1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
駅前。
唯「……」
唯「」ソワソワ
唯「」サッサッ
唯「」チョイチョイ
唯「んー……」
唯「」フンッス!
クンツォ!!
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:32:10.93 ID:kjiJmT/b0
許さん
これ以上書くなら俺にも考えがある
俺「待った?」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:32:37.26 ID:mG9oOUwV0
あ、立った。
初めてのSSで規制とかおさるさんとかもよく理解できていないが、やってみる。
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:33:43.45 ID:mG9oOUwV0
唯「……あっ♪」
唯「おーい、男くーん!!」
男「ちょっ!?」
男「ゆ、唯さん声大きいって!」
唯「えぇ〜だってぇ〜」
唯「……男くんの顔を見たら嬉しくなっちゃったんだもん♪」
男「」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:34:04.28 ID:Gt2tGzuW0
唯「もう寝ちゃおうー!」
俺「まだ付き合ってないじゃん?」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:34:08.93 ID:ARJQr6oh0
あぁ、これは駄作ゴミパターン
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:34:44.77 ID:mG9oOUwV0
男「と、とにかく行こう! 早く行こう!(周りの視線が痛い……)」
唯「うんっ!」ギュッ!
男「うぇいっ!? ゆ、唯さん、何をして……」
唯「えへへ〜♪」
男「(う、腕に柔らかい感触が……!)」
唯「……いやだった?」
男「そんな! 滅相もございません!」
唯「よかったぁ♪」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:35:55.36 ID:mG9oOUwV0
男「あ、そういえば待たせちゃってすみません」
唯「いいよぉ、男くんだって待ち合わせの時間には10分も早いじゃない」
男「そういえばそうですよ。なんでそんなに早く来てたんです?」
唯「えぇ〜だってぇ〜」
唯「男くんに早く会いたかったんだもん」
男「う……///」
唯「それと!」
唯「敬語禁止」
男「」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:36:22.90 ID:W7nhyMYHO
この男ってやつの口調がキモい
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:37:02.16 ID:sR0zGcOd0
まあ続けてみて
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:37:06.71 ID:mG9oOUwV0
男「あ、すみません」
唯「ほらっ!」
男「あっ、え、と……ごめん?」
唯「そうそう♪」
男「あ、あの唯さん」
唯「さん付けもだめ〜!」
唯「唯、って呼んでほしい、な……」
男「」
つまんね
きめえwwwwwwwwww
ニヤニヤしちまうwwwwwwww
きめえwwwwwwwwwwwwwwwww
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:38:36.62 ID:r3w9O5BoO
まさに童貞ってかんじだな
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:38:37.30 ID:kjiJmT/b0
いいから死ねよ
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:38:43.55 ID:mG9oOUwV0
男「ゆ、唯?」
唯「はいっ! なんでしょう!」
男「え、あ、いや呼んでみただけ……」
男「あれっ!? なんかこの言い方だと違う意味になってしまう!?」
唯「むふふ……♪」
男「と、とりあえずこの喫茶店に入ろう!」
唯「うんっ♪」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:39:58.70 ID:mG9oOUwV0
──。
5日前。
唯「(今日も大学疲れたな……)」
唯「(昨日夜遅くまで起きていたから……)」
唯「(ねむ……)」フラフラ
?「危ないっ!!」グイッ
唯「えっ? ふわっ!」ドサッ
パッパーッ! ブオオオォォォ……──。
唯「……」ポカーン
?「大丈夫で……あっ」
唯「え……あっ! この前助けてくれた人!」
男「ま、またあなたですか……」
唯「ふえ〜、ほんっとありがとう! まさか同じ場所で同じ人にまた助けられるとは……、お恥ずかしい」
男「俺も同じ人を3度も助けることになるとは思っていませんでしたよ」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:40:48.19 ID:Gt2tGzuW0
状況がわかんない
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:41:29.18 ID:+ZS5EKuA0
やめてもいいんだよ?
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:41:45.12 ID:mG9oOUwV0
唯「えっ、3度? この前と今の2回じゃなくて?」
男「えっ? あ、2回だったか……?」
唯「な〜に〜? 他にも助けた人がいてごっちゃになってるとか? ヒーローですなぁ」
男「いや、そういうわけじゃ……ところであの」
唯「?」
男「そろそろ俺の上からどいてもらえないと……その……」
唯「!」バッ!
男「はは……」
唯「いや〜ほんっとうに! ありがとうございました!」
男「もう気をつけてくださいよ。いつもここに俺がいるわけじゃないんですから」
唯「うん……。あ、待って! あの!」
唯「……メルアド教えてくれない?」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:42:34.24 ID:LRxJiOyJ0
パッパーッ! ブオオオォォォ……──。じゃねえよwwwwwwwwww
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:43:14.88 ID:mG9oOUwV0
──。
アパートの一室。
唯「それでその教授っていうのが面白い人でね〜♪」
憂『そうなんだ〜。……ねえお姉ちゃん、なにかいいことでもあったの?』
唯「えっ? ……んふふ〜わかっちゃいます〜?」
憂『?』
唯「いや〜一目で惚れることって本当にあるんですな〜♪」
憂『!?』
唯「わたくし平沢唯! 20年生きてきて初めて恋に落ちてしまったようです!」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:45:13.17 ID:mG9oOUwV0
──。
憂『そんなことがあったんだ〜』
唯「うん〜♪ これが運命ってやつ?」
憂『それはわからないけど……でもお姉ちゃん、おめでとう!』
唯「えぇ〜、おめでとうってのはなんか違うんじゃない?」
憂『そんなことないよ! お姉ちゃんに好きな人が出来たなんて、お祝いしなきゃ!』
唯「そ、そこまでしなくていいよ憂」
憂『ところでお姉ちゃん』
憂『また車にだなんて……本当に気をつけなきゃダメだよ!』
唯「あぅ〜……言葉もありません」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:45:41.83 ID:sR0zGcOd0
憂ちゃんは何の用があって来てたんだい?
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:47:07.97 ID:Xt1CEmN10
ほす
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:47:36.55 ID:mG9oOUwV0
──。
喫茶店。
唯「私、このケーキセットで!」
男「俺もそれで」
店員「」カシコマリマシター
唯「……男くん」
男「なに?」
唯「あらためてお礼をさせてください。2度も命を救っていただいて、本当にありがとうございました!」
男「そんな、命なんて大げさな……たかが車くらいで」
唯「いや、車にはねられたら死んじゃうでしょ、普通に」
男「そういうもんなの?」
唯「そういうもんだよ」
男「そういうもんか……。でも本当に大したことしてないよ」
唯「ううん! お礼してもしきれないくらいだよ。それなのにあつかましいんだけど……」
唯「また……、こうやって誘ったりしてもいい……、かな?」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:47:51.45 ID:2VfL3IRy0
今日はニートの間違いだろ
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:49:40.25 ID:mG9oOUwV0
>>26 電話です。かぎかっこ変えただけじゃわかりにくかったか……。
>>29 それを言うなら「今日も」です。
男「そ、それはもちろん! むしろそれがお礼になるくらい!」
唯「えっ?」
男「いや、忘れてくだ……くれ」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:51:01.86 ID:mG9oOUwV0
店員「」オマタセシマシター
唯「わぁっ! 美味しそう〜♪」
男「ほんとだ」
唯「んん〜、美味ひぃ〜♪」
男「じゃあ俺も」
男「……あ」カラーン
男「フォークが……」
唯「どうしたの?」
男「へ、変だな……ちょっと手がすべって」
男「うっ」ズキッ!
唯「えっ、何!? だいじょうぶ!?」
男「うん、なんでもない……」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:52:34.73 ID:mG9oOUwV0
唯「フォーク変えてもらわないと……あっ」ピーン
唯「むふふ〜♪ フォークを変えてもらう必要はないよっ!」
男「へ?」
唯「はいっ、あ〜ん♪」
男「えっ、ちょっ」
唯「あ〜ん♪」
──。
唯「こうしてると、高校のころを思い出すな〜」
唯「部活の休憩時間にこうやってケーキを食べたりお茶を飲んだりしてね〜」
唯「すっごくかわいい後輩がいてね、こうやってあ〜んってしたり〜抱きついたり〜」
男「目に浮かぶようだよ」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:52:42.71 ID:sR0zGcOd0
>>30 俺はそういう時ナレーションで「これは電話の場面です」と断ってる
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:52:43.41 ID:cKJm/o9g0
なぜ男なんだ
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:53:58.15 ID:mG9oOUwV0
男「でも、部活中にそんなもの食べられるなんて、いったいどんな部活だったの?」
唯「軽音楽部! こう見えてもバリバリのロックミュージシャンだったのだよ!」
男「こう見えても?」
唯「こう見えても」
男「結構イメージしやすいけど」
唯「そんなこと言われたの初めてだよ……嬉しいような嬉しくないような」
男「でも、"だった"ってことは、今は……」
唯「うん、やめちゃったんだ」
男「そんな……どうして?」
唯「ま、まあ、色々とね〜。大学生のお姉さんには色々とあるのだよきみ!」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:55:24.77 ID:mG9oOUwV0
唯「そういえば、男くんは何をしている人なの?」
男「えっ? 高校には行っていたことがあるけど……えっと……」
唯「はは、言いたくなかったら言わなくてもいいよ。プライバシーってやつだね!」
男「ちょっと違うような」
──。
唯「ふぁ〜美味しかったぁ」
男「うん。出ようか」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:57:15.85 ID:mG9oOUwV0
店員「」……エンニナリマース
男「俺が払うよ」
唯「ええっ? ダメだよ! 今日は私のお礼も兼ねてるんだから!」
男「いや、でもここは……」
唯「ダメっ! 私が払うよ!」
男「男の意地ってやつなんですよ」
唯「私にだって女の意地があるのですよ! ……う〜ん、じゃあ」
唯「"次"に来たときは私に払わせてよね」
男「」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:58:56.75 ID:mG9oOUwV0
──。
男「さて、どこに行きましょうか」
唯「私はどこでもいいよ〜。男くんと一緒ならっ♪」
男「うっ、あっ……カ、カラオケ! そうだ、カラオケに行こう!」
唯「カラオケ?」
男「軽音楽部だったってことは、歌ったりもしてたんでしょ? 聞きたいな〜」
唯「えぇ〜。男くんもちゃんと歌ってよ〜?」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:59:26.65 ID:kAP7uxAP0
男「あぁぁぁぁっぁ出たァ!!」
唯「街中で出ちゃうなんて変態の所業だね」
男「うん、うんこ!!」
唯「西松屋で新しいオムツ買って来るね」
男「ありがぶおおおぉぉぉぉお!!」
しかしながら世界から戦争は無くならないのだ…
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 18:59:34.26 ID:XmXZref0O
やめろ死ね
続けたいなら男の名前をゆうすけにしろ
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:00:26.37 ID:mG9oOUwV0
──。
澪「唯のやつ、まるで恋人を失ったみたいな落ち込みようだったな……」
紬「うん……」
律「おやおや、恋人がいたことなんてない澪ちゅわんからそんな例えが出てくるとは〜」
澪「律!」
梓「無理もありませんよ。だって唯先輩は本当に彼のことが……」
──。
カラオケボックス。
男「あの、唯?」
唯「なに?」
男「広い部屋なのに、なんでこんなに密着して座っていらっしゃるんでしょうか……」
唯「えへへ〜♪ 私の口からそれを言わせたいのぉん?」
男「あ、いえ、問題ないです……」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:00:34.81 ID:6TpDYWk9O
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:00:57.86 ID:qLKe3x0+0
もう早く消えて欲しいよ、うん
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:02:12.86 ID:mG9oOUwV0
男「そ、それじゃあ早速歌ってもらおう!」
唯「え〜っ。一方的に聞かせるだけなんてやだよ〜?」
男「俺も次に歌うからさ」
唯「そんなのよりさ、デュエットしようよデュエット!」
男「え、えぇ!? いきなり、そんな、俺たち初めてですし……あ、また変な言い方に」
唯「いいからいいからっ♪」ピッ
パヤパヤパッパヤッパヤッ パッパッパヤッパー♪
男「……なぜ3年目の浮気?」
唯「デュエットって考えて、真っ先にこれが浮かんだ〜」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:03:07.17 ID:sR0zGcOd0
「男と女のラブゲーム」の方がよくなかったか
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:03:49.44 ID:mG9oOUwV0
──。
男「ふ〜っ(恥ずかしかった……色々な意味で)」
唯「すご〜い、100点だって! 私たちったらもしかして相性抜群!?」
男「え、あ、そうかもね。俺もすごく歌いやすかったよ」
唯「えへへ」
唯「(別の意味も含ませたつもりなのにぃ)」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:05:02.31 ID:mG9oOUwV0
──。
通り。
男「いや〜、あっという間に時間がたってしまった」
唯「好きな人と一緒にいる時間は、速く感じるっていうもんね〜」
男「えっ」
唯「……」
男「……うん、そのとおりだと、思、う」
唯「〜!///」ギューッ
男「……///」ポリポリ
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:06:45.51 ID:mG9oOUwV0
──。
駅前。
男「今日は誘ってくれてありがとう。すごく楽しかった」
唯「うん、私も嬉しかった……」
男「……」
唯「……」
唯「まだお別れしたくない」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:08:05.43 ID:sR0zGcOd0
そうだよ、それだけで満足かい、唯?
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:09:49.61 ID:htCo0hmF0
俺と唯を題材に書いてくれてありがとう
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:11:18.59 ID:mG9oOUwV0
男「えっ」
唯「男くんのおうちに行きたい、な……」
男「えっ……」
男「」ズキッ!
男「ぐっ……!」
唯「お、男くん!? どうしたの!?」
男「いや、なんでも……」
男「電車、乗ろう……」
唯「……うん」
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:13:25.23 ID:mG9oOUwV0
──。
唯「へぇ〜っ。この駅、実家にいたころよく使ってたよ〜」
男「そうなんだ」
唯「今は一人暮らししているんだけどね〜。ほら、あのときの交差点の近くのアパートなんだよ」
唯「憂がいないと家事とか大変だけど……あっ、憂っていうのは妹ね! 大変だけど楽しいよ〜」
男「へぇ」
唯「でも、少しさびしいかな……」
男「……」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:15:13.33 ID:mG9oOUwV0
──。
唯「夕日が綺麗ですな〜」
男「うん……」
唯「ねえ、知ってる?」
唯「夕日にはね、見た人に昔を思い出させる力があるんだって」
男「昔って?」
唯「思い出話から、前世の記憶まで……」
男「それはそれは」
唯「夕日を見た赤ちゃんが泣くのも、前世で死んじゃったときのことを思い出しちゃうからなんだって〜」
唯「まあ、漫画の受け売りなんだけどね〜」
男「へぇ……」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:16:20.20 ID:mG9oOUwV0
──。
唯「おお、方向まで実家と同じだよ!」
男「ほんとに?」
唯「うんっ。もしかしたら、これまでにも何度も会っているのかもね〜」
男「そんな気がするよ」
男「……初めて会った気がしない。前からずっと唯のことが好きだったような気がする」
唯「〜っ!!///」ボッ
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:19:34.85 ID:mG9oOUwV0
──。
男「つい……た」
唯「え……」
男「……」
唯「どう……したの?」
唯「ここ、私の実家だけど……」
唯「男くんの……おうちは……?」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:20:58.18 ID:GROKYC5JO
展開が急だけどおもしろい
頑張って
あ、あと男の名前はユウタな?忘れてるぜ
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:22:37.31 ID:XJMqH1tn0
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:36:21.03 ID:mG9oOUwV0
男「……どうして」
唯「えっ?」
男「あれ……俺……なんで、この家……なんで……」
唯「お、男くん?」
男「」ズキッ!!
男「うっ、ううっ」
唯「えっ、なにっ!? どうしちゃったのっ!?」
男「頭が……! どうして、どうしてっ……!!」
唯「男くんっ!!」ギュッ!!
男「あっ……」
唯「大丈夫……落ち着いて。大丈夫だからね……」
男「(あたたかい……懐かしい……)」
男「(前にもこうやって抱きかかえられていたことがあるような……)」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:38:53.13 ID:mG9oOUwV0
──。
2年前。
病院。
憂「先生っ! お姉ちゃんは!?」
医者「妹さんですか。大丈夫です、命に別状はありません。全く」
医者「ブレーキも間に合ったんでしょうか、押し倒される形で転んで頭を軽く打って気を失っていますが、怪我は肘の擦り傷だけです」
憂「そうですか……」
医者「ですが」
唯「う……い……?」
憂「!! お姉ちゃん!」
唯「憂……あれ、ここは……?」
ガラッ!
律「唯!! 無事かーっ!!?」
澪「律! 病院だぞ、静かにしろっ!」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:40:55.46 ID:mG9oOUwV0
──。
律「梓……あれは……」
梓「直りませんよ。完全に壊れてしまっていて、どうこうできるレベルでは……」
律「だよなぁ」
澪「唯のやつ、まるで恋人を失ったみたいな落ち込みようだったな……」
紬「うん……」
律「おやおや、恋人がいたことなんてない澪ちゅわんからそんな例えが出てくるとは〜」
澪「律!」
梓「無理もありませんよ。だって唯先輩は本当に彼のことが……」
梓「ギー太のことが大好きでしたから」
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:43:28.67 ID:mG9oOUwV0
──。
唯「ギー太……」
男「ギー、太……俺の名前……」
唯「やっぱりそうなんだ……」
男「わからない……俺は……」
唯「ううん、きっとそうだよ」
唯「私が一目で好きになったんだもん! ギー太に決まってるよぉっ……」ギュゥッ
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:45:34.75 ID:1FRFtIDI0
えっ
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:46:06.76 ID:q5QqQLMp0
よかったぁ・・・・こんな展開でよかったぁ・・・・よかったぁ・・・
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:47:07.55 ID:mG9oOUwV0
唯「大学に入学したてで浮かれていてね、私馬鹿だから」
唯「憂に散々言われていたのに、左右の確認もおこたってね……あの交差点で」
唯「あのね、ギー太が私の背中にいてくれたからね、私は助かったんだよ」
男「唯……俺……」
唯「へへっ。私、ギー太に助けてもらってばっかりだねっ。3回も……」グシュッ
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:49:37.33 ID:mG9oOUwV0
男「唯……」
唯「なに……?」
男「また……ギターを弾いてほしい」
唯「無理だよぉ……。ギー太はもう……」
唯「ギー太以外のギターに浮気なんて……出来ないよ……」
男「だめなんだ……。唯は、そんなことで音楽を捨てちゃいけない」
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:52:15.82 ID:mG9oOUwV0
男「一緒に歌って……楽しかった。自分が歌うのももったいないくらい、ずっと聞いていたかった……」
男「同じように思っているやつが、他にもいるだろ……?」
唯「……」スンッ
男「まだ俺たちの知らないところにも、たくさんいるはずだ……」
男「そして、唯自身も……」
唯「……」
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:54:45.66 ID:mG9oOUwV0
男「唯……お前は幸せにならなきゃ……」
男「俺なんかの幻影にとらわれて、止まっていちゃあいけないんだ……」
男「はは……苦しそうにしていながら、饒舌すぎたかな……?」
男「唯のおかげで、こうなれるんだ……」
男「俺を手に取ってくれて……俺の手を取ってくれて……」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:58:24.20 ID:0/UtvqdnO
なんだこりゃ
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 19:58:45.10 ID:mG9oOUwV0
唯「……っ!」ギュゥーッ
唯「!?」フッ
唯「ギー太!!!」
唯「……」
唯「ギー太ぁ……」
──。
唯「……」グシュグシュ
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:01:46.29 ID:mG9oOUwV0
唯「……」グッ
唯「」ピッピッ
唯「もしもし、りっちゃん?」
──。
唯「そんなわけで、放課後ティータイムに復帰することになりました!」
澪「に、にわかには信じがたい話だが……」
律「とりあえず、その交差点お祓いしてもらえ」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:07:14.11 ID:mG9oOUwV0
紬「いえ、むしろ唯ちゃん自身を」
梓「単に唯先輩の注意力がないのがいけないんです! しっかりしてくださいよ、もういい歳なんですから」
唯「うーっ、みんながひどいよう」
律「それにしても、その男くんってのは、つまるところギー太の幽霊みたいなものなのかな?」チラッ
澪「ゆ、ゆうれいっ!?」ガタッ
紬「こわがらなくて大丈夫よ〜」ナデナデ
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:09:46.04 ID:mG9oOUwV0
唯「うーん、どうなんだろう。触れることは出来てたし……」
律「きっと、壊れたときからずっとあの場所にいて、唯を助けなきゃっていう強い思いから姿を現したんだな」
梓「地縛霊ですか」
澪「じばくれいっ!?」ガタタッ
紬「それか、ずっと唯ちゃんのそばで唯ちゃんのことを見守っていたのかも」
澪「はいごれいっ!?」ドタッ
梓「澪先輩、どおどお」
律「それなら、ギー太は今でも唯のそばにいるのかもしれないな」
唯「そうなのかな? そうだったら嬉しいな……」
律「たとえば……ほらっ! 今カーテンが揺れたのはギー太の仕業だ!」
澪「い、いやああああぁぁっ!!」バタバタ
唯「澪ちゃ〜ん、幽霊は幽霊でもギー太の幽霊だよ〜? 怖くないよ〜」
紬「それにしても、男の人にデレデレする唯ちゃんをこの目で見られなかったのは惜しいわ……」
梓「この人たちはほんとに……」
おしまい。
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:11:25.16 ID:lHtcNV3H0
擬人化かよ
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:15:13.04 ID:Y40WQIQ60
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/10(木) 20:19:22.47 ID:mG9oOUwV0
読んでくださった方、ありがとうございました。
しばらく前に書いて置いておいたものなんだけど、実際に書き込む作業をしてると稚拙さに嫌でも気付けるね。
短すぎ、速すぎ、急すぎだった気がする。
ギー太に首ったけにインスピレーションを受けて一気に書き上げたもので、一部に歌詞から引用したセリフがあります。
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
あと、たかがVIPのSSで地の文を書くのは気取りすぎ、みたいなレスを何回か見かけたことがあったから自分も書かなかったんだけど、実際どうなんだろう。
セリフだけだとかなり難しかったし、読む人にちゃんと意味が伝わるものを書けたような気がしない。