・瀬戸内海の景勝地、鞆の浦(広島県福山市)で、宮崎駿監督映画「崖の上のポニョ」の舞台をめぐり
市と市民団体の間で“論争”が起きている。
地元のNPOなどは「映画の舞台」として積極的な観光PRを展開。しかし、市は「(映画制作
関係者が)鞆の浦が映画の舞台とは断言してない」と、誘客には二の足を踏んでいる。
宮崎監督は平成16年、制作会社スタジオジブリの社員旅行で、知人に紹介された鞆の浦を
初めて訪問。その際、江戸時代の雰囲気が残る町並みを気に入り、翌17年2月から約2カ月間に
わたって一軒家を借りて滞在、町を歩きながら「崖の上のポニョ」の構想を練ったという。
現在公開中の映画の中では「TOMO」という看板のスーパーマーケットが登場したり、船に掲げた幟に
地元の神社の名前が記されるなど、鞆の浦をほうふつとさせる場面が多く登場する。
映画を制作したジブリは「映画のモデルとなった場所を特定すればファンが殺到して迷惑をかける」として
「鞆の浦が舞台」とは断言していないが、現地の人々と宮崎監督との交流は続き、ネット上などでは
鞆の浦が映画の舞台とされるようになった。
映画人気の高まりとともに、多くの観光客が「ポニョの舞台」として訪れている。
観光振興を政策の一つに掲げている市にとっても、観光客を呼び込む絶好の機会になるはずだが、
「スタジオジブリが『鞆の浦が舞台』と断言していない」として、これまでのところ、具体的なPRなどは
行っておらず、今後も「その予定はない」という。
こうした市に対し、宮崎監督と親交の深い地元NPO代表、松居秀子さん(57)は「映画を見ればモデルは
鞆の浦とわかる。この映画は、鞆の浦への応援歌なんです」と反論。地元では、交通渋滞緩和などのため
港の一部を埋め立てて橋を架ける計画に反対運動が起こっていることから、「(市には)埋め立て計画に
全国から注目が集まるのを避けたいという思いがあるのでは」と松居さんは話している。(一部略)
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080923/trd0809232055016-n1.htm ※前:
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1222175593/