NTT、今期連結最終赤字1兆円
NTTは2002年3月期連結決算で2兆円を超える特別損失を計上
する見通しとなった。
子会社のNTTドコモの海外投資に絡む損失が総額1兆円前後に
達するほか、東西地域会社の退職金費用や長距離・国際通信の
NTTコミュニケーションズの海外投資損失が拡大する。
連結最終損益は1兆円弱の赤字に陥る見通しで、
特損、最終赤字額ともに日本の事業会社として過去最大となる。
NTTは昨年11月の段階で、2002年3月期に約9400億円の特損を計上し、
3310億円の最終赤字(前期は4641億円の黒字)に陥ると予想していた。
その後、ドコモが約1兆円の特別損失を計上する見通しとなり、
親会社のNTTの特損も一気に膨らむことになった。
ドコモは1999年末以来、1兆8000億円余りの資金を海外に投じてきたが、
欧米を中心とする通信市場の低迷で、
出資先の企業価値が大幅に減少したと判断。
時価会計に従って投資先の企業価値の目減り分を評価損として計上する。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20020330CSSI002030.html