【明日】素直でクールな娘【逢えるかな?】

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1 機関投資家(コネチカット州)
ここは素直クールに萌えるスレです。

「素直クール」とは  
・冷静沈着で感情的になることはまずない  
・完全自立型  
・表情が薄いあるいは無表情  
・ガチで愛してくれている一途  
・愛情表現がストレート  
・照れが少ないあるいはない  
・「素直」と「クール」の矛盾したアンバランス感が最高にいい

▼投下時ルール
・多くレスを使う投下は、投下前後に開始・終了の旨を書いたレスを入れるのが好ましい。または「何レス目/総レス」を名前欄に
・投下許可を求めない。ダメなんていう人はいません
・作品投下が終わった後の自虐は、読み手が不快に感じるので書かない
・投下前は、他作品への割り込みを防ぐ為必ずリロードしよう。
・コテは投下時にだけ付ける
・性描写(エロ)は空気を読んで程々に。 過激なSSについてはtxtうpを推奨
・Wikiに保管してほしくない人、それから批評がほしい人は投下と一緒に要望を伝えてください。 批評は避難所の批評スレで聞けます

▼2ちゃんねるのおやくそくについては
http://info.2ch.net/before.html

*特に荒らしは徹底スルー
2 新宿在住(神奈川県):2007/04/13(金) 21:42:10.28 ID:4srPcTlX0
   wwww
  / >>1  \
/  (●) (●)\
| ∵   ○   ∵ | 頼む無かったことにしてくれ
|   (__人__)  | 
\   `⌒´  /
/        \
3 守銭奴(コネチカット州):2007/04/13(金) 21:46:13.08 ID:xZbyTv9XO
■前スレ
【新学期】素直でクールな娘【出会いの季節】
http://wwwww.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1175863489/

■ほの板
【好きなもの?】素直でクールな娘【キミだ】
http://human7.2ch.net/test/read.cgi/honobono/1169035252/
●初めての人は軽くでいいので保管庫を覗いてみて下さい
■素直クール保管所Wiki
http://sucool.s171.xrea.com/
http://www16.atwiki.jp/sucool/

■素直でCOOLな娘避難所
http://yy17.kakiko.com/sucool/

■あぷろだ@素直クール保管所
http://sucool.s171.xrea.com/up/
携帯からはこのへん
写メうpろだ http://kjm.kir.jp/index.php
@ぴた    http://pita.st/index.html

■素直クール過去ログ保管所
http://sucool.skr.jp/kakolog/

■お題/性格ジェネレーター
http://udonkari.run.buttobi.net/
●お知らせ●
【避難所でスレ立て等に関する話し合いが行われています。意見のある方は避難所までお願いします】
素直クール避難所2
http://yy17.kakiko.com/test/read.cgi/sucool/1169048301/
4 守銭奴(コネチカット州):2007/04/13(金) 21:51:14.75 ID:xZbyTv9XO
以上テンプレ
多少いじりました、おかしかったら指摘頼む
5 ジャーナリスト(新潟県):2007/04/13(金) 21:52:16.42 ID:hxi8LjtU0
>>1乙クール!
6 ジャーナリスト(新潟県):2007/04/13(金) 21:54:17.36 ID:hxi8LjtU0
おちないよね?大丈夫だよね?っていうか誰もいなくね?
7 踊り隊(大阪府):2007/04/13(金) 21:54:52.58 ID:sKYDCw8H0
>>1
8 新宿在住(北海道):2007/04/13(金) 21:55:19.07 ID:SHPJncl10
ROM専の俺はいる
9 ジャーナリスト(新潟県):2007/04/13(金) 22:02:51.15 ID:hxi8LjtU0
書き手さんまだ〜
10 守銭奴(コネチカット州):2007/04/13(金) 22:12:11.56 ID:xZbyTv9XO
クー「……突然だが」
男 「……」
クー「金が好きだ」
男 「……確かに嫌いなヤツはいない気がするが、それを俺に言うのはどんな意味があるんだよ」
クー「……二言で言うと名前欄と男との将来の為だ」
男 「機関投資家と……守銭奴?」
クー「今日はそうらしいな、だが一つ困った事が……」
男 「なんだよ」
クー「金より大切なものがあるんだが、大切にしまった方がいいだろうか?」
男 「なあクー、嫌な予感がする」
クー「どうしたんだ?」
ジャラ
男 「具体的には、お前の持ってる鎖に非常に危険を感じる」
クー「大丈夫だ、危険などない」
男 「お前がそう言うならそうかもしれない……ってどうして鎖を両手に持って近付いてくるんだよ」
クー「これは、男を危険から遠ざける為の処置だ」
男 「よく見たら顔がほんのり赤い……風邪でもひいたのかク(ry」
クー「守銭奴になってもやはり男の方が大切だ、大型金庫に厳重に保管する!」

友 「……クーさん、男知らない?」
クー「男なら世界で一番安全な所に居る、心配いらないぞ」

名前欄で思いついた、後悔はしていない。
11 ジャーナリスト(新潟県):2007/04/13(金) 22:15:19.73 ID:hxi8LjtU0
GJ!!
12 イタコ(樺太):2007/04/13(金) 22:16:07.44 ID:GZS2WZbkO
>>10
GJ 後悔などする必要はない
>>1
13 守銭奴(コネチカット州):2007/04/13(金) 22:19:15.13 ID:xZbyTv9XO
前スレ
>>39の続きと言うか少し前の話
【文芸部の二人/準備編】
男 「ふぁ……やっぱり部室は落ち着くなー」
クー「……先輩」
男 「難しい顔して……何かあった?」
クー「最近少女マンガを読んでいるんですけど」
男 「うん」
クー「『はい、あーん』にはどれくらいの効果があるんでしょうか」
男 「……はい?」
クー「本によっては、食べ慣れた料理が高級な料理の味に早変わりすると書かれていたんですけど」
男 「さぁ?」
クー「……そうですか。所で先輩、料理を作られた事は?」
男 「時々作るよ」
クー「……そうですか。先輩、短編の構想が浮かんだのでお先に失礼します」
男 「あ、うん。お疲れさま」

クー「先生」
教師「なんだ?」
クー「明日、家庭科室を貸して下さい」
教師「突然だな、でも料理部が使うだろ?」
クー「料理部部長にはもう話してあります、後は先生の許可だけです」
教師「手回しがいいな……理由は?」
クー「私の将来の為、後は学術的探求心です」
教師「ずいぶん熱心だな……二年の男か?」
クー「はい、運命というものを初めて信じたくなりました」
14 イタコ(樺太):2007/04/13(金) 22:31:03.46 ID:GZS2WZbkO
>>13
GJ
15 コピペ職人(中国四国):2007/04/13(金) 22:44:11.34 ID:BcO6YjrX0
「春」

ク「だいぶ暖かくなってきたな」
男「今日は天気もいいしな」
ク「散歩にでも出かけるか」
男「いいけど、その格好で?
ク「ん? 変か? この格好」
男「いや、変じゃないけど、いくら暖かくなってきたからってちょっと薄着過ぎないか?」
ク「ふむ」
男「カーディガン羽織っただけだろ? Tシャツの上に」
ク「いいさ、寒くなったらキミにくっつく」
男「あのなぁ」

―――
16 フート(三重県):2007/04/13(金) 22:54:51.73 ID:WzWftfr10
なんだ、クールさんも金曜日に立つのか
寝る予定だったが、辻斬りならぬ辻投下いきます

以下、4レスの間、ずっと俺のクールフェイズ
17 フート(三重県):2007/04/13(金) 22:55:26.97 ID:WzWftfr10
『クールな応酬』



「なぁ」
 ソファーに寝転がりながら、男は呟く。
「ん、どうした」
 絨毯の上で胡座をかき、新聞に目を通していた女は声だけ返した。
 別にお互いに興味がないわけでもないが、特別意識しているわけでもない。

 何もない日曜日、正確には「何もなくなってしまった日曜日」、
いや、やはり「何もない日曜日」で間違いない。
 行くはずだった映画館は満席で、断念したのは男であり、頷いたのは女なのだから。

「昼飯、どうする?」
 男が聞くと、
「外食、内食、家で食べるなら二人で作る、もしくはどちらかが。
他には買ってくるという選択肢、もしくは出前。好きなものを選ぶといい」
 女はすらすらと台詞を吐く。
 本当に何か台本でもあるのかと思うくらい、つっかえる事なく言い切った。

 あらかた発言を先読みしていたのだろう、と推測し、“やはりな”と
女の返答を先読みしていた男は女に見えないように微笑する。
18 フート(三重県):2007/04/13(金) 22:55:56.29 ID:WzWftfr10
 聞いた男は男で一瞬つまったが、すぐに
「外に行くのは面倒だ、どちらかが作ろう」
 と、呻くように言った。
 ここまでは想定内、勿論ごちゃごちゃ言うまでもなく女に任せる気満々である。
 お互いの腹の内がある程度読める以上、ここから先は心内の読み合いになる。
 これで頭を使って、お腹が減ったら余計作る気無くなるよなぁ、と
どうでも良い事を考えていた男は、女に先制を許してしまった。

「私は今、世界情勢を把握するのに忙しい。男に私の手料理を御馳走してやりたいのは
山々だが、いや、非常に残念だ。悪いが任せた」

 三秒、かかっただろうか。
 男が横槍を入れる隙すらない、電光石火の早口。
 言い終わるか否かというところで、ぱらりと新聞をめくる。
 芸が細かい。

 日本経済新聞で世界情勢を把握、ねぇ……と、口をひくつかせる男。
 周囲を見渡し、たまたま足下に落ちていた本を手に取り、女のほうに視線を
戻した後で適当なページを開く。
 そして間髪入れずに、
「俺は今ちょっと読んでる小説が山場なんだ。この機会を逃すと二度とこの興奮には
出会えそうもない。一期一会ほどに大切なものはない。女よ、悪いが任せた。
世界情勢よりも俺達の腹情勢のほうが重要な事は明白――」
19 フート(三重県):2007/04/13(金) 22:56:30.75 ID:WzWftfr10
「男よ」

 男も男で負けず劣らずの早口だったはずだが、女の耳を侮っていた事は
否定出来ない。
 女の追撃の威力は並々ならぬものだった。
「君が本を逆さまにして小説が読めるとは知らなかったよ。どうして教えて
くれなかったんだい?」

 痛恨の一撃。

 真面目に読んでいない事が一目瞭然にして簡単明瞭。
 しかも女は男のほうを見ていない。
 これくらい当の昔に読めていたよ、と言わんばかりである。

 が、この返し方は少々甘かった。
 無駄に皮肉を混ぜたばっかりに、所謂“開き直り”に耐性がないのである。

「ああ、悪い。言ってなかったか。そういうわけで手が離せないから、
昼飯は任せた」
 男は一瞬ひやりとしたが、ここまで言い切って勝利を確信する。
20 フート(三重県):2007/04/13(金) 22:57:09.44 ID:WzWftfr10
「そうか、小説は面白いな、私もよく読む」

 勝利を確信した男は、手元にある本に目をやって、心臓が飛び跳ねるのを
感じた。

「だが」

 終わった。
 男は敗北を悟った。

「漫画を読んでいるならば、君が作ってくれ」







END 
21 踊り隊(大阪府):2007/04/13(金) 22:57:31.32 ID:sKYDCw8H0
>>15
これはいい
22 フート(三重県):2007/04/13(金) 22:57:44.36 ID:WzWftfr10
分かりにくかったかもしれんから追記

男の足下にさり気なく漫画を投げたのは女
23 ジャーナリスト(新潟県):2007/04/13(金) 22:59:15.85 ID:hxi8LjtU0
>>22
とりあえず、>>1を百回音読するといいよ
24 踊り隊(大阪府):2007/04/13(金) 22:59:31.88 ID:sKYDCw8H0
>>20
軽妙な掛け合いがイイネ!
オチにワロタ
25 イタコ(樺太):2007/04/13(金) 23:00:07.46 ID:GZS2WZbkO
>>22
知能犯wwwwwwwwww
26 フート(三重県):2007/04/13(金) 23:01:20.25 ID:WzWftfr10
>>23
どこかおかしいところあったか?
27 コピペ職人(中国四国):2007/04/13(金) 23:02:43.16 ID:BcO6YjrX0
「携帯電話」

クーもやっとケータイもったか――お、さっそく……

新着メール 1件

From クー
Sub 今何してる?
本文 今何してる?

あはは、タイトルと本文同じだw ってかこういうメールでもタイトル入れるのかw 律儀な奴w

To クー
Sub Re:今何してる?
本文 クーのこと考えてた^^

うーん、われながら恥ずかしいメールだな。

20分後

着信 クー

男「もしもし、クー?」
ク「男か? ちょっと玄関まで出てきてくれないか」
男「ん? 玄関? ちょっと待って―――ってクー!?」
ク「やぁ」
男「やぁって、こんな遅くにどうしたんだよ?」
ク「キミからメールが来た。それで会いたくなった。だから来た」
男「お前なぁ……ケータイの意味ないじゃないか」
ク「キミがあんなメールを送るのが悪いんだっ」
28 守銭奴(コネチカット州):2007/04/13(金) 23:07:30.24 ID:xZbyTv9XO
>>27
理由を上手く言葉にできないがもえた
GJ!
29 コピペ職人(中国四国):2007/04/13(金) 23:14:57.36 ID:BcO6YjrX0
>>28 ありがとう

「願い事」

男「お、流れ星」
ク「あ――願い事言いそびれた」
男「へぇ、クーってそういうの信じてるんだ? なんか意外w」
ク「意外とはどういう意味だ、意外とは」
男「あはは、ごめんごめん。で、何お願いするつもりだったんだ?」
ク「健康祈願」
男「健康祈願? えらい普通だな。なんか、もっとこう、他に無いのか?」
ク「大事だぞ? 健康」
男「そりゃあまぁ、そうだけど」
ク「長生きしたら、その分キミと長く居られるだろう」
男「ま、まぁ///」
ク「ほら、大事だろう? 健康」
30 コピペ職人(中国四国):2007/04/13(金) 23:29:42.54 ID:BcO6YjrX0
「雨」

男「んじゃあ、また明日な」
ク「……あぁ、また明日」
男「―――って雨!?」
ク「雨、だな」

―――

男「本格的に降ってきたなぁ」
ク「しばらくは動けそうにないな」
男「まったく……勘弁してほしいよな」
ク「そうか? 私はそうでもないぞ? ふふっ」
男「なんでちょっと嬉しそうなんだよ」
ク「もう少しキミと一緒に居たかったところだから」
男「クー……///」
ク「ックシ あ、はなみじゅ……男、ティッフュ」
男「クー……」
31 機関投資家(コネチカット州):2007/04/13(金) 23:35:40.44 ID:xZbyTv9XO
クー「好き」
男 「え、俺のこと?」
クー「そう、貴方が視界に入ると心拍数が上昇するし、顔も紅潮する。これは好意をもつ相手への反応」
男 「嬉しいけど、随分落ち着いて喋るんだな」
クー「……この話し方は不適当?」
男 「いや、結構好きだけど」
クー「そう、ならこのままにする」
男 「……」
クー「……」
男 「……ふらふらしてるな、大丈夫か?」
クー「……地に足がついてないみたい、落ち着かない」
男 「え、おい!?」
――抱きつかれる男
クー「……不思議」
男 (うわ……柔らかい)
クー「とても落ち着く」
32 果汁(関東地方):2007/04/13(金) 23:42:24.71 ID:RWi/ivsm0
>>26
気にしないほうがいいよ。いいお話でした、GJ!
33 イタコ(樺太):2007/04/13(金) 23:48:08.15 ID:GZS2WZbkO
ID:xZbyTv9XO、ID:BcO6YjrX0 GJ
34 コピペ職人(中国四国):2007/04/13(金) 23:50:50.97 ID:BcO6YjrX0
「明日、逢えるかな?」

――風邪はもういいのか?

――そうか、うん、無理はするな。

――しょうがないさ、風邪なんだから仕方ない。買い物はいつでもできる。気にするな。

――ん? そうだな。キミの風邪が完治していたらな。

――期待しないでおくよ。キミは意外とひ弱だからな。

――ふふ、冗談。早く治るといいな。

――ん、暖かくしてな。




はぁ……明日、逢えるかな?
35 スカイダイバー(ネブラスカ州):2007/04/13(金) 23:53:58.24 ID:e8p/RUDvO
>>26
たぶん>>22を自虐と見たんじゃね?

俺としては久しぶりにクールスレで小説らしい小説を読んだ気がして良かったと思うよ
36 守銭奴(コネチカット州):2007/04/13(金) 23:58:50.79 ID:xZbyTv9XO
>>34
スレタイネタ採用d
そしてGJ!
37 理学部(三重県):2007/04/14(土) 00:06:28.46 ID:8zfX5GQM0
>>35
把握

あれは追記しなくても別に良かったが、したらしたで良かったと考える
ようするにあれは自虐ではなく付け足し

本当に「分かりにくい」ところは>>22の書き方だったという三段オチ

と、いうこのレスこそが追記

と、いう上記の一行は自虐

つまりは何にもなかった、全部が全部追記だったのさ
38 漂流者(ネブラスカ州):2007/04/14(土) 00:11:52.06 ID:/N0eFRy6O
>>37
理学部の考える事はよく分からん……
とりあえず寝とけ
39 踊り子(中国四国):2007/04/14(土) 00:17:37.98 ID:LH0LlrjD0
「お泊り」

男「着替えは?」
ク「持った」
男「歯ブラシは?」
ク「抜かりない」
男「えーと、シャンプーとかは向こうにあるか」
ク「うむ、準備OK レッツラゴーだ」

―――

ク「あ、しまった……」
男「え!? 忘れ物!?」
ク「あぁ……虎之助を忘れてきてしまった」
男「とらのすけ?」
ク「ヌイグルミだ。ウサギの」
男「トラのウサギ? いや、いいだろヌイグルミぐらい、子どもじゃないんだから」
ク「寝るときは何か抱いていないと落ち着かないんだ」
男「……」
ク「そうだ―――」
男「俺は抱き枕になるつもりはないからな!!」


うーん……
お題をもらえないでしょうか。。。
40 無党派さん(樺太):2007/04/14(土) 00:20:19.76 ID:qynHpKQJO
お題、幸せについて本気出して考えてみた
41 無党派さん(樺太):2007/04/14(土) 00:35:29.60 ID:a71MGcQFO
最近は面白いのないなぁ……
42 デスラー(樺太):2007/04/14(土) 00:49:20.75 ID:t8UJmYK1O
じゃあ君が書けばよい
43 踊り子(中国四国):2007/04/14(土) 00:52:56.16 ID:LH0LlrjD0
>>40 お題トンクス
「幸せについて本気出して考えてみた」

男「なぁクー」
ク「ん?」
男「付き合わないか? 好きなんだ、クーのことが」
ク「突然だな。割と驚いた」
男「本気で言ってるんだ」
ク「そうか」
男「たぶん人生で一番考えた。クーと一緒に居るときが一番幸せなんだと思うんだ。俺」
ク「それで?」
男「今の関係は心地良いし、断られたらどうしようって怖かったけど、でも、やっぱ、その、好きだから」
ク「……私が断るとでも?」
男「へ? あの、じゃあ」
ク「存外、キミも私の事が見えていないな。ふむ、明日どこか一緒に出かけるか。どうだ?」
男「も、もちろん行く!」
ク「よろしい。私から目を離さないように」

―――
44 デスラー(樺太):2007/04/14(土) 01:10:40.66 ID:t8UJmYK1O
素直クールだと最後の一言もデレに聞こえるから困る
45 踊り子(中国四国):2007/04/14(土) 01:42:30.16 ID:LH0LlrjD0
クーが男にベタ惚れっていう感じでいくか

クーにベタ惚れの男の想いに素直かつクールに応える感じでいくか……
46 別府でやれ(茨城県):2007/04/14(土) 02:03:08.45 ID:1aV02Wi+0
誰かお題くれないかな
47 踊り子(中国四国):2007/04/14(土) 02:55:20.76 ID:LH0LlrjD0
>>46
つお花見

そういえばここまで保守が一つもないな
48 犯人(アラバマ州):2007/04/14(土) 03:01:32.90 ID:vFJ6rROM0
良い事じゃないか
49 別府でやれ(茨城県):2007/04/14(土) 03:11:12.24 ID:1aV02Wi+0
ごめんお題要求したけど
名前欄見て別府というと温泉が思い浮かんだんでネタ投下
2レスほど借りるよ
50 別府でやれ(茨城県):2007/04/14(土) 03:11:40.18 ID:1aV02Wi+0
ク「男よ。私の友人から日帰り温泉の券をもらったんだ。一緒に行かないか」
男「温泉かぁ…。のんびりできていいね」
ク「よし。そうと決まれば一緒に行こうか」
---------------------------------------------
男「お客さんが他にいなくて、温泉を独り占めできたね。ふー…いい気持ちだよ。
  久しぶりにのんびりできてラッキーだよ」
ク「男よ。入っていいかな」
男「えっ!どうしてクーがこっちのお風呂に…」
ク「他の客がどうも来ないらしくてな。一緒に入ってよいかと主人に聞いたら、良
いと応えたのでね。男よ、湯煙でよく見えないのだが、どこかね?」
男「僕はここだけど」
ク「そこにいたのか。…ふむ。実にいい湯だ」
男(湯煙でよく見えないけど僕の肌とクーの肌が一瞬触ったよ…///)
ク「実に気持ちいいな。君と一緒だと格別だな」
男「///…そ、そうだね」
ク「湯煙で君の顔も良く見えないのが残念だな…。おや、風が吹いてきたな」
男(うわ…クーの裸が…///)
ク「男よ、大丈夫か!湯煙が晴れて君の顔が見れたが顔が真っ赤だぞ。のぼせたの
ではないのかね」
男「ぼ、僕は大丈夫だよ…///」
ク「顔を背けてはいけないぞ。こっちを見るんだ」
男(あぁ…またクーの裸が…///)
ク「鼻血が出ているぞ!明らかに君はのぼせている!男よ!返事をしろ!」
51 別府でやれ(茨城県):2007/04/14(土) 03:12:42.09 ID:1aV02Wi+0
男「うぅん…。僕なんで寝ているんだろう…」
ク「大丈夫かね。主人に頼んでな。君を温泉から出してもらって、ここで休ませて
もらったたんだ」
男「僕、気を失っちゃたんだ…」
ク「しかし、いくら気持ちがいいからとはいえ、のぼせるまで入るのは感心せんな」
男「ごめんね。心配かけちゃって…」
ク「しかし、無事でよかったよ。…どれ、少し顔を見せて欲しいな」
男(うわっ…浴衣からクーのきれいな肌が覗いている…///)
ク「まだ顔が赤いし、鼻血が止まらんようだな…。大丈夫か?今、水を持ってくる
からな。もう少し休むといい」
男「…どうも、ありがとう」
ク「本当に大丈夫かね。しかし、たいしたことが無さそうで良かったよ。愛する君
に何かがあっては大変だ」(ギュッ)
男(薄い浴衣のクーの肌と僕の肌が密着している…///)
ク「男よ!また鼻血が出ているぞ!おい!返事をしろ!」
52 別府でやれ(茨城県):2007/04/14(土) 03:14:29.38 ID:1aV02Wi+0
とりあえず終了

お花見はほの板でも書いたけど
別のアプローチでもう一つ書こうかな…

でも、とりあえず今日は寝ようかな
おやすみ
53 犯人(アラバマ州):2007/04/14(土) 04:22:55.25 ID:vFJ6rROM0
ニヤニヤが止まらんなぁ
54 貸金業経営(関東地方):2007/04/14(土) 05:31:15.09 ID:LxaAhDa50
>>49
温泉GJ! ついニヤニヤしてしまう。
55 土木施工”管理”技師(アラバマ州):2007/04/14(土) 05:52:10.12 ID:cLfPMmof0
ちょっと長いけど投下。VIPスレ初投下なので何か問題があればツッコミよろしくです。
56 土木施工”管理”技師(アラバマ州):2007/04/14(土) 05:53:29.03 ID:cLfPMmof0
【クーとバケッツの応援歌】

 繁華街、夜もずいぶん遅く。
 バケツで作った帽子をかぶり、ぼくは路上、ギター片手に歌を歌っていた。
「よっ、バケッツ」
 よ。
 ぼくは歌いながら、ギターをすこしばかり持ち上げることで知人と挨拶をかわしあう。
 バケッツ、というのは、このあたり限定でのぼくのあだ名だ。
 好きな小説の中にバケツをかぶってバンドをやる男の子の話があって、ぼくはそれを真似ていた。作中の少年同様、ぼくもバケッツという名前で活動している。
 かなり遅いこの時間でも、この辺りではぼくのように路上パフォーマンスをする人間は数多い。
ぼくと同じ、中学、高校生くらいの年代の少年少女も結構見かける。
 だから。
「なあ、キミ」
 こんな時間こんな場所で、高校生らしい女の子に声をかけられたからといって、ぼくは驚きはしなかった。
 ただ、知り合い、それも片思いの相手から声をかけられたことには驚いた。
(うわ、く、クー先輩!!)
 生徒会長でうちの学校きっての才媛、クー先輩がそこにいた。
長い髪を後ろでまとめ、きちんした身なり。校外でも凛とした印象は変わらない。
 もちろんクーというのは愛称で、本名は「空」。きれいな名前だ。
すごい美人だが真面目で付き合いづらいカタブツ、というのが周りみんなの評価だった。
 美人と真面目はその通り。だけど、堅物は無いんじゃないかな、と、ぼくは思う。
クールな人なんだけれど、その中にちょっととぼけたところがあって、なんだかそれがとても可愛らしいんだ。
57 土木施工”管理”技師(アラバマ州):2007/04/14(土) 05:54:16.62 ID:cLfPMmof0
 そう、ぼくは彼女に恋をしていた。一目惚れってやつだ。実はすでに何度も告白している。
 ただ、どうにもまともに取り合ってもらえない。
 ぼくが好きだと伝えても「そうか、私もだよ」と言っただけで先輩はスタスタとどこかへ歩き去ってしまったりとか、
あるいは「そっかそっか。嬉しいよありがとう」と言って頭を撫でてくれるものの、それきりでおしまい、だったりとか。つまりは、子供扱い?
 こうなったら挨拶がわりに好きだ好きだ言いまくってやろうかと狙っているんだけれど、
そもそもクー先輩ってば忙しい人だし上級生だし、どうにもぼくと接点がなく、
なかなか思うようにいかないのが現状だった。
 ま、とにかくそんな多忙で真面目なクー先輩なので、こんな時間、こんな場所で出会うとは思っていなかった。あせった。
 ただ、予想外なのは向こうも同じはず。ぼくは学校では猫をかぶって優等生の真面目っ子で通している。
 猫はかぶったままにしておきたかった。他人の空似で押し通せないかな。
 今のぼくは、バケツをかぶって髪型も変えて、服装も普段着とは言いがたいシロモノで、いつもかけている眼鏡も外している。
「誰だっけ? オレに何か用かな?」
「や、すまない。知り合いに似ていたもので声をかけたのだが。人違いのようだね」
 お。どうやらバレていない。
「へぇ。知り合いにオレに似てるヤツがいるんだ。興味があるな。……あ、ちょっと待って」
 ぼくは自販機で缶コーヒーを 2本買い、1本をクー先輩に差し出す。
「これ、あげるよ。ちょっと話していかないか?」
「ありがとう。ふむ。よく私がこの銘柄を好きだとわかったね」
「ん、いやま、なんとなく。で、どんなヤツなのさ、オレに似たヤツって。なんだか気になる」
「気になる?」
「そ。誰かに似てるなんて言われたこと無いしね」
 ぼくはベンチにすとんと腰を落としコーヒーをすすった。クー先輩もぼくのとなりで同じように振舞う。
「そうだな。印象がどことなくキミに似ている気がしたのだが。どこが似ているのか、といわれても困るかもね。
ちょっと不器用だけれどすごく真面目でいい子なんだよ。名は―ー」
 クー先輩はぼくの名を告げ、ぼくについて話し始める。なんだか不思議な気分だ。
58 土木施工”管理”技師(アラバマ州):2007/04/14(土) 05:55:27.62 ID:cLfPMmof0
「ふーん。真面目、ねえ。オレは言われたことないけどな」
「キミではなくもう一人の彼の方の話だからね。キミと似ているところは、そうさな」
 クー先輩はまじまじとぼくを眺める。うは、照れる。
「抱きしめたくなるくらい可愛いところ、かな」
「ぶっ」
 ぼくはコーヒーを吹き出した。げほげほと咳き込んでしまう。
「な、何を言い出すんだよ、おい。男子に向かって可愛いは褒め言葉じゃないぞ」
「そういうものなのか、それは悪かった。えーっと」
 クー先輩は目線でぼくの名前を尋ねてくる。
「ん、オレのことはバケッツと呼んでくれよ。みんなそう呼んでくれる」
「ふむ。ではバケッツと。バケッツ、すまなかったな。それと、私のことはクーと呼んでくれないか。皆そう呼ぶ」
「了解。じゃ、クー。オレのことはともかくとして、その彼ってばそんな可愛いわけ? どんなやつなのさ」
「ん、そうだな。顔立ちも背格好もキミと似ているのだけれど、
彼の雰囲気はもっと、生真面目で張り詰めた感じがするね。
年下だからというわけじゃないが、守ってあげたくなるんだよ」
「へえ。つまりは軟弱で頼りないやつってこと?」
「いや、そうじゃない。むしろとてもしっかりした子なんだ。ただ、かなり頑張りすぎな気がしてね。何に対しても一生懸命で。
私よりも年下なのに、どこか高いところを見つめて周りを気にせず一直線にそこに向かっているようで。
見ていて心配なんだ。なにか手助けしてあげたくなるんだよ」
 まいったな。これが自分に対する評価だと思うと面映い。かゆくなってきた。
 ぼくの学校での行動はほとんどがクー先輩目当てなんだから、そりゃ一生懸命にもなるってものだ。
「それはずいぶんな入れ込みようだなあ。ひょっとして、そいつに惚れてる?」
「ああ。彼のことは大好きだよ。誰よりも好き。私は恋愛感情には疎いほうなのだけれど、これは恋しているということだと思う」
 照れもせずクー先輩は言う。真剣で、まっすぐな瞳。
 どうしよう。聞いてしまった。
 息苦しさとともに、頬がじんじんと熱くなってくるのを自覚する。ぎゅっと先輩を抱きしめてしまいたい。
こっそりと深呼吸をしてみてもドキドキがとまらない。
59 土木施工”管理”技師(アラバマ州):2007/04/14(土) 05:56:21.90 ID:cLfPMmof0
 しかしこのままクー先輩とこの話題を続けてもいいものか。
 ほのかに罪悪感を感じてきたけれど、嬉しすぎてこの会話は止められない。
嬉しすぎて笑みがこぼれるのをどうしても止められない。
「なんだい、バケッツ。人のコイバナを笑うことはないじゃないか。失礼だぞ」
 先輩はぼくの笑顔を別の意味にとったらしい。
「違う違う。オレは別に馬鹿にしているつもりはないよ。ただ、恋愛話をそうあけっぴろげにされるとさ、
恥ずかしいようなくすぐったいような微妙な気持ちになるだけ」
「ふむ、そういうものか。こういう話題は不得意でね。私はいつも自分の気持ちは素直に表すことにしているのだけれど、それは迷惑なことなのかな」
「いや、それはそれで構わないんじゃないか? 周りが照れるかもしれないけど気にする必要はないだろ。
で、どうなのさ。いつも素直にしてるのなら、もう告白とかしてるのか?」
「してるよ。ただ、まともに取り合ってくれないだけ」
 珍しく少し子供っぽい口調でクー先輩が愚痴る。すねた先輩のふくれた頬がなんとも愛らしい。
「で、相手はなんだって」
「彼も私のことを好きだ、と言ってはくれる。
ただ、それだけなんだ。好きだと言い合うだけでおしまいになってしまうんだよ。
どうも私は異性としては認識されていないようでね。
……ねえ、教えてくれないか。好きだと告げた後は何をすればいいのだろう。どうすれば恋人同士になれるのだろう」
 クー先輩はぎゅっと両こぶしを握りしめてぼくを見つめる。
「クーの態度はどうなのさ? そっけなかったりするんじゃないのか?」
「……そうかも。普段から、冷たいとはよく言われる」
「もっとアクションを起こすとかは? 手をつなぐとか微笑むとかそういった態度で意思表示するのもいいし、
あとは一緒に登下校してみるとか、お昼を一緒に食べるとか、デートに誘うとかさ」
 ぼくはただただ自分の願望を言いまくった。しかしそんなぼくに対してもクー先輩は真面目にこくこくとうなずく。
「なるほどなるほど」
60 土木施工”管理”技師(アラバマ州):2007/04/14(土) 05:57:12.73 ID:cLfPMmof0
「あと、何よりまず、真剣に心から好きだと言い続けるのが大事だとオレは思う。
いつも素直、なんだろ? 素直に、真っ直ぐ本気で自分の思いを告げていれば、いつか相手にもその気持ちは伝わるよ」
 ぼくの言葉に何か感じ入るものがあったのか、クー先輩はぱっと表情を明るく変えてにこっと微笑んだ。
「ありがとう。バケッツ、キミはイイヤツだな」
「ふふん。そいつは良く言われる」
 クー先輩はすっと立ち上がり、胸をそらせて何かに宣言するように言う。
「そっかそっか。素直に自分の思いを告げる、か。それは私にも簡単にできそうだね。明日から早速実践するよ」
「それじゃあ」
 ぼくも立ち上がる。
「いい人ついでに、クーには応援歌を歌ってあげよう」
「応援歌?」
「そ」
 ぼくは歌いはじめた、クー先輩のために作っておいた、いつかクー先輩に聞かせたいと思っていた歌を。

 ―ーキミが好きだ。いつもまっすぐで素直なキミが好きだ。
振り向いてくれなくてもいい。ただ、伝えたい。キミのことを世界中の誰よりも好きだと。
 ―ー何度でも言う。キミが好きだ。キミが思っているよりもずっと、ぼくはキミが好きだ。
何度でも言う。今は無理でもいつかこの思いが届くと思うから。

 そんな内容の、クー先輩ただ一人に向けた歌を、ぼくは夢中で歌った。

 クー先輩とぼくは同じようにもどかしい思いを共有していた。だから、ぼくの歌はそのままクー先輩の応援歌になるはずだ。そう思った。
 ぼくの歌に、途中からクー先輩の歌声が重なる。春の風のように透明で、魅力的な声が響く。
61 土木施工”管理”技師(アラバマ州):2007/04/14(土) 05:58:16.59 ID:cLfPMmof0
 歌い終わると、いつのまにやらぼくらの周囲はギャラリーで一杯になっていた。拍手まで巻き起こる。
「バケッツー、こないだ話してた片思い相手の先輩ってその娘かー」
 けけけ、と笑いながら悪友が声をかけてくる。うぇ、何を言い出すかね、いいから黙っとけ。
「いや、バケッツと私は初対面だ。しかしバケッツはとても良い人間だ。
彼の想い人もきっとバケッツのことを好きになるに違いないよ」
 あっけらかんとしたクー先輩の科白を受けて、ひゅーひゅーと口笛が吹き渡る。
 いーじゃんその娘に乗り換えろよー、とか、お前の好きなタイプまんまだろ、とか、そんな好き勝手な声まで聞こえる。
くそ、こいつらにクー先輩のことなんて話すんじゃなかったよ。
 この会話の流れは危険だ。ぼくは先輩の手をひいてその場から逃げ出した。

 もう夜も深い時間だ。クー先輩を自宅まで送ることにする。
 道すがら。
「やれやれ。あんな人たちの言うことは気にしないでくれな」
「ふふ、了解した。それにしても、とてもいい歌だった。あふれ出しそうなキミの気持ちが伝わってきて、感動したよ。バケッツ、キミはすごいね」
「うん?」
「キミには本当に感謝してる。キミの言葉と、キミの歌にはとてもたくさんの元気をもらった。明日から、頑張ろうと思う」
「それはなにより。こちらこそクーにはいろいろと教わった、ありがとな。オレも素直に、好きな人に想いを打ち明けるつもり」
「そっかそっか。お互い頑張ろうな」
 にこやかにクー先輩は笑う。永久保存しておきたいくらいの極上の笑み。普段クールな先輩の微笑みは貴重で、破壊力抜群だ。
62 土木施工”管理”技師(アラバマ州):2007/04/14(土) 05:59:03.18 ID:cLfPMmof0
「それじゃあまたな。オレはいつもあの辺で歌ってる。何か相談事があればいつでも来てくれよ。
できればまた一緒に歌ってくれると嬉しいけどな」
「ふふ。わかった。この次は彼と一緒に来たいね。バケッツも想い人を連れてきてくれないかな?」
 いや、それ絶対無理だから。内緒だけれど。
「ああ、待ってる。んじゃな」
「それじゃあね」

 クー先輩はやる気全開で帰っていった。

 さて、ぼくも明日からまた頑張ろうか。もちろん、クー先輩に自分の思いを伝えるために。
 クー先輩の気持ちを知ってしまったのは我ながらちょっとズルい気もするけれど、
先輩もぼくも二人ともとても不器用なんだ。それくらいのボーナスはもらってもいいよな。
 ぼくは先輩にどう告白するべきか考えながら家路についた。

 星が綺麗な夜の道。今日はいい夢が見れそうだ、と、そう思いながら歩いた。

◆◇◆

 翌日以降。
 クー先輩はぼくに猛烈なアタックを開始してきた。
クラスメイトの目の前で告白されたりキスされたり、登下校で恋人つなぎを強要されたりと、
嬉しいやら恥ずかしいやらまあ大変な目にあうのだけれど、それはまた、別の話。

63 土木施工”管理”技師(アラバマ州):2007/04/14(土) 05:59:50.29 ID:cLfPMmof0
以上でした。
64 プロ固定(ネブラスカ州):2007/04/14(土) 06:07:59.07 ID:w95z3zCwO
>>63
二重生活ものは良いね(凄い短期だけどw)
面白かった
読んでいくと情景が思い浮かんだよ
かなり上手ですね
小説家の卵でしか?
65 接客業(コネチカット州):2007/04/14(土) 06:24:32.28 ID:KvUz99X+O
>>63
朝からいいもの読んだ
GJ!

特に問題があるとは思わないけど、あえて言うなら長めの話は
投下前に何レス分くらいか宣言してもらえると、尚いいんじゃないかと思った。
66 まなかな(コネチカット州):2007/04/14(土) 06:29:54.27 ID:hryyCjoZO
>>63GJ
うむ、朝からいいもの見たな。今日はいいこと有りそうだ
67 土木施工”管理”技師(アラバマ州):2007/04/14(土) 07:21:49.61 ID:cLfPMmof0
>>64-66
ありがとうございますです。

SS書くのも素直クール自体も先月くらいからで自信が無いとこなので、
良かったといわれるとすごくうれしいです。
ほの板にはいくつか投下してみたことはあるのですがまだまだ初心者で。
や、初心者が免罪符にならないのはわかってますが。

# クーに出会わなかったら SSなんて書き始めなかったと思うなー。

ところで、投下する前に何レスかかるかってみんなどうやって判断してるのでしょ?

書き込んでエラーになったら行数少なくしてってのを
繰り返してるので、投下終わるまで何レス使うかわかんない……
68 接客業(コネチカット州):2007/04/14(土) 07:27:03.69 ID:KvUz99X+O
>>67
一レス
30行
文字数は全角で500文字くらい

今のVIPはこれくらいのはず
69 グラドル(コネチカット州):2007/04/14(土) 07:33:05.17 ID:KvUz99X+O
補足
文字数は1024バイトだった
多分全角で512文字だと思う(空白含む)
70 土木施工”管理”技師(アラバマ州):2007/04/14(土) 07:38:33.67 ID:cLfPMmof0
>>69
さらにありがとう。
もう少しなれたら投下数えるようがんばる。
71 塗装工(樺太):2007/04/14(土) 08:01:05.16 ID:5l/i3f1UO
72 歌手(樺太):2007/04/14(土) 08:16:17.47 ID:AEpewFMEO
保守
73 接客業(コネチカット州):2007/04/14(土) 08:27:08.46 ID:KvUz99X+O
クー「……こんばんは」
男 「確か今は真夜中だよな」
クー「……こんばんは」
男 「……」
クー「……」
男 「……こんばんは」
クー「挨拶は大切。一日の始まりは挨拶から」
男 「夜中だけどな」
クー「?」
男 「いや、そんな『私は間違ってませんよ』みたいな目で見られてもな」
クー「次の日になったのだから挨拶は不自然ではない」
男 「そうかもしれないけどな、挨拶は『おはよう』の方が一日の始まりっぽいぞ」
クー「……そう」
男 「あー、突然質問をしたくなったんだが」
クー「……どうぞ」
男 「なぜ俺のベッドに潜り込む」
クー「朝の挨拶を最初にしたい。貴方の家族よりも早く」

チュンチュン
クー「……おはよう」
男 「……おはよ」
クー「……眠そう」
男 「ちょっとな(横でスースー寝息をたてられたら眠れる訳ないだろ……常識的に考えて)」
74 歌手(樺太):2007/04/14(土) 09:29:08.94 ID:AEpewFMEO
また保守
75 デスラー(樺太):2007/04/14(土) 09:30:51.39 ID:9Jhw7T88O
>>73
GJ
なんか好きだこーゆーの
76 土木施工”管理”技師(アラバマ州):2007/04/14(土) 09:48:41.65 ID:cLfPMmof0
>>73
朝チュンっていうか、寝起きネタっていいよね。
ちょっとインスパイヤされた。

--
男、いつのまにか眠りこける。

男「Zzzz」
クー「ジーーー」
男「Zzzzzzz」
クー「ジーーーーーー」
男「Zzzzzzzzzz」
クー「ジーーーーーーーーー」
男「Zzzzzzzzzzzzz」
クー「ジーーーーーーーーーーーー」
男「うぉ、眠りこんでた。……そこでなにしてんだ」
クー「……可愛らしい寝顔を見てた」
男「あのな、男に向かって『可愛らしい』なんて言うなよ」
クー「じゃあ次からは実力行使する(チュ)」
77 停学中(大阪府):2007/04/14(土) 10:22:50.44 ID:+oJyNrLb0
78 接客業(コネチカット州):2007/04/14(土) 11:12:01.81 ID:KvUz99X+O
つ【季節はずれの大雪】
79 停学中(大阪府):2007/04/14(土) 11:50:19.53 ID:+oJyNrLb0
ho
80 高校生(福島県):2007/04/14(土) 12:37:20.67 ID:ZUr7WukU0
81 接客業(コネチカット州):2007/04/14(土) 12:52:46.70 ID:KvUz99X+O
>>78
出した後で思いついたので自炊
> つ【季節はずれの大雪】

男 「うわ、寒っ!」
クー「雪が降っているんだから当たり前だ」
男 「息とか白いぞ」
クー「顔は赤いな」
ぴとっ
男 「……暖かいな」
クー「照れないのか?」
男 「恥ずかしがるより暖かさに感動してた」
クー「……そうか」
男 「ちょっと残念そうだな」
クー「そうらしいな、どうやら少し困っている男を見るのも好きらしい」
男 「なんだよ、いじめっ子かよ」
クー「……」
ゴソゴソ
男 「……なんでコートの中に入って来るんだよ」
クー「……寒いから」
男 「そうか……しかしクーは小さいよな俺と頭一つ分違うもんな」
クー「男が小さい方が好きだと言うのは調査済みだ」
男 「……どこで調べた」
クー「親族立ち会いの元大掃除」
男 「……最近妙に部屋が片付いてると思ったら」
クー「何か問題でも?」
男 「……色々言いたいけど、暖かいからいいや」
82 別府でやれ(茨城県):2007/04/14(土) 13:30:40.78 ID:1aV02Wi+0
>>81
すさまじい調査力
それも親族立ち合いってのがすごいな
GJ!
83 別府でやれ(茨城県):2007/04/14(土) 13:52:37.38 ID:1aV02Wi+0
お題を要求したんで消化してみる
ほの板とは別のアプローチになったと思う
つ【お花見】
84 別府でやれ(茨城県):2007/04/14(土) 13:53:05.93 ID:1aV02Wi+0
男「桜、きれいだね」
ク「うむ。散り際だが実にきれいだ」
男「僕、この桜吹雪が舞っているときが大好きなんだ」
ク「しかし、こんな穴場があったとは意外だな。近くの公園は人だ
らけというのに」
男「散歩していたら、見つけんたんだ。いい場所でしょ」
ク「本当にいい場所だ。公園では人を見ているのか桜を見ているか
分からないくらいだからな。ここは私達以外誰もいないぞ」
男「僕とクーだけの秘密だからね。僕は騒がしい所は余り好きじゃ
ないし、皆、桜を見るというよりは騒ぐのが目的だからね…」
ク「しかし、ただ見るだけではお花見にはならんだろうと思ってな
弁当を作ってきたぞ」
男「ありがとう。クー特製の卵焼きはあるかな?」
ク「当然だ。君の好物を欠かすわけがあるまい。さらにケーキもデ
ザートに持ってきたぞ」
男「僕の好きなものを持ってきてくれて嬉しいな。…でも、僕はク
ーに何も作ってあげられなくて…ごめんね」
ク「いや、そんなことはないぞ。こんな良い場所を見つけて、私に
だけ教えてくれたではないか」
男「本当にそれだけで良かったの?」
ク「そうだ。君と二人きりで花見が出来る。ただ、それだけで私は
大満足だ」
男「ならいいけど…。でも、僕に出来ることがあったらなんでも言
ってね。出来る限りのことはするよ」
ク「ほう。じゃあ一つだけお願いをしていいかな」
男「何だってするよ」
ク「なに簡単なことだ」(チュッ)
男「クー…、嬉しいんだけど予告なしのキスは反則だよ…///」
ク「ふふ。君の顔が桜色になっているぞ。どちらの桜を見ようかこ
れは判断に迷うところだな」
85 別府でやれ(茨城県):2007/04/14(土) 13:54:31.13 ID:1aV02Wi+0
【お花見】は終了

後、ネタが思いつかないんで
お題をくれるとすごく嬉しいな
86 土木施工”管理”技師(アラバマ州):2007/04/14(土) 14:32:59.53 ID:cLfPMmof0
つ【ひとりじめしたがるクー】
87 無党派さん(樺太):2007/04/14(土) 14:45:50.32 ID:qynHpKQJO
つ愛
88 土木施工”管理”技師(アラバマ州):2007/04/14(土) 15:00:33.40 ID:cLfPMmof0
>>84
ほの板のほうはほのぼのして好きだったけど、
こっちはラブラブでいいかも。

「予告があればキスしてもいいんだな」って論理にはならないのかなw
89 釣氏(樺太):2007/04/14(土) 15:25:25.88 ID:gFxIACxwO
私の心を独り占めしてるくせに私にはそうさせないなんて不平等じゃないかい?
たまには私にも独り占めさせろ
http://kjm.kir.jp/?p=113435
90 塗装工(樺太):2007/04/14(土) 15:43:15.20 ID:5l/i3f1UO
>>89 絵師さんGJ
久々に萌えたんだぜ
91 無党派さん(樺太):2007/04/14(土) 15:45:48.53 ID:qynHpKQJO
>>89
もう君しか見えない
92 接客業(コネチカット州):2007/04/14(土) 16:14:59.27 ID:KvUz99X+O
>>89
保存した
GJ!
93 ネット廃人(東京都):2007/04/14(土) 16:43:40.70 ID:BhlQg6/T0
>>89
こんなクーに独り占めされたい
GJ
94 接客業(コネチカット州):2007/04/14(土) 17:16:02.90 ID:KvUz99X+O
つ【スポーツ中継を見る二人】
95 接客業(コネチカット州):2007/04/14(土) 17:54:06.37 ID:KvUz99X+O
つ【二人で釣り】
96 接客業(コネチカット州):2007/04/14(土) 18:30:11.10 ID:KvUz99X+O
つ【温暖化】
97 すずめ(チリ):2007/04/14(土) 19:00:58.11 ID:zvK52wHp0
お題:GWの予定
98 接客業(コネチカット州):2007/04/14(土) 19:33:07.40 ID:KvUz99X+O
上げ
99 歌手(樺太):2007/04/14(土) 19:40:55.59 ID:h0BgfrSQO
女「あーんすいません先輩!お待たせしました〜」先「やあ、今日も可愛いね女。大丈夫、全然待ってないから。呼び出したのはこっちだし」
女「お話ってなんですか?」
先輩「実は……私の代わりに、悪から地球を守ってくれないか?」


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
先「そろそろ現れる時間だな」
女「ふぇぇ…先輩…」
先「大丈夫、いざとなったら必ず助ける。命にかえてでも」




女「あ、現れたわね(うわーん)!」
悪「今日も邪魔しにきたのね………悪いけど、地球は私が頂いていくわ………。…………え?(あれは……いつもの奴じゃない…)」
女「そうはさせないから!覚悟しなさい(コワイコワイコワイ)!」
悪「………………!!……今日は退散するわ…………」

女「…ふぇ?わ、わーい」
悪「……新しい敵なのに…………………可愛いすぎる」

http://imepita.jp/20070414/706350
http://imepita.jp/20070414/706530
http://imepita.jp/20070414/706700


百合。こんだけしか思いついてないわけだが。
100 フート(樺太):2007/04/14(土) 20:04:54.72 ID:LeOe7XNQO
>>99
ぐ、GJ!
101 接客業(コネチカット州):2007/04/14(土) 20:24:49.82 ID:KvUz99X+O
>>97
> お題:GWの予定
で投下、以下3レス。
102 接客業(コネチカット州):2007/04/14(土) 20:25:59.03 ID:KvUz99X+O
「……ふぅ」
 湯船につかり、思わずため息が漏れた。
「毎日毎日帰りが遅くて怒ってるんだよな……きっと」
 帰宅した僕を出迎えてくれた彼女の声はいつも通りだったけど、その表情はどこか
思いつめているようにも見えた。
「はぁ、やっぱりまずいよな……よし!」
 何度目になるかわからないため息と共に決意を固め、風呂を出た。

「もうあがったの?」
「あ、うん。のぼせそうだったから」
「……体調が優れないなら無理しないでね」
――僕から見れば彼女の方がよっぽど体調が悪そうに見える。
「ねぇ……」
「何?」
――大丈夫?
と思わず声を掛けそうになった僕は、そのまま言葉を飲み込んだ。
 聞いたって「大丈夫」って言うに決まってる。
好きだって言ってくれる以外、辛いとか苦しとか自分の事をあんまり言わない彼女の性格を
考えて、さっき思いついたアイデアを出来るだけ自然に話そうとする。
「ゴールデンウィーク、どこかに行かない?」
――口にしてから、これ以上ない直球だった事に気がついた。
103 接客業(コネチカット州):2007/04/14(土) 20:27:12.18 ID:KvUz99X+O
「ああ、ちがう、そうじゃなくて」
「……違うの?」
 普段あまり変わらない整った顔立ちが残念そうに歪む。
「あ、えっと、違わないよ。うん、ゴールデンウィークに出掛けよう」
「いいの?」
「いいよ、それとも何か予定入ってる?」
 彼女の都合を先に聞くべきだったかと、後悔しかけた僕の思考を遮るように、彼女は言った。
「貴方とどこかに出掛けられるなら、どんな予定もキャンセルするわ」
 何故か目が輝きだした彼女に僕は続けた。
「あ、ありがとう。それで行き先なんだけど」
――いざ言葉にしようとすると少し照れるけど。
「僕の実家に行かないか?」
 少し緊張しながらそう言葉にした途端。
「ふふっ」
と彼女が笑った。
104 接客業(コネチカット州):2007/04/14(土) 20:29:12.53 ID:KvUz99X+O
「えっと、僕変なこと言ったかな?」
「違うの、私も貴方と同じ事を考えていたの。でも最近疲れていたみたいだったから」
「ひょっとして最近悩んでいた事って……」
「顔に出てたかしら?」
「うん、何か悩み事があるなら聞こうかと思ってた」
「……ありがとう」
 たまに見せる微笑みじゃなく、初めて見た満面の笑みに僕は見とれた。

「じゃあどっちの家から行くか、夕食を食べながら決めましょうか?」
 急に生き生きとした表情になった彼女に誘われるまま、テーブルについた僕は、
いつになく饒舌になった彼女の作った手料理を食べながら、半月先の予定を相談し始めた。
105 グラドル(コネチカット州):2007/04/14(土) 20:31:50.54 ID:KvUz99X+O
以上です。
106 土木施工”管理”技師(アラバマ州):2007/04/14(土) 20:45:45.59 ID:cLfPMmof0
>>105
GJ!
こういう空気とても好き。読んでるだけでひじょーに照れた。

なんか今、ものすごくやり場の無いテレテレ感があって困り中。いい意味で。
107 グラドル(コネチカット州):2007/04/14(土) 21:17:38.82 ID:KvUz99X+O
>>106
dクス
108 バンドメンバー募集中(コネチカット州):2007/04/14(土) 21:37:48.61 ID:G314yK1EO
>>105
GJなんだぜ

これからも書いてくれるとうれしいんだぜ
109 理学部(三重県):2007/04/14(土) 21:55:22.67 ID:8zfX5GQM0
以下5レスほど俺のターン!
110 理学部(三重県):2007/04/14(土) 21:55:52.19 ID:8zfX5GQM0
『クールな応酬、その後』



「出来た」
 俺は無表情のまま、手に持つ皿を女の元へ置いた。
 皿の上には手作りパスタ。女の要望通り、ミートソースだ。

「うむ、すまないな。わざわざ読書の時間を中断させてしまって。ははっ」
 ナメやがって。
 何が“ははっ”だ。
 いや、笑っていられるのも今のうちだ。存分に笑うといいさ。
「冷めないうちに食えよ」
 俺がそう言うと、女は手に持つ新聞を脇にどけ、パスタを持ってテーブルについた。

「一緒に食べようか」
 女は俺の分の皿も取り、テーブルに置く。
 俺も女の対面に座り、フォークに手をかけた。
 いかん、顔がにやついてしまう。
 これではバレてしまうじゃないか。

「ふふっ、随分と自信ありげじゃないか。これは楽しみだ」
「ああ、俺の自信作だ。存分に味わってくれ、存分に」
111 理学部(三重県):2007/04/14(土) 21:56:23.92 ID:8zfX5GQM0
 ミートソースの色を最大限に利用した、対クール用最終兵器『TOU GARA SHI』。
 トマトの量、オリーブオイルの濃度を調節することにより、独特の香りを
最小限に抑える事に成功した。
 俺の最高傑作。

「では、頂くぞ」
 女は俺の目の前で手を合わせ、フォークを手に取り、麺を絡ませ、口に運――

 勝っ――

「そういえば」
 え――

「よくよく考えてみれば、君の手料理など初めてだったな」
「ん、ああ。いつもはお前が弁当を作ってきてくれるからな」
 何を言い出したかと思えば……確かに、こいつのお陰で俺の朝の睡眠時間は
三十分以上も加算された。
 実に有り難い事だ。

「こうしてみると、いや、なかなか不思議な気分だ。君はいつもこういう気分なのか」
「ん、まぁ……そうだ」
 何してやがる、早く食え。
112 理学部(三重県):2007/04/14(土) 21:56:48.34 ID:8zfX5GQM0
「うん、そうか……。よし」
 女は何を思ったのか、フォークに絡め取った麺を俺の口元へ近づけてきた。
「あーんだ。口を開けろ」

 何を言い出すんだこいつは。

「な、何だよ、藪から棒に。俺は俺の分があるから、早く食え」
「はは、照れているのかい? 今更そんな事を気にする間柄でもないだろうに。
毎日学校の屋上でやっているのだからな。ほら、あーん」

 普段なら何の抵抗もなく口を開ける俺だが、今回ばかりはそうもいかない。
 しかし、俺の本能はこう告げる。
 “ここで拒否しようものなら、怪しまれる”と。
 確かに、勘のいいこいつの事だ、ここで断れば勘付かれるに違いない。
 俺がとるべき最善の手段はここで何事もなかったかのように食べきり、
料理の健全性を身をもって証明することだ。


 が、作った本人だからこそ分かる。
 あれを口に入れて、いや、舌に触れさせて平静を保てる奴なんかいない。
 いるとすれば味覚障害者か、もしくは辛さのあまり気絶してしまったか、だ。
113 理学部(三重県):2007/04/14(土) 21:57:12.70 ID:8zfX5GQM0
「どうした? いらないのか?」
 女の顔が曇り始める。
 これ以上の先延ばしは不可能以上にナンセンスだ。
「いや、頂くよ」
 俺にはこれしかない。
 耐えてみせる。例えこの舌が、口が、喉が、どうなろうとも。

 口に運ばれた特製パスタは、麺の茹で具合といい、ミートソースの味といい、
見事なものだった。
「うん、美味い」
「そうか、うん。なら私も頂くとしよう」



 あれ



 馬鹿な。
 信じがたい事に、パスタは何の変哲もない、極々普通のパスタだった。
 有り得ない。
114 理学部(三重県):2007/04/14(土) 21:57:37.82 ID:8zfX5GQM0
「あれ……」
 俺が口をぱくぱく動かしながら女の皿を見詰めていると、
「男」
 女は、にやりと笑いやがった。

「ヒントをやろう。いや、簡単だ」
 またいつものパターンか。 
 


「皿をテーブルに置いてあげたのは、誰だったかな?」




「ふふふふ……いや、君は分かり易すぎるよ。もう少し嫌そうに台所へ
行くべきだったのさ」

 俺はテーブル頭を乗せ、深い溜め息をつくしかなかった。
 どうしようか、このパスタ。


END
115 フート(樺太):2007/04/14(土) 22:11:42.05 ID:LeOe7XNQO
ぐっどじょーぶ!
116 F1パイロット(東京都):2007/04/14(土) 22:12:03.03 ID:ZfGpgba60
おまいらすごすぎ。このスレに光あれ
117 接客業(コネチカット州):2007/04/14(土) 22:15:54.92 ID:KvUz99X+O
>>114
オチにニヤニヤした
GJ!
118 漂流者(ネブラスカ州):2007/04/14(土) 22:16:13.84 ID:/N0eFRy6O
>>110-114
超GJ


クールな応酬のシリーズ化をキボン
119 土木施工”管理”技師(アラバマ州):2007/04/14(土) 22:22:14.90 ID:cLfPMmof0
>>114
GJ!
すごい、コロンボ並にフォーマットが確立してる

ってことでおなじくシリーズ化希望
120 接客業(コネチカット州):2007/04/14(土) 22:50:13.41 ID:KvUz99X+O
ほす
121 フート(樺太):2007/04/14(土) 22:59:15.71 ID:LeOe7XNQO
保ー守
122 歌手(樺太):2007/04/14(土) 23:12:46.48 ID:AEpewFMEO
保守
123 ホタテ養殖(新潟県):2007/04/14(土) 23:35:22.34 ID:9yXHFJNc0
ほの板でのお題 Ghost of honest cool
投下しますので8レスいただきます。
スペル間違いの指摘はご勘弁を。
では
124 デスラー(樺太):2007/04/14(土) 23:35:26.30 ID:t8UJmYK1O
125 ホタテ養殖(新潟県):2007/04/14(土) 23:36:03.50 ID:9yXHFJNc0
 彼女が亡くなったのはつい先日で、ちょうど僕が仕事をしている最中だった。
残念ながら彼女の死に目に会うことができなかった。
いつも、愛していると言う彼女はもういない。
いつも、君といる世界が好きだと言う彼女はもういない。
そう…。もう彼女はこの世にはいない。
悲しいかと言われれば悲しい。だけど、正直言ってよくわからない。
つい昨日までいた人が、ふと、いなくなる。つい昨日まで一緒にいて、つい昨日体を重ね合わせたあの人が、いない。
どこかのヒーローみたいに、なぜ僕じゃないんだと、自責の念にかられた。
でも、所詮それは嘘に塗り固められたヒロリズムに過ぎず、僕はただ彼女の死を認めたくはなかった。
 彼女の死から数日。やっと彼女の死を認めた。だが僕はまだ、立ち直れないでいる。
毎日、飲んで、飲んで、会社にも行ってない。
彼女がいないこの世界はこんなにも不安定なのかと。
彼女がいないこの世界はこんなにもつらいものなのかと。
彼女がいないこの世界のどこに真理があるのかと。
色々考えた。
彼女がいた日々は、それはそれは楽しい日々だった。
彼女がいればそれでよかった。全てうまくいった。
彼女のために働いて、彼女のために死のうと。
そう思っていた。
でも、その最愛の、人はもういない。
胸に大きな穴が…。難しく言えば、僕は僕を見失った。
126 ホタテ養殖(新潟県):2007/04/14(土) 23:36:38.05 ID:9yXHFJNc0
 ある日の晩のことだ。僕は不思議な体験をした。
いつものように酒を飲まれるぐらいに飲んでいた。だがこの日はいつもより早くつぶれてしまい、早い段階で寝てしまった。
そして、いつもは見ない夢をみた。
場所はどこだったかは定かではない。でも、クーが――僕の最愛の人、クーがそこにいた。
「ずいぶんと飲んでるみたいだな…」
彼女は心配そうな顔をして、そう言った。
「クー?クーなのか?」
僕がそう問いかけると、彼女はこくんと頷いた。
「久しぶりだな。男」
「今更、何しにきたんだよ」
「感動の再開なのに随分と冷たいんだな…」
「誰のせいで、こんな飲んだくれになっているのかわかってんのか?」
「仕方ないじゃないか。私も死にたくて死んだわけではない。寿命だったってことさ」
「で、でも君は言ったじゃないか。僕と生きて僕と一緒に死ぬって」
「あぁ。言った。そしてその思いは今も変わらない。最愛な君と共に…」
「でも、でも、君は約束を破ったんだ…。僕はもう君と会うことができない…。僕はもう君と…」
「いいか?男。辛いのは君だけじゃない。私も……、私も辛いんだ…」
127 ホタテ養殖(新潟県):2007/04/14(土) 23:37:16.10 ID:9yXHFJNc0
彼女はそういうと突然泣き出した。生きている時は泣きも怒りも恥ずかしがりもしなかった彼女は今、泣いている。
少し、僕は反省しないといけない。彼女の気持ちを察するべきだった。
彼女は不意に死んだのだ。僕は彼女を失ったが、彼女もまた僕を、失った。
それがどれほど、辛いことか、僕は早く察するべきだった…。
「ご、ごめん、クー…。お願いだから泣かないでくれ。今まで君の涙なんて見たときないからどう対処すればいいかわからないよ…」
「えぐ……か、簡単なこと…グ、今すぐにキスを……エグ……して……」
「な〜んだ簡単なことだ!っておい!君は幽霊、僕は実体。触れ合うことなんて…」
「ちっ…」
「今舌打ちしたよね?舌打ち。なんだよ。泣きまねだったのかよ…。ものすごい深いことを思ったのに…」
「すまない。少しからかってみただけだ。しかしお互い体に触れることができないのはつらいな…。君を触りたいのに触れられない…。生き地獄だ」
「それがクーに対する罰だったりしてね」
「私は何も悪いことはしてない。それにそのような罰も信じない性分でね。君もよく知っているだろう?」
「まぁそうだけど…」
「おっと、もうこんな時間か…。男、君と話ができてよかったよ…。じゃあ…また来世でな…愛しき人…」
彼女が消えていく。このままでいいのか?と短い間で自問自答をする。
このままでいいのだ。と答えをだした瞬間に目が覚め、目からは涙が流れていた。
もう、彼女とは一生会えない気がした。
128 ホタテ養殖(新潟県):2007/04/14(土) 23:37:36.87 ID:9yXHFJNc0
 次の日、僕は何となく外に出かけることにした。天気もよく、何かが起こりそうな気がした。
いつもならこ期待はずれに終わるのだけど、今日この日だけは特別だった。
公園を散策していると、ある人影を見つける。その人影はある人物に似ている。でも似ているだけでどってことないだろう。と
無視して青いベンチに腰掛けて、物思いに耽った。
――――隣、いいかしら?
そっぽむいたままどうぞとだけ答えた。その声は、誰かに似ている。でも似ているだけだ。
あの人と同じ匂いがする。でもただそれだけだ。
――――こんな話知ってる?
なんです?
――――死んだ人間が生き返る話。
なんですそりゃ?
――――死んだ人間はそのままではなくて、一度だけ、しかも一日だけ蘇ることができるという話。あなたは信じる?
いいえ。
――――そう…。じゃあ、あなたの愛していた人が一日だけあなたに会いにきたとしたら?
そりゃあ嬉しいね…。でも、現実的じゃないな。
――――いいえ。あなたが今すぐ、横を向けば良いんです。その話が現実であることをあなたは認識するはず。
君のいる方向は振り向いちゃいけない場所じゃない?
――――大丈夫。地獄にはいきっこないわ。そもそもあの漫画自体非現実的よ。
僕は隣に座っている女性に顔を向けた瞬間に唇を奪われる。
そして、僕の目の前にいるのは…、そうやはり、彼女――クーだ。
クーがここにいる。
「ん…く、はぁ!はぁはぁ…。長すぎるだろうこのキスは…。いくら感動の再会とはいえ…」
「やっと、あなたに会えたんですもの、この数日間生きている心地何てしなかったわ…。あなたがいない世界なんて…」
「そりゃあ、君は死んでるからね…。それはそうと、しゃべり方変わってない?」
「どうも、無理やってこっちへきたから、少しおかしくなってるみたい。でも、あなたを愛する私は変わってないわ」
「そうか…。なにはともあれ、おかえり…クー…」
僕とクーはもう一度軽いキスをした。今日一日だけ、神と言う存在を死んだはずの神の存在を信じようと思った。
129 ホタテ養殖(新潟県):2007/04/14(土) 23:38:01.36 ID:9yXHFJNc0
 久しぶりの再会でやることといったら一つだ。そう愛し合うこと。それ以外にないのかよと言われると、堂々と胸を張っていえる。
これ以外にない。これは一種の真理だ。
僕とクーは体を何度も重ね合わせ、彼女からは脳が溶けてしまいそうなほど甘い言葉をかけられ、疲れたら休憩して、性病も何も心配することなく
至福の時を過ごした。
こんな日がいつまでも続けばいいと、乙女チックなことも考えた。でも、日が明けてしまった今、後数時間しか彼女といられない。これも事実だ。
彼女は料理を作ってくれた。僕が大好きだった彼女の手料理。最後の晩餐だ。
「そうだよ…。あの日も僕はこの料理を待っていたんだ…」
「私も、あなたのために料理を作ろうと家に帰る途中で…」
「なぁ…。こっちに居座ることはできないのかい?」
「できるのならしているわ。ずっとずっとあなたのそばにいたいもの。でも、できないのよ…」
「そうか…。しかし、美味いな…。もう食べれないんだな…」
「私も、もう愛しいあなたの愛らしい顔を見ることができないのね…」
「残念だ…」
「残念ね…」
「ねぇ、クー、僕がもし、君を忘れてツンデレ娘や素直シュールやヒート、鬱ンデレ娘の元へいったらどうする?」
からかわれたあげくマウントポジションを譲らなかった彼女にささやかな仕返しとして意地悪い質問をした。
彼女は少し。本当に少し考えて口を開いた。
「忘却こそ最大の幸福よ。私を忘れることがあなたにとってプラスになるのであれば大いに忘れてもらって構わないわ」
「そんな、それじゃあ君は救われないじゃないか」
「私の幸福はあなたの幸福。あなたが救われればあたしも救われるのよ」
「そうか…」
「でもね、男。私はあなたを愛し続ける。これだけは約束するわ。たとえ、あなたが私を忘れようと、誰とSEXしようとね…」
もの悲しそうに見えた彼女の表情は何か覚悟を決めたような語りえない表情をし、黙々と食事を摂った。
もうすぐ、彼女はいなくなる。その現実を僕は受け入れることができるだろうか?
「そう、悲しい顔しないで…。あなたのその今にも泣きそうな顔、好きだけど、やっぱり笑ってほしいわ」
「笑えって?馬鹿言うな。笑えるわけないだろ?後もう、少ししかないんだ。君といれる時間は」
「いい?男。夢であったときも言ったけど、辛いのはあなただけじゃないの…わかる?」
「ん…。そうだったね…。すまない…」
130 ホタテ養殖(新潟県):2007/04/14(土) 23:38:43.37 ID:9yXHFJNc0
 この後しばらく沈黙が支配した。
本当に会えないという事実
本当の本当に彼女を失うという事実
本当の本当の本当につまらなくなるこの世界
僕は生きていけるだろうか?いっそ彼女と…
「あなた、今私と一緒に逝こうとおもったでしょ?」
僕はぎょっとした。一瞬呼吸ができなくなってしまった。
「…………。はぁはぁ……な、なんでわかったの?」
「私を誰だと思っているの?あなたを愛するただ一人の女性であり、あなたの思考を唯一理解することができる女性」
「僕について知らないことは何もない…か…」
「そういうこと。あなたの考えてることはわかるわ。でもね、あなたを連れて行くことはできないわ」
「いやね、冷静に考えてみたんだよ。クーがいなくなるだろ?そしたらまた僕はどうしたらいいのかって。いっそ一緒にと思ったんだがやっぱだめか…」
「駄目よ。いい?あなたはいち早く私を忘れ、私というものを乗り越えなくちゃいけないの」
「乗り越える?」
「そう。乗り越えなくちゃならないの。いつまでもあなたは私を――死んだ人間を引きずってはならないの」
「忘れろって?君は僕にそういうのかい?」
「ええ。できないかしら?」
彼女を忘れる?何度となく流れ行く季節を見、何度となく体を重ね、何度となく認識し合った、その彼女のことを?
出来るわけがない。
「出来るわけないだろう…」
彼女はため息をつき、俯いたまま言葉を発した。
「でも、あなたは私を忘れないと…。きっとあなたはだめ人間になってしまうわ…」
「そう根も葉もないこというなよ。大丈夫さ、きっと」
「あるわよ。あなた、私が死んでから毎日飲んでるでしょ?」
彼女の一言に黙りこむしかなかった。
131 ホタテ養殖(新潟県):2007/04/14(土) 23:39:13.52 ID:9yXHFJNc0
「だから、あなたは私を忘れなくちゃならないの。一刻も早くね…」
「本当の本当に?」
「えぇ。本当の本当に。ねぇ、知ってる?」
「何が?」
「死人はね、お星様になるんじゃなくて、壁になるの」
「壁になる?」
「そう」
「で、今僕はその壁にぶち当たってると?」
「そう」
「で、自力で乗り越えろと?」
「そういうこと。いい?私の死は事実で、本当にいなくなるの。あなたとは離れたくないわ。でも…」
彼女は小さく肩を上下し、声を殺して泣いていた。
「ふふ…、あなたの前では何があっても泣かないと思っていたのに…。駄目ね…」
「クー…」
「もうじき、時間だわ…。本当の本当にお別れ。もう会うことはないわ…」
僕は必死だった。彼女との最後の、本当に最後の思い出を作ろうと。彼女は忘れろというが、きっと僕には無理だ。忘れられない。
彼女というモノを僕の手元に何か残したかった。彼女がいたと言う証拠が…
「そうだ、クー、写真を撮ろう」
「写真?そういえば一度も撮ったときなかったわね…」
「僕が写るの嫌いだったからね。あまり撮らないようにしてたんだ」
「でも、そんな都合よくカメラなんてあるの?」
「確か、どこかにあったはず…」
ベッドの下、机の上、大事なものが入ってる場所だがどこにもない。
だめもとで引き出しをあけたら…。あった。それはあった。
「あったよ。クー。さぁ撮ろう」
「えぇ…」
僕とクーは寄り添い、シャッターを押した。カメラはカシャともの悲しい音を立てた。
それと同時に、彼女はもう行かなくちゃといって、最後にキスをして、さよなら、愛しき人と一言言って微笑みながら消えていった。
彼女がいなくなったこの部屋は異様に広く感じ、一人では何かに押しつぶされそうになる。ついつい、ウィスキーに手が伸びそうになる。
でもついさっき言われた彼女の言葉を思い出して、自分を制止する。
132 ホタテ養殖(新潟県):2007/04/14(土) 23:39:42.80 ID:9yXHFJNc0
 彼女が本当にいなくなって数ヶ月。僕は何とか生きている。酒に溺れることなく、ヒキコモリになることなく、普通に生きている。
彼女を忘れるため、新しい彼女を作った。このことでは非難をあびるかもしれない。
でも、忘却こそは幸福といった彼女のために、僕は新しい人と新しいスタートをきった。
この先、何度となく最愛の人を思い出すだろう。それは一種の呪いのように、消えては浮かんでくるだろう。
でも、僕はこの苦しみを乗り越えなくちゃならない。全ては最愛の人のために。
「ねぇ、男。この写真なんであなた一人だけで写ってるの?ちょっと心配しすぎて腕切っちゃいそう…」
「ん?あぁ。これ?実は、隣に移っているのさ…。幽霊が!!!!!」
「ヒッ!!」
「ハハハハ…。冗談だよ冗談…。さぁ、君の家へ行こうか。両親に挨拶しなきゃならないしね」
「次そういう冗談いったら、私、死ぬから…」
「わ、悪かったって…。さぁ、行こうか」
彼女の手をとり、外の世界へと繋がる方へと足を向ける。
もう、この部屋には戻らないつもりだ。
彼女とは結婚も決まっている。今日からは彼女の家で暮らすつもりだ。
この部屋はこのままだ。あの写真もそのままだ。
彼女には見えない、でも僕には見える最愛の人はここに置いて行く。
さよなら最愛の人、とぽつりと、彼女に聞こえないようにそっと言って
僕は、新しき世界へと歩を力強く進めた。
133 ホタテ養殖(新潟県):2007/04/14(土) 23:40:26.42 ID:9yXHFJNc0
以上です。
楽しんでいただければ幸いでございます。
では、またいつの日か
134 接客業(コネチカット州):2007/04/14(土) 23:47:20.26 ID:KvUz99X+O
>>133
全俺が泣いた
だがGJ!
135 デスラー(樺太):2007/04/14(土) 23:56:10.82 ID:cPagrLPbO
これはいい
136 無党派さん(樺太):2007/04/14(土) 23:59:42.17 ID:qynHpKQJO
> 生き地獄だ。
ここで吹いたのは俺だけでいい
137 フート(樺太):2007/04/15(日) 00:32:15.18 ID:XKUIODoPO
シューが落ちたっぽいので保守
138 料理評論家(樺太):2007/04/15(日) 00:47:42.33 ID:x3TAoMFtO
>>133
かなりGJ!
むっちゃ自分の事見てるみたいだった・・・
俺も忘れらんないかもだけど・・・忘れなきゃいけないな

今年の七回忌の墓参り行ったらもう行くのやめるよ
139 通訳(大阪府):2007/04/15(日) 01:08:18.30 ID:YNqx06pH0
140 通訳(大阪府):2007/04/15(日) 01:23:57.27 ID:YNqx06pH0
141 新聞配達(福島県):2007/04/15(日) 01:49:54.14 ID:Txu4QJwF0
 
142 ピッチャー(東京都):2007/04/15(日) 02:23:26.60 ID:JqGRF6F80
帰ってきたら規制されているんで
別の通信手段使って投下

>>133
目から生理食塩水が流れ出るのが止まらないよ
GJ!

ということでこっちも投下させてもらうよ
つ【アルバイトの履歴書】
143 ピッチャー(東京都):2007/04/15(日) 02:25:53.09 ID:JqGRF6F80
男「今日は大学図書館の学生職員の面接日だね」
ク「うむ。去年も一昨年も形式的なものだったからな。今年も採用されるだろう。
それよりも仲が良くて日時があえば同時間で共に働けるそうだ」
男「そうなんだ。仲の悪い人より良い人と一緒に働いた方がいいもんね」
ク「うむ。今年こそ君と一緒に働けるよう日時を調整しておいたぞ」
-------------------------------
館長「じゃあ、時間がもったいないから、クー君と男君で一緒にやっちゃおうか。
手続が変わったんで今年から履歴書が必要だけど書いてきたよね?」
男「はい、これです」
館長「どれどれ…ぷっ…。男君。この得意スポーツ欄はなんだい?」
男「えっ…。まずかったですか…」
館長「いや、悪くは無いんだけど。"日向ぼっこ"は…」
ク「男よ…。日向ぼっこはスポーツではないぞ。まあ、そんな呑気な君が私は大
好きなのだがね」
館長「でも、趣味欄の読書は図書館で働くには最高だね。昼寝っていうのが気に
なるけど、去年もちゃんと働いてくれたからね。今年も採用だよ」
男「ああ、良かった。…でも、日向ぼっこは外でやるからスポーツだと思ってい
  たんだけどなぁ…」
144 ピッチャー(東京都):2007/04/15(日) 02:26:42.02 ID:JqGRF6F80
館長「じゃあ、次はクー君の履歴書を見せてもらおうかな」
ク「はい」
館長「一つ聞きたいことがあるんだけど…」
ク「何か悪い点があるとは思いませんが。どうそ」
館長「この趣味特技欄の"男を愛する"というのはどういうことかな?」
ク「呼んで字のごとくです。晴れた日でも雨の日でもF5スケールの竜巻が来た日
でも宇宙人と戦争しているときでも男を愛することです」
館長「ちょっと、それは特技とか趣味とかじゃあ…」
ク「お疑いになられるのですか。今、実践しましょう…」
男「クー?いきなり抱きついて…、キスは…また後で…///」
ク「…いかかでしょう。私と彼の仲の良さは」
館長「ええと…。去年も目覚しい働きをしてくれたからね…。今年も採用だよ…」
ク「これだけ仲が良いんです。是非、今年こそ彼と同時間帯で働きたい」
館長「シフト表は後で配るからね…。夕方になったら取りにおいで…」
--------------------------------------
ク「何故だ!何故、今年も男と一緒の時間帯で働けないんだ…」
男「でも、採用されたんだからいいんじゃないかな。ほら、気を落とさないで、
一緒にケーキ屋さんでケーキ食べて帰ろうよ」
ク「面接で君と私の仲をあれだけ強調したのに、どこが悪かったのだ」
男(まぁ、面接の時であれだけすればねぇ…)
145 ピッチャー(東京都):2007/04/15(日) 02:27:16.92 ID:JqGRF6F80
とりあえず終了
しかし早く規制解除されないかな…
ダイヤルアップだときついよ
146 外資系会社勤務(中国四国):2007/04/15(日) 02:41:51.90 ID:GwrXRIrr0
「そういうものか?」

ク「男」
男「あ、クー。買い物?」
ク「ああ、夕飯の」
男「そっか」
ク「……」
男「何? なんだよ?」
ク「いや、男、ちょっとこれ持っててくれないか?」
男「ん? いいけど――って!! ちょっと!!」
ク「ん?」
男「ん? じゃない!! いきなり抱きつくな!!」
ク「ダメなのか? なぜ?」
男「なぜって……公共の場でこういうことしちゃあダメなの!! そういうもんなの!!」
ク「そういうものか?」
男「大体付き合ってもいないだろう!? 俺らって」
ク「付き合っていないと抱きついてはいけないのか?」
男「いや、いけないって事はないけど……そ、そういうもんなんだよ!」
ク「そういうものか」
男「そういうものだ……はぁ、ほら荷物」
ク「あぁ……いや、片方持っていてくれ」
男「あん? まぁ、別にいいけど」
ク「これくらいならいいだろう?」
男「まぁ……いいけど……手なんか繋がないぞ普通。恋人同士じゃあるまいし」
ク「そういうものか?」
男「そういう……まぁ、いいけど」
147 フート(樺太):2007/04/15(日) 02:50:38.92 ID:XKUIODoPO
>>145
GJ クー自業自得wwwwwwwwww
>>146
クーかわいいよクー
148 外資系会社勤務(中国四国):2007/04/15(日) 03:10:58.46 ID:GwrXRIrr0
「お見舞い」

ク「まだ辛いか?」
男「ん、だいぶ楽になった」
ク「そうか……お粥、食べれるか?」
男「そういやちょっと腹減ったな、うん、もらうよ」
ク「食欲が出てきたらまぁ安心か、すぐ作るよ」
―――
ク「ほら、男」
男「あ、あんがと……ってクー、そこに置かれても俺食べれないんですけど」
ク「問題ない。ほら、あーんだ男、あーん」
男「い、いいよ! 自分で食べるから!」
ク「まぁまぁ、こんな機会はめったにないし」
男「人の風邪を絶好のチャンスみたいに言わない…orz」
149 フート(樺太):2007/04/15(日) 03:41:14.22 ID:XKUIODoPO
>>148
GJ
150 インストラクター(兵庫県):2007/04/15(日) 05:15:42.08 ID:bQok0Ix30
そしてほしゅ
151 解放軍(石川県):2007/04/15(日) 06:03:07.75 ID:1YBeJB+L0
そして投下。
8レス程お借りします。
152 解放軍(石川県):2007/04/15(日) 06:03:41.70 ID:1YBeJB+L0
   『必然』

 私はもう駄目かもしれない。
 目の前まで迫って来ているトラックを見て、そう思う。
 父さん、母さん――。
 突然、予期せぬ方向から衝撃が加わる。

 コンクリートの地面が目の前にある。
 ……私はどうなったんだ?
 男の人の呟く声が聞こえる。
「思わず助けちゃった、大丈夫かな……」
 そうか、私は助けられたのか。
 彼は心配そうな声で問い掛けてくる。
「あのー、大丈夫ですか? 怪我無いですか?」
 私は顔を上げる。
 そこには心配そうな顔をした男の人――歳は二十歳くらいに見えた。
 心臓が高鳴る。
 こんな気持ちは初めてだ。
「助けてくれてありがとう、御礼がしたい、名前と住所を教えて欲しい」
 私は彼の顔を見つめる。
「あと、私は君に一目惚れしてしまったようだ、付き合って欲しい」
 彼は凄く驚いた顔をしていた。
153 解放軍(石川県):2007/04/15(日) 06:04:09.56 ID:1YBeJB+L0


「陸済まない、待たせてしまっただろうか」
 校門前で待っていた彼に謝る。
 彼は優しく微笑む。
「空、気にしないで、好きで待っているんだし」
 私は彼に近付くと、彼の手を触る、冷たい、かなり待たせてしまったようだ。
 彼の顔を見上げる。
「やはり陸は優しいな、早く帰って暖まろう」
「そ、そうだね、帰ろうか」
 彼の顔は少し赤くなったように見えた。
 私達は家に向かって歩き始める。
 ふと、一つのアイディアが浮かぶ。
「陸、体が冷えてしまっただろう、家に着いたら一緒に――」
「お風呂は入らないからね」
 くっ、また先手を打たれた。
 陸と一つ屋根の下に暮らし始めて一週間くらい経つ。
 彼と一緒に寝ようと、何度も部屋に忍び込もうとしたが、どんな方法も全て阻止されるのだ。
 一緒に寝れないのは残念だが、ここまで私の事を分かってくれていると思うと嬉しい。
 しかし、今夜こそは潜入してみせる。
 あれには陸も気付かないだろう。
「ふふふ」
 思わず声が漏れる。
154 解放軍(石川県):2007/04/15(日) 06:04:39.51 ID:1YBeJB+L0
 それを聞いてか陸が話し掛けてくる。
「空、機嫌良さそうだね」
 ああ、良いとも。
「あ、天井裏に作ってあった抜け道、埋めといたからね」
 ……あまり分かり合えるのも問題だと思う。
 私は彼の横顔を見上げる。
 陸の顔は何度見ても飽きないな。
 目線を少し下げる。
 ……服のセンスはどうかと思う。
 しかし、身なりはちゃんとしている方だな。
 とても住む所が無かったようには見えない。
 すると彼は、私の視線に気付いたらしく、こちらを見る。
「何? 顔に何か付いてる?」
「いや、付いて無い、陸の顔に見惚れていただけだ」
 彼の顔は赤く染まっていく。
「く、空……そ、それよりさ高校どこにするか決まった?」
 ふむ、照れる陸は可愛いな。
「ああ、陸の助言通り○○高校に決めた」
「うん、空は理系だから合ってると思うよ」
 私は彼に、よく悩みを相談する。
 そして彼は的確な助言をしてくれる。
 おかげで私の悩みは無くなった。
 一つを除いてだが。
155 解放軍(石川県):2007/04/15(日) 06:05:03.15 ID:1YBeJB+L0
 私はいつも通り悩みの解決に挑む。
「陸、愛しているぞ、付き合って欲しい」
 彼は申し訳なさそうに答える。
「ありがとう……でも、ごめんね」
 断られると分かっていても胸が苦しくなる。
 やはり中学生では歳が離れすぎているのだろうか……。
 私達は沈黙のまま歩いている。
 しばらくし、陸が沈黙を破る。
「話があるんだ」
 彼は、しばらく黙った後、口を開いた。
「僕……もうすぐ未来に帰らないといけないんだ」
 どうやら陸には冗談のセンスが無いらしい。
 しかし、暗い雰囲気を消そうとしてくれているのだ。
 とりあえず乗ってみる事にする。
「そうか、いつ帰るんだ?」
「あと、3分しか無いんだ」
 おお、短いな。
「未来はどんな感じだ?」
 彼は残念そうに答える。
「ごめん、未来の事は話せ無いんだ」
 ふむ、そうか。
156 解放軍(石川県):2007/04/15(日) 06:05:33.55 ID:1YBeJB+L0
 私は更に聞く。
「どうしても帰らないといけないのか?」
 彼は真剣な表情で答える。
「大切な人が僕の帰りを待ってるんだ」
 ……冗談でも言って良くない事があると思う。
 気付くと、彼は私から距離を取っていた。
 突然、彼の周りに薄い膜のような物が発生する。
 あれは何だ?
 私は近付き触ってみる。
 まるで空気の壁のようだ――。
 私は理解する。
「陸! 本当に帰ってしまうのか!」
 彼は悲しそうな顔をしている。
「ごめんね、空」
「いやだ! 行かないでくれ」
 涙で彼が滲んで見える。
「空、よく聞いて」
 彼の声が聞こえる。
「いつか、また会えるから――」
 手が膜をすり抜ける。
「陸……」
 そこにはもう、陸はいなかった。
157 解放軍(石川県):2007/04/15(日) 06:05:55.71 ID:1YBeJB+L0


 くっ、何処が駄目なんだ。
 私は大学の一室で、黒板に書かれた数式と対峙している。
 陸が未来に帰ってから、私は一つの結論を導き出した。
 彼に会うため、私も未来に行く事にしたのだ。
 そのため私は時間跳躍理論を研究している。
 理論は完璧のはずなのだが、何故か計算が狂っていく。
 私は数式をじっと睨みつける。
 ……早く陸に逢いたい。
 突然、戸を叩く音がする。
 誰だろうか。
「砂尾君、わしだ」
 ……教授か。
 私はどうぞ、と促す。
 教授は部屋に入ると話し掛けてくる。
「どうだね、問題は解決したかい?」
「いえ、まだです、教授は何の用でしょうか?」
 教授は恐る恐る話す。
「この前の学会の事だが――」
「すみません、私が未熟なばかりに……」
 私は学会で理論を発表すれば、優秀な学者が興味を持ち、理論の完成が早まると踏んだ。
 しかし、結果は見向きにもされなかった。
158 解放軍(石川県):2007/04/15(日) 06:06:18.16 ID:1YBeJB+L0
 教授は慌てて話す。
「き、君はよく頑張っとる、そうでは無くてな、君の発表を見て手伝いたいと言う者が――」
「お断りします」
 今まで手伝いたいと言っていた者には、まともな奴がいなかった。
 なぜか全員男で、研究に関係の無い世間話や私の事を聞いてくる。
 邪魔にしかならなかった。
「そう言うと思ってな手紙を預かっておる、読んで見たまえ、きっと良い助言になる」
 教授は手紙を渡してくる。
 私は仕方なく受け取り読んでみる。
 丁寧に書かれた数式が目に入る。

 そ、そうか、ここが間違っていたのか!
 私は続けて文を読む。
 ……なんて的確な説明だろうか。
 この人がいれば理論の完成は目前だ。
「この人はどこにいるんですか!」
「おお、気に入ったか、実は部屋の前で待って貰っているのだ」
 教授は叫ぶ。
「良いぞ! 入りたまえ」
159 解放軍(石川県):2007/04/15(日) 06:06:44.27 ID:1YBeJB+L0
 戸が開く。
 私は入って来た男の顔を見て言葉を失う。
 彼は私の近くで立ち止まり、口を開く。
「砂尾さん、初めまして、僕は――」
 私は彼に抱き付く。
「す、砂尾さん!」
 ふふ、真っ赤になっている、可愛いな。
 私は彼の耳元で話す。
「君は抱き付かれるのは嫌いか?」
「いえ、どちらかと言えば好きですけど……じゃなくて初対面ですよね?」
 私は彼から離れ、彼を見つめる。
「私は初めて会った時から愛しているぞ、付き合って欲しい」
 彼は凄く驚いた顔をしている。
「えと、ぼ、僕で良ければ喜んで」
 私は喜びのあまり、また抱き付く。
「……私の事は空と呼んでくれ」
 彼の声が聞こえる。
「あ、そうだ、僕の名前まだ言ってなかった……」
 彼は、しっかりとした口調で話す。
「『大地 陸』って言います、よろしくね、空」
160 解放軍(石川県):2007/04/15(日) 06:07:07.00 ID:1YBeJB+L0
以上です。
ありがとうございました。
161 ドラッグ売人(コネチカット州):2007/04/15(日) 06:59:00.33 ID:t8adFL0aO
>>160
GJ!
162 天使見習い(コネチカット州):2007/04/15(日) 07:47:10.04 ID:9q2GZXU0O
目から汗でた
163 とき(樺太):2007/04/15(日) 08:32:44.48 ID:C/THQECAO
保守
164 国会議員(三重県):2007/04/15(日) 08:36:05.15 ID:H0YYN6Gr0
>>160
ラスト辺り、教授が空気化してて爆笑したwwwwwwwwww
165 ソムリエ(アラバマ州):2007/04/15(日) 08:53:21.51 ID:oMZnWWnq0
>>160
面白かった。
スレタイ「明日逢えるかな」どおりのイイ話だ。GJ!
166 ソムリエ(アラバマ州):2007/04/15(日) 09:48:09.90 ID:oMZnWWnq0
唐突に質問ですまないが、
テンプレの「完全自立型」ってどういう意味なんだろ ?

167 ドラッグ売人(コネチカット州):2007/04/15(日) 09:58:33.05 ID:t8adFL0aO
>>166
基本、人に頼らない。
割と何でも器用にこなす。

自分のイメージだけどこんな感じ。
168 国会議員(三重県):2007/04/15(日) 10:33:53.10 ID:H0YYN6Gr0
保守
169 調理師見習い(樺太):2007/04/15(日) 11:22:03.80 ID:RXUS2jCXO
170 通訳(大阪府)
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