NHK大河「八重の桜」早くも迎えた正念場
ゲンダイネット2013年04月10日07時00分
<テレ東「モヤさま」にも負けた>
NHK大河「八重の桜」の視聴率が、つるべ落としだ。
7日放送の第14話は11.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
20%を超えた初回から、10ポイントも数字を減らしてしまったから大変だ。
しかも、裏番組の「モヤモヤさまぁ〜ず2SP」(テレビ東京=12.8%)より低い数字。
大河史上ワーストの前作「平清盛」が下降線をたどったのも、このあたりからで、
第13回で11%台に沈み、そのまま浮上できず、1ケタ台に低迷。“二の舞い”が頭をよぎる。
第14話は、八重(綾瀬はるか)と川崎尚之助(長谷川博己)の婚礼が描かれた。
いつもは薄化粧で銃をかまえる綾瀬が、おしろいの白無垢姿を披露。
あんどんに照らされる中、尚之助が八重の唇に紅を差すシーンも描かれ、見せ場もたっぷりだったのに、なんてこった!
<「話が散漫すぎる」>
では、なぜ視聴率が伴わないのか。
初回放送後、日刊ゲンダイ本紙で「大成功の出だし」と評価した作家の麻生千晶氏は
「回を追うごとに物語が散漫な印象になっている」と、こう嘆く。
「史実を忠実に再現しようとするあまり、何から何まで細かく描き過ぎている印象です。
藩主松平容保(綾野剛)の京都守護職就任以降、舞台は京都がメーン。
全国から尊攘派の志士が集まり、これを取り締まる幕府側の人々が入り乱れる、
その様子を余すところなく描くのは、歴史に精通する視聴者には見応えがありますが、
誰もが咀嚼(そしゃく)できる内容とは思えない。
制作サイドの意欲は買いますけれど、風呂敷を広げすぎて、一度見逃すと筋が追えず、
見る側がちんぷんかんぷんになるようでは元も子もありません」
(つづく)
http://news.livedoor.com/article/detail/7579023/