文才ないのに小説書くひとって…

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
ここはお題をもらって小説を書き、筆力を向上させるスレです。


◆お題を貰い、作品を完成させてから「投下します」と宣言した後、投下する。

◆投下の際、名前欄 に『タイトル(お題:○○) 現在レス数/総レス数』を記入。
 (例:『BNSK(お題:文才) 1/5』) ※タイトルは無くても構いません。
◆お題とタイトルを間違えないために、タイトルの有無に関わらず「お題:〜〜」という形式でお題を表記して下さい。


※※※注意事項※※※
 容量は1レスは30行、1行は全角128文字まで
 お題を貰っていない作品は、まとめサイトに掲載されない上に、基本スルーされます。

まとめサイト:各まとめ入口:http://www.bnsk.sakura.ne.jp/
まとめwiki:http://www.bnsk.sakura.ne.jp/wiki/
wiki内Q&A:http://www.bnsk.sakura.ne.jp/wiki/index.php?Q%A1%F5A
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/31(火) 22:54:13.59 ID:tpuhSn600
▽読み手の方へ
・感想は書き手側の意欲向上に繋がります。感想や批評はできれば書いてあげて下さい

▽保守について
・創作に役立つ雑談や、「お題:保守」の通常作投下は大歓迎です
・【!】お題:保守=ただ保守するのも何だから小説風に保守する=通常作扱いにはなりません

▽規制されている方へ
>>1から辿って行けるまとめ板に、規制者スレがあります。
 そちらの方に投下していただければ、心ある人が転載してくれます。

▽その他
・作品投下時にトリップを付けておくと、wikiで「単語検索」を行えば自分の作品がすぐ抽出できます
・ただし、作品投下時以外のトリップは嫌われる傾向にありますのでご注意を

▲週末品評会
・毎週末に週末品評会なるものを開催しております。小説を書くのに慣れてきた方はどうぞご一読ください。
 wiki内週末品評会:http://www.bnsk.sakura.ne.jp/wiki/index.php?%BD%B5%CB%F6%C9%CA%C9%BE%B2%F1
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/31(火) 22:54:58.62 ID:tpuhSn600
現在、週末品評会230thの投票受付中です。今回の品評会お題は『鉄』でした。
投稿された作品は■まとめ http://yy46.60.kg/test/read.cgi/bnsk/1282924076/ にてご覧頂けます。
投票期間は2010/8/31(火)24:00:00までとなっております。

感想や批評があると書き手は喜びますが、単純に『面白かった』と言うだけの理由での投票でも構いません。
毎回作品投稿数に対して投票数が少ないので、多くの方の投票をお待ちしております。
また、週末品評会では投票する作品のほかに気になった作品を挙げて頂き、同得票の際の判定基準とする方法をとっております。
ご協力ください。
投票には以下のテンプレートを使用していただくと集計の手助けとなります。
(投票、気になった作品は一作品でも複数でも構いません)

******************【投票用紙】******************
【投票】: <<タイトル>>◆XXXXXXXXXX氏
               ―感想―
      <<タイトル>>◆YYYYYYYYYY氏
               ―感想―
気になった作品:<<タイトル>>◆ZZZZZZZZZZ氏
**********************************************
携帯から投票される方は、今まで通り名前欄に【投票】と入力してください。
たくさんの方の投票をお待ちしています。 
時間外の方も、月曜中なら感想、関心票のチャンスがあります。書き途中の方は是非。
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/31(火) 22:55:13.95 ID:tpuhSn600
週末品評会230th『鉄』投稿作品一覧

No.01 無機有機 ◆A9epGInhJg氏
No.02 仮名ゴジラ ◆X78jHks0c.氏
No.03 BATON ◆KV7M.qJsh2氏
No.04 アイアンハート ◆D8MoDpzBRE氏
No.05 鉄の炎 ◆Lq1ieHiNSw氏
No.06 ファントムクリスタルは夢を魅せるのか ◆BFS4hea.pssi氏
No.07 鉄仮面と ◆tMhmjHSlXE氏
No.08 弦奏のマリオネット ◆FcModpyaRc氏

時間外 No.01 海の見える檻 ◆Tf1WgBAu9U氏
時間外 No.02 奇術師 ◆ihO9dxzf9I氏
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/31(火) 22:55:55.74 ID:tpuhSn600
前スレ

ブーンブン文才シャカ小説ビガッ ビガッ
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1283183797/

前々スレ

ウチ文才ないけど小説書きたいねん……ええやろ?
http://yuzuru.2ch.net/news4vip/kako/1283/12830/1283066276.html
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/31(火) 22:59:50.06 ID:3ntr8syo0
>>1
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/31(火) 23:07:19.21 ID:tpuhSn600
週末品評会230th『鉄』 投票状況(中間)

-------------------------------------
 投 関

  1 − No.01 無機有機 ◆A9epGInhJg氏
 − − No.02 仮名ゴジラ ◆X78jHks0c.氏
 − − No.03 BATON ◆KV7M.qJsh2氏
  1  3 No.04 アイアンハート ◆D8MoDpzBRE氏
  2  1 No.05 鉄の炎 ◆Lq1ieHiNSw氏
 − − No.06 ファントムクリスタルは夢を魅せるのか ◆BFS4hea.pssi氏
 − − No.07 鉄仮面と ◆tMhmjHSlXE氏
 −  1 No.08 弦奏のマリオネット ◆FcModpyaRc氏

 −  2 時間外 No.01 海の見える檻 ◆Tf1WgBAu9U氏
 −  3 時間外 No.02 奇術師 ◆ihO9dxzf9I氏
-------------------------------------

間違ってないか、誰か確認してー。
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/31(火) 23:19:44.45 ID:+EDIloxP0
あってますね
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/31(火) 23:25:41.09 ID:foN+zsu60
>>1
色々と乙

ということで集計はお任せします
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/31(火) 23:25:56.25 ID:tpuhSn600
>>8
サンクス。

ついでに、暇なのでお題ください。
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/31(火) 23:26:57.14 ID:foN+zsu60
>>10
発表

私にもお題をいただけると喜びます
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/31(火) 23:30:43.92 ID:3wNrFxPe0
発狂
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/31(火) 23:32:35.33 ID:tpuhSn600
>>11
発表把握。
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/31(火) 23:36:41.82 ID:3wNrFxPe0
九歳スレの天才幼女
15全缶当豹1/5 ◇FcModpyaRc:2010/08/31(火) 23:37:17.57 ID:3wNrFxPe0
No.01 無機有機 ◆A9epGInhJg氏
初っ端から描写がまどろっこしい。もっと頭にスッと入ってくる感じに書いてよ。
タイトルのセンスは評価出来るけど、それ以外は何も。
それより笑美ちゃんをストーリーで動かしてってって。

No.02 仮名ゴジラ ◆X78jHks0c.氏
さり気無く込められる現代日本への皮肉と豊富なネタのパロり方は毎度のこと面白い。っつーかどこから仕入れて
いるんだよそのネタwww
でも物語はなー。途中で力尽きちゃったねー。おつ。

No.03 BATON ◆KV7M.qJsh2氏
おー。これはちゃんと物語を考えて作ってますね。好感。凶器の鉄パイプを「バトン」に見立てた、そのネタの使
い方は良い発想だと思う。
最後のオチはいまいちカタルシスを感じ無かったので、「最初から鉄パイプに付いていた血」関連の人物をもっと
物語に絡ませてラストにその伏線を収束回収したりだとかさ。
最後に、鉄パイプはそこらへんの海に落として処理すれば終わりじゃねwww

No.04 アイアンハート ◆D8MoDpzBRE氏
戯言の吐き方が面白い。誰が上手いこと言えとwww
っつーか主人公女性なのね。序盤は何故か男だと思ってた。なんつーかノリで生きてるなーおい。共感持てる。
内容っつーか黒歴史見てうあああってなるのはすごいあるある。
恋愛方面の内容はちょっとありきたりというか、そんな感じ。
それでも現在「私」のキャラクターと物語の展開が好きなのでこの作品は面白いとおもふ。
無理やりケチを付けると、終わり方は綺麗だけど、それを物語全体を通してみたら何か違和感。書いてるうちに路
線を大幅変更したのかな、と邪推してみる。
序盤から恋愛変遷についてとか何か、ラストへと繋げて欲しかった。
16全缶当豹2/5 ◇FcModpyaRc:2010/08/31(火) 23:38:05.55 ID:3wNrFxPe0
No.05 鉄の炎 ◆Lq1ieHiNSw氏
ラストでチキン肌フル勃起した。すっげー面白い。なんつーか登場人物の狂わせ方が上手いよ。安っぽくない。
つーか「ボク」の趣味が小学校時代の俺と酷似しててびっくら。あの頃は善悪とか何も考えてなかったから、ビオ
トープのメダカをコールドスプレーで凍らせてペンチで砕いたり、金魚をマチ針で貫いてライターで炙ったり、多
分カエルを解剖する感覚で純粋に好奇心で殺ってたと思う。今考えると反省してるし、そんなこともうやる気がし
ない。それで思ったが、ゴキブリは害悪として叩き殺すし、カエルは研究の為に解剖するし、牛は殺して焼いて食
うし。理由があれば殺していいのかな。生命を主観的に区別するのは人間のエゴなのかね。これは善、これは悪、
と殺す行為にレッテルを貼っていっても、それは殺した人間が殺す行為に正当性を求めて罪悪感を薄め心を穏やか
にするだけであって、殺す行為であるという本質に変わりはないのーのーのー。――以上、厨二トーク終わり。

No.06 ファントムクリスタルは夢を魅せるのか ◆BFS4hea.pssi氏
タイトルがすげー好き。ラノベ棚に並んでたらとりあえずタイトル買いするぐらい個人的にセンスあると思う。
作中の戯言は面白いんだけど、この物語の場合だとちょっとクドくて、余計な気がした。
死んだ女の子幽霊が出てきて色々あって消えるってのは、嫌な言い方すると「お手頃感動シーン」なわけよ。何で
そうなっただとか色々な設定をすっ飛ばして、雰囲気だけを醸した感じがして、あまり感動出来なかった。

No.07 鉄仮面と ◆tMhmjHSlXE氏
突然だけど「天真爛漫な少女」って言葉は卑怯だと思うの。七文字でご飯三杯はイけるよ!
「とある〜」って描写が多いな。あと「あれ? この二人組街で何が起こったか知ってるんじゃなかったの?」と
か「その地下は秘密のアジトで良くね?」とか、色々引っかかってしもうた。
あのね、個人的にこういう話はすっごい好きなの。俺だって最初は「鉄の機械に心はあるか?」をテーマしにたの
書こうかなって思ってたし、異世界で種族たくさんいるとか魔法だとかそういうのすっげー好きなの。
でもさ、この作品は「漫画等でインプットした世界観をそのままアウトプットしてる」ように見える。せっかく物
語のアウトラインは良いのに、深くまで吟味せずに表面だけを描いてるように見える。
せっかく材料は良いの取り揃えたんだからもっと美味しく調理してよ、勿体無い。
17全缶当豹3/5 ◇FcModpyaRc:2010/08/31(火) 23:38:38.53 ID:3wNrFxPe0
No.08 弦奏のマリオネット ◆FcModpyaRc死
厨二的にやりすぎましたな。そうですな。

遂行込みで五時間あったら5レス余裕っしょ、って高を括りながら六時半から書き始めた。最初はフェリルとアシル
をラノベ的な恋愛関係にして、二人のコンビネーションで復讐を果たすって感じが途中で大幅に路線変更して変な
方向を突っ走ってしまった。しかし一行70文字は卑怯だなマジで。1万字ぐらい近く書き込めるぞおい。ノー推敲で
誤字脱字日本語オカシイで更にはエセSF設定の電磁場とローレンツ力を履き違えて書き間違えたり鉄の《弦奏》の
ギミック解説が中途半端で電荷変動がどうとかそういうの一切書けてないし、嘲笑のオンパレードで死にたいです。
無理せずに時間外に出せば良かった。

時間外 No.01 海の見える檻 ◆Tf1WgBAu9U氏
ほうほう。喋る鉄像ね。生きてると。うーん・・・あんまりビビッとこなかった。
鉄像と千織がぐだーっと話して、最後はいきなりお涙頂戴。
なんつーかなー、「人死に」は「感動シーン」としては優秀だけど、やっぱり「こりゃ便利」だと思って使うのは
どうかと思う。なんか見てると鉄像の「人工呼吸器云々」とかとってつけたようにしか見えなかったもん。マジで。
やっぱ感動を納得させないと。
18 ◆ihO9dxzf9I :2010/08/31(火) 23:38:40.69 ID:+EDIloxP0
必要はないと思うけど全館予約
19全缶当豹4/5 ◇FcModpyaRc:2010/08/31(火) 23:39:16.46 ID:3wNrFxPe0
時間外 No.02 奇術師 ◆ihO9dxzf9I氏
すごい奇遇だ。俺もちょうどアイアンメイデンを厨二サラスバディスレで擬人化させて小説にしようとしてた所だ。
【名前】アイゼルネ・ユングフラウ【二つ名】緋色の聖女(アイアンメイデン)【性別】♀【年齢】1000歳以上【種族】人間
と鉄の合成【容姿】外見は15~6ぐらいの少女の平均的な肉体を持つ。服装は膝下までのぶかぶかの、真っ黒の使い捨
てレインコート(フードは被ってない)。戦闘時にびりびりに破けるため複数携帯。下は白い安物パンツ以外何も着て
いない。アルビノ体質のように肌は真っ白、眼は赤色、背骨ぐらいまで伸びる髪の毛は真っ白。【趣味】図書館巡り
【特技】寝ようと思ったらその瞬間に寝れる。【苦手】細かいこと【好物】トマトジュース。一日に350ml缶
ジュース30本は飲む。【性格】大雑把で怠け者だが殺るときは殺る。【生い立ち】ハンガリーの伯爵夫人―エリザ
ベート・バートリーが「処女の血を浴びると肌が綺麗になるため、村中の美しい処女を集め、血を絞り取るために作
らせた」作らせた鉄の処女(アイアンメイデン)。村には、ひどいアルビノ体質だった為に家から外に一切出れないマ
リアがいた。もちろん処女だった為に鉄の処女の中に入れられる。アルビノ体質のマリアは生まれつき一般人より魔
力が大きかったために、棘に刺されて血を流しながら死にそうになりながらも、生を願い、その魔力と、処女の血を
浴び続け魔力を貯め続けた鉄の処女が、混ざり合って反応を起こし肉体的に融合した。それでマリアはそこから脱走。
名前をドイツ語で鉄の処女を意味する、アイゼルネ・フングフラウに変える。外回りの肉体は人間のそれだが肉体内
部は鉄の処女が折り畳まれて収納されている。アルビノ体質も治って驚異的な肉体再生能力を得たが、代わりに最低
一週間に一回は「人間一人分の血を得ないと生きれない」体になった。根は善人のアイゼルネは、色々考えた結果「
殺されて当然な人間を殺して血を絞ろう」と。殺人稼業。基本、一週間に一回しか殺人依頼を受けない。殺した人間
の血は必ず絞り摂る。報酬はトマトジュース一週間分(350ml30缶×7)。別に食事は取らなくてもいい体質だがトマト
ジュースだけは飲む。睡眠は人並み以上に摂る。【戦術】肉体を鋼鉄化させて肉弾戦。手から鉄の棘(50cmぐらいの)
を飛ばしたり。フェンシングまがいのことしたり。血を絞る時はアイゼルネの腹が裂けてそこから複雑に折り畳まれ
た鉄の処女が展開して人を飲み込んで棘で刺し殺す。血のみを摂取して、残った肉塊は鉄の処女で直径10cmの球体に
圧縮して口から吐き出す。【代表的な台詞】「金はいらないからトマトジュース下さいな」「トマトじゃないって。
トマトジュースだからいいんだって」【その他】今はパートナーの元特殊部隊の青年と一緒にいる。

――……文豪先生が見たら究極に辟易として白目向かれそうな内容だけど。
・・・とまぁこれは置いといて、作品は普通に面白かったです。先生の文章技量の巧みを盗みたいものです。
けど自殺がいきなり過ぎたかなー。物語の締めとしては良い選択だけど、ちょっと違和感。まぁその違和感を文章で
ねじ伏せられましたから、無問題ですけど。最後に自殺出来ず、マジック失敗って皮肉だな。
関係無いけど自殺告白シーンで夢野久作の少女地獄思い出した。
20全缶当豹5/5 ◇FcModpyaRc:2010/08/31(火) 23:40:03.72 ID:3wNrFxPe0
******************【投票用紙】******************
【投票】:No.05 鉄の炎 ◆Lq1ieHiNSw氏
【関心】:時間外 No.02 奇術師 ◆ihO9dxzf9I氏
     No.04 アイアンハート ◆D8MoDpzBRE氏
************************************************

No.05 鉄の炎 ◆Lq1ieHiNSw氏
文句無しで投票。個人的に最近の品評会の中で一番良い。優勝してくれ。

時間外 No.02 奇術師 ◆ihO9dxzf9I氏
内容も興味深いし処刑器具とか俺得すぎる。関心。

No.04 アイアンハート ◆D8MoDpzBRE氏
戯言の吐き方も上手いし、「私」のキャラが俺得。関心。
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/31(火) 23:40:44.24 ID:3wNrFxPe0
◆ihO9dxzf9I氏どうぞ
22全館1/3 ◆ihO9dxzf9I :2010/08/31(火) 23:42:15.62 ID:+EDIloxP0
No.01 無機有機 ◆A9epGInhJg氏
 死ぬのではないか。そもそもそれで一向に構わないが。

No.02 仮名ゴジラ ◆X78jHks0c.氏
 本来なら捕虜にしたっていい犯罪者によくもまあ良いご身分を与えたものだなあ、といってほしいのか?

No.03 BATON ◆KV7M.qJsh2氏
 良かったねえ。

No.04 アイアンハート ◆D8MoDpzBRE氏
 車谷長吉という作家がいる。今時珍しい暴露型私小説の書き手で、先般著作に登場させた実在人物にプライバシー侵害を訴
えられ、私小説に限り絶筆する宣言まで出した。とかくエキセントリックな人間で、歩んだ人生も凄まじければ当然文章も凄
みを帯びてくる。そんな彼を人生相談の聞き手に、と朝日新聞が求めた時期があった。毎度非凡な回答をしていたようで、中
でも40代の教師に対するものが語り草になってる。
 相談者の方は取るに足らない代物なので要約すると、教え子にどうしようもなく恋心を抱いてしまうことがあるという。
それに対する車谷氏の回答は、この際全文を載せよう。
「私は学校を出ると、東京日本橋の広告代理店に勤めた。が、この会社は安月給だったので、どんなに切り詰めても、1日2食
しか飯が喰えなかった。北海道・東北への出張を命じられると、旅費の半分は親から送ってもらえと言われた。仕方がないの
で、高利貸から金を借りて行っていた。生まれて初めて貧乏を経験した。2年半で辞めた。
 次に勤めたのは総会屋の会社だった。金を大企業から脅し取るのである。高給だったが、2年半で辞めた。30代の8年間は月
給2万円で、料理場の下働きをしていた。この間に人の嫁はんに次々に誘われ、姦通事件を3遍起こし、人生とは何か、金とは
何か、ということがよくよく分かった。
 人は普通、自分が人間に生まれたことを取り返しのつかない不幸だとは思うてません。しかし私は不幸なことだと考えてい
ます。あなたの場合、まだ人生が始まっていないのです。世の多くの人は、自分の生はこの世に誕生した時に始まった、と考
えていますが、実はそうではありません。生が破綻した時に、はじめて人生が始まるのです。従って破綻なく一生を終える人
は、せっかく人間に生まれてきながら、人生の本当の味わいを知らずに終わってしまいます。気の毒なことです。
 あなたは自分の生が破綻することを恐れていらっしゃるのです。破綻して、職業も名誉も家庭も失ったとき、はじめて人間
とは何かということが見えるのです。あなたは高校の教師だそうですが、好きになった女生徒と出来てしまえば、それでよい
のです。そうすると、はじめて人間の生とは何かということが見え、この世の本当の姿が見えるのです。
23全館2/3 ◆ihO9dxzf9I :2010/08/31(火) 23:43:04.17 ID:+EDIloxP0
 せっかく人間に生まれてきながら、人間とは何かということを知らずに、生が終わってしまうのは実に味気ないことです。
そういう人間が世の9割です。私はいま作家としてこの世を生きていますが、人間とは何か、ということが少し分かり掛けた
のは、31歳で無一物になった時です。
 世の人はみな私のことを阿呆だとあざ笑いました。でも、阿呆ほど気の楽なことはなく、人間とは何か、ということもよく
見えるようになりました。阿呆になることが一番よいのです。あなたは小利口な人です」
 途方もない。途方もなさ過ぎて絶句さえしてしまう。とはいえ、これこそが筆一本で生きる人間たるべき態度なのだとも思
う。一見無責任にも見える言葉だが、車谷氏は挑発しながら相談者を諭しているのだ。自分はここまで来た。破綻を重ね、そ
れでも編集者に認められた文筆の才能だけを頼りに生き延びてきた。これが自分の証しともいうべき言葉だ。お前はどうする。
阿呆の言葉に共感できるか。阿呆になれるか。阿呆になってでもそのコを養うだけの覚悟があるか。そこまでそのコを想うて
いるのか。こんな言葉を吐露できる者がいるだけでも、人間は面白い生き物だと確認できるものだ。

 さて、余裕たらたらの女の泣き言など捨て置いてもいいところだが鋼鉄の意志とやらがあるらしいので容赦なく攻めてみよ
う。てめえの予定調和な立ち直りエピソードなんざ面白いとも思わんし、余計な冗談にかまけてる余力があるならさっさと就
職先を見つけるかてめえのやりたいことを見つけろと言いたいし、過去の色恋を悔やむ力があるならさっさと次の恋でも見つ
けりゃ良い。京都に行くならいっそのこと清水の舞台から飛び降りたらどうだ。もっとも生存率は高いらしい。とはいえ鋼鉄
の意志には確率なんぞ関係ないよな、どうだ、力試しに飛んでみたら。はよ飛び降りろ、逃げないんだろう、さっさと行け、
そしてギリギリの文章をつむぎだせるようになってからもう一度這い上がってみろ。てめえのいるところはどん底でもなんで
もないんだ。堕落を装った人間の妄言など興味がない。
 
No.05 鉄の炎 ◆Lq1ieHiNSw氏
 悪しき自己模倣の兆候が現れてきた。切り込みが雑で展開のナンセンスさもあまり効いておらず滅茶苦茶な印象を受ける。
少年期の無意識な残酷さは確かに価値があるが、中学生ともなればいくらか意識が芽生えてくる時期だ。無邪気というには
成長しすぎ、冷徹というには幼い。そうした狭間でゆらぐ人間の心理が描かれているかというと、そうでもない。そもそも
心理の掘り下げが浅いため表層的な見方しかできなくなる。ただ、ある程度展開ができてしまっているため論理を組み入れ
ねばならず、感覚的に訴えてくるものが薄くなる。書きたいものはわかるが、やはりそれを肉付けするものがあってこそ良
質な作品は成り立つ。そろそろなんらかの革新の糸口を見出す時期なのでは、と老婆心風に忠告しておきたいが、今回は単
なる手落ちの部分が多いともいえるので、そこまでの必要もないかとも思う。杞憂であることを願いたい。
24全館3/3 ◆ihO9dxzf9I :2010/08/31(火) 23:44:07.14 ID:+EDIloxP0
No.06 ファントムクリスタルは夢を魅せるのか ◆BFS4hea.pssi氏
No.07 鉄仮面と ◆tMhmjHSlXE氏
 なにがしたいんだ。

No.08 弦奏のマリオネット ◆FcModpyaRc氏
 読めない。

時間外 No.01 海の見える檻 ◆Tf1WgBAu9U氏
 浮薄だ。人物、展開、文章、なにもかも土台を失い軽い代物になっている。なによりとりあえず人を殺せば作品は締まる
だろうと思っている態度が透けてきて気に食わない。

時間外 No.02 奇術師 ◆ihO9dxzf9I氏
 何故かような粗雑品が評価されるものか。

総評
 魂が震えるにも引っかかるものがあるにも読み手のほうに感受性がなければ成り立たないことだ。とはいえそれは仕方な
いことである。それを否定することは、読み手の人生まで否定しかねない。性格の形成過程が様々であるように、感受性の
形成過程も様々で、当然出来上がるものも幾重に渡るようになる。何を面白いかと思うのはやはり人それぞれなのだ。

******************【投票用紙】******************
【投票】:なし
【関心】:No.05 鉄の炎 ◆Lq1ieHiNSw氏
      投票なしも考えたが、この作品にはどうしても書きたいものがあるという態度を伝えられた。
     本当は投票して他の訴求の弱い作品群の優勝を食い止めたいと考えたが、あまりに性分が悪く、
     何より書き手に対し失礼に当たる気がしてやめた。今頃人聞きを気にする必要もないのだろうが、
     他人以前に良心が咎めるといったところだ。
**********************************************
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/31(火) 23:57:28.38 ID:tpuhSn600
なんか投票すくないな。
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 00:03:45.25 ID:RLx4HK8V0
週末品評会230th『鉄』 投票結果

-------------------------------------
 投 関

  1 − No.01 無機有機 ◆A9epGInhJg氏
 − − No.02 仮名ゴジラ ◆X78jHks0c.氏
 − − No.03 BATON ◆KV7M.qJsh2氏
  1  4 No.04 アイアンハート ◆D8MoDpzBRE氏
  3  2 No.05 鉄の炎 ◆Lq1ieHiNSw氏
 − − No.06 ファントムクリスタルは夢を魅せるのか ◆BFS4hea.pssi氏
 − − No.07 鉄仮面と ◆tMhmjHSlXE氏
 −  1 No.08 弦奏のマリオネット ◆FcModpyaRc氏

 −  2 時間外 No.01 海の見える檻 ◆Tf1WgBAu9U氏
 −  4 時間外 No.02 奇術師 ◆ihO9dxzf9I氏
-------------------------------------

ということで優勝は『No.05 鉄の炎 』を書かれた◆Lq1ieHiNSw氏です。
おめでとうございます。
お題発表時期の発表その他諸々お願いします。
皆様お疲れ様でした。

27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 00:12:30.32 ID:74D3i1QT0
◆Lq1ieHiNSw氏おめでとう!
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 00:14:52.94 ID:BGZOVGojO


花さん花さんパプー
花さんパプー
花パプー
花プー
プー
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 00:42:54.47 ID:D5g0CQt10
| ・ω・)
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 01:26:09.90 ID:RLx4HK8V0
|ミ (´・ω・` )
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 01:31:10.94 ID:FKsyU8RI0
あの、すみません
初めてここで書いてみようと思うのですが、お題をひとついただけませんでしょうか
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 01:45:41.13 ID:RLx4HK8V0
>>31
初体験
3331:2010/09/01(水) 01:53:38.78 ID:6lA0KvWvP
>>32
ありがとうございます
書いてきます
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 02:59:34.71 ID:gyDbGqWa0
ほるん
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 04:22:45.69 ID:lFP7ID/r0
ちゅう
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 05:26:15.25 ID:gyDbGqWa0
スレよ、い`
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 06:20:29.67 ID:qiNcbtVo0
 
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 07:06:14.58 ID:gyDbGqWa0
でかけるほ
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 07:13:08.60 ID:D6AAbCIu0
◆Lq1ieHiNSw氏
ゆうしょうおめでとー
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 07:13:45.46 ID:D6AAbCIu0
93 名前: ◆Lq1ieHiNSw [] 投稿日:10/09/01(水) 02:18:29 ID:l9pz9Sgw [2/3]
第231回週末品評会  『暴力』

規則事項:7レス以内

投稿期間:2010/09/04(土) 00:00〜2010/09/05(日) 23:30
宣言締切:日曜23:30に投下宣言の締切。それ以降の宣言は時間外になります。
※折角の作品を時間外にしない為にも、早めの投稿をお願いします※

投票期間:2010/09/06(月) 00:00〜2010/09/07(火) 24:00
※品評会に参加した方は、出来る限り投票するよう心がけましょう※
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 08:15:58.43 ID:70QfIGJs0
無駄にレス数増やすのはやめろってば
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 09:05:47.53 ID:D6AAbCIu0
死に
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 10:07:36.92 ID:hCJ7fyUl0
おはよう
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 10:29:34.84 ID:qiNcbtVo0
っしゃあ
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 12:06:29.35 ID:IP4dob2NO
自分、結婚式で司会の人に
「結婚後には新郎にこれだけはやめてほしいかなあ、というものはありますか?」
と訊かれたら
「暴力」て答えるんだ!
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 13:43:37.91 ID:/FiLwV6P0
今日も自殺のニュースがあったけど
私に腹立ったりしたなら
私の家まで来て私と話して
死ぬ程腹たった殺してやりたい、とかでもいいから
私にまず伝えて、そして私が全てを理解して
それから検討したらいいよ
47 ◆7EHZF4NZ3. :2010/09/01(水) 13:47:46.63 ID:/FiLwV6P0
鳥忘れてた
私はどうにもできないけどね……

そうならないように気を付けるよ。

全ての人が幸福でありますように。
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 15:03:53.03 ID:L4dHOgqt0
おは
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 15:04:18.02 ID:D6AAbCIu0
不幸でなければいいよ
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 16:40:29.05 ID:t4PIbTui0
好きな人にだけ幸福になってほしいよ
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 17:15:31.04 ID:L4dHOgqt0
うそーん
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 17:18:33.10 ID:On+Q810+0
俺だけが幸せならいい
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 17:20:43.69 ID:gyDbGqWa0
自分が死んで存在すら忘れ去られるまで
その期間だけ、全世界の者に幸あれ
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 17:28:04.42 ID:IP4dob2NO
仮に嫌いな人でも
「じぶんの見えないとこでなら幸せになってほしい」と思えるようになた
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 18:31:17.36 ID:D6AAbCIu0
どうでもいいからお題よこせよ
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 18:38:12.19 ID:IP4dob2NO
無関係
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 18:50:34.31 ID:D6AAbCIu0
>>56
ありがとー

ここまでアレ完了
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 19:26:51.18 ID:L4dHOgqt0
 カウンターにうつぶせたまま身動きしない女に、奇妙な空色の酒が振舞われた。
「サービスです。お題は要りません」
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 19:52:34.85 ID:PZOJgAeb0
9月とか
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 20:32:46.67 ID:LMOTSq/O0
文才無いけど保守
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 21:10:19.83 ID:D6AAbCIu0
防災の日だったか
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 21:35:22.51 ID:MAZr0wFB0
お題クレよぉぉぉぉぉぉ
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 21:39:10.40 ID:SeheY9Ik0
>>62
冗談のようなホント or 涙ながらのウソ
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 21:49:30.48 ID:MAZr0wFB0
はぁはぁはぁはぁはぁはぁああああありがとうィィィィィイイイ
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 22:11:15.01 ID:D6AAbCIu0
おっふろー
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 22:38:07.05 ID:Q7R0A+6m0
おだーい ぷりーず
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 22:40:18.94 ID:MAZr0wFB0
>>66
幼女のツルペタ
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 22:40:27.73 ID:D6AAbCIu0
>>66
ろくでなし
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 22:46:44.49 ID:Q7R0A+6m0
>>67-68
ハァハァ・・・は・・・把握
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 22:49:18.78 ID:i92eemTc0
お題下さい
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 22:49:51.23 ID:MAZr0wFB0
でも最近幼女よりショタに興奮してしまう
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 22:51:40.03 ID:LMOTSq/O0
>>70
せっしゃ
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 22:52:11.13 ID:nNn2dEzN0
>>70
フルーツ農園
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 22:52:16.34 ID:MAZr0wFB0
>>70
バルス
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 22:54:28.14 ID:i92eemTc0
>>72-74
把握がんばってみる。
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/01(水) 23:40:58.02 ID:D6AAbCIu0
おやすみ
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 00:13:59.99 ID:whfCowhV0
| ・ω・)
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 01:06:22.18 ID:wiIDTolj0
| ゚д゚)
79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 01:07:54.63 ID:wiIDTolj0
>>45-47 の流れがよくわからん。読解力ないのか。

80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 01:13:38.89 ID:wiIDTolj0
たまには1000までいきたい。
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 01:17:55.35 ID:wiIDTolj0
暴力の描写って難しい気がする。
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 01:22:22.77 ID:wiIDTolj0
シソーラス(類語辞典)より引用
------------------------
大人・男などによる暴力

暴力行為 ・ 暴力ざた ・ 袋だたき ・ めった打ち ・ 殴る蹴るの ・ 暴行(を加える) ・
暴虐(の限りを尽くす) ・ 極悪非道 ・ リンチ ・ 狼藉 ・ 刃傷(にんじょう)ざた ・
無法(に及ぶ) ・ 乱闘騒ぎ ・ 腕力(にものを言わせる) ・ 狂気のキバ ・ 手荒な振る舞い ・
凶悪犯罪 ・ 略奪(行為) ・ 凶行(に及ぶ) ・ (児童)虐待 ・ 体罰 ・ 加害(者) ・ テロ(リズム)

------------------------
(引用終わり)


「狂気のキバ」 ってなんだ?
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 01:22:31.14 ID:ql+tPQGM0
ぽかっ!
きゅう〜

っての書くつもりなんだけど
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 01:24:41.32 ID:wiIDTolj0
>>83
ガッシ!ボカッ! みたいなアレか。

自分も今回はほんわかなノリでいきたい気分。
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 01:31:25.23 ID:wiIDTolj0
暴力沙汰って実際に描写してみると、かなり主観が入るものだな。
86けぶり(お題:保守)1/1:2010/09/02(木) 02:31:49.78 ID:K0kel1f50
  降る雨は微温湯だが、胃の底は冷え切っている。

  生暖かく透明な液体がワイシャツの襟から背中に流れ込み荒い目地の綿を肌に貼
り付かせる。それだけではなく、甘い匂いと僅かな体重と、そして濡れて掠れた吐息が
夏の気温とは正反対の熱を湿った背中の皮膚に伝えていた。だから、ただ傘を持った
まま動くことも振り返ることもできず、無言で二本先の交差点で頼りなく光る街路灯の
光を眺めていた。
  言葉はない。ずっとそうだった。今日までずっと。聞かれたことには頷き、笑われれ
ば笑い返し、責められれば謝罪した。意見も反論もせず、その理由を聞くことすらしな
かった。それが間違いだったとは思っていなかった。むしろ逆だった。それこそが愛情
だと思っていた。そうすることが、ただ成功の秘訣だと思っていた。少なくとも、最初は。

  何も、言ってくれないんだね。最後まで。あなたは、ずっと、そうやって。

  首の付け根を柔らかい髪がくすぐり、両肩に掛けられた手に僅かに力が籠もるのが
感じられる。控えめに伸ばし整えた爪が、視界の両端でスーツの肩を擦り皺を寄せる。
  違う、と否定することは簡単だ。そうだ、と頷くことも簡単だ。だがそのどちらも空しく
思え、答える代わりに視線を交差点から空に移した。
  珍しく大粒の雨だった。水滴は瞼から頬を伝い顎から滴り落ち、既に元の色も分から
ないほどに濡れそぼり黒ずんだネクタイの生地を滑り落ちていく。

  私ね、疲れたの。もう、疲れちゃったよ。

  どこか余所の世界で鳴る遠い鐘の音を聞くように、その言葉を聞く。過ごした時間を
噛み締め名残惜しむ、苦悩に満ちてなお細い囁き声。私がもう随分長い間口に出せず
にいたその言葉を彼女が発したのを、雨音を隔てて聞く。
  ただ息を細く吐き、目を閉じて再び天を仰いだ。

  空が嗚咽していた。
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 03:02:56.50 ID:wiIDTolj0
>>86


ほっしゅ
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 03:03:18.15 ID:wiIDTolj0
暴力二男
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 03:03:28.08 ID:wiIDTolj0
ケルナグール
90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 03:17:02.67 ID:mK/TtVUn0
幼女大好きなお題ちょうだい
91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 03:18:29.37 ID:a84UcnmZ0
お題くれお
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 03:21:08.90 ID:wiIDTolj0
>>90
腸蠕動

>>91
超電導
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 04:16:50.18 ID:ycistPMz0
ほほん
94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 04:19:25.52 ID:wiIDTolj0
「体力が低下する」
「軍事力を強化する」
「学力を向上する」

「暴力を……?」
95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 05:12:53.49 ID:Hxf4X6h/0
ほしゅっとく
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 05:25:30.70 ID:ycistPMz0
97 ◆7EHZF4NZ3. :2010/09/02(木) 06:59:55.13 ID:1icS3gsP0
>>90
アイスクリームとかよくね

>>94
何かの程度を表してるわけではないからだろ
漠然とした物は比較できない。ナンセンスだし

学力を向上させる、だよ。成績を伸ばす、とかの方が語呂もいい。

それからこれは、微妙な所で、場合によっては
「軍事力を強化する」の方がいいかもしれないけど、
普通の時なら、軍事力を強化する、もおかしい。そういう時は
「軍備を増強する」という。ただし、
「必ずしも間違ってないが、そういう事になっている」
というだけだ。決まってることだから何ともいえないが。

軍事力とは軍備の規模、つまり数量としての意味合いの方が強そう。
勿論質もあるけど、基本的に兵器を蓄えるから。

強化プラスチックじゃないんだから。
戦闘力みたいに比較して何ぼ。
アメリカと中国の軍事力を比べたり、するとそこには質の要素もあるんだけど
それも含めて、どの位の規模かを比較することになる。

要するに…
軍事力は強化も勿論するが、二つ以上でどっちが大きいだの何だのと比較することが、若干多い。
軍備は強化する事が多い。

ただ、グーグル先生でも96マソと41マソだったが。
でもまあ、多分多い方がより正しいから大丈夫。普通の人はアテにならないし(酷
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 07:02:34.54 ID:rJwVQqkF0
「暴力力」を伸ばす
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 07:47:19.05 ID:s6Wg/o/I0
ボウ=リョクリョク「伸ばしますよ?」
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 09:13:42.57 ID:zXu7W0bk0
暴力二男○
暴カニ男×
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 10:23:53.55 ID:a6uJkhjE0
おはよう
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 10:25:33.36 ID:/EB65u170
お題くださいな
103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 10:33:19.42 ID:rJwVQqkF0
>>102
自殺
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 10:37:50.66 ID:/EB65u170
>>103
サンクス
105「計画通り(お題:自殺))1/2」:2010/09/02(木) 11:18:21.50 ID:/EB65u170
  死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にた
い、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にた
い、死にたい、シニタイ、シニタイ、シニタイ、シニタイ!!

 ある日、私は自殺を思い立った――死のう、もう生きていたって仕方がない――
学校からの帰り道、誰に聞かれるでもなくぽつりとそう呟いてみる。よし、死のう。死
んで生まれ変わろう。私はそう思い立つと、元気よく家へと走り出していた。
家に帰り、自分の部屋に戻ると早速ノートを開き、自殺の手順を考える――
そうね、どうせ死ぬなら苦しまない方がいいわね。飛び降り自殺とかってどうかな?
地面に当たる一瞬は痛いかもしれないけどすぐにあの世逝きよね……でも、死体の処
理とかって大変? それに万が一、下に無関係な誰かがいて蒔き込んだらどうしよう……
そうね、飛び降り自殺は却下っと……じゃぁ、次は服毒自殺かぁ……毒ってどこに売っ
てるのかしら? それに薬局で「毒ください」って言ってもきっと売ってくれないわよね。水あめ舐めたって死ねないし……服毒自殺も却下っと。
じゃぁ、ポピュラーなところで、首つり自殺ってどうかしら? でも、きっと発見した
らお父さんとお母さんが悲しむわね、それにショックで死んじゃうかも? そうおもうと、
首つりは駄目ね。苦しそうだし、おしっこ漏れちゃうのは恥ずかしいし、そんな死に方は
優雅じゃないわよね……っと、あ、お風呂場で包丁で手首を切るのは? でも、切るのっ
て痛いよね……私、注射とか駄目だし……痛いのは却下っと……
もう、全然痛くなくって、楽に自殺出来る方法ってないじゃないの……あ、練炭自殺って
どうかしら? 車……ないけど、あ、そう言えばテレビでやってた自殺合コン? みたい
なのってどうかしら? インターネットで一緒に自殺しましょ? って言う奴!
 でも、車持ってないし、変な男たちで臭い匂いの中で死ぬのってどうなんだろ……ちっ
とも美しくないわね。もっと、エレガント且つスマートな自殺ってないのかしら……例え
るなら白雪姫のようにお花畑の中で眠るように逝く私……そうよ、私の求めている自殺の
シチュエーションはこうなのよね。美しく、痛みもなく、穏やかに……そして王子様のキ
スで目覚めるの……ん〜〜ちゅ 
 でも、そもそもなんで私が死ななきゃいけないの? 私が何故自殺を? 死ぬべきはあ
いつらの方なのに……ううん、待って。どうせ死ぬなら……あいつらと刺し違えて? う
うん、どうして私が死ななきゃいけないの? 寧ろ死ぬのはあいつらだけでいい!
106「計画通り(お題:自殺))2/2」:2010/09/02(木) 11:19:08.65 ID:/EB65u170
どうやって殺す? 完全犯罪? 事件は発覚しなければイッツァパーフェクト! 完璧
な犯罪よ! でも、私の知恵ではそんな素晴らしいテクニックは思い浮かばない。
 それに――そもそもあいつらなんかに係る必要ないんじゃない? どうせ自殺する、う
うん、しないけど、するならしたいことしてからじゃないと死ねない! まず、お花畑で
王子様とのキス! そして素晴らしい初体験……そう、それを知らずには死ねない! 
それにぃ、海外にも行ったことない! ハワイでいいから行ってみたいし……それに、告白もされてないし、告白もしてない! でも、死ぬことを考えたら告白くらい大丈夫よね。
櫻井君似の二宮君に告白しちゃおうかな……それでOKされて、キスされて、お付き合い
して、結婚して、子供を産んで、子供を育てて、縁側で半生を振り返り、彼をみとってか
ら……自殺する! そうね! それしかないわ! 
 私はノートに書きためた完璧な自殺迄の道のり第49号を書き終えると、その計画を完
遂すべく、まずは腹ごしらえのために母親の待つ食堂へと足を向けたのであった。
107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 11:21:15.29 ID:/EB65u170
すみません
orz 投下します宣言してなかった&改行ミスが数点あります。

申し訳ないです
108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 11:27:04.26 ID:7w3KHlLR0
何の知識も経験もないけどやってみたいので
(お題ください!)
109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 11:27:24.40 ID:/EB65u170
>>108
キス
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 11:30:18.49 ID:NdOIMTrMP
>>94
数字で度合いを計れるものではなくて感覚的に表現するから……
「暴力がエスカレートする」

外来語って便利
111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 11:31:16.31 ID:mK/TtVUn0
それはきれいな暴力ですか?
112以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 11:34:45.18 ID:xJY4NEQZ0
乱暴が酷くなる

なんか分からないが変か
113以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 11:40:28.58 ID:rJwVQqkF0
怒りのアフガン
114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 12:30:39.85 ID:U5Hm0BpH0
暴力を「暴れる力」と読むか「力を暴れさせる」と読むかによるけど、
少なくとも暴力は数値とか目に見える形で測る物じゃないとは思う。数値にしたいなら腕力だろう。
強くなる暴力を示す言葉としては、横暴を極める、あたりがいいんじゃないかな。
115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 15:19:46.27 ID:rJwVQqkF0
116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 16:18:58.29 ID:jrjuRuJN0
ひひ
117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 17:08:22.65 ID:Hxf4X6h/0
ふふふ
118以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 18:50:18.95 ID:jrjuRuJN0
 
119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 19:47:52.97 ID:gnYhUmG60
120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 20:10:26.07 ID:s6Wg/o/I0
>>105
テンポというか流れ、その場のノリ的な意味合いで、
思い立ってから家に帰るまでの間の思考の方が面白かったかも。
毎日のルーチンワークのように。

テンプレ的だけど、なかなかに面白い。
もう少しメリハリが欲しい気もする。
あるいは、もっと勢いか。
勢いでいうなら、段落で分けるのではなくすばーっと書き連ねる。
表現の仕方で言うなら、一瞬の思考みたいな。

最後、間違ってないどころか正しいんだけど、「食堂」の文字を見て、
「お店の食堂」を思い浮かべてしまってちょっと笑ってしまった。
121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 20:54:07.05 ID:s6Wg/o/I0
たまには小説書こうかなと思ったりするのでお題ください
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 21:03:12.72 ID:s7cknx3a0
黒百合
123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 21:45:28.62 ID:s6Wg/o/I0
ありがたう
124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 22:55:18.70 ID:7ztmtbO50
 
125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/02(木) 23:37:33.39 ID:s6Wg/o/I0
むう
126以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 00:11:46.13 ID:eogU+z2p0
| ・ω・)
127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 01:13:43.12 ID:JrZMvdUw0
あげてみる
128以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 01:30:41.64 ID:v+XKbIs10
お題くださいな
129以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 01:37:16.07 ID:2WB7EBBV0
>>128
専用
130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 01:39:25.29 ID:XUJdVven0
SS書く人はなるべくキャラ同士の会話だけで成立させてほしいな
あとwとかもないほうがいい
131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 01:41:13.11 ID:2zQpu9Ao0
あげまくりすわ。
132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 01:54:01.02 ID:DGo271O80
そろそろ寝まっする
133以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 03:54:50.37 ID:+Lxzn1zv0
ほし
134以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 05:02:07.62 ID:QgP8GbqK0
きれいですね
135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 05:50:32.29 ID:QgP8GbqK0
朝です
136以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 05:51:20.90 ID:+Lxzn1zv0
テレタビーズの時間だよ
137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 07:33:07.10 ID:r5aQA7En0
おっはー
138以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 07:47:20.19 ID:I4pMTdqbP
>>130
SSを小説として読んでるんじゃね
139以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 08:50:47.89 ID:r5aQA7En0
というか最近の傾向だと会話文だけで書かれた物をSSって言うよね
140以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 09:23:01.72 ID:I4pMTdqbP
SS云々は2ch内だけだろうけど、小説の分化って考えも出来ると思う
テンポと展開と内輪メタカオスネタに特化した掲示板小説って言うか
会話や地の中で使う「w」も、小説記号として確立されて、的確に描写されるなら違和感ないと思う
「!」や「?」や「ゴゴゴゴゴ」や「悪運と踊っちまった」みたいな



SS内の「w」は俺も嫌だけど


それはそれとしてお代くだしあ
141以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 09:50:19.59 ID:r5aQA7En0
>>140
特攻
142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 09:58:49.54 ID:I4pMTdqbP
……ブッ込み読んでくるか

把握した
143以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 10:56:28.32 ID:2zQpu9Ao0
ほす
144以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 11:06:11.10 ID:RIBtoFdq0
>>105-106
読みました。
前の人の言うとおり、まあテンプレ通りかな、と。
冒頭を見て、暗い話かなと思ったけど明るくて良かった。
明るい話が好きなんじゃなくて、「自殺」ってお題で暗い話って…なんかもうお腹一杯ですってなるよね。
全体としては、もうちょっとキャラクターが派手というか、濃くても良かったと思う。
なんというか、悪い意味で「完結している」と思った。
きれいにまとまりすぎてるって意味ではないけど…
面白い小説って、ある程度物議を醸してなんぼの代物だと思うし。
語るに足らず、って印象です。
145以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 11:56:43.70 ID:2zQpu9Ao0
ほらいずん
146以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 12:00:54.92 ID:+Lxzn1zv0
フィッシャーマンズ
147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 13:00:30.76 ID:r5aQA7En0
アバンテjr
148以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 15:44:54.37 ID:L149F0xv0
あげ
149以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 17:04:21.58 ID:LZ/t4Al40
 
150以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 17:34:38.81 ID:+Lxzn1zv0
151以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 18:59:19.45 ID:L7jRfAY+0
っしゃあ
152以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 19:02:13.73 ID:q493xyv+0
お題
153以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 19:08:16.24 ID:+Lxzn1zv0
>>152
空腹
154以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 20:30:34.95 ID:+Lxzn1zv0
155以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 20:35:07.74 ID:koxCY4um0
蹴りたい背中の子供ですね?

分かります。 
156以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 21:24:05.26 ID:r5aQA7En0
今日こそ書くだからお題頂戴
157以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 21:29:35.11 ID:vTDfcaDU0
お題よこせ
158以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 21:32:37.09 ID:WReGMCvP0
>>156
微妙

>>157
溜息
159以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 21:33:14.65 ID:vTDfcaDU0
>>158
サンクス頑張る
160以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 21:37:02.89 ID:otBW6zotP
書くかしらんけどお題
161以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 21:50:49.28 ID:s4y8wG6V0
>>160
新聞
162以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 21:56:03.12 ID:r5aQA7En0
>>158
うん
163以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 21:56:57.80 ID:r/xn73pn0
お題くだしあ。
164以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 21:59:55.36 ID:9IvoCsoD0
165以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 22:29:03.44 ID:r5aQA7En0
お風呂に呼ばれました
166以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 22:32:37.32 ID:XW/u/uka0
>>163
天使に花を
悪魔に剣を
167以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 23:04:22.47 ID:r5aQA7En0
うん……
168以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 23:17:30.02 ID:LvbVdrjq0
お代クレ
169以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 23:19:50.84 ID:lHhr1sQk0
都市伝説
170お題:微妙 1/1:2010/09/03(金) 23:53:11.31 ID:r5aQA7En0
 間違い探しといえば、誰しも一度はやったことのあるゲームだろう。
 簡単なものであれば雲の数が違うであるとか、家の形が違うといったものなど。難しいものになると髪の毛の
はね具合が違っていたり、ひとふりの枝の葉の数が違っていたり、目を凝らして見ても判らないようなものもあ
る。ようやく見つけたかと思ったら、印刷時の汚れだったりして肩を落す、というよりは憤る事もあるだろう。
 かように間違い探しというものは難しいものなのである。だから今、私の目の前で二人の女性が憤っているの
も仕方のない事なのである。なにしろ区別がつかないのだから。そう。私の目の前には、双子の女性がいるのだ。
 私達の家は隣同士である。つまりは男女の逆転した『タッチ』というわけだ。ただし、彼女たちは朝倉南とい
うよりは原田に近い。しかもそれが二人である。まだ孝太郎なら愛嬌のある顔だからマシだったのに。そんな風
に常々思いながら私は人生を過ごしてきた。
 ところで、彼女たちが何故憤っているかというと、実はたいしたことではない。原田Aに聞かされた内緒話を
そうとは知らずに原田Bに話してしまい、その謝罪を間違えて原田Bにしてしまい、原田Aを放置してしまった。
それだけの事だ。内緒話の中身というのは割愛させていただく。原田AもBも一応乙女であるから、おおっぴら
に宣伝するような事は避けたい。
 とはいえ、これが一度きりの事なら幼なじみの仲であるから見逃してもくれるところなのだが、残念ながらそ
うではない。私はこの種の間違いを幼い頃から幾度となく繰り返してきては、原田ズを憤慨させてきたのだ。そ
んなわけで、目の前にいるダブル原田はひどくご立腹なのである。私は二人の顔を見ることもできない。
「アンタさ、いい加減アタシらの顔覚えたら?」
「つーか、どんだけ一緒にいてると思ってんの? アタシ達の区別がつかないとか、意味わかんないんですけど」
「つーか、わざとやってんでしょ?」
「何? アンタ怒られたい人なの? マゾ? マゾなの?」
「今も実は喜んでるとか?」
「うわ、マジでキモイんですけど」
 矢継ぎ早になじってくる二人を前に、私は俯き、必死で堪えていた。これまでずっと我慢してきた一言を。
「だいたい、これだけ判りやすい違いがあるのに、なんでいっつも間違えるわけ?」
「アタシら双子のお約束みたいに、口元のほくろが左右逆についてるじゃん」
「これでわかんないとか、どんだけ目悪いのよ」
 けれど我慢の限界だった。私はついに、二人が知ってはいけない一言を呟いた。
「……お前らの原田フェイスを直視とか無理だから」
 原田原田は一瞬、ぽかんとした表情を浮かべた後、憤怒の形相で私に迫ってきた。
 ああ、私の人生もこれで終わりのようだ。次は朝倉南と隣同士になれますように。
171以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 00:21:07.22 ID:aWJC3HGm0
| ・ω・)
172以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 00:27:20.16 ID:WY0RtvGzP
駄作かけてしまったので投下するお
173―未来新聞―1/2 お題:新聞:2010/09/04(土) 00:29:53.30 ID:WY0RtvGzP
 明日の新聞だった。
 携帯電話を見たり等して確認してみたが、この新聞は明日の日付を示していた。そんなバカな。ただの誤植だろう。
 そう思って電話で確認もとってみた。しかし、そんな事は一切ありませんよの事。ただの見間違いだったのかもしれないと思っ
てもう一度その新聞紙を見ると、やはり日付は明日だった。
 「あ、あれ?」
 俺は自分の目を疑った。夢ではないかと思って自分の頬をつねったり、壁に頭をぶつけたりしてみたが、何も変化はなかった。
もしかしたら誰かの悪戯かもしれないと思ったが、その新聞はいつも見ている新聞となんら変わりはなく、しっかりと作られてい
たため悪戯とは到底思えなかったのだ。
 ということは、だ。この新聞記事は本当に未来のものかもしれない。オカルト好きの私はそう確信した。ならこの新聞を利用し
て自分だけ儲けるなんてことも可能だし、助からない人を助けることも可能だということだ。
 そこでじっくり新聞を読んでいると、そこに衝撃的な記事が小さく載っていることに気が付いた。午前五時半、○○市××町△
△番地の田中さんが強盗に襲われて死亡し、財産を全部持っていかれたという記事だ。田中正敏(二十六歳)男性は俺の親友だ。
 奴は一人暮らしだ。これはやばいな。助けなければ。俺はさっそく携帯を手にとって正敏に電話した。
 「もしもし正敏?」
 「なんだ智哉か、なんだこんな朝っぱらから」
 どう言えばいいのだろう。いきなり、お前は明日の十時に死ぬらしいから避難した方がいいぞと言っても信じてもらえないだろう。
奴はそういう性格だ。ここは新聞ではなく夢ということにしておこう。
 「よ、よく聞けよ。お前が明日死ぬ夢を見たんだ」
 「ま、まじかよ。お前って予知夢とか見る奴だっけ?で、どんな夢だったんだ」
 「えーとな、簡潔に言うと、朝の今ぐらいの時間にお前のマンション(笑)に強盗が入ってお前が寝ている所を襲われてしまう夢だ」
 「それは本当か。やばいなー避難しないと」
 その正敏の反応に少しおかしいと思った。いつもならこんな話笑い飛ばすような奴だからだ。だが、信じてもらえずに正敏が死ん
でしまたっらと思い、その方向に話をもっていくのをやめた。
 「俺の家に避難してこいよ」
 「それは迷惑だろ。普通にそこらへんのビジネスホテルとかに泊るよ」
 「遠慮するなって」
 「あ、なんならお前も一緒にホテル泊ろうか。丁度泊ってみたい所があるんだよ」
 「はあ?なんで。ホテルなんてどこも一緒だろ?」
 「違うんだよ。そこのホテルは海老料理がめっさうまいレストランがあるんだよ。ちょっと行ってみたかったんだけど、そこのホテルに
174―未来新聞―2/2 お題:新聞:2010/09/04(土) 00:32:30.45 ID:WY0RtvGzP
  泊らないと食えないんだー」
 「この美食通め」
 「頼む。一人で行くのもなんだから一緒にきてくれ」
 「ああ。わかったよ」
 こうして俺は。ホテルについていってしまったのである。
 そのホテルはかなり高級そうなホテルで完全予約制のようだ。正敏のやついつのまにこんな所を予約したんだ。
 「ここだよ。ここの料理が最高にうまいんだ」
 言われるまま、その洒落たレストランに入っていく。
 そして出てきた料理はいわゆるコースというやつで、庶民は口にできない味だった。
 「う、うまい!!」
 と感激してその鮮やかなオマール海老のサラダを味わったのだった。
 そして次々に出てくる料理にも満足し、海老料理はうまいなと呑気にワインを飲んだ。
 その日は楽しかった。おいしい料理を食べ、親友と昔の事を喋ったりして笑った。
 しかし俺はなんとなく気づいていたのかもしれない。彼が何かを企んでいるということを。

 俺が住んでいるワンルームマンションに戻ると、その疑いは現実になった。窓が割られ、無くなっているのだ一億円が。俺が最近、宝くじ
で当てた一億円だ。
 俺はパスワードなどを忘れないように付箋はがしに書いてモニタに貼っておくという癖がある。
 これは強盗が仕組んだ罠だったのだ。そして、それを仕組んだのは正敏とその共犯者だ。その証拠に俺が一億円が当たったのを話たの
は、まだ正敏だけだった。
 このことを警察につきつければ正敏は逮捕されてしまうかもしれない。
 俺はどうするべきなのか……
 こんなことになるなら一億円なんて当たらなければよかったぜ……
175以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 01:15:22.16 ID:kz9F2r8p0
上にまいります
176以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 01:48:39.00 ID:0cBm85Mn0
そろそろ寝まっする
177以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 02:02:53.01 ID:FyIBMii20
透過します
178都市伝説1/2:2010/09/04(土) 02:06:11.61 ID:FyIBMii20
「百鬼夜行って喫茶店知ってる? あそこのコーヒー飲んだら死んじゃうんだって」
 隣を歩く女が、唐突に話しかけてきた。
「なんだそれ、よっぽど不味いのか、毒でも盛ってるのかどっちだ」
「そんなの知らないよ、噂だし。私行ったことないもの」
 一種の都市伝説と言うやつだろうか。
「信じない?」
「本当だったら死者が続出してるだろ、喫茶店でコーヒー頼むのは当たり前だし」
「えーと……確か、普段はアルバイトの人が淹れてるんだけど、時々しかお店に来ない白髪のオーナー直々に淹れたのを飲んだら死ぬとか……」
 そこのオーナーは死神か何かか。
 現実的な話、噂を流したのはそこの近くの別の喫茶店あたりではないだろうか?
 百鬼夜行のイメージダウンによって、自分の店に客を引き込もうという戦略。流石に考えすぎか……。
「そういえば、貸し倒れのアリエッティもう観た?」
 隣の女はもうさっきまでの話を忘れている。それでいいのかもしれない。
 所詮都市伝説なんてのは、一瞬だけ世間話の種になって、口に出したそばから忘れていくものだ。

 翌日、好奇心に負けた僕は、百鬼夜行に足を踏み入れた。
 コーヒーと店の雰囲気が悪くないようだったら、そのオーナーと出くわすまで、何度か通ってみてもいい。
 死ぬほど不味ければ、笑い話にでもすればいいだけのことだ。
 しかし、信じていないつもりでもひとりでやって来たあたり、俺も噂を気にしているのか。
「いらっしゃいませ」
 店に入ると、カウンターの中から白髪をオールバックにした紳士が丁寧に頭を下げてきた。
 まさか、これが死神か。一回目で遭遇するとは。
 きょろきょろと店内を見回す。多少古びてはいるが汚いわけでもない。落ち着いた居心地のいい空間という感じだ。ただ、客の姿はない。
「どうぞ、お好きなお席へ」
「あ、はい」
 ガラガラに空いている中を一人きりでボックス席に座るのも気が引けて、俺はカウンター席に腰掛けた。
「ご注文お決まりになりましたらどうぞ」
「ホットコーヒーをひとつ」
「かしこまりました」
 そう言って、老紳士は店の奥へと入っていった。
179都市伝説2/2:2010/09/04(土) 02:07:31.69 ID:FyIBMii20
六十、いや、七十は過ぎているだろうか。髪はすっかり真っ白になり、顔には相応の皺が刻まれているが、背筋はピンと伸びていてとても礼儀正しい。
 ああいう歳の取り方をしたいものだ。と、俺は思った。
 微かにカリカリと豆を挽く音が聞こえる。それから少しの間を置いて芳醇な香りが漂ってきた。
「お待たせいたしました」
 老紳士はうやうやしくコーヒーカップを持って現れると、優雅な身のこなしでカウンターにそれを置いた。
 俺は若干ドキドキしながら、カップを口に運び、ひと口すする。
「おいしい……」
 コーヒーの味がどうこう言うほど上等な舌は持っていない。それでも思わず呟いてしまうほどに、そのコーヒーはおいしかった。
 老紳士は嬉しそうにニッコリと笑って、「ありがとうございます」と言った。
「お店、ひとりでやってるんですか?」
「いえ、以前はアルバイトを雇っていたのですが……」
 老紳士は困ったような表情をした。
「お恥ずかしい話ながら、どういうわけか最近客足が遠のいておりまして、アルバイトの者に暇を出し、私ひとりでやっております」
 噂の影響が出ているのかもしれない。初めて店を訪れた俺がいきなりオーナーに会えたのも偶然ではなかったということだ。
 それにしても、ライバル店かなにかわからないが、こんないい店に悪い噂を流すなんてとんでもない奴だ。
 俺は芳しいコーヒーを堪能すると、会計を済ませ「ごちそうさま、また来ます」と言って、店を出た。
 閉じるドアに、妙なものを見つけた。
 打ち付けられた釘から『定休日』と書かれた札が下がっている。裏返してみると、反対側には『営業中』と書かれていた。
 誰かがひっくり返していったのだろうか。たちの悪いイタズラだ。俺は『営業中』を表に直した。
 とぼとぼと歩いていると、店から少し離れたところで沢山の人がごったがえしている。パトカーや救急車までとまっている。何かあったのだろうか。
 野次馬の会話に耳を傾けると、どうやら交通事故のようだ。気の毒に。
 群集をかき分けてまで、わざわざ現場を見る気にもなれない。俺は人込みを離れ、帰路についた。


「ねぇ、百鬼夜行って喫茶店知ってる?」
「知ってる。近所だからしょっちゅう行ってる」
「なんかね、あそこの白髪のオーナーが淹れたコーヒー飲んだら死んじゃうんだって」
「なに言ってんの? あそこのお爺ちゃんだったら、三年も前に亡くなってるよ」
180以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 02:17:05.08 ID:zqz4CPcs0
まるでヤンキーのたまり場みたいな喫茶店の名前だな
読解力不足で理解できなかったんだけど、札に意味はあるのか?
181以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 02:29:16.89 ID:FyIBMii20
>>180
わかりづらくて申し訳ない。
店は定休日なので店員も客もいません。
俺は店に行く途中で事故死しました。
182以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 04:09:46.17 ID:zqz4CPcs0
なるほど。
読みやすかったけど、俺には少し表現がわかりづらかった
183 ◆7EHZF4NZ3. :2010/09/04(土) 04:15:23.16 ID:w/baUbsX0
これ以上説明しても仕方ないよ
馬鹿馬鹿しい
184以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 05:02:36.67 ID:V/e3EdpMP
題plz
185以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 05:56:52.89 ID:328NAOor0
>>184
競争
186以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 06:45:44.62 ID:V/e3EdpMP
>>185
thx
187以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 07:48:35.35 ID:juUrSq1C0
お題くだしあ
188以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 07:54:50.25 ID:fTmwaUZbP
>>187
メリーゴーラウンド
189以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 07:56:09.43 ID:juUrSq1C0
>>188
なんか回転木馬だよね? 把握。
190以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 08:49:44.67 ID:c8fjUur/0
>>181
分かりづらいというか、どう考えてもその文脈からはそう取れないだろうな
ちなみに>>183は残念な子だから気にしなくて良いよ。どんどん書いて
191 ◆7EHZF4NZ3. :2010/09/04(土) 10:27:20.87 ID:w/baUbsX0
別にいいけどね。知らないことを人に聞くのは、
自分だけでムチャクチャなことをいったりするより
はるかに立派で、いいことだとは思うよ。

ただし、>>190みたいに理解できないことや、
私に対して低く評価してしまうことの方が、私は残念だと思うよ。
こういうのが「残念」の>190の意図する意味での使い方だから
>>190に限らず、ちゃんと正しく使った方がいい。
192以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 11:03:48.12 ID:1c5p+qfl0
なるほど、確かに残念だ
193以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 11:24:32.30 ID:bPtzUeWbP
残念だなあ・・・
194以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 12:33:30.18 ID:2aW7ACliP
誠に残念です
195【転載】:2010/09/04(土) 13:25:27.56 ID:c8fjUur/0
99 名前:文才無しさん :10/09/04 09:58:16 ID:PqDTEa3J
転載お願いします
>>173-174
話の筋はいいと思うけど、その他の部分がことごとくダメ……!
タイトルから書き方から全部残念。編集したくなるレベル。つーか俺が書きたい。
いや話の筋はいいんだよほんと。新聞の扱いとか。ほんとに。残念。

>>178-179
交通事故と喫茶店の噂ぜんぜん関係なくない? いやないならないでいいけど……
正しくは死んだら飲んじゃうってことか! 辻褄があうぞ! いやなんだよそれどんな噂だよ……
196以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 15:09:07.82 ID:JY5fWtPt0
197以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 16:03:12.35 ID:N3VkaegF0
お題くらはい
198以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 16:25:43.78 ID:328NAOor0
>>197
飼育
199以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 17:03:50.94 ID:uOF6aV9d0
品評会書くかあるいはイリアン天帝に挑戦するか悩む
200以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 17:58:08.45 ID:IrnzSLxV0
ふぅ
201以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 18:14:27.75 ID:+t4x5M0Y0
よし
202以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 18:38:44.22 ID:aS42Npmi0
う〜n
203以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 19:39:35.57 ID:IrnzSLxV0
ご飯の前にお題募集
204以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 19:44:07.85 ID:tZQGV/x30
205以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 19:45:17.61 ID:Xw5qZlGY0
>>203
失言
206以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 20:52:59.07 ID:IrnzSLxV0
ういうい
207以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 21:05:13.62 ID:SvqPje6o0
久々に書きたい気持ちでいっぱい
お題くだしあ
208以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 21:09:32.04 ID:zqz4CPcs0
はちみつ
209以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 21:10:23.78 ID:SvqPje6o0
>>208
どもども
210以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 21:12:00.87 ID:uOF6aV9d0
バンノールに負けた
品評会書くか
211以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 21:53:22.21 ID:c8fjUur/0
s
212以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 22:30:49.53 ID:IrnzSLxV0
でる
213以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 23:25:27.12 ID:IrnzSLxV0
もう
214以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/04(土) 23:56:32.86 ID:1XbGdo330
はやめのほ
215以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 00:11:01.26 ID:kqBSXpBl0
| ・ω・)
216 ◆Lq1ieHiNSw :2010/09/05(日) 00:51:43.47 ID:WFH/7Q8f0
tesu
217 ◆Lq1ieHiNSw :2010/09/05(日) 00:53:44.98 ID:WFH/7Q8f0
品評会作品投下
218Dead Duck Doctor 1/7 ◆Lq1ieHiNSw :2010/09/05(日) 00:55:07.32 ID:WFH/7Q8f0
 街はドラッグに汚染されていた。
 青空の下で堂々と葉っぱを吸う若者達の群れや路地裏で麻薬欲しさに売春する女、煙が充満したクラブなどそ
こかしこに薬の臭いが漂っていた。
 切っ掛けはとある学者崩れの男だった。欲望に支配されたその男は、人体への害が少ない合法ドラッグを作り
出し販売を始めた。元々盛り場だったこの街に麻薬の影が浸透していくのは早かった。そして男は麻薬販売組織
『D.D.D』を発足し、自らが首領となり金を集め街を支配した。
 彼等はその活動を妨害する者に容赦をしない。
 元は合法麻薬ではあったが、当然ながら蔓延してくると法規制が行われ取り締まられる。そして警察が街に集
まり、麻薬使用者や販売者を摘発しようとしたのだ。だが瞬く間に力をつけた『D.D.D』は止められなかっ
た。取り締まりが始まると組織は警察を公然と殺した。街で見かけた警察を、『D.D.D』の掃除屋は根こそ
ぎ殺害したのだ。さらには殺した警察の素性を調べあげ、その家族までも殺しに行った。『D.D.D』はその
残忍さを以って人々を、そして国さえも震え上がらせた。
 しかし『D.D.D』はこの街より外に手を広げようとはしない。地盤の拡大を行うのにはそれなりのリスク
が伴うし、それに薬を求める者達は向こうから勝手に街にやって来てお金を落としていくので、その必要もない。
だからこの街だけを活動の拠点とし、そうすることで国はこの街を見放し組織に手を出すことを諦めたのだ。
 かと言って街は決して無法地帯となったわけではない。飲食店等は普通に営業しているし、素人同士の薬絡み
のトラブルも少ない。経済活動や治安は全て『D.D.D』が守っているからだ。そうしなければ金が循環しな
くなる。もちろん治安という言葉は、組織にとって都合のいい解釈に歪められているのだが。
「こ、れぐらい、で、どうで、すッ、かッ」
 スーツを着た茶色い短髪の男は、首を絞められ苦しみもがきながらそう言った。
 しかし左眼に眼帯を付けた頑強な男、ハクは納得しない。
「おい、それぐらい誰でも知ってるぞ。もっと詳しい話をしろ。組織の内部の話だ」
 男は少し渋るも、ハクが絞めた右腕に力を込めると、呻きながら話を続ける。
「ば、売人が皆浮浪者なのは、ご存知でしょ? 一応あれも、ぐッ、や、雇われなんです。そ、組織はね」
 組織は売人役として、街に数多くいた浮浪者を選んだ。薄給でも働くからだ。そして浮浪者に薬を手渡す集配
役が数人、その上に薬の生成隊が数人、そして売人や集配役の不正防止の監視と、街の商業施設を守っている治
安隊が十人程度で、あとは対警察等に武力行使を行う掃除屋が数人。それが組織の人員で、売人を除けば数は三
十人に満たない。少ない人数で稼ぎに稼いでいるという。
 そして『D.D.D』の首領の顔を知る人間は、組織内でもほとんどいない。
「でも俺は、な、名前だけなら……。偶然、き、聞いた。ボスの名は、エ、エルエスと、いう」
219Dead Duck Doctor 2/7 ◆Lq1ieHiNSw :2010/09/05(日) 00:55:50.14 ID:WFH/7Q8f0
 苦しみながらも、自信を多分に含んだ顔で男はそう言った。その顔を見て、ハクは少し腕の力を弱めた。
「ぐぅッ、ただ、やっぱり素性なんかは元学者か、あるいは医者かって、こと以外は、一切わからない。俺みた
いな新米の治安隊には、し、知りようがない。で、でも名前だけでも十分だろ。さあ、早く首を、離せ」
 多分この男から聞きだせるのはここまでだろう。ハクはそう判断した。
「あのな、それくらいのことはもう知ってるんだよ。残念だったな。まあいい、とりあえず死ね」
 ハクが言い終えると、男の首から鈍い音が響いた。そして男は泡を噴き、白目を剥いて倒れた。
 ハクは成果の挙がらなさに多少苛立ちながらも、路地裏をさらに奥の方にまで進んでいった。
 やがて行き着いた先では、男と女が密着して何やら立ち話をしていた。
「もうこの辺でええやろ。こんなとこまでは治安の人らも来えへんから」
 刺青だらけの中年の男が鼻息荒くそう言うと、タイトスカートに胸元の開いたシャツを着た、肉感をそそる女
がそうね、と答えた。
「その前にあなた、ホントに持ってるの? まず証拠を見せて。脱ぐのはそれからよ」
 女がそう言うと、男は小汚いダボダボの軍パンのポケットからピルケースのようなものを取り出した。そして
ケースを開けると、中には黄色い錠剤がいくつも入っていた。
「どや、『D.D.D』の薬やで。これは高級品や。三万もするやつやで。見たことあるか?」
「ええ。どうやら本物みたいね。いいわ、はじめましょう。でもその前にそれ、ちゃんと閉まっておいて」
 女がシャツのボタンを開けながら言うと、男は生唾を飲み込みながらピルケースをポケットに戻そうとした。
しかしケースはポケットに入ることなく地に落ち、数秒してから男も血が流れた腹部を押さえて地面に伏した。
 それから女はピルケースを拾うと、ハクのいる方に顔を向けて言った。
「どうかしら? こんな感じで今まで情報を集めてきたのだけど」
 そしてピルケースをハクに向けて放り投げたのだった。

 マリと名乗るその女が、『D.D.D』の壊滅を目論むハクに声を掛けてきたのは昨日のことだった。
 目的を同じとするマリが、ハクに手を組まないかと持ちかけたのだ。秘密裏に動いていたはずの自分のことを
知る女に、始めハクは強い警戒心を抱いた。しかしマリは見返りに組織の情報をハクに渡すと言う。前金代わり
の軽い話だけでも、ハクはその情報量に驚いた。
「さて、手を組む気になってくれた?」
 二人は路地裏を抜けて近くにあったカフェに入った。店内には巻いた葉っぱを咥え虚ろな表情をした者や、集
団で水パイプを吸ってハイになっている者達で溢れていた。
「もうダラダラ小物を殺し続けるのは終わりよ。私は情報を持ち、あなたは力を持つ。私とあなたが組めば」
220Dead Duck Doctor 3/7 ◆Lq1ieHiNSw :2010/09/05(日) 00:56:38.43 ID:WFH/7Q8f0
 組織はすぐに解体する、とマリは小声で、しかし力強くそう言った。
 ハクは薬を吸う若者を見ながら、眼帯を外して傷のついた左眼を晒した。
「お前は何故『D.D.D』を恨む?」
「……理由は単純、復讐よ。父親がね、組織に関わったばかりに命を落としたの。そろそろ死んで一年かな」
 復讐という言葉のわりには素っ気無く話す。あなたは? とマリは反対に問うた。
「俺も似たようなもんさ……俺の女は警官だった。わかるだろ? この眼はその時の傷だ」
 つまりはドラッグの取り締まりに乗り出したハクの恋人は、『D.D.D』に殺されたということだ。それか
らハクも、その警官に繋がりのある人物として殺されかけた。しかし片目を負傷しながらもハクはなんとか逃げ
切り、やがて組織へ復讐することを誓った。
「まず俺は自分を鍛えた。元々武術の心得はあったが、もっと実践的な技術が欲しくてな」
 そう言ったハクは実際に強かった。組織のメンバーを何人も殺し、手練である掃除屋も二人殺している。
「そう。ああそういえば、あなたのことはもちろん組織内でも知れ渡っているみたいね。素性までは掴んでない
ようだけど。裏で行動しているとはいえ、組織のメンバーを何人も殺してきたのだから当然ね」
「……一つ聞かせろ」
 ハクは当たり前のように沸いた疑問をぶつける。
「悪いが俺には、お前が『D.D.D』の息の掛かった人間にしか思えない。どうやってそこまで情報を集めた?
それになぜ俺のことを知っていた?」
 一つじゃないじゃないと言ってマリは一度溜息を吐き、ハクから視線を逸らすとつまらなさそうに答えた。
「さっきも言ったでしょ、父親が組織に関わっていたって。つまりはそういうことよ。あとあなたに関しては偶
然。組織の男を尾行してたら、あなたがそいつを殺す現場を見てしまった。それであなたのことも調べたのよ」
 そう言われてハクは一応は納得した表情を見せ、そうか、と小さく言った。
「で、どうする?」
 ハクは一応考える素振りを見せたが、しかしすでに腹の中は決まっていた。
「そうだな……まあいいだろう、わかった。その話、乗ってやる」
 そう言うとマリの顔に妖しくも魅力的な、そして不敵な笑みが宿る。この女は自分を利用しようとしているの
だろうか。もしそうなら、その時はこの女も殺してしまえばいいだけだ。ハクはそう思っていた。
「ふふ。じゃあ、早速だけどとってもいい情報を教えてあげるわ。上手くいけば、明日にでも組織は崩壊よ」
「明日、だと……? おい、お前は何を知っている?」
 そしてマリは腰を浮かして身を乗り出し、白の耳元に口を寄せて囁いた。
「首領、エルエスの居場所、よ」
221Dead Duck Doctor 4/7 ◆Lq1ieHiNSw :2010/09/05(日) 00:57:19.28 ID:WFH/7Q8f0

 翌日の夜、眼帯を付けた無骨な男と、露出の多い服を着たグラマラスな女はとあるバーに来ていた。この店は
『D.D.D』の出現と時を同じくして誕生し、ドラッグ同士を掛け合わせたドラッグカクテルをアルコール飲
料仕立てにした、『リアル・ドラッグカクテル』を売りとしている。
 店に入った二人は隅の席に落ち着き、そしてドリンクを注文した。店にはノンドラッグドリンクはなく、ハク
は仕方なく中毒性のない乾燥大麻を使った『バングラッシー』なる飲み物を頼んだ。そしてマリは『ハイ・スピー
ドボール』というものをオーダーした。
「あなたは薬に弱いのかしら。それとも薬をしないの?」
「当たり前だ。むしろお前は普通に薬をしているのか」
「あら知らなかった? 私は組織は憎んでいるけど、薬までは憎んでいないわ」
「ふん、まあいい。そんなことよりも本当なんだろうな?」
 今日このバーではあるイベントが開催される。『D.D.D』の新作ドラッグの試用パーティーだ。そこに組
織の頭、エルエスも現れるという話だった。新作ができる度にパーティーは開かれ、エルエスも毎回来ているの
だ。もちろん隠密に、そして掃除屋をボディーガードに付けて、というのがマリの持つ情報だった。
「敵は長身細身で色白、顔にはすごい隈があるそうよ。それにあなたなら護衛の掃除屋を見れば雰囲気でわかる
でしょ? 屈強な男を従えた病弱そうな男がエルエスってわけ。でもまずは掃除屋ね。何か作戦はあるの?」
 ハクは少し間を置いてから、ないと言った。
「だが関係ない。掃除屋共々殺してしまえばいいだけだ」
 その言葉は決して驕りではない。マリは知っている、ハクが組織の掃除屋達を凌駕する力を持つことを。
「頼もしい限りね。でも……一つだけ聞かせて。あなたは復讐の為に全てを投げ出す覚悟はある?」
 突然の質問の、その意図が読めなかったが、ハクは黙って頷いた。
「恋人の敵を討ったとしても、その先にもあなたの人生は続いている。そういうことはちゃんと考えてる?」
「……未来のことはその時に考えればいい。今はただ、あいつの無念を晴らすことだけしか頭にない」
「そう、わかったわ。ごめんなさいね、変なことを聞いて。じゃあイベントまで待ちましょう。イベントが始ま
る頃にはエルエスも来店しているはずよ」
 その言葉を最後に二人の会話は途絶えた。少し時間が経ち、薬でハイになったマリは店内の人間と一緒になっ
て騒いでいた。一方ハクはじっと座って動かない。そうして時間が過ぎ、店内のスピーカーからイベントの開催
を告げる旨の放送が流れた。客の幾人かはそれを知っており、待ってましたとばかりに騒ぎ立てた。
「ハク、始まるみたいよ」
 少しばかり落ち着きを取り戻していたマリは、ハクの側に戻って来てそう言った。しかしハクは答えない。こ
222Dead Duck Doctor 5/7 ◆Lq1ieHiNSw :2010/09/05(日) 00:58:00.06 ID:WFH/7Q8f0
の時ハクは既に見つけていたのだ。人殺しの雰囲気を纏う男が二人と、その間に陣取る色白で隈が濃い病的な顔
をした、チープなシャツに身を包んだ長身の男の姿を。
「おい、とばっちりを受けたくなければ店を出ていろ」
 そう言うや否やハクは立ち上がった。薬の配布に喜ぶ若者達の群れを掻き分け、店内に燻るドラッグの煙を振
り払い、ハクがいた場所からは反対の隅で楽しげに談笑している男達の元へと向かった。
 途中、屈強な身体の男が一人ハクに気づき立ち上がった。そしてハクがさらに近づくと口を開いた。
「おい、何か用か?」
 スーツを着た筋肉質の男が問う。ハクは眼帯を外し、その後ろにいる色白の男を指さし言った。
「あいつがエルエスか?」
 刹那、発砲音が響いた。その甲高い音に数瞬の間店内の人間は静まり返ったが、若者達はすぐに活気を取り戻
した。ドラッグでハイになった彼等は、派手な音を立てて床に沈み込んだスーツの男を見て興奮した。
 ハクは軌道を予測して弾丸をかわすと、射出後に生じた隙を突いて男の腹をナイフで横一線に切り裂いたのだ。
すると、間髪をいれずに二人目のスーツの男がハクに襲い掛かる。一人目の男よりも小柄ではあるものの、しか
しキレのある動きを以ってナイフを振り翳しハクを襲う。男は執拗にハクの左半身を狙う。眼に傷を持つ男の弱
点を突いたのだ。その攻めにハクは防戦一方となってしまう。
 店内は異様な熱気を持った。大立ち回りを繰り広げ命の奪い合いをする二人の男に感化され、客達もそれぞれ
勝手に殴り合いを始めたのだ。笑いながら人を殴り、血を出しながら悦ぶ若者達。そんな興奮に包まれた店内の
中であっても色白の男は平常を保っており、そして静かに立ち上がると店を出て行こうとした。
「どこ行くの? エルエスさん」
 その行く手を阻んだマリは蠱惑的な笑みを浮かべ、手に持ったドリンクを少し口に含むと男にキスをした。
 一方では店の調度品を蹴散らし、切り傷から血を迸らせながらハクとスーツの男は戦っていた。そこで不意に
軽い眩暈がハクを襲う。薬に免疫のないハクは、敵よりも早く店内に充満する煙の影響を受けたのだ。その隙を
突いた攻撃を受け、思わずハクはナイフを手放してしまった。そのまま仰向けに倒れ、そして男が馬乗りになる。
「死ねッ!」
 男はハクの左側の首筋目掛けて大振りの一撃を落とす。しかしハクはそれを受け止めた。
「なにッ!?」
「実はな、左目、完全に視力が無いわけじゃないんだよ」
 そして次の瞬間、掃除屋はナイフが刺さった胸部を押さえて倒れこんだ。ハクはのた打ち回る男に向けて言う。
「あとな、ナイフが一本だけなわけないだろ。止めを刺す時ほど冷静になれってことだ」
 そういい残し、ハクは頭痛のする頭を抱えて出入り口付近へと走った。
223Dead Duck Doctor 6/7 ◆Lq1ieHiNSw :2010/09/05(日) 00:58:40.63 ID:WFH/7Q8f0
「寄るな! 来るな! くそッ、くそッ!」
 そこでは錯乱した色白の男がナイフを振り回し暴れていた。そしてハクを見つけたマリが言う。
「こいつにキッツいカクテルを飲ませてやったわよ。でも暴れるもんだから。ね、あとはお願いするわ」
 それを受けてハクは男に近づく。そして軽く腕を掴むとナイフを取り上げ、そのナイフを思いっ切り男の額に
突き刺した。
 奇妙な叫び声をあげて、血を噴出しながら異常に隈の濃い男は地に落ちた。
 店内は乱れに乱れている。叫びながら殴りあう男達。死体を踏み付けながら激しい情交に狂う男女の群れ。た
だただ楽しそうに様々なカクテルを作り続けるバーテン。薬に犯された街の夜が、そこに凝縮されていた。
「なんか……あっけなかったわね」
「そうだな。いや……そうでもないか。お前はどうか知らんが、俺はここまでくるのに二年以上掛かってるんだ」
「そう、二年ね……」
 目的を成し遂げた実感というのは、得てしてすぐには沸かないものなのだろう。
「こいつ、本当に『D.D.D』の首領なのか?」
「長身細身で色白。そしてなによりとても濃い隈。私の持つ情報とこの男に相違はないわ。もし違ってたら」
 その時はその時よ。そう言ってマリは笑った。それに釣られてハクも少しだけ笑った。
「さて、少し煙を吸いすぎたみたいだし俺はもう行くが、お前は?」
「私はもう少しだけここにいるわ」
 薬でも集めるのだろうか、とハクは思った。この女の目的が復讐だけだとは信じてなかったのだ。
「そうか、じゃあな。もう会うことはないだろうがな」
「つれないわね。ま、そうかもね。そうだろうね。それじゃ、さよなら」
 そしてハクは店の扉を開いた。その背中に向けてもう一度、マリは短く言った。
「さよなら、永遠にね」
 激しい喧騒の中においても銃声はとてもよく響く。しかしトリップした人の群れは、そんな炸裂音など気にし
ない。人が倒れようが気にしない。それがこの場の混乱を引き起こした大本の人物であろうと気にはしないのだ。
「ッく、貴様……」
 マリはさらに引き金を引く。冷酷に、しかし笑みを浮かべて。
「これで、私の復讐は完了したわ。」
「ど、どういう……」
「どういうことかって? 知りたい? 今から死ぬのに? まあいいわ、教えてあげる。少し考えればわかる単
純な話よ。私は言ったわよね、私の親が『D.D.D』に関わっていたって。そしてあなたは組織の人間を殺し
224Dead Duck Doctor 7/7 ◆Lq1ieHiNSw :2010/09/05(日) 00:59:21.18 ID:WFH/7Q8f0
回っていた。掃除屋も何人か殺したでしょ? わかる? そういうことよ」
 マリは薬の作用とは関係なく興奮しているのだろう。饒舌になり話を続ける。
「まあ、ホントは別の目的があるんだけどね。復讐は一応ついでにって感じで。わかるかしら? 薬よ薬。薬は
最高だわ。ホントに抜け出せなくなる。止めたいのに、でも止められないの。一度街から去ったんだけどね、やっ
ぱり薬が忘れられなくて戻ってきちゃった。だから私は街を潰すことを考えたの。こうやってね」
 首領が死ねばいずれ『D.D.D』は解体し、するとやがて街は浄化されるだろうと、そうマリは言った。
「わかるでしょ? 早い話あなたは」
 やはりハクは利用されていたのだ。無論そんなことは覚悟の上だったが、しかしまんまとしてやられたことが
悔しくもあった。しかし結果的にハクは満足している。それは復讐という目的がが達成できたからであり、何よ
り今、ハクの思考は薬に犯され出鱈目になっている。張り詰めていた糸が切れ、ハクの脳は狂いだしていた。
「あら? なにニヤニヤしてるの? え、もしかして私のパンツでも覗いてる? キャラじゃないわね。ああ、
さてはラリったのね」
 今際で初めて薬の快楽を享受していたハクはの眼には、マリの言ったとおり面積の薄い赤い布が映っていた。
「いいわ。ほら、よく見えるでしょムッツリさん。最期に薬でイカれるなんて、なかなか素敵な死に様ね」
 そしてマリはしゃがみ込み、己の又の前に銃を構えた。
「まあこれが報酬だと思って。でももう終わり。じゃあね、いい夢見れそうね」
 引金を引いても銃声はすぐに喧騒に混じり、硝煙は充満する煙と一つとなった。
 そしてマリは色白の男の死体を弄りピルケースを取り出すと、その中の青い錠剤を一粒、噛み砕いて飲んだ。
するとすぐにマリに恍惚が訪れ、だからハクが倒した一人目のスーツの男が起き上がったのにも気付かなかった。
 男はマリに歩み寄るとその顔を掴んで引き寄せた。
「あらあら。どうしたのあなた? 私になにか御用? うふふ、私の魅力にやられたのかしら?」
 男はマリの言葉に耳を貸さない。そしてハクを指さす。
「あの男、武器は一つじゃないとか偉そうに講釈を垂れるくせに俺の死を確認しないなんてな。甘すぎる」
 さらに男はマリの耳元に口を寄せ、力強くこう言った。
「組織のことを嗅ぎまわる犬女よ、いいことを教えてやろう。あの色白の薬中は囮だ。お前の持つ情報は俺が流
した嘘なんだよ。ふふ、理解出来るか? いや、トリップしたその頭じゃ無理か。つまりはな」
 エルエスとは俺のことなんだよ。
 そして首の骨を折られたマリも、夢見心地のままに死を迎えたのだった。 

<了>
225以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 01:00:01.67 ID:WFH/7Q8f0
以上です。
226以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 01:43:40.07 ID:LB95+FJI0
そろそろねるお!
227以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 02:13:31.13 ID:Fqc9v1XD0
ねるほ
228以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 02:38:05.05 ID:uVIqraVp0
五日後にmixi辞めます\(^o^)/
副アカ余っていて使い切れないので必要な方にお譲りします!


mixi
id=32441670





229以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 03:30:37.47 ID:/PZHL9aJ0
すごい残ってるな保守
230以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 05:13:57.61 ID:edsW20EF0
保守
231以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 08:15:15.36 ID:Gy0WOqf90
おおう
232以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 11:09:19.65 ID:edsW20EF0
保守
233以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 13:06:47.60 ID:cAH7SqVU0
朝と夜を重ねていこう
234ペルセフォネと私 (0/7) ◆zH52hPBzFs :2010/09/05(日) 13:53:49.51 ID:cAH7SqVU0
品評会投下しまーす

タイトル:ペルセフォネと私
予定レス数:長いよ7レス
235ペルセフォネと私 (1/7) ◆zH52hPBzFs :2010/09/05(日) 13:54:19.53 ID:cAH7SqVU0
 以前、父がわたしに、喋る犬が出てくる漫画の話をしようとしてくれたことがある。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「いいかい。だいぶ昔の、だけど私が大好きな漫画があったんだ。その漫画の主人公は、とても賢い犬で、言葉を喋ることが出来たんだね。
さらにその犬は、とても不思議な力を秘めていたんだよ」
 きっかけは、本当に唐突なことだった。研究所の廊下を歩いていたわたしを、父は「ちょっといいかな」と言って呼び止めた。何かと思って
足を止めたわたしへむけて、父は滔々とその漫画の話を始めた。
「いや、あの、父さん、……その話、ひょっとして長くなりますか? ロングですか?」
 漫画の登場人物達について活き活きと語りはじめた父を、わたしは慌てて遮った。胸元に抱えていた書類を父に示してみせる。ちょんまげ
騎士とか言い出したその漫画の世界観が微妙に気になったことは確かだけれど、頼まれた仕事を放りだしてまで父の与太話に付き合うことは
出来ない。
 父はわたしが示してみせた書類を見て「あ」と小さく声をあげた。すぐに、申し訳なさそうに顔を曇らせる。
「すまない。まさか仕事中だったとは。気付かなかった。君に、私が好きな漫画の話をまだしていなかったことに、さっき気がついたんだ」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 モロー博士、父はとても善良な人だ。わたしのことを娘として扱ってくれて、とても大事にしてくれる。わたしは父にとても感謝しているし、
科学者としての父を尊敬してもいる。たとえ、彼がわたしを娘として迎え入れたことが、奈々子ちゃんこと崎村博士に半ば無理矢理に押しつけ
られた形であってもだ。それでも父は精一杯懸命に、自分がやったことの無い親としての立場をこなそうとしている。
 だけど、同時にわたしは父のことを、典型的な「子供っぽい大人」だとも思っている。
 父には、コミュニケーション能力が大幅に不足しているように、わたしには思える。間違っても頭の悪い人ではないのだから、おそらくそれは
人間関係の経験不足から来るものなのだろう。そうわたしは推測している。
 きっと、父は子供の頃から今と同じ『科学者』で、右手には実験精神を、左手には理論構築を大事に持っていて片時たりとも手放さなかったに
違いない。ずっと両手が塞がったままで成長してしまったから、握手の仕方を知らないまま大人になってしまったのだと思う。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 父は、少年漫画の熱心な読者である。奈々子ちゃんこと崎村博士に言わせると、「モロー博士が日本の研究所で仕事している理由ってさ、
つまるところ漫画雑誌でしょ?」となる。いくらなんでも父はそこまでいい加減に人生を決めていないだろう、わたしはそう反論したけれど、
月曜日の午前中にはまったく仕事をしようともせず、眼を輝かせながら漫画雑誌を読み耽っている父の姿を見ると、自分の反論から急速に
自身が失われていくのを感じ取ることが出来る。
 右手に実験精神、左手に理論構築。そうやって少年時代をすごしてきただろう父は、きっと口には週刊少年ジャンプをくわえていたのに
違いない。だから父は、研究にも漫画に関係がない話題について、とんでもなく口下手になるのだ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 握手の仕方を知らない、他人の手の温もりが無い父親と、手に温もりの無い、他人の手の温もりも感じられない娘。
236ペルセフォネと私 (2/7) ◆zH52hPBzFs :2010/09/05(日) 13:54:44.18 ID:cAH7SqVU0
 わたし達はお似合いの親子だ。
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 想像してみてほしい。プレトマイオスや老子、ダ・ヴィンチにニュートン、ガウス、ダーウィンやアインシュタインといった偉大なる先人達。
思わず歴史に名前を残してしまったほどにクールな頭脳を持っていた彼らに、わたしは「あること」をリークする。「あること」とは、西暦
二〇七六年現在において最新の版を数えている科学百科事典の存在のことだ。
 例えば、わたしは古代ギリシアが誇る賢人にこんな言葉をかける。
「いいですか、ソクラテス先生。その本にはこの世界について判明している、様々な叡智が詰まっているのです! 我々が住むこの世界、つまり
地球とはどういうものなのか、人間の体はどういう仕組みなのか、空に輝いて見える太陽とは一体何物なのか、エトセトラ、エトセトラ。そういった
もの、先生が疑問に思うような問題について、大抵のことは、その本に回答が記されているのです! もちろんこの本に頼らずとも、それらのことを
全て知ることは可能です。そうですね、先生が健康に気をつけて長生きさえすれば。あと二千五百年ほど長生きしてもらえれば、その本に頼らず
ともそれらの知識を全て得ることが出来るでしょうね」
 彼ら、今までの歴史の中で人類を啓蒙してきてくれた精神がもしもわたしの言うことを信じたとするならば、その本の在処を尋ねるだろう。
二千五百年は、人が生きるにはあまりに長い。 そんな長い年月を待ちきれないらしいソクラテス先生に対し、わたしは本の在処を提示する。
「その本はナパナムにあります。ナパナムの大図書館に置いてあるのです!」
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 ナパナムとはわたしが作り上げた架空の都市で、ムー大陸の中央山脈のふもとに位置する。特産品はネパネパと呼ばれる穀物で、
トウモロコシに良く似た味がする。
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 ナパナムの位置を特定した彼らは一人、あるいは弟子や仲間達を連れて、旅立つだろう。
 それぞれの時代におかる最良の手段を用いて日本や台湾、あるいはアメリカ西海岸へと渡る。そこでそれぞれの時代の船を調達し、ムー大陸
のある太平洋へと挑むことになる。
 知識を。疑問に対する回答を。それは科学者と呼ばれる人種の行動原理の一つであるらしい。彼ら民族は、知識を得るためには大抵の犠牲は
厭わないという土俗風習を持っている。
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 わたしはそれをよく知っている。何故ならば、父や父の同僚達が着手しているプロジェクトが、まさにそういうものだからだ。
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 レインガーデン、あるいは単に『庭』と呼ばれている。紆余曲折の果て、人類がなんとか安定化に成功した別次元への扉、その先に拡がる
世界のことだ。空間軸二次元、時間軸二次元で構成される変則四次元世界。人類は自身の科学を次の段階へと引っ張りあげるために、
『庭』の探索を必要としている。その益体もないようにも思える世界の構成情報が、我々の住む世界の物理法則に影響することが判明している
ためだ。奈々子ちゃんこと崎村博士は、誤解があることを承知でこんな言い方をしている。
237ペルセフォネと私 (3/7) ◆zH52hPBzFs :2010/09/05(日) 13:55:03.54 ID:cAH7SqVU0
「我々が住むこの世界の、設定ファイルはレインガーデンにある」
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 崎村博士や父を含む、わたし達の研究所が執り行おうとしている直近の目標は、『庭』に存在するこの世界の設定情報がどのようなもので
あるか、それを確認することだ。
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 レインガーデンなどという名称でありながらも、その『庭』は人間が散策を楽しむのに適した場所とは言い難い。人間の体は、Z軸の構成
情報を失ってまでなお生きていけるようには出来ていない。
 機械ならば、Z軸の消失に対応するような設計をすることは可能である。しかし、この場合はレインガーデンの特性である『時間軸二次元』が
問題となってくる。意識、つまり主観の存在しない機械ではレインガーデンにて必要な主観時間軸の構築を行えない。『庭』の中においては、
最先端のあらゆる機器も一時停止を続ける以外能のないぽんこつへと成り下がる。
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 人間も駄目、機械も駄目。レインガーデンは頑なに人類の探索を拒んだ。それでも人類は不法侵入を諦めなかった。人類が変態と呼ばれる
所以だとわたしは思う。
 そうして、父達は『意識を持つ機械』の作成を目指し、あろうことかそれに成功する。こうして、見た目は単なる人間の少女でありながら、
セラミックや金属やカーボンチューブなどで構成されたガイノイドが作成された。普通の人間の数倍の運動能力を誇り、足にはジェット噴射の
スラスターまでついている、『意識をもった機械』である。現在、彼女は研究所内で生活し、『庭』侵入のためのリハーサルに励んでいる。
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 父達が作り上げた『意識をもった機械』、つまりそれはわたしのことだ。わたしは、『庭』への侵入を目的に作成されたガイノイドである。
 ピッピッピッ、ガシャーン、ガシャーン、ガシャーン。
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「ピッピッピッ、命令ヲ了承シマシタ。直チニ実行ニウツリマス。ガシャーン、ガシャーン、ガシャーン」
 以前、そんな風に典型的なロボットの物真似を、父に対して披露したことがある。父から、とりとめのないお願いをされて、その回答として
用意したものだった。冷蔵庫からミネラルウォーターをとってきてほしいとか、そういう類の。
 わたしがとったそのアクションに対しての父のリアクションは、わたしにとって全く想像の範疇から外れたものだった。父は酷く傷ついたような
顔で、悲しそうに首を振ったのだ。
「お願いだ、君。そんな風なことはもう二度と言わないでくれ。私のことを責めないでおくれ」
 父は漫画を読みながら、悲しいシーンや人が死ぬシーンで、良く泣く人だ。とても涙もろい人だとわたしは思っていた。
 だけど、よく考えたら漫画の内容以外の理由で父が涙をこぼす姿を、わたしは初めて目にしたような気がする。
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 父の『お願い』を受けて、わたしはそれから二度とそういうありふれたロボットの物真似をしなくなった。当然だ。
238ペルセフォネと私 (4/7) ◆zH52hPBzFs :2010/09/05(日) 13:55:18.35 ID:cAH7SqVU0
 その時だってわたしはただ、父と一緒に顔を見合わせて笑いたかっただけなのだ。
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 ピッピッピッ、ガシャーン、ガシャーン、ガシャーン。 
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 わたしが『庭』へと突入するその決行日までおよそ一ヶ月をきった頃から、研究所内で突如流行したフレーズがある。「何をいまさら」という
言葉がそれだ。わたし達のプロジェクトの研究に関わっている人達のほとんどは同じ様な言葉を口にしたか、あるいは口にせずともそう
思ったんじゃないかと思う。わたしの知る限り、その例外はたったの二人しかいない。
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 そのうちの一人、奈々子ちゃんこと崎村博士は、比較的ご満悦な様相だった。
「いやあ、これは予想以上だね。君の父上、モロー博士らしくていいと、私は思うよ」
 崎村博士は比較的快楽主義者の気があるので、大抵の言葉は鷹揚だ。
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 そのうちの一人、わたしの父ことモロー博士がその言葉を口にしないのは当然で、何故ならばこのフレーズが爆発的に流行したのは、
父の言葉が引き金となったからである。『庭』への決行が一ヶ月をきった今になって、研究所の誇るトレンドリーダーは、プロジェクト全体に
対してこんな提言を行ったのだ。
「私の、その娘のことだが、彼女は意識をもっている存在だ。つまり人格がある。我々は彼女を、普通の少女として扱うべきなのではないだろうか。
そう、つまりだね、我々は彼女をレインガーデンへと放り込もうとしている。だけど考えてみれば、意識のある存在を『庭』へと放り込むという
作業は、あまりにも酷で、人道上反するのではないだろうか」
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 その発言を伝え聞き、わたしはこんなことを思った。
「何をいまさら」
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 そんな風にして、父は突如プロジェクトの反対派へと回ってしまった。もはやプロジェクトの峠は越えた状態とはいえ、コアメンバーたる
父の突然の造反がプロジェクトに大混乱をまきおこしたことは想像に難くない。
「いやあ、モロー博士は本当に面白いねぇ。今更、プロジェクトの計画撤廃なんて出来るはずもないのに」
 ニヤニヤと笑いながらそんなことを言うのは奈々子ちゃんこと崎村博士である。わたしは崎村博士と、彼女の研究室で二人、お茶会を開いていた。
もちろん、わたしには実際の飲み食いが出来る機能は無いので、お茶を飲むのは崎村博士だけだ。
「面白くないです。父はわたしにこんなことを言うんですよ。『君、君はもうこんなくだらない、あまりにも酷い計画に関わる必要はない。
いいから、君はこれから学校にでも行って、友達を作って、恋でもして、好きなことをやっていいんだよ』とかって」
「ふむ」
239ペルセフォネと私 (5/7) ◆zH52hPBzFs :2010/09/05(日) 13:55:36.36 ID:cAH7SqVU0
「だから、言ったんです。『父さん、わたしは別にレインガーデンへの突入が嫌なわけではありません。無理をしているわけでもありません。
だからわたしは特に嫌な思いをすることなく突入任務を果たしますから、父さんも変なワガママを言わないでプロジェクトへと復帰してください。
いい大人なんだから、他の人たちが被っている迷惑も、ちゃんと考えてください』って」
 崎村博士は興味深そうにわたしの顔をまじまじと見つめて、それから可愛く笑った。
「モロー博士は、きっと君との生活をよほど気に入ってたんだね。なんとなく解る気がするよ。でもさ、君は本当に突入が嫌じゃないのかい?
突入のリスクと、成功した場合にも起きる副作用だって説明は受けているでしょ?」
「もちろんですよ」と、わたしは頷く。
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 機械の体を、二次元へと圧縮することは可能である。ただし、二次元から三次元への復元は難しい。私が首尾良く『庭』での探索を
完了させてこの世界へと戻ってきたとき、体は均一化された厚さ三〇センチメートルほどの板のような形状になってしまう。それでも、
機械である以上体は作り直せば済む話だ。ただし、情報はそうはいかない。記憶領域も単一化されてしまい、記憶容量は一割程度まで
削減されてしまう。その記憶領域のほとんどは『庭』の情報に割り当てないといけないので、私の意識や記憶についての情報は、ぽっかりと
空いた余分なスペースに、細切れとして割り込ませるのが精一杯となる。つまり、この世界へと戻るとき、私は自分についての大半の情報を
破棄することになる。残せた情報があったとしても、それは本当にわずかで、さらに第三者による再構成が必要となる。
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「行きますよ。わたしはそのために作られたんです。中止なんてふさげんな、ロボットのプライドなめんな、って感じです」
 わたしがそう言うと、何がおかしいのか、奈々子ちゃんこと崎村博士は楽しげに笑った。
「私はモロー博士に、君を預けて本当に正解だったと思ったよ。今ね」
「意味がわかりませんが」
 わたしが首を傾げても、崎村博士はその言葉の意味を教えてはくれなかった。
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 そのあと、わたしは奈々子ちゃんこと崎村博士に、こんなお願いをしてみた。
「わたしは、もうじき『庭』へと突入する身であるわけです」
「うん」
「わたしが『庭』へと突入したあとの、父が心配です」
「うん、心配だね」
「そこで、崎村博士、お願いがあります。このわたしの代わりに、父と一緒に住んでは貰えないでしょうか。、父がこの計画に反対するのは、
わたしなんかを家族と認めてくれて、なおかつその家族のありがたみを知ったからだと思うです。父に、より大切な家族候補、つまり恋人などが
出来てしまえば、そっちにうつつを抜かし、きっと計画への反対もとりやめるんじゃないか。わたしは思うです」
 崎村博士はあからさまに面食らっていた。ぱたぱたと手を横に振る。
240ペルセフォネと私 (6/7) ◆zH52hPBzFs :2010/09/05(日) 13:55:50.86 ID:cAH7SqVU0
「えー、やだよ。恋人とか、無理無理ムリ。モロー博士はいい人だと思うけれど、まったくもってタイプじゃない」
「そう言わないでくださいよ、お義母さん」
「ちょっと、お前、ふざけんな」
 しばらく粘ってみたけれど、崎村博士には全くその気が無かった。非常に残念だ。
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 父は生涯独身かもしれない。わたしは、もうじき突入することになる『庭』のことなどかよりもずっと、父の未来のことのほうが心配だ。
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 父のささやかな妨害工作など歯牙にもかけず、プロジェクトは着々と進捗していった。そしていよいよ、全てのフェーズは完了した。
 あとは、わたしがゲートの先にある『庭』へ、身を躍らせるだけで完了する。今すぐにでも飛び込める状態だけど、決行日は予定通り明日という
ことになった。明日の朝、わたしは政治家やマスコミ達のカメラの前で式典を執り行い、そこで儀式のように飛び込む予定になっている。
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 夜には、わたしの壮行パーティが開かれた。そのパーティに、父は出席しなかった。パーティを早々に切り上げたわたしが家に帰ってみても、
そこにも父の姿は無かった。
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「父の姿が見あたりません」
 わたしがそう奈々子ちゃんこと崎村博士に連絡をいれると、崎村博士は「ちょっと待って」と言って内線をきった。すぐに折り返しの連絡がくる。
「モロー博士、ゲートの前で座り込みをしているよ。いやあ、驚いた」
 崎村博士の声は、いつも通りで楽しそうだった。
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 やってきたわたしと奈々子ちゃんこと崎村博士の姿を見つけて、父は一瞬たじろいた様子を見せた。わたしは腰に手をあてて、父に向けて怒る。
「本当、父さん。いい加減そういうことはやめてください。みんな、迷惑しているんだから」
「そんなことはない!」
 震える声で、父はそう叫び返した。
「そんなことが、無いわけないでしょう!」
 わたしもそう怒鳴り返す。父は、びくっと体を震わせた。
「迷惑かどうか、なんてどうでもいいんだ! 私は、君の家族だ。父親なんだ。私には、君を、娘をみすみす危険な目にあわせることなど、
到底みとめられない」
 そう言って、父も怒鳴り返す。座り込みを解除して立ち上がった父の顔は鬼気迫るものがあった。父のそんな顔を、わたしははじめて見た。
 一瞬だけ、わたしは呑まれたのかもしれない。わたしが少し後ずさりするのを見て、父は「そうだ、そのまま帰りなさい」と言った。
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241ペルセフォネと私 (7/7) ◆zH52hPBzFs :2010/09/05(日) 13:56:06.72 ID:cAH7SqVU0
 父の声は震えていた。足も震えていた。きっと怖いのだろう。そりゃそうだろう、そう思った。だから、わたしは立ち直った。
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「父さんこそ、帰りましょう。最後の夜なんです。わたしは、父さんと色々な話がしたいです」
 わたしの言葉に、父は一瞬だけ揺らいだように見えた。
「……いいや、私は帰らない。君が、このゲートをくぐるのをやめると言うまで、この計画が白紙に返るまで、私はここから動くわけにはいかない」
 父は背中を伸ばし、そしてその、勇敢な表情をわたしの方へと向けた。
「どうしても、このゲートをくぐるというのなら、私を倒して、その上を越えて行きなさい」
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 少年漫画ばかり読んでいるから、そんな解決方法になるのだ。そう、思った。
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 わたしは顔を伏せて、小さく一つだけため息をはいた。それから、顔をあげて、父に視線を向ける。出来るだけ無表情を装った。
父は訝しげな顔をするがわたしはそれを無視する。機械的な声で、父に言葉を伝える。
「ピッピッピッ、命令ヲ了承シマシタ。直チニ実行ニウツリマス」
 えっ。そんな表情をした父へと向けて、わたしはジェット噴射を吹かせて、飛んだ。こんな言葉を、叫びながら。
「ガシャーン、ガシャーン、ガシャーン!」
 そうして、わたしは父に構える時間すら与えずに、父の顎を殴り飛ばした。
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 数メートル吹っ飛んで倒れ込んだ父に近寄って様子を見ていた奈々子ちゃんこと崎村博士は大丈夫、というジェスチャーをわたしに
してみせた。わたしは安堵する。もちろん、手加減はしたつもりだけど人を殴ったことなどはじめてだからよく加減が解らなかったのだ。
「崎村博士、もし、明日の式典とかをキャンセルして、今すぐ飛び込んだら、みんな怒りますかね?」
「ん? 今すぐに? いや、そんなのなんとでもフォロー出来るけど、何とも急に。どうしたの?」
 わたしは崎村博士に、素直な気持ちを告げる。
「わたしは父を殴り飛ばすような野蛮な娘に成り下がってしまったので、それがあまりに恥ずかしいのです」
「……ゲートがあったら入りたい心境、ってやつか。いいね、いいと思うよ。行っておいで」
 崎村博士は楽しそうに笑う。じゃあ、行こう。わたしはゲートの前に立つ。
「じゃあ、父が目を覚ましたら、『戻ってきたときの、意識の再構成はお願いします、お父さん』って、そう伝えておいてくれますか」
「ん。この崎村奈々子が確かに聞き届けた」
 親指を立てた崎村博士の仕草に軽く笑い、それからわたしはゲートへと身を躍らせた。
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<残された記憶の再構成完了。続いて、『意識』の起動へと移ります>
242 ◆zH52hPBzFs :2010/09/05(日) 13:56:36.58 ID:cAH7SqVU0
終わりです。
ありがとうございました。
書いてる皆様は引き続きがんばってください。
243以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 13:58:29.37 ID:Rn6s/kzT0
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1283657164/
このSSスレにウンコって書き込んでくれないか?
書き込んでくれたら>>1がなんでもするよ
244以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 15:44:42.67 ID:53hCaUBR0
もう少し
245以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 17:28:28.64 ID:u4GkTT6s0
あげとこう
246以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 17:40:06.61 ID:53hCaUBR0
書けた。品評会投下
247ひぼうりょくのひび 1/5 ◆Mulb7NIk.Q :2010/09/05(日) 17:40:57.03 ID:53hCaUBR0
 今朝の寝覚めは最悪の一歩手前というところだった。悪夢にうなされたわけじゃないけど、いつにも増してけだるく、たかが
一枚の掛け布団に全身がしびれるような重さを感じた。
 フロスト家において私にあてがわれた住処は、階段下の、なにか小人でもひょっこり顔を出してきそうな、素敵に狭苦しい部
屋だ。朝は東の空が罪人の血で染まる頃に起きだし、夜は銀色の月がつるりとした天頂から滑り落ち始める頃に眠る。平日は、
レーミア老婦と、最近六歳になったばかりの愛らしいロザリア嬢の世話と多少の家事に追われ、休日になるとさらに多少の家事
が多大な家事に変わる。なぜなら休みの日になると、サタンの手先か親類縁者に違いないリンダ夫人が、私の仕事ぶりをいつも
厳しく監査するから。もし手抜かりがあれば、平手打ちが容赦なく飛んでくる。その辺りは使用人のさだめかしらね。
 私は寝覚めの気分の悪さを引き摺っていたので、朝食作りにさしあたって巧妙に、こっそりと、手を抜かせてもらった。固ゆ
で卵のお味はいかがかしら。
 朝食の後片付けをしている間にフロスト一家の愉快な仲間たちは、めいめいの仕事場や学校に向かう。
 固ゆで卵の件に関して夫人からのお咎めはない。やった。
 皿洗いがひと段落すると今度は部屋の掃除にかかる。バカ息子のチャーリーはいつもいつも嫌がらせでもするみたいに部屋を
散らかしやがるから、くそ面倒だ。恐らく、意識的にしろ無意識的にしろ、私へのあてつけがあるのだと思う。
 以前、私はバカ息子に関係を迫られたことがあった。
 私とほぼ同い歳で今年十五になる、この醜悪なニキビ面の太っちょは、未知の粘液が分泌されているベトベトした邪悪な手で
私に触れようとした。
 奴は人外の獣なのだ。きっととんでもない間違いがおきて蛙か何かの遺伝子が紛れ込んだにちがいない。
 でも、使用人の立場からして、聖なる鏡と純銀の弾丸で対抗するわけにもいかず、ひたすら自分を卑下することでしか躱せな
かった。お止めください、お止めください……、それから自分でもびっくりするくらい奴隷根性まるだしの言葉を吐きまくった。
私は卑しい身分なの。まるで英国王室における本物のメイドさんみたいなプロ意識を感じたわ。本当は職を失うのが恐かっただ
けなんだけれど。でも仮に相手が王室のご子息で、真顔で迫られたとしたら、すんなり身体を許しちゃうよね。それはそれとし
て。
 にしてもだ、王族でもなんでもないチャーリーごときが私を口説こうなんて、あさましいったらないよね。せめてニ、三度生
まれ変わってから出直してくるべきなの。
 そんなバカ息子の部屋で、信仰心のように積もりつもった埃と格闘している最中、素晴らしい発見をした。
 壁にかかっている退屈な海辺の風景画の裏に、十二ドルの財宝を見出したのだ。私はその中から迷わず一ドル札をくすねた。
それから迷った挙句もう一ドル抜き取った。さらに大いなる煩悶の森を走り抜けて、もう二ドルいただいた。ありがとう、バカ
息子のチャーリー。ありがとう、ありがとう。
 気分が良いので今日は丁寧に彼の部屋を掃除してあげた。もちろん、他の隠し財産を探索するという目的もある。
248ひぼうりょくのひび 2/5 ◆Mulb7NIk.Q :2010/09/05(日) 17:41:28.34 ID:53hCaUBR0
 それから血眼になって部屋の隅から隅まで手をつけて回った結果、お昼近くになっていた。いけない、夢中になりすぎちゃっ
た。老婦人と可愛いロザリアのために昼食を用意しなくては。
 私は五分ほど迷ってから、昼の献立をあり合わせにすることに決めた。時間はかけられないの。ロザリアの腹の虫がきっと大
鳴きしているだろうから。
 スライスした固ゆで卵と新鮮なサラダ、薄味のコンソメスープ、ぶつぎりにしたベーコンを軽く焼く。皿を次々テーブルに並
べて、さあ召し上がれ。
 二人ともお上品に、そして物静かに食べてくれる。そそっかしく食べ物をこぼしたりしないから、余計な汚れものがでなくて
助かる。それで、ロザリアはいいとして、この老女レーミアは四分の三世紀以上にわたりしぶとく生き、身体のあちこちが磨り
減っているにもかかわらず、厚いベーコンを力強く噛み千切るから驚かされる。
「自慢できるものは丈夫な歯くらいよ」
 彼女は折に触れてそう語る。きっとこの老婦人の口腔内では時空が奇妙な形に歪み、永遠に二十代のまま時間の流れから取り
残されているのだ。あるいは虫食いだらけで陳腐化した不老不死の魔法みたいなものが、限定的に効力を発揮しているとかね(
レーミア婦人の容貌には魔女的な要素がいくらかあった)。
 老婦は満腹になるとすぐ、居間のロッキングチェアに深々と腰をかけ、老眼鏡を外した。私は彼女の肩に優しく毛布をかけて
あげた。なんでも長生きの秘訣は睡眠にあるらしい。ごゆっくり。おやすみなさいませ。
 さて、しとやかな猫背の魔女を寝かしつけたら、今度は小さな妖精の遊び相手をしなくちゃね。
 家の外に出ると、ロザリアはひとり庭先で四角いレンガ造りの花壇とにらめっこをしていた。その横顔があまりにも可憐で、
さまになりすぎているので思わず溜息が出てしまう。
「お待たせ」
 振り向いた少女の手をとり、立ち上がるのを助けると、可愛らしい膝が内側に向いてほんの少しよろめいた。なんとも狂おし
い仕草だ。
 ギルバード・フロスト氏が来年から彼女を私立のお嬢様学校に入学させようとする気持ちがよく分かる。もし私が彼女の保護
者だったらそうするもの。高い教養と、洗練された所作を是非身につけてほしい。山吹色の未来が約束されているわ。
「ねえ、ビオラがきれいに咲いたよ、シャルロット、ほら見て、きれいだよ」
「ええ、そうね」あなたのほうがよっぽど……。
 そんな悩ましい我が妖精の生い立ちには、あらゆる美の女神達がそうであるように、悲劇的な背景がある。
 実はロザリア誕生のさいに、苗床としてはリンダ夫人の下腹部が使われたのだけれど、その種子は罪深い密輸品だった。それ
も極上品を旦那に内緒で輸入したの。つまり不義の子ね。
 ま、全部大嘘の絵空事だけれど。
 だってこの少女の可愛さは、呪われたフロスト家の血縁とは明らかに隔絶しているからね、疑わざるをえないじゃない。
249ひぼうりょくのひび 3/5 ◆Mulb7NIk.Q :2010/09/05(日) 17:42:04.20 ID:53hCaUBR0
 ギルバード氏には何の恨みもないし、むしろ敬意を抱いてるくらいなんだけど、少女の顔立ちには、彼のパーツがどこにも見
当たらない。そうね、馬の油彩画と兎の水彩画を並べて間違い探しをするようなものだわ。どこが違うかって聞かれれば、全部
違うと答えるしかないでしょ。
 でもこんな下世話な作り話を考えてしまうほど、純粋にフロスト夫妻が羨ましいの。完璧なものにケチをつけて安心したいの。
 でね、もし私に娘が出来たなら――私と同じ顔の生き物を育てるなら――たくさんぶつよね。天使であるロザリアがそのまま
養子になったら、ぶつなんてもってのほかなんだけれど、不思議ね、真に自分の分身と確証がもてるなら、存分にぶってしまい
たい。未成熟の柔い頬に、しつけという名目でたくさん平手打ちをくわしてやる。もっともらしい道徳上の教えを盾にしてね。
うんと殴りつけてみたいな。
 それが息子だったら自分で手を下すのは止めておこう。後々怖いからね。その場合は、未来のパパが息子に制裁を加えている
場面をじろじろ眺めていよう。それで、大陸南西部の保守的な老婆特有のしかめ面(唇をきつく結び、口角を極端に下げる)を
真似して、虐げらていれる小さな男の子に深い憐れみと愛情を感じているようにみせかけながら、心の底で大笑いするんだ。
 人間が人間に暴力を振るう光景なんて最高の見世物じゃない。当人たちの考えや感情や思惑なんか、観客には無関係なの。だ
からたとえばジーザス・クライストが磔刑になることで全人類の原罪を背中におっかぶったと声高に主張したとしても、純然た
る事実や変化としては、イスラエルの夢遊病者がひとり窒息死したってことだけしか残らない。どれだけ崇高ぶったとしても、
そこに暴力が介在すれば、人間なんてたちまち狩られる獣と狩る獣に早がわりしちゃう。愉快な落差!
 今の私は所詮狩られる側でいつもいつも蹂躙されてる。夫人の硬い手、息子のいやらしい視線、そして私の若い時間はしわく
ちゃな老婆の世話に吸われていく。よく分かんないけど、おかしくて笑いが止まらない。
 と、花壇脇の生垣に見入って、ぼうっとしていたその時だった。私は周りが急に静かになったのを察知した。 
「待って、どこに行くのロザリア」
 少し目をはなした隙に無邪気な少女は庭を飛び出している。私は給仕服のスカートをつまんで、足早に追いかけていった。
 グリーン・ヒルという凡庸で無個性な地名が示すとおり、緑の芝生に覆われた緩やかな丘の上にたつ住宅街を駆け下りていく。
歩幅の小さな少女に追いついてしまうのは容易いけど、敢えて適度な距離を開けて追いかけっこをしてみる。ある程度先回りし
て誘導しながら、邸からあまり離れ過ぎないように。
 か弱い少女に走り続ける体力はなく、すぐに息が上がって立ち止まってしまう。私は悠々と、でかい黄金の一山でも当てた仕
事帰りの鉱夫みたいに、胸を張って歩いていった。そして意味もなく溜息をついて傍にしゃがみ、柔らかくて崩れやすい繊細な
お人形さんを後ろから抱きすくめた。
「だめでしょうロザリア。家の庭で大人しく遊ぼう、ね?」
 腕の中で首を縦に振る少女。無言だった。どうしたのかな、ご機嫌ななめみたい。こういうときは、そっとしておいて、機嫌
を直してくれるまで自然に振舞っているのが一番いい。
 私は少女の手をとって、邸の方へゆっくり歩き出した。
250ひぼうりょくのひび 4/5 ◆Mulb7NIk.Q :2010/09/05(日) 17:42:49.56 ID:53hCaUBR0
 よく整備された砂利の歩道を通って、フロスト家の裏庭のほうからぐるりと巡り、童話に出てくるおもちゃの兵隊みたいに、
きっちり並んだツゲの生垣に沿って進む。それから家の正面にまで回り、門をくぐろうとした。
「シャルロット、手を離して」
「どうしたの」
「離して」
「うん」
「……ねえ、シャルロット。『いやしい』ってなあに? お兄ちゃんがね、シャルロットはいやしいから仲良くしちゃダメって
いうの。私ね、お兄ちゃんのこともシャルロットのことも大好きだから、どうしたらいいか分かんない。いやしいって、仲良く
しちゃいけないほど悪いことなの? シャルロットは悪い人なの?」
 私はロザリアの言葉に二の句が継げなかった。頭の中にあるメモ帳が白いペンキの缶にドボンと落ちて、罫線ごと漂白されち
ゃったようだ。次にバカ息子のチャーリーに怒りを感じた。それから、でも、よく考えてみればチャーリーの言い分も実はまっ
とうなことで、自分が所詮使用人でしかないことを思うと少し悲しくなった。涙の泉が溢れるほどじゃないけれど。
「卑しいっていうのは、そうね、ロザリアは猫と鼠どっちが好き?」
「ねこ」
「うん。でね、私ならば鼠の肩をもつと思うの。それが卑しいってことよ」
「分かんない」いつか分かる日が来るわ、あなたにもね。今は理解できなくてもいい。それから、合点のいかないって風なその
表情も素敵ね、ロザリア。
 さて、私に暇はない。涙のしみで花模様を描いてる暇なんかは特に。干しておいたお洗濯を取り込まなくちゃね。悲しむのは、
手を動かしながらにしよう。

 *

 夜、私はギルバード氏の書斎に呼び出されていた。天井まで届く部屋いっぱいの書架、縦の楕円を半分の所でまっぷたつにし
た形の大きな窓、良い薫りがする玉案。素人目にも垢抜けた趣味と感性が映える部屋だ。
「急な話で悪いんだが、今週末から休暇をとって家族で旅行に行こうと思うんだ。大きな仕事がようやく片付いたんてね。まだ
家族にも話していないから秘密にしておいてくれよ。で、我々が旅行しているあいだ、君に暇を出そうと考えているんだが、構
わないかね? 勿論その期間の分も、ちゃんと賃金は出すつもりだ」
 ギルバード氏は、南国の温かい島に住む慈悲深い神の生き写しだ。きっと戦場では生き残れないタイプ。その甘さが仕事上で
の命取りにならないことを祈ります。
「一向に構いませんわ。旅先では是非お気をつけて」
251ひぼうりょくのひび 5/5 ◆Mulb7NIk.Q :2010/09/05(日) 17:43:23.34 ID:53hCaUBR0
「ありがとう。用はそれだけだ、行っていいよ」
 失礼します、深々とお辞儀、扉は両手を添えてそっと閉め、一呼吸おいて、大袈裟な足音を立てないように立ち去る。
 ここまでほぼ完璧にこなしたつもりだけど、うまく出来たかな。嬉しさのあまり、顔がほころんでいそうな気がする。だって
久々のお休みだもの! いつまで続くのだろう。三日かな、四日かな、それとも二週間くらい? ああ、ダメ、嬉しすぎてわけ
わかんない。
 それから残った家事をいつもの倍近い速さで片付けて、銀の衛星が天頂に到達する前には寝床に入ってた。ようし、じっくり
予定を立てよう。初日の朝早くに邸を出て、院まで戻ったらアンナ女史に挨拶をして、それから街に出かける。んで、未来の旦
那さん候補を一日中ハントして……。次の日はどうしようかな。
 あ、あと、フロスト一家が留守のあいだ、チャーリーに何か軽い復讐をしてやるんだ。あいつが後生大事に飾っているフット
ボールの賞状に、なにか悪戯しちゃえ。額縁から取り出して、裏側にペンで落書きをしてやろう。極めて写実的な猫の肖像画が
いいな。細い毛の質感までも再現したようなね。吹き出しもつけて、「活動的な馬鹿より恐ろしいものはない」と言わせておこ
う。奴にはもったいないくらいのありがたい言葉だ。
 ああ、早く明日にならないかな。週末が少しでも近づくように。


(了)
252以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 17:44:04.64 ID:53hCaUBR0
おわりだよ
253以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 17:50:53.70 ID:53hCaUBR0
セルフ「アレ」終了。今週も乙っしたー
254以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 19:12:34.21 ID:LnDicJE20
おちないように
255以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:00:34.39 ID:Gy0WOqf90
あぶぶ
256以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 20:42:42.68 ID:kqBSXpBl0
ねんのため
257以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 21:28:53.90 ID:/Ypf7UoS0
あげとこう
258マザーファッカー0/3(お題:暴力) ◆ytqbKw3zqk :2010/09/05(日) 22:10:26.39 ID:GqfzE6zf0
品評会投下します。
259マザーファッカー1/3(お題:暴力) ◆ytqbKw3zqk :2010/09/05(日) 22:11:00.37 ID:GqfzE6zf0
 幼い頃の道隆は「父親」という言葉を違う意味で理解していた。
年に数回一緒の部屋で寝て、お菓子やぬいぐるみを買ってくれる不思議なおじさん。
それ以下でもそれ以上でもない、それが道隆の理解する「父親」という言葉の意味だった。
道隆が父親の死顔を見て何の感慨も抱かなかったのはそのせいかもしれないし、
まだ死というものがどのようなものか分からなかったからなのかもしれない。
とにかく父親が死んでも彼は涙を流さなかった。

 父親が死んですぐに道隆は塾に通うようになった。地元で有名な進学塾で数多くの子供が通っていた。
月謝も安くはないし、家からも遠かった。週に三回は不慣れな母親の運転で塾のある駅前まで送り迎えをしてもらっていた。
母親はそんな息子を誇りに思っていた。父親の死後、彼女の全ての希望は道隆に委ねられていた。
息子を立派に育てることだけが彼女の生きがいだ。

「道隆、グラウンドでサッカーしようぜ。帰ったらすぐに集合な」
 道隆と同じクラスの少年だった。
「ごめん、遊べないんだ」
 道隆は誘いを断った。
「なんだよ。今日は塾ないんだろう?」
 塾では宿題も出る。予習も復習もこなさなければならない道隆にとって遊ぶことは困難となった。
学校での宿題が出れば昼休み返上でそれを片付けた。
「ごめん。駄目なんだ……これからは遊べなくなるかもしれない」
「どういうことだよ」
「ごめん、急ぐから……」
 小学生時代の道隆は勉強という檻の中に入れられ、決してその外に出ることは許されなかった。
道隆の好きなサッカーや野球も学校の授業以外でやることはなくなった。
260マザーファッカー2/3(お題:暴力) ◆ytqbKw3zqk :2010/09/05(日) 22:11:32.42 ID:GqfzE6zf0
「道隆、どう、勉強は?」
「うん、問題ないよ母さん」
 道隆は母親と一緒に食事をしていた。
「ちゃんと食べなさいよ、魚にはDHAが入っていて頭がよくなるのよ」
 道隆は母親の言葉に笑みを浮かべた。だけど彼の心は笑っていなかった。

 道隆は地元の難関中学に入学した。そしてそこで初めての恋をした。
その子が近くにいると何故か胸が苦しくなり息をすることさえ忘れそうになった。
同じクラスの小田島かなえという少女だった。睫毛が長くて、外国人みたいに鼻が高く艶やかな栗毛は甘い匂いがした。
彼女の声は透き通ったソプラノで彼女の声を聴くと道隆はクラシックの音楽を聴いているような心地になった。
道隆とかなえは、仲良くなった。意外にも彼女が道隆に話しかけた。そして二人は付き合ったが別れた。母親が別れさせた。

 道隆は母親を恨んだが、何も言い返さなかった。自分が何を言おうが、母親は認めてくれないということが分かっていたからだ。
だから、道隆はまた勉強の檻に戻ることにした。
檻の中は退屈だった。何も変化が起きない。自分が自分であることを忘れそうになった。怖かった。自分が忘れ去られるのが。
だから道隆は勉強をした。優秀な成績をとればきっと認められると思った。

 高校生になった道隆は帰り道でかなえの姿を見た。彼女は余計に美しくなっていた。道隆の心にまた淡い思いが舞い戻ってきた。
だけど彼女の隣には男がいた。親しげに話しながら並木道を歩いていた。ぽっかりと胸に穴が開いたような感覚に襲われた。
頭が真白になり呆然とそれを見ることしかできなかった。
 道隆は改めてかなえのことが好きだったんだと思った。それと同時に母親に対する憎しみが溢れてきた。
もし母親が別れさせなかったら彼女の隣にいるのは自分だったはずだと思った。
だけどもうどうすることもできない。過ぎ去ったことは変えられず、苦しさや母親に対する恨みは肥大する。
未来に何かいいことが待っているとは到底思えない。
それでも学校には行かなければならない。学校を卒業して、いい大学に入り、そして何がある……
261マザーファッカー3/3(お題:暴力) ◆ytqbKw3zqk :2010/09/05(日) 22:12:06.54 ID:GqfzE6zf0
 あくる日の放課後西日が校庭を照らし、静まり返った学校の校舎の屋上に道隆はいた。風が鳴いているように聞こえる。
道隆の頬には涙が伝っていた。
父親が死んだときには泣かなかったのに自分の死の間際には涙が流れるのかと思うと道隆は自分が醜く思えた。
道隆は四回建ての校舎の屋上から飛び降りた。地面に落ちる前に意識は失った。衝撃の瞬間の痛みも感じなかった。

 目を覚ますと道隆は病院のベッドの上にいた。駆けつけた教員が救急車を呼び一命を取り留めたみたいだ。
モルヒネを打たれているために痛みは感じていない。母親が涙を流しているのが見えた。

 数ヵ月後歩けるようにまで回復した道隆だったが学校は出席日数が足りず留年することになった。
見舞いに来た友人は一人もおらず、母親が毎日病院には来てくれたが道隆は憎むべき相手に介護される自分を激しく呪った。
 道隆は何故自分だけが死ななければならないのかと思うようになった。何で自分の周囲の人間はこうも幸せそうなのだと思った。
もう大学に入って全うな人生を歩む気なんか更々なかった。母親が一番苦しむことはなんだろうか。
母親を殺してもそれで終わってしまう。地獄の苦しみの中で母親を生きさせることはできないだろうか。

 道隆は人を殺した。かなえだった。殺したのは夜だった。包丁で一突きだった。
街灯に照らされた血の色が道隆の世界の中では美しく映えていた。
かなえは誰に殺されたかは知らないだろう。道隆もそれを望んだ。自分が生きた証を全て消したかった。

 出火元は道隆の部屋だった。文字通り全てを消そうとした。母親がいない日を狙ってこの計画は実行された。
大騒動になったこの事件は、道隆の学校の机から出てきた遺書により解決された。
――かなえを殺したのは僕です。全部母さんのせいです。――
これが道隆なりの復讐だった。
「苦しみながら生きろよ」怨嗟の炎の中、道隆は母親を呪った。
道隆は灰になって開放されたが、母親は地獄の苦しみを味わうことになった。
262マザーファッカー4/3(お題:暴力) ◆ytqbKw3zqk :2010/09/05(日) 22:12:38.30 ID:GqfzE6zf0
終わりです
263以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 23:05:59.44 ID:Gy0WOqf90
23時を回ったので予約をしなさい
予約は速やかに投下できる状態でしなさい
それができないならまだ品評会は早いのです
ではどうぞ
264以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 23:30:27.40 ID:Gy0WOqf90
現在、週末品評会231thの投票受付中です。今回の品評会お題は『暴力』でした。
投稿された作品は■まとめ http://yy46.60.kg/test/read.cgi/bnsk/1283529732/ にてご覧頂けます。
投票期間は2010/9/7(火)24:00:00までとなっております。

感想や批評があると書き手は喜びますが、単純に『面白かった』と言うだけの理由での投票でも構いません。
毎回作品投稿数に対して投票数が少ないので、多くの方の投票をお待ちしております。
また、週末品評会では投票する作品のほかに気になった作品を挙げて頂き、同得票の際の判定基準とする方法をとっております。
ご協力ください。
投票には以下のテンプレートを使用していただくと集計の手助けとなります。
(投票、気になった作品は一作品でも複数でも構いません)

******************【投票用紙】******************
【投票】: <<タイトル>>◆XXXXXXXXXX氏
               ―感想―
      <<タイトル>>◆YYYYYYYYYY氏
               ―感想―
気になった作品:<<タイトル>>◆ZZZZZZZZZZ氏
**********************************************
携帯から投票される方は、今まで通り名前欄に【投票】と入力してください。
たくさんの方の投票をお待ちしています。 
時間外の方も、月曜中なら感想、関心票のチャンスがあります。書き途中の方は是非。
265以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 23:45:11.25 ID:53hCaUBR0
第231回週末品評会『暴力』作品リスト
http://yy46.60.kg/test/read.cgi/bnsk/1283529732/

No.01 Dead Duck Doctor ◆Lq1ieHiNSw氏
No.02 ペルセフォネと私 ◆zH52hPBzFs氏
No.03 ひぼうりょくのひび ◆Mulb7NIk.Q氏
No.04 マザーファッカー ◆ytqbKw3zqk氏
266以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 23:45:42.15 ID:53hCaUBR0
忘れもんだぜ……!
267以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 23:48:47.53 ID:LQlhN83/0
やる意味あるの。品評会。
268以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 00:13:53.32 ID:9ZkyJ+Uj0
| ・ω・)
269以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 01:18:51.39 ID:XmypqQIA0
あげてみよう
270感想と投票 ◆Lq1ieHiNSw :2010/09/06(月) 01:27:07.48 ID:JxIrjvdy0
No.01 Dead Duck Doctor ◆Lq1ieHiNSw
俺的ライトノベル。まあこういうのもたまには。
シナリオ追うだけで深い部分に入り込めてないね。
書く分には楽しかったが、読み手にはどう映るだろうか。

No.02 ペルセフォネと私 ◆zH52hPBzFs氏
人間と感情を持つ機械の絆のお話。
丁寧に書いていると思うし、こういう雰囲気が好きな人はけっこういるでしょう。しかし
個人的にはあんまり。大きな感動があるわけでもなく、コメディも特に印象に残るわけでもない。

No.03 ひぼうりょくのひび ◆Mulb7NIk.Q氏
何か絶望的な結末が待っているかと思ったらそうではなかったか。
話に大きな起伏はなかったが、文章が魅力的だから退屈することはなかったです。
でもやはりもう一つ何か欲しい。

No.04 マザーファッカー ◆ytqbKw3zqk氏
少し駆け足すぎやしないか。深い部分に全然入り込めていない。
話の焦点である母への復讐の部分、そこらへんをじっくり書かなければ
いけないのではないでしょうか。


******************【投票用紙】******************
【投票】:No.03 ひぼうりょくのひび ◆Mulb7NIk.Q氏
【関心】:
**********************************************

関心票にしようと思ったけど、作品数少ないし投票で。
しかしレス数が長いと参加者が少なくなるという法則でもあるのか?
参加者が少ないと感想も少なくなるので寂しい。
271以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 01:52:07.35 ID:WHbC3s/FP
お題ください
272以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 01:52:56.10 ID:JxIrjvdy0
チーズ
273以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 01:54:17.38 ID:WHbC3s/FP
把握
274以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 02:08:49.30 ID:4yzXfLHN0
目が痛い
275以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 04:58:22.46 ID:xDJstCa90
ho
276以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 05:04:33.42 ID:6JbH8xCS0
ho  ←ねこっぽい
277以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 06:50:38.45 ID:xDJstCa90
出かけるほ
278以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 08:36:50.86 ID:0NaIPj9d0
でる
279以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 09:56:30.22 ID:QMNDbgW30
280以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 10:24:40.39 ID:2toQh+nf0
おはようございまっする
281以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 10:26:26.97 ID:fDJ3C+Tw0
お題がもらえると僕の腹痛も治まるはずください

>>276
ブリッジして勃起してるっぽい
282以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 10:26:55.62 ID:QMNDbgW30
>>281
回復
283以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 10:30:47.93 ID:fDJ3C+Tw0
>>282
把握
284以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 11:23:46.88 ID:QMNDbgW30
ナイアルラトホテップ
285以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 11:27:25.49 ID:2EmnxseJ0
お題くださいませ
286以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 11:32:13.43 ID:QMNDbgW30
>>285
価値
287以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 11:32:27.96 ID:2EmnxseJ0
>>286
サンクス
288以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 12:58:12.68 ID:b+tzyZWIP
動画にしたいんですが、作成ツールオススメありますか?
縦書きで作りたいんだけれども、良いのが見つからない……
289以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 13:08:53.91 ID:QMNDbgW30
>>288
吉里吉里で縦書きで表示させてそれをキャプチャーソフトで録画するとかでいいんじゃない
動画サイトに自分の小説あげるの?
290以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 14:38:26.04 ID:2EmnxseJ0
291『さなぎのまま お題:価値0/4』:2010/09/06(月) 15:35:05.90 ID:2EmnxseJ0
投下します
292『さなぎのまま お題:価値0/4』:2010/09/06(月) 15:36:11.17 ID:2EmnxseJ0
「え〜! 何これ!? すっごぉい綺麗! ねぇ、どこの化粧品使ってるの? ねぇ!」
私の手を掴みながらテーブルから身体を乗り出してくる、彼女に困り顔でいつものよう
お決まりの文句で答えた。
「べ、別に化粧品とかは……」
「え〜! マジ? 嘘でしょ? これナチュラル? ありえなくない?」
 彼女は本気で驚いているようだった。驚嘆、羨望――それがころころと変わる様は確か
に可愛いと私に思わせた――本当に女らしい。いや、可愛らしいとは彼女のことを言うの
だろう。彼女は私の腕を何度も入念に触り、肌の感触を確かめていた。嘘じゃない。私は
産まれてこの方、化粧なんてしたことないし、スキンケアなんてしたこともない。
「生活習慣がきちんとしてるからじゃないかな? ほら、バランスのとれた食生活、適度
な運動、バランスの取れた食事。ただ健康的なだけじゃないかな」
 私はそう言い、いまだ怪訝そうな彼女の様子を見つめながら、ただ苦笑い、作り笑いを
浮かべるより術はなかった。実際、彼女は私の肌を羨ましく思っているようだった。だけ
ど、私にとって、そんなものは何の価値もなかった――

 朝、憂鬱な朝。
 私は満員電車に揺られて学校に向かわなければならない。一限の講義なんて取るんじゃ
なかった……そう、悔やんでも後の祭りだった。かといって、ラッシュ時を避けてもっと
早めに家を出る程、勤勉にもなれない。そう、満員電車と言ってもほんの二十五分程度だ
から――そう、自分に言い聞かせても満員電車の中で人の波に浚われ、押しつぶされる。
 背の低い私では手すりを奪うこともできず、ただ、降りるはずの駅で降りられるように
出入り口の付近に陣取れるように努力する。それしかできなかった。
 そんな中、今朝も不愉快な感触に気が付いてしまう。偶然? いや、満員電車だ。身体
の接触、密着、不意の事故――普通はそう受け流せるはずだった。だが、こう何度も何度
も――いや、自意識過剰なのか? そう思おうとするが一度意識してしまった感触からは
なかなか意識をそらすことができない。指が触れる――くすぐるように――身を捩るスペ
ースも、隙間もありはしない。電車の揺れに合わせてそれは伝わってくる――
 彼女に相談した時のことを思い出す――そういう隙があるんじゃない?――隙なんてな
いはず。スカートを履いているわけじゃない。普通のジーンズだ。にも、拘らず――
293『さなぎのまま お題:価値2/4』:2010/09/06(月) 15:36:45.60 ID:2EmnxseJ0
「痴漢? 何回も? ありえなくない? それに本屋? コンビニ? それマジで?」
 彼女は驚いたような、呆れたような顔で私にそう吐き捨てた。彼女にそもそも相談した
ことが間違っていたのかもしれない。だが、彼女が痴漢に遭ったという話題に乗じて私も
痴漢に対する嫌悪感を露わにしたところ――
「何で私よりアンタの方が被害に遭ってるわけ? 超納得できないんですけど〜!」
 彼女は別に被害に遭いたいと思っているわけではないだろう。だが、単純に自分よりも
痴漢に遭っているという私の主張が彼女の矜持を傷つけてしまったのだろう。
自分にないものを相手が持っていることに対する対抗意識、嫉妬――からの発言なのだ
ろう。それは私にはよくわかっていた。
「別に、痴漢に遭ったからって……別に自慢なんかじゃ……」
「ま、痴漢は狙いやすい相手を狙うって言うしね〜。大人しそう? だっけ? アンタは
どうして『こいつ痴漢です!』って言わないの?」
「そんなの……言えるわけない」
 言えるわけがない。私も最初はそう思っていた。初めて痴漢に遭った時までそう思って
いた――痴漢に遭った人は何故、捕まえないのか? ――と。 捕まえればいい、単純な
こと、手を捕まえて、声を挙げるだけ――だけど、それだけのことが――出来なかった。

「なぁ、ホテル行かない?」
 それは唐突だった。街中を歩いてる時、見知らぬおじさんが声を掛けてきた。見覚えは
ない。だけど、おじさんは、どうやら私の事を知っているようだった。
「好きなんでしょ?」
 そう言うと、おじさんはにやにや笑っている。ああ、私はなんとなくおじさんの誤解に
察しが付いた。ああ、なるほど。だが、不思議と嫌悪感もわかない。声を掛けられること
は何度かあったが、ここまでストレートに声を掛けられたことは初めてだったからなのか
もしれない。それに、襲われかけた時のことを思えばこのおじさんはよほど紳士的だと思
った。まっ昼間からだというのに声を掛けてきたこと。私を覚えていたこと……
 おじさんにとって私にはそれだけの価値がある――と、いうことなのだろうか。
「いいですよ」
私は抑揚なくそう呟いた。
294『さなぎのまま お題:価値3/4』:2010/09/06(月) 15:37:51.67 ID:2EmnxseJ0
「死のうかな……」
 学校からの帰り道、私はそう呟いたことがある。価値がない、だから死のう。単純明快
な思考だった。不完全、不良品、失敗作、だから、こうなのだ。だからこんなにも悩む。
違う、オカシイ、異なる、同じじゃない、普通じゃない、変態――
 私はおかしかった。中二病、と言われればそれまでかもしれない。でも、間違いなく、
私は他のみんなと違うと感じていた。みんなの中にあって自分だけが違うと思ってしまっ
た。でも、それを認めたくなくって擬態した。嘘を一杯付いた。嘘をつくたび胸が痛んだ。
 蹲っている友達が理解できなかった。何故、そんなに痛がるの? 痛いの? 私は痛く
なかった。でも、痛がるフリをした。だって、そうするとみんなが心配してくれるから。
痛くないのに痛いと嘘をついた。
 だけど、思えば、その頃から私はおかしかったのだ。でも、その頃は私が私で居られた
最後の時間だった。

私は暗い部屋の中で、それを眺めていた。
「これ貸してやるよ」
 そう言ってにやにやしながらそれを渡す友人に、私は何だと問いただした。
しかし友人は
「いいから家に帰ってゆっくり楽しめよ。来週には返せよ」
 そういって、私の机の傍から去って行った。仕方なく、家に帰り、それを再生すると―
―ああ、なるほど。私はその流れる映像をぼぉっとしながら眺めていた。スナック菓子を
食べながら、ただひたすらぽりぽりと食べながら。演技、下手だな――それが演技かどう
かなんてわかるはずもない。でも、セリフが棒読みなのだ。それに――
 私は中学時代の出来事を思い出す。思い出したくない。でも――
 気が付くと、それは終わっていた。
「ああ、凄いよかったよ。また貸して――」
 そう友人に嘘をつく私。嘘、嘘、嘘だらけの人生。そんなものに価値はあるのか?

 ふと、こどもの頃のことを思い出す。兄とした遊び、暗い部屋、裸の私、そして――中
学時代。思い出したくない恐怖。トラウマ、子供ができる? 想像したくない。呪いのよ
うな言葉。そして、自分の身体。変わらない声、生えない、見間違えられる――
295『さなぎのまま お題:価値4/4』:2010/09/06(月) 15:41:28.00 ID:2EmnxseJ0
「胸毛が欲しい」
 私の、その呟きに彼女は笑った。きっと彼女には理解できない。
「何で? 別にいいじゃん。綺麗な肌なんだし」
違う、私は男のようになりたかった。いや、完全な男、普通の男として生きたかった。
小柄で女と間違えられるような姿や、体毛の薄い身体が嫌いだった。私はもっと男らし
い、たくましく、大きく、そしてお父さんのようなそんな男になりたいと思っていた。
痴漢に遭ったときに思った。女に見えるのか? 男装した女だとでも? しかし、そう
じゃない。ただ、痴漢は大人しそうな私を選んだだけだったのだろう。
くだらない悩み。女に対して発情出来ない身体。中学時代に女に襲われたことがトラウ
マ? それとも私は同性愛者なのか? そう思い、街角でナンパされるままに男とホテル
に行った。でも、なんの感情も浮かばない。嫌だとも、汚いとも思わなかった。まるで心
が凍りついたように。そこで思ったことは――気持ちよくない。なんだ、オトコと寝る
なんて大したことじゃない――でも、男を好きになったりはしない。性? 性? 性的に
興奮出来ない私は欠陥があるのか? 睾丸がない。見当たらない。いや、あるのかもしれ
ない。でも、違う、袋はあるのに玉が見当たらない。二個ある? ない? どれが二個目
なんだ? キンタマは二個だろ? でも、私にはわからない。痛みも、何も――
 
「ん? 別にアンタはアンタでしょ? 別にいーじゃん。変態でもさ」
彼女はそう言って笑った。その言葉に私はどれだけ救われただろうか。
 確かに彼女は変わり物だ。美人だが、性格がキツイ。私よりよほど男らしくさばさばし
ている。本人が言うには
「私にはココロのチンコが生えてるのよ」
だそうだけど、私には本当のところどうでもよかった。私が彼女を好きになった理由
――彼女は初めてあった時から、そして私の奇行を知った後も、悩みを知った後でも
「別にいいんじゃない? 」
 そう、あっけらかんと笑ってくれたのだ。
こんな私に――不完全な私を愛し、そして私の価値を認めてくれている。私という存在を
受け入れ肯定してくれる――それだけで私は生きていくことができる。

私の悩んだ日々は無駄じゃなかった。そこに価値はあったと。
296以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 17:46:18.30 ID:t84xyai+0
>>295
ダッシュと三点リーダー使いすぎで目がすべる。
語りの言葉選びに統一性がない。
葛藤に対する背景、実情が急に明かされすぎていて感情移入の余地がない。
流し読みしておもったのはそんなとこですかね
297以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 17:52:04.22 ID:kmP6x3yf0
お題plz
298以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 17:53:50.53 ID:QMNDbgW30
>>297
目標
299以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 19:02:54.06 ID:QMNDbgW30
300以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 19:44:10.55 ID:WHbC3s/FP
>>295
>「私にはココロのチンコが生えてるのよ」
なんかワロタ
301以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 20:19:28.11 ID:21KbhxLM0
お題下さいな
302以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 20:20:38.69 ID:Zk4J7v8j0
>>301
方言
303以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 20:21:53.17 ID:21KbhxLM0
>>302
把握。ありがとう
304以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 21:44:29.45 ID:0NaIPj9d0
おだいおだいおだい
305以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 21:47:18.31 ID:t84xyai+0
>>304
リピート
306 ◆7EHZF4NZ3. :2010/09/06(月) 21:48:44.40 ID:sUqyLOTg0
>>296
眼が滑るってどういうこと?
古典小説とか読んでて、「何でこんな長いねんクソ食らえボケ」とか思う感覚かな。
どういう表現なのか分からないので、詳しくお願いできますか。
307以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 21:55:27.94 ID:t84xyai+0
>>306
2chでは、横書きである上に、一般書籍と違って行間が極端に狭いからね、後は分かるよね

あとは単に鬱陶しいってのもある
308てんさい:2010/09/06(月) 22:11:48.66 ID:+ohL+fjg0
103 名前: ◆HmfYvBHWkM [sage] 投稿日:10/09/06(月) 21:15:40 ID:d2MOyKlg
そんなの余計なお世話じゃい! 的な全感投下。
309てんさい:2010/09/06(月) 22:12:16.29 ID:+ohL+fjg0
104 名前: ◆HmfYvBHWkM [sage] 投稿日:10/09/06(月) 21:16:20 ID:d2MOyKlg
No.01 Dead Duck Doctor ◆Lq1ieHiNSw氏
あれ? 今回はセックスなしですかい? ちょいエロはあったけど。
文章を読みつつ後の展開を妄想していたらあら不思議、いつの間にか読み切ってしあったぜ。
ストーリーを展開していく事に精一杯だった気もするけど、いや〜先が気になる作品はやっぱり読んでいて楽しいな。
こうやって仕掛けを施して話の先を想像させてくれる物語っていうのは、ワクワク感があるよね。
俺はバーテンダーがエルエスだと思ってたんだけど、やられたなあ。
いやはや、これは面白かった。良いエンターテイメント作品でした。

No.02 ペルセフォネと私 ◆zH52hPBzFs氏
伝えたい事は分かる。
父親としての役目を担ったお子ちゃまな科学者と、ロボットである娘の不器用ながらも心温まる絆は描けていたと思います。
けど、それだけ。
こういったほのぼの系小説はいつか書きたいなぁ……とは考えてるんですけどね。
けど読み手として話に触れると、どうしても食い足りないものを感じてしまいます。
310てんさい:2010/09/06(月) 22:12:56.74 ID:+ohL+fjg0
105 名前: ◆HmfYvBHWkM [sage] 投稿日:10/09/06(月) 21:17:07 ID:d2MOyKlg
No.03 ひぼうりょくのひび ◆Mulb7NIk.Q氏
フロスト家の使用人とは仮の姿! その本質は極めて加虐的な戯言使い!
そんなスイーツちっくなおにゃのこの日常ですね、分かります。
真面目に作品内容に言及するなら、結局だらだらと日常を垂れ流してるだけじゃんの一言で済ませられるんだけど、そんな事はどうでもいい。
ここで大事なのは、読み進めていく内に自分の中のキモオタが目覚めるような感覚を覚えたということ。
人によって基準は違えど、読み手に何かしらの激しい感情をもたらしたという意味では、この作品は大成功でしょう。
これって実はすごい事だと思うんだ。共感、笑い、嫌悪感……例えそれが本人が意図していない部分だとしても、どんな形であれ人の心を動かしたんだから。
読み終わってもふーん、で? と何の感慨も起こらないような無味無臭で、話の先が読めるような退屈な作品群とはその点で一線を画している。

さて、とりとめもない話はこれぐらいにして本筋をば。
俺的にこういうタイプはチャーリーがやったように主従関係を用いて強制的に屈服させたいですね、ひひひ。
そして知らない内にこっそり仕返しされてるという。
まあ、それもまた――乙なものですよ。
ひっ、ひひひ。ひひひひひひひ。

No.04 マザーファッカー ◆ytqbKw3zqk氏
話を一刻も早く先に進めたい気持ちは分かる。報告・連絡・相談(ホウレンソウ)も迅速に行うことが大切だし。
話の最中は常に急かされているような感じで、感慨が全く湧かなかった。もっと主人公の内面をしっかりと描いてほしかったなあ。
まあ、俺もついつい描き方が雑になってしまう場面が多々あるんだけどね。
けど、自戒を込めて言う。
もう少し落ち着いて物語を描写してください。
311てんさい:2010/09/06(月) 22:13:12.81 ID:+ohL+fjg0
106 名前: ◆HmfYvBHWkM [sage] 投稿日:10/09/06(月) 21:20:56 ID:d2MOyKlg
******************【投票用紙】******************
【投票】:No.01 Dead Duck Doctor ◆Lq1ieHiNSw氏
【関心】:No.03 ひぼうりょくのひび ◆Mulb7NIk.Q氏
**********************************************

両方関心にするか迷ったけど、今回は一票が重そうなので素直に面白いと思ったNo.1に投票。
312てんさい:2010/09/06(月) 22:13:38.44 ID:+ohL+fjg0
108 名前:全作品乾燥[] 投稿日:10/09/06(月) 21:23:11 ID:DqOe905l
No.01 Dead Duck Doctor◇Lq1ieHiNSw氏
狙った感じはなんとなく分かるのだけど、カタルシスを感じない。ハクもマリもエルエスも、薄いんだよね。身も蓋もない言い方ですが。
地の文の描写も、エンターテイメントとして見た場合に味気なく感じてしまう。描きたいことを効果的に読み手に伝える手段について一考の余地があると思う。
設定は十分、いや十二分に面白くなる要素を含んでるだけにもったいないな、というのが正直な感想。お題からの発想と言う観点で見たら、一番好印象。

No.02 ペルセフォネと私◇zH52hPBzFs氏
機械と人間モノなんてズルいんだってば……。MEのコピペで泣けてくる自分の嗜好に直撃。
面白かった。何より、別れで終わらなかったところが好きだな。
良くあると言うか、敢えて言葉を選ばずに言うなら陳腐な設定。そういう意味では◇Lq1ieHiNSw氏とは真逆な印象を受けた。背景はSF的ではあるけれど、掘り下げはそれ程ないし、話の重心は主人公と父代わりの博士の関係にあるしね。
或いは、自分がSFというジャンルに疎いのでメッセージを読み取れてないだけかもしれないけど。

No.03 ひぼうりょくのひび◆Mulb7NIk.Q氏
語り口に引き込まれる。誘い込まれて、けれど話の出口が自分には見つからなかった。無念。
立場を弁えたエゴと皮肉混じりのユーモアを展開させる語り手、そんな彼女の視点で見たアクの強い雇い主の家族。素敵に可笑しいです。
文字通り放り出されたような印象の結には、少々残念。しかし物語として日常を描くこと、というのは難しいんだよね。きっと。
313てんさい:2010/09/06(月) 22:13:57.98 ID:+ohL+fjg0
109 名前:全作品乾燥2[] 投稿日:10/09/06(月) 21:23:37 ID:DqOe905l
No.04 マザーファッカー◇ytqbKw3zqk氏
鬱々。救いがないなぁ。現実で考えるとこんなものなのかなぁ、とも思うけど。面白さ、みたいなのは感じなかった。こう評するのは心が痛むけど。
何故、主人公は檻を破壊しなかったのか。しようと思わなかったのか。何故極端な選択肢しか選べなかったのか。この部分を掘り下げないと、物語に深みが出てこない。
状況からの閉塞感は察することが出来るだけに、説得力が伴わないと文章がただ流れて終わっただけの印象しか残らなかった。

******************【投票用紙】******************
【投票】:No.02 ペルセフォネと私◇zH52hPBzFs氏
      完全に好み。無難というか、当たり障りがないのが少し寂しいけど。
【関心】: No.01 Dead Duck Doctor◇Lq1ieHiNSw氏
      独自の世界観の構築。短い期間でのそれを評価したいと思います。自分が常々避けてるだけに。
************************************************
314以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 22:14:43.62 ID:+ohL+fjg0
続いて自分の全館&投票投下。

No.01 Dead Duck Doctor ◆Lq1ieHiNSw氏
 自分のことを棚にあげて言うと、最後の返しまでふくめて、これはあまりにもテンプレ展開
すぎやしないかなぁと思ったです。荒涼とした世界観は、すごく良かったと思うですが。
マリさん、情報の裏もとらないで行動してるのか、それでいてよくここまで生きてこれたなぁ、
と思いながら読みました。
>引金を引いても銃声はすぐに喧騒に混じり、硝煙は充満する煙と一つとなった。
この一文はとても格好いいと思いました。世界観にマッチしている点も素敵かな、と。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
No.02 ペルセフォネと私 ◆zH52hPBzFs氏
 自作です。ちょうど一年前に、八月品評会なんてイベントがあって、そのイベント用に書いて
数秒間に合わなかった10レス作品を、削ったり削ったり付け加えたり書き直したりして仕上
げました。文章自体は全部一から書き直しました。
 ようやく宿題を片付けることが出来た気分です。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
No.03 ひぼうりょくのひび ◆Mulb7NIk.Q氏
 不思議な作品だなー、と思ったです。自分には主人公の語り口が妙にぎこちないようにも
思えたのですが、それは自分がこういう世界にあまり造詣が深くないからかもしれません。
 主人公の軽口についてはあまり好きではなかったです。もしかしたら、それは自分はこの
作品の一番の魅力を理解しきれてないかもしれません。同族嫌悪じゃないと思うけど。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
No.04 マザーファッカー ◆ytqbKw3zqk氏
 この作品の鍵というか、てこの原理で言うところの支点にあたるのは、
「付き合っていた恋人を母親が別れさせた」というところにあると思うです。
それを、一文だけで終わらせるのはちょっとあんまりかなー、という気がしました。
主人公の後の行動への原因付けになっていて、読者が主人公の追体験をする際にも
本来印象に残さなくてはいけない箇所だと思うです。
 3レス目にいたっては、正直なんでそういう展開になるのかがわからなかったです。
これは、誰のために書かれた物語なんだろう。
315以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 22:14:55.54 ID:+ohL+fjg0
******************【投票用紙】******************
【投票】:No.01 Dead Duck Doctor ◆Lq1ieHiNSw氏
【関心】: No.03 ひぼうりょくのひび ◆Mulb7NIk.Q氏
No.04 マザーファッカー ◆ytqbKw3zqk氏
************************************************
以上です。ありがとうございました。
316以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 22:20:18.42 ID:11DCaHMB0
お題下さい
317以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 22:25:39.64 ID:QMNDbgW30
>>316
呪い
318以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 22:28:06.47 ID:11DCaHMB0
呪い 了解。
319以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 23:03:24.95 ID:0NaIPj9d0
ふむふむ
320以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 23:49:53.10 ID:CD1lIUsV0
あぶない?
321以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 00:24:13.58 ID:yA+5LBKf0
| ・ω・)
322以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 00:29:26.65 ID:LG+6DiCD0
ちょっと質問です

お題貰って書く通常作品で7レスって長すぎの部類に入る?
どこかに「長いかも」って書いてあった気がするのだけど、どこにあったか忘れてしまった。
323以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 00:52:50.92 ID:seDF4CGx0
別に問題ないのでは?
長いと読むのが大変で感想がなかなかもらえない
可能性はあるけど、投稿するぶんには長くても
問題ないと思うけど?
324以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 01:07:44.24 ID:LG+6DiCD0
なるほど、投稿する分には問題ないんですね
回答感謝です
325以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 02:22:40.77 ID:rcMiDtUn0
そろそろ寝るか
326 ◆UVFU3e41M6Hv :2010/09/07(火) 02:58:35.74 ID:LG+6DiCD0
7レス投下します
お題「初体験」
327キッチン・ブリード(お題:初体験)1/7 ◆UVFU3e41M6Hv :2010/09/07(火) 03:00:35.38 ID:LG+6DiCD0
  初めての体験には、いつだって苦労がつきもの。
  そう、どんなことにでも。
  とても面倒だけど、それは最初から分かりきってたことだから仕方ない。

  買ったばかりの出刃包丁は鈍い銀色の肉厚な刃をしていて、切れ味は悪そうだけどずっしりと重い。
もしも手元が狂って自分の手に振り下ろしたら、私の手の骨なんかぐじゃぐじゃに砕けてしまいそうだ。
それをちょっとだけ想像してしまって、慌てて首を振る。気を取り直して、まな板の上を見た。

  ……私は、どちらかといえば不精な方だと思う。結婚してからも、それはあまり変わらない。一緒に
暮らす相手がいればちょっとは解消されるかと内心期待していたけど、改善の兆候は見られなかった。
  いやいや。改善の兆候がない、なんて、他人事のように言っているからいけないのかも。でも旦那は
いつも優しいし、買ってきたお惣菜をテーブルに並べても、何も言わずににっこり笑ってくれる。最近は
晩ご飯の支度をしてあげられない日も多くなってきたけど、それでも文句一つ言わないし、それどころか
逆に私の身体を気遣ってくれる。それで、私はいつも三国一の幸せ者だなあ、って感激するのだ。
  けれど結局、この甘い環境に浸っている間、特にここ半年ですっかり不精癖が身に付いてしまった。
でも、ずっとそれじゃ、流石になんとかしなきゃ、って気分にもなってくる。
  それで一念発起して、久々にご馳走でも振る舞ってやるかな、と思ったのだけど……。

  開け放したキッチンの窓から差し込む日光は、九月になってもうんざりするほど熱くて眩しい。シンク
のアルミに強い光がそのまま反射して、まるで太陽が二つになったみたいだ。
  その陽射しが、まな板に横たわって硬直する、私の苦労の種を白っぽく輝かせている。
  右手の包丁とそれを見比べて、大きく溜息を吐く。
  血を見るのは好きじゃないし、体力を使う作業も苦手だ。だけど、自分で決めたことだからやるしか
ない。この包丁にしたって、その踏ん切りをつけるためにわざわざ高級品を選んだようなものだし。
  意を決してその喉元に出刃包丁の切っ先を当てる。左手で頭をしっかりと押さえて、恐る恐る、徐々
に徐々に力を加えていく。その部分の皮は最初は尖った切っ先に押されてへこむだけだったけれど、
じき刃の先端の鋭さに負けて、ぷつり、と音を立てて切れ三ミリほど肉に食い込んだ。張り詰めた皮を
破って金属の塊が肉にもぐりこむ感触は、決して心地良いものじゃない。
328キッチン・ブリード(お題:初体験)2/7 ◆UVFU3e41M6Hv :2010/09/07(火) 03:01:16.16 ID:LG+6DiCD0
  ええと、これからどうすればいいんだっけ。
  緊張をほぐすために、わざと声に出して呟く。本を読んだりテレビを見たりしてたくさん予習したから、
どうすればいいのかは大体分かっているはずだ。けれど、最初に刃を肉に潜り込ませた瞬間の感触が
予想以上、いや、予想以下だったから、ちょっと困ってしまっていた。
  ええと、ええと。
  分かっているのに思い出すような声を出してみて、それから記憶に残っている手順通りに手を動かす
ことにした。そう。何をするにも、まずはお腹を切り開いて、はらわたを全部抜いてしまわないといけない。
  両手に力を篭めて、まっすぐ包丁の刃を押し込む。先端から中程にかけて幅広く厚くなっている刃に
切り口が縦に押しのけられて伸び、それから切れ込みを入れた木綿を手で裂くように、びちびちと嫌な
音を立て裂け広がった。刃と切り口の隙間から濃い紅色をした固まりかけの血がどろどろっと流れ出て、
木のまな板を黒く濡らす。血抜きをしたらもう血は出ないものだと思っていたけど、それは違うみたいだ。
それに少し驚いて刃を引くと、鮮やかな赤色をした肉が包丁の刃に引きずられてずるりとはみ出した。

  もう一度、さっきと同じぐらいの深さまで差し込む。それから少し刃を寝かせて、腹にかけての皮膚を
その奥にある内臓を傷つけないように注意しながら、さっき作った裂け目をそのまま広げるように、一直
線に動かしていく。めりめりと肉を切り開く感触は、思っていたよりも固くて弾力がある。途中で刃が何か
に引っかかって動かなくなってしまい、仕方なくノコギリを引くような手つきでごりごりと前後に動かして、
どうにか腹を縦にまっすぐ切ることができた。多少切り口がよれてしまったけど、まあ上出来だ、と思う。
内臓のあるあたりから肉は薄く柔らかく、そこまで進むと後は肛門の窪みまで苦もなく刃を動かせた。
  切り口からはまた血が流れ出して、まな板どころか包丁の柄と私の手首まで赤く濡れてしまっている。
手を動かしている時は熱中していて、全然気づかなかった。正直言って、ちょっと気持ち悪い。でも、私と
旦那の幸せのためだと思えば十分我慢できる。

  窓の外、遠くから電車の線路を踏む音が微かに聞こえて、私はふと顔を上げた。
  私はどうも普通の人よりも聴覚が敏感らしくて、大きな音を出されるのが人一倍苦手だ。夜寝ている
時に旦那がいびきをかき始めたりするともう大変で、思わずカッとなって叩き起こしてしまったりする。
自分でも何とかしたいけど、どうにも難しいみたいだった。
  だから昼下がりのこの時間、久々に誰にも何も邪魔されずにいられるのは、この上ない幸せだった。
  何か一つのことに集中していられる時間って、人間にとっては何よりも大事なものだと思う。
329キッチン・ブリード(お題:初体験)3/7 ◆UVFU3e41M6Hv :2010/09/07(火) 03:02:43.06 ID:LG+6DiCD0
  出刃包丁を一旦まな板の脇に置く。少しだけ覚悟を決めて、腹にできた切れ目に右手の指先を添え
る。そこから、見えない腹の中にそろそろと手を潜り込ませた。くちゅ、と湿った音がする。ぬめる内臓
のすべすべした感触が伝わってきて、思わず肩がぶるっ、と震える。それに時間が経つにつれて、血と
内臓の臭いが少しずつ強くなってきていた。日光に温められているせいもあるのかもしれない。
  今、自分の顔を鏡で見たら、相当情けない表情をしてるんだろうな。
  我慢して、手をぐいと突っ込む。入口の切り開かれた肉が両側から私の手を挟んで、手首を曲げる
と動いてびらびらと捲れる。肉の裏側は赤というよりは白っぽく、骨の固い手触りも何となく感じられた。

  我慢、我慢。だって、私と旦那さまの愛ある生活のためだもの。
  心の中で自分に言い聞かせて、その腹の中で指を開く。腹の中に収まる内臓の束を逃げないように
しっかり握って、ぐいと引き出した。最初の一瞬、引っかかるような抵抗があったけれど、それはぶつり、
と何かが切れるような感触がするのと同時に消え、切り口からぶちゅっと血のあぶくが立った。歯を食い
縛ってそろそろと引く。黄土色がかった管状の内臓と、それとはまた違う真っ赤な丸っこい形の内臓が
腹から引き出した自分の血まみれの手に収まっていた。どちらも、表面はどろりとした血に濡れて太陽
の光を照り返している。めまいを起こしそうになるのを必死でこらえて、なるべくそれを視界の端で見る
ようにしながら流しのビニール袋に放り込んだ。
  返す手で慌てて蛇口をつまんでひねり、ごしごし手を洗う。洗い流された血はぬるい水道水に薄め
られて、淡いピンク色のもやになって排水溝に吸われた。
  さあて。一番嫌なところは終わったけど、本当に大変なのはこれからだ。

  そう心に決めた途端、背中の壁にあるインターフォンが、ぴんぽん、と間延びしたのんきな電子音を
発した。せっかくの決心を挫くにはぴったりのタイミングだ。慌てて振り返り壁の時計を見る。宅急便も
来客の予定もないのに、一体誰が耳障りな音で私の作業を邪魔してくれたのだろう。腹立ち紛れに手
を拭い、大股でキッチンのテーブルを迂回してインターフォンに向かう。
  と、食卓の脇に置かれていたものに足を引っ掛けてしまい、舌打ちしてそれを足で押しのける。
  すっかり忘れていたけど、私はそこにゆりかごを置きっぱなしにしていたのだった。
  誰も寝ていない空のゆりかごは、きいきいと音を立てて揺れる。ファンシーなデザインをした黄色い
パイプの足は、強く明るい晩夏の日差しの中でどこか寂しげに輝いていた。
330キッチン・ブリード(お題:初体験)4/7 ◆UVFU3e41M6Hv :2010/09/07(火) 03:03:59.24 ID:LG+6DiCD0
  はい、どなた。
  不機嫌さも隠さずマイクに言い放った私の耳に返ってきたのは、聞き慣れた遠慮がちな声だった。
  早退、してきたんだ。君の様子がどうしても気になって。
  柔らかく控えめなその彼の声に、さっきまでの気分はあっという間に、跡形もなく吹き飛んでしまう。
  ああ、うん。ちょっと待って。ちょっと、忙しくしてたから。今、行くよ。
  そんな言い訳じみた返事を早口にもごもご呟いて通話を切り、慌てて玄関に向かった。
  旦那がこんな早く帰ってくるなんて、思わぬ誤算だった。いつもは嬉しいけれど、今日ばかりは少し
困る。でも、だからと言って締め出してしまうなんてことができるはずもない。
  キッチンを出て玄関に向かう最中も、どことなくどぎまぎしていた。気付かないでいてくれるといいの
だけど、そう願いながらドアチェーンを外して、私の人生の伴侶を迎え入れた。

  どうしたの、ずる休みなんて珍しいじゃない。お仕事、忙しいんじゃないの。
  屈んで革靴を脱ぐスーツ姿の旦那を見下ろして尋ねる。驚いたのと警戒しているせいで、自分でも
ぶっきらぼうな物言いになっているのがはっきり分かる。けれど立ち上がった旦那は構わず、にこりと
微笑んで、そして私の肩をゆるく抱いてくれた。
  ごめんよ。でも仕事も、ちょうど区切りがついたし。そろそろ目立ってくる時期だし、気になったんだ。
  そう言って、私のお腹にそっと手を当てた。
  エプロンを着けた私の下腹。彼が愛しげに撫でるそこはぽっこりと膨らんで布地を押し上げている。
  私は、妊娠している。今週で二十週、つまり六ヶ月目を迎えたところだ。

  玄関から見えるキッチンの入口で、さっき足をぶつけたゆりかごがまた揺れている。その足が床の
フローリングを擦って軋む、きいいという音が彼に抱かれたままの私の耳に届いて、そちらに首を巡ら
せた。彼には恐らく聞こえなかったけれど、私の視線を追ってそれを見、また微笑む。
  ゆりかごも、ベビーベッドも。用意するの、少し早かったね。
  私は彼の肩に首をもたせかけて、安堵と後悔の息を漏らす。ああ、旦那はこんなに優しくて、いつも
私のことを考えていてくれるのに、それなのに私は、どうしていつもこうやって彼に辛く当たってしまうの
だろう。どうしてちょっといびきがうるさいぐらいで叩き起こして、罵ったり、叩いたり蹴ったりしてしまうの
だろう。自分の短気さが情けなくて涙が出そうだった。
331キッチン・ブリード(お題:初体験)5/7 ◆UVFU3e41M6Hv :2010/09/07(火) 03:05:56.12 ID:LG+6DiCD0
  ありがとう、心配してくれて。でも、もう安定期だし、大丈夫だよ。
  そう言って彼から身体を離す。元々つわりも辛い方じゃなかった。そろそろ身体を動かすのが億劫
になってきたけれど、体調は良好だ。
  そうか。それなら良いんだけど、ほら。最近何かと物騒だから、それも不安だったんだ。ちょうど、今
さっきも……言いかけて彼は、閉じた玄関のドアを振り返る。そこから外を透かすような目つきをして
しばらく黙っていたけれど、声のトーンを落として小声で続けた。
  ……お隣の、杉浦さんのお宅の娘さんだけど。昨日、保育園を出てから行方不明なんだって。
  二本向こうの通りにご両親と警官が立っててね。二人とも、気が気じゃないような様子だったよ。

  へえ、そうなんだ。私は頷いて、彼がしたのと同じようにドアを見た。
  そういえば、今日は静かだったな。静かで、久しぶりに充実した一日を過ごせたよ。
  外を電車が通った時のことを思い出して呟くと、彼は私の肩に両手を置いて、私の顔を覗き込んだ。
  身体のことだけじゃないんだ。君自身が危ない目に遭わないか、それも心配なんだ。
  その言葉にまた目頭が熱くなって、私は彼の広い肩を抱き返す。彼も私のお腹を圧迫しないように
気遣いながら、そっと私の肩に手を回す。その手が、私と彼のちょうど中間点でぴたりと止まった。その
視線は、両腕の間から私の足元を見ていた。私が履いているスリッパの左爪先、アイボリーの生地に
ぽつりと広がる、赤い丸い染み。穏やかな表情が、一瞬で動揺のそれに変わった。
  君、その足、どうしたの。
  狼狽した様子で顔を上げ、それから私のブラウスを凝視する。つられて見下ろすと、襟や袖にも同じ
色の小さな染みが点々と付いているのが分かった。作業中は集中していたから気付かなかったけれど、
内臓を取り出す時に血の泡が弾けて、細かい飛沫が服のあちこちに跳ねてしまっていたみたいだった。

  彼は血相を変えて私の手を取り、目の前に引き寄せて舐めるように見る。どこにも傷が付いていない
のが分かると、今度はほっぺたや首元に顔を寄せて同じように注意深く検分する。
  大丈夫、キッチンで何かあったの。どこか怪我はないかい。食器でも落としたのかい。
  言うが早いか、ずかずかとキッチンに向かって歩き出した。心配ないよ、大丈夫だってば。小走りに
背中を追いながら制止する私の言葉を無視して、彼は顔を強張らせたままキッチンに踏み込んだ。
  私は、思わず、ぎゅっと両眼を閉じた。
332キッチン・ブリード(お題:初体験)6/7 ◆UVFU3e41M6Hv :2010/09/07(火) 03:07:10.38 ID:LG+6DiCD0
  キッチンに、ほとんど駆け込んだ旦那。そして、その身体にしがみつくようにして追い掛けた私。
  場違いに平和な午後の日差しに照らされるまな板の上に、固く強張った、腹を切り開かれたそれが、
無言で、真っ赤な血を垂らしたまま横たわっていた。
  旦那がそれをまじまじと見ている間、私は黙って拳を握り締め、ただ俯いて床を見ていた。
  しばらく経って、彼は得心が行ったように深く息を吐いた。そうか、これか。
  私は俯いたまま、小さく頷く。彼はまた頷いてまな板に歩み寄ると、その傍らに置かれた出刃包丁に
やおら手を伸ばした。掴んだ包丁ごと両手を蛇口でゆすいで、言う。
  ここまでやるの、大変だったね。でもね。頭は、最初に落としておくんだよ。

  言って、まな板の上で硬直したそのかしらを左手で掴み、えらの下辺りに包丁の刃を食い込ませた。
体重を掛けて深く半月型の切れ込みを入れ、ひっくり返す。喉を通してぐるりと反対のえらまで切り裂く。
そして、腕に力を篭めてもぎ取るようにそのかしらを切り離した。
  尖った三角形の頭、青く光ったカツオのかしらが、澄んだ目をしたままキッチンシンクに転げ落ちた。

  彼は振り返って、静かに私の顔を見る。私はやっぱり床を見たまま、低い声で答えた。
  だって、あなた、魚が好きだって言うから。旬の魚が食べたいって言ってたから。子供が生まれたら
魚なんか自由に食べられないから、だから一から作っておいてあげようと思ったんだよ。それなのに。
  複雑な気分で、涙が出そうだった。
  そうか、ありがとう。帰って来るタイミングが悪かったよ、ごめんね。
そう言って、彼は私の頭を撫でてくれた。
  ううん、いいの。でもあとは私がやるから、最後まで一人でやらせて。そうじゃないと意味がないもの。
  ああ、分かったよ。じゃあ、後はお願いしようかな。

  彼はネクタイを緩めて、食卓の脇に置かれたゆりかごを丁寧に持ち上げて壁際に動かす。
  キッチンを出ていこうとするその背中に、私は声を掛けた。

  ねえ、あなた。
  なんだい。
  愛してる。あなたのこと、大好きだよ。
333キッチン・ブリード(お題:初体験)7/7 ◆UVFU3e41M6Hv :2010/09/07(火) 03:09:10.01 ID:LG+6DiCD0
  居間から下らないバラエティ番組の下品な笑い声が聞こえてくる。ソファに身体をもたせかけた彼は
早くもうとうとし始めたようで、キッチンから見える後頭部と肩は、ゆらり、ゆらりと前後に揺れていた。
最近は忙しかったから、疲れているに違いない。身重で大変だけれど、私がしっかりしてあげないと。
まずは、このカツオを捌いてしまおう。彼が手伝ってくれたし、あとはきっとうまく行くに違いない。
  彼のような人がいてくれて、本当に良かった。大事にしてあげなきゃ。精一杯、大事にしてあげなきゃ。
  でも、その前に。

  お腹の赤ちゃんが苦しくないように、そっと床に膝を突いて、上体をそろそろと折り曲げる。
  ふうふう息を吐きながら、キッチンシンクの下の棚、その戸の影になった下側の部分に指を這わせた。
ぬるり、と滑る感触がする。手を引き抜いて見てみると、指の腹は赤黒い色の液体で濡れていた。良く
見てみると、両開きの棚の隙間から同じ液体が、血液が滲み出て、上からは見えない奥まった箇所の
床に溜まっている。これじゃ、スリッパが汚れてしまうわけだ。
  私は仕方なくキッチンシンクの縁に掛けた台拭きを取って、床の血をごしごしと擦り始める。

  仕方ないよね。だって、あなたが悪いんだもの。
  私、何日も前から旦那にご馳走を作ってあげようと思ってたのに、毎日毎日、日が沈むまでぎゃあ
ぎゃあぎゃあぎゃあ、うるさいんだもの。集中なんて、できやしない。
  私、旦那に幸せになって欲しいんだよ。なのにあんなに騒いでたら、ご飯の支度もろくにできないよ。
  あんまり怠けてたら、彼に嫌われちゃう。そんなの絶対に嫌だよ。そんなこと、絶対に耐えられない。
  大丈夫。私達、三人であなたの分まで幸せになるから。だから恨まないでね。

  初めての経験には、いつだって苦労がつきもの。
  でも、大丈夫。今日の初めてだって、これだけ頑張って練習したんだもの。
  だから、きっと明日の初めても、きっとうまくいくに違いない。

  触れてもいない棚の戸が、かたり、と弱々しく鳴った。


                                                         <終>
 
334以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 03:11:47.79 ID:LG+6DiCD0
以上です

投稿し終えてから思ったのだけど、いわゆるエロ・グロ的な表現は投稿し始める前に
何か注意書きのようなものを付けておけば良かったのでしょうか。自分があらかじめ
調べた中ではそのようなルールはなかったけれど、不愉快な方がいたら次回から気を
付けます
335以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 03:24:32.18 ID:bMmGz4OB0
スタンダードな感じではあるけど決して悪い意味ではなく、
先読みさせ、かつ裏切る工夫が凝らしてあるなと思いました。
でもこの落ちだったら逆に前半の捌くグロい描写でないほうがいい気がしました
その場合違った仕掛けが必要なんでしょうけど 駄文失礼しました
336以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 07:07:07.64 ID:yanSHSrN0
おおう
337以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 08:48:38.32 ID:yanSHSrN0
ではまた
338以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 09:51:54.94 ID:QmMOD8AA0
おはよう
339以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 09:57:44.70 ID:fyszNNDO0
>>338
おはようさん
340以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 10:13:56.17 ID:u5CXVQ+IP
お題が欲しいんです
341以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 10:14:51.38 ID:fyszNNDO0
>>340
神様
342以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 11:03:23.09 ID:u5CXVQ+IP
>>341
どうもありがとう
343以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 11:18:01.85 ID:FvpiP9J00
シュールなのを書きたいんで
お題三つほどくださいな
344以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 11:20:50.31 ID:fyszNNDO0
>>343
小人
巨人
阪神
345以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 11:22:46.63 ID:FvpiP9J00
>>344
ありがとうー
346以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 11:30:52.52 ID:COaXGGv/0
お題くださいな
347以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 11:36:07.58 ID:fyszNNDO0
>>346
恨み
348以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 11:39:30.94 ID:COaXGGv/0
>>347
さんくす
349以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 13:54:58.55 ID:fyszNNDO0
350以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 14:13:05.25 ID:Oxzei1jB0
お題plz
351以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 14:18:57.28 ID:COaXGGv/0
>>350
不運
352以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 14:29:55.08 ID:yFJlaQGO0
>>334
簡単に結末が予想できて残念だった
捌くシーンを丁寧に書いてるけど、目立った効果もなくて尺をだらだら伸ばしているだけのように思う
静かなる狂気を描くなら、逆にサクサク捌いていったほうが引き立つかもね
中途半端に人間味を与えるよりか、二度目に読んだときに、実は狂っていなさそうで狂っている、と気づく
くらいの語りがよろしんじゃないでしょうか。
353以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 16:05:54.42 ID:Oxzei1jB0
>>351
サンクス
354以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 17:46:24.29 ID:fyszNNDO0
355以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 19:08:11.70 ID:bMmGz4OB0
356以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 19:08:25.36 ID:AFv2Ki5G0
ほほ
357以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 19:28:52.17 ID:fyszNNDO0
おほほほ
358以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 20:13:34.03 ID:fyszNNDO0
ほう
359以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 20:24:39.70 ID:dMUMhMCk0
おだいください
360以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 20:28:48.37 ID:fyszNNDO0
>>359
告白
361以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 20:40:56.48 ID:DfPcF+1J0
お題下さい
362以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 20:41:13.72 ID:yanSHSrN0
>>361
スキャンダル
363以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 20:57:03.92 ID:DfPcF+1J0
>>362
了解
364以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 21:32:22.67 ID:DFyCqIIE0
ODAI下さい
365以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 21:40:28.39 ID:fyszNNDO0
>>364
喧嘩
366以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 21:49:10.91 ID:DFyCqIIE0
>>365
了解
367以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 22:19:19.56 ID:yanSHSrN0
ぬる
368以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 22:25:12.21 ID:fyszNNDO0
369以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 23:17:27.49 ID:bMmGz4OB0
370以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/07(火) 23:56:28.66 ID:YBn9gEMB0
あげとこう
371以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 00:10:00.03 ID:492OzzMm0
112 名前: ◆FcModpyaRc [] 投稿日:10/09/07(火) 23:59:30 ID:Y1oHMLhu
No.01 Dead Duck Doctor ◆Lq1ieHiNSw氏
なーんというか、バッドエンドしか書かないよね。
マリが裏切るのは分かってたからどういう風に魅せるのかなーって思ってて、ハクに恋人の掃除屋を殺されたか
ら殺す、ってもってきたのは上手いな、って思いましたけど、その後のエルエスバレオチはなんというか、とってつ
けたようにしか見えなかったというか、ちょっとお粗末かな。カタルシスはあまり感じませんでした。

No.02 ペルセフォネと私 ◆zH52hPBzFs氏
おー。設定良いね。なんか星界の紋章思い出した。
話の流れはすごい好きで、オチも良かったとは思うんだけど、ラストの描写をもうちょっと描いて欲しかった。

No.03 ひぼうりょくのひび ◆Mulb7NIk.Q氏
萌えー。これが貴方の萌え追求の今回の回答ですか、そうですか。萌えー

No.04 マザーファッカー ◆ytqbKw3zqk氏
うーん・・・上っ面な感じ。

******************【投票用紙】******************
【投票】:No.02 ペルセフォネと私 ◆zH52hPBzFs氏
     No.03 ひぼうりょくのひび ◆Mulb7NIk.Q氏
【関心】: 無し
************************************************
372以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 00:37:37.98 ID:VTbdZ7E20
優勝は誰だ!
373以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 01:13:44.29 ID:EiWj14KY0
| ・ω・)
374転載:2010/09/08(水) 01:23:26.52 ID:4U9vbMdU0
 投 関
  2 1 No.01 Dead Duck Doctor ◆Lq1ieHiNSw氏
  2 − No.02 ペルセフォネと私 ◆zH52hPBzFs氏
  2 2 No.03 ひぼうりょくのひび ◆Mulb7NIk.Q氏
 − 1 No.04 マザーファッカー ◆ytqbKw3zqk氏
375以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 01:24:48.30 ID:4U9vbMdU0
ということで優勝は『No.03 ひぼうりょくのひび』を書かれた◆Mulb7NIk.Q氏です。
おめでとうございます。
お題発表時期の発表その他諸々お願いします。
皆様お疲れ様でした。
376以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 01:47:26.35 ID:0mjqX1kh0
そろそろ寝まっする
377以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 02:36:24.21 ID:KqT8SaOj0
保守である
378以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 03:42:58.55 ID:X5CK3oen0
たまには
379以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 04:59:42.79 ID:rw0Kq2Nm0
みんなで
380以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 05:03:33.50 ID:R+/GAUZ70
チョメチョメ
381以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 07:24:57.42 ID:rw0Kq2Nm0
382以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 07:37:39.19 ID:TUiGd29y0
お題いる?
383以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 08:10:15.40 ID:TUiGd29y0
……。じゃあ、簡易全感をあげよう

No.01 Dead Duck Doctor ◆Lq1ieHiNSw氏
うーん、平易で読みやすいんだけど、もっと硬質にしてくれたら雰囲気が出たんじゃないかなあと思う
1レス目の14行目で、>お金 と書かれているのを見て何となくそう感じたね。他のところでは >金 になってんだけどさ
そういうのって一度意識しちゃうと中々抜け出せなくて。

No.02 ペルセフォネと私 ◆zH52hPBzFs氏
1.A robot 【 may not injure 】a human , or allow a human to be injured.
2.A robot 【 must follow any order 】given by a human that doesn't conflict with the First Law
3.A robot 【 must protect itself 】unless that would conflict with the First or Second Laws.
ま、別にアシモフ信奉者というわけではないんですけど、思い浮かんだので

No.03 ひぼうりょくのひび ◆Mulb7NIk.Q
非暴力の日々であり、被暴力の罅でもあるんですねー。
人格に罅は入ってるけど、割れて破綻しちゃってるわけでもない、そんな俗物。
あとはほとんど動かしてないけど、複数の人物を物語に登場させる練習なんてのも兼ねて

No.04 マザーファッカー ◆ytqbKw3zqk氏
こりゃ、骨組みじゃないですか。もっと肉付けして、その中でも強調したい事件を印象深く描くようにしたらいかがかしらん
384以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 09:48:31.20 ID:Jb7if2p80
ぬん
385以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 10:25:28.77 ID:fTEZnnsN0
おはようさん
386以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 10:43:32.93 ID:eJR4IPVC0
ほほ
387お題発表 ◆Mulb7NIk.Q :2010/09/08(水) 12:06:35.86 ID:TUiGd29y0
いたずら心ワクワクしてますか?

: : : : : : : :/: : : : : : : : i: : : : : : : : : :i: : : : :: : : : l : : : : : ヘ: : : ヘ: : : l
: : : : : : : i: : : : : : : : : :l: : : : :: : : : : li : : : : : : : l: : : : : : :ヘ: : : ヘ : : l
: : : : : : : il: : : : :: : : : : li : : : :: : : : : l i: : : : : : : :l : : : : : : ハ: : : ハ: : l
: : : : : : :.ll: : : : :: : : : : :ll : : : : : : : : l l: : :: : : : : :l: : : : : : : ハ: : : : i : l
: : : : : : :.ll: : : : :: : : : : :l.l: : : : : : : : :l l: : : : : : : :l: : : : : : : : '. : : : l: :l
: : : : : : : ll: : : : :: : : : : l l: : : : : : : : l .l: : : : : : : :l: : : : : : : : :l,, - '': :l
: : : : : : : l i: : : : : : : : :l l_.... ---‐‐: l l: : : : : : : l: : : : : : :_ ..」 : : l
: ''''''''''' ‐ トl、: : : : : : -l''l: __.... :--:l.=l= 、.... : --┴‐┐'':¨: : : : :l
-=======トL:.:....:..:..:..:..l 'l==-‐‐::''':¨=lヽ、lゝ: l: : : : :l : : : : : : : l
'¨f::::::::::::'ー-i``        弋ヽ::::::ッノ ,イ: : l : : : : l: :: : :l: :: : : l
、弋ヽ_ッノ ,         ー- ニニニ-  l: : :l : : :: : l: : :: :l: :: : : : l
 `ー − ''                 /,l: : l: : :: : : l: : : :l: :: : : : l
ヘ          i           ., ':.:l: : ,': : : : : l : : :l: : : : : :l
:.lヽ、        ー ‐ '       , .:': : :l : /: : :: : : li: :: : :l : :: : : :l
:.l:.:.:.`丶..、           ,,  ''ヽ:.:.:.:.:.:l :/ : :: : : : l l :: : l: : : : : :l

第232回週末品評会  『いたずら』

規則事項:5レス以内

投稿期間:2010/09/11(土) 00:00〜2010/09/12(日) 23:30
宣言締切:日曜23:30に投下宣言の締切。それ以降の宣言は時間外になります。
※折角の作品を時間外にしない為にも、早めの投稿をお願いします※

投票期間:2010/09/13(月) 00:00〜2010/09/14(火) 24:00
※品評会に参加した方は、出来る限り投票するよう心がけましょう※
388以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 12:44:54.74 ID:eJR4IPVC0
いたずら黒うさぎかよwww
389以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 12:57:47.12 ID:RLEXCuF70
何か思い出すとおもったら117回の悪ふざけだった
390以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 13:47:14.87 ID:eJR4IPVC0
ho
391以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 14:27:17.30 ID:X5CK3oen0
392以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 16:14:03.59 ID:TUiGd29y0
>>388
よくわかったな、同士よ。
最近巡礼を始めて、ようやく第一回から八十八回放送分まで聞いたんだよ。先はまだまだ長いけれどね
393以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 17:04:51.89 ID:eJR4IPVC0


>>392
追いつくには300回近くあるな頑張れ
394以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 17:46:02.92 ID:o9ncsgb20
久しぶりに来たけど品評会まとめって更新停止したのか
395以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 18:28:11.95 ID:Jb7if2p80
うん…
396以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 18:35:50.10 ID:o9ncsgb20
そうか
何があったか知らんがお疲れさまでした
397以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 19:28:50.18 ID:eJR4IPVC0
398以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 19:44:37.52 ID:iaU4UjzH0
399以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 20:12:56.21 ID:N5KT0uHi0
400以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 20:46:52.50 ID:Jb7if2p80
401以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 20:49:25.20 ID:iaU4UjzH0
402以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 20:51:51.18 ID:eJR4IPVC0
403以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 20:53:05.99 ID:hY92QZnP0
404以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 20:56:12.59 ID:mxQlgOO10
405以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 22:04:41.44 ID:eJR4IPVC0
ほしゅしちゃうぞ☆
406以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/08(水) 23:26:52.70 ID:Mxz/Kk+L0 BE:1177661546-2BP(668)

407以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/09(木) 00:01:34.52 ID:pN3N3glS0
おやすみなさい
408以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/09(木) 00:05:35.87 ID:iFw+Jwwz0
お題くださいな
はじめて小説書くんでできれば書きやすいお題plz
409以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/09(木) 00:06:59.49 ID:SnnXpgz90
>>408
飼い猫
410以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/09(木) 00:08:33.56 ID:NFAuYmx60 BE:1766491766-2BP(668)

ん?
411以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/09(木) 00:26:05.65 ID:sjJd+l5E0
| ・ω・)
412408:2010/09/09(木) 00:34:57.40 ID:iFw+Jwwz0
408だけど、子のお題の小説が完成したらここに投稿していいの?
413以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/09(木) 00:37:02.01 ID:8xklyBKb0
414以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/09(木) 00:46:25.46 ID:z+LHXH3R0
>>412
おkだよ
415408
>>414
どうも。もうすぐ投下します