ちょっと俺の話を聞いてくれ

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
この時期になって色々思い出したことがある。
まあつまらん思い出話だから退屈かもしれんけど、暇な人は見てくれや。
釣りくさい内容だけど本当の話ね。書き溜めてあるから投下していくよ。
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 22:53:59.30 ID:KP3tUWfg0
スレ立て代行ありがとうございます。

あたいのスペック
・男
・現在29歳
・働いている
・7年彼女いない

俺が19歳のときの話ね。当時俺はある飲食店でバイトしてたのよ。
フリーターだったわけだけど、やっぱりやりたいこともないのになんとなくでフリーターはまずいかなと思い始めて、そこの社員になれるよう頑張ってました。まあそれはどうでもいいんだけどさ。
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 22:56:04.60 ID:KP3tUWfg0
誰もいないかな?しかし折角書いたからどんどん投下するよ


ある日新しいバイトさんが入ってくるって知らされた。えらくべっぴんさんだそうで、しかも巨乳ときたもんだからバイト仲間は皆大興奮してた。
俺もどんなのかは気になったけど、正直あんまそういうのに興味なかった。19にもなって中二病を引きずってたんだろうね。
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 22:58:06.47 ID:KP3tUWfg0
んで入ってきた子と初めて一緒になった日。この子の名前は響子ね。
確かにみんな興奮するのはわかった。かわいいっていうより美人で、スタイル抜群、制服のボタンを弾き飛ばさんばかりの巨乳、そして何より背がデカかった。
俺179と身長はそこそこあるんだけど、響子は177って言ってた。俺と同じくらいの身長の奴ならわかると思うけど、自分と目線が同じ女性ってあんまりいないよね。
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:00:14.61 ID:KP3tUWfg0
その容姿に若干驚きつつも、やっぱり俺は本当にそういうのとかどうでもよかったから、あくまで事務的に対応した。
俺「はじめまして。俺です。よろしくお願いします。」
響子「はじめまして○○響子と申します。よろしくお願いいたします。」

これが響子との出会いで、最初の会話。
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:04:34.32 ID:KP3tUWfg0
それからは特に何もなく過ごしていた。
響子に仕事を教える機会はあったけど、別にそれ以上はなく。
響子の方は早速バイト仲間やら客やらからアプローチされていた。
いつもうまいことやんわり断っていたから彼氏でもいるのかなと勝手に思い込んでいた。あとから聞いたけど俺の勘違いだったそうだ。
そんなこんなで1年経った。
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:06:36.87 ID:KP3tUWfg0
誰も見てないかな?
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:14:19.91 ID:Q4+shhPy0
sageるからだめなんだよ
最後までみててやるから全部投下しろks
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:18:42.08 ID:KP3tUWfg0
デフォでsageになってんの忘れてたwサンクス

響子が入ってから1年経ったある日、バイト終わってさあ帰ろうと思ってたら外は凄い雨だった。チャリンコで通っていた俺は事務所で待つことに。
しばらくすると、同じくバイト終わりの響子が来た。
響子「お疲れ様です。帰らないんですか?」
俺「外凄い雨が降ってて治まるのを少し待ってたんです。」
響子「困ったな・・・。私もここでしばらく待たせてもらっていいですか?」
俺「どうぞどうぞ。」
響子もチャリで通っていたので、二人で少し待つことにした。
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:20:45.16 ID:KP3tUWfg0
二人とも無言。1年一緒に働いたとはいえ、その間事務的な会話以外は一切なかったので相手のことは何も知らなかった。
ぼけーっとしていると、響子が話しかけてきた。
響子「俺さんはおいくつなんですか?」
俺「この前二十歳になりました。」
響子「一緒です!私もこの間二十歳になったばかりです!」
それから響子は色々訊いてきた。んでその質問に俺が答えるといった感じで時間が流れてた。
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:22:47.90 ID:KP3tUWfg0
しばらくすると雨が治まったらしく、二人とも帰ることにした。バイト先を出てじゃあって感じで帰ろうとしたら、
響子「俺さんのお家はどの辺なんですか?」
俺「○○の近くです。」
響子「近いですね!一緒に帰っていいですか?」
一人でチャリンコ押しながらダラダラ帰るのが好きな俺は若干嫌だったけど、断るわけにもいかず一緒に帰ることになった。
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:24:47.16 ID:4CR9iPVBO
響「せんぱ〜い!せ〜んぱ〜い!」
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:25:56.65 ID:KP3tUWfg0
その日を境にたまに一緒に帰るようになった。
先輩にはよくからかわれたけど、俺は彼女とか欲しくなかったし、ただなんとなく毎日のんびり過ごしていければよかった。強がりじゃないよ、当時の俺の本心だよ。
一緒に帰る際、響子は俺が自分のことをあまり話さないせいか、よく俺に質問してきた。
響子「俺さんは一人暮らしなんですか?」
俺「はい。」
響子「一緒ですw私も一人暮らしです。」
俺「上京か何かですか?」
響子「いえ、育ちは東京です。」
俺「育ち『は』?」
響子「私高校を出るまで児童養護施設で育ったので生まれはわからないんですよw」
それを聞いた瞬間、俺の中で何かが止まった気がした。
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:27:57.08 ID:26SjtwVw0
昼ドラみたいな話だけはやめてよね
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:28:00.67 ID:KP3tUWfg0
俺も同じだった。いくつの頃だかは知らないが、母を早くに亡くした俺は父親に施設に預けられ、高校を出るまでそこで育った。
最初の方に書いたように、当時20になっても中二病を引きずっていたのはそういうところから来ているんだと思う。
やっぱり自分はどこかで自分のことを可哀想な人間だと思っていた。俺は孤独だ(笑)俺のことを分かってくれる人間なんて誰もいない(笑)みたいな感じでね。
孤児院の子たちってさ、俺みたいに偏屈だったり、心の中に大きく黒いものを持っていたり、非行に走っちゃったりする子もいるのね。
そんで周りから「親がいないから云々」って言われてまた自棄になる。それの繰り返しみたいな。
もちろん中にはえらく真面目な子もいる。周りからの声とか物ともせずに明るく活発な人。
俺はそのどっちかにはっきりと分かれやすいんじゃないかなと思う。あくまで私見ね。
響子は後者だった。後者であるように見えた。
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:30:27.49 ID:KP3tUWfg0
>>14
すまん、昼ドラっていうか一見作り話っぽく釣りくさいからつまらないかも

響子には初めて自分から自分のことを話した。きっとこの人なら自分を理解してくれる(笑)と思ったんだろうね。
俺も施設出身であるということ、どういう過ごし方をしてきたかなど。響子は黙って聞いてくれてた。
響子もまた、自分との共通点を見つけたからか、より話しかけてくるようになった。

それから少し経ち、俺たちは付き合うことになった。
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:34:12.15 ID:KP3tUWfg0
俺は嬉しかったし、毎日幸せだった。響子も同じように喜んでくれた。
付き合い始めて1年後、一緒に住むことにしたんだ。
今まで以上に幸せな日々だった。結婚を考えていたし、一生この人の傍にいようって思った。
ただ響子の傍にいられれば、それだけでよかった。
響子は笑顔で「嬉しい。」って言ってくれた。

ある日バイト先に俺宛に手紙が届いたんだ。帰り際に店長から渡された。そんなこと今までなかったもんだから全く見当もつかなかった。
帰ってから響子と二人でそれを見た。送り主の名前を見て凍りついた。
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:37:13.14 ID:KP3tUWfg0
俺と同じ苗字の男からだった。
俺の苗字は凄く珍しい苗字なので、その男が自分にとってのなんなのかは手紙を読まなくても想像できた。だから読まないことにした。
響子は泣いてた。でもどうして泣いているのかはわからなかった。
手紙を読まないことがそんなに悲しいのか?なんてのんきに考えてた。
でも違ったんだ。響子も同じように送り主の名前を見て凍りついてたんだ。
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:41:33.71 ID:KP3tUWfg0
響子は高校2年生の時に母親と一度会っている。施設に母親から手紙が来て、そこには自分の住所が書いてあったらしい。考えた末、響子は会うことを決めた。
そこで母親に言われたことはこう。
・響子を捨てたことを後悔している。
・父親とは随分前に離婚した。
・また一緒に暮らせないか。
響子は全て聞いたうえでそれを拒否したらしい。帰り際、最後に母親からせめてと響子の父親の名前を教えられんだそうだ。

その教えられた名前ってのと俺のもとに届いた手紙の送り主の名前は同じだった。
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:43:37.99 ID:KP3tUWfg0
それを聞いた俺はもう訳がわからなくなった。俺たちはもしかしたら兄妹かもしれないのか?
でも俺の母親は俺を施設に預ける前に死んでいる。なら義兄妹?でも同い年だろ?
まさかその父親は俺の母親を孕ませて間もなく響子の母親も孕ませたのか?
それともただの思い違いの偶然?でもこんな珍しい苗字で同姓同名か?
そうやって一瞬で色々なことを考えてた。
気が付いたら俺は泣いてる響子を抱きしめてた。響子も泣きながら抱きしめ返してくれた。
そんな響子を見ていたらもう細かいことはどうでもよくなった。
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:46:20.60 ID:KP3tUWfg0
響子の話を聞いても、やっぱり俺は手紙を読まずに捨てた。読めばわかることもあるかもしれなかったけど、捨てた。
自分はそれを知らなくても幸せになれると思っていたから。どういう形であれ、響子が傍にいてくれれば、俺はそれ以上を望まなかったから。

響子はそれを聞いてまた泣いてた。
でも泣きながら「嬉しい。」って言ってくれた。
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:46:43.19 ID:4CR9iPVBO
少女マンガのアンダンテがこんな話だったな
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:48:55.95 ID:KP3tUWfg0
それからまた1年経った夏の日、いつも通り出かけようとしてた俺を、響子はいつも通り見送ってくれようとしてた。
いつもと違うのは、玄関で何故か響子が俺の手を離さないということ。
俺「どうしたの?」
響子「あのさ・・・、これからもずっと、いつまでも私の傍にいてね?」
俺「なんだ急にww」
響子「いいから!一年前に言ってくれたでしょ?いまでもそう思う?」
響子はえらく真剣に話してた。その顔を見た俺も真剣に、
俺「いまでも変わらずそう思うよ。いつまでも傍にいる。」

響子はそれを聞いて泣きそうになってた。
でも泣かずに、一緒に住むと決めたときと同じように、一年前と同じように、「嬉しい。」って言ってくれた。

これが響子との別れで、最後の会話。
24 忍法帖【Lv=33,xxxPT】 :2011/07/29(金) 23:51:03.35 ID:9VhyQ1ds0
なんだと
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:51:52.24 ID:KP3tUWfg0
車に撥ねられた。信号のない場所で、お互い不注意だったらしい。
ドラマでありそうな展開だよな。俺もこの話聞いたらよくある設定だなあって思うよ。嘘くせーwwって。
っていうかそう願ったよ。ただただそう願った。いまでもそう願う。7年経ったいまでも変わらずそう願う。7年経っても俺は何も変われないし、変わろうともしなかった。
この7年の間に何があったかなんてたいして覚えてない。俺の29年間、響子と過ごした時間だけが全てだった。
いまでも変わらず夢に見る。思い出してはおんおん泣いてる。それだけ。みっともない。

ただ響子の傍にいられれば、それだけでよかった。


これで俺の話は終わりね。29にもなって拙い文章だったけど、最後まで読んでくれてありがとう。
おっちゃんいまも泣いてるけど、心なしか少しすっきりしてるよ。

みんなありがとう。
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:54:11.56 ID:9VhyQ1ds0
どういたしまして
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:55:41.32 ID:26SjtwVw0
釣りっぽいね

YOYREWEICOM
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:57:14.44 ID:+GPIrapA0
嘘か本当かはおいといてもう過去の話なんだから忘れてしまえ
過去は過去なんだよ、
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/29(金) 23:57:47.82 ID:KP3tUWfg0
読み返したらよりひどい文章だってわかった

読んでくれた人は本当にありがとう
このまま落としてね
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 00:01:11.75 ID:Z9o8q1k50
>>29
うわぁ酷い文章!!!!ってレベルじゃないから気にするな

んで一人ぐらしなの?その父親とは会う予定はないん?
31 忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2011/07/30(土) 00:04:59.30 ID:SG1SUGKt0
むむむむむ!
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 00:08:05.45 ID:lbyJYSsd0
五分だけでもいいか?
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 00:08:35.12 ID:1+6m9bAH0
落としてねとかいいつつ見てしまうww

>>30
ありがとね
一人暮らしだよ。その予定もないよ。
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 00:14:30.87 ID:KGtwqNFGO
全部読んだよ
災難だったね
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 00:20:26.47 ID:Z9o8q1k50
>>33
なるほど、俺個人的になってしまうが、もっと何年かして親と会ってみるのもオススメする

あと話かわるが、孤児院とか修羅場なイメージだ
暴走しそうな子供を自立までもってくんだろ?
障害者関連の施設ならわかるけど、別物なんだろうな
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/30(土) 00:32:51.78 ID:1+6m9bAH0
>>34
読んでくれてありがとう、嬉しいよ

>>35
精神的に不安定な子もいるのは確かだけど、多分みんなの想像以上にアットホームだし明るい雰囲気だよ
職員さんたちが気を使ってくれるからね
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
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