三菱重工業は8日、自分で学習して推論できるコンピューター用集積回路を開発した、
と発表した。人間の脳の働きを計算式に置き換え、高速で演算する。5年後をめどに
プラスチック加工機に搭載し、故障を事前に予知して自分で直せるようにする。
「鉄腕アトム」への一歩になるか。
この集積回路は、4センチ四方のチップ上に100万個の電気スイッチを載せたもの。
脳の基本細胞「ニューロン」の構造をまね、過去の経験を蓄積していく。例えば、機械が
一度故障したら自分で記憶をさかのぼり、「温度が上がっていた」「振動が増えていた」
などの兆候を思い出して、同じ故障を繰り返さないことが可能という。
現段階のチップの能力は、代表的なパソコンの20倍以上。ただ、生物の遺伝子でいうと
1千個分の機能に相当する程度で、人間に近づくにはなお時間がかかりそう。
(以上、2002年8月9日のアサヒ・コムより一部引用―全文は引用元を参照)
引用元:
http://www.asahi.com/business/update/0808/268.html 三菱重工のリリース:
http://www.mhi.co.jp/news/sec1/020808.html 「マルチ」までにはあと何年。