1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/11(日) 13:29:49.35 ID:8HtlpZhW0
2ゲット
三人揃って、深い溜息。
やれやれ。サトシから離れた僕にいったいどんな冒険譚を期待していたのやら。
さて次は君たちの番だぞ。
誰から話す、と顔を見合わせる三人組。
やがてペルシアンが肉球を掲げて、
「ミャーから話すニャ。
……聞いて驚くでニャーでニャースよ?」
「勿体ぶらないで早く言っちまえよ」
「後ろつっかえてんだからねー」
「こういうのは間が大切なんだニャ。
まったく、おミャーらにはミャーの役者魂が理解できないのかニャ?」
「ピカ」
手短に頼む。
「ピカチュウがそういうなら仕方ないニャ。
実は、ミャーは今、ボスに仕えているニャ」
「ピカー!?」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/11(日) 13:30:07.99 ID:FWQpVpA0O
薄々予感はしていたが、まさか本当にサカキ直属のポケモンになっていたとは。
ペルシアンが勿体ぶる気持ちも理解できる。
大出世じゃないか。
「ミャーの通訳としての能力が買われたのニャ。
ボスは能力の有無で人事ならぬポケモン事を行うお方ニャ」
ペルシアンは僕の反応を見て誇らしげだ。
先程ペルシアンは、自分はそう苦労せずとも僕に面会することが叶うと言っていた。
今なら解る。サカキが僕と話す際に通訳を用いる。それがペルシアンだったのだ。
「そんじゃあ次は俺たちの番かな」
「ニャースに比べるとつまんないかもしんないけどね」
ムサシとコジロウが、顔を見合わせて穏やかに笑う。
「ピカピィ?」
てっきり、君たち二人もペルシアンと同じく出世街道を歩んだとばかり思っていたのだが?
コジロウが取り出した身分証明書に看護婦さんは目を丸くしていたしね。
「まあ、幹部に昇進する話はあったにはあったんだけど……」
「それが決定される直前に、あんたの元飼い主がロケット団を潰しちゃって……」
ムサシは遠い眼をして言った。
「白紙になった上に焼却処分された、って感じよね」
「ピ………」
……それは悪いことをしたな。
僕が過去にしたことは社会的にとても評価されていることなのに、
こうして元ロケット団員の、それも馴染み深い相手の声を聞くと妙な背徳感に襲われる。
その後は?――そう尋ねようとした時、ペルシアンが一口に言った。
「その後、婚期を逃した二人は相棒の関係をちょっとだけ進展させて、
養子を貰ってその子を育てつつ、その他にも新たな人材育成に貢献しましたとニャ。
めでたしめでたし……ニャアァッ」
ボコ、と嫌な音がペルシアンの頭上で響く。
「ちょっと、勝手に終わらせてんじゃないわよ!」
「ピ、ピカピ……?」
け、結婚していたのか? それに養子って……。
ペルシアンが涙声で通訳すると、コジロウは照れくさそうに鼻の頭を掻きつつ、
「いや、籍は入れてないんだ。
俺とムサシは相棒のままでいいんじゃないか、って二人で相談して決めたんだよ」
「ほんと不器用だニャ。素直に結婚すれば良かったのにニャー」
「お前は黙ってろっ」
ボコ、と再び嫌な音が響きペルシアンが沈黙する。
ムサシは目頭を押さえながら言った。
順序立てて説明するつもりが、ペルシアンに邪魔されて混乱しているのだろう。
「養子って言っても、孤児を引き取って育ててあげただけよ。
15の時には自立して、今はボスの下で立派に働いてるわ」
「といっても、育ての親には連絡の一つもよこさない馬鹿息子さ。
タマムシで元気にやってるって昔の仲間に聞いて、安心するくらいだよ」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/11(日) 13:31:25.49 ID:XRbybNYGO
きたあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!1111
ktkr
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/11(日) 13:34:30.87 ID:xUS/eKOW0
以上が前回分
以下が新しい分
「ピ、カ……」
ちょっと待ってくれ。
一度に入って来た情報が多すぎて混乱する。
ニャースがペルシアンに進化しサカキの手元に置かれたのはまだ納得できるが、
ロケット団を解雇されたムサシとコジロウが、
籍を入れずに共に生きることを決め、立派に養子を育て上げていただって?
君たちには悪いが、
「おミャーら二人にそんな甲斐性があるようには思えニャいと言ってるニャ」
おいペルシアン、僕はまだそこまで言っていないんだが。
「むっ」
「失礼ね」
ムサシとコジロウが、それぞれ僕のほっぺたを摘む。
そしてその伸縮性をいいことに、
「あたしたちにも子育てくらいできますよーだ」
「そうだそうだ。馬鹿にすんな」
ぎゅうぎゅうと引っ張り始めた。
「ピィーカァー」
待て待て、自分で言うのもなんだが僕は病床の身なんだぞ。
「うるせぇ。どうせロクにポケモン育てられない俺たちが
子供を育てられるわけがないと思ってたんだろ?」
「そりゃまあ最初は苦労したわよ」
「でも軌道に乗ったら結構楽しいもんだったぜ」
「あんな小生意気に育つとは思ってなかったけどね」
「誰に似たんだろうなあ」
「それ嫌味でいってんの?」
懐古に浸りながら、僕の頬を引っ張る力の加減を失っていく二人。
「そろそろ終わりにするニャ」
一閃。ペルシアンの爪が、二人の手の甲を浅く引っ掻く。
「「ぎゃっ」」
「いってぇなあ」
「急になにすんのよー」
「ミャーたちが潜入前に約束したことを復唱するニャ」
「隠密行動を心がけ……」
「ピカチュウの容態を確認した後……」
「痕跡を残さず静かに立ち去る……」
「全っ然守れてないニャ。
確かに久ぶりの再会でミャーも舞い上がってたニャ。
でも、いい加減に撤退しないと不味いことになるニャ」
しゅん、とムサシとコジロウが項垂れ、
パイプ椅子を元あった場所に戻す。
ペルシアンが注意しなければそれこそ限界まで長居するつもりだったのかもしれない。
いやっふぅううううう!!!
待ってたぜ!
「目的は達成したわけだし」
「これ以上は蛇足よね。あたしとしては思い出話に延々浸っても良かったけど……」
看護婦さんが荒らした医療器具を片付ける二人を尻目に、僕はペルシアンに尋ねた。
「ピカ、ピーカ?」
君たちとはまた会えるのかな。
「会えるニャ。特にミャーとは、ピカチュウが予想しているよりもずっと早くに会えると思うでニャースよ」
解体されたロケット団のその後や、
あの施設の全貌、そして今僕が何処にいるのかは、
追々サカキが――君にとってはボスが馴染み深いか――が教えてくれるんだろうね。
「時期がくれば解るニャ」
ペルシアンは優雅に尻尾を揺らしながら窓際に寄り、ムサシとコジロウの真ん中に収まった。
「じゃあな、ピカチュウ」
コジロウが揃えた二本の指をこめかみから僕の方へ振り、
「しっかり療養しなさいよ」
ムサシが頬の筋肉を引っ張るようなウインクをし、
「………やれやれニャ」
ニャースが疲れ切ったような声を上げて、窓の外に飛び降りて行った。
おお来てた!
支援
ムサシもコジロウも心は若かりし頃のままなのだろう。
ペルシアンは自覚しているみたいだが……と、かく言う僕も結構な年齢だったな。
人間の年齢に換算すると30を過ぎた辺りだろうか。
……そういえば、サトシもそれくらいの年齢だ。
彼の老けた顔など想像もできない。
僕の脳裡には元気いっぱいの少年期の彼がそのまま保存されている。
彼の脳裡には僕はいったいどんな風に保存されているのだろう。
いや、もう保存されていないか。
例え、再びどういうわけか外見に老いが見られない僕を見ても、
彼は僕を「僕」だと解らないかもしれない。
そう考えたほうが自然だ。
――コン、コン。
感慨に耽る僕の耳に、小気味良いリズムのノックが響く。
「入るぞ」
返事をする暇もなく開扉される。
何のためのノックだったんだろうなと思っていると、
サカキは悠然たる足取りで僕の側に立つと、おもむろに僕の頬を摘んだ。
「ふむ。柔らかい」
そりゃ柔らかいだろうね。
「あ、いいな……」
後ろで縮こまっていた看護婦が思わず声を漏らす。
なんなんだこの空気は。
いいなーいいなー
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/11(日) 14:57:58.99 ID:xUS/eKOW0
サカキは僕の頬の伸縮性を堪能した後、厳かな声で言い放った。
「お喋りは楽しかったか?」
僕は首肯した。
看護婦は退室した後、真っ先にサカキの元へ報告に行ったのだろう。
サカキは重い腰を上げたものの、
部屋の前で、三人組が自ずと立ち去るのを待っていた。
彼らの気持ちを汲んだのだ。
「私とて感動の再会に水を差すほど空気の読めない男ではない。
また奴らの越権行為に関しても目を瞑ってやろうと思う。
だが、お前自身よく分かっているだろうが、
お前は未だ万全とはほど遠い状態にあるのだ。
今は療養に専念しろ。次に報告を受けたときは然るべき処分を奴らに下す」
分かったな、と視線で釘を刺される。
「ピィ……」
僕は頷きを繰り返しながら、微弱電流をサカキの指に流した。
「………」
微動だにしない。もう一度。
「………」
「チュ……」
いや、離せよ。
ちょっと休憩
視点変更
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/11(日) 15:16:50.67 ID:WAyOrO110
サカキかわゆす
ピカチュウのほっぺそんなに気持ち良かったのかw
ちゅ!
人いねぇwwwwwwwwwwwww
>>21 映画で分かるようにピカチュウの顔の皮膚の伸びは異常
☆
再開する
支援
今日からだったのか
支援
手の甲で目を拭って、立ち上がる。
夕陽はとうに落ちて辺りは薄暗くなっていたけど、不思議と怖くなかった。
最後に思い切り泣いたのはいつかしら。
思い出せない。
涙は心の中に溜っている後悔や悲しみや怒りを洗い流してくれる。
誰かがそんなことを言っていたのを思い出す。
本当にその通りだと思った。
「ピカチュウのことは、今は諦める」
ほら。
こうやって口に出しても大丈夫。
あたしが泣いてすっきりしたところで、
それは感情の整理がついただけであって、
ピカチュウが囚われている現実は何も変わらない。
けど、前に進むことはできるようになった。
落ち着いて今あたしに出来ることを見つめ直せるようになった。
バッジを集めて、
ポケモンリーグの参加資格を得て、
セキエイ中枢のコンピュータに登録されたお父さんの情報を知る。
あたしが今持っているバッジは五つ。
次に目指すのは、ヤマブキシティジムのゴールドバッジだ。
またゴールドバッジを手に入れると、あたしはレベル70までのポケモンを強制的に従えられるようになる。
つまり、ゲンガーの暴走を押さえ込むことができるようになる。
「さ、帰ってヤマブキシティに向かう準備しなくちゃ」
お尻についた枯れ草を払って、暗い足下に注意しながら丘を下る。
今夜と明日一日を出発準備に当てて、
そのあいだに、カエデに冷たくした埋め合わせをしよう。
ピッピやスターミーをポケモンセンターに預けて、軽く体調を見てもらっておこう。
予定を立てながら、墨を流し込んだみたいに暗いサファリパークを眺める。
園内の常夜灯が放つ仄かな明かりが、豆粒みたいに小さく見える重機を照らしていた。
……タケシさんの言うとおり、工事の進捗状況は芳しくないみたいね。
「早く諦めればいいのに」
あたしは溜息をついて、足を早めようとした。
その時だった。
―――くぅん。
このままじゃ、そろそろ詰みそうだな
結構人少ないなぁ
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/11(日) 17:14:51.40 ID:nwRgGDHzO
俺みたいなromもいる
支援
支援
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/11(日) 17:20:54.39 ID:bEMzZfq2O
しぇー
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/11(日) 17:28:28.33 ID:bEMzZfq2O
しぇー
肌が粟立つ。
一気に動悸が激しくなる。
―――くぅん。
幻聴じゃない。
ガラスを震わせたような澄んだ音。
あたしの耳に刻み込まれたその音が、サファリパークに広がる闇のどこかから、
ともすれば夜風に掻き消されてしまいそうなか細さで聞こえてくる。
あたしは泣き腫らした目をいっぱいに開いて、広大なサファリパークの敷地を見つめた。
それは一瞬の出来事だった。
常夜灯とは決定的に違う炎の玉が暗闇を払い、すぐに暗闇に飲み込まれる。
錯視じゃない。大きく開いた距離の所為でどんな技かまでは分からなかったけど、
あの火の玉は確かにポケモンの技で、自然に発生したものじゃない。
気付けば、無我夢中で駆けだしていた。
「アヤだわ……!!」
例え全てがあたしの夢幻なのだったとしても、確かめずにはいられなかった。
どうして立ち入り禁止のサファリパーク園内にアヤがいるのか。
どうしてキュウコンを出して技を使っているのか。
そんなことはどうでも良かった。
あれだけ納得したつもりでいたのに。
あれだけ未練を断ち切っていたつもりでいたのに。
今のあたしの頭の中からは、
アヤを捕まえてピカチュウの行方を問い質すこと以外に何もなくなっていた。
よし、ガンダム終わったから付き合うぜ
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/11(日) 17:39:15.58 ID:DfzyRZzsO
おい誰だか知らんが宣伝やめろよ。荒れる
sien
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/11(日) 17:48:54.04 ID:74G+AmA4O
すげー亀だが
>追々サカキが――君にとってはボスが馴染み深いか――が教えてくれるんだろうね。
サカキ「が」とあるのに「が」教えて…と続くのはおかしいんじゃないか?
「はぁっ……、はぁっ……」
サファリパークの入場口で、あたしは立ち尽くしていた。
鉄扉はいつか来たときと同じように堅く閉ざされていた。
工事中の看板の文字は濃くなった暗闇に覆われて読めなくなっていた。
息を切らして入場口を見上げるあたしを、時々通りすがる人が不審そうな目で眺めていく。
どうすれば中に入れる?
管理局の人にお願いしてみるというのは?
ダメ……仮にもジムリーダーのアンズちゃんが申し出ても無理だったのに、一介のトレーナーのあたしが入れる訳がないわ。
侵入するというのは?
それもダメ……どこから侵入すればいいの。
正面からは論外だし、サファリパークを囲うように巡らされた高い鉄柵は鳥ポケモンの"空を飛ぶ"ぐらいでしか乗り越えられない。
自問自答を繰り返しても、妙案は思い浮かばない。
こうしている間にも、アヤは――あのキュウコンの持ち主がアヤだという保証はどこにもないけど――どこかに行ってしまうかもしれない。
焦りだけが先行する。あたしはしゃがみこんだ。
どうすれば?
どうすればいいの?
「あり? ヒナタさんこんなとこで何やってるんですかあ?」
「うわっ、すっごい偶然〜。今はカエデさんは一緒じゃないんですかあ?」
「あ、あんたたちは……」
果たして自転車に跨って颯爽と現れのは、
サイクリングロードで出会ってセキチクまでの旅を共にした、
あの金髪と茶髪の女の子二人組だった。
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/11(日) 17:55:26.62 ID:xUS/eKOW0
おお、あの二人か
支援
サカキとピカチュウのやり取りが面白すぎるwww
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/11(日) 18:15:14.03 ID:xUS/eKOW0
「あ、あんたたちこそ、こんなとこで何やってんのよ?」
「こんなとこでって、ここ地元だし。ウチらは今から飯行くとこなんですけど、ヒナタさんも一緒します?」
「ありがと、でも今はそれどころじゃなくて……」
「あーっ」
金髪ロングが、こっちがびっくりするような大きな声を上げる。
「もしかしてヒナタさん、サファリパークに忍び込もうとか考えてたんじゃないですかぁ?
キャハハ、図星でしょー?」
「う……」
茶髪ショートが金髪ロングの脇腹をつつきながら、
「んなわけないじゃん。夜のサファリパークがヤバいのはヒナタさんも解ってるよ。ですよね?」
「ごめんなさい。何がヤバいのか教えてもらえないかしら?」
「いやだって……暗くて視界が制限されるし、元々サファリパークには夜行性のポケモンが多いから、
そういうの刺激したらマズいことになるじゃないですか。
だから仲間内でも夜には忍び込まないことにしてるんですよ」
「夏にも肝試しと腕試し兼ねて深夜に忍び込んだ馬鹿が数人死んでるしぃー。
ま、要するに夜のサファリパークに一人で入るのは自殺行為ってことっすね」
サラリと怖いことを言う金髪ロング。
でも何故だろう、そんな物騒な話を聞いてもなお、あたしの心は揺るがなかった。
「ねえ、さっき仲間内でも"夜には"忍び込まないことにしてる、って言ったわよね?」
自然と威圧的な語調になってしまう。
茶髪ショートは何か失言したのかと、目を瞬かせながら答えた。
「え、ええ、言いましたけど?」
なんだこの神スレwww
「ということは、日中なら忍び込んでるの?」
金髪ロングが強張った笑みを浮かべながら間に入ってくる。
「ちょ、ちょっと待ってくださいよぉ。
ヒナタさんて、サファリパークの不法侵入に目を瞑れないほど
お堅い人じゃないでしょ?
サファリへの侵入なんて誰でもやってることだし、そんな怒らなくったって――」
「案内して」
「ふぇ?」
「今すぐ忍び込める場所に案内して。お願い!」
食事兼ねた休憩
いてら
再開した事知らない人多いんかな
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/11(日) 18:30:12.47 ID:2kpXnjDT0
人が少ないほうが読者としては読みやすいけど…
宣伝はダメ、絶対。
そういうやつがageんなよw
ageてもらったおかげでここにきますたwwww
始まってたのかwwww
今北支援
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/11(日) 18:52:48.38 ID:4wZG3MLCO
支援
しぇ
支援の意味わかっていってんの
落ち着きなって
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/11(日) 19:22:46.65 ID:bEMzZfq2O
マーマー
前回…つか始めの頃からsage進行が暗黙の了解だったはずなんだが……方針変えたのか?
金髪ロングの発言読んで思ったんだが、
ゲームで野生のポケモンに負けた後、主人公はポケモンかばって
必死にポケモンセンターまで逃げるけど、よく毎回死なずに済むよなぁ
チャンピオンロード辺りのポケモンなら、余裕で子ども一人殺せそうだが
基本sage進行だが、忘れる人は結構いるしな
>>63 変身中のライダーをショッカーが襲わないのと同じ
うーうー
>>65 お約束ということね
確かにドラクエみたいに
「おお レッド しんでしまうとは なさけない」
とはいかないもんな
もう少し現実的な理由をつけるなら、近くのトレーナーに助けて
もらっているといったところか
ロケット団員とかが助けてくれることはさすがにないだろうがw
再開する
今日は明日休みだし再開初日だから遅くまで書くお( ^ω^)
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/11(日) 20:06:24.34 ID:+DhpJe++P
いつからsage進行が基本になったんだ?
荒らしをスルーできないおこちゃまが暴れてただけだろ?
>>69 前スレまでのテンプラには書いてあったよ
まぁagesage論議は避難所でね。
支援
>>70 前スレでは天婦羅蕎麦でも振る舞ってたの?
おっとキングラーの悪口はそこまでだ
再開されるまで毎日ピカチュウでスレ検索してたのは俺だけじゃないはず
お前だけだよ
避難所に再開日時書いてあったしね
なん…だと…?
避難所は前に一回見たきり見て無いんだぜ……
数分後、あたしは茶髪ショートのサドルに乗せてもらって、
二人がいつも不法侵入に使っているという秘密の抜け穴に案内してもらった。
真っ暗闇の木立の奥に進んでいくと、サファリパークとセキチクシティ居住区を隔てる鉄柵が見えてくる。
しかしそこの鉄棒は数本が押し広げられて、人一人がなんとか潜り抜けられるようになっていた。
「もう一回聞きますけどぉ、マジで入るんですか?」
「明日の朝まで待ちません? 夜はマジでヤバいんですよ?」
「心配してくれてありがとう。でも、今じゃないと意味がないのよ」
アヤが明日の朝まで待ってくれるとは思えない。
茶髪ショートは神妙な面持ちで、
「危ないと思ったらすぐに引き返して下さい。
この鉄柵を抜けるとすぐに一際高い常夜灯があるので、
サファリパークを歩いているときはいつも、その常夜灯を視野に入れるようにしてください。
そしたら迷いませんから」
「ありがとう。お礼は次に会ったときにするから」
「やめてくださいよぉ。なんかそれ、ヤです。
それがあたしたちが聞いたヒナタさんの最後の言葉だった――みたいな感じになりそうで」
金髪ロングが混ぜ返す。
おかげで少し緊張が解れた気がした。
「無茶はしないでくださいねーっ」
不安げな声を背に、あたしは身を縮めて鉄柵を潜り抜けた。
鉄柵の向こうも小さな木立になっていて、とにもかくにもそこを抜けなければまともな視界が手に入らない。
あたしはペンライトの明かりを頼りに茂みを抜けた。
そしてあの二人が連呼していた「夜のサファリはヤバい」という言葉の意味を思い知った。
初代アニメポケモンリーグの
クラブVSナッシーでキングラーに進化して破壊光線はよかった
キングラーに一目ぼれしてしまった
夜のサファリ・・・ゴクリ・・・!
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/11(日) 20:40:28.48 ID:+DhpJe++P
サファリパークに穴だと・・・?
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/11(日) 20:52:33.10 ID:xUS/eKOW0
夜の海に一人取り残されたような孤独感と、
狭い部屋に閉じ込められたような閉塞感が一緒になってやってくる。
丘の上からの俯瞰とは全然違う。
常夜灯なんて、その周りを薄朦朧と照らしているだけ。
明かりが届かないところでは生い立つ草木が視界を邪魔する上に、
暗闇の所為でほんの数m先を見通すことができない。
そこに何もないと分かっていたら、迷いなく歩を進めることが出来るだろう。
でも、もしそこに凶暴な野生ポケモンが潜んでいたら?
サファリパークのポケモンのレベルはそう高くないと聞いているけど、
集団になって攻撃されたら、あたしのスターミーやピッピは一溜まりもなくやられてしまう。
アヤとキュウコンはどこにいるのだろう。
鳴き声はあれきり聞いていない。
――もういなくなってしまったのかも。
ううん、いる。絶対にアヤはこのサファリパークにいる。
あたしは頭を振った。一緒に弱気な考えも振り落とした。
「慎重かつ大胆に行きましょう」
とりあえずは常夜灯を伝って、重機の群れを目指すことにする。
ペンライトを腰のベルトに向ける。
この子たちを使う機会が、一度きりであればいいのだけれど……。
アタック・チャーンス!!
ヒナタはあはあ
「スターミー、"妖しい光"で混乱させて」
スターミーのコアが鈍い赤の光を放つ。
低い唸り声で威嚇していたニドランは、見当違いの方向へと駆けていった。
初めてサファリのポケモンと出会って、それを追い払って以来、
あたしはスターミーとピッピを外に出したままにしていた。
ポケモン召還時、格納時にボールが発する閃光で、
眠っている野生ポケモンを刺激してしまうと思ったからだ。
「絶対に騒いじゃダメよ?」
「……ぴぃ」
普段はわんぱくなピッピも、今は静かに後背の警戒を担当してくれている。
ほどなくしてあたしたちは重機の群れに辿り着いた。
「誰も見てない……わよね」
人の気配がないことを確認してから、油圧ショベルの上に勢いよくよじ登る。
ああもう、こんなことならスカートじゃなくてジーンズを穿いてくれば良かった。
俺がショベルを支えておこう
お前には無理だ
ここは俺に任せろ
いやいや、俺がやろう
いや、俺にしかできないだろ
俺がやる
お前等全員でやればいいんじゃね
安心しろ
既に俺が支えている
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/11(日) 21:33:03.65 ID:qvIPJdcn0
ふぅ…
お前らおちつけ
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/11(日) 21:35:44.63 ID:+DhpJe++P
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/11(日) 21:36:29.93 ID:qOs+y2ISO
ショベルなら俺の隣で寝てるよ
俺は頭でヒナタを支えr
束の間の俯瞰視点。
火の玉を見た辺りに視線を這わせてみても、同じ色をした暗闇が広がっているだけ。
流石に同じ場所に留まっているわけがないか。
せめてもう一度、あの薄いガラスを震わせたように綺麗なキュウコンの鳴き声を聞くことができたら、
大体の方角を掴むことができるのに――。
あたしは油圧ショベルから降りようとして屈み込み、
「……えっ………」
赤い目が二つ、弱々しい光を灯してあたしを見上げていることに気付いた。
いつの間に近づかれたんだろう。
反射的に構えてはみたものの、
攻撃してくるつもりはないみたいで、あたしは落ち着いて図鑑を取り出した。
「――コンパン――昆虫ポケモン――身を護るために細く堅い体毛が全身を覆っている―――
高度に発達した複眼を持ち――暗闇の中でも獲物も見逃さない―――」
ついに始まったか
コンパンは俺だった
99 :
コンパン:2009/01/11(日) 21:56:36.88 ID:bTJve/EwO
履いてない・・・だと?
「何よ。暗闇の中の獲物ってあたしのこと?」
スカートの裾を絞って飛び降りる。
品位ある女性にあるまじき蛮行だけど、誰も見てないから大丈夫。
さてと、あなたは一体あたしに何の用なのかしら?
「ぴぃっ?」
ピッピがあたしの前をまるでボディーガードのように胸を張って歩き、コンパンと対峙する。
威勢と背丈が釣り合っていないところが可愛い。
コンパンは身をゆっさゆっさと左右に振り、
サファリパークの奥地に視線を投げかけた。
「………?」
何かを伝えたがっていることは分かるんだけど。
「きぃ、きぃ」
弱々しく鳴いたコンパンは、最後に横に一回転しつつ大きく飛び跳ねると、ぽさっと地面に倒れ伏した。
ピッピが恐る恐るコンパンに触れる。動かない。
「嘘……、倒れるのもジェスチャーの一つじゃなかったの?」
あたしは慌ててコンパンに近寄った。
そしてその背中の針金のような体毛が無残に焼け焦げているのを見た。
101 :
◆ihjpPTk9ic :2009/01/11(日) 21:59:29.51 ID:xUS/eKOW0
風呂やら何やら
0:00までに戻る
把握した
コンパンカワイソス……
寒いから湯冷めしないようにな
とりあえずコンパン捕まえようぜ!
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/11(日) 22:23:39.42 ID:gNucqo530
ほ
コンパンって何に進化するんだっけ…?
モル…モル………モルフォイ?
支援フォーイ!!
現行に出会ったのは初めてだ
wktkが止まらない
これ読んでピカチュウの喋るぬいぐるみ買ったのは
自分だけじゃないはず
サティで800円の原寸大?ピカチュウぬいぐるみを発見して買おうとしたら横から子供がサッと持っていったのはいい思い出
モンジョロだっけ?
モンジョボ・ビッチだろ?
5文字越えてるww
コンパンってどんなんだっけ?
アニメの鳴き声しか再生されないorz
音感がいい人によると、バ-ババランボチンって聞こえるらしい
見た目の話だろwwwwww
ああ、見た目か
見た目は仮面ライダーの顔が毛むくじゃらになったやつじゃん
画像検索して見てきたぜ!!
蛾みたいなやつかと思ったら…全然違う…orz
久しぶりに黄色やるか
毛むくじゃらでバタフリーみたいな顔したバ-ババランボチンって鳴くやつだよ
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 00:05:56.19 ID:crrQ52310
面白そうなんだが展開が読めん....
だから良いんじゃあないか
0時を過ぎたわけだが
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 00:17:00.89 ID:pGvJMjc50
寝たのか
123 :
◆ihjpPTk9ic :2009/01/12(月) 00:18:49.68 ID:keM795BI0
ちくしょうL4Dおもしれえなあちくしょう
遅れてすまない
再開する
箱やってたのかwwwwwww
地球防衛軍マジオヌヌメ
L4D俺もホスィ
ちょwwwwwwwwwwwwwww
「……酷い」
あたしは無意識のうちにコンパンに触れていた。
「ッ……」
尖った体毛が手に刺さるのを無視して、
体毛を掻き分け、特に火傷の酷い皮膚の部分を、傷薬で応急手当する。
あたしは気絶したままのコンパンを油圧ショベルの座席に乗せてあげた。
野生ポケモンは本来、人間や人間の痕跡がある物を嫌うから、
これで少しは他の野生ポケモンに襲われる危険が減るはず。
コンパンが火傷を負った理由は、考えるまでもなく炎タイプの技を受けたからだろう。
サファリパークに炎タイプのポケモンはいない。
その技を放ったのは、外部のトレーナーが持ち込んだポケモン――即ちアヤのキュウコンということになる。
でも、どうしてアヤがこのコンパンを傷つけたのかが解らない。
捕まえるために弱らせるならまだしも、
あのコンパンは捕獲されずにいたし、そもそもキュウコンという強力なポケモンを従えているアヤが、
サファリレベルのポケモンを捕まえようとするとは思えない。
あたしは悩んだ末に、コンパンの複眼が指し示していた方向に進むことにした。
追いついた
作者久しぶり
支援
――――――
――――
――
ペンライトの明かりが、煙を燻らせる茂みの真ん中に倒れ伏したニドリーノを照らし出す。
これで何体目だろうか。
傷薬はとっくに尽きてしまっていて、あたしは為す術もなく、そのニドリーノを見て見ぬふりをするしかなかった。
「ごめんね」
自然に治癒することを祈って、歩を進める。
コンパンの指し示した道には、コンパンが受けた火傷と同じくらい、
もしくはそれ以上に酷い火傷を負ったポケモンが何の法則性もなく倒れていた。
これだけ炎タイプの技を使った痕があるのに、
いずれも火事に発展していないという事実には、流石と言うべきなのだろうか。
アヤの目的がますます解らなくなっていく。
あの子のことは全然知らないけれど、ポケモンを傷つけて快楽を感じたりするようなトレーナーではないと思う。
でも同時に、あの子はポケモンに対する思いやりを欠いていて、
野生のポケモンを傷つけることに何の躊躇いも持たないだろうな、とも思う。
自然と駆け足になる。
「早く止めなきゃ……!」
火傷を負った野生ポケモンを辿っていくうちに、
あたしの中で、アヤを追いかける理由が変っていった。
あの子を止めなきゃ。何の罪もないポケモンが火傷を負う前に、アヤを止めなくちゃ。
茶髪ショートと交わした約束はとっくに破ってしまっている。
今、自分がサファリパークのどこにいるのかさっぱり分からない。
でも、なんとなく自分がエリアの境界線上に向かっていることは分かった。
支援
支援
支援
サファリパークは三つのエリアに分けられていてる。
ちなみに縮小工事とはエリア1とエリア2の統合のことで、
エリア1のポケモンをいかにしてエリア2へと追いやるかが、
縮小工事成否の鍵を握っているとタケシさんは言っていた。
焦げ臭い匂いが強くなる。
火傷を負って倒れた野生ポケモンの間隔が狭くなっていく。
近い。そう思った矢先、視界の遙か前方で炎の渦が巻き起こる。
闇にポケモンの呻き声が短く響き、すぐに何事もなかったかのような静寂を取り戻す。
無我夢中で走った。
――アヤ。
燻ったカイロスを一瞥して、でも立ち止まることはせずに、エリアの境を表す常夜灯を目掛けて走った。
闇が薄まっていく。
常夜灯の心許ない明かりが、今では太陽のように感じる。
果たして常夜灯の支柱の許、アヤは夜風に深紅のドレスを棚引かせて、十数体もの野生ポケモンと対峙していた。
終わり
明日は夕方くらいから再開
乙
乙!
おつ〜
乙っした
再開に気付いてないのか見てる人少なめだったな
お疲れ様です
乙です
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:06:42.62 ID:TPfESyO70
お疲れ
乙!
今頃タイチはヒナタの淫夢を見てるんですね
おっつおっつ
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:35:21.22 ID:/X1dVQnkO
age進行しようぜ
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 02:56:33.40 ID:FDNu51knO
ほ
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 03:25:11.94 ID:lzSxfIAEO
ほ
ほ
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 04:22:24.41 ID:9MCFQorZ0
ほ
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 04:56:54.10 ID:lzSxfIAEO
ほ
乙HiME
またカイロスがwww
発破
保守
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 08:14:04.64 ID:FDNu51knO
ほ
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 08:43:29.62 ID:/X1dVQnkO
ほ
〜マタドガスの分裂〜
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 09:38:06.80 ID:agF+eYQp0
ほほ
は
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 10:21:38.70 ID:oHGG4Iil0
ほっ
ほ
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 11:20:54.34 ID:nVFVpQ6qO
ぴゃ
〜ノコッチvsトゲキッス〜
保守
ポッポ
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 12:39:56.03 ID:/ktNBohj0
ウツボット
プリン
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 13:08:46.21 ID:g39xBW5G0
ケーシイ
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/01/12(月) 13:16:35.12 ID:3Mhb0Nx8O
ベトベター
ガルーラ
ギャラドス
ゴローニャ