【新参者】オカルトクンニ その4【歓迎】

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1本当にあった怖い名無し
前々々スレの31によって報告された「オカルトクンニ」。
古事記・日本書紀にも登場したと言われるが真相は薮の中。
同志よ、来るべき日に向けオカルトクンニの謎を解き明かそう。

前スレ:【新装】オカルトクンニスレ その3【開店】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/occult/1054516994/

その他>>2-5
2本当にあった怖い名無し:04/12/16 21:05:46 ID:KQded+Yu
    ____
   /∵∴∵∴\  エビフライ ウマー
  /∵∴∵∴∵∴\
 /∵∴∴,(゚)(゚)∴ |
 |∵∵/   ● \|
 |∵ /  三 | 三 |
 |∵ |   __| ,.、,、,..,、、.,、,、、..,_     /i
 \|   │';、、:、. .:、:, :,.: ::`゙:.:゙:`''':,'.´ -‐i
   \   \'、;: ...: ,:. :.、.:',.: _;.;;..; :..‐'゙  ̄  ̄
    \___/"゙' ''`゙ `´゙`´´
3本当にあった怖い名無し:04/12/16 21:06:33 ID:KQded+Yu

過去スレ:【オカルト】◆ブラックユーモアスレ その5◆【クンニ】
http://spooky.s2.xrea.com/up/img3/%81y%b5%b6%d9%c4%81z%81%9f%83u%83%89%83b%83N%83%86_%237C27C.htm

初心者はまずこちらを読んでみて下さい↓
通称:変な小説(第一部)「オカルトクンニ100年のものがたり」
http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/4429/HEN.htm
4本当にあった怖い名無し:04/12/16 21:07:41 ID:KQded+Yu

注:オカルトクンニとクンニリングスは何らの関係もございません
5よく知らない人:04/12/16 21:30:42 ID:iqB+2+XW
オカルトクンニってなんなんだよ?
ちゃんと教えてくれー
6本当にあった怖い名無し:04/12/16 22:51:44 ID:dXcYpjCV
>>1
乙華麗

>>5
>>3を熟読汁!
7本当にあった怖い名無し:04/12/18 01:27:27 ID:Iw3nYpDw
>>5
まぁアレですよ。

ズンドコベロンチョ。
8A級転生:04/12/18 19:26:06 ID:7DEu3SVm
>>1
新スレ建て乙。。
9本当にあった怖い名無し:04/12/19 03:25:35 ID:yyWwQ9YM
9デス
新参です。
まだハジマリマセンカ?
10本当にあった怖い名無し:04/12/19 03:26:44 ID:TVqyVmLg
10
11本当にあった怖い名無し:04/12/19 06:47:37 ID:Y5y48Wwt
新参者です。
興味があったので来てみましたが、
携帯からなためか、3が見られないです。
(´・ω・`)キュイーン
12本当にあった怖い名無し:04/12/19 13:42:19 ID:SHOwzzIQ
 ┌──┐
 │ねも│
 │えう│
 │よ来│
 │!! │
 └──┤ プンプン
(`Д´)ノ ( `Д)
| ̄ ̄ ̄|─[(ヽ┐U
 ̄◎ ̄ 〜 ◎->」◎
13本当にあった怖い名無し:04/12/19 14:39:47 ID:WKJUWOjG
新参者でつ

私も>>11さんと同じで見れないでつ‥(゚´д⊂)
14本当にあった怖い名無し:04/12/19 20:06:20 ID:vBL3Knun
新参者キター!!!
ちょっと待って。「オカルトクンニ100年のものがたり」と「第二部」
固めてどっかにウpするから。
携帯さんには悪いけど見れないです。。。
15本当にあった怖い名無し:04/12/19 22:21:32 ID:vBL3Knun
過去スレが出てきた

【オカルト】◆ブラックユーモアスレ その6◆【クンニ】
http://bubble.2ch.net/occult/kako/1054/10545/1054524617.html
16本当にあった怖い名無し:04/12/19 23:19:47 ID:vBL3Knun
うpやめた。
過疎スレなんで松茸先生の全レス連投します。
携帯サンも見てね。
17本当にあった怖い名無し:04/12/19 23:22:15 ID:vBL3Knun
うpやめた。
過疎スレなんで松茸先生の全レス連投します。
携帯サンも見てね。


【オカルトクンニこれまでの歴史】

ブラックユーモアスレ

ブラックユーモアとは何か?を語る

過去スレ>>31がブラックユーモアの一つ、「オカルトクンニ」を報告

その語呂の良さから「オカルトクンニ」スレ勃発、ブラックユーモアスレと分離

変な小説スレ(今に至る)
18本当にあった怖い名無し:04/12/19 23:25:42 ID:vBL3Knun
353 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/05/12 08:39
そろそろ寿命の尽きかけている大富豪の男が親族とオカルトクンニを集めてこう言った。
「わしはもう間もなく (りゃ


354 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/05/12 15:22
(続き)
この世とおさらばしなければいけない」
甥のアレクサンダーがこう言った。
「伯父様、偉大なるあなたの残された財産はどうすればよいのでしょうか?」
「アレクよ、お前は私の為に一番よく尽くしてくれた。だから…」
「だ、だから…!?」
大富豪はアレクの背後で、冷徹な視線で睨み付けるオカルトクンニを見た。
「…だ、だから、ぜ、全財産はオ、オ…カルトクンニに…譲る…」


355 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/05/12 15:36
続き
そうして大富豪の全財産を貰ったオカルトクンニ。
この資金を元手に彼女は製薬関連株を購入したのです。
するとどうでしょう、全世界でSARSが蔓延したではありませんか!
製薬関連株は急騰し、彼女は莫大な配当を手に入れたのです。
しかし部下である笹倉がこう言いました。
「いつまでも製薬株は長続きしません。」
19本当にあった怖い名無し:04/12/19 23:26:22 ID:vBL3Knun
360 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/05/12 16:39
(続き)
「いつまでも製薬株は長続きしません。」
笹倉は続けて話した。
「今は先物取引の時代です。石油やウランの先物取引をしましょう」
オカルトクンニは笹倉のアドヴァイスどおりに石油とウランを購入した。
「ご覧下さい、両方とも順調に値を上げております。一ヶ月後には2000万ウォンの利益を生むでしょう」
しかしその日以来オカルトクンニ邸で笹倉の姿を見る事はなかったのだ。
つづく


370 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/05/12 18:33
(続き)
オカルトクンニ宅から失踪した笹倉は鹿児島でスッポンの養殖をしていた。
「これでオカルトクンニ様もお喜びになることでしょう」
笹倉は毎日毎日、まるでわが子のようにスッポンに愛情を注いでいた。
ところがある朝、養殖池のスッポン全てが腹を浮かせて死んでいた。
「いい気味ね、笹倉・・・」
ブランド品に身を包みメンソールの煙草をくゆらせた10代そこそこのセレブが言い放った。
「あなたはスミス夫人!」 つづく
20本当にあった怖い名無し:04/12/19 23:27:03 ID:vBL3Knun
375 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/05/12 22:11
続き
「あなたはスミス夫人!」
笹倉が驚くのも無理はなかった
スミス夫人とは、オカルトクンニに勘当された実の娘だったから
「笹倉、あんたって本当のバカね。韓国の企業なんかに投資してしまうのですもの」
彼女はエルメスのバッグからジョニ黒の小瓶をそっと取り出し、琥珀色の液体で喉を潤した
「いいこと?あの女は韓国が嫌いなのよ。それが原因で娘の私ですら勘当されたってのに」
「そうだったんですか...。私は何という事をしてしまったのだ!」
錯乱した笹倉は死んだスッポンの頭にむしゃぶりついた。
「ところで、私が鹿児島まで来たのはあんたに頼み事があるからなのよ」
続く


380 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/05/12 22:55
(続き)
「頼みごととは何でございましょう?私めにできる事なればやって進ぜましょう」
スミス夫人は短く刈り上げた髪を触りながら潤んだ目でこう言った。
「笹倉、オカルトクンニから遺産を取り返して欲しいのよ。うちの亭主のアレクサンダーも落胆しているのよ」
笹倉は至極悩んだ。オカルトクンニの恐ろしさはよく知っている。
思案する笹倉にスミス夫人が耳元で甘く囁く。
「もし奪還に成功したら、この私の肉体で好きなだけ遊んでよくってよ…」
彼女は硬直した笹倉のスッポンを巧みに撫でさすったのである。
(続く)
21本当にあった怖い名無し:04/12/19 23:28:08 ID:vBL3Knun
410 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/05/13 16:19
続き
彼女は硬直した笹倉のスッポンを巧みに撫でさすったのである。
突然の出来事に佐々倉は後ずさりした
「なぜ逃げるの佐々倉。私ってそんなに魅力がない女なのかしら...?」
ゆうに80?はあろうスミス夫人の肉体がスッポンもろとも佐々倉を柔らかく押し包む
その全身から漂う甘い汗の香りで佐々倉は更に興奮の度合いを高めてしまう
彼のスッポンからしとどに鼻水が出ようかという正にその時、スミス夫人は愛撫をやめてしまう
「あ、そ、そんなぁぁぁッ...!」
「いいこと、佐々倉。この続きはあの女から遺産を取り戻してからよ」
佐々倉は激しく頷くしかなかった
続く


429 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/05/13 21:11
続き
佐々倉は激しく頷くしかなかった
「E蝉゙B!」
XkH??Mミ、潤"QヒG。
「?゚タ、ムt?十…Cワオ?ス瞹、^?tジ?」                        
エ?祢イ艨AHU,?ネL?。
続く
22本当にあった怖い名無し:04/12/19 23:28:54 ID:vBL3Knun

431 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/05/13 21:32
(続き)
「おいスミス、何やってるんだバカ野郎!誰が服を着ていいって言ったんだよ!」
「え、これから外出するんじゃないのですか?だ、だから・・・」
「お前は犬なんだよ!服を着る犬などいるものか!」
「そ、そんなぁ佐々倉さん・・・」
全身イボだらけの姿をご近所に晒したくないスミス夫人は哀願した。
「ほら早く来やがれ!宮殿でオカルトクンニ様が待ってるぜ」
(続く)


439 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/05/14 00:46
(続き)
笹倉とスミス夫人は予定時刻をややオーバーして、オカルトクンニの住む宮殿に到着した。
宮殿・杉の間ではオカルトクンニ主催によるソーメンパーティが盛大にとり行われていた。
モーニング、ドレスでお洒落にきめた賓客たちは色とりどりのソーメンに舌鼓を打っている。
そんな中で、イボだらけになったスミス夫人の一糸纏わぬ姿は異様に映ったはずだ。
それが証拠に或る者は露骨に顔をしかめたり、また或る者は胃袋のソーメンを床にぶちまけた。
「さあ、オカルトクンニ侯爵にご挨拶をするのだ」
「お、お母様・・・、どうかお許しください。スッポンの池にオシッコをして全滅させたのは私です・・・」
オカルトクンニの傍でアレクサンダーがニヤリと笑ったのを笹倉は見逃さなかった。
(つづく)
23本当にあった怖い名無し:04/12/19 23:30:22 ID:vBL3Knun

445 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/05/14 02:32
(続き)
その時だった。
「キャーッ、泥棒よ!泥棒なのよ!」
ヴィヴィッドな赤いドレスを着た老婆が悲痛な叫び声を上げた。
「ミセス、どうなされましたか?」
狼狽する老婆に優しく声をかけたのは岩手県警のモアーズ警視正だった。
「わ、私のかんざしが無くなってるのよ!アトランタ五輪で買った大事な品なのに・・・」
「侯爵殿下、只今から徹底捜査に着手してもよろしいでしょうか」
オカルトクンニは静かに頷いた。
「では全員服を脱いで全裸になってもらう!これはオカルトクンニ侯爵直々の御命令である」
この信じられぬ命令に、花も恥らう10代のマダムたちは部屋の隅で怯えるしかなかったと言う。
(続く)


488 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/05/14 15:31
続き
しかし、モアーズ警視正の毅然たる態度に抗えぬと思ったか、若いマダムたちも次々と服を脱ぎ始めた
中にはご自慢のシャフトをエレクトさせてしまう紳士もいたが、それはご愛嬌
オカルトクンニを除く全員が全裸になったところで厳しい捜査は開始された
「そこのマダム!貴女はどう見ても怪しい。だから貴女から捜査しましょう」
17、8歳であろう幼いマダムは体の隅々まで強制捜索された
シジミの奥も例外ではなく、司法の鋭いメスは入る
「おかしい、これだけ捜査しても証拠物が発見できない...。そうか、あそこにある筈だ!マダム、貴女のフジツボを見せて下さい」
若マダムは赤面しながらも水戸中納言を司法の手に委ねた
「副将軍と雖も容赦せず!」
モアーズ警視正はマダムのフジツボに指を挿入して行ったのです
つづく
24本当にあった怖い名無し:04/12/19 23:31:08 ID:vBL3Knun

502 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/05/14 18:48
(続き)
「ムッハァァァーーーーーン!」
若マダムは生まれて初めて経験する厳しい強制捜査に悶絶した。
モアーズ警視正が指を引き抜いたその刹那の後、マダムのフジツボは異臭を放つカリントウをひり出した。
「これでは簪を隠せるはずもなし。貴女はシロです」
その後も賓客たちは次々と国家権力の洗礼を受け、地方警察の底力を思い知らされた。
順調に捜査がなされたものの、未だ犯人を発見するには至らなかった。
そこでモアーズ警視正は賓客の中のエール大学助教授・トム博士に捜査協力を依頼した。
「容疑者は全35人で捜査済みは23人、残りは12人となります。つまり12分の1の確率で犯人が潜んでいるという事です」
「なるほど、これで犯人に一歩近づけました。助教授、ご協力に感謝します!」
残り12人の賓客は戦々恐々とするばかりであった。
(続く)


531 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/05/15 02:14
続き
残り12人の賓客は戦々恐々とするばかりであった
身柄確保も時間の問題と思われたその時、スッポンを半エレクトさせた紳士が話し掛けて来た
「モアーズ君、キミは私にまで強制捜索をしようというのかね?」
「あ、あなたは副総理ッ…!」
これまで数々の難事件を解決してきたモアーズ警視正であったが、特権階級である副総理相手に捜査は出来ない
「この事件はどうやら迷宮入りしてしまったようだ...」
落胆するモアーズ警視正に副総理が叱咤した
「そんな事で治安が維持できると思っているのか!私は犯人を知っているぞ!」
地獄で仏とはまさにこの事であった
つづく
25本当にあった怖い名無し:04/12/19 23:31:57 ID:vBL3Knun

560 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/05/15 17:22
(続き)
「閣下、この恐るべき窃盗事件の犯人は一体全体誰なのでしょうか?」
副総理はオカルトクンニに一礼すると、隣の紳士が吸っていたエコーを取り上げ一服した。
そして深く咳込みながら事件の核心へと迫って行く。
「犯人は…あなた、ジョプリン園長です!」
名指しされたのは、とても16才には見えない逞しくふくよかなセレブであった。
「いえ、違いますが」
「ならば、犯人はアレクサンダー卿…と言うより文部大臣と呼んだほうが宜しいでしょうな、ロビンソン議員!」
モアーズ警視正は副総理の言葉に耳を疑ったが、確かによく見てみると全然アレクではない。
「許すまじ、ロビンソン議員!国会は許しても岩手警察は許さぬ。あなたを強盗及び身分詐称の容疑で緊急逮捕します」
正体はバレてしまったが、ここで捕獲されるわけにはいかない。
ロビンソン議員は隣の部屋に駐車しておいた装甲ベンツに乗り込むと、あろう事か全裸で逃げ惑う賓客めがけて突進して来たのだ。
ソーメンと汚物と賓客が飛び散る阿鼻叫喚の地獄絵図。
その際、受け身を取れなかったスミス夫人ら26人が怪我をするという、前代未聞の惨事となってしまった。
そしてそのまま自動ドアをくぐり抜け、宮殿から逃亡してしまったのである。
(続く)


583 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/05/16 01:46
(続き)
「ロビンソン議員に告ぐ、今からでも遅くないから宮殿へ帰れ!お前の父母兄弟は逆賊となるので皆泣いておるぞ!」
モアーズ警視正は高校時代に陸上部で砲丸投げをしていたので、筋肉にはそこそこの自信があった。
しかし、舶来品の装甲ベンツとは相手が悪すぎた。
大腿筋とヒラメ筋をいくらすばやく収縮運動させても追いつかないのだ。
それでもなお必死に追跡するモアーズ警視正であったが、無情にも装甲ベンツは国境を越えてしまった。
脱力の余り、モアーズ警視正はヘナヘナと岩場に座り込み、ジョニ黒をあおりながら呟いた。
「フィットネス行かなくちゃ…」

第一部・完
26本当にあった怖い名無し:04/12/19 23:33:18 ID:vBL3Knun

602 :松茸 ◆1H6MATUZ/A :03/05/16 06:37
おはようございます、変な小説の作者でつ。>>99も漏れが書きますた(´〜`*)
感想、励まし、罵倒(w などなど、どうもありが?!
第2部もマターリと名無しのままスレ汚しを続けていくのでよろしくおながいしますw
27本当にあった怖い名無し:04/12/19 23:34:11 ID:vBL3Knun

631 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/05/16 16:22
(第二部)
モアーズ警視正が失意のまま宮殿に戻ると、負傷を免れた笹倉ら9人が生まれたままの姿でソーメンパーティを再開していた。
「閣下、私に筋肉が足りないばかりにロビンソン議員を取り逃がしてしまいました...」
「気にやむ事はない、秋田県警には私が直々に通報しておいた。それより、恩賜のソーメンが伸びないうちに食べなさい」
副総理は得体の知れない変な茶色いタレに浸して、床からかき集めたソーメンを美味そうに啜っている。
「すみません、何か喉を潤す物が欲しいのです。清潔なお茶か何かありませんか?」
「おい、モアーズ君に何かさっぱりする物を与えなさい」
秘書のチャールズが宮殿の中にある商店から、インキが消えかかっている薄汚れたタブクリアーとネクターを数本調達してきた。
「治安維持のために尽力してくれたお礼だ。好きなだけ飲んでくれ給え」
飲むのをためらう程に小汚いジュース缶をウエストバッグに仕舞おうとした時のこと。
「うわーー!」
賓客たちの目の前で、スリムなスキンヘッドの紳士が血も凍るようなおぞましい断末魔の叫び声を上げたのである。
声の主は、オカルトクンニ侯爵即位二周年の儀礼式典のため招聘されていた住職であった。
「コステロさん、どうしたんですか、大丈夫ですか!お気を確かに!」
モアーズ警視正は激しく揺り動かしたが、住職の反応は芳しくなかった。
(続く)
28本当にあった怖い名無し:04/12/19 23:35:36 ID:vBL3Knun

675 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/05/16 22:24
(続き)
「コステロ氏の身に何が起きたのだろうか!?」
若いマダムが自問自答したが、答えは見つからない。
「うーむ…、これは恐ろしい事件です、僧侶殺人事件です。私が留守の間に何かおかしな事はありませんでしたか?」
「特になかったぞ。ペンキ屋の営業マンと白アリ駆除の営業マンが訪ねて来たくらいだな」
「ならばその二人を重要参考人として緊急指名手配せねば。しかし、どちらが犯人なのであろうか・・・」
モアーズ警視正は、病院に搬送されたエール大・トム助教授の協力を得るべく連絡を試みたものの、あいにく彼は外出中であった。
「モアーズ君、このままでは迷宮入りすること必至である。僧侶がお宮入りとは、これいかに」
一同が頭を抱えていたその時、縁側で光沢を失った何かが蠢いた。
「ウギャーッ!」
そこにいた誰もが絶叫せずにいられなかった。
何と、絶命したとばかり思っていた鳥ガラがのそっと体を起こしたのだ。
「コステロさん、あなたは死んだのではありませんか?なぜ生き返ったんですか?」
「いえ、拙僧は毒を盛られて気を失っていただけなのです」
(続く)
29本当にあった怖い名無し:04/12/19 23:36:17 ID:vBL3Knun

805 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/05/19 02:57
(続き)
「一体誰がコステロさんに毒を盛ったのですか?それになぜ住職に過ぎないあなたが…」
ネクターで喉を潤しながらモアーズ警視正が一応尋ねてみた。
「拙僧が、なぜ、誰に毒を盛られたのか!!それはよく分かりません」
再び迷宮入りかと思えたその時、食後のウォーキングから戻ってきた16歳のジョプリン園長がとつとつと語り始めた。
「22年前の、思い出したくもないあの忌まわしい出来事を語る日が来たのです」

〜〜22年前、後の大富豪であるベンジャミン県議は、その派手な振る舞いから有権者より微妙な評価を受けていた。
そのため選挙の度に親族総出でなりふり構わぬ活動をしなければならなかったのである。
「落選したらあんたの家の前で首吊り自殺してやる!」「あんたの名前を連呼しながら全裸で各地の商店街を走り抜けるぞ!」
震え上がった名士たちは組織投票工作に加担したのだが、その際に最も暗躍したのが甥のアレクサンダーだったのだ。
アレクの泪ぐましい活躍によって、ベンジャミン県議は順調に連続当選を果たせたのである。
当選回数を重ね副議長職に就任した頃、副議長権限で地元産ホタテと汲み取りの権利を手に入れて大富豪の道を歩み始めたのだ。
しかし平成11年夏、40代半ばであったベンジャミン県議は親族に看取られながら変死を遂げた。
問題となる遺産なのだが、汚れ役を引き受けたアレクではなく、何故かオカルトクンニの元へ全額渡ってしまった。
そのショックでスミス夫人は、食事以外の物が喉を通らなくなってしまったそうなのである。
(つづく)
30本当にあった怖い名無し:04/12/19 23:36:50 ID:vBL3Knun

842 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/05/19 21:20
(続き)
「なるほど…、アレクサンダー卿とオカルトクンニ侯爵の間には想像を絶する確執があったと言う事ですな?」
モアーズ警視正の問いにもジョプリン園長は無言のままであった。
「しかし、貴女のお話には大きな疑問があります。22年前の忌まわしい出来事とは何なのですか?コステロ住職の件との関係は?」
「これからパートがありますので、ごめんあそばせ」
ジョプリン園長は自分のドレスと下着類を抱えて、いそいそと帰宅してしまった。
「モアーズ君、どうやらキミの負けの様だな」
副総理はにこやかに微笑みながらモアーズ警視正の肩を優しく叩いた。
その時、副総理の無線機に秋田県警からの緊急連絡が入った。
「喜び給え、モアーズ君。ロビンソン議員は青森の三沢市内でアメリカ軍に捕獲されたそうだ」
「本当ですか、閣下!あとはアメリカ軍が真相を究明してくれれば事件は解決ですね。オカルトクンニ侯爵に御報告せねば…あれ?」
モアーズ警視正たちは部屋を見回したが、さっきまでいたはずのオカルトクンニの姿は見当たらない。
捜索範囲を広げて他の部屋や押入れ、天袋、トイレットや風呂場など、宮殿中を探したがどこにもいない。
「諸君、これを見てください!」
ペンキ屋の営業マンである茂手木が『たすけてー』と書きなぐってある一枚の紙切れを高々と掲げた。
「どこでこれを?」
「再訪して呼び鈴を押しても返事が無いので宮殿に入ったら、玄関にこれが…」
モアーズ警視正は激しく体が震えるのに気づいたが、それが武者震いなのか寒さのためなのか分からなかった。
(続く)
31本当にあった怖い名無し:04/12/19 23:38:00 ID:vBL3Knun

843 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/05/19 21:21
(続き)
「そう言えば笹倉君とヌメリ女史の姿も見えんな。モアーズ君、もしや彼らが侯爵を拉致したのかも知れんぞ」
「笹倉さんの事はよく知っております。彼は犯罪を犯すような野蛮な人間ではありません。犯人はヌメリ女史です!」
そんな事とはつゆ知らず、ヌメリ女史は三段腹をリズミカルに揺らしながら涼しい顔でトイレットから戻ってきた。
「ヌメリ女史、あなたが侯爵誘拐犯ですね?誘拐及び拉致監禁の疑いで緊急逮捕します」
「いえ、やってませんが」
モアーズ警視正はジョニ黒の小瓶に入った豆乳で喉の渇きを癒してから、こう言った。
「ここにお集まりの皆さん、これで私の予想通り笹倉氏が犯人だと言う事がはっきりと証明されました!」
一同から沸き上がる大きな拍手。
「モアーズ君、キミは大したポリスマンだよ。物証がほとんどない中でも、見事に犯人を導き出したのだからな」
「しかしまだ安心はできません。オカルトクンニ侯爵を救出しない限り、物語は終わらないのです」
モアーズ警視正はスミス夫人の搬送された仙台の大学病院に笹倉指名手配の連絡をしたのだが、そこで驚くべき事実に遭遇する。
(つづく)
32本当にあった怖い名無し:04/12/19 23:38:44 ID:vBL3Knun

865 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/05/20 01:57
(続き)
「あら、スミス夫人なら笹倉さんが連れて帰られましたが?何でも都会の方に用があるとかで常磐線に…」
モアーズ警視正は力なく無線機を置いた。
「閣下、笹倉は宮城県警の警備の目を欺き、スミス夫人をまんまと連れ出して常磐線に乗り込んだ模様です。もうお手上げだ…」
「モアーズ君、岩手男児が弱音を吐くんじゃあないよ!宮城県警と協力して少し先の駅で待ち伏せればいいだけの話だろう」
「しかし、笹倉一行はスーパーひたちに潜入している可能性が高いのです。相手は特別急行です、我々では歯が立ちません」
「よし、ならばこれを使い給え」
副総理は裏庭に駐車してあった、水色と銀色で塗装されたツートンカラーの変な装甲クレスタを披露した。
「副総理である私も同行してやろう。さあモアーズ君、笹倉逮捕に向かうのだ。そしてオカルトクンニ侯爵を救出するのだ」
「有り難き幸せであります、閣下」
モアーズ警視正は南南西に向けて装甲クレスタを発進させた。
(続く)
33本当にあった怖い名無し:04/12/19 23:39:08 ID:vBL3Knun

866 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/05/20 01:57
(続き)
副総理を乗せた変な装甲クレスタは猛スピードで県道を疾走する。
その時、後方から岩手県警のミニパトロール車がやって来て、装甲クレスタに激しく停止を命じた。
「もしもし、スピード違反してますよ、あなた。免許証を見せてくれませんか」
「本官は本庁のモアーズ警視正である。犯人追跡中につき、これにて失礼いたす」
「待ちなさい、警察手帳じゃなくて免許証を見せろと言ってるのです」
「おい君たち、私はこの国の副総理であるぞ。モアーズ君の言う通り、我々は罪人を追跡しているのだ。そこをどかぬか愚か者!」

二人は15分ほど厳しい取調べを受け、再び南に向けて追跡を開始した。
しかし飛ばせど飛ばせど追いつかず、宮城を越えて福島にまで入ってしまった。
「モアーズ君、あれはスーパーひたちが停車するいわき駅じゃないかね」
モアーズ警視正はみどりの窓口で聞いてみたが、20分ほど前に発車したという答えが返って来た。
装甲クレスタは常磐線と並行する国道6号線に合流し、快調にシーサイド・ロードを疾走した。
ここでサザンの曲でも聴きながら海岸沿いを南下したかったのだが、あいにく冠二郎と高山厳のテープしか装備されていなかった。
ミスター演歌のコブシに酔いどれる事もなく、遂に茨城へと突入する二人であった。
(残り3話)
34本当にあった怖い名無し:04/12/19 23:40:27 ID:vBL3Knun

69 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/05/22 00:02
(続き)
「モアーズ君、洗練されてるとは言い難いあの列車がスーパーひたちじゃないかね。急ぎ給え」
「最後の停車駅は納豆の都・水戸です。そこを出れば上野までノンストップとなります。急いで先回りしましょう」
ところが、モアーズ警視正たちが水戸市街に入ったとき予想だにせぬ事態に遭遇した。
茨城名物、否、伝統芸能である珍走団が駅に向かう道路を完全封鎖していたのである。
しかしモアーズ警視正は怯むことなく、パフーパフーと勇ましくクラクションを鳴らし続けた。
殺気を込めた目つきで睨み返してきた珍走団であったが、水色と銀色の前衛的な装甲クレスタを見るや否や、そそくさと道を譲り始めた。
「兇悪な珍走団を一発で黙らせてしまうとは、何と効果のあるクラクションであろうか。わが岩手県警も装備導入せねば」
兎にも角にも、二人は無事に水戸駅へ到着した。
「岩手県警のモアーズ警視正です、容疑者逮捕のため通過します」
「副総理だ、通る」
モアーズ警視正は手帳を見せながら難なく改札を通過したが、後ろを振り返ると副総理がついて来ない。
どうやら駅員に捕まって入場券を買わされているらしい。
副総理がやっと入場できた時、8番ホームからスーパーひたち到着のアナウンスが流れた。
「私は岩手県警の捜査官だ。この列車にオカルトクンニ侯爵を誘拐した極悪人がいるので、逮捕まで発車を待って欲しい」
モアーズ警視正は警察手帳をかざしながら車掌にそう告げ、副総理と共に車内の徹底捜索を開始したのである。
(つづく)
35本当にあった怖い名無し:04/12/19 23:40:51 ID:vBL3Knun

124 :松茸 ◆1H6MATUZ/A :03/05/22 22:19
変な小説の作者でつ。
いつも感想サンクスコ!
今日は「JOY祭り」のため、変な小説はありませぬ
みんなお祭り逝ってるだろうし・・・(漏れもだがw)
そんなわけで、沈静化したら残り2話載っけますので、よろひくでふ(*´Д`*)
36本当にあった怖い名無し:04/12/19 23:42:52 ID:vBL3Knun

157 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/05/23 23:24
(続き)
「え〜、スーパーひたち83号、水戸駅発車します。なお、3号車と4号車の間は通り抜けできませんのでご注意くださ…」
スーパーひたちは定刻より少し早めに発車した。
「おいおいモアーズ君、逮捕まで発車しないのじゃなかったのかね?次は終点上野だぞ」
「すべては私の計画通りです。発車してしまえば笹倉といえども逃げられません。まさに袋の鼠なのです」
「ん、モアーズ君、あれは笹倉氏とスミス夫人ではないかね」
副総理が指差した方向には笹倉と、包帯で全身をぐるぐる巻きにされて半ば失神しているスミス夫人がいた。
「笹倉さん、あなたをオカルトクンニ侯爵誘拐及び監禁の疑いで緊急逮捕します」
突然の事に驚愕した笹倉ではあったが、スミス夫人を通路に投げ倒し、軽い身のこなしで逃走してしまった。
「まてー!」
「閣下、慌てる事はありませぬ。笹倉は4号車方向に逃げました。つまりは行き止まりという訳です」
二人は、笹倉が食べかけていたチーズフォンデュ弁当とリポタミンC数本を残らずつまみ食いし、軽い栄養補給をした。
「え〜、日本三名園偕楽園、偕楽園。観梅期間中のみ臨時停車しております。お降りのお客様は手荷物等お忘れなきよう…」
「おいモアーズ君、次は上野じゃなかったのか?しかも特別急行が2分走って停車とは、これいかに」
4号車の出入り口でやきもきしながら待機していた笹倉は、スミス夫人を置き去りにしたまま脱兎の如く車外へ逃げ出した。
「まてー」
二人は床に転がるスミス夫人をしたたか踏みつけ、笹倉を追いかけて行った。
37本当にあった怖い名無し:04/12/19 23:43:18 ID:vBL3Knun
笹倉はNYセントラルパークに次ぐ、都市公園で世界第二位の広さを誇る狭い偕楽園に逃げ込んだが、すぐに追い詰められ格闘となった。
「笹倉、観念いたせ。そのうち、お前は全国に指名手配されるだろう。そうなれば逃げ場などほとんど無くなるぞ」
「俺が悪いんじゃない。全部あの女が悪いんだ。奴は腹違いの友人であるアレクサンダー卿を平気の平左で殺してしまったんだー」
「待ち給え笹倉君、その話はまことか?」
中学生日記のように凄絶な掴み合いをしているモアーズ警視正と笹倉を副総理が引き離す。
「簪を盗むようロビンソン議員をそそのかしたのも、コステロ住職に毒を盛ったのも、場を混乱させてあの女を拉致する為だったのだ」
(次回最終回)
38本当にあった怖い名無し:04/12/19 23:44:02 ID:vBL3Knun

216 :あなたのうしろに名無しさんが・・・ :03/05/25 01:53
(続き)
「待ちなさい笹倉よ、私は殺されてなどおらぬ」
なんと、奥の茶室のにじり口からハンチング帽を斜めに被り、お洒落にきめたアレクサンダー卿がもそもそと這い出てきたのだ。
「笹倉、お前はオカルトクンニ侯爵の健康をおもんぱかってスッポンを育てていたが、我が病妻スミスの放尿で全滅させてしまった。
 だからその罪滅ぼしをするため、私はお前に内緒で水戸へ来て梅干と納豆の研究をしていたのだよ」
「そんな…、あなたが殺されたと思ったから仇討ちしたのに…。すると俺のやった事はまるっきり無意味じゃありませんか!」
「ま、自動的にそういう事になるな」
副総理は梅の木に止まっていたヒバリを捕まえ、その羽を一本一本丁寧にむしりながら素っ気なく答えた。
「笹倉さん、オカルトクンニ侯爵はどこに監禁されているのですか?今なら情状酌量の余地もあるような気もしますが」
「あの女...侯爵ならば包帯巻きにしたままスーパーひたちの中に置いて来たさ...」
そう、モアーズ警視正と副総理がただのスミス夫人だと思って踏みつけたのは、恐怖の世紀末覇者・オカルトクンニ侯爵だったのだ。
「閣下・・・」
「あぁ、分かっているともモアーズ君・・・」
侯爵を何度も踏みつけたのは笹倉と言う事にされ、彼は口封じのため3メートル下の遊歩道に強制ダイブさせられた。
もう一人の貴族も例外ではなく、ダンディなハンチング帽はただただ右往左往するしかなかった。
「待て、話せばわかる。待ってください」
「問答無用!」

副総理は上野駅に直々のご命令を発し、包帯巻きの侯爵は引越しコンテナに乗せられてどこかに旅立ったそうだ。
オカルトクンニ侯爵は今日も誰かの家で権勢を振るっている事だろう。
(オカルトクンニ100年のものがたり・完)
39本当にあった怖い名無し:04/12/19 23:45:12 ID:vBL3Knun

217 :松茸 ◆1H6MATUZ/A :03/05/25 01:53
変な小説をお読みいただきありがとうございますた。⊂⌒~⊃。Д。)-з
たくさんの感想もありがd!
そのうち続編か外伝でもマターリ書こうかと思ってるので、またよろひくでふ


218 :ν酋長 ◆CGrsi.YPSE :03/05/25 01:59
>>217
うわーん!おわちゃったよ〜!!
オカルトクンニ100年の物語っていうのは正式なタイトル?


220 :松茸 ◆1H6MATUZ/A :03/05/25 02:03
>>218
そうでつ、正式タイトルです(w
応援ありがとうございますた・゜・(ノД`)・゜・
40本当にあった怖い名無し:04/12/19 23:47:49 ID:vBL3Knun
第一部あげますた

ついでに一旦age
41本当にあった怖い名無し:04/12/20 22:57:00 ID:hU1Z8rIW
>>vBL3Knun
オツ!!
改めて読んでみるとすげー面白いなw
42本当にあった怖い名無し:04/12/21 04:30:16 ID:0GeD12jF
初めて読ませてもらいましたw
私こういうのかなりツボです
笑いまひた(*´д`*)b
43本当にあった怖い名無し:04/12/21 08:57:28 ID:FrDf/VWq
>>42
ここで紹介されたのはまだ一部だぞ。
松茸神の作品はもっとある。
44本当にあった怖い名無し:04/12/21 22:01:06 ID:niBaHxRa
はー
久々に読み返してみるとなんだかさすがっていうか
もうなんかよくわからないけどすごいですね
45本当にあった怖い名無し:04/12/21 23:10:40 ID:niBaHxRa
第二部は前スレの>93-から読めるから
そっちを見てね
46本当にあった怖い名無し:04/12/22 19:02:37 ID:Oybb08J6
元々は>>353の意味不明なカキコが発端だろw
そこから話を展開させていくなんて凄杉
47本当にあった怖い名無し:04/12/26 21:48:34 ID:IseZDojT
おおっと
年末年始はオカルトクンニで忙しいから
今のうちに・・・

「 保 守 」 
48本当にあった怖い名無し:04/12/28 13:57:02 ID:mff+y7O9
ホス
49A級転生:05/01/01 01:47:05 ID:5sjgkyx9
あけましておめでとうございます。。今年も良いオカルトクンニで
ありますように…
50本当にあった怖い名無し:05/01/05 22:55:26 ID:Dd42F8a2
前スレ削除された?
51本当にあった怖い名無し:05/01/05 23:46:36 ID:50ok1GBA
落ちたんじゃねの?
52本当にあった怖い名無し:05/01/06 02:06:45 ID:kHUrejA5
さっきオカルトクンニに手ェ合わせてきた。
今年も良い一年でありますように・・・
53本当にあった怖い名無し:05/01/07 19:45:42 ID:VxDKNu02
764 名前:酋長・オブ・ジョイトイ ◆WorldGOSVg [sage] 投稿日:04/12/29 20:37:47 ID:qjQx3CU+
信じようが信じまいが俺は偽物じゃないよ。
久しぶりにちょっとだけ復帰するので昔お世話になったこのスレにあいさつに来ただけです。
まぁ色々あったからね。
憎まれたり悪口雑言があったりはまぁ甘受はできなくても苦受していくよ。
てことで荒れるだろうからこれにて失礼します。
お元気で。



「久しぶりにちょっとだけ復帰するので」だってよw
じゃあもうすぐ消えるわけだwwwwwwww
また嘘ついてダラダラ居着くなよ?酋長wwwwwwww
54本当にあった怖い名無し:05/01/07 19:58:56 ID:VxDKNu02
酋長が若の名前で『自分のことを擁護』した発言集(from自治スレ)


そうやって酋長を馬鹿にして面白いですか?
複数でよってたかって虐めて追放して可哀想だと思う。

酋長の件に関してはお互い水に流しましょう。
僕自身酋長に御世話になったものですから。

おい貴様!酋長を馬鹿にすることだけは絶対に許さねぞ!
何を持って馬鹿だと言ってるのか知らないけど彼は人格者。
良識を弁えた人格者だし僕には優しくしてくれた慈悲深い方。
世間では悪く言われてるようだけど本当の姿を知らないだけ!

ちょっと貴方!(酋長を)基地外呼ばわりは無いと思いますよ?
確かに引退宣言はしたけど復帰しないとは誰も言ってないでしょ?
自分の我が人より少し多いだけで生きるのが不器用なだけだよ!
書き込みから誤解が生じてしまったのは反省してるし悪いと思ってる。
だけどな!お前らだって責任があるからな!俺だけの問題じゃないぞ!
55エリンギ先生:05/01/07 20:01:39 ID:VxDKNu02
この醜い酋長の自演を、我々は心に留めておかなければならない。
同じスレを過ごした住人として・・・・・
56本当にあった怖い名無し:05/01/07 20:35:06 ID:0MYQGpkh
>>53-55
他スレでやってくれ
57A級転生:05/01/07 20:38:56 ID:4ofMwmVQ
おい、お前ら聞いてくれ!俺は毎朝職場に向かう時人気の少ない市の公民館の
裏通りを歩いてるんだ。それがある朝その公民館の壁に!くっきりと“クンニ”と書かれて
たんだ。真っ白な壁に黒いペンキでだぜ?人通りの少ない道だ、俺は直感したね。これは
俺に対するメッセージだ。オカルトクンニは生きてる!この世に実在する。そして俺に
オカルトクンニの存在を世に知らしめよ!そう言ってるんだよ。
困った…困ったぞ。官憲に相談してもどうにもならないだろう、もはや手遅れかもしれん。
俺はどうすればいいんだ?!?誰か俺を助けてくれ!
58本当にあった怖い名無し:05/01/07 20:52:07 ID:VxDKNu02
酋長必死だなwww
59本当にあった怖い名無し:05/01/07 20:58:21 ID:jbAhI6L3
前スレのミラー作ってもらったよー

【新装】オカルトクンニスレ その3【開店】
http://ruku.qp.tc/dat2ch/0501/07/1054516994.html
60本当にあった怖い名無し:05/01/07 21:04:04 ID:VxDKNu02
>>59
乙!イイネ!
61本当にあった怖い名無し:05/01/07 21:04:07 ID:jbAhI6L3
>>57
やべぇやべぇ!
まずおまいの話からすると、その公民館付近が
オカルトクンニの傘下である事は間違いないな。

オカルトクンニがそこまで表に出てきたって事は・・

・・・時は近いぞ・・非常用セット用意しておこう・・・
62本当にあった怖い名無し:05/01/08 16:04:52 ID:8tQLlJUM
※当スレはクンニリングスとは何らの関係もございません
63本当にあった怖い名無し:05/01/12 03:42:44 ID:c9z19qUi
ホス
64本当にあった怖い名無し:05/01/15 19:26:16 ID:H/Qcp188
hosyu
65本当にあった怖い名無し:05/01/18 22:49:12 ID:R2j/sVbR0
もう終了だな・・・
66本当にあった怖い名無し:05/01/20 12:33:47 ID:uDMJsY/JO
まだまだぁ!!
67本当にあった怖い名無し:05/01/20 22:16:10 ID:j5/lhP9RO
関係ないんだ 藁
68本当にあった怖い名無し:05/01/22 10:39:59 ID:sOR9gopq0
神は死んだ

      ― ニーチェ ―
69本当にあった怖い名無し:05/01/22 15:25:31 ID:GJ37xEnd0
一番必死だった酋長がキチガイ無職になったからな。
こりゃ駄目だろ。
70本当にあった怖い名無し:05/01/22 23:20:20 ID:Ycc264jC0
>69
何を言う。まだまだ!
このスレ立てて松茸先生の全レスコピペした俺がいる限り
オカルトクンニを終わらせやしないぞ。
松茸先生!カムバック!!
71本当にあった怖い名無し:05/01/23 05:10:27 ID:MJ+77jfd0
松茸タンは戻って来ない
なぜなら、季節が過ぎたからだ
72本当にあった怖い名無し:05/01/25 16:56:58 ID:cBXvQZni0
じゃあ、あと半年ほど保守し続けるか・・・
73本当にあった怖い名無し:05/01/27 15:31:25 ID:LwWVzcmw0
誰か松茸たんの代わりに小説を書いてくれーーーーーー!!
74本当にあった怖い名無し:05/01/30 12:57:04 ID:cSbYafVJ0
今日も保守
75本当にあった怖い名無し:05/02/04 20:32:14 ID:FcgBw83J0
寂しくホス
76本当にあった怖い名無し:05/02/10 01:12:18 ID:4eK68qolO
淋しいが保守
77保守:05/02/10 21:47:07 ID:gT94dTZA0
764 名前:酋長・オブ・ジョイトイ ◆WorldGOSVg [sage] 投稿日:04/12/29 20:37:47 ID:qjQx3CU+
信じようが信じまいが俺は偽物じゃないよ。
久しぶりにちょっとだけ復帰するので昔お世話になったこのスレにあいさつに来ただけです。
まぁ色々あったからね。
憎まれたり悪口雑言があったりはまぁ甘受はできなくても苦受していくよ。
てことで荒れるだろうからこれにて失礼します。
お元気で。



「久しぶりにちょっとだけ復帰するので」だってよw
じゃあもうすぐ消えるわけだwwwwwwww
また嘘ついてダラダラ居着くなよ?酋長wwwwwwww
78保守:05/02/10 21:49:01 ID:gT94dTZA0
酋長が若の名前で『自分のことを擁護』した発言集(from自治スレ)


そうやって酋長を馬鹿にして面白いですか?
複数でよってたかって虐めて追放して可哀想だと思う。

酋長の件に関してはお互い水に流しましょう。
僕自身酋長に御世話になったものですから。

おい貴様!酋長を馬鹿にすることだけは絶対に許さねぞ!
何を持って馬鹿だと言ってるのか知らないけど彼は人格者。
良識を弁えた人格者だし僕には優しくしてくれた慈悲深い方。
世間では悪く言われてるようだけど本当の姿を知らないだけ!

ちょっと貴方!(酋長を)基地外呼ばわりは無いと思いますよ?
確かに引退宣言はしたけど復帰しないとは誰も言ってないでしょ?
自分の我が人より少し多いだけで生きるのが不器用なだけだよ!
書き込みから誤解が生じてしまったのは反省してるし悪いと思ってる。
だけどな!お前らだって責任があるからな!俺だけの問題じゃないぞ!
79本当にあった怖い名無し:05/02/11 00:22:46 ID:mm32QTKJ0
もうさ、酋長は過去の人だし、今となっては知らない人多数(知名度低い)だし
叩くのも馬鹿らしくて、酋長知ってる人はみんなスレが荒れるの避けてスルーしてるし
ほんとどうでもいいよ・・・。

保守にもならんから、話題にするのもやめようよ
これでまた「酋長ってだれですか?」とかの酋長の自演見たくないし。

酋長の事知りたい人はにくちゃんねるかなんかで過去ログ見ればわかります

無職の負け犬はほっときましょう


80本当にあった怖い名無し:05/02/12 04:59:25 ID:gtSLMHoM0
>>79
にくちゃんねるで酋長スレ見たが、和気藹々してたぞ。
漏れはオカ板では、ブラックユーモアスレしか見てないから、何で叩かれてるのがさっぱり分からん。
81本当にあった怖い名無し:05/02/12 11:59:43 ID:EVjr6xfV0
やっぱり自分のことを、

「お世話になった」「人格者」「良識を備えた人格者」「優しくしてくれた」「慈悲深い方」
「生きるのが不器用なだけ」

なんて言うのは気持ち悪いと思うんです。
酋長さんは普通につまらない人なのだから、普通に名無しで書いていれば良かったのに。

あなたの好きな電波姫が人気あるのは、周りにファンがいるからですよ。
あなたは電波姫のようになろうと、無理をして自分を演出し続けた。ファンが一人もいないのに・・・・
それが周りに不自然に映らないわけはないでしょう?

もう、きっちり引退宣言したんだから(何回目?)、しっかり2chに書き込むのはやめて、
少し自分を見つめ直して反省しなさい。
82本当にあった怖い名無し:05/02/12 12:05:32 ID:EVjr6xfV0
騙されても笑える嘘や、騙されても楽しめる、一人二役もたくさんあるけど、
酋長さんのやってるのは、人をおとしめてでも、自分が良く見えたいだけの自演ですよね。
一人二役でも、その人同士が誉め合う、異常な一人二役じゃないですか。

わざわざ違うトリップ付けて違う人を登場させて、「酋長はやさしい」とか自分自身を誉めさせるなんて、
はっきりゆうと、気持ち悪いです。

荒らしさんが書いてることは、酋長さんがやってること、やってきたことの、暴露だけでしょ。
事実を書かれて困るのは、書かれると困るような、事実をしてきた、酋長さんの責任じゃないですか?
それと、引退しても名無しで、こっそり書く人いるでしょうけど、
引退宣言後にも、コテハンで自作自演するのはちょっとどうでしょうか。

それがそもそも、追い出された原因なら、戻って同じ事やって、怒りを買うのは当然だと思います。
83本当にあった怖い名無し:05/02/12 16:34:31 ID:l+4XUiYM0
ここ読めばいいんじゃない?
後半はとんでもないものが見れるよw
ttp://makimo.to/cgi-bin/search/search.cgi?q=%8fU%92%b7&D=tubo&sf=2&andor=AND

あとおまけね、酋長が私怨で立てたスレ
ttp://makimo.to/2ch/tmp4_tubo/1095/1095931609.html
84キチガイ酋長の永久ループパターン:05/02/13 12:30:17 ID:e8YujMVf0
自演で自画自賛!→バレる→自演で自画自賛!→バレる→引退宣言→勝手に復帰→自演で自画自賛!
→バレる→自演で自画自賛!→バレる→引退宣言→勝手に復帰→自演で自画自賛!

シャア板を自画自賛で追い出されてから全く進歩せず、今に至る・・・・・・合掌
85キチガイ酋長の永久ループパターン:05/02/13 12:39:22 ID:e8YujMVf0

今回も、「オカ板去るどころか2chやめます宣言!」→「若で自画自賛(キモすぎ)」→バレる→「また酋長で勝手に復帰(自称、少しの間だけ)」→「なし崩し的に居着く」

まーた同じパターンかよ!(ハゲワラ
コイツ油断すると名無しで自画自賛するからな

自画自賛するときは「酋長さん」って自分のことを「さん」付けするからすぐわかるぞ!
探してみよう!面白いぞ!
86酋長 ◆WorldGOSVg :05/02/13 14:34:17 ID:8AUGZEIWO
酋長さんは自作自演なんかしねーよwwwwwwww
87酋長 ◆WorldGOSVg :05/02/13 14:38:42 ID:8AUGZEIWO
にくちゃんねるって何?
88本当にあった怖い名無し:05/02/13 16:10:35 ID:eVkclRTK0
ここはオカルトクンニの神秘について語るスレです。
それ以外の話題は他でどうぞ。
89キチガイ酋長の永久ループパターン:05/02/13 17:14:11 ID:e8YujMVf0
「自作自演してません」→バレる→「やったよ。謝ったからいいだろ?」→「もう自作自演はやってません」→バレる→「やったよ。謝ったからいいだろ?」




以下繰り返しで今に至る(ゲラゲラ
90キチガイ酋長の永久ループパターン:05/02/13 17:19:46 ID:e8YujMVf0
酋長引退宣言→オカ板住人喜ぶ→頼んでもいないのに勝手に戻ってくる→オカ板住人に叩かれる→酋長引退宣言→オカ板住人喜ぶ→頼んでもいないのに勝手に戻ってくる
→オカ板住人に叩かれる→酋長引退宣言→オカ板住人喜ぶ→頼んでもいないのに勝手に戻ってくる




こいつって・・・・バカ?
自分のケツも拭けないのかよ(ゲラワラ
91キチガイ酋長の永久ループパターン:05/02/13 17:34:34 ID:e8YujMVf0
680 名前: 酋長 ◆WorldGOSVg 04/08/18 01:55 ID:MJyJqi90

>>675
ですね。この書き込みを最後に、2ちゃんをやめようと思います。
最後になりましたが、オカルト板の皆様にご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありませんでした。
92本当にあった怖い名無し:05/02/13 23:37:41 ID:MAK3jjiP0
>>ID:e8YujMVf0
お前の方が粘着荒らしに見えるんだが?
93本当にあった怖い名無し:05/02/13 23:40:13 ID:lBWxw/FO0
オカルトクンニと超ひも理論の関係について話しようぜ
94本当にあった怖い名無し:05/02/14 00:55:17 ID:6LqbeGbD0
「・・・教授、バンホーデン教授、起きてください!」
その声によって惰眠の世界から帰ってきたバンホーテン氏はゆっくりと瞼を開けた。
彼の目やにだらけの両の眼に飛び込んできたのは、まぶし過ぎる照明と、助手のアリスの困惑した顔だった。
ぼんやりした頭でバンホーテン氏はここがどこであったかを思い返す。
ここは東京カレッジ大学の民族学科、バンホーテン研究室。氏の仕事場である。
目やにだらけの眼が光に慣れてくると、頭も幾分スッキリしてきた。
「アリス君、私は眠っていたのかね?今一体何時なんだい?」
まだ眠気の抜けない声で氏はアリス女史に尋ねた。
「もう8時23分AMです教授!急いで起たないと飛行機に間に合いませんわ!」
強化ガラス製のマグカップにジャスミンティーのティーバッグを泳がせ、シュレーリン現象を悠然と眺めながら彼女は答えた。
「しまった。昨日から楽しみにしすぎて眠れなかったことが仇となったか。急がなければタクシーを使って飛行場まで行くことになる。
それでは私の財布が悲鳴を上げてしまう。アリス君急ごう、モーニングコーヒーは車内で飲むことにしよう」
バンホーテン氏はそう言うや否や大急ぎでコーヒーをドリップし始めた。
「教授、目やにを取ってください。その顔はアカデミック・ハラスメントものですわ」
アリス女史は朝刊のテレビ欄に目を通しながらバンホーテン氏に苦言を呈した。
「ああ、すまんすまん。顔を洗ってくることにしよう。アリス君、私の分のトーストは2枚よろしく」
こうして女史は朝食の準備をし、バンホーテン氏は顔を洗いに教授用トイレへ向かった。
今日はこの二人の教授が長期の休暇を利用して、群馬県高崎共和国で先日発見されたという、古代遺跡の調査に出発する記念すべき日なのであった。
(続く・・・)
95本当にあった怖い名無し:05/02/14 20:06:01 ID:7bhUELkO0
>>83
ありがとう。
特に私怨で立てたスレがすごかったです。
酋長が嫌われる理由がよくわかりました。
96本当にあった怖い名無し:05/02/14 21:50:19 ID:p2/+2n4s0
>>94
お お お ! ?
97本当にあった怖い名無し:05/02/14 22:46:36 ID:9g8jlh5jO
>>94




東 京 カ レ ッ ジ 大 学 




98本当にあった怖い名無し:05/02/15 01:26:12 ID:ynSFcrGd0
>>94のつづき)
バンホーテン氏とアリス女史が朝食を取っていると、研究室の電話がけたたましく鳴り響いた。
トーストをかじるのを一時中断して、アリス女史は受話器を取った。
「はい、バンホーテン研究室です」
「もしもし、俺俺、俺なんだけど今マジやばいんだ・・・」
「ごめんなさい、私もマジやばいんです。ガチャッ」
バンホーテン研究室にはこの種の電話が頻繁にかかってきていた。アリス女史の対応も手馴れている。
「教授、そろそろ出発しましょう。今ならまだ地下鉄を乗り継いでも発着時刻に間に合います」
「よかろう、いざ高崎共和国へ!」
バンホーテン氏は高らかにそう言うと、やおらバックパックを背負い、登山帽をかぶった。
研究室のドアに「ただいまお茶漬け中!」の張り紙をすると、二人は朝もやに霞む東京カレッジ大学を後にした。


ガタンゴトン、ガタンゴトン・・・
地下鉄日比谷線の規則正しいリズムに揺られながらバンホーテン氏はモーニングコーヒーを啜っていた。
「アリス君、空港に着くまであと20分ほどだ。ババ抜きでもしようじゃないか」
「まっぴらごめんですわ教授。お年を召した女性に対しての、アカデミック・ハラスメントと取られかねません」
アリス女史はきっぱりと氏の誘いを断り、イヤーホンを耳腔に押し入れた。
彼女がお気に入りのボヘミアンロックを聞いている間、バンホーテン氏は膝に手を載せて中吊り広告を眺めるより他なかった。
ふと思い立って、氏はバックパックの中から新聞記事のコピーを取り出し、読み始めた。
(続く)
99本当にあった怖い名無し:05/02/15 01:30:02 ID:ynSFcrGd0
――「高崎共和国で日本最古の公共施設遺跡発見?」――
18日未明、高崎国立防衛アカデミーの発掘チームにより、群馬県高崎共和国より日本最古の公共施設と思われる
遺跡が発掘された。様々な器具や建物のほぼ全部が残っており、高崎共和国建国以来、初の大発見となる見込み。(関連記事は5面)

コピーにはそう書かれていた。

バンホーテン氏は高崎が日本から独立するより前、まだ群馬県高崎市と呼ばれていたころに
高崎市で産声を上げた。東京カレッジ大学で民俗学の研究を始めたころに高崎市は独立国家となった。
その後群馬県警と高崎共和国の間に戦争があり、現在高崎共和国は群馬県の属国となっている。
しかし、それを不服とした高崎共和国政府はロシアと同盟を結び、日本との国交を断ったのであった。
ただ、旧高崎市出身の日本国民に対してだけは特例としてビザを発行していた。
これは先の大戦後、ベルリン、ベトナム、朝鮮半島などで起こった民族分断という悲劇を繰り返さないための処置である。
この処置に高い支持が集まり、時の高崎共和国総書記長、安田マルホンには昨年ノーベル平和賞が贈られた。
そのような事情があり、バンホーテン氏は日本で唯一、この遺跡に直接調査に行くことのできる日本人なのだった。
氏が新聞の写真を指でなぞっていると、車掌の声がスピーカーホンから流れてきた。
「次は〜空港〜空港〜、飛行機に乗る方はお乗換えです」
(続く)
100本当にあった怖い名無し:05/02/15 02:19:11 ID:gvMByJ9Q0
オィこそが 100へとー
101本当にあった怖い名無し:05/02/15 02:41:33 ID:w/xOhRMR0
遅くまで起きてて良かった・・・

安田マルホン
102本当にあった怖い名無し:05/02/15 09:21:30 ID:ind8D3gc0
DION規制食らってて書き込めなかったが、


変な小説みたいなのキタ━━━━━━と"⌒つ゚∀゚)つ━━━━━━ !!!
103本当にあった怖い名無し:05/02/15 21:41:47 ID:w/xOhRMR0
いや、コレは間違いなく松茸先生の作品だ!

安田マルホン

先生!トリー!!
104本当にあった怖い名無し:05/02/16 03:32:48 ID:kZNqKQsg0
>>103
これは松茸タンの文体と違う希ガス
新たな神登場のヨカーン
105本当にあった怖い名無し:05/02/16 18:31:48 ID:mxOAhxSD0
いや松茸神だ。
この文体、改行をしないところ、安田マルホン

間違いない!!


>>94-99
もし松茸神でなかったらゴメンなさい。
続けてください。
106本当にあった怖い名無し:05/02/16 20:27:20 ID:u30zo7rE0
松茸たんならトリップを、そうでなければ名前をつけて登場してくだせぇ!
107本当にあった怖い名無し:05/02/16 21:02:18 ID:a/MMxFw90
察してやれよw
108本当にあった怖い名無し:05/02/16 22:03:14 ID:fcyVuxFg0
誰でもいいよ。続きキヴォンヌ
109本当にあった怖い名無し:05/02/17 00:12:39 ID:XEezft8U0
>>99の続き)
ニュー東京国際エア・ターミナルは人でごった返していた。バンホーテン氏は迷子にだけはなるまいと重い、アリス女史の手をしっかりと掴んだ。
「次の教授会で訴えさせていただきます、これは明確なアカデミック・ハラスメントですわ」
口では強がっているものの新潟出身のアリス女史にしてもこの怒涛の人波は脅威であった。彼女もバンホーテン氏の手を強く握っていたのだから。
二人は寄せては返す人波に揉まれながら出国窓口へたどり着くと、黒飴のようにガン黒の出国管理官にチケットとパスポートを見せた。
「バンホーテン様とアリス様ですね?ロシアへは観光ですか?」
「いや、我々はロシア経由で高崎共和国へ遺跡の調査に向かうのであります」
「高崎共和国へですか?それはご苦労様です。調査の成功を祈っておりますわ」
出国窓口を通過し、二人は飛行機に乗り込んだ。程なくして機内のスピーカーホンから機長およびコ・パイロットの挨拶が流れてきた。
「皆様、本日は投機をご利用いただきましてまことにありがとうございます。私は本日皆様のお命を頂戴いたします機長のデミ・クリストフでございます。
そして副操縦士は――」
「ヴィンセント・モガです。これより投機は滑走路を滑走し、離陸いたしまして、ロシア方面に向かいます。皆様よろしくお願いいたします」
「それでは、恒例のカウントダウンです。皆様ご唱和ください。5!4!3!2!1!・・・リフト・オフ!」
バンホーテン氏とアリス女史が恒例のカウントダウンに乗り遅れている間に、この巨大な塊は一路ロシアへと動き出した。
(続く)


>>101-108
申し訳ありませんが、松茸先生と私は別人です。
生前からオカルトクンニスレ、並びに変な小説を愛読していましたので、この度カンフル剤にでもなればと思い投稿を始めました。
不束者ですがよろしくお願いします。
110本当にあった怖い名無し:05/02/17 18:10:04 ID:Otb6Ql1u0
>>109
やはり松茸タンとは別人でしたか
やっとスレタイどおり新規参加者が・・・。・゚・(ノ∀`)・゚・。
続き期待age
111トチロー:05/02/18 23:24:33 ID:UEeU5eRg0
オカルトクンニは世界創造の書だった!
112本当にあった怖い名無し:05/02/21 01:25:31 ID:mpmMAUZV0
フライトが安定すると、バンホーテン氏とアリス女史はウトウトと眠りについた。
夢の中でバンホーテン氏はミス・ルイジアナと花畑でレンゲを摘んだり、スイートピーを摘んだりしていたが、
女性と思われる甲高い叫び声で目を覚ました。
「何事だ!私の眠りを妨げるような叫び声がしたぞ」
アリス女史を起こし、二人は声のするほうを眺めると、20代前半のうら若い女性が通路で腰を抜かし倒れていた。
よくよく観察してみると、女性のスカートは湿っていることが見てとれた。
「あのような上品な女性が失禁とは・・・すわ一大事!今行きますぞ!」
バンホーテン氏はすぐさまセーフティロックを解除すると、女性のもとへ走り寄った。
「女性、女性!しっかりなさい。失禁しておりますぞ」
「はぁはぁ、すみません。少し取り乱しました。何しろ客席に変死体が座っているのですから」
「何ですと!?変死体とおっしゃいましたか?変死体と!それは一体どこに座っているのですか?」
「先ほどあなたが座っていたエコノミーシートの、すぐ前列ですわ」
それを聞いてバンホーテン氏は急いで自分の席の方へ戻り、変死体が座っているのを確認した。
「これは一大事!見たところこの死体は全て舌を引き裂かれて死んでいる。これは一体・・・」
先ほどの女性も氏の後を這って出で来て、
「申し遅れました、私はミス・ペネロープと申します」
と、自己紹介をした。
「アリス君、代わりのパンティをミス・ペネロープに貸して差し上げなさい。これも何かの縁だろう」
バンホーテン氏はアリス女史に命ずると、死体の実況見分に取り掛かった。
「この手口・・・私は何かで見たことがあるぞ、さて、何だったであろうか・・・」
(続く)
113本当にあった怖い名無し:05/02/21 03:04:56 ID:zuwpUUCv0
>女性、女性!しっかりなさい
何だこの言い回しw
114本当にあった怖い名無し:05/02/21 18:08:00 ID:1pcfnzq10
>「女性、女性!しっかりなさい。失禁しておりますぞ」

ワロスwwwwww
115本当にあった怖い名無し:05/02/22 20:20:06 ID:aryprXvY0
続きまだー?
116本当にあった怖い名無し:05/02/23 21:35:39 ID:iGvDemUV0
オカルトクンニ復活の兆し・・・ッ!
117本当にあった怖い名無し:05/02/25 19:01:20 ID:nbjnYRjbO
理想の女性は栗原はるみ
118本当にあった怖い名無し:05/02/26 21:48:32 ID:EF1pL5JMO
フジテレビですべての道はオカルトクンニに通ずっての
やってる
119本当にあった怖い名無し:05/02/26 23:58:14 ID:jAL8In9z0
やはり古代人はオカルトクンニに畏怖の念を抱いていたのか
120マックシェイク(ストロベリー味) ◆oE3L/ln3go :05/03/01 14:06:16 ID:1bgf/Su+0
>オフで揉めてそれ以来異常な執着をしてる人が一人だか何人かだかいるみたいだけど、

相変わらず推理力ゼロだなw
酋長のような妄想クソ房には一生かかってもわからんだろうがw

それからお前またネカマやってるようだが、みっともないから止めておけw
お前のネカマは、昔から不自然すぎてキショイんだよw
121若 ◆88NDKnKnUU :05/03/01 17:30:39 ID:SFm7btNa0
何度も言うように酋長を馬鹿にする発言は撤回して頂きたいですね。
自分が自分らしく生きられるのなら何やっても良いと思うけど僕は。
前以って言っておくけど僕の発言は一般大衆を代表した真っ当な意見。
真に受け止めるのは簡単な事じゃないけど現実として認めて欲しいよ本当。
正直酋長の周りを粘着してる奴、痛いなぁと思うけど俺も迷惑してるから。
122本当にあった怖い名無し:05/03/01 18:22:04 ID:SFm7btNa0
私も酋長さんの意見に同感ですう。
123本当にあった怖い名無し:05/03/01 22:07:20 ID:aN2adTMT0
>>112の続き
バンホーテン氏の前の座席に座っていた3人は舌を切り裂かれた変死体と成り果てていた。
氏は実況検分を続けると、真ん中の座席の男の背中に血文字で「オカルトクンニに近づくな」と書かれているのを発見した。
「オカルトクンニ・・・なんだこの不穏な響きは・・・」
氏は訝しげにその血文字を眺めた。
「教授、オカルトクンニって・・・高崎共和国の神話にありませんでしたっけ?」
アリス女史は混線中の記憶の糸をたどるように教授にむかって言った。
「・・・・・・・・・・・・なかったな」
バンホーテン氏も記憶の糸をたどってみたが、途中で面倒くさくなったのだ。
歴史に「if」などというものは存在しないが、もしここでバンホーテン氏がオカルトクンニについて思い出していれば
その後の悲劇は避けられたかも知れない。

とにかく教バンホーテン氏はオカルトクンニについて記憶をたどるのをすんなり放棄した。
「おやおやどうしたのかね?ほほぅ、変死体ですか?」
先ほどまで眠っていた前の座席の初老の紳士が振り向き、教授に話しかけてきた。
「ええ、そうなんです・・・犯人はお前だな!?」
バンホーテン氏は藪から棒に初老の紳士に言い放った。
「うは!何をいきなり・・・私は先ほどまでこの座席で舟をこぎつつ夢の海を後悔しておったのですぞ?」
「この変死体を見てその冷静沈着ぶりは犯人以外には考えられん!ミセス・ペネロープ、彼を逮捕したまえ!」
「バンホーテンさん、私はミス・ペネロープです。お間違えのないよう、お願いしますわ」
「これはアカデミック・ハラスメントですわ」
兎にも角にもバンホーテン一行はこの初老の紳士を確保したのであった。
(続く)
124本当にあった怖い名無し:05/03/01 22:26:02 ID:aN2adTMT0
「何かね藪から棒に!そもそも我輩は凶器など持っておらん!」
バンホーテン氏の蝶ネクタイで両の手首を縛られ、ミス・ペネロープのスカーフで目隠しをされた初老の紳士は
憤っていた。
「凶器など見つからなければでっち上げればいいだけのこと。とにかくネタは割れているんだ!観念してください!」
バンホーテン氏はこの捕物帳に自ら陶酔し始めていた。
「教授、この初老の紳士の手荷物および周辺を捜査しましたが、凶器になりそうなものは見つかりません」
アリス女史もすっかり名探偵の助手が板についてきた。
「左様か。困ったな。初老の紳士よ、吐いてはもらえぬだろうか?」
バンホーテン氏は初老の紳士に懇願した。
「我輩、初老の紳士ではあるが、きちんとした名前がある。山本又吉という名がな。確かにこの3人を変死体に変えたのはほかならぬ我輩じゃ
それは認めよう。だがそれ以上を語れば我輩にもオカルトクンンンン!!!!・・・ぐふっ!」
初老の又吉はそこまで語ると泡を吹いて卒倒した。
「おお!又吉さん!大変だ、これはいわゆるエコノミー症候群か?」
「教授、又吉氏はすでに事切れています。脈がありません。」
アリス女史は手早く又吉の首筋にツーフィンガーを添え、脈を取っていた。
「すぐに人工呼吸だペネロープ!」
バンホーテン氏はノリに乗ってミス・ペネロープに命じたが
「まっぴらごめん遊ばせ、教授」
言下に断られたのであった。
「又吉のやつ、最後に『オカルトクンニ』と言いかけておった。この一連の騒動の背後にはオカルトクンニとやらが蠢いているに相違なかろう」
バンホーテン氏とオカルトクンニの因縁はこうして始まったのである。
そのときである、
「まもなく〜モスコゥ〜モスコゥ〜当機はモスコゥにて一時着陸いたします。乗り換えの方はお急ぎください〜」
副操縦士のヴィンセント・モガのアナウンスが聞こえてきた。「モスクワ」の発音が妙にきれいなところから察するにヴィンセントはロシア人なのだろう。
バンホーテン一行は着陸時の衝撃に備え、関についてシートベルトを締めなおしたのだった。
125本当にあった怖い名無し:05/03/02 00:30:40 ID:gHb/Gi6JO
キタ━━━(・∀・)━━━!!!!
126本当にあった怖い名無し:05/03/02 19:20:16 ID:A4B6t6Wv0
キタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
127本当にあった怖い名無し:05/03/03 07:11:44 ID:RPPxRlAj0
キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━!!!!
128本当にあった怖い名無し:05/03/05 05:08:33 ID:snW/6tX80
遂に住人は4人しかいなくなってしまったか・・・。(´・ω・`)
129A級転生:05/03/05 09:42:47 ID:NHp6FCQ+0
んなこたぁ〜ない、もっと居るに違いない。当然オカルトクンニ側の人間にも
監視されてるし公安もチェック入れてるだろうな。
130本当にあった怖い名無し:05/03/08 20:02:20 ID:n5A4z+6I0
ロムしてまつノ
131本当にあった怖い名無し:05/03/13 07:57:38 ID:fXw/IreK0
保守sage
132本当にあった怖い名無し:05/03/15 21:30:01 ID:mPOclIfq0
続きマダー?
133本当にあった怖い名無し:05/03/16 23:55:58 ID:GDbRw2vm0
まだ続いてたのか
134本当にあった怖い名無し:05/03/18 23:12:31 ID:+O72Me2Q0
ロシアに降り立ったバンホーテン一行はまず空港で高崎共和国行きの便を予約すると、
その後は特にやることもないのでロビーでテトリスを嗜んでいた。
「さすがテトリスの本場、寒さで手がかじかんでいつもの位置にバーを落とすこともできん」
バンホーテン氏はカルチャーギャップにあからさまに驚いていた。
ミス・ペネロープはロシアに何度か訪れたこともあったのでバーの落とす位置にもかなり熟練していた。
そのとき、空港内のスピーカーからけたたましい声が流れてきた。
「私はナボスキー一等巡査である。この空港内にとある事件の重要参考人が紛れ込んだとの情報があった
繰り返す、情報があった。これより空港内を一斉捜査する。何人たりとも動くことまかならん!」
アリス女史は両の鼻腔から青々とした鼻汁をつららのように垂らしながら訝しい表情をあらわにした。
「教授、遠征に出て以来トラブル続きではありませんか?何か陰謀めいたものの影を感じずにはいられません」
「そうだなぁ、確かに機内では殺人事件もあったし、前途多難な遠征ではあるな。やはり『安産祈願』のお守りでは旅の無事まではご利益もないのか」
バンホーテン氏はこの遠征の前日に近所の神社でお守りを購入していたのだが、神道に疎いため安産祈願のお守りをつかまされていたのであった。
スピーカーからはナボスキー一等巡査の声がまだ響いていた。
「・・・・・・重要参考人の氏名はバンホーテン、日本人観光客である。繰り返す、観光客である。」
(つづく)
135本当にあった怖い名無し:05/03/19 11:26:48 ID:AsGFjcgN0
キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
136本当にあった怖い名無し:05/03/19 19:01:39 ID:0tI82pDH0
続きキタ━━━!!

神だ
137本当にあった怖い名無し:05/03/20 05:04:40 ID:qGgbCPTd0
キタ━━━━━━と"⌒つ゚∀゚)つ━━━━━━ !!!
138本当にあった怖い名無し:2005/03/25(金) 21:57:09 ID:ct5vJlI30
なんか気になる展開だな。早く続きキボンヌ。
139本当にあった怖い名無し:2005/03/29(火) 13:59:10 ID:nHTkK6b20
hosyu
140本当にあった怖い名無し:2005/03/31(木) 18:34:42 ID:EeSI3cJQ0
保守

続きマダー?
141本当にあった怖い名無し:皇紀2665/04/01(金) 04:26:27 ID:S3wGuAJt0
皇紀の夜にオカルトクンニは現れるという
142本当にあった怖い名無し:2005/04/06(水) 13:57:35 ID:cGBkz6780
保守。
143本当にあった怖い名無し:2005/04/11(月) 21:04:09 ID:knotIcZZ0
完全にこのスレも終局を迎えたか・・・。
144本当にあった怖い名無し:2005/04/11(月) 21:06:19 ID:Z8XrBQAD0
おめがた がも ちょすな!!
145本当にあった怖い名無し:2005/04/14(木) 18:45:56 ID:GV4l/F4K0
あげ
146本当にあった怖い名無し:2005/04/17(日) 22:19:01 ID:AC0ToNXP0
147本当にあった怖い名無し:2005/04/21(木) 10:33:52 ID:shNV9jme0
もう神の降臨はないだろう…
お気に入りから削除します
みんな、バイバイ
148本当にあった怖い名無し:2005/04/21(木) 18:33:38 ID:lBtvs8Am0
まだまだ!漏れ一人でも保守し続けてやる!!
149本当にあった怖い名無し:2005/04/22(金) 21:52:04 ID:ZRJEDD+Q0
大丈夫。私も居るわよん。
150バン:2005/04/23(土) 22:13:20 ID:Fz69hles0
どうもこんばんわ。バンホーテン教授の話を書いていたものです。
つい先日までロシアに取材旅行に行っておりまして、おととい帰って来ました。
遅くなって申し訳ありませんが、近日中に続きを書きますのでよろしくお願いします。
151トチロー:2005/04/23(土) 22:33:42 ID:owAajKaY0
おかえりなさい
152本当にあった怖い名無し:2005/04/23(土) 22:35:13 ID:qMFJW4lf0
くだらね
153本当にあった怖い名無し:2005/04/24(日) 02:10:42 ID:lzQDIhRt0
>>150
おおお!
楽しみにしてる!!
154本当にあった怖い名無し:2005/04/24(日) 20:38:12 ID:C73pf09l0
松茸たんは帰ってこないのかな…(´・ω・`)

155本当にあった怖い名無し:2005/04/25(月) 19:50:28 ID:CBdmjPvo0
空港はすぐさま特殊警察隊によって厳重に包囲された。
しかしテトリスに夢中になっていたバンホーテン一行は周囲の騒乱などどこ吹く風だった。
特殊警察隊はその場にいる者を一人残らずボディチェックし、パスポートを拝見して回った。
そしてついに、特殊警察隊のエビスキー特尉がバンホーテン氏のボディをチェックすべく彼に声をかけた。
「失礼ですが、ボディをチェックさせていただき、その上でパスポートを拝見します。ご容赦ください」
エビスキー特尉が華奢な体に似合わぬ嗄れ声でそう言うのを聞くや否や、バンホーテン氏は叫んだ。
「クラコゥジア!!!」
その声にエビスキー特尉が慄き、腰を砕いている隙に、彼はアリス女史とミス・ペネロープの手を取り、空港を駆け抜けることに成功した。
突然手を掴まれ、動悸が治まらないままアリス女史は尋ねた。
「きょ・教授、一体どうなさったのです?私、ゲームボーイブロスを空港に落としてきてしまいましたわ」
「もう諦めろアリス君。彼奴らは特殊警察隊だ。おそらく高崎共和国から我々を妨害するように要請があったのだろう。」
「自意識過剰ですわ教授」
こうしてバンホーテン一行は寒風吹き荒ぶシベリアのツンドラを彷徨うことになったのである。
(つづく)
156A級転生:2005/04/25(月) 23:59:31 ID:2PsDQlla0
続き、キタ━━━━━━と"⌒つ゚∀゚)つ━━━━━━ !!!
157本当にあった怖い名無し:2005/04/26(火) 12:39:53 ID:j2suNJ1P0
もう何の話だかw
158本当にあった怖い名無し:2005/04/26(火) 16:10:37 ID:DU4YtreZ0
ゲームボーイブロスw
159本当にあった怖い名無し:2005/04/26(火) 21:42:09 ID:hXT+PFq80
続き待ってましたぜ。
ゲームボーイブロスに吹いたw
160本当にあった怖い名無し:2005/04/30(土) 00:37:02 ID:plzXk1xD0
続きはー?
161本当にあった怖い名無し:2005/05/04(水) 10:56:14 ID:E6BbVVD10
保守
162本当にあった怖い名無し:2005/05/06(金) 00:43:10 ID:RPBaujw/0
バンホーテン一行は吹き荒ぶ吹雪の中に消えた。
特殊警察隊は必死で捜索を開始したが15分ほどで寒さに耐え切れず捜索は断念せざるを得なかった。
一方、バンホーテン一行は吹雪くツンドラをひたすら迷走していた。
「寒ぅい!むしろ痛ぁい!寒気団が肺の腑にまで侵入してくるため呼吸もままならない!」
バンホーテン氏は睫毛まで氷雪まみれになりながら叫び続けていた。
「寒いのは教授だけではありません!私たちも同じ穴のむじなですわ教授!
ごらん遊ばせ。ここには蘚苔類しか生息しておりません。これほどまでにシベリヤは厳しい環境なのですわ教授!」
アリス女史はバンホーテン氏を慰めながら重い足を引きずるようにしてただひたすら前へ前へと足を動かすのであった。
突然、風の音の合間から間の抜けたロシア訛りの日本語が聞こえてきた。
「おや?日本人ではありませんか?全身雪まみれでさぞかしお困りでしょう。私が家まで送り届けて差し上げます」
声はすれども姿はブリザードにかき消されて見えなかった。一行は警戒し、自然とトライアングル・シフトを組んだ。
「どこにいる!?どなた?」
バンホーテン氏は姿を見せない相手に向かって尋ねた。
「私は在日ロシア軍の兵卒で、名をサウスパーク北野と申します。すぐそこに私の趣味の漁船がありますのでそれで日本までお送りしましょう」
サウスパーク北野と名乗る軍人はあろうことかバンホーテン一行が背中合わせに組んだ正三角形の、ちょうど真ん中からひょっこりひょうたん島よろしく姿を現したのであった。
バンホーテン一行に仰天する暇はなかった。一行はサウスパーク北野の案内の元、彼の漁船に向かった。
(つづく)
163本当にあった怖い名無し:2005/05/06(金) 01:03:13 ID:RPBaujw/0
2時間ほど歩き、流氷の浮かぶ港までやってきた一行は一隻の小型帆船の船室で一息つくことができた。
サウスパーク北野の淹れてくれた安っぽいココアはまずかったが、それでも3人の心と体を温めるには十分であった。
「これほどまずいココアをこれほどありがたいと思ったのは生まれて初めてです」
教授は謝辞を述べ、北野氏に行き先を伝えた。
「我々はこれから群馬県高崎共和国へ出向き、遺跡の調査に向かわなければならないのです。
高崎共和国へ向かってはくれまいか?」
「へぇへぇ、よござんす。高崎共和国なら私も職務上良く行っておりますので、お安い御用です」
「でも・・・どうして見ず知らずの日本人の私たちにそこまで親切にしてくれるのですか?」
ミス・ペネロープは訝しげに尋ねた。
「私の上官の海老原少尉から、『困っている人を助けるのが軍人の仕事である』と常々言われております。
私は先ほど皆さんとお会いしたツンドラで、困っている人を5年間探し続けていたのです。ただ、それだけのことです。」
北野軍曹は照れながらそう答えると、「さぁ、出航します。船室で毛布に包まっていてください。指の先が温まることには高崎共和国ですよ」
と言って舵を取った。
すでにココアで指先までほかほかに温まっていた一行は、船室にこもり、ひたすらテトリスに興じるのであった。
ただ一人、アリス女史だけはゲームボーイブロスを空港に置いてきてしまったため、船室にはいづらく、舵を握る北野軍曹の横に座っていた。
(つづく)
164本当にあった怖い名無し:2005/05/06(金) 01:09:32 ID:RPBaujw/0
しばらくの間、北野軍曹もアリス女史も無言だったが、先に沈黙を破ったのは北野軍曹だった。
「・・・・・・高崎共和国と言えば、独立の影にオカルトクンニの力があったとも言われていますね」
三度耳にした「オカルトクンニ」という淫靡な響きにアリス女史は目を見開いて詰め寄った。
「そのオカルトクンニって何?」
「さぁ・・・ロシア軍でも大佐以上の仕官しか知りえない重要機密だと言うことですので海老原少尉に聞いても『何も知らん』の一点張りです。
ましてや私なんて名前しか知りません。財閥の名前なのか、はたまた戦略兵器なのか、もしくは・・・。」
アリス女史の唾を飲む音が響く。「ゴクリ」
「まぁ、噂ですけどね。ただ気をつけてください。高崎共和国はこの数年ですでに日本ではなくなっています。
以前の高崎市をイメージして入国するととんでもない目にあいますからね」
「ご忠告ありがとう、軍曹」
夢中で話をしているうちに、北野軍曹とアリス女史の顔は密着するほど近づいていた。
そのことに気づき、アリス女史は頬を赤らめて離れようとした。が、北野軍曹はそれを許さず彼女の手を取ると強引に唇を奪った。
「すまないアリス、気味が魅力的過ぎるから、つい・・・。」
「・・・・・・」
「普段の僕はこんなに誰にでもこんなことをしたりするような奴じゃないってことだけは分かってくれ。誤解しないで欲しい。」
「・・・・・・初めてだったの・・・。」
アリス女史にとって、異性との接吻はこれが初めてであった。
「そうだったのか・・・。ますますごめんなさい。僕なんかが相手じゃトラウマになってしまうかも知れない。
もう二度と君に触れないと約束をする。が、君がそこにいるとまた僕の理性が失われかねない。すまないが船室で到着を待っていてくれ。」
「いいえ、もっと・・・もっとキスしてちょうだい軍曹!」
「アリス・・・」「軍曹・・・」

こうして二人はオホーツク海で結ばれることになったのであった。
(つづく)
165本当にあった怖い名無し:2005/05/06(金) 01:10:20 ID:RPBaujw/0
800まで下がっていたのでいったん上げますね
166本当にあった怖い名無し:2005/05/06(金) 18:42:06 ID:XwR8jMUS0
>>162-165
乙!
今度は恋愛ドラマかよw
167A級転生:2005/05/06(金) 19:14:09 ID:GHoPoHlF0
おお、続きが…すげーぜ!結ばれちゃったのねw
168本当にあった怖い名無し:2005/05/06(金) 21:24:55 ID:ya4DeYQx0
続きキタ━━(゚∀゚)━━!!
この調子で頑張ってくれw
169本当にあった怖い名無し:2005/05/06(金) 22:18:55 ID:adLOpYXI0
このままオホーツクに消えてしまえw
170本当にあった怖い名無し:2005/05/08(日) 20:39:12 ID:nhMqOnPN0
船は順調に航海を続けた。
数日の航海の間にアリス女史と北野軍曹は愛をはぐくんでいた。
初めてのキスから一日遅れで二人の関係を知ったバンホーテン教授はテトリスもままならぬし、食事ものどを通らないほど
嫉妬していた。バンホーテン氏はアリス女史が大学院生だったころから彼女を狙っていたのだ。
一時期は彼女の住居まで尾行したり、干してあった下着を拝借したりもした。
当時「ストーカー」なる言葉はある週間少年誌の恐怖マンガの中でしか存在せず、一般人にはまだ知られていなかった時代の話である。
ともかくバンホーテン教授にとって、ニキビとも吹き出物とも分かぬもので顔中を岩石のごとく埋め尽くしたこの軍曹は邪魔者以外の何者でもなかった。
教授はその暗い感情を抑圧し、来るべき高崎共和国を夢想することで気を紛らわしていた。

ミセス・ペネロープは相変わらずゲームボーイに夢中だった。すでにテトリスには飽きていたので魔界塔士SA・GAにうつつを抜かしていた。
そのためこのどろどろの三角関係には、上陸してからも気づいていない。

航海から6日目、船は高崎共和国立高崎港に碇を下ろした。
それはアリス女史と北野軍曹の別れのときを意味していた。バンホーテン氏は意気揚々とタラップを駆け下りた。
「早くせんかぁ!アリス君、ペネロープ君!もたもたしていると遺跡が風化してしまうぞ!」
波止場でそう叫ぶ教授を尻目に、アリス女史と北野軍曹はいつまでも別れを惜しんでいた。
その横でミセス・ペネロープは「神」にチェーンソーをあてがっていた。
(つづく)
171本当にあった怖い名無し:2005/05/08(日) 20:52:19 ID:nhMqOnPN0
船とともにサウスパーク北野軍曹は去った。
一人の乙女の心を奪った若き軍曹はまたシベリアの地で困っている人を探す日々に戻るのだろう。

港に着き、すぐに民宿にチェックインした一行であったが、アリス女史は部屋に入るとすぐにベッドに横になり一日中泣いていた。
バンホーテン教授はそんなアリス女史に構う様子もなく、温泉目指して脱兎のごとく部屋を飛び出した。

この民宿「おかる亭」を高崎共和国での本拠地として、一行は明日から遺跡の調査に向かうことになる。
チェックインの際、女将の目が暗く光ったことに気づいたものは誰もいなかった。

風呂から上がり、清酒「人妻」を呑みながら一行はスケジュールを煮詰めていた。
「こんなことなら人生ゲームを持ってくればよかったなペネロープ君」
「私は途中参加ですので、こんな目にあうとは思ってもいませんでしたわ。明日商店街で購入いたしましょう」
「それでは遺跡の調査は早めに切り上げて・・・」

打ち合わせは深夜にまで及んだ。深酒と夜更かしがたたり、バンホーテン教授もミセス・ペネロープも熟睡しきっていた部屋に
一つの影が蠢いていた・・・。
(つづく)
172本当にあった怖い名無し:2005/05/08(日) 22:06:15 ID:AS97SpZP0
ほっしゅ
173172:2005/05/08(日) 23:37:38 ID:AS97SpZP0
すみません、誤爆でした…
174本当にあった怖い名無し:2005/05/09(月) 00:19:22 ID:5BFMhYLR0
キタ━━━━━━と"⌒つ゚∀゚)つ━━━━━━ !!!
175本当にあった怖い名無し:2005/05/09(月) 23:31:52 ID:oYkY2nI20
続きが楽しみだw
176本当にあった怖い名無し:2005/05/11(水) 14:18:51 ID:2YwR6WH90
テスト
177本当にあった怖い名無し:2005/05/11(水) 14:21:01 ID:2YwR6WH90
ごめん。神光臨してるのになかなか書き込めなくてジレンマ。
なんかちゃんとストーリーがあるね。オカルトクンニなのにw
私も続き楽しみ。
178本当にあった怖い名無し:2005/05/15(日) 17:45:35 ID:mQszX9F10
期待アゲ
179本当にあった怖い名無し:2005/05/15(日) 17:51:48 ID:mQszX9F10
失敗
180本当にあった怖い名無し:2005/05/15(日) 21:17:02 ID:50CWGWfK0
まだ日も暮れぬうちから不貞寝を決め込んでいたアリス女史は深夜にも拘らずレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返していた。
彼女がキリンの夢を見ていると、不振な気配を感じ、目を覚ました。
ぼんやりと目を開けると、視界の先には一つの影が蠢いていた。
どうやら襖一枚隔てた向こうに正座しているようだ。和服を着用しているらしい。浴衣だろうか?
影は正座をしながら居眠りをするように首を前後に振っている。
「誰だろう?ペネロープさんかしら?」
アリス女史が寝ぼけた頭でそんなことを思っていると、不意に影が二つになっていることに気づいた。
二つ目の影も先の影と同じように正座をしながら首を前後に振っている。その様は異様としか言いようがない。
二つの影の首の前後運動は、まるで示し合わせたかのように同じなのだ。
アリス女史は恐怖のあまり眼を閉じることもできなかった。
そうこうしているうちに二つの影の首の動きは激しさを増していく。今では上体を思い切り前後に揺らしていた。
ブンブンという風を切る音まで聞こえてくる。
アリス女史は手足の末端から冷えていくのを感じていた。もういい年なのに、結婚適齢期なのにこのままではおねしょをしてしまう!
影はアリス女史の意識の隙を縫うようにして、ノーモーションで立ち上がっていた。
「来る・・・・・・!」
アリス女史は身を強張らせた。
(つづく)
181本当にあった怖い名無し:2005/05/15(日) 21:23:52 ID:50CWGWfK0
アリス女史がそう直感するのとほぼ同時に、襖は音もなく開いた。
襖が相手も影は影のままだった。
直立不動で、こちらを見据えているようだが、表情は見えない。
「恐い・・・!北野軍曹、助けて・・・・・・!」
アリス女史の声にならない悲鳴が響く。
次の瞬間には二つの影はアリス女史の枕を囲むようにして正座していた。
至近距離になってもその表情は黒い闇に覆われて分からない。
彼女たちは手に持っている何かをむさぼるようにして食べ始めた。
アリス女史の顔にその食べかすがこぼれてくる。何を食べているのか、彼女にも分かった。
それはプリンであった。剥き身のプリンを、影はまるで飢えた獣のように貪っていたのだ。
アリス女史の意識はそこで限界を迎えた。薄れ行く意識の中でこんな声を聞いたような気がした。
「オカルトクンニに近づくな・・・・・・」
(つづく)
182本当にあった怖い名無し:2005/05/15(日) 21:38:07 ID:50CWGWfK0
翌朝

深酒が祟って爆睡しているバンホーテン教授とミセス・ペネロープを尻目に、
アリス女史は早起きした。誰にも見られたくない状態にある布団を隠滅するためだ。
首尾よく布団を片付けると、アリス女史は二人を起こした。
「ほらほら二人とも!早く起きてくださいな!今日から遺跡の発掘調査でしょう?」

朝食を済ませると、一行は珍しく午前中から外出した。まっすぐに遺跡に向かう一行の目は
かつてないほど輝いていた。

程なくして遺跡に到着した。発見されてから数日がたつが、高崎共和国国民には何の興味もそそらないらしく、
人っ子一人、犬一匹いなかった。まさに廃墟というにふさわしい荒涼とした風が吹き荒ぶ。

「おお!紆余曲折があったが、やっとたどり着いたぞ。夢にまで見た高崎遺跡!」
バンホーテン教授は喜びのあまり鴇の声を上げた。
「それでは早速調査を始める。まずは出土品の調査からだ。この遺跡が一体何の目的で建てられたものなのか、それを調べよう。」
三人はそれぞれ遺跡の中に落ちている遺物を拾い集めた。

日も暮れかけたころ、数百点にも及ぶ遺物がバンホーテン教授の前に集まった。
教授はその一つ一つを手に取り、驚愕した。
「これは・・・それにこれも・・・ダンベルだ!木製のシャフトに石でできた重り、間違いない!」
「それにこれは・・・木製の台座に、木の皮でローラーをこしらえたものだ。ルームランナー、すなわちジョギングマシーンに違いない!」
「見たまえ!ここにあるものは全てフィットネスマシーンだ!この遺跡は・・・古代のフィットネスクラブのものだということか!?」

(つづく)
183本当にあった怖い名無し:2005/05/16(月) 21:34:30 ID:0lR7MfNI0
うわぁぁぁぁい!
184本当にあった怖い名無し:2005/05/16(月) 22:12:33 ID:oioFAVOp0
>誰にも見られたくない状態にある布団を隠滅するためだ。
(*゚∀゚)=3
185本当にあった怖い名無し:2005/05/17(火) 05:33:49 ID:cpG1zpbD0
オカルト板っぽくなってキタ!
186本当にあった怖い名無し:2005/05/17(火) 09:41:47 ID:9O6NorQQO
新耳袋だなw
187本当にあった怖い名無し:2005/05/19(木) 00:40:37 ID:gmWBeFmD0
w
188本当にあった怖い名無し:2005/05/21(土) 13:25:49 ID:su3DdSCs0
hosyu
189トチロー:2005/05/22(日) 22:53:31 ID:T3VykWw50
age
190本当にあった怖い名無し:2005/05/23(月) 20:08:50 ID:Gmj+QqHp0
古参はフィットネスに涙する
191本当にあった怖い名無し:2005/05/24(火) 01:20:09 ID:9HZ9ycvk0
フィットネス・・・懐かしいなぁ
192本当にあった怖い名無し:2005/05/24(火) 08:45:29 ID:IYlFHJzR0
フィットネスを産みだした松茸タンまだー?
193本当にあった怖い名無し:2005/05/29(日) 10:43:41 ID:nA3N9hRi0
>>182から松茸先生のフィットネスネタに繋がるのか!?
194松茸の代理人:2005/05/29(日) 15:05:34 ID:AXELRUtl0
「コラーッ、あなたたち、そこで何をしているっ!」
暗がりで争っている二人の小汚い浮浪者を見た若い巡査が焼きイカ片手に近寄って来た。
「・・・おや、君は石川県警本部長のチルソン君じゃないかね?」
「あ、あなたは・・・元副総理ッ・・・!それに岩手県警のモアーズ捜査官まで・・・。こんな所で何をされているのですか?」
「見ての通りだ」
久々に面会したかつてのエリートたちは、身なりこそ不潔だったものの、闘気はいささかも衰えてはいなかった。
「もしや、浮浪者を装っての潜入捜査ですか?」
「君は相変わらずウマい事を言う男だな」
元副総理は無防備なチルソンから焼きイカを奪い取ると必死で痰を吐きつけた。
勝ち誇る元副総理と、怒りに震えるモアーズ警視正。
両者の凍て付くような鋭い眼差しは、覇権を争う戦国武将の目そのものであった。

(剛の元副総理と柔のモアーズ捜査官。これこそが男と男の命を賭けた真剣勝負なのか・・・!かくも凄まじきかな捜査道・・・!)
かつて34倍の戦力差でモアーズに大敗北を喫したチルソンは、彼を心の師として密かに仰いでいた。
しかし、そのモアーズと互角の勝負をする男が存在した事に、若きチルソンは再び衝撃を受けた。

国家権力に焼きイカを搾取されたチルソンは、ポケットから取り出したおでんを食べながら観戦しようとした。
しかし、あろうことか今度はモアーズがおでんを奪い取り、必死に唾をつけた。
勝ち誇るモアーズ警視正と、怒りに震える元副総理。
一触即発かと思われたが、熾烈な戦いを終えた二人は分かり合える強敵(とも)となっていたのだ。
「成長したな、モアーズ君・・・」
「元副総理こそ、老いてますます充実・・・」
お互い口数は少なかったが、相手を認めたその眼差しはとても優しいものであった。
傷つき疲れ果てた二人は、痛みと引き換えに得た戦利品を心行くまで味わった。
(続く)
195松茸の代理人:2005/05/29(日) 15:06:39 ID:AXELRUtl0
「ぐァーッ、このイカは完全に生焼けじゃないかッ!お腹がぁッッ、お腹が痛いーッ!内臓出ちゃうーッ!」
元副総理は七転八倒しながら公衆便所に走って行った。
「ところで、チルソン本部長こそどうして歌舞伎町で巡査などしているのですか?」
「庁舎に放火をした男を追い続けていましたが、逮捕寸前に関東に逃亡されてしまいました。それで関東管区警察局に出向となりました」
時折、向こうの方から「かみー」という声が聞こえてきたが、モアーズとチルソンは話を続けた。
「その放火をした男とは、かつて元副総理が福岡一区で死闘を繰り広げたミッチャム議員です」
「ま た ミ ッ チ ャ ム か !」
「元副総理、無事のご帰還何よりであります」
モアーズとチルソンは、元副総理のおしゃれな黄色の長袖ワイシャツの左袖だけが無くなっている事に気づいたが、敢えて無視した。
「だが、ミッチャムの奴は手鏡の件で半年前に岐阜で捕獲されたはずでは?」
「実はスミス未亡人と、オカルトクンニ子爵と思われる人物が釈放に協力していたようです」
「なんだってー!スミス未亡人よ、また我々の前に立ちはだかろうと言うのかッ・・・!」
副総理の脳裏にスーパーひたち事件の悪夢が甦った。
「事情通によると、スッポン養殖に失敗した未亡人と魚介類販売を営むミッチャム議員が子爵の仲介で強力に提携した模様です」
「今やミッチャム議員は自民党の銀ムツ普及対策部会長にも就任した。いくら元副総理といえども役無しでは太刀打ちできないでしょう」
「銀ムツの利権を一手に引き受ける与党幹部と御役御免の元副総理・・・。こりゃ勝負あったな」
元副総理はモアーズの残した唾液だらけのコンニャクに噛り付きながら自嘲気味に笑った。
(続く)
196松茸の代理人:2005/05/29(日) 15:07:43 ID:AXELRUtl0
「ん、ちょっと待ち給えチルソン君。オカルトクンニ侯爵は子爵に降格なされたのか?」
「はい。何者かにしこたま踏みつけられたらしく、休場を余儀なくされました。しかも公傷も認められず、結果降格の憂き目に」
「おいモアーズ君、これは大変な事になったぞ・・・。殿下を怪我させたのが我々だとバレたら確実に殺されてしまう・・・」
「zzzzz・・・。私はあんまり踏んでない・・・。ウーン・・・。zzzzzz・・・」
モアーズは立ったまま寝たふりをし、寝言で返答するという高等戦術で元副総理を退けた。
「チ、チルソン君、私をいますぐ保護してくれ。い、今のヒラ議員の身分ではオ、オカルトクンニ子爵に、オカルトクンニ子爵に・・・」
元副総理はおびただしい量の脂汗を流しながら激しく狼狽し、完全に開き切った瞳孔でチルソン本部長を見つめて懇願した。
チルソンは元副総理の手を優しく払いのけるとこう言った。
「そういえば、おとといのスポニチに『副総理再任』という記事があったような無かったような気がしましたが・・・?」
「チルソン君、それは本当かね!?」
元副総理は寝床の保温材として使用していた、何かの液体で湿ってくしゃくしゃになったスポニチを慌てて広げてみた。
が、政治面にはどこにも載っていなかった。社会面にも載っていない。芸能面にも無い。スポーツ面にあるはずもなし。
「元副総理、ありましたよ。ここです、ここ」
★★副総理再任する・連絡不要 首相★★
人材募集・三行広告ページの隅っこに、確かに任命辞令は載っていた。
「君たち、これを見たまえ。連絡不要と書いてある。これは宰相が私の事を心から信頼している証に他ならないのだ。助かった・・・」
「ごもっともでございます、閣下」
副総理は唯一の身分証である任命辞令を嬉しそうに破り取って、小銭だらけの分厚い財布に仕舞った。
(続く)
197松茸の代理人:2005/05/29(日) 15:08:04 ID:AXELRUtl0
「我々は特段やる事がありませんし、チルソン本部長とともに逆賊ミッチャム議員逮捕に向かいましょう、副総理」
「まァその前に腹ごしらえをしようじゃないか。腹が減っては戦はできぬと言うからな。チルソン君もどうだね?」
「ご相伴にあずかります」
副総理一行は都議補選候補者の事務所へ行き、選挙ボランティアのフリをしてシーチキン丼を堪能した。
5kg1600円の標準米に一缶78円のシーチキン丼は、さっきまで断食の荒行をしていた二人の腹に心地よく響いた。
「閣下、至高の逸品ごちそうさまでした」
「うむ。でもまだまだ食い足りないな・・・。そうだ、あそこに行けばたらふく食えるな。モアーズ君、チルソン君、ついて来たまえ」
「流石は閣下、人脈の広さは我ら下級公務員の及ぶところではありませぬ。まだ顔なじみがおありになるとは」
「とびきり美味い物を食わせてやるからな。私に任せておきたまえ」
石原事務所の前で行き倒れたフリをして炊き出しを期待した副総理だったが、出勤してきた舘と徳重に排除された。
「おいモアーズ君、あいつらは危険だ、あぶない警官だ!今すぐに現行犯逮捕か射殺したまえ、これは副総理命令だ!」
強烈なボディブローを食らった副総理は、口からゴボゴボとシーチキン丼を噴き出しながらも勇敢に命令した。
「申し訳ありません閣下、犯行現場を確認できませんでした。モアーズ一生の不覚」
副総理はすがる様な目つきでチルソン本部長の方を見たが、彼は目を合わせようとすらしなかった。
(続く)
198松茸の代理人:2005/05/29(日) 15:10:27 ID:5qSdzC1R0
「ところでモアーズ捜査官、今や科学捜査の時代です。IT技術を駆使してミッチャム議員の居場所を突き止めましょう」
一向はヨドバシカメラのパソコン売場で極秘捜査に当たった。
チルソン本部長はヤフーで「ミッチャム議員 銀ムツ」を検索してみると、博多本社と水戸支店らしき場所が紹介されていた。
「悪いことは出来んもんよ、ミッチャム。パソコンページで調べれば、こうして全ての秘め事が白日の下に晒されるのだからな。
 いくら権力基盤を固めたとて、ドットコム・アドレスを前にしてはひれ伏すしかあるまい」
副総理は、仕組みがまるで分かっていない。
「ところで閣下、博多と水戸のどちらに向かいましょうか?」
「そりゃ奴の地盤の博多だろう。それに水戸はやめておこう、嫌な事ばかりが頭をよぎる。まァ博多の名物でも堪能しようじゃないか」
博多にほぼ決まりかけたところに、チルソンが割って入る。
「でも水戸なら、那珂湊のアンコウも捨て難いですよ。特に、その場で捌いた肝を清酒でよく洗って蒸すアンキモは究極の逸品です。
 フォアグラを遥かに凌ぐとも言われているそうで、口の中でこってり蕩ける様は、まさに肝のファンタジー・ショウ。
 かの高名な美食家、北大路魯山人や石塚氏、元軍人の大久保博元氏らも那珂湊のアンコウを大絶賛しておりました。しかも近いです」
チルソン本部長は、石川兼六園のライバルである偕楽園見たさに水戸行きを強く主張した。
静かに耳を傾けていた副総理は、熟慮に次ぐ熟慮の末に重い政治決断を即座に下した。
「んじゃ水戸でいいや」
(続く)
199松茸の代理人:2005/05/29(日) 15:10:45 ID:5qSdzC1R0
「とりあえず水戸までの足が必要だな。チルソン君、私に似合う車を差し出したまえ」
しばらくすると、チルソンはどこからか外交官ナンバーの迷彩ダットサンを持ってきた。
一見すると迷彩が施してあるかの様に見えるが、近くで見ると所々にサビが出ており、全体がまだら模様に見えるのだ。
「こちらの戦闘車風アンティークカーで如何でしょうか。日夜、国政の場で闘っておられる閣下に相応しいかと」
「チルソン君、私が無類の軍事愛好家だと調べた上でこの車を用意したのかね。なんちゅうもんを、なんちゅうもんを用意してくれたんだ・・・」
涙腺の弱い副総理は両の目を涙で滲ませ、また、締まりの弱くなった膀胱からは残尿が滲み出た。
「とんとんとんからりんと隣組〜♪兄さん姉さんパパにママ〜♪じいちゃんばあちゃんお孫さん〜♪揃ったところで・・・」
鼻歌が出るほど上機嫌な副総理が迷彩ダットサンに乗り込もうとした時、モアーズが重要な意見をした。
「閣下、お待ちください。副総理という立場のお方は、大所高所から国民国家を360度見回すのが務めかと思われます」
モアーズは助手席に、チルソンは運転席に座り、副総理は荷台に積まれた。
「それでは、逆賊の住まう水戸へ向けて進軍開始いたします」
カーラジオから流れてくる幕末塾と男闘呼組の歌を聞いたモアーズ警視正は身震いせずにいられなかった。
(続く)
200松茸の代理人:2005/05/29(日) 15:11:00 ID:5qSdzC1R0
「さすがに2月も半ばになると体の芯から冷えてきますね。こんな日は部屋で電気カーペットにくるまっていたいものですね」
「閣下をご覧なさい。泣き言ひとつ言わず国民国家を見守っておられる。国政に対するあの真摯な態度、我々も見習わねばなりませんぞ」
モアーズ警視正は諭す様にそう言うと、さりげなく暖房の温度を上げた。

荷台では半死半生の副総理が小刻みに震えながらもジョニ黒の瓶の先端をつかみ、100円ライターで瓶底を温めていた。
「よし、そろそろ見ごろ飲みごろデンセンマンだな。で、肴は・・・。試しに踵の皮でもあぶってみるか」
むしった踵の皮をライターであぶると、鼻をつく香ばしい発酵臭のようなものが漂ったが、食欲旺盛な副総理はそれを口へ放り込んだ。

「こ、これはっ・・・。幼き日に父が食べさせてくれたカワハギと言うおつまみと全く同じ味、同じ歯ごたえじゃないか!
 噛めば噛むほどに有機酸とあっさりした塩味が口いっぱいに広がって、醸成された香ばしさが鼻を心地よく通り過ぎてゆく。
 そして、恐るべきはこの歯ごたえ。モチモチとした表面が歯をしっかりと受け止め、一旦は心地よく歯を押し戻す。
 だが、力を加えて行くとある時点でプッツリと噛み切れる。このプッツリ感がたまらないね。あぁ、懐かしい味だ・・・」

懐かしき父の味と再会を果たした副総理は嬉々としてジョニ黒の瓶に手を伸ばした。
「すごく熱いーっ!火傷しちゃうーっ!」
さっきまでライターであぶられていたジョニ黒の瓶は余りに熱く、思わず手を離してしまった。
そして、床に叩き付けられた瓶は副総理の存在感の如く小さな欠片と化した。
「あ、あ、あ・・・。私の、私の"いのち"が・・・」
副総理は男泣きした。
(続く)
201松茸の代理人:2005/05/29(日) 15:12:29 ID:1GC841sf0
しかし、幾多の選挙区で戦いそして敗れた副総理はめげる事なく、すぐさま次の手を打った。
「こいつと別れるのはいささか寂しいが、これより他に道は無し。さらば我が青春時代!」
副総理のトレードマークである、お求めやすい価格のジャケットを丸めて火を放ったのだ。
適度に脂を吸収して薄黄色に変色した毛玉だらけの青ジャケットは勢いよく燃え盛る。
だが突然の北風で吹き飛ばされ、暖を取る間もなく用水路にポチャンと落ちた。
享年16歳。
「ジャケット死すとも私だけは死にたくない・・・」
全てを失った副総理に、もはや一刻の猶予もない。
副総理は荷台から、蚊の鳴くような声で毅然と発言した。
「なぁ、そろそろ座席を交換しようじゃないか。君たち警官も視点を変えて世の中を見つめる事は重要だと思うぞ」
「御意」
副総理の提案を受け、モアーズが運転席へ、チルソンは助手席に乗り込んだ。
水戸まであと100km。副総理の宿命の旅は続く。
(続く)
202松茸の代理人:2005/05/29(日) 15:12:45 ID:1GC841sf0
11月、それは美しき紅葉に彩られる季節。

2月中旬に新宿を出発したモアーズ一行であったが、燃料が底をついてしまったため、車を押して水戸へと向かわざるを得なかった。
「おい、モアーズ君、チルソン君・・・。そろそろ交代しようじゃないか・・・」
「閣下、『警官も視点を変えて世の中を見つめる事は重要だ』とのお言葉、いまだ新鮮に我が胸に焼き付いております」
「我々警察官は外の世界ばかりを見ていました。内側から世の中を見つめる事はとても重要な事なのですね」
車内では、モアーズとチルソンがムーと熱烈投稿を注意深く読みながら情報収集に当たっていた。
「モアーズ警視正、これをご覧下さい。年端も行かぬ婦女子たちの卑猥な画像が満載です」
「まさにこれは法治国家に対する明らかな挑戦。容疑者たちの顔をしっかりと目に焼き付けておかねば」
二人は食い入るように証拠画像を見つめた。
外では副総理が「ヒッ、ヒッ、フー」とラマーズ法を用いて、鉄くずを必死に押していた。
そんな副総理の虚ろな目に、鮮やかで毒々しい総天然色のブリキ看板が映った。
「おや、『ローソー』とは珍しいコンビニエンスだな。モアーズ君、チルソン君、食料と新しいビニール紐でも仕入れて来たまえ」
重要任務を拝命した2人は颯爽と店内に飛び込む。
「岩手県警のモアーズ警視正です。お弁当の中に毒が仕込まれたとの情報がありますので、証拠品として押収します」
モアーズ警視正はアルバイターに国家権力の証をこれでもかと魅せ付けた。
「あー、とうとうウチの店にも来ましたか。噂は聞いてますよー。廃棄弁当類は裏のゴミ袋に入ってるから持って行っていいですよー」
モアーズ警視正とチルソン本部長はまるで大黒様の如く、大量の証拠品を押収してきた。
「しかし、モアーズ君もチルソン君も毎度毎度手際がいいもんだなぁ。どれ、私もやってみるか」
副総理はのそのそと店の入口に立ったが、5分待っても自動ドアが開かない。
一計を案じた副総理は、車に積んであった油圧ジャッキでドアをこじ開け、どうにか店内への侵入に成功した。
「私は副総理だが、この店の品物には毒が入っていると聞く。国会の答弁に使うからこのジュースを押収す・・・」
セリフを言い終わる前に副総理は数人の店員に取り囲まれ、しこたまカラーボールをぶつけられた。
(続く)
203松茸の代理人:2005/05/29(日) 15:13:06 ID:1GC841sf0
「助けてくれー助けてくれー」
「ん?モアーズ警視正、何か助けを求める国民の声がしませんでしたか?」
「私も聞こえました、助けを求める国民の声が。だが、声が著しく醜い。きっと自業自得な悪人(ワル)に違いない」
「おい、モアーズ君、チルソン君!私だ、副総理だ!」
声のする方を凝視すると、緑地の布にオレンジ色のペンキでまだら状に染められた寸足らずの物体が蠢いている。
しかし、背景に広がる廃屋と筑波山の見事な紅葉に紛れてしまい、物体をはっきりと確認する事は困難であった。
「これはミッチャムの巧妙な罠かも知れません。副総理を騙るプレデターが我々を陥れようとしている可能性があります」
「モアーズ警視正、ちょうどいい機会なので射撃訓練をしたいのですが」
「誰も見てないし、構いませんよ」
助けを求める副総理の声は相変わらずローソーの方から聞こえてくる。
「おい止まれー、止まらないと撃つぞー。撃ち殺すぞー。あと10秒だけ待つ」
チルソン本部長は10秒待つことなく、愛用の44マグナムを構え、副総理目がけて発砲した。
だが、標的を大きく逸れた弾丸はブリキの看板に穴を開け、「ローソー」は「ローソン」になった。
威嚇なしで実弾発砲されると言う、前代未聞の破廉恥な攻撃にびっくり仰天した副総理は「うぎゃー」と哀しい雄叫びを上げた。
204松茸の代理人:2005/05/29(日) 15:14:38 ID:S/6xjzr10
「ハッ、あの高貴な声は閣下のお声!東尋坊でシルクハットを被った身なりのいい若い紳士に襲われた時と同じお声だ」
モアーズとチルソンは倒れ込んでいる副総理に駆け寄った。
いつもの様に小刻みに痙攣しているので、当分は目を覚ます事はない。
「幸いにも閣下は失神しておられる。今までの事は無かった事にするため、あらゆる痕跡を消しましょう」
「全ては閣下の夢の中の出来事、ですね」
2人は副総理を身ぐるみ剥がし、亀の子タワシを使って皮膚が擦り剥けるまで洗い、やっとこ全身に浴びたペンキを落とした。
そしてローソン(元ローソー)の売り物である下着類とモモヒキを針混入の疑いで緊急押収し、慎重に副総理に着せた。
「さすがはモアーズ警視正。あの忌まわしい出来事の痕跡を、いとも簡単に全て消し去ってしまうとは・・・」
頭のてっぺんから足の爪先まで血が滲み、服装まで一変した副総理を見ながら、チルソンは感嘆せずにいられなかった。
「いえチルソン本部長、やる事があと一つだけ残っています。そして、それはとても重要な事なのです」
モアーズは公衆電話に向かうと、どこかに電話をかけた。
「これで全て終わりました。閣下を車に載せて、急いでこの地を離れましょう」
間もなく、ローソーの店員たちは商標法違反で筑波警察のエージェントに捕獲され、店舗は重機で完膚なきまでに破壊された。
岩手訛りの、パリ在住の貴族を名乗る男からの通報だったという。
(続く)
205松茸の代理人@新作:2005/05/29(日) 15:15:23 ID:S/6xjzr10
副総理を荷台にくくり付けた、外交官ナンバーの異様な迷彩ダットサンは軽快に常陸路を走る。
途中、茨城県警のパトロール車と何台かすれ違ったが、ンデベレ語を話せない茨城県警は見ないフリをして通り過ぎて行った。
「モアーズ警視正、そろそろガソリンが切れそうですよ」
「また副総理にご尽力いただくしかありませんな。取り敢えず、そこのドライブインに入りましょう」
ジンバブエ大使館から拝借したダットサンを降りたモアーズは、唸りながら荷台に転がっている副総理の鼻先にキンカンを近づけた。
「はぁうぅっーーー!!臭いーーッ!!」
「おはようございます閣下。随分と唸らされていたようですが、何かあったのですか?」
「いやね、小汚いコンビニエンスで労働階級にカラーボールをぶつけられ、しかもチルソン君に撃たれる夢を見ていたようだ・・・」
「そりゃ夢ですよ」
副総理の耳やまぶたや頭皮にペンキが付着している事に気づいたが、モアーズは顔色一つ変えることなく即答した。
「そういや食事はまだだったな。・・・おや、今日はドライブインで食事か。こりゃ久々に舌鼓を打てそうだな」
「ええ。さぁ、こちらへどうぞ」
副総理が案内されたドライブイン「ザ・いばらき」は昼時だと言うのに客の姿はなく、それどころか従業員の姿も見当たらない。
どうやら廃墟のようだ。
「副総理、この中から好きな物をお選びください」
かつては犬だったであろう骸が転がっている机の上には、たくさんの弁当が並べられていた。
「おや、『ローソー』とは珍しいコンビニエンスの弁当だな。果たして稀代の美食家である私を満足させられるか否か!?」
副総理が目をらんらんと輝かせて選んでいるうちに、モアーズとチルソンは一番大きくて美味しそうな弁当をごっそり取ってしまった。
(続く)
206松茸の代理人:2005/05/29(日) 15:20:20 ID:S/6xjzr10
松茸はマレーシアとシンガポールに行ったきりです
随分前に電話でこのスレの話をしました
途中までの構想はできているが、詰めの部分が出来てないから投稿できないと言ってました
あとはお前に(俺)に任せると言われ、俺が肉付けをして発表する運びとなりました
松茸ファンの皆様、どうぞよろしくです
207本当にあった怖い名無し:2005/05/29(日) 15:58:22 ID:Js8UrMRx0
糞スレあげんな!
208本当にあった怖い名無し:2005/05/29(日) 16:31:22 ID:EAVfaRK90
んじゃ下げようか
209本当にあった怖い名無し:2005/05/29(日) 16:39:12 ID:LM70YSHX0
つまらんわ。w
どうにかしてほしいんだわ、このスレ(;^_^)y-~~
210本当にあった怖い名無し:2005/05/29(日) 16:40:52 ID:EAVfaRK90
>>209
そう言いつつageてるお前にLOVE
211本当にあった怖い名無し:2005/05/30(月) 02:24:25 ID:mt3R45BZ0
遂に神が戻って来たのか!?
212本当にあった怖い名無し:2005/05/30(月) 15:15:49 ID:jD9m2xZO0
代理人か・・・
しかし松茸先生がこのスレのことを忘れていなかったことが嬉しい。
213松茸の代理人@新作:2005/05/31(火) 00:07:50 ID:5Dd/F+bz0
「ところで閣下、新宿にいた頃よりも幾分かお痩せになられたようですね」
ふくら雀の如く、主要なおかずを口いっぱいに頬張ったモアーズが話し掛けた。
「そうかね・・・」
新宿出発時は113kgあった副総理だったが、今は47kgにまで痩せてしまった。
「ちょっと心配ですね。では、私のボリューム満点のスタミナ弁当をお食べください」
チルソンは明らかに傷みの激しいスタミナ弁当と傷みの少ない梅おにぎりを副総理と交換した。
「チルソン君、キミは出世するよ!人が何を求めているのかを見極められるか否かでポリスマンの価値は決まるのだ」
副総理は嬉々としてスタミナ弁当を奪い取ると、味わうことも忘れ、貪るように口へと運んだ。
腐敗が進み、粘っこく糸を引いた焼肉らしき物が次々と副総理の胃袋へと流し込まれる。

「ぐァーッ、この弁当は完全に腐ってるじゃないかッ!お腹がぁッッ、お腹が痛いーッ!内臓出ちゃうーッ!」
時すでに遅し。
副総理は七転八倒しながら木陰に走って行った。
木陰の方から「かみー」という声が聞こえてきたが、モアーズとチルソンはそのまま食事を続けた。
しばらくすると、副総理は更にスリムになって戻って来た。
そして、また下着の左袖だけがなくなっていた。

「閣下、好意でした事がアダになってしまい、申し訳ありません。チルソン一生の不覚」
「いやいや、気に病む事はない。見ての通り私は強いのだ。何せかつては陸軍特殊科旅団にいたのだからな・・・」
副総理はとつとつと昔話を語り始めた。
(続く)
214本当にあった怖い名無し:2005/05/31(火) 14:48:33 ID:HTHkMuIW0
そして、また下着の左袖だけがなくなっていた。

wwww
215本当にあった怖い名無し:2005/06/01(水) 21:24:12 ID:vEwQRW0e0
うお、神が戻ってキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
216松茸の代理人:2005/06/03(金) 11:29:40 ID:DEJSPf/f0
やっぱこのスレ終わりだな…
って事で連載は終了しますね
217本当にあった怖い名無し:2005/06/03(金) 22:48:33 ID:i2gzKr5t0
ええー!何でよー!
続くって書いたんだから
続き書かなきゃイヤン。
218本当にあった怖い名無し:2005/06/06(月) 14:32:25 ID:LpU9zAVo0
松茸先生がマダガスカルやらどこやらから帰ってくる見通しは
当分立たないの?
また書いてくれるのなら帰ってくるまで保守待ち続けるけどなぁ俺は。

それと>>216の自称代理人さん、松茸先生と知り合いなら
トリキーくらい知ってるでしょ。【松茸 ◆1H6MATUZ/A 】だよん。
出してみて。騙りなら終了とか適当な事云わないでね。
>>216>>194-206.>>213だったらごめんなさい。

しかし>>216が本気なら、このスレは、
「バンホーテソ教授高崎古代フィットネスへ」作者様に委ねよう。。。

俺は「松茸先生代理人」が出てくるまで、
「バンホ(ry物語」作者ご本人は否定していても
これ書いてるヒトは松茸先生に違いない!と思ってた。
それほどオカルトクンニしてるよあの作品は。
期待しています。
219本当にあった怖い名無し:2005/06/09(木) 23:14:36 ID:2mNskdn40
くそっ今ここにいるのは俺一人か!
保守!
220本当にあった怖い名無し:2005/06/10(金) 01:25:54 ID:3rONktpp0
神キタ―――― …と思ったら >216は偽者ですよね? そうですよね??

「バンホ(ry物語」の作者さまも期待して待ってます…
戻ってきてくれ―――
221本当にあった怖い名無し:2005/06/12(日) 03:06:35 ID:GTpu6NoZ0
hosyu
222本当にあった怖い名無し:2005/06/15(水) 21:50:23 ID:HLhWrYEj0
剥き身のプリン
223本当にあった怖い名無し:2005/06/19(日) 23:39:48 ID:h+51QETb0
ほしゅ
224本当にあった怖い名無し:2005/06/21(火) 21:07:23 ID:+kunPGAy0
保守アゲ
225本当にあった怖い名無し:2005/06/25(土) 17:14:41 ID:BcAeDN3L0
保守
226本当にあった怖い名無し:2005/06/26(日) 13:01:54 ID:u+s/0btN0
無駄だと分かっていても保守
227本当にあった怖い名無し:2005/06/26(日) 20:59:40 ID:mOjINEJZO
クンニちて(〃∀〃)
http://l.pic.to/62je
228A級転生:2005/07/02(土) 20:05:00 ID:n30FE6zJ0
7月になりましたよ。。
229本当にあった怖い名無し:2005/07/06(水) 02:27:23 ID:SppF7MSJ0
ほしゅ
230本当にあった怖い名無し:2005/07/09(土) 01:14:26 ID:IlaWAb+uO
231本当にあった怖い名無し:2005/07/15(金) 17:19:44 ID:7NrRz0NXO
232本当にあった怖い名無し:2005/07/20(水) 23:33:24 ID:rN6ZdZwN0
hosyu
233本当にあった怖い名無し:2005/07/26(火) 22:00:54 ID:U6OmO3/00
911番まで下がっていたので保守あげ
234本当にあった怖い名無し:2005/07/28(木) 20:39:42 ID:Hq6WTxJ+0
誰でもイイから何か書け。
235本当にあった怖い名無し:2005/07/31(日) 09:19:03 ID:h9t0ZgPB0
衝撃的なお知らせです…。
松茸たんは複数の別の板で変な小説・コラム・ネタを書いていて名物男になっています。
そのスレを偶然見かけて、文体や例のギャグ精神が似てたんで試しに聞いてみたら本人でした。
やっぱりレスが少なすぎたのがここを去った理由みたいです。
せっかく帰国したのに、いくら保守してももう神は戻って来ない…。(´・ω・`)
236本当にあった怖い名無し:2005/07/31(日) 09:48:16 ID:NEiEvQ6X0
どうにもぼかしまくるところが怪しい
237本当にあった怖い名無し:2005/07/31(日) 12:38:23 ID:h9t0ZgPB0
>>236
ぼかすしかないよ。
松茸たん本人から今の活動場所は言わないで、って言われたんだもん…。
このスレで変な小説書いてたときだって、ちょくちょく荒らしが来てたでしょ?
そんなヴァカに新天地を荒らされるのが嫌なんだろうね、きっと…。(´・ω・`)
238本当にあった怖い名無し:2005/07/31(日) 14:41:17 ID:BUUsZ6D00
あーじゃあ、もうここを保守しても意味ないんだね。
止めよう。
239本当にあった怖い名無し:2005/08/01(月) 03:21:04 ID:YMpFEd3k0
長い間このスレをご覧になっていただいてありがとうございました

BYE-BYE!
240本当にあった怖い名無し:2005/08/02(火) 05:19:21 ID:GFQOKjgR0
それでも保守
241本当にあった怖い名無し:2005/08/03(水) 22:25:59 ID:JIJ4DJLf0
しぶといな、あんたw
242A級転生:2005/08/04(木) 00:43:16 ID:aZAJ7POn0
オカルトクンニの血を絶やしてはならん!!
243本当にあった怖い名無し:2005/08/04(木) 02:07:50 ID:bMbe01Oy0
>242
それはこのスレの合言葉だよなぁ。
みんな知らないんだろうね。オカルトクンニを日々影で支え続けている
このスレがあるからこそ今日の平和があるのだという事を。

さぁ、続けよう。
244本当にあった怖い名無し:2005/08/06(土) 23:57:40 ID:cZCUMNng0
8月はオカルトクンニ強化月間です。
朝晩にオカルトクンニの方角に向かって「フィットネス」と唱えましょう。
24594:2005/08/09(火) 02:04:59 ID:dDKvzXDDO
お久しぶりです。
以前こちらでバンホーテン教授の話を書かせていただいていたものです。

続きを書いてもよろしいでしょうか。
246ゲレン ◆Sbf0WbqMfI :2005/08/09(火) 02:06:45 ID:p2X9rmHl0
ぜひせひ書いて〜
247本当にあった怖い名無し:2005/08/10(水) 21:11:37 ID:BOHa6O0B0
バンホーデンの人キタ━━(゚∀゚)━━!!

続き是非書いて下さいおながいします
そして保守アゲ
248本当にあった怖い名無し
おおおおおおおおおおおおお!!!!!
楽しみにしてるよ!