書き溜めはしてる。立ったらマスかく
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 22:54:14.63 ID:28zIINe80
ステイル「嘘です☆」
長編ssは初めてなんで緊張しました!
落としといてください!
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 22:56:18.89 ID:dm/FHGqmO
>>1 代行ありがとうございます。
建宮「女教皇、堕天使エロメイドになってなのよなー」
平日の真っ昼間に押しかけてきた男は、アタッシュケースを付き出して開口一番にそう言った。
神裂「建宮、何を言っているのですか?」
建宮「例のデザイナーに特注して、偶像崇拝の理論から特殊な霊装を開発したのよな」
建宮「そしてコレが女教皇の分なのよな」ジャーン!
神裂「ぃ・・・!!な、なんですかこれは!!」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 22:56:59.27 ID:pAogdihv0
たのむぞ
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 22:57:36.45 ID:dm/FHGqmO
アタッシュケースの中には明らかに"別の意味での奉仕"を目的としたような、生地面積の小さいメイド服が納められていた。
建宮「サイズは前もって調べておいたから安心するのよなー」
神裂「そ、そういう問題ではありません!!というか、その発言には色々と問題ありまくりです!!」
自分の知らない間にあんなところやそんなところまで採寸されていたかと思うと、背筋が寒くなる。
神裂「と、とにかく、私はそんなもの着るつもりはありません!!」
???「おいおい、そんな事言っていいのかい?ねーちん」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 22:58:03.54 ID:66lkQeOg0
どの神崎さん?
期待
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 22:59:11.07 ID:dm/FHGqmO
建宮の背中越しに、もう一人の男が顔をだした。
神裂「つ、土御門!!何処から湧いて出たのですか!?」
土御門「人を害虫みたいに言わないで欲しいのにゃー。それに、メイド服のある所ならオレは何処にでも飛んで行くんだぜ」キリッ
神裂(なんだか土御門が派手な柄の毒虫か何かに見えてきました・・・)
見えるというより、神裂にとって彼は害虫以外の何物でもなかった。今この瞬間、この世で1番会いたくない相手だった。"メイドと土御門"という組み合わせには、神裂の人生で1、2を争う最悪の思い出があった。
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 23:01:09.27 ID:dm/FHGqmO
土御門「ねーちん。覚悟を決めるぜよ」
神裂「何と言われても、このような物を身につけるつもりはありません!!メイド服とあなたが絡むと、大概ろくな事にならないんですよ!!」
神裂「そもそも、どこの世界にこんな破廉恥でふざけた霊装がありますか!?しかも、そんな簡単に天使の力を引き出す方法なんてあるはず・・」
土御門が神裂の言葉を遮って話始めた。
土御門「それがあるんだにゃー。覚えてるだろ?ロシア清教のサーシャ=クロイツェフを」
二度に渡り神の如き力の依り代となった者の名前だ。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 23:02:49.85 ID:dm/FHGqmO
建宮「サーシャは特殊な体質を持ってるのよな。でもそれだけじゃないのよ。"神の如き力"を生身の肉体で受け止められたのは特殊な霊装の効力だったのよな」
土御門「彼女はただの露出狂じゃなかったんだにゃー。あれは体内に膨大なテレズマを留まらせる為の拘束具の役割ぜよ。ねーちんのダサいファッションと原理は同じようなもんだにゃー」
神裂(私は左右のバランスを変える事によって、術式の効果を高めていますが・・・。それと同じ原理で天使の力を制御できると?)
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 23:02:54.86 ID:XazkPsfQ0
ばあちゃんスレは伸びない断言する
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 23:03:02.84 ID:Yg5GoaGQ0
地の文ありならSS速報行けばいいのに
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 23:03:55.48 ID:dm/FHGqmO
土御門「まぁ、無理強いはしないにゃー。ねーちんは世界に20人といない聖人だし、この霊装が無くても大丈夫かもしれないしにゃー」
神裂「そうですね。こんな破廉恥で怪しげな物に縋る程、私は弱くありませんから」
建宮「確かに女教皇は強いのよな。でも、アックアのような二重聖人や、本物の天使の前では力負けするのも事実なのよな」
神裂「そ、それは・・、そうですが・・。」
神裂は過去の戦いを思い返し、口ごもってしまった。
試みは悪くないが画像が欲しいな
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 23:04:48.82 ID:dm/FHGqmO
土御門「ロシアで何があったかは知っているよな?はっきり言って置くが、これから先、俺達が相手にするのはアレと同等かそれ以上の化け物だ」
土御門がいつになく真剣な表情で話始める
神裂「・・・。覚悟は出来ています。」
第三次世界大戦中、たったの一撃で形勢を変えてしまった神の如き力。そして、それを退けた科学の天使達。
土御門「神裂・・・、いくらお前が聖人でもアレとやり合って勝てる見込みはない。そして、聖人ですらないその他大勢は牙にもかからない。現状の戦力では簡単に捻り潰されるだろうな」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 23:06:10.30 ID:dm/FHGqmO
土御門「だからこそ俺達は、偶像崇拝の理論を用いた霊装の開発を密かに進めていた。誰でも比較的簡単に操れ、天使にも対抗しうる力を持つ霊装を・・・」
神裂「それがこの堕天使エロメイド・・・」
建宮「そういうことなのよな。ただ、こいつは意図的にパワーを落としてあるのよな。だから本物の天使よりは力は劣るのよな」
土御門「扱える力の大きさは個人の資質に依る所が大きいからにゃー。」
神裂「莫大なテレズマを抑え込めるだけの器・・・が必要という事ですか?」
土御門「そういう事だにゃー。でも、それだけの器を持った人間などそうそういるもんじゃない」
建宮「だからこそ、エロとメイドの成分を付帯する事によって、強すぎる力が流れ込まないようにしているのよなー」
神裂(まさか、エロとメイドにも必然性があったとは・・・)
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 23:07:41.16 ID:dm/FHGqmO
土御門「詰まる所、量産型神の如き力・・・って、所ぜよ」
建宮「本物には劣るけど、後は数の暴力でなんとかするのよなー」
土御門「ま、とにかくこの霊装は聖人であるねーちん専用のチューンだし、とりあえず預けとくにゃー。」
建宮「ぶっちゃけ他のシスター達には着れないのよなー。主にバスト的な問題で」ジロジロ
土御門「それに、そのダサい格好してるよりかは幾分マシだと思うにゃー」ニヤニヤ
建宮「冷静に考えると、今の格好も十分恥ずかしいのよなー」ニヤニヤ
―!!
神裂「・・・・。ワイヤーと刀、どちらの錆になりたいですか??」
建宮「ひぃ・・、ぷ、女教皇、じょ、冗談なのよな・・ぁ」ブルブル・・
土御門「そ、そういえばアニェーゼ部隊にまだ霊装支給してなかったのにゃー!!い、急いで行くにゃー!!!」サッ・・!!
神裂「待ちなさい!!」
建・土「待てないのよにゃー!!!!」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 23:08:39.80 ID:dm/FHGqmO
来客者達が慌ただしく去った後、件の霊装だけが無造作に残されていた。
神裂(しかし、このコスプレ衣装で天使の力を得る事など本当に有り得るのでしょうか・・・)
なんとなく姿見の前で合わせてみる。
神裂(仕方ない。試してみるしかなさそうですね・・・・)
神裂「・・・・・」ヌギヌギ
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 23:09:57.19 ID:dm/FHGqmO
学園都市
良く晴れた午後の往来を、彼女はとある少年の住む寮へと歩いていた
五和(この大精霊チラメイドさえあれば、私だって上条さんのお役に立てる!!で、でも流石に常にこの格好ってのは目立ち過ぎますね///まぁ、あともうちょっとだし我慢して・・・)
学生達は五和を避ける様に歩道の両端へ寄って歩く。五和の方を一瞥しては、仲間内で何やら囁いている様子が見て取れた
ナンダアレ・・ ダイタイコスプレッテコト・・? チョウヘンタイッテヤツジャナイデスカネ- セクシーケイタントウハクロウシテルノサ・・ ダイジョウブバニ-ジャナイカラオウエンシテル・・・
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 23:10:46.37 ID:dm/FHGqmO
五和「・・・・・・」(や、やっぱ無理////ど、どこかで私服に着替えよう//よくよく考えればこれを着るのは戦闘の時だけでいいわけだし、ロンドンからずっとこの格好で来る必要はなかったわけで//)
真っ赤になった顔を隠すように俯く。超変態と蔑まれたり、何故か応援されている事も、全てはあの教皇代理が元凶だ。
近くにあったコンビニのトイレに駆け込みながら、五和は口車に乗せられてしまった自分の浅はかさを悔い、それ以上にその元凶たる男を怨んだ。
だが、
五和「空いてない・・・」
逃げ出した先に、安息の地はなかった。
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 23:12:24.05 ID:dm/FHGqmO
五和(仕方ない。待ちましょう。大丈夫、きっとすぐ出てきます・・よね・・?)
一分が、一秒が永遠のようにさえ感じられる
五和(お願いします、お願いします、お願いします///)
店内の客の視線が痛い
目の前の道を歩く人の視線が痛い
そして何より、ガラスに映る自分自身の姿が痛い。
五和が入店してから10分が過ぎた。
五和(もうダメ・・。)
店の中には五和の他に客が6人、レジに店員が1人。当初十数人いた客達は、それぞれに買い物を終えて帰宅したのだろう。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 23:14:16.61 ID:dm/FHGqmO
食玩コーナーでカエルのキャラに見入っているアホ毛の幼女、その付き添いらしき眼鏡の女性、頭に大量の花飾りをつけて雑誌を立ち読みする少女。
ブツブツと独り言を呟く不健康そうな青年、缶ビールを大量に買おうとして店員に止められている小学生、マンガ雑誌を隅から隅までナメるように必死で立ち読みしている高校生。
五和(何だろう・・・。私が言えた義理じゃないけど変な人ばっかり・・・)
辺りを見回して、五和は少しだけ安堵した。
五和(この格好って、実は気にする程の事じゃない?いや・・流石にそれはないか//他のお店探そうかなー//うぅー・・、でも、せっかくここまで待ったんだし・・・)
その時ようやくトイレの扉が空き、中から人が出てきた。
■■「ふぅ・・・。」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 23:15:24.71 ID:dm/FHGqmO
出てきのは巫女装束に身を纏った高校生くらいの女の子だった。
五和(え・・、何この人。巫女さん・・?のコスプレ??)
■■「何か用?」
五和「い、いえ・・、何でもありません」(また変な人が・・・)
■■「それ。なにかのコスプレ?」
五和「ち、違います///これは魔術的に重要な霊装であって、仕方なく///」
■■「魔術?」
五和「い、いや、まぁ・・なんていうか・・」
■■「あなた。魔法少女?」
五和「へ?」(何この子、痛い・・・)
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 23:17:15.14 ID:dm/FHGqmO
■■「大丈夫。私も魔法少女。これは魔法のステッキ。」
そういうと巫女装束の少女は何処からか特殊な警棒を取り出して見せた。
五和(け、警棒・・・)
五和「あは・・アハハ」(あんまり関わりたくないですね・・)
その時だった。
SS速報でやれ
スキルアウトA「強盗だ!!金をだせ!!」
覆面を被った三人組の男がマシンガンをもって押し入ってきた。
スキルアウトB「死にたくなければ言う通りにするんだ」
スキルアウトC「全員その場から一歩も動くなよッ!動くなよッ!!」
店員の指が防犯スイッチを押す寸前、強盗の銃が店員の頭に付き付けられた。
スキルアウトA「ありったけの金を詰めろ。金庫やATMの中の分も全部引っ張り出せよ?」
大きめのボストンバッグを付きだし、レジの金を詰めさせる。
???「おい、アンタらスキルアウトか?わざわざ銃なんかで武装してるってことは落ちこぼれの無能力者だろ?」
強盗達の前に立ち塞がったのは、先程まで漫画雑誌を立ち読みしていた高校生だった。
スキルアウトA「なんだァ?てめェ・・」
???「俺は長点上機学園の灰村。Level4の発火能力者だ」
灰村「火葬場に行く前に灰になりたくないんなら、今すぐここから消えな・・・」キリッ
スキルアウトA「こりゃぁイイ。俺はなぁ、おめぇみてーな奴が1番気に喰わねぇーんだよ、えぇ!?」
スキルアウトA「樹計図の設計者に決められたレールにただ乗っかってるだけのクセに偉そうにしやがって!!!」
灰村「努力する事から逃げ出した負け犬風情に、馬鹿にされるような人生は送ってないんだけどねぇ・・・。」ボッ!!!
灰村の掌に炎が生まれる。一触即発の空気が店内を漂った。
初春「ジャ、ジャッジメントです・・・!!大人しく投降して下さい!!」
初春が勇気を振り絞って静寂を破る。
スキルアウトA「・・・ったく、世間知らずのエリート坊主の次は正義漢気取りの風紀委員様ですかァ?本当、変な所に押しいっちまったもんだなァ・・・!!!」
強盗の殺気に満ち溢れた言葉が店内に響く。不健康そうな青年はそれに気圧されたのか、ひぃっ・・!!と声を上げて腰を抜かしてしまった。
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 23:26:30.71 ID:dm/FHGqmO
初春「もうスグ騒ぎを聞き付けて警備員もやって来ます!!観念して下さい!!」
だが、初春の言葉にも、Level4の炎にも、強盗達は一切怯まない。
スキルアウトA「っ・・たく、ついてねぇよなァ。喧嘩の弱そうなガキ共だけの時を襲って、ささっとトンズラこくつもりだったのによぉ・・・。」
灰村「ごちゃごちゃ言ってねぇでかかって来いよ!!無能力者ぁ!!」
灰村の掌には先程よりも大きな炎が渦巻き、今まさに放たれんとしていた。
スキルアウトC「おい能力者、やめろ!!俺達は強力なAIMジャマーを持ってるんだぞ!!」
灰村「・・・!?」
灰村の動きが止まり、炎が消失する。
スキルアウトB「こいつはかなり強力なAIMジャマーだ。なんてったって学園都市の最新型。能力者からの襲撃を恐れた上層部が極秘開発させた品だからな。」
スキルアウトB「たとえLEVEL5がいたとしても、ここで能力は使えない。もしちょろっとでも変な気を起こせば能力が暴走し、みんな纏めて ボンッ!! だ。」
スキルアウトの男は北斗の拳風にそう言うと、装置のスイッチを入れた。
彼が持っていたのは小型のスピーカーのような装置。それが学園都市最新のAIMジャマーらしい。だがしかし、上層部極秘開発品の真贋など、誰が判別出来るというのか。
灰村「ふん・・・。ハッタリだろう?なんでそんなもんをスキルアウト風情が入手できる?大体、誰も見た事がない極秘開発品がどうして見分けられる?」
スキルアウトA「クックック・・・。じゃぁ試してみるかァ・・?ンーッ!?」
スキルアウトの挑発に灰村の表情が曇った。
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 23:29:48.77 ID:dm/FHGqmO
芳川「待って。本物の可能性がある以上、能力の使用は控えて。大能力者の暴走になんて巻き込まれたくないわ」
灰村「クソッ・・・。」
小学生くらいの子供達が店内にいるのを目にした灰村は、能力の使用を諦めざるをえなかった。万が一にも、あんな小さな子供達を巻き込んでしまったら?そう考えると、灰村に能力を使う事はできなかった。
スキルアウトA「所詮口だけかァ?三下がよォ」
こんどはスキルアウトが灰村に向け引き金を引こうとする。そこにピンク色の物体が割り込む。
小萌「こんな事しちゃ駄目なのです!!」
スキルアウトA「・・・。おぃ、俺はガキに銃を向ける趣味はねェ。だが、どーしてもってェなら容赦できねェけどいいか・・・?」
小萌「どーしてもです!!それに先生はガキでは無く高校の先生なのですよ」
小萌「親御さん達からお預かりしている大切な生徒を傷つける事も、人殺しにさせる訳にも行かないのです!!」
その風貌に似つかわしくない迫力に、強盗の男は押し黙った。
スキルアウトC「もういい!もういい!とっとと目的達成してズラかろうよ!!そんな奴ら放っとけよ!!」
仲間の一人が割って入る。それに従うようにして男は銃口を店員に向け直した。代わりにもう一方の男の銃口が小萌達の方へと向ける。その時、商品棚の陰から大量の食玩を抱えた幼女が飛び出してきた。
打ち止め「ねー、芳川!!これとこれとこれも欲しいな・・って、ミサカはミサカは歳相応に我が儘を言ってみる!!・・・って、アレ?どうかしたのって、ミサカはミサカは・・・」
初春「ア、アホ毛ちゃん・・・!?」
打ち止め「ぉーす、初春のお姉ちゃん久しぶり!・・・って、ミサカはミサカは突然の再会を喜んで走り回ってみたり!」
初春「ア、アホ毛ちゃん!!危ないからじっとしてなきゃ駄目ですよ!!」
打ち止め「ん・・?」
初春の切迫した声に対し、打ち止めはキョトンとした表情で立ち止まる。
スキルアウトC「こら、ガキ!!大人しくしろ!!」
打ち止め「なに、なぜ、なんでなんですかァー?・・って、ミサカはミサカはあの人の真似をしながら尋ねてみる!!」
スキルアウトB「なんだ、このウザいガキは・・・」
スキルアウトC「おい!そこの男!!コイツの口塞いで黙らせとけ!」
青年「ひっ・・、な、なんで僕がぁ・・」
スキルアウトが指名したのは先程から腰を抜かしているひ弱そうな青年だった。
スキルアウトC「うるせぇ!!早くしねぇと二人ともブチ殺しなんだよ!!」
青年「わ、わかりましたっ、だから撃たないで!撃たないで!!」
ガタガタと恐怖に体を震わせながら青年は打ち止めを抱き抱えるようにして制止させる。その直後、スキルアウトの一人が呻き声を漏らして倒れ込んだ。
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 23:32:58.66 ID:0wNpdmWE0
支援
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 23:35:37.95 ID:6UnHYcTR0
参考画像が欲しいな
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 23:35:46.72 ID:dm/FHGqmO
スキルアウトC「うぁぁっ・・!!!」ビリビリ
小萌「ひ、姫神ちゃん!」
バチバチっと電流の流れる特殊警棒を片手に佇む巫女少女。足元には気絶したスキルアウトの男が俯せに倒れていた。犯人の意識が打ち止めへと集中した一瞬の隙を、姫神は見逃さなかった。
姫神「私。魔法少女。AIMジャマーは関係ない」
姫神「今、私輝いてる。」
電気を帯びた警棒が輝いている。
スキルアウトB「なんで巫女さんがそんなもん持ってるかなぁ・・。予定外過ぎるじゃないか。」
姫神「巫女さんじゃない。魔法少女。」
スキルアウトB「・・・。なんでもいいけど・・・」
少し呆れた様子で男が続ける。
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 23:36:54.42 ID:dm/FHGqmO
スキルアウトB「そっちの得物は警棒でこっちは銃だ。今みたいな不意打ちでもなければ圧倒的に不利だと思うけど?」
小萌「そ、そうです姫神ちゃん!!危ないので離れてるのです!!」
ちっちゃいのが叫んだ。
姫神「小萌先生。安心して。私がなんとかする。」
姫神「小萌先生の気持ち。私が守る。」
小萌「姫神ちゃん・・・。」キュン
スキルアウトA「何いってんだァ・・お前。一人で何ができる?身の程を弁えろよ三下ァ!!」
レジと金庫の金を回収し終えた男が、姫神を恫喝する。
姫神「確かに。私一人じゃ無理。でも、魔法少女は一人じゃない。」
スキルアウトB「はい?」
姫神「私。魔法少女マジカル☆あいさ」キリッ!!
クルッとその場で一回転すると、スキルアウトに向かって警棒をかざす。
スキルアウトA「・・・・。」
スキルアウトB「・・・・。」
姫神「一回やってみたかった////」
灰村「・・・」
芳川「・・・」
小萌「・・・」
初春「・・・」
深い静寂が訪れた・・・。
姫神「それと、そっちにいるのがもう一人の魔法少女。」ビシッ!!
姫神が指差した先にいは五和がいた。
五和(え・・?えぇ・・!!えぇーー!!!な、なんなんですかそれぇ!!!)
五和(いきなり仲間になってるし!!しかも私まで痛い子宣言されてしまってるぅぅ!!!)
犯人、客、店員。その場にいた全員の視線が五和へと向けられている。刺すような、蔑むような、可愛そうな物を見るような感覚を孕んで静寂が続く。
五和(何?なんですか?なんなんですかぁ、この空気!?もしかして待ってんですか?私がさっきの人みたいに名乗りを挙げるのを待ってんですかぁ!?)
「・・・・・・・・。」
姫神「・・・。あそこにいるのがもう一人の魔法少女。」ビシッ!!
スキルアウトA「・・・」
スキルアウトB「・・・」
灰村「・・・」
小萌「・・・」
芳川「・・・」
初春「・・・」(うわぁ・・。フリ直した・・・)
五和(うぅー///仕方ありません!!どの道今この場を治められるのは魔術師の私だけ!!どっちみち戦うんだから・・・////)
五和は覚悟を決めた
覚悟を決めた五和は、クルッとその場で一回転すると、スキルアウト達のいる方を指差す。
五和「ま、魔法少女、マジカル☆いつわちゃん・・です///」ビシッ!!!
五和「て、天にまします我等が主に代わって、お、お説教よっ・・・///」カァ・・!
五和の豊満な胸部がたゆんと揺れる。ミニスカートの裾は回転の勢いで浮き上がり、絶妙なチラリズムを生み出した。
スキルアウトA「・・・」!
スキルアウトB「・・・」!
灰村「・・・」!
小萌「・・・」
姫神「・・・」
芳川「・・・」
初春「・・・」(わざわざ台詞増やした!!)
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 23:45:00.98 ID:fIMvCKHA0
姫神と小萌先生の百合に期待
スキルアウトB「ぬわぁー!!!」
スキルアウトが五和に気を取られている隙に、姫神が動いた。電磁警棒を急所に浴びせられた男は一撃で沈む。
スキルアウトA「こ、このやろォォ−!!!」
別の男の銃口が姫神へ向けられる。姫神と男の間に遮蔽物は無く、被弾を避ける術はなかった。
五和(まずい・・・!!)
−ッ!!!
次の瞬間、スキルアウトの構えていた銃は引き金を引く前に真っ二つになった。
芳川(速い・・!!肉体強化能力?なら、あの装置は偽物って事?)
スキルアウトA「なン・・だァと・・」
五和「諦めて下さい。あなたは私に勝てません。今の私は音速の4倍で動く事ができます。次はありませんよ・・・。」
スキルアウトA「クッ・・。なんでだ?なんで能力が使える?」
五和「・・・・。私、魔法少女ですから」ニコッ
スキルアウトA「ふざけんな・・。そんなふざけたもンに、俺達の計画を潰されてたまるかよォォ!!!」ガバッ!!
男が上着を勢いよく脱ぎ捨てると、男の身体には大量の爆弾が括りつけてあった。
五和「な、なにをする気ですか!?」
スキルアウトA「決まってンだろ?自爆だよ。だいばくはつですゥゥ!!計画が失敗すりゃァ俺達はどうせ消される・・。」
スキルアウトA「だったらいっそ、お前らも道連れにしてやンだよ・・・!!」
五和「だ、だめ!!やめて下さい!!」
スキルアウトA「独りぼっちは寂しいもンなァ!!一緒に逝ってくれよォ!!キャハッ!!アハッ!!アハハハハッ!!!!!!!!」
男は迷う事なく起爆スイッチを押した
轟ーー!!!!!!!!
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 23:50:16.46 ID:pAogdihv0
しえん
目の眩む閃光と、耳をつんざく爆音が鳴り響く。
五感が失われていく。何も見えず、何も聞こえない。初春は死という物を感じていた。
あれだけの爆発に巻き込まれたのに不思議と熱さを感じない。皮膚が焼け爛れる感覚も、飛散物が突き刺さる痛みも無い。
死ぬっていうのはもっと苦しくて痛くて、恐い事だと思っていた。だから、こんなに簡単に死んでいける自分はある意味幸運だったのかもしれない。
走馬灯の様に沢山の思い出が蘇る。幻想御手に手を出した親友の為に戦った事。風紀委員の養成所での事。
沢山の大切な思い出。それら全てが消えていく。死んだら何も残らないんだと、思い返してにやけてみる事も出来なくなってしまうんだと、そう考えると寂しくて、悔しくて、初春は泣いていた。
そして気がついた。
頬を伝う涙の感触。
自分がまだ生きているという事に。
初春(私・・・、助かった?みんなは・・?)
次第に視力を取り戻していく。そこには、かなり際どいコスプレをした"魔法少女"が立っていた。そして、魔法少女の前には風で出来た竜巻の様な物が見える。それが初春達を爆発から守った物の正体だった。
初春(この人、あの風を使って爆発を封じ込めたんだ・・・。凄い・・。)
五和(風の精霊の力を借りて被害は最小限にできましたけど、犯人の人はきっと助からない・・・)
キィー!!!
騒ぎを聞き付けた警備員の車両が到着する。
五和(あー、今回はID無いからちょっとマズイです・・・。見つからない内に逃げなきゃ・・)タッ・・
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 23:55:32.43 ID:pAogdihv0
しえん
黄泉川「警備員じゃん!!全員おとなしくするじゃん!!!」
芳川「愛穂、犯人はそこで伸びてるわよ?」
黄泉川「なんでこんな所にいるじゃんよ?つーか、これがどういう状況か説明して欲しいじゃん・・」
店の天井には直径2メートル程度の穴が空き、焼け焦げた跡が残っている。同じように床もえぐれ、焦げついていた。その中心には中学生くらいの男の子が一糸纏わぬ姿で倒れていた。衣服はあの爆発で焼失したようだが、身体にはかすり傷一つ無かった。
黒子「初春!!怪我はありませんの?心配しましたのよ?」
初春の下には風紀委員の同僚が、知らせを聞いて駆け付けていた。
初春「ありがとうございます白井さん。少し頭がぼんやりしてますが大丈夫です。」
黒子「それにしても、あれだけの爆発で死傷者ゼロとは・・・。一体中で何があったんですの?」
初春「えっと・・、かなり際どい格好の風使いの方が、爆発から守ってくれたんですよ」
初春「ところで、犯人は・・・」
白井「犯人も気を失っているだけで外傷はありませんの」
初春「じゃぁ、あの風使いの方が犯人まで守ってあげたんですね。やっぱり凄いなぁ・・・」
黒子「何を言ってますの初春?犯人は自分の能力で身を守ったのですわよ?大能力者クラスの窒素装甲。何故あれ程の能力者がスキルアウトなどやっているのか理解に苦しみますが・・・」
数台の救急車が到着し、被害者達の搬送が始まった。
芳川「愛穂、打ち止めは先に病院へ搬送したの?」
黄泉川「打ち止めも一緒だったのかじゃん?あたしらが来た時にはあの子はいなかったじゃんよ」
芳川「え・・・、そんなはずないわ」
大能力者クラスの力をもったスキルアウト。そして、何処かで聞いた癖のある話し方。コンビニ強盗を失敗しただけで"消される"という計画。何かがおかしい。芳川の直感がそう告げる。
芳川「ねぇ・・、不健康そうな大学生くらいの青年はいた?」
黄泉川「いないじゃん。犯人と灰村って高校生意外、男はいなかったじゃんよ」
芳川の脳裏を最悪のケースが過ぎる。
芳川「愛穂!!あの子が危ない!!あの子を探して!!!!」
黄泉川「どういう・・・ことじゃんよ・・?」
青年「はぁ、はぁはぁ・・・っ」
不健康そうな青年はアホ毛の幼女を抱えて走っていた。学園都市の路地裏。柄の悪いスキルアウト達が闊歩するこの場所には、一般の学生なら昼間でも近付かない。
抱えられた幼女は先程の爆発で気を失っていた。
青年(コイツさえいれば何とかなる!!計画はまだ死んじゃいない・・!!)
その時、青年の背筋を得体の知れない感覚が襲った。恐怖、殺意、憎悪。あらゆる負の感情が混沌と混じり合った物。まさしくそれは闇だった。
??「オイ、うちの悪ガキ連れてどこに行こうってンだァ・・?」
青年「ア、一方通行・・・・っ!!」
一方「ハァ?お前ロリコンなンですかァ?そンなクソガキに欲情しちゃってるンですかァ?」
ガクガクと体が奮え出す。止まらない。奮えを止める事ができない。必死の思いで銃を取り出し、幼女の頭に突き付けた。
青年「く、来るな!!来たらこの子の頭をブチ抜く!!チョーカーのスイッチを入れても一緒だ。手を近づけた時点で撃つ!!」
喋り終っても口を閉じられない。ガチガチと音をたてながら自分の意思とは関係の無い開閉を繰り返している。
一方「一応聞いとくが、誰に向かって言ってンのかわかってンだよなァ?」
一方通行は微塵も動揺していなかった。青年の警告を無視してチョーカーのスイッチに手を伸ばす。
一方通行「カウントダウンだァ・・。俺がスイッチを入れるまで後3秒。ゼロになるまでにどォすンのか決めろ」
一方「そのガキを撃つか、俺を撃つか、ガキを置いて逃げンのか・・・」
青年「ひぃ・・・っ!!」
一方「まぁ、どの選択肢を選ンでも、お前は俺に殺されるンだけどなァ・・」
ジリジリと間合いを詰めてくる一方通行。
一方「・・・3」
一方「・・・・2」
一方「・・・・・1」
青年「うぁぁ!!!!!」バン!バンバンバン!!バン!!
青年は絶望の咆哮と共に一方通行へ向けて銃を乱射した。
一方「・・・・・・・。カウント0だ、馬鹿野郎ッ!!」キュィン
恐怖に震えた青年の手は、目の前の一方通行へ照準を合わせる事ができなかった。
ゴキャ―!!
筋肉繊維が裂け、骨は砕け、青年の右手が有り得ない方向へと曲げられる。
青年「うぐぁぁぁ!!」
青年はその場に崩れてのたうちまわった。抱えていた幼女からも手が離れている。
ドカッ!!
今度は一方通行の蹴りが青年の腹部に命中する。青年はノーバウンドで10メートル程吹き飛び、コンクリートの壁に当たって停止した。
一方「安心しろ、すぐには殺さねェ。お前には聞きたい事があるからなァ・・・」
コンクリートの壁にもたれかかる青年の折れた右手。一方通行はそれをグリグリと踏み砕く。気絶しないように注意深く、堪え難い痛みを与える。
一方「目的はなンだァ、三下ァ?個人的な復習かァ?それとも、暗部の指図か?」
青年「・・・。どちらでもない・・」
青年「俺達の目的は20001号の奪取。お前は標的じゃない・・・」
一方「なンだと・・?」
一方通行の頭を嫌な予感が走る。打ち止めを苦しめたあのウイルスの事が。
青年「・・おそらく、アンタの予想通りさ。最終信号にウイルスを打ち込み、ヒューズカザキリを精製する予定だった・・。」
一方「ヒューズカザキリだと・・・?」
青年「アンタは既に二度、カザキリに遭遇してるはずだぜ・・。ファーストコンタクトは0930事件、そして二度目はロシア」
一方(あの眼鏡の事を言ってやがるのか・・・)
青年「0930事件の時、木原数多が使ったウイルスは不良品だった。ヒューズカザキリの精製にこそ成功したが、コントロールする事はできなかった」
青年「あれからウイルスは改良され、ヒューズカザキリを兵器として完全に制御可能とする物が作られた。とある筋から情報を仕入れた俺達は、研究所からウイルスを盗み出したって訳さ・・・」
一方「で、そいつを使って金でも脅しとるつもりだったのかァ?くだらねェ事で命捨てちまったなァ・・お前。」
青年「金・・?俺達の目的は学園都市の破壊だ。強盗なんて最初からブラフさ。俺達の計画を理事会に悟られない為のな。強盗が逃走の為にガキを人質にした・・、そう思わせておけば上の連中は動かないと踏んでな」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/20(月) 00:17:06.34 ID:sObVVKFa0
支援
青年「俺達はな、チャイルドエラーだ。知ってるだろ?実験動物の事だよ」
青年「俺の仲間は皆、何らかの実験で脳を破壊され、人格を塗り潰され、小さな手を血に染められてきた。暗闇の五月計画に関わった奴もいるぜ・・?」
一方「・・・・」
青年「もう二度と、俺達と同じ子供達を生み出さない。その為なら俺達はどんな犠牲だって払う・・。そう誓った。学園都市の完全な破壊−。カザキリならそれができる。この絶望の連鎖を断ち切る事がな・・・」
一方「オイ・・・。てめェ、なンか勘違いしてンじゃねェか?三下ァ・・・」
青年の言葉を遮って、一方通行の声が響いた。
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/20(月) 00:20:17.45 ID:5hj1taka0
しえん
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/20(月) 00:22:25.30 ID:PqVzx8ZQO
一方「てめェがどンだけ苦しンだか、辛かったかなンざァ知らねェ・・」
一方「だがなァ、たとえどンな事があっても、それで他人を犠牲にしていい道理なンてあるわけねェンだァ・・・」
一方「何かを本当に変えたいンなら、誰かを本気で助けたいンなら、なンでてめェは自分の拳で立ち上がらねェッ!?」
一方「いいぜェ・・・・」
一方「この世界を救うために誰かを犠牲にしなくちゃなンねェって言うンなら・・・・・・・・」
一方「そのふざけた幻想をぶち壊してやるってンだよォ!!」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/20(月) 00:25:06.22 ID:5hj1taka0
神裂さんはまだ?
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/20(月) 00:25:27.08 ID:PqVzx8ZQO
ドゴォォォ―!!!!
コンクリートの壁に巨大なクレータが生まれる。そして、青年が手に持っていたチップだけが粉々に砕け散った。
青年「・・殺さないのか?」
一方「暗部の連中が来る前に消えンだなァ・・」
一方「それと、二度と変な気は起こさねェ事だ・・」
一方「三下は三下らしく、指を加えて見とけってんだァ・・・。」
一方「俺様が学園都市の"幻想"をぶち壊すところォなァ・・・・。」
それだけ言うと、一方通行はアホ毛の幼女を抱き上げて青年の前から去って行った。
プルルルルル・・・、ガチャッ
芳川「もしもし、一方通行?今何処?大変なの!打ち止めが・・・」
一方『はァ?何言ってンだァ芳川?クソガキなら道端で眠ってやがったから、拾って家のベッドに放り込んどいたぞ。』
芳川「え・・!?打ち止めは無事なの?」
一方『だからさっきから何寝ぼけた事言ってンだ?クソガキならフカフカのベッドで大鼾かいて爆睡中だ』
下手くそな嘘だなと、芳川は思った。
芳川「そう・・・。私もそろそろ帰るけど、あなた何か食べたい物ある?今日は久々にみんなで美味しい物でも食べに行きましょう?」
一方『アァ?なンだ急に?』
芳川「いいじゃない、たまには家族ごっこも楽しいわよ?それに、きっとあの子は喜ぶわ」
一方『・・・。まァ、あのクソガキが起きたら聞いといてやるよ。じゃァな』
ピッ。
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/20(月) 00:29:27.65 ID:sT8XMfXkO
地の文が残念な出来
まあ面白いから頑張れ
黄泉川「どうしたじゃん?」
芳川「一方通行が、道端で眠ってた打ち止めを"たまたま"拾って家に帰ったそうよ」フフ
黄泉川「あいつ、また大人に気を遣いやがって。可愛くないじゃん・・・。」
ハァ・・と、黄泉川は大きなため息を吐く。
芳川「そうね。なんだか、いつの間にか逞しくなっちゃって・・・。ちょっと寂しいわね」
黄泉川「そういう事じゃんかねぇ・・・。」ハァ・・・。
黄泉川達を乗せた車は信号を右折すると、二人が待つマンションへと戻っていった。
とある病院
小萌「姫神ちゃん!!」
簡単な検査を終えてロビーへやって来た巫女少女を見つけ、ピンク色のちっちゃいのが呼び止めた。
姫神「小萌先生。大丈夫。私なら何とも無い。」
特に感情を表す事もなく淡々と答える。
小萌「まったく、姫神ちゃんがあんな無茶するなんて先生はびっくりなのです!!たまたま姫神ちゃんのお友達が高位能力者の方で助かりましたが・・。もしまた、姫神ちゃんの身に何かあったらと思うと・・・、先生は・・先生はぁ・・・」
小萌は、今にも溢れ出しそうな涙で瞳を滲ませていた。大覇星祭で、生徒への暴力を止められなかった。あの辛い記憶が蘇る。
姫神「友達?知らない。私とあの人は初対面。」
小萌「えぇー!!じゃぁ姫神ちゃんは何の勝算も無く強盗に向かっていったのですか?無謀過ぎるのです!!」
姫神「でも。彼ならきっと、そうしたはず。それに小萌先生は人の事言えない。」
小萌「で、でも、先生と生徒は違うのです!!それに、上条ちゃんのそういう勝手に突っ走る所は見習っちゃ駄目なのですよ!」
強盗が一般の学生に銃口を向けた時、そこに割って入ったのはこのピンクのちっちゃいのだった。
小萌「と、とにかくちょっとお説教なのです。お肉を買って先生のお家にいくのです!!」
そういって、ピンクのちっちゃいのは姫神を連れてスーパーへと向かった。頼もしく、心優しいこの生徒を労う為に、今日は最高級の肉を買って行こうとか考えながら。
風紀委員 第一七七支部
初春「うーん・・・」
パソコンの液晶画面を睨みつけて唸る。かれこれもう半日はこうしている。部屋には初春と黒子の二人だけ。他の面子は、昨夜起きた研究施設爆発事件の調査へ当たっていた。
黒子「初春、またあの"魔法少女"探しですの?とりあえず紅茶でも飲んで気分転換でもしません?」
初春「そうですね・・。頂きます」
そう言って初春は液晶から目を離し、立ち上がった。
ブワッ―!!
左天「うぃーはーるー!!」
満面の笑顔でスカートをめくりあげられる。これぞ左天涙子流、あいさつの魔法である。
初春「さ、左天さんっ///」
左天「へぇ〜、それでその際どい格好をした魔法少女を捜してる訳ねぇ」
ティーカップを片手に左天が言う。
初春「歳、背格好、能力。書庫を隅々まで調べましたが、該当する人物が見つからなくて・・・」
黒子「だいたい、魔法少女だなんて馬鹿気てますわ。爆発のショックで変な夢でも見たのでは?」
初春「ち、違いますよぉ〜。本当に居たんですから〜!!」
左天「新約とある学園の都市伝説!!第7学区には際どいコスプレをした正義の魔法少女が存在する!!・・ってかぁ〜?」
そこはかとなく馬鹿にしたような物言いで左天涙子が言う。
初春「も〜ぅ///本当なんですから〜//左天さんのバカバカバカ///」ポカポカ
こうして、何気ない日常が過ぎて行く。学園都市の裏と表で、それぞれの日常が。
五和「か、上条さん!!違うんです。これは霊装であって断じてコスプレなどでは・・・///」
上条「い、五和さん?上条さんは信じていたのですことよ?五和さんだけは普通でいてくれるって・・」
五和「で、ですからコレは・・・///」
土御門「上やぁーん!!遊びに来たぜよ・・って、アレ?天草式の五和がこんな所で何してるのにゃー?」
五和「つ、土御門さん!!いい所に!土御門さんからも説明して下さい。これはコスプレなどでは・・・」
土御門「どうみてもコスプレだにゃー。ねーちんにしても五和にしても、天草式はそういう伝統でもがあるのかにゃー?」ニヤニヤ
五和「う、裏切り者ぉ!!!」
五和「あぁ―ん!!もぉ!!不幸ですぅぅぅぅ!!!!!」
おわり。
神裂さん「・・・・・。」
第四波動……
左天て
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/20(月) 00:43:11.27 ID:AO+ourBsO
左天…とな
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/20(月) 00:46:30.18 ID:m8CYRqcG0
左天じゃなくて佐天じゃね
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
うぁー!!!にんべんたりてねぇー!!ま、細かいところは大目に見て下さい・・・・。
いやー。初めてSS買いたけど難しいのよね。本当は神裂さんと五和と姫神中心のラブコメ系のお話が作りたかったんだけど、俺の技術では無理だったのよなー。
つー事で、誰か書いてくれると嬉しいのよなー。