>>79 1.数体ふるい法というアルゴリズム自体にまだ未知の部分がたくさんある
・何も考えずに実装すると大きな数の素因数分解はまず不可能
・アルゴリズムで使う複素数の種類をうまく選ぶと、大幅に計算時間を減らすことができる
・どんな方法でどの複素数を選べばいいのかはまだよくわかっていない
2.数体ふるい法というアルゴリズムを、どんな計算モデルで実現すると
どれほど高速に素因数分解できるのか、まだよくわかっていない
・Shamir(RSAのSさん)らが、アルゴリズムの特定部分を
光計算素子を使った特殊な計算機で実装すれば
素因数分解全体を高速に実行できると主張して、この分野に旋風を巻き起こした
・もしも現実的なコストで数体ふるい法を高速に実行する特殊ハードを製造できるなら
素因数分解ベースの暗号の寿命が大幅に短くなる
・分散計算や非ノイマン型プロセッサやGPGPUにアルゴリズムを実装したときはどうなるのか
てことで、「数学的なアルゴリズムが示されているから、それで理論的な研究は終わり」
という分野では全然ないんですよ