【国際】ベルサイユ宮殿に村上隆さんのフィギュア展示へ 「最もメディアの注目を集めそうな催し」「論争も予想される」と仏公共ラジオ

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451名無しさん@十周年
>>326 壁に飾る絵画、というジャンル自体が、絵の具が発明された16世紀頃に、
商品としての絵の具を売るために考え出されたもの。それ以前の絵画は、日本の襖絵などと同じように、
建築空間の一部として、建物の壁や天井に直接描かれたり設置されたりして、特定の空間とセットになっていた。
教会のフレスコ画などがそのジャンル。この時代には顔料を溶いて混ぜ合わせるところから作業が始まった。
それが、上述のように、絵の具というメディウムが開発されたによって、その工程が一気に短縮される。
しかしメディウムは未だ高価なものだったので、それを材料に生産される「絵画」も高級品。
金持ちの権威欲を満たすために、彼等の「肖像画」を描くのが一つのジャンルとして流行する。
アタマのいい人ならここで想像が付くと思うが、このジャンルは、後に「写真」によって置き換えられる。
「肖像画」が「写真」で代理されるようになると、画家は仕事を失う。つまりクライアントを失う。
しかし逆に、クライアントから「解放」されて、自分の描きたい物を描くようになって行く。それが現代美術の萌芽段階。
それまでの芸術には「内面の表出」みたいなものが特に主題としてあったわけじゃない。単に「職人」だった。
要するに、メディウムとメディアを巡る、表現者達の戦争なのです。
発明、特権化、普及、陳腐化、新発明、この繰り返し。今日の悲劇はこのサイクルが異様に速まっていること。
それにもう一つ、昔から芸術は金持ちが権威を誇示するための道具だった。狩野派だってそうでしょ。