【論説】 「北京五輪に思う…日本のマスコミ、まるで中国共産党の支配下」「『日の丸はダメ』の谷口氏、中国旗はどう思う」…西村幸祐氏

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1☆ばぐた☆ ◆JSGFLSFOXQ @☆ばぐ太☆φ ★
・17日間にわたる北京五輪が閉幕した。単純にスポーツの祭典だったと言い切れない、妙な
 引っ掛かりが残る。喉に何かが詰まったような気がするのだ。
 それは、大会会期中に抗議活動で逮捕された外国人が報道されただけで少なくとも40人以上に
 上り、国外退去処分を受けたという事実が明らかにしてくれる。「鳥の巣」の周辺は数万人の公安、
 私服警官に厳重に警備され、逮捕された外国人たちはただ、スローガンを叫んだり、チベット国旗を
 広げようとしただけで強圧的な拘束、処罰を受けていたのだ。

 開幕後1週間たった8月15日早朝、クライマー2人がCCTV新社屋そばの巨大な五輪看板に登り
 「FREE TIBET」の垂れ幕を吊り下げるのに成功したが、30分後に公安に拘束される。8月18日
 深夜には、鳥の巣前で「FreeTibet」の電飾文字が入った横断幕が掲げられた。また19日早朝には、
 レーザー光線を使った抗議を計画していたニューヨークの芸術家、ジェームス・パウダリー氏が
 拘束された。さらに、8月21日未明には、ドイツ在住のチベット難民2世を含む男性4人が
 鳥の巣近くで雪山獅子旗を広げ「フリー・チベット」と叫び始めた直後に拘束された。彼らは全員、
 私服の公安に検挙されている。

 実は北京五輪組織委は、7月下旬に北京市内3カ所に「デモ専用区域」を設置し、言論の自由や
 人権が守られた上での五輪開催をアピールした。ところが、五輪期間中に北京市当局はデモの
 申請77件に対し、許可されたものは1件もなかったと発表した。不許可の理由は「すでに問題が
 解決したから」だと記者会見で述べている。
 ところが実際は、8月初めに蘇州出身の元医師が申請しようとしただけで拘束、逮捕され、17日には
 抗議女性が当局に拉致される場面を共同通信が伝えてくれた。さらに20日には79歳と77歳の高齢
 女性2人に対し、「労働による再教育」として懲役1年が言い渡されたことをAFPが伝えている。
 何とこの高齢女性たちは北京の自宅から強制退去させられたことに対し賠償金を求め抗議していたが
 当局に五輪開催中の行動許可を5回申請したことで拘束されたという。(>>2-10につづく)
 http://beijing2008.nikkansports.com/news/column/20080825.html