1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
押入れから発見した。展開も設定も中二病だった。
だからさらす。あえてさらす。
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 17:55:20.39 ID:CZdVjvNT0
別にいいです
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 18:05:45.43 ID:a+0SOULl0
Pull of the TRIGGER1−1
予兆
騒がしいクラスだ。と思う。
けれどその煩さが嫌いではない。とも思う。
いじめもイビリもない訳じゃないけど際立って表面化している訳じゃなくて
言うなれば標準的に標準点なクラスだと思う。良いように言ってしまえば平々凡々。
下川則之(男子9番。お調子者。)が斉藤大樹(男子8番。弄られ役。)を
マザコンと連呼しているのを横目にら見ながら私は小さくため息を吐いた。
「 かーなーちゃーん? 」
はっと気づけば目の前にはふくれっ面。
机にあごを乗せながら、友人の古川典子(女子4番。ミニマム。)、
通称のんちゃんが不満そうな顔でこちらを見ていた。
察するに、どうやら私は自分の思考をめぐらせるのに夢中で
話しかけられたのを気づいてなかった。……って所だろうか。
別にいいですって
>>2がいったじゃん
>>2がかわいそうだろ、やめろよ
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 18:11:26.38 ID:a+0SOULl0
住田「あ、え、うん、ごめん。のんちゃん、何?」
古川「昨日の塾で分からん所あったから、聞こうと思って」
住田「いや、それなら学年首位の奈々ちゃんに聞いた方が」
古川「あ、それもそうか」
こうもあっさり切り捨てられるのもいささか悲しい気もするけど、
実際問題そうなんだから仕方がない気もする。
利用できるものはして、価値がなくなったら即ポイって言うのは
大人じゃなくて子供こそがする妙技だ。しかも割とナチュラルに。今このように。
いつも二人なのか、それともニコイチなのかは定かじゃないけど
仲良さ気に深夜帯のアニメについて話合う
安部詠美(女子1番。べム。)と和木ゆうか(女子15番。べラ。)の隣をすり抜けて
目的地である奈々ちゃんの席に着く。
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 18:12:03.72 ID:CZdVjvNT0
うう・・・
●
‖
(´・ω・)
!vip2:stop:
---
見習い戦士のふつうの攻撃
ログインしてないです。
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 18:15:11.79 ID:bM6B5Oba0
はったからには最後まで続けてもらおうか
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 18:17:13.52 ID:J05ZQJ510
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ア;;;;;l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',
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l::::i:::::::「 { l. 丁丁丁 T Tヽ::::::::::::::::::i:::::::;::::::::::::::j;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,ヘ;;ヽ キャモーーーーン!!!!!
.l::::i::::::::ヾf十┼┼十++ァ >::::::::::::ノ::::::i::::::::::::/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;キ`゙ 今、キミの黒さが必要なんだよね!
';::::::::::::::`''ー┴┴┴┴‐''''´::::::::::::/::::::/:::::::::::/::,r'⌒'h::;;;;;;;;;;;;ミ
',:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::/::::::::::::::: ( |j'ヽ ;;;;彡
,ヘ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_,/:::∠:::/::::::::::: 〉‐-‐′, `ー、
|;;;;ヽ、__::::::::::::::::::::__,, 一二一''´ ̄::__,, -一' _,´ ヽ
.|;;;;;;;;;;;;;;` ̄ ̄ ̄´::::::::::::::::::::::::::::/´, ,r-一'' ̄ 、 ヽ
__」;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::},' r' ,' ヽ
一''´;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::/Y 人. , --r、一' ヽ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\:::::::::::::::::::::/;;;;;;ゝ-‐′ Y´ {.j 、 ヽ
http://vipquality.sakura.ne.jp/town/start.htm 【初心者ガイド】
http://vipquality.sakura.ne.jp/town/index.html 【紹介フラッシュ】
http://vipquality.sakura.ne.jp/town/flash/viprettou.swf 【列島Wiki】
http://www21.atwiki.jp/viprettou/pages/1.html
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 18:18:35.98 ID:erGYIsOn0
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 18:18:39.10 ID:a+0SOULl0
受験校を頑なに教えてくれない鉄壁ガードの佐伯奈々(女子4番。エース番号。)ちゃん
もとい学年主席はなにやら小難しい参考書片手に数式カリカリ解いていた。
(机と一体化しないか友人としては凄く心配なところ。
あと奈々ちゃんの受験校だけど、とりあえず難しい所だと邪推しておく。)
古川「佐伯先生、質問なんですが」
妙に畏まった風なのんちゃんの第一声。
佐伯「あの、ねぇ……」
先生じゃないし。と苦笑気味の奈々ちゃんがこちらを向いた。
明晰な頭脳と端麗な容姿を兼ね備えた上こう言う事に対して嫌味なく対処出来るのは
奈々ちゃんのポテンシャルだ。友人として鼻高々なのでぜひ今後も伸ばしてほしい。
佐伯「おい、そこの。今何考えたよ?」
鋭い直感も同。たまにタチ悪いなって思うときあるけど。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 18:21:17.13 ID:PtEpckjEO
ヒソ( ´д)ナンデ(´д`)
>>2が(д` )ヒソ
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 18:26:23.52 ID:a+0SOULl0
住田「地獄耳め」
佐伯「ん、で、なにかな、のんちゃん」
住田「スルースキルが一段とあがったね、奈々ちゃん!」
三人娘のボケ担当としてはうれしくもあり悲しくもある。
スルー=ボケ殺し。殺人罪にでも問うたろうか。
可愛らしいロリボイス(ぐへへ。)でのんちゃんがあのね、と切り出したその時だった。
教室に、まず一つ目の異変。
きっかけは放送がかかる前の、あの回線が繋がった時に出るブツンと言う音。
続いて聞こえてきたのは不調和音。ピィィィーーー。都合10秒ほど。
あきらかに変なその音に、何人かが(私もだけど。)スピーカーを見つめた。
西川友恵(女子10番。佐藤玉枝。)の机の周りにたむろっていた
チンピラ女子グループがなんなん? なんて苛ついた声で文句垂れる。
その次の秒数。
二つ目の異変。
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 18:28:11.55 ID:CZdVjvNT0
(´・ω・`)
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 18:31:02.80 ID:2/XKXmDGO
!vip2:stop:
---
見習い戦士のふつうの攻撃
ログインしてないです。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 18:32:13.99 ID:a+0SOULl0
竹内章吾(男子12番。池面。)が、何の予兆も見せず
ごくごく自然に、だからこそ不自然にバタリと倒れこんだのだ。
竹内は周りの机も巻き込み床に倒れた。大きな音が出た。
その音に誘導される羊の群れの視線はスピーカーから倒れた机へ、倒れた机から竹内に移る。
展開は流れ、それから三つ目の異変。
倒れた竹内に駆け寄った秋田和馬(男子1番。でかい。)もまた、
竹内と同じようにいきなり倒れた。
そして四つ目。
スピーカーから流れ始めた、一曲のオーケストラ。
住田「――――カーチェフ?」
古川・佐伯「「 え? 」」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 18:36:13.24 ID:OB80KgebO
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 18:37:50.35 ID:a+0SOULl0
私の漏らした言葉に、のんちゃんと奈々ちゃんが聞き返す。
待って待って。なんだかこの音楽にこの展開、どこかの安い三文映画で見たことがある。
それはもう思春期にとてもありがちな妄想と酷似してて
だからこそ私の脳裏に浮かんだ一つの予想は悪夢のようであり、
だって、だってこれってさ。
梅田「これ……バトルロワイヤルの奴じゃないか――!!?」
私の予想を口に出してくれた梅田弘之(男子2番。似非ムードメイカー。)が
あせったように声を出す。口に出したらみんなの間に混乱が広がった。
ファッキン梅田。
「なんなんよ?」 「は? 調子やろ?」 「嘘だろ……?」
「冗談だよな……ッ」 「竹内と秋田大丈夫か!!?」
「くそ――!?」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 18:43:10.82 ID:dF+RHfHP0
完結してるなら支援だ
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 18:43:26.49 ID:a+0SOULl0
混乱が伝播し、またおっきな混乱を招いて、ちょっと落ち着こうぜ皆なんて言葉
言えないくらい緊迫した空気になって皆がプチパニック最高潮になった瞬間。
最後の変調。
住田「は――――れ?」
私の体が言う事を聞かなくなった。
鉛を抱え込んだ体と意識。ショートする理性と現状分析能力。
ヤバイ、視界のヒューズが、もうすぐビーンっとかっ飛んで、
手は空しく空振って、三者三振、スリーストライクバッターチェンジ。
―――――遠くの方でかろうじて聞こえたのはのんちゃんと奈々ちゃんの声。
そして。
カーチェフ作、レクイエム。
一世を風靡しまくっている、中三にしてみればいい迷惑なバトルロワイヤルのテーマ曲だった。゜
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 18:50:39.88 ID:a+0SOULl0
Pull of the TRIGGER1−2
運の悪い人だった。(竹内視点)
――――この計画――――しか――ノ――いちぞ――
話し声だ。しかもなんか口論してるっぽい。
うるせぇバーカ。なんか体重めぇし俺寝てたいんだよ黙れよコラ。
――だか――ゲノ――――――絶――――
竹内「あーーーーーーーーーーーもううるせぇっってんだろうがよ!!!!!!」
叫んで立ち上がったら随分と見晴らしがよかった。
あれ、俺そういやなんでこんな所にいるんだっけ?
目覚めたら知らない天井でしたなんてベタ過ぎて笑いも出来ない。
記憶の糸は何故だか知らんけれどもある地点でプッツリと切れている。
ますます訳がわからなかった。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 18:57:56.62 ID:a+0SOULl0
それでも必死に巻いていく。結論に至るまで所要時間は30秒ほど。
竹内「――――……あ」
そうか、教室にいたら急に体が重くなって、それで倒れたんだっけ。
終点に着いたらどんどん頭が痛くなって来た。
物事を理解するまでのタイムラグとしては割りと好タイム。
そりゃそうだ。普段の俺ならこの時点で思考放棄してる。
けれども全て投げる訳にもいかないので思考は回す。けれども分からない。
因果関係、ここまでの過程を矢印でつなぎ合わせる事が出来ない。
教室と思しき空間、だけど俺たちの教室とは雰囲気も風景も違う事。解からない。
皆が何故眠っているのか。解からない。
いや、どれだけ考えても理由なんて導き出せるはずなんてない。
――――――なんで皆の首に、ネタで見たバトルロワイヤルと相違ない
銀色の首輪がついている意味が、そもそも把握できないんだから。
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 19:04:00.29 ID:a+0SOULl0
地の分多くて打つの疲れた
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 19:08:16.67 ID:dF+RHfHP0
一応見てるぞ
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 19:18:35.23 ID:a+0SOULl0
もう一度見渡す。全部がクラクラするのは教室で嗅がされた
クロロフィルとか、そういう類の薬物のせいだろうか。
教室には俺以外、起きてる人間の姿はない。
俺の安眠を邪魔してくれた人間も、次の時間の担当である清水先生も。
けど、何もない訳じゃなかった。
教壇に無造作に置かれた紙束が一つ。
竹内「――?」
近寄り、紙を手に取る。
やはり解からないグラフと、小難しい文字が躍っているページが何枚も続いていた。
ぺらぺらと更に捲っていく。真新しい場所が一つだけあった。
竹内「留意点? ……パラノイアの混入、ミオパノール摂取量……
なんだ、これ――ん? ゲノム計画概よ――「はーーーーい、そこまでな」
ふいに前方の扉が開いた。響いたのは若い男の声。まさか、と喉が鳴る。
聞き覚えはある。初めて聞く声ではない。
――だからこそのまさか。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 19:22:28.09 ID:UjcFYazeO
本当は今書いてて、誰かに読んでもらいたかったんだろ?素直になれよ
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 19:27:24.02 ID:a+0SOULl0
「なあ、竹内ぃ……。あんまり好き勝手なことやるなよなぁ。
先生、お前のこと殺しちゃうかも知れないんだからな?」
竹内「とが――わ?」
戸川「先生を呼び捨てとは関心しないねぇ」
ニヤニヤと笑う。
俺たちの担任が、いつだって困ったように笑って、
『お前らなぁ』なんて呆れながらもいい教師してた戸川が、戸川が?
竹内「誰だよ、お前は――」
ふいにもれた言葉。
俺の深い部分が言ってるのだ。コイツは違う、って。
俺たちの知ってる、戸川先生じゃないって。
言葉に返されたのは、卑下するような憫笑だけだった。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 19:35:29.73 ID:EGDSiGw8O
昔ネオマト通いしてた俺にはかなり需要あるよ
がんばれ
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 19:37:52.48 ID:a+0SOULl0
Pull of the TRIGGER1−3
身支度(古川視点)
「おい、古川……古川ってば……起きろよ、おい。
っ、古川! 何かえらい事なってんぞ――!」
ゆさゆさと体を神野孝之(男子6番。野球部だっけ……?)に揺すられ、
私の意識は段々と冴えてくる。しまった。校長先生の鼻毛は切っておくべきだったのか。
古川「――んんぅ……うーあー? 神野?」
神野「古川、今の状況がわかるか?」
古川「神野、顔色悪いけど大丈夫? 鉄分取ってる?」
神野「今はどうでもいいからさ……」
期待してたのと違ったらしい。
聞いた俺が馬鹿だったみたいな顔された。む。失礼だぞスラッガー。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 19:41:39.00 ID:a+0SOULl0
神野「…………」
スッ、と神野が前方を指す。
そちらに顔を向ければ、
戸川「ハイハイハイハイー、これで全員起きたな?
オーケィ、じゃあ混乱してるみたいだからイッテヤルよ。よぉぉく聞けな?」
なんかノリノリの戸川先生。ん? あの人本当に戸川先生かな?
妙な疑心暗鬼が脳みそをしめて行く。だってなんか変じゃん。雰囲気が違うし。なんかだってさ。
戸川「今日はちょっと、お前らに殺し合いをして貰おうかなって思ってるんだ」
普段の戸川さんなら言わないもんね、まるで『手紙配るぞ』みたいなノリで言わないよね?
って言うかさ。今何ていったのさ。戸川さん。
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 19:50:46.39 ID:W93DEvu8O
プリントだろ…
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 19:50:51.96 ID:a+0SOULl0
おさらい開始。
『殺し合い?』
『今日はちょっと、お前らに殺し合いをして貰う?』
前田「は、っ――はぁ!!!!???」
戸川の発言に一番早く反応できたのは、意外にもツンボで定評の
前田泰明(男子18番。ツンボ。)だ。
他の皆は、もちろん私を含めてだけど解凍に時間がまだかかる様子。
現状を把握できてない空ろないくつもの瞳が前田君を追う。そして、戸川の返答は、ああ。の一言。
戸川「なんか文句あるワケ?」
前田「ッ――あたりまえやろうが! アタマオカシイんやないか!!??」
前田君が爆発した。蹴り上げられた机。響く破壊音。かっけー。
皆の視線が前田君に釘付けされる中、なんでか私だけ(もしかしたら他にもいるかも知れないけど)は
戸川を見つめていた。
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/12/09(日) 19:57:53.91 ID:a+0SOULl0
戸川先生はまるで、普段のテンションで、普段のリアクションで、
『待ってました』って言わんばかりの顔つきで前田君(の方)を見てたからだ。
見てるこっちの気持ちが悪くなりそうな笑顔をはっつけてたからだ。
柏木「ヤス! やめぇ!! 止まれって!!」
私の斜め前の柏木圭吾(男子5番。背が高い。憧れる。って言うかその背寄越せ。)が
止めに入った。顔面蒼白の柏木君。私は何となく次の展開想像中。
戸川「レットカード」
戸川は笑いながら言う。
懐からハンカチを取り出すくらいさりげなく淀みない動作で、
背広から一丁の拳銃を取り出し、て――
何の迷いも、何の躊躇もなく。
特に笑顔の形を崩すことなく、――――発砲した。
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
ヤスー