ケン・リヴィングストン・ロンドン市長は12日、イギリス政府が現在検討を進める、
同性愛者に対する憎悪扇動の違法化について、賛成を表明した。
同日、UK Gay Newsが伝えた。
「私は、性的指向に基づいて特定の人たちに対する憎悪を扇動することを
違法化しようという政府の検討を歓迎する」と述べた上で、政府提案の内容が
言論の自由を侵害するものだとの批判を退けた。
リヴィングストン市長は、「多くのレズビアンやゲイが、ひどい暴力、虐待、脅迫、
侮辱などを経験している。これらの人びとを保護するため、また、平等を
促進するために政府が対策を講じるのは正しいこと」と話し、
「(憎悪扇動を違法とする)法律は言論の自由を脅かすものであり
支持できないとしている人たちは間違っている」と加えた。
同市長はまた、「同性愛者はすべて幼児性愛者である」との
極右派の主張について次のように述べた。
「このような侮辱は、個人の生命に壊滅的な結果をもたらしかねず、
恐怖や孤独、いじめや身体的・言葉による暴力を引き起こす。
地域のよりよい関係は、このような憎悪の扇動によって壊される」
LGBTフレンドリーな政治家として知られるリヴィングストン市長はこれまで、
学校でのホモフォビア(同性愛嫌悪)によるいじめ根絶のための教育用DVDの
制作に携わる他、昨年の東京レズビアン&ゲイパレード(現・東京プライドパレード)に
応援メッセージを寄せている。(関連記事)
リヴィングストン市長は、「同性愛者に対する憎悪扇動を取り締まるいかなる
法的対策も実効的なものでなければならない」と述べ、政府に対し、同性愛者に
対する憎悪扇動について、人種的憎悪を扇動した者に対し最高7年の懲役を
科す公共秩序法(1986年制定)同様に厳しい法律を制定するよう求めた。
ソース(GAY JAPAN NEWS):
http://gayjapannews.com/news2007/news265.htm