1 :
爆音で名前が聞こえません :
2007/04/03(火) 01:37:59 ID:CfjJ2TLW0
2
3 :
爆音で名前が聞こえません :2007/04/03(火) 01:41:03 ID:OeEiKNQ+O
( ^ω^)が音ゲーを始めたようです3 でよくなくね?
すかさず2スレ目のログを更新した 落ちてなくて、気づいてよかった
>>3 VIP云々言われるとアレだからこの際主人公は( ^ω^)じゃ無くていいかなと
どんな小説が良いかねぇ?
タイトル 音ゲ板がVIP化している件について
8 :
爆音で名前が聞こえません :2007/04/03(火) 08:35:13 ID:GlQ1kVZSO
乙です
ブーン系じゃないと前スレの職人達が来づらくね? 明らかに
普段は普通の小説を書いているので、どっちでもかまわない自分。 というより、実は以前書いたブーン小説も 普通に書いた小説を文脈変えしただけのものだったり。
小説っぽさがあったのは前スレにいた二、三人くらいか。 他は完全に読み物として書いてた感じだな とにかく過疎だな
これからに期待age
保守だお( ^ω^)
まとめサイトの更新はまだかね。
焦らずに待とうぜぃ
書こうにも小ネタすら浮かばん(´・ω・`)
21 :
爆音で名前が聞こえません :2007/04/15(日) 16:23:26 ID:I8tfLqq0O
あげとこうか。
厨二病スレ?
ある裏街の一角に小さな飲食店がある。昼は音楽喫茶、夜はサウンドバーのこの店には様々な取引とドラマがとびかよう。 店の名前は "joker" とりあえず思い付いた人物は マスター(店主) ska2_NUMBERS(専属バンド) DD MODEL(専属バンドその2) 階段あんみつ(人気メニュー) 書きなぐりでスマソ
設定厨乙
b1なんとかって酉の人マダー? 続きが気になって仕方ないんだけど
>>25 前スレより
携帯からコピーしたからPCの人は見にくいかも
>>976 自分です。たまに小ネタでも書きにくるかもですが、恐らくはもう来ません。
もし待っていた方がいらしたら、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
――――――――――[All:989]- ◆b1aVHTsuCs
sage
2007/04/02(月) 20:02:37
PSqnz57kO
>>26 ぎゃあああああああああああああああ
半月もの間職人が来ないとはなんという過疎
>>27 >22とか>24みたいな厨房がわくとどうしてもな
ふいんき(何故かry)づくりってのも重要だな
前スレ見たことないんだがここはどういう作品を投下していくスレなん?音ゲに絡んでれば何でもおk?
何でも、だと長編漫才スレと被らないか。 こっちはユーザー視点、むこうはスタッフ視点物という 大まかな認識をしていたんだけど、これはあってる?
というかブーンスレだろここは? 今更だけどスレタイ失敗だろこれ。
「ξ゚听)ξがポップンでランカーを目指すようです」とか書いたら需要あるかね?
>>33 需要の有無は関係無いぞ
書けばいいじゃない、むしろ書くんだ
このスレの過疎っぷりは史上最高だと思うし
35 :
33 :2007/04/28(土) 11:43:18 ID:rVJtteoe0
よしじゃあ投下してみるぞ。
36 :
33 :2007/04/28(土) 11:44:40 ID:rVJtteoe0
ξ゚听)ξ(……………今度こそ) 『Extra Stage』 ミスティEX 見つ〜める〜…ってどこ見てんのよぉおぉぉ! トゥゥバーッド… ξ゚听)ξ「……………」 (´<_` )「あの娘はまたミスティやってるな兄者」 ( ´_ゝ`)「しかもまた同じところで落ちているな弟者」 ξ゚听)ξ「……………」 そのふたりの声が聞こえているのか居ないのか…いや、聞こえているのだろう。 彼女は少なからずむっとした表情で、少し離れた順番待ちの席に戻る。 ( ´_ゝ`)「ここはひとつ我々の実力を示しておくとしよう」 (´<_` )「流石兄者」 『1st Stage』 ミスティEX 見つ〜m(ry No Bad! ξ゚听)ξ「……………」 その光景を感慨なさそうに少女は眺めている。 やがてプレイしていたふたりも飽きたのか、そのまま店を去っていった。
37 :
33 :2007/04/28(土) 11:45:22 ID:rVJtteoe0
彼女はおもむろに立ち上がると、再び筐体にコインを投入し、 無難な曲を選んでエキストラステージを出す。 『Extra Stage』 メルトEX トケタ-( ゚д゚ ) トゥゥバーッド… ξ#゚听)ξ「……ああもう!」 筐体を殴ったりとかはしないまでも、悔しそうに地団駄を踏む。 そこへひとりの少女が近づいてきた。 (*゚ー゚) 「まーたやってるのね」 ξ゚听)ξ「…しぃ」 (*゚ー゚) 「もうその辺にしておきなよ、ツン。 あんたの気持ちも解るけど…彼女…クーは別格なのよ。あたし達がどんなにあがいたって…」 ξ#゚听)ξ「うるさいっ!」 しぃ、と呼ばれた少女の言葉を遮って、ツンと呼ばれたその少女は語気を荒げて激しく頭を振る。 ξ#゚听)ξ「あいつは昔からそうだったんだ! なまじ幼馴染だったばっかりに、何時も何時も周りはあいつとあたしを比べて… 挙句の果てにこれまであっさりと追い越されて!」 激昂した彼女が指し示すその筐体…ポップンミュージック。 ξ#゚听)ξ「もう負けたくないのよっ!何一つも、あの女に!」 (*゚ー゚) 「……ツン」 そして、ツンは再度、誰も待つ者のないポップンの筐体にコインを投じる。 しぃはただそれを見守ることしか出来ずにいた。
38 :
33 :2007/04/28(土) 11:46:26 ID:rVJtteoe0
彼女の名前はツンデレ。通称はツン。私立クオリティ学園高等部の一年生。 学校の成績は上の下、黙って立っている分には本来中々の美少女のはずだが、彼女には損な点がひとつあった。 それは彼女の幼馴染であり、十数年の腐れ縁となった万能の天才・クーの存在。 中等部の時代から学年のトップをひた走る天才であり、文武両道、しかも彩色兼備で性格も良い完璧超人。 ツンとクーは家が隣同士だったこともあり、常々クーと比べられることが多かった。 多感な時期をそうして過ごしてきたツンは、クーに対抗するためあらゆる努力を惜しまなかったが… 努力に努力を重ねるたびにその差は大きくなるばかり。 それも当然、クーもまた、さらに上を目指して努力を怠らないタイプだったから。 そうしたイライラのはけ口として始めたポップンも、あるとき興味を抱いたクーに少し手ほどきをしてやったのが運のつき。 始めはフレンドリーでも余裕で乙る程度だったクーも、瞬く間にレベルを上げ… 半年経った今ではネット対戦でも将軍のレベルを超え、仙人部屋にも到達しようかというレベルだ。 対するツンは暦こそAC7からの付き合いだが、そろそろAC14の稼動が秒読みとなった現在でも最高クリアレベルは36程度。 ネット対戦に到っては英雄部屋にぎりぎり生き残っているという状態だった。 ξ゚听)ξ(……………今日こそ…今日こそは!) 学校から帰り、服を着替えて夕方までポップン。 これまでは一週間に一、二回だった回数も何時しか彼女の日課になりつつあった。 『Extra Stage』 オイパンク0H OiOi!OiOi!駅の蕎麦。ってか歌詞全然違うわなにをするやめくぁwせdrftgyふじこlp; トゥゥバーッド… ξ゚听)ξ「…………」 (´・ω・`)「惜しいところまではいってるんだけどなー」 ( ><)「仕方ないですよ。あう部屋クラスならどうしてもアレが壁になりますから」 順番待ちをしていたふたり組の青年の言葉には悪意はなかった。 しかし女性ならではの例の日であったことで、一段と気が立っていたツンが沸騰する理由としては十分だったかも知れない。
39 :
33 :2007/04/28(土) 11:47:29 ID:rVJtteoe0
ξ#゚听)ξ「なによっ!ヘタクソだからさっさと辞めて帰れとでも言いたいのっ!?」 (;><)「あ、その、そういうわけじゃ」 (;´・ω・`)「ちょ、落ち着いて、ね」 余りの剣幕にふたりも思わず後ずさってしまう。 しかし一度キレたツンは止まらない。アツくなったら何処までも暴走していくのが彼女の欠点でもあった。 ξ#゚听)ξ「どうせ私に才能なんてないわよ!どうせ何をしたって、私なんてっ!」 (;*゚ー゚) 「ちょ…ちょっとツン!」 運良くというか、運悪くというか…ともかく丁度ゲーセンに入ってきたしぃがツンの怒鳴り声を聞いて慌てて駆け寄ってきた。 ξ;凵G)ξ「私なんてっ…!」 (;*゚ー゚) 「……ツン」 感情の昂りを抑えきれなくなってしまったツンはその場にへたり込むと、ついに泣き出してしまった。 店の中には人こそ少なかったが、それだけに三人もどうしていいものやらと困り果ててしまった。 (;><)「あー…」 (;*゚ー゚) 「すみません…友達が迷惑をおかけしたみたいで…」 (´・ω・`)「いや…でも何かワケありみたいだね。 良かったら聞かせてくれないか?力になれるかどうかは解らないけど」 (;*゚ー゚) 「あ…はい」 そしてしぃはツンをなだめながら、ふたりの青年に事の次第を語って聞かせた。
40 :
33 :2007/04/28(土) 11:48:32 ID:rVJtteoe0
青年たちはそれぞれビロード、ショボンと名乗った。 聞けばクオリティ学園の大学部に在籍しているという。 それぞれ違う地方出のふたりは今年から学園のあるこの町に引っ越してきたが、 趣味が共にポップンということで意気投合し、ふたりで根城とするべきゲーセンを探してここに立ち寄ったのだという。 (´・ω・`)「そうか…世の中って存外狭いもんだな…あのクーがここに住んでたなんて」 (;><)「びっくりですよ。あの人将仙スパクラスでもかなり強いんでどんな人なのか気にはなってたけど…」 (´・ω・`)「先ずオジャマがほとんど効かないし、発狂もかなり処理してくるからな。 あれほどのバケ…いや失礼、強いヤツが俺らよりも3つも年下なんてなぁ」 ξ゚−゚)ξ「………………」 目を紅く腫らしたツンは一言も発せず、順番待ちのベンチの端で俯いたままだ。 (´・ω・`)「つまり彼女…ツンだったっけか、彼女はクーに勝ちたい一心でポプに粘着していると」 (*゚ー゚)「ええ…でも」 しぃはそこまで言って、ツンのほうを横目で窺う。 その先を続けていいものやら悩んでいるようだった。 ショボンはそれで大体のことを察したらしい。ふぅ、と一息つくと、 (´・ω・`)「本来ゲームなんて、そんなことでムキになるべきモンじゃないと思うけど…俺も気持ちは解るな。 なぁツン、君さえよければだが…俺らと一緒に練習してみないか?」 ξ゚−゚)ξ「………………?」 その言葉の意図する所を図りかね、ツンは無言のままショボンの顔を上目遣いに見やる。 (´・ω・`)「何事もひとりでやるより、何人かでやったほうが上達の早道になると思う。 こういう言い方もなんだけど、少なくとも今のレベルは俺やビロードのほうが上だし、何かアドバイスできると思う」 ( ><)「そうですねー。僕としても、クーさんに負けっぱなしなのもアレですからね。 ひとりよりは三人で練習すれば、楽しいと思うし」 (*゚ー゚)「いえ、四人で。あたし家庭用しかやってないけど、道連れが多いならACにも進出してみようかなー…なんて」 ξ゚−゚)ξ「………………」 ツンはしばらく考え込んでいたようだったが。 ξ゚听)ξ「…………うん」 ひとこと、そう言った。 ξ゚听)ξがポップンでランカーを目指すようです 序章 終わり
41 :
33 :2007/04/28(土) 11:53:06 ID:rVJtteoe0
やってみた。反省はしていない。 つかAC蟹はフルコンでクリアしても「No Bad」のエフェクトでないことを今思い出したonz
おい、お前調子に乗って書きすぎなんだよ 続きが気になるじゃないか
>>41 久々にGJ!
ポプ全然わからんが、話の続きが楽しみなんだぜ
ポップンはあまり知らないけど続き気になるな。 楽しみにしてます><
45 :
33 :2007/04/28(土) 19:57:15 ID:rVJtteoe0
>>42 悪ぃな…
ちょーしこかせてもらったぜm9( ゚д゚ )
一応続きはあるが書いてる人間の中身が中身なんで
実際のポプ熱帯とは多少メタゲーム違ってるかも知れん。
それどころか前スレ◆b1aVHTsuCsの人が書いてたようなあんな展開になるので
それでもいいなら、今日中には少し投下できると思う…。
48 :
33 :2007/04/28(土) 22:18:34 ID:rVJtteoe0
よーしやっとまとまったんで次イクゾー!( ゚д゚ ) ---------------------------------------------------------------------- かくしてツン、しぃ、ショボン、ビロードの四人が共にポップンに興じるようになり、一週間が過ぎようとしていた。 暦の上ではゴールデンウィークを迎え、それと共に次回作… 「ポップンミュージック14フィーバー」の稼動も約二週間後に控えたその日のこと。 (*゚ー゚)「ねぇツン、今日も行くの?」 ξ゚听)ξ「うん。一応軍資金も手に入ったし、今日は少し長めに打てると思う」 彼女の言うところの軍資金…それは言うまでもなく小遣いである。 そこそこ裕福であった家に生まれた彼女は、資金力に関して言えば一般家庭よりもやや高水準にある。 一日に使うぶんをきちんと制御すれば、それこそ毎日ポップンにつぎ込んでも十分お釣りが来るほどの額である。 クーに色々比べられることも多いとはいえ、それなりに優等生として振舞っている彼女に対して、 その両親もある程度の自由を許している証左であろう。 もっとも、自立心の強いツンはそれを良しとせず、そのうちバイトを始めようかと目論んではいるようだが…。 そして面白いことに、しぃもほぼ似たような立場にある。 だがツンは彼女がどうしてそれほどの潤沢な資金を持っているのか、それを知らない。 彼女は学園の学生寮暮らしで、その実家のことについて話したがらないからだ…。 ツンも無理に事情を聞き出そうともせず、それゆえふたりの仲は友人というには十分な間柄でもあった。 (*゚ー゚)「じゃあ、決まりね。何時も通りに、一時間後ね」 ξ゚听)ξ「…ん」 そのまま教室を飛び出していくしぃを見送り、ツンもまた荷物を一通り詰め込んだバッグを抱えて教室から出ようとした。 「…ツン」 不意に呼び止められて、ツンはその動きを止めた。
49 :
33 :2007/04/28(土) 22:19:30 ID:rVJtteoe0
振り返らずともその主は解る。 幼馴染でもあり、同じクラスの学級委員長である彼女の声は毎日聞いているから聞き間違うはずはない。 ξ゚听)ξ「クー…何か用?」 川 ゚ -゚)「ああ…」 クーは少し口ごもっていたが、やがて意を決したように口を開く。 川 ゚ -゚)「お前…最近随分帰りが遅くなってるみたいだな」 ξ゚听)ξ「…それが?」 少しむっとした表情で幼馴染を睨みつけるツン。 ツンは少なくとも中等部までは、いくら嫉妬心を抱いていたとはいえクーに突き放すような態度は見せなかった。 しかしポップンの一件があって以来、ツンは極力クーを避けようとしていたきらいがある。 それほどまでにツンの感情に、大きなしこりを作っていたということなのだろう…。 川 ゚ -゚)「昨日帰り道でおばさん(※ツンの母親)と会ってな… お前はしっかりしたヤツだから、あまり心配はしてないとは言っていたけど…」 ξ゚听)ξ「………………」 ツンは無言だ。しかしそれだけに言葉に出来ないある種の迫力を感じさせた。 その圧力に気圧されず、クーはなおも言葉を続ける。 川 ゚ -゚)「いくら高校生になったといっても、あまり親御さんに心配をかけるような…」 ξ゚听)ξ「…あんたには関係のないことよ」 川;゚ -゚)「あ…おい、ツン!」 言葉を遮るように身を翻し、そのままつかつかと教室を出て行くツン。 クーはただ、それ以上の言葉を発することも出来ずに見送るだけだった。 川 ゚ -゚)「…ツン」 川 ゚ -゚)「………………」 無言でしばらく立ち尽くしていたクーだったが、やがて何かを決意したかのように、教室を後にした。
50 :
33 :2007/04/28(土) 22:20:02 ID:rVJtteoe0
ゲームセンター・バーボンハウス。 駅の繁華街からちょっと外れた位置にある小さいゲームセンターである。 営業時間は午前10時〜午後10時とやや閉店が早いが、 筐体のメンテが行き届いていること、そして店主が割合昔気質で、 しかも腕っ節も強いため常連もルールを厳守できる人間が多い。 だからこそ、ツンやしぃといった少女達が安心して出入りできる環境が整えられているといえた。 なお、駅前に深夜まで営業している大きなゲームセンターがあったが、こちらは大きいだけに管理もやや杜撰で、 しかも周辺のDQNの溜まり場となりやすい環境であった。 (´・ω・`)「そういう意味では本当に通いやすい環境ではあるわな。めっけモンだよココ」 ( ><)「本当ですよ…僕の地元は田舎だけに余計に酷くって…」 プレイを終えて感慨深げに話すふたり。 因みにこのふたりも最初は駅前に居たのだが、常連DQNのあまりのノーマナーぶりに辟易して別のゲーセンを探していたらしい。 (*゚ー゚)「穴場ですからね。その代わりアクセスは悪いんですけど」 因みにこのゲーセン、何故か音ゲーはポプとDDR、キーマニしか存在しない。 そのくせポプ筐体が3台存在するという妙な品揃えで、設定は100円3曲である。 (;´・ω・`)「…客は本当に選ぶねココ」 (*゚ー゚)「ええ。でも本当に好きな人が多く来るから、需要はあるんですよ」 ( ><)「というか今更になってキーマニにはまっちゃいましたよ本当…」 ビロードの言葉に笑う三人。 ふと目をやると、三人の目の前では一心不乱に高レベル曲に突貫していくツンの姿があった。 彼女がこの日挑戦していたのは「カゲロウ」(AC11、輪生)のハイパー。 前半と後半に密集譜面、中盤に同時押しの縦連打が襲ってくる総合的な譜面で、 レベル37の譜面としてはかなり難しい部類…というか、ほぼ最強クラスの譜面である。
51 :
33 :2007/04/28(土) 22:20:45 ID:rVJtteoe0
ξ;゚听)ξ「………………」 ツンはこの一週間でかなり腕前を上げていた。 元々リズム感があり、飲み込みの速い彼女は、ビロードやショボンのアドバイスを良く実践した。 (´・ω・`) [同時押しは横一列で把握すること。どの譜面でもそうだけど、左手右手で視点分けても混乱するだけだから] ( ><) [ずれた譜面は面倒なら餡蜜で処理すると楽ですよ。けど、慣れたら少しずつずらして取るようにしてみてください] 彼女は瞬く間にそれまでの難関曲であったミスティEX、メルトEXなどを陥落させ続けたが、 そうしてレベルアップしてきた彼女にとって、輪生Hは最大にして最後の難関であり続けた。 ξ;゚听)ξ(よし…ココから…!) 最後の発狂、左右に振られるトリルを彼女は餡蜜を駆使してゲージを赤にキープし続ける。 いつもなら途中でタイミングを崩し、一気にゲージを失っていくはずであったが…。 …ゲージはボーダーを越え、赤に2個残っていた。
(・3・) エェー、AC13でもNO BADのエフェクトでるC。
53 :
33 :2007/04/28(土) 22:23:20 ID:rVJtteoe0
グゥゥド! ξ;゚听)ξ「…あ」 (;´・ω・`)「おぉ…」 (;*゚ー゚)「うそ…っ」 思わず息を呑むショボンとしぃ。しかしそれはプレイしていたツンもまた同様だった。 ξ;゚听)ξ「クリア…できた」 (*^ワ^)「すごい…すごいよツン!やっと37の大台突破だよっ!」 その手を取って大げさにはしゃぐしぃ。 (;><)「す…凄いですよツンちゃん!まさかたった一週間で輪生H突破するなんて!」 (;´・ω・`)「驚いた…俺輪生H越えるまで一ヶ月かかったぞ…」 ξ;゚听)ξ「あ…えっと…その…」 興奮したようにまくし立てるビロード。 呆然とした顔のショボン。 まだ事情が巧く把握し切れていないツン。 残念ながらチャレンジポイントが足りないためにエキストラステージまではこぎつけていないが、 曲リザルトでは確かにファイナルステージ・輪生Hのポイントがしっかり加算されていた。 ツンはようやくにして、喜びの感情が湧き出してきた。 ξ////)ξ「その…みんなの教え方が…巧かったから…」 自分の言葉に照れたのか、真っ赤になって俯いてしまうツン。 その様子がおかしかったのか、三人は思わず吹き出してしまう。 ξ//゚听)ξ「な、なによぅ!折角感謝してるってのに!」 (*^ー^)「まぁまぁ。でも良かったじゃない、これで目標までまた一歩近づいたんだから。 あたしも早く30の壁突破したいなー」 ( ><)「大丈夫ですよ、しぃちゃんも大分上達してますから。 元々CSでプレイできた曲はかなり消化できてるし… あとはフレッシュEXを攻略すれば30制覇じゃないですか」 (;*゚ー゚)「うーん…何時までかかることやら…」 (´・ω・`)「よーし、俺もなんかやる気が出てきたぜ!久々に釈迦EX突貫してみるか!」 (;><)「ちょwwwwwwww正気ですかショボンさんwwwwwwwwwwww」 笑顔で喜び合う四人。 それを遠目から一つの影が眺めていた。
54 :
33 :2007/04/28(土) 22:24:37 ID:rVJtteoe0
∬ ゚ -゚)「………………」 髪をポニーテールにして、やや雰囲気を変えていたがそれはまさしくクーであった。 クーもこのゲーセンに通っていた時期があった。 中等部での学校生活が終わろうという頃、しぃに誘われてツンと共に来て…。 その時のことを、クーは少し思い出していた。 ∬ ゚ -゚)(………何時から………私はあの中から居なくなってしまったんだろう…) ∬ ゚ -゚)(……どうして……) その答えも見出せぬまま。 まるで彼らの笑顔から逃げるように、彼女は人知れずその場を後にした。 ξ゚听)ξがポップンでランカーを目指すようです 第一章 終わり
55 :
33 :2007/04/28(土) 22:29:13 ID:rVJtteoe0
今回はこれで打ち止めなんです( ><)
続きはある程度まとまって目処がついたら落とす。
つか疲れた><;
あと37の大ボスは輪生HにするかアジコンEXにするか迷ったが
(俺個人最後までクリアできなかった37はアジコンのほうだったし)
個人的に好きなほうを採用した。あしからず。
>>52 ああ…俺も後でCS蟹起動して思い出した。正直スマン( ´・ω・`)
59 :
爆音で名前が聞こえません :2007/04/29(日) 06:36:05 ID:1rSViuCJO
乙! 楽しみにしてます。がんばれ!
>>55 アドベンチャーでアジコンのレベル38になったからいいんじゃないですか?
61 :
33 :2007/04/29(日) 12:40:49 ID:8nBnEYD8O
>>60 まあ舞台の時期は蟹終了間際だし…。
そろそろ鳥つけるかな。
微妙に次の構想がまとまりつつあるけど、今日投下できるかは微妙。
というか他にも誰か書こうぜ?
>>61 すまん、俺が書いたの音ゲ要素が薄いからVIPの方にスレ立てちゃう
何となく……こっちはお前さんが頑張らなきゃいけない気がするんだ
そろそろ2スレ目(前スレ)のまとめが欲しいなあ。 まとめサイトさん、更新してくれないかな。
ブーンで弐寺の読み物書いてイイー?(・∀・)
いいよー
バトル書いてたけどモデルの人がいなくなって続きが書けん('A`)
頑張れー
>>66 そこは自らの体験と想像力から。
小説作成とはそういうものだ。
ドクオ主人公で弐寺が世界的に人気という設定で書いてみたお( ^ω^) 某A誌07年6月号「新星トプランDJ DOKU?」UDXトップランカーインタビューより… … … 記者「それを考えればDOKUさんも最初は初心者だったんですよね?」 DOKU「そうですね…最初は初心者どころか変な偏見を持ってましたよ。」 記者「じゃあ何かやり始めるきっかけでもあったんですか?」 DOKU「ははっ、強烈なのがありましたよ… … … 04年10月28日 … あぁ眠い…学生の朝はどうしてこんなにも眠いのだろうか…鬱だ… ('A`)「おはよーかぁーちゃん…飯は?」 いつもと同じセリフを言って席に座り朝の情報番組を見る…いつも同じだ 国の政治家が国民の血税を横領…お隣の国が日本にミサイルを向けて今にでも発射できる…世の中暗いな んっ?…UDXトップランカーシャキンさんは先日行われたトップランカー選手権でも優勝し賞金1500マソ…国外大会にも参加しており総獲得賞金は5億… そうか、ゲームで億万長者になれる世界か…いい大学でていいとこ就職しても上は知れてるからな ('A`)「鬱だ…飯いいや…行ってくるノシ」 ゲームで稼いで恥さらしもいいところだ… 妙にゲームで稼いだ男の事が腹立たしい…
ブーンがイカリングの話を打ち切り雑誌を差し出した… ('A`)「びーとまに…あぁ、知ってる…これTVでやってたよ」 ( ^ω^)「ドクオもみたかお?シャキンさんっていう人が1500マソ!新作が今日稼働らしいからゲーセンにいって… ブーンまで変なことを言い出しやがったか…まったく朝から気分悪いな ('A`)「ダメだ、汚れてるよこんなゲーム」 ( ^ω^)「なにを言ってるんだお!確かにお金も凄いけど雑誌をよく見るんだお!ブーンが何に惹かれたかわかるはずだお!」 …キャラか…すぐにわかった…雑誌にはブーン好みのつなぎを着たスタイリッシュなお姉さんが大きく描かれている ('-`)「エロいな」 (*^ω^)「茶倉って言うらしいお!ドクオもやる気になったお?ツンはもうやる気だお!」 ('∀`)「ちょwwwツンもこのエロいお姉さんに惹かれたのかよ?」 ξ゚听)ξ「ち、違うわよ!…純粋にゲームシステムを見てみてよ…音楽に合わせて鍵盤を叩いたりスクラッチを回したりするDJ体感ゲーム…楽しそうじゃない?」 ('∀`)「わかったわかった、お前ら熱心だからつき合ってやるよ…」 その日の放課後に大通りにある大きなゲーセンに行くことになった 俺はあまり乗り気でなかったがこれも付き合いのうちだ …放課後になり… …ゲーセンへ… 人が多い……空気がこもってる…ゲーセンにあまり良いイメージがない… 一人だと絶対に来なかっただろうな そんなことを考えながらUDXとやらを探す ( ^ω^)「おっ、これだお!」 ('A`)「なんだよこの列は…」 ξ゚听)ξ「カオスね…」 だから嫌だったんだよ…筐体二台に対して10人以上の客がいる…まさにカオスだ (*^ω^)「ちょwwwドクオ!あれを見るお!」 ('A`)「あぁ?」 … (*'∀`)「おぉ!」 -つづく- 次からはちゃんと弐寺が出てくると思うお( ^ω^) 邪魔なら続きは書かないがどうかな?
このつかみは楽しみだなw 期待してます!
>>70 ナニを言ってる、続きが気になるじゃないか。是非書け、書くんだ書いてくださいおながいしますwktk。
おまいらサンクス
続き書くお( ^ω^)
>>69 が途中で切れてることに気付いたので
>>69 と
>>70 の間↓
ガラガラ〜
( ^ω^)「おっ、ドクオ!おはよーだお!」
ξ゚听)ξ「あら、あんた今日は遅刻しなかったのね」
('-`)「ああ、お前らおはよう」
ξ゚听)ξ「ねぇねぇ聞いてよ!イカリングって…
学校にはいつもの顔があった…ブーンとツンだ
こいつらとは幼なじみでよく三人で連んでいる
ブーンはおっとりとした性格で変な言い回しをするがまあいい奴だ…ツンは名のとうりツンとした性格をしている…ブーンいわくツンデレらしいが10何年間一緒にいてデレの部分に遭遇したことがない
ただこいつらと無駄話をしているときは何か解放された気分になる
( ^ω^)「ところでドクオ、これやらないかお?」
ブーンがイカリングの話を打ち切り雑誌を差し出した…
次のを推敲してるうちにどんどん話が変わって収拾つかんonz
>>73 EXCELENT…!
続きが非常に楽しみだよ
よし方向性は決めた。 ちょっとこっから急展開になるかも知れんが… 五月二日、朝。 連休を控えたその朝もまた、本来なら普段と変わらず始まるはずであった。 制服を調え、学校へ出かける準備を整えてツンが部屋を出ようとしたその時のことだった。 不意に家のチャイムが鳴る。 ξ゚−゚)ξ「………………?」 この時間に来客、というのも珍しい。 しかしほんの二月ほど前であれば、それはさして珍しくないことでもあった。 ξ゚听)ξ「……まさか、ね」 彼女はその考えを無理やりに押し込めた。 だが、現実というものはあくまで彼女の思惑と裏腹に動いていることを、数分後に思い知ることとなった。 ξ´ー`)ξ「あら、クーちゃんじゃないの!珍しいわねー」 川 ゚ -゚)「おはようございます」 ξ゚听)ξ(…え?) 思いもしない母親の言葉に、ツンは慌てて階段を駆け下りてきた。 ξ゚听)ξ「…クー」 川 ゚ -゚)「………」 ツンは何が起こったのか解らず、しばらく呆然と立ち尽くしてしまった。
通学路。 まだ時間も速い所為もあったが、人も疎らで、時折近所の年配の人が犬の散歩に出ていたり、 ジョギングに精を出している近所の青年やらにすれ違う程度。 そこを、ツンとクーのふたりは無言のまま、隣り合って歩いていた。 ほんの二ヶ月前までは、これが普通の光景であった。 ただ、その時との大きな違いは、二つ。 その時間がその時より十五分も早いこと。 ξ゚ -゚)ξ「………」 川 ゚ -゚)「………」 そして、ふたりの間には、まったくといっていいほど会話がないこと…。 ツンはまるで、普段徒歩でも二十分しかかからないその通学時間が、 まるで何十時間もかかっているような錯覚に陥った。 気まずさのようなものが、まるでコールタールのように彼女の体にまとわりついているかのようだった。 それは恐らく、クーもであろう。 どのくらい歩いた時だろうか。 川 ゚ -゚)「………なぁ、ツン」 先に口を開いたのは、クーのほうだった。 ツンは思わず立ち止まってしまう。だが、言葉は返せなかった。 クーは少しだけツンの前で立ち止まる。そして振り返らずに、 川 ゚ -゚)「…最近、楽しいか?」 といった。 ξ゚ -゚)ξ「………」 無言のツンの表情は普段とあまり変わらない。 ここ最近、クーに対して学校でとるのと同じ…仏頂面のままだったが…ツンはこの思わぬ問いに、内心戸惑っていた。 ツンからの返事がないまま、少しの時間を置いて、再びクーが口を開いた。 川 ゚ -゚)「…私は…」 川 ゚ -゚)「私は、どうしたら…もう一度お前の"友達"に戻ることができるんだ…?」 ξ゚听)ξ「…!」 お互いに表情は解らない。 だが、ツンにはまるで……… その瞳に映る幼馴染の姿は、まるで泣いているように思えた。 ξ゚听)ξ「…っ!」 ツンはまるで逃げるかのように、立ち尽くすクーを追い抜き、その場を走り去っていった。 クーのほうを、振り返ることなく。
この日は結局、朝以降クーと会話らしい会話をしていない。 まぁ普段からそうではあったが…クーはツンが教室に飛び込んで30分あまり後、朝礼の間際になって姿を現した。 その様子は普段とあまり変わらない。 しかしそれだけに、ツンはクーに何か…説明のしようもない嫌な感じ…ある種の不安を感じていた。 その感覚の正体は、その時の彼女にはまったく解らなかった。 放課後。 退屈な授業を終えてツンはしぃと簡単に予定を確認しあうと、そのまま教室を飛び出してきた。 まるでクーを避けるかのように。 いや…クーを見ていると感じる、その正体不明の感覚から逃れようとするかのように。 しぃとビロードは用事がある、ということで、先ずショボンとツンだけが店に入っていた。 早速腕鳴らし、とばかりに筐体に向かうツンを、 (´・ω・`)「なぁツン、ひとつ気になることがあるんだが…今いいか?」 ξ゚ -゚)ξ「………?」 珍しく…かどうかは解らないが、初めて会った日のように、ショボンは真剣な表情で引き止めた。 (´・ω・`)「クーのことだ。お前のクーに対する感情、その理由が知りたい」 ξ゚听)ξ「…!」 ツンの表情が途端に険しくなる。 それは、常日頃彼女がクーに抱いている、ある種の嫉妬心ややっかみからばかりでないようだ。 恐らくは、朝に抱いた不可思議な感情…それがえぐみとなって、彼女に多大な不快感を与えていたのだ。
(´・ω・`)「…話したくないなら、それでもいい。正直スマンカt」 ξ゚听)ξ「…幼馴染なんだ、あたしとあいつは」 会話を打ち切ろうとしたショボンだったが、ツンは吐き捨てるようにその言葉を打ち切った。 ξ゚听)ξ「ちっちゃい頃からずっと…あたしは周りから常にあいつと比べられた。 運動も、幼稚園の遊戯会でも、そして学校に入れば、勉強でも… 果ては絵を描いたり物を作ることだったり、そんなことさえもあいつはあたしより巧くやってた」 ツンは、知り合って間もないこの年上の青年に、何故か素直に己の胸中を語っていた。 ツン自身も、それが何故なのか解らなかった。 ツンは…見ず知らずの自分に、色々面倒を見てくれた彼に対して、自分の事を聞いて欲しいと思ったのかも知れない。 (´・ω・`)「…」 ξ゚听)ξ「そのたびに…先生もクラスメートも…果ては父さんや母さんまで、あたしとクーを比較して… まるであたしの全てが、クーに否定されているようにさえ思えた」 子供っぽい嫉妬心(やきもち)、と彼女の言葉を否定することも簡単だった。 しかしショボンは、これまでの十数年、ツンがそうして生かされてきたことを想い、心が痛んだ。 クーが悪いわけではない…恐らくはツンも、そのことくらいは理解しているだろう。 しかし理屈では説明できないこともある。当人が味わった苦しみは、当人にしか理解し得ないものだから。 ショボンは一言も口を差し挟むことなく、真剣な表情のまま彼女の独白を聞いていた。 ξ゚听)ξ「…だから、これだけは譲れなかったんだ。 けど、あの日…」 ツンの表情が曇る。 恐らくは相当なショックを受けたであろうその出来事を…彼女はその口から語り始めた。
きっかけは、ポップンをクー、ツン、しぃの三人でプレイするようになって一ヶ月がたとうとしていた頃。 クーが何時の間にか、ツンの最高クリアレベルよりもはるか上の曲… 「夢幻ノ光」(ACいろは、ハイパージャポネスク)EXを突破してしまったことに端を発する。 ξ;゚听)ξ「どうして…どうしてそんなのクリアできてるのよ…? 始めてたった一ヶ月程度でクリアできるわけないじゃない…」 川; ゚ -゚)「いや…だから私だって、少しでもお前と同じところへ行きたいと思って、練習を…」 ξ#゚听)ξ「ウソよッ!あんた本当は、ずっと以前からやってたんでしょう!? 勉強や生活態度だけでなく、こんなところまで私の上に立って面白い!?」 しぃやクーもあとで知ったことらしいが、この前々日は中等部最後の学期末テストの結果が出た日であった。 たまたまそのことと、その結果を知ったらしいツンの母親が、 ξ´ー`)ξ「あなたも頑張ってるのにねー…でもなかなかクーちゃんには敵わないモンねぇ」 と軽口を言ってしまったのが原因で、凄まじい親子喧嘩を巻き起こしたのである。 ツンの母親も、たまたまこの日何か良いことがあったようで、多少浮かれていた。 そのため、ツンがこうした発言に過剰反応することをすっかり失念していたのである。 あまり他人と比べるのはよくない…と、ツンの両親が気づくまで10年の月日が必要だった。 しかし時既に遅く…その頃にはツンはやや精神的に不安定な面…いうなれば心の中に爆弾を抱えてしまうことになった。 ツンの両親に出来たことは、極力その爆弾に火を点けないよう、注意するだけ。 その起爆剤となる一言が、まさしくそれであったのだ。 その時の火種は、両親と一応の和解をみたこの時点でも、静かに燻っていたのだ。 そしてその火種は、クーが何時の間にか、プレイレベルでツンを上回っていたことから再燃してしまったのである。 川; ゚ -゚)「ちっ…違うっ!信じてくれツン、私がこれをクリアできたのは、今のまったくの偶然なんだ!」 ξ#゚听)ξ「…それをどうやって証明するつもりよ…?」 (;*゚ー゚)「も…もうやめなよツン…クーだってずっと頑張ってたんだし… もしかしたら偶然でそういうことだって…」 しぃは何とかツンをなだめようとする。 しかし、それは日に油を注ぐ結果となった。 ξ#゚听)ξ「…これでも偶然っていえるの…?」 川; ゚ -゚)「!」 (;*゚ー゚)「え…?」 ツンが突きつけたのは…彼女の携帯に映しだされたあるデータ…。 それは、彼女が携帯にダウンロードしていたアプリ「ポップンパスポート」であった。 ξ゚听)ξがポップンでランカーを目指すようです 第二章 終わり
なんかあまり音ゲーに絡んでないなonz この後さらに引っ張るか一気に解決するか、もうちょっと考えてみようかなぁ。 てかもう「ランカーを目指す」とは方向性が違ってる気がするonz
ポップンパスポートテラナツカシスwww まさかのあの機能が出てくるのか!?
83 :
33@遠征中 :2007/05/05(土) 17:53:33 ID:5ODCR1fFO
旅行先から保守。 続きは帰ってからで何とか><;
ここは過疎→盛り上がるを繰り返して成り立っているし、 保守はたまにで問題無いでしょう。 もう少ししたら、ちょっと変わった視点の文でも書こうかな…
VIPと違って保守しなくても中々落ちないから楽でいいな。
戻ってきたので
>>79 空の続きいくお。
ポップンパスポート。
AC13稼動期に、ポップンの携帯ページからダウンロードできたアプリで、
曲のクリア状況、ネット対戦で使用できるオジャマのコンディションや戦績などのデータ、
果ては知り合いのIDを登録することでそのプレイ状況なども知ることのできるツールである。
ツンはクーにもパスポートをダウソさせ、互いのIDを登録していたのだ。
つまり、双方が双方のプレイ状況を、逐一知ることが出来る。
割と抜け目のないクーは、カードを二枚作って片一方をツンたちと一緒のときに使い、
別のカードを作って、それで練習していたのだ。
しかしクーは、ツンとデータを交換する際、間違えて練習用のカードのIDをツンに教えてしまったのだ。
その二週間といえばテスト前だったため、ツンもまったくプレイしておらず、
そのためにアプリを起動させる用事もなかったため、ツンに気づかれずに済んだのだ。
ξ#゚听)ξ「ここ二週間のプレイ状況!
あたしやしぃが知らないところで、ずっとやり続けてるじゃない!
あたし達に隠れて、こそこそと!!」
川; ゚ -゚)「う…」
ξ#゚听)ξ「あんたあの曲を、始めて二週間も経たないうちにクリアしてるじゃない!
それだけじゃない…初めて次の日には、一気にレベル25前後の曲をあらかたクリアしてる…
あたしがそこまでなるのに、2年かかったのよ…」
ツンはこの日、最初からその真相を聞き出すため、あえてクーを焚き付けて「夢幻ノ光」EXをプレイさせたのだ。
テストが終わったこと、そして間近に控えた高校生活への期待で少々浮かれていたクーは、
ツンの真意を察することなく、その誘いに乗ってしまったのだ。
クーには恐らく、他意はなかったのだろう。
こっそり特訓して、そしてツンやしぃを驚かせてやりたい…そのくらいのつもりだったのかも知れない。
しかし、精神的に追い詰められていたツンは、これがクーの裏切り行為に見えてしまっていたのだ…。
川 ゚ -゚)「…済まないツン…でも、私はたd」 クーはばつが悪そうに視線を逸らす。 だが、そこへ飛んできたのは…ツンの強烈な追い討ちだった。 ξ#゚听)ξ「最低よ…そうまでして、あんたはあたしのやることなすことを否定していくのね…!」 川; ゚ -゚)「!!!」 (;*゚ー゚)「ちょ…ツン!」 まるで汚らわしいものを見るようなツンの視線が、狼狽えるクーを貫く。 (;*゚ー゚)「いくらなんでも、言い過ぎよ!クーだって悪気があったわけじゃ…」 ξ#゚听)ξ「冗談じゃないわ!天才様の気まぐれで、これ以上あたしの居場所を奪われてたまるもんですか!」 ツンは制止するしぃの腕を振り払い、外へと飛び出していった。 ξ゚听)ξ「あたしはあいつを許せない…あいつがいるだけであたしの居場所がなくなってしまう。 だから、ひとつでもいい…あいつに出来ないものを、あたしは欲しい。それだけだったんだ」 (´・ω・`)「…そうか」 ツンの話を聴き終え、ショボンはひとつ息を吐く。 (´・ω・`)「ならツン、この一週間…お前は何を考えてポプをやってた?」 ξ゚听)ξ「え?」 まったく別の角度の質問が飛んできて、ツンは戸惑ってしまった。
(´・ω・`)「最初はなんか…肩に力が入ってて…あまり楽しそうに見えなかった。 でも少しずつだけど…お前がプレイしている表情は、楽しそうになったように見えたよ。 そして一昨日輪生Hをクリアしたとき…あのときの嬉しそうな笑顔は… 俺にはお前がもっと、かけがえのないものを手にしたように見えたんだ」 ξ゚听)ξ「ショボンさん…」 (´・ω・`)「誰かに勝ちたい、ということもいいと思う。 でも、これはあくまでゲームなんだ。 ゲームで楽しもうとする心をなくした次点で、俺はダメだと思う」 (´・ω・`)「それに、居場所はもうここに出来たんじゃないのか?」 ξ゚听)ξ「え…?」 (´・ω・`)「ツンは…俺やビロード、しぃと一緒にポプをやるの、つまらないか?」 真剣な表情のショボン。 ツンは困惑する。 その脳裏には、その日の朝、クーが言った言葉がリフレインする。 川 ゚ -゚)(…最近、楽しいか?) 川 ゚ -゚)(私は、どうしたら…もう一度お前の"友達"に戻ることができるんだ…?) ξ゚听)ξ「あたし…あたし…は」 自分は何のために、ポプをやり続けようとしたのだろう。 クーに勝ちたいから? ショボンやビロード、しぃと一緒に遊ぶのが好きだから? それとも、本当にこのゲームそのものを心から楽しみたいから? ξ゚听)ξ「………………」 (´・ω・`)「…悪い。別に困らせるつもりはなかったんだ。 でも、俺は出来れば、誰かを許せないとかそういう気持ちからじゃなくて、 折角のゲームなんだから、もっと楽しみながら巧くなって欲しいと思った。それだけだ」 無言で俯いたままのツンに、ショボンは一言残して筐体につくと、普段と同じようにプレイを始める。 ツンはその様子を無意識のうちに眺めていた。
中難易度の譜面に横分身やバラスピといった強力なオジャマノルマを適用したり、 低難易度で素点の限界に挑んだり、 いまだ落とせぬ高難易度に挑戦したり…。 ξ゚听)ξ(………………やっぱり、巧いな) ショボンの腕前はやや仙人寄りの神仙スパ。 トッププレイヤーというほどではないが、それでもツンからすれば雲の上の人間に等しい。 俗に「神常駐」だの「界王」だのと呼ばれるプレイヤーのプレイングはツンも幾度か見た覚えがある。 彼女にはそれらが何をしているのかわからなかった。 それは彼女がそんなレベルのプレイヤーじゃないから理解できないのだと思っていた。 しかし…目の前のショボンはどうだろう。 (´・ω・`)「フヒヒwwwwwwwwwwwwwやっぱ釈迦EXムリポwwwwwwwwwwwwwwwwww」 ショボンがどんなプレイングをしているか、ある程度のレベルまできた今でもよく解らない。 けれども、目の前のこの青年は、心底このゲームを楽しんでいる。そのことがツンにも解った。 多分、知り合って行動をともにしていなくても、今の自分ならそのことが理解できるだろう。 ξ゚听)ξ「…!」 そのショボンの姿が、ツンの脳裏で一人の人物と重なる。 彼女も気がついていた。 このゲームを心底楽しんでいた友達のことを。 その友達に対して、今自分がショボンに対するのと同じような瞳で見ていたということを。 ξ゚听)ξ(……クー……) 彼女はどうしてか、胸を締め付けられるような感覚に陥った。 その理由は解らない。
ショボンはそんなツンの胸中を知ってか知らずか、「それから」(スカイ)Hをプレイし始めた。 ♪ほんの悪戯に 時は気まぐれに また ふたりを引きあわせたの <回想が混ざるぞゴルァ!> 川; ゚ -゚)(…ぽっぷんみゅーじっく?なんか難しそうだなぁ…) ξ^凵O)ξ(うん。まぁ物は試しって言うでしょ。何時もは教えてもらうのはあたしだけど、今度はあたしが教える番だね) 川 ^ -^)(あはは…お手柔らかに頼むよ、ツン) ♪あのときの風と この町のにおい 誰よりも知ってる わたしたちを 川;゚ -゚)(お…おいツン!コレどうするんだ!wなんか落ちてきた!ww) ξ^凵O)ξ(あははwだから同じ色の同じ位置のボタンを叩くのwこのラインに到達したタイミングでw) 川;゚ -゚)(ちょwwBADとか出たwwwwww) ♪あなたは忘れた? 時間は経ちすぎたけど けんかの途中よ まだ笑えない でも 涙も出ないの トゥゥーバーッド… 川; ゚ -゚)(どう見ても初心者です本当に以下略) ξ^凵O)ξ(まぁ最初は誰だって一緒よ。じゃ、あたしが手本見せてみよっか♪) 川 ^ -^)(そうだな…ひとつ拝見させてもらうとするか) ♪Through the shining days アルバムの中に 卒業できないままのわたしがいる グッド! ξ^凵O)ξ(ざっとこんなもんよ) 川; ゚ -゚)(流石だなー…私も練習すればこのくらいまでなれるかな?) ξ^凵O)ξ(大丈夫でしょ。あたしだってここまで来るのに時間かかったけど…何時か対戦してみる?) 川 ^ -^)(そうだな…できたらいいな) <回想終わるぞゴルァ!> ♪あたたかいことばが持つ距離に それからどうしてたか 聞けなくなる… ξ゚听)ξ(…クーは…) 曲を聴きながら、ツンはもう一度朝のことを思い出した。 川 ゚ -゚)(私は、どうしたら…もう一度お前の"友達"に戻ることができるんだ…?) そして、仲違いした日のことを。 川 ゚ -゚)(…済まないツン…でも、私はたd) あの時クーが何を言おうとしたのか。クーがどんな思いでいたのか。 自分にとって、クーとは本当はどんな存在だったのか。 ξ;゚听)ξ(…あたしが…あたしが馬鹿だった…クー!) ツンはそれを初めて理解した気がしていた。 ξ;゚听)ξ「ごめんショボンさん!あたし、急用思い出した!」 (;´・ω・`)「え?」 ツンは突如立ち上がり、突然のことに呆気に取られるショボンを残し、店の外へ飛び出していった。 ξ゚听)ξがポップンでランカーを目指すようです 第三章 終わり
なんか引っ張るにもネタがなかったんで急展開になった( ´・ω・`) そういえばパスポートのお友達登録ってやったことねーな俺。 どんな状態になるのか実際はよく知らんで書いた。なんかすまない。
面白いんだよちくしょう さっさと続きをお書きになりやがって下さい
何この神スレ
目から汗が出てきちゃったじゃねーかバヤバヤ 乙です、続き待ってる
(´‐ω‐`)
ほす
98 :
爆音で名前が聞こえません :2007/05/19(土) 10:59:07 ID:OFTg6ApjO
期待あげ
学校の帰り道。 クーは一人、覚束ない足取りで…まるで当てもなく彷徨するかのように歩いている。 川 - )「…」 伏し目がちに歩くその表情は、どこか虚ろだった。 最初は、そうすれば周りが自分を認めてくれるから、そうしてきた。 幸いにも、彼女はあらゆることを人並み以上にこなせる才覚を持っていた。 そして彼女は、より多くの人に認められたいと願い、その才能を磨くための努力を惜しまなかった。 しかし…そんな彼女への見返りは…『孤独』だった。 彼女の存在に追随できる者がいなくなってしまったのだ。 挙句に、大切な幼馴染すら、そのことで深く傷つけてしまったことを知った彼女は、自暴自棄になりかけていた。 そんな、ある日…。 ξ゚听)ξ「…へぇ…あんたでもこういうところ、遊びに来たりするのねぇ」 川;゚ -゚)「え…」 クーはその鬱憤を紛らわすため、たまたま立ち寄ったゲーセンでツンと鉢合わせた。 常に優等生を演じ、そのため結果的に苦しめてしまった相手に見つかり…報復のためにこのことを散々に言いふらされるかと、クーは戦慄した。 しかし…。 ξ゚ー゚)ξ「安心した。あんたでもこういうの、楽しいって思うところが、まだあったんだね」 川;゚ -゚)「…!」 その一言が、クーを救っていたのかもしれない。 そして彼女はツンとポップンを介して、しぃと知り合った。 『孤独』に苛まれていたその心は徐々に癒されつつあったが、彼女はそれゆえ、早く友達と同じ場所までたどり着こうとして…。 ξ#゚听)ξ(冗談じゃないわ!天才様の気まぐれで、これ以上あたしの居場所を奪われてたまるもんですか!) 再び、彼女は『独り』になってしまった。 ξ;゚听)ξ(…クー…一体何処に) ツンは何時の間にか繁華街まで出ていた。 彼女は真っ先にクーの家…つまり、お隣さんに駆け込んで彼女の行方を尋ねていた。 クーの母親は、近所でありながら最近とんと姿を見せなかったツンの来訪に驚いたものの、 「ごめんね…折角訪ねてきてくれたのに。あの娘、まだ帰ってきてないのよ…」 と告げた。 クーは携帯電話も持っていたはずだが、何故かいくらかけても 「ただいま電波の届かない場所にあるか、電源が切られています」 というアナウンスだけが帰ってくる有様。 ツンはただ、心当たりのある場所を闇雲に走り回っていた。 クーを…大切な幼馴染の少女の姿を探して。
その頃、バーボンハウス。 (;><)「あれ…しぃちゃん一人ですか?」 (*゚ー゚)「ビロードさんこそ」 それなりに人出があるこの日のバーボンハウス。 ポップンの台は、珍しくそこそこの人数がプレイをしている。しかし、そのなかにツンとショボンの姿はなかった。 ( ><)「うーん…まさか来てないとは思いもしませんでしたけど」 (*゚ー゚)「ツンも先に来ていたはずだけど…そういえばツンもいませんね」 ( ><)(*゚ー゚)「まさか…ねぇ」 なんとなく思うところはあったものの、それも何か違うだろ、と心の中でツッコむふたり。 ( ´w`)「おや君たち…丁度よかった」 そのとき、ふたりの姿を認めて気の良さそうな中年が歩いてきた。 彼はこのバーボンハウスのオーナー・カワイさんである。 ビロードとしぃが軽く挨拶を返すと、カワイさんはにっこりと微笑んで返す。 ( ´w`)「実はショボン君に伝言を頼まれててね」 ( ><)「え?じゃあショボンさんここに来てたんですか?」 ( ´w`)「ああ…四時半頃だから、もう一時間くらい経つかなぁ。 ツンちゃんもいたんだけど、なんか彼女が血相を変えて飛び出して行ってね。 ものすごく焦っていたとか、そんな感じだったみたいで…」 (;*゚ー゚)「どういうことですか?」 ( ´w`)「いや…僕も詳しいことまでは… それでショボン君は彼女を心配して、あとをつけて行ったんだ。 そのことを君らに伝えて欲しいって言ってね」 ( ><)(*゚ー゚)「…」 顔を見合わせるふたり。 ショボンからその顛末のメールがビロードの元に送られてきたのは、それからさらに一時間後のことだった。 現時点では…そのあと何が起こるのか、今はまだ誰も知る由もなかった。 日はすっかり暮れて。 気づけばツンは、その日の朝、クーと一緒に通りかかった公園に来ていた。 ξ゚听)ξ「…ここは…」 あたりは夜の帳に包まれていたが、その場所を間違えるはずはない。 何故ならこの日、たまたま通りかかった場所ではないからだ。彼女が良く使う通学路でもあり…それこそ昔から馴染みの場所であった。
人気のなくなった並木道。 中央の噴水。 広場のブランコや滑り台。 彼女が物心ついた頃から、そこは彼女にとって日常的に訪れる場所でもあった。 高校生になってしまった彼女は、ブランコや滑り台に乗ることはなかったが…。 ξ゚ー゚)ξ「そういえば…昔はよくここでクーと遊んだんだよね…」 そんな頃には、まだ張り合うということもなくて…何時もふたりで日が落ちるまで、そこで遊んでいた。 ふと懐かしくなった彼女は、すっかり小さくなってしまったその遊具に近づこうとした。 ξ゚听)ξ「…!」 暗がりの中に人影がひとつあった。 まるで人形のように動かないその影が、ツンの接近に反応し、わずかにその長い髪を揺らす。 川 ゚ -゚)「…」 ξ゚听)ξ「…クー」 そこにいたのは、まさしく彼女の探し人であった。 暗がりで解りづらかったが、ツンには憔悴しきったクーの顔がはっきり見えていた。 それが何故なのか…あるいは単なる思い込みの所為なのかは彼女には解らなかった。 かすかな星明りと、遠くの街灯の明かり以外にないそのなかで、ふたりはブランコに腰掛けていた。 その状態でどれだけ経ったことだろう。 川 ゚ -゚)「…なぁ、ツン」 最初に口を開いたのはクーだった。 川 ゚ -゚)「帰らなくて、いいのか? 親御さん…心配してるんじゃないか…」 淡々とした口調のクー。 まるで、努めて自分の感情を押し殺しているかのように、ツンには聞こえていた。 ξ゚听)ξ「…そんなの、お互い様じゃない。 あんただって家にも寄らず、こんなところで優等生が何を道草食ってるのよ」 ツンはあえて、普段どおりに応対する。 しかしそこには、ここ数週間にあった敵意のようなものは愚か、拒絶の意思さえもなかった。 川 ゚ー゚)「優等生…か」 ふっ、と、クーが少し笑ったように見えた。 川 ゚ー゚)「私は…そんなにいい娘でばかりいたくはないよ…」 その笑みは…自嘲の笑みだった。
川 ゚ー゚)「…私は…そうやって独りになるのは…もう嫌だよ…」 川 ;ー゚)「私は…皆と一緒にいたいだけなの…に…」 ξ゚−゚)ξ(…クー…) ツンには全て解っていた。 クーがただ、一心にツンに近づこうとしていたことを。 そして一生懸命になりすぎて、何時の間にか行き過ぎてしまっていたことを。 川 ; -;)「私は…私はただ、早くツンと同じところへ行きたかっただけなのに…! もう嫌だ…こんなこと…繰り返して…ひとりぼっちなんて嫌だよ…っ!」 自分の感情に任せたあの言葉が、クーの心をどれだけ深く傷つけてしまっていたかを。 クーはただ「何時か対戦を」というツンの言葉に応えようとして…その時が早く来るように、一生懸命練習していたのだ。 同じ立場に立って、同じように付き合える存在を、クーはずっと求め続けていただけなのだ。 ξ゚−゚)ξ(…あたしは…馬鹿だ) ξ゚−゚)ξ(…あたしのつまらないわがままで、あたしもクーを苦しめてたんだ…) そしてクーは…それが無駄なことと…どこかで気づいていながら、 何時かツンたちが自分のところへ戻ってきてくれるようにと願って…ひとりでポプを続けていた。 ツンがそのあと、凄まじい勢いでポプに粘着し始めたのを、知っていたから。 恐らくは自分に勝つためであろうとは思っていたが、クーにとってはそれでも良かったのだ。 ポプを続ける限り、まだツンとのつながりは絶たれていないと、そう思っていたから。 しかし、彼女がプレイを繰り返すほど、その距離はただ大きくなるばかりで…。 終いには、自分は一人でしかないことを思い知らされる羽目になって。 ξ;−゚)ξ「…ごめんね…」 川 ; -;)「…!」 ξ;凵G)ξ「あたし…自分のことばかり一生懸命で… あたしは…本当はもっと…クーと一緒のところに居たいよ…」 川 ; -;)「…ツン…」 クーを抱き寄せたツンの瞳からも、とめどなく涙が零れ落ちていた。
ξ;凵G)ξ「…あたしわがままだから…本当はクーともう一度一緒に遊びたい… でも…でも解らないんだよ!今のあたしじゃどうしてあげればいいのか解らないよ! 今のあたしじゃどうあがいてもクーには勝てな…」 (´・ω・`)「その結論はまだ早いぞ、ツン」 物陰から一人の青年が姿を現す。 街灯の明かりの下に姿を現したのは、ショボンそのひとだった。 ξノ听)ξ「! ショボンさん…!」 慌てて涙を払いのけるツン。もっとも、その程度で都合よく止まってくれるものではないのだが…。 ショボンはばつが悪そうに頭を掻く。 (´・ω・`)「済まんな、心配だったんで少し後をつけさせてもらった。立ち聞きしていたのも詫びよう」 しかし、一転して真剣な表情で、ショボンは言葉を続けた。 (´・ω・`)「でも、そう決め付けるのは早い。 ポプは単にクリアレベルだけを競うゲームじゃない… ツン、それから…クー。これから少し、付き合ってもらうぞ。 門限云々はしぃに頼んでおいたから、問題はないはずだ」 ξノ听)ξ「どうしろと…」 (´・ω・`)「これからバーボンハウスに戻ろう。 そして俺を交えて直接対決だ…店内対戦でな!」 ξノ听)ξ川 ; -;)「…!」 ショボンの思わぬ一言に、ふたりは目を丸くしていた。 ξ゚听)ξがポップンでランカーを目指すようです 第四章 終わり
本題に引くだけでここまで時間がかかるとは思っても見ませんでした、とonz 次回は相当長い話になる予定。 ここからが本番?になるといいなぁ。
105 :
爆音で名前が聞こえません :2007/05/20(日) 18:52:55 ID:L1CoLRsSO
乙! 対戦wktk
かなりwktk!!
ポプ全然知らんけど、マジ楽しみだわ
やっときたか! 待ってましたよ。 続き楽しみにしてます!
(´・ω・`)保守
期待保守
まとめサイトの人、見てるかな? しばらく動きが無いみたいだから少し心配。
ほす
保守
ほす
( ^ω^)あげるお
116 :
爆音で名前が聞こえません :2007/06/10(日) 15:05:53 ID:AlDhqpLqO
保守
○月△日 (○・∀・)「すいませーん、閉店ですよー」 その日、ゲームセンター「マモノ」の店員スズキケンは、閉店時間になってもドラマニの椅子に座り続けている男に声をかけた。 (○・∀・)「あのー、お客さん?」 (・◎・)「……」 (○・∀・)「寝てるんですかー?」 男の肩に触れると、彼は体勢を崩し、 どさっ そのまま床に倒れた。
翌日の昼。 (´・ω・`)「こりゃ迷宮入りかもわからんね」 とため息を吐くのはショボン警部。 あの後、店員はすぐに通報し、捜査が始まった。 (´・ω・`)「で、そろそろ来るはずなのだが」 ( ^ω^)「おっおっおっ」 デブが来た。 ( ^ω^)「失礼だろガリ」 すまない。 (´・ω・`)「おお、やっときたかブーン」 ( ^ω^)「おいすー。しかしブーンを呼ぶとは珍しいお」 (´・ω・`)「ゲーセンのことは詳しくないのでね」( ^ω^)「音ゲヲタのブーンに任せるお」 説明しよう!彼こそこの物語の主人公、ブーンである!!!! (´・ω・`)「ショボい導入部だね」 ( ^ω^)「それは言っちゃいかん」
(´・ω・`)「まず状況説明といこうか」 「マモノ」店内に立つ二人。 辺りはKOFやニデラの音が響いている。 (´・ω・`)「死体で見つかったのはもーむら、19歳。(・◎・)←こいつね。彼はここの常連で、最近は夜によく来ていたそうだ」 ( ^ω^)「死因は?」 (´・ω・`)「毒物による中毒死。睡眠薬と一緒に飲んだみたいだよ」 ( ^ω^)「ゲームと関係なさ杉ワロタ」 (´・ω・`)「いや、それがそうとも言えないんだよ」 <ヽ`∀´>「おーい、もーむらが死んだってマジニダか?」 (゚ヮ゚トソン「もーむらさんが死んだ!?」 (^ー^)「これは大変だ」 (´・ω・`)「お、来た来た」 ( ^ω^)「この三人は?」 (´・ω・`)「被害者と生前親しかった常連三人だよ」
新作キタァァァァァァァァァァァ
( ^ω^)「じゃあ一人ずつ話を聞こうかお」 <ヽ`∀´>「ウリはニダーというニダ。いつもはキーマニとビーマニファイナルをやってるニダ」 (゚ヮ゚トソン「僕はワトソン、ポップンが得意です」 (^ー^)「僕はニコライです。もーむらと同じくドラマニをやっています」 (´・ω・`)「見事なまでに得意分野がバラバラだね」 ( ^ω^)「じゃあ三人に聞きますが、もーむらさんは恨みを買いそうな人ですかお?」 三人「んなこたーない」 ( ^ω^)「じゃあ最近何か変わったこととかは……」 (゚ヮ゚トソン「それなら一つあるんですが……」 (´・ω・`)「なんだい?」 (゚ヮ゚トソン「最近、いつもいつも同じ曲ばかりやるようになったんです」 (^ー^)「それはスキルに粘着してるんじゃない?スキル全国3位だったし」 ( ^ω^)「テラスゴス」 (^ー^)「まぁ2位は僕なんですけどね」 (#^ω^)「テラウザス」
(○・∀・)「どうも」 ( ^ω^)「あ、キケンさんですかお」 (○・∀・)「ケンです」 (´・ω・`)「防犯カメラの映像はどうでしたか?」 (○・∀・)「それが……おかしいんですよ」 つづく 正直こんなの投下しないほうがいいかもわからんね(´;ω;`)
久しぶりの職人(・∀・)! 楽しみにしてますよ。
ワクワクが止まらない!
なんか珍しい感じやね。 続き楽しみにしてるよ!
(´・ω・`)「じゃあ、見せてもらいますか」 (○・∀・)「はい。再生します」 ( ^ω^)「おっおっ」 ケンが再生ボタンを押すと、モニターにドラマニの筐体が映し出された。 そこに近づく男が一人 (・◎・) ( ^ω^)「被害者だお」 (・◎・) 彼はドラマニの椅子に座り、 (ー◎ー) そのまま眠ったように動かなくなった。 (´・ω・`)「こんだけ?」 (○・∀・)「そうです」 ( ^ω^)「これじゃあ全然わからんお」 (警´ω`)「警部!被害者の……」 (´・ω・`)「とりあえず外に出るか」 (○・∀・)ニヤニヤ
( ^ω^)「被害者がどうかしたのかお?」 (警´ω`)「はい、被害者の胃から、溶け残りのカプセルが発見されました」 (´・ω・`)「なるほどね、カプセルなら効果は時間差で現れる」 ( ^ω^)「じゃあそれを飲ませた奴を探せばいいお」 というわけで、再び3人を呼んだブーン。 ( ^ω^)「えーと、もーむらさんが亡くなった日の夕方から夜にかけて、彼に会った方はいますかお」 (^ー^)人<ヽ`∀´>人(゚ヮ゚トソン (;^ω^)「全員かお……」 どうやら一筋縄ではいかないようです。
今のところ音ゲーはあまり関係ないのかな? これからに期待。
( ^ω^)「とりあえず一人ずつ話を聞くかお」 ケース1 ニダーの場合 ( ^ω^)「どこで会って何を話したんですかお」 <ヽ`∀´>「裏のヨネダコーヒーでキーマニについて話していたニダ」 ( ^ω^)「キーマニですかお」 <ヽ`∀´>「そうニダ。実はウリ以外にキーマニをやる人がいなくて、このままでは撤去されるかもしれんニダ」 ( ^ω^)「で、何でもーむらさんに?」 <ヽ`∀´>「それはゲーセンで一番顔が広いからニダ。みんなにキーマニのことを宣伝してもらうつもりだったニダよ」 ( ^ω^)「キーマニが好きなんですおね」
<ヽ`∀´>「そりゃウリはキーマニを愛し、その中でも特に『EEーALーK』を愛しているからニダ」 ( ^ω^)「なるほどお」 <ヽ`∀´>「あの曲はウリナラの曲に似てるニダ」 ( ^ω^)「え?あれはイーアルカンフーだから中国じゃ……」 <#`∀´> (;^ω^)「何でもないですお」
ニダーwwwww
ケース2 ワトソンの場合 (゚ヮ゚トソン「僕は近くのワクドナルドに二人でメガwacを食べに行きました」 ( ^ω^)「何か話をしたりしましたかお?」 (゚ヮ゚トソン「はい。ペプシとコカコーラのどっちがおいしいかについてを」 (;^ω^)「…不毛な…」 (´・ω・`)「毛がないと聞いて飛んできました」 て ( ^ω^)つ)ω・`)そ
ほす
とりあえず一旦…
スレが進んでいないから前スレのログを一通り読んでみたけど、良い話も結構あるねー b1aV(略)氏のシリアスものとか、最後辺りにあったbeatmakerとか、 大切なものを思い出すって話も結構ツボだった。 逆に未完のものも多いけど、続きが気になるのもあるし。 前で書いてた人は、まだここチェックしてるのかな? このスレも未完物が多いのがちょっと惜しいな。 書き途中の作者カムバック。
beatmekerは泣いた
ほしゅあげ
( ^ω^)久々に帰ってきたおー ('A`)よう。アメリカはどうだった? ( ^ω^)あっ、ドクオかお。ギタフリなかったお ('A`)だろうな ( ^ω^)という訳で、今日はギタフリ三昧だお ('A`)俺も付き合おう ( ^ω^)いや、別にいい ('A`)そうか ( ^ω^)うそだよ ('A`)わかってるよ
( ^ω^)うはwwwwwwwwwV5になってるwwwwwwww ('A`)すごいだろ。これ、指紋認証になったから ( ^ω^)へぇー。カードが無いと遊べなくなったのかお ('A`)ネット対戦が本格化してきて、狩りが酷くなったからな ( ^ω^)ふーん ('A`)ほら、俺はドラムやるからカード作れよ ( ^ω^)まずはキャラ登録かお ('A`)うん ( ^ω^)! こんなにたくさんいるのかお ('A`)クリップに出てるキャラなら大体いるぜ 因みに俺のキャラ、カルマに出てくるおにゃのこ ( ^ω^)あれかわいいよな ('A`)うん
( ^ω^)じゃあ僕はこいつにするお ('A`)DD5wwwwwwwwwwwwwww ( ^ω^)デデデデッ! デデッデーデデデデッ! ('A`)ねーよwwwwwwwwwww ('A`)……よし。キャラ登録終わったら、次はクラスだな ( ^ω^)V3と同じクラス分けかお? ('A`)いや。A〜Zの26クラス ( ^ω^)ほほう ('A`)スキル制がなくなったんだ。Aが最下層、Zが最上層 ( ^ω^)ドクオは? ('A`)俺はV4の時にドラマニのSP1400だったけど…… 今はやっとV層だよ。つまり、上から5番目だな ( ^ω^)僕、V3の時にはギタフリ1500あったお これならZに達するのも時間の問題だお?
ktkrあげ
('A`)それはどうだろうな。今のZ層、ロスト級のランカーばかりだぜ ( ^ω^)ロストは無理 ('A`)だろ? そういえばロスト、先月に全曲エクセ達成してたし ( ^ω^)マジ? ('A`)うん。コンチェ黄Oも繋いだよ ( ^ω^)っうぇ……時代の流れは速いお ('A`)さて、セッションやるか ( ^ω^)オバゼアやるお ('A`)……一応言っとくけど、赤Oやんなよな 肩慣らしもしてないだろーから
( ^ω^)いや、やるよ ('A`)お前死ぬだろ? ( ^ω^)バカ言うなお。二年のブランクくらいで 全盛期にはフルコンしてたってのに ('A`)大丈夫かよ ( ^ω^)おけおけ ズギューン 『Over there』 赤93 赤O98 ('A`)あーあ ( ^ω^)死なないから プァッ プァァァー プァップァップァップァー プァァァップァップアップァプァプァー ( ^ω^)懐かしーw ('A`)ふんっ ふんっ っりゃああああああああ よっしゃああああ滝繋いだぁぁああああああああああ ( ^ω^)必死だな
('A`)うおっおおおおお ( ^ω^)すげー、もしかしてニューレコードじゃね ('A`)っあああああああああフルコンしてやらぁぁぁあ (;^ω^)ってやべ! 滝プアはまりした…… やばい、指動かない、死ぬううううううう ガシャーン ステェイジフェイルド…… ('A`)…… ( ^ω^)……わりぃわりぃ。ごめんって、な? ('A`)新記録っぽかったのに…… ( ^ω^)またいつか出るって。がんばれ ('A`)…… ( ^ω^)もっかいセッションやろーぜwwwwwwww ('A`)……
( ^ω^)次は選んでいーよ ('A`)おk、じゃあこれ ズギューン 『Day's』 赤68 赤O71 ( ^ω^)ちょwwwwwwwきめぇwwwwww ('A`)おま、ほっしーをバカにするなよ ( ^ω^)よしくんとホッシーwwwwwwww ('A`)…… ( ^ω^)クリップきめぇwwwwwwwwwww ('A`)…… いーまの自分にー さよならー告ーげーてー新しいー ('A`)やっぱかわいいな…… ( ^ω^)こいつだいたひかるみてぇwwwwww ('A`)……
……… ( ^ω^)なんだかんだあって、次で最後かお ('A`)これやろうぜ ( ^ω^)なにこれ、新曲かお? ('A`)うん ( ^ω^)いいお。最後だし思いきりやるおwwww ('A`)…… ズギューン ( ^ω^)新曲は楽しみだおーwwwwww ('A`)…… 『Day Dream MipacleVersion』 赤99 赤G199
デケデケデン! デデンデデンデンデン!(ギュイーン!!) ドッドドド、キュルキュルキュイーン!! ギュルルルル キュイーーーン!! デケデケデン!! デデデデッ、デデデデッ!! ギャッギャギャ! ギュルッキュルキュルキュルキュル!! ( ^ω^)…… ('A`)…… ガシャーン ('A`)欝だな ( ^ω^)うんお ('A`)帰るか ( ^ω^)うんお
( ^ω^)ドクオ、さっきほっしーバカにしてごめんお ('A`)…… ( ^ω^)オバゼアもごめんだお 理不尽に死ぬ時の気持ちを思い出したお ('A`)……べ、別に、わかってくれたんならいいよ ( ^ω^)そうかお ('A`)そうだよ ( ^ω^)ありがとうお ('A`)うん ……二人は末永く仲の良い友達同士でしたとさ!! 音ゲーは平和を呼ぶ、と覚えましょう!!!11111 はいはいめでたしめでたし
ワロタwwwwwwww デイドリミラクル赤G199とかwwwwww
息抜きで書きました。今では反省している。 たまに出没するので、今度現れた時には生暖かい目で応援お願いします。 次はなるべく真面目に書こうかなーとか考えてますw スレ汚しすみませんでした。 あと、曲のレベルは独断と偏見で変えときました。オバゼアとか。 なんにせよ、どうでもいい物語ですので、鼻くそでもほじりながら見てやって下さい。 音ゲー小説万歳!!!111111111
151 :
爆音で名前が聞こえません :2007/07/02(月) 18:33:50 ID:UymMbKodO
乙! 今度は自分も書いてみようかな・・・
153 :
がう :2007/07/02(月) 23:49:55 ID:PfBh/Ia5O
『僕はいつでも兄さんと一緒だお!』 『当たり前だ』 俺達はいつまでも…ずっとこのまま……。 【Guitar Brothers】 ('A`)ただいまー 俺はドクオ。普通の高校生……なんだけど,今凄くGuitarFreaksっていうゲームにハマってるんだ。 友人にやってる人が居なくてちょっと寂しいけど…。 ( ^ω^)お帰りだお!兄さん。遅かったおね。 ('A`)まぁな,これも大人の事情。 (;^ω^)……… ('A`;)さ,サーセンww実は彼女を家まで送ってたんだ ( ^ω^)ただでさえ地球温暖化で暑いのに兄さん達はさらに暑いおね。 ('A`)茶化すなよ,俺のマグナムが火を噴くぜ (;^ω^)全力で阻止ww こいつはブーン。俺とブーンは双子の兄弟で俺が兄なんだ。性格は穏やかで誰にでも優しい良いヤツ。でも1番好きなのは俺らしい。
154 :
がう :2007/07/02(月) 23:53:05 ID:PfBh/Ia5O
J('-`)し こらこら,玄関で何を言っているの,もうご飯出来てるわよ。 ( ^ω^)('A`)はーい,今行きますよ〜 この方が俺達のママン。ブーンの穏やかな所はこのママンから譲り受けた位優しいんだけど,切れると手がつけられない。 〜台所〜 俺達は夕飯を食べ終わり,一息ついていた。 ( ^ω^)兄さん。で,彼女さんとはどうだお? ('A`)ん?いつも通り学校帰りにゲーセン寄って一緒にギタフリやって一緒にQMAやって一緒に(ry (#^ω^)もういいお ('A`)なんだつまらん ( ^ω^)それより,そのギタフリっていうのを一回やってみたいお。 ('A`;)ど,どうしたんだ!?お金が勿体ないからゲーセンなんか行かないって前々から言っていたのに。 ( ^ω^)兄さんのハマっているゲームを僕もやってみたいお!! ( ^ω^)お金はバイト代から少し使うから大丈夫だお。 ('A`)ブーン…。俺少し目から汁が (^ω^)彡 兄さんと少しでも楽しめればそれでいいんだお ('A`)こっちみんなww…だが,俺はブーンが弟で本当に良かったよ。 ('A`)じゃあ明日授業後にゲーセン行くか。 ( ^ω^)わかったお。そして一回兄さんの彼女を見に行くお♪ ('A`)むしろ,メインの目的はそっちだろwww
キター?
156 :
がう :2007/07/02(月) 23:55:44 ID:PfBh/Ia5O
俺達は夕食を食べ終わり,部屋に戻った。部屋といっても一部屋二人でオナニーも出来やしない。 ( ^ω^)兄さんがやっているギタフリって難しいお? ('A`)いや,そんなに難しくないぞ。すぐ慣れる。まずはやってみるこった。 ( ^ω^)明日が楽しみだお!! ('A`)俺も音ゲー仲間が増えて嬉しいぜ。それじゃあ,今日は寝るか。 ( ^ω^)おやすみだお。 カチッ…… 部屋が暗くなり,俺は眠りに入ろうとしたのだが… (*´ω`)ぐごごごごごー!!!!!ブロウクン……ファントム!!!ぐがー!!! ('A`)uruseeee!!! 俺が寝たのは3時位だったわけで……。 〜プロローグ終了〜
期待
これは期待!
159 :
がう :2007/07/03(火) 17:11:19 ID:pYHTtf9oO
翌日の授業後,俺は校門で彼女とブーンが来るのを待っていた。 ('A`)遅いなぁ二人とも…。 ('A`)))) ソワソワ… (((('A`) ソワソワ… 三(ヽ^ω^)兄さん! ('A`)遅いぞ,どうしたんだ? (ヽ^ω^)ごめんお。先生に呼ばれてちょっと…… ('A`;)で,何でそんなにゲッソリしてんだ? (ヽ^ω^)………聞かないでほしいお,それより彼女さんはまだかお? ('A`)お……来た来た。あの子だよ。 (* ゚ー゚)はぁ…はぁ,ドクオくーん♪お待たせ〜 ('A`*)しぃちゃん! ( ^ω^)これが兄さんの彼女かお?可愛i…… (* ゚ー゚)? ドクオくん,隣の男の子は誰?
160 :
がう :2007/07/03(火) 17:13:05 ID:pYHTtf9oO
('A`)あぁ,紹介するよ。弟のブーン。 ( ^ω^)初めまして,ブーンですお。よろしくだお (* ゚ー゚)よろしくね♪ブーンくん。…ドクオくん,早速だけど,ゲーセン行こう?私,今日こそスキルを900超したいんだ〜 ('A`*)うん,いいよ♪さぁ行こう。ブーンもこっちに来なよ,今日はギターをみっちり教えてやるから ( ^ω^)おっおっおっ楽しみだお 〜ゲーセン『みらくる』〜 ( ^ω^)おー,ここがゲーセンかお。何か外と比べて凄く騒がしいおね,それにちょっとタバコ臭いお。 (* ゚ー゚)ブーンくんはゲーセン来るの初めて? ( ^ω^)初めてだお。僕は家に帰って宿題に追われる毎日だからお (* ゚ー゚)凄いね〜ドクオ君も見習わなきゃ,いつも宿題忘れてるんだから〜 ('A`;)うっ!そ,そりゃ無いぜ,しぃちゃん。 ( ^ω^)(二人とも楽しそうでなによりだお) ( ^ω^)兄さん,早速ギターやるお ('A`)んあ,そうだな。行こうかしぃちゃん。 (* ゚ー゚)うん! 俺達は騒がしいゲーセンの中でも一際音が響く音ゲー地帯へと足を踏み入れた。 ここの音ゲー環境は寺・ポプ・GF・DMが二台づつ設置してあり,メンテも良好。そのせいかみらくるに来る常連やランカーが多い。 (* ゚ー゚)相変わらず賑やかね ギターの方を見ると必死にしっぽのロック黄ベSRANをやっている人が居た。 ( ゚д゚)ヒー!!運指熱いぜww ('A`)いいかブーン。当然だが,人がプレイ中だったらその近くに寄るな。友人ならまだしも演奏が凄いと思って好奇心で近づくと,演奏してる側にとっちゃ迷惑になるからな。
161 :
がう :2007/07/03(火) 17:15:55 ID:pYHTtf9oO
( ^ω^)分かったお ('A`)それにあそこに書いてある貼り紙を見るんだ。 ( ^ω^)お!? ブーンが見た貼り紙の先には 【これだけは守ってください!!】と注意書きされていて,その下には ・連コイン ・順番 ・ドラム側の椅子の使用 は控えて下さい,と載っている ( ^ω^)おー,ゲーセンにはゲーセンのルールがあるみたいだおね。 ('A`)っていうか,人として良識あるお前ならまずしないと信じてるけどな そうこう言っている間にしっぽのロックの演奏が終わった ( ゚д゚)…… ( ゚д゚ )彡 S捕ったどー!!! ('A`#)…ブーン,あの人は振り向き厨といってな,目立ちたいのか,自分のスコアを自慢したいか知らないが,演奏後にやたら振り向くんだ ( ^ω^)兄さん,それっていけない事なのかお? ('A`)良い・悪いっていうより,見てる側にとっては気分を害する行為に成り兼ねないから控えた方がいい ( ^ω^)分かったお (* ゚ー゚)ドクオくんさっきからブーンくんに熱心だね。 ('A`)だってあいつにはそこらのDQNみたいになってほしくないからな。 (* ゚ー゚)ドクオ君はブーン君大好きなんだね,羨ましいなぁ ('A`;)そ,そんな事無いよ!!俺はしぃちゃんの事も大好きだからっ (* ゚ー゚)ドクオくん… ('A`*)しぃちゃん… ( ^ω^)兄さん!!ギターが空いたお!!
162 :
がう :2007/07/03(火) 17:19:35 ID:pYHTtf9oO
Σ('A`;)ハッ!!わ,分かった。さぁやるか!! 明らかに動揺した俺は手に持っていたイーアミュを落としてしまった ( ^ω^)全く兄さんは相変わらず暑いおね。 そういってブーンは俺のイーアミュを取って渡してくれた。 ( ^ω^)この赤いカードは一体なんだお?しぃちゃんも同じ物を持っているみたいだけど。 ('A`)あぁ,これはイーアミューズメントパスって言ってな,プレイデータを保存できる……まぁ簡単に言えばメモカーみたいなもんだ。 ( ^ω^)僕もそれ欲しいおおおおお!! ('A`)お,落ち着け。お前の分もちゃんと事前に買ってあるから,ほれ。 そう言って新品のイーアミュを手渡した ( ^ω^)兄さん!!ありがとうだお!! (* ゚ー゚)さぁ,やろうやろう♪ ('A`)ぉk。じゃあブーン,見本を見せるからよーく見とけよ ( ^ω^)wktk ズズキュキューン!! (ry イーアミューズメントパス!! DOKUO SP905 SHIXI SP898.05 ('A`)この数字はいわば熟練度みたいなものだ ( ^ω^)兄さんのSPは高い方なのかお? ('A`)中間くらいだな,上級者ともなると1400〜1500位がいるけどな ( ^ω^)おー。皆凄いおね (* ゚ー゚)ドクオくん,早速これやろう? ('A`)うん。今日こそフルコン出来るといいな。
163 :
がう :2007/07/03(火) 17:22:45 ID:pYHTtf9oO
ズキューン!!! 〜begin〜 ('A`)赤O 60 (* ゚ー゚)黄ベ 58 あ〜たらし〜いせか〜いはとお〜すぎ〜て〜♪ ( ^ω^)おっおっ!!赤いのと緑いのと青いのが湧き出てるお!! スティジクリァァ!!フゥルコンボゥ!! ('A`)S 83% (* ゚ー゚)S 93% (* ゚ー゚)やったぁ♪やっとフルコン出来たよ〜!! ('A`*)やったなしぃちゃん!! (* ^ー^)うんっ♪ ( ^ω^)しぃちゃんと兄さん凄く嬉しそうだお。見ててほほえましいお 〜 ('A`)しぃちゃん,次は何にする? (* ゚ー゚)えっとね……じゃあコレっ!! ズキューン!!! 〜ペパーミントは私の敵〜 ('A`)赤G 57 (* ゚ー゚)赤O 62 ( ^ω^)おっおっ画面の女の子可愛いお。……あれ?女の子出てこないお……曲終わってしまったお ('A`)S 85% (* ゚ー゚)S 74% (* ゚ー゚)うーんパフェ率が上がらなかったみたい ('A`)大丈夫さ,さっきのbeginでも十分な収穫だよ。じゃあ,次はこれにするか。 〜アンダンテ〜 ('A`)赤G 48 (* ゚ー゚)赤O 59 ほーんきになんてなーらなくてもいいー♪ スティジクリァァ!!
164 :
がう :2007/07/03(火) 17:25:01 ID:pYHTtf9oO
('A`)S 91% (* ゚ー゚)S 82% (* ゚ー゚)…今日は調子が悪いのかな? ('A`)切り所は特に無いから慎重にやればフルコン出来るよ。 エクストゥラスティジ!! ('A`)さて,ラストは何やろうか? (* ゚ー゚)……特攻しちゃおうかな。900行く為に。 ('A`)しぃちゃん……。分かった,じゃあこれをやろう!! ズキューン!! 〜WILD RIDE〜 ('A`)黄ベ65 (* ゚ー゚)赤O 83(SRAN) ('A`)発狂以外はダウンで行った方が良いよ (* ゚ー゚)分かった………。 ギュィィィン!!テーッテレッテッテレテー♪ ( ^ω^)か,カッコイイギター音だお。車もガタゴト揺れまくってるお!! そして,中盤の発狂地帯が出始め,しぃちゃんのゲージが一気に半分持って行かれた。 (; ゚ー゚)ああぁ…… ('A`)諦めちゃダメだよ!!最後にも発狂があるから! (* ゚ー゚)う,うん…。 俺はそう激励したが,俺自身もちょっと生き残れるか不安だった。 だけどしぃちゃんが900を行く執念にやられてこの曲を選んだ。 ('A`)来るよ最後の発狂!! (* ゚ー゚)(ここで生き残らなきゃ…) ダララダララダララダララダラララッ♪ SRANの恩恵か,直線オルタで捌ける譜面で見事にクリアした。 スティジクリァァ!!ニューレコード!! ('A`)B 74% (* ゚ー゚)B 61% (* ^ー^)やった!!やったよドクオくんっ!!
165 :
がう :2007/07/03(火) 17:27:00 ID:pYHTtf9oO
凄く嬉しそうに俺に笑顔を向けた。純粋にクリア出来た事に喜び,正直凄く可愛かった ( ^ω^)凄いお,しぃちゃん!!あんな難しい譜面をクリアするなんて!! (* ^ー^)ありがとう♪これもドクオくんのおかげだよっ! ('A`*)しぃちゃん…。 そして問題のプレイ終了後のSP更新画面へ写り,俺達のSPはこうなった チィリリリリン!!
wktk
167 :
がう :2007/07/04(水) 00:48:07 ID:1nLDC1VVO
どうもこんばんは。 今回の作品は半分フィクで半分ノンフィクです。……構想練っていたら自分の頭が爆発しそうな今日この頃。 長編になりそうな予感なので宜しくお願いします( ><)
お疲れ様です。 初心者にも分かりやすそうな内容ですね。 にしても兄貴優しすぎだろw
169 :
がう :2007/07/04(水) 21:35:10 ID:1nLDC1VVO
この双子は実存する俺の友人で性格もほぼコピー。兄貴がブラコンなら気持ち悪いががが ……羨まし過ぎる兄弟と常々思うw
>>169 でも彼女とイチャイチャし過ぎるのも迷惑だぜw
って伝えといてw
GJ!! すごく続きが気になるw
172 :
がう :2007/07/05(木) 18:29:42 ID:3fznEt/bO
DOKUO SP905→905.48 SHIXI SP898.05→901.25 効果音と共に三人の顔が一瞬止まった。 (* ゚ー゚)……… ('A`)………やったね (* ゚ー゚)……うん ( ^ω^)おめでとうだお!しぃちゃん,900だお! ('A`*)今夜はお赤飯作らなきゃ 二人っも歓喜の想いを隠さずしぃを祝った (;^ω^)兄さんwww (* ゚ー゚)…本当に嬉しいよ,ドクオ君ありがとう。 ('A`*)え,あ,いや,う…うん。 照れて上手く言葉が出なかった。何故ドクオが嬉しく思ったのは,つい先日スキルが900超えた時の嬉しさが残っているせいに違いない。 ('A`;)さ,ささ。プレイも終わったし,一旦離れるか。 三人は筐体から離れて少し待ったが,ドラムの方ばかりに人が集中していてギターの方はさっきの振り向き厨以来誰も居ない。 ( ^ω^)……誰も居ないから行っていいのかお? ('A`)ぉk,いいぞ。 ズキューン!! ( ^ω^)お!?名前をまず決めるのかお? ('A`)RとBボタンとさっき押したボタンを使って名前を決めてくれ ( ^ω^)つ ピポパポ… ( ^ω^)『BOON』 ('A`)ま,まぁそうすると思ったよ。じゃあ次はモード選択だな,ビギナー・スタンダード・ノンストップ・バトルとあるが…… ( ^ω^)どれをやればいいんだお? ('A`)…… 俺はちょっと考えて肩をポンと叩いて ('A`)スタンダードをやってみ (;゚ー゚)…ドクオくん,ブーンくんって初心者じゃ… ('A`)いや,良いんだ。スタンダードで。 ドクオ自身何か考えがあっての事だった。
173 :
がう :2007/07/05(木) 18:31:41 ID:3fznEt/bO
( ^ω^)分かったお スタンダァド! ('A`)そういや,弾き方分かるのか? ( ^ω^)大丈夫だお。兄さん達のプレイを見て覚えたお。 ('A`)さすが俺の弟,鼻高々だ 色々話していたせいか,曲選択時間に余裕が無くなってきた。 このゲームではよくあることで本当DDRみたいに99秒にしてくれたらなぁと思い始めたのは本格的にギターにハマった頃で,好きな曲がたくさん見つかった為である 時間が無いのにも関わらず,ブーンは焦ってR・Bボタンを押し続けて何の曲があるか調べていた ( ^ω^)お?………じ,時間がいつの間にか無くなってるお!! ('A`)急がないと勝手に選んだ曲をやることになるぞ (;^ω^)じゃ,じゃあこれにするお! ズキューン!! 〜Go my way〜 緑G 19 ('A`;)ちょ,最初にしちゃレベルが高いよーな。 ( ^ω^)頑張るお! 無駄に意気込んでるのか,ブーンは曲が始まる前にピック部をぐりぐり弄っていた。 ギュイギュイギュイーン!! ('A`)ちょwww やがて演奏が始まり,序盤はやや安定していてミスも少なかったが,中盤から終盤にかけてグド・ミスが結構目立った。 スティジクリァァ!! ( ^ω^)C 61% ( ^ω^)やったお!クリアしたお ('A`)初めてにしちゃ上出来だな。 セレクトアミュージック!! ('A`)ブーン,Gボタン押しながらピックの下にあるやつを回してみ ( ^ω^)お?何だお?画面が変わったお ('A`)画面右を見て『曲名』ってとこになるまで回せば,そこから自分の好きな曲を曲名の最初の一文字から探索できるんだ ( ^ω^)コナミさんは便利な機能を用意してくれて良いおね ('A`)…そうでもないぞ。
174 :
がう :2007/07/05(木) 18:34:02 ID:3fznEt/bO
その言葉の意味も知らずブーンが次に選んだ曲はこれだった。 ズキューン!! 〜リライト〜 緑G16 ( ^ω^)この曲好きだお♪ ('A`)多分お前の好きな曲はいっぱいあるから今度探してみ。お,曲が始まるぞ。 テレーテレーテーレテッテー♪テレーテレーテーレテッテ♪ ('A`*)…… 何故かドクオはブーンが譜面に集中しているのを見て顔が赤くなっている,一体どういうことだろうか。 (* ゚ー゚)…?ドクオくん? しぃもさすがに気になって首を傾げた。 ('A`*)……アイスになりたい。 (* ゚ー゚)??? ドクオの発した言葉はしぃには理解出来なかった。その後しぃがその事について聞いてみたところドクオは何も言えなかった訳で。 スティジクリァァ!! ( ^ω^)A 70% (* ゚ー゚)すごーい,A取れたんだねー。 ( ^ω^)さっきから気になっていたけど,このアルファベットはなんだお? ('A`)早い話が『ランク』だ。良い順から言うと,SS・S・A・B………Eまである。 ( ^ω^)お。じゃあ僕は結構良いランクだったんだおね。 (* ゚ー゚)そーゆーこと。でも初めてなのに凄いね〜。私なんか初めてやった時は『愛のしるし』とかもっと簡単なやつから始めたのに。 ( ^ω^)いやいや,僕はさっきの兄さん達の手の動かし方を真似しただけだお。 ('A`)… ('A`)ブーン,ラスト一曲だが,俺が選んでいいか? ( ^ω^)いいお。一体どんな曲が来るか楽しみだお ドクオは少し真剣な顔付きで『曲名』の『A・B』欄を選択してこの曲を選んだ。 アドバーンス!!ピュン!ズキューン!!
175 :
がう :2007/07/05(木) 18:37:00 ID:3fznEt/bO
〜Aithon〜 黄ベ26 (; ゚ー゚)ドクオくん… しぃは知っていた。この曲の恐ろしさを,そしてドクオもまたその恐ろしさを知った上でブーンにやらせようとしている。 ('A`)これが出来たら凄いよキミ。 (;^ω^)そ,そんなに難しい曲なのかお? ('∀`)え?全然。 目茶苦茶嘘臭い顔を見てブーンは冷や汗を流しながら曲が始まった。 ( °ω°)ぉおお!? いきなり声を発したブーン。無理もない,オルタ必須曲なのだからダウンで捌くのは難しい。ましてや初心者。 ('A`)…ここからだな。 (;^ω^)同じ様な譜面が何回も続いているけど速いお…。 ゲージはいつの間にか半分になり,しぃも落ちちゃうのではないかと心配している。 ( ^ω^)そ,そうだお。さっきしぃちゃんがやっていた車ガタゴトの曲で速い譜面が来た時だけ持ち方を変えていたお。僕もやってみるしかないお! ブーンは親指だけでピックしていたスタイルから親指と人差し指で摘むスタイルに変えた。 すると僅かながらパフェの黄字が出て来たが,すぐにミス・プアが多発した。 ( ^ω^)あ,あれ?さっきと同じ速さで弾いてるのにミスが出るお… ダウンと同じ速さでやっていたせいか,オルタになると逆に早過ぎてしまいゲージは無くなって…… スティジフェイルド!! ( ^ω^)ふひー。死んでしまったお ('A`)いや,上出来だ。まさか摘みオルタをやらかすとは思わなかった。 ( ^ω^)摘みオルタって何だお? ('A`)さっき指を持ち替えたろ。持ち替えた後のスタイルだよ ( ^ω^)とっさの事だったからそんなスタイル意識してなかったお ブーンは純粋が故に興味があるものにはすぐに吸収してしまう。ましてや兄がやっているゲームならなおさらである。ドクオはその事を知っていたからこの曲をやらせたのだろう。
176 :
がう :2007/07/05(木) 19:09:38 ID:3fznEt/bO
そしてスキル更新画面に移った。 チィリリリン!! BOON 7.52 (* ゚ー゚)お疲れ様〜 ('A`)今日やってみてどうだった? ( ^ω^)面白かったお!また明日やってみたいお! ('A`)どうだ,俺が宿題をやらない理由が分かるだろ? ( ^ω^)それとこれとは話が別だお ('A`;)…… (* ^ー^)ふふふっ。どうやってもドクオくんはブーンくんには勝てないみたいね。スキルもそのうち抜かれるんじゃないかしら? ('A`)なっ…それはさせないよ。ブーン,俺を超えない程度に頑張れ ( ^ω^)そんな無茶苦茶なwww ブーンは苦笑いしながらイーアミュを取り出し,筐体から離れた。 (* ゚ー゚)あ…もうこんな時間だ。私そろそろ帰るね。 携帯の時計を見ると既に9時を過ぎていた。 ('A`;)やべっ!!俺達も急いで帰らなきゃ!! (;^ω^)兄さん,もう手遅れだお…。 (* ゚ー゚)ノシ じゃあお先に〜じゃあね〜 しぃは二人の焦った様子に気付かずに満足そうに帰って行った。 ( ^ω^)('A`)………急ぎますか 急ぎ足でゲーセンから出た二人は自転車の鍵を急いで開けて我が家へ向かって夜闇を駆け抜けて行った。
177 :
がう :2007/07/05(木) 19:12:04 ID:3fznEt/bO
〜ドクオ家〜 ww('A`;)や,やっぱり居るよ。 (;^ω^)wwいつもこの時間は宿題をやっているけど,兄さん…これは…。 J(°-°#)し……… 二人は家の近くの茂みから玄関を覗いてみると,怒り心頭したママンが仁王立ちして待ち構えている。 ( ^ω^)ww僕は素直に行くお!! ガサガサッ 茂みから先に顔を出したのはブーンだった。 J(°-°#)し ブーン!! ( ^ω^)母さん心配かけて…その……ごめんなさいだお J('-`)し……いいわ,家に入りなさい。それと……。 ( ^ω^)…それと? J(°-°#)し もう一人!!そこに居るのは分かってるのよ!! ガサガサッ… ('A`;)あ,アハハ…。 もう駄目だと諦め,ドクオは出て来た。ママンの眉間のシワはさらに釣り上がり,鬼の様だった。 J(°-°#)し ……入りなさい。 ('A`;) は,はい……。 これから何をされるのかがたまらなく怖いドクオの声は震え,足をガクガクさせながら家に入った。 その頃ゲーセンでは…… (; )……ふぅ ↑後頭部 一人のギタリストがブーンと同じ選曲をして全てフルコンしていた。
178 :
がう :2007/07/05(木) 19:13:18 ID:3fznEt/bO
一方,家では…… (゚A゚)ひぎゃぁぁぁあああ!!!! ドクオの叫びが家の中にこだました。 (;^ω^)に,兄さんも素直に出てくれば良かったのに…。 ドクオがママンにされた事,それは財布のお金を全額没収だった。 大袈裟かもしれないが,ドクオは今までにママンのお金を黙って抜き取っていることをママンは気付き,その戒めとして全額没収という手段に乗り出したのだ。 ('A`)……俺もうゲーセン行けない。ギター出来ない。しぃちゃんともセッション出来ない。 ('A`)……… ('∀`)あは……ははははぁ (;A;)はぁはははぁ〜 一章 ブーン,ギター初めました〜終〜
乙! 2章も楽しみにしてるよ!
お疲れ様! とりあえずドクオ志望フラグwwww 2章も楽しみにしてます!
にわかに活気付いてきたか…帰ってくるなら今のうち…
というわけでご無沙汰してました^^A
>>103 の続きから投下するです。
つか今週に入ってもネット対戦始まらないとはなんというコンマイ…onz
三人が「バーボンハウス」にたどり着く頃には、時計は午後の七時半を指していた。 店長のカワイさんに、副店長のイバタ君が三人を出迎えた。 ( ´w`)「お待ちしてましたよ、御三方」 (´・ω・`)「すいません店長…イバタさん。無理言ってしまって」 [ー。ー]「まぁいいってことさ、存分にやっちまってくれ」 筐体の順番待ちに使われる椅子はビロード、しぃのふたりの姿がある。 しかし、珍しいことに店内にはその四人しかいなかった。 ξ゚听)ξ「ええと…これは?」 川 ゚ -゚)「………」 その光景に些か戸惑った様子のふたり。 クーはともかく、ツンはこの見せの常連として久しい。 彼女の記憶が確かであれば、いくら「定番」といえる格闘ゲームやアクションゲームの類がないこの店であっても、 それなりの客の出入りがあるはずなのだが…。 ( ´w`)「ショボン君からきいたよ。 多分これからのプレイは、君らにとって恐らく、特別な意味を持つものになると思う。 だから…あえて人払いをしたんだ」 元々そんなにお客さんはいなかったけど、と穏やかに微笑むカワイさん。 先にも述べたとおり、この店の常連客は基本的にマナーをきちんと守れる人のいい連中が多い。 加えて店長であるカワイさんの人あたりの良さと…知る人ぞ知る彼の本性をもってすれば、 たまにならこのくらいの「無理」が可能となるのである。 (*゚ー゚)「まぁそういうことよ。あ、因みにふたりの家にはあたしが連絡入れときましたんで…」 (´・ω・`)「あー、それ説明済み」 (;*゚ー゚)「え」 (;><)「というかショボンさん…正気ですか?」 (´・ω・`)「問われるまでもない」 (;><)「いくらなんだってレベルの差とか…」 ビロードの言葉も無理のないことである。
彼らの対戦での戦歴のほどは、以下の通りだ。 ξ゚听)ξ キリンヒーロー/トランプ25枚所有(1種類コンプリート)/キャラクター:マッスル増田 (´・ω・`) フェニックス仙人(勝率は4割強)/トランプマスター/キャラクター:7ポエット1P 川 ゚ -゚) グリズリー仙人/トランプ32枚所有(2種類コンプリート)/キャラクター:8ししゃも1P そして余談だが。 ( ><) グリフォン将軍(勝率3割強)/トランプ48枚所有(2種類コンプリート)/キャラクター:アンナ2P (*゚ー゚) スズメアイドル/トランプ3枚所有/キャラクター:9アッシュ1P しぃのみ初めて間もないので、ひとりだけ相当に差があるようだがまぁこれは仕方ないとして。 初めて間もないというなら異常なほど高い勝率を誇るのがクーだ。 俗に言う「肉食称号」というもので、この称号をつけるには少なくとも総合一位の率は4割5分以上… 実際クーの総合一位の率は、5割をやや超えている。 後半になってプレイヤーが少なくなっているためか、上位部屋から綺麗にスパイラルしている状態であるとはいえ、 それは裏を返せばそれだけクーが実力のあるプレイヤーであることを示している。 ショボンはビロードの服を引っ張り寄せ、耳元に小声でたしなめた。 (´・ω・`)「アホ、そんなのは選曲次第でどうにでもなるって、お前だって知っているだろう。 そのためにお前にふたりの選曲任したんだろうが。 んなことよりも選曲はお前に一任してるんだ、その辺抜かりないんだろうな?」 (;><)「ええまぁ…条件どおりだと思いますけど」 ショボンはビロードから差し出されたメモを引ったくり、一瞥する。 (´・ω・`)「な ら ば よ し」 そして満足そうに口の端を釣り上げたショボンは、二枚のメモ紙になにやら書き出すと、 なおも立ち尽くしたままのツンとクーにそれぞれ手渡した。
ξ;゚听)ξ川; ゚ -゚)「…?」 (´・ω・`)「…真剣勝負とは言ったが、お前たちの選曲だけはこちらで指定させてもらう。 …といっても俺は直接は関与していないがな。 一応この中では第三者に近い位置にいるビロードに、俺がある条件を提示して選ばせたものだ」 視線をその紙とショボンの顔とで往復させながら、困惑した表情のツン。 ξ;゚听)ξ「こんな曲を…ですか? でも…これは…」 (´・ω・`)「こんな曲、だからだ。 ただし解っていると思うが…コレは、あくまで勝負だ。 プレイスタイルは各自のものに任せるし、俺も遠慮なくオジャマを使わせてもらう。 解ったら準備を始めろ、いいな?」 ξ;゚听)ξ「は…はい」 川; ゚ -゚)「…」 ツン同様困惑した表情のまま、無言で頷くクーも自分に宛がわれた筐体の前へつく。 どういう設定をしたのか、このとき曲のプレビューがまったく流れなかった。つまり、誰がどんな曲を選曲したのか、まったく解らない状態 だ。 ショボンはともかく、お互いの選曲を知らないツンとクーも、互いにどんな曲を宛がわれたのか気にはなっている。 どちらにとっても、「何故?」と思える曲であったことは、互いの表情を見れば明らかだった。 離れ離れになっていても、やはりそのあたり、ふたりは幼馴染であるのだから。 (;><)「正直、戦歴の差は凄いですよ。 戦歴イコール実力といったら、ツンちゃんはクーさんに勝てる要素がない。 ツンちゃんの称号は所謂"和み系"称号で、総合1位の率は2割あるかないか…」 (;*゚ー゚)「あの称号ってそんな意味が…あれ?じゃあ私はどうなんですか?スズメ?」 ( ><)「あ…しぃちゃんのは"空中系"です。 クーさんほどじゃないけど、総合勝率が結構高いと出ますよ。4割くらいかな」 ( ><)「あと総合1位100回以上で、勝率無関係で特殊な称号がつきます。 僕の"グリフォン"は300回以上、400回以上で"ドラゴン"。 ショボンさんの"フェニックス"は500回以上です」 (;*^ー^)「さ…300とか500とかって…やり過ぎw」 (※因みに書いてる人間、蟹時代の最終称号はグリフォン仙人ですが100勝到達直前は和み系のパンダでした)
( ><)「でも、単純な戦歴ばかりで決まらないのが対戦の面白いところです。 選曲、オジャマ装備のチョイス、全体的なたちまわり… それらを駆使すれば、多少のランクの差をひっくり返すことは可能です」 (;*゚ー゚)「じゃあ…ツンがあの面子に勝つ可能性も…?」 ( ><)「十分ありえますよ。僕らもツンちゃんのパスポートのデータ、持ってますから。 僕もショボンさんも苦手で、ツンちゃんが他の追随を許さない曲が、数曲あるんです。 実はあの選曲もですね…」 (#´・ω・`)「ビロード…貴様は俺の44口径(マグナム)の餌食になりt」 煤i;><)「アッー!wwwwwwそれはご勘弁wwwwwwwwwwww」 (´・ω・`)「…ギャラリーだからって言っていいことと悪いことがある…解るな?」 (;><)「オッスオッス!わかりやした!」 (;*゚ー゚)「?」 (´・ω・`)「ったく…まぁいい、始めようか」 つ彡◯チャリーン つ彡◯チャリーン つ彡◯チャリーン コインが投入され、三人のカードがリーダーに投入される。 そして対戦モード→店内対戦と選択され、三人がそれぞれの選曲と、オジャマ装備を整え、 全ての準備が整ったところで、決定ボタンが押された。 三者の装備はこうだ。 ξ゚听)ξ ふわふわ判定ライン−爆走(CIRCLE)−バラバラスピード 川 ゚ -゚) ダンス−道連れ−COOL or BAD (´・ω・`) ダンス−ランダム−なし (;><)「ショボンさんは所謂だんらん装備ですね…クーさんはアナグマ… ツンちゃんは得点阻害系オジャマをメインに持ってきましたね。 あの曲目なら、相当に面白くなりそうですね」 (*゚ー゚)「アナグマ?」 ( ><)「あぁ…アナグマって言うのは、道連れと強力なレベル3オジャマの組み合わせのことですよ。 いろはの時代は対戦でもエキサイトが使えたし、コンディションシステムもなかったから よく使われたんですけどねー…」 (*゚ー゚)「へぇー… でも、それなら強いんじゃ?店内対戦はコンディション一律みたいだし…」 ( ><)「コンディションはプレイ中にもどんどん悪くなっていきますから。 ただクーさんのレベル3…恐らくコンボ賞を奪いに行くつもりなんでしょう。 彼女のオジャマ耐性は相当なものです。相手の自滅と、コンボカットを使い分ける気ですね」 ( ><)(まぁそうはいっても…あの選曲だと多分…) ビロードは(内心ショボンが怖かったので)口には出さなかったが、 ある程度はどんな結末を迎えるのか、予想がついていた。 そういう選曲を仕組んだのは彼だからだ。
※見かた 「曲名」(収録作品・ジャンル名)モード/レベル (リザルト) キャラ/素点/コンボ賞/クリア/フィバクリ Stage1(クー選曲) 「雫」(12いろは・ラメント)H/36 (;*゚ー゚)「ちょ…いきなりこれなんですか!? ツンのクリアレベルすれすれじゃないですか…」 顔色を変えるしぃ。しかしビロードは涼しい顔だ。 ( ><)「ええ…でも、これはツンちゃんが 僕らに出会う前からクリアが安定していた曲でもありますから」 (;*゚ー゚)「あ」 ( ><)「先にも言ったとおり、対戦の真髄はクリアレベルの高さでは勝負が決まらないところなんですよ…」 最初の低速地帯、ややショボンが出遅れた格好になる。 しかしコンボをつなぎきったことで盛り返し、中盤に入ると ショボンとクーが熾烈なデッドヒートを繰り広げているが、ツンは3位から浮上する気配はない。 ξ;゚听)ξ(落ち着いて…何時ものアドバイスを、よく思い出すのよ…!) ツンは冷静に、譜面に集中する。 ラメントHは階段・縦連打・左右に振られる同時押しなどが満遍なく、しかも一部複合して配置される総合的な譜面で、 ヘタすれば40前後をクリアできていても体力切れで乙ることがある、かなり難易度の高い譜面である。 しかしいろはの頃にこの曲にはまり込んだツンは、その後わずか一ヶ月で100プレイ前後繰り返したお陰で、 この譜面に関してはほぼ例外的にクリアが安定していた曲でもあったのだ。 三人とも、今だオジャマ攻撃を発動する気配はない。 店内対戦のためコンディションが「普通」で一律となっており、曲の中盤でも大したゲージ量が溜まっていない所為もあった。 とはいえ…サビに突入した時点でトップのショボンと3位のツンの差は2kほどしかない。 (´・ω・`)(ここからが勝負どころだ…さぁ、どう出る!?) 川;゚ -゚)(手を…抜くわけにはいかない…! ここで本気で攻めないと…私は…!) クーのゲージがレベル3に達する。彼女は間髪いれず、降って来たオジャマアイコンを捉えた。
攻撃を受けたショボンのマスが揺れる。 (;´・ω・`)(おいおい…やってくれるぜまったく…) 通称「クルバド」と呼ばれるこのオジャマ攻撃、 AC9で初めて搭載された「GOODがBADに」(グドバド)の強力版ともいえるオジャマで、 ネット対戦や超チャレンジモードなどに存在するCOOL判定ではない判定を、 総てBAD扱いにするという強烈なシロモノである。 レベル20以下の超低難易度譜面ですら高確率でコンボを奪うその破壊力は、 レベルが上がれば上がるほど、ゲージをも奪う必殺兵器へと変貌する。 それでも大きくゲージを落とすことなく取り捌いていくショボン。 しかし素点ではやや水をあけられてしまい、クーがこのまま突っ切るのかと思われた、その瞬間だった。 ξ゚听)ξ(今だ…喰らえっ!) 川;゚ -゚)「!」 (;*゚ー゚)「あ…クーの譜面の流れが…」 クーのオジャマゲージが回復しきらないのをを見計らい、 なおかつ最期の密集に突入する直前でのバラバラスピード。 ポップ君1つ1つにハイスピードが個別に設定されてしまうというこの強烈なレベル3オジャマは、 競争相手を出し抜いたことで少なからず油断のあったクーのグルーヴゲージを容赦なく奪い去った。 ( ><)「完全に狙っていたようですね…この局面であれば、恐らくは…!」 (´・ω・`)(なるほど、やはりそう来るかw) 川;゚ -゚)(そんな…) 一瞬放心状態になりながらもなんとかゲージを半分残すことが出来たクーは、 そのあと必死に追いすがるもツンを止めきることは出来なかった。 悪あがきのダンスも終盤、わずかにツンのゲージを奪うに留まったのみ…。 ξ゚听)ξ 84k/クリア 2位 川 ゚ -゚) 80k/コンボ賞・クリア 3位 (´・ω・`) 83k/クリア・フィーバー 1位
ξ;゚听)ξ(勝てた…?) リザルトではわずかな差だった。 しかしわずかな差ではあったが、ツンは確かにクーを制していたのだ。 (;´・ω・`)(…点差は大したことはない…しかし…) 苦笑するショボン。 (´・ω・`)(まいったね…いくら不得意譜面とはいえ、この有様じゃな… ビロードのヤツ、思った以上にいい仕事してくれやがったな) 彼はあえて最初は仕掛けず、様子見に徹してはいたのだが… ボーナス抜きで考えれば、明らかにツンに出し抜かれた格好になった。 そういう曲を選ばせた以上、こういう結果になることは当人も承知の上だったはずだが…。 (´・ω・`)(今後も要練習だな、これはwww) それでも、やはり何処か、そう思うのも性なのだろう。 川;゚ -゚)(…私は…) 自信がないわけではなかった。 バラスピであれば受け慣れているし、冷静に対処していればあの局面でも被害を最小限に止められたはずだ。 そのことが彼女を困惑させていた。 ξ;゚听)ξ(…ううん、先ずは一曲目。ここからが本番だわ… …次は私の選曲… でも、なんであんなものを…?) ツンはなおもその意味を図りかねていた。 その意味を彼女が理解するまで、まだ少しの時間が必要であった。 ξ゚听)ξがポップンでランカーを目指すようです 第五章 終わり
なんという白熱の展開……これは間違いなくwktk
ドキドキだよ
191 :
爆音で名前が聞こえません :2007/07/14(土) 21:28:36 ID:XWy4JzXCO
保守
192 :
小ネタなのでスルー推奨 :2007/07/14(土) 21:38:40 ID:AdyEKdn3O
カルピス「いや〜しかし次回作の曲どうしようか・・・ネタ尽きたみたいだし」 wakk「カルピスっていう文字譜面でいいんじゃね?」 顎「それか全押しのみとか・・・」 MAYA「(また美少年が描ける・・)うへころ」 山岡「やれやれ、これだからガチ系コンポーザーは良曲作れないんだよ。これならBMS作家のほうがまだマシだ」 一同「何だと!!」 山岡「次回作まで待っててください。今のよりいいダーティ(全押し)を聴かせてあげましょう」 次回作にて〜 だーてぃ おぶ らうどねす -みらくる ばーじょん- 新谷あきら 美味しんぼネタでスマソ・・・
( ´w`)保守をするとほっとしゅるね
美味しんぼワロタwwwww いつか来るとは思ってたがwwwwww
保守+上げ。 「見ている人」は何気に多いのかな、ここは?
ノ 続き待っていますよ
197 :
爆音で名前が聞こえません :2007/07/30(月) 15:58:08 ID:ehoNM7/rO
保守あげ
>>195 見ている人の一人が訊きますよ。
お話は誰が書いてもいいものなんですか?
イイヨイイヨー 好きに書いてくだしあ。
>>199 分かりました。
なんかネタが浮かんだら書いてみようと思います。
ほ
保守
盆休み前に唐突に復活。
>>188 から続いています。こっからかなり話が妙な方向へ…。
(;*゚ー゚)「え…?どうして…?」
川; ゚ -゚)「……!?」
その曲目を見た瞬間、予めそれを知らなかった二人は困惑の表情を浮かべる。
一曲目はツンの、現状のクリアレベルぎりぎり…しかも、そのレベル域でも屈指の難攻略譜面。
ならば、この対戦ではツンの限界ぎりぎりの譜面、
かつ、ビロードの言葉からすればツンが「例外的に」得意とする譜面での勝負と想像するのが自然だ。
ξ;゚−゚)ξ「………」
その曲を選ぶよう指示されたツンにしても、困惑していることには変わりなかった。
クーが選ぶよう指示された曲の正体を知ったら、尚更である。
だが当然ながら、それを知っているショボンの顔色が変わるべくもない。
( ´w`)「ふふ…ショボン君、面白いことを考えたな」
[ー。ー]「というか直接対決で勝負を決めることを考えなければ、
“こういう持ち味”なんて普通気づかないだろーからな…
これで“眠り姫”が目を覚ますかどうか…見ものだな」
これまで無言だったふたりも、口の端に笑みを浮かべながらその画面を眺めている。
Stage2(ツン選曲)
「HAPPY MUSIC」(AC7・サニー)N/12
(;*゚ー゚)「っていうか、めっちゃくちゃ、簡単な曲ですよね…?」 ( ><)「そーですねー、一分半ちょいでノート数300くらいしかないですしねー」 (;*゚ー゚)「じゃ…じゃあツンは別の曲と間違えてこれのNを選んだとか… あの娘よく、ネームカテゴリから曲探すから」 ( ><)「いーえ、間違いなく僕が選んでもらった曲です」 小憎らしいくらいしれっとした表情で応えるビロード。 (#*゚ー゚)「じゃあどういうことなんですか! これじゃあまるで、ツンがこんな曲しか選べないって馬鹿にしてるみたいな!」 ( ><)「そんなことはありませんよ。さっき僕は言いませんでしたか? “クリアレベルの高さでは勝負が決まらない”って」 ビロードはなおも涼しい顔だ。 ( ><)「純粋な“対戦”において、互いの総合的な力量を測る上で、 クリア能力の高さなんて本来二の次です。 先ほどのラメントにしても、それを考えて僕が選んだんですから」 (*゚ー゚)「…」 しぃはなおも釈然としない表情であった。 ビロードは不意に、険しい表情になる。 ( ><)「…解らなければ、リザルトの得点が意味を教えてくれると思います。 僕に言わせれば…こと対戦の場であり、ツンちゃん自身がそれを自覚しているのであれば…」 …僕が彼女に勝てる要素は、ただのひとつもないんですから」 (*゚ー゚)「え…?」 ビロードの意外すぎるその言葉に、しぃは言葉を失った。
ξ゚−゚)ξ(……どういう…こと?) その言葉は、ツンの耳にも届いていた。 メインで活動する部屋は、ツンが大関〜ヒーロー、ビロードが将軍〜仙人であり、 このことだけを鑑みれば明らかにビロードのほうが実力上位のプレイヤーである。 そのビロードが、「(自分がツンに)勝てる要素がひとつもない」と言った。 ツンは一瞬、しぃがそう感じたように、馬鹿にされているのではないかと思った。 しかし、そう言いきったビロードの顔も、 その曲目を書いたメモを手渡した時のショボンの顔からも…そんな意図を読み取ることは出来ない。 共に過ごし始めてまだひと月と経たない関係ではあるが… ツンは彼らがそういう冗談をいう人間でないことを知っている。 そのことが彼女の混乱を更に加速させた。 (´・ω・`)「…ツン」 (´・ω・`)「四の五の難しいことは考える必要はない。 お前はただ、“普段どおりにプレイして見せればいい”。 …それでも意味が解らないというなら、あとで改めて説明してやるよ」 ξ;゚−゚)ξ「…(こくり)」 ツンがオプションを決め終えると、画面はプレイ画面へと移行する…。 閑話。 サニーNに限った話ではないが、基本的にレベル30以下の曲は一律に「低難易度譜面」として括られる。 特に上級者…「超高難易度」といわれる41〜の譜面を選べる仙人部屋クラスになると、 こうした「低難易度曲」を選ばれることを非常に嫌う者も少なからず存在する。 さらに「低難易度」と一口に言っても、実際の話ノート数が500を超えるレベル24前後の譜面と、 ノート数が300を下回り始めるレベル15前後の譜面では、その難易度もかなりの差がある。 「低難易度」を投げられることを嫌うものは大体「オブジェが少なくて物足りない」などというが… 著者の経験上、仙人部屋クラスで勝ちぬける人間は大まかに分けて三つのパターンしかない。 クリアできるほどの技量を持った人間が限られてくる、強烈な発狂譜面を得意とするクリアラー。 その凄まじい集中力を武器に、低難易度譜面で反則的な素点をたたき出すスコアラー。 そしてそのどちらにも満遍なく対応できる、神仙スパクラスのプレイヤーのいずれか…。 閑話休題。
サニーN。レベルが二桁の曲ではかなり簡単な部類に入る。 「入門者」が「初級者」となる際に、まぁもしかすればクリアが覚束なくなるかも、程度の譜面である。 取り立てて特徴的な構成もなく、コンボをつなぐことそのものは、 恐らくレベル20をクリアできるくらいになればフルコンも可能であろうが… ただ、クール判定がある中で90kを超える高得点を安定して出すためには、 やはり将軍部屋クラス以上で勝ち抜ける技量は必要となる。 川; ゚ -゚)(……くっ!) 意外にも出遅れたのはクーだった。 その才能があっても暦が浅く、大方の譜面に習熟するほどの時間が彼女にあったわけではない。 クーはその「高難易度譜面の素点の高さ」を恐れられているプレイヤーだが、 実は、裏を返すと「大体どの譜面でも似たような点になる」という特徴を持っている。 つまり「クリアできるのがやっと」な高難易度曲には強いが、 「高得点とコンボボーナスが当たり前」な低難易度譜面の戦いでは、これが大きな足枷となるのだ。 ξ゚−゚)ξ「…」 ツンはこのことに気づいていない。 いや、正確には「気づくはずもない」というべきだろう。 彼女は恐ろしいまでに正確なタイミングでオブジェを捉え、クール判定を量産し続けている。 時折ショボンが撃ったらしいダンスの効果で、 彼女のキャラクター…ちょっと太り気味で愛嬌のあるペンギンのマッスル増田が、 その風体に似合わない激しいギタープレイを披露していても、変わることはなかった。 (;*゚ー゚)「うそ…」 しぃがその言葉を発したのは、中盤…この譜面がそれこそ完全に疎らな状態になる、サビに入った直後だった。 (;*゚ー゚)「…順位が、動かない」 しぃはツンがこのゲームをプレイしているのを、それこそ知り合った頃から見ている。 しぃが見る限りでは、そのツンのプレイが、普段と変わることはない。 「こんなの簡単だし息抜きでしかやらない」といっていた、このレベル域の曲でも。 しぃはクーが新たに遊び仲間に加わった時でさえも、ツンのこの状況が「当たり前」になっている。 ツンも同様だろう。 しかし…。 (;*゚ー゚)「…ツンが…1位…?」 呆然と、その事実を口にする。 だがそれでもしぃは、その現実を認めることが出来ずにいた。
川; ゚ -゚)(……だめだ、やるしかないっ!) 焦燥感に駆られたクーは、それでも何処か躊躇っていた…ツンへのオジャマ攻撃を断行する。 クーは始めてわずかの期間で、「低難易度譜面ではコンボを切らせる事」が どれほど戦略上の痛手になるかを感覚的に悟っていた。 彼女がツンを狙うのを最後まで戸惑った理由… それは、彼女に新たなトラウマを与え、修復しつつある溝を広げたくなかったからに他ならない。 一方で彼女は、自分より上に居るツンを狙わずに居れば、それが本気でないことを相手に印象付け、 余計にダメになってしまうかも、という思いとでジレンマ状態に陥っていた。 彼女は逡巡した挙句、撃つことを決断した。 しかし…彼女にとって不幸だったのは…ひとつは、既に撃つべきタイミングを逸していたこと。 サビ前の2メロ部分で撃てば、それなりの効果が期待できたはずだった。 そして、もうひとつの不幸は… (´・ω・`)(やはりか…) 横目で見て、ショボンの表情も険しくなった。 ショボンはそれよりも前に、一度「ランダム」のオジャマを、ツンに撃ち込んでいる。 ランダムは、自分の習得したオジャマ(道連れを除く)のいずれかの効果を、撃たれた相手に発動させる効果がある。 無害に近いレベル1オジャマが飛んでいくことがあれば、強力なレベル3のキラーオジャマが飛んでいくこともある。 兎に角博打要素の大きいオジャマである。 ショボンは知り得なかったが、彼の撃ったランダムが化けたオジャマと、 それをツンがどう処理したかを知り得るのは、この時点ではギャラリーとなったビロード達だけだった。 川; ゚ -゚)(どうして…どうして動かない!? いくら得意譜面でも、クルバドでコンボが切れないなんて… ダンスも重ね撃ちされてるはずなのに…) 川; ゚ -゚)(…ッ!) クーははっきり、見てしまったのだ。 そのときについていた、自分とツンとの絶望的なまでの得点差を。 彼女が主戦場としている仙人部屋では決して見ることの出来ない、信じられない値の点が其処にあった。 彼女がそんな「馬鹿げた」素点を見たのは…記憶にある限り、神部屋で一度あっただけだった。 偶然遭遇した、インターネットランキングの総合1位として知られるプレイヤーが、 居合わせた第三者選曲のとあるN譜面でたたき出した時のみ…。
ξ゚听)ξ 99k/コンボ賞・クリア・フィーバー 1位 川 ゚ -゚) 93k/コンボ賞・クリア・フィーバー 3位 (´・ω・`) 95k/コンボ賞・クリア・フィーバー 2位 (´・ω・`)「やはりな…これが現実か。 ビロード、俺が撃ったランダム、何に変わった?」 ( ><)「…なぞ色ですよ。あの局面であんなの飛んできたら、僕確実に切ります」 (´・ω・`)「なぞ色ぉ!?…くっ………はははは!そいつは傑作だ!」 なぞ色。正式には「?色ポップ君(ナゾイロ)」。 降ってくるポップ君の種類がそのラインとは無関係のランダムになる (例えば、赤のラインに緑や黄色のポップ君が降ってくるようになる)、 というこのオジャマは、いろはで開始されたネット対戦で習得できるオジャマでも、 ある特定の条件を満たさなければ入手できない、所謂「ご祝儀」の意味合いもある。 カーニバルの環境であれば、総てのトランプを入手した「トランプマスター」になった時に入手できるのである。 しかし「ご祝儀」とはいえ、その視覚効果はシャレで済まされるものではない。 仙人部屋クラス以上でも、これをマトモに食らってただで済ませられる技量の持ち主は極めて少ないのだ。 それを、ツンは「戦略的に本来クーがクルバドを打つべき場所」で受けながら、 まったくノーダメージで切り抜けている。 いや、むしろそのお陰で、ツンは「グレート判定を3個出している」のである。 もしなぞ色もしくはそれに匹敵する威力を持ったオジャマが飛んでいかなければ、あるいは…。 ξ;゚−゚)ξ「…なんで?」 ξ;゚听)ξ「…なんで…こんなの普通じゃないんですか?」 ξ;゚听)ξ「たかだかレベル12の譜面で、クール判定だからって…100kくらい誰にでも」 (´・ω・`)「…おいそれと出せるようなシロモノじゃないんだよ、ツン。 ましてアレだけのオジャマをくらいながらなんて、な」 呆然と呟くツンの言葉を遮り、淡々と告げるショボン。 そのツンの言葉も、ネット対戦に興じる人間にとっては、あまりにも浮世離れし過ぎていた発言といえる。 もし彼女らがショボンたちに出会わなければ、ツンはこの「異質」に気づくことなく、終わっていたのかもしれない。 (´・ω・`)「詳しいことは後で話す。 今その意味を理解できていないのなら、この現実だけを受け止めておけ」 (´・ω・`)「…“天才”はクーばかりじゃない…。 ことポプに関してなら…お前もまた“天才”なんだ、ツン」
ξ;゚−゚)ξ「…」 なおも狐につままれたような表情のツン。 だが、彼女は思い返す。 これまで、自分の練習にあわせて、手本として課題となる曲をプレイしてきたショボンとビロード。 その彼らが、それに無関係のプレイ…ネット対戦ですら、低難易度の曲をプレイしていない。 彼らとの練習に入る前、 一度だけ低難易度の曲…そのときは彼女がEXの撃墜を目標としていたメルトのN譜面だったが… そのプレイが終わった時に、二人が見せた驚愕の表情を。 (´・ω・`)「…さて、無駄話はここまで。 最後は、この戦いを締めくくるに相応しい曲を選ばせてもらった」 そう宣言するショボンが垣間見せた表情は… 「最後は、この戦いを締めくくるに相応しい曲を選ばせてもらった」 ξ;゚−゚)ξ川; ゚ -゚)「…」 ツンやしぃ…おそらくはビロードでさえも、 「…この状況になった以上…」 (;*゚ー゚)「…」 (;><)「ショボン…さん」 彼と出会ってから初めて見る… (´゚ω゚`)「…俺も、総力を挙げてお前らを潰しにかからせてもらうぞ…!」 「純粋なる戦闘者」のそれだった。 ξ゚听)ξがポップンでランカーを目指すようです 第六章 終わり
やっと…形にはなったんでしょうか…。 当初から、終盤でかなり意外な展開になるように考えていたんですが、 なんか「これはない」という気も、しなくもないような…。 うーん…「P2」読みすぎかなぁ…。
えっと…… 婆さんや、続きはどこかのう?
P2面白いよね でもセリフがアカギに近いと思ったのは俺だけじゃないはず
>>212 言われてみれば通じるところはありますよね。
精神論というには、いささか「えー?」とか言っちゃいそうなのがあったりとか…。
それはさておき…一気に、勝負を決めるところまで落としておきます。
というかこの先、生活環境の変化で何時続きが書けるかわかんないし…><
現在の総合戦績は…プレイしている三人はもとより、ギャラリーも計算に頼る以外に知る術はなかったが、
おおよそ、各種ボーナス(総合リザルトのときのみ加算されるステージトップ賞2kを含む)を含めるとこのような感じになる。
ξ゚听)ξ 202k 1位
(´・ω・`) 200k 2位
川 ゚ -゚) 197k 3位
単純計算すれば、現状ツンはショボンに2k差、クーとの差にいたっては5kでトップという有様だった。
(;><)(よもや…こんなことになるなんて、ね)
1、2曲目の仕掛け人たるビロードですらも、この結果は予想外もいいところだった。
とはいえ、5kという差は、1ステージあればいくらでも逆転の目がある僅かな差である。
クーがクルバドとダンスを駆使してコンボ賞+トップ賞を取れば、それだけで十分埋ってしまう。
鬼気迫る表情をしていたのは、何もショボンばかりではない。
川 ゚ -゚)「…」
クーの表情は、完全に「目が覚めた」というところかも知れない。
彼女は、ツンに対する引け目から、「本気の勝負」といいながら何処か全力を出すのを躊躇していた風がある。
やはり彼女にとっても、あの日の事件は、相当なトラウマになっていたのである。
もしかしたら、この件をきっかけに、以前のような関係に戻れると思っていたのだろう。
だが…彼女自身も気づいていなかったろうが…
クーもまた、ツンと負けず劣らずの、「負けず嫌い」なのである。
ξ;゚−゚)ξ「…」
ツンにも、その表情は見覚えがあった。
小学校の時、常にそれまでツンと同等の成績を出していたクーが、
体育の跳び箱でツンが8段飛んだのに対し、彼女が7段しか飛べなかったそのとき…
…すなわち、ツンが最初に、かつこれまで唯一クーに勝った時の、その表情だった。
三者の思惑を孕み、ショボンが選曲した最後の曲目が、画面に表示された。 ξ;゚听)ξ「…!!11」 川 ゚ -゚)「…!」 一瞬顔を引き攣らせるクーと、明らかな動揺を見せるツン。 (;*゚ー゚)「…そんな…なんでこんな…!」 その正体を知って、顔面蒼白のしぃ。 (;><)(ショボンさん…やはりこれを…ッ!) ビロードにしてみれば…恐らくは外れて欲しかった嫌な予感。 Final Stage(ショボン選曲) 「夢幻ノ光」(ACいろは・ハイパージャポネスク)EX/38 ξ;゚−゚)ξ「…」 川 ゚ -゚)「…」 (;*゚ー゚)「…」 この三人の、それまでの日々を打ち壊した、悪夢の源となった楽曲。 譜面そのものは、レベル38では標準レベルになる。 全体的にノートの密度が濃く、リズムに合わせて降ってくる同時押しを絡めた配置。 そしてラストは、ほぼ右手だけでの処理を要求される右青+右黄のトリルと、左側に散在する同時押しの組み合わせから、 左→右へと流されるような同時押しが間髪いれずにはいるという、典型的なラス殺し譜面。 これまでの二週間余り、ツンはクリアできないながらも、レベル38以上の譜面にも手を出し始めていた。 しかし…この曲だけはプレイを避けている。 ショボンも、その理由は知っていたはず…。 (´・ω・`)「…過去に囚われるな」 ξ;゚听)ξ川 ゚ -゚)「…!」 (´・ω・`)「そしてツン、お前がこれまでの成果を出すべきは…むしろこの曲であるべきだ。 放棄するならそれでいい。 お前の持つ“異質”の真価を見れなくなるのは、残念な気がするが…それだけのことだ」
ξ;゚−゚)ξ「…」 彼女も、悟るところはあったのかもしれない。 ξ ゚−゚)ξ「…」 画面を向いたまま、ツンは真隣のショボンに向けて、親指を下にして突き出し。 ξ ゚听)ξ「…やってやろうじゃないの…!」 その指で、首を掻き切るような仕草をした。 彼女の表情に、煩悶はもうない。 川 ゚ -゚)(…そうだ…ここで逃げてしまったら、私は何のために…!) それを受けて、クーの決心も固まった。 川 ゚ -゚)(それに、私は…) 川 ゚ -゚)(負けたくない…絶対に!) ふたりの視線が、この対戦が始まって初めて交錯した。 ξ ゚−゚)ξ(クー) ξ ゚−゚)ξ(解ってる。最初に言ったのは、あたしのほうだ。 クーは“あたしと同じ目線で戦う”という目的があったから、こうなった) ξ ゚−゚)ξ(これは、むしろあたしが望んだ戦いなんだ!) そしてツンもオプションを決定し、決定のボタンを押す。 Are You Ready? この対戦の勝者を決める最終戦の幕が、切って落とされた。
(*゚ー゚)「ねぇ、ビロードさん」 ( ><)「…どうしました?」 (*゚ー゚)「結局、さっきの言葉の意味って、どういうことなんですか? やっぱり、なんかピンとこないです。 ただ、ツンが出来ることは… クーばかりでなく、他の多くの人が出来ないということは解ったんですけど…」 ( ><)「…はは…そこまで理解できているなら、難しい話じゃないです。 所謂クールパフェ…クール判定が存在する状況で、総てのノートをクールで取れるなんて、 俗に言う“界王”、つまりIRインターネットランキング)上位ランカーの中でも、 一握りの人間しか出来ないことなんです」 (*゚ー゚)「…え、じゃあ、ツンの実力は」 ( ><)「低難易度…恐らくは中難易度の一部の曲でもでしょうけど… それだけであれば界王に匹敵する実力の持ち主です。 こんな点数をたたき出していれば、 IRでもノーマルマスターなら界王クラスと同じところに名を連ねているはずですが… 聞けば彼女、エキスパートコースをプレイしたことがない。 言うなれば、隠者みたいなもんです。 だから、彼女は自分の実力に、気がつかなかった」 ( ><)「あの日…彼女がメルトNでクールパフェ叩き出して見せたとき… 正直、間違えて普通のチャレンジ選んでたのかと思いましたよ」 そう。 それこそが、ツンの“真の実力”だった。 彼女は生まれながら、不完全な絶対音感の持ち主であった。 歌うこと、例えばリコーダーなどの楽器でも飛び抜けたところはなかったが… 兎に角、“正確な音程の音を正確なタイミングで出す”ということで、その片鱗を見せていたのだ。 ただ、それと気づくものがいなかっただけで。 それは年月を経て、彼女がこの「ポップンミュージック」というゲームに触れてその真価を発揮した。 降ってくるオブジェがその部分を担当することで、BGMから欠落している音と、その本来の配置… 彼女は、その総てが解ってしまうのだ。 ただ、総てが総て把握しきれるものではない。 更に彼女の動体視力や反応速度も人並みであり、それゆえ高難易度の処理にまで到達できずにいた。 ショボンやビロードも、彼女のそれが絶対音感かどうかまでは解っていなかっただろうが、 兎に角、彼女がことN譜面の処理能力に関して途轍もないレベルにあることだけは、理解していたのだ。 恐らく、現時点においても、彼女はそのことを知らないだろう。 ただ、自分にそれだけの能力があるのだということを…彼女は、ようやく自覚しようとしていた。
そこからは最早、説明のしようがないほど、壮絶な勝負であった。 これまでショボンやビロードの指導により得た技術の引き出しを総て空け切り、 そして自分の能力を自覚したことで、 二週間前とは別人のような手の動きでコンボとクール判定を稼ぎ出すツン。 総てのしがらみを振り払い、仙人部屋に彗星のごとく現れ、 いまだ猛威を振るい続けるその腕を存分に振るうクー。 そして、二千試合近くをそのバランス感覚で戦い抜いてきた経験で培った戦闘力を、 その真なるところを見せ付けるショボン。 中盤の密集で、クーの放ったクルバドを、Bad一ケタ台に切り抜けるツン。 同じ局面で放たれた、ツンのバラスピを完全に捌ききってみせるショボン。 そして、ランダムが変化した強制LOW-SPEED… HSオプションを無効化し、なおかつノート落下速度を1/2にするという強力なキラーオジャマを、驚異的な集中力で凌ぐクー。 その実力は完全に…かつ、恐ろしく高い水準で拮抗していた。 (;*゚ー゚)(…すごい…すごいよみんな…) (;><)(…なんて…戦いだ…) しぃもビロードも、三人が展開する戦いに、完全に心を奪われていた。 ( ´w`)「ふふ…これが仙人・英雄クラス同士の戦いといって、一体誰が信じる?」 [ー。ー]「…アツい戦いだぜ…今日日、こんなアツい戦いには滅多にお目にかかれるもんじゃねぇ… 先月どっかのDQNランカーが仕出かした狩り事件以降、 こんな熱い戦いのできる連中は、ほとんどがこのゲームを見捨てて去っちまったってのによ…」 その戦いを、熱いまなざしで見守る店長と店員。 その最終局面。 (´゚ω゚`)(ここで…!) 三者の撃てるオジャマは…いずれもレベル1、一発分。 川# ゚д゚)(負けて…!) 三人の撃ったオジャマは、見事にクロス・カウンターの状態になる。 そして、ツンは…。 ξ# ゚听)ξ(たまるもんですかぁぁぁ!) 最後のトリル。 決して出来ないだろうと、心の中で決め付けていたそれを、完全に捌ききっていた。 …そして。 川 ゚ -゚) 86k/コンボ賞・クリア・フィーバー 1位 (´・ω・`) 88k/クリア・フィーバー 2位 ξ゚听)ξ 87k/クリア 3位
(*゚ー゚)「…ツン!」 (;><)「…クリアだ!」 そして、この結果を受けた総合戦績が表示される。 1位 296.4k 2位 296.2k 3位 297.9k 1位と3位の差、僅か500点。 その僅かの差で…。 ξ;゚听)ξ「かっ……た?」 その戦いを制したのは、ツンだった。 川; ゚д゚)「………」 2位は、肩で荒く息を吐くクー。 そして、3位のこの男。 (´゚ω゚`)「………」 (´・ω・`)「…ふ」 その表情が、普段のそれに戻る。 (´・ω・`)「…久々に…激しい戦いだったな…」 負けた彼も、負け惜しみではなく、満足のいく勝負だったと思った。 (´・ω・`)「いい戦いだったぜ、二人とも」 ξ ゚听)ξ「…ショボンさん」 その肩に手を置かれ、戸惑うツンだったが、 青年の穏やかな笑顔につられるように、彼女も微笑んだ。 そして、ツンはもう一方の主役に…今回の事件の発端となったクーに、目を向ける。 川 ゚ -゚)「…」 息を整えたクーは無言だった。 その表情が、不安そうな瞳で覗き込むツンの前で、唐突に変わった。
川 ゚ー゚)「…くやしい」 ξ;゚听)ξ「…え?」 少女が放った意外な言葉に、ツンは一瞬、呆気に取られてしまった。 川 ゚ー゚)「私は…この話が出たときも…どうしたいのか、本当はよく解らなかった。 でも、本当は最初の時も… やっぱりツンには負けたくないと思ったのかも知れない」 ξ゚听)ξ「…クー」 普段滅多に見せない、はにかんだ笑顔のクー。 川 ゚ー゚)「…だから、次は絶対に勝つ。 もう、絶対に私の知らないところで、勝手に強くなんてならせない。 嫌だって言っても、付きまとってやるから…!」 ξ゚ー゚)ξ「…」 そのてらいのない言葉は、ふたりの間にあった溝を埋めきり… ξ゚ー゚)ξ「…上等だわ!」 ツンは満面の笑顔で、“友達”に戻ったその少女に、親指を立てた拳を突き出した。 (*゚ー゚)「そういうの、ちょっとずるいな」 ( ><)「…同感ですね」 今までその様子を蚊帳の外で眺めていたしぃとビロードが、不満ありありの表情で割り込んできた。 (*゚ー゚)「あたしも本気で、やってみたくなっちゃったよ。 ツンもクーも自分らの世界入り過ぎ。あたし置いてきぼりじゃない」 ( ><)「僕も敵前逃亡は性に合いませんからね。 ハードルは高ければ高いほど、萌えるってもんです!」 (´・ω・`)「ちょwwwwwwビロードおまwwwwwwww字違wwwwwwwwwww」 そこには、また新たな絆が生まれようとしていた。 ( ´w`)「雨降って地固まる、かな?」 [ー。ー]「まー、常連が増えてくれるってことは、確実にいいことなんだろーがな。 新規客や一見さんのヒンシュク買わないよう、しっかりルールは守ってもらわんとなぁ」 カワイさんの一言を、茶化したように返すイバタ君。 時間にして約10分足らずのその戦いを…知るのはそこに居合わせた7名のみ。 大きなイベントで行われたものであったら、確実に「伝説」となっただろうその一戦を経て、 その主役となった少女…ツンの中で、確実に何かが変わりつつあった。 ξ゚听)ξがポップンでランカーを目指すようです 第七章 終わり
あい、こんな結末です。 多分次あたりがしめの話になるかと。 まだそこまではまとまっていませんが…これで一応の区切りとさせていただきたいと…。 書いてるうちにネット対戦がやりたくてしょうがなくなってきた。いや本当に。
お疲れ様です。 締めがどうなるか、気になるところですねー こういう対戦ものは、見ていて熱くなりますね。 完結編、待っています。
熱帯やりてええええええええええ
まとめの中の人、もしかして消えました?
>>223 スレにたどり着けてないだけジャマイカ
スレタイ前と違うし…
保守に加えて、上げ。
ほしゅ
今おいついた保守
職人待ちage
最終話…投下しておきます…。 あの戦いから一ヵ月半ほど後の、七月二十一日。 「ポップンミュージック13カーニバル」の稼動が終了し、 入れ替わりに稼動した「ポップンミュージック14フィーバー」において、 ネット対戦が再開され、店舗対抗イベントが開始されて間もなくという頃。 世間では所謂「夏休み」に突入していた。 (# ^ω^)「なんだおあのDQNども!もう我慢の限界だお!!11」 ('A`)「まー落ち着けブーン」 商店街を歩く二人の少年。 そのうちの一人…ブーンは、何か余程嫌な事があったのか、周囲の目も省みずに悪態を吐き散らしていた。 (# ^ω^)「これが落ち着いていられるかおドクオ! 一体何回回すつもりなんだおあいつら! しかも店員も一緒になってむしろブーン達を追い出す側に回りやがって!!!111」 ('A`)「確かにアレはヒデェよな。店員と常連の馴れ合いもあそこまで行ったら痛いなんてもんじゃねーよ常考」 この二人…ブーンとドクオはそれまで、駅前のゲーセンに通い詰めていたポプのプレイヤーであった。 駅前のゲーセンにはポプが二台あるのだが、現在そのいずれも常連達による回しプレイで 順番も何もない状態になってしまっていた。 理由はただひとつ。店舗対抗イベントのせいである。 幸か不幸かこの地区には、トップランカーやその取り巻き、あるいはそれに匹敵する腕の持ち主が多い。 彼らがいた駅前のゲーセンには「界王」クラスのランカーが3、4人居り、 その取り巻き数人が常連の主体を成している。 毎年店舗対抗の時期になると「最上級者以外お断り」が、その店の不文律となるのだ。 彼らは、ただ「店舗対抗で全国一位になること」が目的であり、 それとは関係のないプレイをする者等「邪魔者」でしかないのだ。 彼らもまた、そうしたDQNの被害者であった。
('A`)「しかしよぉ、これからどーすんだブーン? あの調子じゃ、店舗対抗が終わるまで全然遊べねーぞ」 ( ^ω^)「う…それは困るお… 折角の夏休みだし…ひと夏で対戦千試合達成の野望が…」 ('A`)「ちょwwwwwwwwおまwwwwwwwwwwwそれはねぇwwwwwwwwwwwww」 まーとんでもないことを考えてるヤツは何処の世界にでもいるもので。 ドクオは「資金源大丈夫かよお前」という当たり前の突っ込みはもうする気にもならない。 とはいえ、遊び場がなければ困るのは彼も同じである。 思案の末…彼はあることを思い出した。 ('A`)「…ん、待てよブーン。 そういえば隣のクラスの香具師に聞いたんだが…今回の学年トップになったクーは知ってるよな?」 ( ^ω^)「当然だお!クオ高新一年生美少女ランキング一位の才媛だお! 知らぬ者が今のクオ高にいるかってんだお!!」 余談だが、クオリティ学園の高等部ではほぼ恒例的、かつ非公式で、 それぞれの学年における美少女ランキングというものがこっそり作成されている。 何時誰が調べて、何処から広まっていくのか不明であったが、 高校の校内ネットワークで男子のみがアクセスできるエリアに公式ページがあり、 故に一学年五百人にも及ぶマンモス学校であるクオ高の半数を占める男子ほぼ総てがその情報を把握している「常識」だった。 ('A`)「じゃあ、そのクーがポプのランカーだって話は知っているか?」 ( ^ω^)「お?」 小首をかしげるブーン。 件の美少女ランキングでは、住所は当然、誰が調べるのかスリーサイズや趣味嗜好まで完璧に網羅されている。 しかもトップランクになるとその情報はまめに更新される。 ブーンは学校が休みの日以外、それこそ毎日のようにランキングの公式ページを覗いていた。 それゆえ、その人物についての詳細な噂まで完全に把握しているという自負があった。 ( ^ω^)「んなわきゃーねーお。だって今までゲーセンで見たことねーお」 ('A`)「だろうな。俺もおかしいと思って少し調べてみたんだが」 そういいつつ懐から、某伝説的ギャルゲーの主人公の悪友よろしく手帳を取り出すドクオ。 ('A`)「隣のクラスは何気に美少女揃いなんだよなー。 委員長のクーもさることながら、ツンとしぃというランキングのスリートップが揃い踏みしてるとかなー。 まるで理想郷だぜあのクラスはよぉ…」 ( ^ω^)「もったいぶってないでとっとと教えるお」 ('A`)「まぁまぁ焦りなさんなって。あ、これだ。 …そのスリートップがな、そろいもそろって住宅街の一角にあるゲーセンに入り浸ってるという噂があるんだ」 ( ゚ω゚)「マ ジ ゲ ス カ ?」 ('A`)「詳しい話はあまり知らん。 ただ、そのゲーセンがなー…ちょっといわくつきでな。 店長がめっちゃ厳しい人らしくて、過去にDQN数人がまとめて出禁になった挙句、 お礼参りに来た連中を返り討ちにして警察に突き出したとか…」 ブーンはしばらく考えていたようだが…。 ( ^ω^)「…それってもしや、今のブーンたちにとっては新天地になりうる場所なのでは?」 ('A`)「まぁ少なくとも今の駅前よりは」 ( ^ω^)「ならばよし!ドクオ、そこへ案内するお!」 ('A`)「ちょ…お前大丈夫か?興奮するとボタンぶっ壊しかねぇし…」 ( ^ω^)「心配無用だお!むしろ今のブーンにとってはポプを楽しむことが第一だお!」 興奮を抑えきれないブーンを苦笑しつつもなだめながら、ドクオは件の場所へ進路を取り始めた。
彼らが程なくしてたどり着いたのは、住宅地の一角。 彼らが通うクオリティ学園高等部に程近い位置にある小さなゲームセンター… すなわち「バーボンハウス」であった。 ( ^ω^)「やっと着いたかお!我が新天地ktkr!」 ('A`)「ちょwwおまwwwwはしゃぎすぎ自重wwwwwww」 wktkを抑えきれないブーンはドクオの制止よりも早く、その店内に飛び込む。 ('A`)「しょーがねーやっちゃなー」 苦笑しながらそのあとを追って店内に入るドクオ。 ( ゚ω゚)「…」 ('A`)「お?どーしたブーン?」 暴走状態で飛び込んだブーンが、まるでゼンマイの切れた玩具の様に停止していた。 ドクオもその視線の先をたどる。 ポップンの筐体が三台。 この時点でも、ポッパーである彼らにとって衝撃的なことであったろうが、 それでもブーンがこんな呆気に取られている理由としては多少弱かったのかも知れない。 ドクオがそのことを悟るのにそう時間はかからなかった。 二人の視線の先にあったものは…。 (*゚ー゚)「〜♪」 鮮やかな手並みで、メルトEX後半部分の階段譜面を捌くしぃの姿。 グゥゥゥッド! (*゚ー゚)「やったぁ、トケターEX97kktkr♪」 (;><)「ちょwwwwそれ超チャレじゃないしwwwwwwwww」 おおはしゃぎするしぃと爆笑状態でツッコむビロード。 あの後、当人を除く全員の度肝を抜いたのは、しぃの異常ともいえる成長スピードだった。 思えば彼女は、ツンがショボンとビロードの指導を受けていた時、常に傍らには彼女の姿があった。 所謂「見取り稽古」というのだろうか…しぃは、ツンに向けられたアドバイスの数々に、 ちゃっかり自分もその恩恵に与っていたのだ。 抜け目がないといえば抜け目がない。 そんな彼女は、既に37どころか…レベル40クラスの高難易度にもクリアマークをつけ始めていた。
ξ ゚听)ξ「あたし前々から思ってたけど… あたしらのなかじゃ、実はしぃがいちばんの食わせ者なんじゃないかしら」 川 ^ -^)「…」 ツンの最もな一言に、苦笑を隠せないクー。 だが、その成長に関して言うなら、二人も負けてはいなかった。 ツンは自分の能力をはっきり理解したこと、そして同レベルのプレイヤーとともにプレイしている事で、 その才覚を開花させ、アレから二ヶ月ほどで39までの全曲を制覇、 今では42レベルでもちらほらクリアマークをつけるまでになっていた。 クーもまた、様々な譜面を研究し始めることで、徐々にだが素点の桁を上げてきていた。 流石にツンには一歩及ばないまでも、十分にセンスのある彼女は、 所謂「リズム打ち」でその不利をカバーし、仙人上位クラスと互角に渡り合えるスコア力を身につけつつあった。 しかも、未クリア曲が残り4曲というクリア力の高さも据え置き。 いまや二人はスコアラーとクリアラーの違いはあれど、その総合的な実力はほぼ互角に近くなっていた。 そのことを裏付けるかのように、二人のIRの順位はぎりぎりトップランカーの圏内…200位以内に、 僅かな差でクー、ツンの順で並んでいた。 因みにショボンはそこよりも少し上の位置の150位台、 ビロードは少し下がって300位台前半、しぃは800位くらいの位置に居る。 ξ ゚ー゚)ξ「っと、次はあたし達よね。 どうクー、ひとつ手合わせしてみない? 今日で負け越しの分は清算してやるんだから!」 川 ゚ ー゚)「…だが断らない…が、新しい客人のようだ。 私達はやりっぱなしだし…」 そういってブーンたちのほうを振り向くクー。 ('A`)「あ…その…お、俺ら今北ばっかりだし…」 ( ^ω^)「う、う、うんお。ブーン達は次でいいお」 ξ ゚ー゚)ξ「…そう? そうだ、だったらあたし達と一戦やって見ない? どっちか片一方だけになるけど」 ( ゚ω゚)(゚A゚)「…mjd!!??」 思っても見ない一言に顔を見合わせる二人。 今までクラスの女子ともマトモにクチを聞いてもらったことのなかった二人にとって、 まさか学年男子勢のアイドル的存在とも言える少女の一人にこう声をかけられるという事態、 夢のようなシチュエーションであった。 しかし、その席はたった一つ。 顔を見合わせるブーンとドクオは、一瞬で戦闘モードに切り替わった。 ( ゚ω゚)「…じゃんけんで決めるお!」 (゚A゚)「異存はないッッ!!」 五分後。
( ^ω^)「うはwwwwww夢が広がりんぐにんぐwwwwwwww」 壮絶な死闘(じゃんけん)の末に勝ち取った、「両手に花」状態で浮かれはしゃぐブーン。 川 ゚ ー゚)「ふふ…そうだ、君は何処までプレイできる?…ええと」 ( ^ω^)「…は! あ、内藤ホライゾンだお。皆はブーンって呼ぶお。 41ぐらいまでしか出来ないけど、一応対戦では天空の大陸に入っているお!」 ξ ゚ー゚)ξ「あ、じゃああたしらと同じだ。ハンデは特に要らなさそうね」 ( ^ω^)「…お、お手柔らかに頼むお…」 その後ろで…。 ('A`)「………欝だ詩嚢」 ( ><)「あはははw まぁ次もありますから。 そういえば君たちは始めて見るけど、この辺の人?」 ('A`)「あ、ええ。俺はドクオ、クオ学高等部の一年です。今両手に花のピザ野郎もですけど」 (*゚ー゚)「あれ?じゃあ別のクラス? あたしたちA組なんだけど」 ('A`)「あ、はい、とっ隣のクラスのB組…」 唐突に会話に割り込んできたしぃにどぎまぎを隠せず、どもってしまうドクオ。 (*゚ー゚)「道理で。うちの学校も人数半端じゃないし、同じ学年でも知らない人多いしなー。 じゃあ改めて自己紹介。あたしはしぃ、あそこにいるクーとツンのクラスメート」 ( ><)「僕はビロード、クオ大の一回生です。 実はこの店に来てからあまり間がないんですけどね」 ('A`)「そうなんですか?…えらく仲が良さそうにみえるけど…」 ( ><)「ええ…色々ありましてね」 ビロードが事の経緯をかいつまんでドクオに説明する。 ツンとクーの、過去にあった出来事。 そしてあの戦いの日のこと。 そのあと、ツンもまた、鬼神の如き強さを発揮して瞬く間に仙人常駐になったこと…。 (; ^ω^)「うおお!マジかお!あの装備でこの選曲はエグいお!!11wwww」 ξ;^凵O)ξ「ちょwwwどーしてそこでラメントEXとか持って来るかなwwww というかその強制LOW撃つ気満々だろこの人非人!wwwww」 川* ゚ ー゚)「ふっ…勝てば官軍という言葉を知らんか」 ブーイングを飛ばす二人に涼しい顔のクー。 何時の間にかブーンもすっかり二人の仲に馴染んでしまっている。 ('A`)「…いいなぁ、そういうの」 ドクオもビロードの話を思い返しつつ、目の前で笑いあう三人を見て、素直にそう思った。 彼とブーンも幼馴染だった。 彼らは成績も飛びぬけたところもなく、気ままに付き合える良好な関係にあった。 しかし、もし自分たちがツンとクーと同じ立場であったら、 果たしてそういう関係に立ち戻ることが出来るのかどうか… 彼は少し、怖さと寂しさを感じた。
そこへ真っ青な顔をしたブーンが戻ってくる。 (; ^ω^)「ど、ど、ドクオ!wwあの二人マジ半端ねーお!www らめぇEXフィバクリ88kとかみすちーN99kとか何処の界王様だお!!11wwwwwww つかバラスピもリッチも全っ然効かNeeeeeeeeeeeee!!wwwwwwww」 ( ><)「あははははwwww でもそういいながらLOW撃たれてラメントEXレベルを越せるなら大したもんです」 ('A`)「あー、ブーンの奴死に物狂いで粘着した曲のひとつですからねー… …つかこれは情報の訂正ありか…ふむふむ」 (*゚ー゚)「あれー?そのメモ帳は何かなー?」 Σ(;'A`)「え、あ、いやそれはアッー!」 カウンターの内側から、和気藹々としたその光景を見やる店長と店員。 ( ´w`)「今日も賑やかでいいことだな、うん」 [ー。ー]「ああ、また面白い連中が増えそうだな」 ( ´・ω・`)「つか風営法がなきゃ俺も参加できるんだけどなー…」 店内からコインを回収してきたショボンがガッカリしたように呟く。 彼はフィーバーが稼動して間もなくから、ここでアルバイトを始めていた。 何気にスタッフの少ないこの店で、パソコンの知識に明るいショボンは欠かせぬ戦力になりつつあった。 [ー。ー]「まーその辺は多少目ぇつぶってやるさ。でなきゃお前以外に店舗対抗進めてくれる奴いねーしw」 ( ´・ω・`)「ちょwww俺の担当ですかそれwwww」 ( ´w`)「そこそこ、法律違反を示唆しないで。 まぁ今日はこれでショボン君あがりだから、時間置いてからね」 今日もまた「バーボンハウス」には笑い声が溢れている。 (´<_` )「なんだかここのポッパーのレベルもすっかり上がってしまったな弟者」 ( ´_ゝ`)「だが駅前のDQNとは違うから、我々も気兼ねなく出来るということだ兄者」 古くから通い詰めていた者も。 彡ノ_ ゚ -゚ノゝ「…なんか面白そうなのよね…」 ノ,M ゚ ‐゚ノゝ「私達もやってみよう? あのひとたちいい人そうだし、教えてもらおうよ」 これまでは見るだけだった者も。
(#´・ω・`)「くそー、俺もやるぞー!」 ( ><)「ちょwwww順番順番wwwwwwww」 そこには、確かな「つながり」が存在している。 「ポップンミュージック」という、ひとつのゲームが作り出した、 ( ^ω^)「決めたお! ブーンの今年の夏の目標は、ここにいる全員を追い越してやることだお! 手始めにツンのクリアレベルに追いついて見せるお!!」 そしてこれから作られようとする人と人のつながりが。 ξ ゚ー゚)ξ「上等っ! そういうの、あたし嫌いじゃないわよ!」 その中心で、 いまやランカーにまで成長した少女は、今日も陽光のような笑顔で笑っていた。 ξ゚听)ξがポップンでランカーを目指すようです 完 余談。 ξ# ゚ -゚)ξ「…こんなランキングがあるとは初耳だったわね… つかスリーサイズとかそんなことまでよくもまぁ…」 (;'A`)「あ、あははははは…これはそのランキング情報にですね…ええ」 (#゚ー゚)「ふーん…あたし学年三位なんだー。基準何よ一体?」 (;'A`)「さ、さぁ…むしろ俺が知りたいです、ハイ」 川 ^ -^)「…ま、まぁ彼は悪くないし…多分」 ξ# ゚ -゚)ξ(#゚ー゚)「あんたは黙ってろ、学年ナンバーワン」 川;^ -^)「…り、了承」 (;'A`)(…お、俺今日厄日か?) (; ^ω^)「うーん…あの状況、うらやましいのかうらやましくないのか…」 ( ><)「こういうの、意外に女の子の方が敏感だったりしますからねー」 ( ´・ω・`)「くわばらくわばら。さて、じゃあ我々も一戦始めますかね」
終わった…つーか無理やり終わらせた(ぉ 長々と駄文を垂れ流してしまいましたがこれで完結です。 実は時間軸上ではまだ今年に追いついてないですが、 アドベ編を書くかどうかはネット対戦始まったら考えようかと。 御目汚し失礼でした。 しばらくは私めも見る側に回ろうかな…。
あ、しまった
>>233-234 の間が少し抜けてる!
っというわけで以下の文章で補完よろです…onz
( ><)「けど、僕らは今こうして知り合えたんです。
ここからまた、付き合いを広めていくことが出来るなら、
それはそれで喜ばしいことだと、僕は思いますよ」
ブーンの言った「新天地」という言葉。
ドクオもまた…ブーンが最初にそういったのとは違う意味かも知れないが…
同じ言葉が脳裏を過ぎっていた。
('A`)「…そうですね」
彼はやましい意味でなく、この中に混ざれればいいなと思った。
長い間巧くやってこれた、幼馴染の少年とともに。
>>33 乙!!全体がかなりうまくまとまってた!ごちそうさま!
なんという良作・・・
DDRしか分からん俺でも楽しめてしまった
>>33 は間違いなくもっと評価されるべき
続編も期待してますよ〜
おもしろかった! GJ!!です!
ここは市立vip小学校。 ここには内藤ホライゾン、周りからはブーンと呼ばれている少年が通っていて、かれにはドクオという親しい友人がいた。 ドクオの家は金持ちと聞いていたが、ブーンは一度も行ったことがなかった。 そして2002年の春、ドクオの家に招待されたのだった。 ( ^ω^)「ドクオの家か・・いったいどんな家なんだろお」 ('A`)「こっちだこっち。つったってそんなでもないけどよ・・・ほれ、ここだよ」 そこには、地上8メートルはあろうかというすごく大きな家が建っていた。 ちなみにブーンの家は何の変哲もない団地である。 ( ゚ω゚)「DEKEEEEEEEEEEE!!!!11」 ('A`)「おまwwwwwwwwwそんな驚くなwwwwwwwまぁ入れよwwwwwww」 そう促され、ドクオの家に入るブーン。 ( ^ω^)「おじゃましますお」 ドクオは結構前からドラムをやっているらしく、 ブーンはドクオの演奏を見てすげーとかうおーとか言っていた。 ( ^ω^)「ちょっとやらせてくれお」 ('A`)「ああ、いいぜ。」 ( ^ω^)「〜♪」 ('A`)(うーん・・・やっぱり演奏とはいえないな、まぁ仕方ないか) ('A`)(そうだ、あのゲームやらせりゃ楽しいんじゃないか?) ('A`)「なぁブーン、それくらいにしてゲームやろうぜゲーム」 ( ^ω^)「ドラム楽しいお、まぁいいや、ゲームやるお。あとでまた叩かせてくれお」 ('A`)「おk」 こうして二人は、一階にある居間に向かった。
('A`)「ブーン、実はだな、最近ドラムマニアというまぁあれだ、ドラムの演奏をするゲームがあるんだ」 ( ^ω^)「本当かお!それは面白そうだお!」 ('A`)「まぁ、簡単にドラムの演奏を楽しんでもらおう、という目的のゲームだからな、すぐに慣れるさ。今もってくる」 ( ^ω^)「楽しみだお」 ドクオはすぐに戻ってきた。 ('A`)「ほれ、これがそれだ」 持ってきたのはドラムマニア専用コントローラーと、ギターフリークス専用コントローラーだった。 ( ^ω^)「これがかお?さっきのドラムと形が違いすぎるお」 ('A`)「まぁ気にしちゃだめだ。それよりやろうぜやろうぜ、俺はギターやるから」 ( ^ω^)「おk」 そのとき使用されたソフトは「guitarfreaks&drummania 3rd&2nd」と「4th&3rd」だった。 ( ^ω^)「なんか知らない曲ばっかりだお、お、愛のしるしとかダイナマイトあるお」 ('A`)「まぁ一番簡単なのからはじめてみるか、愛のしるしだ」 ( ^ω^)「やるお」 ('A`)「まぁやり方は教えたからいいだろ」 デンデンデンデンデンデンデンデンヤワなハートがry スティジクリィア! ( ^ω^)「なかなか難しいお、特にバスドラムがうまく合わないお」 ('A`)「誰だってはじめはバスに戸惑うさ。慣れればもっと難しい曲だってできるぞ。」 ( ^ω^)「でも楽しいお」 ('A`)「これはもともとはゲームセンターにあるもので、まぁ親に連れて行ってもらったときとかにやってみるといい」 ( ^ω^)「やってみるお」 こうして、ブーンは音ゲーを始めた。
初めて書いたから疲れた 結構書いたと思ったら短くてショボン 要望あれば続き書きます
なんか素直にコレだけの反響が出ていたのは悪い気はしない…。
アドベ編はいずれ書けたら…熱帯さえ始まってくれればなんとか…onz
>>243 地上8メートルもすごいけどギタドラする小学生ってww
コレはもしや伏線で現在は〜という妄想が浮かんで続きがwktkな俺もいる。
>>245 面白かったですよ!
アドベ編にもwktkしてるんでさっさと書きやがって下さい
GJ! beatmekerはいつ見ても泣けるなぁ・・・
beatmakerの一番最後にあるドクオのくだりで泣いた
>>247 最早GJと言うほかないっ…!
折角だし熱帯が始まるまでのつまみとして外伝でも考えてみます。
まだ(*゚ー゚)についてちょっとネタがあるっぽいので。
251 :
200 :2007/09/02(日) 01:30:33 ID:qNUdP3890
えーと、とりあえずネタは出来ました。後は書いていくだけです。 あと、先に断っておきたいのは私は顔文字が一切使えません。 とりあえず文だけで書くので、感想ついでにそこらへんのアドバイスか何か、出来ればお願いします。以下本編。 俺が遠くへぶらり旅をしていた頃の話。 町へ町へと流れてゆき、ただひたすら旅をしていた頃の話。 俺はある港町で人の良い老夫婦にしばらくの間この町に留まらないか?と誘われた。 部屋も貸してくれる、食事も3食出してくれる。この滞在期間に何か仕事をしておけば、そのお金で後々の旅が楽になるだろう。 そう思った俺はその老夫婦に感謝して、しばらくの間お世話になることになった。 老夫婦の家に滞在して4日目になった。俺はちょっとしたお使いを頼まれたので、近くのデパートに足を運んだ。 デパートの近くには海があった。潮の香りが俺は苦手だった。足早に自動ドアを抜けた。 そのドアのすぐ右手にはゲームコーナーがあった。平日の昼間近くだというのに、若者たちが群がっているコーナーがあった。 そのコーナーに俺は近寄った。予想は当たっていた。少し派手な格好をした怖そうな兄ちゃんという言葉がしっかり当てはまる者たちの集団が あのギターとドラムの演奏シュミレータのようなゲーム、あれは確か、 「ホント、音楽ゲームやってる人たちって、品がないわよねぇ」 「特にあのギターとドラムのやつ、いつゲーム機が壊れるか分からないわよねぇ」 そうだった。音楽ゲーム。略して音ゲー。あのゲーム2つの名前はギターフリークスと、ドラムマニアだ。(2つ合わせたのを略してギタドラだったか) 不意に後ろからした、UFOキャッチャーに興じている子供たちの親であろう2人の女の声で思い出した。 確かに、ドラマニ(単体の略し方はこんな感じだったはず)をプレーしているモヒカン男はガシガシとパッドをスティックで強烈に叩きつけていた。 ギタフリ(略し方はこれであっているはず)をプレーしている所謂オタクという感じの男は筐体を思いっきり蹴飛ばしていた。 見るとゲームオーバーしたらしかった。男はギターコントローラーを床に激しく叩きつけて、どこかへ去っていった。 このゲームコーナーは4種、5台の音ゲー筐体が円を作るように設置された「音ゲーコーナー」があった。 ギタドラがそれぞれ一台、ポップン2台、弐寺筐体が1台。ギタドラの方は先程見た感じでは相当マナーが悪い奴が多いらしい。 弐寺はスクラッチで遊んでいる奴が多いだけで、マナーが悪い奴は殆どいなかった。(ササ、三倍アイスクリーム!とか、トゥットゥーディーエックスゴールド!とかを多く聞いた) ポップンの方だが、これは俺が旅に出る前に唯一遊んだ事のある音ゲーだった。 俺から見て右の筐体でプレーしてる奴が、見た感じlv30台前半が適正lvだと思われた。 左の筐体には、エンジョイモードを5ボタンでプレーしていて、ゲージが常に最低のところにあった全くの初心者がいた。 えー、キリがいいところでいったん切ります。何かすんごい駄文ですね… あと、最初に書いたアドバイスの件、どなたかお願いします。
>>251 顔文字未使用でも全く問題無いのが、このスレの良いところ。
というか顔文字使用者が大半な理由は、元々ここがブーン小説スレだったからですしね。
これは主に主人公の語りで進んでいくタイプですかね。
こういうタイプは今まで少なかったので良いと思います。
一つ言わせてもらうと、改行をもう少し。
適度な所できちんと改行をする位はしてほしかったかも。
もちろん文脈をよく考えての上で、ですが。
携帯から見る分には特に問題無いでしょうけど、PCからだと非常に見辛いので…
後、「。」の使用量がちょっと多く感じました。
「、」で済む部分も「。」で止めてしまっているので…
個人的な意見ですが、例えばこんな風にすれば良いかなと思います。
---
あのギターとドラムの演奏シミュレータのようなゲーム、あれは確か、
(中略)
そうだった。音楽ゲーム。略して音ゲー。あのゲーム2つの名前はギターフリークスと、ドラムマニアだ。
↓
あのギターとドラムの演奏シミュレータのようなゲーム、あれは確か…
と、その時背後からこんな会話が聞こえてきた。
(中略)
…そうだった。
音楽ゲーム、略して音ゲー。
あの2つのゲームの名前はギターフリークスと、ドラムマニアだ。
---
こんな感じでしょうか。
何だか長く書いてしまいましたが、続きを期待しています。
253 :
200 :2007/09/02(日) 22:53:03 ID:qNUdP3890
>>252 さん、アドバイスありがとうございます。今後これを生かして後何回か
書き込ませていただきますね。あ、タイトル決めてませんでした。後々書きます。以下本編。
俺は何となくポップンをプレーしたくなってきた。俺は左の初心者の後ろに並んだ。
お使いは急なものではなかったので、少し遅れてもよいだろうという気持ちも手伝っていた。
俺にとってのポップンは10作目で終わっていた。その訳は、とある曲の存在にある。
その訳が、俺の旅のきっかけでもあるのだが、今のところでは話せない。
だが、この旅もこの1プレイで終わるのかもしれないと思うと、気が楽になった。
が、この1プレイで終わらないのかもしれないとも思うと、気が重くなった。
物思いにふけっていると、突然
「ぎゃはははは!オメェそんなのも出来ませんってか?ウヒャハハハ!」
男の声が聞こえた。馬鹿にした笑い声。あの曲と、アイツのことを思い出す。吐き気がする。
どうやら右の筐体の男がプレーを終えたらしく、先程残念なことに2ステージ目も落とし、
しょんぼりしている初心者を思い切り心から馬鹿にしていた。
「うるさい人ですね。…気分が悪い!」
初心者はそう言って足早に音ゲーコーナーから出て行った。
見下した男は帰り行く初心者をまだ馬鹿にしながら笑い声を立てている。
あの初心者の姿に、あの時の俺の心情が重なりつつあった。見ず知らずの男に
強烈な怒りを感じてきた。右手を力をこめて握った。笑う男の伸びて指差す右腕を
「失礼」
と言って左手で掴み、右のストレートをぶち込んだ。笑う男の右腕の骨が砕けた感覚がした。
「うあああああああ!!!痛い、痛いいぃぃぃ!!!」
のた打ち回りながら泣き叫んでいた。俺はすぐに音ゲーコーナーから走り去った。
店員に捕まることを恐れたからではない。あの初心者が心配だったからだ。
俺の横を通り過ぎる時に、俺は初心者の顔を盗み見ていた。初心者は泣いていた。
俺はお使いのことをすっかり忘れていた。あの後、すぐにデパートから出て行った。
遠くに、俯きながら家に帰るのであろう初心者の背中が見えた。
俺は、初心者の後を追って、駆け出していた。
えー、第二回目となりました「旅人さんの話」です。
(やっとタイトル名が決まりました)
今回も感想ついでに問題があればアドバイスをお願いします。
また、書ける時に書こうと思います。では、おやすみなさい。
えぇえええwwwwww砕けんのかよwwwwwwwwwwwww 続き待ってまーす
くだけたwwwwwwwwwww なんかタイトル名がキノみたいだな 続き期待・・・って俺もなんか書いてたんだったな・・・どこまで思い出せるか・・・
俺は逆はあるんだけどな(>相手初心者じゃねーけどひがまれた上に絡まれた いや勿論砕いてはないけど。砕いてはやりたかったが。 こういうのはまた違った趣があってよいですな。 これからどんな展開になるか非常にwktk
臨時まとめの中の人です。
>>256 の発言を受けて、現在進行中のエピソードもまとめてみました。
ただし、このスレッド内で書きかけのものだけです。
あまり古いエピソードは放棄されていそうなので…
後、少し読みやすいように校正したエピソードがあります。
段落や半角交じりを直しただけですので、文章自体は変えていません。
260 :
がう :2007/09/04(火) 21:29:37 ID:aG0VNs1kO
長い間待たせてすいません,Guitar Brothers第ニ章投下しますね。
261 :
がう :2007/09/04(火) 21:37:36 ID:aG0VNs1kO
〜翌日〜 ('A`)……… (;^ω^)に,兄さん…。 ドクオの顔は朝から暗くてため息しかついていない。さすがにママンからの手厚い罰が効いたのだろう。 ('A`)……… (;^ω^)兄さん,母さんのお金を取るよりバイトした方が良かったって一度でも考えた事無かったお? ('A`)ある……けど,どうしても遊ぶ時間が無くなるかなって。 ( ^ω^)それは間違ってるお。 ( ^ω^)母さんのお金だって母さんの自由な時間を裂いてまで得たお金なんだお,遊ぶにはお金が要る,お金を得るには働く,楽をしちゃだめだお。 ('A`)ブーン…… ( ^ω^)…僕と一緒のバイト先で働いてみるかお? ('A`)…まだ募集しているのか? ( ^ω^)人手不足って店長が嘆いている位だお。今日の求人広告にも僕のバイト先が出ていたお。 ('A`)今日学校終わったらそのチラシ見せてくれ 。 ( ^ω^)分かったお。 ドクオの落ち込み様も何とか回復し,二人は学校へ向かった。 〜私立現実最速逃避行高校〜 ( ^ω^)じゃあ兄さんまた帰りにそっちの教室へ寄るお。 ('A`)あぁ,それじゃあな。 二人は違うクラスなので,それぞれの教室へと向かった。 ガララララ……。 教室の引き戸を開けるといつもと変わらないガヤガヤと賑やかな教室で,自然とドクオのテンションも普通に戻っていった。
262 :
がう :2007/09/04(火) 21:42:48 ID:aG0VNs1kO
(* ゚ー゚)おはよー♪ドクオくん ('A`)おはよ,しぃちゃん。 ( ゚∀゚)Yahoo!ドクオ,今日の数学のテスト大丈夫か? ('A`)Yahoo!ジョルジュ,数学?何それおいしいの? 彼はジョルジュ。ドクオの悪友でもあり,数少ない音ゲーに理解がある人だ。 ( ゚∀゚)お前またしぃとゲーセン行っていたな〜テストお構いなしでよ〜 ('A`)あぁ,そうだ。で,お前はテスト勉強したっていうのか? ( ゚∀゚)……は? ('A`)……… ( ゚∀゚)ハ('A`) (; ゚ー゚)二人とも…大丈夫? そして数学のテストが始まった。 (・∀・)えー,それじゃあ時間は60分。マークシートにしっかりと塗ってくださいね。はい,始め!! 開始の合図で問題用紙をひっくり返す音が教室中に響き渡り,次にカリカリとシャーペンを動かす音が静かに響いた。 ('A`)(わ,ワカラネェ…何だよ有理化って。ゆとり教育の被害者にこんなものやらせるなよ…。) 仕方ないのでマークシートを適当に塗り潰していくドクオ。 ('A`)(うわー,こんな譜面だったら絶対クリア出来ないぞ)
263 :
爆音で名前が聞こえません :2007/09/04(火) 21:44:16 ID:aG0VNs1kO
諦めたのか,マークシートの塗り潰した箇所をギターの譜面に見立ててずっと眺めている。 適当に塗り潰したせいか,見事にSRANをかけたようになって左手をくねくねと動かしてしまった。 (・∀・)(ドクオ君は一体何をしているんだ…) 教壇から見て明らかにおかしい人が居たのは言うまでもなかった。 キーンコーンカーンコーン♪ …そしてテスト終了のチャイムが鳴り響き,テストは終了し,学校は終わった。 ( ゚∀゚)よう,さっきの方程式出来たか? ('A`)あぁ。あれは46分の35でイが正解だろ? ( ゚∀゚)スゲェ!!俺はアにしちゃってたよ…。 ('A`)いや,適当。開始5分で終わらせた俺の処理能力の源は『勘』だ。 ( ゚∀゚)……カコイイ (* ゚ー゚)もう,あの答えはアの23568分の12567だよ〜 ∩( ゚∀゚)∩ !!! ('A`;)………mjsk ('A`)ま,まぁいいや。どうせ勉強してなかったんだし,成るように成れだな。 ガララララ……。 。。。三( ^ω^)∩兄さん! ('A`)お,ブーン。来たか,じゃあお先に撤退するぜ。 (* ゚ー゚)今日はゲーセン行かないの? ('A`)ごめん,ちょっと今日は用があるから行けないんだ。 ( ゚∀゚)こりゃ明日雨が降るな。 ('A`)ぶっ殺すぞ。 (;^ω^)兄さん…。 ('A`)とりあえず今日は俺は用事があるから帰るよ,じゃあな。 (* ゚ー゚)( ゚∀゚)じゃあ〜 ドクオとブーンは早々に家へと帰り,バイトの求人広告を見た。
264 :
がう :2007/09/04(火) 21:45:43 ID:aG0VNs1kO
諦めたのか,マークシートの塗り潰した箇所をギターの譜面に見立ててずっと眺めている。 適当に塗り潰したせいか,見事にSRANをかけたようになって左手をくねくねと動かしてしまった。 (・∀・)(ドクオ君は一体何をしているんだ…) 教壇から見て明らかにおかしい人が居たのは言うまでもなかった。 キーンコーンカーンコーン♪ …そしてテスト終了のチャイムが鳴り響き,テストは終了し,学校は終わった。 ( ゚∀゚)よう,さっきの方程式出来たか? ('A`)あぁ。あれは46分の35でイが正解だろ? ( ゚∀゚)スゲェ!!俺はアにしちゃってたよ…。 ('A`)いや,適当。開始5分で終わらせた俺の処理能力の源は『勘』だ。 ( ゚∀゚)……カコイイ (* ゚ー゚)もう,あの答えはアの23568分の12567だよ〜 ∩( ゚∀゚)∩ !!! ('A`;)………mjsk ('A`)ま,まぁいいや。どうせ勉強してなかったんだし,成るように成れだな。 ガララララ……。 。。。三( ^ω^)∩兄さん! ('A`)お,ブーン。来たか,じゃあお先に撤退するぜ。 (* ゚ー゚)今日はゲーセン行かないの? ('A`)ごめん,ちょっと今日は用があるから行けないんだ。 ( ゚∀゚)こりゃ明日雨が降るな。 ('A`)ぶっ殺すぞ。 (;^ω^)兄さん…。 ('A`)とりあえず今日は俺は用事があるから帰るよ,じゃあな。 (* ゚ー゚)( ゚∀゚)じゃあ〜 ドクオとブーンは早々に家へと帰り,バイトの求人広告を見た。
265 :
がう :2007/09/04(火) 21:47:33 ID:aG0VNs1kO
わわ…二重連投やっちまった。ごめんなさい
266 :
がう :2007/09/04(火) 21:48:47 ID:aG0VNs1kO
【スーパーマーケットふぇあり〜】 ・時給900円昇級有 ・交通費支給 ・社会保険完備 ・土日は時給50円UP レジ・品出し・畜産・水産・農産のうち一つお選び下さい。 ご丁寧に外観の写真まであって凄く大規模のスーバーマーケットみたいだ。 ( ^ω^)これが僕の働いているバイト先だお。 ('A`)おお!1時間働くだけで9回もギター出来るのか! ( ^ω^)兄さん,まさかギャラを全てそっちに回す気かお? ('A`;)……まずは母さんから取った分を返さなきゃな。 ドクオにもちゃんと良心があったようだ。しかし,ママンから取った金額は累計しておよそ云万円。ドクオはその事に気付いてはいない。 ( ^ω^)やっぱり兄さんはいい人だお。流石罪悪感だけは人一倍だお ('A`)そう褒めるな。で,お前はどこの仕事を担当しているんだ? ( ^ω^)僕は品出しをしているお。主な仕事はかくかく,しかじか,ほにゃららら。 ('A`)把握した,じゃあ今から履歴書書くかな。勿論俺も品出しだ。 ( ^ω^)仕事で何か分からない事があったら聞くがいいお。あとここは兄さんにはうってつけのバイト先だと思うお♪ ('A`)??? うってつけの意味が分からなかったドクオはそのまま後日バイト先へ電話をし,面接・簡単な筆記試験をした結果,見事翌日から来てほしいという連絡がドクオの携帯を通じて来た。
267 :
がう :2007/09/04(火) 21:50:29 ID:aG0VNs1kO
('A`)おぉ!本当ですか! <えぇ!明日の5時からですけど,大丈夫でしょうか? ('A`)はい!大丈夫です。 <では,店の裏口から明日は入って来て下さいね。 ガチャ…。 ( ^ω^)良かったおね,兄さん。 ('A`)あぁ,あそこの店員は人当たりが良かったから長くやっていけそうだ。 ( ^ω^)しかも頑張れば10万Overも夢じゃないお ('A`)10万……ジュルリ。 ( ^ω^)……… 頭の中で色んな妄想が膨らむドクオ。だが恐らく9割はギターに消えると内心思ったブーン。 〜翌日〜 (・∀・)えー…では前日行った数学のテストを返すよ〜。 ( ゚∀゚)俺らは ('A`)既に ( ゚∀゚)('A`)諦めてる (・∀・)ちなみに60点以下は居残りだからね ( ゚∀゚)…… \( ゚∀゚)/ オワタ 既に諦めてるから居残りだろうが何だろうが受け入れるジョルジュ。 一方… Σ('A`;)…………は!? その一言を聞いて動揺したドクオ。そう,今日は初バイトの日だった。 初日なのに完全に遅刻したら目茶苦茶仕事やりづらいじゃないか!!とドクオは内心叫び,そして適当に塗りたくったマークシートで60点以上取れる筈が無いと諦めた。 (* ゚ー゚)…ドクオくん? ('A`;)……… (* ゚ー゚)Σ('A`*)うわっ!! しぃはドクオの顔を至近距離で見て別の世界に行ってたドクオを現実に引き戻した。
268 :
がう :2007/09/04(火) 21:53:08 ID:aG0VNs1kO
('A`*)ど,どうしたのしぃちゃん!! (* ゚ー゚)それはこっちの台詞だよ。何でそんなに暗い顔してるの?何かあった? 本気で心配してくれるしぃが物凄く嬉しいドクオだった。が,理由を言ったところで自業自得と返されるのがオチだから… ('∀`)何でもないよ!!HAHAHA!! 空元気を見せるしか無かった。しかし,現実は間もなくやってくる。先生は名簿順に名前を読み上げ,点数と解説を含めたプリントを配っていく。 (・∀・)ジョルジュ君 ( ゚∀゚)∩ はいはいはいはい。 (・∀・;)はいは一回でヨシ ( ′゚3゚)∩…… □⊂(・∀・;)…そんな詰まらなそうな顔をするな。ほら,テストだぞ ( -∀-)wktk…… ⊃□⊂ ( ゚∀゚)パッ ⊃ □ ⊂ □ポイッ! ノノノ ∩( ゚∀゚)∩ おおお!!! ∩ ( ゚∀゚)ノ 62点♪ ⊂ ノ (つ ノ (ノ 歓喜満ちるとはまさにこの事か,62点は彼にとってとても嬉しかったらしいく,教室中を駆け回り跳びはねてその喜びを表していた。 ('A`)(あ…あいつ。) 内心ドクオは裏切られたと感じていた。 (・∀・)続いてしぃさん。 (* ゚ー゚)はい。 クラスの中でもかなり優秀なしぃ,当然ながら点数は92点と好成績。 (・∀・)ぇードクオ君 ('A`;)ふ,ふぁい!! なぜか異様に緊張してしまい,冷や汗を出しながら教壇へ向かう。 そして先生からプリントを貰い,直後に解説など見向きもせずに結果だけを見た。 ('A`;)……… 41点
269 :
がう :2007/09/04(火) 21:54:48 ID:aG0VNs1kO
この数字がドクオを黙らせた。 ( ゚∀゚)よう,どうだった? 舞い上がったジョルジュがドクオの肩を叩きながらプリントを覗き込む。 ( ゚∀゚)どれどれ,この俺の屍を超える点数でも取ったのか? ( ゚∀゚)Σ('A`;)ちょ!! ⊃□⊂彡 ⊃ ⊂ ('A`;)み,みちゃらめぇ〜 ( ゚∀゚)…………何だ普通じゃん,ツマラネ。 ジョルジュにとってはこの数字はそれほど低い点数と認識してはいない。勿論いつものドクオもそう思っている筈だが状況が状況で完全にドクオは冷静さを失っている。 (;;'A`;;)あぁ……どうしよう俺。 ( ゚∀゚)…顔膨れすぎwwどうしたんだ?いつものお前ならそんなに焦らないのによ。 ('A`;)実は今日5時からバイトがあるんだよ…。 ( ゚∀゚)そんなの電話で連絡すればいいじゃないか。 ジョルジュは簡単に対処法を言ってのけるが… ('A`)いや,バイト初日だからさ,遅刻するわけにはいかないのよ。 ( ゚∀゚)……完全な死亡フラグ。まぁ,なんだ。俺には関係無いからいいか。 ドクオは今日ほどジョルジュの殺してやりたいと思った事はなかった。 ('A`)(ちょっと先生に嘘でも言わない限り逃げれないな) 〜授業後〜 ('A`)あの……先生。 (・∀・)何だいドクオ君?そんな顔色を悪くして。 ('A`)それは元々です。突っ込まないで下さい。そんな事より今日抜けられない用事があるので追試を後日にしてほしいんですけど…。 (・∀・)で,抜けられない用事って? ('A`;)あ,あの病院予約していて今日行かないといけないんです。 (・∀・)そうか,じゃあ明日病院から発行されるレシートを持ってきてくれぃ,それじゃまた明日。 ('A`;)……… 墓穴を掘ってしまってドクオは何も喋れなかった,その後悔と共に家に帰った。
270 :
がう :2007/09/04(火) 22:05:47 ID:aG0VNs1kO
('A`)ただいま〜……あれ?ブーン? 家の中には誰も居ない。ママンはまだ働いているのは知っているが,ブーンの姿が見えないのは珍しい。 とりあえず部屋に入って荷物を置いたドクオは仕事用に買っておいたTシャツと黒ズボンに着替えて準備は万端。 ('A`)おっと…急がなくちゃ…。 ドクオは駆け足でふぇあり〜まで向かった。 〜『ふぇあり〜店内』〜 ドクオは店の上司に案内されて簡単な作業内容を伝えられ,教育係として一人の少年がドクオの前に現れた。 (´・ω・`)……よろしく。 彼の名はショボン,品出し経験期間が長い事から彼が教育係として抜擢されたみたいだ。 ('A`)よ,よろしくお願いします!! (´・ω・`)………… ('A`;)な,何ですか? (´・ω・`)…いや,何でもないよ。それじゃあ現場に行くから着いて来て。 ('A`)は,はい。 ('A`;)(な,何か変な人だなぁ…ちょっと陰湿そうだし) ドクオはショボンに着いて行き,初めての仕事を経験した。ぎこちない手つきながらもショボンのサポートがあってか,取り分け大きなミスも無く仕事を終える事が出来た。 ('A`)今日はありがとうございました。 (´・ω・`)いやいや,こっちも仕事の負担が減って助かったよ。 二人はロッカールームへ入り,作業着から着替えた後に退勤。時間はもう10時を過ぎていた。 (´・ω・`)じゃあ僕は上の階で遊んでくるよ。 ('A`)遊ぶ?
271 :
がう :2007/09/04(火) 22:08:42 ID:aG0VNs1kO
(´・ω・`)あぁ。ここは二階がゲーセン,ついでにいうと三階がスポーツクラブっていう構造になっているんだ。 ('A`)本当ですか!!俺も行きますよ!! (´・ω・`)それじゃあ行きますか。 ドクオのテンションが急に上がり,ゲーセンへと向かった。 〜ゲーセン『sonic world』〜 夜10時を過ぎているのに人が多く,スーツを着た社会人や若い夫婦などがその大半だった。 ('A`)あの…俺入って良いんですかね?一応ほら,あそこの看板にも『22時以降の18歳以下の入場はお断りしてます』って書いてあるので。 (´・ω・`)大丈夫だよ。君案外老け顔だから。 何気に酷い事を言われたが気にせず入場した二人。 ('A`)ショボンさんは一体何のゲームやるn… (´・ω・`)音ゲー。 聞き終わる間もなくショボンは答えた。 (´・ω・`)さぁ行こうか。 ('A`)は,はい。 ('A`)(やっぱり変な人だ…) ショボンに言われるがまま着いて行った先はギタフリV3の筐体だった。 ('A`)ショボンさん!!これ俺もやってるんですよ!! (´・ω・`)あぁ,ブーンから話は聞いてるよ。兄さんはいつも楽しそうにギタフリの事を話してるって言っていたからね。 ('A`*)そうだったんですかww何か恥ずかしいな。 (´・ω・`)じゃあ僕はまったりやりますかね…。 100円を投入し,カードを差し込んだショボン。暗証番号を入力して彼のSPが表示された。 CN:SDB-2 SP:1408.13 ('A`)sugeeee!!! (´・ω・`)いやいや,まったりやっていた結果がこうなっただけなんだよ。 ('A`)い,いやいや…まったりやった結果とか言えるLEVELじゃないですよ!! (´・ω・`)だったら僕のスキル対象曲を見てみるかい? そう言ってスキルカテゴリーを見せてくれたショボン。
272 :
がう :2007/09/04(火) 22:10:39 ID:aG0VNs1kO
するとほとんどの曲がフルコン・エクセで構成されていて,その中にLEVEL60後半〜70前半の曲も混ざっていた。 (´・ω・`)僕は昔稼ぎ曲をやりまくって何とかスキルを上げようと努力していた。でもね,何か虚しさを感じてしまったんだ。 ('A`)虚しさ? (´・ω・`)スキルばかりに固執して好きな曲をやらなくなる虚しさ,ゲームを楽しめない虚しさ,そしてそんな自分にも虚しさを感じてしまう。 ('A`)……… ドクオはそれを黙って聞いていた。 (´・ω・`)だから僕は好きな曲をまったりプレイすることに決めたんだ。技術やスキルが上がるには稼ぎをやるのではなく色んな曲をプレイして曲を好きになることだと僕は考えてるんだ。 勿論,人の考えはそれぞれだけどね。その証拠に昔の僕ならそんなのきれいごととかお金の無駄遣いと言って片付けちゃうと思うから。 ('A`)ショボンさん……そうですよね!!俺も今まで稼ぎでスキルを上げていたんですが,今の聞いて……。 (´・ω・`)別にいいんだ,スキルを上げるのも楽しみの一つだしそれを否定するつもりもないから。 微妙に説教臭く感じたショボンの言葉は確かにドクオに届いていた。 (´・ω・`)さて,何をやろうかな……よしこれだ。 ズキューン!! CHOCOLATE PHILOSOPHY 赤O46 タータタラタッタタッター♪タッタタッター♪ スティジクリァァァ エックセレン!! 軽々とエクセを取って次にショボンが次に選んだ曲は… ズキューン!!
273 :
がう :2007/09/04(火) 22:12:31 ID:aG0VNs1kO
ありがとね 赤ギ55 ありーがとねーって(ry スティジクリァァァ!! フゥルコンボォ!! SS:98% (´・ω・`)さてさてお次は……これだ。 ズキューン!! CARNIVAL DAY 赤ギ78 ダッダカダッダカダッダカダッダカダーダーダー♪ スティジクリァァァ!! S:82% エクストゥラスティジ!! (´・ω・`)……… ('A`)どうしたんですか? (´・ω・`)何やろうか迷ってるんだ。何か好きな曲があるならリクエストしてくれ。 突然そんなことを言われてビックリしたドクオ。 ('A`)えぇと,それじゃあ……ツバサの赤Oでいいですか? (´・ω・`)いいよ。でもまた何でツバサなんだい? ('A`)それは俺がSP900突破の曲だからっていうのもありますが,ギタフリをやるきっかけにもなった曲なんです。 (´・ω・`)ふんふんそれでそのきっかけってどんなの?お兄さん気になっちゃう。 ('A`)…俺の親父が元々ギタドプレイヤーだったんですよ。初めてゲセに連れていってもらった時に親父がギター側でツバサを弾いてくれたんです。その時になんかこう俺もこのゲームをやってみたいと思ったんです。 (´・ω・`)そうか,早く親父の実力に着いていけるといいな。 ('A`;)え,えぇ……。 (´・ω・`)それじゃあやるね。 ズキューン!! ツバサ 赤O58 ジャカジャン,ジャカジャン,ジャカジャン…。 前奏が流れてドクオはじっとショボンのプレイを見つめていた。その姿はまるで自分の父親の様に純粋に曲を楽しんでいるようにも見えた。
274 :
がう :2007/09/04(火) 22:15:23 ID:aG0VNs1kO
スティジクリァァァ!! エックセレン!! イーアミュを抜いてゲームを終了したショボンは一息ついた。 (´・ω・`)ふぅ。 ('A`)やっぱり上手いですね,あの三連は苦手なんですよ。 (´・ω・`)いろんな曲をやってるから自然と適応力が付いたんだ。ちなみに初プレイだよ? ('A`;)(やっぱり茜は伊達じゃねぇ…) (´・ω・`)ところでドクオはやらないのかい? ('A`)もう時間が時間ですし帰りますね。 携帯のディスプレイを見たらもう11時になろうとしていた。 (´・ω・`)じゃあ途中まで送っていくよ。 ('A`)ありがとうございます。 ドクオ達はゲーセンから出て,暗い夜道の中を自転車で駆け抜けていき,交差点で別れて寄り道すること無く家に着いた。 ('A`)ただいま〜 家の中が暗い。 ('A`)母さん? 台所へ向かったがやはり真っ暗,そこで電気を点けてみるとテーブルに手紙と夕食が。 ('A`)あら…母さん先寝ちゃったのか。……この手紙はなんだろ。 ('A`)ん? ⊃■⊂ (お仕事お疲れ様。ブーンから聞いたわよ?お金を返す為に働くんだってね,ありがとう。母さん明日朝早いから先寝ちゃうけど,これ温めて食べてね。〜母さん〜) 初めてこんな事をされたのでドクオは恥ずかしさと嬉しさが複雑に入り交じった気持ちになった。 ('A`)こうなったらめちゃめちゃ稼ぐしかないな!! 意気込んだのもつかの間,ドクオの腹の虫はStage Faildしそうだった。
275 :
がう :2007/09/04(火) 22:17:01 ID:aG0VNs1kO
('A`;)…………母さん。温めて食べろって言ったけどこれは…。 目の前に置かれているのは夏に相応しいそうめんが氷入りで置いてあった。これを温めたら生温いそうめんになりそうだ。 ('∀`)まったく…母さんの天然にも困ったもんだな。 台所で扇風機にあたりながら冷ややかな素麺をドクオは嬉しそうに食べていた。 第ニ章 終
276 :
がう :2007/09/04(火) 22:30:30 ID:aG0VNs1kO
長々と書いてしまった深く反省。今度はスマートにかつ,内容は濃くしていきたいと思います。
>>がう 超GJ!!良い意味で読みやすかった。 ギター始めたばかりだからwktkが止まらないんだぜ
278 :
200 :2007/09/05(水) 00:59:05 ID:cNwoSpA40
>>がう とてもGJです!!続きがとても気になりますね。 他の作品見てても思うのですが、やっぱり絵文字がある方が 臨場感が出ますよね…文だけだけど俺も頑張ろう。 えー「旅人さんの話」三回目です。まとめサイトの 中の人が読みやすくしてくれた文を見て、もっと 自分でも読みやすくしようと深刻に検討してみました。 逆に読みにくくなるかもしれませんが、以下本編。 (こんな夜中に申し訳ありませんが、書ける時に書かないと 何か頭の中がこんがらがってしまうので…)
279 :
200 :2007/09/05(水) 01:37:53 ID:cNwoSpA40
少年は涙ぐみながら自宅へと通じる緩やかな坂を歩いていた。 あの時の嫌な気分。どうすれば晴れるのだろうか。見下したあの男を 越すことが出来れば、晴れるのだろうか。そんなことを思っていた時に、 後ろからゼーゼーハーハーした激しい吐息が聞こえた。少年は振り向いた。 俺は坂を上り、帰宅途中であろうあの初心者の背中を追いかけた。 「ま、待て!」 声に出そうとしても息が苦しくて、のどで言葉が止まってしまっていた。 初心者は俺の立てる吐息か、足音かで立ち止まり、こちらへ振り向いた。 初心者は相当驚いたようだった。後ろから猛スピードで走り寄られたのだ、無理はなかった。 「何ですか?あなたも僕を笑いに来たんですか?」 初めて初心者の顔をゆっくり見た。額に少しニキビのある、目が少し大きめな少年だった。 俺はその問いを否定して、逆にこう聞いた。 「今、君はどんな気持ちだ?」 「は?」 「今、君はどんな気持ちかって聞いてるんだ」 俺はもう一度聞いた。少年は怒鳴りながらこう答えた。 「凄く気分悪いですよ!あの男、人をゲーム如きで見下すなんて…最悪だ! あなたに分かるわけがないでしょう!?」 「いや、分かるんだな、君の気持ちは。細かいところは知らないけどね」 俺はそう答えてこう続けた。今となっては少々キツイ言葉かもしれなかったが 少年を俺のような人間にはしたくなかったから、こんな事が言えたのだろうと思う。 「あんな奴の言う事は放っておけばいい。ゲームなんかで馬鹿にしている奴なんてね」 「そんなの間違っているじゃないですか!何であんな男を放っておくんですか!?」 当然、少年は反論してきた。俺はこういって少年を絶望させたと思う。 「そんな奴をかまった所で反省するとでも思っているのかい?」 少年は黙っていた。俺は続けた。 「悔しいと思っただろ?馬鹿にされたくないと思っただろ? もしそうなら、たった一つだけ方法がある。…奴を越えることだ」 言いながら、俺の話を聞き入る少年の姿と、あの時の俺の姿が重なった。 あの時の、ひどい有様だった俺のような奴にはなって欲しくなかった。 逃げては欲しくなかった。
280 :
200 :2007/09/05(水) 01:47:34 ID:cNwoSpA40
突然、少年は俺に 「…もしかして、あなた旅人さんですか?」 と聞いてきた。何故それを…と俺の顔が言っていたのか少年は続けた。 「やっぱりそうなんですね。あなたに頼みたい仕事があるんですよ。 それも、今日の20時から。待ち合わせは…19時30分にここで。 あと、住み込みでやってもらう仕事なんで。お願いします」 そう一方的に少年は言って俺に背を向けて坂を上っていった。 確かに、俺はこの町で仕事にありつけてなかった。もうこれ以上 あの老夫婦には迷惑はかけられないと思っていた頃だったので 俺の頭の中では一瞬で答えは決まっていた。 えー、長すぎたんで2つに分けて書きました。 相当注意を払って書いたんですが、やはりこの時間は凄く眠いので どこかおかしい所があるかもしれません。あれば、ご指摘をお願いします。 夜分遅く失礼しました。それでは、おやすみなさい。
281 :
がう :2007/09/05(水) 09:11:58 ID:OONrm+VTO
>>277 初心者のブーンと中級者のドクオ上級者のショボン,それぞれの視点からストーリーを書いていくのでギターを始める人にも分かりやすくしていきますね。
>>278 いえいえ,文章のみでの表現の方もまた違った魅力がありますよ。俺は文才の乏しさを絵文字でカバーしてるって感覚なので,次回作機会があれば文章のみでチャレンジしようと思います。
>>279 何だかえらい急展開ですな。
しかし続きが非常に気になって仕方が無い!
ちょっと思ったのですが、一文の途中で改行しているのが気になりましたね。
一文が非常に長いのならば仕方が無いと思いますが、
改行しなくても平気な長さなのに途中改行するのはどうかな…と。
少し気になったので、失礼。
その年の6月。 よほどドラマニが気に入ったのか、少ない小遣いをやりくりしながらブーンは少しずつゲーセンへ通っていた。 そこが東北にあるということかどうかは分からないが、赤ネプレイヤーはいなかった。ちなみにdm9thである。 ( ^ω^)「ロビンソン楽しいお」 ある日のこと。やはりお金が無いブーンは休みになるとよくドクオの家に遊びに行っていた。 ドクオも一緒にセッションできるのがうれしいらしく、まったりプレイする日々が続いた。 ('A`)「あのピエロがボカーンみたいな曲あるだろ?あれフルコンしたぜ」(JET WORLDなんだけどな) ( ^ω^)「SUGEEEEEEEEE!!!!111」 ( ^ω^)「俺もがんばるお」 ('A`)「まぁ金も無いんだし、うちでゆっくりやってろよ。専コンでも少しくらいは練習になるからさ。」 ( ^ω^)「ありがとお」 しかし、6月の終わりごろのことであった。とある事件が起こった。
J('ー`)し「ブーン、カーチャンね、いまお仕事が大変なの。」 ( ^ω^)「知ってるお。このあたりじゃ給料が少ないんだお?」 J('ー`)し「うん、だからね、東京の方へと仕事を探しに行こうと思うの。友達とも別れちゃうけど、我慢できる?」 ( ^ω^)(ドクオ・・・とか学校の友達もいるけど・・・) ( ^ω^)「家が大変なら仕方ないお。協力するお。」 ( ^ω^)「そんなわけでこういうことだお」 ('A`)「そうか・・・お前の家も大変なんだな。東京行ってもたまには帰ってこいよ?」 ( ^ω^)「大丈夫だお」 そして夏休み直前。 ( ;ω;)「みんなと楽しく遊べて本当によかったお。たまには帰ってくるお・・・」 ワスレナイデネー! ガンバレー! ('A`)「じゃあ、またな。」 ( ^ω^)「おう!」 そして、ブーンは東京、ではないが横浜へと出て行った。 行ってからは音ゲーに触れることもなく小学校生活を終えることとなる。 ( ^ω^)「太鼓の達人楽しいお。つまりBEMANIには触れてないってことだお」
2006年、8月中ごろ。 ( ^ω^)「もうすぐ夏休みも終わりだお。ちょっと駅のほうまで行ってみるお」 中学生になったブーン。 音ゲーのことなんかすっかり忘れて楽しいアニオタ生活を送っていた。 ( ^ω^)「とりあえず本屋行ってー、ゲーム屋行ってー・・・」 ( ^ω^)「今日はついでに駅の裏のブックオンにでも行ってみるお」 目当ての漫画を買い、新作ゲームの情報を入れてからブーンは駅の裏へと向かう。 ほんの少し、ちょっと安価で漫画を買おうと思っただけであった。 忘れていたゲームとの再会であった。 ( ^ω^)「お、こんなところにゲーセンが。ちょっと太鼓でもやっていくかお」 ブーンは何年か経って大きく変わったであろうゲーセンに入る。 ( ^ω^)「なんだー、太鼓ないのかお。じゃあやんね」 とは言ったものの、これだけゲームに囲まれているとなんだかうれしい。やはり店内を一周する。 ( ^ω^)「・・・お?」 ( ^ω^)(おおおおおおお!!!!!) そこにはとあるゲーム筐体があった。 もちろんあの「Drum Mania」であった。 ( ^ω^)「思い出したお。まだあったのかお。V2・・・?まぁいいや、やってみるかお」 チャリーン ( ^ω^)「えーと、ロビンソンロビンソン」 オーオキナチーカーラーデーry スティジクリィア! ( ^ω^)「ふむ。やっぱり衰えてるのかお。まぁ仕方ないお」 ( ^ω^)「ドクオ、今何してるのかお・・・」 ('A`)「ハックション!風邪か?リアドラおもすれー」 ( ^ω^)「またドラマニ始めるかお」 ( ^ω^)「あとポップンと弐寺とギタフリとDDRも始めるお」 そして大きな成長もなく、ブーンはまったりとプレイしているのであった。 ( ^ω^)「しかし・・・こんなところにトプランってのがいるもんなのかお・・・SAYスゲー」 ギタドラもV4になり、現在ブーンは弐寺も同時進行でプレイしている。最近五段になった。 ( ^ω^)「音ゲー楽しいお」 そして今日も、ブーンは楽しく音ゲーをしている。 ( ^ω^)「金が無いお、CS楽しいお」 ( ^ω^)おわり
286 :
↑の作者 :2007/09/06(木) 17:10:17 ID:PEqgbNdL0
えー、やはりプロット無いとストーリーとして成立しませんね。 まぁ書きたいなー、って思ったのでただのチラシの裏みたいな感じです。 主人公のモデルは俺でした。少々お話にするために内容は書き換えていますが。でもSAYがいるってのは本当です。 あー、歳バレますね。 最近五段になりました。金無いのでSPも低いです。 それでは、こんな稚拙な文章にwktkしていただいた数人の方々、ありがとうございました。 今度はフィクションで楽しいストーリー考えます。
>>プロットもないぶっつけで書く中学生の話 なんかアレだな、「俺たちの冒険はまだ始まったばかり!」な終わり方だな。 多少不完全燃焼だがGJ。楽しかったよ!
>>286 283-285のお話、面白かったです。次回作もあれば、期待しています。
えー、また深夜に書き込ませてもらいます、作者です。
今回で四回目となります。
>>282 のアドバイスを参考に以下本文。
あの後、俺はあのデパートで手短にお使いの品を買い、老夫婦の家に帰った。
俺の右手はナイロン袋を持ち、その中にはごく普通の醤油が入っていた。玄関の引き戸を引くと、
「お帰りなさい。遅かったから心配しましたよ。さぁ、あがりなさいな」
とお婆さんが出迎えてくれた。はい、と言って俺は靴を脱いで家に上がった。
そしてお爺さんも帰ってきた。どうやら俺が外に出ている間に釣りをしたらしく、
肩にかけたアイスボックスを開けると、氷が敷き詰められた上に新鮮な魚が何匹か入っていた。
その日の夕食はお爺さんの釣った魚を焼いて、醤油をつけて食べるだけだった。
何かと貧乏しているのがこの夕食の有様から分かった。それでも俺を泊めてくれた事が嬉しかった。
俺は次第に涙目になっていった。潤んだ視界で古ぼけた壁がけ時計を見る。19時丁度だった。俺は老夫婦に言った。
「お爺さん、お婆さん、今日、俺…仕事が見つかったんです。それでこの家を出て行く事になりました。
こんなに貧乏してるのに、俺の面倒を見てくれて本当にありがとうございました。あと、ご馳走様でした」
お爺さんとお婆さんはどこか物悲しそうにしながら、俺を送り出してくれた。泣きながら玄関の所で
手を振って送ってくれたのを今でも覚えている。今でも、あの老夫婦のことは忘れない。
19時30分。少年が指定した時刻の少し前から俺は坂の上で待ち続けていた。何分かの後
少年が俺に走り寄って来た。とりあえず僕の家に、と言って俺を案内した。
よくテレビ放送で有名人の豪邸が流れるが、案内された先はまさしく豪邸だった。俺は驚いていた。
はい、4回目はこれでお終いです。三回目にも書きましたが、この時間は本当に眠いんですよ。
じゃあ深夜に書くなやと思うでしょうが、空いている時間と言うのが深夜くらいしかないわけで…
また、ご指摘あれば遠慮なく言ってください。それでは、おやすみなさい。
一旦上げ
291 :
ああああ :2007/09/13(木) 06:04:18 ID:cvFsL7PpO
はじめまして。とりあえずブーンで投下してみます。 ちょっと古い所から入りますw ―――――――― ( ^ω^)「おっおっ!!遂に手に入れたお!!」 ('A`)「何を?」 学校から帰ると、ブーンは真っ先にドクオの家に向かった。 手にはゲームボーイソフトが一つ。 ( ^ω^)「これだお!!」 ('A`)「…beatmania?」 ( ^ω^)「おっおっ♪ブーンは前から興味はあったお!! でもゲーセンでやるのはテラハズカシスwwwだから家庭用から入るお!!」 ('A`)「なんでプレステ版を買わないんだ?」 ( ^ω^)「プレステねえんだよwww」 ブーンはいそいそと開封し、ソフトを起動させる。 ↓ゲームボーイ ( ^ω^)つ□「スタートだおwww」 壁|゚ -゚) ('A`)「ふーん、こうやって音楽を演奏するゲームなのか」 ( ^ω^)「おっおっ。ブーンは楽器が大好きだお。だけど楽器なんて買えないし、練習するにもわけワカメだお」 ('A`)「昭和の香りがした」 ( ^ω^)「案外チョロイお♪DJなれんじゃね?」 ('A`)(…ちょっとやってみたいな) 壁| )))川゚ -゚) ( ^ω^)「最終ステージだおw思い切って難易度☆☆☆☆☆に挑戦だお!!」 『euro beat〜LUV TO ME』 (;^ω^)「ちょwww急に難しくなったお!!クリアゲージがスッカラカンだお!!」 ('A`)「ぶははは!!演奏になってねぇ!!」 (;^ω^)「ゲージの横の人が┐(´ー`)┌みたいなジェスチャーしてるお!!」 ペペ ペ トゥクトゥク ドゥギャーン!! ( ^ω^)「泣きそうです」 ('A`)「ハタから見てもオワタって感じだったな」 ( ^ω^)「もう一回!!……」 ピピピ!! ピピピ!! ( ゚ω゚)「アッーー!!」 (;'A`)「なっ!……どうした!?」
292 :
ああああ :2007/09/13(木) 06:16:25 ID:cvFsL7PpO
(;^ω^)「ブーンの腕時計のアラームだお。バイト行く時間だお……」 ('A`)「ピザ屋のバイトだっけ?ピザがピザ屋ってwwwフヒヒヒwww」 ( ^ω^)「バイトまであと一分しかないお!!また明日遊ぶお!!」 ('A`)「ちょwwwせめてアラームは5分前にしとけよ」 ( ^ω^)「忠告感謝するお。ばいぶー♪」 ブーンはドクオ家の玄関を開けると、腕を広げて走って行った。 ≡≡≡ ̄\( ^ω^)/ ̄「ブーンwww」 ('A`)「期待を裏切るガルウィング!!」 川 ゚ -゚)つ□「……」 ブーンがすっかり忘れてったゲームボーイを拾いあげ、クーはそれをじっと見つめていた。 Σ('A`;)「うお!!ネーチャンいつから居たんだよ!!」 川 ゚ -゚)「……メタルギア…」 続く(かも)
>>291 朝っぱらからじっくり読んじまったじゃないかw
続き期待してますぜwww
>>291 メタルギア!?www
とにかくwktkwktk
GB懐かしいw たしかにユーロビートムズかったわw
>>291 乙であります。
続きが気になりますねー
前スレだと導入部分だけ書いて消えていく人が多かったから、是非とも最後まで書いてほしいです。
おおまかな最後までの流れ位は考えて、書き手さんには執筆を開始してほしいなと思いますね。
本当なら投下する前に話を作って、そこから投下するのがベターなんでしょうけど…
297 :
ああああ :2007/09/13(木) 16:07:49 ID:cvFsL7PpO
( ^ω^)「セフセフ!!」 ξ゚听)ξ「アウトでしょ!!」 ブーンがバイト先のピザ屋「ラ・ピーザ」にギリギリで駆け込むと、同僚のツンが腕を組んで待っていた。 ξ゚听)ξ「いい加減にしなさいよ!!みんな10分前には来てるんだから!!」 ( ^ω^)「おっおっ。ブーンは10分前に来てないから『みんな』ではないおwww」 ξ#゚听)ξ「…………」 〜その頃ドクオ家では〜 ('A`)「あ!!ブーンのやつゲーム忘れてやんの」 川 ゚ -゚)「…や ら な い か ?」 (;'A`)「ちょwww近親フラグwww」 川 ゚ -゚)「言葉が足りなかったか。すまん。ゲームの事だ」 ('A`)「あ、ああ…そっちね(ビビったぜ…)」 ドクオの姉のクー 川 ゚ -゚)は、かなり美人の部類に入る。 それ故クー目当てでドクオに接近する同級生もいたが…… 川 ゚ -゚)「知っているか?青酸カリを飲んで吐血した奴はアーモンドの香りがするんだ」 などと、ドン引きするトリビアを披露しては自分をブロックするのだ。 クーのとる突発的な言動&行動は、('A`)も度々呆れる事がある。 説明オワタ\(^o^)/ ('A`)「んで?ゲームって何を?」 川 ゚ -゚)「決まっているだろう。このビーマニだ」 Σ('A`)「え!?メタルギアフリークのネーチャンが? コジマニアのネーチャンがビーマニ!?」 川 ゚ -゚)「そうだ大佐」 川 ゚ー゚)「いや、むしろ私が『コジマニア』だからだ」 ('A`)「はふーん?」
298 :
ああああ :2007/09/13(木) 16:43:58 ID:cvFsL7PpO
〜その頃ブーンは〜 ξ゚听)ξ「ふー。今日も一日お疲れ様っと」 (#)ω(#)「世界が真っ暗です」 ξ゚听)ξ「いつまで伸びてんのよ!!男でしょ!!」 (#)^ω^)「真サムライスピリッツの黒子大乱舞を食らった気分だお。遅刻してないのにひどいお」 ξ#゚听)ξ「 文 句 あ ん の ?」 ( ^ω^)「滅相もありません」 ξ゚听)ξ「わかればよろしい」 ( ^ω^)「恐縮です」 ツンとブーンは同い年だが、同じ高校では無い。 ほぼ同時に働き始めのだが、すぐに上下関係ができたようだ。 ξ゚听)ξ「…ブーン、今日ってもう帰るの? 良かったら一緒に……」 ( ^ω^)「今日は帰るお」 ξ;゚听)ξ「即答かい!!」 ( ^ω^)「明日も学校&バイトだお!! それにビーマニの続きをやるお」 ξ゚听)ξ「ビーマニ?」 ( ^ω^)「今日買ったばかりの」 ( ゚ω゚)「アッーー!!」 Σξ;゚听)ξ「な、何よ急にデカイ声出して!!」 (;^ω^)「友達んちに忘れてきたお!! ガックリだお……」 ξ゚ー゚)ξ「ギリギリに来るからよ。余裕が無いからこういう事になるのよ♪」 (;^ω^)「あうあう…せっかく独り身の夜が楽しくなると思ったのにお……」 ξ゚听)ξ「じゃあ一緒にサイゼリアッーーにでも…」 ばいぶー ≡≡⊂ニニニ( ^ω^)ニ⊃ Σξ;゚听)ξ「返事すら無しかい!!」 ブーンは一人で暮らしている。父親は単身赴任で出稼ぎしている。 母親はブーンが中学の時にモチを喉に詰まらせポックリ逝ったのだ。 ( ;ω;)「カーチャン…幸せそうな顔してるお……」 (父;ω;)「モチ…好きだったからなぁ…カーチャン……」 ツンは不思議だった。なぜブーンはあんなに元気なのか。 一人なのに、いつも笑っていられるのか……。 ξ゚听)ξ「……ブーン…」 駐車場に一人残されたツンは、ぼんやりと夜空を見ていた。 雲一つない、きれいな夜空。 ブーンといる時のような、まっさらな空だった。 ――( ^ω^)ブーンの青春は音ゲーと共にあるようです(仮)―― 続く(かも)
>>298 あえて言おう
続けろ
すいません続きが読みたいです
これは続く
続けてくださいお願いします
302 :
ああああ :2007/09/14(金) 00:19:11 ID:S5xpQ+5EO
( ^ω^)ブーンの青春は音ゲーと共にあるようです
一話
>>291-292 二話
>>297-298 ♪第三話♪
川 ゚ -゚)「…ビーマニには、私が大好きなメタルギアのテーマ曲が入ったいるんだ。
まだ未プレイだったが、まさかこんな形で機会に恵まれるとはな」
('A`)「あー。そういやそうだったな。さっき選曲しなかったけど」
川 ゚ -゚)「…やらせてくれないか?」
('A`)「だが断る」
川#゚ 3゚)
('A`)「冗談ですww」
川 ゚ -゚)「だろうな」
('A`)(…あんな膨れっ面初めて見たよwww)
〜そしてプレイする事数10分後〜
川 ゚ -゚)「ふーむ。やっぱりいいな、メタルギアソリッドのテーマ曲」
('A`)「俺もネーチャンがメタルギアするのよく見てたから、メロディのアレンジがかっこよくなってたのがわかったよ」
川 ゚ -゚)「しかしユーロビートはクリアできんな」
('A`)「原曲あるんだろうけど、俺アーケードもプレステ版もシラネーヨwww」
川 ゚ -゚)「ふむ。とりあえず『FREE』モードで練習してみよう」
('A`)(あのー、俺の番マダー?)
川 ゚ -゚)「ん?なんだ『AUTO』って」
('A`)「さあ?勝手にプレイしてくれるとか?」
川 ゚ -゚)「!! ひょっとしてお手本プレイが見れるのか!!」
('A`)「あ、そうかも。
じゃあお手本見てちゃんとしたメロディ聴けばイインジャネ?」
川 ゚ -゚)「うむ。フレンドパークの音楽演奏するゲームで2回目をパスしてじっくり音楽を聴いてから3回目に挑むのと同じ戦法だな」
('A`)「長えよwww」
303 :
ああああ :2007/09/14(金) 00:38:23 ID:S5xpQ+5EO
『euro beat〜LUV TO ME〜』 テーレッテッテッテ テーレッテ テレレテレテレ テーレッテッテッテ テーレッテ テレレテレテレ 川 ゚ -゚)「なるほど。最初の互い違いに来る棒は『テレレテレテレ』か」 ('A`)「ブーンもネーチャンも手が追いつかなくて『テッテッテッ』てなってたもんなwww」 川 ゚ -゚)「ふむ、中盤はプレイしていた通りだな」 ('A`)「同時に押すやつとか細々した連打がやらしいよな」 テテッ テテッ テテッ テテッ 川 ゚ -゚)「ここだ。ここから連打の嵐だ」 ('A`)「…おおお。キマるとこんなに綺麗なメロディなのか」 川 ゚ -゚)「この連打があと2回目くる」 ('A`)「ちょwwwありえねえwww」 川 ゚ -゚)「…そして最後の連打でフィニッシュ、か」 ('A`)「まさに『ユーロビート』って感じの疾走感だな」 川 ゚ー゚)「よし、リベンジしてやるか」 ('A`)(だから俺の番マダー?) その後、クリアこそできないが最初よりはグルーヴゲージ(クリアゲージ)を残せるようになったクーでした。 しかし…… ('A`)「……なんじゃこりゃあああ!!」 川 ゚ -゚)「どう見ても殺人的です。本当にありがとうございました」 やっと自分の番になったドクオは『ミニマルテクノ』の地獄譜面に圧倒されたそうな。 ('A`)「氏のう…」 川 ゚ -゚)「イ`」 〜その頃ブーンは〜 (*^ω^)「おっおっ!!やっぱり森下くるみだお♪」 独り身の寂しさを、別の方法で紛らわしたそうです。 ( ^ω^)ブーンの性春は音ゲーと共にあるようです(だっけ?) 第三話おしまい いつかに続く(かも)
臨時まとめwikiの小説一覧レイアウトを少し変えてみました。 こうして見ると、何気にギタドラ関連の話が一番多いんですねー また、ここまでの話を保管完了しました。 久しぶりに自分も何か話を考えてみようかな… 進行中の話ですが、上二つの作者さんが戻ってきませんね。(ランカー話と探偵物) どちらも面白そうな展開なだけに、続きがまだなのが残念です…
307 :
ああああ :2007/09/14(金) 14:54:56 ID:S5xpQ+5EO
こんにちは。ああああです。 たくさんの乙ありがとうございます!! でも次の投下は来週になるかも。もしくはもうないかもです。 わかんないんです!!(;><) ちなみにまとめて下さったようですが、どこにまとめられたのでしょうか…? urlとかわかんないんです!!(;><) では失礼します〜
>>307 まとめは
>>247 にあるよ。
というか、ここまで書いたんだから最後まで書こうぜ。
途中での執筆放棄は駄目だと思う。
そのせいで、今までかなりの数の話が置いてきぼりになってるんだし…
続きを期待していますよ。
( ^ω^)ブーンの青春は音ゲーと共にあるようです(仮)
一話
>>291-292 二話
>>297-298 三話
>>302-303 ――――――――――
第四話
『ショウヘイヘーーイ!!』
授業の終わりを告げるチャイムが教室に鳴り響く。
ξ゚听)ξ「ふう。疲れた〜」
ツンは少し気ダルそうに教科書をしまう。
目一杯に物を詰め込んだ箱を開けるように、授業が終わるとドッと反動がくるような気がする。
从'ー'从「ツンちゃん、一緒に帰ろ〜?」
ξ゚听)ξ「あ、うん。帰ろ帰ろ!!」
コキコキと首をならすツンに、渡辺が声をかけて来た。
渡辺はいつもぽわーんとしていて、チャイムと同時にため息がでるみんなと違い、いつも飄々(ひょうひょう)としている。
ξ゚听)ξ「渡辺さん、マック寄ってかない?」
从'ー'从「あ、それならビップ街のマックに行こうよ〜」
ξ゚听)ξ「いいわよ。でもなんでまたビップ街?」
ビップ街というのは、駅の近くの商店街だ。
高度成長期だった頃、この商店街のスナックなどに文字通り「VIP」が往来しており、回りの八百屋やら靴屋やらも恩恵を受け成長したという歴史がある。
大型スーパーや量販店が増え衰退は否めないが、ビップ街はまだまだ活気にあふれた街である。
从'ー'从「んふふ〜、ゲームセンターに行きたいんだ〜」
Σξ゚听)ξ「え!?渡辺さんゲーセン行くの!?」
从'ー'从「行くよ〜。バリバリ行くよ〜?」
ξ゚听)ξ「意外ね…渡辺さんがゲームって」
从'ー'从「うん。UFOキャッチャーが好きでよく行くんだけど、最近面白いゲーム見つけたんだ〜」
ξ゚听)ξ「どんなの?」
从'ー'从「うん、『ビートマニア』って言うんだ〜」
ξ゚听)ξ「!!!」
第四話(途中)
またねノシ
310 :
ああああ :2007/09/14(金) 18:08:25 ID:S5xpQ+5EO
>>308 ありがとうございます!!
うはwww軽くプレッシャーwww
産業で説明しますと
・母親ガン
・俺金必要
・仕事超多忙
なので、なかなか時間がないんですwww
書いてる時間は寝る前です(昨日は医療費の申請の待ち時間に書きましたw)
今日は
>>308 さんの書き込みに励まされ書きました♪
ちなみに今は休憩中。もうあがりますw
ノシ
>>310 乙、そしてGJ。
お、重いなぁ…無理せずに気分転換がてら来てくれると嬉しいよ。
312 :
ああああ :2007/09/15(土) 00:40:59 ID:pGqv8mhrO
♪第四話続き♪ ξ゚听)ξ「ビートマニアって…ビーマニってやつ?」 从'ー'从「そうだよ〜。ツンちゃんしってるの〜?」 ξ゚听)ξ「名前だけね」 从'ー'从「んふふ〜。私はすっごく面白いと思うよ〜?」 おしゃべりしながらてくてくと二人で歩いているうちに、ビップ街にと着いた。 ξ゚听)ξ「ていうかゲーセンなんてビップ街にあったっけ?」 从'ー'从「一軒だけね〜。実は隅の方に前からあっんだ〜」 从'ー'从「ほらここだよ〜」 渡辺が指さす先には、確かにゲーセンがあった。 入口の近くで、店員らしき人が大きな機械をいじっている。 从'ー'从「おじさんこんにちは〜」 (´・ω・`)「やあ、いらっしゃいナベちゃん」 ξ゚听)ξ(ナベちゃんて…リーダーかいっ!!) (´・ω・`)「おや?そちらのお嬢ちゃんは……」 从'ー'从「お友達のツンちゃんだよ〜」 ξ゚听)ξ「あ、初めまして」 (´・ω・`)「やあ、ようこそゲームセンターバーボンへ。 これはサービスだから遠慮なく受け取ってほしい」 そう言って(´・ω・`)は、近くにあった紙おしぼりをツンに渡した。 ξ;゚听)ξ「ど、どうも……」从'ー'从「ところでおじさん、ビーマニどうかしちゃったの〜?」 (´・ω・`)「うん、どっかのヴァカが乱暴に扱ってね。スクラッチがいかれたんだ。 すまないね。あと5分ほど待ってくれるかい?」 从'ー'从「うん、把握したよ〜」 (´・ω・`)「すまないね」 从'ー'从「うん、把握したよ〜」 ξ゚听)ξ(二度デマ…) (´・ω・`)は再び大きな機械に向き直り、渡辺はUFOキャッチャーを物色していた。 从'ー'从「あ、これいけるよ〜」 ξ゚听)ξ「ちょwwwライターってwww」 从'ー'从「お父さんにプレゼントだよ〜」 渡辺は迷いの無い手付で200円を入れる。 ξ゚听)ξ「あれ?なんで200円?」 从'ー'从「ココ親切なんだよ〜。一回100円だけど200円で三回できるんだ〜」 ξ゚听)ξ「へぇ、確かに親切ね」 从'ー'从「500円で六回できるよりお手軽だよね〜」
313 :
ああああ :2007/09/15(土) 01:08:25 ID:pGqv8mhrO
渡辺はアームを慎重に動かす。 从'ー'从「え〜い!!」 ‖‖ ‖‖ // ̄\\ガッ!! \\||//  ̄|| ̄ ↑ ライター ξ゚听)ξ「ナイス!!」 从'ー'从「油断できないよ〜。持ち上げてから動く時、アームが揺れるからね〜」 渡辺の言う通り、穴へ戻る際にアームはライターをポロリと落としてしまった。 ξ゚听)ξ「ありゃま」 从'ー'从「でも穴に近くなったからね〜。掴まなくても引きずりで取れるよ〜」 そう言うと今度は、アームをライターより少し横にずらして降ろす。 || || || || \\ ||//  ̄ || ̄ ↑ ライター ξ゚听)ξ「あれじゃ掴めないんじゃないの?」 从'ー'从「んふふ〜♪」 ツンの質問に答えず、ニコニコとアームを見つめる渡辺。 すると… ‖ ‖ ‖ ‖ // ̄ ̄\\ガッ!! \\ //彡  ̄ 彡 ̄  ̄ ̄|彡  ̄ ̄ ↑ライター ξ゚听)ξ「なんと!!」 開き切ったアームが持ち上がる時の、アームが閉じる反動を利用して渡辺はライターを穴へと弾き飛ばしたのだ!! 从'ー'从「いえ〜い♪」 ξ;゚听)ξ「すごい……渡辺さんてプロね」
314 :
ああああ :2007/09/15(土) 01:35:57 ID:pGqv8mhrO
从'ー'从「アームは弱いからね〜。ヒモひっかけとか腕通しとか、テクニックいるんだ〜」 ξ゚听)ξ「なんでアーム弱いのかしらね。ボリ?」 从'ー'从「そのほうが燃えるからでしょ〜。 金魚すくいの網が弱いのと同じじゃない〜?」 (´・ω・`)「そう言ってもらって嬉しいよ」 ξ;゚听)ξ「あっ!!ごめんなさい……」 (´・ω・`)「いやいや。 ちなみに法律で景品は600円未満と決まっていてね。だからうちは最低でも500円あれば確実にゲットできるようディスプレイしてあるんだよ」 从'ー'从「だってさ」 ξ゚听)ξ「親切なんですね。本当にすみません…」 (´・ω・`)「いやいや。さてビーマニのメンテ終わったよ。お待たせ」 从'ー'从「うん、把握〜」 ξ;゚听)ξ(なんかデジャヴ…) 渡辺はライターをポケットにしまうと、小走りでさっきの大きな機械に向かった。 Σξ゚听)ξ「え"!?それがビーマニ!?」 (´・ω・`)「うん。インパクトあるだろう?でも面白そうだから思い切って投入してみたんだ」 从'ー'从「ツンちゃん、こっちだよ〜」 ξ゚听)ξ「はいはい」 从'ー'从つミ〇 チャリン♪ 渡辺は100円を入れると素早くモードを選択し、クルクルとレコード盤を回している。 ξ゚听)ξ「今、それは何してんの?」 从'ー'从「スクラッチで選曲してるんだよ〜」 そう言って右手のレコードをクルクルと回す。 それだけでも何だか楽しそうに見える。 从'ー'从「一曲目はやっぱしこれかな〜」 『u gotta groove』 ♪24-7 I'm a hip 2 DA game Try to get the deal so make bungle… ξ゚听)ξ「…へぇ、結構ノリのいい曲ね」 (´・ω・`)「レベルも低いしクリアしやすいんだけど、最初はとっつきにくさからクリアできない人もいるんだよ」 从'ー'从〜♪
315 :
ああああ :2007/09/15(土) 01:54:38 ID:pGqv8mhrO
从'ー'从「わーい!!パーフェクトだ〜」 ξ゚听)ξ「パーフェクト?」 (´・ω・`)「ミスしないでクリアできたようだね。 このゲームは上達すると、本当に自分が演奏しているような気持ち良さがあるんだよ。 特にレベルの低い曲はボタンをバチバチ押さないならね。純粋に曲を楽しめるんだ」 从'ー'从「二曲目はこれかな〜?」 『Believe again』 ξ゚听)ξ「日本語の曲もあるんだ」 (´・ω・`)「やはりこの曲は、ボーカルの透き通る伸びのある声がミソだね。 こちらの操作はパーカッション的な音がほとんどだが、かえってそれがボーカルを邪魔しないし、バンドの一員になったかのような錯覚をみれるよ」 ♪欲しいのは本当を 受け止めあう勇気ね 自分自身さらけだして ただ真っ直ぐ生きたいだけ 从'ー'从〜♪ ξ゚听)ξ「なんか…歌詞もイイ感じね」 (´・ω・`)「曲は1分ちょうだからね。起承転結がハッキリしていて聴きやすいんだよ」 ξ゚听)ξ「なるほどね……」 从'ー'从「あれれ〜?ちょっとミスってたよ〜?」 (´・ω・`)「中番のタム部分はずらしが多いからね。でめ綺麗な演奏だったよ」 从'ー'从「ありがとう〜♪」 …初めて見るビーマニは、ツンの目にはとても鮮やかだった。 普通ゲームとは、モニターの中のキャラを操り、戦い、勝つ。 そんなのがほとんどだ。 でも…… ξ゚听)ξ(これは…回りを常に気にするゲームだわ) (´・ω・`)「ほら、見てご覧ツンちゃん」 小さく指さす(´・ω・`)の先には、渡辺を遠巻きに見る人がちらほらといた。 (´・ω・`)「みんなこのゲームには興味あるんだけど、全く持って未知の世界だからね。踏み出せないし、恥ずかしい気持ちがあるだ」 ξ゚听)ξ「確かに…。私もちょっと踏み出せないかも」
316 :
ああああ :2007/09/15(土) 02:11:59 ID:pGqv8mhrO
(´・ω・`)「でも渡辺ちゃんは臆せずに踏み出したんだ。 未知の世界にね」 ξ゚听)ξ「……」 从'ー'从〜♪ 初めて見る、渡辺の姿だった。 当たり前のように操作し、音を奏でる姿。 まるで遥か昔から「ビーマニ」という楽器があったかのように、その大きな機械の存在感を見せつけている。 (´・ω・`)「これは近未来のジュークボックスだよ、ホント」 と、『Deep clear eyes』を演奏する渡辺に(´・ω・`)が呟く。 ヒップホップでもバラードでもない、初めて聴く音楽だった。 (´・ω・`)「これは『ドラムンベース』っていうジャンルでね。低速のベース音に高速のドラムを乗せるんだ。 メトロノームを二つ用意して60と120に合わせてならすものと考えると分かりやすい」 ξ゚听)ξ「ドラムン…ベース……」 弾けるようなタムの音とズシリと響くベースが、筐体から鳴り響いていた。 キュキュッ キュキュッ キュキュッ キュキュッ ξ゚听)ξ「!!急にスクラッチが!!」 (´・ω・`)「この曲の一番の山場だね。 もの悲しいメロディに、絹を裂くような小さな叫びにも似たスクラッチ音が」 キュキュッ キュキュッ キュキュッ キュキュッ 从'ー'从〜♪ 尚も渡辺は涼しい顔をして演奏をしている。 そしてフィニッシュ。 从'ー'从「楽しかった〜♪」 ξ゚听)ξ「渡辺さんすごい!!すごかったよ!!」 从'ー'从「えへへ〜♪」 初めて見聞きする「ビートマニア」。 ツンの心と脳には、その鮮烈なインパクトが刻みこまれた。 ξ゚听)ξ(これが…ブーンの言ってた『ビーマニ』……) 第四話 おしまい♪ 从'ー'从「じゃ、マック行こ〜」 ξ゚听)ξ「あ、忘れてた」 (´・ω・`)
317 :
ああああ :2007/09/15(土) 02:16:51 ID:pGqv8mhrO
誤字発見orz
318 :
がう :2007/09/15(土) 02:43:22 ID:P5AfV/j2O
>>ああああ GJ!!最後の(´・ω・`)で何故か吹いてしまったwww 楽しく読ませて頂きました。続きをwktkしながら待ってます〜 明日あたり俺も投下しますね。
320 :
ああああ :2007/09/15(土) 22:37:34 ID:pGqv8mhrO
( ^ω^)ブーンの青春は音ゲーと共にあるそうです(仮)
一話
>>291-292 二話
>>297-298 三話
>>302-303 四話
>>310 >>312-316 ♪第五話♪
―――――――――
DQN「なんだこれ!!糞が!!」
そう言ってUFOキャッチャーの筐体に思いっきり蹴りを入れる不良。
((´・ω・`))「ああぁ、またあいつらだ……」
DQN1「つまんねーなここは!!」
DQN2「ちょwwwDQN3www何やってんだよ」
DQN3「ビーマニってやつだよwwwでも全然つまんねーよwwwボタン反応しねえし!!」
DQN3は拳をスクラッチに叩き付け、悪態を吐いて去っていった。
(((´・ω・`)))
DQN達が去るのを見て、ビーマニの筐体に近付く。
スクラッチが水平に回らなくなっていた。
(´・ω・`)「なんて事だ……やっぱりダメなのか…?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『ショウヘイヘーーイ!!』
('A`)「おっすブーン」
( ^ω^)「おいすー」
朝の校門で挨拶を交わす二人。
二人の他にもわらわらと生徒達が昇降口へと群がっていく。
('A`)「ブーン、今日うちに来いよ」
( ^ω^)「遠慮するお。またドクオのネーチャンにゲームボーイ占領されるおwww」
ブーンがゲームボーイを忘れた翌日、学校の帰りにドクオの家に寄ったブー?
321 :
ああああ :2007/09/15(土) 22:55:53 ID:pGqv8mhrO
ちょwwwエラーで文面切れよったwww 続きです…^^ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ブーンがゲームボーイを忘れた翌日、学校の帰りにドクオの家に寄ったブーンだったが…… 川 ゚ -゚)「ふむ。昨日は楽しませてもらったよ。心から感謝する」 ( ^ω^)「おっおっ♪どういたしましてだおwww」 川 ゚ -゚)「ちなみにこのケーキはサービスだ。遠慮なく受け取ってほしい」 ( ^ω^)「うはwwwデザートバイキングktkrwww」 ('A`)(ネーチャン…そこまでして……) と、ブーンの気を逸らしハマるクーでしたとさ。 ( ^ω^)「返してもらえないかと思ったお」 ('A`)「マジすまん。ネーチャンああ見えて熱くなる方なんだ」 ( ^ω^)「んで、今度は何を食わしてくれるんだお?」 ('A`)「ちげーよピザがwwwネーチャンあれからすっかりハマってよ。とうとうプレステ版買うって言うんだ」 ( ^ω^)「mjd!?」 ('A`)b「mjd。だから今日うち来いよ。とうとう生ビーマニだぜ」 ( ^ω^)「うはwwwwktkが止まらないお!!」 ≡≡⊂ニニ( ^ω^)ニ⊃「喜びのブーンだお♪」 (;'A`)「ちょwww廊下走るな」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 カチャカチャ キー ペチペチ (;´・ω・`)「ふう。これでよしと」 (´・ω・`)は汗を拭い、ビーマニの筐体に電源を入れる。 しばらくして、ウーハーのきいたBGMが流れ出す。 (´・ω・`)「こればっかりは、守ってみせる……」
322 :
ああああ :2007/09/15(土) 23:16:57 ID:pGqv8mhrO
ビップ街は昔は平穏で活気のあふれた商店街だったが、やはり若者離れなどの悩みが年ごとに増していた。 (´・ω・`)「ちょっと…賭けてみるか」 そうしてできたのが、ゲームセンターバーボンだった。 何とか若者に集まって貰いたい。 単純な方法かもしれないが、(´・ω・`)の考えは当たった。 学校帰りの生徒や休みの日にふらりと寄る人たちが少しずつ増えたのだ。 「古い」と言われぬよう、なるべく最新のゲームやプリクラ筐体などを導入して頑張った。 しかし、やはり昔からゲーセンは「溜まり場」である。 度々現れるDQNが、少しずつその環境を壊していった。 格闘ゲームで熱くなったDQNが、リアルに熱くなったりもした。 また、大人が少しずつ離れているようにも(´・ω・`)は見えた。 そんな時に出会ったのが、ビートマニアだった。 (´・ω・`)「こ、これは……」 (=゚ω゚)ノ「すごいだろぅ?音楽を演奏するゲームなんだよぅ!!」 ノイジーな音楽に、わくわくさせるネオン。新鮮な驚きだった。 (´・ω・`)「…ジュークボックスだよ、これは…」 (=゚ω゚)ノ「このゲームはまだまだ伸びるよぅ!!今なら最新のソフトをつけてやるょぅ!!」 迷いは無かった。 何かが絶対に変わる。そう思えた。 (´・ω・`)「いただくよ」 (=゚ω゚)ノ「ありがとよぅ!!」 そして忘れもしない導入初日。 一際目をひく筐体は、通行人のアイキャッチに抜群だった。 (゚д゚ )))) ミ( ゚д゚ )!! と、思わずこっちを見る人。 (*;´Д`)「すごく…大きいです…」 と、興奮してハァハァする人など様々だった
323 :
ああああ :2007/09/15(土) 23:36:20 ID:pGqv8mhrO
しかし…… Ω<ナンダアレ…スゲエナ… オマエ ヤッテミロヨ>Ω Ω<ヤ、ヤダヨ!!ムズカシソウダロ!! ナンダコノチキンヤロウ>Ω Ω<ウルセエ コノ オタンコナス!! と、初めて見るゲームに戸惑いを隠せない様子だった。 (;´・ω・`)「困ったね…プレイしてくれない事には魅力が伝わらないのに…」 (´・ω・`)が焦りを見せた時だった。 从'ー'从「あれれ〜?何だかおっきな機械があるよ〜?」 一人の女子高生が、臆せずに筐体へと近付いたのだ。 それが渡辺だった。 从'ー'从「ふ〜ん。DJになれるんだ〜」 从'ー'从「面白そうだからやっちゃえ〜!!」 画面横の説明を見ながら渡辺はお金を入れた。 ザワ… ザワ… \ミロヨ…チョウセンシテルヤツガイルゼ/ \デキンノカ アノコ/ ザワ… ザワ… \オレニモミセロ/ ΩΩΩΩΩΩ ΩΩΩΩΩΩΩ (´・ω・`)(!!人だかりが…) 初めて見るゲーム。初めて見るプレイ。 ゲーセンの中にいた人も歩いていた人も、興味に駆られて渡辺を見ていた。 从'ー'从「これやってみよ〜」 渡辺が選んだ一曲目は『u gotta groove』だった。 从'ー'从「はわわわ〜、難しいよ〜」 最初はボタンの位置を間違えたりしていたが、途中から立て直す。 ラップの合間に入るスクラッチ音、それを操作する渡辺の姿を見るオーディエンス。 その渡辺の姿は、まさにクラブDJのごときだった。
324 :
ああああ :2007/09/15(土) 23:53:54 ID:pGqv8mhrO
从'ー'从「あれれ〜?もう終わっちゃったよ〜?」 \…オオオオオオ!!/ ワイワイ \スゲエナ…クリアシタゾ/ ワイワイ \アアイウゲームナンダナ/ ΩΩΩΩΩΩΩ ΩΩΩΩΩΩΩ 無事に一曲目をクリアした渡辺に、オーディエンスは小さな歓声をあげた。 (´・ω・`)「…………」 昔、格闘ゲームが全盛の頃は、よくああいう人だかりがあったものだった。 しかし衰退を見せつつある昨今、(´・ω・`)が久しぶりに見る光景だった。 从'ー'从「DJ BATTAL〜?」 渡辺が三曲目に選んだのは『DJ BATTAL』だった。 オーディエンスも「Ω<ナンダナンダ?」と興味深々だ。 COM♪キュッキュッキュキュッキュキュッ 从'ー'从♪キュッキュッキュキュッキュキュッ 華麗にCOMのスクラッチをトレースする渡辺。 そして四曲目。 从'ー'从「ハウス〜?何それおいしいの〜?」 『20.November』がズシンズシンと鳴り響く。 どこか懐かしく、そして耳に残る『あの』メロディー。 ♪You can dancing and grooving all night long Let get everybody dance now… ((´・ω・`))(こ…これは…)从'ー'从「あれれ〜?クリアできちゃったよ〜?」 今度はハッキリと、オーディエンスの「ΩΩΩΩ<オオオオオオ!!」と言う声が聞こえた。
325 :
ああああ :2007/09/16(日) 00:06:45 ID:pGqv8mhrO
从'ー'从「ふええ〜?何なの〜?」 渡辺はオーディエンスの声に驚いて振り向くと、そのオーディエンスに驚き店内へ飛んで行ってしまった。 (´・ω・`)「あ、ちょっとキミ!!」 从'ー'从「はい?何ですか〜?」 何事も無かったようにUFOキャッチャーに興じる渡辺に、(´・ω・`)は声をかけた。 (´・ω・`)「えっと…キミは『渡辺さん』と言うのかな」 从'ー'从「あれれ〜?何でわかるんですか〜」 (´・ω・`)「いや、バックに名前が……」 从'ー'从「あ、本当だ〜」 非常にほんわかとした女の子だと思った。 だからこそ、ビートマニアという『大物』と渡り合えたのだろう。と、妙に納得した。 (´・ω・`)「いや、嬉しくってね。キミがあのゲームの初プレイ第一号なんだ」 从'ー'从「そうなんですか〜?あんなに楽しいゲームなのに〜」 (´・ω・`)「やっぱり…楽しいかね!?」 从'ー'从「うん!!楽しかったよ〜!!またやりたいんだけど……」 渡辺の視線の先には、さっきまでのオーディエンスがビーマニに興じる姿があった。 从'ー'从「今日はもう無理みたいだね〜。残念」 (´・ω・`)「そうか、すまなかったね。 でも渡辺さんのおかげで、あの人たちもビーマニをやってくれてるだよ」 从'ー'从「あれ『ビーマニ』って言うんだ〜」 (;´・ω・`)「あ、ああ。ビートマニア。略してビーマニ、さ」 从'ー'从「んふふ〜。また今度来るよ〜。『ビーマニ』やりにね〜!!」 そう言って、渡辺はにっこりと笑った。 愛しいぐらいに、可愛らしい笑顔だった。
326 :
ああああ :2007/09/16(日) 00:24:46 ID:OSzK1bfWO
(´・ω・`)「うん。ぜひまた来て欲しいよ」 从'ー'从ノシ「絶対くるよ〜」 (´・ω・`)「あ、待ってくれキミ!!」 从'ー'从「ほええ?」 (´・ω・`)は帰ろうとする渡辺を呼び止めた。 そして近くにあったUFOキャッチャーの景品を入れる小さなドアを開け、そこへ手を伸ばした。 (´・ω・`)「これはサービスだから、遠慮なく受け取ってほしい」 从'ー'从「わああ〜!!カッコE〜!!」 渡辺に手渡されたのは『beatmania』とロゴの入った手袋のプライズだった。 (´・ω・`)「いつもUFOキャッチャーしてくれているからね。お礼だよ」 从'ー'从「ありがとう〜!!」 そう言って早速手袋をつける渡辺。 蛍光オレンジという奇抜な色だが、渡辺は抵抗なく身につけてはしゃいでいる。 (´・ω・`)(自身がついたよ…ありがとう渡辺さん…) ビートマニアの潜在的な魅力を目の当たりにした一日だった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (´・ω・`)(今日は来ないのかな、渡辺さん) メンテを終えてから次々にビーマニには人が来るが、その中に渡辺の姿は無かった。 (´・ω・`)(ビーマニのおかげで人が来たが、DQNも増えた気がする。 私の気のせいだろうか…) 老若男女問わず嫌われるDQNの存在が(´・ω・`)は心配だった。 再び人が離れるのは見たくない。 特に…… 从'ー'从『また来るからね〜』 (´・ω・`)「…あきらめないよ、私は」 (´・ω・`)がふと外を見ると、眩しいぐらいの西日だった。 ビップ街が、オレンジ色に染まっていった。 第五話 おしまいノシ 誤字はorz
327 :
がう :2007/09/16(日) 00:54:00 ID:Z0JP7rdPO
超GJwwww時間が無い中よくやってくれましたぜ!! あとサーセンww俺は残業で今家向かう途中だからあとしばらくしたら投下します。 あと,思ったが物語の続きの安価付けをルール化すれば読み手にも良いと思う。 ( ^ω^)てな訳で僕も安価付けるお ('A`)ブーン,ちなみに今回お前の出番無いから。 (;^ω^)え……。
328 :
がう :2007/09/16(日) 02:35:28 ID:Z0JP7rdPO
やっと準備できました。ではでは『ああああ』に習って…。
ブロローグ
>>153-156 第一章
>>159-178 第ニ章
>>261-275 〜本編へ〜
(-A-)………Zzz。
昨日は帰ってくる時間が時間だったためか,朝の日差しが照り付けるこの暑い夏でもドクオはまだ寝ていた。余程疲れがたまっているせいでとても気持ち良さそうに寝ている。
………お!!
(-A-)Zzz……
……きるお!!
(-A-)Zzz……
(#^ω^)兄さん!!起きるお!!
Σ('A`;)わぁぁぁぁ!!
ブーンの大声と共にドクオは跳び起きた。こうでもしないとドクオはなかなか起きないらしい。
( ^ω^)早く学校行かないと遅刻だお!!
時計は既に8時を過ぎていた。
('A`))))あと10分寝させt……
(#^ω^)ピキピキ
('A`;)わわ,分かった。今すぐ行くったら…。
急いで着替えを済ませ,台所にあったトーストをくわえるという何ともありがちなシチュエーションで家を飛び出した。
学校には何とか間に合い何事も無く友人達と馬鹿やっていた一日になりそうだったのだが,授業後にドクオは職員室に呼び出された。
('A`)し,失礼します。
(・∀・)おー,来たか。早速だが昨日言っていた病院のレシートくれないか?
('A`;)あ……。
すっかり忘れていた。
(・∀・)ん?どうした?ほら出しなさいよ。
329 :
がう :2007/09/16(日) 02:38:25 ID:Z0JP7rdPO
('A`;)実は…… 嘘をつき続けるのはかえってまずいと判断したドクオは全てを話した。 (・∀・)……そうか,まぁ良いよ。とりあえず追試この後やるから教室で待ってなさい。 案外酷く怒られる事が無かったので逆に拍子抜けしてしまった。 ('A`)…すいませんでした。 でも流石に反省したのか,職員室を出てトボトボと教室へ向かうドクオの背中は何だか寂しげだった。 (・∀・)(もっと厳しくいくべきだったかな…ようし,先生イケナイ事考えちゃった) ガララララ……。 教室の引き戸を開けると夕日がガラスごしに伝わって教室が暗いオレンジ色に染まり,程よい風が窓際にあるカーテンをなびかせていた。 人は誰も居なくてもう帰ってしまったのか,ドクオは静かに自分の席に着いて筆記用具を出して先生が来るのを待った。 ガララララ……。 ξ ゚听)ξあれ,ドクオ? ('A`)ツン,どうしたんだ?忘れ物か? 彼女はツン,小学校からの長い付き合いで良い話し相手であるが,少々気が強くて意味も分からず怒るときがあるのが難点だ。 そして,ドクオに勧められてジョルジュ同様に音ゲーに熱中している女の子である。ちなみにツンはドクオより上達が早くてV2から始めたというのに黄ネだった。 ξ ゚听)ξううん,私は追試受けるのよ。テスト当日休んじゃって。 ('A`)そっか,俺も追試なんだ。昨日サボっちゃって。 ξ ゚听)ξどーせあんたの事だから仮病でも使ってサボったんでしょ? ('A`;)あ,あながち間違っちゃいないぞ。 ξ; ゚听)ξあっきれた…あんたっていつまでたってもそのまんまなのね。 ('A`)それが俺の長所。 ξ ゚听)ξ……… ('A`;)………反応してくれよ放置プレイは俺にとって1番のダメージなんだよ。お願い構ってwww ξ;゚听)ξいつからあんたドMになったのよ…。 ガララララ…… 引き戸が開いて,先生がやってきた。早速追試のプリントを配られたが,当然ドクオは勉強していないために既に落ち込み気味,うってかわってツンは早くしてくれないかと言わんばかりに自信満々。
330 :
がう :2007/09/16(日) 02:39:41 ID:Z0JP7rdPO
(・∀・)それじゃあ始め!! 〜40分後〜 (・∀・)終わり〜二人ともお疲れ〜帰って良いぞ。 先生はちょっと急ぎ足で教室を出ていった。どうやら職員会議らしい。 ('A`)じゃあ俺達も帰りますか。 ξ ゚听)ξそうね。ところで問題出来た? ('A`)愚問だ。答えるまでもないぜ。分かるだろ?この顔を見れば。 ξ;゚听)ξ………あんたやっぱり進歩ないわね。 二人は教室から出て靴を履き,学校を後にした。夕日が照り付ける帰り道に自転車をゆっくりこぎながら二人は話していた。 ξ ゚听)ξそういえばあんたと二人で帰るなんて久し振りね…。 ('A`)あぁそうだな,いつもはジョルジュやしぃちゃんと一緒に帰ってそのままみらくるってルートだからな。 ξ ゚听)ξ最近私みらくる行っていないけど,スキルは伸びた?まぁ,あんたの事だから未だに明鏡止水をベースからギターやオープンに移行出来て無いんでしょ? ('A`)赤ギは出来るが,ベースの方がまだね…。 ξ ゚听)ξいいわ,それじゃあ今日みらくる行くわよ。ドクオの成長も見たいし,私も久々にやりたいからね。 ('A`)ぉk。 〜みらくる〜 店内は相変わらず賑やかでこの時間帯は高校生が群れを成している。 ξ ゚听)ξここも変わんないわね〜。さてさて私のV3初プレイといくわよ。 ('A`)あ,そうか。ツンはV3稼動してからまだプレイしてなかったけ。 ξ ゚听)ξそうよ,だからどんな新曲が出ているか凄い楽しみなのよ。 ('A`)じゃあ早速やりますか,ちょうどギターが空いてるから。……あ,その前に。 ξ ゚听)ξ何よ? ('A`)まだイーアミュ買ってないんだよな?買わないと自分のデータ残らないんだよ。 そう言って財布の中にあったイーアミュをツンに見せた。 ξ ゚听)ξへぇ…もうあのテレフォンカードじゃなくなったんだ。ちょっと待ってて,今買ってくるわ。
331 :
がう :2007/09/16(日) 02:43:10 ID:Z0JP7rdPO
('A`)テレフォンカードってwww 〜2秒後〜 三⊂ニニξ ゚听)ξニニ⊃お待たせ!! ('A`)早ぇぇよwww ξ ゚听)ξさぁ始めるわよ。 ('A`)…お前俺の成長っぷりを見るってより自分がプレイしたくてたまらないみたいだな。 ξ;゚听)ξそ,そんなわけないわよ!!ほ,ほらさっさと100円入れなさいよ。 ('A`;)へいへい。(いつもいつも何で切れ気味なんだ…) ズズキューン!! 〜中略〜 セレクトァミュージック!! アドバァースエクストリィィム!!ベィス!!オープンピック!! ξ ゚听)ξ早速だけど選んでいい?新曲やってみたいの。 ('A`)あぁ,構わないぞ。でも久々だからあんま無理すんn… ξ ゚听)ξじゃあこれね。 ('A`)聞けよ。 ズキューン!! ZЁNITH ξ ゚听)ξ赤O80 ('A`)緑G20 ('A`;)ちょwww難易度変更していないのに押すなよwwww ξ;゚゚)ξあ……ごめん。つい楽しくなっちゃってつい……。 ('A`;)…次は気をつけろよ? ξ;゚゚)ξう,うん。 ('A`)とりあえずプレイしようぜ,ほら始まるぞ。 若干空気が重くなりプレイが始まった…。 曲は中盤に差し掛かり,ドクオはミス無く捌いていったが,ツンは滝に躓き始めた。しかし流石前作黄ネの実力者,すぐに繋げ直し始めて曲の終了までミスすることは無かった。
332 :
がう :2007/09/16(日) 02:44:25 ID:Z0JP7rdPO
スティジクリィア!! フゥルコンボゥ!! ξ ゚听)ξS:85% ('A`)S:98% ('A`)じゃあ次は俺が選ばせてもらうぞ。 ズキューン!! NEWSPAPER(Vocal ver.) ξ ゚听)ξ黄ベ79 ('A`)赤G79 デデデッデデデッデーデ!デデデッデデデッデデデー♪ 最初の三連でいきなり切ってしまったドクオは画面への目線を少し下げて少しでも早く見切ろうと試みたが,やはりそう簡単にはいかず肝心の左手が上手く動かなかった。 サビに入り,ドクオは二色&三色絡みの運指,ツンは二連地帯へと差し掛かった。 ('A`)くっ……指が追い付かない……。 ξ ゚听)ξ嫌らしい譜面ね,でも出来ないことないわっ。 二人は最後の運指までややてこずりながらもクリアした。 ξ ゚听)ξS:82% ('A`)B:70% ξ ゚听)ξ今度は私が選ぶね。エクストラ狙いで行くから簡単なのやるね。 ズキューン!! My Friend ξ ゚听)ξ赤G61 ('A`)赤O67 ('A`)この曲は……懐かしいな。 ξ ゚听)ξそうよ,V2の時に私とあんたが粘着していた曲…これなら確実にエクストラ行けるわよ。 ('A`)ツンはくにたけ大好きだったよなぁ〜 曲が始まり,ツンは難無く捌いていき,ドクオもそれに続いた。特に切り所も無くリズムを掴めれば楽な曲なのか二人の顔に余裕がみられた。 スティジクリィア!! フゥルコンボォ!! ξ ゚听)ξSS:97% ('A`)S:83% エクストゥラスティジ!! ξ ゚听)ξあれ?オバゼアがエクストラ枠に来てる…。 ('A`)前作のボス曲だからな,あともう一つ新曲があるけどどっちやるんだ? ξ ゚听)ξ新曲に決まってるでしょう!!早速ヤろうよ!! ズキューン!!
333 :
がう :2007/09/16(日) 02:48:45 ID:Z0JP7rdPO
Micro fin ξ ゚听)ξ赤O47 ('A`)赤G46 静かなイントロが始まり,凄く緩やかな運指が続いて二人は演奏するというよりこの曲に聴き入っていた。 やがて緩いオルタが流れて来てツンは普通に捌いていったが,ドクオはその緩いが故のオルタ,そしてさっきのMy Friendのオルタをやったせいなのか速度が把握出来ずにグレが頻発して,ついにはプアが出てしまった。 ('A`;)あ,あれっ…… 無理に切り換えそうとしたが逆にピッキングが遅くなったのか,ミスが出てしまった。 ξ゚听)ξ〜♪ スティジクリァァ!! エックセレン!! ξ ゚听)ξSS:MAX ('A`)A:76% ξ ゚听)ξこれはラブメリ並に美味しいわね。 ('A`)あと一回やれば絶対フルコンだなこれは。さてさて…… アンコォルスティジ!! ('A`)ぱーぷるすとーむって読むのか? ξ ゚听)ξ当たり前じゃない,どこまでゆとりなのよ全く…。 ('A`)お前昔っから口悪いな…泣いちゃいそうだよ ξ ゚听)ξ ベィス!!オープンピック!! ('A`)聞けよww Purple storm ('A`)赤ベ78 ξ ゚听)ξ赤O96 ('A`;)お,おいいいのか?死ぬぞ? ξ ゚听)ξまぁ最後だから良いじゃない。あんたこそ大丈夫なの? ('A`)初プレイだから大丈夫。 ξ ^竸)ξ聞いた私が大馬鹿でしたゴメンナサイ。 ('A`)…… 終始罵られ続けたドクオはガタ落ちなまま演奏は始まった。 デーデデデーデデデッデ!!デーデデデーデデデッデ!! 曲の序盤,ベースの運指が少し嫌らしく時々来る長い運指に戸惑うドクオはSRANをかければ良かったかな,と演奏中に考え込んでいた。 一方,ツンはというと中盤にある滝に躓いていた。元々ツンは滝にはあまり強くなく,三毛猫やエンシェント,アイトーン,DD2みたいな曲は苦手な部類だった。
334 :
がう :2007/09/16(日) 02:50:01 ID:Z0JP7rdPO
ξ;゚听)ξ………くっ!! 何とか滝を乗り越えてクリアを果たした。 スティジクリァァ!! ξ ゚听)ξC:68% ('A`)B:72% ξ;゚听)ξつ,疲れるわこの曲。 ('A`)特攻乙。クリア出来ただけで凄いぜ。 ξ ゚听)ξでも粘着してもクリア安定はないかもね,あの滝が課題。 ゲームを終えたドクオは一旦筐体から離れた。 ('A`)さて,今日はもうお腹一杯だ。これからどうする? ξ ゚听)ξ……これから暇なら私の家に来る?ちょっと見せたいものがあるのよ。 ('A`)………… Σ('A`;)えぇぇ!!! ξ;゚听)ξ何でそんな声あげるのよっ!! ('A`;)お前病気か?熱でもあるのか?昔から俺がツンの家に行こうとしたら頑なに拒んでいたじゃないか! ξ;゚听)ξと,とにかく行くか行かないかどっちなのよ!! ('A`)え…っと >行ってみる 行かない 俺の家に来ないか? 俺急用アルアルヨ ('A`)まぁいいやバイト無いから暇だし行くよ〜。 ξ ゚听)ξ最初からそういえば良いのよ。
335 :
がう :2007/09/16(日) 02:51:04 ID:Z0JP7rdPO
そうしてドクオはノコノコとツンに言われるがままみらくるへと出て行った。だが,ドクオは初めて行くとなるツンの家にwktkが止まらず何だかんだ言いながら笑顔が零れていた。 (* ゚ー゚)………。 しぃはその様子を偶然見ていた。 第三章 終
336 :
ああああ :2007/09/16(日) 07:02:14 ID:OSzK1bfWO
>がう氏 GJ&乙カレー!! 从'ー'从「板落ちするまで頑張るよ〜」
がう氏、ああああ氏GJ。 波乱の予感wwwwww
338 :
爆音で名前が聞こえません :2007/09/16(日) 09:43:27 ID:vZvk8gZ7O
ああああ氏の从'ー'从の可愛さとショボンのかっこよさは異常 がう氏も相変わらず読みやすくていい文章を書く… いい所で切ってくれるのもうまいぜちくしょうw お二方ともGJ! ところで33氏マダー?
お二方とも乙彼様です!><
340 :
がう :2007/09/16(日) 21:28:46 ID:Z0JP7rdPO
うはwwwミスがあったwwwドクオのゼニスがフルコン98%なのにリザルトがSになってやがるwww あと第ニ章のジョルジュのAAミスについてもこの場を借りてお詫び申し上げます。 責任とって辞任します。……駄目だよなww
>>340 臨時まとめの者です。
Wiki掲載時に誤字や妙な部分は校正しています。
その部分もWikiでは修正済みですので、まとめ内はご安心ください。
…AAだけはちょっと直せませんでしたが。
続きを期待していますので、最後まで是非とも書き切ってください。
>>がう、>>ああああ両氏へ。 とってもGJです!とても続きが気になる…と共に俺の中でプレッシャーがのしかかる… だってね?お二人の作品がとてもレベル高いじゃあないですか。まぁ自分もとりあえず 深夜ながら続きを書かせてもらいます。と言うことで以下本編5回目。 俺は少年に連れられた先の豪邸で口をポカーンと開けていたと思う。少年がそんなに驚かないでくださいよ と言って俺を豪邸の中に連れ込んでいった。まず、玄関から感じる無駄な材質の高級感が 癇に障った。何でだろう?と思ったがそれをこの少年に悟られてはなるまいとして平静を装った。 靴を脱ぎ、揃えて置いてから廊下へと足を踏み込む。また、床の高級感が癇に障った。 昔は豪邸に腹を立てたことなどなかったのに。そのまま「食事室」に俺は少年に連れられていった。 そこで俺を待っていたのは最高級の食事だった。山の幸、海の幸、高級そうな牛肉のステーキ、その他諸々 の料理の皿が、やたら大きい薄緑のテーブルクロスを被せられた円形のテーブルに数枚置かれている。 「…これを食べるのが仕事なんて言わないよな?」 俺は少年に冗談めかして聞いた。勿論と少年は答えた。その後に続けて少年が言った。 「自己紹介が遅れました。僕の名前はゆうといいます。親が富豪なんでこういう家に住まわせてもらってます。 あなたの…旅人さんのお名前は?」 俺は驚いていた。この少年の名前はゆう。俺と同じだ。その事を返すと少年も大変驚いたようだった。 「で、早く仕事のことについて話してくれないかな?」 俺は少年に言った。同時に、もう料理には頂きますと言っていたので、俺はまず牛肉のほうにナイフとフォークを伸ばした。 「はい。…ポップンミュージック、僕に教えてください」 あの時の俺の心の声は、は?である。聴覚がおかしくなったのだろうか、とも思った。俺は確認した。 「ポップンミュージック?」 はい。と少年は言った。…ポップンについて何を教えろと言うのか。あれは教える教えないではなく 自分のレベルの範囲で好きな曲を演奏するゲームだと今でも俺は思っている。 いや、そもそも腕前なんて関係のないはずなのだ。…あの少年を見下した男のことを気にしているのだろうか。 あの時、俺は言い過ぎたのではないかと思っていた。俺はその仕事を断ろうとしてこう言った。 「いや、俺はlv36台が限界の…」 「それでもいい。あの男、lv30辺りが限界なんでしょう?僕、選曲画面を見ていてクリアーマークが ハイパー譜面のlv30,31が多いことが分かっていたんです。お願いです、絶対にあの男を越したいんです」
344 :
がう :2007/09/17(月) 01:59:58 ID:tdv9YnxCO
>>343 GJ!!!続きにかなり期待!!素人の俺なんか文章構成はほぼ思い付きだからレベルは高くないよ。
>>341-342 サーセンwwwどうやら禁句を言ってしまったようだwww責任とって書き切ります。
ゆうはそう懇願した。俺も、あの男が(その時、腕を折ったか砕いたかのパンチを思い出した) lv30辺りで壁に当たっているとするなら、俺がアドバイスするだけでもゆうは彼を追い越すかもしれない。 「分かった。…俺も、あの時あぁ言ったからな。自分の好きなことが仕事になるんだ。 正直断ろうと思ったけど、君が俺なんかを本気で頼ろうとするなら、俺も全力で応える」 俺はゆうの仕事を請け負った。が、俺が気になったことがあった。家で練習するのなら必要な物が、ここにあるかという事だ。 「ねぇゆう君。ポップンコントローラーとポップンのCS作品、何か持っている?無ければ今から…」 「大丈夫ですよ。料理のほうを一旦残して外へ付いて来て下さい」 買いに行こう。と言おうとしたところをゆうが遮った。俺はゆうの後についていった。 外はもう暗かった。ゆうは豪邸の敷地内の森の中へ歩いていった。その先には木造の小屋があった。 俺はその小屋の戸を開けた。そして俺はまた驚き、そしてある種の怒りがこみ上げてきた。 小屋の中には、役目を終えたポップン14の筐体が置いてあった。…それは稼動していた。 「ゆう君。君はこうまでしてあの男を越したいのか?」 「はい。こうでもしないと短期間ではレベルアップ出来ないでしょう?」 ゆうは平然、といった感じで答えた。その時だった。なぜ俺が大金が絡む物に腹を立てているのかが 分かった。この町にたどり着くまで粗末なテントで寝泊りし、老夫婦の生活の質を見て自分に近いものを感じていたから。 ゆうの家は豪邸で、出してくれた料理は老夫婦の出すそれの質をはるかに超えていたから。筐体を買って此処に置いているから。 …自分に近いものを、感じることが出来なかったからだ。俺はそう思っていた。 「とりあえず、エンジョイモードで9ボタンの配置をなるべく早く感覚でつかんで。その後の話はそれからだ」 あの時、俺は感情を入れずにゆうに言った。 (5回目 終) やっと本編を一回切り上げることが出来ました。…あ!今気が付いたんですが、 上の旅人さんの話の、「少年が自己紹介をした後」には少年をゆうに直す予定でしたが 何故か少年のままに…とりあえず脳内補完してくれれば幸いです。それでは、おやすみなさい。
347 :
ああああ :2007/09/17(月) 09:05:08 ID:ydVXtbGAO
>>343 ギャンブラー乙だよ〜从'ー'从
从'ー'从「次回は('A`)と从 ゚∀从が…」
348 :
ああああ :2007/09/19(水) 13:25:09 ID:/4bkuqd1O
( ^ω^)ブーンの青春は音ゲーと共にあるようです
一話
>>291-292 二話
>>297-298 三話
>>302-303 四話
>>310 と
>>312-316 五話
>>320-326 ―――――――――――
♪第六話♪
( ^ω^)「うおぉぉぉぉぉ!!テラカッコヨスwww」
川 ゚ -゚)「ファミコンと違い生音源だからな。やはり素晴らしい」
('A`)「ポコポンポンwww」
放課後。ドクオに誘われプレステ版ビーマニをプレイしに来たブーン。
ゲームボーイ版で聴いていた曲の『本当の音』を目の当たりにし、興奮を隠せないようだった。
ちなみに今プレイしてるのはYebisu MIXの『cat song』。
この曲を知ってるならドクオの
('A`)「ポコポンポンwww」
が何なのかわかるだろう。
川 ゚ -゚)「しかしそろそろ遅い時間だな」
( ^ω^)「ちょwww9時過ぎてるおwww」
('A`)「『ゲームは一日一時間』なんて糞食らえ状態だからな。高橋名人に怒られるwww」
川 ゚ -゚)「無視して構わん」
('A`)「ちょwwwネーチャンwww」
クーは結局家庭用ビーマニの一作目である2ndと、続編にあたる3rdを買って来た。
そしてドクオ達が家から帰ると、3rdMIXの『METAL GEAR SOLID 〜Main Theme〜』をひたすらプレイするクーの姿が!!
川*゚ -゚)「ハァハァ……スネークいいよスネーク……」
( ^ω^)('A`)「軽く引きますたwww」
そこから三人でプレイしまくり、結局こんな時間になっていたのだ。
みんなはマネすんなよ('A`)9m
川 ゚ -゚)「まぁ明日は休みだから無問題だ」
( ^ω^)「面白かったお!!また明日 や ら な い か」
('A`)「だが断る」
( ^ω^)「ウホッ!!なんたる仕打ちwww」
川 ゚ -゚)「明日は冷蔵庫を買う予定なんだ。すまない」
( ^ω^)「よりによって冷蔵庫てwww」
349 :
ああああ :2007/09/19(水) 14:00:55 ID:/4bkuqd1O
川 ゚ー゚)「だが安心しろ。プレステとビーマニは貸してやる」 ( ^ω^)「え!?いいのかお?」 ('A`)「ネーチャンがいいって言うなら俺に拒否権はねぇよ。 持ってきな」 ( ^ω^)「サークルKサンクスだおwwwスカをクリアするまでやってやるおwww」 川 ゚ -゚)「壊したらドラゴンスープレックスだ」 ( ^ω^)「肝に命じます」 そう言ってブーンはプレステ一式を持って帰って行った。 ブーンwww ≡≡/\( ^ω^)/\ ('A`)「きんもーwww」 川 ゚ -゚)「さて。風呂入って寝るか」 ('A`)「でもネーチャンいいのか?買ったばっかのビーマニ貸して」 川 ゚ -゚)「サントラも買ったから大丈夫だ」 ('A`)「どんだけだよwww」 クーのハマりっぷりは相当の物で、コントローラーもアスキー製のではなく、ボタンを押すと光るコナミ純正の物を購入してきたのだ。 ('A`)「金使ったな〜」 川 ゚ -゚)「実はこの前パチンコでバカ勝ちしたんだ」 ('A`)「パチプロかよwww」 さすがに目が疲れたドクオは、窓を開けて空を眺めた。 今日は、綺麗な満月だった。 ('A`)「…………」 ドクオは、少し前の事を思い出していた。 母親が入院していた時、まだ荒れていた頃の自分を―― ('A`)y―・~「男は黙ってハイライトwww」 中学生の時、ドクオは札付きの悪だった。 父親は暴力を振るう鬼畜男だったので幼少の頃に別れた。 しかし母親は病弱で、決して豊かとは言いがたい家庭だった。 なぜ自分はこんなにも恵まれていないのか……それが納得いかなかった。 ('A`)y-・~「………ふぅ」 今母親は予断を許さない状況にあり、クーと一緒に病院へとやってきたのだ。 しかし、ドクオは屋上でタバコをふかしていた。 从 ゚∀从「私にも一本貰えるかな?」 ('A`;)「っっ!!!!」 ―――――――――― 第六話の続きはまた今度ね♪ ノシ
ああああ氏GJ!!読んでて楽しいよ
351 :
ああああ :2007/09/20(木) 10:44:40 ID:8HjYhbVpO
>六話続き ドクオが声のした方を振り返ると、金髪の女性が立っていた。 白衣を着ているので病院関係者なのだろうが…… 从 ゚∀从「聞こえなかったか? ターバーコーをー」 (;'A`)つ―「は、はい、どうぞ」 从 ゚∀从y―・「火」 (;'A`)つ[]~「………」 女性は左手をポケットに突っ込み、満足そうに煙を大きく吸い込む。 女性は背が高く、すらりとしている。 目は少しつり上がっていて、鋭そうなオーラをひしひしと出していた。 ('A`)「…あ、あの〜」 从 ゚∀从y―・~「高岡だ」 (;'A`)「え?」 从 ゚∀从y―・~「なんだ、名前を聞こうとしたんじゃないのか?」 (;'A`)「あ、そうです…けど」 从 ゚∀从y―・~「高岡ハインリッヒだ。気軽にハイン様と呼んでくれて構わん」 (;'A`)「は、はぁ」 从 ゚∀从y―・~「ドクオ君だな」 (;'A`)「えっ!?」 从 ゚∀从y―・~「君のお姉さんから話は聞いていたからな。 一目でわかった」 (;'A`)「え、あの……」 从 ゚∀从y-・~「カウンセラーだ」 (;'A`)「……………」 これが『大人の女性』というヤツなのだろうか…? ドクオはハインを見てそう感じていた。 全くもってこちらのペースに運べない。 むしろずっとハインのターン!!である。 ('A`)「あの…高岡さんは…」 从 ゚∀从y-・~「ハ イ ン 様!!もしくは『お姉たま☆』だ!!」 ('A`)「…ハイン様は、どうしてここに?」 ハインは短くなったタバコを地面に落として踏み付けながら 从 ゚∀从「お姉たま☆は却下か」 と微笑みながらドクオに近付いてきた。 从 ゚∀从「なぁに、君と話がしたくてね。カウンセラーとして患者を見過ごせないからな」 『患者』という言葉に多少抵抗を感じたが、ドクオは黙って耳を傾けた。
352 :
ああああ :2007/09/20(木) 11:07:10 ID:8HjYhbVpO
从 ゚∀从「キミは随分とやんちゃ者らしいな。ドクオ君にフルボッコにされた患者やドクオ君がトラウマになったDQNも何人も運ばれて来たぞ」 ('A`)「…………」 从 ゚∀从「……強いのはイイ事だ。腕力の強くない男と心が強くない女は出来損ないに等しい」 ハインはタバコを持っていた右手もポケットに入れ、マネキンの様にポーズを崩さず立っている。 第一印象で少し距離を置いていたドクオだったが、その横顔は凛としていてかなり魅力的だった。 ドクオの視線に気付いたのか 从゚∀゚从彡「でもな」 と顔を向ける。 (;'A`)(うわ!!) 「こっち見んなwww」というより早く、ハインの顔がぐっと近くに寄る。 鼻と鼻が、少し触れた。 从゚∀゚从「強さを誇示して、何が生まれた?友達は増えたか?お金は手に入ったか? 家族は、喜んだか?」 (*;'A`)(ちょwww近いっつのwww) 从゚∀゚从「……………」 (*;'A`)(………………) 蛇に睨まれたカエルの様に、ドクオはハインから視線を逸らす事が出来なかった。 逆に、ハインの瞳に見入っていた。 パッチリと開いた、綺麗な目をしていた。 从 ゚∀从「…私もね、キミぐらいの時から不良だった。 ドクオ君と同じような家庭環境だったんだよ」 (;'A`)「…………」 从 ゚∀从「両親を無くして妹と二人、親戚に預けられた。 しかしこれがまた腐ったヤツでね〜。 私は中学を卒業するとアッチ系の仕事についた」 (;'A`)「アッチ系……って」 从 ゚∀从「エッチ系www」 (;'A`)「!!……」 从 ゚∀从「がむしゃらだった。 私はどうなっても良かった。妹と二人で幸せに過ごせるなら、悪にでも平気でなれた」 不意に、ハインの目が細くなった。 そして、空を見上げた。 ドクオもつられて、その視線の先を辿る。 綺麗な、満月があった。
353 :
ああああ :2007/09/20(木) 11:29:04 ID:8HjYhbVpO
从 ゚∀从「妹は無事に高校をトップで卒業して大学に行った。 一方私もその頃『トップ』でね。卒業までの学費も稼ぎ、ようやく一息つける。 そう思っていた時、事件が起きた」 ('A`)「事件…ですか?」 从 ゚∀从「ああ。妹には就職したとウソをついていたが、ある日ストーカーが家に来てね。それが発端でバレたんだ。 妹は泣いて私に言ったよ。『もうそんな事しなくていいよ』ってね。 しかし私はドクオ君ぐらいの頃からアバのズレだったからな。頭が悪くて表社会には戻れなかった」 ('A`)「………」 从 ゚∀从「…それ依頼妹は口を聞かなくなった。私も家には帰らなくなった。 しかしそれでいいと思った。妹が幸せに過ごせるなら、と」 ('A`)「…………」 从 ゚∀从y「…もう一本貰えるかな」 ドクオは黙って、ハイライトをハインの指に挟んで先端に火をつけた。 从 ゚∀从y―・~「…ここで、私の誤算が起きた。 家に戻らない私に業を煮やしたストーカーは、標的を変更したんだ」 (;'A`)「っ!!……それって、まさか!!」 从 ゚∀从y―・~「そう、妹だ。 私は何人ものストーカーをちぎっては投げ切っては捨てしていたが、妹は『一般人』だ。 ……結果は、聞きたいか?」 (;'A`)「…………分かります、何となく」 从 ゚∀从y―・~「最悪の結果になった。 …妹はこの病院に運ばれて、意識不明で眠っていた」 ('A`)「…………」 从 ゚∀从y-・~「私は心の底から後悔したよ。今までの愚行をね。 私がガキの頃から勉強してれば、こんな結果にはならなかったと。 妹の幸せを望んだ私が、妹の幸せを奪った、とね」 ('A`)「…………」 从 ゚∀从「…何よりも、一番辛かったのは…」 从 ;∀从「妹に…大切な妹に『嫌われたまま』サヨナラした事なんだ!!」 (;A;)「……!!」 ハインの頬に、涙がこぼれた。 月に照らされたその姿さえ綺麗で、ドクオもわけも分からず泣いていた。
354 :
ああああ :2007/09/20(木) 11:47:46 ID:8HjYhbVpO
从 ;∀从「…私は意識不明の間、妹に毎日会いに来た。 しかし妹は最期まで目を覚まさなかった」 (;A;)「ウッ…ウッ…」 从 ;∀从「…私は愕然とした。 そして、鬱だ…死のうかと…思った」 (;A;)「そんな……」 从つ∀从「…妹が無くなった日な、私に院長先生が声をかけた」 (つA;)「院長…先生が?」 从 ゚∀从「ああ。私にお礼を言いに来たんだ。『重病患者を治してくれた』と」 ('A`)「?」 軽く鼻をすすり、ハインは表情を戻した。 从 ゚∀从「実はお見舞いに来ている時、私はこの場所でタバコを吸っていたんだ。半ばヤケだったんでな。 その時だ、一人の少年が屋上へやって来たんだ。 …飛び降りようとして、な」 ('A`)「うわ……」 从 ゚∀从「彼は将来有望の野球部員だったんだが、車にはねられ右手を失ったんだ」 (;'A`)「うわうわ……」 从 ゚∀从「そこで私は、ドクオ君にしたようにトクトクと身の上話をしたんだ。 次第に、彼の目に生気が宿ったのを覚えている」 ('A`)「良かった…」 从 ゚∀从「うん、良かったんだ。 結果彼はリハビリを重ね、絶望から希望を見出だした。 …それが認められて、私はここのカウンセラーになったんだ」 ('A`)「……そうだったんですか」 从 ゚∀从「…ふぅ。長々とすまなかったな」 ('A`)「音ゲー関係ねぇし」 从 ゚∀从「言うな」 ('A`)「サーセンwww」 从 ゚∀从「…キミはまだ、不良でいるつもりか?」 ('A`)「……」 从 ゚∀从「強いのは結構だが、敵を作りたくはないだろう」 ('A`)「…はい」 从 ゚∀从「…その強さがあれば、キミのお姉さんもお母さんも、きっと守れると思うんだがな〜」 ('A`)「…………」 不思議な夜だった。 ずっと抱えていたモヤモヤとした物が、スッキリと晴れていく感じだった。
355 :
ああああ :2007/09/20(木) 12:10:58 ID:8HjYhbVpO
从 ゚∀从「気持ちを口にするのが難しいなら、ハイライトを私に全部よこせ。 …まずは、禁煙から始めようじゃないか」 ('A`)「…そうですね」 ドクオはハイライトの箱を捻り潰すと、ハインにわt 从#゚∀从「バカ野郎ぉぉ!!」 (;'A`)「えっ!?ちょwww何々!?」 急にハインが怒鳴り、ドクオは訳が分からずうろたえる。 从#゚∀从「捻り潰したら私が吸う分無いじゃんKAAAAA!!」 (;'A`)「ええぇぇぇ!!そんなリアクションが来るとは」 从 ゚∀从つ〜「…あーあ、ハイライトがフニャフニャだ。 フニャライトだなこりゃ」 (;'A`)「…………」 クルッ 从゚∀゚从彡 (;'A`)「!!」 また、ハインの顔が近付く。 また鼻と鼻がくっつくぐらいまで。 从゚∀゚从「…………」 (;'A`)「…………」 ガシッと顔を掴まれ、ドクオは強制的に目を合わせさせられている。 爪がちょっと痛い。 从゚∀゚从「…………」 (;'A`)「…………」 从^ー^从 ニコッ (;'A`)「?」 从^ー^从「…キミの目にも、生気が戻ったようだな」 (;'A`)「あ……っ」 不意に、唇を奪われた。 从゚ー゚从「ファーストか?」 (*;'A`)「…………」 从 ゚ー从「熱も戻って来たようだな」 (*'A`)「…お姉たま」 从 ゚∀从「でもタバコ潰したのがちょっとムカついたからパーンチ」 ≡つ)'A`)ヒデブ
356 :
ああああ :2007/09/20(木) 12:28:33 ID:8HjYhbVpO
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 それ以来、ドクオは勉強に励むようになったのだが… ¢('A` )「男は黙って自習自習」 ΩΩΩΩ<ヒソヒソ ヒソヒソ ΩΩΩΩ<ドクオ ドウカシタノカ ΩΩΩΩ<ナニカ ウラガアルナ ('A`)「おい!!」 買カΩΩΩ<ヒッ!! 買カΩΩΩ<コッチニクルヨー!! 買カΩΩΩ<ジンセイ オワタ!! ('A`)「消しゴム貸して♪」 ズコー ヽ(・ω・)/ ヽ(・ω・)/ × \(\ノ \(\ノ ∞ 、ハ,、 、ハ,、 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 川 ゚ -゚)「ドクオ、風邪ひくぞ」 ('A`)「おう」 ドクオはもう一度月を見ると、名残惜しそうに窓を閉めた。 ('A`)(綺麗な月…深く澄んだ夜空…) ドクオの脳裏に、ハインの笑顔が浮かぶ。 (*'A`)(綺麗な人…深く澄んだ…瞳…) (*'A`)(先生…元気かな…) ドクオは、何を思い出していた。 川 ゚ -゚)「ドクオ、ドラゴンスープレックスとパワーボムどっちがいい?」 (;'A`)「ちょwww今風呂入るよ」 ('A`)「ふぅ……」 机の上に、ビーマニのサントラが置いてある。 2ndと3rdのサントラだ。 ('A`)「……ああ、そうだ!! あの日の雰囲気って…」 『Deep clear eyes』まんまじゃん!! 第六話 おしまい♪ノシ 川 ゚ -゚)「とう!!」 ≡つ)'A`)ヒデブ
357 :
ああああ :2007/09/20(木) 12:35:28 ID:8HjYhbVpO
脱字あったorz でもって文が厨臭いのはわかってます( <●><●>)
358 :
ああああ :2007/09/20(木) 22:27:02 ID:8HjYhbVpO
実はあまり過去ログ見ずにかいたんですが
>>50 氏とゲームセンターの名前重複してんじゃんorz
>>ああああ氏 言うほど厨じゃないよw乙。楽しみにしてる。
>>358 2chキャラを題材にしている以上、名称が被るのは仕方が無いよ。
そんな事言ったら、初代スレで書いていた作者さんの店舗名とも被っているしね。
某板の小説スレみたいに一つの世界を共有して書くタイプじゃないし、
気軽に書いていって良いと思うよ。
362 :
ああああ :2007/09/21(金) 16:16:40 ID:p41qKh1kO
363 :
ああああ :2007/09/23(日) 02:31:27 ID:FbD3SoiAO
( ^ω^)ブーンの青春は音ゲーと共にあるようです
一話
>>291-292 二話
>>297-298 三話
>>302-303 四話
>>310 と
>>312-316 五話
>>320-326 六話
>>348-349 と
>>351-356 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
無駄に長く続いて七話目イキマス。
<丶`∀´>「ニダニダニダー!!」
(・∀ ・)「てめぇ何ボタン全部押してんだよwww」
『ゲームセンター・バーボン』は、今日も賑わっている。
しかし、招かれざる客も来ていた。
壁|´・ω・`))「ま…またアイツらだ……」
オーナーのショボンが震えてながら見る先には、二人のDQNがいる。
ニダー<丶`∀´>と、またんき(・∀ ・)だ。
ガラが悪く、高校生のクセに昼間からゲーセンに入り浸っている救いようのない不良で、この界隈では問題のタネになっていた。
壁|´・ω・`))(…早く帰ってくれないかなぁ……)
<#丶`A´>「UFOキャッチャー取れねえニダ!!店長出て来るニダ!!」
(・∀ ・)「また謝罪要求かよwww」
<#丶`A´>「ついでに賠償を求めるニダ!!ボッタクリされたニダ!!」
壁|ω・`)
壁|彡サッ
(・∀ ・)「店長いねーなー」
<丶`∀´>「ウリを恐れて逃げたニダwwwウリは最強ニダwww」
(・∀ ・)「単純な脳みそしてんなー。まぁいいや、軍資金稼ぎに行こうぜ!!」
<丶`∀´>「ニダニダ。ボッタクられたから補充するニダ!!ホルホルホル!!」
ニダーとまたんきは下品な笑い声を響かせながら、バーボンを後にした。
壁|ω・`)(…ふぅ。やっと行ったか)
壁|´・ω・`)(しかし…軍資金とか言ってたな)
壁|´・ω・`)(………………)
364 :
ああああ :2007/09/23(日) 06:48:54 ID:FbD3SoiAO
ξ゚听)ξ「ふわぁ〜。疲れた〜」 从'ー'从「ツンちゃ〜ん、バタス寄らな〜い?」 ξ゚听)ξ「あらいいわね!!行きましょ行きましょ!!」 学校が終わると、ツンと渡辺はいつも寄り道して帰る。 渡辺は単純にお店を巡るのが好きなのだが、ツンにはまた別の理由もあった。 ξ゚听)ξ(このまま……お家帰りたくないな……) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 バター・スックスコーヒー店内 ξ゚听)ξ「私キャラメルマキアートで」 从'ー'从「私ホットミルク〜」ξ;゚听)ξ「ちょwww」 ( ∵) _、_ ( ,_ノ`)「お嬢ちゃん、ここはコーヒーショップだぜ?折角なんだからコーヒー頼みな!!」 从'ー'从「じゃあネスカフェ〜」 _、_ ( ,_ノ`)「インスタントはおいてねぇぜ?」 从'ー'从「本日のコーヒーって言おうとして間違えたんだよ〜」 ξ;゚听)ξ(もうなんかダメだわ…ついてけない……) ( ∵) 続きはまたねノシ
駅のホームで吹き出しそうになった 続き期待
>>ああああ、 久しぶりにこのスレ見たら結構書いてらしたんですね。本当、読んでいて楽しいです。 さ、俺も頑張ろうかと気合を入れて以下本編6回目。 「とりあえず、エンジョイモードで9ボタンの配置をなるべく早く感覚でつかんで。その後の話はそれからだ」 旅人ゆうは少年ゆうに言った。分かりました、と少年ゆうは言った。そしてポップン14筐体の映すタイトル画面で 赤ボタンを叩いた。この筐体は少々改造されているらしい。恐らくは技師が手を込んだのだろうが、少年ゆうが 赤ボタンを叩くと、「セッッイエエェェェーイ!」と筐体から声がし、モード選択画面に移行した。勿論、ポップン世界の神とされている MZDというキャラで表示されているNET対戦の項目は選択できないようになっていた。旅人ゆうは筐体の前でエンジョイモードを選ぶ 少年ゆうを少し見つめてから、仕事の準備をしてくる、と言って小屋を出た。 旅人ゆうは豪邸にある、情報室と呼ばれているPCとプリンターが何台かある部屋に居た。すでに使用人からこの部屋の機材すべての 使用の承認を旅人は得ていたので、手近のPCとプリンターの電源を入れた。部屋の明かりを付けつつ、PCが起動するまで椅子に座って 旅人は待っていた。何分か経ってから旅人はインターネットを開始した。そして、検索を始めた。 キーワードをポップンで検索すると、譜面サイトなどがあったりする。それらのデータを旅人は印刷しようとしていたのだった。 プリンターに大量にセットしたA4用紙が次々文字が散りばめられたポップン攻略情報紙となっていった。 俺は、両手に持った大量に印刷したA4用紙を持って小屋に入った。外は寒かったが、小屋の中は当然だが暖かった。 するとゆうが、 「大体のボタン配置はつかめました。次は何をすればいいですか、ゆうさん」 と聞いてきた。俺はゆうにポップン用語について印刷したA4用紙を差し出した。勿論、これからの俺の話は このA4用紙にある用語の意味が分からないとついていけそうにないからだ。
「これは…?」 ゆうが俺に聞いてきた。この訳の分からない単語は一体なんだというような顔をしていた。 「ポップンで使われている用語。とりあえず今日はそれを覚えてお終い。ちょっとさ、俺にも 遊ばせてくれないかい?何年かもうポップンやってなくてね。そのブランクを埋めたいんだ」 分かりました、と言ってゆうは小屋を出た。俺は、ゆうは豪邸の自室であのA4用紙とにらみ合いをするのだろうと思った。 俺は筐体の前に立ち、赤ボタンを叩いた。やはり「セッッイエエェェェーイ!」としか聞こえない男の声を聞き、モード選択に入った。 先程の検索でポップンの公式サイトを見て予習したかいがあった。超チャレンジモード(超チャレと略されるらしい)なんて知らなかったからだ。 俺は超チャレを選び、lv30台前半の曲をクリアーしていこうとした。…やはり数年のブランクというのは辛いものだ。全然ボタンが押せなかった。 頭の中ではどうボタンを叩けばよいのか分かるのに、手が追いつかなかったりした。そもそもどうボタンを押せばよいかも 分からなくなっていたのだ。…こんな俺が、初心者相手に指導する…?出来るのだろうかと悩んだ。だが、一度引き受けた仕事は 果たさなくてはならない。それは当然の義務であろう。ならば、急いでこのブランクを埋めなくてはならない。俺は筐体の前に立ち続けた。しかし現実は厳しかった。 一番ショックだったのが、同時押しが得意な俺がにょろロック(H)を落としたことだった。しかし一時間後にはそれをクリアーできるまでに俺は回復していた。 そうして、俺は昔の実力を徐々に取り戻していった。そして深夜になろうというときには 「あなた〜に会えて、良かったぁ〜と〜」 俺はその歌詞に涙しながらラメント(H)がボーダーながらクリアー出来るようになっていた。ふと時計を見る。 もう0時を回っていた。俺は小屋から出て行き、豪邸で指定された来客専用の寝室、つまりは客室のドアを開け、 無駄に豪華に飾ったベッドに俺は倒れこんで、寝た。明日、何の曲をゆうにプレーさせようと考えながら… (6回目 終) いやぁやっと終わりましたよ6回目。この回の筐体の設定なんですが、結構適当な設定になっています。 お金を入れずに赤ボタンでスタートとかあの男性の声を適当に表現したりとかですね。 けど、これはフィクションですから!何でもかんでも通るだろとか思って馬鹿みたいに書いてました。 あと、旅人と少年を分けるのに「旅人ゆう」なんて書いていたりしましたが、結局見づらいかもしれませんが、 そこのところ大目に見てくれませんかね?というより見てくださいもうこれ以上努力できません。 では、次の回も無事に書けることを祈って、おやすみなさい。
368 :
ああああ :2007/09/24(月) 09:16:35 ID:OQsWZ2X7O
>>366 初代家庭用ポプを5ボタンから初めた頃を思い出しますね〜www
私も多少見づらかったり誤字脱字があっても脳内で片付けしてもらう事にしますたw
では私も〜
369 :
ああああ :2007/09/24(月) 09:40:22 ID:OQsWZ2X7O
>>365 ありがとうございます!!
続きいきます!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
( ∵) ξ゚听)ξん?
クルッ クルッ
(∵ )彡 ξ(゚△゚ξ彡
ξ゚听)ξ(気のせいか……)
壁|∵)
――その頃、ブーンとドクオは――
('A`)「たしかこの辺りらしいぞ」
( ^ω^)「とうとうビーマニデビューだおwwwうぇっwwwうぇっwww」
家庭用に馴れた二人は、アーケード版を体験しようとビップ街へと来ていた。
( ^ω^)「でもビーマニって一回200円だお?ブーンたちみたいな貧乏学生にはキツイお」
('A`)「まぁ2、3回やれればいいだろ」
<ヽ`∀´>「いいカモが来たニダwww」
(・∀ ・)「いただきまーす」
ドン!!
<#ヽ`A´>「ウガァァ!!肩が外れたニダー!!」
(・∀ ・)「大丈夫かニダー!!
おいコラてめぇら!!」
('A`)彡(^ω^)彡
(・∀ ・;)「こっちみんなwww」
( ^ω^)「呼んどいてそれはないお」
<#ヽ`A´>「ウルサイニダ!!治療費払うニダ!!」
(;^ω^)「ち、治療費?」
(・∀ ・)「たりめーだろ!!ぶっ殺すぞ!?」
またんきはブーンの胸ぐらを掴み、威圧的に引っ張りあげる。
(;^ω^)「あうあう」
(・∀ ・#)「金出せゴルァ!!」
<ヽ`∀´>「ゴルァ!!ニダ!!」
370 :
ああああ :2007/09/24(月) 09:57:30 ID:OQsWZ2X7O
ブーンは( ^ω^)な顔から分かるように、決してケンカに強いタイプではない。 むしろ、さっさと逃げるタイプだ。 ちなみにその「逃げ足」が ブーン ≡≡⊂ニニ( ^ω^)ニ⊃ を生み出したのだ(3へぇ)。 高橋「私もよく闇から逃げたものです」 八嶋「何があったんですか!?」 ('A`)「おいこら」 (・∀ ・)「あ?」 パーンチ( 'A`)ニつ)・∀ ・)メキョ アーレー ≡≡≡≡ヽ(・∀ ・メメ)/ 反対に、ドクオは強かった。 詳しくは六話参照ね♪ ('A`)「大丈夫かブーン?」 (;^ω^)「助かったお…グッジョブドクオ」 <#ヽ`∀´>「ニダァー!!」 またんきがやられた怒りが、ブーンに向けられた!! (ドクオを狙わずブーンを狙う所が何ともニダーらしいwww) (;^ω^)「うお!!」 (;'A`)「あぶない!!」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 _、_ ( ,_ノ`)「ありがとうございましたー」 从'ー'从「コーヒーおいしかったね〜」 ξ;゚听)ξ「そ、そうね」 ξ;゚听)ξ(コーヒーフレッシュ20個も入れてたわね…もはやカフェオレだったわ) 从'ー'从「じゃあゲーセン行こう〜?」 ξ゚听)ξ「いいわね。私もビーマニってのやってみたいし」 壁| ∵)
371 :
ああああ :2007/09/24(月) 10:16:46 ID:OQsWZ2X7O
从'ー'从「マイネームイズ ワッタナベ〜♪」 ξ;゚听)ξ(どこかで聞いた事あるわ……) 从'ー'从「……んーと…んーと…」 从'ー'从「あれれ〜?道に迷っちゃったよ〜?」 ξ;゚听)ξ「ちょwww渡辺さんwww」 从'ー'从「大丈夫大丈夫!!賑やかな声がする方向がバーボンだから」 ξ;゚听)ξ(激しく不安……) <オラァ!! ニダァ!! <痛いお!! やめるおー!! 从'ー'从「あっちから元気な声がするよ〜?」 ξ゚听)ξ「元気な声?」 从'ー'从ξ゚听)ξ「!!!!!!」 <#ヽ`∀´>「ホルホルホル!!ウリを怒らせるとはいい度胸ニダ!!」 (メメ´ω`)「や…める…お…」 (メメ'A`)「ててて……」 壁|゚听)ξ(ブーン!!) 壁|'ー'从(……はわわわ) またんきを倒した後、油断したスキにニダーが落ちていた石でブーンに殴りかかったのだ。 しかしそれをかばったドクオが代わりにやられてしまい、残ったブーンもサンドバック状態だった。 あ、(・∀ ・)は逃げました。 <#ヽ`∀´>「ホルホルホル!!お金を出せば逃がしてやるニダ!!」 (メメ´ω`)「…ふざけるなお」 <#ヽ`∀´>「ニダ?」 (メメ`ω´)「…死んでも…お前なんかに負けないお!!」 怒りのブーンだお!! ≡≡≡⊂ニニ(メメ`ω´)ニ⊃ <`∀´/メメ>「ふごっ!!」 素早い体当たりがニダーにまともにヒットした。
372 :
ああああ :2007/09/24(月) 10:27:51 ID:OQsWZ2X7O
(メメ´ω`)「はぁ…もうダメぽだお……」 <#ヽ`∀´>「ふん!!驚かせやがるニダ!!そんなんじゃウリは倒せn」 ξ#゚听)ξ「ちょっとアンタ!!」 <`∀´/ >彡「ニダ!?」 ξ#゚听)ξ「よくも…よくもブーンをやってくれたわね!!」 <`∀´/ >「ブーン?」 从;'ー'从「ちょっ……ツンちゃん……」 ξ#゚听)ξ「覚悟はできてんでしょうね!!」 <`∀´/ >「ウェーッハッハッ!!ウリは女子供にめっぽう強いニダ!! 覚悟するのはお前ニダ!!」 おろおろ おろおろ 从'ー';从≡从;'ー'从 ( ∵) ツンちゃんが… 从'ー';从≡从;'ー'从 ピタッ ( ∵) 从'ー';从 ( ∵) 从'ー' 从 ( ∵) 从'ー' 从 ( ∵) 从'ー';从 从'ー';从「…だあれ?」 ( ∵)「……ちょっと失礼、お嬢ちゃん」 从'ー';从「はわわ?」
373 :
ああああ :2007/09/24(月) 10:40:39 ID:OQsWZ2X7O
ξ#゚听)ξ「いくわよ!!エラ人形!!」 <`∀´/#>「ぶち殺すニダ!!うんこ巻き髪!!」 (メメ´ω`)「ツン!!」 ニダーが懲りずにまた石を掴んだ時だった。 ( ∵)「そ こ ま で だ 」 ξ゚听)ξ?<`∀´/#> ( ∵)「私はビコーズ。おい!!そこのエラの張ったやつ!!」 <`∀´/#>「何だ貴様!!将軍様に言いつけるニダ!!」 ( ∵)「カツアゲだけならまだしも、容赦なく相手を痛めつける外道っぷり…」 バッ!!と、ビコーズは服を脱ぐ。 (メメ^ω^)(メメ'A`)!!!!!! ξ゚听)ξ从'ー'从!!!!!! <`∀´/ >「ひぃっ!!!!!!」 ( ∵)「そっちこそ……」 ┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣" 覚 悟 出 来 て ん だ ろ う ね /⌒ヽ / ∵ ヽ _ノ ヽ ノ \_ `/ γ  ̄Y ̄ Y ヽ ( イ三ヽ人_/ケ ) i ノ⌒\ ~ ̄ ̄ヽ -イ ヽ___>、___ノ 化け物ニダー!!!! ≡≡⊂ニニニ<;ヽ`∀´>ニニ⊃ ニダーはビコーズの体を見るなり、100m4秒で逃げて行った。 /⌒ヽ化け物とは / ∵ヽ心外だな _ノ ヽ ノ \_ `/ γ  ̄Y ̄ Y ヽ ( イ三ヽ人_/ケ ) i ノ⌒\ ~ ̄ ̄ヽ -イ ヽ___>、___ノ
374 :
ああああ :2007/09/24(月) 10:47:45 ID:OQsWZ2X7O
ξ゚听)ξ「あ、あの…」 /⌒ヽ /∵ ヽん? _ノ ヽ ノ \_ `/ γ  ̄Y ̄ Y ヽ ( イ三ヽ人_/ケ ) i ノ⌒\ ~ ̄ ̄ヽ -イ ヽ___>、___ノ ξ*゚听)ξ「ふ、服を……」 /⌒ヽ /∵ ヽ _ノ ヽ ノ \_ `/ γ  ̄Y ̄ Y ヽ ( イ三ヽ人_/ケ ) i ノ⌒\ ~ ̄ ̄ヽ -イ ヽ___>、___ノ /⌒ヽ / ∵ ヽ _ノ ヽ ノ \_ `/ γ  ̄Y ̄ Y ヽ ( イ三ヽ人_/ケ ) i ノ⌒\ ~ ̄ ̄ヽ -イ ヽ___>、___ノ /⌒ヽ / ∵ ヽ _ノ ヽ ノ \_ `/ γ  ̄Y ̄ Y ヽ ( イ三ヽ人_/ケ ) i ノ⌒\ ~ ̄ ̄ヽ -イ ヽ___>、___ノ ξ#゚听)ξ「だから服着ろよ」 从*'ー'从(…筋肉…すごい…ハァハァ……) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ( ^ω^)('A`)「危ない所をありがとうございました(お)!!」 ( ∵)「うん。私はビコーズといってね。元軍人なんだ。ちなみに上司はビリーといってね、一週間でみんなをこの肉体に…」 ξ#゚听)ξ「聞いてません」 ( ∵)「ごめんなさい」 从*'ー'从(一週間であのボディ…それがいっぱいいっぱい…軍隊って何てパラダイス…ハァハァ……)
375 :
ああああ :2007/09/24(月) 10:59:59 ID:OQsWZ2X7O
( ^ω^)「ビコーズさんはどうして僕たちを?」 ( ∵)「うん。治安を乱すやつは許せないんだよね。正義感強いんだよね。自分で言っちゃったね」 ξ゚听)ξ「でも……」 ( ∵)「ん?」 ξ゚听)ξ「私と渡辺さんの事、後をつけてませんでした?」 ( ∵)「ギクッ!!そんな事ないんだよね」 ( ^ω^)(思いっきりギクッって言ったお) (;∵)「あああ怪しくないんだよね。決してゲームセンターバーボンのショボンさんに 『もし誰かが不良に絡まれてたら助けて欲しい。特に从'ー'从←な顔した子がいたら助けて欲しい』って言われたからじゃないんだよね。 本当なんだよね」 ξ゚听)ξ(……そうだったんだ) 从'ー'从「……………」 ξ゚听)ξ「渡辺さん?」 Σ从;'ー'从「はわわっ!!何何何?考えてないよ筋肉の事なんて…」 ξ゚听)ξ「…………」 ξ゚ー゚)ξ「……もう」 (;∵)「じゃじゃじゃじゃあ私は失礼するんだよね。 裏道には気をつけるんだよね」 ( ^ω^)('A`)「ありがとうございましたー!!」 ξ゚听)ξ「じゃあねブーン。全く弱いんだから」 (;^ω^)「あうあう」 ('A`)「じゃあ俺たちも行くか」 〜数分後〜 (´・ω・`)「ようこそゲームセンターバーボンへ」 从'ー'从「あれれ〜?また会ったね〜」 ξ;゚听)ξ(;^ω^)(;'A`)(…………………) 目的地が同じとは、夢にも思ってなかったブーン達でした。
376 :
ああああ :2007/09/24(月) 11:15:52 ID:OQsWZ2X7O
〜ビップ公園〜 <#ヽ`∀´>「全く恐ろしい目に会ったニダ!!」 (・∀ ・)「まぁ次はヘマしないようにすればいいんじゃね?」 <#ヽ`∀´>「ふん!!敵前逃亡した奴は黙るニダ」 (・∀ ・#)「んだとコラ!!もう100ぺん言ってみろ!!」 ???「ちょっと君達、うるさいよ」 <#ヽ`∀´>「ああ?」(・∀ ・#) ???「ずいぶん反抗的だねえ。でもそういうの嫌いじゃないよ」 <||ヽ`∀´> ビクッ (・∀ ・||) 男はベンチから起き上がると、ツナギのファスナーをゆっくりと外した。 やらないか? _____ / \ / ヽ f ィ=゙ ゙̄ヾi ̄""|| i | リ || レ-iィニ==ァ r==>i |ヘリ f旬゙ /f旬‖ |((゙  ̄′ i` ̄‖ ヽヽ i | iハ ^ r′ / ||ヽ `-==ァ / _/‖ \ ー- / / ハヽ \__/|\ \ギニャァァァアァァ!!/ <ヽ`∀´>(・∀ ・) ギニャァァァアァァ!! ギニャァァァアァァ!! ァアァァ…!!
377 :
ああああ :2007/09/24(月) 11:23:52 ID:OQsWZ2X7O
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 一方その頃。 ξ゚听)ξ「ブーン!!スクラッチのタイミング遅い!!」 ('A`)「どうしたブーン!!スカを攻略するんじゃなかったのかよwww」 (;^ω^)「あうあうあう。なんか勝手が違うお…」 ξ゚听)ξ「シャキッとしなさい!!最後まであきらめない!! 私だってさっきの初プレイでハウスをクリアできたのよ!!」 (;^ω^)「うぇっwwwうぇっwww」 (´・ω・`)「やぁ渡辺さん。今日も来てくれたね」 从'ー'从「…うん………」 (´・ω・`)「?どうしたんだい」 从'ー'从「あのね…あのね…」 渡辺は嬉しかった。 そもそも方向音痴で自分でも分かるぐらいおバカなのに、そんな自分に気を使ってくれたのが。 从'ー'从「んと、んっと…」 言葉が浮かばなかった。 浮かんだけど、消えた。 だって、ビコーズさんの事は、ショボンさんの中では私たちに内緒なのだから。 その事を具体的には言わない方がいい。 だから……一言だけ。 从^▽^从「…ありがとうショボンさん!!」 (*´・ω・`)「ななな何がだい渡辺さん?」 从^ー'从「ふふふ〜。なーいしょ♪」 ξ゚听)ξ「ドクオくんうまい!!」 ( ^ω^)「ちょwwwありえねえwww」 ゲームセンターバーボンは、今日も賑わっている。 第七話 をしまいノシ
>>ああああ氏 毎回GJです!从'ー'从かわいいよ
379 :
ああああ :2007/09/24(月) 21:11:54 ID:OQsWZ2X7O
>>378 ありがとうございます!!
ξ゚听)ξの友達というポジションをしぃじゃなくて渡辺でやりたかった&個人的に渡辺好きなのでwww
从'ー'从「まぁ板落ちするのも時間の問題だけどね〜」
川 ゚ -゚)「誰か上げてくれてもスルーされるスレだしな」
(;^ω^)「ちょwww」
自分自身が長く投稿しているスレで、簡単に「板落ちが時間の問題」とか言うのは如何なものかと。 もうちょい素の文面も考えて投稿しような。 話自体は良い感じなのに…
まーまー謙遜みたいなもんだろ。ここがよく過疎になるのは本当なんだ。 このスレが好きなのはお前もああああ氏も俺も変わらないはずだ。 俺も渡辺すきだけどさっきの話では安部さんがいい味だしすぎてたな
382 :
ああああ :2007/09/25(火) 09:28:34 ID:BdbuheTuO
まー職人が作品をそうコンスタントに投下できるわけじゃないしな。 と行き詰ってる&ネット対戦にかまけてる&シフト変更で 筆がまったく動いていない私が言ってみるテスト。
384 :
ああああ :2007/09/26(水) 21:54:03 ID:d6FhQQzJO
( ^ω^)ブーンの青春は音ゲーと共にあるようです
【過去の話一覧↓】
一話
>>291-292 二話
>>297-298 三話
>>302-303 四話
>>309 と
>>312-316 五話
>>320-326 六話
>>348-349 と
>>351-356 七話
>>363-364 と
>>369-377 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
♪第八話♪
〜2000年4月〜
ブーン達は高校2年となった。
〜ベジータ学園〜
ベジータ「以上で終わりだ!!フンッ!!」
( ^ω^)「やっと始業式終わったお!!」
('A`)「お前寝てただろwww」
( ^ω^)「あのM字ハゲ校長、去年と話が一緒だったおwwwつまらんかったから寝てたんだお!!」
('A`)「うそこけ。去年も寝てたじゃねーかwww」
( ^ω^)「記憶にございません」
('A`)「バーローwww」
ベジータ「ショボン」
〜ヨッシー高校〜
ヨッシー「これで話は終わりでって言う…」
ξ゚听)ξ「始業式やっと終わったわね」
从'ー'从「今日は授業無いから楽だね〜。カバンがすごく軽いよ〜」
ξ゚听)ξ「そうね。なんか気分も軽く感じるわよね」
从'ー'从「わかるわかる〜!!空も飛べちゃう感じ〜」
ξ゚ー゚)ξ「あははははは……」
ヨッシー「出オチで…って言う…」
385 :
ああああ :2007/09/26(水) 22:10:30 ID:d6FhQQzJO
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 / ,' 3「お前さん達、今日はどうするんじゃ?」 ( ´_ゝ`)「いつも通りの最高のテクを見せるさ」 (´<_` )「流石だな兄者」 / ,' 3「……………」 ビップ街の歓楽区域の中にある小さな喫茶店「joker」。 兄者( ´_ゝ`)と弟者(´<_` )の流石兄弟は、この喫茶店で定期的に演奏していた。 兄者はドラムを、弟者はギターを担当。 そしてオーナーの荒巻/ ,' 3は、ベースを担当していた。 / ,' 3「のう、お前さん達……」 ( ´_ゝ`)「わかってます」 (´<_`;)「ちょwwwキャラが違うぞ兄者!!」 ( ´_ゝ`)「いや、冗談抜きで…お前も分かっているはずだ弟者」 (´<_`;)「………ああ、オーナーの考えは分かる」 / ,' 3「うむ……客の入りが、のう……」 三人の悩みは深刻だった。 演奏する日も、客足は遠のくばかりだった。 バタスやドートルのような有名喫茶店があちこちに出来たから、だけではなかった。 昼間はそこそこ客の入りはあるから売り上げはまぁまぁだった。 しかし、彼らの演奏があまり好まれていないのだ。 分からなかった。その理由だけは明確な答えが出なかった。 ( ´_ゝ`)「なぁ弟者」 (´<_` )「どうした兄者」 ( ´_ゝ`)「…ひょっとして俺、下手?」 (´<_`;)「な、何を入ってるんだ兄者!!それは兄者が一番知っているだろう!!」 / ,' 3「むぅ……ストリートミュージシャンだった頃のお前さん達は、それはそれはぎこちなかった」 ( ´_ゝ`)(´<_` )「ちょwww」 / ,' 3「いや、しかし今は違う。厨房に『自己満乙www』とけなされた悔しさで這い上がって来たお前さん達の実力は、ワシがよく知っとる」 ( ´_ゝ`)(´<_` )「…………」
386 :
ああああ :2007/09/26(水) 22:47:24 ID:d6FhQQzJO
( ´_ゝ`)「……夜までまだ、時間があるな。ちょっと歩いてくる」 (´<_` )「俺も一緒に行くぞ兄者」 カランコロンカラン…… / ,' 3「……………」 / ,' 3「今時カランコロンも無いかのう……」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ( ´_ゝ`)「すまんな弟者付き合わせて」 (´<_` )「気にするな兄者」 表情を崩さずに歩く二人。 その内側には、何か言い知れぬ不安があった。 (´<_` )「……なぁ兄者」 ( ´_ゝ`)「どうした弟者」 (´<_` )「……どうして俺達って音楽やってんだろうな」 ( ´_ゝ`)「さあな。サラリーマンになるより音楽が好きだった。それだけの事だ」 (´<_` )「……そうか」 気が付けば、何年か経っていた。 親は反対した。特に母親は猛反対した。 ―――――――――― @@@ @#_、_@ ( ノ`)「何がミュージシャンよ!!」 ^ (;´_ゝ`)「お、落ち着け母者」 (´<_`;)「兄者、これはマズイ……」 …結局、逃げるようにして二人は上京した。 弟者はアコースティックギター、兄者は電子ドラムを背負って。
387 :
ああああ :2007/09/26(水) 23:00:03 ID:d6FhQQzJO
l从;∀;ノ!リ人「小さい兄者ー!!でっかい兄者ー!!」 (;´_ゝ`)「妹者……」 彡⌒ミ (;´_ゝ`)「二人ともー!!」 (´<_`;)「父者……」 @@@ @#_、_@ ( ノ`) ^ ( ´_ゝ`)(´<_` )「………」 @@@ @#_、_@ ( ; ノ;) ^ (;´_ゝ`)(´<_`;)「……!!」 『母者ーー!!』 ――――――――――― それから二人は、荒巻に拾われ今に至る。 ( ´_ゝ`)「…もう潮時なのだろうか」 (´<_`;)「なっ…!!バカな事を言うな兄者!!まだ始まってもないだろう!!」 ( ´_ゝ`)「…………」 (´<_`;)(………兄者) いつもアホな言動が多い兄者。 それに突っ込む自分。 うまくやってきたつもりだった。二人なら怖くなかった。 ( ´_ゝ`)『おい!!あそこのコンビニの裏に売れ残りの寿司が捨ててあったぞ!!』 d(´<_` )『ナイスだ兄者!!』 ( ´_ゝ`)『おい!!草むらの中にプレイボーイが捨ててあったぞ!!』 d(´<_`*)『GJだ兄者!!』 (*´_ゝ`)『おい!!小学校の校庭にフラフープが捨ててあったぞ!!』 (´<_`#)『それは返してこい兄者!!』 ――そんな兄者が黙ってゲーセンに入るなんて……… Σ(´<_`;)「って、ゲ、ゲーセン!?」
388 :
ああああ :2007/09/26(水) 23:14:10 ID:d6FhQQzJO
(´・ω・`)「やぁ。ようこそゲームセンターバーボンへ。 このハンバーガーは私のお昼ご飯だから触らないで欲しい」 (*´_ゝ`)「弟者来て見ろ!!こっちこっち!!」 (´<_`;)「…………」 兄者は、やっぱりアホだった。 (*´_ゝ`)「初めて見るゲームだ!!すげぇぞ弟者!!」 (´<_`;)(…まったくゲームに何興奮してんだ。どうせ野球拳かなんか……) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ( ^ω^)「オワタ♪オワタ♪学校オワタ〜♪」 (;'A`)(下手くそだな〜…) ξ゚听)ξ「そこの豚、ちょっと口にチャックしなさい」 从'ー'从「オワタ♪オワタ♪」ξ;゚听)ξ(;'A`)「ちょwwwねーよwww」 初めてビップ街で遊んでから、四人はちょくちょく一緒に遊ぶようになっていた。 放課後はバーボンでビーマニやDDR、ポップンなどの音ゲーをするのが日常になっていた。 ( ^ω^)「おっおっ♪」 从'ー'从「おっおっ♪」 ( ^ω^)人从'ー'从「「学校オワタ♪」」 Σξ;゚听)ξ(ちょ、ちょっとブーン!!何手ぇ繋いでんのよ!!) ('A`)(ブーン…ウラヤマシス……) どこも『ツッコミ』は苦労するようである。 ΩΩΩΩ「こんにちはー!!」 (´・ω・`)「やぁいらっしゃい。このシェイクは私のデザートだから触らないで欲しい」 ( ^ω^)「ショボンさん今からごはんかお?ジャンクフードは太るおwww」 ξ゚听)ξ('A`)「お前が言うな!!」 ( ^ω^)「ショボーン」 (´・ω・`)「うん。新作ゲームが入ってね。前々から入れたかったんだけどさっき搬入がおわったんだ」 从'ー'从「オワタ♪オワタ♪」 ( ^ω^)「搬入オワt」 ξ#゚听)ξニつ)^ω^)ブー
389 :
ああああ :2007/09/26(水) 23:45:07 ID:d6FhQQzJO
(#)^ω^)「表現の自由が奪われました」 从'ー' 从≡从 'ー'从「で、どんなゲーム〜?」 (´・ω・`)「ああ、ギターとドラムのゲームでね。今あそこにあるn」 wktkだお ≡≡⊂ニニ( ^ω^)ニ⊃ キャッ キャッ ≡⊂ニニ从 'ー'从ニ⊃ ξ;゚听)ξ(;'A`)「やめんかーい!!」 ブーンと渡辺さんを追いかけるようにして、ドクオとツンも新しく来たゲームの方へと向かった。 (´・ω・`)「ショボーン」 ―――――――――― (´<_`;)「兄者、これは…」 (*´_ゝ`)「面白いな弟者!!」 ギターフリークス3rd&ドラムマニア2nd。 二台並んだインパクトは、ビーマニにも決して劣らない迫力があった。 まずは一曲目『春〜spring』をセッションプレイした二人。 最初は戸惑ったが、すぐにリズムを取って難なくクリアした。 (´<_`;)「一瞬ヒヤリとしたな」 (*´_ゝ`)「そうか?俺はまだまだ余裕だぞ!!」 |^ω^)二人で遊ぶのかお? 壁|゚听)ξ一人でもいいんじゃない? |'ー'从ちょっと難しそう〜 |*'A`)(渡辺さん…背中におっぱいが当たってます…) (*´_ゝ`)「次はどうする弟者?」 (´<_` )「これなんかどうだ?」 『バンビーナ』 |^ω^)HOTEIだお 壁|゚听)ξ『布袋』ね。それだと焼き鳥だから |'ー'从ちょっと難しそう〜 |*'A`)(渡辺さん…ますます背中におっぱいが…)
(*゜∀゜*)o彡゜
391 :
ああああ :2007/09/26(水) 23:59:21 ID:d6FhQQzJO
( ´_ゝ`)「いい曲を選んだな弟者」 (´<_` )「流石だろ兄者」 はじける曲調のため、バンビーナはウラのリズムが多少取りにくい。 しかしそれは初心者の話。 彼らは、プロだ。 ( ´_ゝ`)「俺達、ロックは向いて無いんだよな」 (´<_` )「やれない事は無いが、声がどうしてもロック向けじゃないからな」 全く危なげ無く、二人は曲を終えた。 |^ω^)うまいおあの人 壁|゚听)ξほぼノーミスだったわね |'ー'从ちょっと楽しそう〜 |*'A`)(やべ…勃ってきた……) ( ´_ゝ`)「さて、次がラストの曲だな」 (´<_` )「兄者が選べよ」 ( ´_ゝ`)「ふむ、何が良いかな……」 二人は初めてだからノーマルモードを選んだが、彼らにとっては簡単なレベルではあった。 しかし、それでも物足りなさは感じていなかった。 ゲームゆえの面白みなのか、ボーカルが入っているからなのか…… ( ´_ゝ`)「……弟者、決まったぞ」 (´<_` )「!!この曲は……」 『LOVE AFFAIR』 |^ω^)サザンだお 壁|゚听)ξへぇ、あの曲も入っているんだ |'ー'从私この曲好き〜 |*'A`)(ハァハァ………ウッ!!) ( ´_ゝ`)「…弟者、俺は思い出したぞ」 (´<_` )「何をだ兄者」 ( ´_ゝ`)「何故、音楽をやっているか、だ」 (´<_` )「……ふむ」 ノーマルモードのため演奏は忙しく無い。 二人はプレイしながら会話をしていた。
392 :
ああああ :2007/09/27(木) 00:18:12 ID:iMGJrcsOO
( ´_ゝ`)「知っているか、この曲を」 (´<_` )「もちろんだ兄者。 確か不倫の歌だったな」 ( ´_ゝ`)「『君、つまり不倫相手は好きだが、僕は家庭を捨てる事は出来ない』…そんなせつない心を表した歌だ」 (´<_` )「そうだったな」 ( ´_ゝ`)「……俺達は単に『音楽好きなサラリーマン』にもなれたと思う。 そうすれば今も家族と一緒にいただろう」 (´<_` )「………」 ( ´_ゝ`)「…でも俺は、自分に嘘をつけなかった。 家族よりも音楽が大好きだった」 (´<_` )「俺も同じだ兄者」 ( ´_ゝ`)「アニメソングにドラマの主題歌。歌は時代を映す鏡だ。 歌は世につれ、世は歌につれ。混沌とした世の中を引っ張れるような、混沌とした世の中を撹拌できれば、と思ったんだ」 (´<_` )「現実は厳しかったがなwww」 ( ´_ゝ`)「ああ、しかし」 ( ´_ゝ`)「夢はおっきく!!ピーマンは残さず!!」(´<_` ) 『ステージ クリア!!』 二人はミスをする事なく、パーフェクトでフィニッシュした。 |^ω^)うまかったお 壁|゚听)ξうん…感動したかも |'ー'从綺麗な演奏だったね〜 |*'A`)(素数素数…1…2…35…7…) ( ´_ゝ`)「初心に返った気分だったな」 (´<_` )「ゲームだしモードも普通だったが、楽しい演奏だったな」 ( ´_ゝ`)「曲と歌と演奏で!!」 (´<_` )「最高の雰囲気を作り出す!!やっぱり」 ( ´_ゝ`)「最高だよな俺ら!!」(´<_` ) |*^ω^)すごくうまかったお 壁|*゚听)ξうん、プロみたいだった |*'ー'从プレイしてみよ〜!! |*'A`)(おっぱいらめぇ!!)
393 :
ああああ :2007/09/27(木) 00:34:07 ID:iMGJrcsOO
(´・ω・`)「ありがとうございましたー!!」 ―――――――――― ( ´_ゝ`)「激しいだけが一人を魅了するんじゃないんだよな」 (´<_` )「全くだ兄者。小手先の上手さに我を忘れていたようだ」 ( ´_ゝ`)「…ところで弟者、今日のライブだが」 (´<_` )「わかってますwww」 ( ´_ゝ`)「ちょwww」 二人はバーボンを出ると、笑顔でjokerへと戻っていった。 何故かさっぱりとした二人の顔に、荒巻は首を傾げた。 / ,' 3「…ほうほう。そりゃ盲点じゃったな。ならばワシも初心に返るかの」 ( ´_ゝ`)「すまんオーナー。不完全燃焼だろうが」 / ,' 3「ふぉっふぉっふぉっ。 むしろこれなら目をつむっても演奏できるわい。ワシも歳相応の仕事をせないかんかの」 (´<_` )「円熟したワインは、特別なブドウじゃなくともコクがでるものです」 ( ´_ゝ`)「左様。腕があればオムレツさえも最高のごちそうとなりますからね」 ……その日の夜、喫茶jokerには『LOVE AFFAIR』が流れていた。 客の入りはいつも通りだった。 しかし、入っていた客は上質のワインを味わうが如くゆっくりと聞き入っていたという…。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ( ゚ω゚)「アッーーー!!」 ξ#゚听)ξ「ちょっとブーン!!何足引っ張ってんのよ」 从'ー'从「ブーンくんドラムの才能無いよ〜」 初セッションするも、全くダメなブーンでした。 第八話 おしまいノシ ('A`)「あぶれますた」
394 :
ああああ :2007/09/27(木) 00:39:51 ID:iMGJrcsOO
2時間かかっちまったorz
395 :
がう :2007/09/27(木) 00:41:21 ID:zckIbUs1O
GJ!!! だんだんキャラが多くなってきたね〜ストーリーの幅がぐーんと広がって良い感じ。 俺も仕上げなきゃ…
396 :
ああああ :2007/09/27(木) 00:50:50 ID:iMGJrcsOO
がう氏>
ありがとうございます^^
明日から一週間ほど連勤orzなので今日仕上げたくて。
>>390 さんもありがとうございます♪
しぃとジョルジュを出すタイミングがwww
ピーマンは残さず、感動した。 母者の教育はさすがだな…
398 :
ああああ :2007/09/27(木) 09:45:25 ID:iMGJrcsOO
保守がてら半分ほど実話のはなしを。 〜流石兄弟は父母をゲーセンへいざなうようです〜 家族でドライブしていたときのこと。 Σ(´<_` )「兄者!あれは音ゲー仲間のうわさに聞く新しく出来た神メンテゲーセンでは…」 (;´_ゝ`)「そうに違いないぞ弟者!しかし車でなければここまでは滅多に来られない…」 ( ´_ゝ`)「「…」」(´<_` ) ( ´_ゝ`)「作戦Xで行くぞ、弟者」 (´<_` )「把握したぞ兄者」 ( ´_ゝ`)「は…母者」 ( ´_ゝ`)「さ、最近太ったっていってなかったか!?」 \\\ \\\ @@@ (⌒\ @#_、_@ \ ヽヽ ( ノ`) (mJ ⌒\ ノ ∩ / / ( | .| _ /\丿 | ( ;) OK母者時に落ち着k(ry (___へ_ノ ゝ__ノ (´<_`;)「母者、よ、より美しいバァディを手に入れたいと仰っておられませんでしたか?」 @@@ @#_、_@ ( ノ`)「もちろん、女たるものいつも美を追求するのがつとめ」 ^ (´<_` )「ならばあそこのゲーセンにDDあ…ダンスダンスレボリューションがあるので…」 ( ´_ゝ`)「トゥギャザーしようぜ!」 (´<_` )(兄者生きてたのか…流石しぶといな) @@@ @#_、_@ ( ノ`)「ダンレボねぇ…」 ^ (´<_` )(やっぱり”ダンレボ”って呼ぶんだ…) ( ´_ゝ`)「母者、忙しい貴女は足の運動が気になるのでは?DD…ダンレボなら楽しく太腿が鍛えられますぜ!」 @@@ @#_、_@ ( ノ`)「太腿…そうねぇ…あんたたちがやるんなら、やろうかしら」 ^ Σ(´<_` )「お、おお!もちろんエスコートしますとも!」 ( ´_ゝ`)「母者が美しくなれば父者も大喜びだ!」 @@@ @ _、_@ (* ノ`)「そうかしら…」 ^ (´<_` )(おお、母者が女の顔に…流石だな父者)
〜流石兄弟は父母をゲーセンへいざなうようです2〜 〜ゲーセン内〜 (*´_ゝ`)(おお!見ろ!今までいたゲーセンがゴミのようだ!) (´<_`*)(それは流石に言いすぎだが…筐体が新しいし煙草の匂いもしない!しかも全機種あるぞ!) (*´_ゝ`)(まずは俺が母者をひきつけておく。弟者は楽しんでこい!あとで交代だ) (´<_`*)(ありがとう兄者!すぐに戻ってくるぞ!まずはドラムに行ってくる!) ( ´_ゝ`)「では母者、えーと、パラノイアはご存知だと思うが」 @@@ @#_、_@ ( ノ`)「日本語でおk」 ^ (;´_ゝ`)「昔からよくある曲だ、簡単めな曲で…よし、宜しいか」 @@@ @#_、_@ ( ノ`)「う、うむ」 ^ Σ(;´_ゝ`)「は、母者!FAは踏みっぱなしでいい!そんなに地団駄したら壊れる!」 @@@ @#_、_@ ( ノ`)「む、む…」 ^ ( ´_ゝ`)「おお、なかなかうまいじゃないか母者。次は…」 @@@ @#_、_@ ( ノ`)「私も昔を思い出してきた。簡単なのではつまらぬ。貴公と同じものをやりたい」 ^ ( ´_ゝ`)「なっ…母者…。わかった!では…丁度出たことだしこの曲で!」 -Unreal 楽- ( ´_ゝ`)「母者。始めに言っておくが、初心者の譜面ではない。難しいぞ」 @@@ @#_、_@ ( ノ`)「…(ゴクリ」 ^ (;´_ゝ`)(偉そうに言ったが俺も踊だとキツい…こ、越せるか!?) -CLEAR- Σ( ´_ゝ`)「ふぅ…何とか…はっ!」 (;´_ゝ`)(しまった!ここで母者が『難しいからもうやだ』なんて言ったら折角のゲーセンが、) @@@ @#_、_@ ( ノ`)「楽しいな」 ^ ( ´_ゝ`)「へっ?」 @@@ @#_、_@ ( ノ`)「息子者、もう一度やるぞ!(チャリーンチャリーン」 ^ (*´_ゝ`)(あっ俺の分まで…)
〜流石兄弟は父母をゲーセンへいざなうようです3〜 (´<_` )「よーしバトルはあと一勝で国士無双だ。コンボ重視で、今日は何にしようか…」 彡⌒ミ ( ´_ゝ`)「何をしてるんだ?」 Σ(´<_`;)「わぁっ父者いたのか!そういえば運転してたのは父者か…」 彡⌒ミ ( ´_ゝ`)「…」 (´<_` )「あ、すまない父者、気分を害したか?」 彡⌒ミ ( ´_ゝ`)「もしや先日『昔使っていたスティックが余ってないか』と聞いてきたのはこれのためか」 (´<_`;)「ぎくっ!め、珍しく鋭いな父者…(小遣い貯めて買ったのを折ってしまったんだよな…」 ↑備え付けのカチャカチャうるさいのを使用中 彡⌒ミ ( ´_ゝ`)「懐かしいな、俺も若い頃は…」 (´<_` )「あっもう始まる。父者、申し訳ないがあとで、」 彡⌒ミ ( ´_ゝ`)「あっこれ何だ?(画面を指差す」 (´<_` )「あっ!(シンバルをたたこうとして父者の手にはじかれる」 -POOR--POOR--POOR- (´<_`#)「父ィイイイイイイ者ァアアアアアアアア!!!!!(その後頑張って繋いだが負けた」 彡⌒ミ (;´_ゝ`)「ご、ごめんねお父さんわからなくてごめんね。スティック買ってあげるから」 (´<_` )「え、ま、マジSKA?」 彡⌒ミ ( ´_ゝ`)「その代わりたまに俺も連れてってくれ」 (´<_`*)「も、もちろんだ父者!先ほどはぶつかってすまなかった…」 (´<_` )「どうだった?兄者」 ( ´_ゝ`)「最高だったぞ弟者。お前はどうだ」 (´<_` )「俺も最高だった」 ( ´_ゝ`)「「流石だよな俺ら」」(´<_` ) おわり
402 :
ああああ :2007/09/29(土) 17:32:20 ID:zR6vujSpO
和み系ktkr! 読みやすいし良かった。
さっきまでああああさんの話と名無しさんの流石兄弟の話を見ていました。 やっぱりね、面白いんですよ。本当、読んでいて楽しいんですよね。 でね、俺の作品って自分の中で駄文垂れ流しみたいなイメージがあるんですよね。 なんかね、こう…笑わせる要素が無いんですよ。というかね、俺自身が読者さんを笑わす気が無い。 ただ読ませているだけ。…こんなんでいいのか?と何度も自問してきたんですが、 笑っていただける作品を書くのは、機会があればの話ですが、次回にでも、と思っております。 では、以下は旅人さんの話第7回目の本編です。どうぞ。
「この曲のH譜面、絶対lv15なわけないじゃないか!何この詐欺っぷり加減は!」 次の日のこと、俺はゆうと共に朝食を取った。そしてすぐにポップン筐体のある小屋に走って、ゆうがlv15台を埋めにかかった。 この時、ゆうはテラピー(H)を不幸なことに選曲してしまったようだった。俺も初心者の頃、この曲の詐欺っぷりには驚いた事を覚えている。 この時のゆうの発言が俺に向けてなのか単なる独り言なのかは分からなかったが、俺はこう返した。 「はいはい文句言わない。普通にクリアーできているじゃない。上出来だよ。それに、結構成長早いじゃないか」 「多分、ポップンやり始める前はUDXやっていたからじゃないですかね」 ゆうのこの一言で彼の成長の早さの理由が分かった。他の音楽ゲームを既にプレーしていたなら、譜面認識力も最初からある程度 付いてくるのだろうと思った。 「初耳だねぇ。俺、あのゲーム苦手なんだよね。指先器用じゃないし。ゆう君は段位どのくらいだい?」 「GOLDから初めて何ヶ月か前に五段取りましたよ。けれど、UDXの技術がポップンにそのまま流用できるわけでもないでしょう?」 五段。UDXの世界においてどのくらいの実力かは分からないが、これをポップンのlvで直すとどうなるのだろう。 多分、lv30台の真ん中くらいかなと思いながら俺は言った。 「そうかもしれないけど、ある程度は流用できると思うよ?…んじゃ、次はフェアリーテイルね。その後は自由に選曲して」 俺の仕事といえば、こんな感じでゆうに何の曲をプレーするように指示したり、手本として俺がプレーする事ぐらいしかない。 だが、そんな位のお手伝いしか出来ないのに、ゆうは心から俺に感謝しているようだった。俺がありがとうと言いたいくらいだった。 時計の針が秒針短針長針共に12を指した頃、単に言えば正午になった頃にはゆうはlv20台に手を付け初めていた。 そろそろお昼ごはん食べましょう、とゆうが言った。俺はゆうの後についていきながら、小屋を出た。
豪邸の食事室で出された昼食は、朝食に比べれば質素に見えるが、一般人から見れば真昼間からこんなもの食べやがって畜生と言いたくなるかもしれない。 ここで出る食事の品目を言い表すことが出来ないが、それはこの話を聞いてもらっている皆様の想像に任せてもらうより他は無い。 昼食を食べた後、俺はゆうに少し散歩しないかと切り出した。ほぼ1日中筐体の前で立たせているのは辛いだろうと考えてのことだった。 ゆうは快く承諾し、広大な庭を散歩することになった。秋なので、秋桜が柵のなかで一面に咲いていた。正直、綺麗だった。 歩きながら俺がゆうにこう切り出した。 「仕事の話なんだけど、日給どのくらいだったか聞いていなかったよね?どのくらい出るの?」 いやらしい質問かもしれないが、こういうことはハッキリさせなければならない、と俺は思っている。ゆうがこう答えた。 「日給ですか。…三万円を考えているのですが…どうです?」 三万円?今三万円って言ったか?あの時の俺の心はこう言っていた。 「もしかして、昨日の分も入る?」 「半額ですが、考えようと思います」 なんて事だろう。この少年は社会というものを知っているのだろうか。馬鹿じゃないのかと一瞬思ってしまったが、俺はこう言った。 「じゃ、明日の昼で俺はこの仕事を辞めるから、そのつもりで」 ゆうは言葉ではなく、顔でどうして?と言ってきた。おれがその質問に答えた。顔ではなく言葉で。 「金は旅をする上でどうしても必要な物だ。けど、大金は旅をしている者にとっては少し邪魔なんだ」 「…盗人とか、ですか?」 それもある。だが、ゲームのみで日給三万円をもらうのも気が引けるし、それに… 「それに、大体にしてその給料はどこから出て来るの?親が出すの?」 俺の質問にゆうは首を横に振った。違う?違うなら、一体どこから…と考えていた俺にゆうが言った。 「僕、会社というか、小さな事務所を持っているんです。使用人数名と僕が活動していて…何でも屋をやっているんです。そこの儲けから給料が出ます」 「それなら、明日俺が仕事を下りたほうがいい。せっかくの儲けを、言い方悪いけどゲーム如きで使うより、こんな旅人にやる必要は無い。 それよりは少し貯金しておいたほうがいい」 俺はゆうにこう諭した。ゆうは少し黙っていたが、分かりましたと言って小屋に駆けていった。
少年ゆうは小屋の戸を開け、中に入った。続いて旅人ゆうが中に入り、戸を閉めた。 そして少年はポップン筐体の前に立ち、赤ボタンを叩き、チャレンジモードを選び選曲画面へ進み、 緑ボタンを叩いてカテゴリ移動させていた。lv順に整理されるカテゴリのところで少年は手を止め、 6番目のボタン、右の青ボタンを叩いていく。旅人は小屋の中においてあるゆりかごのような椅子に 座っていた。曲を聴きつつ、ゆうの動きに注意しながら座っていた。 少年が三曲目の選曲に入った。旅人からの指示は自由に選ぶ事だったので、曲の短い試聴を聞きつつ 何を選ぶか迷っていた。少年がこの曲にしようと選んだ曲のデモが旅人の耳に聞こえたとたん、旅人が 口に手を押さえた。苦しそうな顔をしていた。少年がその曲をプレーし始めた。旅人は静かに立ち上がり、 静かに歩き、静かに戸を開け、近くの茂みにしゃがみこんだ。そして吐いた。旅人の両目からは涙が 流れていた。泣きながら吐き続けていた。豪華な昼食の中身が原型をとどめず胃液と共に草の上に被さっていった。 少年がその曲をクリアーし終えた後、旅人がいない事に気づき外へ飛び出した。 少年が見たのは、ただひたすら泣きながら吐き続ける旅人の後ろ姿だった。少年が声を掛けた。
はい。この回はこれでおしまいです。本編前に言ったとおり、読者さんを笑わせる気が無いしるしとして 旅人さんに吐かせてみました。(前々から吐かせようとは思っていたんですが…) 気になるところでブツ切りを敢行してみましたが、続きはちゃんと書かせてもらいます。 あ、404の前書きで書き間違えたところがあるんですがね、すいませんね、脳内修正して頂けたらと思います。 >機会があればの話ですが、次回にでも、と思っております。 次回なわけないじゃないですか。次回作って言いたかったんですよ。 やはり眠い中文を売っていくわけですから気を付けていても誤字脱字が出てくると思うんですよ。もしあれば脳内補完してただけたらと思います。 それでは、次の回はちゃんと書けるようお星様にお願いして、眠る事にします。おやすみなさい。
409 :
ああああ :2007/10/02(火) 02:45:06 ID:5ggfqh4jO
>旅人さんの作者さん コーヒーも砂糖とミルクたっぷりじゃなきゃ飲めない人もいれば、ブラックしか飲まない人もいます。 『笑いの要素が無い』と思ってるようですが、それ自体が今のあなたの味ですよ^^ GJ!!!!
>>404 笑いの要素無し…とありますが、
まとめに保管されている作品にもそういう話がありますよ。
If...とかも全体的にプレーヤーに問い掛けるような展開ですし、
beat makerなんて登場人物が一人死んでますからね。
シリアスも笑える話も全てひっくるめて読めるのが、このスレの良い所ですよ。
気にせず書いていって下さい。
>旅人さん 別にこのスレでは前からシリアスも沢山ありますよ。 最低限の人としてのマナーを守った上でなら何をしても許される場です。 お気になさらず、続けて下さい。
412 :
がう :2007/10/03(水) 15:24:04 ID:BdAa/t//O
だいぶ時間空けましたが,第四章灯火します。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 こうして半ば?強制的にドクオはツンハウスに連行される羽目になった訳だが… ('A`)wktkwktk ξ;゚听)ξ…そんな期待しても何も出ないわよ。 ('A`)だってよぅ,お前が人を自宅に連れ込もうなんて宝くじに当選する位レアなイベントじゃないか。 ξ;゚听)ξどんだけ私は閉鎖的に見られてるのよっ。私だって自宅に人入れるわよ!! ('∀`)男? ξ ゚听)ξ…今度ギタコンで殴っていい? (((('A`;))))おまwww『振り回すと大変危険』って筐体もいつも言ってるから止め… ξ ゚听)ξだったらその私に対するイメージ払拭しなさいよ。……まぁ確かにあまり人は誘わないけどね。 ('A`)やっぱ誘わないじゃないか。 ξ#゚听)ξ=つ≡つ=つ (っ ≡つ=つ≡つ=つ `/ )=つ≡つ=つ (ノ ̄∪ ババババババ こんなやり取りをほぼエンドレスにしていたせいか,ドクオは何十数発殴られてしまいツンハウスに着いた頃には… ξ ゚听)ξ着いたわよ。 (*****′∀`******)…はい。お邪魔します。 ツンハウスはどこにもあるような二階建ての一軒家だが,ほぼ二階はツンの私室で占めている。 二人は家へと上がり込んだが人の気配は無い。どうやら両親はお出かけ中のようで直接二階の私室へ行った。 ('A`)……へぇ〜広いな。 ξ;゚听)ξそんな見ないでよ…恥ずかしいって。 ('A`)でもこの部屋は凄すぎるだろ…。 そう,ドクオの目に現れたものはギター専コンや家庭用ギタドラの1stからVまで全て揃っていて,トプランDVDや販促ポスター,サントラ,揚げ句の果てにはべほゆの同人誌まで陳列されている始末。
413 :
がう :2007/10/03(水) 15:25:13 ID:BdAa/t//O
('A`;)こ,これは…。何か友達を積極的に誘わない理由が分かる気がする。 ξ´゚听)ξや,やっぱり駄目なのかな? 急に弱々しい口調のツン ('A`)駄目って訳じゃないが絶対新参には見えないぞ。 ξ ゚听)ξだ,だってあんたがこんなに良いゲームを勧めたのが悪いのよ!! ('A`;)んな無茶苦茶なww ξ´゚听)ξ…私がこのゲームに出会ってから何かが変わったのよ。 一旦語気を強めたツンはまた弱々しくなった。 ξ ゚听)ξ私の中で『音ゲー』はもう切っても切れないわ,それはあんたも同じでしょ? ('A`)あ,あぁ…。 ξ ゚听)ξそのせいか,周りの音楽の魅力が分からなくなりつつあるの……例えて言うならJ-POPの曲より音ゲーの曲の方が良いと思ってしまうとかね。 分からなくもない様子でドクオは頷いていた。 ξ ゚听)ξ音楽に対する価値観がかなり違ってきたせいか,周りに理解者が居ないってのが何か……ね。 結構思い詰めた様子でツンは話を続けた。 ξ ゚听)ξ現に私がこういう話が出来るのってあんた位だし友人に話しても着いていけなくなるのがオチ…こういうのを『寂しい』って言うのかな? ('A`;)いや…上手く言えないけどさ,好きな物事を追求するのは別に悪い事じゃないと思うぞ? ξ ゚听)ξえ…? ('A`)価値観がどうであれ,ツンはツンだろ?そんな他人に流されない凶悪女の筈だろ? ξ#゚听)ξもう一回言ったら殴り飛ばすよ。 ('∀`)そうそう,今のがツンらしくて良いんじゃない? ξ ゚听)ξ……… ('A`)寂しいなら好きな物事,つまり『音ゲー』の理解者を増やせばいい。これで万事解決じゃないか? ξ ゚听)ξドクオ……
414 :
がう :2007/10/03(水) 15:26:14 ID:BdAa/t//O
('A`;)ま,まぁいきなりこんな部屋見せたらマズイけどとりあえずゲーセンに誘うとかさ。 ξ ゚听)ξ…うん。 ('A`)何か音ゲーを好きになりすぎたせいで起きたコンプレックスみたいだけどどうしたんだ?ツンらしくもない。他人から見たらしょーもない理由だぞい。 ξ;゚听)ξう,うるさいわねっ!!私だってデリケートな面くらいあるわよ!! ('∀`) ニヤッ ξ#゚听)ξ 『理解者が居なければ作ればいい』消極的なツンの考えはこの一言で勇気づけられ,いつもの凶暴性が戻った。 ツンは見た目とは裏腹に凄く気が小さくてそれをごまかす為に元気に振る舞ってはいたが,やはり『寂しさ』には人一倍弱い事をまだドクオは知らない。 そして,何故こんなにも思い詰めていたのか,それにもちゃんと理由があった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ξ ゚听)ξねぇねぇ,これをちょっと聞いてみて♪ ツンは嬉しそうにMP3プレイヤーのイヤホンを友達に渡して音楽を再生してみた。そこから流れた曲はメイドでお馴染みのCOSMIC COWGIRLだった。ちなみにこの友人は音ゲーには一切触れていない女の子である。 軽快なリズムに途中から入るギターソロ,そして頭に残るようなメロディ。ツンの好きな曲の一つである。 ξ ^竸)ξ〜♪ しかし聞いていた友人は少し難しい顔をしながら 『ボーカルは居ないの?』 こんな事を言い出した。 ξ ゚听)ξえ…あ,うん。居ないよ? 『そうなの?やっぱりボーカルが居ないと曲じゃないよ〜』 ξ ゚听)ξ…… 『曲じゃない』という言葉にかなりショックを受けたのか,ツンは少し固まってしまった。友達は根っからJーPOP好きなせいで『ボーカル無き音楽』の魅力を理解は出来なかったらしい。 そしてさらに追い討ちをかけるように友達は 『何か飽きてきたよ,単調なリズムにギターばっかり目立ってて私はあんまり好きじゃないなぁ…』 そう言って耳にはめてたイヤホンを抜いてツンに返し,他の友達の方へと去っていった。 ξ ゚听)ξ…… ツンは音楽と同時にその曲を好きだったために自分自身も否定された感じでかなりショックは大きかったようだ。大袈裟かもしれないが曲を愛するが故に起きた事であり,心ない一言はツンを傷付けた。 ξ ゚听)ξボーカルが無い曲はダメ……か。 その事があってか,自分が曲が傷つくのを恐れてあまり積極的に音ゲーの話題は持ち込まなかった…。
415 :
がう :2007/10/03(水) 15:30:02 ID:BdAa/t//O
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 しかし,ツンはもう迷わない。自分が傷つくのを恐れたら曲の良さも何も伝えられない。ツンの目には先程の弱々しい状態では無くなった。 ('A`)それにしてもこの部屋は凄い。 ξ ゚听)ξもはや廃人レベルだと私も分かってるわ。 ('A`)…ちょっと聞いていいか? ξ ゚听)ξ何よ? ('A`)好きな曲は? ξ ゚听)ξ玉葱男,ディペンド,Jazzy Cat ('A`)嫌いな曲は? ξ ゚听)ξ上海ハニーしかない ('A`;)好きなコンポーザー,アーティストは? ξ ゚听)ξくにたけ,トーマス,桜井,親分,古川 ('A`;;)…好きな版権は? ξ ゚听)ξ春 ('A`)ツン。 ξ ゚听)ξ何よ。 ('A`)お前絶対新参じゃないだろwww ξ;゚听)ξ……… 『廃人』という言葉を初めて少し嫌悪感を持ったツンは何も言えなかった。 ('A`)まぁそんなに落ち込むな。それよりさ,やろうぜギタドラ。お,ギタコン二つあるじゃないか,準備いいなぁ。 ξ ゚听)ξ片方はいつか誰かと一緒に出来るために封印してあったのよ。 ('A`)お,じゃあ俺が初プレイ? ξ ゚听)……ξそ,そういう事になるわね。じゃあ始めるわよ。 二人はこの後,日が暮れるまでギターを弾き続けていた。そこで初めてドクオも自分が初プレイしたV2より以前のギタドラの歴史,削除されてしまった今は無き名曲や普段やらない低難度の曲に触れるというACとは違った楽しみを味わう事が出来た。 そして時間は楽しい時ほど早く過ぎてしまい,時計を見ると7時であることに気付いたドクオは演奏にキリをつけて… ('A`)今日は楽しかったよ〜。 ξ ^竸)ξ私も楽しかったよ,何か久しぶりにスッキリした気分。ありがとう付き合ってくれて。 ('A`)じゃあ俺帰るね,母さんは門限にうるさいから。 ξ;゚听)ξちょ,ちょっと待って!!
416 :
がう :2007/10/03(水) 15:33:07 ID:BdAa/t//O
部屋から出ようとするドクオをツンはかなり焦った様子で呼び止めた。 ('A`)ん? ξ;゚听)ξに,日曜日って空いてる? 唐突な質問だった。 ('A`)何だよいきなり。 ξ ゚听)ξまたみらくるに行きたいなって思って。今日は1PLAYしかやらなかったでしょ?今度はゆっくりやりたいなぁって,駄目なら構わないよ? ('A`)日曜か…バイトあるなぁ。 ξ′゚听)ξ ('A`)でも5時に終わるからその後なら構わないよ。 ξ ゚听)ξ本当!? ('A`)だけどミラクルじゃなくてsonic worldの方が良いかな。 ξ ゚听)ξどこそれ?聞いた事ないわね。 ('A`)俺のバイト先のすぐ近くのゲーセンなんだよ,バイト先は『ふぇあり〜』ってSUPERMARKETなんだ。 ξ ゚听)ξあんたあそこで働いてたんだ,そこなら場所知ってるからバイト終わったら店の外で待ってるよ。 ('A`)そうしてくれるとすぐ行けれるから都合良いな。 ξ ゚听)ξそれじゃあ日曜にまた…。 ('A`)ぉk,じゃあな。 ドクオはドアを開けて部屋を抜け出し,ツンハウスを出た。 ξ ゚听)ξ………ありがとう。 〜ドクオ家〜 ('A`)たっだいま〜 J('-`)しあら?何か嬉しそうね? ('A`)そう見える? J('-`)し何となくだけど良い事でもあった? ('A`)今日初めてツンが部屋に入れてくれたんだよ。 J('-`)しあら,あのツンちゃんが!? J(´-`)しくくっ……やったわねwwww J(´-`)し ⊂彡☆))゚A゚) ∴ パーン
417 :
がう :2007/10/03(水) 15:36:01 ID:BdAa/t//O
強烈な一撃がドクオの頬を直撃した。 σ('A゜;)僕なんか悪い事した!? J('-`)しついにドクオにも春が来たわね。 ('A`)春? ドクオの頭にはさっき演奏した『春』しか思い浮かべなかった。 J('-`)し彼女になるかもしれないって事よ。 ('A`)まさかぁ〜,ツンは俺の事を人間サンドバッグか,肉奴隷としか見てないよ。 J('-`)し女の子は案外分からないものよ? ('A`)無い無い。母さんだって俺にはしぃちゃんが居ること知ってるだろ? J(´-`)し……くくっ J(´-`)し ⊂彡☆))゚A゚) ∴ パーン ('A`;;)二度もぶった!! ( ^ω^)ただいまだお〜 タイミングが良いのか悪いのかブーンがバイトから帰って来た。 J('-`)し(つA;)お帰り〜 (;^ω^)……兄さん,また何かしでかしたのかお? J('-`)し何でもないわよ〜ささ,メシ出来たからさっさと食べやがれです!! (;'A`)(;^ω^)は,はい。母上。 完全にママンの意味不明なペースに巻き込まれ,夕食の素麺をするすると平らげてすぐに部屋へと戻った。なんだかこれ以上ママンと絡みたくないらしくて…。 ('A`)なぁブーン,今日はギターやってきたのか? ( ^ω^)勿論だお,ショボンさんと一緒にやってきたお。 ('A`)ショボンさんは上手いからなぁ…色々学んだんじゃないか? ( ^ω^)スピードの設定とかピッキングの仕方とか教えてもらったお。 ('A`)ハイスピか,どのくらい速くしたんだ? ( ^ω^)8.0だお。 ('A`)俺と同じじゃねぇかwww
418 :
がう :2007/10/03(水) 15:37:53 ID:BdAa/t//O
( ^ω^)あとロビンソン赤Oと大和撫子魂緑Oとラブメリ黄Oやってきたお。 ('A`)おおぅ,オープンもやり始めたか。こりゃ成長楽しみだな。で,ショボンさんは他に何か言っていたか? ( ^ω^)『とりあえずは緑ネは行ける』って言われたけど緑ネって何か分からなかったお。緑ネって何だお? ドクオは兄としての無駄なプライドがあったのか,それとも教えるのが何か嫌だったのかその意味を言うことは無かった。 ('A`;)お,そうだ。今度の日曜バイトか? ( ^ω^)勿論だお,学生の土日勤務は絶対だお。 ('A`)じゃあ仕事終わったらsonic worldでギターをやらないか?ツンも一緒だが。 (;^ω^)つ,ツンちゃんかお…。 ('A`)やっぱりそういうリアクションする訳ね。 ブーンが冷や汗をかいた訳,それは単にピザで多汗症でワキガだからという訳じゃ無い。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ξ ^竸)ξブーン,貴方は馬で私はジョッキーよ!! (;^ω^)い,痛いお!!ツンちゃん!!そんなお尻叩かないでほしいおおお!!! ξ ^竸)ξだったら早く走る!! (;^ω^)ひ,ヒヒーン!!!キャンキャン!!! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 これは一年前の夏,ツンがドクオの家に遊びに来た時の事だった。ブーンは昔からツンの良き虐められ役であり,それを裏付けたのはブーンの『何をやっても怒らない性格』だ。 そのせいでツンはブーンをおもちゃの様に扱ってしまい……。 (;^ω^)中学であんな目に遭うなんて思わなかったお。 ('A`;)高校に入ってからお前はいつもツンが居ないときに見計らって俺に会いに来るもんな。 (;^ω^)…… ('A`)どうする? ( ^ω^)…行くお。高校にまで入って虐められる訳にはいかないお!! ('A`)おお!!なんという気迫,これは間違いなくツンにやられるフラグ。
419 :
がう :2007/10/03(水) 15:38:44 ID:BdAa/t//O
(;^ω^)ちょwwww 〜そして約束の日曜日〜 ∩('A`)∩ っらっしゃゃゃゃゃああああぃ!!!!!!!しゃぁぁぁい!!!リプドン三本百円だよぉぉぉ!!! ドクオはいつにも増して張り切って業務に努めていたが,この値段は完全に赤字宣言。直ぐさまストッパーが現れた。 (#´・ω・`)⊃<'A`;)自重しろ。 ショボンだった。 (´・ω・`)全く今日はどうしたんだ,テンションが異常だぞ。 ('A`)あ,そう見えます?実はですね… (´・ω・`)いらっしゃいませ〜 ('A`;)聞いてくださいwww ('A`)今日仕事が終わったらブーン達とsonic worldへ遊びに行くんですよ。久々にブーンとゲーセン行けるから嬉しくて。 (´・ω・`)ほっほう。じゃあ僕も参加していいかな? ('A`)もちろんですよ!! こうしてスキルにはかなりの差があれど,ギター好きな4人が集まってゲーセン行く事になった。しかし今は仕事中,仕事に専念しなければならなかった。 三⊂ニニ( ^ω^)ニニ⊃兄さん!!飲料コーナーにお客さんがいっぱいだお!!今すぐ品だししてほしいお!! ('A`)おう!! 三 ∩ 三 || 三 || 三('A`)ブーン!!! 三 || 三 || 三 ∪ (;´・ω・`)…………キモ。
420 :
がう :2007/10/03(水) 15:40:44 ID:BdAa/t//O
その後も客足が途絶えずに店は繁盛して三人の仕事は終わった。 〜男性ロッカー〜 ('A`)ふひー,疲れたZE。 (´・ω・`)こんなに混むとは思わなかったよ。マジ客死ね。邪魔だよ。 (;^ω^)ショボンさんwwwお客様はGODですよ!! (´・ω・`)…… (;^ω^)……… (´・ω・`)………ゲーセン行くか。 ( ^ω^)今の間は何だお!! ('A`)(本当ショボンさんはわからねぇ人だ) 三人は着替え終わって,退勤のタイムカードを押した。疲れた後にゲーセンは余計疲れるものだろうが,彼等には関係なかった。 (´・ω・`)さぁ行こうか。 ('A`)あ,先に行ってて下さい。俺人待たせてるんで。 (´・ω・`)了解したよ,じゃあブーン行くか。 ( ^ω^)お供しますお。それじゃ兄さんまた後で〜。 ('A`)おぅ。 ('A`)…さて,あんまり待たせたら怒られるから急ぎますかね。 ドクオは急いで店の外へ出た。 ('A`)えーと………お,居た居た〜。お〜い!!ツーン!! ( ゚д゚ )彡 !! ('A`)お前じゃねぇwwww ξ゚听)ξ彡 ドクオ!! ('A`)待たせて悪いな,早速行こうか。 ξ ゚听)ξうんっ!! 〜sonic world〜 ξ ゚听)ξへぇ〜…こんな所にゲーセンがあったのね。
421 :
がう :2007/10/03(水) 15:42:17 ID:BdAa/t//O
('A`)ここならバイトがあろうとギターが弾けるわけ。 ('A`)あ,言い忘れてたけどブーンとバイトの先輩も一緒だから。 ξ;゚听)ξそ,そうなんだ……そっか。 ('A`)ん?何か不満そうだな,どうした? ξ#゚听)ξ何でもないわよっ!! ('A`)今度はキレて今日は忙しいな〜。 ξ ゚听)ξ………もういいわ,行きましょ。 何やらいつもより様子がおかしいのは気付いていたドクオだったが理由は全く分からなかった。 〜音ゲーコーナー〜 ( ^ω^)兄さんこっちだお!! ('A`)お待た〜 ξ;゚听)ξあれブーン?さらにPizzaになったわね。 (;^ω^)余計なお世話だお。幸せに育てられたと言ってほしいお。 ξ ゚听)ξ限度を超えた幸せね…。そういえばブーンもギター始めたの? ( ^ω^)兄さんと一緒のゲームで楽しみたいと思ったから始めたんだお。 三(´・ω・`)ブーンが女でPizzaでなければ間違いなく今の一言で俺はノックアウトさ。 ξ;゚听)ξだ,誰この人…とんでもないこと口にして。 (´・ω・`)始めまして,僕の名前は……………………………… ξ ゚听)ξ…………… (#^ω^)(だからこの間は何だお!!) (´・ω・`)ショボンです,よろしくねお嬢様。 ξ ゚('A`)あの人何かヤバくない? 分かってるそんなこと重々分かってる。 (;^ω^)丸聞こえで喋るのはいくらなんでも酷いお。 (´・ω・`)ショボーン。 こんな一人カオスなメンバーが集まったsonic worldは今日も賑やかで何事も無く時間が過ぎると思ったのだが…… 『ドクオくーん!!!』 ('A`)ん?呼んだ? ξ ゚听)ξ呼んでないわよ?ゲーセンの音ゲーコーナーは音が大きいから幻聴でも聞こえたんじゃないの?
422 :
がう :2007/10/03(水) 16:00:20 ID:BdAa/t//O
('A`)そうかな?ならまぁいいけど確かに俺の名前を呼んd…… 『ドクオくーん!!!』 (* ゚ー゚)ひどいよー無視するなんて〜。 ちょっと息を荒げながら現れたのはしぃだった。 Σ('A`;)しぃちゃん!?どうしてここへ? ( ^ω^)∩ 僕が呼んだんだお。 それはつい先日の事だった。ブーンはツンが来る事を恐れてしぃに助け…いや一緒に遊ぼうと誘ったのだ。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ( ^ω^)あ,もしもし。ブーンだお。 (* ゚ー゚)もしもし〜どうしたのブーンくん? ( ^ω^)日曜日空いているかお? (* ゚ー゚)大丈夫だよ〜何かあるの? ( ^ω^)兄さんと一緒にゲーセン行くんだけどどうだお? (* ゚ー゚)行く行く!!場所はみらくるでいいの? ( ^ω^)場所は後で指定するお。それじゃあまた〜。 (* ゚ー゚)それじゃ〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ( ^ω^)という訳なんだお。 ('A`)おお,ブーンGJ!! (´・ω・`)おやおや…可愛いじゃないか食べちゃいたい位だ。 (#'A`)……… (;´・ω・`)いや,何だ,その…すまない。 ξ ゚听)ξ……… ('A`)どうしたんだツン?さっきから黙って。 ξ ゚听)ξしぃ,私と店内対戦しなさいよ。 (; ゚ー゚)えぇぇ!? 第四章 〜終〜
423 :
ああああ :2007/10/03(水) 17:19:21 ID:TmIE7uwJO
がう氏GJ!!!! 途中の ( ゚д゚ )彡 が最高ですwww 俺?まだ。
>>がう氏GJwww まさかとは思ったら本当にしぃとツンの一騎打ちとはw wktkが止まらないんだぜ
425 :
がう :2007/10/04(木) 17:21:21 ID:AW/vpN5RO
一騎打ちになった訳だが明らかに勝負は目に見えてる。ツンも大人げないなぁと思いつつ書き終えました。 ( ^ω^)何で冴えない主人公ってモテるんだお? これは四章書き終えてガチで思った事です。
426 :
ああああ :2007/10/04(木) 18:35:11 ID:fR+JlmOuO
がう氏> 从 ゚∀从「母性本能だな」
よく考えれば、長編を書いている人が三人同時というのは初のパターンだね。 以前は大体長編を一人、それ以外の人が単発を落として行く感じだったけど。 例外として、40レス位の短編を一気に投下していく人もいたっけ。 昔書いていた人で、まだここを見ている人はいるのかな?
428 :
ああああ :2007/10/06(土) 16:57:45 ID:ZTPUpMrTO
429 :
ああああ :2007/10/06(土) 17:00:08 ID:ZTPUpMrTO
五話
>>320-326 六話
>>348-349 と
>>351-356 七話
>>363-364 と
>>369-377 八話
>>384-389 と
>>391-393 第九話♪
ξ゚听)ξ「ブーン!!3丁目のバルケンさん家にミックスピザ!!」
( ^ω^)「了解だお!!」
≡≡⊂二二( ^ω^)二⊃ブーン
ξ゚听)ξ「次は5丁目のは瀬川さん家にイタリアンバジル!!」
≡≡⊂二二( ^ω^)二⊃ブーン
ξ゚听)ξ「次は1丁目の杉浦さん家に豚キムチピザ!!」
≡≡⊂二二( ^ω^)二⊃ブーン
ξ゚听)ξ「バイク使えよwww」
今日はブーンもツンも、共にバイトの日。
ツンは注文を受けてピザを作る作業を。ブーンはそれを届ける配達員の仕事をしている。
ブーンは原付免許を持っているのだが……
( ゚∀゚)『まいったな。渋滞してやがる…』
( ^ω^)『ならば店長、走っていきますお!!』
(;゚∀゚)『いや、それは無理だr』
≡⊂二二( ^ω^)二⊃ブーン
タダイマー!!
⊂二(^ω^ )二二⊃≡≡
( ゚∀゚)b『おまwwwGJwww』
というわけで、近場に限りブーンは走って届けるのだ。
ξ;゚听)ξ(どういう体力してんのかしら…)
( ゚∀゚)「よし、ブーン!!次で最後の配達だ!!」
おいすー | ̄ ̄ |
/  ̄ヽ|PIZZA|
(^ω^ | | ≡≡
O┳Oc | ―ヽ| ≡≡
(〇)\し/ (〇) ≡≡
ξ゚听)ξ( ゚∀゚)「ここにきてバイクかいwww」
430 :
ああああ :2007/10/06(土) 17:16:57 ID:ZTPUpMrTO
〜バイト終了〜 ξ゚听)ξ「お疲れ様ブーン」 ( ^ω^)「お疲れ様だお!!」 バイトが終わるのは、いつも10時過ぎ。すっかり真っ暗になっている時間だ。 っていうかサービス業はこんなもんだ。 ξ゚听)ξ「……ねぇブーン」 (^ω^)彡「お?」 ξ゚听)ξ「こっちみんなwww」 ( ^ω^)「ちょwwwヒドスwww」 ξ゚听)ξ「いや、ごめん。そうじゃなくってね……」 ツンはカールされた自分の髪に指を絡ませながら、すこしうつむき加減に口を開く。 ξ゚听)ξ「…ブーンって、将来どうするの?」 (;^ω^)「しょ、将来かお?そんなのわかんないんです!!;><」 ξ゚听)ξ「あえてツッコまない方向で」 ( ^ω^)「すみませんでした」 ξ゚听)ξ「…でね、将来っていうと幅が広くなっちゃうけど、とりあえず…高校卒業したら、ブーンはどうするつもり?」 ( ^ω^)「うーん……やっぱり就職しようと思うお。それにブーンは大学行けるほどオツムよくないお」 ξ゚听)ξ「まあ確かに」 (;^ω^)「ちょwwwヒドスwww」 本当は、そんな事無いと思った。 ブーンは配達先を一発で覚えるし、おつりを間違えた事は一度も無い。 ツンが見る限りでは、他のバイトは覇気も無く、配達先も間違えるしおつりを間違える事も多々ある。 ブーンは走って配達までするのに、終わってからもピンピンしている。 体力バカ、という言葉で片付けられない何かを持っていた。
431 :
ああああ :2007/10/06(土) 17:36:36 ID:ZTPUpMrTO
( ^ω^)「そういうツンはどうするんだお?やっぱり大学行ってキャリアウーマンになるのかお?」 ξ゚听)ξ「…………」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 彡 ´ー`)『ツン、お前は大きくなったら私の会社に入るんだ』 彡 ´ー`)『しかしコネは一切無しだ。実力で這い上がってこい。運などはこの世の中に存在しないのだ』 彡 ´ー`)『そして裕福になって自分も回りも幸せにするのだ。それがお前の務めだ』 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ξ゚听)ξ(パパ……) (;^ω^)「おい!!ツン!!ツン!!」 Σξ;゚听)ξ「えっ!?あっ、ごめんっ!!」 ( ^ω^)「どうしたんだお?何かボーっとしてたお」 ξ゚听)ξ「ブーン……」 ツンの頭の中で、父親の言葉がぐるぐる回っていた。 確かにいい会社に入ってお金を稼げば幸せになれるかもしれない。 しかしそれでいいのだろうか。 貧乏な人が本当に不幸なのだろうか? ( ^ω^)「…ツン、何か悩みごとでもあるのかお?」 ξ;゚听)ξ「べっ!!別に悩みなんて無いわよっ!!」 ( ^ω^)「…ツン。ブーンは時々不思議だったお」 ξ゚听)ξ「は?」 ( ^ω^)「ツンはいつもバイトが終わっても、真っ直ぐ帰りたがらないお。 一緒にゲーセン行ってブーンが帰ろうとすると、すごく悲しそうな顔をするお」 ξ;゚听)ξ「そそそそんな事ないわよ」 ( ^ω^)「……ツン、僕の目を見るお」 ξ;゚听)ξ「な…なによぅ…」 ブーンの真っ直ぐな視線に、思わずツンは目線を逸らす。 ( ^ω^)「ツン!!自分に嘘をつくのはよくないお!!」 ξ゚听)ξ「う、嘘なんてついてないもん!!」 彡 ´ー`)「…コホン」
432 :
ああああ :2007/10/06(土) 17:55:01 ID:ZTPUpMrTO
(^ω^)彡 彡;´ー`)「こっちみんなwww」 ( ^ω^)「どちらさまですかお?富士山ならあっちですお」 彡;´ー`)「いや、私は…」 ξ゚听)ξ「パパ!!」 (;^ω^)「えっ!?この人ツンのお父さんかお!?」 彡 ´ー`)「いかにも。私はツンの父親のサk」 ( ^ω^)「似てねーwww」彡;´ー`)「名前ぐらい言わせないか」 ξ゚听)ξ「何よパパ。何か用?」 彡 ´ー`)「何って、いつも帰りが遅いから迎えに来たんだよ」 ξ゚听)ξ「大きなお世話よ!!」 そう言い放つと、ツンはブーンの側に駆け寄った。 そして、ブーンの腕に自分の腕を絡ませる。 (;^ω^)「ちょwwwツン!!何してるんだお!!」 ξ゚听)ξ「私は今日はブーンの家に泊るもーんだ」 彡 ´ー`)「…ほう?」 (;^ω^)「ノンノンノン!!そんなアポイントメントは本日ございませんお!!」 彡 ´ー`)「いつも夜遅く帰ってくるのは、そのブーン君とやらのせいなんだな?」 (;^ω^)「ちょwww何のフラグだおwwwいつもバイトが終わるとブーンは一人でかe」 ξ゚听)ξ(えいっ!!) ギュッと、ブーンの腰のあたりをつねる。 (;゚ω゚)「アッーーー!!」 ξ゚听)ξ「パパには関係ないでしょ!!ともかく今日は帰らないんだから!!」 彡#´ー`)「…このサカキに恥をかかせるつもりか、ツン」 ( ^ω^)(サカキ?どっかで聞いた名前だお…) ξ#゚听)ξ「うんざりなのよ!!帰って来ても勉強勉強!! 勉強なら学校でしてるわよ!!」 彡#´ー`)「その学校帰りにゲーセン寄ってるんだろう? 寄り道して頭悪くして帰って来るんだから復習は必要だろう!!」
433 :
ああああ :2007/10/06(土) 18:13:01 ID:ZTPUpMrTO
( ^ω^)(サカキサカキ…なんだっけお……) ξ#゚听)ξ「友達と一緒に遊んで何が悪いのよ!!」 彡#´ー`)「あんな低俗なゲームで遊んで、得られる物など何もない!!」 ( ^ω^)(サカキサカキサカキ〜…サカキ〜を〜食べ〜ると〜…) ξ#゚听)ξ「勉強していい大学に入って、それで何ができるのよ!!」 彡#´ー`)「裕福になれば、なんだって好きな事ができる!! 自由になれるのだよ!!」 ξ#゚听)ξ「そんなふうに手に入れた自由なんてお断r」 ( ゚ω゚)「ひらめきパスワーード!!!!」 ξ;゚听)ξ「「ちょwwwなんだよwww」」(´ー`;ミ 『天才!!たけしの元気が出るTV』の口ゲンカ選手権の決勝さながらの白熱したバトルの中、ブーンがゴングの如く声をあげた。 ( ^ω^)「サカキさん!!あんた『500円からの人生』の著者のサカキさんかお!!」 彡;´ー`)「!!!!なぜそれを……あの本は自費出版だったから全然出回らなかった過去の黒歴史のハズ…」 ( ^ω^)「ブーンの愛読書だお!!中学の時読書感想文用にボックオフで10円で買ったんだお!!」 彡;´ー`)「10円て……」 ξ゚听)ξ「パパ……」 すっかり話の腰が折れたツン&サカキ親子。 こうなるともうブーンのターン!!である。 ( ^ω^)「サカキさん、あんた自分の書いた本と矛盾した事を言ってるお」 彡;´ー`)「な、何が矛盾しているというんだ!!」 ( ^ω^)「あんた本の中でこう言ってたお。 『全てを失って絶望した時、私は死のうと思いコートを羽織って外に出た』」 彡;´ー`)「っ!!」 ξ゚听)ξ(…死ぬ?) ( ^ω^)「『コートのポケッとに手を突っ込むと、500円玉が一枚あった。 どうせ死ぬのなら、と思い、私は生まれて初めてパチンコをしてみる事にした』」
434 :
ああああ :2007/10/06(土) 18:30:55 ID:ZTPUpMrTO
彡;´ー`)「や、やめろ!!それ以上は……」 サカキは見るからに焦りの色を浮かべている。 ξ゚听)ξ「ブーン、続けて!!」 彡;´ー`)「ツン!!お前!!」 ( ^ω^)「…『そのパチンコで、なんと私は10万円勝ってしまった。たった500円が10万円だ。 私は額面よりも、その運に驚いた。私はパチンコなどした事が無い。ギャンブルに関しては実力などない』」 ξ゚听)ξ(運?今『運』って言った!?) ( ^ω^)「『私は今死ぬわけにはいかない!!そう思った。 今やっと運が自分に来たのだから、なんだってやれる!!そう思った』」 彡;´ー`)「も、もうやめてくれ!!」 ξ゚听)ξ「却下します」 彡;´ー`)「ちょwww」 ( ^ω^)「そして最後にこうあったお。 『人生は回り道をしなければ、ヒントは得られない。事実私は会社人間だった頃にバカにしていたパチンコに、命を救われたのだ。 目標に向かって真っ直ぐ進むより、ゆっくりでいい。ムダな事を楽しんで多くのヒントを得よう』と」 彡;´ー`)「うぅ……」 ( ^ω^)「さっきあんたは『運などはこの世の中に存在しないのだ』とか『ゲームから得られる物など何もない!!』とか言ってたお。 でも事実あんたは『運』と『ゲーム』の恩恵を受けた人間だお!! それなのに『目標に向かって真っ直ぐ進む』事をツンに求めてるお!!」 Σm9(^ω^)それは大きな 矛 盾 だ お !!」 彡;´ー`)「ううぅ………」 サカキはよろめき、ガクッと膝をついた。 ξ;゚听)ξ「パパ!!しっかり!!」 彡;´ー`)「…滑稽だろ、ツン。笑いたかったら笑ってくれ…」 ξ;;)ξ「パパ……」 (;^ω^)(あちゃー。勢いに任せて内容言い過ぎちゃったおwww)
435 :
ああああ :2007/10/06(土) 19:12:26 ID:ZTPUpMrTO
彡;´ー`)「私は怖かったんだ。死を思うほどに全てを失う事が。 それを再び味わう事も、娘にそうした思いを経験させる事も」 ξ゚听)ξ「パパ……」 ( ^ω^)「サカキさんは裕福になれば自由になれるって言ったお。 でも自由ってなんだお?」 彡;´ー`)「それは…好きな事を好きなだけ、好きな人と好きなだけ、幸せに暮らす事だ」 ( ^ω^)「ならブーンはすでに『自由』だお。 彡 ´ー`)「!!!!」 ( ^ω^)「ブーンは貧乏だお。 カーチャンは喉にモチをつまらせて死んだから保険金出なかったし、トーチャンは出稼ぎで半年に一度ぐらいしか帰ってきませんお。 そんな傷心のブーンが出会ったのがサカキさんの本だったお。 今でも『回り道』を忘れず『運』もあきらめてないお。 勉強一筋じゃなくて回り道をしたから、音ゲーを通して仲間と遊んだりバイトを通してツンと出会えたお」 ξ゚听)ξ(ブーン……) ( ^ω^)「サカキさんも、『回り道』と『運』は忘れちゃいけないお!!」 彡 ´ー`)「……ハッハッハッ…」 (;^ω^)「お?」 彡 ´ー`)「いや、全くだよ。ブーン君の言う通りだよ。 私は初心をすっかり忘れていたようだな…」 (;^ω^)(びびったお…いきなり笑ったから悪役スイッチONになったかと思ったお…) 彡 ´ー`)「恐れいったよブーン君。君ならば娘は任せられる!! 存分に熱い夜を過ごしてくれたまえ!!」 (;^ω^)「ちょwwwだから違u」 ξ#゚听)ξつ ギュッ ( ゚ω゚)「サプラーーイズ!!」 彡 ´ー`)「…ツン!!」 ξ;゚听)ξ「な、何?」 彡 ´ー`)「音ゲーとやら……今度パパも一緒にやってみたいな」 ξ゚听)ξ(…パパ……)
436 :
ああああ :2007/10/06(土) 19:33:25 ID:ZTPUpMrTO
彡 ´ー`)「じゃあパパは帰るよ」 ブーン ≡≡⊂二二彡 ´ー`)二⊃ ξ;゚听)ξ(;^ω^)「それでかいwww」 ( ^ω^)「それにしてもびっくりしたお。ツンのお父さんがサカキさんだとは思わなかったおwww」 ξ゚听)ξ「私だって初めて知ったわよ。そんな本書いてたなんて…」 ( ^ω^)「……ところでツン」 ξ゚听)ξ「何?」 (;^ω^)「そろそろ腕を離してほしいお」 ξ*゚听)ξ「あっ!!」 ブーンに言われて、慌ててツンは離れた。 ξ*゚听)ξ「ででででも?もうパパも認めてくれた訳だし?」 (;^ω^)(ちょwwwデレ成分大分泌だおwww) ξ*゚听)ξ「ありがとブーン。これで心置きなくブーン家に行けるわ」 (;^ω^)「だだだだダメだお!!そんなうら若き男女が一つ屋根の下ポップコーンパーティーなwww 今日はツンも帰るお!!」 ξ#゚听)ξ「な…何よケチ!!」 デブ (#^ω^)「今デブって言ったお?」 ξ゚听)ξ「言ってませーん」 (#^ω^)「いや言ったお!!」ξ#゚听)ξ「言ってない!!」 (#^ω^)「言ったお!!」 ξ#゚听)ξ「言ってない!!」 (#^ω^)「言ったお!!」 ξ#゚听)ξ「言った!!」 (#^ω^)「言ってないお!!」 ξ゚听)ξ「言った!!」 (#^ω^)「言ってないお!!」 ξ゚ー゚)ξ「言った!!」 ブーンもまんざらではなかったが、どうしてもツンを家には上げれなかった。 なぜなら、自分以上にツンが好きな人がいるのだから。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 『妻のお腹には、新しい命が宿っている。 一から出発した私に、最高のプレゼントだ。 たとえ再び全てを失っても、私はこの子の為に生きるだろう。 そしてこの子に愛されるような人間になる事を、生涯の目標としよう』 ( ^ω^)(…この一文だけは胸にしまっておくお) 弟九話 おしまい ノシ
437 :
ああああ :2007/10/06(土) 19:34:42 ID:ZTPUpMrTO
次回は('A`)が主役ですノシ
438 :
旅人 :2007/10/07(日) 00:29:03 ID:u8U4BZKF0
>>がう、>>ああああ
毎回クオリティ高い作品をありがとう!と一ファンが言ってみました。
しかし本当に続きが気になる話だ…
(ちょっと独り言入ります)第七回書いた後のレスを見て、まとめの方で
If...とWe are beat maker!の話見たんですよ。でね、いい話だった。不覚にも泣いちゃった。
何か自分のことしか考えてなかったなぁ…とも反省できたので、ありがとうございます。
今の作風が俺の味であることを嬉しく思い、以下本編とさせていただきます。
(今回から
>>411 さんからいただいた旅人を名乗らせていただきます。これからもよろしくね)
俺は泣きながらしばらくの間吐いていた。自分の口から吐き出される異物の放つ悪臭も気にならないほど 泣いて、更に吐きまくった。…それだけのショックを俺は受けていたと思う。 「ゆうさん」 不意に後ろから俺を呼ぶ声が聞こえた。ゆうの声だった。ゆっくり振り返ると、ゆうが立っていた。 「大丈夫ですか?いきなり吐き出して…」 「あ、…あぁ、腹が元々弱くてね。旅しているときもこんな感じなんだ」 ゆうの質問に俺はこう答えた。嘘だった。俺の腹は結構丈夫なほうだと思っている。 吐いた理由は、決して誰にも語りたくないものだ。たとえ目の前の同じ名の少年相手でも。その少年が言った。 「嘘ですね。僕がカドルコアを…mur mur twinsを選曲してからあなたは吐きに外に出た。そうでしょう? …何か、あの曲の事で嫌なことがあるんでしょう?」 ゆうが俺の嘘を看破した。俺は絶対にあの時の事を話したくはなかった。 別に、と俺は返したが、ゆうが続けてこう言ったことで、俺は話してみようかという気になった。 「嫌な事を話すだけでも、十分気持ちが晴れると思いますよ?」 「…今まで誰にも話したくなかった事なんだけどね。ちょっと暗い話で、俺にも非がある話だ。 …続けるよ?」 ゆうは、はい。と返した。俺はあの時の事を語っていった。
あれは、もう2,3年も前の話だ。俺は普通のサラリーマンで、普通の一人暮らしの生活を営んでいた。 ポップンミュージックを知ったのは、友人の誘いで近くのゲームセンターに遊びに行った時だった。 何年もゲーセンに遊びに行ったことがなかった俺は、その風変わりな筐体デザインに目を奪われていた。 台の上に、九つのボタンがある。それだけで俺に100円玉一枚を投入させるのには十分だった。 友人が当時そのゲーセンで注目される存在だった。彼はlv36,7位の曲を軽くクリアーしていたからだ。 当時結構凄い人として有名だった彼のアドバイスもあり、俺はどんどんポップンの腕を磨いていった。 時は流れ、ポップンは9から10へと進化した。テーマも一新、カフェからマジカルへと変わった。 隠し曲の解禁作業に俺も参加したかったが、丁度その時は仕事が山場であったのでどうしてもゲームセンターに 遊びに行けなかった。仕事が一段楽した後、俺はそのゲームセンターに遊びに行った。俺が仕事で忙しい時、 ここの常連さん達が頑張って解禁作業を進めたらしく、隠し曲の大半の解禁に成功していた。 俺はその時のプレーが初ポップン10であったので、隠し曲より、デフォルトの新曲を遊んでいた。 三曲目にせっかく解禁してくれた隠し曲を遊んでみようと思い、何にするかを選んでいった。 アンセムトランス、エレジィ、フェアリーテイル…多数の隠し曲の中からこれだ!と思い選んだのは、 カドルコアだった。その時、EXステージを出す気でいたのと、未知の難易度への好奇心からその曲のEX譜面をプレーした。 プーリンアラーモー!としか聞こえない最後の常盤さんの歌声に癒されながら、余裕でノットクリアーをかました。 さ、家に帰って寝ようかと思ってゲーセンから出ようとした時、俺の後ろにいた順番待ちの男が俺にこう言った。
「お前、こんな簡単な曲クリア出来ねってか!だっせぇなぁ!順番待ちの時間の無駄だから お前みたいなザコはさっさと消えろよ!ってか死ね!二度と来るなよ!蛆虫以下だから!」 やたら大きい声で(そうしないと声が届かないからだろうとは思ったが)俺を罵って来た。 俺は何だコイツ、といった目で見て、歩き去ろうとしていた。しかし、その男ではない 男の手が俺の腕を掴んだ。俺は掴んだ奴の方を見た。そいつが言った。 「あいつの言うとおりだよ。前々から下手糞はさっさとやめて帰って欲しいと思っていたんだ、 俺らは。お前は自分で上手いなんて思っているのかも知れないがな、下手糞だからさっさと ここから消えてくれよ」 俺はそいつの手を振り払って、走り去ろうとした。しかし、近くにいたポッパー全員に俺は囲まれてしまった。 何なんだ、こいつらは。俺は恐れと怒りの半分入り混じった目で彼らを見ていた。彼らが動いた。 いきなり、後ろから羽交い絞めにされた。そして目の前の男がこう言ってきた。 「下手糞は、消えないとなぁ?」 そして前の男が、がら空きの俺の腹に拳を突き出してきた。俺はぶへっだか何とか言って、体勢を崩した。 そして横になった俺の体に、彼らが蹴りを入れてくる。物凄く痛かった。俺は何とかしてこの状況から 抜け出そうと、顔面に入りそうになった誰かの足を掴み、転倒させた。周りのポッパーたちが一瞬黙ったところを 俺は立ち上がり、次々にぶん殴っていった。その後、近くにあった灰皿台の灰皿を手に取り、 彼らの後頭部に叩きつけまくった。血が出るほどに。 散々灰皿で殴りまくった後、俺は正気を取り戻し、自分が怒りに任せて何をしたのか分かった。 店員がもう通報したかもしれない。今は仕事が、何か問題を起こしただけで一気に水の泡となりそうな ところなのだ。捕まるわけにはいかなかった。俺は、そのゲーセンから逃げた。 そして、会社に辞表も出さず俺は遠く逃げ去った。逃げて逃げて、この港町にたどり着いた次第である。
そんな事を俺はゆうに話していた。ゆうはそうだったんですか、と言った。そして続けた。 「そいつら、許せないですね…今までそんな事を黙っていたなんて、よっぽど辛かったでしょう? …ゆうさんは、悪くないのに…」 俺は、いつの間にかまた泣いていた。俺はゆうにこう言った。 「君の言ったとおり、過去をぶちまけてみるとスッキリするものなんだな。 …んじゃ、もう一回やってみて、カドルコア。君の手の動きを見ていなかったからさ」 ゆうは、分かりました!と言って小屋に飛び込んでいった。俺もそれに続いた。 カドルコアのN譜面はlv21である。このレベル相応の階段、同時押しが盛り込まれた、良譜面と言える。 ゆうはプーリンアラーモー!の後もしっかりポップ君を取っていき、ミスらしいミスもせずにクリアーした。 「お、ゆう君凄いじゃん。BADあんまり出していないね」 俺はそう言ってゆうを褒めた。ゆうは少し照れていたみたいだった。 ゆうはその後1プレーを終え、少し休憩に入りたいと言った。俺はいいよ、と返した。 ゆうはその時俺が座っていた椅子と同じような椅子に座っていた。不意にゆうが口を開いた。 「あの曲って、UDXからの移植だって知ってます?」 「あの曲って、mur mur twinsかい?知っているよ」 ゆうのその問いに、おれはそう返した。ゆうが続けた。 「常盤さんの歌う歌って、いいですよね…」 「うん。俺もそう思う。…今更だけどさ、常盤さんの名前って、俺たちと同じなんだよな」 「あ、言われてみればそうですね。…嬉しい偶然ですね」 俺はそうだね、と答えた。全く、嬉しい偶然だ。今でも俺はそう思っている。
443 :
旅人 :2007/10/07(日) 01:58:21 ID:u8U4BZKF0
はい。旅人さんの話第8回目、無事に終了しました。
前々から匂わせていた旅人のトラウマの曲を今回で明かすことが出来ました。
読んでくださった方、え?この曲なの?とか思わないで下さい。ちょっと前の俺は
全然クリアーできなかったんです。(EX譜面が)
前回のあとがきでお星様に願ったので、全然進まないCS10の解禁が少し進みました。
全く関係の無い話ですね。あと、一つ言いたい事があります。俺は、常盤さんのファンです。
後一言。
>>427 の発言で気になったんですが、先輩に当たる人ってここを見ているんでしょうかね?見ていてくれると
書き手としては嬉しいんですがね。
それでは、次回も書けるようにお星様に願ってから眠ることにします。おやすみなさい。
444 :
ああああ :2007/10/07(日) 02:09:33 ID:NUM3TUBvO
旅人さんGJ!! いやいや、ポプ始めてすぐにクリアできる人はそうそういないですよ〜。 私も家庭用で何度練習した事かw しかもポプ8年になるけど腕はそこそこだし(こないだカドルコアEXクリアできなかったorz)。 常盤ゆうのCDあるけど全然最近聴いてないな…
445 :
ああああ :2007/10/07(日) 02:38:44 ID:NUM3TUBvO
( ^ω^)ブーンの青春は音ゲーと共にあるようです
アンカーめんどいwww
九話
>>428-436 ↑1〜8話はこっちからどうぞ♪
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
♪弟十話♪
('A`)「うぃーっす」
( ^ω^)「おいすー」
(´・ω・`)「やあ。ようこそゲームセンターバーボンへ。
そのホウ酸ダンゴは間違えても食べないでほしい」
(;^ω^)「そこまで腹ペコさんじゃないお」
いつもの学校帰り。
夏も近くなってきたのか、西日も少し暑く感じる。
(´・ω・`)「今日は二人だけかい?」
('A`)「うん、渡辺さんとツンさんはテスト週間らしくて」
( ^ω^)「その間に音ゲーレベルうpするおwww」
(´・ω・`)「そうかい。頑張っておくれ。
あ、順番待ちしてる人の為に連コインはしないで欲しい」
( ^ω^)('A`)「「把握しましたwww」」
音ゲーが誕生してしばらく経つ2000年6月。
ポップンは4が、ビーマニはコンプリートミックス2などが稼動していた。
('A`)はギタドラに、( ^ω^)は最近ポップンにハマりつつあった。
( ^ω^)「今日こそパワーフォーク1と2をクリアするお!!」
('A`)「おう、ガンバレ」
ドクオはギタフリ3rdの前に立ち、財布から100円を取り出した。
ちなみにバーボンは1クレジット100円が基本である。
(´・ω・`)「新作も100円で提供してるよ。我ながら親切だね」
('A`)〜♪
とりたてて上手いわけではないが、ドクオの演奏は上品だった。
初級レベルの『ON OUR WAY』も、綺麗な運指でプレイしていた。
壁|*゚ー゚)
446 :
ああああ :2007/10/07(日) 03:06:10 ID:NUM3TUBvO
( ^ω^)「だ〜れ〜にも知ら〜れず〜交わすア・イ・コ〜ト〜バ〜♪」 ブーンはまったりとノーマルモードをノーマルスピードで遊んでいる。 ('A`)「この曲かっこいいな〜…」 ドクオも『COSMIC COWGIRL』をじっくりとプレイしていた。 壁|*゚ー゚)(あの人…もしかして……) ( ^ω^)「パワーフォーク無理です」 ('A`)「家庭用買って練習しろwww」 ( ^ω^)「ドクオのネーチャンに買ってもらうお!!」 ('A`)「バーローwww」 壁|*゚ー゚)(今、ドクオって言った…?) その後も二人は軽くプレイし…… ( ^ω^)「『POPCORN』最高にクールだおwwwドクオは?」 ('A`)「俺は『HUNTING FOR YOU』が好きだな」 ↑五鍵の話です。 壁|*゚ー゚)(やっぱり…ドクオ先輩なんだ!!) しかし少女の視線には気付かぬまま、ドクオ(とブーン)は店を後にしてしまった。 (*゚ー゚)「あっ……」 声を掛けそびれてしまい、その場に立ちすくんでしまった。 (*゚ー゚)「……はぁ…」 (´・ω・`)「彼ならまた来るよ。常連さんなんだ」 Σ(゚ー゚*;)「きゃっ!?びっくりした…」 (´・ω・`)「驚かせてすまない。 しかし謝って許してもらおうとは思っていない。 仏の顔も三度までと…」 (*゚ー゚)「あ、あの……」 (´・ω・`)「私はここの店長のショボンさ。お嬢ちゃんの名前は?」 (*゚ー゚)「あ、私『しぃ』と言います…」 (´・ω・`)「ふむ、そのしぃちゃんは、さっきの二人のどちらに用があったんだい? もし伝言などあれば伝えておくよ」 (*゚ー゚)「えっ?…えっと……」
447 :
ああああ :2007/10/07(日) 03:37:45 ID:NUM3TUBvO
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (;へ〇_〇)「ちょっと…やめてよぉ……」 女子DQN「うるさいわね!!あんたがカンニングさせてくれれば万事OKだったのよ!!」 子分DQN「そうよ!!あんたなんかそれぐらいでしか役にたたないんだから!!」 屋上に呼び出され、DQN数人に囲まれるしぃ。 中学生の頃、しぃはクラスで最も目立たない女子だった。 三つ編みの長い髪に眼鏡。 完全に空気ならばまだしも、そういうのをいじるのが厨房クオリティである。 女DQN「だーかーらー、お金くれれば許してあげるっての」 (;へ〇_〇)「だ、だってこの前もお金渡したのに…」 子分DQN「この前はこの前、今日は今日だろうが!!」 (;へ〇_〇)「そ、そんな……」 あからさまな「弱い者いじめ」。 しかし教師の前ではDQNはおとなしく、しぃもまた告発する勇気はなかった。 それがDQNをますます付け上がらせていた。 (;へ〇_〇)(誰か…誰か助けて……) 女子DQN「ほら、さっさとしろよ!!」 DQNが、しぃに向かって腕を振り上げた。 (;へ〇_〇)(っっ!!) しぃは頭を抱えて身構えた。 …しかし、覚悟していた衝撃は無かった。 (;へ〇_〇)(……………?) 女子DQN「いたたたたたた!!」 ('A`)「うるせーな。腕握られたぐらいでゴチャゴチャ騒ぐなよ」 ひねられた腕が、ポキッと音をたてる。 女子DQN「ぃやああぁぁ!!」 ('A`)「だからうるさいってのwww」 子分DQN「ひぃぃ!!ドクオだ!!逃げろー!!」 *子分DQN達は にげだした!! *しかし まわりこまれてしまった!! ('A`)「氏ね」 *つうこんのいちげき!! *子分DQN達に9999999のダメージ!! 女子DQN「…ぬ…ぬ……よくも…」 ('A`)「チクれば?『カツアゲしてたらドクオにやられた』って」 女子DQN&子分DQN「覚えてろー!!」 *しかし まわりこまれてしまった!! *ドクオのとどめのいちげき!!
448 :
ああああ :2007/10/07(日) 04:02:30 ID:NUM3TUBvO
女子DQN&子分DQN「こわいよー!!ママー!!」 *DQN達を やっつけた!! *DQN達は 財布を落としていった!! ('A`)「やったぜ!!結構入ってる♪」 (;へ〇_〇)「あ、あの…」 ('A`)「あん?」 ((;へ〇_〇))(こここ怖い…) ('A`)「あー、あいつらからカツアゲされてたんだっけ? ほら、いくらだ?」 ドクオはおもむろに財布を広げて見せる。 (;へ〇_〇)「あの、そうじゃなくて…」 (;へ〇_〇)「あ、危ない所をありがとうございました!!」 ('A`)「…つーか、あいつらうるさいからおっぱらったってだけだし」 キーンコーン カーンコーン♪ ('A`)「あ、授業始まったよ。戻りな」 (;へ〇_〇)「え?」 ('A`)「俺はまだ眠いから寝る。あ、先公には俺の居場所教えるなよ」 (;へ〇_〇)「は、はい!!教えません!!」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (´・ω・`)「ふーん。そんな事があったんだ」 (*゚ー゚)「『校内一の不良ドクオ』だったって、後でわかったんです。 でも私はドクオ先輩のおかげで助かって、それからうじうじしていた自分を吹っ切れたんです!!」 (´・ω・`)「そして髪も切って眼鏡もやめた、か。 恋をすると綺麗になるんだよね」 (*////)「……でも、怖くって…」 (´・ω・`)「ドクオ君がかい?」 (*゚ー゚)「いいえ。…私の事なんて、きっと記憶に無いだろうって。 好きだって言った所で、私みたいな女…」 (´・ω・`)「…ふむ、しかし数%でも望みがあるから、完璧に諦められないんだよね?」 (*゚ー゚)「…………」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ('A`)「ただいまー♪…って、あれ?カギが無い…。 まいったなー、きっとバーボンだな。マンドクセ」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
449 :
ああああ :2007/10/07(日) 04:19:01 ID:NUM3TUBvO
(´・ω・`)『まぁいきなり告白しなくとも、あの時はありがとう♪的なあいさつから入ればいいんじゃないかな』 (*゚ー゚)「…とは言うけど」 さっきまでドクオがいたギタフリの前で、しぃは考えていた。 (*゚ー゚)(このゲームをやれば、私もお近付きできるかなぁ…) しかし、しぃは音ゲーなんて初めて見る代物だ。 ギターをペタペタと訝(いぶか)しげに触るも、お金までは入れれなかった。 (*゚ー゚)「どうやって遊ぶんだろ…」 その時、爪先に何かが「ジャリッ」と当たった。 (*゚ー゚)「ん?なんだろこれ…」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ≡≡⊂ニニ( 'A`)二⊃「ショボンさーん!!カギ落ちて無かった?」 Σ('・ω・`;)「わ!!どうしたんだいドクオ君!?」 Σ(;*゚ー゚)(ド、ドクオ先輩!?) ('A`)「いや、家のカギ落ちて無かった?」 (´・ω・`)「カギかい?見掛けてないけどなぁ…」 (;'A`)「マジかよ。アレないと窓からガシャーンって入らなきゃいけないんだけど…」 (*゚ー゚)「あ、あの……」 ('A`)「…はい?」 (*゚ー゚)つ占「ひょっとして、コレ…ですか?」 (*'A`)「……うおおぉ!!!!これですこれです!!ありがとうございます!!」 (;*゚ー゚)「えっ!?」 ('A`)「是非とも、是非ともお礼をおぉぉ!!」 (;*゚ー゚)「いや、その…私……」
450 :
ああああ :2007/10/07(日) 04:42:56 ID:NUM3TUBvO
〜数日後〜 ('A`)「てなわけでちょうどギタフリ初心者のしぃちゃんを指導した事で仲良くなったんだよ!!」 ξ゚听)ξ「ふーん」 (;'A`)「ちょwww興味ゼロかよ」 ξ゚听)ξヒソヒソ(しぃちゃん、いいの?) ↑しぃから過去の話をヒアリング済 (*゚ー゚)ヒソヒソ(いいんです。またいつか、昔のお礼は改めていいますし…) ξ゚听)ξヒソヒソ(そうじゃなくて、告白チャンスだったじゃない!!) (*゚ー゚)ヒソヒソ(…大丈夫です。絶対いつか自分の口で言いますから) 从'ー'从「どうしたの二人とも〜」 ( ^ω^)「ドクオに目をつけられるなんて、しぃちゃんも気の毒だおwww」 (;'A`)「ヒドスwww」 (*゚ー゚)「あ、ギターもドラムも空きましたよ!!」 (*'A`)「よっしゃ!!セッションしようかしぃちゃん!!」 (*゚ー゚)「はい!!ドクオさん!!」 ( ^ω^)「ブーンはパワーフォークをクリアしてみせるお」 从'ー'从「私はオキナワのハイパーをクリアするよ〜」 ( ^ω^)「お?ハイパーってなんだお?」 从'ー'从「知らないのブーン君?黄色いボタンをこうしてね〜……」 ξ゚听)ξ「キーボードマニア…ねぇ。難しそう…」 (´・ω・`)「ノーマルモードでやってごらん。まずは挑戦挑戦!!」 (´<_` )「先客がいるな兄者」 ( ´_ゝ`)「全ての音ゲーが順番待ちだな」 (´<_` )「しかし音ゲーって種類があるんだな」 ( ´_ゝ`)「いつかキーボードのやつもギターとドラムとセッションできる時代が来るかもな」 (´<_` )「あるあr…ねーよwww」 ('A`)「とりあえず『ON OUR WAY』からやろうか」 (*゚ー゚)「はい!!」 第十話 おしまい ノシ ('A`)(しぃちゃんって…どっかであった事あるような…) 壁|´・ω・`)(青春してるねぇ…)
451 :
ああああ :2007/10/07(日) 04:44:07 ID:NUM3TUBvO
俺乙
ああああ氏GJ! 自己乙してしかも投稿時間がwwwこれは惚れる ハンティンフォーユーなつい…
定期age そしてお疲れ様です。 Why don't you love me?
454 :
ああああ :2007/10/09(火) 13:50:19 ID:3v+xV7OPO
455 :
ああああ :2007/10/11(木) 02:57:03 ID:LuRPFUjcO
( ^ω^)ブーンの青春は音ゲーと共にあるようです の、今回はちょっと番外編♪ アンカー? 番外編だからマンドクセ('A`) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 从´Д从y―~「ふぁぁ…今日も疲れたなぁ…」 高岡はタバコを吸いながら、喫茶jokerでくつろいでいた。 (*´_ゝ`)「おおおお姉様!!リクエストはありませんか!?」 (´<_`#)「お客様になれなれしいぞ兄者!!」 从´〜从「マスター、コーヒーちょうだ〜い」 / ,' 3「はいよ。眠かったら寝ててかまわんからの」 (#´_ゝ`)「マスター!!俺の演奏は眠くなるほど粗末ではないぞ!!」 (´<_`#)「察しろ兄者!!」 从´〜从「むにゃむにゃ…」 高岡は相変わらず病院でカウンセラー的な仕事を続けていた。 自分に割り当てられた部屋があるのだが、堂々と自分から「悩みがあるんですけど…」と来る患者は少ない。 だから朝から晩まで、図書室や食堂や自販機コーナーはたまに屋上と、病院を歩き回って患者を探してあげるのだ。 帰る頃はいつも遅くなる。 从´―从(…それほど悩みを抱えた人が多いのか、この国は……) と、現実を見つめるとさすがに少し疲れてしまう時もある。 そんな時、フラリと寄ったのがこの店だった。 落ち着いた雰囲気は自分にあっていて、常連となるには時間がかからなかった。 タイトな黒のジーンズに、カーキ色の半袖のタートルネック。長身を引き立てる長い髪。 テーブルに突っ伏して眠る姿さえもサマになる美しさを醸し出していた。 当然ナンパもあるわけで……
456 :
ああああ :2007/10/11(木) 03:24:32 ID:LuRPFUjcO
从*-_从「Zzz……」 (*^Д^)「よう姉ちゃん!!俺と飲まn」 ギロッ 从#゚д从「 ぁ あ ?」 (;^Д^)す み ;^Д^) ま せ Д^) ん ・ ) ・ となるので、眠る高岡に声をかけるのは初心者か、もしくは… (*´_ゝ`)「お姉様!!ホットコーラでございます!!」 と、空気を読まない兄者 (´<_`#)「冬場にもそんなもの無いぞ兄者!!」 呆れながら突っ込む弟者 / ,' 3「酒が明日に残るとつらいでのう。 ほれ、しじみの味噌汁でも飲みなさい」 そして、優しいマスターの3人だけとなった。 从*´ー从「ありがとうマスター」 (*´_ゝ`)「おおおおお!!赤ら顔のお姉様のなんと艶やかな事か!!」 (´<_`#)「静かに酒を飲ませられないのか兄者!!」 从*´ー从「いいのよ弟者くん。ありがと」 (´<_`*)「た、高岡さんがそうおっしゃるなら…」 (#´_ゝ`)「おおおおおおのれ弟者!!俺のお姉様にねぎらいの言葉をもらうとは!!」 从#´―从「兄さんちょっとうるさい」 ( ´_ゝ`)「ショボーン」 从´ー从「…でもありがと」 (*´_ゝ`)「シャキーン!!」 一人暮らしをすると、寂しさが身に染みる。 だからこういう温かな場所は居心地が良かった。 从´ー从「…リクエストして、いいんだっけ?」 (*´_ゝ`)「はい!!なんなりと!!」 从´―从「…私に似合う曲があったら、もらえるかしら?」 (;´_ゝ`)「お、お姉様に似合う曲ですか!?」 (´<_`;)「しょ、少々お待ちを…」
457 :
ああああ :2007/10/11(木) 04:08:15 ID:LuRPFUjcO
(;´_ゝ`)ヒソヒソ(´<_`;)ヒソヒソ (´<_`;)(どうするんだ兄者!?高岡さんに似合う曲って) (;´_ゝ`)(いやいやいや!!俺だって予想外だYO!!) 兄者は振り向いて高岡を見た。 从*-_从「Zzz……」 (*´_ゝ`)(寝顔も何と美しい!!jokerに舞い降りたビーナスであられる…) (*´_ゝ`)(……ビーナス?) (´<_` )(どうした兄者?) ( ´_ゝ`)「そうだ!!あの曲があったぞ弟者!!」 (´<_` )「あの曲!?」 ( ´_ゝ`)「ヒント:笑う犬」 (´<_` )「あ、把握したwwwしかし高岡さん寝てるけど」 (*´_ゝ`)「構わん!!眠るお姉様に捧げようぞ!!」 (´<_`*)「把握した兄者!!」 ( ´_ゝ`)「ショッキングブルー、『Venus』!!」(´<_` ) ※『笑う犬の生活』のOPを浮かべて下さい。 弟者がギターでイントロを奏でる。 誰もが一度は耳にした事がある名曲が始まった。 『A goddess on a mountain top was burning like a silver flame The summit of heauty and love and Venus was her name… (訳:山頂の女神は銀色の炎のように燃えていて、全ての愛と美を表していた。 その名はビーナス…)』 兄者も弟者も、好きな曲は比較的耳で覚えて演奏できるタイプだった。 もちろん細かな所の演奏は完璧にコピーできないが、基本となる音とアドリブで『それっぽく』聴かせるプロでもあった。 ムードを重視するジャズ喫茶店では、それは大切な要素である。 特にリクエストを受けるのなら、尚更だ。
458 :
ああああ :2007/10/11(木) 04:34:37 ID:LuRPFUjcO
从*´ー从「Zzz……」 心地よい夢と現実の境で、耳に聞こえて来た曲。 その歌の意味を、高岡は理解していただろうか? 最初のサビを終え、間奏に入る。 (´<_` )(洒落た曲を選んだな兄者) ( ´_ゝ`)(流石だろ弟者。しかしここからが本題だ!!) 『Her weapons were her crystal eyes,making every man mad ah, Black as a dark night she was,got what no one elso had (訳:彼女はクリスタルな瞳を武器に、男を狂わせる。 彼女は暗闇のように真っ暗くて、独特の雰囲気を持っていた)』 そして、再びサビへ。 (*´_ゝ`)「She's got'it,yeah baby she's got it (訳:彼女はセクシー、そう彼女は最高の女)」 (´<_`*)「"Well,I'm your Venus,I'm your fire at your desire" (訳:私はあなたのビーナス、あの欲望に火をつけるの)」 (*´_ゝ`)「"Well,I'm your Venus,I'm your fire at your desire!!"」(´<_`*) 从*´ー从「…Zzz………」 初めて高岡がこの店に来た時、兄者も弟者も威圧感を覚えたものだった。 从 ゚∀从『こんばんは。何か温かいものくれる?』 / ,' 3『はいよ。ちょっと待っておくれ』 壁|;´_ゝ`)「な、なんか目付きの怖いお姉さんが来たな」 壁|´<_`;)「う、うむ。野生の猫みたいなオーラを感じるな…」
459 :
ああああ :2007/10/11(木) 04:50:17 ID:LuRPFUjcO
从 ゚∀从『ねぇマスター?』 / ,' 3『ん?』 クルッ从゚∀゚从彡 (;´_ゝ`)!!!!(´<_`;) m9从゚∀゚从『さっきからこっち見てる、あれ誰?』 田舎育ちの流石兄弟なので、都会のお姉さんには全く免疫がなかったのだ。 本当は、もっと近くで見たかった。 威圧感よりも、フェロモンが強く出ていた。 ((´<_`;))「いいいえ、決して」 (( ´_ゝ`))「ああああ怪しいものものものでは」 / ,' 3『ふぉっふぉっふぉ。お嬢さんの美しさに逆に縮みこんどるんじゃよ』 (´<_`;)「ちょwwwマスター」 (;´_ゝ`)「でも確かに縮んでましたwww」 从゚ー゚从ジー… 不思議な魅力を持った人だった。 まるで徐々に自分たちに向かって、壁を外してくれているような空気の作り方をする。 从^ー^从「私はハインリッヒ高岡。 気軽にお姉様、もしくはハイン様と呼んでくれ」 (*´_ゝ`)「かっ!!かかかかかしこまりましたお姉様!!」 (´<_`;)「ちょwww空気嫁兄者!!」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 今まで、そうやってどれだけの男のハートを奪ってきたのだろうか? しかしナンパ野郎に時々見せる蛇の様な目には、フランクな面だけでない高岡の『本性』のような物が垣間見えた。 それら全てを踏まえ、兄者は『Venus』を捧げたのだ。
460 :
ああああ :2007/10/11(木) 04:59:58 ID:LuRPFUjcO
/ ,' 3「…気持ち良さそうに寝てるのぅ」 (*´_ゝ`)「店を閉めるまで起こすのはヤボだど思います!!」 (´<_`#)「高岡さんの寝顔で一杯飲むつもりか兄者!?」 (;´_ゝ`)「ぎぎぎギクッ」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 从 ゚∀从「それじゃーまた」 ( ´_ゝ`)(´<_` )/ ,' 3「ありがとうございました〜」 从 ゚∀从y―~「すっかり寝ちゃったなー。記憶ねぇや」 从 ゚∀从y-~「でも演奏が聞こえたんだよな〜。あれ何て曲なんだっけ……」 高岡はタバコを深く吸い込み、月に向かって煙を吐いた。 眠っていた間に聞こえた気がする『Venus』が、夢だったのか現実だったのかを思い巡らしながら―― 番外編 おしまいノシ 俺乙。
461 :
爆音で名前が聞こえません :2007/10/11(木) 22:58:50 ID:hMSwZN2Z0
定期上げ
462 :
旅人 :2007/10/12(金) 01:19:15 ID:Fy+96eeM0
ああああさん、今回は特別編ですか。とってもGJでした!ありがとう! (ちょっと独り言入ります)まとめwikiの方を最近よく見るんですが、更新履歴を覗くたびに、 「お、ちょっと前に俺が書いた物が更新されてるねぇ。なんか嬉しいねぇ」 って感じな気分になるんですよね。ということで、まとめwikiの中の人、ありがとう! で、以下本編とさせていただきます。もう9回目になるんですよね…早いものですわホント。
ゆうがあれから休憩を終えて、またポップン筐体の前に立ってから何時間も経った。 彼は目の健康をを第一に考える人だったので、何度か目薬を点しつつ椅子に座って休憩を取っていた。 いつの間にか夕日が沈んでいた。その頃にはもう俺の仕事も無くなっていた。この時、ゆうは目標であるlv30台に 手を伸ばしつつあったからだ。時間にして半日程度、殆どポップンをプレーしていたからとしても、 ゆうのこの上達具合は異常だ。しかし、ゆうの事をそういう風に思い始めたのは彼の元を去ってから ずいぶん経った時の事だった。何故、あの時にゆうの才を才と見れなかったのかと自問した事がある。 答えはすぐに返ってきた。あの時、俺は「個人差」について考えていたのだった。 俺は、ゆうといた時も今も、ポッパーとしてのレベルは「上の下」位だと思っている。 あの時の、バラバラと降って来るポップ君の配置を冷静に捌き、あまり音を立てないようにボタンを 叩いていたゆうは「中の中」辺りだと思う。あれから随分と経つが、今では俺のトラウマであった曲の EX譜面を余裕でクリアーする位の実力を持っているかもしれない。
少し、話が逸れた。話を元に戻そう。俺は、あの事件の前にUDXを何回かプレーしたことがある。 俺には「向いていない」音楽ゲームであった、それが正直な感想だ。これは、俺の「個人差」なのだろうと思う。 どう頑張っても鍵盤の位置を覚えられず、スクラッチを上手まわす事が出来ない、最低最悪のDJであった。 俺の目線で語ってきて何か申し訳ない気持ちになるのだが、言いたい事がある。最近になってようやく ギリギリで初段を取った俺にとっては、五,六段がもう十分上手い人であり、皆伝にいたっては人外の者としか思えない。 ゆうの持つ「個人差」は、音楽ゲームの方に長所が向いていた。ポップンでは約半日でlv30台に到達、 UDXでは当時の俺には凄く上手い人の対象である五段を所持していたのだから、そこについて語るにはこれで十分だと思う。 …ポップンミュージックという音楽ゲームでの異常ともいえる上達の早さ。それを俺は単なる「個人差」だと思っていた。 だが、それは半分間違っていたのかもしれないということを、ゆうの元を去ってからの旅の中、それからの 落ち着いた場所での定住生活の中で、思い始めてきたのだ。 大体こんな訳の分からない「個人差」についての思考を、ダークメルヒェンEXの2ボタン交互連打 (あれをトリルと呼ぶはずだが、イマイチ自信がない)に集中していたゆうの背中を見ながらしていた。 ゆうは、自分の後ろで評価をしている人間がこんな事を考えているとは思ってもいなかっただろう。 だから、自分の「個人差」の恩恵を、俺がアドバイス等をした恩恵であると思っていたのだ。 もし、俺が再びゆうに会うことがあるのなら、俺はゆうにそこら辺の話をしたいと思う。再会できる望みは、殆どないが。 完全に日が落ち、夜になった。俺とゆうは小屋を出て、豪邸へ夕食と風呂、そして睡眠のために歩いた。その途中にゆうが、 「明日、もしよかったらの話ですが、正午過ぎになったら一緒にあのデパートのゲームコーナーに行きませんか?」 と俺を誘ってきた。その位の事ならば、お安い御用であった。俺はその誘いに乗り、明日の正午にゆうと遊ぶ約束を交わした。 あの音ゲーコーナーに、腕をぶん殴ってやったあの男はいないだろうと思ったことも、誘いに乗った理由の一つである。 俺は豪勢な食事を食べ、(慣れという物は本当に恐ろしいと思う。もう、こんな料理が当たり前に食べれると思っていたのだ。 数日もしないうちに現実を見たが)ライオンの口から湯の流れる風呂に入り、この屋敷で2回目の、最後となった睡眠をとった。
465 :
旅人 :2007/10/12(金) 02:25:02 ID:Fy+96eeM0
はい、第9回目の本編が終わり、後はあとがきみたいなものを書くのみとなりました。 今回は旅人に俺の思うことを半分以上代弁してもらったのですが、文章構成が 訳分からん事になっていないかな?「個人差」について色々語らせてみましたが 言いたい事って読んでくれた皆さんは分かってくれたんでしょうか?多分、俺の力不足で 伝わっていないと思うので、今回のあとがきはそこについて語りたいと思います。 「誰にだって色んな個人差がある。個性とも言っていい。人間誰だってそれぞれ違う個性を持っているから、 全員が違う人間として生きる事が出来る。他人が自分よりも高い能力を持っていたとしても、必ず何か そいつに勝てる何かの力、能力があるはずなんだ。私は駄目だ駄目だと言うなんて、もったいなさ過ぎる」 はい。多分全然違うことを言っています。もう言っている事が支離滅裂です。けれど、一つ言える事があります。 自分で「俺は駄目さ!へへっへーい!」なんて言うな、という事です。あぁ、言いたいことが言えてスッキリした。 それでは、後何回分を書けるかを指折り数え、後これだけしか書けねぇのか、何か寂しいなぁ… なんて思いながらもう寝ます。おやすみなさい。
466 :
ああああ :2007/10/12(金) 16:52:52 ID:w36zsQzbO
旅人氏> 深夜GJ!!www そしてまとめの人いつもお疲れ様です!! ξ゚听)ξの口が消えてしまうのはちょっと残念ですがw
>>旅人氏乙! >>ああああ氏GJ! 高岡さん…(*´Д`)ハァハァ
毎度御馴染み、まとめの中の人です。 >ツンの口が消える 携帯からatwikiを見ると起きる現象のようで、回避方法は不明です。 PCから見れば特に問題は無いんですけどね。 ついでに、ここに投下している・またはこれから投下しようとしている方へ。 まとめに載せる時に基本となる文体はそのままですが、 編集用コマンドの関係で多少「顔文字表現」を変えてしまっている箇所があります。 申し訳ありませんが、そこはご了承下さい。 後、がう氏へ。 ブーンの顔文字が大文字と小文字が混在してしまっているので、大文字(2バイト)で統一してくれると助かります…
469 :
ああああ :2007/10/12(金) 22:48:18 ID:w36zsQzbO
>>468 携帯からの現象ですか。
でもpcからなら問題無いならokです!!
pc持って無いけどwww
470 :
がう :2007/10/13(土) 06:19:42 ID:sNNk7EtDO
了解しました。ブーンを小文字にしたのは三章〜四章間でDDRをして痩せたという番外編の為の伏線でした。 僕自身かなり多忙ですので本編は書きますがそちらの番外編については断念します。
471 :
ああああ :2007/10/13(土) 17:20:54 ID:m1zgrg5nO
>がう氏 DDRの話見たかったなぁ/(^o^)\
Σξ゜Д゜)ξべっ別に見たかったわけじゃないんだから! ξ///)ξでも…忙しいんじゃ仕方ないわよね…
二次創作とはちょっと違うから、新規の作者が出辛いのがここの厳しさかなあ。 数レス完結ものの単発でもいいから、作者が増えてくれないかな。 と、昔少しだけ投下していた奴が言ってみる。
>>473 俺も昔投下してたな。
久しぶりに来たけど、半年前とふいんきがらっと変わった気がする。
ブーン系なら書けるんだが、最近ここは敷居が高くなったような……
新しい作者が少なくなるのは嫌なんだよなあ。こればっかりは仕方ないだろうけど
475 :
爆音で名前が聞こえません :2007/10/18(木) 18:41:10 ID:/BpkCAkfO
俺も474の新作に期待!…思ったんだけど、このスレの前の雰囲気ってどんな感じ? このスレ全体を見直したことがあるんだけど、リアルタイムでは見てないから よく分からないんだ…お願い、誰か答えて下さい
>>476 まずはこちらを参照。
http://boonstory.xxxxxxxx.jp/ さらに
>>247 にあるまとめwiki内の「小説一覧」を参照。
その中の
「ξ゚听)ξがポップンでランカーを目指すようです」
「未来のギタドラ -ぬるセッション-」
「ある小学生音ゲーマーの話」
「流石兄弟は父母をゲーセンへいざなうようです」
この四つ「以外」の話が、このスレ以前に投下されたもの。
これ以外にも色々投下されていたけど、まとめwikiの中の人が未完物(書き逃げ)を省いてあるために全部は載っていない。
どちらかというと軽いノリで1〜2レス程度の単発から、地の文が全く無い会話進行物などもあった。
しかし内容としてはブーンが初心者から上を目指していく…という物が多かったかも。
真面目なものと、気楽に読めるもの、ふざけた内容が3:7:2位で混ざっていたのが前までのスレだったね。
試しに投下したいけど、今はまだROM側で楽しんでたい… ってことで投下してない人間もここに。 ノシ
479 :
ああああ :2007/10/19(金) 15:27:34 ID:WIpr5d6eO
从'ー'从「23時ぐらいに投下するかもしれないよ〜」
480 :
ああああ :2007/10/19(金) 22:17:06 ID:WIpr5d6eO
481 :
ああああ :2007/10/19(金) 22:40:06 ID:WIpr5d6eO
八話
>>384-389 と
>>391-393 九話
>>429-436 十話
>>445-450 番外編
>>455-460 ♪初めて見る方へ登場人物♪
( ^ω^)ブーン
・ピザ屋でバイトしてるピザ。
ピザ好き
('A`)ドクオ
・ブーンの親友。うまい棒は一日3本までと決めている
ξ゚听)ξツン
・ツンデレ。コーヒーはブラックでは飲めない
从'ー'从渡辺さん
・癒し系天然ちゃん。意外にもザンギエフ使い。立ちスクリューなんてお手の物
(*゚ー゚)しぃ
・純情少女。ドクオとは中学の先輩後輩だがドクオは気付いていない様子。
最近2000円札を初めて手に入れたが使えないでいる
川 ゚ -゚)クー
・ドクオの姉。美人だがたまに暴走気味になる。
ブーツを手入れするのが好き。紅茶はリプトン派
从 ゚∀从高岡ハインリッヒ
・カウンセラー。乳首が弱点。実写でやるなら土屋アナコンダあたりか。
ちなみに知り合いをモデルにしていますので少しマイルドですwww
(´・ω・`)ショボン
・ゲームセンター『バーボン』の店長。鹿せんべいを食べて同級生に笑われた事がある
/ ,' 3荒巻
・喫茶jokerのマスター。契約特典の洗剤につられて以来日経新聞を購読中
( ´_ゝ`)兄者
・喫茶jokerで演奏担当。たまに鋭いがほぼ常に暴走気味
(´<_` )弟者
・同じく演奏担当。兄者の暴走を止める役。お風呂に入って最初に洗うのは爪先
>>477 そのまとめられてないのもう一回読みたいな。
結構面白かった覚えがある。
483 :
ああああ :2007/10/19(金) 23:18:57 ID:WIpr5d6eO
♪第十一話♪ ( ^ω^)「肉まんのおいしい季節だお!!ハムッ!!ハフハフッ!!」 ('A`)「きめぇwww」 いつものように学校にゲームセンター『バーボン』へ向かう二人。 从'ー'从「歩き食いはお行儀悪いよ〜?」 ξ゚听)ξ「落ち着いた場所で食べなさいよ!!」 ( ^ω^)「そーだそーだwww」 ξ#゚听)ξ「あんたに言ってんの!!」 ( ^ω^)「サーセンwww」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (;*゚ー゚)「あー、人がいっぱい…」 ドクオと何回かセッションするも、しぃはあまり上達できないでいた。 共通の趣味を持って一緒に遊んだりしたいのだが、それもこのままではままならない。 (*゚ー゚)(うーん、音ゲーって人気あるのね……) ちょっとだけでも練習できたら、と思ったのだが、どの音ゲーも順番待ちだった。 しかし、ただ一つだけ除いて。 (*゚ー゚)「あれ?このゲームは空いてる……」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ξ゚听)ξ「あちゃー」 (;^ω^)「ちょwwwオイルショック再来かおwww」 ┌───┐┌───┐ │ ││ │ │ ││ │ │ ワイワイ ││ガヤガヤ `∧_∧ ∩_∩ ∧∧ ( ・∀)( )(∀` ) ( ∩_∩( )∧_∧ ( )∧_∧( ) 从'ー'从「順番待ちがすごいよ〜」 (;'A`)「今日は無理かもしれんね」 ξ゚听)ξ「あ、そういえばしぃちゃんは?」 ( ^ω^)「あ、そういえば待ち合わせしてるんだったお!!」 ('A`)「帰っちゃったのかな…?」
484 :
ああああ :2007/10/19(金) 23:47:32 ID:WIpr5d6eO
从'ー'从「あ〜、あっちにいるのそうじゃない〜?」 ( ^ω^)「え?どこだお?」 ('A`)「そこは便所だ」 ξ゚听)ξ「あ、キーマニの所!!」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (*゚ー゚)「キーボード…マニア?」 しぃが見つけたのは、登場しつからまだ間もないキーボードマニアだった。 ドラムマニアと同じく、実際に楽器を演奏するのとほぼ忠実な操作をするゲーム。 キーボードゆえパッと見でも敷居が高そうで、プレイしてもすぐにゲームオーバーになるのでは……と思い、プレイを躊躇する人は多かった。 (*゚ー゚)「…キーボードかぁ。懐かしぃな……」 以前しぃの家にはキーボードがあった。 数年前に壊れたので処分したのだが、それまではしぃのおもちゃだった。 何がどの操作に使うか分からないボタン、軽く50種類以上はある音色、数多くセットされているBGM。 見ているだけで、不思議とワクワクしたものだった。 川*゚ー゚)「しぃちゃん、キーボード好き?ママね、大好きなの♪」 そう言ってしぃの目の前で、母親は一曲弾いてみせた。 坂本龍一の「MerryChristmas Mr.ローレンス」だ。 (戦場のメリークリスマスのやつ、って言えばわかるかな…) 流れるような指使いから奏でられるイントロ。 そして『あの』メロディーに入る。 (*゚ー゚)「…わあぁ……」 しぃの母親は、笑みを浮かべたまま気持ちよさそうに指を鍵盤に滑らせる。 川*゚ー゚)「しぃちゃん、クリスマスは戦争はおやすみするって知ってた?」 (*゚ー゚)「えっ!?そうなの?」
485 :
ああああ :2007/10/20(土) 00:13:43 ID:Tju4a//mO
川*゚ー゚)「クリスマスの曲ってみんな明るい曲だけど、これは何だか切ないよね?」 (*゚ー゚)「うん…どこか悲しい感じ…」 川*゚ー゚)「クリスマスの日は戦争を休んで、敵も味方も関係なくサッカーしたりね、お互いの家族の自慢をしあったりするの。 ほんの一時の、すごく楽しい時間。だけどクリスマスが終わったら、また戦争が始まるの」 (*゚ー゚)「そんなの…辛いよぅ……」 川*゚ー゚)「うん、永遠には続かない一瞬の平安。そんな切ない感じを表した曲なのよ」 その時、しぃは自分の鏡に映った顔を見て驚いた。 いまにも泣きそうな、悲しそうな顔をしていたのだ。 川*゚ー゚)「音楽って国境が無いの。海を越えて国を越えて、なんとなくだけとみんな意味をくみ取るの。 海の向こうには、素晴らしい歌手がいる。って、坂本の九ちゃんも言われたのよ」 演奏が終わると、しぃは小さな手で拍手を贈っていた。 (*゚ー゚)「ママすごーい!!」 川*゚ー゚)「ありがとう、しぃちゃん」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (*゚ー゚)「…………………」 気がつけば、しぃは当たり前のよいにキーボードマニアをプレイしていた。 ドラムやギターやビーマニと違いリアルすぎるゲームだが、それが逆にしぃには安心できた。 (*゚ー゚)「とりあえずNORMALからかな…」 戸惑いながらも、しぃはホイール部分で曲を選んだ。 (*゚ー゚)「まずは簡単そうなやつからかな…」 『All the love』 (*゚ー゚)「わわわわ。いきなり…」 イントロ部分からシ(←音階ね)がリズムにあわせてしばし流れてくる。 しかしすぐにリズムを掴むと、落ち着いて指を運ぶ。 『Time after time the story has been told the part…』 R&B特有のノリのいいリズムに乗ってボーカルが流れる。 それをサポートするようにしぃはキーボードを鳴らす。
486 :
ああああ :2007/10/20(土) 01:33:07 ID:Tju4a//mO
(↑シじゃなくてミの連打だったw) NORMALは元々難易度が低くなっているが、All the loveはその中でも一番簡単な部類に入る。 それもあって、しぃは難なくクリアした。グルーヴゲージも満タンだった。 (*゚ー゚)「なんか…意外とできそうかも……」 2曲目『Shake!』 ジャンル名の「50's」の名の通り、まるでエルビス・プレスリーを彷彿とさせるノリノリのロック曲だ。 (*゚ー゚)「ひゃーーー!!」 ↑11小節目の右から左へ一気に流れる譜面に対するリアクション (*゚ー゚)「あわわわわ!!立て直さなきゃ!!」 11小節目の初心者殺しが終わると『レ ミ レ ミ ファ ミ レ ミ レ ソ ソ ソ』という、曲のベースとなるメロディーになる。 ↑実際に弾いてみればわかるよ。一オクターブ上げてね♪ (*゚ー゚)「あ、だんだんリズムがわかってきた♪」 低音は左手、高音は右手にキチンと割り振ると、随分と楽に感じた。 最後は特に苦しい譜面も無く… (*゚ー゚)「やった!!またクリアできた♪」 キーボードを『演奏している感』と、ゲームをクリアする快感。 少しずつ音ゲーの楽しさがわかったしぃだった。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ('A`)「しぃちゃん、キーボードマニアやるんだ」 (*゚ー゚)「あっ、ドクオさん!!」 ξ゚听)ξ「ちょうど終わった所みたいね」 (*゚ー゚)「はい。何とかクリアはできましたが……」 ( ^ω^)「mjdかお!?しぃちゃんセンスありすぎだお!!」 (;*゚ー゚)「えっ!?そんな事は…」 ξ゚听)ξ「いやいや、そんな事あるわよ。実際私もやってみたけど、指が全然追いつかなかったもん」
487 :
ああああ :2007/10/20(土) 01:42:18 ID:Tju4a//mO
('A`)「派手さは無いかもしれないけど、クールさは格段だよ。俺もやってみようかな」 ( ^ω^)「お客さんもこっちは並んで無いからプレイし放題だおwww次ブーンがやるお!!」 ξ゚听)ξ「あんた指太いからムリ」 ( ^ω^)「ヒドスwww」 从'ー'从「ブーンくん基本太いよ〜」 (;^ω^)「ちょwww渡辺さん、意外に毒だお!!」 やっと『音ゲー』というドクオと共通する世界に入れたようで、ちょっと嬉しかったしぃでした。 第十一話 おしまいノシ
488 :
ああああ :2007/10/20(土) 01:57:10 ID:Tju4a//mO
自己乙自重。 だが、乙。
最近VIPのブーン小説が更新止まってるから暇だ… と思ったらこっちが更新しててktkr ヽ(*´∀`)ノ ぅゎあぁあああああGJ!
491 :
ああああ :2007/10/20(土) 23:16:10 ID:Tju4a//mO
>>489 だってこのスレたまに過疎化するんだもーん。
乙無いとやっぱ寂しいの。
で、でもあなたが乙くれたから自重してもいいんだからねっξ*゚听)ξ
>>490 ー'从「これからもROMってね〜」
ここの書き手さんは本当にレベル高いですねぇ いつも和ませてもらってます 乙!!
493 :
ああああ :2007/10/21(日) 01:12:16 ID:7D6iU/wpO
( ^ω^)ブーンの青春は音ゲーと共にあるようです テンプレ?何それおいしいの? ♪第十二話♪ _、_ ( _ノ`)「キャラメルマキマキアートお待たせ」 (*゚ー゚)「あ、それ私です!!」 2000年10月下旬。 ミレニアムも終わりを告げつつある肌寒い季節の事。 今日も学校帰りにいつものメンバーでバター・スックスコーヒーでダベる5人。 ちなみにダベるって変換すると「駄弁る」になるのね。 ( ^ω^)「ブーンは昨日カレーだったお」 ('A`)「俺も俺も」 从'ー'从「私もカレーだったよ〜」 (^ω^)('A`)从'ー'从 ξ;゚听)ξ「なっ、何見てんのよ!!私は豆腐ステーキだったわよ」 ( ^ω^)「ちょwww期待を裏切るなおwww」 ('A`)「しかもなぜ豆腐www」 从'ー'从「私達って〜」 カレー ナカーマ!! (^ω^)人('A`)人从'ー'从 ξ;゚听)ξ「あんたらはインドに出も行ってなさい!!」 ( ^ω^)「インドのカレーは辛いから却下だお」 ξ;゚听)ξ「そういう問題じゃないでしょ!!」 ('A`)「俺のネーチャンの作るカレーに勝るものは無いな」 ( ^ω^)「バーローwwwブーンが作るカレーの王子様が最強だお!!」 从'ー'从「私のお母さんのカレーもおいしいよ〜」 ξ;゚听)ξ「わ、私の家のカレーだって負けてないんだからねっ!!」 大変だ!!いつの間にやら「我が家のカレーが一番うまい」戦争が勃発している!! (類似例:『我が家の猫が一番かわいい』戦争) ('A`)「なんでもカーチャン直伝らしくて、微妙なサジ加減で麺つゆをいれるんだってさ」 从'ー'从「私のお母さんは玉ねぎをこれでもかっ!!ってぐらい炒めるんだよ〜」 ξ゚听)ξ「うちはシーフードカレーをよく作るわよ。 しかもお母さん調理師免許持ってるしね」 ('A`)「プロは受け付けません」 ξ゚听)ξ「ちょwww」
494 :
ああああ :2007/10/21(日) 01:35:50 ID:7D6iU/wpO
( ^ω^)「……………」 ふと、気付いてしまった。 何気ない自分発信の話題だったが、みんなそれぞれ、カレーの味は『母の味』だという事に。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (;^ω^)『ちょwwwなんだこれ、どこの国のものでもない物ができたおwww』 初めてブーンがカレーを作ったのは中一の秋。母親が亡くなった年の秋だった。 ブーンの父も料理をしていなかったため、ジャンクフードを食べる日々が続いた。 (父^ω^)『ライスバーガーうめぇwww』 ( ^ω^)『…………』 (父^ω^)『どうしたブーン?父ちゃんの顔に鼻でもついてるか?』 ( ^ω^)『父ちゃん!!そろそろ料理覚えないとやばいお!!』 (父^ω^)『ちょwwwこいつボケ殺しやがったwww』 そんなこんなで初めて作ったカレーは、母親の味とは遠い味だった。 それは甘くてかつスパイシーでまろやかで…… ( ^ω^)『こんなカレーをもらえる自分は特別な存在なんだと思いました』 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ('A`)「やっぱカレーはジャワカレーだろ」 从'ー'从「バーモントじゃない〜?」 ξ゚听)ξ「SBのゴールデンカレー」 ('A`)从'ー'从「おおー!!」 ξ;゚听)ξ「いや、『おおー!!』の意味がわかんないし」 (*゚ー゚)「…?ブーンさんどうかしました?」 (;^ω^)「おっ!?いや、なんでもないお!!」
495 :
ああああ :2007/10/21(日) 01:52:52 ID:7D6iU/wpO
ξ゚听)ξ「ブーン今日バイトだったっけ?何か大切な事思い出したって顔してるけど」 (;^ω^)「う、うん。ちょっと用事思い出したお!!悪いけど帰るお!!」 ≡≡⊂ニ(;^ω^)⊃ブーン ξ゚听)ξ「……どうしたのかしら。しかもいつもよりスピードが遅いし……」 ('A`)「何かあったのかな」 从'ー'从「私達カレーの話してただけだよ〜」 ('A`)「カレーの話……」 m9('A`)「……!!それ!!それだよ渡辺さん!! ブーンは多分俺達がk」 从'ー'从「人を指しちゃダメ!!」 ('A`)「サーセンwww」 (;*゚ー゚)(…私も昨日カレーだったんだけど…言いそびれちゃった…) _、_ ( _ノ`)(俺も昨日カレーだったんだけど…) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ( ^ω^)「はぁ……何やってんだおブーンは…」 秋風が、少し冷たかった。 澄んだ空気に、子供の笑い声が聞こえて来る。 ( ^ω^)(………………) いつもは寂しさなんて感じなかった。 感じる暇もなかった。 父が離れて一人暮らしして仕事をしている。 自分一人だけが甘えるわけにはいかなかったし、何より毎日が忙しかった。 洗濯も食事も掃除も、全て自分でやらなくてはいけなかった。 ( ^ω^)(秋は…ちょっと悲しい季節だお…) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ξ゚听)ξ「そっか…」 从'ー'从「悪い事しちゃったね〜…」 ('A`)「いや、あいつの事だから明日になればまた元気になるだろうけど…」 (*゚ー゚)「なんだか…申し訳ないですね…」 川 ゚ -゚)「ドクオじゃないか」 ('A`)「あれ?ネーチャンじゃん。どしたの」
496 :
ああああ :2007/10/21(日) 02:09:05 ID:7D6iU/wpO
川 ゚ -゚)「たまたま通り掛かったらお前が3人も女の子をはべらせてたから驚いた次第だ」 (;'A`)ノシ「違う違う」 (*゚ー゚)(あれがドクオ先輩のお姉さん……綺麗…) ξ゚听)ξ「私達は」 从'ー'从「カレー ナカーマ!!」 ξ;゚听)ξ「渡 辺 さ ん!!」 ('A`)「俺達はカクカクシカジカで」 ξ゚听)ξ「イッツグゥレート!!で」 从'ー'从「君もタイガーだ!!という訳です」 (*゚ー゚)「それでさっきカレーの話してて、そこで母親を連想させる話題になっちゃったら……」 川 ゚ -゚)「ふむ、そこの女の子の話が一番よく分かった」 ('A`)「ヒドスwww」 川 ゚ -゚)「しかし酷な事をしたもんだ」 ξ゚听)ξ「はい。それは確かに否定できません…」 川 ゚ -゚)「うんにゃ。そうじゃない」 从'ー'从「えっ?」 (;*゚ー゚)(うんにゃ…) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ( ^ω^)「うーん、ちょっと小腹すいたお…」 ポケットから財布を出して中身を確認する。 2000円札のピン札が一枚入っていた。 (;^ω^)「ちょwwwなんかもったいなくて使えないおwww 小銭でピザまんでも買うお」 とりあえずコンビニに入ると、ハロウィンコーナーが設置されていた。 ( ^ω^)「カボチャプリンにカボチャヨーグルト…ハロウィンだからってカボチャを用意すればいいってもんじゃないお!!」 その中の一つに、ブーンは目を止めた。 ( ^ω^)「……カボチャケーキ」 ( ^ω^)(……忘れてたお。そういえば今日は) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ('A`)「アッーーー!!ブーンの誕生日だ!!」 川 ゚ -゚)「毎年祝ってあげてるのに今年は私に何も相談しないから、さぞかしサプライズな事をするのかと思ったら…」 ξ;゚听)ξ「私も忘れてた…危うくリアルサプライズになるとこだったわ」 从'ー'从「ポカリスエット?」 川 ゚ -゚)「それはイオンサプライだ」
497 :
ああああ :2007/10/21(日) 02:48:51 ID:7D6iU/wpO
(;'A`)「うーん、何にもプレゼント用意してねぇ…」 ξ;゚听)ξ「私も…」 从'ー'从「何か家から探そうかな〜…」 (;*゚ー゚)「私にできるプレゼントってあるかな…」 川 ゚ -゚)「…ブーン君の気持ちになればわかるはずだ」 ('A`)「ブーンの…」 ξ゚听)ξ「気持ち…?」 从'ー'从「ブーンくんの…」 (*゚ー゚)「気持ち…」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 店員「また起こしくだっしゃいるらせぇぇ」 ( ^ω^)(挨拶きんもー) 手にはカボチャケーキとファミ通。 ファミ通は30分ぐらい立ち読みしてたから&鼻クソ付いた手でさわっちゃったから買いました。 (;^ω^)(これからコンビニ内は鼻クソ自重するお) ピューっという音を立てて、冷たい風がブーンに突き刺さる。 ( ^ω^)「さむっ。早く帰るお」 道草くっても、家には待ってる人などいない。 明かりがつき始めた夕方に、ブーンの部屋だけが暗い影をいつも落としていた。 いつもなら、落としていた。 (;^ω^)「あ、あれ?電気付いてるお!!うっかり付けっ放しで家出てたお?」 ブーンは思わず走り出し、部屋のドアを急いで開けた。 パーン!! パパーン!! パーン!! (;^ω^)「て、敵襲来だお!!」 ('A`)「バカ俺だ」 (^ω^;)「ドクオ!!」 ξ゚听)ξ「くつろがせてもらってます」 (;^ω^)「ツン!!」 从'ー'从「カレー ナカーマ!!」 (*゚ー゚)「あ、お邪魔してます…」 川 ゚ -゚)「セキリュティ?セキュリティ?どっちにしろ甘いな」 (;^ω^)「渡辺さんにしぃちゃんにドクオのネーチャン!! みんな一体どうしたんだお!!」 ('A`)「バカだなー。麻雀とかな訳ないじゃん」 そう言ってドクオは小さな箱をブーンの目の前に出した。
498 :
ああああ :2007/10/21(日) 03:02:23 ID:7D6iU/wpO
( ^ω^)「なんだお?」 ξ;゚听)ξ「わ、わかってるクセに言わせるんじゃないわよ!!」 从'ー'从「玄関でクラッカー鳴らしたよ〜」 川 ゚ -゚)「正解はこちらでした」 パカッ δ 人U人 ( ( ) ) `δ ┏"゙"゙゙"゙゙"゙┓ δ `U | 誕生日 | U (())|おめでとう|(()) (⌒~⌒~⌒~⌒~⌒~⌒~⌒) (∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞) (≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ( ^ω^)「…ケーキだお!!」 ξ*゚听)ξ「あ、あんたのためじゃないんだからね!! たまたまケーキ食べようと思ったらあんたの誕生日だっての思い出しただけなんだからね!!」 川 ゚ -゚)「そしてサプライズのためにピッキングしてお先にお邪魔してただけなんだからね!!」 (*゚ー゚)「誕生日おめでとうございます!!」 从'ー'从「私からもプレゼンだよ〜」 ('A`)「プレゼントね。プレゼンだと企画の提案とかだから」 渡辺さんから渡された箱を開けるブーン。 するとそこには… ( ^ω^)「なんとドリームキャストを手に入れた!!」 从'ー'从「最近発売されたポップン4も一緒だよ〜。 ドリキャス遊ばないからあげるよ〜」 ('A`)「ブーンが帰ってから渡辺さんもマッハで帰って持って来てくれたんだよ」 ( ^ω^)「ドクオ…」 ブーンはちょっとだけ、神様はヒドイと思っていた。 自分みたいな取り柄のない奴に、なんでこんなに試練を与えるのだろうと。 でも、今日その理由が分かった気がした。
499 :
ああああ :2007/10/21(日) 03:15:39 ID:7D6iU/wpO
川 ゚ -゚)「じゃあケーキ切るぞ」 ('A`)「俺紅茶淹れるよ」 ξ゚听)ξ「ほらブーン!!ケーキ食べなさい」 从'ー'从「では遠慮無く〜」 (*゚ー゚)「あ、私もいただきます…」 もし自分が裕福だったら、きっと毎日楽ばかりしていただろう。 また、母親がいなくなってからふてくされていたらどうだっただろうか…。 川 ゚ -゚)「8等分したぞ」 ('A`)「ブーン、多めに食えよ」 ξ*゚听)ξ「きょ、今日だけだからね!!明日から食べ物はカロリー控えなさいよ!!」 从'ー'从「そこでカレーの王子様!!」 なんだ。みんなより足りない分、『みんな』がいるんじゃないか!! ( ^ω^)「…おっおっ!!いただきますお!!」 ('A`)「おう、遠慮すんなよ」 川 ゚ー゚)「その通りだ」 ξ///)ξ「ああああんたの事を祝ってあげるとかそんなんじゃそんなんじゃ」 从'ー'从「せっかくだからポップン4やろうよ〜」 ( ^ω^)「おっおっ!!パワーフォーク2するお!!」 ミレニアムも終わりを告げる秋の頃。 寒さを感じる季節だからこそ、その温かさが嬉しかった―― 第十二話 おしまいノシ 从'ー'从「あれれ〜?ゲームができないよ〜?」 ※ポップン4はアペンドディスクです。単体では起動しません。
500 :
爆音で名前が聞こえません :2007/10/21(日) 09:50:08 ID:hZ0x5ztfO
全米が泣いた とてもGJ
ドリキャス懐かしいw ポプとか出てたのかよww なかなか楽しかったよ、GJ!
502 :
旅人 :2007/10/23(火) 00:53:53 ID:FXErkjbw0
>>ああああ
二日連続で毎度のように良い話を書いてくれて本当にありがとう!とてもGJ!
ところでスレ全体をもう一度見直して思ったことがあるんですよ。
>>473-474 あたりの、作者増えてくれないかなみたいなレスを見て俺も同意したんですよ。
俺個人としてももっと色んな話を読んでみたいなと思うんですね。ちょっとしたネタでも
思いつけばどんどん書いていって欲しいなぁと思うわけで。
とりあえず、以下は旅人さんの話第10回とさせて頂きます。
次の日。俺の仕事は三日目を、最終日を迎えた。この日の目標はゆうの安定lvを正午までどれだけ上げれるかということだった。 ゆうは先日でlv30台を安定させてクリアー出来ていた。彼が自分で立てた目標はlv32だった。俺はもっといけるのではと思ったが、 敢えて口には出さなかった。代わりに言ったのはこんな事だったと思う。 「最初はパーキッツのPing×Pong×DashのEX譜面ね。その後は自由に選曲して」 分かりました、とゆうは返して選曲操作にいそしんでいた。その後赤ボタンを押し、ハイスピード設定をいじくってまた赤ボタンを押した。 1stステージ終了後のリザルト画面を見てゆうが言った。 「グド20、バド4です。どうですかね?」 「良い出来だと思う。それにしても本当にゆう君成長早いよね」 俺が褒めるとゆうは俺がいるから上達できるんだ、みたいな感じで答えた。二度目の選曲に入り、ゆうは右緑ボタンを二回押し、 12カテゴリへ移動した。譜面を全曲H譜面に変更し、こたつとみかんを選曲した。 ところでこの曲のサビ部分、俺は思う所がある。(dj TAKAの方の)memoriesのサビ部分とこの曲のサビ部分は似ているのではないだろうかと。 両腕を広げて広い間隔の同時押しを要求されるところが。まぁ、どうでもいい事なのかもしれないけれど。 ゆうはこたつとみかんも余裕でクリアーした。俺は普通にやるねぇ、なんて言って言っていた。 もう、ゆうがプロバロEXクリアーしましたなんて言ってもあまり驚きはしないだろう。いや、驚くか。言い過ぎた。 そんなこんなでゆうは三度目の選曲に入った。カテゴリー移動、青ボタン押しっぱなし、カーソルにはカドルコア。H譜面で階段と同時押しを鍛えるのか? と思っていたらゆうは黄色ボタンを同時押しし、EX譜面に切り替えた。難易度は37。急成長を遂げたゆうでもクリアーは無理だろう。そう思って俺はこう声を掛けた。
「ゆう君、止めておいた方がいいんじゃない?ほら、階段目的なら33だけど13カテゴリでカーニバルがあるし…」 「ゆうさん、あなたが出来なかった曲をプレーするんじゃないんです。僕の出来なかった曲を選ぶんです」 ゆうはこんな風に俺の提案を受け入れなかった。ゆうは続けた。 「黙っていたけど僕もね、UDXでこの曲の灰が出来なくて音ゲーを遊ばなくなった時期があるんですよ。 だから、今は無理だと分かっていてもあの双子には絶対勝ちたいんですよ。UDXでも、ポップンでも」 そうだったのか、と俺は言ってゆうを止めなかった。ゆうは赤ボタンを押して、現実を見た。ため息をついて筐体を 右手で軽く叩いた。俺は残念そうなゆうの背中に向けてこう言った。 「焦る事はないんだよ。楽しみながら上達するのが一番の楽しみ方だろう?」 ゆうは少し黙ってそうですね、と笑って返した。何か吹っ切れたようだったが余計な詮索はしないようにした。 それからゆうは正午までlv32台を埋めていった。正午になった。俺とゆうは小屋を出て、(俺にとってこの豪邸で食べる最後の) 昼食を食べに豪邸へと歩き出した。屋敷に入って昼食を食べている時、 「朝食も昼食も夕食も豪華という言葉では言い表せないほどの豪華なものを出してくれてありがとう」 フォークを動かしながらゆうにこう言ったら、こちらこそありがとう、と返されたことを今でも覚えている。 食後のデザートにはプリンの上に色々果物とかが乗っかっている何かが出てきた。ゆうに何これ?と聞くと、 これがプリンアラモードですよ、と答えをもらった。始めて見るそのデザートを見つめて、ゆう、狙ったな?と思ったのは今でも少し恥ずかしい。 その後、16時まで俺はゆうとあのデパートのゲームコーナーに行った。デパートの前まではゆうの家の黒い車で送ってもらった。 俺の旅は基本、歩きでやっていたので車のありがたみをひしひしと感じていた。 自動ドアを抜け、右手に曲がってゲームコーナーへ入った。ゆうは楽しそうに音ゲーコーナーへ向かっていった。俺はその後に続いていた。 ポップン筐体の方へ足を運んだが、二台ともプレー中だったから俺とゆうは近くのベンチに座った。右のポップン筐体で遊ぶポッパーは 超チャレでずっとダークをつけていたからか、後ろで座って見ている俺とゆうに気が付いた様子だった。その時だった。俺はどこかで 暗い画面で反射するそのポッパーの顔に覚えがあった。…誰だったろうか、彼は? 俺はそのポッパーが赤いカード(e-amusementpassと言ったか)を取り出し、こちらを向いたときに彼が誰だったかを思い出した。
505 :
旅人 :2007/10/23(火) 02:14:45 ID:FXErkjbw0
はい、旅人さんの話第十回はこれでお終いです。 今回も文法上の間違い、誤字脱字があるかもですが、脳内スルーしていただいたら幸いです。 そうそう、気が付いた人もいるかとお思いですが、第1回で旅人はポップンについて 「旅に出る前に唯一遊んだ事のある音ゲーだった」みたいなことを言っているんですが、第9回では それを否定しています。UDXやったことがある事を言っているんですよ。えぇ、矛盾だらけです。 俺はですね、とんでもないミスを犯したという事にさっき気づいたんです。それで読んでくれる皆様に一言言いたいのですが、いいですか? 「そこら辺、目を瞑っててもらえませんか?」 まぁあのそういう事なんで、それも脳内スルーして下さいという事で。おやすみなさい。 それにしてもまとめwikiで疑問に思うことがあるんですよね。St.って何の略なんだろう。
>>505 目をつむってやる代わりに早く続きを書くんだ!
507 :
ああああ :2007/10/23(火) 03:01:05 ID:XKHX0EUkO
>旅人さん 乙でした!! 私はStは「stage」の略かな?と思ってますが、違うかも… 私はビーマニが登場した1997年ぐらいから音ゲーしているので、小説は昔を思い出しリアルタイムっぽくなってます。 ここ2、3年ぐらいで音ゲー始めた方には『?』と思う事もあるでしょうが、逆に『うわ懐かしい』と感じる方もいたらなぁ…と思ってます 最近始めた方、初期からプレイしてる方…書き手さんが増えれば読み手の幅も増えますし、私もいろんな方の小説読んで見たいですね〜 それまでは微力ながら頑張ります(予定) 今シチュー作ってるモグー!!\(´・ω・`)/
>>505 >>507 St.は元々Storyの略で付けたものです。
ですが、青春は〜は一話〜三話位までのレス数が殆ど無かった為。旅人〜も同じく一話の文量が少ないので、まとめて掲載という特殊な形を取らせてもらっています。
旅人〜は話が全て繋がっている為、まとめて載せても違和感がありませんけど…
青春〜は流石に無理があったので、話の変わる場所に横線を入れました。
そう考えると、Stageの略でも問題無いかもしれませんね。
とりあえず、質問への答えはこんな感じで。
連書き失礼。
>>482 で未完結の話を見たいとありましたので、とりあえずまとめに三つ載せておきました。
これ以外はまたいつか…
後、
>>508 で改行ミスやっちゃってすみません。
510 :
482 :2007/10/23(火) 22:12:04 ID:73HdsdTZO
うおおおおサンクス! どのまとめサイト?
511 :
482 :2007/10/23(火) 22:32:13 ID:73HdsdTZO
>>509 まとめ見つけたわ。読みたいと思ってたのも入ってた。
マジサンクス
別に投下してもいいんだが…性格状飽きやすいから途中で終わる可能性があるけど…それでもいい?
513 :
ああああ :2007/10/23(火) 23:29:56 ID:XKHX0EUkO
まとめの方>
乙カレ\(´・ω・`)/サマー!!
>>512 ktkr!!( ゚∀゚)o彡゚
まとめの人がこっそり旅人氏の話の矛盾をフォローしているな。 何というか、ニクイのう。
515 :
ああああ :2007/10/28(日) 03:48:53 ID:z2iz/syRO
次回で一旦おしまい
>>515 期待していますぜ。
どこまでも続けられる展開だったから、どういうオチを付けるか期待している俺がいる。
ところで、スレが半分位なのにもう400kb越えてるんだな。
いかに投下レスが多いかが伺える。
517 :
ああああ :2007/10/28(日) 23:49:59 ID:z2iz/syRO
( ^ω^)ブーンの青春は音ゲーと共にあるようです 第十三話イキッマス 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 从 ゚∀从「ん〜、イイ天気だねぇ」 高岡は病院の屋上で日なたぼっこをしていた。 秋から冬へと移行するこの季節、風は少し冷たいが今日はあたたかな陽が出ていた。 从 ゚∀从「フヒヒ。一本吸っちゃおーっと」 と、白衣のポケットからHOPEを取り出した時だった。 バタン!! (;><)「た、高岡先生!!」 屋上のドアを開け、看護婦のビロードが飛び込んで来た。 Σ从∀゚;从彡「わわわっ、ビロードさん!?私は一服なんてそんなそんな滅相も…」 (;><)「え?何を言ってるんですか!?わかんないんです!!」 从∀゚;从「え?何?(タバコの事じゃないのか…)どうしたの?」 (;><)「大変なんです!!666号室の伊藤さんが……」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ( ^ω^)「山芋食べたらにゅるるる〜ん♪」 久しぶりの休日。自然と鼻歌も口ずさむ。 ( ゚∀゚)『今週末はちょっと店長遊びたいから休みにします』 (;^ω^)ξ;゚听)ξ『ねーよwwwwww』 というわけで、日曜日は普段はバイトだが今日は休みとなったのだ。 ( ^ω^)「ん〜、ちょっと早く来過ぎたお。その辺ブラブラするお」 ('A`)『日曜?おkおk』 从'ー'从『私も大丈夫だよ〜』 (*゚ー゚)『日曜なら私も…』 ξ゚听)ξ『せっかくの臨時休業だしね。遊びましょ』 と、ドクオやツンに渡辺さんにしぃちゃん。 つまりいつものメンツと一緒に今日は遊びまくると約束しているのだ。 ( ^ω^)「路地裏を通るとそこは雪国でしたwww」 ( ^ω^)「ドブ板の上を歩くとそこはバーモントの国でしたwww」 そんなナレーションを入れつつ一人ブラブラするブーン。
518 :
ああああ :2007/10/29(月) 00:11:45 ID:ioMrlrAdO
ウッ ウッ ウッ ウッ…… (;^ω^)「な、なんだお?誰かいるのかお?」 ウッ ウッ ウッ ウッ…… ((;^ω^))「な、泣き声だお!!」 ウッ ウッ ウッ グエッ ゴフゴフ (;^ω^)「あ、むせてるお。お化けではなさそうだお…」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 川д川(うえーん!!ここどこだろう……) 私は知らない街の知らない場所で泣いていた。 もう束縛されるのは嫌だった。とにかく逃げたかった。 運良く病院に入院させられた時から、ずっとチャンスを伺っていた。 しかし、逃げ出せたものの…… 川д川(その後の事は考えてなかったよぅ……) せっかく逃げたのに、このままじゃ見つかっちゃう。 …イヤ。 そんなのイヤだ!! ……でも 川д川(これからどうしよう……) 川д川(…ウッ ウッ ウッ ウッ) 涙が勝手に、声が勝手に漏れていた。 ウッ ウッ ウッ グエッ ゴフゴフ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 川川川 ウッ ウッ ウッ ウッ (;^ω^)「あ、あのー…」 ブーンは路地裏で、泣いている髪の長い女の人を見つけた。 ドクオの姉のクーよりも、真っ黒で真っ直ぐな長い髪だった。 (;^ω^)「あのー、大丈夫ですかお?」 川д;川彡「ふぇ!?」 (;^ω^)「うお!!怖ぇwww」 ((川д川))「えっ…やだっ…」 髪の長い女の人は、物凄い速さで走って逃げて行ってしまった。 (;^ω^)(……なんだったんだお)
519 :
ああああ :2007/10/29(月) 00:32:31 ID:ioMrlrAdO
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 川д川「ハァ…ハァ…ハァ…」 私は必死で走った。 気がつけば、走っていた。 見つかってはいけないのだ。 だって、私は…… 从 ゚∀从「みーつけた!!」 Σ川д川「きゃあっ!!」 从 ゚∀从「伊藤ちゃん、アウトー♪」 川д;川「い、嫌!!私絶対に戻らない!!たとえ高岡先生だって…」 ('A`)「あらこんな〜所に牛肉が〜♪たまねっぎ〜たまね…」 ('A`)9m「って、アッーー!!」 Σ川д川彡ビクッ!! あ、とうとう一般人にも見つかっちゃった…。 終わったな、私…… (*'A`)「せせせ先生〜!!」 从 ゚∀从「あら、ドクオ君じゃないの!!」 川д川「え?」 (*'A`)「なんでこんな所に!?」 Σ( ^ω^)「アッーー!!」 Σ川д川(こ、今度は何!?って、さっきの……) ('A`)「ブーン!!何してんだよそんな所で!!」 ( ^ω^)「いや、ちょっと早く来過ぎたから路地裏ブラブラしてたんだお。 そしたらそこの髪の長い女の人が泣いてて…」 从;゚∀从「なんかゴチャゴチャしてきたな」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 从 ゚∀从「……という訳で、この子は貞子ちゃんと言ってだな、私のイトコなんだよ」 川д川(…えっ!?) 从 ゚∀从「受験ノイローゼで入院していたから本当は連れ戻さなきゃいけないんだけど、私はできれば今日ぐらいは自由にさせてあげたいって思うんだ。 今日ぐらいは『全てを忘れて』遊ばせてあげたいって、ね」 川д川(先生…) (*'A`)「さすが先生!!イイ事言うぜ!!」 (;^ω^)「ちょ、ドクオwww興奮しすぎだおwww」 从 ゚∀从「君はドクオ君の友達かい?」 ( ^ω^)「おっおっ、高校からの付き合いだおwww」 从 ゚∀从「そうか、ドクオ君の友達なら安心だな」 ( ^ω^)「お?」
520 :
ああああ :2007/10/29(月) 00:54:41 ID:ioMrlrAdO
从 ゚∀从「ドクオ君、そして…えっと…」 ( ^ω^)「ブーンだおwww」 从 ゚∀从「そう、ブーン君。君達に無理を承知でお願いしたい事があるんだ」 ( ^ω^)「連帯保証人ならお断りだお」 ('A`)「バーローwww空気嫁。 アレだろ先生、貞子ちゃんを面倒見ろって事だろ?」 川д川(えっ、えっ?) 从 ゚∀从b「ご明察だドクオ君。お願いできるかな?」 (*'A`)「もちろんです先生!!このドクオ、命に代えても!!」 (;^ω^)「ちょwwwブーンはまだ死にたくないお」 ('A`)「まぁイイじゃん。どうせ遊ぶ予定だったんだからさ」 从 ゚∀从「すまないブーン君。こんな事頼めるのは君達しかいないんだ」 ( ^ω^)「ドクオが世話になった先生の頼みなら断れないお!!一緒に遊んであげるお!!」 川д川(あの、先生…?) パチッ☆从 ^ー从 川д川(……先生) 高岡はウインクして、貞子の言葉を制止した。 川д川(…ありがとう) 从 ゚∀从「まぁこの子は世間知らずだし恥ずかしがりやだし、きっと見るもの全てが珍しいかも知れん。 ぞんぶんに楽しませてあげてくれ。 あとコレ、おこずかいね」 ( ^ω^)('A`)「「sugeeeeeeeeee!!」」」 ( ^ω^)「2千円札が10枚!!」 ('A`)「使いづらいが額がすごいwww」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ( ^ω^)「というわけです」 ξ゚听)ξ「フンッ、まぁそんなとこだと思ったけど」 ('A`)「何クールぶってんだよwww 貞子ちゃん見るなり『この浮気ものぉぉ!!』って言ったのはどこのドイツだよwww」 从'ー'从「はーい、焼きもちやきのツンちゃんでーす♪」 ξ///)ξ「ううううるさいわねっ!! べ、別にそんなんじゃないんだからねっ!!」 川д川「ご、ごめんなさい…」 (*゚ー゚)「いや、貞子ちゃんは過失無いと思うな…」
521 :
ああああ :2007/10/29(月) 01:19:56 ID:ioMrlrAdO
ξ゚听)ξ「それにしてもバタースックスコーヒーも初めてなんて珍しいわね」 川д川「はい!!そもそも一人で外出なんてさせてもらえないですし…」 ( ^ω^)「まぁ最近は物騒だからしょうがないお」 ('A`)「でもだからと言って部屋の中にいちゃ身体に毒だよな」 ( ^ω^)「と、経験者Dさんは本紙の質問に答えました」 ('A`)「ナレーション自重汁www」 Ω×6「あははははははは」 ブーン達は軽い食事を終えると、街中をブラブラと見て回った。 服屋にアクセサリーショップ。 乾物屋に八百屋。 パン屋にすがきや。 从'ー'从「あれれ〜?チョイスがおかしいよ〜?」 その行く先々で、貞子は興味深々だった。 川д川「変わった服ですね〜」 (^o^)「それはズボンです」 川д川「綺麗なイヤリング…」 (^^ω)「それはイカリングです」 川д川「おいしそうな干物!!」 (-_-)「それはお婆ちゃんです…」 川д川「フランスパンだ!!」 (´∀`)「そうだよ」 ('A`)「そこは正解なのかwww」 ( ^ω^)「楽しんでるようで良かったお!!」 从'ー'从「まだまだ!!あそこがまだだよ〜」 ξ゚听)ξ「そうそう!!メインイベント!!」 川д川「?」 (*゚ー゚)「あ、ゲームセンターですね」 ('A`)「おう!!wktkが止まらないぜ」 川д川(ゲームセンター…) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (´・ω・`)「やぁ、ようこそゲームセンターバーボンへ。 このトリカブトはサービスだから毒を抜いて食べて欲しい」 (;^ω^)「激しくいりませんおwww」 (´・ω・`)「うん、出番が最近無かったから寂しかったんだ。 すまない」
522 :
ああああ :2007/10/29(月) 01:36:42 ID:ioMrlrAdO
从'ー'从「はわわ〜。新しいゲームがあるよ〜」 (´・ω・`)「うん。ポップン5とビートマニアCORE REMIXが入荷したんだ。 1プレイ100円だから是非遊んでもらいたい」 ( ^ω^)「ビーマニやるお!!」 从'ー'从「私ポップンする〜」 ξ;゚听)ξ「ちょっとちょっと!!貞子ちゃん置いてけ堀よ」 ('A`)「まぁ貞子ちゃんには難しいだろうし、俺たちはあっちでエアホッケーでもやろうぜ」 (*゚ー゚)「貞子ちゃん、エアホッケーも初めて?」 川д川「エアホッケーならやった事ありますよ!! 先週収録で…」 ('A`)「え?」 川д川(あ、しまった!!) ξ;゚听)ξ「しゅ、週6!?一週間に6回?」 川д川「えっ!?…あ、そ、そうなんです!!家にちっちゃいけど台があって…」 (*゚ー゚)「ひゃああ。貞子ちゃんてお金持ちなのね…」 ξ゚听)ξ「じゃあ私貞子ちゃんとチーム組むー♪」 ('A`)「ちょwwwずりーなーオイ!!」 (*゚ー゚)(…って事は、私とドクオ先輩チーム!?キャッ♪) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (;^ω^)「コアリミ、難易度高い気がするお」 (´・ω・`)「今まではリズムを取りやすい音楽だったけど、これでもかっ!!てぐらいにリミックスされてるからね。 一見さんはプレイしないかもしれないが、逆に初代からのプレイヤーは燃えるだろうね」 (;^ω^)「た、確かにだお。 軽いリミックスは原曲知ってるのに翻弄されて歯がゆいし、原曲の形が全く残ってない曲なんかは選曲してから鼻水でるお!!」 (´・ω・`)「Deep clear eyesのぶっ壊れ具合はすごいよね」 (;^ω^)「LOVE SO GROOVEには最後まで翻弄されたお」
523 :
ああああ :2007/10/29(月) 01:55:47 ID:ioMrlrAdO
从'ー'从「ニューエイジ超簡単だよ〜」 (´・ω・`)「叩くポップくんの数は少ないから難易度が低い曲だけど、その分音楽のグルーヴ感をじっくり味わえる曲だよ」 从'ー'从「Jテクノ2かっこいいよ〜♪」 (´・ω・`)「メリハリがあって難易度もそこそこだからね。 演奏してる感が強く出るよね」 从'ー'从「関係ないけど、何で『TECHNO』じゃなくて『TEKNO』って表記されてるのかな〜?」 (´・ω・`)「『その方がかっこいいから』らしいよ。 実はビーマニ2ndの『HARD TEKNO』からこの現象は起きてるんだよ。 ちなみにビーマニもポップンも基本は『TECHNO』で表記してるよ。どうやは激しい曲やクールな曲は『TEKNO』表記らしいね」 从'ー'从「ふええ〜、へヴィロックはクリアできなかったよ〜」 (´・ω・`)「って聞いてねぇでやんのwww」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ξ゚听)ξ「貞子ちゃんナイスアタック!!」 (;'A`)「ちょwwwマジで強えwww」 (;゚ー゚)「ホン〇"ャマカ並ですね」 川д川「いきまーす♪」 パカンッ!! カコンッ!! ガシャッ!! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ( ^ω^)「コアな世界はナメたらあかんぜよ!!だおwww」 从'ー'从「ブーン君、コアリミックスどう〜?」 ( ^ω^)「これでラストステージだお!! …お?ラストステージなのに☆1の曲があるお…」 ξ゚听)ξ「あ、そっちもボチボチ終わり見たいね」 从'ー'从「ツンちゃんたちはどうだった〜?」 ('A`)(*゚ー゚)「「どうもこうもありませんwww」」 ξ゚听)ξ「貞子ちゃんが強いのなんの!!」 川*д川「えへへ…」
524 :
ああああ :2007/10/29(月) 02:20:24 ID:ioMrlrAdO
('A`)「ブーンがやったんのがコアリミか」 川д川「ビート…マニア?」 ξ゚听)ξ「これは初めてよね。まぁ貞子ちゃんには俗っぽいかも…」 『LAST STAGE:KOUYOU』 ξ゚听)ξ「KOUYOU?」 ( ^ω^)「だお。ラストステージなのに☆1でこの曲が登場したんだお」 ('A`)「故障か?それか隠し曲じゃね?」 (´・ω・`)「いや、あの曲はラストステージだからこそ意味がある」 从'ー'从「ショボンさん?」 曲が始まる。 確かに難易度☆1らしく、ポツ、ポツ、とオブジェがやってくる。 しかしその曲は情緒深く、ムービーも正に『KOUYOU』だった。 川д川「すごく…綺麗な曲…」 ξ゚听)ξ「まさに『秋』って感じね…」 ('A`)「やべ、泣きそうwww」 (*゚ー゚)「ビーマニって、もっと激しいイメージがあったんですけど…」 从'ー'从「これがグルーヴ感…ってやつなのかな〜?」 (´・ω・`)「ビーマニとポップンに『アンビエント』ってジャンルがあるよね? あれはクラブとかで踊り疲れた身体をクールダウンさせる時に流したりする曲調なんだよ。 だから激しい曲を何曲かやった最後に、こういうヒーリングっぽい曲をする。 選曲の順番までまさに『コア』なんだよね。憎い演出だよ」 ξ゚听)ξ「なるほどね〜」 川д川(秋…そして紅葉……すっごい素敵な曲…) ( ^ω^)「終わったお」 ('A`)「そろそろ帰る時間かな?」 川д川「あ、そうですね…残念ですけど…」 从'ー'从「じゃあ最後にプリクラでも撮ろうよ〜」 (*゚ー゚)「ナイスアイデアですね渡辺さん!!」 ( ^ω^)「ブーンが真ん中だおwww」 ('A`)「黙れピザwww」
525 :
ああああ :2007/10/29(月) 02:35:34 ID:ioMrlrAdO
ξ゚听)ξ「貞子ちゃんが真ん中でいいんじゃない?」 川д川「そんな…私なんて…」 从'ー'从「いいのいいの。背の順でいいよ〜」 (*゚ー゚)「じゃあ横に私かな」 ξ゚听)ξ「そして私」 ('A`)「で俺とブーンな」 ( ^ω^)「ちょwwwきついおwww」 ξ;゚听)ξ「あんたが一番幅とってんのよ!!」 从'ー'从「あれれ〜?このボタン何〜?」 ポチッ 機械『それじゃあ5秒前!!』 从'ー'从「ふええ〜?」 (;^ω^)「ちょ、渡辺さん!!」 ('A`)「それセルフタイマー!!」 ξ;゚听)ξ「早く早く!!みんな寄って!!」 (*゚ー゚)「えっと、髪型大丈夫かな…」 川д川「あっち見ればいいのかな?」 機械『ハイ、バター♪』 Ω×6「ねーよwwwwww」 カ シ ャ ッ !! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 从 ゚∀从「お、来た来た」 ('A`)「お待たせしました〜」 ( ^ω^)「貞子お嬢様をお連れ致しましたwww」 高岡に「遊び終わったら『joker』まで連れて来てくれ」と言われていたブーン達。 今まで何度か店の前を通ってはいたが、こんな形で入るとは思ってもいなかった。 从 ゚∀从「貞子ちゃん、楽しかったかい?」 川д川「は、はい!!ありがとうございました!!」 ('A`)「いやいや、こっちこそ」 ( ^ω^)「また遊ぶお!!」 从 ゚∀从「そうだな。またいつか連れて来るよ」 川д川(えっ?それは先生…) 从 ゚ー从(いいからいいから♪) ( ´_ゝ`)「あぁ、行ってしまわれるのですねお姉様…」 (´<_`;)「自重しろ兄者!!」 / ,' 3「夜遅いからのぅ。気をつけて帰るんじゃぞ」 从 ゚∀从「オッケー♪じゃあねみんな」 ('A`)「先生、またいつか!!」 ( ^ω^)ノシ「ばいばいぶー」
526 :
ああああ :2007/10/29(月) 02:51:20 ID:ioMrlrAdO
川д川「はい、みなさんもお元気で!!」 そういって貞子は、高岡の車で病院へと帰って行った。 ( ^ω^)「…貞子ちゃん、元気になれたかお?」 ('A`)「ずっと笑ってくれてたからな。心配いらないんじゃね?」 ( ^ω^)「そうだおね。元気無くなったらまた遊ぶお!!」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 川д川「…あ、あの、先生……」 从 ゚∀从「あ、もういいよ貞子ちゃん。 いや……『伊藤』ちゃん」 川д川「…はい」 そう言われ、私は長い髪を後ろへとやった。 (`、`*川「あの…先生……」 从 ゚∀从「大丈夫だよ。私が全部何とかしてあげるよ」 (`、`*川「いえ、そうじゃなくて…」 从 ゚∀从「ん?」 (`、`*川「何で…先生は私を遊ばせてくれたんですか?」 私がそう言うと、 从 ゚∀从「それが治療だよ」 先生はそう答えた、 从 ゚∀从「例え人気アイドル言えど、君はまだ若いんだ。 君という人間を作る一番大事な時期に学校へ行けなかったり友達がいないのは人として辛いだろう?」 (`、`*川「でも社長が…」 从 ゚∀从「じゃあ社長を説得すればいいんだね?」 (`、`*川「そんな!!社長は業界じゃ口を割らないと有名な…」 从 ゚∀从「秘策を使うんだよ」 先生があまりにも確信に満ちた目をしていたから、私はそれ以上は聞けなかった。
527 :
ああああ :2007/10/29(月) 03:19:37 ID:ioMrlrAdO
ミ#゚Д゚彡「ペニサス!!どこ行ってたんだゴルァ!!」 (`、`*川「ごめんなさい…社長」 病室に戻ると、社長が顔を真っ赤にして怒鳴りこんできた。 从 ゚∀从「まぁまぁ、伊藤ちゃんは安静なので…」 ミ#゚Д゚彡「なんだお前は!?俺は社長だぞゴルァ!!」 先生はそんな社長を軽くいなすようにして、部屋から自分もろとも出て行った…。 (`、`*川「大丈夫かな…」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ミ#゚Д゚彡「なんだお前は!?」 从 ゚∀从「あらフサ社長、私を忘れたんですか!?」 そう言って高岡は、一枚の名刺を社長に渡した。 そこには… Σミ;゚Д゚彡「お、おおおお前は!!」 从 ゚∀从「思い出して下さいました?よく頻繁に社長の『下の世話』をやっていたものですわよ」 ミ;゚Д゚彡「まてまてまて!!何が要求なんだ!!今スキャンダルはまずいんだ!!」 从 ゚∀从「ふっふ〜ん♪社長さん話が早〜い♪ちょっと耳貸して下さいな…」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ♪数日後♪ ■■¬「ちょっと入院してたをだって?大変だったね!!」 (`、`*川「はい。でもそれから社長が学校へ行けるようにしてくれたり休みくれたりするよいになって…」 ■■¬「髪切った?」 (`、`*川「聞いてないしwww」 川 ゚ -゚)「ふむ。アイドルって大変なんだな」 ('A`)「ただいま〜」 ( ^ω^)「おじゃましますお」 川 ゚ -゚)「おかえり。今日いいともにペニサスちゃんが出てたから録画しといたぞ」 (*'A`)「mjd!?サンキューお姉ちゃん!!ブーン一緒に見ようぜ!!」 (*^ω^)「おっおっ!!ペニサスちゃんの顔が胸が尻が!!」 ……知らず知らずのウチに本人に接触しているなどとは、まさか夢にも思ってないブーン達でした。
528 :
ああああ :2007/10/29(月) 03:26:09 ID:ioMrlrAdO
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 スタッフ「ペニサスちゃんお疲れ様!!」 (`、`*川「あ、お疲れ様です!!」 (`、`*川(………………) 彼女のスケジュール帳の端には、あの時のプリクラが貼ってあった。 マネージャー「今日も調子良かったね!!GJ!!!!」 (`、`*川「あ、ありがとうございます…」 きっとあの人達は私と一緒に過ごしたつもりなんて無いだろう。 それでも、カメラの向こう側に――貞子だった時に優しくしてくれたみんながいる。 そう思うと、自然と笑顔も出て声も出るのだ。 (`、`*川(…もう一年か) 楽屋で音楽を聴きくつろぐペニサス。 イヤホンから、KOUYOUが流れていた。 第十三話 おしまいノシ ※ここまでで『第一部終了』とさせていただきます。 ああああ先生の次回作にご期待下さい!!(笑)
>>ああああさん いつも癒されてました。ありがとう。第二部も期待してます!
531 :
旅人 :2007/10/30(火) 00:19:47 ID:MtaTbjI20
>>ああああ 第一部終了という事ですが、長い間お疲れ様です! 第二部にも期待しています! 実は俺もこれで最終回にしようと思っていまして。 今までやったことのない5,6程度のレス投下に挑むわけで、これまで以上に誤字脱字が目立つかもしれません。 そこのところ、あらかじめご了承ください。ということでね、以下本編とさせて頂きます。 あ、前に聞いてみたSt.の略について、回答本当にありがとうございました。これ、今まですごいもやもやしていたんですよ。
その男は、あの時ゆうの事を馬鹿にしていた、俺が腕をぶん殴ってやった奴だった。 男は俺にこう言ってきた。 「お前!金は返してもらうぞ!」 何のだ、と俺が返すと男は右腕をどこかの子供がラジオ体操で腕をブンブン振り回すように 振り回した。治療費などの要求ではないのか?と俺がそう思っていた時、男は言った。 「右腕の話じゃねぇ、腕時計の話だ!あの時お前は俺の腕時計をぶっ壊したんだ! その弁償をしろと言っているんだよ!」 俺はあの時、この男の腕を砕いたような感覚が、実は彼の腕時計を壊した感覚だったのだと 分かった。俺は財布から、ゆうからの報酬である六万円のうちの一万円札をその男に手渡した。 「福沢一人で十分か?…腕時計のこと、本当にすまなかったな」 当たり前だ、と男は言ってその場を去ろうとした。俺は男を呼び止めてゆうの方を見るようにと言った。 男は無言でゆうの邪魔にならない程度の距離まで近づき、口を開けた。愕然とか驚愕とか、そんな形容詞が あの時の男の表情を表現するのに最良だろうと思う。それもそのはず、ポップン暦三日の少年が一気に自分と同じ 程度のlvの曲を選曲していたのだから。ゆうが一曲目に選んだのはカラフルポップH譜面だ。男は数秒後に俺のほうに振り向き、 こう言ってきた。
「お前、こいつに何をした?この間はエンジョイ5ボタンも出来なかった奴が 何でたった数日でここまで…?」 「俺のアドバイスが良かったからか、ゆうには類稀なるポップンの才能があるからか… 多分、二つとも正解だと思うが?」 「いや、これがコイツの実力、才能なんだろう?…悪かったな、全くの初心者を見下して ちっぽけな優越感に浸るような奴でさ…」 男のこの発言に俺はそれはゆうに言え、と返し、しょんぼりした様子の男の様子を見ていた。 ゆうは難なく一曲目をクリアーして、二曲目の選曲に入った。選んだのはロックギターH譜面だった。 「うわぁ、アブソリュートだ!譜面がUDXのハイパーと似てる!原曲もいいけど、 こういうロック調もなのも好きだなぁ!ゆうさんはどう思います?」 「原曲は聴いた事はないけど、この曲は好きだなぁ」 俺は昨日、始めてゆうがこの曲を選んで、無事クリアーした後の俺との会話を思い出していた。 原曲はどんなのかは分からないから今度機会があればUDXに百円を入れてやってみようかと思うが 先に語ったような実力だ。ノーマルがクリアー出来るかどうか微妙だが、ゆうと同じ喜びを共有したいなら ハイパーでクリアーしなくてはならないようだ。俺には、永久にゆうとその喜びを共有するのは無理そうに思えた。 三曲目には15新曲のウェルフェアHをゆうは選曲していた。デフォルトであさき曲が出ているのはこりゃ珍しいなと 思っていた。曲を聴いた感想としては、やっぱり何を言っているか分からないな、とだけ言っておこう。
ゆうはEXステージを出すことなくプレーを終了した。俺のほうに向き直り、そして驚いた顔をしていた。 あの時自分を馬鹿にしていた男が自分に土下座していたのだ。ゆうは男に顔を上げるように言って、 男を許した。男は涙ぐみながら本当にすまなかったと言い残し、福沢一人を右手に握り締めてゲームコーナーから去った。 新しい腕時計を買いに行くのだろう。と俺は男の背中を見送って、それからポップン筐体の前に立ち、百円を入れようとした時だった。 右の方にギタドラV4筐体が設置されているのだが、俺の立つ右側のポップン筐体に近いのはドラマニ筐体だった。 その筐体から変な音がしたのだった。ピーとかパーとか電子音(ビープ音と言うのだろうか?)の後にプスン…と気の抜ける音がした。 その後少し間を空けて男の絶叫を強制的に聞く事になった。 「ああああああああ!!!!!!デイドリフルコン達成したのにいいいぃぃぃぃいいい!!!!!!!」 俺は百円を入れるのをやめて、絶望感を漂わせまくる絶叫を発する男の後ろに立ち、彼の肩越しに画面を見た。なるほど、あの赤いカードに 超難関曲の超絶リザルトがエラーによって記録されなかったのか。そうか。ご愁傷様でした。自業自得でしたね。 エラーが起きるのも当然だろう。この音ゲーコーナーにいるドラマニプレーヤーは全員、超を付けても文句を言われないような クラッシャーだったのだから。俺は叫び続ける男の後ろの襟を掴んで後ろに引っ張って、床に倒して言った。 「五月蝿いんだよ、お前。筐体のエラー?そんなのお前やその他大勢のクラッシャー共のせいで起きたんだろうが! 少しは反省しろ!」 男は俺の言葉にビクッとした様子を見せたが、すぐに奇声を上げつつ逃げ出した。 俺はその後ろ姿を見送っていた。その時だった。後ろから誰かが俺の肩を掴んだ。 俺がびっくりして振り返ると、そこにはこのゲームコーナーの係員らしき男がいた。彼は言った。 「ちょっと、事務所に来てもらえますか?」 「分かった。…だが、俺の他にもう一人連れて行くべき奴がそこにいるんじゃないのか?」 俺はギタフリ筐体にリザルト画面を見て、奇声を上げながら蹴りを入れるオタク風の男を指差して言った。 係員はその話なんです、と言って俺を事務所に連れて行った。どこにでもありそうなパイプイスに俺と係員がテーブルを挟んで座っていた。 係員が重く口を開いた。
「あなたに、音ゲーコーナーの異常なマナー違反を取り締めてほしいんです」 は?と俺は言い返した。それと同時にゆうからの頼みも、は?で返していたなと思い出して これは条件反射なのかな?と思っていると係員が続けた。 「どうか、頼まれてくれませんか?」 「…俺よりは俺の知り合いが運営する何でも屋に頼んだほうがいいだろうし、大体にしてそういう事は あんたのリーダーというか、上司の指示の元にあんた達が動くんじゃないのか?」 「今の世の中、下手な動きをするとすぐにお縄になりますから。我々も下手に手出しできないんです。 それに、上層部からこれ以上デパートのイメージを悪くするような奴が沸いていたら、ゲームコーナーから 音ゲーコーナーが消えるんです」 俺はその最後の部分に驚いた。音ゲーコーナーが消える?これは大事なんじゃないのか?こんな港町に音ゲーがあるのはここだけじゃないのか? …ここが消えたら、あのギタフリ筐体に蹴りを入れるような奴らはどうするのだろう?このデパートで暴動でも起こすだろうか? それなら奴らに音ゲーコーナー消滅の件を話しておいたほうが良いのではないのか?などと俺が考えていると、 「彼らにこの事が知れたらすぐにでも暴動が起きるでしょう。…報酬は十分払うと約束します。あなたと、何でも屋さんに マナー違反者たちを取り締まって欲しいんです。お願いします」 係員が頭を下げてお願いしてきた。俺はわかった。じゃあ今から何でも屋の代表を呼んでくる、と残して事務所を出た。 一分もしないうちに俺はゆうの手を引いて事務所に戻ってきた。係員がこの子が代表?と言いたげな顔をしていたがゆうは事情を聞くなり 早速行動を起こした。明日にでも活動できるように準備すると言って、俺にも協力するように言った。ゆうの頼みとあれば、俺は当然手を貸してやる。今でもそう思っている。 仕事の期間は一週間だった。俺とゆうが事務所で待機、何でも屋のメンバーがマナー違反者を事務所に連れ込んで二人で説教する、というのがゆうの立てた作戦だった。 しかし人を説得するのにこれほどまで苦労するとは思わなかった。何せ人の話を聞かない、分からない奴が多すぎるのだから。 もし、この世で最低最悪な人間を選ぶ大会があったとしたら俺は連行された奴ら全員を選手として推薦したかった。 しかし、俺たちの仕事は彼らをそんな大会に出す資格のない人間に戻すことであった。俺はいいとして、本当にゆうは頑張ったと思う。 一週間も短い間に過ぎ、港町のデパートのゲームコーナー、特に音ゲーコーナーのマナー違反者の数は相当減った。 マナー違反者がいれば、常連が注意する。違反者はマナーを守るように努力する。この良い循環がいつまでも続けば良いなと、 係員から報酬として八万円を貰いながら俺は思った。仕事の最終日の翌日の朝、俺はこの港町を去った。
ゆうは、テープレコーダーの停止ボタンを押し、一息ついた。いまどき録音するのにテープはねぇか、と思っていたが、 もうじき二歳になる彼の娘への誕生日プレゼントには、十分すぎる価値かなと言い聞かせていた。 ゆうが同じ名前の少年と出会ってから、三年が経つ。港町を出てからゆうはこの町にたどり着き、素敵な女性と出会い、 幸せに結ばれ、子供にも恵まれ、ゆうは旅人であることをやめ、立派に職に就いて…ゆうは幸せだと思う。 ゆうは壁にかけられたカレンダーを見る。今日の日付(日曜日)に黒のボールペンで印を書き入れたのが確認できる。今日が娘の誕生日だ。 昨日の夜九時から休憩も含めて約半日しゃべり続け、少し苦しそうな声でゆうは娘を呼ぶ。 ゆうは娘に散歩をする事を提案した。娘はそれに大いに喜んでいた。 色んなところをゆうと娘は歩いた。川原、遊歩道などをゆうは娘と共に歩き、最後に少し寂れてきた商店街を歩くことになった。 商店街通りが終わりを迎えようとした時、娘がケーキ屋を見つけた。娘はイチゴショートケーキが食べたいとねだり、 ゆうは誕生日だからね、と言ってそのケーキ屋に入った。 ドアを開けるとカランコロンと古臭い、しかしだからこそ暖かい鈴の音が店内を包んだ。その鈴の音に先客が反応して後ろを振り向いた。 ゆうはその先客の男の顔に懐かしさを感じた。先客も、ゆうの事を懐かしそうに見ていた。 「ゆう!」「ゆうさん!」 二人のゆうはお互いの名前を呼んで、久しぶり!と声を重ねた。ゆうが店主のおばさんから手渡された袋を持ったゆうに問いかける。 「君、いつから…どうして、この町に?」 「仕事ですよ。この町のゲーセンの店長から直々の依頼です。マナー違反者の取り締まりを引き受けたんです。 どうです?ゆうさんも一緒に仕事しましょうよ」 ゆうの問いにゆうはこう返し、ゆうを誘った。ゆうはこう返した。 「あぁ。けど、少し待ってくれ。先に娘を家に送ってくるから。その後に手を貸そう」 ありがとう、とゆうは言って、一足先にこの町のゲーセンに走り出した。娘が父にあの人は誰?と聞く。父はこう言う。 「あの人かい?あの人は俺の友達だよ。…ずっと忘れられない友達さ」
537 :
旅人 :2007/10/30(火) 02:30:24 ID:MtaTbjI20
えー、実質11回目の、最終回が終わりました。旅人さんの話は、これでピリオドを打つことになります。 ここで書かせて頂いて思ったことが一つ。思ったより書いていくのってしんどいんですね。 ちょっとこれであとがきを終わらせたくないのでもう少し。 俺の音ゲーの始まりって、ポプCS13だったんですね。でACデビューが15なんです。旅人ゆうの時代が10だったのは、CSで雰囲気を感じ取って から、書くことが出来たんだと思います。 所々UDXの要素も絡めて話を書いていきましたが、UDX関連のことを書くためにゲーセンでSP五段を目標にプレーしていたんですよ。 本当、ポップンより難しいゲームだなと思います。で、何とか六段を取って話にリアリティ出そうとしましたが、 これ、意味あったのかなぁと今では疑問ものです。自分の中の音ゲーの世界が広がったんでOKだと思うのですが。 で、予告なく最終回という事で、予告しときゃよかったかな?とか思うわけです。過ぎたことなんでどうしようもありませんが。 これからも、この名前で短編でも何でもこのスレに書ければなと思います。それでは、いつかまたかける日まで、おやすみなさい。
>>537 お疲れ様でした。
丁度リアルタイム遭遇だったので、臨時まとめ(
>>247 )に反映しておきました。
よろしければ、ご確認下さい。
せっかくですし、IIDX・ポップン以外にも色々やってみると面白いと思いますよ。
良い音ゲーライフを。
539 :
ああああ :2007/11/01(木) 12:49:33 ID:lT28WdurO
遅ればせながら『ブーンの青春は音ゲーと共にあるようです』の作者の『ああああ』です。 第一部完了までお付き合い頂きありがとうございました!! 母親の病気やらなんやらで時間がとれないため、不本意ながらも一旦完結させて頂きました。 構想はあるので、また機会がありましたら失礼いたしますね〜。 旅人さん> お疲れ様でした!! 私は初代から音ゲーやってるのでブーン達もリアルに初代からやってます。 昔の雰囲気を感じ取って頂けたらと思います♪ まとめさん> 今までありがとうございました!! またお世話になる時はよろしくお願い致します!! …VIPで書きたいけど、時間ねぇwww
>>539 なんと母上が御病気とな!
とりあえずは看護優先で、時間取れたら書きためて投下して下さいよ。
定期age
コテあってますかね もしくは覚えてる方まだ居ますかね
>>542 トリあってるか覚えて無いが
名前は覚えてる
気がする
>>543 名前こっちだったっぽいです('A`)
ブーン:ドラマニ
ドクオ:ギタフリ
ツン:ギタフリ
それでファミレスボンバーのネタとか使ってた記憶があります
>>544 うは、懐かしいですね。
貴方の作品は数レス上にあるまとめサイトにも保管されていますよ。
もしあの続きを書くのでしたら、参考にしてみては。
投下待っております。
>>544 おお、久しぶりだな!
あんたの作品結構好きだったんだぜ
最近ギタフリ始めた身としてもためになりそうだし、再開希望!
>>545-546 いいんですか!また投下していいんですか!?
みwwwなwwwぎwwwwってwwwwwきたwwwwwwwwwwwww
とは言ってもどこまで書いたか把握しきれてないので今日はまとめ見て出直します('A`)
今週中には投下したいなぁと
549 :
爆音で名前が聞こえません :2007/11/07(水) 07:44:51 ID:DKqXDfFOO
550 :
爆音で名前が聞こえません :2007/11/08(木) 22:33:05 ID:oHR551LmO
期待あげ
期待保守
交差する想い─── ───赤ネーム─── ───クラッシャー─── ───ギャラリー界─── ───ショボンさん!どうしてですか!─── ───見…下し…?まさか…あの人が…!─── ───音ゲーは、スキルだ─── ───気持ち悪い─── ───もう嫌なのよ!─── ───わかんないです!!─── ───勉強する気はあるの!?─── ───母さんを悲しませないで…─── ───それでも僕は、ツンの事が好きだお?─── ( ^ω^)「ちなみに、上記は本編と全く関係ありませんお」
( ^ω^)「おいすー」 ('A`)「お久しぶりっす」 (´・ω・`)「まずね、アホの作者が文字レス打つの怖いって事で 代わりに僕達が謝罪する事になってるんです」 (;^ω^)「ホント長い事放置してしまってすみませんお…」 川;゚ -゚)「アホの作者のPCの事情で少々もたついてしまったのだ…」 (;><)「ごめんなさい…」 ξ゚听)ξ「そして、もしよろしければ再び続編を投下させて欲しいとの事です」 (;^ω^)「一度逃亡まがいの事をしでかした手前、深く反省してますお…」 ('A`)「ゴメンネ、デモ、モウイチド、ガンバリタイヨ」 (´・ω・`)「ちなみに、作者のアホは投下初期は音ゲの予備知識がほとんど無かった」 ( ><)「つまり各所でありえない描写が出てるんです」 川 ゚ -゚)「タイピ赤BでA取った後にヘリングでA取ったりな」 ( ^ω^)「だから色々身をもって学習してきたらしいお」 ('A`)「多少はマシになると思っててくれって事だ」 ( ^ω^)「さらにさらに言いますと、中途半端に終わった所で再開するのは歯切れが悪いと思いまして」 ('A`)「最後に終わった所から少し時間が経った所から始めようと思ってる」 (´・ω・`)「少しブーン君達の腕前が不自然に上達してると思ってくれれば有難いかな」
( ^ω^)「まだ時系列的な物がちぐはぐですが、華麗にスルーしてくれるとありがたい事この上なしですお」 ('A`)「その上スキルも適当になってる気がしますが、こちらも同上です」 (;><)「頑張って複線回収しようとしてますが至らない所もあるかもしれないんです…」 (´・ω・`)「できれば、生ぬるい目で見て頂けると幸いです」 それと前まで極力会話文のみで話を進めようとしてましたが さすがに限界を感じたので今回から多少文字での表現も織り交ぜようと思います ぬるーくぬるーくガンバルヨー
内藤一行が音ゲーを始めて、およそ2ヶ月が経過しようとしている もっとも実際に過ぎた時間は2ヶ月なんてチャチな物ではなかったが バージョンも新たに、彼らはプレイを続けていた ( ^ω^)「来た!来た!SP400!!」 ('A`)「おぉー、ついにか」 スキル精算が終わると、内藤のネーム色が紫に変わる つまり、たった今のプレイで超初心者〜初級者の分かれ目であるSP400に到達したのであった ( ^ω^)「おっおっwwwwwwwwwww嬉しいおwwwwwwwww」 ('A`)「うむ、これでギコも含めて全員紫ネか」 ( ^ω^)「だお、早速報告メル凸するお!」
V3の経験を生かして得意曲を伸ばし、V4の聞き覚えのある新曲でさらにスキルを伸ばす この繰り返しで内藤達のスキルは順調に伸びていった ( ^ω^)「嬉しいのうwwwwwwww嬉しいのうwwwwwwwwww」 ('A`)「分かった分かった、むやみに草を生やすな」 ( ^ω^)「できればショボンさんにも報告したい所だお…」 ('A`)「うーん…忙しいっていつまでだろうな」 ( ^ω^)「スティックの事もあるから、早めに連絡を取りたい所だお」 ('A`)「だなぁ、あのアホ連中の責任だけど一応、な」 ( ^ω^)「だお、折角ショボンさんから頂いたスティックを使って屋上で練習していた所 DQNに見咎められてそれをへし折られた後、ギコのお陰で一件落着したとはいえ謝罪はせんといかんね」 ('A`)「誰と話してるんだ」 ( ^ω^)「世界の向こう側だお」 ('A`)「?」
( ^ω^)「じゃあドクオ、400到達記念って事で一緒に一発 や ら な い か ?」 ('A`)「とても…歓迎です…」 ( ^ω^)「良い事思いついた、お前投入口に100円入れろ」 ('A`)「えぇー!?投入口の中へですかぁ!?」 ( ^ω^)「2行で終わらせるべきネタだったね」 ('A`)「俺もそう思う」 ( ^ω^)「さて、何やろう」 ('A`)「そうさなぁ、あんまり手をつけてない40台でもやってみるか?」 ( ^ω^)「じゃ、『Libra』いってみようか」 ('A`)「分かった」 フォーンフォフォフォーン
( ^ω^)(ようやく裏バスが見えるようになってきたお、特訓の甲斐があったお!) ( ^ω^)EXTREME/S ('A`)EXTREME/G/S ( ^ω^)「おっおっ、Sが出たお」 ('A`)「無難な譜面だったぜ」 ( ^ω^)「ドクオも大分運指ミスが減ったね」 ('A`)「そうさな、毎晩譜面サイトと睨めっこして指動かしてるからな」 ( ^ω^)「じゃ、次はドクオが選ぶといいお」 ('A`)「分かった、それじゃ…『LOOKIN' FOR LOVE IN YOU』で行こう」 ルッキンフォーユァロァァーァァーァァーブ
(;'A`)(ぬおっ…またミスが出た…あぁまた…) ( ^ω^)ADVANCE/S ('A`)ADVANCE/G/B (;'A`)「ぬぅ…緑→赤青の切り替えしが致命的に無理だな…」 ( ^ω^)「ドラムはわりかし簡単だったお、シンバルと足で焦ったけど」 ('A`)「じゃ、すまんけどエクストラ頼む」 ( ^ω^)「分かったお、無難に『DragonBlade』でいくお デデデデッデデッデデデデッ
( ^ω^)(黄も一応Sは出るんだけど…) ( ^ω^)ADVANCE/S ('A`)ADVANCE/B/B ( ^ω^)「おっおっ」 ('A`)「うーん…たまにズレてミスではまるんだよな」 ( ^ω^)「僕は未だにSN→HT→LTができんね」 ('A`)「ま、とりあえず結果オーライだろ、最後任せた」 ( ^ω^)「よっし、最後だし特攻しよう、『鬼姫』でいくお!」 (;'A`)「うおぉぉ…難しいんだよなコレ…ツンは面白い面白いって言うんだが…」 ( ^ω^)「おっおっ、物は試しだお」 ('A`)「おうよ」 キュイーキュワキュワキュワキュワキュワキュワry
(;^ω^)(序盤のタムからミスがぁぁぁぁぁ!!) (;'A`)(変速UZEEEEE!!!) (;^ω^)(刻み速ぇお!!グレしか出ないお!) (;'A`)(右腕がぁぁぁぁ!!!) ( ^ω^)BASIC/B ('A`)BASIC/G/C (;^ω^)「これは酷い…」 ('A`)「左手も右腕ももう動かないよママン…」 (;^ω^)「400になったとはいえまだ気は抜けんって事さね…」 ('A`)「おう…じゃ、今日はそろそろ引き上げるか」 ( ^ω^)「だお、ネタもきれてきた事だし」
開始早々短くて申し訳ないですorz 今回は新しい章に入りましたよー的なお話でしたとさ ロビンソン黄でヒィヒィ言ってた内藤がいきなり急成長したのは生暖かくスルーしてくだしあ>< ちなみにバージョンを新たにとか作中で言ってますが 作 者 は ま だ V 4 に 触 れ て す ら い ま せ ん そうなんですよこれが大問題なんです('A`) そんなわけでV4ネタはかなーり少なくなってしまいますが各SPスレのスキル表参考にしつつ書いていこうかと 余談ですが猿くらいました
563 :
ああああ :2007/11/11(日) 10:39:37 ID:4ytyfKtWO
ギタドラ廃人さん> GJ!!!!! 从'ー'从「良作がきたよ〜」
>>562 乙です。
新章突入という事で、これからも楽しみにしていますよ。
>>563 感想レスの時はコテを外した方が良いと思うんだ。
このスレでは投下時の作者判別の意味合いな訳だし。
565 :
がう :2007/11/11(日) 13:20:44 ID:2QAW4masO
お久です。多忙から解放されて今からまったりと続きを書きます。今週中には作り上げるつもりです。 それまでブーンが何の曲を口ずさんでいるのか当ててみてくださいな('∀`) ( ^ω^)デデデデデデデデデデデデ (^ω^)彡デンデン♪ ( ^ω^)デデデデデデデデデデデデ (^ω^)彡デンデン♪ ('A`;)(´・ω・`;)ξ゚听;)ξ(; ゚ー゚)………
ほす
ついでにage そろそろ投下が来るかな?
569 :
爆音で名前が聞こえません :2007/11/15(木) 22:46:12 ID:tC90kIWjO
酉ってどうすればつけれますか?
#好きな文字
571 :
爆音で名前が聞こえません :2007/11/15(木) 22:56:08 ID:tC90kIWjO
572 :
美音 :2007/11/15(木) 23:16:52 ID:ASTNgALC0
>>ギタドラ廃人
まとめで読んでいて、続きって無いの?と思っていた時にさっきここに来てみたら続きが書いてあって
おぉ、やっぱ面白いなとか思って読んでいました。亀だけどGJ!
>>がう
何の曲かな?とか思っていたら
>>565 さんのレスで、そうだよこれしかられ日和だよと思ったんですが
そうだよね?しかられ日和で合っているんだよね?
あと、まとめの中の人に一言。物凄く今更だけど旅人さんの話の矛盾の修正、ありがとうございました。
それでお詫びといったら何できるかなぁと思って、それで出た結論が「新作を投下する」事でした。
今回はちょっとしたサスペンス物の前、中、後編をと考えています。これから前編を投下しようと
思いますので、皆さんどうかよろしくお願いします。
574 :
旅人 :2007/11/16(金) 01:29:14 ID:CZJ0BowE0
あ、すみません。573のレスって旅人名義のほうがよかったですよね?それと
>>565 じゃなくて
>>566 ってアンカーいれたかったんですよ。…疲れているんでしょうかね?またこんなミスやらかすかもしれないけど、よろしくね。
とあるところにある、とある市があった。この市では音楽ゲーム(俗に言う音ゲー)が盛んである。この市では何と市が主催する
音ゲー大会があったりする。市内の三つのゲーセンで予選が、市役所で決勝が行われるのである。そんな市だから音ゲープレイヤー
人口は結構いる。だが、人が多いということはマナーを守らない輩も多くなる、ということでもある。しかし、この市ではそんな輩は
まず存在しない。この市の条約でクラッシャーとか連コイン厨などは厳しく罰せられるからだ。
この音楽ゲームで有名な市の郊外にある清潔感漂う住宅街に凄くぼろっちい私立探偵事務所がある。事務所の建物に小さな看板がある。
「小暮私立探偵事務所」とその看板には書いてある。小暮という名前の探偵がここで探偵業を営んでいるわけだが、上手くいっていないようだった。
こういう、人が多く集まる場所ならまぁ配偶者の浮気調査とか、不謹慎ではあるがご近所のスリとか殺人などの事件の解決を依頼され、
解決し、金儲けなんて楽勝楽勝と踏んでいたのだが、これは全然外れていた。
今は私立探偵事務所は廃業、代わりにご近所の子供たちの勉強を有料で見てやっている、いわば個人の塾をやっている。ゆとり教育の
影響の断片を小暮は子供たちから感じ取り、嘆くのが日課となっていた。なんとか食っていく道を歩いている小暮は、未だ小さい頃からの
夢であった、一度掴んで手放した、探偵業への希望を完全に捨てたわけではない。推理物の小説の読書や子供たちとのクイズ合戦に励み、
推理力を(自分なりに)付けていると思っていた。そんな日常を送っていた小暮に、探偵としての依頼が舞い込んだ。
「あなた、田中って名前の刑事さんですか。一体何用ですか?」
ある日のことだった。小暮私立探偵事務所に来客があった。客は警察の者で、彼が見せた警察手帳は刑事の持つ物であり、
それには田中とちゃんと印字されてあった。田中刑事が小暮に言った。
「まずは中に通してくれないか?それともここは立ちっぱなしで話を聞いてくれるのか?」
すみません、と小暮は言ってぼろい自分の事務所へ田中を案内した。田中は事務所のぼろさ、不潔感に文句を言っているが小暮はそんなことは
一切気にしなかった。勉強を教えてやっている子供たちにそう言われることが日常茶飯事なのだから。小暮は田中にパイプイスを渡し、座るように促した。
田中はそれに座って、同じイスに座る小暮を見てこう言う。
「あんたに依頼したいことがある。極秘調査中の事件だが、人手が足りないんだ。今朝、署にこんな物が送られた」
田中は小暮に両面印刷されたA4用紙を手渡す。表面にはこう書いてある。
「Music Simulation Game Crossword Puzzle」
その下にはこれを警察署に送ったと思われる人物からの長々としたメッセージ。要約するとこんな感じだ。
「私が作ったこのクロスワードパズルを今日中に解け。さもないとこの市のどこかを爆破してやる」
音楽ゲームクロスワードパズル、というふざけた物はその紙の裏にあった。縦横の鍵の文章以外はいたって普通のクロスワードパズルが
そこに印刷されている。
575 :
旅人 :2007/11/16(金) 01:58:28 ID:CZJ0BowE0
「このミュージックシミュレーション…音楽ゲームクロスワードを僕に解けって依頼ですか?これ、署の中でも出来るんじゃないんですか? ネットを使えば大抵のものは調べられるでしょう?なのにどうして僕の所へ?」 「署からネットに繋げなくなった。何故かは分からない。このパズルを考えた奴が何らかの妨害をしているという事はハッキリと言えるが。 それで、この市唯一の探偵であるあんたの…小暮私立探偵事務所に助力を願い出たってわけだ。まぁ奴からはこのパズルの他に色々送ってきたよ。 黒いゲーム機が何台かと家庭用の音楽ゲームのソフトが何十本と、あとは専用コントローラーとか言う得体の知れない物とか、そんなもんだ」 小暮は田中の言うことを黙って聞いていた。そして質問してみる。 「今、僕に見せてくれたようなそのパズルのコピーは、署の全員が持っていますか?それと、どういった捜査方法を取っているのか、 そこのところを教えていただけませんか?」 「最初の問いだが、全員というわけではないが持っている人間は多い。どんな捜査方法と言われると、皆でゲーセンや署で家庭用の 音楽ゲームをプレーしてパズルの手がかりを探し出している。けど、警察の人間ってのはあまり遊ぶ時間とか無いからな。未だにひとつも 解けていないと報告があった。このままでは本当にマズイ。だからここに依頼をしに…」 「分かりました。けど、僕も音楽ゲームをやったことが無いんですよ。どうしようかな…」 田中は小暮のこの告白で天井を仰ぎ見た。その顔には絶望の色が見える。どうしよう、どうしようと口の中から 漏れているような錯覚を覚えそうだ。突然、小暮が田中に言う。 「思いついた!知り合いに町田って名前の人がいるんです。彼女、音楽ゲームが大の得意とか言っていました!彼女と協力すれば きっとパズルを解けると思いますよ!」 「しかし、これは極秘の…これをあんたに依頼することが出来たのも、何時間もかけた会議の賜物なんだぞ。これ以上関係ない者を 増やすわけにはいかないだろう…」 「大丈夫ですよ、こうすればいいんです。まず、僕が町田さんにゲーセンで待ち合わせしようと誘うんです。ここで断られたら終わりですが、 ゲーセンと聞いたら彼女は大喜びでこっちの誘いに乗るでしょう。そこで、僕が町田さんと一緒に音楽ゲームで遊ぶんです」 は?と言いたげな表情で田中は小暮の顔を見る。小暮が続ける。 「刑事さんには僕に離れたところから縦横の鍵の文を読み聞かせるんです。そして、僕がその鍵を解読したら刑事さんはそれを パズル用紙に書いていけばいい。気をつけるべきは町田さんにこのパズルのことを気取られないようにすることだけです。…どうですか?」 「…それだ、それでいこう。もう今日が終わるまで後もう半日も無い。善は急げと言うからな。さぁ早くその町田とか言う女に連絡を入れて クロスワードパズル解読に乗り出すぞ!小暮探偵!」 田中は先程までの暗い表情から一変、やる気に満ちた顔つきになった。小暮は早速事務所の電話の受話器を手に取り、電話番号を打ち込んでいく。 小暮の町田と話している後ろ姿を見て、田中はこれでクロスワードパズルが解ける、と半ば確信に近い思いを抱いていた。(前編 終)
576 :
旅人 :2007/11/16(金) 02:08:35 ID:CZJ0BowE0
前編、もう終わってしまいました。早いね。やっぱり俺には文だけで投下するのってしんどいのかも知れません。 けど、こんな感じで俺の味が出せていればいいのかなとか思ったりするんですよ。一度の投下が少ないっていうのが どんな味かは分かりませんが。 一応この話の題は「音楽ゲームクロスワードパズル事件」と考えています。正直、まとめにある書きかけの ある作品と方向性とか被っているかもしれませんが、大丈夫かな?と何か不安になってまいりました。 これからもやっぱり誤字脱字等があると思うんです。俺もそういうのは無くしていきたいと思っているので、 どうかみなさん温かい目で見てやって下さい。
コンマイ的には ×音楽ゲーム ○音楽シミュレーションゲーム
578 :
がう :2007/11/16(金) 07:02:09 ID:SG4o/WFzO
>>573 そうですしかられ日和です。なんとな〜く思い付いたんです
ではでは5章目を。
〜前回までのあらすじ〜
現実最速逃避行高校に通う双子の兄弟ブーン,ドクオ,そして昔からの腐れ縁のツン,バイト先であるふぇあり〜で出会ったかなりカオスなショボンが一同にゲームセンターsonic worldに集結した。
しかし,そこにはツンの招かれざるGUEST……しぃがやってきた。
ツンは勢い余ってしぃに店内対戦を申し込むが……。
〜〜〜本編〜〜〜
(; ゚ー゚)えぇぇ!?
いきなりのツンの発言にしぃは驚きを隠しきれない。それもそのはずだった。
('A`)ちょ,ちょっと待てよ!!お前元黄ネだろ,しぃに勝つに決まってるだろうが。
(´・ω・`)(これが本当の狩りってやつか…。)
ξ ゚听)ξ…勝負するのしないのどっちなの!?早く決めなさいよ!!
ツンはいつにも増して圧力が強かった。しぃもその様子に少し怯えている。
(; ゚ー゚)ちょ,ちょっと待って…。何で私がツンちゃんと戦わないといけないの!?戦う意味なんて無いじゃない…。
ξ#゚听)ξ………。
(´・ω・`)(…不器用な娘だね)
ショボンはしばらく腕組みをしていると頭の電球が光ったようにアイディアが浮かんだ。
(´・ω・`)慌てない慌てない,一休み一休み。………よぅし,この件は僕に預からせてくれ。
(;^ω^)(この人に任せると余計ややこしくなりそうだお…)
('A`)何企んでるすかショボンさん?
(´・ω・`)企むなんて人聞きの悪い。要はバトルすればいいんでしょ?ツンちゃん。
ξ ゚听)ξそうよ変態。
(;´・ω・`)変t……
ツンの一言がショボンの心にクリティカルヒットした。
(;^ω^)('A`;)(ひ,酷ぇ…)
(;´・ω・`)……気を取り直そう。ただバトルするだけじゃこのウンコ巻き髪の圧勝に終わってしまう。
ξ#゚听)ξ……。
(*^ω^)('A`*)(ウソコ…)
(´・ω・`)∩だからバトルにルールを付加しよう。Year!!
579 :
がう :2007/11/16(金) 07:03:27 ID:SG4o/WFzO
('A`)最後の一言さえ無ければまともな打開策だった。 (´・ω・`)うるせぇ。 ('A`)サーセンwww (* ゚ー゚)ちょっと待ってください!!私はまだ戦うなんて決めていませんよ!? (´・ω・`)…君はこいつが何故戦いたがっているか理由を知るためにも戦う必要はあると思うんじゃない?このままうやむやにするのもなんだし。本人が理由を言わない限りは戦った方がいいよ。まぁぶっちゃけ勝つのは難しいと思うけど。 ('A`)おまwwwwしかも半強制バトルフラグ。 (* ゚ー゚)……。 ( ^ω^)ショボンさん,そのルールって何だお? (´・ω・`)……… しばらく腕組をして… (´・ω・`)しぃちゃん。こっそりと僕に苦手な曲を2つ教えてくれないか? (* ゚ー゚)は,はい。 しぃはてくてくとショボンの傍にやってきた。 (* ゚ー(*´・ω・`)おぉぅ…女の子の吐息が耳元に〜。 ('A`#)……… ツンの言った通りショボンは変態だった。ドクオはそう改めて確信し,今にも殴り掛かりたいと言わんばかりの形相でショボンを見ていた。 (´・ω・`)ありがとう,……バトル課題曲はその2曲に決定しました〜。はい拍手〜。 パチパチパチ……… (; ゚ー゚)ξ;゚听)ξ(;^ω^)(;'A`)(………。) 拍手をしたのはショボンだけだった。 (; ゚ー゚)……え!?それじゃあますます不利じゃないですか!? (´・ω・`)何も今すぐバトルをするとは言わないよ。ある程度期間を設けよう,……そうだな,来週のこの時間ここでバトルをしよう。そのくらいの時間位待てるよな?ウンコ。いや,ツンコ。 ξ;゚听)ξ……もう突っ込む気力もないわ。 ツンは溜め息を一つついて何かを諦めたように表情を変えた。 ξ ゚听)ξ…分かったわよ,しぃがどんな曲を選んだか知らないけど来週まで預けておくわ。…ドクオ帰るわよ。
580 :
がう :2007/11/16(金) 07:05:15 ID:SG4o/WFzO
('A`;)は!?何故にwhy? ξ#゚听)ξいいからっ!! ξ#゚听)ξつ<'A`;)イタタタタ…… ツンは怒ったままドクオの引きずって音ゲーコーナーから去って行った。 (´・ω・`)(良い展開になってまいりましたwwwww) (* ゚ー゚)あぁぁ……。 (´・ω・`)……さぁ,練習しよう。僕も出来る限り協力するから。 ショボンはしぃの肩をポンと手を当てて言った。 (#^ω^)(………これは嫌らしい手つき。) (* ゚ー゚)…ショボンさんでしたよね?何でツンちゃんがいきなり勝負をしかけた理由が分かるんですか? (´・ω・`)……さぁ?分からないや。でもね,あの娘には何か危機迫るものを感じたから半端な気持ちじゃ勝てないし本人も何かに追い詰められてるみたいだよ?君が原因で。 ショボンはとぼけたように言った。 (* ゚ー゚)私が原因…。 (;^ω^)兄さんも苦労人だお…。 どうやらブーンは大体の察しはついていたらしい。知らないのは……いや,知らない方が良いのはしぃだけだった。 ( ^ω^)ところでしぃちゃんが苦手な曲って一体何だったんだお? (* ゚ー゚)うん…それはね……。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 一方,ツンとドクオはsonic worldの外に居た。 ('A`#)うぉい!!いきなり引っ張って何だよ!? ドクオはいきなりの事に驚き,そして怒っていた。 ξ;゚听)ξご,ゴメン…。チョコクリスピーあげるから許して。 ('A`)許す。 ξ;゚听)ξ……。 ('A`)で,何用だ?あんな危機迫るツンは未だかつて見た事ないぞ? ξ ゚听)ξあの…さ,ドクオは私が急にしぃと戦いたい理由って分かる? ドクオを少し宥めた後にツンは申し訳なさそうに言った。 ('A`)分かるに決まってんだろ,しぃが気に入らないんだろ。 少しツンの表情が和らいだ。
581 :
がう :2007/11/16(金) 07:07:07 ID:SG4o/WFzO
ξ ゚听)ξ…やっぱり分かってたんだ…。私ずっと… ('A`)しぃちゃんがいくら可愛いからって嫉妬するな。 ξ#゚听)ξそういう意味じゃないわよっ!!屑!! ('A`)屑は言い過ぎだろwww ツンの胸の内をドクオが理解してくれたと思った期待が一気に真っ逆さまに下った。 ξ´゚听)ξやっぱりあんたって昔から根っから鈍感なのね…。 ('A`)だがそれが俺の長s… 『ずっとあんたの事好きだったのに…。』 ('A`;)yo………。 場の空気が止まった。ツンも,そしてドクオもお互いに。 ξ///)ξ…… ('A`*)……… そして長い沈黙の後…最初に重い口を開けたのはドクオだった。 ('A`)あの……今何て?おじさん耳が不自由で聞こえなかったのじゃ。何か少女漫画臭漂う台詞だったよーな…。 ドクオはまさに変曲リレーのKozo並にKYだった。 ξ#゚听)ξ………。 急に表情を変えたツンは黙り込んだ。そして頭に湯気を出しながら後ろを振り返り,腕をブンブン振って走り始めた。 ξ#゚听)ξ しかしその先には…… ('A`;)ちょwww目の前ガラスwww だが言うのが遅かった。ドクオの言葉を聞く気が無いのか,そのまま直進してしまい… Σξ>凵)ξキャン!! ('A`;)あ……。 ガラスが顔面をまともにヒットしてツンは気を失い,フードファイトの敗者の如くぶっ倒れてしまった。 ξ --)ξ……。 ('A`;)お前ってとことん難儀な奴だな。……ここにツンを放置するわけにもいかないし。 確かに女の子がぶっ倒れて放置するほど非道な男じゃ無い。でもどうしようかとドクオは戸惑っていた。 ξ ×凵~)ξ……うぅ〜。 ('A`)……仕方ないか。よいしょっと……。おっと,おっぱいが当たるwww
582 :
がう :2007/11/16(金) 07:09:50 ID:SG4o/WFzO
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 (´・ω・`)そうそう,その調子。これで緩いのは出来たね。これが延々になったのが君の苦手な曲なんだ。 sonic worldではショボンが熱心にしぃを調教していた。 (* ゚ー゚)今の速さでも指が精一杯で大変でしたよ。 (´・ω・`)いや,繰り返せばかなり後々役立つよ。SRANかけると速度が少し早めのGRIDEとかクラパとかにも繋がるからね。運指はやっぱり重要だよ。 (* ゚ー゚)そうなんだ……。いつも素譜面ばかりやっているので,何にスーパーランダムかければいいか分からないんです。もし良かったら今度教えて貰えませんか? (´・ω・`)全然構わないよん。 ( ^ω^)僕にも教えて欲しいお。 (´・ω・`)君にはまだ早い。素直に諦めてママのおっぱいでもしゃぶってな。 ( ^ω^)ちょwww僕にも教えてほしいお!!! 三(´・ω・`)∩ しいちゃん…もし時間に余裕があるなら僕の家に来ないかい?いろいろ参考になると思うよ? ショボンはブーンを無視してしぃの方へ体を傾けた。 ( ^ω^)今何時っ!? (´・ω・`)そうね大体ね〜 (* ゚ー゚)懐かしいですね。 (´・ω・`)ですね。 ショボンに食い下がろうとしていたブーンが時計を見ると8時を指していた。 (;^ω^)お…門限があるけど母さんに理由を言って何とか行かせてもらうお。 それを聞くなりショボンは少し語気を荒げた。 (´・ω・`)そんな無理しなくていいんだよ?ってか君は来なくていいよ。 (;^ω^)あんたは一体何が狙いなんだお!! (´・ω・`)ん?ブーン……それは…… (´^ω^`)聞くまでもないだろう? (;^ω^)(ダメだこいつ…早く何とかしないと) (* ゚ー゚)私なら大丈夫ですよ?行きましょう〜。 (´・ω・`)(ktkr…) (;^ω^)(兄さんの為にもしぃちゃんをこのエロスから守らないと…) (´・ω・`)それじゃあ僕に着いてきて。すぐ近くで時間はそう掛からないから。 (* ゚ー゚)わかりました〜。
583 :
がう :2007/11/16(金) 07:14:16 ID:SG4o/WFzO
( ^ω^)母さんから連絡取れたから僕も行きますお。 (´・ω・`)…っt。 (;^ω^)明らかに今舌打ちしたお!! (; ゚ー゚)(ドクオくん……。) 三人はそれぞれの思いからショボンの家へと向かった。 〜ショボン家〜 しぃとブーンは恐る恐るショボンの家のドアを開けた。ちなみにショボンは一軒家。 (´・ω・`)ようこそ我が家へ。 (* ゚ー゚)わぁ…凄い…。 ( ^ω^)ショボンさん,貴方はオサレすぎるお!! ドアを開けて二人が家に上がってみると,大理石玄関が目についた。 ( ^ω^)MODELショボンブルジョア.verだおね。こんな家に住んでみたいお。 (´・ω・`)じゃあ飲み物でも出すからキッチンにおいで。 ( ^ω^)(* ゚ー゚)wktk…。 言われるがままに着いていくと,広いスペースのダイニングキッチン。冷蔵庫を開けると飲食料品がたくさん詰め込んであった。 ( ^ω^)ジュルリ……。なんという豪華絢爛。 (´・ω・`)そうでもないさ,食べ切れなくて困る位だy… ( ^ω^)ショボンさんこの寿司食べたいおおおお!!!! (´・ω・`)聞けよwww………寿司? ( ^ω^)そうだおショボンさん,あのテーブルの寿司!!!!!!!! ショボンがテーブルに目をやると特上寿司が置かれていた。 (* ゚ー゚)おいしそう…軽く三人前あるって感じね。 (´・ω・`)またか……。 ( ^ω^)いやぁ,どっちの料理ショーでゲストがよだれを垂らしながら耐える気持ちがよく分かるシャリのテカり具合,たまんないお。 (´・ω・`)こんなもの…!! ケチャッ!! そう言ってショボンは寿司を投げ捨てた。ごみ箱に飛び散るシャリやネタ…野菜と梅干し以外の食べ物が大好きなブーンには衝撃的な事だった。
584 :
がう :2007/11/16(金) 07:15:48 ID:SG4o/WFzO
( ゚ω゚)アッー!!何をやっているおショボンさん!!!食べ物に宿る神様がブチ切れるお!! (´・ω・`)…。 一瞬だが場の空気が凍った。 (; ゚ー゚)(;^ω^) ブーンとしぃは無表情ながらも機嫌が悪いショボンに距離を置いてしまった。 (´・ω・`)さて…僕の私室へと案内するから着いて来てね。 (;^ω^)しょ,ショボンさん。どうしてそんな機嫌が悪いんだお?何かあるなら及ばずながら僕が相談に乗るお。 (´・ω・`)しぃちゃんの好きな鍋の具は何? (; ゚ー゚)え…?あ,糸こんにゃくです。 (*´・ω・`)おおぅ…。 こりゃまた……。 (#^ω^)(心配した僕が馬鹿だったお…) カオスっぷりは維持していてもショボンの足取りはかなり重かった。 〜ショボンroom〜 (´・ω・`)さて,皆。覚悟はいいかい? (* ゚ー゚)そんなの要るんですか? (´・ω・`)あまりの違いにあなたも実感するでしょう!! ( ^ω^)テラ通販www (´・ω・`)それじゃあ入るよ。 ゆっくりとドアを開けて目の前に現れたのはさっきまでの豪華で気品漂う部屋ではなく,とても生活感が滲み出ている部屋だった。 (* ゚ー゚)…… (* ゚д゚)!! ( ^ω^)しぃちゃん,口,口!! (* ゚ー゚)え,あ…うん。 しぃが驚くのも無理はなかった。デスクトップ付近に山積みされたCD,万年床,雑誌の散乱のせいで足の踏み場も無いくらいだ。とてもではないが他の部屋とのギャップが激し過ぎる。 (´・ω・`)とりあえず座ろうか。あ,それとブーン,冷蔵庫から飲み物取って来てくれないか? ( ^ω^)分かったお。 ⊂ニニ( ^ω^)ニニ⊃ブーン!!
585 :
がう :2007/11/16(金) 07:17:53 ID:SG4o/WFzO
〜ダイニングキッチン〜 ( ^ω^)えっと飲み物…飲み物…と。 (^ω^)ん? ブーンが目にやったものは写真が入れてある写真立て。 ( ^ω^)これがショボンさんの幼少時代。なんて可愛いげのない。 随分酷いことを平気で言ってのけた。 ( ^ω^)ん……? ( ゚ω゚)!!!!!! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜ドクオ家〜 J('-`)し大丈夫かしらね? ('A`)まぁその内目覚めるからしばらくは俺の部屋で安静にさせておく。 J('-`)し変な間違い犯さないでね? (;'A`)ちょwwwそれはないwwww J('-`)し草生やすな低脳。 ('A`)サーセン。 J('-`)しじゃあ頼むわよ。 ('A`)うん…。 そう言ってドクオの部屋を出ていった母。部屋には気絶中のツンとドクオの二人っきり。何故かドクオはその時多少なりとも動揺していたのは間違いなかった。 第5章〜終〜
586 :
がう :2007/11/16(金) 13:54:03 ID:SG4o/WFzO
音ゲーを通じて起きるこんな些細ないざこざ。実際あったから困るw 今回はギターにはあまり触れませんでしたが,次回は複雑な人間関係をバックに店内対戦のラッシュが繰り広げられる予定です。 あと最後の「何故か〜間違いなかった」の文の使い回しが改めて見ておかしかったのですがスルーしてください。
>>562 >>576 >>586 お疲れ様です。
臨時まとめ(
>>247 )に反映しておきました。
久しぶりに作者さんが戻ってきたり、良い流れですねー
何だかんだで、もう470KBですね。
500KBが容量限界でしたっけ?
480〜490KBまで行ったら次のスレッドが必要になりますね。
588 :
美音 :2007/11/16(金) 18:05:47 ID:ywFykb1K0
サカ豚死ね
589 :
美音 :2007/11/16(金) 18:59:10 ID:ywFykb1K0
楽しみです、秋の宮島(´ω`) 楽しみです、秋の宮島(´ω`)
ギタドラ廃人氏、がう氏、超乙!! wktk
591 :
美音 :2007/11/17(土) 09:32:23 ID:bzDlOHBd0
楽しみです、秋の宮島(´ω`) 楽しみです、秋の宮島(´ω`)
まとめさん 廃人さん がうさん 旅人さん 乙です wktk( ゚∀゚)o彡゚
593 :
美音 :2007/11/17(土) 21:45:01 ID:FDeiVaCG0
楽しみです、秋の宮島(´ω`) 楽しみです、秋の宮島(´ω`)
う
お久しぶりです廃人です GFDM側両方とも無理の無い譜面を探すのに手間取って遅れました('A`) できれば先週中に投稿したかったorz そしてまとめの人!更新有難うございます!やる気出ましたっ というわけで投下始めますー
( ^ω^)「あじゃーしたー」 ('A`)「補充終わりましたー」 ( ゚∀゚)「ご苦労さん、今日はもう終わっていいよ!」 ( ^ω^)('A`)「うぃーす」 内藤、ドクオの二人はバイトを始めていた 場所は近場の何の変哲もないコンビニである ( ^ω^)「外も大分寒くなってきたお」 ('A`)「そうさなぁ」 ( ^ω^)「なんとか今年までに買いたいお」 ('A`)「だな、お前もギター始めたし」
彼らがバイトを始めた理由は、第一にゲーセンの為とさらにもう一つ、家庭用である ( ^ω^)「アケコンが2万で、家庭版ソフトが大体7000円ってとこかお」 ('A`)「次の給料日には発注できるか」 ( ^ω^)「CSコンは微妙だって聞いたからね」 ('A`)「ドラムは高すぎるしな…まぁ、ギターで我慢しろよ」 ( ^ω^)「分かってるお」 ('A`)「時に内藤、少しゲーセンいかね?」 ( ^ω^)「お?別にいいお」 ('A`)「おう、んじゃいつもの所な、近いし」 ( ^ω^)「把握した」
( ^ω^)「流石に9時にもなると厨房もあんまり居ないNE」 ('A`)「ビートマニアの方は割りと混んでるけどな」 ( ^ω^)「で、ドクオ君、今日は別々にやらないかい?」 ('A`)「俺がドラムか?」 ( ^ω^)「そそ、ギターも練習したいんだお」 ('A`)「おk」 ( ^ω^)「おっしゃ、それじゃあクレ投入っと」
( ^ω^)「最初はドクオに任せるお」 ('A`)「うーん…新曲は作者のせいで選べないからなぁ…」 ('A`)「ま、無難に『天体観測』でいいか」 ( ^ω^)「あんま頻度増やすとアホが天体厨と思われるから注意さね」 ジャジャジャジャージャジャジャジャジャージャジャジャーン
( ^ω^)BASIC/G/S ('A`)BASIC/S ( ^ω^)「おっ、ドクオ凄いお、いきなりSなんて」 ('A`)「お前もやるな、S出すのは結構てこずったんだが…」 ( ^ω^)「同じくだお、まだプレイ回数少ないのに凄いお!」 ( ><)「ドラム、もしくはギターは片方やっているだけで結構なアドバンテージになるんですよ」 (´・ω・`)「ビートマニアなんかは全ての基礎みたいな物だから、特にね」 ( ^ω^)「ほー」 ('A`)「確かにギター始めた頃と違って感覚が取りやすいしな」 (´・ω・`)「そうそう、音ゲーに慣れてきてるって証拠かな」 ( ^ω^)('A`)「…?」 Σ(;^ω^)('A`;)「ショボン(ビロード)さん!!」 (´・ω・`)「久しぶりだね」 ( ><)「お久しぶりなんです!」 (;^ω^)「いきなり背後から現れないで下さいよ…」 ('A`)「おい内藤!時間がねえから早く選べ!」 (;^ω^)「す、すまんお!『innocent world』で!」 (´・ω・`)「じゃ、僕らは終わるまで待ってるよ」 ( ^ω^)「ういっす!」 イーノーセントッワーァァー
( ^ω^)BASIC/G/S ('A`)ADVANCE/B ('A`)「ちょ…黄ムズいな…足が」 ( ^ω^)「練習には良い譜面なんだお」 ('A`)「じゃ、次頼んだ」 ( ^ω^)「おk、『Puzzle』でいこうか」 ('A`)「把握した」 チャッチャララーッチャッチャチャチャー
('A`)(お、良い譜面だな…しょっぱなで赤と緑間違えたが…) ( ^ω^)BASIC/G/S ('A`)BASIC/S ( ^ω^)「うん、これ神曲」 ('A`)「はいはい作者の趣味っと」 ( ^ω^)「うっせ、最後何にするお?」 ('A`)「んー…『Doragon Blade』まだムズイかね?」 ( ^ω^)「クリアだけならなんとかなると思うお」 (;^ω^)「むしろこれ僕のが不安なんだけど…」 ('A`)「んー…不安ならLIGHT付きでやればいいんじゃね?」 ( ^ω^)「LOGHT?」 ('A`)「あれだ、補助オプション、オトバみたいなもんだ」 ( ^ω^)「kwsk」 ('A`)「えっとな、何も無い所でピックするとミスになるだろ?あれが無くなる」 ('A`)「例えば運指間違えてピックするとミスカウントが2つになるが、それが1つになる」 ('A`)「まあ、達成率半分になったりあんまり良いオプションではない」 だからんまりオススメできないが譜面自体は変わらんから、今回だけなら良いんじゃないか?」 ( ^ω^)「把握した」 ('A`)「よっしゃ」 デデデデッデデッデデデデッ
顔文字の会話文だけでは多少説明に不備が出るのでそろそろ文字レスを織り交ぜます (;^ω^)(ぬおっ…左指がついていかんお…) ('A`)(ヤベッ…リズムが取れん…) まずは序盤、若干早い運指及びスネアにより、内藤達のゲージは若干減少する しかしそこからしばらくは際立った難所は無く、ゲージは最高値に達した 各所で内藤の運指ミスがあったが、LIGHTのせいもあってか、目立つ減りは見せない が、開始40秒ほどの事であった ('A`)(あっ!赤じゃなくて緑…じゃなくて赤、あ、あ、アッー!) DM側の山場であるタム地帯に入るが、ドクオがまたも叩き間違い その後必死に取り繕うも、高判定を狙うのは厳しくなった (;^ω^)(がああああ!もう!goodの表記がうざったいお!) 内藤側に目立った難所は無いが、運指ミスとたまに来る変則的なピックに苦戦している
曲も終盤、HH+SN→HH→HH+SNの刻みに苦しむドクオに追い討ちがかかった ('A`)(ちょ…まっ…) 緑譜面の最後の難関とも言える、SN→HT→LTのタム回しである なんとか片手で処理をしようと頑張るが、タムの半分を取りこぼしてしまう そしてついに最終局面、GF側最大の難所が内藤に襲いかかる (;^ω^)(はええwwwwwwwおいつかねえおwwwwwwwwwww) ダウンでは厳しい速度のピッキングだったが、内藤は必死にダウンで処理をする 結果焦ったか、運指の切り替えしが上手くいかず、判定もグレートとプアが中心となってしまった ( ^ω^)BASIC/G/B ('A`)BASIC/B (;^ω^)「最後でちびりそうになったお…」 ('A`)「いやぁ…難しいなドラム…」
微妙な所で切ってすみませんorz そしてまた毎度の如くドラブレネタです('A`) ところで今回実験的にプレイ中に解説を混ぜてみたんですが読みにくいですかね? できればここへのご指摘を頂きたいです、ガチで
606 :
美音 :2007/11/20(火) 01:19:20 ID:wQalxoBT0
>>605 乙です。
むしろ地の文が入っていた方が読みやすかったですね。
プレー中だけは地の文を織り交ぜて、それ以外はいつも通りの読み物形式で良いのでは。
>>607 ご指摘ありがとうございます!
ちょっと日本語がレボリューションしてたりしてますが次回からは実況付きでプレイ描写も書こうかと
ついでに一度SPまとめ書いときます
( ^ω^) DM400 GF150
('A`) DM170 GF440
(´・ω・`)DM14xx GF未定(V3)
( ><)DM未定 GF13xx(V3)
と脳内でこんな感じに設定してます
突っ込み所満載だと思いますがどうか生ぬるく生ぬるく見てやって下さい('A`)
609 :
美音 :2007/11/21(水) 22:36:33 ID:8Mal7VLy0
>>605 GJ!!
思うがままに書けばイインダヨー!!
\グリーンダヨー!!/
(・ω・)ノ(・ω・)ノ(・ω・)ノ
パズルは神だよね。
最後の「抱いてーいてー」の後は何て言ってるかわかんないけと(パリパリバー、パリパリバーって聞こえる)
投下乙! よし、これからギタドラ廃人氏のドクオ達がやった曲をやっていくことにする 俺も丁度初めて数ヵ月だし、いい勉強になりそう だから投下は定期的に続けること
ギタドラ廃人さん乙! ちょっとキャラのスキルが偏りすぎてませんか? 800〜1000あたりのキャラを追加してみてはいかがでしょう? でも、この先の展開を考えるのが難しくなりますよね・・・
613 :
美音 :2007/11/23(金) 00:58:45 ID:xdiYXauL0
楽しみです、秋の宮島(´ω`)
ワクワクテカテカ
皆さんレス有難うございます><*
>>610 樽木さんの曲は全部大好きです><
パズルは曲も譜面も全ての面で好きな曲なのよねー
なんでMr Bobby無くなっちゃったのか…
>>611 曲目は自分の経験談交えてたりしてるんですが
やった事無い曲平気で使ったりしてるんで気をつけてください('A`)
>>612 そうなんですよね、今そこら辺のキャラクターを考案中です
スキル帯近いので比較的書きやすそうです( ^ω^)
さあ投下始める前に書きたい事が
メモ帳にまとめてた1話分が保存ミスで ま る ま る 消 え ま し た
つまり今回かなり短めになる事を先にお断りしておきます('A`)
(´・ω・`)「お疲れ様」 ( ^ω^)「お待たせしてすみませんお」 ( ><)「いえいえ」 ('A`)「しかしお久しぶりっすね、もう時間は大丈夫なんすか?」 (´・ω・`)「うん、作者の都合で勝手に忙しくされただけだからね」 ( ^ω^)「なるほど」 (´・ω・`)「そういえば内藤君も紫ネームに到達したようだし、順調みたいだね」 ( ^ω^)「おかげ様で」 ('A`)「これで全員紫っすよ」 ( ><)「おめでとうなんです!」 (´・ω・`)「そろそろ色んな曲に手を出せる頃だね」 ( ><)「それじゃ僕らも一回やっていきましょうか」 (´・ω・`)「そうさね、ちょっと失礼」 ( ^ω^)「じゃ、僕らは拝見してますお」 ('A`)「wktk」
(´・ω・`)「それじゃ、お手柔らかによろしく」 ( ><)「はい!それじゃあ…『GLIDE』から行きましょうか」 (´・ω・`)「分かった」 ギョアー!ギャギャーギャギャー!ギャーギャギャギャギャー! ('A`)・( ^ω^)「ちょwwwwwうるせぇwwwwww」 プレイ開始早々、GLIDEの特徴であるギター音が唸りをあげる この曲のギター音は設定を間違えたのではないかと疑ってしまうほど大きいのである プレイ自体は流石は上級者というべきか、グレートの姿が見当たらない程に見事な物であった
エェーックセレンッ フゥルコンボゥッ (´・ω・`)EXTREME/SS ( ><)EXTREME/EX (´・ω・`)「ビロード、エフェクター外さんとやかましいって」 (;><)「ご、ごめんなさいです…」 ( ^ω^)「え…くせれん…と?」 (´・ω・`)「ああ、エクセレントはパーフェクトのみで繋ぐ事だよ」 (;^ω^)「ちょwwwwwすげぇwwwwwwwwww」 ('A`)「すっげ…あんなん見てるだけでも疲れますよ」 ( ><)「グレ出さないぞってきちんと意識すると意外と出るもんですよ」 ('A`)「ついでに、エフェクターってのは?」 ( ><)「あ、じゃあ今から説明しますよ」 ('A`)「あ、はい」 (´・ω・`)「というかやりながら教えようか、無音地帯長いし『たまゆら』で」 ( ><)「じゃあ僕はベースでいいかな」
( ><)「エフェクターっていうのは、音色を変えるオプションみたいなもんですかね」 ('A`)「ほうほう」 ( ><)「この、ピックの下にあるツマミがあるじゃないですか」 ( ><)「これを回すと…ホラ、左上のランプが付くじゃないですか これでエフェクター装着完了です」 ('A`)「他にも4個ありますが、これは?」 ( ><)「エフェクターは全5種類ありまして、例えば今は一番上のランプがついてますが」 ビョァーン ( ><)「口では説明し難いですが、このエフェクターは音にトゲがつく感じになるんですね」 ('A`)「おー」 ( ><)「僕はいつも一番下を使ってます」 ('A`)「その効果は?」 ( ><)「音色自体に効果があるかは分からないんですが、音が大きくなるんです」 ( ><)「プレイ音が強調されるので、若干バックで流れてる音楽が聞き取りにくくなるのが難点ですね」 ('A`)「なるほどなるほど」 ( ><)「それじゃ、そろそろ始まりますので」 ('A`)「ういっす、有難うございました」
(´・ω・`)EXTREME/S ( ><)ADVANCE/B/EX (´・ω・`)「前作は繋がったんだけどなぁ」 ( ><)「今作では初プレイですよね?きっとすぐ繋がりますよ」 (;^ω^)「そうそう、ミスなんてたったの2つじゃないっすか…」 (´・ω・`)「そうさね、気楽に行こ」 ( ><)「さて、次選んでいいですか?」 (´・ω・`)「良いよ」 ( ><)「どうもです!『White Tornado』でお願いします」 (´・ω・`)「はいよ」 キュアーンキャンキャキャキャキャーンキャンキャキャキャキャッキャキャンッ
この曲は前〜中盤にかけて、早く細かい運指オルタが続く 普段は必ずどこかで切ってしまうビロードであったが、今回は調子が良かった (;><)(よ…良し!繋がってる!) 順調にコンボを重ね、現在、高速一歩手前 ギター譜面の最大の特徴として、中盤の終わりごろに来る高速の滝が挙げられる その接続は、例え赤ネームでも至難の技である 高速が苦手なビロードにとって、その滝は脅威である しかし今までに無いほどの好調、できる事なら繋いでしまいたい ここでビロードに焦りが生まれた
(;><)(あぁっ!) 切った 1つ目の滝開始から7割ほどを繋いだが、そこで痛恨の運指ミス 次の滝を迎えるも、やはり繋ぐ事は叶わなかった (;><)(まだまだか…) 接続が叶わないとなると、落胆し、そこから調子を崩す時 精神的に楽になり、調子が良くなる時の2つがある 今回のビロードは後者であり、そこからはミスを見せずに完走した ( ><)EXTREME/G/S (´・ω・`)EXTREME/FC
(´・ω・`)「お、凄いねビロード、90%も付いてるじゃない」 (*><)「高速前までは繋げましたからね!嬉しいんです!」 ( ^ω^)「ショボンさんもちゃっかり繋いでますな (´・ω・`)「実は安定してなかったんだけどね、嬉しいよ」 (´・ω・`)「じゃあ最後は…『NEMESIS』いってみようか」 ( ><)「ちょwwwwwwwwwwww」 (´・ω・`)「恨むなら作者を恨んでくれ、V4で唯一両方分かる譜面なんだから」 (´・ω・`)「じゃ、行こうか」 (;><)「落ちても知りませんよ…」 ギュルギュルギュルギュルギュルギュルギュルギュルギュルギュルギュルギュルギュルギュルギュル
(´・ω・`)(なんというハット…初見とは言えミスが出た…) (;><)(これは酷い超高速…) 流石は版権、提供の中でも最強格と言うべきか ギターは難易度に恥じない超高速滝、もはや版権のそれとは到底思えない物である ドラムは曲始めに凄まじい速度で流れ落ちるHH、そして終始流れる高速バスが印象的である (´・ω・`)EXTREME/S ( ><)EXTREME/G/C (;><)「いやぁ…凄まじい曲が来ましたね…予習してたとは言えこんなに難しいとは」 (´・ω・`)「ギターはホントに凄いみたいだね」 ('A`)「ありえねぇ…ありえねぇよ…」 (;^ω^)「これは酷いバスドラ…確実に足が爆発するお…」
625 :
◆AxCFTurkBI :2007/11/27(火) 21:56:36 ID:OYr1uPIU0
楽しみです、秋の宮島(´ω`)
はいお終い!! ホワトルの下りが以前はもう少し長かったんですがやむなく短縮せざるを得ませんでした('A`) さあぼちぼちV4が触れそうです!!嬉しい事山の如し!! 新曲ネタも入れないと盛り上がりに欠けそうなので頑張って粘着してきます>< ついでに猿食らいました!!
627 :
旅人 :2007/11/28(水) 00:46:00 ID:Y+FNBFj70
>>ギタドラ廃人 超GJ!久しぶりに楽しく読ませて頂きました。本当にありがとう! それにしてもメモ帳って今まで考えつかなかった。今までノートに書いてた物を 打ち込んで投下していましたから、相当時間喰ってましたね。 今回は凄く短い短編物をと思いまして。で、メモ帳を使っているから早く投下できるはず… なんですよ。あんまり面白くないかもしれないけど、投下させて頂きます。 題は「夏休みの出来事」とさせて頂きます。
628 :
旅人 :2007/11/28(水) 00:47:05 ID:Y+FNBFj70
ある男子高校生は五百円玉を左手に握り締め、近くのゲーセンに自転車を走らせた。 その日の天気は晴れ。自転車を走らせるにはとても良い歩道の状態だった。 彼が家を出てから十分程経った頃、彼のホームとなっているそのゲーセンの前に 彼は自転車を停めた。そして自転車にホームセンターで売っているような鍵をかけて ゲーセンの自動ドアを抜けて中に入っていった。 彼はドラマニにはまっていた。夏休み前に友人とこのゲーセンに来たときに 初めてプレーして、意外にも面白かったので遊び続けている、というのがはまった理由である。 彼はUFOキャッチャーやメダルゲームの筐体が林立する入口付近を歩き、音ゲーコーナーに足を踏み入れた。 ちなみにこのゲーセンには、ドラマニとギタフリ筐体がそれぞれ二台、 ポップン筐体が三台、弐寺筐体が二台、DDR筐体が1台、太鼓筐体が二台ある。
629 :
旅人 :2007/11/28(水) 00:53:05 ID:Y+FNBFj70
二つあるドラマニ筐体は、1つがプレーされていて、もう1つが故障中だった。 彼はドラマニをプレーしてる細身の男の後ろに離れて立って順番を待っていた。 その男は軽々とlv70台の曲をクリアーしていく。それは彼にとって見れば 信じられない光景である。そしてエクストラステージを出し、その男は コンチェ黄を選曲、プレーし始めた。最初は順調にコンボを繋いでいっていた。 が、中盤でその男はジェットスティックをやらかしてしまった。男は諦めたのか、 スティックを取りに行くことも無く呆然とイスに座っていた。 その男は排出されたe-PASSをしょんぼりした様子で取って、後ろを振り向いた。 彼の目には見た感じ16,7歳位の男子が映っていた。しばらくその男子を彼は 見つめていた。そして細身の男は高校生に言った。 「僕が、全然上手くない奴だと思っている?」 「いいえ、僕からしてみればあなたはとても上手い人ですよ」 そう高校生が言うと、細身の男はありがとう、と返した。そして続けた。 「昔、ここじゃないゲーセンの常連たちに馬鹿にされたことがあってね、結構な間ドラマニ やっていなかったけど、久しぶりにやってみたんだ。けど、ジェットして君が 後ろから笑っているんじゃないかと思ってた。けど、君には申し訳なかった。 勝手に被害妄想に駆られて、変な事聞いちゃって」 いえいえ、いいんです。高校生は男にそう言った。そして両替した百円玉を受け入れ口に入れた。 細身の男は彼の後ろに立って順番を待っていた。彼はスタンダードを選択、そしてチェリー緑を 選曲、そしてB評価でクリアーしていった。彼は小さなため息をついた。そして彼は後ろの男に言う。 「初めてやったとき、見下されると思ったことって無いんですよ。けど最近はどう思われてるのかなって 気になって仕方が無くて。あなた、僕の事をどう思っています?」 男はこう答えた。 「初心者さんは人の目を気にしないで、好きなようにプレーしていったらいいよ 人の目なんか気にしていたら、ゲームなんて全然面白くないでしょ?」 その出来事から約半年がたった今年の冬でも。こういう風に客同士が交流しているから、 そのゲーセンの、音ゲーコーナーは平和である。多分これからもずっと、平和である。
630 :
旅人 :2007/11/28(水) 01:09:50 ID:Y+FNBFj70
これで終わり…ですね。すみません、こんなに短くて。お前何がしたかったんだと言われても
ただ、ちょっと短いながらもお話を投下できれば嬉しいなとか思っていて…としか答えられません。
けどクロスワード事件の方は今まで以上に気合入れて書いていこうと思っているので、
期待しないで待っていてくれると嬉しいです。
(それはそうと
>>577 さん、題名について指摘どうもです。けど、間違っていながらも
あの題で通していきたいのでそこは勘弁してください)
クロスワード事件は今年中に中編分を投下できれば、と思っています。期待しないで待ってて下さい!
>>626 >>630 乙です!
しかも、そろそろ容量オーバーですね。
そろそろ次スレを立てる時期のようですな。
ところで、ちょっとだけ旅人さんに意見を。
毎回妙な部分で改行している上に「。」で切りすぎなので、正直見難いです…
まとめに保管され、校正されている時の方が正直読みやすいんですよね。
PCで書いているんだし、投稿時にもう少し気をつけてもらえると読み手としては嬉しいです。
何だか色々書いてしまいましたが、気を悪くさせてしまったらすみません。
次の作品も期待しておりますので。
お二人とも乙です!
634 :
◆AxCFTurkBI :2007/11/28(水) 20:52:04 ID:WNLZ3kBz0
楽しみです、秋の宮島(´ω`)
638 :
◆AxCFTurkBI :2007/11/28(水) 20:54:37 ID:WNLZ3kBz0
楽しみです、秋の宮島(´ω`) 楽しみです、秋の宮島(´ω`) 楽しみです、秋の宮島(´ω`) 楽しみです、秋の宮島(´ω`) 楽しみです、秋の宮島(´ω`) 楽しみです、秋の宮島(´ω`) 楽しみです、秋の宮島(´ω`) 楽しみです、秋の宮島(´ω`) 楽しみです、秋の宮島(´ω`)
639 :
爆音で名前が聞こえません :
2007/11/28(水) 20:55:34 ID:xKCbmODv0 ,,,r------.、 , -‐――- .,_ __,,,,,,,,---――-、 ,r"/ i、 ,/' |゙ヽ、. ┌―、 | ̄ _、 ゙i ,r":::/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ=V=/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ|::::::'、 l │ |,,,,,-―''''''"゙゙゙ ,i / ,i::::=ロ -=・=- |, | -=・=- ロ=:::::i | │ .| ̄~ァ ,l / |::::::/ヽ /ノ_ヽ____/ヽ:::::::i .l゙ ,i ,i' │ ヽ_/ | ̄| | ̄ l/ ̄ 7 | ̄____,,,,,,,,,,,,,| 丶::l i' .! ,i' ,i' l、_从__ツ ./ (●_●) / ゝ--' ,l' ,i' ヽ/ ,/ l l ./ i´""! く ,i' l / .__-- ̄`´ ̄--__ / ゝ- ' ヽノ ヽノ \,_.-二二二二- ,r''″ ゙'ー、,_ _,,r‐''