■フセイン元大統領、シーア派弾圧の正当性を主張
バグダッド──1982年にイラク中部ドジャイルで起きたイスラム教シーア派住民虐殺への
関与で起訴された旧政権8被告の裁判は5日、フセイン元大統領に対する初の反対尋問が行わ
れた。フセイン被告は自身の暗殺を計画したとの理由でシーア派住民148人への死刑判決を
認可したと述べ、シーア派弾圧が正当であったことを強調した。
黒いスーツと白いシャツ姿のフセイン被告は、シーア派弾圧についての役割をめぐる検察側
の質問に答えず、裁判が「違法」だなどと長々と自論を展開。また、シーア派が主導する現在
の内務省が数千人のイラク国民を殺したり虐待するなどしていると述べ、アブドルラフマン裁
判長と激しい応酬を展開する一幕があった。被告はムサウィ主任検察官に笑顔を見せたり、裁
判長に向かって詩の一部を暗唱するなど余裕を見せていた。
検察側がフセイン被告に対し、シーア派への死刑判決が十分な審理を経ずに言い渡されたの
ではないかと質問したところ、被告は「それは大統領の任務の1つ。わたしには判決に異議を
申し立てる権利があったが、(シーア派住民による)暗殺計画が証拠で十分裏付けられたと確
信した」と述べた。
検察側はまた、処刑された住民の身分証明書を提示しながら、死刑判決を受けた148人中
28人が18歳未満だったことに気づいていたかと質問。被告は「身分証明書は簡単に偽造で
きるし、偽の身分証明書を買うこともできる。被告の身分証明書で年齢を確認する責任が国家
元首にあるか」と反論した。
ムサウィ主任検察官はこのほか、以前の公判にも提出された別の証拠を挙げて、ドジャイル
事件に関する文書の署名がフセイン被告のものかあらためて質問。被告は直接的な回答を避
け、署名が自身のものであることを認めなかった一方、署名が偽造だと明言することもなかった。
この日の公判は6時間近く続いた。次回の公判は6日に行われる。
フセイン被告は4日、1988年に北部ハラブジャ村でクルド人推定1万人が殺害された
「アンファル作戦」への関与で追起訴された。この事件の裁判はドジャイル事件とは別に行われる。
ソース:CNN.co.jp 2006.04.06 Web posted at: 10:48 JST- CNN/AP/REUTERS
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200604060002.html click here to learn more:
【イラク】高等法廷が、クルド人5000人虐殺の罪でフセイン元大統領を追起訴[04/05]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1144170560/l50 【米露】フセイン政権への米軍情報提供問題で露に説明求める - ライス国務長官[060329]
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/news5plus/1143622895/l50
今回は退席しなかったんだ
「アンファル作戦」
サダム・フセインは、イラク国内の民族的・宗教的少数派の口も封じようとしてきた。
1987年から88年にかけてのアンファル作戦の際、フセイン政権は、クルド民族を殺害し、拷問にかけた。
その結果、多くのクルド人村落が全滅し、生き残ったクルド人はフセインによる支配が可能な地域に追いやられた。
フセイン政権は、イスラム教シーア派の地域社会を、殺りく・拘束、
そして特定の地域における金曜の祈りや書物の禁止によって抑圧した。
さらに、イラク国内の他国籍の人も標的とし、クウェート人、イラン人などを殺害し拷問した。
http://tokyo.usembassy.gov/j/p/tpj-j20030430d1.html 米国大使館より