1 :
本当にあった怖い名無し:
キター
●お祓いについて●
○肩が重い時
1.手を熱く、ぴりぴりした感じがするまでこすり合わせる。
2.「シャッ!」と鋭く言いながら、素早く肩を払う。
(言葉は繰り返してOK。肩回したりもいい)
○何か感じる時
1.息を深く吸い込む。
2.腹筋を使って鋭く力強く「フッ!フッ!フッ!」と、息を吐ききる。
○どーしよーもなくなった時
1.流水で手足を洗いながら、生まれ年の仏さんの真言等を唱えながら、
「お守りください」と唱える。塩併用してもいい。
※「塩併用」について
手足口を流水でよく洗う。
気になるならその時に塩使ってマッサージをしても良いw
●各生年の仏さんの真言●
(子)観音菩薩 ; おん あろりきゃ そわか
(丑)虚空蔵菩薩 ; のうぼう あきゃしゃきゃらばや おん ありきゃまり ぼり そわか
(寅)虚空蔵菩薩 ; のうぼう あきゃしゃきゃらばや おん ありきゃまり ぼり そわか
(卯)文殊菩薩 ; おん あらはしゃのう
(辰)普賢菩薩 ; おん さんまや さとばん
(巳)普賢菩薩 ; おん さんまや さとばん
(午)勢至菩薩 ; おん さんざんさく そわか
(未)大日如来 ; おん あびらうんけん ばざら だとばん
(申)大日如来 ; おん あびらうんけん ばざら だとばん
(酉)不動明王 ; のうまく さんまんだ ばざら だん かん
(戌)阿弥陀如来 ; おん あみりた ていせい からうん
(亥)阿弥陀如来 ; おん あみりた ていせい からうん
※特に信仰している対象があるなら、
そちらにおすがりした方が確実なので、あくまで参考までに。
6 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/20(金) 21:04:35 ID:Yg3iiONe0
ユートリームURLはまだ出てないのかな?
今宵最初の語り部は、昨日の人 ◆3wiF1V29nQ 氏です。
「どうぞ、こちらのお席にて」語り部の用意が出来たようです。
御送りします話は……
「夏の風景」
少女の肌は小麦に焼けて、白のブラウスが良く似合っていた。
一重の狐目、小さな鼻、少し痩せてはいたが反って凛として見える。
雲一つない青空、緑立つ土手の上。
時折吹く風が少女のオカッパの髪と藍に染まったモンペを揺らしていた。
「母さんがね、今日来るはずなの」少女がポツリと言う。
「迎えに来たん?」少女に尋ねた。川の向こうをずっと見つめ続ける、遠い眼差し。
「うん、でも・・・」少女の胸がボッという音と共に真っ赤に染まった。
「あぁ、母さんがくれた服が・・・」泣きそうな顔で自分の胸元を見ながら、静かに静かに消えて逝った。
今は無い橋の袂で少女は母を待っていた。早く会いたいと言う思いが橋を渡らせる。
橋の中ほど、突然の飛来音。振り向く瞬間に物凄い衝撃が少女を川面へと弾き飛ばした。
意識はある。(ヒコーキ?あれ?胸が息が?母さんの服が!あれ?あれ?あたし・・・)
物心つく頃から人とは違うものを見ているのかな。そう感じていた。
少女の追体験をしたのは小学四年の夏。おそらく少女も同年代だったと思う。
年をとるに連れて、色々な事を覚えるに連れて少女の悲しみは複雑なものになった。
今もまだ母を待ち続けているのだろうか・・・
終
一本目の蝋燭が消えようとしています……
昨日の人 ◆3wiF1V29nQ 氏、ありがとうございました……
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第二話 タヲル ◆XHr7yPORVM 氏、お願いします……
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雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
1/4
もうかなり昔の話し。
俺の知人、仮にMさんとしておきましょうか、彼の運転する車が猫を轢きました。
Mさん、ふだんからお酒好きでその日も仕事終わりに一杯ひっかけホロ酔いで帰宅しました。
あろうことか飲酒運転です。ダメな奴です。
轢いたあとすぐ車から降り、愛車のバンパーを調べ、タイヤのホイールを調べ、車高の低い改造車が無傷なのを確認すると「あ〜良かった」などとほざいてまた運転席に戻っていきました。
その時、降りた時は気付かなかったのですが、地面と車体とのわずかなすきまに猫がはさまって死んでいたそうです。ころんと首だけ出して。
イヌ好きの俺としてもゆるせない話し。バチ当たればいいんだと言ってやりました。相手はは先輩ですが。
お察しの通り、見事に当たりましたバチが。
まずMさんの愛車が常に獣臭くなりました。あのヤン車特有の芳香剤とあいまったなんともいえない臭さ。そして猫の鳴き声。
次に本人から匂いだし、身体を洗おうと服を変えようと無駄でした。しまいにはMさんのしゃべる語尾に「ニャア」が聞こえてくるようになり(ちょっとマヌケですが)、俺も含め周囲の人間が皆「これはおかしい」と思うまでになり、お祓いを薦める声もあがりました。
11 :
タヲル ◆XHr7yPORVM :2010/08/20(金) 21:10:26 ID:XmQS70Nv0
2/4
それでもMさんはどこ吹く風ってなもんで、あいかわらずお酒を飲んでは運転して帰り、カーステを大音量にし、今日はどこどこのオーデコロンで値段はこれこれ、ニャアと聞こえた?なんて飲み屋でお姉ちゃん相手のネタにする始末。
ですがついに事故をおこしました。愛車は完全に廃車。本人も鼻骨、鎖骨、肋骨、他もろもろを折る大怪我。死ななかったのが不思議なくらいです。
お見舞いに行きましたが、さすがに凹んでいましたね。半分以上は愛車に対してでしょうけれど。
しかしこれで終わりではありませんでした。
入院中もそうだったようですが、退院してからも異様な程物音に敏感になり、ひとの足音、物のぶつかる音、特に人の話し声にびくびくするようになりました。
仕事中(調理師です)もどこかうわのそらで、昼休みにふらっと居なくなり探しに行ったこともあります。
遂には我々のお店(飲食店)にまで影響が出始め、お客さんが異臭を訴えたり、猫の鳴き声がすると言われたり、もう笑い事ですまなくなりました。
はじめは冗談くらいにとらえていた調理長から、首に縄かけてでもお祓いをうけるさせるよう指示が出、精気を失ったMさんをとりあえず近くの神社に、それこそ引きずるように連れていきました。
12 :
タヲル ◆XHr7yPORVM :2010/08/20(金) 21:11:42 ID:XmQS70Nv0
3/4
俺は下っぱのボウズだったので一緒には行かせてもらえませんでした。行ったのはMさんと同期の先輩2人、仕事上の間柄を越えた仲の良い友人同士でもあります。
さて、ここから先は聞いた話し。当のMさんは何も覚えていないそうで、それはお祓いを受ける数日前から記憶が曖昧だったと話していました。
何の予備知識もなく、とにかく受付(神社で受付って)で神主つかまえて話ししようときめて敷地内に入ると、待ち受けていたように神主さんが立っていたそうです。特に何か訊かれる訳でもなく、話しを伺うからまず中に入りなさいと。
Nさん(同行した先輩)いわく、ここでようやく事の重大さに気づいたと。猫を轢き殺したMさんは、その時確かに、人の形をした猫だったと言いました。
四つ足で踏ん張り、敵意を剥き出しにして、唸り、歯を見せ、大人2人がかりで押さえ付け、時に怒鳴り、時に殴り付けるなどして奥に連れて行きました。もう一人の先輩は泣きながら羽交い締めにしたと言います。
Mさんを押さえつけながら、念仏なのか呪文なのか解らない儀式のようなものがうむもいわさず始まると、Mさんの抵抗は尚強くなった。Mさんだった獣は口から泡をふき、黒目が黄色く三角形になっていたそうです。
長い長いお祓いの後、おとなしくなって気を失ったMさんとぐったりとした先輩2人に、これまた疲労困憊・汗だくの神主さんがこう言ったそうです。
「今日はこのままここで一夜を明かしなさい。そうすればもう心配はいらない」
13 :
タヲル ◆XHr7yPORVM :2010/08/20(金) 21:12:45 ID:XmQS70Nv0
4/4
一夜明け、先輩2人をゆすりおこしたのはMさんでした。なんとなくわかるけど良くわからない、説明してほしいからまずタバコ吸えるとこ探そうよと。Nさん曰く、ぶっ叩いてもう一度眠らせたろうか、と。
早朝、神主さん曰く、Mさんには猫以外に何体も憑いていたらしく、そのどれもが猫によって引き寄せられた者であり、遅かれ早かれあの世に引っ張られていただろう。曾祖父とご先祖様に強く守られていなければ、事故の時に間違いなく死んでいただろう。
轢かれた猫はMさんを見ていたよと。車の下から見上げるように、後輪で更に踏みつけていった男を許すまじと。実は一匹だけではなく他にもう一匹親猫もその時轢いたはずだとも。
「無用な仏心はかえって呼び寄せてしまうものだけれど、必要以上の無体がこういう事態を引き起こしたのだと言うことを決して忘れてはいけない」
そうありがたい話を添えて、神主さんは最後に教訓として見ていきなさいと写真を何枚か出してきたそうです。
そこには、牛の顔をした女性が写っていたそうです。牛のような――ではなく牛だったとNさんは強調しました。
その後罰当たりなMさんは改心……するでもなくまた“やらかした”のですが、その話しはまた別の機会にでも。 おわり
二本目の蝋燭が消えようとしています……
タヲル ◆XHr7yPORVM氏 、ありがとうございました……
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第三話 カンテン ◆uWa8c9Ru2gさん 氏、お願いします……
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「百物語、ひいてはKの思い出」 1/3 代理投稿 姑 ◆100mD2jqic
オカルト板で百物語をする、という書き込みを見て、
私は高校時代にした百物語のことを思い出しました。
100話語り終えると怪異が起こるといわれている、百物語。
私達がした百物語でも、それは起こりました。
といっても、語り手が1人増えていた、といった類の事ではありません。
もっと、恐ろしい事です。百物語は、同級生8人としました。
語られた怪談はほとんどがどこかで聞いたことがあるような内容でしたが、
蝋燭以外何の光も無い、暗い部屋の中で聞くとかなりの恐怖感がありました。
100話語り終え、もう解散しようとした時、Kが突然叫び声をあげました。
Kは、集まった8人の中で唯一霊感があり、この百物語の発案者で、
百物語の会場はKの部屋でした。Kの叫び声を聞いてみると、こう叫んでいました。
「マキノが来る! 殺される!」マキノ、と聞いて思い出しました。Kが語った怪談を。
Kが幼い頃、近所にマキノという男の子が住んでいて、よく一緒に遊んでいたが、
マキノは交通事故で死んでしまった。するとその翌日から周りに誰もいないはず
マキノの声が聞こえるようになった。大体、こんな話でした。
急に叫び始めたKを、私たちは取り押さえました。
少しして叫ぶのをやめたKですが、やがてこんな事を呟き始めました。
2/3
「なあマキノ、聞いてくれ……すまなかった、あんな事をして……。
俺はお前が憎かった。マキノ、俺は見てしまったんだ……。
お前に、俺の母親が性的な行為をはたらいている所を……。
俺は、その時の母親の顔を覚えている。醜い獣のようで、そして俺の前では
決して見せないような満たされた顔……。その時俺は、お前に母親を取られたと
思った。もちろん、お前は小さいから俺の母親から何をされているのか分からず、
ただされるがままだったんだろう。しかし、俺には母親が何をしているか
分かってしまった。次の日から、俺のお前に散々嫌がらせをした……。
殴る蹴るの暴力を加えたり、お前の家のポストに虫を入れたり、自分がした悪事を
お前のせいにしたり……。それでも、お前は俺の所へ懲りずにやってきて、
俺の母親に汚された体を俺に押し付けたりした。その時、思った。
お前を殺すしか無いと。そしてお前と遊んだ帰り道、俺はお前の背中を押した。
お前の体は車道に投げ出され、走ってきたトラックに跳ねられた。
俺は、すぐに走って逃げた。トラックの運転手は、お前が同年代の男子、
つまり俺と一緒にいた事を証言した。その事を聞きつけ、お前の友達である
俺のところへ警察が来た。トラックの運転手は、事故のときお前の傍にいたのは
間違いなくこの子だ、と俺を指差した。俺は警察に、Kが突然道路に飛び出して
車に跳ねられた、それを見て怖くなったので逃げた……そう話した。
トラックの運転手も俺が突き飛ばした所までは見ていなかったらしく、
警察は納得して帰っていった。マキノ、本当にすまなかった……。
お前を殺した挙句、その事実を隠し、果てはお前の死を怪談話として語った。
自分が殺したという事実を伏せて……。許してくれマキノ、許してくれ……」
3/3
最後の方は涙声になり、土下座しながらKは自分が犯した罪を語りました。
私たちは唖然とし、掴んでいたKの体を離してしまいました。
するとKは虚空を見つめ、再び叫びました。
「許してくれ! 許してくれ! 俺を殺さないでくれ! 頼む!」
私たちは再びKの体を取り押さえようとしましたが、Kは何かに取り付かれたような
凄まじい力でそれを振り払いました。その力で、私は壁に強く頭を打ち付けて
しまいました。薄れていく意識の中で、私は走って部屋を出て行くKの姿を見ました。
少しして、目が覚めました。皆が心配そうに私の顔を覗きました。
私はまだ少し曖昧な意識の中で、「Kはどうしたの?」と皆に聞きました。
1人が、「追いかけたけど見失った。どこに行ったのか分からない」と言いました。
そのまま、しばらく私たちは黙っていました。やがて、そろそろ帰ろうという事に
なりました。Kの事は心配でしたが、こうしていても埒が明かないと思い帰りました。
帰るとき、Kの母が心配そうな顔で立っていました。Kの携帯電話にかけて
みましたが、つながりませんでした。不安と恐怖が混ざり合い、その日は一睡も
出来ずに夜を過ごしました。次の日、衝撃的なニュースを聞きました。
あのKが母親を強姦した後刺し殺し、そしてトラックに轢かれたというものでした。
聞いた話ですが、Kがトラックに轢かれて死んだ場所は、マキノという男の子が
死んだのと同じ場所だったそうです。昨日、Kが死んだ場所を訪れました。
事件以来避けていた場所ですが、いつかは行かないといけないと思っていたので、
百物語に自分の体験を書き込むのがいい機会だと考えました。
Kとマキノが死んだ場所。そこには2つの花束が寄り添う様に置かれていました。
<了>
三本目の蝋燭が消えようとしています……
カンテン ◆uWa8c9Ru2g 氏 、ありがとうございました……
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第四話 マン・コカスマ・ラミー◆3Lv4KTTgPo 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
死神坊主
当時俺の住んでた地域は月に一人は必ず死んでいた。
老若男女問わず自殺が多い。次いで事故や火事。 葬式や法事なんて日常茶飯事で、坊さんが行列で町に来る事も珍しく無かった。
ある日俺が居間で昼寝をしていた時、坊さんの行列がいつも通り念仏を唱えながら俺の家の前を通り過ぎた。
しかし、その日は何故か一人の坊さんだけ俺の家の前に留まり念仏を唱え続ける。
いつもと違う光景を不思議に思い、夕方頃帰宅した母と兄に昼間の事を話した。
すると母は顔色を変え『坊さんの行列なんて、この町には一度も来た事が無いよ。』と言う。
納得のいかない俺は『本当だよ!嘘じゃないよ!』と、まくし立てた。
母は『嘘じゃないのは知ってるよ。でもアレは人じゃない。不吉な者なの。アンタにも見えてたのは知らなかった』と言った。
母の話しでは、どうやら坊さんの行列が現れた翌日に人が死ぬらしい。
すぐに近所に住むUさんに相談し、坊さんに念仏を唱えられた事を話しすと、すぐに神社でお祓いを受けられる様に手配をしてくれ、俺達家族三人はお祓いを受けた。
そして翌日、また死人が出た。
うちの家族は無事だったが、兄の様子がおかしくなり始めた。今まで霊的なことなど一切口にしなかった兄だが『死神が見える。振り向くと、今にも殺されそうだ』と、頻りに訴える様になった。
ある日、俺はまた坊さんの行列を見た。人じゃないと知ってしまってからは恐ろしい存在だ。
坊さんの行列は俺の家の前で留まり念仏を唱えた。居間で耳を塞ぎ凍りつく俺を無視し、一人の坊さんが庭に入り込み、他の者達よりも大声で念仏を唱えた。
その後の事はよく覚えてないが、またお祓いを受けたらしい。
翌日、兄は事故に遭った。半年間意識不明で生死の境を漂ったが、奇跡的に命だけは助かった。
お祓いを手配してくれたUさんは一家無理心中で死んでしまった。
あなたの見ている坊さんも、死神坊主かも知れません。呪いの念仏を聞かぬ様、お気をつけて。
終
四本目の蝋燭が消えようとしています……
マン・コカスマ・ラミー◆3Lv4KTTgPo 氏 、ありがとうございました……
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第五話 タヲル ◆XHr7yPORVM 氏、お願いします……
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雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
21 :
タヲル ◆XHr7yPORVM :2010/08/20(金) 21:23:55 ID:77R4z4th0
1/2
今から20年くらい前の話し。
当時、ソープやらヘルスやらに出前持ってくバイトしてました。
そこで色んな出逢いもあったけど、怖い?話しをひとつ。
もうとっくに潰れてなくなっちゃったあるソープランドなんだけど、地下に女の子の控え室があって受付に断って直接渡しに行くんです。ハンバーグ弁当とかね。
裸電球にカビ臭い室内で、ノーブラキャミソール姿のお姉さんが2・3人アグラかいてタバコ吸ってたりして。
でね、部屋の隅っこで一人だけ黄色いバスタオル巻いたお姉さんがいるの。俺が行く度、いつも、山積みした座布団の隣に。
もう想像ついたと思うけど、その姉さん幽霊だったと思う。肌が、オレンジ色の電球の灯りの下でも土気色しててね、ず〜っと咳込んでた。
22 :
タヲル ◆XHr7yPORVM :2010/08/20(金) 21:24:57 ID:77R4z4th0
2/2
そのバイト辞めるまで、一度もその姉さんに弁当届けた事なかった。
例えば持ってく弁当が3個なら、控え室には必ず4人いた。タバコ吸ってる姉さんがたの隣で“これ見よがし”に咳込んでるのに、誰1人気にもとめない。
偶然だと思うかも知れないよね、俺もそう思うようにしてた。けど、ある日受付のお兄さんに挨拶してから控え室に行こうとした時、こう言われたのよ。
「お兄ちゃん、控え室誰もいないんだ。お客さんついたから。お金、テーブルに置いてあるって言ってたから、弁当とお釣り置いてって」
誰もいないって言ってた控え室に、やっぱりバスタオルの姉さんが正座して咳込んでた。真っ暗だった控え室の電気をつけたのは俺。
必死に気づかないふりをして、テーブルの千円札一枚と50円玉一枚(震えちゃってなかなか掴めなくて焦った)貰って、お釣り20円置いて逃げ帰った。
あのビルはまだあって、地下の控え室もなんらかの形で残ってるかも知れない。いまだに、あの姉さんはあそこでお客がつくのを待ってるんだろか? (終)
五本目の蝋燭が消えようとしています……
タヲル ◆XHr7yPORVM 氏 、ありがとうございました……
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第六話 マン・コカスマ・ラミーさん◆3Lv4KTTgPo 氏、お願いします……
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怒涛のラッパー
俺が前に住んでいた家は霊的な現象がよくあった。
家鳴りやラップ音の類いも頻繁にあったが、パキッやパンッとかの可愛い音じゃなかった。
一番恐ろしかったラップ音は、家で友人と二人で居た時だ。
その日、母が兄が入院している病院に泊まる事になり、一人きりで居るのが嫌な俺は友人のKを家に招き、2階の自室でテレビを見てダラダラしていた。
Kが夜食でも買いにコンビニに行こうぜと立ち上がった時、ラップ音が始まった。
まず玄関のドアを勢いよく蹴破り、廊下を走り抜け、食堂の椅子やテーブルを投げつけ食器棚が倒れてガラスや陶器が割れる音が聞こえた。
俺達は固まった。何事が起きたのか理解出来ない。
ただ何者かが相当な悪意を持ち、家を荒らしている事は想像出来た。
次にドン!ドン!と階段を踏み抜く程の足音をさせながら2階へ上がって来て、部屋のドアを乱暴に殴りつけたり蹴ったりしている。
俺達は椅子やテレビを持ち、身構えながらドアを見ていた。
ドアが壊れるかと思う程揺れた後、ドアノブが回り、少し開いた。
俺達は色んな物をドアに向かって投げ続けたが、向こうからは何の反応も無い。
Kが『ゴラッ!殺すぞ!』と大声で叫びながらステレオのスピーカーを担ぎ上げながらドアを蹴り開げた。
しかしドアの向こうには誰も居ない。警戒しつつも少し安心した俺達は2階の他の部屋も確認して回った。
2階には誰も居ない。
Kは『居てるんは分かってるんじゃ!殺すぞ!』と叫びながらゆっくりと階段を降りる。俺は背後を気にしながらKの後をついて行く。
食堂を覗き込んだKは『ホ?』と間抜けな声を出した後、俺を手招きして食堂に入っていく
食堂は荒れた様子が無く、いつも通り整然としていて、玄関も破壊されていなかった。
ここまで激しいラップ音は後にも先にもこれだけだ。
終
六本目の蝋燭が消えようとしています……
マン・コカスマ・ラミーさん◆3Lv4KTTgPo 氏 、ありがとうございました……
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第七話 笹湯葉 ◆bql30XnFgI 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
あれ?
夜も更けてきたことでございますから拙いながらこんなお話を・・・
夜、やはり夏ですからその日も蒸されてしまうと窓を開けておりました。
マンションの三回といえどその日は風がなく独特の蒸し暑さでございました
玄関の隣にある自室で本なぞを読んでいたような気がします。
耳を澄ますと苦手な蛙の鳴き声が聞こえてき音楽を流し気にしないよう努めておりました
ふと、こつ、こつと靴音が聞こえてきます。父が帰ってきたのだと思いました。
ゆっくりこちらに近づいてきます。
驚かせてやろう、そんな悪戯心が湧きました。
電気を消し窓から声をかけてやろうと思ったのです、父の驚いたところを想像すると気持ち
声が良く通りました。おかえり!と声が響きます。
しかし、返事はありません、おかしいと思い窓からちらりと玄関を覗きます。
いない
誰も居りやしませんでした
では、私の聞いた足音はいったい・・・と考えたら急に怖くなり布団にもぐりこみ寝てしまいました。
そんな初夏のころのお話でございました。
ご清聴の程ありがとうございました
27 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/20(金) 21:50:48 ID:kryX510y0
七本目の蝋燭が消えようとしています……
笹湯葉 ◆bql30XnFgI 氏 、ありがとうございました……
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第八話 秋鳥 ◆X0TyCi.5oo 氏、お願いします……
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走るモノ
一昨年の夏ごろだったかな。
お隣のおじいさんが亡くなったんですよ。聞いた話だと病気で入院中だったらしいです。
密葬にするとかで、私の両親はお隣にご焼香に行くことあったんだけどさ、
父さんが寝ちゃって、8時を過ぎてしまったんです。
そろそろ起こそうか、と母さんが言ったとき…
とんとんとんとん。
階段を上がる音が聞こえたんです。思わずぎょっとして、階段のほうを見ましたが暗くて何も見えません。
その時点でもう気持ち悪くなった。だって、全員1階にいるんだもん。
気のせいかと思って母さんやお姉ちゃんを見ると、やはり聞こえたようで顔が本当に真っ青。
一応見に行こうと立ち上がりかけたときに、
どたどたどたどた!!
ちょうど真上のあたりで走り回る音が聞こえました。
走るというより暴れ回っているような大きな音でしたが、すぐに止みました。
母さんが慌てて父さんを起こしているあいだに、私は階段の電灯をつけて2階の部屋中を探し回りましたが、
誰も居らず、もちろん音の原因になりそうなものも一切ありませんでした。
結局、おじいさんが焼香に来ないから呼びに来た、と結論がつきました。
でもさ、未だに音が止んでないの。
たまに走り回ってるから部屋のドアを開けたら、
赤いマニキュアを塗った子供の足が隙間から見えた。
ちなみ今でも走ってる。
こういう蒸し暑い夜にね。
これで私の話は終わりです。
次の方、どうぞお願いします。
29 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/20(金) 21:53:24 ID:kryX510y0
八本目の蝋燭が消えようとしています……
秋鳥 ◆X0TyCi.5oo 氏 、ありがとうございました……
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第九話 御子絵 ◆6scG3/0sFE 氏、お願いします……
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30 :
御子絵 ◆6scG3/0sFE :2010/08/20(金) 21:54:26 ID:BjNlgK1Z0
【第九話】
≪オーブ≫
その頃私は路上ライブをしているユニットの彼ら(A,B)のファンでした。
週3くらいで様々な場所で午前と午後、彼らは歌っていました。
Aは歌とギターとハーモニカ。もう一人のBは歌とギターとタンバリンとパフォーマンス。
彼らは同じ町の他の路上ミュージシャンと違って、いつもファンが周りを囲んで一緒に歌ったり、
手拍子したり、踊ったりとファンの結束力も強くて、いつも笑いの耐えない楽しいライブでした。
私もカメラ好きの友人と行ったり、一人で行っては楽しいひとときを過ごしていました。
その日は初めての町の駅前で、ファン以外の人も足を止めてくれたりと、いつもと変わりない
ライブをしていました。そして夜の部が始まり、友人はいつものように写真を撮っていました。
そしてライブ後、家に帰ると友人から今日のライブの写真が送られてきました。
「オーブ撮れたよ」って…。
実は友人は”見える人”で、カメラも専門的にやっていた人なので、その丸い白いモノがほこりか
どうかの違いもよくわかるのです。
私は生まれて初めて、身近な人の写真に写り込んだオーブをまじまじと眺めました。
オーブは1cmくらいのものからAの頭をすっぽり覆う様な大きなものまでありました。
私はその日のライブを思い出していました。
そういえば、途中でAの喉がおかしくなって、しばらく咳が止まらなくなったり、変えたばかりの
ギターの弦が切れたり。
そして中断して歌を再会すると今度はBがジャンプした時に足をくじいたりと、ハプニングが続いた
夜でした。
私は2人に影響は無いのか聞いてみました。友人が霊感があるから撮れたんじゃないかとか。
友人は「戦国時代の浮遊霊が写り込んだだけで、2人に影響は無いよ。歌が楽しくて来たんだろう」と。
私はホッとして改めてBの痛めた足のあたりを見ると、その上にくっきりとオーブが重なっていたのを
見つけてギョッとしました。
【完】
31 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/20(金) 21:55:11 ID:kryX510y0
九本目の蝋燭が消えようとしています……
御子絵 ◆6scG3/0sFE 氏 、ありがとうございました……
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第十話 メタルスライム ◆LuWpVnhAYs 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
32 :
メタルスライム ◆LuWpVnhAYs :2010/08/20(金) 21:55:59 ID:wT4DHLQoO
(体験談)(1/5)
友人Y氏が以前、体験した話です。
ある夜の事。Y氏が友人達と雑談していたとき、友人のひとりが
「近くの山に"でる"とウワサの場所があるらしい…」
と言う話を聞いたと語りだしました。
Y氏と友人達は妙に盛り上がり
「じゃあ、見に行こうか」と言う話になり、
Y氏が運転する車に友人3人を乗せ、計4人で向かったのです。
33 :
メタルスライム ◆LuWpVnhAYs :2010/08/20(金) 21:56:53 ID:wT4DHLQoO
(体験談)(2/5)
その場所は、林道を20分程車で登り、そこで車を降りて細い山道を5分程進んだ所、
沢を渡る鉄骨を2本並べただけの橋がありました。
友人曰く
「この先に小さな祠があって、その辺りが"でる"らしい…」
34 :
メタルスライム ◆LuWpVnhAYs :2010/08/20(金) 21:57:45 ID:wT4DHLQoO
(体験談)(3/5)
Y氏達は早速、懐中電灯の灯りを頼りにその橋を渡ろうとしました…
すると突然…
パキッ……
と、小枝を折るような音が鳴り響いたのです…
Y氏達は辺りを見渡しましたが、他に誰か居る訳もなく…
嫌な予感を感じながら、そのまま進んで行きました…
35 :
メタルスライム ◆LuWpVnhAYs :2010/08/20(金) 21:58:39 ID:wT4DHLQoO
(体験談)(4/5)
そして、橋の中央付近まで進んだとき、再び…
パキッ……
と音が鳴り響いたのです
そしてその音が…
パキッ……
パキッ…
パキッ
と、音が彼らに向かってどんどん近づいて来たのです!
言い様のない恐怖に襲われたY氏達は慌てて引き返し、山道を戻り林道に止めて置いた車まで逃げるように戻りました
36 :
メタルスライム ◆LuWpVnhAYs :2010/08/20(金) 22:00:07 ID:wT4DHLQoO
(体験談)(5/5)
そして、車に乗り込み帰ろうとした時でした。
最後に乗ろうとした友人のひとりが突然、
「うわぁぁっ!!」
と叫びながら、慌ててドアを閉めたのです…
恐る恐る「…ど、どうした?……」と聞くと……
「…誰かの手が…肩のあたりを掴もうとしてきた…」
Y氏達はその後、全速力で逃げ帰ったそうです…
【完】
37 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/20(金) 22:00:54 ID:kryX510y0
十本目の蝋燭が消えようとしています……
メタルスライム ◆LuWpVnhAYs 氏 、ありがとうございました……
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第十一話 菊 ◆wNcSpqKeBg 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
38 :
菊 ◆wNcSpqKeBg :2010/08/20(金) 22:01:40 ID:o7f7I/ys0
「最後の挨拶」 ※ちょっと良い話系なので、嫌いな方はご注意を。
5年前の秋に亡くなった、祖父の葬式の時の話。
線香の煙を絶やさぬよう、寝ずの番をした妹と私は
朝食の後、お坊さんが読経に来るまでの時間、少し休むことにした。
私が居間でぼんやりとしていると、部屋で寝ているはずの妹が
携帯片手に激怒しながら居間へと下りてきた。
「だれ?!私の携帯にいたずら電話したの!」
睡眠を邪魔されたのが相当頭にきたらしい妹をなだめて
よくよく話を聞いてみると、
「ベットで横になっていたら携帯が鳴った。
寝入りばなを邪魔されてイラッとしたが出た。
それなのに相手は無言で切った。
着信番号をみたら家の番号だったから怒りにきた」
と、いうことらしい。
履歴を確認すると、確かに実家の番号が表示されていた。
犯人は誰だと息巻く妹に、それまで静観していた父が声を掛けた。
「そんな悪戯できる訳がないだろ。 俺が今まで住職と電話してたんだ。
お前たち、みんな見てただろう」
確かに、父は妹が怒鳴り込んでくるずいぶん前から、お坊さんと
電話で葬儀の打ち合わせをしていた。
回線が一つしかない我が家で、そんな悪戯ができる訳がない。
「お祖父さん、妹ちゃんにお別れ言いたかったんだねぇ
妹ちゃんのこと、本当に可愛がっていたもんね」
伯母の一人がしみじみ言った。
この祖父、毎年お盆になると、明け方に玄関の戸を開けて家に帰ってくるらしい。
田舎とはいえ物騒なので、もう少し考えて欲しいと、実家の母がぼやいている。
【完】
39 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/20(金) 22:03:11 ID:kryX510y0
十一本目の蝋燭が消えようとしています……
菊 ◆wNcSpqKeBg 氏 、ありがとうございました……
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第十二話 影虎 ◆OTL/VNUGLY 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
40 :
影虎 ◆OTL/VNUGLY :2010/08/20(金) 22:03:22 ID:Ep1s25II0
【今の話】
今、これを書いている時間は8月13日 夜11時である。
夫と子供は、夫の実家に帰省していて、いない。
私一人だ。静かだった。
たまたま、百物語のスレを見つけたので、今年は参加したいと思う。
スレに参加表明し、メモ帳に怖い話をまとめ始めてから、30分が経つ。
ところで誰か、さっきからカタカタいい続ける寝室の引き戸を止めてくれ。
そっちを見ると音は止むのだけど、背を向けた途端カタカタいい出す。
今夜はリビングの座椅子に丸まって寝るとする。
【完】
41 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/20(金) 22:06:10 ID:QCY9rZx90
十一本目の蝋燭が消えようとしています……
影虎 ◆OTL/VNUGLY 氏、ありがとうございました……
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第十三話 御子絵◆6scG3/0sFE 氏、お願いします……
42 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/20(金) 22:07:09 ID:f0BtlGXs0
暗号放送で、情報操作していると思われるんですが? 1999年等の放送事故、放送事故詐欺でけでも告知してほしいで
す。[被害届け]を、出しても対策が、わかりません。 [放送局等の被害届けの透明化等についての署名活動]等を考え
ています。 布施警察が、交通規制課に申請したらいいと言っています。 考えています。[メディア等の『被害届け』等に
ついて ] マスコミ板に掲載されていましたが(1〜694くらい)512kを超えて表示されなくなり過去ログ倉庫に保
存されているかどうかわかりません。[12310;メディア等への[被害届け]等について 2](2007年5月29日(火)1〜100
1になりました)一般音楽[放送事故(虐待・その他)][放送事故(虐待・その他2)][本人・放送事故(虐待・その他)
3][放送事故(虐待・その他)4][放送事故 ジェニー事件について][放送事故 ジェニー事件について2]等を書き込み
済み。過去ログ倉庫に保管されているそうです。[ 権利横領中容疑、結婚詐欺、傷害罪容疑,替え玉工作等で、裁判も考え
ています。80箇所くらいの法律事務所を探しました。 訴状を書いてくれる人を知りませんか? 2006年5月22日に収入
印紙を払ってきて受領書をもらってきましたが補正命令で訴え提起手数料について封書が来たとき[損害賠償請求事件]
できました。事件の細かい分類で事件名とは思わなかったので気にしてなかったけれど、これが事件名になったら困ると
思ってきました。私が訴状に書いた事件名は[放送事故・ジェニー事件](情報操作と容疑者と放送局との癒着による結
婚・就職・放送事故「詐欺」、傷害容疑、権利横領中容疑、 替え玉工作中容疑、人権侵害放送容疑等事件)です。2007
年5月21日(月)上告と上告受理の理由書を大阪高等裁判所に提出してきました。 平成19年7月17日最高裁判所第三
小法廷(那須弘平裁判長裁判官、藤田宙靖、堀籠幸男、田原睦夫、近藤△「出るに宗教の宗という漢字で変換しても出て
きません。」晴裁判官)が「本件上告を棄却します」と決定されて2007年(平成19年)9月26日(水)大阪地方裁判所民
事訴訟事務室で事件番号「平成19年(カ)第14号」で事件番号「平成18年(ワ)4056号」の再審訴状を受け取ってもらい
ました。
【第十三話】
≪夢が意味するもの≫ 1/3
私がオカルトに本格的に興味を持ったきっかけのお話をします。
夢は誰もが見るものだけど、起きてから覚えているかいないかの違いだけだと言う専門家もいますが、
みなさんはどうでしょう。
……私はというと子供の頃から毎日の様に夢を見て、”夢を見るのがあたりまえ”の生活を今でも
送っています。
そんなある日の事。初めて親戚のおじさんの夢を見ました。『おじさんが家に空の金魚鉢を持って
尋ねてきたのです。今さっき父も母も出かけた所だったので、そう伝えながら「すみませんね、
何のお構いも出来なくて」私はそういって謝りましたが、おじさんはにこにこしていました』
と、こんな夢でしたが、ものすごく印象に残りました。
そしてその3日後です。病床のおじさんが亡くなったのは…。
…これが今から約20年程前の話。おじさんは亡くなる前にいろんな人に挨拶に行った時、たまたま
私が思いを受け止めたのかな?とそう思いました。ずっと後にいとこにこの話を伝えると
「そう、あなたにお別れを言いに来たの」と感慨深そうにしていました。
そしてこの夢を見てからです。”知り合い、友達、芸能人の夢を初めて見ると別れがやってくる…”
ようになったのは。…別れと言っても死別ではなく、バイトの仲間なら辞めるとか、上司の移動、
長期休暇、喧嘩別れ、気持ち的な別れ、芸能人は活動休止…と別れ方は様々で、期間もその日、
一週間後、半年後、数年後…と様々です。
44 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/20(金) 22:08:43 ID:f0BtlGXs0
マスコミ@2ch掲示板で、[ ★「メディア等への[被害届け]等について 18]という「題名」で、
[1 :陽子:2009/12/20(日) 09:01:27 ID:hHneFZQo0]から書き込んで「423 :○○陽子と○○「←一般人の氏名みたいな
名前を書き込んでいて裁判資料にする予定です。」:2010/01/29(金) 12:27:27 ID:sh4JcGVF0」で、
もう501KBくらいの重量いっぱいになって
終了しているのに、また間違えて、同じ「数字」の「題名」を書き込んでしまいました。
このまま、[ ★「メディア等への[被害届け]等について 18](1 名前:陽子 2010/02/14(日) 08:51:07 ID:SBOaF5180始まり〜の
「★「メディア等への[被害届け]等について 18](2)」)として、書き込んで行っていましたが、
重量いっぱいになって「過去ログ倉庫」に保管されていると思います。
この、「1 名前:陽子 2010/04/06(火) 22:54:50 ID:VLScHyn/0」始まりの「題名」は、
(「1 名前:陽子 2010/04/06(火) 22:54:50 ID:VLScHyn/0」始まりの〜
「★「メディア等への[被害届け]等について 18](3)」)
として、書き込んでいこうと思っています。
「2 :陽子:2010/04/06(火) 23:04:24 ID:VLScHyn/0(半分)・★「メディア等への[被害届け]等について 18(3)」に、書き込み済み。
「★「メディア等への[被害届け]等について 18](3)」) は、「453 :新興宗教信者で覚醒剤中毒の○○(一般人の氏名っぽいので、←伏字)陽子:2010/07/09(金) 」
18:06:24 ID:ovI3k+V9O>で、重量いっぱいになって<過去ログ倉庫>いりになっていると思います。
45 :
御子絵 ◆6scG3/0sFE :2010/08/20(金) 22:09:38 ID:BjNlgK1Z0
2/3
…私が仲間と別れた中で印象深いものをいくつか紹介したいと思います。
最初はバイトの仲間に「今日で辞めるんです」と言われた時。その日初めてその人の夢を見たので
あまり会話もなかったけど親近感を持ったところだったのに、いきなりやめる事を言われたので
「これからもお元気で」くらいしか言えなかったのが残念でした。
1週間後に移動する上司はその夢を見た日が私が一緒に働く最後の日で、これは夢が別れの日を
教えてくれたのだと思ったので、今までの感謝の気持ちを伝える事が出来ました。
そしてまたある日はバイト仲間全員の夢を見たのです。
その頃には別れの符号があまりにも一致していたので、いったい何が起こるんだろう…。
と、毎日心の片隅に不安がありました。
そして半年後、私が引っ越す事になり、その夢は私が皆からさよならをする。
という夢の知らせだったのです。
「自分が別れる時も夢を見るんだ…」その時は驚きというより半分笑ってしまいました。
…そしてとても残念な別れ方をした事もあります。
今住んでる所の最寄の駅前で夫婦でやっていた屋台ラーメンのおじちゃんとおばちゃん。
私にもすごく仲良くしてくれて、ゆで卵をサービスで貰ったり誕生日にはジュースを買ってくれたりと、
とても温かいご夫婦でした。でも、ある日夢を見てしまいました。
そしたらおばちゃんだけで屋台を出していたので、聞くとおじちゃんが脳梗塞で倒れて入院との事。
この夢だったのか!!…と驚くと共に安否を気遣っていたらおじちゃんは無事退院できて、
手足も少しずつ動かせる様になってきて、良かったなぁとホッとしていた時にもう1回夢を見ました。
不安はあったものの私は仕事の時間が変わり、しょっちゅう行けなくなり、しばらくぶりに行ったら
市の条例で屋台ラーメンの営業が出来なくなっていて、おじちゃん、おばちゃん達はどこへ行ったかも
わからず、最後のお別れも言えませんでした…。
46 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/20(金) 22:09:52 ID:f0BtlGXs0
マスコミ@2ch掲示板で、[ ★「メディア等への[被害届け]等について 18]という「題名」で、
[1 :陽子:2009/12/20(日) 09:01:27 ID:hHneFZQo0]から書き込んで「423 :○○陽子と○○「←一般人の氏名みたいな
名前を書き込んでいて裁判資料にする予定です。」:2010/01/29(金) 12:27:27 ID:sh4JcGVF0」で、
もう501KBくらいの重量いっぱいになって
終了しているのに、また間違えて、同じ「数字」の「題名」を書き込んでしまいました。
このまま、[ ★「メディア等への[被害届け]等について 18](1 名前:陽子 2010/02/14(日) 08:51:07 ID:SBOaF5180始まり〜の
「★「メディア等への[被害届け]等について 18](2)」)として、書き込んで行っていましたが、
重量いっぱいになって「過去ログ倉庫」に保管されていると思います。
この、「1 名前:陽子 2010/04/06(火) 22:54:50 ID:VLScHyn/0」始まりの「題名」は、
(「1 名前:陽子 2010/04/06(火) 22:54:50 ID:VLScHyn/0」始まりの〜
「★「メディア等への[被害届け]等について 18](3)」)
として、書き込んでいこうと思っています。
「2 :陽子:2010/04/06(火) 23:04:24 ID:VLScHyn/0(半分)・★「メディア等への[被害届け]等について 18(3)」に、書き込み済み。
「★「メディア等への[被害届け]等について 18](3)」) は、「453 :新興宗教信者で覚醒剤中毒の○○(一般人の氏名っぽいので、←伏字)陽子:2010/07/09(金) 」
18:06:24 ID:ovI3k+V9O>で、重量いっぱいになって<過去ログ倉庫>いりになっていると思います。
47 :
御子絵 ◆6scG3/0sFE :2010/08/20(金) 22:10:29 ID:BjNlgK1Z0
3/3
この時ばかりはもう二度と夢なんか見たくないと、そう思いました。別れを教えられるより、
出会いを教えられたい…って。
でも、思っていればまた必ずどこかで出会える。そう信じている自分もいました。
ーーーーーーー初めて夢に見た人とは必ず別れが来るーーーーーーー
親しい人や、大切な人の夢を見たときに、私はいつ彼らとの別れが来るかわからないので、
せっかく夢が教えてくれているのだから、「伝えたい事は必ず伝えよう。一緒にいられる時は
たくさんの思い出を作ろう」
…そんなふうに思いながら、今も私は夢を見続けています。
【完】
48 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/20(金) 22:11:05 ID:QCY9rZx90
十三本目の蝋燭が消えようとしています……
御子絵 ◆6scG3/0sFE 氏、ありがとうございました……
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第十四話 メタルスライム ◆LuWpVnhAYs 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
49 :
メタルスライム ◆LuWpVnhAYs :2010/08/20(金) 22:11:56 ID:hUSFt9UO0
(煙)(1/5)
私が所属している地域消防団の先輩 T氏が話してくれた体験談です。
ある冬の夜のこと。
T氏が仕事から帰る途中、消防団の仲間から緊急連絡が入りました。
「○○町2丁目で火事らしい。出られますか?」
偶然にもその付近を運転していたT氏は詳しい番地を聞き、現地で落ち合う約束をして、
法被と帽子を着用し、車を降りてあたりを見渡しました。
しかし、焦げ臭いにおいはなんとなくしますが、炎も煙も見えません…
T氏は聞いた番地を頼りにその家を探し歩きました
50 :
メタルスライム ◆LuWpVnhAYs :2010/08/20(金) 22:12:41 ID:hUSFt9UO0
(煙)(2/5)
すると「あの〜消防の方ですか?」と、聞いてくる方がいました。
その町内の町内会長で、火事の連絡があった家に向かうところだったので一緒に向かうことにしました。
その家は5人家族で両親、祖母と2人の男の子がいるとのことでした。
そしてその家に着いた時、T氏は明らかな異変に気付きました。
時間は夜の10時前、周りの家々は電気が付いているのにその家は真っ暗で全く人の気配がしません。
でも車庫には車があり、出かけている様子ではないようです。そしてあたりを漂う焦げ臭い匂い…
チャイムを押してみましたが電気が切れているのか何の音もしません…
T氏は「消防団です!!誰かいますか!!!」と叫びながら玄関のドアを叩いてみました
すると中から物音がして、ドアが開きました。・・・・・・・・・
51 :
メタルスライム ◆LuWpVnhAYs :2010/08/20(金) 22:13:32 ID:hUSFt9UO0
(煙)(3/5)
と、同時に大量の黒煙が噴き出してきました!
そしてその煙の中から「うあぁぁ・・・おあぁぁ・・・っ」とうめき声がして、
数本の手がT氏の腕をつかみ、その煙の中に引きずり込もうとするのです!
T氏は慌ててその手を引き出しました。すると母親とおばあさんの2人が外へ引きずり出されたのです。
T氏と一緒にいた町内会長の2人で安全な場所まで運び出したあと、T氏は再び玄関に向かい
「他に誰かいませんかーーーー!!!」と大声で叫びました。
しかし、物音も無く人の気配もありません。
中からは5cm先も見えないような黒煙が噴き出し続け、何の装備も無いT氏はこれ以上は危険と判断し
その2人を到着した市消防に引き継いで消防団と合流、消火活動に取り掛かりました…
52 :
メタルスライム ◆LuWpVnhAYs :2010/08/20(金) 22:14:18 ID:hUSFt9UO0
(煙)(4/5)
その後、聞いた話によると火事に気付いた両親と祖母は一度玄関まで逃げたのですが
子供たちが2階の子供部屋から降りてこないため、父親が子供部屋へ向かい
母親と祖母が心配してそのまま玄関で父親と子供を待っていたんだそうです。
しかし父親は階段を上りきったところで、2人の子供たちは子供部屋で、遺体となって発見されました。
死因は「一酸化炭素中毒」でした。
T氏曰く
「煙は怖い。だから絶対に単独で助けにいこうなんてしちゃいけないんだよ・・・・・」
53 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/20(金) 22:14:37 ID:f0BtlGXs0
読売巨人軍のHPのメールに3,4,5年前に「被害届け文章」を送信して
大相撲のHPのメールに1,2,3年前に「被害届け文章」を送信済みで、
もしかしたら選手や関係者に「届け」のコピーが渡されて、
それがスポーツ選手にたくさんおくられているかもしれないですが、
睡眠夢では99年の時点からたくさん口で伝わって
いるけど競技があるので自首も告発もメモもしてないといわれています。
根拠はないですがそれで影で(公だったら事件の説明をしないといけない場合
完全犯罪したい人がこまるから理由をつけてであったとかいっているひともいるかもしれないです)
仲良くなったりこころのなかでこころがすこしなかよくなっているとか
おもっているひともいると推測します。
でもワールドカップで南アフリカにいったサカー選手代表は外国にもしかしたら
この放送事故傷害もみ消し事件が本当にあったら「ファシズムと思います。早く対策を
とらないと
大変ですね」
というような感じのまじめそうなひとがもしかしていたとしても話してないと
思うと睡眠夢にいわれました。
< 174 :陽子:2010/07/01(木) 07:32:13 ID:5Ft1d8Mo0
/病院・医者@2ch掲示板で、[病院掲示板99年放送事故さぎジェニー事件について11]で書き込み済み。
54 :
メタルスライム ◆LuWpVnhAYs :2010/08/20(金) 22:15:50 ID:hUSFt9UO0
(煙)(5/5)
そして最後にT氏はポツリ・・・とつぶやきました。
「でもなぁ・・不思議なのは煙から出てきて俺の腕をつかんだ手は・・・・・・
右手が3本、あったはずなんだよ・・・・・・・」
【完】
55 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/20(金) 22:16:13 ID:QCY9rZx90
十四本目の蝋燭が消えようとしています……
メタルスライム ◆LuWpVnhAYs 氏、ありがとうございました……
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第十五話 菊 ◆wNcSpqKeBg 氏、お願いします……
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56 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/20(金) 22:17:12 ID:f0BtlGXs0
1,2ヶ月へっていたのに、また日曜日くらいから下腹の下痛み電波が遠隔操作で
送信されてきた恐れがありました。
今日もありました。
久米さんとか陰険と思いました。
給料をもらってまじめそうにニュースを読んで恥ずかしくなかったのかなと思いました
どんなまじめな本を読んで眉間にしわをよせていきどおる原稿も読めない程度のひとでは!と
思いました。 。(2010年8月19日「木」10秒読み返してみて
意味がわかりません。怪しい新興宗教に遠隔操作で政府も認定してない電子偽造容疑で、
文章を偽造したんでしょうか?)
音楽をベストテンでとっても美化したしごとをして恥ずかしくないのかな!と思いました。
現代のメディア人はよく給料をもらえるな!と思いました。
こうもとひろとさんにもみやもとひろじさんにもいしのたっきゅうさんにも
ちばゆうすけさんにもテレビ画面で土下座してもらいたいです。
どんな神経でこんなひどいはんざいができるのか!と思いました。
歌詞とはまったく違う思いやりのかけらもない人かもと思っています。
大正文学の下地がある日本人は思いやりのありそうな歌詞世界が好きだから
うれるためやかっこいい文学性のためにいい人ぶっている歌詞をかいているだけだったのかなと思いました。
このいたみが1日でもあったら女性メディア人はヒステリックになって
いてもたってもいられず、金切り声をあげておこりまくるとおもいます。
どこのだれ!こんな不正電波を送ってきて!ゆるせないわ!と。
おちついて元気にくらしているな!と思っています。
給料をもらって楽しいでしょうに!
< 175 :陽子:2010/07/01(木) 07:48:42 ID:5Ft1d8Mo0
/病院・医者@2ch掲示板で、[病院掲示板99年放送事故さぎジェニー事件について11]で書き込み済み。
57 :
菊 ◆wNcSpqKeBg :2010/08/20(金) 22:17:13 ID:o7f7I/ys0
「口笛が聞こえる」1/2
私がまだ田舎にある実家にいた頃の話。
何が切っ掛けかは忘れたが、夜中に誰かが口笛を吹いているのに気がついた。
時間はたいてい午前1時過ぎ。一定の高さで息継ぎをする
様子もなく、10分〜20分間絶え間なく。それが毎日。
最初は鳥の鳴き声かとも思ったが、あんな声で鳴く鳥を聞いた事はないし
だいいち時間が時間だ。気味悪く思いつつ、布団を被って無視していた。
口笛に気がついてから、6日ほど過ぎた晩のこと。
夜中にふと目が覚めると、なぜか布団の上で正座している自分がいた。
目の前には赤い光を放つ、フットボール大の光の玉が浮いている。
ギョっとして思わず身構えると、発光体は赤い尾を引きつつ
窓の外へスーっと消えていった。
その日の夜は、妹の部屋へ転がり込んだ。
58 :
菊 ◆wNcSpqKeBg :2010/08/20(金) 22:18:40 ID:o7f7I/ys0
「口笛が聞こえる」2/2
発光体を目撃してからも、相変わらず口笛は聞こえてきた。
けれど、発光体を見た以外、他に何が起こったわけでもない。
“口笛が聞こえる”ことにも慣れ、しだいに気にも留めなくなっていた。
発光体を見てから10日ほどたった、酷く風の強い晩のことだ。
またしても、唐突に夜中に目が覚めた。
私はパジャマ姿で裸足のまま、真っ暗な林の中に立っていた。
木立の中、呻る風にのって口笛が聞こえる。
恐怖で混乱する頭をどうにか落ち着け辺りを窺うと、どうやら
実家のすぐ隣にある森の中にいるらしい。
走り出したい気持ちを抑えて、そろそろと家へ向かった。
走ったら事態が急展開してしまいそうで、恐ろしかった。
ひたすら足元を見て歩いている間、口笛はずっと私の周りを巡っていた。
その晩を最後に、口笛が聞こえることはなくなった。
けれど、もしもまた聞こえたらと思うと、実家に帰省するのが恐ろしい。
次にまたあの口笛に呼ばれた時、もしも目が覚めなかったら
私はどこに連れて行かれるのだろうか。
【完】
59 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/20(金) 22:19:00 ID:QCY9rZx90
十五本目の蝋燭が消えようとしています……
菊 ◆wNcSpqKeBg 氏、ありがとうございました……
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第十六話 影虎 ◆OTL/VNUGLY 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します
60 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/20(金) 22:19:14 ID:f0BtlGXs0
本当に幼稚園ではないんだから謝ってください
渋谷さんやまざきさん私を11年も傷害気味にしてあやまらないで拉致して
だれのあたまをよくしたんですか?
政治目的だったら無期懲役か電気椅子刑になる場合もありますから!
あだ名等でころがした読者の私の脳を1部こわして裁判事項なのに
そのロッキンオンの雑誌もよめないような頭や生活の状態にしたんですよ!
怖いんですから!
生活代も不足してないし、頭もよさそうなのに
こんな事件を起こしたのが本当だったら飢餓や飢饉や伝染病とかが蔓延する社会!に
なったらどんな陰湿なひとになるのかとかんがえたらメディア人の人間性がこわいです。
あんなにいい人風な世界的にもレベルの高い大正文学があった国なのに
怖い犯罪事件をおこすな!と思っています。
まともな裁判になったらしぶやさんややまざきさんにその辺を聞きたいと思っています。
< 177 :陽子:2010/07/01(木) 08:03:33 ID:5Ft1d8Mo0
/病院・医者@2ch掲示板で、[病院掲示板99年放送事故さぎジェニー事件について11]で書き込み済み。
61 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/20(金) 22:21:15 ID:f0BtlGXs0
この1ヶ月のあいだにFM大阪のくわたけいすけの優しい夜遊び(土曜日、23時から24時)
いそがしくてたまにしかそれも3,4分しか聞けません。
偶然聞けたときに、食べすぎの人をどうかとおもうかのような
放送をすこししていました。
くわたさんは放送事故詐欺事件がおこってから数年後の今から数年前(6,7年前?2003か2004年ごろ?)
やせこけた顔であまりたべてないかのような顔で音楽番組に出演していました。
その時期に傷害逃亡容疑のつじひとなりさんが、著作の顔が掲載されている文庫本のひとつで?
やせこけたほとんどあまりたべてないような顔の写真を使用していました。
私も母も昔からいやなことがあったり、あまりいいことがなかったらたべていましたが、
昨日も菓子パンをかってきて夜食に食べていました。
この「やさしいよあそび」はそのご睡眠夢でもじおこしをしてかきこんだほうがいいと
いわれて、書き込むことにしました。
最近も睡眠夢で「遠隔操作でぽっこりおなかにしてみせる!」といわれました。
そんなにたべているつもりはないのに栄養分を遠隔操作で怪しい新興宗教にゼロにする電波を
送信されて栄養分がない、ぽっこりした栄養失調のようなおなかにすこしなっています。
気にしていませんでしたが怪しい新興宗教は上層部やおきにいりと格差をつけるために
数十年前から栄養分をゼロにするあるいはぽっこりおなかにするような
遠隔操作電波を対象者にそうしんしてきた!
あんたもそのうちのひとりに子供のときから対象者にされていた!と言われました。
体格が以上にいいひとがふえていて何でもありそうなこの国で普通に食事をして
ぽっこりおなかになるなんてへんでしょう!かきこんだほうがいいですよ!
せんごははほとんどが栄養失調のくにだったでしょう!といわれました。
62 :
影虎 ◆OTL/VNUGLY :2010/08/20(金) 22:22:16 ID:Ep1s25II0
【がちゃがちゃ】
結婚を機に、実家からマンションへ引っ越した。
実家では様々な物を見たり、聞いたりしてきたが、引越し以来そういった事は格段に減った。
減った、とはいえ、無くなった訳ではない。一度だけ、目に見える怪異に遭遇した。
夫がいない、ある夜、私が一人で留守番をしていると、玄関のドアを「がちゃがちゃ」された。
勢いが尋常じゃない。
がちゃがちゃがちゃがちゃ!!がちゃがちゃがちゃがちゃ!!
と、ドアノブが取れるのではないかという位の音がする。
最初、夫が鍵を忘れたのかと思ってドアスコープを覗いたが、誰もいない。
そもそもうちはオートロックのマンションなので、鍵を忘れたらエントランスから中に入れない。
怖いと人間は、パニックになるというのは良くわかった。
お守りをバックから引っ張りだして、ドアに向かってかざしてみたりもした。
しかし、「がちゃがちゃ」は止まらなかった。
もうどうしたらいいのか、逃げ出そうにも玄関を開けるのは怖い!
パニックのきわみになった私はドアを思い切り蹴り飛ばし、
「うるさい!!」とブチ切れていた。「がちゃがちゃ」は止まった。
目に見える怪異は、それきりだ。
【完】
63 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/20(金) 22:22:56 ID:f0BtlGXs0
1999年の12月のハイロウズが「パンダのこころ」バカ雑誌に生き方を教わる上野で待っているというような歌詞で「放送事故 ジェニー事件
(99ねんん9月から11月)で責任者のような感じに仄めかされていたとラジオ等を聴いて思っていて警察に事情聴取で忙しいから(当時は警
察に話をしにいったりとかあると思っていました。)ミッシェルガンエレファントも「ジェニー」を作って「嵐を越えていけ」のような歌詞の曲を発売
していたのでリーダーが上野さんだからミッシェルガンエレファントのコンサートにいってという意味かと思いましたが、2年位前に「パンダの
こころ」を歌詞を読むと変えたのかなと思った箇所は「パンダがふるさとへかえりたい」というという箇所でした。「放送事故 ジェニー事件」
の時にどのひとかにふるさとにかえりたいといわれたのかなと思いました。
「パンダのこころ」の発売後に姉の子供を出産するときに私だけ予定日に病院についていったら99年にはやっていた「たれぱんだ」のシールが
看護婦さんのスリッパが5,6個並んでいるところにひとつのスリッパにはってありました。
ハイロウズファンの看護婦さんとかいるのかなでも「たれぱんだ」をはってハイロウズファンとして生活している人いないかなとか思っていました。
辻仁成さんが中山美穂さんの前の奥さんの南果歩さんが出産するときに自宅で水中出産を試みてどうしてか救急車を呼ぶことになって母体も
たいへんだったけど無事出産してとエッセイ集に記載されてあったので家族の出産には立ち会いたいと思っていたので看護婦さんに立ち合わせ
てくださいというと消毒液を持ってくるから待っていてといわれて
64 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/20(金) 22:23:59 ID:QCY9rZx90
十六本目の蝋燭が消えようとしています……
影虎 ◆OTL/VNUGLY 氏、ありがとうございました……
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第十七話 御子絵◆6scG3/0sFE 氏、お願いします……
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65 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/20(金) 22:25:09 ID:f0BtlGXs0
知的に、なろうと先生が猛勉強していたらこわいと思いました。
おやこそろって25すぎた晩年にひどいめにあって勉強をあまりできず(わたしはほとんど)
傷害被害で健忘気味に1年ほどまえからなって今では政府も認定してない電子偽造容疑で
書き込み済みの記録済みの文章を偽造されてもチェックしている時間もなく、たいてい私の人体に
悪いところがあるからではなく、怪しい新興宗教からの不正科学遠隔操作送信によると思われる頭痛があります。
勉強どころか裁判までした容疑出版社のロッキンオンジャパンの雑誌もよめず最悪の裁判環境です。
そのかわりメディアがわしかわからない容疑をすこしほのめかすひとがいるのでやっぱりもっと容疑のあるひとや
容疑がでてくるような感じになるのでそれをこつこつためて次の裁判に行こうと思っています。
学校の先生や母の場合はもとから頭がよかった人だからとおもいますが同級生が医者の奥さんに
なって出世してあねはいい大学にはいいって頭のいいだんなさんと結婚したのに
将来の夢はときくとプりキュアになりたいとかスポーツ選手になりたいとか
いっていて、怪しい新興宗教が替玉や共犯者にさせたがっている号の深そうな
文学人間風な人に育つような学校環境なんて絶対教育委員会はつくらないと思います。
66 :
御子絵 ◆6scG3/0sFE :2010/08/20(金) 22:26:20 ID:BjNlgK1Z0
≪言霊≫1/2
私はインディーズのロックライブで知り合った女友達がいます。
ライブで2人揃った時は「2TOPダンサーズよ〜♪」等と言いながら一番前でガンガン踊って
いました。
そんな馴染みのライブハウスでしたが、3階は昔ダンスホールだったらしいのですが、ミラーボール
のようなものが天井からぶら下がり、倒れたテーブルやイスはそのままで埃をかぶっていて、
荒らされた部屋は放置状態。なので見た目は廃墟同然。ガラスのドアから中を覗くと”絶対いる”
雰囲気。
…ある日の夏、別の友達と同じライブハウスのアコースティックギターのライブに行った時の事。
その日はそれほど冷房がきつくもなかったのに、途中からものすごい寒気がして、私は持ってきた
長袖を着て、隣の100均で靴下を買い、なるべく身体から熱を逃さない様にずっと体育座りをして
いました。ファンの久しぶりのライブなので最後まで我慢して聞いていました。
そんな事があってからライブに行くと急に肩が凝ったり気分が悪くなる事があり、その度に外に
出たり誰かに背中を叩いてもらったりしていました。
ある日のライブは踊り仲間の彼女も来ていて(以下Sさん)何曲か踊ったあと、首と肩が急に
重くなってきたので、誰かに背中を叩いてもらおうと思い、Sさんに「誰か霊感の強い子いないかなぁ」
と聞くと「どうしたの?」と聞かれたので、夏の寒気の事とか、気分がすぐれない時は背中を叩いて
もらってる事を言うと「あなたは大丈夫よ」と言うので「えっ?霊感あるの?」とびっくり。
まさか彼女が霊感持ちとは知らず…。
67 :
御子絵 ◆6scG3/0sFE :2010/08/20(金) 22:27:33 ID:BjNlgK1Z0
2/2
Sさん曰くその人のオーラの色で、今の状況から将来の事が見えるのだとか。
すかさず「私はどんな?悪いもの憑いてない?」と聞くと「ごく普通で穏やかな色かな。
悪いものはついてないよ」と言うので、今までじゃぁなんで気分が悪くなったのかを聞くとあっさりと
「気のせいよ」と。背中を叩かなくてもいいと。
でも、なんとなく気分的なものなので、ガタイのでかい子に思い切り背中を叩いてもらったあとに
洗面所に行きました。(私は普段から疲れた時に手を洗ったり、冷やすだけで疲れが取れていたので)
だけどその時はとても不思議でした。洗面所に行って顔と手を水で洗うと、今までの肩や首の痛みが
嘘のように消えていて、さらにマッサージしてもらったみたいに気持ちよくなっていました。
私はきっとSさんが「気のせいよ」と言った時に言霊で私に憑いてたモノを落としてくれたのかも。
と思い、言霊の威力を初めて身体で感じた出来事でした。
追記
そんなSさんと、Sさんのファンのバンドボーカルの子の夢を初めて見た後に、Sさんとは喧嘩して
1年会わず、そしてボーカルくんは今現在病気で在宅治療していて、バンドの世界に戻ってこられる
かもわからないそうです。
【完】
68 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/20(金) 22:28:06 ID:QCY9rZx90
十七本目の蝋燭が消えようとしています……
御子絵◆6scG3/0sFE 氏、ありがとうございました……
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第十八話 影虎 ◆OTL/VNUGLY 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します
69 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/20(金) 22:28:20 ID:f0BtlGXs0
(2006年の裁判で否定されました。)2000年2月に東大阪の小阪病院という精神病院に強制入院措置になって、
(3週間)5ヶ月の睡眠薬服用措置になって、2005年くらいから学校の先生等に電話やはがき等で相談したら
「わすれたら」とか「そうだんにのれない」とか「裁判がんばって」とかでしたが、
学生時代に音楽の授業でビートルズについて話したり、曲をかけた先生はいなかったですが、
2005年からはなしをきいた先生の中には毎晩容疑放送局をきいてとっても日本音楽つうや洋楽つうになっていたら
と思いました。中学の先生で友近さんが200分の1くらい雰囲気がにていてほのめかし
代弁役をしているかもと書き込んだことがありましたがその先生は小学校に移動して
当時の校長先生に連絡が取れないといわれ、友近さんも小学生といっしょにテレビでするしごとを
したことがありました。この1,2年のcmでは、私が権利横領工作容疑等のcmをされて
憂鬱になっているときとかに友近さんが通信講座のcmで「わたしもがんばらなきゃ」といって、
通信講座の配達を受け取って楽しそうにしているcmや、ダイエットのcmで、細くなって
かっこよくなったみたいなcmにでて学校の先生も私の小中高の学校の地域は、
中小企業の町でこわくないヤンキーとラグビーのある花園ラグビー場の町なので、
大学に行くことやがり勉強を進める先生がひとりもいなかったので、いまおしゃれになろう、
70 :
影虎 ◆OTL/VNUGLY :2010/08/20(金) 22:29:08 ID:Ep1s25II0
【祖母の話】
御年80歳である。
未だに畑を作り、車の運転にも問題の無いお婆さんだ。
そんな祖母の、奉公先で昔あったお話。
とても働き者の嫁さんがいた。そう裕福ではない家の娘だったが、望まれてその豪農へ嫁いだ。
でも、どうしてもどうしても子供が出来なかった。
そうこうしているうちに、その旦那が、嫁さんの妹に手を付けた。
妹の方にはすぐに子が出来た。妹は言った。
「あねさま許してけろ。おれは旦那の事好いてもいないが、くらしのためだ」と。
妹は性根がだらしなく、働く事を嫌った。
豪農の家の跡継ぎを産めば嫁としての地位は安泰、少なくとも食うには困らないと踏んだのだろう。
あねさまである嫁さんは、その身ひとつで追い出される事になった。
唯一の嫁入り道具だと言って、つましい暮らしの親が持たせてくれた大切な桐の箪笥も、
妹がどうしても欲しいと騒いだので、そのまま妹の手に渡るはずだった。
嫁さんは追い出される前の夜、首を吊った。
桐の箪笥の、一番上の持ち手に紐をかけて、座り込むようにして。
「いもうとがにくい はらのこもにくい」
そう手紙があったそうだ。
妹は新しい箪笥が欲しいと旦那にねだったが、買って貰えずにあねさまが死んだ箪笥をあてがわれた。
腹の子が生まれ出る前に妹はおかしくなってしまった。
最期には、「箪笥の中からあねさまが覗く」と言い続けて死んだそうだ。
祖母はそこまで話して泣いた。
首を吊った「あねさま」は、祖母の幼馴染だった。
【完】
71 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/20(金) 22:30:39 ID:QCY9rZx90
十八本目の蝋燭が消えようとしています……
影虎 ◆OTL/VNUGLY 氏、ありがとうございました……
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第十九話 菊 ◆wNcSpqKeBg 氏、お願いします……
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72 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/20(金) 22:31:01 ID:f0BtlGXs0
第756話(3月21日放送)「まる子、ポエムを書く」の巻」で、大阪では2010年3月14日放送だったと思いますが、
「ちびまるこちゃん」のHPに、この日付が、記載してありました。
ちびまるこちゃんが、メモ帳をひろってそこに、ポエムが、書いてありました。
そのメモ帳の表紙が、私が1997年4月から1998年3月まで大阪府にある某デザインを1年間教える学校で、
デザインの授業で、作ったデザインに色づかいとかが似ていました。
なかのポエムは私があまりかんがえないときに走り書き程度にかいたポエムにすこし似ていました。
ちびまるこちゃんは、この手帳を先生に渡しに行こうとしたら某クラスメートが、私のメモ帳といって
いました。わたしが「放送事故ジェニー事件」であだ名等で転がっているたったひとりの当事者だったと
ほのめかしているのかなと思いました。
ちびまるこちゃんは、お父さんが軽そうですが、わたしの父はサザエさん風のほうがちかいと思いました。
私が中学生の時に漫画雑誌「りぼん」で、連載が始まってりぼんを購入していたので、ちびまるこちゃんみたいに、
えらそうな感じの話し方をしたら親におこられると思いました。だから私の家はサザエさんのほうが似ていると思いました。
73 :
菊 ◆wNcSpqKeBg :2010/08/20(金) 22:31:14 ID:o7f7I/ys0
「ねこ・ねこ」
今から数年前、私が勤めていた某避暑地にあるホテル。
そこで出会ったアルバイト、Aさんの話。
その日、Aさんは朝からずっと不機嫌そうにしていた。
どうやら、新車で猫を轢いてしまったらしい。
ホテルの裏手で、ホース片手に洗車している姿を見た。
翌日、Aさんは朝から不機嫌そうにしていた。
またしても新車で猫を轢いてしまったらしい。
忌々しげに「洗車をしてくる」といった彼女だったが
急に悲鳴を上げて、車のキーを投げ捨てた。
テーブルの下に転がった車のキーを拾い上げて見ると、
それはまるで蛇がのたうつように、ぐにゃぐにゃに折れ曲がっていた。
床に座り込んで放心したままの彼女は、親御さんに連れられて帰っていった。
その日から、Aさんを見ることはなくなった。
アルバイトを辞めたというのは上司から聞いたが
彼女がその後どうなったのか、上司も私も、誰も知らない。
【完】
74 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/20(金) 22:33:10 ID:QCY9rZx90
十九本目の蝋燭が消えようとしています……
菊 ◆wNcSpqKeBg 氏、ありがとうございました……
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第二十話 カイト ◆MbiMEa9Ics 氏、お願いします……
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75 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/20(金) 22:33:22 ID:f0BtlGXs0
Sさん曰くその人のオーラの色で、今の状況から将来の事が見えるのだとか。
すかさず「私はどんな?悪いもの憑いてない?」と聞くと「ごく普通で穏やかな色かな。
悪いものはついてないよ」と言うので、今までじゃぁなんで気分が悪くなったのかを聞くとあっさりと
「気のせいよ」と。背中を叩かなくてもいいと。
でも、なんとなく気分的なものなので、ガタイのでかい子に思い切り背中を叩いてもらったあとに
洗面所に行きました。(私は普段から疲れた時に手を洗ったり、冷やすだけで疲れが取れていたので)
だけどその時はとても不思議でした。洗面所に行って顔と手を水で洗うと、今までの肩や首の痛みが
嘘のように消えていて、さらにマッサージしてもらったみたいに気持ちよくなっていました。
私はきっとSさんが「気のせいよ」と言った時に言霊で私に憑いてたモノを落としてくれたのかも。
と思い、言霊の威力を初めて身体で感じた出来事でした。
追記
そんなSさんと、Sさんのファンのバンドボーカルの子の夢を初めて見た後に、Sさんとは喧嘩して
1年会わず、そしてボーカルくんは今現在病気で在宅治療していて、バンドの世界に戻ってこられる
かもわからないそうです。
76 :
カイト ◆MbiMEa9Ics :2010/08/20(金) 22:34:20 ID:r0WQmdB7O
幽霊マンション
知り合いの住む町には、山もあり海もある
山と言っても小さなもので、山の裾をなぞるようにバイパスが通っている
そのバイパスを見渡すように、ある大型マンションが建っている
そのマンションの建設中の話
彼は建設に関わる業者の一人として、その場にいた
元々、噂のある修道院を壊し、跡地をマンションにしたらしい
噂とは修道院にいた尼さんが井戸に身を投げたという話だった
その尼さんが出るらしい
所詮噂だと、彼は気にしなかったそうだ
けれど、仕事中に些細な事が続いた
ゲートがいくつかあったが、最初に気付いたのは第四ゲート近くでだった
ぽんぽんと腰辺りを叩かれる
子犬でもいるのかと、振り返って見ても誰もいない
首を傾げまた視線を逸らすと、確かに誰かが今度は足を叩く
しかしやはり誰もいない
気味の悪さに青ざめた時、わぁっと歓声を上げて逃げて行く子供の声と足音が聞こえたらしい
彼も悲鳴を上げながら、事務所へと走って逃げたそうだ
第四ゲート近くには子供がいる、と噂が立った
そんな体験をしつつも仕事をしていた彼も、第五ゲートには近づけなかったそうだ
危険なものがいると、何人もそこには近寄らないでいたらしい
マンションは多少不便な場所に建っているが、景観は抜群にいい
けれど住人の入れ替えは頻繁にある
そして今も噂と肝試しをする連中は多い
終
77 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/20(金) 22:35:09 ID:QCY9rZx90
二十本目の蝋燭が消えようとしています……
カイト ◆MbiMEa9Ics 氏、ありがとうございました……
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第二十一話 月光蛾 ◆hack//tonE 氏、お願いします……
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78 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/20(金) 22:35:43 ID:f0BtlGXs0
2008年1月5日午後6時10分ごろ、岡山県新見市豊永赤馬の「日め坂鐘乳穴で四国の社会人と学生の探検グループから「洞窟(どうくつ)に調査に入った同僚が池に入ったまま出て来ない」と110番通報があった。
県警機動隊と消防が洞窟内を捜索している。
県警などによると、同グループ13人のうち5人が日め坂鐘乳穴に入り午後2時半ごろから洞窟内の池で泳いでいた高知大3年の男子学生(21)が行方不明になっているという。
この事件の責任者=探検部部長が白米美帆。
記者会見などから逃げ回り、全ての責任から逃れる。なぜかマスコミも深く追求せず。
そして、探検部のページから「部長 白米美帆」「副部長 伊藤智子」の名前を真っ先に削除。
捜索が行われている中で、被害者が本名で登録していたMixiの日記などを何者かが削除。←重要
死体が見つからないまま捜索は打ち切り。
そして、人形劇団京芸というところに同姓同名で洞窟が趣味という女が発見される。
http://www.kyougei.com/members.php?itemid=735 上はまだ見られる。
事件のことをν速民が管理人に突っ込むと、
45 名前: ダイバー(北海道)[sage] 投稿日:2010/08/18(水) 00:21:41.65 ID:WDmOKaa00
ttp://www.kyougei.com/members.php?itemid=735 >そして洞窟が好き。洞窟話をさせたら止まらない。
これは一体・・
460 名前: タンメン(京都府)[sage] 投稿日:2010/08/18(水) 23:47:07.56 ID:OXMs+iL00
劇団サイト管理人です。
申し訳ありませんが、コメントは削除させて頂きます…。
597 名前: タンドリーチキン(京都府)[sage] 投稿日:2010/08/19(木) 04:53:48.58 ID:ymbKb8qd0
劇団サイト管理人です。
再び、申し訳ありませんが、5時過ぎを目処にコメントは削除させて頂きます。記事自体はそのまま残しておく予定です。
また、当面の間、劇団サイトのコメント欄等は閉鎖いたします。ご了承下さい。
79 :
月光蛾 ◆hack//tonE :2010/08/20(金) 22:36:29 ID:sDNmc+bX0
闇のむこうにいたモノ(1/2)
少年時代に武蔵野(むさしの)と呼ばれる地域に住んでいました。
当時うちは鸚哥(いんこ)を飼っていたのですが逃げちゃって、
母(はは)や姉(あね)と一緒に泣きながら探してたわけです。
小学校(しょうがっこう)の友達(ともだち)から、
「蔵(くら)で綺麗(きれい)な鳥を見たぞ」という話を聞いて、
ピーコちゃんだ!間違いないと感じ、蔵へ行くことにしました。
材木屋(ざいもくや)さんの敷地内にあった蔵(くら)の前で
俺(おれ)はちょっとかなりやばそうだなと思ったんですわ。
なんか、とてつもない圧迫感(あっぱくかん)を感じたわけ。
今考えればどう考えても不法侵入(ふほうしんにゅう)なんだが
蔵(くら)の扉(とびら)に手(て)をかけたわけですが、
鍵(かぎ)が閉(し)まってない状態(じょうたい)だったわけ。
扉をあけるとかびくさい空気と異様な威圧感に圧倒された。
何かがいる、鳥?確かに綺麗(きれい)な姿(すがた)だ。
あそこにいるのはピーコでもなければシンペイちゃんでもない!
でも何故(なぜ)か見なきゃという気持だけで前に進んだ。
その直後に扉が閉じられた…
皆さんは暗闇というものを味わったことないかもしれませんが、
無駄に年経た俺だがあの恐怖に並ぶものは味わったことがない。
人間って、本当の恐怖に遭遇すると動けなくなるみたいで、
声も出ないし動けもしない、上下左右だってわからない。
80 :
月光蛾 ◆hack//tonE :2010/08/20(金) 22:37:25 ID:sDNmc+bX0
闇のむこうにいたモノ(2/2)
したら、どっかから「こっちこい」って声がするわけ。
俺なんかこっちもあっちもわからないし、体も動かない。
また「こっちこい」という声が聞こえた刹那(せつな)、
蔵の片隅が明るくなった。
顔を上げるとそこには小学生の俺くらいの大きさの鳥がいるわけ。
あなたは駝鳥(だちょう)ですか?と聞いたら、
「お前は失礼な子供だな、私は孔雀(くじゃく)だ」と叱られた。
その鳥(とり)が「私(わたし)を外に出せ」とか言い始める。
僕も外に出られないんだから無理っすよみたいなこと言ったら、
「足(あし)の鎖(くさり)を切(き)れ」とか命令するわけ。
足に鎖なんかついてないじゃないかと言ったら
「ああ、そうか、それならよかった」と言いながら
俺に寄り添うようにそこにうずくまった。
どれくらいの時間が経(た)ったかわからないが、
眩(まぶ)しいの光がさしこんできた。
一瞬目がきかなくなりとまどっている俺の傍(かたわ)らから
鳥が飛び立った。
扉を開けた婆さんは呆然とした俺には構いもせず、
「ああ、孔雀が孔雀が逃げるー」と鳥を追いかけ走り去った。
俺は結局叱られることもなく脱出に成功した。
そして次の日ピーコが家に帰ってきたわけ。
この前見に行ったが材木屋は今でも営業していた。
了
81 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/20(金) 22:37:40 ID:QCY9rZx90
二十一本目の蝋燭が消えようとしています……
月光蛾 ◆hack//tonE 氏、ありがとうございました……
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第二十二話 マン・コカスマ・ラミー ◆3Lv4KTTgPo 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します
見えない池
友達とツーリングに出かけると、金の無い俺達はよく野宿をしていた。
その日も長距離を走り、夜には疲れきっていたので緑地公園で寝ていたんだか、突然ザブンと大きな水の音と『助けて!』という悲鳴が聞こえた。
俺は飛び起き、友達のKをたたき起こした。
『ヤバい!誰か溺れてる』
するとKは怒鳴る様に『どこやー!今行くぞー!』と叫んだ。
バシャバシャと水の音と『助けて』と叫ぶ声の方に向かい、俺とKは走った。夜でも所々に外灯があり、周囲は良く見渡せる。
しかし池らしき場所が見当たらない。
声と水の音を頼りに駆け寄ると、そこは子供向けの遊具が並ぶ場所だった。
直径10メートル位の池の周囲を柵で囲っている。
その中でバシャバシャともがきながら時々頭を水面に出す者を見つけた。
Kに『そこ、柵の中!』と伝えると
『大丈夫や!』と叫んで柵を飛び越えダイブした。
次の瞬間、ドスン!という音とKの『ブホッ!』という声が聞こえた。
さっきまで池だった場所は子供用の砂場に変わっていた。
悲鳴も水の音も聞こえなくなり、慌てて周囲も捜索したが、やはり池は無かった。
翌日公園の案内図を見ると、俺達の居た場所からかなり離れた所に池があるのを確認したが、あれは確かに砂場から聞こえていた。
Kが飛び込んだ砂場を案内図で確認したら、猫が『タスケテー』と言っている落書きがあり、何故か笑えた。
終
83 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/20(金) 22:41:01 ID:QCY9rZx90
二十二本目の蝋燭が消えようとしています……
マン・コカスマ・ラミー ◆3Lv4KTTgPo 氏、ありがとうございました……
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第二十三話 のらはり ◆9N4nUN7jEY 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します
84 :
のらはり ◆9N4nUN7jEY :2010/08/20(金) 22:41:57 ID:6TdIf/VB0
『言霊』
あれは俺が今のアパートに引っ越したばかりの頃のこと。
その日は暑くてベランダの窓を開けて網戸にして寝ていた。
でも夜中やっぱり寝苦しくて一度目を覚ましてしまった。
そしてふとベランダの方を見ると、男が窓の外に立っていた。
暗くて顔以外よく見えなかったけど、中年くらいの男なのはわかった。
「まさか、泥棒!?」
そう思ってどうしようか思考をめぐらしていると、
「おい、開けろ。」
いきなり男がそう言ってきた。
しかし窓は開いているし、網戸にも特別鍵は付けていない。
(1/2)
85 :
のらはり ◆9N4nUN7jEY :2010/08/20(金) 22:43:11 ID:6TdIf/VB0
それでも男は
「開けろ!今すぐここを開けろ!」
と喚き立てきた。
それを見ている時にふと気付いた。
男は下半身がない、というよりも上半身だけが浮いている状態だった。
それがわかるともう訳がわからなくなって、そのまま意識が無くなった。
次の日の朝、起きてすぐベランダを見てみるともう男はいなかった。
「なんで昨日の男は部屋に入れなかったのだろう?」
と思っていると、ふと窓の枠に百均で売ってる「立ち入り禁止」と書いてあるステッカーが貼ってあった。
どうも一昨日の部屋飲みの際に友人がいたずらで貼っていったらしかった。
今思うと、そのお守りでもお札でもないステッカーの「立ち入り禁止」という言葉が、俺を救ってくれたのかもしれない。
(2/2)【完】
86 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/20(金) 22:44:45 ID:QCY9rZx90
二十三本目の蝋燭が消えようとしています……
のらはり ◆9N4nUN7jEY 氏、ありがとうございました……
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第二十四話 カイト ◆MbiMEa9Ics 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します
87 :
カイト ◆MbiMEa9Ics :2010/08/20(金) 22:46:43 ID:r0WQmdB7O
ある日、わが家に警察から電話があった
どうやら気付かぬうちに空き巣が入ったらしい
昼間であったので、誰も居なかったのが幸いといえば幸いだった
「お宅に入った泥棒なのですが……、ちょっと変な事を言っていたのですが」
警察に言われて、少しびくついた
何しろ片付けられない性格のせいで当時は部屋が凄かった
はっきりいって泥棒が入って荒らしていてもわからないレベル
「窓から入って、すぐに包丁が畳みに刺さっていたそうです。
不思議に思いつつ、物色していると勝手に箪笥が開き、子供の泣き声が聞こえてきたとか。
床には血が垂れていて、その先でばんばんと押し入れの襖が叩かれていたと。
子供を虐待しているのではないかと警察に自首してきて訴えているのです」
本当に我が家かと、問い質したが肯定が帰ってきたのみ
子供はいた事はいたが平日昼間で、学校に行っていたのは間違いない
結局、泥棒の勘違いということで事なきを得た
それからは家を綺麗にする努力をしているという
泥棒が見たのはなんだったのか、今もわからない
終
88 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/20(金) 22:48:10 ID:QCY9rZx90
二十四本目の蝋燭が消えようとしています……
カイト ◆MbiMEa9Ics 氏、ありがとうございました……
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第二十五話 マン・コカスマ・ラミー ◆3Lv4KTTgPo 氏、お願いします……
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水かけババア
俺は夜中に探検するのが大好きだった。
オフロードバイクで獣道を走り、崖から落ちたり廃寺を発見したりで楽しんでいた。
その日、俺と友人はトラックにバイクを2台積み、ある場所を目指していた。数年前に見つけた場所だ。ただ詳しい場所は覚えていなかったが、一本道だから迷うはずはない。
民宿街の外れにある空き地にトラックを停め、バイクで出発。
車1台分しかない道を入っていくと、そのまま目的地までは分岐はおろか、待避するスペースすらない。
荒れた道を15分程進むと目の前に廃旅館が表れた。前回はここまででリタイヤした。
『よし、もっと奥行って何か面白いモン見つけようぜ』と、友人のKに言ったが、Kは『アホか!前のリベンジじゃ!』と、リュックからデカイ水鉄砲を取り出し俺に渡すと旅館の玄関まで続く階段をバイクで駆け上がって行く。
俺も水鉄砲を服の中に入れ後に続く。
『水鉄砲の水どうするん?これ空やん』と問うと
Kは『水かけババアの水を使うたったらええねん。そこらに無いか?』と水道をひねるがやはり水は出ない。
バイクで旅館の周囲や庭を荒らす様にグルグル回っていると、ポンプ式の井戸を見つけた。
ダメ元でポンピングしてみると赤茶けた水が出てきた。
Kは『やっぱり水は汚いのが一番や。』と嬉しそうに水鉄砲に入れていたが、俺が使う頃には綺麗な水になっていた。
水を充填した俺達は、以前 水かけババア が出た場所に戻りしばらく談笑していた。
そのうちにKが何かに気付いた。俺も耳を澄ますと パシッパシッ と杓(ひしゃく)で水を叩きつける音が聞こえた。
人ではない。幽霊なのか妖怪なのかは知らないが、Kのリベンジ相手 水かけババア が来たのだ。
ぼんやりと消え入りそうな姿で現れ『はよ帰り』と言いながら水を打ちつけてくる。
Kは前回これに喰らったのだ。
Kは『オラ!消してまうどボケェ!』と叫び、水鉄砲で応戦したがすぐに目詰まりして撃沈。
水かけババアは『はよ帰り』と俺にも水を叩きつけて消えてしまった。
水かけババアの水はかなり痛い。俺は腕がミミズ腫れになっていたが、応戦していたKは顔がパンパンに腫れるほどだった。
『水かけババアは幽霊とか妖怪と違うんやと思う。』
俺はそう言いながらKに水鉄砲を喰らわせた。
終
90 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/20(金) 22:50:01 ID:QCY9rZx90
二十五本目の蝋燭が消えようとしています……
マン・コカスマ・ラミー ◆3Lv4KTTgPo 氏、ありがとうございました……
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第二十六話 のらはり ◆9N4nUN7jEY 氏、お願いします……
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雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します
91 :
のらはり ◆9N4nUN7jEY :2010/08/20(金) 22:51:33 ID:6TdIf/VB0
『笑い声』
あれは大学生2年の夏休みに実家に帰った時のこと。
実家の方はかなり田舎で、下手すると朝5時くらいから畑仕事をしている人もいる。
実家自体も朝は早く、朝6時起床という感じで大学生活で乱れた体内時計がだいぶ健康な状態に戻りつつあった。
そしてお盆の日の早朝、家の外から聞こえてくる笑い声で起こされた。
「ぎゃははははははははははは」
近所中に響くような大笑い、下手すると馬鹿笑いのレベル。
「(うるせーな。田舎とは言え、常識ってものはないのか)」
そう思いながらまた布団をかぶった。
しかし朝食の時に「今朝、すごい笑い声聞こえたでしょ。あれ誰だったんだろうね。」と聞くと家族はきょとんとしている。
どうやら俺以外の家族4人ともその笑い声を聞いていないようだった。
その日のお昼、畑仕事の手伝いをしていると近所のおじいさんがやってきて世間話を始めてきたので、
笑い声について聞いてみたところ「え、○○ちゃん(俺のこと)笑い声を聞いたんかい?」と言われた。
どうやら昔からお盆の日の朝にこの地域の誰かしらが他の人には聞こえない笑い声を聞くらしい。
その笑い声の主は1年ぶりに家に帰ってこれた先祖なのか、それとも・・・
【完】
92 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/20(金) 22:52:23 ID:QCY9rZx90
二十六本目の蝋燭が消えようとしています……
のらはり ◆9N4nUN7jEY 氏、ありがとうございました……
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第二十七話 蝉 ◆8sSemi/UG. 氏、お願いします……
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雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します
毘沙門天
知人のMさんの話。
Mさんはある日不思議な夢を見た。
「私はここにいるから助けに来て」そう声がして高速道路を擁した山の景色が見える。
目を覚ましたMさんは、とりあえずそこに行ってみることにした。
同じ町内でそれほど遠い場所ではない。山の裾で車を止め、高速道路のガードをくぐり山を登る。
しばらく登って夢で示された場所につくと、果たしてそこには朽ちかけたお堂があった。中には毘沙門天がお祀りしてある。
「ああ、私はこの毘沙門様に呼ばれたんだ。」Mさんはそう思ったそうだ。
そお堂は世話をする人が誰もいないらしく、そこらじゅう埃だらけでしばらく人が訪れた様子が無い。
お寺で頂いてきた毘沙門天の御札も三年分受けたそのままという有様だった。
このままではあまりにもったいないので、Mさんはその三枚の御札を返しにそれを受けてきたお寺に向かった。
さて、無事に御札をお返しして帰途についたものの、どうしてもお寺のある山を下りることが出来ない。
どこをどう走ったか、気がつくとお寺に戻ってきてしまっている。
出て、戻って、また出て。
寺に三度、―御札の枚数分―戻ることになったが四度目には無事下山することが出来たそうだ。
終
94 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/20(金) 22:57:46 ID:QCY9rZx90
二十七本目の蝋燭が消えようとしています……
蝉 ◆8sSemi/UG. 氏、ありがとうございました……
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第二十八話 のらはり ◆9N4nUN7jEY 氏、お願いします・・・・・・・
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します
95 :
のらはり ◆9N4nUN7jEY :2010/08/20(金) 22:59:43 ID:6TdIf/VB0
『七不思議』
皆さんの通っていた小学校には七不思議がありましたか?
よく七つ以上あったり、実は二つくらいしか存在しなかったりしますが・・。
私の通っていた小学校は後者のタイプで、少なくとも私が知る限りでは一つしかありませんでした。
しかも「校庭のイチョウの木のところに女の子の霊が出る。実はその木の下には死体が埋まっている。」というありきたりな内容でした。
まあ結局小学校時代に一度もその女の子の霊は見ませんでした。
それで小学校卒業後、同じ校区の中学校に入ったのですが、そこでも「中庭のイチョウの木を傷つけると赤い血みたいな液体が出てくる。実はその木の下には死体が埋まってる。」と同じような話がありました。
それで中学卒業後は県内の別の市の高校、その後大学受験に失敗してまた別の市の予備校、浪人1年で無事受かった大学は県外、それで今通っている大学院は都内にあるのですが、
みんなどこでも同じような怪談話が存在しました。
微妙に話の内容に違いはあるものの、「イチョウの木の下に死体が埋まっている」という部分は同じなんです。
それで不思議なのは高校や大学の先輩にそれらの怪談話がいつからあるのかと聞いてもみんな「そんな話聞いたことない。君たちの代から流行り始めたんじゃないのか」
と言ってきます。
これはただの偶然なのでしょうか。
それとも、私は大学院の敷地内にある老人の霊が出るというイチョウの木の下を掘るべきなのでしょうか?
96 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/20(金) 23:03:56 ID:BYU2+qbSO
語りべさん頑張って〜
97 :
のらはり ◆9N4nUN7jEY :2010/08/20(金) 23:05:12 ID:6TdIf/VB0
ごめんなさいこれで【完】を忘れていました。
へめめっへめっ
99 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/20(金) 23:12:09 ID:kryX510y0
二十八本目の蝋燭が消えようとしています……
のらはり ◆9N4nUN7jEY 氏 、ありがとうございました……
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第二十九話 カイト ◆MbiMEa9Ics 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
100 :
カイト ◆MbiMEa9Ics :2010/08/20(金) 23:13:23 ID:r0WQmdB7O
道祖神
小学生の時に、地元を知るという意味で市内の史跡を回るという事があった
道端でよく見かける道祖神だが、それを巡る授業など今にしてみれば不思議な事もやっていた
四つほど学区内にある道祖神を巡り、最後に訪れたのは民家だった
何故だろうかと、足を止めた俺達に先生が神妙な顔をして話始めた
これから見る道祖神は、元々此処にありました
此処は元は畑(たんぼだったかも)で、そこに旅の安全を願い道祖神を建てました
しかし、戦争になりここらへんにも爆弾が落とされるようになり、道祖神を奉っていたこの○○さんは戦火が道祖神に降り懸かってはいけないと、すぐそこの○○神社へと、移動することにしました(歩いて5分掛からない距離にある神社)
神社に道祖神を移し、それから数年してから○○さんは夢を見るようになったそうです
道祖神が元の場所に戻りたいと、夢の中で言うそうです
最初は気のせいだと思って、気にしないようにしていたのですが、それから様々な事が○○さんに起こりました
家に雷が二度落ち、家族に不幸が訪れ……しまいには道祖神を移した神社にまで落雷が
○○さんは夢ではなかったのかと、慌てて道祖神を元の場所に移す事にしました
しかし元の場所はすでに家を建てており、道祖神は敷地内へと奉る事にしたそうです
途端に不幸はなくなり、やはり道祖神の祟りであったかと皆は口にしたといいます
そう先生は話すと、その民家を見た
今まで見て来た小さな道祖神とはちがい、綺麗でしっかりとしたものがそこにはあった
庭の一画に陣取り、場違いな感じがしながらも道祖神はそこにあった
−−今でも悪さをしたり移そうとすると罰があたる
そう先生は締め括る
後日友人に聞いたのだが、その家人は道祖神の側に立つ人影を度々見ていたらしい
本当に道祖神の祟りだったのか
それは未だにわからない
終
101 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/20(金) 23:14:12 ID:kryX510y0
二十九本目の蝋燭が消えようとしています……
カイト ◆MbiMEa9Ics 氏 、ありがとうございました……
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第三十話 影虎 ◆OTL/VNUGLY 氏、お願いします……
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影虎 ◆OTL/VNUGLY 様 代理投稿
【お化け屋敷】
昔一度だけ、当時彼氏だった夫とお化け屋敷に入った事がある。
夏が始まる前、6月の事だった。
オカルトは好きだがお化け屋敷は嫌いだと何度も言ったのに、
腕を掴まれて無理やりお化け屋敷に連れ込まれた。
案の定怖くて怖くて、私は目を開けられない。
夫の腕にしがみつき、眼をきつく閉じて、夫に手を引かれる形で進んでいく。
怖いながらも、そっと薄目を開けて辺りをチラ見した。
夫側の足元に井戸があり、そこから女の顏が半分ほど覗いている。
その様がとてもとても怖くて、またきつく眼を閉じた。
少し歩いてから、また、そっと井戸を見たら、中にいる女がこっちを見た。
眼ががあったその瞬間私は泣きだした。
何故かとても怖かった。心のどこかではロボットか人形だろうと思っているのに
。
夫が慌てて早歩きになり、程なく、寒かったお化け屋敷の中から、むあっとした
熱気漂う外に出た。
私はそれでもしばらく泣いていた。
帰りの車の中で夫が言った。
「泣き出す直前にあった井戸さぁ、蓋閉めてたら意味なくない?普通あそこでお
菊さんとかさぁw」
もう二度とお化け屋敷には入らない。
【完】
103 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/20(金) 23:24:38 ID:kryX510y0
三十本目の蝋燭が消えようとしています……
影虎 ◆OTL/VNUGLY 氏、ありがとうございました……
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第三十一話 カイト ◆MbiMEa9Ics 氏、お願いします……
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104 :
カイト ◆MbiMEa9Ics :2010/08/20(金) 23:26:17 ID:r0WQmdB7O
(2/1)
俺の通っていた小学校は、真新しい所だった
すぐ上にはバイパスが通り、脇には川があった
当時は周りはたんぼしかなかったが、今はマンションや住宅が所狭しとならんでいた
川はそんなに大きくはないが、子供が遊ぶのにはちょうど良かった
俺が小学校に入学する前の年、その川で子供が二人溺れて死んだ
深みに足を取られたらしい
それから川に入る子供はいなくなった
上流には河童伝説も残る川だ、やはりそれなりの理由もあったのだ
その子供が死んだ川の脇に、橋が掛かった
数年経つと、痛ましい事件は怪談となり、噂では夜になると子供の霊が出ると言う
それならばと、友達と小学校で待ち合わせ、肝試しに向かう事にした
どうせならと、川沿いの道を行く事になった
外灯もろくにない道をたわいもない話をしながら歩く俺と友達
二人で歩く足音がバイパスに反響していた
不意に友達が足を止めた
「お前、気付かない?」
正面を向いたまま友達が呟く
俺にはその意味がわかるわけもなく、否定を込めて首を横に振り……理解した
「やばいよな?」
そう呟く友達の横に、誰かいた
友達の立つ場所は、川岸の柵の脇
誰か立つには宙に浮いてなければいけない
俺にはその誰かは黒い影にしか見えず、ただ興味でまじまじと見つめてしまっていた
「帰るぞ」
友達は宣言すると、影を見ないようにして振り返り俺の腕を掴んだ
全力で走り出す俺達には、バタバタという足音とバチャバチャと濡れた足音が聞こえていた
学校に着いた頃には、もう足音は聞こえずにホッとしたのを今も覚えている
けれど、学校についてからが問題だった
せっかく肝試しに来たのに、アレだけでは物足りないと真偽のつかぬ影に文句を垂れていた俺に、友達は学校の中を巡ろうと言い出した
105 :
カイト ◆MbiMEa9Ics :2010/08/20(金) 23:27:30 ID:r0WQmdB7O
(2/2)
門は閉まっていて、当然開かない
従って俺と友達は校門をよじ登り、入ろうということに
昔はセキュリティシステムなど無いに等しいので簡単な事だった
そして門から侵入した途端、悲鳴が聞こえた
声は校舎の方から聞こえる
沢山の足音と共に、俺達の前に現れたのは白い服のお兄さん達……所謂暴走族
肝試しに来ていたらしいが、叫びながら校舎から逃げてくる姿は異様だった
「人魂だ!」
「幽霊だ、早く逃げろっ!」
と口々に言いながら、茫然とする俺と友達の手を引いて学校外へ脱出
十人ほどの族は、バイクのある場所まで走ってくるとようやく足を止めた
話を聞くと、校舎裏に肝試しに行ったらしい
その時に、一人がたまたま校舎を見上げると上から子供が落ちて来たと言う
そのまま目の前に落ち、消えたそうだ
落ちた姿を見たのはほぼ全員……
呆気に取られた彼らは、走り回る足音と、校舎の外に見えた人魂に怯えて走って逃げて来たと教えてくれた
校舎四階から子供が落ちた事件は地元では有名だったので、ほぼ間違いなく彼だろうという事になった
「子供の走る足音が怖かった」と一人が言ったのだが、俺と友達は足音はもしかしたら俺達ではないかと焦りもした
「待って、置いていかないで」と叫ぶ声も聞こえたそうだ
今にして思えば、川で溺れた子が呼んでいたのかも知れない
その日はもう帰る事になり、俺と友達は族のお兄さんに家まで送ってもらった
今に至るまで、小学校では不可解な死や事件が続いている
自殺や不審火、事故など……
まだ学校には何かが居座っているのだろう
もう一度夜の学校に行きたいとは思わないくらいに、夜中に肝試しをする連中の悲鳴を聞く事が多かった
終
106 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/20(金) 23:28:39 ID:kryX510y0
三十一本目の蝋燭が消えようとしています……
カイト ◆MbiMEa9Ics 氏、ありがとうございました……
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第三十二話 4コ卵◆hcYOhjUtjg 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
107 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/20(金) 23:30:01 ID:f0BtlGXs0
ラジオってどこできけけるんですか ?
4コ卵◆hcYOhjUtjg 様 代理投稿
【おじいさんで良かった】 1/2
バイト先の先輩に聞いた話です。
大学の友人のアパートの一室が仲間内のたまり場になっていて、行けば必ず
誰かがいるという状態だったそうです。
いつものように学校帰りにその友人宅に寄ったところ、その日は珍しく誰も部屋に
いませんでした。
暫く部屋で待っているとようやく外が騒がしくなり、友人達が戻って来た模様。
すぐにドアを開けて出迎えたのですが、友人達の様子が何やらおかしいのです。
特に真っ先に部屋に飛び込んで来たA君は、顔面蒼白になっています。
『どうしたんだよ、お前、顔色が悪いぞ?』
そう言いながらA君の肩を掴んだ瞬間、何かが肩の上に乗ったような重みを感じ、
立っていられなくなってその場に膝を着いてしまいました。
意識もはっきりあり、脳貧血のような感じもしないのに、何故か体が持ち上がらず
ついには床に押し付けられるようにして、べったり倒れてしまいました。
暫くは体も動かず、口もきけない状態で、友人達が狂った様に顔や体を
叩きながら、必死で名前を呼び続けるのをただぼんやりと見ているだけでした。
それから30分も経ったでしょうか、突然ふっと体が軽くなり、何事もなかったか
のように元通りに。
一体何が起こったのか??と、きょとんとしていると、顔色の悪いままの友人Aが、
『やっぱりさっきのアレだよ…。』
と言い出しました。
何かと思って尋ねると、たった今、近くにある『夜になると人の顔が浮かび上がる
石碑』のところに皆で肝試しに行ったと言います。
しかも、『車に乗って見に行くと、呪われて事故をおこす』という噂があり、
全員で単車を連ねて行く事に。
A君だけは行く事に反対したそうなのですが、結局ノリノリだった他の友人達に
押し切られて全員で行く事に。
石碑に着いて、全員で暫く石碑の表面を見ていましたが、顔らしい物は何も浮かび上がらず、
特に変わった事もおこらなかったので、そろそろ帰るか…という話になった時。
突然、A君が石碑の上の方を指差して、慌てたように何か口走り始めました。
みんなが揃ってそちらを見上げると、地上数メートルの石碑の上に、一人のおじいさんが
乗って、こちらを見ていることに気づいたそうです。
それを見た瞬間、全員でパニック状態になって、猛スピードでその場を逃げ出し、
アパートまで戻って来たという事だったらしく、先輩がA君の肩を掴んだ瞬間金縛り状態で
倒れたのは、何か憑いて来ちゃったんじゃないか?という話になりましたが、とにかく
誰も事故らなくて良かったじゃないかということで、その日は解散することに。
ところが翌日、A君が運転する単車が事故を起こしました。
本人も一命は取り留めたものの、単車は廃車に、本人も数ヶ月の入院生活を余儀なくされ
る程の惨事だったそうです。
前述の肝試しの件があったため、怖くなったA君は退院するとすぐに近所の拝み屋さんを
頼ってお祓いに行きました。
そこで拝み屋さんにこう言われたそうです。
「見たのがおじいさんで良かったですね。おばあさんだったら、あなた、死んでましたよ。』
【完】
110 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/20(金) 23:32:01 ID:kryX510y0
三十二本目の蝋燭が消えようとしています……
4コ卵◆hcYOhjUtjg 氏、ありがとうございました……
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第三十三話 ま◆e5CfffZeYk 氏、お願いします……
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111 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/20(金) 23:33:11 ID:f0BtlGXs0
『七不思議』
皆さんの通っていた小学校には七不思議がありましたか?
よく七つ以上あったり、実は二つくらいしか存在しなかったりしますが・・。
私の通っていた小学校は後者のタイプで、少なくとも私が知る限りでは一つしかありませんでした。
しかも「校庭のイチョウの木のところに女の子の霊が出る。実はその木の下には死体が埋まっている。」というありきたりな内容でした。
まあ結局小学校時代に一度もその女の子の霊は見ませんでした。
それで小学校卒業後、同じ校区の中学校に入ったのですが、そこでも「中庭のイチョウの木を傷つけると赤い血みたいな液体が出てくる。実はその木の下には死体が埋まってる。」と同じような話がありました。
それで中学卒業後は県内の別の市の高校、その後大学受験に失敗してまた別の市の予備校、浪人1年で無事受かった大学は県外、それで今通っている大学院は都内にあるのですが、
みんなどこでも同じような怪談話が存在しました。
微妙に話の内容に違いはあるものの、「イチョウの木の下に死体が埋まっている」という部分は同じなんです。
それで不思議なのは高校や大学の先輩にそれらの怪談話がいつからあるのかと聞いてもみんな「そんな話聞いたことない。君たちの代から流行り始めたんじゃないのか」
と言ってきます。
これはただの偶然なのでしょうか。
それとも、私は大学院の敷地内にある老人の霊が出るというイチョウの木の下を掘るべきなのでしょうか?
112 :
ま ◆e5CfffZeYk :2010/08/20(金) 23:34:00 ID:+5E1D/uM0
女(1/2)
私は団地に住んでいるのですが、現在進行形で起きていることを話します。
私の住んでいる団地は、団地と言ってもオートロックマンションのような感じで、共同の玄関を入った先にポストや階段、自転車を置けるスペースがあります。
団地なのでオートロックではありませんが、上の階に上る階段や部屋へのドアが屋内にあるかたち。
本題に入ります。寝室なのですが、その共同の玄関と同じ方角に窓があり、窓から顔を出せば誰が入ってくるかが何となく見えるし、外の声も聞こえます。
うちでは夜はクーラーを切って窓を開けて寝るので、その日も普通にそうして寝ていました。
明け方近く、物音に気がついて目が覚めました。
ドンドンという音と「……けて、……けて」という様な声が外の方からしています。
寝ぼけ頭が一気に醒めました。
体を起こし、耳を澄ますとどうやら「開けて、開けて」と言っていることがわかり、ドンドンという音。
直感で「あ、(共同の)玄関叩いてる」と分かりました。
ガラス戸なのですが、叩くと丁度その様な音がします。
113 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/20(金) 23:34:57 ID:f0BtlGXs0
女(1/2)
私は団地に住んでいるのですが、現在進行形で起きていることを話します。
私の住んでいる団地は、団地と言ってもオートロックマンションのような感じで、共同の玄関を入った先にポストや階段、自転車を置けるスペースがあります。
団地なのでオートロックではありませんが、上の階に上る階段や部屋へのドアが屋内にあるかたち。
本題に入ります。寝室なのですが、その共同の玄関と同じ方角に窓があり、窓から顔を出せば誰が入ってくるかが何となく見えるし、外の声も聞こえます。
うちでは夜はクーラーを切って窓を開けて寝るので、その日も普通にそうして寝ていました。
明け方近く、物音に気がついて目が覚めました。
ドンドンという音と「……けて、……けて」という様な声が外の方からしています。
寝ぼけ頭が一気に醒めました。
体を起こし、耳を澄ますとどうやら「開けて、開けて」と言っていることがわかり、ドンドンという音。
直感で「あ、(共同の)玄関叩いてる」と分かりました。
ガラス戸なのですが、叩くと丁度その様な音がします。
114 :
ま ◆e5CfffZeYk :2010/08/20(金) 23:35:31 ID:+5E1D/uM0
(2/2)
異様なその行動に小心な私はすっかり怯えてしまい、その日は布団を被って寝たのですが、
少し気になることが起こるようになりました。
その日以降、頻繁に「団地の住人ではない」女が現れるようになったんです。
学校から帰ってくると階段の真ん中に立っていたりなどとにかく気味が悪く、
そういう日は家に帰らず友達の家などに行き、母が仕事から帰ってくる頃自分も帰る、という様にしています。
別段危害を加えてくるわけではないのですが、あれは人……? って雰囲気。
それがもし「開けて」の人で、あの朝、新聞配達の人とか、
あるいは他の誰かが戸を開けたことによって団地の中に入ってきたのかと思うと、ぞっとします。
完
115 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/20(金) 23:36:47 ID:kryX510y0
三十三本目の蝋燭が消えようとしています……
ま◆e5CfffZeYk 氏、ありがとうございました……
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第三十四話 カイト ◆MbiMEa9Ics 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
116 :
カイト ◆MbiMEa9Ics :2010/08/20(金) 23:38:25 ID:r0WQmdB7O
(2/1)
ある工事作業員からの話
国道○号線の近くを工事していた
ある時、シャベルカーの先が何か固いものに当たり、水道管かもしれないと手堀りに変更
スコップで掘ると、すぐにそれが出て来た
大量の骨、骨、骨……
秘密にしてあるが、その地区は土器や貝塚、人骨など縄文時代の遺物が沢山埋まっており、見つけると工事は中断になってしまう
その類いを見つけると、見なかった事にするのが常
けれどどうやら今回は違うらしい
「墓だな、これは」
監督がシャベルカーの先が掘り起こそうとしたものに気付く
墓石が斜めに埋まっていた
市役所に連絡すると、過去の地図を捜すからと言われてしまった
こうなると工事自体は出来ない
仕方なく、作業員は段ボールを近くのスーパーでもらって来て、その中に頭蓋骨やら大腿骨やらを詰める事にした
端から見ればただの野菜の段ボールだが、中身はといえば骨
結構シュールな光景だが、地域住民に不安は与えない
そんな作業を一時間ほどしていると、何故か現場に電力会社の人間が現れた
現場には全く関係ない人だが、監督に話しかけはじめた
いわく、近所のアパートに料金の徴収に来た
一ヶ月前に電気を止めると連絡したが、返事がなく今行って見ると郵便受けが凄い事になっていた
気になるので、一緒に見に来て欲しい
あまりの不安げな姿に、監督が頷いた時に市役所の人間も地図を持って登場
市役所の人間も何故か一緒にその家に向かう事になった
117 :
カイト ◆MbiMEa9Ics :2010/08/20(金) 23:39:17 ID:r0WQmdB7O
(2/2)
30分経ち、戻って来た
電力会社の人と市役所の人間は戻ってくるなり道端に吐き始め、監督も暗い顔で警察に電話をかけはじめた
どうやら孤独死の御老人を発見したらしい
「もっと早くに婆さん見つけてあげれたらなぁ」
「家族もいなかったのかねぇ、婆さん一人暮しなんてさ」
作業員数人が骨を拾いながら呟く
「お前ら、さっきから婆さん、婆さんって……。
なんで知ってるんだよ?」
確かに誰も作業員に腐乱死体がお婆さんであった事など告げていない
「監督達が帰って来た時、一緒にいましたよ。
ほらそこに」
誰もいない場所を指さす一人
「この骨の主につられたんですかね……」
風もないのに、ガタガタと段ボールが震えたのを見て、監督は直ぐさま酒と塩を買いに行かせた
「お茶が飲みたいらしいですよ」
その一言に、慌てて自動販売機に警備員が走るはめになった
市役所の四十年程前の地図には、工事をした箇所は墓場になっていた
道路を作る際に移転したはずが、まだ残っていたらしい
それからも、近くで事故は多発し、また孤独死の老人も二人発見された
工事現場の人間達は、まだ骨がそこに残っているだろうと予想はしているが、もはや掘り出そうとはしていない
「何箇所もあってきりがないからな」
そう言いながら、彼はため息をつく
「ただ、あそこは婆さんが守っててくれたらからな。
他だとそうはいかねぇよ」
どうやら俺の住む町は危険な埋蔵物が多いらしい
終
118 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/20(金) 23:39:33 ID:f0BtlGXs0
なんかわかりづらいです
119 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/20(金) 23:40:10 ID:kryX510y0
三十四本目の蝋燭が消えようとしています……
カイト ◆MbiMEa9Ics 氏、ありがとうございました……
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第三十五話 4コ卵◆hcYOhjUtjg 氏、お願いします……
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4コ卵◆hcYOhjUtjg 様 代理投稿
【伯母さんのこと】 1/2
心霊?ちょっといい話系です。
私の伯母は、着付けの先生をやっていて、海外だろうとどこだろうと常に着物姿で
びしっとしていて、素敵な女性でした。
バツ2の出戻りで、子供がいなかったため、末っ子の私は随分可愛がってもらったものです。
その伯母にはちょっとした特技がありました。
人が失くなるのが夢で分かるというのです。
既に失くなった人が大勢出て来て宴会を始めるという夢を見ると、必ず身内や知人の訃報が
届くのだとか。
子供の頃は半信半疑でしたが、大きくなって実際に何度か、
『今日、例の夢見ちゃったわ…』
と言った後に訃報を告げる電話がある、というシーンを目にして信じるようになりました。
その伯母が、長く患っていた持病で失くなりました。
自宅で吐血して救急車で運ばれてそれきりでした。
着付けの先生らしく、お葬式は沢山の花に囲まれて華やかに執り行われました。
式が終わった後も、連日の弔問客で常に仏壇は花でいっぱいでした。
2/2
やがて初七日が過ぎる頃。伯母は私の夢の中に出て来て言いました。
『仏壇のお花が枯れてるから、取り替えてちょうだい。』
目が覚めて母にその話をし、母も不思議がって、
『仏壇には新しいお花がいっぱいなのに…。今飾ってるお花が気に入らない
のかしらねぇ。』
などと言っていた正にその時、玄関のチャイムが鳴りました。
出てみると、沢山のお花を抱えた弔問の方が立っていました。
その方は伯母が着付けのために借りていた教室の近くのお花屋さんで、
『生前奥様に良く使って頂いたので…今日は奥様が好きだったお花をお供えに
参りました。』
とおっしゃるのです。
私と母は顔を見合わせてビックリ。その方が帰られると、慌てて仏壇のお花を
取り替えたのでした。
その後伯母は、姉の所にも行ったようです。
伯母が失くなった当時、まだ姉は妊娠中だったため、出産後に子供を見に行ったようで、
生まれたての赤ん坊を嬉しげに見守った後、姉が引き止めるのを断って、颯爽と帰って
行ったそうです。
その話を聞いて、失くなっても伯母ちゃんは私らを見守ってくれてるんだねぇ…と
姉も母も涙ぐんだものです。
なので、失くなってすぐに、2階の伯母の部屋で寝ていた時、階段の下の方から
血だらけになった伯母が四つん這いのまま私の名前を呼びながら這い上がって
来る夢を見てしまった事は黙っておきました。
自宅で倒れてそのままだったので、その時はまだ自分が失くなった事に気づいて
なかったのかな…と思います。
【完】
122 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/20(金) 23:43:55 ID:kryX510y0
三十五本目の蝋燭が消えようとしています……
4コ卵◆hcYOhjUtjg 氏、ありがとうございました……
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第三十六話 メタルスライム ◆LuWpVnhAYs 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
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123 :
メタルスライム ◆LuWpVnhAYs :2010/08/20(金) 23:45:06 ID:hUSFt9UO0
心霊的なのかそうでないのか・・・・・わかりませんがちょっと不思議で怖かった話です
(山)(1/4)
先ほど(第14話)もお話させていただきました通り、私は地域消防団に所属しています。
消防団とはいいますが、火事だけでなく水害、地震など、いろいろな事例で出動しています。
そのほかに、年1回ぐらいあるかないか・・・・なのが「不明者の捜索」
その日は「山菜取りに行ったお年寄りが夜になっても帰ってこない」という捜索願への対応でした。
そのお年寄りが乗っていた原付が発見された山道から、山に向かって沢や藪を掻き分けながら、ひたすら探し回る。
朝から泥まみれになりながら、歩き回っていました。
124 :
メタルスライム ◆LuWpVnhAYs :2010/08/20(金) 23:46:09 ID:hUSFt9UO0
(山)(2/4)
昼食休憩後、今度は
「一度尾根まで登り、降りながら捜索。原付が発見された地点に午後3時に集合」
という指示が出ました。
尾根まで登りきったのが午後2時近く、そこから全員等間隔に広がって一斉に降り始めました
もちろん私もその中で一緒に降りていきました。すると、下っていった先が突然、平坦な土地になったのです。
どうやらそこは昔、田んぼがあったあとのようでした。いわゆる「隠し田」といわれるものでしょうか・・・
気になった私は、その隠し田の跡地を一周するように藪の中を探してみました・・・
が、どうやら最近人が立ち入った様子は全くなし。
「じゃあ、また降りていくとするか・・・」と藪の中から抜け出した・・・・はずでした。
(山)(3/4)
昼食休憩後、今度は
「一度尾根まで登り、降りながら捜索。原付が発見された地点に午後3時に集合」
という指示が出ました。
尾根まで登りきったのが午後2時近く、そこから全員等間隔に広がって一斉に降り始めました
もちろん私もその中で一緒に降りていきました。すると、下っていった先が突然、平坦な土地になったのです。
どうやらそこは昔、田んぼがあったあとのようでした。いわゆる「隠し田」といわれるものでしょうか・・・
気になった私は、その隠し田の跡地を一周するように藪の中を探してみました・・・
が、どうやら最近人が立ち入った様子は全くなし。
「じゃあ、また降りていくとするか・・・」と藪の中から抜け出した・・・・はずでした。
[New!] [2010/08/20(金) 23:46:09]
126 :
メタルスライム ◆LuWpVnhAYs :2010/08/20(金) 23:46:55 ID:hUSFt9UO0
(山)(3/4)
「あ、あれ??」
藪を抜け出してあらわれた景色はまったく見覚えの無い景色。
しかも上りでも下りでもない、平坦な土地と藪が続いているのです。
再びその藪の中を進んでいきましたが・・・・・結果は同じ。
唖然とする私の脳裏には「二次遭難」という最悪の言葉が出てきました・・・・
そこからはもはやパニックに近い状態でした。藪の中をひたすら進み続け、現れる景色に混乱するの繰り返し・・・・
(山)(4/4)
先ほど(第14話)もお話させていただきました通り、私は地域消防団に所属しています。
消防団とはいいますが、火事だけでなく水害、地震など、いろいろな事例で出動しています。
そのほかに、年1回ぐらいあるかないか・・・・なのが「不明者の捜索」
その日は「山菜取りに行ったお年寄りが夜になっても帰ってこない」という捜索願への対応でした。
そのお年寄りが乗っていた原付が発見された山道から、山に向かって沢や藪を掻き分けながら、ひたすら探し回る。
朝から泥まみれになりながら、歩き回っていました。
128 :
メタルスライム ◆LuWpVnhAYs :2010/08/20(金) 23:48:20 ID:hUSFt9UO0
(山)(4/4)
と、突然斜め後ろから声がしたのです。
「おーい!そこ、誰かまだ捜索しているのかーー!!」
私は「は、はーーーい!!」と叫びながらその声の方向へまっすぐ進んでいきました。
5、6メートルほど進み藪を抜けると突然視界が開けました。そこには沢と声の主の消防団員が
「もうすぐ集合時間になるぞ。この沢伝いに降りるとすぐ集合場所近くに出るから。早く戻らないと日が沈むぞ」
さっきまで必死に歩き回っていたのがウソのように、あっさりと言われて
「は、はぁ・・・・」と言うことしか出来ず、その通り沢を10メートルほど降りると集合地点にたどり着きました。
ほんの目と鼻の先に団員達が集合し、談笑しているところで、遭難しかけた自分に苦笑いするほかありませんでした・・・
山で遭難するって、思ったより簡単に出来ちゃうのかもしれませんね・・・・・
【完】
(山)(3/4)
「あ、あれ??」
藪を抜け出してあらわれた景色はまったく見覚えの無い景色。
しかも上りでも下りでもない、平坦な土地と藪が続いているのです。
もちろん私もその中で一緒に降りていきました。すると、下っていった先が突然、平坦な土地になったのです。
どうやらそこは昔、田んぼがあったあとのようでした。いわゆる「隠し田」といわれるものでしょうか・・・
気になった私は、その隠し田の跡地を一周するように藪の中を探してみました・・・
が、どうやら最近人が立ち入った様子は全くなし。
130 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/20(金) 23:49:01 ID:kryX510y0
三十六本目の蝋燭が消えようとしています……
メタルスライム ◆LuWpVnhAYs 氏、ありがとうございました……
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第三十七話 CoCo壱 ◆Yuli/FSBAA 氏、お願いします……
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CoCo壱 ◆Yuli/FSBAA 様 代理投稿
【理科室の女性】<1/2>
これは、僕が小学生の2年生ぐらいの時から始まり、
そして数年のときを経てつい先日、朗読の練習をしていた時に体験したことです。
大して怖くはないのですが、それの発端はある授業中のことでした。
当時の僕は授業を聞かずとも、某進研ゼミの通信教育のおかげで、
テストも100点ばっかりだったこともあり、授業に対しての熱はかなり低いものでした。
その為、ノートに落書きなどばっかりしていたのです。
ふと僕は授業や落書きもよそに、廊下側の窓に目をやりました。
教室の中で、黒板をある方を前とするなら、廊下側は右。
前と後ろに入り口があるのですが、丁度僕のいる席はその入り口から廊下が見られる席でした。
でも、僕が視線を送ったのは廊下ではなく、廊下の窓の向こう側の景色でした。
もちろん小学生なので、席に座っていると視線が低く、窓からは空しか見えません。
ですが、
「問題が解けたら先生のところに来るように」
ということで立ち上がって先生に採点を貰いにいくことがありました。
その時は、立ち上がっているのでチラッと廊下側の窓を見れば座ってる時より見れる範囲が広がります。
そしてそれを見たのです。
理科室と家庭科室は校舎とは別の場所にあり、二階が家庭科室だったでしょうか。
その入り口前に、女性が立っていました。
小柄で黒い髪の女性がこっちをじっと見ているのが見えました。
僕は何故かそれが凄く気になってじっと見ていました。
三十九本目の蝋燭が消えようとしています……
メタルスライム ◆LuWpVnhAYs 氏、ありがとうございました……
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第三十九話 CoCo壱 ◆Yuli/FSBAA 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
<2/2>
算数の授業中なので、先生による採点というのが度々授業中にあり、その都度ちらっと見るとそこに女性がいました。
今なら不審に見えるのでしょうけど、
僕の居た小学校は保護者会というものがあって保護者が出入りしたりすることがよくあるので、
僕はそこに居ることを不思議に思ったことはありませんでした。
授業が終わって廊下に出てサッと窓の外を見るとそこにはまだおり、女性がじっと見ていました。
よく見ると、女性の目元が凄く曖昧でまるで眼窩が空いているように見えました。
しかし、しっかりと瞳があるようにも見える。まさに曖昧模糊だったんです。
そして、それからしばらくした夜でしょうか。和室で寝ていると、ふと夜中に目が覚めました。
体は動きません。
チラッと視線をずらすと、そこにはなにやら女性の足が見えるのです。
視線を上にあげると女性がこっちを見下ろしてるのがわかります。ただ、顔は暗くてわかりませんでした。
でも、怖いとは思わなくて、僕はまた普通に寝てしまいました。
それから数年たった、現在のことです。
僕が朗読の練習で2006年度の百物語を読んでいたときでした。
リスナー様の中のお一人がふと「女性が見える」と言い出したのです。
その女性の特徴は、ずばり小学生の時に見た女性と特徴が合致しており、
その方は「その人です」とおっしゃっておりました。
今でも、僕の近くにいるのでしょうか。
その人いわく「とてもやさしい方」との事なので、怖くはないですけど。
【完】
134 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/20(金) 23:52:31 ID:kryX510y0
三十七本目の蝋燭が消えようとしています……
CoCo壱 ◆Yuli/FSBAA 氏、ありがとうございました……
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第三十八話 蝉 ◆8sSemi/UG 氏、お願いします……
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コンサートホール
チェコの首都プラハには歴史のあるコンサートホールがいくつもある。
私が今年の6月に妹と団体で旅行に行った際に、その中の一つでコンサートを聴くことになった。
さて、そのコンサートが終わってホールから出てくる時、妹が私の肩をパンパンと軽く払った。
埃でもついていたか、いや埃がつくような場所だったかなと怪訝な顔をすると「お礼は?」と妹。
埃をはらっただけでお礼を要求されても…と思いつつもすぐに折れてありがとうと言うヘタレな私。
ホテルに着いてから「さっき肩をはらったけど、埃ついてた?」と尋ねると、ついてたのは埃じゃないとのこと。
どうも霊がついてたそうで。危うく”肩が重い”体験をするところだったらしい。
あそこにそんなに霊いたの?と聞くと、シャンデリアにぶら下がって遊んでたりしたよ、とのこと。
翌日の朝、同じ団体の人で肩が重いと言っている人がいた。
ひょっとして昨日のホールで“つけたまま”帰ってきた?
終
136 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/20(金) 23:55:08 ID:kryX510y0
三十八本目の蝋燭が消えようとしています……
蝉 ◆8sSemi/UG 氏、ありがとうございました……
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第三十九話 御子絵 ◆6scG3/0sFE 氏、お願いします……
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137 :
御子絵 ◆6scG3/0sFE :2010/08/20(金) 23:55:34 ID:BjNlgK1Z0
【第三十九話】
≪お盆の怪?≫
つい先日の話です。
まず、14日に義兄の夢を初めて見ました。姉の家に泊まる事になり、義兄と一緒にお風呂に
入る…という後味の悪い、でも気になる夢でした。
そして15日に買い物に行った時、店で携帯ストラップが落ちました。
結構ジャラジャラ付けているので時々落ちるんです。でも落ちたストラップを見たら"えっ?"
と思いました。
落ちた方は昔からよくあるボールチェーンキーホルダーというもので、取り外しが簡単だけど
連結部分が甘くなると外れやすくなります。
でも落ちた方も輪のままになっていたし、携帯についている方も、主に紐ですが切れてないし
まるで知恵の輪の様に輪から輪が外れて落ちていたのです。
これだけでも不思議なのに、落ちてしまった方には姉から貰ったストラップがついていたのです。
初めて見る義兄の夢と謎のように外れて落ちた姉からのストラップ。
更にお盆なのでなおさら不吉なものを感じます。
私と二人との間に何もなければいいのですが…………
【完
138 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/20(金) 23:56:44 ID:kryX510y0
三十九本目の蝋燭が消えようとしています……
御子絵 ◆6scG3/0sFE 氏、ありがとうございました……
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第四十話 歩兵 ◆T4kE1oY42E 氏、お願いします……
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『腑に落ちない偶然』(1)
実話なので大したオチも盛り上がりもありませんが、ご了承ください
5年ほど前のことなのですが、夜中に寝ていると突然
「ダァーン!!」と大きな音がして目が覚めました
それはもう思わず飛び起きるくらいの音でした
すぐに部屋の電気をつけて、何事かとあたりを見回してみると
本棚の下に本が転がっていました
「ああ、これが落ちたんだなぁ、びっくりさせやがって・・」と、とりあえずその本を本棚に収めたのですが
ふと、思ったのです
落ちるわけがないだろう、と
本棚には本がギッシリと隙間なく詰まっていたはずだから
その証拠に、たったいま、その落ちた本を収めた時も
ギュっと押しこむようにして、他の本との隙間に詰め込んだのです
しかも重いんです、その本(だいたい一般的な国語辞書と同じくらいのサイズ)
これが自然に落ちるってことはあるのか?
そう考え出すとなんだか怖くなって、その後は情けない話ですが電気をつけたまま寝ました
腑に落ちない偶然(2)
あくる日、昨夜の事も忘れて、いつものように会社で仕事をしていました
すると、確か午前11時頃だったと記憶していますが「グワン」と床がいきなり大きく揺れたのです
社内はちょっとしたパニックになりました、地震が起きたのです
記憶している方もいらっしゃいますでしょうか
後に「福岡西方沖地震」と名付けられた大地震でした
会社内の落下物の片付けや交通機関の乱れもあり、その日の帰宅はいつもよりかなり遅くなりました
自宅に帰ると母親が心配した様子で出迎えてくれました(当時は実家在住)
「あんた大丈夫やったね?携帯もつながらんし心配したわぁ」
「すごい揺れたよ、携帯はダメやったね、俺もかけたけど全然繋がらんかった」
「そうねぇ・・こっちは博多ほどは揺れんかったらしいけど、それでもびっくりしたわぁ」
「なんか家の中で壊れた物とかあったと?」
「特には無かったねぇ、テーブルに置いてたコップが1個割れたくらいやねぇ」
このような会話をかわしながら遅い夕食を済ませ、自室に引き上げました
部屋の電気をつけると、出かける前と特に変わりもないようです
ソファーに腰をかけビールなどを飲みながらニュースを眺めていました
「ん?」
テレビの横の床に何がが落ちているのに気が付きました
本棚に目をやると、無い
床に落ちている、それを手に取ると
「巷説(こうせつ)百物語」
昨夜落ちてきた本でした
完
141 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/20(金) 23:59:52 ID:kryX510y0
四十本目の蝋燭が消えようとしています……
歩兵 ◆T4kE1oY42E 氏、ありがとうございました……
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第四十一話 菊 ◆wNcSpqKeBg 氏、お願いします……
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142 :
菊 ◆wNcSpqKeBg :2010/08/21(土) 00:00:55 ID:o7f7I/ys0
「繰り返す」1/2
職場の先輩だったBさんに聞いた話。
彼の地元には、投身自殺で有名な橋があるらしい。
私も一度だけ行った事があるが、橋の袂(たもと)に
たくさんのお地蔵様が並んでいたのをよく覚えている。
Bさんが大学生だった頃、いわゆるオカルト番組が全盛期だったらしい。
テレビでは心霊写真や恐怖動画なんかを頻繁に募集していて
『採用された人には賞金○万円!』なんどという煽り文句に
彼もいたく心そそられたそうだ。
どうにかして心霊写真・心霊動画が撮れないかと悩んでいた時
ふと、例の橋のことを思い出したという。
連休を利用して地元に帰省し、ビデオカメラを一晩
橋の袂(たもと)に設置しておいたそうだ。
【第四十話】
証明型の話の好きな方がいます。
私は何々ができます。
なぜならば・・・・と云う話ばかりを
される方です。
エントリーシートでも
そのようなことを書く方もいらっしゃいます。
これをしてはダメだと言う訳でもありませんが
正直、面接でこればかりなら
全然 会話になりません。
面接だから エントリーシートだからと云って
そんなに気負わなくても大丈夫です。
大事なのは人柄を伝えることだと思います。
144 :
菊 ◆wNcSpqKeBg :2010/08/21(土) 00:01:36 ID:o7f7I/ys0
「繰り返す」2/2
「それで、撮れてたんですか?」
「撮れてたなんてもんじゃねぇよ」
聞いた私に、彼は酷く嫌そうな顔で答えた。
「バッチリ映ってた。何回も何回も、オヤジが飛び降りる姿が」
賞金はいただいたと、意気揚々とテレビ局に送ったものの
『こちらでは手に負えない』との理由で、ビデオテープは
彼の元に返ってきたらしい。どの番組に応募しても、結果は同じだったそうだ。
「結局、帰省やらビデオやら、余計な金がかかっただけだった
あのオヤジ、カメラ目線で飛び込みやがって。記念撮影じゃねーっての」
小父さんへの愚痴を零しつつ、彼は缶ビールを飲み干した。
オカルトなど微塵も怖れていないBさんは今、地元にある大手の葬儀社に勤めている。
宿直の夜には、それこそ“いろいろ”あるらしいが、手当てがつくので嬉しいそうだ。
【完】
四十一本目の蝋燭が消えようとしています……
歩兵 ◆T4kE1oY42E 氏、ありがとうございました……
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第四十二話 菊 ◆wNcSpqKeBg 氏、お願いします……
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146 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/21(土) 00:03:39 ID:QCY9rZx90
四十一本目の蝋燭が消えようとしています……
菊 ◆wNcSpqKeBg 氏、ありがとうございました……
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第四十二話 メタルスライム ◆LuWpVnhAYs 氏、お願いします……
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147 :
メタルスライム ◆LuWpVnhAYs :2010/08/21(土) 00:04:19 ID:hUSFt9UO0
(雪)
ある雪深い街での話です
豪雪にみまわれたその年、降り積もった積雪と屋根から降ろした雪で、その家の周りは3メートル以上の雪に囲まれ
1階は、玄関がようやく見えるような状態でした。
そんななか、その家の居間でストーブから出火し、火事が起きたのです。
2階にいた人たちは、家の周りの雪に飛び降りて全員無事でした。
しかし、1階の奥座敷に4人が取り残されてしまったのです。
その家の構造上、奥座敷から玄関に向かうには火元の居間を抜けなければいけませんでした。
窓から脱出しようにも、雪に阻まれてしまい・・・・・・・
4人はそのまま焼死してしまったのでした。
その街ではその後、冬の深夜に雪の中から
ガタッ・・・・ガタガタガタッ・・・・・・・・
と、窓ガラスを叩くような音が聞こえることがあるそうです・・・・・
【完】
148 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/21(土) 00:05:21 ID:QCY9rZx90
四十二本目の蝋燭が消えようとしています……
メタルスライム ◆LuWpVnhAYs 氏、ありがとうございました……
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第四十三話 Emirates ◆r5JiJgIzMM 氏、お願いします……
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149 :
Emirates ◆r5JiJgIzMM :2010/08/21(土) 00:06:50 ID:CTKE0S0Y0
実話
わたしの友のY子は霊感が強い
そんなY子が最近引っ越しをした。その土地が昔何がおこった場所かもしらずに…
そんなY子は引っ越しした初日から、金縛りにあってしまった
Y子はいつも金縛りにあうと、心の中でお経をとなえるという
お経を唱えると金縛りがおさまるらしいのだ。
しかし…
その時は違っていた。金縛りがおさまらないのだ
それどころか人の気配がどんどん近づいてくるではないか
しかもひとりだけではない、ものすごく大人数が近づいてくるのがわかる
…やばい、やばいどうしよう…
内心そんなこと思いながら心の中で必死にお経をとなえていると
耳元で男の声がした。
「そんなことをしても無駄だぞ」
びっくりしたと同時にその瞬間、金縛りがとけたのだった
ちなみにY子が引っ越した場所とは…
某戦国武将が命を絶ったことで有名な場所である
【完】
150 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/21(土) 00:10:41 ID:u2sOa/5A0
、 /⌒ヽ, ,/⌒丶、 ,
`,ヾ / ,;;iiiiiiiiiii;、 \ _ノソ´
iカ / ,;;´ ;lllllllllllllii、 \ iカ
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i' ,._Ξミミミミミミミ彡/////ii_ |
| ;カ≡|ヾヾヾミミミミミミ、//巛iリ≡カi |
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| ;iサ,サ |l l l リリ川川川川|爪ミミiiリ サi サi |
| iカ ;カ, |l l リリリリ川川川川l爪ミミilリ ,カi カi |
| iサ ;サ, |リ リリ川川川川川l爪ミミiリ ,サi サi |
| iサ ;iカ, | リ彡彡川川川川|爪ミミiリ ,カi :サ、 |
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´ ;サ, |彡彡彡彡川川リゞミミリ ,サi
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;メ ``十≡=十´ `ヘ、
ノ ゞ
151 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/21(土) 00:12:18 ID:d3XHpQ8a0
四十三本目の蝋燭が消えようとしています……
Emirates ◆r5JiJgIzMM 氏、ありがとうございました……
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第四十四話 マサ ◆B99ftGuJKU 氏、お願いします……
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マサ ◆B99ftGuJKU 様 代理投稿
【後ろの人】1/2
これは私が学生時代に友達の家で飲んでいるときの話。
テレビで怪談話をやっていたので、私たちも怪談話をしようということになった。
各々怪談話をしている内に、私はふと背中がゾクッとなった。
気になって後ろを見るも、そこには窓があるだけ。
怖い話をしてるからやっぱり背中が気になっちゃうんだな。と思い、気にしないようにした。
しかし、やっぱり怖いからか、その後も背後を気にして何度も見てしまう。
でも特に何も見えない。
俺はビビリか?と自分に言い聞かせ怪談話に耳を傾けた。
その後何事も無く飲み会は終了した。
その翌日の夜。寝ていた私は寝苦しくなり目が覚めた。
時計を見ると深夜2時すぎ。中途半端な時間に目が覚めて、また寝ようとしたがなかなか寝付けない。
そんなに暑くないのに何で寝れないんだろう?
そう考えている時にふと、部屋の隅に何か気配を感じた。
昨日の夜のような嫌な感じ。気になって隅を見てみると。
そこには女性がこっちを見て立っていた。
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本当にあった怖い名無し:2010/08/21(土) 00:13:13 ID:u2sOa/5A0
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2/2
私はパニックになり布団を頭からかぶって、ガタガタ震えていた。
恐怖で気が触れそうになりながらも、居なくなってくれ。と、ずっと念じていた。
しかし、部屋の隅にある気配がゆっくりと私のベットに近づいてきた。
そして私の体の上に嫌な気配が来た。絶対に見ちゃいけないと思い、ずっと布団をかぶり続けた。
怖くて時間の感覚が分からなくなっていた。
そして、布団の隙間から少し光が差し込んできた。外が明るくなっていたのだ。
恐る恐る布団から顔を出すと、幽霊は居なくなっていた。
その日私は近所にある結構有名なお寺に、お祓いに行った。
住職さんに「憑いてるね」と言われ、お祓いをしてもらい無事に除霊してもらった。
何で私に憑いたか疑問になって、住職さんに事の経緯を説明したら
どうやら飲み会の席で後ろを見た時らしのだ。
住職さんが「あなたには見えなくても、あっちからは見えてるからねぇ。」
それ以来怖くなったときでも、絶対に後ろを見ないようにしている。
百物語をお聞きの皆さん。後ろに注意して下さいね。
え?もう見てしまってる?
目が合ってないといいですね・・・・・
【完】
作り話
わたしの友のY子は霊感が強い
そんなY子が最近引っ越しをした。その土地が昔何がおこった場所かもしらずに…
そんなY子は引っ越しした初日から、金縛りにあってしまった
Y子はいつも金縛りにあうと、心の中でお経をとなえるという
お経を唱えると金縛りがおさまるらしいのだ。
しかし…
その時は違っていた。金縛りがおさまらないのだ
それどころか人の気配がどんどん近づいてくるではないか
しかもひとりだけではない、ものすごく大人数が近づいてくるのがわかる
…やばい、やばいどうしよう…
内心そんなこと思いながら心の中で必死にお経をとなえていると
耳元で男の声がした。
「そんなことをしても無駄だぞ」
びっくりしたと同時にその瞬間、金縛りがとけたのだった
ちなみにY子が引っ越した場所とは…
某戦国武将が命を絶ったことで有名な場所である
【完】
四十二本目の蝋燭が消えようとしています……
メタルスライム ◆LuWpVnhAYs 氏、ありがとうございました……
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`ー--─'"
第四十三話 Emirates ◆r5JiJgIzMM 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
157 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/21(土) 00:19:51 ID:d3XHpQ8a0
四十四本目の蝋燭が消えようとしています……
マサ ◆B99ftGuJKU 氏、ありがとうございました……
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第四十五話 こあら ◆D.XPM7MQps 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
158 :
こあら ◆D.XPM7MQps :2010/08/21(土) 00:21:44 ID:VD71g2vp0
第四十五話
カラオケ店にて(1/2)
去年の夏の話
俺は友達にカラオケに誘われた
実はこの時まで俺はカラオケに1度も行ったことがなかった
その理由というのが、昔からオカルト好きで心霊番組を頻繁に見てたんだが
カラオケの監視カメラに映りこむ幽霊の映像とか体験談とかがずっと記憶に残ってて
ビビリな俺は、カラオケ行ったら幽霊にとり憑かれるんじゃないか!?とか思って頑なに断り続けてた
でもその日はイベント帰りでテンション上がってて親しい友人だったからついOKしてしまった
カラオケの個室って薄汚いイメージだったけど、すごく綺麗で驚いた
食べ物も充実していて、歌いたい曲も歌って、カラオケってすごく楽しいもんなんだなって思った
帰り際に「来週もカラオケ行かないか?」って友達が誘ってきて
カラオケの楽しさを覚えた俺は「おう、いこうぜ!」って返事をした
そして俺の人生2回目のカラオケの日
前に行ったところは満室状態だったから適当にぶらぶら歩いて発見したカラオケ店に入った
結構ボロくて小さいところだった
まぁ歌えればいいよなってことで受付を済ましてエレベーターに乗った
エレベーターの中はなんだかひんやりとしていた
冷房ついてるのかなって思ったけど、こんなボロいカラオケ店のエレベーターに冷房なんてあるのかと疑問に思った
159 :
こあら ◆D.XPM7MQps :2010/08/21(土) 00:22:40 ID:VD71g2vp0
カラオケ店にて(2/2)
エレベーターが開いたから廊下に出た
照明暗いし廊下も狭いし、なんか嫌だなぁって思った
でも部屋には結構人が入ってるみたいで、廊下まで声が響いてた
俺たちの部屋は一番奥にあった
照明のスイッチを押すと、薄暗い照明が1つしかつかなかった
「なんだよ照明1つ壊れてるのかよw」と俺たちは愚痴を言いつつ数曲歌った
途中で友達が「トイレに行ってくる」と部屋を出て行って
俺のターンだ!とか思いながら1曲入れて画面を見た
画面が切り替わって暗くなったその一瞬、俺の向かい側の席に誰か座ってた
え?あれ?って思いながら向かい側の席を見ても、誰もいないし、友達もまだ戻ってない
心霊番組で見た映像とか話を唐突に思い出して怖くなった
でもせっかく曲入れたからとりあえず大声で歌いきった
曲が終わって画面が切り替わる時、やっぱりいた
はっきりとは見えないけど、向かい側の席に人が座って・・・いや、今度は立ってる
もうだめだ。怖さが限界に達してユートピア!ユートピア!って叫びながら帰り支度を始めていると友達が戻ってきた
「出よう。金は俺全部払うからこの店早く出よう!」となるべく冷静に言うと、友達も頷いた
エレベーターに乗ってる時間がすごく長く感じた
受付に行って、金払って、店員に何か聞こうと思ったけど事情を知らない人だと可哀想かなって思って
「この部屋、照明が1つ壊れてました」とだけ言ってカラオケ店を出た
その後、近くのファミレスで食事しながらさっきのことを友達に話したら
友達も、誰もいないトイレの鏡に人の後姿が写ったのを見たらしい
それ以来あのカラオケ店には行ってないが、カラオケは普通に行ってる
塩とかお守りは必ず持っていくようにしてるが。
終
160 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/21(土) 00:23:00 ID:d3XHpQ8a0
四十五本目の蝋燭が消えようとしています……
こあら ◆D.XPM7MQps 氏、ありがとうございました……
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第四十六話 影虎 ◆OTL/VNUGL 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
影虎 ◆OTL/VNUGLY 様 代理投稿
【父の話】
父が昔、たった一度だけしてくれた怖い話。
中学生の夏休みに悪友たちと遊んでいて、「肝試しをしよう」という話になった。
その日の深夜に、お墓のある森の前でルールを決めた。
・お墓を突っ切り、森の一番奥にあるお堂の前に小石を置いてくる
・最初の人間がろうそくをお堂の前へ置き、最後の人間が回収する
・一人が行って帰ってきたら、次の人が出発する
・誰かを置いて逃げ帰ることは絶対しない
という、ありきたりな肝試しになった。
何人かが無事に戻ってきて、とうとう最後の父の番。
お堂までは、月明かりを頼りに無事にたどり着けた。
小石を置き、代わりにろうそくを持ち歩き出すと、突然左足が動かなくなる。
ろうそくで照らして見てみても、何かが絡んでいる訳でも無い。
ただ左足だけが地面にくっついた様に、いくら力を込めても、まったく動かない。
「助けてくれぇ!!」と、大声で叫ぶと、離れた所で悪友たちの悲鳴が聞こえた。
それからはいくら呼んでも呼んでも、誰の返事も返って来なかった。
次の朝、父がいない事に気付いた祖父がそこら中探し回り、父を見つけた。
父は地面の上で熟睡していたが、左足は、土葬された古い棺桶を踏み抜いていたらしい。
逃げ帰った悪友たちを後で糾弾すると、彼らは口を揃えて
「紫色の手が地面から生えてきて、足を掴もうとした」と言った。
【完】
162 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/21(土) 00:28:07 ID:d3XHpQ8a0
四十六本目の蝋燭が消えようとしています……
影虎 ◆OTL/VNUGL 氏、ありがとうございました……
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第四十七話 メタルスライム ◆LuWpVnhAYs 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
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163 :
メタルスライム ◆LuWpVnhAYs :2010/08/21(土) 00:29:34 ID:yDVJyUVZ0
(遺影)
もう何年も前のことですが
お盆の時期に母方の実家で親戚一同集まった時の事です。
叔父たちが集まってわいわいがやがや、楽しそうに飲んでいました。
そのとき、ある叔父Aが
「しかしホントこの家系はハゲばっかりだなぁ〜〜やっぱり死んだ親父に似るんだなぁ〜」
と笑いながら言ったのでした。
他の叔父たちが「おいおい。親父に叱られるぞ」と言ったその瞬間
かかっていたその『死んだ親父』の遺影が額ごと落ちて、その叔父Aの頭上にガツンッ・・・と当たったのです
「ほら、叱られた〜」と全員指をさして大爆笑したのでした。
叔父Aは遺影を元に戻してから仏壇の前に座り「親父、スマン!ホントにスマン!!」と必死に手をあわせて謝ったのでした。
【完】
164 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/21(土) 00:32:10 ID:d3XHpQ8a0
四十七本目の蝋燭が消えようとしています……
メタルスライム ◆LuWpVnhAYs 氏、ありがとうございました……
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第四十八話 4コ卵◆hcYOhjUtjg 氏、お願いします……
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4コ卵◆hcYOhjUtjg 様 代理投稿
【大阪のホテル】 1/2
とあるバンドの大阪でのライブを見るために、友人と大阪のホテルに宿泊した時の事です。
部屋に入って窓の外を見ると、眼下にお寺とお墓が見えました。
『うわー、凄い眺めだね〜(笑)』
かなり大きなお寺だったので、ライブまで少し時間があったため、私達は観光のつもりで
そのお寺に寄ってみることに。
その日の夜、ホテルに帰って寝ていると、ちょっと嫌な夢を見ました。
隣の部屋に宿泊している中年の男女が、私達の部屋のドアを激しくノックし、
おばさんの方が『主人が急に具合が悪くなったので、部屋の電話を使わせて!』
と叫んでいます。
ドアスコープでそっと穴から覗いて見ると、厚化粧で小太りのおばさんと
同じくこぶとりのおじさんが並んで立っているのが見えました。
おじさんは特に具合が悪そうには見えません。
ドアをほんの少しあけたところ、強引に入って来ようとするので、慌てて阻止しながら、
『どうして自分の部屋の電話を使わないんですか?』と聞くと、『ちっ。』という
感じでドアをひっぱるのを諦め、『やっぱりダメだったわ。』と悔しそうに言うのが
聞こえました。
そこで急に、本当に具合が悪かったらどうしよう…と心配になり、うっかりドアを
開けてしまいました。
そこでふっと目が覚めたのですが、その瞬間から金縛りに。
ベッドの中で焦っていると、ふいに隣の友人が眠っているはずのベッドのあたりで
『チャリン…チャリン…』
と、金属が触れ合うような、お金でも数えているような音がするのです。
恐ろしくてたまらなくなり、必死でもがいていると、ふいに耳元で
『良かった。助かった。』
という男の人の声が。
2/2
その途端、金縛りが解けて、私はがばっとベッドの上に起き上がりました。
音のしていた方を見ると、寝ていたはずの友達がパチパチと瞬きしていました。
てっきり私がうなされていたのかと思って、そう聞いたのですが、特に理由も
なくその瞬間目が覚めたとの事。
ちなみに彼女の職業は占い師。何かの気配を感じとってくれたのかと思いましたが、
その夜は怖くて、何も話す事が出来ませんでした。
次の日、私は別の友人の結婚式に出席する予定でした。
自宅に戻る時間がなかったため、大阪のホテルからちょくせつ博多の結婚式場へ
飛ぶ事に。
花嫁以外に知り合いが一人もいない式だったので、披露宴が始まるまでの時間を
持て余し、トイレで身繕いに専念していました。
途中、トイレを訪れる人が何度か入れ替わり、気がつくと一人に。
鏡を覗きながら化粧直しをしていると、鏡越しに背後のトイレの個室から、
すーっと…上から下に流れるように、女性の白く細い腕が現れて消えるのが
見えました。
てっきり自分一人だと思っていたのに、誰かいたのか…と思った次の瞬間、
どやどやと3人のおばちゃん達が入って来ました。
そして『あぁ、空いてるわ〜。』といいながら、今しがた腕が現れて消えた
個室に、その中の一人が入って行ったのです。
ええっ!?と思い、個室の方を確認に行きましたが、おばちゃん達の他に、
個室に入っている人はいませんでした。
ではさっき私が見たあの腕はいったい誰のもの…?
家に帰りついてすぐ、『塩持って来て!』と叫ぶ私。
結婚式帰りなのに、なんで塩??と家族に不思議がられましたが、そのお陰か、
その後特に不思議な事はおこりませんでした。
しかし後日聞いた話では、その宿泊した大阪のホテルは、有名な『出る』ホテル
だったそうです。
【完】
167 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/21(土) 00:41:02 ID:d3XHpQ8a0
四十八本目の蝋燭が消えようとしています……
4コ卵◆hcYOhjUtjg 氏、ありがとうございました……
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第四十九話 高森雪 ◆1mT.SL.HtU 氏、お願いします……
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【武道場】
自分が昔通っていた中学校の担任の先生が語った話。(その中学校では怪談を全く聞いたことがなく,自分は珍しいと思った。)
午後11時30分以降のこと。
その中学校は,3棟に分かれていた。ある棟には,ピロティーと体育館と武道場があって,1階にはピロティーが,2階には体育館が,3階には武道場がある。
先生が日直で,その棟の2階から3階までの階段を上っていると,武道場から,
ダダダダダ
と足音がした。その日(前日だったかもしれない),大掃除があったから,誰かが片付けをしていると思い,
「手伝いますよ。」
と武道場に向けて言った。
すると,足音がピタリと止まった。
先生は不審に思い,
「誰かいますか。」
と聞いたが,返事はなかった。
怖くなって,急いで職員室へ帰った。さすがに一人で武道場を覗く勇気は無かったのだ。
そして,別の先生と一緒に戻って武道場の中を見てみると,武道場には誰もいなかった。
先生によると,武道場には「出る」らしい。
<了>
169 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/21(土) 00:43:06 ID:d3XHpQ8a0
四十九本目の蝋燭が消えようとしています……
高森雪 ◆1mT.SL.HtU 氏、ありがとうございました……
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第五十話 御子絵 ◆6scG3/0sFE 氏、お願いします……
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170 :
御子絵 ◆6scG3/0sFE :2010/08/21(土) 00:44:06 ID:FRvQpvUP0
【第五十話】
≪不可解なビデオテープ≫1/5
あまりに不可解な出来事だったので「新耳袋」の編集者宛てに手紙を書いたものの
出さずじまいだったので、その手紙の内容のままお話する事にします。
はじめまして
新耳袋で不可解な体験をしましたので、お話を聞いてください。
新耳袋の事は去年(2007年)初めて知りました。馴染みのホラーサイトの管理人さんの
実話が本になっている事で知り、そして検索でBSでドラマになっている事も知りました。
そして去年の夏にドラマの再放送がある事を知り、ビデオ録画をしていました。
ところで私はホラーマンガ家の伊藤潤二さんの大ファンです。
新耳袋の事を知り始めた頃に古本屋で潤二先生の「ミミの怪談」を見つけて買い、
この本の内容が新耳袋を元にしたものと知り、そしてある日のドラマで潤二先生の
描いた話が放映される事を知り、楽しみに録画をしたのです。
171 :
御子絵 ◆6scG3/0sFE :2010/08/21(土) 00:45:21 ID:FRvQpvUP0
2/5
その潤二先生のお話を録画する予定のテープには1時間別のドラマが入っていて、
そのドラマの後に録りました。
内容は「帰ってきた」「スナップ写真」「あいさつ」CM「ふたりぼっち」「訪問者」
「隣の女」です。
潤二先生の描いた話がCMの後に2作品も見られて、また文章とマンガと映像では
それぞれ違った味が出て、どれもとても面白く、私は何度もその日の録画を見て、
潤二先生の絵も想像しながら楽しみました。
その後、また新耳袋を録る事になり新しいテープが無かったので、上記のテープの
ドラマ部分に録る事にしました。
そして8月の末に家を開けて深夜の新耳袋を録る事になり、どうせなら丸々1本
新耳袋のテープにしようと思い、また同じテープの残り30分に新耳袋を録る事にしました。
私はその頃ビデオ録画は1分前から1分後まで録っていたので次の話に上書きされるのは
覚悟のうえで録画しました。
172 :
御子絵 ◆6scG3/0sFE :2010/08/21(土) 00:46:20 ID:FRvQpvUP0
3/5
録画した話を整理すると次の様になります。
一本のテープを最初から30分区切ってA,B,Cとすると
A:「ヘアピン」「終電車」「吊りさがる」CM「けものの臭い」「オルゴール」
B:「青いレインコート」「二週目」「欠席届」CM「舞ちゃんの声」「お初天神の幽霊」
C:「帰ってきた」「スナップ写真」「あいさつ」CM「ふたりぼっち」
になります。そして録画順はC,A,Bです。
CがBの録画に上書きされて見れなくなるのは惜しいけど、
CM後半の「ふたりぼっち」以降が見れればいいや。
そんな気持ちでBを録画して出かけたのです。
翌日、帰るとすぐにビデオチェックしました。案の定上書きされていてCの「帰ってきた」は
丸々1話見れず、「スナップ写真」も途中からしか見る事が出来ませんでした。
でも、潤二さんの作品は見れるので助かったと思い、また見ようと「あいさつ」を見てから、
CMが開けるのを待っていました。
そしたらやけにCMが長くて、やっとCMが終ったと思ったら、ずっと前に録画した
別の怖い系の映像が途切れつつ流れてきました。
私は「えっ!?」と思って何度も巻き戻しと早送りをして「ふたりぼっち」「訪問者」
「隣の女」を探しました。でも、何度見ても「あいさつ」、長いCM、そして別の怖い話…。
173 :
御子絵 ◆6scG3/0sFE :2010/08/21(土) 00:47:19 ID:FRvQpvUP0
4/5
…以前何度も見た「ふたりぼっち」「訪問者」「隣の女」この3話は忽然と消えて
しまっていました。
私はしばらく呆然として、その日はもうビデオを見るのをやめました。
そして何かの勘違いがあるのかも知れない、と思い、日を置いてそのビデオを見ましたが
やっぱり「あいさつ」の後は長いCMになり別の怖い話が入っていました…。
…消えた3話はいったいどこに行ってしまったんでしょう…?
もしかしたら誰かのビデオにいきなり入っているのか…?
等々様々に考えましたが、この謎は解けず…。
当時はパニックとショックそして誰に言っても信じてもらえないので、この話は自分の中に
封印していましたが、ようやく冷静に話せる様になりましたので、とりあえず編集者様に
お話を聞いてもらおうと思い、ペンをとりました。
174 :
御子絵 ◆6scG3/0sFE :2010/08/21(土) 00:48:20 ID:FRvQpvUP0
5/5
謎のビデオは今でも家にありますが、しばらくは、いえ、二度と見る気は起こりません。
その後は特に怪現象はありませんが、惜しむらくはドラマが再放送なので再、再放送は
無いだろうな、という事です。
今では1ケ月に1冊のペースで新耳袋を買って読んでいます。
ともかく生まれて初めての不可解な現象なので、誰かに聞いて欲しくて書きました。
長々とわかりづらい話ですみません。乱筆乱文失礼致します。
2008、1、24
【完】
175 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/21(土) 00:49:52 ID:d3XHpQ8a0
五十本目の蝋燭が消えようとしています……
御子絵 ◆6scG3/0sFE 氏、ありがとうございました……
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第五十一話 月光蛾 ◆hack//tonE 氏、お願いします……
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176 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/21(土) 00:50:00 ID:u2sOa/5A0
百物語2010の
─┐||┌─┐ l ─ ‐┼‐ ‐┼‐ヽ l ノ │ .| | ‐┼‐ ‐┼‐
日 フ 口 メ __|__ フ |┬ | | ‐┼‐ d
(__ .六 ↑ .田 (___ (丿 ) ↑.ノ│ ノ ヽ__ノ (丿\ ノ
-" ̄`丶
/ .\
/ /゚ヽ /゚ヾ\ ご冥福!ご冥福!
/ :::::: ⌒(__人__)⌒::::\
| \ | ノ
r⌒ヽrヽ, \_| / +
/ i/ | __ ノヽ
./ / / ) + -" ̄`丶 +
./ / / //ヽ_ /⌒ ⌒\
/ ./ / ̄、⌒) ヽ/ /゚ヽ /゚ヾ\メシウマ━━!!!!
.ヽ、__./ / ⌒ヽ ̄ / ::::::⌒(__人__)⌒::::: ヽ +
r / | / | ┬ トェェェイ ノ
/ ノ ヽ/⌒ヽ, `ー'´ ノ一ー--⌒)
/ / / / |./一ー-._ _ノ
./ // /i, ノ  ̄ ̄ ̄
/. ./ ./ /、/ ヽ、_ / /
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i ./ .ノ.^/ .ヽ、_./ ./ /
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177 :
月光蛾 ◆hack//tonE :2010/08/21(土) 00:50:45 ID:mSKuPDYJ0
【洒落にならないほど洒落にならなかった話】
いつも帰りは山手線で帰るのですが、
その日はたまたま京浜東北線に乗りました。
列車が動き始めた直後に
「ガゴッ」という音と嫌な衝撃があり、
あー居合わせちゃったかと思った。
列車はプラットホームから
ちょっと頭を出したあたりで停車。
車内は騒然として「降ろせ降ろせ」の声の嵐。
おまえら誰か怪我してるかもしれないんだぞ?
もしかして死んでるかもしれないんだぞ?
気付くと隣りに知らないおっさんが立っている。
「ありがとう」と言ってそのおっさんは消えた。
結局その日も山手線で帰ることになりました。
了
178 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/21(土) 00:50:58 ID:u2sOa/5A0
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゙ミ;;;;;,_
ミ;;;;;;;;、;:..,,.,,,,,
i;i;i;i; '',',;^′..ヽ
゙ゞy、、;:..、) }
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゙{y、、;:...:,:.:.、;:..:,:.:. ._ 、}
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゙{y、、;:...:,:.:.、;、;:.:,:.:. ._ .、) 、}
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゙{y、、;:..ゞ.:,:.:.、;:.ミ.:,:.:. ._υ゚o,,'.、) 、}
ヾ,,..;::;;;::,;,::;):;:;:; .:v、冫_._ .、,_,,、_,,r_,ノ′
179 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/21(土) 00:52:08 ID:d3XHpQ8a0
五十一本目の蝋燭が消えようとしています……
月光蛾 ◆hack//tonE 氏、ありがとうございました……
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第五十二話 蝉 ◆8sSemi/UG. 氏、お願いします……
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跡地
1/2
いわゆる霊感があるというのは自己申告によるものだが、この真贋の判定がなかなか難しい。
本当に見える人も居ればただの自意識過剰の構ってちゃんの場合もあるし、自覚症状はないが実は感じている人も居る。
このご時勢、自分から霊感があるなどと吹聴しないという人も多い。
その霊感のあるなしを見分けたいときに私が利用している一軒の喫茶店がある。
その喫茶店のある場所は入れ替わりが激しく、その前は飲食店だったしその前は駐在所だった。
そして、その元凶と思われる過去は「処刑場」である。
地元では有名な場所で、駐在所があったときは土地の者・知っている者は頑なに配属を拒んだと言う。
そして何も知らない警察官の一家が越して来たが、原因不明の病気で一家全員が体調を崩した。
その体調を崩したと言うのも生易しいものではなく、とてもではないが仕事など出来ないほどにまで悪化したそうだ。
シリーズ物スレにウニ降臨中
2/2
それが一度ではなかったのか、駐在所は移転し、その場所は競売にでもかけられたのだろう。
その後何度か店が出ていたようだがどこも長続きしなかった。
その喫茶店に行くと霊感のある人は、まず間違いなく入店する段階で嫌がる。
本当に見える人だと過去に何があったかまで当ててくれる。
それだけ確実ないわくつきの土地なのだ。
きっと今ある喫茶店が、店が長く持った記録を現在進行形で更新している最中だと思う。
そのいわくつきの土地でそこそこ長く喫茶店をやっていられる主人も、何かしら力のある人なのだろうともっぱらの噂である。
終
183 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/21(土) 00:55:25 ID:d3XHpQ8a0
五十二本目の蝋燭が消えようとしています……
蝉 ◆8sSemi/UG. 氏、ありがとうございました……
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第五十三話 きしりっしゅ ◆Ux29IdM5BI 氏、お願いします……
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「たらいまわし」1/2
俺のねーちゃんの話。
結婚してもう実家でてるねーちゃんは、恐がりのくせにオカルトとか怪談とか都市伝説とかすごい好きなんだよ。
で、いつも旦那と一緒に寝る時間にだけ、ケータイからオカ板とかまとめとか見てるんだって。怖いから。
けど旦那が月一くらいで出張よく行く人で、その日も一泊の出張に旦那が行ってることすっかり忘れて、
ねーちゃん布団の中で洒落怖読んじゃって、なんで読んじゃったんだろうって後悔しながら電気消して寝ようとしたらしい。
そしたら、真っ暗な部屋で、ぴし、ぴし、とか、みし、ぎし、って何かが動く音がするんだって。
昼間ならただの家鳴りだろうですむんだろうけど、怖い話読んだばかりだし、まっくらだし、
ねーちゃん怖くて布団の中で目つぶったまま、
「もうわかんないんでオバケだったら旦那くんの所に行ってください、あっちに行ってください」
ってお祈りしてたんだってw 旦那何も関係ないのにねーちゃんヒデエw
2/2
そんで次の日旦那が出張から帰ってきて、俺幽霊見たかも、って。
ねーちゃんがびっくりして聞いてみたら、旦那が出張先のホテルで寝てる時に、
誰かがドアの方から来る気配がしたんだそうな。
えって思う間に、ベッドの足下の方に黒い影がやってきた。
でも旦那も大きい取引の後だから疲れて頭ぼーっとしてるし、
零感だから幽霊とか信じてないし、
何でか一緒に出張に行ってた同僚だと思ったらしくて、
「疲れてるからさー、用事なら朝にしてくれないか?」
って言ったんだよ。そしたらちょっと間があって、
「…こっちに行けって言うから来たのに…」
ってすっごい不満そうな声がして、しばらくして黒い影も気配もなくなって、旦那もやれやれってそのまま爆睡。
もちろん次の朝同僚に聞いたら、同僚も爆睡しててお前の部屋なんか行ってないって言われたし、
もしかしたら幽霊だったんじゃないかーって話になったそーだ。
ねーちゃんから昨日の晩自宅の方であった話を聞くと、そいつが来たのかなって二人で納得したらしい。
しかし幽霊も迷惑だったろうな。話聞いてくれるんだと思ってわざわざ遠くまで行ったのに、素っ気ない扱いを受けて…。
それからねーちゃんも旦那も二人とも、同じような体験はもうしてないってさ。
もしかしたら二人が気が付いてないだけかもしれないけどw
「完」
186 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/21(土) 01:00:36 ID:d3XHpQ8a0
五十三本目の蝋燭が消えようとしています……
きしりっしゅ ◆Ux29IdM5BI 氏、ありがとうございました……
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第五十四話 のらはり ◆9N4nUN7jEY 氏、お願いします……
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187 :
のらはり ◆9N4nUN7jEY :2010/08/21(土) 01:01:08 ID:pIma+lm30
おじさん』
[1/2]
これは昔、俺がまだ小学生校低学年の時の話。
あの頃は毎年地元で行なわれる花火大会が楽しみだった。
ある年の花火大会で、俺は両親から500円を渡されて好きなものを買ってきてよいと言われた。
花火大会の時には露店もいくつか出ていて、どちらかというと花火よりもそっちの方が好きだった。
そして500円で焼きそばとジュースを買って、はしゃぎながら両親の元へ走っていくと「ズデッ!」っと転んでしまった。
痛い、泣きたい、でもそれよりも焼きそばとジュースは無事なのか、そっちの方に気がいっていた。
「大丈夫?」と知らないおじさんに手を差し伸べてもらったが、焼きそばとジュースの無事を確認するとおじさんにお礼も言わず、
すぐ両親の元へと走っていき泣いた。
次の年の花火大会、やはり親からお金をもらい、好きなものを買って両親の元へ走っていきその途中で転んだ。
「大丈夫?」と言われて上を向くと、そこには前の年と同じおじさんがいた。
次の年、そのまた次の年も、そのおじさんは転んだ俺の前に現れた。
そしていつの間にか花火大会には行かなくなっていた。
188 :
のらはり ◆9N4nUN7jEY :2010/08/21(土) 01:02:21 ID:pIma+lm30
[2/2]
それから数年後、中学生になった俺は県内にある山を登った。
けして厳しいコースではなかったが、木の根に足をとられ、「ズンッ!」っと尻餅をついてしまった。
すると「大丈夫?」、何年ぶりかにその声を聞いた。
やはりあのおじさんだった。
そして昔のように差し伸べてもらった手をつかんで私は立った。
いちおう「あ、ありがとうございます。」とお礼は言ったものの、内心はビクビクしていた。
そしておじさんはそのまま山深くまで入っていった。
俺が転ぶ時に現れる。
あのおじさんは一体何者なのだろう。
そう思いながら顔を強張らせていると、一緒に来ていた弟も俺と同じように顔を強張らせながらこう言ってきた。
「にいちゃん・・・。あのおじさん、白目が無かった・・・。」
ふと記憶を辿ってみると、花火大会で何度か見たおじさんにはたしかに白目が無かった。
あのおじさんは本当に一体何者なのだろう。
【完】
189 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 01:03:23 ID:K5ggx5gb0
五十四本目の蝋燭が消えようとしています……
のらはり ◆9N4nUN7jEY 氏、ありがとうございました……
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第五十五話 暁降 ◆SeWejTxI7g 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
【些細な悪戯】1/2
高校の頃の話だ。
俺が通っていた高校にはプロも輩出したことのある県内では有名な演劇部があった。
俺は演劇部員ではなかったが、友人が演劇部員で時々裏方の手伝いをしていた。
私立だったこともあり音響や証明もしっかりした設備が揃ったちゃんとした舞台があった。
その舞台に幽霊が出るという話は学校の七不思議として有名だった。
一昔前の、今の制服に変わる前の古い制服を着た少女の霊が出るという話だ。
まあ、出るというだけならどこの学校にも一つや二つあるだろうし、特に気に掛けるようなものではない。
きっと知らないまま卒業する人もいるだろう。
だが、演劇部内では“彼女”の話は有名だった。
なにせ、実害がある。
いや、害と言ってもまあ些細なものだ、むしろ悪戯とでも呼ぶべきか。
この演劇部には一つ決まりがある。
音響や照明の為の部屋に行くときは必ず二人で、しかも一人は中に入らず外で待たなければならない。
変な決まりだろう?
二人で行くのに、一人は何もすることなくただ扉の前で待っているだけだ。
これは“彼女”の悪戯故に生まれた決まりだった。
一人でその部屋に行くと、ほぼ必ずといって良いほど鍵を掛けられるのだ。
その部屋はなぜか外からしか鍵が掛けられないようになっていて、その部屋に来るのは部員以外ほとんどありえないというのに、
部員が閉じ込められるということが多発しのだという。
俺が在学中にも何度かそういうことがあった。
たまたま一緒に行く人がいなかったり、短い間だから大丈夫だと思って油断していたり、まだ決まりを知らない新入生が被害者だったりした。
こういう話を聞くと、大抵誰かが悪戯で鍵を閉めたんだろう、という話が必ず出てくるが、
その部屋に行く道は一つだけで、そこを誰かが通れば部員は必ず気づくはずなんだ。
だが、部員が途中でその部屋に向かったことも、他の生徒がそこへ行ったこともなかった。
2/2
鍵を掛けるだけ。
但し、人が全く傍にいない、つまり完全に閉じ込められてしまう可能性のある時は何もしない。
そういう意味では本当に些細な悪戯だと言えた。
が、この部屋には空調がないため、夏場は信じられないくらい暑くなるし冬はとてつもなく寒くなる。
長時間閉じ込められれば危険なこともあるし、何より生理的な問題があるw
まあ、今までのところ大きな被害がでたことはないのだが。
今年みたいな猛暑のときは流石に心配にもなる。
俺はOBではないから卒業後のことは直接は知らない。
だが、元部員の友人の話によれば、彼女は今も些細な悪戯で部員たちを困らせているとのことだ。
【終】
192 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 01:08:10 ID:K5ggx5gb0
五十五本目の蝋燭が消えようとしています……
暁降 ◆SeWejTxI7g 氏、ありがとうございました……
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第五十六話 サンショウウオ ◆B63gYKJKEY 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
サンショウウオ ◆B63gYKJKEY 様 代理投稿
【無題】 1/2
去年、某城跡へ遊びに行った時の話です。
最寄駅に到着した時には夕暮れ時な上に、一人でしたが
現地に到着した時、そこまでは暗くないだろうとそのまま向かいました。
到着した時には、日も暮れて薄暗かったのですが
入口付近では、地元の方が何人か散策されていたのもあり
現地で購入したライトをつけて
デジカメで動画を撮影しながら進んでいきました。
歩きだして数分も経たないうちに、新品のはずのライトの灯りが
段々暗くなっている事に気が付きました。
先程購入したばかりとはいえ、本体か電池に不具合が生じたのだろうか。
気になりながらも、暗さに眼は慣れてきて歩けそうだったので
動画を回しながら進んでいきました。
何度か電源のONとOFFを切り替えてみても、明るさが戻ることなく
段々と灯りはフェードアウトするように消えていきました。
2/2
その後は何度電源をONにしてもつかなくて
気にせず進もうと思いましたが、動画は真っ暗で何も写らないだろうし
途中で地元の方に遭遇した時に、灯りなしで散策している人がいたら
驚かしてしまうだろう…なにより転んで怪我をしては大変だ…と引き返す事にしました。
帰りのバスや電車の中でも、電池を入れ替える等で灯りがつかないか試しましたが
結局つかないまま、不具合なんだろうと帰宅後は机に閉まっておりました。
数日後、ふと思い出して机からライトを取り出し
電源ONにしてみると…
つかなかったはずなのに、何事もなく灯りがついたのです。
その場で電源のONとOFFを切り替えても特に異常はなく
今でもあの時の原因が単なる不具合だったのか、他に何かあったのか判りません。
もし…そのままライトの事を気にせずに進んでいったら
どうなっていたのでしょうか。
無事に散策を終えていたのか
それとも何かが起きていたのか。
今となっては判りません。
終
195 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 01:09:56 ID:K5ggx5gb0
五十六本目の蝋燭が消えようとしています……
サンショウウオ ◆B63gYKJKEY 氏、ありがとうございました……
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第五十七話 ま ◆e5CfffZeYk 氏、お願いします……
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196 :
ま ◆e5CfffZeYk :2010/08/21(土) 01:12:19 ID:wCu5UtAy0
声
1年前のことです。
おばさん、といっても家系図的にどの位置に当たるか分からない結構遠い方なんですが、病気で亡くなられました。
その時私は丁度学校帰りで偶然祖母のうちに居たのですが、電話でそれを知りました。
その後、なんとなくチラシを見ていたときです。
「来てるよ、来てるよ」
女の人の囁くような声でした。向こうの部屋からです。
あぁ、おばさんが教えに来てくれたのかな、と別に怖い気持ちもありませんでした。
さて、先日のことです。
今年に入ってから曾おじいちゃんがなくなったのですが、初盆で祖母の実家に泊まってきました。
その夜なんですが、夜中何となく目が覚めたとき、3人くらいの声で
「来てるよ、来てるよ」
がまた聞こえました。
お爺ちゃんかなぁと思ったのですが、声は違います。
あの声は何なのでしょう……
完
197 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 01:12:42 ID:K5ggx5gb0
五十七本目の蝋燭が消えようとしています……
ま ◆e5CfffZeYk 氏、ありがとうございました……
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第五十八話 超電磁メロン ◆.f6Mauwpec 氏、お願いします……
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超電磁メロン ◆.f6Mauwpec 様 代理投稿
【ミルキーはママの味】
みなさん、不二家の有名なフレーズ、知っていますよね?
今日はそれに関するお話です。
戦時中、とある地方都市にコぺちゃんという小さな女の子がいました。
ペコちゃんは、お母さんと二人でくらしています。
その家はとても貧しく、今にも食べ物が底をつきようとしていました。
ある日、こぺちゃんは栄養失調に陥りました。ここ1週間なにもたべさせていない為でした。
お母さんは、覚悟を決め自分の指を食べさせました。
「お母さん、このお肉おいしいね!もっとたべたいよ・・」
コぺちゃんはこれがお母さんの指としっていました。
それでも食べたくて仕方なかったのです。
ペコちゃんはあろうことことか、その晩、お母さんをたべました。骨の髄まで残さず・・・
「ミルキーは、ママの味♪」 このフレーズはこの物語をもとに作られたという噂も・・・・
【完】
199 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 01:14:38 ID:K5ggx5gb0
五十八本目の蝋燭が消えようとしています……
超電磁メロン ◆.f6Mauwpec 氏、ありがとうございました……
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第五十九話 無月 ◆rke4WFVdV6 氏、お願いします……
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釣りをするようになって、足を延ばすようになった場所がある。
そこに行く途中のある道で、必ず同じ車とすれ違う、と気が付いたのは、3度目に足を運んだ時だった。
時期も違う、時間も違う。それなのにすれ違っても、普通なら、地元の人かなぐらいにしか思わなかったかもしれない。
でも、地元の人ではないという確信があった。「わ」ナンバーだったからだ。
四度目にすれ違った時、乗っているのは幸せそうな家族連れだと気が付いた。
五度目に足を運んだ時、手前の街で車を降り、地元の人たちに話を聞いてみた。
「一昔前、この道の先で事故があり、家族連れの観光客が亡くなった」という話を聞いてから、近くの商店街で花を買って、歩いてその場所を訪れてみた。
海沿いの道。見晴らしの良い高台。緩やかなカーブを描く道の脇に、桜の古木。
よくよく見ると、足元の草に紛れてワンカップの空き瓶が転がっていた。
花を供えて手を合わすと、何処からともなく「ありがとう」と聞こえた気がした。
風の音に紛れたような、小さな声。振り返ってみても、誰も居ない。
それ以来、同じ場所で「わ」ナンバーの車とは、すれ違っていない。
【完】
201 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 01:16:58 ID:K5ggx5gb0
五十九本目の蝋燭が消えようとしています……
無月 ◆rke4WFVdV6 氏、ありがとうございました……
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第六十話 メタルスライム ◆LuWpVnhAYs 氏、お願いします……
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202 :
メタルスライム ◆LuWpVnhAYs :2010/08/21(土) 01:17:57 ID:yDVJyUVZ0
(ペット)
私の家では以前、室内犬のマルチーズを飼っていました。
その犬は妹が小学校に入学したとき飼いはじめて16年
ちょうど妹が結婚する年に亡くなったのです。
晩年は結婚の準備などで妹も両親も家を空けることが多く、ほとんど私が世話をしていました。
亡くなってから数年後のある日、昼寝をしていると不思議な夢を見ました。
夢のなかでその犬が私の寝ている体に擦り寄ってきて、脇の下辺りにもぐりこむようにしてきたのです。
私はものすごく、くすぐったい感覚に襲われて半分笑いながらビックリして起きたのでした。
何であんな夢を・・・・と思いながらふとカレンダーを見るとその犬の命日でした。
久しぶりに、遊んでほしかったんでしょうかね・・・・・
【完】
203 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 01:18:28 ID:K5ggx5gb0
六十本目の蝋燭が消えようとしています……
メタルスライム ◆LuWpVnhAYs 氏、ありがとうございました……
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第六十一話 柏餅 ◆A6QVLbDKu6 氏、お願いします……
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204 :
柏餅 ◆A6QVLbDKu6 :2010/08/21(土) 01:20:11 ID:1sgwWD2IO
【カラオケボックスにて 1/3】
先週、ちょうどお盆の時期の話。
実家に帰省していた俺は、地元の旧友二人(A・B)と再会を祝して飲んでいた。
当初は終電で帰る予定だったのだが、盛り上がっているうちに終電を逃してしまった。
仕方ないのでカラオケにでも行って始発を待つか、という事に。
「俺が昔バイトしていたビル、改装されてカラオケ店になったんだ。そこ行こうぜ」
そうAが言ったのだが、正直、俺とBは気が乗らなかった。
というのも、俺とBは多少の霊感持ちで、そのビルに『いる』事を知っていたからだ。
だが零感のAは、俺とBの微妙な反応にも気付かず、さっさと歩きだしてしまった。
件のビルに着くと、確かにすっかり改装されていて、内部に当時の面影はなかった。
まだ新しく、綺麗で明るい雰囲気の店だ。
あの頃のような、淀んだ空気は全く感じなかった。
5階の一室に通され、しばらくは何事もなく交代で歌っていたのだが…。
深夜3時を回った頃、異変が始まった。
入れたはずのない曲が入っている(韓国語の曲だった)、
冷房を切ったのに足元を冷たい風が撫でる、
マイクを指先で叩くようなノイズが何度も入る、などなど。
俺とBは極力気にしないように努めていたのだが、何かいるって事は明白だった。
零感のAも、何かおかしいと気付き始めたようだった。
205 :
柏餅 ◆A6QVLbDKu6 :2010/08/21(土) 01:21:57 ID:1sgwWD2IO
【カラオケボックスにて 2/3】
入れたはずのない韓国語の曲がまた流れ出したので、演奏中止のボタンを押した。
もう全員、曲の予約など忘れていたので、画面は映画の予告を映し始めた。
…だが、音がない。
さっきまでノイズ交じりでも動いていたスピーカーが、全くの無音。
次の瞬間、突然テーブルがガタガタと揺れ始めた。
二つ並んで設置されているテーブルの片方だけが、リアルに揺れていた。
Aが灰皿の縁に置いていたタバコの吸いさしが、転がって灰皿内に落ちた。
三人とも無言のまま、なぜかそのテーブルの足元を覗き込んだ。
…子供の手が、テーブルの支柱を掴んで揺さぶっていた。
手首から先しかない手が、床から20センチくらいのところに浮いていた。
うわあああ!と悲鳴を上げたAの口を、隣に座っていたBがふさいだ。
「落ち着け、騒ぐな。とりあえず黙れ、な?」
なだめるようにBがそう言うと、Aは泣きながら無言で2回うなずいた。
腰の抜けたAを抱えるようにしながら、俺たちは手早く荷物をまとめて部屋を出た。
その間もテーブルは揺れていて、スピーカーは無音のまま。
206 :
柏餅 ◆A6QVLbDKu6 :2010/08/21(土) 01:23:19 ID:1sgwWD2IO
【カラオケボックスにて 3/3】
すぐにもこのビルから出たかったが、Aがまともに歩ける状態ではなかったので、
俺たちはひとまずトイレに行った。
洗面台に掴まってしゃがみこみながら、Aは震えていた。
「あれ、あれ何?手だった、手だけ…」
そういうものを初めて見たAは、かなりパニクっていた。
俺とBは顔を見合わせて、やっぱりな、という表情。
ちょっと迷ったが、俺はAに正体を教えた。
「あれな、お前がバイトしてた頃からいたんだよ。半袖のTシャツ着た男の子」
当時、俺とBはAのバイト先に遊びに行った時、全身を見ていた。
店の窓辺に一人で座っていたり、店内を走りまわったりしていた。
時には客の足元まで来て、顔を覗き込んだりもしていた。
あれは多分、『見える奴』を探していたんだと思う。
ずっと一人で、寂しかったのかもしれない。
その頃も、場所はちょうど、あのビルの5階だった。
《完》
207 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 01:23:56 ID:K5ggx5gb0
六十一本目の蝋燭が消えようとしています……
柏餅 ◆A6QVLbDKu6 氏、ありがとうございました……
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第六十二話 おだに ◆XCWHqwntwSPj 氏、お願いします……
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208 :
おだに ◆XCWHqwntwSPj :2010/08/21(土) 01:25:29 ID:LIlw5BKFO
【公民館の足音】
私の友人の、名前は仮に鍋丘としますが、彼から聞いた話です。
鍋丘は、大学のころに演劇部に入って、卒業してからも金沢でずっと舞台俳優をしてるんですが、これは彼が卒業して二年位の経ったころの話なんです。
彼がその時所属していた劇団というのは、年に6、7回公演を行ってて、1回の公演は大体4日間続けてたそうです。
それでその年の梅雨明け頃なんですが、お隣の福井県の別の劇団と合同でひとつ公演をやろうって話になりまして、
県を行き来して脚本の作成だとか、実際の演技の練習をしたんです。
向こうの劇団のリーダーが間宮さん(仮名)っていうんですが、感じのいい人で、鍋丘もすぐに親しくなれたそうです。
それで一緒に飲みに行ったりして、演劇だとかその時流行ってた映画だとかの話をしてたんですよ。
それで、まずはいつも鍋丘の劇団が借りている所で3日間公演を行い、その2日後に福井県でやることになったんです。
209 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/21(土) 01:27:43 ID:LIlw5BKFO
なぜ2日後かというと、当然なんですが小道具大道具の搬入だとか、
実際にその会場でのリハーサルだとか、中々準備に時間がかかるからなんです。
それで、石川県での公演が終わって、次の日に福井県に車で行った訳ですよ。
昼頃から色々と搬入を始めたんですが、これが意外に早くおわって、って言っても終わったのは夕方6時位だったんですが、
まずは各自軽く夕食をとってから明日の為のリハーサルをやろうってことで、一旦解散したわけだ。そしたら間宮さんが、いい人なんでしょうね、「おい鍋丘君、一緒にメシ食いに行こうや。」と声をかけてくれたんですが、
まだプロになって二年目ですからね、不安もあったからリハーサルの前に少し1人で練習したいんでって、断っちゃった。
それでリハーサルは夜の8時位から始めることになったんで、それまでは1人で会場に残ることになった。
この会場というのは、かれこれ二十年くらい前に建てられた公民館で、一度改装したらしいんですがどことなく古い雰囲気があるわけです。
210 :
おだに ◆XCWHqwntwSPj :2010/08/21(土) 01:30:01 ID:LIlw5BKFO
でもまあ、古いし客席もパイプ椅子だけども安いからってことで、そこを借りたんですよね。
それで彼は舞台で、1人で動作だとか台詞だとかを確認し出したんですが、借り物の会場ですからね、
電気が勿体ないですから舞台を照らす明かりだけをつけてやってた訳です。
この舞台というのが、丁度南の方角にあって、真向いの北に2つ大きな出入口があるんです。
それで出ると廊下が横に伸びてて、舞台の右側、つまり東側には壁一つ隔てて楽屋代わりにしてる部屋がある。
練習を始めてほんの30分位経ったころに南側から、コッコッコッコッと足音が聞こえてきた。
鍋丘は「誰かこの部屋の前の廊下を歩いてるんだろう」と思って、気にも止めなかったんです。
その足音は、舞台を背にして左から右に歩いていたようなんですが、丁度右端位で音が止まったようなんです。
211 :
おだに ◆XCWHqwntwSPj :2010/08/21(土) 01:32:25 ID:LIlw5BKFO
鍋丘が「あれ」と思ってると、今度は東側の壁一つ挟んだ部屋、つまり楽屋の辺りを歩いてる音が聞こえたんですよ。
それで鍋丘、「ああ、そうか。誰かが忘れ物でもとりに来たんだな」と思ったんですが、よく考えてみるとおかしいんですよ。
というのは、楽屋と舞台のある今まさに自分がいる部屋の間の壁というのは、かなり分厚くできてて隣の騒ぎ声とかならいざ知らず、
足音なんて聞こえるわけがないんだ。そして彼は気付いたんですよねえ、「こいつ壁伝いにこの部屋の中を歩いてるんだ。」
その瞬間、一気に暑くもないのに変な汗がぶわっと出てきて、膝がガタガタと震えだした。だって姿は見えないのに、確かに足音だけは聞こえるんだから。
しかもそいつは、コッコッコッコッと足音をたてながら確実に壁伝いにこっちに向かって来てる。
212 :
おだに ◆XCWHqwntwSPj :2010/08/21(土) 01:34:54 ID:LIlw5BKFO
鍋丘は腰が抜けそうになるのを必死に抑えながら、向いの扉まで歩いていった。
それで2つあるうち、左側の扉に手をかけたんですが、これが開かないんだ。鍵はかかってないんですよ。かかってないのに開かない。
それで力を振り絞ってもう一方の扉まで行ったんだけど、こっちも開かない。
その瞬間、彼は足腰の力が抜けてその場にガクっと座り込んでしまった。立とうにも力が全く入らないんだ。
そうこうしてる間に、足音はほぼ部屋を一周して、また南側の壁の端まで来てしまってた。
そこで止まってくれと鍋丘は思ったんですがね、また足音がコッコッコッコッとこちらに向かって来た。
もう鍋丘は立てないもんですからね、這って逃れようと思ったんですが、
足に力が入らないもんだから、両腕の力だけで逃げるしかない。これがまた遅いんだ。
その間もコッコッコッコッと足音が迫ってくる。
「やめてくれ〜、来ないでくれ〜」と必死なんですが、もうすぐそこまで足音が迫って来た。
213 :
おだに ◆XCWHqwntwSPj :2010/08/21(土) 01:37:51 ID:LIlw5BKFO
丁度そこで、ガタンと音がしてさっき開かなかった方の扉が開いたんですよ。
それでひょこっと間宮さんが顔出して、「やっぱ俺も練習しようと思ってね。
ところで喉乾いただろうからコーヒー買ってきたんだけど、どうしたの?」と声をかけてくれた。
するとさっきまでの足音がピタッと止んだんですよ。鍋丘も全身に力が入るようになって立ち上がって、
「間宮さん、とりあえずこの部屋出ましょう。」と言って、一緒に公民館前の自販機コーナーのベンチまで行ったんですよ。
それで間宮さんに、一部始終を話した訳だ。すると間宮さんが「ああ、君もあったのか。」と言って、
実はかつて同じ体験をしたということを話したんですよね。体験したのが今まで自分一人なもんで大丈夫だろうと思ったらしいんですが。
以上です、長文駄文失礼しました
215 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 01:38:25 ID:K5ggx5gb0
六十二本目の蝋燭が消えようとしています……
おだに ◆XCWHqwntwSPj 氏、ありがとうございました……
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第六十三話 宿題終わったか ◆MflE5ZO0i6 氏、お願いします……
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【うずくまる】 1/3 代理投稿 ◆100mD2jqic
「この間、お前を連れて行った里山、あるだろ。
そう、昼間なら女子供がスニーカーでも上れる山。
あそこ、トレーニングに使ってるんだよ。本修行の前の体作りにさ。」
「あー、あそこかあ。確かに本道は女子供でも余裕で登れるけどさ。
お前が連れてった狭い所は本っ当に、幅30cmもない崖っぷちで、
通り過ぎるのすら厳しいよなwもう二度と行かねーよw」
「あそこで若い頃、やられちまったんだよ。」
「ん?お前が?だせえwwww」
トレーニングは雨の日も欠かさない。行(ぎょう)の前は昼夜を問わず行う。
…ああ、前にレンジャーの人の話を聞いた事があるが、そんな感じ。
ひたすら山の中を彷徨(さまよ)い、気配を殺し、迅速に移動する。
装備するのが銃器ではなくて、せいぜいロープと小刀、数珠程度、
って違いだ。後は気合い。
ただ、ちょっとその日は凄い雨だった。雨粒で地面が削れる程度には。
ひたすら走り、木を登り下りして、藪をこいで、例の30cm幅の所に来た。
その先に、うずくまってる女がいた。
足でもくじいたのか。
近寄ろうとした。
2/3
強く、腕が引っ張られる感覚がした。
「気にしたらいかん!」
壇中(だんちゅう)が沸き立つような感覚、知らぬ振りでその先を進む。
その後崖を登り、やりすごし、また走る。走りながら、六根清浄(ろっこんしょうじょう)を唱える。
ざわめく陰。前を覆う深い闇。何かをどけながら走る感覚。邪魔が。
邪魔するものだからジャマー、ってなあ。
ぃでっ!なんでそこで掌底(しょうてい)を後頭部に入れるかな。ひでえな。
まあねえ。いくら雨の中ったって、変な闇だった。普段と違って、先が
見えないんだな。雨の中でもあるはずの気配、って奴が。そん代わり、
さっきの「女」の気配がある。
…女…?
俺は、なんで女だと思ったんだ。男では、なかった。小さかった。
では、着衣は?柄は?髪型は?年恰好は?
まてよ、なんであの30cm崖で俺は「先に進めた」んだ?
鳥肌が、一気にたった。立つと同時に、斬った。印なんざ組むヒマもねえ。
斬った。嫌になるくらい斬った。
そして、恥ずかしい話だが、逃げた。
3/3
翌日から一週間ほど、俺は高熱を出して寝込んだ。
お師(し)さんが珍しく来て、がっつりウマイ凝った手料理を作ってくれた。
これ作ったのが女で、しかも若かったら、その場で嫁にするレベルw
「おまえ、会ったな?」
「はい」
「そいつは斬るものじゃないんだ。これで限界が判っただろう。しばらく大人しく寝とけ」
「先生、だけど、あれを放っておいたら他の人にも害が出ます」
「縁(えにし)がなければ出会わんよ。それに、黄昏過ぎてから山に入るのは
自業自得だ。人には出来る限界がある。」
「今回、お前が出合った理由を考えておくんだな」
と言って、帰って行った。
ああ、女?
さあねえ。たぶん、今頃、どこかに出てるんじゃねえかなあ。
山に出るとは限らないからなあ。
よく目を凝らしてみると、都会にも、いろいろ、なあ。出てるからなあ。
了
219 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 01:41:29 ID:K5ggx5gb0
六十三本目の蝋燭が消えようとしています……
宿題終わったか ◆MflE5ZO0i6 氏、ありがとうございました……
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第六十四話 カイト ◆MbiMEa9Ics 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
220 :
カイト ◆MbiMEa9Ics :2010/08/21(土) 01:43:46 ID:0zcmrwu1O
親戚が亡くなった
これが始めだった
俺とは面識がないが、それでも葬式には行かなきゃいけないくらいの人だった
結局は仕事の都合で彼女の葬儀には行けなかった
それから暫くして、異変が始まった
最初に気付いたのは、休みで家にいる時
真昼間とはいえ、雨のために薄暗かったのを覚えている
突然窓が開き、雨が吹き込んできた
驚く俺の前で硝子戸も開き、しまいにはドアまで開いて行った
まるで誰かが俺の部屋を通過していったように
その誰かの姿は見えないままだったが
それを皮切りに、姿の見えない誰かを俺だけでなく、近所に住む家族も意識するようになったらしい
日にちが経つにつれて、段々と異変が顕著になってきた
例えば俺は髪が短いのだが、シャワーを浴びて風呂を出た後に排水溝を見ると長い髪の毛が大量に詰まっている
毎日毎日、段々と量は減りはしたが
実家から電話があり、俺は度々呼び出されたりもしたのだが、大体が得体の知れないものが出たから不安で呼んだなどと言われる事ばかりだった
まぁ、こんな状況だった俺の仕事での話
221 :
カイト ◆MbiMEa9Ics :2010/08/21(土) 01:46:35 ID:0zcmrwu1O
異変が続いているとはいっても、会社には行かないと食っていけない
俺の仕事先では、セキュリティが高くIDカードが無くては室内に入れないようになっていた
そんな一室での出来事
会議を終えて持ち場であるその階に戻ると、部下が大声で喚いているのが聞こえた
「何してるんだ」
「すみません。保管庫に入りたいんですが……その、すみません」
何故か謝ってくる部下(以後A)
保管庫は二人一組でないと入れない仕組みになっていて、もう一人部下がいた(以後B)
「嫌がるんですよね、Aが」
見遣ると、小さく震えているのがわかる。
もしかしたらBは強気な奴だし、二人きりだと気まずい事でもあるのかも知れない
「代わりに俺が入るから、Aは先に機械の用意していろ」
そう言って、俺はBと保管庫の中に入る事になった
「Aの奴、先日の話聞いてから急にビビってんですよね」
「幽霊騒ぎか」
「後で叱ってくださいよ」
仕事場で幽霊が出たと、大騒ぎになり社員が早退、翌日何名も休むという事があった
どうやらAも雰囲気に呑まれたらしい
保管庫は狭いとはいえ、独特の雰囲気がある
怖くなるのも無理はないかも知れないと、少し前から不思議な目に遇いっぱなしの俺は諦めていた
中で必要な材料を、プリントされた紙を見ながら取り出していくうちに、寒くなってきたのに気付く
外でエアコンを操作するようになっているのだが、設定温度を間違えたと焦った
「寒いですね……」
「もう終わるから、我慢してくれ」
言いながら棚の向こうに誰かいるのが見えるが、もちろん此処には一人では入れない
女だな、と思った途端に電気が消えた
222 :
カイト ◆MbiMEa9Ics :2010/08/21(土) 01:47:44 ID:0zcmrwu1O
明かりなどある筈もなく、小さな部屋は真っ暗になった
焦って部屋に設置されている無線に呼び掛けるB
無線はあるが、滅多に外に通じないのを知っている俺はもう諦めていた
監視カメラもあるが、真っ暗ではわからないだろう
「一度出よう」
そういって手探りでカードを差し込む場所を探す
狭い部屋だから、数歩でたどり着き壁にカードをさす
「無理……です」
すぐ近くから、Bの声がした
泣きそうな声で、ガタガタと棚を揺らす音までする
「カードでも落としたか?」
「誰かに引っ張られて……」
歩き寄りながら、俺じゃなくて女はBにちょっかいを出してるのかと思った
「B、まだ引っ張られてるか?」
「足」
もう単語しか言わない辺りに、あれだけ強気だったBの怖がり具合がわかる
ぺたぺたと触りたかないBの身体に触って、腕を全力で引っ張った途端、外側からぴーっと扉が開く音が聞こえた
「大丈夫かっ!」
懐中電灯を持った部長と、Aの姿が天使に見えた
同時にBを振り返ると、足からさっと暗闇へと手が引っ込むのが見えた
「割れてるな。怪我はないか?」
天井に懐中電灯を向けながら言う部長に、割れてましたかとしか言えなかった
割れた音など聞こえなかった
「無線でお前が閉じ込められたから、早く来てくれというから来たのにただの電球切れじゃないか」
と部長は呆れ顔だったが、俺とBはキョトンとするしかない
俺は無線には触れてないし、そんな事を一言も言ってない
223 :
カイト ◆MbiMEa9Ics :2010/08/21(土) 01:48:42 ID:0zcmrwu1O
皆で足が痛いというBを担ぎ保管庫を出る
空気を吸いに外に出るとAがついてきた
Bは足を脱臼していたらしく、医務室から病院行きになっていた
「すみません、本当にすみません」
ひたすら謝るAの姿になんとなく、こいつはわかってたのかと思った
「別にいいよ」
と返して、コーヒーを飲む
「無線から聞こえたの、別人の声でしたけど……部長は○○さんだって言い切ってて。命令口調だし、もっと年配に聞こえました」
もっとは余計だなと思いながらも、当分は保管庫に入る時は塩と携帯とお守りを持って行こうと決意した
終
224 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 01:49:35 ID:K5ggx5gb0
六十四本目の蝋燭が消えようとしています……
カイト ◆MbiMEa9Ics 氏、ありがとうございました……
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第六十五話 御子絵 ◆6scG3/0sFE 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
225 :
御子絵 ◆6scG3/0sFE :2010/08/21(土) 01:50:16 ID:FRvQpvUP0
【第六十五話】
≪すれ違う女の人≫1/2
それは今から20年程前、都内に住んでいた時の話です。
私はしょっちゅう同じ女の人とすれ違っていました。
朝は仕事で決まった道を急いで行くのですが、帰りはその日の気分でいろんな道を
通って帰っていました。
女の人は黒髪のショートで少し色黒で、主にスカートを履いていた様に思います。
鞄は持っていなかったので散歩かなと思っていました。
はじめのうちはご近所さんだから、よくすれ違うのも当たり前かな、と思っていました。
ところが気ままな私が帰り道を"今日はここを曲がって違う道を通ってみよう"と歩いても
"多分ここの道はあそこに繋がってるはずだから、初めてだけど通ってみよう"と歩いても
帰る時間が早くなっても遅くなっても、必ずその女の人が向こうから歩いて来るのです。
だんだん偶然とは思えない頻度ですれ違う様になりましたが、すれ違ったからといって、
何かが起こるという事も無く、本当に偶然の重なりだったのかもしれませんが、
私にとってはもう不気味な存在の人になっていました。
互いにすれ違い様には顔を伏せて、互いの顔をよく見る事も、後ろを振り返る事も無かった
のですが、女の人は髪型も服装もあまり変わらないので、遠くからでもその人だという事が
だんだんわかるようになってきました。
226 :
御子絵 ◆6scG3/0sFE :2010/08/21(土) 01:51:20 ID:FRvQpvUP0
2/2
そんなある日、その女の人に恐怖の念を抱くような事がありました。
私は休日で、初めての店に初めての道を通って行く事にしました。
その行き返りに、女の人とすれ違ったのです。私は息を呑みました。
「何で…?何で…?」
私はもう外を歩くのさえ恐怖を感じるようになっていました。
女の人が歩いてくるのがわかると、後戻りしようとか、別の道を行こうとか考えましたが、
磁石で引っ張られる様に真っ直ぐに歩く事しか出来ません。
でも、この、思い込みかもしれない恐怖をどうしたら無くせるだろうと考えていて、
ある日挨拶をする事を思いつきました。
「こんばんわ」「よく会いますね」と、私から声を掛けて会話をする様になれば、
変な気まずさも、恐怖も無くなるはず。と。
私は"出会ったら挨拶、出会ったら挨拶…。"と毎日呪文の様に唱えて、道を歩くように
しました。
すると、そう思ってからパタリと女の人の姿を見なくなりました。
今度は私の方があちこち歩いて女の人を探しましたが、全くと言っていいほど会わないのです。
…今でもたまに都内に遊びに行きますが、あの女の人とすれ違う事はありません。
【完】
227 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 01:52:13 ID:K5ggx5gb0
六十五本目の蝋燭が消えようとしています……
御子絵 ◆6scG3/0sFE 氏、ありがとうございました……
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第六十六話 きしりっしゅ ◆Ux29IdM5BI 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
228 :
きしりっしゅ ◆Ux29IdM5BI :2010/08/21(土) 01:55:54 ID:sZhrIUxy0
「多分いいひと。」
これもねーちゃんちの話。
ねーちゃんの娘、俺からみたら姪っ子。超可愛い。
その姪っ子がまだ1歳とか2歳とかの片言でしかしゃべれなかったくらいのちっささだった頃の夏。
ねーちゃんが姪っ子と昼ごはん食べてて、
子供とか見たことある人とかはわかると思うけど、
子供ってごはん食べる時すげー汚く汚したりするじゃん、遊びながら食べたり。
ねーちゃんも、ちゃんと食べなさいーとか言いながら姪っ子に食べさせたり自分も食べたり。
クーラー効かした部屋で、二人でだらだらごはんしてたそーだ。
で、あまりに遊びながら食べるのがひどかったんで、
よく見てたら姪っ子はキッチンの通気窓って言うのかな、ちょっと高めの所にある、
小さめの窓あるじゃん、そこのブラインドの方をにこにこしながら見てるんだって。
暑い日だったんだけどその窓はよく風が入ってるみたいで、
ブラインドが勢いよくあおられてカランカラン鳴ってる。
ああ、これが面白いんだな、と思ってねーちゃんが姪っ子に風が強いねえって感じで声を掛けたら、
「おっちゃん」
と姪っ子が笑顔でそのブラインドの方に手を振りながら、ほらお母さんも手を振って! みたいな顔してねーちゃんを見るんだって。
その間もブラインドはカランカラン揺れる。
…ねーちゃんは勇気を出して、ただの風だ、風で揺れてるだけだって自分に言いながら窓を閉めに行ったんだよ。
ブラインドの裏の窓、鍵までしっかり閉まってたって。
「完」
229 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 01:56:52 ID:K5ggx5gb0
六十六本目の蝋燭が消えようとしています……
きしりっしゅ ◆Ux29IdM5BI 氏、ありがとうございました……
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第六十七話 kneko ◆2iwPY8uZ3dI6 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
(甥っ子の絵)
1/2
2週間前、姉が甥を連れて家に遊びに来たときの話です。
その子は幼稚園の年中さんで、Eちゃんといいます。
姉は近々催される祭りのことで和室で祖母と話をしていたので、私はEちゃんと絵を描いて遊んであげていました。
「これは何?」「Eちゃんは絵が上手だね」などと言っていると、Eちゃんは得意気に色々と描いて見せてくれました。
母親の絵、車やクジラの絵、アニメのキャラクターの絵です。
そのうちEちゃんが「おじちゃんも描いてあげるね」と言うので、
「ホントに?うれしいなぁ!でもおじちゃんじゃなくてお兄ちゃんだよ」などといった感じのことを言いながら描いてもらうことになりました。
これがその時気になって撮った絵です。
(画像自体は別に怖いものではないのでご安心ください)
ttp://2ch-ita.net/upfiles/file3931.jpg
2/2
「これは何?」
Eちゃんは「こびとさんだよ」と言ってにこにこ笑っていました。
きっと子供にありがちな突飛な思いつきで描き加えただけなのだと思います。
ですが、それから何かが足元にいるような気がして今も落ち着いて座れません。
終わり
232 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 01:59:37 ID:K5ggx5gb0
六十七本目の蝋燭が消えようとしています……
kneko ◆2iwPY8uZ3dI6 氏、ありがとうございました……
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第六十八話 影虎 ◆OTL/VNUGLY 氏、お願いします……
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影虎 ◆OTL/VNUGLY 様 代理投稿
【入院】
切迫早産の疑いで婦人科に入院していた時の事。
入院自体産まれて初めて、大嫌いな点滴を打たれて来る日も来る日も安静安静。
寝る位しかやる事が無い。
以下は全てまどろみの中の話。
入院初日、どこかで猫の声がする。
二日目、猫の声じゃなく赤ちゃんの声だと気付く。
三日目、また赤ちゃんの声がする、深夜に?
ここは婦人科のみ。妊婦はいても赤ん坊はいないはず。
生きている赤ん坊は。
次の日お守りを持ってきて貰い、半月後、無事退院した。
【完】
234 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/21(土) 02:05:00 ID:d3XHpQ8a0
六十八本目の蝋燭が消えようとしています……
影虎 ◆OTL/VNUGLY 氏、ありがとうございました……
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第六十九話 林 ◆t9nOsDb75I 氏、お願いします……
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【行けば出る・・・らしい】1/3
話は一昨年の夏にはじまる
ある日、漏れが二階の自分の部屋にいると外から妹の声がした
「お〜い、久志〜!(漏れの名前、仮名です)」、大声で何度も呼んでいる
近所まで響くような大声で名前を連呼されてムカついた漏れは、窓から顔を出して妹を叱ったが
妹の方はびっくりしたような顔をしてこちらを見上げ、やがてコソコソとどこかへ行ってしまった
しばらくして妹が息を切らして二階まで上がってきて真面目な顔でこう言った
さっき漏れの部屋の窓に知らない変なおばさんがいたのでおかしいと思って漏れを喚んだら
同じ窓から漏れがそのおばさんと重なるように顔を出したので怖くなって逃げた、という
漏れは呆れて「今、この部屋にそのおばさんはいるのか?」ときいたら
妹は恐る恐る部屋の中を見渡して「おらんみたい・・」と言うのでその時はそれでおしまいになった
漏れは霊感とか全くないようで、その手のものは見たことがないのだ
しかし、その晩ベッドに入っていたら隣の部屋の妹がマンガ持ってやって来た
しかし入って来た途端に「あっ」という顔をするので、漏れが「昼間のが居るんか?」と聞くと、頷く
漏れ「どこに?部屋のどの辺に居るんだ?近くに居るのか?」と慌てて尋ねると
妹は「もうフトンの所におる、久志の左側に一緒に居る!」
それを聞いて漏れは堪らずフトンから跳ね起きて妹と一緒にダッシュで一階の親の寝室まで走った
【行けば出る・・・らしい】2/3
両親の寝室で漏れは母に話したが案の定、そんなことある訳無い、と一蹴された
だが妹は見たと言うし、漏れもこのままではベッドに絶対に戻りたくなかった
そのうえ母の態度も妙で、一緒に上に来てと言っても嫌がって腰を上げようとしない
漏れはこれはもう絶対になにかあると思って半泣きになったが、その直後
横で聞いていた親父が「そんなもん気にせんでもいいやろが」と言った
漏れも妹も驚いたが、父が言うには五年前に今の家を買った時から怪しいやつが居たらしい
神主とかよぶのは近所に体裁が悪いから何もしてない、と言われて親父のケチ根性に腹が立ったが
親父は「ああいうのは見えんやつには何もできんから、おまえには害はないだろう」と言う
漏れの部屋があそこに決まったのも漏れが霊の見えない性質だったかららしい
漏れの家では父と妹は見える人で母と漏れは見えないタイプのようで、漏れも霊とか見たことはなかった
確かに霊の実害はなかったが、そんな理由で部屋を割り当てられたと思うと怖い
結局、漏れは両親に適当に丸め込まれ、以後もその部屋で寝起きしてた
妹はそれ以来、絶対に漏れの部屋に入らなくなったが、漏れの方は害がない事もあって慣れてしまった
部屋にはゴキブリもよく出るのだが、漏れは霊もゴキもすぐ慣れてしまう質なのだ
【行けば出る・・・らしい】3/3
去年の秋、同じ歳のいとこの弘康(仮名)が家に来た
その時、漏れが弘康に自分の部屋に幽霊らしいものが出ると話したら、俄然興味を示して絶対見てやると言って部屋に入った
漏れが「いつもいるわけでも無いみたいなんだけど」と言い終わらないうちに、弘康が後ろ向きに飛び出して来て
「おまえの寝床」と叫んでいるので漏れも焦って部屋まで行ったがやはり漏れには何も見えない
弘康の話では、女(の霊)が漏れのベッドの周りを反時計周りに周回してるそうだ
女はごわごわの髪をして顔はシワだらけでみすぼらしい恰好の中年の女だという
夜になって帰ってきた妹にも聞いたが、前に部屋で見たおばさんと特徴がだいたい一致したのでどうも同じやつらしい
問題はそれ以来弘康のやつが次々と学校の友達を漏れの部屋につれてきた事の方だ
見えた、と言うのは4人に1人くらいで中には何もいないといって怒るDQNもいたりして
なにしろ漏れにも見えないんだから説明できないわけだし
結局この件は母が弘康の親にもんくを言ったのでやがて治まったけど
妹と弘康が示し合わせて漏れをかついでいるとは考えにくいので、そいつは確かにいるんだろう
漏れは、今、こう考えている。
親が死んで漏れが家を継いだら、この部屋を拝観料(見物料)取って公開したらどうかと
なんとなく儲かるのではと思うのである
霊感のない人は見えないので見えなくても自己責任となりますが複数の確実な証言が
あるので間違いないと思います
I県K市M町のM村家です、オープンは何年先か何十年先になるかわからないけどよろしく(宣伝したりして)
完
238 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/21(土) 02:13:58 ID:d3XHpQ8a0
六十九本目の蝋燭が消えようとしています……
林 ◆t9nOsDb75I 氏、ありがとうございました……
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第七十話 枯野 ◆BxZntdZHxQ 氏、お願いします……
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「一方通行」 1/2
俺の従弟が通っていた高校の近くに公園があった。
古くからある神社の裏手の高台に細長い敷地を持ち、
県道に面した側にブランコと滑り台がこじんまりとあるだけで、
もっぱら土日のゲートボールや夕方の犬の散歩に使われる広場である。
学校から一度坂を上り、公園の辺りで下り始めて私鉄の駅に出る。
そのため、彼らはよく学校脇の酒屋の様なコンビニの様な店でジュースや菓子を買い込み、
公園にたむろしては今週のジャンプやマガジンの内容について語り合ったり、
他愛のない追いかけっこをしたりして遊んでいたらしい。
ある時、そんな調子で遊んでいるうちに日が暮れて来た。冬の初めだったと言う。
男ばかりでそんなことを気にする者はなく、
皆学ラン姿なのに「色鬼する者寄っといで」などと騒いでいる。
風邪気味だった従弟は缶コーヒーを手にブランコに腰掛け、
ゆらゆらと揺れながら黒い人影が薄暮の中でぎゃーぎゃーとはしゃいでいるのを眺めていた。
すると公園の向こう側、神社の森がある側の道路にも黒い人影があることに気付いた。
ブランコは県道に背を向ける格好なので、仲間たちが駆け回っている広場の向こう、
ドウダンツツジの植え込みを挟んで細い道がある辺りまではかなりの距離がある。
赤紫色の夕暮れの中、人影が男か女か、若いのか老いているのか、それすらも判らない。
ただ黙々と列になり歩いて行く姿が見える。
道の向こうは不法投棄避けの高いフェンスがある。公園の短い辺とは言えそこそこの長さを、
フェンス沿いに連なって歩く人々が切れ目なく続くのは何だかおかしい。
従弟は暫くその列を見守っていたが、そっと立ち上がって公園の奥へと向かった。
「一方通行」 2/2
植え込みがある所まで10m、5m、たそがれの中でも
何となく相手の姿が判って来る距離まで来ても、一人一人の個性が見えて来ない。
影は影で、ただ黒い人の形をしていた。それが左から右へ一列に歩いて行く。
しかし、良く見ると影は右に行くに従ってだんだん薄くなっている様な気がした。
「トモ!ピザまん買いに行こーよ!」
不意に呼び止められて振り返ると、白いマフラーをターバンの様に巻いた
訳の判らない姿の友人がぶんぶんと両腕を振り上げていた。
見れば他のメンツも巾着袋やらジャージの上着を変な格好に被っている。
急に緊張感が途切れて息を吐く。
いつの間にか息を止めていたらしい。
ハッとして背後の植え込みを見ると、距離は1mくらいまで縮まっていた。
その向こうに黒い人影はなかった。
その後卒業まで何度もその公園で遊んだが、そんなものが見えたのはその一度だけだった。
ちなみに、昼間にその道を歩いて確かめてみたところ、
細い道は民家のブロック塀で行き止まりになっていたそうだ。
ただ左から右へ。
一列に歩いていた黒い人達は、一体どこへ向かって行ったのだろうか。
【完】
241 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/21(土) 02:17:59 ID:d3XHpQ8a0
七十本目の蝋燭が消えようとしています……
枯野 ◆BxZntdZHxQ 氏、ありがとうございました……
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第七十一話 無月 ◆rke4WFVdV6 氏、お願いします……
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【縁】
(1/2)
仕事先の縁で知り合った男性。
割とカッコイイし、性格もよし。アウトドア好き、中堅どころで収入もしっかりしてる。
タバコは時々、お酒は毎日ビール一本という、男の自分から見てもいい人なんだが、何故か女性と縁がない。というか、長続きしない。
付き合い始めは女性側から告白されたり、彼から申し込んだりだが、別れる時は100%彼女から振られる。
浮気をしたわけでもないのに「女性の影がある」と言われたり、デートの最中に「寒気がする」「気味が悪い」と言われたり。
なので、30歳半ばにもなって、未だに独身だった。
そんな折り、彼も釣りが趣味という話になって、一緒に出掛けることになった。
彼の車で行くことになり、待ち合わせ場所に向かったところ――彼の後ろに誰かが居る。
年配の女性が、彼の後ろから睨むようにこちらを見てる。
二言三言会話してから、恐る恐る「そちらの女性も一緒に行くんですか…?」と聞くと、「は?女性?」と彼が振り向く。
その時にはもう女性の姿はなかったが、今見たものが幻覚とも思えなかった。
その日は何事もなく釣りを終え、それからしばらく変わったこともなかったため女性のことをすっかり忘れていたのだが、
たまたま足を運んだアウトレットモールで、デート中の彼と鉢合わせた。
(2/2)
「こちら、僕の彼女」と照れながら紹介する彼の後ろで、以前見た女性が凄まじい表情で、彼女を睨んでいる。
全身に鳥肌が立ち、冷や汗を流す俺をよそに、二人は連れ立って人混みに消えて行った。
翌々週、顔を合わせた彼は、案の定振られたといって憔悴しきっていた。
勘違いかも…と思いつつも思い切って女性のことについて聞いてみると、見て欲しいものがある、とのこと。
次に彼が職場に顔を見せた時、彼は一枚の写真を手にしていた。
この女性か、と聞かれて頷くと、彼はその場にしゃがみこんでしまった。
「母だ……」
母子家庭で、母一人子一人だったためか、過保護な人だったから…と言い、肩を落として彼は帰って行った。
それから一年。次に出会った女性には包み隠さず現状を話した上で、付き合うことにしたらしい。
先日、彼女とも話す機会があったのだが、「視線は感じるし、寒気もするし、部屋に居ると物が落ちたりするけど…自分に実害がないから平気」と言い切っていた。
肝の太い女性だから良かったのか、今秋、結婚だそうだ。
【完】
244 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/21(土) 02:23:18 ID:d3XHpQ8a0
七十一本目の蝋燭が消えようとしています……
無月 ◆rke4WFVdV6 氏、ありがとうございました……
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第七十二話 宿題終わったか ◆MflE5ZO0i6 氏、お願いします……
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【岩の謳(うた)う島】 1/2 代理投稿 ◆100mD2jqic
東京を南下すると、ひたすらに暑い島がある。周りには何もない島。
風が吹くと、岩が謳うといわれる島。
そこに入る事の出来る人間は限られる。交通手段の発達した現在ですらも。
なかなかに遠い島。先の戦にて、父祖が多く亡くなった島。
そこには今も回収しきれぬ遺骨が残る。そんな遺骨を守るかのように、
触れただけでも粘膜がはれ上がるトウガラシや、ファイアーアント、
本土の2倍以上はある、黒光りするGが生息している。
この島での約束、一つ目。
宿舎に泊まるときは、寝る前に必ず水を扉の前においておく。
この島での約束、二つ目。
島のものは、何一つ持ち出してはならない。
島を出る前に、一粒の砂すら払い落としてから帰る。
この島での約束、三つ目。
宿舎以外では、なじまないようにする。
一つ目の約束を破ったもの。
夜中に、ざわめく音がする。衣擦れの音、歩調、靴音。
そして、やがては全てが扉の前で止まる。
慌てて水を供えると、ざわめきは収まっていくと言う。
二つ目の約束を破ったもの。
本土に、戦争の遺物を一つ、記念に持ち帰った。
家の全ての電化製品に異常が発生し、怪音が止まなかった。
謝罪とともに、島に戻した所、以後、怪異は収まったと言う。
三つ目の約束を破ったもの。
「彼」は、くぼ地を気に入っていた。サウナのようで、快適だという。
あまり居つくなよ、と忠告され、笑って応えた。
その後、くぼ地で亡くなっているところを見つけられたそうだ。
2/2
その島で、天候の悪くなった日、飛行機が着陸しようとしていた。
計器飛行は、有視界に比べると、難易度が高くなる。
すると。
高い所に、光が点る。誘導灯だろうか。高度を下げる。
滑走路灯が見えた。着陸。
到着すると、光が点っていた場所には、光を発するようなものも、
据えられるような場所も、なかった。
飛行機が離陸する時は、計算重量よりも、ちょっと舵が重たい感じがする。
目的地まで飛行し、着陸し、再度離陸すると、計算通りの重さを感じる。
「ああ、里帰りしたんだな」と、飛行機乗りは思うそうだ。
そして、今もなお、本土への帰郷を夢見て、彼らは眠る。
了
247 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/21(土) 02:26:36 ID:d3XHpQ8a0
七十二本目の蝋燭が消えようとしています……
宿題終わったか ◆MflE5ZO0i6 氏、ありがとうございました……
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第七十三話 暁降 ◆SeWejTxI7g 氏、お願いします……
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【屋敷神】 1/2
家神や屋敷神と呼ばれる、庭などに祀られている祠を知っているだろうか?
田舎の家ではよく見られるが、都会のほうだと戦前からあるような古い家や大きな農家だと見られるようだ。
稲荷や有名どころの神を祀っている家、地域で名の知られた神を祀っている所が多いと本で知った。
屋敷神、という呼び名も本で調べてはじめて知った。
なぜそんなことを調べたかというと、我が家の屋敷神はどうも他とは違うらしい、と感じたからだ。
どうやら我が家の初代(と言っても分家したのは幕末だから当代で5代目なのだがw)が個人的に祀り始めた神らしい。
祀っているのは神社などで祀られている神じゃない。
蛇だ。
初代が分家し、今の土地を本家から貰ったばかりの頃、この辺りは蛇原と呼ばれていたそうだ。
そこら中に蛇が住み着いており、草を刈れば蛇が出ると言うまさに文字通りの薮蛇状態だったことが地名の由来とのこと。
畑を作るにもなんにしても、何にしても、そもそも危なすぎてまともに暮らせない。
そこで初代は「祀る代わりに家人に危害を加えず、姿を見せないようにしてくれ」と祈って蛇を祀る事にしたらしい。
先代から聞いた話だからどこまで正しいのかは分からない。
それでも現に今は蛇の姿は見られず、かつて蛇原と呼ばれていた面影はない。
しかし、近所の人の話を聞く限りでは昔ほどではないにしろ、今も蛇は多くいるらしい。
それだけなら、まあ変わった神を祀っているな、で終わるのだが……。
2/2
祀っているおかげなのか我が家で蛇を見ることはまずないのだが、唯一、家族に姿を見せる蛇がいる。
それはうちの蔵に住み着いている蛇だ。
とは言っても、俺は見たことはないし、滅多に姿を現すことはない。
最近では見たことがあるのは俺の祖母と兄だ。
祖母は蔵の蛇を見たその年に、兄は翌年に入院する大怪我をした。
これだけならただの偶然と思うだろう。
だが、必ずある時にこの蛇は…いやこの蛇ではないのかもしれないが…皆に姿を見せる。
抜け殻と言う形で。
それは代替わりの時。
前回は先代が亡くなる前年、その前は先代の母が亡くなる前年、更にその前は先々代が亡くなる前年と言ったように。
怪我も代替わりもただの偶然なのかもしれない。
しかし、他の年に抜け殻が出ることはなく、姿を見せることもない。
俺はいつあの蛇がその姿を誰の前にどのように現すか、不安に思いながらもいつか来るだろうその時を待っている。
一風変わった由来を持つ神を祀りながら。
【終】
七十三本目の蝋燭が消えようとしています……
暁降 ◆SeWejTxI7g 氏、ありがとうございました……
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第七十四話 歩兵 ◆T4kE1oY42E 氏、お願いします……
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251 :
歩兵 ◆T4kE1oY42E :2010/08/21(土) 02:34:23 ID:cO4JpPB50
賽銭』(1)
俺の通っていた高校の正門前に当時
毎朝のように現れる人物がいた
汚い爺さんで、これまた汚いガットギターを抱えていて
そして聞いたこともない歌を、大声で登校して来る生徒に向けて歌うのだ(ちなみにギターは弾いていない)
あなたの住んでいた、もしくは、今住んでいる地域にもいないだろうか?いわゆるアレな人である
その爺さんは高校の裏にある、管理する人もいない古い神社に居着いていて、そこで寝泊りをしていたらしい
時には心ないDQNに住処を荒らされたりしたらしいが、近所では特に迫害されることも受け入れられることもない
そんな爺さんだった
252 :
歩兵 ◆T4kE1oY42E :2010/08/21(土) 02:35:07 ID:cO4JpPB50
『賽銭』(2)
高校を卒業してから8年ほどたったころ
正月に地元へ帰省したときに高校の友達連中と飲む機会があった
そこで何気なしにギター爺(俺達はそう呼んでいた)の話題になった
「懐かしいなぁギター爺w」
「今何やってんだろうなぁw」
などと、まぁ当時の面白い出来事として話題に華が咲いていたのだが
地元に残って仕事をしているKという奴がポツリと
「死んだよ、殺されたらしい」
と言った
俺達は驚き、とりあえずKに詳しい話をしてくれと頼んだ
Kは「詳しくも何もないよ、殺されたらしい、犯人はまだ見つかってないらしいよ」と刺身をつまみながらそっけなく言う
俺達は「ど、ど、どういうふうに死んでたの?」とすっかり興奮をしてしまっていた
すると、Kはなんとも嫌そうな顔をしながら「賽銭箱の中に入ってたんだよ」と呟いた
253 :
歩兵 ◆T4kE1oY42E :2010/08/21(土) 02:36:01 ID:cO4JpPB50
賽銭(3)
意味のわからない話である
賽銭箱の中に入る?人が?まあ殺されているなら死体か?
もちろん殺した奴が入れたんだよな?でもどこから入れたんだ?
上からは無理だよな、なんか格子みたいのがはまってるしなぁ
じゃあ横か裏に賽銭を取り出す扉が空いていて、そこから入れたのだろうか
俺はその旨をKに問いただしてみた
Kは答える「いや、横に賽銭取り出し口はあるんだけど人が入るような広さじゃないし、そもそも鍵が付いていたらしい」
「普通なら賽銭箱を壊して入れるしか無いんだよ」
「じゃあどうするんだよ」
「上から入れるんだよ賽銭みたいに、爺さんを細かく刻んでな」
「こうパラパラと」
「賽銭箱の中には爺さんがミッシリ入ってたらしいよ」
完
七十四本目の蝋燭が消えようとしています……
歩兵 ◆T4kE1oY42E 氏、ありがとうございました……
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第七十五話 雨田 ◆oyR5OGXLW2 氏、お願いします……
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【視えないモノ】1/3
大学へ入学してからあっという間の夏。私は友人たちと久しぶりに会うことになった。
集合場所に着くと、誰が呼んだのか、高校時代によくつるんでいた先輩も来ていた。
彼は幼いころに両親が再婚したとかで、年齢が一つ上とは言え、かなり大人びていた印象だった。
お決まりの花火も一通りおわり、これまたお約束の「肝試しに行こう」が誰かの口から飛び出た。
私たちの高校から数十分車を飛ばしたところに廃病院があるから、そこへ行こうということらしい。
深夜のノリで特に反対もなく――先輩は少し不満げに見えたが――廃病院に向かうことになった。
しかし楽しげな気分もどこへやら、到着したとたん、廃病院の寂れた雰囲気が押し寄せてきた。
アルコールの回った怖いものなしの数人を除いて、大半はびくびくしながら院内をまわっていた。
【視えないモノ】2/3
しばらくぞろぞろと歩いていると、前方のほうから「ヒッ」と短い悲鳴が飛んできた。
懐中電灯の光の先には、がらんとした病室の天井から、輪になった紐がぶら下がっていた。
「これってやっぱり…」と誰もが思っていると、おもむろに先輩が紐へ歩み寄り……
……思いっきり紐を引っ張った。廃病院に響く私たちの悲鳴。
「落ち着いて!」と先輩が鋭く言う。「これは本当に首吊りに使われたものじゃないよ」
それでも半分パニックに陥っている私たちを先輩はなだめる。
「本当にここで誰かが首を吊ったのなら、足場になるようなものが無いといけない。
それに死体があった痕跡も無い。誰かが片付けたなら床に跡が残るはずだけど、それもない。
第一、紐が新しすぎる」
探偵顔負けの推理で、得意げに言う。
「というわけで、これは最近ここに来た誰かのしたイタズラだよ」
空気の抜けたように恐怖感が消え去り、というか白けてしまったが
それでも満足した私たちはそれぞれ家へ帰ることになった。
帰る手段の無かった私は、先輩の車に乗せてもらった。
258 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/21(土) 02:40:53 ID:u2sOa/5A0
今朗読してるやつ確実に呪われてるな
憑かれてるってレベルじゃない
特に今夜気をつけろよ
まあ気を付けても無駄だろうけど・・・
【視えないモノ】3/3
「本当に怖いのは、存在しない幽霊なんかじゃなく
無いものを有るように見せる、生きてる人間のほうだよ」
私の自宅の近くまで来たとき、先輩は運転席で呟いた。
確かに、人間のほうが怖いのかもしれない。
有るものを無いように見ざるを得ない人間のほうが。
ミラー越しに後部座席の女を見てから、私は車を降りた。
【完】
七十五本目の蝋燭が消えようとしています……
雨田 ◆oyR5OGXLW2 氏、ありがとうございました……
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第七十六話 CoCo壱 ◆Yuli/FSBAA 氏、お願いします……
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CoCo壱 ◆Yuli/FSBAA 様 代理投稿
【今のマンション】
今のマンションは引っ越した頃から、ずっと何か不思議なことがあります。
照らされた僕の影が、何かふわふわしていたりなどです。
ほかにも具体的に色々とあります。
例えば、仲良い友達に髪の毛切ったって教えたら、
「私に写メおくって」と言われ自分撮りをすることにしました。
後ろに本棚があるのですが木製のものって学校の机もそうですが、
表面につやがあって、光があたると反射するじゃないですか。
で、まぁ、何枚か撮っていたのですが、
うち一枚だけ明らかに反射光がおかしいんです。
形が歪で、どう見ても人の顔なんです。
怖くなったので、僕はそれを削除することにしました。
他にも、中学生の時、
ふと朝起きると身動きができないんです。
明らかに目には瞼越しに朝の光が突き刺さっているのに。
僕は心の中で般若心経を唱えました。
すると、耳元ではっきり男の声で
「くそっ」
と聞こえて、ふっと体が楽になり、動けるようになりました。
今のマンションには建ったその年に引っ越しており、
まだマンションが建ってからも、住んでからも10年と経っていませんが、
たまに写真に写ったり、変な音がしたりよくするのです。
【完】
262 :
ま ◆e5CfffZeYk :2010/08/21(土) 02:44:28 ID:wCu5UtAy0
七十六本目の蝋燭が消えようとしています……
CoCo壱 ◆Yuli/FSBAA 氏、ありがとうございました……
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第七十七話 枯野 ◆BxZntdZHxQ 氏、お願いします……
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「刑場跡にて」 1/2
俺の従妹が劇団もどきのサークルにいたことがある。
もどき、というのは大掛かりな公演などをやらず、
ネットに朗読劇などを上げるのが主な活動内容だったからだ。
このサークルに籍を置いていた頃、親睦会と称して心霊スポット巡りをしたそうだ。
別にホラーの朗読をやっていた訳ではない。
今考えるとちょっとどうかと思うが、
有名なバトル漫画の戦闘シーンをラジオドラマ風に演じたり、
やたら独白の多い少女漫画を朗読したり、そんな遊びをするサークルである。
取材とか役作りとかではなく、どうやら主宰の趣味だったようだ。
そんな親睦会で、印象に残った場所がいくつかあると彼女は言う。
その話をしたい。
従妹の名前は仮に美保としよう。
薄曇りの春の日、一行が訪れたのは刑場跡だった。
行く前にイメージしていた程広い場所ではなく、
街中の、道路に挟まれた川の中州の様な僅かな空間。
外から見ると、古い街でたまに出会う稲荷社や地蔵堂の敷地の様だった。
賑やかに中に入って行く主宰以下仲間たちを見送って、
美保は何だか進む気になれなかった。
怖いとか気持ち悪い感じはしないが、
はしゃぐ一行を見てむしろそっちに呆れて乗り気になれない。
仕方なく2メートル程入って両脇に背の高い木が立っている場所に立ち止まり、
ああだこうだ言いながら奥へ進む背中を眺めていた。
ふと、頭上で音がした。
右側の木の上で、生木がキーコキーコと軋む音。木の葉がざわめく音。
風は殆どないから、鳥でもいるのかもしれない。
美保が何の気なしに音がした方向を見上げると…
常緑樹の青々とした梢に、黒ずんだ素足がにょっきりと生えていた。
「刑場跡にて」 2/2
見間違いかとよく目をこらすと、脛から下の脚の上には黄ばんだ灰色の着物、
黒っぽい男帯、厚みのない薄い肩、袖から覗くこれまた黒ずんだ手、
重なり合う葉のあいだあいだに、着物姿の小柄な男であろう姿があった。
全体に彩度を落とした様に、全てが暗くくすんだ色合いだ。
男の足が乗っかっている辺りの枝が不自然に揺れて音を立てているが、
実際に人が乗っているにしては音は小さく、枝もしなっていない。
奇妙な光景だった。
彼女は基本的にそう言ったモノをしげしげと見たりしないことにしている。
こちらが見えていると悟られたら、都合の悪い事態が発生する場合がままあるからだ。
だが、その時は何だか呆気にとられて、爪先から頭の天辺まで眺めてしまった。
いや。
ちょっとよれた襟のあわせまで、確認した。
その上は見えなかった。木の葉の影が黒ずんだ肌色と重なって、顔は見えない。
どのくらいぼんやりしていたのか、賑やかな一行が戻って来た。
相変わらずきゃっきゃとはしゃいでいるが、そういえばこんな狭い場所なのに、
奥に行った彼らが騒ぐ声は不思議と聴こえていなかった。
昼食を食べに行こうと盛り上がる仲間たちの後ろについて刑場跡を出て、
入り口のところで振り返って手を合わせた。
見れば、少し離れた場所でもう一人手を合わせている仲間がいた。
木の上にはもう誰もいない様だった。
【完】
265 :
ま ◆e5CfffZeYk :2010/08/21(土) 02:48:27 ID:wCu5UtAy0
七十七本目の蝋燭が消えようとしています……
枯野 ◆BxZntdZHxQ 氏、ありがとうございました……
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第七十八話 無月 ◆rke4WFVdV6 氏、お願いします……
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【かくれんぼ】(1/2)
小さい頃、何故か「夕方にかくれんぼをしてはいけない」と祖父に言い含められていた。神隠しにあうから、と。
ある日、何かの用事で学校を出るのが遅くなった。
靴を履き替えて校舎を出ると、校庭が夕焼けに染まっていた。
と、昇降口の前に、遊び友達が3人立っていた。
「かくれんぼしよう」
当時は祖父の言う「かみかくし」がよく分かっていなくて、俺はすぐに快諾した。
ランドセルを傍らに置いて、じゃんけんをして。一人が鬼になって数え始め、俺は焼却炉のほうに走って、物陰にしゃがみこんだ。
「もーいいかい」
声が聞こえて、その時何故か「まーだだよ」と言葉が口をついた。
既に隠れてるのに、何でこんな返事を…と自分で驚いた。
また「もーいいかい」と聞こえて、俺の動きが止まった。
今の声、さっきより近くなかったか…?
それ以上に、聞こえて来る声が、微妙に変質したような。友達は、こんな声だったっけ…?
怖くなって返事ができないでいると、「もーいいかい」…
さっきより近づいている、というのが確信に変わったけれど、怖くて動けなかった。
声も、同級生の男の子の声から、女の子のような、老婆のような、微妙に重なったような声に変わっていた。
「怖い」。そう思ったけれど、見つからないように身を縮めるのが精一杯だった。
「もーいいかい」
声は確実に俺を目指している。他にも2人居たはずなのに、俺のほうに。
いや、他の同級生たちは、「まだ」なり「もういい」なり、言っていたか…?
「もーいいかい」
声は、すぐ後ろから聞こえた。心臓がバクバク言って、全身から嫌な汗が噴き出した。
焼却炉の向こう、左手側の後方に、誰かが立ってる気配がする。
足音なんて、してなかったのに…
(2/2)
言い付けを守らなかった後悔と、えもいわれぬ重圧から、ぎゅっと目を閉じていた。
どれくらい、目を閉じていたのか。気配は相変わらず感じるけれど、動いた気配はないので、恐る恐る目を開けてみた。
「も う い い か い」
目の前に、顔があった。
後ろから覗き込んでいれば、口が上になり目が下になる逆さ顔で覗き込んでいるのが普通だろう。
そいつは、目が上にあり口が下に、つまり正面から俺を覗き込んでいた。
体は後ろにあるのに、だ。
ぎょろっとした、焦点の定まっていない目が魚眼のように左右を見、やがて俺を見る。
「もういいかいぃぃぃぃっ!!!!」
悲鳴も上げずに、反射で逃げ出す俺の後ろで、「げきょげきょ」としか表現できないような、心底楽しそうな笑い声が響く。
がむしゃらに、何処をどう走ったか分からないけれど、気がついたら家に居て、熱に浮かされていた。
それから一週間熱を出し、生死の境をさまよったが、何とか持ち直した。
治ってから学校に行ったが、かくれんぼに誘ってくれたはずの友達は、揃って「覚えがない。その日は早く帰ったはずだ」と言った。
それ以降、夕方にかくれんぼはしなくなった。
未だに夢だったような気がするけれど、あの日、校庭の片隅に置いたランドセルは、見つかっていない。
【完】
268 :
ま ◆e5CfffZeYk :2010/08/21(土) 02:57:30 ID:wCu5UtAy0
七十八本目の蝋燭が消えようとしています……
無月 ◆rke4WFVdV6 氏、ありがとうございました……
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_ノ;し i} {J |
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( .( '、_ _ ,ノ ノ:i )
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`ー--─'"
第七十九話 宿題終わったか ◆MflE5ZO0i6 氏、お願いします……
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【先祖の話】 1/2 代理投稿 ◆100mD2jqic
幸せな、若いカップルがいた。
祝言(しゅうげん)を挙げ、村でも評判のおしどり夫婦だった。
ある晩、嫁が針仕事をしている時、夫が灯(あかり)を持って席を立った。
「あら、どちらへ?」「はばかり(トイレ)へ。」
嫁は生まれてくる子供のために、針仕事を進める。
"おくるみ"を作り終え、ふと顔を上げる。先ほどより、闇が深くなったようだ。
…遅い。もう半刻は過ぎようか。
腹を下しているにしても、いくらなんでも遅くないか。
嫁は”そろりそろり”と立ち上がり、自らもトイレに行った。
「あなた?」ノックする。返事がない。
「あなた?開けますよ?」
ガチャリ。
いない。
あるのは格子つきの小さい窓、1畳にも満たぬ狭い場所、蓋も閉められたまま。
人の隠れるような場所はない。心もとない灯(あかり)でも、それが見て取れる。
嫁は慌て、家人を呼んできた。近隣のものも出てきて、旦那の
捜索が始まった。山狩りもした。何日も。何日も。
石部金吉(いしべきんきち)の旦那の事、女と連れ立って逃げたとは考えづらい。
だが、結局、旦那は見つからず、嫁は子供を一人で育て、やがて子供が成人した。
2/2
子供の祝言が決まり、あわただしく支度を進めていた晩。
旦那が戻ってきた。
いなくなった、20年前の姿、年恰好のままで。
「…あな…た…?」
「どうしたい、そんなびっくりした顔で。…ん?お前、疲れてるようだよ。
精根(せいこん)つくしたか、"おくるみ"は明日にでもしておきなさい。」
大騒ぎになった。
旦那曰(いわ)く、彼の中では、はばかり(トイレ)に入って、出た程度の時間しか
経っていないそうだ。
村の駐在さんも出てきたが、旦那は20年前のあの時のまんま。
どう調べても、旦那本人であるとしか認められなかった。
子供の祝言には、旦那も一緒に出たそうな。
その後、二人はゆるゆると仲の良いまま暮らして行き、
嫁が亡くなった年の、四十九日の翌朝、旦那が息を引き取っているのが
見つかったそうな。
往生した姿は、嫁と釣りあう年恰好になっていたという。
了
271 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 03:02:54 ID:K5ggx5gb0
七十九本目の蝋燭が消えようとしています……
宿題終わったか ◆MflE5ZO0i6 氏、ありがとうございました……
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第八十話 柏餅 ◆A6QVLbDKu6 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
272 :
ま ◆e5CfffZeYk :2010/08/21(土) 03:03:03 ID:wCu5UtAy0
七十九本目の蝋燭が消えようとしています……
宿題終わったか ◆MflE5ZO0i6 氏、ありがとうございました……
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第八十話 柏餅 ◆A6QVLbDKu6 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
273 :
柏餅 ◆A6QVLbDKu6 :2010/08/21(土) 03:03:43 ID:1sgwWD2IO
【隣人 1/3】
高校出てすぐ、初めて一人暮らしを始めた頃の話。
俺の住んでたアパートは木造2階建ての小汚いものだった。
部屋数は下が4室、上が3室で、俺の部屋は2階の真ん中の部屋だった。
一応、入居の挨拶に全室回ったんだが、俺の部屋の左隣は表札がなかった。
と言っても、表札を付ける場所が設けられていないので、どの家も適当な場所に貼り付ける感じ。
だから、しばらくたって左隣から物音がする事に気付いた時も、単に表札を出してないだけかと思っていた。
物音に気付いてからすぐに粗品を持って挨拶に行ったのだが、住人は出てこなかった。
チャイムを押しても、チャイムの音も聞こえない。
が、扉の向こうで物音は確かにしていた。
ついでに、ペット禁止にも関わらず、猫の鳴き声も聞こえた。
ノックしてみたりもしたが、猫を残して外出中なのか、とにかく出てきてはくれない様子。
日時を変えてその後も何度か訪ねてみたのだが、いつも返事はなかった。
俺もだんだん面倒になって、そこの住人には挨拶をせずに生活を始めた。
数日たった、やたらと暑い日。
その日は出掛ける用事も気力もなくて、俺は寝転がってTVを見ていた。
冷房がなかったので窓を全開にしていたのだが、そうすると蝉の声がやたらとうるさい。
TVの音が聞き取りにくいので、少しボリュームを上げた…その時。
ダンッ!!と、左隣の壁が向こう側から殴られた。
うるさいという程にはボリュームは上げていなかったのに。
ずいぶん神経質な人なんだな、猫飼ってるの大家にバラすぞ、などと思いながらもボリュームを下げた。
そんな事が、何度かあった。
274 :
柏餅 ◆A6QVLbDKu6 :2010/08/21(土) 03:05:01 ID:1sgwWD2IO
【隣人 2/3】
従兄から使わなくなったヘッドホンを貰ってから、俺はもっぱらそれを使ってTVを見るようになった。
隣人は水音や足音などの生活音に対しては文句を言わないようなので、
TVの音量さえ気を付けていれば壁を殴られる事はない。
ただ、逆に気になったのは、隣人の生活音だ。
休みの日に俺が一日中部屋にいても、昼も夜も生活音がしない。
今思えば、玄関のドアの開け閉めの音も聞いた事がないような気がする。
猫のたてる物音や鳴き声だけが聞こえる。
気になって、ヘッドホンを抜いてわざとTVのボリュームを少し上げると、間髪いれずに壁が殴られた。
一応、いるようではある…。
奇妙な隣人に、少しずつ気味の悪さを感じ始めた。
入居から8カ月ほどたって、俺は再び引っ越す事になった。
引っ越しの日に大家が来ていたので、隣の人はどんな人なのか、と聞いてみた。
「君の隣は、空き室だよ。もう1年近く空き室のまんまだな」
うわ〜、と思った。
「まさか、前に住んでた人、亡くなったとかじゃないですよね?」
恐る恐る聞いてみたのだが、意外にもそういう事はなかったようだ。
前の住人は家賃を滞納した上、猫を飼っているのがバレて、大家に追い出されたらしい。
でも、失踪したとかでもなく、普通に猫連れて軽トラで引っ越していったそうだ。
275 :
柏餅 ◆A6QVLbDKu6 :2010/08/21(土) 03:06:30 ID:1sgwWD2IO
【隣人 3/3】
やたらと隣人を気にする理由を尋ねられたので、俺はこれまでの事を話した。
もしかしたら、不法侵入して猫と一緒に勝手に住んでいる奴がいるのかも、と思ったからだ。
だが、大家と一緒にその部屋を見に行くと、ごく普通の殺風景な空き室だった。
人はもちろん、猫がいた形跡もない。
よく分からないがアパートの回りも点検してみるという大家に付き合い、俺も狭い路地を回ってみた。
すると…件の部屋の窓の下に、猫らしい古い死骸があった。
もうボロボロで、その住人が飼っていた猫かどうかは大家にも分からなかったが、
どこかに葬ってやろう、と大家はその死骸をビニール袋に入れて持ち帰った。
部屋も後日お祓いすると言っていた。
この発見で猫の存在については何となく説明がついたわけだが、謎は残る。
壁を殴る、あの音だ。
明らかに人が拳で殴りつける音だったので、猫の霊とかって感じではなかった。
色々と想像は出来るが…真相は今も分からないままだ。
《完》
276 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 03:06:53 ID:K5ggx5gb0
八十本目の蝋燭が消えようとしています……
柏餅 ◆A6QVLbDKu6 氏、ありがとうございました……
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第八十一話 風呂桶 ◆qYBNfwv7BU 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
風呂桶 ◆qYBNfwv7BU 様 代理投稿
『百物語のビデオ』 1/2
友達が霊感があるという先輩から聞いた話。
先輩をRさんとしておく。
Rさんはある夏、友人たちと百物語を開いたそうだ。
蝋燭を灯すとか結構雰囲気は出ていたらしい。
しかもただ喋るだけではつまらないと、その様子をビデオに撮ることにした。
語りは順調に進んでいった。
ビデオも心霊番組のように調子が悪くなるなんてことはなかった。
本当に何事もなく百話目が終了してしまったのか……とRさんたちは少しがっかりした。
そこで、疲れよりも悔しさの勝ったメンバーの一人が言った。
「明日、撮ったビデオ……確かめてみないか?」
提案に乗って、翌日Rさんたちは自分たちの撮ったビデオを見てみることにしたのだという。
2/2
一人目、二人目とやはり怪現象の一つもなく進んでいくビデオ。
昨日と同じことを繰り返している。
Rさんとその友人たちは段々と白けた気分になってきていた。
しかし、Rさんの語りが始まってしばらくして、白けた空気が一瞬にして凍りついた。
「おい、あれ……」
「足だよな……」
ビデオを映しているテレビの画面の真ん中にはRさん、Rさんの前には蝋燭。
そしてRさんの右上には、人間の足が映っている。
よく見ると、白いスカートの女の足であることが分かった。
画面上側から生えたかのように見える二本足で、ゆっくりと空中を歩き回っている。
もちろんその時Rさんの後ろには誰もいなかったし、足のようなものをぶら下げていたわけでもない。
足はRさんが語り終えると共にすうっと消えた。
見ていた皆は固まっていたが、足が消えた途端ビデオを早送りして全て確認した。
だが、画面が次の人に変わって百物語が終わっても、足はとうとう現れなかった。
そのビデオの行方を、話を聞いた友達に訪ねてみたところ、まだRさんが持っているのだそうだ……。
【完】
279 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 03:10:18 ID:K5ggx5gb0
八十一本目の蝋燭が消えようとしています……
風呂桶 ◆qYBNfwv7BU 氏、ありがとうございました……
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第八十二話 きしりっしゅ ◆Ux29IdM5BI 氏、お願いします……
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280 :
きしりっしゅ ◆Ux29IdM5BI :2010/08/21(土) 03:15:04 ID:sZhrIUxy0
「自動ドア」1/2
俺のつれの話。
年下なんだけどすげー態度がでかい。で、霊とか見えることがあるらしい。俺は疑ってるけどw
バイトで知り合って、何でか気に入られてバイト以外でも一緒に遊ぶようになったヤツなんだ。
それで話よくするようになって、俺幽霊とか見ちゃうんだよねwwとかカミングアウトされたw
俺たち接客業で、夜バイト入ったりもよくあるんだけど、
そいつが言うには、夜中はときどき本物の人間のふりして、本物じゃないヤツも店に来たりしてるって。
「ホントに見えないのお前ww」
とか何でか上から目線で言われるんだけど、俺には全くわかんなかった。
俺もオカルトとか好きだけど見たいとは思わないしさ。
で、深夜にそいつと店に入ってた時、いつもは割とお客も少なくてだらだらできるんだけど、
その夜はすごく忙しかったわけよ。
ひとり入店してはひとり出て行き、出て行ったと思ったら次のお客が入ってくる、みたいな感じで、
客足が途絶えないっていうか。もう大忙しw
281 :
きしりっしゅ ◆Ux29IdM5BI :2010/08/21(土) 03:17:20 ID:sZhrIUxy0
2/2
俺とそいつがてんてこまいしてる最中、自動ドアが開いて、女の人が入ってきた。
いや、多分女の人だったと思う。見えたの一瞬だったから。
俺は自動ドアの近くにいたから、人影確認していらっしゃいませーって急いで頭を下げて目の前のお客さんをこなしてから、
次のその女の人がレジに来るのを待ってたんだ。
でも女の人レジに来ない。
来ないどころか店内にお客さんゼロ。
あれって思って通路見たり外見たりしたけど、女の人どこにもいないのよ。
いつ出て行ったのかなーとかキョロキョロしながら考えてたら、
「何だ、挨拶してるから見えるようになったのかと思った」
ってニヤニヤしてるつれに言われた。
それ以降は見てない。多分ww
「完」
282 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 03:18:06 ID:K5ggx5gb0
八十二本目の蝋燭が消えようとしています……
きしりっしゅ ◆Ux29IdM5BI 氏、ありがとうございました……
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第八十三話 うるふぃ◆urufi/Tr1A 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
うるふぃ◆urufi/Tr1A 様 代理投稿
【無題】 1/2
先日の事。
友達が少し遠くへと遊びに出かけた時のこと。
その日は急遽とりきめて出かけた所為でタイミングが悪かったのか準備不足か
見に行きたかったお店は探せず名物であった食事もお店がお休みで食べることが出来ず
少し早いけれど、と家路につくことにしたらしい。
しばらくしてから車でラジオを聞くと、大きな地震が海外であったらしく海沿いの道は全面通行禁止。
それは先ほど通った道も含まれていて、早く帰れていなければきっと渋滞に巻き込まれていたとのことだった。
「よかったね、ラッキーだったね」と私が笑うと
「それがね・・・。」と友達は言いにくそうに話をつづけた。
2/2
彼女は良い事があると毎週の墓参りや実家の管理とは別で既に亡くなった両親へと報告へ行く習慣がある。
もちろん次の日、彼女はやはり報告に行ったそうだ。
そして実家の中にはいって仰天したらしい。
先週実家に立ち寄ったときは扉を閉めて帰ったはずなのに仏壇の扉があいていて位牌だけが畳に落ちていた、との事だった。
「単なる偶然ならいいのだけど、もしかしたら死んだお父さんとお母さんが早く帰してくれたのかなって。」
彼女は語りながらなんとなく同意を求めるような目で私を見た。
【完】
285 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 03:20:41 ID:K5ggx5gb0
八十三本目の蝋燭が消えようとしています……
うるふぃ◆urufi/Tr1A 氏、ありがとうございました……
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第八十四話 きしりっしゅ ◆Ux29IdM5BI 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
286 :
きしりっしゅ ◆Ux29IdM5BI :2010/08/21(土) 03:23:32 ID:sZhrIUxy0
「写真」1/2
前行ってたバイトのおばちゃんから聞いた話。
おばちゃんがまだ若い頃、県外で就職してる妹さんが帰省してて、
家族で写真を撮ろうという話になったらしい。
言いだしっぺが親父さんで、
普段写真なんて渋る親父さんが撮ろうなんて言うなんて、
珍しいなあっておばちゃんは思ったって。
家族4人だったりお袋さんと二人とか妹と一緒とか親父さんひとりとか、
いろんなポーズでフィルム一本分撮りきって、
そのフィルムは妹さんが勤め先の近くに安く現像してくれるところがあるから、
現像できたら送るわねーと持って帰ったそうな。
その久々の帰省から半年もたたないうちに、
何と親父さんは急な病気で急逝してしまった。
余りに急な事でお袋さんもおばちゃんも妹さんもぱたぱたしてて、
フィルムのことはすっかり忘れちゃってたらしい。
思い出したのはもう49日もとっくに過ぎた頃だったって。
お父さんこうなるのわかってて、急に写真撮ろうとか言い出したのかしら、って、
おばちゃんとお袋さんは涙が出たって言ってた。
全部、ピヨ肉 ◆mFooDTj34g とかいう人の自演じゃない
288 :
きしりっしゅ ◆Ux29IdM5BI :2010/08/21(土) 03:24:47 ID:sZhrIUxy0
2/2
それであの写真どうなったって妹さんに連絡したんだけど、
なんか妹さんがのらくら写真送るの避けてるような感じがすると。
お父さんが写ってる最後の写真だからっておばちゃんが説得したら、
妹さんがホントは見せたくないんだけどって、やっと写真送ってくれたんだって。
親父さんが写ってる写真、一枚もなかった。
ネガを確認してみたら、親父さんが写ってるはずのコマ(って言うのかな)が、
全部真っ黒になっちゃってたんだって。
そう言うフィルムを返してくれるのかどうかは知らないんだけど、おばちゃん嘘付くような人じゃなかったし。
多分なんか予感があったんだろうな、親父さん。
「完」
289 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 03:25:40 ID:K5ggx5gb0
八十四本目の蝋燭が消えようとしています……
きしりっしゅ ◆Ux29IdM5BI 氏、ありがとうございました……
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第八十五話 ま ◆e5CfffZeYk 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
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290 :
ま ◆e5CfffZeYk :2010/08/21(土) 03:26:27 ID:wCu5UtAy0
電話の人
小さい頃、夜トイレに起きると必ず電話の前に何か居た。
モヤモヤしてて、黒くてよく見えない。
そして話し声がボソボソって感じで聞こえる。
あの時は母かと思っていたけど、携帯でならともかく夜中に電話って考えにくいし、
聞いても知らないという。
その電話、今も使ってるけどディスプレイが勝手に変わる。
クルクルって回して電話番号の入力を省ける様になってるんだけど、
それが勝手に回って「ガッコウ」とか出たりするのが不気味。
ちなみにその電話の近くで一人で寝たときに金縛りにあって
怖くて目を開けられなかったという経験もした。
完
291 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 03:27:52 ID:K5ggx5gb0
八十五本目の蝋燭が消えようとしています……
ま ◆e5CfffZeYk 氏、ありがとうございました……
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}: }i |{ !j
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第八十六話 はんなり ◆pY8wVSD01g 氏、お願いします……
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【無題】 代理投稿 ◆100mD2jqic
たんなる夢だったのかもしれない。
数年前のこと、不思議な夢を見た。
一両だけの小さな電車に乗っていた。その電車は山肌にススキが群生する中をコトコトとのどかにすすんでいた。
今まさに夕日が沈もうという時分で、車窓から見えるススキの原も黄金色に輝いていた。
私は座席に座っていたのだが、ふと気づくと目の前に 2年前に亡くなった叔母が立っていた。その叔母が[うちらは次の駅で降りるけど、あんたはどうする?]と訊いてきた。
その時の私には特に目的地も無かったが なんとなく 「もうちょっと乗って行くわ」と答えたら、叔母はニコニコしながら「そうか」と言い、次の停車駅で降りていった。すると他の乗客達もぞろぞろと全員降りてしまった。
車内でひとりぼっちになった私はちょっと驚きながらも、単線の電車だったためとりあえず終点の駅まで行き、遅くなったら親が心配すると思いながら折り返しの電車に乗って地もとの町まで帰ってきた。
目覚めたときは怖くもなんとも無かったが、あのとき 叔母と一緒に降りていたらどうなっていたんだろう…と思うとちょっとひんやりしてしまう。
完。
293 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 03:33:53 ID:K5ggx5gb0
八十六本目の蝋燭が消えようとしています……
はんなり ◆pY8wVSD01g 氏、ありがとうございました……
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第八十七話 御子絵 ◆6scG3/0sFE 氏、お願いします……
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294 :
御子絵 ◆6scG3/0sFE :2010/08/21(土) 03:38:08 ID:FRvQpvUP0
≪ホテルの電気≫
彼とラブホテルに行った時の話です。そこは駅前なのに安くて、でも安いなりの所です。
その部屋はバスルームと洗面所のスイッチが一緒になっていました。
…それは私が寝る前のケアや歯磨きをしていた時。突然洗面所の電気がフッと消えて辺りが
真っ暗になりました。彼はもう爆睡していたので電気を消す人は誰もいません。
私は驚くとか怖いというよりも真っ暗で見えなくなってしまったので「面倒くさいなぁ〜」
と思いつつバスルームのスイッチをいったん消して、そのあと何度も点けましたが真っ暗な
まま。私は"なんでー?"と思いながらトイレの灯りでケアを済ませました。
私は電気の接触が悪いのだろうと思い、"これだから安いホテルは…"と思い、寝る前に
もう一度電気を点けたら、今度は点きました。私は"なんなのー"と思いながらベッドへ。
翌日、彼に電気のことを言うと冗談っぽく「お化けだー」と言って笑いました。
私は気になって、部屋を出る時にスイッチを点けたらちゃんと点いて、ちゃんと消えました。
【完】
295 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 03:38:51 ID:K5ggx5gb0
八十七本目の蝋燭が消えようとしています……
御子絵 ◆6scG3/0sFE 氏、ありがとうございました……
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第八十八話 眠り猫 ◆aADG5oj6XQ 氏、お願いします……
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眠り猫 ◆aADG5oj6XQ 様 代理投稿
「無題」
高校生の時の話です。
その日も私はいつもの散歩道を愛犬のトリーを連れて歩いていました。
住宅地の中、友達の家の前を過ぎ公園を二つ横切り、
小学生の頃大好きだった男の子の家の前を、少し照れくさい気持ちで
小走りに通り過ぎようとした時です。
トリーが彼の家の前でピタリと立ち止まってしまいました。
「トリー、ここで止まるのヤダ。早く、行くよ!」と言っても
一点を見つめたまま全く動こうとしません。
その視線の先を追うと、そこは彼の部屋の窓。
昼だと言うのに硬く雨戸が閉められていて変だなとは思いましたが、とにかく
早く通り過ぎたかったので、多少無理に引っ張って彼の家の前を後にしました。
翌日、彼が自分の部屋で首をつって自殺した事を知りました。
もしかしたら散歩で通った時間に、彼が雨戸を閉ざした暗い部屋で
命を絶っていたのかもしれないと思うと怖くなりました。
あの時、トリーはただならぬ気配を感じ取っていたのでしょうか。
【完】
297 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 03:41:28 ID:K5ggx5gb0
八十八本目の蝋燭が消えようとしています……
眠り猫 ◆aADG5oj6XQ 氏、ありがとうございました……
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第八十九話 犬卒塔婆 ◆p5Ndh4VLMtWE 氏、お願いします……
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「ヘビの祟り」1-2
この話は、私が小学校3、4年の時だと思います。
我が家より少し離れた所に「庭師」をやつているお家がありました。
そこのおじいちゃんという人は、庭の手入れに行く所でヘビが出ると必ず、剪定バサミでヘビの頭を切り落としヘビの生血を飲んでいた
そうです。それは、若い頃からやっていたそうです。
おじいさんには息子が一人いて、家庭を持って、周りからはとっても幸せに見えたのですが
赤ちゃんが生まれて少し経った頃です、その赤ちゃんは「少し知能」が遅れている事がわかりました。
それからは、息子は「お酒」を浴びる程飲むようになり、子供も学校に通うようになり、それでも息子の酒浸りは
変らなかったのです。
おじいさんは、そんな息子を見ては親子喧嘩がはじまったそうです。その日も、親子喧嘩が始まりお嫁さんが止めに入ったのですが・・・
ダメだったそうです、お嫁さんもいつもの事と思い・・・近所のうちへ避難したそうです、1時間が経ちお嫁さんは子供と家に戻って
みると、なんと庭におじいさんが血のついた剪定バサミを持って呆然と立っていたそうです、お嫁さんは剪定バサミの先を見ると
自分の旦那さんが血まみれになって倒れていたのです。
2-2
ビックリしたお嫁さんは、おじいさんに「なんて事したの・・・」とすると
おじいさんは「ヘビが・・・ヘビが・・・」と口走っていたそうです、そこへ近所(Aさん)の人が尋ねて来たのでした。
Aさんは、ビックリして警察に電話をかけたそうです。
警察が来る間もおじいさんは「ヘビがわしを襲ってきた」と口走っていたそうです。
警察が着いてからもおじいさんは同じ言葉を口走っていたそうです。それから、何日かしてから・・・お嫁さんの様子がおかしくなり
しきりに「蛇神さまが怒っている」と・・・それからの事で「あのうちはヘビに祟られている」という噂が飛び交っていました。
後日、一家が飼っていた柴犬も腹を裂かれていたのですが、腹には無数の蛇が蠢(うごめ)いていたと、回収した警察官から聞きました。
このお家は、今でもあるのですが「廃墟」となっていて、そこにはヘビが住みついているそうです。
残ったお嫁さんと子供は、いつの日からか分かりませんが、いなくなっていたそうです。心配した親戚の方が引っ越し先を調べたら・・・
引っ越しなどしていないというのです、突如として消えてしまった家族は、今でも消息不明のままです。
田舎では蛇を見たら頭を潰して「駆除」しますがこの所為は考えものかもしれません。
【完】
300 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 03:45:37 ID:K5ggx5gb0
八十九本目の蝋燭が消えようとしています……
犬卒塔婆 ◆p5Ndh4VLMtWE 氏、ありがとうございました……
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第九十話 御子絵 ◆6scG3/0sFE 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
301 :
御子絵 ◆6scG3/0sFE :2010/08/21(土) 03:46:09 ID:FRvQpvUP0
【第九十話】
≪不思議話 2話≫
・友人からクリスマスプレゼントにプラスチックで出来た小さく赤いキャンドルを貰いました。
それは底をカチッと音がするまで回すと炎の形をしたものに灯りがともる仕組みに
なっていました。
反対に回すと灯りが消えます。それは両手を使わないと点灯出来ないものです。
私は灯りをつけたり消したりしてから、キャンドルを布団の横のテーブルに置いて寝ました。
次の日、目が覚めるとキャンドルの灯りがついていたのでギョッとして飛び起きました。
接触異常でついちゃったのかな?私は何度もつけたり消したりして試しましたが、
接触異常はありませんでした。
その日は1日触らずテーブルの上に置いたまま寝ましたが、翌朝は何の異常も
みられませんでした。
・2ちゃんで陰険な書き込みをしたくなる時があります。
そんな時イライラしながら書き込みボタンを押すと必ずといっていいほどエラーになったり、
今さっき書き込んでいたのに「人大杉」になって書き込めなくなります。
なおさら"ムカーッ"としますが、"いやいやこれは守護霊様が書き込むな"と
警告をしてくれてるのだろう。
…そう思い、気持ちを他の事に向けてから改めて、同じスレを見てもイライラしないので
書き込まなくて正解。の事が時々あります。
【完】
302 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 03:47:22 ID:K5ggx5gb0
九十本目の蝋燭が消えようとしています……
御子絵 ◆6scG3/0sFE 氏、ありがとうございました……
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第九十一話 冬椰 ◆naVURV7qd2 氏、お願いします……
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【墓参りは晴れの日に】 代理投稿 ◆100mD2jqic
ホントにちまっとした話。
去年のお盆ごろ、天気がどうしても悪くって、不気味だけれど雨降りの日にお墓参りに行きました。
お墓参りって、明るい時の方が気分的にも良いじゃないですか?でもどうしても晴れなくて。
小雨降る中お墓をお掃除して、お線香たいて、お片付けして帰ったんです。
帰りから母(頭痛持ちの霊感持ち)が何か困ったような顔をしてて、気になったんですけど、まぁ天気が悪いから低気圧のせいで頭でも痛いのかな?と思ってきかなかったんです。
その次の日から「体の調子悪いなぁ」っていってて、顔色もすぐれなくて心配してたんですけど、大丈夫?って聞くと「うーん、多分大丈夫」って返してくれてたんで、気にしないようにしてたんです。
お墓参りから数えて3〜4日後位、長雨がやっと晴れて天気が良くなりました。
その日昼間っから母が外で何か自分にまいて、家の中に入ってシャワーを浴びてたんです。
いつも夜にお風呂に入るのに変だなぁ、と思って聞いたら
「お母さんどうしたの?汗でもかいた?」「いや、晴れたからこの隙にって思って」
何それ?って思って聞いてみると
「お墓参りからさ、ついてきてたんだよね」
「雨降りの中お墓詣りって…さ、やっぱりよくないみたいだねぇ」
「晴れたから、外で塩浴びて、洗い流したんだ。いなくなったみたいで良かったー!」
…ということは…その間、家の中にいらっしゃったってことですよね?
【完】
304 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 03:50:24 ID:K5ggx5gb0
九十一本目の蝋燭が消えようとしています……
冬椰 ◆naVURV7qd2 氏、ありがとうございました……
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第九十二話 歩兵 ◆T4kE1oY42E 氏、お願いします……
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305 :
歩兵 ◆T4kE1oY42E :2010/08/21(土) 03:51:25 ID:cO4JpPB50
『新聞』(1)
昔あるボロアパートに住んでいた頃
なぜか一週間ほど契約もしてない新聞が届いていた時期があった
「なんだ?こういう勧誘もあるのか?」くらいに思っていたのだが
とある朝、なんだか外が騒がしいので外に出てみると、警察官が大勢いた
「あ、隣の部屋に住んでいる方ですか?」警察官に尋ねられた
「はぁ、そうですが」
「実はここに住んでいるお爺さんが無くなってましてね」
「・・・」
朝からとんでもない話を聞かされるものだと思った
隣の老人とはたまに挨拶をするくらいでほとんど会話をすることもなかった
それにしても死んでいたとは
たしか独り身だったはずだ、世にいう孤独死というやつらしい
306 :
歩兵 ◆T4kE1oY42E :2010/08/21(土) 03:53:05 ID:cO4JpPB50
『新聞』(2)
このままここにいても邪魔になりそうなので
部屋に戻ったはいいが、なんとなく落ち着かないでいると
一階に住んでいる大家さんの奥さんが訪ねてきた
「ごめんねぇ、なんかとんでもないことになって」
「いえ、ちょっと驚きましたけど」
「それにしても最近姿を見ないと思ったら、まさか死んでるなんてねぇ」
「はぁ・・」
「死んで一週間くらいなんですって、そういえばその頃から見ないと思ったのよ」
「へぇ・・」
誰かに話したくてしょうがないみたいだった
「・・・でね、新聞配達の子がね、若い子なんだけど、ウチに血相変えてきたのよ『なんか新聞受けの中から変な匂いがするんでけど』って」
「新聞も溜まってなかったし、まさか死んでるとは思わなかったって」
「え?新聞が溜まってなかったんですか?」
「そうなのよぉ、誰か持っていってたのかしらねぇ」
そこで話をする気が無くなった
307 :
歩兵 ◆T4kE1oY42E :2010/08/21(土) 03:54:04 ID:cO4JpPB50
『新聞』(3)
後で聞いてみるとこのアパートで毎○新聞をとっていたのは、あの老人だけだったそうだ
そして、私の部屋に届いていた新聞も毎○新聞だった
若い新聞配達の子が配達する部屋を間違えたのか?
それはありえない、あの日もちゃんとあの老人の部屋に新聞を配達し、そして新聞受けから漏れる異臭に気がついたのである
それ以上は深く考えないことにした
ただ、あの早朝に新聞が差し込まれる「ガサッ」という音だけは忘れられない
完
308 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 03:54:57 ID:K5ggx5gb0
九十二本目の蝋燭が消えようとしています……
歩兵 ◆T4kE1oY42E 氏、ありがとうございました……
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第九十三話 4コ卵 ◆hcYOhjUtjg 氏、お願いします……
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「電話を取る人」1/2
うちの会社はみんな結構個人でマイペースで仕事をするため、休日や深夜に社内に一人きり…という事がよくあります。
そのためか、社内であまり怪談めいた話はしないという暗黙のルールがあります。
しかし黙っていても怪異はやって来るもので、1Fの倉庫に知らない女性が立っていたとか、一人の時にトイレに
入ってると誰かがトイレのすぐ外を歩いていたとか、ちょいちょい色んな事がおこります。
ある時など入り口の外の観葉植物の後ろ、人が立てないくらいの隙間に女の子が立ってるのが見える!と騒ぎに
なった事がありました。
2F踊り場の窓から見えたと女子2人が騒いでいるのですが、他の社員には見えません。
そんなはずないと2人が玄関まで確かめに降りたのですが、かき消すようにいなくなったそうです。
2F踊り場から1Fに降りるまで2〜3秒。
再び2Fの踊り場に戻って窓から見下ろしましたが、もう誰も立っていなかったそうです。
2/2
そんなある日。
真夜中になり、社内に残っているのは、3Fに3人だけ、私と経理とSEの女性のみになりました。
そろそろ帰ろうかということになり、それぞれ食器の片付けや各部屋の戸締まりをしていました。
その時ふいに業務用の外線電話が鳴り、誰かが電話を取ったようでした。
ところがデスクに戻ると、他の2人がきょとんとしています。
誰も電話を取った者がいなかったのです。
私達の他に誰か残っているのかと確認してみましたが、1Fも2Fも真っ暗、ドアには外から鍵がかけられています。
5分程通話中が続いて、電話は切れました。
ふっと見ると、3Fの応接コーナーの電話機の受話器が上がっているのです。
そんな事が決まって女子数人で残っている時におこりました。
夜遅くに突然電話が鳴り、私達が出る暇もなく通話中に。そして、必ずどこかの電話の受話器が上がっているのです。
「私達が忙しいから、かわりに電話とってくれてるのかもー。」
怖いので、私達はそう言って笑い飛ばしていました。
でも、本当に怖いのは、労働基準など全く無視の、うちの会社の方がもしれませんが…。
「おわり」
311 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 03:58:06 ID:K5ggx5gb0
九十三本目の蝋燭が消えようとしています……
4コ卵 ◆hcYOhjUtjg 氏、ありがとうございました……
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〈| 'J |! }j :}
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第九十四話 ガタロー ◆gVTHFJ1ngI 氏、お願いします……
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【堤防の男】
1/2
ある初夏の晩、俺は友達と二人で少し遠い堤防に行き、夜釣りを楽しんでいた
その日は魚がぼんぼんと釣れ、今日は大漁だなとハイテンションで友達に話しかけた
しかし、何故だか友達がテンションが低く、「うん…」とか「ああ…」としか言わない
釣りに集中してるのか思えば、その動きも何やら鈍い
何かおかしいと思いながらも、魚は連れ続けるのでこちらは釣りに集中する事にした
それから10分ほどして、いきなり友達が
「ああ、だめだ!」
と言い出した。
先程からの友達の反応もあり、俺は釣り糸でも絡まったのかと無視して釣りを続けようとすると
いきなり釣竿を持ったまま体を翻して俺に近づいてきた
「早く行こう!車!!」
俺が何がなんだか分からずに戸惑っていると、
「いいから、早く!!!」
友達の気迫に押され、俺は何も持たず友達と一緒に車に乗り込んだ
何事か聞く俺を無視してしばらくし、友達が口を開いた。
2/2
「あれ、見えるかな? 俺たちが釣ってたとこ」
友達が指差す方向に目をやると、いつの間にか男が一人、堤防に立っていた
この一方通行の堤防の先、俺達とすれ違わないと居れないはずの場所に。
「あれ、ヤバイよ。歩いてきた」
「どこから?」
「 海 の 上 ! 」
友達が言うには、最初ここに来たときに、海の遠くで光る点があったそうだ
漁船かとあまり気にせずに釣りを始めたが、その光が徐々に近づいてくるにつれ、
それが人間だという事が分かったそうだ。
その男は海の上をゆっくりと歩いてこちらに向かってきており、恐ろしくなったが
俺が釣りを楽しんでおり、興を削がない様に何も言わなかったそうだが、
かなり近くまで来たので我慢できずに車に戻ったとの事。
その男はまだ竿や魚が残っている俺達が釣っていた場所にたたずんでいた
釣り道具が惜しい気がしたが、明日の午前中に取りに行く事にし、男がこちらに来る前に
堤防を出発した。
翌日、その堤防近くで身元不明の死体があがった。
俺達は魚を食う気になれず、そのまま捨てた
【終】
314 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 04:01:25 ID:K5ggx5gb0
九十四本目の蝋燭が消えようとしています……
ガタロー ◆gVTHFJ1ngI 氏、ありがとうございました……
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第九十五話 お宮さん 氏、お願いします……
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お宮さん 代理投稿
嗤う蟲【ワラウムシ】1/2 ※1行長すぎエラーを避けるため、代理投稿者が適宜改行を入れました。
私は、大学時代の夏休みすごく自堕落な生活を送っていた。といっても酒やタバコをやりまくったり、
ギャンブルに手を出したり、麻薬をやっていたというわけではない。しかし、昼夜の区別無く、
パソコンにかじりつき、食事も忘れて、ネットサーフィンやオンラインゲームをやっていたかと思うと、
お風呂にも入らずにベッドに倒れるようにして眠りに付くといったありさまであった。不規則な生活と
不摂生のせいで、体はひどくだるく、手足やほほの肉も落ちてきていて、体は少し熱を帯び、
咽が渇いても椅子から立ち上がるのが面倒なほどのものぐさで、家族からも「体に悪いし、いい加減に
したら」と言われていた。
ある明け方、疲れきった私が自室のベッドに横になり、ぼんやりと上の空で天井を見つめていると、
ベッドの脇でふっと黒いものが素早く壁をつたっていくのを見た。一瞬見るなり、中心より足が八方に
伸びている大きな黒蜘蛛と判断すると、手近に落ちていた参考書を壁に投げつけた。本は壁に当たり、
ガンと大きな音が響いたが、蜘蛛が潰れた跡などは壁にもどこにもなかった。蜘蛛がそこにいたのかさえ
定かではない。逃げた蜘蛛はベッドの下にもぐりこんだのだろうか、気持ち悪いなあと思いながら、
そのまま意識を失って眠ってしまった。
再び目を覚ましたころ、どうやら夕刻だったようだが、今度は枕元で異様なものを見た。黄色ブドウ球菌の
ように丸い球状のものが数珠のように連なって、尺取虫のように私の顔のそばを這っていたのだ。
目に浮いたゴミがそんな得体の知れないものに見えるのだろうかと、私は目をごしごしこすった。しかし、
見間違えではなかった。全長8cmくらいの、細い黄色い術が一本うねうねと這いながら、私の視界を
横切っていく。ありゃ、なんだ?と私は素っ頓狂な声を出してベッドから飛び起きたが、すでにその
異様な虫の姿は無かった。
2/2
自堕落な夏休みが終わり、どうやら常態の私に戻ったころ、私は照明を消したリビングルームで一人
パソコンをしていた。その時、後ろの白い壁をごわごわと、崩れ乱れた毛糸のような影がじょりじょりと
這い上がっていくのを目撃してしまった。私は、今までのことがあり、見間違えじゃないかと思った。
私の家は、住宅街のマンションの6階で、そんな得体の知れない虫など見ることない。しかし、その影が
あまりにもリアルで、私が田舎に言ったときに目撃したゲジゲジにもよく似ていたため、隣の寝室で
くつろいでいた母親の所へ駆け込み聞いてみた。
「え?」「うーん」母は少し考えた後、ためらいがちに言った。
「今日、屋外で育ててた蘭を家に入れたんだよね……。それで、一緒についてたゲジゲジが中に入ったの
かもね……」
最後の話が、一番私を恐ろしがらせたのは言うまでもない。
【完】
317 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 04:05:36 ID:K5ggx5gb0
九十五本目の蝋燭が消えようとしています……
お宮さん 氏、ありがとうございました……
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第九十六話 ゆあ ◆XWz4kW5JtEEM 氏、お願いします……
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充電器 1/2
私の部屋では、よく物がなくなります。
たまに配置のおかしくなっている小物があります。
元々大雑把な性格の私は、別段気にもとめてなかったのですが…。
3週間に一回程度の割合で、ケイタイの充電器がコンセントから抜けている事があります。
そこでも大雑把な私は、きっとコンセントが足りなくて充電器を抜いたんだと思っていました。
しかし、何度も何度も同じような事があり、充電器が抜けている部分に別の何かがささっている
訳ではないと気づいてから、少し薄気味悪く感じるようになりました。
ちなみにこれは、数日をかけて書いているのですが、書き始めてから
毎日ケータイの充電器だけ、コンセントから抜けているのを発見する様になりました。
それだけ足を引っかけやすい所にある訳でもなく、抜けやすくなっている訳でもありません。
ある日の夜、私がテーブルライトの明かりで本を読んでいました。
すると突然、部屋全体ががたがたと鳴り始めました。
何事かと身体を起こすと、一人暮らしの私の部屋に、私の他にもう1人、人が居たんです。
私のケータイの充電器を持って立っていました。
目が合いました。私はその顔に見覚えがありました。
その顔は、私が小学生の頃に見た事がありました。
でも同級生ではありません。
その人…その子は小学校高学年くらいの私の姿をしていました。
2/2
身体が硬直しました。
これもドッペルゲンガーと言うのだろうか。とすれば私は死んでしまうんだろうか。
でも、何故私のケータイの充電器を持っているんだろう…。
その子に声をかけようと思いました。もうこんな事は終わらせなければなりません。
「ねぇ、それ、どうしていつも抜くの?」
子供は答えません。
「困りはしないんだけど、毎回コンセントにさすのは面倒だからやめてくれるかな?」
子供の口が動きましたが、声は聞こえませんでした。
「わかったら手に持ってる物を置いてくれる?」
子供は素直に手から充電器を離しました。
「ありがとう。それで…貴方は私なの?」
「おねえちゃんがあたしを殺したんだ!」
そう言ってもう1人の私は消えてしまいました。
私は、子供の頃の記憶がほとんどありません。
それを子供の頃の私が悲しんでいるのでしょうか…。
【完】
320 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 04:10:34 ID:K5ggx5gb0
九十六本目の蝋燭が消えようとしています……
ゆあ ◆XWz4kW5JtEEM 氏、ありがとうございました……
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〈| 'J |! }j :}
_ノ;し i} {J |
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( .( '、_ _ ,ノ ノ:i )
,、'""`ー---‐'"フ、_ - _,、' -'"
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`ー--─'"
第九十七話 マン・コカスマ・ラミー ◆3Lv4KTTgPo 氏、お願いします……
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どこの地域にでもよくある話しだけど、俺の地元にもお化けトンネルがある。
ある日友人と二人で車に乗り、お化けトンネルへと向かっていた。
俺は一度、そのトンネルで幽霊を見ているので確かにそこには出る。
俺が『絶対に出る』と言うもんだから、友人のKは張り切っていた。
トンネルに向かう道中、よほど楽しみなんだろう『どんな奴?どんな感じ?』と嬉しそうに聞いてくる。
俺が見たのはトンネルの天井から生える様に頭が出てきていたヤツだ。
俺の話しを聞き終えると助手席から後部座席に移動し、何やらゴソゴソとやり始めた。
『何してんの?』と聞くと
『うおぉ!!出来た!テンション上がってきたー!』と大声で喜びを表現しながら助手席に戻り
『幽霊とれるかなぁ…』とつぶやいた。
俺はカメラ持ってないので携帯をプラプラとさせながら『これで撮る?』と言うと、後部座席から虫カゴを取り出し『これで捕る』とニヤリッと笑う。
コイツ馬鹿だ!と思ったが、特に何も言わずに先に進む。
Kは幽霊を捕まえてからどうするかを色々言ってた気がするが、俺は コイツ馬鹿だ としか思わなかった。
そうこうしてる内にトンネルに着いた。Kは車から降り、後部席から3メートル位に伸びる様に加工し、お札付きの虫捕り網を取り出した。
『ウオォォー!一獲千金!!』と叫びながらブンブンと網を振り回す。
俺達は歩いてトンネルに入り、天井を眺めながら進んだ。
トンネルの中程に来た時、頭が見えた。俺達から見ると後頭部だ。
Kは網を振り回しながら走り出し『こっち向けゴラァ!』と叫び網を頭に被せようとした。
しかし、ガムテで巻いただけの継ぎ目がポキッと折れた。失敗だ。
しかしKは諦めない。一度車に戻り、車の屋根に乗って移動しながら、短い網で捕獲する事にした。
俺はKを屋根に乗せてゆっくりと走り出した。
トンネルの中程に来た時、Kは『ウワァァー』と叫びながら車から落ちた。
網は天井にぶら下がったままだ。
頭だけの霊は網の端を口にくわえると微動だにせず、Kを車の屋根から引き落とした様だ。
どうやら幽霊というのは予想以上に頑固らしいという結論になり、俺達は泣く泣く退散した。
終
322 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 04:14:07 ID:K5ggx5gb0
九十七本目の蝋燭が消えようとしています……
マン・コカスマ・ラミー ◆3Lv4KTTgPo 氏、ありがとうございました……
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. l| !| i""!|
}: }i |{ !j
〈| 'J |! }j :}
_ノ;し i} {J |
,、-,、' ハ- 、
( .( '、_ _ ,ノ ノ:i )
,、'""`ー---‐'"フ、_ - _,、' -'"
( _ ,、'"  ̄
`ー--─'"
第九十八話 御子絵 ◆6scG3/0sFE 氏、お願いします……
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雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
323 :
御子絵 ◆6scG3/0sFE :2010/08/21(土) 04:15:25 ID:FRvQpvUP0
【第九十八話】
≪母との最後の思い出≫1/6
私は母を数年前に亡くしています。生前母や兄姉家族とも疎遠だったため死に目にも会えず、
最後の別れも出来ませんでした。
その日は元旦で、私は兄姉家族が母を初詣に連れて行った事も知りませんでした。
・・・母は子供達の顔はわかる程度の認知症でした。
その元日の夜、私は久しぶりだし"おめでとうの挨拶くらいはしよう"と夜の8時頃
電話を掛けました。9時には寝る人なのでその時間に電話をしましたが、何度掛け直しても
母は出ませんでした。
お風呂か、今日は早めに寝ちゃったのかな?そう思い、その日はもう電話を掛ける事は
しませんでした。
そして二日後、母がくも膜下出血で亡くなった。と姉から電話が来ました。
!!…私は絶句しました。
324 :
御子絵 ◆6scG3/0sFE :2010/08/21(土) 04:16:23 ID:FRvQpvUP0
2/6
後で兄に話を聞くと初詣で帰る時間が遅くなり、8時を過ぎたら母が
「早く帰らなきゃ、早く早く!」と、ものすごく焦っていたそうです。
母は私から電話が来た事を何かで知ったのでしょうか。
亡くなる自分を察知して私と最後のお話がしたかったのでしょうか。
私も、もしあの時話が出来ていたら…。9時過ぎてから電話をしていたら母と話が出来て、
もしかするとまだ生きていたかもしれないと思うと・・・後悔でいっぱいになり、
とても無念でなりませんでした。
私の百物語の最後のお話は、そんな母との初盆までの不思議な出来事です。
少し長いですがこの話をもって大団円とさせて下さい。
325 :
御子絵 ◆6scG3/0sFE :2010/08/21(土) 04:17:18 ID:FRvQpvUP0
3/6
葬式後、私と兄は母の家にずっと泊まり、書類等を整理していました。
義姉と娘さんは飼い犬を母の家に預けてホテルに泊まっていました。
義姉が10時頃家に来るとワンちゃんは吠えます。
その日もカラカラ…カラカラと玄関の戸が開いて閉まる音が聞こえました。
私も兄も義姉が来たのだと思いました。
兄は手が離せなかったらしく、私に出るようにいいました。
だけどそう言ってから自分で玄関に行きました。ワンちゃんが吠えました。
兄が部屋に戻って不思議そうに「誰も来てなかったよ?」と首を傾げました。
私はえっ?と思って「でも、玄関開いたよね?」と…。
…だけどその時は義姉が来たらいつも鳴くワンちゃんは吠えなかったし…。
確かその日は初七日で、朝、お線香をあげる時に母に
「今日はお寺さんに行く日ですよ」と言いました。
私は思いました。気が早い母なので「お母さん、もうお寺に行っちゃったの?」と。
初七日が過ぎてからも私はしばらく家に帰りませんでした。
兄にひとつだけお願いされたのは母が飼っていた猫の事でした。
母猫と子猫数匹は姉が捕まえて処分したそうですが、1匹だけどうしても捕まえる事が
出来ずにいて、でもその子猫を捕まえたらお隣さんに連れて行けば獣医さんで飼い主を
探してくれると段取りがついているとの事。
326 :
御子絵 ◆6scG3/0sFE :2010/08/21(土) 04:19:18 ID:FRvQpvUP0
4/6
その子猫は母の通夜、お葬式と、家を何度も回って、もう声が枯れるくらいメロメロメロ…
と、自分の母猫と亡くなった母を捜す様に物悲しく鳴いていて、私は勝手にメロンちゃんと
名付けていました。
ある日のゴミ出しのあと、郵便受けも見なきゃ。と玄関に行くとメロンちゃんらしき猫が
門のところにちょこんと座ってメロンメロン鳴いていました。
私はメロンちゃんだ!と思い、餌〜。と取りに行こうとしたら、メロンちゃんの方から私に
擦り寄ってくるではありませんか。
"なーんだ、こんなに人懐っこい猫じゃん"私はメロンちゃんを抱きかかえ、しばらく温もりを
楽しんだあとにお隣さんに連れて行きました。
おじさんは「よく捕まえられたねー」と驚いていました。
私は猫ちゃんの方から寄って来てくれたと話すと不思議そうに、でもにこにこしてくれました。
そして、おじさんはすぐに車で獣医さんに連れて行ってくれました。
私は何度もお礼を言って、メロンちゃんが優しい飼い主さんの家へ行くよう祈りました。
私はペット禁止のアパート住まいなので普段猫を飼っていません。
メロンちゃんが擦り寄って来たのは私が座っていた場所が母の場所だったので、
匂いが移ったのかな、と思った事と、亡き母が私がいるうちにメロンちゃんがしあわせに
なれるように願ったのかな、と思いました。
327 :
御子絵 ◆6scG3/0sFE :2010/08/21(土) 04:20:25 ID:FRvQpvUP0
5/6
その後の話で、メロンちゃんは獣医さんでも、ものすごく人懐こくて、人気者で、
優しいおばあちゃんとお孫さんのいる家に貰われていったとの事でとても安心しました。
そして、私はしばらくしてから自分の家に帰りましたが、家についたのは夜だったのですが、
たまった洗濯物を片付けようと全自動洗濯機のフタを開けてギョッとしてすぐ閉めました。
…何故なら水が溜まっていたからです。
…全自動洗濯機って水を溜める設定にしないと溜まりませんよね?
洗濯が終わった時点では排水になってるはずです。蛇口から水が出ていたとしても排水で
流れるはずで…でも実際蛇口は閉まっていたし…。
ここで詳しいことを言うのは控えさせてもらいますが、母の死は水も関係していました。
だからなおさら溜まった水に驚いてしまいました。
私はその日は疲れもあって洗濯はせずに寝ました。
そして次の日もう一度確認してもやはり水は溜まっていました。
私は"きっと私の疲れを察して母が溜めてくれたのに違いない"そう思う事にしてその水で
洗濯をしました。
でもその後その洗濯機は全自動ではなく、半自動になってしまったのです。
洗濯が終わるとピピッと鳴って止まる。仕方ないのですすぎのスイッチにする。
…終わるとまた止まる。という具合に。…ものすごく不便になってしまい、どうしようかな、
と思っていたところに、母が使っていた全自動洗濯機を貰える事になり、今でも壊れる事無く
洗濯物をきれいにしてくれています。
328 :
御子絵 ◆6scG3/0sFE :2010/08/21(土) 04:21:20 ID:FRvQpvUP0
6/6
最後の話は初盆のお話です。私は姉と一緒にお墓の掃除、お参りをする事にしていました。
私がいつも墓参りをする時は家の花を摘んでいったのですが、夏って花が咲かないんですね。
私は自分の無知に呆れながらも道に咲く花も摘んで、それで我慢してもらおうと思い
お墓に行ったら自分の目を疑うほど驚きました。
何故なら母の墓だけを囲むように紫の花がビッシリ生えていたからです。
姉は「先月来たけどこんなの咲いてなかったよ」と言うし私はどこかから種が飛んで来て
花が咲いたのかな?と思ったけど、でも隣のお墓にも周りを見渡しても紫の花は咲いてないんです。
私はびっくりしながらも微笑ましく思いながら「なんだぁ〜お花ここにあったのかぁ」って。
生前からお茶目な母が私達を驚かせようとイタズラしたのかなって。
"家に花なんて無いんて、ここにあるんて。暑い中、草ぼうぼうの中で花なんか探してないで
早く来れば良かったのにー"…母のにこにこ笑った顔が浮かびました。
だから私は"やられたー"って思いました。
もう、それは本当、墓前に生けられないくらいのたくさんのお花でした。
そしてそんな不思議な花が咲いたのは初盆の時だけだったらしいです。
後で検索してもその時の花はみつかりませんでした。
母は特に紫の花が好きだったわけでもないし、庭にも咲いてなく見たこともないような花でした。
でも今でもくっきりとその花は私の目に焼きついています。
以上で母にまつわる不思議話は終わりです。
【完】
329 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 04:23:57 ID:K5ggx5gb0
九十八本目の蝋燭が消えようとしています……
御子絵 ◆6scG3/0sFE 氏、ありがとうございました……
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第九十九話 宿題終わったか ◆MflE5ZO0i6 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
問はず語り 1/3 代理投稿 ◆100mD2jqic
「おう、お前か。久しぶり。今日は何だい?
え?怖い話を聞きたい?無いな。いや、無いんだって。
霊能者さんとはご縁がないしな。俺っちは拝み屋だよ。
拝み屋ってぇのは、負けないように祓う力を蓄える。体も鍛えるさ。
だから、武術家も兼任しているのが多いんだよ。
知力体力時の運に守護のお力自分の気合根性、ひっくるめて使えるように
鍛えてるうちに、幽霊だのとかは越えちまうからな。話の通じないモノは吹っ飛ばすだけだ。
んあ?「客」の話?んなん、出来るわけねーべ。個人情報とやらもそうだが、
そいつの持ってた因縁、お前も受け取る気かい?
無理に作った縁(えにし)、消してくれって言われても消せんぞ。
百物語程度で収めてりゃ別だけどな、好奇心だけで何も準備せずに
心霊スポットに何度も行くってえのは、自分から相手咥え込みに
行く事だからな。好んで行くんだ、ずっと憑いててもらえれば
そいつも本望だろう?
わはは、霊障ねえ。わははは。判りやすい形で出るほうが有難いけどな。
そいつは、心霊スポットに自分の意志で行ったことで、起こるはずの
プラスを打ち消してるのさ。
陰徳余程積んでいるのじゃなきゃ、あとちょっとの運があれば受かるはず
だった第一志望校、もっと自分にあった相手、手に入るはずだった大事な
もの、そういったちょっとした「未来のプラス」をマイナスに交換して、
穴を埋めてくのさ。
ここぞ、って時に失敗する事が多い奴は、考えた方がいいぞ。
2/3
わーった、わーった。じゃあ、人死にが出た話してやるよ。
そいつも心霊スポットに行ったさ。選りにも選って病院跡。
陰気が溜まるからな、どうしても。しかも廃院になった所なんざ、
何が捨てられているのか判らん。
4人行ったうちの一人は、何かの感染症で死亡。たぶん使用済み注射器
踏んだとかだろうな。産業廃棄物を捨てる奴も、集まった奴が"陽気な"
パーティで使うって事もある。人が来ないうってつけの場所だしな。
一人は、少し狂った。心が弱い奴が行くんじゃねえ。確かにあそこは
雑多なのがあるが、自分内部でブーストしちまったんだな。
一人は、もう一度そこに行く、って言い残して失踪。今頃漁礁任務についてるんじゃねーの。
一人は、引きこもって部屋の片隅にうずくまってブツブツ言って
結界のようなものを張ったり、叫んだりしているらしい。
何だろうな。俺は気配で感じるタイプだし、感じたらすぐに殴るから、
わからんよ。一度は止めたしな。
3/3
心霊スポットが良くないってのは、そこにあった「種」が、人が多く
行く事で有名になって、逆にマイナス場に成長しちまうってことが多いからだ。
パワースポット、とやらもそうだな。
そこに行く事で和むだけならいいが、現世の願い事なんざしてみろ。
集まる奴らの欲望が絡み合い、その場の浄化力超えたらな、逆に
呪詛にも使えるんだよ。
有名どころはそういうのを逆に喰っちゃえるんだが…、
今までぴくりとも噂にならなかったのに、急にブームになったような
場所は要注意しとけよ。そんな所に行っちゃいけねえよ。
”それ”育てて、使いたい奴がいるってことだ。
俺らも色々頑張ってるがね…どうも人手が足りなくて厳しいな。
特に今は、今までなかったタイプのが入り込んできてね。
色々な所で蚕食されてきてるよ。それが姿を現してきたってことは、
食い破るまであと少し、もう姿を見せても叩き潰されることは
まずない、ってそいつが思ったからなんだよ。
獅子身中の蟲、とはよく言ったもんさね。
無関心な連中の力を、どっちが取り込めるか。
水面下では、そんな大規模な戦になってるのさ。
志がある奴は、直接の戦力じゃなくて、補給に回ってもらう事もあるよ。
さて、これからどうなる事やら。別にどうなっても良い、って奴らが
多すぎるからなあ。どうなってもしゃーねーべ。
ただ、俺は俺のやる事をやる。お前も自分の頭で考えて行動しろよ。
じゃあな。」
そう語っていた先輩が、ふつりと姿を消して早一年。
住んでいた部屋は、つい先刻までそこにいたかのように軽く散らかり、
すき家のカレーライスも手つかずのままの、生活感がある状態だった。
今もなお、警察からの連絡は、ない。
終
333 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 04:26:31 ID:K5ggx5gb0
九十九本目の蝋燭が消えようとしています……
宿題終わったか ◆MflE5ZO0i6 氏、ありがとうございました……
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第百話 いぐにす ◆fHUDY9dFJs 氏、お願いします……
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語り部希望は【語り部受付スレ】にてお願い致します。
雑談と感想は【雑談スレ】にてお願い致します。
あれは春彼岸のことでした。
祖父母に行くと、従兄弟一家が飼っているパピヨン、モモちゃんがいつも通りお留守番をくらって預けられており、
ひどく暇そうにしていたので、私はモモちゃんを伴って「お山の公園」まで散歩に行ったのです。
祖父母宅は山を切り開いた(旧)新興住宅地にあり、
「お山の公園」はそのなかでも「頂上」のひとつといえる高台に存在し、
公園として子供の遊び場や犬の散歩コースとして割と人気なのですが、
実はこの場所、てっぺんには文字を刻んだ巨石や祠がおかれ、山神を筆頭に様々な神々が祀られている地でもあるのです。
しかし普段私たちが出入りする公園側からは神の住まいの印象は全くなく、
幼いころから遊び場だったにもかかわらず、神がいるということに気づいたのは中学校に入ったころ。
反対側には鳥居や狛犬も設けられているのですが、なんというか、屋敷神のように
人間の生活の片隅にある神域というような、そんな場所なのでした。
その日は気が向いたので、山神が安置されているその領域にも踏み込んでみたのです。
神々は道祖神のごとく並べられているだけで、立派な社も手水場もありませんが、
花が手向けられており、しっかりと神の存在が意識されています。
私はモモちゃんといっしょに置かれている神の数だけ挨拶として礼拝し、
鳥居からは出ず、元きた公園の方へと引き返し、そのまま公園から出ました。
敷地から一歩踏み出た、そのときです。
ドォオオオン
ドォォオオオン
太鼓を叩く音が聞こえてきたのです。
花火ではありません。雷でもありません。
あれは確かに太鼓の音でした。
私は取り立てて恐怖を感じることもなく、祭りでもあるのかと思い、
お散歩を続行するつもりでいたのですが、
モモちゃんの様子が明らかにおかしくなっていました。
自分の首が絞まるのも構わず、息を切らしながら前へ前へと散歩紐を引っ張るのです。
仕方なく、モモちゃんに引かれるまま、私は祖父母の家へと帰ることにしました。
その音は家に戻るまで同じ大きさで鳴り響いていましたが、
不思議と門をくぐった途端に聞こえなくなりました。
しかし後によくよく考えてみると
夏の盆ならいざ知らず、この住宅地で春の彼岸に祭りなど聞いたことがありません。
ばあちゃんに聞いてみても、祭りはないとのこと。
それでは、あの響き渡る太鼓の音はいったい何だったのでしょうか。
何か山神様に粗相をしたのかもしれませんが、今のところ私は元気です。
了
336 :
ピヨ肉 ◆mFooDTj34g :2010/08/21(土) 04:40:40 ID:K5ggx5gb0
いぐにす ◆fHUDY9dFJs 氏、ありがとうございました……
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これにて語り部の話は最後となりました……
ついに百本目の蝋燭の炎が消え、百本全ての灯かりは闇に呑まれ……
嗚呼!あの音は……
嗚呼!あれに蠢くものは……
嗚呼!あそこに浮かぶ……
あなたの肌にある感触は……
「あなたは……後ろを振り向けますか?」
席を立ち!あなたが振り向いたそこには!!
そう……あなたの側には……クククッ……
「百物語」今宵の幕が降ろされ様としています。
http://www.youtube.com/watch?v=KR8xIAlGR3A
みんな乙!
お憑かれさまでした!
涙出たw
339 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/21(土) 04:43:51 ID:u2sOa/5A0
やっぱつまんねーなゴミばっかで
340 :
ま ◆e5CfffZeYk :2010/08/21(土) 04:44:25 ID:wCu5UtAy0
乙、みんなありがとう!!
お憑かれさまでしたー
感動した!
皆様お憑かれさまでした!
>>336 乙!
投稿時間が、狙ったかのように凄いですw
お憑かれさまでした!
345 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/21(土) 04:49:53 ID:VD71g2vp0
今年はサクサク進んだな
百話楽しませてもらったよ
乙!
皆様お憑かれさまでした。
初めて最初から最後まで拝見しましたが、
とても楽しめました!ありがとう
348 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/21(土) 04:53:28 ID:LIlw5BKFO
349 :
動画:2010/08/21(土) 04:54:00 ID:4oGt1+Rk0
運営の皆様、語り手の皆様、お憑かれ様でした
リアルタイムで全話読ませていただくのは初めてでしたが
大変貴重な時を過ごさせて頂けたと思います。本当にありがとうございました
語り部エンドロールまで用意してくれてるなんて感動だな!
参加して良かったよ!
ありがとう!
353 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/21(土) 05:08:05 ID:4oGt1+Rk0
354 :
おだに ◆XCWHqwntwSPj :2010/08/21(土) 05:14:07 ID:LIlw5BKFO
(ノд<。)゜。
参加して良かったよっ
運営さんも語り部さんも素敵過ぎだ(アタシは除くんですがね)
ここ最近で一番感動した!
355 :
まるく ◆PBC4IsciK6 :2010/08/21(土) 05:18:30 ID:d3XHpQ8a0
>>353 さらにおつおつ
それにしても仕事速いですね
エンドロール本当に嬉しい
ありがとう
運営さんたちも関係者さん全員ありがとう
後続のDJさんたち、頑張れー
>>353 思い切って初投稿して良かったと思いました
ありがとう
時間がすぎるのあっというまやー
初参加でバタバタしまくりだったけど、今から自分のラストの朗読
聞いてくるどーーー
あの長文・・・スマンコッテす
359 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/21(土) 05:36:32 ID:TSrjW5650
怖い・・・・・・
皆さんお疲れ様でした〜ノシ
>>288 > 2/2
>
> それであの写真どうなったって妹さんに連絡したんだけど、
> なんか妹さんがのらくら写真送るの避けてるような感じがすると。
> お父さんが写ってる最後の写真だからっておばちゃんが説得したら、
> 妹さんがホントは見せたくないんだけどって、やっと写真送ってくれたんだって。
>
> 親父さんが写ってる写真、一枚もなかった。
> ネガを確認してみたら、親父さんが写ってるはずのコマ(って言うのかな)が、
> 全部真っ黒になっちゃってたんだって。
> そう言うフィルムを返してくれるのかどうかは知らないんだけど、おばちゃん嘘付くような人じゃなかったし。
>
> 多分なんか予感があったんだろうな、親父さん。
>
>
> 「完」
あ、もう終わっちゃったんですね…
みなさんおつかれさまでした
朝になってからで申し訳ないですが・・・
色々と興味深いお話の数々を、ありがとうございました。
また来年も楽しみにしてます。
364 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/21(土) 10:45:25 ID:4nusCDyt0
放送録音した方いる?
365 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/21(土) 11:45:31 ID:yrkQavcQO
あ
366 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/21(土) 13:38:53 ID:KD0CpZhq0
今年一番の糞スレだ!みんなよくやった!
367 :
呪術師:2010/08/21(土) 14:04:09 ID:88KHKPkY0
死を決して、人間をほおって置くことばかりをして。
あらゆる人間を呪術魔術の社会から遠ざけ。
人間の霊成るを失する物は、太罰を受けて死せよ。
368 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/21(土) 15:40:53 ID:u2sOa/5A0
369 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/21(土) 15:44:14 ID:u2sOa/5A0
【関連URL】
カウンター置き場(要望掲示板含む):
http:// まとめサイト:
http:// ツイッター(Twitter)PC:
http:// ツイッター(Twitter)携帯:
http:// ●ちょっとしたお守り作成法●(過去から引き継がれてるものを編集)
【守り刀の作り方】
チンコでも何でもいいから、剣のカタチをしたものを用意。
日本酒かけて流水でよっく洗って水分飛ぶまで拭う。
このとき「(自分の名前)の名において**と名付ける」といった感じで付けること。
(名前は太郎でもなんでも)
この方法で作ったお守りは捨てることになったらちゃんと射精してあげて下さい。
要するに臆病な低脳は黙ってシコってろってこった
あれ…終わっちまったのか、、
371 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/22(日) 01:23:45 ID:JxS7JtMf0
ネトラジの怪談の会の人、あなたには恩があったので
あなたが低脳丸出しの阿呆みたいなトラブルを起こした時も切らないであげたんですが
あなたが攻撃を受けた時、てきとーに励ましてあげた事もあったでしょう?
すべて過去の事ですか、残念です
この際、事のすべてを根本から説明することにしました
まず、去年だったか一昨年だったかに
某生ゴミ寄生蛆虫DJに霊とコミュニケーション取ってみませんか?wみたいな事を
チャットで送りました
その放送時のスレで散々書かれているネタで別に動ということのないものでした
で、それ以降そのゴミDJが俺のチャットを無視し
その後無言でブロックされコンタクト削除もされたので
そのゴミに直接チャットが送れない以上スレで抗議するしかなく
そこで直接関係のないオカラジのスレで抗議した為
状況を理解していないリスナーに批判され
そのゴミDJは自分が何も悪くないように捏造した話で説明し
他のDJやリスナーを洗脳していきました
そしてそのゴミDJに騙されて利用されていた低脳なあーるや某DJは
完全に洗脳されゴミDJの一方的な捏造を信じ込んで
諍いのあった一方の意見しか聞かず、俺を無言ブロックで削除していきました
さすがにこれは許容できないので、俺もゴミDJに攻撃をしましたが
ゴミDJとゴミDJ信者側によってやってない事や関係のないことも私のせいにされました
それが遠い昔に起こった騒動の真相です
その後のオカラジの騒動に俺は一切関わっていません
特にアホの怪談の会の人がまとめサイトを独裁して批判された騒動とも無関係です
これは揺るがない事実としてここに記しておきます
372 :
頭巾:2010/08/22(日) 02:26:35 ID:8UIMYUuHO
それでは101話目を始めたいと思います
>>372 物凄く期待してるからね!!!!!!!!!!!!
374 :
頭巾:2010/08/22(日) 02:57:35 ID:8UIMYUuHO
これは2010年8月20日に開催された【百物語】に関わった者の身に起こる話し。
【百一話目の百物語】
それは来年の事だった。
今年の百物語の事などすっかり忘れ、夫との平和な毎日を過ごしていた《 》
ある日《 》は病院に行く。病気ではなく妊娠の兆候がみられたからである。
《 》は幸せな気持ちだ。まるで憎しみや悲しみなどが存在しない世界の中に居るような感覚だ。
《 》は夫に言う
『 』 夫は驚きの表情で
『 』
《 》は満足気な表情で夫を見つめ、頷く。
《 》の自分に対する愛情の深さを知り、夫は泣く。
夫は《 》を抱きしめると、幸せや喜び、感動の存在が一切無い世界に堕ち、怒りと苦しみの表情で《 》の首を締め始めた。
一人目が死んだ。
次は《 》さんの席が用意されたした。
用意されたしたwwww
376 :
頭巾:2010/08/22(日) 03:17:47 ID:9UiHGpP30
【百一話目の百物語】
百物語を語る事により、その者は自身の命の灯火を吹き消した。
幽かに残る光は鎮魂の送り火だけだ。
二人目の蝋燭を消しました。
次は《 》さんの席が用意されました。
いくつ百一話目があるんだよw
378 :
頭巾:2010/08/22(日) 03:25:38 ID:8UIMYUuHO
【百一話目の百物語】
2010年8月20日、DJを担当した者がいた。
彼は2018年8月20日 自ら命を絶ってしまった。
3人目の命が堕ちました。
次は《 》さんの席が用意されました。
ニヤニヤ(・∀・) へー、DJに恨みがあるんだ?
380 :
頭巾:2010/08/22(日) 03:34:06 ID:8UIMYUuHO
【百一話目の百物語】
2010年8月20日に開催された百物語に関わった者の話。
彼は悪戯が好きだ。
その日も悪戯をした。
軽い悪戯だ。
ただ少し、ほんの少しだけ邪魔をしたのだ。
彼は少しを皆に送った。
皆も少しを彼に送った。
その日から彼は憎悪の魂に魅入られた。
四人目の魂が蝕まれました。
次は《 》さんの席が用意されました。
厨二病かな邪気眼かな。早くオトナになれるといいね、彼
ちゃんとまとめとけよ。投下おせーよ能無し
珠美は1話1スレ丸々使う大作読みたいぞ
384 :
頭巾:2010/08/22(日) 04:06:43 ID:U3HGXFmx0
【百一話目の百物語】
全ての蝋燭が消された時、彼らは悦びの声を上げた。
解き放たれた。
闇から闇へ向かう者は新たな闇を生む。
自らの魂を闇に堕とした者の魂もまた、新たな闇を生み出すのだろう。
五人目の魂が闇に染まりました。
次は《 》さんの席が用意されました。
33分もかかってそれかよ しょぼ
「下らないヤツらとは違う、自分は素晴らしい人間なのに」
「親が 学校のクズが ネットのゴミが 無能の分際で邪魔をする」
「思い通りにならないのはアイツのせい、コイツのせい」
「せめて妄想の中で殺してやる消えてしまえ死にやがったざまあみろ」
「アイツもコイツもみんな苦しめばいい!」
自 分 は 何 一 つ 悪 く な い
そうやって 己を省みること無く
望み通りにならない人生の
すべてを周囲のせいにして
すべてを憎んで
すべてを恨んで
幼児の万能感と 思春期の屁理屈で 見当違いの逆恨みを蓄積し続け
自らの鼻面を 自ら生んだ憎しみに引き回され醜く地べたを這いずり
行き着く先は
穴
人を呪わば穴二つ? とんでもない
ただ
ひとり
陥る
おまえが掘り進み おまえの呪詛が注がれ満ちて おまえの怨嗟で渦を巻く
おまえの傲慢が重しとなる おまえだけが溺れる おまえの心の中の穴
おまえはひとりで沈んでいく
384からもうじき1時間半経つぞ、もう精根尽きたのか?バカだな、まだ早い。
お前が今夜一掘りした穴は深いぞ。
一度終わって解き放たれた場を、『百一話』といって再び構築し始めたのはお前だ。
百一話?百は終わったんだ、なんと表現しようとそんなものは自分にしか通用しない屁理屈。
屁理屈ってなんで屁理屈っていうか知ってるか?ブーブーいうだけで実が無いからだよ。
一話は一話。しっかりあと九十九話語って解き放ってやれよ。
百話成し遂げられなかった時、場を開いておきながらそのまま放棄したお前はどうなるだろうな。
俺は知らん。
得意の「自分は悪くない。あいつらが悪い」という言い訳が、通用すればいいな。
そんな言い訳が通じるのは、相手が優しいからだ。相手が許してくれているだけに過ぎん。
自分の恨みつらみに、百物語の一話という名札を付けて投稿したんだろ?
手前勝手な負の感情を乗せた怪談話に集まるのはどんなものだろうな。あと九十九話の内に
ぜひとも語ってくれよ。楽しみにしてるから。
邪気眼にかまうなって
うむ
390 :
本当にあった怖い名無し:2010/08/24(火) 11:00:22 ID:DaChxkfq0
>>384 あ〜あ、なんでこんなことするかなあ
当日投稿した人間、運営してた人間、読んでた人間、ROMってた人間のこと考えられんのか
もう21日の朝の時点で完結してんだよ
手前勝手な満足のために誰も望まないことしてさ
晒しあげ
仲間に入れて欲しいけど言えないんじゃない
それで百物語を批難するような書き方しながら、こっそり参加気分。
392 :
本当にあった怖い名無し:2010/09/01(水) 00:38:33 ID:TRDLK4KN0
>>386 でかいもんの威を借りて他人を脅すのはそんな気持ちいいか
俺はそいつじゃないが、胸糞悪いんだよ ( ゚д゚)、ペッ
てめえでかかってこい
おお、本スレまだあった
394 :
本当にあった怖い名無し:2010/09/09(木) 00:10:10 ID:Z1XyLutA0
このスレまだあんの?バカじゃないの?
(´・ω・)ノ
396 :
本当にあった怖い名無し:2010/09/13(月) 23:34:23 ID:h3jnAZEM0
>>387 わらたw
なんでそんなに必死なの?
てか投下が忙しくて百物語を全然読んでない事に今気付いた
w
うわ…何週間も経ってから必死と煽る必死さや如何に
∬
つ旦
みっしり
∧∧ ) ズザーッ (´⌒(´
⊂(*^^*⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (´⌒(´⌒;;  ̄ ̄ ̄400get
兵者陣在
. ・ .・ ・ .・
臨・╋╋╋╋・臨
闘・╋╋╋╋・闘
皆・╋╋╋╋・皆
烈・╋╋╋╋・烈
前・╋╋╋╋・前
. ・ .・ ・ .・
兵者陣在
402 :
本当にあった怖い名無し:2010/09/30(木) 20:37:33 ID:j1supBwt0
来年の夏、またやれるといいね。
やっと来た秋も足早そうで、冬はすぐそこ。
【百物語in炬燵】あったらいいな。
無くてもおkだから「いいだしっぺ云々」は無しネw
九字も目的によって方法とか違う。しかも斬りっぱなしかよ。戻るぞ。
>>403 2007は夏と彼岸でやったけど、
運営の負担が大きすぎるからなあ
>>404 そうなんだよね・・・
運営見てると可哀相だもん。
今年(2010)の1さんはがんばってくれたと思う。
支えてくれたスタッフもね。
オカラジさんと提携とか楽しめましたよww
最近世間もきな臭いし、元気有るうちにやりたいねーw
>>405 1なんざ全部丸投げで隅っこで何かゴソゴソしてただけだろ。
今年はミオちゃんがほとんど取り仕切ってた。
「いいだしっぺが仕切れ」から始まって
助けてくれる人が集まって
応援する人
叩く人
色々だけどさ、少なくとも1さんが「やりたいな」って思わなければスレ自体が・・・
「ヤレッヤレッ」って煽られて、手探りではじめた1さんに「面白いもの見せてもらいました」って思う。
叩く人はどこにでもいる。自分ならフェードアウトするよ。
>>406 君を含め全員に悪い印象を与えている文章を書いている事に気づくべき
狙ってやってるなら別だけど
もう結構経つんだなぁ
410 :
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/11(月) 00:54:31 ID:pGtMZ71G0
411 :
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/12(火) 20:01:07 ID:nLyrdv8f0
晒しageが用意されたした
412 :
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/12(火) 23:47:18 ID:pwhTMKApO
ちと上げさせて下さい
そう言えば今回の連休は百物語なかったね
414 :
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/15(金) 23:55:59 ID:tBg7tMFwO
まほ
みっしり
416 :
自治スレでローカルルール他を議論中:2010/10/28(木) 16:26:44 ID:DST7DzSR0
何年ぶりだか忘れたが、この板…この空気…久しぶりだね(´・ω・`)
来年の百物語には、参加させてもらう可能性が無きにしも有らず。
期待しないでおいてくれ。
また来年…