( ^ω^)ブーンは初恋をするようです

このエントリーをはてなブックマークに追加
1 通訳(コネチカット州)
2 プロ棋士(コネチカット州):2007/04/28(土) 23:23:43.49 ID:QCoPQYQaO
>>1さんありがとうございます。


それでは、また初めから投下したいと思います。
初めての小説なので文がおかしいかもしれませんがそこはご勘弁を…
3 プロ棋士(コネチカット州):2007/04/28(土) 23:28:26.58 ID:QCoPQYQaO
プロローグ


从*゚∀从「ねー、お父ちゃん」
俺の目の前にいる、小さい子供からの呼びかけ。彼女は俺の子供のハインリッヒだ。


('A`)「どうした?」
俺は、その小さな体を抱き上げながら言った。
从*゚∀从「寝る前に何かお話してよ」
ハインリッヒは目をキラキラと輝かせながら言った。
俺は一瞬考えるそぶりをして、
('A`)「わかった。いいよ」
と言った。
4 気象庁勤務(樺太):2007/04/28(土) 23:28:36.22 ID:ZR6unL4QO
ワカタケ
5 プロ棋士(コネチカット州):2007/04/28(土) 23:29:36.08 ID:QCoPQYQaO
('A`)「七夕の話は知ってるかい」
と俺がハインリッヒに聞くと、
从*゚-从「うん、織姫と牽牛の話でしょ」
と、言いながら少し自慢をするかのように笑っていた。
('∀`)「そうだよ。ハインリッヒは物知りだね」
俺はそう言いながらハインリッヒの頭を撫でた。この子は頭が良い。これは父の血より母の血が強いな。俺は勉強ができなかったし。

この話は七夕みたいな純愛物語なのか俺にはわからない。しかし、あいつの生き様を俺の中だけに閉まっておくのは勿体ない。
それに…
6 プロ棋士(コネチカット州):2007/04/28(土) 23:30:50.05 ID:QCoPQYQaO
('A`)「じゃあ、話すよ」
俺は思ったこと言葉で表せられるように頭の中で変換していく。
いつの間にかハインリッヒはベッドのなかで静かに横になっていた。


これから話すのは心の奥に眠る、決して忘れることが出来ない俺の親友の話。
あいつと彼女の出会い、そして別れ。
ゆっくり、1つ1つことを俺自身も噛みしめながら話そう。





( ^ω^)ブーンは初恋をするようです
7 プロ棋士(コネチカット州):2007/04/28(土) 23:32:31.12 ID:QCoPQYQaO
1.出会い



僕の名前は内藤ホライズン。友達からはブーンと呼ばれている。
この春から県立VIP高校に進学した。
VIP高校は文武両道をモットーにしている学校だけど、実際はスポーツの方に力を入れている。
大学に進学する人は一握りだけだ。

登校初日、僕は新しい出会いに緊張と期待を持ちつつ自分のクラスに入った瞬間、僕の世界は180゜変わった。



僕は恋をした。
8 プロ棋士(コネチカット州):2007/04/28(土) 23:33:19.68 ID:QCoPQYQaO
入学式とクラスでのHRが終わり、僕は小学校からの親友でクラスも同じになれたドクオと家に帰るため駅に向かっていた。
('A`)「な−、教室に入った途端にいつものアホ顔がより酷くなってたけど何かあったの?」
(#^ω^)「いつものってなんだお! 確かにイケメンではないけど、その言い方はひどいお」
('A`)「冗談だよ、あんまかっかすんなって。で、何があったの? 」
(*^ω^)「実は…一目惚れしちゃったんだお」
('A`)「…マジで?」
( ^ω^)「マジだお」


ドクオが驚くのも無理はない。何故なら僕は恋というものをしたことがない。
それどころか女の人と話したことも全くと言っていいほど少ないのだ。
係りの時や廊下などでぶつかった時の「ごめん」という会話しかない。
9 プロ棋士(コネチカット州):2007/04/28(土) 23:33:46.80 ID:QCoPQYQaO
普通に生きていると、男女の交際というものは中学生くらいであることなのだろう。
実際に登下校を一緒にしていたり、祭りなどの行事で手を繋いで仲良さそうにあるいている男女を見たことがある。たぶん彼らは実際に付き合っていたのだろう。

思春期。そう、僕の思春期は今日から始まったのだ。


('A`)「…で、誰に一目惚れしちゃったんだ?」
( ^ω^)「誰にも言わないって約束できるおか?」
('A`)「ああ、絶対誰にも言わね−よ」
(*^ω^)「実は…僕の前に座っている、津出さんだお」
10 プロ棋士(コネチカット州):2007/04/28(土) 23:34:23.06 ID:QCoPQYQaO
そう、僕の世界を変えてくれたのは津出(つんで)デレさんだ。
彼女は僕がクラスに入ったとき、天使のような笑顔で彼女の友達らしき人と話していた。
彼女の見た途端、僕の心臓はいつにもまして心拍数を増やし、胸の中で暴れていた。
これが俗に言う『一目惚れ』というやつなのだろう。僕は否定できない。僕はその気持ちを素直に受け止めた。


('A`)「津出さん? まだ顔見てないや。明日学校に着いたらどんなブサメンなのか見てやるよ」
(#^ω^)「なんだお! せっかく教えてやったのに。いい加減にしないとブッ殺すぞ!」
('A`)「冗談だよ、そんなにむきになるなって」
(#^ω^)「てめぇが言うことは信用できん! 人のことバカにしやがって」
('A`)「はいはい、ピザまん奢ってやるから許してくれよ」
(*^ω^)「えっ!? ピザまんかお?」
('A`)「嘘だよ。ピザまんばっかり食ってそんな体型になったくせに。少しは自粛しろ、ピザ」
(#^ω^)「てめぇは俺を怒らせた。もう我慢できん!」
('∀`)「はっはっは、お前をからかうのは本当に楽しいよ」
11 プロ棋士(コネチカット州):2007/04/28(土) 23:35:35.67 ID:QCoPQYQaO
こんな馬鹿な会話をしているうちにVIP駅に着いて電車に乗りラウンジ駅に着いた。

('A`)「じゃあ、初恋を成就できるように頑張れよ。応援してやるからよ」
(*^ω^)「ありがとうだお、絶対に成就させるお!」
('∀`)「じゃあ、まずはその体型からだな」
(#^ω^)「ビキビキ」
('A`)「おっ、じゃあ俺はここで曲がるから。また明日な」
(#^ω^)「明日覚えてろお!」
('∀`)「やれるものやらやってみな! じゃあな」
( ^ω^)ノ゙「バイバイだお」

ドクオはいつもこんな感じだけど、僕が本当にピンチなときはどんなときでも助けてくれる。実際に僕は何度も助けられた。
勉強もできないけど、スポーツは何でもこなす。顔だって悪くはない。
僕とまったく正反対な人間。親友なのが可笑しいくらいだ。
中学校にいたときは女の子にもモテていた。告白だって何回もされていた。けど、そのすべてを断っていた。ドクオにとって恋愛は面倒らしい。
12 プロ棋士(コネチカット州):2007/04/28(土) 23:36:17.13 ID:QCoPQYQaO
ドクオと別れて5分くらいが経ち、僕は家に着いた。

( ーωー)「う−、なんだか知らないけどすごい眠いお」

すぐ自分の部屋に行き、あまりの眠気に耐えきれずに昼寝を始めた。


しばらくするとカーチャンの呼ぶ声が聞こえる。

J( 'ー`)し「…ン、ブーン」
( ーωー)「むにゃむにゃ、津出さんやめるお。そんな所触ったらだめだぉ…」
J( 'ー`)し「ブーン! いい加減起きなさい!!」
(;^ω^)「はっ! 夢かお…」
(*^ω^)(津出さん、胸が大きかったお。あんなことされるなんて…ムヒヒ)


夕食を食べ終えて、すぐにお風呂に入った。
僕は湯船に浸かりながらいろんなことを考えていた。

( ^ω^)(よし、とりあえず明日学校に行ったら絶対に話しかけるお!)
( ^ω^)(確かにこの体型では振り向いてくれないお。ダイエット始めないとだめだおね)
と、今後の予定を軽く考えて湯船から出た。手早く体を拭いてパジャマに着替える。ちなみに今日のパンツは明日のために勝負下着を出した。
(*^ω^)(フヒヒ…このパンツがあれば怖いもの知らずだお)
13 プロ棋士(コネチカット州):2007/04/28(土) 23:37:19.94 ID:QCoPQYQaO
脱衣所の扉を開けるとテーブルの上に僕の大好きなピザまんが置いてあった。

J( 'ー`)し「お隣さんがくれたんだけど、あんたピザまん好きだろ? 食べて良いよ」
(*^ω^)「お−! カーチャンありがとうだお。早速食べるお」

と、言いつつ僕はすぐにピザまんを食べてしまった。やっぱり好きなものだと食が進んでしまう。
ん?何か大事なことを忘れてるような…

( ゚ω゚)「アーーー!」
J(;'ー`)し「ど、どうしたんだい? 大声なんかあげちゃって」
(´ω`)「何でもないお…」
(´ω`)(ダイエットのこと忘れてたお)
14 プロ棋士(コネチカット州):2007/04/28(土) 23:37:44.61 ID:QCoPQYQaO
想定外のことがあってテンションが下がっちゃったけど、くよくよなんてしていられない。明日は楽しいことが待っているんだ。

( ^ω^)「さて、勉強でもするお。…ん? 勉強? べんきょう? ベンキョウ? そういえば“ベンキョウ”って何だったか忘れちゃったお」

いつもの調子で勉強をせずにベットに転がり込む。
時間はまだ夜の9時だ、まだ夜は長い。

( ^ω^)「やることないしもう寝るお」

明日から寝る前に筋トレをやることを決めて僕は寝るために目を閉じた。
15 プロ棋士(コネチカット州):2007/04/28(土) 23:38:58.63 ID:QCoPQYQaO
( ーωー)
( ーωー)
( ーωー)

・・

(#^ω^)「寝れないお!」
先ほどの昼寝と明日のことへの期待と緊張で僕は眠気が全然なかった。
( ^ω^)「よし、こんな時は羊を数えるお。羊が1匹、羊が2匹、羊が3匹…」



これから僕は朝まで羊を数えることとなったのは言うまでもない。
16 プロ棋士(コネチカット州):2007/04/28(土) 23:41:40.26 ID:QCoPQYQaO
2.驚き


J( 'ー`)し「…ン、ブーン!」
( ーωー)「ぅ−ん…あと5分…」
J(#'ー`)し「ブーン!!」
(;^ω^)「はっ、はい!」
J(#'ー`)し「何度言ったらてめぇは理解できんだよ、あ゙−!?」
(;^ω^)「すいません…」
J( 'ー`)し「わかったらさっさと支度をする!」

あれから羊も気づいたらとんでもない数になってた。3万匹数えたあとは…記憶がない。窓から朝日の光が見えてたと思うからそんなに寝てないと思う。たぶん30分しか寝れなかったのだろう。

今日の目覚めは最悪だ。瞼が重い、出来ることならもう一度寝たい。
でも、今寝てしまうと遅刻する可能性が限りなく100%になってしまう。
津出さんに1秒でも早く会いたい。
よし、早く支度して駅に行こう。
17 プロ固定(コネチカット州):2007/04/28(土) 23:42:44.46 ID:yDhBjW7pO
wktk
18 プロ棋士(コネチカット州):2007/04/28(土) 23:44:11.02 ID:QCoPQYQaO
カーチャンの用意した朝ご飯を光速の如く食べ、制服に着替える。そういえば、今日は勝負パンツを穿いているんだった。
(;^ω^)(津出さんに見つかったら絶対に引かれるお…バレないようにするお)
自分に言い聞かせながらケータイの時計を見る。
やばい、この時間は非常にまずい。
( ^ω^)(こうなったら、封印していた力を解放するお!)
などと、中二病っぽいことを思いつつ自転車の鍵を外して出発した。
家を出た瞬間、立ちこぎを始めた。ゆっくりこいでいる時間はない。
⊂ニ( `ω´)ニ⊃「うぉ−−−!!」

まだ冬のような4月の寒い陽気のなか、汗をかきながら自転車をこぐピザ。
客観的に見たらキモいんだろう。
19 プロ棋士(コネチカット州):2007/04/28(土) 23:45:12.34 ID:QCoPQYQaO
(;^ω^)「ハァ−ハァ−…なんとか電車に乗れたお」
('A`)「…酢豚が歩いてる?」
(#^ω^)「ちっとは空気読めお! こんな寒いのに汗かいてるなんておかしいと思わないのかお?」
('A`)「いや、デブは汗っかきだから普通と思ったんだが…」
( ´ω`)「…もういいお。今日は朝からドクオにつっこんでる元気もないお」
('A`)「ま−お疲れさん。これ舐めて元気出せよ」

ほら、何だかんだ言ってドクオは優しいんだ。
ありがたくいただくとしよう。
( ^ω^)「ありがとうd…ん? これは…」

その飴の形は5円玉のような形をしており、包装紙には『パイナップルキャンディ−』と書かれていた。
('∀`)「やっぱ、酢豚にはパイナップルだろう」
( ω )「…」
(;'A`)「冗談だよ、もう言わないから。ごめん」
( ^ω^)「ふぅ−わかったお。次言ったら許さないお」
('∀`)「あ−、わかってるって」

どうせ帰る頃には忘れているだろう。ま−ドクオらしいといえばらしいのだが。
20 社長(コネチカット州):2007/04/28(土) 23:45:44.21 ID:QCoPQYQaO
電車の中では、なんとか席を確保できたのである程度は疲れが取れた。
これから学校までの道くらいなら根をあげずに歩けそうだ。
('A`)「さぁ−、早く学校に行こうぜ。津出さんの顔を見てみたいし」
(*^ω^)「そうだったお! ゆっくり歩いてなんていられないお。ドクオ、走るお!!」
⊂ニ( ^ω^)ニ⊃「ブーーーン!!」
(;'A`)「おい! ちょっと待てよ!!…って、もう見えなくなっちったよ。
あいつってこんな足速かったっけ?
まぁ、今はそんなことよりも追いつかないと」
21 社長(コネチカット州):2007/04/28(土) 23:47:09.92 ID:QCoPQYQaO
⊂ニ( ^ω^)ニ⊃「ブーーーン!!」

なんだろう、今の僕は風と一体になっているような感じがする。こんな速く走れるなんて初めてだ。愛の力ってすごいな。

「…い、ブーン!」

後ろの方から声が聞こえる。
振り向いてみるとドクオが走ってこっちに向かっている。
( ^ω^)「ドクオ遅いお。もう学校は目の前だお」
(;'A`)「お前が速すぎるんだよ、先走りしすぎだろ」
(*^ω^)「だって、津出さんが僕を待ってるんだお! 待たせるわけにはいかないお!!」
('A`)「馬鹿かお前は。喋ったことないやつのことなんで待ってるんだよ」
( ^ω^)「んなことないお! もしかしたらブーンに一目惚れしてるかもしれないお」
('A`)「それはお前だろうが。」
22 プロ棋士(コネチカット州):2007/04/28(土) 23:48:00.69 ID:QCoPQYQaO
ドクオと話しながら歩いていると自分のクラスに着いてしまった。
緊張する。…大丈夫、とりあえず挨拶をするんだ。
僕がクラスに入ろうとするとドクオに止められた。
('A`)「待て、俺が先に見てきてみる。お前の前の席だよな?」
( ^ω^)「そうだお。」
('A`)「よし、じゃあ行ってくるからちょっと待ってろ」

ドクオがクラスの扉から中を覗く。どんな反応をするのだろう。


('A│扉


ξ゚ー゚)ξ


( A ) ゚ ゚
23 プロ棋士(コネチカット州):2007/04/28(土) 23:50:09.31 ID:QCoPQYQaO
(;'A`)「ブ、ブーン。お前が言ってたのって、あの人であってるよな?」

ドクオが指をさした所には、確かに津出さんがいた。
(*^ω^)「あってるお。じゃあ、さっそく朝の挨拶からいってくるお」

そう言いながら歩こうとした瞬間、ドクオに肩を引っ張られた。気のせいなのか、肩を握っているドクオの手に力が入っている気がする。

('A`)「ブーン…残念だがあの子は無理だ、というかやめておけ。」
(#^ω^)「何でだお! 無理かどうかはやってみないとわからないお!!」

ドクオがなぜこんなことを言うのかわからなかった。どうせ僕が振られると決めつけているのだろう。
24 プロ棋士(コネチカット州):2007/04/28(土) 23:50:46.12 ID:QCoPQYQaO
(;'A`)「お前知らないの? あの子は雑誌のモデルやってる、ツンデレじゃないか!」
( ^ω^)「知らないお。ファッション雑誌なんて読んだことないお」
('A`)「わかった。じゃあとりあえず待て。
お前が傷つかないように早めに言っておくが、有名な雑誌に出てるんだから芸能界に彼氏がいるかもしれないんだぞ。
それでもお前は行けるのか?」
(#^ω^)「そんな可能性なんて信じないお! もういいお、とりあえず声をかけてくるお」
ドクオは、勝手にしろというような感じで見ていたが、気にしなかった。
今の話は忘れよう、気持ちを切り替えるんだ。第一印象が一番大事なんだ。


津出さんの隣をゆっくり歩く。
25 プロ棋士(コネチカット州):2007/04/28(土) 23:51:07.78 ID:QCoPQYQaO
(;^ω^)「おっおっおっ…おhjgmbgdお!」
どもってしまった、しかも噛んだし。何緊張してるんだよ、第一印象最悪じゃないか。

ξ゚听)ξ「…………………………
…………………」

あれ?反応がない。気づいてないのかな…

(;^ω^)「おっおっおっ…おはようだお!」
今度はちゃんと言えたぞ。ちょっとどもったけど。
さぁ、あとは君の返事だけだぞ、津出さん!

ξ゚听)ξ「…………………………
…………………ぃ」
(;^ω^)「おっ?」
ξ#゚听)ξ「キモいって言ってるんだよ、このピザ野郎!」
( ゚ω゚)「ア------!!」




ここで、僕の意識は途絶えた。
26 社長(コネチカット州):2007/04/28(土) 23:53:38.50 ID:QCoPQYQaO
本日の投下は終わりです。今後の参考にしたいので感想をお願いします
27 画家のたまご(樺太):2007/04/29(日) 00:02:09.03 ID:6RdX4RECO
冒頭はそうでも無かったが、会話で話が進んでる気がする。
恋の話だし、ブーンからツンデレがどう見えてるのか書いてくれたら、ブーンにもっと感情移入出来ると思う。

とマジレス。
次回にwktk
28 貧乏人(埼玉県)
おつ