【コラム】 「小沢独裁の“北朝鮮型民主主義”を救国の原理とみるのは錯覚だ」 〜避暑地の出来事…山田孝男(毎日新聞)
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1282531351/ 1 名前:有明省吾 ◆BAKA1DJoEI @有明省吾ρ ★[] 投稿日:2010/08/23(月) 11:42:31 ID:???0 ?PLT(12066)
鳩山由紀夫と小沢一郎の避暑風景が異様に映るのは、菅直人追い落としの政略に絡む見せ物だからである。
休暇を装ったデモンストレーション。空々しい会話と子供じみた演出。いったい、この人たちは何をやっているのだろうか。
民主党代表選(9月14日)をにらみ、小沢出馬の可能性を探っているのだ。出る構えを見せれば、
菅の再選をめざす人々がどう動くか。世評はどうか。そこを見ている。
わずか80日前、普天間問題の混乱をわびて首相の座を退いた鳩山。「とことんクリーンな民主党に戻そう」と呼びかけ、
小沢をも説き伏せて謹慎したはずの鳩山。その舌の根も乾かぬうちに小沢を誘い、おもねり、政局遊戯にふける前首相の無節操に改めて驚く。
あきれた高原パフォーマンスがまかり通るのも、菅政権が終始パッとせず、スキだらけなればこそである。
鳩山政権には曲がりなりにも議論があった。昨秋の政権交代直後、旧体制が枠組みを決めた予算を見直すにあたり、
政務三役(大臣、副大臣、政務官)と官僚が休日返上で、深夜まで激論を戦わせた。
今はその熱気がない。来年度予算概算要求の真夏こそ制度論議のピークであるはずだが、議論は薄く、
シーリング(一律削減)方式に基づく数字合わせに流れている。
そもそも、首相・閣僚の発言がバラバラで、国家意思をまとめる気迫に欠ける。どうにか政策がまとまったところで、
ねじれ国会乗り切りの司令塔もノウハウもない。
法案成立の見通しがないにもかかわらず、閣僚は次々に法案の検討を下命。
むなしい作業に忙殺される官僚の間に不満が蓄積されている……。(
>>2-以降へ続く)
「このままじゃお国がダメになる」と、小沢が漏らしたそうだ(朝日新聞20日朝刊)。
>>349 2 名前:有明省吾 ◆BAKA1DJoEI @有明省吾ρ ★[] 投稿日:2010/08/23(月) 11:42:43 ID:???0 ?PLT(12066)
>>1(の続き)
ごもっともだが、救国の主役は小沢と早合点してもらっては困る。議論なき小沢独裁の「北朝鮮型民主主義」を救国の原理とみるのは錯覚だ。
資金力を背景に選挙を支配し、私兵(子飼いの秘書、議員)を養い、権力の維持・拡大に努めてきた小沢。言葉巧みに公益を語りつつ、
国民の幸福は「利益誘導型統治」から生まれると信じてやまない小沢。
そういう人物が、菅政権の非能率と、検察・マスコミ批判の時流に乗じ、首相(悪くても幹事長)の座をうかがっている。
それが炎天下の政局の本質であると私は思う。
◇
小沢が鳩山の別荘に現れた19日、軽井沢の最高気温は25・3度だった。東京は33・1度。翌20日、消防庁が発表したデータによれば、
熱中症の死者は5月31日から8月15日までに全国で132人である。
もっともそれは、救急搬送後の初診で死亡が確認されたケースの累計にすぎない。不自然死の解明に当たる東京都監察医務院によれば、
梅雨明け以来の熱中症の死者は東京23区だけで110人を超えた。
電気を断たれ、エアコンも扇風機も使えなかった老人の死が新聞の社会面に載っている。
同じ新聞に軽井沢のリゾートホテルで読書する菅首相の写真も載っている。あえて撮らせた広報用の一枚である。
軽井沢の休暇がおかしいとは言わない。ただ、民主党が国民生活に目配りできているかといえば、はなはだ疑問だと言わなければならない。
(敬称略)(毎週月曜日掲載)
記事引用元:毎日jp(毎日新聞 2010年8月23日 東京朝刊)
http://mainichi.jp/select/seiji/fuchisou/news/20100823ddm002070083000c.html