八甲田山だけど、怪談をよく聞くよね。
車を止めてたら、日本兵にぐるりと囲まれたとか、ウィンドウ一杯に手の平がベタ
ッとついたとか。
一番怖かったのは、テントの話。冬の八甲田山でテントをはったら、夜、誰かが外
を歩き回ってる。誰だろうと外を見ても、闇が広がってるだけ。おかしいな、と首を
傾げてると、大人数の集団が、雪をザクザクと踏みしめてやってきた。やばい!とテ
ントの中で震えてると、大勢で「まだ若いじゃないか」と話し合ってる声が聞こえる。
朝起きて外を見ると、一面、足跡だらけだった・・・って話。
冬山って、それでなくても怪談が多いからね。よく登山する気になるよ。
>>276 本を探してくるから、ちょっと待ってくれ。