1 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :
どうぞ
2 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/15(月) 22:32:03.54 ID:WABeK39h0
さて、再開しましょうかね。
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/15(月) 22:32:35.37 ID:82RZNkR+O
かしわんこktkrww
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/15(月) 22:32:58.96 ID:QhDy63TI0
今北水増し
5 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/15(月) 22:34:53.31 ID:WABeK39h0
――そしてあらすじへ――
あるところに、殺し屋の男がいました。
彼はある仕事の最中に、一人のイヌミミ娘を助けました。
そう、何を血迷ったか"助けて"しまったのです。
そして四年後。
まだ男は、殺し屋をやっています。
イヌミミ娘は、彼を御主人様と呼ぶようになり。
いつしか彼女も、殺し屋と呼ばれるようになりました。
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/15(月) 22:35:47.73 ID:T/KeOpVk0
ユエルだよ!!!!!!!!!!!!
こんにちは!!!!!!!!!!!!
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/15(月) 22:37:46.20 ID:e9K/M/Z/0
ちょっとまてってwww
「呼ばれた」っておい!うあああああああああ
wktk!
8 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/15(月) 22:45:19.68 ID:WABeK39h0
9 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/15(月) 22:54:16.04 ID:WABeK39h0
10 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/15(月) 23:03:00.37 ID:WABeK39h0
――あらあら? あらすじ?――
殺し屋の「タンゴ」と「シエラ」はある依頼を受け、麻薬の取引現場をつぶしにいきました。
しかし、仕事を終えた二人にの前に突然の襲撃者が現れました。
銃撃戦の末、なんとか危機を乗り越えた二人でしたが……。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/15(月) 23:05:02.09 ID:e9K/M/Z/0
wktkwktk!
12 :
悪のリッチャ ◆Yk9Pufb6Aw :2006/05/15(月) 23:07:41.12 ID:ls0KuMeAO
wktkwktkwktkwktk
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/15(月) 23:08:26.30 ID:ls0KuMeAO
コテがぁぁぁぁぁぁぁあorz
14 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/15(月) 23:11:35.34 ID:WABeK39h0
「……シエラ」
痛みに呻き、倒れている私に駆け寄る。
「だ、大丈夫です。……んっ」御主人様の足は引っ張りたくない。このくらい、立てなくもない。「キズはそう酷くはない…あぁっ」
「おい!」
立ち上がろうとしたが、ダメだった。思ったよりキズが深いのかもしれない。力を入れようとすればするほど、苦痛が増す。
「はぁ、はぁ」
「見せろ」
御主人様は私を座らせ、ズボンの裾をまくった。
「うぅんっ」
その時、傷口に御主人様の手が軽く当たっただけでも、相当に痛かった。
「多分、兆弾の破片か何かだ……キズは小さいが、破片はまだ中に残っているな」
傷口を確認した御主人様は、
「ここで待っていろ」と私に言いつけ、「様子を見てくる」と言って、立ち上がる。
「……はい」ウジのマガジンを抜き、残弾を確認する。「気を付けてくださいね」
笑顔を作ってはみるが、口の端が引きつり、脂汗が額に浮かぶ。酷く不自然だ。
「……おまえもな」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/15(月) 23:13:06.92 ID:e9K/M/Z/0
うあぁあああああーーーーーーーーーー!!!
しえらがぁああああああーーーーーーーーーーあああああーーーーーーーーーーーー
16 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/15(月) 23:15:30.05 ID:WABeK39h0
御主人様が周囲のクリアランスを確保するために、慎重に倉庫から出てゆく。
そしてここに残されたのは、エンジンがかかりっぱなしの二台の車と、五体の死体と、苦痛に喘ぐ私だけたっだ。
「うぅー」
顔をしかめ、唸ってみる。脳内物質が切れてきたのだろう。熱く火照ったふくらぎが、脈動する鼓動にあわせて疼く。だが、力を入れなければ、まだ我慢できる痛みだった。
バンのライトが間接照明のように倉庫の壁を照らしている。車のエンジンの音が、私の集中力を途切れさせまいと鼓膜を刺激する。
一人になったとたん、急に、心細くなった。自分がここに取り残されてしまうような焦燥に駆られる。被弾したせいでナーバスになっているのだろうか?
一刻も早く御主人様と一緒に、家に帰りたい。そんな気持ちが急激に湧き上がってくる。
御主人様の側に行かなければならないという、本能的な衝動と。ここは黙って待つべきだ、という冷静な理性が衝突する。
少しの間の逡巡と葛藤の後に、私は立ち上がろうとする。
なんとかして、極力右足に振動をあたえないように、身体を捻り、コンテナに手を突いてバランスをとりつつ、左足だけで立ちあがった。
「うん……しょっ」
ひょこひょこと片足で跳ね、出口へ向かう。右足に響くので、あまり大きくは跳ねられない。
大丈夫、どうってことないよ。足に釘を打たれたり、肌に煙草を押し付けられたりするのよりは、全然楽だ。精神的にも肉体的にもね。
お医者さん――もちろん闇医者だけど――のところへいって破片を取って消毒してもらえば、大丈夫。2〜3週間で完治するよ、多分。
出口まで、あと数メートルくらい。コンテナの陰からバンの姿が見えたところで、御主人様が戻ってきた。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/15(月) 23:24:31.83 ID:82RZNkR+O
保守
18 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/15(月) 23:26:49.19 ID:WABeK39h0
「……おい」眉をひそめる。「なにしてんだ。待っていろと言っただろう」
「外は、大丈夫でしたか?」
「大丈夫だ、これだけ派手にやらかしたんだ、どこかの組織……多分中国のマフィアだろう。これ以上、兵隊を送ってはこないだろう」
「そうですか……」
「それよりお前、大丈夫か? キズは小さいが結構痛むだろう?」
御主人様に心配はさせまいと、私は笑顔をつくり、
「大丈夫ですよー。ちょーっとばっかし大きなバラの棘が、チクッと刺さったみたいなもんです」
と冗談めかして言ってみる。
「ふん」御主人様は鼻で笑うと、「うそ付け」と言って、私の右足の先を軽く蹴った。
コツ。
「きゃぁっ!」
電撃が走った。
腰がくだけて、その場にへたり込む。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/15(月) 23:33:15.22 ID:e9K/M/Z/0
こらこら・・・・・
ほのぼのやってる場合じゃNEEEEEEE!
20 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/15(月) 23:34:48.03 ID:WABeK39h0
「何するんですか! 痛いじゃないですか!」非難の目を突き刺す。「ううう、御主人様のばかぁっ」
「だまって待っていろという言いつけを破った罰だ」としゃがみこみ「……よっと」
言って私の足の下に腕を通して、抱き上げた。俗に言うお暇様抱っこの状態だ。
「……軽いな」
意外だ、とでも言いたそうな口調で呟いた。私はその口調に、どこか陰りのような感触を感じた。足を蹴られたことを非難する言葉も、違和感に似たその感触に分解されていた。
私は大人しく御主人様の腕に揺られる。借りてきた猫みたい、と思った。御主人様の腕はしっかりと私を支えていて、暖かかった。
「これ、どうするんですか?」
私が言う"これ"とは当たり前のことながら、今私たちが置かれている状況のことだ。当初、私たちが想定していた状況の、はるか斜め前を行くような事態が起こっのだ。死体の数は倍、現場には隠蔽が不可能なほどの物的証拠を残してしまった。
すでにこちらが依頼している"掃除屋"でも、これだけの甚大な破壊の跡は消しきれない。ばら撒かれた薬莢を拾い、地面にこぼれた血の跡を拭い、死臭の漂う車を片付け、10の死体を処理するなんて事は極めて困難だ。
ここはまるで戦場の跡地だ。あまりに事が大きすぎたのだ。
「とりあえず、掃除屋がこちらに向かっている。そろそろ着くだろう。状況を説明して、どうにか引き受けてもらうしかないな」
思案げに呟いて、
「なに、あいつは信頼できる。"ちょっと"無理を言っても引き受けてくれるさ」
とため息を吐き出すように言った。
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/15(月) 23:40:28.07 ID:546IHO8H0
めでたしめでたし
22 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/15(月) 23:48:24.54 ID:WABeK39h0
シャッタの穴から外に出る。少し離れたところには御主人様の車が止まっていた。御主人様は私を後部座席に横たわらせ、「すこしのあいだだけ、我慢できるか?」と言った。
「はい、大丈夫です」と勤めて穏やかに答えた私をみて、どこか安心したような表情をみせ、
「とりあえず、手当てだけはしておこう」とファーストエイドキットの箱をとりだした。
ブーツを脱がされ、ズボンの裾を捲り上げられる。消毒薬をキズ口に塗布し、包帯を巻く。
「ふぁ……」
キズに触れられるたびに、背筋を駆け抜ける痛み。それが肺を締め付け、声を漏らす。
「よし」
処置が終わり、御主人様が道具をしまっていると。一台の車が敷地内に入ってきた。どこにでもある白い軽自動車のバンで、ライトを消している。
「……! 御主人様!」
緊迫した私の声に弾かれ、顔を上げた御主人様は、車を確認すると。
「ああ、来たか」といって尖らせた眼差しを和らげた。「大丈夫掃除屋だよ」
「そうですか」私はその言葉に安堵し、ため息を吐いた。「良かった、早く来てくれて」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/15(月) 23:50:18.95 ID:RItepifBO
それなんてチェルノボーグ?
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/15(月) 23:53:08.53 ID:e9K/M/Z/0
一応警戒は忘れずに!
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 00:09:44.57 ID:8yPZSOjfO
保守
26 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/16(火) 00:17:02.55 ID:bT/bZP8S0
バンは私たちの車の隣に並ぶように止まり、エンジンが停止して、人が降りてきた。
「おいおい、こんなに派手にやるとはきいてないぞ」
開口一番に文句をぶつけてきたその人物には見覚えがあった、この掃除屋には過去に一度、会ったことがある。長身で体格の良い亜人。ぴんと立った耳と、短めだが形の良い尻尾を持っていて、それらは屈強な雰囲気にはひどく不釣合いだ。
「ん? 今日はお前独りか?」
「相棒も一緒だ、負傷している」至極満堂だと言うように言い放つ。
「んー?」と後部沙席に座り、足に包帯を巻いている私を覗き込み、「あ、そう」どうでもいい、と言うように呟いた。
「で、どうしたんだよ。あの大穴は」
なれなれしい口調だな。と、少しむっとした。御主人様とは、それなりに付き合いが長いのだろうか? もしくはこの世界、このくらい図々しくないとやっていけないのか。
「あー、あれはな」御主人様は勤めて平然としている。「よきせぬ事態が起こっちまってな」
「予期せぬ事態って?」聴きたくない、という表情を前面に押し出している掃除屋。
「死体の数が倍になった」と言い放った子主人様に、
「はぁ?」
と顔をしかめた掃除屋は、
「カンベンしてくれよ」
と頭を抱えた。掃除屋家業も、それなりに楽ではないらしい。少しばかり、同情してみたくなった。……しなかったけどね。
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 00:21:35.33 ID:pPYszyBb0
しかし、今のところ死体が倍になったようなケースしか見た事が無いという罠。
一人で十人は厳しかろうねー・・・知らんけど。wktkwktk!
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 00:35:16.43 ID:8yPZSOjfO
保守
29 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/16(火) 00:48:06.54 ID:bT/bZP8S0
それから御主人様と掃除屋の問答が繰り広げられ、倉庫の様子を見に行って、そこから戻ってきても、頼み込む御主人様と呆れ顔の掃除屋話し合いは続いた。
頼むよ。無理だ。
そこを何とか。できない。
それが仕事だろう? できない仕事もあるんだぜ?
そして、十数分後。
「はぁ……どうしてお前はこんなに死体を増やすのかねぇ」とため息交じりの掃除屋。
「知らん、俺は増やそうとなど思っていない、勝手に増えただけだ。こっちはわけもわからないまま、襲われたんだ」
「そうかいそうかい……。ったくよぉ、報酬は倍もらうからな」
掃除屋も諦めたようだ。結局は報酬の増額を条件に仕事を引き受けてもらうことにした。
しかし、いくら掃除屋でも、これだけの惨状を"片付ける"ことができるものなのだろうか? 御主人様に訪ねると、「大丈夫さ。四年前のあの時だってこれより多くの処理をしたんだ。任せておけばいい」と答えた。
掃除屋には掃除屋なりの仕事の仕方があるらしいが、私にはそれがどんなものなのかは分らないし、分りたくもない。
現場を掃除屋に預けて、私たちは、その場を後にした。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 00:49:10.95 ID:GQHRyb4o0
一安心……かな?
ここは助かったけど・・・シエラ負傷してるし・・・・
うわぁぁああああーーーーーーいたいのいたいのとんでけーーーー
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 00:55:38.89 ID:GQHRyb4o0
手当中(色んな意味で)もだえるシエラがよぎった俺は正常
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 01:09:04.91 ID:p+hMama/O
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 01:24:55.33 ID:FJ82u9T7O
ほせ
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 01:30:34.17 ID:pPYszyBb0
どれ、シエラ。ぼくが傷口を舐めてあげよう。
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 01:30:36.79 ID:4yxmqSFz0
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 01:50:30.92 ID:8yPZSOjfO
保守
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 01:50:39.85 ID:pPYszyBb0
止める人がいない・・・・やっちまうか・・・!
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 01:52:33.71 ID:IVz6W9o/0
口を寄せる前に直感で行動を理解されて撃退されるに100はらたいら
40 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/16(火) 01:56:45.90 ID:bT/bZP8S0
「うくっ……あっ」
それから、その足で御主人様が"ドク"と呼んでいる闇医者のところへと向かった。
「運が良かったな、跳弾の破片だけですんで」
そう言って、ドクは私のふくらはぎにピンセットを突き立て、傷口にもぐりこませる。
「ふっ……うぅっ」
「結構深いな」
麻酔なんて気の利いたものもなく、軽く消毒をしただけで、ドクは遠慮なく治療を開始した。
血が噴出す傷口に押し入ったピンセットが、肉の間でうごめく。鋭い痛みが全身に伝播し、声が漏れる。
「あっ……やぁっ、あぁっ!」
私は傷口を直視することができずに、ベッドの横に立っている御主人様にしがみつく。
「んー、……お。あったあった」
私の悲鳴などまるで意に介せずというように、のんきにピンセットをまわしたり押し込んだりしているドクに、少なからず怒りを覚える。
多分この人は、私の足をただの肉の塊としか捉えてないんじゃないか? 普通、もう少し遠慮するものじゃないの? 何でそんなにぐりぐり弄くるのさ。痛いってば。
「はっ、はっ、はぁっ……っくぅ」
ピンセットが引き抜かれる。その先には小さな鉄の破片が、血にぬれて光っていた。
「はい、終わり」と、傷口を消毒液につけた脱脂綿で拭い、「二〜三週間位で、大体治るだろう」包帯を巻いていく。
「そうか」と、御主人様。
「今回のお代は要らないよ、あんたらもずいぶんと悲惨な目にあったようだしな」
「助かるよ」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 02:00:29.62 ID:pPYszyBb0
ドクなにげに優しい!
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 02:02:20.77 ID:ZyTVKgC90
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 02:23:39.60 ID:GQHRyb4o0
すまん
Sの血が騒いだ
大丈夫かな、俺
44 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/16(火) 02:30:58.40 ID:bT/bZP8S0
「……しかし」包帯を巻き終えドクは私の足の甲を見て、「やはりまだ、痕が目立つな」と言った。
こそには四年前に受けた傷のあとがあった。両足の甲、親指と人差し指につながる骨の間に、うっすらと白磁のように浮かび上がる傷痕。
四年前、そこへ釘が打ち込まれたのだ。釘は足の甲を貫通し、そして私の足を木の板に打ちつけた。
傷痕は足の甲だけではない。ほぼ全身にわたって、あの時につけられた傷の痕が残っている。鞭や刃物による切り傷。殴られた痣の痕。生殖器の裂傷。火傷の痕。
だから、私は夏でも外出する際には長袖の服を着用している。涼しい格好ができないと言うのは不便だが、小さい頃から"そう"だったので、慣れてはいる。
「そうですね……、でも仕方がありませんから」
四年前に御主人様から助け出された私は、ここへつれてこられ、治療を受け、しばらくの間ドクにお世話になったのだ。
傷痕くらいは仕方が無い、今のところ五体満足で生きながらえているのだ。そのありがたみに比べたら、傷痕なんてどうってことない。
「まぁ、生きているだけめっけもんだな」
そういうことだ。
「ありがとうございました」
礼を言い、ベッドを降り、片足で立つ。
「あいよ、願わくばもうここへ来ることは無いようにな。それと、タンゴ。今度飲みにでも行こうぜ」
いつもへらへらと陽気なドクは、結構まえから御主人様とは懇意らしく。たまに一緒に飲みに出かけていた。
「断る。どうせ俺に奢らせる気だろう?」憮然と答える御主人様。
「なにいってんだよ、そんなのたまーにだけじゃないか、たまーに」
「フン、どうだかな……」
普通のマンションの一室にある診療所を後にする。
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 02:42:37.60 ID:GQHRyb4o0
ドク……やっていけるのかドク……
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 02:45:16.77 ID:pPYszyBb0
シエラは・・・・色んな意味で、早い回復を祈る
お願いお星様。
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 03:06:49.20 ID:GQHRyb4o0
ほ
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 03:55:20.68 ID:2/vBRTj+0
保守
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 04:31:28.84 ID:GQHRyb4o0
ほ
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 05:06:32.51 ID:pPYszyBb0
ラスト保守
51 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/16(火) 05:14:59.59 ID:bT/bZP8S0
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 05:52:28.53 ID:FJ82u9T7O
保守
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 07:18:49.19 ID:bT/bZP8S0
事故保守
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 08:05:08.06 ID:XTTEEj01O
保守
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 09:11:24.16 ID:HjGNPA1pO
保守
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 09:13:01.93 ID:gagyXv+pO
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 09:15:00.67 ID:du3XGa0qO
聖剣のシエラが浮かぶw
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 10:24:55.62 ID:FJ82u9T7O
保守
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 10:55:22.63 ID:JlHkO5OVO
テスト終わった保守
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 11:38:33.92 ID:JlHkO5OVO
保守
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 11:55:35.44 ID:XTTEEj01O
保守
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 12:25:04.86 ID:JlHkO5OVO
保守
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 13:08:03.53 ID:FJ82u9T7O
保守
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 14:03:24.31 ID:JlHkO5OVO
保守
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 14:37:02.99 ID:FJ82u9T7O
ほ
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 15:05:39.05 ID:FJ82u9T7O
ほせ
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 15:25:19.95 ID:FJ82u9T7O
ほー
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 15:48:13.78 ID:FJ82u9T7O
保守
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 16:45:57.02 ID:D2/BKUlb0
保守
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 17:13:34.45 ID:D2/BKUlb0
保守
71 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/16(火) 17:35:55.56 ID:bT/bZP8S0
今北区
今日は20:00頃に再開できたら最高な夜になりそうですか?
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 17:42:30.12 ID:D2/BKUlb0
>>71 Exactly (その通りでございます)
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 17:42:33.40 ID:wmUiQnz40
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 18:01:50.06 ID:XTTEEj01O
保守
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 18:02:08.70 ID:+MPQEF7u0
76 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/16(火) 18:05:59.06 ID:bT/bZP8S0
どれ、出かけてくるか……。
帰ってくるまで残ってるかな、このスレ。
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 18:21:07.09 ID:8yPZSOjfO
落ちるの早い保守
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 18:37:33.72 ID:FJ82u9T7O
ほ
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 18:53:27.82 ID:8yPZSOjfO
保守
80 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/05/16(火) 18:58:17.85 ID:YycNv3jJ0
>>76 それを保守するのが保守人のつとめというものw
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 19:15:46.44 ID:p+hMama/O
>>76 万が一落ちたら立てる。それがとないぬクオリティ
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 19:37:27.65 ID:D2/BKUlb0
保守
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 19:54:15.77 ID:FJ82u9T7O
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 19:55:22.92 ID:xOKXvY6n0
86 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/16(火) 20:04:41.40 ID:bT/bZP8S0
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 20:07:58.68 ID:8yPZSOjfO
>82GJwwww
88 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/16(火) 20:17:46.88 ID:bT/bZP8S0
89 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/16(火) 20:21:47.27 ID:bT/bZP8S0
――それでもあらすじは?――
あるところに、殺し屋の男がいました。
彼はある仕事の最中に、一人のイヌミミ娘を助けました。
そう、何を血迷ったか"助けて"しまったのです。
そして四年後。
まだ男は、殺し屋をやっています。
イヌミミ娘は、彼を御主人様と呼ぶようになり。
いつしか彼女も、殺し屋と呼ばれるようになりました。
――そしてある年のこと。
殺し屋の「タンゴ」と「シエラ」はある依頼を受け、麻薬の取引現場をつぶしにいきました。
しかし、仕事を終えた二人にの前に突然の襲撃者が現れました。
銃撃戦の末、なんとか危機を乗り越えた二人でしたが……。
90 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/16(火) 20:25:48.54 ID:bT/bZP8S0
91 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/16(火) 20:35:51.09 ID:bT/bZP8S0
帰りの車の中では二人とも黙り込んだままだった。
私は先ほどの襲撃者について考えていた。多分、御主人様もそのことを考えているに違いない。
「あいつら、なんだったんでしょう?」
私から話を切り出した。
「……先ず、お前の話を聴きたい。ファーストエンゲージはお前のほうだろう?」御主人様はフロントガラスから目を放さずに言った。
「そうですね……でも私には全く分りません。仕事を片付けて、御主人様に連絡したところまでは。見ていましたよね?」
「ああ」
「あのあと、死体を片付けようとしていたら、ふいにあのバンがやってきて……」
「突然襲われた?」
「はい、そうです」神妙に頷く私。「突然、複数の男がバンから降りてきてすぐさま私に向けて銃撃を開始しました」
「最初から、"殺す"事が目的だった、か」
顔色は変えず、だがその声には明らか不審と思案の響きがあった。
92 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/16(火) 20:42:05.27 ID:bT/bZP8S0
「そのようですね」
最初から私たちが目的だったのだろうか? そんなことがあり得るのか?
私たちの行動は誰にも漏れてはいないはず。いや、漏れようが無いのだ。極力波風の立つような行動を避け、猫のような忍び足で事を進めてきたのだ。
その際、私たちとの接点を持つものは限りなく少ない。ましてや、私たちが得た情報を知るものなど、居るはずがない。多分、仲介の小鳥遊でさえ詳細は知らないはずだ。
ここ数日は極力二人で行動するように心がけていたし、尾行や張り込みには特に気をつけていたのだ。
ならば、奴らの標的は。
「襲撃者の目的は"彼ら"でしょうか?」今言った彼ら、とはクスリの取引の当事者にあたる5人の人物のことだ。
「奴らもまた殺し屋だった。と?」
「はい、私たちのクライアントと同一の人物、または別のクライアントからかは分りませんが。彼らも現場ツブしの依頼をうけていたのではないでしょうか?」
93 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/16(火) 20:56:54.22 ID:bT/bZP8S0
「……ふん」と御主人様は鼻で笑う。「仮に」
「仮に、だ。奴らも殺し屋だったとして、そのクライアントが俺たちのそれと同一人物だなんてことはあり得ない。謀をたくらむときは、なるべく小声になるものだ。それに、俺たちのクライアントはそんなにバカじゃない」
そうだった。御主人様は数日前に一度、クライアントに会っているのだった。
「別のクライアントがいたか、それとも情報が漏れていたか」
「やはり別のクライアントがいたのでしょうか?」
道路に溢れるテーランプの赤が、警告灯のように瞬いている。
「どうだろう、奴らが殺し屋だとして、別のクライアントから依頼を受けて動いていたのなら、それはマヌケもいいとこだ」
鋭い眼差しを赤に染めた御主人様が。ちらりとこちらを見た。
「奴らの目的が現場ツブしだったのなら、奴らはもう少し早く現場に来なくてはならなかった。だろう?」
「……はい」
「取引の時刻が分らなかったのなら。目標に張り付くか、現場に張り込むか、二つに一つだ。確実に、目標の鼻頭を押さえていなければ、仕事は完遂できない」
そうだ。仕事を精確にこなすためには、目標の動きを確実に捉えていなければならない。現に、私たちは今日の午前中から、目標の動きを捉えるために張り込みをしていたのだ
94 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/16(火) 21:11:20.05 ID:bT/bZP8S0
ここでストックが尽きました orz
いつものように遅延進行になります。
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 21:12:59.66 ID:8yPZSOjfO
把握
wktkしてるぜ
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 21:20:16.89 ID:8yPZSOjfO
保守
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 21:20:19.72 ID:KRH4RCMu0
98 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/16(火) 21:33:38.46 ID:bT/bZP8S0
うんうん唸りつつタイプ中 orz
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 21:47:02.44 ID:8yPZSOjfO
保守
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 22:00:12.98 ID:JlHkO5OVO
保守
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 22:14:32.44 ID:bT/bZP8S0
よそにかまけてた
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 22:28:32.96 ID:FJ82u9T7O
保守
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 22:41:20.81 ID:FJ82u9T7O
ほ
104 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/16(火) 22:56:16.65 ID:bT/bZP8S0
あかん……体力が……。
メシ買ってくるわ。
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 22:56:29.71 ID:8yPZSOjfO
保守
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 23:09:09.56 ID:FJ82u9T7O
保守
107 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/16(火) 23:21:01.37 ID:bT/bZP8S0
リポD買ってきました。
7-11の新茶フェア終わっちゃったのかな? ううう、残念。
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 23:33:58.88 ID:FJ82u9T7O
おちるのはやいな
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 23:34:03.82 ID:8yPZSOjfO
歩ー主
110 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/16(火) 23:42:52.34 ID:bT/bZP8S0
「目的は、取引ではない?」
まさか、そんな。
心の中に黒い雲が急速に広がって行くような感覚に襲われる。
「という可能性もある、ってことだ」
襲撃者の、目標は。
「私たち、を……」
「あくまで可能性だ」苦虫をすりつぶしたような表情の御主人様。「しかし、無視はできない"可能性"だ」
「確かに、タイミングが良すぎました」
「そう、タイミング。何事にも大事なのはタイミングだ。それの"置き方"次第で、全てが決まることもある」
「……」
素っ気の無いロードノイズが、沈黙して考える私の思考を責めたてるかのように、響いている。
「また仮に、だとして。俺たちが奴らの目標だったとしても、奴らは俺たちの"家"を掴んではいないだろう」
「……そうでしょうか?」
「ああ、俺たちだけが目標ならば。直接、家を襲撃するか、トラップを仕掛けておいたほうが効率的かつ確実だろう? だが、奴らはそれをしなかった。いや、できなかったと考えるべきだ」
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 23:51:47.83 ID:hWgjvTIf0
腹がゆるゆる保守orz
二日連続は辛いが、それでもシエラがいるから生きていけますww
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/16(火) 23:52:52.31 ID:xOKXvY6n0
113 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/17(水) 00:03:11.97 ID:EFge1Yl+0
目の前の信号が黄色に変わり、すぐに赤色が灯る。黄色が注意を促すのはほんのわずかな時間だが、そのわずかなささやきを見逃してしまえば、すぐさま恐怖に背後を取られる。
人生だって、そんなものだ。黄色を見逃してはいけない。サインを無視してはいけない。ささやきには気づかなければならない。
それらの意味ををきちんと汲み取り、留意することができたのなら、決して安寧は遠くない。
「では、さしあたっての問題は。"どこから情報が漏れたのか"ということですね」
そう、注意しなければならない。最悪の事態に、備えなければならない。最悪は最悪へと波紋を広げ、最悪のディストラクションを生み出す。
最悪は、どこにでもある"石ころ"のようなもの。だが、ただの石ころだと思ってしまってはいけない。それに躓いたら最後。致命的な"怪我"を負いかねない。
「そうだ、それが"安全"な思考だ」
「最悪はどこに落ちているか分らない。目を凝らせ。そして"石ころ"につまずかないように……ですよね?」
私は重い空気を振り払うかのように、御主人様に笑いかけた。
「ああ……そうだったな」
信号が青になり、車はそろそろと動き出す。
「これから、しばらく"洗い出し"をしよう。次回が無いとも言い切れないからな」
「はい……」
私は憂鬱げに、眼前を埋め尽くす赤いランプを見つめていた。
「それが、最善ですものね」
これらの赤が、全て綺麗に消える日はくるのだろうか? 焦燥をまとった、切望とも絶望ともとれない思考が。赤く染まって私の脳裏に停滞していた。
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 00:10:47.83 ID:a4r3zQ040
普通に参考になりますww
シィィィエェエエラァアアーーーー
115 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/17(水) 00:21:50.21 ID:EFge1Yl+0
さて、ここで前半が終了したわけだが……どうしよう?
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 00:24:27.00 ID:a4r3zQ040
wktkする。
117 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/17(水) 00:36:01.74 ID:EFge1Yl+0
んじゃ、つなぎにちょっといちゃつかせてみるか。
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 00:37:50.85 ID:jIGlA2EAO
wktk
119 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/17(水) 00:50:20.66 ID:EFge1Yl+0
そして、二人は自分たちのアパートへ戻った。
いつもの通り、アパートの裏の駐車場の隅に車を止める。
タンゴは運転席から降り、ドアを閉める。
「……うんしょ」
シエラは片足をかばうように動かなければならない為、後部座席のドアを開けるだけでも面倒そうだった。
シエラが車から降りるのをまっていたタンゴは痺れを切らし――
>>124 1:おぶってってやろうか?
2:早くしろ
3:足、大丈夫か?
4:面倒なので抱えていく
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 00:52:38.45 ID:nUvCSFgZ0
ksk
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 00:52:42.40 ID:jIGlA2EAO
4ksk
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 00:53:34.16 ID:nUvCSFgZ0
有無を言わせず4ksk
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 00:55:46.65 ID:nUvCSFgZ0
ドンタコスに似てる4ksk
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 00:56:01.96 ID:dffHScqO0
4ksk
125 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/17(水) 00:57:58.83 ID:EFge1Yl+0
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 00:59:02.13 ID:a4r3zQ040
うはwww出遅れたwww
でもGJ!
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 01:16:15.53 ID:jIGlA2EAO
一応保守
128 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/17(水) 01:16:36.78 ID:EFge1Yl+0
「う……よ、っと」
片足で地面に降り立ち、ふらふらとドアを閉めたシエラ。左足で飛び跳ね、
「痛み止め、全然効いてないですよ」
と苦笑い。
タンゴが車に施錠をし、歩き出すと。
てん、てん。
てん、てん、てん。
と片足跳ねながら、
「あ、あのっ。ちょっとまってくださいよー」
と必死に後を追ってくる。
「……はぁ」と苛立ちの混じったため息をついたタンゴは、シエラが近くまで来るのをまって、「めんどくせぇ」と言ってシエラを抱き上げる。
「えっ、ちょと、あのっ」いきなり抱きかかえられ狼狽するシエラ。「大丈夫ですって。一人で歩けますから」
「遅いんだよ」歩き出す。「お前を待っているとイラついてくる」
「えー、イラつくってなんですかー。人が苦痛に喘いでいるっていうのに。御主人様酷いですよー」と頬を膨らませるシエラ。
「はいはい」あしらうタンゴ。
するとシエラは、
「……あ」と何かを思い出したようで、
「ん、なんだよ」
タンゴの首に腕を回し、
「ふぅー」と息を吹きかけた。
「なんだよ?」いかにもうざったいというような声を上げたタンゴに、
「えーっと。約束を果たしました」と顔を赤らめてシエラは答えた。
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 01:37:43.66 ID:08lRR6QP0
(*´Д`)
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 01:37:56.44 ID:a4r3zQ040
果たしましたぁwwwwwwwwww
うはwwwwwwwwwwwwwwうはwwwwwwwwwwうはwwwwwwwww
131 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/17(水) 01:46:05.28 ID:EFge1Yl+0
タンゴはシエラを抱いたまま自分達の部屋へと向かった。こんな時でもいつもの癖は出るらしく、
「何で、階段なんですか? エレベータがあるのに」とシエラに不思議な顔をされた。
ドアのテープを確認し、シエラを降ろす。
「どうせなら中まで持って行ってくださいよ」
「両手がふさがってたら、ドアを開けられないだろう」
「そりゃ、そうですけど」
とシエラはどこか不満そうだった。
「なんなら、赤ん坊みたいに飯を食べさせてやって、風呂に入れて、ベッドまで連れて行ってやろうか?」とからかったタンゴに、
「むぅーなんですかそれ、馬鹿にしてるでしょー」
と頬を膨らませたシエラは、タンゴの背中をはたく。
バンバンバン。
「いてぇ! なんだよ、クソ犬。少しからかっただけじゃねえか」
「ふんだ、どう私はクソ犬ですよーだ。御主人様のご飯なんか、減らしてやるんだから」
と少しばかり本気で怒ったような表情をみせた。
「あー。もう」ドアの隙間かに、片足で跳ねて滑り込んでいくシエラに、「悪かったって。ちょっとからかっただけだろうが」
結局は自分から謝ってしまう――自分が悪いのだけれどもね――タンゴであった。
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 01:47:36.88 ID:08lRR6QP0
ナイス犬っぷり
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 01:53:14.63 ID:a4r3zQ040
ナイス良主従関係wwwwwwww
うああぁああぁぁあああーーーーーーーーwwシエラァァアアアアアーーーーーーーwww
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 02:19:23.17 ID:G0ijpkM7O
ほす
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 02:38:18.93 ID:a4r3zQ040
うはひひひwwwwwww
保守
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 02:38:32.40 ID:jIGlA2EAO
保守
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 03:06:22.83 ID:08lRR6QP0
ほ
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 03:23:25.05 ID:a4r3zQ040
ほしゅ
139 :
かしわんこ ◆WTJGtkvg02 :2006/05/17(水) 03:29:47.27 ID:EFge1Yl+0
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 03:33:12.54 ID:jIGlA2EAO
乙ー
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 04:26:22.38 ID:a4r3zQ040
ラスト保守・・・・
後頼む・・・・
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 05:04:36.14 ID:jIGlA2EAO
保守
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 05:51:51.39 ID:jIGlA2EAO
保守
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 07:02:59.06 ID:jIGlA2EAO
保守
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 08:01:43.48 ID:sEGNaq+/O
保守
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 08:43:01.29 ID:o5FL75LgO
保守
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 09:40:25.90 ID:o5FL75LgO
保守
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 10:59:28.91 ID:o5FL75LgO
保守
149 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/05/17(水) 10:59:43.36 ID:jQyJjAX/0
緊急保守
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 11:32:15.39 ID:o5FL75LgO
保守
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 12:07:06.27 ID:jIGlA2EAO
保守
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 12:48:19.24 ID:G0ijpkM7O
ほ
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 13:22:05.00 ID:o5FL75LgO
保守
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/05/17(水) 13:47:57.84 ID:jIGlA2EAO
保守
155 :
止血剤 ◆v89PNvKSLI :2006/05/17(水) 13:51:08.01 ID:jIGlA2EAO
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
保守