【カツオ物語】

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1番組の途中ですが名無しです
続きキボンヌ
2番組の途中ですが名無しです:01/12/08 05:42
3番組の途中ですが名無しです:01/12/08 05:45
続・カツオ物語 
4 :01/12/08 05:47
カツオ死す。 (終)
5番組の途中ですが名無しです:01/12/08 05:48
ウゼえ消えろ
      ∧_∧          _ _     .'  , .. .∧_∧
     ( ´_ゝ`)   _ .- ― .= ̄  ̄`:, .∴ '     ( >>1
    /     '' ̄      __――=', ・,‘ r⌒> _/ /
   / /\   / ̄\-―  ̄ ̄   ̄"'" .   ’ | y'⌒  ⌒i
 _| ̄ ̄ \ /  ヽ \_              |  /  ノ |
 \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \__)              , ー'  /´ヾ_ノ
  ||\            \          / ,  ノ
  ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄          / / /
  ||  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||          / / ,'
  ||  ||           ||       /  /|  |
                       !、_/ /   〉
6番組の途中ですが名無しです:01/12/08 05:48
ヵッォぉゃっょ
7番組の途中ですが名無しです:01/12/08 05:49
続・カツオ物語2
8番組の途中ですが名無しです:01/12/08 05:50
新約・カツオ物語
9番組の途中ですが名無しです:01/12/08 05:52
カツオ物語
ワカメの恋慕情
10番組の途中ですが名無しです:01/12/08 05:53
カツオ物語V〜そして伝説へ〜 
11番組の途中ですが名無しです:01/12/08 05:54
  カツオ物語
〜タラオの逆襲〜
12番組の途中ですが名無しです:01/12/08 05:54
カツオ物語BLACK
13番組の途中ですが名無しです:01/12/08 05:55
帰ってきたカツオ物語   
14番組の途中ですが名無しです:01/12/08 06:00
SF・カツオストーリー
タイムパラドックス
15番組の途中ですが名無しです:01/12/08 06:05
カツオイソノと賢者の石
16番組の途中ですが名無しです:01/12/08 06:11
東京カツオランド開園
17番組の途中ですが名無しです:01/12/08 06:14
TKL(東京カツオランド)の隣りに東京カツオシー開園
18番組の途中ですが名無しです:01/12/08 06:14
元ネタかちゅにあるから貼ってもいいけど
ここはネタスレだからスレ違いかな・・・?
「手を尽くしましたが、もうどうすることもできません。力及ばず、
申し訳ありません・・・」
主治医は静かに病室を立ち去った。
「そ、そんな・・・」
サザエが絶句する。
「お父さん、しっかりしてください!」
やや白髪が目立つようになったマスオである。
しかし波平は目もくれない。
「・・・カ、カツオ。カツオはおるか・・・」
弱々しい声で波平が呼びかけた。
「父さん、カツオはその、相変わらず家に引きこもってます・・・。」
「カツオを呼べ。」
「わかりました。今電話してみます。」

凍えるような師走の夜。あさひが丘中央病院のある一室。
病室の扉には面会謝絶の札が下がっていた。
ベッドには、痩せ細った波平の姿があった。
波平も寄る年並みには勝てなかったのだ。
いや、年のせいだけではない。平和だった磯野家はいつの頃からか、
荒んだ家庭になってしまっていた。
発端は、タラオの事故死であった。小学校にあがる直前のことだった。
三輪車をこいで交差点に飛び出したタラオは、大型トラックにはねられた。
即死だった。この頃から、全ての歯車が狂いだしたのかもしれない。
カツオは高校受験に失敗して自棄に
なり、引き籠もりになってしまった。活発だった少年の頃の面影はない。
ワカメは髪を茶色に染め、学校にも行かずに援助交際に明け暮れる始末。
マスオに至っては会社をリストラされ、サザエに不倫がばれて家庭内別居状態
にあった。一家の良き調停者であったフネは、タラオの死に責任を感じ、
憔悴しきって後を追うように鬼籍に入ってしまっていた。
崩壊しきった磯野家の主として、波平の心労はひとかたならぬものがあった。

サザエは嫌がるカツオを無理矢理家から呼び出し、ワカメにも
連絡を取ってみた。ワカメの携帯は繋がらない。今頃渋谷あたりで
遊んでいるのだろう。
病室に入ったカツオは我が目を疑った。
別人のように変わり果てた父の姿を見て、なぜか涙があふれた。
今まで見舞いにも行かず、五月蠅い存在でしかなかった。父の姿。
こんなに小さかったっけ。カツオは何か声をかけようとしたが、
適当な言葉が見つからなかった。
「サザエ、ちょっとカツオと二人だけにしてくれんか・・・」
「わかりました。さ、マスオさん、行きましょう。」

病室にはカツオだけが残った。リノリウムの床が冷たく光る。

「カツオ、儂はもうだめだ。最後にひとつ頼みがある。」
「何いってんだよ、父さん、しっかりしてよ!」
「いいか、良く聞け。磯野家の正嫡はカツオ、お前だ。マスオ君には
気を許すな、いいか、奴はこの磯野家を乗っ取ろうとしている・・・はうっ!
ゲホゲホ・・・」
「父さんしっかりして!マスオ兄さんがなんだって?」
「カツオ、我が磯野家には、先祖代々伝わる秘宝があるのだ。時価数億
は下らんだろう。お前はそれを守るのだ。決してマスオ君に渡してはならん。
良いか、後は、頼んだ・・ぞ・・・」

「父さん!父さん!とうさ〜〜〜ん!」
波平の戦いは終わった。12月の、小雨の降る寒い夜だった。
しかし残された磯野家の人々の戦いは、始まったばかりだった。
サザエとマスオの仲は冷え切ったままであり、ワカメは相変わらず
茶髪を靡かせて夜の渋谷を彷徨っている。そしてカツオはと言えば・・・
カツオは変わった。大検の勉強を始め、大学を目指して猛勉強を
始めたのだ。
「マスオ君を信用するな」
亡き波平の言葉が脳裏をよぎる。あれ以来、カツオはマスオを猜疑の目で
見るようになった。しかしマスオの態度に変化はない。
「父さん、本当にマスオ兄さんを信用しちゃいけないのかい?」
仏壇に問いかけても、柔和な表情で見つめる波平の遺影は無言だった。

波平の死から数週間が過ぎた。

「カツオくん、ちょっといいかい?」
いつものように、人の良さそうなマスオがカツオを呼んだ。
「なあに?マスオ兄さん。」
「遺産相続の事なんだけど・・・」
ついにマスオの磯野家乗っ取り計画が発動したのだ・・・。
マスオの磯野家乗っ取り計画は遺産問題から始まった。
本来ならば、遺産はサザエ・カツオ・ワカメに均等に分けられるはず
だった。しかし、なんと遺書が見つかったのだ!その遺書には
こう書かれてあった。
「遺産は全部サザエに譲る。カツオは引き籠もりで働きもせん。
よって働かざるもの喰うべからず。遺産は一切譲らん。ワカメも
ろくに学校もいかず、娼婦のようなことをしている。このような
娘にも譲る金は一切ない。」
そんな・・・・
カツオは愕然とした。これは明らかに偽造である。父さんがこんな
遺書残すわけない。最後の時、病室で父子は和解したはず。
全財産がサザエに渡るとなれば、それはマスオが得るも同様だった。
当のサザエは波平の死にショックを受けて精神的にかなり参っていた。
カツオに同情してはいるものの、知識のないサザエにはどうすることも
できなかった・・・
「やっぱり父さんの言ったことは本当だったんだ。」
「マスオ兄さん、僕は、あなたを許さない。」
握りしめた拳が震え、涙がそれを濡らした。
傍らではマスオが不気味な笑みを浮かべていた・・・

そうだ、中島に相談してみよう!カツオの幼馴染みの一人である。
かつては親友と呼べる仲だったが、カツオが引きこもって以来会って
いない。カツオには中島が眩しく見えた。中島は名門高校に進み、
今は早稲田大学の法学部に在籍していた。カツオは中島と
自分との落差を思うと、会うのに耐えられなかったのだ。
「おい、中島!」
「い、磯野!久しぶりじゃないか!家を訪ねても、会ってもくれなかった
のに、どういう風の吹き回しだ?引き籠もりはやめたのか?」
久しぶりに見る中島は輝いていた。いや、久しぶりにお日様の下に
外に出るので、光が眩しかったのかもしれない。
中島はいわゆるイケメンになっていた。トレードマークだった眼鏡を
外し、コンタクトを入れている。髪はドレッドである。趣味でDJを
やっているらしい。
ところでカツオは未だ童貞である。一度花沢さんに童貞を奪われそうになったが、
憧れの人であったゆきえさんに童貞を捧げる決意をしたカツオは、
男の操を捨てられずにいる。しかしそのゆきえさんも今はどこで
どうしているのか・・・伊佐坂先生の小説が売れなくなって、
家も引き払って引っ越してしまった。夜逃げ同然だった。
様々な思いがカツオの脳裏をよぎった。中島の変わり様を見て、過ぎ去った
時間を思う。

「実は中島・・・」
「いやちょっと待ってくれ磯野。今お客さんが来ているんだ。」
「彼女か?」
「ん、いや、まあ・・・」
「なんだよ、恥ずかしがることないよ、紹介しろよ。」
カツオも明るさが戻った。自分でもびっくりするくらい、すらすらと調子の
良い言葉が出てくる。しかし・・・
「あら!カツオくん!」
そう。中島の彼女は、あのゆきえさんだったのである。
カツオは気づくと自分の部屋にいた。ゆきえさんとの劇的な再会
以来、記憶がない。気が動転していた。しかし、冷静になって
思い出してみると、なんとか対面は取り繕っていたようだ。
中島に教えて貰った遺産問題についての解決法を書いたメモも
持っている。
中島が言うには、例え遺書があっても、法定代理人である
カツオとワカメにも、遺産はもらえるらしい。
「ゆきえさん・・・」
しかし今のカツオは、もはや遺産の事などどうでも良くなっている。
無理もない。カツオは中学生の頃から、一切外部と接触を断っている。
まだ大人になり切れてなかった。

「兄貴〜」
ワカメである。あの愛らしいオカッパ頭はもうない。ロングの金髪
に、丈の短いスカートを掃いている。時々、そんな妹に欲情しそうに
なる自分が嫌で、ワカメとも殆ど会話はない。ワカメの方も、引き籠もり
の兄を軽蔑している。そんなワカメが話しかけてくるのも珍しい。
「なんだよ、ワカメ」
「見せたいものがあるんだけど」
ワカメは一通の封書を差し出した。なんとそれは、正真正銘の波平の
遺書だった。
「ワカメ、なんでお前がこんな大事な物を持ってるんだ!?」
ワカメの話しはこうだった。
ワカメは波平のお墓参りに行った。すると、お寺の住職から、
波平から預かっていたものだ。とその遺書を手渡されたのだという。
波平は、自分の死期を悟り、住職に遺書を預けていたのだ。
自分の葬式が終わって、最初に墓参りに来た者にこの遺書を渡すようにと、
言い渡してあったそうだ。波平は、おそらくサザエかカツオかワカメが最初に
来てくれると思っていたのだろう。
「父さん・・・ごめん・・・混乱してて、墓参りにも行ってなかったよ・・・」
涙が溢れて止まらない。波平の本物の遺書が見つかったということよりも、
ワカメが父の墓参りに行ってくれていたことに、感動していた。
「ワカメ。ありがとうな。墓参りに行ってくれて。」
「・・・別に、近くまで来たからついでに行ってみただけよ」
照れを隠すように、憎まれ口を叩いてワカメは部屋を出て行った。

カツオは元気を取り戻した。ゆきえさんのことは、今は忘れよう。
僕にはやらなければならないもっと大事なことがある。中島、
ゆきえさんを頼んだぞ・・・ワカメ。お兄ちゃんは戦うぞ。

波平の遺書には、遺産のことは何も書かれてはいなかった。
もっと重要な、驚くべきことが記されてあったのだ!
今日一日ゆっくり考えた上でコピペ
28 :01/12/09 02:02
お疲れー。読んでないけど。
29番組の途中ですが名無しです:01/12/09 02:06
ここまでは前読んだんじゃよ〜。続きを希望。
貼った俺も続きキボンヌ
31名無しさん@ピンキー:01/12/09 02:07
てめー!続きはどうしたんだよ!殺すぞ(゜д゜)ゴルァ!!

お願いします。
32サザエさんヲタ:01/12/09 03:46
いささか先生の娘はゆきえではなくうきえだ。。。。。
33番組の途中ですが名無しです:01/12/09 16:51
保守アゲ.
34番組の途中ですが名無しです:01/12/09 16:52
コノヤロウ!
35番組の途中ですが名無しです:01/12/09 16:55
続きを見せろ。コノヤロウ!
36番組の途中ですが名無しです:01/12/09 17:13
カツオは死んでしまった!
37 :01/12/09 21:40
早く続きをぷりーず
38番組の途中ですが名無しです:01/12/09 21:43
コノヤロウ軍に入隊したのか?カツオは!コノヤロウ!
39番組の途中ですが名無しです:01/12/09 21:57
カツオ…
40番組の途中ですが名無しです:01/12/10 02:23
見たいage
41番組の途中ですが名無しです:01/12/10 11:47
カツオage
42番組の途中ですが名無しです:01/12/10 16:04
カツヲあげ
43番組の途中ですが名無しです:01/12/10 22:38
聞いてみたい、見てみたい
44胃粗乃家の憂鬱:01/12/10 23:23
ザザエさん

 フータをあけーましょ るんるるーん
 入ーれてみましょう 亜砒酸
 使える化学の兵器なの
 毒薬盛られてくたばるかぞーくー(家族)
※うちとおんなじねー 仲よしーねー
 私はザザエさん あなたはま○みさんー
 夫の麻痺までおんなじねー
 ぐっふっふっふ
 保険金ー

(※くりかえし)


火曜のテーマでした。

第1話 胃粗乃家の憂鬱


 長引く不況により、胃粗乃家にも危機が訪れていた。マズオとナミベイの月給が同時に
3割引きになったことにより家計は火の車。そこでザザエとぶねは保険外交員の仕事を始めるが、
なかなか成績はあがらず、家族や知り合いを保険に入れてなんとかノルマを達成する日々。
その3カ月後にナミベイの会社は倒産。胃粗乃家の大黒柱はただのハゲジジイと化す。
家族の毎月の保険料も馬鹿にならなく、どんどん生活は苦しくなっていく。
 そんなある日・・・夕食の支度をするぶねにザザエが話しかけてきた。
45胃粗乃家の憂鬱:01/12/10 23:23
「かあさんかあさん、ちょっと聞いてよ」
「なんだいザザエ?」
「この間、ノリズケさんが材木の下敷きになって死んだじゃない?」
「ああ、あれは最悪だったねぇ。この苦しい家計の中、香典出させやがって・・・」
歯ぎしりするぶね。ザザエは気にせず続きを話す。
「それがね、あたし達が強引に生命保険加入させたじゃない?その保険金がおりて、
ダイコさん、左うちわの暮らしを送っているそうよ。イグラちゃんもいいもの食べて、
このところみっともなく太ってきたわ」
段々ザザエの顔が憎悪に歪んでくる。
「まあ、憎たらしい話だこと。香典ふんだくるだけならまだしも、保険金まで手に入れるなんて・・・。
恩を仇でかえすとはこのことだねえ」
完全な逆恨みである。
「ね、ね、憎たらしいでしょう。かあさん・・・この際、殺っちゃわない?」
いきなり穏やかでない。
「殺っちゃいましょうか、ザザエ」
ぶねは手にしている包丁を嘗め、ニタリと笑った。


さあーて、来週のザザエさんはー?

 ザザエです。母さんったら短気で困るのよー。昨日も吠え付いてきたノラ犬を包丁投げの的にして
殺しちゃったんだから。

次回のザザエさんは

1.イグラ、コンパニオンと豪遊する
2.ザザエ、犯罪履歴が明らかになる
3.ガツオ、Jリーグカレーを食べて変身する

の3本です。
46胃粗乃家の憂鬱:01/12/10 23:26
登場人物紹介

ザザエ・・・言わずと知れた主人公。鬼畜。
ぶね・・・・ザザエの母。鬼畜。
マズオ・・・危ない交友関係を持つザザエの夫。鬼畜。
ナミベイ・・胃粗乃家のご隠居。失業中。もはやゴミ扱い。
ウミベイ・・ナミベイの兄。すでに他界。
早死さん・・ノーコメント(笑)
ダイコ・・・ノリズケの死により保険金を手に入れる。それが胃粗乃家の恨みをかう。
ノリズケ・・第1話にて材木の下敷きになって死亡していたことが判明。ただの伏線キャラ。
イグラ・・・ノリズケの忘れ形見。イグラ語を使いこなす。
バマさん・・最近テレビに出ないと思ったら、衝撃の事実が明らかに・・・

第2話 殺害プロジェクト(会議)

 その晩、胃粗乃家と不愚他家の大人たちによる家族会議が開かれた。議題はもちろんダイコ
親子殺害計画だ。しかし、その中にナミベイはいなかった。なぜなら、会社が倒産し、
収入の無くなったナミベイは家庭での地位を失い、もはや動く粗大ゴミとしての扱いを受けていた。
そのため、この重要(?)な会議には出られるはずもなかったのだ。
胃粗乃家の皆が寝静まった頃、ちゃぶ台上の一本のろうそくを明かりに、3つの不気味な存在が、
よからぬ相談をしていた。
「さて、みんなどういった殺し方を望むのかしら?」
「やっぱり包丁で一突きにして、それから肉を持って帰ってハンバーグでもつくりたいねえ、
イケケケケケ」
ぶねは包丁を嘗めながら気味悪く笑った。
「マズオさんは?」
「うーん、やっぱり僕は鈍器のようなもので殴り殺したいね。あのクソムカつくイグラの頭を
ざくろのようにしてさ・・・ゲヒゲヒゲヒ」
マズオはスコップを嘗めながら、これも気味悪く笑った。
47胃粗乃家の憂鬱:01/12/10 23:26
「だめねえ二人とも、そんなことじゃ凶器で簡単に足がついちゃうじゃない」
「それもそうだねえ」
ぶね、包丁嘗めながらがっかり。
「さすがザザエ、バマさん一家を葬っただけのことはあるよ」
マズオが賞賛した。そう、最近テレビに出ないと思ったら、バマさんはザザエに殺られて
いたのだった。犬のジョニイが胃粗乃家の玄関前でフンをしたという理由で。(マイナーすぎ?)
「あたしはその時、何も知らないウミベイさんに爆弾持たせてバマさん家に行かせたんだけど・・・
こちらに容疑がかかることもなく、爆弾テロで片付いたわよね」
哀れ、ウミベイは訳もわからず死んでいったのだった。
「じゃあ、今回もそれでいくかい?」
「そうね、今回はお父さんを使うといいですよ。もういらないし。イケケケケ」
「でもねえ、それじゃマンネリなのよね。もっとこう、斬新な何かないかしら」
暫し、沈黙が漂う。そこで不意にザザエが声をあげた。
「あ、そうだ、マズオさん、サラリーマンになる前に勤めていた所の友達、あれ何ていったっけ」
「ええ、あれって誰だい?ザザエ」
「ほら、シロアリ駆除業の・・・」
「ああ、早死君か!」
この辺からかなりやばくなってきているな・・・(汗)
48胃粗乃家の憂鬱:01/12/10 23:27
「どうでもいいけど縁起悪い名前よねえ。あ、それでね、その時使っていた薬品が余って
ないかなーって思ったの」
途端にぶねが目を輝かす。
「あらまあ、それには気付かなかったねえ、イケケケケ」
「よし、じゃあ、僕が明日和歌山に行って掛け合ってみるよ、ゲヒゲヒゲヒ」
「お願いね、マズオさん、ムハヒホヘハ」
いちばん気味悪いのはザザエだった・・・。

その日の会議はそこでお開きとなり、不気味な笑いに包まれながら胃粗乃家の夜はふけて
いくのだった。
さあーて、来週のザザエさんはー?

 ナミベイです。最近、家族のわしへの風当たりが厳しいんじゃ
(ガシャーン)
「父さん、早く片付けてよねー。まったく、使えないんだから」
す・・・すまん・・・
次回のザザエさんは

1.ダラオ、悪どい商売を始める
2.ワガメ、ノーパンを決意する
3.マズオ、アナゴ君と禁断の時を過ごす

の3本です。
49胃粗乃家の憂鬱:01/12/10 23:28
登場人物紹介

ザザエ・・・・なぜかぶねよりめだたない主人公。
ぶね・・・・・包丁嘗めるのが趣味のザザエの母。
マズオ・・・・現在、和歌山に日帰り出張中のザザエの夫。
ガツオ・・・・がもめ大惨小学校に通うザザエの弟。化け物に目をつけられている。
ワガメ・・・・同じくがもめ大惨小学校に通うザザエの妹。
ダラオ・・・・マズオとザザエの間に生まれた子供。アニメで一番ムカつくキャラ。
ナミベイ・・・胃粗乃家の鼻つまみ。バッシングを受けている。
ダマ・・・・・声優不明の猫。ぶねに惨殺される。
ばなざわさん・ガツオにつきまとう好色の怪物。バイアグラを渡せば誰でも喜ぶと思っている。
N島君・・・・ガツオの友人。よく二人でラリってる。
がおりちゃん・何人もの男をたぶらかし続ける悪女。ガツオもだまされている男の一人。
うぎえさん・・胃粗乃家の隣の慰笹蚊家の娘。小学生のガツオの心を弄ぶ。
リガちゃん・・ダラオに毎日迫られて、もううんざり。

第3話 ガツオの異常日常

 がもめ大惨小学校の終業の鐘が鳴ると、校門からたくさんのガキどもが溢れ出した。ガツオとN島も
校門から出てきた。
「胃粗乃、今日のテストどうだった?」
「相変わらずさ。保健体育以外はロクな点数じゃないよ」
「胃粗乃は保健体育だけは得意分野だからなあ、ウヒヒ・・・」
いやらしい笑みを浮かべるN島。
「人のこと言えないだろN島。お前も保健体育が100点だったじゃないか」
そんなことを楽しそうに話しながら、歩きだそうとすると・・・
50胃粗乃家の憂鬱:01/12/10 23:29
「胃・粗・乃ぐーん゛」
途端にガツオの顔から血の気が引いた。好色の怪物こと、ばなざわさんが鼻息荒く近づいてきたからだ。
「や、やあ、ばなざわさん。今日は何の用だい?僕はこれから野球の練習があるんだけど・・・」
「おい、胃粗乃、さっき今日は練習しないって・・・うぐ!!」
ガツオはN島のみぞおちに膝蹴りを喰らわせた。昏倒するN島。
「あら、残念ね゛ー。じゃあ゛、これ゛、受げとっでー」
と、ばなざわさんは包みをガツオに手渡した。
「あ・・・ありがとう・・・で、これ、何?」
ガツオがおそるおそる訪ねると、ばなざわさんはその迫力のある顔をガツオの耳元に近づけ、そして・・・
「ヴフ、バ・イ・ア・グ・ラ☆」

※ガツオ、後に語る。「あの時は死を覚悟しました」

「ヴッフーン゛、待ってるわ゛ーん」
最後にばなざわさんは強烈なウインクをガツオに送り、踊るような足どりで帰っていった。
「はあ、はあ、胃粗乃・・・お前も大変だな」
目を覚ましたN島が苦しそうに言った。
「まったくだよ。僕にはガオリちゃんとうぎえさんがいるのに。あんな怪物につきあってる暇は
ないっつーの」
ガオリちゃんやうぎえさんが胃粗乃のこと好きなわけねーだろ、とN島はつっこみたくなったが、
みぞおちにまた蹴りを入れられるのは嫌なので、口には出さなかった。
「でも、どうしてばなざわさんって、喋るときにやたらと濁点がつくんだろうねー」
「化け物だからじゃないの?」
51胃粗乃家の憂鬱:01/12/10 23:30
ガツオはばなざわさんにモ○スレンダーでも送りつけてやろうかと思った。そこへ、聞きなれた声が
ガツオの耳に入ってきた。
「あーあ、どうして先生はあたしに振り向いてくれないのかしら」
声の主は、現在担任に熱愛中のワガメだった。
「胃粗乃、あれ、ワガメちゃんじゃないか?」
「あ、本当だ。おーい、ワガメー」
「あ、お兄ちゃん」
「どうしたんだ、ぶつぶつ独り言なんか言って・・・」
「お兄ちゃんにはわからないわよ、あーあ・・・明日からヒモパンにしてみようかなー・・・」
ワガメは、またぶつぶつ言いながら行ってしまった。
「胃粗乃、ワガメちゃん何かあったのかい?なんだか恐いこと言ってたけど・・・」
「ああ、どうやらあいつのクラスの担任の教師に惚れてるらしいんだよ」
「ええ、あの先生に?あの人ってたしか・・・」
「そう。熱烈な同性愛者さ。女性は許容範囲外だって豪語していたよ」
「ワガメちゃん、知らないのかなあ・・・」
「まったく、世の中うまくいかないもんだよなあ」
ガツオとN島は学校を後にした。
52胃粗乃家の憂鬱:01/12/10 23:30
「ただいまー」
「おかえり、ガツオ」
家に帰りついたガツオをぶねが出迎えにきた。
「かあさん、包丁持ったまま出迎えにくるのは恐いからやめてって何度も言ってるじゃないか」
「あら、ヲホホ・・・あたしったら。これから気をつけますね。ダマがあたしのこと引っかいたから、
つい殺しちゃったのよね」
「それよりさー、おやつはー?」
「戸棚にありますよ」
ぶねは血のついた包丁を嘗めながら言った。
「今日はハンバーグですよーイケケケケ」
今日のおやつは遠慮しとこうとガツオは思った。
「ガツオにいちゃーん、お帰りですー」
「あ、ダラちゃん、はい、おみやげ」
ガツオはダラちゃんにばなざわさんからもらったバイアグラを渡した。
「わーいですー、早速リガちゃんで試すですー」
ダラオは風のように表へ飛び出していった。
「ダラちゃんも大人になったよなー」
ガツオは遠い目で呟いた。
53胃粗乃家の憂鬱:01/12/10 23:30
 時刻は6時半。そろそろ夕食の時間だ。
「ごはんですよー」
ザザエの声が胃粗乃家にこだました。
「わーい、ハンバーグですー」
「今日のハンバーグは母さんが素材から厳選してつくったのよ、ねー」
「ヲホホ、口にあうかわからないけど・・・」
「ほほう、こいつはうまそうだな」
ナミベイが機嫌をとろうとするが、
「ああ、あなたはこっちね。年とると肉はダメだから、はい、みかん」
「おとうさん、邪魔ー」
「おじいちゃんクサイですー」
「あっちで食べてくださいね」
完全にバッシングをくらっているナミベイ。寂しそうにみかんの皮をむきはじめる。
「いただきまーす」
ナミベイを抜かした家族団らんの一時。
「あら、ガツオ、ハンバーグは好物じゃなかったっけ?」
「う、うん、ちょっと今日は食欲が・・・」
「お兄ちゃん、おやつも食べなかったのよー」
「ガツオ兄ちゃんおかしいですー」
そのハンバーグがダマの肉だと知っていたガツオは話を変えようとした。
「そ、それよりさー、マズオ兄さん遅いねー」
「今日はマズオさん出張なのよー」
ザザエとぶねの目が妖しく光った。
「ふ、ふーん、そう・・・じゃあ、僕もう寝るね。ごちそうさまー・・・」
「あ、ガツオ・・・」
「どうしちゃったのかしらねー」
ザザエは、ハンバーグの中に入っていたダマの目玉をもてあそびながら言った。
54胃粗乃家の憂鬱:01/12/10 23:32
ガラガラガラ

「ただいまー」

「あ、マズオさんだわーおかえりなさーい!」
ザザエとぶねは期待に満ち溢れた表情で玄関に駆けだした。
「あ、ザザエ、うまくいったよ。ゲヒゲヒゲヒ」
「やったー、マズオさーん!」
「今晩、計画を練ろう。ゲヒゲヒゲヒ・・・」
「イケケケケケ・・・」
「ムハヒホヘハ・・・」
玄関で不気味に笑いさざめく3人を、ガツオが目撃していた。
ガツオは、関わり合いになるのは絶対よそう、と固く心に誓った。

さあーて、来週のザザエさんはー

 ダラちゃんですー。ガツオ兄ちゃんからもらったバイアグラを慰笹蚊のおじさんと酒屋のザブちゃんに
売って大儲けしたですー。みんな困ってるんですねぇ。
次回のザザエさんは、

1.ザザエ、貴乃花になる。
2.ナミベイ、バイアグラを飲まされる。
3.イグラ、改造手術をされる。

の3本です。

「あーっむ?来週もまた、見て下さいねー・・・ん、が、ぐ、ぐ」

この真似をして死んだアホな・・・もとい、いたいけなチビッコがいたそうだが、真似して死んだ奴が悪い。
ていうか、自分をちゃんづけで呼ぶなタラオ!
55胃粗乃家の憂鬱:01/12/10 23:33
登場人物紹介

ザザエ・・・笑い声が不気味な主人公。
ぶね・・・・趣味はハンバーグ作りの冷酷なザザエの母。
マズオ・・・実は高学歴のザザエの夫。
ナミベイ・・家族からバッシング中の哀れな家長。
ガツオ・・・ばなざわさんの猛攻に耐え、必死に生きる小学生。
おがるさん・ぶねの幼なじみの慰笹蚊夫人。それだけ。
早死君・・・マズオの親友?
ま○みさん・早死君の奥さん。実は(ピー)※自主規制
バチ・・・・慰笹蚊家の愛犬。胃粗乃家の極悪親子の魔の手にかかる。


第4話 殺害プロジェクト(実験)


「父さん、がんばってねー」
「うーむ・・・しかし・・・」
「あなたに拒否権は無いのよ」
ぶねの脅しに、ついにナミベイは屈した。彼がやろうとしていることとは、お隣、慰笹蚊家の愛犬バチを
拉致することだった。
「死んだら骨は拾ってあげるからねー父さん」
ザザエが明るく言い放った。
「じゃあ、あたしたちは家で待ってますからね、失敗したらひどいよ」
ぶねはナミベイを睨みつけながら、ザザエとともに家へ帰っていった。

「父さん、ちゃんと連れて帰ってくるかしら」
お茶を飲みながらナミベイの帰りを待つ二人。
「さあね、死んだら死んだでどうってことないし」
冷酷なぶね。
56胃粗乃家の憂鬱:01/12/10 23:34
ガラガラガラ

「ただいまー」
ガツオが学校から帰ってきた。手には、ばなざわさんから貰った・・・もとい、押しつけられたバイアグラが
山ほどあった。
「おかえりなさい。まあ、ガツオ、それは何だい?」
「ああ、これはバイアグラだよ。学校に大量に持ってきてる奴がいてね」
ガツオはいまいましげに言った。

ガラガラガラ

「お、おーい・・・・バチを連れたきたぞー」
「これ、使えるじゃなーい。母さん」
「あら、そうねえ、イケケケケケ」
ガツオは早々に部屋へ退散した。
「おつかれー、父さん」
ザザエが出迎えると、足を縛られ、猿ぐつわをかまされたバチと、傷だらけのナミベイの姿があった。
「は、早く手当を・・・」
「あなた、お疲れさま」
ぶねがグラスに水を持ってきた。
57胃粗乃家の憂鬱:01/12/10 23:35
「おお、すまん、かあさん」
ナミベイは、やっと自分に対するいたわりが戻ってきたか、と目頭が熱くなった。そして、その水を一気に
飲み干した。その時、ナミベイの口になんとも言えない変な味が広がった。
「うぐ、何を入れた!?」
「父さんが喜ぶと思ってー、ガツオの持ってきたバイアグラ20人分を入れたのよー」
「あなたもこれで元気になりますよ」
ナミベイは、薄れゆく意識の中で、家族みんなを呪った。
「母さん、これどうするのー?」
ザザエは、倒れたナミベイの頭を足下にしながら訊ねた。
「放っておきなさい。死んだら明日葬儀屋を呼びましょ」
「これでバチも手に入ったし、準備はバッチリね」
「まあ、ザザエったら、シャレちゃって」
58胃粗乃家の憂鬱:01/12/10 23:36
ここで話は昨晩へ戻る。

マズオが和歌山で目的を果たし、連夜の家族会議が開かれた。もちろん、その中にナミベイはいない。
「ねーねー、早死さん、どうしてた?」
「早死君ねー、ま○みっていうデブな女と再婚していたよ」
「えー、前の奥さんは?」
「飽きたから別れたって。早死君はデブ専だったからね」
「で、マズオさん、薬品の方は?」
「ああ、ほら、これさ。事情を話したら快く分けてくれたよ」
と、マズオは亜砒酸を取りだした。
「まあ、素敵な白色粉末だこと」
ぶねがうっとりした声を出した。
「で、マズオさん、どうやってダイコさんたち殺ろうか?」
「そうだねえ、イグラちゃんには亜砒酸入りの飴でもあげればいいね」
「ダイコさんは?」
「そうだねえ、最近太ってきたから、ダイエット食品にでも添加して、渡そうよ」
59胃粗乃家の憂鬱:01/12/10 23:36
「さっすがマズオさん、伊達に早稲田大学でてないわね」
「いやあ、それほどでもお」
実はマズオは早稲田出身なのだ。どう道を誤ったんだか・・・
「明日は毒性を確かめるために動物実験をやりましょう」
「じゃあ、ダマを使いましょ、母さん」
「あら、困ったわねえ、ダマは今日殺しちゃったのよお」
「えー、困るわー母さん」
お前、ハンバーグ喰ってたじゃねえか。
「じゃあ、こうしたらどうだい?隣の慰笹蚊さん家の犬のバチを借りるんだよ」
「あ、それ名案ねー、さっすがマズオさん」
「その結果が出たら、分量を考えて飴とダイエット食品を調整しようよ」
「決まりですね。汚れ役は父さんにやってもらうことにしましょ、イケケケケ」
「ゲヒゲヒゲヒ」
「ムハヒホヘハ」
60胃粗乃家の憂鬱:01/12/10 23:37

そう、バチはこれから動物実験に使われるのだ。
「じゃあ、母さん、バチの猿ぐつわをとって」
ぶねが猿ぐつわをとると、バチは猛烈な勢いで吠え出した。
「あー、やかましい!」
ぶねは、バチのわき腹に蹴りを入れた。
「キャイン、キャイン」
「母さん、ダメじゃないのー、薬飲ます前から弱らせちゃー」
「あら、ヲホホ、私ったら。つい、カーッとなっちゃって・・・」
「じゃあ、母さん、バチの口をしっかり開けさせて」
「わかったわ。ザザエ」
ぶねはバチの口を無理矢理こじ開け、ザザエが亜砒酸の粉末を大量にバチに飲ませた。
「さあ、何分で死ぬかしらねー」
「イケケケケ、楽しみだねえ」
二人の目は尋常ではなかった。
数分も経つと、バチが悶えるような反応を示し始めた。
「あ、母さん、砒素の場合、吐き気をもよおすらしいから、床を汚されないように口を縛っておいて」
「はいはい」
いかにも温厚なおばあちゃんのような返事をしながら、ぶねはバチの口をきつくナワで縛った。しばらく
のたうちまわったバチは、やがてひっくり返り、鼻から泡を吹いて痙攣し始めた。
「母さん、これ、死んだことにする?」
「まだよ、痙攣が止まるまでお待ちなさい」
待つこと十数分で、バチの体は完全に動かなくなった。
61胃粗乃家の憂鬱:01/12/10 23:37
「母さん、何分?」
「27分って所だねえ。もうちょっと早くくたばると思ったんですけど・・・」
「じゃあ、ダイコさんの時はもっと分量を増やしましょうよ」
「それにしても、ジャマだねえ、これ」
「埋めちゃいましょうよ、母さん」
 ザザエとぶねは、庭に穴を掘り始めた。
「あら、ぶねちゃん、何してるのかしら?」
「ああ、おがるちゃん。穴を掘ってるのよ(勝手に人の庭覗くなよこのカス)」
「そんなこと見りゃわかるわよ。何で穴なんか掘ってるの?」
「ゴミを埋めるのよ(いちいちうるせーんだよタコ)」
「へーえ」「・・・・(さっさと消えろクソバカ)」
「ああ、それより、うちのバチ見なかった?」
「知らないわー、ねえ、母さん」
「見ませんでしたねえ」
ザザエとぶねの口元が妖しく笑っていたのにおがるさんは気付かなかった。
「あら、そうなの。どこいったのかしら・・・」
おがるさんは自宅へ引っ込んで行った。
「マズオさんが帰ってきたら、いよいよ仕込みよねー、母さん、ムハヒホヘハ」
「今からぞくぞくするねえ、ザザエ、イケケケケ」
穴を掘りながら不気味に笑う二人を背景に、あさひが丘の日は暮れていくのだった。
62胃粗乃家の憂鬱:01/12/10 23:38
さあーて、来週のザザエさんはー?

 マズオです。今回でお父さんは死んだと思ったんだけど、まだ生きてるんですよね。まったく、
しぶといというか何というか。

次回のザザエさんは

1.ワガメ、てんぷらにされる
2.ぶね、ナミベイでハンバーグをつくる
3.ダラオ、去勢される

の3本です。
え?いつも一本しかやらないし、予告と全然関係ないって?
甘いよ君、こう見えても次回予告は事実に基づいているんだ。
63胃粗乃家の憂鬱:01/12/10 23:38
登場人物紹介

ザザエ・・・サリーの友達よしこちゃんのノリで喋る主人公。
ぶね・・・・ロッテンマイヤーさんと声も気性も一致するザザエの母。
マズオ・・・ジャムおじさんの声で話すザザエの夫。
ダラオ・・・アニメで最もムカつく(主観入りまくり)不愚他家嫡男。だが、今回で家督を継げない体に…
リガ・・・・ダラちゃんの友達。ダラちゃんには愛人だと思われている。
ナミベイ・・救急車で病院へ。一命はとりとめたらしい。
ガツオ・・・薄幸の小学生。ややねじくれている。
ワガメ・・・独占欲が強いガツオの妹。パンチラで色気を振りまいているつもり。
ダイコ・・・ノリズケの死によって多額の保険金を獲得。それが胃粗乃家の恨みをかう。現在マズオに横恋慕。

5話 殺害プロジェクト(前夜)


 ザザエたちが、バチの死体を穴に埋め、ナミベイを救急隊員に押しつけた頃、マズオは帰ってきた。
「ただいまー」
「あら、マズオさん、おかえんなさーい」
「ほら、ペロペロキャンディとカロリーメイトドリンク買ってきたよ」
「これであの忌々しいダイコ一家にようやく復讐ができるんだねぇ」
ぶねは感慨深げにほざいた。
「ダイコさんたちはこの亜砒酸で死ぬんだね。あー、悲惨」
「やだーマズオさんったらー」
「イケケケケ」
そんな話で盛り上がっている頃、ダラオが帰ってきた。
64胃粗乃家の憂鬱:01/12/10 23:39
今日のダラオ、大金を持って現在執心中のリガちゃんを口説きに行ったのだ。
その金がどこから来たのかというと、ガツオがばなざわさんに押し付けられたバイアグラを高値で
売りさばいて稼いだのだ。
だが、その売れたバイアグラの半数以上は再びばなざわさんが買って行ったらしい。
「バカなメスゴリラですぅー」
勿論、ダラオは自分用に一ビンだけ売らずにとっておくことも忘れなかった。
「これで夜もギ・ン・ギ・ンですぅー」
あー、ムカつく!!
・・・ともかく、その金の力にものを言わせ、リガちゃんに迫ったのだ。
リガは、
「一晩考えさせて」
と言ったが、ダラオはすでに確信していた。所詮あの女は物欲には勝てないのだ。絶対に金の力に屈するに
決まっている。
「へひひひ、もうリガは僕のものですぅー。明日はどんなことしようかなー」
そんなこと考えながらの帰り道、どうしてもダラオの顔はいやらしい中年親父のようににやけてくる。

「ただいまーですぅ」
途端にザザエ、マズオ、ぶねの表情が堅くなる。
「ダラオだわ・・・今の話、聞かれたんじゃないかしら母さん」
「心配ねえマズオさん、ちょっと様子を見ていらっしゃいな」
マズオは、ダラの様子を探りに行った。
しばらくして・・・
65胃粗乃家の憂鬱:01/12/10 23:39
「マズオさん、どうだった?」
「うーん、何か『てめえの考えてることくらいわかるんだぜゲヘヘヘヘ、これで明日は僕の思うがままですぅー
ウヒヒヒヒ』って言ってたよ」
「厄介だねえ、ダラオ、感づいたみたいねえ」
ぶねが困ったように言った。
「でも、こんなことで計画は中止するわけにはいかないわよ母さん」
「やっぱり、4229274作戦しかなさそうだよ」
4229274作戦とは、死人に口なし、要するに口封じに消してしまおうというわけ。
そして三人、手にめいめい凶器を持ってダラオのいる部屋へ向かっていった。

「リガー、明日はこの僕の手で辱めるんですねえーグハハハハ」
相変わらずダラオは一人で悦に入っている。
そこへ凶器で武装した鬼畜3人組が現れ、あっという間にダラオを縛り上げてしまった。
「マ、ママー何するんですかぁー」
「ダラちゃん、ママたちの計画はねえ、誰にも知られちゃいけないのよ、それを知ってしまったのが
不幸だったとあきらめて頂戴」
「計画って何ですかーおばあちゃん、僕、知らないですぅー」
「しらばっくれるんじゃありません!」
ぶねの鋭いケリがダラオのこめかみにはいった。ダラオは前後不覚に陥るような激しい衝撃を感じ、
気を失った。
66胃粗乃家の憂鬱:01/12/10 23:40
「マズオさん、ダラオを拷問部屋に連れていって頂戴」
「お義母さん、めずらしく本気ですねー」
ぶねは、普段からダラオがぶねの事をクズ同然と考えていることに心底腹を立てていた。

この間、深夜番組を見ているダラオに対して、
「子供はもう寝なくちゃいけませんよ」
と言ったら、
「もう生理もあがっちまったような婆さんにとやかく言われる筋合いはないですぅー」
と返答された。この時から、もうそれは我慢の限界にきていた。

胃粗乃家の拷問部屋は物置の中にある。昔は、ぶねやナミベイがガツオやワガメをつれこんで幼児虐待を
楽しんだものだった。
「おきなさい、ダラオ!」
ぶねがバケツに入れた水をダラオにかける。
「う、おばあちゃんひどいですぅー」
「おだまりなさい!」
ビシィ!
ぶねの振り上げた鞭がダラオの皮膚を切り裂く。
「ヒイイー」
ダラオはすっかり怯えきっている。
「さあ、白状なさい、あたしたちの暗殺計画を盗み聞きしたわね」
「暗殺計画って何ですかー僕はただ・・・」
67胃粗乃家の憂鬱:01/12/10 23:41
ビシィ!
「アギアアア!」
「聞かれたことだけに答えれば良いんですよ」
鞭が再びダラオに浴びせ掛けられた。
「あくまで黙秘し続けるなら、さらに制裁を加えます」
ぶねは、赤く焼け爛れた鉄の棒を持ってきた
「さあ、今からみっつ数える間に白状なさい。ひとつ、ふたつ」
「ちょっ・・・ちょっと待つですぅー僕は本当に・・・」
「みっつ!」
ジュウウウウウウ
「アーーーーーーーーー!!」
ダラオの背中に非情なる鉄の棒が押し当てられた。肉の焦げるにおいが辺りに漂う。
「まだ言う気にはならないのかい!?」
ぶねの目は赤く血走り、とても人とは思えないほどおぞましい形相をしていた。
ぶねは、ダラオの首を掴み、平手を食らわせながら問い詰めた。
「てめえの考えてることくらいわかるってどういう事だい!」
ビシッ
「何が僕の思い通りなんだい!」
ビシッ
「さっさとおっしゃい!」
バシッ
「こいつめ!」
バシッ
「こいつめ!」
ビシッ
しかし・・・幼稚園にも行ってないガキ相手にここまでやるかねぇ?まあ、異常だから別にいいか。
68胃粗乃家の憂鬱:01/12/10 23:41
「そ・・・それは・・・」
ダラオは、朦朧とした意識の中で、今日のリガちゃんとのことをぶねに伝えた。
「あら、そうだったの、はじめから言えば良いのに」
「わ・・・わかってくれたんですかぁー」
しかし、ぶねの表情は和まない。
「でもいいわねえ、お盛んで。ええ、あたしはどうせあがっちゃってますよ。ついでだからあなたのも使い物に
ならなくしてあげますよ」
ぶねは例のことをかなり根に持っていたらしい。
「これはあたしをないがしろに扱った罰です」
そう言うと、ぶねは今しがた拷問に使った鉄棒をダラオの股間に近づけていった。
「ヒ、や、やめるですぅー僕はまだリガちゃんとは一回も・・・一回も」
ジュウウウウウウ
「ギョワアァアアアァァーーーーーーーーー!」
あわれダラオは一回も経験することなく、永久に機能しなくなってしまった。
「ウ〜〜〜…ウゥ〜〜〜〜…」
ダラオは、しばらく小刻みに震えていたが、
ジュウウウウウウウウ
「・・・・・・・・!!」
股間にとどめの一撃が来ると、失禁し、泡を吹いて気を失った。

(やっとこの鬱陶しいガキを始末できたわ。あーすっきり)ぶねは拷問部屋を後にした。
69胃粗乃家の憂鬱:01/12/10 23:42
「あ、母さん、どうだったー?」
ザザエがあっけらかんと尋ねる。
「どうも知らなかったみたいだから命だけは助けたんだけど、そのかわりにとっても大切なものをとっちゃったわ、
イケケケケケ」
「へー、そうなんだー」
オイ!あんたの息子だぞ。
「あら、ところでマズオさんは?」
「ダイコさん達に誘いかけてるのよー。明日からお盆だから、キャンプにでも行かないかって」
「そこで殺るんだねぇ、イケケケ」
「積年の思いが、やっと果たされるのよー」

一方、マズオ

「奥さん、それじゃあ、そういうことで」
ガチャン
「ククッ単純なもんだぜ、ちょっと色気ふりまいたら即オーケーだ。男に飢えた未亡人なんて
たやすいねぇゲヒゲヒゲヒ。まあ、死ぬ前に俺が一回くらいはしてやるから安心しな、ゲヒゲヒゲヒ・・・」

それぞれの思惑を胸に、運命の日に向かって時は流れる・・・
70胃粗乃家の憂鬱:01/12/10 23:43
さぁーて、来週のザザエさんは

ワガメです。いよいよ明日はキャンプです。
でも、あたしの胸は先生のことで一杯なのー。
ああ、呪いをかけて先生をあたしだけのものにしたーい。

次回のザザエさんは

1.ガツオ、肉饅頭の餡にされる
2.慰笹蚊、脱税がバレてパクられる
3.ザザエ、濁流に流される

の三本です。

次回、感動のクライマックス(予定)

http://www.geocities.co.jp/Playtown-Domino/2397/darkspot/endarea/kaibun.html
71番組の途中ですが名無しです:01/12/11 00:31
おい、カツオ物語はどこ行った?
72番組の途中ですが名無しです:01/12/11 12:09
『サザエさん』映画化発表記者会見

<発表要約>
 「本日は『サザエさん映画化発表会見』にお集まり下さいましてありがとうございました。
言うまでもなく『サザエさん』は、日本における国民的マンガであります。
近年、アメリカでは日本の特撮およびアニメがブームとなり、映画化の企画も数多く持ち上
がっておりますが、その中でも『サザエさん』はアメリカのヤング層に絶大な支持を受けて
おり、最高級の超大作になると確信しております。舞台はニューヨークです。
初めてアメリカに出現する『サザエさん』一家が、どのように活動し、どのようにお日様を
笑わせるのか……それはまだ明かすことはできませんが、非常に楽しみな部分であります。

製作はドリームワークス。配給はUIP。作品は日本のアニメの慣習に基づき、
3話構成のオムニバスとなります。監督は、スティーヴン・スピルバーグ、
ジェームズ・キャメロン、ジョージ・ルーカスの3巨匠が各話を担当いたします。
CGはILMが総力をあげて製作。今までにない大スペクタクルのCGシーンが見どころとなりま
す。なお、『サザエさん』のデザインはアメリカ向けに大幅に変更されますが、これは映画公開ま
で極秘とさせていただきます」
73番組の途中ですが名無しです:01/12/11 12:10
<配役>
役名               出演者
Wave(波平) ……………………ショーン・コネリー
Ship(フネ) ……………………メリル・ストリープ
Shell(サザエ) ………………シガニー・ウィバー
Trout(マスオ) ………………ケビン・コスナー
Tuna(カツオ) …………………ジム・キャリー
Seaweed(ワカメ)……………シャロン・ストーン
Codfish(タラちゃん)………マコーレ・カルキン
Ball(タマ) ……………………?

<サブタイトル>
第1話 カツオ、恐竜に襲われる        ステーヴン・スピルバーグ
第2話 フネ、沈没              ジェームズ・キャメロン
第3話 サザエ、お財布を忘れる 帝国の影   ジョージ・ルーカス

<監督のコメント>
スティーヴン・スピルバーグ
「今回の作品は、初代『サザエさん』がモチーフとなっている。
何かをリメイクしようとした場合、必然的にベーシックなところへ立ち返る。
観客が初めて『サザエさん』を見たときの興奮を今の時代に再現したいんだ。

『サザエさん』は善でも悪でもない。我が物顔の人間に対する自然の驚異、
そして警鐘であるんだ。」
サザエさんの最終回  

第一章  波平のなげき

西暦19999年12月31日、世間は大晦日だった。
波平と船は、東京の家を売り、火星に住居を構えていた。
そこには、もはや1本だけ残った頭の毛ではなく、ふさふさとした黒髪が繁っていた。
科学の進歩が波平の髪を増やしたのである。

「かあさんや」波平は、船を呼んだ。
「なんですかとうさん」と、お肌に張りのある船がでてきた。科学の進歩が船を若返らせたのである。
波平もバイアグラで元気になり、夜の方も盛んで、ワカメの下に、アジ、サンマ、シャケなど、
現在6人の子供をもうけていた。

「サザエさんも今年でおわりなのかねぇ」
「そうですね」船はお茶をすする。
「世間は、西暦20000年問題とやらのおかげで、サザエさんが誤作動を起こすとかいっておるが・・・」
「だいじょうぶですよ、おとうさん。西暦3000年問題も、14000年問題も、
いままで何もなかったじゃないですか」
「うむ、天下の長寿番組だからのう」と、波平はお茶をすすった。
「しかし、念のため、トイレットペーパーを買いこまなくてはなるまいぞ」波平の表情が険しくなった。
「なにせ、20000年問題だからのう・・・・」
いやな予感がする・・・ひょっとして、サザエさんも今年一杯の運命かも・・・
いや、サザエさんに限ってそんなことは・・・そんなことはないはず・・・
年末の火星は、寒波が厳しい。町に木枯しが吹きすさむのであった。
第二章  サザエさん一家、のりすけ君の家へ

「こんばんわ!」
サザエ達が、ノリスケくんの家に遊びにきた。
ノリスケくんは、スペースコロニー5丁目に住んでいる。
「あら、サザエさん、遠かったでしょ?」
「いいえ、ほんの1火星時間ってとこよ」サザエは笑った。
「パブー」
「あら、いくらちゃん。」サザエは眼を細めた。
「まぁ、よくも180世紀もの間、バブー、ハーイで生きてきたわね。」
「ハーイ」
「でも考えてみれば、そのおかげでわたしも年をとらずにすんでいるのだけど。」
「そうよね。サザエさんのキャラは年をとらないもの」
「ぼく、いくらちゃんと遊びますぅ〜」タラオが走り出す。
「こらこら、暴れちゃだめよ。ここば無重力空間なんだから。」
「わかってましゅー」そういって、タラオとイクラはお庭に飛び出していきました。
「あ〜いくらちゃーん!くるくる回ってとまらないでしゅ〜」
「ハーイ」
「ハーイじゃないでしゅ!助けてくださーい」
「チャー?」
「チャーじゃなくてぇ」
「パブー」なにを思ったか、イクラ、タラオを突き飛ばした。
「あ〜〜〜!!!!」
すると、タラオは遥か彼方へ飛んでいってしまった。
「バブー!!バブー!!!バブー!!!」
イクラはびっくりしてタイコに訴えたが、
「まぁまぁ子供は無邪気ねぇ」と
相手にされないイクラであった。
800才にもなってもチャーしか言えないとは・・・
これも現代社会が生み出したひずみなのだろうか・・・
第3章  カツオと中島

ふたりの男の子が、火星神社から出てきた。カツオと中島である。
「あーあ、一体いつになったらかおりちゃんと結婚できるんだろうなぁ・・・」
と、ぼやくのはカツオである。
「礒野ぉ、そう落ち込むなよ」
「ぼやきたくもなるよ。もう放送8億回以上にもなるんだぜ、いいかげん馴れ合いになっちゃってさ」
「礒野はまだ、いいよ」中島は眼がねをキッとあげると、
「おれなんか、相手役すらいないんだぜ」と、ちょっと怒っている。
「ははは、花沢さんがいるじゃないか!」
「やめてくれよ、悪い刺激は・・・おれだって2000年前、人工心臓に変えたところなんだぜ」
「悪い、悪い、刺激はまずかったな」
「それより礒野、お前のねえさんはだいじょうぶなのか?」
「なにが?」
「確か、人工心臓に人工肝臓、それに人工肛門もついてただろ?」
「ああ、西暦8200年の、人工臓器ブームの社会世相を反映して、姉さんも臓器交換したからなぁ」
「長寿番組だけに、時事問題をとり入れないと、ネタが続かないモンな」
「そりゃ、180世紀も続いてるんだからなぁ」
「10000人くらい、声変わりしてるよなぁ・・」
「う〜ん」
丁度その時、除夜の鐘がなった。
ゴーン
西暦20000年である。突如、中島がくるしみはじめた。
「ううう・・・い・・そ・・・の・・・」
「どうしたんだっ!中島っ!」
「すると中島の体がどんどん大きくなってゆき、そのうち羽根が生え始めた。
服はびりびりに破れ、口は耳まで裂け、頭からは角がはえている・・・
カツオは不覚にも、腰を抜かしてしまった。
「ひひひ・・ひえぇえええええええぇぇっ!中島が誤作動しているぞ!」
未来の20000年問題は深刻だ。20世紀のわれわれには理解できない現象が
起こっているようだ。
「がおーーーーッ!!!」
中島は眼鏡からビーム光線を発射し、町を焼きはじめた。
「中島がくるった〜!」
西暦20000年ともなると、なんといってもメカ社会である。
全国いたるところで誤作動が発生しているようだ。
そういってるうち、どーんという、すごい音がした。
地球が消滅してしまったようである。
ああ・・・世紀末じゃ〜
第4章   サザエ、誤作動する!

そのころサザエさんは、すでに誤作動していた。
まるでキングギドラのように首が三本に増え、全身、金色のうろこにつつまれ、
口からレーザーを発していた。 
サザエさんだけではなかった。波平も、誤作動していた。
普通なのは、カツオだけだ。
「礒野くん!」ふと、そのかわいい声に振り向くと、それはかおりちゃんだった。
「かおりちゃん・・・」
「礒野くんも無事だったのね。」
「よかった・・無事で」
「でも、のんびりしてはいられないわ・・・さっき、花沢さんが突然変異して、火を吹いていたわ!」
「えっ?花沢さんまで?」
「もう、ここも安全じゃないのよ・・」かおりちゃんは泣き出してしまった。
「かおりちゃん、だいじょうぶだよ。僕が守ってあげるから。」
「ほんと!礒野くん!」目と目で見詰め合う二人・・・・・
こうして、ふたりははじめて唇を交わすのであった。
しかし、二人にのんびりする時間はなかった。
波平が近づいていたのだ。
「礒野くん!危ない!」
「だいじょうぶ!」カツオは、M60機関銃をとりだし、波平めがけて撃ちまくった。
命中した。波平の髪の毛がとれた。あっ、カツラだったのか!
がーオー!!と断末魔の悲鳴をあげて波平は崩れおちてゆく・・・波平は死んだ。
「おとうさんを殺してしまった・・・」しかし、ボーゼンとする間もなく、花沢さんが、襲ってくる。
ダダダダダダダダ・・・・・カツオは撃ちまくる。
「このやろう!死ね氏ね死ね氏ねしねしねねしね死ね!!」
花沢さんはアンギャー!と叫んで倒れていった。
次はサザエが来た。口からレーザーを吐いている。
カツオはかつての姉だろうと容赦はない。もう、こいつは姉さんじゃない!ばけものだ!
「死ね死ね死ね死ね死ね寝死死ねしんでしまえ〜っ!」
ダダダダダダダダダダダダダダダダた・・・サザエはきりきり舞してやがて倒れていった。
わき道から、いのししのようにイクラが現われた。
「あぶない!礒野くん!」思わずさけぶかおりちゃん。
カツオはすかさす、腰から下げているランボーナイフを取り出し、イクラめがけてなげつけた。
グサツ!!バーブーーーッ!!と、怪鳥のような叫び声をあげて、死んだ。
「礒野くん、後ろよ!」かおりちゃんがさけんだ。
あぶないところだった。タラちゃんとワカメがすぐそばまできていたのだ。
カツオは手裏剣を投げた。見事、眉間に突き刺さった。命中!もう、無茶苦茶だ。
「きゃーっ、礒野くん!あっちに、あなごさんとのりすけくんと、いささか先生がっ!」
ダダダダダダダッ・・・・振り向きざまに撃ち殺す。
「礒野くん、ジュリーと三河屋さんよッ!」
またまた撃ち殺す。ジュリーはきゃいーン!と声をあげ、三河屋さんは伝票をばらけて飛び散らかして死んだ。
「きゃー!jますのりよ、あじよ、さんまよ、しゃけよ!」
カツオは手榴弾をなげた。爆発音とともに、かすかに「そりゃないよ〜カツオくぅ〜ん」という声が聞こえたが、
聞かなかったことにしよう。爆発とともに、しゃけ子の頭も爆発ヘッドになっていた。(すまん!) 
何時間戦ったのだろうか?
気が付くと、焼け野原の中に、二人は立っていた・・・・
みんな死んでしまった。
「生き残ったのは、おれたちふたりだけか・・・」
「そうね礒野くん・・・」かおりちゃんは、遠くをみつめた。
「おれたちだけで、世界をやりなおそう・・・かおり」
「礒野くん・・・」ふたりは再び、熱い口付けを交わした。
もはや、小学生がどうの、いってる場合ではない。
人類は滅亡したのだ。

主役が死亡したので、この番組も終わらなければならなくなった・・・
そして、今後、番組名が「かおりさん」に変わったそうな。


おわり・・・・
81番組の途中ですが名無しです:01/12/11 23:36
第5章  視聴者の意見

ある部屋の応接間・・・数人の子供がテレビを囲んでいた。
のび太と、ドラえもんと、静香である。
「あーあ、とうとうサザエさんも終わりか」そういいながら、のび太はテレビのスイッチを切った。
「最近、監督が変わって、視聴率がかなり落ちたっていうから・・・」と、どらえもんは言った。
「そうだよな、これじゃ、まるでSFの世界だもんな」
「でも、こんな終わり方、ないよな・・・」
でも、静香ちゃんは、
「もう、のび太さん、来年は21世紀よ。あたしたちだって,ぜんぜん大きくなってないんだから。」
「たしか漫画のとおりいくと、もう結婚していてもおかしくないよね。」
「とらちゃんだって,そろそろ作られていてもいいころよ」
「もしかして、ぼくたち、ずっとこのままかなぁ。」
「ぼくたちも、西暦20000年にはどうなってるのだろうね」
「それはねぇ・・・」
「もうええって」

おわり
82番組の途中ですが名無しです:01/12/12 17:57
鰹の叩きあげ
83 :01/12/12 18:59
カツオ計算機?
84新事実:01/12/12 19:07
>>44 給料3割引
みかか職員であることが判明
85番組の途中ですが名無しです:01/12/12 22:10
つーか、前半で出てたカツオの遺産相続の話の続きが
気になって仕方ないんですけど。
作者さんは何処へ。
86番組の途中ですが名無しです:01/12/12 22:22
>>85
しにました
87  :01/12/12 23:26
カツオって、えなりの事?
88 :01/12/12 23:29
ここまでカツオのAAが無いなんて奇跡だな
89番組の途中ですが名無しです:01/12/13 14:22
なんとその遺書には衝撃的な事実が書かれていた。

「これを手にしているのはサザエかワカメかカツオだろうが、
カツオであるとワシは思っている。」
カツオははっとした。
「実はおまえには隠しておきたかったが、カツオはワシの子であるが
かあさんの子ではないのじゃ。
実はサザエとワシの愛の結晶なのじゃ。中学生だったサザエを
ワシが無理やり・・・嫌がるわが娘に・・・。
だが、これは宿命なのだ。磯野家には秘宝があることは知っておろう。
磯野家は代々その秘宝を守る役目を務めてきた。ご先祖様が仕官もせず
浪人をしておった時、殿様主催する大食い大会で優勝したときから、
その役目が与えられた。だが、それにはルールがあった。
磯野家の嫡男は処女の女から生まれなければ、正当な後継者とは
ならんのじゃ。長女のサザエが生まれた時、何度もかあさんと
離縁しようと考えたが、ついにできなかった。ふねのことを
ワシはワシは・・・。家庭を分裂させずに処女の女と考えた時、
決心してしまった。当時、処女だったサザエをかあさんと
二人で押さえ付け、禁断の愛へと・・・。
そのとき生まれたのがカツオだが、元気な赤ん坊はもう一人いた。
ワカメとカツオは双子なのじゃ。戸籍の上では二つ違いだが、
それは2年間隠しておいたからじゃ。
おっと、そんなことよりも秘宝のことじゃが、マスオが狙っていることは
知っておろう。マスオはサザエの弱みにつけこんで、この家に
潜りこんだのじゃが、ワシも禁断の愛をばらされると告げられ、
なにもできなかった。」
90番組の途中ですが名無しです:01/12/13 14:23
ここまで読んでカツオはその遺書を破り捨てたくなる衝動を
抑えるのがやっとだった。いままでの磯野家に対する
漠然とした疑問、自分が人とどこか違うという理由でヒキコモッタ
こともなんだか説明できそうである。
「秘宝を守るためにはマスオをどうにか消してほしい。
そのためにサザエとワカメを好きに使ったくれ。所詮、女では
この磯野家を継げん。どう使ってよいのじゃぞ。
秘宝を守るための資金が銀行の貸し金庫にしまってある。
そこに、秘宝を守るための指示と5000万円がはいっている。
磯野家が貧しく感じたのは貯蓄のためじゃったのだ。
詳しくはそこにあるが、秘宝が人手に渡れば大変なことになる。
あとはまかしたぞ。    
  ○×銀行あさひヶ丘支店   02846274623736   
                     磯野波平 @ 」
カツオは茫然としたがその顔には決意のいろが見られた。
カツオは銀行へ向かって歩き出した。それは立派な
男カツオの姿だった。しかし、まだ戦いははじまったに過ぎない。
あー、磯野家、カツオは・・・。       
                        終
91番組の途中ですが名無しです:01/12/14 09:00
えっ!?
「終」って?
続きないのぉ??
92 :01/12/14 15:42
きになるんだじぇ
なんだか途中でジャンプに打ち切られたスラムダンク状態…
他の話はどうでもいいから、>>90の続きが読みたい!
94長谷川マッチョ子:01/12/15 16:54
カツオは銀行に入るなり、いきなり怖じ気づいた。ヒキコモリだった
彼には無理もないか。しかし、勇気をもって3番窓口へ向かった。
「あの・・・、お お金をおろしたいんだけど。」久しぶりに
初対面の人と会話をしたため少々ギコチナカッタがこれもカツオの
試練である。カツオは波平の貸し金庫の5000万円と憎きマスオを
消すための指示を手に銀行を後にした。波平の指示には
(まずはこの計画を遂行するためのアジトとして、次のところへ行け)
とあった。これはマスオに気付かれないため、カツオの持っている大金を
奪われないために当然の行為であった。今の磯野家で5000万もの大金に
目を奪われないのはカツオだけに違いない。金にマミレタ生活を送る
ワカメが知れば、ホストクラブかブランド品か中卒で筋肉馬鹿の
土木作業員に騙され、全額奪われる心配がある。
95長谷川マッチョ子:01/12/15 17:11
女学校出(今でいうと日本女子大か、もしかして御茶ノ水だったりして)の
くせに精神年齢はカツオと対して変わらないサザエが大金のことを知れば、
マスオに話し結局奪われることになる。それか、家庭の台所事情を考えないで
恵まれない人のために寄付してしまうかもしれない(しかも、場外
馬券売り場WINS にいるようなニセ募金活動に)。
カツオはそのアジトの場所をみると、あさひがおか三丁目ではないか。
なんと、磯野家の隣りではないか。これは伊佐坂家とは逆隣りの
普段のサザエさんでは出てこない、ずっと空家になっていた古い館で
あった。やはりここは世田谷の住宅街であるだけはある。昔は
無産主義者の隠れ家として存在し、重厚な雰囲気を醸しだしており、
磯野家には無関係なものであり、意外と気付かれないのであろう。
96番組の途中ですが名無しです:01/12/15 17:13
元ハマさんちだね!
97長谷川マッチョ子:01/12/15 17:33
その家は花沢不動産が管理しており、カツオは数年ぶりに
花沢不動産へと歩を進めた。花沢さんとはかれこれX年は
顔をあわせていないので、照れくささとともに付きまとわれないか
不安を感じていた。でも、ストーカー防止法が施行されている
現在、司法手段に出ることもできるがカツオが知るはずなかった。
簸佐沢不動産の扉をあけると出てきたのは、見たこともない
きれいな女性だった。カツオは「花沢さんのお友達ですか」
とヒキコモリだったことを忘れるほどカツオは積極的な
姿勢で会話を進めた。一目ボレしたようだ。でも、声に
聞き覚えがあり、その女性は「おとうちゃんカツオ君だよー」と
これは花沢さんではないか。ダイエットに成功し今は
CAN CAN の大学生モデルとして活躍している松島ナナコ似
の花沢さんであった。先週も写真週刊誌に撮られたばかりの
彼女であったが、カツオへの好意は失われていなかった。むしろ、
好色の目でカツオを見つめていた。
98 :01/12/15 17:42
こちらもよろぴく
おもろかったよ
http://sports.2ch.net/test/read.cgi/wres/1005715101/l50
99長谷川マッチョ子:01/12/15 17:49
寡黙な男性がタイプの花沢さんに、無口なカツオが
同世代の男よりかっこよく見えたようだ。
カツオはその館をタダ同然で借り、花沢さんの案内で
そこへと向かった。カツオは道中変な気分だった。
あの花沢さんが今や、かおりちゃんよりもかわいい。
スタイルも知性的な笑顔も童貞のカツオには
夢ごこちであった。カツオの陰茎も反応しはじめ、
連戦練磨の彼女はすぐ気付いたが気付かないふりをした。
館は案外きれいでアジトとしては適切だった。むしろ、
磯野家よりも快適だった。などと感慨にふけっていると、
「磯野くーん、ちょっと来て」と呼ばれ駆けつけると、
ランジェリー姿の彼女がそこにはいた。「な なにしてるんだよ」
言葉にならないことばを発するとともに、カツオはベットに
押し倒された。カツオは下着姿だけで一発発射してしまった。
照れるカツオに彼女は容赦しなかった。
100番組の途中ですが名無しです:01/12/15 17:52
100ゲッチュー!
101長谷川マッチョ子
若くたまっていたカツオにプロ顔負けの技に言葉を
失った。ついに童貞を卒業した。それだけでなく、
花沢さんからさまざまな秘技を伝授された。彼女も
カツオの巨根にほれぼれしカツオのとりことなって
しまったようだ。「カツオくーん、いいーーー」
カツオは快楽におぼれながらも、あの遺書のことは
忘れなかった。今や大金と住家、そしていい女を
手に入れたが、マスオを消すこと、秘宝を守ることは
忘れていなかった。今充実感を感じている。幸福の
絶頂である。しかし、男カツオに妥協は許されない。
そこには、あのカツオはいなかった。変わりゆくカツオ、
サザエさんワールドで次回、マスオ抹殺計画の全容が
明らかに。
ヒンと 今回の話しは決して無関係ではありません。この
    物語では次回の計画と関係あります。