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谷垣財務相は「人民元の改革は大きなテーマであったし、大きな改革でもあるので、
その辺の見方や現状をどうみているかについての意見交換はあり得る」と語った。
中国が7月21日、人民元の事実上のドルペッグを廃止し通貨バスケットを参考にした
管理変動相場制度に移行したことについては、「大きな変化だったと思う」と述べた
うえで、「その運用に習熟していくには、若干目くばりが必要だろうし、時間がかかる
と思う」と語った。
そのうえで、人民元改革の実施から2カ月経過するなかで「運用の状況はよく観察
しなければならないと思う」と指摘し、G7では「その辺を意見交換する可能性は高い」
との見通しを示した。同時に財務相は「もう少し習熟した後には、より柔軟な運用を
わたしたちは望んでいるが、今回は今まで2カ月余りのパフォーマンスをどう見ているか、
というようなことではないか」と述べ、早期に一段の柔軟性の拡大を求めることに慎重
姿勢を示した。
また高止まりを続ける原油価格への対応については、「原油高の問題はマクロ経済
全体の議論の中で、かなり大きなウェイトを占めるのではないか」と指摘。財務相は
原油の問題をめぐり、これまでG7などで継続的に討議をしてきたことを挙げ、
「財務大臣プロセスとしてできることは最大限やらなけばならないと思っている」と強調し、
原油依存度が高く経済成長が低い国への影響などに関して、G7の場で発言していきたいと
語った。
以上