★4県議残留へ規約改正/会派分裂を回避/県政自民ク
県議会の最大会派である県政自民クラブ(岩井豊太郎会長・三十五人)は一日、クラブ総会
を開き、自民党本部から離党を求められている前県連幹部四人が離党しても同会派に残れる
よう同日付で規約改正することを全会一致で決めた。ただ、金子一義元行革相(衆院岐阜4区)
は、党県連会長就任の条件に四人の離党と会派離脱を求めていることから、会長就任を断わる
ことも予想され、県連再生が遅れる可能性も出てきた。
県政自民クの中では、これまでに規約改正に反対する意見もあったが、先月二十四日のクラブ
総会で、金子氏に再考を求めることで一致。岩井会長らが同二十六日に金子氏に会い、クラブの
考えを伝えていた。
一方、金子氏の条件に反対する二十五人は一日、金子氏の回答が遅れていること、四日に
党本部の武部勤幹事長が来岐することなどから、一日のクラブ総会で県政自民クからの脱会
と新会派の立ち上げを目指してクラブ総会直前に集まり、最終確認の会合を開いた。
しかし、出席した一期生の県議らから「前回の総会で三十五人が一緒に活動できるよう決めた
のだから、会派を割る前に規約を改正すべき」との意見が出て、ベテラン議員を含めた二十五人
の県議が一期生の意見に従ったという。
その後のクラブ総会では、既に二十五人が規約改正に賛成していることから、反対していた
県議らも異論を唱えることなく、全会一致で規約改正が決まった。ベテラン県議の一人は「分裂
寸前まできていたが、一期生が待ったをかけた。われわれも反省すべき点はある」と述べた。
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(写真)県政自民クラブの規約改正を行うことを決め、会見で「今まで通り35人がまとまっていく」
と語る岩井豊太郎会長(左)=1日午後2時30分、県庁
《岐阜新聞12月2日付朝刊一面・社会面》
http://www.jic-gifu.or.jp/np/g_news/200512/1202.htm http://www.jic-gifu.or.jp/np/g_news/200512/graphics/12021.jpg (
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仮に県政自民クが分裂した場合は、一期生の一部が新会派に合流せずに三つに分かれるこ
とが予想されたことから「新会派が県議会(定数四十九人)の過半数に届かなかったのでは」と
分析する県議もいる。
県政自民クが一日、規約改正することを決めたことに対し、県選出で自民党の松田岩夫科学
技術担当相は「話を聞いていないからコメントできない」とし、武藤容治衆院議員(岐阜3区)も
「良識ある対応を見守っている」と述べるにとどまった。
党幹事長室は「県連から正式に連絡がきていないので、今は対応のしようがない」としている。