1 :
ヨンタ:
立てた
2 :
十面鳥:2006/12/09(土) 19:50:17.98 ID:vYReuMQp0
2
3 :
九面鳥:2006/12/09(土) 19:51:22.40 ID:Zzq2f+P3O
4 :
三面鳥:2006/12/09(土) 19:51:43.59 ID:ktNIyEm30
5 :
トナカイ(ダンダー):2006/12/09(土) 19:55:29.23 ID:TzFO6YrTO
6 :
マ:2006/12/09(土) 19:56:19.04 ID:mQhStrWT0
429からのレスがみれんくて気になるw
まさか本編張ってたりしないよな?
7 :
九面鳥:2006/12/09(土) 19:56:54.37 ID:Zzq2f+P3O
各々乙であります
8 :
七面鳥:2006/12/09(土) 19:58:17.95 ID:/gJX4ZsMO
クソスレたてんな死ね
9 :
九面鳥:2006/12/09(土) 19:58:37.03 ID:Zzq2f+P3O
10 :
ヨンタ:2006/12/09(土) 19:59:04.35 ID:XjOvneEU0
11 :
ヨンタ:2006/12/09(土) 20:01:06.02 ID:C9HkLaPw0
>>1 ありがとうございます。
いままでの分のtxtファイルです。
http://up2.viploader.net/mini/src/viploader90953.txt ―あぁ、朝だ。
カーテンの隙間から太陽光線が容赦なく俺の顔を照らす。
くそ、もう少し寝てられたかも知れないのに…
誰だ昨日カーテン締めた奴は!
上半身を起こして辺りを確認する。
部屋にはハルヒと古泉しかいない。
まぁ長門は大方すでに起きたんだろうが、朝比奈さんは…
あぁ駄目だ。
こんなネガティブに考えていては何も始まらん。
時間は6時17分。飯までにあと43分あるな。
とりあえず顔でも洗ってくるか。
洗面台はトイレの前にある。
廊下を歩いていると長門がトイレから出てくるのが見えた。
「よう、長門。」
「うん」
どうやら俺の予想は的中していたらしい。
長門はすでに髪を整え終わり身支度が終わっていた。
…表情を見ても眠いのやら眠くないのやら良くわからん。
どっちにもとれるんだよな、お前の顔。
「大丈夫」
そうか。
12 :
秋:2006/12/09(土) 20:05:50.76 ID:uk5d31y/O
13 :
サンダル:2006/12/09(土) 20:06:48.53 ID:l4AZy/b20
いらな杉
14 :
ス:2006/12/09(土) 20:10:01.25 ID:mQhStrWT0
>>9 >>10 サンクス
安心してスレに張り付くことができるぜ・・・
15 :
ヨンタ:2006/12/09(土) 20:26:14.14 ID:C9HkLaPw0
「昨晩鷹野三四の情報収集を実行した」
あの後すぐにやってくれたんだろうか。
うむ、こいつは期待を裏切らない。
では早速結果を知りたい訳だが。
「鷹野三四は美濃田佳代と同一体」
同位体、という類ではないのか?
「鷹野三四が美濃田佳代と名乗っているのみに過ぎない」
…よし、読みはあたっていた。流石は俺。
「鷹野三四。またの名を高野美代子」
なんとこの女、名前3つも持ってるのか。
「田無美代子から高野家に養子入り、高野美代子へ。
その後鷹野三四と改名、雛見沢症候群研究施設を設立」
何!?てことは雛見沢症候群の第一人者その人ってことか?
「通称東京と呼ばれる施設。防衛庁直轄施設。
主な職務は雛見沢症候群治療法確立。一部生物兵器転用実験も。
施設は雛見沢に所在、表向きには入江診療所、所長は入江京介」
入江診療所っていうのは昨日の診療所のことか?
見た目普通の診療所に見えた。目だった大きな施設じゃないよな、あれ。
「本人直轄部隊も存在、通称「山狗」。隊長は小此木。
小此木造園の名で現在も隠蔽工作など活動中」
なんだかものすごい人であることは間違いない。
正面から切りかかったところで返り討ちにあうことは間違い無さそうだ。
16 :
ゴタ:2006/12/09(土) 20:33:26.85 ID:48cox4pa0
実況にいる間に次すれたってたしwwww
まとめ更新おわりますたw
>>1乙
17 :
ヨンタ:2006/12/09(土) 20:40:56.89 ID:C9HkLaPw0
なるほど。まぁ大体分かったが。
生物兵器に雛見沢症候群を転用…?どういう原理になるのかさっぱりわからん。
それにどう考えてもあれはどこの田舎にでもあるただの診療所にしか見えない。
「入江診療所についての詳細は不明」
そうか。まぁここからは憶測に頼る事になるな。
多分研究施設があるは恐らく建物の地下だったんだろう。
おそらくいま研究施設は移転しただろうが、
関連の薬品が保存してあるのは疑うまでも無い。
やはりあの人に頼るしかないのか。
「知りたい事は大体分かった。サンキューな。
また頼むかも知れないからその時はよろしく頼む。」
「大丈夫」
長門に感謝の言葉を述べると俺は顔を洗うべくトイレの前へ歩み寄る。
鏡で半開きの目と向き合う。
このさえない顔を少しでも改善しようと冷水を顔に叩きつける。
田舎の水って冷たいんだな。井戸水か?
タオルで顔をぬぐい寝癖をつぶしていると後ろをハルヒが通った。
「ようハルヒ」
声をかけてみる。
「…おはよう」
それだけいうとツカツとトイレへ入っていく。
…トイレが男女に分かれていないのは困る。
18 :
十面鳥:2006/12/09(土) 20:42:52.64 ID:Zzq2f+P3O
セリフ回しに違和感はあるけど話は本当によく作れてるな
その才能に嫉妬
19 :
ヨンタ:2006/12/09(土) 20:48:37.72 ID:C9HkLaPw0
なんだか機嫌が若干悪い気がする。
ただハルヒの寝起きの状況については俺も知らんので
毎朝こうである可能性もある。
まぁ前向きに考えなくては。
あとでハルヒにも昨日の注意を伝えねばならん。
トイレからでてきたハルヒは胸ポケットに刺さっている櫛を取り出し
髪を梳かしながら洗面台に近づいてきた。
まぁいま言ってしますか。
「なぁハルヒ」
「…何?」
「雛見沢症候群の話しただろ?」
「昨日の感染症の話?」
「そうだ。あれの事なんだが…」
ハルヒに事を伝える。
内容を話している間、ハルヒはずっと視線をそらしていた。
じゃっかん火照っているのか頬が赤い。
熱でもあるのか?まぁいい。
「…朝比奈さんのためにも伝えなけりゃいいのね。
わかったわ。それだけ?」
「あぁ、そうだが。」
「それじゃ早くここから離れてちょうだい。」
「なんだよいきなり」
「もう!察しなさいよ!早く離れなさい!
10秒以内に離れないと死刑よ!」
こいつも一応女だから異性にボサボサの髪型を見られるのが嫌なんだろうか?
その要求の仕方がハルヒらしい。
なんとなく安心した。
20 :
十面鳥:2006/12/09(土) 20:53:08.67 ID:Zzq2f+P3O
つか地味にTIPSが好きな俺がいる
NHK祭り対策に早めに保守
21 :
ヨンタ:2006/12/09(土) 20:59:13.32 ID:C9HkLaPw0
部屋に戻り際ロビーを覗く。
朝比奈さんはソファーでまだ寝ているようだ。
疲れているならそっとしておくべきだろうか…?
しかし飯まであと30分だ。
ハルヒ同様身支度にきっと時間をかけるだろう。
ソファーに近づくと朝比奈さんの顔を伺った。
うーん、天使の寝顔とはまさにこれのことか。
「…あぅ…」
うめき声をあげ、うっすらと目を明けた。
「おはようございます。朝比奈さん」
声を掛けるや否や朝比奈さんはガバッと上半身を起こし
ソファーの端にあとずさる。
「あ、あぁ…きょ、キョン君か…お、おはようございますぅ…」
笑顔がこわばっている。
無理して作った笑顔が悲しかった。
「飯まであと30分ですから、急いで仕度してください。」
「はい…ごめんなさい…」
何故謝るんだ?
でも野暮な突っ込みを入れるのはよくないと判断した俺は
何気ない顔で部屋に戻った。
横になっている古泉を起こす。
俺はビデオカメラの充電状況を確認しながら天気予報を聞いた。
今日は一日晴れ。また暑い一日になりそうだ。
>>18 むしろ話に無理があると思うけど……
朝比奈さんがこんなことになったらキョンはあせってすぐに病院につれてくだろ。
長門に頼んでしばらく眠らせるなり、記憶を変えるなりできるし。
23 :
トナカイ(キューピッド):2006/12/09(土) 21:13:14.75 ID:TzFO6YrTO
ただ一応病院に行かない理由があるみたいだがな。
まあこうじゃないと面白くねーしw
24 :
ヨンタ:2006/12/09(土) 21:15:56.75 ID:C9HkLaPw0
朝食をとる。
ハルヒの立てた計画話を中心に食卓は賑わったが
やはり朝比奈さんはそこに加わらなかった。
昨日の夜と同様あまり箸が進んでいない様だ。
古泉が目配せで何かを伝えてきた。
うむ。そうだな、彼女は相当深刻らしいな。
朝食が終わるとすぐに出発する事になった。
門を出るとハルヒは逆方向に歩き出した。
一瞬驚いたがどうやら食料調達らしい。
まぁこれ以上奥に行っても店なんてないからな。
コンビニで適当に買い物を済ませる。
「さっき10秒で離れなかったから」
という理由で俺が全額払わされるハメになる。
こんなに出費してもちゃんと帰りの電車賃は足りるのか?
妹よ、少なくともお前に買ってやる土産はなくなった。
もと来た道を戻り宿の前を通過する。
昨日歩いた道は時間が早いせいか、少し影が多いように感じる。
>>23 長門の力で無理にでもつっこむだろ。普通。むしろ長門なしでも病院に突撃する。
まあ話作るんだからおかしいのはしょうがないけど
26 :
人面魚:2006/12/09(土) 21:24:45.28 ID:Zzq2f+P3O
>>25 お国の方針で病院での治療は難しいって設定だったはずだが
長門の力でも研究機関の情報まで行かなかったのに対処は難しいのでは?
回復が見込めない状況で無理矢理眠らせて起こした時点で最高レベルに達して自傷が一番怖いんじゃないか?
>>26 研究所に眠らせるなりした朝比奈さんをつれてって長門の力で無理矢理治療させるとかできるじゃん。
記憶をいじれば大丈夫だし、朝比奈さん(大)も助けにくるだろうし。
28 :
ヨンタ:2006/12/09(土) 21:35:34.48 ID:NCv7Ak0P0
>>27 雛見沢はループが原因で未来と通信出来無さそうだけどな、エンドレスエイトでもそんなんだし
29 :
秋:2006/12/09(土) 21:37:07.86 ID:h71aCK4y0
保守
30 :
ヨンタ:2006/12/09(土) 21:37:58.52 ID:C9HkLaPw0
昨日のフェンスまで来た。
俺にとってここは日常と非日常とを分ける境界である。
このフェンスを越えるとそこに広がるのはもう異世界のようなもんだ。
ただどうやらこのフェンスは一度越えると戻ってくるのが大変なようだ。
なぜかは分からんが昨日からずっとこのフェンスの向こう側に居る気がしてならない。
ハルヒがフェンスによじ登ろうと突撃をかけたその時、
「あの、私に先、行かせてもらえませんか?」
朝比奈さんだった。
こんなに積極的なのは珍しい。
別に誰からも異論は出なかった。
だが俺は昨日から彼女のこういう姿を見る度に朝比奈さんが遠くに行ってしまうような…
フェンスを登り終えた朝比奈さんはすぐにフェンスを離れ一定距離を置いた。
全員がフェンスを越えるまで朝比奈さんは全員が視界に入る位置をキープし続けた。
再び坂道を登り始めると彼女は最後尾に移動し、輝きを失った瞳で俺らを見つめていた。
目が合うたびに目をそらしぎこちない笑顔を見せる。
15分ほど歩いたところでハルヒが今日の行動についての話を唐突に始めた。
「今日は二人一組で調査をしましょう!
そのほうが効率がいいし、それにここは寄り道したりする心配が無のよね。
はいじゃぁこれ!」
ぬっと突き出された手には5本のくじ。
>>25-28 一応その矛盾が消えるエンドを考えているのですが…
どうなるかどうかは自分の文章力に依存しております^^;
31 :
ゴタ:2006/12/09(土) 21:40:16.72 ID:48cox4pa0
結果的になんとかなるならでかみくるって助けにこない気が(´A`)
32 :
人面魚:2006/12/09(土) 21:46:22.49 ID:Zzq2f+P3O
とりあえず
>>1抜きのこういうのは不毛
先に期待してればいいわけですよ
33 :
ヨンタ:2006/12/09(土) 21:50:04.43 ID:C9HkLaPw0
このくじを引くのに緊張した事はない。
できれば朝比奈さんとのペアが望ましい。
そして古泉とは別のペアに。
彼女を説得するなり自然に誘導するなりして鷹野にあわせるのがベターだろう。
この場合古泉に鷹野を連れてきてもらうのだ。
もし俺が朝比奈さんと別々になったら古泉に朝比奈さんを任せて俺が鷹野と接触する。
どういう形であれ鷹野と誰かが接触し、残りの誰かが朝比奈さんを誘導する必要がある。
坂を上ってくる間古泉と相談し決めた作戦だ。
ただこの作戦には一つ欠点がある。
ハルヒだ。調査そっちのけでそんな事ばかりに気を使っていたら恐らくハルヒが機嫌を損ねる。
閉鎖空間が増えている以上、ハルヒをないがしろにするなり不信感を募らせるのは良くない。
しかしこれが成功すればついでにハルヒの様子を見てもらうことだって出来る。
一石二鳥となるか、それとも失敗し二兎追う者…という結果に終わるか…
まぁ成功したところで鷹野の出方に全てが依存しているのは間違いないだろう。
早くひきなさい、というハルヒの目力により自然に手が伸びる。
…躊躇する。もしも居るなら神様よ、俺らに都合のいいよう事を運んでくれ。
目をつぶった。
抜く。
それと同時に他3人がいっせいにくじを引く。
着色された色を見る。
結果は―
34 :
トナカイ(メット):2006/12/09(土) 22:06:27.31 ID:TzFO6YrTO
保守
35 :
ゴタ:2006/12/09(土) 22:07:32.38 ID:KLBxghAI0
ホシュ
36 :
聖夜:2006/12/09(土) 22:08:56.85 ID:h71aCK4y0
保守。
37 :
ヨン様:2006/12/09(土) 22:09:22.19 ID:C9HkLaPw0
長門、俺、ハルヒ組み、そして古泉、朝比奈組み。
よし、まぁぼちぼちってところだな。
この場合、俺がハルヒの様子を見ながら鷹野との接触を図らねばならない。
引き受けてみるとこれがとてつもなく重役だったりする。
…場合によってはハルヒに事情を話す、というのもアリか?
ハルヒは朝比奈さんに対する統制力が強い。
もしかしたら朝比奈さんを思い通りに行動させることだって出来るんじゃ…?
しかしハルヒの危険性は…
なんといっても朝比奈さんに対し刺激的すぎはしないかと言う事だ。
もう少し落ち着いて考えるか、役は重いぞ。
古泉と最後の調整に入る。
「…とにかくあなたは広範囲を動く事を求められます。」
そうだな、鷹野が何処にいると決まっているわけではない。
村中を歩き回らなきゃならないかもしれない、最悪の場合、居ないとも限らない…
見つからなかったらどうするんだ?
「仕方がありません。
そのときは「機関」に協力を依頼します。」
それしかないのか。
「機関が朝比奈さんのことを快く思ってくれるのなら、ですが…」
…八方塞になる事もありうるのか。
そのときにはもうしらみつぶしに病院を当たるしかない。
仮に時間があったとしたらだが…
本日本編はここまでです。
明日完結を目指しております。あとしばらくお付き合いください。
TIPS投下予定。
38 :
ヨン様:2006/12/09(土) 22:19:52.51 ID:C9HkLaPw0
TIPS みくる視点
日付が変わっても朝からみんなの様子が変です…
なんだかみんなイライラしているように見えるんです。
昨日の夜皆が私にいたずらしようとして失敗したからなんでしょうか?
そのあとキョン君に言われて部屋に戻ってみたら
扉のむこうで古泉君と何かを懸命にはなしていました。
昨日の変な薬だって…きっと睡眠薬か何かだと思うんです。
みんなよってたかって飲ませようとする薬。
またいついたずらされるか分からない…
何を隠してるんだろう…私凄く不安です。
フェンスを登るときだって昨日みたいにキョン君に押されてしまうかもしれない。
だから今日はこうやって皆が見える位置にいるんです。
見えてるんですよ、ずっと古泉君とこっちをみながら相談してるのも。
時々目が合っても普通に振舞うように心がけているんだけど…
古泉君、涼宮さん、そしてそう、特にキョン君…
なんでそんなに変わってしまったんだろう?
お願い、そんな私を怖い目で見ないで。
私に何を隠しているの?
何か…私の何がいけないんですか?
でも…どうしても聞けないんです…
私が傷つくのがこわいから。私って、ずるいですよね…
39 :
ヨン様:2006/12/09(土) 22:21:24.21 ID:C9HkLaPw0
今夜はこれまでです。
言い忘れていましたが、一応これ祭囃しのネタバレをふくんじゃってるので
未プレイの方には分からない場所もあるかもしれません。(鷹野三四のあたり)
40 :
サンコン:2006/12/09(土) 22:21:59.23 ID:d8wGKuPB0
41 :
奇面組:2006/12/09(土) 22:22:21.21 ID:7a9Zw5IhO
まとめある?
携帯厨なのに前スレ見逃した…
42 :
百面相:2006/12/09(土) 22:23:55.58 ID:Zzq2f+P3O
TIPS好きな俺としてはもっとやって欲しい
43 :
ゴタ:2006/12/09(土) 22:25:24.69 ID:48cox4pa0
44 :
百面相:2006/12/09(土) 22:28:42.86 ID:Zzq2f+P3O
ちなみに明日は何時くらいから?
45 :
ゴタ:2006/12/09(土) 22:36:14.08 ID:48cox4pa0
まとめ更新おわりましたw
>>41 >5
携帯用もこっからとべるようにしましたお( ^ω^)
46 :
七面鳥:2006/12/09(土) 22:39:40.85 ID:97UBiewfO
TIPSって言うとサクラ大戦思い出すなぁ。
乙
47 :
トナカイ(メット):2006/12/09(土) 22:44:21.42 ID:TzFO6YrTO
保守
48 :
サンタロウ:2006/12/09(土) 22:56:12.28 ID:ZhEcaLCO0
ほしゅ
49 :
マックチキン:2006/12/09(土) 23:02:22.94 ID:7a9Zw5IhO
>>45 把握したwまとめのクオリティたけえwww
50 :
トナカイ(ルドルフ):2006/12/09(土) 23:04:44.53 ID:TzFO6YrTO
そもそも携帯からPCのサイトみられないからとべない…
それと保守るならsageんなww
51 :
サンクス:2006/12/09(土) 23:10:54.71 ID:ZhEcaLCO0
52 :
百面相:2006/12/09(土) 23:20:15.78 ID:OGU/72fEO
>>50 >>5からなら携帯でも飛べるとちゃんと読ry
あと一応言っとくがsageでも保守になるんだ ちぃ覚えたね よし良い子だ
53 :
ゴタ:2006/12/09(土) 23:21:23.17 ID:bR+8KXchO
>>50 仕切るのは半年ROMったあとにしような^^;
54 :
煙突(四角):2006/12/09(土) 23:22:39.36 ID:EEM+56iIO
携帯だと404エラーって書いてある
55 :
トナカイ(ルドルフ):2006/12/09(土) 23:28:58.09 ID:TzFO6YrTO
なんじゃて!ギギギ…
すまんかったのう
56 :
マ:2006/12/09(土) 23:33:33.99 ID:QWcKmhBe0
落ちそうな悪寒
57 :
靴下左:2006/12/09(土) 23:40:13.37 ID:CT6E29w00
やれるとこまでageてみよう
58 :
百面相:2006/12/09(土) 23:45:52.39 ID:OGU/72fEO
ハルヒ「キョン……明日学校休んだら………
死 刑 よ ?」
59 :
マ:2006/12/09(土) 23:49:18.27 ID:QWcKmhBe0
キョン「何言ってるんだか。
明日は 日 曜 日 なのにな」
60 :
秋:2006/12/09(土) 23:50:12.95 ID:uk5d31y/O
保守。
61 :
奇面組:2006/12/09(土) 23:53:57.91 ID:Zzq2f+P3O
62 :
百面相:2006/12/09(土) 23:55:22.63 ID:OGU/72fEO
みくる「メイドインヘブン!!」
63 :
ニタ:2006/12/09(土) 23:58:45.60 ID:RfhYLmYg0
長門「嘘だッッッッッ!!!!!!!!!!!!」
64 :
百面相:2006/12/09(土) 23:59:27.91 ID:OGU/72fEO
65 :
トナカイ(妊娠中):2006/12/09(土) 23:59:44.55 ID:yVoruLEN0
長門「・・・嘘だ」
こっちの方が謝りたくなる。
66 :
お雑煮:2006/12/10(日) 00:00:12.67 ID:WvLI3+Rj0
長門「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・嘘・・・・・・・・」
67 :
サンク:2006/12/10(日) 00:01:42.91 ID:RpbsWO6l0
みくる「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
・・・ああ、違和感ないや。
ユウナ思い出した
69 :
ヨンタ:2006/12/10(日) 00:19:28.35 ID:1P/a3vzv0
ホッシュ
70 :
お雑煮:2006/12/10(日) 00:46:51.16 ID:WvLI3+Rj0
ほ
71 :
秋:2006/12/10(日) 01:18:59.55 ID:I8l83uaJO
こんちは。
続き書いていいですか?
許可を。
72 :
ゴタ:2006/12/10(日) 01:23:08.29 ID:xbCKpIOS0
3・)
73 :
靴下右:2006/12/10(日) 01:30:15.32 ID:I8l83uaJO
じゃあ書きます。今までサルファしてたんでちとかかるかもですが。
74 :
秋:2006/12/10(日) 01:45:12.66 ID:I8l83uaJO
おれは古泉に急かされたこともあり、少し急ぎ目にハルヒ達の待つところまで向かった。
「もうすぐ11時半ですか。そろそろ鐘の鳴り始める頃ですね。」
素早い足取りながらもはきはきと喋るこの男。運動神経もいいんだったっけこいつ。全く羨ましいかぎりだ。
「そういえば古泉。昨日ハルヒが言ってた事前調査って何だ。」
「そのままの意味ですよ。鐘の鳴り始める時間。例年の人込み。日の出の時刻。その他諸々です。スパイ大作戦でもやると思っていたのですか?」
残念ながら、その通りだ。
お、ハルヒ達だ。
「あら、あんたにしてはなかなか早いじゃない。飲み物冷えてないでしょうね。」
古泉がいなかったら、もっと遅くなってたさ。
「まだ大丈夫だろ。ほらよ。」
「ん、サンキュ。」
蓋を開けて早速飲むハルヒ。そう、なんとペットボトル。この気配りに多少は感謝してもらいたいもんだ。
朝比奈さんは古泉からミルクティーを受けとっていた。ち、あっちにしとけば良かった。
75 :
サンタ:2006/12/10(日) 01:45:46.48 ID:WvLI3+Rj0
>>72 これ許可かよwwwww
いや、存分にどうぞwktk
76 :
凧(100連):2006/12/10(日) 02:03:49.30 ID:WvLI3+Rj0
age
77 :
秋:2006/12/10(日) 02:06:38.60 ID:I8l83uaJO
「ほら長門、お茶だ。」
見てみたら長門は元の私服に戻っていた。少し惜しまれる気分である。相変わらず何も言わずに受け取りに、と思ったら..
「....ありがとう。」
不覚にも顔が赤くなったおれである。
「へいへい、どういたしまして。」
と言っておれは目を逸らした。いや、あのどこまで本気かわからない真っ直ぐな目で見られたら誰だって顔が赤くなるさ。
「またまた顔が赤いですね。全く、あなたと言う人は..」
本当にこいつというやつは..。
「なんか言ったか?古泉くん。」
「いえ、何も。それより、そろそろですよ。」
何が?
「涼宮さん、もうすぐ鐘が鳴り始めます。人も増えてきましたし、我々も鐘の方へ向かいましょう。」
ああそういうこと。
「そうね。そうしましょ。相変わらず抜かりはないわね、古泉くん。」
「お褒めにあずかり光栄です。」
とハルヒと古泉が笑顔になっていたそのとき
ゴォーン....
鐘の第一回目が鳴り響いた。
「澄んだ綺麗な音ですね。」
いやはや全く。あなたがいることで相乗効果ですよ。
「始まったわね。それでこそ大晦日ってものよ。」
こうして人も増え始める中一同は鐘の方へと向かい始めた。
そしておれは、間を置いて鳴り響く鐘の音を聴き入りながら歩いていた。
78 :
秋:2006/12/10(日) 02:08:42.39 ID:I8l83uaJO
ちと余談ですが結局鶴屋さんは出ない方向に行きそうですね。
79 :
秋:2006/12/10(日) 02:32:16.90 ID:I8l83uaJO
ここはそんなに広い、という程のところではないが、この辺には余り無くまた人も集まることから、やはりある程度の敷地を持っていた。
「結構人が多いな。」
とぼやきながら少し長めの階段を上る。
「そうね。でもそれもまた初詣っぽい雰囲気じゃない。」
まだ年は開けてないが。只今11時40分。もうすぐだな。
「調度いい時間帯ですね。」
「そうね。ドンピシャかもしれないわ。」
「何の話しだ?」
とりあえず気になったし、尋ねてみた。朝比奈さんも同様のようで、疑問をもった顔でハルヒをみていた。長門は...いつも通りだな、多分。
「行ってみればわかるわよ、ほらもうすぐよ、並ばなきゃ。」
とまぁ、鐘の回りには多少の列が出来ていたわけだ。自分から人込みの方へ入るのを少しだけ面倒臭く思ってしまうおれは歳をとってしまったのだろうか。
だがそうも言ってられない。一同行列へと入り込んだ。
結構窮屈だな。それに石や砂利で地面が凸凹と...
「うわっ!」
見事に転んだおれであった。おれの馬鹿。
「あはははは。なにしてんのよバカキョン。」
「うるせい。」
と言ってズボンの尻の砂を払う。
「大丈夫ですか。」
ええ、あなたのその表情で十分です。
「はい大丈夫です。」
砂払った時に確認しとくべきだったかなぁやっぱり。
80 :
秋:2006/12/10(日) 02:51:03.94 ID:I8l83uaJO
砂を払い立ち上がった途端、意外にも長門がおれの服の袖を引っ張ってきた。
「いきなりどうしたんだ長門。」
その濁ることのない目は真っ直ぐおれを見据えていた。今度は赤くなるなよおれ。無駄な努力かもしれないが。
「....お金。」
なんだ。
「え、お茶の分か?あれくらいなら別に..」
「そうじゃない。」
「じゃあ一体なにが」
「ほらあんたたち。早く階段上らないと抜かれちゃうわよ。せっかくジャストかも知れないんだから。」
相変わらずの笑顔のハルヒ。長門の話しは、まぁいいか。
「わかったよ。ちょっと待ってろ。」
そしておれと長門は除夜の鐘への短い階段を上り、前の人が鳴らすのを待った。只今12時58分。ああ成る程、そういうこと。
「さ、みんなこっちに来なさい。」
「みんな?ってことはお前。」
「もちろん、みんなで鳴らすのよ!これくらいやらないと雰囲気でないじゃない。」
そういうことか。だがそういうのも嫌いじゃないし、せっかくならやっておこうと思った。
そう思ったのはおれだけじゃないらしく、全員が鐘の傍に集まった。
81 :
秋:2006/12/10(日) 03:13:28.75 ID:I8l83uaJO
「ほら、新年まであと30秒。いい、新年になると同時に鐘を鳴らすのよ。」
もはや回りには自分達しかいないと思い込んでいるのかもしれないな。待ってる人もいるのだが。だがこんな生き生きとしたハルヒを見るとそんなことおれもどうでもよくなってしまった。
「5!」
ハルヒがカウントをとると同時に棒から下がる綱を握った。
「4.」
古泉の右手が綱を握る。
「3..」
次におれが
「2..」
朝比奈さんの右手が
「1...!」
そして長門の手が、ほとんどおれの手に重なるように綱を握った。まあ持つとこないし。
「せぇーのっ!」
おもいっきり引っ張って、おもいっきり鐘にたたきつける!
ゴォーン!
それは、おれが今まで聞いた音の中で最も深みと重みがあり、そして永遠とも言える永い時間を感じさせる音だった。
「みんな、新年明けましておめでと〜う!!」
ハルヒはとびきりの笑顔で新年の挨拶をした。
ま、それは他の人の邪魔にならないように鐘から離れたところでだったが。当たり前だよな。
全く、その時おれに起きていたアクシデントに気付かなければ、それはそれでハッピーエンドだったのになぁ。
82 :
秋:2006/12/10(日) 03:18:11.30 ID:I8l83uaJO
今日はもう限界なのでここで落ちます。
ちなみに秋というのは、みなさんが書き手がわかりやすいようにとつけたもので、この短編(長いのにすいません)の名前じゃありません。
この短編の名前はみなさんが好きにつけてください。
ではこれでノシ
83 :
初夢(またバイトか):2006/12/10(日) 03:19:49.33 ID:I8l83uaJO
最後の悪あがき保守。
84 :
年賀状(配ってます):2006/12/10(日) 03:32:40.61 ID:Hm+hbq1X0
さて、寝る
携帯も黒かよwwwwww
86 :
年賀状(あたり):2006/12/10(日) 03:33:33.20 ID:I8l83uaJO
保守
87 :
書初め(給料倍増):2006/12/10(日) 03:45:58.52 ID:MUyGw+fp0
88 :
書初め(点滴必要):2006/12/10(日) 03:48:41.96 ID:WvLI3+Rj0
ぼ
89 :
黒豆(千粒):2006/12/10(日) 04:16:23.11 ID:arHneKRGO
ほ
90 :
書初め(家内安全):2006/12/10(日) 04:58:18.13 ID:WvLI3+Rj0
あ
91 :
猪(乱視):2006/12/10(日) 05:37:57.45 ID:DQoGhAX90
ho
92 :
書初め(冠婚葬祭):2006/12/10(日) 06:20:43.04 ID:wg12YvSO0
ほしゅ
93 :
書初め(一人身脱却):2006/12/10(日) 07:14:38.61 ID:lgdseYdA0
hosyu
94 :
猪(2ch中):2006/12/10(日) 07:55:04.55 ID:H5HxGUKxO
保守
95 :
コンブ:2006/12/10(日) 08:08:30.69 ID:BCZQUonU0
>>まとめの人
前スレで突っ込んだものです。
2P目
《昭和56年の6月ぐらいに火山ガス災害が発生して全滅した集落で…》
ここも↑58年に変えたほうが良いです。
96 :
コンブ:2006/12/10(日) 08:15:21.53 ID:BCZQUonU0
・・・あと、直ってるとこ。
「僕には与えられた使命があるのです。昭和56年6月以降もこの雛見沢を…
「電話帳。凄いわ昭和56年付けよ!記念に持ってこうとおもって。」
―昭和56年から眠ったまま目を覚まさない村、雛見沢。―
「僕にはこの村を守って、そしてこの村の記憶を新たな昭和56年6月に伝える役目があるのです。」
新しい昭和56年…?時間往来体っていうのはそういう意味か。
「僕には与えられた使命があるのです。昭和56年6月以降もこの雛見沢を…
・・・直ってるとこ
「このひと、昭和58年に岐阜県で焼死体と言う形で発見されてるんです。」
97 :
コンブ:2006/12/10(日) 08:19:18.08 ID:BCZQUonU0
>>96は間違い。ゴメン。
・・・あと、直ってないとこ。
「電話帳。凄いわ昭和56年付けよ!記念に持ってこうとおもって。」
―昭和56年から眠ったまま目を覚まさない村、雛見沢。―
「僕にはこの村を守って、そしてこの村の記憶を新たな昭和56年6月に伝える役目があるのです。」
新しい昭和56年…?時間往来体っていうのはそういう意味か。
「僕には与えられた使命があるのです。昭和56年6月以降もこの雛見沢を…
・・・直ってるとこ
「このひと、昭和58年に岐阜県で焼死体と言う形で発見されてるんです。」
98 :
凧(赤):2006/12/10(日) 08:44:33.24 ID:kIrD8Lzl0
細かい事だけど、「12時」58分だと新年明けて結構経つよね?
もちろん、気持ちは伝わるけど。
99 :
猪(もどき):2006/12/10(日) 09:39:41.58 ID:lEUD3Ljn0
待て、何故こいつは家に両親が居ない事を知っているんだ・・・?
そうだ、こいつは家に御袋が居ない事を前提に話している。だってこの時間帯は普通どの家庭でも晩飯時だろ?
だけどこいつは家にカレーを持ってきた・・・。Why?何故?
それはこいつが、この家に俺以外の人間が居ないって事を知っているからだ。
後を付けられていた覚えはない。俺の偽装工作が甘かったか、いや見られてたのか?
ドアの向こうには相変わらず無表情で長門が突っ立っている。
「あなたの夕食を当ててみる」
そんな馬鹿なことがあってたまるか。仮に家を監視されてるとしても俺はまだ飯を食っちゃいない。
つまりだ。こいつの予想が当たれば、それこそ俺の考えが読まれてるって事になる。
「カップラーメン」
・・・的中だ。だがな、怖気付くにはまだ早い。カップラーメンなんてのは料理の出来ない男の晩飯の定番だ。
例え勘であっても高確率で当たる。そうだ、これは偶然だ。そうに違いない。
「好き?*******」
好き?何が好きだって・・・?今、こいつは何て言った?俺は思考するのに夢中で全く聞き取れなかった。
いや、聞き取れなかったんじゃない。聞き取りたくなかったんだよ、その単語を。・・・嘘だろ?
何なんだ、聞き違いであってくれ・・・。な、何が好きだって?もう一度言ってくれ。
「とんこつショウガ味」
何故だ?何故そこまで解る?やはりこいつは・・・人間じゃないのか!?
・・・お前は何者なんだ!?
「宇宙人」
保守
100 :
おせち(3,000円):2006/12/10(日) 10:05:53.42 ID:RmcRKUqQO
保守
101 :
猪(ノーパソ):2006/12/10(日) 10:40:33.33 ID:fP1uF24D0
おはようございますぅ
あ、あの…本編の続きを投下しても、い、いいですか?
本日最終回です。
…予定ですけど。
その後需要があるようならまた何か書くかもしれません。
キョン雛見沢転校編、とかw
102 :
初詣でかつあげされた:2006/12/10(日) 10:44:40.54 ID:owTbD5uDO
wktk
103 :
凧(帰省中):2006/12/10(日) 10:51:59.98 ID:kIrD8Lzl0
保守してた甲斐があったな。
104 :
猪(近眼):2006/12/10(日) 11:18:55.89 ID:RQ/VtYIw0
保守
105 :
おせち(3,000円):2006/12/10(日) 11:21:31.54 ID:Nz3b2YWKO
106 :
猪(ミセブラ):2006/12/10(日) 11:35:00.22 ID:fP1uF24D0
ある少女は願いました。
どうか行かないで。
貴方を触れることしかできないから。
またある少女は願いました。
どうか行かないで。
私は一人になって今うから。
二人の少女は願った。
どうか行かないで。私の傍に居て欲しいから。
Hopexisty Longate
―そして今、俺はハルヒの機嫌をとりつつ鷹野を探し出すと言う
超難関ミッションをこなしているわけである。
ひとまずハルヒに広範囲を探す事を提案したわけだが、
おかげで古泉と別れて依頼足を止めるタイミングが皆無だ。
目的を達成する前に疲れが極限に達しないといいのだが。
昨日は結局神社しか回れなかったからな。
しかももう一度神社も一周すると言うのだがら参った。
とりあえず俺らはひとまず園崎家へ到着した。
107 :
猪(近眼):2006/12/10(日) 11:59:39.46 ID:RQ/VtYIw0
レナ「宇宙人が地球を滅ぼそうとしてる!」
長門「・・・」
保守
108 :
猪(水着):2006/12/10(日) 12:08:39.17 ID:fP1uF24D0
俺らの目の前に現れたやたらでかい門であったが、
実際中に特に何があるわけでもなくただっぴろい庭が広だって居るだけのようだ。
ハルヒは手当たり次第に建物の中を物色しているようだ。
長門はハルヒの命をうけて一緒にくっついて回っている。
で、俺は。
とにかく鷹野をどう探すか何か策は無いものかとこうして考えをめぐらせている。
たしかあいつは「風土研究してる」と言っていたよな。
多分本職のフォローだろうが…
ただ伊達に嘘をついているわけでもないらしい。
ハルヒを熱中させるほどの内容を語っていた人だ。
もしかしたらそういう史跡とかに興味があるのかもしれない。
特にオヤシロ信仰に詳しいらしい(ハルヒ談)。
…そうか、やはりそっち系の場所に居るだろうね、居るとすれば。
だから恐らくこの場には居ないだろう…
そうしているうちにもハルヒがこちらに近づいてくるのが見える。
なんだ、もう終わったのか。
「なんだじゃないわよ!あんたやる気あるの?」
すみません、もっと違う事に集中していたものでな。
「全く!それより次、いくわよ!」
次って何処へだ?
「御三家っていうものがあるらしいのよね。
そしたらその御三家って言うのの一つがあの神社らしいの。
だから、ひとまずあすこへ戻るのよ。」
そうか。まぁあそこのほうが鷹野が居る率が高いだろう。
ここはハルヒの提案を受け入れ、ひとまず移動することにするか。
109 :
書初め(注意一生):2006/12/10(日) 12:13:35.86 ID:Asf9sr0t0
どうでもいいけどまとめサイトから
涼宮ハヒルの憂鬱 18禁
に飛んで吹いたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
110 :
猪(水着):2006/12/10(日) 12:23:19.47 ID:ln4+sLE50
111 :
猪(水着):2006/12/10(日) 12:43:34.55 ID:fP1uF24D0
移動時間を鷹野を捕まえた後どのように話を展開させるか、
どうやったらあの人に協力して貰う事ができるのか。
本当はそういうことを考える時間に当てたかったのだが
俺は「ハルヒの機嫌取り」というもう一つのミッションをこなすのに精一杯だった。
長門にこの役をになって貰うのは酷だ。
と言うよりかは多分長門がこなすのは無理だ。
…閉鎖空間が相当発生している、と古泉は言っていたが。
その割りにはハルヒはいつもにましてはきはきしているようにも見えた。
考えている事も、行動のパターンも、いつものハルヒと全く変わらない。
まぁハルヒなんだからそれが当然のことなんだけどな。
こいつの顔を見てると不思議と心の靄が晴れていくようだ。
ハルヒ、か。名前は身をあらわすとはよく言ったものだ。
「…ねぇキョン、さっきこんな道通ったかしら?」
気づけば建物の数が目立つところを歩いていた。
さっきまでは水田跡と林しか見えないような場所を歩いていたからな。
それに坂道を下ったような気もするが一向に上り坂は現れない。
「どうしたのかしら。道、間違ったんだわ。」
道を間違ったと言いつつも前にすすむこいつは一体どういう考えをしているんだ。
常識を逸脱したハルヒの思考回路を理解するのは、
一般的思考の俺の脳みそにはちょっと無理な話だろう。
それにしても一体ここは何処だ?
何か目印でもあればいいんだがこのチンケな村にそんな物は恐らく無い。
「…あすこに誰かいるわ。」
突如ハルヒが声を出す。
彼女の指先を追うとそこには…なんてこった。鷹野がいるじゃないか。
112 :
猪(濡れシャツ):2006/12/10(日) 13:00:05.90 ID:fP1uF24D0
まさに「たなぼた」だ。
道を間違えたおかげでこんなにも早く鷹野に会えるとは。
俺が強運の持ち主なのか、それともハルヒの元に変人が集まるだけなのか。
そんな事は今はどうだっていい。
とにかくすぐにでも鷹野と接触しよう。
「あの人昨日の美濃田って人よね。」
…あ、そうか。
ハルヒはまだ美濃田=鷹野という話を知らない。
「あのな、ハルヒ。」
「ん、何?」
「実はあの人の名前、本当は鷹野って言うんだぜ、知ってたか?」
知ってるわけ無いよな。
「知ってたわ。」
…何?
今こいつは一体なんていった。
知ってた…そういったよな?
「知ってたわよ、それがどうかしたの?」
古泉からでも話を聞いたのか?
理由はあえて聞かないこととしよう。
ここで下手に問い詰めてヘソを曲げてしまっては困るからな。
「あの人に聞いてみましょう。
それにもっとここについての話が知りたいのよね。
ほらキョン、そうときまったらさっさと歩きなさい!」
あいつが積極的に鷹野とコンタクトを取ろうとするとは好都合だ。
気に入って「連れて帰る」とか言い出すと尚いいんだが。
113 :
猪(濡れシャツ):2006/12/10(日) 13:21:37.90 ID:fP1uF24D0
鷹野は50mほど先の白い建物の近くで携帯を使っていた。
ここは圏外だから大方スケジュールでも入力してるんだろう。
…いや、特殊部隊を持ってるぐらいだからな。
ここでも通じるような携帯を持っていてもおかしくは無いか。
鷹野はすでにこちらに気がついているようだ。
俺らが近づいてくるのと同時に携帯をしまって立ち上がった。
そしてこちらを見ながらあの犯罪的微笑でこちらを伺っている。
それにしてもこの家、これも民家なのか?
周りの家と比べて異常にデカい。
玄関も1つじゃないし。
…もしかしたらこれも研究施設って線もありか?
ただ一応民家って事になってるみたいだな。
「前原」という表札が下がっている。錆びてて読み難いが。
「あらハルヒちゃんじゃない、今日もこんな廃村でお散歩かしら?」
つかつかとハルヒが近づいていく。
この人とハルヒはきっと変人同士気が合うのだろうね。
「ほらキョン、あんたはなすんでしょ、朝比奈さんの事。」
おっと…お前オカルト話を聞きに来たんじゃないのか?
「全く、アンタでしょ、昨日雛見沢症候群に詳しいって言ってたのは。」
そうだったっけ?
ハルヒに話したときそこまで言及したんだっけか?
まぁそんなことはいいか。
「こんにちは。美濃田さん…いや、鷹野さんですね。」
114 :
凧(ひとりぼっち):2006/12/10(日) 13:35:27.68 ID:pJ7VJNx10
115 :
凧(ひとりぼっち):2006/12/10(日) 13:49:55.74 ID:pJ7VJNx10
116 :
凧(♀):2006/12/10(日) 14:07:01.82 ID:pJ7VJNx10
117 :
猪(でぶ):2006/12/10(日) 14:20:00.02 ID:fP1uF24D0
「…」
鷹野の表情が曇る。
長門からの情報だ、信頼度は100%に近い。
相手が否定に出たとしたらそれは疚しいことがあるからに違いない。
さぁ、どうでる鷹野。
「よく分かったわね。最近の学生さんは侮れないわ。くすくす。」
む、コイツ認めやがった。
予想外の展開だが特にたじろぐ理由はない。
突っ込んで話を進める。
「いえ、昨日の美濃田佳代って名前を並び替えてみたらですね、
鷹野三四、っていう名前になったもんで。
正直びっくりしました。
貴方が雛見沢症候群の第一人者だったなんて。
論文にあなたの名前が結構載っていました。」
鷹野は微笑を崩さない。
と、言う事はあっちはあっちなりに何らかの自信があるのか、
それとも偽名を名乗ったのは単なる気まぐれだったのか。
うぅ、顔からは何を考えてるのかさっぱり読み取れない。
仕方が無い。このまま単刀直入に…
「あなたにお願いをしにきました。
みくるちゃんの件で。」
…なんと、そこで口を開いたのはハルヒだった。
118 :
初夢(すべてが夢):2006/12/10(日) 14:30:27.83 ID:2Fi2G9As0
119 :
猪(近眼):2006/12/10(日) 14:35:44.88 ID:6zK+vGyM0
ktkr
120 :
書初め(樹木希林):2006/12/10(日) 14:36:03.58 ID:0ZIAGpVl0
121 :
猪(近眼):2006/12/10(日) 14:39:48.59 ID:6zK+vGyM0
あg
122 :
猪(近眼):2006/12/10(日) 14:44:08.10 ID:6zK+vGyM0
あ
123 :
猪(でぶ):2006/12/10(日) 14:44:28.00 ID:fP1uF24D0
「みくるちゃんは昨日から体調が優れません。
いっつもビクビクしてて私達が信用ならないようなんです。
キョンが言うにはレベルが上がりつつあるらしいんです。」
鷹野はうなずくでもなく戸惑うでもなく黙って聞いている。
ハルヒの話は止まらない。
「だから本気でみてほしいんです。
貴方、雛見沢症候群に詳しいんでしょ?
それならみくるちゃんを助けてあげて欲しい…」
ハルヒが俯く。
影になってよく見えないがその表情はさっきとは打って変わり、
雲がかかっているのがわかる。
「お願いします…」
ハルヒお前…
鷹野がゆっくりとハルヒに近寄る。
そして胸に当てていた手をハルヒの頭の上に乗せた。
「…いい子ね、ハルヒちゃん。
いいわ、私が何とかしてあげてもいいわよ。くすくす。」
…!
ハルヒと俺は同時に鷹野を凝視する。
こんなにあっさりと協力が決まるとは…
「あ、ありがとうございますッ!」
あ、ハモった。
124 :
初夢(すべてが夢):2006/12/10(日) 14:46:29.31 ID:2Fi2G9As0
125 :
猪(でぶ):2006/12/10(日) 14:55:31.63 ID:fP1uF24D0
「いいわ。それじゃあまず、詳しい状態を聞こうかしらね。
いまから言うことにイエスとノーで答えてね。」
お安い御用ですとも。
イエスノーでも100文字要約でもこいってもんだ。
「そのみくるちゃんって子はここに来たのは昨日がはじめて。」
もちろんYesです。
「人に信用が置けないと言う状況は終始変わらない。」
昨日ここを離れようって言うときから多分その行動に変化はない。
これもYesだな。
「幻聴が聞こえているように思われる。」
そう、これだってYes。
「時間を追うごとにおびえ方が普通じゃなくなっている」
Yes。
今日は俺らから距離を置いたりしている。
会話もほとんど交わしていない。
…こんなにYesだ多いとなんだか心配になってくるのは当然の心理か。
「聞いたことも無い単語を口にする。」
…聞いたことも無いような単語?
「つまりはオヤシロ様、とかそういう言葉ね。」
オヤシロ様、今まで一度も聞いたこと無い単語ではないが。
こちらに来てから聞いた単語ではある。
ただまだ朝比奈さんの口から聞いたことは無い。
No。
初めてのNoだ。
「血管の中が気持ち悪いと訴える」
いやそれはない。
ただ話さないだけで
本人は感じている可能性がある。
「…そう。じゃあ最後の質問。」
126 :
初夢(空も飛べるはず):2006/12/10(日) 15:03:46.06 ID:2Fi2G9As0
127 :
猪(乱視):2006/12/10(日) 15:03:54.60 ID:6zK+vGyM0
wktk
128 :
猪(ちび):2006/12/10(日) 15:06:14.62 ID:fP1uF24D0
最後の質問か。
これがYesかNoかで心配の度合いが随分違う。
最後って言うのは重要な気がしてならないからであろうが。
「喉をよく引っ掻いている。」
末期症状の事か。
全くそんな様子は無い。No。
…全ての質問が終わった。
一通り質問が終わると鷹野は少し顔を下に向け何かを考えているようだった。
「…そう。だいたいわかったわ…
まだ末期ではないわね。
ただ症状がすすんでいるならレベルが上がってる可能性があるわ。
その辺は本人を直接見てみないと詳細は分からないわね。
ご本人はどちらかしら?」
確か古泉は学校周辺を回ると言っていたな。
その旨を鷹野に伝えた。
「…そう。わかったわ。
古泉君っていう男の子と一緒ね。
貴方達は先に行って探してくれないかしら?
私はちょっとここで落ち着いて考えたい事があるのよね。
それまではその二人とデートでも楽しんでいて頂戴ね。」
うぅ、ここまで快くしてくれるとは…
鷹野を疑っていた自分が恥ずかしい。
申し訳ないッ鷹野様ー!
129 :
猪(乱視):2006/12/10(日) 15:08:31.17 ID:6zK+vGyM0
鷹野なら・・・鷹野ならっ・・・・・・age
130 :
秋:2006/12/10(日) 15:10:59.89 ID:ScBJpBGL0
131 :
猪(ちび):2006/12/10(日) 15:14:58.64 ID:fP1uF24D0
鷹野に深くお礼を言う。
長門の押し、3人で頭を下げた。
この事を古泉に報告すべく俺らはその「前原邸」前を後にする。
―3人の姿が遠のくのを見送ると、鷹野はぼそっと口を開いた。
「楽しんでいらっしゃい、最後のデートをね…くすくす…」
鷹野は悪笑を浮かべ形帯電話をポシェットから取り出す。
「もしもし小此木?
今何処?―そう。
それじゃ学校の辺りにひよこさんが歩いているはずよ。
子犬が一匹一緒らしいけど…問題は無いわね?
あとの3人組みさんもよろしくね。
あぁそれとひよこ、絶対に傷つけるんじゃないわよ。
久しぶりの披験体さんなのよ…」
鷹野は歩き出した。
これでまた新しい実験ができる。
昔と違い今は患者はすぐに国の管理下に入ってしまう。
そうなっては手を出しにくいが…
こんなに都合よく「獲物」がのこのこ現れるとは…
ついてるわね、私。くすくす。
132 :
猪(乱視):2006/12/10(日) 15:15:29.74 ID:6zK+vGyM0
(゚Д゚;)!
133 :
猪(青詐欺):2006/12/10(日) 15:16:36.71 ID:Bh/5kJBnO
朝比奈さんがぁぁあ
134 :
猪(右利き):2006/12/10(日) 15:16:43.50 ID:u5fKZl3/0
まだひぐらし出題編しかやってねーんだよなー
135 :
猪(浴衣姿):2006/12/10(日) 15:17:43.35 ID:IFLL6qny0
たかのん視点?
136 :
お年玉(なし):2006/12/10(日) 15:18:19.90 ID:wg12YvSO0
にげてー!
137 :
秋:2006/12/10(日) 15:18:25.41 ID:ScBJpBGL0
保守。
138 :
おせち(10,000円):2006/12/10(日) 15:23:45.47 ID:vSFnAeOlO
それでも古泉なら……
古泉ならなんとかしてくれる……
139 :
猪(乱視):2006/12/10(日) 15:28:36.58 ID:6zK+vGyM0
wktk
140 :
おせち(15,000円):2006/12/10(日) 15:30:09.68 ID:4Wve1+dyO
一気によんだ。面白過ぎでwktk
141 :
猪(乱視):2006/12/10(日) 15:35:32.25 ID:6zK+vGyM0
age
142 :
秋:2006/12/10(日) 15:37:38.33 ID:ScBJpBGL0
wktkすぎて入り込む余地がないage
143 :
おせち(5,000円):2006/12/10(日) 15:39:32.88 ID:mkILIu1/O
はいはいwktkwktk
144 :
猪(乱視):2006/12/10(日) 15:45:23.82 ID:6zK+vGyM0
age
145 :
初詣でころんだ:2006/12/10(日) 15:47:00.84 ID:5zuPIXF00
アゲテカ
146 :
猪(ちび):2006/12/10(日) 15:49:55.17 ID:fP1uF24D0
神社方向へ戻る道々、ハルヒの表情は元に戻っていた。
あの時ハルヒが切り出すとは思わなかった。
本人曰く
「団長として当然のことをしたまでよ」
ということらしいのだが。
俺はハルヒも少しは成長したかな、と感じていた。
人の事を思いやって言っているのなら上出来だな、ハルヒ。
ふと長門に視線を送る。
そういえば今日長門はずっと小説を読んでないな。
いつもと変わらない目つきで俺らの後ろをついて歩いてくるだけだ。
まぁこれはこれで長門らしい何も変わった事じゃない。
ハルヒに話題を振られ前を向いたその時、
長門が不意に走り出した。
俺とハルヒは一瞬あっけにとられたが、すぐに我に返り長門を追う。
ハルヒの前だからであろう、走るスピードは常人並である。
ここで全力疾走されても困るが。
「ど、どうしたのよ有希ー!」
「おい長門!なんかあったのかよ!」
「接近してる」
何がだ?
「二人にに山狗の数名が接近してる」
二人というのはあの古泉と朝比奈さんのことだろうが…
山犬?えっと山犬っていうのは…今朝の長門の言葉がよみがえる。
『通称「山狗」。隊長は小此木。
小此木造園の名で現在も隠蔽工作など活動中』
…そうだ、鷹野が持っている特殊部隊の事じゃねえか!
147 :
猪(乱視):2006/12/10(日) 15:58:39.05 ID:6zK+vGyM0
わくてか
148 :
おせち(12,000円):2006/12/10(日) 15:59:20.46 ID:Nz3b2YWKO
わかたか
149 :
初夢(みんなと仲間だった):2006/12/10(日) 16:00:29.09 ID:2Fi2G9As0
wktk
150 :
猪(やせ):2006/12/10(日) 16:02:00.96 ID:fP1uF24D0
「ねえちょっとキョン!一体何なのよ!?
それに山犬って何?
この辺そんなに野良犬多かったかしら?」
「バカ!山狗って言うのは鷹野の直轄部隊の事だ!
隠蔽工作とかが活動内容だから…わかるよな!?」
「…!じゃあもしかしてあの人…」
そう、やはりまずかった。
鷹野は明らかに朝比奈さんを悪用するつもりなのだ。
そしていち早くそれを察知した長門が走り出したと言う事だ。
畜生、それを全く想定しなかった…
鷹野が助けてくれる、その思いが強かったせいだ。
俺はすっかり安心していたのだ。
朝比奈さんが助かると。
元のSOS段が戻ってくるんだと。
先ほど通った坂道を登っていく。
ここで段々長門とハルヒとの差が開いていく。
くぅ、こんな事ならもっとまじめな部に入るか体育をしっかりうけりゃよかった…
またまともな部にはいってたらこんな事にはならなかっただろうがな。
ハルヒと長門に遅れをとりながらも俺は学校の前へ差し掛かる。
校庭にその姿は認められない…
俺が止まって確認するや否や同時にまた二人は駆け出した。
「神社よ神社!」
ハルヒがコッチへ向かって叫んでいる。
悪いが俺はお前らほど身が軽くはないんだ…
俺は完全に息が上がったからだを叱咤激励しながら鳥居の前まで走る。
すでに二人は石段を半分以上駆け上がったところだ。
151 :
VIP皇帝:2006/12/10(日) 16:04:27.67 ID:6zK+vGyM0
wもwりwあwがwっwてwまwいwりwまwしwたw
152 :
秋:2006/12/10(日) 16:05:40.22 ID:ScBJpBGL0
wktk
153 :
猪(ミニスカ):2006/12/10(日) 16:13:44.79 ID:6zK+vGyM0
age
154 :
猪(やせ):2006/12/10(日) 16:15:05.14 ID:fP1uF24D0
へなへなと全ての石段を上がる。
二人は石畳を左にそれて林へ入っていたよな。
落ち葉が溜まった林道に差し掛かる。
そして少し歩いたところで長門とハルヒを見た。
その二人の前にあるものは…
古泉が倒れていた。
そして近くの木に作業服の男がもたれかかっていた。
…くそッ!一足遅かったか!
「ちょっと!あんたしっかりしなさい!」
ハルヒに揺さぶられて古泉が上半身を起こす。
「…あぁ、涼宮さん…」
「あぁ涼宮さんじゃないわよ!
一体何があったの!?
みくるちゃんは!?」
ハルヒ、そう質問攻めにするな。
「いや…じつはさっきそこの展望台で風景を見てたんですよ。
そのときに僕が彼女の肩に手を置いたんです。
そしたら私を突き落とそうとした、って言い出して…
弁解しているうちに後ろから2人の男が突然襲い掛かってきました。
やはり狙いは朝比奈さんの様です。
僕がなんとかするから逃げて、と伝えておいたのですが。
2対1でやっと一人を気絶させる事ができたんですがね、
もう一人の足に蹴りを入れたところでこめかみを思いっきりやられまして。」
それで今に至るというわけか。
と言う事は…朝比奈さんは今一人って事になるっぽいな。
これ、相当ヤバくないか?
155 :
猪(ミニスカ):2006/12/10(日) 16:16:11.97 ID:6zK+vGyM0
古泉なかなかやるな
156 :
猪(倉庫係り):2006/12/10(日) 16:21:35.34 ID:zzdD0j/DO
だって相手はあの山狗だし
157 :
秋:2006/12/10(日) 16:22:59.72 ID:ScBJpBGL0
古泉強し。
158 :
お年玉(げんこつ):2006/12/10(日) 16:24:33.64 ID:wg12YvSO0
そういや小泉って鉄鋼弾の中の人だな
159 :
歯科助手と初詣:2006/12/10(日) 16:24:34.34 ID:Hm+hbq1X0
古泉の空気投げが炸裂したか…
160 :
猪(やせ):2006/12/10(日) 16:29:01.47 ID:fP1uF24D0
古泉は立ち上がるとズボンのホコリを払う。
いつもの爽やか顔に焦りの色が見える。
「おい古泉、もう立って大丈夫なのか?」
「いえ、おかげさまで…
それよりも今は朝比奈さんを探す事を優先すべきです。」
「どうやって探すつもりだ?一人で行動するのは危険じゃないか?」
「そうね…とりあえず一緒に行動しましょう。
でももし何かあったらバラバラになる事も辞さないわ。」
その「何か」が起こる前に見つけられるのがもっとも望ましい。
何か武器になるものでもないか…?
「これ」
いつの間にか長門が鉄パイプを持ってきていた。
一体どうしたんだ、こんなもん。
「そこ」
長門が指差す方向を見る。
神輿でも入れておく倉庫だろうか。
その脇に青いビニールに覆われた鉄パイプの山があった。
「…おい長門、おまえ手ぶらだぞ」
「私はこれで大丈夫」
まぁ理由は聞かん。
そんなヒマすらも無い!
「あんた達!
死んでもみくるちゃんを取り戻すのよ!
へこたれてみなさい、死刑よ死刑!分かったわね!」
そんなこと100も承知だ!
俺らは朝比奈さんを探すべく走り出した。
161 :
秋:2006/12/10(日) 16:30:49.51 ID:ScBJpBGL0
wktk
162 :
猪(ミニスカ):2006/12/10(日) 16:31:44.95 ID:6zK+vGyM0
そういやSOS団も向こうの部活以上に超常現象だよな
163 :
猪(給食中):2006/12/10(日) 16:32:22.38 ID:RpbsWO6l0
部活に対する熱意で魅音とハルヒが似てる・・・気がする。
164 :
猪(ミニスカ):2006/12/10(日) 16:37:24.05 ID:6zK+vGyM0
AGE
165 :
猪(やせ):2006/12/10(日) 16:41:10.37 ID:fP1uF24D0
まずは神社の中を一通り探す。
もしかしたら朝比奈さんはどこかに隠れているかもしれないからな。
彼女の名前を呼びながら物陰を重点的に探す。
…居ない。
何処にも居ない。
神社から伸びる道を探す。
下の道へつながる階段、さっきの展望台、
そして神社脇の川へ抜ける林道。
展望台へ戻ることはおそらくないだろう。
それに石段はさっき俺らが使ったわけだから可能性は低い。
…よし、林道を探そう。
長門が前、古泉が右、ハルヒが左を注意する。
そして俺は後ろだ。
後方からの人影は今のところは無い。
地面のあまり良くない林道を抜ける。
川原に出る。
日が当たっており、また障害物が少ないため見通しが良い。
恐らくここに隠れていることは無いだろう。
手分けして探そうとバラバラになろうとしたそのときだ。
林道からやってくるのは2人の作業服の男。
そして上流、下流からもそれぞれ二人の男がやってきた。
4対6、くそっ、人数が少ない、不利だ…
相手は特殊部隊だ。
下手に分散すると危険だ。
4人が背中合わせになるようにして集まった。
166 :
焼き豆腐:2006/12/10(日) 16:45:00.92 ID:hd1GEHTi0
wktk
167 :
猪(やせ):2006/12/10(日) 16:51:13.47 ID:fP1uF24D0
「いい、絶対に離れるんじゃないわよ!」
「それが賢明ですね。」
「よし、わかった。」
「了解」
囲まれる形となった俺らはぐっと腰を入れる。
そして…相手がいっせいに飛び掛ってくる。
戦闘開始だ!
ハルヒは前に飛び掛ると相手の腹に鉄パイプを全力で突き立てる。
しかし相手は防弾チョッキを装備しているらしい。
あまり効果が無いのかすぐに起き上がる。
ハルヒは舌打ちをすると相手の防御の手を切り抜けながら
体の弱部をねらい鉄パイプを滑り込ませている。
流石は全ての部活に仮入部した事だけは有る。
おそらく剣道部に入れば主将は間違いなかっただろう。
長門は一歩前へでると相手の攻撃を全て受け止めては流す。
相手が殴りかかる勢いを利用し、腕を引き相手を地面に叩きつける。
ゴシャァン!
豪快な音を立てて男が倒れる。
それをみたもう一人が石を片手に長門に殴りかかる。
脳天を狙った攻撃だ。
長門はすぐさま体制を変え素早く相手の脇へと入る。
そして相手のわき腹に一発お見舞いした。
さっきの男に重なり倒れる男。
さすが朝倉と対等に渡り歩くだけの事はある。
戦闘に関しても完璧な動きだ。
168 :
秋:2006/12/10(日) 16:51:48.85 ID:ScBJpBGL0
保守。
169 :
猪(ミニスカ):2006/12/10(日) 16:57:21.02 ID:6zK+vGyM0
AGE
170 :
猪(はげ):2006/12/10(日) 17:01:28.03 ID:fP1uF24D0
古泉は相手の攻撃をすべて鉄パイプで払いのけ、
拳を前に送る動作で必ず空きが出来るポイント…すなわち脇に、
鉄パイプで思いっきりスウィングを叩き込む。
そして攻撃に対し避けも鮮やかだ。
頭を引っ込めたりジャンプしたりとまるで映画のアクションシーンのような動きで
ヒョイヒョイと攻撃を避けてみせる。
そして鋭く相手の隙を見ては攻撃を加える。
そして俺は…
とにかく避けることで精一杯である。
一般高校生VS軍人、相当つらいものがある。
鉄パイプは振り回すわけではなく防御に使う。
しかも相手はプロだ。
すぐに後ろに回りこんできては拳を飛ばす。
間一髪避けたとしても反対側から別の攻撃が容赦なく降りかかる。
古泉のように頭を引っ込めれば避けられる攻撃でも俺には無理だっ!
目の前をものすごい勢いで抜けていく拳。
一発もあたらないのが不思議なくらいだ。
とにかく相手の後ろへ回るか拳が飛んでくる半径外に抜けるべきだ。
攻撃範囲は鉄パイプを持っている俺のほうが広い。
相手が攻撃を避けたら間髪入れずに攻撃体勢に入るのだ。
そしてできるだけ相手の背中に回る。
この野郎ッ!朝比奈さんを返しやがれ!
クソッ!あそこで素直に鷹野を受け入れた俺はなんて愚かだったんだろう。
171 :
猪(浴衣姿):2006/12/10(日) 17:06:44.60 ID:6zK+vGyM0
wktk
172 :
猪(浴衣姿):2006/12/10(日) 17:14:35.46 ID:6zK+vGyM0
z
173 :
秋:2006/12/10(日) 17:14:52.83 ID:ScBJpBGL0
保守。
174 :
書初め(一人身脱却):2006/12/10(日) 17:17:29.59 ID:IJnXQRxI0
wktk
175 :
VIP皇帝:2006/12/10(日) 17:19:08.41 ID:fP1uF24D0
だんだんと敵が起き上がるペースが遅くなっていく。
また一人、また一人と脱落しては行くものの、
それに変わるように時々新しい人員がどこからともなくやってくる。
あぁ、きりが無い!
長門は各所各所に作業服の山を作っている。
おそらくもう8人は相手にしただろう。
長門はひと段落着いたのか他の3人の援護をしているようだ。
そして相手の数がとうとう3人になった。
その時だ。恐ろしい言葉が聞こえてきた。
「銃の使用許可を。」
なんてやつらだ。高校生相手に銃を使うってのか!?
「許可する」
無線から無常にもOKの声が聞こえる。
すると許可を申請した一人が腰から銃を抜いた。
「動くんじゃねえぞ。」
場の空気が一瞬で固まった。
176 :
猪(はげ):2006/12/10(日) 17:20:47.10 ID:fP1uF24D0
「勝手に動いたらそのツラに風穴があくと思え。」
ハルヒが物言い足そうな顔をするが口は開かない。
ここは口答えしない方がいい。
口答えすると恐らく二度と口がつかえなくなるぞ。
「…それはできないわ」
…!ハルヒ…!
「なんだとチビ…?」
「私達にはね、みくるちゃんを助ける義務があるの。
それを達成するまでは動くななんていう要求受け入れられないわ。」
おいおいハルヒ!お前一体なにやって…
「口答えすんなや?死にたいってことかお前?」
「死にたくはないわよ。
誰かが死んだら元も子もないしね。
とりあえずその物騒な物をしまってもらえない?
おちおち話もしてられないわ。」
「この野郎…大人を舐めてんのか?」
「本気でいってるのよ。分かる?
私は、私は…私はこうみえてもSOS団の団長なんだから!
団員を守るなんていうのは当然の義務なの!」
「ふざけやがって!このッ!」
男が銃を構えた!
バカッ!ハルヒお前…!
何を思ったのか俺はとっさに前に走り出た。
タァンッ!
軽い爆発音が響き、何か落ちる音がした。
177 :
女教師と初詣:2006/12/10(日) 17:21:39.83 ID:j4GSgBxd0
178 :
秋:2006/12/10(日) 17:23:06.31 ID:ScBJpBGL0
期待age
/ ヽ
. / i
/ / .:. .. |
. //|::: :/ /:::.:::|:. |
|:: .:/| :!: |ヽ/|:: |
|::: :| .:| |:. ::l:::: ! |:: | / |
|::::. :::|___::| ヘ:. :::|!:: | _,|z;!-/: | ! あたしもSOS団つくってきたよ
|::::::. :::ヘィf斥ミぅz.:::|ヘ:: |ィチぅ|ラ|7:::: / ハ|
ヘ:::l、:. ::. ::::マ´弋zシヽ:l ヽ!弋zシイ:::: / |
ヾ ヽ:. :::::::::\|ー一 ,  ̄´_7:;/ |
/ \:::|ー--ゝ ,_、 /´:::::: ハ
.′ .::::`:::::::::ト、:> 、 ,.イハ::l、:::::::. ハ
l .:::::::::::::ト、| X´|  ̄ |`\ ヾ \::::..::.. ハ
| ::/::∧| / |ノ `! \ ヽ::::|::. |
| :::|::/ _/ ハ j `>、 ヽ!::: !
| ::ハ|´―- 、 マニニミ/ / /\ヘ::|
ヘ. ::| ̄ ̄下、 \ ヽ. / / .イ ヘリ
∧:| ヘ. \ \_ム._/_/ / / / i
i ヾ l/ \_` ̄_フヽ ̄´ _/ Y !
| :i  ̄ }--{` ̄ l: |
180 :
猪(過敏):2006/12/10(日) 17:30:11.01 ID:URutMSCt0
やはりこういう話は、「ドラえもんの道具を使わずにどこまで引っ張るか」に始終するよな。
181 :
猪(はげ):2006/12/10(日) 17:32:18.95 ID:fP1uF24D0
銃から細長い煙が出ていた。
…長門の手の中の銃から。
俺は目の前で倒れた男に唖然としながらも長門の顔を見た。
ハルヒも同様に長門を振り返り、キョトンとしている。
「…有希…あんたそれ一体どうしたの…?」
「拾った」
どこにそんな物騒な物が落ちてるんだよ…
「園崎邸で」
こんな村の御三家ならもう何があってもおかしくねえな。
もう何があっても驚かんぞ、俺は。
古泉がばっと走り出ると男の手から拳銃を奪う。
間一髪他の二人の男の攻撃を避けると元の場所に戻ってきた。
「高校生相手にこれはちょっと卑怯でしたね。」
全く…卑怯とかそれ以前に人道的にヤバいだろ。
一瞬の沈黙を破り作業服の男達が再び殴りかかってきた。
場は再び空気が流れだし、戦闘が再開された。
その時、古泉が俺に向かって叫んだのだ。
「…お願いします、先に朝比奈さんを探しにいってはくれませんか?」
何だと、お前らを置いてここを離れろっていうのか?
「もうそろそろ切れが付くはずです。
そしたら我々は貴方の後を追います。
もう朝比奈さんの症状は深刻です。
早く行かないと… ぐっ」
話をさえぎるように男が古泉につかみかかった。
「は、早く行ってください!
そして朝比奈さんを…早く!」
長門の顔を見る。
俺の表情をみると長門は一瞬微笑んだように見えた。
「大丈夫」
182 :
秋:2006/12/10(日) 17:35:33.08 ID:ScBJpBGL0
wktkしてるのにバイトがぁ...orz
183 :
おせち(10,000円):2006/12/10(日) 17:38:43.55 ID:mkILIu1/O
wktk過ぎてテスト勉強できないんだが。
明日からテストなのに…
184 :
猪(浴衣姿):2006/12/10(日) 17:39:18.48 ID:6zK+vGyM0
>>183 ☆-(ノ゚Д゚)八(゚Д゚ )ノアッキラメロー
185 :
初詣で痴漢:2006/12/10(日) 17:39:37.15 ID:b5y7o5540
wktk
186 :
猪(はげ):2006/12/10(日) 17:41:58.38 ID:fP1uF24D0
…そうだな、俺はお前らの期待を裏切るわけには行かないな。
よし、分かった。
もうどうなっても構わん。
おれは朝比奈さんを連れ戻すまでは戻らない。
「キョン!ちょっとまって、私も一緒に…!」
ハルヒ、お前は本当にありがたい奴だね。だがな。
もし俺が朝比奈さんを連れ帰ることが出来なかったどうするんだ?
「でも、でもあんた一人じゃやられちゃうかもしれないじゃない!」
はは、それは俺が頼りないってことか?まぁ仕方が無いな。
しかし万が一襲われたとき俺はお前を守る自信がない。
それどころかお前に迷惑をかけて共倒れになる可能性が高い。
ここで二人も無駄にするわけには行かないのだ。
分かるな?
「でも、でも…!」
…ハルヒ、お前団長なんだろう?
そこにいる2人の事を守ってやるのもお前の使命だ。
それに団員の言う事が信じられなくてどうするんだよ。
それじゃ団長って呼べねえな。
「…わかったわよ!
でも一つ約束しなさい…!」
何だ?
187 :
猪(黒板係り):2006/12/10(日) 17:46:22.52 ID:zzdD0j/DO
山狗・・・銃つかってもそのざまかよ
188 :
猪(浴衣姿):2006/12/10(日) 17:49:33.57 ID:6zK+vGyM0
さすがだ山狗・・・そこにしびれるあこg
189 :
猪(過敏):2006/12/10(日) 17:51:08.70 ID:URutMSCt0
オチ予想
1 実はハルヒが感染済み。世界があぼんしようとし、長門その他はどうしようもできない中キョンが愛のパワーで克服。
2 ていうか全員感染済み。今やってる話はほとんど集団ヒステリーの妄想。
3 富士山が噴火。地球がゲドゥルトの海に沈んで人類滅亡。
190 :
猪(アイドル):2006/12/10(日) 17:54:29.15 ID:MUyGw+fp0
1に一票
191 :
猪(黒板係り):2006/12/10(日) 17:56:03.01 ID:Bh/5kJBnO
作者さん次第。とりあえずキョンがあせらなすぎ。
192 :
おせち(30,000円):2006/12/10(日) 17:57:10.02 ID:Nz3b2YWKO
3に一票
これはガチ
193 :
猪(緑):2006/12/10(日) 17:59:02.78 ID:RpbsWO6l0
194 :
あしたこそ初詣:2006/12/10(日) 18:04:58.32 ID:b5y7o5540
っと、ここでネタばらし
まさかの、丸見えエンド
195 :
初夢(ゴキとの思い出):2006/12/10(日) 18:05:01.84 ID:xbCKpIOS0
4
考えもしない思いつきもしない展開
196 :
猪(停学中):2006/12/10(日) 18:06:14.82 ID:zzdD0j/DO
そんなことより早く小此木を出してくれ
197 :
猪(金歯):2006/12/10(日) 18:10:24.73 ID:fP1uF24D0
「絶対に帰ってきなさいよ!
帰ってこなかったら死刑よ!」
言ってる事が矛盾してるぜ。
まぁハルヒらしいな。
「やれやれ。」
―俺は走り出した。
そう、課された任務は今までになく重大だ。
1.朝比奈さんを見つけて連れて戻る。
2.途中何があってもへこたれない。
3.そして、何よりも無事でかえる。
…うむ、非常に難しいな。
とにかく今は朝比奈さんを探す事が最重要だろう。
全ての道を回った今、考えられるのは林を抜けた、という事だ。
たださっき俺らが前原邸から歩いてきた道の方向には下りていないと思われる。
そしてさっきの川原。
やはり彼女の姿は認められなかった。
そうとなると…頭の中で地図を広げてみる。
そうとなると残るのは…
診療所か!
俺は石段を駆け下りる。
途中勢いが付きすぎで転げ落ちそうになった。
こんなところで死んでしまってはハルヒにあわせる顔が無い。
体勢を整え鳥居を左に曲がる。
198 :
猪(金歯):2006/12/10(日) 18:20:39.17 ID:fP1uF24D0
息が上がるが体をとめることはできない。
分校の角を更に左に曲がる。
昨日歩いたがそういうほど遠い距離ではないはずだ。
なのにこんなに遠く感じるとは精神的なものというのは非常に大きい。
走る。走る。
足の裏が次第に熱くなっていく。
朝比奈さん、たのむ、どうか診療所の辺りに居てくれ。
そしてどうか無事で居てくれ!
まもなく道の脇に開けた部分が顔をのぞかせた。
診療所だ!
期待を胸に診療所の駐車場に目を配す。
…いた!
たしかにそこに朝比奈さんがいるではないか。
しかし胸をなでおろすのには少し早かったようだ。
朝比奈さんの周りに余計なおまけがついている。
作業服の男が2人。
199 :
塩ザケ:2006/12/10(日) 18:26:03.09 ID:ggG7cwDI0
がんばってくだされ。
200 :
猪(金歯):2006/12/10(日) 18:31:56.82 ID:fP1uF24D0
俺は決意する。
あいつらを殴り倒して朝比奈さんを連れ出す!
そして古泉たちと合流し早急にこの雛見沢を出るのだ!
俺は鉄パイプを片手に男二人に向かって突進。
二人はすぐに気づき身構えるのが見える。
…無理だな。
俺を止める事はできない。
全身の体重を勢いに乗せ一人の腹に頭突きをかます。
バランスを崩した一人はそのまま背中から地面に倒れんだ。
もう一人の正面に回り思いっきり鉄パイプを振り下ろす。
しかし相手に白羽取りで止められてしまった。
くっ、やはり特殊部隊、物凄い力だ…
つーか、そんな事に感心している場合じゃないっ!
白羽取りをしていると言う事は両手ともふさがっていると言う事だ。
俺は相手の腹に蹴りを叩き込んだ。
コイツも後ろによろ、と後ずさる。
そのまま鉄パイプを力で奪い取るとぐっと身構えた。
その時、さっきまで倒れていた男がいないことに気がついた。
…ヤバイな。
そう思ったときにはときはすでに遅かった。
後ろから物凄い衝撃がかかり俺は思い切り地面に体をたたきつけてしまった。
うっ… 一瞬呼吸が止まる。
朝比奈さんが見えた。
朝比奈さんはその場に座り込み、駐車場の縁石に背中をゆだねている。
光の無い、おびえきった瞳で俺を眺めていた。
逃げろ、と言いたかったが声が出なかった。苦しい。
201 :
猪(入浴中):2006/12/10(日) 18:42:08.75 ID:6zK+vGyM0
キョォォォォン!
202 :
姫初め:2006/12/10(日) 18:42:19.62 ID:V5FjJpxN0
ふぁいと、おーなのです
203 :
猪(入浴中):2006/12/10(日) 18:49:57.65 ID:6zK+vGyM0
wktk
204 :
猪(入浴中):2006/12/10(日) 18:54:10.10 ID:6zK+vGyM0
AGE
205 :
丸焼もち:2006/12/10(日) 18:55:34.42 ID:OaB1wt1V0
wktk
206 :
おせち(10,000円):2006/12/10(日) 19:03:38.18 ID:0uomgfOKO
wkwktktk
207 :
猪(大人):2006/12/10(日) 19:07:24.77 ID:zzdD0j/DO
小此木!小此木!
_ ∩
( ゚∀゚)彡
( ⊂彡
| |
し⌒J
208 :
あいつと初詣:2006/12/10(日) 19:11:02.54 ID:FttMCRzr0
これは保守せざるを得ない
209 :
おみくじ(人吉):2006/12/10(日) 19:25:45.51 ID:LQyO9SaW0
|\ !`ヽ | ̄〉 | ̄〉 }ヽ ト、___ ー 、 ヽ
,」 /r、 ,i 1.、 ト! !|`> ! | 1ヽ __ ノ ! ヽ ヽ } ム ヽ i 〉
1 V 〉| /i ヽ| i! ハヽ| | ,} 〉 ヽヽ / 」 r‐'__ノ 、___」 } i 〉
.! / !./ | /L /ヘ{_ノ| | ,i ' i i / / | | 1 ノ
_7ムヽ/r-ヘVーュ r ┘ .! ! | ! ! i ./ / ! ! `ュ 「/´ ̄}
| 「! } ´ ̄ | ヽ.1ヽ. | i |. | |〈 { | レ-‐-、 | |ー┐_ノ
レ1 |ヽ!ヽ__/ヽ | |! !{_ノ |∧| | __」 i ヽ ヽ | /´ヽ ヽ i |
N ヽ| 「 | | ! , !ト-' 」 r ' | レ'| ヽ. | ヽ ヽ ! / !. | ! ! /
| . | .| | /イ | r= | |. ! { ヘ i ヽ ヽ L/ / i i i | L__,.ヘ
| ,i ト、 | .| | |. ! ! !. i | ー' ! | / / { | ! |
レ1 .| ! .r┐ i |. ! ! ! ヽ_/ ヽ_ノ ∠___ ヽ_ノ ヽ__ノ
210 :
猪(ギャンブラー):2006/12/10(日) 19:26:03.38 ID:xDHdICYOO
保守
211 :
猪(入れ歯):2006/12/10(日) 19:30:11.98 ID:fP1uF24D0
こんなことになるんだったらあの七夕のとき。
古泉のように「家内安全」とでも書けばよかった。
いや、「部内安全」か…
それじゃなきゃ「朝比奈さんが健康でありますように」とでもね。
そのとき俺の視界に2人分の足が現れた。
俺は襟元をつかまれ無理やり立たされた。
そこに立っていたのは…
「こんにちは。ほんと暑い日ね、キョン君。くすくす。」
…鷹野ともう一人、鼻の高い男。
「姫様、この坊主のほうはいかがしますんね?」
「まぁいつも通りよ。わかってるでしょ?」
「へへへ、貴方も容赦ない人ですけんね…」
こんな奴だと分かっていれば頼らなかったんだがなぁ…
小学生のころ「知らない人には付いていかない」と散々教えられたが、
その教訓がこんな時に生きるとは…
「…朝比奈さんをどうするつもりですか…」
「あら、こんなときにも丁寧語を使ってくれるなんて嬉しいわ。
そうねぇ、どうしようかしら。
まずは強制的にL5に持っていかせて貰うわ。
彼女は今L4…もう普通の生活はできないわね。」
く…対処が遅れたのが悔やまれる。
昨日の夜縛り付けてでも病院に担ぎ込むべきだったのだ。
事を大きくしたくない、と思った俺らが悪かったんだよな。
結局朝比奈さんのためにはならなかったじゃないか。
212 :
おせち(150j):2006/12/10(日) 19:36:33.79 ID:gdlml/V5O
給料いくらだ
213 :
猪(ピンク):2006/12/10(日) 19:37:10.03 ID:RpbsWO6l0
∧ ∧
|/ ヽ ./ .∧
| `、 / ∧
|  ̄ ̄ ̄ ヽ
| ̄ ̄月曜日 ̄ ̄ ̄ ̄)
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.\
|ヽ-=・=-′ ヽ-=・=- / 明日学校来なきゃ
|:: \___/ / 嫌 だ よ ?
|::::::: \/ /
214 :
猪(甘党):2006/12/10(日) 19:38:38.48 ID:YsCfhxVg0
215 :
初夢(見るの忘れた):2006/12/10(日) 19:39:30.43 ID:V5FjJpxN0
>>213 う・・・うわあああああああああああああああ
216 :
おせち(150j):2006/12/10(日) 19:39:39.02 ID:Nz3b2YWKO
217 :
女装して初詣:2006/12/10(日) 19:40:41.41 ID:9Ge/RQFA0
218 :
猪(入れ歯):2006/12/10(日) 19:44:24.22 ID:fP1uF24D0
「それから私の実験に付き合ってもらうのよ。
薬の開発っていうのが普通かもしれないけど…
脳を直接切開する治療…
頭切り開いて直接生体実験っていうのもぞくぞくするわね。
最悪の場合生物兵器としての実験かしら。」
こいつはやはり常人ではない。
情けも涙も無いこんな奴は人間じゃない。
「この子は貴方の彼女だったのかしら?
大丈夫よ、私が丁寧に使わせて貰うわ。くすくす。」
お前なんかに朝比奈さんを渡してたまるか。
今すぐにでもここを抜け出してこんな狂った村を忘れ去ってしまいたい。
しかし…この状況をどう打開するか。
「まだまだ強気やね、坊主。
でも、へへへ、この人に許しを請っても無駄じゃけんね。」
お前らなんかに誰が頭をさげるかよ。
頭下げるぐらいなら首ごと落っことしたほうがマシだ。
「ふふ、本当は貴方の目の前であの子の実験を見せてあげたいんだけどね。
私達がやってることは国家機密なのよ。
首を突っ込みすぎたってことね、坊や。
お国のために役立ったんだからこれは名誉の死、よね。くすくす…」
鷹野がポシェットから拳銃を取り出した。
「でも寂しくはないと思うわ。
もうすこしで貴方のお友達もそっちにいけると思うから。」
くそッ!こんなところで終わってたまるか!
お前らなんかの好きにされてたまるか!
なんて力だ、どんなに足掻こうが全く動かない。
「さようなら。」
もう銃声を待つしかないのか。俺は目を閉じた。
219 :
女装して初詣:2006/12/10(日) 19:47:17.84 ID:9Ge/RQFA0
キョーーーーーーーン!!!
220 :
あいつと初詣:2006/12/10(日) 19:47:37.43 ID:FttMCRzr0
キョーーーーーーーン!!!
221 :
書初め(今年書くぞー):2006/12/10(日) 19:47:55.12 ID:SnkLrx6e0
おわたー
222 :
猪(禁欲中):2006/12/10(日) 19:48:09.25 ID:dQ9rxKx00
もっと俺に力があれば・・・。今ほど己の非力を憎んだ事はない。
畜生、日頃の行いの悪さをこんな所で知らされる羽目になるとはな。
いや別にこれといって神から罰を受けるような事はしていない。
むしろオヤシロ様の祟りとやらを受けるのは鷹野たちの筈だ。世の中ってのは不条理なもんだね。
それこそハルヒじゃないが、この世界をぶっ潰してでも新世界とやらを築き上げたい気分だぜ。
これはヤバイぞ。本能がそう告げている。今にでも逃げ出してやりたいが、朝比奈さんを見捨てる訳にはいかん・・・。
だが残念な事にな・・・この俺にも、もう逃げるだけの力は・・・。
誰かがこちらに走って来る。ぼやけた視界じゃ誰なのか確認出来ない。
その誰かさんの声がする・・・。聞き慣れた声だな。こんな暑い中でも嫌味なくらい爽やかボイスだ。
お前何でここに・・・?
「貴方を守るためにやって来ました。もう大丈夫です。」
ちょっと遅かったな・・・こ、いず・・・。
「給料はいくらですか?」
「 ふ ん も っ ふ ! 」
て事でキョーーーーーーーン!!!
223 :
猪(友達がvipper):2006/12/10(日) 19:50:11.49 ID:2xtPynkI0
急展開ktkt
224 :
VIP皇帝:2006/12/10(日) 19:50:33.90 ID:MUyGw+fp0
ktkt
225 :
猪(青詐欺):2006/12/10(日) 19:51:25.89 ID:B2Q1bqej0
wktk
226 :
猪(大人):2006/12/10(日) 19:51:49.04 ID:Bh/5kJBnO
キョーーーーーーーーーン!!朝比奈さーーーーーーーん!!
ひぐらしって拳銃とかでる話なんだ……
227 :
猪(進化系):2006/12/10(日) 19:51:52.46 ID:URutMSCt0
ぶっちゃけもうキョンじゃなくてkoolだよな
228 :
猪(大人):2006/12/10(日) 19:52:24.28 ID:zzdD0j/DO
あああああああああああ!!!!!小此木の雛見沢弁に微妙な違和感がああああああああ!!!!
229 :
猪(ピンク):2006/12/10(日) 19:52:53.49 ID:RpbsWO6l0
ここでKOOL EDITIONの人が登場ですよ
230 :
猪(入れ歯):2006/12/10(日) 19:53:22.14 ID:fP1uF24D0
TIPS ハルヒサイド
「遅いわ!何かあったんじゃないかしら…!このッ」
作業服を相手にしながらハルヒは叫んだ。
「遅いなんてまだ10分しか経ってないですよ…。それよりも前に集中しないと!」
先ほどから敵の数は増えもしないし減りもしない。
粘り強い。
特殊部隊の底力といったものか。
「…危険」
「なにいってんのよ有希!
なんの話よ!キョンのことなのそれ!?」
「そう」
腕で拳を受け止めなおも表情を崩さない長門。
「そう、じゃないわよ!
ていうか貴方なんで分かるのよ!
虫の知らせってやつなのそれ!?」
「バックアップを派遣した。
まもなく目標に到着する」
「…バックアップ、ですか?」
「そう」
「…なによそれッ!ああもう鬱陶しいわね!」
ハルヒは顔面に一発お見舞いしながら再び叫ぶ。
231 :
猪(委員長):2006/12/10(日) 19:55:56.68 ID:MUyGw+fp0
朝倉ァァァァァァァwwwwww
音夢ちゃんか
233 :
初夢(みんなと仲間だった):2006/12/10(日) 19:56:47.74 ID:1CgMG7E40
( ・3・)呼んだ?
234 :
猪(禁欲中):2006/12/10(日) 19:57:19.90 ID:dQ9rxKx00
おかえりください
236 :
おせち(1d):2006/12/10(日) 20:02:42.73 ID:Nz3b2YWKO
さて、
>>222にまんまと釣られたわけだが
ハルヒの目の前でバックアップとか言いますか長門さん
237 :
猪(おまっ):2006/12/10(日) 20:03:16.24 ID:MUyGw+fp0
ここで選択肢
1.朝倉登場
2.喜緑さん登場
3.鶴屋さん登場
4.朝比奈さん(大)登場
5.朝比奈さん覚醒
238 :
猪(近眼):2006/12/10(日) 20:05:08.04 ID:JELwoW8S0
喜緑さんは長門のバックアップでもないし身内や仲間でもないぞ
239 :
猪(青):2006/12/10(日) 20:05:12.39 ID:RpbsWO6l0
もうSOS団の誰か犠牲になってほしいと思ってる俺は異端なのでしょうk
240 :
猪(病気がち):2006/12/10(日) 20:05:17.01 ID:Bh/5kJBnO
6 谷口WAWAWA
241 :
猪(背中が弱いの):2006/12/10(日) 20:06:08.16 ID:dQ9rxKx00
>>238 むしろ長門が喜緑さんのバックアップ
喜緑さんこそ至高のインターフェース
242 :
猪(おまっ):2006/12/10(日) 20:08:25.86 ID:MUyGw+fp0
長門が間違えたって方向で。
243 :
猪(白髪):2006/12/10(日) 20:09:41.86 ID:fP1uF24D0
…ドサッ
何かが倒れる音がした。
あぁ、俺もう体の感覚が無いほどになったのか?
そういや銃声聞こえなかった気がするが…
自分の死因になった音は聞こえない、とか?
あはははは、こんなに都合のいいもんだったんだな。
人間の死、なんてものは。
死んでも意識は残るようだ。
しかしまだ足が生えてるようだな。
やっぱ幽霊に足が無い、と言うのはガセか。
だが感覚があるだけで足は見えないのかもしれんな。
それに…朝比奈さんに謝っておかねばなるまい。
そう思って目を開けた。
…目の前にとんでもない光景が広がっていた。
なぜか俺の目の前に朝倉涼子が立っていた。
朝倉は鷹野の背後に立っている。
「一歩でもうごいてみな?この女の命はないわよ。」
他の隊員の動揺の色が見て取れる。
誰だこの女?いつの間に三佐の後ろに?一体どうなってるんだ?
244 :
書初め(点滴必要):2006/12/10(日) 20:11:36.96 ID:UtgEg7az0
つまんねぇ・・・
245 :
小松菜:2006/12/10(日) 20:13:25.00 ID:hd1GEHTi0
あしゃくらさんktkr!
246 :
給食のおばさんと初詣:2006/12/10(日) 20:15:10.85 ID:FttMCRzr0
朝倉ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
247 :
猪(子持ち):2006/12/10(日) 20:15:22.56 ID:j6VCALt8O
再構築された朝倉さんにwktk
248 :
猪(白髪):2006/12/10(日) 20:21:53.09 ID:fP1uF24D0
いまがチャンスッ!
俺は相手の腕を振りほどき後ろ足で相手にけりを入れた。
相手が後ろにのけぞる様子がスローモーションで見えた。
このまま左に飛びのきこいつらの輪の中から抜ける!
どうもハルヒが俺に「死ぬな」と思っているらしいな。
世界が都合の良いように動いている。
これなら…いけるかもしれない。
俺が動き出したと同時に朝倉も動き出した。
あっけにとられた鷹野をよそ目に朝倉は隊員の真ん中に躍り出た。
「多少機能制限がかかってるんだけど…
まぁそんなのあんたらにとってハンデにもならないでしょうね。」
隊員の腰が引けている。
まぁ朝倉の前じゃぁ俺だって腰がひけるだろうが。
「仕事の邪魔なのよね…
死 ん で ち ょ う だ い ? 」
そういうと朝倉は最も近くにいた隊員の首に手刀をお見舞いした。
ドシャッ
音をたてて倒れる男。
周りから「ヒッ」っという声が上がった。
俺はその隙に朝比奈さんへ近寄る。
朝倉…頼むぜ!
249 :
猪(白髪):2006/12/10(日) 20:31:09.42 ID:fP1uF24D0
「おい!ひるむんじゃねえ!」
隊長らしき声に我に返った隊員が引き腰ながらも朝倉に飛び掛った。
朝倉はふっと空中に上がると鷹野の隣に降り立つ。
突然の出来事に鷹野は声にならない悲鳴を上げながら銃口を朝倉に向けた。
「あなたの部隊って、役立たずねぇ。」
そういうと朝倉は鷹野の拳銃の銃身を握り、
ぐしゃっ。
銃身があらぬ方向へ向いた。
「あ、あなた一体…」
「私?ああ私ならね。
単なる本体のバックアップにすぎないのよ。」
答えになっていない気がするのは俺だけだろうか。
どうせこの皮肉が分かるのは俺だけだろうがな。
鷹野はそのばにへた、と座り込んだ。
朝倉は構わずつかつかと隊員達の目の前に立つ。
「さぁあんたたち、どっからでもかかってきなさい。
久々のウォーミングアップぐらいにはなるかしらねぇ…」
超挑戦的な目だなぁおい。
その見下すような目はあの時と全く変わらないね。
250 :
初夢(アキバでびゅーしてきた):2006/12/10(日) 20:33:27.99 ID:1CgMG7E40
怯える夜聴きながら支援
251 :
猪(子持ち):2006/12/10(日) 20:35:38.98 ID:j6VCALt8O
鷹野脂肪かこれ
252 :
猪(白髪):2006/12/10(日) 20:44:34.76 ID:fP1uF24D0
「なめるんじゃねえぞおおおおぉぉぉ!」
叫びながら一斉に作業服が襲い掛かる。
一方で朝倉は身軽に攻撃をかわしながら一人、また一人と手刀一本で片付けていく。
「ほらほらぁ、もっと骨のあるヤツは居ない訳?
まったく暇潰しにもならないわ。
目障りなだけねぇ。」
まぁ人間が何人束になっても敵わないだろうが。
多分お前が本気になれるのは現時点では長門だけだと思ったほうがいい。
ほんの数分の出来事だった。
いつのまにか地面にはまるで丸太のように微動だにしない緑の物体が散乱している。
「…ふぅ。全く話にならないわね。」
ガッと足元の隊員を蹴るとポケットに手を突っ込んだまま唖然としている隊長に近づく。
「あんたが隊長さん?
他の連中よりは楽しませてくれるかしら?」
「へっへ、あんた、ただものじゃなさそうだな。」
「…まぁ強いて言えば普通じゃないわね。確かに。」
いえいえ、強いて言わなくても普通ではないですよ。
お前は正真正銘の宇宙人モドキなんだからな。
「そんじゃ、お手合わせねがいしますんね…
舐めてかかると痛い目見るぜ!姉ちゃん!」
「へぇ、アンタ強気じゃない?
何処まで私を楽しませてくれるのかしらぁ?」
二人ほぼ同時に走り出す。
しかし俺にはそれを観戦しているヒマなどなかった。
俺は縁石に体をゆだねている朝比奈さんに近寄る。
253 :
猪(浴衣姿):2006/12/10(日) 20:50:57.34 ID:qNf4CwWiO
支援
254 :
おみくじ(太吉):2006/12/10(日) 20:55:23.84 ID:jver06zz0
英字
255 :
猪(白髪):2006/12/10(日) 20:55:41.09 ID:fP1uF24D0
朝倉は低姿勢で相手に接近する。
対する敵は途中で止まると朝倉を受け止めるつもりなのであろうか。
腰を入れて相手を迎える。
ドガァ!
朝倉が全体重と勢いを利用した手刀が首元で止められた音だ。
「…やるわね。」
「甘いぜ!相手の急所をいきなり狙うのは戦略的になってねえな。」
そういうと朝倉の手首をつかんだままくるりと反対方向を向いた。
…一本背負い!
朝倉の体はそのまま空中で綺麗に弧を描き地面に近づいていく。
勝った!
小此木の脳裏に浮かぶのは朝倉が地面に叩き付けられ、
泡を吹いて倒れているビジョンだ。
…しかし一向にそのビジョンが現実のものになる事はなかった。
なんと朝倉は空中で体制を掛けなおし、地面にしゃがんでいた。
小此木に背中を見せて。
「…なんだと?」
「だから行ったでしょ?私は普通じゃないのよ。」
言い終わるか終わらないかのウチに朝倉は小此木の後ろに回っていた。
首に腕を回す。
「勝負あったわね。」
「…へへ、勝てるわけがねえ…」
コ キ
小気味の良い音を立てて小此木は崩れ落ちた。
勝負あり。
256 :
初詣で痴漢:2006/12/10(日) 20:56:48.34 ID:9Ge/RQFA0
小此木ィィィィィィィィィィ!!
257 :
猪(浴衣姿):2006/12/10(日) 20:57:35.78 ID:qNf4CwWiO
ほしゅ
258 :
猪(倉庫係り):2006/12/10(日) 20:57:45.24 ID:B2Q1bqej0
殺されちまったですんね
259 :
猪(青):2006/12/10(日) 20:59:47.75 ID:RpbsWO6l0
ここで朝倉さんを倒すような人が現れる展開に。
・・・いないか、そんなやつ。
260 :
猪(ギター):2006/12/10(日) 21:02:07.30 ID:2xtPynkI0
朝倉さん強すぎwwww
261 :
猪(おもらし君):2006/12/10(日) 21:03:14.77 ID:fP1uF24D0
一方で俺は朝比奈さんに声をかけるに必死であった。
「朝比奈さん、朝比奈さん!」
声をかけても朝比奈さんは見当はずれな方向の空に目を配すだけだ。
「…誰、ですか?」
「こっちですよ!朝比奈さんってば!」
朝比奈さんの方に手をかけ正面を向かせる。
途端に朝比奈さんは俺の手を払いのけて身を縮める。
「誰ですか…本当に…誰ですか…?」
…もしかして朝比奈さん…
「俺のこと、見えないんですか。」
「いや…いやです…もう…いじめないで…」
朝比奈さんはぽろぽろと涙を流す。
…ッ。
俺は言葉につまり後ずさった。
体にこみ上げてくるのはドス黒い何か。
まさかな。おい、まさかそんな事はないよな。
朝比奈さんが…朝比奈さんが…
俺はもう立ちつくしかなかった。
と、その時、誰かに後ろをとられた。
「動くんじゃないわよ?」
262 :
看護士と初詣:2006/12/10(日) 21:03:39.45 ID:FttMCRzr0
まぁ宇宙人だしなぁ
263 :
あしたこそ初詣:2006/12/10(日) 21:04:27.97 ID:9Ge/RQFA0
うはwwwwwwwみっwwwwwくwwwwwるwwwwんwwるwwwwwwwwんwwwwwww
264 :
猪(子持ち):2006/12/10(日) 21:05:09.37 ID:Bh/5kJBnO
みくるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ
265 :
猪(スポーツマンタイプ):2006/12/10(日) 21:07:46.13 ID:6zK+vGyM0
ちょwwww帰ってきたら小此木死んでるwwwww
266 :
あしたこそ初詣:2006/12/10(日) 21:08:42.67 ID:9Ge/RQFA0
小此木は死なん!
何度でも蘇るさ!
267 :
猪(おもらし君):2006/12/10(日) 21:16:53.13 ID:fP1uF24D0
俺はもう抗う気力なんてない。
首にまわった腕。
後ろで何か言葉を発しているのが分かる。
…鷹野さんですよね?
「あんたの目的はこの二人でしょう?
1ミリでも動いて見なさい、命は無いわよ!」
朝倉が振り返りこちらを眺めた。
「…へぇ、最後の悪あがきですか。」
鷹野の顔からはきっと微笑が消えているだろう。
この状況でまた笑っていられるんなら俺はそんなヤツを尊敬するね。
「大人をバカにすると痛い目みるわよ。
この状況でどう私達に逆らう気なのかしら?」
「まぁいくらでも逆らおうと思えば逆らえるわよ。」
「…いい加減にしなさいよッ!」
首にかかる力が強くなる。
ああもうどうだっていい気がするよ。
ハルヒ、どうやら俺、約束まもれなかったっぽいわ。
「まったく、手こずらせるわね。」
突然朝倉の顔がどアップになる。
その瞬間。
「あんた、いつまでもそんな顔してると本気で叩き殺すわよ。」
朝倉がボソっと言う。
「誰のためにアタシがわざわざ出てきてやったとおもってんの?
行動規制がかかってまでまたあんたらを援護してやってるのよ?
私だって自分のやるべきことをやってるんだから、あんたもやるべき事をやりなさいよ。」
268 :
猪(おもらし君):2006/12/10(日) 21:23:25.99 ID:fP1uF24D0
…やるべきこと?
あぁ、そうか。ハルヒとの約束の事だろ。
朝比奈さんを連れてあいつらと合流すること。
それが俺の課題だよな。
そういえば、昨日俺らは仲間だって言ったのは…誰だ?
…間違いないよな。きのう朝比奈さんに俺達は仲間、
といったのは紛れも無い俺じゃないか。
「仲間が仲間を見捨てていいの!?」
「あなたに託しましたからね。」
「大丈夫」
聞きなれた声が頭に響いた気がした。
そうだ、俺、仲間を見捨ててもいいのか?
託された事を諦めていいのか?
期待を裏切っていいのか?
―駄目だよな。
朝比奈さんがどんな状況にあったとしても。
仲間だ。
見捨ててはいけない。
諦めてはいけない。
裏切ってはいけない。
朝倉が身をかわし俺のために通路を空けた。
俺はあっけに取られた鷹野の隙をつき前に飛び出す。
俺は…朝倉さんを守る義務がある!
ダァンッ
わき腹が熱くなった。
269 :
あしたこそ初詣:2006/12/10(日) 21:24:08.39 ID:9Ge/RQFA0
キョーーーーーーン!!!
270 :
猪(赤ら顔):2006/12/10(日) 21:24:50.54 ID:wV/PilAp0
271 :
猪(黄色):2006/12/10(日) 21:25:21.50 ID:RpbsWO6l0
キョン覚醒クルー?
誰か、誰か金属バットを持って来い!
272 :
猪(倉庫係り):2006/12/10(日) 21:26:06.30 ID:St+0Zy8vO
朝倉さんを守っちゃったよ
273 :
初夢(宝船の夢):2006/12/10(日) 21:26:16.76 ID:V5FjJpxN0
274 :
おせち(30,000ウォン):2006/12/10(日) 21:27:09.16 ID:mkILIu1/O
俺は…朝倉さんを守る義務がある!
?
275 :
猪(乱視):2006/12/10(日) 21:27:23.76 ID:JELwoW8S0
朝倉フラグ = true;
276 :
初夢(宝船の夢):2006/12/10(日) 21:27:42.25 ID:V5FjJpxN0
みくるの間違いだろうな
277 :
あしたこそ初詣:2006/12/10(日) 21:28:26.14 ID:9Ge/RQFA0
278 :
猪(黒板係り):2006/12/10(日) 21:28:26.98 ID:B2Q1bqej0
朝倉かぁぁぁぁぁ!?
アブドゥルゥゥゥゥゥゥゥゥウ
280 :
おせち(15,000円):2006/12/10(日) 21:31:26.08 ID:H5HxGUKxO
キョンはハルヒがいる限り死なない。多分。
281 :
猪(おもらし君):2006/12/10(日) 21:33:23.35 ID:fP1uF24D0
飛び出した勢いでそのまま前に倒れこんだ。
熱くなったわき腹に手を当てた。
…血だ。
多分後ろから撃たれたんだろう。
急所を外れていたらしい。意識ははっきりしていた。
体を起こす。
ぐッ!やべえこれは相当痛い!
ただ目が覚めてちょうどよかったかもな。
俺、どうかしてたし。
「あんたこの期に及んで…」
朝倉が鷹野を睨み付けた。
「あんたも下がりなさい!さもないとね…!」
朝比奈さんに銃口が向いていた。
くそッ!こいつ…!
「…いい事思いついたわ。
あなたのための取っておきの死に方。」
また朝倉がとんでもない事を口にしている。
と同時に。あたりが銀の壁で覆われた。
25m四方ぐらいだろうか。
…空間閉鎖か?
鷹野はただおろおろするばかりである。
すると鷹野の動きが鈍くなった。
全身の力が抜けたようにそのばに突っ立っているだけの体勢になる。
あぁ、これ、傍観してると案外アホらしく見えるな。
体験者は語る。
282 :
初夢(宝船の夢):2006/12/10(日) 21:35:29.61 ID:V5FjJpxN0
ここまで能力使っちゃうとgdgdになる悪寒
283 :
猪(黄色):2006/12/10(日) 21:37:01.28 ID:RpbsWO6l0
とりあえず朝倉さん強杉
284 :
おせち(15,000円):2006/12/10(日) 21:38:53.50 ID:H5HxGUKxO
朝倉裏切んないよな?
285 :
猪(はげ):2006/12/10(日) 21:39:02.79 ID:1Fnz53Ic0
4月からアニメの続きやるらしいぜ
286 :
猪(カビ):2006/12/10(日) 21:39:40.57 ID:j6VCALt8O
朝倉さんの服装が気になる
制服なのか私服なのか
俺としては私服で補完されてるんだが
287 :
猪(でぶ):2006/12/10(日) 21:41:04.30 ID:u5fKZl3/0
つ体操服
288 :
看護士と初詣:2006/12/10(日) 21:41:30.30 ID:FttMCRzr0
つメイド服
289 :
猪(おもらし君):2006/12/10(日) 21:43:38.01 ID:fP1uF24D0
どうやら鷹野の動作を操作しているらしい。
「な、なんなのよこれ…!?動けないじゃない…!」
「この空間内じゃあんたの動きは全て私の統制下にあるわ。
まぁ行ってみればあんたは私の操り人形ってわけね。」
鷹野が自分の頬を引っ張る。
「い、痛い、痛い!あんたいい加減に…!」
「ねぇー、これ、夢じゃないでしょ?
まあ冥土の土産に超常現象っていうのも悪くはないでしょ?」
鷹野の左手は頬を離れるとそのまま下に戻る。
そして拳銃が握られている右手が段々上がっていく。
こいつまさか。
「あんた、ちょっとは死ぬって事、覚えた方がいいわよね。
まぁどうせ生かせないでしょうけどねぇ。あはははは…」
鷹野の顔は恐怖で引きつっている。
「当然の報いよ。あの世にいって反省しなさい。
ま、もっともあの世でそんなことが考えられるのなら、ね。」
それは地獄へ行く、って意味か。
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ…
あんたこんな事して…」
「私には特に天国に行くとか地獄に行くとかそういう話は関係ないのよ。
まぁどうせ私はこの任務が終わったらどうせまた消滅するんでしょうけどね。」
まぁ消滅していただかないと何をされるか分かったもんじゃないがな。
「少しは反省できたかしら?
じゃ、さようなら。」
乾いた銃声が響き、鷹野が地面に倒れた。
銀色の壁は無くなり、再び視界に青空が戻った。
290 :
猪(黒板係り):2006/12/10(日) 21:45:34.57 ID:B2Q1bqej0
これはもう「超皆殺し編」だな。
291 :
おせち(15,000円):2006/12/10(日) 21:47:21.23 ID:H5HxGUKxO
そういえば富竹は生きてないのか?
292 :
猪(スポーツマンタイプ):2006/12/10(日) 21:47:55.84 ID:6zK+vGyM0
12人の富竹「お兄様(はーと)」
293 :
猪(カビ):2006/12/10(日) 21:50:51.13 ID:j6VCALt8O
コンピ研部長「僕は○○。フリーのコンピ研部長さ」
294 :
初夢(宝船の夢):2006/12/10(日) 21:54:51.70 ID:V5FjJpxN0
嘘だっ!!ってもうでたっけ?
295 :
猪(双子の妹):2006/12/10(日) 21:55:07.36 ID:7SyxF95H0
いやぁハルヒはいい。b
296 :
猪(黄色):2006/12/10(日) 21:55:15.41 ID:RpbsWO6l0
__上_ / 、、
_.. -‐ ' " ヽ ̄ノ^7__ )口 | 七 ' 7二 ヽヽ/ | | |
`ー ''"--―――-r⌒``~`゙゙`''ヘ/ ヽ ノヽ||/ / 、_ ./ 。 。 。
`ー--――ー---> 〜-、_, ', )  ̄ ̄
`ー-- .._ へ/ くてi` 〈 `V⌒V⌒WV⌒Y⌒VV⌒W⌒Y⌒`
`ー-_ | ^i , ノ _.. ‐ァ=r‐''⌒゙二ニ二つ
ヽr''ヘ、_ ,.-=ァ/ _. -‐ '"´ l l r} } }l
/ !、 {__// __ . -‐ ' "´ l ヽ 、 ヽ_ノノ
ノ 、  ̄ /-‐ ' "´/`゙ ーァ' "´ ‐'"´ ヽ、`ーテヽJ
_.. -‐''フ|フヽr-‐ ''''フ. ̄「´ / / __.. -'-'"
. ‐ '7 く/|〉-rへ. / l l / . -‐ '"´
┌‐────┐
│ ナルホド |
├───‐─┴────────────────────────
│
└─────────────────────────────‐
297 :
初夢(宝船の夢):2006/12/10(日) 21:55:31.47 ID:SIsFiFK6O
wawawa忘れ物〜
298 :
猪(おもらし君):2006/12/10(日) 21:56:10.40 ID:fP1uF24D0
我に返る。
朝倉がこちらを振り返った。
「はい、私の任務はだいたいこれでお終い。」
委員長だった時代を思い起こさせる笑顔だった。
「あ、お、終わりなのか?」
「今回は長門さんが私を起動したのよ。
情報統合思念体に許可も得ずにね。」
朝倉は長門のバックアップだ、と聞いていたが…
なんだ、今回は長門の意志だけだったのか。
「よほどの事だったんでしょうね。
まったくどう説明するべきなのかしら。」
俺はうずく体を力ずくで起こした。
「…出血酷いのね。
でも悪いわね、今の私にはどうする事もできないわ。
さっきも行ったけど制限付きなもんでね。
分子構造をいじったりとかは出来ないのよ。
おかげで治療はできないの。
早く治療しないと出血多量で死ぬわよ?
それに弾丸も貫通して無いでしょ?」
痛みが酷すぎて分からないが。
たしかにからだの正面には傷が無い。
「まぁ精々耐えるのね。
後はあんたを監視するだけよ。
あんたを殺そうとした瞬間私は抹殺されるわ。」
そうか…じゃあ俺や朝比奈さんに危害を加えることは…
その時俺の背中に寒気が走った。
そうだ、朝比奈さんッ!
299 :
おせち(15,000円):2006/12/10(日) 21:59:54.18 ID:H5HxGUKxO
朝倉の本質は変わらず
300 :
おせち(150j):2006/12/10(日) 22:06:43.43 ID:mkILIu1/O
wktk
301 :
猪(早すぎ):2006/12/10(日) 22:09:16.32 ID:fP1uF24D0
ふりかえると朝比奈さんは…
喉を掻き毟っていた。
「ごめんなさい、ごめんなさい…」
と傷ついたLD版のように、そしてガリガリ、ガリガリと…
来ていた白いTシャツが真っ赤に染まっている。
出血がただ事ではない。
ときどきゲホッゲホッという音とともに口から血が漏れ出す。
な、なんてこった!
これは…末期症状じゃ…!
俺は痛みも忘れて朝比奈さんに飛びついた。
朝比奈さんの手を喉から引き剥がすと朝比奈さんに食いつくように声をかける。
「…ョン、君?」
そうですとも、俺ですよ。SOS団の団員でハルヒの一味の…
「本当に…キョン君?」
朝比奈さんと目が合った。
ただ、目は虚ろで全く焦点が合っていない。
朝比奈さんの手が俺の顔に伸びる。
真っ赤な手が頬を伝う。頬が濡れた。
「あは…キョン君だ…本物のキョン君だ…」
朝比奈さんの目から涙がこぼれる。
「私…ね、もう…何も見えないんです…
キョン君の顔も見られないから…
もしも良く似た人でも構わない…
キョン君の格好をした悪魔でも構わない…」
穏やかな顔に笑顔が戻りつつあった。
頬は赤い。
俺の目頭が熱くなってくる。
302 :
あいつと初詣:2006/12/10(日) 22:10:39.41 ID:9Ge/RQFA0
みっwwwwwwwくwwwwwるwwんwww・・・・・・・・・・・・・・・・・・
303 :
女医さんと初詣:2006/12/10(日) 22:11:25.58 ID:FttMCRzr0
あああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああ
あ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
304 :
猪(カレー味):2006/12/10(日) 22:11:31.98 ID:RpbsWO6l0
>これは…末期症状じゃ…!
どっかの爺さんが言ってるのかと思ったwwwwww
305 :
一人で初詣:2006/12/10(日) 22:12:51.51 ID:17fgh91a0
>>304 俺は「天狗じゃ!天狗の仕業じゃ!」的な意味だと思っちまったよwwwww
307 :
猪(禁欲中):2006/12/10(日) 22:13:40.67 ID:6zK+vGyM0
この際長門の超常現象でもいいから・・・・・ぁああああああああ
308 :
おせち(30,000円):2006/12/10(日) 22:15:51.35 ID:H5HxGUKxO
そもそも長門の力で細菌ぐらい殺せないのか?
309 :
猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:16:53.48 ID:j6VCALt8O
俺のエンジェーーーール
310 :
猪(早すぎ):2006/12/10(日) 22:17:11.65 ID:fP1uF24D0
「ずっと…怖かった…キョン君たちが…
怖い目で私を見てたから…
でもあれ、キョン君たちじゃ…なかったんです。きっと。」
「あ、朝比奈さん…?」
「昨日の夜、ソファの近くにずっと居たんです、誰かが…
それでずっと私にごめんなさい、ごめんなさいって。
きっと私が怖い思いをしているのは…その人のせいなんだと…思うの…うぅッ」
ゲホゲホと苦しそうに朝比奈さんが咳き込む。
少しでも楽になると思い俺は一緒に縁石に座った。
朝比奈さんがふ、と首をもたげかけてきた。
いつもだと空に飛んでいきそうなほど嬉しいだろうが
今日はなぜかとても悲しかった。
「…キョン君、暖かいなぁ…」
朝比奈さんだって十分暖かいじゃないですか…
そんな心配になるような事を言わないで下さいよ…
「ごめんね、キョン君…
キョン君のこと、信じてあげられませんでした…
あんなに信じて、って言ってくれたのに…
ごめんなさい…ゆるして…ゲフッ…あうぅ…」
咳き込む朝比奈さんの背中をさする。
「私ってずるいですよね…
こうやってこんな時にキョン君を独り占めして…
それでキョン君にちゃんと言えずに帰っちゃうんですから…
ふふふ…」
…声が出ない…
まぁ今何か喋ってもどうせ言葉にならないだろう。
311 :
猪(禁欲中):2006/12/10(日) 22:21:29.36 ID:6zK+vGyM0
おっおっおっ
312 :
旦那と初詣:2006/12/10(日) 22:21:42.18 ID:QGwpXnv90
羽入うぜぇwwww
313 :
猪(巨乳):2006/12/10(日) 22:21:55.95 ID:j6VCALt8O
朝倉さんはこの場面を淡々と眺めているのか
314 :
猪(カビ):2006/12/10(日) 22:22:14.16 ID:Bh/5kJBnO
誰か!朝比奈さんを助けてください!!助けてください!!
315 :
猪(早すぎ):2006/12/10(日) 22:24:21.00 ID:fP1uF24D0
突然、あわてたように朝比奈さんが俺の手を探り始めた。
的外れな位置にある朝比奈さんの手を握った。
「どうしました…?」
「キョン君…行かないで…」
俺はどこにも行きはしませんよ。
貴方を連れて帰るまでは。
「ごめんね…最後の最後まで迷惑かけちゃう…
でもキョン君…私のわがまま聞いて…くれますか?」
何だって聞きますよ。
俺に出来る事ならなんだって。
「…一緒に…居てください…
それでずっと…ずっと…
あぁ… あう…」
少しずつ声が小さくなっていく。
頬を伝う涙がまるで宝石のように輝いている。
「朝比奈さん?朝比奈さん!しっかりしてくださいよ!」
朝比奈さんをゆさぶる。
手にかかる圧力が大きくなった。
「怖い…怖いよ…
キョン君… お願い…行かない…で…
いや… 私…
行か…なぃ…ぇ…」
ヒューヒューという呼吸音。
段々と感覚が長くなってくる。
行きません。どこにも行きませんよ…
行きませんってば!だから…
…朝比奈さんのやわらかい手が、俺の手から、抜け落ちた。
316 :
黒豆(一粒):2006/12/10(日) 22:25:30.63 ID:W88m7wAkO
キョンの傷のほうが心配
317 :
猪(禁欲中):2006/12/10(日) 22:26:34.12 ID:6zK+vGyM0
そういやキョン貫通してなかったのな・・・
318 :
猪(カレー味):2006/12/10(日) 22:26:41.75 ID:RpbsWO6l0
キョンって結構な重体じゃなかったっけ?wwwww
随分余裕だなwwwwwww
ああ、そこまでみくるさんが好きなのか。
319 :
秋:2006/12/10(日) 22:29:30.29 ID:ScBJpBGL0
急展開保守。
320 :
猪(禁欲中):2006/12/10(日) 22:32:46.96 ID:6zK+vGyM0
wktk
321 :
猪(早すぎ):2006/12/10(日) 22:33:00.65 ID:fP1uF24D0
その後、朝比奈さんの名前を呼び続けても朝比奈さんは一向に目を覚まさなかった。
ドラマの引き取るシーン、あるだろ。
あんなのうそっぱちだとおもっていつも見ていた。
でも…案外そうでもない。
俺だってそうした。
揺さぶれば、呼べば朝比奈さんがまた「ふにゃー?」といっておきてくる気がしたから。
でも…やっと分かった。
朝比奈さんはもう起きないんだ。
しばらくそこで呆然と朝比奈さんの背中をさすっていたが、
朝倉の言葉で我に返った。
「そんなところじゃ朝比奈さん、暑いんじゃないかしら?」
…それもそうだな。
おれは朝比奈さんを病院の軒の下へ運んだ。
痛みなんてどうでもよかった。
ふらつく足元。
段差が2重に見えた。
そこへそっと彼女を寝かせると俺はその傍の壁によっかかった。
…出血が酷いな。
なんだか視界がぼうっとしている気がする…
そうだ、ハルヒ…
あいつ、大丈夫だろうか?
まさかあの場でやられたりする訳…ないよな?
じゃあなんていい訳するかな。
俺は朝倉を呼んだ。
「伝言ぐらいは…頼まれてくれるよな?」
「…誰にかしら?」
「ハルヒ。」
「それなら大丈夫よ。」
俺は朝倉に言葉を託す事にした。
頭がくらくらする…ハルヒ、悪い事しちまったなぁ、まぁ、死刑は勘弁してくれ。
322 :
猪(禁欲中):2006/12/10(日) 22:37:48.01 ID:6zK+vGyM0
キョン・・・・
323 :
猪(ちび):2006/12/10(日) 22:38:01.76 ID:u5fKZl3/0
これはいい生存フラグ
324 :
VIP皇帝:2006/12/10(日) 22:40:08.43 ID:qNf4CwWiO
あれ?あれ?
なんか目から変な汁が…
325 :
猪(カビ):2006/12/10(日) 22:41:31.26 ID:Bh/5kJBnO
326 :
猪(カレー味):2006/12/10(日) 22:42:52.98 ID:RpbsWO6l0
大丈夫。どんな惨劇が起きても長門がループさせてくれるさ。
327 :
おせち(30,000円):2006/12/10(日) 22:43:19.45 ID:H5HxGUKxO
ハルヒと長門が生き返らすだろ。
328 :
おせち(150j):2006/12/10(日) 22:43:25.32 ID:mkILIu1/O
329 :
猪(今日もカップラ):2006/12/10(日) 22:46:02.15 ID:qNf4CwWiO
330 :
猪(カビ):2006/12/10(日) 22:48:00.83 ID:Bh/5kJBnO
331 :
猪(早すぎ):2006/12/10(日) 22:49:02.88 ID:fP1uF24D0
ガインッ!
鈍い音をたてて鉄パイプが頭にクリーンヒットした。
ハルヒは相手を振り返る。
振り返った瞬間、相手が地面に倒れ、石がずれる音がした。
残すところ後二人となった。
さすがにこれだけの時間戦っていたとなると息が上がる。
「はぁっはぁっ…さすがにもう…これは…遅すぎじゃないかしら…?」
「…そうですねッ(ゲインッ)ちょっとこれは…(バコッ)遅いですねッ…(ゴゥンッ)」
なおも古泉はガ体のいい男とチャンバラを繰り返している。
長門はもう一人と素手で相手のパンチをかわしながらハルヒに目をやった。
「有希…!
さっきあんたがいってたバックアップって何の事なの?」
長門は時々相手を見ながらなおもハルヒに視線を配る。
何かを考えているのだろうか。
時々表情の乏しい顔が曇るように見える。
「ねぇ、有希ったら…!」
「…行って。」
ハルヒの表情がゆがむ。
一体何のことよ…?
332 :
猪(早すぎ):2006/12/10(日) 22:49:55.09 ID:fP1uF24D0
長門を見た古泉がとっさに口を挟んだ。
「涼宮さんッ、行ってください…ここは僕達にまかせてッ!(ガインッ)」
…でも。
「彼が心配ですから…彼の様子を見に行ってください…!」
「おらぁっ!よそ見してんじゃねえぞこのガキッ!」
「ぐ…さぁ、早く…!」
戸惑いの表情を見せるハルヒ。
長門はハルヒの顔を見ていった。
「大丈夫。
行って」
うぅ…ッ!
「ごめんッ、先に行ってるわ!
あんたら絶対後から来なさいね!」
「分かってますって!」
「了解した」
ハルヒは駆け出した。
よく分からない、だがなぜか一分たりとも狂わず彼とおなじ道を。
333 :
猪(禁欲中):2006/12/10(日) 22:51:42.62 ID:6zK+vGyM0
よおおおおおし長門無制限開放
334 :
猪(今日もカップラ):2006/12/10(日) 22:55:53.35 ID:qNf4CwWiO
長門と古泉が一般人だったら、これは死亡プラグだな…
335 :
猪(早すぎ):2006/12/10(日) 22:58:57.65 ID:fP1uF24D0
はぁ…はぁ…
全くなにしてるのよ、あのバカキョン!
朝比奈さんと一緒にイチャイチャでもしててみなさい…
そのときは、そのときは一生許してやらないんだから!
診療所へ向かう舗装道路を疾走する。
いま100mタイムを計ったら自己ベストを1秒更新できるんじゃないかしら?
そのぐらい。
とにかく走った。
一分一秒でもいい、とにかくキョンの元へ向かわねばならない!
診療所の辺りがもうすぐ見えてくる。
まわりよりも日があたっているところ…
あすこだ!
全力で陽だまりの中に飛び出した。
そして目に入った光景は…なんともすさまじいものだった。
そこだけ戦闘最前線にでもなったのではないか?と思うくらい。
なんども喧嘩の場面には遭遇したがこんなのは見たことも無い。
緑色の作業服をきた先ほどの男が10人ほど倒れている。
そしてその中で頭を打ち抜いて死んでいるのは…高野。
…この人なんでこんな暑いのに黒い物羽織ってるのかしら…
そんな事よりキョンは!?
辺りを見回す。
診療所の入り口に誰かが立っている。
…!!!なんでこんな所に朝倉さんがいるわけ!?
もう訳がわからない。
でも何か知ってることには間違いないわね。
私は朝倉さんに近寄る。
336 :
猪(今日もカップラ):2006/12/10(日) 22:59:39.40 ID:qNf4CwWiO
しまった…
変換間違えた…
337 :
猪(背中が弱いの):2006/12/10(日) 23:08:00.23 ID:6zK+vGyM0
きょ
338 :
書初め(今年こそ素人デビュー):2006/12/10(日) 23:12:47.07 ID:1ajBmF370
長門だったら2人殺すぐらい児戯に等しい
339 :
猪(ダイエット中):2006/12/10(日) 23:14:50.62 ID:fP1uF24D0
まず最初にうかんだ疑問を堂々ぶつける。
どうかんがえたっておかしいじゃない。
「お久しぶりね、涼宮さん。
どう、学校生活は?
クラスになじめたかしら?
お友達はふえたかしら?」
「なんで貴方がここにいるの?
カナダへ転校したって聞いたのに…」
朝倉さんは表情一つ変えずに答える。
「実はね、夏休みの間は日本に帰ってきてるの。
それでね、実家がG県内でさ。
長門さんから連絡があってSOS団の活動を手伝って欲しいって。
そしたらこんな乱闘騒ぎにまきこまれちゃってね…
本当、困っちゃって。」
舌をだしてえへへ、と笑う。
この状況でえへへは無いわよえへへは。
それよりキョンは?みくるちゃんは?
「あそこにいるわ…」
建物の一角、ちょうど日が当たらず影になっている部分。
「ちゃんと会ってあげて。
貴方の事ずっと待ってたのよ、キョン君。
でも途中で疲れちゃったみたいね…」
何よあいつ、人がせっかく心配してやったっていうのにのんきに寝てるって訳!?
まったく信じらんないわ!
なんて言ってやろうかしら!
全く、全く…心配かけさせて!
…でも、それが叶わないなんて、全然、思っても無かったのよね。
340 :
書初め(今年こそ素人デビュー):2006/12/10(日) 23:17:37.42 ID:1ajBmF370
キョーーーーーーーーーーーン
きゅーーーーーーーん!!
342 :
猪(背中が弱いの):2006/12/10(日) 23:21:53.14 ID:6zK+vGyM0
え・・・・・まさか・・・・・・?
343 :
猪(ダイエット中):2006/12/10(日) 23:23:31.12 ID:fP1uF24D0
タイルの床に横たわるみくるちゃん。
そしてすぐそばの壁に寄りかかるようにして寝ているのは…キョン。
みくるちゃんの首元は真っ赤に染まっていて…
キョンの寄りかかった壁にはドス黒い後が付いていて。
まるで影のように、血が流れ出していて。
「…キョン?みくるちゃん…?」
ずる、ずる、とあしをひきずって近寄る。
みくるちゃんの足元に座り込む。
「ねぇ、みくるちゃん…
どうしちゃったの…?ねえ…」
返事は無い。
目元には涙が溜まっていた。
口元に血が付いている。
揺さぶっても、声をかけても、頬をひっぱたいても…
みくるちゃんは起きない…
そ、そんな…
口元を押さえてあとずさる…
そ、そうよキョンは?
「…ねぇキョン…起きてよ…
い、いつまでも…寝てるんじゃないわよ、ねえ…」
…起きない。起きないのよ…!
ねえ、おきて、起きてってば…
悪い冗談はやめて。ねぇ…ねぇったら…
私に呆れてみてよ…
やれやれっていってみてよ…
冗談だったら…許さないよ?
いっぱい叱っていっぱい愚痴ってやるんだから…
…ふざけてないでよ…お願い…
お願い…目を開けて… イヤ…
344 :
猪(大人):2006/12/10(日) 23:24:21.82 ID:B2Q1bqej0
うわぁぁぁぁぁぁぁぁ
345 :
書初め(今年こそ素人デビュー):2006/12/10(日) 23:24:23.27 ID:1ajBmF370
世界改変の悪寒
346 :
猪(貧乏):2006/12/10(日) 23:24:28.32 ID:RpbsWO6l0
イヤーーーーーーーーーーーー!!!!!!11111
でも、これでこそひぐらしだな。
347 :
猪(ダイエット中):2006/12/10(日) 23:29:14.62 ID:fP1uF24D0
「あああ…ああああああぁぁぁぁ…
いや、いやああああああぁぁァァァァぁぁぁアアアア!」
そんな…そんな…キョンったら…
酷いわ!なんでアンタ…約束したじゃない!
嘘吐き、嘘吐き!
さっさと目を開けなさいよ!
涙が止まらない。
やめて。流れないで。
キョンとの思い出まで流れ出ちゃう…
アンタがいなくなったら私…私どうすればいいのよ…!
バカ!バカ!
目を開けなさい!今すぐに開けなさいったら!
嘘ッ!嘘よッ!こんなの嘘にきまってる!
きまってるんだったらああぁぁぁぁ!
嗚咽が止まらない私に朝倉さんの声がかかる。
「キョン君、最後まで貴方の事、気にかけてたのよ…」
振り返る。
暗い表情をした朝倉さんが立っていた。
力なく立ち上がると朝倉さんにすがった。
教えて…どうして、どうしてなの…
どうしてみくるちゃんが…
キョンが、キョンが…どうしてこんな目に会わなきゃいけないの!?
「貴方に伝言があるわ。キョン君からよ。」
348 :
猪(背中が弱いの):2006/12/10(日) 23:29:35.23 ID:6zK+vGyM0
そうひぐらしなんだ・・・
解決編があるに違いない・・・きっと・・・
349 :
猪(大人):2006/12/10(日) 23:34:38.39 ID:Ck6RbBnDO
嘘吐きって頭でわかっててもうそはきって読んじゃうんだよなぁ‥‥
350 :
猪(巨乳):2006/12/10(日) 23:34:57.29 ID:Bh/5kJBnO
ここでキョンの伝言がひどいことでショックを受けたハルヒがL5になり自殺
351 :
猪(背中が弱いの):2006/12/10(日) 23:38:36.00 ID:6zK+vGyM0
AGE
352 :
凧(100連):2006/12/10(日) 23:39:45.28 ID:PO96gBx60
353 :
猪(ダイエット中):2006/12/10(日) 23:40:25.04 ID:fP1uF24D0
朝倉の前だから伝えきれない事も歩けどまぁその辺は察してくれよ。
悪いなハルヒ。
約束まもれなかった。
そればっかりが悔しくて仕方が無い。
でも安心しろハルヒ。お前に責任はない。
朝比奈さんの最後もちゃんと見取る事ができた。
最後に彼女は微笑んでくれた。
元の朝比奈さんに戻ったぞ。
「彼女ね、最後目が見えてなかったのよ。
多分過度の精神負担による失明ね…
人間っていうのは案外ストレスに弱い生き物なのよ。」
…そんでな、お前に謝っておかないといけないことがある。
朝比奈さんの事だまってて、悪かったな。
ハルヒに伝えるといつもみたいに
とんでもない方向に話がすすむかと思ってな。
もしかしたらあの時お前に打ち明けてれば、
こういう結果にならずに済んだかもしれない。
お前の事信用してなかったなんて…いまさらいえなくってな。
ごめんなハルヒ。俺をなぐりたきゃ殴ってくれ。
隠されてたお前の痛みに比べりゃ、軽いもんだからな。
古泉や長門にも謝っておいてくれな。
あいつらにも迷惑をかけた。多分これからもだが。
…最後に一つ言っておく。
何があっても泣くんじゃないぞ。
お前がSOS団やらなにやらをひっぱってくんだからな。
いつものごり押しハルヒでいてくれ。
そうじゃないと俺、呆れて成仏も出来ないだろうから。
やれやれ。今になってこんなに話すことがあるとはな。
じゃあな、ハルヒ。笑ってろよ?最後の最後でハルヒの泣き顔は見たくない。
キザだったか?まぁいいか。さようなら。俺の分まで生きろよ。
きょおおおおおおん!!!!!!(;Д;)
355 :
猪(背中が弱いの):2006/12/10(日) 23:41:59.13 ID:6zK+vGyM0
(´゚Д゚`)ぅゎぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
356 :
家出娘と初詣:2006/12/10(日) 23:42:00.93 ID:I8l83uaJO
あああ....。キョン。
357 :
VIP皇帝:2006/12/10(日) 23:43:04.38 ID:FttMCRzr0
キョン・・・・
358 :
書初め(子孫繁栄):2006/12/10(日) 23:43:26.36 ID:IJnXQRxI0
キョーーーーン!!111!!!1
(´゚Д゚`)ぅゎぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
(´゚Д゚`)ぅゎぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
(´゚Д゚`)ぅゎぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
(´゚Д゚`)ぅゎぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
(´゚Д゚`)ぅゎぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
(´゚Д゚`)ぅゎぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
(´゚Д゚`)ぅゎぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
これはひぐらしなんだ! 解決編がある!
360 :
”管理”人と初詣:2006/12/10(日) 23:45:35.25 ID:FttMCRzr0
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
361 :
猪(ケツ拭くの忘れた):2006/12/10(日) 23:45:44.64 ID:IHjB6IC50
きっと墓石にも「キョン」って書かれるんだろうな。
362 :
塩ザケ:2006/12/10(日) 23:45:49.73 ID:hd1GEHTi0
(´;ω;`)ウッ
363 :
猪(大人):2006/12/10(日) 23:46:01.30 ID:B2Q1bqej0
寝れねーーーーー!!!
364 :
トリマーと初詣:2006/12/10(日) 23:46:05.93 ID:5zuPIXF00
じょーーーーーーーーん
366 :
猪(貧乏):2006/12/10(日) 23:47:03.05 ID:RpbsWO6l0
この感動と悲しみの涙が同時に流れるようなところがひぐらしッ!
368 :
猪(ベース):2006/12/10(日) 23:47:14.53 ID:2xtPynkI0
うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・キョン・・・・・
369 :
猪(貧乏):2006/12/10(日) 23:47:45.80 ID:RpbsWO6l0
370 :
黒豆(二粒):2006/12/10(日) 23:47:48.25 ID:W88m7wAkO
キョンと言えばフルーツバスケットも終わったんだよな
371 :
猪(しいたけ目):2006/12/10(日) 23:48:34.49 ID:GsnTGjQh0
/: :.::.:: : .:/イ´: :/´.. -― ̄`:.=ミ:_..
/:.: .::.::.::..:/: :.: : / ノ: : : : : : : : : `: .、‐ `ヽ、
i: .::.::.::.::.:/ .: .::.: :/ .イ:: :. : : : : : : :>.、 \-‐ヘ.
|.::.::.::.::.:/:: :l.::.: : |/::.::.::..:..: : ヽ:イ_ . :\´: ヽ:.ヽ:ヽ
!::!::.!::.::ハ::.|::.|: :.|::.::|::.:斗-‐´: : ::.::.::.. : : :ヽ::斗: :.l: :!
j::.|::.}::.::|::.:斗v:: :.!::.イ::.::.ト、::.:ト、: :ヽ:_::.::.:../ト :l:: : ト:|
ノ‐ |:/::.:/ イ|:. |::.::ハ::.::.l \:、\: \7'ァミl::.|:: :l }}
l::l::.:ヽム/ |::.::.::.::.::.ト:斗---`孑` ーイォ::小::./l/′
|::{::.::.::V77!::.::.::l:: ´l `,≧zzミ |ュリ }:./::.|
l:ハ:.}:.l/:.| |::.::.::.:ト、:.V/ト-':...} ´ イ::.: :|
| `j小:.| ト::.::.:..:ヽ-ミ` Vユツ ヽ ハ::j:リ
ヽ / |! リ_トヘ:l::.:...:.ヽ「 { _, .イ::.イ/ くわえたい・・・
_ノ.. ..:..|:ト、::.::.:、\` ー-、 ´ '/:.|:/フ:>、
r‐<::`丶:..:ハト、_\::.:ヽ ̄` }┬‐.:: : :〃::/: : /、
/´ ̄` ミヽ:\ヽ:..:.「 >:}-- 、 ノ|:... : : l:::./: :./ ヽ
! \\:ヽ..:.Vーノ-- 、\7:..: : : :|::/: :/ !
. | ヽ:ヽ:〉ム二ニ、‐- 7|:..:. : :/::l: :// |
V ー 、 V / ` ‐{ノ:..:..:./::/ // |
| --- { ヽ..:./::/ /// |
372 :
猪(イタ電中):2006/12/10(日) 23:48:44.60 ID:qNf4CwWiO
(;3;)
373 :
VIP皇帝:2006/12/10(日) 23:49:32.57 ID:6zK+vGyM0
何この葬式な雰囲気・・・
374 :
猪(貧乏):2006/12/10(日) 23:50:10.63 ID:RpbsWO6l0
そうか!これは「涼宮ハルヒの”泣く”頃に」だったんだよ!
375 :
猪(ダイエット中):2006/12/10(日) 23:50:12.53 ID:fP1uF24D0
私は最後まで聞けずにその場にへたり込んだ。
そのまま這っていくとキョンを壁から離した。
そして朝比奈さんのところまでひきずり、寝かせた。
ごめんなさい、引きずったりして。
キョンを膝枕してみた。
スケベなあんただから、こうすれば少しは嬉しいかしら?
笑っていろって…そんなの無理にきまってるじゃない。バカ!
私は…私は…うぅ…
ずるいわ、あんたずるすぎ!
自分だけ好きなだけ伝える事伝えておいて…
私は、私は一つも伝えられなかったじゃない!
みくるちゃんはいいな…
自分の伝えたい事、伝えられたでしょ?
きっとみくるちゃんが死んでしまったのは私のせいだ。
キョンたちはこの二日間、ずっとあなたの心配ばかりして。
ずっと貴方の事、話し合ってて。
構って貰えない私はきっと貴方を寝たんでたんだわ。
でもそんな事がわかったらキョンきっと私を軽蔑すると思った。
だから押し殺してた。
ずっとずっと、いつもと変わらないように振舞ってた。
その思いが私の中で暗い渦をまいて大きくなって、
いつのまにかみくるちゃんを恨んでいたのかもしれないわね。
私、最後の最後でみくるちゃんに負けちゃったのね。
私ももっとキョンと一緒に居たかった。
キョンと一緒におしゃべりがしたかった。
ごめんなさい、ごめんなさい…
どのぐらい謝ったらゆるしてくれる?みくるちゃん…キョン…
376 :
猪(大人):2006/12/10(日) 23:51:13.25 ID:B2Q1bqej0
Noooooooooooo!!??
救いは?救いはないのか!?
377 :
猪(イタ電中):2006/12/10(日) 23:52:54.09 ID:qNf4CwWiO
この流れだと、バッドエンドしか思い浮かばNEEEEEEEEE!!
378 :
猪(ベース):2006/12/10(日) 23:54:05.72 ID:2xtPynkI0
バッドエンドしかないのか・・・・・・・・・・・
379 :
猪(背中が弱いの):2006/12/10(日) 23:55:51.20 ID:6zK+vGyM0
そうか・・・
>>106はハルヒとみくるだったのか・・・
380 :
猪(ダイエット中):2006/12/10(日) 23:58:36.55 ID:fP1uF24D0
…キョンは一人で遠くにいってしまった。
いや、みくるちゃんと一緒に旅立てたのかしら。
いいな…みくるちゃん、いいな…
がりがりがり…
私はいつの間にか喉を掻き毟っていた。
私の中のねたみがかき消したくて。
私の中の汚い部分を取り除きたくて。
がりがりばり…
血がたれちゃった…
ごめんねキョン、あとでちゃんと拭いてあげるわね。
みくるちゃんもごめんね…
あとでちゃんと謝らせてちょうだい…
もし、もしもこの世界が私を中心に動いているのなら。
もし、七夕で書いたことが叶うのなら。
もう一度、夏休み前まで戻りたい。
こんな事にならずに、みんなで夏休みをすごしたいわ。
ね、キョン。
今度は私、絶対に間違えないから。
今度は私、ちゃんと行動できるから。
がりがりがり…
なんだか痛みも何も無い…
まってキョン、行かないで…
私またひとりぼっちになっちゃうから…
二人とも、待ってったら…
わたしを置いていかないで…
その時、私はたしかに見たのよ。
キョンとみくるちゃんが手を差し伸べてくれたのよ。
「勝手に泣いてんじゃねえよ、やれやれ。」
381 :
猪(背中が弱いの):2006/12/10(日) 23:59:32.27 ID:6zK+vGyM0
( ゚ Д ゚ ; ) !!!!!
382 :
猪(大人):2006/12/10(日) 23:59:47.54 ID:B2Q1bqej0
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
383 :
猪(貧乏):2006/12/10(日) 23:59:52.11 ID:RpbsWO6l0
いやあああああああああああああああ!!!!!!!!!
らめぇ!掻き毟っちゃらめええええええええええええ!!!!!!
384 :
おみくじ(犬吉):2006/12/11(月) 00:00:09.12 ID:81E7xmDr0
こ、これはああああああああああああ
385 :
初夢(空も飛べるはず):2006/12/11(月) 00:00:43.24 ID:LIR9/HcP0
長門派だったけどこのスレをみてハルヒ派になりつつある
386 :
猪(病気がち):2006/12/11(月) 00:04:12.52 ID:IWYI6m2oO
昼間から「このスレ終わったらテスト勉強しよう」と思ってたら…
勉強できNEEEEEEEEE!!!
387 :
猪(緑):2006/12/11(月) 00:04:26.73 ID:nBsVxIVi0
1/15498なのか?
切ないけど救いはあるな・・・
388 :
姉と初詣:2006/12/11(月) 00:04:37.70 ID:m/bexhyu0
389 :
書初め(点滴必要):2006/12/11(月) 00:04:52.23 ID:B3y9x/xOO
それでも長門なら……長門なら、何とかしてくれる……!
390 :
猪(青):2006/12/11(月) 00:05:34.31 ID:6dL8S7SbO
(・3・)アルェ〜?!
長門と古泉は…?!
え…!?もしかして死亡!?
>>386 よう 俺
うわぁぁぁっぁぁっぁぁぁっぁぁぁっぁぁ!!!!
392 :
書初め(点滴必要):2006/12/11(月) 00:06:53.40 ID:8vIsZ18d0
>もし、もしもこの世界が私を中心に動いているのなら。
>もし、七夕で書いたことが叶うのなら。
>もう一度、夏休み前まで戻りたい。
「涼宮ハルヒのなく頃に解」ktkr?
393 :
猪(浴衣姿):2006/12/11(月) 00:09:32.14 ID:29MFMVdY0
「…世界の崩壊が始まったようです。」
「関東全域がほぼ壊滅。
全地球上で大変動が起きてる」
「そうですね…我々はここで終わってしまうんでしょうか?」
「分からない。全ては涼宮ハルヒ次第。」
「ははは、もう僕らにはどうしようもないと。」
灰色の空を眺める。
神人がのそのそと動き回っているのが見える。
でも僕はもう戦う必要はないだろう。
涼宮ハルヒがこの世を去った。
結果的にこの世界は崩壊する。
はぁ、と僕はため息をつき川原に横になった。
「一応他の両名は…」
「生体反応なし…」
「朝倉さんは?」
「…分からない」
「おや、めずらしいですね…大本も崩壊を始めたんでしょうか?」
「情報統合思念体とは現在も通信を継続。
任務終了及び最後の情報収集命令が下ってる」
「じゃあ何故です?」
「分からない。ノイズとエラーが多すぎる」
…そうですか。
長門さん、そのノイズとエラーは大切にしたほうがいいですよ。
「何故」
きっとそれは「感情」ってやつです。
「…そう」
…そう。この先世界がまた再構成されると仮定。
再度「彼」と異次元同位体の「キー」が居てくれることを望む。
また次の世界でも、彼の近辺に配属、そして彼を…って、…る。…あぁ、ノイズが…
394 :
猪(大人):2006/12/11(月) 00:11:31.39 ID:vNPfAeEbO
wktk
395 :
猪(青):2006/12/11(月) 00:11:54.51 ID:6dL8S7SbO
うわぁぁぁぁぁあ!!!
396 :
猪(浴衣姿):2006/12/11(月) 00:12:31.92 ID:29MFMVdY0
情報統合思念体、
私は一体どうすればいい?
このノイズとエラーを…
そして最後の申請を。
私には欲しいものがある。それは
― プツン ―
世界は終わりを告げた。
397 :
猪(水着):2006/12/11(月) 00:13:10.67 ID:XCL37YZW0
思いついたんだがハルヒが脳内妄想の世界に満足してくれれば世界は安泰じゃね?
398 :
猪(貧乏):2006/12/11(月) 00:15:49.76 ID:vAAaJKWW0
ひぐらしの雰囲気出すぎだろこれ・・・
399 :
ダイコン:2006/12/11(月) 00:16:59.76 ID:AoI2076n0
Thanks/youを再生しながら読んでるんだけど・・・泣ける。
400 :
猪(マヨラー):2006/12/11(月) 00:17:46.39 ID:eUMlzgyd0
祭囃し編とはいかなかったか・・・。
401 :
家出娘と初詣:2006/12/11(月) 00:18:11.82 ID:QQBTU5pM0
という夢を見ました。
402 :
猪(浴衣姿):2006/12/11(月) 00:18:20.28 ID:R4tiP3cV0
なんというばっとえんど…富野もびっくり…
403 :
カラスと初詣:2006/12/11(月) 00:18:48.71 ID:8j0uBXMtO
これは、すごい出来ですね。
404 :
猪(進化系):2006/12/11(月) 00:19:11.70 ID:/fZ7uv4HO
なんだこのきもちは
405 :
猪(浴衣姿):2006/12/11(月) 00:19:30.68 ID:R4tiP3cV0
それじゃまとめてきます!
このかんなすぃお話を(つA`)
406 :
猪(青):2006/12/11(月) 00:19:38.02 ID:YmQ+sl1+0
バッドエンドキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
脳内BGM:you
ナンテコッタイ
408 :
猪(甘党):2006/12/11(月) 00:20:48.42 ID:qwSa1hUGO
終わりか?
めでたしめでたし
409 :
猪(病気がち):2006/12/11(月) 00:20:53.67 ID:IWYI6m2oO
410 :
カラスと初詣:2006/12/11(月) 00:21:27.12 ID:8j0uBXMtO
ちょっとまて!これで終わりか?
だれかこれ漫画化してくれww
まだ
>>1がENDと書いていない! まだ希望がある!
413 :
猪(緑):2006/12/11(月) 00:22:57.14 ID:nBsVxIVi0
真の結末は原作「涼宮ハルヒの暴走」で読める
414 :
猪(貧乏):2006/12/11(月) 00:22:58.91 ID:vAAaJKWW0
解だ!解があるに違いない!
まとめ乙
415 :
おみくじ(ひく金ねー):2006/12/11(月) 00:25:05.17 ID:R/cHXLMq0
そういえば「憤慨」が出てからずいぶん経つけどまだ新刊でないんかね
416 :
猪(貧乏):2006/12/11(月) 00:26:03.58 ID:vAAaJKWW0
417 :
猪(浴衣姿):2006/12/11(月) 00:26:38.95 ID:29MFMVdY0
俺は文芸部を占領する形で存在するSOS団本部で、
涼宮ハルヒに命された「情報収集」と言う名の
ネットサーフィンに没頭していた。
いま部屋に居るのはメイド服すがたの麗しいお方、未来人の朝比奈みくるさん。
年中無休の爽やかフェイスの持ち主、超能力者の古泉一樹。
そして何があろうと沈黙の無表情、宇宙人の長門有希。
朝比奈さんが入れてくださったありがたいお茶をすすりながら、
俺は今日もイカレ女団長、涼宮ハルヒの暴挙につき合わされているのである。
パソコンのお気に入りは大半がオカルトサイト。
特に目的もなくある巨大掲示板のオカルトカテゴリに飛んだとき。
目に入ったのは
「雛見沢の祟り!みんなで突撃しようぜ!」
世界にはハルヒと同類の人間が一体どれほどいるのかと呆れながら
そのままスクロールしようとしたその時。
突如横から現れた涼宮ハルヒその人にパソコンの前を占拠されてしまった。
変わって欲しいんなら口で言え口で!
しばらくページを眺めていたハルヒの口が動く。
頼むッ!いまからこれに参加するとか言い出さないでくれッ!
「…信憑性がないわね、ただオタク共が騒いでるだけね…
でもいいわキョン、この調子で他のところで情報収集するのよ。」
…ほっ。胸をなでおろした。
コイツはある日突然とんでもない思いつきで相手を恐怖のどん底へ陥れる天才だ。
このとんでもない女に一体いつまで付き合っていればいいのやら…
やれやれ。
今日も一日暑い。蝉の声がうるさい。
せめてひぐらしぐらいにして欲しいもんだよな、アブラゼミはどうもやかましすぎる。
=THE END=
418 :
恵比須(えびす):2006/12/11(月) 00:26:42.79 ID:EAKjAIam0
419 :
猪(青):2006/12/11(月) 00:28:13.75 ID:6dL8S7SbO
お、終わった…
420 :
猪(浴衣姿):2006/12/11(月) 00:29:24.89 ID:29MFMVdY0
お付き合いありがとうございました。
途中あんなところでやめなくて本当によかったです。
まぁみんなを惨劇に巻き込んでしまったわけですが、
少しでも皆さんに楽しんでいただけだのでしたら光栄です。
また暇なときに違う線で「ハルヒぐらし」やるかもしれません。
まぁ私にとっての惨劇は、明日の日本史の試験ですがね。ええ全く。
421 :
おみくじ(中がよろし):2006/12/11(月) 00:29:39.37 ID:VltBG5pr0
乙
良かった
422 :
猪(進化系):2006/12/11(月) 00:30:19.59 ID:CsxynjpmO
乙
423 :
猪(マヨラー):2006/12/11(月) 00:30:22.44 ID:PZjP1IZPO
424 :
VIP皇帝:2006/12/11(月) 00:30:31.99 ID:EAKjAIam0
乙
なんという稀に見る天才…これがVIP名物、才能の無駄遣いかwwwwwwwwwww
425 :
年賀状(気があるってことなのか?):2006/12/11(月) 00:30:40.60 ID:D/cRZa2A0
乙
426 :
猪(大人):2006/12/11(月) 00:30:46.22 ID:vNPfAeEbO
俺も今日がテストだぜwwwwwwwworz
作者さん、乙!
ちなみにこの終わり方はひぐらしのものなのか?ひぐらしは漫画しか読んでないから結末がわからん
428 :
猪(発情中):2006/12/11(月) 00:31:12.23 ID:k1HXIKVb0
>>420 マジで何番煎じだよこのスレ・・・・
読んでないけど、ここまで頑張ったから乙しとくよ
429 :
秋:2006/12/11(月) 00:31:12.64 ID:10ZjX8fa0
...これは素晴らしいできですね。
これで終わりにするのはあまりにも惜しいです。
430 :
猪(ほろよい):2006/12/11(月) 00:31:16.23 ID:oHVLbpWuO
431 :
書初め(点滴必要):2006/12/11(月) 00:31:17.16 ID:B3y9x/xOO
乙
ってか明日試験なのかよww
432 :
猪(貧乏):2006/12/11(月) 00:31:21.31 ID:vAAaJKWW0
乙
これはハイクオリティ間違いない
>>418 mjd
詳しくはぐぐってくれ
433 :
猪(浴衣姿):2006/12/11(月) 00:31:34.13 ID:R4tiP3cV0
434 :
猪(病気がち):2006/12/11(月) 00:31:55.39 ID:IWYI6m2oO
>>420 乙。良かったぜ。
お前もテストかwwwwwwwwwww
435 :
猪(進化系):2006/12/11(月) 00:32:10.17 ID:/fZ7uv4HO
>>106 Hopexisty Longateの意味がわからん…
436 :
猪(貧乏):2006/12/11(月) 00:32:22.51 ID:vAAaJKWW0
you聞いてる奴挙手・・・オレはエンドレスで聞いてるんだが・・・
437 :
猪(青):2006/12/11(月) 00:32:59.28 ID:YmQ+sl1+0
作者乙
まとめの人も乙
乙でした!
439 :
ダイコン:2006/12/11(月) 00:33:51.91 ID:AoI2076n0
441 :
猪(禁酒中):2006/12/11(月) 00:34:46.52 ID:NUzeciMgO
乙
クオリティ高ぇぇぇぇぇぇ!!!!!!111
442 :
猪(病気がち):2006/12/11(月) 00:35:40.49 ID:IWYI6m2oO
しかしこれは
>>1先生の次回作に期待せざるをえない
443 :
家族で初詣:2006/12/11(月) 00:36:23.21 ID:4S0P0QDw0
記念
444 :
猪(アイドル):2006/12/11(月) 00:36:59.79 ID:1SMJIiop0
445 :
猪(青):2006/12/11(月) 00:37:40.83 ID:6dL8S7SbO
乙!!!
俺も明日試験なんだぜ?
数学と物理…
446 :
年賀状(気があるってことなのか?):2006/12/11(月) 00:38:26.91 ID:D/cRZa2A0
なんという良小説スレ・・・
時間を忘れて読みふけってしまった
この俺は明日確実に赤点
447 :
猪(貧乏):2006/12/11(月) 00:38:48.56 ID:vAAaJKWW0
448 :
初詣でころんだ:2006/12/11(月) 00:39:13.88 ID:lumDWXVZO
俺は試験一ヶ月後だからセフセフ
センターだけどなwwww
449 :
猪(青):2006/12/11(月) 00:40:47.01 ID:YmQ+sl1+0
450 :
書初め(焼肉定職):2006/12/11(月) 00:41:19.55 ID:0kO+Zhkj0
たまにこういう良スレに巡り会えるから
まだまだVIPも捨てたもんじゃねえんだよな・・・
451 :
猪(浴衣姿):2006/12/11(月) 00:41:51.20 ID:29MFMVdY0
452 :
カラスと初詣:2006/12/11(月) 00:43:05.84 ID:8j0uBXMtO
なんという小説....。
書いた人まとめの人乙。
保守がてらの短編も乙。あれまだ未完ぽいけど。
454 :
親父と初詣:2006/12/11(月) 00:46:20.44 ID:dRxIv8abO
455 :
猪(病気がち):2006/12/11(月) 00:50:59.50 ID:IWYI6m2oO
携帯厨のためにうpってくれたりは…
しないよな…はは。
456 :
猪(浴衣姿):2006/12/11(月) 00:54:08.43 ID:29MFMVdY0
よーし先生、TIPSあげちゃいますよ。
まぁ皆読めるわけじゃないっていうのは不公平ですから。
…わたしってずるいですよね?
TIPS 長門有希の憂鬱
結局は誰も気づいていないようだった。
結果としては何が起こったのかと言うと、
分かりやすく言えば涼宮ハルヒの気まぐれにより時間軸が大幅に折れ曲がった。
雛見沢という土地の土地柄にもあるらしい。
どうやら非断続型時間往来体が存在していたこともあり、
多数の複線…つまりパラレルワールドが存在していた事になる。
なぜか私の記憶としては存在しない。
全ては情報統合思念体から通達されたもの。
もしかしたらこれは涼宮ハルヒの単なる妄想なのかもしれない。
この記憶を基にして考えると矛盾点も多い。
朝比奈みくるの時空間同位体が存在する事もおかしい。
そしてなによりもこの世界が存在する事さえも矛盾点なのかもしれない。
…今涼宮ハルヒの気まぐれによりこのパターンの事象発生は回避された。
しかし…このさきまた、このような分岐点があることは否めないだろう。
それにしてもこの記憶の最後のノイズ部分がどうも気になる。
読み込むとエラーが発生するために読み込めないのだが…
私は一体何を願い、何を欲していたのか。
今はそれが叶ったかどうかすら、わからない。
457 :
猪(マヨラー):2006/12/11(月) 00:56:41.41 ID:PZjP1IZPO
>>455 べっかんこでファイルシーク使えばよろしい
458 :
猪(アイドル):2006/12/11(月) 00:57:15.55 ID:1SMJIiop0
459 :
猪(貧乏):2006/12/11(月) 00:57:43.01 ID:vAAaJKWW0
460 :
猪(浴衣姿):2006/12/11(月) 00:57:48.29 ID:R4tiP3cV0
>>455 明日にはまとめ終わるんでそれまでまってくれればwww
461 :
猪(病気がち):2006/12/11(月) 00:58:38.03 ID:IWYI6m2oO
462 :
猪(ダイエット中):2006/12/11(月) 00:58:59.86 ID:bxjK4Ybm0
463 :
猪(ほろよい):2006/12/11(月) 01:00:23.31 ID:iKoExjuPO
新刊は二月以降だっつーの
464 :
猪(甘党):2006/12/11(月) 01:00:33.02 ID:CsxynjpmO
465 :
458:2006/12/11(月) 01:00:47.45 ID:1SMJIiop0
>>459 ちゃんと出来ました。どうもありがとうございます。
466 :
猪(ようじょ):2006/12/11(月) 01:05:10.97 ID:vAAaJKWW0
467 :
親父と初詣:2006/12/11(月) 01:05:30.05 ID:8j0uBXMtO
468 :
猪(しいたけ目):2006/12/11(月) 01:07:20.59 ID:1SMJIiop0
469 :
親父と初詣:2006/12/11(月) 01:07:47.36 ID:8j0uBXMtO
そういえば短編の秋氏もういないのか?
続きちと気になるんだが。
470 :
猪(甘党):2006/12/11(月) 01:14:10.14 ID:/fZ7uv4HO
471 :
猪(巨乳):2006/12/11(月) 01:17:12.05 ID:ZoSOyd3qO
乙でした
ハルヒぐらしまた期待してる
472 :
猪(ようじょ):2006/12/11(月) 01:17:40.33 ID:vAAaJKWW0
ひさしぶりにひぐらしやりたくなってきたな・・・
礼に備えてやり直すか・・・
473 :
結びコンブ:2006/12/11(月) 01:22:10.17 ID:XhGhQCG50
バッドエンドだったとは…
「ハルひぐらし解」を期待せざるを得ない。
乙でした!
474 :
秋:2006/12/11(月) 01:23:30.90 ID:10ZjX8fa0
>>469 いや、いますけど。
この
>>1さんの予想を上回る神っぷりにお茶を濁さないようにしてました。
475 :
猪(音速):2006/12/11(月) 01:27:44.78 ID:yVruDlhy0
今北だけど、話の流れを3行でまとめてくれ
>>475 SOS団
in 雛見沢
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい
477 :
猪(ようじょ):2006/12/11(月) 01:30:11.25 ID:vAAaJKWW0
話ひぐらし
キャラハルヒメイン+α
クオリティ高い
478 :
猪(音速):2006/12/11(月) 01:32:10.36 ID:yVruDlhy0
479 :
親父と初詣:2006/12/11(月) 01:32:24.56 ID:8j0uBXMtO
480 :
猪(vipper):2006/12/11(月) 01:45:44.75 ID:ffeh0nlnO
作者乙。ハルヒしらんが充分面白い。これがひぐらし形式で売られてたら買うね
481 :
初詣でかつあげされた:2006/12/11(月) 01:47:09.84 ID:zH/KrCtP0
朝倉さんを守ったキョンに泣けた
482 :
秋:2006/12/11(月) 01:47:46.63 ID:10ZjX8fa0
いや、作者さんももう完結したことですし十分でしょう。
未完なのは確かにあれですが。
483 :
書初め(蛙の子は蛙):2006/12/11(月) 01:48:19.02 ID:8vIsZ18d0
これに謎解き要素が有ったら尚良し。
作者GJ
484 :
初詣でかつあげされた:2006/12/11(月) 01:49:27.59 ID:zH/KrCtP0
485 :
猪(入浴中):2006/12/11(月) 01:55:12.93 ID:R4tiP3cV0
まとめの更新おわりますた( ^ω^)
携帯の方は明日にでもやっときますwww
あらためて
>>1おつ!
486 :
金魚と初詣:2006/12/11(月) 02:09:16.56 ID:dRxIv8abO
だれかこれスクリプトでやる奴はいないかwwwwww
487 :
姉と初詣:2006/12/11(月) 02:22:16.06 ID:ETt1XiF60
>>482 除夜の鐘→寺
初詣→神社
の件について
丸投げせずに説明してくれw
単なる間違いって事ならこれ以上は食いつかないんだぜwww
488 :
秋:2006/12/11(月) 02:30:38.38 ID:10ZjX8fa0
>>482 それはたんなる間違いです。
続き書きましょうか?
489 :
秋:2006/12/11(月) 02:31:55.96 ID:10ZjX8fa0
誤爆しましたww
>>487です。gdgdですね。クオリティ下げない内に消えましょ。
490 :
猪(vipper):2006/12/11(月) 02:45:02.34 ID:8mU5gd/jO
秋作品はまとめにも場所とってるわけだし
その自覚をもって、さぁ書け
>>420 ただひたすらに乙
お前のせいで数2はおしまいだ
罰として「ハルひぐらし解」書いてくださいお願いします
491 :
猪(赤ら顔):2006/12/11(月) 02:48:28.15 ID:vAAaJKWW0
>>420 ついでに自分は世界史が終わりました
罰とs(ry
492 :
犬と初詣:2006/12/11(月) 03:48:14.78 ID:4S0P0QDw0
ほ
493 :
VIP皇帝:2006/12/11(月) 03:49:56.96 ID:6dL8S7SbO
し
494 :
おみくじ(やぶれた):2006/12/11(月) 04:09:33.88 ID:rO4KFWTr0
の
495 :
猪(ようじょ):2006/12/11(月) 04:16:29.68 ID:6dL8S7SbO
カ
496 :
猪(ようじょ):2006/12/11(月) 04:17:45.73 ID:6dL8S7SbO
l
497 :
猪(ようじょ):2006/12/11(月) 04:18:32.72 ID:6dL8S7SbO
ビ
498 :
猪(ようじょ):2006/12/11(月) 04:19:06.89 ID:6dL8S7SbO
ィ
499 :
猪(ボーカル):2006/12/11(月) 04:44:39.39 ID:8mU5gd/jO
ス
500 :
猪(子持ち):2006/12/11(月) 04:59:11.30 ID:k/Q1BdLrO
|
501 :
おみくじ(いいのこいっ):2006/12/11(月) 05:02:09.15 ID:rO4KFWTr0
パ
502 :
黒豆(万粒):2006/12/11(月) 05:05:13.73 ID:uG2p9aeB0
|
503 :
猪(ギター):2006/12/11(月) 05:06:22.43 ID:8mU5gd/jO
デ
504 :
猪(カビ):2006/12/11(月) 05:25:54.67 ID:k/Q1BdLrO
ラ
505 :
猪(ボーカル):2006/12/11(月) 05:40:30.35 ID:PMZQ5VweO
ッ
506 :
おみくじ(大吉):2006/12/11(月) 05:43:44.69 ID:kPSsCHvB0
ッ
507 :
猪(カビ):2006/12/11(月) 05:44:43.21 ID:k/Q1BdLrO
アーッ!!
508 :
おみくじ(大吉):2006/12/11(月) 05:51:01.20 ID:kPSsCHvB0
ごめん今読み終わった産業したくて焦りすぎたよ><
509 :
初詣で痴漢:2006/12/11(月) 06:50:42.91 ID:zH/KrCtP0
ほ
510 :
かき初め(虚脱感):2006/12/11(月) 06:52:35.61 ID:kPSsCHvB0
ほ
511 :
家族で初詣:2006/12/11(月) 08:07:43.89 ID:dRxIv8abO
ハンゲハレハルヒ
512 :
年賀状(裏も表も印刷のみ):2006/12/11(月) 08:22:13.59 ID:whHGEASS0
パ
513 :
おみくじ(大吉):2006/12/11(月) 09:21:26.71 ID:rO4KFWTr0
ン
514 :
猪(黒板係り):2006/12/11(月) 09:36:37.26 ID:1SMJIiop0
ゲ
515 :
おせち(3,000円):2006/12/11(月) 10:03:51.75 ID:EdX0rfNEO
ア
516 :
かき初め(虚脱感):2006/12/11(月) 10:23:39.27 ID:rO4KFWTr0
ン
517 :
初詣って何?:2006/12/11(月) 10:39:18.86 ID:dRxIv8abO
古
518 :
犬と初詣:2006/12/11(月) 10:45:31.05 ID:EjARfCXeO
泉
519 :
猪(加齢臭):2006/12/11(月) 10:58:24.44 ID:lumDWXVZO
純
520 :
女医さんと初詣:2006/12/11(月) 11:18:24.74 ID:zH/KrCtP0
一
521 :
かき初め(虚脱感):2006/12/11(月) 11:37:58.27 ID:LqDDCnSy0
郎
522 :
初詣って何?:2006/12/11(月) 11:39:13.72 ID:8j0uBXMtO
内
523 :
猪(24才):2006/12/11(月) 11:39:31.69 ID:vHX44X1N0
乱
524 :
猪(停学中):2006/12/11(月) 11:50:07.69 ID:C9qb7v5u0
神
525 :
猪(アイドル):2006/12/11(月) 12:29:19.19 ID:3emn08atO
人
526 :
猪(病気がち):2006/12/11(月) 12:40:14.33 ID:1SMJIiop0
間
527 :
多胡:2006/12/11(月) 12:43:42.45 ID:J8v3fdEb0
キ
528 :
犬と初詣:2006/12/11(月) 12:58:47.40 ID:8j0uBXMtO
モ
529 :
おみくじ(汚れて読めない):2006/12/11(月) 13:16:56.18 ID:RrNz9Quf0
ス
530 :
猪(お手伝い):2006/12/11(月) 13:35:22.46 ID:1JTFCWv30
モ
531 :
おみくじ(汚れて読めない):2006/12/11(月) 13:50:17.14 ID:RrNz9Quf0
モ
532 :
おせち(5,000円):2006/12/11(月) 14:09:44.25 ID:Eo+NrJmf0
も
533 :
妹と初詣:2006/12/11(月) 14:25:19.45 ID:lumDWXVZO
モ
534 :
猪(60才):2006/12/11(月) 14:38:28.12 ID:vHX44X1N0
も
535 :
猪(ベース):2006/12/11(月) 14:39:19.97 ID:7bn2UdPoO
き
536 :
女装して初詣:2006/12/11(月) 14:43:26.39 ID:8j0uBXMtO
モ
537 :
猪(やせ):2006/12/11(月) 15:12:45.91 ID:29MFMVdY0
なんかおまけ投下します。
安価に書かれていた内容(エッチなのはいけないとおもいます><)
>>542
538 :
丸煮もち:2006/12/11(月) 15:21:35.94 ID:kJp2Ddr60
エッチじゃなけりゃ良いんだな?
539 :
丸煮もち:2006/12/11(月) 15:21:53.07 ID:kJp2Ddr60
よーし
540 :
丸煮もち:2006/12/11(月) 15:22:05.43 ID:kJp2Ddr60
ksk
541 :
書初め(注意一生):2006/12/11(月) 15:25:47.98 ID:1XLbcC8+0
ksk
542 :
書初め(注意一生):2006/12/11(月) 15:25:59.95 ID:1XLbcC8+0
雛見沢を訪れたSOS団の前に園崎魅音と名乗る女が現れる。
園崎家の謎。オヤシロ様の願い。赤坂という刑事。襲い来る山狗。そして甦る惨劇の記憶。
彼は今度こそ彼女を救えるのだろうか?
惨劇を繰り返すな―――
涼宮ハルヒのなく頃に 解
543 :
おせち(15,000円):2006/12/11(月) 15:33:28.32 ID:8mU5gd/jO
544 :
猪(やせ):2006/12/11(月) 15:34:50.55 ID:29MFMVdY0
>>542 短編じゃなくなりそうな予感…!?
解については今ネタ練をしているので少々お待ちください。
短編再安価
>>550
ksk
546 :
猪(青詐欺):2006/12/11(月) 15:47:40.03 ID:rveoA+03O
ksk
547 :
猪(ばくち打ち):2006/12/11(月) 15:48:37.61 ID:lumDWXVZO
ksk
548 :
猪(ばくち打ち):2006/12/11(月) 15:49:47.85 ID:lumDWXVZO
ksk
549 :
猪(ばくち打ち):2006/12/11(月) 15:50:57.14 ID:lumDWXVZO
ksk
550 :
黒豆(九粒):2006/12/11(月) 15:51:05.44 ID:JA6VBaJ+0
女体イヒしたおおいし☆がキョンを襲うおとぎ話
551 :
彼女と初詣:2006/12/11(月) 15:52:21.53 ID:lumDWXVZO
ksk
552 :
猪(はげ):2006/12/11(月) 16:01:48.06 ID:29MFMVdY0
なんてこった…
書いてきます…
553 :
猪(♂):2006/12/11(月) 16:18:59.51 ID:vHX44X1N0
/(^o^)\
554 :
猪(はげ):2006/12/11(月) 16:43:42.05 ID:29MFMVdY0
この話は超適当です。
貴方にはこの話を拒否する権利があります。
てか私は拒否します。
―俺は北高から自宅へ戻るべくあの異常なまでに長い坂を下っていた。
夕日があたり辺りは赤く染まりつつあり、
そして俺は今日一日特筆するような事件もなく学校生活を送れたことに
神に感謝を奉げているのであった。
「キョン君大変ですよね…
大丈夫そうなの?日程。」
脇を一緒に歩くは朝比奈さんだ。
ハルヒに拉致られ強制的にSOS団に入れられてしまった非常に気の毒な方だ。
まぁそういう意味では俺も気の毒なのだが。
だが朝比奈さんと俺の場合はハルヒから受ける扱いがちょっと…いや、相当違うのだ。
彼女が手に持っている紙袋の中身はオレンジ基調のメイド服。
なぜこんなものを朝比奈さんがもっているのか?とうと。
それはいたって簡単、ハルヒの気まぐれ意外の何物でもないのだ。
そしていじらしくも彼女はハルヒの強要もしっかり自分の備品として管理し、
今日は家に持ち帰って洗濯をしようというのだから本当にもう。
朝比奈さんのよさは一言では言い表せない。
話を戻そう。
では俺らは一体何の話をしているのかというとそれは…
「合宿の日程をこんな試験期間中に提出しろ、というのはちょっときついですね…」
ハルヒの突然の思い付きにより提案された「雛見沢謎解き合宿」。
おかげで俺は執拗に資料の収集をもとめられ、
その上何故かSOS団の会計としても書類を書かねばならない。
にかくそんな事を人に押し付けるぐらいなら少しは自分で探せばいいのだ。
いまどきインターネットのない家などないだろう?
ましてやハルヒの家だ。絶対にパソコンが一台以上はあるだろう。
しかしそんな道理がハルヒに通用するわけがなく、俺はなくなく書類を書かされているのだった。
555 :
猪(はげ):2006/12/11(月) 16:46:17.80 ID:29MFMVdY0
「私、少し手伝いましょうか?」
「いえ、いいんです。俺がやるんで…
全くオヤシロ様だかなんだか知りませんがね、勝手にひとりでやってくださいって感じ―」
そういいかけ前に振り戻る。
突然俺の目の前に影が現れた。驚いて足を止める。
朝比奈さんのくちからもひ、という声が漏れた。
「んっふっふ。こんにちは。あなたはSOS団の方ですねぇ?」
一人は筋肉質の女。若いな。
そして中年女…いや、女じゃない!女装した中年男は!?
アーッ、痛い!ストッキングからはみ出た縮れ毛が余りにも目に悪すぎるーッ!
「警視庁の大石です。大丈夫ですよ、ちょっと話を伺うだけですから…」
「一体何の話ですか…?」
もう一人の女が警察手帳を見せる。てか大石。お前定年退職後だよな?
赤坂衛子… え、ちょっとまてって。それ、あきらかに不自然ですよね!?
「君、これから雛見沢に行こうとか思ってたよね?ちょっと事情を聞かせてくれないか。」
「なんなんですかマジであんたら、てか貴方達男って聞いてたんですが!?
お、俺にそんな趣味はねーぞ!!ねえちょっと聞いてんのか!?
てか聞いてくださいお願いだから!」
「ちょっとお話を伺うだけにしたいところなんですがね…」
ですが、何だ!?さっきから寒気が止まらないイイィ!
「大丈夫ですよ、とって食いや…」
あぁ、そこで止めないで!心配になるから!てかやめて!
気持ち悪いから、その真っ赤な唇を近づけるな!酒臭いから!
助けてください!朝比奈さんこんなのに奪われる前に俺の潔白を…!
アッー マジで!? なんでスカート下ろすの!?マジで掘られる5秒前ッ!アッー!
ぎ ゃ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ
その後俺は精神病棟から出る事は無く、翌日朝比奈さんはショックの余り喉を掻き毟って昇天された。
ドォーン キョン君の泣く頃に 大石強奪編 完
556 :
あいつと初詣:2006/12/11(月) 16:50:18.65 ID:dRxIv8abO
キョン…哀れ…
557 :
猪(2ch中):2006/12/11(月) 16:50:57.22 ID:1SMJIiop0
乙!みくるまた昇天・・・・・・
558 :
犬と初詣:2006/12/11(月) 16:51:05.68 ID:LbZJZV/U0
キョーーーーン!!!
559 :
猪(黒板係り):2006/12/11(月) 16:53:12.02 ID:qwSa1hUGO
なんだこれwwwww
560 :
書初め(謹賀新年):2006/12/11(月) 17:16:20.23 ID:AA9CXbOq0
カオス
561 :
寿老人(じゅろうじん):2006/12/11(月) 17:17:19.39 ID:DpqDgJb80
0794-86-8177
絶対に電話しないでください
562 :
書初め(謹賀新年):2006/12/11(月) 17:19:20.61 ID:AA9CXbOq0
祟られますから
563 :
猪(停学中):2006/12/11(月) 17:56:18.24 ID:qwSa1hUGO
ほ
564 :
姉と初詣:2006/12/11(月) 18:04:35.13 ID:4S0P0QDw0
hoaaa
565 :
看護士と初詣:2006/12/11(月) 18:10:44.23 ID:dRxIv8abO
古泉
566 :
おみくじ(太吉):2006/12/11(月) 18:14:31.55 ID:lumDWXVZO
567 :
丸煮もち:2006/12/11(月) 18:36:05.20 ID:gbe0raEd0
(・3・)
568 :
看護士と初詣:2006/12/11(月) 18:58:14.26 ID:dRxIv8abO
大石www
ねーよwww
569 :
猪(青):2006/12/11(月) 19:06:39.55 ID:RPzZ2NPK0
>タンマ、150秒でいいから待って!
吹いたwwwwwwwwwwww
570 :
初夢(見るの忘れた):2006/12/11(月) 19:10:19.24 ID:i3wjv95P0
吹け吹けwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
571 :
おみくじ(やぶれた):2006/12/11(月) 19:40:59.20 ID:rveoA+03O
>>566 キメェェェェwwwwwwwwww
どう見てもBAD ENDが正解ですほ(ry
おおいし☆流行ってるのか?w
572 :
VIP皇帝:2006/12/11(月) 19:53:32.46 ID:nJtYJUEV0
「私はみくるちゃんとあっちの方見て来るから、アンタたちはちょっとここで待ってて!」
それは良い提案だ。朝比奈さんには気の毒だが、ハルヒの居ない間に少しばかり休憩しとかないとな。
適当に積まれたようなブロックに腰掛けながら、別の方向へ視線を向けると園崎さんと長門が話していた。
ほう、珍しい取り合わせだな。何を話してるんだろうか、ちょっとばかり気になった俺は二人の元へ歩み寄る。
「読んで」
と何時ぞやの俺が聞いたような台詞を言いつつ、長門が園崎さんに差し出した一枚のペラい紙切れ。何か書いてあるようだが・・・。
長門の事だ、雛見沢についての重要な情報か何かか―――もしくは待ち合わせを告げる連絡文書かもな。
園崎さんは妙に神妙な面持ちでその紙切れと睨み合いをしている。ヤバイ事でも書いてるのだろうか?むむ、かなり気になるぞ。
長門、それなんて書いてあるんだ?差し支えなければ俺にも見せて欲しいのだが・・・。
長門は相変わらず真摯な顔の園崎さんから、まるで風のようなモーションで紙切れを奪うとそこに書かれた文字を俺に向けた。
率直な感想を言おう。何だこれは?いや、読めるには読める文字だ。というか俺の妹でも読めるのだが、問題はそこじゃない。
何故、長門がこれを書いたのか理解出来ない。そして何故、園崎さんはあんな熱心にこの二つの漢字を見つめていたのだろうか。
解る奴が居たら是非教えて欲しい。そこにはこう書かれていたのだ。
「空気」と。
保守
573 :
家族で初詣:2006/12/11(月) 20:13:14.72 ID:V+gMHWAx0
574 :
凧(ぱしり):2006/12/11(月) 20:13:27.83 ID:3mHXjq0z0
涼宮ハルヒのなく頃に
漫画描こうかな?
痴漢男の漫画みたいな感じで。
575 :
猪(でぶ):2006/12/11(月) 20:15:56.73 ID:3E9J/WzU0
576 :
”管理”人と初詣:2006/12/11(月) 20:19:17.51 ID:dRxIv8abO
577 :
凧(ぱしり):2006/12/11(月) 20:19:25.42 ID:3mHXjq0z0
ちょっとためしに、キョンとか描いてみる。
ちょっと待ってて。
ちなみに俺は長門萌えだ。
578 :
猪(今日もカップラ):2006/12/11(月) 20:19:57.60 ID:kAhVDJprO
最近ヌルポが少ない。早く生産しなきゃ!
___ .__
/、| _[__]
//|| (・ω・`*)
/::|| // //")
;;━━━━━━━━━
ポ///ヌルポ///ヌルポ///ヌ
━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━
579 :
猪(でぶ):2006/12/11(月) 20:21:54.93 ID:3E9J/WzU0
ナガトスキーに悪いやつはいない
580 :
家族で初詣:2006/12/11(月) 20:28:42.69 ID:V+gMHWAx0
朝倉 涼子
比 宮
奈 ハ
み ル
く ヒ
る
保守
581 :
家族で初詣:2006/12/11(月) 20:42:13.78 ID:V+gMHWAx0
582 :
家族で初詣:2006/12/11(月) 20:54:19.13 ID:V+gMHWAx0
583 :
凧(ぱしり):2006/12/11(月) 20:54:28.27 ID:3mHXjq0z0
スキャナが使えないから携帯で撮るけどいいかな?
とりあえず
キョン
長門
描きました
584 :
家族で初詣:2006/12/11(月) 20:54:58.48 ID:V+gMHWAx0
wktk
585 :
凧(ぱしり):2006/12/11(月) 20:56:29.46 ID:3mHXjq0z0
携帯じゃなくてデジカメだた
586 :
猪(早すぎ):2006/12/11(月) 21:00:09.00 ID:29MFMVdY0
>>574 漫画化っすか!?
いや、なんというかその…
すごく…楽しみにしますね。
解編の投下はいつになるかはわかりませんが、
ネタがまとまるまでのインターバルは短編で繋ぎたいと思ってますので。
587 :
凧(直立歩行):2006/12/11(月) 21:01:35.42 ID:3mHXjq0z0
588 :
あいつと初詣:2006/12/11(月) 21:26:02.49 ID:EchExaF90
ほ
589 :
凧(直立歩行):2006/12/11(月) 21:36:55.73 ID:3mHXjq0z0
590 :
あいつと初詣:2006/12/11(月) 21:52:59.50 ID:EchExaF90
ほ
591 :
猪(黒板係り):2006/12/11(月) 21:53:42.31 ID:3emn08atO
ほ
592 :
凧(直立歩行):2006/12/11(月) 21:55:21.02 ID:3mHXjq0z0
人いる?
593 :
猪(ちび):2006/12/11(月) 21:57:55.30 ID:3E9J/WzU0
いるよ
594 :
凧(エンジニア):2006/12/11(月) 22:07:17.49 ID:3mHXjq0z0
もし漫画化するのなら、ある程度時間が必要です。
まず原稿(ほぼラフ)をためておかないと、アセったりしてタダでさえ雑な絵が雑になってしまう。
キョン曰く「心の準備機関はほしいぜ」みたいなかんじ。
本格的に漫画化にするなら、漫画用HPは俺が何とかする。
595 :
給食のおばさんと初詣:2006/12/11(月) 22:16:41.99 ID:EchExaF90
ほ
596 :
猪(停学中):2006/12/11(月) 22:23:11.10 ID:3emn08atO
頑張れ
597 :
給食のおばさんと初詣:2006/12/11(月) 22:32:54.96 ID:EchExaF90
ほ
598 :
給食のおばさんと初詣:2006/12/11(月) 22:39:45.63 ID:EchExaF90
ほ
も
600 :
おせち(150j):2006/12/11(月) 22:40:28.08 ID:vO0d3t/HO
601 :
初詣でころんだ:2006/12/11(月) 22:48:26.55 ID:dRxIv8abO
なんだかんだで「解」執筆宣言してるんだよな。
wktk。
602 :
凧(エンジニア):2006/12/11(月) 22:53:35.61 ID:3mHXjq0z0
603 :
給食のおばさんと初詣:2006/12/11(月) 22:55:53.59 ID:EchExaF90
604 :
凧(バンカー):2006/12/11(月) 23:00:05.25 ID:3mHXjq0z0
605 :
猪(大人):2006/12/11(月) 23:00:13.18 ID:3emn08atO
なんか眉太くね?
朝倉さんみたい
606 :
凧(バンカー):2006/12/11(月) 23:01:02.13 ID:3mHXjq0z0
筆者さんに問いたい。
朝倉の服はどんなの?
607 :
凧(バンカー):2006/12/11(月) 23:02:05.09 ID:3mHXjq0z0
>>606 ちょうど今、朝倉さん描いてるとこだぜ!!
じゃなくてわかった。
変えてみる。
608 :
歯科助手と初詣:2006/12/11(月) 23:07:42.81 ID:dRxIv8abO
まあ無難に制服で構わないとは思うが。
609 :
凧(バンカー):2006/12/11(月) 23:11:55.37 ID:3mHXjq0z0
スカートでの乱闘かwwwwww
こりゃ描く方も見る方も大変だわwwwwwww
610 :
猪(大人):2006/12/11(月) 23:14:30.66 ID:3emn08atO
朝倉さんはね、
転校しちゃったんだよ
611 :
初夢(アキバでびゅーしてきた):2006/12/11(月) 23:16:09.93 ID:6QvzQXnt0
性的な意味で
612 :
凧(バンカー):2006/12/11(月) 23:25:24.77 ID:3mHXjq0z0
613 :
看護士と初詣:2006/12/11(月) 23:39:09.20 ID:EchExaF90
ほ
614 :
秋:2006/12/11(月) 23:40:52.62 ID:10ZjX8fa0
漫画wktk
615 :
黒豆(八粒):2006/12/11(月) 23:42:19.75 ID:fIaMm9Wb0
素直な感想、体の構造理解して無さそうなヤツが書いて漫画になるのか楽しみ
616 :
初詣でころんだ:2006/12/11(月) 23:44:48.87 ID:8j0uBXMtO
>>614 秋氏いたよwww
wktkはいいから続き書けwww
いや、書いて下さい
617 :
凧(バンカー):2006/12/11(月) 23:45:06.23 ID:3mHXjq0z0
618 :
秋:2006/12/11(月) 23:47:42.61 ID:10ZjX8fa0
>>616 いや、まあその為に来たんですけどね。
書いていいですか。許可を。
619 :
猪(はげ):2006/12/11(月) 23:48:38.01 ID:3E9J/WzU0
(・3・)
620 :
看護士と初詣:2006/12/11(月) 23:49:36.36 ID:EchExaF90
(・3・)
621 :
凧(バンカー):2006/12/11(月) 23:50:48.40 ID:3mHXjq0z0
(・3・)
622 :
秋:2006/12/11(月) 23:51:22.62 ID:10ZjX8fa0
じゃあ行きますよ。
先達の方のインパクトが強すぎて忘れてしまったかたや、読んでない方はお手数ながら
まとめサイトの方に+αでありますのでごらん下さい。
623 :
秋:2006/12/11(月) 23:55:29.17 ID:10ZjX8fa0
そう、そのときおれは、ふと自分のポケットに手を入れた。この寒さだ、当たり前だよな。
「ん?あれ?」
どうしたことだこれは?何でこんなことが?
財布が無い。
いやしょぼいとか思うなよ。いつだ、いつから無い?おれは確か自販機で飲み物を買い、ハルヒ達に届けた。
その時確かおれは財布をズボンのポケットの中に入れたはずだ。あれ、そうだっけ。もしかしてその時から?
くそ、落ち着け、この状態じゃ思考すらままならない。
おれが若干焦りながら全身のポケットというポケットをまさぐってたとき、ハルヒがおれに話し掛けてきた。
「どうしたのキョン。妙にそわそわして。」
「いや、別にそれほど大したことじゃないんだが...」
「なによ、要領を得ないわね。はっきり言いなさいよ。」
「財布が無い。どっかで落としたのかもな。」
「はぁ?鈍臭いわね。なにやってんのよ。いつから?」
おれは上着の胸ポケットをまさぐりながら答えた。そんなとこあるはずも無いのにな。
「気づいたのは今だ。飲み物を買いに行った時にはあったから、そのあとのはず。古泉、あの時は確か持ってたよな?」
古泉も少し前を思い出しているようだ。
「そうですね。確かに自販機で飲み物を買ったとき、財布をズボンの後ろポケットに入れてたのを僕は見ました。」
「バッカねぇ。...まぁほっとくわけにもいかないし、手分けして探しましょ。キョンと古泉くんはさっき行った自販機とやらへ行ってみて。
そこからここまでの道に落ちてないかもチェックするのよ。私たちは落し物を扱ってるとことかこの辺り探してみるから。」
わざとらしくため息を漏らすハルヒ。この正直者め。
「わかりました。じゃ、行きましょうか。」
言われずとも行きますよ。なくしたらはっきり行って困る。
624 :
秋:2006/12/12(火) 00:06:54.85 ID:d89//bAp0
こうしておれと古泉は長い階段を下り、先ほどの自販機へと逆走することになった。まさかこんなことになるとは。
「まったく、どうしたことでしょうね。」
なんか楽しそうな古泉。お気楽なやつだなこいつ。ちょっと待てよ。...いやさすがにそれはないか。最近のおれは色んなことがありすぎてなんでも疑う癖ができちまったのか。いや、単に焦ってるからと信じたい。
そんなこと考えてるうちに自販機の前に到着していた。
「やはりありませんねぇ。ま、この僕自身ポケットに入れていたのを見ていましたし、期待薄と思っていましたけどね。」
「すまないな古泉。面倒なこと起こしちまって。」
「いいえ、構いませんよ。さ、戻りましょうか。」
大した収穫もなく、おれ達は元の場所に戻ることになった。
「なーんてバカなことしちまったのかなぁ。」
おれは心底へこんでいた。思わず深いため息が漏れる。はぁ。
「まぁそんなに落ち込むこともないですよ。誰一人渋りながらしているわけではありません。この僕も、涼宮さんでさえも。」
今の一言は意外だった。
「ハルヒも?」
今度は古泉が少し意外そうな顔をした。
「ええ。気づいてなかったのですか?口ではああ言ってましたが、楽しそうだったではないですか。」
「あれでか?おれのことをバカバカ言ってたじゃないか。」
古泉は紳士的な笑いを浮かべている。
「本当にあなたはこういうことに疎いのですね。長門さん見つめられただけで顔が赤くなることですし、仕方ないのですかね。」
長門は関係ないだろ。
「長門は関係ない。」
おれは思っていたことを口に出した。
625 :
年賀状(あたり):2006/12/12(火) 00:13:01.31 ID:TKeYNMjb0
ほ
626 :
秋:2006/12/12(火) 00:26:44.95 ID:d89//bAp0
「そうかもしれませんね。本当に今日の涼宮さんの機嫌が良くてよかったですね。」
ことのついでだ。おれは少し気にかかっていたことを尋ねてみた。
「そうだ。おまえははっきり分かっているのかも知れないが、今日はなんであいつはあんなに機嫌がいいんだ?」
「そうですね。ざっくばらんに言ってしまえば、我々と新年を迎えられたから、でしょうね。」
「...それだけか?」
古泉はうなずく。
「ええ、そうですよ。あなたにはわからないかもしれませんが、こうしてあなたと出会い、SOS団を立ち上げるまで彼女の心の塞がり様はすさまじいものでした。
彼女の笑顔なんて見たことも無かったのですよ。特に新年、クリスマス。共に祝う人というものがいなかった。同年代の友達というのも。
そして今回、そんな彼女に初めてのチャンスが訪れました。ここで張り切らなくて、いつ張り切るのですか。」
そういうことか。
「...寂しかったってわけか?あいつも..。」
「確かにそう言えるでしょうね。でも彼女は面と向かってそれを認めはしないでしょう。ある種意地っ張り、というわけです。」
「そうか。わからんでもないがな、その気持ちも。」
「そうですか?ならば話は簡単です。ここはあなたがアダムとして彼女に徹底的に尽くし...」
「ほう、やはり殴られたいか、お前は。」
古泉はからかうように笑った。
「まさか。冗談はさておいて、あなたもこれからもこのSOS団にいてあげてください。あなたが何といおうと、彼女があなたを拠り所の一つにしていることは確かなんですよ。」
なんでこいつはこうストレートに言ってしまうのか。リアクションがうまくとれなくなる。
「気が向けばな。」
「言葉は素直じゃないですね。」
大きなお世話だ。
「この財布探しも、一つのイベントとでも思っているのでしょう。しっかり参加しなくてはね。」
いつの間にか階段を上り終わり、おれ達はハルヒ達のいるところへ着こうとしていた。
あいつの気持ち、か。仕方ないなあいつも。まぁいいさ。おれであいつが笑ってくれるのなら、な。
627 :
年賀状(あたり):2006/12/12(火) 00:33:10.06 ID:TKeYNMjb0
ほ
628 :
初夢(ろうそく熱い):2006/12/12(火) 00:34:22.80 ID:yTv1aiEJ0
629 :
秋:2006/12/12(火) 00:42:54.28 ID:d89//bAp0
おれ達が来たときにはハルヒ達はもうそこに来ていた。朝比奈さんとハルヒが会話をしていて、長門は除夜の鐘に見入っていた。好きになったのか?
「どうだった?あった?」
確かによく見たら嬉しそうだ。
「いいや。何も無しだ。」
「ちょっとぉ、あんたの財布でしょ。しっかりしなさいよ。一応落し物を管理している人たちのトコに行って来たけど、財布はないって。こりゃやられちゃったかな?」
はぁ、そうなのかなぁ。
「そんな簡単に言ってくれるな。はっきり言って、ないと困るんだ。」
「あんたが鈍臭いのがいけないんでしょ。ねぇみくるちゃん。」
「え、あの、そのそうおかもしれないですね。」
いきなり振られた朝比奈さんはちょっと戸惑うように答えた。
「心当たりとかないんですか?キョンくん。」
あったらもう見つけてるんですよねぇ。本当どうしたもんだか。
「いや、皆目ないですね。朝比奈さんは大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫ですぅ。」
と朝比奈さんはまさに新年に相応しい極上の笑顔をおれに見せた。いやあ、笑顔って実にいいもんですね。
「ほんとにどうしようもないわねぇ、あたしなんてきちんと管理して...ってアレ?」
今度はハルヒがポケットをまさぐり始めた。おいおいハルヒ?なんだ、まさか?
「無い...。」
「何が?」
「あたしの財布よ!なんで、さっきまで確かにあったのに!」
ここにもバカがいたよ。ま、おまえもこれでめでたくバカの仲間入りだ。
急にハルヒの表情が曇る。おいおい、まずいんじゃないのか、コレ。
630 :
年賀状(あたり):2006/12/12(火) 00:45:51.30 ID:TKeYNMjb0
ほ
631 :
親父と初詣:2006/12/12(火) 00:51:52.58 ID:vh4x/n8RO
正直秋氏のも好きな漏れは少数派か?
ハルヒぐらしとは趣が違うけど。
632 :
凧(エンジニア):2006/12/12(火) 01:04:12.52 ID:RV5T2KUN0
ひぐらしのようなwktkを楽しみに見にきてる人は
「秋氏<ハルヒぐらし」になるだろうね。俺もどっちも好きさー。
続きwktk
633 :
年賀状(裏も表も印刷のみ):2006/12/12(火) 01:05:39.65 ID:TKeYNMjb0
オレはひぐらし=秋氏なんだがな
wktk
634 :
秋:2006/12/12(火) 01:07:08.49 ID:d89//bAp0
「おい、ハルヒ...」
急に古泉がおれの肩を叩いた。
「大丈夫ですよ。」
一体何が大丈夫なんだか、そう思ってたおれであったが。
「上等じゃない。」
はい?
「あたしの財布を盗むなんてなかなかやるじゃない、このスリ男!絶対捕まえてやるから覚悟しなさい!」
またいきなり何言い出すんだこいつは。
「何言ってんだ。スリとか言って、お前が落としただけかも知れないじゃないか。」
ハルヒはフンと鼻を鳴らす。
「そんなことありえないわ。だってあたしが管理してた財布なのよ。あたしの警戒網をかいくぐった高度な技術をもつスリに違いないわ。」
まったく、その自信は一体どこからくるのか。でも、近くにいた2人が同じタイミングで財布を無くしたんだ。その可能性もなくはない。
「百歩ゆずってそうだとしてもだ。男ってなんだ。女かも知れないだろ。」
「何言ってんのよキョン。スリなら、犯人は男に決まってるじゃない!!」
...目がマジだ。これ以上何言っても無駄か。
「で、そう勝手に断定して、おまえはどのような行動に出るつもりなんだ?」
「まずは状況確認よ。さあキョン。その足りない頭を使ってよく思い出しなさい。自販機にいたところから鐘を鳴らしたところまで。思い当たることは全部よ。」
お前は何もしないのかよ。まあいい。それで財布が戻ってくるなら。
おれは自販機で飲み物を買い、って話はさっき振り返った。だからそのあとからにしよう。
おれは飲み物をもちながら古泉と歩き、人が増えていることを感じていた。
でもその時はおれたちの周りには誰もいなかったはずだ。
そしてその後、飲み物をそれぞれに渡し、列に突入し、鐘を鳴らした。がこれまでの流れだった。
だが、なんだこの違和感は。おれは何かを見逃してないか。コレだけならいたって普通だ。だがそれだけの話ではない。この間に何かがあったんだ。
そしておれの中で何かが引っかかっている。ということはおれはそれに、心当たりがある?
635 :
秋:2006/12/12(火) 01:08:04.93 ID:d89//bAp0
ありがとうございます。正直に嬉しいです。
636 :
おせち(15,000円):2006/12/12(火) 01:10:08.56 ID:zyLazvwM0
ひぐらしの事知らなくても大丈夫かな?
ハルヒにはまったのもおとついくらいからだけど。。。
637 :
年賀状(裏も表も印刷のみ):2006/12/12(火) 01:13:22.36 ID:TKeYNMjb0
ひぐらしのほうはちぃときびしいかな?
ネタバレ気にしないならwikiで見てくるってのも手だが
638 :
おせち(15,000円):2006/12/12(火) 01:15:31.22 ID:zyLazvwM0
わかた、wiki見てからにしよう。。ネタバレは大丈夫。。
ハルヒ×キョンのイチャイチャ物が足りないと思うんです 読み漁ってないから分からないけど
639 :
秋:2006/12/12(火) 01:19:40.43 ID:d89//bAp0
ちょうどその時、濁りの無い真っ直ぐな目がおれを見ていたことに気付いた。
あっ......!
背筋にビリビリっと何かが走った感覚。これ一体なんなんだろうな。いや、そんなことはどうでもいい。
「長門!お前さっきの話は...」
「何、さっきの話って?」
ハルヒがおれの顔を覗き込む。
「それを今から聞こうといっている。長門さっきの続きだが、お前、ひょっとしておれの財布について、心当たりがあるのか?」
少し焦り目のおれとは違い、マイペースを崩すことの無い少女。
「ある。」
やっぱりか。
「おれが転んだときのことか?」
「そう。」
「詳しく話してくれ。」
コクリと頷いた。
「あなたが地面に躓いた。これはあなたの不注意からではない。外部からの人為的な力。明確な悪意。あなたを後ろから押し出し、バランスを崩したところで後ろポケットから財布を抜き出した。」
ただ押されてこけて財布を取られただけの話なのにやたらと小難しい単語を並べて話す長門であった。
「で、お前はそれを見てたってわけか。」
コクリと先ほどと同じ調子で頷く。
「ちょっと有希!なんでそんな大事なこと今まで話さなかったのよ!」
とハルヒ。怒りたい気持ちはわからんでもないが、それは確か...、とそこで長門がハルヒに指をさした。
「伝えようとした。しかしあなたがそこに割り込んできた。」
そうなんだよな。その通りなんだが、流石にその言い方ははストレートすぎないか?
「んなっ...あたしが悪いっての?」
いかにもハルヒらしい反応。だがこのままじゃこいつの機嫌が悪くなりかねないな。何とかしないと。
「いや、これはみんなが悪い。だからさ、誰が悪いとかじゃなくてみんなで良い方向にもっていくことにしないか。」
「ぬけぬけと財布を盗られたあんたがいちばん悪いわよっ!!」
そりゃごもっともで、ハルヒさん。でもそれはお前も同じじゃないか。ま、一同総じてバカである。
640 :
年賀状(裏も表も印刷のみ):2006/12/12(火) 01:24:21.21 ID:TKeYNMjb0
>ま、一同総じてバカである。
この一文なんか気に入ったwktk
641 :
あがり:2006/12/12(火) 01:26:14.88 ID:9n0FSmkM0
今北
追いつくの大変だな
642 :
年賀状(裏も表も印刷のみ):2006/12/12(火) 01:29:38.08 ID:TKeYNMjb0
ほ
643 :
秋:2006/12/12(火) 01:37:19.86 ID:d89//bAp0
「それでだ、長門。こっからが大事なんだが、お前、そのスリの格好とか見てないのか。」
「見た。」
「教えてくれ。」
またお同じ調子で頷く。
「黒のニット帽、紺のパーカー、青のジーンズ、黒いバッグをぶら下げていた。大衆に紛れても不自然では無い。」
なるほどね。しかしそこまで見ておきながらこいつが取り逃がしたってのも珍しいな。
「捕まえようとした。だが、あなたの転倒に目がいってた内に逃げられた。」
毎度毎度思うのだが、こいつはおれの心でも読んでいるのだろうか。ここまで的確におれの疑問に答えている。
「あなたの表情、仕草で大体のことはわかるから。」
おれはこいつの前では丸裸、ってわけか。おれのことを理解してくれてるのが嬉しいような悲しいような。
「ありがとな。それだけわかってりゃ十分だよ。」
「本当です。これなら割りと早くことが済みそうですね。」
「本当にすごいです、長門さん。」
それぞれが長門と言葉を交わそうとしたとき、いつもの調子でハルヒが喋り出した。
「よくやったわ、有希。これであたし達で捕まえてスリをタコ殴りにできるってもんよ!」
とまあ、極めてハルヒらしいセリフであった。おれの言うことなんて聞かないだろうが、とりあえず言っとかなきゃな。
「おいおい、何言ってんだ。ここまできたら警察とかに任せてようぜ。」
「何いってんのよキョン。ここまでしてやられて悔しくないの?ここはあたし達で捕まえてあたし自身が一発挨拶をかましてあげなきゃあたしの気が済まないわ!」
そんな敵意のこもった挨拶は聞いたことが無い。そう思っていたところ、古泉がとりなすように間に入ってきた。
「まあまあ、ハルヒさんがこう言ってらっしゃるわけですし、ある程度は我々の力でやってみましょう。」
おれの意見は聞かないのかよ。
644 :
一人で初詣:2006/12/12(火) 01:41:52.22 ID:vh4x/n8RO
このハルヒのストーリーらしさが結構好きだwktk
645 :
猪(酒乱):2006/12/12(火) 01:42:00.18 ID:7IW5jxRH0
●●●●●●●●●●●●● 創 価 板 と 全 面 戦 争 w ●●●●●●●●●●●●●●
現在VIP本スレに信者が湧きまくって、爆撃を受けているwwwwwwwwwww
人手が足りなく押され気味なので、手の空いてる奴は加勢してくれwwwwwwwwww
突撃先;創価・公明板
http://society3.2ch.net/koumei/ 任務;乱立
【スレタイ】
大作うぜえええええええええm9(^Д^)プギャーーーッ
【本文】
以上、ラウンコの馬鹿どもの仕業でした
m n _∩ ∩_ n m
⊂二⌒ __) /\___/ヽ ( _⌒二⊃
\ \ /'''''' '''''':::::::\ / /
\ \ |(●), 、(●)、.:| / /
\ \| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|/ /
\ .| ´トェェェイ` .:::::::| / それが、ラウンコ精神
\\ |,r-r-| .::::://
http://etc3.2ch.net/entrance/ \`ー`ニニ´‐―´/
/ ・ ・ /
時間;いますぐ
【VIP本スレ】
「2chで一番殺伐としてる板と戦争しようぜ」
http://ex17.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1165842488/l50 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
646 :
年賀状(裏も表も印刷のみ):2006/12/12(火) 01:42:17.50 ID:TKeYNMjb0
雰囲気が実ハルヒにすごいにてるwktk
647 :
あがり:2006/12/12(火) 01:46:24.21 ID:9n0FSmkM0
秋氏はキョンと似て達観してそうな希ガス
648 :
凧(エンジニア):2006/12/12(火) 01:57:03.82 ID:RV5T2KUN0
そして俺は性格が長門似・・・
男だけど( ^ω^)
649 :
秋:2006/12/12(火) 01:58:01.65 ID:d89//bAp0
「それで涼宮さん、これからどうするつもりです?」
ハルヒは探偵っぽく深く考え込む。
「そうねぇ。一応作戦はあるんだけど、その前にちょっとさっきの落し物を扱ってる人たちのところに行ってみる。同じような人がいるかもしれないわ。
スリについてその人たちに教えてあげなきゃ。有希もついてきて。」
「了解。」
そういって長門とハルヒは歩き出していった。丁度いい、ちょっと聞いておくか。
「おい古泉。ちょっと聞いていいか。」
「何でしょうか。」
いつもの調子の古泉だ。こいつといい、長門といい、その冷静さはある種羨ましい。おれが周りに振り回されすぎてるだけなのか?
「今回のことだがな。」
「?...ああ、それは無いですよ。我々の機関にはそのような卑しい真似をする人はいません。」
そりゃそうだよな。
「それに、やるとしてもこのような紙一重な方法はとりませんよ。これは、下手をしたら涼宮さんのフラストレーションで閉鎖空間が発生したかもしれない。いちかばちかにも程があります。」
「そうか。まあ、偽装殺人までしてたからな。朝比奈さんもあれを見たとき少し堪えてたみたいだしな。」
すると朝比奈さんは少し曖昧な笑顔を浮かべた。気絶までしてたからな。あの時のことを彼女はどう思っているのだろうか。
「ううん、それは今となってはいいんです。あのくらいやらないと涼宮さんを本気にさせれなかったでしょうし。古泉さんたちも涼宮さんのことを想ってやったことですから。」
その時の古泉の笑みは、いつもとは少し違う、妙な優しさを感じた。こいつのこんな緩んだ顔を見るのは初めてだった。
「そう思われていたとは、本当に嬉しい限りです。あのとき、あなたには悪いことをしたなと思っていたんですよ。ずっと謝ろうと思っていました。
今、この場を借りて謝らせていただきます。あのときのこと...申し訳ありませんでした。」
と、古泉は頭を下げた。
「頭を上げてください。小泉くん、私は気にしてなんかいません。涼宮さんを想う気持ちは私たちも同じなんです。だから、大丈夫です。」
そして朝比奈さんはいつもの素敵な笑顔を浮かべた。ああ、なんて懐の広く深いお方なんだ。ハルヒも長門も少しは見習え。
「ありがとうございます、朝比奈さん。本当にあなたの人となりの素晴らしさ。尊敬に値します。」
古泉と朝比奈さんは互いに笑顔を浮かべていた。そして気づいた。
おれは蚊帳の外だ。
650 :
秋:2006/12/12(火) 02:13:01.28 ID:d89//bAp0
「やっほう。ただいま帰還したわ。」
絶にして妙なるタイミングでハルヒと長門が帰ってきた。
「おうお帰り。なにか収穫はあったか。」
ハルヒはにやりと笑う。絶対に何かたくらんでる悪ガキのようだ。
「やっぱりスリがいるみたいよ。ここの人に聞いてみたら財布が届いてないか聞きに来た人が他にもいたんですって。
で、一応スリの特徴を教えてきたけどあまり当てにはできないわね。こうなったらあたし達で捕まえるべきよ!」
彼らが当てにならない根拠とおれ達で捕まえるべきに至った過程を教えてもらいたいもんだ。
「で、それを知ったお前はどうする気だ?」
相変わらずハルヒの目に迷いは無い。むしろ燃え上がっているように感じられる。
「決まってるじゃない。あたしの財布を盗る程の技術には感服するわ。でもね、それとこれとは話が別よ。
スリは犯罪。とっ捕まえてあたし達のジャスティスをぶつけてやるのよ!」
あたし達のジャスティス、ね。半分電波のような言葉だが、言いたいことはわからんでもない。
改めてハルヒは気合を入れているようだ。
「で、ここからが本題よ。そのスリをとっ捕まえるための作戦を伝授するわ。」
ご大層なことを言ってるがたいしたことはなさそうな予感。ま、シンプルの方がいいやね。
おれ達はみんなハルヒに視点を合わせた。
651 :
秋:2006/12/12(火) 02:17:13.03 ID:d89//bAp0
今日はここらが限界です。もうまもなく落ちます。
また明日、続きが書けますように。すっかり短編じゃなくなりましたが、
終わりまでのビジョンは掴めました。もう暫くおつきあい下さい。
では失礼します。
652 :
御雑煮:2006/12/12(火) 02:19:08.92 ID:9n0FSmkM0
乙〜
653 :
金魚と初詣:2006/12/12(火) 02:19:14.07 ID:vh4x/n8RO
乙。そして保守。
654 :
年賀状(気があるってことなのか?):2006/12/12(火) 02:19:17.75 ID:TKeYNMjb0
ふぁいと!最後までがんばる
655 :
年賀状(気があるってことなのか?):2006/12/12(火) 02:19:38.09 ID:TKeYNMjb0
そして乙
656 :
金魚と初詣:2006/12/12(火) 02:28:59.50 ID:vh4x/n8RO
保守
657 :
金魚と初詣:2006/12/12(火) 02:36:18.18 ID:vh4x/n8RO
まとめサイトの人。
どうかおまけと秋氏のも更新してくれ
658 :
凧(ぱしり):2006/12/12(火) 02:42:34.24 ID:F+TzaNJ+0
秋氏おつ!
>>657 ごめ!
携帯のほうまだ更新してないorz
明日はやいんで今日はもうねます(´A`)
明日の夕方に更新しますorz
ごめんなさいごめんなさいごめ(ry
659 :
金魚と初詣:2006/12/12(火) 02:43:26.16 ID:vh4x/n8RO
ほ
660 :
金魚と初詣:2006/12/12(火) 02:46:08.23 ID:vh4x/n8RO
>>658 がんがれ
wktkしてる。
声援しかできないが。
661 :
年賀状(気があるってことなのか?):2006/12/12(火) 02:57:06.46 ID:TKeYNMjb0
ほ
662 :
猪(黄色):2006/12/12(火) 03:34:17.34 ID:6T66gviA0
一足早くもらったクリスマスプレゼントが本だしだった俺が保守。
663 :
書初め(蛙の子は蛙):2006/12/12(火) 04:07:48.45 ID:S4ijdBfJ0
泣いた。
664 :
猪(ギター):2006/12/12(火) 04:42:03.67 ID:OY2DoMugO
665 :
お年玉(800円):2006/12/12(火) 06:02:54.58 ID:UueBzfpK0
666 :
旦那と初詣:2006/12/12(火) 06:26:48.23 ID:R1Cw8QnkO
魅音とハルヒの絡みがみたい
どうなるやら
667 :
家族で初詣:2006/12/12(火) 08:51:21.56 ID:vh4x/n8RO
保守。
668 :
662:2006/12/12(火) 09:44:22.01 ID:F2UUeeHc0
>>665 どーみても相手は男です、本当にありがとうございました。
669 :
猪(体操着):2006/12/12(火) 10:51:41.17 ID:F2UUeeHc0
ほす。
ここは保守だな
671 :
ぬこと初詣:2006/12/12(火) 12:30:25.11 ID:vh4x/n8RO
保守
672 :
猪(ちょっと臭いあり):2006/12/12(火) 12:53:55.77 ID:GwDhCUdnO
保守
673 :
猪(カビ):2006/12/12(火) 13:06:09.49 ID:0pslVNv80
保守
674 :
姉と初詣:2006/12/12(火) 13:52:01.80 ID:5m/mlZzW0
保守程度になんか書こうかな
675 :
猪(ミニスカ):2006/12/12(火) 14:28:04.73 ID:5gme19KY0
期待。
676 :
女教師と初詣:2006/12/12(火) 14:39:00.56 ID:5m/mlZzW0
>>1氏の途中の部分から書かせて貰います
まあパラレルな感じで読んでいただければ
約2メートルのフェンス。有刺鉄線が切れているのがせめてもの救いか。
さて、どうしたものかと俺が思案している間にハルヒは既にフェンスの向こう側へ到達していた。
まあ予想はしてたさ。お前のその思考回路と身体能力からすれば楽勝だろうよ。
そういう意味じゃ古泉も問題ないな。いや倫理的に問題があると言われたら全くその通りだが。
長門は―――まあ何とかなるだろう・・・長門だし。で、問題は朝比奈さんと俺だ。
この程度のフェンスなら越えられなくもないはずだ。しかしハルヒと違い不法侵入の経験なんてのは殆ど無い訳で。
そして失礼ながら、朝比奈さんはあまり運動神経がよろしくない。ちょっとした段差でも躓いてコケるような御方だし。
ハルヒ、そっちから鍵とか開けられないか?お前ならそういう知識も持ってそうだからな。
「・・・無理。いくつか鍵が掛かってるんだけど、錆付いちゃってて開けられそうにないわね。」
錆付いてる?・・・って事はここはしばらくの間使われていないのだろうか。
ハルヒに続いて今度は古泉がフェンス越えに挑む。やっぱ登るしかないのか・・・やれやれ。
ストンッと気持ちの良い音が響く。古泉も既にあちら側の人間のようだが、その顔に違和感を感じる。足でも挫いたか。
残るは俺と朝比奈さんと―――長門?何処行くんだお前。
「こっち」
それだけ俺に告げると長門は無言でスタスタと歩いて行く。やっぱり付いていくべき・・・だよな。
行きますか、朝比奈さん。と俺達も長門の後を付いて歩く。
無表情で先陣を切っていた長門が立ち止まった。おお、これは・・・フェンスに穴が開いていた。ここから入るか。
しかしこんな事で良いのか雛見沢。何処の馬の骨とも解らんような奴ら(俺達のこっちゃ)が入っちまうぞ?
もっと危機管理をだな・・・と思ったがこんな廃村に入る輩はオカルトマニアか変人だろう。盗られるような物も無さそうだし。
なら良いか・・・って俺の思考は徐々にハルヒに侵されつつあるのかも知れない。現在進行形、気をつけよう。
「アンタたちさっさと来なさい!」
長門は既に侵入していた。ハルヒの機嫌が損なわれない内に行くとするか。
しかし紳士な俺はレディーファーストを忘れないぜ。朝比奈さん、先にどうぞ。
677 :
猪(はげ):2006/12/12(火) 15:08:44.46 ID:SHk5EFOH0
hsy
もっと発展しないかな
678 :
保母さんと初詣:2006/12/12(火) 15:21:51.71 ID:5m/mlZzW0
チョコチョコとフェンスの穴から侵入する朝比奈さんを見守った後、俺も侵入する。
すると入った瞬間に気温が少し下がった気がした。日陰に入った訳でもないのに、気のせいか?
「これならわざわざフェンスをよじ登る必要もありませんでしたね」
古泉は余計な体力を使っちまったようだ。これからハルヒに振り回されるって言うのに、可哀想なこった。
まあ俺もなんだがな・・・そういやコイツの表情から僅かに焦りのようなものが見て取れる。
「どうした、何か悩み事でもあるのか? まあハルヒに関してならそんなこと言ってやれる立場じゃないが」
「いえ、このフェンスを越えた時・・・何だか妙な感覚になりませんでしたか?」
妙な感覚・・・?確かにあったような気がするが、何だったかな。一昨日の晩飯を思い出すように眉間にしわを寄せる。
あー・・・そうだ、ちょっとばかり涼しくなったような気がしたんだっけ。
すると古泉は何かを閃いたかのような顔で指をパチンと鳴らす。
「それです、その通りですよ。どうやら貴方は僕より繊細な身体をお持ちのようですね」
クックと古泉は笑ってるんだか何だか解らない音を立てて長門に質問する。
「―――長門さん、ちなみにフェンスの内と外との気温差を教えて頂けますか」
「フェンスの外側は31.5℃。内側は27.3℃。気温差は4.2℃」
もうこの程度では驚かない俺に乾杯。しかし4.2℃は大きいぞ、そう考えるとかなり涼しくなった感じがする。
単純だな、俺。いやそれよりもこの気温差は何だ。まさか雛見沢は別世界とか。
「もしかすると、もしかするかもしれません。・・・いえ、似てるんですよ」
何がだ。
「ここと―――閉鎖空間が。」
閉鎖空間だって?あそこはもっと灰色っぽくて寒々しくて・・・それにあの青いバケモノだって居なさそうだ。
679 :
保母さんと初詣:2006/12/12(火) 15:52:03.70 ID:5m/mlZzW0
「ごもっともです。閉鎖空間よりもむしろ―――貴方と涼宮さんだけの世界を覚えていますね?」
忘れたくても忘れられんな、フロイト先生が聞いたら爆笑しそうなあれか。ハルヒ曰く最悪の夢。
そのハルヒは朝比奈さんにセクハラして遊んでいる。羨ましい・・・じゃなくて後で注意しとかねばならんな。
しかし古泉の話は長くなりそうだ。朝比奈さん、すみませんが今は耐えてください・・・帰ったら何か奢りますから。
で、その世界がどうしたって?それがこの場所とそっくりだとでも言うのか。
「ええ。もし貴方と涼宮さんがあの世界に居続けたなら、この世界とよく似た世界になったはずです―――まあ仮説ですが」
待て、ハルヒがまた新世界を創り上げたってか。俺の記憶が正しければアイツの機嫌が悪い時に閉鎖空間は発生する。
そしてあの世界もその延長線上のようなもんだろう。しかし今のハルヒは機嫌が悪いどころかワクワクしっぱなし状態だ。
「涼宮さんの高ぶる感情に呼応して出来たのかもしれませんよ? 思い過ごしであって欲しいのは僕も同じです」
ふと長門を見るが、いつもと何ら変わりない。古泉の思い過ごし・・・だな。まあハルヒの所為で神経質になってるのだろう。
「アンタたちさっさと来なさい!」
この台詞は二度目だな。セクハラに飽きたのか、ハルヒが大声で呼ぶ。朝比奈さんもどうやら無事のようだ。
先頭にハルヒと古泉、朝比奈さんと俺はその背後で話しながら歩き、そして最後尾の長門が黙々と付いて来る。
しばらくすると舗装道から土道に変わっているのに気付いた。目的地はそろそろか。しかし廃村って感じがしないな・・・おや?
顔を背けた俺の視線の先には―――あれってもしかして人じゃないか?
680 :
おせち(30,000ウォン):2006/12/12(火) 16:01:22.46 ID:OY2DoMugO
誰かクルー?
681 :
猪(青):2006/12/12(火) 16:16:42.99 ID:DcE01dv40
「廃村って感じがしない」
これは・・・ついにあの人達とご対面ですねっ!?
682 :
美容師と初詣:2006/12/12(火) 16:20:26.13 ID:5m/mlZzW0
間違いない。しかしこんな廃村に来る輩なんてのはオカルトマニアか変人か・・・あ、役所の人とかだったらマズい。
しかし向こうはこちらに気付いていないようだし、見て見ぬフリが賢明だ。ハルヒの事だから話し掛けに行くかも知れんし。
とか何とか考えてる内に、事態は急展開を迎える。
「おんや、見ない顔の子らやね。観光かい?」
俺達の目の前に別の人物が現れやがった。しかしどうやら役所の人間では無いようだな。
元気なご老人が笑みを浮かべてハルヒに話し掛けている。なんだ地元の人か・・・っておい。
ここは廃村じゃなかったのかよ。もしかしてこの爺さんはオカルトマニアで、しかもここの常連とか。よし聞いてみるか。
「あの、お爺さんは何をなさってるんですか?」
「ああ、ワシは家に帰っとるとこよ」
「家って・・・まさか、この村にあるんですか?」
「ワシは雛見沢のモンよ。いや何にも無えけど、この村はええ所やけんね」
そんな馬鹿な。何にも無いどころか、この村はとっくに廃村になったはずだぞ。故郷が忘れられずに無断で住んでいるだろうか?
老人はここに居るのがさも当たり前かのように話を続ける。
「アンタら”わたながし”のお祭りまで居るんやろ?」
祭りだと?既に廃村になった場所で祭りなんて行われる筈がないじゃないか。それに・・・”わたながし”って何だ?
683 :
姫初め:2006/12/12(火) 16:27:53.48 ID:w9Xum6M7O
支援
684 :
美容師と初詣:2006/12/12(火) 16:29:12.27 ID:5m/mlZzW0
「”わたながし”って何ですか?」
聞いたのは俺ではなくハルヒだった。
「知らんのかい?布団とかの「綿」を「流す」で綿流し。
毎年この時期にやる祭りでな、大勢の人で賑わうんよ」
この人は何を言ってるんだ。毎年この時期?もうボケてしまってるのだろうか。
老人と別れた後も歩き続けたSOS団が目にしたのはとんでもない光景だった。
ありえないだろ、こんなことって。
685 :
猪(大人):2006/12/12(火) 16:47:43.07 ID:4d6X9+YXO
wktk
686 :
VIP皇帝:2006/12/12(火) 16:55:47.49 ID:0pslVNv80
期待
687 :
トリマーと初詣:2006/12/12(火) 17:01:52.08 ID:5m/mlZzW0
寡黙な文学少女とクラス委員長の宇宙人対決や、可憐な美少女と行った過去の世界や、
嫌味な男と巨大怪物との超エスパーバトルなどを見て来た俺だが、流石に呆気に取られたというか何というか。
廃村になったはずの村が廃村になっていなかった。
出会うたびに珍しそうに話し掛けて来る人々、田畑で農作業に努める人々や、走り回る子供まで居る。
雛見沢は・・・人が住む普通の村だった。頭がおかしくなりそうだ。
「何で?どうして雛見沢に人が住んでるの?ねえキョン!」
俺に聞くなって。というか俺が知りたいさ。多分お前の仕業なんだろうよ、ハルヒ。だってデタラメ過ぎる。
朝比奈さんを見てみろ、ポカーンと口を開けっ放しで歩いてるぞ。
流石の古泉もいつものニヤケ顔じゃなくなっていた。古泉、残念ながらお前の思い過ごしじゃなかったようだな。
「正直言って流石に驚きましたよ。僕の予想が当たったのでしょうか」
当たったところで全然嬉しくないな。とにかくここがヤバいならさっさと脱出した方が良いんじゃないか?
早いこと宿まで戻って―――
「不可能」
無言を貫き通していた長門が口を開いた。不可能ってどういうことだ?
「この空間の構成情報を解析した結果、涼宮ハルヒ自身が原因ではないという結論に達した。
涼宮ハルヒは飽くまでもトリガーに過ぎない。この空間を創造した主は我々以外の何者か」
トリガーね・・・何時ぞやの巨大カマドウマが思い出される。それはどうでもいい、「何者か」って誰なんだ。
「何者かがこの空間の構成情報へのアクセスを妨害している。さらに情報統合思念体との通信も途絶えている。
このインターフェースの処理能力では何者か把握できない。
この空間から脱出する為にはこの空間の創造主が何者か特定する必要がある」
思念体との通信が途絶えただと?長門のトンデモパワーを妨害するだけの力を持った相手か・・・。
敵も宇宙人か、あるいはまだ見ぬ異世界人か。
688 :
トリマーと初詣:2006/12/12(火) 17:21:44.23 ID:5m/mlZzW0
とは言っても俺が太刀打ち出来そうな相手じゃないのは確かだ。
困り顔の古泉に無表情の長門、未だ呆然としたままの朝比奈さんの愛らしいお顔に、
おい、ハルヒ。随分と楽しそうじゃねえか。
「だって無くなったはずの村が復活してるのよ!ミステリーよ、ミステリー!」
どうだかな、俺にとっちゃお前がミステリーだよ。しかしこんな世界を作ったのはそこのどいつだ?
まあ朝倉の時みたいに死に直面してないだけ幾分マシだが。
「さて困りましたね。帰れない、となると僕達は野宿をしなければなりません」
しまった、そこまで考えてなかった。冬じゃないから凍え死ぬ心配は無いが、田舎の夜は寒そうだ。
それに何より朝比奈さんを野宿させる訳にはいかん。それだけは何としても阻止する。
ということで、まずは寝泊りする場所を探すとするか。
「ハルヒ、今日は雛見沢に泊まろうと思うのだが」
「へえ、アンタもたまにはいいこと言うじゃない!確かにあの移動時間を探索に回した方が良いわね」
「じゃあ宿の方には俺が連絡入れとくから」
よし、適当に誤魔化せたな。しかし寝泊りするといっても民宿なんて無さそうだぞ。
689 :
トリマーと初詣:2006/12/12(火) 17:37:36.69 ID:5m/mlZzW0
俺の考えは的中した。
何処へ行くかの当てもなく、ヘンテコ村を散策するSOS団御一行様。
傍から見れば相当マヌケな絵面だろうが今はどうでもいい。
「村、というからには村長も居られるのでしょう。その人を尋ねれば何か解るかもしれません」
なるほど、なら次に出合った村人に聞いてみるか。
690 :
猪(里に下りてきた):2006/12/12(火) 18:02:38.91 ID:GcaPPc800
保守
691 :
猪(ボーカル):2006/12/12(火) 18:19:50.29 ID:0pslVNv80
保守
692 :
ID:5m/mlZzW0:2006/12/12(火) 18:24:31.65 ID:+xwTvu/c0
しかし現実ってのはなかなか上手く行かないように出来てるもんだ。
俺達はだんだん人気のない道へと吸い寄せられていった。村人も見掛けない。
「あのー、引き返した方が良いんじゃないですかぁ?」
朝比奈さんがとても賢明な意見を仰った。確かにこのまま迷ってても仕方ないよな。
じゃあ一度戻りましょう。貴女の意見を無視など出来ません。
「駄目よ、みくるちゃん!私たちはもう引き返せないのよ!」
何のこっちゃ。こんなバカは無視してさっさと戻りましょう、朝比奈さん。
「駄目なもんは駄目なの!みくるちゃん、引き返したら死刑だからね」
ビクッと怯えながら縮こまる朝比奈さん。死刑て。
「ほらほら、ちゃっちゃと進んだ進んだ!」
相変わらずマイペースなハルヒにトボトボと付いて行く朝比奈さん。
もしも貴女が死刑になったら俺が代わりますよ。
「下手をすると林の中で野宿かもしれませんね」
今日はお前の予想が良く当たるからな、って縁起でもない。
ヒョイと肩をすくめた古泉の顔からはいつのまにやら焦りが無くなっていた。
「キョン!あそこに誰かいる!」
693 :
年賀状(ユニクロからだけ):2006/12/12(火) 18:35:19.78 ID:+xwTvu/c0
長い林道を抜けるとそこはゴミ捨て場だった。粗大ゴミとかそんなんが山みたいに積まれてる。
そのゴミ山の中にやけに小さい人影を見つける。こんな所で何をしてるんだ。
「おーい!そこの誰かー!」
ハルヒは叫びながら役目を終えて捨てられた者達の山を渡り歩く。え、ここ渡るの?
あちらも気付いたようだ。こちらに向かって歩いてくる。どうやらその人影の正体は、長い髪の少女のようだ。
「みぃ・・・どうしたのですか?困ったことがあったらボクに言ってくださいなのです にぱー☆」
694 :
猪(子持ち):2006/12/12(火) 18:44:12.43 ID:4d6X9+YXO
りかちゃんktkr
695 :
年賀状(配ってます):2006/12/12(火) 18:47:52.28 ID:R+JIqBnf0
保守
696 :
猪(浴衣姿):
保守