はじまりはみまり
はじまりはみまりはみまらはみちち
昔、昔あるところに、、、
あじすあべばはどこにある?
6 :
底名無し沼さん:02/04/25 18:42
べろべろ ばー
崖が崩れて生き埋めになりましたとさ、、、
めでたしめでたし。。。
10 :
climaer:02/04/25 18:48
a long long time agoisamu
上から巨大な岩がゴロゴロと転がってきますた
12 :
底名無し沼さん:02/04/25 19:01
岩は生き埋めになった1を押し潰し、グチャグチャの挽肉に変えましたとさ。
数年後その裏山は大噴火を起こしました、、、
>>1の死体を大気圏の外に吹き飛ばしたそうな、、、
15 :
底名無し沼さん:02/04/25 19:34
16 :
底名無し沼さん:02/04/25 19:51
登山ヲタって気持ち悪いね、頭大丈夫なの、と彼女は言った。
彼女はオレに強烈な右フックをお見舞いしてくれた。
ファッションヲタクだったオレはみごとに吹き飛んだ。
なんてことでしょう、吹っ飛んだ先は崖だった!!!
しかし、地獄の神様は見捨てなかった。
地獄の神様は肉隗と化した
>>1をロボアルピニストとして再生したのであった〜〜!!
そう、
>>1はどんな困難にも負けないスーパーロボットとして生まれ変わった
のであった〜〜〜!!
女を見ればキャノン砲発射しまくり
25 :
底名無し沼さん:02/07/15 23:30
男と見れば舐めまくる。
安芸すまん。
25 あっきー?
キモイがティムポは大きいYO!
28 :
底名無し沼さん:02/08/25 22:46
スーパーロボアルピニストは厳冬期のチョモランマ無酸素登頂を
当然のごとくやったのであった。
しかしそんなロボにも弱点があった。それは極寒でのバッテリー確保であった。
>>1
そんなに、登山オタが ウラヤマシイか?(ワラワラワラワラ
せいぜい毎日の生活で苦しめ。貧乏人(ぎゃははははははは
=== 了 ===
===完===
32 :
底名無し沼さん:02/11/01 08:05
===スタート===
33 :
底名無し沼さん:02/11/01 11:40
昔々、あるところに登山ヲタがいたとさ。
34 :
底名無し沼さん:02/11/01 11:54
登山ヲタは山に行こうと急行アルプスに乗りました。
35 :
底名無し沼さん:02/11/01 11:57
無賃乗車が見つかって捕まりますた。
===完===
36 :
底名無し沼さん:02/11/01 12:04
取り合えず、1本完結したので再スタート。
昔々、あるところに登山ヲタがいたとさ。
37 :
底名無し沼さん:02/11/01 12:18
登山ヲタはふと思った。
「ヒマラヤンジャイアンツ全山制覇したいな」と。
しかし彼はあくまで登山ヲタである。技術も金も無い。(社会不適合者なので暇だけはある)
続きお願い
38 :
底名無し沼さん:02/11/01 12:20
登山ヲタは仕方ないので、2ちゃんねるにいかにも実際に挑戦するかのごとく
スレッドを立ててみました。
39 :
底名無し沼さん:02/11/01 12:28
スレッドを立てた登山ヲタは、ほかにも登山板にいる脳内ヒマラヤ通から、トレーニング
は取り合えず冬富士を登るべしとのありがたいアドバイスをいただいて、冬富士に向かうこ
とにしました。
40 :
底名無し沼さん:02/11/01 12:33
でも季節は夏だったのです。
あきらめますた。
===終了======
41 :
底名無し沼さん:02/11/01 12:34
と、思ったとたん夢が覚めた。
実はここは北朝鮮の招待所
42 :
底名無し沼さん:02/11/01 12:36
招待されるが帰るのは大変。
帰してく〜れ〜
43 :
底名無し沼さん:02/11/01 12:41
でもやっぱり北朝鮮の招待所では退屈でたまらないので、
人が立てたスレッドに書き込みをすることにしました。
44 :
底名無し沼さん:02/11/01 12:45
登山ヲタはヒマラヤやヨーロッパアルプスの一部の難ルート以外は簡単だ、
と根拠もなく思い込んでいるので、大キレットや西穂奥穂のスレを見つ
けると「あんな一般コースを怖がる。おまえら爺婆ハイカーか」とか適
当なことを書き込むのを常としていました。
45 :
底名無し沼さん:02/11/01 12:48
そんな彼にも家族会と日本政府の努力によって日本に帰れる日がやって
来ました。
46 :
底名無し沼さん:02/11/01 12:58
登山ヲタは帰国してさっそく「あのクソ簡単な大キレットでも行ってみるか」と
槍ヶ岳に向かいました。
47 :
底名無し沼さん:02/11/01 13:05
しかし、なんと登山ヲタは大キレットどころか、その前に寄った槍の穂先で
脳内で想像していた以上の高度感に襲われ立ち往生してしまいました。
48 :
底名無し沼さん:02/11/01 13:12
「そうだ。こんなときには携帯で警察ヘリを呼ぶんだ」と登山ヲタは携帯を取り出し、
震える手で必死で警察の番号をダイヤルしたのでした。
49 :
底名無し沼さん:02/11/01 13:31
でも電池は切れていました。
オタはその後、絶望して穂先から身投げしました。
====終了==============
50 :
底名無し沼さん:02/11/01 13:33
はたしてどのくらい経ったのでしょうか。極限の緊張状態の下にあった登山ヲタにはヘリを
待つ時間が数時間にも思えました。登山ヲタの気力と体力が限界に達したときやっとヘリが
到着しました。屈強な警察官に抱え上げられる瞬間、彼は自らを落ち着かせるように、息
を深く吸い込みました。
そのとき彼の鼻腔に飛び込んで来たのは警察官の全身から漂う、強烈なキムチと犬鍋の匂い。
そう、彼が携帯でかけた電話番号は長野県警でも岐阜県警でもなく、24年間日本語教師として
奉職した北朝鮮国家秘密警察の電話番号だったのです。
無事に平壌に戻った彼は、その後日本人ながら愛国心あふれる行為として金正日主席より直々の
表彰も受け、幸福な暮らしを送っていると聞きます。
しかしごく親しい人にだけ「もう登山はこりごりだ」と悲しげな微少を浮かべながらぽやくのが
常だそうです。
(完)
51 :
底名無し沼さん:02/11/01 13:34
と、その瞬間目が覚めた。
これも夢だった。
そう、まだここは北朝鮮の招待所...
52 :
底名無し沼さん:02/11/01 13:41
と思ったのもつかの間、
スト−ブのガス中毒でオタは死亡しました。
===========終了=============
53 :
底名無し沼さん:02/11/01 14:30
まあ、2本目も結末がついたということで
再スタート!
54 :
底名無し沼さん:02/11/01 14:45
むかしむかし、あるところに登山ヲタがいました。
55 :
底名無し沼さん:02/11/01 15:04
「とりあえず、百名山を登ろう!」と言って登り始めたのですが、99山目まで登った時に
・・・・
56 :
底名無し沼さん:02/11/01 15:14
今まで気にもとめていなかった山頂の標識をよく見ると
「山梨百名山」と書いてあることに気づきました。
57 :
底名無し沼さん:02/11/01 15:47
味のあるお話ですな。
58 :
底名無し沼さん:02/11/01 16:05
と思ったのもつかの間、
オタは死亡しました。
===========終了=============
59 :
底名無し沼さん:02/11/01 16:15
まあ、3本目も結末がついたということで
再スタート!
60 :
底名無し沼さん:02/11/01 16:54
終了するならスタートすんな!
62 :
底名無し沼さん:02/11/01 17:24
>>60 終了したから再スタートするんだろうが。ヴォケ
∧∧ ミ _ ドスッ
( ,,)┌─┴┴─┐
/ つ 糸冬 了 |
〜′ /´└─┬┬─┘
∪ ∪ ││ _ε3
65 :
底名無し沼さん:02/11/01 19:59
まあ、4本目も結末がついたということで
再スタート!
66 :
底名無し沼さん:02/11/01 20:06
むかしむかし、山ヲタのデブがいました。
デブは山に芝刈りに行きました。
68 :
底名無し沼さん:02/11/01 21:02
デブは川に洗濯 (以下略
69 :
底名無し沼さん:02/11/01 21:16
しないで、米のとぎ汁を流しました。
70 :
底名無し沼さん:02/11/01 21:32
そして、庭にはティッシュの花が咲いてます。
71 :
底名無し沼さん:02/11/01 21:44
デブはお腹がすいたのでティッシュの花も全部食べてしまいますた。
ティッシュの花が腸につまり氏んでしまいますた。
73 :
底名無し沼さん:02/11/01 21:52
そのデブの死体をまた他のおなかを空かせた9人のデブが食べてしまいました。
74 :
底名無し沼さん:02/11/01 22:02
「あ、だめ・・・・」
山田登子は必死に抵抗するも、谷川遡男のクライミングで鍛えた体から
逃れることはできなかった。しかし、登子は遡男のその鍛えられた胸板
に抱かれると体の芯から熱いものがこみ上げてくるのを感じずにはいら
れなかった。
遡男の無骨で太い指が登子の可憐なシュルンドに達しようとしたそのとき!
(来週につづく)
75 :
底名無し沼さん:02/11/01 22:05
9人のデブがおなかを空かせてふたりに襲いかかりました。
(来週につづく)
邪魔された二人は怒ってデブを突き飛ばしました。
9人のデブは傾斜70度の坂を一挙に転がり落ちていきました。
「デーーーーーーーーーブ!」
谷川遡男の声が谷間に響いた。
78 :
底名無し沼さん:02/11/01 22:23
男は、その割れ目にまず指から入れてみた
そこはしっとり湿っており、男の指はすんなり入った
そしてその男はいっきに掌まで、その湿った割れ目に
押し入れると、腕を前後に動かしその感触を確かめた
のであった。
クラックでジャミングする男 (完)
谷川のその悲痛な声の残響が、山中に消えるか消えぬかのころあいに、
「お呼びのようですが、何か御用?」と岩陰からスぺクターと大久保の
ふたりが顔を出した。
「ゆるいクラック用のカムがいるんだ」
谷川は二人に言った。
「さっき落ちてきたデブが、いい具合ですよ。」大久保が崖を指して言った。
その先には、岩の間でチョックストーンと化したデブたちが詰まっていた。
谷川はデブを一つ無理やりに引き出し、山田登子のクラックに強引に突っ込んだ。
83 :
底名無し沼さん:02/11/02 00:35
そのとき、突然スペクターは口を開いた。
「このクラックはもろすぎてカムでは支えきるのは無理だ。危険だ!」
スベクターがおもむろに取り出したのはボルトとドリルだった。
カムやボルトをいくら使ったって、ロープがなければ
登りつめることはできないかと・・・
「道具がなくともテクニックさえあれば十分」
谷川は主張し、激しくピストン運動を行った。その激しさに耐え切れず、山田登子は登りつめた。
86 :
底名無し沼さん:02/11/02 10:03
来週の予告
山田登子のライバル白峰滑美が登場!
谷川遡男は彼女の誘惑に耐えられるのか!
白峰滑美は1600メートルの壁を有するアルプス屈指の北壁であった。
88 :
底名無し沼さん:02/11/02 10:56
谷川遡男は厳冬期、単独で白峰滑美に挑戦した。
チョトオモシロイ...
90 :
底名無し沼さん:02/11/04 21:30
谷川遡男は雪道をもくもくと独りラッセルし、ようやく白峰滑美の取り付きにたどり着いた。
しかし、そこで谷川遡男が目にしたものは・・・!!
91 :
底名無し沼さん:02/11/04 22:35
>そこで谷川遡男が目にしたものは
想像を絶した隆起を見せる、白峰滑美の胸壁。
この胸壁に触れることを思うと、谷川遡男の心臓は高鳴るのだった。
だが胸壁は、うっすらと新しい純白の雪を纏っている。
「あの雪さえなければ、攻略は容易なのだが・・・」
そこで、谷川遡男が取り出したものは・・・
(どうでもいいが、なぜクライマーがこんなスレに集まっているのだ?)
93 :
底名無し沼さん:02/11/07 08:31
age
火炎放射器であった。
谷川遡男は圧倒的な火力で雪を蒸発させながら突き進んだ。
96 :
底名無し沼さん:02/11/07 10:15
来週は 「タマちゃん今度は岸壁に現る」ってゆーお話だよ。
お楽しみにネっ!!
とりあえず、タマはハーネスを装着した。
フォールしたときハーネスがすっぽ抜けそうで恐かったが、タマはひるまず壁に挑戦した。
用具ヲタのタマはそのハーネスについて、うんちくをたれ出したが、同行者から
「おまいウザイ」と横っ面を殴られた。
ハーネスはやはり裸ハーネスに使うのが一番いいとみんなは思った。
裸にザックのほうが萌えるとおれは思った。
102 :
底名無し沼さん:02/11/07 17:52
「石落とすんじゃぁねえぞっ タマ!!」 という男の声に康夫は振り返った。
「きゅぅぅ〜ん・・・」、、、、、男の頭上でタマが力強く答えた。
康夫の目に尻尾でバランスを取りながら覆い被さる岩壁に果敢に挑むタマの
姿が映った。 それは神々しくもあり、康夫の頬を熱いものがつたい落ちた。
「アザラシのくせしやがてぇぇぇ、、、、」康夫の小さなうめき声が涙とともに
降り始めた雪の上にポツンと落ちた、、、、、。
<コンビニのバイト、クビになったくらいでメソメソすんなよ、男だろ?あ!!>
西日を浴びて赤く染まった岩壁からタマがそう呼びかけてくる声を康夫は確かに
耳にした。
<もう一度やり直そう、、、、> 康夫は上野行きの汽車の切符を買っていた。
103 :
底名無し沼さん:02/11/07 18:40
その後、康夫はベストセラーになる「なんとなくクリスタル」を書き、
思い出の長野の地に知事として帰還した。
康夫が県知事になった今も、タマはニッピンの登山用品について蘊蓄をたれ続ける
だけの生活をおくっていた。
そんな、タマの姿を秋葉原の街角で偶然見かけた康夫は、ホームレスと見まがうほ
どに落ちぶれた旧友に声をかけた。
タマは岸壁の上でそんな康夫が来るのを待っていた。
何ヶ月も
何年も・・・
タマを知っている人は顔を合わせるたび、
「最近、タマちゃん見ないんだよねえ」と寂しそうに言うのだった。
知事として非情な君臨の日々を続ける康夫は心身ともに疲れきっていた。
人間性を失うだけの日々にそれが思えてならなかったのだ。
ある日、県庁の最上階の知事室から北アルプスに沈む夕日を見つめながら、康夫は胸に
こみ上げて来る思いがあることを知った。
「やらねば! おれはまだ厳冬期の屏風を制覇していない。あれをやって初めて俺は真人間になれる」
康夫は最高のパートナーであったタマを探すことにした。
107 :
底名無し沼さん:02/11/07 23:20
タマは東京で窓拭きのアルバイトをして、生活費と山行費用を稼いでいた。
康夫は熱をこめて言った。
「タマ、もう一度オレとザイルを組んでくれ、あの壁をやれるのはオレとお前しかいない!」
タマは康夫を冷たい目で見て、言った。
「デブとは組めない」
109 :
底名無し沼さん:02/11/07 23:32
だが康夫の山への思いはタマを動かすものがあった。
オレの居場所は帷子川にはない。あの壁にある・・・
110 :
底名無し沼さん:02/11/08 00:07
タマに見捨てられた康夫はついにソロで登る決心を固め、
元旦の早朝、もくもくと屏風の基部へラッセルを続けるのだった。
だが彼のトレースを追ってくる一つの影が! それはタマだった。
タマは康夫に追いつくと「きゅぅぅん!」と鳴いた
111 :
底名無し沼さん:02/11/08 00:40
康夫は一言「このラッセル泥棒が」と叫んだ。
112 :
底名無し沼さん:02/11/08 13:10
age
「デブはラッセルくらいにしか役に立たんだろう!」
タマは言い返した。
タマはラッセルが上手かった。
前足を雪面に立て、一気に雪をかく。
まるで2丁のスコップを同時に使ってるかのようだった。
「白いラッセル車」
それがタマについたあだ名だった。
しかし雪をかいてるだけで、圧雪してないので、後続の者には何の役にも立たなかった。
116 :
底名無し沼さん:02/11/08 14:22
「間違っても後ろにすっ転ぶんじゃぁねぇぞっ 爆発すっかんなっ タマ!!」
前を通り過ぎた男の声が飛んでいった方に慎太郎は視線を投じた。
「きゅ、きゅぅぅ〜ん・・・」、、、、、10m程坂の下から力強いタマの声が返ってきた。
慎太郎の目に、ゆうは100kgもあろうかと思えるプロパンガスボンベをボッカしてくる
るタマの姿が映った。 それは神々しくもあり、慎太郎の頬を熱いものがつたった。
「アザラシのくせしやがってぇぇぇ、、、、」慎太郎の小さなうめき声が涙とともに
灼熱でカラカラに乾き熱い熱を放っている土の上に落ちたかと思うとすぐに乾いた、、、、、。
<厨房にカツアゲされたくらいで山に逃げて来んなよ、男だろ?あ!!>
炎天下、100kgのガスボンベをボッカするタマの背中が確かに慎太郎に
そう呼びかけた、、、、、、
<そうだ、消防をカツアゲしてやろう・・・> 慎太郎はさほど名が知れて
いるわけではない大学の学生証を駅員に見せながら新宿までのキップを買った。
117 :
底名無し沼さん:02/11/08 14:33
新宿で下りた慎太郎は、早速、一人歩きの小学校高学年の少年を見つけ、
「オイ、ゴルァ。このガキャ金ださんかい」と声をかけた。
しかし、目を開けている時間よりまばたきをしている時間の多い、彼の
見間違いで、そいつは消防ではなくとびきり小柄な中国マフィアだった。
歌舞伎町のビルの隙間で半殺しにされた慎太郎はくやし紛れにこう呟くの
だった。
「三 国 人 反 対 !」
そこに通りがかったのはチリ人ホステスのアニータだった。
118 :
底名無し沼さん:02/11/08 14:34
あんた、青森の男?
119 :
底名無し沼さん:02/11/08 14:38
慎太郎は自分が青森の男であったことを思い出した。
苦しい息の下、やっとのことでアニータにウィンクをしながら、
「ソウ、アイ・アム・ネブタ」とかすれた声で言った。
肋骨が折れているかもしれない、と慎太郎は思った。
120 :
底名無し沼さん:02/11/08 14:42
アニータは言った。
「何が、アイ・アム・ネブタね。もうバカかと。小一時間問い詰めたい(以下略)」
彼女は肩をすくませ、疑問のポーズを一度取ってから何事もないように去っていった。
その肉感的な後ろ姿を眺めながら
「やっぱ三国人反対・・・」と慎太郎は最後に残った精一杯の気力で呟くのだった。
121 :
底名無し沼さん:02/11/08 14:45
路傍には生ゴミをつつくカラスが数羽いる。
慎太郎は精一杯の力を込め、、、、、、、。
122 :
底名無し沼さん:02/11/08 14:48
オナニーした。
「さっきの三国人とセクースしたいよん。よん。よん」
虫の息の慎太郎を救ったのはやはりタマだった。
123 :
底名無し沼さん:02/11/08 19:58
(康夫はどこにいったのだろう?)
124 :
底名無し沼さん:02/11/08 20:03
(まあ慎太郎で続行するか...)
タマは言った。
「屏風なんて腐った壁やってる場合じゃない、ビッグウォールやろうぜ!」
タマと慎太郎は海外へ旅立った。
125 :
底名無し沼さん:02/11/08 21:58
そしてたどりついたのは・・・
ウォールストリートだった。
127 :
底名無し沼さん:02/11/08 22:04
タマは資金作りに株をはじめようと提案した。
ふたりが向かったのは八百屋だった。
128 :
底名無し沼さん:02/11/08 22:22
そんな二人の前に平山ゆーじ氏があらわれた
ゆーじは話すのが苦手なので、とにかくニコニコしてみた。
ゆーじがニコニコしている時、山野井は苦悩しているのであった。
131 :
底名無し沼さん:02/11/09 04:55
山野井は言った。
「オレはもうとぅえるぶは登れないかもしれない・・・」
132 :
底名無し沼さん:02/11/09 10:29
実はゆーじも苦悩を抱えていた。
ボリエールからソールの張り替えはしないでくれと言われていたのだった。
Fusion3のフリクションでは無理がある。
133 :
底名無し沼さん:02/11/10 20:44
「すてるすしーふぉーにしる!」
ゆーじは禿げしく抗議するのだった。
そう!ふぁいぶ・てんは、世界からDQNの烙印を押された国家
韓国で生産されているのであった。
135 :
底名無し沼さん:02/11/12 15:55
age?]]\\\
136 :
底名無し沼さん:02/11/12 15:58
「支那で生産するよりマシだろ」
と慎太郎は言った。
137 :
底名無し沼さん:02/11/12 16:43
そこに「シナ、シナ言うなアルヨ」と現れたのは金万福だった。
彼の料理を1週間たらふく食った山の胃の指は、
奇跡の回復を見せた。
「うん、これならもいちどギャチョソカンへ。
サーティーンも登っちゃうじょ。」
139 :
底名無し沼さん:02/11/12 17:19
一方、慎太郎は最近、タマを見ないな−と思って探していた。
実はタマは金万福の作った料理の材料になっていたのだ!
山の胃といっしょに1週間タマ料理を喰っていた慎太郎は激昂した。
140 :
底名無し沼さん:02/11/12 17:27
「この三国人料理人め! それにカタワにも人格があるのかね」
と怒りながら、相変わらずの暴言を吐く慎太郎に、金満腹と山の胃は逆上して
襲いかかった。
金のお玉でさんざん殴られ、山の胃のアイゼンでめった蹴りにされた慎太郎は
虫の息で「お台場カジノを」と呟いた。
そしてこれが慎太郎の最後の言葉になったのであった。
141 :
底名無し沼さん:02/11/12 17:30
金万福は「新しい食材アルヨ」と丁寧に慎太郎の死体をさばき、丹念に
塩・胡椒をふり、下ごしらえをすませた。
こってりの脂肪を鍋で炒めながら、肉を玉葱、人参、とともに炒めてゆく。
ひとかたまりになったら、ラップでくるんで冷蔵庫に入れる。
「金万福の鉄人ペミカン」の完成だった。
143 :
底名無し沼さん:02/11/13 01:31
しかし、いくらこだわりのペミカンでも所詮ペミカン。さっさと下山して
立ち食いそばでも食ったほうがいい。それを思ったとき、金万福は料理人を
やめ、とある山小屋の厨房に入ることを決意したのだった。
144 :
底名無し沼さん:02/11/13 01:44
金万福が修行に入ったのは、南アルプスの鳳凰小屋だった。
と思っていたら、実は長蔵小屋だった。
146 :
底名無し沼さん:02/11/13 01:58
なぜ?
147 :
底名無し沼さん:02/11/13 04:22
と、現代の読者諸氏は戸惑うところだろうが、
当時としては万人が納得のいく事情があったのである。
金万福が結局、長蔵小屋を選んだ理由は時給であった。
未だ日本が竹中デフレを脱し得ない当時、庶民の最大の関心事は50円かせいぜい100円
かの時給の差にあった。
金もまた時代の子であったのである。
さて、ここで金の母、時代(ときよ)についても
一言触れておかねばなるまい。
慎太郎に三国人よばわりされた金であるが、実は
母親は日本人だったのである。
この母は最強のトレッカーであり、日本中の高山を駆け巡っていた。
ところがあるとき大雪山山系の沢登りで滝つぼに落ちてしまい、くるくる回りながら
沈んで、以来行方不明である。
時代と仲の良かった某歌手はレクイエムとして時代の山を駆け巡り、そして回って沈んで
いった姿を思い起こし、「めぐる、めぐるよ、時代はめぐる」「まわる、まわるよ、
時代はまわる」と歌い、そこそこヒットした。
その某歌手の名前は、現在の史料では定かではないが仮にみゆきとしておこう。
そして、みゆきが長蔵小屋を訪れたとき、新しいドラマがはじまったのである。
151 :
底名無し沼さん:02/11/13 17:38
それは廃れきった長蔵小屋を建て直し、世界一人が呼べる山小屋にしようという
壮大なプロジェクトであった。
152 :
底名無し沼さん:02/11/13 17:43
>>151 しかし、浮浪児が住み着き「同情するなら金をくれ」と
営業妨害しはじめるのであった。その影には鳳凰小屋
の姿が見え隠れすることに、みゆきは気がつかずにいた・・・
153 :
底名無し沼さん:02/11/13 17:50
「それならいっそのこと鳳凰小屋に行こう」とみゆきは言った。
すでに恋に落ち、彼女の虜になっていた金万福はうなずいた。
翌日、ふたりは荷物をまとめるのもそこそこに、手を取り合って駆け落ちの
途についたのであった。
154 :
底名無し沼さん:02/11/13 17:57
途中、東京を過ぎた辺りで日は暮れ、ふたりは中央道八王子インター
近くのラブホテルを今夜の宿に決めた。
155 :
底名無し沼さん:02/11/13 18:05
部屋に入るなり、金は言った。
「ミユキタン(*´д`)ハァハァ」
156 :
底名無し沼さん:02/11/13 18:40
しかしみゆきは冷静に室内をチェックし始める。
隠しカメラがないかを調べているのだ。
157 :
底名無し沼さん:02/11/13 21:44
「そんなことしてないで裸ハーネスしる!」
金は興奮して叫んだ。
そして裸ハーネスのまま、金は城ケ崎へと向かった。
城ケ崎は暖かい。 裸ハーネスでもなんとかなりそうだと考えたからだった。
159 :
底名無し沼さん:02/11/13 22:33
みゆきのクラックへハンド、フットジャム、そして・・・
160 :
底名無し沼さん:02/11/13 22:38
万福の指がみゆきのクラックにすっぽりとジャミングした……
161 :
底名無し沼さん:02/11/13 22:45
さらに金はキャメロットの#2を取り出し・・・
162 :
底名無し沼さん:02/11/13 22:49
ふと気が付けば吉田和正が、
(前にも書いたが、何でこんなスレに、クライマーが集まるんだ?)
(…ところで、ジャミングしたあと、どうするんだい。次のクラックなんてないだろう)
165 :
底名無し沼さん:02/11/13 23:05
と、一瞬考え込んだ金万福だが、みゆきの局部に突っ込んだ指を一層の
感情をこめてかき回した。
166 :
底名無し沼さん:02/11/13 23:05
と強い疑問を感じた吉田だが、
167 :
底名無し沼さん:02/11/13 23:07
話が混乱したのでワンテン入ってしまった。
168 :
底名無し沼さん:02/11/13 23:08
そしてただ、ムーブを探るフリをつづけるのだった。
169 :
底名無し沼さん:02/11/13 23:10
その時、吉田が声をかけた。
「おい、万福、指先を濡らしたら危ないぞ」
金は自分がクライミング中であることを思い出した。
眼下の海までほぼ垂直に切り立った岩壁を見て身震いした金は、気を取り直した。
金の指先から手首まで、真っ白な本気汁が塗られていた。
171 :
底名無し沼さん:02/11/13 23:44
そう、ここはポケットマントルの真っ最中だった。
172 :
底名無し沼さん:02/11/14 00:22
ここで吉田の必殺技、ヘッドジャムが炸裂、悶絶するみゆき。
173 :
底名無し沼さん:02/11/14 00:32
そこへ突撃カメラマン飯山健治がベッドの下から現れた!!!
手にしているカメラは白山師匠遺品のリンホフ・スーパーテヒニカだ。
ここでリンホフ・スーパーテヒニカのスペックについて語っておこう。
174 :
底名無し沼さん:02/11/14 00:40
リンホフ社は創業BC1200年。かの「史記」にもその名が記されているという
伝統あるメーカーだ。
そのリンホフ社のフラッグシップモデルであるスーパーテヒニカ、これがま
た凄い。最高速度はなんとマッハ3!!!もちろん完全防水だし、地中を
モグラのごとく掘って進んでいくこともできる。冷凍砲を装備していて、かの
リッパー将軍がムー帝国と戦ったときに、スーパーテヒニカを持っていたのは
有名な話だ。それだけではない。
175 :
底名無し沼さん:02/11/14 00:52
(オマイラ、オモロイゾ...)
スーパーテヒニカの第二の利点は、格好の非常食になるということにある。
それも、世界中のグルメも真っ青となる味わいが売りなのである。
ムニエルにしてもいいし、三枚におろして刺身にし、生姜醤油で食べるのも
オツなものである。
フランス料理のヌーベルキュイジーヌの旗手として知られる、マルセイユの4
つ星レストランのル・タンでは、これを軽く湯通し薄切りにしたものに裏ごしした
フォアグラと白ワインをベースに酸味を加えたソースをかけた料理が名物となって
いる。
(名スレの予感。。。)
178 :
底名無し沼さん:02/11/14 01:05
そんな美味しいリンホフスーパーテヒニカをプロの料理人である金万福が
放っておくはずもなかった。
当然、料理して食べちゃったのでつ。
179 :
底名無し沼さん:02/11/14 01:11
スーパーテヒニカを語ることは人生を語るのと同じことだ(ヘミングウェイ)
スーパーテヒニカ!これさえあれば青大将もまっつぁおだ(渡哲也)
スーパーテヒニカなくして大英帝国なし(ディズレイリ)
ポストモダンにおけるスーパーテヒニカの役割は、構造主義におけるそれに匹敵する
(ヴイトゲンシュタイン)
金正一.jrもスーパーテヒニカで一発だ(七代目横山ノック)
★ピンポ〜ン。コマーシャルの時間です★
ゲ、白山は白籏の間違いね。飲み過ぎに注意しましょう。
個人的にはイロっぽい話をキボンヌ。
さて、良し打和正はこの日も日当たりのよいボルダーの下に
古せんべい布団マットを敷き詰め惰眠をむさぼっている。
かつてのように「気合い、根性」を唱えるには、肉体的にも
精神的にも疲弊していることに自らは気付いていた。
寝るまではパンプしきっていた筋肉も、回復しつつあるらしい。
ストレッチがてら腕を伸ばし、いつものようにぐっとコブシを握り締めてみようとした。
しかし様子がおかしい。 いくら力をこめてみてもコブシに力が入らない。
良し打和正はあわてて目覚め、自分の腕を確認して叫んだ。
もきゅーーーーーーーーーーーーーーーん!!
自分の腕だと思っていたのは、なんと
タ マ だ っ た !
これは金万福の怨霊か、はタマた化け猫の祟りか、
それともこの20年散々コケにしてきた根性無し
クライマーの憎悪の化身か!!?
右腕にアゴヒゲアザラシを持つ男 良し打和正
クラックを責める時、彼の右腕でのハンドジャムは
ヘッドジャムのそれを上回る威力を持つことになった。
「きゅい〜ん!」
タマからすればヘッドジャムなので、良し打和正の登攀により、タマは消耗していった。
恐るべしっ!! 必殺の右フィスト、良し打和正っ!!!
((評) わらいすぎてはらいてえ)
「ヘタってんじゃぁねえぞっ、 タマ!! オメェ 男だろ? あ?!!」
タマの耳に例のあの男の声が響いた。
「キュ、きゅぅぅぅ・・・・・ん」 ありったけの力を振り絞りタマは
心の中で力強くそう答えた、、、、、、、、と 同時に単純な疑問がタマ
包み込んだ。
あのオヤジってば 一体 誰なんだろう?・・・・・・・・・。
次の瞬間、良し打和正は我が目を疑った。
タマが見る見るうちに美少女メイドロボに変身していくではないか!
「ご主人様っっっっっ〜〜〜!!!!」
たまたま通りすがった たま ◆dglpDD/UjA に、良し打の容赦ない右フックが炸裂する。
「ゴルア!この道具蘊蓄たれクソガキがぁ!!ろくすののギアページばっか見てんじゃねえ!
しのごの言わず攀じらんか!」
疲弊していた精神も、たちどころに復活するようであった。
「きゅい〜〜〜〜〜〜〜〜〜んんんっっっ!!!」
194 :
底名無し沼さん:02/11/14 16:24
その時、タマは自分が2日ほど前に金満福に料理されて、山の胃と慎太郎に
食われてしまったことを思い出した。
「いったいどうして、僕は生き返っているのだろう」
それはメイドロボに魂を移植されていたからだった!
196 :
底名無し沼さん:02/11/14 16:27
タマの肉体は今までのようにあざらしのものではなかった。
そう、タマは山の胃の体内で分解され、山の胃の金玉に宿る守護霊として
蘇っていたのだ。
197 :
底名無し沼さん:02/11/14 16:30
メイドロボなのか山の胃の金玉なのかタマは迷った。
しかし、どっちでもありそうなので、山の胃の金玉がついたメイドロボ
なんだな、とタマは思った。
198 :
底名無し沼さん:02/11/14 16:35
メイドロボには、その後、また無茶やった山の井の凍傷でやられた金玉を再生して
取りつけられていたのだった。
これは(・∀・)イイ!!
とタマは思った。
そしておもむろにティムポを左手で握ると、素早く死語機はじめた。
金玉がしっかり征氏を作りだしているか確かめるために。
ティムポを擦る速度が上がってゆく。
快感が全身を駆け抜け、もう少しで絶頂を迎えそうだ。
だが...静止が出そうな気配は、一向にない。
出てくるのは、痕から痕から止めどもなく口をつく、喘ぎ声馬鹿利。
「なぜ...なぜなんだ?漏れには金玉が付いているのに!なぜ静止が出ない?」
その時タマは、ある事に気が付いた。
「このティムポ...尿道がない。これは!」
そう、タマがティムポだと思って擦っていたのは、なんとでかい栗鳥巣だったのだ。
「漏れが...女?」
203 :
底名無し沼さん:02/11/14 19:33
体中を戦慄が走ったが、とりあえず今の状態は下品すぎるなと思い、
冷静に修正することにした。
204 :
底名無し沼さん:02/11/14 19:35
下品に応対するのは上品、上品といえば紳士。
「オールウェイズ イズ ジェントルッ!!!」
タマは紳士の本能のままに、天高く吼えた。
文法が無茶苦茶じゃないか?と思ったが
好し駄は英語が苦手なため、突っこめず、黙っていた。
206 :
底名無し沼さん:02/11/14 20:15
好し駄がだまっていることをいいことに、タマは再び吼えた
「おまいらこの冬は烏帽子大氷柱をフリーソロしる!!」
日本のクライミング界はタマによって大きな課題を突きつけられたのだった。
207 :
底名無し沼さん:02/11/14 20:23
「谷川遡男です。みなさんお久しぶり!」
すでに忘れられた存在だった遡男に再びチャンスが訪れた。
タマの唱えた、烏帽子大氷柱フリーソロへの挑戦が彼の第一線
復活への道となるのだ。
ただ、いきなりは厳しいなぁと思ったので
手近なところでトレーニングすることにした。
その場所は、なんと!!!!
209 :
底名無し沼さん:02/11/14 20:37
秋葉原のニッピン本店だった。
タマが良し駄と結合していたその頃・・・
ニッピンではXスナーがニッピンオリジナルグッズを物色していた。
(Xスナーさんは、ボ○ッティにHN変更してたんじゃなかったっけ。
つーても、近頃それでもみないけど。)
212 :
底名無し沼さん:02/11/14 21:34
とりあえず装備を揃えようと谷川遡男は店員に声をかける。
「おいゼルバンくれやゼルバン」
”ゼルバン”とはすなわちゼルプスト=バンド。今のハーネスであるなどと
今のニッピンのバイトは知る由もないことであった。
さらに谷川遡男はザイルが麻ではなくナイロン製であることを知って愕然とする。
おまいは何時代の人間なんだ遡男!
213 :
底名無し沼さん:02/11/14 21:38
遡男は叫んだ!
「ナイロン製は信用できない!実験しる!」
この男、、もうダメポ・・・・
そういって、ナイロンのロープをハーネスに装着した後
ぶら下がり、ナイロンのロープ同士をこすり合わせ始めた。
摩擦により、ロープの温度が加速度的に上昇して行く、、、
215 :
底名無し沼さん:02/11/14 21:56
ぷちん・・・・
ニッピンのB1Fへフォールしていく遡男・・・
216 :
底名無し沼さん:02/11/14 22:44
そこに待ち受けるはなんと、ガメラ菊池であった。
「大氷柱ソロなどさせんぞ!!」ガメラの口撃が炸裂、
(ニッピンは一の沢にあったのか?)
218 :
底名無し沼さん:02/11/14 22:49
「大氷柱なんぞ、おれは目もくれてない。
おれは前穂の氷壁をやるんだ。このナイロンザイルで」
遡男は叫んだ。
219 :
底名無し沼さん:02/11/14 23:10
そして手始めに、日和田山へとやって来たのだった。
日和田山とは別名「ひよったやま」である。
221 :
底名無し沼さん:02/11/14 23:48
しかしスダレのようにトップロープが掛けられてしまった日和田山。
どこにも取り付けるルートがない!
222 :
底名無し沼さん:02/11/15 00:06
しかもトップロープで
「よーし、お父さんオンサイトしちゃうぞ」
だって・・・もう、アホかと馬鹿かと
クライミングってのは、殺伐とし(以下略)
223 :
底名無し沼さん:02/11/15 00:07
仕方なく谷川遡男は二子山に向かった。
(最近、谷川の話ばっかりだな・・・)
二子山に着いた谷川は、周囲がデブを通り越した超肥満者ばかりなのに驚いた。
谷川は間違って二子山部屋に来ていたことに気づいた。
貴乃花は何場所休場すればすむんだよゴルア!
谷川は良し打和正を神奈川クリニックへ連れて行き、
全身に野村サチヨから取り出した脂肪を皮下注射した。
右手にアゴヒゲアザラシを持つ男こと、偽貴乃花の誕生であった。
しかし偽貴乃花は板違いだったので、この話はここで終わってしまった。
で、谷川の前に、烏帽子大氷柱が唐突に現れた。
228 :
bloom:02/11/15 14:28
229 :
底名無し沼さん:02/11/15 17:47
烏帽子奥壁の取り付きにはすでに一人の人影が・・・
やはり大氷柱ソロを彼も狙っていたのだ。そいつの名は山の胃。
230 :
底名無し沼さん:02/11/15 18:24
山の胃以外にも、それを狙う者が・・・・・・
その名は、アプポニスト野愚痴!しかし彼は
氷柱を見て逃げ出してしまった。
それ以来、彼は登山界から消えてしまったが
谷川岳でゴミ拾いをしている姿が目撃されている。
231 :
底名無し沼さん:02/11/16 10:12
age
ageるくらいなら、次のハナシに進もう。
233 :
底名無し沼さん:02/11/16 13:24
「ぬぅおおおおぉぉぉぉ〜〜〜〜勝負じゃあああぁぁぁ!!!」
遡男と山の胃のダブルアックスが氷柱に突き刺さる。
激烈なソロ初登レースが開始されたのだった。
234 :
底名無し沼さん:02/11/16 13:40
おりしも日本海で発生した二つ玉低気圧が発達しながら日本列島を通過しようとしていた。
海山大荒れの天候となり、後に「あの冬の悪天」と山屋の間で語り草になるほどの
パーフェクトストームが出現してしまったのだった。
二人が熱く戦うここ一ノ倉でもまたたくまに風雪が強まっていった。
なかなか燃える舞台演出と言えよう。
強風雪にあおられ、二人の登攀は難渋を極める。
山の胃、さすがに冬のパタゴニアの烈風を耐え抜いた男。片方のアックス
を抜く動作にも安定感が失われていない。着実に高度をageてゆく。
一方の遡男、2本のアックスと両足のフロントポイントを突き立てたまま
身動きすらできない。
236 :
底名無し沼さん:02/11/16 14:06
進退極まった遡男は、信じられない技に出た。
なんと、右手のアックスをあたかもチョンボ棒のように、
先行する山の胃のザックに引っ掛けたのだった!!
237 :
底名無し沼さん:02/11/16 14:51
「?・・・・ちょっと体が重いじょ」
くらいの感覚でガシガシ上りつづける山の胃だった。
238 :
底名無し沼さん:02/11/16 14:55
おりしもサポート隊の妙ちゃんと由佳は、風雪の西黒尾根を登行していた。
239 :
底名無し沼さん:02/11/16 15:10
間断のないチリ雪崩。ゼロメートルの視界・・・
さしもの山の胃もワンデイで抜けるのは不可能と見て貧弱なレッジでビバークに入ろう
としたそのとき、やっと自分のザックに遡男がぶる下がっているのを発見した。
240 :
底名無し沼さん:02/11/16 15:30
「墜ちろゴルァ!!!!」
遡男の額に12本爪キックが炸裂!
241 :
底名無し沼さん:02/11/16 17:53
遡男は垂直に近い氷壁から悲鳴をあげて転落した。
一瞬、ざまあみろと思った山の胃だが、当然ふたりはお互いの体をザイルで結んだ
ままだったので彼も遡男の落ちた衝撃に引きずられ、一の倉の谷底に向けて落ちていった。
ちょっと、考えの足りない山の胃であった。
242 :
底名無し沼さん:02/11/16 19:49
落ちていく山の胃は
「2人ともソロで登っていたのに、いつの間にザイル結んだんだろう」
と不思議に思ったが
>>241のチョンボには気がつかなかった。
ちょっと、考えが足りない山の胃だった。
243 :
底名無し沼さん:02/11/16 19:56
そんな事情も知らず黙々と登る妙子と由加。
244 :
底名無し沼さん:02/11/16 20:05
そんなこととはつゆ知らない妙ちゃんと由加である。
肩の小屋まで到達した二人はさっそく「金万福の鉄人ペミカン」
をコッフェルで加熱し始めた。
245 :
底名無し沼さん:02/11/16 20:11
肩の小屋に、先客があったことにこの時2人は全く気づかなかったのだが。
246 :
底名無し沼さん:02/11/16 20:23
肩の小屋にいたのは、ながらく忘れ去れていた康夫とその連れのスッチー
だった。
247 :
底名無し沼さん:02/11/16 20:27
そしてもう一人の男、犬を連れてナイフを持ちながらぶつぶつとつぶやく男
それは大沼文男だった。
248 :
底名無し沼さん:02/11/16 20:35
康夫が人目をはばからずスッチーの朋子とペログリをはじめた。
すると、それを見て興奮した大沼文夫は犬とセクースに及んだ。
妙子と由加も「私たちだけ見ているというわけにもいかないしね」というわけで
レズることにした。
249 :
底名無し沼さん:02/11/16 22:01
さてここで諸君に質問だが、上記の3つの組み合わせのうち、最も正視に耐えない
ものはどれであろうか?
250 :
底名無し沼さん:02/11/16 22:11
251 :
底名無し沼さん:02/11/16 22:18
どれくらい時間が経ったか・・・・
遡男と山の胃は深々と埋もれた雪の中で意識を取り戻した。
大量の深雪と烏帽子スラブの傾斜が二人の命を都合よく救ったのだった。
{いつのまにか(238→243)小林由佳から遠藤由加に替わってるよ!
意図してたのか?当て字か?芸が細かいな、オイ!}
253 :
底名無し沼さん:02/11/16 22:57
ザクッ ザクッ 誰かが近づいてくる。
山の胃がやっとのことで谷へと頭を向けると、一人の男がものすごい勢いで
登ってくるのが見えた。
よく見ると、貴乃花の身代わりに偽貴乃花にされた良し打和正であった。
良し打和正こと偽貴乃花は、どんな姿になろうともクライマーであった。
「おれさ、フリーじゃもう食えねえと悟っちまったよ。気合いもないしな。
山の胃くん、おれ今からでも高所アルパインに転向できっかな?」
あの良し打が、伏し目がちに気弱なセリフをつぶやくのであった。
「おれ、知ってるとは思うけどこれでも北大山岳部かじったんだぜ」
良し打は山の胃のオールラウンドな登攀能力を、我がものにしたかった。
そして、根性無しヘボを嘲るにはそれしかないと察していたのだった。
255 :
底名無し沼さん:02/11/17 02:50
「岩場にいるチャラチャラしたヤシらは、、?」
山の胃の言わんとする事を察した良し打は、その言葉をさえぎり、
「やるからには当然最初からギャチュンカン無酸素単独新ルートさ。
フラットソールもはいたことのない多米や野具痴みたいな山やってられっか!
こんどは高所登山のカスどもを叩きのめしてやるぅ、、、(ブツクサ)」
256 :
底名無し沼さん:02/11/17 03:52
しかし、山の胃は思った。
「吉田さん、能書きばかり垂れてないで早く救助してくれ……」
実は、さきほどの転落で彼は肋骨と両足を骨折しており、吉田の演説の間についに
その痛みは生命を脅かすほどになっていた。
257 :
底名無し沼さん:02/11/17 05:02
その山の胃とは対象的に谷川は無傷だった。
谷川は弱っているのを見て、復讐心に燃え、山の胃にアイゼンで蹴りかかった。
「この野郎。俺を蹴り殺そうとしやがって」
勢いをこめた谷川の蹴りが、山の胃の折った肋骨に命中し肺突き刺さったらしく、
さすがの山の胃も口から血を吐いて絶命した。
258 :
底名無し沼さん:02/11/17 06:29
その惨劇のさなか、吉田はまだひとりで山に向かって何かにとりつかれたように
演説に興じており、事件にも山の胃の死に気付いていなかった。
ちょうど雪も強く降りだし、自分の足跡は跡形もなく消えるだろう……
谷川遡男は吉田にこれ幸いと罪を押しつけようと思い逃げる決意を固めた。
逃げる途中、谷川は一度だけ振り返ったが、「俺ならギャチュンカンをやり抜いてみ
せる絶対にだ」という雄叫びに似た演説が延々と続くだけで、いまだ吉田の気付く気
配はなかった。
谷川の賭けは当たり五時間後、彼は何事もかったように上野の雑踏の中に姿を消した。
259 :
底名無し沼さん:02/11/17 08:09
「由加ちゃん、ご飯ができたわよ」
260 :
底名無し沼さん:02/11/17 17:23
と、大沼文夫はなぜか女言葉で言った。
しかし、このご飯に恐るべき大沼のたくらみがこめられているとは
由加はまだ知らなかった。
261 :
底名無し沼さん:02/11/17 20:00
(山の胃さん死んじゃいやだーーっ!!)
262 :
底名無し沼さん:02/11/17 20:11
>>261の叫びが、山の胃に届いたのか?
彼の心臓は再び動き出した。ここから彼の決死の
脱出劇が始まるのだが、それはまた別のお話。
さて、本スジの由加はどうなることやら・・・・・
263 :
底名無し沼さん:02/11/17 21:26
ご飯はもちろんマルタイ棒ラーメンとアルファ米の山菜おこわである。
264 :
底名無し沼さん:02/11/17 21:30
食事を作り終わって一服していた大沼文夫は
愛犬マサヲが姿が見えないことに気づいた。
265 :
底名無し沼さん:02/11/17 21:33
ア イ ゴ ー !!!
「くっ、食われちまったんぢゃないだろなっ!!」
267 :
底名無し沼さん:02/11/17 22:32
大沼は小屋から飛び出して必至にマサヲの姿を探した。
268 :
底名無し沼さん:02/11/18 19:06
大沼はそのまま国境稜線からも飛び出してしまいますた(注:一ノ倉側へ)。
視界不良時には気をつけませう
大沼は頭セードの名人だった。
首まで頭を突っ込んだ状態で、一挙に土合まで下っていった。
270 :
底名無し沼さん:02/11/18 20:50
ザッテル越えに並ぶ快挙といえよう。
このように大沢が悪戦苦闘をしているとき、肩の小屋にいる康夫は自分が屏風登攀の
途中であったことを思い出した。
272 :
底名無し沼さん:02/11/18 21:50
「屏風巡礼かあ・・・ おっかねえなあ」
おっかなさでは貞子が最強であった。
貞子は既に滝沢スラブを越え、肩の小屋に突進中であった。
275 :
底名無し沼さん:02/11/18 22:35
「こいつはごしてェな・・・」
ユマーリングの最中に康夫の口から長野生活で憶えた方言が思わずもれる。
1ピッチリードしたら懸垂で前のテラスまで懸垂。荷物を背負ってユマールで登り返し。
ソロでの登攀はこの繰り返しだ。
しかも氷の詰まったクラックは夏季と違って安易なネイリングを拒絶する。
276 :
底名無し沼さん:02/11/18 22:46
「まて!」
貞子の前に立ちふさがったのは、滝沢リッジに逝ったはずのあの人だった。
277 :
底名無し沼さん:02/11/18 22:49
3ピッチ目を難なく登った康夫は、懸垂で荷物を回収に下りた。
しかし、そこで待っていたのは荷物ではなく貞子だった。
278 :
底名無し沼さん:02/11/19 00:11
「墜ちろゴルァ!!」
貞子の頭上にカジタスペシャリストマークUハンマーがヒット!
279 :
底名無し沼さん:02/11/19 00:25
280 :
底名無し沼さん:02/11/19 07:21
破綻してるなぁ
せっかくの良スレが・・・・・
康夫は独り言をつぶやくのであった
ハンマーをヒットさせたからには始末をつけないといけない。
康夫はスイカ状態になっている貞子を古井戸に捨てることにした。
282 :
底名無し沼さん:02/11/19 10:06
その古井戸の内側はホールド、スタンスともに乏しかった。
283 :
底名無し沼さん:02/11/19 10:30
しかし貞子の靴はスポルティバだったので、これくらいの井戸を登攀するのは楽勝であった。
しかも、井戸は老朽化していて、クラックが
走っているのであった。
285 :
底名無し沼さん:02/11/19 10:55
貞子は十分なオブザベーションの後に取りついた。
286 :
底名無し沼さん:02/11/19 10:56
287 :
底名無し沼さん:02/11/19 12:41
貞子が華麗な登攀を行っているとき、電源なども来ていないはずの肩の小屋のテレビが
急にスイッチが入り、砂の嵐の画面がうつった。
さんざん叩かれたはずの横参であったが、実はこの冬もパーティー名を
捏造してまで入山し、シロート数名をまじえ槍の肩に陣取っていた。
肩の小屋滞在も5日目となり、暇にあかせて本館への壁を破った上に発
電機をも回し始めたのであった。酒、食い物にも不自由の無い彼等である。
「やったど〜!これでヘリ待ちも退屈しないですむじゃん!」
| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | イッショニ・・・
| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| |
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| |:::::::::::/ ̄ ̄ ̄`´ `ヽ:::::::| |
| |::::::::::| :ill||||||||||ll: ,-‐‐、l::::::| |
|  ̄ ̄| ||||||||||||||||「しi .l ll. ̄ |
| ̄「 ̄| ||||||||||||||||i ̄川リ ̄| ̄|
|_| ノ |||||||||||||||||| |_|
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/ / |l|l|l|l|l|l|ll
/ ヘJ l|l|l|l|l|l|l
ノ川 ||l||l||ll
290 :
底名無し沼さん:02/11/20 23:22
↑それは長い悪夢だった。
汗だくで飛び起きたタマは康夫の姿を探した。
291 :
底名無し沼さん:02/11/21 06:27
あたし、このごろ少し変なんです。
山でオトコの人とすれちがっただけで、濡れてきちゃうんです。
とか下品なセリフを女性会員に強要し、ハアハアして喜ぶ
肩の小屋でのヘリ待ちにも疲れてきた横参であた。
293 :
底名無し沼さん:02/11/21 18:09
「墜ちろゴルァ!!」
ヘリから降りたった氏野原はDQNどもを小屋ごと槍沢に叩き落した。
>293
「肩の小屋」について誤解があると思われ。
痺れを切らせた横散は
銅竜に「オマー達の名前でヘリを呼んでくれ」と
根回しを始めるのであった。
ちなみに銅竜の名称はDruからとっているとは、横参は知る由もなかった。
(最近筆が進んでないぞ!どうした作家陣?)
肩の小屋に陣取る横参、銅竜の会員達の中には、四流小説家
が若干2名含まれていた。せいぜいスポーツ紙の連載エロ小説
や三流週刊誌のエロ記事が彼等に依頼のある最高の部類の仕事
であったが。
そんな彼等にも、一応督促のメールは入るのであった。
(山のこと知らない奴が流れを変えちゃうので嫌気がさしました)
山を知っているやつが流れを考えていたとは到底思えない、
と読者は思うであろう。いや、そのとおりなのである。
本編は、やはり、というかとどつまりは次の一言に集約されるであろう。
すなわち、「登山ヲタはキモイ」。(了)
302 :
底名無し沼さん:02/12/06 16:47
「ちゃっちゃとやんねぇと死んじまうぞ! わかってんのか タマ!ああ!!」
殺気を帯びた男の声が飛んでいったほうにタカ子はうつろな視線を投げかけた。
「きゅっ きゅぅぅぅ・・・・・んっ」風速40mはあろうかと思える吹雪の中
全身から湯気を吹き上げ、必死に雪洞を掘るタマの姿がタカ子の目に映じた。
その姿は神々しくもありタカ子の胸に熱いものが込み上げてきた。
「アザラシのくせにぃぃぃぃ」
タカ子の頬をつたった涙は凍って綺麗な結晶を形づくった。
<いつまでもこの世に未練をだいてんじゃぁないよ、 党首だろアンタ ああ!!>
殺気立ってショベルを使うタマの姿がタカ子にそう訴えた。
<あぁ、、、、、私はもう死んでたんだよね・・・・・。 ありがとうタマ>
タカ子は自分を取り戻させたタマに冷たくなった心の奥底でお礼を述べた。
<そうだ!、、、、、きよみとみずほを誘って白頭山(ぺくと山)に逝こう!!>
もう一度逝きなおすことを決めたタカ子の顔は少女のように輝いていた・・・・。
やはり「登山ヲタはキモイ」のであった。(あとがき了)
304 :
底名無し沼さん:02/12/13 14:34
age
著者近影
↓
∧_∧
( ´∀`)
( )
| | |
(__)_)
∧_∧
( ´∀`)
( )「登山ヲタってキモくねえ?キモいよな」
| | |
(__)_)
(^^)
311 :
底名無し沼さん:03/01/19 11:17
ヲタになっちまったら、どんな分野でもキモイわな。
続編が沈んでこのスレが残ってるというのが笑える
313 :
底名無し沼さん:03/01/20 05:25
さぁ、ストーリーを続けようぜ
「アルパインクライマーでも12は攀れねえとな、いまは」
「攀れねえ」が読めません。
(^^;
(^^)
(^^)
∧_∧
( ^^ )< ぬるぽ(^^)
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
∧_∧
ピュ.ー ( ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
=〔~∪ ̄ ̄〕
= ◎――◎ 山崎渉
322 :
底名無し沼さん:03/07/13 19:41
と言い残し、山崎渉はアクアコンガに攀ると言ったまま消息を
絶ってしまい、このままこのスレが沈んでしまうのに耐え切れな
くなった俺はこの3年封印したままだった山道具を入れたダンボ
ール箱を実家の物置の奥から引きずり出したのだった。
323 :
底名無し沼さん:03/07/13 19:44
>>314 「12級のヤブは登れませんが、何か?」とアルパインクライマーは言った。
そのアルパインクライマーの正体は山崎渉だった。
324 :
底名無し沼さん:03/07/13 20:46
日本の山は百名山ピークハンターの中高年に溢れ、
若きクライマーはすべて安近短のジムやボルダーに流れていく。
そんな閉塞感を打ち破るべく、
>>322が自らに設定した課題、
それは・・・
↓
325 :
底名無し沼さん:03/07/13 20:47
勇気をもって昼間外出すること。
326 :
底名無し沼さん:03/07/13 21:04
↑
おい、>>322よ、おまいこんなこと言われてるぞ。
なんとか言え
327 :
底名無し沼さん:03/07/13 21:33
「それなら厳冬期100名山に挑戦しる!」
と、
>>322は叫んだ。
厳冬期100名山・・・・筑波山ならいざ知らず、
利尻や剣岳では死を賭した挑戦となる課題であった。
328 :
底名無し沼さん:03/07/13 21:45
まあしかし、とりあえずは大菩薩あたりから行こうかと
>>322は思った。
なんせ三年ぶりだから。
こんなわけで身長169センチにして89キロにまで太ってしまっていた
322はある冬の日、大菩薩嶺へハイキングに出かけたのでした。
八王子からの鈍行列車に乗り替えた322(以後、田中金一(仮名)32歳独
身とする)はいつのまにかその列車の音の中に、バルン、バルンという、
へリの轟音思い出していた。
「おい、しっかりしろ、しっかりするんだ!」という、救助隊委員の声を
おぼろに聞いた時、ああこれで助かったというより、ともかくもう安心し
て眠ってしまってもいいんだということしか自分は考えていなかったよう
な気がする。
田中がこの三年、山道具を仕舞いこみ、山に関わることには一切目を背け
てきたのには訳があった。あれはやはり厳冬期の
331 :
底名無し沼さん:03/07/14 13:41
北アルプス奥穂高であった。
田中金一(仮名)は無謀にも、穂高屏風から滝谷への厳冬期
継続登攀を試みていたのだが、悪天につかまったのはその奥
穂高岳だったのだ。
列車はいつしか塩山駅に到着した。
334 :
底名無し沼さん:03/07/15 07:34
バスを乗り間違えた田中金一(仮名)は大菩薩ではなく、
甲武士岳の入山口、西沢渓谷についてしまった。
「ま、いいかここも百名山だし」
田中はそうつぶやくと登り始めた。
登り始めてほどなく金一は前方から漏れ聞こえてくるざわめきに
一瞬歩みを止めた。
「誰かこの先にいるな。しかも大人数だな」
金一はさらに歩みを進めた。ざわめきと思えた人の気配に
どんどん近付き、やがてそれはざわめきから嬌声へと変わった。
ふと上げた金一の目に飛び込んできたものは、
団体と呼ぶにはあまりにも多い、年寄りの行列であった。
336 :
底名無し沼さん:03/07/15 22:51
たしかに金一がやみくもに山を登っていた3年前よりも
かなり以前から山には中高年世代が目立っていた。
しかし、無雪期ならいざ知らず、この1月半ばの厳
冬期に甲武信ヶ岳へ向かうこのルートを埋め尽くして
いる人々の数は異様としか言いようがなかった。
どうりで、カチカチのアイスバーンが続いていたはずである。
やっぱり12本爪のアイゼンを持って来てよかったと金一は思った。
金一が近づいていくと一番後ろを歩いていた60代とおぼしきオジサン
が気づいて前方に声をかけた。
「若い人が来ましたよ。みなさん、道を開けてあげてください」
「お兄さん、どうぞお先に」
「いえ、あの・・・」
「さ、さ、どうぞ!」
「あ、ありがとうございます」
「こんにちは」「こんにちわ」「こんにちわ」「こんにちわ」・・・
・・・一体全体、何人いるんだろう?・・・
次々と掛けられる「こんにちわ」の挨拶に、返事をするのにいい
加減くたびれながら、金一は必死でジジババの列に沿って登ってい
くハメになってしまった。
「特急列車の通過でええす!」
「ああ、そんなふうに言うらしいな」
金一は酸欠気味の脳みその片隅で、2ちゃんねるとやらで
見知っていたことを思い出していた。
まだやってたのかココ
幻なのかもしれない。
金一の酸欠頭には、しかし確かに小屋が見えたのだった。
「兄ちゃん、ラッセルご苦労さん」
ふと気づくと金一はさっきからジジババの先頭に立って戸渡
尾根から木賊山までをずっとラッセルし続けてきたのであった。
「団体様お着きで〜す」
「え・・・」
前方から聞こえた女の声に顔を上げて金一は絶句した。
そこに建っていたのは十数年前に彼も泊まったあの簡素な甲武
信小屋ではなく、まるで石和温泉にあるような鉄筋コンクリート
建ての大きな温泉旅館風の建物だった。
玄関には「歓迎 ○○市老人会山岳部御一行様」という歓迎札
まで架かっていた。
「あ〜、着いた着いた」
老人たちは口々にそう言ってザックを下ろし、さっそく浴衣に着替えて
風呂に入りに行ったかと思えば、いつの間にか派手なタキシードやドレ
スに着替えてホールで社交ダンスを始める者さえいた。
金一がただただボーゼンとして佇んでいると、一人の老人がビールを
片手に近づいてきた。「まあ、お兄さん、一杯おやんなさい」見れば
登山道で最初に彼に声をかけてきたあのオジサンであった。
“水川きよし”の歌謡ショーが行なわれていた大広間の片隅で金一は
オジサンにビールをついでもらった。
「あの、実は俺はここしばらく山を辞めていたんですが・・・・
いつからこんなふうになったんですか?」
と金一はオジサンに尋ねた。
342 :
底名無し沼さん:03/07/16 16:28
「一昨年からだよ」とおじさんは答えた。
「お国の政策でそうなったんだよ。君だって高齢者の
医療費や介護費がどんどん高額になっていっていたの
は知っているだろう?そこで国は我々中高年の山好き
に目をつけて登山関係の施設に資金をつぎ込むことに
したんだ。中高年のうちから山歩きで鍛えてもらって
将来、医療費や介護費をあまり使わないですむように
というわけさ。この小屋だって補助金を使って建て直
したということだよ」
「はあ、ちっとも知りませんでした」
金一は自分無知を恥じる一方、しかし本当にそんな
ことがありうるのだろうかと、一抹の疑問を感じた。
水川きよしショーはいつの間にかリオのカーニバルみ
たいなショーに変わっていた。ラメ入の超セクシーなビ
キニからこぼれそうな小麦色の乳房を揺らしながら
キンキラの羽飾りをつけた踊り子が客席へ降りると
情熱的な黒い瞳でじっと見据えながら金一の方へまっ
すぐに歩いてきた。
欲望に正直になって手を伸ばした金一だったが、
彼の手に触れたのはダンサーの乳房ではなく、
雪洞の冷たい雪の天井だった。
「ここはどこだ?」
思い出したのは、奥穂のピーク直下に掘った雪洞の中
で、すでに停滞3日目という現実だった。
いったいどちらが夢で、どちらが現実なのか・・・
「もうやってないんだな、ここ」
つい15分前に呟いたことと、今度は全く逆の事を呟くのだった。
「わーっ!」
精神的に追い詰められた金一はそう叫んで外に飛び出
そうとし、雪洞の入り口でこけた。その瞬間、雪洞の天
井がザザーッと崩れてきて、思わず屈みこんだ金一は・・・
金一は雪の中に突き出た岩の上で屈みこんでいたのだった。
おれは一体・・・・
ここはあの悪夢のような穂高の雪洞ではないことは確かだ。
そのことだけはホッとしたがではここは・・・
あたりにはあの踊り子はもちろん、広間も老人たちの姿も
何も無かった。ただ灰色の空からちらほらと小雪が舞い始
めていた。
どうやらなまりになまった体のままの戸渡り尾根の登りは
あまりにきつく、途中でつい一休みしてそのまま眠り込ん
でしまったようだ。
しかしリアルで変な夢だった。そう言えばあのオジサンの
目はかなりの「キツネ目」だったな。まさかキツネが化か
していたんではあるまいな?
しかしのんびりしている間は無かった。すでに時刻は午後
3時を過ぎていて、この分ではとても今日中に甲武信小屋
までは辿り着けそうもなかった。
一応、積雪の山に登るのだからとそれなりの装備はしてき
たつもりだが、そもそもは福ちゃん荘にでも泊まって大菩
薩嶺を往復してこようなんて安易な計画しか立てていなか
った金一である。
金一はバスを乗り間違えさせた334を恨んだ。
しかしいつまでも書き手を恨んでいても仕方ないので、とり
あえずザックの中身を点検することにした。えーと、持って
きたのは・・・
清酒八海山の一升瓶1本。
エイリアン1セット。
ライフジャケット1着。
ハクサイまるごと1個。
ホワイトガソリン1斗缶で1缶・・・
「わーっ漏れはいったい何を!!??」
錯乱した金一はわれに返った。
夢とは残酷なものである。
燃料はあと0.3Lのガソリン、
まともな食料はジフィーズ一袋しかもう残っていないというのに。
ぎりぎりに食い延ばしてあとどれほど持つか・・・
最新の気象通報でとった天気図は、がっちりと冬型の気圧配置がきまっていた。
下山予定日を過ぎて、下界では仲間や警察が動き出しているだろうが、
この悪天ではヘリが飛ぶのは無理だ。
せめて自力下山だけは・・・金一はそう思うのだった。
ふたたび彼はまどろみのなかに入っていった。
気がつくとやっぱり金一は戸渡尾根にいた。
自分が持ってきた変な装備にがっかりしてヤケになって雪の
中に座り込み八海山を飲んでしまっていたのである。
いっそこのまま死んじゃおうかな・・・
そんな考えすら頭に浮かんでいた。
そもそもこんな装備でこの時期の甲武信ヶ岳を目指したなんて
知れたら笑いものだ。(
>>334と
>>347の野郎!と金一は思った)
そうだ、いっそ覚悟の自殺ということにしてしまおう。
実は金一は失業中で再就職先が見つからないまま先月、失業
保険も切れてしまっていたのである。恋人がいるわけでもないし
・・・このまま生きていたって、何の希望があるだろう?
「あれ以来、山へなんか行ってた様子はなかったんですがね。
やっぱりあいつは山が好きだったから、最後は好きな山で死に
たかったんでしょう」と世間は言ってくれるだろう。そうだ、
それで行こう。
金一がそう決めて遺書を書こうと手帳を取り出した時
「お若いの、お待ちなさい」と誰かの声がした。
「誰ですか?」「天の声とでも言っておきましょう。この際読者
アンケートを採りなさい」「はあ?」「アンケートをやって一番
良いと思う方法を採用すればいいのです」
その声はなんだかあのキツネ目のオジサンに似ているような気も
したがこの際、そんなことにこだわってもいられないのであった。
はじめまして。金一です。
さて、それではみなさんに質問です。
あなたがいるのは厳冬期の奥秩父戸渡尾根、すでに午後4時を
回って、雪がちらついています。今夜はどうしてもここでビバー
クせねばならないのですが、装備は
>>347が示したものしかあり
ません。あなたなら、どうやってサバイバルしますか?
350 :
底名無し沼さん:03/07/19 07:23
何も反応がないからageてみよう。
と、田中は思った。
誰か金一を助けてやってくらはい。
352 :
底名無し沼さん:03/07/20 15:15
,一-、
/ ̄ l | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
■■-っ < いったんCMでーす
´∀`/ \__________
__/|Y/\.
Ё|__ | / |
| У.. |
「二人で登ろう」
354 :
底名無し沼さん:03/10/09 19:52
☆★☆★★☆ラッキーレス☆★★☆★☆
⊂⊃ .☆.。.:*・゜
(\ ∧_∧ /
(ヾ ( ´∀`)/ このレスに出会ったあなたは超ラッキー。
''//( つ ● つ
(/(/___|″ 近々幸運が舞い込んでくることでしょう。
し′し′
☆★☆★★☆ラッキーレス☆★★☆★☆
355 :
底名無し沼さん:03/11/06 20:20
age
356 :
底名無し沼さん:03/11/06 21:43
まだCM中-------
登山ヲタってなんかヘンだよな?
ヲタってこもってる香具師のこと?
登山マニアのほうがしっくりくるか?
ププ
--------
357 :
底名無し沼さん:03/11/07 18:25
age
358 :
底名無し沼さん:03/11/11 00:41
>>356 でも、ヲタと言いたくなるような香具師もいるんでは?
山へは行くけど、街では引きこもってる。
かく言う俺もそうです。(仕事は一応してます)
そう、人が密集してる繁華街や電車はダメ。
360 :
底名無し沼さん:03/12/04 13:09
ツヅキマダー?
361 :
底名無し馬鹿さん:03/12/04 23:08
わしも待ってるよん。
自分の力で良くなるんだ、ET!もとい金一。
362 :
底名無し沼さん:03/12/06 10:01
363 :
底名無し沼さん:03/12/10 22:21
金一はどうなった?
364 :
底名無し沼さん:03/12/10 22:28
オートキャンプ中心のキャンプヲタよりましかも。
365 :
底名無し沼さん:03/12/12 10:19
八王子からの鈍行列車に乗り替えた322(以後、田中金一(仮名)32歳独
身とする)はいつのまにかその列車の音の中に、バルン、バルンという、
へリの轟音思い出していた。
「おい、しっかりしろ、しっかりするんだ!」という、救助隊委員の声を
おぼろに聞いた時、ああこれで助かったというより、ともかくもう安心し
て眠ってしまってもいいんだということしか自分は考えていなかったよう
な気がする。
おー、金一。
ヘリに乗れたんか。
今が夢か現つかわからんけど、ひとまず良かった良かった。
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370 :
◆XVUp.wHBSo :04/05/27 15:39
age
371 :
底名無し沼さん:
作 家 募 集 中 !