609 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 16:57:15.70 ID:smYuycKF0
禁断の恋
エロゲで抜きまくった
611 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 17:06:13.33 ID:uCLEhT9H0
あれ、何だか様子が変だ。まるで、禁断の恋に陥ったみたいな感じだ。
胸が苦しい。そして、そのいけない恋愛劇に僕自身が浸ってしまい、自分を慰めてしまっているような感覚。
僕は悲劇のヒロインだ。そして、そんな自分が愛おしくて、そして、禁断の恋に溺れて……。
「し、しまっ――」
胸を押さえ、ふと意識が飛んでいる間にもその球体は間近に迫っていた。
直撃してしまう、と目を閉じる。そして、一瞬その球体に押し潰されるような感覚に陥って、ふっと身体が軽くなる。
「さっき……準決勝とか言ったわね。彼女は決勝の相手よ。先に私を倒してみなさい」
「誰だこの天パ女ァ!!」
「はーい、私ブチ切れました。さっき、魔法とか言ったわね……。片腹痛いって、こういう事なのね」
「テメェ、人の重力波消しといて、訳分かんない事くっちゃべってんじゃねーぞ!!」
「それはコッチの台詞。本当の魔法っていうの、見せてあげるわ。……覚悟しなさい、天然パーマ扱いしたことを!!」
気付けば亜莉栖もこの場に駆けつけては、僕を庇うように身体を覆ってくれていた。
また助けられたなんて、ちょっと情けないな。と、皮肉っぽく僕は笑ってしまう。
その気持ちを察したのか、亜莉栖が言うのだ。
「助け合うのは、悪いコトじゃない……」
「亜莉栖がそんな事言うなんて、思わなかったよ……」
「見て。お姉ちゃんを助けようと、彼女はあんなに頑張っている」
兄者風の兄弟の弟と、琴音の戦況は……
>>612
琴音圧勝
613 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 17:07:30.11 ID:NjtfsXAU0
琴音がバラバラにされていた
琴音の惨敗でマワされる寸前
615 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 17:07:33.47 ID:HI3dkGN40
ひどく地味だった
616 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 17:08:04.97 ID:4Fk/6j8e0
ハリトーノフ対シュルト戦ばりの悲惨な光景に
617 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 17:15:16.30 ID:uCLEhT9H0
兄者風の兄弟の弟と、琴音の戦況は……琴音圧勝である。
同じような技で対抗しようとした琴音。どう考えても奴は重力を得意としている。不利だ。
と思ったのだが、弟分の男の身動きを、重力で止めてしまうのだ。
「き、キサマァ……何をしたァァ!!」
「同じチカラで動きを止めてみただけ。これで身動きは出来ないのも同然ね」
「ふざけんな! この程度で俺が――」
「上、見てみなさい。ほら大きな隕石が二つ落ちてきてるでしょう? あれに潰されて、貴方は死ぬの」
「な――兄さん、助けてくれ! 兄さ――!!」
弟分の男は、人間を簡単に押しつぶしてしまうようなその二つの隕石を受けて、直後の爆発により消え失せてしまう。
この様子に、突如地場と呼ばれていた闘技場のような景色は戻り、本来の教室の姿を取り戻す。
「何だと……。俺達、中山兄弟を退けるとは……!!」
「天パ呼ばわりしたコト、後悔させてあげるわ。貴方達は準決勝で敗退よ!!」
「この俺が、地場を形成するだけの能力しかないと思うな――!!」
途端、中山と名乗る兄は
>>618
618 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 17:16:23.50 ID:smYuycKF0
全力疾走し始めた
619 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 17:16:43.88 ID:4Fk/6j8e0
殴りかかったところをカウンターあわせられて大会史上最短時間KOを記録
大爆発
621 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 17:17:03.94 ID:NjtfsXAU0
バスケットボールを取り出した
622 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 17:21:55.99 ID:uCLEhT9H0
途端、中山と名乗る兄は全力疾走し始めた。しかも、明後日の方向へ。
これは完全に負けを認めて逃げ出すパターンだ。ともあれ、襲撃は乗り切ったのだと胸を撫で下ろしたのだが……。
「逃す訳には行かないわ!」
「も、もういいじゃないか琴音! ソラは置いていってるし、これ以上――」
「アイツを逃して、NASAの事が知られたら、皆が危険に晒されちゃうのよ!?」
「……そうだった。追おう! 亜莉栖!!」
「分かってる。おいで、茶碗蒸し……!!」
街中を疾走する中山兄。それを茶碗蒸しに乗った僕達が追う。
速度差は流石にハヤブサだった鳥の茶碗蒸しの方が上回っていた。あっという間にヤツの上空に迫る事が出来た。
そこから、なんと琴音は隕石を落とそうとする。それは命を奪う行為だと、僕は止めた。が……。
「奴等は人殺しよ。それに、私ももう、人を殺すことに抵抗なんて無い!
こんな時にそんな事で躊躇ったら……自分の命を差し出すのと一緒なの!!」
琴音は隕石をやはり二つも降らせてしまう。それは、確実に中山兄に直撃するだろう。
確実に彼は潰されるだろうと、僕は目を閉じてしまう。そして……
>>623
623 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 17:22:46.76 ID:NjtfsXAU0
僕は土砂に潰された
中山弟が隕石を容易く砕いた
625 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 17:29:05.24 ID:uCLEhT9H0
琴音は隕石をやはり二つも降らせてしまう。それは、確実に中山兄に直撃するだろう。
確実に彼は潰されるだろうと、僕は目を閉じてしまう。そして……僕は土砂に潰された。
隕石の爆風は、想像以上に広範囲に広がったのだ。僕も、琴音や亜莉栖も、茶碗蒸しから投げ出されてしまう。
これは、確実に死んだかな……。
まさか、こんな所で死んでたまるか。僕は強くなって、皆を助けて、そして……世界に平和を……!!
土砂を強引に月光砲で投げ払った僕が見た物は、やはりというか、建物が焼け崩れていく様子だった。
そして僕が居る付近は完全に土砂で完全に埋もれてしまっていた。
酷い事になってしまったものだ、と項垂れる僕の足首を掴む一つの手。
「お、お前……生きていたのか!!」
「キサマを葬れば、俺はまだチャンスが残っている……。更に力を得るチャンスが……!!」
「く……これ以上抗っても死ぬだけだ! 僕にはまだ余力が残ってる!!」
「では、見せて貰おうか……その余力とやらを――ガハァッ!!」
突如、胸元を槍のような得体の知れない武器により、中山兄は絶命した。
恐る恐る僕は空を見上げる。そこに一人の少女が浮遊しながら、僕を見下ろしているじゃないか。
>>626の格好をしているけど、間違いないんだ。彼女は……早乙女だ……!!
626 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 17:29:54.48 ID:HI3dkGN40
怪盗キッド
627 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 17:30:03.88 ID:4Fk/6j8e0
びんぼっちゃま
ブラックロックシューター
怪盗キッドの格好をしているけど、間違いないんだ。彼女は……早乙女だ……!!
僕には分かるんだ。こんな姿をしているけれど、早乙女は動いている。
「早乙女、聞こえるんだろう。早乙女!!」
「…………」
「なんで、返事してくれないのさ。僕を助けてくれたんだろう? 言ってたじゃないか。僕をいつでも助けてやるって……!」
「……黙れ」
今度はカードのような武器を投げてくる。それが僕の足元に刺さった瞬間、とてつもない規模の爆風が起きる。
まるで、キャノンを放ったような威力を受けた僕は、再び崩れ落ちる土砂に流されてしまう。
それを逃さないようにと、槍をいつしか拾い上げていた早乙女は――僕に向かってそれを放った。
「早乙女……僕、は……!!」
胸が熱い。焼け焦げてしまいそうなくらいに。
息が出来ない。窒息してしまいそうだ。
視界が霞む。まだだ、まだ僕は早乙女に言わなきゃいけない事が……。
今までごめんって謝りたい。早乙女を守れるようになりたいって言いたい。そして、早乙女にありがとうって……。
槍を引き抜いた早乙女は、僕の身体を更に腕で貫いた。そして彼は輝石を手に入れたのだ。
最後に僕を見た早乙女の顔は……
>>631というような表情だった。
蔑むような愛しいような
632 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 17:41:10.50 ID:smYuycKF0
(・ω・)
633 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 17:51:40.69 ID:uCLEhT9H0
最後に僕を見た早乙女の顔は……蔑むような愛しいような、というような表情だった。
暫く月が輝くような眩しい石を眺めていた早乙女は、背を向けてゆっくりと歩き出すのだった。
それが、僕が最後に見た光景、そして、僕は力無く志半ばで倒れるのだ。
――白くて、眩しい世界だ。これが、死後の世界なのかもしれない。
ふわふわとした感覚。そして、何か暖かいモノに包まれて、心地が良いのだ。
この感覚を味わうのは二度目だ。そして、この声を聞くのも、二度目となる。
「貴女はどうして再び此処を訪れたのか、ご存知ですか?」
(うん、知ってる……死んだんだ、僕は)
「貴女は間違いなく絶命しました。女神転生を行いながらもです」
(……よく分かんないや。でも、疲れちゃった。眠りたいかも……)
「輝石に頼りすぎた貴女は愚かな存在だったのでしょう」
(そうだね……。けど、それが僕の限界だったんだ)
「ですが、貴女はこの世界に光を照らす存在とならなければなりません」
(知らないよ、そんなの……けど)
「愛する者共を守ると誓ったその勇気――もう一度見せてください。そして、貴女に、光を」
土砂が再び流れ落ちていく。その動きに早乙女は気付き、足を止める。
振り返り、少しだけ瞳に動揺の色が現れた。そこに居たのは、ただの人間ではない――。
彼女は再び力を帯びたカードを投げるが、それは光によって簡単に浄化されてしまうのだった。
「まだ……終わりじゃない」
辺り一帯が吹き飛んでいく中、僕は早乙女を見据え、手を翳していた。
――なんぞこれーって事でつづきますの
634 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 17:52:46.24 ID:uCLEhT9H0
――次回予告のこーなー
月の女神の寵愛、それは主人公に更なる力を与えることとなり、
早乙女は排除しようと、無言で立ち向かおうとする。
その様子を影から見つめる男は、その見た事も無い戦いに戦慄を覚える事となる。
次回、
>>635 お楽しみにぃ?
635 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 17:53:12.34 ID:NjtfsXAU0
さらば、地球!!
636 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 17:54:06.99 ID:smYuycKF0
637 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 17:57:17.66 ID:uCLEhT9H0
次回、『さらば、地球!!』 お楽しみにぃ?
ちょい待てぇぇぇ!! 地球無くなるんですかぁぁ!?
って事で時間が来ましたので以上で終わります。
もうどうにでもなっちゃえーみたいなトンデモ展開ですし、地球が無くなっても良いかもしれない!
ちなみに、五話くらいから能力については既に付いていけてません。こんな頭で大丈夫か?
ともあれ、お付き合いありがとうございましたー!
1000はまだかー! 明日までしか頑張れそうになひ。
638 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 17:58:32.85 ID:NjtfsXAU0
乙!
>>637 おちゅ!
他の面々は描き起こさないのかな?かな?
640 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 17:58:58.09 ID:l/Ato6RN0
乙!
641 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 17:59:38.84 ID:4Fk/6j8e0
乙
642 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 18:01:24.47 ID:smYuycKF0
643 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 18:05:21.37 ID:uCLEhT9H0
>>639 近い内に駆け足止めてって感じで……いやぁ中だるみって言わないでぇ!的にしたいかな、と。
まぁ色々と考えてみます。
という訳で明日も同じ時間にお付き合い下さればこれ幸い。ふひひ……!
645 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 18:21:35.67 ID:HI3dkGN40
【12/28 (火) 18:06時点でのタイムスケジュール】 :
ttp://kmix.dabits.net/ts/ 12/29 (水)
14:30〜18:00/満月 ◆MOON69mNOA氏 - ヒーロー千期 第十一話『さらば、地球』 1000までイキたいの!
646 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 19:14:52.90 ID:smYuycKF0
「ふあああぁ……眠い」
そう思いながら、私は街の中を歩いていた。
目的は先日発売されたMHP3を手に入れるため。
もちろん、それだけじゃない。
ほかにも月末発売のアレとかソレとかを買いに、秋葉原へとやってきていた。
647 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 19:58:08.40 ID:p6AQdNAPO
あれとかそれ、つまりは…
648 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 20:18:30.14 ID:smYuycKF0
エロゲとかエロ本とかエロ同人誌である。
私はエロと呼ばれるものであれば、例え東京都が許さなくても手に入れたい衝動に駆られ、
その誘惑に負けてしまう人種なのだ。
だが、安心して欲しい。リアルには興味がない。
今日も、秋葉にエロを求めて彷徨っていた。
649 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 20:44:30.51 ID:zb2lQjU30
さて……それでは色んな店を巡って、同じ商品の値段比べといきますか
650 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 21:21:55.91 ID:smYuycKF0
特にエロゲの値段は、店舗の特典もあって、値段が上下する。
ましてや中古の場合だとプレミアがついたりして、新品以上の値がつくこともあるから要注意。
そう思いながらぷらぷらと電気街口から出ると、私に声をかけてくる命知らずがやってきた。
651 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 21:45:26.49 ID:fCRhpK+LO
「長文乙」
652 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 22:29:13.20 ID:smYuycKF0
言葉短く話しかけてきた男を私は、スカートから伸びるカモシカの様な足で蹴飛ばし、
夢とロマンとエロ本がぎっしり詰まったリュックで殴りつけた。
ここいらで、店員以外で私に声をかけてくる人間なんてもういないと思ってたのに。
「あ、そうだ、この本はまんだらけかブックオフに売りに行かないと」
「ま、待って、キミ」
殴りつけられた男は私を呼びとめる。
653 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 22:55:21.09 ID:l/Ato6RN0
「もっとぶってくれ!」
654 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 23:34:10.09 ID:smYuycKF0
目を輝かせて頼み込んでくる男に冷たい視線を送ると、私は無遠慮に自分の趣味の買い物に移った。
「あ、貴方様は、そのような本がたくさん欲しいのですか?」
「ん? そうよ、だから何?」
「私が協力しましょうか? お金、たくさん稼げる方法をお教えします!」
655 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/28(火) 23:42:10.54 ID:p6AQdNAPO
「へ、変態だー」
656 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/29(水) 00:18:40.59 ID:aOQd+ktW0
「わ、私は変態ではありません。わたくしはこういうものです!」
そう言って命知らずな男が差し出してきたのは、テレビ局の名刺だった。
「ただいま、失踪中のアイドルを探している最中なのですが、時間がないので、もう貴方でいいの出て欲しいのです」
「は? なに言ってんのアンタ?」
「番組は生放送、ほかの出演者様の都合もありますので、どうか私を助けると思って」
657 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/29(水) 01:09:29.20 ID:9Nsk5+Th0
ギャラは高く付くぞ
658 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
「ええ、こちらといたしましても、緊急事態なものですから、できうる限りのお礼をしたいと思います」
男は揉み手を繰り返しながら、こちらの様子を伺っていた。
日記のネタにはなるかも知れない。しかし、内容は不明。
「生放送って、ドコでやるの」
「アルタで」
「アルタ……? 生放送……? もしかして……お昼休みはってヤツ?」