>>17 (つづき)
・別の日、ツェねずみは塵取りさんから最中まんじゅうを半分わけてもらいます。 ところが次の日、おなかが痛くなると、
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・ツェねずみ、今度は100回も、「きみのせいだ! 賠償してくれ! 賠償してくれ!」
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・塵取りさん、すっかりまいって、二度と会おうとはしませんでした。
・また別の日、バケツさんは、洗濯ソーダ入りの水でお顔を洗うといいよと薦めます
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・洗ってる内にツェねずみのヒゲが抜けるとさあ大変!
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・バケツさんは泣いて謝りますが、無駄です。 今度は250回も「賠償してくれ!賠償してくれ!」、これまた逃げ出してしまいます。
・そんなことの繰り返しで、もう誰もツェねずみと口をきこうという者は現れません。 顔を見るだけで、逃げ出してしまいます。
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・そんなある日、親切なネズミ捕り器のおじさんは言います。 「ツェねずみさん、私のエサをそっとお食べなさいな」
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・実はこのネズミ捕り器のおじさん、汚いとバカにされ、むしろ酷い目に遭わされてばかりのねずみの方に同情してるのでした。
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・ツェねずみ、「本当にくれるのか?」 ネズミ捕り器、「ああ、本当だよ。 さぁお食べ」
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・次の日、ツェねずみは味をしめたのか、「おい、今度も食いに来てやったぞ!」 ネズミ捕り器、ちょっと気に障るが、「さぁお食べ・・」
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・どんどん態度が大きくなるツェねずみ、「しかたないな、今夜も食ってやるよ。 ・・ん? 何だこれ? 腐ってるぞ!」
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・ツェねずみ、「酷いや、酷いや! 腐った食べ物でボクを騙したね!?弱いものいじめだ! 賠償してください! 賠償してください!」
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・あまりの態度にすっかり腹を立てたネズミ捕り器のおじさん、ぶるぶる震えます。 そのはずみで、ネズミ捕りのバネがバシッっと閉まります!
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・ツェねずみ、「酷いよ! あんまりだ!」 地団太を踏み、バネをかじり、暴れ回り、泣き、わめきます。 しかし残酷にも、あとの祭り・・・ (おしまい)