【ドイツ】東西統一阻む英仏、民主化止められず 旧ソ連秘密文書が語る壁崩壊[09/11/07]

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1猫まっしぐらφ ★
「いっそ壁をわれわれの手で壊したらどうだ」「西側はドイツ再統一を望んでいない。ソ連を動かして
阻止しようとしている」。東西ドイツを分断していたベルリンの壁が1989年11月9日に崩壊する直前、
ゴルバチョフ氏ら当時のソ連指導部が東独で高まる民主化要求に圧倒される様子が旧ソ連機密文書で
明らかになった。英仏首脳は再統一を阻むため極秘裏にゴルバチョフ氏に働きかけたが、“ドイツ国民”
の自由と再統一への希求を封じ込めることはできなかった。(肩書きなどは当時)

機密文書は、ソ連書記長、最高会議議長、初代大統領を務めたゴルバチョフ氏の各国首脳との会談、
ソ連指導部の会議内容を記録したもので推定5万ページ、ドイツ関連だけでも1300ページに及ぶ。ソ連が
崩壊した91年末、同氏がゴルバチョフ財団に移した。同財団で研究していたロシア人学生パベル・
ストロイロフ氏(29)がひそかに複写して英国に持ち込んだ。

同文書やストロイロフ氏によると、東独で「自由選挙・旅行の自由」を求める「月曜デモ」が20万〜50万人に
達したのを受け、ホーネッカー氏に代わって国家評議会議長に選ばれたクレンツ氏が89年11月1日、モスクワを
訪れた。ゴルバチョフ最高会議議長と対応を協議するためだ。

ゴルバチョフ氏は「英、仏、ポーランド、そして米国でさえ、再統一は望んでいないことを肝に銘じなければ
ならない。西側は北大西洋条約機構(NATO)とワルシャワ条約機構の解体を求めていない。われわれは2つの
ドイツを前提にすべきだ」と説いた。

クレンツ氏は暴力的衝突という最悪の事態を避けつつ東独国民の要求に応える方法として、「クリスマス
までに旅行の自由を認める法律を人民議会で成立させる」と報告した。

しかし事態は両首脳の想像をはるかに上回るスピードで進んだ。協議から2日後の3日、ソ連政治局で会議が
開かれた。翌4日には東独で史上最大のデモが予定されていた。

ソ連国家保安委員会(KGB)のクリュチコフ議長が「明日、東ベルリンと他都市の街頭に50万人が繰り出す」
と状況を報告した。

ゴルバチョフ氏が「もし東独を失ったらわが国民に説明がつかない。東独を維持するには西独が必要だ」と
漏らすと、シェワルナゼ外相が「いっそわれわれの手で壁を壊したらどうだ」とまで提案した。

>>2以下へ続く

MSN産経(7日21:31)
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/091107/erp0911072132004-n1.htm
2猫まっしぐらφ ★:2009/11/10(火) 17:53:49 ID:???
>>1の続き

この発言の真意は不明だが、「旅行の自由」を認めれば、壁は無用の長物と化すのでソ連が自ら取り壊した
方が東欧諸国の大衆の支持を得られると判断したためとみられる。

クリュチコフ氏「壁を壊したら東独は窮地に追い込まれる」

ゴルバチョフ氏「西側は将来、再統一したドイツとソ連が“陰謀”を企てる可能性をつぶすため、ソ連と
西独を衝突させることを望んでいる。われわれは包み隠さず西独と東独の三角形で交渉を進めよう」

4日、東独のデモ参加者は100万人以上に達し、9日「旅行の自由」が発表され壁は事実上崩壊する。

「最後の冷戦戦士」と呼ばれたサッチャー英首相も再統一に反対していた。機密文書によると、サッチャー氏は
89年9月23日、モスクワでゴルバチョフ氏と会談した際、記録に残さないよう念を押して、こう語った。
「英国も西欧も再統一は望まない。大戦後の国境の書き換えにつながる再統一は容認できない。国際情勢を
不安定化させ、われわれの安全保障を脅かすからだ」さらに「われわれは東欧の非共産化に介入し、後押し
するつもりはない。米大統領も同じ立場だ」と、東欧諸国の共産主義体制維持にお墨付きまで与えていた。

また、ミッテラン仏大統領は特別補佐官のアタリ氏を通じてソ連側に、再統一を阻むため、自然災害での
共同行動を装った仏ソ軍事同盟の可能性さえ検討していると伝えていた。文書は市民の自由の追求を後押し
することより、地政学的バランスを優先させる首脳らの姿を映し出している。

以上

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3七つの海の名無しさん:2009/11/10(火) 17:55:46 ID:wNfJez12
参政権で日韓の壁も・・・
4七つの海の名無しさん:2009/11/10(火) 18:13:40 ID:kBv7xrdy
あれ、毎日に「英国は統一賛成だった」って記事あったけど、
ガセか、それとも方針変更だったのかな?
5七つの海の名無しさん:2009/11/10(火) 18:35:11 ID:22CO9pW1
自由と民主主義ワロスw

欧米の本質はそんなもんかw
6七つの海の名無しさん:2009/11/10(火) 18:39:27 ID:NbN/D3Xx
>>4
毎日の記事だよ
わかるでしょ?www
7七つの海の名無しさん:2009/11/10(火) 20:24:45 ID:w/aVQi5k
敗戦国だからって勝手に分断されたドイツカワイソス
日本も危うくそうなるところだったよね・・・マジ同情するわー
8七つの海の名無しさん:2009/11/10(火) 20:40:01 ID:A315BPYr
>>4
どっちにしろ英国は2枚も3枚も舌持ってるし
9七つの海の名無しさん:2009/11/10(火) 21:14:37 ID:zPxviYrp
再統一はどう考えてもおかしい
その結果がこれ(東西格差と東欧よりも遅れた東ドイツ)だからな

分断したままでEUに入れて、まず経済の建て直しや社会の構造改革からやるべきだった
統一するかどうかはその後の話

再統一はナンセンスだった
10七つの海の名無しさん:2009/11/10(火) 21:27:33 ID:FcpxhjVr
そりゃあ一大勢力ができるわけだからな…下手したらオーストリアも巻き込んで。人口も2倍になるし。
お隣の仏はもちろん、大陸のバランスを取ってたイギリスとしては、強大な国家が出来るのは避けたかったんだろ。
そういう意味では昔からストイックな国だなw
11七つの海の名無しさん:2009/11/10(火) 21:33:00 ID:+M3XpQg5
むしろ東ドイツが金食い虫で足引っ張って衰退したがなドイツw
12七つの海の名無しさん:2009/11/10(火) 22:10:48 ID:Z80HGetD
欧州はナチスの復活が怖がったのさ。

NATOが丸ごとナチになっちまって、ご苦労様。
13七つの海の名無しさん:2009/11/10(火) 22:59:38 ID:Z80HGetD
東欧は反ソ反露でネオナチが流行して、それを取り込みながら
NATOが拡大しつつある。
14七つの海の名無しさん:2009/11/10(火) 23:14:57 ID:D+jLXs6q
で、今のもと東ドイツは幸せなの?
ブルガリアや共産圏の小国みたいに、昔の方が良かったとか言ってんの?
15七つの海の名無しさん:2009/11/10(火) 23:48:05 ID:Z80HGetD
東ドイツには貴様みたいな軽薄なエゴイストはいなかったろう。
16七つの海の名無しさん:2009/11/11(水) 00:20:14 ID:8YPdoR7r
ちなみに壁が崩壊した直後、米、英、仏、露もすぐさま祝福のコメントを出したけどね。
17七つの海の名無しさん:2009/11/11(水) 00:22:53 ID:W+EVNk8i
パッとレスしたわけだ。
18七つの海の名無しさん:2009/11/11(水) 01:27:24 ID:8DdqL+gW
東西ドイツ統一と同じくらいポッポの脱アメリカは衝撃的だろ。日本の国益を損なう恐れ大だが、ポッポが無邪気に言葉遊びしてて憐れだよ
19七つの海の名無しさん:2009/11/11(水) 02:08:39 ID:WMRYO3qC
時の為政者は国益を最優先するのは当たり前だし、
英仏にとって独は旧敵国で、隣国の統一による混乱と暴発を恐れるのは仕方ないだろう。
経済が停滞しただけで結果的に独の再統一はうまくいったけれど、
一つ道を間違えれば内乱の可能性もあったのだから。

政治家は自国の国民と経済を守るのが第一の責務。
万が一の事態に備えて、サッチャーにせよミッテランにせよ、
自らの責任を果たしただけ。
奇しくも、国は違えど右派保守党のサッチャー、左派社会党のミッテラン双方が
国益を守るために似通った方向で動いていたことが明らかになったわけだね。

一方現在進行形で売国政策を連発している
東洋のどこかの国の政府と、政権与党は、
歴史の上ではどのように語られることやら・・
20七つの海の名無しさん:2009/11/11(水) 02:35:32 ID:eaYzcEZ5
英仏らしい
21七つの海の名無しさん:2009/11/11(水) 08:39:05 ID:CtrWHfU5
欧州の歴史みればな
22七つの海の名無しさん:2009/11/11(水) 18:26:07 ID:sSwXFKNk
>>1
一方、どこぞの南北分断国家は民主化の"み"の字も見えないのであった。
23七つの海の名無しさん:2009/11/11(水) 18:46:31 ID:QsTGvxuc
>>22

統一は口だけさ。
24七つの海の名無しさん:2009/11/11(水) 19:31:49 ID:W+EVNk8i
旧共産圏の連中は自由を求めていたが、
ナチに憧れていたわけじゃなかったって
ことだな。
25七つの海の名無しさん:2009/11/11(水) 22:07:18 ID:Niadtobu
西ドイツ時代からドイツに住んでいるけど、
まあ、多くの国がドイツ統一に反対していたのは公然の事実。
日本から見たらすんなり壁崩壊から統一に至ったと思っている人多かったけどね。
当時の西ドイツの外交が優秀だったと言うべきかな。(統一後は内政も外交もグタグタだけどさw)
米・欧州各国も上手にドイツの手綱取りして、統一後のドイツをしっかりと檻に閉じ込めたけどw
26七つの海の名無しさん:2009/11/11(水) 22:29:28 ID:W+EVNk8i
グーテンナーベントだ、江戸川区民よ。

ドイツを封じ込めたアメリカがちゃんと代役を務めてくれるから
ノープロブレムだ。
27七つの海の名無しさん:2009/11/11(水) 22:41:30 ID:3wm5ZGip
当時の西ドイツは
アメリカ・イギリス・フランス が関わる連邦国家でしたな

当然、西ドイツに干渉しやすい「利権」を持つ
イギリス・フランスが統一に反対するのもわかりすぎるw
28七つの海の名無しさん:2009/11/11(水) 23:02:01 ID:Niadtobu
余談だけど、
主権独立国家として戦後数十年を経て、すでに形骸化・失効していたと思われていた
「戦勝国(英・仏・米・露)によるドイツ占領統治権」が壁崩壊と同時に
忽然と表面化してきてはっきりとした形で現れてきて、
すでに独立国として戦後の戦勝国による占領統治があたかも終わっていたと思っていた
ドイツ国民に改めてそれがまだ有効であり継続されていたということを思い知らしめた。
(統一により、それぞれの国別の占領地域において、4カ国別に戦後占領委任統治終了宣言がなされ、
それをもって全ドイツにおける戦後が終了し、統一ドイツは完全なる主権独立国家となった)

同じ敗戦国として、日本も結局統一前のドイツと今なお同じだと思うよ。
29七つの海の名無しさん:2009/11/11(水) 23:26:24 ID:zssG2/Dy
>>28
というか東ドイツはソ連の傀儡だったしな…これは他の共産国家にも言えるかw
ソ連と正面切って衝突するとすれば東西ドイツが戦場になることは確実だし、そういう意味での優先順位は高かったんじゃないかね。
何せ、ここが落ちれば次は戦勝国の一員たるフランスの領土だ。
ドイツの主権を無視してでも死守せねばならない防衛ラインだったんだろうさ。(フランスは場合によっちゃドイツ国内での核使用も想定してたって話もある)

あと、日本とドイツを何でもかんでも一緒にしなさんな。
冷戦以降の両国を取り巻く状況はもう全く異質で、単純に比較できるものでもない。
30七つの海の名無しさん:2009/11/11(水) 23:50:30 ID:Niadtobu
>>29
「同じ」と言ったのは(実際にはドイツの場合とは全く違う)、
日本の主権、及び独立の回復はサンフランシスコ条約に基づくものであるし、
沖縄返還も委任統治権持っていたアメリカとの返還条約に基づいている。
つまり「条約の有効・継続」上の主権と独立かな、と。

条約である以上は、破棄されれば条約以降の日本を全て白紙に戻すことも可能?
日本の戦勝占領統治権持っていたアメリカは、あれらの条約をどう見てるかなあ、と。

現在の日本の主権と独立はいったいどういった類のものなんだろうか?
31七つの海の名無しさん:2009/11/12(木) 12:42:23 ID:zj6Ehp27
>>30
……嫌な事言うね
背筋に悪寒が走ったよ…

さて、独は血を流さず独立したとして
それでも頭押さえ込まれてて

日本はどうかなー…?
戦わずに勝つ方法ってないかね?
32七つの海の名無しさん:2009/11/12(木) 18:31:11 ID:2AfdOyze
今のアメリカなら何も言う資格はないから心配しないで良いって♪
33七つの海の名無しさん:2009/11/12(木) 19:57:38 ID:8dPHTU0j
ドイツの勝利とはいったい何のことか?

ドイツという人格はないそこにいるのは人民だけだ

ナチスのようにスイスに財産を隠しモナコで日光浴していた一部の金持ちに
政府も人民も操られていたのはドイツの勝利なのか?否!
34七つの海の名無しさん:2009/11/12(木) 20:00:21 ID:8dPHTU0j
>【ドイツ】東西統一阻む英仏、民主化止められず

英仏が東独の民主化を止めようとしたことは全くない
これは誤解に基づいた誤報である

いいか、英仏は東独の民主化を希求し、望まなかったのは性急な再統一だけだ
経済を考えれば当然のこと
東独はじめ旧共産圏を民主化し、再統一は東独は残したまま経済発展と民主主義の浸透を見てからで遅くない

英仏は正しかったのだ
35七つの海の名無しさん:2009/11/12(木) 23:05:49 ID:KblAGObV
>>34
そうね。民主化を阻止したかったわけではない。

民衆の大きなエネルギーと時代の急速な流れに各国が恐怖し
でも、結局はその流れにあえて逆らわず容認する方向で
ドイツ統一を認める方向で一致協力したという方が正しい。
欧州中が異常なエネルギーに包まれていたしね。
どこの国もそれに逆らう真似は現実的じゃないと判断したんだと思う。
もちろん、それに伴う今後起きるであろう多くの危惧もかなりあったはず。
国家としての各国の反応とそれぞれの国、ドイツ人の民衆パワーというところかな。

ただ、ドイツにとっては、あの時、あの瞬間で統一していなかったら、
たぶん機を逸してドイツ再統一は不可能だったように思う。
破壊と再生の大きなエネルギーが国や民衆を動かすには必要だし、
ロシア始めそれぞれの国家・民衆の思惑や世界情勢は刻一刻と変化もする。
コールはそれをよく知っていた。

ドイツにとって、あれで本当によかったのかどうかは実際にはわからない。
それは各国がドイツに対し危惧したことへの大きな要因でもあると思う。

近世以降のドイツの姿としては、統一ドイツはある一定の国土を持つ
一つのあるべき姿に再度落ち着いたのではあるが、本来のドイツの姿としては
幾多の小国に分離し地域色豊かな国家群となった方が元々のあの地域の姿であり
その方が欧州にとってもドイツ・ドイツ人にとっても幸せなんじゃないかなあ
とは個人的には思う。
(どうしてもまとまると無理が出てきて歪んでくる。その歪みで蓄積されるエネルギーは決して小さくない)

今ならそれらを包括できるだけのEUがある。
(ただ、統一したドイツの形なしでEUを作り上げること出来たかどうか、その必要性を感じたかどうかは?だけどw
実際EUは統一ドイツを封じ込め管理するために欧州が必要とした檻の役目もあるし。)
36七つの海の名無しさん
欧州外交は魑魅魍魎の巣くう世界とはよく言ったもんだ。
思考が日本のように単純ではなくかなりパラレル。
歴史的に多くの過ちと戦争を繰り返してきているだけある。
日本もこれくらいしたたかな外交できる国になればいいのになあ・・・