1 :
不知火:
昔、日本国内(本土)で激しい反政府活動による戦闘が実際にあった。
昭和19年近くなって、一部の山村でほとんど徴兵されていないことに気づいた当局がよく調べると、戸籍が女ばかりで男がいない村が出てきた。徴兵がいやだからすべて子供は女として届けていたが、あまりに辺鄙なところなので村役場からは確認できなかった。
そこで警察や憲兵隊が山狩りをはじめたが、相手は狩猟の名人ばかりで村田銃でばたばたと狙撃されて戦死者続出。本州では山づたいに逃げまくられたので決着がつかなかったが、四国では凄惨を極めたそうです。
この話については「昭和19年の戦争」とかいう名前で本が出ている。
またその活動が南朝復活の陰謀とも関係あるという噂まであったとか。
2 :
彩 ◆XBMksF4Uco :04/08/07 17:03 ID:McbGPvtR
, --――――-、
/ ヽ
l ヽ
l i"´  ̄`^´ ̄`゛i |
| | | |
ヽ / ,へ ,へ ヽ./
!、/ 一 一 V
|3| | .|
ヽl /( 、, )\ )
>>1乙
| ヽ ヽ二フ ) /
丶 .ノ
| \ ヽ、_,ノ
3 :
本当にあった怖い名無し:04/08/07 17:03 ID:HM6l5OWn
ま、まじっすか?
われわれの闘いは勝利だった。全国の学生・市民・労働者の皆さん、
われわれの闘いは決して終わったのではなくわれわれにかわって闘う同志の諸君が、
再び解放講堂から時計台放送を真に再開する日まで、一時、この放送を中止します
ソースきぼん
6 :
本当にあった怖い名無し:04/08/07 17:13 ID:TnIRWNML
村田銃ってたしか狩猟のやつだよな
生きるための狩りならばスコープ付きの狙撃銃より命中率よかったりしてよ。ケンペーはピストルしかないから遠距離から楽勝というとこか
【驚愕の】 猟師は兵隊より強かった 【新事実】
>この話については「昭和19年の戦争」とかいう名前で本が出ている。
国会図書館にも無い様なんだが。
釣りでなければ正確なタイトルを思い出してくだされ。
9 :
本当にあった怖い名無し:04/08/07 17:54 ID:tAU1ElOQ
,.-‐ー''''''""´´  ̄ ``" "'''ー- ...,,,_
(;;;;:; ~`")
ヽ;;;:;,,.. γリ^大^ヾ-、 /
\;;:;::...(λY´Ω )ヽノ)、 ノ
[}{二'ゝ⌒',,ルノ⌒ノ''' ー _ {〕 〈, ´
/ヽ、,,. ` -=='''´ '''´ ̄ ヽ
人  ̄`" ´ ,,..='’ヾ
,γ`"''-、、,,,___ _,,,,、、-ー='''""彡⌒ヽ
( 〉∠てこ"'`i、;;'ュ_ ,τ;テ こヲゝ= ミι) )
ヾi '':;__,,,...ノ;;il `;;、.,,,ニ_/ 〈 「皇国ノ興廃、コノ一戦ニアリ
)ヽ ;;;;;:...ノ;;i ヾ;:,, ´ ィ〉 総員一層奮闘努力セヨ。」
{ `' ''^´':;il; `'''':;:; !ノ
} /;i' !ヽ |
|、 /;{;,_ ) ヽ、 i
i ,;' ノ `'''ー';⌒ i iヽ、 \ /、
,;<,,;;.,;;...,,;;.,.,、、、,、、、、、〉 )/´|
ト、`ー´ ̄ ━━─- / |
_______,,,,...ヽヾ、,, ,_v、、 _,..-´/ |ヽ,_,,,.._
ヾ i`ヾ、`´ ;, ` ´ ノ レ´ノ⌒
i!;;;,...`ー -.....=‐''''"´ ノ
ゝ;;;:;:;,.. i! /
10 :
本当にあった怖い名無し:04/08/07 17:58 ID:A0VITaDx
つーか、奮励努力だろ
スレタイに勘違いしてウヨサヨレスがいっぱい付く予感。
13 :
本当にあった怖い名無し:04/08/07 20:50 ID:r5iTBD03
/ / / VVヽNヽ 、ヽ
./レl_/lリ/ | l! ∧lヽ|ヽi i
i ` '′ |
| | i| i |
| L__ l | |.| | | |
| !`ヽL__ | | リ| _lL -‐r′ |
| ! 弋''辷ォ、ー' ‐`'-‐ィ''アフ'| i | 大日本帝國ノ興廃、この一戦にあり
| l^| |  ̄ ̄ / |::::::..  ̄ ̄ | | | | 各員一層奮闘努力せよ!
| レi! |、 ,/ |::::: /! |l |
| .!,>、/ __ /、| / |
ヽ l!| iヽ、 i´  ̄`i ,.イ | /|
\|.l| ,」. \ `ニニ" / | |/
__=ニ_、 ` ┬r''" ゝ‐- .,_
_/l ヽ‐┐ |.|.| /.:.::.:.:.:.:.:.:.::.`'' ‐- ..,,_
,,.. -‐''/| | |:.;,ヽ」,|,|./:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`'' - .,_
:.:.:.:./l V .____ノ_:.:.:_:.:.ハ:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:> 、
.:.:.〈 ノ `ー― 、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ ̄`ヽ:、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:|
./ ` ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ \.:.:.:.:.:.:/ `ヽ、.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:!
ヽ -- .ノ"~ _/',::.:.:/ \/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
/ ` ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ 〈/
\-- ノー´
/,/ ´ ̄ ̄ ̄`!
| |\― ,. ---イ
| |l `ー‐''"-/,'
15 :
1:04/08/08 00:02 ID:OGoTmSBU
あ〜1 です、
じつは僕も正確な元になったソースは知らないんです。
昔オカ板の政府の秘密機関とか自衛隊とかをあつかったスレにあったコピペを書いてだれか知っている人がいるか確かめたくなったんですけど・・・
国会図書館にも無い書だとは・・・
正確な書名がわからないことには調べようがないでしょうな〜
あー
気になる
16 :
1:04/08/08 00:08 ID:OGoTmSBU
17 :
ダヌル・ウェブスター:04/08/08 00:10 ID:+kQjGi9h
>16
キミのチンポをシゴいてあげる人なら知ってるんだけど。
<15
まずもってネタでしょう。
村というと20人以上の人間が居ると思いますが、本州を山沿いに逃げる場合、何日分の食料、その他装備が必要だと思う?
それに、村田小銃はチューブ式の弾装を使っているのですが、これはすばやい給弾が出来ず、実質上、単発銃だといわれたシロモノ
それに専門の戦闘訓練を受けた人間に、たかが猟師が太刀打ちできるとは思わないし、日本は航空機だって使うことが出来る。
軍側は全員が戦闘要員であるのに対し、村民はよくて3割が戦闘要員で残りは足手まといでしかありません。
人数突っ込んで包囲してお終いです。
それにどうやって本州→四国に渡ったのか……
船を奪うにしても、20人も乗せられるのか、そもそも動かせるのか。
で、そういった脱走劇は実際にあったのなら普通なら、もっと有名になっていると思う。
たしか、一人でだけど徴兵拒否で日本中を逃げ回り、戦後になってようやく出てきた人がいた。
>>18 >で、そういった脱走劇は実際にあったのなら普通なら、もっと有名になっていると思う。
軽く疑問に思ったんだけど、これって報道管制に引っかかって
誰にも伝えられなかった…って可能性もあるのでは。
>>18 どうなんだろ、そんなに単純に解釈できるもんかな。
当時の情報管制って今じゃ考えられないぐらいのものだし、
その記録があっても終戦のゴタゴタでウヤムヤになってることも
考えられるし。
ネタの可能性の方が高いとも思うけど、オカ板としてはそういう
事件があったって考えた方がおもしろいじゃん。
21 :
本当にあった怖い名無し:04/08/14 19:57 ID:gbIBoHt9
これってサンカのことじゃないの?
>18
1には、「四国から本州に逃げた」などとは書いていない。
本州では逃げられ、一方四国では凄惨な戦いになったと書いてある。
いったん山の中に逃げ込まれたら、猟師達の方が
圧倒的に有利でしょう。勝手知った山道を移動しながら
要所要所で追ってくる相手を狙撃すればいい。追う方は
山に詳しい人間の案内がなければ、移動もままならないはず。
サ○カねぇ
漏れが餓鬼のころには
まだ居たなぁ。
山芋とか売りに来てた。
23 :
18:04/08/14 20:18 ID:LVNRDNab
>21
いや、気持ちはわかるけど、山の中に逃げ込んだら有利になるとは思えないんだ。
足手まといを多く連れて、要所要所で迎撃って、そりゃムリですぜ。
日本兵の移動速度をなめない方がいいですよ。
てか、包囲してしまえば、追う必要も無いんです。
やっぱ食料の問題と弾薬が続くかが頭が痛い問題、しかも22年式村田連発銃は狙撃に使えるほど精度良くないし。
足手まといは処分できるけど。兵糧攻め食らったらアウト。
それこそ、ワンマン・アーミー効果でも持ってこないと逃げ続けるのはムリポ
ワンマン・アーミー効果って言うのは「サンダース軍曹効果」、「シュワルツネガー効果」、「ランボー効果」、「ロックンロール軍曹効果」などとも呼ばれることがある
24 :
21:04/08/14 20:59 ID:8kmayazj
>23
1には日本兵なんて一言も書いてないんだけど。
村全体で逃げたかどうかも良く分からない。
戦闘にいたった経緯も良く分からない。
戦う前に逃亡することも可能だし。四国での悲惨な
戦いというのは、君の言う様に、村を包囲された結果、
多くの死傷者が出たということかも知れない。
逆を言えば、包囲できなかったから本州では逃げられたんじゃないのか?
分からないから情報を集めようとしているのに、元の
文章を良く理解せず、思い込みだけで、あれは出来る
これは出来ないなどと自信たっぷりに書く君は、まるで
大本営の参謀のようだ。
これだから軍ヲタは(ry
さすがオカ板。
27 :
本当にあった怖い名無し:04/08/14 22:24 ID:T4iH7Ff+
「加波山事件」は名前と内容のギャップが激しすぎる。
28 :
本当にあった怖い名無し:04/08/14 22:39 ID:hxhUnrtY
サンカが出てくる映画で「瀬降り物語」があったな。
たしか、徴兵忌避もでてきたように思う。
29 :
18:04/08/14 22:42 ID:4w6BmZW4
>24
山ごと包囲してしまえば良い、という意味で書きました。
山道に監視を配備し、上空は観測機など偵察、近隣の村は兵を配して押さえます。
移動すると想定される範囲でこれを行い、活動と補給を押さえ込みます。
仮に戦闘要員だけだったとして、他の村人を人質に取ることができます。
「とっとと出てこない場合ぶち殺しますよ♪」と書いた紙をばら撒けばいい。
連れて歩いた場合、足手まといとなります。日本軍としてはどっちでも悪くは無いと思います。
>やっぱ食料の問題と弾薬が続くかが頭が痛い問題、しかも22年式村田連発銃は狙撃に使えるほど精度良くないし。
結局これの理由で俺はムリと考える。
てか、辞めにしよう。ここオカ板だし……
>20の意見に賛成ということで手を打ってくださいませんか?
何を根拠にしてるんだ、可能だろ→ヾ(--;)いや、ムリだって
ネタの可能性の方が高いけど、あったほうがおもしろいだろ→( ̄ー ̄)よし、あったということにしよう
というのが人の心理。
ところで、サンカって何ですか?
30 :
21:04/08/14 23:22 ID:RR16yFMW
>>29 丁寧にありがとうございます。
サンカとは、山の奥深くに住む漂泊民だったと思いましたが、
今ググってみたところ、山以外にも多く居たようですね。
2ちゃんにも多くのスレがありますので、探してみてください。
昭和19年に
大規模な山狩を行えるほどの
余裕があるのかと。
>>29 > >やっぱ食料の問題と弾薬が続くかが頭が痛い問題、しかも22年式村田連発銃は狙撃に使えるほど精度良くないし。
> 結局これの理由で俺はムリと考える。
猟師の仕事って基本的に待ち伏せと狙撃じゃないの?
兵士の官給品じゃなくて長年愛用してる自前の銃だったらそれなりに
精度上がるように工夫してるだろうし、
ところで
>>1は、どこ逝った?
南朝って、熊沢天皇?
35 :
18:04/08/15 00:33 ID:8q87+0b9
>30いえいえ、こちらこそ説明ありがとうございます。
>31内地なら一応、兵力があります。
>32狩をする場合、撃つのはほぼ100m以内、と趣味でやってるヒトに聞きました。
それ以上の距離で獲物を見つけるのは、木が邪魔で難しいそうです。
あと、食っていくのに狩猟やる人は、実際撃つより罠を仕掛ける場合が圧倒的に多いそうです。今はそういうヒトはほとんどいないけど。
ところでレスした後、風呂に入っていたら、村人が霊力と罠と狙撃で日本軍を煙に巻く妄想が浮かんできた……
霊媒師が、陰陽師が、地脈が、霊界が、とか……
ワンマン・アーミー効果爆発で、最後に1コ師団と航空戦隊までご登場
さらに、帝国霊戦隊とか、ルーズベルト呪殺と絡ませて、日本沈没ネタが出現
原爆で龍穴を押さえて、日本沈没回避〜とか もうワケ判らん……
ああ、もう清い身体(純軍オタ)には戻れない、、、、、○| ̄|_、、、だれか助けて(藁)
いや、徴兵逃れ相手に軍が出てくるのか、という話ですよ。
普通、警察だよね。
内乱でもない限り、軍隊が自国内で自国民に銃を向けることなんて
ないんじゃねーのかなぁ。
18は相手にしない方がいいね。
しかし情報がない以上、話が広がらない。
面白い話題なのに。
(1)盗撮容疑で日本共産党職員逮捕、パソコンに600人分
新潟県警生活安全企画課と新潟中央署は13日、女性のスカートの中を盗撮していたとして新潟市寺尾台2、日本共産党同市議会議員団事務局職員、吉富智道容疑者(29)を県迷惑防止条例違反(盗撮)の疑いで逮捕した。
今年7月以降に撮影されたとみられる約600人分、計2500枚の盗撮画像が入力されたパソコンなどが、自宅から押収された。
調べによると吉富容疑者は先月17日から同20日にかけて、女性4人のスカート内を盗撮した疑い。同20日午後6時ごろ、同市内の書店で、小型のデジタルカメラで撮影していたところを店員に見つかり、110番通報で駆けつけた同署員に取り押さえられた。
吉富容疑者は、同党の新潟地区委員会に今年1月採用され、同議員団事務局で働いていた。(12月13日13:38)
(2)下校中の小2にわいせつ行為、共産党地区委職員逮捕
浦和署は14日、埼玉県越谷市赤山三、共産党埼玉東部南地区委員会職員高久博満容疑者(26)をわいせつ目的略取、強制わいせつなどの疑いで逮捕した。調べでは、高久容疑者は先月28日午後3時ごろ、
さいたま市内の路上で、下校途中の小学2年の女児(7)を無理やりワゴン車の中に連れ込み、手足を粘着テープで縛ったうえ、約30分間、わいせつな行為をした疑い。
高久容疑者は実在する教諭の名前を挙げて「先生に会いに行くから小学校への道を教えて」などと近づいた。調べに対し、容疑を認めているという。
高久容疑者は、同地区委員会で赤旗新聞の配達、集金管理を担当している。
高久容疑者は約1時間前にも、近くの路上で小学1年の女児(6)を同じ手口で車内に連れ込もうとしたが、同級生の母親が通りかかったため、逃げた。この母親が車のナンバーを控えていた。
マタカヨ
∧_∧__∧_∧ __ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(,, ・∀・)::::::::(´∀` ):::::::::| < 日本共産党員が7歳幼女レイプだぜ!
( )::::::⊂ ):::::::::| \__________
_∧ ∧_∧ ̄ ̄ ̄,///|
) ( ) /┃| | |
 ̄ ̄ ̄\ )_/;;;;;┃|_;;|/
::::::::::::::::::::::|| ┃←ニホンキョウサントウイン
::::::::::::::::::::::::|_,).┃
キチガイコピペ厨、来ちゃったよ。。。
反政府系の思想が絡んでれば日共なりサヨが大いに宣伝すると思うんだが。
あと、徴兵ってのは戦時に突然するものでなくて、平時から定期的に徴兵検査がある。
どれくらい前から戸籍を女として出し始めたか知らんが、名簿を管理している村役場がもっと早くに気づくはず。
それまで女ばかり生まれるというのに疑問を持たなければ最後までばれんでしょう。
42 :
>>1:04/08/17 16:18 ID:zht2FhAg
43 :
またまた>>1ですが:04/08/17 16:22 ID:zht2FhAg
>>一部の山村でほとんど徴兵されていないことに気づいた当局がよく調べると、
戸籍が女ばかりで男がいない村が出てきた。
このへんがなんかクサイですな。
これ関連で調べてみようと思います。
憲兵のすごさを舐めたらあかんぜよ
45 :
本当にあった怖い名無し:04/08/22 15:50 ID:/U9NQe1F
>この話については「昭和19年の戦争」とかいう名前で本が出ている。
国会図書館にも無い様なんだが。
釣りでなければ正確なタイトルを思い出してくだされ。
46 :
摩耶:04/08/22 17:50 ID:uuGZK7BI
>>18さんは
>>1の文章をよく読んでないようだし、まともに反応するのもどうかと。
かといってこんな事件があったと言い切るつもりも無いですが。
>>1はもう少し戦中の状況や徴兵について勉強してからスレ立てたほうがいい。
今のままではあまりにも脇が甘すぎで突っ込みどころ満載。
ゲゲるって、なんですか?
・東京都江戸川区のマンションで昨年12月、自営業鈴木弘子さん(70)が
殺害された事件で、警視庁小松川署捜査本部は18日、強盗殺人の疑いで
中国人の住所不定、無職徐寧容疑者(21)=詐欺未遂、窃盗罪などで
起訴=を再逮捕した。
捜査本部はほかに、鈴木さん殺害と、鈴木さんから奪ったカードによる
現金引き出しにそれぞれ1人ずつ別の中国人が関与したとみているが、
2人とも中国に出国しているという。
調べでは、徐容疑者は昨年12月11日夜、江戸川区平井のマンション
9階にある鈴木さんの自宅に侵入、手足を縛り口に衣類を詰めるなどして
殺害し、現金約4万円やクレジットカードなどを盗んだ疑い。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040818-00000118-kyodo-soci
>>49 ゲゲル=水木しげるの幼少時のあだ名
自分の名前を言おうとして「げげる」と言ってしまったことから
52 :
本当にあった怖い名無し:04/08/26 10:47 ID:jWm7qQIY
>>1 いわゆるサンカの話でしょう。
役所が自区内の山間部に、サンカの集団が逗留してるのを知って、
いい機会だとばかりに警官隊を連れて徴兵しに行ったけど、撃退されて
逃げられたって感じでしょう。
十分にあり得ますね。
53 :
名無し三等兵:04/08/26 17:18 ID:Ar4UmuWS
女や子供を連れて山に中を逃げるのは不可能でしょ。
54 :
本当にあった怖い名無し:04/08/26 17:51 ID:jWm7qQIY
>>53 全然不可能じゃない。
サンカってのは、老若男女皆が山中の移動に長けてるのだから。
山々を漂流するのは、彼等の生活の一部になってる。
サンカの女子供は平地の民(一般人)とは違う。
山だけじゃなく、都内でも徴兵されてない男性は多々いたんだが。
わざわざ山狩りまでして徴兵なんかするのかね?
>>52 警官隊をつれて徴兵ねぇ(苦笑)
もう少し歴史を勉強なさった方がいいですよw
>>55 >>警官隊をつれて徴兵ねぇ(苦笑)
>>もう少し歴史を勉強なさった方がいいですよw
従軍慰安婦や中国・朝鮮人労働者を強制連行したときはそうでしたが。
このスレ終わったな
58 :
本当にあった怖い名無し:04/08/26 21:01 ID:jWm7qQIY
>>55 歴史を知らないのはアナタの方ですよ!!!
戦前はまだまだ戸籍を持たないサンカや流浪の民が多かったのだから
当時の政府は国内統制の為にも、そういう人達に対して躍起になって
たんですよ。警官隊ってのは要は役所の人間の護衛ですよ。
非服従が旨のサンカは当然それを追い払いますから、次は多くの警官を
連れて行ったって事なんでしょう。で、そこでサンカの抵抗が起きて
ドンパチが始まるのです。
59 :
本当にあった怖い名無し:04/08/26 21:04 ID:jWm7qQIY
当時はサンカや流浪の民を定住させて戸籍を持たせるのは、結構
重視されてた仕事なんですよ。戦争中ならなおさらです。
サンカを平地に下ろして、その中から何人かを徴兵する事の何が
不自然なんですか? 勿論役所の人間だけでは危険ですから当然
警官隊を連れて行きますよ。彼等は非服従が掟で代々権力者に従わないで
きた民族ですからね。普通の日本人とは違うのです。
アナタこそサンカの歴史を勉強しなさい!!!!
60 :
本当にあった怖い名無し:04/08/26 21:08 ID:jWm7qQIY
つい60年前まで、サンカは存在してたのです。
彼等は独自の言葉、風俗、文化、掟を持っていました。
山々を移動し、権力者に従わずに独立を守り、全くの別世界に生きて
いたのです。非常に不思議な民族でした。
>>1だけ見たらちょっと面白そうなんだけどネタなのかな
それとも小説とかかな
>>60 あのさ、君さ、
人に騙されやすいでしょ。
「ああ、俺、俺だよ俺、サンカ。あのさー、政府から追われてちょっと金足んないんだよねー」
64 :
本当にあった怖い名無し:04/08/26 21:18 ID:jWm7qQIY
明治時代の終わりに、確認できただけでもサンカは20万人存在
していたとの内務省の記録があるんです。
てす
>>64 誰もサンカの存在について疑問視なんてしてないでしょ?
と釣られてみる
>>56 >従軍慰安婦や中国・朝鮮人労働者を強制連行したときはそうでしたが。
慰安婦が軍や警察に強制連行されたという主張は完全に破綻し、
一大キャンペーンを張っていた朝日新聞などのメディアはいまや、
「強制連行はなかったが強制性はあったはずだ」と見苦しい話の摩り替えに
終始している。
朝鮮などからの労働者を強制連行したという俗説も、いまだに信じているようだが、
当時日本人が皆対象になった徴用(勿論給与が支給される)が、当時は日本国民で
あった朝鮮人にも適用されたに過ぎない。そもそも、内地のほうが給与が高額だったため、
日本への渡航者は制限せざるを得なくなっていた。そして、朝鮮への帰国は全く制限なし。
少しは世の中のことを知ろうね。
日本は、アメリカを見習ってちゃんと軍国主義にしなかったからこんな悲劇が生まれた。
アメリカなんか軍国教育がいきとどいていたから、
学徒動員する必要すらなかった。
日 本 の 一 番 の 問 題 は 軍 国 洗 脳 を き ち ん と や ら な か っ た こ と だ。
話題がそこまでいくとさすがにスレ違いなので、それくらいにして本題に戻ろう
日本にサンガがいた(いる)ことが信じられない人って、
ついこの間まで死人を壺に入れて、土葬してたって言っても信じないのだろうな…。
問題は、どうやってサンガを絶滅させたなんだけど、
サンガは人間じゃないってことで問題にしなかったのだろうか?
↑何じゃそりゃ。
戦争っていうと太平洋戦争しか思い浮かべない人が多いですが、
日本で国土を戦場にした戦争はちゃんとあります。
幕末の戦争です。
幕末の戊辰戦争などで、国土を焼け野原にして、
武士を虐殺し、土地と財産と身分を略奪したのです。
天皇を錦にかざり、四民平等を大儀名分にした大量虐殺です。
太平洋戦争の天皇を否定するなら、
武家に土地と財産と損害賠償をして、身分と名誉を返さなくてはならない。
それが筋。
昭和19年戦争なんてあったとしても、それに比べれば微々たるもの。
京都パープルサンカ
報道されない内戦はいろんな噂があるよね。
太平洋戦争無条件降伏後、徹底抗戦派が蜂起した話はたまにきくよね。
イラクとかアフガンとか見ると、日本が戦後いきなり完全に武装放棄したのが不思議でならない。
戦争史の7不思議。まさにオカルト。
GHQがうまく表に出ないように処理したのだろうか?
>>76 基本的に負けを知らない国民だったので
「負けた」という事実を突きつけられて放心状態に陥った
天皇からの玉音放送の効果も大きい
78 :
本当にあった怖い名無し:04/08/27 03:42 ID:55gPAzGh
>>54 いや無理でしょ。普通の生活や多少急いだ移動とかなら女や子供もついていけるだろうけど
警官から逃げるなんて無理。しかも
>>1には憲兵隊まで出てきたと書いてある。
訓練した兵隊から逃げれるわけないって。
>>56 従軍慰安婦って強制連行じゃないよ。普通に給料もらって仕事してた。
>>78 なんか憲兵隊に思い入れでもあるの?
一生山の中で流浪の生活をしてきた人間に、
長くて数年ほとんど平地で訓練しただけの人間は、山の中ではかなわないでしょ。
練度が違うよ。伝承が確かならば、山の中での移動スピードに関してはかなわないんじゃないか?
それに基本スペックも違うだろうしね。
たしか、サンカは平均的日本人よりも体格がいい。
だからサンカの女性は戦後モデルの採用されることがよくあった(竹久夢二のモデルは有名)。
山窩なんて、何十世代にも渡って生まれた時から山の中で漂泊してた
人達だからねぇ。たかだか数年訓練されただけの兵士(しかも普段は
人里で生活)じゃ勝ち目ないと思うよ。女子供もいたとはいえ、それも
ひっくるめて山のプロなんだし、地の利は圧倒的にサンカ側にある
だろうし。
ここら辺で話を整理しよう。
サンカってなに?
山や野で裸でウロウロしている人たち。
社会制度の外にいた人たち。
江戸時代になっても、農村の中に入れなかった人たち。
それらの人たちをまとめてサンカ。
サンコンなら知ってるんだけどな
85 :
名無し三等兵:04/08/27 23:44 ID:A+4SXQkz
>>79>>80 戦ったらまずサンカの負けだろうね。山の生活のプロであっても戦のプロではない。
兵隊は戦いのプロ。何年も大陸にいて、たたき上げで下士官になった人もいるんだし。
山狩りから逃げるだけなら大人は逃げられるだろうけど、5歳以下の子供はどうするんだよ?
子供や動けない人は置き去りにするとか、殺すって手もあるけどそんなことするとは思えん。
それにこれって作り話でしょ?当時の国内で軍人や憲兵に向って発砲したらとんでもない
ことになるんじゃないか?
ごめん、飛び入りの質問だけど。
さんかって今でもいるの?
87 :
本当にあった怖い名無し:04/08/28 00:14 ID:YxI+D7MY
サンカは判らんけど、新種の「カワカ」は増えたね。
川沿いに住む流浪の民さ!
うろおぼえだけど、
大江健三郎(愛媛出身)の「M/Tと森のフシギの物語」って小説は、
祖母が語る大昔からの伝承、「森に生きる人々が森に立てこもって官軍と戦い抜いた」
みたいな話を中軸に書かれていた物語だったよ。
小説なのでフィクションだろうけど、
大江が祖母から伝承を訊かされつつ育った、というのは本当らしく、
他の小説でも同じような系統のネタをかなり書いてるから、
19年かどうかは別として、むかーし四国ではそういうことがあったのかもね。
もう一度、ちゃんと読み直してみよっと。
>>85 なんで実戦部隊が国内の山狩りに参加するのかと。
あと、民間人が軍人に銃を向けるのが大変なことではあるが、
内乱でもないのに軍人が民間人に銃を向けるのも大変なことだぞ。
90 :
88:04/08/28 01:10 ID:p+s7VM/z
今、本を探してきて斜め読みしてるとこだけど、
ものすごーーく要約すると、
新政府の徴兵制に反発し、戸籍を焼き払って、
生まれてくる子供は二人一組で一つの戸籍に登録して、
日清・日露戦争とも、兵役の人数を二分の一にしちゃえ!
てなことがやれちゃったほど、
中央の統制が届きにくい独自の社会に生きる山奥の人達が、
大戦の時も、徴兵制を免れるべく山に立てこもって、
森の軍隊 VS 大日本帝国軍 超小規模戦争勃発!
森の軍隊は地の利を生かしてイイ戦いをするも、やはり結局は降伏…。
みたいな話です、これ。
まあ小説ですけど。一応御報告まで。
日本にも人里離れた山奥に我々の想像を絶する人間が住んでいて、戦渦のさなか、
軍や都会人とのある種の戦いがあったというテーマじたいは非常に面白く、興味深い。
だが、その魅力的なテーマも
>>1たちの脇の甘さと無知で台無し。
よりによって戦況が極限まで悪化した昭和19年に、村役場も足をのばせないほどの
へんぴなところに、警察と憲兵が山狩りに行くという書き出しでもう滑ってる。
狩猟の名人が村田銃で警官らを狙撃し、死者が続出というのも、村田銃や猟師を
漫画的に捉えすぎ。日露戦争時に使われた村田銃が、その種の人たちに多く
流れた時期はあったが、その村田銃とて、当時は命中率が低いは不発は多いはで、
到底動く人間の狙撃には使えた代物ではなかった。リアリティを追求する気があるなら、
少なからぬマタギが猟でそうしたように、物陰から忍び寄り、撲殺なり刺殺なりと
書いておくべきだろう。
戦時中はやらなかったとおもうけど、戦後、GHQがサンカを狩ったはず。
キリスト教徒はジプシーとか存在自体を許さないから。
確かにサンコンには勝てないだろうな。
サンコン:スポッター スナイパー:ムルワカで旅団殲滅。
憲兵ってのは普通の兵隊とどう違うの?
96 :
79:04/08/28 21:04 ID:aBFgyPTR
>>85 サンカは家族で移動してたろ。
そもそも戦いにならなかったんじゃない?
だってほとんど追いつけない。
うわさ話では、いい戦いはするけども物量に負けて降伏。
そろそろ、そのサンカとやらの資料とか記録をうpするなり、リンク貼るなりしたらどうだ。
適当な憶測の垂れ流しでつまらん。
>>98 そのサイトは国家権力陰謀論や、未開人に対するユートピア幻想が強すぎるな。
何より、冒頭と末尾に、少なからぬ資料があることを示しているのに、本文では
引用元の提示がろくになされていないのが困るが。
正直言って、リンク先のサイトのほうがまだ参考になる。
>>99 そら悪かった。そりゃそうだよね。丘板にくるくらいだからね。ごめん。
サンカっていろいろ一緒くたにしてサンカって呼んでるから、
何って言われても、普通の教育受けてない人たちとしか答えようがなかったりする。
フジテレビの天才アナウンサー、青嶋達也が102をげっとじま゛じだっっ!!!
,ー 、 >
>>1 はっきり言わせて貰います。このスレ、感じ悪いです。
/ ̄`Y:::::::::::`ヽ、 >
>>103 悠然とムチを入れて3着か(プ
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::i、>
>>104 どこまで行っても
>>2getてやる!
/:::::::::::/⌒`ー´⌒ヽ:! >
>>105 なかなかに奥のふこいレスですね(藁
i:::::::::ノ ノ\ / || >
>>106 まだ先は長いぞ、落ち着いていこう(w
|:|6 |---[●]ー[●].| >
>>107 これは微妙!これは微妙です!
| ┃ ..ゝ | >
>>108 今年は中山!
`i┃ 「`ー 、 |<
>>109 外国産ずかば!
|┗━⊃|__」 | >
>>110以降 解説は吉田均さんです。
|、 \ 、_, ノ >
/:::`ト、 ー―´ヽ_ /∧∧∧∧∧
/::::::::::::::| `\ //`ー-
::::::::::::::::::::| く;;;>' /:::::::::::
:::::::::::::::::::::| /:::| /:::::::::::::
サンカも戦争に参加しなさい。
うんと 趣味で狩猟してます。思いつくままにつらつらと。
村田銃の命中精度につき
軍用であった銃のライフリングを削り落として(=銃身の中ツルッツル)民間に
払い下げしたものです。20年ほど前にその実射を見ましたが、今売られて
いる散弾銃に既製の弾を使ったのより当たっていました。距離50m。
唖然としたのが正直な所です。
山中での戦闘行為につき
山中での視界は非常に悪いもんです。それに加えて起伏が激しいですよね。
上で、50mでの精度を述べましたが、50m以下での接触が結構多いと思います。
その距離で、尚且つ自然を味方につける手段を知っている相手だと・・・。
大人数で囲んでも?。
突然狙撃され応射しても・・・いつの間にか逃げられる。 これを繰りかえされて
気づいたら戦力激減、となっていそうです。
スレ汚し失礼しました。
リアル系FPSででてほしい
必死で否定してるヤシらはランボーを見てから出直して来い
>>107 作り話にどれ程の説得力があると言うのだ?
まさか、ランボーも実話とか言わないよな?w
さぁ!
もりさがってまいりました!
部落も知らなかったけど「サンカ」も初めて知ったよ
勉強になるなー ツーチャンネルって
>>107 1がソースとしてあげてる本「昭和19年の戦争」も結局存在しないようだし、それをさておいても辻褄の
合わない箇所が山積みじゃん。時代背景、銃器の性能などなど。
必死なのはどっちか考えてみなよ。
>>108 実話じゃないかもしれないけど、1人で何人も倒すってのいが実現不可能なことではないってわかるだろ
>>112 108じゃないが、誰が「一人で何人も倒す」ことが無理だって言ってんだよ。
GHQ のサンカ狩りはあったはずです。
「サンカ」って言葉は放送禁止用語ですか?
116 :
108:04/09/02 22:55 ID:DLsHQNcH
>>112 そうか!映画をお手本にすると、
一人で戦地に行っても帰ってこれるし、エイリアンを倒す事も、ターミネーターを倒す事も、
実現不可能な事じゃないな!漏れ知らなかったYO!
って、
>>107は真性の池沼ですか?
主人公に都合良く設定された作り話を、何百と並べても何の説得力も無いぞw
117 :
本当にあった怖い名無し:04/09/03 04:19 ID:nWe0uGwc
118 :
本当にあった怖い名無し:04/09/03 07:54 ID:l32AWm9d
>>107 実話じゃないかもしれないけど
実話じゃないかもしれないけど
実話じゃないかもしれないけど
実話じゃないかもしれないけど
実話じゃないかもしれないけど
実話じゃないかもしれないけど
実話じゃないかもしれないけど
実話じゃないかもしれないけど
119 :
104:04/09/03 17:26 ID:1/Tnvy5B
>>107 山中で徴兵忌避者とそれを匿う仲間が官憲と一戦交えたかどうか?
私はそれを肯定も否定もしていない。ソースが無いならば眉唾だからね。
私が書いたのは、山中生活になれた者と、そうでない者との比較。
および皆が馬鹿にしがちな当時の猟銃の精度だよ。
お分かりかな?
小説家がこれを題材にフィクション書いたら面白そうだなと思う。
それがでたら読んでみたいね。
リラックスしていこうや>おーる
120 :
104:04/09/03 17:28 ID:1/Tnvy5B
他の人と間違われるとその人に迷惑かもしれないので。
104と119 そしてこの120かな これが私の書き込み。
他の書き込みは別の方です。念のため。
サンカ説が濃厚な流れになってきたが
他の説は無いのかのぉ?
マジレスすると、日本の民俗学会の間ではランボーが四国に住んでいたというのが定説
ランボー(in四国)
ランボー四国の脱出
ランボー怒りの四国
こんな感じ?
主演は都合により、スタローンでなく松崎しげる
憲兵地上最強説を唱えている奴はいったいなんだ?
痛すぎる。
なぜ104氏がこんなに叩かれるのかわからん
否定する方は都会生活者で実際の山に入ったことが無いんじゃないかな?
128 :
127:04/09/04 02:02 ID:wt0axocV
と思ったけど叩かれてるってほどじゃなかったね、スマソ
129 :
本当にあった怖い名無し:04/09/04 07:26 ID:ovqS8Bh/
130 :
本当にあった怖い名無し:04/09/04 08:19 ID:TUkSAKel
これって○川事件のことじゃあないの?
戦争って程のもんでもないと思うが。
131 :
本当にあった怖い名無し:04/09/04 11:57 ID:gSSaEsVv
既に突っ込まれているが、典型的なダメレスなので晒しておくよ。
126 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:04/09/04 01:48 ID:HlPKQ6bG
憲兵地上最強説を唱えている奴はいったいなんだ?
痛すぎる。
過去ログで誰一人、「憲兵地上最強説」など唱えていないね。
せいぜい、
>>1らのサンカの能力過信のトンデモさに突っ込んでいるくらいで。
自分の気に入らない意見を、捻じ曲げたうえで叩くというのは一番低レベルな
中傷だよ。
>>127 自然を知らないのはむしろ104のほうだと思うよ。
一度でも狩猟をするような状況(このさいサバイバルゲーム程度でもいいが)に
身を置いたことがあるのなら、
>>1の描くような装備でハンデのある相手に対して
わざわざ自分の場所を知らせるような自爆行為をする馬鹿はいないってわかりそうなもんだ。
現実にあった、未開人と軍隊の戦闘としては高砂族(日本軍義勇兵)と米軍の
例でも、彼らは実際銃を全く使わず、相手の背後に忍び寄っての絞殺や刺殺を得意とした。
日本人兵士同様に日本軍から銃を貸与されていたにもかかわらずだ。
それ以外にも村田銃に関する記述の整合性が目茶苦茶で、そもそも体験談とする内容の信憑性じたいがアレだが・・・
俺の家、山持ってる、たまにじいちゃんの手伝いで山に入るけど、
彼のほうが移動速度が速い。俺も駅伝やってたけど結構きついのに、
やっぱ歩き方ってあるんだなー、と思う
135 :
本当にあった怖い名無し:04/09/04 13:49 ID:F6/rWWBf
ここは月刊ムーの世界なのに
本気で否定するやつは板違いだ。
本気で肯定してるやつは病院へ逝け。
以上。
>>135 勝手に話を摩り替えるなよ。
あくまで現実にあった(と
>>1らが考える)「事件」の検証をやってるわけなんだから、
そんな子供だましの無理心中誘導は通用せんぞ。
そもそもこの板にも、「超常現象」や現実にあった事件の検証スレなんかいくらでもあるぞ。
憲兵の泣き所
138 :
104:04/09/04 19:32 ID:wA8XbF7C
はぁ・・・・
>>134 15年ほど狩猟やってるよー
ハンデ?警官が持っている拳銃?人数?
ハンデは【山を生活の場とする人】のほうが持ってると思うが?
射撃を加えるにしても 今から撃ちますよーと声をかけるわけ?
ちがうでしょ?あなたがやっているらしいサバイバルゲームでも
そうじゃないのかな?(多人数で突っ込むなんていわないでね。
ありゃ戦術でもなんでもない。)
日本の山は険しい。見通しも効かないよ。ゲームの場所・・公園?
なんかとは全く違う。一発撃ってトンズラされる状況を先に述べました。
単発でもね、右手の指に実包を挟んでおいて、空薬莢排出→
実包をボルトの前に置く→ボルトを閉鎖し発射体制オッケイ!という
マタギの人が普通にこなしていた技があるよ(はじめてやると戸惑うねw)
1が書き込んだことはフィクションなのだろうけど、マジメに考えてみた。
追われる側ならヒットアンドランを繰り返す。追う側なら・・・やりたくないね。
追う側が不利なんだよ。。。
139 :
104:04/09/04 19:34 ID:wA8XbF7C
続きです
昭和初期にはベルト弾帯(散弾実包をループに差し込むアレだね)が
一般化してます(浜●銃砲店の復刻版カタログ見てね。おもしろい)。
自分も祖父が使っていたそれを持っているけど40発は入るんだ。
村田銃の頃の特徴、山野でも手詰めできること をかんがえるとね・・・。
弾薬量での判断もね。難しいよ。猟小屋にはストックしているからね。
(火薬・雷管・弾頭・新聞紙<わかるね? そして食料)
最後に
>それ以外にも村田銃に関する記述の整合性が目茶苦茶で
すまんねーそうだった?私の店に一挺だけ村田銃が参考品としてあるよ。
勉強不足だったかな?北海道の方にお願いして譲っていただいた。
雷管が手に入らんので 試験として10発撃っただけだがね。
フォスタータイプのスラッグよりゃよっぽど当たる!<意味解る?>134
白煙もんわもんわ〜 周りの射手ブーイングが笑える銃だよ。
でも見物してる人には大人気だったなぁ。
雷管さえ多量に入るなら、また試験したいな・・・・w
書き込みの30秒制限っての?初めてしった! 不便だな
140 :
104:04/09/04 19:36 ID:wA8XbF7C
げっ!
>>134 ごめん!!!!
謝罪します。
アンカーは133でした。
文献だけで他人を批判する人と、それなりの経験をもった人の書き込みの
重みがでますね。
でも、2ちゃんねるってとこは、簡単にソースを出せる文献とかネットで
得た知識で書き込むやつのほうが有利なんだよな。。。
142 :
104:04/09/04 20:32 ID:CDyziq2t
>>141 そうですね。これは仕方が無いことなのでしょう。匿名ですし。
もうじき、133がですね
お前のやってるという銃砲店の名前出せ!村田銃の写真見せろ!って
いってきますよw 万能ソースなんてないのに。
自分の書き込みを見て反省少々。。。
サバゲをしている人(らしい)だと思ったので熱くなってしまった。
銃口を人に向ける者を我等は許しません。小さな子供ならまだしも、
PCを扱えるほどになり尚且つ掲示板で自らの意見を陳述するほどの年
となったものならば、そのくらいのことは・・・・と思ってしまいました。
なので、銃砲店の情報を出せといわれても断固お断りいたします。
人を傷つける武器の延長線上として、猟銃を持ちたいといわれても
お断りしますので。
四十路の爺が失礼しました。
143 :
104:04/09/04 20:42 ID:CDyziq2t
まぁ ついでなので。
村田式小銃改造猟銃について皆様述べられておりますが。
そのほかの銃も当然流通しておりました。
銃砲年間等によりますと、西部劇で有名なウィンチェスターM73などもね。
今の銃刀法では口径10.5ミリを越えるライフル及び弾倉内5発以上はいる
ライフルは所持できませんが。この法律は昭和三十三年に基本がつくられ、
その後改正を繰り返して現在に至っております。
戦前は拳銃弾(45コルト)を使う銃で5発以上でもオーケイでした。
明治維新時には官・幕両軍使っていた記録もあるくらいですから?
民生に流れていたとしても不思議ではありませんよ?
>>138 >射撃を加えるにしても 今から撃ちますよーと声をかけるわけ?
村田銃には消音機能や、硝煙の臭いを消すが付いてたのかね。
そういう、ネットで拾うような机上の知識では抜け落ちがちな要素がモロに
出ているところが、自然を知らず銃器についても付け焼刃の知ったかぶりを
繰り返していると思われる要因だと気付いてくれ。
それだけで済めばまだしも、直後の
>>139で村田銃は「周りの射手ブーイングが笑える」ほど
「白煙もんわもんわ〜」だと書いて自爆しているのには開いた口がふさがらない。
>あなたがやっているらしいサバイバルゲームでもそうじゃないのかな
論理展開のみならず、日本語読解能力もないようだね。
あんたが狩猟はおろか、まともに自然のなかに身を置いたことがあるかどうかすら疑わしいから、
『このさいサバイバルゲーム程度でもいいが』と百歩譲ってあげたんだが。
それとも、
>>142でつらつらと続く人格批判にどうしても必要なために、わざとやってるのかね。
>日本の山は険しい。見通しも効かないよ。
だからこそ、わざわざ追っ手の警察や憲兵に応戦するのみならず、次々狙撃するというのが全然リアリティを
持たないのだよ。地の利を生かして逃げるほうがはるかに得策なんだから。
145 :
104:04/09/04 22:07 ID:CDyziq2t
>>138 なにをいってもだめだな
黒色火薬を使う銃が 真っ黒な煙を吐く?
本しか読んでないからそういうことになるのだよ。
火縄銃の実射シーンがネットでも探せるはずだ。
火縄銃を愛する協会が日本にあるからね。
探したまえ
そして 恥じなさい
オワリ
146 :
104:04/09/04 22:24 ID:CDyziq2t
本で読んだこと<勉強にもなるそれはよろしいことだと思います
ネットで調べる<上に同じ
でもね あなた。
経験者の言うことは少し聞きなさい。
これは火縄銃の公開実演での発射シーンのあるhpだ
ttp://csx.jp/~fleet7/Museum/Muse302.html 実演であって実弾発射ではないので火薬量が少ないようだね。白煙が非常に少ない。
それでも、知らない人には感銘を十分に与えるショーだからこれでいいのだ。
千葉の射撃場では、まだ日本前装銃協会さんが練習しているかな?
機会があったら見てごらん。
非常に気分が悪いのは事実だな。
こういうことを自分が書くことになるとは思わなかったが・・・・あえて書く。
引きこもりのネット少年よ 外に出ろよ。他人の経験でものをいうな。
自らの経験でたりない部分を、人の経験で継ぎ足していくならいいのかな?
拳銃の有効射程・猟銃の有効射程 そしてですな
険しい山を山狩りするとしてだよ?
1000人でも2000人でもいいさ 山狩りしてみなさい
ドラマのように一列横隊!各員の隙間○メートル!なんてのは、維持できないよ。
引きずり回してしまえば(自分の生活の場だ) いくらでも翻弄できるとはおもわないのかな?
その場合、あえて発砲する必要が無い(威嚇を除いてね)ことに今気づいた俺が居るw
>わざわざ追っ手の警察や憲兵に応戦するのみならず、次々狙撃するというのが
日本語一緒に勉強しようかw
147 :
104:04/09/04 22:29 ID:CDyziq2t
新聞紙についてのコメントくださいな♪
ヒントになるがあえて書く 村田銃のこと詳しいなら即答できるでしょう?
>>145 自分の書き込みに対してダメ出ししてるから、ようやくわかったかと思いきや、
またレス番ミスか。
唐突に、だれも言っていない黒色火薬の話を持ち出してきて勝手に得意がったりと
もはや末期症状。書き込みくらい落ち着いてしたらどうかね。
>>148 お前さんの煽りレスよりも104のほうが説得力あるよ。
まあ黒色火薬の下りは確かに意味分からんけど。(w
>>146 悔しいのはわかるが、「オワリ」じゃなかったのかね。
相変わらず、勝手な決めつけをもとにした人格攻撃が好きなようだが、それが自分の首を
しめる結果になることに気付いてくれ。
煙やに関する記述では過去ログとの整合性がさらにメチャクチャ。
煙が出ないから発射した側の居場所はわからないとする展開なら、事実はさておいても
過去ログでの主張からの整合性はそれなりに保てる。しかし、わざわざ白煙のたつ写真を
持ってきて、しかも実弾発射ならこれ以上の煙が出ることを示唆しておいて、自爆している
にもかかわらず得意げなのが全く不可解。大丈夫か。
山狩りに関しても同様で、過去ログから言われている「あえて発砲する必要がない」ことに
気付いて自分の浅はかさを恥じるのならわかるが、開き直り的な"w"が空回りしているのがなんとも。
全然気付いていないようだから指摘しておくが、君の言っていることの大半は、文献を調べたり検索したり
するまでもなく(すればなおのこと)、おかしいのがわかることなのだよ。
過去ログでの書き込みとの整合性がメチャクチャだから。
151 :
104:04/09/04 22:57 ID:CDyziq2t
黒色火薬ウンヌンはオレの早とちりかな?
その頃の銃は全て無煙火薬対応と思ってるふしがあるような無いような。
>わざわざ自分の場所を知らせるような自爆行為をする馬鹿はいないってわかりそうなもんだ
黒色火薬を使う普通の村田なら 白煙ドバーなので、撃たれた直後の
パニックをこえりゃぁ『あそこにいるぞ!』となるからね。
だと思って、色々説明を試みた。 が 其処までの深読みも必要ないようだ。
銃声を立てることが、自分の位置を教えることになる ということをいいたいのね。
一度山の中で銃声聞いて見なさい。
大雑把な方向はわかる。位置は特定できないよ。黒色火薬使用なら、
自分が撃たれたのでないことが解ってから、キョロキョロすれば解るね。
無煙火薬へ切り替わった時代背景、日本の軍用銃払い下げについて
しってることを書いたんだが、間違って消しちまった。
自分で調べてくれ>148
おお あんかーみすかぁ!ほんとだ。自分のカキコナンバーだったね。
年をとると、細かいことは大雑把になるのか?w
さ 反論中傷なんでもいいが 新聞紙のことを聞かせてくださいな。
村田銃のこと 私より詳しいんだろう?w
>>150 おれは銃はシロウトだが、
>>139の白煙モワモワは雷管使わなかった状態の話というのはわかる。
雷管が何かも知らんが。
153 :
104:04/09/04 22:59 ID:CDyziq2t
一番大事なことを忘れてたね。
あなたの山での活動はどういうことをしてますか?
あと、複数種ある村田銃を 操作し撃ったことはありますか?
>>149 >お前さんの煽りレス
あのね、
>>104は他人の書き込みを誤解して、勝手に相手をサバゲマニアと決め付けたうえで、「銃口を人に向ける者」
「人を傷つける武器の延長線上として、猟銃を持ちたい」などといった言葉を弄して人格批判に走ってるの。
そのことを指摘された後も全く反省することなく、「引きこもりのネット少年」とレッテルを貼り「外に出ろ」などと書いているわけ。
煽りはどちらか考えてみたらどうかね。
>104のほうが説得力あるよ
では、説得力ある箇所を具体的に示してほしい。
155 :
104:04/09/04 23:03 ID:CDyziq2t
間違っちまった
×複数種ある村田銃を 操作し
○複数種ある村田銃のどれかひとつでも 操作し
血圧上がってるぜぇぃ 、( ̄▽ ̄)V いえいw
>>152サン
いえ 雷管は火縄銃・火打石式等を除き使います。火薬への点火に
使う器具です。
白煙もわもわ は黒色火薬の発射時の煙。小説などでは 黒煙もうもう
と表現されることがあります。
無煙火薬は、通常発射ではうっすら煙(白~灰色)が出る程度。機関銃など
で連続発射した場合は、ヤハリ白煙もうもうとなることもあるそうですよ。
(湿度がからむとか聞いてます)
新聞紙の使い方・・・・・早くして。。。
ネムクナッテキタ
156 :
104:04/09/04 23:06 ID:CDyziq2t
うーむ
サバゲする人には、銃を持つ立場として嫌悪感あるからね。
銃口を人に向けない!これは鉄則だよ。
こういうときにサバゲの話題が出たから、暴走した部分はあるだろう。
認める。
が、人格攻撃でいってはいないぞよ。
釣られてもしょうがないか
新聞紙まだですか?村田銃のこと詳しいあなたへ
157 :
104:04/09/04 23:10 ID:CDyziq2t
23時30分頃までがんばりますので。
釣り餌でないお答えをくださいな。
158 :
149:04/09/04 23:15 ID:yXmvB/cp
>>154 なんだかなぁ、人のレスに一つずつ否定的な細かいレスつけてるから
煽ってるように思えたんだけど、そんなつもりじゃなかったんなら、すまんね。
あと、説得力ってのは箇所じゃなくて書き込みそのものな。おれは銃のことは
よく知らないんだけど、104の書いてることのほうが本当っぽく感じるんだよ。
それが事実かどうかってのと説得力の有る無しはあんまり関係ないから、104の
書いてることが事実かどうかってのは別の問題。
159 :
152:04/09/04 23:15 ID:tRZDb0Dv
ああ、
>>139は雷管がまったく無かったのではなくて、10発試射できる程度にしかなかったという内容だったか。
でもあんた煽りすぎですよ。
あとID:fHUcp3z1、あんたもれっきとした煽りですよ。
>>144なんかは104を「付け焼刃の知識をかざすシッタカ」扱い。
それって人格攻撃とちがう?
160 :
104:04/09/04 23:15 ID:CDyziq2t
このスレの常連さん ごめんなさいね。
意固地になってるのはわかるんですけど・・・・。
読み返してみると、俺一方的に釣られだしてるね。イヤハヤ
体験したことが無いとわからないことをチョロリと書いてサービス?
するとそれを突破口にかみつかれているような。
即発見される自爆行為うんぬん といわれたあとで
白煙もうもうだよーん と書いても(真実だからしょうがない。それに
論点違うし構わないなと書いてみた)には食いつかないからナァ。
この人も整合性においては、私並みですねw
眠いな・・・・・
161 :
104:04/09/04 23:17 ID:CDyziq2t
煽っちゃった・・・・・ですか。
後13分だけいさせてくださいな。ここまできてしまいましたし。
>>151 >その頃の銃は全て無煙火薬対応と思ってるふしがあるような無いような。
ちゃんと他人のレスを読んでいるのかね。俺は144で既に、煙が出ることを知っているにも関わらず
「射撃を加えるにしても 今から撃ちますよーと声をかけるわけ?」などとレスしているのに
突っ込んでいるわけだが。
>銃声を立てることが、自分の位置を教えることになる ということをいいたいのね。
>一度山の中で銃声聞いて見なさい。
>大雑把な方向はわかる。位置は特定できないよ。
だから、撃たずに逃げるのがそもそもの得策なのになんで銃を用いてわざわざ「大雑把な方向」を
知らせる必要があるのかね。あんたのいう「もうもう」とした煙や、臭い、相手との距離次第で特定精度は変化する
わけだし。
>無煙火薬へ切り替わった時代背景、日本の軍用銃払い下げについて
>しってることを書いたんだが、間違って消しちまった。
>自分で調べてくれ>148
自分がレスできなかったことに対してそんな言い訳をする奴は初めて見たよ。
新聞紙のことを教えろと言っているのも黒色火薬同様の「早とちり」かね。
過去ログちゃんと読んで、他人が新聞紙について何か言ったかもう一度確認してきたらどうかね。
163 :
104:04/09/04 23:21 ID:CDyziq2t
村田銃のことを知っている人ならば、非常に有名なことですので。
他は皆さんが不愉快になるからノーコメントといたします。。。
>>158 他人の主張の各ポイントに対し、逐一反論するのを煽りとみなされてはかなわない。
根拠も示しているのに。
要するに、個人的に感じる雰囲気で104を支持しておられるのだね。
それじたいは個人の主観だからどうにもならないが、それをもって「説得力ある」とするのは
おかしくないかね。
165 :
104:04/09/04 23:24 ID:CDyziq2t
無煙火薬の製造は 日清戦争のときからだよ・・・
ミスで消しちまったのは嘘ではない。
166 :
104:04/09/04 23:33 ID:CDyziq2t
今24分です。新聞紙にこだわったわけを書いて終わりにします。
ライフル実包であった銃を散弾銃にしたわけです。真鍮の薬莢です。
金属薬莢だから 封をするのに工夫が要ります。
雷管を装着した薬莢に、火薬を規定量入れ、コロスを次に入れます。
ころすはガスシールの役目を果たすものです。今はプラスチックですが、
ちょっと前はフェルトの厚切り、さらにその前(村田を使ってる人など)は、
厚手の毛布を丸くくりぬいたもの(!)を押し込んで棒で静かに、でもシッカリ
とつき固めます。その後弾を入れます。散弾ないし一発弾ですね。
そこでもう一度つき固めます。
その後、厚紙を置いて蝋をたらして密封。そのままでは緩んでくる可能性
あるので、口の中でクッチャクチャと噛んだ新聞紙を適量押し込みます。
乾くと結構硬くなるんです。
いまの散弾実包は特殊な封をしていますので、緩むなんてことは考え
られないのですがね。
村田銃についての私の書き込みがでたらめだとあなたが言ったので、
この弾作りの儀式を聞いたのですよ。
あなたは軍用としての村田小銃のことが詳しいのではないですか?
私は猟銃を扱う立場ですので、小銃のことは不勉強です。
なので、知っていることだけをこの板に書き込んだのです。
皆様、不愉快だったとおもいます。お許しください。
もう、一切の書き込みをしませんので。
>>159 >あとID:fHUcp3z1、あんたもれっきとした煽りですよ。
>>144なんかは104を「付け焼刃の知識をかざすシッタカ」扱い。
>それって人格攻撃とちがう?
もし、根拠を含んだ反論をせずに「付け焼刃」と断言したのなら、人格攻撃だというのはわかる。
しかし、144で俺はまず、銃声や臭いを無視していることを「村田銃には消音機能や、
硝煙の臭いを消すが付いてたのかね」と指摘したうえで、さらに「そういう、ネットで拾うような
机上の知識では抜け落ちがちな要素がモロに出ている」と根拠を示している。しかも、104と違って
「自然を知らず銃器についても付け焼刃の知ったかぶりを繰り返していると思われる要因」
~~~~~~~~~~~~~~~
とまで譲歩しているのに同列視されなくてはならないのだろうか。
168 :
158:04/09/04 23:43 ID:yXmvB/cp
>>164 こんなことで議論するのもどうだかと思うんで、これ以後はもうやらないけど、
あなた、ちょっと絡みすぎです。自分じゃそれなりに理屈をもって書いてるん
だろうけど、他人に嫌な印象を与えてるだけです。
あと、説得力云々だけど、104の場合は自分の体験として書いている。それが
事実かどうかは本人じゃないと分からないけど、少なくとも体験した人じゃないと
分からないようなことを書いている。でもあなたの場合は、ご自分の論拠が
示されていない。それこそ文献やネットで得た知識でやってると言われても
しょうがないと思う。
ていうかね、軍板なんかで時々見かけるスペックだけで兵器を語るやつと
かぶるんだよなぁ。。
>>168 主張の内容じたいでなく、個人的な印象で判断しているのでは反論しても意味がないかもしれないが、
一応指摘しておくよ。
>あなた、ちょっと絡みすぎです
既に指摘したように、レッテル貼りや人格攻撃を繰り返しているのは104ですよ。
こちらは104が知ったかぶりをしているのではないかと推測するのにさえ、
具体的根拠を示している一方で。
個人的体験>>文献やネットで得た知識という考えをお持ちのようだが、これじたいは
場合によっては正しい場合もあるので見解の一つとして持つことに異議はない。
だが、その不等号が成り立つにはその体験が「事実かどうか」じたいが最低限の前提でしょう。
だから、事実かどうかをさておいて云々ってのは本末転倒。
それに、ネットや文献を探して見つからない「体験」かどうかという問題もあるし。
軍板を見たことあるのなら、演習や海外での紛争に遭遇した経験があるかのように騙るも、
ボロが出て突っ込まれるというパターンを一度は見たことがあるのではないかと思うのだが。
あと、ネタであれば、ソースの提示も事実関係の裏付けも不要で、単にそれっぽい文章ならOKだが、
今までやってたのはネタじゃないでしょうが。
104の書き込み終了宣言が今度こそは守られると信じて、
俺もこの話題については書き込まない。
長文が続いたことを他の住人に深謝。
「ランボー」
story
シゲル・マツザキ主演の、80年代肉体派アクションの代表作。第二次大戦で歩兵として活躍したものの、
帰国後に待っていたのは、絶望的な孤独と社会からの疎外感。帰還兵シゲルは、高知県警の理不尽な訊問に
戦地での忌まわしい記憶をよみがえらせ、単身、数百人もの警官隊相手にゲリラ戦を挑むことになる。
原作はデビッド・マレルの『一人だけの軍隊』。シゲルは製作も兼ね、脚本にも参加。脱走して森の中、
肥後守1つで警官隊を制圧してしまう前半、機関銃を手に入れ、町に侵入して大反撃をみせる後半…と全編に
みなぎるはぐれ者の怒りが強烈だ。また、監督の深作欣二は以後、『仁義なき戦い』『里見八犬伝』など
はぐれもの映画の第一人者となった。
172 :
本当にあった怖い名無し:04/09/05 09:14 ID:0haYuVxr
かきこめないぞ?
あ かきこめた。
sage忘れゴメン。
ID:ON90FNR8さん
あなたが嫌ってる104だけど、一方的に宣言するのはあなたじゃない?
104は勘違い等のとき早めに訂正してるけど。
村田銃のことでまちがいがあるぞといったのはあなた。でも何処が
間違っているのかは最後まで何処にも書いてないのでは?
山での経験について具体的に狩猟でいってるといった104にたいして
貴方はそれを貶めるだけ。自分はコレコレをやっているけど?その経験では
こーであってー?ちがうんじゃないかな?という論法ではないよね。
このバトルリアルタイムでみたかったなー。
漏れの感想
104=頭に血が上りやすいけど、間違いはすぐ直す(そうとする)おひとよし
その相手(NR8)=絶対ミスを認めない人。けど相手のミスには突っ込む
おつかれー>そうほう
174 :
本当にあった怖い名無し:04/09/05 09:58 ID:Pwuc7P9Z
1の話スゲー面白いんだけど、
事の真贋はべつのアングルから検証できないのかな?
正直銃の話は素人の漏れにはさっぱしわかりませぬ。
サンカが戦時中憲兵から逃げ回っていたのはうわさとしてあるね。
大塚英志/森美夏 『北神伝綺・木島日記』 には面白く描かれている。
もちろんフィクションとしてね。
ここで柳田國男は政府側の人間として、サンカ狩りの影の実行者として描かれている。
柳田國男はサンカについて遠野物語でその実在を民間伝承として検証(肯定?)しているが、
官僚になった頃その存在そのものを否定している。
国家権力と対立軸にあるサンカの存在を研究テーマにするわけにはいかんと考えたのだろうか。
柳田は終戦の日、山中から炊事の煙が昇るのを見た云々・・・という記述を残している。
終戦とは関係なく山の営みがあることを暗示していたのかもしれない。
小説でこんなの読んだな。
・長野の山中で孤立して暮らす村がある。平家の落ち武者の子孫。
猟で外貨?を稼ぎ、出入りを許された商人だけが外との連絡手段。
警察はおろか税務署・県の役人にまで発砲するので誰も寄り付けない。
この小説は大藪晴彦の小説に時々出てくる。少し設定を変えてね。
174が書いたことにヒントを得たのか?はたまたナカマからそういう
村の話を聞いてそれに脚色したのかもね。
大藪小説だと、絶世の美少女姉妹がでてくるのだけど関係ないねこればかりは(爆
差別意識を背景にした作り話じゃないかなぁ
久しぶりの2チャンなんで連続カキコゆるしてね
>>174 >官僚になった頃その存在そのものを否定
国家がそれを認めていないから、体制に迎合せざるおえなかったのでは?
サンカって言葉の意味をオカルト板ではじめて知ったけど、興味深いですね。
流浪の山の民 という意味合いでいいんですよね?
流離っている対象を追っかける羽目になった官憲側は。
こりゃ大変だ!
>>175 サンカは彫りの深い日本人離れした顔してるらしいよ。今の感覚では美人も多かったかもしれん。
でも毛深いらしい。背も高かったとか。
>>179 ほぉ!目鼻立ちくっきり!それで縄文系とかいわれるんかなぁ。
あってみたいナァ・・・・毛深い? 許容範囲!背が高い!いいねぇ!
ワキガだけが駄目なんでw
>>176 そうそう。そういうような山人伝説自体は、以前から民俗学的ロマンチズムの
代名詞みたいなものだから、そんなに珍しいものではないと思うんだよ。
それ自体は学問として成立してないんだが、ファンタジーとして異界の様相を語っているつーか。
小説寝たとしてはこれほど面白い素材はないねー
>>177 おそらくそんな感じではないかと。
遠野物語は柳田最初の作品で、大分若かったからね。
国家官僚として、研究者として第一人者になった頃には漂泊の民を扱うのは抵抗があったのだろう。
妄想としては、当時の国家が戸籍制度によって、具体的に把握していく過程で、
漂泊者の位置にいる人々は確実に常民へと編入されていったと思うんだよね。
その動きに抵抗してきた人々は少しはいただろうなぁ、とも想像できる。
義務教育ができたのが明治。
それまでの文明とか教育システムに一切ひっかからなかった人がサンカ。
だから、原始人がそのまま日本にいたと思えばいい。
過去ログ長杉なわりに無限ループに近いな〜。
>>173 両方が退散宣言して一応丸く収まった後に、人を非難するレスをして蒸し返すのはどうかと。
しかも客観的批評を装っていながら、一方にバイアスかかりすぎ。
例えば
>104は勘違い等のとき早めに訂正してるけど。
104はNR8が「このさい、もし104がサバイバルゲーム程度の経験しかなくてもかまわない」という意味で
書いたレスを、NR8がサバゲマニアだと誤解して「人格攻撃」を繰り返してるよ。
でもって、そのことをNR8に指摘された後も、一度も非を認めてないね。
それどころか、引きこもりのネット少年は外に出ろだのとさらに罵倒をヒートアップさせる始末。
>村田銃のことでまちがいがあるぞといったのはあなた(引用者註・NR8のこと)。でも何処が
>間違っているのかは最後まで何処にも書いてないのでは?
NR8は最初から、銃声や硝煙、煙のことを突っ込んでいるでしょ。
それに、間違い以前に整合性がめちゃくちゃだからって指摘してるよ。
例えば、私は銃に関する専門知識はないが、それでも104の言うことが本当なら、日本軍における村田銃が
38式の登場によってあっさりお払い箱になるはずもないってわかるよ(銃砲年鑑を読んだことがあるはずの104が
なぜこのことに気付かないのか謎)。
長杉な展開を呼んだのはひとえに、映画「ランボー」が根拠に持ってこられるほどトホホなスレの性質が
理解されなかったことにあると思われ。
もう銃の話題やめたら?
そんなに詳しくもない人同士が憶測でやりあってもしょうがないでしょ。
うんうん やめましょう。
スレタイの話に戻りましょうよ。
銃の話題は別板でね。
このスレがオカルト板にあることも 整合性にかけるのかもよ?
軍事ないし民俗じゃないのか?
という漏れは 軍板住人だと
オジャマシマシター
>>186 丘板は結構懐深くて板違いスレ結構あるけど、それにこのスレもそうなのかも知れないけど、
他のスレと違って真面目に進行してるから、このままここでやって欲しいな。
まあ、他の板にいくのもいいけど、そんときはここに告知してね。お願い。
都合の悪いことは「国家権力の陰謀」で済ませてたら矢追純一と同じだな。
ユダヤにしてもUFOにしても、仮想敵を作って、都合の悪いことは全てそのせいにする手口って
みんな同じだね。
軍オタって痛い
軍オタは人生の終焉を意味する といわれて凹んだことあったな
つーか
>>174に微妙に同意。
この件でもっと似たような情報って無いのかな。
まぁ、あれだ
このスレで一番痛いのは
ランボーみろ、とか言ってたヤシだな。
別のアングルから検証 ね?
その・・・なんての?作戦?に従事した人が口を開けばねぇ・・・・。
あとは内務省ですか?管轄? ココの機密文書の公開請求?
用語などくわしくなくてごめんねー
前大戦で、兵士一人ひとりが付けていた日記が情報源にもなったそうだからなー。
日本人は記録を付けるのがすきなんだろね。
だとすりゃ、遺品を整理していて〜 なんてことが起こるかもしれないが。
でも、噂話も好きだからネェ(俺もね)。
実際に起こっていたらもうバレバレでしょ。社会の仕組みが大きく変化
したんだしさ。
>>193 このスレに来る人皆病気かもよ
うーん、実際にあったとしたら小説とかのネタになりそうなおいしい話しだし
_な趣味があるがそんな噂も聞いたことないし。
>>1の読んだとかいう題名の本が実在しない・他に有力な情報も出てこないから結局ネタか?
197 :
らんぼ〜:04/09/06 21:35 ID:rJ2In8O3
「大佐、俺の戦争は終わったんです…」
大江健三郎の話がスルーされているのが笑える。
寂れたスレで
200ゲトー
・・・・・・・・オモシロクネ このスレッド終了でいいんじゃないの?
>>196 だね。
共産党出版局や開同、朝日に奴隷史観マニア、プロ市民が食い付かねぇ訳がない。
作戦の神様こと辻政信が弐百死を奪取!辻は神なり!辻は神なり!辻は神なり!
i ::: ,.-'"" ヽ, i ,'",v,..-_ ヽ ,.. i
i'"`.::::: i , i =、 `- ' i =- γ"ヽ
ヽ::::::::::. i ソl ヽ,_ ,.-" i
ヽ::::::::::::.."::::":::::i ヽ i
ヽ ::::::::::::::::::::::::...ヽ -,. ,/."
` i ::::::::::::::::::: i
i :::::::::::::::::::: ,. -=−- y
ヽ ::::::::::::::::: ..:::: /,
ヽ :::::::::::::. ... ..::/ i,
i" ::::::::::::....:::::.....:: ,..- '" ,.'"ヘ
i :::::::::::::::::::::: _,.. -='" ヘ
i :::::::::: ヽ、::: _,.-=" ヘ=-.,,__
_,..-='",;;;; .,_ i^" ,.-, _,.",;;;;;;;;;;,,ヽ
田中新
>>1 総理にバカヤローとか短気すぎ(www
河村
>>3郎 華僑虐殺の責任だけなすりつけられてやがんの(www
服部卓
>>4郎 おぅ、また来世でも一緒にやろうぜ!
山本
>>5十六 餓島が苦しいさなかに大和ホテルでおきらく生活か、おめでてーな(www
>>6た口廉也 「俺が支那事変と大東亜戦争を始めた」とか気負いすぎだから(www
>>7か村明人 人情司令官とか言われてるけど居眠りしてただけだろ(www
有末
>>8どる お前がトロトロしてるからタムスク空襲してやったぞバーカ(www
川
>>9ち清健 餓島の後の経歴パッとしなすぎ(www
堀井
>>10み太郎 モレスビーに着けないで残念でしたねー(www
>>205-1000 お前らノモンハン、ガダルカナル、ニューギニア、ビルマ、好きなとこ行けや(www
205 :
本当にあった怖い名無し:04/09/11 02:59:17 ID:ykfAg9cd
蒸し返すなって。ランボーなんて、どーせツッコミ待ちのネタだろうし。
207 :
本当にあった怖い名無し:04/09/11 12:02:19 ID:fYV7LCrH
ジェンキンスさんを取り調べるのは憲兵隊なんだな
( ´_ゝ`).。oO(ランボーでも憲兵でも同じくらいイタイ発想じゃねーノ?)
210 :
本当にあった怖い名無し:04/09/11 22:43:52 ID:dnWQ8Lng
ランボー=おとぎ話クラスの、ご都合主義映画の主人公。
勿論、架空の存在
憲兵=実在
憲兵のレベルがどれ程か知らんが、
ランボーの話を持ち出す人間は、池沼界のホームラン王だろW
戦争が終わったのに、知らずに50年以上戦地にこもっている日本兵がいるじゃないですか。
今でも。
ランボーは、そういうのに近い気がする。
アルチュール・ランボォかとおもたw
ランボーなんてネタにきまってるのに激しく反応してるほうが池沼
ひょっとして反応してる奴は釣りで俺釣られてる?
ランボー発言を、必死でネタって事にしたい人がいるね
216 :
本当にあった怖い名無し:04/09/13 01:26:08 ID:TdNtze4A
>>210 憲兵ってのは兵隊の中のエリートしかなれない。
>>216 憲兵は事実上、特高警察と混在して動いていた
別に戦闘力や学力が高くて憲兵になるわけではなかったはずだが
ランボーで思い出したんだけど、この戦いって
ベトコンvs米軍に似てる。
ベトコンが地の利とゲリラ戦法で守りきった事を考えると
サンカもソコソコ頑張れたんじゃないの?
ミリオタさんはどう思う?
サンカが狩猟に長けて、山を熟知しているからって
憲兵隊より対人戦闘力(ランボー並にw)が上ってのは、いくらなんでも飛躍しすぎと思が
>>216 おいおい、誰に一体そんなでたらめ聞いたんだ?
憲兵隊の対人戦闘能力(特に山岳地帯での)は実際どれくらいのものだったの?
山の狩猟民<憲兵という図式を当たり前のように描ける時点でランボー厨と大差
ないと思うんだが。イメージだけでモノ言ってるという点で。
>>218 ベトコンが頑張れたのは、民間人に変装したから。女子供もゲリラをした。
これをやられると、あたり一面無差別にみなごろしにしないと勝てない。
ジュネーブ協定を拡大解釈すれば、みなごろししてもいいんだけど、アメリカは優しいのでしなかった。
だからアメリカはベトナムで負けた。
サンカは人間じゃないって解釈すれば、みなごろしにしてもいいから、一瞬で終わる。
222 :
本当にあった怖い名無し:04/09/13 16:32:26 ID:Hg3/yN2v
>>217 憲兵は、優秀な兵士しかなれなかったはず。頭の悪いやつは試験で落とされる。
給料も普通の兵隊よりもかなりよかった。
戦闘能力は分からんが、兵士の犯罪を取り締まるわけだから、普通の兵よりも
劣っていることはないんじゃないかな?山岳地帯では分からないけど
まず問題はサンカの人数と憲兵の人数だろ
そもそもソースがないので正確な事は分からないが
憲兵派は何人憲兵がいれば包囲、殲滅できると思ってますか?
俺は100人200人じゃむずかしいかなと思う
>>223 サンカは森に住んでいて、森でしか生きられないので、森を燃やせば終わり。
>>224山全体が森でその山が延々と続いてるんだけど
全部燃やすの?釣りだよな?
釣りだよ。
正解は「サンカは森に(中略)、枯葉剤を散布すれば終わり」。
人里にも住んでるんだけど
>>220 じゃあ、山の狩猟民>憲兵という図式を当たり前のように描ければ
ランボー厨と大差あるのか?
様々な記録が残っている憲兵は兎も角
サンカについて語っている香具師の殆どが、イメージで語っているんだがなw
憲兵のほうが強いと思っているそのわけは?
どっちもどっちやん
憲兵マンセーvsランボーマンセー
ばかくさ
まあオカルト的には山の精霊に守られしサンカが強いのは当たり前ですからw
日本の憲兵って野戦訓練受けてたの?
しかも山岳での作戦行動ってさらに特殊なものだと思うんだが。
232 :
本当にあった怖い名無し:04/09/14 00:07:41 ID:cfOXs2g0
>>229 憲兵って士官学校出てる将校や元兵隊のやつばかりだから訓練は受けてる。
233 :
231:04/09/14 00:15:46 ID:HmE/Ghj6
あと、サンカvs憲兵って図式があったとしたら、サンカは地形を生かした
ゲリラ戦を展開するしか無いと思うんだけど、この時代の憲兵って対ゲリラ戦
できるの?(ていうか、今でも山岳地方での対ゲリラ戦ができる憲兵隊って
いるのか?)
少し前に銃のことで論争になってたけど、武装よりも戦術の方がこの場合、
大事じゃねーか?
昭和19年かどうかは知らんけど、>88.90の大江健三郎の話でも結局
山の民は負けているんだから、憲兵もそれなりに強かったんだろうな。
問題はその憲兵といい戦いをした山の民の戦闘能力だろ。
地の利を生かせることがどれだけ有利かはベトナム戦争でも明らか
じゃん。
山の民はその名前ほどには山での戦闘行動に突出したものを持って
いなかったか、それとも憲兵が山の民と同等程度の山岳行動能力を
有していたのか、どっちが説得力あるかだろ。
235 :
231:04/09/14 00:37:52 ID:HmE/Ghj6
ついでだからもうちょっと書く。
まあ憲兵隊も実戦部隊の一つだし、最初はみんな一般の兵隊や士官だろうから
231の言うようにそれなりに訓練は受けてるとは思う。
でも憲兵隊の仕事ってのは敵軍相手にドンパチやることじゃなくて、組織の中での
警察行動だろ。戦場で走り回ることは普通無いわな。
んで、そんな憲兵隊が、生まれた時から山の中で生活してきたのを相手に、向こうに有利な状況で作戦を展開するのってかなりしんどいと思うんだよね。
そりゃ大日本帝国のバックがあるから時間かけて大量に人員と物資を投入すれば
憲兵隊のほうが強いとは思うんだけど、けど時代は昭和19年、かなり切羽
詰まった時代だな。そんな時代に人と時間かけて山の中で数十人の徴兵忌避者を
追いかけたりするもんかな。
236 :
本当にあった怖い名無し:04/09/14 00:38:56 ID:cfOXs2g0
>>233 憲兵が対ゲリラ戦できるかどうかは分からんが、サンカは山の民、憲兵は兵隊。
戦うのなら憲兵が勝つ。それにサンカは小銃を持ったゲリラではない。
移動速度はサンカのほうが速いから5歳以下の子供をどうにかすれば逃げ切れる。
237 :
231:04/09/14 00:43:08 ID:HmE/Ghj6
訂正
× 231の言うようにそれなりに訓練は受けてるとは思う。
○ 232の言うようにそれなりに訓練は受けてるとは思う。
憲兵なんて無抵抗な人間を相手にするから無敵なんであって
地の利も得ているサンカ?が本気で抵抗したらカナーリの
腰抜け状態なんじゃねーのw
239 :
本当にあった怖い名無し:04/09/14 00:49:23 ID:cfOXs2g0
>>238 憲兵も元は、軍人だから腰抜け状態にはならないよ。
241 :
231:04/09/14 01:09:23 ID:HmE/Ghj6
>>236 まぁ、憲兵とサンカの平均的な戦闘力のスペックを単純に比べたら憲兵の方が
勝つだろうね。ただ、今回は通常憲兵が入り込むことは少ないと思われる山の
中だ。単純に比べられない。装備や訓練でも勝ってたはずの米軍がベトナムで
負けたみたいにね。
あと、深い山の中での小銃の有効性ってのはどれほどのものがあるのか。移動力と
視認性に富んだサンカがストーキングとアンブッシュを続けて隙を見ては山刀か
なんかでザクッとやるゲリラ作戦のほうが有効的じゃないかな。これだと普段の
狩猟の方法とそう変わらないしね。
戦闘の心理として自分の仲間が音も無く次々と倒れていくのは気が滅入るはずだよ。
>>238 何か間違ってるな
任務上、闇米買出しの市民を取り締まったり、徴兵拒否した奴を取り締まったりはするが
憲兵は基本的に陸軍の一兵科
各部隊から特に優秀な兵を選抜し、憲兵学校で特別教育を受けさせたちゃんとした軍人
基本的に軍隊内の風紀軍紀取締りが主任務
殺人や暴行をやらかした犯罪軍人の取り締まりも当然あるから、並みの奴じゃ務まらん
まあ、サンカを徴兵できれば、山岳戦の心強い戦力になったろうな
密林戦と狙撃のエキスパートの高砂兵に
水練の達人揃いの沖縄糸満兵
活躍したこれらの仲間に入ってたかも
244 :
本当にあった怖い名無し:04/09/14 07:46:22 ID:VoQYhyz6
地の利を得た山岳狩猟民族=ゲリラ戦が出来る
と、短絡的に考えてる馬鹿がいるな。
地の利と慣れた武器があれば
ランボーになれるのか?w
いつまでもランボーに拘っているバカもいるようだな。
軍板のスレにリンク貼ってみるのはどうだ。
なんか知ってる人いるかも。
247 :
224:04/09/14 12:58:22 ID:VoQYhyz6
>>245 別に「ランボーみれ」だけにこだわっているわけではない。
サンカの戦術を予想した場合、ランボーの様な戦術をとるしかあるまい
しかし、対人訓練の経験すら無い、山の土民にそれが出来ると思うか?
それの意味も込めて、言ったまでだ。
まっ、「ランボーみろ」は大笑いさせてもらったがな。
248 :
本当にあった怖い名無し:04/09/14 16:46:45 ID:plPdUZcZ
>>79が一番痛いな。サンカ最強説やランボーがどうのこうの言ってる奴は
全部こいつの仕業だろう。
249 :
247:04/09/14 19:35:49 ID:VoQYhyz6
サンカとはどういう生活をしていたのですか?
自給自足の生活ですか?
あるいは木こりみたいなものですか?
251 :
本当にあった怖い名無し:04/09/14 20:07:55 ID:NP1AJsv6
そこでランボーですよ
八甲田山も実はランボーの仕業
「ランボー慟哭の八甲田」
>>250 原始人。
縄文人が見つかったと思えばいい。
>>234 >地の利を生かせることがどれだけ有利かはベトナム戦争でも明らか
じゃん。
地の利を生かして戦った結果。
米軍兵士戦死者数
約58000人
南ベトナム解放民族戦線兵士戦死者数
約1000000人
南北ベトナム人民犠牲者数
約1000000人
米軍はベトコンに負けたから撤退したわけではない、世論に負けたから撤退しただけ。
>>254 人数の比較はあんまり意味ないと思うが。
確認した訳じゃないから、254の数字が正しいのかよく分からないけど、
米軍の戦死者数が世論を動かし軍を撤退させるのに十分な数字だからじゃね?
だいたい、ベトナムの共産国化を阻止するために軍を派遣したのにそれが
できなかったんだから、負けたって言われてもしょうがないだろ。
>>255 俺様理論で反論しているつもりかよ。
オメデテーなw
反戦世論が爆発したのは、米軍が行なった北爆がきっかけだろ。
世論だけが敗戦原因ってのは極論だと思うが。
ベトコンは、地の利じゃなくて、無法によりアメリカを苦しめた。
サンカって、強えぇ〜の次は、ベトコンって強えぇ〜ですか?
とりあえず、宿題でもしてろw
ベトコンって女や子供が爆弾を運んでくるんですよ。
日本の特攻隊なんか、はるかに上回る精神的破壊力ですよ。
260 :
名無し新兵 ◆kMBxieZH.U :04/09/17 02:07:39 ID:ZmnHYdHL
>>259 日本も本土決戦やってたら確実にやってる。
>>260に禿同
ベトナムは一部の一般人がゲリラ化したり協力したりしたが
当時の日本の状況から考えると、一億総兵士化しただろうな。
自爆テロのはしりみたいなもんか
>>262 本土決戦を書いた檜山義昭の小説の中で、練馬のあたりで国民学校の女の先生が
ふとん爆弾抱えて敵の戦車に飛び込むシーンがちょっとトラウマ。
終戦直後、あっさり武装解除した日本。
アメリカと違って学徒動員しなければならないほど戦争に参加しようとしなかった日本。
日本の敗因は、アメリカやベトコンみたいに戦争に狂わず、平和主義だったからだ。
>>264 日本って学徒動員してなかったっけ?
大学生とか結構行ってたような気がしたけど。
アメリカは学徒動員してない。なぜなら戦争にいきたがる人がたくさんいたから。
日本は学徒動員した。なぜなら戦争に行きたがる人が少なかったから。
平和主義教育のせいで日本が戦争に負けてしまった。
>>266 書き込んでる間に、また変な奴が、、、
おまいは、日本の歴史を勉強した事がないのか?
てか、外国人?
>>266 ツッコミどころ満載なレスだが、まず一つ一つ聞こう
>平和主義教育のせいで日本が戦争に負けてしまった。
戦前戦中を通して、こんな教育方針が行われたのは
何時、何処でですか?
あと、具体的な内容を解る範囲で結構ですので、教えて下さい。
>>269 八紘一宇。大東亜共栄圏。世界市民。
欧米みたいにアジアをきちんと植民地化して、きちんと搾取して、
改宗しない原住民をみなごろしにしておけばよかった。
バカげたスローガンをかかげてたからそれができなかった。
そもそも植民地民や敵国を人間だと教育していたのが間違い。
戦争が始まってからやっとこさ鬼畜米英というスローガンを掲げるほど、ほほんとしていた。
臣民が一丸となるべきという教育も戦争には向いてない。
臣と民は徹底的に差別・区別しなくては戦争に勝てない。
こんな平和教育で戦争に勝てるわけがない。
アメリカを見習うべき。
アメリカみたいに、宣戦布告なしにミサイルで民家を爆撃。これがただしい戦争の姿。
真珠湾攻撃で宣戦布告をしようとしていたし、日本は何を考えていたんだろうか。
こんな平和主義国が戦争に勝てるわけがなかった。
>>270 うまいなぁ。
おれもなんか面白いこと考えてみよー。
>>270 > 欧米みたいにアジアをきちんと植民地化して、きちんと搾取して、
> 改宗しない原住民をみなごろしにしておけばよかった。
> バカげたスローガンをかかげてたからそれができなかった。
これは、人的資源が不足していた帝國軍が、原地人の統治を容易にするのに多大な効果を生み、
日本が大義名分を得る為に必要不可欠な政策だった。
大義名分が平和的だ何て言うなよw何事も建前は重要だ。
> 臣民が一丸となるべきという教育も戦争には向いてない。
> 臣と民は徹底的に差別・区別しなくては戦争に勝てない。
戦争に向いてないから平和的って事ですか?いくらなんでも乱暴だろ
てか、臣民の区別がどう不利なのか説明しない事には、何の説得力も無い。
> アメリカみたいに、宣戦布告なしにミサイルで民家を爆撃。これがただしい戦争の姿。
当時の日本が活路を見出すには近隣国家の自立と協力が不可欠、米の様に反感を買う戦略は愚の骨頂。
日本には日本の戦略が在っての建前、それも解らずに平和主義国家とは、ちょっと短絡的では?
>>266 アメリカでは
大学側が率先して学生を
軍隊に送り込んだんだよ
あの時代の宣戦布告はやるのが当たり前だよなぁ。
だから真珠湾攻撃の宣戦布告が遅れたから日本は卑怯だとかだまし討ちが
得意とか言われたんだよな。
>>274 日中戦争の時点でアメリカは
中立義務違反をしてるからと
ちゃんと日本は主張したらよかったのにねぇ
276 :
269:04/09/18 00:57:12 ID:u7FBB0D6
ID変わってたが
>>272は私です。
あと、もう一つ言いたいんだが
>日本は学徒動員した。なぜなら戦争に行きたがる人が少なかったから。
学徒動員は戦況悪化に伴い、低下した工業力を補うため
主に軍需産業への従事を目的に発令されたものです。
あと、朝鮮総督府では志願兵の多さに総督府の機能がマヒしてしまう程の志願があり、
日本統治下の東南アジア各国でも志願する者が絶えなかったそうです。
>>272 なにゆえあきらかにネタとわかってるのに反論するんですか?にださん
┐(´ー`)┌ヤレヤレ
>>272 つっこめばつっこむだけ墓穴掘るぞ、アンタ。
280 :
本当にあった怖い名無し:04/09/18 13:02:21 ID:1xr9CId0
で、今までの話がサンカVS憲兵にどんな関係があるんですか?
なんで日本人はGHQにゲリラしないですか!!!
やったことと言えば、切腹だけじゃないですか!!!
弱者が軍隊に勝つにはゲリラしかないです!!
なんですか! この平和狂い達は!!!
イラクを見習え! ベトコンを見習え!
283 :
272:04/09/18 20:05:35 ID:jbgx/xFf
>>282 解った解った、おまいの言う通りだよ。
で、サンカの話、再開しようや
このスレの流れ
トンデモ発言が出る(サンカの対人能力/ランボーみろ/日帝平和主義、等々)
↓
常識的な反論
↓
反論に、トンデモな反論で返すが追い詰められる
↓
トンデモ発言をネタって事にしたくて必死な香具師が現れる
↓
以後、話題を変えつつもループ
ランボーはトンデモだが、ひとつだけ真実がある
それは、ベトコンに精神的トラウマを持っていたこと。
子供が持ってきた爆弾でとびちった兵隊の体を自分から引き剥がす…。
あのトラウマというか、ベトナム帰還兵の精神障害こそ、あの映画で一番言いたかったことです。
ランボーほどの階級や職歴の人間でもゲリラには何の力もないのです。
サンガもゲリラをやればどうなるかわかりません。
>>285 前後の文に脈絡がなさ過ぎて、イマイチ何を言いたいのかわからんが
ランボー並の兵士でも何も出来ない(根拠は?)のに、なんで二百万人も死んだの?
一度、ベトナム戦争に関する本を読む事を薦める
じゃなきゃ話にならんし、ベトコンに失礼だ。
一部の山村でほとんど徴兵されていないことに気づいた当局がよく調べると、
戸籍が女ばかりで男がいない村が出てきた。
徴兵がいやだからすべて子供は女として届けていたが
↑
役所に男として届け出てしまった→3歳で徴兵されていた ということなんでしょうか?
ちなみに今年は昭和79年ですよ
>>286 子供が靴磨きを装って、兵隊を爆殺する。
ランボーはやめとけって言ったのに、同僚は靴磨きさせようとして死んだ。
他にも、草むらから子供が出てきて、保護しようと思ったら銃を乱射されたとか、
市街地の食堂でメシ食べてたら、ウェイトレスがやってきて自爆されたとか、いろいろ。
こんなことされたら、ランボーでもどうにもならない。
一度、ベトナム戦争に関する本を読む事を薦める。
なんで200万人(実際はもっと)死んだかというと、敵は降伏しないから。
(国際法上、ゲリラは降伏などできない。)
もうひとつの理由は、アメリカと韓国に成人の数が多かったから。
戦争は人減らしが目的だから、人が減るまで戦争は終わらせることができなかった。
292 :
286:04/09/20 21:08:54 ID:Gc/7ZSX8
お前がとてもピュアな人間だって事は良くわかったよw
ランボーが全てなんだな。
なるほど、その靴磨きやウエイトレスの人間爆弾は避けようが無いな
だが、ゲリラに何もする事ができない?
出来る事は沢山ある、実際に米軍が行った様に
村の焼き払い、絨毯爆撃、枯葉剤散布、大量虐殺
これによって、200万人(公式には200万弱)もの戦死者がでるわけだ。
お前の、200万死者=降伏しないからって
「なんで200mmの雨が降ったか=雨が止まないから」並みの単純な理由では話にならん。
ゲリラ戦に抜きん出ていようが物量の前には微々たる物
サンカvs憲兵も常識的に考えればサンカに勝ち目はない罠
トラウマの話も帰還兵に対する米国民の対応によって
トラウマを負う帰還兵が多く居たことが最も問題視されていた。
ランボーの基幹テーマもそちらにウェイトを置いていたとおもうが?
純粋に強弱を比べたら、当然米軍のほうが強いのは承知だが、ベトナム戦争に
ついては、ベトナムの共産化を防ぐという戦略目標を達成出来なかった米軍の
負けなんだよ。いくらベトナム側に被害を出そうとね。
そしてベトナム側の目標は米軍の排除で、現実にそれを達成した訳だ。
294 :
286:04/09/20 22:15:23 ID:Gc/7ZSX8
>>293 そりゃベトナム戦争の勝者は当然ベトナムだろw
別にベトナム戦争の勝敗を語ってるわけじゃない、趣旨解ってるか?
俺は、サンカvs憲兵に照らし合わせて話してたつもりなんだが。
本州では逃げ切ったサンカの勝利と言っても良いだろう
では、四国のような逃げ場の無い状況でサンカがベトコンのように
ゲリラで細々と抵抗し、次第に世論を味方に付け
物量で勝る憲兵隊を追い払えるのかって事だ
一つ聞きたいんだが、米軍が世論に負けて北爆を止めた事により
ベトコンが補給路の確保をする事が出来、攻勢に転じられた事は解ってるよな?
何故ベトコンうんぬんの話になってるのかよくわからんが、
そもそもサンカは、戸籍を持っていないのだから、日本人ではない。
よって、徴兵されるわけがない。
>>295もう、そういう次元では無い、出直してこい
298 :
286:04/09/20 23:58:42 ID:Gc/7ZSX8
>>1読んだ限りじゃ、そういや、サンカどうかなんて解ってないよな。
299 :
本当にあった怖い名無し:04/09/21 05:41:08 ID:doK+8EmJ
300
301 :
本当にあった怖い名無し:04/09/21 06:34:06 ID:G9O53jL1
サンカらしき食い詰め百姓が流浪した類の者はいたかもしれんが
民族としてのサンカだの全国組織を維持したサンカだの忍者みたいな
サンカだのは全部ネタだから。
サンカの話まだ続いてたんだw
サンカの写真見たことあるなー、本でだけど。
全国組織とか忍者とかは知らないけど漂白の民は実在したんじゃないの?
当時は今のBみたいに話題に触れること自体ある種タブー視していたみたいだね。
もう今はサンカ本ってあんまり出てないのかな。
>>1に書いてあるように、村に住み戸籍を持っているなら
サンカではないよな。
サンカってのは定住地を持たないんだし
1に書いてある山の民ってエタ・非人じゃないの?
こんなこと書くと、
エタは憲兵より強い!カムイ伝やカムイ外伝みればわかるだろ!
って、言われたりしてw
あら、
>>303のリンク先みたら、戦中は戸籍取らされて戦争に行ってたのねorz
306 :
本当にあった怖い名無し:04/09/21 11:26:43 ID:aeqLqtHH
104さんまた来てほしいなあ。
また実体験をもとに知ったか「サンカ勝てない派」を負かして欲しい。w
スレをじっくり読んでみたけど、
>>104て痛い粘着やん。
村田銃が104の言う通りの物なら、
ゲリラ戦には不向きな銃だって事はわかったけど
これじゃ、サンカにとって不利な情報にしかならないじゃんw
誰だよ、サンカが狩猟民族なんていったの。
どちらかと言うと、竹細工師だろ。
309 :
286:04/09/21 21:01:23 ID:CmvMPyCQ
ttp://members.at.infoseek.co.jp/Accord/BIGLOBE/sanka.htm 別スレで紹介されていたんだが、ここ見ると
このスレで言われてるサンカと随分違うなw
このスレのサンカ像は三角寛の小説そのもの。
んで、他のページも見たがサンカが銃による狩猟に長けているなんて
どこも書いてない。
サンカの主な食料調達は、川漁・山菜採取・狩猟(小鳥)で
生業は竹細工や鍋釜直し等の手工芸が多く、
性質の悪い者は乞食・供物泥棒・泣き師などで生計を建てていたようだ。
サンカ狩も大東亜戦争と関係無く明治から頻繁に行われていたようだが
大きな抵抗の記録は無し。
サンカ派の皆さん、この事実受け入れられますか?
,ィィr-- ..__、j
ル! { `ヽ, ∧
N { l ` ,、 i _|\/ ∨ ∨
ゝヽ _,,ィjjハ、 | \ ちょっとまて!
`ニr‐tミ-rr‐tュ<≧rヘ >俺達はdでもない
{___,リ ヽ二´ノ }ソ ∠勘違いをしてるんじゃないか!?
'、 `,-_-ュ u /| ∠
>>286こそサンカの神秘性を隠す為の刺客なんだ!
ヽ`┴ ' //l\ |/\∧ /
--─‐ァ'| `ニ--‐'´ / |`ー ..__ `´
く__レ1;';';';>、 / __ | ,=、
これだから平成生まれは…。
喪前らが育った無菌室の外出の出来事は、
全部神秘的なんだろ。
>>309 そのサイト、サンカと呼ばれた人々が多種多様であったことを書いてるのに、
結論的には「サンカ=被差別部落民」説でまとめてない?
それなりに説得力はあるんだけど。
313 :
286:04/09/21 22:48:13 ID:CmvMPyCQ
>>310 ナ ゝ ナ ゝ / 十_" ー;=‐ |! |!
cト cト /^、_ノ | 、.__ つ (.__  ̄ ̄ ̄ ̄ ・ ・
,. -─- 、._ ,. -─v─- 、._ _
,. ‐'´ `‐、 __, ‐'´ ヽ, ‐''´~ `´ ̄`‐、
/ ヽ、_/)ノ ≦ ヽ‐'´ `‐、
/ / ̄~`'''‐- 、.._ ノ ≦ ≦ ヽ
i. /  ̄l 7 1 イ/l/|ヘ ヽヘ ≦ , ,ヘ 、 i
,!ヘ. / ‐- 、._ u |/ l |/ ! ! | ヾ ヾ ヽ_、l イ/l/|/ヽlヘト、 │
. |〃、!ミ: -─ゝ、 __ .l レ二ヽ、 、__∠´_ |/ | ! | | ヾ ヾヘト、 l
!_ヒ; L(.:)_ `ー'"〈:)_,` / riヽ_(:)_i '_(:)_/ ! ‐;-、 、__,._-─‐ヽ. ,.-'、
/`゙i u ´ ヽ ! !{ ,! ` ( } ' (:)〉 ´(.:)`i |//ニ !
_/:::::::! ,,..ゝ! ゙! ヽ ' .゙! 7  ̄ | トy'/
_,,. -‐ヘ::::::::::::::ヽ、 r'´~`''‐、 / !、 ‐=ニ⊃ /! `ヽ" u ;-‐i´
! \::::::::::::::ヽ `ー─ ' / ヽ ‐- / ヽ ` ̄二) /ヽト、
i、 \:::::::::::::::..、 ~" / ヽ.___,./ //ヽ、 ー
314 :
286:04/09/21 23:04:15 ID:CmvMPyCQ
>>312 被差別部落民も多種多様だから、
サンカも、その一種と考えるのは自然かなと思います。
このスレには、体験に基づいた発言に拘る人もいるので
先程、私の祖母(昭和7年生まれ)に電話して、サンカに付いて尋ねましたところ
「あ〜山菜売りに来るホイド(方言/乞食の意)みたいな連中だったねぇ」とのこと
色々聞きましたが、里人からの社会的地位はかなり低いようでした。
315 :
本当にあった怖い名無し:04/09/22 00:01:08 ID:1Y/o7ukT
>>79と
>>80の説では、軍人よりもサンカの方が強かったんでしょ?
そんな人たちの社会的地位が低いはずはありません!
316 :
本当にあった怖い名無し:04/09/22 00:18:40 ID:Uljt7AIp
やめろお前等これいじょうサンカのことをかくんじゃうわなにをする
((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブル
…逆剥ぎ・生き剥ぎ
>>286によってサンカ説を唱えてる香具師のシッタカぶりが暴露されたわけだが
となると憲兵と戦った連中は何者なんだろうな
日本にいるホモサピエンスに戸籍がほぼ100%徹底されたのは、1960年後半。
義務教育はまだ100%徹底されいない。
日本の教育の網にかからない原始人や異教徒。
それがサンカ。
>>292 >だが、ゲリラに何もする事ができない?
ランボーじゃ、ゲリラには何もすることができない。米軍とゲリラをすり替えている議論してはいけない。
>>294 ベトナム戦争の勝者はソ連と中国。
ベトナムは戦争で(戦後は特に)ズタボロになってんのに勝者のはずがない。
>>295 サンカはベトコンみたいに戦えば憲兵にトラウマを与えられるってこと。
そもそも法的に人間かどうかも定かではなかった。
GHQにしてみればただの動物だった。だから、GHQは山狩をしたはず。
320 :
286:04/09/22 12:43:05 ID:59LzCkMe
>>319 俺はサンカvs憲兵の主旨に添って話しているわけだ、理解出来るよな?
山狩りするのに一人じゃ行くわけが無い、米軍と同じ様に部隊を編成して行き
山の中でドンパチした場合どうなるかを話し合っていたところに
そちらが人間爆弾を出してきて議論を摩り替えたわけだ。
議論の主題を見失ってはイケナイw
中ソは影の勝利者
戦っていたのは、あくまで北ベvs南ベ&米
米軍撤退、南ベ指導者亡命、北ベによる統一、勝利者は誰?
先にも述べたが、主旨に関係無いから君の好きな方でいいよ。w
これも、議論の主題を見失ってはイケナイw
やば、自作自演がばれたw
サンカ話も飽々してたから、別な話を振りたかったのな。
322 :
286:04/09/22 13:00:37 ID:59LzCkMe
恥書きついでに、また書くけど
これ以上、サンカ説を唱えたいなら
サンカが銃器に長けていた証拠くらいは挙げてくれよな。
戦闘の規模や相手がサンカかどうかはともかく、憲兵とドンパチやらかした
連中がいたらしいという話は >88,90 でも出てんじゃん。
検証云々なら、大江の祖母の話に似た話があるかどうかを探した方が、ベトコンだの
米軍だのを持ち出すよりオカルト板的にもおもしろそうな気がするがな。
一言で言うならミリオタウゼーってこった。
324 :
286:04/09/22 21:25:59 ID:tbdzv/bJ
ベトナムの話が出てから、_オタなんて居たか?
325 :
本当にあった怖い名無し:04/09/23 22:31:11 ID:D12DuLM5
憲兵派必死だなw
104並みのリアルな話をしてくれやw
ネット知識じゃじゃなくてよw
326 :
本当にあった怖い名無し:04/09/23 22:38:21 ID:0DsuO731
漏れのIDが731なんですが・・・
ベトナム戦争については、
北ベトナム軍(with中ソ) vs 米軍+南ベトナム軍
の戦争だった訳で、
「農民ゲリラが近代装備の米軍を打ち破った!」
みたいなのは、
中ソ北べ側のプロパガンダと
米軍のエクスキューズ(正規戦なら勝てたのに)とが
利害が一致した為に広まった伝説なだけで。
山岳ゲリラが局所的・一時的に勝利することがある、
ということの例えなら判らんでもないが、
話が混乱するおそれがあるのではないかと。
(てゆーか既にし始めてるし)
それと、ケンペーさんについては、
要するに893屋さんと同じようなものではないかと。
バックに在る勢力を考慮に入れると コトを構えると面倒なことになるが、
それ単独での戦闘力ということでいうと 必ずしもAクラスでは無いと。
329 :
286:04/09/23 23:43:16 ID:2Wm4nsPd
Λ_Λ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´∀`)< 山の民=サンカの説を唱えてた人達は何処に消えたのかな?
( ) | 反論出来ないから必死で
| | | |
>>325みたいな煽り入れてるのかな?
(__)_) \_______
あぁ雪さん・・・・
331 :
名無し三等兵:04/09/26 22:15:47 ID:L8pV6AbW
>>328 ヤクザみたいな犯罪者と、軍人の犯罪を取り締まる憲兵を一緒にするな。
サンカというと五木寛之の 戒厳令の夜を思い出す。
333 :
286:04/09/26 23:44:48 ID:2gjaKRMe
>>328 憲兵の将校クラスはともかく、その下に付いている
連中(准士官から下)はかなりの猛者揃いですよ。
334 :
本当にあった怖い名無し:04/09/27 01:50:21 ID:n3cqojsu
>>333 士官学校を出た若い将校たちもかなりの猛者なのでは?
叔父が職業軍人だった。陸軍ね。
元将校の癖してこういってたな。
「陸軍の礎は下士官であって将校ではなかった。有能な下士官が兵を指揮して
戦果を挙げたのだ!俺なんて下士官の意見聞きながら・・・・」
憲兵も軍曹以上なんだろ?>選抜基準
なら、有能だろうね。
19年の段階で下士官なら実戦経験者多いだろ?
>>334 叔父からの伝聞で、あなたの気を損じる積りで書いたんじゃないので
勘弁な
336 :
本当にあった怖い名無し:04/09/27 18:16:03 ID:1G+qeOLG
>>336 そうなの!
間違いました。お詫びー(ッ_ _)ッ
上等兵からというと、二等兵のなかから選んだのかいな〜。
戦闘力比べは荒れそうなので、別の話をしてみる。
推測の山盛りで悪いが聞いてくれ。
サンカ側には補給面で不利がある。
人数に勝る憲兵側は、近隣の人里を押さえてサンカへの補給を断つ事が出来る。
また、「反政府主義者のサンカ」に一般民衆は協力をしないだろう。
下手に協力すれば、自分も犯罪者。サンカと違って定住者に逃げ場はない。
よって、サンカに補給は無し。有ってもかなり乏しいと推測する。
サンカとは言え、憲兵と戦闘しながら、食料を山中で得る事が出来るかは疑問だ。
仮に狩猟などで食料がどうにかなっても、弾薬は人里でなければ手に入らない。
サンカ側の弾薬が無くなれば、憲兵の有利はほぼ確定する。
てなわけで、サンカ側に勝ち目無しとこう思うわけだが。
日本の憲兵は優秀 なぜなら警察官もかつては優秀だっただろう
ハァ?何言ってんの?
鉄砲の弾がきれたら倒した敵の武器を奪ってパワーアップすればいいし
食料だって憲兵が携帯してたやつを食えばいいんだよ
ランボー2をみればわかるじゃん
341 :
本当にあった怖い名無し:04/09/28 19:01:08 ID:C/qT4zVg
ランボー2がソースってかなり信用性高いですね。
ハァ?何言ってんの?
鉄砲の弾がきれたら倒した敵に乗り移ってパワーアップすればいいし
食料だって宝箱を開けたらおにぎりが出てくるからそれを食えばいいんだよ
レリクスやトルネコをみればわかるじゃん
344 :
286:04/09/28 19:53:12 ID:kjq175ZY
345 :
340:04/09/28 23:22:17 ID:W59IF814
思ったより食い付き悪いな
言っとくけど
>>107は俺と違うからな
ハァ?何言ってんの?
鉄砲の弾がきれたらって、弾がきれることなんてあるわけねぇし
食料だってお腹が空くわけないから必要ないんだよ
ゲームのやりすぎでいかれちまってんじゃねぇの?
347 :
本当にあった怖い名無し:04/09/29 08:23:13 ID:HttnRsRT
348 :
本当にあった怖い名無し:04/09/29 12:06:55 ID:bsLyVhfz
ハァ?何言ってんの?age
ハァ?何言ってるニダ?
鉄砲の弾がきれたらイルボンの武器を奪ってパワーアップすればいいニダ
食料だってそこらをうろついてる犬を食えばいいニダ
2ちゃんねるをみればわかるニダ
朝鮮ネタ止めようよ
そうしないと、じきにわいてくるぜ?
この話は、間違いなく抗日運動に身を投じたウリナラの勇士の話ニダ!
って。
352 :
ソフトな否定派:04/09/30 22:57:57 ID:hpI3wIy9
実際山の中なら猟師が圧倒的に有利だよね?
上手く身を隠して後ろからバーン!
これで4・5人は殺せるね。
憲兵なんて山の中では赤ちゃんw
>>352 燃料としては10点。
もう少し、捻りが必要。
簡単に言えばツマンネってことだな
355 :
本当にあった怖い名無し:04/10/01 21:42:22 ID:xr+5IPJO
352の言ってることはたいして間違いないと思うが・・・。
なんか憲兵派は必死すぎてw
憲兵の山岳域での戦闘記録とかあれば話は簡単なんだがな。
だいたい憲兵が戦闘行為をする事自体、なかなか無いと思うが。
>>357 猟師は戦闘行為は勿論、対人訓練すら皆無だがな。
>>352 その時代の猟師が使ってたのは、単発式村田銃だよな?
憲兵が反撃するより速く、どうやって連射するんだよ?
しかも
>>104の記述では白煙がモウモウと立ち込めるらしいが
白煙の中でどうやって狙いを付けるのですか?
ってか憲兵不利派にまともな反論出来る奴はいないかw
360 :
本当にあった怖い名無し:04/10/02 23:44:03 ID:JY4IiIXp
所詮104の体験談の前では脳内保管の359みたいな憲兵ヲタの意見など説得力皆無w
憲兵派完敗だなwww
サンカ派の方がめちゃくちゃなこと言ってる
釣りだろ? だが、釣りするにしてもなぁ。
脳内“保管”だなんて言ってやがる。
真性馬鹿が釣り気分で、他人に馬鹿を晒してるって所か。
363 :
359:04/10/03 08:51:28 ID:U7Az+VPj
結局まともな反論は無しですか、そうですか。
そおですねぇ。
隠れるのは猟師のほうが得意でしょ。服装も小汚いの使うしね。
年中山を歩く人々ですから体力もありそうです。
追い詰めるのは体制側。逃げるのが猟師と見た場合どうなるでしょう。
猟師がヒットアンドランみたいな戦法を取り続け、がっぷり四つに組まないと。
体制側は非常に多くの人員を展開しないと大変でしょうかね。
でも、逃げ続けることは出来ないでしょ。
体制側はメンツかかっているからね・・・・。指摘のあった補給の問題もあるし。
補給は体制側有利でしょう。
初期は猟師優勢に見えて、すぐに
あ 書き込んじまった。すみません。
すぐに逆転され圧倒されるでしょ。
昭和19年って時期考えると、体制側も大事な人員引き割いて
山狩りに何ヶ月も時間かけるとは思えないな。
すぐに解決出来なかったらなんとなくウヤムヤにして終わりって感じ。
てかさ、山狩りするのに優秀な軍用犬なり鼻の利く狩猟犬なり連れていくでしょ?
隠れてても無駄だし、足が速くても何時かは追い詰められる。
逃げる側は家族連れだし犬の鼻を誤魔化しながら逃げられるとは思えないな。
で、消えた
>>1に聞きたいのだが
>昭和19年近くなって、一部の山村でほとんど徴兵されていないことに気づいた当局がよく調べると
↑一部の村の話なのに
>本州では山づたいに逃げまくられたので決着がつかなかったが、
↑全国規模の話になってるのは何故?
368 :
本当にあった怖い名無し:04/10/03 17:45:05 ID:QFnRhz7G
所詮104の体験談の前では脳内保管の352みたいなサンカヲタの意見など説得力皆無w
サンカ派完敗だなwww
>>104はサンカ出身の元ゲリラな銃砲店店主ってことですか?w
いや
>>104はマタギ出身の元遊び人な銃砲店店主だろ
まちげーたな
マタギ出身で銃オタが嫌いな銃砲店店主
詫びは入れるが賠償は勘弁してくれ
372 :
本当にあった怖い名無し:04/10/03 23:40:11 ID:QFnRhz7G
いや、ランボー出身の元ランボー2なランボー3店主だろ
>>372 いや、アメリカ出身の元グリーンベレーなサンカに違いない
374 :
本当にあった怖い名無し:04/10/04 07:50:14 ID:RJUox3NT
結局は104の勝ち逃げか・・・・・
哀れ憲兵派wwww
大丈夫、一番可哀想なのは
>>374だって事は皆判ってるから
色んな意味でなw
↓サンカ
./ ;ヽ
l _,,,,,,,,_,;;;;i <いいぞ ベイべー!
l l''|~___;;、_y__ lミ;l 逃げる奴は憲兵だ!!
゙l;| | `'",;_,i`'"|;i | 逃げない奴はよく訓練された憲兵だ!!
,r''i ヽ, '~rーj`c=/
,/ ヽ ヽ`ー"/:: `ヽ
/ ゙ヽ  ̄、::::: ゙l, ホント 昭和19年は地獄だぜ! フゥハハハーハァー
|;/"⌒ヽ, \ ヽ: _l_ ri ri
l l ヽr‐─ヽ_|_⊂////;`ゞ--―─-r| | / |
゙l゙l, l,|`゙゙゙''―ll___l,,l,|,iノ二二二二│`""""""""""""|二;;二二;;二二二i≡二三三l
| ヽ ヽ _|_ _ "l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |二;;二二;;二=''''''''''' ̄ノ
/"ヽ 'j_/ヽヽ, ̄ ,,,/"''''''''''''⊃r‐l'二二二T ̄ ̄ ̄ [i゙''''''''''''''''"゙゙゙ ̄`"
/ ヽ ー──''''''""(;;) `゙,j" | | |
379 :
本当にあった怖い名無し:04/10/04 16:46:56 ID:VuHo6Fh5
>引きこもりのネット少年よ 外に出ろよ。他人の経験でものをいうな。
104の残した至言だな。
104に反論してた奴はさぞかしくやしかったんだろうなw
380 :
本当にあった怖い名無し:04/10/04 17:37:10 ID:kf6Ypl28
憲兵派は、日本の山の奥深さを忘れている。
どうせそこらの丘を犬連れて山狩りしてるイメージしか
持っていないのだろう。
俺、東北地方の山深い過疎地の出身ですがw
しかも地元消防団に所属してるから、しょっちゅう行方不明者の捜索してます。
その『経験』から一言。
警察犬は本当に優秀、沢さえ渡らなければ高確率で不明者の辿った経路を追い掛けます。
因みに沢を渡っても、また匂いを見付けたらグイグイ引っ張ってくれます。
まあ、新たに匂いを見付けるのは、リードする人間の腕にかかってるがな
383 :
本当にあった怖い名無し:04/10/04 20:26:56 ID:aafJg3LJ
>>832 お前、頭悪いだろw
四国の山の民は逃げ切ったのか?
逃げ切れなかったから凄惨な戦闘に追いやられたんだろ?
そんな状況で、奴等が待ち伏せしても犬に見つかって即アボーンだろうがw
↓こいつが一番痛いw
79 :本当にあった怖い名無し :04/08/27 04:00 ID:RoKqeeTK
>>78 なんか憲兵隊に思い入れでもあるの?
一生山の中で流浪の生活をしてきた人間に、
長くて数年ほとんど平地で訓練しただけの人間は、山の中ではかなわないでしょ。
練度が違うよ。伝承が確かならば、山の中での移動スピードに関してはかなわないんじゃないか?
それに基本スペックも違うだろうしね。
たしか、サンカは平均的日本人よりも体格がいい。
だからサンカの女性は戦後モデルの採用されることがよくあった(竹久夢二のモデルは有名)。
>>104の発言の何処が山の民派にとって有利なんだ?
執念深く銃のウンチク垂れ流してただけだと思うが。
>>104信者の憐れな人、教えてください。無理だと思うけどw
それから
>>379は、人の発言でものを言うなw
自分の言葉で論理的な反論でもしてみろ。無理だと思うけどw
だいたい経験してない事を語るなって発言がさぁ
相当痛い言葉だって気づけないもんかね ハァ・・・。
386 :
本当にあった怖い名無し:04/10/05 07:34:06 ID:9pAQNn6Q
>385
しかしあんたもよく釣られる人だなw
遊ばれてるのみえみえなのにねえwwww
出ました、釣り宣言。
しかも得意気だよw
388 :
本当にあった怖い名無し:04/10/05 17:11:19 ID:sE/09HVQ
喰いつきがいいねw>387
386はプロの釣り師?
389 :
本当にあった怖い名無し:04/10/05 18:38:45 ID:hV7UCsT3
笑い頃すつもりでつか?
晒し上げさせてもらいますよw
390 :
本当にあった怖い名無し:04/10/05 18:56:18 ID:cMAcRVvi
お
>>386=388が可哀想だろう。
自分の主張してた事が尽く否定され
伝家の宝刀「釣り宣言」も余りにストレート過ぎて失笑を買うばかり。
自作自演でもして溜飲を下げなきゃ自尊心が保てないんだ。
おまいら察してやれよ。
で、プロの釣り師ってなんですか?w
↓以下、「大漁だぜwww」のオナニーレスが付きます
プロの釣り師は自分で「釣れた」なんて意味の書き込みはしないものですよ。
395 :
本当にあった怖い名無し:04/10/06 08:01:01 ID:lZrBKat/
すげぇ、マジで釣れまくりじゃんw
396 :
本当にあった怖い名無し:04/10/06 08:03:14 ID:zwxZp5U+
397 :
本当にあった怖い名無し:04/10/06 17:46:49 ID:IHBXyl4a
魚神さん
398 :
286:04/10/06 19:41:28 ID:sxmg41U/
>>397 字が違う ワザとか?
ところで、プロの釣り師ってなに?w
399 :
本当にあった怖い名無し:04/10/06 20:10:13 ID:IHBXyl4a
>>398 …お恥ずかしい。
「魚紳」さんだった…。
400 :
286:04/10/06 21:20:03 ID:sxmg41U/
>>399 …いえいえ。
「魚信」さんだったと思ってた…。
401 :
プロの釣り師:04/10/07 10:18:20 ID:Iu9Jp3md
憲兵派=雑魚しか釣れん私はプロ失格ですか?
402 :
本当にあった怖い名無し:04/10/07 17:12:59 ID:Ws24sQ3S
ランボーなんてネタじゃんw
それに本気で食いついていく憲兵派はやっぱり厨房?っつーか釣られ上手かw
403 :
本当にあった怖い名無し:04/10/07 18:17:16 ID:Z8tG7A1/
で、プロの釣り師ってなんですか?w
404 :
本当にあった怖い名無し:04/10/07 20:43:25 ID:xMMQlHYZ
406 :
本当にあった怖い名無し:04/10/08 06:57:28 ID:+7k5OEH/
妄想粘着憲兵ヲタを大漁釣りした
>>104こそ神の釣り師w
407 :
本当にあった怖い名無し:04/10/08 07:21:02 ID:ivYBFupD
>>406 毎朝ご苦労さん
次は17時ごろにお会いしましょうw
408 :
本当にあった怖い名無し:04/10/08 15:33:09 ID:ZPgQ7k48
>407
へえ〜、書き込みの時間チェックするほど気にしてるんだねw
釣られまくりじゃんwww
409 :
本当にあった怖い名無し:04/10/08 19:03:36 ID:ivYBFupD
俺に相手してもらえて嬉しそうだなw
そりゃ嬉しいだろうな。わかりやすい馬鹿だもん。
プロの釣り師、まぁあれだ、兎に角頑張れよw
で、大江が祖母から聞いた話を元にした小説も山の民が負けたとなっとるし
このスレ的にも、最終的に憲兵隊が勝利って事を、覆す程の反論も無い。
そろそろ、この事件が本当に起きたのか調べてみたいな。
順番が思いっきり逆だがなw
412 :
age:04/10/08 22:52:35 ID:MCbeOJdT
>>411 スレ違い。ここはプロの釣り師を釣るスレです
>>413 「釣れたぜ!」=「モウ、イジメナイデ」 みたいなもんだからな
やめられませんw
415 :
本当にあった怖い名無し:04/10/09 11:07:31 ID:/m4AyTeG
プロの釣り師も毎朝ごくろうさん。
憲兵派も時間を変え自作自演ごくろうさん。
つーかここ数日お前等2人だけしか書き込んでねえだろ!w
微妙なネタスレだなー
>>415 今日は休日だから遅いのか?プロの釣り師さんよw
>>417 釣りとわかっているならいちいち反応しなければいいことでは?
結局アンタがいちいち過剰に反応するから相手が面白がってるんだよ。
むかつくのは無理もないがスレも荒れ放題だしもうやめたら?みっともない・・・。
>>418 俺とお前しかいないって事になってるらしいからいいんでないの?w
てか、偉そうな講釈たれるなら
新たなネタを提供してくれや
>>418 相手を黙らす為に、形振り構わないおまいが一番
み っ と も な い
421 :
本当にあった怖い名無し:04/10/09 21:30:43 ID:npZrFFf1
晒しage
なんか2chの黄金のパターンになってきたなあ。
やたら釣り宣言と自作自演決め付け疑心暗鬼のダブルスパイラル・・・
どうせ新しい展開も望めないし、
>>1のコピペもネタっぽいし
このままで良いよ。
424 :
本当にあった怖い名無し:04/10/10 07:09:47 ID:78ZkvMEr
憲兵派のひきこもり君は最早だれが書き込んでも釣り師にしか思えないらしいw
まさに2ちゃんねる向きのキャラといえよう。
・・・・にしても釣られ過ぎだよなあwww
425 :
本当にあった怖い名無し:04/10/10 07:24:20 ID:B7NA/HpG
つうか俺のきんたま知らない?
426 :
286:04/10/10 09:42:25 ID:jhLzlFZN
427 :
本当にあった怖い名無し:04/10/10 13:36:55 ID:NzlrEdY5
反論が出来ないので荒らしや釣り宣言。
↓
釣り宣言連発するが逆に釣られる。
↓
過疎スレ決定
これぞ黄金パターンw
428 :
1:04/10/10 13:51:24 ID:aDr5/7V2
はっはっは
なにやってるんだね君たちは
この話は俺の考えたことじゃないよ。昔2ちゃんのスレで見つけたコピペだ。
しかも俺はサンカだなんて一言も書いてない。
憲兵最強?
憲兵ってくずして言えば軍内部の警察機関のことよ。
特殊部隊とでも勘違いしてる痛い香具師が多いけど憲兵の得意分野は事務系の仕事だけだろ?
小銃かついで山間部で対ゲリラ戦の訓練なんて受けてるはずないじゃん。
軍のエリートっても、テストで満点とれる人のことだよ。要するに「天取り虫」と呼ばれる人種だ。
戦闘技術にかんしては疑問符が付きまとう。それが憲兵だ。
語る程度低すぎ
しかも昭和19年って言ったら戦局もやばくて本土決戦準備してた年じゃない。
決戦前に米軍に協力しそうな危険分子を一掃しとくという考えもできなくないが、そんな余裕あったのかな〜と小一時間。要するにゲリラ狩りに裂ける人員も装備も満足に行き渡らなかったと考えるのが自然だろ。
_ ∩ パイパイボイーン♪
( ゚∀゚)彡☆((( ( . 人 . )
⊂彡 ) (
430 :
286:04/10/10 15:06:09 ID:jhLzlFZN
>>428 で、このネタスレに、
今更何しに来たの?w
431 :
本当にあった怖い名無し:04/10/10 15:54:49 ID:VpmsfW/u
自作自演大好きの286さんがまた釣られにやってまいりましたw
432 :
286:04/10/10 16:19:26 ID:jhLzlFZN
はいはいw
なんでも食いつくから、ネタ出してみろ。
しかしこの、サンカ派の必死さ
余程悔しかったんだな。
434 :
本当にあった怖い名無し:04/10/10 19:17:20 ID:JcC7xsxj
>428には反論できんのかね?憲兵厨はw
435 :
1:04/10/10 20:01:20 ID:aDr5/7V2
徴兵逃れの非国民を追い掛け回して捕縛するってことは戦前にも稀にあったらしい。
憲兵隊もそういう事件には慣れていてかなりひつこく追い掛け回して捕縛したそうな。
昔アニメで徴兵逃れの髭ぼうぼうのオッサンが戦後になって少年と出会うという実話を元にした話を映画をみた。
だから必ずしも捕まるという訳ではなさそうだ。
サンカである可能性も仮説として存在するが、あくまでも「仮説」だ。
>>1の誰も南朝復活の話は誰も語ってないけど、さすがに無理があるかな。
でも「一部の山間」と>1のコピペではあるが、本州の他にも四国でもあったということは全国規模だったんかね。
まぁ、憲兵隊も相当苦戦したと思うよ。ただの徴兵逃れと違ってゲリラ戦しかけてくるんだからね。
436 :
286:04/10/10 21:22:26 ID:jhLzlFZN
>>434 反論ってw
過去ログで反論されつくした事ばかり、憲兵の話も適当杉。
どうしも反論して欲しいって言うなら、アンカー付けてやるけどさw
>>435 で、お前は誰よw
437 :
286:04/10/10 21:25:39 ID:jhLzlFZN
あ、書き忘れ。
そもそも
>>428の発言は
>>1のコピペを否定しているんだが、自分で解って書いてる?w
もしもし? だいじょうぶですか?>286
俺は別にこんなソースも定かじゃないコピペを肯定する為にスレ立てたわけじゃないのですが・・・
大体わけわかんねーし。こんな話が本当にあったとでも?w
439 :
本当にあった怖い名無し:04/10/10 22:07:06 ID:RJMo3mam
>>438 そもそもネタスレの中のネタレスに過剰に反応しまくる286がイタ杉w
ランボーネタに本気で噛み付いてるし、簡単に釣られるしw
440 :
286:04/10/10 22:23:36 ID:jhLzlFZN
>>438 じゃあ、なんの為にスレを建てたんだ?w
その辺を説明してくれよ。
だいたいさぁ、ここまできてホントにあったかどうかなんてどうでもいいだろw
>>439 釣れて嬉しいなら、何度も連呼しなくてもいいだろう?
まるで、確認するかのようにさw
それとも悔しさの裏返しかい?w
…orz…(゜∀゜)w…orz…(゜∀゜)w…orz…(゜∀゜)w…orz…(゜∀゜)w…
糞スレ一直線。
あぁ雪さん・・・・
サンカひとりで憲兵100人を全滅させることができる。
サンカが憲兵に入れば完璧じゃん、と。
今の自衛隊には共産党員が紛れ込んでいて、熱心に共産党員に勧誘してくる。
ウザいからやめた。
たぶん、共産圏と戦争になったら、自衛隊は機能しない。
自衛隊は憲兵より弱い。
そんな感じ。
446 :
286:04/10/11 20:20:16 ID:hNUrPRm5
447 :
本当にあった怖い名無し:04/10/11 20:43:16 ID:KqYs/M6j
>446
まだ自作自演だとおもってるのかい?w
みんなお前さんの釣られっぷりが楽しくて遊んでるんだよwww
448 :
286:04/10/11 20:59:31 ID:hNUrPRm5
449 :
本当にあった怖い名無し:04/10/11 21:27:06 ID:SirKsA8w
マジレスだけど。
こんな事件が起こったら緘口令がひかれていても作戦に参加した兵士、地元
の住民達が戦後に噂を広めると思う。ここがちょっと疑問。
しかし話が本当だとして作戦の規模がどの程度の物だったかが分からない。
一日二日の銃撃戦で尚且つ戸籍を持たない連中だったら死んでも闇に葬れるが
戦死した警官、兵士の扱いとかいろいろ問題出てくるし。
450 :
本当にあった怖い名無し:04/10/11 21:44:40 ID:m1mF3edU
憲兵厨も釣れた厨も
正直言ってドッチもうざくて邪魔なんだが。
451 :
286:04/10/12 00:02:19 ID:L5SS9582
>>449 戦闘が行われたか否かで言えば、否と思われ
実際に戦闘が行われたのであれば闇に葬るよりも、大々的に宣伝し
徴兵忌避した者への見せしめに利用する方が徴兵もやり易くなる。
もし憲兵側が大敗し、ウヤムヤにしても貴方の仰るとおり
遺族や地域住民、現在なら、なによりも左翼系文化人がほっとかないだろうな
徴兵忌避自体は様々な方法で行われていたようなので
明治6年の徴兵令発令以来、出生届を女子として届け出ていれば
昭和19年に71歳以下は全部女性という状況も計算上無理は無い
しかし、71年間も全国各地で誤魔化し続けられるかと言えば、甚だ疑問。
>>450 (´ー`)ゴメンネ
真面目な話になった途端釣れた厨が来なくなったわけだが。。。
元サンカ達はいまだに強い絆で結ばれている。
最近までは政治の世界にも影響力があった。
秘密結社みたいなものではないよー(笑
あえて公表する必要がないからしないだけ。
元総理大臣もサンカに関係がある人だ。
戦争てほどでもないが、そういった事件はあった。
お上が捕まえることが出来なかったので歴史の闇に葬られた。
454 :
286:04/10/13 20:40:37 ID:3njGXlZv
>>453 純真だなw
シノガラは三角小説が生んだフィクション、角栄の話はそのフィクションを信じ込んだトンデモさんの妄言。
小説家 三角寛はサンカの存在を広めた一方で、こうしたトンデモさんも作り出してしまった罪な男。
>戦争てほどでもないが、そういった事件はあった。
>お上が捕まえることが出来なかったので歴史の闇に葬られた。
ソースよろw
日本中の山を切り崩し新潟の山脈を消し去ろうとした男が
山を拠り所にしていたサンカの子孫ってのは悪いジョークだ罠。
オカ板的には面白いけどさ
>>454 元総理と書かれているだけで
どーしてカクエイと決め付ける。
シッタカブリ野郎が!!
457 :
286:04/10/14 00:42:42 ID:Sk8vaCaa
>>456 「元」総理でサンカの噂があるのは田中角栄くらいしか知らん
他にもいるならきちんとしたソースを添えて教えて欲しいもんだな〜。
確か今の総理もサンカ出身って噂があったな
噂の根拠って祖父(?)が刺青入れた鳶職だから云々とかの電波チックなモノで話にならなかったがw
>>457 貴方は知識が豊富ですね。
今後は先生とよんでもいいですか?
これで満足か?
だがな、453が田中角栄と書いてからツッコメヨ!
少しは我慢しろ早漏野郎が!
このスレッドを白けさせているのは先生、アンタダヨ。
で
>>453 元総理てだれよ?
459 :
286:04/10/14 01:46:53 ID:Sk8vaCaa
>>458 なんだこの池沼はw
レスされたくなかったら、サイト開いてそこでシコシコやればいいじゃん
誰もが書き込める掲示板で、何を言ってるのだねw
>このスレッドを白けさせているのは先生、アンタダヨ。
(´ー`)オレハ オマイノオカゲデ タノシイYO!
460 :
本当にあった怖い名無し:04/10/14 15:14:24 ID:SJx2VTAw
てかさ、このスレとっくに終わってるし
んだな 終わってるな
>>454 ソースてソースて叫ばれている先生?に質問。
>>角栄の話はそのフィクションを信じ込んだトンデモさんの妄言。
そんな楽しい話題はどこに書かれていたのですか?
書籍?テレビ?それとも電波?
それと、先生が妄想だと判断された
ソースよろw
463 :
286:04/10/14 20:20:59 ID:dD5U9nfe
>>462 痺れるくらい、馬鹿だなw
「悪魔の証明」って言葉知ってるか?
知らなかったら今すぐググれ、すぐ出てくる。
そこで自分の馬鹿さ加減に気付け
もし「悪魔の証明」の持つ意味が解らなかったら、その時は教えてやるよw
一応、妄言と断言する理由を書いとく
「土建家とサンカには深い関係があり、土建家の社長の角栄=サンカ関係者の可能性が高い」
土建家=サンカ、強引杉wそもそも土建業界とサンカの深い関係を証明した正式な資料は存在しない。
「角栄と小佐野の協力関係がシノガラのそれと似ている」
シノガラその物が存在を疑問視されており、
まともな民俗学者や研究者で、シノガラの存在を有力視するものは居ない。
「角栄と小佐野は貧農出身」
貧農に失礼だろw
こんなとこかな。
464 :
286:04/10/14 20:28:51 ID:dD5U9nfe
>>462 >そんな楽しい話題はどこに書かれていたのですか?
これに答えるのを忘れてた。
角栄=サンカ説は有名な話、かなり昔だが某週刊誌が特集組んでたよ。
デムパムンムンの三流ゴシップ記事だったがなw
>>463 「悪魔の証明」の使い方を間違っているよ。
ほんとうに意味がわかって使ってるの?恥ずかしいな。
>>462 が書いている事をもーちょっと理解してから書こうね。
先走りすぎ、やっぱり早漏野郎だな。
「有名な話」とか「某週刊誌」とか書いているけど
君が言うところのソースて、そんなレベルの話でいいんだ。(爆笑
君が馬鹿にしている453と同じレベルの話だな。
ぜんぜん具体的じゃないじゃん。期待した俺が馬鹿だった。
466 :
286:04/10/14 23:56:58 ID:dD5U9nfe
>>465 やっぱり理解してないなwこんなにワロタのは久しぶりだよ
俺がソースを出す必要が何処にあると言うのだ?教えてくれよ。
しかも俺が提示したものは根拠ではない、理由だと明記している。
この意味解るか?w
「悪魔の証明」の意味をしてない場合、絶対この「理由」に突っ掛かってくると思っていたが
期待通りだなw
467 :
286:04/10/15 00:09:32 ID:Y4S9C4pM
ちょっと訂正。
×「悪魔の証明」の意味をしてない場合
○「悪魔の証明」の意味を理解してない場合
>>466 噂のソースを出せって事じゃないのかい?
469 :
本当にあった怖い名無し:04/10/15 00:45:16 ID:iez60tfo
>>286 オチツケ。
誤字脱字や訂正の連発は恥の上塗りだぞ。
早漏野郎とまた馬鹿にされるぞ。
書き込みは冷静になってから。ガンバ!!
470 :
286:04/10/15 00:55:56 ID:Y4S9C4pM
>>468 噂のソースってなんだよw根拠の無い話だから噂話なんだろw
しかも、俺はその噂を妄言と切って捨てているのに
何故否定側の俺がソースを出さにゃいかんのよ?
否定する側に根拠なり証拠なりの提出を求めることが、正に悪魔の証明だろ。
だいたい「サンカ 田中角栄」でググりゃ幾らでもHITする。
自分で調べるって事を知らんのかな?
吉村昭センセがほっとく筈がない。
472 :
286:04/10/15 00:58:27 ID:Y4S9C4pM
>>469 >ソースてソースて叫ばれている先生?
こんな解読不能な文章を放置しとくよりは恥ずかしくないが?w
473 :
286:04/10/15 01:07:37 ID:Y4S9C4pM
>>453 ところで、ソースと元総理の名前マダー?
この286って何なのw一日中パソコンに張り付いて・・・。
マジで誰かが言ってたように引き篭もりなんじゃねえか?
475 :
本当にあった怖い名無し:04/10/15 21:11:09 ID:D53y3oBh
453の書き込みて286の自作自演じゃないの?
自分の知識を自慢したいための。
476 :
286:04/10/15 21:52:02 ID:1z0LwIqT
>>475 お前の一日中って短杉だなw
>>475 お前ほど自作自演してないよw
反論出来なくなると、すぐ低レベルな煽りになるな
次は釣り宣言再び かな?w
477 :
286:04/10/15 21:53:54 ID:1z0LwIqT
上の文は
>>474に訂正。
落ち着いて書くようにするよw
478 :
本当にあった怖い名無し:04/10/15 22:27:02 ID:2qebirfT
豊臣秀吉の母親もサンカの出身だったとか。
そのサンカ集団は建築技術に長けた技能集団でもあり、一夜城などの
秀吉の建築スキルはそこから来てるらしい。
秀吉の母方の親戚である加藤清正も、同じく築城の名手として名高いので
これも同じだと思われる。
秀吉の奇跡的な出世譚には、このサンカ集団の協力があったと考えられる。
479 :
本当にあった怖い名無し:04/10/15 22:43:34 ID:FsO5MnvQ
まるでメーソンだな。
480 :
若 ◆2JG5lLaNUU :04/10/15 22:58:12 ID:M05D4aO/
伊賀忍者の末裔が大東亜戦争で、
突撃部隊として活躍したというのは聞いた事があります。
当時日本軍は腰に日本刀を携え精神の象徴を重視して戦っていたし、
忍者の暗殺術を兵隊に教えていたのも不思議じゃないかも。
武器も一撃必殺に磨ぎ直されたクワとかカマを投げつけたらしいですね。
481 :
本当にあった怖い名無し:04/10/15 23:04:38 ID:0uSC4/iV
>480日本軍が日本刀使い始めたのは226事件以降だがな。
482 :
286:04/10/15 23:33:43 ID:1z0LwIqT
>>478 >そのサンカ集団は建築技術に長けた技能集団でもあり
その建築技能に秀でたサンカ集団は、さぞかし立派な建築物を残しているんでしょうね?
是非、教えてください。w
秀吉=サンカ説も「神々の指紋」と同じで確固たる確証は何も提示されて無い。
で、秀吉=サンカ説を唱えた方が、他に、どんな説を主張しているか紹介しましょう
「神道には古代ユダヤの暗号が封印されている」
「京都は巨大な六芒星に護られている」
「空海はユダヤの錬金術師」
なんともトンデモ・・・いや失礼、奇想天外ですねw
それから一夜城も、城とは名ばかりの砦と、前野家文書に詳しく書かれています。
戦の為の砦ではなく、斉藤家への精神的プレッシャーを与える事を目的に
建設されているので、塀だけが立派で塀の中は掘っ建て小屋の様であったと
伝えられてます。
そもそも、一夜城は秀吉得意のプロパガンダと考える歴史学者も少なくないらしいがw
483 :
本当にあった怖い名無し:04/10/15 23:39:19 ID:D53y3oBh
>>286 紹介するのは結構なんだが
君の場合はソースを出しなさい。
484 :
286:04/10/15 23:48:23 ID:1z0LwIqT
485 :
286:04/10/16 00:04:06 ID:ku+yUXUT
>>483 てかさぁ、俺の書いた
>>482の何処にソースが必要なんだ?
教えてくれよw
一夜城については「前野家文書」って書いてるよな?
>>286 秀吉=サンカ説を唱えている方の名前と
「奇想天外」な説を書かれている書籍名は?
ソースよろw
>>483 糞スレに書き込むのは結構なんだが
君の場合はsageを憶えなさい。
488 :
286:04/10/16 00:30:41 ID:ku+yUXUT
否定する側にソースを求める事は
自分が悪魔の証明を理解出来ない低能だと証明している事に
>>486は気付いているのだろうか。
否定する側なのに一々反論する
>>286は自分が如何に無駄な事をしているのか
気付いているのだろうか。
490 :
本当にあった怖い名無し:04/10/16 01:05:40 ID:BIsATA8k
>>ALL
秀吉の母親がサンカの出身だってのは事実だよ。
江戸時代の武士でその母が尾張中村出身の土屋トモサダの書いた
豊臣太閤素性記にも、秀吉の母が山の民の出身だったとある。
母子で度々山に入って、神社だかに参拝してたそうだ。
つまりサンカ集団の会合に参加してたんだな。
一夜城が単なる砦なんてのは言われなくても分かってる。
ただの砦であっても、通常よりも早いスピードで建築したら、それは
常人の仕業じゃないだろ。しかも、それが信長に認められて出世の
足掛かりになってるのだから、それだけ非凡な業績だったんだよ。
それ以降の秀吉の戦いを見ても、度々砦や堤防や陣地などの建築で
優れたな才能を見せている。同じ母方の親戚(つまりこれも同じサンカ)
の加藤清正も築城の名手として名高い。これは決して偶然ではない。
重箱の隅をつつくような批判はやめれ。
耐ぁ〜えに耐〜えたこの命〜
弟〜子の体はボロボロだ〜〜
492 :
本当にあった怖い名無し:04/10/16 01:11:46 ID:ueNSCDZV
>489
286は根っからの釣られ体質だからしかたないよw
age
なんら意見も出せず今時釣った釣られたなどと言うことが
最も厨である事を
>>492は気付いているのだろうか
495 :
286:04/10/16 03:27:54 ID:ku+yUXUT
>>489 サンカを神聖視する事が、どれ程愚行かを知ってもらいたいのでなw
しかしながら、反論って程のもんでもないと思うがな。
>>490の言う批判って表現の方が、しっくりするなw
事実だと断言する
>>490氏、
では重箱の隅を突付く様な批判は止め、本格的に重箱の隅を突付いてみますw
>豊臣太閤素性記にも、秀吉の母が山の民の出身だったとある。
太閤素性記にそんな記述があったとは知りませんでした。
出来れば、原文をUPしてもらえませんか?
それと、山の民とはサンカに限らず、穢多・非人・またぎ等も指す多様性のある言葉ですが
貴方がその中でサンカと決定付けた理由を教えて下さい。
>神社だかに参拝してたそうだ。つまりサンカ集団の会合に参加してたんだな。
何を祭った神社でしょうね?とても興味深いです。
神社参拝が何故、サンカの会合へ参加していたと結論付くのか説明をお願いします。
>それが信長に認められて出世の足掛かりになってるのだから、それだけ非凡な業績だったんだよ。
公記に因れば永禄4年に、既に信長が墨俣城に兵を置いていましたが
永禄州俣記・太平記・武功夜話に記されている、一夜城建設時期は永禄9年です。
この矛盾に付いてどうお考えでしょう?
後、サンカが何故、建築技術高いのか教えて下さい。
結局、批判になったかな?w
昭和19年の戦争
そういえば昭和19年の戦争についてあることないこと語るスレが
いつの間にかサンカがうんぬんになってるね。
スレ立てれ。
このスレは286にプレゼント!
新スレには来ないでね。
なんかオカ板ってこういうこと多いよな。
最初はいい話題があり、盛り上がる。
へんなコテ、もしくは粘着が住み着く
ごたごた
500レスごろにようやく静かになったかと思いきや
こんどはまた違うコテor粘着が住み着く
悪循環
せっかく名スレに出会ったと思ったのに。残念。
500 :
286:04/10/17 08:57:00 ID:iz1EQGGB
501 :
497:04/10/17 09:16:59 ID:wZQTXE1Z
502 :
286:04/10/17 09:25:15 ID:iz1EQGGB
503 :
プロの釣り師:04/10/17 16:58:22 ID:VtsZU/Qf
久しぶりに来てみればまだ釣られてるのかこいつw
あいかわらずなんでも自作自演と決め付けてるしwww
504 :
本当にあった怖い名無し:04/10/17 17:27:30 ID:ZPi+rTLG
>>503 プロなんて名乗ってあんた恥ずかしくないの?
505 :
1:04/10/17 17:36:44 ID:I7OFrFqY
そろそろこのスレ駄目っぽいですね〜
新スレどなたか立ててくださいます?
立てる場合、新規規約でサンカ房禁止、憲兵房禁止っていう方針で・・・
ってそうしたら誰もいなくなっちゃうかな〜
個人的に
>>480の話に興味あり
506 :
1:04/10/17 17:44:33 ID:I7OFrFqY
>>367 <全国規模になってるの何故?
う〜ん、それは僕も考えたのですが、>1にもあるように
<またその活動が南朝復活の陰謀とも関係あるという噂まであったとか。
ってありますから、南北朝関連・・・皇室がらみってことになりますね。
508 :
1:04/10/17 18:41:24 ID:I7OFrFqY
僕が否定的でも、この話がウソ偽りかは分りませんよ( ̄ー ̄)ニヤリ
少なくとも最近までは僕も湾曲・誇張された実話だと考えてました。
電波なAさんがBさんについて電波な解説をしたとしても
解説は妄想だけど、Bさんの存在も妄想だとは限らない。
だからサンカが関係してる説も面白いと思うんだけどね。
空気をよめず強く意義を唱えている人が、やく一名おられますが(ワラ
彼の話もリアルで面白いんだけど、所詮書籍からえた知識からの
引用だったりするから、科学と違い歴史的なことなので、絶対正しいとはいえない罠。
510 :
286:04/10/17 22:56:39 ID:igMth+xB
>>505 >>506 >立てる場合、新規規約でサンカ房禁止、憲兵房禁止っていう方針で・・・
反論、批判、イヂワルな質問禁止って書いて、山の民マンセースレにしたら?
懲りずに新スレを強請る君に、この一文を捧げますw
>大体わけわかんねーし。こんな話が本当にあったとでも?w
>>509 >電波なAさんがBさんについて電波な解説をしたとしても
>解説は妄想だけど、Bさんの存在も妄想だとは限らない。
こんな意見を堂々と発言してしまう事が、まさに馬鹿の壁w
これをUFOに置き換えてみましょう。
「電波なAさんがUFOについて電波な解説をしたとしても
解説は妄想だけど、UFOの存在も妄想だとは限らない。」
本当に呆れます。
いい加減、悪魔の証明って言葉の意味を理解してくださいw
>所詮書籍からえた知識からの
>引用だったりするから、科学と違い歴史的なことなので、絶対正しいとはいえない罠。
君の考え方でいくと、体験者か目撃者以外はモノを語れなくなるんだが
その辺どうよ?w
それから
「意義」じゃなくて「異議」だよな?(ワラ
511 :
497:04/10/18 00:32:43 ID:3uxCG27e
512 :
286:04/10/18 00:54:17 ID:p0oftlV9
>>511 ハイハイ、自作自演じゃないのね
ってことは、これだけ雁首揃えて、俺一人に反論も出来ないのかw
513 :
497:04/10/18 01:15:15 ID:3uxCG27e
(・∀・)ニヤニヤ
514 :
286:04/10/18 01:31:32 ID:p0oftlV9
515 :
497:04/10/18 01:43:14 ID:3uxCG27e
やらないか
516 :
本当にあった怖い名無し:04/10/18 01:56:38 ID:PKzuz0L0
286てさ昔の鮫島スレで
鮫島事件にサンカとかB地区が関係してるっていう話が出ると
必ず現れて必死で否定してたヤシでしょ?
文章がそっくりだよ
鮫島の話を出すとは・・・
しかもageるとはな
このスレも公安の監視下に入ったな。
>>510 UFOを本来の意味、未確認飛行物体に置き換えてみる
「電波なAさんが未確認飛行物体について電波な解説をしても
解説は妄想だけど、未確認飛行物体の存在も妄想だとは限らない。」
これは納得できそう。次にサンカに置き換えてみる。
「電波なAさんがサンカについて電波な解説をしても
解説は妄想だけど、サンカの存在も妄想だとは限らない。」
これも納得できそう。では次にオカ板らしく幽霊に置き換えてみる。
「電波なAさんが幽霊について電波な解説をしても
解説は妄想だけど、幽霊の存在も妄想だとは限らない。」
これはさすがに首をひねりたくなるか…
で、510ではUFO=未確認飛行物体ではなくて
UFO=エイリアンクラフトで話を組み立ててない?
そもそも架空の出来事で
議論できるほどのデータがある訳じゃないのに
なぜか勝ち誇っている憲兵派(一人だけかもしれんが)が
一番キモィな
俺はむしろ憲兵派が釣りだと思う
本気だとしたら怖い
つーかリロードし忘れて430ぐらいのつもりでレスしてしまった
orz
>>518みたいなレスが付く事が
オカ板のレベルの低さを表してるな
522 :
286:04/10/18 19:16:28 ID:oXxH/LOH
>>516 まだ消されたくはないのでw、そんな恐ろしいスレに書き込んだ事はないです。
>>518 んぢゃ、幽霊でヨロw
喩えを豊臣秀吉に置き換えてみる
「電波なAさんが豊臣秀吉について電波な解説をしても
解説は妄想だけど、豊臣秀吉の存在も妄想だとは限らない。」
至極まともな文章になるな、結局
>>509は何が言いたいのか理解できんよw
>存在も妄想だとは限らない。
ま、この言葉自体、肯定派が追い詰められた時に言う
「存在する証拠は無いが、存在しない証拠も無い」と
同じ様な印象を受けますな。
で、「悪(ry
>>519 >議論できるほどのデータがある訳じゃないのに
だからと言って、好き勝手な妄想を並べて良いわけじゃない
電波発言を突っ込まれると、途端に沈黙してしまう香具師等相手に
勝った気になるなと言うのが無理な話だw
>>286 ほんとうに理解できないの?
・・・・ここまでバカとは。
>>523 >>286氏は馬鹿じゃないだろ、
そんな子供の喧嘩レベルの捨て台詞はやめとけ
お前のほうが馬鹿にしか見えない
286を名乗ってからは論理的に、ごくまっとうなことしか言ってない
問題は態度だろw
事実関係が無い以上スレを面白くするためには
ある程度のネタは必要だし燃料提供者がネタとして出していようが真実として出していようが
ある程度の統合性が取れていれば不問に処すのがオカ板の楽しみ方だと俺は思っている
あくまで286氏が論理性・実証主義を求めるなら民族・神話板のサンカスレのほうが
居場所としてはふさわしいんじゃないかな
いちいち「これはソースもありませんし事実かどうかは不明ですが」
なんて書いてたらオカ板は廃れるでしょ
前世判定スレなんて論理性ゼロの物が堂々存在できるのがオカ板だし
事実しか書けないオカ板なんてつまらんよ
全国徴兵拒否運動激化!!!
人民よ今こそ蜂起のときぞ!
526 :
286:04/10/18 23:26:23 ID:oXxH/LOH
>>523 (´・ω・`)バカ デ スマン
理解出来るように教えてくれよ
このスレって煽り入れるだけで、突っ込まれると消える香具師ばかりなんで
期待してないけどなw
>>524 >馬鹿じゃないだろ
(´ー`)アリガトー
>いちいち「これはソースもありませんし事実かどうかは不明ですが」
>なんて書いてたらオカ板は廃れるでしょ
でも、デムパな妄言を「これは事実です」なんて言えば
突っ込まれるのも、オカ板だろ?
>>490とか
>>453とか、その他諸々。
事実と言い切る以上、否定派としては根拠を求めるのは当然
(´ー`)ミンナ キエチャッタ ケドネ
>>526 オカルト話に「これは本当にあったできごとです」
ってのはお約束だろw
>>でも、デムパな妄言を「これは事実です」なんて言えば
突っ込まれるのも、オカ板だろ?
ここらへんはスレ住人の方向性のさじ加減次第だろうと俺は思う
逆に言えば君はスレの空気を読むべきだと思うよ
ぶっちゃけいってしまえばココは厳密な事実関係を求めるスレじゃなくて
「面白い与太話」程度でいいんじゃないかな、
皆がそう思っていて、だからこそ君は皆に攻撃されるわけだ
つまり君の行為は、前世判定スレで
「前世なんてあるわけありません、貴方達は馬鹿ですか?」と
誰も望んでない議論を挑んでいるような物だと俺は思った
論理的には君が正しいが、いい大人の態度としてはどうかなと俺は思う
まあこんな意見は俺だけしか言ってないので俺一人の見解にすぎない可能性もあるし
ある意味俺が一番
>>490氏を侮辱してたりして、、、
528 :
497:04/10/19 01:17:31 ID:TgCy2bbe
>>527 いいこと言った。
286はくーきをもー少しよんで書きこすれば。
530 :
286:04/10/19 19:24:51 ID:W6ZNV4nn
>>527 空気ねぇw
このスレ
>>1から読みなおしたが、憲兵派vsサンカ派の言い合いから始まって
ゲリラvs米軍に続き、再びサンカ話に戻ってサンカ異形説の肯定派vs否定派て感じだが
ここからどんな空気が読めるんだ?
むしろ、俺の方がスレの空気に合わした発言だと思うが?
>つまり君の行為は、前世判定スレで
>「前世なんてあるわけありません、貴方達は馬鹿ですか?」と
>誰も望んでない議論を挑んでいるような物だと俺は思った
>論理的には君が正しいが、いい大人の態度としてはどうかなと俺は思う
比べる物が違いすぎるだろw
怪談や前世はある種のファンタジー、だが歴史には正史と呼ばれる物がある
正史を無視して「これは事実」と発言すれば
「じゃあ正史との矛盾を説明してよ」と聞くのはオカ板だろうが何処だろうが当然
オカ板でも、正史を無視したデムパ論者が散々叩かれている
古くは オシャマン 最近では(去年か?)マン伊橋 なんかが散々叩かれている
>君は皆に攻撃されるわけだ
俺にダメージを与えるような攻撃をキボンヌw
要約すると「与太話で山の民マンセーしたいから批判・反論しないで」って事でつか?w
>>528 空気読まないと
>>509に笑われるぞw
>>529 おまいさんは、どんな空気を読んでるだ?
で、
>>1に再度聞きたいのだが、どんな目的でオカ板に、こんなスレ立てたの?w
オカ板では電波が叩かれるらしい。
・・・・叩かれてる286てw
532 :
1:04/10/19 20:22:19 ID:ikhFDJYG
>>530 皆がいうように僕もこの話気になったから。オカ板なら知ってる人が出てくるかと思ったから。それ以外の何者でもない。
でも決定的な情報もないし、なによりソースも定かじゃない。(だいぶ前のオカのスレからのコピペだし)
んで、最初は俺も少しは信じていた(信じたかった)が今では、スレ事態が低俗化してきちゃったし・・・
空気も読まず、まとめてみる。
サンカは、このスレの中では実在するという前提で語られていた。
昭和19年の戦争という本の実在は確認されていない。
事件の規模から言って歴史に残っていないのはおかしく、その点から見るに事件の実在すら怪しい。
例え実際の事件だとしても、サンカ側に勝ち目がなく、戦闘が長引くとは思えない。やっぱり、事件の実在からして怪しい。
基本設定が良くわからないので、サンカがランボー並に強い等という想定がまかり通る。
また、否定派も確かなことが言いにくい。
結局、
>>1がソースを出さない限り話が進まない。ソースを出せ
>>1。
もっとも、全てが
>>1のでっち上げなんだろうがな。
534 :
本当にあった怖い名無し:04/10/19 20:30:58 ID:/1XSv+V4
実は1と286しかいない予感!
535 :
1:04/10/19 20:54:17 ID:ikhFDJYG
>>533 <サンカは、このスレの中では実在するという前提で語られていた。
普通にいるよ。UMAと一緒にするなよ
で、ソースは2ちゃんのスレって言ってるでしょ、解らない人だなー。
だいぶ前のスレだからURLとか紛失したけど。
確か「政府の特殊部隊・秘密施設」とか、そういった名前だった希ガス
536 :
286:04/10/19 21:09:43 ID:W6ZNV4nn
>>531 まともな反論を添えないのは、単なる煽りw
(´ー`)チガイ ガ ワカラナイ ノ カナ
>>532 単発質問スレで聞いた方が良かったっぽいなw
で、今は無かったと思うって事でFAなの?
>>533 サンカは存在してたぞw
いや、厳密に言えばサンカと呼ばれた様々な流浪の民は確かに存在していた。
>結局、
>>1がソースを出さない限り話が進まない。ソースを出せ
>>1。
>もっとも、全てが
>>1のでっち上げなんだろうがな。
>>1はコピペと言ってるんだからソースを求めるのは筋違い
逆に、でっち上げと言うなら、君がソースを求められるぞw
>>534 それこそオカルトだなw
>>535 ああ、すまん。リロードしなかったんだ。
そう言うことならわかった。結局、これ以上話は進みそうにないな。
サンカの実在についてはまとめだから気にすんな。
俺は最初、UMAみたいに思ってたしな。だって、ランボー並に強いんだぜ?
>>536 お前の言い分はおかしい。
「ソースが存在しない情報がでっち上げであると証すソース」があるか考えて見ろ。
まず、「ソースの無い情報が完全に嘘である事」を証さなければならない。
これはお前の言っていた悪魔の証明とやらじゃないのか?
539 :
286:04/10/19 21:25:01 ID:W6ZNV4nn
540 :
286:04/10/19 21:27:08 ID:W6ZNV4nn
>>538 だから俺は求めてないだろw
ここの連中に求められるって事だ、日本語って難しいなw
541 :
286:04/10/19 21:49:27 ID:W6ZNV4nn
>>286はすっごく頭が良いでちゅねー
常に相手の逃げ道を塞ぎながら批判してるもんねー
文章の中に常に罠を仕掛けながら相手を煽ってるもんねー
でもねーあんた現実社会で相当嫌われているでしょ
漏れはアンタみたいな人間が大嫌い
与太話も冗談も許さないでいつも相手の粗を探して
ニヤニヤしながら批判してるんだろうな
嫌だ嫌だ
543 :
286:04/10/19 23:20:29 ID:W6ZNV4nn
>>542 >常に相手の逃げ道を塞ぎながら批判してるもんねー
>文章の中に常に罠を仕掛けながら相手を煽ってるもんねー
議論とゐふものは、大なり小なり、そうした側面を持っているのだよ。
精進したまへ。
>与太話も冗談も許さないで
俺だってシャレ怖スレとか見てガクブルしてるさw
>ニヤニヤしながら批判してるんだろうな
何故わかったんだ!?俺の部屋を盗撮してるのか?w
ここまで読んだ
545 :
524:04/10/20 00:06:03 ID:tCich24+
>>530 >>比べる物が違いすぎるだろw
>>怪談や前世はある種のファンタジー、だが歴史には正史と呼ばれる物がある
どうして比べちゃいけないのかね?
怪談や前世がファンタジーだから許されるなら歴史のファンタジーも許されるべきだろ
歴史には正史があるから駄目なら
怪談や前世も現在の科学で解明されたソースを提示できる現象以外は
書き込み禁止・叩かれて当然って事になるだろ
それなら前世スレでも議論を挑むのも当然だろ?
でもそんな奴は空気を読めない馬鹿だよな
比べる物が違いすぎるなんてのは君の詭弁に過ぎない
546 :
524:04/10/20 00:07:05 ID:tCich24+
>>要約すると「与太話で山の民マンセーしたいから批判・反論しないで」って事でつか?w
そう、そのとうり
単純に言えば君は正しいのだが
見ていてつまらん
それが主な理由
俺にとっては
>>490の与太話の様な話の方がこのスレ的には君が絶対視する「正史」よりも面白いと思う
冒頭にも書いたように俺は歴史ファンタジーもオカ板じゃありだと思っている
そこに議論厨が沸いてこられると一気につまらなくなるんだよ
サンカについて事実関係のみ議論したいなら民族板に行って下さいな
議論している人間は楽しいだろうが見ているぶんには
他人を見下して優越感にひたるのが目的の文章なぞ
不愉快なだけ
ってのが俺の意見
547 :
524:04/10/20 00:15:52 ID:tCich24+
で、ここで問題なのがこのスレは
「オカルト板ではオカルトを学問的に追及したい人、娯楽として楽しむ人、
それぞれが異なる立場で参加しています。互いを尊重し不快な思いをさせないよう心がけましょう。」
の中の
1、、、「オカルトを学問的に追求したい人」のスレなのか
2、、、「娯楽として楽しむ人」のためのスレなのかが問題となる
1のスレなら286の態度は正しく俺の意見は間違っている
2のスレならファンタジーを許容できない286はスレ違い、空気の読めない人間となる
さあ>>1氏と数少ない住人よこのスレは1のスレ?2のスレ?
548 :
286:04/10/20 01:06:59 ID:UlZBZN8j
>>545 >どうして比べちゃいけないのかね?
>怪談や前世がファンタジーだから許されるなら歴史のファンタジーも許されるべきだろ
オカルトと学問を切り離せないのかね?
オカルトも学問だって力説する人間もいるが、所詮公正な検証が行われていない
オカルトなど学問とは呼べない。
だが歴史は多くの研究と、検証が行われてきたものだ。
その正史を、オカルト的視点で妄想タップリに捻じ曲げる事は研究者への冒涜
お前が俺の発言を面白くないと感じる事と同じく、俺も冒涜者を許せない
って理由じゃ駄目かい?w
そもそも歴史にファンタジーなど存在しない、それこそ詭弁だろw
>怪談や前世も現在の科学で解明されたソースを提示できる現象以外は
>書き込み禁止・叩かれて当然って事になるだろ
何故そうなるんだ?w怪談も前世も解明されない現象だからオカルトで語られる価値があるんだ。
霊も輪廻転生も答えは無い、それ故に様々な解釈や持論が展開され
老若男女が楽しめるエンターテイメントな、ファンタジーとして存在してるんだよ。
だが歴史には絶対とは言えないが答えがある、それが正史だ。
そして「絶対とは言えない」部分に、つけこんで来るのが電波な妄想論者
それらの主張を取り入れ、歴史にファンタジーを持ち込もうとするなら
それこそ、オカ板ではなく小説関係の板でやってくれ
そもそも>>1のコピペ内容など、オカ板で語る意義があったとは思えないんだがねw
あっ、オカ板でコピペしたからオカ板で質問したって事は正当な理由だと思ってるよ。
>見ていてつまらん
お前を楽しませる為に書いてるわけではないのでな。
>議論厨
何でも厨付けりゃ良いってモンじゃないぞ、このレッテル貼り厨めw
549 :
286:04/10/20 01:32:14 ID:UlZBZN8j
オカルトを学問とは認めないが、学問「的」に追求する事には
まったく異議はない。
だが、学問として確立している分野に、オカルトやファンタジーを持ち込む事には異議が
出てくるのは当然の事。
みんな優しいね。
286のレスなんて無視すればいいだけ。
ヤツのオナニーにつきあう必要なし。
551 :
497:04/10/20 02:56:49 ID:qg+IgLE8
552 :
497:04/10/20 03:15:15 ID:qg+IgLE8
>>286=
>>530 皆が議論厨のおまいを嫌ってるみたいだから
学問スレに誘導したんだがw
議論したいならそっちでどうぞ。
昭和19年の戦争
286なんて無視して新しいネタを出していこうよ
555 :
本当にあった怖い名無し:04/10/20 18:59:06 ID:NfDZkK9I
結局286は釣り師の狙い通りにみんなの嫌われ者になりましたとさwwwwww
くやしいだろうなあ、自信満々だったもんねwwwwwwww
286が、どーしてもこのスレにいたいのなら、
今後はこの書籍にはこのような事が書かれていたと、
ソースだけ書いてくれよ。できるだけ詳しく分かりやすく。
某雑誌なんて書き方は駄目だよ。そんな書き方じゃ、
このスレにおけるあんたの存在理由がなくなるから。
だたし、あんたの意見は書かなくていいからね。時間の無駄。
557 :
286:04/10/21 07:57:52 ID:WoqQLi9z
おまいら台風来てるのに平和だなw
嫌われてんのは、今に始まった事じゃないだろ?w
俺を黙らせたかったら、下らない煽りじゃなくて
まともな反論をするんだな、出来ないと思うけどw
お前ら、この先このスレに何を望んでいるんだ?
1のコピペもネタ確定、フィクションにフィクションを重ねて、小説でも作るつもりか?w
>>497 マジレスかよ、痛いなおまいw
558 :
若 ◆2JG5lLaNUU :04/10/21 11:34:32 ID:hFyNBsIG
| アァイアムァンナンチクライッスト アァイアムァンナナァキッスト
| ドナワナワンバァラナワナゲェリ ワナデェストロォイ
\ バッセバァイケェザァ ワナべエエンヤァン
\ アァナァキィィンヤ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧
( ^^ )
(っ) ,,,,l ` γ l,,,,,
\ \/~~.... |。 ~~ヽ
\,,/ | |。田}}\ \
| |。 | ヽ_ヽ
_ | |。 | ゝつ
|\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧∧
< 若 若 若 若 若 若 若 若 若 >
∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨
、 、 、 、 、
/っノ /っノ /っノ /っノ /っノ
/ / ∧_∧ / / ∧_∧ / / ∧_∧ / / ∧_∧ / / ∧_∧
\\( )\\( )\\( )\\( )\\( )
w使いまくる奴は必死に見えるからやめれ。
このスレ読んでると286って結局のところ釣り厨の出現によってキャラが変わったのがわかるw
それ時点で完全敗北ですなw
561 :
286:04/10/22 19:05:20 ID:6aQeRT/l
>>560 うん、変わったよ。
ちょっと意地悪し過ぎたかなって思い始めてきてる。
だって、こんな程度の低い書き込みしなければ、自尊心が保てなくなる程、
おまいらを追い詰めたんだもんなw
(´ー`)ソッカー オレハ マケタノカー
ところで漏れは、なんの勝負で負けたの?w
次スレは最悪か雑談あたりで
【お互い】286とさみしい仲間たち【粘着】
でよろしく
永久ループでネチネチ仲良くやってれ
昭和19年の戦争
平成16年の罵り合い
565 :
本当にあった怖い名無し:04/10/28 12:42:21 ID:jQ/x67fx
馬鹿の多い丘板でも稀少な馬鹿スレだなw
566 :
本当にあった怖い名無し:04/10/29 18:28:56 ID:YCGCxWxe
結局このスレを読み直すと286がいかに粘着で釣られやすいのかわかるw
104に絡んだときから彼の負け犬ロードは始まっていたのであったwwwwww
567 :
286:04/10/29 19:33:30 ID:Fh9IHy+H
568 :
本当にあった怖い名無し:04/10/30 04:31:43 ID:XOsALoGO
また釣れたw
だからさ、何度でも釣られてやるって言ってんじゃんw
しかし、余程悔しかったんだな
ゴメンヨーw
もう終わりにしようよ・・・・・・
ヒトマルヨン 責任痛感中
571 :
286:04/10/30 19:57:25 ID:VJb9f8W1
>>570 悔しくて仕方ないんだね〜w
そこで、104信者のおまいに質問
>>104の発言が山の民派にとってどう有利なの?
(´ー`) コタエラレナイ ダロウケドネw
570です
信者じゃあない。村田銃のことを書いた本人だよ。
もう書かないといったけど・・・・時々覗いてた。俺が荒らしてしまったから。
最新の?装備の軍と旧型銃だけしかもたない猟師がどう戦える?
という話題だったんでね。旧型でも馬鹿に出来ないよ と書いたんだ・・。
まぁ 私が104だと証明は無理だね。新聞紙の噛みかたでも講釈たれる?
やめとくわ。104信者・・・ねぇ?そんな暇人いないだろうよw。
信者はいらんよ。銃を飼ってくれる人のほうがありがたいww。
またつまらぬものを斬ってしまった>石川五右衛門
まった元の木阿弥になるレスかいちまった>俺(570)
学習能力ないな・・・・欝だ 寝よ
574 :
286:04/10/31 08:48:25 ID:z4Mva12+
>>572 すいませんが、結局何が言いたいのか解りませんw
>104さんまた来てほしいなあ。
>また実体験をもとに知ったか「サンカ勝てない派」を負かして欲しい。w
↑こんな書き込みとか
>所詮104の体験談の前では脳内保管の359みたいな憲兵ヲタの意見など説得力皆無w
>憲兵派完敗だなwww
↑こんなかきこみがあるkど、信者じゃないの?もちろん本人ではないですよね?w
体験を元にって書いてあるけど、まさかゲリラ戦体験者じゃないよね?
あんたの書き込みを読み直したが、熱暴走気味な箇所が多いから
落ち着いて書いたほうがいいよ。
あと、真実を語ると、このスレでは怒られるから気を付けろw
>>286 >>また実体験をもとに知ったか「サンカ勝てない派」を負かして欲しい。w
>>所詮104の体験談の前では脳内保管の359みたいな憲兵ヲタの意見など説得力皆無w
>>憲兵派完敗だなwww
どれもこれもお前にかまってほしいだけの286ストーカー野郎だろ
ファンサービスもいい加減にしとけ
つーか今や286ファンスレだろ
286を罵倒する振りをして構ってもらおうとするキモィ奴と
ファンのためにレスを続ける286、、
、、、、としたら俺も286信者になっちゃうじゃんよ、、やめやめ寝よ寝よ
577 :
286:04/11/01 06:19:25 ID:+8wJhjqK
俺とお前のスレだろ?w
さっさと削除依頼でも出してこいw
どう考えても、圧倒されるじゃん。体制に勝利できたら苦労はしない。
猟師が優勢なのは最初の一撃だけ。
後は飲み込まれ押しつぶされる。
猟師がいかに山のプロであっても、数には敵わん。
憲兵がいくら恐れられる存在であっても、兵の違法行為を取り締まる存在。
山の中では、実戦部隊には敵わん。
大体憲兵がだ、徴兵拒否者のもとに来るか?
軍籍にあるものを取り締まるのが職務だろ?
このスレは、矛盾だらけだよ。
削除依頼に賛成!
・・・・しかし、ここのスレタイはいつ見てもカッコイイな。
スレタイだけで小説作れそうだ。
元ネタの本を読んでみたいね。
580 :
1:04/11/02 22:15:38 ID:P3G/UeFm
>>579 電車男にあやかってみますかw
「またキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!電車男に続く2ちゃんねる発、本格歴史戦記『昭和19年の戦争』」みたいなw
文芸創作板あたりでもあてってみます? 小説化
それともここの住人で文章や構成に自信のある方、書いてみるとか。
案外面白そうな・・・
581 :
286:04/11/03 00:09:25 ID:fZByA3ry
何の検証もしてないのに、本格歴史戦記だぁ?
空想歴史小説の間違いだろ(ゲラ
どうぞ、文芸板でやって下さい。
しかも、ageてるしw
286キモッ
>>582 こいつは偽者だよ
本物の286がこんなにキモイ男のはずが無い
584 :
286:04/11/03 17:09:07 ID:fZByA3ry
>>580の、はしゃぎっぷりの方がキモイと思うけどなぁw
>>582-583 キモイ俺など構わずに、小説でも投稿してやったらどうだ?
これじゃドッチが釣りか判らなくなるだろw
こうやって議論されてるって事はそれだけ謎要素があるのかもしれない。
逆に「どうやったら起こり得るか」を考えていったら、
ここの住人ならいい設定起こせそうだと思ったんだが。
586 :
本当にあった怖い名無し:04/11/03 19:55:04 ID:BZ38ljv5
>286は、もう来なくていいよ
お疲れさん
587 :
286:04/11/03 21:41:55 ID:fZByA3ry
>>586も、もう来なくていいよ
お疲れさ・・・・・、疲れるような事はしてないよな?w
588 :
497:04/11/04 03:04:32 ID:2i+5DEWY
本物の
>>286は
>>585の「議論されてる」に
噛み付くはずだからこの
>>286を名乗る無職は偽物でつよ。
議論厨もうざいけど偽名使ってまでスレ荒らす奴は、、、
いろいろあったんだね。ガンガレ。
589 :
286:04/11/04 07:57:09 ID:iujmMM4x
偽物でも本物でも、どうでも良いじゃんw
でも、プロファイラー気取り
>>497の痛さが好きw
うわっ、おれは本当にたきつける意図なんて無いぞ。
真面目にいいネタが揃うと思うよ、ここは。
あまり映画とかにも無いネタだしね、昭和19年頃。
元ネタの本を読んでみたいんだが。
591 :
1:04/11/04 18:16:14 ID:sS4+tZwW
>>590 本気でこのネタ使いたかったかったら良いですよ。
小説なり、フラッシュ(?)なりなんでも使ってけれ。
って、俺が考えたネタじゃないんですけどねw
粘着286のケチ付けまだー?チンチン
593 :
286:04/11/04 21:43:08 ID:iujmMM4x
リベにレスを付ける
>>1は、笑えるくらい話が噛み合ってないなw
>>592 こんな感じでイイ!でしか?
592から「 非常に良い 286」と評価されました
コメント:迅速な対応ありがとうございました,
又機会があればお願いします。
ヽ( ・∀・)ノ● ウンコー
595 :
286:04/11/05 07:54:35 ID:ooaZSKBa
ちょっとだけワロタw
>ここまで読んだ!
銃マニアが暴れ出した時はどうなることかと思った
山奥の更なる山奥に猟師村があった。その村にたどり着くには、獣道かと
間違えるような山路を最寄の駅から数日かけて歩かねばならない。
村の収入は、男達が狩って来る獲物の皮等だけである。
ある日、警官達がサーベルを揺らしながらやってきた。兵役逃れの調査
である。人手を兵役で取られない為に、戸籍を無視していたのだが、それ
がばれたのだ。警官は若い男衆を引き立てていこうとした時!家の中から
一発の銃弾が放たれた。うら若い女房が、夫を連れて行こうとした警官に
発砲したのだ。固唾を呑んで遠巻きにみていた村人も、それで火がつき
警官は銃弾にサーベルだけで応戦するだけとなった。
一週間たっても帰ってこない部下の身を案じた警察は、政府を通じて
地元連隊の出動を要請することとなった・・・・・・。
こんな感じで、小説リレーすっかね?
>>596 釣れないね
598 :
1:04/11/07 13:39:58 ID:1zDy9TLH
「この非常時を貴様らは何と心得ておるのか!その様な雑務如きに我が国の根幹たる皇軍を出動させるなど、断じて罷りならん」
連隊長は開口一番、要請を一蹴。
二ヶ月まで中国大陸各地を転戦していた栄えある自分の部隊が、その様な些少と思える内紛に駆り出されるという事態が
国家を背負って立つ指揮官としての矜持をひどく傷つけてしまったのが原因だと推察された。交渉は当然の様に難航する。
警察各方面からの再三の懇願を繰り返し、偵察任務を主体とした一個分隊倉田軍曹以下十二名がようやく連隊から抽出される事が決定した。
やべ、ドキドキしてきた。カッコイイな。
頑迷な人格で知られる木島大佐が、渋々ながらも分隊を出す事に認可を与えたのには多少の訳があった。
最年長で分隊の指揮を執る倉田は、本土に帰る直前に山東省での作戦討伐中手榴弾破片創による負傷が
未だ完全には癒えておらず、内地とは言え戦時下の激しい訓練には耐えられないだろうとの軍務医官の申告が成された為に
今回は過疎地での特殊任務と言うよりは、慰安を兼ねた湯治目的の物見遊山という趣さえ感じられるのは
五年にまたがる戦場での倉田個人の功績を高く評価している上層部の配慮によるものだった。
まして斉藤伍長を除く他の十名に至っては実戦経験のある者は皆無であった為、これから起こる惨劇を想像し得る者など
一人としていなかったのは当然であろう。
装備も倉田・斉藤の両下士官は軍刀と腰に吊るした拳銃一挺のみ、主戦力たる兵も軽機は過剰装備だという判断により
小銃と五日分の糧食を携行しているに過ぎず、実戦で鍛え上げられた斉藤だけが彼特有の勘に従って出発の間際にそっと
手榴弾を忍ばせていた。
「食料など心配いらん。村の人間にもらえば済む事だからな。それより貴様ら、いくらうちの中隊長が
呑気だからと言って、のんびりするなよ。急ぐ必要も無いが適当な頃には切り上げて戻って来るんだぞ。」
特務曹長の和田が半ば羨ましさの混じった笑みを浮かべながら、倉田達の背中を送り出して四日目の夜が明けた。
誰か、続きお願い
597です。
>>599さん601さん
文才ありますね!難しい言葉知っていらっしゃる。
オリャ−自信なくしちまったよー イヂイヂ
ケホン
さぁ!捜索部隊の指揮官(倉田軍曹)もケッテイしました。
分隊構成員の肉付けと、追いかけられる側の肉付け 誰かやってね。
軍刀って・・・・カッコイイヨネ ゲホンゲホン
>>602 597さん乙です、有難うございます
誉めていただいた後で何ですが、書いた本人はもう一度自分の文章を改めて読み直した結果
クドイ部分や遠まわしな表現がどうにも目に付いて少々ヘコんでいるのが実情です 599では脱字も見つけてしまいましたし_| ̄|○
軍関係の事なら多少は何とかなると思って、勢いだけで597さんに続いてみたのですが
全く知識の無いサンカ登場の部分で早くも挫折する事、間違いなしですw
常人と異なる生活習慣を営むサンカ特有の思わぬ行動・心理描写を書いて頂ければ意外に盛り上がるかも、と期待しておるのですが
如何でしょう
お詫びのつもりで分隊の肉付け少々と、決戦場である村の手前まで話を進めときます
充員召集令状
××縣××郡警察署管内 平田 清
右充員(臨時)召集ヲ命セラレル依テ左記日時到着参着スヘシ
令状ヲ以テ當該召集事務所に届出ツヘシ
但シ○月○日×時×分××駅( 港)發ノ汽車(汽船)ニ乗ルヘシ
簡素な村役場から四時間余りの行程をかけ、駅で倉田たちを出迎えた前田の手にあるのは一枚の赤紙だった。
彼が兵事係りになってまだ日が浅い。前任の上田が出先の軍需工場で爆撃に遭い、その安否が不明となって
から狭い年寄りばかりの村の中で誰がやるかで一悶着の後、人のいい前田にお鉢が回ってきたのである。
今年で六十二歳を迎える前田から見ると、御国の為に立派な任務を遂行している兵隊というよりも
どの顔もみんな初々しい子供に映って仕方がないのだが、そんな表情は一切見せる事はしなかった。
駅から前田の住む村までの途中は一部車道が敷かれていた為、手配しておいた木材工場から一時的に
借用したトラック二台に分乗した。前田が簡単だが慇懃な態度で挨拶を済ませると一行はすぐに
これから向かう村の話で花を咲かせた。予備知識と称して村についての質問を幾度と振られるが前田自身
その村の存在すら知らなかった体たらくで、倉田たちの満足する答えは到底出せるはずも無かった。
ここまでの道中、半分浮かれていた十二名にも先の見えない不安が少しずつ広がろうとしていた。
「おい、あの坊主を見ろ」一人の下士官が指した方向を前田が振り返ると、一人の小学生くらいの男の子
が切り取った竹を手にトラックと並走するのが見えた。
「あいつ、次郎に似てないか。そっくりだ」斉藤という下士官は立ち上がってまで、その少年を
凝視し続けた。いぶかる前田に分隊の指揮を執る浅黒い顔の倉田が説明するには、中国大陸で転戦中
苦力として使っていた少年だという事であった。郷里に子供三人を持つ斉藤は苦力としてでは無く当番兵
極端に見れば実の子の様に可愛がっていたという。
しかし倉田以外の兵隊は戦地どころか日本から離れた事すら無いようで、殊更反応を見せる事もなく
これから向かう任務の事に淡々と思いを馳せている様に前田には想像出来たのであった。
悪路のせいだけでなく古ぼけたトラック自身の余計な振動も加わって、表情から当初の頃の陽気さが成りを潜め
幾分無口になってきた観のある分隊員に向かって前田が重い口を開いた。
「トラックで行けるのはここまでです。後は申し訳ない事ですが、徒歩になります」
倉田が精悍な顔を前田に向けて頷いてみせた後、自分に視線を集める部下達に顎をしゃくった。
「俺達にとって歩く事は呼吸するも同然だ。歩けなくなったらどうなるか身を持って知るんだ」
ニヤリと笑う斉藤に続いて次々と下車し、木材工場の運転手に礼を述べ終わった倉田の前に分隊員全員が横一列に並ぶ。
訓示の嫌いな倉田がいともあっさり背を向けて歩き出した為に、まだ表情に笑みを残す斉藤と顔を見合わせるや否や
前田は慌ててその広い背中を追った。
途中、大休止二回・小休止四回を間に入れて目的地とされる村と思しき麓に差し掛かったのは所属する中隊の兵舎を
出てから実に八日目、駅を発して四日目の夕刻になろうとする頃であった。
607 :
本当にあった怖い名無し:04/11/08 23:59:47 ID:tR6jeR/Z
つーかもうVS+rttP6氏以上の物が書ける人は居ないと思いますんで
気が向いた時でいいのでまたよろしくお願いしますw
まさかココまでちゃんとした物が出てくるとは思ってませんでしたっ
ああああ〜倉田軍曹と分隊の運命やいかに〜ハアハア
いいものを読ませてもらってまつ。
っていうか、今後がすごく気になるんだが。
毎日の楽しみが増えたのぅ。
597です。
VS+rttP6さん。お疲れ様!イエイエ、凄い知識量ですよ。
軍のことはあまり解らない・・・・。さんかも・・・・苦藁
書かれた内容が単細胞の私には情報過多なので、少々メモをとって
理解しつつ村の状況を考えて見ます。
ウーン。。。。
斉藤伍長は子持ち=妻帯者と。
倉田軍曹も妻帯にしますかね?
あとは、鉄の規律の日本陸軍と。
忘れてました。
鉄砲屋さんの知識も使わせてもらいますね。
ヨロシコ!
とりあえず、昼時間をちょっとつかってと。
耳をつんざく銃声、たなびく白煙が止んだ村の広場には、警官隊の骸が
転がっているだけであった。集められていた男衆が逃げ込んでいた物陰
から出て来る。それにつられるように古ぼけた猟銃を手にした年寄りと
女衆が男衆に群がった。
「皆無事か?」
「・・・・・・・・大丈夫だ。しかし偉いことになった・・・・・」
其の言葉がきっかけとなって最初に発砲した者に視線が集中した。
「おっとうが連れて行かれたら!皆が連れて行かれたら!兵隊にいったら
死ぬまで帰ってこれん!だからぶった!」
呟くような言葉だったが、村人はシッカリそれを聞き取った。男衆の一人が
女から銃をもぎ取り、女を抱きしめた。
「そうじゃな。世間のことはかかわらないようにしてきたが、それも
今日で終わりじゃ。いつかこうなるのは薄々わかっておった。それが
今日になっただけじゃ。清の嫁を責めてはいかん。村全体の大事なのじゃ。」
村長の言葉に皆頷いた。泣き出した妻の背中を優しく撫でていた平田の
胸中に燃え上がったのは、誰にもわし等の生活を邪魔させん!と言う決意で
あった。
続くか?w
昼飯喰えなかったけど。
村長が、今後の対応を訥々と語るのを、村人は真剣に聞いていった。
・警官を殺してしまった。ぶった(撃った)ものだけの罪では終わらない。
・幸い、このことを今知っているのは我等だけである。
・しかし、いつまでも帰ってこなければ、其のうちに露見する。
・皆に決めてもらいたい。皆で逃げるか、皆で捕らえられ罰せられるか。
・ただし、役人を殺したのだから多くのものが死罪となるだろう。
皆の考えは決まっていた。皆で逃げる!
村人を二つに分ける。男衆と、女子供そして年寄りだ。
合流する先は、歩いて3週間ほどかかる奥山の谷と決めた。最低限の生活用品
を持って歩く年寄り女子供の足を考えると、男衆は追跡してくる者の速度を
鈍らせ、尚且つ目的地を悟られないように行動せねばならない。
慌しく準備にかかる。保存の効く食料と少ない衣服、鍋かまをまとめる女衆。
男衆は、猟と同様の準備を整えた。いや、普段と違う荷物が増えていた。
弾を作る道具、すなわち弾頭・火薬・雷管と工具を皆が背負い袋の中に携え
たのだ。腰の弾帯には、鈍く光る真鍮の薬莢が20個前後収められていた。
村長は男衆から3人を選び出した。村長と其の三人が、女年寄りの護衛として
行動することになった。
残りの13人から一人を長に決める。この13人が囮となるのだ。囮の一員には、
平田清の姿もあった。
文章長すぎですね。スンマセン
607さん、リベリオンさん、お優しい言葉、有難うございます
スレ汚しになるのではと内心冷や冷やしながら、誤字・脱字満載で書かせて頂いております(汗)
なにぶん全部が全部、脳内妄想ですので矛盾点やボロが今からもどんどん出てきそうですが
元ネタが稀に見る優秀な素材であると同時に非常に神秘的なため、今の所何とか誤魔化しが効いている様な次第です
597さん有難うございます
どうにもサンカ側の描写に全く想像が追いついていなかった所ですので非常に助かります
スレを一から読み直したりしてみたのですが、情報の少なさに改めて唖然としておりました
そんな中、昼飯を抜かれてまでの597さんの情熱には完敗しましたw 脱帽します
これからも他の参入してくれる方々が来られる・またはネタ切れ・個人的理由で
来られなくなるまでのお付き合いの程、よろしくお願いいたします
>斉藤伍長は子持ち=妻帯者と。 倉田軍曹も妻帯にしますかね? あとは、鉄の規律の日本陸軍と。
斉藤はイメージから何となく妻帯者にしてしまいました
倉田は独身にしようかと思っておりました 別にこだわる所でも無いのですが(・∀・;)
あと、「平田清」の登用に激しく感謝致しております
一人くらい一般社会で生活していた登場人物がいてもいいかなと思って入れてみました
彼のせいで役所が徴兵に乗り出すキッカケになった訳で、一部の保守的な村人からは恨まれたりするのではないかとか
平田を愛してしまったが為に入山してしまった完全に一般人の奥さん(警官から夫を守らんが為に事件の発端となった人)や
平田の娑婆で犯した暗い過去(サンカとしての苦しみ・被差別)などを加味したりしても幅が広がるかもしれませんね
以上は蛇足でした サンカ側のキャラの設定は597さんに完全にお任せしますので何卒よろしくお願いします
斉藤は次第に暮れていく山々の蒼い波を眺めながら分隊の最後尾に立つ唯一の民間人である前田に声をかけた。
「ここからはあんたの出番だ、と言いたい所だがちょっとばかり時間をくれるか。なぁ、分隊長」
先頭で双眼鏡で村を注視していた倉田が黙って振り返る。その表情に他の分隊員たちにも張り詰めた緊張が走る。
「うむ。斉藤、貴様も感じるんだな。内地でどうかとも思ったが、気のせいでは無いかもしれんな」
斉藤は目の前に立つこの三年来の戦友に一層の信頼が深まるのを感じた。
■戦闘詳報
第二小隊第一分隊長 倉田 重春
六月十九日二百五十高地攻撃ノ際、山上陣地突撃ニ当リ、小隊長敵弾ニ倒ルルヤ、先任分隊長トシテ
奮然トシテ小隊ヲ指揮シ、最先頭ニ立チ、敵ノ手榴弾盛ンニ落下スル間ヲ左右ニ避ケツツ敵陣ニ突入シ
二百五十高地ノ一番乗リヲナシ、敵ヲ潰走セシメタリ
其ノ功績抜群ナリ
倉田が負傷したあの時の戦闘で中隊全体が少なからぬ打撃を受けたが、それよりも倉田が抜けるという事実に
分隊はおろか小隊全体に沈痛な空気が広がった事を斉藤は忘れる事が出来なかった。
「能力もだが奴には妙に人望がある。別に口がうまい訳じゃないんだが兵がよく懐く。不思議なもんだ。」
倉田が後送される頃とほぼ時同じくして所属する師団全体が戦力補充・再編成のために一時帰国の命令を受領する
事になった。倉田が本国で手厚い看病を受けられると知って我が身の様に喜んだ幾人かの兵も居たと聞いた。
斉藤は倉田がその功績により功七級金鵄勲章を授与した事よりも、入院中に知り合った看護婦との縁を喜んでいる事を
倉田の当番兵から聞いて内心微笑ましく思っていた。
その男が戦場では見せた事の無い表情を、今斉藤に見せている。
電車男を越えるか!?
オカルト板でやるなら呪いとか怨霊とかのキーワードも盛り込んでホスィ
先祖の霊の力を借りて超人的な力を得るサンカとか萌える
617 :
599:04/11/09 21:21:34 ID:XZ+T5VYS
>>615 無理は百も承知ですが、少しでも面白くなってくれたらいいなって思ってます
615さん、力を貸してください
てか、あれ(電車男)は反則ですよねw
>>616 それは凄く盛り上がると思います
うまくいけば、読み応えのある展開になる可能性大ですね
ただ自分にはその方面の知識が無いので597さんや616さんの様なオカ板古参の方々の力を借りないと
一歩も先に進めません
自分は、やられキャラ担当に過ぎないので、何も出来なくて本当に申し訳ないです ( 'A`)
村に至る獣道といっていいほどの鬱蒼と茂る草を掻き退けての行軍は、予想以上に倉田たちから時間を奪っていた。
「このまま状況確認も満足に取れんまま夜間入るのは上手くないな。斉藤、一旦下がらんか」
倉田は長年の戦場で培った勘で、即断した。前田は驚いた。
ここは支那でも南方の戦地でも無い、空襲こそ日を重ねる毎に増してるものの、鬼畜米英に未だ一歩たりとも上陸を許してはいない本国だ。
ここまで苦労を忍んでようやく到達したというのに、何故そんな事をする必要があるのか。自分自身の疲労も重ねて全てが無駄の様に思えた。
「倉田軍曹殿、一度下がると言うのは何か特別な訳でもあっての事でありますか?」
分隊の指揮官は、その問いをまるで予期してたかの様に答える事に間を置かなかった。
「気持ちは分かる。だが俺のここが、そうしろってきかんのだ」倉田は自分のこめかみを二度人差し指で突いてみせた。「すまんな」
斉藤が腹に響く声で号令を掛け、何か言いたげな前田独りを残して隊伍は瞬時に向きを変えた。
「心配せんでいい。安全な所まで下がって寝る場所を確保するだけだ。それに不寝番が立つ。あんたの命はこの二三日、俺が預かる」
倉田の声にも有無を言わさせない軍人特有の強さを感じた前田には、もう返す言葉は残されていなかった。
まだ夜が明けていない事に、少しの苛立ちを覚える程に初老である前田の体は疲れ切っていた。
意識が朦朧とする混乱の中から抜け出していくうちに、何かが起こったのだという漠然とした不安が心中に広がっていった。
だが、話しかける事の出来る程の近い距離にいる分隊の人間が、一人もいない事に気づくと
それは切迫した危険を感じさせるハッキリした恐怖心へと次第に形を変えていった。
自分たちが寝ている合間に何かが起きたのだ。しかもそれは未だ続いている。
本能から身を出来るだけ低く屈めながら、下士官と思しき人影に近づいた。
「倉田軍曹殿、斉藤伍長殿、何事でありますか」
前田に顔を向ける事も無くその人影は低い声で応答した。
「そこでじっとしてろ。質問には警戒を解いてから答えてやる」
前田は相手に見える事が無いのを知りながら深く頷き、声の主が倉田であるのを確信した。
じっと身を潜めたまま倉田の様子を伺っていると、その手の先が一瞬キラッと光るのが見えた。
軍刀だ。倉田軍曹は抜き身の軍刀を持って周囲を警戒しているのだ。何のために?
早朝の気温以上に、その有様は身震いがする思いを前田にさせた。
日本のど真ん中で戦闘が始まったのだろうか。それにしては静か過ぎる。
軍神の様な黒々とした人影がそこに居なければ、前田は大声で叫び出してしまっていただろう。
部分的に前後しますが。
囮達は屈強の猟師ぞろいだ。平田を除いて、町というものを見たことも
ない生粋の山男だ。5尺程度の身長よりも長く見える村田銃を巧みに操り、
鳥そして獣を倒してきた。平田は村の若衆で只一人、外界を見ていた。肉・
毛皮、そして熊の胆を町に運び、問屋などで現金化して村が必要とする食料・
資材を持ち帰る役目を果たしていた。匂いのきつい生皮を運ぶゆえ、まともな
宿には泊まれない。野宿である。山野行では、冬山に寝泊りする彼らである。
しかし、町では目立ちすぎるので、町外れで野宿することになる。あまりに
目立つと巡査に引っ張られる。金目のものを奪われた上に、浮浪罪でムショ
往きだ。このことは、平田に町での行動を教えた老猟師が真剣な顔でしつこく
いったことである。
る。
二年前の初夏、平田は山の黄金を腰に巻いて町へとむかった。熊の胆である。
冬篭りを終えて穴から出てきた熊の胆は、同じ大きさの黄金と同等の価値を持つ。
複雑な手順で作成されたそれは貴重品の最たるものであった。換金を終え、
言い付かった資材を明日手に入れて山に戻る最後の夜。木橋の下で冷えた食事
をしていた平田は、女の悲鳴を聞いた。何事かと上に上がってみると、2人の
男が女を組み敷いている。かかわりになるのは面倒だ。気づかれる前に・・・・と
思った平田の顔が強張った。女は薬屋の娘だった。顔見知りなのがわかった瞬間、
平田は激怒した。腰を振っていた男、次に女の両手を引っ張っていた男を投げと
ばす。不意をつかれた男達は、ポケットからナイフを取り出す。平田は身構えた。
男二人が血を流して倒れ伏している。放心状態の娘を助け起こすが、女は
露にされた胸から下を隠すでもなく、平田が殴り倒した男達を見つめていた。
月明かりに白い肌がまぶしい。足に垂れる鮮血から平田は目をそらした。
その時!唸り声を発して女が二人に飛びついた。落ちているナイフを拾い、
男達の下半身に斬り付ける。絶叫して失神から目覚めた二人は、切断された
男根をみてまた失神した。娘がナイフで自らの首を切ろうとした時、平田は
我に返った。娘からナイフをもぎ取り、手ぬぐいを口に突っ込む。男達は虫の息だ。
出血多量でもう助からないだろう。獲物を射殺し、解体することに慣れた彼の
目には動揺も哀れみもない。そのまま足を引きずって川に落とす。血だまりに
なった地面のうえに砂をかける。落ちていた男根も川に捨てた。娘は少し落ち着い
たのか、静かに泣いている。はじめて平田の目に感情が浮かんだ。
XZ+T5VYSさん お疲れ様です。
話が前後しますが、ヒントいただけたので助かります。
早速w 過去をさかのぼる部分を。
おいおい、本当にかなり面白いぞ。
家に帰ることを娘は拒んだ。娘を人気のない場所に匿い、平田が薬屋に説明に
いった。両親は驚愕し嘆き悲しんだ。娘が地元の愚連隊に犯され、其の上で
それを助けようとした男が其の二人を殺したという。其の男を目の前にして
なんと言ったらいいのか。男の名前は知っているが、其の住まいははるか遠方
だという。具体的には何も知らない。この男は信用できるのか?
両親は男に娘を託すことにした。娘は遠隔の地に嫁に行った、ということにする。
愚連隊の親が地元の名士なので、隠し通すしかない。死体はじきに見つかるだろうが・・・。
娘を村につれて帰った平田は、其のことにより長老達から厳しく叱られた。
存在を隠していた村そのものによそ者を連れ込んだ。
村に新しい血が入ることは歓迎されるが、其の娘は殺人者として追求される
可能性のある女なのだ。封鎖的な村では、揉め事は一番嫌われる。
平田が、其の娘の責任を我がものとする、そして罪を犯した場合は平田の命
でそれを贖う。その約束で、平田は娘の居場所を見つけたのであった。
一年後、普通の男女の恋をした平田と娘は、夫婦となった。
うーん・・・・・センテンスが長すぎますね。
大藪みたいに書けません<オイ!w
今夜はここまでにします。
そうでした。
サンカは謎に包まれすぎております。ので、マタギ村として
書いてみたいと思います。元サンカのまたぎ のようなイメージで。
サンカは放浪の人々ですから。村という設定自体がw
お願いしまーす>:XZ+T5VYS
のんびり書いていきましょう。
呪詛?山ノ神への祈りですか、了解です。
・・・・しらべなきゃわかんね!苦藁
一杯やりながら読み返してました。
お詫び。
呼び捨てにしてしまってました>XZ+T5VYS さん
ごめんなさい。
本日のラスト 貼り付けますね。
平田は思い返していた。銃の感触は感じない。
娘は徐々に笑いを取り戻していった。明るい娘だ。村の人気者になるのに時間は
かからなかった。歌声が村に響いた。子供たちに読み書きを教えた。村のしきたり
にも馴染んだ。
あの夜のことは二人とも話はしないですごした。過去。そう、過去の事故なのだ。
平田は清として娘を愛するようになった。娘は清の強さ、献身に惹かれた。
香代は、ごくごく自然に清を夫として選んだ。
627 :
599:04/11/10 00:28:04 ID:UUyJIMPz
597さん乙です
いいですね異常な形から始まった固い絆の夫婦愛がよく分かります
男臭い文章しか書けないので、機微のある、美しい表現の箇所があると嬉しくなってしまいます
あと呪詛・山ノ神への祈りの方よろしくお願いします
重ね重ね、無責任男でスミマセン
話が前後する形、個人的に結構好きです
タランティーノの脚本が大好きな人間ですので全然オッケーです
確かに聞こえる。聞き間違いでは無く、確かに何かがそこに居る。呻く様な声がする方向にじっと目を凝らした。
倉田が宿営地に選んだ見晴らしの良い草原に覆われた丘のほぼ中央で前田は既に半時近くの間、微動だにしていない。
だから時折草々をそよがせる風以外のほんの微かな音に気づく事が出来たのだ。
闇がじれったくなる程の速度で、しかし確実に下がっていくのが前田にとっては僅かな救いだったと言える。
まだか弱い数条の光が前田たちの周囲を遠慮がちに照らし始めた頃、ようやくその声の正体が判明した。
分隊長当番をしている室井というまだ若い二等兵だった。
朝の光が彼の胸を真っ赤に染める鮮血を鮮やかに浮き立たせようとしているかの様に見えた。
「室井さん!」駆け寄ろうとした前田に鋭い叱咤の声が飛ぶ。「動くなっ!」初めて倉田が顔を向けていた。
鬼神にも優る形相に一瞬前田はたじろいだ。だが、死に掛けている人間を放っておく事など到底出来なかった。
恐怖心に連帯感が勝った快挙と言える瞬間だったが、そんな事は今の前田にとってどうでもいい事だった。
室井は胸から血を流しながら口から血を垂らしながら草原の中から僅かに半身を起こしたまま銃を周囲に向けて構えていた。
「駄目だ、室井さん。そんな体で起きては。寝てないと、早く止血しないと・・・」
そこまで言って自分たちにはこの青年を治す術が無い事に思いが行き着くと、後はどうしようもない絶望感が待っていた。
「前田さん、そこをどいて下さい。自分は大丈夫であります」
室井が口を開くと同時に中に溜まっていた血の塊がドロッと溢れると、前田は思わず目を逸らさざるを得なかった。
「室井の言う通りだ、そこをどいてやってくれ。但し、いいか。ゆっくり、とだ。
あんたが周りの草を揺らせば揺らすほど、二人とも標的になる確率が高まるんだ」
もう倉田の声に怒りの感情は感じられなかった。この場に相応しくない程、落ち着いた話しぶりだった。
耳を疑った。この下士官は、自分たちが誰かに狙われていると言うのか?誰が、何のために?
村の人間?強大な力を持つ軍隊を相手にこんな山奥に住む村の人間が襲うなんて誰が信じるだろう。
「死んだよ」倉田が前田の肩越しに室井の方に視線を送った。「たった今、室井が死んだ」
630 :
本当にあった怖い名無し:04/11/10 15:27:25 ID:iNNEeS6C
286もこれくらい芸がある書き込みができれば嫌われることもなかったろうにw
631 :
本当にあった怖い名無し:04/11/10 16:49:54 ID:1H0QN/fE
せっかく軌道修正したんだから蒸し返すなって。
632 :
599:04/11/10 17:41:49 ID:GiJ7dlCF
(・∀・;)
597さん、仕事さぼりながら「あーでも無いこーでも無い」と無い知恵絞ってるうちに、何とか倉田小隊のシナリオ出来たっぽいです
多少時間はかかると思いますが、少しずつ進めてみます
633 :
1:04/11/10 17:46:22 ID:eQwV9+Y5
おお、かなり面白そうな展開ですな。
一時はこのスレ、もうダメポな状況だったけど、>599氏などのおかげで勢い盛り返しましたね。
以降の展開を楽しみにしています。
634 :
599:04/11/10 19:11:58 ID:GiJ7dlCF
1さんがこのスレを立てたからこそ、ですよ。
オカルト板らしい新情報や何か面白いアイディアがあれば御教授の程よろしくお願いします
倉田は遺体の腰から帯剣を抜き取るや、器用な手付きで元当番兵の指を切り落とした。
その後帯剣を小刀代わりにして細い竹を削り、部下に命じて起こさせた炎で室井の指を淡々と焼いた。
その間どうする事も出来なかった前田は少し離れた場所で腑に落ちない気がかりな事について終始考え続けていた。
どうして室井二等兵の死んだ瞬間を倉田軍曹は言い当てる事が出来たのか
口元を見ていたからだと軍曹は言う あの優しい目をした青年は何と言って死んだんだろう
「兵隊の事は兵隊にしかわからんよ」
倉田の返事はそれ以上は追求させないという決意のこもったもので、民間人である自分との関わりを
迷惑にさえ思っているのではないかと前田を不安にさせるものだった。その言葉を最後に会話はぷっつりと途切れた。
重い沈黙が支配する中、陽が完全に姿を見せた頃になって三人の兵を従えた斉藤が姿を現した。
「初島と佐倉は、やはり見つからんか」
倉田が力の抜けた声をかけながら、所々が焦げた細く華奢な骨をかつての持ち主の飯盒の中に納めた。
「どこにもおらんよ、分隊長。八路軍相手の戦じゃ珍しくもないが、内地でまさかこんな目に遭うとはな」
斉藤が室井の骸に視線を這わせた後、滅入りそうな気分を紛らわせるかの様に空を見上げた。
「これじゃ、まるで神隠しだ」
ギャッ!進んでる!がんばります>599さん
ちっとペースを上げて、追いつくようにします。
押し黙る前田に向かって倉田が声をかけた時には、既に颯爽とした元の口調に戻っていた。
「聞いての通りだ。これから自分たちは初島と佐倉二等兵を探しに目的の村に入る事になる」
押すにも引くにも残された道はどこにも無いのかもしれないと思うと前田はうな垂れる他なかった。
「仁科」
倉田が斉藤の後ろに立つ背の高い兵士に向かって前田を指し示した。
「貴様が守れ、どんな事があろうと一歩も離れるな」
仁科という上等兵は実戦経験こそ無いものの、新兵のみで構成されたこの分隊の中では
唯一の三年兵であった為、倉田に名指しされたものだと思われた。
二人きりになる機会があった時にふと仁科が発した言葉は
前田をその場に凍りつかせるには十分すぎるものだった。
「室井が撃たれたのに、誰一人銃声を聞いちゃいないんだ」
平田が属する囮の長は、番場と呼ばれる40代後半の男だ。個人としての猟技に
長けているだけではなく、巻き狩りと呼ばれる集団猟においても指導力そして
決断力で人望を集めていた。残る12名も、番場が指揮する熊猟そしてシシ猟で
何度も組んだことがある。
村田は周囲を見渡しながら村長と少し話し込んでいた。12名は銃を無造作にタスキ
掛けにして平田が戻るのを待つ。
村長と別れた村田が、静かに彼らに歩み寄る。
「村長と決めた。次にくる奴等を始末し、残った連中がいるならば・・・・・不入山に
引き込む。」
「!」
驚愕が12人を包んだ。新たな侵入者を排除することに驚いたのではない。出入りを
堅く禁じられている山に新参者を連れて行くことに驚愕したのだ。彼らが侵入者を
引っ張っていくことを意味する。
「あの山にいくのか?」ポツリと一人が呟いた。阿木という村田と同世代に見える男だ。
「おらはもう年だし、子供もいるからいいが・・・・。若いもんには酷でねぇか?」と続ける。
「ん。そだな。だども、村の大事ぢゃ。肝を据えてかからねばならん。皆、聞け。
不入山は禁制の山だ。ソコにいくからには覚悟を決めろ。皆必ず魔除弾を持つこと。
ここ数日女と交わったものはいるか?・・・・・大丈夫だな?!」
全員の顔が引き締まった。いや、引き締まったというよりも、血の気が引いていると
いうのが正解かもしれない。不入山に入ったものは、魔神に食い殺されるとずっと聞いて
育ってきた彼らなのだ。前の代、そのしきたりを無視して入ったものがいたが、帰って
くる事はなかった。彼らの恐れを察したか、村田の静かだが裂帛の命令が飛ぶ。
翌日昼前には、老人女衆は護衛に護られて奥山に分け入っていった。囮達は、其の足跡を
たどられることが無いように注意深く足跡などを消しておく。警官の骸も、浅く盛り上げた
土饅頭の下となる。
村から数里離れた場所では、見張りが3名、新たな侵入者を警戒していた。
その日から、村の囲炉裏の火は消されたままとなった。13人は村を一望できる
山中で、静かに時を待った。
639 :
286:04/11/10 20:35:33 ID:XahffmPD
とりあえず・・・・ギャッ! 発砲音の無い銃撃ですか!
サイレンサー使用の・・・・殴られそうなんで別を考えます。
641 :
599:04/11/10 21:09:20 ID:/WeiKEgh
597さん乙です
倉田分隊の兵力ではせいぜい村の中までが精一杯でしょうね
彼らには、間もなく壮烈な最期を迎えさせるつもりです
せっかくですから「不入山」には第二次捜索隊(小隊〜中隊規模)を引き込んで
思い切りヒーヒー言わせてやって下さいw
よろしくお願いします
「確かに一人、斬ったはずだ。手応えがあった」
「しかし分隊長が室井を支えていた場所から四方八方隈無く捜してみたが、どこにもそんな姿は見えんのだ」
両下士官は尖兵の直ぐ後方を二人並んで歩いていた。
「初島と佐倉、それに分隊長の斬った奴を入れて三人分、あの短い時間でどうやって俺の目を眩ませられたんだ?」
斉藤は怪訝な表情を隠さず倉田の腰に吊るされた雑嚢を見た。そこには室井が居る。否、居ると思い込みたいだけなのかもしれない。
室井、教えてくれ 貴様は一体何を見たんだ?
倉田の歩調が不意に変わった。すぐに立ち止まり身体ごと斉藤に向き直った。
「斬る時にほんの一瞬だが、月明かりが相手の顔を照らしたんだ」
仁科の背後で、疲れた様子で歩く前田の存在を気にする感じで倉田が一段と声を落とした。
「奴は」
斉藤は倉田のこういう表情を激戦の最中でしか見た記憶が無い。
「人間じゃないと思う」
風の音だけが員数を減らしつつ疲労感漂う分隊を迎えた。
日中だというのに、未だ闇の中で彷徨っている様な錯覚を起こす初年兵もいた。
「斉藤、援護する。新井と石井、高野の四名であの民家まで進出してくれ」
まだ語尾を聞き取らぬうちに巨体を起こすと、手馴れた伍長は三名の最先頭に立つや
空気を切り裂く様な裂帛の号令をかけた。
「着剣」「十一時の方向、距離二百」「突撃」
少しの音もたてない銃を保有する、少なくとも二人の現役兵を短時間で連れ去る力の持ち主が相手だ。
そんな得体の知れない相手に、小手先の戦法が通用するとはとても思えなかった。
こうなったらとことん正攻法で突き、相手の出方次第で臨機応変に構えるしかないと倉田は心に決めていた。
土埃を立てて走る斉藤たちの周囲を鷹の様な鋭い眼光で睨んでいた倉田が
その到達を無事見届け終えると、残りの一人の肩に手をゆっくりと回した。
「貴様、初島とは同郷の縁だったな。俺も奴を何がなんでも取り戻したい。いいな?」
緊張で張り詰めた顔が強張ったまま倉田の次の言葉を待っている。
「篠原、秋元もよく聞け。貴様ら三名は俺と一緒にあの民家まで進出する。
例え撃たれても銃声はしないと思え。目標の民家に体当たりをする覚悟で走るんだ」
前田は何度も何度も繰り返し乾いた唇を舐めていた。心臓の鼓動が鬱陶しい程高鳴っているのが分かる。
「仁科、貴様はここに残れ。安全を確認したらすぐに合図を送る」
分隊一の饒舌な仁科でさえこの時は一言も発しなかった。
前田は目を閉じた。これが実戦か。足の震えが止まらない。
「行くぞ」
倉田の気迫のこもった声で、再び目を開けた。
何も起こらなかった。正確には今の所はと言った方がいいのかもしれない。
だがそれだけでも前田にとっては十分過ぎる位、喜びを見出せる価値があった。
この数日間というものずっと自然の脅威に晒されて過ごしてきただけに
こうして粗末とはいえ、民家の中で足を伸ばせる事が嬉しくて仕方がなかったのだ。
ただ一つ、現実に目の前で起こっている、前田の心臓を鷲掴みにする様な光景を除いて。
倉田が倒れた。
強行軍に次ぐ強行軍、深夜から暁光に至る未明の戦闘、そしてこの度の行動が古傷に障ったのか
遂にここまで分隊を導いてきた下級指揮官が力尽き起き上がれなくなってしまったのだ。
昨日の戦闘で失った当番兵の代わりに伊原という初年兵が出来る限りの手当てを行ってはいたが
そんな事で回復出来る程軽い症状には誰の目にも映らなかった。
しばらくの間、汗に塗れた顔を心配そうに眺めていた斉藤は軍刀を杖代わりにゆっくりと立ち上がった。
「伊原、分隊長を頼んだぞ。くれぐれも目を離すなよ。仁科、貴様は分隊長の命令に従うんだ。ここに残れ」
仁科は多少の不満を顔に表した。
「伍長殿、これからどうされるつもりでありますか」
気丈な斉藤はどんな時でも何事も無かったかの様に言ってのける事が出来る男だった。
「なに、心配はいらんさ。分隊長も少しの間眠っていれば治る。俺は外で皆と警備に当たるだけさ」
外に足を踏み出した途端に異常に気づいた。
ほんの僅かな間に村全体が真っ白な霧に包まれていた。
石井を従えた斉藤は極端に狭まった視界に苦しみながら、外で警戒に当たっていたはずの部下たちの姿を探した。
「これじゃ何も見えんぞ」
石井は斉藤の壁の様な広い輪郭に黙って付いて行きながら、敵襲でもあればもう万事休すだと半ば観念した。
足に何かが当たり突然立ち止まった斉藤の背中に、危うく銃剣の先が触れそうになるのを咄嗟にかわすのが精一杯だった。
斉藤の肩が震えている様な気がした。否、気のせいでは無かった。伍長の呼吸が乱れている。
「石井」
呼ばれて前に出た石井の前に外で哨戒任務に当たっていたはずの五名が整然と並べられていた。
見慣れた姿の生前と異なる点は全員が武器・装具を失い、衣服を剥ぎ取られている点だった。
「やりやがったな、畜生」
斉藤が呻くように声を荒げた。
少しだけ開いた視界の先で何かが動く気配を斉藤、石井の順で察知した。
先に発砲したのは石井の方だった。
辺りに気を配りながら倒した相手の確認の為に駆け寄った石井が突如絶叫した。
後方を警戒していた斉藤がそのままの体勢で叫ぶ。
「どうした!石井、何がある?」
硝煙を吐き出す銃を取り落とし、力無くひざまずくと石井がかろうじて聞こえる声で呟いた。
「なんで・・・なんで子供なんだよ」
意味を理解した斉藤が石井を押しのける様に走り出て、瞬時に目を見開いた。
「次郎!次郎じゃないか」
駅からトラックで走った際に見かけた、あの大陸での少年苦力に似た子供が倒れていた。
弾は真っ直ぐ体の中央を正確に貫いており、即死の状態である事が見て取れた。
子供の頭を膝に乗せ、摩る事ぐらいしか何も出来なかった。
「なんで、なんでこんな所にいるんだよ、次郎!」
激しい苛立ちと切ない思いが錯綜する中、斉藤の全ての思考が一瞬にして固まった。
何故だ?
この坊主を見かけたのは駅を出て間もなくだった
しかも俺たちは途中までトラックを使っている
こんな所で、車に縁がある様な人間がおるとは思えん
前田という民間人を伴ってたとはいえ、それでも兵隊にとっても相当な強行軍だったはずだ
それなのに、この坊主は俺たちと同じ場所にいる
あの時の格好のまま、あの時と同じ顔で
「石井!」
振り返った斉藤の目に、うな垂れたままの石井の首目がけて飛んでくる、真っ黒な塊りが映った。
それは紛れも無く、斧の形をしていた。
爆発音が二度起こるのが聞こえた。
手榴弾の音に間違いない。持っている人物は唯一人、斉藤伍長しかいない。
死んだ様に眠っていた倉田が、飛び起きるや否や民家を飛び出すのを誰も止める事が出来無かった。
どこにそんな力が残っていたのか
考える間もなく全員が分隊指揮官の後を追った。
どこもかしこもが白い世界に覆われていた。
斬り合う様な叫び声と断末魔の叫びが入り混じる方向に、ただ無我夢中で走り続けた。
次第に薄れる霧の向こうに、数体の横たわる人の姿が見えた。
五人の身元を確認し更に分隊長と伍長の姿を求めて前進を続けた。
大量の血の海に浮かぶ石井の側にうつ伏せになった大きな首の無い体があった。
斉藤だった。
その十メートル先にも数体の横たわる姿が見える。
見知らぬ格好をした二人の男ともつれる様にして九の字に体を折り曲げた分隊長がいた。
袈裟懸けに斬られて苦悶の表情のまま事切れた男の銃口が倉田の腹に食い込んだまま
背中から硝煙を上げさせているのが見える。
信じられない事にまだ倉田は生きていた。
前田は側に跪き、せめて最期を看取ろうと人間らしい努力をした。
「なかなかうまくいかないもんだな。腹をやられると人間なかなか死ねんのだ」
倉田が笑っている
「わかってたんだがな、そんな事くらい」
瀕死の状態で
「あんたが聞きたがっていた室井の最期の言葉だが」
倉田の顔から笑みが消えた。
「こうなんだ」
前田は何も言わない。もう知りたいとは思っていなかったからだ。
「お母さん・・・」
前田の背後ですすり泣く声がする。この声は仁科じゃない、伊原という初年兵のものだ。
「分隊長殿が死ぬ、不死身の分隊長殿が死ぬんだ!」
肩を震わせる伊原に、倉田の目の光が和らいで見える。
「兵隊ってな、本当は可哀相なもんなんだよ」
倉田はうわ言を繰り返し、それからは意味を成さない言葉の羅列になってしまっていた。
最後には前田自身どこかで聞いた覚えのある唄をほんの少し口ずさむと
それで満足したのか口元に笑みを浮かべてそのまま息絶えた。
呆然とする前田の耳に強張った仁科の声が聞こえた。
「どんな事があっても俺はあんたの命を守る。あんたを元の村に帰してやるよ」
振り返った前田を真っ直ぐに見据える目が燃えていた。
「これは、この人と俺との約束だ。どんな事があってもあんたを死なせはせんぞ」
649 :
599:04/11/11 07:37:46 ID:douEAsOM
ここで一旦、軍側の動きを止めます
597さんの態勢が整い次第、再開したいと思います
597さんのシナリオ次第ですが、次は慌てふためく連隊トップからの視点から
始めればいいのかなぁ等と思ったりしてます。
他に、「軍にはこういう風に動いて欲しい」という御要望があれば能力の限り副うようにしたいので
何なりと申し付けてください
いつもの事ながら勝手厨でスミマセン
よろしくお願いします
異変を知らせたのは、奥山に向かったはずの和であった。少年は、大人と同様
に働けることを証明したかったのかもしれない。
「車で兵隊がやってきた!今村に歩きで向かっている。」
渋い顔をしていた番場も、子供そのものの和が真剣な顔でいうのを聞いて囮に
入れることを決意した。
和の口から、大雑把であるが侵入者の人数と持ち物が語られる。
「きかんじうというものがあると聞くが、それらしいものは持っていたか?」
「皆が持っている、そんな長さのてっぽうだけだ」
番場たちは想像していた。香代が学校代わりに広場で読み書きを教えていた際、
地面に線で描かれた兵隊。ひこーきというものや、きかんじうというものは
携えていないらしい。人数もほぼ同じようだ。平田は、自分が町で少し聞いた
事のある情報を伝えていった。
自分達の持つ銃と違って、兵隊の持つ銃は一発一発つめなおす必要が無いこと。
肩から銃を下ろすことなく5発撃てるらしいこと。長は短銃を持つこと。
ばくだんというものがあること。爆弾は、熊やキツネの罠で自分達が時々使う
クチハッパと同様であること。
最後に平田は付け加えた。
「駅で、へいたいが戦にいくのを見送る集まりをみたことがある。皆ばんざい
ばんざいおおさわぎしておった。お国の為になれとな。強いらしいぞ!」
大木という平田と同じような若さの男が反駁した。
「俺達は人殺しじゃない。けんど、ココは俺らの山だ。熊と比べてみぃ!
熊は鉄砲玉ぶってはこんよ?でもな、熊のように連中が動けるか? 町の衆さ。
ココでなら俺らは負けぬ!」
和が頷いた。
「何でもかんでも大騒ぎしてから動き出してた。ありゃぁ猟師じゃねぇ!」
平田はなんともいえなかった・・・・・。列を組んで足を慣らして駅まで歩いて
いく兵隊の姿を見ていたからだ。自分達猟師は、ああまで揃って行動は出来ぬ。
それに、あの熱狂的な見送りの連中。強いと信じているからこそ励まして送る
のだ。どちらが強いか?・・・・・でも、確かにここは自分の村だ自分の山だ。
日が落ちても、松明をつかうことなく自由に山の中を移動できる。山も野も、
全て自らの掌のように知り尽くした土地だ。負けられぬ・・・・!
長の番場が決断した。
「馬鹿でなければ、村にのこのこ入ってくるはずはあんめぇ。賄いの煙も、
人影も見えねぇからなぁ。必ず様子を伺うはずじゃ。我等の見切りと同じぢゃ。
それにここまで歩いてきて疲れているはずじゃ。飯を食うか、それとも寝るか。
そこを狙うべぇ。和よ。おめテッポはぶてるか?」
「ぶてるけど、まだ自分のてっぽは・・・・・」
「そうか!そうだったな!んじゃなぁ、大働きしてくれたことだし、片がつい
たら、おらのテッポやるさ。がんばれよ。」
「シカリ! うん・・・・がんばるさ!」
「それじゃあな、村の入り口で待ってるのが三人いるから、そこで俺が言ったこと
をつたえて、其の上で一人連れて来い。村に入られる前に一発ぶつぞ!」
和は、少年らしく跳ねるように駆け出していった。念願の鉄砲が約束されたのだ。
銃を与えられることは、一人前の男とみなされることを意味していた。
狩猟長(シカリ)の番場が最初の一撃を加える組を組織した。
番場・村田(副シカリ)・阿木・平田の四名だ。
番場は少し離れた場所から、全体を見つつそれぞれに行動の指揮を執る。
村田以下三名は、ツケデッポという更迭の筒と、マキリという大型狩猟刀だけを
携えて行動するのだ。ツケデッポは、簡単な構造の鉄筒だ。中に銃で使う装弾が
一発だけ入っている。熊が接近しすぎて銃が使えない時にこれを熊の胴体に叩き
つけるように突き刺すのだ。熊の体内に鉛玉と発射炎が打ち込まれる。
村の入り口、村から1里ほどから四人は部隊を監視に置いた。平行して動いて
いったのだが、舞台の誰もが気づかなかった。
「(俺らとはちがうな・・・・)」
「あんな連中でいくさができるのかね?)」
「(刀を持っているのがいるな?あれらは目配りがいいぞ。気をつけろ)」
ほとんど声に出さず、手まねと唇の動きで意志を通じ合っていく。
高台から村を見下ろしたと思うと、今来た道を静かに下がっていく部隊を見たとき、
平田は番場のよみが当たったことを知った。
今夜はいい狩になりそうだ。
>>599さん
すみません、お待ちいただいて。
夜戦強襲今夜アップできればと思っております。
慌てふためく部隊 なるほど。
んじゃ、役人一人だけ帰らせますか?
倉田軍曹の軍刀とともに伝言を持たせて。
不入山では、連隊はやめましょうw
勝手厨なんてとんでもない。
結果を599さんが出してくれるので、ありがたく肉付けさせていただいてます。
アリガトゴザイマツ。
夜戦かぁ・・・・がんばりまっす。
654 :
599:04/11/12 00:09:07 ID:xeLnQSe4
597さん乙です
急がなくて全然大丈夫ですよ
ごゆっくりと御自身も楽しみながら進めて頂ければ十分ですので
ちなみに勝手で申し訳ないなと思いつつ、今までの分隊と村人との攻防戦で仕込まさせてもらってるネタの一覧です
■銃声のしない訳
■二名の分隊員(死体?)と倉田に斬られた仲間を収容しつつ、老練の斉藤の目をかいくぐって村に戻った方法
■突如現れる霧の正体
■次郎に似た少年「和」(何故あの距離を走破出来たのかという謎=何かの化身?・村側の斥侯役を果たした人物)
■回転しながら、到底考えられない程の距離を正確に命中させる斧の遣い手
■前田・仁科・伊原等残った三名の行方(自分も前田のみの生還を予定しておりました。または狂人と化してしまった伊原との二人)
あくまでも例えば、での与太話と聞いて頂きたいのですが、ほとんどの村人でさえ知らない一部の重要人物だけが知っている事実
(村を守る?魔物みたいな存在)があって、それが今回の事件で(蘇る?怒りの発動?この辺はよく分かりませんw)
少年を自在に好きな場所に送り込む事が出来たり、霧などの自然現象を自由自在に操ったり、分隊員の聴力を狂わせたりする
圧倒的な力の存在があれば、例え怒り狂った連隊長が怒涛の如く攻めて行っても互角のいい勝負が展開出来るかもしれませんね
あと昨日は眠気を堪えながら書いたために、恥ずかしながら誤字しまくってます
倉田が最期のシーンでとっている体勢は、「九の字」ではなく「くの字」が正解です
「九の字って、どんな格好なんだよ!」 と自分自身で自分の文章に突っ込んでしまいました _| ̄|○
盛り上がりに欠けるからage
連中が火を起こし飯を作りながら野営の準備をしているのを四人はじっと見ていた。
銃を携えた3人が少し離れた場所に陣取っているのもはっきり見える。
其の光景を目に焼き付けてから退く。全く音は立てない。
「まずは腹ごしらえだ。こだたき(餅)とさぎ(味噌)をわっか(水)で食え。
用もたしとけ!さぎ(穢れ)をもってかねぇようによく洗え。御先祖が見て
いらっしゃる。いたず(熊)をぶつのと同じだ。しろびれ(銃)は使わねぇが
マキリ(大型ナイフ)とツケデッポでやれる。マキリは光るからツケデッポを
しっかりぶったたけ。其のほうが気取られん。」
番場が静かに言葉にしたことが3人の頭に冷たく入っていく。いや、頭は冷たく
冴えわたっているが、体は熱く血潮が踊っていた。猟と同じだ。御先祖の御霊
も自分達とともに狩に行くのだ。堅い餅と味噌を口にしながら、この場にいる
ことの幸せを彼らは感じていた。狩の場を前にして、彼らは交わす言葉も山だけ
で用いる隠語を多用してそのときが来るのを待った。
番場が割り振った目標に対する接近は日が完全に暮れてから始まった。一寸一寸
の動きは解らないほどゆっくりした動きだ。傍から見れば、死んでいるように見える
だろう。身にまとっている衣服もこざっぱりの対極にあったゆえ、踏みつけても
人だとは思わないかもしれない。真夜中に二度目の見張りの交代が行われた。
平田の目の前をゲートルを巻いた足が通り過ぎていったが、兵は全く気づかずに
草むらを足で掻き分けて歩みさった。三人とも、しの字を描いて見張りの間を通り過ぎ、
しかる後背後に付く。指示を待った。呼吸もしているかどうかわからない。眼も
ほとんど閉じている。自然に溶け込んでいる・・・・。「木化け」だ。感覚の鋭敏な
野生動物ですら気づかれない。彼らがいたずに発砲する距離が5メートル以内で
あることも、この木化けの完璧さを証明している。それゆえ、背後に死神が邪悪な
休憩を取っていることを見張りが気づかないのも無理は無い・・・・。
待っていた番場の合図は小鳥の微かな囀りとして届いた。この時間には鳴くことは
ありえない鳥の声だが、町育ちには自然の音としてしか捉えられない。
体の強張りを取るべく静かに平田は動き出す。回りでも仲間が同じようにしている
ことはわかりきった事だった。這いつくばった姿勢から、腹を微かに浮かせる。
右手は懐のツケデッポを握った・・・・・。
二度目の鳥のさえずりで静かに身を起こす。視野の兵隊は軽く身をゆすっているが、
抱えている銃は感づかれた予兆は見せない。つま先歩きで二歩。左手を喉に巻きつける
動きは滑らかに、右手だけが後ろに引かれ反動をつけるようにして兵隊の背中
に突っ込んだ。
「ヅスッ!」
こもった音が微かに聞こえる。兵隊は、喉に腕が巻かれたときに一瞬伸び上がる動きを
見せたが、それ以上何も出来ずに崩れ落ちた。血と硝煙が鼻に付く。
村田銃の40番薬莢に収められた100粒ほどの鉛が体内に発射ガスとともに打ち込まれたのだ。
大音響となるはずの発射ガスも全て体内に入り込み、そこで拡散した為に殆ど無音といって
いいほどしか漏れ出さなかった。兵隊は銃弾によって殺されたというよりも、体内で拡散
した高圧ガスで文字通りの即死を遂げたといったほうが正解だろう。
崩れ落ちる男の首から俊次に手を離し、兵隊の手から転げ落ちようとする銃で男を支え、
しりもちをつくようにさせた。ゆっくり回りの気配を探るが、変わったことは無い。それは
吉報であった。阿木にむけた指示の鳴き声が微かに聞こえる。平田はゆっくりと銃を襷に
背負い、死体をも肩に担ぐ。シシを背負うよりも軽くて楽だ。シシには無い腰の革帯も
握りの助けとなる。来た時よりも若干足を早めて平田は退いていった。
草原のへりに付いた時に村田への指示が聞こえた。
「(三つ目だな・・・・しかりの采配は見事だな。しろびれで次はぶつんだろうか?)」
生まれて初めての殺人を遂げた直後だが、平田にとっては猟そのものであった。体中の細胞が
狩の成功に歓喜の声を上げている。
静寂の中の殺戮が頓挫したのはその直後だった。短い叫び声が聞こえ、平田が硬直した一瞬後、
裂帛の気合が紫色の大気を振るわせた。
「!」
一瞬迷った平田だが、そのまま番場が定めた新たな集合場所に向かって小走りに走り出す。
屍を背負っているとは思えない速度で足元の暗さをものともせずに突っ走った。
集合場所には、平田、阿木の順で着いた。阿木も荷物を背負っている。二人が目で首尾を祝った。
じっと待つが、村田としかりの番場が到着しない。
番場が村田を担いで着た。心配顔になっている阿木と平田が二人を取り囲む。
「やられたよ」ポツリと番場が言った。阿木も平田も周りの音が聞こえなくなる。
「ツキデッポ叩く瞬間、獲物が気づきやがった。ぶったにはぶったんだが・・・。
取っ組み合っている所にしばうち(剣なた)みてぇなのを持った奴が飛び込んできてな。
村田が取っ組み合いから離れた、そこを真正面から斬られた。俺が迎えに行ったときは死んでいたよ。」
担いでいた村田をそっと地面に横たえる。村田を見た阿木も平田も言葉をなくす。
村田の頭の疵からは、脳みそがはみ出していた。
「御先祖が助けてくれたのかの・・・・。これだけの傷だ。たたかれた時にさじどれ(死ぬ)すっわ。
だが、村田は途中まで走った。」
「阿木、平田よ。手数だが、村田のへじどれ(血)を消してくれ。其の後こいつ等を抱えて戻るぞ」
阿木と村田が血痕を消して戻ってきた時。番場は村田の骸の前で祈りを捧げていた。代々伝わる
猟師の作法だ。獲物に返り討ちにされた仲間の魂を慰めるとともに、復讐を誓う神聖な約束の
祈り。二人も頭を垂れ、村田の魂が我等とともに復讐の狩に参加し、獲物の血をもって満足
することが出来るよう祈った。
597でつ。
599さん、お待たせしてしまってます。ノンビリ追っかけまーす。
ペリーローダンを訳していた人の気持ちがちょっとわかるようなw
とりあえず、一人死んでもらいました。坂本竜馬の死に様のようですね。
言葉も少し変えました。猟師言葉ですね。
ツケデッポは、私の創作に近いものです。本来は鮫との格闘用と聞いています。
12番口径で鮫一撃で殺すと・・・。オッカナイデスネー
40番というのは、今で言う410番散弾銃に近いものだそうです。直径11ミリほどの薬莢だとか。
インターネットの検索機能、今ほど感謝したことございません。
アリガタヤアリガタヤ。
>■銃声のしない訳
は押し付けての発砲で、ガスが体内で拡散した故 ということでおねがいしまつ。
銃声は発射ガすの突破音 とどっかのサイトに書いてありました。
>■二名の分隊員(死体?)と倉田に斬られた仲間を収容しつつ、老練の斉藤の目をかいくぐって村に戻った方法
一人一殺!坂本竜馬も頭切られてから暫く逃げていた!ということでお願いします。
鬼神が乗り移ったー とか 空を飛べたのですよ なんて苦し紛れワケワカメ発想になってしまって。
苦しいー 水をクレーw今も苦しいーww
>■突如現れる霧の正体
煙幕弾です 自動発射なんですよ
>■次郎に似た少年「和」(何故あの距離を走破出来たのかという謎=何かの化身?・村側の斥侯役を果たした人物)
グェッグェッのロードランナー(ダチョウみたいなアニメのあれ)の生まれ変わる前の姿です
>■回転しながら、到底考えられない程の距離を正確に命中させる斧の遣い手
巡航ミサイルですもの!あたりますよー!ハッハッハ<ヾ(ーー )ォィそりゃトマホーク!
この調子です il||li _| ̄|● il||li
では艱難辛苦に耐え?ガンバリマツ
九の字
シックスナインみたいな格好だなー と何の不思議にも思いませんでしたw
最近ネタに詰まって不眠症なんですぅぅぅ エーン
水ううううう
>何故あの距離を走破出来たのかという謎
猟師の祖先は伊賀忍者だつた!
伊賀・・・・・胃が痛いよぉーん シクシク
ちょっと家に持って帰る仕事が出来てしまいました。
今夜はハンターティームのカキコできませぬ。お許しくださいー。
なんか仕事のほうが楽だな(爆
慌てずにゆっくり続けてくださいな。
焦って後悔するよりいいですよ。
664 :
599:04/11/12 20:13:28 ID:cdFehAKm
663さん、ホントその通りです 痛感してます
自分がその、いい(?)悪い見本ですから、597さんは絶対に焦らないで下さい
眠たくなったら寝ればいいんです 当たり前の話ですがw
なんでこんなに一つの文がゴチャゴチャと長くなってしまってるんだろうとか、この言葉よりこう書いた方が良かったのにとか
動きがある割に情景描写無さ杉とか改めて自分の書いたものを読み直すと後悔が山の様に
押し寄せてきて、穴があったら(ry の世界です
あー書き直したい!って本気で思いますもん
それに比べて、597さんは凄い
文章が地に着いていらっしゃる!
それと猟師言葉の方言がリアルで何ともいい味出してます
斧は感情的になってる斉藤の目を誤魔化して至近距離から番場が投げたという事にしますかw
男の子は抜け道を知っていた、あるいは北の方に川が流れていて村から舟で来て駅を見張ってた?とか
69とはこれまた大胆ですねw 村上龍の原作は最高でしたけど、まさかこのミリタリー+オカルト路線の上に、更にエロが加わるとはw
ちなみに龍馬と慎太郎を何人で何分かかって斬ったかという検証をした事があって、二人が向かい合って座る京間の八畳に
三畳の廊下から入り、敷居際で刀を腰からはずしそれを置いて挨拶した後、たったの一秒で二人を斬ったという
結果が出たみたいですね。とどめに三回斬ったとして五秒。大きく振らないと決まらないので、側にいると大怪我
をするから、一人が斬ったものと見なされたとか。腕のある人が日本刀で斬る瞬間は、八十分の一秒らしいです。
本当だったら日本刀凄すぎ
665 :
本当にあった怖い名無し:04/11/13 07:17:19 ID:RSpWrHbf
.
野営場所に戻った番場達を囮の残りが黙って取り囲んだ。山ではたまに起こることだ。時には、
初冬に発情期を迎えた雄鹿が、猟師をライバルの鹿と間違えて角で刺し殺されることすらある。
猟師は山で最強と思われがちだが、彼らもまた自然の摂理に組み込まれているのだ。
しかし、今回はちょっと違う。昨夜からの狩では一人死んだ。一人で済んだ、という見方も
できる。これから役目を終えるまでに何人残るのだろう・・・・。不入山の事もある・・・・。
「我等みなが、こうなることになるかも知れぬな・・・・・。村の皆の為やらねばならぬ・・・!」
番場が呟くと、皆頷いた。和だけが村田の死に顔から目を離せないでいる。彼の握り締めた拳は
白っぽくなっていた。そんな和に、誰もが声をかけるのをためらった。実の親子ではないが、村田と
和は仲がよかったのを皆知っている。銃の取り扱いを教え始めていたのも村田であった。
「和!ちょっとコッチャコイや・・・・」
語気は荒いが、尻すぼみになりがちに番場が和を呼んだ。
「!・・・・はい。しかり・・・・」
涙声で返事をしながら、足を無理に動かすようにして和が番場の元に寄った。
「よくみておけ!山では誰でもこうなることがある!どんなにいい猟師でもな。いつ死ぬかは誰にも
解らぬ。山で骸を晒すか、屋根ん下で家族に看取られてさじどっか(死ぬか)はな。それがさじい(怖い)
と思うなら、今のうちにみなの下へ帰れ。」
「・・・・・・・嫌だ!帰らん!」
「いまん神さん(山ノ神様)に命預けるだな?」
「はい!」
「解った。では本日より和を男と認める。村田にも見ていて貰おう。ただ、今はいまん神さんの供物、
まわっか(酒)も、くわなか(飯)、さり(塩)もない。それを盛るかっちょ(椀)もない。いまん
神さんも許してくれろ。皆 用意しろ!」
>>663 559さん
ありがとうございます。ノンビリやっていきますね。
誤字脱字のオンパレード年中やっちゃってますがw
私の書いた文章なんて恥ずかしいだけです。
猟師言葉は検索でかっぱらってきてます。一説にはサンカは山中では
アイヌ民族の言葉を使う、とありましたが・・・・。
インディアンが投げた!じゃまずいですものね<斧
これは思いついたことがありますので・・・・ちょっとお待ちください
抜け道はいい案ですね。子供は抜け道作る名手ですから。
エロラブサスペンス・・・・ちょっとその気に・・・・いいのか?!w
侍の技術、凄いものがありますね。天井が低いのに・・・よく斬るもんだ!
ンジャ続きを貼り付けます。
ろ!」
石で祭壇を作り、そこに木の葉に盛ったこだたき(餅)とさぎ(味噌)を置く。祭壇の直前に番場が、
その右後ろに和が正座した。他のものは其の後ろに半円を組んで座る。
拍手を打った番場が朗々と祖先から伝わる口上を述べていく。
「我等の命なるいまん神様に申し上げ奉る。我等が命の源の古より連なる・・・・」
番場以外は皆頭を伏せ、祭壇の延長にある山頂を伏し拝んでいる。
「・・・・命みまかる村田の子、かわりとなりたる和の身をいまん神様に預けたし・・・・」
和以外は以前経験した儀式だ。それまでは親に育ててもらった身を、この儀式の後は、命をつなぐ糧を
与えてくれる山に委ねるのだ。親以上の存在として、山の神を尊ぶこととなる。
拍手が鳴り響くまで、皆瞑想しているかのように身動きをしなかった。番場が正座したまま後ろに向き
なおり、和を起立させる。
「和。お前は今から男衆だ。お前は村田のしろびれを使え!」
背後から芹という若い衆が村田の銃を両手で捧げて前に出、しかりに渡す。
受け取った番場は、祭壇に両手で捧げ、一礼する。和もつられて深々とお辞儀をした。
向き直ると、銃を和に手渡す。かしこまった表情で少年は受け取った。
「和・・・・さぁ、下履き脱げや!」
和がきょとんとしていると、芹がニヤニヤ笑いながら下履きの紐を解いて一気にずり下げる。毛も生えて
いない下半身が露になった。
「!な!なにするっと!」
「ほれ!和や!いまん神さんにお前のしろびれ見せて差し上げんかい!」
ギョッとした顔のまま、かずは芹に押し出されて番場と並んだ。
「お辞儀するんだ、和」
促されて目を閉じて礼をする。と、しかりが手を伸ばした。皮を被った男根を握り、一気に皮をむく。
慌てて目を開いた和に一喝!
「いまん神さんはおなごの神様じゃ!しろびれ担いで踊りを奉らんかい!」
訳の解らない顔をしたまま、少年は跳ねる様にして踊った。他のものはそれを指差して囃し立てた。
地面に置いた小石を使って、番場がマチを決めていく。マチとは、集団猟で待ち伏せをかける場所をいう。
追い立てるのは勢子だ。
「奴等もうすぐ村に入る。二人を取り戻そうとするからな。和!お前は背も小さいし、動きもすばやい。
奴等に見つからないように動きを探れ!決して気取られるな!奴等がどこかに潜り込んだら、知らせに戻って来い!
しろびれ、忘れるな!」
顔を紅潮させて和が駆け出していく。最初から道は使わず、脇に飛び込んでいった。遊びで勝手知ってる山だ。
「和がつなぎに戻ったら、ぶちにいく。・・・しろびれはできるだけ使うな。音でこっちの場所をけどられっぞ。
まきりである程度たたく。なに・・・・村長が手助けしてくれらぁ。落ち着いてやれ。」
「むらおさ?もおかなり遠くにいっべ?どやって?」平田が思わず尋ねる。
「なぁに・・・。そのときわかっさ。・・・・・後連中の持ちもん全部かっぱげ。つかえっぞ。」
番場の言葉に首をひねりながらも、死体から衣服等剥ぎ取る。衣服に付いた血糊を川で洗うべく二人が沢に出かけた。
残った連中の興味の対象は、銃と弾薬等である。
「重いな・・・照門が・・なんだこりゃ?動くぜ?」
「タマもみてみぃ。これが”れーふる”とかいうたまか?五つもならんでっぜ!」
「しろびれん中に入るんだな!おれっちんは一発だけだがなぁ?!」
「なんじゃ?この鉈は?あまり切れん・・・・しろびれにつけてたて(槍状の刃物)でつかうんかい?」
「こんタマ、撃っても煙が出ないって奴かの?」
「清ぃー どじゃ?」
「しらんよー。ぶってるとこ見てないからなぁ」
装弾の頭を銃口に突っ込んで、薬莢をへし曲げるようにして弾頭を抜き取ると、見慣れた黒色火薬でないものが
こぼれ出た。多分、煙の出ない奴だろう、ということで落着する。
「こん服着てけば、連中に紛れ込めるな」
「やっか!大騒ぎになるぞ」
囮として残った彼らは、生きて帰ることよりも・・・・村田と一緒に山で朽ちることを受け入れていた。其の為か、
村田の骸は丁重に、しかし愁嘆場はなく葬られていた。生まれたからには必ず死ぬ。当たり前のことを当たり前
に受け止めているのか。
和が戻った時、野生の群れが狩に出かけるのだ。
670 :
1:04/11/13 16:22:38 ID:tMOk1n7H
非常にワクワクしてきました。
この後の展開のはどうなるのでしょう?
1さん どもですっ!
エロよりオカルトはどしたぁゴラァ!といわれそうなので。
急遽別場面を用意いたしました。
では張ります。
其の頃、年寄り女衆はかなりの距離を踏破していた。殆ど言葉も交わさずに黙々と歩を進めていく。幼子を背負子
で担いだ女もいるが、遅れることも無くしっかりと地面を踏みしめていた。
朝、太陽と夜の闇がひと時の平衡を分かち合う時間。紫色の大気を女の悲鳴が引き裂いた。
「政ぁぁぁぁっ!いやああああああああああああああああああああああああああああああっ!」
地べたに毛皮を敷いて寝転んでいた人が弾かれたように飛び起きる。
「どうしたっ!誰だ!」
押し殺した声が飛び交った。
「村田ん嫁っこだぁー!」
心配気な人だかりの中心に女がいた。まだ体を震わせて泣いている。
「純・・・・どうしただ?落ち着いて話してみれ・・・・・」
村長が女の背中を抱いて、あやす様に語り掛ける。
しゃっくりあげていた女も、暫くたって話せるようになった。
「純が・・・おっとうが・・・目が醒めたら足元に立ってて・・・・。起きよとしても体うごかね・・・。もがいていたら
おっとうが 世話になったな、気をつけてけよ、傍にいるからなって言って・・・そしたら顔から胸からやどり(血)さ
噴出して・・・・やどりさおらにもかかっただが・・・残ってね・・・でも顔さ熱かった・・・声出したら消えた・・・。」
「そっか・・・・。村田さ、さじどれっただな。純よ・・・・泣くでね。いまん神さんに呼ばれただぁ。泣くでね!」
「わしが村さ様子見てくっわ。みなの衆、ちょっとまっとってくれな。」
純を他の女に任せると、村長は山頂に向かってゆっくり登っていった。
蒼白な顔でそれを見送る香代の姿があった。
山頂に着くと、樹の根元にもたれるようにして村長は腰を下ろした。そのまま目を瞑り、呟くように何事か唱えている。
暫くするとがっくりと頭を垂らした其の姿はまるで死体であった。両手も地面に投げ出されている。スズメ蜂が唇に止
まり、彼の唇の肉を齧っても身動きすらしなかった。
律儀な夫であった村田でございます。
村長は何をやっているのでせうw
むらおさ ですね。ソンチョウというと、ビニールのアヒルになっちまいそうでw。
サテ次を考えましょう
和は、兵隊の後ろを距離を置いて追っていた。鋲を打った兵隊の靴ははっきりとした痕を残している。
誰にもできる追跡といえばそうだが、和は慎重だった。一人前の男と、狩人と認められた自負がそうさせていた。
イタズ(熊)も、シシ(猪)も、かのしし(鹿)も・・・・臆病な動物は背後にも注意を払う。距離をつめすぎると
苦労するし、時として横に跳ねとび、後ろに戻って背後の安全を確認したりする。幼い時から猟師の中で育った
和はそれを知っていた。親代わりの村長も、寝物語に狩の場面を面白おかしく話して教育してくれた・・・。
番場の予想どおり、兵隊は村へ真っ直ぐ向かっていた。もぬけの殻だが、侵入者が村に入るのを和は嫌悪していた。
その報いは仕置きという形で自分達が下すのだから・・・・我慢せねば・・・・と思う。
村の入り口で兵隊が足を止めた。興味津々で見守る。ビシッと斬りつけるような声に飛び上がりそうになる。
ぐっとこらえてみていると、三人が駆け足で銃を構えて村に走りこんでいった。一人が肩にかけた刃物がきらきらと
輝る。
「(なんだありゃ?寝屋(獲物が潜み休んでいる所)に押し込むのに喚いてら。馬鹿ぢゃの・・・)」
猟師の思考からみれば、噴飯ものである。
三人が家屋に飛び込む。一人は表で銃を構えて待っていた。暫くして表にいる奴が手を振る。待っていたものが
早足で村内に入っていった。同じように二人一組程度で家のなかを探している。
「誰もおりません」
「かまどの灰も冷えています。糧秣は見つかりません!」
兵隊の目が一人に集中した。刀を持ち、落ち着いた仕草をする男だ。
「あいつが彼奴等のしかりか?!・・・・・そうらしい」
和は男の顔を頭に刻み込んだ・・・・・。
見張りを立てて、村広場に面する一番大きな家に上がりこんだ。
「俺の家じゃないか・・・・・あいつ等!」
我慢だ・・・・我慢だ・・・・。すぐにあいつ等を叩き出してやるんだ。俺の家なら好都合かも知れん。忍び込むことが
造作なくできる・・・・。夜になったらあいつ等の息の音まで聞いてやるさ・・・。
675 :
599:04/11/14 18:10:01 ID:/eS18QQU
おお、結果を知ってるのにも関わらず、緊迫感が出てる!
村側の苦悩しながらも的確に対応する様子がひしひしと伝わってきます
前半では、割礼シーン→本格的官能小説にスライドするのかと思ってしまいましたがw
次の捜索隊はまだまだ村の結束力を甘く見てるので倉田分隊の二の舞ですが、その後にはやる気満々の連隊主力が手ぐすね引いて待ってまつw
今となってはもう手遅れですが、墜落した米軍のパイロット数名が村人にかくまわれてたというシチュエーションも萌えたかもしれませんね
676 :
本当にあった怖い名無し:04/11/16 00:35:25 ID:XvvNwb5F
政府内部の日米講和派閥(秘密政治結社みたいなやつ)が裏で手引きしていて・・・
政府や米国、はたまた戦後にまでリンクするほどの大スケールにしちゃつまんないかな?
ギクッ 二日酔いで寝込んでいたらとんでもないことになってた。
ドシヨ・・・・・・
兵隊達は交代で見張りに立つ。交代は、前任者の担当場所に交代要員が出向いて申し送りをする。其の隙を狙って
和は自分の家に忍び込んだ。つい最近まで全てが遊びであった和は、家の構造を熟知していた。夜になって行動を
起こす。
家の中では、獣油のランプが最大の光源だ。つまりは、音を立てずに距離を置けば和は誰にも見つからない。
和にとっては、明かりの元にたむろしている兵隊の行動はよく見える。あまり夜目が利かないのか、兵隊は明かりから
離れようとしない。
間近で、彼らの会話を聞き立ち居振る舞いを見ていて序列がわかった。目星をつけていた男が長だ。長の補助役が
一人。あとは雑魚である。
一人を屋外との連絡役として決めると、交代で飯を食い休息を取り始めた。ここまで解れば番場の指示を全て遂行
した。また、見張り交代の隙にそっと抜け出した。
番場達が待つ野営地に戻った和は、全てを報告する。見張りの交代の周期、いる場所、中で休んでいる連中の
行動言動。それを時々質問を挟みながら、じっと考えながら聞く面々。
兵隊を駆り立てる時をいつにするか。それが一番の問題であった。
兵隊の銃は長距離を狙える様子だ。一方、彼らが持つ村田銃の丸玉はぐっと接近することになる。勢力は拮抗していた。
番場が決断した。夜、音を立てずに見張りを倒し、連中が立てこもる村長の家を包囲する。其の後は家に火をつけ、
飛び出してくるであろう連中を斃す。明日の夜。和がもたらした情報の一つが役立った。奴等は食うものが無い。
村に残っている食料は無い。空腹で苦しんでいる所を襲う!
599さん お待たせしてしまってます。
官能小説ですか〜 それもいいですね。
見た人の血圧が上がるような文章書いて見たいです。
フム・・・・フンム。。。。。エヘヘ ひらめーた
次期強襲部隊もきまってるんですか(汗
ガンガリマツ
米軍兵士・・・・三つ巴で喧嘩させちゃいますか〜。
こうなったらもう!w
フリーメーソンはやめときますよ
>>676さん
爆
村長は空を飛んでいた。思うが侭に空を舞う。鳥よりも圧倒的に早く、高く、彼は村を目指した。
村に着いた彼は安堵した。何も変わっていない。離れたときのままだ。では何処だ・・・・。村の入り口か?
早朝の朝もやを無視してまた舞い上がる。
兵隊が村を目指しているのをすぐに見つけた。周りに番場たちの姿は無い。が、和が忍んでいるのはすぐに見つけた。
思わず微笑む。拾い児だったが、ここまで逞しく賢くなった・・・・。新しいシカリになる素質十分だ。和の背負っている
銃に気づく。あれは・・・・村田のシロビレだ。そうか・・・そういうことだ。彼らが自分の銃を手放すことは、元の持ち主が
死んだ時だけだ・・・・。
和に声をかけてはげますが、和には聞こえなかった。歩を停め、いぶかしげに周囲を見渡したが、直にまた追跡を
続けていった。
番場たちを探して再び空を舞う。自分なら何処に構えるか?答えは明確だった。接近が難しく、見張りはしやすく。
水が確保できる場所の近くである。村入り口からみて、村の向こう、原生林の奥だ。
番場たちを見つけた村長は、村田の葬儀を見守る。口数の多い、賑やかな男だった。暫くここで皆の行動を見守るとしよう。
夜になり、和が心配になったので村に舞い戻る。自分の家が蹂躙されているのを知った時怒りがこみ上げる。
難なく指導者を見つけ睨み付けた。しかしながら相手はそれに気づきもしない。土足で囲炉裏端で寛いでいた。
「(許せぬ。許せぬ!)」
村長は相手の目を見ながら何事か呟きだした。目を離すことも無く呟き続けて小一時間。相手の額に汗が浮かび、体が
ふらつきだした。部下が慌てて駆け寄り、横になるよう説得する・・・・。にんまり笑った村長は、ようやく周りを見渡した。
さっきまで納戸の影から覗き込んでいた和の姿が無い。番場たちの下に戻ったのだろう。せっかく来たのだ。陰ながら
若い衆を助けてやんべぇ。村長は決意した。家の構造をつきぬけ、藁葺き屋根に上る。空を仰いで一心に念じる。
夜が明けた。念じ続けていた村長は、そこかしこに若い衆が潜んでいるのが解った。願えば、家に隠れているはずの
若衆の一人ひとりが見えるのだ。
「(叩くか? やるなら今だぞ。もうじきいまん神さんが手をかしてくれる。兵隊がぼけている今がぶったたくにはいいぞ)」
彼らに大声で叫ぶ村長の姿を見ることのできるものがいるならば・・・・老人の姿をした死神が、白髪を振り乱して踊る姿そのもの
をみたことだろう。
いつの間にか、漂っていた朝もやが濃度をました。靄ではなく霧となる。視界が瞬く間に悪化した。白粥のなかにいるようになる。
番場は決断した。やまん神さんが手助けしてくれたに相違ない。御先祖様の導きも! 予定を繰り上げ、襲撃する合図を出した。
立ち番をしている兵隊には、死神の鎌音は小鳥の囀り声として聞こえた。
「(あぁ、疲れた。交代はまだ来ないのかよ。足腰ガチガチだぜ・・・・・)」
後ろに人の気配をかすかに感じた彼は、安堵のため息を付く。交代だ。接近の前の合言葉も合致した。
霧の中から出てきた姿を見た彼は凍りつく。緊張を緩めたてしまった彼はなんら行動できなかった。相手の腕が閃き、自分の首に
激痛が走ったことを感じた瞬間、視界が真っ暗になった。崩れ落ちた地面の堅さも感じることは出来なかった。
時計を持っていない兵には、交代時間は曖昧に解っているだけだった。。
見張りの五人とも、こっこ(子供)の鹿のように倒された。マキリを仕舞った男達は、身包み剥いだ死体を広場に並べ、静かに
新しい持ち場に戻る。村長は屋根から霧に邪魔されず、其の光景をみていた。誰にも聞こえない哄笑を響かせる。
と、足元の引き戸が開き、二名の兵隊が出て来たのを認める。交代が二名?村長の笑いが止まる。
次の瞬間、混乱の釜のふたが開いた。
霧の中をくっ付くようにして兵隊は広場に向かって歩いていく。其の左手から和が何の警戒もせずに同じく広場中央に歩き出した。
「和!戻れ!戻れぇっ!やうち(仲間)じゃねぇっ!」
村長の絶叫を聞いたものは・・・いや、聞けるものはいない。
村長は屋根から飛び降り、和に向けて飛んだ。叫びながら飛んだ。
「ドゴーーーーーーーーーーンッ!」
轟音が轟いた・・・・。和が胸を撃ちぬかれ、くたっと倒れこむ。
「!!!!!!!!!!!!!!!!」
撃った男が和を抱きしめている。それを見た村長は逆上した。実体の無い自分を忘れ、足元の薪割り樹株に打ち込まれていた
大斧の柄を握り締めた。なぜか手をすり抜けること無く、斧を握れた村長は仇に向けてそれを振りかぶり、憎しみをこめて
撃ち放した。
面白い展開だなー。
こうやって様々な方向に話が進んだ場合、
「アナザーサイド」に読みすすめる、新しい書籍が考えられるかも知れない。
読み手が基本的な展開をある程度選べるわけだ。
・・・・いや、年寄りみたいなクドイ事は別に、おもしろいなー、ここ!
やっぱり知識人が多かったのねぇ。
597です。
683さん、どうもありがとうございます。599さんがテンポよく素敵なプロットを
してくださいましたので、追っかけるにも助かります。
幽体離脱が自在にできる村長 ニュータイプ(古!w)ですかね
でも、それを行った反動もね、ヤッパリ描きたいと思います。
今夜はちょっと疲れました。お先に休ませていただきます。
685 :
599:04/11/18 20:03:17 ID:/GQha4DZ
597さん乙です
村長の登場で、いよいよオカルトっぽくなってきましたね
村長が村人の体内に入ると、スーパーサイヤ人みたくなったりします?
前田と仁科・伊原三名を、煮て食うなり焼いて食うなりお好きにして下さいと言いつつも
倉田との約束を命を懸けて守ろうとする仁科の悪戦苦闘っぷりと前田の生還の件、厚かましくお願いしてもいいですか?
よろしくおながいします
686 :
本当にあった怖い名無し:04/11/20 09:50:29 ID:01J0ucXJ
580 名前:1[] 投稿日:04/11/02(火) 22:15:38 ID:P3G/UeFm
>>579 電車男にあやかってみますかw
「またキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!電車男に続く2ちゃんねる発、本格歴史戦記『昭和19年の戦争』」みたいなw
文芸創作板あたりでもあてってみます? 小説化
それともここの住人で文章や構成に自信のある方、書いてみるとか。
案外面白そうな・・・
お待たせしました。
日本帝国陸軍の一分隊殲滅の最後をどうするか・・・考えすぎてしまいました。
私の本家でも、何人か出征して帰らず・・・。それもあって。
こんなんでいかがでしょうか。
先の大戦で、戻らなかった方の冥福を祈りつつ・・・・。
番場達は、黙って仲間の骸を埋葬した。シロビレは保管したが、魔切りは遺骸と共に埋める。
5人しか残らなかった・・・・。和を救おうと飛び出した連中は、殆ど手榴弾の爆発で致命傷を負った。手榴弾の何たるかを
知らなかったのだ・・・・。侵入者は一人を残して皆倒した。一人だけ・・・・右往左往するだけで反撃してこなかった奴だけ
取り逃がした。
それにしても・・・・。番場は思う。最後の一人は追い詰められたイタズ並みの凶暴さを発揮した。奴のタマで二人が殺ら
れ、一人が深手を負った・・・・。助かるとは思えない。あの野郎・・・・・!奴をとっとと仕留めておけば・・・あの逃げた男も
纏めて始末できたのに・・・。
「前田ぁ! うろちょろしてないで伏せろぉ!這って下がれ!!」あの男の絶叫が思い出される。
「奴等ぁ俺が引き付けっから!!伏せてりゃ早々当たらんそうだ! 解ったか!!」
「お前に銃が扱えっか!いいから!下がってろ!俺の邪魔するな!!」
そうだとも。お前は十分戦ったよ。糞野郎・・・・・。一発叩いたら即場所を変える。かと思うと連射してきやがって。
煙さ出ねぇあいつ等のシロビレ・・・・連発もできやがる・・・・・。俺達は場所を変えん・・・・煙も出る・・・・。イタズよりも
強暴だ・・・・。イタズは見えれば怖くないが、奴等見えてもそこから叩いてきやがる。考えないといかんな・・・・。逃げた
奴を追って始末しとくべきだったか?・・・・・やつは逃げているだけのシガネ(兎)だ。あの場ぢゃかかってくる相手に目ぇ
行っちまうな・・・・。まぁ、叩いてこない奴はほっちゃればいい・・・・、が、今度また来やがったら・・・・今度はぶつ!
最後の一人が持っていたシロビレのボルトを操作する。弾は残っていない・・・・。全て撃ちつくし、体の深手から血を流し
ながら突っ込んできやがった・・・・。よく手入れされた小銃を眺めながら、番場はふと思った。何が奴をああまで勇猛に
駆り立てたのだ?助からないことを承知したから逆上したのか?・・・・・・・・いや、仲間に掛けていた言葉は上ずっていなかった。
まるで俺達みたいだった・・・・。胸のど真ん中に弾ぶっこんでも、まだ俺に向かって走ろうとしていた・・・・。
俺を真っ直ぐ見ながら倒れこんだ。イタズの最後のようだったな・・・・。
ため息を漏らすと、思い出したかのように銃口に取り付けられていた剣を不器用に外した。
このシロビレは、俺が使おう。奴の勇気はたいしたもんだった。俺も、村のために更に勇猛にならねばならぬ・・・・。
「約束したんだ!!!!軍曹殿と約束したんだ!!前田ぁぁぁぁ!帰れぇぇぇぇ!イケェェェェェェッ!」
奴は誰に約束したんだ?・・・・・俺達と同じ立場だったんだろうか?
しかし・・・・多分4人しか残らん・・・・どれだけ暴れられるのだ?
690 :
599:04/11/23 22:00:47 ID:ySj1q31Z
597さん乙です
すみません お手数おかけしてます
そうなんですか
うちも母方に陸軍航空隊の操縦士で昭和十七年に戦死した方がいるって聞いてます
今は亡き祖母は疎開先で重巡利根が空襲によって沈んだ時の話をしてくれました
「たくさんの兵隊が亡くなって運ばれて行った」と暗い顔をしてたのを思い出します
村側の陣営、随分と寂しくなっちゃいましたね・・・(第二次捜索隊は約二百名です)
この後の戦闘、どーしましょ?
と言いつつせっかく597さんに繋いで頂いたんだから、少しだけ進めときますね
山野井は目の前にいる数人の看護婦の中から即座に相手を見つける事が出来た。
倉田の当番兵の言った通り、目元の涼しげな清楚な感じがする容姿だった。
婦長の許可を貰い、傍らに呼び出して即座に用件を切り出した自分の顔を
一心に見つめる女の視線に山野井は自責の念に駆られる思いがした。
倉田は当番兵共々大陸に派遣されてもうここには来ない事、ここに挨拶する時間も無い程急なだった事
中隊長の言伝を一切の感情を押し殺してそのままに伝えた
第一分隊長の倉田と第二分隊長である山野井は飲む時も闘っている時も一つの連帯感で繋がれている様な間柄だった。
「倉田の馬鹿野郎、俺より勝手に先に行きやがって!」
浴びる様に酒を煽り荒れるだけ荒れていた山野井に、公務を与えて中隊長がここに寄こしたのは
その心境を誰よりも中隊長自身が汲み取ってやれる事が出来たからであろう。
あんたに何も告げないまま行ってしまう様な男じゃない事くらい
あんた自身が一番分かってやれるはずだ
山野井の思惑通り、明敏そうな西野という若い看護婦は全てを察しているかの様に見えた。
これでこの件に関しては俺の役目は終わった
次は貴様の仇を取る番だ
俺は、あの何かに耐えている様な、貴様を想う目を決して忘れる事は無いだろう
陸軍刑法
第1章 反乱ノ罪
第25条
党ヲ結ヒ兵器ヲ執リ反乱ヲ為シタル者ハ左ノ区別ニ従テ処断ス
1 首魁ハ死刑ニ処ス
2 謀議ニ参与シ又ハ群衆ノ指揮ヲ為シタル者ハ死刑、無期又ハ5年以上ノ懲役又ハ禁錮ニ処シ其ノ他諸般ノ職務ニ従事シタル者ハ3年以上ノ有期ノ懲役又ハ禁錮ニ処ス
3 附和随行シタル者ハ5年以下ノ懲役又ハ禁錮ニ処ス
第26条
反乱ヲ為ス目的ヲ以テ党ヲ結ヒ兵器、弾薬其ノ他軍用ニ供スル物ヲ劫掠シタル者ハ前条ノ例ニ同シ
「特高警察の毛利課長から連絡が入った」
土井参謀長が書類を広げ不動の姿勢で立つ古屋中尉に確かめるようにと手渡した。
「報告書によると前田という男の証言に嘘は見つけられないという事だ」
切れ者で知られる土井の機嫌の悪い際の癖で、鉛筆を机に繰り返し叩きつける音が気に障る。
立場上黙って書類に目を通す古屋に背を向けて作戦参謀長土井は立ち上がった。
「但し前田という民間人が狂っているとすれば、話は大いに違ってくる」
古屋は書類から目を離し、先を探る様に土井を見た。
「ともかく貴様の連隊から次の捜索隊を送る事は、既に決定された事項である事に変わりは無い。古屋、貴様が行って来てくれ」
最初からそのつもりであった古屋は間髪入れず即答した。長身の作戦参謀長はまだ外の景色を眺めたまま姿勢を変えなかった。
「相手がどうであれ一個分隊が簡単に全滅した。これを肝に銘じておくように」
敬礼を終え、踵を返す古屋に向かって土井が続けて言葉を足した。
「実際に行動するのは貴様の中隊だけだが、特別に西川を付ける。頼んだぞ」
古屋が部屋を出た時、観念したかの様にその目は閉じられていた。
694 :
本当にあった怖い名無し:04/11/29 10:20:20 ID:0itXJm6n
小説も止まったし一気に寂れちゃったね
696 :
286:04/12/02 00:27:48 ID:1QG1a/Z9
終わり?w
いくらなんでもそんなにスラスラは出てこないだろう。
気長に保守しようや。
ごめんなさい。煮詰まってしまいました。
猟師チームを損耗させすぎたカナと反省中
・・・・・手榴弾でアボーンさせたのは私ですが。
少しお待ちください・・・・。
俺絶対小説家にはなれないのがよーくわかりましたよ。。。。
小説家だってそこまで早くは書けないって。
ましてや社会人や学生だったら他の事に時間を取られるので尚更だよ。
1ヶ月でも2ヶ月でも待たせればいいし、やっぱり無理だと思ったら投げ出せばいいのさ。
そうしないと楽しくしね。
700 :
本当にあった怖い名無し:04/12/04 22:00:02 ID:1X8yXecL
701 :
286:04/12/05 07:21:40 ID:x4cxFNNW
702 :
599:04/12/06 21:45:51 ID:o0E+KXV6
ご無沙汰してます
みなさんのお優しい言葉の数々、誠に有り難いです (;´д⊂)
597さん、ご苦労おかけします
597さんにばかり負担を掛けておいて、自分は楽な担当ばかりしてるのが内心心苦しいです
申し訳ありません
罪滅ぼしと言ってはなんですが、なんとか無い知恵絞って第二次捜索隊の顛末、原案を完成させてみました
ここまで来たからには、稚拙と言われるのを覚悟の上で少しずつでも書いていきたいと思います
が、何分素人ですのでそこは十分に暴走する恐れも多々あります
そこで597さんの構想とかけ離れていきそうでしたら、その時は直ちにストップを掛けて頂けますか?
597さん監修という事で、再開させてください
早速ですが、286さんの仰る通りネタだとほぼ断定せざるを得ない程、両者間の戦力ってかけ離れてますよね
ここはどうでもオカルトパワーにすがる事でしか、打開策は無いものと思いますがどうでしょう?
597さんの生み出されたスーパー・オカルトチックな村長を十二分に活用させて頂いて魑魅魍魎の世界に突入したいと思います
両隣に並んで立つ二人の小隊長に交じって、今後に向けての重要な指示を仰ぎながらも
高島は今ひとつ気が乗らない自分自身の思いを持て余していた。
うちの中隊長、ひどく顔色が悪いが・・・
この話にしてもそうだが、最近の中隊長・・・どうにも要領を得ん事が多過ぎる・・・
どこか調子が悪いのでは無いか
元々穏やかな人格の上に、あまり軍人向きで無いと同輩から揶揄される風貌の持ち主であったが
今の古屋の有様は、半ば病人の姿かたちに映ったとしてもおかしく無い状態だった。
一人の小隊長が自分に向ける探る様な鋭い視線に気がつくと、古屋は軽く咳払いをして
唐突に話を打ち切ってしまった。
退出する間際にさえ、今一度振り返って自分の体を気遣ってくれる部下に対し
感謝と疎ましさの念が同時に湧き起こる。
何か言いかける高島に答礼させる事で機を制し、中隊長としての威厳を保つ事が出来た。
「有り難い事だ」
そう自分に言い聞かせる様に感謝の気持ちを独り言にしてつぶやくのが、今の古屋にとっては精一杯だったのかもしれない。
今日は特にひどい気がする
熱も高いんだろう、頭の中が、まるでがらんどうだ
やはり、もう寝るしか無いという事か・・・
誰にも打ち明けられないでいるが、目を閉じるのがこれほど怖いと思った事は無い。
目を閉じれば、一瞬のうちに引きずり込まれる事も既に承知の上だった。
またいつもの苦行が始まるのだ・・・
底の無い黒々とした闇の中だというのに、まぎれもなくその気配を感じ取れるのには訳があった。
闇の暗さに逆らう様に、未だおぼろげではあるものの凝縮と膨張を交互に繰り返す事によって
確実に変化を遂げているそれが、古屋の前に姿を現せ始めてから既に五日目を迎えるからだった。
激しくうごめくそれは次第に輪郭を形成し、やがてはっきりとした人の形となった。
これも、昨日までの光景と何ら変わり無い事だった。
「今日も」
相手に届いているとは到底思えぬ様な、か細い声で古屋は問いかけた。
「来たのか、倉田軍曹」
実際の所、生前の面影など何処にも無かった。
見るも無残なその姿形を古屋が倉田と判別し得たのは、星が二つ輝いた階級章と血と共に
苦しげに吐き出される声によってだった。
「中隊長殿・・・来ては・・・来てはならんです・・・」
倉田、どうした?しっかりしろ、倉田軍曹
古屋は相手が実際にそこに居ると信じて懸命に語りかけた。
「自分たちは・・・もう・・・どうにもならんのであります・・・」
倉田、貴様らしくないぞ、いつもの貴様は何処にいったのだ
「中隊長殿・・・自分たちは・・・山神の息子を・・・してしまった・・・あります・・・」
今夜も昨日までと同じ会話が交わされていた。
これでもうじき俺は目が覚めるだろう
倉田は何度も「来るな」と俺に言い残して消えていくに違いない
だが今夜は少し様子が違う気もするのは何故だ・・・
古屋がようやく気づいた時には倉田の苦しみが絶頂に達していた。
余りの光景に、部下の名前を絶叫する古屋の耳に重なって異様な音が聞こえた。
声だ・・・しかも笑い声
その声は、先程までもがき苦しんでいた倉田から発せられたものだった。
だが顔を上げた倉田を見て、古屋は息を飲んだ。
それはかつての部下とは程遠い、小柄な白髯の老人の姿をしていた。
頭が割れる・・・息が出来ない!
突如として息が詰まり激しく咽ぶ古屋に向けて、その声は頭の中に直接入ってきた。
「お前も、こうなりたいか」
皆様 もうしわけありません。
599殿 全く持ってお待たせしてしまいもうしわけないです。
アイディァ貧困に、持病のギックリ腰まで出ちまいまして。
寝ながら考えて少しアイディア出たもので貼らせていただきます。
599殿
私監修なんてdでもございません!
ぼつらぼつらやっていきますのでよろしくお願いします。
オカルト賛成!w
女の怨念?も出してやるぅぅぅ<(゚д゚)ハァ?
んだば貼りますね。
708 :
597:04/12/07 19:03:58 ID:V2Wav3th
村長は悄然として自らの肉体に戻った。和が殺された。長の胸中には、憤りと悔悟そして恐れが渦巻いていた。
あの子を見つけたのは不入山の洞窟のなかだった。長の務めとして、年に一度だけ不入山に入り三日を過ごす最中に。
寝るときは一人だけだったのが、夜明けに目覚めた時に長の腕に抱かれた子供がいた。不入山では不思議なことが起こる。
山の神々の集う場所。山に巣食う魔物も集う場所。其処に立ち入ることができる人間は、代々村長となったものだけである。
自らの腕の中に置かれた赤子をみて、長は考え込んだ。私に感づかれることなく子供を置いていけることが出来たものは・・・。
人間ではない。神か魔物か・・・・そうなるとこの赤子は・・・・それに類するもの。子供を包む毛皮を広げ、その身体を仔細に
調べるも、特別変わった様子は無い。静かに考えていた長は決断した。神か魔物か、いずれかわからぬが我が手に委ねられた
この赤子を育てよう・・・・。
村人の待つ場所に戻りながら、長は和と暮らした日々のことを思い起こしていた。村人にも内密の不入山篭りだったので、
子供を拾った、という説明を皆受け入れた。和はなぜ殺されたのだろう・・・・。それがきっかけとなって男衆も倒されることと
なった・・・・。思慮深いあの子が何故に?それにあの時、わしは何故斧を掴めたのだ?普段は物を物として扱えないあの
姿のときに・・・・。
ようやく戻った長を皆が黙って取り囲んだ。憔悴したその姿が不吉な予感を皆に伝えていた。
「村に行ってみた。四人だけじゃ・・・、残ったのは・・・。和もさじどれった・・・・・・・。
「番場、平田、芹、阿木が今も村を護っておる。」」
名前が呼ばれなかった者の身内が表情を強張らせる。
「村に来た奴等は、我等とは全く違う戦支度をしておる。手強い。今度来る奴等は、更に大勢になるだろう。
わしは村に戻る。不入山に奴等をおびき寄せる手伝いをすることにした。矢木の!お前さんがこれから長となれ。
わしは戻れぬのでな。皆!矢木と共に行け!解ったな?」
村長と矢木はその日は夜遅くまで一緒にいた。村長としての務めを矢木に口伝したのだ。
709 :
597:04/12/07 19:08:29 ID:V2Wav3th
番場以下3名は、小隊から奪った武器の取り扱いで苦労していた。銃には銃だが、かなり異なる部分があったのだ。
単発に対して5連発。単純な照門の村田銃に対し複雑な記号を刻んだ照尺。威力が未知の弾薬が5個つながった状態で皮の
腰巻に入っている。死体からかき集めた弾薬は多いとはいえない。
番場が音頭を取って実験が始まった。連なった状態での弾薬の取り扱いはすぐにわかった。機関部に切られた溝にはめ込み、
上から親指で押し込むのだ。一回の操作で、5発が銃の弾倉に綺麗に収まる。一番シロビレの腕が立つと認められている
阿木が実射に臨んだ。50歩はなれた場所にむしろを貼り的とする。一発目。人差し指ほど上に命中する。煙は全くといって
いいほど出ない。彼らのシロビレは、一発打つと眼前真っ白となるのに。 二発目もほぼ同じ位置に着弾した。全員が更に
50歩下がる。三発目。的のど真ん中を射抜いた。四発目、五発目も同様だ。彼らの視力は、100歩離れた的の弾痕を肉眼で
確認していた。平田が残りの銃を調整する。出っ張りを押すと動く照尺を、試験した銃と同じ位置としたのだ。そのまま、
連射の確認をする。ボルトの角度が少し違うため、皆ぎこちなく操作している。発射時の反動にそのまま逆らわずに上体を
反らす。その際に右手がボルト操作をし、空薬莢をはじき出し、その後身体を戻す姿勢で次弾を装填する。言葉では簡単だが、
実際に身体を動かすには経験が必要な射撃方法だ。村田の場合は、右手の指に挟んでいた実包を薬室に放り込むのだが・・・。
残りの弾薬は均等に分配する。一人頭四個となる。衣服も同様にした。足に巻きつけていた布切れだけ手古摺る。結局、
その布は適当に巻きつけるだけとなった。皆がお互いに服装を確認しあうが、皆不平をもらす。足袋ではなく、革靴を初めて
履いた足が反乱を起こしていたのだ。
番場が諌める。
「あいつ等と同じ格好をして、奴等に紛れ込むのだ。でな、同士討ちさせるさ。そのためにゃ連中と全く同じ格好をしなくちゃ
ならん。我慢せい!」
猟師の誇りがそれに反発しかかったが、仲間を一挙に葬ったあの爆発、そして鬼のように噛み付きかかったあの男の姿がそれを
押さえ込んだ。イタズよりも手強い相手なのだ。智恵を使わねばならぬ・・・・・。
710 :
597:04/12/07 19:10:04 ID:V2Wav3th
ぬ・・・・・。
番場の指導により、以後彼ら本来の荷物は背後に隠し、来襲者の格好ですごす事となった。だが、皆申し合わせたように、
腰には銃剣と一緒にマキリを差し込んでいた。それと共に動くとガチャガチャ音が出る部分を蔦等を使って音がしないように
工夫している。
一名を村から3里離れた場所に、そしてその中間に連絡役をもう一人配置した。待機が始まった。
番場は考えを巡らせながら、皆の分の弾薬を詰めてすごす。薬莢を味噌汁の残りで煮、硝煙で腐食するのを予防する。
鉛を溶かして丸玉を作る。単純な道具を使って古い雷管を外し、新たな物をはめ込み、黒色火薬を柄杓状の計量具で量っては
薬莢に注ぎ込む。薬莢のそこを軽く計量具で叩いて落ち着かせる。その後、フェルトを丸く切り抜いたものを入れて、棒で
薬莢の上から圧縮する。厚紙を丸く切ったものを入れまた圧縮し、丸玉を入れて強く圧縮する。最後に蝋を薬莢の口から注ぎ、
防湿と丸玉が動かないようにする。幾つかは丸玉一発をいれるのではなく、大型の散弾粒を入れ、丸紙で押さえた後に蝋で封印
する・・・・。単純ながら気を使う作業をしながら番場は構想を練った。この次は大勢で来るだろう。村で押さえつけることは無理
だろう・・・・。不入山にいよいよ連れ込む時が来た。付け入りさせるのだ。ここで護りきれなくなった我等が逃走し始めたと見せ
かけて、連中を一挙に引きずり込む。・・・・・・村長がおっしゃられたことが真実なら、後は山が仕上げてくれるだろう。それしか
手段は無い。でも・・・・・村長は一体なにを期待しているのだろう・・・・。なにを村長は知っているのだろうか・・・・。いやいや、村長
のおっしゃることを信じればよいのだ。ため息をついた番場は、腰を上げて鍋の中で煮えたぎっている薬莢を洗いに出かけた。
711 :
597:04/12/07 19:11:58 ID:V2Wav3th
ごめんなさい。メモ帳からの貼り付け・・・書き込み自体ですか。改行が
よろしくないようです。
読みずらくて御免なさい。
712 :
599:04/12/07 22:51:20 ID:TNYq8flN
あちゃー、597さんぎっくり腰ですか!
自分もたまーにツライ時があるんで、PC用にリープチェアをこの夏購入したばかりなんです
日々、腰痛体操は欠かせませんw
早速の加筆、恐れ入ります
倉田分隊の被服と銃器の運用・同士討ち画策の件、思惑通りで思わずニヤリとさせられてしまいましたw
それから村長の件ですが、こちらの素案では物凄い妖力を発揮する(しかも容赦のカケラもありませんw)んですが
597さんのキャラ設定では人間味溢れる描写が盛り込まれているので、その怪物的なキャラである白ヒゲ老人は
村長とは全く別の存在の人物にしてしまう方がいいのか、はたまた村長の意識が「トンだ」時に入れ替わる様にして
人格が変わる設定の方がいいのか、都合のいい方で結構ですので597さん決めて頂けますか?
不入山での戦闘で、老人が村人でさえ想像出来ない事を仕掛ける予定です(山そのものが一瞬で変わります)
完全装備の中隊と言えども呆気なくタジタジとなると思われますので、味方であるはずの村人自身も戸惑うかもしれませんw
無理難題を押し付ける事になるやもしれませんが、何卒よろしくお願い致します
内地の山中であろうと中支の山中であろうが、行軍のつらさに変わる所は無い。
違うと言えば戦歴に輝いているはずの隊伍が、まるで葬列の如く重く沈んでいる点であっただろうか。
昨夜から降り続いた雨で、芯までずぶ濡れになり重みを増した装具を降ろすと
体の疲れが多少和らいだ様な気がして、知らないうちに安堵のため息が漏れた。
緒方上等兵は複雑な心中から何も言う気にもなれず、同年兵の吉本上等兵と共に黙って窪地に身を預けて過ごす事に決めた。
軍規により行軍中の一切の会話が禁じられている為か、他の場所では分隊の仲間達が一所懸命に
何事かを話している様が遠くからではあるがありありとよく見えた。
肘で突かれ吉本の示す方向に顔を向けると、一人の下士官が草木を縫うようにして近づいて来るのが見えた。
途中途中で居場所を尋ねている様子で、一言二言言葉を交わしながら真っ直ぐこっちに向かって来る。
あれは第二小隊の坪井だ。中支でも戦闘中、何度かクリークの中で話を交わした仲だ。足が速い。
その目を見るだけで、緒方には坪井の真意が伝わってくるのが分かった。
坪井という男は根っからの兵隊らしく、いつも本題から切り出してくるのが常であった。
「緒方、どういう事だ。貴様、全部知っとるんだろう」
緒方が横に僅かに移動し、吉本上等兵との間に挟まれる形で坪井が腰を下ろした。
「うちの小隊の連中は今回の事で大騒ぎだ。なんで内地にまで戻って来てまた討伐なんかせにゃならんのだ、ってな」
わざわざ第二小隊からその為に足を運んできた緒方の同年兵は露骨に不満を表した。
「うちの小隊長の奴、士官学校出でも無いくせに話の通じない堅物でいかん。いくら粘って聞いてみても一言も口を割らんのだ」
ふと思いついた様に緒方と吉本の顔を交互に見比べながら、幾分坪井の声が和らいだ。
「貴様らのとこの分隊長と仲の良かった倉田軍曹、どうも最近見かけんと思ったが」
疑問の内容を再確認する様に、坪井は周囲に点在する部隊を見渡す姿勢をとって見せた。
強張った表情のまま、再び緒方と小川の間に身をすぼめる様にして潜り込むと坪井は再び語気を強めた。
「倉田軍曹どころか第一分隊全員、何処にもおらんじゃないか」うつむき加減の緒方の横顔に坪井の唾が飛ぶ。
「どういう事だ、緒方」
妥協や曖昧さを許さない完全な詰問口調だった。
訴えかけ続けていくうちに、相手が物事を決した時の顔つきに変わっていくのに坪井は気づいていた。
その緒方の眼は一度も坪井の方を見ようとはせず、窪地に溜まった雨水にずっと視線を落とし続けている。
「これから俺が言う事は全て独り言だ。軍機に属する事もある。仮に偶然耳にした者が居たとしても他言は無用にしてもらいたい」
大人しく頷く坪井を尻目に、緒方はたった独り静かに語り始めた。
六人も戦地でやられたっていうのに、二度と帰れないと思ってた内地の土を踏んだ時には
人間とは正直なもので、ただただ無性に嬉しかった事を今でもよく思い出すんだ
田舎に帰る事も出来て、美味いものもたらふく食った、身辺整理も滞りなく済ませる事が出来た
これで心置き無く、またあの戦場に戻れる事が出来るって無心に思える様になってたな
ところが家族同然だった第一分隊が否応無しにバラバラにされちまってからは、そんな気持ち
どこかに綺麗さっぱり吹き飛んでしまっちまってたよ
分隊長と斉藤伍長が、のんびり湯治に向かうのは一向に構わん事だ
二人が討伐で何時も命を削って動いてたのは誰もが知ってる、当然の権利だろう位に思ってたよ
俺が怒って暴れたのは、そんな理由なんかじゃないんだ
この吉本と俺が居ない状態で、誰がどうやって分隊長を守ってやれるんだ?
あんな命の惜しくない様な人を、新米の補充兵なんかに任せてみすみす死なせてしまった事に
腹が立って腹が立って仕方が無かったんだ・・・
気がついたら二人とも重営倉の中さ
死ぬほど殴られてな
俺たちを一所懸命に庇ってくれた山野井軍曹には今でも凄く感謝をしている
あの人が居なけりゃ、二人ともまだまだ営倉の中だっただろう
こうして倉田軍曹と斉藤伍長の弔い合戦に参加する事が出来るのもみんな山野井軍曹のお陰だ
これも何かの縁だ、倉田軍曹と一番親しい山野井軍曹に拾ってもらう事で
俺と吉本は今まで以上に軍務に励む事を誓い合ったんだ
俺たちが頼んだ訳でも無いのに、分隊長たちがやられた本当の理由を軍曹は話してくれた
その時、第三分隊に移っていた野村と日野も呼ばれて一緒に居たから
前々から考えていた事だとは思う
『元第一分隊員である貴様らには、知る権利がある』って言ってたな
あとで二分隊の連中から聞いたんだが、山野井軍曹自身も当初は荒れてたらしい
俺たちを重営倉から救い出す為に色々奔走しているうちに、落ち着いてきたっていう話だ
言わば俺たちと山野井軍曹は同じ穴の狢(むじな)なんだな
話が脱線したな
すまんな
それでは単刀直入に言おう
今回の任務だがな
表向きで言われている、山中に逃げ込んだ便衣兵相手の戦闘なんかじゃ決してないぞ
相手は歴とした日本人だ
しかも単なる民間人という驚く様な話だ
徴兵逃れの民間人という事だが、調べに行った警官を以前に何人か殺してしまっているらしい
事が事だけに警察も軍も、極秘で事を進めようとしているらしいんだが
ここまで話が大きくなるとは関係者たちも思ってもみなかったんだろう
こんな話を聞かせといて何だが、こんな任務じゃ貴様なら戦う気も失せるだろう
誉れ高い連隊の俺たちが、内地で、民間人、しかも日本人相手にドンパチしなきゃならんのだからな
俺だってそうだ
拍子抜けする思いで山野井軍曹の話を聞いてたよ
だがな、冷静に考えてあの分隊長がやられたんだ
誰が考えたって腑に落ちんだろう
八路軍の大軍相手に単身乗り込んでも死ななかった人がだぞ、たかが民間人相手に
呆気なくやられると思うか?
戦とはそういうもんだ、と思ったりもしてみたさ
だが斉藤伍長ほどの兵隊が付いてて、一日二日で全滅というのはあり得んのだ
絶対に
絶対、何かがある
それを知るためなら、俺と吉本は鬼になるだろう
718 :
本当にあった怖い名無し:04/12/09 01:23:38 ID:ivk//j8c
敵の銃声が全くしないと男に仁科が言ってたそうだ
やられるほんの少し前には、軍曹が体調を突然崩して顔色も異常に悪かったとも聞いた
役場の男が立ち寄った際に残した話はほんの断片ではあったが、村での戦闘は奇妙な事ばかりが続いたらしい
だからと言って今回、中隊がやられるとは百に一つも思わんよ
その男が特高警察に監禁されて、それ以上の詳しい話が入って来ないから
具体的な対策の取りようも無い事だしな
もともと派遣に消極的だった連隊長はこうなった事で、怒りが収まらないらしい
対応に困ったのが依頼した側の警察の方で、泣きつかれて間を取り持ったのがあの土井参謀長だ
ところがいざ乗り出してみると、敵状どころか地理さえ分からん状況でさすがのカミソリ参謀長も
打つ手が無いと悟ったらしく、直接現地で判断するしか無いという結論に落ち着いたらしい
そこで、忙しい自分の代わりに西川という若いが優秀な参謀少佐殿を中隊に付けて送り出したって訳さ
もっとも俺たち元第一分隊員としては、そんな事は関係なく倉田軍曹と斉藤伍長の仇をとれればそれでいい
戦闘になるまでの道中は、西川参謀殿のお手並み拝見、って所だな
あわわ・・・sage忘れてしまった ('A`)
しかも昨日の書き込みで、坪井のことを「下士官」って書いてるの見つけてしまったし_| ̄|○
そうだ、せっかく此処まで来たんだ
土産に面白い話も一つ、聞かせてやる
中隊長の馬が居るだろう
貴様も知ってる、あのおとなしい馬さ
あの馬がいざ出発の時になって、どう宥めてみても絶対に中隊長を乗せようとはしなかったらしい
どうにも手がつけられなくなって、世話係が代わりの馬を用意したのはいいが
中尉を見た途端、やっぱり同じ様に狂ってしまうんだとさ
乗る事はおろか近寄れもしない有様じゃ、とても使い物にはならんだろう
世話係が途方に暮れてると「馬の目には俺が死神に映るんだろう」と笑って中隊長は帰って行ったそうだ
でもな、その世話係をしてた男が帰り際にポツリとこう言ったんだ
「馬だけじゃ無い、自分の目にもそう見えたんだ」ってな
721 :
597:04/12/10 11:10:50 ID:sjcIp/Hb
えー(赤面 ギックリ腰の597でつ。
椅子ほしいなぁw
村の迎撃隊?の行動は、硫黄島での日本軍の戦い方を参考にしてみました。
むらおっさんの扱いですが、次のようなものではいかがでしょう。
・普段は穏健な爺や
・激怒したときは、山の存在が意志をのっとり怪物と化す。が、その代償と
して、命を山に獲られる。
・その秘密?を代々の村長が口伝で伝えてきた。その秘密の中に不入り山の
秘密も含まれる。<秘密=攻撃性排他性ということで599さんが決めてください。
=そうとは知らず、長の言いつけ守ってツケイリさせた迎撃隊も・・・・ニタリ
さぁ いよいよおっぱじめますか!<お前がのたノタしているからすすまんのでは・・・
m(・ω・`m)ゴメン
ギックリ&四十肩 だぶるかい!
722 :
597:04/12/10 12:22:56 ID:sjcIp/Hb
番場一行と合流した村長は、合議をもった。不入山までの行動を多岐に渡り打ち合わせる。獣が追い詰められた時に
どう動くか。日頃の狩りでは、それを見切ってタツを決める彼らであるが、今度は自らがその獣の立場にならねば
ならない。人数は村長以下9名。ちょっかいをかけて追手の目を眩ませる役に3名、それに呼応して追手の背後を
攪乱するものが4名、一人が二組と村長のつなぎをすることとなる。略奪物資と彼らの装備は再分配された。ただし、
ツケイリ役はその物資の殆どを不入山と現在地の間に隠す。それは猟師が常日頃やる行動であった。猟師一人が
携帯して運べる分量はおのずと決まる。ただし、移動だけでなく狩りをする猟師は更にその分量を減らし、身軽に
行動できることを望む。それゆえ、山中の要所要所に物資を隠匿し、必要に応じてそれを回収する。そうすることで
長期間の山行を可能としているのだ。ただし、今回の物資隠匿は各自が勝手にするのではなく、共通の場所に隠す
こととなった。途中落伍する者が出たとしても残るものが戦い抜く為に・・・。
つけいりの実際については、番場と村長が何度も念をおして皆に教え込む。二人とて経験があるわけではないが、
囲炉裏を囲んで親から子供へと語り継がれた戦話を覚えていたのだ。逃げまくるだけでは、追手が冷静になる。
723 :
597:04/12/10 12:23:36 ID:sjcIp/Hb
る。
冷静さを奪い、盲目的に噛み付いてくるようにしないといかん・・・・。三人のうち一人が追手を引き連れて来たらば、
残る二人がシロビレをぶつ。追手の幾人かを仕留めたら、その二人が先に行った一人を追う。先に行ったものは、
その二人を庇う。これを繰り返す。イタズを相手にする時と基本は同じぢゃ・・・・。熱くなるな。焦るな。よく
相手を見てぶて!わしらのしろびれは煙を吐くからの、一発ぶったらすぐさま場所を変えろ・・・。その為にはどう
すればよい? 清よ、答えてみぃ。・・・・・そうぢゃの、ぶつ間は、相手の玉さ喰わねようにせにゃならん。間に
物を置けよ。岩、立ち木、茂み、地べたのくぼみ・・・・。お前達がイタズになるのぢゃ。忍び寄って叩け・・・・。
わしらの祖先は、もののふぢゃった。長くの間、人を相手にすることはなかったが・・・・。御先祖様の御霊が
見守っておる。御霊に笑われないよう雄雄しくいけ・・・・。御霊にすがるな!平家の末裔の我等の勲をたてるのぢゃ。
番場よ、お前には奴等の背後を襲う役をしてもらうことになる。奴等の姿をすることを恥じるでないぞ・・・・。影と
なれ!お前達4人の働きがつけいり三人守ることさなる。つけいりがぶちはじめたらな、位が上のものをぶて。
連発のシロビレを持つやつをぶて。やつらのしろびれでやるからにゃ、同じ音さするでな・・・。玉さ奴等の奪え。
皆に伝える。これが一番大変なことさ・・・・。仕留めるなよ。半矢さつくれ!(半矢:手負い)さすりゃぁ、奴等
一人で下がることも出来ねしな、位が上の奴ならしめたもんよ。何人も人手割いて下がらせることとなら。
724 :
597:04/12/10 12:24:51 ID:sjcIp/Hb
おれが言ったこと解るな?あとな、まだヒグスリがのこっとるなぁ・・・・。おらがクチハッパ作るでな。つけいり
三人で相談して、使うマチで隠しておけ・・・・。和がやられた時のはっぱと同じことができるでな・・・・。
でな、不入山にまで引っ張ってきたらだ、後はわしに任せろ。お前達は巧くかわせよ。入らんようにな・・・・。
村長が語るその言葉を、皆が煌煌と眼を光らせて聞き入った。いや、番場と平田の二人は不審な気持ちを
抱いていた。何故村長は戻ってきたのだ?何故誰が死んだと聞いても知っているようなそぶりをしたのだ?
何故、和が殺されたと聞いても平静なのだ? 平田は更に思う。村長はオレを時々見つめては静かに微笑んで
いるが・・・?
その時、見張りからのつなぎが走ってきた。全員に緊張が走る。
奴等が来ました。200近くいるようです。二列になって村に近づいています。兵隊ばかりです・・・・。
725 :
597:04/12/10 12:26:56 ID:sjcIp/Hb
ほっ・・・・改行はなんとか・・・・
726 :
599:04/12/10 17:10:49 ID:FPBGiuS1
597さん乙であります
.__
/__|__
/__了・ω・)
(|〆/|)
/|  ̄ |
∪ ∪
村長のキャラ、それでいきましょう!
村長に取り付く「山の魔物?」の最期に至る経緯、自分に任せて頂いてもよろしいでしょうか?
そいつが死んでも、話は全然終わりませんので(逆に第三次に当たる大軍が控えてますw)御安心ください
まだ話も半ばなので、純村人の温存を図るっていう事もありますが・・・
それでは、今から忘年会に行って来るでアリマス (・∀・)ゞ
727 :
599:04/12/11 13:20:38 ID:7RNvzX5z
ただ今帰りました
早速ですが村人側の今後の予定の件ですが
中隊側は主力(第一小隊・第二小隊)が不入山に侵入、予備軍として麓に第三小隊、中隊本部が村に設置という布陣です
主力の相手は、むらおっさんの中の人がいい仕事しますんで、残りは一個小隊と本部のみになりますが
>攻撃性排他性 そうとは知らず、長の言いつけ守ってツケイリさせた迎撃隊も・・・・
これ、ニヤリに思わず同意wしちゃったんですが、せっかく597さんがキャラ付けしてくださってる事もありますから
この段階で、あぼーんさせてしまうのも勿体無いとも思ったりしますよね
597さん次第ですが、中隊本部ではある事件をきっかけにゴタゴタが起こりますので多少パニックったりすると思います
その時を狙って付け入る事も可能ですし、予備軍は麓で警戒行動してるだけなので、これを相手に一戦交える事も自由自在です
今回は純粋無垢な村人には、花を持たせるというシナリオもありますがどうでしょう?
このような任に当たらなくてはならない自分を、西川は一介の軍人とは言え不名誉極まりない事だと受け止めていた。
幼年学校を出て、陸軍士官学校の歩兵科を首席で卒業し、陸軍大学校で戦術・戦史を学んだ上、図上演習に勤しんだ頃
当面する敵は常にソ連の極東兵力を想定したものだった。
自分も行く末は満州の関東軍に馳せ参じ、膠着する支那事変を尻目に一躍北進論の一端を成すつもりであった。
ところが戦局は南方対米戦が主体となり、練りに練り上げた机上プランが音を立てて崩れ去ると
転戦に続く転戦という苦境に何ら成す術も無いままに後方に下げられ、とうとう同胞相手に一戦交える程までに落ちぶれてしまった。
そうした鬱積した思いが西川参謀の顔を一層青白く浮き立たせている。
そもそも連隊長から打診があった際、師団長に直接掛け合って認可を仰ぐべきだったのではないか。
前回は相手を舐め切っていたのかもしれないが、今回はもっと本腰で掛かってもいいだけの材料が揃っている。
この山深い地形に加え、誰にも知られずに任務を遂行させるという一点が重く西川の脳裏に圧し掛かってくる。
分隊員の遺体を収容し村を占拠した所で、この戦力で一人残らず関係者を確保出来るとは思えなかった。
狭隘な地形が予想される為に大軍の動ける余地は無いにせよ、逃げる相手に対してこの人数では到底無理がある。
本来ならば師団規模の戦力が必要だ。周囲一帯を包囲した上で、中隊を向かわせるべきであろう。
そんなセオリーは、この取るに足らない戦力で自分を送り出した土井参謀長自身が最も承知しているには違いない。
地方警察からの再三の督促だと参謀長は言っていたが、案外もっと上からの指示によるものではないのか。
馬の背に揺られながら、西川は次第に深まる疑惑に目を向けていた。
ゲリラが蠢動しているという村に近づくにつれ、兵の息が荒くなっていくのが分かる。
尖兵小隊の長、高島少尉が最も信頼を寄せている山野井軍曹がほんの少し歩調を緩めた。
樹木が深い。密生した巨木が目の前を遮断する様に幾重にも、そびえ立っている。
梢に覆われた場所では昼間でも海の底の様に暗く、前方を歩く兵の背中が掠れて見えなくなってしまう程だった。
地図は全く役に立たない。
山野井の第二分隊が用心深く状況を把握しつつ、深い山々に飲み込まれる様にしてここまで中隊を先導して来た。
前方の樹木が次第に明るさを見せ、ようやく頂に到達した事が分かると、緊張の糸が解れる空気が分隊の中に広がった。
しかしその先に見えたのは一行を待ち受ける、壁の如くにそびえる蒼い山々の頂だった。
「これで湯治に行ったとは、よくも言えたもんだ。貴様らに対して申し訳が立たんな」
山野井は頭の中でそう倉田に詫びながら、ボロボロの姿となって現れた前田の事を思い出していた。
西野という看護婦から倉田の代わりにと渡された千人針が巻かれてある下腹に、もう一度ぐっと力を入れると
山野井は再び次の頂に向かって足を踏み出した。
小休止から三時間余り経った頃になって、尖兵小隊から伝令が送られて来た。
ついに中隊の先頭が、村の見える位置へと達したというのだ。
中隊長である古屋は機敏に動いた。
命令受領係の野村兵長が西川への報告の為に後方に走るや
反対方向で待機しているはずの高島少尉に向けても伝令を発した。
「本隊が到着するまで、第一小隊はそのまま待機せよ」
尖兵小隊の指揮官は、中支でも倉田と山野井という一癖も二癖もある分隊長たちを
上手く用いる事に長じた実績のある高島少尉だけに、古屋の信頼は揺るがなかった。
寧ろ、問題は後方に構える参謀の存在にあった。
自分の指揮がどこまで認められるか、それが今は古屋の一番の気懸かりとなっていた。
「第二分隊はそのまま待機、第三分隊は右側警戒、第四分隊は左側警戒。それぞれ配置につけ!」
高島は命令を受けるまでも無く、部下に軽率な行動を取る事を戒めさせていた。
指揮下にある分隊が、それぞれ適正な配置についた事を確認すると同時に
高島自身は身を可能な限り低くして最先頭へと足を運んだ。
「なるほど。ここからなら、あの家まで突っ切るしか選択肢は無さそうだ」
何時の間にか隣に並んで寝そべっている小隊長の豪胆さに半ば呆れながらも山野井は頷いた。
「きっと倉田の分隊も、ここからあの二軒の家へ突っ込んで行ったんでしょう」
二人の握る眼鏡を通して見る限り、二軒の家とその周囲に人の気配は微塵も感じられない。
「静かだな」
高島が気に入らないといった表情で、山野井に目配せをする。
その先に、一条の細い狼煙が遥か向こうの山の陰に上がるのが見えた。
「どうやら見つかった様だ、いよいよミイラ取りがミイラになるかもしれんぞ」
戦場で鍛えた勘によって、いち早くきな臭い状況を感じ取った高島に山野井は真剣な面持ちで頷いた。
そこに這う様ににじり寄って来た兵によって古屋からの待機命令が届けられた。
「山野井、しばらく死ぬのはお預けだな」
高島は凛々しい横顔を見せて口元を綻ばせた。
「おーい、突入はまだか。俺はもう待ちくたびれたぞ」
高島と山野井のすぐ背後で馴染みのある声がした。
第二小隊の指揮を執る桜井少尉だった。すぐ後ろに堀田軍曹の顔も見える。
しびれを切らしたのか二人で様子を伺いに来たようだった。
「どうだ、動きはあるか」
山野井は自分たちと他の小隊員との間に、埋める事の出来ないズレを感じ取り
のんびりした様子の二人にも微妙に違和感を抱くようになってしまっていた。
「あの村か。ほとんどが山に隠れて、全体の状況がさっぱりつかめんな」
山野井の感情に全く気づく事もなく、第二小隊長は村の風景に一心に目を奪われている。
「一度に一個分隊・・・せいぜい二個分隊だな。同時に突っ込めるのは」
こんな任務は早く済ませてしまうに限る、中隊長たちは慎重過ぎはせんかと同意を求められ
それを否定するだけの言葉を持たない高島は沈黙せざるを得なかった。
「相手が便衣兵なら、山砲一つ持っとりはせんだろう。力攻めだけで充分事足りるじゃないか」
狼煙の上がった方角を伝えられても桜井は意に介さない様子で堀田軍曹を連れて早々に下がっていった。
「小隊長殿・・・」
顔を曇らせる山野井に、高島は短く首を横に振った。
「仕方ない。俺たち小隊の者しか本当の事は知らないんだ、山野井軍曹」
ここに来て、秘密厳守の弊害がこれからどのような形で現れてくるのか、考えるだけでも気が滅入りそうだった。
「俺は貴様を信じる。貴様も俺を信じろ。他は考えなくていい」
思いを断ち切る為に出た言葉だったが、山野井はそれで安心したのかそれ以上何も言わなかった。
733 :
本当にあった怖い名無し:04/12/15 12:29:03 ID:D73U73b0
これほどひっそりとした小説スレも珍しいな
発言を控えてるだけだと思うんだがなあ。
前みたいに迂闊な発言でスレが荒れると小説にも影響が出るしね。
誰も読んでな(ry
いやいやしっかり読んでますyo
737 :
本当にあった怖い名無し:04/12/16 09:28:06 ID:9/a56aua
おまいら感想くらい書いてやれよ。
738 :
597:04/12/16 16:48:35 ID:s1JCB6Bd
すみません。ギックリ597です(恥
村への中隊本部展開了解です。ちっと虐めさせてくださいw
追撃にかかる第一第二小隊と一緒にアボーンするのは、村人側は
零! というわけにも参りませんよね。重装備の兵士をあいてにするの
ですから・・・・。そうでないと、兵士への侮蔑になりますし。
損害はお任せします。
村の中でごたごた♪ヽ(^◇^*)/ ワーイ
少し指令系統を壊しちゃおうかな〜♪
気取った参謀虐めたい〜・・・・すみません調子に乗っちまいました。
予備軍は・・・・消耗しますよw (*'-'*)エヘヘ
損耗率は1:10くらいになっちゃいますかね・・・・。
村長の扱いはお任せいたします〜。
ダッテ其のほうがわたくし、楽なのです(爆
臨機応変にやります
系統立てて考えることができないのが暴露った〜
739 :
597:04/12/16 16:49:54 ID:s1JCB6Bd
岩清水が流れる水場を離れるのに、少々時間を要した。狩人であるから、何処で水を得られるかは知り尽くして
いる。今までここを生活の場としていた事を解らせるのに手間取ったのだ。彼らにとっての不用品を置き、いか
にも彼らが帰ってくるように見せかける。但し、その不用品を手に取ると・・・・・爆発する。クチハッパを仕掛け
たのだ。 クチハッパとは、黒色火薬に硝石を多めに混合し、小石などもはいっているものだ。癇癪玉の大掛かり
尚且つより敏感なもの、と思えばいい。踏みつけることは当然として、強く手に取っただけでも発火する。一番
大掛かりなクチハッパは、狩り取った鹿の腹部に入れてある。皮を剥がれてぶら下っている其の太股などは、
切り取って既に皆の腹の中に消えていた。本来の使い方は、肉食獣に囮餌をしかけ、それが噛み付いた瞬間
顎ごと頭を吹き飛ばすものだ。油紙で包まれているため、数ヶ月の間は作用する・・・。慎重を期さねばならない
その作成は、村長が一人で行った・・・・・。
新たな野営場所は、不入山と村の中間に置いた。が、ここも重要地点ではない。見せ掛けだ。彼らは必要とあらば
雪山でも身体一つで野営ができる。屋根がある必要は全く無いのだ・・・・。しかし、町人は屋根のある場所に拘る。
ツケイリさせるのに、真っ直ぐに山に向かって貰うより、あちこちで遊んであげよう・・・・。
一番最初の遊びは、村の井戸だ。ブシの毒をたっぷり流し込んでやった。何人が中毒するか知らんが、残りは川を
探す。しかし、一度に全員が水を手にすることは出来ぬ。川の水にも、後でブシを流してあげよう。毒水か否か
判別が付かんとどうなるかな?それにきゃつ等には、ブシの毒は火を通すことで解毒されることを知っているか?
ひっそりと村長は微笑んだ。水が無いと、町人はすぐにへばるからの・・・・。
740 :
597:04/12/16 16:50:44 ID:s1JCB6Bd
平田は、村長の言いつけでのろし番となった。村を見渡せる奥に陣取る。葉の付いた枝をしこたま刈り取り、炭火
を熾して、稜線に部外者の姿が見えたら盛大に煙をだすのだ。準備が整うと、あまりすることもなくなった。炭火が
消えぬよう、良く乾いた薪をくべるだけだ。稜線に目を配りながら番をしていると、思いは自然と香代のこととなった。
香代はどうしているだろう・・・・。無事に皆についていっているだろうか・・・・。思えば、よく町育ちの娘が山に親しんだ
ものだ。香代は元気だろうか・・・・・。
背後に気配を感じ、平田は凍りついた。獣ではない。獣ならば、鳥のさえずりは止まぬ。ゆっくりと、焦らぬように
胡坐をかいた足の上のシロビレに手を伸ばす。弾は込めてある。あとは遊底を閉めればよい・・・・。右手がボルトに
かかる。そのままさりげなく、ボルトをまわして固定した。引き金に指を沿わせる。ゆっくりと胡坐を崩し・・・横に
跳ね飛んだ。伏せたまま射撃姿勢をとる。照準は気配の出ている茂みに向いていた。
「清・・・・。香代です。そっちに行きます。」
平田は混乱した。香代が何故ここにいる?!
声がでないまま、射撃姿勢をとっている平田の眼前に出て来たのは・・・・香代であった。
「どうしてここに?」かすれた声で聞く平田に答えずに、香代は平田に身体をぶつけてきた。
「良かった・・・無事でよかった・・・」香代は平田にしがみついたまま嗚咽した。
「村長が若い衆を連れて戻るのが解ったので、内緒でついてきた。」
「あなたの傍に居たかった」
「足手まといにならないから、居させてください」
741 :
597:04/12/16 16:51:37 ID:s1JCB6Bd
香代の言葉に、平田は苦虫を噛み潰した表情で首を振るばかりだった。仲間も家族と離れ離れで戦に望む。それな
のに自分だけが妻と共に行動することは出来ぬ。なによりも、狩人の掟がそれを拒んでいた。女は不浄なのだ。
穢れともなる存在なのだ。居てはいけない・・・・。
説得する平田に対し、香代は真っ赤に泣き腫らした目で訴えるだけであった。両手は平田の見慣れぬ着衣のすそを
白くなるまで掴んでいた。
と、其の時。稜線に蠢く点が見え始めた。猟師の視力がそれを捉えた。香代の両手を万力のような力で引き剥がし、
平田は炭火の山に刈り取ってあった枝を乗せた。待つまでもなく、白煙が一筋空に立ち上っていく。それを見届けて
平田は香代を引きずるようにして移動を開始した。侵入者から、そして他の番についている仲間からも死角となる
場所まで来ると、もう一度香代の翻意を促す。
狩人の掟は絶対であること。
村長の言いつけは絶対であること。
これから激しく動き続けて侵入者を攪乱するので、打ち合わせもしていないお前を連れて行くことが無理なこと。
そして最後に一言付け加えた。
「昔からな、戦に巻き込まれたおなごは・・・・つかまったが最後嬲りものにされると聞いている。俺はお前を、もう、
そんな目にあわせたくない。堪えてくれ。俺は死なぬ。必ずお前を迎えに行く。今は堪えて、俺の帰りを待ってくれ。」
香代は、平田に引き剥がされた時の手形がアザとなって残る両手で、平田を抱きしめた。
「でも・・・一緒にいたい・・・。清が死んだら私も死ぬ・・・・」
「ききわけろ! ・・・・・・・約束すっから!お前と添い遂げるから!な?約束すっから!」
「・・・・・・ウン・・・・・」
742 :
597:04/12/16 16:54:27 ID:s1JCB6Bd
蚊の泣くような声で返事をした香代の細い肩が震えているのをみた平田は、自分の胸の中に湧き上がる思いを殺すのに
必死となった。俺は多分生きて帰れぬ・・・・。香代を泣かすのは忍びないが・・・・ 忍びない?
死ぬ覚悟を決めたのに、何故忍びないと思うのだ? 弱気に飲まれたか?・・・・・いや・・・そうではない・・・・。香代を
護るといったあの日の約束が俺にはある。其の約束は村の掟より強いのか?・・・・掟は絶対だ。だが、掟よりも
下位ではない・・・・。俺にとっては掟と同等だ・・・・。たった今も、香代と添い遂げると俺は香代に言ったばかりではないか。
この場限りの言い逃れ・・・・・いや!それは絶対に違う!山の男の約束だ!男が言ったことは実行される!
死を覚悟するほうが楽だったかも知れぬな・・・・・。殺されても俺は死ねぬ・・・。約束を果たす為に帰らねばならぬ・・・。
嬲りものになどさせるものか!俺は香代を護るのだ!それが村を護ることになるのだ・・・・。
平田は香代を抱きしめ返した。どちらからともなく、地面に二人で崩れ落ちた。戦に夫を送り出す妻と、妻を戦場の
まじかに置かねばならぬ其の夫は、激しくお互いに求め合った。低地に生えた萱原で、二つの肉体は絡み合い声を
あげた。二人とも何度果てても、何度気を遣っても満足することが無いように・・・・周りの世界を忘れてお互いの体を
貪りあった。褐色の逞しい身体が激しく攻め立て、一転して白い肌が攻めかえす・・・・・。静かな山間に、艶声が
密やかに流れていった。
743 :
597:04/12/16 16:56:35 ID:s1JCB6Bd
>>733-737 見てたのね(w
本音を言うと、もしかして二人だけでがんばっちゃってる??と
不安な時がありました。
ありがとうございます。
でも、見られていると思うと恥ずかしいw
濡れ場も入れてあるし・・・・嗚呼はずかしい!
744 :
599:04/12/19 17:45:11 ID:UGR5b4gq
みなさんのお情けとご配慮、誠に恐れ入ります(・∀・;)
一人でも読んでいて下さってる事が分かっただけでも嬉しい限りです
お付き合い下さって感謝の言葉もありません本当に
597さん、自分も二人きり?って思いながら書いてた時もありましたよw
第一、第二小隊が悪戦苦闘する舞台となる不入山は非常に危険ですので、村人は立ち入り禁止ですw
ですが麓に陣取る第三小隊は思う存分虐めてやって下さい(と言うより是非ともお願いします)
そこでの戦闘描写・損耗率は597さんに一切お任せします
それから、ヒドイ奴ですが都合上まだ参謀は殺さないでくださいねw
ブービー・トラップ了解しました(どんな日用品にすればいいのか悩んでる所ですがw)
決まり次第、存分に利用させて頂きます
第三次に当たる連隊規模(流れによっては旅団になるかもしれませんが)の包囲軍の兵士たちの耳に
香代の歌う悲しい子守唄(妊娠してる事を自覚して死を直前にお腹の我が子に捧げる歌)か
不気味なわらべ歌みたいなものが流れるシチュエーションって萌えそうな気がしませんか?
村人の知識と方言に疎い自分には無理ですが、597さんの力を持ってすれば・・・嗚呼、神頼み成らぬ597さん頼みっスw
古屋は耳を疑った。
村人を見つけ次第、殲滅するという。
西川参謀の立案は、村人との交渉を一切考慮に入れる事の無いもので、内地での作戦行動とはとても思えなかった。
「交渉の余地は未だあると思われます。第一、我々には首謀者を捕らえるだけの兵力しか持ち合わせておりません」
相手が乗るかどうかは別にして、この参謀の進めようとしている計画よりは明らかに現実的だと思えた。
「周囲を包囲して投降を呼びかける事も出来ます。相手は同じ日本人です。無闇な殺生に意味はありません」
西川は激昂した。
「貴官には分からんのか。悠長に構っておる暇など、我々には無いのだ」
古屋の意外な反抗に、揺るがない信念を抱く若い参謀は激しい苛立ちを見せた。
「たった今貴官は、その口で兵の少なさを盾にしたではないか。どこに包囲するだけの兵力がある」
殲滅よりも、包囲の方がまだ容易いと古屋は食い下がる。
「こちらの兵力を悟られない様にうまくやります。西川参謀殿、自分たちを信じて下さい」
古屋の言葉が終わり切らぬうちから西川が遮った。
「そもそも中隊の練度不足が原因でこの様な事態に陥ったという自覚が、少し足りんのではないか?
その点についてどうか」
中隊長として謝罪する一方で、無益な戦いを避けたい一心から、これで話を終わらせるつもりは無かった。
「まず村にこちらから使者を出させて下さい。許可を頂けるのであれば自分が自ら参ります」
西川は話にもならんとばかり軽く鼻で笑い、再び厳しい顔つきに戻った。
「勘違いするな。交渉の出来る者が、どこにおる?我々は軍人だ、目的を見失う事があってはならん」
二人のやり取りが続く最中、他の指揮班の兵士たちは視線を地面に落としたまま身じろぎ一つしなかった。
西川が議論を打ち切る様に、古屋を睨みつけ吐き捨てた。
「敵に情けをかける気か?古屋中隊長、貴官はここで十二名も死なせてしまった事を、もう忘れたのか?」
それ以上の返答が無いと判断した西川は、黙って背中を向けた。
側に控える当番兵が直視出来ない位に、古屋の顔色が変わっていたからだった。
打ち合わせ通り、重機分隊が応戦可能な地点にまで進出するのを見届けると、山野井は兵と共に一気に飛び出した。
それと並行するように、今まで第二分隊の居た地点には第三分隊が展開し突入部隊の援護の態勢に移る。
後続の第四分隊は、その脇をすり抜ける様にしてそのまま第二分隊の急追を開始した。
目標の家屋までに至る間に在る竹垣を遮蔽物代わりにして、山野井は兵の動きを止めた。
まだ家屋まで五十メートルは有に残っていた。
員数確認の為、山野井自身が身をよじり部下たちに小声をかける。
「全員居るな?」
軽機を抱える足立伍長がやや遅れて到着しただけで、横一線全員の顔が揃っている。
「分隊長殿、第四分隊が来ます」
身を屈めたまま友軍の構える後方に目を移すと、まっしぐらに突き進んで来る黒い塊りが見える。
彼らの手にした銃剣が時折陽の光を浴びてきらめく光景を、誰一人言葉を発する事もなく静かに見守った。
銃声はしない。無論、砲弾が飛んで来る気配は微塵も無かった。
かといって、気を抜くことも出来ない。
今がどうであれ、ここは倉田分隊の墓場なのだ。
「第四分隊の為に、この場所を空ける。行くぞ、突っ込め!」
「村内異常なし」
高島小隊からの報告を受け、待機中だった第二、第三小隊も続々と村へ入って行った。
狭い村内は、たちまち完全武装した兵士たちでいっぱいに溢れた。
「これでは動きが執れん。中隊長、第一小隊と第二小隊は周囲に散開させろ」
西川が古屋の指揮に不満を感じていると言わんばかりに、殊更大声で怒鳴る。
村には指揮班と第三小隊だけが残る事になった。
逃げられた、という思いと何事も無かったという安堵の入り混じった妙な空気が指揮班の中に生まれていた。
「さて、どうするか」
村で最も大きな家屋を選んで中隊本部が設置され、西川が古屋に相談する風もなく独り思案に入っていた。
頼りない地図に、弱気な中隊長。士気の上がらない任務に、少ない手駒。秘匿厳守に、少ない情報。
西川の眉間に一層の深い溝が刻まれる。
「戦の前に、猟師相手に追いかけっこか」
ため息と共に、胸に懸かる参謀懸章を見つめた。
俺はこんな所で何をしているんだ?
怒りの交じった本音が、呟きとなって出る。
「くだらん戦だ」
748 :
597:04/12/23 10:44:25 ID:7SwoPOa9
599さん わかりましたー。
では、ツケイリ役は一人を残して、他は左右に別れ背後を挟撃します。
村人は一服しつつ第一・二小隊の果敢なる戦闘を拝見・・・・と思いましたが。。
後背陣地留守居第三小隊は壊滅してもらいますね。現代戦はスピードだw。
参謀は・・・名誉の負傷くらいさせませんか?生存了解。
説明が不足しておりました。
ブシはトリカブトです。紫の綺麗な花を咲かせる草で、ドコにでも繁茂して
ます。神経毒ですが、
クチハッパは、かんしゃく玉のもっと鋭敏なおかつ爆発力は大きなものです。
第三派鎮圧部隊・・・・連隊ですか!! レジョーン・・・・
わかりまつた。最後の決戦に備えて・・・・考えます。
香代の歌、考えますね。・・・・・ん。。。
(@ ̄ω ̄@)y−゜゜゜゜゜どうせ歌うなら、鎮圧部隊のなかでw歌わせますか。
www
平田は生存させます<ちょっと考えてるラストシーンガありますので。
テンテンテマリハテンテマリー・・・・・ダメですなぁ
749 :
599:04/12/26 01:50:00 ID:zDlsl0nH
597さん業務連絡ですw
野鳥を登場させようとして、ふと思ってしまったのですが(汗
これって昭和19年なのは当然確定してるんですが、季節はどうしましょう?
何の考えも無く「前任の上田が出先の軍需工場で爆撃に遭い」とか「空襲こそ日を重ねる毎に増してるものの」とか
書いちゃってますし・・・orz
本格的な空襲は11月から始まったマリアナ基地からのB-29によるものですが
以前仕事で訪れた事のある大和高田市(奈良)での記録では
1944年(昭和19年)
7月 4日 朝、警戒警報
7月 8日 午前1時、警戒警報
8月11日 はじめて空襲警報
11月24日 正午すぎ、空襲警報
11月27日 12時40分警戒警報ついで空襲警報
12月13日 警戒警報
12月22日 高田上空に敵機(B29)初飛来! という具合でした。
春にしようと思えば「無かった事にw」して、あくまでも書いた事に基づくのであれば夏〜秋〜冬の何れかにせざるを得ません
決定は597さんにお任せします(ただ冬にしては、その事について何も触れなさ過ぎかもしれませんね・寒さ等)
それから参謀負傷の件、お任せ下さい
それから、平田は例え部隊が全滅しようとも指一本触れませんので御安心下さいw
第一小隊は、打ち合わせの為に残った高島少尉と澤崎准尉を除く総員が村を後にして露営の準備を始めた。
「内地でもまた穴掘りか。行方不明になった分隊は、円匙さえ持って行ってなかったらしいぞ」兵たちがこぼす愚痴が耳に痛い。
しばらく経って作業の確認に回る下士官が数名、話に加わったのが聞き取れた。
「倉田軍曹がやられるようじゃ、この戦争も危ういのかもしれんなぁ」
「なに、お偉いさんにかかれば、まだ分隊全員が中支で生きてる事になってんだ」
「そうすると、また金鵄勲章貰って故郷に凱旋かい」
警戒線の中で、他愛も無い会話と共に壕を掘り続ける兵たちの姿が次第に赤く染まりかけていく。
その横で背嚢を枕代わりに草の上に寝転ぶ山野井が、陽がゆっくりと傾く様をぼんやりと眺めていた。
今、村内では第三小隊による綿密な探索が行われているに違いない。
何をするまでも無く、ただやぶ蚊に食われているだけの自分自身がやるせなかった。
こんな、のどかな所で何があったというんだ
どこかで、奴はまだ生きているんじゃないだろうか・・・
山野井は寝そべったまま、西野という看護婦から貰った千人針が巻かれてある腹の上に手を乗せた。
これは本来は貴様が巻くはずだったんだぞ、倉田
悔しかったら、今すぐ出てきてみろ
「これを代わりに受け取って貰えますか」
山野井は、それを倉田の死を受け止めた女の気持ちと察し、一分の隙も無い完璧な敬礼で応じた。
「あいつも喜びます」
一片の感情も見せない双方の思いが、ここだけに詰まっている。
頭のすぐ上で、聞き慣れた当番兵の声がした。
「分隊長殿、八木軍曹殿が呼んでおられます」
「おう」
第三小隊の八木が伏兵でも恐れているのか、一個分隊丸々引き連れて来ていた。
「どうした」
「うん、ちょっと来い」
八木が山野井の顔を見るなり袖を引っ張って他の兵との距離を置いた。
「倉田の死に場所らしきものが見つかったんだ」
山野井が目を見開くのを見て八木が言葉を繋いだ。
「いや、死体が見つかった訳じゃない。それどころか備品一つ見つかってないんだ」
「じゃ、何が見つかったんだ?」
「とにかく俺と来い、見た方が早い。ここは大森にでも任せておけば大丈夫だろう」
大森は第三分隊長をしている下士官で、中支での実戦経験も豊富な男だった。
「そうはいかん、俺は勝手にここを離れられんよ」
八木は分かっている、という表情で更に顔を近づけた。
「高島小隊長殿が自分の代わりに貴様に確認してもらいたがってるんだ。
でなきゃ、俺がわざわざここまで足を運ばんよ」
そういう事なら考える必要も無い、元々願ったり叶ったりの話だ。
「うむ、分かった。引継ぎが終わり次第、すぐに行く。先に行っててくれ」
その言葉に全く反応しない八木に、山野井の動きが止まる。
「どうした?先に戻ってていいんだぞ」
八木は言い難そうに小声で漏らした。
「それが出来ん事情が少々あってな・・・」
山野井はしばらく相手の顔を見つめていたが、納得した様に頷いた。
「わかった、少しの間でいい。そこで待っててくれ」
752 :
597:04/12/26 12:26:27 ID:u3ym/oNR
599さん
業務連絡返答です。
季節ですね。私もそれで悩んでいました。ラストを飾る平田の行動に
季節が大事な役目を果たしますので。
晩秋としましょう!
空襲は勉強不足でなければ
・軍需工場への集中爆撃
↓
・ルメイ発案による都市の焼夷弾作戦
であったかと。
ヨロシクオネガイシマース
あら、塹壕掘ってますね。・・・・・・当然だった!
あべ〜 プロット変えなきゃ(汗
753 :
599:04/12/26 13:27:42 ID:BZSgBn+y
597さん晩秋ですね、了解しました
塹壕は気にしなくて結構ですよ
第一・第二小隊は、一夜明けると不入山に進発しますので無駄堀り(寝床にはなりますがw)になります
597さんに翻弄される予定の第三小隊は、相手を見くびった小隊長が部下に塹壕を掘らさせる事も無く
ムキだし状態にしときますので、よろしくお願いします
ただタイミング的に、油断している隙を狙うのであれば
■翌日、本部を残して主力が村から移動→第一・第二小隊が入山→第三小隊を村人が奇襲→第一・第二小隊による不入山での戦闘
となりますが、仮に正攻法で行くのであれば
■不入山での戦闘→音を聞いて、警戒を強める第三小隊を村人が襲撃という形になります
配備状況
不入山=第一・第二小隊 その麓=予備隊として第三小隊(村までの行程に歩哨) 村=指揮班
第三小隊の兵力
定員六十名から毒害と歩哨に割く事により五十二名にまで低下
第一分隊〜第三分隊まで十一年式軽機各一、残りは三八式小銃
第四分隊は擲弾筒二個保有(一個につき榴弾八十発)、三八式小銃
といった感じです
以上御足労ですが、よろしくお願い致します
755 :
597:04/12/30 20:09:56 ID:uDuwdMe6
599さん 遅くなりました。
正攻法で参りましょう。迎撃側もあまり戦力の予備ありませんし。
本部を護る第三小隊への攻撃タイミングを考えます。
塹壕も一部お使いください。溝を掘って隠れる熊いませんから面白いと
おもいます。
いい装備ですねー。11年式軽機!11歳の少年兵で有名になりましたねw。
擲弾筒!ニコニコニコ あれはいい装備です。大いに活躍してもらいましょう。
では、参りましょうか!
756 :
599:04/12/31 00:19:17 ID:gi12cJn4
了解です597さん
不入山侵攻までの経緯、書き切るまで少し時間がかかりそうです
遅筆の程、お許し下さい つωT`)
翌朝の進発までに、いろいろ書いておかないといけない事柄がありますので・・・
分からない事だらけで、正月休みを利用してでも
本物の村に行ってみたいと本気で思う今日この頃です(汗
山野井は大森と別れたその足で、壕を掘り終わって一服している二人の元に向かった。
「今から村に戻るんだが、貴様ら俺について来るか」
倉田分隊に居た緒方と吉本は吸いかけの煙草を投げ捨てるや、まるでグズグズしてるうちに
山野井の気が変わってしまうのではないかと恐れているかの様な勢いで、装具を身に着け始めた。
黙々と準備をする二人の顔が夕陽に染まる中、山野井には気のせいかその表情が輝いて見えた。
山野井が再び姿を現した時、背後に立つ二人を見ても八木は何も言わなかった。
予定外の事ではあるが、山野井を知る八木にはそれが正しい事の様に思えたからだ。
「じゃ、そろそろ行くか」
八木軍曹率いる第三小隊第二分隊と山野井以下三名の隊伍が、オレンジ色に染まる露営地を後にした。
「この物々しさ、少し大袈裟だって思うだろう」
もうじき村に到着するという所で、ようやく八木が説明を始めた。
「まだ戦が始まっても無いのに、犠牲者が出たもんでな」
驚きと同時に、前から覚悟していた事だという意識が山野井の中で錯綜した。
「今、うちの小隊の半分程は、川を探しに行ってるよ。ここの水は飲めんのでな」
八木は遠めではあるが、既に見え隠れし始めている村を顎でしゃくった。
「あの村は見捨てられたも同然だ。もう誰も住む事は無いだろう」
「どういう事だ。水に毒でも入ってたのか」
「ああ。中央の広場みたいな所に井戸があっただろう。あれに毒を投げ込んでるらしい」
捨て鉢とも思える村人の行動に、山野井が顔をしかめる。
「何人やられたんだ?」
八木は黙って、片手と指を一本立てて見せた。
「六名もか・・・」
髪が逆立つ程のどす黒い、塊りの様なものが全身に渦巻くのを感じる。
しかしそれもほんの一瞬の間で、ぶつける相手が居ない事への虚しさに姿を変えた。
気がつかないうちに、ため息が漏れた。
「どういう結果になったとしても、つらいものになりそうだな。この戦」
現実的な考えを最優先させる八木には、返す言葉が見つかりそうに無かった。
奇妙な戦争だとは思う
でも俺だけは、きっと今回も生きて帰る
それだけだ
他の事はどうでもいい
自分に与えられた使命。
ただ一秒でも早く山野井を村に連れて行く事だけを考えて、八木は一歩一歩確実に足を進めた。
>気がつかないうちに、ため息が漏れた。
>気がつかないうちに、ため息が漏れていた。
>現実的な考えを最優先させる八木には、返す言葉が見つかりそうに無かった。
>現実的な考えを最優先させる八木には、返す言葉が見つかりそうにも無かった。
貼った後になってから後悔する愚を、性懲りも無く繰り返す自分が一番虚しいんですけどね・゚・(ノД`)・゚・
↑
学習能力ゼロです
水源確保に奔走して殆どの兵が離れた為に、村では衛生兵の姿が余計に目立った。
倒れた兵士の収容先である家屋の中から、途切れ途切れに苦痛を訴える声が聞こえ漏れてくる。
「後送しようにも、あの暴れようでは本人が弱り切るのを待つしか手が無いらしい」
八木は言い難そうに山野井に声をかけ、呻き声から少しでも遠ざかろうと歩調を速めた。
後ろに続く兵たちの顔にも次第に緊張の糸が張り詰めていく様子が伺える。
「あれだ」
八木の示す方向には、古びた井戸とその手前に縄の切れて転がる釣瓶が見えた。
「地面を見てくれ」
今の立ち位置と井戸との間に、狭い範囲ではあったが深く抉られている部分がある。
いつの間にか八木が山野井の隣に並んで立っていた。
「うちの兵隊の一人が、毒で倒れた連中を最初に見つけてな。助けてやった兵隊がこれを手に握ってたんだ」
八木はそう言うと、大事なものを扱うようにして胸のポケットから小さな物を取り出した。
それは、今にも折れそうな細い指の骨だった。
「持ち帰る為に持ってたんだろうが、自分も帰れなくなったんだろうな」
八木はそう言って、寂しげに笑った。
戦場では珍しくも何とも無い。ただ、ここが内地だという事が問題なだけだ。
「偶然、これを拾う所を貴様の小隊の澤崎准尉が見ててな」
八木はゆっくりと骨を山野井の手のひらの上に載せた。
「そのまま強引に高島少尉の所に連れて行かれた。少尉が何もかも説明してくれてな・・・その後は貴様に話した通りだ」
これでまた真実に近づいた兵隊が、ほんの少しだけ増えた事になる。
山野井は黙ったまま、押し頂く様にして骨を封筒の中に収めた。
間違いない
倉田、貴様が死んだのは此処だ
一段落ついた所で、二人の分隊指揮官は視線を再び地面に転じた。
この焦げ跡は手榴弾によるものだろう
第一分隊が村人相手に交戦した証だ
よくよく目を凝らすと、昨日まで降り続いた雨にも流され無かった痕跡の一部が微かに見て取れる。
ワラに交じった一個の丸い物体が、半ば土に埋もれながら顔を覗かせていた。
気がついた山野井が、泥と一緒に手にすくって凝視する。
「これは数珠だな・・・この時の爆発で飛散したんだろう」
漠然とではあったが、相手の正体の片鱗がほんの少し垣間見えた様な気がした。
やはりどう捉えようとしたとしても、俺たちの銃を向ける相手が日本人だという事に変わりは無い・・・
気が滅入りそうな思いで山野井が再び顔を上げた時、必死に叫ぶ歩哨の声がかき消されてしまう程の轟音が村中に鳴り響いた。
「敵襲!」
763 :
597:05/01/03 12:20:53 ID:pENGgJ21
599さん 当スレをお読みになられている皆様 謹賀新年!
遅筆なんてdでもございません>599さん
あたしに到っては、ナメクジより遅いですから(汗
本物の村ですか・・・・・。
奥山に遺棄された廃村がたまにありますね。村人が寄り添って助け合って
暮らしていた村なのでしょう。
物悲しく見えますが・・・・潰れかけた家々が【お前、休んでいけよ】と誘って
いるような錯覚を覚えたことがあります。
その庭?にある渋柿の実を美味しくいただいたんですけどね。今にして
思えば!泥棒ぢゃ!w ごめんなさい。熟し柿のゼリーのような美味しさ
の誘惑に負けました。
戦闘開始だ!アタフタアタフタ!
学習能力 僕もないです<開き直りw
764 :
597:05/01/03 13:12:02 ID:pENGgJ21
村を占拠した侵入者の動きを猟師達は冷静に見守った。侵入者の動きは統率され、無駄がない。猟師である彼らには
それが良くわかった。シカリであろう一人の命令を受け、迅速に行動している。
「ぢゃけん・・・・大勢で来おったなぁ・・・・」
番場がぼそりと呟いた。自分達は9名。しかし、侵入者はその20倍以上いるのだ。人数だけではない。彼らが一様
に背負っている其の荷物。分捕った銃以外の武器も見える。海を隔てた国と戦をしているとは聞いていたが、その
戦力を初めて見た彼らには戸惑いの感情が大きかった。
「先の連中に比べると、大仰だなぁ」
村長がそれに応じる。
「んだなぁ。人を狩る事にはなれてるだろなぁ。だどもな、番場よ?」
「はい。村長!」
「あいつ等が相手すんのはな、あいつ等と同じような荷物もってな、同じように考える連中さ。俺たちは違う。山の
中で暮らしたマタギじゃ。連中とは違う仕事すっさ。俺たちのヤリカタでやる分にゃぁ、連中戸惑い続けるさ」
番場も、その仲間もその言葉の意味を考えていく。真っ向からぶつかったら・・・・?イタズの春篭り狩りと同じだな。
冬篭りしていた穴を包囲し、穴の中に生木の燻しを送り込む。煙たがって飛び出してきたイタズは、待ち構えていた
猟師の照準からは逃げることは出来ない・・・・。でも、穴にこもる前のイタズを狩る事は難しい。一尺に満たない熊笹の
中を、笹を揺らさずに遁走したかと思えば、とんでもない速度で飛びかかかってくる。イタズと同じように俺たちは
山中を移動できる。動き回るのだ。決して先を読まれてはならぬ。
765 :
597:05/01/03 13:12:58 ID:pENGgJ21
「なぁ・・・・村長。やつらはいつごろ動き出すかの?」
「うむ。井戸水を飲んでから慌てだすだろからな。あれだけの人数が口にできる水は、今の番小屋だけじゃ。そこに
も仕掛けしてあるデな。早ければ仕掛けに引っかかってドタマにきたときじゃろな・・・・。多分、ブシをこれ以上入れ
て欲しくないじゃろうから、番小屋を押さえに来るじゃろ。そこで叩くべ。人数減らさせてもらう。ツケイリ役が
叩け!容赦するな。一匹でも多く手負いにしろ。シカリ役はトンコロでいけ!やつらのシロビレは今は使うなよ。
皆の衆で、我等がシロビレで叩く!誘うのじゃ!其の後、ドタマに来た連中を引っ張って不入山にいく際に、後ろから
やつらのシロビレで大事役の連中を叩きつつ追い上げろ。ツケイリ役は、動き続け叩き続けろよ。ブッパ役は互いに
決めろ。かき回すのじゃ!。では、番小屋に先回りしてブッパ場所を決めっべ。」
一同、潜り込んでいたボサから移動してゆくが、風邪で枝がそよぐ以上の動きも見せなければ、音も出さない。
20mほど先で警戒に当たっていた兵は全く気付かなかった。
766 :
599:05/01/03 14:06:06 ID:nsfjab+J
改めて
597さん、760さんおめでとうございます
本年もよろしくお願い致します
村の中は瞬時に臨戦態勢を取る兵隊たちによって一気に緊迫感に包まれた。
方角は掴んだ。
爆発の規模もおおよその見当はついた。
伏せたままの姿勢で周囲を見渡すが、爆発が一度起こったきりで後は完璧な静寂が守られている。
動きがそれ以上無いというのはどういう事なのか、全員が図りかねていた。
「八木、どうも本格的な攻撃では無いらしいな」
山野井の問い掛けに八木が頷く。
「ああ。でも、またきっと誰かがやられたんだ。畜生!」
魔法が解けた様に周囲の動きが活発に成ってくると同時に慌しくなってきた。
「裏手に回れ」
「慌てるな!」
下士官の凛とした声が届いてくる。
物事に決して動じない落ち着いたその声に交じって、聞きたくなかった言葉がついに飛び出した。
「衛生兵!」
やはり犠牲者は出ていたのだ。
夕陽に照らされながら、身を低く屈めて駆け回る第三小隊の兵の姿が至る所で見受けられる様になった。
「今野、状況を聞いて来い」
八木がそう言う頃には全員が既に立ち上がって、全身を夕陽に晒していた。
「高島少尉に聞くまでは、俺は今度の事を随分甘く見てたよ。他の連中はまだ何も知らんままだがな」
八木の口調はかん口令が敷かれている事に対して、暗に非難する姿勢を見せたものだった。
土地勘も無い、軽装備の便衣兵相手と軽く見ていた自分を重ねると今後の中隊の行く末が不安で仕方が無かった。
何の目的で、俺たちはこんな所で血を流しているんだ
何の価値も見出せないのに、此処で死ぬのは犬死だ・・・
八木は改めて自分から死を遠ざけたいと痛切に願った。
「俺たち下っ端の兵隊は、やはり一銭五厘の捨て駒に過ぎんのか」
この命、高く付かせるのも安くするのも今からの行動次第という事だ
八木は気を取り直す様に、骨の収まっている山野井の胸のポケットを見つめた。
「その指、倉田軍曹のかもしれんなぁ」
冷たい秋風が二人の間を何度も通り抜けていく。
「うん、すまんがここで倉田たちの弔いをさせてくれ」
背嚢を積み重ね、その上に天幕を掛ける事で即席の祭壇を作った。
供えるものは、携行していた米、乾燥野菜、缶詰ぐらいしか無かった。
読経も出来ない。
代わりに山野井が鞘を払い、二尺三寸の軍刀を微かに残る陽の光に当てて一閃させた。
息の詰まる静寂を、何度となく使ってきた言葉で破った。
「靖国で会おう」
山野井の渾身の力を込めた号令が掛かる。
「着剣!」
瞬時に帯剣の音と共に白刃が銃口に揃った。
「捧げ銃!」
周囲の空気を引き裂くような、力強い響きが無限に広がっていく。
次第に弱まる夕陽を背景に、最上級の敬礼を行ったまま微動だにしない十五名の姿が浮かび上がった。
770 :
本当にあった怖い名無し:05/01/06 18:22:42 ID:Rx5mhpTM
ソロソロage
その後、間隔を置いて二度に渡り爆発は起きた。
山野井は再び警戒配備に戻った八木分隊と別れた後、緒方と吉本を連れて現場と思われる方角に向かった。
木の燃える匂いが三人の鼻を衝く。
火災が発生し、今しがたまで消火活動をしていたと思われる兵が数人まだ現場に残っていた。
そのうちの一人と視線が合ったのを機に、山野井が声をかけた。
「被害は出たのか」
「ここで一人、向こうで二人、合計四人がやられました」
悔しそうに顔を歪め、顔を煤けさせた兵が答えた。
くすぶり続ける家屋からは未だ白い煙が立ち昇り、飛び散る血糊の跡を見え隠れさせていた。
獰猛な獲物が仕留められている時のように
俺たちは、じわじわと出血を強いられている様な気がする
これは苦し紛れの抵抗なのか、それとも俺たちがまんまと相手の策にはめられてしまっているのか・・・
闇が次第に残骸を覆い隠す中、底冷えする程の薄気味悪さが山野井の全身を包んでいた。
「分隊長、吉本にさっき拾った数珠を見せてやってもらえんですか」
緒方の声で山野井はようやく我にかえる事が出来た。
「おう。吉本は確か、寺の息子だったな」
勤めて明るい声を出しながら、数珠の玉を取り出して吉本に渡した。
やっぱりだ、見た事の無い文字が細かく刻まれている
梵字では無い・・・
アルファベットや漢字、ハングル文字でも無い。
それは知る限り、吉本の目にした事の無い文字だった。
「分隊長、相手は本当に日本人でありますか」
山野井は何も答えてやる事の出来ない自分の境遇に怒りを感じた。
「すまん、本当に知らんのだ」
緒方も真剣な面持ちで、山野井を見ている。
「だが」
これだけは確かだ
「相手は本気で俺たちを殺す気だ」
無論
「こっちも、そのつもりだが」
773 :
599:05/01/10 00:56:55 ID:aSsChoUu
>>771 「ここで一人、向こうで二人、合計四人がやられました」・・・合計三名の間違いですorz
「報告します」
第三小隊長清水少尉は感情を押し隠し切れずに顔が紅潮したままだった。
当番兵が納屋の軒先で、皮を剥がれ吊るされてあった兎を見つけて
手を伸ばしてしまったが為に瀕死の重傷を負ってしまったのだ。
「何かと気の利く兵隊でした・・・」
誰に言うとも無く、清水は微かに声を震わせて呟いた。
これで第三小隊は既に九名をも失った事になる。
「御苦労だった」
一片の感情を見せる事も無く、西川参謀は机上の地図に目を戻した。
逐一入る諸情報を元に書き入れていく作業を幾度と繰り返す事により
徐々に精密さを増してきた地図が面々の前に広げられている。
西川を取り囲む形で古屋と三人の小隊長を含む合計十名の将校たちが狭い場所で顔をつき合せていた。
これまでに何度と無く水源確保の件を憂慮する声が交わされたが、未発見の報告がある度に
地図上の該当範囲外が斜線で塗りつぶされ、狭まっていく過程を静かに見守っている状況が延々と続いていた。
これは長期戦になるやもしれぬ
参加する多くの将校が覚悟し始めていた事だった。
この一帯に長期間に渡って陣を張り続ける事を考慮に入れると、今後の展開は水源の確保抜きには到底考える事は出来ない。
しかし水の手が絶たれた今、現実に行動半径も自然と広がり部隊間の連携が薄まると同時に相手に隙が見えてしまう様な危惧も
当然予想される事であり、戦闘以前に最も恐れていた事態が起こるべくして起こったといった見方さえ出ていた。
「部隊状況はどうか」
西川は不安を逸らす意図を持って、清水に問い掛けて見せた。
第三小隊は既に隊から多数の犠牲者が出ていて、一刻も早く討伐を望む声が兵の間では高まっていると言う。
「第二小隊はどうか」
第二小隊は便衣兵が内地で活動している事に対して誰もが等しく激しい憤りを感じており、士気も高いと言う。
話に耳を傾ける参謀の顔が喜びにより、ほんの少し綻んで見えた。
「第一小隊」
第一小隊はいつでも作戦行動に入れる準備は整っているものの、至って平静であると高島が答える。
西川は第二、第三両小隊の戦意を褒め称え、ゆっくりとではあったが冷ややかに高島を見た。
「高島小隊は、尖兵小隊としての自覚が少々足らんのではないか」
西川は地図の上に手袋を嵌めた指を置いて、四方に滑らせて見せた。
「今後如何なる事態になろうと、連隊の名誉を汚す事があってはならん。各小隊長は決意を持って行動せよ」
射抜く様な西川の眼光が高島の姿を捉えた。
「高島少尉には特に厳命する」
重苦しい空気は、その一言で決定的なものになった。
597さん申し訳ないですが、話の進行上数字の方が変更になりました
以前
>第三小隊の兵力
>定員六十名から毒害と歩哨に割く事により五十二名にまで低下
と書きましたが60−(6+3+5)=46で正しくは四十六名にまで低下です
総数−(毒による損失・ブービートラップによる損失・歩哨に割く人数)
よろしくお願い致します
先頭に立つ緒方がふと足を止めた。
後続の二人にも、十メートル先に散乱する白いものが夜目にも見て取れる。
確認の為、緒方が単独で歩を進めた。
二人が見守る中僅かな時間その場所に居ただけで、緒方はすぐに引き返して来た。
その姿は、身震いする程の秋風に背中を押されている様な印象さえ二人に与えた。
合流するや否や、阿吽の呼吸で主のいない馬小屋の中に一斉に身を移した。
何だ?
山野井に目で問われた緒方が一点の方向を指し示した。
その先には、小さな段々畑が丘の傾斜に沿って積み重ねられているのがぼんやりと見える。
問題はその小高い丘の頂にあった。
月明かりに浮かぶ数体の黒い影がすぐに目に飛び込んできた。
何かが蠢いている・・・
778 :
597:05/01/11 16:45:50 ID:JLJ6Gurx
599さん お疲れ様です。
ぢつは・・・・村人迎撃隊をどこで仕掛けさせたらいいものやら?
考えあぐねて早数週
御免なさい!!!!!!
うー まいった・・・・。
779 :
597:05/01/11 18:13:56 ID:JLJ6Gurx
「水は見つかったか?!」
大声ではないが、はっきり聞き取れる会話が山間のあちらこちらで聞き取れる。
井戸にブシを放り込んだ効果が既に出ていた。兵士達が飲める水は、それぞれが携帯している水筒の中身だけなのだ。
町育ちが多いらしく、小高い尾根でも兵士の姿が散見された。着ている服は枯れ葉色だが、動きが激しいので、その
所在は猟師の目には丸見えであった。
「ブシはなぁ。わっか(水)に打ちこんだからなぁ。さってばクチハッパもああすると凄いものだな」
猟師の一人が呟く。彼らが寝起きしていた番小屋を遠巻きに監視していて、其の瞬間を目撃したのだ。
「んだな。だども、あいつ等の持っていたハッパはもっと凄かったなぁ」
「ん。あのハッパをこいつ等が持っていねか?あれさありゃなぁ」
「身包み剥ぐなぁ難しいが、そのくらいはな。あとシロビレの弾もな。」
他愛のない囁きがハタと止む。
番場の合図に気付いたのだ。手先の動きで会話をしていく。会話が終わると、4人はそれぞれ散った。
谷間に散開している兵士の行く手に陣取り、枯れ葉を身体にかけて伏せた。そのまま身動きせずに横たわっている。
そのうち、兵が銃を腰に構えて近づいてきた。其の兵の動きを半眼に閉じた眼で・・・いや、視界の片隅にとどめて
静かに横たわり続ける。
「ねぇなぁ・・・・・」
兵の呟きがはっきり聞こえる。
「飲みたくても、もったいなくて飲めねぇよ・・・・」
平田の脚に衝撃がはしる。兵が躓いたのだ。
「!・・・・畜生・・・・」
兵は、枯れ木に躓いたとでも思ったのか、足元を確認することもなく歩いていく。石化け木化けしていた平田は
後から来るものがいないか、耳で探った。
・・・・・・・・・左右にいる奴等のほか、後から来るものはいない。
番場がいるシカリ場を見つつ、ゆっくりと身体を起こした。
780 :
597:05/01/11 18:15:58 ID:JLJ6Gurx
番場が手先を閃かす。
腰のマキリに右手を沿え、先にいった兵士を追いかける。
草鞋を履いた上に、ぼろきれを巻いた足は、枯葉を踏みしめる微かな音を出すだけだった。兵士は、自分が踏み
しめる枯れ葉の音しか聞こえていない。兵は左右と前方をみるだけで、背後には全く注意を払っていなかった。
小銃の銃口も、左右にふれるだけだ。
手を伸ばせば背中に触れられる距離となった。相手の背中に眼の焦点を当てず、息も、軽く開いた口でしている。
マキリの握りを柔らかく握りなおし、歩幅を一瞬大きく取ってから跳躍の態勢を整える。
短く跳躍した瞬間、鞘を払った。
背中に軽くぶつかると同時に、相手の口を左手で塞ぐ。
兵は背後からの衝撃に驚き、顎を反らした。短い弧を描いてマキリが喉から頭頂に向けて吸い込まれる。
左掌に熱い粘液の感触を覚えながら、そのまま相手を後ろに倒した。
周囲を伺いながら、マキリを抉って抜く。脳を破壊された兵は既に絶命していたので、血を吹くこともない。
シカリの合図を待つ間、手探りでマキリに付いた血を相手の服でぬぐい、腰の弾帯から小銃弾を抜き取る。
探ってみたが、目的のハッパらしきものは見つからなかった。
番場が合図をおくってきた。4人とも成功だ。新たな場所を指示される。
立ち去りざま、小銃の銃口に枯れ枝を押し込む。外から見えないところまで押し込み、そのまま銃は捨てた。
山頂を目指して猿のように山を登る。獲物の行く手に散開し、また狩をするのだ。
狩りは、最初の攻撃をした場所で騒ぎが始まるまでの間、あと4回繰り返された。
781 :
597:05/01/11 18:19:32 ID:JLJ6Gurx
強引な戦闘参加ですが・・・・。
599さんばかりに書いてもらって申し訳なかったものですから。
御容赦!
とりあえず、20名削減w
水調達小隊は、壊滅。
782 :
本当にあった怖い名無し:05/01/13 07:56:13 ID:piMRhDW+
>とりあえず、20名削減w
例えフィクションであっても、こんな言い回しの出来る、お前の国籍が知りたい。
783 :
597:05/01/13 16:03:43 ID:ExL7mBXy
>>782 お気を悪くされる書き込みして申し訳ない。
200名からの勢力が相手。私は村人の書き込みなもので、村人に感情移入
していることもあるのでしょう。国籍よりも、私の育ちだと思います。
784 :
599:05/01/14 00:04:38 ID:9VGueLLp
782さん
597さんも書いておられます様に、以前この小説そのものが挫折しかけた原因でもありますが
双方の戦力差に未だ苦しめられている書き手側の苦悩の表れだと御理解頂ければ非常に助かります
本当は自分がもっとサクサク書き進めていれば良かったのですが何分素人ですので
言い回しがクドイ部分(文が二重になってたりしててヘコみます)や、誤字脱字は日常茶飯事の事ながら
自分の頭の中の日本軍が、圧倒的な兵力を持つ敵に敢然と立ち向かうイメージから抜け切れず
いくら地の利があるとは言え、民間人でしかも少数の相手にどう展開させれば本来の日本軍らしさというものを
うまく引き出せるのか五里霧中の状態で、未だに探り探りで書いている次第です・・・
今回の様な言い回しについては、597さんのみならず自分にも十分その恐れがあるので、今後共気をつけるように留意します
申し訳ありませんでした
597さん
「今更何を」とお思いでしょうが、考えてみれば二百名の設定って凄いプレッシャーですよね・・・
かくいう自分も第二次捜索隊のクライマックス(不入山での戦闘)に向けてのネタ振り(村内での諸々の出来事)に
予想以上に時間もレス数もかかってしまっていて、悩む割には筆がなかなか進まず心苦しい限りです
それが原因で、どうにも間延びしてしまっている(活発な進展が無い)所をフォローする意図で
機を逃さず(こちらが隙を見せている時)、597さんが敢えて攻勢に出られたんだと思っておりますが
そんなこんなで大変ご迷惑をお掛けしておりますが、今後に繋がる重要なシーンがまだ残っておりますので
もう少しばかり参謀や山野井たちを村内で泳がせてもらえれば助かります(夜が明ければ、必ずや不入山へ向かいます)
と言っても直ぐにスラスラ書ける訳でもありませんが・・・(TдT)
苦悩に満ちた清水の顔を、これ以上正視するに忍びなかった。
身を切られる思いで、この場に立っているに違いない。
水源確保に向かった第三小隊の兵たちが指定の帰隊時間になっても誰一人戻って来ないという事実に
高島は暗然たる未来を予感せざるを得なかった。
不安を募らせる小隊長に同調して、副官の江藤中尉までもが古屋の方に顔を向けている。
誰しもが長年大陸で労苦を共にしてきた中隊長の言動に注目しているのだ。
これ以上、無駄な犠牲は出したくない
その一心で、古屋は進言を始めた。
「西川参謀殿。ここは一旦退がって、給水班を編成し、再挙するのが・・・」
西川には、自分に逆らおうとする相手の言葉を最後まで聞くつもりなど毛頭無かった。
「中隊長、貴官の頭は常に後方に向けられておる様に見えるが」
自分よりも年長である古屋の強張った顔を皮肉を込めた目で睨み据えた。
「皇軍の将校にあるまじき姿だ」
西川は肩をいからせ、侮蔑の態度で言葉を吐き捨てた。
「それは、貴官が在郷軍人だからではないのか」
古屋は怒りを露にする事も無く、淡々と応じてみせた。
「はい、確かに自分は赤紙で引っ張られた在郷軍人に過ぎません」
中隊から一度離れ、郷土で土を耕していた頃の自分が最も自分らしく有り得たのではないかと今では思う。
「しかし、自分は決して命が惜しくて言ってる訳ではありません」
あの悪夢から逃れる事が出来るのなら、いっそ名誉の戦死の方が楽だろう。
「ただ部下達を犬死にさせたく無いだけ、であります」
西川は無言で不動の姿勢をとる古屋の前に立つと、青白い肌に血管を浮かべた顔を寄せた。
「一体、誰が指揮を任されておると思っておるのだ? 貴様。俺を愚弄するつもりかっ!」
一発、二発、三発、殴られる度に古屋は激しく揺れる頭の中でその回数だけを数えていた。
「貴様っ、不屈の精神をどこにやった!」
将校が将校を殴る、異様な光景が空気を凍り付かせる中で古屋は耐えに耐えた。
「貴様に戦略戦術の何が解かるっ!」
自分としては不覚であったが、十一発目を数え終わった時についに片膝をついてしまった。
息を乱して大きく肩を揺らす西川が、それを見てようやく殴るのを止めた。
うなだれる傍観者の中から、突き刺す様な視線を感じ取った西川がゆっくりと体の向きを変えた。
まっすぐ自分に顔を向ける者を見た。
高島か・・・こいつも反抗的な態度をとる将校だ
疲れ切っていた西川に高島を制裁する程の気力は既に無く、一瞥しただけで椅子に腰を下ろした。
「全員下がって良し。追って指示は与える」
787 :
597:05/01/19 19:49:11 ID:f0/docHF0
村長の周りに皆が集まった。
水捜索隊を壊滅させてきた五人の顔は紅潮している。狩人の血が滾っているのだ。
兵士と同様の格好をした狩人は、心なしか不満顔である。
彼らにとって、闘うことの善悪は既に意味のないものであった。侵入者を駆逐する。我等が土地を護る。
その為に命を賭ける。自分も死ぬかもしれないが、それは代償として許容すべきものであると考えて
いた。全員が、駆逐する為の狩に血を滾らせていた。
捜索隊から略奪してきた弾薬が、村長の前に一旦おかれる。兵が小銃に装填していたもの以外は全て
もってきたのでかなりの量となった。その弾薬の山が、月明かりをあびて金色の光を放つ。
「骨折りだったな、ご苦労な。これだけ玉さあつまったなら、やり方かえるかの。」
番場に向かって指示を出す。
「ブッパ(射撃場所)に立つ衆にも、やつらのシロビレをもたせべぇ。三人とも、やつらのシロビレを
第二ブッパに隠せ。第一で叩くと、奴らは追っかけてくる。互いに庇いながら第二に移れ。第二で
それぞれの銃を巧く使い分けろ。煙さ少ねぇからの、ブッパの場所さ掴みにくかろう。奴等が戸惑ってる
ところさ、つけいり役!後ろからぶて!強い奴をぶてよ。さすりゃ、ブッパの衆も動きやすくなるからの。
あとは、番場!お前さシカリじゃ!眼を広く開いて廻りさ見て、指図さするだぞ!真っ直ぐに不入山さ
来れなかろうからの、巧く采配とれ!不入山の入り口からおくに誰も入るでないぞ・・・・。後はわしがやる。」
番場があとを継ぐ。
788 :
597:05/01/19 19:50:06 ID:f0/docHF0
「ブッパ役!シロビレをもう一度慣らしておけ!やつらの玉に慣れておけよ!誘いは夜が明ける前だ。
用意さ出来たら集まれ。それまでの間は、ツケイリ衆!やつらに見つかるがぶたれない距離で誘いをかけろ。
ブッパ衆が(射撃場所に)付いたら、お前達が奴等を潜り込んだ穴から引っ張り出す!最初の一発は俺がぶつ!
そのあと勝手に二の矢までかけろ!(二発まで撃て)あとはゆっくり、ブッパにひっぱる。ブッパがぶつ前
にやつらの後ろさ回り込むんだ。いいな?解らんものはいるか?・・・・よいか。ツナギは、ブッパの側に立て!」
村長が最後を締めた。
「奴等さ、かなり仲間をやられて血が上ってるはずじゃ。もっとけしかけろ!考えさせるな!突っ込ませるん
じゃぞ!だが、わしらは血ぃのぼらせちゃいかん!イタズさ相手にする時とおなじぢゃ!ケツメド(肛門)
引き締めてかかれ!肩に力入れるなよ!よいな・・・。では、いくべぇ!」
【香代・・・・お前はしっかり穴さ隠れとれよ。ちゃんとわしゃぁ戻るでなぁ・・・・】
平田は誰も聞き取れない小声で呟く。自分のシロビレを背中に背負い、奪った小銃を脇に抱えた。懐に押し込んだ
小銃の弾がずっしりと冷たい・・・・。奪った兵士の弾帯は、蔓で長さを調整して襷にかけている。
香代の声無き語らいに思いをはせながら、二番ブッパに向かった。番場の背中を見ながらふと思う。シカリは
なにを考えているのだろう・・・・。明日の朝ぶつかる連中はなにを今しているのだろう・・・・。
香代に逢えるのはいつなんだろう・・・・。香代の作ってくれる熱い汁が飲みたい・・・・。
789 :
597:05/01/19 19:53:10 ID:f0/docHF0
599さん
はじめましょう。軽機と榴弾筒の効果的使用をお願いします・・・・。
仕掛けは村民にやらせて頂きます。よろしくお願いします。
38式の安全装置の構造
790 :
597:05/01/19 19:54:45 ID:f0/docHF0
失礼。
構造がやっと解りましたが・・・・ 時既に遅し。
もうしわけありません・・・・。
分解方法は、今も理解しえず・・・・。モーゼル式と少し違うようですね。
791 :
597:05/01/20 12:48:05 ID:PqU9lP2K0
深夜のうちに位置を決めた。銃撃を加えた後、離脱する道・手順を5人で確認する。ツケイリ役もブッパ場所から
横の位置、侵入者との間においた。水を飲み、鹿の乾し肉をナガサで削って口に運びながら時を待つ。
村長は不入山へと姿を消した。
夜が明ける前の紫の時が訪れた。
ブッパは、村から見て東に位置している。
番場が最初の手振りをする。番場が侵入者とブッパとの間に、但し射線に入らないように位置している。平田は
合図を確認するとゆっくりとボルトを起し引き付けた。前の所有者がかなり手入れをしていたのだろう。滑らかだ。
一杯に引き、続いて押し込んでゆく。弾倉の一発目の薬莢に遊底が当たる手ごたえを感じながら、更に押し込み
止まった所でボルトを下げた。
「・・・・5連発だ・・・・撃ち尽くしたら、タマを込めなおし、自分のシロビレで撃ちなおす。奴等がかかってきたら、
横とつなぎながら二のブッパに移動していく・・・・」
平田は深呼吸しながら手順を思い返した。そうしつつ、立ち番をしている兵の場所を良く確認する。
番場は、ころあいを見計らっていた。そろそろよろしかろう。
手にした黄銅の空薬莢をゆっくりとした唇につけた。
ゆっくりと空薬莢の開いた口に息を吹きかける。
「・・・・・ボォーーーー・・・・・・」
二呼吸おいて、今度は強く息を吹いた。
「ピィーーーーーーーーーーッ!」
792 :
597:05/01/20 12:51:49 ID:PqU9lP2K0
平田は地面の盛り上がりに身体を委ね、力を抜いて銃を構えた。しっかりと銃床を肩に押し当て、両手で支えながら
も無理な力は入れていない。照準器は殆どぶれることなく、歩哨の体のど真中を狙っていた。
最初の合図が響いてきた。用心金に沿わせていた人差し指を引き金にあて、軽く引く。緩やかに吐いていた息を止めた。
引き金は滑らかに引かれ・・・・重くなる。
距離は百歩。集中が高まる。目標に眼の焦点を当て、動きに合わせて銃を送って・・・・。
第二の合図が耳に突き刺さる。目標がその音で足を止め、口を開こうとしたのと同時に、引き金を絞る。
開いていた両目を灼熱の火箭が覆う。反動も轟音も感じない。右腕にずきんと手ごたえが来たのを感じながら、遊底を
操作して排莢・装填をする戻した照準の先には地面に伏した目標がいる。仲間も、それぞれの担当を斃した様子だ。
自分の最初の獲物は済んだ。仲間は二人を割り当てられた者もいるが・・・・次だ。
二の矢の照準を、150歩離れた村の家屋につける。連中の大多数はその中にいる。床板の上辺りとおもわれる高さに
狙点を定める。位置を決める際、その高さと自分の位置が水平になるように選んでいた。
連射を始める。自分のシロビレのタマと比べると、タマが良く伸びる。家屋の土壁から飛び散る埃を見ながら、平田は
感心した。よいシロビレだ。狙いをずらさなくて済むし、白煙も殆ど出ない!
3発目を撃つまでに家屋が騒がしくなる。悲鳴、叱咤の声が聞こえてきた。
五発目を撃ち終わった平田は、まず懐に仕舞ったタマを取り出す。万が一に備え、自分のシロビレは手の届く所に
おいてある。5発を一列に束ねる器具を機関部の上から差込み、親指で強く押し下げた。ジャッという音とともにタマが
弾倉に押し込まれる。十分に押し込んでタマが戻ってこないのを確認してから金具を引き捨て、ボルトを閉鎖した。
なれない銃なので、どうしても眼が手元に行く。装填を終えて眼を上げたとき、それは起こった。
歩哨と家屋とのほぼ中間に作られていた土嚢の塚。気になっていたのだが、意味が理解できていなかった・・・・・。
793 :
597:05/01/20 13:01:02 ID:PqU9lP2K0
599さん
朝になると部隊が動くとのことでしたが、良く考えたら誘導が大変なので。
ちょっとちょっかいださせていただきました。差し出がましく申し訳ありません。
後を追ってきてくださいますか?不入山への招待状です。
変なところで切りましたが、土嚢の意味はお分かりいただけるかと思います。
村人の想像できない例のものを御披露ください。
えー・・・・・
出来ましたら、例のものの取り扱いも少し入れていただけますか?
調べても、操作法まではちっと・・・。
お願いします。
794 :
599:05/01/20 23:49:13 ID:XlcGXn8E0
597さんお疲れ様ですー
いやー、「夜が明ける前の紫の時」まで逝っちゃいましたね
すみません書くの遅くて
休日出勤+連日の残業で(言い訳ばかりで、時代が時代なら切腹ものなんですが)筆が進んでおりません
実は第二次分遣隊のシナリオは、ほぼ出来上がってるんですが
あとは肝心の描写力の方が付いて行かなくて、どうにももがいてる所です('A`)
いい感じ(土嚢の存在の意味理解してますよヽ|・∀・|ノ・・・多分w )の所で終わられてますが
シナリオの都合上、少々話しを前後させてもらってボチボチ筋書き通りに書かせてもらいますね
すみません
597さん、もしやモーゼルKar98Kをお持ちなんですか?(((( ;゜Д゜))))ガクガクブルブル
795 :
597:05/01/23 15:43:10 ID:b6sbdcIT0
599さん、オツカレサマです。
すみません、時間軸をずらしてしまいました。タイムテーブルを戻して
くださいませ。実は、「蠢くもの」をどう捉えるべきか迷ってしまいまして。
オカルティックな描写がよろしかろうと思ったのですが・・・・。
シーツを被って挑発してる などという貧困な発想しかでてこなくて(汗)、
599さんにお任せすることとなりました。
お仕事大変ですね。業務優先でおねがいします。
モーゼルもっていません〜w。ネットで調べたら、モ式の話題は結構でて
まして。ソレをたどっていったら、分解結合まで知ることが出来ました。
しかし、御先祖様が使っていた38式・99式の情報が少なくて困ってます。
ボルトのことも、コウカンと入れたいのですが変換も出来ず・・・・。自分の
国語能力の低さに辟易してます。
えー・・・・・調べていったら、この2種の小銃に興味を持ち始めてます。
小銃は民間での所持禁止がありますので、スポーター改としてもって
みたいですね。
マウザー改スポーターも欲しいなぁ(爆
796 :
599:05/01/23 22:59:17 ID:CxOE7Qzr0
597さん、こちらこそすみません
銃の分解云々の件を読んで、もしや猟友会の人?って思いましたよw
自分は何でもシンプルな物を選ぶ方なんで、全然詳しく無いのでよく分かりませんが
M40A1みたいな銃が好きかもしれません
土嚢の件で私めにボールが渡されてしまいましたので、遠慮なく反撃させてもらいますね
事と次第によっては、オマハビーチの再現になってしまう程の展開になってしまったりして・・・
うーん、悩みます・・・また後で考えましょうw
それではカメレス進行しときます
気づかれない様に大きく迂回した為、予想以上に時間が掛かった。
粗末な炭小屋の脇を抜け、密集した檜木林から反対方向の斜面を草木を掻き分けながら這い上がる。
装具を降ろして身軽になっているものの、想像していた以上の急勾配だった。
得体の知れないものに対する緊張と激しい動きとが重なって、次第に二人の息が上がってくる。
小銃を抱えての登坂に四苦八苦する緒方の前を、軍刀を背中に背負った山野井が黙々と切り開いていく。
こうした緊迫した場面で、命取りともなる音を立ててしまう水筒は置いていくのが常であったが
元より二人の水筒には一滴の水も残っていなかった。
その空になったままの水筒を始め、残した装具一式の見張りも兼ねて出発地点の馬小屋では吉本が待機している。
二人が交戦状態に陥った場合には、高島の元に急報する大事な役目を山野井から与えられていた。
猪用に仕掛けられた罠に細心の注意を払いつつ犠牲を最小限度に止める為、一列縦隊を忠実に実行していった。
今にも雪の降り出しそうな程の寒さと覆い茂る道無き道とが、二人の体力を遠慮なく消耗させていく。
一息入れましょうや、と緒方が弱音を吐きかけた時、山野井が動きを止めた。
緒方も瞬時に身を屈めて突き刺す様な視線を周囲に配る。
霜が降りるぐらいのゆっくりとした動作で、山野井が淵に懸かった斜面の上で腹ばいになった。
山野井のその動きから、自分たちが目的地に着いた事を緒方は緊張と安堵の入り混じる思いの中で悟る事が出来た。
ようやく村から見上げていた丘の頂まで何とか到達する事が出来たのだ。
伏せたまま前方を凝視し続ける分隊長の横に緒方も息を殺して並んだ。
思ったよりも距離が近い。
下から見上げた時に想像していたよりも丘の上は狭いという事に気づいた。
不安が一瞬過ぎったが、五感を研ぎ澄ませて様子を窺うも気づかれた気配は感じられなかった。
どこからか獣の唸り声がする。
低い唸り声が断続的に重なって二人の元まで響いてくるのが聞こえる。
この状況で二人とも既に一歩も動く事が出来ないのが分かった。
最早、後戻りは出来ない。
少しの間を置いて厚い雲が次第に途絶え、月明かりが丘の頂の上を煌々と照らし出した。
その時二人の視界に映ったのは、一群の山犬が輪を描いて徘徊する異様な光景だった。
そう遠く無い距離を挟んだ切り株だらけの丘の上で、かなりの数の山犬が何かを取り囲んでいる。
山犬は凄い勢いで吠え立て、今にも襲いかかりそうに見えた。
山犬に取り囲まれた何か・・・
黒くて細いそれは、人の形をしていた。
巨木の根元に座り込む小柄な老人の姿だった。
暗いはずなのに、何故かそれがはっきりと見えた。
ゾクリと山野井の背筋に冷たいものが走った。
寒さか、恐怖か、解らない
何か解らないそれが背中を走る。
それと同時に下腹部が恐ろしい程の力で圧迫されるのが分かる。
痛くて呻き声が漏れそうになるのを歯を食いしばって懸命に堪えなければならなかった。
強心臓の持ち主である山野井のそれが、当分の間激しく高鳴っていた。
反射的に老人を助け出そうとして身を乗り出す緒方を、苦痛に表情を歪めながらも山野井が無言で引き戻した。
漆黒の闇の中で二人の兵隊の思惑が倒錯して激しくぶつかった。
何故止められるのか承服出来ないでいる緒方の吐く息が、荒れているせいか余計に白く見える。
その白さを見て幾分冷静さを取り戻した緒方が、ポケットからある物を取り出した。
目の前に広がる光景に警戒を緩める事無く、山野井は手渡された物に素早く目を移した。
馬小屋の先に散乱していた「白いもの」の正体は、鶏の羽だった。
それを目にする以前から、山野井はとある事実に気づいていた。
その鶏は老人の手の中に居た。
鶏も老人に見習って、まるで周囲に山犬など一頭たりとも居ないかの如く自然に振舞っている様に見える。
しかも、自分の羽を次から次へと老人によって毟り取られているのを大人しく黙ったままに許しているのだ。
あれは、ただの老人なんかじゃ無い・・・行者か祈祷師の類に違いない・・・
半ば確信を持った山野井が緒方にその事を目で伝えようとした。
その時、何の前触れも無く山犬たちの唸り声が一斉に止んだ。
先程までとは違う緊迫した空気が、丘の上全体を一瞬にして包み込んでいく。
しかし完全な静寂が次に生まれる事は無かった。
山犬たちの造る不規則な輪の中心で、あの老人が唄を歌っている。
動くものは風に揺れる草木と月明かりの催す光と影のコントラストだけだった。
その中で神木と称えられてもいい程の巨木に背中を預けた一人きりの老人が山犬の群れに囲まれた状態で
一向に気にする風も無く唄を歌いながら延々と鶏の羽を毟っている姿は異様としか他に言いようが無かった。
その調べは抑揚の無い単調なものでもあり、今ここで見ている事が全て幻だと錯覚を起こさせる旋律でもあるとも言えた。
一度も耳にした事の無い、奇妙でもあり、懐かしささえ覚える不思議な唄の調べに時の経つのを忘れさせられている。
山野井は兵隊になる以前に聞き覚えている催眠術というものを思い出していた。
しかし、それを言葉を理解出来ない野生の動物に聞かせているとは思えない。
その思いと全く逆行する様に、山犬たちが体を微妙に揺れ動かしながら
その唄に聴き入っているのが自分の目にも手に取るように分かるのが不思議だった。
月明かりが舞台装置の一部と化して丘の上を自在に照らし、そして隠した。
山野井は、再びとある事実に心を奪われていた。
必死に目を凝らしている内に、時折老人の姿が透き通って見える瞬間が幾度かあった。
決して錯覚などでは無い。
その証拠と言えるかどうかは別として、その度に腹部に突き刺す様な痛みを覚えていた。
一体どういう事だ、これは・・・
山野井は吐き気と闘いながら、老人と山犬の群れから一瞬も目を離そうとはしなかった。
体の芯まで凍ってしまう程の風が、苦痛に歪む山野井の顔を容赦無く撫でては通り過ぎていく。
暦の上では未だ秋であったが、この村の周囲だけは夜間に入ると真冬を思わせる気候に変わった。
幸いな事に、二人は長年の軍隊経験で鍛え上げた頑強な肉体を持っていた。
だがそれ以上に幸運だったのは、今居る場所が丘の中央から見て風下であった事だろう。
これがもし風上であったなら、あっという間に山犬の歯牙にかけられて
今頃は変わり果てた無惨な姿で野に埋もれていたに違いなかった。
もし、あれが一斉に襲いかかって来ていたら
いくら弾雨の中を潜り抜けて来た自分たちと言えども、ひとたまりも無かっただろう
ようやく腹痛から解放された山野井は、可能な限り詳細な状況観察を始めた。
悪条件の中ではあったが、確認出来た頭数だけでも三十頭は優に超えている。
野生の獣である山犬が、こんな至近距離にいる自分たちに気づきもしない事が不思議でならなかった。
塗れた鼻面と闇夜に光る眼光、硬そうな毛に覆われながら俊敏さを窺わさせる、無駄を省いた体がくっきりと見える。
その肉体が放っているとしか思えない鼻を突く様な臭気が、風によって何度も二人の元へ運ばれて来る。
特に都会育ちの緒方は、三十頭以上の獣の匂いを始めて嗅ぐ羽目になった今の境遇を腹立しく感じていた。
何でもいいから、一刻も早くこの状況から抜け出してしまいたかった。
緒方には、老人を救う気も無いのにこうして徒に山犬を眺め続けるだけの山野井の行動が理解出来なかったのだ。
あの老人は、鶏と一緒に山犬どもに食われちまう
でもこのまま此処に居続ける限り、俺たちも同じ事にならないとは誰にも言い切れんはずだ
緒方の心配を他所に、相変わらず山犬たちの鼻先は一頭残らず巨木の根元に向けて一直線に照準を合わせている。
山犬たちの関心は、歌いながら鶏の羽を毟り続ける一人の老人だけに向けられているとしか思えなかった。
この丘の上では、絶対的な力関係が妙なバランスによって紙一重の差で保たれている。
緒方は何が起きようとも決して驚くまい、と心に決めた。
一方の山野井は山野井で、この現実離れした状況から少しでも本来の自分を取り戻そうと今まで歩んできた道に思いを馳せていた。
運という奴は、いつもはっきりとしない
戦場においては、敵かと思えば味方、味方かと思えばいつの間にか敵側に回っている事もある
おだて上げるのも上手い代わりに、少しでも油断を見せればあっという間に首を掻きに来た
そんな奴との付き合いも、もうかれこれ延べにして六年にもなる
いつ、「もう終わりだよ」と告げられようと驚かない
多くの友がそうやって逝ってしまった様に、従容として死に就く覚悟は既に出来ている
その日がそう遠くない事であると、山野井は確信していた。
803 :
597:05/01/30 01:38:56 ID:oMQX3MZP0
>>599さん おつかれさまです。
インフルエンザにかかったようでちょっとダウンしております。
599さんも、お仕事がありますから無理なされない様おきをつけください。
オマハビーチの再現ですね、確かに。村人側に増援を差し向けます。
御安心ください。
797からの流れ、とてもいいですね。山犬は神様のお使いといっていたとか・・・。
楽しみです。
ではでは。
あ、かなり下にいますので、一度アゲさせていただきます。
804 :
597:05/01/30 01:41:04 ID:oMQX3MZP0
サゲ行動・・・
M40ですか。レミントンのハンティングボルトアクションを徹底的に
クォンティコでアキュライズしているようですね。三十秒いいかな・・・
薬を飲んで寝ます。
805 :
599:05/01/30 17:54:36 ID:5JSVYmdu0
597さん、ありがとうございます
インフルエンザですか・・・
軍医は無理ですが、綺麗な看護婦さんか奥さんに看病してもらって
一日でも早く快復される事を願っておりますゞ(・ω・`)
増援の案いいですね
強力な集団をお願いします
第三次分遣隊にぶつかって来て頂ければ好都合です(第二次で、村側も痛い目に遭った方が話の展開としてはいい?)
戦闘に従事している者以外の避難中の村人(主に女子供)の話として膨らみを持たせる事が出来て、使えそうですもんね
歌声が止んだ。
深々と冷え込む寒さに伴なって、嘘で塗り固められた静けさが漂い始める。
あの鶏は、羽という羽を毟り取られて剥き出しになった地肌でじっと寒さに耐えているのであろう。
一方の対峙する側の山犬の群れは、鼻先を老人に向けたまま微動だにしない。
それは攻撃を仕掛けるという感じでは無く、ともすれば一本の線で繋がれ追従する群れの姿にも映った。
老人はひたすら鶏の羽を毟る事に専念し自分を取り囲む山犬にはまるで無関心だった。
自身が襲われるとは露とも思っていない行動としか考えられなかった。
更にそれに加えて、夜目にも目立つ純白の衣装を身に纏っている事がより一層この場から老人を浮き上がらせていた。
単に狂っているだけなのか、はたまた特殊な能力でも備えているのか、傍目からでは想像する事さえ困難だった。
ただ今後起こり得る展開に限って言えば、容易に想像がついた。
老人の行動如何に全てが掛かっている事は、火を見るよりも明らかだった。
その老人の前に、僅かに白い残骸が積み上がっている。
大小取り混ざる鶏の羽だった。
そのほとんどが地面に到達する以前に、強風にさらわれて山犬の遥か頭上を越え木々の合間に消えていった。
暗くて判然としないにも関わらず、山野井には一仕事を終えた老人のこぼれる笑みが見えてきたような気がした。
老人は手刀で空を切る格好を幾度か繰り返し一言二言呟いた後、鶏を宙に放った。
鶏は軽く投げ出される形で、驚異的な放物線を描いて十四五メートル先の切り株の上に着地した。
山野井と緒方は事の成り行きを固唾を飲んで見守っていたが、当の山犬は相変わらず無反応なままだった。
まるでこの世にはそれしか存在しないかの如く、老人だけを見ている。
巨木にもたれた老人が声を立てて笑っていた。
笛を吹いている様にも聞こえる高い笑い声。
表情は見えない。
この状況の何が可笑しいのか、常人の及ぶ所では無かった。
老人の笑い声が唐突に止んだ。
空気が一瞬にして引き裂かれるのが分かった。
老人が一声叫んだのだ。
その小柄な体の何処から発したのか、緒方が思わず首をすくめる程の大音声だった。
しかも人間の言葉では無く。
狼牙の声で。
その瞬間、全ての呪縛が解き放たれて激しい渦が嵐の様に巻き起こった。
三十頭以上いる山犬の群れが一斉に動いたのだ。
思わず逃げ腰になりかけた緒方の肩を山野井が掴む。
動くな、大丈夫だ
目で意思を伝える。
山犬の群れは並みの犬とは比べものにならない早さで、鶏のいた切り株一点に向いて殺到していた。
阿鼻叫喚の様を呈するのにそれほど時間はかからなかった。
一羽の獲物を巡って、死に物狂いの激しい攻防が繰り広げられたのだ。
山犬の怒号と悲鳴が丘全体を震わせた。
耳を食いちぎられながらも相手の隙を窺う犬、鼻から血を噴き出している犬、足を噛み折られてのた打ち回る犬。
見る者の目が到底ついていく事の出来ない速さと展開で、獣同士の殺戮が延々と続く。
止めも刺してもらえずに苦痛に耐えかねて弱々しい鳴き声を上げる犬の周囲で
また新たな一頭が自らの血によって真っ赤に染まる。
長く続いた囲みが解かれた反動からか、静から動へと一気に移った感のある闘いは激しさを増す一方だった。
一頭、また一頭と傷ついて倒れ、山犬の群れがその数を減らす為だけに動き続けているとしか思えなかった。
ボクが続きをどのぐらい楽しみにしてるかご存知ですか?
810 :
597:05/02/05 12:21:47 ID:trVn8DVD0
809さん ありがとうございます。うれしいです・・・本音で。
がんばっていきましょう 599さん
終戦のローレライ読んで見ました。
文体が599さんに似ておられますね。
811 :
599:05/02/06 11:41:20 ID:g+K7uGBz0
809さん、すみません。そして有難うございます。
お言葉、しっかりと肝に銘じて置きます。
597さん、お体の方は大丈夫ですか?
ローレライって潜水艦ものなんですね。映画化もされてますね。
脱線しますが、やはり潜水艦の映画と言えば「U-Boat 」が最高です。
Uボートパーフェクトコレクション、買ってしまいそうな勢いですw
書き物では、吉村昭著「深海の使者」がお勧めです。
戦場で好機を無駄に逸すれば、即ち死地に陥る事を覚悟しなければならない。
先の読めない者は、常に真っ先に死んでいく。
戦場での方程式は過酷な現実を突き付けると共に単純明快でもあった。
目の前で好機がするりと手のひらから滑り落ちていく様が見える。
次に訪れるのが、何であるかという事も含めて。
退くに退かれず、寒さと緊張で頬を強張らせながら緒方は唇を噛み締めていた。
体を丸める様にして折り屈んだまま、山野井が一歩も動く事が出来ないでいる。
老人の姿を目にして以来苦しめられてきた腹部の激痛が、小康状態を破って再び猛威を振るう。
正に最悪のタイミングだった。
緒方に急き立てられて、丘から降りようとする度に目の眩む程の痛みが山野井を襲った。
この混沌とした状況こそ、二人が求めて止まない時だったのではなかったか。
丘の上の命を懸けた喧騒は、何時とも知れぬ終わりを求めて周囲の木々を揺らし続けている。
今なら誰にも気づかれないまま無事に丘を降りる事が出来るだろう。
しかし苦悶する分隊長を前にして、緒方もそれ以上の強要をする気にはなれなかった。
この人が此処で死ぬんなら、一緒に死んでやろう
捨て鉢とは異なる、晴れ上がった空の様に軽くなった気分で緒方は丘の上に目を向けた。
月の光が、血溜まりの中から数条の光芒を放っている。
激しい苦痛に耐えながら、山野井はそれを美しいとさえ感じ始めていた。
この光景は、見る者の心を捉えて放さない魔力を持っているのだろうか。
隣で息を潜める緒方の表情からもすっかり嫌悪感や焦燥感が抜け落ちているのが窺えた。
こいつ、思ったよりも芯の太い奴かもしれんな
インテリかぶれの第一乙種合格者だと耳にしていたが、なかなか大した度胸だ
倉田の奴に余程鍛えられたんだろう
緒方を客観的に観察出来るまでに、痛みが和らいできたのが分かる。
山野井の笑みに気づいた緒方が戸惑った顔を見せる。
ほんの少しの間、分隊長の様子を窺うと安堵の表情に変わった。
今なら下がる事が出来る。
二人の思いは、瞬時に合致した。
だが、結局二人が丘を降りる事は無かった。
小さな影が動く気配を見せていた。
ゆっくりした緩慢な動きではあるが、老人が立ち上がろうとしている様子が見て取れた。
使命感に捕らわれるかの様に山野井と緒方は一心にその動向を見守っていた。
もし老人に逃げ出す意志があるのであれば、何とかしてやろうという気持ちが二人の中にはある。
静かに軍刀を肩から引き抜いた山野井の横で、かじかんだ指で緒方が小銃を握り直す。
しかし二人の思いとは裏腹に、老人の影はそのまま闘いの輪の中へと突き進んでいった。
馬鹿野郎めが・・・
あとほんの数秒で、切り刻まれた老人が一個の骸と化す図柄が脳裏に浮かぶ。
もう緒方も救い出そうとする動きは見せなかった。
山犬たちが争っている間に背後の巨木によじ登っていれば、あの老人は助かったのかもしれない。
そんな体力があの老人に残っていれば、の話ではあったが。
何れにせよ、あの老人と国に捧げるつもりでいる自分の命とを天秤にかける事はもう出来ない。
せめて、その最期を見届けてから丘を降りてやる
再び訪れると思しき好機を二度と逃すまいと緒方は心に誓った。
老人は倒れなかった。
予想を裏切るように、その小さな影は確実に歩を進めて行った。
荒れ狂う山犬の側を平然と歩く速度は、苛立つほどに遅い。
襲い掛かる機会などいくらでもあるはずなのに、どの山犬も行動に移そうとはしなかった。
血しぶきがかかる程の距離で、一頭の山犬が断末魔の鳴き声を上げる。
老人の背後で、研ぎ澄まされた牙を剥き出しにする二頭が跳ね回る。
そこに老人など存在しないかの様に山犬たちは振舞った。
一方の老人も、その目には凄惨な闘いが全く映っていない様子だった。
気がつくと、老人は闘いの輪の中心部に立っていた。
鶏を最後に見た、あの中央の切り株の上に。
目を見張る程の真っ白な衣装が、所々返り血に染まっているのが夜目にも分かる。
老人は徐に両手を左右に開く。
何かを呟いている様子ではあったが、声までは命を賭けた喧騒の中では聞こえなかった。
指が何かを描く様に激しく動いている。一定のリズムの様にも見えるが、定かでは無い。
しばらくした後、その手をゆっくりと口に持っていくのが見えた。
老人の姿が瞬間的に何倍もの大きさに映って見えた。
唐突に、闘いの終わりが告げられた。
始まりを告げた時と同じ、狼牙の声で。
一瞬で動きを止めた山犬の群れは、可能な限りに低くした鼻先を次々と老人に向ける。
牛の子ほどの大きな山犬が入り交じる中、小柄な体が圧倒的な存在感を見せつけていた。
山犬は野兎・野鼠・鼬・野鳥・蛇等を主に捕食して生息する。
しかし場合によっては夜陰に乗じ鶏舎や豚小屋等を襲う事もあり、村人にとっては危険極まりない存在であった。
その一方、農作物を荒らす猪や鹿をも狩る事から益獣・守り神と崇める地域もある。
押し寄せる武田の軍勢を追い払い、三方原の合戦で敗走する徳川家康を救ったという話や
道に迷った日本武尊を案内してみせたという話も誠しやかに一部の地域では伝えられていた。
たった一人の小柄な老人の前に、山の神の使いとも称される山犬の群れが整然と並んでいる。
老人の手招きに応じて、その中の一頭が誘われるままに静かに歩み出るのが見えた。
一瞬の間を置く事もなく、老人の細い手が白い息を吐く山犬の顔に架かっていた。
老人は吐き気を催す程の臭気を全く物ともせずに、山犬の血に濡れた口をそのまま強く両手で握った。
犬という生き物は、この口を塞がれる行為を最も嫌う。
だがこの山犬は、老人の為すがままに尻尾を振って迎合する態度さえ見せている。
向かい合う姿勢のまま、閉じる様に強く握っていた口を老人はあっさりと外して大きく広げて見せた。
老人の小さな頭蓋骨など、いとも簡単に噛み砕いてしまう顎と牙とが剥き出しになる。
身じろぎもせずにその光景を見ていた山野井と緒方は、思わず腰が浮きそうになるのを堪えた。
老人が一方の腕を山犬の口内へ深々と差し入れたのだ。
ほんの数秒でその目的を果たしたのか、すぐに老人は表情を緩めた。
身じろぎもせず四足を踏ん張ったままの山犬の口から、血に塗れた腕を引き抜くと同時に姿勢を元に戻した。
老人が群れを一通り見渡した後、別の一頭を手招きすると最前列の山犬がその場所を譲り後ろに下がる。
老人は次の山犬にも機械的に同じ行為を繰り返してみせた。
生き残った全ての山犬に対して老人がそれを行う事は、傍から見ている山野井にも容易に想像がつく事だった。
ただ、その光景を理解する事が出来ないだけだった。
戦場で鍛えた本能は、ここから一刻も早く立ち去るよう先刻からしきりに警告を発している。
だが何らかの力が働いて、自分にそれを見させようとしている事にも気づいていた。
俺は見なくてはならないものを見ようとしている
少なくとも今の所、山犬に老人を襲う意思は無さそうに見える。
それどころか、主導権は最初から最後まで老人が握っているものとしか思えなかった。
山野井は身を切る様な寒さの中で、老人の機械的な作業が終わるのを辛抱強く待ち続けた。
その合間を利用して、緒方は生き残った山犬の頭数を目で追った。
今ならば静止しているだけに数えるのは容易い事だった。
十七頭。そのうちの二三頭は深手を負って動ける状態では無いようだ。
半数近くが先程までの死闘で、周囲四方一面に渡って横たわっている勘定になる。
改めて山犬の持っている恐るべき戦闘力を、緒方は認めざるを得なかった。
丘の上では作業を終えた老人がそのうちの一頭に寄り添っている。
子牛程もあろうか、その山犬は堂々たる体躯をしていた。
老人に見据えられたせいなのか、その巨魁とも言うべき山犬が舌を出して喘いでいる。
老人はその脇に片膝をつき、あばら骨の浮いた横腹を優しく手で撫で始めた。
月明かりが一段と強さを増し、白い衣装と銀色の長い毛の双方を照ら出した。
誰が見てもいとおしむ手つきで、老人は山犬の腹を撫で続けていた。
ほんの少し緩みかけていた山野井の神経が再び張り詰める。
くぐもる様な声が確かに聞こえた。
老人の手先が山犬の腹に吸い込まれているのが見える。
あれは、指どころの話じゃない。肘までが、すっぽりと毛の中に溶け込んでいる。
程無くして山野井は混乱の境地にいながらも、一つの結論に達した。
山犬の腹に、腕を突き刺したのか・・・
絶句する山野井の思いを裏付けする様に、山犬の口からは大量の血が溢れ出していた。
腹部を引き裂かれながらも四足を踏ん張り耐え続けるその姿は、とても正視に耐えられるものでは無かった。
腕を伝わって次々と流れ落ちる血が大地を激しく叩き、その音を周囲に響かせ始めた。
山犬は終に持ち堪え切れなくなったのか、地響きを立てて横倒しになった。
それでも他の山犬は一頭残らず、その場所から微塵も動く気配を見せなかった。
傍観者である二人の兵隊にとって、それは最後まで見たくなかった光景だった。
山野井は緒方をここまで巻き込んでしまった事を深く後悔した。
今、目の前で老人が山犬の腹部から取り出した内臓を飲み込んでいる。
月明かりに赤味を帯びて光る長い臓器が次々と老人の体内に収まっていくのが見える。
これは夢では無い。山野井の気づかないうちに、拳には深く爪が食い込んでいた。
無数の死体の転がる風景を始め、目を覆う惨状など幾らでも目にしてきたはずだった。
だが、これは異様な空気を生んでいる。
体が震えるような言葉にならない恐怖がまとわりついて、絶対に離れないような気がした。
山野井は電流が走るのを感じた。
殺気だ。痛みを感じる程の殺気。
何処だ?何処からだ
動揺しているせいか山野井ともあろう者が、それが隣に居る緒方から発せられていた事に
気づくまでにかなりの時間を要する有様であった。
声をかけようとした山野井が怯むほど、緒方は凄まじい殺気を放っていた。
否、例えかけたとしてもその声は届かなかっただろう。
緒方は本能だけで動いていた。
あいつは、生かしておいてはいけない
山野井は、緒方の構える小銃の筒先が真っ直ぐに山犬に跨る老人に向けられているのを目にした。
>>104 亀レスですが・・・
サバゲやってるやつより、猟銃使ってるやつの方が危なくね〜??
猟を趣味にしてるやつの気が知れんわ^^;;;
小説作成中にすみません・・・
822 :
1:05/02/15 17:13:10 ID:plt0g/wl0
皆様お久しぶりです。
不知火こと>1です。
小説全部読ませていただきました。スゴイですね、まさか僕もここまで続くとは思っていなかった(失礼)
かなりのめり込むストーリーなので、是非このまま続けていってくださるとスレ主として感無量です。
かなりの、めり込むストーリー
824 :
597:05/02/16 17:40:38 ID:Ai6Kh/Fj0
1さん おひさです。
599さんとノンビリやってます。というか、599さんにがんばっていただいてます、
が正解ですね。
ちょっと番外編つくってみました。
騒動前の村の暮らし その1?
825 :
597:05/02/16 17:41:18 ID:Ai6Kh/Fj0
番外 タツマ
あと一刻ほどで夜が明ける。番小屋(狩小屋)の囲炉裏端で薄い布団を被っていた猟師が支度を始めた。
昨夜のうちに炊いておいた冷え飯に、味噌をなすって食う。囲炉裏の火は熾火となっていた。
シカリである番場が、手近な物品を用いて、これから巻く山の姿を皆にわかるようにしつつ、作戦を
たてていった。
「きのん夕方までは、奴等はここん山さ中にいた。夜に仕事(食餌)で動いたかどうかは、これから
マキ(巻き 追い立て役)衆のうち二人に見てもらう。平田、大庭、いってくれ。マキ衆は、山の西さ
集まるデな、そこにて塩梅教えてくれや。では頼む。・・・・・・・・・ブッパ集(タツマ 待ち場所に潜む射撃手)
のブッパさ、ここ、ここ。それとタツマを切られたときの用心に今の場の西にある浅い谷にそれぞれ。
わしは、とっぺん(頂上)さいって采配するでな。合図をしたらかかってくれ。」
追い立て役のマキも、射撃手となるタツマも、それぞれ真剣に打ち合わせに加わっている。二週間にわたる
猟行の最終日なのだ。疲れも出ている。事故の起こらないようにせねばならない。
番小屋の軒下には猪・鹿が数頭ぶら下がっていた。まだ皮は剥いでいない。腐りやすい内臓を除去し、
十分な血抜きをしてから、冷やして熟成させているのだ。内臓は、裏返して良く洗浄し、味噌風味の鍋と
なって猟師達の腹に収まっていた。猟師にとっては、肉よりも内臓の味を好むものが多い。手の感覚が
失われる沢の冷水に内臓を浸し、ひたすら内側の内容物をこそげ落とす作業だが、その結果得られる味は
極上だ。里と物々交換で手に入れた米を使って自家製するドブロクがまた美味い・・・。
腹を軽くした衆が、それぞれの持ち場に向かって小走りに走る。袈裟懸けに背負った猟銃を左手で押さている。
彼らの荷物は少ない。非常食としての餅、味噌を小さな袋に入れて腰に縛り付けている。あとはマキリと
弾薬、右手に持った杖だ。防寒服というほどのものはなく、ミノを纏っているにすぎない。
826 :
597:05/02/16 17:42:40 ID:Ai6Kh/Fj0
平田はこれからのしていく山腹を眺めた。昇ってきた太陽を山がさえぎり、真っ黒に見える。平田が受け持った
山裾も、大庭が受け持った側も猪が抜けた形跡はなかった。マキ衆はその報告を聞き、すぐに一列に分散する。
山頂を見上げ、番場の指示を待った。ワラジの緒をきつく締め直す。
山頂に人のシルエットが見えた。その人影が身動きした一瞬後、「コーン」という音が耳に入る。番場が杖で
立ち木を打ったのだ。始まった。
「ホォーーーーーーーーーーーーーィ!ホオオオオオオオオオオオオオィ!」獲物を脅かす為の掛け声を皆が出す。それとともに、南方・北方に
マキ衆が足を踏み出した。掛け声だけでなく、走りながら杖で立ち木を叩く。時々立ち止まっては、弾帯から
薬莢を抜き、装填しては立ち木の根元に向けてぶっ放す。空薬莢をはじき出すと、36番の真鍮薬莢は大事に
弾帯に刺し直す・・・・また詰める為だ。
若い平田は、一番速度を要求される麓沿いを疾走する。獲物が夜の食事を終え、寝場で一服しているのを
蹴り出すわけだ。その獲物が麓にすぐ逃れてしまっては、ブッパ衆は昼寝をしてもらうことになる・・・。まずは
麓を塞ぎ、それを銃声・杖の打音・掛け声で獲物に知らせる。獲物は自分のいる高度よりも下には行けない、と
思い込ませる。他の仲間は平田よりも少し遅れ、尚且つ標高を下げないように水平に移動していく・・・。獲物も
その音を察知するから、山の向こうへ走るしかない・・・。走り続けた先には、谷がある。一安心した獲物は、谷
を下って遁走しようとする・・・・。が、そこには場所を計算した射撃手が木化けして待ち構えている。
コレが巻き狩りだ。
827 :
597:05/02/16 17:46:57 ID:Ai6Kh/Fj0
平田の息が上がっていく。苦しい。つばを飲み込むことも出来ずに吐き捨てるが、つばは塊となって落ちていく。
水が呑みたい・・・しかし、今は走り続けねばならぬ。咄嗟に身を屈めて足元の雪を掬い取り、口に押し込んだ。
美味い!もう一度・・・・と屈んだ平田の目に、思わぬ足跡が飛び込んできた。イタズ(熊)だ!
穴篭りするまえのイタズがこの山にいたのだ。自分の掌で大きさを測る・・・・。10寸ほどもある大きな足跡だ。
ちなみに、熊の大きさを推測する時は後ろ足で判断する・・・。逃げていく先は・・・・タツマ方向!
三発の弾丸を取り出すと、ボルトアクションで可能な限り早く速射する。銃口は今度は空に向けていた。
2呼吸の間をおいて、大声を出す。「イタズさ出たぞぉーーーーーーーーーーー!イタズだーーーーっ!!」
三発の速射は、緊急事態の発生を意味する。これで、ある程度情報が皆に伝わった。
三個の薬莢を仕舞いこみ、新しいものを二発取り出す。一発は装填し、一発は右手薬指と小指で挟み込む。
また走り出す。足跡の角は崩れていない。熊は、俺のすぐ前にいるのだ。追い詰めろ!追い詰めろ!
村田は一番南側に位置するイチノブッパで悠然と構えていた。銃声と掛け声が徐々に近づいてくる。
村田のシロビレは、既に装填されて足元に垂直に立てかけられている。谷あいの一番暗い場所でひっそりと
うずくまっているその姿は岩にしか見えぬ。
銃声が一定間隔で三発・・・・。村田が眼を一瞬しばたく。が、その後も掛け声も銃声も続いている。
シシ以外のものが出たか?アオ(かもしか)か??なんにせよ、準備しておくべか? 弾帯から2個薬莢を
取り出すと右手の中指〜小指にかけて一発づつ挟み込む。右手はそのまま銃に添えて木化けに戻る。
828 :
597:05/02/16 17:48:15 ID:Ai6Kh/Fj0
風、木々のざわめき。遠くで聞こえる小鳥の鳴き声・・・・・。村田は、耳だけでなく身体でそれを感じていた。
草履と足袋しか履いていない足が感覚をなくしていることは、頭から追いやっている。
空気が揺れた。半眼となっていた村田の目線が、谷の山頂方面に向けられる。何かが来る?近づいてくる。
音は聞こえないが、空気が揺れているのが解る・・・・。村田は、そっと・・・そっと指先を動かし、ケツ穴に
力を込めた。よし・・・来い・・・・来い・・・・そのままこっちさ来い・・・・。
暗い谷の上方から、黒い塊が落ちてくる。足音は聞こえない・・・・。イタズか!自分に向かって突っ込んでくる
黒い塊から目線をそらさず、瞬きもしないで村田は・・・・動かない。じっと距離を測る。
15mを切った時、村田が初めて動いた。銃を垂直に動かし、構えざまに黒い塊のど真ん中を狙って発砲する。
真っ白な硝煙が村田の視界をさえぎった。銃声は全く感じない。ボルトを操作して空薬莢をはじき出し、右手の
タマを焼く室に放り込んで装填しつつ、右側に思い切り跳ねた。
イタズが見えた。10mも離れていない。両足で立ち上がり、村田が今までいた場所に突っ込んでくる。
イタズの左横腹がはっきり見えた。
「アバラ三枚」・・・其処を狙って、慎重に二の矢を掛ける。またも視界が白煙で覆われた。もう一度、右に飛ぶ。
ボルトを閉じるのと、イタズがうつぶせになるのが同時であった。
銃を構えたまま、村田は動かない。熊は死んだ振りをして、ハンターが近づいた時に逆襲することがある。
そのとき、耳で攻撃者の距離を測るという・・・・。数分がたってから、村田は熊の掌が丸まっていることに気付いた。
死んでいたのだ。
「いやぁ・・・・おらもまだまだだな。肝さ練れてねぇや・・・」と呟いた村田だが、念のために腰ダメで銃を構えて
近寄っていった。熊の眼を銃口でつつく・・・・瞬きしない。完全に死んでいる。
溜息を漏らした村田は、ふと我に帰ったかのように足元を探った。空薬莢をなくすことはしたくない・・・。二個とも
見つけると、一個を手に取り思い切り強く高らかに薬莢笛を吹き鳴らした。 仲間に、獲物をとったと教えねば・・・。
それに、これだけでかいイタズを一人で運ぶことは出来ない。
829 :
597:05/02/16 17:49:52 ID:Ai6Kh/Fj0
仲間の足音が近づいた時、北方のマチ場からも銃声が響いてきた。すぐに笛が聞こえる。
村田の顔がほころんだ・・・・。二のブッパも巧くやったか。熊の肝さあれば、でかい金になる。冬の飯がコレで食えるぞ・・・。
真っ先に駆けつけたのは平田であった。二人の笑顔がこぼれる。
「よぉー。おつかれさん。仕留めたぜぇー。」
「見事ぢゃなぁー。しかしでかと!村さん、しっこちびってねぇか?」
「ばーかさいうなぁ。・・・・・・ちっとな」
二人の馬鹿笑いの声が山に流れる。
村の冬越しが、これでかなり楽になる。それがわかっている二人ははしゃぎあった。
830 :
599:05/02/17 23:56:03 ID:azQqaXRa0
821さん、こんばんわー
1さん、どうもです
貴重なスレの残りを間借りさせてもらってます(・∀・)ノシ
597さん、番外編これからもドシドシお願いしますね
それにしても相変わらず銃の描写がリアル杉
味噌風味とかドブロクとか書いてあるのを読むと食欲が刺激されそうで怖いですw
スレを忘れた事は無いんですが、自分のせいで現実には随分ノンビリとになってしまってますよね・・・
ペースを上げようとは思うのですが、体があと三体欲しいと思う今日この頃です、申し訳ありませんです
固まった。
焦燥感にかられて息が乱れる。
自分の体とは思えなかった。
何一つ思い通りにならない事への苛立ちと恐怖で、思わず顔が引き攣る。
凍える程の寒気の中、緒方の額に大粒の汗が浮かんでは流れ落ちていった。
動かない。
どう足掻いても、指一本動かせないのだ。
緒方は、ようやく悟った。
老人が自分の存在に気づいている事を。
自分の何倍もの強さで、あの老人の全身からは殺気が放たれている事を。
それに対して、自分が何も出来ないであろう事も。
息が出来ない
声すら出ない
老人の目に、自分が射すくめられているのが分かる。
渾身の力を込めて体を捩り、真正面から老人の青く光る目を捉えた。
老人が嗤っている。
心底、この状況を楽しんでいるといった顔つきで。
老人の目が笑っていない事に気づいた時から、緒方は出来る事なら目を逸らしていたかった。
だが老人は決してそれを許そうとはしなかった。
緒方には、最後まで見届けさせようとしている老人の魂胆が薄々分かるような気がした。
全てが思惑通りに運んでいるといった顔で、老人は声を立てずに嗤っている。
ここに至って、自分たちの行動が最初から見抜かれていた事にようやく気づく自分の愚かさに内心激しく毒づく他無かった。
序章が静かに、そして奇妙な形でその幕を開けた。
老人の顔が僅かに歪み、その口から何かが勢い良く吐き出されるのを見た。
耳に残る鈍い音と共に、それは緒方の胸元に小さな窪みを付け
山野井の足元まで転がってようやく動きを止めた。
赤黒く、血と体液とで全体がべっとりと塗れている。
原形を崩しかけてはいたものの、かろうじて判別する事は出来た。
それは紛れも無く、山犬に喰いちぎられた鶏の頭部であった。
山野井は体の内側から込み上げる衝動に駆られ、無意識のうちに叫んだ。
「しっかりしろ、緒方!」
固まったまま放心状態で立ち尽くす緒方の体をはね除ける様にして、山野井は緒方の手から小銃をもぎ取った。
弾は装填してあった。
五発は撃てる。
構える。深呼吸ひとつ。
慎重に狙いを定める。
老人の透き通った青い目が視界に入る。
反射的に山野井は目を閉じた。
「あいつの目を見たら駄目だ、分隊長・・・」
正気を取り戻した緒方が胸元を押さえながら、苦しげな表情で囁いた。
波の様に揺れ動く心を落ち着かせる為だけに、山野井は神経を集中させる。
その試みは一見成功したかに見えた。
時間の感覚が次第に無くなっていく。
老人の笑い声がした。
突如巻き起こった強風に煽られて僅かに気が乱れた。
しかし焦る事は無かった。
今まで何度も死線を潜り抜けて来たという自負もある。
今は、あれだけ痛めた下腹が逆に心地良かった。
揺れが治まったのを知った。
全ての雑音が急速に萎んで消えていくのを感じ取る余裕さえ持っていた。
漆黒の闇の中に、一筋の道が見える。
それまでに心の中に溜めていた疑念が嘘の様に晴れて、確信を抱いた。
俺は、貴様を信じよう
心眼に映じた的を目がけて、山野井はゆっくりと引き金を引いた。
軽い反動と低い発砲音。
目の前を覆う硝煙が薄れて徐々に視界が開けていった。
山野井は、小銃の照尺越しに自分が狙った老人の姿を求めた。
白い衣装に包まれた老人の肩が鮮血で真っ赤に染まっているのが見える。
六・五ミリの実包が命中したのだ。
有坂大佐設計であるこの国軍の主力兵器は、弾の威力こそ若干劣るとされているが
低反動であるが為にぶれにくく、照門と照星の距離が長いが為に低伸弾道性に優れ命中精度も高かった。
但し三八式歩兵銃は精密射撃向きである代わりに、狙うには少々時間がかかった。
間髪入れず次弾を装填しようとハンドルを引く山野井の手が止まった。
何ら衝撃を与えてもいないにも関わらず、ボルトが勝手に起き上がって安全機構が働いている。
これでは撃とうにも、引き金を引く事さえ出来なかった。
山野井は一瞬も逡巡する事無く、それ以上の射撃を諦めて丸腰だった緒方に小銃を返した。
「緒方、撃つのは無理だ。銃剣を使え」
自分を庇う様に前に出て仁王立ちになる山野井の背中越しに、山犬たちの動く気配が微かに見えた。
両者の間には、それ程距離も無い。五体満足な山犬の足ならば、此処まで到達するのにものの数十秒もかからないだろう。
自分の肢体が四方に向けて引き千切られる様が鮮明に脳裏によぎった。
切迫した状況下の中、無心に構える山野井の姿だけが緒方にとって唯一の救いであった。
白兵戦に滅法強い人だとは聞いているが・・・
半ば死を受け入れようとして揺れ動く緒方の気持ちとは正反対に、山野井の精神は安定し切って見えた。
しかしその内面は、気迫と一撃必殺の信念とが沸々と渦巻いている。
将校でも無い山野井が軍刀様の拵えで一家伝来の日本刀を仕込んで持っているのには、それなりの理由があった。
山野井の背にあるのが和泉守兼定の銘刀であり入隊するまでに通い続けていた道場で
山野井が師範代を勤めていた事など、今の緒方が知る由も無かった。
山野井は相手の動く気配を機敏に感じ取ると、無造作に前に進み出た。
それに反応する様に、激しい咆哮と共に暗闇の中から山犬が次々と突進して来る。
山野井は軍刀の鍔を親指と人差し指の二本で押さえ、柄に手をかけるや否や空気を引き裂く様な速さで刀身を抜き放った。
履き古した感のある下士官用の長靴で摺り足となり、最先頭に立つ一頭に向かって一直線に突き進んだ。
体に染み付いた剣術の全てを出せるかどうかという山野井の一抹の不安を他所に、始まってみれば自然に身体が動いていた。
飛び掛ってくる初めの一頭をかわし、その前脚を横薙ぎにするや
正面から突っ込んで来た二頭目の歯牙を、切り落としに棟ではじく様に止め、返して一直線に突きを入れる。
突き三分、抜き七分の要領で素早く刀身を手許に戻し、素早く次の一頭に備えて体勢を整えた。
新手の山犬が自分の間合いに入るや否や、山野井は裂帛の気合と共に踏み込んでいく。
目にも留まらぬ速さで刀身を唸らせ、斬り上げる度に丘の上に血飛沫が巻き起こった。
同時に飛び掛ってくる二頭に対しては、剣尖で宙に弧を描いて辿りそのまま引き斬りにする。
怒号を上げ、返す刀で残った一頭に突き込んでいく。
左手の指二本と下腹で刃筋を安定させ、左右に歪もうとする動きを正す。
山野井の足元に、血に染まった二頭が襤褸雑巾の様な体で横たわる。
死闘を尽くす最中、体から沸き起こる汗と山犬の血に塗れて柄が滑りそうになる。
握り直した和泉守兼定で、唸りを上げて飛び込んでくる山犬の胴体を一閃の下に両断する。
死を告げる絶叫が、辺り一面に鳴り響いた。
山野井が山犬の渦に巻き込まれる形で、死闘は丘の中央へと次第に場所を代えていった。
所構わず至る所に、斬り落とされた山犬の足や耳、毛の付いた皮膚が散乱しているのが見える。
肩を激しく上下させながら山野井は息を整えた。
滑る刀身を取り直し、残りの群れを狂気の篭もった両眼で睨みつけた。
慣れていない四足の俊敏な獣との生死を賭けた駆け引きに、ともすれば気力が萎え縮みそうになる。
道場で鍛錬した普段での進退は、この相手には通用しない事も解ってきた。
山野井の振るう和泉守兼定の威力に怖気づいた一頭が慌てて跳び下がる。
その鼻先を掠める様にして、光を帯びた白刃が通り過ぎた。
チッ
今し方仕損じた山犬の姿を見て、山野井は軽く舌打ちをした。
間合いを計り一旦動きを止め、息を大きく吸うと、再び気合を入れ直す。
山野井の尾を引く怒号に、取り巻く山犬が一瞬たじろいだ。
柄を握る両手を茶巾絞りに握り込みつつ、鋭く光る刃筋を一直線上に立てる。
機に聡い山犬は相手の僅かな動揺を見抜き包囲の輪を一斉に縮めてきた。
山野井は敢えて待つ事を避け、一頭の脇をすり抜け前に出る。
低い体勢を保ったまま、撃尺の間合いに入った山犬に刀身を一閃させる。
次の瞬間、にじり寄っていた一頭が地面に叩きつけられて断末魔の声を上げた。
驚異的な切れ味を誇る日本刀と言えども、手の内が締まっていなければ何一つ斬る事など出来なかった。
山野井は刃渡り二尺六寸の打ち刃を一瞬のうちに振り落とす事が出来た。
長時間に渡る死闘に体は既に限界を訴え続けていたが、武人としての気魄だけが山野井を立たせていた。
闘いの輪の外では数頭の山犬が半円を描く様に左右に開いて間隔を取り、荒れ狂う山野井を襲う機を窺っている。
太く短く吸って細く長く息を吐くようにと心がけてはいるものの、息をも吐かせぬ山犬の波状攻撃に次第に呼吸が荒くなる。
一頭に狙いを定めて仕留めようと動く度に、前後左右から仕掛けてくる山犬の統制された様な牽制に動きを止められた。
刃先が空を斬る回数が時間の経過と共に増していく。
疲労と喉の渇きとが、疲れを知らぬ山犬の動きとは対照的に山野井の動きを次第に鈍くさせていた。
低い位置からの攻撃に、幾度も地面に刃先を突きそうになるのを辛うじて堪える状態が延々と続く。
激しく走り回って体の位置を入れ替える山犬の連携に、自分の間合いが上手く取れなくなってきた事に山野井は焦りを感じていた。
その山野井にとって唯一の救いであったのは、これだけの乱戦でありながら切先の帽子が折れずにいる事だった。
今の状況では目で確認する事も手で触る訳にもいかなかったが、刃には無数の刃こぼれが生じているのは承知していた。
乱戦の最中、手当たり次第に斬りまくってはいたが曲がってもいない。
今は体のキレを失い半ば押され気味ではあったが、まだ簡単に諦めるつもりは毛頭無かった。
剣の遣い手として、どれだけ自分が厳しい修練を積んできたかが試される試練の場でもあった。
既に、自分が死ぬ時は一頭でも多く道連れにしてやろうと山野井は心に決めていた。
刀身を浴びせ続けて幾時間、どれ程山犬を斬ったか自身の身にどの位傷を負ったのか、という事は全く心中には浮かばなかった。
返り血に染まる山野井の手の中で、和泉守兼定だけが月光を浴びて鋭く光を放ち、その姿を一段と闇夜に浮かび上がらせようとしていた。
840 :
597:05/03/02 05:58:19 ID:ijwdo6Rc0
599さん お疲れ様です。希薄に満ちた語り口調に圧倒されております。
日本刀にまで造詣がおありとは・・・・。
>>55=62はなんとも姑息だな
一方的にこき下ろして置いて反論出来なくなったら人格批判か。
世間ナメてるね
>>841 雰囲気悪くなるからやめてね^〜^b
私怨か?
>>841 今はノンビリ小説を楽しむスレですから・・・・
>> 597&599
決算期で忙しいでしょう。本業ガンバレ!
一度ageますね。
845 :
本当にあった怖い名無し:05/03/11 10:17:07 ID:CL6+qtMn0
age
846 :
599:05/03/12 23:55:08 ID:HK+xNIvp0
597さん、長期間に渡りお待たせして本当申し訳ないです
この調子じゃ、甲羅にも苔が生えてしまいそうですよね
(言い方さえ、回りくどくてスミマセン('A`) )
来週さえ越せば、仕事の方も一段落しそうな気配なんですが・・・
844さん、海より深く感謝です
練達者が見せる太刀技の凄まじさに、戦場慣れした緒方も驚きを隠せないでいた。
山野井の太刀捌きが尋常のものでは無い事は、素人目にも解かる。
山野井の放つ気迫が圧倒的に優位なはずの山犬の群れを容易に寄せ付けないでいた。
その鬼気迫る様は、自分の知る普段の落ち着いた山野井からは想像もつかない姿であった。
目の動きでは追い切れない速さで矢継ぎ早に繰り出される妙技は、今の所俊敏な山犬をも制している様に映る。
強靭な跳躍力を持つ山犬の後ろ脚が大地を蹴るや否や、空を切る音と共に白刃が一閃した。
山野井を中心とする周辺の地面には、厚い毛で覆われた山犬の皮膚が無数に落ちているだろう。
血飛沫を上げながら山犬の前脚が地面の上を転がっていく。
そんな光景が幾度にも渡り、緒方の目前で繰り返された。
月夜の照らす丘の上では、死を恐れていない人間と獣とが向き合っていた。
白刃の下を掻い潜る事に成功した山犬に向かって銃剣を突き出そうとした所で、緒方は動きを止めた。
突き刺そうとした対象がそれよりも一瞬早く崩れ落ち、銃剣が行き場を失ってしまったからだった。
確認の為にと下を見た緒方が唖然とする。
横たわる山犬の頭部は山野井の打ち込んだ太刀先により半分以上が削がれていた。
二度と動く事の無いそれは、夜目にも鮮やかに真っ赤な断面を見せている。
自分の元には一頭たりとも山犬を通すまいとする山野井の強烈な意志を、緒方はそこに見た。
その一方で、その後姿から疲労が色濃く滲んでいる事も緒方は見逃さなかった。
慣れた人間相手の対戦とは異なり、予想のつかない位置からの攻撃や
考えられない体勢からの反撃が何度も山野井を苦しめているのが分かった。
怒涛の如く繰り返される疲れとは無縁である群れ独特の攻勢の前に、山野井の動きが次第に鈍くなってきている事が気掛かりだった。
一瞬の動きも止める事無く襲い掛かってくる動物相手に、長時間に渡って凌ぎ切る事は
どんな人間であろうと至難の業である事には違いは無い。
老人の口から銃弾並みの速度で吐き出された鶏の頭部を受け、呼吸をする度に痛む胸の奥から緒方は声を振り絞った。
その老人の姿が闇の中に溶け込んで見えなくなっている事も、今となってはどうでも良かった。
分隊長が倒れたら、まっしぐらに突っ込んで死んでやる
山野井が山犬の死体に足をとられて体勢を崩しよろめくのと同時に、緒方は飛び出していた。
ぶつかる様に飛び込んできた緒方の巻き脚絆に低く薙ぎ払われる様に回り込んできた刃先が掠めて、その一部が剥ぎ取られて地面に消えた。
「緒方、下がってろ!」
「分隊長、もう限界だ!」
緒方の切羽詰った悲痛な叫び声に、取り囲む山犬が反応し一層低く身構える。
混戦になればなる程、急速に視野が狭まり全体の状況がつかみ難くなった。
緒方と山野井は知らず知らずのうちに背中合わせとなって、息をもつかせぬ激しい山犬からの攻勢を凌いでいた。
隙の無い山野井を嫌って、回り込んだ山犬の一頭が緒方の足を狙った。
考える間も無かった。
緒方は渾身の力を込めて銃床を振り下ろした。
鈍い音がして、山犬の絶叫と共に裂けた頭の割れ目からは鮮血と脳漿が飛び散った。
それでも数頭が、執拗に緒方一人に狙いを定めてにじり寄って来るのが窺える。
自分たちにはもう時間が残されていない事を、山野井は肌で感じ取っていた。
「緒方、手榴弾を持っとるだろう、寄こせ」
用心深く山犬に銃剣を向けたまま、緒方は自決用に持っていた手榴弾を取り出す。
攻撃用のと併せた二発の手榴弾を、後ろ向きに手渡した。
いよいよ、その時が来たか・・・
緒方の声は非情な現実を前に、力を失っていた。
「一緒に死のう、分隊長」
山野井が低く笑う。
「そう早まらんでもいい」
唸り声を上げながら聞き耳を立てている山犬を前にして、山野井は殊更に声を大きくした。
「緒方、三時の方向の先に村に通じる崖がある。目で確かめろ」
「分隊長、見た」
「よし、今からあそこまで斬り抜ける。いいな?」
返事の無いのを不審に思った山野井に、不安を隠し切れない者の表情が映った。
目の前にいる何頭かの山犬は、戦闘力の劣る緒方を集中的に狙うだろう。
激しい移動になる事が予想される中、果たして軍刀一振りで緒方を庇い切れるかどうか確信が持てない。
緒方自身に期待するのも、手負いの状態でしかも弾の出ない小銃一丁ではとても無理の様に思えた。
「これを使え」
隙を窺って近づこうとする一頭を血油に濡れる刀身で押さえる格好で、山野井が腰のホルスターを指し示す。
山野井が大陸から持ち帰ったモーゼルを、重みと共に緒方は手のひら全体で受け止めた。
日華事変の戦利品である大型セミ・オートマチック拳銃独特の装填方法を簡単に習うと、緒方はすぐに銃口を山犬に向けた。
「何発入っとるんですか、分隊長」
「十発だ、その銃は横に寝かして水平に薙ぎ撃ちすれば当たる」
時期が熟したと見た山野井が上段に大きく和泉守兼定を振りかぶる。
背中を合わせる緒方にも、その思いが瞬時に伝わった。
合図を兼ねた山野井の気合の篭もった怒号と同時に、二人は足場の悪い丘の上を一気に駆け始めた。
597です。
>599さん
いえいえ、どうぞ599さんのペースでお願いします。日本刀で活躍する
山野井の気迫に圧倒されております。結構好きなものですから、はい。
それプラス、マウザーまで出てきたものでもう(⌒-⌒)ニコニコ...でございます。
いいなぅ・・・・マウザーミリタリー ブルームハンドルだ♪
今更ですが、平田と香代の村に帰ってからでも書いてみようかと・・・。
>>844さん 有り難うございます。
854 :
599:2005/03/27(日) 13:02:27 ID:6jlLyHm80
597さん遅れました
まだまだ加筆しないと、597さんの描写のシーンまでには到達しませんが(汗
>平田と香代の村に帰ってからでも
今更なんてdでもない
是非お願いします
でも本当にお好きなんですね
熱気がプンスコ伝わって来ますよw
__ △≡o≡≡О┐ ┌┐
(◎ГШ| ̄冖 ̄! ̄ ̄ ̄! ̄ ̄ヽ―‐,ー´ ̄ ̄ヽー―――――――――┴┴┐
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γ´⌒ ̄ ̄ ̄ ̄! ̄V ̄ ̄! ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノノ ̄ ̄
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吉本は、携帯糧秣の玄米を食べるのを止めた。
口が渇ききっていて、殆んどが喉を通らなかった。
ここは、どこか懐かしい匂いが漂う。
山々の景色と、茅葺きの小屋、そして凛とした山の霊気がそう感じさせるのかもしれない。
山の緑の匂い、木の匂い、土の匂い、雨の匂い、花の匂い。
それに交じって馬糞と革馬具の匂いが、主の居ない馬小屋からも漂ってくる。
吉本の好きだった草刈りの後の匂いもあった。
空腹や、喉が渇いた時にも恵みを与えてくれる匂い。
吉本は顔を夜空に上げて、深く息を吸い込んだ。
そして生まれ故郷の匂いに思いを巡らせた。
記憶の奥に深く刻まれている匂い。
抹香の匂いと念仏、鉦の音。
古木、青い苔、木魚を叩く音、読経の声、更に季節によって鳥や昆虫の鳴き声がそれに加わる。
満開の時期になると夕方頃から匂いを漂わせて、地元の人々からも愛されて大切にされてきた境内の桜。
吉本にとって子供の頃から慣れ親しんできた安堵する空間がそこにはあった。
出征して早三年。
自分の周囲を取り巻く匂いも音も、その様相をがらりと変えてしまった。
火の匂い、煙の匂い。
それは弾薬と死の匂いだった。
時には戦友を焼く匂いにも包まれた。
戦線が激しく入り組み敵味方が入り乱れる中では荼毘に伏す事もままならず、遺体から小指を帯剣で切り取った事もある。
同郷の兵の指を飯盒炊飯の残り火で骨にした光景が今尚瞼にくっきりと焼き付いている。
今では殆んどの事を無感動で何の抵抗も無くそのまま受け入れられるようになってしまっている。
しかし軍事郵便の手紙で御堂の梵鐘を供出した事を知った時には、少なからず衝撃を受けた。
十軒ばかりの檀家で、大変な思いをして拵えた大切な釣り鐘。
吉本にとっても、いい音色がする思い出の詰まった鐘だった。
再編成の為に国に戻り吉本が寺に立ち寄った時、梵鐘のみならず金属製の仏具は強制的に供出させられ
その代用品として五具足等は木製の物を使用している有様を目にした。
暗い表情をした父親から、今は極度の鉄不足で線路のレールさえ剥ぎ取って集めている程だから仕方が無い事だと聞かされた。
人を救う為の梵鐘や仏具が今や人を傷つける為の鉄砲弾となって戦場に送られているのだろう。
現に自分もどこかの寺の鐘で造られたかもしれない弾を誰とも知らない相手に向かって撃っている。
この戦争が終わった時、自分に戻る場所は残っているのだろうか
読経の声は遠く去り、代わりに小銃の発砲音に交じる体に響く重機の音が日常を占める。
千メートル先の敵兵に当ててしまう精度だが、六十キロの重量故に軍馬が搬走した。
近くを過ぎる馬の匂いに何度故郷を思い出した事か
十時の方向、東。
暗闇に響く連続する音の渦。
氷の様に冷え切った地面の上に身を伏せる。
乾いた発砲音が吉本を一気に現実の中に叩き落した。
857 :
本当にあった怖い名無し:2005/03/29(火) 14:57:48 ID:tiAmTHix0
応援age
858 :
本当にあった怖い名無し:2005/03/29(火) 15:18:58 ID:zwYy7yY70
859 :
599:2005/03/30(水) 00:47:42 ID:KCmFHaTj0
857さん、dクスです
858さん、小栗・北朝鮮での銃殺シーンですね
以前ニュースで見たような気がします
「参謀はまだ若い。戦というものを頭の中でしか解っておらんのだ。
当然理に適っとらん事も平気で言うだろう」
恰幅の良さと剛毅さとを併せ持った兵隊上がりの江藤は、苦労人らしく相手の心情を汲んでやる事が出来た。
言葉数の少ない分、未だどす黒く腫れ上がったままの古屋の横顔が余計に痛々しかった。
「ああいう気性の激しい人だ。貴様の苦労はよく分かっとるつもりだ。
俺に出来る事があったら何でも言ってくれ。協力は惜しまんぞ」
将兵の信任も厚い江藤は、西川参謀の副官としてこの討伐行に同道していた。
西川もその気風の為か、江藤にだけは正面から怒りをぶつける事が少なかった。
しかし目の前にいる古屋に対しては、事ある毎に西川は牙を剥く傾向がある。
傍から見ていて以前から気にしていた江藤が、今夕の件で居ても立ってもいられずに古屋の部屋を訪れたのだった。
「古屋中尉、俺も腹を決めたぞ。
止めなくてはならん時は、俺が体を張ってでも止めてやる。
参謀の好き勝手にはさせんつもりだ。
貴様は安心して戦と兵の事だけを考えれば良い。
後の事は俺に任せとけ。大丈夫だ」
古屋がゆっくりと顔を上げた。
江藤には古屋が泣いている様に映って見えた。
「倉田が夢に出るんだ」
「倉田が?倉田・・・軍曹の事か」
話の矛先が急に変わった事に一瞬怪訝そうな表情を浮かべたものの、その名前に江藤は思い当たる事があった。
自分が返せなかった借りを思い出さされる存在として。
「俺もあの男には、もう一度会ってみたい」
江藤は懐かしむ様にして古屋から外した目を細めてみせた。
「あいつの分隊には、世話になった。
大隊本部が中共軍に幾重にも包囲された時、真っ先に駆けつけてくれたのが倉田だったからな」
その口調は途中からすっかり覇気を失って、しんみりとしたものへと形を変えていった。
「今や我が方の精兵ことごとく倒れ、その一方敵は益々勢いを増しておる。
補充すると言いながらも、埋められに来るのは弱兵、せいぜい年寄りか子供に毛が生えた様な連中だ。
もはや師団とは名ばかりで、我が戦力は年を追う毎に落ちている有様だ。
先に死んでいった奴らが羨ましいと思うのは、そういう心配をせずに済んだという事だな」
「貴様を元気づけに来たつもりが、こうして愚痴を言ってちゃ世話が無いな」
一人で苦笑してみたものの、その場の空気が和む事は無かった。
自分を見つめる古屋の顔つきに気づいた時、江藤の表情はすぐに曇ってしまった。
思い詰めた様なこの顔。
何か重要な事を打ち明ける前の顔つきだろう。
江藤は身を引き締めて姿勢を正し、古屋の言葉を待った。
「江藤中尉、この戦の事だが」
その言葉の響きから切迫したものを感じ取るか取らないかのうちに
外から唐突に激しい銃撃の音が幾度かに渡って鳴り響いてくるのが聞こえた。
堂々たる体躯を瞬時に起こした江藤は、凍りついたままの姿勢でいる古屋に告げた。
「古屋中尉、話の続きはまた今度だ。俺は西川参謀殿の元に戻る。
貴様は清水小隊と一緒に、礼儀知らずのお客さんを蹴散らして来い」
別れ際に目にした古屋の顔は、焦燥感と無力感とに囚われているせいか一段と老けて見えた。
高島の元に到達するまでに予想以上に手間取ってしまった事に吉本は激しく苛立っていた。
背後からおっとり刀で駆けつけた澤崎准尉も姿を現した。
「急がんと危ないです、小隊長殿」
次第に激しさを増す銃声を気にして、苛立ちの声も隠さずに吉本が二人を急かす。
二人の装具はあの場所に置いたままだ。
このどさくさに紛れて、第三小隊の誰かが装具を見つけ員数合わせに利用するとも限らなかった。
闇に覆われた周囲の状況を高島がゆっくりと見渡した。
今その場所に向う為に割ける兵力が、この村には無いのを重々承知していた。
高島の兵は、ここから数キロ先の地点で陣を張っている。
どれだけの敵が攻めてきたのか皆目見当もついていない状況では、自分の兵の元に合流出来るかどうかでさえ定かでは無かった。
出来る事からやるしか無いのは、いつもと同じこと
高島は必死の形相を向ける吉本の肩に手をまわした。
「うむ、分かった。とにかく三人でその場所に向かおう。吉本、案内しろ」
執拗に追いすがる山犬の影に向かって、雲の隙間から射す月光を受けて乱反射する刀身を振りかざす。
山野井の動きに何度も助けられていた。
緒方は大きく肩で息をしながら、慎重に自分の位置を確かめる。
崖の縁に到達したにも関わらず、状況は何ら好転する気配を見せていなかった。
この崖を歩いて降りる?
緒方はそれが到底不可能な事だと悟り、山犬の群れる中心部に視線を戻す。
仮に降りるとしても、目の前の山犬はものともせずに襲い掛かってくるに違いない。
手を使えない状況で、どうやって四方八方からの攻撃に対処すればいいのか。
最早、万事休すか・・・
暗闇の中で、絶望と怒りの感情だけが緒方の体の中に渦巻いていた。
撃てるだけ撃ってやる、どこからでもかかって来い!
己を捨てて前に出ようとする緒方に、山野井の言葉が突き刺さる。
「吉本と合流し、小隊長の元に行け。ここには絶対に戻って来るな!」
「否、自分は此処で戦う!これ以上は下がらん!」
正気の沙汰では無いと言わんばかりに緒方が怒鳴り返す。
その言葉が言い終わらないうちに、自分の右腕を狙う一頭に気づいた緒方が腰を深く落とす。
白っぽい山犬が飛び掛ってくるのと連鎖して、モーゼルの銃身をその口内深くに突き入れる。
ガチッという金属音が頭の中いっぱいに響いた。
鋭く尖った牙によって、感覚を失っているはずの手の甲に痛みが奔る。
自分の指が噛み千切られる前に、緒方は引き金を引いた。
吐き出される硝煙と飛び散る脳漿が入り混じり、大地に溶け込むように消えた。
「馬鹿野郎、これは命令だ!」
憤怒の形相で、山野井が緒方を睨む。
菊の紋章の刻印がある小銃を緒方の手からもぎ取ると、崖下に向けて躊躇する事も無く一気に放り投げた。
五拾六円弐十銭もする銃が放物線を描き、あっという間に闇の中に消える。
菊の紋章の刻印がある、日頃から「命より大切にせよ」と誰からも厳命されてきた小銃。
それがいとも簡単に捨てられてしまった事に緒方は激しい衝撃を受けた。
「分隊長!!」
目を見開いて驚愕の声を上げる緒方を黙殺し、その肩を力任せに山野井が突き飛ばす。
避ける暇など、どこにも無かった。
一瞬にして大地が逆転すると、山犬の駆ける姿が次第に遠のいていく。
思わず悲鳴にもならない声が喉を突いて出てしまう。
一切の思考が途切れ、痛みと衝撃を無抵抗のまま受け続ける他なかった。
丸まれ、丸くなれ、丸まるんだ、緒方!
心の中で声が響く。
あれは分隊長の声だ。
もんどりを打って急斜面を転げ落ちながら、自分の手渡した手榴弾が正確な間隔を置いて二度炸裂するのを緒方は耳にした。
866 :
599:2005/03/30(水) 12:25:35 ID:QWZTTTXZ0
スミマセン
訂正させて下さい (;´д⊂) トホホ・・・
>憤怒の形相で、山野井が緒方を睨む。
>三八式歩兵銃を緒方の手からもぎ取るようにして奪うと、躊躇する事も無く崖下に向けて一気に放り投げた。
>五拾六円弐十銭もする銃が放物線を描き、あっという間に闇の中に消える。
>菊の紋章の刻印がある、日頃から「命より大切にせよ」と誰からも厳命されてきた小銃。
>それがいとも簡単に捨てられてしまった事に、緒方は激しい衝撃を受けた。
元々井戸水の件があって以来、厳重な警戒線が張られていた事もあり村内の布陣に左程の乱れは見られなかった。
遠い地点からの断続的に聞こえてくる銃声は、一向に近づく気配を見せていない。
第一線の兵たちが、よくそれぞれの持ち場を持ち堪えている様が想像出来た。
漆黒の闇の中に時折銃剣だけが鋭い光を放っている。
外縁に向けて三々五々と投入されていく兵たちが、慌しく足音を立てて通り過ぎるのが見える。
暗い村内を、先頭に立って走る吉本だけを頼りに駆け抜ける。
日中には近いと感じられた距離が、視界を奪われる事で呆気なく覆る。
所々に設けられた急造陣地の脇では、誤射の用心の為何度も声をかけながら通り抜けなければならなかった。
一定の間隔で配置につく立硝からは、近づく度に厳しく誰何を受けた。
澤崎准尉が応じる度に、顔も見えぬ黒い影が直立の上答礼をする。
吉本の背を追いながら、高島は状況を少しでも掴もうと周囲にいる兵の動きに目を向けた。
高島たちを一瞥もせずに警戒を続けている陣地がある。
敵の侵入経路を即座に予想出来る程実戦慣れした兵ならば、絶対にそこから目を離そうとはしない。
指示を待たずとも最善の行動を取る事の出来る力量を持った下士官の存在が窺えた。
そんな下士官に率いられた兵たちは、銃声だけで大体の兵力、その進行方向までをほぼ正確に掴む事が出来る。
息を弾ませながら懸命に走る将校たちには、誰一人関心を持とうともしなかった。
「この分なら、此処は大丈夫だろう」
高島は白い息と共に澤崎を振り返る。
うっすらと夜が明ける前の紫色が准尉の顔を染めているのが分かる。
直に夜が明ける。
兵力の優る自分たちにとって、この時間帯で敵の攻撃を受ける事は天佑神助かもしれない。
今まで随分とやられてきている相手だが、ついに風向きが変わってきた感があった。
大きく肩を揺らしながら背を丸め、先頭を走っていた吉本が丘を前にして立ち止まった。
走り通した甲斐あって、敵よりも早く地面に横たわる緒方の姿を見つける事が出来たのだ。
吉本の声に反応する。死んではいない。無事だ。
素早く駆け寄った澤崎が緒方の上半身を抱き起こす。
頭部に多少の出血が見られるものの、意識もしっかりとしていた。
緒方は、丘の上を何度も指し示した。
山野井が未だそこに居るらしい。
高島は、朝日を浴びて次第に輪郭を現し始める丘の前に立つ。
東側の第一線と思しき方角からの銃声に、一際ずしりと体に響く重量感のある音が加わった。
この丘の上にも自分たちにとって幸運が待っているように、崖の急斜面に手を伸ばしながら高島はそれだけを願った。
朝日に照らし出された丘の上は文字通り、死屍累々の場と化していた。
丘の上に到達した高島を最初に出迎えたのは、鼻を突く程の強烈な臭いであった。
鼻の機能が麻痺してしまい兼ねない程の死臭と、獣独特の臭いとが入り混じって丘全体を漂っている。
高島は、見た事も無い光景に唖然とした。
後ろから続いて上がって来た吉本がすぐに声を失って立ち尽くす様が視界に入る。
丘の上全体が横たわる山犬の鮮血によって染められているのが、夜明けを迎えると同時にくっきりと浮かび上がってきた。
ボロ切れにしか見えない姿に変わり果てた山犬の死骸が、四方八方至る所に転がっているのが嫌でも目に入る。
その体に記された切り口には、例外無く、鮮やかな真っ赤な花が咲いていた。
これらが山野井の振る太刀によって受けて出来たものだという事は、すぐに分かった。
しかし、その姿がどこにも無い。
凄惨な様相を呈している光景を前にして、大きな壁に突き当たってしまった感を受けた。
どういう事だ・・・これは・・・
村内での立場が、他の隊の中に孤立したものであるという事は、直属の指揮官としても重々承知はしている。
しかし、思慮深いはずの山野井ともあろう男がとる行動にしては、少々軽率過ぎはしないかという思いが当初の高島にはあった。
僅かな人数で強行するからには、それ相応の深い訳があるに違いない、とは思ってはいたが
その腑に落ちない部分が、目の前で氷解していく様を高島は静かに見守った。
明るくなるにつれて視野が景色全体にまで広がる事により、初めて判る事ではあったが
この位置に立つと中隊本部はおろか、第三小隊全体の守備状況を一望の下に見渡す事が出来た。
高島はゆっくりとした動作で、銃声のする東の方角に目を向けた。
仮に今攻勢を掛けて来ている敵の手によって、この丘が奪われていたとしたら・・・
地上戦に限れば、この場所は要害に成り得る条件が整っているとも言える。
此処からならば、下から反撃する友軍の動きをいとも簡単に制圧する事が出来るだろう。
そうなれば、我が方にとっての状況は今よりももっと深刻なものになっていたに違いない。
それを瞬時に見抜いた山野井にとって見逃せない気配が、この場所にあった。
それが、敢えて一見無謀だとも思える様な行動をとらせたのであろう。
しかし現実には、敵とは言い難いものの、夥しい数の山犬が此処に存在した。
それはこの光景を目の前にすれば、誰にでも解る事であった。
望んだものでは無いはずの、この不慮の闘いで、何れが帰趨を制したかという問いについては
最後まで此の位置に留まったと思われる山野井自身に聞く以外、知る術は無かった。
ただ、荒れ果てた感の漂う周辺一帯の状況と、この死骸の数から察するに、山野井たちが相当の苦戦を強いられた事だけが想像出来た。
「分隊長、分隊長殿!」
声のする方向にいち早く駆け寄った吉本が、あれ程そこに居ろと言ったのに、という顔で
ようやく這い上がって来る事の出来た緒方に向って手を差し伸べる。
「分隊長は・・・何処だ・・・」
吉本が黙って首を横に振って見せる。
一面に広がる光景の中には、生きた証を微塵も感じる事の出来ない程の厳しさがあった。
丘の上をしばらくの間見渡していた緒方が、急に体を傾けたかと思うと、そのまま崩れ落ちる様にして倒れた。
山野井の姿が見えない事で、それ以上気力を保っていられなかったのだろう。
澤崎准尉も、うな垂れた姿勢のまま動こうとはしない。
その表情には、ありありと苦悩の色が貼り付いている。
自分たちにとって幸運が左程長くは続かなかった事を悟り、高島は嘆息した。
「何処に消えてしまったんだ・・・山野井軍曹・・・」
山間(やまあい)から吹きつける風が、虚しい言葉の響きを運び去って消えた。
無線電信講習所の学生だった松田が、陸軍予備生徒として軍籍に編入されたのは
春から夏にかけて、季節が移り変わろうとする頃の事だった。
配属された師団通信隊では、うっかり方言が口を吐いて出ただけでも軍隊では鉄拳を浴びせられる事を学んだ。
無線機各部の名称や操作上の言葉を言い慣れた「敵性用語」である英語から頭の中で言い換える作業も一苦労だった。
厳しい顔つきの御目付け役である古参兵の前で、常に大声で呼称をしながらの操作を求められた。
制裁の理由は、それだけでは無かった。
眼鏡を掛けていただけで、インテリ臭いと言い掛かりをつけられて殴られる日も多かった。
目を閉じると浮かぶ母親の姿に、目頭を思わず熱くする幾つもの夜を松田は過ごしてきた。
まだ兵隊に成り切れない松田も、通信隊長に率いられて村の中の本部の編成に組み込まれていた。
民家に入り込んで無線通信機を設置すると、第一小隊と共に行動中の通信兵との交信を試みた。
この程度の距離なら、電鍵によるモールス信号に頼らなくても、十分送受信機による音声通信で事足りる事も確認した。
初の野戦任務だという事が、松田に軽い高揚感を与えていた。
一緒に学んだ友人が配属された南方の戦線からは、ひどい状況が伝わって来ていた。
整備状態不良の為に、無線を入れても聞こえるのは敵方の交信ばかりだと言うのだ。
それに比べたら、自分はまだ恵まれている方だ
松田は慰める様に自分にそう言い聞かせながら、長かった一日の任務を終えた。
夜襲の報告と同時に、班長の命令によって松田が無線機の前に座る事になった。
少しの間を置いて、全体の状況を掴むと称して位の高そうな将校が入って来るのが見えた。
監視される様な重い空気と、実戦を初めて経験するという二つの重圧が松田の肩に重く圧し掛かってくる。
「第一小隊の状況を聞いてみろ」
顎で無線機を指した将校の胸に、金色の参謀飾緒が付いていた。
気の小さな松田が、兵たちの間で散々噂に上っている参謀当人だと知るや、益々その心臓の鼓動は速まるばかりだった。
就寝中だった所を阻害された事もあり、参謀の機嫌は最悪だというのが傍から見ていても判った。
松田はともすれば上擦りそうになる声を、必死の思いで制御した。
「感どうか、明どうか、どうぞ」
向こうの通信兵は、落ち着いていた。
まるで戦闘など他人事の様な話し方だった。
拍子抜けする思いで松田が気を抜きかけた時、戸口から背の高い将校がひょっこり顔を出した。
「江藤!遅いっ!貴様、今頃まで一体、何をしておったのか!」
参謀に怒鳴られる将校の胸に、銀色の飾緒が付いているのが見える。
隊内の事情に疎い松田でも、江藤副官の顔ははっきりと覚えていた。
行軍中二三度会話を交わした感じでは、温厚でスケールの大きい人だという印象を持っている。
自分の様な最下層の階級の者にも、気軽に声を掛けてくれる事を心から感謝していた。
この場でも、参謀の怒りを軽くあしらう感じで、瞬く間にその火種をかき消してしまった。
これは見事としか言い様が無い、鮮やかな操縦法だった。
浮つきかけて苦しかったはずの精神状態が、少しずつ落ち着きを取り戻していくのが松田には嬉しかった。
戸口の外で、甲高い叫び声が上がった。
一瞬の間を置いて、それがくぐもる様な声に変わると激しい物音がすぐに重なって聞こえた。
しばらくして、再び静けさだけが舞い戻る。
まるで、何事も無かったように。
そこには、二名からなる護衛の為の兵卒が立っているはずだった。
異変に気づいた通信班長が立ち上がる。
予定外の状況に、苛立った参謀の声が部屋中に響き渡った。
「何があった?説明をしろ、江藤中尉!」
副官が歩硝に何度か声をかけてみたものの、外からは何の返事も返って来なかった。
隣で発電機の転把回しをしていた通信兵が不安そうに手の動きを止めた。
松田も思わず受信機から顔を上げて振り返る。
その時、戸口が破壊される大きな衝撃音と共に、真っ黒い塊りが次々と連なって飛び込んで来るのが見えた。
hosyu
警告を発する間も無かった。
侵入者は黒い津波となって、戸口に近い者から順に飲み込んでいった。
渦中に居ながら、素早い動きに対して誰も目が追いつかない。
残影が瞼の裏に焼き付けられるだけで、まともに正体を掴む事さえ出来ないでいた。
侵入者は、動く度に全身から発する悪臭を振りまいた。
その中に、微かではあるが血の臭いを嗅ぎ取った者が居た。
最初の犠牲者となった、発電機を回していた村上という若い通信兵だった。
激しい衝撃と共に何かが通り過ぎ、気がついた時には冷たい土間の上に転がっていた。
一瞬の間を置いて、神経を切り刻む様な耐え難い苦痛に襲われた。
村上は両手で顔を挟むと、身を震わして叫び始める。
指の間からは、夥しい血が滴り落ちて土間を赤く染めていった。
顔面が蒼白となり、血の気を失っていくのが判る。
それが実際に目の前で繰り広げられているという事が、松田には信じられなかった。
全くと言っていい程に、現実味に欠けていた。
それは松田独りだけに、限った話では無い様にも思えた。
この期に及んでも誰一人として動きを見せる者がいない。
想像の及ばぬ突然の事態に、完全に思考そのものが停止してしまっている様だった。
無言を守ったまま、部屋の片隅で二人目が倒れた。
破壊と殺戮の中で、この部屋に居合わせる全員が等しく放心状態に陥っていた。
声が出ない
何とかしなければ・・・
気だけが焦った。
そんな中、松田は恐ろしい事に気づく。
侵入者が口に咥えているのは・・・
若い通信兵の耳。
張り詰めた緊張の糸が、ついに限界に達した。
「狼だ!」
沈黙を破ったのは、通信班長の恐怖に満ちた声だった。
それを機に、見えない呪縛から解き放たれた様に周囲が一斉に動きを見せる。
壁に立て掛けてあった曹長刀を抜き放った通信班長の背後で、松田は咄嗟に首をすくめた。
右頬に、一筋の熱を帯びた直線が走った。
ほんの少し、行動が遅れてしまった事を知った。
裂けた頬から、血が溢れ出た。
「こんな狭い場所で、そんなものを振り回して、どうなるか、解らんのかっ!」
鋭い頬の痛みを松田が忘れてしまう程の烈しい剣幕で、江藤中尉が通信班長に詰め寄った。
江藤が拳銃を取り出すと、班長は撃たれるとでも思ったのか慌てて机の下に潜り込んでしまった。
その机の上を書類を蹴散らしながら、一頭の山犬が疾走していく。
その先には、西川参謀の姿があった。
棒立ちになったまま、大きく目を見開いていた。
この部屋には、逃げる場所など何処にも無い。
後続の一頭も、同じコースを辿ろうとしている。
松田は、確信した。
山犬の狙いは、部屋の最も奥に位置する西川参謀独りに向けられているのだ。
さげ
鶏テス
881 :
本当にあった怖い名無し:2005/05/01(日) 19:36:05 ID:4TIC6yDk0
セーフ
なにこのご都合主義小説モドキ
↑かまってクレクレちゃん。
素直になれないだけなんです。
やさしくしてあげてね?
>>882 ってことは、ちゃんと読んでるってことじゃん!
ホント、素直になれないんだなあ。
保守
886 :
597:2005/05/08(日) 20:06:57 ID:owpaE6/e0
597です。
このスレをご覧になっている皆様、599さんにお詫びしなければ
なりません。
全く、頭が回らず、結果文章になっておりません。
もう少しお時間ください。
まこと、申し訳ありません・・・・・。
887 :
599:2005/05/09(月) 00:15:56 ID:OZltvgDr0
882さん、御期待に添えなくて申し訳ないです
884-885さん ∠(・∀・)敬礼!感謝デアリマス
597さん、自分に責める権利はどこを探しても無いですよ
愚図愚図してるのは自分の方だと重々承知ですから
タイミングを狂わせて、逆に迷惑をお掛けしております(;´д⊂)
遅きに失する感は否めないですが、今日はちょっと頑張って
不入山に進発する一歩手前まで、ようやく漕ぎつく事が出来たと思います
その前に、勝手に村人を虐めさせてもらうかもしれませんが・・・
先頭に立つ一頭が、机の端から跳躍するのが見えた。
黒々とした山犬の影が視野一杯に広がる。
西川には両腕で顔を庇う事ぐらいしか成す術も無い。
激しい衝撃によろめくのと同時に、突き刺す様な激痛が光の様な速さで腕を伝ってきた。
左腕に山犬の重量がかかる。
苦しさに堪えかねて、西川は呻き声を上げながら身をよじった。
「参謀殿を御守りしろ!」
甲高い声が西川の耳にまで届いてきた。
山犬ともつれ合う西川の元に駆け寄ると、江藤はありったけの力を込めて山犬の脇腹を蹴り上げた。
食い込んでいた山犬の牙が、千切れた肉片と一緒に西川から切り離されていった。
部屋の隅にまで転がった山犬に向けて、副官が大股で近づいていく。
江藤中尉の94式拳銃が、三度火を噴いた。
西川には、山犬の最期を見届けるだけの余裕は無かった。
脳裏にあるのは、とにかく一歩でも山犬の姿から遠ざかる事だけだった。
背にした土壁が軍服をヤスリの様に容赦無く削る。
状況は一瞬の猶予も与えられないまま、目まぐるしい展開を続けていく。
騒音に包まれる屋内で、一段と激しい物音を立てながら中央にあった机が横倒しになった。
盾となった長身の副官の体が、山犬の攻撃に押される様にして西川を圧迫し始める。
西川は押され込む形で、床に這いつくばらざるを得なかった。
体勢を整えた西川が再び顔を上げた時、江藤の苦痛に歪む表情が目に入った。
倒れた江藤の上半身には、二頭の山犬が覆い被さっていた。
気丈な副官は拳銃を失いながらも立ち向かうが、素手では山犬の凄まじい攻撃を防ぐ手立ては無かった。
このままではこの部屋全員の全滅も時間の問題だろう。
西川は恐怖の張り付いた表情を周囲に向けた。
すぐに無線機の前で怯える少年兵に気づいた。
「貴様、何をしておるかっ!江藤副官を助けんかっ!」
雷に打たれた様に我に返った少年兵は、帯剣を手に江藤の元に駆け寄っていった。
山犬の下で、懸命に抵抗する江藤の姿が見える。
その顔は既に自らの血に染まって、動く度に赤い飛沫を飛ばし続けていた。
泣きそうな顔で上官の体に群がる山犬に手元の剣先を向けるが、山犬の迫力の前には左程の効果も得られそうになかった。
歯噛みをする思いを隠さずに、西川は少年の強張った顔を睨みつけた。
「貴様、何をしておる!命が惜しいのかっ!」
その時、倒れて半壊していた机の背後から猛烈な勢いで飛び出してくる影があった。
通信班長だった。
上着を刀身に巻き、短く持っていた。
松田を突き飛ばす様にして、非情な格闘を続ける江藤の脇に立った。
気合と共に、手にした曹長刀を山犬の背に突き立てた。
絶叫を残して班長の一撃を受けた山犬が死を迎える。
「中尉殿!」
残る一頭を前に、班長は躊躇した。
その山犬は江藤の首筋に取り付いたまま離れようとしない。
なんとか腕で防いでいる為に、江藤の首そのものに致命的な外傷は無さそうに見える。
しかしこれでは斬る事が出来ない。
苦悩する通信班長に向って、下から江藤の声が飛んだ。
「班長、俺ごと刺せ!俺の事はいい、こいつと一緒にやってくれ」
班長は激しく首を振った。
「松田、銃を探せ!どこかに指揮班の銃があるはずだ」
「馬鹿者!早くしろ!参謀殿をお守りするんだ!」
叫び続ける江藤の声を黙殺した。
通信班長は軍刀を捨てて江藤に食らいつく山犬の体に手をかけた。
状況は、何ら好転する気配をも見せようとはしなかった。
戸口から新たに山犬が加わってくるのを西川は数度に渡り目にしていた。
副官と班長は未だあの一頭と揉み合っている。
少年兵は机の影に隠れて姿が見えなくなっていた。
おそらく言われた通り、銃を探しているのだろう。
西川は四つん這いになったまま、部屋の隅から隅へと移動を始めた。
このまま戸口に到達する事が出来れば、隙を窺いながらの脱出も可能だろう。
そんな西川の思いをぶち壊すかの様に、目聡くその姿を見つけた一頭が恐ろしい勢いで向ってくるのが見えた。
思わず悲鳴に近い声が喉から漏れた。
何も出来ない。
ただ足がもつれただけだった。
それとは対照的に山犬は、鮮やかな動きを見せて数秒とかけずに西川の前に立ち塞がってみせた。
真っ赤な口の中に鋭い光を放つ牙を認めた時、西川は思わず顔を背けた。
銃声が立て続けに起った。
恐る恐る目を開けた西川の前に、あのあどけない少年兵の引き攣った顔があった。
硝煙の先には、探し出したと思われる一丁の拳銃が握られていた。
西川の強張った顔に、うわべだけの笑顔が浮かび上がった。
「よ、よし、よくやった。誉めてやる。貴様はそこにいろ、そこで防いでおれば良い」
西川の受けた衝撃は、強かった。
少年が、自分の言葉に従わなかったのだ。
自分に背を向けた少年は、江藤と通信班長の元に戻って拳銃を渡そうとしている。
西川は再び蘇ろうとしている恐怖と怒りとで、目の前が真っ暗になっていくのを感じた。
あの小僧、この俺を何だと思っておるのだ・・・
その時、西川の目にあるものが飛び込んできた。
たった今、露にした部下への感情をも急激に収束させる程の物。
先程の山犬とのやり取りの際、ぶつかった拍子に崩れ落ちた一部の木箱だった。
蓋が取れかけて、僅かな隙間から中身が顔を見せている。
今度はうわべでは無く、西川が本当の笑みを浮かべる番だった。
立て直せたと思えた人間の反撃も、そこまが限界だった。
四度目の発砲音を最後に、攻撃の手が途絶えた。
江藤の苦しみが伝わってくる声が、松田の耳にも届く。
上半身には未だ一頭の山犬が覆い被さったままで、動きの取れなくなった班長の切羽詰った声が上がる。
「松田、弾だ。弾を持って来い!」
松田が返答するよりも先に、班長の声を目がける様にして戸口から黒い影が飛び込んでくるのが見えた。
驚愕の表情を残して、副官の体から切り離されて倒れた班長が叫ぶ。
「松田、逃げろ!」
班長は最期を悟ったのだろう。
松田は踏み止まった。
新たに加わった四頭の山犬によって出来上がった黒い壁の中に、倒れた副官の血に染まった顔が飲み込まれる様にして消えた。
帯剣を握る手が震えるのが判った。
数メートル先にある真っ赤な血の塊りが、あの江藤中尉だと信じたくはなかった。
信じようが信じまいが、自分もああなるのは間違いない。
もう誰も止める事の出来る者はいなくなってしまった。
片隅にうずくまったままの村上の背中にも、数頭の山犬が群がっているのが見える。
絶望的な順番待ちだけに残された時間。
目を閉じてみても、殺戮の臭いと音を遠ざける事は出来なかった。
お母さん・・・
涙が頬をそっと伝って落ちた。
母さん、こんな死に方だけは嫌だった・・・
あと何秒間生きていられるだろう。
そう考えながら目を閉じたまま、その時が来るのを待った。
松田の背後で微かな金属音がした。
振り返った松田は、息を飲む。
そこに見たのは、百式短機関銃を手にした西川の姿だった。
無限とも感じられる程の長い時を経て、初めて本当の静寂を手に入れる事が出来た。
松田はじっと目を瞑ったまま、静かに記憶を呼び戻していた。
参謀は警告を発する事も無く、いきなり短機関銃を撃ち始めた。
その8ミリの弾は、どこを狙って放たれているのかも定かでは無かった。
松田のすぐ横で無線機の電鍵のつまみが吹っ飛ぶと、後ろにあった発電機もはじけ飛ぶ様にして床の上に落ちるのが見えた。
苦労して運んで来た九四式五号無線機が、目の前で見る見るうちに破壊されていく。
松田はぼんやりとする頭で、悲しそうな表情を浮かべた。
母さん、もう何もする事がないよ・・・僕には何も無い
送信用紙と受信用紙が乱舞する中、目の前にいる山犬が二つに体を折り曲げながら倒れる様をじっと見つめる。
銃声と肉の弾ける音が重なり合って山犬と人間の双方を問わず、死者だけを数え上げていった。
部屋の中にいる全ての山犬が折り重なる様に参謀の前に倒れた頃、ようやく銃声の音が止んだ。
終わった・・・
重い体を起こしかけた時、再び金属の擦れ合う音が聞こえた。
参謀は、弾を撃ち尽くしただけだった。
松田は、再び破壊の嵐がこの部屋全体に吹き荒れるのを悟った。
恐怖に取付かれた様な表情で、今参謀は短機関銃の装填に取り掛かっている。
ただ弾倉を交換するのに慣れていないせいか、構造上に問題がある為なのか異常に時間がかかっているだけだった。
松田は自分の考えの甘さというものを認めざるを得なかった。
戦場では、参謀の取った行動の方が正しいのかもしれない。
非情な行動を持ってしても、生き残る事の難しさというものを今回改めて松田は身を持って知った。
自分は、あまりにも何も知らなさ過ぎたと言える。
その一方、今となっても本心から知りたいと思った事は唯の一度も無かったとも思う。
それは知る知らないの関係なく、結局は自分を取り囲んでしまっているだろう。
そういう時代に生まれたのだ。
本当に優れた者だけが生き残る事が重要なのだと自分に言い聞かせてみた。
もう何かもが無駄の様にも思える。
個人の思惑など木っ端微塵に打ち砕いてみせる程の幕が既に用意されているのだろう。
その考えは的中した。
戸口から物音がして目を向けると、数頭の山犬が姿を現していた。
参謀が装填を終えるのと山犬が一列となって飛び込んでくるのが、ほぼ同時だった。
血飛沫と連なる銃声、尾を引く絶叫と欠けて飛ばされていく金属音とが入り乱れて部屋中を埋め尽くした。
弾は敵味方を区別する事も無く、平等に容赦無く飛んで来た。
右半身に電流が走る様な激痛を感じて、松田は気を失った。
再び意識を取り戻した時には、部屋は静寂に包まれていた。
物音一つしない。
待ちに待った一時だった。
しかし、最早それも無意味な事になろうとしている。
体のあちこちから流れ出していく血の量を、松田は意識しない訳にはいかなかった。
体が痺れているうちに楽になりたい・・・
松田がそう願いを込めて祈っている間に、部屋の隅では山犬の体内から何かが姿を現し始めていた。
897 :
599:2005/05/09(月) 00:57:48 ID:OZltvgDr0
書き損じです
∠(・∀・)敬礼!は、883-885さん向けでした
怖いです(><)
899 :
本当にあった怖い名無し:2005/05/23(月) 21:04:59 ID:Gd12SlfD0
age
タノシミタノシミ^^
901 :
599:2005/05/25(水) 00:23:17 ID:v1Gx6+l+0
898-900さん
。゚+.(・∀・)゚+.゚。
いつの間にか、もう900に到達してしまったんですね(・∀・;)
輝くばかりの星が空を埋めていた。
上空を覆っていた厚い雲が、いつの間にか強風に煽られて脇に追いやられていた。
一本道の両側に広がる田畑に目を留める。
遠く離れた場所では、途切れ途切れに交錯し合う銃声が鳴り響いていた。
腹ばいになって視界を遮る雑草を掻き分ける。
脚絆に包まれた足首が月明かりにくっきりと浮かんでいた。
この明るさでは、誰かとまでは判別出来なかったが中隊の兵に間違い無かった。
「おい、しっかりしろ」
声をかけるが返事は無い。
手首を取って脈を確かめる。まだ生きている。
「宮嶋、水筒を寄こせ」
当番兵は躊躇した。
自分が今まで大事に水を保管していたのは、全て中隊長である古屋に飲ませる為だった。
それも、この水筒に残っている分で最後だ。
中隊長の身辺を預かる者としての責務が過ぎり、中隊長直々の命令にも一瞬反応が遅れた。
「早くしろ」
中隊長に抱え込まれた兵の脇に駆け寄ると、宮嶋は水筒のコルク栓を抜いた。
傾けた水筒からは、宮嶋自身がこの一昼夜一滴も口にした事の無い水の音がする。
心なしか喉が痛む。
反応を見せない負傷兵に水を飲ませようとして、宮嶋が動きを止める。
隣で周囲に神経を張り巡らせていたはずの中隊長の異変に気づいた。
程無くして、後方から近づく複数の人影が姿を現した。
重機関銃隊は歩兵部隊の中でも花形的存在で、近接した戦闘では最も頼りとされた。
日本陸軍の誇る九二式重機関銃は、銃身だけで三十キロ、銃床も三十キロ、合わせると六十キロもの重量がある。
その重機をたったの四人で手搬送するのは、屈強な身体を猛訓練で鍛え上げ
気の荒い事を誇りにしていた重機分隊の兵ならではの荒業だった。
もともと重機分隊には馬が配属されていたのだが、折からの軍馬不足の為
已む無く分隊兵が馬の代わりをせざるを得ないという事情もあった。
戦場では分解搬走はせず、専ら銃と三脚を組立てた状態のまま四つの足を四人で担いで歩く。
その一団が、闇夜を掻き分けて重い足取りで古屋の横を通り過ぎようとしていた。
古屋が声をかけたのは、その足取りにひどく乱れかけている何かを感じ取ったからでもあった。
見慣れていた整然とした足の運びでは無い。
「御苦労、古屋だ。どうした?」
地面の上に、重量感のある短い響きと共に重機が下ろされた。
担いでいた兵の中から、一際大柄な兵士が一歩前に出る。
「横山であります。自分たちは清水小隊長殿の命令によって、重機の配置転換に向っている所であります」
「そうか。伍長、誰か怪我をしとるんじゃないか?」
横山伍長は一瞬言葉に詰まったが、すぐに肩の力を抜いて説明を始めた。
分隊の中で一番若い石村一等兵が、腰と左腕をやられて思うように重機を担げないでいる。
分隊が初めに就いていた警戒線で、木の上に潜んでいた複数の狙撃手に撃ち抜かれたという。
応戦している最中、清水からの伝令が届き、指示を受けた地点に急遽向う事になったが
その直後に伝令兵がまたもや狙撃を受けて後送される羽目となった為に、代わりの者もおらず
石村本人も頑なに後送を拒む事もあって、ここまでどうにか四人で漕ぎ着けたという事だった。
「分かった。石村一等兵、よくやった。さすがは重機分隊の兵だ」
古屋は肩で息をする石村の手を取って、自分の横に立たせた。
「宮嶋、その兵と一緒に石村一等兵を連れて村に戻れ。岡軍医か嶋衛生曹長を探すんだ、分かったか」
重機分隊の兵の肩の皮膚が剥げてしまう理由が飲み込めた。
これは、まるで苦行そのものだ・・・
石村があれだけの負傷をおして、この重量を支えていたのがとても信じられなかった。
人の意志の強さというものの偉大さを思い知らされた感覚を受けた。
苦痛に歪む顔を気づかれたのか、時折横山が大丈夫かと何度も心配そうに古屋に声をかけてきた。
初めて経験する、無限に感じられる時が静かにそして緩やかに流れた。
夜がその終わりをようやく見せようとする頃になって、やっと目的地に到達した事を知った。
薄明かりを通した数メートル先の窪地の中に、見知った顔を幾つか見つけた。
完全装備に身を包む清水小隊長以下四名がそこに身を潜めていた。
向こうから声をかけられるまで、誰一人その窪地に気づく者はいなかった。
それは経験を深く積んだ兵士によって巧妙に造られた掩体だった。
「中隊長殿」
清水が抑えた声で古屋を招きいれる。
「どうだ?」
「いかんです。水源確保に向った大半の者が見当たらんのです」
この暗闇の中では表情を読み取る事は出来ないものの、悄然とした口ぶりにその苦悩が伝わってきた。
甚大な兵力の損失を内地で、という事実が清水の受けた衝撃の深さを一層強くしている。
まだ何の行動も取れていないにも関わらず、一体どれだけの犠牲が出ているというのか。
暗然とした思いで、目を凝らす古屋の耳に微かな物音が聞こえた。
藪の小枝が折られた時の乾いた音。
何かが移動中だ。
掩体の前方五、六十メートルの位置から突如銃声が沸き起こり、後方の家屋に土煙が上がるのがはっきりと見えた。
撃たれた家屋側からも激しく応戦する様が見える。
驚いた事に、相手側の放った弾薬は古屋の知るどの小銃弾よりも強く炸裂した。
狙いも悪くない。腕は一流だ。
これは、苦戦を免れそうにもないな・・・
古屋は兵力の分散した今の状態を、寒々とした気持ちで迎えた。
散発的だった戦闘が至近距離の位置に移るに従って、一段とその激しさを増していった。
「村の外周の一角に取り付いていた敵が、こっちに回り込もうとしとるんです」
清水は自分の説明に身を硬くした中隊長を安心させる為に言葉を続ける。
「やられた兵隊の仇をとる絶好の機会です。自分らに任せといてください」
掩体を囲む様にして積み上げられた土嚢の前には、横山たちによってどっしりと重機が据え付けられていた。
制圧射撃や阻止射撃を良しとせず、精密な狙撃をモットーとする日本軍の射撃手の中でも
抜きん出て優秀とされる小出上等兵が九二式重機関銃の銃杷を握っている。
「分かった。ここは貴様に任せる。俺は後方に戻って兵の掌握に努めよう」
頷いた清水が射手の小出上等兵に身を寄せる。
「小出、充分に引き付けて撃て。一人二人じゃ、元は取れん。まとめて片付けるつもりでな」
振り返り様に軍刀を抜き放ち、清水が他の三名にも声をかける。
「一連射の後、一気に突っ込む。刺したら、そのまま撃て」
闇を通して仄かに燃える清水の目を見た時、古屋は返す言葉を失った。
戦場では誰もがおかしくなる。
例外は、無い。
清水は、西川参謀の命令を忠実に実行しようとしているに過ぎない。
土居参謀長の意志も深く追求していけば、そこに重点が置かれているようにも思えた。
語らない部分にこそ、重大な核心が姿を潜めているのだろう。
これは我が軍の行う戦闘の中でも、特別な戦闘なのだ。
本来は、自分の様な意志薄弱の者が指揮を執る任では無かったのだ。
情や倫理観を持ち込む事は、軍人なら当然の事、如何なる理由があろうと許されない。
自分の考える理想的な軍人像の一つでもあった倉田でさえ、此処で命を絶ったのだ。
自分には率いてきた部下達を一人でも多く連れ帰るという使命が残されている。
全ての力をそこに注ぎ込もう。
誰が正しくて誰が間違っているのか、解るとしてもそれは自分が死んだ後に違いない。
個々になれば、軍人と言えどもやはり人間だ。
絶対的な力に縋ろうとする心の動きを、一体誰が責められると言うのだ。
現に、自分こそ江藤中尉に救いを見出そうとしているではないか。
古屋が掩体を出ようとした時、三十発保弾板を使用する重機独特の射撃音が夜の静寂を切り裂いた。