「実態とかけ離れている」
国が、生茶葉を乾燥させた荒茶についても、暫定規制値(1キロ・グラム当たり500ベクレル)を超える放射性
セシウムが検出された場合、出荷制限の対象とする方針を固めたことで、県内の「足柄茶」産地では、怒りと
あきらめの声が聞かれた。
二番茶の生産に向けて作業している小田原市久野の茶生産農家、田中康介さん(59)は「あまりにも実態と
かけ離れている。飲む時には、セシウムの値は大幅に下がるのだから、納得できない」と話す。
JAあつぎ清川支所によると、清川村と愛川町の生茶葉から規制値を超える放射性セシウムが検出された後、
荒茶工場「チャピュア清川」(清川村)は出荷をストップ。このため、規制値内だった厚木、伊勢原両市の農家10軒も、
刈り取った茶葉を野積みしていた。
今月下旬には二番茶の収穫時期を迎えるが、すでに収穫をあきらめ、葉を刈り込んだ農家も多いという。
山口進・同支所長は「来年も検出されたら廃業農家も出るかもしれない」と心配する。
一方、清川村煤ヶ谷の農家、石川保好さん(76)は「二番茶もダメかもしれないが、基準が厳しい方が、
消費者のお茶離れを避けられる。長い目で見ればよいのかもしれない」と話した。
県は、国から正式に方針が示され次第、検査を実施する方針だが、生茶葉より高い値が出る可能性が高く、
担当者は「今後はしっかりとした補償を求めていくしかない」と話している。
(2011年6月2日 読売新聞)
荒茶も検査 国方針 産地に怒り : 神奈川 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kanagawa/news/20110601-OYT8T01103.htm 【原発問題】茶葉の出荷規制、乾燥段階での放射性物質の検査 荒茶も対象に 既に出回った産地も[06/01 15:02]
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1306922306/