アメリカに来て「右寄り」になった人

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212OSU生
>>210
レスありがとう。

日本の戦争責任の問題は論点が錯綜していて複雑だけど、
まず法的責任に関しては>>211にあるように条約によって
既に解決しているという事実が議論の大前提だね。

中韓との関係に関しても、彼らが問題視している争点の多くは
条約締結の時点では争点化しておらず、その後の対日関係の
推移の中で中韓側が持ち出してきたことだから、最初から
日本が「謝罪外交」をしていれば中韓の反発を避け得たかは疑問。
それに中韓(朝)以外のアジア各国(特に東南アジア諸国)は
日本に対して「謝罪外交」なんて求めていないのだから、
余計にその必要性は疑問に思う。

ただ、
>自ら歴史問題に真摯に向き合っているということを
>中韓に積極的にアピールする必要がある
という点についてはその通りで、日本が真摯に反省しているという
姿勢が中韓側に伝わらなかったのは大きな反省材料だと思う。
>>207で書いたような政治家の失言や、個人補償問題での
日本政府の消極姿勢なんかを見ていると特にそう思うよ。
国家単位での法的解決を盾に粘るよりも、その隙間を埋める
道義的な個人補償を日本政府自らのイニシアチブで打ち出す
くらいの積極性があった方が、日本の真摯さを伝えることも
出来るし、中韓に付け入る隙を見せずに済んだ。道義的にも
政治的にも一石二鳥の戦略だし。そういう強かな戦略性は
確かに日本の戦後外交に欠けていたね。