■露ガスプロム 米国向けガス田 開発企業発表へ
露ガスプロムは、北米向け液化天然ガス(LNG)生産拠点として開発する北極海の大型ガ
ス田、シュトクマンガス田の共同開発企業を週内にも発表する。英紙フィナンシャル・タイム
ズが報じた。
シュトクマンガス田はムルマンスク沖合五百五十キロメートルにあり、埋蔵量は三・二兆立
方メートルで世界最大規模。二〇一〇年をめどにLNG需要が高い米国向け輸出を開始する予
定で、米国のガス需要の10%をまかなえるという。
ガス田は北極海に位置し、開発が極めて困難なことから、ガスプロムは海中ガス田で経験が
豊富な欧米企業との共同事業を希望していた。
現在、同計画には米メジャー(国際石油資本)のシェブロン、コノコフィリップスのほか、
ノルウェーのノルスク・ハイドロ、スタトオイル、仏トタルなどが名乗りを上げている。
報道によれば、ガスプロムは米国市場へのアクセスで優位にある米企業と、スウェーデン企
業を選出する可能性が高いという。
ガスプロムはこれまでパイプラインを通じてのガス輸出のみを行ってきたが、「LNG事業
をパイプラインと並ぶ収益軸の両輪にしたい」(日本エネルギー経済研究所・小森吾一主任研
究員)考えで、外資との提携や海外からの技術者などを招きいれ、急ピッチで生産体制を整え
ている。
シュトクマン油田に対し米政府は「極めて重要な開発計画であり、米国とロシア企業が協力
できる貴重な機会」と述べ、逼迫(ひっぱく)する米国の燃料需要をまかなう計画として高い
関心を示している。
ロシアは同計画の詳細を七月に同国で開催される主要八カ国首脳会議(G8サミット)の場
で発表し、世界の燃料生産国としての重要性をアピールする計画だ。
出典:FujiSankei Business i.
http://www.business-i.jp/news/world-page/news/200604250009a.nwc 関連スレッド:
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