【オカルト否定派の集うスレッド<2>】

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http://piza.2ch.net/test/read.cgi?bbs=occult&key=989086043&st=937&to=937&nofirst=true
>メカでできいるのなら、生物学的に居住できない環境でも生息可能なはずですし

たしかに機械ならば、現実に火星探査機が宇宙を渡り火星で活動したように生物が活動
できない環境でも活動することができます。
がしかし。そんな機械にとっても宇宙というのは厳しい場所なのです。
太陽系内だけで考えても機械の敵はこれだけあげられます。

1)(地上よりずっと強烈な)宇宙線
地表はバン・アレン帯と分厚い大気のおかげでかなり宇宙線が弱められた状態にあり
ますが、そのようなものがない宇宙空間では強烈な宇宙線に直接さらされることにな
ります。実際の人工衛星・宇宙探査機を例に挙げて考えると、このような強烈な宇宙線
にさらされた場合中のコンピューターが狂ってしまうことが考えられます。コンピュー
ターは0と1で全てを処理しているという話は聞いたことがあると思いますが、強烈な
宇宙線はこの0と1を勝手に書き換えてしまったりします。たった1ヶ所のエラーであっ
ても場合によっては致命的です。
人工衛星・宇宙探査機ではこのようなエラーに強い構造(エラーの自動訂正機構を備え
ていたり、メモリやCPUを2重化、3重化したり)にすることで長時間に及ぶ高い信
頼性を実現しています。

2)真空
真空であるというのはとてもやっかいなものです。とくに可動部分がある機械を考えた
場合、潤滑の問題、真空潤滑の問題があります。真空では機械を滑らかに動かすという
のは大変なのです。
可動部分の金属部品がこすれあってそこが大変滑らかになると、金属の性質によって
原子レベルでぴったりくっついて離れなくなってしまう、という現象が知られています。
地表でそれがおきないのは金属表面に薄い酸化膜ができるためで、真空中では対策を
ほどこさないとたちまち関節が焼きつくようなハメになるのです。地上のように油を
さすという対策は使えません。真空では油はたちまち蒸発してしまいます。実際の宇
宙機はそのあたりクリアしてるのである程度の時間は可動できるわけですが、原理的に
メンテナンスフリーでいられないのは想像していただけることと思います。真空の場合、
放熱も大変ですね。(続く)