アサヒ・コムより
http://www.asahi.com/national/update/0125/002.html 東大、300人体制のロースクール 法学部は200人減
東大法学部(渡辺浩学部長)は24日、質の高い法律家を数多く育てるための法科大学院(ロースクール)を「1
学年300人」の体制で04年にスタートさせることを柱とする改革案を公表した。法科大学院には法学部出身でな
い学生や社会人を積極的に受け入れるとし、定員の約3分の1を割り当てる。また、法学教育の軸足をロースクール
に移すことに伴い、法学部の定員を現在の590人から400人に減らす。今後、学内や文部科学省との折衝に入
る。
改革案では現在の大学院を全面的に改組する。法律実務家を養成する「法科大学院」のほか、▽公務員やジャーナ
リスト、国際NGO(非政府組織)職員ら、広い意味で政策の形成・実施・評価にかかわる職業人の養成をめざす
「公共政策専攻」(100人)▽専門研究者を育てる「基礎法政専攻」(20人)の二つのコースを設ける。
法科大学院の入学者選考では、法学以外の分野も深く学んできたことを評価するなど、学部段階から単なる法律知
識の習得に走らないよう工夫を凝らす。法学部のカリキュラムについても、▽法学や政治学の中心的部分を精選して
きっちり教える▽経済学など他分野の学問も学ばせる▽小人数の授業を増やす−−などの改革を行う。
構想通り法学部の定員減が実現すれば、同学部への進学を前提としている教養学部文科1類の定員も、連動して0
4年4月から190人減ることが想定される。現在より「狭き門」になることについて、渡辺学部長は「18歳人口
は最大時に比べ半減している。実質的にもっと入りにくかった時期もある」と述べ、問題はないとの見方を示した。
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