パレスチナ自治区の2大政治勢力であるイスラム過激派ハマスと穏健派ファタハが
初めて連立する統一政権は17日夕、大統領にあたるアッバス議長の前で就任宣誓
式を行い、正式に発足した。
イスラエル政府は18日の閣議で、経済制裁と交渉拒否の継続を決めた。だが、
ノルウェー政府は統一政権の承認を表明。イスラエルの最大の後ろ盾の米国は、
ハマス以外の閣僚との接触を容認するなど、国際社会の対応が和らぐ兆しが
出ている。
統一政権の最大の課題は、ハマスとファタハの抗争停止と、国際社会が旧ハマス単独
内閣に科した経済制裁の解除だ。
イスラエル政府は18日の閣議で、統一政権を承認しないことを賛成多数で決めた。
オルメルト首相は、ファタハを率いるアッバス議長との対話を減らす可能性も示唆
した。
だが、93年にイスラエルとパレスチナが初めて共存を目指す「オスロ合意」を仲介
したノルウェー政府は、統一政権との政治・経済関係の全面的な再開方針を表明。
ロシアも外相の声明で同政権への支援を呼びかけた。
また、AFP通信などによると、在イスラエル米国領事館の報道官は18日、ハマス
以外の閣僚との接触を「拒絶しない」と述べた。
政権への直接援助の再開はしないが、旧ハマス政権に対して続けた交渉拒否の方針を
変え、イスラエル政府と一線を画した形だ。
統一政権の政策は、制裁解除の条件となるイスラエルの存在の承認などに直接触れて
いないが、国際社会の対応に変化が見られる。
ニュースソース
http://www.asahi.com/international/update/0319/002.html 関連スレ
【パレスチナ】ファタハとハマスによる挙国一致内閣が承認される 過去の和平合意を尊重する方針[03/18]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1174191590/l50