1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
気がつくと誰もいなくなっていた。
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 06:58:42.92 ID:lGC+H3eg0
しかしそれは単なる始まりだった
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 06:59:18.93 ID:GDNo405a0
人類最後の戦いが、今はじまる
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:00:20.63 ID:nCHTvG3tO
俺この戦い終わったら結婚するわ
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:00:48.06 ID:HI3mkxKR0
ベッドで目覚めた。
はっとして時計を見る。アラームが鳴っているはずだが寝過ごしたらしい。
俺は慌てて飛び起きた。
母親に起こしてくれればいいのに、と思いながら服を着替えて部屋を出た。
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:01:47.17 ID:aPtAr5/HO
そしてまた服を脱いだ
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:01:50.88 ID:pI08ZtDYO
そんな事より今から試験だ
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:03:03.05 ID:HI3mkxKR0
家には誰もいなかった。皆出かけたんだろうか?
出かけるなら一言言ってくれればいいのに。
俺は顔を洗ってから携帯電話を見た。
バイトに2時間ほど遅刻していた。慌てて電話する。
コール音が鳴るが誰も出ない。
俺は焦った。電話が取れないほど忙しいのだろうか。
そう言えば店から遅刻した俺への電話もない。
そこで俺は外がやけに静かな事にやっと気がついた。
そしてまたユニクロで大量に購入したあとに窓から投げ捨てた
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:03:24.13 ID:aPtAr5/HO
そう今は服を着てないことより試験に行く事が大切なのだ
サイレントヒルっすか
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:04:51.33 ID:aPtAr5/HO
と母親は言った
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:05:14.72 ID:H98kBxVAO
しかし睡魔に勝てず二度寝した
母さん、閉店5分前に起きてごめん・・・試験に行く夢を見てたんだ
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:05:54.00 ID:HI3mkxKR0
俺はマンションのドアを開けて外に出た。
何かおかしいとようやく気がつく。
いつもなら階下には子供とかそのお母さんとかが遊んだり談笑してるものだが誰もいない。
俺は不安な気持ちに襲われてきて、隣の部屋のチャイムを押した。
なんの反応も帰ってこない。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:07:00.08 ID:7OwUy4UzO
声が聞こえないだけで隣のチャイム鳴らすとか迷惑な奴だなぁ
そして1時間後
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:07:25.50 ID:aPtAr5/HO
そう僕は嫌われものだったのだ
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:08:15.14 ID:HI3mkxKR0
隣の隣。そのまた隣。
俺は無闇にピンポンピンポン鳴らし続ける。
どこからも返事がきたり誰かが出てくることもない。
誰もいない。
俺は気持ち悪いと思ったがマンションの人達全員でどこか行くような用事があったんだろうかと考えた。
本当に誰もいないわけがないとこの時は思った。
気付いたのは3日後だった・・まさかこんな事態になろうとは
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:10:50.84 ID:HI3mkxKR0
もう一度バイト先に連絡をするが相変わらず反応はない。
俺は駐輪場に行き、原付のエンジンをかけた。
敷地内から出れば周りにはきっといつも通りの喧騒があると思った。
だが、大きな通りに出てその期待は裏切られた。
人っ子一人いない。
道路には車が並んで止まっている。
その中にも誰もいない。
信号が青に変わる。一台も進む事無くまた信号は赤に変わった。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:10:51.80 ID:7OwUy4UzO
朝っぱらから次々ピンポンしてまわってる
不審人物がいたら俺なら絶対に出ない
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:11:59.20 ID:Ds/7i2SuO
GLAYスレかと思ったw軌跡の果て
人が居ないのに信号が変わるだなんて・・・信号は自動で動いていたのかと
おれはその時初めて気が付いた
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:13:08.53 ID:aPtAr5/HO
そう僕以外の団地のみんなで温泉旅行に行ってたようだ
携帯厨つまんねえ…
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:14:04.70 ID:HI3mkxKR0
なんだよ、これ。
叫びだしそうになるがなんとかこらえる。
少し進んだところで大音量で音楽が鳴っていた。
俺はそっちの方に期待をして進んだがやはり誰もいなかった。
エンジンがかかりっぱなしの車から音楽が流れてただけだった。
俺はようやく気がついた。
どうやら俺は一人ぼっちで、皆は何処かに消えてしまったらしい。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:14:50.30 ID:aPtAr5/HO
そう僕以外の団地のみんなで温泉旅行に行ってたようだ
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:17:19.17 ID:HI3mkxKR0
多分バイト先に行っても誰もいないんだろうなと俺は行くのをやめることにした。
かと言ってどこに行けばいいのかも分からない。
ただ空腹感を感じてきたので、近くのコンビニに行く事にした。
「いらっしゃいませー」とか普段気に留める事もなかったが無音と言うのはえらい寂しいんだな、と気がついた。
どうせ誰もいないんだからなにをとってもいいやと思ったが、結局弁当とお茶だけ盗んだ。
真昼間から駐車場に座り込んで飯を食うとかありえないが、それを注意される訳もない。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:18:25.00 ID:aPtAr5/HO
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:19:46.10 ID:zjYayHmx0
本当は自分だけが消えてたんだな
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:21:47.98 ID:HI3mkxKR0
普段なら自分の所持金と相談してなにかを諦めたりしてるのに。
いざ無料となったらどうでもいいと感じた。
弁当を食い終わりこれからどうしようかと考える。
ふと駐車場を見渡すと、これまたエンジンがかかりっぱの車があった。
BMWか、とか思った。乗った事ない。つか免許ない。
中を覗き込もうとしてみるとドアが開いていた。
助手席の人が買い物しているのを待ってる間に消えてしまったんだろうか。
僕は中に入って適当に操作してみた。
いきなりフロントをコンビニの壁にぶつけた。きれいな車があっさりへこむ。
バックはこれかとようやく気がつく。
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:23:54.88 ID:HI3mkxKR0
のろのろとバックをして駐車場から車を出した。
僕は少し動揺しながらアクセルを踏んだ。
思ったより簡単に前に進んでいく。車の中に煙草があった。
マルボロ。シガーライターで火をつけて吸ってみた。
いきなりむせたが、それからは特に違和感なくすえた。
さて、どうしようかなぁ、と考えた。
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:25:09.39 ID:lD+kDR0+0
のんきだな
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:27:13.15 ID:HI3mkxKR0
車を止めてラジオが聞けるかどうか調べる。
案の定、ラジオはどのチャンネルもノイズだけだった。
放送している人がいないんだから当たり前だろう。
コンビニには電気がついていたのでそっちはまだ大丈夫なようだがそれもいつまでもつか。
東京とかも人がいないんだろうか。
せめて愛媛のラジオ局だけ人がいないならまだ救いがある。
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:27:33.20 ID:zjYayHmx0
悪い事ばっかりしてつかまるのか
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:30:00.36 ID:HI3mkxKR0
しばらく考えながら車を走らせた。
交差点とかもどうせなんもこない、と思ってスピードを緩めたりしなかった。
けどそれを何回か超えたところで僕が左折すると対向車線から車が走ってきた。
ほ
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:32:59.17 ID:HI3mkxKR0
俺はいきなりの事に驚いて急ブレーキを踏む。
車が走っていると言う事は人が乗っているはずだ。
だがその車は俺の事なんかどうでもいいのか。どんどん離れていく。
どういう事だろう。こんな状況で人を見つけたのに合流しようと言う気にならないのだろうか。
僕は慌てて車を方向転換しようとした。
誤って今度はトランクをおもいっきりぶつける。
僕は原付を置いてきた事をひたすら後悔した。
ややあって車が走っていった方向へと進んだが、既にもう見えなくなっていた。
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:34:04.15 ID:Aam/t/lDO
>>23 お前とはいい酒が飲めそうだ。名曲だよな。
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:35:57.05 ID:HI3mkxKR0
クラクションを鳴らす。近くに人がいればこの静けさだ、気付かない訳ない。
だけど5分経ってもなんの反応もなく諦めた。
俺は普段人が大勢いるところに行ってみようと考える。
実際今人はいたのだ。
普段人だかりが多い場所なら、また誰か見つけることが出来るかもしれない。
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:37:03.01 ID:Td/uTZ5F0
wktk
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:38:34.71 ID:HI3mkxKR0
松山の繁華街と言えば大街道だと僕は車を走らせる。
音楽を流すとGLAYのBEATOUT!だった。古い。
なにもかも捨てたさ。とか流れた。俺は捨てられた気分だ。
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:41:17.39 ID:HI3mkxKR0
車を降りた。ボコボコのBMWを見て、持ち主が激怒して向かってきても俺はそれを喜ぶだろうな。
時計は7時を指していてもうすぐ暗くなろうとしていた。
普段ならこの時間は人がいて騒がしいがやはり誰もいない。
僕は深夜ここを歩いた時なんだか独占したような気持ちになったものだが、本当に誰もいないと思うと寂しくなった。
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:44:07.37 ID:HI3mkxKR0
屋根のついたアーケードをブラブラと歩く。
このまんまずっと1人だったらどうなるんだろうか。
死のうか、とか、それでも生きてたほうがいいんだろうか。
そんな事を考えていたが、視界の片隅にふと入るものがあった。
なんだろうとそちらに視線を移して、俺ははっとした。
壁にもたれてうずくまってる女の子がいた。
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:45:05.65 ID:HI3mkxKR0
「おい!」
僕が叫ぶと女の子ははっと顔を上げて僕の方を見た。
その顔を見て僕もはっとした。
高校のクラスメイトだった。
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:45:25.00 ID:HI3mkxKR0
…名前考えてなかった。
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:45:40.71 ID:Td/uTZ5F0
おま・・・
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:47:16.72 ID:GDNo405a0
読子リードマンでいいよ
wktk
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:49:14.78 ID:HI3mkxKR0
「三島?」
と俺は呟いた。彼女が立ち上がろうとする。
俺も彼女の方に駆け寄った。
だけど少し話しにくいな、と感じた。
なんせ、俺はつい先日彼女に告白されてそれを断ったばかりだった。
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:50:11.26 ID:zjYayHmx0
閉鎖空間か
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:52:52.91 ID:HI3mkxKR0
だけど今はそれどころじゃないと首を振った。
僕達は人に会えた事の喜びを感じあった。
お互いが今までどうしていたのかを確認しあう。
三島も僕と出会うまで他に誰にも会わなかったそうだ。
結局情報も交換出来るような事もなく、肩を落としたがそれでも自分以外の人と会えたと言うのは俺を安心させた。
「とりあえずこれからは一緒に行動しよう」
そう言うと彼女は「うん」と頷いた。
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:54:14.26 ID:lD+kDR0+0
絶対に可愛い女が最初に出てくると思った。
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:56:14.04 ID:HI3mkxKR0
「これからどうするの?」
三島が僕に尋ねる。
「あーそうだな」
僕は頭をかいた。とりあえずどうせどこに行っても同じような気もする。
そうやって悩んでいると三島の腹が鳴った。
彼女を見ると恥ずかしそうに下を向いている。
「なんか食うか、とりあえず」
「ごめん」
「いや、気にすんなよ」
そうだ、三島は引っ込み思案でなんにでも謝っちゃう子だったなぁ、と思った。
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 07:59:42.06 ID:lD+kDR0+0
>>1の好きな子の名前は三島って事だな。
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 08:00:04.64 ID:HI3mkxKR0
どうせ街だしなんでもあるだろ、と思ったが、調理をしてくれる人がいない。
結局コンビニでまた頂く事にした。
俺がカップラーメンを取ると彼女もそれに習った。
マルボロを1カートン取ると彼女が目を丸くした。
「煙草吸うの?」
「いや、今日から吸い始めた」
「体によくないんじゃないかな」
「まぁ、そうかもしれんけど」
沈黙をごまかすなにかが欲しかったんだよ。
ゆっくり上る煙を見ながら俺も飛んでいきてぇ、と思った。
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 08:00:29.08 ID:HI3mkxKR0
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 08:04:45.61 ID:HI3mkxKR0
彼女がカップラーメンを食い終わるのを待ちながら僕は先の事を考える。
だけどどうしたらいいというのだろう。
俺はこれは長い夢を見てるんじゃないだろうか、と考えた。
きっと俺は夢を見ていて目を覚ませばいつものように家族がいて、友達がいて。
バイトに行って高校に行くんだろう。
だってそれ以外説明の仕様がない。
ラーメンを三島が食い終わった。「これからどうしよう?」
僕は「服買いに行こうぜ」と言った。
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 08:05:19.02 ID:lD+kDR0+0
てらのんきwww
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 08:05:34.19 ID:Td/uTZ5F0
いい感じすぎて萌える
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 08:07:21.25 ID:HI3mkxKR0
「え?」
彼女が目を丸くする。
「だ、だってこれからどうするかとか考えないの?」
「考えてもしょうがねーよ。どうせ出来ることないしさ。せっかくだから前から欲しかった服でも着てみたくなった」
尚も「でも」とか言ってる三島を僕は無理やり引っ張って高島屋まで連れてった。
そろそろ閉店時間のはずだけど、扉は開きっぱなしだった。
どうやら店を開ける今日の午前十時までは人はいたらしい。
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 08:12:30.94 ID:HI3mkxKR0
俺はちょっと現実逃避入ってたのかもしれない。
三島と服を見ながら「これ、どうかな」とか言いながら気に入ったのに着替えた。
その後は三島の服を見ることになった。
彼女は最初戸惑ってたけど、俺が雑誌で見たようなのを進めて「可愛い」とか言ってると少し乗ってきた。
値札を見ると0が4個並んでた。
照れてたようだったけど試着室から出てきた彼女に「似合ってる」と言うとやっぱ喜んでたようだった。
俺の事まだ好きなんだろうなぁ、とか少し考えた。
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 08:15:52.23 ID:HI3mkxKR0
「次、どうしようかな」
俺はとりあえず今日はもういいや、と思った。
もし明日と言う日が来てそれでも誰もいないんならそれから考えよう。
本当ならそんな俺を「なに言ってんだ!」と怒鳴るのかもしれない。
けど三島はそんな事言える性格じゃなかった。
俺はカラオケ行くと言って2人でカラオケに行った。
投げやりなハイテンションで歌った。
普段飲めない酒とかを飲みまくった。
そうしているうちに頭が痛くなってきた。
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 08:17:39.98 ID:HI3mkxKR0
(あー、やばいな)
気がついた時にはもう手遅れだった。吐き気もする。
「大丈夫?」
三島が心配そうな顔をして俺を見ている。
「…いや、大丈夫」
と返事をしたが、強がりだった。
その内彼女がなにを言ってるのかも分からなくなってきて。
俺は意識を失った。
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 08:17:59.03 ID:Td/uTZ5F0
wktk・・・!
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 08:19:23.26 ID:lD+kDR0+0
>考えてもしょうがねーよ。どうせ出来ることないしさ
ちょwwwwwすれ違った車探せwwwwwwwww
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 08:19:42.86 ID:HI3mkxKR0
目覚まし時計が鳴っている。
やめてくれ、俺は二日酔いで頭が痛いんだ。
そんな事を思いながら俺は音のするほうに手を伸ばした。
ピタっと音が止まる。
俺はふぅっと溜め息をついて、いつ寝たんだっけとか考えて気がついた。
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 08:21:53.00 ID:HI3mkxKR0
飛び起きる。
俺は辺りを見回した。なんてことはない自分の部屋だった。
「え?」
なんだかぼんやりとする。俺はしばらく呆然として思い出した。
そうだ、昨日誰もいなくなって、街をぶらついて三島と会って。
それがなんで家にいるんだ?
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 08:23:27.67 ID:HI3mkxKR0
「三島!」
叫んだ。だけどなんの反応もなかった。
どうなっているんだろう。そこで俺は携帯電話を開いた。
そこで俺は日付が変わっていない事に気がついた。
ただ、昨日、と言っていいのだろうか。とにかく昨日よりも2時間早く起きていた。
「夢…だったんかな」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 08:25:45.38 ID:bNIu3IQ90
女がでてきた段階で先が見えて秋田
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 08:25:48.86 ID:HI3mkxKR0
「夢かぁ」
俺は溜め息を吐いた。なんだ、やっぱり夢だったのか。
そうだよな。そんな事あるわけねーよ。三島が出てきたのも多分告白の事が頭に残ってたんだな。
俺はなんかすっきりとして、バイト行かなきゃな、とか考えながら部屋を出た。
そして、昨日と同じようにやけに静かな事に気がついた。
いや、「三島」と叫んだ時に気がつくべきだったのだ。
マンションから外に出る。やはり、世界には誰もいない。
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 08:27:58.83 ID:HI3mkxKR0
「なんだよ」
またかよ。まだ夢は続いているようだった。
外は静かで、俺は諦めて昨日と同じように原付に乗った。
道路にも誰もいない。そしてコンビニには俺がへこましたはずのBMWがあった。
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 08:32:00.97 ID:HI3mkxKR0
昨日をやり直しているんだろうか。
だったら昨日と同じようにまた三島と会うんだろうか。
その前に俺は交差点で車とすれ違った事を思い出した。
時計を見るとまだあの時間までは余裕がある。
あの車を待ってみるべきだろうか。
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 08:35:46.63 ID:HI3mkxKR0
考えて待つ事にした。
今度は俺は原付のままであの交差点へと向かった。
待ってる間煙草を吸い続ける。本当に人がいないと静かだ。
足元に煙草が5本灰になって、車の影が見えてきた。
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 08:38:03.53 ID:HI3mkxKR0
車は思ったよりスピードは出しておらず原付でも追いかけるのは簡単だった。
けど車の後ろを走ってるって言うのに車は全然止まる気配がない。
もしかしてこいつ頭おかしいのか?
俺は車の横にバイクをつけた。その時その車に乗ってるのが俺の知ってる男だった。
俺の高校の先生だ。
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 08:42:03.37 ID:HI3mkxKR0
「ちょっと、先生」
そう叫ぶが先生は俺のほうを見ようとしない。
「ちょっと止まれよ!」
どんくらい叫んだか分からない。ようやく先生がこっちを振り返った。
振り返って俺はこけそうになった。
先生の顔が鼻のところらへんからぐにゃりとゆがんでいた。
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 08:52:32.45 ID:v7zGZqkVO
先生、梅毒で鼻落ちちゃった
・゚・(ノД`)・゚・
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 08:57:00.26 ID:spfOhWdHO
wktk
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 09:04:30.62 ID:HI3mkxKR0
俺は呆然としてただただ併走していた。
先生は俺の方に顔を向けている。
ただ目は魚類みたいに変な方向に広がっていて俺のほうを見ているのかわからない。
ハンドルを握る俺の手が汗ばむのが分かる。
よく見たら車の前の方はぐちゃぐちゃになっていた。フロントガラスも粉々だ。
先生はなんとか無事な口を開こうとした。だけど次の瞬間、先生の車は止まっていた車に激突して、止まった。
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 09:09:08.37 ID:HI3mkxKR0
俺はいきなりの事にブレーキをしたもののどうするべきか迷った。
車は止まってはいるが先生のところに近づくのが正直恐ろしかった。
ただ体が震えて一度離してしまったハンドルに手が届かない。
時間にしてはほんの数分かもしれない。けどそれは無限に続くかのようだった。
車のドアがゆっくりと開いた。
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 09:11:29.83 ID:HI3mkxKR0
先生の体がドアから崩れ落ちてくるようにして出てきた。
その動きは芋虫のようだった。
全身血まみれで俺にはこれは助からないと思えた。
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 09:11:32.30 ID:v7zGZqkVO
なんか怖い…!
先生こっちくんな!
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 09:16:53.83 ID:HI3mkxKR0
だが動きは止まらなかった。
車から這い出てきた体はゆっくり俺のほうに向き直った。
ゾンビのようだった。捻じ曲がっているのは顔だけじゃなく、体もだった。
これ以上の恐怖とか俺の体験にはない。
先生は俺を見て何かを言おうとした。
だけど次の瞬間、その口から派手な赤い血が吹き出た。
俺はそれを見て、本能的にハンドルに手をかけた。
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 09:21:35.99 ID:HI3mkxKR0
限界までハンドルを回す。
俺は道なんてお構いなしにとにかく逃げた。
どれくらいの距離を走ったんだろう。もうとっくに先生の姿は見えなくなっていた。
俺は適当なところでバイクから降りると、がっくり地面にへばりついた。
なんなんだ、これは。どうなっちまってんだ。
口とか体とかがガクガク震えていた。
バイクで走っているときにどこかにぶつけたんだろうか。手の甲から血が出ていた。
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 09:24:06.85 ID:HI3mkxKR0
しばらくそうやっていたが、とりあえずここから移動しなくてはと考えた。
落ち着こうと煙草を吸いながら時計を見る。夜の11時を指していた。
「三島」
彼女はどうなっているんだろう。昨日もうこの時間には僕達は出会っていたはずだ。
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 09:26:39.43 ID:HI3mkxKR0
先生とは昨日と同じ時間にあの交差点で出会った。
なら三島もあの時間にあの場所にいるはずだ。
だがその後は分からない。僕といない彼女は1人でなにをしているんだろう。
さっきの先生の姿を見たからだろうか。無性に誰か他の人にいて欲しいと思う。
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 09:28:31.78 ID:i4LoTZoxO
支援
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 09:29:57.27 ID:HI3mkxKR0
俺はふと携帯電話を取り出した。そう言えば電話自体は繋がる。
俺はすがるような気持ちでメモリから彼女の電話番号を探した。
コール音が鳴る。
どれくらい鳴っただろうか。10回ほど聞いて俺は無理か、と諦めかけた。
「はい」
彼女の声がした。
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 09:32:08.79 ID:HI3mkxKR0
「三島か?」
「うん」
彼女が泣いているのが電話越しでも分かった。
「大丈夫か?今どこにいる?1人なのか?」
俺は一方的に質問を並べた。
彼女は戸惑ったようだったが彼女の方には先生のような事はないみたいだった。
俺は彼女がいる場所に向かうからそこにいてくれ、というと電話を切った。
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 09:36:40.26 ID:nCHTvG3tO
wktk
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 09:37:07.11 ID:HI3mkxKR0
約束の場所に三島はいた。
俺は原付を彼女のすぐそばに止めて降りる。
彼女の格好は昨日と同じだった。高島屋で着替える前の服を着ていた。
「大丈夫だったか?」
俺がそう聞くと無言で頷く。彼女は泣いていた。
多分、ずっと1人で街をさまよっていたんだろう。心細くなっていたに違いない。
俺もさっきの先生の事があってこうやって三島と無事に会えてほっとしていた。
「ごめんな、昨日は」
俺がそう謝ると彼女は「昨日?」と問い返してきた。
クリリンの事かーっ!!!!!!!
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 09:39:32.74 ID:i4LoTZoxO
はっやっく!!つっづっき!!
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 09:40:31.35 ID:HI3mkxKR0
彼女は昨日の事を覚えていなかった。と言うよりもはじめからそんな事はなかった事になっていた。
彼女の中では昨日は誰もいない世界でもなかったし、俺ともあってなんていないそうだ。
どういう事なのか分からない。だけど確かに日付も進んでいないのだ。
昨日の事は俺だけが覚えているようだった。
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 09:43:15.64 ID:4pg0kcQeO
つづきはやくー
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 09:45:34.21 ID:lD+kDR0+0
これなんてひぐらし?
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 09:45:36.38 ID:HI3mkxKR0
俺だけが今日を延々繰り返すと言うのだろうか?
時間はもうすぐで日付が変わろうとしている。もう少ししたら俺はまた今日の朝に戻るのだろうか。
だが、もしそうだとしてももうこのままなにもせず過ごす訳にはいかない。
「三島、とりあえず移動しよう」
「どこに行くの?」
「まぁ、考える」
俺は座ってた彼女を起こそうと手を取った。その時彼女の手が震えてるのに気付いた。
正直、お互い振った振られたの仲だったし、こんなことしていいか分からんけど。
俺は軽く彼女を抱きしめて後頭部あたりをポンポンと叩いた。
「来るの遅くなってごめんな」
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 09:48:50.33 ID:4pg0kcQeO
支援
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 09:48:52.92 ID:HI3mkxKR0
大街道を歩きながら俺はマンガ喫茶を見つけた。
「そういや、テレビとかネット見てなかったな」
「テレビはなにもなかったよ。砂嵐ばっかりだった」
「やっぱそうか。けどネットなら繋がるかもな」
俺達2人は店に入った。静かだがクラシックぽい音楽が流れている。
やはり誰もいない。
人が居ないのに電気が何故ついてるのか不思議
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 09:51:01.89 ID:HI3mkxKR0
とりあえず俺は電話帳を借りる事にした。
警察とか、東京とか沖縄とかの市役所とか2人で電話をかけまくったが結局繋がらなかった。
諦めて部屋に入りパソコンの電源をつける。
テレビもあったが三島の言うとおり砂嵐だけだった。
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 09:51:33.63 ID:HI3mkxKR0
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 09:53:22.56 ID:HI3mkxKR0
「…リアルタイムで人探せるサイトってなんだろうな」
三島に聞くと彼女も首をひねった。
僕達はしばらく悩んだが、しゃーない、と思った。
検索。2ちゃんねる。
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 09:55:10.17 ID:4pg0kcQeO
2ちゃんてwwww
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 09:56:34.22 ID:v7zGZqkVO
2ちゃんktkr(*゚∀゚)=3
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 09:57:15.70 ID:daBFF48P0
∧_∧ +
(0゜・∀・) マダ?
(0゜∪ ∪ +
と__)__) +
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 09:59:52.22 ID:HI3mkxKR0
こんな事ならもっとネット詳しかったらよかった。他に人が集まるのなんて分からない。
2ちゃん自体もそんなに詳しくはないからとにかく今日の日付のレスを探しまくった。
三島も手伝ってくれるがなかなか見つけられない。
スレを立ててみた。
2げと。とか反応あった。こいつバカか、とか思った。
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:04:04.22 ID:nCHTvG3tO
2ゲッター健在w
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:04:05.77 ID:i4LoTZoxO
なんかこの先……
いい加減な終わらせかたやめてくれよ
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:04:49.96 ID:v7zGZqkVO
この非常時に2げとするやつどんだけwwwww
112 :
ムハンマ:2007/09/17(月) 10:05:04.30 ID:WkhDGse+O
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:06:20.19 ID:HI3mkxKR0
「書き込みあったね」
三島が嬉しそうに言う。
「つか2げとってなんだよ、2げとって。こいつ緊張感なさすぎだろ」
「それはそうだけど」
とりあえず用件を書かなければ。
『なぁ、こっち誰もいないんだがそっちお前以外に誰かいるか?』
「は?」とか返事が帰ってくればいいと思った。
お前頭おかしいのか、人なんてそこらへんにいるだろ、とか言ってくれれば。
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:11:49.86 ID:HI3mkxKR0
『やっぱりそっちも誰もいないの?』
予想していた答えではあったけど、実際にそう返ってくるとひどく落胆した。
『こっちは今2人いる。そっちは?』
先生の事は言わない事にした。三島も知らない方がいいと思う。
『俺だけ。なぁ、これどうなってんだ?』
それは俺が聞きたい。
『分からん。けど俺達で3人だ。他にも多分いると思う』
『おれ、死にてぇ』
彼はどんだけ1人でいるんだろう。俺だって三島がいなかったらそうしてるかもしれない。
『電話は通じるみたいなんだ。番号書くから電話してくれ』
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:12:36.95 ID:HI3mkxKR0
>>110 一応終わらせようとは思っているけど結構長引くかも。
まぁ、そんな面白い話でもない。
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:15:14.93 ID:4pg0kcQeO
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:16:04.69 ID:v7zGZqkVO
>>1がんがれー!
wktkして待ってます(*゚∀゚)=3
2ゲッターのファンになりました
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:17:14.86 ID:HI3mkxKR0
しばらくすると電話がかかってきた。
三島にはその間に他の人を探してもらう事にした。
「はい」
「あぁ、通じた」
本当に安堵の溜め息って感じの声が聞こえた。
「大丈夫か?怪我とかしてないか?」
「うん、大丈夫」
なんかえらいぼそぼそと喋る。心細いからなのか元々なのか。
「いつから人がいなくなってた?」
「分からない。今日なのは間違いないけど」
「外に誰もいないんだな」
「多分」
「多分?」
「家から外に出てないんだ」
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:18:25.37 ID:4pg0kcQeO
テラニートwwwwww
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:20:10.82 ID:6ADSXVNP0
ヒッキーきたwww
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:22:27.68 ID:HI3mkxKR0
「じゃあ、外の事とか分からないんじゃないか?」
「そうだけど、母さんがいないんだよ。いつもいるのに」
俺は参った。なんて言えばいいのか分からない。
「けど窓から見ても誰もいないのは本当だよ」
「そうか。それと俺は愛媛なんだけど、君はどこなんだ?」
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:22:37.28 ID:v7zGZqkVO
ヒッキかわいいよヒッキ
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:23:00.57 ID:HI3mkxKR0
…何県とかまたかんがえてなかった…
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:24:35.75 ID:x/hO6fAz0
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:25:10.64 ID:HyvTy36M0
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:25:35.28 ID:v7zGZqkVO
>>123 宮城にして!宮城!仙台!(*゚∀゚)=3
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:25:55.90 ID:HI3mkxKR0
「○○県」
「そっか。じゃあ、俺達がそっちに行くわ」
「本当に?」
「嘘言ってもしょうがないだろ。今は集まれる奴は集まってたほうがいいと思う」
「分かった」
「とりあえず○○県に入ったらまた細かい地理とか教えてくれ」
「うん」
「連絡はスレか携帯で取り合おう」
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:27:23.27 ID:HI3mkxKR0
…具体的な宮城県にするか。行った事ないからよく分からんけど。
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:32:15.09 ID:HI3mkxKR0
そこで「じゃあまた連絡する」と言って俺は通話を切ろうとした。
だがそれを察したのか彼は「待ってくれ」と言い出した。
「どうした?」
「待ってくれよ。俺どうしたらいいか分からないよ。1人で待ち続ける事出来ないよ」
受話器越しでも泣いてんのが分かる。今までの彼がどんな生き方をしてきたのかは分からない。
母親に甘えっぱなしで料理も出来ないのかもしれない。
そんな奴がいきなり1人でどうしようもなくなって絶望してる。
けど、どうしようもねぇ。
「俺だって不安だよ。心配すんな。すぐに行ってやっから。2ちゃんで次スレ立ったらまた2げっとしてそいつとも連絡とってくれよな」
そう勝手に締めくくって「じゃあな」と切った。
これでいいかは分からない。けどこんな状況だししょうがなかった。
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:34:55.83 ID:HI3mkxKR0
「どうだった?」
「うん。とりあえずちゃんと連絡は取れた」
三島はそれを聞いて一安心したようだ。
俺も、俺達以外にちゃんとした人間がいると言うことが嬉しかった。
ふと皆の事を思い出した。
こんな事になるんならもっと母さんの言う事聞いてあげりゃよかった。
友達とした約束に適当な用事つけて断ったりするんじゃなかった。
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:36:02.07 ID:v7zGZqkVO
>>128 書いておいてなんだが、愛媛から仙台じゃ遠すぎるね><
同じ四国か瀬戸内くらいがいいかも
>>1に任せるが
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:36:56.00 ID:HI3mkxKR0
せめて今一緒にいる三島とは後悔しないようにしよう。
俺はそう決めた。
時計を見る。日付が変わっていた。
どうやら俺は昨日をちゃんと越える事が出来たらしい。
「これからどうするの?」
三島がそう聞いてくる。俺は三島が汲んでくれたコーラを飲んで、無理やり明るく声を出した。
「うっし、四国脱出すっぞ」
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:37:33.51 ID:HI3mkxKR0
>>131 おい、四国脱出ってもう書いちまったぞwww
と、悪魔が囁いた
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:38:33.64 ID:kTxEY1RM0
>>1 後どの位で終わるか目安ってある?
最後まで見たいけど眠いよー
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:40:51.31 ID:v7zGZqkVO
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:42:00.42 ID:HI3mkxKR0
>>135 結構ある。
つかすまんがここで一旦俺も離れる。
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:42:47.41 ID:HI3mkxKR0
あ、まだもうちょいいけるな。
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:43:48.85 ID:kTxEY1RM0
まじか じゃあちょっとごろごろする
答えてくれてありがとう
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:44:37.89 ID:HI3mkxKR0
まぁ、県は何県でもいいや。また考える。
とりあえずもうちょい続き書きます。
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:45:11.67 ID:i4LoTZoxO
誰かまとめて下さいお願いします
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:48:15.72 ID:HI3mkxKR0
結局それからは他の人を見つける事は出来なかった。
「とりあえず今日はやめておこうか」
「うん、そうだね」
三島は少し眠たそうな顔をしていた。
無理もない。俺は昼に起きたけど彼女は朝から誰もいない街を歩いてたし。
「そろそろ寝ようか」
「うん、ごめん」
「謝るなよ。毛布持ってきてやる」
リクライニングシートを倒して彼女に毛布をかけてあげた。
「寝ないの?」
「あー、俺はもうちょい起きてる。先に寝てていいよ」
「…うん」
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:51:15.92 ID:HI3mkxKR0
しばらくして彼女の寝息が聞こえてきた。
俺はそれを確認してから部屋を出る。
さすがにシートは別とは言え女の子とあんな距離で寝るのはちょっと恥ずかしい。
それに寝てしまうとまた最初に逆戻りしてしまう可能性もある。
かと言っていつまでも寝ない訳にはいかないが。
俺はそこで、もし隣にいるのが三島じゃなかったら、なんて事を考えた。
いや、と首を振る。
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 10:53:46.03 ID:9XQuCxz60
まさかまさか
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 11:01:23.88 ID:HI3mkxKR0
そんな事考えても意味ないよな。
俺はしばらく読みかけだったマンガを最新刊まで読んだりしながら、四国を出る道のりを考えた。
どうせ交通手段は使えないだろう。
しおかぜが使えたら岡山まで行けるが、やっぱり車か原付しかないだろうか。
しまなみ海道を使って広島にまずは行くのが一番妥当だろう。
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 11:01:42.71 ID:i4LoTZoxO
ほ
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 11:02:03.19 ID:v7zGZqkVO
なになに?
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 11:07:02.82 ID:HI3mkxKR0
そう言えば彼の名前を聞いていない事を思い出した。
また連絡取ったときに聞けばいいか。
とりあえずあとは三島が起きてからにしよう。
俺は結局彼女の部屋の隣で夜を越した。
正直、朝になれば元に戻るかもしれないと期待したが無駄だった。
俺は適当な時間を見計らって三島を起こしてオレンジジュースを注いでやった。
「もう少ししたら出てなんか食べよう。それからまず広島に行くわ」
「うん、分かった。ごめん、顔洗ってくるね」
俺達はマンガ喫茶を出た。アーケードの屋根越しでも太陽が眩しいと思った。
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 11:08:20.89 ID:HI3mkxKR0
ごめん、ここで一旦離れます。
つか、これスレ落ちるよな?
>>147 特急しおかぜ。愛媛と岡山を結んでます。
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 11:09:38.64 ID:i4LoTZoxO
いつ帰ってくる?
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 11:12:36.22 ID:HI3mkxKR0
今日の夜。けど時間は分からない。
深夜とかではないけど。
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 11:16:56.02 ID:1QOrtdX40
夜か・・そしたら落ちてるだろうな(´・ω・`)
帰ってきたらスレ立て頼む
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 11:17:51.94 ID:v7zGZqkVO
出来るだけ保守がんばってみます
保守初めてだけど><
>>1乙!続き楽しみにしてるよ
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 11:20:00.04 ID:HI3mkxKR0
>>153 あぁ、ありがとうございます。
つか保守か。
俺も携帯ででもやってれば大丈夫かな?
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 11:20:45.75 ID:v7zGZqkVO
だいたい何分くらいでレスすれば、スレ落ちませんか?
教えてくださいエロい人
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 11:24:30.63 ID:v7zGZqkVO
>>154 無理しない程度にヨロシク
もし落ちたらスマン><
そしたら、同じスレタイでやってね
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 11:36:10.85 ID:kTxEY1RM0
>>155 02〜12時 15〜30分(一時間でも落ちないときは落ちない)
12〜17時 10〜25分
17〜21時 10〜20(20分だとギリギリ)
21〜02時 5〜15分(15分開けると落ちる確率大だが落ちないときもある)
今日は休日だからもうちょい短めがいいかも
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 11:42:31.88 ID:v7zGZqkVO
>>157 ありがd
頑張ってみます
初保守wktk(*゚∀゚)
できたら協力お願いしますね
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 11:53:28.08 ID:GPEuWHY1O
ほ
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 12:01:22.22 ID:kTxEY1RM0
>>158 ごめんもう寝るかも
できたらぼちぼち手伝うよ、がんばれ
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 12:16:23.33 ID:BaRZmMSNO
ほ
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 12:27:18.92 ID:7OwUy4UzO
ほ
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 12:36:35.74 ID:C3AGpt16O
し
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 12:44:55.43 ID:kTxEY1RM0
い
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 12:49:09.17 ID:4uwUiVnv0
だ
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 13:07:50.88 ID:v7zGZqkVO
ま?
>>160 頑張ります(*゚∀゚)
まだよくタイミングがつかめないけど、そのうち慣れると思いますw
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 13:22:03.47 ID:RJSyaaU8O
保守
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 13:38:59.83 ID:v7zGZqkVO
保守
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 13:39:44.26 ID:BaRZmMSNO
さ
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 13:40:49.22 ID:BaRZmMSNO
ほ
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 13:44:40.97 ID:i4LoTZoxO
そして(保守の人は)誰もいなくなった
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 13:46:03.86 ID:C3AGpt16O
実は居た
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 13:52:32.13 ID:v7zGZqkVO
います(*゚∀゚)
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 13:54:45.53 ID:MlkBgYh70
今日の昼飯はスパゲッティ
ほす
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 14:05:20.77 ID:v7zGZqkVO
今日のお昼は夕べの残り…(T-T)
ほす
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 14:08:09.05 ID:+kJ4DAzr0
追いついた
なかなか面白いな
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 14:14:11.13 ID:FneCQt7z0
ほ
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 14:29:25.61 ID:+kJ4DAzr0
し
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 14:38:06.43 ID:+kJ4DAzr0
ゅ
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 14:57:12.71 ID:v7zGZqkVO
保守
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 15:09:31.31 ID:+kJ4DAzr0
ほ
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 15:25:37.82 ID:v7zGZqkVO
し
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 15:43:01.19 ID:v7zGZqkVO
保守
居ないようで誰かいた
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 15:55:23.08 ID:BaRZmMSNO
ほ
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 15:59:10.08 ID:HdVXoiwj0
し
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 16:00:28.71 ID:i4LoTZoxO
夜っていつだよ〜
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 16:00:54.35 ID:C3AGpt16O
の
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 16:13:00.03 ID:GPEuWHY1O
り
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 16:29:12.13 ID:v7zGZqkVO
た
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 16:39:21.16 ID:i4LoTZoxO
ぬ
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 16:43:19.91 ID:4pg0kcQeO
保守がんがー
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 17:00:33.63 ID:5VHNZF7H0
ほ
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 17:00:41.18 ID:v7zGZqkVO
(´∀`)
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 17:14:00.65 ID:5TnrgrpX0
★
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 17:22:32.49 ID:Td/uTZ5F0
まだあった!
保守支援するお
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 17:29:31.65 ID:5TnrgrpX0
☆
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 17:38:09.60 ID:v7zGZqkVO
保守
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 17:51:48.05 ID:5TnrgrpX0
hoshu
目が覚めたら
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 18:04:15.74 ID:ZsU+V3IC0
保守
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 18:04:30.66 ID:v7zGZqkVO
そこは
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 18:09:19.55 ID:BaRZmMSNO
捕手
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 18:16:47.91 ID:AExzsf0I0
保守
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 18:23:31.40 ID:+kJ4DAzr0
保守
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 18:30:53.38 ID:5TnrgrpX0
保守
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 18:37:45.86 ID:v7zGZqkVO
,:'*':, ,:'*':,
,: '*' :,
* *
: :
':, ,:'
'*, ,*'
':, ,:'
*
∧_∧
( )
| ヽ
( 〇
 ̄ ̄ ̄
>>1はまだかにゃー…
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 18:46:43.36 ID:AExzsf0I0
にゃー
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 18:56:06.33 ID:AExzsf0I0
にゃああああああああああああー
朝見たのにまだあるとは
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 19:05:15.00 ID:HI3mkxKR0
>>200の人は分かっている。
ただいまです。保守ありがとうございました。
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 19:06:03.56 ID:Td/uTZ5F0
おかえりwktk
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 19:07:29.80 ID:HgQ0sXcfO
wktkwktktktktktk
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 19:12:41.00 ID:FneCQt7z0
かえってきたあああああああ
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 19:13:40.69 ID:v7zGZqkVO
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 19:15:22.25 ID:HI3mkxKR0
つか何県とか話一切出てないのな。
とりあえず書きます。
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 19:19:20.35 ID:HI3mkxKR0
彼女は天井からぶら下がったわっかの作られた紐をぼんやりと眺めた。
私以外誰もこの世にはもういないらしい。
旦那も子供もいなくなった。いなくなりたかったのは私なのだけれどなぜか私が残った。
彼女は溜め息をついた。もうどうしたらいいのか分からない。
旦那や他の人間がいる生活に絶望していたが、こうやって誰もいない事も絶望を呼び寄せる。
かと言って旦那が戻ってきてそれに私は喜べるだろうか。
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 19:22:10.97 ID:HI3mkxKR0
彼女は椅子に上った。椅子が不安定に揺れる。
旦那が無造作に蹴ったせいで右足が少しずれているせいだ。
黒い長い髪を後ろ手に払った。
もう終わってしまえばいい。
彼女は天井にぶら下がる紐に頭を通すと椅子をゆっくりと倒した。
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 19:26:19.98 ID:v7zGZqkVO
いきなり新キャラktkr
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 19:26:33.51 ID:HI3mkxKR0
がくんと重力が彼女の体を引っ張る。
首に紐が食い込み彼女は「げっ」と短くうめいた。
ぎりぎりと迫るような痛みに思わず首元に手をやる。
だがこれで彼女は死ねる、と思った。
なにもかも終わる。
彼女の口から涎がこぼれ、下半身から汚物がたれ流れた。
もう少ししたら意識もなくなるだろう、と思った。
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 19:29:23.16 ID:HI3mkxKR0
あれ?
妙な感覚の中でそう思った。なぜ私は「あれ?」なんてまだ思えるのだろう。
だがそう思うと、意識はすぐに現実へと追いついた。
既に首を吊ってから五分以上経っている。
なのになぜ私は死なずに、まだ宙吊りのままで生きている?
ゾンビ化か
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 19:31:30.14 ID:v7zGZqkVO
やっぱりすべて夢?
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 19:34:47.52 ID:HI3mkxKR0
感じなくなっていたと思っていた首筋の痛みが蘇ってくる。
呼吸もする事が出来ない。
彼女は恐慌状態でどうなっているのか理解できない。
なぜ死ねない。
痛みと窒息と悪臭が尚も彼女に迫り続けている。
彼女は意識は薄れ掛けていたが懸命に両手を伸ばした。
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 19:36:20.58 ID:WGdxf+V40
ワロスにあったカリウドっぽい
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 19:39:12.15 ID:HI3mkxKR0
彼女の首に食い込むわっかの先を握り締める。
切れない。彼女自身を支えてくれるような紐だ。簡単に千切れる訳がなかった。
それでも彼女は紐の隙間に爪を食い込ませてなんとか紐を引きちぎろうとする。
どれくらい続けただろうか。爪は剥げとれて指先からは血が流れ出してきていた。
彼女は血走った目をしながらそれでも紐に自分の指を食い込ませた。
ロープが切れた。彼女の体が自分の汚物の中に落下した。
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 19:44:02.85 ID:HI3mkxKR0
酸素を急激に求めて過呼吸になりそうになる。
ぜえぜえ息を吐きながら彼女は一体なにがどうなっているのか考えるがこれと言ったものは出てこない。
ただ「死ねない」だけだ。首筋や指先の痛みは確かに感じるのにそれが死に達するはずの傷だとしても死ぬ事が出来ない。
なんてことだろう。
こうやって1人きりになって私を束縛する人がいなくなったと思ったら、今度は死ぬ権利がないのか。
彼女は部屋の中でいきなり笑い出した。狂ったような声を出した。
彼女はこの家から出て行くことにした。
その前に汚れきった体をシャワーで洗い流そうと思った。
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 19:46:32.25 ID:HI3mkxKR0
「車とか運転出来るの?」
三島の不安そうな声に俺は平然と返した。
「大丈夫。もう練習は済ました。心配すんな」
俺達はマンガ喫茶から出たあと、朝食を取ってからこれからの計画のことを話していた。
「だって広島って橋を渡るんでしょ?」
「そうだよ」
「海に落下したらどうするの?」
「しない。落下しても助けてやる」
本当に助けられるかどうかは分からないが、彼女はどうも心配性すぎる。
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 19:49:11.00 ID:v7zGZqkVO
またBMWがぼこぼこになる予感ww
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 19:51:02.38 ID:+kJ4DAzr0
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 19:51:43.67 ID:HI3mkxKR0
「大体他に移動手段もないだろ」
「歩くとか?」
「橋の上で行き倒れたらそれこそどうにもならんだろ」
そう昨日の手の甲の傷を撫でた。消毒など特にしてないがもう瘡蓋になっていた。
とにかく本州まで出なければ話にならない。
三島は結局僕の意見に従う事になった。
僕達は適当に止まっていた車に乗り込むと今治へと向かうため松山ICに入った。
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 19:56:59.33 ID:+kJ4DAzr0
wktk
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 19:58:17.56 ID:v7zGZqkVO
傷あとは残ってるの?
wktk
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 19:58:47.69 ID:HI3mkxKR0
今治について僕達は本屋に入った。広島の地図を手に入れようとした。
尾道から広島市まではまだ結構距離があるらしい。
観光だったらその距離も楽しめるのかもしれないけど今は煩わしかった。
こんな事ならちゃんと寝ておくべきだっただろうか。彼女に運転は期待できそうもないし。
せめて気分だけは盛り上げようと僕達は音楽のCDをひたすら運び出した。
235 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 19:59:55.58 ID:HI3mkxKR0
「因島通るんだな」
「どうかしたの?」
「いや、ポルノグラフィティの地元だな」
「好きなの?」
「いや、全然」
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 20:06:54.91 ID:HI3mkxKR0
あとはとりあえずの食料を車に詰め込んで僕らはしまなみ海道へと入った。
「とりあえず彼に一度連絡しておこうか」
「あ、うん」
「三島頼むわ」
「え、え、私?」
「だって俺運転してるし」
「…分かった」
彼女に俺の携帯を渡す。彼女は履歴を見て通話ボタンを押した。
237 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 20:10:49.53 ID:v7zGZqkVO
ヒッキキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!!
238 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 20:11:12.16 ID:HI3mkxKR0
「はい」
「あの、もしもし」
「え?あの、誰ですか?」
いきなりの女の声に彼は戸惑ったようだった。
「あの、私彼が言ってたもう一人の三島と言います。彼ちょっと車運転してるので」
「あ、あぁ、どうも。で、なにか?」
「え?あのなにかって言うか、その」
横で聞いてても話がうまく進まないのが分かる。
俺は今から広島行くって事伝えろ、と言った。
三島はその用件を伝えると「ごめんなさい。じゃあ、失礼します」
通話を切ってしまった。もう少し話してやってもいいと思うんだが。
「名前、鈴木って言うんだって」
「あぁ、そうなんだ?」
とりあえず今は鈴木に会いに行こうと思う。
239 :
サザソのトリヴィア:2007/09/17(月) 20:11:17.05 ID:UzTKRew30
おっさん・゚・(ノД`)・゚・
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 20:14:03.79 ID:SJP3zbSIO
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 20:14:43.81 ID:4pg0kcQeO
242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 20:17:49.88 ID:HI3mkxKR0
広島に辿り着いた。俺は軽い腰痛を感じながら車から出て鈴木に連絡を取った。
「今広島市にいる」
「早いね」
「そりゃまぁ、渋滞もないしな」
「君、高校生じゃなかったっけ?」
「まぁ、非常事態に固いこと言うなよ」
鈴木は俺の開き直った対応になにも返す言葉がなかったようだ。
「相変わらずそっちも誰もいない?」
「こっちはそっちと違って僕だけだよ」
その言い方になにか棘を感じたのは気のせいじゃなかったと思う。
「なぁ、俺達が行けるまで大丈夫そうか?」
「大丈夫でしょ。俺だってやれば出来るよ。とにかくまた連絡してよ」
そうして一方的に通話を切られた。かなりストレスが溜まっているのだろうか。
それとも電話越しに俺に嫌悪感を感じているのだろうか?
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 20:18:08.75 ID:i4LoTZoxO
帰って来てる!!
わくてか!
あ…でもグロ方面は……
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 20:21:45.17 ID:33Id++DJO
突然のグロ描写にどうしようかと思いましたが続けてください
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 20:23:25.17 ID:+kJ4DAzr0
どこにグロ描写があったんだ?
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 20:23:32.91 ID:HI3mkxKR0
俺達は広島市までやってきた。やっぱ愛媛と違ってでかい。
ただ電気のついていないビルが多いのでどこか不気味だった。
結局高速もゆっくり走り、地図を見誤ったりとなんだかんだで夜を迎えようとしている。
「今日は移動ここらへんまでにしておこうか」
「うん、おつかれさま。ごめんね、私なんの役にも立たなくて」
「あー気にすんなよ。それとさ、そんなに謝るなよ。別に悪い事してないんだしな」
「ごめん」
「だからいいって」
うやむやのまま、僕らはこれから休むところを探す事になった。
俺としてはファミレスでもなんでもよかったのだけど。
三島が「風呂に入りたい」と言い出した。そう言えば俺もそろそろふつか入ってないことになる。
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 20:27:34.99 ID:HI3mkxKR0
やっぱ女の子だもんなぁ。服だって昨日のまんまだし。すっぴんだし。
銭湯でも探すか、と思ったがすぐに冷め切った湯があるだけだとの結論に至った。
こうなりゃ民家にでも入って拝借しようか。
などと考えていたら目の前にラブホが見えてきた。
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 20:30:12.32 ID:HI3mkxKR0
うん、ないな。ないないないない。
俺は黙ってそこを素通りしようとした。
けど三島は「あそこだめ?」とか言ってきた。
お前なー。俺が男って事忘れてんだろ。
「いや、ラブホはどうかなぁ」
「…別に私は大丈夫だけど」
そんな消え入りそうな声でなにが大丈夫なんだろう?
結局うやむやの内に入る事になってしまった。
我ながら意志弱すぎ。
249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 20:32:18.51 ID:4pg0kcQeO
フラグktkr
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 20:34:38.59 ID:HI3mkxKR0
部屋から小さ目のソファをドアに引っ掛けた。こんなところで閉じ込められたらたまったもんじゃない。
俺は残りのソファに座って冷蔵庫からコーラを取り出しながらDVDを見ていた。
三島はさっさと風呂に入った。よっぽど入りたかったらしい。
部屋から風呂の中がのぞけるタイプとかじゃなくてよかったが、俺は正直迷っていた。
さすがに俺も男だし。とか思ってたら三島がバスローブを着て出てきた。
「じゃあ、俺も入るわ」
と何事もないような顔をして入れ替わった。
風呂上りの女はやばい。
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 20:36:56.07 ID:i4LoTZoxO
ヒッキ嫌い
252 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 20:37:11.59 ID:HI3mkxKR0
出ると三島はDVDの続きを見ていた。
「面白い?」と聞くと「うん」と言った。
それだけで、部屋の中にしばらく沈黙が落ちる。
DVDが終わった。持ってたのはこれだけで、テレビも映らないからどうしても意識してしまう。
「あの…そろそろ寝ようかな」
「あー、そうだな。三島ベッド使っていいよ。俺ソファで寝るから」
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 20:39:58.69 ID:HI3mkxKR0
「一緒に…寝ちゃだめ?」
俺はあーと思った。
そりゃ心細いよな。俺だって今鈴木と連絡取ってるって言っても実際目の前にいるのは三島だけだし。
鈴木と会ってそれからなにがどうなるかなんて事も分からないし。
確かに抱き合って寝りゃ少しは安心できるのかもしれない。
「ごめん。それは無理だわ」
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 20:41:23.95 ID:4pg0kcQeO
おいwwwww
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 20:43:31.15 ID:HI3mkxKR0
「前告白されたときにも言ったけど、俺他に好きな奴がいるんだ。ごめんな」
まぁ、だからってそいつはもうこの世界にはいないんだけどな。
分かりきってる事だけど三島はなにも言わなかった。
「ご、ごめんなさい。私、寝るね」
と言って俺に背を向けてベッドに入った。
俺だって、目の前にやれる子がいるんならそりゃやりたい。
けどやっぱいるかいないか分からないけどあの子の事裏切りたくない。
「ごめんな」
返事はなかったけど多分聞いてたと思う。
俺も謝ってばっかだ、と思ったけど、それ以上なにも言わず眠る事にした。
明日からも普通にいられるようにしたいと思った。
256 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 20:49:35.32 ID:v7zGZqkVO
あーよかった!
またヒッキがヤキモチやくとこだった(*゚∀゚)
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 20:54:53.30 ID:4pg0kcQeO
続きはまだか
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 20:58:11.86 ID:i4LoTZoxO
まだかー!!
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 21:00:56.22 ID:4pg0kcQeO
260 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 21:01:32.06 ID:HI3mkxKR0
鈴木は母親が自分のためにレトルト食品を常備してくれている事を初めて感謝した。
最初は母親は自分に耐えかねて逃げ出したのかと思ったがそう言う訳ではないようだった。
だがそれだとしても鈴木はなぜか腹立だしい。
なぜ自分だけがこんな目にあわないといけないのだろう。
こんな状況ならむしろ自分を消して他の誰かを残しておけばいいのに。
部屋でカップラーメン食べながら窓の外を除いた。やはり誰もいない。
だがだからと言ってそのあとの事はどうするべきか分からない。
鈴木は彼の事を考えた。
自分よりも年下なのにあの決断力や行動力はどこから出てくるのだろう。
261 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 21:02:02.98 ID:HI3mkxKR0
ごめ、書きながら寝てた
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 21:04:34.82 ID:v7zGZqkVO
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 21:09:01.92 ID:HI3mkxKR0
そもそもそこが自分と彼との違いなんだろう。
自分からもどこからか行動力が出てくるのならいつまでもこんな部屋にいるはずもない。
鈴木は電話で話した女の子のことを思い出した。
可愛い声だったなぁ、と思ったが、彼の恋人かもしれない。
今までは人が溢れすぎていて自分以外にも1人の奴はいたが。
どうやら3人だけになっても、俺は一人ぼっちなのかもしれないと思うと胸の奥が痛んだ。
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 21:12:45.28 ID:HI3mkxKR0
部屋を出てみようかな、と思った。
この部屋で1人なのも、この家で1人なのも、外で1人なのも変わらないか、と思えた。
連絡用の携帯だけをもって、簡単に着替えると彼は玄関に立った。
もうここをどれくらいくぐってないのだろうか。
そんな事考えても聞いてくれる相手はいないし仕方ない。
鈴木はドアを開けた。
外は電気のついた部屋よりも暗かったけれど、それ以上に広かった。
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 21:15:46.12 ID:HI3mkxKR0
だれもいないからだろうか。
拍子抜けするほどあっさりしたものだった。
自分を見ている人もいないし、自分が目を逸らしたくなるような人もいない。
鈴木はしばらく歩き回りながら、特に用はなかったが駅前のデパートに入った。
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 21:16:17.88 ID:v7zGZqkVO
ヒッキセツナス…
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 21:17:43.73 ID:HI3mkxKR0
新鮮だけど面白みもない。
自分が行きたい所はどこなんだろう。
とりあえず明日からそれをさがしてみるのもいいかもしれないと思えた。
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 21:18:22.30 ID:HI3mkxKR0
すみません。限界です。少し寝ます。
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 21:21:40.02 ID:4pg0kcQeO
おやすみー
これでやっと勉強に集中できる・・・
続きまってるぜ
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 21:27:23.41 ID:i4LoTZoxO
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 21:27:38.00 ID:nCHTvG3tO
待ってます
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 21:28:21.78 ID:v7zGZqkVO
ho
274 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 21:39:13.57 ID:a1GBzC9Z0
ほしゅ
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 21:48:30.19 ID:LGqrgjB80
さゆ
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 21:55:20.81 ID:a1GBzC9Z0
ほしゅ
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 22:04:39.54 ID:LGqrgjB80
させ
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 22:11:20.56 ID:a1GBzC9Z0
ほしゅ
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 22:17:41.05 ID:a1GBzC9Z0
ほしゅ
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 22:20:36.78 ID:i4LoTZoxO
投手
281 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 22:26:24.95 ID:mwZ/1B3P0
手動
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 22:33:42.40 ID:a1GBzC9Z0
ほしゅ
283 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 22:40:10.13 ID:a1GBzC9Z0
ほしゅ
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 22:40:38.71 ID:v7zGZqkVO
保守
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 22:46:30.41 ID:a1GBzC9Z0
ほしゅ
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 22:51:15.51 ID:AExzsf0I0
喪主
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 22:56:10.50 ID:a1GBzC9Z0
ほしゅ
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 23:02:39.74 ID:a1GBzC9Z0
ほしゅ
289 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 23:09:08.20 ID:a1GBzC9Z0
ほしゅ
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 23:09:11.28 ID:AExzsf0I0
hしゅ
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 23:15:24.05 ID:a1GBzC9Z0
ほしゅ
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 23:21:45.21 ID:a1GBzC9Z0
ほしゅ
293 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 23:28:13.95 ID:a1GBzC9Z0
ほしゅ
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 23:34:41.78 ID:a1GBzC9Z0
ほしゅ
295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 23:39:52.64 ID:+kJ4DAzr0
保守
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 23:47:33.09 ID:a1GBzC9Z0
ほしゅ
297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/17(月) 23:53:54.11 ID:a1GBzC9Z0
ほしゅ
298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 00:00:22.91 ID:ISg6Ve1D0
ほしゅ
299 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 00:05:42.98 ID:RyEy9rctO
もす
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 00:09:15.61 ID:AZLT2r1QO
ほっしゃ
301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 00:16:52.70 ID:ISg6Ve1D0
ん
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 00:21:08.12 ID:kP6gGtrZ0
の ちん
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 00:27:19.13 ID:ISg6Ve1D0
ち
304 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 00:33:13.01 ID:kP6gGtrZ0
ん
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 00:41:31.53 ID:ISg6Ve1D0
を
306 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 00:49:06.80 ID:kP6gGtrZ0
優
307 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 00:54:08.79 ID:pb26WV7W0
先
308 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 01:02:16.16 ID:ISg6Ve1D0
し
309 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 01:11:05.91 ID:kP6gGtrZ0
な
310 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 01:21:09.83 ID:ISg6Ve1D0
い
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 01:27:26.05 ID:AZLT2r1QO
で
312 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 01:37:07.78 ID:kP6gGtrZ0
袋
313 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 01:45:04.91 ID:RyEy9rctO
だ
あぼーん
315 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 01:48:29.96 ID:+emVJEls0
おはようございます。
316 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 01:48:59.97 ID:kP6gGtrZ0
ちっくしょおおおお!!!! ちっくしょおおおぉぉぉぉlををを
317 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 01:52:56.63 ID:kP6gGtrZ0
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 01:54:33.62 ID:+emVJEls0
>>317 うん。ID変わったけど気にしないで書く。
319 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 01:57:45.45 ID:kP6gGtrZ0
320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 02:01:37.13 ID:+emVJEls0
俺と三島はラブホから出た。
俺は少し気まずかったけど、三島は何事もなかったように過ごそうとしていたので俺もそうする事にした。
「今日のうちに広島を出て鈴木のいる岡山に行こう」
「うん」
俺達は車に乗り込んだ。
三島が携帯で2ちゃんをチェックしていた。俺は隣で地図を見ていると「あ」と小さい声を出した。
「どした?」
「書き込みがある」
「マジで」
321 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 02:03:34.61 ID:AZLT2r1QO
マイタウン岡山
322 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 02:05:52.87 ID:+emVJEls0
首を乗り出して携帯を見せてもらう。
俺と鈴木のやり取りの後に確かに書き込みがあった。俺達がちょうど寝ていた頃だ。
『岡山だけど誰かいるか?』
岡山だ。タイミングがいい。
「次のレスとかあるかな」
そう三島を促すと、次レスを表示するためボタンを押した。
何時間かの空白があって、そこからAAが連続で書き込まれていた。
初めはキャラクターがなんか喋ったりしてたが、その内荒しみたいなものになっていっていた。
323 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 02:09:14.02 ID:+emVJEls0
単なる気まぐれだったらいいと思った。
最後のレスの方には「死」だの「殺」だの「呪」だのそんな字が一文字ずつ書かれていた。
これだけ続くと大量にあるよりも気味が悪い。
三島もたじろいでいたが俺は三島から携帯を借りて書き込むことにした。
『岡山にいるのか?今岡山に向かっているんだ。大丈夫か?』
324 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 02:14:24.37 ID:+emVJEls0
俺の書き込みで彼か彼女のレスがピタっと止まった。
俺と三島は待ち続ける。
だが結局それ以降レスはなかった。
「だめか」
携帯を渡すと恐る恐ると言った感じで受け取る。
三島はなんて言えばいいのか分からないようだった。
俺は落ち着こうとマルボロを吸い込んだ。
「とりあえず岡山に向かおう。鈴木と今日には合流できると思う」
「うん」
325 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 02:17:51.20 ID:+emVJEls0
「なぁ、三島」
「なに?」
俺は車の中で走りながらたずねた。
「なんでこんな事になっちまったんかな」
「…分からないよ」
「だよな」
俺はB'zをかけた。
津山市に一度行ってみたいと思ってたが今はもうそれどころじゃないようだ。
本当に、いつまでこの旅は続くんだろう。
326 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 02:22:28.96 ID:+emVJEls0
鈴木は今日も家から出る事にした。
一度出てしまうともうそんなに抵抗はなかった。
ただどこに行けばいいかは分からない。
ブラブラと家の近所をうろついた。
母親がいつも買い物をしているだろうスーパーがあった。
家では寝ては食っての繰り返しだったが、あまり食欲はなかった。
327 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 02:25:49.55 ID:+emVJEls0
ガサリ、と音がした。
鈴木は心臓が飛び出すかと言うほど驚いて音のした方を振り向く。
スーパーの裏手の方だった。
逃げ去ろう、とも思ったが恐る恐る近づいてみる事にした。
裏手はゴミ捨て場になっていて、ゴミ袋が山積みになっていた。
なんだろう、と鈴木が近づくとゴミ袋が雪崩のように倒れてきた。
そこから逃げ出すように猫が飛び出してきた。
328 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 02:28:52.91 ID:+emVJEls0
猫は鈴木に気がつくと警戒するかのように睨んだ。
鈴木は腰を下ろして「おいで」と言った。
猫はしばらく値踏みするように動かなかったが、しばらくするとゆっくりと近づいて鈴木の伸ばした指に鼻を近づけた。
329 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 02:31:43.33 ID:+emVJEls0
元々飼い猫だったんだろうか。
猫は逃げ出したりせずに鼻先を指に何度か擦り当てた。
多分、腹が減っているんだろう。餌をうまく取れなかったようだ。
鈴木は猫を抱きかかえるとスーパーに入って缶詰を一つ取った。
牛乳も買ってみたがいい容器が見つからないので紙コップを取った。
それを差し出すと猫は無心に食べだした。
鈴木は頭を撫でながらかわいいなぁ、と思った。
330 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 02:35:49.47 ID:+emVJEls0
「お前も1人か」
餌を食べ終わったところを抱きかかえると、猫は「にゃー」と鳴いた。
「俺とお前でこっちも2人になれるかな?」
猫は鈴木の腕の中で器用に丸くなった。動物にでも必要とされるのは嬉しい。
ペットっていいもんだな。
スーパーから缶詰を何個か取り、一旦家に帰ろうと思った。
スレにはへんな奴がいて、それ以上書き込むのがはばかられたし、こっちから彼らに連絡をするのも抵抗がまだあった。
とりあえず自分には待つ事しか出来ないが、ちゃんと待っていようと思った。
331 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 02:42:20.29 ID:+emVJEls0
「もうすぐしたら広島抜けるなぁ」
「うん」
僕達はいい加減話すネタもなくなってきていた。
さすがになんの変化もなく三日間一緒にいるのは辛いものがある。
岡山に入ればまた変わるだろうか。
そんな事を考えていると遠めに人影を俺は見つけた。
「人だ」
「え?」
「あそこ」
俺が指差した方向を見て彼女も「あ」と叫んだ。
道を1人女の人が歩いている。長い黒い髪の女だ。
俺は車をそっちに向けた。
332 :
1:2007/09/18(火) 02:49:11.28 ID:Fq99IxoqO
譖ク縺崎セシ縺ソ縺吶℃縺ヲ隕丞宛縺上i縺?縺セ縺励◆窶ヲ
333 :
1:2007/09/18(火) 02:50:12.32 ID:Fq99IxoqO
すいません。書き込み規制くらいました。
334 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 02:53:07.95 ID:a7mlON/n0
つC
335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 02:54:35.40 ID:a7mlON/n0
つC
336 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 02:54:58.68 ID:a7mlON/n0
つC
337 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 02:57:40.92 ID:a7mlON/n0
つC
338 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 02:59:24.31 ID:a7mlON/n0
つC
339 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 02:59:48.60 ID:a7mlON/n0
つC
340 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 03:00:41.35 ID:a7mlON/n0
つC
341 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 03:01:41.09 ID:+emVJEls0
あ
342 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 03:02:14.30 ID:+emVJEls0
343 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 03:02:32.63 ID:+emVJEls0
俺達の車が近づいた事に女も気がついたらしい。こっちを見た。
首に包帯を巻いている。
俺はガラス越しになんだか異様な空気を感じ取った。
女の目は俺達を睨んでいるかのようだった。
俺は少し距離を開けて車を止める。
「三島はここにいてくれ」
「え?」
「ロックしとくから、俺が開けてもいいって言うまで開けんなよ」
344 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 03:06:37.31 ID:+emVJEls0
「大丈夫ですか!」
車のドアを閉め切ってそう叫んだ。
女は首だけ縦に動かした。俺は緊張しながら彼女に近づく。
「あんた達、どっから来たの?」
「愛媛からです。あなたは広島の方ですか」
「そうよ」
「他に誰か見かけませんでしたか?」
「いいえ」
「そうですか」
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 03:06:57.43 ID:a7mlON/n0
wktk
346 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 03:09:13.68 ID:+emVJEls0
「これからどうする気なの?」
俺は返答に詰まった。岡山に行くんです、と言って彼女も一緒に来ると言い出したらどうしようとか思ったのだ。
本当ならこんな状況だし1人でも多い方がいいのかもしれないけど、なんかやばい、と俺の勘が告げる。
「あなたはこれからどうするんですか?」
「さあ」
「さあって」
「だってどうしろっていうのよ」
そう言いながら女は両手にしていた手袋を外し始めた。
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 03:14:28.98 ID:+emVJEls0
その指先がひどい有様になっていた。指という指の爪が剥げている。
よく見ると少しずつ生えてきているようだったがどれも中途半端だった。
俺は足元から鎖で縛られたかのように動けない。
女はその指先で今度は包帯を解いてみせた。
青黒くなって、少しえぐられたようなへこんだ首があった。
「どうしろって言うのよ。本当に」
女は吐き出すように言った。
「爪は生えてきてるけどこの首の紐の跡が消えないのよ」
348 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 03:17:43.38 ID:+emVJEls0
俺は先生を思い出した。
死に至るほどの傷を負っていたとしても死なない。
この女もそうなのか。
「自殺…しようとしたのか?」
「しようとしたのか、と言うかしたわよ。けど死ねないのよ」
「なんだって?」
「だからたとえ1時間首吊ってようと死ねない訳、この世界じゃ」
なにを言っているんだ、と僕が考えようとしたその時。
女がゆっくり近づいてきた。肩から提げているバッグに手をかける。
「だからこういうことよ」
バッグから出てきたナイフが僕の左胸に刺さった。
349 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 03:20:03.35 ID:BMoDJ8Cp0
wktk
350 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 03:20:33.51 ID:+emVJEls0
一瞬それがなんなのか理解できない。
刺された、と言う事は分かる。そしてそれを分かってようやく痛みが襲ってきた。
女が俺の胸に刺さったナイフを両手で持ち替えぐるりと回す。
なんかマンガで刺してからえぐれば致命傷だとか書いてあったな、とかふと思い出した。
351 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 03:22:56.86 ID:+emVJEls0
女が俺の体を押した。
俺は死んだなと思いながら地面に倒れた。
ごめんな、と三島に対して思った。こんなところまで連れてきてしまった。
結局なにも出来なかったな。
あとどんだけ経てば死ぬんだろうと思った。
だが痛みはいつまでも明確で意識はずっとここから離れようとしない。
352 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 03:25:34.97 ID:+emVJEls0
これが死ねないって事だろうか。
体中が熱い。燃えそうだ。それを通り越して今度は一気に寒くなる。
心臓が血液を体中に送る事が出来ないのだろうか。
指先の感覚がなくなっていく。だが胸の痛みは一向に消えない。
女は倒れてあえぐ僕を見下ろすと車の方へと歩き出した。
353 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 03:25:36.11 ID:kP6gGtrZ0
wktk
354 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 03:29:47.88 ID:+emVJEls0
三島も刺す気か。僕は震える体をなんとか動かそうとする。
無理だ。寝返りを打つ事すら出来ない。なんとか首だけそっちを向ける。
三島の顔が見えた。俺を見て泣いている。
女の手がドアに触れた。ロックされている。
女がナイフを窓に振り下ろした。とは言え、俺の肉をえぐったし女の力でそんな簡単に割れる訳もない。
ただ三島の恐怖は頂点に達したようだった。
355 :
1:2007/09/18(火) 03:39:14.67 ID:Fq99IxoqO
さるうざい…
書きかけだがもう終わりにするか。
356 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 03:46:56.60 ID:a7mlON/n0
>>355 さるさん規制か・・・(´;ω;`)ブワッ
357 :
1:2007/09/18(火) 03:55:18.14 ID:Fq99IxoqO
358 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 04:10:39.75 ID:ctB5T8K/0
まだだ・・・・まだ終わらんよ・・・!
359 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 04:13:57.64 ID:+emVJEls0
ちくしょう。
ちくしょう。ふざけんな。こんなところでなにをやってんだ。
「逃げろ!」
僕は叫んだ。
女のナイフの音しか聞こえない静かな世界で声を絞り出した。
俺の事はもう放っておいて逃げてくれ、と思った。
だけど三島は助手席から動かない。
360 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 04:14:56.18 ID:a7mlON/n0
保守
361 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 04:15:42.52 ID:a7mlON/n0
つC
362 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 04:17:56.68 ID:a7mlON/n0
つC
363 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 04:25:00.53 ID:+emVJEls0
俺は力を振り絞った。うつ伏せになり匍匐全身の要領で車へと近づく。
指先に力が入らないが女の足を掴んだ。
「やめろ」
それを聞き入れたのかどうかは分からないが女の手が止まる。
俺は車にもたれかかりながらなんとか立ち上がった。
そうしてやっと立ち上がったところで今度は首にナイフが刺さった。
俺はボンネットに倒れる。
364 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 04:26:52.81 ID:a7mlON/n0
つC
365 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 04:26:59.08 ID:+emVJEls0
もうだめだ。
血が目に入ってよく見えない。
背中を刺されているのは分かった。
三島が何か言っている。俺も逃げろと言いたかった。
もうあまりに体中が痛くてどこがどうなってるのか分からない。
そこで俺の意識はなくなった。
366 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 04:30:26.08 ID:+emVJEls0
目が覚めた。
ラブホだった。時計を見るとまた時間を逆戻りしたらしい。
俺は自分の体に触れた。ナイフに刺された傷はどこにもない。
ただ手に瘡蓋だけがあった。
367 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 04:30:41.94 ID:2o3V2Lp80
おまいら、なんで強姦魔が辞められないか知ってる?
経験者から聞いた話なんだが、レイプしようとすると大抵の女は始めは嫌がるんだが、
暴れて疲れるとほとんど身動きも出来なくなる。もう好きにして状態になる。
そして驚く事に、女はレイプされるともの凄く感じる。普通にセックスした時よりも、
比べ物にならないほど激しくイクらしい。痙攣してイキまくる。だから通報できない女が多い。
大抵の女性はレイプされるとありえないほどの快感を覚える。
それは大量のアドレナリンとドーパミンが順番に分泌されるからである。
吊り橋効果と似ていて、レイプ魔に襲われて恐怖を感じた時に、
アドレナリンが大量に分泌され生理的に極度の興奮状態に陥る事により、
自分が恋愛をしていると脳が錯覚して、脳が快感を与えるドーパミンを分泌してしまう為、
体が快感を覚えて反応し、挿入からしばらくすると、
膣が充血する事で、クリトリスや膣内の性感帯が過敏になり、
膣が刺激される度にピストン運動にあわせて脊髄反射で腰を振ってしまったり、
痛みに対して悲鳴を上げるように、快感に対してよがり声をあげてしまうわけなのです。
女性というのは、そういう風に出来ているのだそうだ。
だから強姦はクセになってしまうのだそうです。ついでに言うと、
強姦被害者がよく自殺なんて話があるが、あれは強姦されたことが嫌で死ぬわけではなく、
強姦されて激しく快感を覚えた自分の体に嫌悪して死ぬのだそうですよ。
ちなみにこれは知り合いの弁護士が連続強姦魔から聞いた話です。
強姦魔の話では、強姦をするときに女性が自分が感じてしまっている事への戸惑いと、
快楽に身を任せる表情とが入り混じってたまらないと言います。
どんな美人でも最後には泣きながら自分から腰を振るそうです。
嫌だとは思いながらも体は感じすぎてしまい拒絶できない。むしろ自分から求めてしまうそうです。
強姦魔によると、美人が泣きながらも苦悶の表情で、「イク」と言うのがたまらないと言います。
一度知ったら誰であろうと絶対に辞められるわけないとも言っておりました。
368 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 04:34:05.37 ID:+emVJEls0
ナイフでぐちゃぐちゃにされた記憶がよみがえる。
俺は気分が悪くなってトイレに行って吐いた。
吐きながら泣いた。
本当に俺達はどうなってしまったんだろう。
「大丈夫!?」
バスタオルを巻いた三島がそう叫んで俺の背中をさすってくれた。
俺は吐くものを全て吐いて、それでもしばらく動けなかったが三島がくれた水を飲んでなんとか落ち着いた。
369 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 04:37:09.49 ID:+emVJEls0
俺はベッドに横になった。
三島は「私はソファで寝るからいいよ」と言った。
前のラブホでは俺を誘ってきたのに、俺の姿を見てそんな気分ではなくなったのだろうか。
「なぁ、三島」
「なに?」
「一緒に寝てくれないかな」
しばらく沈黙があって「うん」って返事が来た。
がんばれ超がんばれ
371 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 04:40:25.81 ID:a7mlON/n0
つC
372 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 04:40:29.15 ID:+emVJEls0
あの時、三島も不安だったから俺をベッドに誘ったんだろうか。
あまり考えがうまくまとまらなかった。
1人で寝るのは嫌だと思った。
単純にやりたかったのかもしれない。
俺は三島のバスタオルを剥いだ。三島は抵抗しなかった。
373 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 04:43:13.48 ID:+emVJEls0
これで時間が巻き戻されたのは2回目だ。
一体なにを理由にそうなるのかは分からない。
マリオが穴に落ちて死んでも1機減るだけですぐにまたスタートするのを考えた。
俺はあと何機あるんだろうか。
374 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 04:45:28.70 ID:+emVJEls0
裸のまま眠った三島を見ながら俺はこれからの事を考える。
あの女にはもう会わないほうがいいかもしれない。
なにがあったかなんて三島には当然言えないし、道を帰ればそもそも三島は彼女の事も知る事無く済むだろう。
375 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 04:48:54.09 ID:+emVJEls0
段々と眠くなってくる。頭痛もひどくなってきた。
死ねないってどういう事だろう。
先生も同じだったのだろうか。
俺はなにか理由があって先生だけがああなったのだと思っていた。
だがあの女も、俺自身も致命傷を負っても死ぬ事無く生き続けている。
そのあたりで限界だった。
俺は三島を抱いて眠りに落ちた。
376 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 04:52:02.78 ID:97HZru690
今北
ものすごい勢いで全部読んだ、頑張れ
377 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 04:53:40.10 ID:a7mlON/n0
つC
378 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 04:54:33.48 ID:PbwJRB0K0
ヒマだからかまってちょーだい
379 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 04:57:56.71 ID:a7mlON/n0
つC
380 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 04:58:02.20 ID:PbwJRB0K0
ひまひまひま
381 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 04:59:13.11 ID:+emVJEls0
先生は生徒に先生としか呼ばれない。
浦沢という苗字があるが先生としか呼ばれない。
自分なりに生徒の事を思っているつもりだがいつもうまく行かない。
いざ、こうやって生徒がいなくなると自分の面倒も見れない事が分かった。
自分はうまくいかないなりに仕事に打ち込んでいたつもりだったが。
その仕事のせいで色んなものを犠牲にしたつもりだったが。
自分にはあの仕事と言う場所しかなかったと言う事に気がついた。
382 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:01:52.17 ID:+emVJEls0
そんな自分を別に責める気にはならなかった。
いい年こいて今更自分にはなにもない、など思う事もなかった。
むしろうまく行ってない職場でもそれを思えるのならまだ自分はましだと思った。
先生は車に乗って松山周辺をぐるりと回る事にした。
誰もいないとは言え、自分がいるのだから他に誰かいてもおかしくないと思った。
383 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:06:37.87 ID:+emVJEls0
なかなか人を見つける事が出来ない。
煙草を吸いながら先生はこんな時こそ冷静にならなければならないと思った。
吸殻を灰皿に入れようとした。
その直後衝撃が来た。
384 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:11:04.43 ID:+emVJEls0
事故を起こした。止まっている車をよけた先にバイクが転がっている事に気がつかなかった。
バイクに乗り上げ、そのまま前の車にも激突する。
シートベルトをしておくべきだった。前のめりになりフロントガラスに鼻からぶつかったのが分かった。
体が激しく揺さぶられる。
助手席に積んであったカバンが落ちた。
385 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:13:57.60 ID:+emVJEls0
ぶつかった車はサイドブレーキを引いておらずゆるゆると前進した。
先生はもう自分は死んだだろうと思った。
骨や内臓も壊れているに違いない。体が動かない。
だが、いつまでも死なない。
どうなっているんだろう。と思ったとき車が前進し始めた。
助手席から落ちたカバンが先生の足を押さえつけるようにアクセルを押していた。
それをどけるために動く事が出来ない。
386 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:17:20.53 ID:PyVDvFJVO
wktk
387 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:17:55.40 ID:+emVJEls0
かろうじて片手がハンドルに挟まっていた。
壁にぶつかりそうになるところをすんでで避ける。
先生はなぜ死なないのか。この車をどうするべきかパニックに陥りながらも考えた。
幸いスピードはそんなに出ておらず障害物も避けることが出来た。
だが少し前が醜い。目を半分ふさがれたようだった。
388 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:21:16.91 ID:PyVDvFJVO
さる防止
389 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:21:43.87 ID:+emVJEls0
しばらく走ったところで一台の原付が追いかけてきていた。
バックミラーで見て、すぐに自分の高校の生徒だと分かった。
あいつ、原付の免許とか取ってるのか?
生徒はゆっくり走る自分の車に追いついてきた。
そして併走したところで、生徒はこちらをみてぎょっとした顔をした。
先生は生徒を見てなにか言わなくては、と考える。
だがまた前方の車にぶつかった。先生の目にはもうそれは見えなかった。
見えない壁にぶつかったのかと思った。
390 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:22:15.03 ID:BMoDJ8Cp0
>>1 wktkしながら読んでるぞ!超ガンガレ!
391 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:23:13.88 ID:ctB5T8K/0
wktk
392 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:23:56.31 ID:PyVDvFJVO
さる防止
393 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:25:16.24 ID:+emVJEls0
その衝撃でカバンがずれようやく車は止まった。
ドアも開いていた。先生は体が殆ど動かないが這い出すようにして出た。
生徒の姿が見えた。彼の姿はちゃんと確認する事が出来た。
「大丈夫か?」
そう言おうとしたが声が出ない。しかも生徒は原付で猛スピードで走り去って行ってしまった。
到底追いつけない。
先生は彼の事が心配になった。彼は1人で大丈夫だろうか。
ふと地面にさっきの衝突で割れたミラーが落ちていた。
そこに映っている自分を見た。
化け物がいる、と思った。
394 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:28:59.86 ID:+emVJEls0
鼻は低く沈んで片目からは眼球が飛び出し、もう片方は醜く歪んでいる。
そんなバカな。これが自分だと言うのだろうか。
生徒が逃げ出すのも無理はない。
今も体中全身を締め付けるような痛みが襲っている。
なぜ、死ねない。
先生は声にならない声でうめく。
殺してくれ殺してくれ殺してくれ殺してくれ殺してくれ殺してくれ殺してくれ。
死ねない。死ねない。自分はずっとこのまま生きていくのだろうか?
絶望に包まれる。
395 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:30:41.52 ID:PyVDvFJVO
先生カワイソス・゚・(ノД`)・゚・
396 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:33:20.03 ID:+emVJEls0
俺は武器が必要だと考えた。
あの女をやり過ごしたとしても、他にもあんなゾンビみたいなのがいるんならこっちも対応できるようにしなければ。
とは言えなにを持てばいいのかはよく分からない。
広島と言えばヤ○○だし、邸宅に入って銃でも奪うか、と思ったが俺が見つけられるような場所にあるわけない。
やっぱ包丁とかだろうか。
397 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:34:46.42 ID:DMQhwm3kO
やっと追い付いた
今日の夜までスレ残っているだろうか…
398 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:36:22.79 ID:4I4iflmk0
面白!
399 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:38:45.36 ID:+emVJEls0
俺と三島は結局少しぎこちなかった。
三島は付き合ってない男とやるとかありえないんだろう。
かと言って今更謝るのは逆に悪い気がしたからやっぱり何事もなかったような顔をしていた。
「これから岡山に向かうんだよね?」
「うん、けどその前にちょっと寄り道するわ」
「どこ行くの?」
「パセーラ」
もし作者けっこう続けるようならまとめたいな保存も兼ねて。
もちろん良ければ、だが
401 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:41:52.36 ID:4I4iflmk0
そして誰もいなくなったっちゃ
402 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:43:42.45 ID:+emVJEls0
原爆ドームを超えて広島市民球状を通り過ぎた。
俺が言ったパセーラがあった。やっぱ松山と違って外観にも気を遣ってる。
エスカレーターの間に水が流れてエントランスに噴水があった。
俺は雑貨屋を探す。
噴射の勢いが強そうなスプレーを取った。
それから手に収まる小さなナイフをポケットに入れる。
403 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:43:50.04 ID:DvzhMu1KO
追い付いた
自分もこういう面白い文章が書ければなぁ
404 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:44:31.14 ID:+emVJEls0
>>400 いえ、全然問題ないです。
と言うかありがたいです。
405 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:45:09.07 ID:PyVDvFJVO
406 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:46:00.29 ID:+emVJEls0
>>400 あ、ごめん。
先に言っておきます。
これパクリなんです。
407 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:47:27.59 ID:BMoDJ8Cp0
408 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:50:11.25 ID:PyVDvFJVO
409 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:51:58.78 ID:+emVJEls0
>>408 もう何年前かな。
「目が覚めると人が消えていた」
てスレがあったんです。
そっちはまだ書きかけで止まってるんですけど。
で、俺はその人が消えるネタをパクって今書いてる。
>>200の人は知ってたんじゃないかな。
410 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:53:43.61 ID:+emVJEls0
目が覚めたら人が消えていた
でした。ググれば出てくるよ。
411 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:54:06.66 ID:DMQhwm3kO
パクリでもなんでもおもしろければおK
412 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:58:04.79 ID:+emVJEls0
>>411 うん、叩かれてもいいとは思ってたんですけど。
まとめとか作るのにも問題ないかな?
413 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 05:59:17.50 ID:PyVDvFJVO
>>409 なるほどね
ストーリーそのものをパクッてるんではないのね
安心した!
では続きヨロシク!
早く見たい(*゚∀゚)
まーだ残ってたのかよwww
住人の保守精神に感動したwwww
415 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 06:05:13.70 ID:+emVJEls0
「ねえ」
「ん?」
「どうしたの?急にナイフなんて」
そうか。三島はあの女の事を知らないんだった。
確かになんの脈絡もなくナイフなんてどうしたんだろう、と思うだろう。
「いや、一応なにが起こるか分からないしな。深い意味はないけど護身用だよ」
「誰もいないのに?」
「俺とお前がいるなら誰もいない訳ないだろ?広島にも1人いる」
「その人たちから身を守る必要があるの?」
三島は俺に非難めいた眼差しを向けてきた。
416 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 06:06:48.93 ID:PyVDvFJVO
>>414 夜中に保守してくれた人に本当、マジで大感謝!
417 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 06:10:52.23 ID:+emVJEls0
三島は先生の事もあの女の事も知らない。
だから今残っている人間は皆協力しあおうと思っていると信じているのかもしれない。
「だから、あくまで護身だよ。備えあれば憂いなしって言うじゃん」
「…けど」
俺は自販機で紅茶を買って彼女に渡した。すぐそばに喫茶店もあるのに味気ない。
2人の事を話さない限り、三島を納得させるのは無理だろうと思った。
彼女は他人の事を傷つけない分、自分が傷つけられる事とか、傷の痛さがどれくらいかとか分かってないのかもしれないと思った。
418 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 06:17:34.69 ID:+emVJEls0
「三島は持って行きたい物とかないのか?」
「うん。大丈夫…ごめん」
「だからなんで謝るんだよ」
「ごめん」
俺は少しイライラしてきていた。こっちは今日の数時間後には死ぬほどの痛みを過去で味わってきたって言うのに。
「あのさぁ、三島。最悪の状況を考えておくってのは大事だと思うんだよな」
「今より最悪の出来事なんてあるの?」
俺は黙り込んだ。また彼女が「ごめん」と言う。
419 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 06:21:14.48 ID:PyVDvFJVO
さる防止
420 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 06:21:21.70 ID:+emVJEls0
あるよ。お前が知らないだけなんだよ。
知らない奴はな、そうやって現状だけで物事を考えて勝手に納得するんだよ。
俺はなんで俺だけが未来の記憶を持って返ってくるのだろうと嘆きたくなった。
俺はごめんなんて聞きたくないんだよ。
ごめんだけで済まされるなら俺はお前なんていらねーよ。
421 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 06:22:54.08 ID:+emVJEls0
俺は三島とやって少し調子に乗っていたのかもしれない。
親近感が沸く事で、相手に対して嫌悪感を抱くのも簡単になってしまう。
頭を切り替えようと思う。
「ちょっと、鈴木に電話するわ」
422 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 06:25:59.53 ID:PyVDvFJVO
ウッキー!
423 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 06:26:32.74 ID:p60prM8vO
さるよ消えろ!
424 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 06:29:36.67 ID:+emVJEls0
すぐに鈴木は出た。
「大丈夫か?」
「大丈夫ってなにが?」
「なんか危ない事とかないか?」
「ないけど…どうかしたの?なにかあった?」
俺は三島に聞き取られないような声で伝える。
「人にあった。けどちょっと危ないタイプみたいだ。広島までは行かないと思うがこれから出歩くときは気をつけたほうがいい」
「マジで?」
鈴木は少し震えたようだった。少しでも警戒心を抱いてくれればいいと思う。
「なにも変化はない?」
「あ、猫拾ったよ」
425 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 06:30:07.57 ID:+emVJEls0
猫?そう言えば野良猫とか一切見ていない。
人以外も全て消えてしまったのだと俺は気がついた。
「可愛いよ。俺になついてくれてるんだ」
「マジで」
僕は鈴木の呑気そうな発言に力が抜けた。けど前よりは少し元気そうだったので安心した。
「今日か明日には広島にいけると思う。また連絡するよ」
「分かった。じゃあね」
くそ。俺は死にかけてんのに、向こうは猫とじゃれてんのか。
俺は鈴木に嫉妬した。
426 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 06:31:34.68 ID:PyVDvFJVO
ヒッキやっぱりのんきなヤツwww
さすが2ゲッターwwwww
427 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 06:33:15.72 ID:+emVJEls0
「猫拾ったって」
「本当に?」
「うん、可愛いんだと」
「いいなぁ」
「だよな」
俺はどうでもいい話をしながらパセーラを出る事にした。
自分に三島は恋人じゃない。と言い聞かせる。
適切な距離感を保たなければならない。そうじゃないと2人の間がギクシャクしてしまう。
428 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 06:34:09.82 ID:aXAoXrNqO
追い付いたー
鈴木岡山人じゃなかったのか
ほす
429 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 06:35:03.12 ID:+emVJEls0
430 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 06:39:04.40 ID:+emVJEls0
三島はトイレに行きたいと言った。
俺はそれを待ちながら右手で左手を殴ってみた。
確かに痛みはある。
けど三島がトイレに戻る頃にはその痛みも消えてきた。
体の治癒行為はちゃんと行われているらしい。
431 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 06:43:09.25 ID:p60prM8vO
wktk
433 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 06:49:19.80 ID:a7mlON/n0
434 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 06:53:00.07 ID:PyVDvFJVO
435 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 06:59:17.90 ID:+emVJEls0
>>432 乙です。
ありがとうございます。
ところでトリつけたほうがいいんだろうか。
436 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 07:03:03.40 ID:PyVDvFJVO
>>435 また寝落ちしたかと思ったw
そだね。偽物防止に付けた方がいいかも
437 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 07:04:37.05 ID:+emVJEls0
いや、寝てましたw
1スレでこんなに書いたの初めてだ。
また限界が着てる。
でいつまでかかりそう?
時間。
439 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 07:09:05.42 ID:PyVDvFJVO
>>437 早く続きが読みたいけど、無理はしない方がいいよー
私も1スレに貼りついたのは久しぶりw
しかも保守は初めてじゃーw
なんかVIPPERみたいw
440 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 07:15:06.85 ID:4I4iflmk0
(*゚∀゚)
441 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 07:17:48.09 ID:+emVJEls0
多分このスレで終わる量だとは思いますけど。
よく分からんです。
ちょっと寝ます。
442 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 07:19:22.49 ID:kCtponsWO
443 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 07:20:29.78 ID:a7mlON/n0
444 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 07:27:02.46 ID:PyVDvFJVO
445 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 07:35:07.57 ID:p60prM8vO
保守
446 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 07:40:16.68 ID:ctB5T8K/0
ほ
し
448 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 08:00:56.34 ID:p60prM8vO
★
449 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 08:11:56.86 ID:PyVDvFJVO
ぽち
450 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 08:13:55.44 ID:ctB5T8K/0
ほ
451 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 08:17:08.62 ID:PyVDvFJVO
>>450 まとめサイト乙でした
ところで、すんごい文字化けなんだが、携帯だからかな?
PCは文字化けしてない?
452 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 08:31:01.05 ID:PyVDvFJVO
保守
453 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 08:46:04.37 ID:p60prM8vO
な
454 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 08:58:42.40 ID:ctB5T8K/0
>>451 IE6とSleipnirしか確認してなかった、申し訳ない
一度携帯から見てみるお
455 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 09:01:37.10 ID:PyVDvFJVO
456 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 09:08:01.60 ID:fDOCPdj80
まとめサイトできたのかー乙
ちょっと安心
457 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 09:22:08.40 ID:PyVDvFJVO
ほ
458 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 09:22:33.55 ID:1mAhyM18O
ほ
459 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 09:36:16.01 ID:hUWdXHcxO
洞窟
460 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 09:53:12.45 ID:i372i0naO
保守
461 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 10:18:47.28 ID:tA+LVEWz0
いちおう保守しておきますね
462 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 10:19:13.96 ID:0Mi7547n0
このスレまだあったwwwwwwwwwwwwwwwwwっうぇ
463 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 10:32:07.91 ID:6g3oGwqEO
ほ
464 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 10:46:14.40 ID:i372i0naO
保守だ
465 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 11:04:48.27 ID:fDOCPdj80
ほ
466 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 11:17:46.44 ID:C0HpuNGgO
☆
467 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 11:29:56.33 ID:6g3oGwqEO
ほ
468 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 11:32:28.38 ID:Bj9A4FEp0
138より保
469 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 11:48:10.34 ID:1mAhyM18O
ほ
470 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 12:15:30.27 ID:4n933iPJ0
ほしゅ
471 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 12:28:33.63 ID:i372i0naO
保守
472 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 12:36:13.53 ID:C0HpuNGgO
☆
473 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 12:53:43.43 ID:BMoDJ8Cp0
☆
474 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 12:54:06.60 ID:p60prM8vO
475 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 13:02:49.57 ID:RyEy9rctO
ほし
476 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 13:13:17.40 ID:kP6gGtrZ0
まだあったw 保守。
477 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 13:13:27.18 ID:C0HpuNGgO
☆
478 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 13:28:33.70 ID:WhTZmF4O0
皆猫に食われて
そして誰もいなくなった
に30ポンチョ賭けるぜ
479 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 13:32:49.61 ID:PyVDvFJVO
だよね。死ねないのにどうやって【誰もいなくなった】になるのか、
そこが気になる!
ところで…
| |そ〜〜・・・
| |∧_,,∧
|_|´・ω・`)ミナサンオツカレサマデス
|猫|o旦o
| ̄|―u′
""""""""""
| |
| | ∧_,,∧
|_|(´・ω・`)オチャノンデクダサイネ
|猫|o ヾ
| ̄|―u′旦 <コトッ
""""""""""""""""
| |
|_| ピャッ!
|猫|ミ
| ̄| 旦
""""""""""""""""
480 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 13:48:48.93 ID:PyVDvFJVO
保守
481 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 13:53:23.92 ID:/pg8+R/WO
ほーしゅ
(*・∀・)ノシ
482 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 14:10:12.79 ID:PyVDvFJVO
ほ
483 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 14:21:38.31 ID:BMoDJ8Cp0
保守お疲れ様。
つ旦
484 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 14:33:12.85 ID:vZjuV+kCO
保守
485 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 14:33:55.18 ID:p60prM8vO
俺にもお茶くれ!
486 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 14:40:53.82 ID:PyVDvFJVO
487 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 14:45:24.25 ID:CSyeFkZE0
ほしゅ
488 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 14:46:56.25 ID:PE3yS/4d0
好きです
489 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 14:56:06.21 ID:6g3oGwqEO
俺も
490 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 15:10:16.06 ID:PyVDvFJVO
私も
491 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 15:20:08.10 ID:p60prM8vO
じゃ、じゃあ俺も!
492 :
サザソのトリヴィア:2007/09/18(火) 15:20:33.06 ID:EIsu7R780
何度目だよ
493 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 15:36:35.31 ID:p60prM8vO
↑
などと容疑者は述べており、精神鑑定の後詳しい動機の解明を進めていく予定です
494 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 15:48:16.34 ID:kP6gGtrZ0
では、次のニュースです。
495 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 15:54:57.72 ID:GcTYw5Z+O
黙れ小僧っ
496 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 16:02:34.38 ID:p60prM8vO
↑
などと容疑者は述べており、精神鑑定の後詳しい動機の解明を進めていく予定です
497 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 16:10:19.15 ID:kP6gGtrZ0
では、次のニュースです。
498 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 16:14:38.31 ID:/DjEaFvB0
(*゚∀゚)(*゚∀゚)
499 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 16:28:48.15 ID:PyVDvFJVO
(*゚∀゚)(*゚∀゚)(*゚∀゚)
500 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 16:32:31.28 ID:vFoWG173O
ここまで読めてないと逆に哀れだな
501 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 16:38:06.61 ID:p60prM8vO
↑
などと容疑者は(ry
502 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 16:42:41.89 ID:e1iLLG5Z0
/〜⌒〜⌒〜⌒〜⌒〜⌒〜⌒ヽ
,r:::::::::'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::)
(:::::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_ノ .
)::::::( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
(::::) |
)::::( |
|:::::) ‐"'''ー-'tュ、ノ {,、r=コ
|::::::| -<エユ: `"=i.zf''i 追いついたぜ。面白いじゃねぇか
r⌒ヽ|. ', |
| ヾ ,,、、 . ', |
| /ゝ=、_,ノ |
ヽンイ ' _,,,, ,,. |
|. ′ ,、イz:==ソ |
| ∴∵∴∵∴:`、'ー‐イ∴ |
| ∵∴∵ ∵∴∵∴´∵∴|
| ∵∴∵∴∵∴∵∴∴ |
| ∵∴∵∴∵∴∵∴∴∵|
\ ∵∴∵∴∵∴∵∴/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
503 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 16:52:27.40 ID:/DjEaFvB0
、、、(´・ω・`)
504 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 17:08:23.69 ID:/DjEaFvB0
ほ
505 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 17:18:08.72 ID:6g3oGwqEO
506 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 17:20:50.79 ID:WhTZmF4O0
507 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 17:36:42.30 ID:/DjEaFvB0
ほ
508 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 17:50:39.28 ID:1mAhyM18O
し
509 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 17:58:40.46 ID:pb26WV7W0
すげえwwww残ってたwwwwwwwwwww
510 :
サザソのトリヴィア:2007/09/18(火) 17:59:07.98 ID:EIsu7R780
mjd?
511 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 18:02:03.09 ID:p60prM8vO
こんな長くあるスレも珍しいな
512 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 18:08:24.65 ID:fDOCPdj80
そうでもない
513 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 18:21:55.26 ID:DdVVj3s30
ほッ
514 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 18:36:40.90 ID:DdVVj3s30
ほッ
515 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 18:36:54.69 ID:1mAhyM18O
し
516 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 18:43:08.80 ID:ctB5T8K/0
ゅ
517 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 18:54:29.51 ID:DdVVj3s30
ほッ
518 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 19:08:02.03 ID:/DjEaFvB0
し
519 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 19:11:50.82 ID:+emVJEls0
まだ残ってたw
520 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 19:13:53.56 ID:kP6gGtrZ0
おかえりー
521 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 19:15:34.58 ID:BMoDJ8Cp0
>>1◆f3ex7K565M
おかえり!待ってた!
522 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 19:17:34.34 ID:6g3oGwqEO
おおおおおおお
>>1おかえり!
おまえのせいで今日も勉強できなさそうだぜ
明日からテストなのに・・・
523 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 19:22:44.04 ID:+emVJEls0
俺達は車に乗り込んだ。
俺は昨日と同じ道を進むことにした。
ハンドルを握る手に力が入る。
昨日と同じ場所に来た。黒く長い髪の女がいる。
「三島」
「なに?」
「ちょっと目閉じてろ」
524 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 19:26:21.11 ID:+emVJEls0
三島はまだ女に気がついてないようだった。
疑問符を浮かべていたが、素直に目を閉じる。
僕はアクセルを踏んで更に車を加速させる。
女は僕達に気がついたようだが、その時にはもう手遅れだ。
車のフロントが女の腰の辺りに激突し、人形みたいに吹っ飛んだ。
525 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 19:28:22.57 ID:p60prM8vO
素直にwktk
526 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 19:29:47.56 ID:+emVJEls0
僕は車を停止させると車から降りようとした。その手を三島が掴んだ。
見ると彼女は青ざめた顔をして僕を見ている。
「なんで?」
確かに彼女はいきなり僕が女を引いた理由は分からないんだろう。
だが今は説明している場合じゃない。
「いいか、車から絶対出るなよ」
それだけ言い残して僕は女に近寄った。
527 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 19:34:40.37 ID:+emVJEls0
女も突然の事に混乱しているようだった。倒れている彼女を見下ろすように僕は立つ。
「あんた、人が消えてから誰か会ってないのか?」
俺はそう言いながら彼女からバッグを奪い遠くに投げる。
女は答えない。俺の事を憎むような目で睨んでいるが衝突で体が動かないようだった。
その痛みは致死量なのかどうかはよく分からない。
「誰でも刺す気だったのか?」
528 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 19:40:37.40 ID:+emVJEls0
「なんで、バッグにナイフがあるって分かったの?」
「そんな事どうでもいいだろ。なぁ、どうして俺達は死ねない体になっちまってんだ?」
「そんなの知らないわよ」
女は吐き捨てるように言う。本当に知らないようだった。
分かるのは、死ななくても体中の骨を折ったり、血の流れを止めたりすれば行動不可能になるって事くらいだ。
529 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 19:43:22.58 ID:xFZmkBwD0
すごいなwwwまだ残ってたなんてwwwwwww
保守隊乙です
>>1ガンガレ超ガンガレ
530 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 19:45:13.68 ID:+emVJEls0
「こんな事してる場合じゃないだろ。何人いるかも分からないのにそれが傷つけあってなんになる」
「じゃあその何人かが集まってなんになるって言うのよ」
「俺だって分かるかよ」
そんな事を話してるとドアが開く音がした。
僕ははっとして振り向く。三島がこっちに走ってきていた。
「バカ。くんな!」
その言葉に耳を傾けず彼女は僕と女の間に滑り込んだ。
531 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 19:48:51.60 ID:+emVJEls0
「ひどいよ」
彼女は俺にそう言った。過去で僕が刺されても動けなかった彼女が女が刺された事で出てきた。
本能的な危険を今は感じてないからなのだろうか。
いや、それは俺も同じだったのかもしれない。動けない女に多少油断があった。
「どけ、三島」
そう言って彼女に触れようとするが、それより先に彼女が跪いた。
え?と俺が思うのと同時に彼女のふくらはぎあたりから赤い血が流れ始めた。
532 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 19:53:22.40 ID:+emVJEls0
女の手にナイフが握られている。女が持っていたのは1本だけじゃなかった。
俺は飛び出すように三島の前に立ち女の手を蹴り飛ばした。
ナイフから手が離れる。三島の足に刺さったままだった。
このヤロウ。と俺は我を忘れる。女は相当の痛みがあるはずなのに立ち上がろうとしていた。
いや、元々立つ事は出来たのかもしれない。様子を伺っていたのか。
だがそんな事はもうどうでもいい。ナイフをまだ持ってるのかも。
俺はライターとスプレーを取り出した。
ライターを付けて、女に向けてスプレーを噴射する。
女の黒い髪が赤く燃え始めた。
533 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 19:56:43.55 ID:+emVJEls0
三島の悲鳴が聞こえる。
だが俺はもうそんな事に構っていられない。
スプレーを押し続ける。女の悲鳴が段々聞こえなくなる。口が焼けたのかもしれない。
だが女は倒れない。俺のほうに一歩足を踏み出してくる。
534 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 20:01:54.54 ID:+emVJEls0
「三島!車に乗れ!」
俺はそう叫んだ。けど三島は動かない。
ふと風が吹いて、彼女の顔を覆っていた炎がぶれる。
俺と三島は肝を抜かれそうになった。
皮膚が爛れ、骨が見え隠れしている崩れた顔があった。
それが俺達のほうへと近づいてきている。
俺は気が狂いそうだが、女の動きはもう散漫だった。
俺はスプレーを止めて女の腹に蹴りを入れた。力なくその体は地面に倒れる。
走って三島を抱き起こし、俺は車へ向かった。
535 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 20:03:09.92 ID:+emVJEls0
助手席に三島を乗せる。自分も滑り込むとアクセルを踏んだ。
女と反対側に走り出す。
俺達は逃げた。
536 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 20:05:18.19 ID:/DjEaFvB0
☆
537 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 20:07:41.55 ID:+emVJEls0
俺達はどちらも口を開かなかった。
しばらくしたところで車を止め俺は三島のふくらはぎに刺さっているナイフを抜いた。
リアシートにおいていた荷物の中に消毒液と包帯がある。
俺は血をふき取り彼女のふくらはぎに包帯を巻いた。
三島は痛そうにしていたが、この傷なら動けなくなると言うほどではなさそうだった。
俺はもう一度時間が戻るなら、あの女は避けて通るだろう。
彼女に傷を負わせてしまった事を後悔した。
wkwk
539 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 20:09:35.00 ID:DdVVj3s30
つC
540 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 20:10:31.73 ID:+emVJEls0
「ごめん」
そう言ったのは俺じゃなくて彼女だ。
「三島が謝る事じゃねえよ」
俺は包帯をテープで止めた。
「とりあえず応急処置しか出来ないけど、痛みが我慢できなくなったら言ってくれな」
「ありがとう」
俺はこんな状況でも「ごめん」よりは「ありがとう」の方がいいなと感じた。
541 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 20:11:21.64 ID:xFZmkBwD0
wktkwktk
542 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 20:15:42.41 ID:+emVJEls0
「あの人…なんだったの?」
なんて説明したらいいか分からなかったが、もうここまで来たら言わないとしょうがない。
俺は先生の事と、あの女、そして俺自身死なない体になった事。
そして時間が巻き戻った事も喋った。
三島はあの日俺が彼女に電話をかけた理由が分かって納得したような顔をした。
「まぁ、だからどうなってんのかって事は全然分からないんだけどな」
543 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 20:21:07.99 ID:+emVJEls0
今思うと先生は俺になにを言おうとしていたんだろう。
俺はあの先生、なんて名前だったかなと考えたが思い出せなかった。
「まぁ、これからはあんまり危険には近付かないようにするよ」
「そんなの分かるの?」
「心配すんな。いざとなったら過去に逃げて未来を変えてやるよ」
三島は少しきょとんとして少し笑ってくれた。
未来を変えるのに過去に逃げ込むってのはなんだかなぁ、と我ながら思うが。
今はなるようになるしかない。俺は三島が痛がらないようゆっくり車を発進させた。
もうすぐ、岡山だ。
544 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 20:23:10.54 ID:/DjEaFvB0
C
545 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 20:29:20.27 ID:+emVJEls0
夫と子供に会いたいと思った。
結婚して椎名から田島に苗字が変わった。名前と会わないと友達に笑われた。
それに違和感を感じなくなって随分経って、今度は関係に違和感を抱くようになった。
夫も私も浮気した。お互いそれに気付いたが離婚はしなかった。
子供のためだけだっただろうか?
546 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 20:29:20.76 ID:DdVVj3s30
つC
547 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 20:31:24.89 ID:+emVJEls0
あぁ、会いたいな。
やっぱり夫と子供に会いたい。
こんなボロボロの顔と体だが会えるならこのままでもいい。
逃げられてもいいから一目だけでも会いたい。
結局私は夫と子供を愛してたんだなと今気がついた。
会いたい。会いたい。
548 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 20:34:21.50 ID:+emVJEls0
消えかかっていた炎が全て消えた。
地面に三島の血痕が残っている。それだけが残っていた。
少し風が吹いた。
彼女の姿は跡形もなく消えた。
549 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 20:37:59.52 ID:+emVJEls0
俺は女のナイフを窓から投げ捨てた。
落下音が聞こえなかったがあまり気に留めなかった。
俺はJR岡山駅の前にいた。
ジャスコでかい。
550 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 20:39:42.12 ID:kP6gGtrZ0
C
551 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 20:42:43.34 ID:+emVJEls0
俺と三島はコンビニで飯を食う事にした。
足を引きずっている三島の肩を抱きながら歩く。
残念な事に弁当は消費期限が切れていてとても食べられそうにない。
水道をひねると少し濁った水が出た。
レンジで出来るUFOがあってよかった。
彼女に紅茶を渡し、俺はお茶を飲んだ。
もう静かな世界にも、駐車場で食べる事にも慣れちまったなぁとか考えた。
552 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 20:50:38.58 ID:DdVVj3s30
ほ
553 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 20:51:01.92 ID:+emVJEls0
一息ついたところで鈴木に連絡をした。
「はい」
「岡山に着いたぞ。今岡山駅だ。どこに行けばいい?」
「倉敷駅分かる?」
分からないが地図を見ればなんとかなるだろう。
「大丈夫だ。そこに行けばいいのか?」
「うん。駅内にツタヤがある。その入り口前でどうかな」
「分かった。また着いたら連絡する」
554 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 20:51:03.09 ID:DdVVj3s30
つC
555 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 20:54:51.77 ID:+emVJEls0
俺は電話をしながら時計を見る。そろそろ日付が変わりそうだ。
「鈴木は家にいるんだよな?」
「うん、そうだけど」
それを聞いて通話を切った。
会うのは昼にしておいたほうがいい気がする。
夜出歩くのは危険、じゃないがやっぱり昼の方が安全だろう。
鈴木にはこのままこの時間は家にいてもらったほうがいい気がした。
556 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 21:00:42.18 ID:DdVVj3s30
つC
557 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 21:02:12.27 ID:xFZmkBwD0
C
558 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 21:02:27.61 ID:+emVJEls0
俺と三島は近くにあるラブホで寝ることにした。
そこら辺のシティホテルよりラブホのほうが設備がいい。
俺は彼女の包帯を解く。血は止まったようだった。
貫通しているが、やはり傷はちゃんと塞がろうとしていた。
559 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 21:04:55.34 ID:+emVJEls0
「痛い?」
「ううん、大丈夫」
んな訳ねーだろ、と突っ込みそうになるが彼女なりの気遣いを受け止める事した。
まだ三島と2人になって一週間も経ってないのに随分一緒にいる気がする。
俺はその数日で彼女に対する印象もちょっと変わりつつあった。
560 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 21:08:48.21 ID:+emVJEls0
高校で見てるときはおどおどしてる子だな位にしか思ってなかったけど。
やっぱ環境が人を変えるのか。それとも俺がこの子の事をよく見てなかっただけだろうか。
「薬塗るから痛かったら言えよな」
「うん」
彼女は俺に文句を言わない。言えないんじゃなくて言わない。
「俺、お前がいなかったらこうやって岡山に来る事もなかったな」
561 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 21:11:14.39 ID:+emVJEls0
「え?」
「いや、多分俺一人だったら今も愛媛で途方に暮れてると思うんだ」
「わ、私、なにもしてないよ」
「そんな事ねーよ。それになんもしてなくてもそうなんだよ」
俺は包帯を巻き終えた。
562 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 21:13:39.85 ID:DdVVj3s30
つC
563 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 21:13:55.54 ID:DdVVj3s30
つC
564 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 21:15:55.21 ID:+emVJEls0
俺は風呂に入った。
この旅に終わりがあって俺はそこに辿り着けるなら絶対三島もそこに連れて行く。
鈴木の事もそうしよう、頭を洗いながらそう思った。
右手の傷はもう完璧に治っていた。
風呂から出ると三島はもう寝ていた。疲れてんだろう。
俺はソファで寝た。
ベッドとソファでも離れてるとか思わなかった。
565 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 21:18:47.13 ID:+emVJEls0
猫が部屋で糞をする。お気に入りの雑誌を噛む。ポテトチップスを勝手に食べる。
鈴木はお手を仕込もうとする。無視される。
糞の後片付けをする。猫用トイレを準備したがなかなかそれを使ってくれない。
忙しない。なにかの面倒を見ることは手間がかかる。
だけど不思議と不快感はない。
566 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 21:20:23.86 ID:97HZru690
wktk
567 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 21:22:17.69 ID:kP6gGtrZ0
つC
568 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 21:23:17.57 ID:xFZmkBwD0
つC
569 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 21:25:14.23 ID:+emVJEls0
「明日他の人と会うんだよ」
鈴木は猫の頭を撫でながら話しかけた。
「どんな人達なのかな」
どんな人でもいいと思った。
今なら誰とでも話せる気がする。
結局どこに行っても楽しいとなんて思えなかった。
この猫がいればこの部屋の中でも楽しいと思えた。
今までとは違う楽しみがあると思えてきた。
今まで目を逸らし続けてきたものが恋しい。
570 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 21:27:05.54 ID:RbnOzH6A0
今北支援
ついでに
>>565の「忙しない」の読みは「せわしない」
猫…せわしない…
571 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 21:27:55.26 ID:+emVJEls0
鈴木は2ちゃんねるをチェックする。
あれから書き込みらしいものはない。
そう言えば自分は誰かの書き込みに反応して書き込んでばかりだった。
今日は自分から書き込んでみよう。
『誰かいないか?いたら返事してくれ』
鈴木はしばらく猫と遊びながら書き込みが来るのを待った。
F5を押す。
『お前、特定した』
それだけ書き込みがあった。背筋がぞっとした。
572 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 21:30:32.18 ID:/DjEaFvB0
ヒィッ
573 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 21:32:21.00 ID:DdVVj3s30
特定された><
574 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 21:33:55.20 ID:p60prM8vO
怖い怖い…
575 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 21:34:09.36 ID:+emVJEls0
「特定とか出来るもんなのか?」
と三島に聞いてみたが彼女だってそんなの知る訳ない。
俺は携帯を閉じた。
その前の書き込みは鈴木のものだろうか。それとも他の知らない誰かだろうか。
俺にはさっぱり分からないがこいつは分かっているんだろうか。
後で鈴木に確認しようと思った。
576 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 21:35:41.65 ID:97HZru690
スーパーハカーか
577 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 21:40:06.49 ID:+emVJEls0
倉敷駅まではこれまでの事を思えば大した距離ではなかった。
チボリ公園の外壁を眺めながら遊園地は人の姿や音楽とか機械の動きとかそういうのがないとひどく寂しかった。
倉敷駅前に車を止める。
「着いたな」
三島は「うん」と頷いた。とりあえず一応の目的地に辿り着いた。
三島は腰につけたポーチにナイフを入れていた。彼女も自衛する事を受け入れた。
俺と彼女は車を降りて、駅への階段を上った。
578 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 21:41:56.14 ID:+emVJEls0
確かに駅の中にツタヤはあった。
俺はそれを見て安心する。内心騙されているんじゃないかと言うのもあったからだ。
携帯を取り出し、鈴木に連絡した。
しばらく待ってから繋がった。
579 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 21:42:36.32 ID:xFZmkBwD0
つC
580 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 21:43:53.71 ID:+emVJEls0
「今ツタヤにいる」
「本当に?」
「マジだよ。来てくれるよな?待ってるから」
「2ちゃん見た?」
「あの「特定した」ってやつか?」
「俺怖いよ」
あー、その前に書き込んだのは鈴木だったのかと俺は気がついた。
581 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 21:43:56.84 ID:yNXRN9Sr0
最後は「そして誰もいなくなった」でしめるんだろ
582 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 21:44:31.93 ID:xFZmkBwD0
583 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 21:44:42.24 ID:+emVJEls0
>>581 さぁ…
思いつきで書いてるからなんとも…
584 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2007/09/18(火) 21:45:40.95 ID:SBa0T4J20
映画の台詞だろ
585 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 21:46:27.48 ID:yNXRN9Sr0
素直にごめん・・・
586 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 21:46:51.92 ID:+emVJEls0
「なにか変わった事あるか?」
「今のところは、けど家出るの怖い」
「車とか持ってないのか?」
「あるけど」
「1人でいるよりは合流した方がまだ安全だと思うんだ。ここから近いんだろ?なんとかできないか?」
587 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 21:47:54.96 ID:+emVJEls0
アガサ・クリスティから響きが好きで取っただけなんだ。
GLAYの「軌跡の果て」の歌詞でもある。
588 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 21:50:44.98 ID:+emVJEls0
鈴木は「分かった。少し待っててくれ」と言って通話を切った。
俺は三島に彼が来る事を伝え入り口の前で2人で彼を待つ事にした。
左右に入り口がある駅だが僕は両方を注意深く見守り続けた。
無事に鈴木が来る事を願う。
589 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 21:52:00.04 ID:RbnOzH6A0
結末は1つでも過程が違うってこともあるんだぜ?
590 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 21:54:45.15 ID:+emVJEls0
店内からSOUL'd OUTの「MEGALOPOLIS PATROL」が流れている。
なにを言ってるのか聞き取れない。
「来るかな」
「来るよ」
そう言ったところで足音が聞こえた。
座り込んでいた俺達は同時に立ち上がった。
591 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 21:55:14.28 ID:p60prM8vO
怖い怖い怖い怖い!!!!!
592 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 21:56:38.44 ID:+emVJEls0
胸に猫を抱いている。
「鈴木か!?」
俺は叫んだ。彼は少しきょどったが頷いた。
俺は三島以外のまともな人間にあった感動で泣きそうになる。
593 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 21:57:47.18 ID:+emVJEls0
>>589 そもそも結末も一つかどうか…
そろそろ終わらそうか悩んでる。
594 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 21:59:39.69 ID:+emVJEls0
「大丈夫だったか?」
「うん。来てくれてありがとうな」
「なに言ってんだよ。俺の事は分かるよな。こっちが三島だ」
「あ、どうも」
「は、はじめまして」
今更はじめましてもどうかと思うが、そう言えば初対面なんだと思った。
595 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 22:02:54.54 ID:p60prM8vO
596 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 22:04:42.39 ID:kP6gGtrZ0
↑
などと容疑者は述べており、精神鑑定の後詳しい動機の解明を進めていく予定です
597 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 22:08:11.16 ID:p60prM8vO
↑
などと容疑者は述べており、精神鑑定の後詳しい動機の解明を進めていく予定です
598 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 22:08:29.86 ID:+emVJEls0
「これからどうしようか」
「そうだなぁ」
俺は鈴木の言葉に頭をひねる。こうなったら東京にまで行くべきなんだろうか。
やっぱり首都だし人も俺みたいに考えて集まってるかもしれない。
599 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 22:09:15.74 ID:+emVJEls0
900www
すぐ終われねえww
600 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 22:10:52.83 ID:p60prM8vO
だって長く楽しみたいんですもの
601 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 22:12:54.98 ID:+emVJEls0
そんな事を考えていると俺の肩辺りにいきなり衝撃が来てふっとんだ。
頭から地面に転がる。俺はなんとか冷静になろうとする。
パン、と言う音が聞こえた。拳銃だろうか。
吹っ飛ばされた方向を見ると階段を上ったところあたりに男が1人立っている。
制服を着ていた。
警察だ。
602 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 22:14:04.96 ID:kP6gGtrZ0
603 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 22:16:58.53 ID:+emVJEls0
「店に入れ!」
俺はそう叫んだ。鈴木は立ちすくんでいたが三島は素早く反応してくれた。
やっぱり経験があるなしの差はでかい。
警察は尚も拳銃をこちらに向けている。俺は痛みを抑えながら入り口に走った。
後ろでパチンと音が鳴る。死ぬ事はなくてもあんなもの食らったらたまったもんじゃない。
俺はドアに飛び込んだ。
604 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 22:19:35.95 ID:p60prM8vO
>>602 気にしてない
つかビップって煽らない方が頭おかしいんじゃないの?
最近みんなしてヌクモリティだよな
605 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 22:21:41.42 ID:+emVJEls0
ドアの鍵を閉める。儚い時間稼ぎだがやらないよりマシだ。
「鈴木、ここ以外出口ないのか!」
「ないよ!」
怒鳴りあうように言い合うが絶望的な答えが返ってくる。
俺はスタッフルームと書かれている場所に飛び込み、壁を見回した。
目的のものを見つけ出す。俺は2人を部屋へと入れた。
そして店中の電気を全て消すためスイッチを下ろした。
606 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 22:24:16.50 ID:+emVJEls0
>>604 俺のスレが続いてんのもヌクモリティのおかげだしなぁ…
つか続けたほうがいいんだな。
ここで終わらそうかと思ったが続けるぞ。もう。
607 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 22:25:17.80 ID:Eg9Cn4FR0
中途半端に終わるのだけはやめてくれ
608 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 22:26:59.71 ID:+emVJEls0
「猫が!」
鈴木が騒ぎ出した。
「どした!?」
「いない!」
暗闇の中でどこかに行ってしまったようだった。鈴木はしきりに探そうとしている。
「今は待て!とにかくあいつをなんとかしないと」
609 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 22:30:39.60 ID:+emVJEls0
俺は鈴木にナイフを手渡した。
「まぁ、気休めだけど持っとけ」
俺はスプレーとライターを構える。
「…こんなもんで拳銃に立ち向かえるかよ」
「まぁな、けど拳銃よりはスプレーの方が今なら役に立つぞ」
結局なにされても死なないなら拳銃も痛みに耐えればいいだけだ。
俺は肩に触れるかすっただけのようで弾が肉の中に残ってたりはしていない。
頭とか脳を撃たれない限りはまだなんとか出来るはずだ。
610 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 22:31:34.01 ID:+emVJEls0
>>607 いや、ここでとりあえずちゃんと終わらそうと思ったんだけど、それを続ける方向にした。
611 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 22:33:16.07 ID:+emVJEls0
扉の前で足音が止まる。俺達は息を殺した。
「三島、お前は隠れてろよ」
よく見えないがそう囁く。返事はない。
ドアがガタガタと鳴る。
612 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 22:34:09.16 ID:/DjEaFvB0
C
613 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 22:35:14.28 ID:+emVJEls0
ガラスが派手に割れる音がする。その後にロックが解除された。
警察が入ってくる。ガラスを踏んだ音が聞こえた。
こいつが「特定した」と言っていた男だろうか。
だとしたらあの気が狂ったような書き込みしていたのもこいつなのだろうか。
そう言えば岡山だと言っていた。
追いついたぁぁぁ!!
615 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 22:42:18.46 ID:vZjuV+kCO
ほ
616 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 22:48:29.77 ID:l93FsP1P0
つC
617 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 22:48:56.49 ID:+emVJEls0
「どこにいるんだ?」
警察が呑気そうな声で言った。拳銃を持っている余裕だろうか。
「俺さぁ。元から人撃ちたかったのよ」
なにを言っているんだろう。俺は返事をしない。
「現実で無駄に撃って懲罰を食らうバカがいるよな。バカだと思うが内心羨ましかった」
警察の持ってる拳銃って六発入りか。今二発撃ったからあと四発あるのだろうか。
「気がついたら誰もいない。拳銃を撃つ俺を懲罰にかける奴もいない」
確か空砲というのがあったんだっけ。だとしたら三発か。いや甘い期待はやめとこう。
618 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 22:52:32.45 ID:+emVJEls0
「俺死ぬのか」
鈴木が小声で呟く。
「大丈夫だ。死にたくても死ねないから」
「は?」
訳の分かっていない鈴木は間の抜けた返事をする。
「とりあえず痛いのを我慢すりゃなんとかなる」
それ以上説明している時間はなかった。
俺は足音を立てずに部屋から出る。
619 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 22:59:58.39 ID:l93FsP1P0
ほ
620 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:00:28.35 ID:+emVJEls0
警察は悦に浸っているようだけど至って冷静なようだった。
俺は少し寒気を覚える。
あの黒髪の女のように気が狂ってなくても、こんな状況になって人を殺したいと思うのだろうか。
621 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 23:01:25.15 ID:+emVJEls0
さっきからさる規制がかなり来てる。
書き込めないお
622 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:02:12.22 ID:l93FsP1P0
つC
623 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:02:25.83 ID:RbnOzH6A0
なるほど
支援
624 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:02:27.89 ID:l93FsP1P0
つC
625 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:02:42.18 ID:kP6gGtrZ0
つC
626 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:02:43.58 ID:l93FsP1P0
つC
627 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:02:59.23 ID:l93FsP1P0
つC
628 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:03:14.88 ID:l93FsP1P0
つC
629 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:05:43.61 ID:l93FsP1P0
つC
630 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:06:04.82 ID:l93FsP1P0
つC
631 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:06:38.73 ID:l93FsP1P0
つC
632 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:06:52.14 ID:vZjuV+kCO
保
633 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 23:08:07.11 ID:+emVJEls0
俺は一定の距離で止まる。
「お前ら、撃たせ…」
そう言いかけた時俺は棚から飛び出した。
ライターをつけてスプレーを吹き付ける。
火の手が上がる。俺を中心に明るくなる。
だが警察はそれをすんでのところでよけた。俺という目標を見つけて拳銃を向ける。
やっぱり警察って訓練されてんだろうか。俺は動けない。
634 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:08:12.07 ID:l93FsP1P0
つC
635 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 23:09:44.87 ID:+emVJEls0
やばい、と思ったのと猫が警察に飛び掛ったのは殆ど同じだった。
いつの間に棚の上になんて昇っていたんだろう。
猫が警察の頭に飛びついた。そのおかげで目測がずれ弾は俺の横を掠めていく。
636 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:09:57.47 ID:6g3oGwqEO
しえん
637 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:10:47.14 ID:6g3oGwqEO
支援
638 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:11:12.31 ID:l93FsP1P0
えらいぞ!猫さま!!
639 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 23:12:28.72 ID:+emVJEls0
猫の首筋を警察が掴んだ。床に叩きつける。
暗闇の中で「ふぎゃあ」と猫が鳴いた。
俺は隠れなければ、と動こうとした。
その時、「うわあああ」とか鈴木の悲鳴が聞こえた。
いや、悲鳴じゃなくてとにかく叫んでいた。
猫を叩きつけられた怒りで鈴木が警察に突進した。
640 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 23:14:48.23 ID:+emVJEls0
警察は思わぬ方向からの突進でバランスを失ったようだった。
俺は突然の事に対応できず音の方向にスプレーを向けるが鈴木が折り重なっていて使えない。
鈴木は我を忘れているのかナイフじゃなくて素手で掴みかかっていた。
俺も一緒に取り押さえようとする。
だがパン、と言う音がして鈴木が動かなくなった。
641 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 23:18:09.16 ID:+emVJEls0
死んではいないはずだ。だがどこを撃たれたのか分からない。
いや、軽傷でもショックで気絶したのかもしれない。
警察は素早く立ち上がった。そろそろお互いに目が慣れてきたのか暗い中でもどこにいるのかおぼろげに分かる。
「残念だったな」
警察が皮肉めいた感じで言う。
「殺すよりひどい事ってなにがあるんだろうな」
と俺は返した。
642 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:18:10.92 ID:l93FsP1P0
つC
643 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 23:22:09.73 ID:+emVJEls0
あと二発か。
警察は俺の方に銃を向ける。
俺は左手だけを「手を上げろ」って言われた時みたいにしてあげた。
その動きに反応して男が銃を撃つ。
俺は走る。左手くらい使えなくなってもいいやと思った。
644 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 23:25:11.08 ID:+emVJEls0
左手に衝撃が走る。その衝撃に吹き飛ばされないように俺は踏ん張る。
警察がひるんだ。俺はそのまま男にタックルして床に転がる。
近くの棚とかにぶつかりながら揉み合う。
けどやっぱり警察は強い。
俺は顔面を一発殴られて馬乗りされた。
645 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:26:51.78 ID:97HZru690
wktk
646 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:28:23.34 ID:l93FsP1P0
つC
647 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 23:29:25.87 ID:+emVJEls0
拳銃の先が俺の額に当てられる。
あぁ、やっぱ無理か。俺はくそっと思った。
脳撃たれたらどうなるんだろう。
だが拳銃を撃つ前に警察の体がぶれた。
三島が警察の背中にナイフを突き立てていた。
警察は、なにがあっても死なない事を知らないらしい。
三島はナイフを抜いてもう一度刺そうとした。
警察はそれを振り払おうと俺に背を向けた。
そんだけありゃ充分だし、俺は意地でも離さなかったスプレーを向けた。
648 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 23:31:39.00 ID:+emVJEls0
死なないって事知ってたら痛みをこらえて俺に止めをさせただろう。
俺は燃える警察の全身を見ながら思った。
警察の体が崩れ落ちる。それでもまだ意識はあるはずだった。
ただ火を消すために暴れまわったりする事が出来ないだけだ。
殺すよりひどい事って言うのは今の状態の事を言うのだろうか。
649 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 23:33:48.03 ID:+emVJEls0
警察が落とした拳銃を拾う。そして明るくなった店内から三島と協力して鈴木と猫を引っ張り出した。
警察はどう見ても俺達を追いかける事は出来なさそうだった。
鈴木も猫もどちらも生きていた。
俺達は駅の階段を下りて座り込んだ。
650 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:34:14.83 ID:97HZru690
wktk
651 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:34:47.78 ID:kP6gGtrZ0
つC
652 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:35:15.86 ID:kP6gGtrZ0
つC
653 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:35:20.41 ID:l93FsP1P0
つC
654 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 23:35:24.50 ID:+emVJEls0
鈴木の心音を確認して、自分の心臓も触れてみると確かに鼓動がある。
死んでるけど生きてるとは違うらしい。
「鈴木、おい、大丈夫か」
気絶してる鈴木を抱きかかえ揺さぶった。
655 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:36:19.73 ID:ZtlpgpktO
656 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 23:38:02.06 ID:+emVJEls0
鈴木はゆっくり意識を取り戻した。
彼が自分を抱いて呼んでいるようだった。
ちょっと銃で撃たれたんだからそんなに揺らさないでよ。
そう思ったがうまく喋れない。
ただ自分が気がついたことに彼も気がついたようで微笑んだ。
657 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 23:40:06.97 ID:+emVJEls0
「もう大丈夫だからな。警察も追ってこないぞ」
「…そっかぁ。猫は、大丈夫?」
そう言うと彼は猫を抱えて見せてくれた。
彼の左手に穴が開いて血が流れ出している。また気絶しそうになる。
だが猫が無事だった事に安堵した。
658 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 23:42:51.64 ID:+emVJEls0
「…よかった。皆無事でよかったよ」
「三島のおかげだよ。俺も無理かと思った」
彼の手から猫が飛び降りて、鈴木の顔の近くに寄ってきた。
頬を舐めてくれた。
鈴木はあぁ、と思う。
よかった。友達を守る事が出来てよかった。
友達のために飛び出せてよかった。
659 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:43:04.48 ID:xFZmkBwD0
wktk
660 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:43:05.07 ID:/pg8+R/WO
わくわく
661 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 23:45:23.18 ID:+emVJEls0
もっと早くそういう事に気がつけばよかった。
誰もいなくなる前に気がつけばよかった。
母さんがレトルト食品を買ってくるのにいつも手作りの料理を出してくれるときに気がつけばよかった。
母さん、ごめん。
鈴木の目から涙がこぼれた。
今だったら違う自分になれることを母さんに見せられるのに。
662 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:45:49.45 ID:RbnOzH6A0
えーはなしじゃー
663 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 23:48:13.92 ID:+emVJEls0
「鈴木?」
涙を流し始めた鈴木の体に俺は異変が起こっている事に気がついた。
やけに軽い。バランスを失った人間を支えるのは大変なのに急にその重さを感じなくなってきた。
「鈴木君!?」
三島が叫んだ。俺も息を呑む。鈴木の体が消えかかっていた。
664 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:49:44.26 ID:97HZru690
wktk
665 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 23:52:35.94 ID:+emVJEls0
もう鈴木に俺の声は届いていないようだった。
鈴木の全身がモザイクのようにボロボロと崩れながら形を失っていく。
「…なんで」
三島の呆然とした声が聞こえる。
「おい、ちょっと待てよ!おい」
猫が「にゃー」と泣いた。
それを聞いて鈴木が笑ったように見えた。
そして消えた。小さく光が空の方に上っていった。
俺と三島はそれをじっと見つめたが、それも空に飲み込まれてやがて消えた。
666 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 23:54:59.68 ID:+emVJEls0
光が消えた空を見つめる。
これが、死と言う事なのだろうか。
三島が「嫌だ」と言いながら泣き出した。
俺は勘違いしていたんだろうか。死なないなんて事は俺の思い違いだったんだろうか。
667 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:55:38.56 ID:6g3oGwqEO
にゃー
668 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/18(火) 23:58:21.58 ID:+emVJEls0
猫が寂しそうに鳴き声を上げる。
俺も少し泣いた。泣きながら猫の頭を撫でた。
「ごめんな。俺達が駅に来いとか言うからさぁ」
猫はなにも言わなかった。
俺達はとぼとぼと車へと戻り、アクセルを踏んだ。
俺も三島も泣いてて話にならなかった。
三島の膝の上で猫が丸まった。
669 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/18(火) 23:59:02.75 ID:vZjuV+kCO
さるさんばいばい
670 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 00:01:47.67 ID:cLoTgfLD0
にゃー
671 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 00:02:10.73 ID:V9cai8ji0
俺が彼に会わなかったら死なないで済んだんだろうか。
それとも逆に1人で警察に特定されてやはり殺されたんだろうか。
そんな事考えてもしょうがないけど、考えずにはいられなかった。
俺は適当な場所で鈴木の墓を作った。砂を寄せ集めたようなものだったけど。
鈴木に渡したナイフをそこに置いて、俺と三島は手を合わせた。
672 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 00:03:02.08 ID:s/8/IxII0
wkwk
673 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 00:03:22.50 ID:2LVBb0uX0
wktk
674 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 00:03:51.36 ID:D+J7/DtG0
バイバイさるさんか・・・
つC
675 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 00:04:52.47 ID:6iVDJg2qO
し
676 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 00:04:58.79 ID:V9cai8ji0
「これからどうしよう」
三島がそう俺に尋ねてきた。
そうだな。俺達はまだ生きている。
このまんま永遠に立ち止まってる訳にもいかない。
「また、人を探そう。そうするしかないよな」
「うん」
俺は鈴木に「じゃあな」と言うと車に乗り込んだ。
マルボロを吸う。さっきの光のように煙が空に昇っていく。
俺はアクセルを強く踏み込んだ。
677 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 00:05:45.23 ID:V9cai8ji0
第一部 完
678 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 00:06:08.69 ID:2LVBb0uX0
乙!!!!
679 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 00:06:52.65 ID:cLoTgfLD0
おつカレー
680 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 00:07:32.69 ID:ySdJalBA0
おつかれだッ!
681 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 00:08:21.27 ID:V9cai8ji0
よーし、東京まで行くかー。
俺がリアルで行った事ないけど…
682 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 00:11:31.76 ID:8UWwdqmGO
東京行くとなるとますますドラゴンヘッドっぽくなる
しかしおもしろいから乙
保守してるやつらも乙
683 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 00:12:10.63 ID:ahDrsbfnO
684 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 00:12:20.97 ID:6iVDJg2qO
おっつん!!!
685 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 00:13:57.06 ID:W2y/m/BT0
おつーーー
第1部って事は第2部もあるってことだよね?
期待してるよ☆
保守隊の人も乙でしたー
686 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 00:14:20.99 ID:V9cai8ji0
つか皆さんの保守のおかげで続ける事が出来てます。
本当お付き合いありがとうございます。
687 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 00:18:26.45 ID:cRVfodWJ0
688 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 00:20:22.72 ID:V9cai8ji0
>>685 まぁ、書くと言った以上書きますよー。
今までも思いつきで書いてるんでなんとかなるw
スラムダンクの第二部はなさそうだが…
689 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 00:21:16.29 ID:ahDrsbfnO
690 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 00:23:29.14 ID:s/8/IxII0
さて、、、
読み始めるか。
691 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 00:23:52.37 ID:V9cai8ji0
>>689 いや、ちょっと休みます。
1時頃からまた書こうかと。
まとめも作っていただけたしマイペースにやります。
692 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 00:31:04.61 ID:2LVBb0uX0
wktk
693 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 00:33:31.13 ID:ahDrsbfnO
>>691 わかった。がんがれ
仕事であんま来れないかもだけど保守がんばる(`・ω・´)
694 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 00:42:06.03 ID:rNDo8MO80
ほ
695 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 00:46:26.47 ID:rNDo8MO80
し
696 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 00:50:14.72 ID:ahDrsbfnO
の
697 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 00:54:53.40 ID:P1BoiTFBO
あ
698 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 00:55:15.72 ID:hJWnFKDO0
い
699 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 00:57:23.83 ID:uyCrJpaxO
おしいっ!
700 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 01:03:36.86 ID:hJWnFKDO0
か
701 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 01:04:30.87 ID:V9cai8ji0
かぼん乗り遅れたああ
702 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 01:04:36.84 ID:zFyaEMPIO
ほ
703 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 01:09:24.34 ID:2LVBb0uX0
wktkしてるっつぅ
704 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 01:09:53.66 ID:g1Oh7YXXO
今北産業
705 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 01:11:19.90 ID:BUCR9N54O
そして
誰も
いなくなった
706 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 01:12:28.85 ID:V9cai8ji0
昨日の14中学生もみてねっし。
もう続き書くっつぅ。
707 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 01:14:13.25 ID:2LVBb0uX0
ktkrっし
708 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 01:17:43.58 ID:V9cai8ji0
猫が缶詰に頭を突っ込んでいる。
俺と三島はラブホに入って休んでいた。
バスルームの水道から水が流れる音が聞こえる。
三島が洗面器にお湯を入れて持ってきてくれた。タオルを絞り俺の左手に添える。
乾いた血がチリのようにパラパラと落ちた。
709 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 01:21:25.47 ID:V9cai8ji0
包帯を巻いた。体に穴が開いているというのはなんとも妙な気分だ。
「足の具合はどう?」
「うん、少し痛いけど歩くのには問題ないかな」
「そうか」
念のため、彼女の足の傷も消毒しておいた。
僕は無言でそうしていると彼女の膝に水滴が落ちた。
710 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 01:26:34.09 ID:V9cai8ji0
三島は泣いていた。俺もなんて言えばいいのかよく分からない。
猫が三島の足元で体を摺り寄せた。猫も人間の気持ちが分かるんだろうか。
「これから私達どうなるんだろう」
「…」
こうなってから何度思って何度口にした事だろう。別に怒る気にもならない。
俺も口にしていないだけでずっと考えていた。
俺は乾いたタオルを彼女に渡す。
「分からんけど、とりあえず出来る事をしよう」
「出来る事って?」
「生きてればなにかは出来る」
711 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 01:27:56.29 ID:2LVBb0uX0
wktk
712 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 01:29:01.96 ID:V9cai8ji0
三島はタオルで自分の顔を拭った。
「うん、ごめんね」
「気にすんなっし」
三島は俺が思ってたより強いんだな。
こんな事にならなかったら俺は多分三島の事を一生誤解していただろう。
713 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 01:30:16.86 ID:2LVBb0uX0
ちょwwかぼんwwwwwww
714 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 01:33:21.04 ID:V9cai8ji0
三島が眠りについて、俺はラブホの窓を開けた。
電気が殆ど灯っていない夜の街並みは寂しいが、いつもより星が見える気がした。
人は星の数ほどいるとか言うが、今は指折りで済むな。
俺は明日からまたどこかを目指そう。諦めるのはもう少し後にしようと思った。
715 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 01:33:35.30 ID:s/8/IxII0
かぼん?
716 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 01:36:38.36 ID:V9cai8ji0
「車変えようぜ」
「え?」
「なんか気分転換したくなってさ。せっかく乗れるんだからいい車乗ろうぜ」
その提案に三島は賛成してくれた。
ちょっと俺は明るくなる事を少しでもしていこうと思った。
車の中にそんなに荷物はなかった。食料はコンビニとかで賄っていたし。
現実じゃなかなか乗れない車を探す。
717 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 01:38:28.97 ID:zFyaEMPIO
支援
718 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 01:41:13.57 ID:V9cai8ji0
>>715 はぁ?かぼんしらねとかありえねっしww
マジワラワラっつぅww
…すいません。調子に乗りました。
719 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 01:44:46.22 ID:V9cai8ji0
俺は目ざとく黒のアリストを見つけた。
以前から乗ってみたいと思っていたのでそれに決めた。
三島と2人で荷物を移し乗り込む。
乗ってすぐ猫が革シートを引っかいた。
「このヤロウ」
俺は首元を押さえる。三島が笑った。
720 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 01:45:28.04 ID:2LVBb0uX0
wktk
721 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 01:47:06.40 ID:V9cai8ji0
「なんか凄いね」
「だなぁ」
三島が内装などをみてポカンとしている。
俺は中央にモニターが付いてるのを見つけた。エンジンをかけると画面も光りだす。
カーナビのようだ。現在地が表示されていた。
722 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 01:47:19.97 ID:fierQNpeO
寝てた…!
つC
723 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 01:49:44.17 ID:V9cai8ji0
目的地を設定してください。
そう機械が言うが目的地なんてなかった。
三島と目をあわすが彼女もどうすればいいか分からないらしい。
しょうがないので俺はそこら辺のボタンを適当に押してみた。
画面が一瞬暗くなる。テレビに変わったようだったが相変わらず砂嵐だ。
724 :
サザソのトリヴィア:2007/09/19(水) 01:50:28.67 ID:PAP0tN7J0
暇っこ
725 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 01:52:14.20 ID:V9cai8ji0
「なんだ、これどうなってんだ?」
僕は元の画面に戻す方法も分からず尚も押し捲る。
すると今度はラジオに変わったらしい。
あー、もうこりゃ無理か、と思った。
ラジオのチャンネルが回りだす。またどこか押してしまったらしい。
どうなってんだ、とか僕が思っているとチャンネルが止まった。
『誰かいますか?』
僕と三島は「え?」と声を出した。
726 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 01:55:52.39 ID:6iVDJg2qO
ほ
727 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 01:57:20.01 ID:ni0aLeh3O
つC
728 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 01:58:51.56 ID:ni0aLeh3O
つC
729 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 01:58:55.95 ID:V9cai8ji0
ラジオはどうやらテープに録音しているものを延々と流しているようだ。
しばらく聞くと『また誰かいますか?』に戻った。
『誰かいますか?僕達は今東京にいます。このラジオを聞いたら連絡を下さい。番号は…」
俺は災い転じて福と為すだなと思った。
730 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 01:59:55.20 ID:ni0aLeh3O
つC
731 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 02:01:41.74 ID:V9cai8ji0
「これって、誰かがラジオ局から流してるって事だよな?」
「うん、そうだよね」
「東京か。けどやっぱ人いたな」
「うん。それに僕達って言ってたよね」
そうだ。向こうもどうやら1人ではないようだ。
僕達は新しい目的地が出来た事に安堵した。
732 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 02:02:53.04 ID:ni0aLeh3O
つC
733 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 02:07:02.16 ID:V9cai8ji0
ラジオが告げる電話番号を携帯に打ち込む。
通話ボタンを押した。
「はい」
思ったより穏やかな返事だったがラジオの声とは少し違うような気がする。
もう1人なんだろうか。とにかく俺は人の存在を感じた事が嬉しい。
「ラジオを聞いて電話したんだけど。君達は今東京なのか?」
「うん。君達は?」
「今広島にいる」
「そうか。ちょっと待って」
そう言うとしばらく沈黙が続いた。耳を澄ますとどうやら誰かと交代したようだ。
「もしもし?」
間違いなくラジオの時の男の声だ。
734 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 02:07:19.23 ID:s/8/IxII0
つC かぼん、、、、、
735 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 02:11:27.27 ID:V9cai8ji0
「ラジオの?」
「うん、そうだ。聞いてくれたんだね」
「あぁ。やっぱり東京も人いないんだな」
「そうだね。君は1人か?」
「いや、2人だ。そっちは何人いる?」
「今5人いる」
「5人?」
なんてこった。俺はもっと早くラジオを聞いておくべきだった事を後悔した。
「そっちはこれからどうするか考えているのか?」
「なんだって?」
736 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 02:13:30.67 ID:2LVBb0uX0
737 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 02:16:49.87 ID:V9cai8ji0
男の声がなにを言っているのか分からない、と言う声色になった。
「いや、だからこれから君達はどうするのかって聞いてるんだよ」
しばらく沈黙が続く。俺はどこか違和感を感じる。
ただそれがなんなのか分からない。男の声は至って普通だし、俺よりも賢そうだった。
「あぁ」とやっと返事と来る。
「今は皆で共同で暮らしている」
「暮らしている?」
なんだか結婚している事を知らなかった友人に近況を聞いたときのような返事が帰ってきた。
「そうだ」
738 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 02:20:46.61 ID:E4I8Un2VO
やっとこ追い付いた
739 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 02:21:57.07 ID:V9cai8ji0
ようやく違和感がなんなのか分かった。こいつの話には主体性がないのだ。
俺はラジオ放送をするくらいだからそいつはその受け取り手に対してなにかメッセージがあるのだろうと思っていた。
だが実際にこうやって連絡を取ってみると当たり障りない世間話のようなものになっている。
もしかするとラジオ放送も思いつきでやりだしただけでそれからの事を考えてなかったのかもしれない。
参ったな、と俺は思ったが、だからと言ってやることは一つしかない。
「君達はしばらく東京にいるつもりなのか?」
「うん、そうだね」
「分かった。じゃあ俺達はそっちに行こうと思うんだけどいいか?」
「構わない。待ってる」
「あぁ、またなにかあったら連絡するかもしれない」
そこで俺は適当に挨拶して通話を止めた。
740 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 02:22:48.99 ID:XKGpW4YJO
支援
741 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 02:25:27.62 ID:V9cai8ji0
「どうだった?」
三島が尋ねてくる。俺は「うーん」と唸りながらマルボロを吸った。
画面がカーナビに戻っている。三島が直してくれたらしい。
「とりあえず東京に5人集まってるみたいなんだ。だからそこに俺達も行こうと思う」
三島は「分かった」と言う。
俺達は結局地図で東京への道を調べた。
そうしている最中三島が「私神戸行ってみたかったなぁ」と言った。
「じゃ、行く?」
と俺は軽く言った。
742 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 02:26:48.63 ID:2LVBb0uX0
wktk
743 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 02:27:28.69 ID:ni0aLeh3O
つC
744 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 02:28:42.49 ID:UVRYB/LC0
wktkだぜー
関係ないけどさっき拾った
She went and hanged herself and then there were none.
745 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 02:29:32.22 ID:V9cai8ji0
「え?だって神戸に用事ないでしょ?」
「つか急ぎの用事とかないだろ」
「だって早めに東京に行ったほうがいいんじゃないの?」
「まぁ、そうなんだけどな」
俺は首をひねった。あの男は暮らしていると言った。多分共同でどこかの家かマンションの部屋をなん部屋か借りているんだろう。
少なくとも彼らがどこかに移動するような事になるとは思わなかった。
「そうなんだけど、たまには俺らも休憩した方がいいと思うんだよな」
「…そうかな?」
「運転って疲れるんだよな」
746 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 02:34:19.41 ID:2LVBb0uX0
wktk
747 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 02:34:30.37 ID:V9cai8ji0
原題ってAND THEN THERE WERE NONEだったかな??
748 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 02:35:03.77 ID:s/8/IxII0
つC かb、、、もーいいや。
749 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 02:39:45.03 ID:MbI7lUOP0
>>747 正確には原題は「10人の小さな黒ん坊」(Ten Little Niggers)
ニガーが蔑視語だから後で
「そして誰も〜」(And Then There Were None)になった。
まあどうでもいっすねwwwサーセンwww
750 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 02:43:52.80 ID:V9cai8ji0
僕達は国道二号線に出た。あとは道に沿っていけば兵庫県だ。
高速道路を使ってもよかったけどどうせ俺はそんなに飛ばせないし下の道で行く事にした。
せっかくだから風景とか見ていこうってなった。
DRAGON ASHのベストを聞いてみた。
もうちょっと選曲なんとかならんかったんだろうか。
751 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 02:44:49.56 ID:V9cai8ji0
>>749 そうなんだ。
知らなかった。説明ありがとうございます。
752 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 02:47:44.43 ID:V9cai8ji0
夕日が見えてきた。
三島は「うわぁ」と言ってそっちを眺めていた。
俺もきれいだなとか思って見た。
鈴木がいてくれたらなんて言っただろう。
実際一緒にいた時間は1時間もなかったしまだ昨日の事だがひどく懐かしかった。
この道の先にまた新しい出会いが待っているんだろうか。
753 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 02:53:44.65 ID:V9cai8ji0
「いいんだよ」
とよく瀬名は言う。高橋にもそれは変わらない。
高橋はそれが夜回り先生の本の言葉だと言う事を知っている。
ただ、それを他の3人には教えてあげないだけだ。教えない方が彼らにとっては幸せなのだと思う。
周りから見て不幸だろうと、自分自身が幸せだと思えるならそれでいいじゃないか。
3人はどうでもいい瀬名の言葉を有り難がって聞いている。
だからお前達はバカなんだ、と思った。
754 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 02:55:25.56 ID:nHXy1e1K0
東京メンバーか
755 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 02:56:54.52 ID:XKGpW4YJO
いきなり話変わって混乱した
756 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 03:00:24.01 ID:V9cai8ji0
だが同時にそういう言葉をここ数日瀬名もよく言い続けられるなと思った。
元々面倒見がいいと言う訳でもない。
彼がなにを思って3人の相手をしているのかと思うが、実際彼らの救いにはなっていた。
まぁ、それもありかもしれない。
こんな状況だ。頼れるものなど他になにもない。だったらそれが瀬名でもいいじゃないか。
今日は3人の内の1人が食事を作っていたがそれをかやしてしまった。
瀬名はまた「いいんだよ」と言った。
言葉に心を込める必要などないと思えた。
相手の心の隙間を埋めればいいだけなら。
757 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 03:02:37.46 ID:s/8/IxII0
つC
758 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 03:04:43.05 ID:V9cai8ji0
瀬名と2人きりになった。
彼は高橋には特になにも言わない。
「いつまで続くのかな」
高橋の問いに彼は「さぁ」と返す。
高橋は世界に誰もいなくなる前の瀬名の事も知っている。
759 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 03:08:50.04 ID:V9cai8ji0
高橋はここ数日泣かない日はない。
皆がいる世界にいつも帰りたいと誰もいない場所で泣く。
そうしているのは自分だけのようだった。
4人は戸惑いつつも今の世界を受け入れているようだった。
高橋にはそれが理解できない。
それともそれも瀬名の言葉のおかげなんだろうか?
この4人を殺す事で元の世界に戻れるなら、間違いなく殺すだろうと思う。
それとも自分がただ弱いだけなんだろうか。
760 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 03:13:14.81 ID:s/8/IxII0
つC
761 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 03:15:05.34 ID:V9cai8ji0
神戸に来たのは失敗だったかもしれない。
俺はポートピアランドで海を眺めながら思った。
いや、多分どこに行っても同じかもしれない。
気がつくのが遅かった。観光名所も人がいないと楽しめない。
762 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 03:15:55.47 ID:V9cai8ji0
ポートピアランドじゃないや。ポートアイランドだ。
763 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 03:17:22.74 ID:QHdMfpktO
今北
あれは推理っぽくなくてどうかと
764 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 03:18:39.22 ID:V9cai8ji0
>>763 アガサですか?
まぁ、確かに最後死に方もちょっと無理やりですしね。
765 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 03:22:03.15 ID:V9cai8ji0
こんな観光名所に来て食べるのはコンビニのアイスとかジュース。
三島も隣で憧れの神戸がなんだか肩透かしで残念そうだった。
俺達はポートタワーを昇ってみる事にした。
「108メートルあるんだって」
松山城より高い建物がない愛媛人にはその凄さがいまいちぴんと来ない。
766 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 03:25:57.03 ID:V9cai8ji0
エレベーターは動くようだった。
どんどん地上が遠くなっていくのを赤い鉄柱の隙間から見ながら登っていく。
エレベーターから降りた俺達はそっから一周景色を見渡した。
遠くに船が見えた。もうこっちに戻ってくることはないんだろう。
767 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 03:26:05.23 ID:ElXjEaaDO
がんばれよ
768 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 03:29:34.07 ID:V9cai8ji0
「なんつーか、あれだな。やっぱ人がいないと盛り上がんないな」
「そうだよね。なんか残念」
三島はやや苦笑気味に言った。
俺達は人がいない事に慣れてきている。
それがいい事なのかどうなのか分からないけど、甘えられる人はいないんだと思った。
せめて三島が甘えてきたときなにも出来ない奴にはならないようにしよう。
769 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 03:33:33.56 ID:XKGpW4YJO
明日からテストだし俺は寝るぜ・・・
>>1がんばってくれ。期待してる
770 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 03:34:22.24 ID:V9cai8ji0
僕達は車に戻った。
六甲アイランドにも寄ってみたが『無計画な開発をやめろ』とか横断幕が張ってあった。
そうだな。計画ってのは大事だな。
俺はこれは大阪に行っても沖縄に行ってもしょうがないなと理解した。
「じゃあ、東京行くか」
「うん、そうだね。なんか神戸着き合わせちゃったね」
「いや、気にすんなよ。なんもなかったけど海見てたら気分転換にはなった」
「そう?よかった」
そう言いながら膝の上で眠っている猫を撫でた。
俺は三島が無意味に謝ったりしなくなったなと感じた。
俺が甘えたくなったら三島が受け止めてくれたりするんだろうか。
それもありかな。
771 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 03:41:34.06 ID:6iVDJg2qO
ほ
772 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 03:41:35.96 ID:V9cai8ji0
俺達は東京へと向かった。
三島は運転できなかったし、俺もそんなにスムーズではなかったから結構時間がかかった。
俺は国道二号線を通りながらなんでこんなに道も建物もでかいんだろうと思っていた。
そんだけ人がいたんだよ。
こうやってビルを隙間を縫ってでも建てないと全員の居場所を確保できなかったんだよ。
そうまでしてまで必要なものなのだろうか。
俺はセンチメンタルになってるのかもしれない。
必要なんだよ。皆がちゃんといるためには。
773 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 03:58:26.85 ID:6iVDJg2qO
つC
774 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 03:58:49.05 ID:XKGpW4YJO
なかなか寝付けないので支援
775 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 04:02:02.26 ID:V9cai8ji0
「あのさぁ、三島」
「なに?」
「俺も、明日からいなくなったらどうする?」
「え?…急にな、なんで?」
「いや、やっぱいいわ。うん、俺はさ、もしお前がいなくなったら悲しいけどさ。また誰か探すよ。また次の街まで探しに行く」
俺は三島を見ないで言った。彼女を傷付けるつもりはなかった。
しばらく無言があったが、しっかりとした声が返ってきた。
「うん、私もそうすると思う」
「そっか」
「うん」
「俺の事忘れないでくれよな」
三島は「大丈夫だよ」と言って笑った。
俺達は新しい街に入った。東京に来た。
776 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 04:04:28.19 ID:s/8/IxII0
寝ます。
777 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 04:05:37.54 ID:V9cai8ji0
限界です。俺も寝ます。
778 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 04:09:05.93 ID:6iVDJg2qO
おつかれSUMMER
明日も楽しみにしてます
779 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 04:30:27.24 ID:hfr9cVr5O
やべえまじでやべえ1お前天才
すげえおもしれえ
780 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 04:44:42.40 ID:BUCR9N54O
わ
781 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 05:07:39.64 ID:ZeTD0iUp0
だ
782 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 05:09:14.78 ID:zDykuxQl0
べ
783 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 05:17:20.97 ID:YQvltX6BO
べー
ほ
785 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 05:48:08.77 ID:cLoTgfLD0
し
ho
787 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 06:42:28.06 ID:fierQNpeO
ぬ
788 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 07:22:23.81 ID:6iVDJg2qO
る
789 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 07:39:58.92 ID:XKGpW4YJO
おきたー
保守乙ー。テストがんばってくるわ
790 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 07:42:58.79 ID:fierQNpeO
792 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 07:56:29.97 ID:HhBm830U0
今はS&W M37に更新されてるけどやっぱり5発
でも主人公は銃ヲタじゃないからそんなこと知らないっぽ
793 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 08:04:35.97 ID:BUCR9N54O
せいっ
794 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 08:04:45.93 ID:cLoTgfLD0
ほッ
795 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 08:06:40.41 ID:qJbLEagc0
しゃん
796 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 08:12:35.47 ID:ahDrsbfnO
は
797 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 08:20:38.35 ID:fierQNpeO
ぬ
798 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 08:46:02.68 ID:ahDrsbfnO
あぶね
799 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 08:56:23.20 ID:6iVDJg2qO
ぬ
800 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 08:57:23.55 ID:fierQNpeO
る
801 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 09:06:14.07 ID:qJbLEagc0
po!
802 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 09:24:30.05 ID:f+qmpAM70
る
803 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 09:43:35.02 ID:f+qmpAM70
ぬ
804 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 09:57:49.71 ID:E4I8Un2VO
く
805 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 09:59:14.28 ID:cRVfodWJ0
アクロイド殺人事件を読み終えたときの衝撃といったら。
806 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 10:04:37.81 ID:WZLRBz0gO
あれ語り手がやっちゃったんだよね?
807 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 10:09:45.04 ID:cRVfodWJ0
>>806 ちょwwww
言っちゃダメだろーーー!
808 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 10:15:06.77 ID:WZLRBz0gO
な、な、なにをやったかは…べ、べべべつに言ってないからねΣ(゜Д゜;≡;゜д゜)
809 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 10:30:37.00 ID:6iVDJg2qO
わ
810 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 10:42:42.01 ID:B2B4RAbE0
き
811 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 10:48:23.53 ID:fierQNpeO
ひ
812 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 10:58:16.86 ID:MPgs2Qw/0
h
813 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 11:18:06.72 ID:P1BoiTFBO
o
814 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 11:21:38.10 ID:WZLRBz0gO
今日はいい天(ry
815 :
サザソのトリヴィア:2007/09/19(水) 11:22:54.73 ID:PAP0tN7J0
にゃー
816 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 11:46:28.05 ID:zFyaEMPIO
ほ
817 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 11:48:48.40 ID:llVQC5t+O
モス
818 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 11:54:33.05 ID:fierQNpeO
バーガー
819 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 12:20:30.59 ID:xLUCfipmO
そして誰もいなくなった
820 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 12:31:59.73 ID:AyD8NZvb0
821 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 12:41:34.16 ID:AyD8NZvb0
ほ
し
ゅ
822 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 12:42:06.46 ID:V9cai8ji0
大塚と言う女が高橋に声をかけてきた。
「誰もいなくなってからもう一週間以上経ちましたね」
「うん」
彼女は高橋によく話しかけてくる。親近感があるのだろうか。
彼女を最初見かけたのは海辺だった。飛び降りた彼女を瀬名と2人で助け上げた。
瀬名は彼女に「死んじゃだめだ」と言った。
高橋はこんな世界で死にたくなるのも分かる気がした。
大塚は2人に着いて来ることにしたようだった。瀬名はそれを喜んだ。
瀬名は彼女によく「生きる意味」とかを説いていた。
青臭い、と高橋は思うが大塚はそれに聞き入っていたようだった。
823 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 12:45:53.80 ID:V9cai8ji0
3人で東京をあてもなく歩いた。
その計画性のなさに高橋は苛立ちを覚えた。
なにをやっているんだろう。2人が3人になってもなにも変わらない。4人になっても変わらないだろうと思えた。
大塚が「残っている人にどうにかしてメッセージを出せないか」と言い出した。
それに「ラジオとか?」と返すと瀬名は「それだ」と快諾した。
824 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 12:46:20.82 ID:AyD8NZvb0
キター
825 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 12:48:45.21 ID:fierQNpeO
来てる〜!
826 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 12:49:35.52 ID:V9cai8ji0
瀬名がメッセージを発信する事にした。
高橋は彼に東京にいる事と連絡を求めるべきである事を伝える。
3人はなんとかラジオを発信する事に成功した。
瀬名のマイクを通した声が持ってきたラジオから流れる。
大塚はそれに偉く感心したようだった。
テープに瀬名の音声を録音し、それを流し続けようと言う事になった。
瀬名は何度か録音をしなおした。彼は「ここが気に入らない」と録音ボタンを押しなおす。
高橋はそんな事どうでもいいし、取り直したものが前とどう違うのかよく分からなかった。
827 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 12:50:23.62 ID:V9cai8ji0
828 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 12:54:53.59 ID:V9cai8ji0
しばらくはそのラジオに対してなんのリアクションも返ってこなかった。
高橋は彼が握り締める携帯を見る。それでどうなる訳でもない。
「とりあえず移動しない?」
瀬名はここにいた方がいいんじゃないか?と言うがラジオは勝手に再生してくれているしここにいる必要はないと思う。
それにこんな狭い部屋にこもっていると気がおかしくなりそうだった。
「お腹空いた。なんか食べに行こうよ」
829 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 12:58:53.63 ID:V9cai8ji0
コンビニで弁当を食べる。
大塚はもう死のうという気はなくなったのだろうか、と高橋は考える。
「これ、あげるよ」
瀬名が弁当のおかずを大塚に分け与えていた。棚には幾らでも弁当が残っているのに。
大塚は恐縮していたが感謝しているようだった。
この子は人がいる世界でどんな生活をしていたのだろう。
高橋は彼女は満ち足りた生活から誰もいなくなってしまった事に絶望して死を選んだのだと思っていたが。
元々この子は満ち足りた生活になど縁遠かったのかもしれないと思った。
瀬名の中に彼女はなにを見出しているのだろう。
830 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 13:02:21.50 ID:V9cai8ji0
レッチリの「snow」が流れた。
DEATHNOTEの影響で瀬名が設定した携帯の着うただ。
3人ははっとして同時に携帯を見つめる。
瀬名が携帯を握り締める。なかなか通話ボタンを押さない。
どう言えばいいか分からないのだろうか。
「貸して」
サビが終わろうとする頃に高橋が瀬名の手から携帯をとった。
「もしもし?」
831 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 13:08:32.69 ID:fierQNpeO
コレは次スレの勢いかな?wwww
832 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 13:09:35.19 ID:cRVfodWJ0
終わりがよめねぇ
ωktk!
833 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 13:11:16.33 ID:V9cai8ji0
弱々しい声だった。
彼は通話が繋がった事に安心したようだったが、興奮状態に陥っていた。
高橋はその彼の話を根気よく聞き続ける。次第に落ち着いてくれたようだった。
「僕もそっちに行っていいだろうか」
彼が尋ねてきた。特に問題はないと思えたが「ちょっと待って」と受話器を放す。
瀬名に「東京に来るって言ってる」と伝えると「変わってくれ」と言った。
受話器を渡す。彼は「待ってる」と伝えた。
ラジオの声の男だと分かると彼は少し気が解れたようだった。
勇敢な行為というのは、大なり小なり誰かの心を打つらしい。
834 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 13:12:23.89 ID:V9cai8ji0
どうなるかなんてもう知らんww
けどそんなの関係ねぇ!けどそんなの関係ねぇ!
835 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 13:16:50.17 ID:UvAe4frq0
保守
836 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 13:18:41.19 ID:V9cai8ji0
通話が終わると瀬名は住む場所を見つけないかと2人に言った。
「住む場所?」
高橋が眉間に皺を寄せる。
「あぁ、そこでこうやって連絡を取ってきてくれた人を待つのがいいと思うんだ」
大塚がそれに賛成した。瀬名はその返事に満足してもう彼の計画は3人の計画になったようだった。
高橋は、なんだかそれは酷くネガティブな発想のように思えた。
それはつまり、自分達は受動的な存在に納まって能動的な存在をただ待つだけという事じゃないのか?
だが、それを伝える事はやめておく事にした。
自分自身、もうこんな世界でどうこうする事にうんざりしていたのだ。どうでもいいと思った。
そして2人はその発想は正しい事をしているのだと言うような顔をしていた。
なら好きにさせてやればいい。こんな世界でも満足が得られるのならそうすればいい。
宗教とはこういうものなのだろうか。
もう新しい未来は来ないような気がした。来るのはただ待つだけの日々だ。
837 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 13:24:21.02 ID:V9cai8ji0
2人目から連絡が来た。
高橋が電話を取る。それが自分の役目のようだった。
同じようなやり取りの後彼も合流する事になったようだ。
瀬名は初対面の2人に握手を求めた。ドラマティックな気分にでもなっているのだろうか。
5人での奇妙な共同生活が始まった。
それぞれの過去の話を聞く事になった。
私はありきたりない事を話した。
大塚は苛められていた事を切り出した。
残りの2人もあまりいい境遇ではないようだった。
白井と水野と言う名前だった。どちらかがふと切り出した。
こんな事になったのは俺のせいなんだろうか。
838 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 13:26:56.17 ID:+p3jd6fA0
犯人はウォーグレイヴ判事
839 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 13:31:39.21 ID:V9cai8ji0
そんなの知るか、と高橋はそうとしか思えない。
俺が誰もいなくなったらいいとか思ったからこうなったんだろうか。
いや、俺だって同じ事考えたよ。
私も。
いい加減にしてくれ。
あんた達の妄想に付き合うなんて冗談じゃない。
なぜ、現実を見ない。そんな虚言を吐いて気が休まるのか。被害者意識に溺れねば自我を保てないのか。
自戒、と言うのだろうか。
自らを戒めればいずれ許されるというのか。嘆いていれば救われるとでも言うのか。皆戻ってくるのか。
やめて。それしか考えられない。
840 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 13:33:40.49 ID:V9cai8ji0
気が狂いそうだと思った。
それとも自分の考え方がおかしいのだろうか?
瀬名が立ち上がった。
「いいんだよ」
と言った。3人は呆けたように彼を見た。
「皆は悪くないんだよ。自分を責める必要なんかないよ」
841 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 13:35:54.03 ID:V9cai8ji0
瀬名はもう一度「いいんだよ」と言った。
高橋はそれ以上話をせずに眠る事にした。
どこかでなにかが間違っている。
だが明確な答えは出ない。
多分3人も私と一緒で苦しんでいるんだろう。
その苦しみを瀬名は取り除こうとしてあげているのかもしれない。
だけどなにか違う。
842 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 13:43:03.94 ID:V9cai8ji0
次の日、本格的にここで住むために4人は作業に追われていたようだった。
瀬名はなぜか自分用の部屋があてがわれる事になった。
彼は「いいよ」と言ったが最終的には「じゃあ」と受け入れる事にした。
とは言え、寝るとき以外彼らは殆どリビングに集まって話をしていた。
あれ以来形態は鳴らない。
もう本当に世界にはこの5人しかいないのだろうか。
高橋は絶望感に襲われた。なぜだろう、この4人と自分がうまくやっていけるとは思えなかった。
瀬名は自分の事をどう思っているのだろうか。自分が感じている違和感に気がつけば私を責めるのだろうか。
そして高橋はもし違う4人なら彼らのようにこんな状況を受け入れる事が出来るのだろうか、と考えた。
843 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 13:49:11.62 ID:V9cai8ji0
数日そんな生活が続いたところで「snow」が鳴った。
はっと唐突の事にそれがなんなのか分からない。
瀬名と目を合わせると頷いた。電話に出ろ、と言う事らしい。
「はい」
「ラジオを聞いて電話したんだけど」
男の声が聞こえた。
また、彼も瀬名の言葉に耳を傾ける事になる1人だろうか。
「君達は今東京なのか?」
「うん。君達は?」
「今広島にいる」
「そうか。ちょっと待って」
瀬名に携帯を手渡す。瀬名も3度目だしもう戸惑う事はないようだった。
高橋は特になにかを話そうとも思わなかったし素直に手渡した。
844 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 14:00:00.60 ID:V9cai8ji0
「なんだって?」
しばらく続いていた会話がその言葉で途切れた。
瀬名は黙り込み口元を見ると歯を噛み締めていた。なにか気に入らない事でもあったのだろうか。
なんとか平静を保とうとしているようだった。
「今は皆で共同で暮らしている」
そのあとは瀬名は短い返事ばかりを繰り返した。
そうして特に大した会話もないまま、電話は切れた。
瀬名はしばらく携帯を見つめていたがそれをやがてテーブルに置くと「また仲間が増えそうだよ」と言った。
高橋はどうやら今までの、瀬名の言葉に促されてようやく喋る事が出来た彼らとは違うようだと感じた。
相手は2人だそうだ。広島から来るのか。
少し、待つのが楽しみだと思った。
845 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 14:09:22.91 ID:uYt8kg6XO
つC
846 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 14:10:01.78 ID:uYt8kg6XO
つC
847 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 14:10:40.13 ID:AyD8NZvb0
つC
848 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 14:11:40.62 ID:uYt8kg6XO
つC
849 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 14:11:43.27 ID:V9cai8ji0
東京が愛媛より狭いと言うのはなんだか変な感じだ。
そのくせ人口は10倍程度いるんだから人口密度の濃さはどれほどのものなんだろう。
「着いたなぁ」
「お疲れ様」
「一体俺ら何キロ走ったんだろうなぁ」
「1000キロは行ってないんじゃない?」
「もう地球も一周したくらいの気がするけどな」
850 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 14:13:54.75 ID:uYt8kg6XO
つC
851 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 14:14:19.60 ID:uYt8kg6XO
つC
852 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 14:15:01.14 ID:uYt8kg6XO
つC
853 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 14:15:57.09 ID:uYt8kg6XO
つC
854 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 14:19:56.84 ID:V9cai8ji0
俺は地図を見て現在地を確認する。道が入り組んでてよく分からないがなんとかなるだろう。
ついにこんなとこまで来てしまった。ここで俺の旅は終わるだろうか。
三島が俺の体調に気を遣ってくれたのか今日はこのあたりで休憩する事にした。
コンビニに立ち寄り、カップラーメンを取る。
種類が多いって言うのは有難いことだと痛感した。
855 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 14:23:51.10 ID:V9cai8ji0
ラブホに入り猫を放した。狭い車の中から開放されたようで喜んでいるようだ。
俺と三島はそれぞれ手と足を消毒して包帯を巻きなおした。
俺は自分の手の穴が少しずつ再生してきているのに気がついた。
人間の自然治癒力ってこんなに強力だったのだろうか?
三島の足も傷は残っていたがもうあまり痛みはないようだった。
俺はコンビニから持ってきていたDVDを見た。
もう、暗い話ばかりをするのはやめた。
856 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 14:28:41.57 ID:V9cai8ji0
時をかける少女を見た。
俺はこんな風に好きな時に過去に戻れたらなぁ、とか思いながら結局後悔する少女にまぁそうだよな、と思った。
過去とか未来とかじゃなくて今を俺は生きてるんだ。
今までの俺はそういう事に対して無関心すぎたんだろう。
「未来で待ってる」って台詞はありだな、と思った。
857 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 14:33:27.07 ID:V9cai8ji0
「絵がない未来とか遠すぎないか?」
「そういう事言わない」
三島に突っ込まれる。
俺は携帯電話を取り出した。
繋がる。
858 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 14:33:56.95 ID:V9cai8ji0
「はい」
ラジオの男ではなかった。
「広島の人?」
「うん。そう。今東京に着いた」
「そう。ちょっと今彼いないんだけど」
「あー別に君で大丈夫。ただ居場所を聞きたかっただけだから」
「東京まで来るの大変だったでしょう?」
「いや、そんな事ねーよ」
それより岡山に行くまでが大変だった。
「立派だね」
俺はなにがだろうと首をひねる。
859 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 14:34:31.18 ID:hfr9cVr5O
わくてかしすぎて鼻血出そう
860 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 14:38:06.66 ID:V9cai8ji0
「ここまで来るのよく諦めなかったなって思って」
「諦めてもどうせどっかにはいかないと話進まないしな」
「こっちはどこにも行きそうにないよ」
「そりゃラジオ流して待ってんだからしょうがないだろ」
俺は電話の向こうの相手が一体なにを言いたいのかよく分からなかった。
861 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 14:41:49.72 ID:V9cai8ji0
「そうだね」
その返事に俺は特に追求する事もなくどこに行けばいいかを確認した。
俺が口にする住所を三島が書き留めてくれる。
カーナビを使えればそんなに迷う事もないだろう。
「じゃあ、また着いたら連絡すると言う事で」
「分かった」
支援
863 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 14:47:54.71 ID:V9cai8ji0
「なんか…また面倒事が待ってる気がするなぁ」
俺がそう言うとベッドの上で猫とじゃれていた三島がこっちを見た。
「どうかしたの?」
「いや、よく分からないけど」
どうも、あの冷めたような諦めたような口調が脳裏にこびりつく。
だが、それと対面しなければ結局なにも分からないしなにも出来ないだろう。
「明日着いてから考えるよ。最悪の事態…にはならないと思うけど気をつけてはいよう」
「うん」
猫があくびをしているのを見て俺達も眠る事にした。
結局、三島とセックスしたのは広島の一度きりだな、と思った。
俺はいなくなった女の子の事を思い出した。
彼女も俺の事を未来以外でもいいからどこかで待ってくれているのだろうか。
864 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 14:51:44.35 ID:V9cai8ji0
高橋は彼の言葉に「そういう事じゃない」と言いたかったが、言ってどうなるとも思った。
「そうだね」と返事をする事しか出来なかった。
自分達は待っている訳じゃない。
瀬名も大塚も白井も水野もあなた達を待ってなんていないのだ。
865 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 14:56:52.97 ID:V9cai8ji0
こんな事になるならさっさと綾瀬にさっさと告白しておくんだったなぁ。
もう一年間彼女に片思いしてたのか、とか夢現の中考えていた。
確か綾瀬も俺の事を好きだ、とか友達が言ってた気がする。
そんなもの確認する事無く告白しておくべきだった。
866 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 15:00:08.14 ID:V9cai8ji0
朝になると俺は今でも無事に昨日を越えられた事に少しほっとする。
ベッドを見ると三島はまだ寝ていた。
猫が三島のほっぺたに鼻を近づけている。
「ううん」とか言いながら手をパタパタさせた。
俺は軽くシャワーを浴びて出てくる頃には彼女も起きていた。
「準備出来たら行こうか」
「うん」
867 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 15:00:22.27 ID:MPgs2Qw/0
金沢弁が混じってるような気がしたけど気のせいか
868 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 15:03:19.62 ID:V9cai8ji0
あーだこーだやってるうちにカーナビの使い方もなんとなく理解できた。
言われた住所を打ち込む。3D画面が道筋を表示した。
三島は腰につけたポーチにナイフを入れている。
俺は同じようにスプレーとライターを持っていた。出来れば使うことがないようにと願う。
ゲームみたいな画面が前進し始めて「右折してください」と告げた。
人工衛星は動いてんだな。
870 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 15:05:32.33 ID:V9cai8ji0
>>867 伊予弁やけん!
文に頭が追いつかねえ…
871 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 15:11:51.74 ID:V9cai8ji0
やっぱり人ってのはどんな状況でも贅沢したいものなんだろうか。
俺はアリストを見てから視線を前へと戻した。
二十階建てくらいだろうか。そんなマンションが目の前にあった。
俺は携帯で電話をする。
昨日話した声が聞こえた。
「マンションの前にいる」
しばらくしてベランダから人影が見えた。
「見える?」と言われたので「見えるよ」と返した。どうやらベランダにいる女が電話の相手らしい。
彼女が手を振り、俺も手を振り返した。
がんばれ!!
873 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 15:15:51.58 ID:V9cai8ji0
彼女がエレベーターから降りてきてまた上がる。
自己紹介とかしようと思ったが皆に会わせるからと言った。三島は困ったような顔をしている。
俺もこういうちょっと冷たい感じの女は苦手だ。
彼女に着いて行くまま部屋へと入った。
彼女を入れて、男が3人。女が2人。
俺はなんとなくの嫌な予感は外れてはいなかったと思った。
こいつらの顔には生気がない。
874 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 15:22:37.98 ID:V9cai8ji0
「やぁ」と男が言ってきた。俺と三島に握手を求めてくる。
男は瀬名と名乗った。俺は芝居がかった言動に手を握り返すものの、馴染めない。
俺と連絡を取っていた女は高橋と名乗った。
大塚です。白井です。水野です。
高橋以外は皆俺に対して笑顔を向けた。ここに来た事は喜ばしい事だよとでも言いたげだった。
高橋は「やっと会えたね」と言った。
「やっと」って彼女はそんなに俺達が来るのを首を長くして待ってでもいたんだろうか。
875 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 15:32:24.94 ID:fierQNpeO
CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC
876 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 15:33:11.68 ID:AyD8NZvb0
877 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 15:40:17.43 ID:V9cai8ji0
「疲れてない?」
「大丈夫。ここに来る前にも休んできたから」
「あの…皆さん、ここで暮らしてるんですか?」
三島がおずおずと口を開いた。
その気持ちは分かる。俺もこの少し異様な雰囲気になんて言えばいいか分からない。
「そうだよ」瀬名が口を開いた。
「僕と高橋がまず死のうとしていた大塚を見つけたんだ。それからラジオを流して白井と水野が来てくれた」
俺と三島はぎょっとして死のうとしていたと言う大塚を見た。
彼女も死のうとして死ねない自分に気がついているのだろうか。
「彼女は海に身を投げたんだ」
瀬名が説明を始める。なんだかテレビのドキュメントのコメントを聞いているようだった。
なんでそんな説明が必要なんだろう。死のうとした事なんて大塚は俺に知ってもらいたいと思っているのだろうか?
878 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 15:44:55.50 ID:V9cai8ji0
どうやら大塚は自分の体の異変に感づいてはいないようだった。
死ぬ前に瀬名と高橋に救われたと思っているらしい。
いや、救われたと感じているのは彼女だけではなく水野も白井も同じようだった。
自殺と言う行為はなくても瀬名のラジオのおかげで生きる希望を見出したらしい。
俺は初めから三島がいたから一人ぼっちの孤独におびえる事はなかった。
彼女がいなかったら俺も彼らのようになっていたんだろうか。
879 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 15:49:17.21 ID:V9cai8ji0
「君もここで一緒に暮らせばいいよ。部屋も用意してあげよう」
どうやらこのメンバーの中でリーダー格なのは瀬名のようだった。
俺の目には高橋の方が判断力はあるように感じた。
マンションの部屋は幾らでも開いていた。
俺と三島は適当に部屋に入り2人になったところで、座り込んだ。
「なんか、ちょっと変な感じだよね」
要領を得ない三島の台詞にしかし俺も似たような言葉しか思い浮かばない。
「まぁ、ちょっと様子を見たほうがいいかもな」
俺は瀬名の「ここで暮らせばいい」の意味をうまく汲み取れない。
ここにずっといる事に意味も有効性もあまり感じられなかった。
881 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 15:52:34.39 ID:V9cai8ji0
とは言え、さすがにあれだけの会話じゃまだなにも分からない。
俺は少し付き合ってみようと思った。
俺と瀬名のどっちの判断が正しいのかもう少し確認するべきだろう。
882 :
1 ◆f3ex7K565M :2007/09/19(水) 15:54:26.74 ID:V9cai8ji0
とりあえず落ちます。
続きはまたと言う事で。
883 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 15:58:05.51 ID:AyD8NZvb0
884 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 15:58:56.43 ID:uYt8kg6XO
885 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 16:05:14.03 ID:UvAe4frq0
886 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 16:05:37.31 ID:7H8lRjLF0
1もつ
887 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 16:07:42.17 ID:B2B4RAbE0
C
888 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 16:14:07.93 ID:rmqCJ8seO
おつおつおつおつ
889 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 16:22:33.01 ID:DMUZIRpQ0
追いついた
890 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 16:30:53.82 ID:ahDrsbfnO
星
891 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 16:41:49.71 ID:B2B4RAbE0
お
892 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 16:54:43.65 ID:B2B4RAbE0
っ
893 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 17:04:28.58 ID:i1C4/hfmO
携帯からですまんが
次スレは雑談用スレ(パー即でも、何処でも)も、誰か立てては貰えないだろうか?
あまり雑音を 1に聞かせるのも何だし、
ツッコミたい部分があるのも、確かなんだ
期待が大きいだけに邪魔だけはしたくない
894 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 17:07:26.81 ID:XKGpW4YJO
895 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 17:08:38.98 ID:1pe6EQih0
vipってそこまで気遣いしあう場所なのか?
896 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 17:11:14.01 ID:fierQNpeO
んだよVIPでいいよVIPで
897 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 17:19:12.18 ID:hfr9cVr5O
確かにVIPはスレ立って何日かで(3日だっけ?)勝手に落ちるし保守もまめにしなきゃならんし
898 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 17:21:43.42 ID:hfr9cVr5O
誤爆った
899 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 17:23:54.63 ID:qJbLEagc0
まとめの人、ありがとう〜!
読み直してみたら飛ばしてるとこ結構あった。
そしてお疲れ様!
つ保守
900 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 17:25:09.18 ID:1pe6EQih0
そういやもうちょいで3日だな
その前に使い切りそうだけど
901 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 17:34:43.38 ID:fierQNpeO
次スレだれか頼みます
902 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 17:50:50.68 ID:WZLRBz0gO
ほっしゃん
903 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 18:03:17.37 ID:6iVDJg2qO
ぽっしゃん
904 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 18:12:39.91 ID:7H8lRjLF0
ぼっちゃん
905 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 18:16:39.55 ID:fierQNpeO
ぽっぽや
906 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 18:27:55.50 ID:fierQNpeO
ポップン
907 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 18:31:30.42 ID:UI1ETQRm0
ABC殺人事件おもろい
908 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 18:45:14.03 ID:fIdvV7Sw0
ほ
し
910 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 18:59:14.70 ID:fIdvV7Sw0
ゅ
911 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 19:04:33.23 ID:DMUZIRpQ0
ほ
912 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 19:10:39.20 ID:rmqCJ8seO
っ
913 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 19:21:05.55 ID:qJbLEagc0
し
914 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 19:29:53.57 ID:6iVDJg2qO
ゃ
915 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 19:35:38.91 ID:rmqCJ8seO
んんんんんんっ!
916 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 19:40:10.27 ID:XmFo7tVK0
う
917 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 19:48:49.58 ID:NnA9orDC0
p
918 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 19:54:08.08 ID:XmFo7tVK0
あ
919 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 20:05:57.80 ID:6iVDJg2qO
ん
920 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 20:12:46.99 ID:DMUZIRpQ0
ほ
921 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 20:23:44.80 ID:fIdvV7Sw0
保守
922 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 20:31:12.03 ID:s/8/IxII0
ほしゅ
923 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 20:38:02.49 ID:GGkfqexSO
そ
924 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 20:47:15.84 ID:hfr9cVr5O
まだかなまだかなまなかな
925 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 20:47:17.23 ID:s/8/IxII0
れ
926 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 20:47:46.58 ID:GGkfqexSO
し
927 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 20:58:43.01 ID:GGkfqexSO
おひ
928 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 20:59:14.69 ID:fIdvV7Sw0
|
929 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 20:59:47.65 ID:GGkfqexSO
誰か
930 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 21:03:56.43 ID:zDykuxQl0
助ケて
931 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 21:05:33.27 ID:fIdvV7Sw0
くだしあ><
932 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 21:12:55.63 ID:7G20tkMq0
え
933 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 21:13:19.83 ID:zDykuxQl0
そんなこと
934 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 21:13:36.46 ID:GGkfqexSO
935 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 21:22:48.21 ID:6iVDJg2qO
♪
次スレどすんの?
937 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 21:30:49.29 ID:fIdvV7Sw0
保守
たてれるかわからんが試してくる
940 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 21:35:55.08 ID:ZgSVHZ0E0
941 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 21:36:47.27 ID:QRlfACj9O
保守
942 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 21:39:48.71 ID:GGkfqexSO
保
943 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 21:43:17.36 ID:fierQNpeO
次スレ出来たから一気に埋めちゃおうぜ
ksk
944 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 21:49:40.65 ID:rmqCJ8seO
>>1が戻ってくるまで落とさないようにしなくても大丈夫かな?
945 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 21:50:16.87 ID:QRlfACj9O
埋め
946 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 21:55:23.86 ID:XmFo7tVK0
梅
947 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 21:58:59.82 ID:DMUZIRpQ0
埋め
948 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 22:02:52.36 ID:XKGpW4YJO
うめ
949 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 22:04:58.66 ID:QRlfACj9O
埋め
950 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 22:05:25.57 ID:QRlfACj9O
埋め
951 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 22:12:03.53 ID:GGkfqexSO
梅
952 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 22:12:26.35 ID:DMUZIRpQ0
うめ
953 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 22:13:00.42 ID:DMUZIRpQ0
埋め
まとめサイトが文字化けする人いるかな?
昨日一人聞いたんだがこっちの環境じゃエラーコードはかなかったんだ。
sleipnir IE6 ドコモ
もしいたら参考にしたいので教えてほしい
955 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 22:16:14.95 ID:fierQNpeO
文字化けする
AUのW33SA
956 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 22:26:22.87 ID:rmqCJ8seO
こっちも化けるや。
auのW51Sです。
957 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 22:32:49.32 ID:zDykuxQl0
うちでは化けない
Mozilla使い
携帯で化けるなら多分HTMLが妙だからじゃないかな
958 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 22:35:59.23 ID:hfr9cVr5O
DoCoMoは大丈夫だ
959 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 22:39:13.42 ID:36hqikVq0
AUの一部だけPCから見ろ、ってのは無理だからAU用に別で変換してくる
960 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 22:39:44.30 ID:G8C992OO0
>>954 エンコードの指定がないからかな?
PCのブラウザだと自動判別されるから文字化けしないけど
961 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 22:44:41.96 ID:tnFgRWU+O
HTML文書の文字コードとHTML宣言の文字コードが違う予感
パソコソで確認してみる
962 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 22:44:52.32 ID:36hqikVq0
963 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2007/09/19(水) 22:46:42.43 ID:G8C992OO0
>>962 トップページはShift-JISになっていて
まとめの各ページがEUCになってるからかな
964 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:
>>962 詳しくないから分からんがメタタグいれるのに<head>とかいらんの?