、チンコが擦れて擦れて、ヒリヒリしてますよ
95名無し職人:2005/10/27(木) 19:17:11
末期症状

おい!おっさんあの女を見ろよ!

裸で両手を縛られ、足を埋められてやがる

つるつるの胸。おいあんなところもつるつるだw

犬にしょんべんかけられて喜んでるぜ

少年よ。私にはあれが電信柱にしか見えぬ
96nO.27 ◆FI85AWnZr2 :2005/10/27(木) 22:39:31
「ただいまー」
 久しぶりの我が家だというのに、玄関には見たこともない生物が溢れ返っていた。
それぞれがゴルフボールくらいの大きさで、身体中のあらゆる場所から薄汚い繊毛が
びっしり生えている。
「うげげ」
 長期旅行帰りの充実感を台無しにされて途轍もなく不愉快な気分になった俺は、
腹立ち紛れに群れていた十体ほどを思い切り蹴飛ばした。
「ぴぎゅぎゅー☆」
 意外と可愛い声で鳴きやがる。
「おらっ、おらっ」
 踏み潰す。
「ぎゅっ、ぎゅー☆」
 ゴムボールのような弾力がある。間違っても緑の体液を撒き散らしたりしないところがナイスだ。
「仲良くやろうぜ!」
 まあ、こんなところだろう。
97名無し職人:2005/10/27(木) 23:32:04
タフィもあきれとったわ
98名無し職人:2005/10/30(日) 03:41:25
子供の頃の思い出?
そうですね、とにかく貧乏だった。ですね、はい
ありきたりですけど、給食が一番楽しみでしたよ
それこそ、借金取りも毎日きてましたし
で、たまに借金取りのおっちゃんにご飯食べさせてもらったり(笑

母親は貧乏への、せめてもの反抗なのか解りませんけど
シャンプーはなぜかラックス・スーパーリッチでしたよ
99nO.27 ◆FI85AWnZr2 :2005/10/30(日) 17:39:57
 田辺先生特設クラスが素晴らしいのは僕のようなミソっかすにも一日一回、
活躍の場が回ってくることだ。
 グループ・ディスカッションとか、バスケの試合、日々のなんでもない教室掃除・・・
様々な日常が田辺先生マジックで宝石のように尊いイベントへと変貌する。
正確に表現するなら、活躍の場が僕に回ってくるのではなく、月並みだが、
参加者全員が主役になれる。そういう場を作り上げるため、田辺先生は努力を惜しまない。
「僕はこれまで、ファッションでかけるサングラスはナルシストの専売特許だって思い込んでました。
 でも、斉藤さんに出会ってからはその認識を改めざるを得ませんでした。斉藤さんは僕に言いました。
 ”元来俺は君と同じように、自分の意見が言えない奴だったよ。視点が定まらず、挙動不審だって
 よくからからかわれた。でも、サングラスをかけるようになってから、俺は信じられないくらい強い人間に
 生まれ変わった。サングラスは仮面のようなものだ。周りの人たちが見ているのは仮面をつけた俺であって、
 本当の俺ではない。そう考えたら、思っていることがスラスラ口にできるようになった”
 目からウロコでした。サングラス野郎に対する意識が変わったばかりか、僕はその日以来、
 心を外部に開放できる子供になったんです。路傍に咲く小さな花や、オール明けで疲労と享楽の
 入り混じった表情をしている女子高生、今までは気にも留めなかった数々の事象が、その日以来
 煌びやかな存在として目に飛び込んでくるようになったんです。その感動を先生にも教えてあげたいですよ。
 まるで自分が生まれたばかりの赤ん坊になったかのような感覚を、よく覚えています」
 放課後の一コマ、僕は田辺先生にこのような話をした。先生は「あ、そう」と相槌をうった後、次のように
仰られました。
「長いご高説、ご苦労様でした。まだ続くの? 生憎だけど、先生は君とか斉藤さんとやらの
 遍歴や内面世界にはこれっぽっちも興味がないんだ。わかったら、その口を閉じてはくれまいか?
 そもそも、この話の焦点は先生じゃなかったのかな。だってそうだよね。冒頭の文章は先生の名前で
 始まっているし・・・些細なことに拘って機嫌を損ねてると思われるのも本意じゃないが、
 もう少しやり方ってのを考えて欲しいね」
100名無し職人:2005/10/30(日) 17:50:09
>>92
どうみても

    パクリ
101名無し職人:2005/10/30(日) 18:08:54
数年前に私に付き纏っていたストーカー宛に送った文章ですが、

はっきり言って、あなたの発想の愚弄さには驚かされました。あなたの思考回路って史上
最悪ですね。一体どうしてなんでしょうか?あなたにはもはや正常な判断やまともな発想
と言うものが存在していないのでしょうか?私は正常な人間故に、あなたが一体何を企ん
でいるのか既に気付いているのに対し、あなたはまだ本気で私を騙せているとで思ってい
る様子ですね?もしも私の考えが当たっていたとしたら、あなたの頭の中身はゴミ虫以上
にとんでもなく知能が低下しておられるか、もしくはあなたの脳内には相当な量の蟯虫が
お湧きになっておられるているかのどちらかですよ。間違いありません。そんなことされ
ても私たちの様な正常な人間は勿論のこと、サルやゾウリ虫ですら騙されることはありま
せんよ。あなたの脳内は、最悪ですね。よく分かりますよ。しかしいくら知能が著しく低
下しているとおっしゃっても程があります、もっと少しよく考えて行動なさっては如何で
すか?あなたはその様な愚劣な行為をやられたら、相手をどんなに不愉快な思いをさせて
しまうか考えたことありますか?正直言って幻滅しました。私はあなたにあなたの頭の中
を解剖し、更に蟯虫検査をしてみては如何ですか?と一言申し上げたいです。恐らく相当な量の蟯虫やバイ菌が検
出されると思います。あなたの事ですから、もう手遅れかも知れませんが一応で構いませ
ん。その脳内の害虫を駆除し、その後、沢山のリハビリを詰むことをお勧めします。それ
か、もしくはもう一度幼稚園へ入学し、お友達や先生達と一緒になり、まずはお遊戯から
勉強し直すこともお勧めします。
102名無し職人:2005/10/30(日) 20:09:34
煙草を一本。
臓器にたらふく白煙を吸い込み、溜め息と並べ緩やかに吐き出す。
無意識に見上げた紺碧の空に幾億の星と落ちかけの月。
いつしか雑音は鼓膜を離れ、薄暗い静寂に包まれる。
ベランダに立ち、悠久の時を過ごす男に"無"が訪れた。

−−心を無にする
なかなか実践できないものである。
人間には百八つもの煩悩があり、それらの雑念を全て捨て去らねば無し得ない至難の業。
苛酷な修練を積んだ者でさえたどり着き難い境地なのだが
その瞬間、男は紛れも無く悟りを開いていた。
時を経て、やがて差し込む朝の陽光についに一言を零す。
「さて、始めるか…」
男の下半身は夜風に晒されていたままだが、最早どうでもよかった。
既に異臭を放つ大きな布と化していた布団を抱え上げながら
夜中、先駆けに悟りを開いていた肛門を恨むばかりである。
103琳派 ◆MKvNnzhtUI :2005/10/31(月) 01:42:52
フーテンのマッチ売りの少女

サアサ街行く御仁方々
お待ちなすって おマッチ擦ってって スッテテステッテ 擦って3コスリ 別れにゃ三行 こんなに簡単なことァ他に無いよ
チョイと寄ってって刮目あれって ねぇ お嬢さん 赤いスカーフがとっても素敵
一本の木からマッチが千本 一本のマッチがありゃ千本の木が燃えるってぇのがこの世のコトワリ
鎮守の森の大杉も 火の粉寸毫で灰となり やぁや恐いね 火の用心 マッチ一本火事のモトってね
さぁさマッチマッチ マッチマッチ マッチはいかが

さてこのマッチ 少女印の舶来物だ 普段は皇室御用達 断言いたします これ 世界一有名なマッチ
さぁモット近付いて頂戴 どうこのシンプルなフォルム 中学校の野球部員をホーフツとさせるじゃないの
さらに香り ね いい香りでしょ 思わずそこらのゴミに火をつけたくなっちゃう
これ 南アフリカの黒んぼが 土ン中から汗水垂らして掘り出した最高の黄燐ね
そして棒はヒノキ 寺社仏閣に使われるような立派なヒノキ
それをカンナで削ってケズってケツ振って いーねネェちゃんこの席おいでってな具合で磨かれた一級品
そこらへんの美術館に並んでたってぇおかしくない

そんな一品 まかり間違っても アタシみたいな乳臭ぇガキが行商できるシロモノじゃあござぁせん
が お江戸は中央区茅場橋のたもとに暖簾を連ねる問屋街 そこで松島宗右衛門ってぇ好々爺が店を構えてたのが
跡継ぎがいねぇってぇことで年内で店仕舞い どうせ老後は家も土地も茶飲み友達もいるってぇ宗右衛門
「なぁに 金なんざイラねぇ」ってな具合にポーンとアタシに譲ったのがそうこのマッチだ
だから仕入れ値ゼロ まぁ本当でしたらここで皆様に大サービス 何かのご縁もございましょう
ひとつ粋に気取ってみせて「もってけドロボー」 と 言いたいのはヤマヤマでございますが アタシもしがない童話のヒロイン
故郷で待つのは意地悪なママハハ たいした稼ぎも無くノコノコと戻れば fuck'n bitch と一晩中罵られる身でございます

だから皆々様 今日は一つこのマッチ パックに6本入って500円ってぇことで堪忍して頂戴な
さぁさ マッチ マッチ マッチ マッチ マッチはいかが
104名無し職人:2005/10/31(月) 21:34:50
万物の源である水。
水。水。水。
氷は水からできている。つまり水≒氷というわけだ。
また、人間の体内の大部分も水分、つまり水である。
したがって、水≒人間といえるだろう。
ということは、人間≒水≒氷、つまり氷≒人間とも言えるのではなかろうか。


私は今日も生命活動のため、水の入ったアルコールを一気に飲み干す。
105名無し職人:2005/10/31(月) 21:56:31
もういつ会ったのかすら覚えていない。
もうどこで会ったのかすら覚えていない。
それでももう一度会いたくて、あの栗色の髪の長い女。
2chのそれらしい人に話しかけてみたが、それでももう一度会いたい。
あの、栗色の髪の長い女。
106nO.27 ◆FI85AWnZr2 :2005/10/31(月) 22:22:30
 何事もない平穏な日々だった。農夫として三十年、来る日も来るも
鍬を振り、来る日も来る日も隣人に挨拶した。
 さりとてそんな生活に飽き飽きしていたかといえば、そうでもない。
 鍬の振り方にも色々な方法があり、挨拶の言葉も一様ではない。
 二十歳になったある日、変わった挨拶を試みた。
 変わっていると思ったのは自分だけだったのか、村人たちは
いつもと同じ笑顔を返してくれた。拍子抜けしたが、同時に嬉しくもあった。
この程度のことでは容易に変化に見舞われることのない真の平穏が
村には存在している。それを確認できたから。
 彼はその日挨拶した中で、笑顔が三番目に美しく、二番目に若い娘と結婚した。
 平穏な結婚生活だった。夫婦関係は凪凪で。さりとて倦怠期とは無縁。
 決して世間を賑わす事件が起きるようなことなく、鈍い幸せに満ちた日々。
 勘違いされると困るが、先ほど述べたような真の平穏にオチという異物が
入り込む余地はない。凪凪の人生を凪凪に物語る。たまにはそんな日があっていい。
107名無し職人:2005/10/31(月) 22:37:24

いい
108名無し職人:2005/11/01(火) 05:44:30
軽やかに風を切り駆けゆく男、佐貫。
簡素に一流と呼ぶには勿体のない実に優秀な部下だ。
先の作文コンクールで佳作に栄誉される程の実力。見事也。
そして、佐貫と肩を並べる我が部所の片翼、西園寺。
彼は黒縁眼鏡が良く似合う男。見事也。
更には軽快なメロディでいびきをかく津田や
勤務中、微塵の隙も見せず私に視線を浴びせ続ける門馬など
そんな多くの逸材に囲まれ
私は否応なしに至福を感じてしまうのだ。
最早、喉の渇きを訴える必要もなくなった絶妙のタイミングで出される津嘉山の茶。これもまた見事也。
そしてこれらは彼等の素質を見抜いた人事部長である私の才能の証でもある。
勿論、下着はグンゼのブリーフ。安心したまえ。
109名無し職人:2005/11/01(火) 11:33:48
彼女が求めていたものは一体何だったのか
彼女が真に自分の求めていたものを知っているのかさえ 自分には分からない
彼女はいくつもの顔を持っている
その顔は日々刻々と変わって行き一瞬後にはもうそこに先刻までの彼女はいない
手を差し伸べなければ良かったのか自分にはわからない
ただ平安と安穏が彼女にあるように 彼女に関わる全ての人にあるようにと願うばかり
110名無し職人:2005/11/01(火) 11:35:21
つれづれなるままに 日暮し
心に移り行くよしなしごとを
そこはかとなくかきつくれば
あやしうこそ ものぐれほしけれ
111名無し職人:2005/11/01(火) 18:14:43
お日さま ぽかぽか きもちいいな
わんこも わんわん わらってる
スキップ るんるん あるいたら
そよ風 そよそよ こんにちは

でも
なんでおじさん はぁはぁ いってるのかな?

いやいや あんあん ぱんぱんぱん
112名無し職人:2005/11/02(水) 01:55:53

勃起した
113名無し職人:2005/11/04(金) 04:07:12
10年間引きこもりニートの俺
ひさしぶりに外に出てみた

太陽の光が射す、目が痛い。ヤツまで俺を攻撃するか
昔、よく行った駄菓子屋によってみる
「おばちゃん、止めちゃったのかなぁ」
駄菓子屋は閉まっていた。いや、潰れていた

ふと見るとシャッターの前に“ガチャガチャ”が置いてある
中が見えないようにか、真っ黒に塗られていた
「よし、いっちょやってみっか」
悟空のような台詞が、サラっと出る自分が怖くなった

チョリ ガシュガシャ カポィーン
なつかしい音ともに、カプセルが出てきた
「こ、これは!ビックリマン(ロッチ)」
昔、偽シールが4〜5枚入ったガチャガチャがあった事を思いだした
もちろん、カプセルの中に入っているので、ぐにゃ〜と曲がっている
ヘラクライストが、歪んだ顔で俺をみている
114名無し職人:2005/11/04(金) 04:08:25
「他になにがあたったかしら?」
カプセルに力を込める、が開かない
いくら引きこもりとはいえ、カプセルを開ける力位はあるハズだ
そういえば昔、異常に硬いカプセルがあった事を思いだした
その手のカプセルは開ける、のではなく踏みつけて割る、のだ

ガッ パカシャ
割れたカプセルのプラスチックとヘラクライストが
太陽の光を受けて、キラキラリと輝いている
「ヘラクライストの名言って“表へ出ろ!”だったな…」

1週間後、俺は10年間のニート生活にけりをつけるべく
面接に向かう為に電車に乗っていた
無論、履歴書の顔写真にはヘラクライストを貼って
115nO.27 ◆FI85AWnZr2 :2005/11/05(土) 09:11:23
 輝かしい未来が約束されていたはずなのに、今はこうやって泥にまみれてる。
 比喩ではなく、田んぼに突き落とされたのだ。
「おやおや、輝かしい未来が約束されていたはずの君が、田んぼに突き落とされて
 泥まみれとは、ご両親がお嘆きになりますなあ」
 僕を突き落としたそいつはこれ以上愉快なことはないといった風情で挑発の言葉を
浴びせかけてくる。だが、ここで怒りに身を任せるのは小物のすることだ。僕は単に
この場で泥にまみれているだけで、約束された輝かしい未来に何ら変更などない。
「君を田んぼに突き落とした張本人に、これ以上愉快なことはないといった風情で
 挑発の言葉を浴びせかけられておきながら、随分と冷静に見えるね。怒りなど感じない?
 嘘つけ!! 今現在君の身体に付着している泥は、君の人生についたケチのようなものだ。
 家に帰ってシャワーで洗い流そうと、深層に染み付いたものまで消し去ることはできない。
 だがまだまだこんなものは序の口に過ぎない。輝かしい未来などという世迷言を君が金輪際
 口にできないようしてやる。そのための努力を俺は惜しまない。不吉なイメージでもって
 君の幻想を打ち破るため孤軍奮闘することを、俺はここに確約する!」
 言い終わるとそいつはサイドポーチからテープレコーダーを取り出して”■”を押した。
「さとしちゃーん! ご飯よ〜!」
 遠くから彼の母親の声が聞こえる。
「すぐ行くよ、ママ」
 なにはともあれ開戦告知。そいつと僕の戦争は明日から幕を開ける。
116:2005/11/05(土) 17:26:03
いろんなものを背負い込んだ夜…

やさしい月明かりが照らしてくれた…

ひとすじに光る

俺のカウパー
117nO.27 ◆FI85AWnZr2 :2005/11/06(日) 19:44:08
今日に限って解体現場に居合わせる羽目になったのは、きっと俺の運がないせいだ。
こうなってしまったからには立場上、一部始終を見届けねばなるまいが、気が進まない。
なにしろここは狭すぎる。目を逸らそうにも10m四方のプレハブ小屋では叶わぬ願いだし、
耳を塞ごうにも犠牲者の絶叫が大きすぎてまるで意味を成さない。
それでも多少なりとも幸運だったのは、今日の執行者があのリアル・モンスターだということだった。
奴は解体作業を一人でこなす。黙々と、正確に。後処理も含めて。
だから血生臭い直接労働が俺に回ってくる機会はないだろう。

パン
軽く何かが弾ける音がした。まな板の上の犠牲者は怯えた表情で周囲を見回す。
その瞬間、プレハブ小屋に散乱していたガラスの破片が小刻みに振動したかと思うと、
ぐいと目に見えぬ力で宙に持ち上げられて、リアル・モンスター佐々木の手元に集結した。
「ダイヤモンド斧だ」
なぜここで超能力が登場する必要があるのか。そしてどこがダイヤモンドなのか。
賢明な者ならこのような質問を口にしない。
「ワンダフル、ESP!」
取巻きのこの言葉で佐々木はご満悦だ。リアル・モンスターはダイヤモンド斧を振り下ろして
今日も華麗な解体作業に取り掛かった。
118名無し職人:2005/11/06(日) 19:53:30
今日はタイムカプセルを掘り出す日
あの頃の仲間があの頃の笑顔で土を抉っている
「マジかよ・・・科学者になってノーベル賞って」(笑)
「歌って踊れるアイドルか・・・バカだな俺」(苦笑)
みんないい顔をしている
「コイツ等俺たちに期待しすぎ。なぁ?」
そんな俺の紙には
(せめて人並みの生活)と書いていた
「確かになぁ、無茶言うなっつーの」
俺一人笑えてなかった・・・
119nO.27 ◆FI85AWnZr2 :2005/11/08(火) 21:50:04
空から降り注ぐ無数のマンガ本。
一冊一冊にはこの世のものとは思えぬほどツマラナイ話が満載されている。
何の因果か、その全てを読破する役目を負わされるとは。
今日もまた、マンガ本で一つの村が壊滅した。
村人は本の下に埋まっている。
とはいえ、誰も供養などしてくれないのだ。
消え去った村に、関わりを持とうと思う人間はいない。
僕もただ、つまらぬ話に耐えながらマンガを読むだけ。
おそらく、一週間と続きはしないが。
120名無し職人:2005/11/10(木) 00:18:13
10t超のダンプカーが一人の屈強な男を轢いている。
エンジンの駆動が許す限りの徐行スピードで。
故にその惨々たる瞬間が恐ろしく長く感じられ、絵に書いたような小心者の私には視線を逸らさずにはいられない。だが、
会場飛び出さんばかりの大衆のオーディエンスは天を衝く程の高揚振り。
呆れてしまうね。
正常な神経を以ってすれば眼前の光景は異常な訳で。
しかし、この公開殺人ショーの垂れ幕には『びっくり超人大集合』とある。
つまり、ここでは私の方が異端なのかもしれないが
正直なところ、どちらが正常か異常かなんて問題は今晩の飯の問題の前では私の前頭葉は全く興味を示さない。
頭に描く牛丼並盛に唾液を溢れさせていると、屈強な男に二度目の山場が襲い掛かる。
前輪の段階でピンク色の泡を吹いていた位だ、もう私の出番だろう。
腹筋が機嫌斜めだった為に家族とタイヤ痕を残し絶命する羽目となった男をリヤカーに乗せ上げ
速やかに回収。これで300円。
内臓でもぶち撒けてくれりゃあ温泉卵も付けれたのに。
と、溜まった唾液を啖混じりに亡きがらに吐きかけ、シケた稼ぎを呪った。
金稼ぐのは大変だ。
121名無し職人:2005/11/10(木) 01:36:51
「先輩、先輩!!」
声をかけても反応がない。例の病気が始まったようだ。
この時間僕は店内を一人で仕切らなくてはならない為、割に合わない労働力を奉仕する事になる。
そこには、時給とかそんなくだらない理由ではなく
他とはまた違った不平が奥の事務室にはあった。
今まさに年功序列の名の下、大盛況の店内を放棄してまで"例のモノ"に没頭する先輩がそこに。
僕が発見した絶好の防犯カメラアングルで女性客の胸元を覗いているのは間違いない。
画質もすこぶる良く、ブラヒモのフリルまで確認出来る程だ。
僕は悔しくて悔しくておもむろにズボンを下げ、菊門のシワの数まで分かるように高性能レンズに晒してやった。
奥の方でドガタンッ!と音がしたのが聞こえ、してやったりとほくそ笑んだが
翌日、先輩に操を狙われる事になるまでは想像できなかった。
122琳派 ◆MKvNnzhtUI :2005/11/11(金) 01:21:01
強盗だ 手を上げろ 両手を上げろ
女子供は小指を上げろ もちろん両小指だ
腋を見せろ 二の腕を誇らしげに掲げるんだ
鉄棒にぶら下がってるイメージで上げろ あの頃を思い出せ
教室のドアに黒板消しを仕掛けるように上げろ 童心へ返るんだ
エイドリア〜ン そうだお前はロッキーだ 誰よりも熱い男だ でも手を上げろ
お前だけぶら下がり健康法だ 買って3日目の憂鬱をその両腕に込めろ
使っちゃったけどクーリングオフって効くのかしら? みたいな感じで手を上げろ
素晴らしい〜 Y〜MCA〜♪ ってそうだそこでストップだ 手を上げろ
ここは武道館だ HIDEKI感激だ Aで鋭角を表現しろ
地球のみんな オラに少しだけ力をくれ ってそうだサイヤ人だ
俺への憎しみをエネルギー弾に変えてみろ 変えなくてもいいから手を上げろ 
蜘蛛の糸に縋り付く罪人のように手を上げろ 我利我利亡者どもめ 手を上げろ
ネット際で相手のスパイクをブロックしろ いやジャンプはするな 手だけ上げろ
ボディランゲージでシャーペンの芯を表現しろ どんなコミュニケーションだ 手を上げろ
危ない! 上から岩が落ちてきた! まず助からないが手を上げろ
タケノコニョッキ! ………… ……… 手を上げろ!
両方の中指でつむじを押せば痩せるらしいよ ってウッキーwwwwwwwwwwwwwww 手を上げろ
グリコのキャラメルだ ほら あるじゃん 一粒300mのやつ 知ってる? 手を上げろ
いいかお前ら手を上げろ 強盗に手を上げろとか言われてるかのように手を上げろ
二人一組になってアーチを作れ 卒業式とかでやっただろ 手を上げろ
俺が間を通って何事も無かったかのように帰れるくらい高く高く手を上げろ
俺があそこの角を曲がるまで手を上げろ 船で旅立つ息子にするように手を上げろ
123柴。 ◆shibatXtDE :2005/11/12(土) 01:59:02
右肩に椎茸を置き、食品売場に立つ。

「右肩椎茸」

主婦が手に取る。篭に入れる。
ポケットから新しい椎茸を取り出し、右肩に置く。
主婦が取る。椎茸出す。置く。
取る。出す。置く。
取る。出す。置く。
取る。出す。置く。
取る。出す。置く。
取る。出す。置く。
取る。出す。置く。
取る。出す。置く。
一部始終を収めた防犯カメラ、動き出し、
店内レジコーナーにパン。
椎茸を一個篭に収めた主婦達の表情を捉え、
ふたたびこちらへパン。右肩へズーム。暗転。
エンドロール。
124名無し職人:2005/11/12(土) 05:32:11
チャラッチャッ♪チャラッチャッ チャン♪

キュ!

チャラッチャチャラ〜ラ♪チャラッチャラン♪

チャッチャッチャ…チャララ チャララチャララーン…
125nO.27 ◆FI85AWnZr2 :2005/11/12(土) 16:10:29
 売国奴を死に至らしめる劇物。
 ”スマイル”と名付けられたそれは本来、口から摂取して十二指腸から吸収されることを
想定して開発されたが、必要に応じて血液に直接投与することでも十分な効果が得られる。
 2205年、トノハ村の中心広場では、傀儡政権にレジスタントを売り渡した哀れな無産者への
判決が下されようとしてた。集まった群衆は金銭目的で祖国を裏切った男に対する憎しみと、
今から執り行われるであろう処刑への期待で異様な熱気を帯びていた。

「なんかグロそう・・・」
 彼女はそういって早送りを押してしまった。たしかに「近未来SF超大作!」という売り文句は
どうかと思うが、こんなところで早送りなんて・・・
 画面には”スマイル”と思われる液体を注入される売国奴や意味なく拷問道具をいじくりまわす
執行官、嘔吐物をそこら中に撒き散らす群集たちが矢継ぎ早に写っては消えていく。
 フリッツ・ラングを勉強していることがよくわかるクラシックな照明が、より陰惨さを強調している。
 でも、僕だってグロは嫌いなんです。それにしても、グロとかロリとか、そういった略って本質を
見誤らせる傾向があるように思いますね。どうでもいいことですけど。
126名無し職人:2005/11/12(土) 16:15:09
あぁ我が白妙のお飛びなる白竜は
いとうつくしものにかかるなり。
127鬼米良:2005/11/12(土) 16:40:58
「明日も会おうな・・・」

そう言ったのは2年前の今日のことである。
この2年間、帰るどころか便りさえもない。
電話も通じない、家も既に引越ししている。
俺の友達、岡本 健太とは小学校からの無二の親友だ。
勉強するも、外で遊ぶのも、一緒だった。
時々遅くなって二人で親に怒られたときもあった。
中学、俺が初めて女子が好きになった。
告白する勇気がなかったけど、あいつは俺を勇気付けた。
結局、フラれてしまったけど・・・
一緒にカラオケで朝まで歌い続けた、無二の親友。
高校、文理選択を控えたある日のこと。
俺は文系に行くつもりだったけど、あいつは理系だった。
初めて、お互い意見が食い違った。
128鬼米良:2005/11/12(土) 16:41:30
「俺は決心を変えるつもりはないぞ。」
「分かってる・・・」
「・・・今まで一緒だった俺たちも、遂に別れるときが来たな。」
「ふっ・・・なに言ってるんだ、そうとはかぎらないぞ。」
俺は不思議な顔をした。答えの分からない俺に、あいつは笑って言った。

「一緒の大学へ行こう・・・・・・・・」

現在、俺たちは大学4年。学部は違うものの、そんなに大きい大学ではない。
だからちょくちょく顔を会わせる。ただし、2年前の話だが・・・

「あいる、何処行ったんだろう・・・」

あいつに会うのを諦めかけた時、ふと近くに落ちていた新聞に目をやった。
そこには目を疑うような信じられないことが書いてあった。

『日本人宇宙飛行士岡本 健太、遂に宇宙へ!・・・』
「・・・あっ、そういえばあいつ・・・小さいころ宇宙飛行士になりたいって言ってたっけ・・・」

馬鹿・・・俺の馬鹿・・・つまらない早とちりだった。俺って・・・つまんねぇな・・・
129琳派 ◆MKvNnzhtUI :2005/11/14(月) 02:21:37
「おいオヤジ! ここの店は不良品を売ってるのか!?」
「どういたしました? お客様?」
「この砂時計を見てみろ! 砂が入ってないじゃないか!」
「へぇ、でも不良品じゃあございませんよ」
「なんだって!? 砂が落ちないじゃないか!」
「仕様です」
「馬鹿な! ひっくり返したって時間がわからないじゃないか?」
「わかりますよ、ひっくり返したら」
「砂が落ちないんだぞ!? 何も変わらないじゃないか!」
「そう思うならひっくり返してご覧なさいよ」

















底にデジタル時計がはめ込まれてました
130名無し職人:2005/11/16(水) 06:09:24
乳牛の牛乳を搾ります。
クイッ キュッ チュー
クイッ キュッ チュー
なんの反応もなかった不感症の乳牛も、今では淫乱お年頃。
ピュッ ピュッ モー
ピュッ ピュッ モー
見てごらんよ、
桃色突起から溢れ出るトマトジュース、トマトジュース? トマトジュース。

強く引っ張りすぎだ!
違うよ!トマトジュースだよ!
寝言を言うな!
寝言じゃないよ!飲んでみなよ!
乳血なんて飲めるか!馬鹿!
ちちちってなんだよ!馬鹿!
馬鹿とはなんだ!馬鹿!
うわぁん!!!


隣の家のサムはおちんちんからトマトジュースなんですけどね。
131ョナロウ ◆B3NvS0W8gM :2005/11/17(木) 05:52:37
僕は他分まだ生きている。
…何処に居るのか …何をしているのか
呼吸をしているのかどうかさえ不確かだけど、他分まだ生かされてる。
…温度も感じない …体も動かない
かろうじて残された視覚だけが家族の涙を伝えてくれる。
でも僕は知ってる。
その涙は僕の為じゃなく、自分自身の為に流している事を。
お金持ちになれなくてゴメンね、母さん。
美人のお嫁さん連れてこれなくてゴメンね、父さん。
曾孫を抱かせられなくてゴメンね、爺ちゃん、婆ちゃん。
皆の期待に答えるチャンスすら迎える前にさよならなんて…。
僕は真っ白い世界で14年間の生涯に自問自答する。
果たして幸福せだったのかな?
上手に家族を愛せたかな?
色んな悲しみの波に僕独りでは抱え切れなくて抑えきれなくて
とうとうその答えは出せそうにないみたい。

ありがとう。ゴメンなさい。家族のみんな、そして、君。
笑う所なんてなかったね。
だけど、もし君がこんな僕の為に何かしてくれるというのなら

ニコッて笑ってくれるかな?
笑って許してくれるかな?
132ナロウ ◆B3NvS0W8gM :2005/11/18(金) 06:40:47
何の変哲もないビルに群がる黒山の波。
これから何かが行われるのが明らかな雰囲気に触発され、無意識に足を止める私。
まぁ、とどのつまり野次馬根性丸出しな訳なのだが。
そんな私を含め幾百もの大衆が視線を注ぐ先に雑踏の答えがあった。
なるほど。
私の網膜が窓から半身乗り出した男を視認した刹那、一斉に叫ばれる怒号のような「二階から目薬!」
私は確信する。

この街に古くから伝わる"ことわざ祭"
諺や古語を具現化してみる。をテーマに街興しの一環として行われている行事なのだが
一昨年環境省の認可を得る事となり、今や国の全面協力のもと街を挙げての一大イベントに。
私は帰郷した直後、幸運にもその現場に居合わせる事ができたのだ。
二階の男が目薬をぽつりと落とすと、私は感極まり歓声を揚げてしまった。
「ブラボー!」

…しまった。
私に向けられた突き刺さるような無数の眼差しに過ちと気付く。
観衆は諺や古語のそれ以外を口にするのは御法度だったのだ。
にわかに殺気立つ大衆と、鳴り止まない「四面楚歌!」という号令に
「一寸先は闇」をも一人具現化していた。
133名無し職人:2005/11/18(金) 09:21:37
ぷちゅ。
受精完了!

受精卵「マ、マンドクセ」

134名無し職人:2005/11/18(金) 14:51:08
「ちくしょー!覚えてやがれ!」

「ハッハッハ、いつでもきなさい。」

「ありがとう!ヒーロー!」

そう、俺はヒーロー。今日も悪党から善良な市民を守った
しかし11月ともなると流石に冷えてきたな…
明日コートを買いに行こう。
135ナロウ ◆B3NvS0W8gM :2005/11/18(金) 21:25:33
待てぇい ルパ〜ン
なんて追われるのも良いですが、私はやっぱり
俺に盗めないモノはない
なんて台詞、一度は言ってみたいですねえ。
とは言っても盗む事がステイタスの大怪盗とは違って
生きる事に必死なだけのこそ泥なんですけどね。私。
なので当然、魅力的な女性や頼りになる相棒なんて持ち合わせてませんよ。
でも、いつかは人の心ってモノを盗んでみたいもんですねえ。
ま、人の目はしょっちゅう盗んで暮らしてますが。
136nO.27 ◆FI85AWnZr2 :2005/11/18(金) 22:27:18
 お話を聞かせて
 彼女は言った。
「楽しいお話を、たくさん聞かせて。
 そういうのが得意な人だって、わたし、教えてもらったよ」

 だけど、どうあがいたって彼女の要望に答えるのはできない相談だった。
 頭の中にある楽しいお話は、全部売ってしまったんだ。
「じゃあ、そのときのお話を聞かせて」
 彼女はなおもせがむ。少しばかりうんざりしかけたが、子供の相手も人生経験の一環だ。
「二丁目の路地裏にある店に、34のお話を40万円で売った。
 20万円を友人への借金返済に充てて、5万円でこの服を買った。
 残りは財布の中にある。それだけだよ」
「ずいぶん安いのね。34のお話が、たったの40万円なんて。
 あたしの一ヶ月の生活費にしかなんないよ」
「高いか安いかは誰にも判断できないよ。ただ、個人的な主観を述べさせてもらえれば
 決して安売りとは言えないと思う。そもそも”34のお話”の一つ一つがどのくらいの長さを
 持っていて、どんな容貌をしていたのか、君は知ってるのかな。実は僕も知らないんだが。
 何せきれいさっぱり売却したもんで、漠とした輪郭すら、もはや定かじゃないんだ。
 でも、そんなことはどうだっていい。重要なのはお話の中身ではなく、お話をどう語るかなんだ。
 きっと40万円も出して僕のお話を買った店の人は、今頃途方に暮れていると思うよ。どうせ
 僕の頭の中にあったものだ。大したものじゃないのはわかりきってる。世界中で売り買いされている
 労働力の過酷さに比べれば、たかがお話の34くらい、ほこりの価値さえないんだ」
「つまんない。噂とぜんぜん違うのね」
「これに懲りたら噂なんて信用しないこと。お話なんてまた生まれてくるけど、きっと下らないに
 決まってる。でも、君が望むなら、できるだけ楽しく聞こえるように話してあげる」
137名無し職人:2005/11/19(土) 03:58:02
それじゃ、お薬出しておきますから。お大事にね。
はい、次の方〜。
え〜と、上田さん。
あの〜、まずね、ここ土足禁止なんでね、脱いでもらえます?
いやいや、ズボンとパンツはいいんです。
靴、ね。玄関でスリッパに履き替えて、ね。
…はい、どうも。で、今日はどうしました?
頭痛と…、のどの痛みと…、熱が39.0度。
なるほど…。じゃあちょっと上、脱いで貰えます?
いやいや、上だけでいいんです。ズボンとパンツ、上げてください。
ん〜…、風邪、ですね。注射打っておきましょうか。
それじゃお尻に注射しますんで、ズボンと…あ、早。
はい、そこのベッドに横になって下さい。
あ、逆です。うつ伏せで。
ええ、あの、別に見せてくれなくても大丈夫なので。うつ伏せで。
ああ、あの、広げなくても大丈夫なので。落ち着いて下さい。
はい、ちょっとチクッとしますよ〜。…はい終了。
え〜っと、じゃあね、一応お薬も出しますんで、温かくして安静にしてて下さいね。
はい…、はい…。そうですね、なるべくなら下も温かいものを履いてもらって。
とりあえず今はズボンとパンツを。
最悪パンツだけでも。
ではお大事に。
138ョナロウ ◆B3NvS0W8gM :2005/11/19(土) 06:42:33
「ママー、これなぁに?」
娘のが指差すビンの中身にはトリカブト(粉末)
「これはね、愛の か・く・し・あ・じ♪」
私はにっこり微笑んでみせた。
娘もキッチンに興味を持つ年頃か、やっぱり女の子ね。
「さっちゃんもやってみる?」
娘は目をキラキラ輝かせて大きくうなずく。
ビンを優しく手渡すと、勢いよく鍋に放られるトリカブト(粉末)
「あらあら、さっちゃんったら♪よっぽどパパを好きなのね。」
139名無し職人:2005/11/20(日) 03:12:27
「ねー、うし、とら、うま、」
うまじゃない。うー、だ。
「そ、そうか。ねー、うし、とら、うー、たつ、みー、うま、しつじ、」
執事じゃない。ひつじ、だ。メェ〜って言ってみ?
「メェ〜」
そう。
「う、うん。ねー、うし、とら、うー、たつ、みー、うま、ひつじ、さるとる、」
サルトルじゃない。さる、とり。分けるんだ。
「な、なるほど。ねー、うし、とら、うー、たつ、みー、うま、ひつじ、さる、とり、いぬい」
ん。オッケー。
「子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、乾!やったー!」
ん。おめでとう。
140名無し職人:2005/11/20(日) 03:51:20
にじげんっていいな

つんでれ みていた ぼくのこと
おしりに だしても だいじょうぶ
ゆうやけ こやけで また あした また あした
いいな いいな にじげんって いいな
かわいい えがおに つるつる おはだ
しゅじんの かえりを まってるだろうな
はやく かえろ おうちへ かえろ
でんでん でんぐりがえって おっぱいぱい

ははに みられた こうりゃくちゅう
むすこが げんきだ いっとうしょう
おおなき こなきで はは しっしん はは しっしん
いいな いいな にじげんって いいな
みんなで なかよく ポチャポチャ おふろ
あったかい ふとんで いっしょにねむろ
はやく かえろ あっちへ かえろ
でんでん でんぐりがえって おっぱいぱい
141ョナロウ ◆B3NvS0W8gM :2005/11/20(日) 05:48:24
振り返っても誰もいない。
居るのは自分と10歩先を行く女性の二人だけ。
終電を降り寂しい帰路に立つ男女の間には微妙な均衡を保つおよそ10メートル。
近いようでなかなか遠いその距離には幾重にもなる見えない駆け引きが存在する。
迂闊に近寄ればたちまちバランスを破綻させ、
また、離れ過ぎてもそれまでの苦労が水の泡。
かといって平行速度では女性の猜疑心を刺激し兼ねない。
これはまさに不自然を自然にするという難攻至極の業であった。
「ねえ、パパ。」
「どうした?まだまだこれからだぞ。」
「その話つまんない。」
「何言ってるんだ。お前が生まれた時の話してって言ったんだぞ?」
142名無し職人:2005/11/20(日) 05:50:43
こんな糞スレ 見たことない
143名無し職人:2005/11/21(月) 03:24:26
ショック!
超ショック!
死にそう
144名無し職人:2005/11/21(月) 03:40:57
いかにも春の夕暮れに出会う事象は夢のごとくに霞んでおりまして、君の流れる黒髪のやうに僕の心を幻惑するのです。
猿塚、隅田川、桜吹雪の止まぬ夕べに僕はぶらりと散歩に出かけます。丸いお月さまは川にもう一つ浮かんでいまして、それが僕の足元をこうこうと照らしているのでありました。
145nO.27 ◆FI85AWnZr2 :2005/11/22(火) 01:36:23
つらいことはおありでしょうが、みなさまみなさま、とりあえず拍手を。
置物みたいにつっ立っていたおじさんが大声で呼びかける。
顔に似合わず甲高い声だった。隣の人はそれに笑い、後ろの人は耳を押さえた。
拍手を!
 ぱちぱちぱち  まったくもったいぶりったらありゃしない
いったいぜんたいなにが出てくることやら  ぱちぱちぱち
会場の期待を一身に受けて、壇上に一人の子供が現れた。
 かわいいー  僕より三つは下だろう
でもまあ頭の悪い顔じゃない  ちいさーい
こんにちはおじさんおばさんがた。ぼくはゆうすけ、9歳です。
どうか驚かないで。驚くほどのことをするけど、どうか驚かないで。
僕は知っています。おじさんおばさんがたがどうしてここに来てるのか。
おじさんとは、なんとひどい
いえいえ詮索はよしましょう。それが主催者の要請。僕の望みです。
感動の涙が僕のほほを伝っています。どうぞご覧ください。
お代は結構。お気になさらずお近くで。
会場が一変する。僕も一変する。地文一人称の僕は断じて壇上の子供ではない。
僕は僕。くだらない集会はもうまっぴら。水分補給にコンビニ走りましょう。
そのほうが、いくらかマシってもんです。
146ョナロウ ◆B3NvS0W8gM :2005/11/23(水) 05:51:05
東に朝が見える頃 慌てて駆けてくる君
真っ白な息を切らして 軽く手を振る最後尾
今日も寒いねと 肩を上げはにかむ君
5分遅れのバスを待ちながら
駅へと向かう道に揺られ 右手に定期 左に君
複製された毎日だけど お陰でこうして君がいる
このまま君を見ていたいから
離れないように 離さないように
君の後をこっそり付けた

見付からないように 気付かれないように
147名無し職人:2005/11/24(木) 12:26:57
いまだ!>>500GET!!!

余裕で>>500GET!!!

>>500もらっちゃいますよー?

うーん、>>500GETの練習すれども
まだまだ先は長いなぁ〜
148nO.27 ◆FI85AWnZr2 :2005/11/24(木) 22:09:06
 さいころステーキの塔には角界の著名人が集結しつつあった。
 それどころか、パーティー開始の三十分前だというのに、ざっと見ただけでも
集まった人数は当初の想定をとうに上回っている。
 どこかの阿呆が招待状を配りすぎたのだろうか。著名人たちの重量でぐらつく
塔を補強しようと、料理長が必死にさいころステーキを焼いている。
首筋から滴り落ちる汗は滝の如く鉄板に打ち付けられ、塩を振る手間が省けた。
しかし、焼けども焼けども、待ちくたびれついでにつまみ食いする礼儀知らずな
連中のおかげで、塔はちっとも安定しないのだった。
「ちょっとお! 申し訳ありませんが、つまみ食いはおやめください!」
 料理長の懸命な呼びかけにも、知らん顔。それとも聞こえていないのか。
 とはいえ今夜催されるのは由緒あるパーティ。礼節をわきまえた方々も大勢いらっしゃる。
つまみ食いする輩の襟をひょいと掴むと、そのまま外に放り出した。
 幸か不幸か地面もステーキ。全身汚れはしたが、怪我ひとつありません。
いきり立ったままもう一度上に駆け上がり、本格的な大乱闘。とうとう塔は、じゅぶっと
情けない音と肉汁を出しながら崩れてしまいました。
149名無し職人:2005/11/24(木) 22:26:07
それは俺がうんこをするためにトイレにはいったあと起こった。
ズボンをおろし便座に座りいざだそうときばり、でるっと思った瞬間、どこからかカチャカチゃという音が聞こえる。
えっまさかと思い扉のほうをみるとかけたはずの鍵が少しずつひとりでに動きだしていた。
まさか…と思ったが鍵はそのままあいてしまった。
そしてひとりでにドアがあきそのさきにいたものは…
いとしのかわいい息子(3才)でした。
おもわず嫁におまえ俺がいない間に息子にナニを教えてんだーってどなっちまったよ。
150名無し職人:2005/11/24(木) 22:38:58
小説板の奴らを誘致…したら荒れるな絶対
151名無し職人:2005/11/26(土) 01:17:53
男は荒れる日本海を越えてこそ大きくなれるんだ
don't来い小説板の荒武者ども!
152名無し職人:2005/11/26(土) 02:06:22
舞い上がるもみあげ
沸き上がるうなじ
ちぢれっ毛も含めて、気合いの入ったプレゼンは大成功
この先どうせ流れるなら利根川よりも信濃川
GOALと書いてササキと読む!
そんなお前らに甘じょっぱい恋の味を教えてあげよう
153名無し職人:2005/11/26(土) 02:13:38
ツツツツツツツツツツツツツツツツツツツツツ
ツツツツツツツツツツシツツツシツツツツツツ
ツツツツツツツツツツツツツツツツツツツツツ
ツツツツツツツツツツツツツツツツツツツツツ
ツツツツツツツツツツツツツツツツツツツツツ

↑この中にシが隠れているからそっとしておいてやるのが優しさ
154名無し職人:2005/11/26(土) 12:00:54
明治17年、イタリアルネッサンス様式に英国風を加味した鹿鳴館の
晩餐会で、舞踏の際に振舞われる専用の食事として、その料理は
生まれました。

内外の貴人が集い、天皇陛下も列席される場で、粗末な料理を出しては
国家の威信に関わります。フランスから政府の要請で帰化した当時の
総料理長、ミシェル=ギュメ・トゥルトゥメ・ローソン氏は、苦悩の末、
日本の食材である米を形よく球形に整形し、その中に鴨肉のワイン漬け
と苺のフランベのアメリケーヌソース、乾燥かつおのフレーク、そして
干しプラムを仕込み、さらに全体を浅草海苔でくるむという、大変に
手の込んだ独創的でユーモアのある宮廷風料理を編み出しました。

海苔で創られた黒の袱紗をナイフで切り分けると、中はふっくらと純白。
さらに奥には、一体どうやって入れたのでしょう、気品あふれる季節の
ひと品が上品に顔をのぞかせます。この料理が上流階級の方々の間で
大変な好評を博し、ローソン氏は天皇陛下から「おにぎり」の命名を賜る
とともに、皇居ならびに新橋・横浜で店を開き、おにぎりを専売する許可
を賜りました。これがローソンの始まりであり、おにぎりの始まりです。
155名無し職人:2005/11/26(土) 14:54:32
食べるヨーグルト、飲むヨーグルト
そして今、時代は〈しゃべるヨーグルト〉へ。

しかも動きます。
156名無し職人:2005/11/26(土) 14:55:44
謹んで新年のお悦びをこれから申し上げます。

ああっ。
157名無し職人:2005/11/26(土) 15:05:52
◆ - 今ドキのティーンズのあこがれといったら、やっぱり女のコ。
◆ - でも、女のコにも歴史があるって知ってた?
◆ - というわけで、今月は女のコの大特集!!

 女のコは仁和元年、壇ノ浦の合戦で敗れた平家の総大将平宗盛が
蒙古に逃れんとする途中、人も通さぬと言われた対馬のさる古社に
こもり一昼夜の願をかけた折、一夜にして出来たと云われる伝説の
巨大な奇岩だ。地元郷土史の研究家の中には、宇宙人が建造したと
堅く信ずる者もいる。事実、この奇岩に彫られた奇妙な象形文字は、
158名無し職人:2005/11/27(日) 02:18:32
こうなったら俺自身がスイーツ
カロリーすっごいぜぇ〜
血糖値だってうなぎ昇りだ
もしもお前が望むなら、糖尿手帳だって贈るぜ
だから短絡的と言われようと断固俺自身がスイーツ
159琳派 ◆MKvNnzhtUI :2005/12/01(木) 00:14:24

草木も眠る丑三つ時
























160名無し職人:2005/12/01(木) 20:37:30
照りつける太陽
焼け付く日差し
流れでる汗
ミィーンミィ-ンミィーン 泣き続けるセミ

いやー、ナツい
161名無し職人:2005/12/03(土) 01:05:08
仕事で憂鬱月曜日
痛風マジ辛い火曜日
気分は灰色水曜日
生ける屍木曜日
口内炎だよ金曜日
ソプラノリコーダー土曜日
明日はどっちだ日曜日

脳汁出まくりの揉み揉み一週姦
162琳派 ◆MKvNnzhtUI :2005/12/05(月) 02:54:13
宵の京都を染む色は
碾茶 頬紅 金平糖

古都が織りなす年の瀬は
和傘 漆喰 水の色

ゆるりと沁みる鴨川の
瀬音を渡る水鳥は
色艶やかに浮き上がり
風のまにまに消えてゆく

水面に残る波追えば
汀に落ちる月明かり
人 忙しなく過ぎゆきて
見る者も無し一番星
163nO.27 ◆FI85AWnZr2 :2005/12/07(水) 22:05:49
両手にあまる大きな鋏を持って、勢いよく部屋に突入しました。
「やっほー!」
でも、部屋はがらんどうで、鋏なんかお呼びでなかったのです。
「なんだよ、ちくしょう」
興奮冷めやらぬ貞夫は鋏を持て余します。
「壁とか切れねーかな」
当然、切れません。
「誰かこねーかな」
とてもきそうにありません。
仕方がないので、貞夫はテレビで見た原住民の踊りをしてみました。
「ほっほーい!」
貞夫の鋏が弧を描きます。はずみで壁に当たりました。がつん。
でもやっぱり壁は切れなくて、あとは踊りが終わるまで空気を切っているだけでした。
164名無し職人:2005/12/09(金) 01:38:08
ギャンブルって、こう・・・流れ?があるでしょう?

あのうねりに身を任せる時になにか掴みかけるんです、
が逃すんです。

大げさにいうと、この世の成り立ち、とか仕組みみたいなもの?
こう解りかけるものが何か、スゴイものな気がして。

錯覚かもしれない、と稀に思うんですが。やめられない。とまらない。
狂おしい。いとおしい。
165nO.27 ◆FI85AWnZr2 :2005/12/10(土) 10:29:46
 高い高いビルの屋上に人魚たちが腰かけていた。
 互いにぺちゃくちゃぺちゃくちゃお喋りを交わしていると、ひとりの人魚が
仲間の胸に手を押し当てた。宝石みたいな光を放つ赤いものが、人魚たちの
からだに入っていく。人魚の胸はたちまち真っ赤になって、ビルの屋上は太陽みたいになった。
――まあなあに、いったいこれは。
 多分そんなことを言ったんだろう。ビルの下から見物していた観客の一人はそう思った。
 真っ赤な胸の人魚たちはばたばたと暴れだして、しまいにはつぎつぎ飛び降りはじめた。
 高層ビルの隙間に人魚たちの群れが舞う。
――だめだめ、ぜったいしんじゃう。
 多分そんなことを言ったんだろう。ビルの下から見物していた観客の一人はそう思った。
 懸命に尾ひれをばたつかせるが、空気の海では役に立たない。
 だけど貴重な人魚。そんなに簡単に死なせてなるもんですか。
 最初に飛び降りた人魚がトマトみたいに潰れるかという瞬間、宙に現れたネットにぽいっと吸い込まれた。
―あーれー
 もう観客は一人もいなかったが、多分そう言ったに違いない。
 ネットの主は悪い密猟者。人魚を捕らえる時を、虎視眈々と狙っていたのだ。
 ぽいぽい! 今日は大漁!
 哀れ人魚たちは目撃者もないまま、大都会の闇へと消えた。これにて大団円。お疲れさま。
166名無し職人:2005/12/14(水) 20:07:27
趣のある文章と独りよがりな短文って似てるけど別物
書くの難しいんだろうな 即興だし
167名無し職人:2005/12/16(金) 16:53:41
hosilu
168名無し職人:2005/12/17(土) 01:18:03
つーかageろって
169名無し職人:2005/12/17(土) 04:46:34
2時間待ってみても、そこには誰からのレスもなかった。
いや、正確には「氏ね」と書かれてはいたが、それを受け止めて
なお微笑む余力は俺にはない。
マウスを持つ右手は凍えて、そっと握り合わせた左手も氷のようだった。
(自演か・・・。)
俺は、小さく「まさかな」と呟いた。
無意識に両手がキーボードへと導かれる。そして、「より大きいの記号」を2つ打った。
(手が震えただけさ。)
自分のレス番など、確かめてはいけないのだ。
そのとき、おれはふと、指先に伝わるキーボードのぬくもりに気がついた。
物言わぬ無機質な機械の箱だ。
だが、お前は知ってたな。俺のレスを最初に受け止めたんだ。
この部屋で温かいのはお前だけか、と擦り減った「w」を撫でた。
静寂とともに夜が更ける 冬の話だ。
170名無し職人:2005/12/17(土) 07:35:56
目蓋が妙に重い、眠気のせいか?
鏡を見ると、気持ち悪い顔。俺だ。

いやまてまて、気持ち悪いのは目のせいだ、目がおかしい
ぷっくり膨れて気持ち悪い。目蓋の重さは“ものもらい”が出来たせいだ

目薬をさす
明日までに“ものもらい”治ってるといいな
明日は、親友のお見舞いに行かなきゃいけないしね
こんな顔じゃ、笑われちゃうよ。うん、きっと・・・

もう目薬をさす必要はない。これだけ泣けば意味ないし
明日になったら“ものもらい”きっと治ってるよね、お前も俺も
171名無し職人:2005/12/17(土) 10:16:06
いーよいーよ!カラ回りネタも
ガンガン貼っちゃえよ!
Σ∩
.(ヨ ∧∧
 \(゚∀゚)
  ヽ  E)
172名無し職人:2005/12/18(日) 04:01:41
>>166
>>169の文章はいかがでしょう。
確かに「趣のある文章」と「独りよがりな短文」って自分では判断しにくいです。
批評を希望します。
173166じゃないが:2005/12/18(日) 04:31:01
>>172
趣があるとは思わなかったが、独りよがりではないと思う。
よく出来てるんじゃないかな。物語性みたいなものがあってさ。
かなり共感できる内容だしね。
笑いがもう少し散りばめられているともっと良かったかな。
いや、でも個人的には余裕で及第点以上あげちゃうよ?


ていうか批評はスレ違いだよな。
174名無し職人:2005/12/18(日) 04:31:03
独りよがりなものがむしろ見たいのは俺だけ?
175名無し職人:2005/12/18(日) 05:40:22
>>173
明らかにスレ違いでした。ごめんなさい。
けれど、ありがとう。思わぬところで、嬉しいこと言われちゃったよ。びっくり。

>>166
突っかかるような書き方して、すみません。前言(>>172)撤回させてください。
176名無し職人:2005/12/20(火) 03:25:44
今日はひさびさに釣りに来ている
しかし、釣れん・・・なぜだ?
場所が悪いのか?腕が悪いのか?エサが悪いのか?

「おや、釣りですか。釣果の程は?」
あぁ、じいさん。全然ダメだわ・・・
「では、コレを使ってみなさい」
え・・・これって1万円札・・・いいのか?じいさん
「あんたの10円玉よりは、釣れるじゃろ」

流石1万円札、入れ食いだ

サンキューじいさん!
「ほっほ、よかったの。で、どの人間にインプラント埋めるかの?」
177大悦屋 ◆d6DR.PsASY :2005/12/20(火) 03:53:52
怒涛の流れに息をのむ
台風あくる日の河に僕は心奪われた

木片が飛沫に揉みしだかれながら沈み消える

オフィス街の 地下鉄の 夕暮れの商店街の
金髪美女のように

あァ揉むならいっそデカい方がいいと
僕の心は木片ごとく新たな波に飲まれ

そうした気持ちのままペダルを深く踏み込む
今日はレンタル半額の日、だった、よな?
178大悦屋 ◆d6DR.PsASY :2005/12/20(火) 04:12:14
借りすぎた
いつもこうだ
女の仕事が男の我が儘を許すことだと言うならば
僕は実に有能な雇用主なのだろう

棚に並ぶ白桃を前に理性のタガを外しすぎたせいか
チェーンも外れる
家に着き上着も脱がず再生した我が儘の帰結も案の定外れる

死んだようにふて寝した
179nO.27 ◆FI85AWnZr2 :2005/12/20(火) 18:43:03
 秒速3,000mで繰り出される機械人形の拳に、仲良し四姉妹のうち三人の頭蓋骨が
それぞれ個性豊かに粉砕されました。
 運良く直撃を免れて一命は取り留めたものの、姉達の頭蓋の破片が足に深く食い込み
残ったゆうこもまともに動ける状態ではありませんでした。
――セイゾンシャ、イチメイ……コウゲキヲ、サイカイスル
 抑揚のない制御音声が、残酷な死刑執行宣言を行います。50m走だって11秒台で、
いつも活発な姉達を遠くから眺めているしかなかったゆうこに、近未来強化サイボーグと
互角に渡り合うだけの力はあるはずもなく、不安と絶望から思わず泣き出してしまいたくなるのでした。
 けれど、ここでへこたれないのがゆうこです。持ち前の明晰さで相手の弱点をてきぱき分析し始めました。
「まずは水よね。機械は水に弱いって相場は決まってるもの。さ、急いで西友に買いに行きましょ」
 そうするとゆうこはそわそわと外出着に着替えて玄関から出て行きました。西友は徒歩20分のところだけど、
自転車なら5分で着くからね。頑張って、ゆうこ。
180名無し職人:2005/12/20(火) 20:25:12
鮭が産まれた川に帰ってくるように。

俺もこのスレに帰ってくるんだなぁ。
181名無し職人:2005/12/20(火) 20:51:35
なぁ、今夜も寒いよな。吐く息が真っ白で耳のあたりも痛いんじゃないか?
ホームに駆け上がって、すぐに電車が来たんだよ。プシューってドアが開いて
乗り込んだら少し暑いくらい暖房が聞いてたんだ。
じんわり体が暖まって、今日一日を少しだけ振り替えれたんだ。
でもって暇潰しに車内の中吊りでも見ようかって。あいにくお気に入りのAERAのだじゃれはなかったけどさ。
普段気にもしないモノが目に止まったんだ。扇風機。
そんとき人間ってこんなもんだよなぁって思ったのさ。
182名無し職人:2005/12/20(火) 20:57:12
そんなに首振ったらムチウチになっちまう!
183名無し職人:2005/12/20(火) 21:12:03
おまえら日常で命って感じてるか?
おれは自慢じゃないが平和な日本で血沸き肉躍ることなんかあるわけもなく
毎日毎日、無感動と同じ意味の平穏の中生きてるぞ
でな、おれは卵かけご飯が好きだ
ほとんど毎朝食ってるくらい好きだ
おれが24時間でほんの数秒、命を意識する時間なんだ
鶏の卵を一個右手にもって、コンコンと机の角にノックする
ゴツンでもコココンでもなくコンコンなんだ
左手を添えて椀に落とす。ぷっくりした鮮やかな黄身をじっと見て、おもむろに箸でその卵を殺す
儀式じみたこの行動がなければおれは大量殺人でもやっただろう
184名無し職人:2005/12/20(火) 21:16:05
>>182
今度、人のプレゼンに反対しかしない奴に
扇風機みたいな奴だと言ってやろうと思い付いた
ありがとう
185名無し職人:2005/12/20(火) 23:30:11
今週の月曜日、中国語の時間俺は腹が痛くなった。高校のときは毎週のように授業中にトイレに行ったものだ。先生に声をかけようとした。
しかしここが大学であることにふと気付いた。先生も含め知らない人ばかりだ。だが背に腹は抱えられない、先生に承諾を得、トイレに行った。やはり恥ずかしかった。
廊下でトイレに立ったことを後悔した。しかしトイレに入るとあの頃(高校時代)の記憶が蘇って来た。便座から見える景色は何も変わってはいなかったのだ。
ずいぶん遠くまで来たものだが、何か本質的な部分は連続して今に繋がっていると感じた。俺は俺だ。トイレでアイデンティティを回復した月曜日であった。
186名無し職人:2005/12/22(木) 03:55:15
「お父さんお父さんそしてお父さん」
「何だい息子」
「お父さんは何故僕を『息子』と呼ぶの?」
「それはね息子。お前がお父さんの息子だからだよ」
「僕にはケンジという名前があるよ。何故名前で呼ばないの?」
「それはね息子。息子をケンジと呼んだら、犬のケンジとまぎらわしいからだよ」
「それなら犬のケンジを『犬』と呼びなよ」
「あのね息子。世の中は広い。犬はケンジの他にも世界に30匹以上はいるだろう。
『犬』と呼んだらどの犬のことか分からないだろう? でもお父さんの子供は息子だけだ。
お父さんが息子と呼ぶのは息子一人だけ。息子は世界に一人なんだよ」
「お父さん大好き」
「お父さんも息子が大好きだ」

父の愛はとてもとても深い
187名無し職人:2005/12/22(木) 10:16:02
>>186
ワロタ
188ョナロウ ◆B3NvS0W8gM :2005/12/25(日) 02:10:31
取り返しのつかない過ち。
彼にどんな未来があったかは分からない。
希望。挫折。栄光。苦悩。その全ての可能性を私はたった一振りで消し去ってしまったのだ。
命を奪うという事は愚かな事。
彼の親族、友人、妻。大勢の鋭い視線に咎められ私は司法の一切の問いに首を縦に振った。

そして執行日。
外はしんしんと雪。
獄中、懇意にしてもらった監視に連れられ寒く長い廊下を歩く。
後ろ手に縛られアイマスク。だが不思議と恐怖はなかった。
「監視さん、俺今度はまっとうな人間に生まれるかな?」
「あぁ。きっとな」

ゆっくりと終幕へ向かう13歩目。
異様な静まりな中、教を唱える音が響く。
「何か言い残す事はありますか?」
「母さん、ごめん」
合図と共に床が落ち、喉におよそ70kgの重力がかかる。
幾分もがいた後、不様に絶えた身躯がぶらり。

それではみなさん、Happy Merry Christmas
189名無し職人:2005/12/25(日) 02:16:27
>>188
…なんか実際ありそうやぁ(´`,)
190名無し職人:2005/12/25(日) 04:04:04
先日、先生に呼び出しをくらった。
手渡された漢字の小テストには相変わらず×が綺麗に10コ並んでいる。
俺は平然とした顔で先生の言葉を待っていた。
ところが、先生は突然泣き崩れてしまった。
あまりの唐突さに、俺は言葉を失った。
その後も先生は泣き続け、俺は静かにその場を去った。

そして今、俺は家で漢字の勉強をしている。
先生に同情したわけでもないし、悔しかったわけでもない。
ただ、自分の中の何かが俺を机に向かわせていた。

そして再び小テストの当日。
係の生徒が問題を配っている。
試験30秒前。先生は不安げな目でこちらを見る。
俺はそっと微笑を返す。
試験10秒前。大丈夫、出来る。俺はそっと深呼吸する。
そして試験開始。クラスの誰よりも早く問題用紙を裏返し、問題に取り組む。
第一問。
「次のカタカナをひらがなに改めよ。」

・・・今日は引っ掛かるかバカヤロウ。
191名無し職人:2005/12/25(日) 06:12:22
未来ある子供たち
無限の可能性を秘めた、次代を担う者たち
彼らの限界は、私が決めた

彼の夢は大企業の社長
しかし彼の限界はせいぜい係長

彼女の夢はバリバリのキャリアウーマン
しかし彼女の限界はいいとこお茶汲み

彼らは私を恨むだろう
だが、本来ならば感謝すべきところなのだ
私に設定するように言われた天井は
今よりずっと低かったのだから
192名無し職人:2005/12/25(日) 06:32:44
大きさも重力も、文明のレベルもかわらない二つの星があるとする。
その星と星の間、ちょうど真ん中に宇宙船が一つ。
さて、どっちが上でどっちが下?
193名無し職人:2005/12/25(日) 06:45:13 BE:383140894-
少年「俺も気の利いた事が言いたいんだよ」
老人「…」
少年「学校でみんなが感心するようなことがさあ」
老人「…そうか…気の利いた言葉なぁ」
少年「そうさ、大人たちもうならせる様な言葉さ」
老人「…言葉は、自分でつむぐより聴いてあげなさい。
   人が思う事を感じてあげなさい。
   お前が口を開くのは、その後でも遅くは無いだろう?」
194nO.27 ◆FI85AWnZr2 :2005/12/27(火) 00:12:59
「いい加減にしろ、この虫けら! 臭い息を顔面に吹きかけるんじゃねえよ、カスッ」
 普段の素行からも、端整な顔立ちからも想像できない罵詈雑言が、コノミの口から溢れ出す。
「時間見てみろ、時間。遅れてんだよボケ。なのにテメエの言えることは――もう立てません、
 もう疲れました、もうやめましょうよ・・・もうもうもうもう、牛かテメエは! 人様の言葉を喋りやがれ。
 イタチだってもちったあマトモな台詞を吐くんだよ!」
 大変お聞き苦しいかとは思うが、全てコノミが口走った言葉を一字一句正確に書き記しているに
過ぎない。とにかくあまりの剣幕に、怒りの矛先にいた先生はすてんと腰をぬかしそうになった。
しかしながら、やはり育ちの良さは見た目の下品さに塗り潰されはしないものだ、と先生は妙に
感心したりもした。コノミの罵りには殺意がないのだ。ちょっと背伸びをして、普段の上品さを
かなぐり捨ててみたくなる欲求に身を任せてみた、そんな感じなんだろうね、と先生は目を細めた。
 目の前のコノミは人差し指など突きつけながら、今度はクラスメイト達に突っかかっている。
それも一段落する頃にはお昼の時間になっていた。コノミはいそいそとお弁当を取り出すと、
みんなにお裾分けをしだした。
「さあ、召し上がれ」
 こういう気配りは流石です、と先生はまたも感心するのだった。
195名無し職人:2005/12/27(火) 02:34:56
いやいやマジだって、信じろよ
マジでお前が思ってるほど世の中悪意で満ちちゃいないって

お前の妄想みたいな面白い悪意なんて無いってば


うん、本当に。ほんとーに
誰もお前を陥れようとなんかしてないってば

お前なんか陥れる価値は無いってば
196ョナロウ ◆B3NvS0W8gM :2005/12/27(火) 11:27:16
あんなにキラキラと瞬いていた世界だったのに、ここから先は全てを飲み込む漆黒の闇。
今振り返ると始めから片道切符だったんだな。
夢のような旅路だったよ。
出会いと別れ。喜びや哀しみ、裏切りもあったけど愛もあった。
その全部を一気に飲み干した夜。真っ赤な欲望と共に。
だがそれは、それらは造られた世界。
何も知らずに偽りの夢を歩かされていたんだよ。
じゃ、行ってくる。恐怖と絶望の先へ。


…歌舞伎町の夜明けは遅い
197名無し職人:2005/12/27(火) 20:54:24
陳腐な言葉の羅列で文章が構成できると思わないこと。
修行しましょう。
198柴。 ◆shibatXtDE :2005/12/27(火) 22:39:41
無重力先輩スゲエッス!!! めちゃめちゃ浮いてるッス!!!!
無重力先輩浮いてるッス!!! 恐怖感じるぐらいッス!!!!
無重力先輩空飛んでるッス!!! 人間なのに空飛んでるッス!!!!
無重力先輩屋根越えたッス!!! どんどんどんどん高度上がるッス!!!!
無重力先輩危ねッス!!! それ以上上がるとマジやばいッス!!!!
無重力先輩それカラスッス!!! 群れをなしたカラスの大群ッス!!!!
無重力先輩横に赤い風船浮いてるッス!!! 赤い赤い赤い風船ッス!!!!
無重力先輩赤い風船握ってるッス!!! 明らかに高度増したッス!!!!
無重力先輩フワフワフワフワッス!!! フワフワフワフワフワッス!!!!
無重力先輩雲突き抜けるッス!!! そろそろ肉眼では追っ付かないッス!!!!
無重力先輩もう見えねッス!!! オレもはや雲見ながら大声上げて走ってる不審な学生と化してるッス!!!!
無重力先輩オレもう限界ッス!!! 明日早いんでオレもう帰るッス!!!!
199名無し職人:2005/12/28(水) 03:55:56
>>198
すげえ! さすが柴セン!
クオリティの高さがハンパねえッス!
他のカス共のセンスの無さが際立ったッス!
一生ついて行くッス!
200ョナロウ ◆B3NvS0W8gM :2005/12/28(水) 14:36:43
>>197
採点がある事が想像できず、無駄に投稿した事をお詫びします。

また、職人の皆様。大変失礼致しました。詫
201柴。 ◆shibatXtDE :2005/12/28(水) 20:56:19
ヤッホー。山は良い。山は良いよ。山と
いえばやはり秋だが、冬山もなかなかの
もので、頂にほっこりとかぶった雪が何
とも風情
で、夏の
山という
のもなか
なかに良
いが、ア
レ、何か
狭い、こ
れは何、
ん、狭
い狭、
痛、








血血血
血血血血血
血血血血血血血血血血血
血血血血血血血血血血血血血あと批評は野暮なので余所でやりましょうや。
202名無し職人:2005/12/29(木) 02:04:24
「ダダダダダダダダダダ!!」
「パララ!パラララ!パララララ!!」
「ドドドドッ!ドドドド」
「ドゥルルルル!!ドゥルルドゥルルルル!」


マシンガントーク
203名無し職人:2005/12/29(木) 03:34:02
>>202
ボッ、ボイスパーカッション!!
204名無し職人:2005/12/29(木) 04:16:52
右からこう、なんというかウォォォオオンとね、来るんですよ。
そしたら左から、なんというかドドーン、ドドドーンとね、やるわけ。
で時々地面が揺れちゃうの。こうね、ゆさりゆさりと。
であたしゃこう思うんですよ。あ、こりゃ誰か逝ったなと。
誰かと言わず誰でも逝っちゃうだろなとね。思うんです。
でも自分はあっちの世界にゃ行きたくないからね。
こうね、バサバササと這って行くんですよ。
そうしたら、もうね、頭の上をね、ヒョンヒョンいいながら飛び交ってる訳。
目に見えるか見えないかの勢い付けられて飛んでる訳。
こうね、ヒョンヒョォォオオンてな具合でね。もう上なんて見てらんないですよ。
そりゃね、全部見れたら避けれるかもしんないけどね、神様じゃなきゃダメダメ無理。
でもね、そのうちドドーンが近くなってきてね、這ってたんじゃ間にあわないって思ったんです。
だけど立って走るならヒョンヒョンを避けないとだめだからね、
我慢して這うんですよ。もうねバサササササササって具合にね。
でもドドーンが近い、近すぎるって時に
205名無し職人:2005/12/29(木) 04:24:28
>>204
ほんとに趣ある文だね、趣って深いなあ
206名無し職人:2005/12/30(金) 00:40:19
あれはもう10年も前になるかなあ。
僕がまだ学生だった頃だ。
恥ずかしい話なんだけどね、友達3〜4人とでかけた山で、物の見事に遭難してしまったんだよ。
適当に歩いていれば戻れるだろうと思って、下手に歩き回ったのが良くなかったんだなあ。
どんどん山奥へと踏み込んでしまったんだ。
そのうちに空は暗くなりはじめ、僕達は泣き出したい気分でひたすら歩いた。
どのくらい歩いたんだろうなあ。すっかり日も落ちて真っ暗になった頃、一人のおじさんに出会ったんだ。
うん。そう。ここは人里離れた山奥だ。
冷静に考えたらありえない話だよね。
でもその時の僕達には、そんな風に考える余裕なんてこれっぽっちも無かった。
ただただ「助かった」「これで帰れる」そう思った。
僕達が話しかけようとすると、一瞬早くおじさんが口を開いた。
「ツカミはまずまずだが、オチが如何ともしがたい。意外性のカケラも無いのには閉口した。
全体的に冗長で起伏に乏しい。もう少しメリハリの効いた構成を心がけるべきだろう」
そうして僕達は山を下りることが出来たんだよ。
批評なんて基本的には、偉ぶりたい愚か者の自己満足だと思っていたけど、
この出来事を境に「面白い方向に転がせるならば、そういうのもアリかな」と考えるようになったよ。
207名無し職人:2005/12/30(金) 03:36:09


        趣


208名無し職人:2005/12/30(金) 07:34:25
坂道を転がり続ける石は止まらない

でも、カドがとれてドンドン丸くなっていくんだなぁ
209名無し職人:2005/12/30(金) 08:11:47
今も聞こえる
あのたらちねの声
僕に人生を教えてくれた
優しいたらちね
210名無し職人:2005/12/30(金) 09:03:02
頭の中が真っ白だ
目の前には白紙の書類
サラの消しゴムは綺麗なまま
間に合わなければ、計画も白紙

白、しろ、シロ、SHIRO……

もう、白なんて見たくない……


親父ー、牛丼シロ抜きー……
211名無し職人:2005/12/30(金) 09:20:00
泣いた
自分の小ささに泣いた
家の中での発言力の小ささに泣いた
未だにホーンテッドマンションにも入れない
肝っ玉の小ささに泣いた
子供に馬鹿にされて怒る器の小ささに泣いた
同級生は起業して社長やってるのもいるというのに
いつまでもニートでいる自分の社会適応力の小ささに泣いた
この大きな地球の中で、自分の存在の小ささに泣いた

そんな小さな自分は
鴨居に頭をぶつけて
号泣した
212名無し職人:2005/12/30(金) 09:34:24
あー、俺です、坂下です。

ええ、先日はありがとうございました。
おかげで何とか切り抜けられましたよ。

あの……よろしければ今度の日曜、映画でも見に行きませんか?
ちょうどチケットが二枚手に入ったので……
もしご迷惑じゃなければ折り返し電話下さい。

次は留守録ではなく直接お話できるといいですね。
では……


はぁ……自宅の留守電で何やってんだろ、俺。
213名無し職人:2005/12/30(金) 19:03:13
「さぁ、そろそろ起きましょうか」
扉から入る冷たい風が僕にそっと囁く。
「まだ4駅もあるじゃないか。もう10分だけ…」

次にこちら側の扉が開き僕を起こすのは、5駅後だということには、いつも起きてから気が付く。

80円余分に払い
「なんとも趣深い買い物だ」
と自分に嘘を吐く。
214名無し職人:2005/12/31(土) 01:30:30
おっぱいがいっぱい
夢なら覚めないで
今すぐ揉むから
急いで揉むから
お願いだから
もう少しだけ覚めないで
215nO.27 ◆FI85AWnZr2 :2006/01/03(火) 20:32:34
 台所の包丁が一つ、一つとひとりでに宙を舞い、ワイズマン一家に襲いかかる。
 長女ナタリーが咄嗟に振り回した木綿製の敷物は完膚なきまでに引き裂かれた。
 腕は? 長女の腕は無事か? 夫フレデリックは半狂乱に陥る妻ソフィアを居間に
放り込むと、降り注ぐ調理器具をかわしながら最愛の娘に駆け寄った。
「パパ、大丈夫よ。わたし、どこも痛くない」
 それだけ聞くと、フレデリックは娘と一緒に居間に飛び込んだ。居間はドアを閉めれば
食堂とは完全に隔離される。これで一家の安全は確保されたはずだ、とフレデリックは胸を
撫で下ろした。
 しかし、どうしたのか。ドアの向こうの食堂から有り得るはずのない呻きが聞こえてきたのだ。
「パパ、痛いよ・・・身体中が、死にそうに痛むんだ」
 フレデリックは蒼白になりつつ、問わずにはいられなかった。
「誰だ! 誰がいる!」 声は答える。耳をこらせば、子供の声だ。
「どこが、って聞いてくれないんだね。こんなに耐えてるのに、ひどいじゃないか、パパ。
 ひどく痛むんだ。顔も、腕も、お腹も、包丁に引き裂かれてる」
「わかった、ロバート!」 フレデリックは泣きそうになりながら、いるはずのない息子の名を呼んだ。
「聞いてやる、どこが痛むんだ。父さんに教えてくれ」 子供の声は答える。
「さっき言ったじゃないか。顔も、腕も、お腹も、全部だよ。それにもう傷口は見たくない。
 身体の中のものが出てきて、すごく気持ち悪いんだ。そんなに知りたいなら、パパが見てよ」
 再びフレデリックが耳を澄ますと、包丁が何かに突き刺さる音の合間に、ズルズルと床を這う音が
聞こえてくる。音は明らかにドアに近づいていた。
 そして気付いた。先程から妻と長女の気配がないことに。
 ここでフレデリックの意識は途絶える。この先はB級映画の世界。気持ちの切り替えが済んだら、
またいらして。
216ドメ公 ◆1W8ScwDCSw :2006/01/03(火) 21:40:26
私はヨーロッパに行きたい
何故かって?
とても魅力的な街ばかりじゃないか
灰色の街ロンドン
情熱の国スペイン
イタリアでローマの休日
アムスでラスタ野郎とダブ三昧
ポルトガルでフィーゴと握手
ヨーロッパの音楽が暗いのは曇りの日が多いからなんだって
本とかよw
あぁ今年こそはアメリカへ行きたい
217ョナロウ ◆B3NvS0W8gM :2006/01/04(水) 22:41:45
ん?
あれっ!?
あれれぇっ!?
おちんちん取れた!取れちゃった!!
おちんちんポロンって取れちゃった!
すごいすごい!!
なんか、おちんちんが取れたよ!!
あ!
ねえママぁ!!
僕ね、おちんちん取ったよ!取れちゃったよ!!
すごいでしょ!?
おちんちん取れたんだ!ポロンって!
ねえママ!おちんち…


…あれっ?
もしかして…
取れちゃだめなの…?
218nO.27 ◆FI85AWnZr2 :2006/01/06(金) 00:13:51
なめこ汁は大変体に良い。
 嘘つけぇ。 俊君は笑う
本当だよ。テレビでも言ってたし。
βカロチンも体に良いんだって。
 それは知ってる。 俊君は得意気な顔をする。
天然ポリフェノールも良いらしい。
 天然じゃないポリフェノールってあんのかよ。
さあね。
 じゃあさ、カノッサの屈辱って知ってるか。
さあね、僕は日本史専攻。
 おいおい、緑黄色野菜も健康に良いらしいぜ。
そうなんだ。でも、何でいまさら。
219琳派 ◆MKvNnzhtUI :2006/01/07(土) 01:21:58
1月はダボス会議だ株が上がるぞ〜♪ 株が上がる上がるぞ〜株が上がるぞ〜♪

2月はトリノ五輪だ株が上がるぞ〜♪ 株が上がる上がるぞ〜株が上がるぞ〜♪

3月は野球が開幕株が上がるぞ〜♪ 株が上がる上がるぞ〜株が上がるぞ〜♪

4月はG7だ株が上がるぞ〜♪ 株が上がる上がるぞ〜株が上がるぞ〜♪

5月は黄金週間株が上がるぞ〜♪ 株が上がる上がるぞ〜株が上がるぞ〜♪

6月はワールドカップだ株が上がるぞ〜♪ 株が上がる上がるぞ〜株が上がるぞ〜♪

7月はG8だ株が上がるぞ〜♪ 株が上がる上がるぞ〜株が上がるぞ〜♪

8月は夏休みだ株が上がるぞ〜♪ 株が上がる上がるぞ〜株が上がるぞ〜♪

9月は小泉退陣?株が上がるぞ〜♪ 株が上がる上がるぞ〜株が上がるぞ〜♪

10月は日本シリーズだ株が上がるぞ〜♪ 株が上がる上がるぞ〜株が上がるぞ〜♪

11月は何にも無いが株が上がるぞ〜♪ 株が上がる上がるぞ〜株が上がるぞ〜♪

12月は来年を見越して株が上がるぞ〜♪ 株が上がる上がるぞ〜株が上がるぞ〜♪

株が上がる上がるぞ〜株が上がるぞ〜♪
220琳派 ◆MKvNnzhtUI :2006/01/09(月) 04:00:45
道を歩いていたら
前を歩いていた女性が
どう見ても全裸だったので

見ちゃいけないと思い
右を向いたら
米兵が捕虜をボコボコにシバいていたので

見ちゃいけないと思い
左を向いたら
ママが知らないマサイ族と腕を組んで歩いていたので

見ちゃいけないと思い
後ろを向いたら
僕が歩いていたので

見ちゃいけないと思い
上を向いたら
合わせ鏡が置いてあって右の鏡の手前から13番目の僕の顔が血まみれだったので

見ちゃいけないと思い
下を向いたら
全裸だったので

下を向いて歩いた
221名無し職人:2006/01/10(火) 00:35:22
外に出たら白
吐く息の白
空から降る雪の白
凍てつく道路の白
コケた娘が履いていたのも白
冬が終われば春が来る
俺の心には一足早く、小さな春色の花が咲いた
222名無し職人:2006/01/10(火) 03:39:30
スレタイの『Returns』がローマ字だったりしたら、頭悪そうで面白かったのになあ
と思った
223名無し職人:2006/01/10(火) 03:43:41
>>219
昭和ってもう文字だけで趣感じちゃいますよ
懐かしい、面白い
224名無し職人:2006/01/12(木) 03:20:25
夕モリって音読してごらん?
君はきっと間違える
ふふふ、ほら、ね?
これが夕モリマジックさ
225名無し職人:2006/01/13(金) 01:01:18
タルモ
226琳派 ◆MKvNnzhtUI :2006/01/16(月) 00:58:03
ランパブでハメはずし、しこたま飲み、混み上げるものが抑えきれず。
こりゃ、あかぬわ、いうことで、ビルヂングの谷間で、
腰をこごめて両手、壁に貼っつけて、ゲボゲボ吐いた。ゲボゲボ。
そしたらなんや知らん。
吐瀉物まみれの、寄っ掛っとる壁、
向こう側に傾きだして、
見る見る間に斜めになり、
そのまた向こう側のビルヂングに凭れ掛る。
その向こう側の、ビルヂングも、
おんなじように向こう側へ傾いて、
またその向こう側のビルヂングも。傾いて。傾いて。
傾いて、ちりあくた、舞い上げながら、傾いて、向こう側に。
皇居の傍らにある、三井物産のビルヂングまで、
傾いて。轟音とともに、瓦礫が鬼の如くゲボゲボ。
ガラガラ。降り注いで。遠くまで筒抜け。祝。
俺、あひゃあひゃと笑いながら、
「貧民の勝利! 貧民の勝利!」と、勝鬨を上げとんのはいいが、
どうも胃液が辛抱ならんし、
立ち込める粉塵がまたケミカルな風味で。ゲホゲホ。
隣りでは知らんおっさんが、これは何事ですか? アーハー?
みたいな顔で、やっぱりゲボゲボと吐いてやがるので、
「大変なことになりましたねぇおほほ」
「これはまた景気のいいドミノですねえ。ギネス記録ですねえ。おほほほゲボゲボ」
とかなんとか、打って変わって善意の第三者を気取ってみせたものの、
有害物質が矢鱈滅多ら降り注ぐ此処におっても遣るかたない。
ふと見やれば、遠くの方で丸出しな皇居。
清清しいまでに伽藍堂という雰囲気で、
ケミカルな感じが一向にせんわけであって、思い立ったが吉日。
「ひゃあ。おっさん、あすこまで競走だあ」と、唐突に奇声上げて一人、瓦礫を乗り越え。躍動。
227nO.27 ◆FI85AWnZr2 :2006/01/17(火) 02:20:22
   のっこの大ぼうけん

  第二章 エンペドクレスの死

 サンタクロース大通りにあるレンガ造りの民家からは、ほくほくした
じゃがいもが匂ってきて、たまたま通りがかったのっこをいたたまれない
気分にさせました。のっこはもう、じゃがいもどころか葉っぱでさえもしばらく
口にしていません。冬のざらざらした葉は、のっこのお腹にはかたすぎるのでした。
 のっこがそそくさとその場を立ち去ろうとした時、後ろの方から陽気な声が
聞こえてきました。「やあ!」
「誰? しらないおじさん」
「これはこれは、礼をわきまえない悪い子だ。君には社会のルールブックが必要だ。
 でも、今は持ってないから、代わりにこれをあげる」
 のっこの手の中には紙切れが三枚。おじさんはもうどこかに行ってしまいました。
”時計塔” ”ごつごつした右手” ”貝殻の中身”
 三枚の紙切れはぼうっと音を出して(のっこにはそう聞こえたのです)光りました。
 それだけではありません。紙切れがわなわなと震えたかと思うと、歌い始めるではありませんか!
――ぴょんぴょん、かえるがぴょん! 
   みっつの言葉はおくりもの おじさんからのおくりもの
   誰に?? さびしいさびしいのっこにさ!
 三枚の紙切れは道行く人に踏まれながら歌っていました。のっこの手にはもうありません。
 のっこは残念ながら、字が読めないし、好奇心も物欲もなく、変化も求めていませんでした。
 ただ、葉っぱかじゃがいもが食べたかっただけなのです。
228名無し職人:2006/01/17(火) 06:04:06
A「だーるーまーさーんーがーこーろーんーだ!」
B「なら起こしてやれよ!」
C「よし、俺が!」
D「優しい人…素敵だわ」
E「フン、偽善者め」
F「女にアピールしてんのがバレバレなんだよ」
G「ちょっと!あんな男になびく尻軽ばかりじゃなくってよ?」
H「そうよ。本人の為を思うなら、転んだくらいで手を貸しちゃだめよ」
I「やっぱ男なら自分で立ち上がらなくちゃな」
A「お前ら全員アウト」

向こうの木のかげで
J「A君は友達がいっぱいいていいなあ…」
229名無し職人:2006/01/17(火) 18:18:10
>>228
いい。
230nO.27 ◆FI85AWnZr2 :2006/01/21(土) 00:04:47
無にする。無にする。無に還す。
邪魔する法は取り除き、苦情を述べる口には蓋を。
怪訝な視線を送る者には躊躇なく手をかけ、五分後は視界の零地点。
そうだとにかく世間に横たわるあらゆる障害をあらゆる手段で封じ予防し乗り越えて、
B組のたまり場を焦土に変える。
わたしはわたしであるが以前のわたしではない。HoneyCatの深い怒りと悲しみが
わたしを機械に変えた。B組生徒を見つけ次第半殺しの目に合わせ、連中の
たまり場を吐かせる拷問マシーンに変えた。
HoneyCatは愛くるしい猫ちゃんだったが、B組のたまり場に拉致監禁されて以来、
目つきが鋭くなり、世を拗ねる悪い猫ちゃんになった。あの笑顔をもう一度・・・と願えど、
肛門に残る爆竹の惨たらしい傷跡が、HoneyCatの社会認識を根本から崩してしまったのだ。
あ、B組! 奴は逃げる。
あ、あそこにも! 奴らは合流する。
あ、集まってきた! ぞろといる。しかしたまり場ではない。不敵にわたしを睨む。
もどかしいことこの上ないが、頭数が増えるのはいい。隠し持った暗器が頼もしい電動音を発する。
ハードボイルドは好みじゃないが、贅沢は言っていられない。ハードボイルドにふさわしいやり方で
料理してやるのだ。
231名無し職人:2006/01/21(土) 14:35:19
犬が西向きゃ尾は東

俺が西向きゃ尾は南
232名無し職人:2006/01/22(日) 06:01:08
ふと、尻からゲル状の何かが出たのを感じた。
下痢などではない。断じてない。
では何が?
その疑問は即座に解消された。
「おっす。」
なるほど。尻から出たのは知的生命体だったらしい。
「」の文の終わりに"。"をつけるあたりから、あまり知能は高くないようだが。
「どしたや? 難しい顔して?。」
ゲルさん(仮)はフレンドリーに話しかけてくる。
とても尻から出たとは思えない愛くるしさだ。
アスファルトの上でデローンと微笑むゲルさんに、俺は何だか癒されてしまった。
尻から出たばかりのゲルさんが、既にアスファルトの上にいたということは、
もしかしたら俺は何も履いていないのかも知れない。
ゲルさんがいたのがアスファルトの上ということは、もしかしたらここは路上なのかも知れない。
"もしかしたら"の連続。くだらない仮定の連鎖。キャーッ! 変態ーっ!
そんなものを全て吹き飛ばすほどに、俺は今、満たされている。
233名無し職人:2006/01/23(月) 21:20:32
音楽は時に感情を左右させるほどの強い力を持つようです。
精神にダイレクトに、土足であがりこんでくるような感覚の思い出の曲は誰でも記憶の奥底に持ち合わせているのではないでしょうか。
平坦な人生の狭間に取り残されたとき、ふと過ぎ去った懐かしい日々…記憶のスクラップブックの鍵を開けてみるのもいいかもしれませんね。
それではここでリクエスト曲を聴いて頂きましょう。










ビッグブリッジの死闘
234名無し職人:2006/01/24(火) 13:46:32
>>219でも誰かさんの会社のおかげで1月から急r(ry
235っぱ名無し ◆MidD63jYKs :2006/01/25(水) 18:59:53
今日はあまりにも暇だし街をいろいろ探検してみるか。
親の仕事の都合で先週越して来たばかりでイマイチ位置関係がわからない。
ニートだからあんま関係ないんだけどさ。冬だけど今日は天気いいし、日の光を浴びることなんて滅多にないし、まぁ気分転換でいんじゃね?
でとりあえず駅まで行こうかと大通りに出て、そこからしばらく歩いていたら痩せた猫が一匹歩いていた。
チラッとふてぶてしい顔でこっちを見たあと、路地裏へとたらたら歩いて行った。
視線を切ろうとした瞬間目に入ったのは、シャッターを開けている爺さんが一人。
爺さんもこっちをチラッと見て、中へ消えて行った。
気になったので行ってみた。そこは雑貨屋だった。
爺さんは一言も言葉を発することもなく、古びた雑誌を眺めていた。
狭くて薄暗い店内を見渡すと雑貨の中に紛れレコードが。日本の音楽のほかにもジャズ、クラシック、レゲエ…無造作に並べられた昭和の匂いがするその懐かしき円盤達。
「おう…若いの。音楽は好きかい…」
俺はしばらく考えるフリをして黙って頷いた。
埃っぽい店内でも誇りを持って、などとくだらないことを言おうかとも思ったが、
「爺さん。また来るよ。」と映画のようなセリフを残して店を後にした。

今日はもういいや。
ほんの少しの時間だったけど、人生の中でも滅多に出来ない貴重な時間だったんじゃないかなぁ。
なんだかもやもやした心の霧が晴れてきたような気がしたよ。

プラネタリウム買って帰ろっと♪
236名無し職人:2006/01/26(木) 16:47:44
ひどい・・・ひどいよ父さん、
そういって俺は、俺をなぐった父をみた、
ひどい親だ。なんでなぐるんだ・・・
思い当たる原因がない。なんだ?何故殴られた?
ウンコを靴の中にいれたから?
父の服をゲロまみれにしたから?
父のエロ本をすべてさぶと取り替えたから?
マジックでまゆげをつなげたから?
いや、そんなことではないはずだ・・・
何かほかに原因があるはずだ・・・
237nO.27 ◆FI85AWnZr2 :2006/01/29(日) 01:32:15
 とりあえず団塊世代の怠慢が原因だとか、学歴社会の弊害だとか、
それらしい理由はいくつか並べ立てるくらいの考えはハルオにもあったが、
かといって自分の生活水準の低さを外的要因ばかりに転換していいものだろうか
とか、反抗期の中学生じゃあるまいし今更そんな一般論を述べたところで
恥ずかしいだけだというような心的ブレーキが一応は存在し、そのブレーキを
”理性”と呼ぶハルオは、複雑な感情に任せて不満を吐露しない己の聡明な
理性を内心誇りに思ってもいる。しかし、そう思った次の瞬間には、いやいや
それこそ陳腐なナルシシズムに他ならないのだとすかさず打ち消す。
 そしてまたもや安直な自尊心に支配されずに済んだ自分の”理性”に満足しかかるが、
先と同じ理屈によりまた打ち消す。これではまるで思想の八方塞りだ、と思ったハルオは
遂には考えるのをやめてしまう。やめてしまうと言っても頭を空っぽにするなんてことは
もともと空っぽなやつ以外には不可能なことなので、あるべき自分、それと思考というのを
作らないことにした。ただ作らないだけでは無意識の心的ブレーキが作動してしまうため、
手っ取り早い方法としてピエロを演じることが挙げられた。出来る限り自分を愚かに見せる
メッキを全身に行き渡らせ、それがメッキであることをそれとなく己に自覚させる。
いざ化けの皮が剥がれた時にはその事がエクスキューズになる。
ああ、神の目さえもおぞましい!
238琳派 ◆MKvNnzhtUI :2006/01/29(日) 02:26:30
ホリエモンの大馬鹿野郎のせいで
大損ブッこいてしまいまして
ハラワタが煮えくりかえっとるわけでして
おのれこの恨み晴らさでおくべきか
末代まで祟ってやるウヒヒ
ということで
よし、怪文書を書こう
と、一念発起したのはいいんですが
具体的には何を書けばいいの怪文書って?
ということで
本屋さんに行ってみたのはいいんですが
「初めての怪文書」
「楽しい怪文書ライフ」
的な書籍が一向に見つからず
「ビジネス文書の書き方」
「電子メールで仕事が10倍上手くいく」
「誠意が伝わる詫び状・始末書の書き方」
ばかりが目につく有様で
三番目のやつなんて俺が謝る側になってる始末で
全くもって不本意なことこのうえないんですが
仕方ないから「正しい手紙のマナー」って本を代替として購入
案の定、怪文書については触れられておらず
結局、俺は正しい手紙のマナーを得ただけで
怪文書作戦は計画倒れに終わったわけであります
それではお体にお気をつけて

                      かしこ
239名無し職人:2006/01/29(日) 03:45:28
ぷりっとしたケツがいい。
どちらかと言えば、とかいうレベルではなく、それはもう本当に切実に。
他はどうでもいい。
我慢する、とかいうレベルではなく、それはもう本当にどうでも。
俺がケツに全ての想いを込めたとしても、それはいわゆる信仰の自由というやつで。
たとえのめり込んだとしても、風説を流布してしまう類のものでもなく。
それはさて置き、お前のなんて100点だと思うよ。
思うよん。
240名無し職人:2006/01/29(日) 04:29:23
思いつかないんです

寝付けない夜なんかはよく思い浮かぶのに思いつかないんです

もうほんとに、僕は脳が腐ってしまいました。

パソの前に座ると若年性健忘症になるんです。

電磁波の影響です。

いや、洗脳によるものかもわかりません

2年間洗わなかった網戸のように見かけではわからない汚れが脳に溜まってしまってるんです。

241名無し職人:2006/01/29(日) 23:24:03
下を見ると、一匹の犬がズボンの裾をひっぱっていた。
屋台でおでんを食べるのは初めてだったので、それがよくあることなのかどうかは判断がつかなかったけれど、
犬は僕の目を真っ直ぐに見つめてこう言った。
「なあ。ハンペン分けてよ」
僕は少々呆れてしまった。
"お手"すら出来ない我が家のラッキーでさえ、見ず知らずの他人にこんな図々しい台詞を吐いたことはない。
「知らない人に食べ物をねだるのはどうかと思うよ」
そう僕が冷たく言い放つと、犬はハッとしたような顔になって言った。
「そっか。そうだな。ごめん」
僕は少々驚いてしまった。
我が家のラッキーにもたびたび雷を落とすことはあるが、彼の口からは「ごめん」などという殊勝な言葉は聞いたことがない。
図々しいところはあるが、この犬、意外と素直な良い犬なのかも知れない。
「あ…、いや、分かってくれれば良いんだ」
「俺、コロっていうんだ。お前は?」
「鈴木智志だ」
僕の名前を聞いた途端、コロはニコッと笑った。
「これで知ってる人だ。ハンペンくれる?」
してやられた。こうなってはハンペンをやらないわけにはいかない。
僕は自分の皿からハンペンをつまみ、コロの前に置いてやった。
コロはあっと言う間にそれをたいらげると、もう一つくれと言い出した。
「ハンペン好きなのか?」
二つ目のハンペンを待つコロにそう尋ねると、コロは少し首を傾げて
「あんまり」
と言った。
242nO.27 ◆FI85AWnZr2 :2006/01/30(月) 19:02:15
 はじまりの動物園にはライオンが二頭いた。
 二頭とも腹が減っていたので、従業員を平らげた。

 二日目の動物園にはうさぎが一羽いた。
 すぐライオンに食べられた。

 三日目の動物園には白鷺が運び込まれた。
 従業員がいなかったので、そのまま飛んで逃げた。

 四日目の動物園には熊の剥製が持ち込まれた。
 それを見たルンペンが心臓麻痺で死んだ。

 五日目の動物園にもライオンが二頭いた。
 退屈なのでふて寝していた。

 六日、七日と、はじまりの動物園は時を刻む。
 蟹が通り過ぎたり、雀が宿に使ったり、めまぐるしい時間だ。

 一年後の動物園にもまだライオンが二頭いた。
 でも、すっかりやせ細って、息をしていないようだった。
243名無し職人
あのね、ボク?
サンタさんはたくさんいるのよ?
だって、たった一人で世界中の子供達にプレゼントを届けて回るなんて、できっこないもの
きっと何千、何万とサンタさんはいるの
だからね?
一人しとめたくらいで喜んでちゃいけないの
キミは一歩目を踏み出したにすぎないのよ