1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
KGSとあずにゃんSSのスレ。落ちたので立てた
囲碁打てる奴来いよwwwwwwwwwww
http://www.gokgs.com/ @好きな名前を入力(VIPPERだとわかる名前が望ましい)
Aゲスト押してログイン
Bチャットでおっぱい叫べ
VIP囲碁部は初心者大歓迎
プロ並に強いのもいるから腕自慢もどんどん来い
※前にけいおんのキャラでSS書いてくれた人の再来を待ってます!
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:03:07.74 ID:oEOa2Jop0
唯「碁盤?」
おばちゃん「あぁ。ずっと昔からうちにあるんだけど、
おばちゃんは碁なんてできないし、唯ちゃんにあげようと思ってね」
唯「でも私も碁なんてできないよ?」
おばちゃん「ルールを覚えれば憂ちゃんとも遊べるよ
それにこの前町内会のイベントに来てくれた子…」
唯「あずにゃん?」
おばちゃん「そうそう、あずにゃんちゃん
イベントの後うちでお菓子を食べた時に、碁に興味があるって言ってたねえ」
唯「ホントに?あずにゃんにあげようかな…
じゃあもらっておくね!ありがとう!おばちゃん」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:03:18.47 ID:t6+cd/pd0
来てもいいけど
VIP囲碁部っていう部屋に着てね
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:03:38.09 ID:oEOa2Jop0
唯「うわぁ、古い盤だね。こりゃ『ねんだいもの』だね!」
憂「お姉ちゃん、それなに?オセロの…?」
唯「ううん。碁を打つ盤だよ
『ごばん』って言うんだよ。えっへん!」
憂「すごいすごーい!
あれ?お姉ちゃん碁なんてできたっけ?」
唯「ううん。あずにゃん碁に興味あるみたいだから
あずにゃんにあげようと思って」
憂「でもそんなおっきいの、学校に持っていくの大変だよ?」
唯「大丈夫だよ!ギー太をおんぶしていくついでに、だっこして行くから!」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:05:22.14 ID:faRsgd9u0
また最初からかいw
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:05:24.04 ID:oEOa2Jop0
次の日 音楽室
律「うわっ、なんだこれ」
梓「わぁ、碁盤ですね?」
唯「ふふん。さすがあずにゃんは詳しいね!
これはね。囲碁をやるための盤なんだよ!」
澪「ずいぶん年代物みたいだけど、どこから持ってきたんだ?」
唯「町内会のイベントの時のおばちゃんに貰ったの
あずにゃんにあげようと思って!」
梓「えっ?私に…ですか?」
唯「あずにゃん碁に興味あるんでしょ?
あげたら喜んでもらえるんじゃないかと思って」
梓「あ…ありがとうございます!」
梓(この盤、なんか所々にシミがついてるような…
血…まさかね)
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:05:58.86 ID:oEOa2Jop0
梓の家
梓「…とは言っても、私も囲碁始めたばっかりなんだよね
たまに純と打ってるけど、全然上達しないし…」
(…の…が…)
梓「?
今どこかから声がしたような」
(…)
梓「…気のせい、だよね
やっぱり本とか買って勉強しようかな」
(…の声が……のですか?)
梓「…?
やっぱり…一体誰!?」
(私の声が…聞こえるのですか?)
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:06:48.69 ID:oEOa2Jop0
一時間後
梓「じゃあ…えっと、佐為さんは平安時代の人なんですか?」
佐為「ええ。平安時代、囲碁の指南役をしていました」
梓「それで、どうして私の所に…?」
佐為「この碁盤は当時の私が使っていた代物なのです
私の存在はこの碁盤を手にした者にだけ見えるようなのです
私はこれまで二人の人物の下に呼び出されました
尤も彼らにとっては、私が勝手に現れたに過ぎないのですが…
一人目は虎次郎。本因坊秀作と言ったほうがわかりやすいでしょう」
梓「!?秀作…
知ってます。囲碁がとても強かった人、ですよね」
佐為「虎次郎は本当に才能にあふれていました
囲碁に対する希代の愛情も持ちあわせており、囲碁を打つために生まれてきたというべき人でした
それだけに、早死にしてしまったのがとても惜しまれます」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:08:11.33 ID:oEOa2Jop0
梓「…もう一人の人というのは?」
佐為「もう一人は進藤ヒカルといって…」
梓「進藤…ヒカル!?」
佐為「ええ。知っているのですか?」
梓「は、はい!確かこの前買った囲碁雑誌に…」
名人戦リーグ優勝 進藤ヒカル6段(23)
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:09:28.46 ID:oEOa2Jop0
佐為「6段…ヒカルが」
梓「テレビでも名前を聞いたことがあります。今注目の若手プロって」
佐為「名人戦リーグ優勝ということは、名人に挑戦する権利を手にしたということですよね?」
梓「はい、確かそうだったと…」
(ヒカル…立派になりましたね)
梓「佐為さん?」
佐為「…すみません。つい感傷に浸ってしまいました」
梓「佐為さんが前にとりついて…あ、いえ、一緒にいたのは」
佐為「ふふ、気を使わなくても結構ですよ
この進藤ヒカルが、私の前の宿主です」
梓「本因坊秀作に、進藤プロ…
そんなすごい人たちの下に現れた佐為さんが、なぜ今度は私の所に…?」
佐為「それは…私にもよくわからないのです」
梓「そうなんですか?」
佐為「虎次郎の時もヒカルの時も…彼らの下に現れたのは私の意志ではなかった
しかし、私と彼らとの出会いには何らかの意味がありました
梓。あなたと私の出会いにも、何か意味があるのかもしれません」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:11:06.31 ID:oEOa2Jop0
梓「もう一つ、聞いてもいいですか?」
佐為「ええ。どうぞ」
梓「ユーレイとかって、死んだままの姿で現れると思ってましたけど
佐為さんは若い姿ですよね」
佐為「ええ。私はこの姿のまま死んだのです」
梓「ご病気…ですか?」
佐為「いえ…入水です」
梓「にゅう…すい?」
佐為「水に身を投げたのです」
梓「!」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:12:24.43 ID:oEOa2Jop0
佐為「平安時代、私が碁の指南をしていた大名にはもう一人、指南役がいました
その者と私が、指南役の座を賭けて囲碁で勝負をする事になったのです」
梓「それで、どっちが勝ったんですか?」
佐為「相手の者が勝利しました
黒番の彼は、自分の碁笥に入っていた白石を自らのアゲハマにしたのです」
梓「そんな…!」
佐為「それを私が指摘しようとしたその時―――」
貴様!今自分の碁笥に入っていた石を、自分のアゲハマにしたな!!
梓「そ、そんな…ひどい!」
佐為「私に指摘される前に、彼は私を反則者と罵りました
その動揺が拭いきれず、対局は私の負け…
その後の私は反則者として後ろ指をさされ、それに耐えきれなくなった私は…
梓?」
梓「う、うぅ…」
佐為「あ、梓?泣かないで、泣かないでくださいっ!」
オロオロ
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:13:12.73 ID:oEOa2Jop0
梓「だって…そんな…そんなの…ひどすぎます!
反則をした上に…相手にそれを押し付けるなんて…
そんなの…そんなの…!」
佐為「…」
梓「碁を始めたばかりのこんな私が言えることじゃないかもしれないけど…
そんなの…碁打ちのすることじゃありません!」
佐為「…梓。今、少しだけわかったような気がします」
梓「…えっ?」
佐為「私が梓の下に現れた理由ですよ――」
今度囲碁の全国大会でる
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:18:54.37 ID:oEOa2Jop0
次の日 昼休み
純「あずさーっ、今日も囲碁やろうよ!」
梓「いいよ。今日は負けないから」
純「そんな事言っていいの〜?
昨日までで私に2勝11敗でしょお〜」
憂「梓ちゃんがんばれ〜!」
梓(昨日の夜、佐為さんに囲碁を教えてもらったから
今日は何か勝てそうな気がする…!)
純「うわーっ!ボロボロに負けた!」
憂「梓ちゃんすごーい!」
純「この前までは私のほうが全然強かったはずなのに
一体どんな手を使ったのさ!
…梓?聞いてるの?」
梓「え?あ、うん…」
梓(私、たった一晩でこんなに強くなったんだ…)
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:19:49.08 ID:oEOa2Jop0
夕方
梓「佐為さん。今日の昼休みに純と打った碁ですけど」
佐為「ええ。見事な勝利でしたね」
梓「純には今まで全然勝てなかったんです
なのに今日は驚くほど大差をつけて勝っちゃって…」
佐為「ふふ。自分でも驚いていますか?」
梓「はい。昨日のご指導だけで私…強くなったんでしょうか?」
佐為「その通りですよ。梓
碁打ちが最も伸びるのは、実は覚えたての頃なのです
そう。今の梓くらいの時が、一番急成長を見せるのですよ」
梓「そうだったんですか…私、もっと強くなりたいです!
佐為さん。今日もご指導お願いしますね」
佐為「ええ。喜んで」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:20:45.30 ID:oEOa2Jop0
佐為(しかし…それにしてもこの子、成長のペースが速い
昨晩はその呑み込みの良さに驚かされた
ひょっとしたらこの子は…)
佐為「梓」
梓「はい?」
佐為「梓には、囲碁の才能があるかもしれませんね」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:21:44.81 ID:oEOa2Jop0
次の日
純「ねーねー梓!今日の放課後だけどさ!
碁会所行ってみようよ!」
梓「碁会所…?」
純「囲碁やる人が集まるサロンなんだって
梓も最近強くなってきたしさ。ここらで腕試しと行こうよ」
梓「うーん…」
梓(強い人が集まるなら佐為さんにも打たせてあげられるかも)
梓「いいよ。行こうか」
純「よーし。じゃあお互い部活終わったら、正門前に集合ね」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:22:23.86 ID:oEOa2Jop0
碁会所
受付「いらっしゃいませー」
純「こんにちは。囲碁やりにきたんですけど」
受付「子供は500円になります」
純「げっ!お金が必要なんですか?」
碁会所のおっさん「その嬢ちゃんら初めてだろ?タダにしてやんなよ!」
受付「仕方ないわね。若い女の子は珍しいし…
今回はタダでいいわよ」
梓「あっ、ありがとうございます」
純「さ、打つわよー!」
佐為(この場所…なんと懐かしいことか)
梓(佐為さん、この碁会所に来たことがあるんですか?)
佐為(ええ。この場所は…)
おっさん「おう!嬢ちゃんらこっちで打とうぜ!」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:24:03.72 ID:oEOa2Jop0
おっさん1「嬢ちゃん達、棋力はどんぐらいだ?」
純「私たちホント初心者なんです
ついこないだ始めたばっかりで。あはは」
おっさん2「じゃあ7子置いておじちゃんたちと打ってみるか!」
純「はい。お願いします」
梓(佐為さん。私の代わりに打ちませんか?)
佐為(いいのですか?)
梓(はい。今日は佐為さんに打ってもらうためについてきたんです
どうせ私じゃ勝負にならないですし
打つ所を示してくれれば私が代わりに石を…)
佐為(…)
梓(佐為さん?)
佐為(えっ、あ、はい!喜んで!)
佐為(また石を持つことができる…
相手と向き合うことができる…
碁を打つことができる…!)
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:24:54.78 ID:oEOa2Jop0
梓「私は置き石なしでいいです」
おっさん2「おっ、言うねえ!後で後悔するなよお嬢ちゃん」
純「あ、梓?大丈夫なの?」
お願いします
パチ…パチ…
おっさん1「俺の11目半勝ちだな」
純「ふぇ〜、強い…」
おっさん1「嬢ちゃんもいい筋してたぜ。先が楽しみだな」
おっさん2「…」
おっさん1「どれどれ。そっちはどうだ?
…!!?こりゃあ…」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:25:50.70 ID:oEOa2Jop0
おっさん1「嬢ちゃんの2.5目勝ちじゃないか
えらい強いんだなァ!」
純「あ、梓あんた…すごいじゃない」
梓「ぐ、偶然ですよ!偶然…」
梓(佐為さん凄い…やっぱり強かったんですね)
佐為(フフ。久しぶりに碁が打てて楽しかったです
ありがとう。梓)
梓(いえ…でも佐為さん、もしかして今の一局手加減してませんでしたか?)
佐為(!…よくわかりましたね
この者の棋力に合わせ、いい勝負になるように調整したのです)
梓(やっぱりそうだったんですか
見ててなんとなくそうじゃないかと思ってたんですよ)
佐為(…)
佐為(碁を覚えたてにも関わらずそれを見抜けるとは…
やはりこの子は…)
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:26:30.83 ID:oEOa2Jop0
おっさん3「おい!そっちの子!」
梓「わ、私ですか?」
おっさん3「おう!今度は俺とやろうぜ俺と!」
おっさん1「北島さんかァ」
おっさん2「ワシらよりはマシかもしれんが、この嬢ちゃんの相手にはならんだろう」
北島「ウルセェな。これでも10年前にゃ本因坊に指導碁を打ってもらった身だぜ」
純「ほ、ほんいんぼー?梓。なんだっけそれ」
梓「確か碁のタイトルの名前だったと思う
本因坊…秀作と関係あるのかな?」
佐為(本因坊は虎次郎の名から取ったタイトルです
数多いプロの中でも頂点を極めた者のうち一人に与えられる称号…)
北島「さァ!打つのか打たねェのか?」
梓「は、はい。打ちます!」
梓(佐為さんお願いします)
佐為(ええ)
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:27:26.62 ID:oEOa2Jop0
北島「65、66…あちゃー。5目ほど足らんかったかァ」
梓「ありがとうございました」
純「梓あんた…いつの間にこんな」
梓「ぐ、偶然だよ偶然…」
北島「いや強いねぇ嬢ちゃん。囲碁部か何かかい?」
梓「あ、いえ…」
佐為(梓。私が現世にいない間の、碁の世界の動きが知りたいのですが
この者達に聞いていただけますか?)
梓(は、はい)
梓「あの…私、碁の世界のこと詳しくなくて
よろしければ今のプロのこととか、色々教えていただけませんか?」
北島「こんだけ強えェのに碁界のこと知らないってのも珍しいな
いいぜ。教えてやる。市ちゃん!茶ァ頼むわ!」
市河(受付)「はいはい」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:28:03.13 ID:SASdaKfu0
さるよけしえん
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:28:20.50 ID:oEOa2Jop0
北島「嬢ちゃん達、碁の七大タイトルは知ってるか?」
純「えぇと、名人、十段、あとさっきの…なんだっけ」
梓「本因坊」
北島「そう。で後は王座、天元、碁聖、棋聖だな」
梓「さっき本因坊の人と打ったことがあるって…」
北島「あァ。10年前はよくここの碁会所に来てたンだよ。今の本因坊がな」
梓「今の本因坊、っていうと…」
北島「塔矢アキラだよ。弱冠23歳で本因坊の座に上り詰めた天才棋士だ!」
市河「北島さんはアキラ君の事になるとひいきが過ぎるわね」
北島「バカヤロウ俺はな!この世で一番熱心な若先生のファンなんだよ!」
佐為(塔矢アキラ…彼が本因坊)
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:28:33.34 ID:2x7Lte9u0
支援
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:29:05.04 ID:oEOa2Jop0
純「囲碁のタイトルホルダーってどうやって決まるんですか?」
北島「タイトルを持ってる人間に挑戦する権利を獲得するためにリーグ戦が行われるんだ
その中で最も良い成績を収めたヤツが、現タイトルホルダーに挑戦できるってわけだな
その手合いで勝ったら、晴れてそいつがタイトルホルダーってわけだ
尤も現タイトルホルダーが何らかの理由でタイトルを放棄したら
そのタイトルに空きが出ることになる」
梓「タイトル放棄…そんな事ってあるんですか?」
北島「おう。ここ10年で二度ほどあったぞ
本因坊のタイトルもな、3年前までタイトルを死守してた前の本因坊が年で死んじまって
我らが若先生が空いたイスを見事獲得したってわけだ
ま、先生なら前本因坊が生きてても実力で勝ってタイトルを奪ってただろうけどな!」
市河「そして8年前に、そのアキラ君のお父さんが名人のタイトルを放棄したのよね」
北島「そう。あん時はビックリしたなァ!ここの碁会所も塔矢行洋元名人の経営でな
碁会所の客は皆大騒ぎだったぜ!」
市河「碁会所のお客さんが大騒ぎってレベルじゃないのよ、北島さん
囲碁界に震撼が走ったんだから。あの時は」
梓「一体何故、名人を放棄したんですか?」
北島「それが俺らにもわかんねェんだよ
何か心境の変化でもあったのかもなァ」
佐為(塔矢行洋…彼が私との対局で負けたその翌日…彼は名人のタイトルを放棄した
彼は今も、碁の高みを目指し続けているのだろうか…)
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:29:39.06 ID:oEOa2Jop0
梓「今の名人は誰なんですか?」
北島「塔矢行洋の弟子の緒方プロだよ
十段と名人を同時に保有してる
これがまた強えェんだ」
市河「今度進藤君が緒方さんに挑戦することが決まったのよね」
北島「ケッ!進藤君なんて口だけさ!
緒方プロにこてんこてんに負けちまうのが落ちだ!」
梓「進藤プロとお知り合い…なんですか?」
北島「オウ!あのヤロウ、若先生と打ちによくここに来てたんだよ
若先生と対等ぶりやがって気にくわねェ!」
佐為(梓と出会う前、ヒカルはこの碁会所に何度か来たことがあります
どうやらヒカルは私と別れてからも、ここに通っていたようですね)
梓(そうだったんですか…)
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:30:13.40 ID:oEOa2Jop0
30分後
北島「ついつい話しこんじまったな」
市河「もう。北島さんの悪い癖よ
碁の事になると話が止まらないんだから
ごめんなさいね二人とも。退屈だったでしょう」
梓「いえ。色々な事が聞けて有意義でした」
純「ふあぁ〜…」
梓「そ、そろそろ帰りますね!ありがとうございました!」
市河「また来てね」
梓「ちょっと純。失礼だよ!本人の前であくびするなんて」
純「ふぁ…だって話長くて退屈だったんだもーん」
梓「もう…」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:30:50.34 ID:oEOa2Jop0
梓(でも進藤プロのこととか、今のタイトルホルダーのこととか…
色々聞けてよかったですね。佐為さん)
佐為(ええ。私のいない間に世の中は、少しばかり遷ろいでいたようですね)
梓(少しばかりなんですか?
佐為さんがいた8年前より、碁の世界は大分変ってるみたいですけど)
佐為(虎次郎の時代からヒカルの時代に移った時と比べれば、さほどの違いはありませんよ
あの時は本当に驚きました。中身が動く箱に、鉄でできた乗り物…)
梓(それは…さぞ驚いたことでしょうね)
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:31:57.47 ID:QUcUy2eh0
入水はにゅうすいじゃなくて
じゅすいだよあずにゃん
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:38:36.01 ID:oEOa2Jop0
次の日 音楽室
律「あずさー!最近碁にハマってるんだって?」
唯「憂の友達から聞いたよ。碁の強いオジサン達をボッコボコに!やっつけちゃったんだよね!」
梓「そ、そんな…大したことありませんよ」
律「おぉーっ、梓も言うようになったなー!大したことないオジサン達だったぜ!ってかー」
梓「そっ、そういう意味じゃありませんよ!」
澪「でも梓すごいよな。誰か碁の先生でもいるのか?」
梓「そ、そんな。先生なんて…」
梓(います…けど)
佐為(ニコッ)
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:40:07.90 ID:oEOa2Jop0
澪「もしよかったら私にもちょっと碁を教えてくれないか?
ちょっと興味があるんだ」
梓「いいですよ。私も教えられるほど上手じゃありませんけど」
唯「教えて教えてー!」
律「このオセロを使ってやってみてくれよ」
梓「は、はい。こういう風にして交互に石を置いていくんです」
佐為(こうやって囲碁に関わっている時の梓は本当に楽しそう…
そしてその力の伸びも…)
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:40:40.75 ID:oEOa2Jop0
梓「…で、最終的に陣地が大きいほうの勝ちなんです」
律「おー。これは面白い!
オセロよりも面白そうだな!」
澪「本当に面白いな」
梓「喜んでもらえて私も嬉しいです」
律「よーし。今日から私は碁マスターになるぜー!」
唯「碁マスターだって!りっちゃんかっこいい!!」
澪「まあ、言うだけなら自由か」
律「あんだとー!一週間もしたら私だって
碁のつよいオジサンをバッサバッサとー!」
唯「がんばれりっちゃん!」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:41:15.42 ID:oEOa2Jop0
梓の家
梓「佐為さんに打たせてあげたいけど、碁会所で私が勝ちすぎるのも変に思われるし…
何かいい方法はないですかね?」
佐為「ヒカルと一緒にいた頃は、『いんたーねっと』という箱を使って打たせてもらっていましたよ」
梓「ネットですか…(確か家にも繋いでたよね)」
カチャカチャ
梓「このページで碁ができるみたいです」
佐為「おぉー!おぉーっ!」
梓「あはっ、佐為さん喜びすぎですよー」
佐為「嬉しさのあまりつい…しかしこれでまた碁が打てる…」
梓「ハンドルネーム?名前を入れるのかな。AZUSA、と
あ!さっそく相手が来ましたよ」
佐為「では今度は本気でいかせてもらいましょう」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:41:54.63 ID:oEOa2Jop0
梓「106目半…勝ち…ですね」
佐為「うぅ…ごめんなさい。つい…」
梓「あはは…
でもこの相手の人、かなり強くなかったですか?」
佐為「ええ。そこそこの打ち手のようです
いんたーねっとの箱の中には、この度合の打ち手が沢山いますよ」
梓「わぁ。楽しみです」
佐為「楽しみ?」
梓「だって、こんな強い人同士の対局が見れるのって楽しいじゃないですか!」
佐為(梓程度の棋力の者なら、このレベルの対局を見てもその面白さには気づかないはず…
喜んでいるのもお世辞ではないようだ…やはりこの子は天性の…)
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:42:33.49 ID:oEOa2Jop0
梓「ふーっ。随分沢山打ちましたね」
佐為「ワガママを聞いてくれてありがとうございます」
梓「いえ。私も楽しかったです
それにしても全勝ですか。やっぱりすごく強いんですね」
佐為「今日の相手にはいませんでしたが、時折プロ並みの打ち手が箱の中にいることもありますよ」
梓「そうなんですか。明日からも楽しみです!」
佐為「明日も打たせてくれるんですか!?」
梓「もちろんですよ。毎日でも」
佐為「う、う…」
梓「佐為さん?」
佐為「嬉し涙が…」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:43:57.29 ID:2x7Lte9u0
支援
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:46:48.28 ID:b4cuOVZC0
支援
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:47:21.52 ID:oEOa2Jop0
一週間後 音楽室
律「あずさーっ!碁やろうぜー!」
梓「律先輩、あれから碁を覚えたんですか?」
律「覚えまくりさー!さっき澪ともやったけど圧・倒・的!勝利!」
澪「悔しいけどその通りだな。本当に強かったよ律は」
梓「じゃあ…やりましょうか」
律「ヘイヘイ、石を置かなくていいのかい?おチビさん」
梓「むっ…。置き石なんていらないですよ」
パチ…パチ…
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:48:16.56 ID:oEOa2Jop0
律「ま、まだまだ…」
澪「もう投了したらどうだ?律」
律「いや、まだ手が残ってる………はず」
梓「でも律先輩、すごく強かったですよ」
律「なぬーっ!もう勝ったつもりか!大逆転のこの手を見よーっ!」
澪「あ。当たりに突っ込んだ」
律「どっひゃーっ!」
佐為(相手の子も始めたばかりにしてはよく打つ。攻めの碁でとても面白い
が…梓のしっかりとした打ち筋が相手の攻めを防ぎ切り、弱くなった石を逆に攻めている)
律「ちくしょー!見てろよ。私も碁会所に行って鍛えてやるーっ!」
梓「次の対局を楽しみにしてます!」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:49:26.68 ID:oEOa2Jop0
唯「そう言えばあずにゃん。クラスメイトの姫子ちゃんも碁強いんだけどさー
その姫子ちゃんから、ネット碁がとっても強い人の話を聞いたよ」
梓(ドキッ!)
佐為(ドキッ!)
唯「その人もAZUSAっていう名前なんだって!」
澪「ネットで名前が出るのか?」
律「ばーか。ハンドルネームだよハンドルネーム。
ネットじゃ皆好きな名前を使ってチャットしたり遊んだりするんだ」
梓(本名じゃなくても良かったんだ…)
唯「一週間前からネットに現れて、鬼のような強さで勝ち続けてるらしいよ!
姫子ちゃんも昨日挑んだけど歯が立たなかったって」
梓(昨日のLovelyAngelって、唯先輩のクラスメイトだったのかな…
正体バレなきゃいいけど…)
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:50:21.97 ID:oEOa2Jop0
本田「…」
和谷「どうしたんだよ本田さん。ムズカシイ顔して考えこんじゃって」
本田「いや、昨日寝る前にちょっとネット碁してたんだ」
和谷「ネット碁?本田さんまだネット碁なんてやってたのかよ」
本田「負けが込んだときの気分転換にいいんだ
でも昨日はネット碁でも負けた」
越智「本田さんが?ネットで負けたの?」
本田「ああ。ものすごく強い相手だった
ハンドルネームは…『AZUSA』」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:51:08.38 ID:oEOa2Jop0
和谷「ものすごく強かったって、ボロ負けしたのかよ本田さん」
本田「ああ。30目以上の差をつけられてな」
和谷「さっ…!」
越智「プロ三段の本田さんに30目差で勝てるとすれば…
間違いなくトッププロ級の実力者だね
それか本田さんが油断してよっぽどナメてかかったか」
本田「馬鹿言え!本気だったさ!
そりゃ最初はアマチュア相手に本気もないだろうと思って軽く打ってたが…
中盤からは間違いなく本気だった。なのに…」
和谷「一柳先生なんかも、前はネット碁やってたらしいけどな」
越智「でもAZUSAなんて少女趣味な名前でネット碁やるかな」
和谷「ウーム…」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:52:04.74 ID:oEOa2Jop0
梓「また勝ちましたね!」
佐為「ええ」
梓「今の人はそんなに強くなかったですよね…」
佐為「そうですね。そこまで強い打ち手ではないようです」
佐為(対戦相手の力量を的確に読めている…
私が碁を打つ傍らで、梓もすごい速度で成長している)
梓「それにしても昨日の人は強かったですよね。sobakasuさんでしたっけ…」
佐為「ええ。実力はプロにも匹敵します」
梓「プロの人もネット碁をやることあるんでしょうか?」
佐為「たまにあるようです。ヒカルと一緒にいた時もプロ並みの打ち手がいました」
梓「またそういう人と打てるといいですね」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:52:56.81 ID:oEOa2Jop0
本田「和谷も負けたのかよ」
和谷「ああ。先週本田さんが言ってたAZUSAが気になってネットつないでみたんだ
そしたら名前を見かけたから打ってみたら…ボロ負けさ」
門脇「この前海外からトップアマチュアが集まる大会があって、講師で呼ばれたんだが
そん時もAZUSAの話題で持ち切りだったぜ
ここ最近毎日のようにネットに現れては、強い奴を次々に倒していくらしい」
和谷「マジでプロの誰かかもしれねーな」
和谷(ネットの強いヤツ…か
思い出すな。10年前のアイツを)
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:53:41.66 ID:oEOa2Jop0
緒方「AZUSA…か」
緒方「いつぞやのSAIを彷彿とさせるな」
緒方「棋譜を見たが実力はトッププロのそれと遜色ない」
緒方「プロも何人かやられているな」
緒方「打ち方もどことなく秀策のそれに似ている」
緒方「まさか本当に…SAI?」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:56:25.59 ID:xacJXyjX0
しえん
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 21:56:37.07 ID:ONUiPV//0
おもしろいじゃねーか
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 22:02:19.87 ID:oEOa2Jop0
律「あずさーっ!澪ーっ!
今日碁会所行こうぜーっ!
歩いてたらよさそうな碁会所見つけたんだ」
澪「碁会所って大丈夫なのか?ちょっと怖いんだけど…」
律「大丈夫大丈夫!私も大分強くなったしさ!
梓だって前に碁会所のオジサンに勝ってるだろ?
澪が負けても二勝一敗で勝ち越しー!」
澪「と、とにかく私は行かないからな」
梓「私もちょっとネット碁が…」
律「ネット碁?」
梓「あ!いえ!ネット碁を…始めてみようかなー、って」
律「なーんだ。じゃあ私ひとりで行ってくるか
一応場所教えておくから、来たくなったら来いよー」
梓「はい」
佐為(梓。たまには碁会所で打ってみませんか?)
梓(それもいいですね…後で行ってみようかな)
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 22:03:15.55 ID:oEOa2Jop0
梓(ここが先輩の言ってた碁会所ですね
地下にあるのかぁ…ちょっと怖い感じです)
佐為(この場所は…)
梓(律先輩、今頃打ってる頃ですかね)
梓「お邪魔しまーす」
受付「いらっしゃい。今日は女の子が多い日だネ
さっきも君と同じくらいの女の子が来てたヨ」
梓(律先輩かな)
受付「子供は500円だヨ」
梓「はい」
梓(えーっと…律先輩は…っと)
「ホラホラ!考えたってムダムダ!!」
梓「!?」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 22:03:26.21 ID:SASdaKfu0
市園
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 22:04:06.87 ID:oEOa2Jop0
10分ほど前
律「こんちわー」
受付「子供は500円だヨ」
律「1000円札一枚しかないや…じゃあこれで」
受付「はいお釣りね」
「カーッ!!負けちまったか!ほらよ!1000円!」
「ヘヘッ、今日は勢いづいてるぜ」
律(お金…賭けてんのか)
「そっちの子、打ちに来たんだろ?やるか?」
律「あ、はい」
「おじょーちゃん…賭けるかい」
ニヤッ
律「えっ…?」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 22:04:52.49 ID:oEOa2Jop0
律「賭けるってお金…ですか」
「おう。そーだよ。1000円からでどーだ?」
律「1000円…」
律(始めたばかりの梓が勝てるって事は、私でも勝てる…よな
1000円かぁ。今月は金欠だし、1000円入れば大分助かるな)
律「やりましょう!」
「いいねェ。座んな」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 22:06:00.84 ID:oEOa2Jop0
律「そ、そんな…強い…」
「ヘヘ!じょーちゃんそんなウデでよく賭けようって気になったな」
律「う…あ…」
「ほらほら、ちゃっちゃと打つ!」
律(か、勝てない…)
「どうした!せっかくの黒番が泣いてるぞ!」
律(どうしよう…負けたらなけなしの1000円取られちゃう
…あれ?さっき席料で500円払ったから…今の手持ち、500円?
私の手元に…1000円…ない…)
梓「お邪魔しまーす」
受付「いらっしゃい」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 22:06:38.72 ID:oEOa2Jop0
受付「今日は女の子が多い日だネ
さっきも君と同じくらいの女の子が来てたヨ
…子供は500円だヨ」
梓「はい」
梓(えーっと…律先輩は…っと)
「ホラホラ!考えたってムダムダ!!」
梓「!?」
「さっさと打てよじょーちゃんよ!
まあもう形勢は決まってる。1000円は俺のモンだぜ」
律「う…うあ…」
梓(律先輩!?まさかお金を…)
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 22:07:37.04 ID:oEOa2Jop0
律「じ、実は…1000円、持って、ないん、です…」
「あぁ?」
律「財布の中に500円しかないこと…忘れてて…」
「オイオイ、ふざけんじゃねェよねーちゃん
自分で賭けといて、そんなのが通ると思うのかい?」
律「ご、ごめんなさ…」
「どうすんだオイ。金がなきゃどーすんだ!?」
梓(先輩…!)
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 22:08:33.61 ID:oEOa2Jop0
梓(佐為さん…私…
私、囲碁をこんな風に使う人、許せません!)
佐為(梓…)
梓(私、私…)
佐為(…わかっています。梓。言っておやりなさい
『私が代わりに相手になる。この局面をひっくり返してみせましょう』と)
梓「…待って下さい!わ、私が代わりに相手になります!」
律「あ、梓っ!?」
「ほォ。いい度胸だなそっちのねーちゃん」
梓「この局面をひっくり返します。そしたら…」
「あぁ。そしたら逆にこっちが1000円払ってやるよ!」
律「無茶だって!梓!お金はどーにかするから…」
梓「どうにかできないから困ってるんじゃないですか
大丈夫です。私に代わって下さい」
律「あ、梓…」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 22:09:44.72 ID:oEOa2Jop0
パチ…パチ…
律「…」
パチ…
「…」
パチ…
梓「…」
「ま…負け…ました」
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 22:10:38.52 ID:oEOa2Jop0
律「や、やった…梓…」
梓「は、はい…」
梓(負けたらどうしようかと思ってました…
佐為さん、ありがとうございます!)
佐為(この程度の者が相手なら容易いことです
この碁会所にはヒカルとも一度来た事があるのですが…
ここではまだ賭け碁が行われているようですね)
「ち、ちくしょう!カネは払ってやらぁ!」
梓「いえ、お金はいいです
先輩。行きましょう」
律「あ、う、うん…」
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 22:11:37.69 ID:oEOa2Jop0
律「いやー!一時はどーなることかと思ったよ
でも梓が来てくれて助かった。ホントありがとな〜梓!
しかし梓がここまで強いとはな〜」
梓「先輩…」
律「ん?」
梓「もう…もう二度と…もう二度と囲碁を賭けなんかに使わないで下さい!」
律「え?あ、ああ。もちろんさ。あんなのはもう懲り懲り…
…梓?泣いてるのか?」
梓「え?あ、あれ?私…どうして…」
佐為(…それは梓。貴女が囲碁を愛しているからです
貴女も虎次郎やヒカルと同じように…)
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 22:15:56.96 ID:oEOa2Jop0
和谷「進藤。お前も聞いてるか?ネットの強えぇ奴の話」
ヒカル「ネット?強えぇ奴?」
和谷「ああ。俺も本田さんも、冴木さんまで負けてんだぜ」
ヒカル「ハンドルネームは?」
和谷「AZUSAだってよ。女みたいな名前だよな」
ヒカル「ネットの強い奴…か」
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 22:16:27.01 ID:oEOa2Jop0
梓「今日は驚きましたね…」
佐為「ええ。『りつせんぱい』が賭け碁をさせられてるとは思いませんでしたね」
梓「律センパイも良くないですよ。聞けば勝てると思って調子に乗って挑んだらしいですし…」
佐為「それはそうと梓。最近はネット碁でも一際強い相手が挑んでくるようになりましたね」
梓「AZUSAの評判が立ってきたのかもしれませんよ。なんかちょっと恥ずかしいかも。私の名前ですし…」
佐為「ささ、今日もネット碁をやりましょう!」
梓「そうですね。それじゃパソコン立ち上げて…っと」
saiさんがあなたに対局を申し込みました
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 22:17:11.67 ID:oEOa2Jop0
梓「sai…?これって…」
佐為(…!)
佐為「梓。この者と打ってみて下さい」
梓「は、はい」
パチ…パチ…
梓(このsaiって人…今までの相手の誰より強い…!)
佐為(…この打ち筋、やはり…)
ヒカル…!!
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 22:18:22.63 ID:oEOa2Jop0
パチ…パチ…
ヒカル「圧倒的な強さ。時折見せる古い定石…」
パチ…パチ…
ヒカル「俺の甘い手を完璧に咎めるキビシさ。何より俺のよく知ってる打ち方の癖…」
パチ…パチ…
ヒカル「…やっぱりだ。やっぱりこいつ…」
佐為…!!
おお!前書いてた人か?
続きあるなら支援!
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 22:19:11.45 ID:oEOa2Jop0
梓(終局…黒の…AZUSAの8目半勝ち)
梓「佐為さん、この人って…」
佐為(…)
梓「佐為さん?」
佐為「えっ?あ、はい…
彼は…この相手の者はおそらくヒカル、進藤ヒカルです」
梓「えっ、それって」
佐為「ええ。私が梓と出会う前に一緒にいた、あのヒカルです」
梓「打ち方でわかるんですか?」
佐為「saiという名前でもしやと思いました
おそらくネット碁の強いAZUSAの名前を聞きつけ、挑んできたのでしょう
前に私と一緒にネットで使っていた、saiの名前を使って…」
梓「…っていうことは進藤さんも、AZUSAが佐為さんだって気づいてる…?」
佐為「ええ。おそらくは
そして今の対局で確信したでしょう。AZUSAが私であると」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 22:19:52.56 ID:oEOa2Jop0
ヒカル「間違いねぇ…佐為だ
きっとまた他の奴の所に現れて、自分じゃ打てないもんだからネット碁を…
佐為…佐為…」
バタバタ
ヒカル母「ヒカル?慌ててどうしたの?今日は対局ないんでしょ?
ヒカル?どこ行くの?ヒカル!?」
ヒカル「佐為…佐為!どこにいるんだよ佐為!
またこの世に来ておきながら、俺に会いに来ないなんて…佐為!!」
支援
追いついた
ダケさんまだやってんのかよwww
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 22:31:41.69 ID:EohwisPsO
面白過ぎる。
本当に面白い。
けいおんのキャラは全くわからんが
ヒカ碁の世界のその後が、上手く描かれていて
面白い。
マジで。
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 22:41:43.17 ID:bUpF2GLO0
まだー?
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 22:59:56.70 ID:SASdaKfu0
さるかな?
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:09:21.71 ID:2x7Lte9u0
支援
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:09:45.93 ID:oEOa2Jop0
次の日
澪「律っ!」
律「うぇっ!?なんだよー。そんな大声出すなよ澪」
澪「梓から聞いたぞ。お金を賭けて碁をやって負けて…」
律「もう聞いてるのかよ。早いなー
まっ、私もちょっと日常を離れた冒険をしたくなってだね」
澪「笑い事じゃないだろっ!」
律「わ、わーかってるよー。もうあんな事絶対にしないよ」
澪「まったく。その場に梓がいなかったらどうなってたか」
律「にしても梓強かったなー。私が絶対無理だと思ってた碁をズバッとひっくり返してさ」
澪「ほんとに強いんだな梓は。律と違って真面目で熱心だからな」
律「なにおー!?」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:10:23.20 ID:oEOa2Jop0
和谷「なあ。昨日のsaiとAZUSAの対局見たか?」
本田「直接は見てないけど、朝研究会に顔出したらその話題で持ち切りだった」
越智「AZUSAだけじゃなくsaiもネットで強いって評判だったからね
saiは塔矢元名人すらも破ったほどだし」
本田「saiはもう二度とネットには出てこないと思ったけどな
どうだ。久々のsaiは」
和谷「やっぱ強えぇな。でも…気のせいかな
元名人とやった時ほどの強さは感じなかった」
越智「別人ってコト?あれだけ打てるのに?」
和谷「別人かどうかはわかんねェ。どっちにしても俺よりはずっと強いことは確かだ」
越智「和谷ならそうでも、僕なら勝てる自信はあるけどね」
本田「そんなこと言って…お、進藤」
ヒカル「お、皆集まってるな」
和谷「進藤。またsaiが現れたぜ」
ヒカル「(ギクッ)えっ…」
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:11:12.24 ID:oEOa2Jop0
越智「今話題のAZUSAとやったらしいよ」
ヒカル「へ、へー。結果は?」
越智「AZUSAの8目半勝ち」
本田「saiのほうは偽物かもしれないってさ
どっちにしろトッププロ並みの強さだとは思うけどな」
和谷「ああ。昨日の対局でネットはまた大盛り上がりだな」
ヒカル(ヤバかったかな…)
本田「saiもAZUSAも何者なんだろう。なァ」
和谷「オレが知るかよ。どっちもJPNだったし、プロの誰かかなぁ」
ヒカル(昨日はあれからネット碁ができる場所を回ったけど…
AZUSAらしい奴はどこにもいなかった
どこにいるんだよ…佐為)
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:12:03.98 ID:oEOa2Jop0
緒方「AZUSAがネットに現れる時間を考えると…まさか学生か?
しかしこの打ち方…熟練の手筋を感じさせる
学生でないとすれば…一体何者だ?AZUSAは…」
カランカラン
市河「いらっしゃ…あ、緒方先生!」
緒方「やあ。久しぶりに顔を出してみたが…
どうだ。客入りのほうは」
市河「不景気でも碁会所には結構お客さんの入りがいいんです
北斗杯の影響で、たまに若い子も来るんですよ」
緒方「ほう。それは良かった
これからの碁界を背負う若い芽は大歓迎だからな」
市河「そう言えば最近は女の子も来るんですよ」
緒方「ほォ。珍しい」
市河「でしょ。女子高生で…名前は中野梓ちゃんって言いましたっけ」
緒方「あず…さ?」
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:12:20.61 ID:yUkwMh/IO
続きがでるまで支援
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:12:56.95 ID:oEOa2Jop0
緒方「その子の棋力は?」
市河「強いですよー。初めて来た時なんか、伊藤さんと北島さんがやられちゃったみたいですから
先週も顔出してましたけど、誰も勝てる人がいないみたいなんですよ
今度緒方先生が挑戦してみたら…なんちゃって」
緒方「ああ。是非手合わせ願いたいね」
市河「緒方さん?」
緒方「どんな外見の子だ?学校は?」
市河「えぇと、黒い中結目で跳ね髪型のツインテールで、背の低い子ですね
学校は確か桜ヶ丘高校だったような」
緒方「なるほど…ありがとう
今日はこれで失礼するよ」
市河「もうお帰りですか?ゆっくりなさっていったら」
緒方「これから午後に指導碁があるものでね
今度ゆっくり寄らせてもらうよ」
市河「そうですか。それじゃあお待ちしてます」
緒方「中野梓…か。たまたまAZUSAと同じ名前。たまたま碁を打つ少女というだけだ
AZUSAの正体と考えるのは短絡的すぎる…が」
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:14:58.22 ID:oEOa2Jop0
梓「今度囲碁のイベントがあるみたいですよ」
佐為「どのような催しです?」
梓「プロの人が指導対局したり、碁にまつわる貴重な物が売ってたりするそうです
さすがに高い商品を買うわけにはいかないですが…たまにはそういうイベントも」
佐為「ぜひ行きましょう!梓」
梓「は、はい」
佐為「プロの対局に、碁に関する貴重な品…
ああ、なんと心躍ることか」
梓「喜んでもらえてよかったです」
前回緒方が学校までおしかけるとこまで読んだ
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:16:11.20 ID:oEOa2Jop0
当日
梓「わぁーっ、人がいっぱいですね」
佐為「あっ。梓、あっちで対局やってますよ。ほらほら!」
梓「わ、わかりました。行ってみましょう」
パチ…パチ…
梓(一般の人同士の対局ブースみたいですね)
佐為(あ、そんな所に打ったらウッテガエシが…)
梓(こっちの人も気づいてないみたいですよ)
佐為(あ、そっちは両アタリが…ああ、ほらやっぱり!)
梓(プロの対局より緊張しますね…)
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:16:38.48 ID:SASdaKfu0
紫煙
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:17:07.25 ID:oEOa2Jop0
梓(あっちではプロの対局をやってるらしいですよ
期待の若手、磯辺プロの指導対局…ですか)
佐為(ちょっと覗いてみましょうか)
磯辺「ここでコスんだのが失敗です
ノビておけば何の問題もなかったのに」
一般人「なるほど。磯辺先生には4子置いても勝てないですな
いや勉強になりました。どうもありがとうございました」
ジャラジャラ
磯辺「…そっちの女の子」
梓「は、はい!」
磯辺「やるの?なら座って」
梓「は、はい…」
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:17:48.93 ID:SASdaKfu0
私怨
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:17:54.86 ID:oEOa2Jop0
梓(佐為さん、打ちますか?)
佐為(いいのですか?梓)
梓(通りすがりの一局ですから、多分大丈夫ですよ
プロの人が相手ですから、存分に打って下さい)
佐為(あ、ありがとうございます。うぅ…嬉し涙が)
磯辺「棋力はどれくらい?置き石は?」
梓「あっ、置き石はナシでいいです」
磯辺「ふぅん。プロ相手に随分な自信だね
石を置いてマグレ勝ちすれば、『磯辺プロに○子で勝った』って言えるのに」
梓「はぁ…」
磯辺「ま、いいや。じゃあ始めようか」
梓「お願いします」
磯辺「お願いします」
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:18:48.21 ID:oEOa2Jop0
パチ…パチ…
梓(…すごい。相手はプロなのに、圧倒的な差で引き離してる
100メートルを10秒で走れる人と20秒かかる人が競争するようなもの…
並んでるのはスタートラインに立ってる時だけ…!)
磯辺「くっ…」
パチ…パチ…
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:18:48.10 ID:xacJXyjX0
磯辺って磯辺秀樹か
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:19:41.64 ID:oEOa2Jop0
緒方「〜と、こうなるのでここは中央を荒らしにいくほうがいいのです
では私の講義はこの辺にしておきましょうかね」
芦原「緒方先生、どうもありがとうございました」
パチパチパチ
緒方「ふぅ。囲碁祭りで大盤解説というのも意外と肩が凝るものだな」
芦原「またまた。タイトル戦よりは楽でしょ?」
緒方「まぁ、次に控える名人戦と比べればな」
芦原「次に控える…あの進藤君の事ですね」
緒方「彼が名人戦で俺と争うことになろうとはな」
芦原「じゃ、僕はこれから指導対局がありますので」
緒方「ああ。俺は一足先に帰らせてもらうよ」
緒方「…ん?あれは」
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:20:25.18 ID:oEOa2Jop0
緒方「女の子がプロの指導対局を受けてるな
黒髪のツインテール…」
─えぇと、黒い中結目で跳ね髪型のツインテールで、背の低い子ですね
学校は確か桜ヶ丘高校だったような─
緒方「まさかな…」
パチ…パチ…
緒方「まァ、一応見てみるか」
支援
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:23:06.66 ID:2x7Lte9u0
支援
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:23:59.68 ID:XdrotN7L0
おもしろい
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:27:04.34 ID:WlVNQ8ptO
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99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:31:32.99 ID:oEOa2Jop0
緒方(こ、これは…!)
パチ…パチ…
磯辺「く、うぐっ」
梓(佐為さん…本当に強い)
磯辺「こ、こんなバカな!僕がこんな一方的に…!
お前プロだろう!じゃなきゃこんな…」
梓「わ、私は…」
磯辺「ハッ!お、緒方先生!」
緒方「磯辺君…これは互いでの一局かな?」
磯辺「こ、これは…いやっ、その」
緒方(この局面からでもわかる。黒の強さは圧倒的だ)
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:32:29.06 ID:oEOa2Jop0
佐為(この者は…)
梓(知ってる人ですか?)
佐為(緒方プロです。今は名人のようですが
ヒカルと一緒にいたころ、この者とも打ったことがあります)
梓(この人が…そう言えばテレビで見たことがあるような)
緒方「この碁は磯辺君に勝ちはないだろう」
磯辺「こっ、これは僕が油断したからで…!」
緒方「君、もしや中野梓という名前では?」
梓「えっ!?
な、なんで知ってるんですか?」
緒方「やはり…
プロ相手に一方的な攻勢。そしてその名前…
AZUSAは…ネットのAZUSAは君か!」
梓「!!」
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:35:40.54 ID:1jS8nRgYO
おれの親父囲碁の先生ww
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:42:54.29 ID:oEOa2Jop0
梓(さ、佐為さん…)
佐為(…)
緒方「俺は今、その実力を目の当たりにした。間違いない
AZUSAは君だ!そうだろう!」
梓「あ、あ…」
ダダッ
緒方「ま、待て!」
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:45:24.96 ID:oEOa2Jop0
梓「はぁ…はぁ…
どうしよう…私がAZUSAだってこと、バレちゃった…」
佐為(ですがまだ完全にバレたというわけでは)
梓(そ、そうですけど…)
佐為(ネット碁…しばらくおあずけですか?)
梓(中止にはしたくないですけど、これじゃあ…)
佐為(…)
梓(さ、佐為さん!泣かないでくださいっ!
何か…何かいい方法を考えますからっ)
佐為(ごめんなさい…梓)
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:46:21.18 ID:SASdaKfu0
支援
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:46:37.96 ID:oEOa2Jop0
次の日
律「今日はシフォンケーキか。美味そうだなー!」
唯「そろそろ冷たい飲み物が欲しくなってくるよね!」
澪「お前ら、だんだん贅沢になってくるな…」
さわ子「中野さん。いるかしら?」
梓「あ、はい」
さわ子「お客さんが来てるわよ。応接室にお通ししてあるけど」
梓「お客さん?」
さわ子「何かね。囲碁のプロの人みたい」
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:47:59.06 ID:WaafK6Gf0
むぎ「・・・」
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:57:36.30 ID:SASdaKfu0
そろそろ既出分が終わるかな
私怨
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/06(火) 23:58:59.84 ID:oEOa2Jop0
律「碁のプロ!?梓お前、何かしたのか?」
梓「えっ?わ、私は何も」
律「梓もついにプロからスカウトが来るようになったかー
これも私の指導の賜物だな。うんうん」
唯「あずにゃんすごーい!」
梓「えっ、そんな、ち、違いますよ」
澪「とにかく行ってみたらどうだ?」
梓「は、はい。行ってきます!」
梓(どうしよう…もしかして昨日の…?)
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 00:00:06.42 ID:oEOa2Jop0
応接室
緒方「やぁ。やはり桜ヶ丘の生徒だったか」
梓「こ、こんにちは…」
緒方「かしこまらなくてもいい
まァ座りたまえ」
梓「は、はい」
緒方「昨日、君の腕前を見た
途中からでもその実力の程はよくわかる。トッププロの領域だ
それでも君がAZUSAではないと言うのなら…」
ガタッ
緒方「今ここで打ってみようじゃないか」
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 00:01:27.41 ID:bnY3jteiO
支援
むぎに何か恨みでもあるのかwww
明日までスレ残しててくれよ
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 00:01:55.66 ID:pXBj31TQ0
私怨
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 00:05:24.96 ID:1LXxuvv00
梓「そ、そんな、私は…その、部活中で」
緒方「君がそこまで正体を隠す理由…それにも興味はあるが
今はそんな事はどうでもいい
ただ君と…打ちたい」
梓「…!」
緒方「さァ、君が黒番だ。石を持ちたまえ」
梓「わっ、私…私は…」
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 00:06:23.76 ID:J2AMOZf7P
また最初から貼ってるのか
面白いんだけどイラッとくる
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 00:09:08.10 ID:1LXxuvv00
佐為(梓。どうしましょうか)
梓(ここで佐為さんに打たせたら、それこそ正体がバレちゃいます…
ここは私が…)
佐為(…そうですね。わかりました)
梓「じゃあ…お願いします」
緒方「お願いします」
パチ…パチ…
緒方「…」
梓「…」
パチ…パチ…
梓「…負けました」
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 00:10:26.30 ID:1LXxuvv00
緒方「こんなものが…こんなものが君の実力ではないはずだ」
梓「き、昨日のは偶然です!
私は先月囲碁を始めたばかりだし…」
緒方「君が碁会所で有段者に何度も勝ったことを知っている
一ヶ月かそこらでそこまで強くなるはずがない!」
梓(だってそれは…佐為さんが打ってたから)
緒方「君は実力を隠している
本当はトッププロ並の力があるのに…
何故だ!何故そこまでの力を隠す必要がある!」
梓「も、もう失礼しますっ!」
緒方「待て!」
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 00:12:08.33 ID:1LXxuvv00
ダダダダダ
梓「た、助けて…!」
緒方「待てっ!逃げる気か!」
梓(ぶ、部室に…!)
バタン!
梓「はぁ、はぁ…」
律「あ、梓?どうしたんだ?」
澪「大丈夫か?」
バタン
緒方「もう逃げられないぞ…!」
澪「こ、この人は?」
緒方「さァ、観念して吐くんだ。君の実力の全てを…!」
梓「あ…あ…」
紫煙
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 00:14:39.78 ID:6Dkc4+rS0
しえん
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 00:15:38.84 ID:1LXxuvv00
緒方「さァ、正直に話せ!」
澪「あ、あの、何なんですか!突然入ってきて!」
律「そうだ!梓おびえてるじゃないか!」
緒方「どうなんだ!中野梓!」
梓「わ、私、私は…違う、違います…」
緒方「ネットのAZUSAはお前だろう!そうに違いない!」
唯「ネットのAZUSAって、この前話してた噂の?」
律「へ、へん。梓がそんなに強いわけ…
あ、でもそう言えばこの前碁会所で…」
緒方「碁会所で何なんだ!教えてみろ!」
律「ひっ!
ご、碁会所で梓、私が完全に負けてた碁を、途中から逆転して…」
緒方「見ろ!覚えて高々一ヶ月程度の奴にそんな事ができるものか!
AZUSAだ!お前はAZUSAだ!」
梓「ひぃっ!」
澪「や、やめろっ!」
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 00:17:01.65 ID:1LXxuvv00
澪「も、もうやめて下さい
梓、怯えてるじゃないですか」
緒方「チッ…
こいつはな、トッププロと遜色ない実力を持ってるんだ」
律「ハハ、そ、そんなバカな」
緒方「ああ。バカな事だよ
プロでもない女子高生が、俺の目の前でプロを完膚無きまでに負かしたんだからな
こんな事は偶然ではありえない。だから知りたいんだ
…この子の強さの正体を」
澪「だ、だからって学校内で生徒に詰め寄るなんて…
こ、これ以上やると先生を呼びますよ!」
緒方「力を隠したいならそれでもいい
だが、だが…俺とだけ打て!」
梓「えっ…」
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 00:17:55.01 ID:1LXxuvv00
緒方「お前の実力はあのsaiに切迫している…
俺はあのsaiの力にあこがれていた
俺の師でもある前名人すら敗れた、あの力にな
だが奴はネットから姿を消した。突然の事だ
俺が奴と戦う機会は永遠に失われたと思われた
だがそこにお前が現れた
お前がsaiではないことは知っている
だが俺は再び…再びsaiと打てる夢を」
さわ子「ちょっとあなた!」
律「うおっ、さわちゃん!」
さわ子「校内で不審者が生徒を追いかけ回してると連絡がありました
うちの生徒に手を出すなら、今すぐ出ていきなさい!」
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 00:18:38.66 ID:1LXxuvv00
緒方「…少し熱くなりすぎたな。悪かった
だが…君が実力を隠しているうちは、俺はあきらめない
今日は失礼するよ」
バタン
律「…びっくりしたぁ〜。何だあれ」
澪「梓、大丈夫か?」
梓「は、はい…」
唯「さっきのが碁のプロの人?」
梓「はい。そうです」
律「梓がネットのAZUSAだって言ってたな
そうなのか?梓」
梓「い、いえっ!私はあんなに強くありません!」
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 00:21:04.83 ID:1LXxuvv00
律「そうだよなー。いくら何でもトッププロと同じってのはないよな〜」
澪「さっきの人、待ち伏せとかしてないだろうな
大丈夫か?一緒に帰ろうか?」
梓「あ、で、でも」
唯「そうしたほうがいいよ。私も付き合うから」
さわ子「そうね。門のあたりは先生が見回るから、今日は皆と一緒に帰りなさい」
梓「は、はい…」
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 00:22:38.84 ID:2Bwk336K0
しえん
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 00:23:59.08 ID:pPmmznMYO
C
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 00:25:22.98 ID:EBQkQpxZ0
梓がネット上のAZUSAじゃないかと騒ぐように
この
>>1もほっただったりしてな
here囲碁
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 00:35:16.45 ID:bnY3jteiO
>>127 それ面白いな
スピードスケートのやつを完全に外してから、見てないけど
ヒカ碁は本当に素晴らしい漫画だと思う
また一発当てないかな・・・
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 00:41:22.74 ID:1LXxuvv00
帰路
澪「梓、明日からもしばらく一緒に帰ろうか」
唯「そうだね!皆で帰るの楽しいし!」
梓「皆さん…ありがとうございます」
律「いいってことよー!かわいい後輩のためなら例え火の中水の中!」
澪「碁会所の中…はもうやめてくれよ」
律「う…」
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 00:43:36.08 ID:P8zbxbZw0
SHIEN
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 00:56:39.47 ID:AGDHCrk80
慈圓
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 01:18:18.18 ID:8B5XpG0Y0
今日はこれでおしまい?
majikayo
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 01:44:35.14 ID:P8dY4CiX0
|∧,,∧
| ・ω・) <続きはー?
|⊂ ノ
|ωJ
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 01:57:46.83 ID:1LXxuvv00
規制ひどすぎ
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 01:58:23.50 ID:1LXxuvv00
唯「じゃあね、あずにゃん!」
澪「また明日な」
梓「今日はありがとうございました」
バタン
梓「…はぁ。しばらくネット碁はできないし、どうしよう…」
佐為「梓。私が無理を言ったせいでごめんなさい…」
梓「いえ、私も調子に乗りすぎました。すみません佐為さん…
…そうだ!今日は私と打ちませんか?」
佐為「梓と?」
梓「はい。ここ最近佐為さんとネットの対戦相手の対局を見てるだけだったので…
たまには打ちましょう」
佐為「そういえば、最近梓は自分ではあまり打っていませんでしたね
是非お願いします」
起きててよかった
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 02:00:07.10 ID:1LXxuvv00
パチ…パチ…
佐為(梓…ここ最近自分では打っていないはずなのに強くなっている…!)
パチ…パチ…
梓(前は佐為さんの手の意図がわからなかった。けど…
AZUSAとして強い人と打つ佐為さんの対局を見るたび
段々わかるようになってきた。その一手の意図が…)
パチ…パチ…
佐為(あの者は言っていた。初めて一ヶ月で碁会所の者を倒せるわけがないと
だが、しかし今の梓ならおそらくそれも可能であろう
梓は常識外の成長を見せている。その原動力となる物は…)
パチ…パチ…
梓「負けました」
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 02:01:08.14 ID:1LXxuvv00
佐為「地にこだわりすぎましたね。厚みは攻めに働かせなくては」
梓「はい」
佐為「それにしても梓は強くなりました」
梓「はい…自分でも驚いてます」
佐為「…梓。ここ最近梓と一緒に過ごしていてわかりました
なぜ梓がここまで急成長を見せるのか」
梓「?」
佐為「最初は梓に碁の才能があるからだと思っていました
…が、それは間違いでした」
梓「えっ?」
佐為「梓。あなたの才能はもっと別の所にあったのです」
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 02:02:27.88 ID:1LXxuvv00
佐為「梓。『ぎたー』をはじめたのはいつからですか?」
梓「えっと…中学の頃からです」
佐為「その時も上達が目まぐるしかったのではありませんか?
他の人にそう言われた事は?」
梓「は、はい…上達の早さを褒められたことは何度か」
佐為「貴女の才能は碁の才能ではない
熱中した物をとことん愛し、只管熱心に取り組む…
いわば上達の才能なのです」
梓「上達の…」
佐為「『ぎたー』もそうであったように、碁もそうなのです
貴女が碁を好きであり続ける限り、すごい速度で上達する事でしょう」
梓「そ、そうなんでしょうか」
佐為「ええ。梓は囲碁が好きだからきっと上達します
私が保証しますよ」
梓「好きだから上達する…
私…なんだか、うれしいです」
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 02:03:13.37 ID:1LXxuvv00
本田「なァ。最近ネットでAZUSA見かけなくなったな」
和谷「そうだな。一週間ほど前からネットに現れなくなってそのままだ」
ヒカル(佐為…)
本田「プロより強いネットの打ち手、かァ」
和谷「俺達もそう易々と負けてらんねェよな
つっても本田さんと俺は負けてるか
よし。こうなったら進藤!お前に賭けた!
次AZUSAが現れたら、俺と本田さんとサエさんの仇打ってくれよな!」
ヒカル「ん、ああ」
ヒカル(実は俺も負けてるんだけど
…AZUSAが佐為だとしたら、勝てる奴なんていやしねェか)
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 02:03:51.22 ID:1LXxuvv00
緒方(先週のあの様子では、再び中野梓と話したところで彼女の本気は見れまい
こうして彼女が現れたという碁会所で張っていても意味はないだろう
果たしてどうしたものか…)
アキラ「あれ?緒方さん。どうしたんですか?
ここにいるなんて珍しいですね」
緒方「ああ」
市河「今日は緒方さんもゆっくりしていってくれるみたいだし
アキラクンもゆっくり打っていったらどう?」
アキラ「ハハ、そうですね
今日は手合いもないですし」
緒方「!
…ちょうどいい。君に頼みたいことがある」
アキラ「はい?」
緒方「…saiの正体を知りたくはないか?」
アキラ「!」
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 02:04:30.41 ID:1LXxuvv00
緒方「実は先週、今ネットで話題のAZUSAと会ってきた」
アキラ「AZUSA…お父さんと打ちにきたプロの方がその名前を口にしてました
プロよりも強く、saiを彷彿とさせるとか」
緒方「AZUSAの棋譜は見たかい?」
アキラ「いえ、興味はあったのですが忙しくて…」
緒方「AZUSAの打ち方は、かつてのsaiとほぼ同じだ
同一人物の可能性は大いにある」
アキラ「本当ですか!?
では、緒方さんが会ったAZUSAというのは」
緒方「ああ。saiかもしれないということだ」
緒方(…が、それはないだろう
saiがいたのは10年近く前の話だ
中野梓がまだ5、6歳の頃だろう
saiが中野梓はありえない。だが何らかの関係はあるかもしれない
塔矢アキラを使って、それを探る)
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 02:05:24.69 ID:1LXxuvv00
緒方「これがAZUSAの棋譜だ。眼を通してみるといい」
アキラ「拝見します」
…
緒方「どうだ?」
アキラ「これは…間違いない。saiです。あの時の…」
緒方「フム」
アキラ「AZUSAは…AZUSAはどこにいるんですか!?」
緒方「桜ヶ丘高校二年。中野梓」
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 02:05:58.91 ID:1LXxuvv00
アキラ「高校生…でも、saiがいたのは」
緒方「そう。10年前だ。中野梓は5、6歳
だからこそ不思議だと思わないか?
当時5歳程の少女が、ネットでプロ棋士以上の実力を見せた
そんな事が果たして」
アキラ「緒方さん…。ですがAZUSAは間違いなくsaiです
あの時僕はsaiの棋譜を幾度となく並べた
だからこそ分かるんです。これがsaiだと…」
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 02:08:13.95 ID:1LXxuvv00
緒方「フム…確かに棋譜から受ける印象は、あのsaiと同じだ
初見では私も同一人物かもしれないと思った
しかし年齢的に…」
アキラ「進藤…」
緒方「進藤?」
アキラ「saiは進藤…当時の僕はそう思っていました
でもそれは違った。ならば…」
緒方「進藤本人ではなくとも、少なくとも進藤の知り合いだ
彼がかつて自分の口でそう言ったんだよ。君の父親の病室でね」
アキラ「では…中野梓がsaiなら、進藤の…?」
緒方「知り合いという事になる」
アキラ「進藤…!」
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 02:12:46.87 ID:1LXxuvv00
緒方「お、おい。待て。どこへ行く」
アキラ「進藤に確かめに行くんです!
中野梓と…saiとの関係を!」
市河「あ、アキラクン!」
ダダッ
進藤「だからここのフリカワリが大きいんだよ」
本田「こっちのサガリを優先すべきだと思ってたが…」
和谷「でもそれだと」
バタン!
アキラ「進藤、ここにいたか」
ヒカル「塔矢!?」
和谷「オマエ何しに…」
アキラ「聞きたい事がある」
しえん
これどこまで書いたの?
毎回最初からだから続きが読めない・・・
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 03:51:56.26 ID:1LXxuvv00
規制
続き明日
ほっしゅ
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 07:04:13.97 ID:bnY3jteiO
ほ
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 07:43:40.59 ID:AGDHCrk80
hosyu
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 08:18:27.92 ID:AGDHCrk80
捕手
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 09:02:19.78 ID:6Dkc4+rS0
しえん
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 09:29:26.10 ID:8lFNFcZC0
あずなん
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 11:21:58.66 ID:bnY3jteiO
初段
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 12:23:06.77 ID:/oDT6PNJ0
得意な戦法でも挙げてこうぜ
目はずし
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/07(水) 12:24:27.44 ID:b7VWFSWa0
めっちゃおもしろい!!!!!!
連載してもいいクラス
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ほっしゅ