札幌市内の暴力団幹部らによるマンション競売入札妨害事件で、石狩
支庁は二十六日までに、暴力団と組んでマンションを不当に安い価格で
落札していた札幌市白石区の不動産業「大善」の宅地建物取引業免許
を取り消した。不動産業者が暴力団との関係を指摘され、免許を取り
消されるのは道内では初めて。
支庁建設指導課によると、大善は二○○一年四月、競売入札妨害罪
で有罪判決を受けた暴力団幹部が資金を出して設立。○二年四月に、
暴力団幹部ではない男性を経営者と偽って、宅地建物取引業の免許を
受けていた。
建設指導課は大善が「実質経営者が暴力団幹部だったことを偽って、
免許を申請していた」点について宅地建物取引業法の「不正の手段に
より免許を受けた」ことにあたると判断した。同社は今後五年間、免許を
取得できなくなる。
道警などによると、この会社の経営者は今年六月、競売に出るマンション
について、暴力団員と賃貸契約があるように装った虚偽の契約書を札幌
地裁に提出。評価額を下げた後、六百四十万円で落札し、四カ月後に
約一千万円で転売していた。大善の得た利益は暴力団に流れていたと
みられている。
ソース(北海道新聞)
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20051226&j=0022&k=200512263314