朝起きたら妹がいなくなっていた

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1 ◆9gZbpEeOT.
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 23:00:51.74 ID:7OgJObli0
/   //   /  ト--ミ、、_::::::::::`:"'':―┼――――l  //   /
 / //   /|    ト--ミ、、_:::::::::::::`:"'':―┼――――l  /    /
  /   / |   ト--ミ、、_:::::::::::::::`:"'':―┼――――l
`'ー-‐''"   ヽ、_ .,ト--ミ、、_:::::::::::::::::`:"'':―┼――――l    
         / /ミミ三三ミ'ー‐-- 、、_:::::::|:::::::::::::::::::::::j     
 か っ .画 | .{ミミミ三三、     、ー=、`'┴―――fミ',     //
 ァ  て 像. | ミミミミミ三シ  . . . . `―'ノ l ii l (ヲ  lミil
  |  約 .も  ヽ!ミミミミf'"   _,,.,,_:.:.:.:,.  _j_ .:.:.:.  lミリ    /
  |  束 貼   >!ミミO   。',ィでiンミ、:.:.、__, -,ィも=、',l:l′
  |  し  ら  /,ヾミミ'  o ,,゜, ̄`゙`ラ .:. 三 f"´ ̄゜o O  
  |  た ず  |.へ}ミミ     `二ニノ ,、 jl ',` ―''" ,l!   
  |  じ  に  |二ノミ'   u    ,ィ'"     ト、   ,!
 ッ .ゃ .ス   |fソ!'ミ        / `^ヽ,_ノi  " ,'   /
 ! ! な  レ   ',{i,ミ'     /  _,,...,_,,..,、l   /.      / 
   い  は   ヽN,   /  ,ィiTTTTTト, ,} ,/  //   /  /
   で  立   ./.   /  ,/⌒'ー'‐'‐'‐',リ l  /.      /   
   す  て   /'、ヽ  .l  {,ゝ、‐r‐'ン-i/ ,/ , イレ、、/     /   
       な  〈 ヽ丶 丶 ヾくZェェェシ' ノ ,i'lヽ、 `ヾー--、_
      い '⌒ヽ´ヽ 丶、 ` ` ‐ -- ‐'".,/ノ,l  \  \  ヽ
3 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/14(土) 23:02:11.48 ID:Nq1e4yck0
なんとか完結させたいと思っております
ただ相変わらずの脳内ストック状態であることと
これから解答編に向かい考察状況ばかり続くくだりになるため
どのあたりまでいけるのか見当がつきません
あと3日くらいで終わるとは思っております
4 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/14(土) 23:03:43.03 ID:Nq1e4yck0
車は進んでいく
「『真実』ですか?」
俺は聞いた
「はい」
甲子は答える
「あなたはそれを知っているのですね?」
「はい」
「教えていただけますか?」
「その前に・・・」
甲子は区切った
「まず、あなたの身に起こった内容をお聞かせください」
甲子は聞いた
5 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/14(土) 23:06:04.69 ID:Nq1e4yck0
「それは・・・」
俺は20分ほどかけて、昨日から自分の身の回りで起こっていることのあらましを説明していった
車はなおも海岸線の道路を走り続けている
「それで」
甲子は聞いた
「どう思いました?」
「どうというと?」
「妹さんについてです」
「・・・・・・・」
「あなたは、まだ、妹さんがいると思っていますか?」
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 23:08:28.25 ID:6LX+dZO/0
きたああああああああああああああ
7 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/14(土) 23:08:46.15 ID:Nq1e4yck0
「はい、それはもちろん」
俺は答えた
「ただ・・・」
「ただ?」
「少し自信がなくなりかけていました」
「自信が?」
「丙子・・・・○メ○○と言ったらいいのかな?それに襲われかけ、あなたに助けられる直前は、かなり自分の中での意識が危うくなってきて・・・」
「といいますと?」
「妹は、その、伝説にある死者の霊の転生か何かかもしれないとか思ったりして」
「・・・・」
「正直、ぐらついていました」
8 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/14(土) 23:11:33.48 ID:Nq1e4yck0
「・・・・・・・・・」
「実は、ちょっと心当たる節もあったものだから」
「何です?」
「俺が持っている妹関連の画像は、一番古いもので9月23日、それ以前の写真が、今になって考えれば
まったくないものですから・・・」
○メ○○のポエムや、その実態である丙子が使用した「乙女ユリ」なるふざけた偽名のこと
そこから、あの「お泊り会」の画像が撮影されたのが9月23日であると推定したこと等
俺は彼女に伝えていた
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 23:13:17.26 ID:bJupnNsI0
きたか!
今日も楽しませてもらう
10 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/14(土) 23:13:23.49 ID:Nq1e4yck0
省略したことといえば
○メ○○が出した例の謎々
さそり怪獣アンタレスが答えのあれと、渡されたDVDのことくらいであった
あれはいまだにどういう意味なのかはっきりしないし
そうである以上いたずらに甲子に話しても意味が無いと考えたためだ
「それで・・・」
俺は続けて
「もしかしたら妹は、9月23日以前には存在しなかったのではないかなって」
「・・・・・・・」
甲子は、少し笑ったように見えた
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 23:15:54.36 ID:gAaAPCyH0
待ってました
12 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/14(土) 23:16:02.81 ID:Nq1e4yck0
「・・・・・・・頭がおかしくなっていると思うのでしょう?」
俺は彼女の反応に対して、怒る気力もうせていた
「わかってますよ、そんな馬鹿げた話あるはずがないって。でも、精神的に追い詰められるとどうしてもそういう
ネガティブな方向に思考がいってしまって」
いまだに、妹を撮影した写真等を目にすることができていないことも、俺の心の揺らぎに影響を与えていた
「いえ、ごめんなさい。あなたを馬鹿にするつもりなど、毛頭ないのです」
甲子は少しすまなさそうにいった
「むしろ、それが正常な反応かもしれません」
「は?」
「敵の狙いは、そこにあるからです」
13 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/14(土) 23:16:58.73 ID:Nq1e4yck0
「どういうことですか?」
俺は聞いた
「敵の・・・○メ○○らの今回の一連の行動の目的、それは・・・」
「それは?」
「あなたの妹さんを殺すことです」
「!?」
俺は思わず座席の上で飛び上がった
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 23:18:06.98 ID:/LeU8c3F0
ふえぇ…
カルピスハイとサラミばっちり用意して待ってたよぉ…
15 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/14(土) 23:18:32.11 ID:Nq1e4yck0
「あ、落ち着いてください」
甲子はあわてた様子でたしなめた
「殺すといっても、いわゆる意味での殺人ではありません」
「・・・・・では、なんです?」
「あなたの心の中の」
「・・・・・・」
「もっといえば、最終的には私を含め、彼女に深く関係したものたちの心の中から、妹さんの存在を消すことが目的であったのです」
16 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/14(土) 23:20:30.06 ID:Nq1e4yck0
「心の中の?」
「はい」
「それはどういう」
「あなたや私たちの中にある、あなたの妹さんにまつわるすべての記憶の抹消、それこそが、敵の真の狙いです」
「記憶?」
「最初に言っておきます。今われわれが直面している敵、それは、この近辺に根付く、古くから続くさる宗教団体です」
17 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/14(土) 23:21:54.31 ID:Nq1e4yck0
「宗教団体?」
俺は耳を疑った
「いったいなんでそんなものが?」
「正確に言うと、一次的な敵です」
「・・・・・・・」
「宗教団体は、あくまで手足に過ぎません」
「・・・・・・・・・」
「真の敵は、それを背後で操る存在です」
18 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/14(土) 23:24:23.10 ID:Nq1e4yck0
「その団体は、古くからの協議の関係で、人の心を操る術に長けています」
「はあ・・・・」
「あなたのご両親におきたこと、それを思い出してみましょう。あなたのお父上、こういっていたそうですね
『妹は200万で売った』と」
「はい・・・」
「でもすぐにその後こうも言った『妹なんていなかったと』」
「はい」
「矛盾していますよね」
「・・・・・・・・」
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 23:25:14.86 ID:gr571CM9I
11時をどれほど待っていたことか…
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 23:26:19.27 ID:iFtlGaOg0
今日もこの時間が来た
21 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/14(土) 23:26:55.39 ID:Nq1e4yck0
「さらにあなたはその電話に関して、こういう感想も持っている。ご両親は二人とも、酔っ払っているようであった、と」
「はい・・・・確かに、そうでした」
「残念ながらご両親には、すでに敵の毒牙がかかりつつあると見えます」
「・・・・・・・・」
「妹さんの記憶があいまいなものにされかけているのです」
「なぜそんな・・・・」
俺はたまらず聞いた
「そんな妙な集団が、いったい何の目的を持って、俺たちに対しそのような行動を仕掛けるのですか?」
「伝説の内容、覚えていますか?」
甲子は聞いた
22エネゼロ ◆eneE0Hzero :2012/04/14(土) 23:27:08.97 ID:Z48vxbx3O
待ってた!!
>>1乙!!
23 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/14(土) 23:28:31.73 ID:Nq1e4yck0
「はい、だいたいは・・・・」
「どういう伝説でした?」
「確か、海で死んだ人間や、水子の魂が、子供を欲する別の家庭に転生すると」
「はい」
「それは、さそりの神の力であると」
「それ、まだ信じられます?」
「・・・・・いや」
俺は言った
「少し落ち着いてくると、やはり馬鹿げた話に思えます」
「そうですよね。でも、それが本当だとしたら?」
「は?」
24 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/14(土) 23:30:40.31 ID:Nq1e4yck0
「あ、勘違いしないでください。私はさそりの神だの転生だのが現実に起きているといいたいのではないのです。
ただ、今の話がもっとも近い形で現実に起こりうるとすれば、どういうケースでしょうか?」
「・・・・・・・・」
「水死した人・・・・これは単に海で行方不明になっただけの人であれば?」
「・・・・・・・・」
「水子、これは流産した胎児ではなく、正常に生まれてきた赤子であったとすれば?」
「・・・・・・・・」
「そして、それがほかの家庭に渡されるとすれば」
「あ」
「そうです」
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 23:30:42.13 ID:smXrKWFpI
>>20
ごめんね
ちょ、削除は勘弁して
さあ君も早く二次元の世界へおいでよ
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 23:31:30.46 ID:qgzjvDjMO
ラムコークをおともに毎日読んでます
27 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/14(土) 23:31:46.84 ID:Nq1e4yck0
甲子は言った
「『人攫い』ですよ」
「『人攫い』?」
「はい」
「そんなものが、ここでおきていたというのですか?」
「頻繁にではないですが、どうもそういうことは昔から行われていたみたいです」
「・・・・・・・・・」
「そして、場合によっては現代でも」
28 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/14(土) 23:33:38.00 ID:Nq1e4yck0
「しかしそんな馬鹿な話・・・・!」
俺にはにわかには信じられなかった
「だいたい、今の時代、いや今にかかわらず、人の子供なんかさらえば足がつくじゃありませんか?」
「なぜつくのです?」
「それは・・・・警察だとか、なんだとかが・・・・」
「それはどうやって動き出すのです?」
「・・・・・・・・」
「被害者の、家族ないし近縁者の通報があっての話でしょう?」
29 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/14(土) 23:36:04.64 ID:Nq1e4yck0
「・・・・・・では、あなたが言いたいのは」
「そうです」
甲子はうなづいた
「その宗派は、あらかじめさらうと決めた子供の親兄弟、親戚、友人等に接触し、その記憶から対象児童の記憶を消していってしまう
のです」
「・・・・・・・」
「これを行うだけで、人攫い側には大きなメリットがあります。ひとつは、警察等捜査機関の初動がかなりおくれること。
これだけでかなり発見されにくくなります」
「・・・・・・・・」
「そしてもうひとつは、いざ動き出した際、肉親らの証言が使い物にならないことです」
30 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/14(土) 23:38:18.39 ID:Nq1e4yck0
「通常、このような児童の行方不明事件においては、実はその家族が第一容疑者として疑われるものです
それがいい加減な証言をしているとなると、どうしても目はそちらへ行き、操作は大いに混乱することとなります
犯人にとっては、願っても無い話です」
「では、俺の妹は、人攫いにあったというのですか?」
「はい」
「なぜそんな、誰がやったのです!?」
「詳しく順を追って話していきましょう」
甲子は俺のほうを向いた
31 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/14(土) 23:39:38.82 ID:Nq1e4yck0
「はじめに、謝っておかなくてはなりません」
「何をですか?」
「こんなことになったのは、この私のせいです」
「は?」
「私があんなことをしなければ、今頃妹さんは無事に過ごせていました」
「どういうことですか?」
「去年の8月24日、私たちはこの海沿いの町を訪れました」
32 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/14(土) 23:41:23.09 ID:Nq1e4yck0
「その時は、乙子ちゃん、丙子、そしてあなたの妹さんも一緒でした」
「それは知っています」
「なぜ言ったかというと、今問題になっているさそりの神社の祭りを見に来ないかと、親戚に誘われたからです」
「親戚?」
「9月22日に海で事故死した二人の娘の親、話にあったあの代議士です」
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 23:41:28.08 ID:smXrKWFpI
>>13
実は私は電人HALなんだ、ソースは俺
ワッショイワッショイ

>>16
お自慰ちゃんそれはオナホールじゃありませんよ
答え、つるつる…って誰がハゲやねん
34 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/14(土) 23:43:04.46 ID:Nq1e4yck0
「ではあなたは、あの代議士の親戚なんですか」
「はい」
甲子は頷いた
通りで育ちがいいように感じられたわけだ
「その時、私たちは会ってしまったのです」
「誰にです?」
「出迎えに来た秘書である、ある男にです」
「ある男?」
「あなたがシルクハットといっている、あの男にです」
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 23:43:29.56 ID:fH24UPY0P
記憶操作とか無茶な・・・
36 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/14(土) 23:45:10.87 ID:Nq1e4yck0
シルクハット・・・
俺の心臓の拍動が一気に早まった
やはりその日、妹はあいつと接触を持っていた
「そいつ、シルクハットは、その代議士の秘書なのですか?」
「と、言っているみたいですけど」
「はい」
「実情はよくわかりません」
「わからない?」
「代議士の関係者であることだけは確からしいのですが、何をしているのかも、名前も素性も私は知りません」
「・・・・・・・」
「私は、彼を『帽子』と呼んでいます」
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 23:47:10.50 ID:vjS1M1qP0
いったいどいつがサソリなんだろうか
38 ◆OxJHzKNBv2 :2012/04/14(土) 23:48:46.02 ID:dR4al2zd0
明日試験だけどあきらめるわ
39 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/14(土) 23:48:57.67 ID:Nq1e4yck0
「あそこで、あの『帽子』にあったのが運のつきでした」
「・・・・・」
「その日はそのあと、問題の代議士の娘二人、一人は妾なんですけど、私はあの子達とも仲がいいので
妹さんたちと一緒に彼女らと遊んで、そのまま帰りました」
「では、あの新聞、○メ○○が送ってきた、8月24日の新聞の写真にあなたと乙子さんと映っていたのは・・・」
「・・・・・はい。彼女たちでしょう」
「でも、あの画像には妹と丙子が・・・・」
妹と丙子が映っていなかった
だから俺は妹がそもそもこの世に存在しないのではなどという荒唐無稽な幻想を抱いた
40エネゼロ ◆eneE0Hzero :2012/04/14(土) 23:50:19.23 ID:Z48vxbx3O
>>38 ドンマイ...(´・ω・`)
41 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/14(土) 23:50:59.39 ID:Nq1e4yck0
「どこか、離れた出店をのぞいていたんだと思います」
「・・・・・・」
「いくら仲がいいとはいえ、始終ぴったりというわけではありませんから。たまたまそこを取られた写真が新聞に載ったんでしょう」
「・・・・・・・」
「それを敵、○メ○○、丙子はたくみに利用し、あなたの心を操ってきたわけです」
「・・・・・・・」
「その日はそのまま帰りました。ただ、9月21日から23日までの旅、これがいけなかった」
「問題の事故があったときですか」
「そうです」
42 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/14(土) 23:53:14.24 ID:Nq1e4yck0
「8月の旅は、妹さんたちにも好評でした。なので私たちは9月にもう一度あの町を訪れ、21日は旅館に
22日は浜辺でキャンプしました。キャンプなので記録は残っていません」
「・・・・・」
「そして、21日には再び、代議士の娘2人と会いました。その時はほんの少しだけ、話をした程度です」
「・・・・・・・・」
「22日には一切行動をともにしていません。そして、あの事故です」
「・・・・・・・・」
43 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/14(土) 23:55:56.98 ID:Nq1e4yck0
「23日に、例のシルクハットが私たちの元を訪れ、その事実を告げました。私たちはびっくりして、といっても
実際に血のつながりがあるものは私だけなので、妹さんたちはそこまで精神的ショックを受けたわけではなかったのですが
どうしたものかと顔を見合わせました。23日まで泊まるつもりでいたから」
「・・・・・・・・・・」
「結局、例の旅館に戻りました。ただここで『帽子』は彼女らに偽名を使ったみたいですね」
「どういうことなのでしょう?」
「あの男の考えていることはわかりません。でもこの時点では、まだ私たちへの『配慮』があったのではないでしょうか」
「といいますと?」
「代議士の逆恨みを恐れてです」
44 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/14(土) 23:58:11.32 ID:Nq1e4yck0
「自分たちの娘が2人死んだ傍ら、遊びに来たその同年代の娘らはのうのうと生きている
これが知れれば、彼は少なからず憤激するでしょう。なので、私たちが9月22日以後事故現場近辺にいたことがばれぬよう
小細工をしたのだと思います。さっき言ったようにキャンプは記録に入りませんし」
「・・・・・・・・」
「ただ、結論から言うと、私たちの滞在はばれました。そして想定通り、代議士は大いに激怒したのです」
45 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 00:00:09.22 ID:dBztHOO50
「しかしそれはただの事故でしょう?」
「ええ」
「それで怒るなど、八つ当たりもいいところではないですか」
「しかし、子を失った親は常軌を失っています。それに政治家など、概して攻撃性が高いものです」
「それでどうなったのですか?」
「地元の有力者である代議士はつてをたどり、例の宗教団体、いえ、もはや人攫い集団であるそいつらに依頼をかけました」
「・・・・・・」
「私たち4人のうち2人を、報復としてさらうようにと」
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 00:00:13.58 ID:VsjnZY9KI
こんにちは、いい天気ですね。
ゾウ「もう興ったゾウ」ブンメイカイカ
ス ク リ プ ト だ っ て 生 き て い る
47 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 00:02:26.08 ID:dBztHOO50
「それでさらってどうするのです?」
俺は不安になって尋ねた
「殺しはしないと思います。死体が見つかるとまずいですから。生かしたままどこかに隠し、ひっそりと育てるのではないでしょうか?」
「死んだ子供の代わりにですか?」
「はい」
「しかし子供はお人形じゃない!子供がかわいいのは、それは自分の血が流れているからではないですか!?」
「そんな理論も、怒りと悲しみで常軌を逸した代議士には通用しません」
48エネゼロ ◆eneE0Hzero :2012/04/15(日) 00:03:38.25 ID:jRy0kP1EO
誰か代わりに風呂入って来てよお願いします。
49 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 00:04:22.99 ID:Nq1e4yck0
「それで、妹が狙われたのですか」
「妹さんだけではありません。丙子もです」
「は?」
「妹さんより先に、丙子のほうが向こうの手に落ちました」
「なんですって!?」
俺はわが耳を疑った
「しかし、しかしその丙子さんは加担していたではないですか?その、俺から妹の記憶を奪おうとする輩、
その問題の宗教団体に」
「はい」
「なぜです?」
「彼女は、むしろ志願して捕らえられたからです」
「は?」
50 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 00:06:43.16 ID:dBztHOO50
「話を時系列的に整理しましょう」
甲子は言った
「事故後、実は敵はすぐに、あなたの妹さんに狙いを定めていました」
「は!?なぜです!?」
「そこまではわかりません。おそらく、あなたの妹さんには代議士をひきつける何かがあったのでしょう」
「・・・・・・・・・」
「あなたが言った、第一回目の編集が行われた日付、覚えていますか」
「はい、たしか9月28日・・・・」
言いかけて俺は息を呑んだ
事故のわずか6日後ではないか
そんな短期間で、もう・・・
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 00:07:36.20 ID:RMnDL3UG0
これっていつから始まってんだっけ…
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 00:09:22.70 ID:T3hSke4r0
男の「は?」が多すぎていらつく
53 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 00:10:20.31 ID:dBztHOO50
「敵は、まずあなたの妹さんの近縁者、すなわちあなたや、あなたの家族を徐々に「忘却」へ陥れていくことを画策しました
それに用いる手段は催眠です。恐ろしいことなのですが、目的のために手段を選ばぬ宗教団体などというのは、この手の
技術に非常に長けています。そのへんの精神科医や精神学者など、まず太刀打ちできないでしょう」
「・・・・・・・・・・」
「その第一段階が、写真です。あなたの身の回りにある、あなたの妹さんの写真から、徐々に妹さんを消していくのです」
「しかし!」
俺は叫んだ
「あんな影で塗りつぶせば、すぐにばれそうなものではないですか?」
「では、ばれましたか?」
言葉が無かった。
そんな大胆な編集を許しながら俺は気がつかなかった
いや、気づけなかったのか?
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 00:11:40.74 ID:ON+qdRGO0
がんがれ
見てる
55 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 00:12:47.51 ID:dBztHOO50
「敵の術はいたるところで起動されています。妹さんが塗りつぶされた写真を見ても、すぐには違和感を持たぬよう
別なところで小細工を弄していたのではないでしょうか?」
「・・・・・・・・・」
「実は、私のところにも着たのですよ」
「え?」
「私が所有する画像の、妹さんが映っていたはずの部分も塗りつぶされていました」
「・・・・・・」
「その手の編集がはじまったのは、あなたより遅れて10月半ばになってからでしたけどね」
56 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 00:15:50.85 ID:dBztHOO50
「そうやって、妹の画像を持つ全員の家を荒らしていったんですか?」
「全員は無理でしょうし。その必要もありません。おそらく、あなたの家族と、妹さんの親友である私たち甲、乙、丙の
3人に限られたはずです。その途上での話だと思うのです。何らかの出来事が原因で、丙子は敵の存在と行動理由を察知したのでしょう」
「・・・・・・・」
「その上で丙子は、残りの一人には自分を選べと進み出ました」
「なぜです?」
「お金です。彼女の実家には、かなりの額の借金がありましたから」
57 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 00:18:03.95 ID:dBztHOO50
「では、敵がお金を実家に落とせば、彼女は敵に、代議士に攫われてもよいと、そう志願したというのですか?」
「その通りです」
「それはいつごろです?」
「多分10月の終わりあたり、学園祭の準備が本格的に始まる段階であったはずです」
「というのは?」
「問題の劇がありますよね」
「はい」
「あれもまた、催眠に使われていたのです」
58 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 00:21:10.37 ID:dBztHOO50
「催眠?」
俺は驚いてたずねた
「劇でそんなことができるのですか?」
「できます。むしろ、催眠には好ましい環境です。暗い室内で行われ、見るものは舞台上の世界に心を囚われていますから
通常よりも精神の防壁がさがった状態にあるのです」
「そこで、どのような催眠がかけられたのです?」
「ひとつは劇の内容に仕組まれていました。しかし一番大きかったのは、あの緑とピンクのフラッシュです」
「あれですか」
「あれの原理は分かりますか?」
「はい、確かパワーポイントのアニメーション画像を投影したとか・・・」
俺は丁子の話を思い出しながら言った
59 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 00:22:27.27 ID:dBztHOO50
「そのアニメーションに、サブリミナルが含まれていたのです」
「え?」
「緑とピンクの画像にまぎれて、ある写真が入れられていたのです」
「どんな写真ですか?」
「クラスの集合写真です。ただし」
「ただし?」
「あなたの妹さんと、丙子さんだけが塗りつぶされていました」
60 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 00:25:27.34 ID:dBztHOO50
「そんなものが・・・・」
俺は愕然とした
「ええ、そしてそれを10秒以上やられたわけですから、多くの父兄および生徒の深層心理に、『妹さんと丙子は存在せぬもの』
との暗示がかけられてしまいました」
「・・・・・劇の内容に仕組まれた催眠というのは?」
「劇の内容を思い出してください」
甲子はいった
「滅び行くメキシコ文明の中、他の生徒たちはみな転生していくというのに、生徒G、すなわち丙子だけが生き残りましたよね」
「はい」
「ここでも、やはり観客たちには、丙子=疎外者とのイメージが植え付けられたのです」
61 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 00:28:11.10 ID:dBztHOO50
「さらに思い出してください」
甲子は続ける
「あの劇の終わり方は不自然です。神ククルカンは明確に、生き残ったのはG一人だけだと話しました。ではそこにいる巫女
あなたの妹さんが演じる巫女は何ですか?人の数には入らないのですか?」
「・・・・・・・・」
「ここで丙子とは別に、観客には妹さんもまた疎外者であるとの認識が刻まれるわけです。人のカウントに入らない特別な
いえ、異質な存在であるとのね」
「では、敵は見に来ていた観客全体を催眠に巻き込もうとしていたというのですか?」
「そうなります」
「・・・・・・・・・」
62 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 00:31:11.72 ID:dBztHOO50
俺は息を呑んだ
なんという大胆で大掛かりなことをする連中だろう
そんな奴らを今まで相手にしていたというのだろうか
「では、あの日、11月23日の直後から、俺の画像から丙子の姿が消されはじめたのも・・・・」
「ええ、丙子も敵の明確なる標的と化したからです」
「それで、12月12日の通り魔事件の後の、丙子の失踪ですか」
「そうなります。そしてここが問題なのです」
「え?」
「あなたは、昨日その通り魔事件を思い出した際、すぐに丙子さんの顔が出てきましたか?」
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 00:32:30.88 ID:s0pIzbqe0
来てたー!
64 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 00:33:34.57 ID:dBztHOO50
俺は黙り込んだ
それどころか、あのオレンジの画像を眺めてみても
その下に誰が埋まっているのかすぐには分からず、状況を元にした推理、および乙子の手助けも借りて
ようやくあれが丙子であると気がついたくらいである
丙子は、妹の親友であったにもかかわらずだ
「あなたのはなしだと」
甲子は言う
「妹さんすら、家庭で丙子さんがそんな目にあったことを言わなかったそうじゃないですか」
「・・・・・・・・・」
「なぜそんなことになるのでしょうか?」
「・・・・・・・・・・」
「催眠がすでにあなたの中で効力を発揮している証です」
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 00:33:40.29 ID:svggp1XK0
おおおー
66 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 00:36:16.73 ID:dBztHOO50
「この通り魔というものにも催眠的な意味はあるのです」
「どういうことですか?」
「通り魔というのは、丙子さんの自作自演、本当は無かった事件なんです」
「・・・・・・」
「ただ、そういうものがあったとなれば、実は周囲の丙子さんへの忘却はさらに進むのです」
「え?」
「ある、有名な道路標識があるのご存知ですか?」
「というと?」
「大人の男の影が、小さな子供の手を引いている、道路標識です」
「・・・・・・・・」
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 00:39:43.18 ID:wB/gqqQm0
都市伝説キター
68 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 00:40:22.42 ID:dBztHOO50
「あれが、人攫いをあらわしたものだという都市伝説、聞いたことありますか?」
「・・・・・はい」
「実際はそんなもの関係ないのだけれど、デザインと全体的な雰囲気からそう勘違いされているわけですが」
「・・・・・・・・」
「イメージしてください」
「イメージ?」
「はい、ひとつは、あの標識そのままが映っている画像。もうひとつはあの標識から、大人の男が消え、しかも子供が、そうですね、今はやりのアニメの絵柄で、かわいらしい女の子に描きかえられている画像・・・・これ、どっちをあなたのパソコンに保存したいですか?」
「・・・・・・それは」
俺は少し答えに詰まった
「どちらが保存したいかというよりも、前者は保存したくないですね」
「なぜです?」
そこで甲子は俺の目を覗き込んだ
69 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 00:42:51.47 ID:dBztHOO50
「・・・・・いやなイメージがありますから」
「どういうイメージですか?」
「・・・・・・・・」
「はっきり言ってみてください」
「死体ですよ」
俺は答えた
「多分あの標識の子供は、一週間後には凄惨な死体になっているのではないかというような、そういうイメージがわいてしまうわけです」
「そんなものは、自分の手元に保存しておきたくないと?」
「ええ」
「そうでしょうね」
甲子は目を瞑った
「それが人間の心理です。そしてそれはパソコンへの保存のみならず、脳への記憶のインプットに関してもまったく同じことが言えます」
70 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 00:45:16.73 ID:dBztHOO50
「われわれは、そういう負のイメージが強くするものを、無意識のうちに己の領域から遠ざけようとする性質があるのですよ」
「・・・・・・・・・・」
「あの通り魔事件はそれをねらったものです。わけの分からない通り魔事件がおき、被害生徒は精神をやみ、いずこかへ消えた。
これが本来ならまだ記憶に残る余地はありますが、演劇をはじめとする他の催眠も効いています。丙子さんの存在は、次第に
みなの心から消えていきました」
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 00:48:36.21 ID:uhB7A2D40
ふえぇ…
さらぶりみなる効果ってなんなのぉ…
72 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 00:50:42.72 ID:dBztHOO50
「では、あの演劇の台本を書いた『ポセイドン』というのは・・・・」
「いまあなたが争っている存在、あなたの言う『サソリ』ですか。それと同じものです」
「『サソリ』そして『ポセイドン』は、その台本を使用させるに当たり、丁子さん、統合失調症ぎみで、それこそ非常に催眠にかけやすい
彼女を利用しました。彼女、実はあれで文芸部員だったりするので、台本の提出に関しては受け入れられやすい部分があったのですよ」
「しかし」
俺は聞いた
「台本の作者は丙子さんであると、周囲はそういう認識になっていたのではないのですか?」
「あれは丙子が丁子にそう思い込ませ、あなたにそうしゃべらせた妄言にすぎません」
「なぜそんなことをするのです?」
「丙子はどちらかといえば、それこそ真の台本製作者、ポセイドンですが、その側にいた人間です。ああいう作り話をすることで
かえって丙子さんがそれとは無関係であったと思わせることができるからです」
「・・・・・・・」
73 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 00:52:41.45 ID:dBztHOO50
「分からないことがあります」
俺は尋ねた
「なんですか?」
「敵が最初に目をつけたのは妹なのでしょう?」
「・・・・・・・」
「なのになぜ丙子さんのほうが先に攫われ、俺の妹が拉致されるのはこんなに遅れたのでしょうか?」
「・・・・・・・それはですね」
甲子はため息をついた
「言わなくてはなりませんね」
「?」
「あなたですよ」
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 00:55:45.78 ID:hkFwbGXg0
ゴクリ・・・
75 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 00:57:07.59 ID:dBztHOO50
「敵は、催眠のプロであるその集団は、妹さんの記憶を、その知人から抹消していく中で、ある難敵とぶち当たりました」
「・・・・・・・・・」
「あなたです。あなたの妹さんへの執着はかなりのものがあった。そこは敵もすぐに分かりますから、面倒だなと悟り
まずは丙子さんのほうを先に消しておくこととしたのです」
「そして今になって、俺の妹の番ということですか」
「そうなりますね」
「・・・・・・・・」
「そして、問題の3月25日、敵は夜あなたの家に侵入し、まずご両親を催眠にかけ、さらには妹さんと、その所持品一切合財を
持ち去ったものと思われます」
「・・・・・・・・」
「もしかするとこの際、あなたも催眠にかけられていたのかもしれません。睡眠不足であったとはいえ、そのようなことが行われている
傍らで目を覚ますことも無く眠り続けていたわけですから」
76 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 01:02:04.88 ID:dBztHOO50
「そしてその後、最後に残されたあなたを料理する段となったわけです」
「・・・・・・」
「丙子、○メ○○はあなたの行動を操り、問題の劇へと誘導していきました。強引にではなく、あくまで自然な流れです
だからあなた自身があの劇に関して興味を有しえた。その中で丙子はあなたに、あの劇を再体験させたのです
あなたへかかる催眠を、さらに強固なものにするためにね」
「・・・・・・」
「さらにあの海沿いの町にまでおびき寄せ、あなたを意図的に事故の事実やいわくつきの伝説等にぶつからせ
あなたの思考をミスリードさせていきました。その結果が最終的なあなたの妄想です」
「・・・・・・」
「通常ならありえないでしょう?妹が実は、水死者の転生体であると疑うなど。あと少しであなたは、敵の魔の手に落ちるところだったのです」
77 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 01:06:06.66 ID:dBztHOO50
「丙子に誤算があったとすれば、乙子の存在です」
「乙子さんですか?」
「思い出してください。彼女はとても友達思いな人間です。あなたと同様催眠がかかりにくいたちである。さらに○○駅で偶然
『帽子』につれられた妹さんと遭遇してしまったことなどから、どんどんその効果が落ちていったのでしょう。最終的には、丙子
の存在まで思い出してしまったではないですか」
「・・・・・・・・」
「これは敵にとって非常に面白くないことであった。だから・・・・」
「さらわれたということですか」
「そういうことになりますね」
78 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 01:09:16.53 ID:dBztHOO50
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
俺はいろいろと考え合わせていた
一応、甲子の話で今回の出来事を説明できるような感じはした
しかし、いくつかの違和感が俺の中に残った
79 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 01:13:20.37 ID:dBztHOO50
「甲子さんね」
「はい」
「丙子さん、もしかしたら、単に俺から妹の記憶を奪いたいだけじゃなかったんじゃないかな?」
「え?」
「丁子さん言っていたんですよ。丙子さんは『帰りたい、帰りたい』って漏らしていたって」
「・・・・・・・・・・・・」
「それって、やっぱり元の家に、元の暮らしに帰りたいって言うことなんじゃないかな?」
「・・・・・・・・・・・・」
80 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 01:17:06.94 ID:dBztHOO50
「それに今回の○メ○○の行動は、あのような回りくどいポエムを使ったりして、どうも僕に一連の出来事を知ってもらおうとしていた
ような気がしてならないんですね。それに○メ○○としてこうも言っている。僕が真実にたどりつけば、妹は帰ってくるって。
これって、僕が妹の存在を忘れなければ、妹の記憶が抹消されなければ、帰ってくる余地はある、そういう風に発言していると
解釈することはできませんか?」
「・・・・・・・」
「こういう発言は、単に僕から妹の記憶を奪いたいだけなら、いりませんよね」
「そうですね」
81 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 01:21:54.16 ID:dBztHOO50
「さらに、僕が丙子さんのもとを訪れることができたのは、いや、これは別にそうでなくとも、○メ○○として丙子さんから教えてきたのだろうけど、乙子さんから丙子さんの連絡先を聞けたからなんですよ。乙子さんはそれを探すのにかなり苦労していて、おそらくそこには
催眠の影響等もあったのだろうけれど、でも実際に連絡先を有していたということは、これは失踪直前に、丙子さんが乙子さんに
それを伝えていたということでしょう?」
「・・・・・・・・・・・」
「これは、自ら消えうせようとする人間の行動じゃないですよね」
「そうですね」
「丙子さんは、お金の問題で自ら犠牲になることを選択しつつも、その上でさらに妹の拉致と僕の記憶消去に関与しているように
見せかけながらも、実は本当は帰りたいと、そう思っていたのではないでしょうか」
「そうですね」
甲子はため息をついた
「そういう考え方もありますね」
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 01:26:56.91 ID:svggp1XK0
丙子せつないな…
83 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 01:27:20.53 ID:dBztHOO50
車は、ある山奥のプレハブ小屋にたどり着いた
どこかの建設業者のものらしい
「時に甲子さん」
俺は尋ねた
「あなたは何なんです?あなたには催眠は聞かないのですか?」
「私は問題の代議士との関係で、古くからその人攫い集団についてしっていましたから」
「はあ」
「それへの対応策もある程度わきまえていたし、何より私をはじめ、今回協力してくれた人ともども、そういった者に対する
反感等もあったものですから」
「はあ」
「にもかかわらず、実際に実の親友がこんなことになって、とうとう動き出さざるを得なくなったというしだいです」
「そうでしたか」
84 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 01:28:31.67 ID:dBztHOO50
俺たちはその協力者たちのものであるらしいプレハブ小屋に入った
そこで俺はあっと叫びそうになった
その仮設小屋の隅に置かれたベッドのうえで、乙子が寝ていた
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 01:29:04.64 ID:zY35764v0
甲子からラスボス臭がする…
86 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 01:29:52.20 ID:dBztHOO50
「私の協力者が助け出したのです」
甲子は言った
「しかし」
「しかし?」
「催眠が聞かないからか、薬物投与までされていたらしく」
「・・・・・・・」
「はっきり言って、精神的なダメージが大きいです」
「・・・・・・・」
87 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 01:31:52.49 ID:dBztHOO50
ああ、なんということなのだろう・・・・
俺は泣いた
ベッドに横たわる乙子を目にし
さめざめと泣いた
俺のせいだ
俺のエゴイズムのせいになったのだ
血縁者である妹を大切にするあまり、あかの他人である彼女を犠牲にしてしまったのだ
俺は一瞬妹を追う資格は自分には無いのではないかと思い始めた
しかし、すぐに思い直した
妹は妹である。まず妹を助け出し、それからその償いはしなくてはならない
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 01:32:53.68 ID:8HCrMH+60
まーた泣いたよ
89 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 01:33:08.23 ID:dBztHOO50
しかし
乙子は何かいい始めた
かすれた声で何かを確かにいはじめたのである
これには甲子も目を丸くした
「・・・・・カ・オス・・・・・バ・・・グ」
「・・・・・カ・・・オス・・・・・・バグ」

(カオスバグ)
彼女は確かにそういっていた
90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 01:34:34.69 ID:uhB7A2D40
ふえぇ…
乙子ちゃんをいじめるなんてうんこ共許さねぇぞコラァ
91 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 01:35:28.34 ID:dBztHOO50
「うわごとでしょう」
甲子はそう言い、乙子に布団をかけなおした
乙子は黙った
確かにそうだろう
(カオス+バグ)など、それこそうわごとにふさわしい
さして意味があるようにも思われない
俺は少し休憩するよう甲子に言われ
プレハブ小屋の2階の席をあてがわれた
そのときである
俺の脳裏にあるものが浮かんだ
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 01:35:47.12 ID:0jdlJ/zu0
ふえぇ・・・追いついたよぅ・・・
93 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 01:36:03.48 ID:dBztHOO50
カオスバグ


そういう名をした

ウルトラ怪獣がいた・・・・
94 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 01:38:12.68 ID:dBztHOO50
俺はいまだに持っていたスマホで検索をかけた
カオスバグ・・・ウルトラマンコスモスの5話に登場した怪獣であるらしい

俺はあの、さそり座怪獣アンタレスとやらが答えとなった
謎々のルールを思い出していた

コスモスはウルトラシリーズのTVシリーズ11作目
例のルールに従えば

12.05となる
95 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 01:39:52.76 ID:dBztHOO50
12.05
12.05


引っかかるものがあった
それが何か、分かるに2,3分ほど要した
日付である
あの「カラオケ会」が開かれた日付
あれはたしか12月4日・・・
96 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 01:42:43.67 ID:dBztHOO50
俺は何かただならぬものを感じ
○メ○○のブログへとアクセスした
12月5日のポエム

プロキオンの審判が下る
オニユリの花は刈られ
シュモクザメの口のように醜く枯れる
97 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 01:43:52.46 ID:dBztHOO50
おや・・・
俺はある事項に気がついた

オニユリ

ユリ


確か9月23日にも、いや11月23日にも
すなわち、妹の画像にオレンジが紛れ込んだ日付においては、ユリの文字が出現していた
98 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 01:46:00.12 ID:dBztHOO50
俺はしばし○メ○○のブログを引っ掻き回した
ユリ
ユリが出現する日が他にも無いか探す
唯一見つかったのは、10月9日の記事
10月9日
確かやはり例のオレンジが紛れ込んだ、妹の修学旅行もそのあたりに行われていなかっただろうか?
99 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 01:49:11.63 ID:dBztHOO50
俺は今度はパソコン上で、問題の画像を開いてみた
○○健康村ビジターセンターなる建物の前で撮影されている

俺はプレハブ小屋の一階に下りた
甲子が座っていた

「すいません」
俺は甲子に尋ねた
「はい」
「少し聞きますが」
「はい」
「丙子さんがいなくなるちょっと前に、カラオケやりましたよね」
100 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 01:51:34.72 ID:dBztHOO50
「はい」
甲子は言った
「12月4日の日曜ですよね」
俺は尋ねた
甲子は少し怪訝な顔をしていたが
「ええ、たしか12月12日の一日前が日曜日、その前の日曜でしたから、そうでしょう」
と答えた
「それを4人でやったわけですよね。あなたと妹と、乙子さんと丙子さんと」
「・・・・・・・そうですけど、それが何か?」
「・・・・・・・・・」
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 01:52:47.65 ID:tBqGSe4OO
しえん
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 01:52:52.40 ID:NzmZsEX00
猿よけ
103 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 01:53:48.95 ID:dBztHOO50
「あともう一ついいですか?」
「・・・・・・・」
「修学旅行で、○○健康村ビジターセンターっていうところに行っていますね?」
「・・・・・ええ」
「それいつか分かりますか?」
「・・・・・・・なぜそんなことを聞くんです」
甲子は不機嫌そうであった
「分かりますか?」
俺はかまわず聞いた
「そうですねえ」
甲子は携帯を取り出し何か調べていた
「10月9日ですね」
「え、10月9日?」
104 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 01:56:18.60 ID:dBztHOO50
おかしい
俺は思った
オレンジの影と、「ユリ」
これは9,23 10,9 11,23において同時に登場している
しかし12,05だけがずれている
それも、たった一日違いである
・・・・・
・・・・・
俺は眠ったままの乙子を見た
もはや何もいえない様子であった
彼女はなぜかその日付をメッセージとして俺に送った
あの暗号の解読法は、拉致されている途中に丙子にでもならったのであろうか
しかし・・・
105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 01:56:47.79 ID:cCPo4lcJ0
支援
106 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 01:57:21.87 ID:dBztHOO50
この12.05
これには間違いなく意味がある
いいたいのではないか?
12.04と12.05において、オレンジとユリがずれている事実を
ならば、それは何を意味するのか



○メ○○が間違った・・・・?
107 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 01:59:00.68 ID:dBztHOO50
カラオケ会が行われたのが12.04であるのはまず間違いない
それは俺の記憶と甲子の証言で二重に裏が取れている
にもかかわらず○メ○○は、その日付を勘違いした
1日後と勘違いした
これは、そのカラオケに同席した人間が起こすミスであるとは考えにくい

俺は背筋に電気が走るのを感じた
108 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 01:59:30.43 ID:dBztHOO50
○メ○○は、あの日、12.04において
カラオケ会に
いなかった・・・・?
109 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 02:00:16.20 ID:dBztHOO50
であるとするのならば

あの

オレンジの陰

てっきり○メ○○=丙子を隠しているものとばかり思い込んでいたあの影

あの下にいるのは

誰だというのか・・・・?
110 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 02:01:20.10 ID:dBztHOO50
分からない

どう考えても分からない

しかし

一つ確かなことがある

俺は甲子の方を見た

彼女も、俺をじっと見詰めていた


こいつは一体何なのか
111 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 02:02:33.15 ID:dBztHOO50
カラオケ会に

○メ○○=丙子がいたと

そう断言する

甲子

こいつは一体何なのか


こいつは明らかに


うそをついているではないか
112 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 02:03:49.14 ID:dBztHOO50
「どうしたのです?」

甲子は立ち上がった

「何を考えているのです?」

俺は無言で後ずさりした

車を運転していた作業着の男はいま表にいる

小屋の中には俺と甲子と乙子しかいない
113以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:04:05.17 ID:0jdlJ/zu0
甲子も信用できないというのか
114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:05:12.73 ID:uhB7A2D40
ふえぇ…
私以外すべて敵だよぉ…
115 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 02:05:13.77 ID:dBztHOO50
「何か、私が信じられないと見えますね」

甲子は言った

「騙されてはだめですよ?」
「え?」
「敵に、サソリに騙されてはだめですよ?」
「・・・・・」
「このまま私を信じないと、あなたは、また妹さんの存在を疑うことになりますよ」
「・・・・・」
116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:07:03.75 ID:8UhGutkO0
今日は何時までいけそう?
117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:07:10.97 ID:tBqGSe4OO
サソリをなめるなよ〜♪
118 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 02:08:08.74 ID:dBztHOO50
「いいでしょう・・・」
甲子は言った
「私が正しいことを、もっとも明確な手法で証明しましょう?」
「え?」
「実は、いま、ものすごい朗報が転がり込んできたのです」
「朗報?」
「そろそろ、入ってきても良いですよ?」
甲子は表に向かって言った
プレハブ小屋の戸がゆっくりとあいた

119 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 02:11:01.08 ID:dBztHOO50
>>116
ちょっとあと少しで区切ろうと思っています





「ほらね」
甲子は言った
「いたでしょう?」
「あなたが丙子の策謀で陥りかけた妄想が、いかにばかばかしく無意味なものかこれでわかったでしょう?」

俺は、その場に硬直した
120 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 02:11:18.15 ID:dBztHOO50





妹が、立っていた
121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:12:27.89 ID:qbUqg3ms0
いもうとーーーーーーー
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:13:29.52 ID:svggp1XK0
おおおおおおおきたよおおおお
123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:13:34.78 ID:VsjnZY9KI
>>27,74
あれ俺ってスクリプトだっけ人間だっけ?
パンはパンでもパイパンはなぁんだ?

>>85,99
ソイヤッソイヤッ ドンドコドンドコ
人間厨はスクリプトに跪け!
おいおい、お口チャックマンだぜ?
124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:13:53.05 ID:RMnDL3UG0
おお…
125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:14:24.15 ID:pF7z/QOTi
えええええええええええ!
126 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 02:14:30.35 ID:dBztHOO50
すいません
今日はここまでにさせてください
見ての通り甲子は信じられない人間でした
ただ最後に出てきた妹、この妹は「本当のこと」を間違いなく言います
今日甲子が話した真相は真っ赤な嘘です
次に妹が言う内容が真相となります
127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:15:10.88 ID:zYzY3gZTi
てす
128以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:15:20.74 ID:T3hSke4r0
なんだ嘘か
129以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:15:52.93 ID:0jdlJ/zu0
ナンデスッテ
130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:15:56.67 ID:svggp1XK0
>>126
楽しみすぎて血が出そう
がんばれー!
131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:15:59.68 ID:ON+qdRGO0
>>126
まじか
とりあえず乙
132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:16:05.79 ID:Se20sgNb0
明日も11時か?
133以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:16:11.36 ID:RMnDL3UG0
乙!
明日を楽しみにしてる
134以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:16:12.31 ID:MS4TxMxs0
うわぁややこしぃww
135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:16:22.40 ID:doTIvHaH0
先が全く読めない こんなのは久しぶりだ
おつ
136以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:16:46.41 ID:8HCrMH+60
明日まで待てない
137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:16:52.63 ID:8Stc6g3Y0
なんだ嘘か




ってなにいいいいいいいいいっ!?
138以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:16:53.45 ID:nk68iaVr0
これなんでパー速に行かないの?
139以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:16:57.66 ID:dO4QQxAj0
い…いもうと⁈
140 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 02:18:41.05 ID:dBztHOO50
今日やったのは「解答編もどき」です
ただやっていて気になったのですが
さすがに解答をやっていくと書かないといけない情報量も多く
脳内ストックのみということもあり
時間の都合上もあって
どうしても説明が中途半端になってるかなという感のある部分がありました
今日の内容やまた全体でも良いですが
もし腑に落ちない点、ご意見おしかり等ございましたら、もしよろしければこの簡易ブログのコメント欄にでもいただけないかと思います
http://d.hatena.ne.jp/inny61/
141以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:19:00.72 ID:pF7z/QOTi
>>126
乙です
だめだわけわからん
明日最初から読み直してまた来ます
142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:19:11.51 ID:cCPo4lcJ0
>>138
知らないだけじゃない?
143以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:19:19.14 ID:uhB7A2D40
ふえぇ… 乙だよぉ…
どうなってるのぉ…
甲子が怖くてカップラーメン作りにいけないよぉ…
144以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:20:06.23 ID:svggp1XK0
>>143
ついていくよぉ…
145以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:20:31.20 ID:8HCrMH+60
甲子がサソリとか
146 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 02:20:40.70 ID:dBztHOO50
さらに今日の「解答編もどき」をやっていてわかったのですが

本当の解答編やってるとあと二日はかかります
もうしわけありません
日曜に終わると思っていたのですが、これはもう月曜まで行ってしまうと思います
147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:20:45.86 ID:L5nXxEmM0
乙!
明日も楽しみにしてるよ!
148以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:21:06.44 ID:MOc8KJ5/0
>>143
お前今日もカップラーメン食うのかよ
何て不健康なやつなんだ
149以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:21:22.06 ID:dO4QQxAj0
楽しみにしております
150以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:21:22.58 ID:WgtRfdKEI
怖くて眠れん(T_T)
明日も期待
151以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:21:43.08 ID:wB/gqqQm0
セルフネタバレかよ
152エネゼロ ◆eneE0Hzero :2012/04/15(日) 02:21:43.70 ID:jRy0kP1EO
>>144
僕もついてくよぉ
153以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:22:15.59 ID:Vc6zuhSD0
これって>>1の小説だよね?
154以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:22:53.86 ID:MS4TxMxs0
明日で終わるのかなぁ・・・
155エネゼロ ◆eneE0Hzero :2012/04/15(日) 02:23:05.03 ID:jRy0kP1EO
>>146 お疲れ様!
明日も楽しみにしてます!
156以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:23:33.89 ID:uhB7A2D40
>>146
ここまで来たら何日たってもいいから完結させてほしいよぉ…

>>148
ふえぇ…
反論できないよぉ…
157以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:24:08.83 ID:0HTk7Ud70
いいとこでおわるなぁ
頑張れ
158以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:24:21.41 ID:pF7z/QOTi
ふぇぇ…こうふんして口調わすれてたよぉ…あしたも楽しみだよぉ…
159以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:24:33.20 ID:qYV3HtrX0
160 ◆9gZbpEeOT. :2012/04/15(日) 02:25:53.71 ID:dBztHOO50
長らくお付き合いいただき本当に有難うございます
そういう部分もありますし、あまり解答の面で納得いかない方を出したくないので
質問ご意見お叱り等ございましたらぜひブログのコメ欄にお願いしたく思います
喜んでお答えしたいと思います
本日はこれで失礼させてください
どうもありがとうございましたm(_ _)m
161以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:26:49.22 ID:NzmZsEX00
アフィが毎日まとめてることについてはどう思う?
162以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:26:53.98 ID:T3hSke4r0
おやすー
163以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:27:58.79 ID:svggp1XK0
>>146
何日かかっても読むよー
乙でした!
164以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:32:18.18 ID:pF7z/QOTi
>>159
おいやめろ
マジに怖い
165以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:33:47.74 ID:mbEpD6NA0
おつっ!
166以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:33:56.78 ID:PIPnbmjT0
乙です
毎回面白いなあ
167以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 02:40:16.47 ID:KMmQpIdE0
産業
168以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 03:01:21.92 ID:WgtRfdKEI
どんなに長くても終わるまで付き合うよ‼‼
169以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 03:01:45.20 ID:svggp1XK0
>>167
乙子

かわいい
170以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 03:02:38.79 ID:OjSotRD30
171以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/15(日) 03:03:55.24 ID:s0pIzbqe0
毎回面白いなー
どこかジェフリーディーヴァーみたいだわ
明日も待ってるよー
172以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
これ実話だよな?
実話と思っていいんだよな?