・「児童ポルノ法」が改正されるようとしている。子どもが性的虐待にさらされる事件は根絶
されるべきだが、改正は違う方向を向いているように思えてならない。
「なくそう!子どもポルノ」キャンペーン(アニメ・漫画・ゲームも「準児童ポルノ」として
違法化訴えるキャンペーン MSとヤフーが賛同)も、そんな匂いのする動きである。
この改正案をなかなか正面から問題視できないのは、規制肯定側が「だって児童ポルノって
ダメでしょ絶対!」という絶対正義のベールに包まれており、反対することは問題の本質に
たどり着く前に「規制されるとお前が困るんだろう」、「この変態野郎め死ネ」的な目で
見られるからである。独身男性には踏み込めない領域であろう。
筆者は既婚者だから、子供がいるからロリコンじゃないという言い訳にはならないかも
しれないが、筆者は自分の子供たちを愛しているし、守りたいと思っている点は事実だ。
子供が性的虐待にさらされる事件はなくさなければならない。だがその方法論としてこの
規制でいいのかという点を考えてみたい。
まず問題を語る前に、キャンペーンの主体「日本ユニセフ協会」は、ユニセフの日本法人
ではない。ここはユニセフに「協力」しているユニセフ外部の民間団体である。国連のほうの
ユニセフ日本事務所は渋谷の国連大学ビル内にある。
さて肝心の児童ポルノ法というのは、1999年に制定された法律であるが、これは89年に
子どもの権利条約の国連総会採択というのがあって、子供の権利を守るという観点から
法整備が進められたものである。子供に対する拉致・監禁・誘拐などは児童ポルノ法を
持ち出すまでもなく、犯罪である。児童ポルノ法の本来の役割は、青少年に対する
性的虐待をなくすことにある。
ところが実際にできあがった日本の児童ポルノ法は、なんだか援交禁止法とも呼べるものに
なってしまった。国連からは子供の人権保護を要請されたのに、できあがったのは貞操観念
保護の法律であったわけだ。ここに最初のネジレがある。(
>>2-10につづく)
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0803/17/news010.html ※前:
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1205765205/