【アメリカ】ゲームの社会的評価を高めたい―米ゲーム業界団体トップ、ギャラガー氏が意欲
ゲームに対する誤ったステレオタイプの認識を払拭し、アートの1ジャンルとしての
ゲームへの敬意を獲得する――ESAの新会長がそう語った。(ロイター)
ビデオゲーム業界団体の新リーダーが7月10日、ゲームの創造的・技術的成果をアピールすることで、
ゲームは社会的に有害だという認識を払拭していくと表明した。
米Electronic Artsや米Activisionなどのゲーム制作会社を代表する米娯楽ソフトウェア協会(ESA)の新会長、
マイク・ギャラガー氏は、十代の思春期の若者という偏った固定イメージをはるかに超える、ゲームの幅広い
ファンの活性化にも取り組むと語った
ゲーマーが偏狭な議員から自分たちの娯楽を守るためには、同じく熱心なホビイスト、つまり、公共の電波の
一部を使う権利を積極的に擁護してきた、アマチュア無線家を見習うとよいだろう、とギャラガー氏は述べた。
「彼らは趣味に熱心で、その主張はよく知られており、受け入れられている。実践的にわれわれの参考になる
グループがあるとすれば、それはアマチュア無線コミュニティーだ」とギャラガー氏はReutersの取材に対して
語った。
同氏が発言を行った翌11日には、米国で開催の年次業界イベント「E3」が開幕する。E3ではゲーム会社が
開発中の新作ゲームを披露する予定だ。
ギャラガー氏は米商務省の元官僚で、通信分野を専門とする弁護士だった。ESAの創設者ダグ・ローウェン
スタイン氏の退任に伴い、5月にESAに新会長に任命された。
ギャラガー氏は、米国世帯の3分の2が何らかのビデオゲームを楽しんでおり、平均的なプレーヤーは33歳、
平均的なゲーム購入者は40歳近くだと述べた。これは、ティーンエージャーというステレオタイプのイメージ
とは程遠い。
また、ゲームは、家庭への高速インターネット接続の普及促進や、ハイテク雇用の創出という米国の重要な
政策目標に貢献している。2006年の米国でのソフトウェア販売額は74億ドルだったが、ゲームとハードウェアの
世界販売額は300億ドルに上った。
「この業界が成長するための環境作りに全力を尽くしていく。政策担当者がビデオゲームとそのもたらすものの
価値を受け入れるようにすることを目指している。最近では、誤ったステレオタイプの認識に基づいて、
それらをやり玉に挙げるというパターンが見られる」(ギャラガー氏)
ESAは長年、幾つかの州で提案された、若年者への暴力的ゲームの販売を違法とする法案を、阻止する取り組みを
行ってきた。ESAは映画業界と同様に、自主規制措置としてレーティングシステムを打ち出している。
ギャラガー氏は自身の活動の重点として、ゲームの違法コピー対策、海外の新市場開拓、およびアートの
1ジャンルとしてのゲームへの敬意を獲得することを挙げた。
「ビデオゲームのコンテンツが、書籍や雑誌、映画、そのほかのメディアと同等の位置付けを持つようにし、
誤ったステレオタイプの認識を基に、不当な批判や立法の対象とされることがないようにしなければならない」
(ギャラガー氏)
ソース ITmedia News 2007年07月11日 15時34分 更新
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0707/11/news059.html 関連スレッド
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