【永久の】ローゼンメイデンが普通の女の子だったら【愛】

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
このスレはもしもローゼンメイデンが普通の女の子だったらという妄想を垂れ流すスレです

ローゼンメイデンが普通の女の子だったら @Wiki
ttp://www9.atwiki.jp/rozenmaidenhumanss/

ローゼンメイデンが普通の女の子だったら画像保管所@Wiki-トップページ
ttp://www9.atwiki.jp/nanasi/

女子高スレ練習用wiki@幼稚園
ttp://www9.atwiki.jp/rosen_kindergarten/

ローゼンメイデンが普通の女の子だったら(仮)@雑談所
ttp://yy36.60.kg/nanasi/
携帯からは↓
ttp://yy36.60.kg/nanasi/i/
前スレはどうなったの?なんて言う時は・・・・・
2ch RozenMaiden過去ログ倉庫
ttp://rozen-thread.org/
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 01:12:06.69 ID:PhSNgppZ0
・スレ、作品と関係ない雑談は控えてください。

・『原則「コテ」禁止』
 コテハンの人の書き込みが悪いんじゃなくて
 コテを付いてるということが荒れる原因になりやすいので原則コテは禁止で。

・気に入らない作品や書き込みはスルーお願いします。

・今の所・・・

 ドールズは人形ではなく普通の人間。
 スレタイが女の子なので基本的に10代〜20代前半かな?

・長編でレスを大きくまたぐとき(前回の投下は>>51で今回は>>462とか)や前スレから の続きはタイトルやあらすじ、アンカー等付けると読者に優しい職人になれる

・投下するときは「○○ネタだから注意」とか「○○系につき苦手ない人スルーよろ」などと付けた上、さらにNGワード指定するといいかもしれない

例:yuriyuri  sinineta  uhouho  koizumi  guroino

・なるべく自分でWikiを編集できるようになりましょう。
 どうしても編集できない場合は雑談所の掲載状況スレで依頼しましょう。
 (簡単な説明の項目の通りである程度できます)

・エロはエロパロで。どうしても投下したいのであればテキストで投下するか大人の時間に。

・投下混雑時以外の「投下いいかな?」は不要。
 もっと自信持ってよいんだよ?

・投下が終わったあととかに「やっぱりグダグダだったorz=3」とかは馴れ合いと呼ばれ る事もあるので注意。
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 01:13:11.79 ID:3Ur4y2af0
>>1
乙かレンピカ
油断大敵だな
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 01:13:15.42 ID:6dgiadkF0
おとぅー
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 01:23:28.35 ID:fbHoIVc2O
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 01:23:44.55 ID:ThNFfO3x0
夜中は油断するとすぐ落ちるからな…
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 01:24:41.99 ID:NxOvi0rx0
>>1
乙です
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 01:25:14.99 ID:+rckmvDA0
1000いかねえええええ
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 01:27:14.54 ID:TIif7mLG0
J「・・・アイタタタタタタ・・・」
雛「う〜っ、また失敗なの〜。」
雛「なかなか、ケーキが出来ないの〜」
J(・・・いや、ヤクルトを入れるな、マポロを入れるな。)
雛「あ!、分かったの!」
J(そうそう、ヤクルトはいらないって、良く気付きました。)
雛「お母さんの使っていた、膨張剤と、青色一号が足りなかったの!」
J(そうそう・・・青色一号は大さじ5杯・・・)「お前は馬鹿か!?」
雛「うゆー、お母さんは何時もこうして、お父さん専用のケーキを、作っていたのよ?」
J「そこでストップ、それは・・・」
雛「だから、(ドササァ)こうすれば出来るの〜♪」
J(・・・ベジータにあげよう、危ないし。)

・・・30分後・・・

雛「出来たのー!」
J「・・・(カ、カオス)」
雛「もうこんな時間なの〜、ケーキは置いていくの!」
J「あっ、おい!」(タタタタタタ・・・)
J「・・・ベジータ。」
ベ(ニョキ)「何だ、ジュン?」
J「ケーキやるよ、梅岡にでもあげろ。」
ベ「・・・之は凄い、劇物だな。」
J「それじゃあな。」
ベ「ああ・・・恩にきるぜ。」

梅「このケーキ、ウメェェ!!」
ベ「学校の梅岡は、化け物か!!」

アーッ!!
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 01:31:45.38 ID:ThNFfO3x0
持っててよかった青色1号wwwwwwwww
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 01:43:26.18 ID:ThNFfO3x0
寝☆
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 01:45:06.96 ID:7d19Xg2G0
ちょっと目離したら落ちてた・・・
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 02:04:47.83 ID:NxOvi0rx0
保守しておこう
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 02:21:05.78 ID:vSWVA4G8O
保守っ
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 02:22:01.90 ID:gOq4j8pcO
すごいよ!マサルさん見てたら落ちてたorz
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 02:39:08.11 ID:CNbggR05O
バカな…このスレが墜ちるとは
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 02:40:16.50 ID:6N8fvsu90
スレが・・・堕ちた・・・か。
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 02:54:43.55 ID:MoRkrxXgO
保守
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 03:14:31.54 ID:PhSNgppZ0
保守
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 03:19:53.01 ID:PhSNgppZ0
銀「しぃんくぅ」
真「ちょ、ちょっと抱きつかないでほしいのだわ!」
銀「あらぁ・・・胸があたっちゃって恥ずかしいのぉ?」
真「そうじゃなくてあなたの後ろからどす黒いオーラを感じるから・・・」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

薔(真紅許すまじ許すまじ許すまじ!!)
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 03:31:30.83 ID:53KZLd+z0
ここで、前スレ>>641の続きを投下。
他スレのネタも盛り込んでいるのでちょい微妙だが……。

あらすじ
柏葉巴はフランスから帰ってくるオディールに桜を見せようと、彼女
と昔からの友人の雛苺と雪華綺晶と京都に行く。
そして、鞍馬から大原へ向かう道中にて……
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 03:32:37.58 ID:53KZLd+z0
前スレ >>641
 車は北の方向へと向かっている。
 鞍馬の集落を過ぎると道はすぐに山の中に入っていた。
 道幅も狭くなってきて所々でカーブが連続して見通しが悪い。
 周囲は鬱蒼とした杉林で、夕方が近いとはいえどもさながら日暮れのように薄暗くなっている。
「本当になんか不安なの。この道であってるの?」
 雛苺のハンドルを持つ手が時折震えている。
 山道の運転経験が少ない上に、暗くなってきているとくればそうなるのも無理はないと思う。
 だったら即座に車を停めて、助手席に座っている人物を起こして運転してもらおうとも思うのだが――
 雪華綺晶はすっかり熟睡していた。カーブに差し掛かるか何かで車が多少揺れてもお構いなしに
寝息を立てている。
 かなり疲れてしまっているか、相当大した根性なのだろう。
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 03:33:29.26 ID:53KZLd+z0
>>22
「しかし、ここって京都市内なのかしら?」
 オディールがそんな疑問をふと口にする。
「そうね、言われてみればそんな気が……。でも、ほら」
 私は手にしていた地図を彼女に見せる。
 鞍馬より北の一角の山岳地帯にははっきりと『京都市左京区』と記されていた。
 しかも左京区の区域は山をいくつか隔てている大原などの集落も含めて記されている。
 ちなみにこの地図に記されている行政区域の境は隣の右京区と南丹市、さらには滋賀県である。
 てっきり左京区といえば銀閣寺や平安神宮の一角と思っていたのだが、案外広いのだ。
 それで結構山奥……思わず変な点に感心してしまう。
「う〜、曲がりきれるかわからないの〜」
 運転席の雛苺の泣きだしそうと思える声にふと前を目をやると、道はヘアピンカーブとなっているのが見える。
「大丈夫よ。ほら速度落として……そこでゆっくりと左に切って」
「分かったなの〜」
 車はゆっくりとカーブに沿いながらゆっくりと曲がりだす。
 車線は狭く、これで対向車がきたら雛苺は間違いなくパニックを起こしかねない状態だった。
 ただ、幸い山深い地域のせいか、対向車は全くといっていいほどなかったが。
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 03:34:05.91 ID:53KZLd+z0
>>23
「ほらほら、落ち着いてやったら出来るじゃない」
「ありがとうなの、トモエ」
 難なくヘアピンカーブをすぎてほっとした面持ちの雛苺。
 ただ、ハンドルを持つ手や額には汗がにじんでいるが。
「しかし、京都って結構田舎なのだわ」
 オディールは窓の外の景色に目をやりながらそんなことを呟く。
「そうね。こんな所があるなんて結構以外よ。イメージと大分かけ離れているわ」
「まず、こんな山道なんて私もあまり体験したことがないわ。4年前ぐらいにアルプスの山岳地帯
を走ったけど、そんな感じね。ただ、道幅はこれより多少広かった気がするけど」
 オディールに聞くとアルプスの山奥も道幅が狭く、さながら日本の山奥の道と似ているのだという。
 おまけに崖っぷちを走る危険な区間にもかかわらず、地元車は猛スピードで飛ばしているのだから驚きだ。
 でもやっぱり、観光都市京都にこんな道があったなんて思いもしなかったらしいが。
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 03:34:42.69 ID:53KZLd+z0
>>25
 その後もこうしたカーブが続くものの、無事に通り過ぎていく。
 ただ、運転している本人にはほとんど余裕がなく、時折路肩の溝に脱輪しかけたり、側壁に
当たりそうになったり油断は出来ないが。
 こんな雛苺も今はマシな状態なのだ。
 免許取り立ての頃は市街地の狭い道に差し掛かと、時折車を壁などに接触させていたという。
(特に彼女によく車を貸していた真紅や翠星石は結構それで泣きを見たらしく、二度と車は
貸さないと公言しているが)
 まあ、そんな彼女も後に軽自動車のミラを買って何回か運転して、ようやく慣れたといったところだ。
 雪華綺晶もよくそんな彼女に運転を任せられるなと思う。
 彼女も雛苺のそんな話は聞いていたらしいのだが……ただ、この間雛苺に乗せてもらったときに
 特に問題はないと思ったのだろう。
 現に相変わらず助手席で爆睡していることから、それが窺える。
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 03:35:20.71 ID:53KZLd+z0
>>25
 途中で頭上に看板が見えたような気がしたが、そんな彼女の運転にヒヤヒヤさせられていて十分見ていない。
 やがて車は何個かの急カーブを通り過ぎて、峠らしき所に差し掛かった。
 そこにバス停があったので、目をやると……

『花脊峠』

 地図に目をやるとそのバス停があるのは……国道との分岐をかなり行き過ぎた箇所だった。
 どうやら気付かずに通り過ぎてしまったらしかった。
「雛苺、行き過ぎちゃったみたいね」
「え?そうなの、トモエ」
 雛苺はびっくりしたような面持ちで車を停めて、地図に目をやる。
「本当なの〜」
「とにかく引き返そう。ちょうど道が広くなっているし、何回か切り返したらいけるから」
「うい〜……」
 何回か車を切り返して元来た道を戻る。
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 03:35:52.32 ID:53KZLd+z0
>>26
 10分ほどして、ようやく先程の看板が見えた。
 そこには直進で『大原・鞍馬』、そして左後方に向けて『百井』と記されていた。
 そして、国道番号が記されているのは……左後方に向かっている道だった。

「あれ、直進が大原方面? これって今通ってきた道を戻れってことかな?」
「そうみたいなの〜」
「でも、地図では国道の方が大原に行くには近いように見えるよ」
「なんかまぎらわしいの〜」
 看板の表記と地図の内容の違いに一時戸惑う。

 時間はすでに5時を回っていた。
 夕暮れが近い。山道を走っても時間が掛かるが、鞍馬の街中や北山通にでたら丁度帰宅ラッシュ
の時間帯なのでもっと時間が掛かりそうだ。
「左へ行く?」
「そうするの」
 そう言って、雛苺は車を左にある分岐の方へと向ける……。

 後日調べて分かったのだが、看板の下には『百井方面・幅員狭小・路肩弱し』との表記があったらしい。
 しかし、その時はそれを見落としていた。
 それが……この直後のとんでもない体験に繋がるなんてその時は思いもしなかった。
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 03:36:26.96 ID:53KZLd+z0
>>27
 車は左へ別れる道へ向けて加速したのだが……先には道が無く杉林が!
「雛苺、ブレーキかけて!」
 私は後部座席からとっさに身を乗り出す!
「あわわわわ!」
 雛苺は慌ててブレーキをかける……が、遅かった。

 ガコン!

 大きな音と振動とともに車は止まったものの……車の右前方の車輪は見事に脱輪したようだった。
 運転席側が谷に向けて少し傾いている。

「ん……一体何がありましたの……て!?」
 助手席の雪華綺晶もこれにはさすがに目を覚ました。そして今いる事態を把握して唖然とする。
「なんてこと……とにかくバックして!この車は後輪駆動だから前輪が脱輪しても大丈夫ですから!」
「はいなの〜」
 雪華綺晶にいわれるままに車をバックさせる雛苺。
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 03:36:56.34 ID:53KZLd+z0
>>28
 しかし……途端に車の底からガッという衝撃音が。
 さらに、右の方からガリガリというなにかをこする音がした。
 思わず右後方の窓の外に目をやると……

 そこにはガードレールの端の部分があり、運転席側のドアと接していた。
 ガードレールには損傷は無かったものの……ドアのほうにはそれは見事な具合に線状の擦り傷が……。
「何てことですの!とにかく運転替わって!」
 すっかり怒り心頭といった様子で助手席のドアの取っ手に手を掛ける雪華綺晶。
「でも、ヒナ降りられないの」
 見ると右側はドアを開ければ、足元には急な崖がある。降りるのは無理だった。
「だったらちょっと車を進ませなさい。そこで交代よ!」
「うい〜……」
 とにかく、分岐していた道へと車を進ませる雛苺。
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 03:37:27.24 ID:53KZLd+z0
>>29
 改めてみるとこの分岐は結構すさまじかった。
 なんと、ほぼ180°の角度で折れていたのである。そしてガードレールのない細い道が急な下り
で森の中へと伸びていた。
 車が進むと同時に後ろからこの道へ進んでいる軽トラックの姿が見られた。
 先は車1台分の幅しかなく、おまけに轍の真ん中には落ち葉や小石が積もっている。
「とにかく、前へ進まないと後ろの車の迷惑になるわね。とにかく進みなさい」
 雪華綺証は大きくため息をつくと助手席に座りなおす。
「は、はいなの……」
 恐る恐る車を進ませる雛苺。
 しかし道はとんでもない角度で下っているため、アクセルにちょっと足を掛けただけで猛烈に加速する。
 ギアをセカンドにして、エンジンブレーキを掛けながらでもある。
「あわわわ……」
 雛苺は完全にパニック状態に陥っている。
 オディールもすっかりおびえてしまっている。
 見ている私もこのときばかりは本当に不安になった。
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 03:37:57.95 ID:53KZLd+z0
>>30
 進むといきなり道が90°同然の角度で曲がっていたり、ガードレールのないままヘアピン同然のカーブがあったり……
 何より夕方といえ夜同然に周囲は暗く、街灯なんかは当然無く、路面亀裂が走っていて、湿っていて。
 おまけに時折路面には石が転がっていたり、谷側の路肩が一部崩れ落ちていたり、山側に
は崖崩れの痕があったり。
 地図にはここまで危険だという表記は無かった。
 曲がりくねっている書き方はしているものの、道幅は広いように記されている。
 ていうか、これが国道なの?
 違う林道かなんかに迷い込んだのでは?
 一瞬我が目を疑う。

「雛苺……ここ本当に大原に行く道ですの?」
 雪華綺晶も同じことを考えていたのか、私の手にした地図をひったくると、じっと睨みつけるようにして眺める。
「そうみたいなの……」
 がくがくと震えながら辛うじて答える雛苺。
 本当に怖いのかがよくわかる。ただ、その震えのせいで車が左右に揺れて、時折車輪が路肩に乗り……
転落しそうになったときもあったりしたが。
 息も荒くなり、額から冷や汗が流れ落ち、胸の鼓動が激しくなるのを感じる。
 心臓が止まりそうになるというというのはまさにこんな状態のことをいうのだろう。
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 03:38:34.96 ID:53KZLd+z0
>>31
 道は一向に広くなる気配も無く、荒れた路面が延々と続いている。
 時速20キロくらいで進んでいるものの、時折差し掛かる下りはいずれも急だったので、速度が
40キロくらいまで自然に上がる時もあった。
 その度に雪華綺晶が必死の形相でブレーキを掛けるように雛苺に怒鳴りつけている。

 あたりを見回すととにかく一面の杉林。
 当然、人が住んでいる気配なんかは無い。
 幽谷とはこんなのをいうのだろう。
 明るい昼間に余裕を持って行って、車を停めて眺めれば杉林の美しさを堪能できたかもしれない。
 しかし、今は日も暮れかかっている夕方で、薄暗くなっている今となってはただ不気味でしかない。
 さながら天狗なんかの化け物や幽霊が出てきかねない雰囲気である。
 もちろんそれ以前に周囲の景色を見る余裕なぞない。
 むしろ下手をしたら命を落としかねないと緊迫してしまっている。
 後続車がいるものの、対向車はまったくない。
 それがせめてもの救いだった。
 これで対向車なんか来たらすれ違うのはまず無理だろう。
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 03:44:22.40 ID:oqyD9EOi0
>>32
 結局、峠を一つ越えてか細い山道を延々と通った挙句に、ようやく集落らしき所に出た。
 もっともそこも農作業道としか思えない状態の道を走っているわけだが。
 そして……集落内の分岐らしき所に出て、そこを利用して後続車をやり過ごすと、雪華綺晶は車を降りる。
 そして、運転席側のドアの惨状を見て……がっくりと首をうなだれる。
「とにかく仕方ないですわ。ははは……」
「……」
 何もいえずただ目に浮かべている雛苺に、不気味な笑みを向ける雪華綺晶。
「しかし……ここは大原じゃないようですわね」
 運転席に乗り込もうとしたときに雪華綺晶はふとあたりを見回す。
 分岐の所には……『←鞍馬8.7km →大見・尾越』という看板、そしてその下には『←R477』
と記した看板、さらにはご丁寧にも周辺図まであった。
 国道を示す矢印はこれまで進んできた道の方向に向けられている。
 案内図を見ると、国道は太い線で記されて大原方面に伸びているのが記されている。
 実態と違うので本当に紛らわしい。
「ありえなさすぎですわ、これ……」
 雪華綺晶はそうぼそりと呟くと力なく運転席に乗り込み車を走らせる。
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 03:47:52.91 ID:oqyD9EOi0
>>33
そして車を大原方面に進ませるものの……相変わらず道は狭く、ガードレールもないまま山の中へと入っていく。
 道の状態は先程と同じく荒れまくっている。
 林道並みのありさまなのだが、しばらく進むと国道を示す看板が見える。
 おまけにその下には『左京区大原』と地名を示す看板が。
「この道が国道で、ここが京都市内?ふざけてますの?」
 怒りとも呆れともとられる呟きをもらす雪華綺晶。
 確かに私もそのとおりだと思う。
「日本の国道って結構アテにならないのですね。フランスではこんなのはほとんどないから安心していたけど……」
 オディールも怖さを感じているどころかすっかり呆れかえっている。
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 03:48:35.35 ID:oqyD9EOi0
>>34
 さすがに雪華綺晶は運転に慣れていて、スムーズに山道の運転をこなしていた。
 急坂のヘアピンカーブにいくつか差し掛かったが、問題なく通り過ぎる。
 その中で途中で対向車とのすれ違いがあったものの、カーブの膨らみを利用してすれ違う所なんか
をみると彼女の運転スキルの高さが窺える。

 ようやく、この狭い道を抜けて大原に着いた時には6時半を回っていた。
 夕焼けの赤さが辛うじて見えるものの、周囲はすっかり暗くなってしまい街灯が灯っている。
 当然、三千院や寂光院の寺院もとっくに拝観終了になっていて、門を閉ざしていた。
 残念と思ったものの、私とオディールは夕暮れ間近の大原の風景を楽しんでいた。
 なかなか趣があって悪くないと思う。

 ただ……雪華綺晶はすっかり落ち込んでいて、雛苺はこの後に起こるであろう仕打ちにびくびくしていたが。
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 03:49:10.16 ID:oqyD9EOi0
>>35
『見積書 雪華綺晶 様
 車種:ニッサン シルビア2.0S 色:白(パール)

 右前輪シャフトブーツ     脱着 交換
 右前輪ドライブシャフト    脱着 交換
 (リビルト品使用)
 右フロントマッドカバーASSY 脱着 交換
 右ドアパネル         板金
 塗装(2コートパール)

 合計:¥113000(税込)
 (株)ガレージサイヤ』
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 03:49:58.19 ID:oqyD9EOi0
>>36
「さて……とにかく、貴女に運転を任せた私にも非がありますけど……分かってますわね、雛苺」
「うい……その7割分だけ、うにゅ〜は抜きするの」
「分かったらいいですわ」
 結局、修理代の7割を雛苺が負担することになった。
 ある意味不条理な話に見えるかもしれないが、やってしまったのは雛苺。仕方がない。
「ははは!ちょっと大人気ないのではないか、雪嬢よ」
 バキッ!
 途端に雪華綺晶の延髄斬りが修理工場主のベジータの首元に炸裂する。
「ぐはぁ!」
「あんたは黙って修理をしていればよろしいのですわ。でないと梅岡さんを……」
「わ、分かりました!仰せのままに!部品代も半額にするから!」
「よろしい。今言ったことは偽りないですわね」
「もちろん!」
(やっぱりこれからも本当の地獄だ……)

                                  終
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 03:53:46.54 ID:PhSNgppZ0
>>37
ガレージサイヤまたktkr
京都旅行してる4人もまたみてみたい
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 03:54:31.62 ID:oqyD9EOi0
>>37
とにかく、ここで終了ですが、補足(蛇足かもしれない)ですが、
参考資料として『百井別れ』でググっていただければ、さらに味
わえるかと思います。
(もしくは運輸交通板あたりにある『ここは天下の国道か』スレ
あたり見ていただいても…板違いで申し訳ないです)
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 03:58:20.67 ID:avBg65hK0
>>37
GJ!!!
雛苺が運転するシーンが、場所は違ったが山道で迷って似たような目にあった俺には
ホラー並みに怖かったぜwwww
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 03:59:47.19 ID:Aivt2GduO
雛苺よりベジータが可哀相でならないwww
てか、あの値段からさらに半額かよ!www
GJでした!



あと、>>1
落ちてるとはおもわなんだ・・・
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 04:01:57.24 ID:i9KSv9jx0
〜空〜
電線という網で捕らえられた空はとても狭く、とても低く………

田舎から引っ越してきた僕にはこの町の空はそんな風に見えた。
-------------------------------------------
-----------------------------------
---------------------------
薔「あの・・・・好きです!付き合って下さい」 

そんな彼女の告白を受けたのは三ヶ月前

田舎なのであまり人が多いとは言えない学校で。

そんな中でも男女共に人気のある薔薇水晶

僕も彼女にしたいとよく友達と話したものだ

薔「桜田君?ちょっといいかな」

そんな彼女に突然声をかけられた。

あまり接点が無く、戸惑いを隠せない僕を尻目に半ば強制的に連れてこられた屋上。

放課後なので人はいなかった。
〜続く〜
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 04:03:10.57 ID:i9KSv9jx0
>>42
J「ところで……話って何?」

(屋上+二人だけ+放課後)×赤面した薔薇水晶=フラグ確定!!!!!

そんな数式を頭の中に立てた。自分が思ったとおりにいかない事は分かっているのに

恐らく当たり確定の宝くじ、その当選が妙にじれったく感じて自分から問いかけた。

ふとこちらを向き、じっと目を見られる。

薔「あの・・・・好きです!付き合って下さい」

J「へ?」

内心、ホッとしていた。

薔「だから…付き合って下さい!(///)」

頭の中で描いていた学園生活がついに始まると喜びを噛み締めていた
〜続く〜
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 04:04:51.06 ID:i9KSv9jx0
>>43
朝はモーニングコールで始まり

昼飯には俺の膝に乗り、カップル定番のあ〜ん。

帰りには彼女の家まで手を繋いでいた。時には腕を

僕たちは周りの目を気にせず・・・まぁ彼女がそうさせてくれなかったからもあるが

男子からは嫉妬の目、女子からは怨めしそうに見られながら彼氏・彼女を味わっていた

そして告白を受けてから二週間ぐらい経った頃、一番彼女の印象を変えた出来事が起きた
〜続く〜
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 04:06:40.65 ID:i9KSv9jx0
>>44
「ジュン。帰ろう?」

「うん」

帰り道。僕らはクラスであった事、進路の事、将来の事を話していた

「ハハハ!!!バカだよな○○も」

ふと何かを思い出したかのような表情をして、僕の方をじっと見る薔薇水晶。

「・・・」

「・・・もしもし?」

「・・・」

「・・・どうしたの?」

「思い出した・・・・」

「何を?」

「ジュンのベッドの下にHな本が敷き詰められていて」

そんな事を突然、しかもかなり大きなボリュームで叫び始めた
〜続く〜

46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 04:07:24.76 ID:i9KSv9jx0
>>45
「わ、わかった!もうやめてくれ!」

「ごめんなさいは?」

よく分からないが謝っといた方がいいだろう

「・・・ごめんなさい」

「じゃあ罰としてちょっと付き合ってよ」

「うん…どこ行くんだ?」

「私の………秘密の場所」

手を引かれ、知らない道を走っていく。
〜続く〜
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 04:08:08.62 ID:i9KSv9jx0
>>46
「ここだよ!」

ついた場所はお互いの家よりもずいぶんと遠く、ほとんど山…の公園

「こっちこっち」

そう言って僕に手招きをする。

そこは崖…に近い展望台。下を見るとかなり高い場所にある事が分かる

「かげおくりやろ?(///)」

「影送り・・・ってちぃちゃんのアレか?」

昔、小学校の教科書に載っていた話で、戦時中ちぃちゃんがお父さんのおじぎりを(ry

「うん・・・(///)」

「やらないって言ってもやらせるんだろ?やるよ」

「うん、じゃあ・・・ここに立って・・・」
〜続く〜
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 04:08:57.12 ID:i9KSv9jx0
>>47
初めてやる事に、少し戸惑いを感じながら薔薇水晶の指導の元チャレンジしてみる

・・・・・・
・・・・
・・

「・・・目が痛い」

「よく分からないけど…やりすぎなんじゃない?」

「いつもはもっと少ないよ?」

「じゃあなんで今日は多いの?」

「ここはね…私の秘密の場所なんだ〜」

遠い目で思い出を語る薔薇水晶は、どこか寂しげでどこか懐かしげに語る様子に僕は飲まれていった
〜続く〜
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 04:09:36.88 ID:i9KSv9jx0
>>48
「だからここは私の思い出の場所で一番好きな場所なんだ〜」

「…いつも一人で影送りしてたのか?」

「………そうだけど?」

「寂しい奴だなwwww( ̄ー ̄)」

「うるさいなぁ(///)」

一気に顔を赤くする彼女。まるで火を灯したかのように………

「今度から誘えよな」

「……………えっ?」

「だから今度からは一人じゃなくて僕も一緒にやるって言ってsだふぁrjんh」

「格好良く言ってたのに噛んじゃったね………プ」

「笑うなってば!あれ言うのかなりはずかしかったんだからな!!!(///)」

「ありがとう・・・ジュン」
〜続く〜
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 04:12:11.88 ID:i9KSv9jx0
>>49
小さくそれを言うと、僕の頬にキスをした………

今思うとこのときが一番幸せだったのかも知れない

まだ起こる悲劇には知らないが故に・・・
〜続く〜
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----------------
以上チラシの裏でした
保守程度にはなったでしょうか?
一応受験生なので
続きは暇が有れば投下したいと思います
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 04:22:32.83 ID:PhSNgppZ0
>>50

秘密の場所で嫌な予感がして普通に幸せそうでほっとしてみたら
最後でまた不安になった。
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 04:44:32.17 ID:PhSNgppZ0
百合微エロ注意NGワードyuriyuri biero

ぽりぽり・・・。
チョコを食べている薔薇水晶。

銀(ここで唇を奪えば甘いチョコ味のキス・・・あぁ、私ってロマンチストねぇ♪
  とりあえず名前を呼んでこちらを振り向かせてから・・・)

銀「ねぇ薔薇水晶ぉ」
薔「??」
私に呼ばれて彼女がこちらを振り向く。今がチャンス!

んちゅー。

薔「!!」
薔薇水晶は驚いているが嫌がる様子もなく。そして甘いキスを・・・


銀「って、超にがいじゃない!何よこれぇ・・・」
薔「カカオ99%のチョコレート・・・おいしいよ?」
自分の妄想を後悔した。うぅ、口の中がやな感じ・・・。

薔「それより・・・もっとしよ?」
銀「やめとくわぁ・・・」

甘くないチョコとキスもこの世にあるものだ、ということを覚えた水銀燈だった。
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 05:11:58.75 ID:3Ur4y2af0
「やあ水銀燈」
「蒼星石?貴女がサボりなんて珍しいわねぇ」
「僕だってたまにこういう事をしたくなる日があるさ…隣、いいかい」
「ええ、どうぞぉ。男の子だったら尚良かったんだけど」
「おあいにく様。僕が男の子みたいなのは外見だけで、中身は立派な女の子だよ」
「ほんとにぃ?ふふふっ、確かめてあげようかしらぁ」
「水銀燈、それは僕への挑戦と受け取っていいんだね?」
「…ちょ、ちょっとぉ。冗談に決まってるじゃないのぉ」
「本当に?その割にはなんだか楽しそうだったけどね」
「も、もちろん冗談よぉ!ていうか、貴女目つきが怪しいわよ…」
「そう?ふふっ、残念。僕としては本気でも良かったんだけどね」
「……貴女、そっちのケがあるの?」
「うわ、そんな見て解るほど引かなくても。僕はね、どっちでもイケるタイプなんだ」
「い、一応ほら。私はノーマルだからぁ……」
「大丈夫大丈夫。一度経験してみるといいよ。世界が変わるよ?」
「あまり変えたくないわぁ…」
「女同士だから解るツボ、っていうのもあるんだよ…ほら、例えばこんな風に」
「うぁ…ちょっ、と…変なところ…触らないでよぉ……」
「うん?別に僕は君の首を撫でているだけだよ。そんなに変なことじゃないさ」
「や…ダメだってばぁ。私はそっちのケは…いやぁぁぁぁ…!」

-あらあら〜おやおや〜それからどんどこしょ〜-

「…なんで蒼星石を見て頬を染めやがるですか、水銀燈」
「少しだけ視野が広がったんだよ。薔薇水晶、これでいいのかい」
「ん……蒼星石、感謝……」
「……もしかして、私…ハメられたぁ……?」
「愚かね」
「ヒナヒナヒナ!」
「カナカナカナ!」
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 05:12:57.67 ID:PhSNgppZ0
>>53
薔薇水晶の陰謀ktkr
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 05:35:05.00 ID:v6FcxeDWO
>>50
何か不穏な・・・続きwktk
>>52
カカオはやばいな
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 05:48:50.67 ID:gOq4j8pcO
前スレもう一日はもったろうにorz
俺が借りてきたマサルさんを見ないで保守と一言書いてれば……


とりあえず、想定の範囲外にもめげずに、スレタイに合わせた物投下いきまつ
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 05:49:22.80 ID:gOq4j8pcO

「なあ水銀燈、何そんな怒ってるんだ?」
「それはジュンが他の子と仲良くしてるからでしょ」
「それって嫉妬か?」
「……そうよぉ、悪い?」
「水銀……燈?」
「私だけを見ていて欲しいの、他の子なんか見ないで欲しい」
「それは悪かった……でも、俺はいつもお前しか見ていないぞ」
「本当ぉ?」
「ああ、そりゃあ他の子と話す事はあるけどさ、俺はお前しか見てない……だから」
「……うん、結婚しよ」
「俺と付き合っ……はぁ!?」
「結婚しよ、今すぐ」
「今すぐって言われても、せめて、俺達が卒業してからでも」
「ダメ、そんな後は嫌、永遠じゃ物足りないのぉ、永久に私を愛して」
「永久?」
「そうよぉ、今からずっと……来世もその来世そのまた来世もずっと私だけを愛して」
「……分かった、分かったからその涙を拭けよ」
「……じゃ結婚」
「それは卒業してから、だからこれはその約束の証」
「ジュ……んっ」
長い口付けを交した
二人には永遠よりも長い口付けを
これから永久の愛を歩む、二人には短い口付けを……


〜おわり
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 05:53:46.84 ID:gOq4j8pcO
>>57
これからも頻繁に落ちるような事があったら
っと、考えたから急いで書いた
反省はしてないが、読み返したらきっとするorz


>>1

早い対応だす
ただ、スレタイが漠然しすぎてそこそこ悩んだす
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 05:57:25.45 ID:v6FcxeDWO
テラアマス(*´Д`)
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 06:03:43.28 ID:Aivt2GduO
>>50
ほのあま和みすwww

>>57
アマイ( ;´Д`)ハァハァ

銀さま可愛いすぎwww
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 06:16:36.49 ID:Bcq/6Il00
hosyu
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 06:22:42.90 ID:PhSNgppZ0
銀「もう葉桜ねぇ・・・」
薔「うん」

銀「暇よね・・・」
薔「うん」

銀「あんた彼氏いないのぉ?」
薔「残念なことに・・・でも銀ちゃんもいないよね・・・」

銀「私達ずっとこのままかしらねぇ」
薔「銀ちゃんみたいな友達がいてくれるならそれでいいよ・・・」

銀「ありがと。飲みにでもいきましょうかぁ」
薔「はーい」
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 06:29:53.60 ID:v6FcxeDWO
カナシス(´・ω・)
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 06:40:45.39 ID:VGDIpTNhO
落ちてた…
落としたの初めてじゃね?
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 07:01:56.38 ID:PhSNgppZ0
保守
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 07:34:58.51 ID:PhSNgppZ0
保守
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 07:52:47.98 ID:v6FcxeDWO
保守
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 07:55:03.69 ID:KvO46vERO
>>64
二回目
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 08:08:38.11 ID:PhSNgppZ0
私達はずっとトモダチ。
でも私、薔薇水晶は教師となり地元に残り
大切なトモダチ、水銀燈はモデルとなり海外へ。

小さい頃一緒に過ごした空き地は今はマンションが建ち、
あの頃眺めた満天の星空は霧がかかったようになっている。

街並みは時間とともに変わっていく。
自然が消え、無機質な都会へと向かっていく街。

この街のように私の心も水銀燈と別れた頃とは変わっていく。
でも水銀燈を想う気持ちだけは絶対に変わらないよ。
私はいつまでもあなたの大切なトモダチだから。
いつまでもあなたの大切なトモダチでいたいから。

星が減った夜空を見上げる。
どこかにいる水銀燈も同じ空を見ているよね。
そしたら今の私のことを考えてくれているといいな。

薔「私はここにいるよ!水銀燈をずっと待ってるから!寂しくなったらいつでも会いに来てね!」
あの頃に語り明かした公園で声をあげた。
叫んだら水銀燈が来てくれる気がして。

銀「あらぁ、大きな声を出して恥ずかしいわぁ。ただいまぁ」

終わり。
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 08:12:12.77 ID:v6FcxeDWO
いつまでも信じ合える友達って良いね
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 08:19:04.85 ID:NxOvi0rx0
>>69 変わらない友情って、人生に必要不可欠だよね、やっぱり。

前スレ落ちてラプラスに会えなかったのは残念だけど・・・。
気を取り直して、さくさく投下しておきますか。

  〜前回までのあらすじ〜

スレを跨いだので、たまには翠星石が説明してやるですぅ。

力量は当代随一と謳われた退魔師の真紅は、夢のお告げに従って旅に出たです。
勢揃いした八犬士たちは、最終決戦の地、鈴鹿御前の居城に踏み込む。
しかし、鬼祖軍団の四天王、笹塚との戦いで、薔薇水晶を失ってしまったです。
別の場所で繰り広げられていた、のり、めぐとの戦闘では、辛くも勝利を掴んだ
ものの、水銀燈や金糸雀の心に深い傷を残した――

というのが、前回までの話なのですぅ。蒼星石は無事ですかねぇ・・・。

 紅「今回も『sinineta』『yuriyuri』設定を継続するのだわ」
 銀「濃い描写は無い筈だけどぉ・・・一応、ね」

それでは次から八犬伝モノ〜第三十七章〜を投下します。

仮題 『退魔八紋乙女・狼漸命伝』〜縁と言う名の絆〜
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 08:19:56.55 ID:NxOvi0rx0

  〜第三十七章〜

水銀燈の膝に抱かれて、めぐは満ち足りた表情を浮かべている。
穏やかに眠る旧友は、今しも瞼を開きそうだ。

 銀「そして貴女は、はにかみながら言うのよね。『来てくれてたのね、水銀燈』って」

それが、子供の頃から繰り返してきた、二人の習慣。
水銀燈が、野良仕事で多忙なめぐの両親に変わって看病の手伝いに行くと、
めぐは大抵、まだ眠っていた。
そんなに寝てばかりじゃ、頭が呆けちゃうわよとからかうと、必ずと言っていいほど、
「構わないわ。どうせ、もう壊れちゃってるんだし」と言葉を返したものだ。
その度に、ちょっとした口論になったものだった。

 銀「それでも、私たちは一日と経たずに、仲直りしてたわよねぇ」

喧嘩の後、先に根負けするのは、水銀燈の方だった。
自分の軽口が喧嘩の発端という気後れもあったのだろう。
躊躇いながらも、様子が気になって見に行くと、めぐは決まって目の下を腫らして、
泣き寝入りしていた。

 銀「私が怒って出ていったからって……泣き沈むくらいなら、最初っから、
   憎まれ口なんか叩かなきゃ良いのにね。ホント、貴女ってお馬鹿さんだったわぁ」

水銀燈は、めぐの身体を冷たい石畳に横たえて、別れの口付けを交わした。
十六歳の頃に、ふざけ合って、一度だけ汗ばむ肌を重ねた事が思い出される。
中秋の名月を見に行った鎮守の森の社で経験した、初めての感触……。
そこは嘗て、水銀燈が捨てられていた場所。
青く幼い思い出は、今となっては永久に取り戻せない珠玉の記憶になってしまった。
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 08:20:26.81 ID:NxOvi0rx0
>>72

重ねた唇を徐に離して、水銀燈は太刀を手に取り、立ち上がった。
もう目を覚ますことのない旧友を見下ろし、花の代わりに言葉を手向けた。

 銀「本当は、一緒に眠り続けてあげたい……でも、今はまだダメ。
   私には先に、やらなければならない事があるのよ。
   また、貴女を独りにしてしまうけれど……今度は、直ぐに会えるから。
   だから、良い子にして待っててね、めぐ。それじゃあ、行って来るわぁ」

くるりと踵を返して、めぐに背を向け、金糸雀と雛苺の元へ歩き出す。
「さようなら」と呟く唇の脇を、一滴の雫がこぼれ落ちた。
歩きながら、指先で目元を拭う。
此処から先は、泣いてはいけない。悲しんでいる暇なんか無い。

 銀「金糸雀。ヒナちゃんの怪我の具合は、どうなの?」

横たわる雛苺の容態を診ていた金糸雀は、話しかけられて、顔を上げた。
そして、心配ないという風に、口元を綻ばせる。
けれども、当の雛苺は苦しそうに喘いでいた。水銀燈が眉を顰める。

 銀「でも、凄く苦しそうよ。大丈夫なのぉ?」
 金「二、三本、骨が折れているの。その影響が出ているかしら」
 銀「発熱、とか?」
 金「ええ。暫く、安静にしていないと。だから、銀ちゃんは先に行って」

金糸雀は決意に満ちた眼差しで、水銀燈を見詰め返す。

 金「みんなだって、きっと城内の何処かで闘っている筈よ。だから、早く行って!
   雛苺のことはカナに任せておくかしら」
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 08:20:55.27 ID:NxOvi0rx0
>>73

 銀「……解ったわ。ヒナちゃんの容態が安定したら、必ず追い付いてねぇ」
 金「勿論! じっちゃんの名にかけて、約束するかしら」

金糸雀は冗談を交えながらも、自信に満ちた態度で言い切った。
そんな彼女に、水銀燈は何も言わずに、頚を縦に振る。
それが、金糸雀なりの心遣いだと、解っていたから。

――足手まといには、なりたくない。
金糸雀の力強い眼差しには、その想いが、確かに込められていた。

迷いを振り切って、水銀燈は走り出す。
たとえ金糸雀が叫ぼうと――およそ有り得ないことだが――めぐが呼び止めようとも、
立ち止まるつもりは無かった。

でも、何処へ行けばいい? どっちに向かえば良いの?
真紅や、他のみんなは、今どこに?
少し考えて、水銀燈は悩むのを止めた。勝手を知らない敵地で悩むだけ、時間の無駄だ。
だったら、御魂の導きを信じて、自らの勘に賭けてみるのも良い。

部屋を飛び出し、気の向く儘に廊下をひた走る。
目の前に穢れの足軽どもが現れ、剣を振り翳して襲いかかってきた。
手狭な廊下では、水銀燈の太刀の長さが災いする。
けれど、斬り合うばかりが全てではない。

 銀「あんた達ぃ……運が悪かったわねぇ。私、いま凄ぉく虫の居所が悪いのよ!」

水銀燈は迫り来る穢れの者どもに太刀の切っ先を向けて、冥鳴を起動した。
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 08:21:26.61 ID:NxOvi0rx0
>>74
金糸雀は、荒い呼吸を繰り返す雛苺を前にして、難しい顔をしていた。
水銀燈には大丈夫と言ったけれど、それは欺瞞だった。
医薬品や道具を納めた行李が無ければ、治療の仕様がない。
だが、そんな事を正直に話せば、水銀燈は雛苺も連れていくと言い張った筈だ。
自分たち二人を護るために、行動を共にする、と。

 金「それだけは……銀ちゃんの足枷にだけは、絶対になれないかしら。
   銀ちゃんは真紅を護るべきなのよ。カナ達ではなく」

金糸雀の呟きが聞こえたのだろうか。雛苺は一度だけ呻いて、儚げに瞼を開いた。

 雛「金糸雀ぁ〜。ヒナ…………もう……死んじゃうの」  
 金「な、何を言い出すの。雛苺ったら、冗談キツいかしら」

言って、金糸雀は虚しくなった。自分の容態は、本人が一番、解っている。
実際、雛苺の容態は絶望的。折れた肋骨が左の肺を突き破って、心臓に近い箇所まで
達していた。腹部を圧迫された拍子に、内臓破裂も引き起こしている。
緊急手術を行わなければ、もう長くはない。
その為の道具は手元に無く、金糸雀はただ、風前の灯火が消えゆく様を看取る事しか出来なかった。

 雛「そんな、悲しそうな顔したら……ダメなの。金糸雀だって、この間、言ってたの。
   鈴鹿御前を討ち果たす為には、ヒナ達の御魂が、ひとつにならなきゃダメだ……って。
   だから、ヒナはちょっとだけ早く、真紅の元へ行くだけなの。きっと……すぐに逢えるの」
 金「うん。そうよね……きっと、また」
 雛「うぃ……。ばいばい……金糸雀。また……あとで……なの」

雛苺は、焦点の定まらなくなってきた瞳を彷徨わせながら、手を虚空に伸ばしていく。
金糸雀が、その手をしっかりと握り締めると、雛苺は安堵の溜息を吐いて、微笑んだ。
その後、雛苺が金糸雀の手を握り返してくることは、遂に無かった。
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 08:22:14.39 ID:NxOvi0rx0
>>75
同じ頃、他の仲間たちに遅れて城郭に辿り着いた翠星石とベジータは、
やっとの事で城内に踏み込んでいた。
固く閉ざされた門を開くのに、思いの外、時間を食ってしまったのだ。

ここを潜れば、再び激しい戦闘が待っていると覚悟していたものの、
漸くにして突入した城内は、不気味に静まり返っていた。

 翠「……誰も、居ねぇです」
 ベ「油断するなよ。何処から出てくるか、解らねえぞ」

室内の様子を眺め回していた翠星石が、板張りの床に転がる行李を見付けた。
小走りに駆け寄り、確かめると、それは確かに金糸雀の持ち物だった。

 翠「間違いねぇです! 金糸雀たちは、此処まで来たです」
 ベ「問題は、その後、どこに向かったか……だ」

行李が転がっていた真ん前には、ぽっかりと落とし穴が開いている。
二人の脳裏に、同じ光景が浮かび上がっていた。

 翠「やっぱり、落ちやがったですかねぇ」
 ベ「その可能性は、大だな。あいつ結構、鈍くさいからな」
 翠「……じゃあ」
 ベ「ああ、行こうか。女性優先……と言いたいところだが、俺が先に行く。
   お前は、その行李を持って、後から付いて来いよ」

言って、ベジータは躊躇なく縦穴に飛び込んだ。
五秒待っても、十秒待っても、ベジータから何らかの返事が届くことは無かった。
よほど深い縦坑なのか、それとも、なにか別の仕掛けが働いているのか。
翠星石は痺れを切らして「ええい、女は度胸ですっ!」と吐き捨て、縦穴に身を投じた。
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 08:22:43.40 ID:NxOvi0rx0
>>76

急速な落下によって、翠星石は胃液が逆流するような感覚に苛まれていた。
冗談ではなく、あと数秒、こんな頼りない浮遊感を強いられていたら、
吐き散らしていたかも知れない。

浮遊感は唐突に終焉を迎え、翠星石の身体は漆黒の闇から、どこだか判らないが、
薄暗い空間に放り出されていた。

 ベ「やっと来たな。どうやら、ここが終着駅らしいぜ」
 翠「ふへ? あ――」

頭上から声を掛けられ、近くに男の体臭を嗅ぎ付けた翠星石は、
ベジータに抱きかかえられている現実を知って赤面した。
異性の腕に抱えられた事など、産まれて初めての経験だった。

 翠「なななっ……何しやがるですっ! 離しやがれですぅっ!」
 ベ「……あのなあ。俺が抱き留めなかったら今頃……って、まあ良いけどよ」

ベジータは翠星石を床に降ろして、周囲に目を配った。
柱には篝火が据え付けられているものの、燃焼の勢いが衰えていて、仄暗い。
闇に目が慣れてくると、部屋の隅に座り込んでいる人影を、視界に捉えた。
声を立てず、足音を忍ばせて、人影に近付く。

 ベ「金糸雀……か?」

呼びかけると、その人影はビクッ! と肩を震わせ、ゆっくりと振り返った。

 金「ベ……ジータ?」
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 08:23:09.67 ID:NxOvi0rx0
>>77

金糸雀は泣いていた。横たわる、一人の娘を前にして、涙を流し続けていた。
ベジータの背後から行李を抱えた翠星石が姿を見せると、眼を見開き、悲しげに頭を振った。

 金「遅……かったわ。来るのが……遅すぎたかしら」
 翠「どういう……ことです?」
 金「……雛苺が……雛苺が」
 翠「っ! 雛苺が、どうしたですっ?! まさか――!」

翠星石は、金糸雀の左隣に駆け寄り、彼女の前で眠っている娘を目の当たりにした。
本当に、静かに眠っているだけの様に見える。けれども、その胸は上下していなかった。
手にしていた行李を取り落として、翠星石は両手で顔を覆った。

 翠「そんなっ! 何故ですっ?! なぜ、雛苺が?」

その場に跪き、泣きじゃくる翠星石に、金糸雀は何も言い返さず、俯くだけだった。
何を告げたところで、言い訳にしかならないと知っていたから。

重苦しい空気の中、ベジータは金糸雀の右隣に片膝を突いて、彼女の肩を優しく支えた。

 ベ「他の仲間たちは、どうしたんだ? 一緒じゃなかったのか」
 金「銀ちゃんは、先に行ったわ。真紅たちの事は、解らないかしら」
 翠「解らないって、どういう事ですっ!」

翠星石に胸ぐらを掴まれた金糸雀は、目を逸らせて、訥々と答えた。

 金「笹塚の罠に……掛かってしまったのよ。仕方……なかったかしら」
 ベ「分断されて、金糸雀は他の二人と此処に落とされた訳か」
79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 08:23:36.83 ID:NxOvi0rx0
>>78
ベジータは悲嘆の吐息を漏らすと、雛苺の遺体を抱きかかえて、立ち上がった。
そんな彼の様子を、眼に涙の跡を残した二人の娘が、不思議そうに見上げる。
数歩、進んだ所でベジータは振り返り、彼女たちに語りかけた。

 ベ「泣いてたって仕方ないぜ。この娘が亡くなっちまったのは、悲しいだろうさ。
   だけどな、お前たちの仲間は、今この瞬間も闘い続けているんだぜ。
   お前らが助けに行かなくて、誰が行くって言うんだ?」

その一言は、翠星石と金糸雀の眼を覚まさせた。確かに、その通りだ。
冷たい言い種かも知れないが、死を悼むより先に、生きている友を助ける方が先決である。
そうでなければ、また、掛け替えのない仲間を失ってしまう。
金糸雀も、そして翠星石も、涙を拭って力強く頷いた。

 金「ありがとう、ベジータ。あなたの言う通りかしら」
 翠「悲しんでる暇なんか無かったです。蒼星石や真紅、銀ちゃん、薔薇しぃに、きらきー。
   みんなと合流して、絶対に鈴鹿御前をブッ斃してやるですっ!」
 ベ「その意気だぜ。そんじゃあ一丁、派手に弔い合戦といくか」
 金「ええ! 銀ちゃんを、追い掛けるかしら!」
 翠「思いっ切り、暴れてやるですぅ!」

廊下に出た三人は、直ぐに、水銀燈の向かった方角を把握した。
何故なら、破壊の跡が生々しく残されていたのだから。

 翠「冥鳴の痕跡ですね。銀ちゃんも相当、頭にきてるみたいですぅ」
 金「それは、カナ達だって同じかしら。おいで、氷鹿蹟」

金糸雀は廊下に灯された行燈の明かりで影を造り、精霊を起動した。
軽快な仕種で精霊の背に跨り、雛苺の亡骸を預かると、水銀燈の去った方へ精霊を走らせる。
翠星石とベジータは、その後ろを風のように追い掛けた。
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 08:24:17.27 ID:NxOvi0rx0
>>79

――真紅……。
――真紅ぅ〜。

薔薇水晶と雛苺に名前を呼ばれた気がして、真紅は息を呑み、眼を覚ました。
なんだか、不思議な胸騒ぎがしている。二人に、良くないことが起こった予感……。

 紅「なんだか……力が漲ってくる。この感覚は……そう言うコトなの?」

籠手をずらして、左手の甲を眼前に晒す。
すると、そこには【義】に加えて【忠】と【孝】の文字が、真円の痣を縁取る様に並んでいた。
御魂が宿ったと言うことは、つまり、彼女たちの死を意味している。

 紅「薔薇水晶……雛苺……貴女たちは、もう」
 蒼「薔薇しぃと雛苺が、どうかしたのかい?」

真紅の独り言を聞き付けて、蒼星石が声を掛けた。
それまで真紅は、彼女の存在に気付いていなかったので、
心臓が喉から飛び出すかと思えるほど、無様に身体を震わせてしまった。

 蒼「ごめん。おどろせた?」
 紅「別に、構わないのよ。周囲に気を配っていなかった、私が悪いの」

曖昧な笑みを浮かべて、ずらした籠手を元の位置に戻そうと左腕を引いた瞬間、
真紅の手首は蒼星石に掴まれ、彼女の前に引っ張られていた。

真紅の痣が変化している事を確認して、蒼星石は柳眉を逆立てた。
けれど、その怒りは二人の死を隠そうとした真紅に対してではなく、
背負わされた運命に対して向けられたものだった。
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 08:24:44.37 ID:NxOvi0rx0
>>80
或いは、翠星石の御魂が含まれていなかった事を、密かに喜んでしまった自身への嫌悪だったのかも知れない。
蒼星石は、きつく握り締めていた真紅の手を、そっ……と手放した。

 蒼「ごめんね、強引なコトして。乱暴な真似をするつもりは、無かったんだけど」
 紅「気にしなくても良いのよ。私こそ、隠そうとして悪かったのだわ」

八人は、御魂という不可思議な縁で結び付けられた姉妹なのだ。
私生活の事ならともかく、縁に関しては、情報を共有すべきだった。
それが、一丸となって闘う仲間への、最低限の礼儀である。

 紅「それより、ここは何処なのかしらね。みんなの行方は?」
 蒼「残念ながら、ボクには知る術が無いよ。真紅の方が、御魂の気配を鋭敏に
   感知できるんじゃないかな?」
 紅「それもそうね。ちょっと試してみるのだわ」

瞼を閉じて、意識を集中する。
その途端、強烈な負の波動が押し寄せてきて、真紅は悲鳴を上げ、眼を見開いた。
こんなにも禍々しい気配を放つ者は、四天王にすら居なかった。
それ以上となれば、該当しそうな存在は、鈴鹿御前しか思い付かない。

真紅は神剣を掴むと、いきなり走り出した。負の波動を辿って、ひたすらに走る。
その後ろに蒼星石が貼り付き、真紅の背中を護衛していた。
散発的に飛び出してくる穢れの者を斬り伏せながら、風のように駆け抜けていた二人は、
突如として大きな広間に飛び出していた。

ここは、どういう部屋なのだろう? 
油断なく周囲を見回す蒼星石の瞳に、昇り階段が映る。その階段を辿って、視線を上げた彼女は、
玉座に腰を降ろした男と、彼に寄り添う娘を眼にして思わず息を呑んだ。
それは嘗て、彼女がジュンと呼び愛した男性と、彼を巡って刃を交えた娘……巴だった。
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 08:28:25.99 ID:NxOvi0rx0
>>81 途中までNGワード設定を忘れてました。本当に申し訳ない。orz

よしっと、第三十七章も投下完了です。また、途中までNGワード設定を忘れてた。orz
前スレでは二度とも投下直後に眠ってしまったため、感謝のレスが出来ませんでした。
この場を借りて感謝。あとがきの元ネタを解ってくれる人が居て、ちょっと安心だったり。

《メイキング・オブ・八犬伝 NG編》

 J「じゃあ、シーン12『神剣を奪った水銀燈を、真紅が殴る』(第二章)の
   撮影に入るよ〜。三、二、一、スタート!」
がすっ!
 銀「痛っ!」
 紅「あ、ごめんなさい・・・へんなトコに当たっちゃったのだわ」
 J「ダメだ、取り直し。テイク2、スタート!」
がすっ!
 J「取り直し、テイク3!」
がすっ!
 J「あ〜、もうっ! 真紅、全っ然ダメ! 迫力が足りないんだよ」
 銀「ホント、勘弁して欲しいわぁ。殴られる方の身にもなってよねぇ」
 紅「ごめんなさい、水銀燈。でも・・・演技とは言え、貴女を殴るのは心が痛んで・・・つい」
 銀「・・・・・・まあ、良いわよぅ。次は、頑張ってねぇ」
 J「じゃあ、気を取り直して、テイク4!」
がすっ!
 銀「ひぎっ!」
 J「だぁ〜っ! 真紅、何やってんだよ!」
 紅「本当に、ごめんなさい」シュン・・・

 紅(・・・な〜んてね。こんな便利なストレス解消法、そうそう止められないのだわ)

・・・この後テイク10まで、真紅はNGと見せかけて、水銀燈を殴り続けたそうな。
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 08:30:45.72 ID:v6FcxeDWO
雛苺・・・(´・ω・)
いよいよラスト間近って感じですね
超wktk



そして後書き真紅テラヒドスwwwwww
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 08:35:48.98 ID:ThNFfO3x0
>>50
おじぎりは一輪の花だよwwwww

>>82
とうとう雛苺まで…それに死亡フラグがごろごろ…(´;ω;`)
今回もすばらしかったです。ラストがどうなるのかwktkしてます!
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 08:37:56.89 ID:PhSNgppZ0
>>82
あぁぁ続きが早く読みたい・・・
みんな死にそうで怖いけど

あとがき真紅よくもおおおお
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 08:53:41.33 ID:NxOvi0rx0
>>83-85
レス、ありがとうございます。
なんとか、ここまで辿り着けました。あと少し頑張ろう。
それでは、また・・・。
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 09:03:51.00 ID:3OCx9K1U0
>>50
ほのぼのwww
最後不穏な空気が漂ってるが続きwktk
>>82
ついに終わりが見えてきましたね・・・
1話からずっと読んできたから寂しくもあり嬉しくもある・・・
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 09:07:55.42 ID:/bMOtc3F0
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 09:19:31.41 ID:3OCx9K1U0
真「・・・・やったわ」
銀「なにがぁ?」
真「生まれて初めて料理に成功したのだわ」
銀「どれどれ・・・へえ、美味しくできてるじゃない」
真「練習した甲斐があったのだわ」
銀「これは明日は雪かしらねぇ」
真「・・・どういう意味?」
銀「そのままの意味よぉ」
真「ふん・・・・そんな都合よく雪が降ったりするわけないのだわ」


次の日
TV「世界各国で前代未聞の異常気象が発生しています。ここお台場でも先ほどから直径五センチの雹がひでぶ!?」
TV「えー、こちらサハラ砂漠です、先ほどから吹雪がやみません!ラクダが凍えています!」
TV「先ほどの発表によりますと、この異常気象でなぜかオゾンホールが塞がったとの・・・」
TV「こちら国際宇宙ステーション、宇宙怪獣の群れがそこまで・・・イデオンガンで吹き飛びました」
TV「こ、こちらでは先ほど隕石が・・・ああ!ジャン=ルイがやられた!」

銀「・・・・・・真紅?」
真「ち、ちがう!私のせいじゃ・・・!」
90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 09:22:14.00 ID:3OCx9K1U0
女の子同士の友情物とか日常を書こうとしたはずがギャグになってる件について
91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 09:22:21.47 ID:KvO46vERO
イデオンガン吹いたwwwww
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 09:24:06.89 ID:v6FcxeDWO
<<落ち着け>>89、指揮を引き継げ>>
これはこれで良いと思うぞwwwていうかワロスwwwwww
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 09:26:07.82 ID:DWVbRMcO0
94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 09:28:18.69 ID:aEo+xk6n0
>>82
雛・・・朝から泣かせてくれるじゃないか。。。
あいかわらず表現がうまい。マジ悲しくなった・・・
巴もでてきた!超wktk!

あと、後書きで吹いたwww

>>89
真紅www・・・なのか?www
95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 09:52:52.05 ID:PhSNgppZ0
保守
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 10:05:57.04 ID:3OCx9K1U0
蒼「そして・・・そこの原理が・・・こうなるんだよ」
雛「蒼星石のお勉強は分かりやすいのー」
蒼「あはは、ありがとう」
雛「雛のお友達は皆勉強ができるのー、それに親切に教えてくれるから分かりやすいのー」
蒼「皆って?」
雛「ういー、蒼星石は理科でー、翠星石が家庭科でー、真紅が英語でー、ジュンが数学でー・・・(略)」
蒼「みんなそれぞれの科目で成績上位だもんね」
雛「あと金糸雀もー」
蒼「金糸雀・・・?金糸雀ってなにか得意科目あったっけ?」
雛「ういー、反面教師なのー」



蒼「・・・そのこと・・・本人の前では言わないようにね」
雛「うー?」
97以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 10:06:58.35 ID:PhSNgppZ0
>>96
策士はバ○なんだな・・・○カ
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 10:24:42.22 ID:v6FcxeDWO
カナリアだからな・・・・w
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 10:35:22.38 ID:TqkCmSTK0
>>96
ワロスwwww
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 10:55:47.38 ID:PhSNgppZ0
保守
101以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 11:21:32.94 ID:PhSNgppZ0
保守
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 11:22:09.65 ID:KvO46vERO
保守
103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 11:35:31.92 ID:G9+i5XCHO
真紅はオレのもの
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 11:40:13.97 ID:APKe2Lf70
>>82
雛苺がもう退場することになるとは…
それはさておきまもなくクライマックス、寂しくなるな
105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 11:58:38.80 ID:KvO46vERO
保守
106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 12:01:48.46 ID:p4CCTdcu0
まだ目も開けられない

半覚醒

まどろむ意識で名前を呼んでみる

「JUN君」
「蒼星石」

嗚呼、傍に居てくれる
僕の名前呼んでくれる

少し手を伸ばす
手を握ってくれた

寝起きの少し高い体温が掌から伝わる
心地良い

もしこの時間が夢で
目を開けると醒めてしまうなら
僕は夢から醒めたくない

でもそれはきっと愚かな夢想
声が体温が
傍に居る事を教えてくれている

107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 12:02:22.28 ID:p4CCTdcu0
さあ、目を開けよう
何時もの幸せな毎日を始めよう


目を開けるとそこには僕の幸せがあった
「おはよう。JUN君。」
「おはよう。蒼星石。」

変わらぬ日々と思いを乗せて
進む列車は「日常」
さあ、幸せな日々を進もう


108以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 12:17:25.78 ID:v6FcxeDWO
アンマー
109以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 12:43:42.11 ID:ThNFfO3x0
hoshu
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 12:54:38.65 ID:9vbUhfms0
>>107 情景が流れ込んできます。詩のような文体がなんともGJです。


お昼下がりの投下をば 【ゆめうつつ】〜トロイメント〜§4です
少し短めの幕間となります
前スレ>>497の続きとなるのでちょこっとあらすじ

真紅が偶然見つけた昼間はカフェ、夜はバーの顔を持つ『トロイメント』は、
見た目流行ってないようで本当に流行っていないお店。
真紅の友人、水銀燈と『トロイメント』へ赴いたことをきっかけに、それまで
それなりにゆるゆると日常を送っていた彼女達は、お互いの"想い"を思い返し
はじめます。その想いの対象とは、今は海外へデザイナーの勉強をするために旅
立っていったジュンのことだったのでした。
ささいな日常の最中、そこに潜在する曖昧な感情が徐々にかたちになってきました。

「……ほんとは私達が『トロイメント』のスタッフになる予定だったですぅ」
「しょうがないよ、翠星石」
「蒼星石のゴスロリコスチューム、見たかったですぅ」
「ちょっ!? あの店の制服ってそうなの!?」

違います。すみません、力及ばず……orz それでは、どうぞ。
111以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 12:56:14.56 ID:9vbUhfms0
§4

―――――――――


 『トロイメント』は、相変らず私以外に客が居ない。
 毎週決まった曜日と時間帯にここへ訪れる私は、もはや常連になっていると
言って何の差支えも無いと思う。今日はアッサムティーを注文して。多めのミル
クを入れてから口をつける。

「それにしても。本当にお客が少ないのね、ここは」

 たまに声に出てしまうのも失礼なのかもしれなかったのだが、どうにも事実な
ので致し方ないと思う。
 白崎さんとも大分親しくなり、私は大概のひとに接するときと同じような口調
で彼と話をするようになっていた。それに対する彼の話し方と言えば、相変らず
なのだった。

「火曜は日が悪いようですね、真紅さん。まあもともとこの店は。
 よく来て頂ける常連さんによって成り立っているようなものですから」

『例えば、あなたのような』。そんなことを話す彼の表情はいつも通り穏やかだ。

「ここは、ずっとひとりでやっているの?」

「ええ、ここは一応僕が開いた念願の店でして……基本的にひとりですが、
 たまにバイトの子を雇ったりしたこともあったのですよ」
112以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 12:57:55.30 ID:9vbUhfms0
>>111

そうなのか。こんなに客が少ないのに、そのバイトをやっていたひとは暇をもて
あますことは無かったのだろうか。

「まぁ、真紅さんが思っている以上にお客様は来られます」

訝しげな私の表情を読まれたのだろうか。こころを覗かれているような気分。
だが、それは案外と不快では無かった。

「『地理的なものが良くないんじゃないか』と他のお客様に言われましてね。
 ただ、何故かここは。時々迷い込んでくるように、ぽつぽつと新顔の方々が
 やってきます。そしてそういった方々は、大体またここへ来て頂く機会が
 多いのです」

「リピーターが多いのは、良いお店の証拠ね」

「光栄で御座います」

他愛の無いやりとりも、日常をかたち作る大事な要素。会話とは、別に何か
目的を持って話さなければならないという物では無いと思う。

 無論、目的を持ちつつ会話を進めていくことはあるのだ。ただ、全てがその
限りでは無いということ。
 少なくともたった今私達が紡いでいる会話は、『会話する』という行為その
ものに目的や意味があるような。半ば実存的な存在になっているような気もす
る。あらかじめ定められた目的へ到達するための手段では無く。ただ、日常の
ピースを埋める為だけに、ここにあるもの。
113以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 13:00:29.24 ID:9vbUhfms0
>>112

「ここでなら、私もバイトしてみたいのだわ」

本心である。他にもお客が居るのなら、ここは雰囲気が良いから。さぞ心地良
く働けるだろうと思った。

「おや。残念ですが、昼間の時間帯では今のところ募集は無いのです。夜の部
 は、たまに人手が足りないと感じることもあるのですがね」

「あら、それは残念」

以前水銀燈と来たときは、私達しか居なかった筈だけど。火曜日は、夜も客が
少ないんだろうか。

 そして、唐突に。ある話が始まったことによって、私の時間が一瞬止まった。

「ええ、申し訳ございません。前に入っていた男の子は、昼の担当でしたけどね。
 随分と紅茶を淹れるのが上手でした。

 本当に、上手だったんですよ。僕もたじたじでしたから。理由を聞くと、
 『昔からよく紅茶を淹れさせられていた』と言うんです……

 彼がバイトを辞めた理由は、海外へ服飾の勉強をするのに旅立つ時が
 来たからでした。

 ――真紅さん。ここからは僕の独り言です。夜の僕はバーテンダーで、
 バーテンダーはお客様に問われなければ語らない存在です。ですが今の
 僕は、しがない喫茶店のマスター。だからこれは。他愛の無い、世間話です」
114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 13:01:18.41 ID:9vbUhfms0
>>113

 彼が、私の眼を見つめて言う。

「そろそろ、講義のお時間では? ……如何致しますか」

 私は、どう返してよいのかわからなかった。
 もっと言うと、彼が言っていることを理解するのに時間がかかった。
 だから黙って聞いていたのだ。何の言葉も返さずに。
 ただ、ここで取り乱してはならず。また驚いた風になってはいけないと言う
 ことだけ、なんとなく思った。

 時計を見る。あと二十分もすれば、午後の講義が始まってしまう。
 水銀燈は、今日授業に出るだろうか。それはわからない。
 『他愛の無い』と。私が思い、また彼が口にしていたこの会話が、実存を超
 えたところで意味を持ち始める。だが、その行き着く先が見当たらない。

 本当に? 私は、本当にその先を見つけることが、出来なかったのか。

 私は静かに答える。

「紅茶のおかわりを、頂けるかしら?」

115以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 13:03:36.85 ID:9vbUhfms0
>>114

――――――――――――――――――――――


「ほほぅ、デザイナーですか」

「はい、人形の洋服なんか作るの得意なんですけど。ひとの為の服っていう
 のも、ちゃんと勉強してみたくて」

 カップを磨きながら、彼は答えた。

 春先からここで働き始めた彼がやってきてから、時は流れ。季節はもう秋に
なっていた。青々とした生命の色を失い始めた外の樹々は、紅や黄色といっ
た彩りを持ち始めている。
 彼はここの他にも、学校には内緒で多くのバイトを入れている。ここで働き始
めたきっかけは、学校帰りらしい彼がここへふらりとやって来たことだった。

 外を吹き付ける風も、大分涼やかなものになってきていて。まだ冬の訪れを
感じるには早すぎたが、街を染めている色が何処かしら寂しさのようなものを
彷彿とさせる。重めのドアの向こう側についているプレートが揺れていた。

「本当、ありがとうございます。働かせてもらってる上に、色々とお世話になっ
 てしまって……」

 相変らず、いつものようにカップを磨きながら彼は言う。

116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 13:04:41.74 ID:9vbUhfms0
>>115
 
「礼ならば、彼に言って下さい。あと、こういうチャンスを掴めるのも、ひとつの
 才能だと思いますよ」

 この店の常連に、僕の知り合いでもある男が居る。『槐』という植物の名を
持つ彼と自分は、自分が学生の頃から旧知の仲だった。
 槐は、その道では結構名のある人形師である。そんな彼は、この狭い小道
にアンティークドールの店を構えているわけだが、気まぐれにこの店へよく顔
を出す。
 寡黙な男で、多くを語らない。しかしながら、行動力は結構大胆なところが
あり、ふらりと『修行だ』と言っては海外へ出て行ってしまう。よって、彼の店
が開いていることはあんまり無い。
 修行と言っても。彼の名前は割と有名なようだから、外国でもその繋がりは
結構多く、仕事をこなしながら向こうでの生活を送っているようだった。

「運……ですか。それも悪いものじゃないかもしれませんね」

 全くである。その時もたまたま店にやってきた槐に、『彼も人形の服をつくる
んだよ』と紹介してあげた。
 そこから、彼がデザイナーを志していること。海外で本格的に修行したいと
いうこと。そしてその為に、一生懸命働いていることを話した。

117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 13:05:13.79 ID:9vbUhfms0
>>116


「……しばらく、拠点を移して僕も人形を作ることにしようと思っている。向こう
 で暮らしている姪っ子の頼みが断れなくてね。住み込みで良かったら、君も
 ついてくるかい」

彼にとっては、降って湧いたような幸運だったことだろう。最初は遠慮がちで
あったが、『それは良い、こういう機会は活かさないと損ですよ』と僕が強く勧
めた甲斐もあってか、彼はその誘いを受け入れた。
 こうして彼の夢のかたちは、確かなものに成りはじめていった。


「海外に行くと言っても。君には待ち人か何か、『良いひと』は居ないの
 ですか?」

 仕事の合間に、ちょっと下世話な質問をしてみた。まあ、彼は客じゃないか
ら。プライベートな話をする分にも問題は無いだろう。

「え、恋人ってことですか? ……残念ながら居ませんけど」

ただ、学校には。本当に仲の良い女友達が二人ほど居るのだと言った。そ
の二人と、自分を加えた三人で居るのは、とても心地が良いと。それを話す
ときの彼は、何か照れくさいような、恥ずかしそうな素振りを見せていた。

118以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 13:05:48.68 ID:9vbUhfms0
>>117

「随分と助けてもらってるんです、精神的にも。彼女達が居なかったら、今の
 自分は有り得ないんじゃないかというくらい。
 まあ、それを今更伝えるのは恥ずかしいですから。……だけど」

「だけど?」

「居心地の良さ、だけでは駄目だと思うんです。昔、彼女達の内のひとりと、
 ちょっと仲がぎくしゃくしそうになったことがあって。……完全に僕が悪いん
 ですけど。その後は割と話せるようになったんです。
 けど、何処か僕の中の『しこり』みたいなのが出来て。それがどうしても、と
 れなかった」

「しこり、ですか」

「そう、しこりです。けど、そこにもう一人の女の子が加わって、その彼女と僕
 達は。ウマが合う、って言うんですかね。とにかく波長が合ってる気がしまし
 た。そして三人で居ると、気兼ねなく話せるようになったんです。
 何かこう……うまく表現できないんですけど、歯車がうまく噛みあっている
 感じ、って言うんですかね」

「……だが君は、それを何処か『怖い』とでも思った?」

「……はい。『怖さ』って言うと少し違う気もしますけど。確かに楽しかった
 んですが、自分の中にあるしこりを、やさしく隠している感じなんです。
 それが痛みを持たないように――やさしい嘘を、ついている」
119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 13:06:20.54 ID:9vbUhfms0
>>118


 やさしい嘘、という言葉が印象に残った。恐らく彼は、心底本音で彼女達と
接しており、嘘などついているのでは無いのだろう。
 けれど。こころの中の微かな違和感、ほんの僅かな痛みを覆い隠してしまお
うという、無意識の精神的防衛。それを彼は、やさしい嘘と言っているのだ。

「昔、家に引き篭もったりしてたことがあって、他人と関わらない、独りの時
 間を過ごしてました。その時は、その女の子に助けてもらって――」

「僕は、もう一度。また自分を見つめなおしてみたいんです。今は本当に楽し
 くて。けれど僕は彼女達が居なければ、何も出来ないんじゃないかって考え
 てしまいそうになる」

「日本に居ると、結局また助けてもらっちゃうことになりそうだから。
 ――勿論、これが僕が海外へ行こうと思う理由の全てではないですけどね」

 そんな話を。言い終えたあとの彼の表情は、穏やかだった。


――――――――――――――

120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 13:06:22.82 ID:xrwB/mbb0
121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 13:07:34.89 ID:9vbUhfms0
>>119


「そうして彼は。彼の出発の二ヶ月程前に海外へ行った槐を追って、旅立って
 いきました」

新たな紅茶の注がれていた眼の前のカップに触れもせず、私は話を聞いていた。
口を付けてみると、すっかりそれはぬるくなってしまっている。これでは風味
も何も楽しめたものでは無い。

「その――バイトの男の子は。彼女達と一緒に居るのが、どこか辛かったのか
 しらね」

声が震えないように、言う。気を抜くと、涙が零れてしまいそうだった。

「いえ。彼は言っていました、『本当に楽しかった』と」

「でも。……じゃあ。彼を引き篭もった状態から"助けた"という女の子のした
 ことは、意味が無かったのかしら」

「意味が無い、とは。なかなかに異なことを仰るのですね。生憎世の中には、
 意味の無いことなど無い」

「でも、彼は結局、彼女達から離れていったのでしょう?
 そして彼は何より、自分の力で立ち直ったに違いないと思うのだけど。
 それほど強い意志を抱けるのであれば」

122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 13:08:14.14 ID:9vbUhfms0
>>121

「確かにそうかもしれません。ですが、彼女が彼を救ったと言う事実そのもの
 は変わらないでしょう。あとから加わったもう一人の彼女も、また彼を救った。
 そして、重ねて申し上げます通り……彼は彼女達に、深い感謝をしていたのですよ」

 私は、何も答えない。暫くの沈黙のあと、彼はまた口を開いた。

「お話しは変わりますが。生きているということそのものの流れは、楽譜に記さ
 れている旋律のようなものに思います」

「……旋律?」

「左様で御座います。僕達は楽譜に旋律を刻みながら生きているのです。音符の
 ひとつひとつがハーモニーを織り成し、刻まれた旋律は消えることは無い」

「詩人ね、白崎さん」

「恐縮です。……そして。時には、重なり合う音が不協の調べを奏でてしまう
 こともあるでしょう。そういったものを、やさしく滑らかに繋いでいくもの
 が。彼の言っていた、やさしい嘘なのではないでしょうか。やさしいのです、
 それは。
 
 確かに、隠すことが出来るものと言えば、きっと小さな音ずれの程度なので
 しょう。けれど、今を生きる上で、旋律を夢見るようなものに変えてくれる」

「やさしい嘘に包まれて。彼女達は、夢を見ていたのかしらね」

123以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 13:09:05.62 ID:9vbUhfms0
>>122

「夢が現(うつつ)か、現が夢か……それはわかりません。ただ、彼は。言うな
 れば、正しく彼の旋律を紡ぐために旅立ったのでしょう。この現で、夢のよ
 うな旋律を奏でるために」

 話の最後に、彼は私にあるメモを渡してくれた。

「バイトをしていた彼の、住所が書かれています。興味が湧いたなら、お手紙
 でも書いてみては如何です? 良きペンフレンドになれるかもしれません」

 舞台裏が全て見えている上で、それでなおタネ明かしはしなかった。彼はや
はり役者だ。ただ、今のやりとりで。彼の認識に、詩人という役割も加えてお
くことにしようと思った。

「ありがとう。良いお話を聴かせてもらったのだわ」

 礼を言って、私は店を出た。
 この瞬間の"今"は、もう少しで夏にさしかかろうというところ。
 夏の陽射しが照り付けてきて、とても眩しい。
 
 講義は、もうとっくに終わってしまっている時間帯だった。
 私は携帯を取り出して、水銀燈にメールを送る。

 『今日、私の家に遊びにこない?』

 話したかった。色々な話がしたかった。きっと彼女は来てくれるに違いない。
 だって、なんと言っても今日は火曜日で。明日は講義の予定が、無いのだから。
124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 13:09:37.32 ID:FMNLvrvY0
125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 13:10:35.02 ID:9vbUhfms0
>>123までで、§4の投下完了です。なんでこんなにネットの調子が
悪いのか……orz投下に時間かかって申し訳ないです

物語りも佳境です それでは、また……
126以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 13:12:01.28 ID:QmNe3DBx0
>>125
初めてリアルタイムで読んだ。
いやもう、本当にすごく文章がうまいなぁと。
白崎に惚れました。GJ!
127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 13:13:15.81 ID:PhSNgppZ0
>>125
これからどうなっちゃうのかwktk
128以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 13:16:30.15 ID:M7XlfrzX0
>>125
同じく初めてリアルタイムで読みました。
めちゃくちゃハマってしまった・・・orz
ボクも前まで小説は書いてたんですけど、
書き方の勉強になります、ありがとうございました
129以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 13:23:25.96 ID:v6FcxeDWO
>>125
上手いなぁ・・・GJ!
130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 13:27:43.47 ID:9vbUhfms0
感想感謝です……! ありがとうございます。なんとか完結まで
走り抜けます!
131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 13:47:12.99 ID:PhSNgppZ0
保守
132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 14:11:52.84 ID:ThNFfO3x0
>>125
なんだか読んでいて吸い込まれていくような感じでした。
続きもwktkします!
133以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 14:35:01.23 ID:PhSNgppZ0
保守
134以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 14:37:40.38 ID:ThNFfO3x0
保守
135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 14:44:07.20 ID:3OCx9K1U0
銀「ああん・・・太っちゃたわぁ」
真「太った・・・?とてもそうには見えないけど?」
銀「それが・・・いま持ってるお洋服ほとんど入らなくなっちゃって」
真「え、ええ!?そんなに!?」
銀「ええ、本当、"胸"が窮屈で窮屈で」
真「・・・・・・・・・・」
銀「ニヤニヤ」
真「結局自慢かよ」
136以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 14:49:14.28 ID:v6FcxeDWO
俺はひんぬーも好きだよ
137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 15:09:04.58 ID:v6FcxeDWO
保守
138以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 15:21:28.30 ID:VGDIpTNhO
肉銀燈
139以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 15:28:31.72 ID:TIif7mLG0
真「・・・」
J「真紅・・・」
真「ジュンは・・・その・・・貧・・・乳は嫌い?」
J「・・・人にはその・・・優劣がある・・・」
J「だから、気を取り直してくれ・・・」
真「それじゃあ、貧乳と巨乳どっちが好き?」
J「・・・きょn(ドカッ!!)うぐはっ!」
真「・・・裏切ったわね・・・」
J「じょ、ジョーク!!今のジョーク!!」
真「・・・消えなさぁい。」
J「今水銀燈とかぶっt。」

(此処から先は、[ドカッ、バキッ!!]音声だけをお楽しみ[ガガガガガガガ・・・])
(くださ[J:同じ所ばかり殴るな!]い[J:うぎゃああああ!!])
[ドスッ!ゴキッ!!メキョ!!!・・・真:ふぅ、今日は之で許してあげるのだわ・・・]
140以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 15:39:03.07 ID:v6FcxeDWO
JUM・・・死んだか
141以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 15:54:04.97 ID:T436ZFIkO
保守
142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 16:11:51.32 ID:dnZiArur0
保守がてら長編の続きを投下します。
143以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 16:13:34.38 ID:dnZiArur0
前スレ>>652

〜チビ蒼星石とチビ翠星石〜ツンデレ真紅の本領発揮!?・・・No9

真紅「で、どういうことなの?」
ジュン「えーと・・・。」
水銀燈「逃げられないから全部はいちゃった方が身のためよぉ」
ジュンは今とんでもない状況にいる。
ジュンはリビングで正座しているのだが、向かいには真紅、後ろのソファーには水銀燈という有様だ。あと、真紅に紅茶を淹れさせられた。
蒼星石と翠星石はというと、ジュンの部屋に逃げ込んでいた。(蒼星石が危険を察知して翠星石をつれて逃げた)
真紅「あの双子はいったい誰なの?」
ジュン「あ〜。・・・・・いもうと・・・。」
真紅「妹?ジュンの両親って海外にいるんでしょ?」
ジュン「いや、それが・・・。」
水銀燈「だから誰の子かはっきりした方が身のためよぉ」
ジュン「だから違うって。・・・・全部言うよ。」

ジュンは今まであったことをすべて話した。養子であること、土日は温泉に行っていたこと、のりは合宿でいないこと。
時間的には30分くらい・・・。
〜続く〜
144以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 16:14:23.37 ID:dnZiArur0
>>143
真紅「そうなの・・・。」
ジュン「あぁ、だから双子を置いて学校には行けなかったんだ。」
真紅「そうなの・・・。」
ジュン「どうしようと思ってるんだ。」
ジュンは真紅に悩みをすべてぶちまけたがそんなことで問題は解決せず、真紅、ジュンの両方が困っていた。
水銀燈「・・・・・・・・なら家で預かるわよぉ」
そこにさした一筋の光・・・。
ジュン「え!?・・・・・・いいのか?」
水銀燈「だってうちのママはずっとお家にいるしぃ。ちょうどいいんじゃなぁい?」
ジュン「う、うん。それはありがたいけど・・・。」
ジュンは思った。のりが帰ってくるまで朝食はどうしようかと・・・。
真紅「ジュン、あなた今、『毎日の朝食はどうしよう』とか思ったでしょ。」
ジュン「え!?・・・・・・なんでわかったの。」
真紅「だてに毎日顔をあわせてないわよ。」
水銀燈「ふふっ。嘘ついちゃって。」
〜続く〜
145以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 16:14:47.19 ID:dnZiArur0
>>144
真紅「なら私が毎朝来て朝食を作ってあげるのだわ。」
水銀燈「これで朝からジュンと会えるきっかけができるのだわ」
真紅「べ、べつに変な期待をしなくてもいいのだわ。ただ私は料理の練習をしたかっただけなのだわ」
水銀燈「好きな人に朝から料理を作れるなんて新婚さんみたいだわ」
真紅「あと、学校から帰るときに一緒に晩御飯とか朝ごはんの材料を買いにいくのだわ」
水銀燈「これこそ本当に新婚さんみたいだわ。一緒に帰れるきっかけもできたのだわ」
真紅「・・・・・・・・・・。」
水銀燈「・・・・・・・・・。」
ジュン「・・・・・・・・」
真紅「水銀燈、さっきからなんなの?」
水銀燈「ただ、真紅の本当の気持ちを言葉にしただけだけどぉ?」
真紅「そ、そんな気持ちにはなってないのだわ」
水銀燈「あら?そうなのぉ?私はてっきり・・・・・」
真紅「な・・・・(////////)」
ジュン「あ〜。ありがとな。水銀燈も真紅も・・・・。」
水銀燈「別にいいわよぉ。そのかわり・・・」
ジュン「そのかわり・・・・?」
水銀燈「ちゃんと毎日あの双子ちゃんを連れて来てねぇ」
ジュン「あぁ、わかってるよ」
真紅「で、もうすぐ夕飯の時間だけど・・・どうするの?」
ジュン「どうするって出前でも頼もうかと・・・。」
真紅「駄目よ。栄養バランスがくずれるわ。私が今から作ってあげる。」
ジュン「え、でも」
そういうと真紅は台所にいき、ジュンの言葉をさえぎるように冷蔵庫を開けた。
〜続く〜
146以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 16:15:03.73 ID:dnZiArur0
>>145
真紅「きゃぁぁぁ!!」

真紅はジュンが適当に詰め込んだ物の雪崩の餌食になった。

ジュン「大丈夫か。だから呼び止めたのに。」
真紅「そ、そういうことは早く言うのだわ。」
水銀燈「あはは。おかしぃわぁ」
真紅「笑ってないで助けなさいよ。」
水銀燈「いやよぉ。だって面白いんだもの。私は双子ちゃんと遊んでるから料理ができたら呼んでねぇ。」
真紅「あなたも食べていくつもり?」
水銀燈「あらぁ、わるいのぉ?そんなにまずいのかしら。」
真紅「ま、まずいわけないじゃない。そんなにいうなら食べて行きなさい。」
水銀燈「最初からそのつもりだったわよぉ。」
そういうと水銀燈は二階へと消えていった。
ジュン「・・・・・・・・僕の意見は?」


さて、いろいろな女の子に囲まれてハーレム状態のジュンに日常生活は戻るのでしょうか?

〜続く〜
147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 16:17:31.51 ID:dnZiArur0
今回の投下は以上です。
今回のネタに短編の翠星石と蒼星石に似たネタがありますがインスパイヤさせてもらいました。
次回の投下は今日の夜にしたいと思います。
148以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 16:17:35.73 ID:HZpbBl7Q0
149以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 16:21:46.83 ID:v6FcxeDWO
ちび双子ktkrwwwwww
超和んだ
150以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 16:21:49.78 ID:wTA8ke3R0
おまいらww涼宮ハルヒの憂鬱のEDオリコン1位にしようぜwwww

     涼 宮 ハ ル ヒ が オ リ コ ン で 勝 つ わ よ !

      「 ハ レ 晴 レ ユ カ イ 」  発 売 日 は 5 月 1 0 日

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* 概要
涼宮ハルヒの憂鬱ED「ハレ晴レユカイ」をオリコン1位に!打倒!アレンジレンジ!

ついでにOPの「冒険でしょでしょ?」も神曲なんでヨロシク!!
151以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 16:50:21.92 ID:T436ZFIkO
保守
152以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 17:01:34.64 ID:YxXW/vTD0
HOS
153以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 17:02:35.99 ID:YxXW/vTD0
hosyu
154以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 17:22:49.61 ID:TqkCmSTK0
>>147
かわいいよ真紅かわいいよ
続きwktk
155以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 17:53:19.06 ID:v6FcxeDWO
保守
156以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 17:58:17.91 ID:PhSNgppZ0
>>147
水銀燈の立ち回りが好き
157以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 18:17:34.80 ID:T436ZFIkO
保守
158以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 18:17:49.77 ID:MoRkrxXgO
保守
159以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 18:34:59.83 ID:IgXitolf0
保守
160以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 18:47:55.12 ID:MoRkrxXgO
薔薇「JUM保守しないの?」
JUM「ん?ああ、僕はROM専だからな」
薔薇「・・・それは理由にならない」
JUM「SSも書けないからなんとなくかな。それに僕がしなくても誰かするだろ」
薔薇「そんなこと言ってまた落ちたらどうするの?」
JUM「それは・・・」
薔薇「このスレが大事だと思うならレスするなり保守するなりして私への愛を示せ」
JUM「・・・一箇所おかしい気がするけれど薔薇水晶の言うとおりだな。僕もやってみるよ」

保守
161以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 18:49:36.72 ID:ThNFfO3x0
>>147
ツンデレもいいなww
162以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 19:05:25.26 ID:MoRkrxXgO
保守
163以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 19:09:10.68 ID:3OCx9K1U0
銀「あらぁ?ケーキがあるじゃない・・・いただきまーす」

雪「あ、銀ちゃん・・・それはばらしぃーちゃんのですよ」
銀「え、もう食べちゃったわぁ・・・大丈夫よぉ・・・ばれたりしないわぁ」
雪「そうでしょうか・・・?」
銀「・・・・・・・・」
雪「・・・・・・・・」
銀「正直貴女も食べたいんでしょ?」
雪「・・・・・・・はい」


薔「・・・お姉ちゃん・・・銀ちゃん・・・私のケーキしらない?」
雪「い、いえ・・・」
銀「知らないわぁ」
薔「・・・・・・・・・そう・・・・なら・・・秘密道具炸裂」
雪+銀「え?」
薔「・・・・ショージキデンパ・・・・」
雪「・・・・ドラ○もん?」
薔「・・・・えい」
ポワポワポワポワポワポワ
雪+銀「!!」

秘密道具ショージキデンパ
この機械から発する電波を浴びると、どんな嘘つきでも本当のことを言ってしまう。
164以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 19:09:38.03 ID:3OCx9K1U0
薔「で・・・・ケーキを食べたのは・・・・お姉ちゃん?」
雪「ち、違います!」
薔「・・・・銀ちゃん?」
銀「そ、そうよ!て、ちが、あ、いや!!」
薔「・・・・・カムヒア!ベジターン3!」
雪「え?」
べ「世のため、人のため、メガノイド辺りの野望をうち砕くかもしれない、ベジターン3。このM字の輝きをおそれぬなら、かかってこい!」
銀「ちょ、な、なに?」
薔「ベジターン3・・・・サンアタック」
べ「この凸の力を借りて!いま必殺の、サンアタァァック!」
銀「きゃあああああああ!!?」



雪「ぎ、銀ちゃん・・・なんか昔のアニメの爆発シーンみたいに黒こげですよ・・・大丈夫ですか?」
銀「・・・・・・だめ」


薔「ご苦労ベジータ・・・・これ約束のブツ」
べ「うおおお!捜し求めていたベジ×蒼同人誌・・・まさか梅岡×ベジ同人誌なんてことはないよな?」
薔「ないない・・・完全にベジ攻め」
べ「よっしゃあああああああ!!!」


『梅岡!好きだああああああああああ!!!』
『あ、ベジータ・・・うれしい・・・!』
べ「('A`)」
165以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 19:12:33.95 ID:v6FcxeDWO
ダイターン3バロスwwwwww
ていうかベジ×梅かwwwwww
166以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 19:17:51.36 ID:TIif7mLG0
J「・・・うわぁ。」

そう遠くで、JUMは言った。

真「うふふ、銀ちゃん〜」
銀「なぁに?真紅ぅ〜」
真「私の事好き?」
銀「ええもちろんよぉ。」
真「銀ちゃん大好き〜」
銀「あっ、時間が・・・」
真「銀ちゃん・・・」
銀「う〜ん、それじゃあキスで許してねぇ?」
真「はぁい♪」

そう言うと、二人は長いディープキスを始めた。
二人の周りは、粘っこい水の音と、写真をとる音がするが、二人は気付いていない。

J(写真集にしたら、水銀党の奴らに売れるかな?)
J(さて・・・そろそろ、ずらかりますか・・・ククク。)

翌朝、ジュンは学校を朝だけ来て昼に帰り、午後には、水銀燈が切れている姿が見られた。
167以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 19:24:53.09 ID:MoRkrxXgO
保守
168以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 19:41:49.15 ID:v6FcxeDWO
保守
169以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 19:54:01.28 ID:MoRkrxXgO
保守
170以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 19:57:15.45 ID:PLf3ikXy0
J「いっけね 弁当忘れちゃった テラツラスwww」
水「本当、バカねぇ これあげるわぁ 貸し作ったの覚えといてよぉw」
J「え、じゃあお前の弁当は?」
水「私はほら、ちゃんとあるでしょ 黙って食べなさぁい」


渡辺さん「あれれー?私のおべんとうがないよぉ?」
171以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 20:04:47.22 ID:v6FcxeDWO
ちょwww誰だよwwwwww
172以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 20:07:44.68 ID:MoRkrxXgO
>>172
こんなとこにまで出てくんのかwwwww
173以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 20:11:31.41 ID:hMeWcgOX0
http://www.geocities.jp/hyakumaru0313/futago/suna01.html
http://www.geocities.jp/hyakumaru0313/futago/suna02.html

名前変換ドリーム小説の奴。
前前から何かやらななー。と思ってました、蒼星石相手作品が10作品越え。
……本当に好きですよね蒼い子。ええ、俺もです。
ということで、お久し振りすぎな蒼星石夢で砂の器。しかも前後編

夏にありがちなプールサイドネタで、11作目、と言う事で、
これからも名前変換ドリーム小説の奴、よろしくおねがいしぁーす!
174以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 20:20:28.62 ID:v6FcxeDWO
久しぶりの夢小説キタ───────!!!
175以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 20:22:40.76 ID:PhSNgppZ0
>>173
流石のクオリティだな
お前の登場のたびにあおいこが素敵になっていく
176以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 20:24:54.29 ID:3OCx9K1U0
ドリーム小説ktkrwwwwwwww
相変わらず上手いですね。


ところで先生!前編の「なんとなく」は五文字だと思います!
177以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 20:28:38.44 ID:dnZiArur0
流れを読まずに長編投下します。
178以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 20:29:43.43 ID:dnZiArur0
>>146
〜チビ蒼星石とチビ翠星石〜大人のセカイ・・・No10

真紅「え〜と、これがあるけど・・・。あれがないからあの料理は無理だし。」
真紅「あ!これがあるなら・・・・。だめだわ。あの食材がないからできない・・。」
真紅はジュンの家の冷蔵庫の中身とにらめっこしていた。
かなりいろいろな料理ができるというわけではなく、一般的なものなら料理ができるという真紅にとってありあわせの食材で料理を作るのは厳しい。
真紅「(水銀燈なら・・・。)」
そう思ったが頭を横に振り、その考えを消した。
水銀燈は料理はうまい。調理実習のときはほかのクラスから人が来て順番待ちをするくらい腕はすごい。
だが、真紅が今、ここで料理をしなかったら、いろんなものが砕けそうで怖かった。
真紅「はぁ・・・・」
真紅は無意識のうちにため息をついた。それを紅茶のカップを洗っているジュンが気づく。
〜続く〜
179以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 20:30:09.78 ID:dnZiArur0
>>178
ジュン「どうしたんだ?ため息ついて。」
真紅「いや、なんでも・・・・ところで食材が少ないのは何故?」
ジュン「冷凍食品とかインスタント食品で済ませようとしてたから。」
真紅「そう。ところであの双子は何が好きなのかしら?」
ジュン「多分・・・ハンバーグだろうな。ファミレスいったときハンバーグを頼んでたし。」
真紅「そう・・・。食材が足りないわ。買いに行きましょう。」
ジュン「え?でも蒼星石と翠星石はどうするんだ?」
真紅「水銀燈に任せておけばいいのだわ」
ジュン「そうか。ならちょっと水銀燈に断ってくる。」
真紅「ええ、私はその間に何を買うかを考えておくわ」
ジュン「あぁ」
そういうとジュンは二階へといった。

真紅「さて、何が必要なのかしら。」
真紅は大体必要なものを頭の中に浮かべた
真紅「これくらいでいいのだわ。」
そのうち、ジュンが戻ってきた。
ジュン「水銀燈は蒼星石と翠星石と遊んでるって。だから行こうよ。」
真紅「わかったのだわ。」
そういうと二人はスーパーのほうへ歩いていった。
〜続く〜
180以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 20:30:55.54 ID:wyD9e5ruO
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/denpa/1124260620/
よくわかんないけど『双子人形焼いた』ってカキコがあるんです・・・
181以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 20:30:56.48 ID:dnZiArur0
>>179
〜スーパー〜

ジュン「で、何を買うんだ?」
真紅「ええと、ハンバーグを作るのだから、ひき肉とか。あと明日の朝ごはんの分とかね。」
ジュン「なんか真紅って料理できるイメージなかったけど・・・・ありがとうな。」
真紅「な、なによ。褒めたって何もでないわよ。(//////)(すたすた」
ジュン「おーい。ひき肉のところ通り過ぎたぞ。」
真紅「え!?(/////)わ、わ、わかってるわよ」
ジュン「?そうか。ならいいんだけど・・・」
真紅「(なんで、こんなにジュンの言葉の一つ一つが気になっちゃうんだろう。)」
・・・・・・・・・・・。

真紅「あとは・・・これだけ。」
ジュン「これか。・・・っておいなにしてるんだ?」
真紅「何って取ろうとしているのだわ。」
真紅が取ろうとしているものはとても高いところにあった。少し身長の高いジュンなら楽だろうが真紅はすこし小さすぎた。
真紅「よっと・・・・・あ!」
真紅がとろうとしたものが真紅の手を離れ落ちてきた。
真紅「きゃぁぁ!」
とっさの事だったがジュンは冷静に判断し、上から落ちてくるものをかごでキャッチし、体制を崩した真紅を自分の体と、左腕で助けた。
ジュン「大丈夫か?だからいったのに」
真紅「あ、ありがとう・・・・(////////)」
ジュン「まぁいいや。会計してこようよ。」
真紅「あ・・・うん。」

真紅はその性格ゆえに自分の気持ちを素直に表せれなかった。心の躊躇が何を招くのか・・・。

〜続く〜
182以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 20:31:54.97 ID:dnZiArur0
今回の投下は以上です。
翠星石と蒼星石があまり出てきませんが次からは出てくるので期待しておいてください。
次回の投下は明日の夜にしたいと思います。ではまた。
183以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 20:40:31.33 ID:v6FcxeDWO
真紅テラカワイスwww
184以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 20:47:54.26 ID:PhSNgppZ0
>>182
真紅も正統派ツンデレだよな
185以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 20:49:28.84 ID:y91HhwEJ0
俺すごいことに気づいた。

ツンデレかロリしかいなくね?
186以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 20:50:46.01 ID:TqkCmSTK0
蒼い子がいるじゃないか?
でも、>>182の真紅のほうがもっと好きです。
187以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 20:54:40.61 ID:iAltR1xDO
ツンデレとロリの何が悪い


と私が申しております。
188以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 20:57:00.42 ID:jAKhRbIyO
蒼い子が一番
189以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 21:01:55.02 ID:l2dOmlbQO
>>188禿同
水銀は余りにロリっぽいイメージがしない
…ってのは俺だけ?
190以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 21:03:02.07 ID:PhSNgppZ0
雑談そこまでな。
続きは本スレなどでどうぞ。
191以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 21:04:42.67 ID:v6FcxeDWO
雛「うゆ・・・パパ・・・ママ・・・」
ジ「雛苺はどうしたんだ?」
金「両親が海外出張で寂しいのかしらー」
ジ「そうか・・・」
真「・・・雛苺、私をママだと思って良いわ」
雛「え?」
真「そしてジュンがパパよ?」
ジ「は?・・・ん、雛苺の為だしな・・・まあ頼りないかもしれないけどパパだ」
雛「う・・・うん!」
翠「ならちびちびの為に私と蒼星石が姉妹になってやるですぅ」
蒼「いっぱい甘えていいよ」
雛「皆・・・ありがとうなの・・・」

雛「じゃあ後、水銀燈がパパの不倫相手でベジータがママに言い寄る男!カナリアはペットの犬!!決定!!!」


銀、べ、金「・・・・・」
192以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 21:07:14.35 ID:3OCx9K1U0
>カナリアはペットの犬
ヒドスwwwwwwwwwwwww
193以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 21:08:08.70 ID:TqkCmSTK0
>>191
ちょwww雛苺テラヒドスwwww
194以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 21:14:58.18 ID:9vt1JeRJ0
VIPに攻撃仕掛けてくる厨房共がいる。
http://tmp6.2ch.net/test/read.cgi/kitchen/1143284549/
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1145790740/

空気を乱して悪かった。一応ココも気をつけてくれ
195以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 21:24:20.98 ID:ThNFfO3x0
>>182
JUMがエロゲの主人公レベルの鈍感な件wwww
196以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 21:36:41.38 ID:eZstYxku0
保守させてください
197以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 21:37:24.55 ID:v6FcxeDWO
銀「うふふ〜こう見えても料理は得意なのよぉ」
ジ「へえ、以外だな」
銀「あ、そうだぁ・・・ジュンの好物はなに?なんでも作ってあげるわよぉ」
ジ「そうだなぁ・・・」


ジ「うん、ダイヤモンド」
こうぶつ→こうぶつ
好物→鉱物



銀「まったくもぉ、ジュンったらおバカさんなんだから」
真「律義にダイヤモンド作る貴女もそうとう馬鹿よ」
198以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 21:38:44.26 ID:4gOyQNl60
銀ちゃんたらwww
199以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 21:40:22.26 ID:0QKPwT6MO
一週間かけて始めから全部見てきた。職人さんGJの一言に尽きる。

あと、あれだな…
うん、あれ…




ベジータテラカワイソスwww
200以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 21:50:34.14 ID:KvO46vERO
>>197
作れたの!!
201以下、名無しにかわりまして生肉がお送りします:2006/04/23(日) 22:01:09.37 ID:vC88NX0C0
>>197
SO2の四コマ……いや、なんでもない。

生肉生肉
202以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 22:01:53.82 ID:iXMQT6JU0
>>197
そんな銀ちゃんにテラモエスwwww!!
>>200
工業的に作れるよ。それなりの設備が必要だけど
203以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 22:07:47.16 ID:6rAjmExR0
鉛筆の芯からでも作れるんじゃなかったっけ。

けど銀ちゃん凄いよwwww
204以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 22:22:46.21 ID:ThNFfO3x0
保守
205以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 22:35:58.15 ID:VGDIpTNhO
保守ですぅ
206以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 22:41:28.62 ID:YhqaC62T0
hdsjt
207以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 22:47:25.95 ID:TqkCmSTK0
銀「桜…、すっかり散っちゃったわねぇ……」
紅「そうね」
銀「ほんと、あっという間ねぇ……、
  私ね、桜はあまり好きではないのよぉ……。
  誰もが、目を止めるような美しさも一時だけ、
  その時以外は、だれも、認識すらしないじゃない。
  ……なんだか、切なくなるのよねぇ……。」
紅「それは違ってよ。水銀燈。あれを御覧なさい。」
 
私が窓の外を眺めると、
翠星石と蒼星石が桜の世話をしてたわぁ。
 
紅「どんなになっても、呼びかける声はあるものだわ。
  そう、きっと、永遠にね。」
銀「……そうかしら?」
紅「そうよ。それに、葉が付いているときも、
  葉が落ちたときも、花とは違った美しさがあるものだわ。
  そうだ、今日のお茶会は、蒼星石と翠星石も誘って、
  外でしましょうか?」
銀「……たまには、悪くないわねぇ。」
 
木漏れ日の中、少しうるさい、
けれども、とても穏やかお茶会が開かれたわぁ。
もしかしたら、ほんとに、ほんとに、もしかしたらだけど、
……ずっと変わらない気持ちっていうのも、
どこかに在るかも知れないわねぇ……。
208以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 22:50:20.42 ID:PhSNgppZ0
>>207
恋愛ものが多い中友情ものをみるとほっとする
209以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 22:54:58.08 ID:ThNFfO3x0
変わり行く時の中で変わらないもの…
そんなものを見つけられたら幸せだと思います。
210以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 23:06:50.56 ID:SJaFOQevO
心が穏やかになった平和
211 :2006/04/23(日) 23:09:26.84 ID:LlF6A+A70
 
212以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 23:19:41.04 ID:SJaFOQevO
クソッ、またIDにアフォが出やがった
213以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 23:20:18.60 ID:RyTD8hiX0
はい、ちょっと特殊な短編いきます。
これは、JUMと蒼星石の性別が反転しているので、
読みたくない人は『hanten』をNGにしておいてください。



蒼「まだかな〜 ジュン君」
放課後誰も居なくなって教室で一人、僕は日直の彼女を待っている。彼女の席に腰掛けて。
その時教室のドアが開き、メガネをかけた黒髪の少女が現れた。
J「あれ、まだいたのか、蒼星石」
この男のような口調でしゃべる少女がジュン君、僕の彼女だ。
ゆっくりと僕に近づいて来るジュン君に僕は声をかけた。
蒼「おかえり、ジュン君」
J「……何か用か?」
蒼「何か用って、冷たいなぁ…… 僕は君の彼氏なんだから待ってるのは当然だろ?」
J「そ、そうか……(彼氏、か……/////)」
彼氏という言葉を聞いて、彼女は顔を少し赤くする。
僕と彼女は付き合い始めたばかりなので、まだ慣れていないようだ。
僕はそんな彼女を可愛いなぁと思いながら、彼女にカバンを差し出した。
蒼「ほら、一緒に帰ろ?」
J「え、あ、うん……(/////)」
彼女は頷きながらカバンを受け取った。
214以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 23:21:12.25 ID:RyTD8hiX0
>>213 http://vip.microdatweb.com/up/vipww4760.png

僕は赤く染まり始めた空の下を歩きながら、隣に居る彼女の顔を見ていた。
J「何、人の顔ジロジロ見てるんだよ」
蒼「……ちょっとごめんよ」
J「あっ」
僕はヒョイと彼女からメガネを奪い取った。
J「ちょっと、返せよ」
蒼「このメガネあまり度が入ってないね、眼はそこまで悪くない?」
J「えっ、うん、軽い近視だけど……」
僕はそう答える彼女の顔を見つめる。
蒼「うん、やっぱりメガネじゃないほうが可愛いよ」
J「な、何言って……!(////////)」
彼女は顔を真っ赤に染め、眼はあちこちを泳いでいる。
蒼「メガネかけるのやめたら? もったいないよ、こんなに可愛いのに」
J「か、可愛いって…… とにかく返せ!(/////////)」
僕は彼女が本気で起こる前にメガネを返した。
J「まったく……(/////)」
蒼「ねぇ、ジュン君」
J「イヤだ、なんか恥ずかしい……」
僕が言う前に彼女に先に答えられてしまった。
蒼「それじゃあさ、僕の前でだけ外すって言うのはどうかな?」
J「……イヤ」
彼女の拒絶の言葉に、僕はがっくり肩を落としてため息をついてしまう。
蒼「いいじゃないか、僕はジュン君の彼氏なんだし…… ……ジュン君は僕の事嫌いかい?」
J「……嫌いな奴と付き合うわけないだろ」ボソッ
蒼「えっ?」
J「なんでもない!」
そう言って彼女がいきなり歩くスピードを速めたので、僕は急いで彼女のあとを追った。
215以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 23:21:57.54 ID:RyTD8hiX0
>>214

次の日の朝。
僕は待ち合わせ場所で彼女を待っていた。
J「……おはよう」
僕は声に反応し、顔を向ける。するとそこにいた彼女はいつもと少し違っていた。
蒼「えっ? ジュン君……?」
J「……なんだよ」
蒼「あ、いや、おはよう、ジュン君…… えっと、その、メガネは……?」
彼女はメガネをしていなかった。
J「持ってるよ…… ただ、ちょっと外したい気分だったから……」
そう言った彼女の顔は少し赤い。
僕は思わず笑顔になって、彼女に思っていることを告げた。
蒼「可愛いよ、ジュン君」
J「っ……!(/////////)」
彼女は顔を真っ赤に染めて俯いてしまった。
僕はそんな彼女の様子を見て、少し笑いながら言葉を紡いだ。
蒼「それじゃ、学校に行こうか」
彼女は無言のまま頷き、僕らは一緒に歩き出した。


/終わり
216以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 23:25:35.66 ID:0QKPwT6MO
GJwww
不覚にもJUMに萌えたwww
217以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 23:34:41.70 ID:0QKPwT6MO
人いねぇですぅ
218以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/23(日) 23:51:43.67 ID:YhqaC62T0
ho
219以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 00:03:26.53 ID:QewHY/+q0
若本規
 あ さ
な  ん
 ご 夫
220以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 00:09:01.67 ID:oOROLK/LO
保守
221以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 00:12:03.53 ID:jYDH85h+O
梅「ふふふ、かわいいよベジータ。」

べ「くっ、止めろてめぇ!」
梅「ふふ、うれしいくせに、素直じゃないなぁベジータは。」

べ「本当の地獄はここからだ…アッー!」

梅岡はベジータに詰め寄りそのままベッドに押し倒(ry

ゴメン…変な電波が…
222以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 00:19:00.95 ID:5zScX+CD0
ここって下ネタ激しいSSはどうなの?
223以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 00:24:57.60 ID:VueAkunp0
できるだけよして欲しい
224以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 00:29:46.08 ID:NJ9yQa400
>>222
激しい下ネタ注意って明記してNGワード設定したら
委員でね?
225以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 00:31:06.93 ID:UBdkXZzmO
>>222
NGワードいれればいいんでない?
226以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 00:36:51.97 ID:7gWocqwa0
>222
>2
・エロはエロパロで。どうしても投下したいのであればテキストで投下するか大人の時間に。
227以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 00:40:23.08 ID:23FIM+VRO
J「ふ〜、今日も一日お疲れさん、と。」
J「さて、寝る前に…」
J「…ベッドの中、裏ヨシ!」
J「…タンスの中ヨシ!」 J「…窓周りヨシ!」
J「…よし、今日はぐっすり眠るぞ〜♪」
パチッ

〜夜中〜
ゴソゴソ…
J「し、しまった、天井裏から物音が!!」
ガタン!!
J「ひぃ!…」 ?「…ニヤリ…」
228以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 00:51:06.00 ID:oOROLK/LO
保守
229以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 00:54:37.53 ID:23FIM+VRO
>>227
J「クッ、天井裏なんて調べようがないじゃないか!?」
?「ふふふ…」
そう考えている内に「ヤツ」との間合いは近づくばかり。
ここからは「やるかやられるか」の駆け引きだ。
―お互いに覚悟を決めようか―
BGM:Acros the night Mere
230以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 01:11:08.38 ID:NJ9yQa400
>>229
BGMにスティック吹っ飛んだw
231以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 01:17:47.57 ID:23FIM+VRO
>>229
ある程度間合いが詰め寄った瞬間「ヤツ」は飛び掛かってきた。
?「ジュ〜〜ンちゃ〜ん☆」J「クッ…」
俺は精一杯体を翻しベットから転げ落ちた。
落ちる瞬間にバンッ!という音とともに受け身をとり、その反動を生かして一気に立ち上がり、走りだした。ドアまで…
?「なっ…」
J「うおーー!!」
…必死で走った。
この扉をめくれば助かると思った。だが…
…ガチャ
雪「残念。あなたには引き下がる事も進む事も許されなかったのですよ。」
J「しまった!!これは孔明、薔薇水晶の罠かー!!」
薔「気付くの遅いよ」
「アッーー!!」
…かくして俺は明日を生きる事さえも許されなかった…
終われ

ホラーなのかバトルなのかわかんね。
232以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 01:40:11.22 ID:23FIM+VRO
―後日談―
今の気分を例えるなら?
J「かずのこですよ。」

BGM から考えんのっておもしろいかも。
携帯からなので見づらくてすみません。
いいテキストエディタがあればなぁ…
233以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 01:56:26.46 ID:XEoM+YZSO
天井裏に潜む薔薇水晶モエス
234以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 02:23:07.90 ID:NJ9yQa400
保守
235以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 02:37:43.07 ID:NJ9yQa400
『想の世界に色は無く 現実に涙する』


夢の現に思う

もし彼女が居なければ

もし彼女と出会ってなかったら

僕の世界は今ほど色に溢れていなかっただろう

彼女がいるから僕の世界は色に溢れている

彼女は僕の無色な世界に色取り取りな花を咲かしてくれた

それ故、僕は彼女が居ない世界を思う

それは何て無感な世界

きっと何も無い

きっと何も感じない

色を知ってしまった僕には之ほど恐ろしい物は無い

236以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 02:38:07.20 ID:9DRBjxge0
 『あの日にさようならを、今日にまた会えたね』

飛行機に揺られ私は帰って来た。
ターミナルの外にはあの人がいた。

 J「お帰り、真紅。」
 真紅「ただいま、ジュン。」

私とジュンは軽く握手をするだけだった。
離れていた時間が二人の間に壁を作ってしまったかのように感じ少し胸が痛い。
私達は無言のまま車の中に入り空港を後にする。
外の風景が飛ぶように変わり続ける。今の私達と同じように…

 J「その…英国ではどうだったんだよ?」
 真紅「どうもしないわ、普通に友人を作って楽しく過ごせたわ。」
 J「そっか、それは良かったな。」
 真紅「貴方のお陰だからね…。」

本当はそんなことを聞きたいんじゃない癖に…。
ジュンはきっと私に恋人が出来てないのか気になっていたのだろう。
しかし此方からそれを言わせようとするその態度が気に入らないので応えなかった。
でも…私も気になるから、頭から離れない。
やがて目的地が見えた、私が2年前通っていた学校が…
237以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 02:38:41.95 ID:NJ9yQa400
だから願う

僕の閉じた眼よ

如何か彼女を映しておくれ

僕の声よ

如何か彼女の名前を発しておくれ

僕の耳よ

如何か彼女の声を聞いておくれ

僕の手よ

如何か彼女に触れておくれ

きっとこの願いは既に叶っている

彼女はいつも僕の傍に居てくれる

目を覚ましたら隣に居てくれる

之までも之からも

だから僕は彼女の名を呼ぶ

きっと返事は返ってくるから
238以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 02:39:14.37 ID:9DRBjxge0
>>236

 J「僕らが卒業した後さ、閉鎖されたんだ。」
 真紅「そうだったの、だから貴方…」
 J「ああ、だから皆で決めたんだ、お前の卒業式をしようって。」

開け放されていた校門をくぐる。変わらない景色が私を出迎えてくれた。
中庭のあの木はまだ残っている、それを見て何故か私はほっとする。
そして、体育館の中に入った。ガランとした広い空間に私は目が眩みそうなった。
表彰台の付近にとても懐かしい顔が、
手を伸ばしても届くはずのなかった人達が、
今は手を伸ばせば触れることができる。自然と涙が溢れた。

 J「卒業、おめでとう真紅。水銀燈も呼べたら良かったけどな…」
 真紅「十分よ、いつか…あの子とも会えるんだから。」
 J「何かアテでもあるのか?」
 真紅「今、確信したわ…。」

もう会えないと思ってた私だってみんなと再会できた。
別れは会いたいと思えば一時のものだと教えてくれてありがとう…。

>>235 被ってゴメンよ
239以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 02:39:49.64 ID:NJ9yQa400
安価忘れてた
>>237

「翠星石」



されど答えは無く
その場を覆うは静寂
そして静寂に怯える者のみ



「翠星石?」



答える声は無く
怯えて伸ばした手は何も掴めない
ああ、全ては夢か幻か
声は届かず
温もり求める手は届かない
240以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 02:40:20.73 ID:NJ9yQa400
>>239



もしも、彼女が居なければ

僕の世界に意味は無い



「翠星石?」



三度目の声も静寂を消し去る事は叶わず
恐れは募るのみ



彼女の声は聞こえない

彼女に触れられない

もしも、この目が彼女を映さなければ

僕は

241以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 02:42:18.06 ID:NJ9yQa400
>>240
怯え眼は震え
硬く閉じられる
それでも確かめずにはいられない
まどろむ世界を消す為に

ああ、如何か彼女を映してください

願いを込めて
開けし扉は夢の境
開いた先の希望を求め



僕は目を覚ます



「やっと、起きたですか?」

「翠星石?」

目の前に現れるは
求めし彼の者

「当たり前です。何言ってるですか?」

ああ、居てくれた
242以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 02:45:18.98 ID:9DRBjxge0
>>241
喪失の恐ろしさを上手く表現できててよかったよ。
そして二度目だが被ってスマヌ
243以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 02:45:43.10 ID:NJ9yQa400
>>241
「さっきから寝言で何度も翠星石の名前を呼んで。気持ち悪い奴です。」

僕の傍に

「まったく何時までも寝惚けたままで居られると朝飯が片付かないです。
 さっさと起きて少しは片付け手伝、って!お前何泣いてるです?」

頬を伝うは安堵の涙
世界が戻った事に対する喜びの涙

「はあ?翠星石が居なくなったと思った?お前は馬鹿ですか?」

僕は馬鹿だ

彼女はここに居てくれる
244以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 02:46:31.80 ID:NJ9yQa400
>>243

「まったくおめえは本当に馬鹿です。
 お前みたいな馬鹿は放っておけないから翠星石がずっと傍に居てやるです。
 だからもう泣くんじゃねーです。」

翠星石が僕を抱きしめてくれる

暖かい

やっと僕の世界が戻ってきた

ああ、何て幸せな世界

今、僕は幸せだ

願わくば幸せな世界よ。永遠に

僕の傍に彼女を

彼女の傍に僕を

「ありがとう。傍に居てくれて。」

245以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 02:48:37.16 ID:9DRBjxge0
↑の誤爆は後生だからスルーしてくれ…
あと乙!
246以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 02:49:56.97 ID:NJ9yQa400
久々に長文
毎日長文を書いてたのが昔の俺なんだよな
最近の俺は長文書けない上に書くと被るから困る


おまけに書いてた文の一部消しちゃったし
>>242
被って御免ね

あと翠星石の相手はあえて明記しません
誰かは想像に任す

何となくあの二人は似てる気がするんだよね
247以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 03:06:02.64 ID:56arHTJPO
>>244時々不安になる、その心情が痛いほどにリアルに描かれてて胸が詰まりました・・・


で、ID:NJ9yQa400 氏は続きを投下しないのか?投下するならwktkして待ってる
248以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 03:06:07.29 ID:c8YpzcmQ0
保守
249以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 03:08:12.34 ID:56arHTJPO
>>247
間違った…9DRBjxge0氏ね…orz
250以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 03:36:33.09 ID:auFRuqSGO
保守
251以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 04:07:27.15 ID:yUN/c+EFO
252以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 04:38:39.36 ID:wFOm4N2KO
明け方の保守
253以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 04:38:45.79 ID:WQpkQCm9O
保守
254以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 05:16:49.74 ID:IzESARBY0
保守
255 :2006/04/24(月) 05:18:12.02 ID:+wMfCXwN0
 
256以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 05:51:42.27 ID:IzESARBY0
>>249 「〜〜氏、の事ね」という意味か
明け方の悪い頭で見たら死ねに見えたのでびっくりorz
そして保守
257以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 06:09:52.21 ID:56arHTJPO
>>249だけど

漏れもレスしてからそっちにも意味がとれるって気付いて焦った・・・




スマソ・・・orz

ついでに保守
258以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 06:38:38.39 ID:0Re9cf4jO
保守
259以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 07:02:18.77 ID:auFRuqSGO
保守
260以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 07:16:47.13 ID:NKeg7rGiO


261以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 07:41:31.67 ID:auFRuqSGO
保守
262以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 07:58:42.94 ID:i8C1fm2U0
ヽ(゚∀゚)ノ
263以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 08:13:25.58 ID:oOROLK/LO
保守
264以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 08:13:28.54 ID:Bw5OKcK90
月曜日だね!プロテインだね!

http://oppai001.fkserver.net/
265以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 08:33:39.10 ID:0Re9cf4jO
保守
266以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 08:34:17.87 ID:XEoM+YZSO
(=゜ω゜)ノおはよ、保守
267以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 08:53:05.23 ID:UBdkXZzmO
よっしゃ授業中に翠短考えてくる保守
268以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 09:02:04.12 ID:0Re9cf4jO
wktk!
269以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 09:30:49.98 ID:UolHF0E60
hosyu
270以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 09:52:50.81 ID:UBdkXZzmO
翠「・・です・・・行かないでです・・」
ガバ
翠「ハアハア・・・夢ですか・・」
ジ「大丈夫か?うなされてたみたいだけど・・」
翠「ジュン!」
いきなり抱きつく翠星石
ジ「おい(///)」
翠「ジュンは何処にも行かないですよね!?翠星石の前からいなくなったりしないですよね!?」
ジ「とりあえず落ち着け、どうしたんだ?」
翠「ジュンがどこか遠い所にいっちまう夢を見たです・・」
ジ「(そういうことか)大丈夫、僕は翠星石の前からいなくなったりしないから(///)」
翠「・・約束ですよ?」
ジ「ああ」
翠「絶対守れですよ(///)」
糸冬
271以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 10:03:05.64 ID:UBdkXZzmO
最近スランプ・・・・
272以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 10:08:13.88 ID:NKeg7rGiO
翠星石……
273以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 10:14:50.80 ID:D+RBzvsx0
保守
274以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 10:18:17.00 ID:D+RBzvsx0
>>270
それ以前になぜ一緒に寝てるのかkwsk

・・・いや、みなまで言うな
275以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 10:50:13.09 ID:0Re9cf4jO
保守
276以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 10:50:42.68 ID:56arHTJPO
保守
277以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 10:54:10.67 ID:PTmcnowF0
ローゼンメイデン アニメ特別編  雪華綺晶役・能登麻美子氏に決定
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/denpa/1124260620/
278以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 11:19:41.37 ID:LKxgFASh0
ほしゅなのー
279以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 11:32:27.51 ID:y0miMrUr0
雛「うゆー伝なの!『オリラジ』なの〜!」
金「『オオカミ少年』のほうが面白いかしら!」
翠「まったくチビどもは見る目がねーです。そんなリズムに踊らされるとはダメダメです。
  『アンタッチャブル』の勢いある漫才が一番に決まってるです!」
蒼「漫才ならやはり正統派の『中川家』だよ。」
雪「コントだって引けをとりませんわ。『アンジャッシュ』の計算されたネタは逸品です。」
薔「・・・『ペナルティ』だよ。ワッキーきもしろい。」
J「若手も結構面白いけどコンビならやはり『やすきよ』だな。」
真「うう、『いとこい先生』がもう一度生で見たかったのだわ。」
280以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 11:34:16.86 ID:i8C1fm2U0
お笑い系かよwwww

個人的にはオオカミ少年がいいな
281以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 11:50:05.09 ID:UBdkXZzmO
>>274
>>270
ジ「ああ、でもな翠星石」
翠「なんです(///)」
ジ「学校で抱きつくのはどうかと思うぞ」
翠「あ・・・(///)」
282以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 11:57:02.89 ID:y0miMrUr0
>>279
全員のつもりが銀様忘れてた。
銀「ほんとにおばかさぁん。『ラーメンズ』に決まってるわよぉ。」
283以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 12:00:27.06 ID:D+RBzvsx0
>>281
うはwww学校かよwww
一緒に寝てるんじゃなかったのか!

俺の妄想がkskしてただけか・・・

>>282
銀様に狂おしいほど同意
284以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 12:28:46.05 ID:0Re9cf4jO
保守
285以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 12:55:08.05 ID:0Re9cf4jO
保守
286以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 12:58:05.75 ID:yUN/c+EFO
保守
287以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 13:24:41.16 ID:D+RBzvsx0
保守
288以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 13:53:21.03 ID:UolHF0E60
hosu
289以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 14:26:19.87 ID:ggJS8mEe0
保守
290以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 14:30:35.90 ID:i8C1fm2U0
保守
291以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 14:55:13.77 ID:bsaqwJmlO
保守
292以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 15:24:34.78 ID:QKIRN9GsO
薔「私ね」
ジ「なに?」
薔「銀ちゃんが好きなの」
ジ「知ってる」
薔「女の子同士だけど好きなの」
ジ「知ってる、別に軽蔑しないし」
薔「けどジュンも好きなの」


ジ「・・・それは二股になるんじゃないか」
薔「ううん、お姉ちゃんも好きだから三股」
ジ「・・・・・・」
293以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 15:47:39.89 ID:NKeg7rGiO
ばらしーなら全部手に入れそうだwwwww
294以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 15:57:55.06 ID:6yb+oGSjO
翠「あ〜過疎りすぎです」
蒼「仕方ないよ、時間が時間だもの」
翠「蒼星石!!」
蒼「はい!?」
翠「私らでやるですよ」
蒼「はい??」

ジ「こんな所に呼び出して」
真「いったい何の用かしら」
蒼「僕も聞いてないから分からないんだ」
翠「てめーら、お待たせたです」
真「本当に待ったのだわ」
翠「という訳で」
ジ「無視かよ、しかもどうゆう訳だ?」
翠「SOS団の結成です」
ジ・真・蒼「 ? 」
翠「仕方ねーです、特別に教えてやるです」
Surewo      (スレを)
Omoshirokusuru  (面白くする)
Suiseisekinodan (翠星石の団)

翠「略して、SOS団です」
ジ「いや、まぁ、パクリは……」
真「そうね、いくら私でもパクリは……」
蒼「姉さん……」
翠「いくら何でも言い過ぎじゃねーですか」
ジ「SOS団のパクリをするから」
真「オチが無いのだわ」
蒼「姉さん……」
翠「( ゜д ゜)」
295以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 16:06:01.75 ID:0Re9cf4jO
ワロタwwwww
296以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 16:15:45.20 ID:Ryo2a1tN0
ワロスwwwww
297以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 16:29:37.13 ID:O4H10Ui20

「ローゼン第1艦隊、出動せよ!」
「翠星石は右翼へ。蒼星石は左翼に展開、対潜哨戒。
 真紅、雛苺、金糸雀、雪華綺晶、薔薇水晶は旗艦水銀燈を中心に単縦陣をとれ。」
「先攻した航空支援部隊のメイメイ、ピチカート、スィドリーム、レンピカ小隊
  の計四個飛行小隊は敵戦闘機を駆逐。
  周辺海域の航空優勢を確保。メイメイ小隊以下四個小隊に損害はありません。
  待機中の支援戦闘機、ホーリエ小隊、ベリーベル小隊はいつでも突入できます。」
「ラプラスは?」「未だドックです、今回は。」「そうか。やむを得んな」
「敵艦隊より入電!『ろぜんはウリナラ起源、直ちに停船し謝罪汁、賠償汁』、と!」
「翠星石に返信させよ」
「『ばかめ』 ですか?」
「バカモノ。『エアカバーがあるから、お前らなんか目じゃ無いですぅ』、だ」
「SS艦隊より暗号通信、『全魚雷管装填完了』」
「エンジュ艦隊の連中は気が短くてイカンな」
「敵艦隊、フィールドnの境界線突破。なおも接近してきます」
「よし、全艦に伝達。『ジャンクにしてあげなさぁい』」
「マジっすか・・・」


298以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 17:01:24.27 ID:PEFtQvFH0
ほし
299以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 17:27:58.71 ID:Wd/LREXP0
300以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 17:36:50.35 ID:xjsomw8UO
ほっしゅ
301以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 17:37:06.73 ID:YH3BrGADO
ほし・・・・・・
302以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 17:48:02.13 ID:QKIRN9GsO
>>292
薔「そこで考えたの」
ジ「なにを」
薔「まず銀ちゃんを私の嫁にする」
ジ「その時点で無理だ」
薔「そしてジュンを私の婿にする」
ジ「重婚は無理だとなんど」
薔「愛は地球を変える」
ジ「邪な愛だけどな。てか雪華綺晶は?」
薔「・・・・・・・」
ジ「考えてないのか」
薔「・・・ペットの犬?」
ジ「・・・・せめて愛人とかにしろ」
303以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 17:54:25.03 ID:D+RBzvsx0
薔薇しぃーひでえぇwww
304以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 17:54:58.84 ID:i8C1fm2U0
きらきー不憫だなwww
305以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 18:19:14.89 ID:VueAkunp0
保守
306以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 18:34:36.73 ID:xjsomw8UO
ほも
307以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 18:47:27.62 ID:MmvRmmGm0
∩゚∀゚∩age
308以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 19:06:23.34 ID:QKIRN9GsO
保守
309以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 19:26:04.53 ID:9pYvfLFvO
保守
310以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 19:29:32.66 ID:sF/5Uk/70
保守がてら長編投下します。
311以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 19:30:07.89 ID:sF/5Uk/70
>>181
〜チビ蒼星石とチビ翠星石〜子供のセカイ・・・No11

時間が少し戻ってここはジュンの家、リビング
蒼星石「すいせいせき、なんかありそうだよ。ジュンくんのへやにいこうよ。(ぼそ」
翠星石「みてーところですけど、なんかほんとうにありそうだからいくですぅ。(ぼそ」
リビングではジュンが正座をしており、金髪の女の子がジュンの前に座り、銀髪の女の子がジュンの後ろのソファーに座っていた。
蒼星石「ぼ、ぼくたちはジュンくんのへやにいるから・・・いこうすいせいせき」
翠星石「は、はいですぅ」
そういうと蒼星石と翠星石は二階のジュンの部屋に上がっていった。
翠星石「ところでジュンのへやでなにするですぅ?」
蒼星石「それはかんがえてなかったけど・・・」
翠星石「・・・・・・」
蒼星石「まぁてきとうにほんでもよんでようよ。」
翠星石「そうですぅ。おかしもまだすこしあるですぅ」
そういうと翠星石はポケットからいろいろなお菓子を取り出した。
蒼星石「じゃあ静かに食べようね。」
翠星石「わかったですぅ。」
そういうと二人はジュンの部屋に持ち込んでいた絵本などをお菓子を食べながら読み始めた。
〜続く〜
312以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 19:30:57.99 ID:sF/5Uk/70
>>311
・・・・。
コンコン
蒼星石「!・・・・だれ?」
ガチャ
水銀燈「こんにちはぁ。私は水銀燈っていいますぅ。よろしくねぇ。」
蒼星石「あ、よろしく・・。ぼくは」
水銀燈「蒼星石ちゃんでしょ?で、そっちが翠星石ちゃん。ジュンから話はきいたわぁ。」
翠星石「あ、よ、よろしくですぅ。」
水銀燈「よくできました。(なでなで」
翠星石「え!あ、・・・・どうもですぅ」
翠星石は水銀燈の不思議な暖かさに包まれ、水銀燈を人見知りしなくなった。
蒼星石「(翠星石が人見知りしなくなった。すごいや)」
水銀燈「それで、いまなにしてたのぉ?」
翠星石「おかしたべながら」
蒼星石「えほんをよんでたですぅ。」
水銀燈「そう。なら私が読み聞かせてあげるわぁ」
蒼星石「え?いいの?」
翠星石「ですぅ。」
水銀燈「いいのよぉ。じゃあそこに座って。」
ジュンの机のところにある椅子を水銀燈が取ろうとした。そのとき机の上に携帯が転がっているのに気がついた。
水銀燈「(あらぁ、携帯こんなところにおいていたのねぇ。)」
水銀燈は携帯を覗き見する気はなかったが、反射的に手にとって開いてみた。
〜続く〜
313以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 19:31:30.44 ID:sF/5Uk/70
>>312
水銀燈「(あら、真紅ったらメールを10通も・・・・他のメールもほとんどが私か真紅なのよねぇ。あ、真紅ったら電話も5回くらいかけているわぁ)」
水銀燈が携帯とにらめっこしているのに蒼星石と翠星石は不思議がっていた。
蒼星石「すいぎんとう・・・さん?」
水銀燈「あらぁ、ゴメンねぇ」
そういって携帯を机に置いた瞬間、ジュンが入ってきた。
水銀燈「!・・・どうしたのぉ?(間一髪ねぇ。」
ジュン「ああ、ちょっと料理の買い物行ってくるけどいいか?」
翠星石「ジュン、抱っこぉ〜」
ジュン「ん、あぁ。」
そういうと翠星石を抱っこした。
水銀燈「仲いいわねぇ。」
ジュン「ただ、抱っこせがまれただけだろ・・・・で、いいか?」
水銀燈「別にかまわないわぁ。私は翠星石ちゃんと蒼星石ちゃんとあそんでるからぁ。」
そういうと水銀燈は蒼星石を抱っこした。
蒼星石「わ!・・・・」
水銀燈「ふふっ。こうしていると双子を生んだ夫婦みたいねぇ」
ジュン「な、なにいってるんだよ」
翠星石「すいせいせきはジュンのこどもじゃねーですぅ。すいせいせきだって・・・ジュンのこと・・・き・・です・・・・(//////)」
翠星石は文末にいくにつれて声が小さくなり、「すいせいせきだって」からのあとはほとんどきこえなかった。
蒼星石「ぼ、ぼくだってジュンくんのこと・・・・・す・・・・・だも・・ん(///////////)」
蒼星石も同じだった後半は聞き取るのが無理なくらい聞こえなかった
〜続く〜
314以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 19:31:50.90 ID:sF/5Uk/70
>>313
水銀燈「あらぁ、ジュンったら愛されてるのね。」
水銀燈は二人の声が聞き取れていたわけじゃないが顔の色や今の態度など考えれる材料はたくさんあった。
翠星石「・・・・・・・・・・・・・・」
蒼星石「・・・・・・・・・・・・・・」
ジュン「・・・・・・じゃ、じゃあいってくるよ。」
水銀燈「いってらっしゃい。あなたぁ」
ジュン「な、なにいってるんだよ・・・。」
ジュンはそそくさと自分の部屋から出て行った。
水銀燈「さて、絵本の読み聞かせでもしましょうか。」
水銀燈はジュンの椅子に腰掛け、絵本をめくりながら、読んでいった。
水銀燈「むかしむかし、あるところに・・・・」
それはさながら母親に絵本を読んでもらっているような。暖かさ、安心さがあった。
それに蒼星石と翠星石は聞き入っていた。
水銀燈「ということで、桃太郎は鬼を退治して幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし」
翠星石「す、すいぎんとう・・・・さん。これもよんでですぅ」
水銀燈「いいわよぉ。あと名前は呼び捨てでもいいわよぉ。」
翠星石「わ、わかったですぅ。すいぎんとう。」
水銀燈「ふふっ。いい子ね。」
蒼星石「そのあとにこれもよんで、すいぎんとうさん」
水銀燈「いいわよぉ。」

そしてゆっくりと流れた時間。それは母親に抱かれたときのような時間。暖かくそして安心できる時間。
すべての時間は一定の速さで流れるがそこにはすべての摂理を裏返したようなゆっくりとした時間であった。

〜続く〜
315以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 19:34:18.65 ID:sF/5Uk/70
今回の投下は以上です。
徐々に収集がつけにくくなって来てますがなんとかまとめようと思います
次回の投下は明日の夜にしたいと思います。では。
316以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 19:36:36.62 ID:QKIRN9GsO
銀ちゃんテラカワイスwww
そしてちび双子は良い
317以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 19:51:40.90 ID:qOwfOwsG0
まだだまだ落とさんよ保守
318以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 19:59:23.42 ID:aNcR9u9lO
双子にモエシヌ
319以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 20:03:29.38 ID:WgcvuzI40
水銀燈は母性が溢れているな
320以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 20:04:33.11 ID:JbAPRz0m0
保母さん銀様(*´∀`)
321以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 20:06:25.27 ID:ROa0LzCK0
チビ双子にはまって、更には保母さんの銀様・・・コレ最強
322以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 20:18:33.65 ID:QKIRN9GsO
百合風味注意
母「という訳でこの赤ちゃん何日か預かる事になったわ、お世話よろしく」

翠「いきなりなに言い出すですかあのばばあは」
蒼「まあまあ、ほら可愛いよ」
赤「ばぶー」
翠「・・・ま、まあ可愛いことは可愛いです」

赤「ばぶ・・・」
翠「腹減ったですか?ほら、粉ミルクですぅ」
蒼「さすがだね、翠星石・・・まるで母親みたいだよ」
翠「うっさいです、蒼星石も手伝うです」
蒼「僕は無理だよ、わからないし」
翠「まったく・・・翠星石が母親ならてめえはぐうたら父親です」
蒼「耳が痛いな・・・」
赤「ばぶー・・・ママー」
翠「な・・・」
蒼「あはは、本当にママだと思ってるのかな」
赤「パパー」
蒼「な・・・!!」
翠「てめえもパパだと思われてるです・・・・あれ・・・つまり翠星石と蒼星石は・・・な、なんか照れるです・・・蒼星石?」
蒼「・・・・こ、この・・・」
翠「もしかして翠星石とパパママ関係は嫌ですか?」
蒼「それは良いんだ・・・・・・ただ」
翠「?」


蒼「この赤ちゃんにも僕が男だと思われたって事かああ!くっそぉぉお!!!!」
翠「・・・・・」
323以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 20:23:50.74 ID:JbAPRz0m0
蒼の子哀れwwwwwwwwww
324以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 20:26:39.16 ID:WgcvuzI40
あおいこどんまい
325以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 20:32:05.54 ID:QKIRN9GsO
エロ表現注意
薔「ジュン・・・私を襲って」
ジ「・・・嫌だ」
薔「なら私が襲うよ」
ジ「変わらない」
薔「ならしよう?」
ジ「だから変わらんと言っている」
薔「ならばやらないか」
ジ「もう少し恥じらいを持て」
薔「ジュン・・・・私を抱いて」
ジ「お淑やかにすれば良いと思うな」
薔「そんな・・・ひどい・・・ジュン・・・私を抱いて」
ジ「いいえ」
薔「・・・・・・」
ジ「・・・・・・」
薔「そんな・・・ひどい・・・ジュン・・・私を抱いて」
ジ「いいえ」
薔「そんな・・・ひどい・・・ジュン・・・私を抱いて」
ジ「いいえ」
-略-

一時間後
薔「・・・ジュン・・・粘るね」
ジ「君こそな」
薔「・・・今日は諦める・・・かわりに一緒にご飯食べに行こう」
ジ「別にそれなら・・・」
薔「明日こそはジュンを寝取るから」
ジ「やめてくれ」
326以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 20:38:43.13 ID:0Re9cf4jO
それなんてドラクエwwwww
327以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 20:43:39.44 ID:9aEuh8P/0
過去ログ倉庫の画像漁りしてたら、チビ双子が出てきたんだけど、これって有名既出?
http://kanaria.ddo.jp/rozen_upload/rozen1040.jpg
328以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 21:03:56.86 ID:UolHF0E60
今日のあまりの過疎ぶりに驚きつつ、【愛の行く末】第九話を投下します。
なお今回からNGワードを指定しますので、嫌な方はスルーしてください。
NGワードは【syuraba】です。

ー前回(前スレ>>301)のあらすじー

水銀燈と薔薇水晶、二人の間で一人思い悩むジュン。一体自分はどうすれば……。
そんな彼の前に薔薇水晶が現われ、彼を自分の家に連れこみ事情を聞こうとする。
ジュンは薔薇水晶に水銀燈の家で起こったこと、そして自分が水銀燈に抱いている思い、
そのすべてを告白した。全てを聞き終えた薔薇水晶はジュンを糾弾する。
「あなたのせいでみんな不幸に」そう言われたジュンは激しく動揺する。
薔薇水晶は水銀燈を忘れさせるためにジュンに自分の体を捧げようとした。
ジュンはそんな薔薇水晶を受け入れ、彼女を抱いた。それがただの逃避であると気付かずに。

329以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 21:04:30.43 ID:UolHF0E60
+++水銀燈(6/20AM7:45桜田宅玄関前)+++
の「ごめんねぇ水銀燈ちゃん。ジュン君いないのよ」

私はジュンと一緒に学校に行くために彼の家に来た。
学校に行くときにジュンを迎えに行くのは私が小学生のときからずっと続いている平日の朝の日課。
ジュンに家族以外で一番最初に『おはよう』を言うのが私の役目だから。これは誰にも譲れない。

銀「どうしてですかぁ?」

いつもなら起きて学校へ行く準備をすませているか、まだ寝ているかのどちらかなのに。
部活に入ってないジュンがこんな時間から学校へ行くなんてまずありえない。いったいなにが……

の「それがねぇ、昨日の夕方に『友達の家に泊まるから』って電話があって……」
銀「友達の家ぇ?それって誰の家ですかぁ?」
の「それが教えてくれなかったの。姉ちゃんの知らない奴だからって」
銀「知らない……」
の「うぅ……きっと今ごろジュン君は倫理も人目もはばからず、悪い仲間と悪行の数々に手を出してるんだわぁ。
  うわぁーん!!パパ!!ママ!!ジュン君が不良になっちゃうーーー!!」


―――へぇ、そういうこと―――


銀「……大丈夫ですよぉ。そのお友達は私がよく知ってますからぁ」
の「ふぇ?ほんとに」
銀「ええ、とっても、とぉーーってもよく知ってますからぁ」
の「す、水銀燈ちゃん?」

そのままジュンの家を後にした。のりさんがなぜか振るえていたように見えたのは気のせいかしら?
330以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 21:05:15.07 ID:UolHF0E60
……でもこれでわかった

ジュンが汚された

私以外の女に

私以外の誰かに!!

誰だ、私のジュンをたぶらかした泥棒猫は!!

いったい誰!!誰なの!!!

殺してやりたい

ジュンを汚した女を

私のジュン

私だけのジュン

ジュンは……ジュンは私だけのものなのに

横取りするなんて絶対に許さなぁい!!
331以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 21:05:39.73 ID:UolHF0E60
思わずカバンを握る手に力が入る。力が入りすぎたのか、手がプルプルと震えていた。

(ダメダメ落ちつかないと、ほらぁ周りの人も怯えてるわぁ。私ってそんなに怖い顔してたのぉ?それによく考えたらこれはチャンスかもしれないわぁ)

ジュンは泥棒猫の家に泊まった、これはもう間違い無い。と言うことは学校へ行くときも一緒に行くはず。
登校時にジュンの隣にいる女、そいつが私からジュンを奪った犯人だ。

(ふふ……まさかこんなに早く犯人が見つけるチャンスがくるなんて。予想だともう少しかかると思ってたけど、やっぱり悪いことは出来ないのねぇ。
 一応カバンの中には犯人を始末するための道具を入れてあるわぁ。でもこれを使うのは一番最後。まずはきちんと話し合わなくっちゃ。
 大丈夫よぉ、きちんと話せばわかってくれるわぁ。この前ジュンに怪我させた自称私のファンたちもわかってくれたしぃ。
 でもそのあとみぃんな転校しちゃったり入院しちゃったり……いったいどうしちゃったのかなぁ?)

私は学校の近くの交差点でジュンを待つことにした。ここは学校に通う生徒の大半が通る所で、私が考える犯人候補も全員がここを通る。
犯人候補は全部で7人、その中でもっとも怪しいのは真紅、翠星石、柏葉巴の3人。

(みんな一応私の友達なんだけどぉ……でも友達だからって人のものを勝手に盗んでいいわけないわよねぇ。
 でもジュンもジュンよぉ。あんな女としなくても、言ってくれれば私がいつでもしてあげるのにぃ)

?「あら、あなた体のほうはもういいの?」

しばらくその場に立っているとだれかに声をかけられたので、私は後ろを振りかえった。
332以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 21:06:45.38 ID:UolHF0E60
真「おはよう、水銀燈」
銀「あらぁ、おはよう真紅」

真紅……あの7人の中で最も犯人に近い女。真紅はいつも私のジュンを下僕扱いして顎で扱き使っていた。
それを見て私は何度はらわたが煮え繰り返ったことか……
今、真紅の隣にジュンは居ない。犯人は真紅じゃなかったの?

銀「ええ、もうすっかり。ごめんねぇ、心配掛けちゃったぁ?」
真「べ、別に心配なんてしてないわ。それより今日はジュンは一緒じゃないの?朝はいつも一緒に居るでしょう?」
銀「ジュンはなんだか用事があるみたいで……私は薔薇水晶を待ってるから悪いけど真紅は先に教室へ行ってくれない?」
真「わかったわ。それじゃあ教室で」

そう言うと真紅は学校へ向かった。ジュンを盗ったのはどうやら真紅じゃないみたい。彼女はジュンの事を下僕以上には思ってなかったようだ。
でもそれはそれで腹が立つけど…

そういえば今日は薔薇水晶がまだ来ない。
あの子の家と私たちの家は方向が逆だから朝はいつもこの交差点で待ち合わせをしている。
いつもならもう先に来て待ってるはずなのに何かあったのかな?


(知らない友達の家に泊まったジュン……いつもの時間に現われない薔薇水晶……まさか……)


私は頭に浮かんだ考えをすぐに否定した。だってあの子が私を裏切るはずないもの。

(そうよ、薔薇水晶が私からジュンを盗むなんてあるはずないわぁ。でも……)

そんなわけない。ありえない。何度そう思ってもこの嫌な予感が消えることはなかった。

続く
333以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 21:08:33.09 ID:UolHF0E60
これで今日の投下は終了です。続きは明々後日くらいに投下します。ノシ
334以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 21:10:13.53 ID:JbAPRz0m0
超修羅場の悪寒(;゚Д゚)
335以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 21:12:52.08 ID:QKIRN9GsO
ドロドロだ・・・・
だかそれがいい、続きwktk
336以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 21:23:18.17 ID:0Re9cf4jO
ジュンは銀様を選ぶか薔薇すぃを選ぶか……。
今のままじゃどっちを選んでも確実に刺されそうだけど。
337以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 21:36:37.90 ID:ilV5f+6fO
>>336
刺されないなら梅岡エンド
338以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 21:52:08.59 ID:VueAkunp0
すんごいドロドロ……目も当てられない…
でも続きwktk!
339以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 21:54:20.11 ID:WgcvuzI40
昼ドラの予感
340以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 21:58:01.15 ID:F6do3ro90
薔「…金糸雀。」
金「何かしら?」
薔「犬か猫飼うならどっち?」
金「うーん、犬かしら。ウィルッシュ・コーギーが好きかしら。」
薔「…へー。」
金「薔薇水晶は?」
薔「……ウーパールーパー。」
金「……。」
薔「……。」
341以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 22:11:13.95 ID:QKIRN9GsO
ウパパー・・・
342以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 22:14:11.23 ID:179x3PQAO
>>340節子それ犬ちゃう。おはじきや。
343以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 22:21:02.44 ID:F6do3ro90
薔「……金糸雀。」
金「何かしら?」
薔「今日のお昼に何食べた?」
金「今日はみっちゃんお手製の玉子焼きかしら。
  お砂糖たっぷりふわふわかしら。」
薔「…へー。」
金「薔薇水晶は?」
薔「…おはじき。」
金「……。」
薔「……。」
344以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 22:21:47.33 ID:Ryo2a1tN0
>>343
ちょwwwおまwwww
345以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 22:22:09.42 ID:VueAkunp0
それおはじきや!…って確信犯wwwwwwwwww
346以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 22:30:47.43 ID:F6do3ro90
薔「……金糸雀。」
金「何かしら?」
薔「花火しない?」
金「若干季節を先取りし過ぎな気がするけど、まあ良いかしら。カナも花火好きだし
  因みにカナは噴き上げ花火が好きかしら。」
薔「…へー。」
金「薔薇水晶は?」
薔「…きたない花火。」
金「……。」
薔「……。」
347以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 22:32:09.94 ID:Mh6J7nV00
ちょwwwべジータwwww
348以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 22:33:09.11 ID:sWWAA9nw0
バラカナのコントは新しいなwww
349以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 22:34:05.79 ID:i8C1fm2U0
金「薔薇水晶!私のツッコミを取ることを悪いと思いながらやってるのならやめるのかしら!」
薔「・・何の話?」
金「おはじきの話かしら!」
薔「・・・確信犯っていいたいの?」
金「つまりそういうことかしら!」
薔「・・・確信犯とは、自らの行為を正しいと思って行うこと。悪いなんて私は思ってない。」
金「・・・。」
薔「・・・私の勝ち。」
金「なんのことかしらぁ!」

350以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 22:36:48.47 ID:Y4yRi+rJ0
薔「ねぇジュン」
ジ「何だ?」
薔「ジュンは何萌え?」

ジ「(前は猫耳と言ったらネコミミをつけてきた。その後押し倒された。
   その前は犬耳と言ったら犬耳をつけて来てその後やっぱり押し倒された。
   …押し倒されないようにするにはどうすれば良い? 考えろ、僕ならできる!)」

薔「…どうしたの?」
ジ「…エルフかな? (あの耳は流石に再現できないだろ…)」
薔「……。わかった」


翌日、桜田家に小型トラックが突っ込んだようです。

薔「…萌えた?」
ジ「ねーよ」


参考資料ttp://www.isuzu.co.jp/museum/elf/index.html
351以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 22:38:19.63 ID:QKIRN9GsO
>>849-850
バロスwwwwww
352以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 22:39:53.30 ID:F6do3ro90
薔「……金糸雀。」
金「何かしら?」
薔「紅茶好き?」
金「真紅ほどでは無いけどカナも紅茶は好きかしら。
  アサッムとセイロンをよく飲むかしら。」
薔「…へー。」
金「薔薇水晶は?」
薔「…アバ茶。」
金「……。」
薔「……。」
353以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 22:44:12.48 ID:u61M7SUQ0
>>352
誰のだよwww
354以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 22:44:27.34 ID:F6do3ro90
薔「……金糸雀。」
金「何かしら?」
薔「丼好き?」
金「カナはカツ丼が好きかしら。半熟卵でとじたカツ丼は最高かしら。
  ソースカツ丼は邪道かしら。」
薔「…へー。」
金「薔薇水晶は?」
薔「…揚げ軟骨丼。」
金「……。」
薔「……。」
355以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 22:45:18.38 ID:aJwdVnst0
シュールwwwなんかいいなwww
356以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 22:46:41.48 ID:u61M7SUQ0
金糸雀、かなり付き合いがいいなwww
357以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 22:50:17.42 ID:F6do3ro90
薔「……金糸雀。」
金「何かしら?」
薔「パスタ好き?」
金「カナはカルボナーラが好きかしら
  チーズをタップリかけるのが好みかしら。」
薔「…へー。」
金「薔薇水晶は?」
薔「…波紋入りスパゲティーネーロ。」
金「……。」
薔「……。」
358以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 22:51:08.55 ID:QKIRN9GsO
ちょwwwwww
359以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 22:53:38.34 ID:F6do3ro90
薔「……金糸雀。」
金「何かしら?」
薔「スープ好き?」
金「カナはインスタントのコーンスープが好きかしら。
  クルトンがカリカリしてて美味しいかしら。
  逆にビシソワーズみたいな冷たいスープは苦手かしら。」
薔「…へー。」
金「薔薇水晶は?」
薔「…ドーピングコンソメスープ。」
金「……。」
薔「……。」
360以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 22:54:17.51 ID:VueAkunp0
苺スパだろwwwwwwwwwwwww
361以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 22:56:00.59 ID:QKIRN9GsO
コンソメktkrwwwwww
362以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 22:59:14.30 ID:F6do3ro90
薔「……金糸雀。」
金「何かしら?」
薔「お花好き?」
金「カナは向日葵が好きかしら。
  大きな向日葵を見ると夏が来たんだって気がするかしら。」
薔「…へー。」
金「薔薇水晶は?」
薔「…猫草。」
金「……。」
薔「……。」
363以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 22:59:29.75 ID:Ryo2a1tN0
やべぇwwwなんだこの金薔薇コントの破壊力wwwwwww
364以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 23:03:30.13 ID:F6do3ro90
薔「……金糸雀。」
金「何かしら?」
薔「甘いもの好き?」
金「甘い物は何でも好きかしら。最近だとカナと雛苺、
  それから巴の三人で行った。甘味所のおぜんざいが美味しかったかしら。」
薔「…へー。」
金「薔薇水晶は?」
薔「…角砂糖。」
金「……。」
薔「……。」
365以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 23:07:42.74 ID:9DRBjxge0
>>238

あの卒業式から何日か経ち大学へ行く日が来た。
私は英国の大学から日本の大学へと留学したので帰って来れたのだ。
今はアパートで一人暮らしをしている。昔の私からは考えられないことだった。
何をするにしても人にやらせてばかりだったので正直最初は辛かった。
けれどもこれが自立ということなので我慢しなければならない。
今日も朝に駅のホームで電車を待ちながら本を読んでいた。

 蒼「真紅、久し振り。」

偶然にも蒼星石と出会う、あの卒業式以来なので積もる話はあった。
他愛もないことを話し込んでいると彼女は私に聞いた。

366以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 23:08:20.47 ID:9DRBjxge0
>>365
 蒼「ジュン君とは、やっぱりまだよりを戻してないの?」
 真紅「…ええ、違う大学で会う機会もそんなにないし…
    それに変わってしまったことが怖いから。」
 蒼「変わったこと?ジュン君は何も…」
 真紅「違うの、私が…変わってしまった。」

思いがけない私の言葉に蒼星石も驚いた顔をした。彼女の表情を見て少し後ろめたく感じた。
それでも私は矢継ぎ早に自分の深く沈殿し重く圧し掛かっていたものを吐き出す。

 真紅「私は…あの頃には戻れないかもしれない。
    もう自閉気味でもないしジュンだけに依存することはできない。
    私は自立がしたいから…自分でこの世界を歩くと決めてしまったから…。」

もう過ぎたことは戻らない、一瞬一瞬がすぐに過去になってしまうのに2年前になど戻れる筈もなかった。
蒼星石は言葉を選んでいるようだった、そして口を開く。

 蒼「僕もだよ…真紅。僕だって…あの頃には戻れない…切れてしまった絆は…」
 真紅「蒼星石…まさか貴女、翠星石と…」
 蒼「別れたよ、やっぱり姉妹、それも双子となるとね…
   僕等はとても近くて遠くにいる…1年間付き合ってそれを思い知らされたよ。」

複雑な表情をして彼女はそう言った。私には何だかそれがとても悲しいことのように思えた。
できるならば何とかしてあげたい、けれども自分のことで手一杯なのに何ができるというのだ?
己の未熟さと思い上がりに嫌気がさした。それ以来私たちは黙って電車に乗ってそれぞれの行き先へ向かった。
日本へ帰国しても何も良いことはなかった。あるのは過去の思い出の残滓だけ…。
辛いだけだった。淡い期待は悉く打ち砕かれた気分だった。うなだれた私は何時の間にか大学に着いていた。
英国の友人はいる筈もなく此処でまた一人…それでもいい気させしたが…
367以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 23:08:24.86 ID:QKIRN9GsO
なにをwwwwww
368以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 23:08:53.86 ID:9DRBjxge0
>>366


 雛苺「あ、真紅ー!」
 真紅「雛…苺?どうして此処に?」
 雛苺「だってヒナ此処に通っているもん。」
 真紅「貴女それこの間の卒業式のときに言った?」
 雛苺「う〜んとね………忘れてたの〜」

少し考える間を置いて彼女は笑顔で言う。彼女はまるであの頃から変わっていない。

 真紅「全く、こんなのが先輩だなんて信じられないのだわ。」
 雛苺「むー…ヒナこれでもちゃんと2年生だもん!
    後ね、後ね、金糸雀も此処に通ってるのよ。」
 真紅「金糸雀も?そう、良かったわね、親友が一緒の大学で。」
 雛苺「うぃ、でも真紅もこれからは一緒なの!ヒナね、とっても嬉しいのよ?」
 真紅「ありがとう、雛苺…私も嬉しいのだわ。」

雛苺を見て私はやっと安心できた気がする。
これから新しい生活が本格的に始まる。不安や悩みも多いけれどもなんとかやっていける。
そんな気がした…。
369以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 23:12:33.33 ID:9DRBjxge0
今日は此処までだったりする
亀になったが>>249レスdクス
370以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 23:16:27.98 ID:F6do3ro90
薔「……金糸雀。」
金「何かしら?」
薔「…大事なもの落としちゃった。探すの手伝って。」
金「それは大変かしら!このカナに任すかしら。
  きっと薔薇水晶の大切なものを見つけ出すかしら。
  で?何を落としたかしら?」
薔「…コロニー。」
金「……。」
薔「……。」
371以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 23:16:30.38 ID:QKIRN9GsO
変わってしまうのは辛い事だな
372以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 23:16:57.57 ID:VueAkunp0
>>369
遠くの大学行って、近くに友人がいるのといないのでは全然気分が違うからね。
特に自分から話すのが苦手な人は。
続きwktkしてますよ。
373以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 23:19:06.59 ID:QKIRN9GsO
>>370
だから粛正すると(ry
374以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 23:20:38.25 ID:9DRBjxge0
>>370
行けアクシ○忌々しいk(ry
375以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 23:24:12.12 ID:F6do3ro90
薔「……金糸雀。」
金「何かしら?」
薔「バイト始めたの。」
金「へーどんなアルバイトかしら?」
薔「……死体洗い。」
金「……。」
薔「……。」
376以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 23:29:43.18 ID:F6do3ro90
薔「……金糸雀。」
金「何かしら?」
薔「オチは?」
金「……。」
薔「……。」


終わり
377以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 23:29:57.51 ID:QKIRN9GsO
ちょwwwそれはwwwwww
378以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 23:30:38.14 ID:F4dk5iP90
テラシュールスwwwwwwww
379以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 23:31:01.31 ID:VueAkunp0
ちょwwwwwwおまwwwwwwwwww
まあ慣れたらなんとも思わんくなるだろうが
380以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 23:31:15.57 ID:9DRBjxge0
>>376
後からじわじわ来たわw
381以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 23:31:26.24 ID:Ryo2a1tN0
GJ!
382以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 23:38:01.01 ID:F6do3ro90
おまけ

金「薔薇水晶。」
薔「……何?」
金「この間、すっごく美味しいケーキ屋さん見つけたかしら
  紅茶も美味しいし。内装も可愛かったかしら。」
薔「……へー。」
金「凄いお勧めの店かしら。だから、今度一緒に行くかしら。」
薔「……なんで?」
金「……。」
薔「……。」
383以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 23:38:49.05 ID:QKIRN9GsO
吹いたwwwwww薔薇水晶ヒドスwwwwww
384以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 23:38:55.77 ID:9DRBjxge0
>>382
ヒドスwww
385以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 23:43:06.69 ID:ym+oha/t0
保守
386以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 23:50:05.70 ID:gN3P+EGY0
1000合戦でラプラスに勝ったら非難の雨を浴びる事になるだろうか・・・
387以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 23:53:08.02 ID:jYDH85h+O
J×蒼祭りだったら許す。

ゴメン吊ってくる…
388以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 23:53:21.35 ID:ym+oha/t0
>>386
薔薇水晶祭りを狙ってる俺もいるから気にしない
保守
389以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 23:56:46.32 ID:F6do3ro90
金糸雀祭りを・・・
390以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/24(月) 23:58:29.49 ID:UBdkXZzmO
翠の子祭希望
391以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 00:10:06.01 ID:oDIQP9hx0
保守
392以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 00:24:24.00 ID:9V87cZHp0
ほしゅ
393以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 00:24:47.30 ID:YI3BWYeHO
>>369
キタ━(゚∀゚)━!!!!


GJ!!!!!!!


なんか催促したみたいになった…すまんね
394以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 00:32:45.09 ID:jh4Nrqv9O
蒼「ねえ、JUM君…」

J「どうした?元気無いな?」

蒼「今日、ベジータ君に…」
J「なにっ!?ベジータ、また蒼星石に手を!」
タタタッ

蒼「100M走で負けちゃって…あれ?JUM君?」

J「ベジータ!貴様また蒼星石に手を!」

べ「違うっ!俺は何も…」

J「問答無用!」

べ「ギャー!?なんで!?」

フラフラ
べ「何故?何故俺が…」

梅「やあ、僕のベジータ。ん?ボロボロだね。僕が癒してア、ゲ、ル(はぁと)」
べ「ここからが本当の地獄だ…ガクッ。」
保守
395以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 00:35:33.90 ID:AfowpgxjO
法主
396以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 00:52:30.01 ID:oDIQP9hx0
保守
397以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 01:12:08.46 ID:Wi2XVnyfO
保守
398以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 01:12:19.92 ID:4QKOWiLQ0
保守
399以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 01:29:52.13 ID:oDIQP9hx0
保守
400以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 01:39:32.32 ID:oDIQP9hx0
保守
401以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 01:51:25.76 ID:y6O0e6Sb0
保守
402以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 01:55:35.08 ID:hFnm7FkNO
ほほほほほ
403以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 02:05:39.38 ID:VdnvwrxPO
404以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 02:19:06.27 ID:hFnm7FkNO
405以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 02:20:44.28 ID:YI3BWYeHO
>>403
どうみても水銀燈です。ほんとうにありが(ry
406以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 02:30:17.02 ID:hFnm7FkNO
真:ガンダム
水:キュベレイ
翠:ZZ
蒼:Z
雛:ボール
金:ジム
薔:ジオング
雪:サイコガンダム



そんだけ
407以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 02:57:01.17 ID:JQtNEHY60
よしいける
【ゆめうつつ】〜トロイメント〜§5からの投下です。
>>123の続きとなります
保守がてら、まったり落としていくと思います
ちょっと長いと思いますすみません

最終章です それでは、どうぞ。
408以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 02:57:56.22 ID:JQtNEHY60
>>123
§5
――――――――――――――――――――――

 彼女の家に行く機会は、割と多い。講義で出された課題なんかの存在に気付
かないことがままある私が、助けを求めにいくのだ。
 そういった勉学の場にお酒を持っていくと彼女は怒るので、終始しらふで勉
強し、話をしたりしている。女は三人そろえばかしましいが、二人であればぎ
りぎり大丈夫のようで。
 彼女の家で勉強をすると、非常に効率があがる。逆に私の家には、お酒のス
トックが多くあるせいか、勉学の場としてはあまり向いていない。
 高校時代は、実家の方によく遊びに行っていたけど。普段のキャラは冷静沈
着で通っている彼女(たまに爆発するが)の部屋が、結構ファンシーなもので飾
り立てられていたのが最初は以外だった。
 だが、長く付き合っていると。彼女はなかなかどうして、かわいい性格をし
ていることがわかる。本人に言うと怒られそうなので、あえて言うことも無い。

 進学する際、彼女とならルームシェアしても良いだろうか? などと考えた
こともあったが、結局それは提案することは無かった。何かが気を咎めた訳で
もなく、ただなんとなくそうしなかっただけ。

「さて、着いた、っと……」

私はアパートの階段を上る。両手には手提げ袋。中身は勿論お酒とおつまみ。

「今日は勉強じゃないから良いわよねぇ?」

 今日、真紅は大学へこなかった。珍しいこともあるものだ。彼女が居ない状
況で、私が授業に出席しているだなんて。
409以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 02:59:05.65 ID:JQtNEHY60
>>408

 そして、午後に唐突に送られてきたメール。彼女は携帯電話は持っているも
のの、殆ど使っているところを見たことが無い。珍しいことは重なるものだと
思う。
 ドアの前に立ち、インターフォンを押した。ガチャリ、と扉が開く。

「いらっしゃい。どうぞ」

「お邪魔しまぁす」

「適当に座ってて頂戴。今飲み物を……」

彼女が言うを遮り、私はにんまりとしながら手提げ袋を彼女に示した。

「心配はご無用よぉ? 真紅」

「わざわざありがとう、……呑みすぎは身体に毒よ?」

苦笑しながら、何処かで聞いた台詞を私に投げかけてくる真紅だった。

「「乾杯」」

チン、とグラスをぶつけながら、私達はお酒を呑み始める。サザンカムフォー
トをソーダで割って、少しレモンを絞ってみた。家で呑む分には少しばかり小
洒落ているかもしれないが、私のお気に入りである。ほのかに甘く、さっぱり
とした後味が鼻を抜ける感じ。
 暫くはそうやって呑んでいたのだが、私は少し気になっていたことを尋ねる。
410以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 03:00:21.85 ID:JQtNEHY60
>>409

「それにしても、今日はどうしたのぉ? 休んでたみたいだったけど」

ちょっと、色々あったのだわ。そんなことを言う彼女は微笑んでいたけど、少
し寂しそうだった。

「……何か、悩みごと?」

こんな表情を彼女が浮かべるのは、こころに何か抱え込んでいるときであるこ
とを私は何となく知っている。

 彼女は気丈で、己の弱さを曝け出すことを良しとしない。たまにぽろりと零
す位ならたまにあるが、基本的に私は彼女の傍にいて、見守る役目になっている。
 だが、今日。彼女は私を家に招いた。きっと、何かある。

「いえ、悩んでいるわけではないの」

「本当にぃ?」

「本当よ。……でも、何かいろいろ話したかったのだわ。そう、本当はもっと
 早く、話さなければならなかった。

 私は、逃げていたの。居心地の良い環境に、逃げていたの。私はあなたのこ
 とを、本当に親友だと思っている。その仲が壊れるの怖かったのだわ」

「……真紅」
411以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 03:02:40.87 ID:JQtNEHY60
>>410

 私は、悟る。彼女が今、私に曝け出そうとしていること。

「水銀燈。あなたは、今でもジュンが好――」

「待って」

言葉を、遮った。彼女は押し黙る。これは、違う。彼女は私に、自分のこころ
の内を伝えようとしている。だからこそ。まずは彼女が――彼女の気持ちを、
ここで先に、かたちにしなければならないと思った。

「私が先に聞くわぁ、真紅。あなたは――ジュンが、好き?」

 私は答えを知っている。それを隠し、私を応援しようとしてくれたことも。
その彼女の気持ちは、いつだって上辺などでは無い筈で。
 やさしい、とてもやさしい真紅。けれど。あなたはあの時からずっと。

――泣いて、いたんでしょう?


「私は。わたしは――ジュンが、すき」

 涙を零しながら、真紅は、言った。

「ごめんなさい、ごめんなさい、水銀燈――私は。私は、卑怯なのだわ……
 あなたが気付いて居ることと、また別にして――
 私はそれを、あなたに伝えなかった。私は逃げた、逃げたのだわ!」
412以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 03:03:36.34 ID:JQtNEHY60
>>411

 謝っている。きっと、私が止めたところで、彼女は謝ることをやめはしない
だろう。こころに微かに燻っていた、彼女の想い。それが今、嗚咽とともに溢
れ出しているのだと思った。
 私は彼女のすぐ隣に座って、抱き寄せて頭を撫でてあげた。いつも聡明で、
気丈で、誇り高かった真紅。その彼女が、私の隣で身体を小さく震わせ、泣い
ている。

「やっと聞けたぁ……確かに、それくらい知ってたわよぉ。あなた、隠すの下
 手なんだもの」

だがそれは、今の今までかたちにされることは無かった。彼女の声は、深い深
いところへ押し込められてしまって。こころに小さく、引っかかっていたのだ。
 言葉にするという行為そのものは、ささいなことなのかもしれない。けれど、
今は。それはとても大事な、かけがえの無いことに思えた。

「……ごめんなさい、っ、! ……」

 包み込むように抱きしめてみて、彼女の謝罪の声が止まる。

「謝ることなんて、無いでしょお? それがあなたの気持ちなんだから、真紅。
 あなたは何も悪くない――悪くないの」

 そうして暫くそのままの体勢で。私の胸元に零れる彼女の涙は、温かかった。

413以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 03:04:53.26 ID:JQtNEHY60
>>412
――――――――

「……落ち着いた?」

向かい合うかたちになって座り。彼女の涙が止まる頃、私は話しかけてみた。
こくんと、彼女は無言で頷く。

「さっきのあなたの質問、答えてなかったわねぇ……
 私も、ジュンが好き。今でもそれは変わらないわぁ」

ちゃんと言葉にする。けど、私は涙を流さない。

「こんなことを言うのに、随分長くかかったものよねぇ」

「ええ、まったくだわ」

二人して、笑った。不器用なのは、お互い様かもね……私は、三人で楽しく
笑い合っていたあの頃を、思い出す。

「なんでいきなり、今日話そうと思ったのお?」

当然の疑問を口に出してみた。そこで私は、聞かされるのだ。

 真紅が昔、ジュンに告白していたこと。
 ジュンが海外で勉強したいと思った理由のひとつ。
 彼もまた、悩み、そして強くなっていったこと。
 "やさしい嘘"のこと。
 そして彼が、私達に――感謝していたのだ、ということ。
414以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 03:06:13.02 ID:JQtNEHY60
>>413

他にもいろいろと話をして。聞いて、勿論驚いてしまう内容もあった。けれど、
そのひとつひとつが私の胸に染みとおっていくような、そんな気がした。

 私は思う。二人で同じひとを好きになって。恋は先着順という訳ではないけ
れど、結局のところ想いが通るのはひとりだけ。私こそが、甘えていたのだ。
真紅の『応援する』という、その言葉に。
 彼女がもっと自分の気持ちに素直になり。または……あの時私が感付いてい
た彼女の気持ちを、ちゃんと聞いてあげられていたとしたら。私達は、良き恋
のライバルに、なれていただろうか?

 以前も考えていたこと。私がジュンと付き合えたら、きっと幸せで。真紅が
彼と付き合ったなら、私は少し寂しいけど――二人の幸せを、きっと祝福する
ことが出来るのではないかと……そう、ぼんやりと思っていたことを。私は今、
またはっきりと。こころの中に思い描いてしまった。

 『今は、そういうことを考えられない』。彼が真紅の想いを拒絶したときに
言ったらしい言葉。その『今』からは、大分時間が経った。……"今"の彼なら、
どんな答えを出すだろう。
 いじらしい真紅。私のジュンに対する想いが、彼女に負けるとは思わない。
それは、彼女の想いを聞いた今でも変わらない。
 けれど。これは彼女に対する同情でもなんでもなく、彼女がこころから笑っ
いる表情を。いつまでも、見ていたいと思った。

 ずっと幼馴染で、私よりも昔から知り合いだった彼ら。そんな二人が結ばれ
たら、きっと素敵なことだろう――ちょっと、ずるいわねぇ?

 だから私は。また、気持ちを言葉にしよう……
415以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 03:06:52.10 ID:JQtNEHY60
>>414

「えっと……連絡先、わかってるのよねぇ?」

「え、えぇ」

机の引き出しの二番目から、彼女は小さなメモを取り出した。

「真紅はこれから、手紙を書きなさい。……あなたの気持ちを、言葉にして
 かたちにするの。
 
 あなたはずっと、待っていたのよ……だけど、待つだけじゃ相手は振り向か
 ないわぁ。だからもう一度、勇気を出して」

「水銀燈、あなたは――」

「勘違いしないで。同情でこんなこと言いはしないわよぉ……そろそろ付き合
 いも長いんだから、私達。
 だからそれ以上――言わないで」

そう言って、私は笑った。これでうまくいくかはわからないけど、あとは彼女
次第。

 それで。このまま帰っても、ちょっといいひとすぎて私らしくない。そんな
風に私は考えるのだ。

「それにしても、真紅ぅ」

手をわきわきさせながら彼女に近づく。
416以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 03:07:43.20 ID:JQtNEHY60
>>415

がしっ。

「ちょ、ちょっと!?」

「そんなに想いが詰まってるんだから、もうちょっと育ってもいいんじゃなぁい?」

そう言いながら彼女の胸を揉んでいる私は、……うん。ただのセクハラ親父ねぇ。

「すっ、水銀燈ーーー!!」

あら、怖い。暫く部屋の中で鬼ごっこ。どたばたしちゃってごめんなさぁい?
ご近所の皆さん。真面目な話もいいけど、この位馬鹿なことやってるのも、
やっぱり楽しい。

 "良き友"ならば、何をしても"良い"。そうよね? 白崎さん。
 まあ。これはちょっと違うだろうってこと位は、わかってるんだけどねぇ。


「さて、私はそろそろ帰るわぁ。じゃあ、また大学で」

良い報告、待ってるわよぉ? と言いながら、私は玄関のドアを開けて外へ出
た。扉越しに小さな声で、『ありがとう、水銀燈』と言う声が聞こえた。多分、
また泣いてるんだろうなあ。

 お礼を言うのは、こちらの方よ。
 私は私で、気持ちを確かめることが出来たから。

 ありがとう、真紅。
417以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 03:11:25.77 ID:JQtNEHY60
>>416
――――――――――――


 真紅の家を去ったあと。私はその足で、『トロイメント』へ向かった。家に
帰ってもすることは無いし、もうちょっとお酒を呑みたい気分だったから。

「おや、水銀燈さん。いらっしゃいませ」

「いらっしゃったわよぉ。詩人の白崎さん」

む? と。訝しげな表情を見せた彼(ちょっと珍しい)は、少しすると私が何を
言っているのか勘付いたようだった。

「色々語ったみたいじゃない。私とはあんまり話さないくせにぃ」

「バーテンダーは、自分からは語らないのがマナーで御座います」

そんなこと、前も言ってたな。それにしては、少々饒舌な気もするけど。

「さて、本日もいつもので宜しかったですか?」

「いえ、今日は違うのにするわぁ。えっと」

もう真紅の家で、呑んできてるしね。気分を変えよう。気分を……

 気分、という言葉に。私はさっきまでのことを思い出す。なんだか、今日は
一気に色々なことを聞いて。自分の中では、かなりの密度だったような気がする。
418以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 03:12:44.15 ID:JQtNEHY60
>>417

 カウンターを見やる。ここで、ジュンは働いていた。彼がここで淹れた紅茶
を、私も飲んでみたかったな。
 私の想いを、真紅に託し。それでもこの気持ちが消えることは、無いのかも
しれない。
 私は彼女達の幸せを願った。けど、今日、今日だけは。ジュンが好きだとい
う感情を、はっきりと持っていても良いだろうか。

 結局――私の想いは、かたちにすることが出来なかったなあ。

「ねぇ、白崎さん」

「何でしょう」

「ちょっとだけ――泣いてもいい?」

 無言だったが、暫くして。すっ、と。グラスが差し出された。

「おごりですよ」

 紅茶の香り漂う、ベルモット・ティー。

 お酒を呑みながら泣くのは、タチが悪い。だから私は、極力陽気な気分で呑
むようにしている。
 けれど、今は。真紅の前で泣くわけにはいかなかったから、たまには良いか
と思って。

 声も出さずに――私は、涙を流した。
419以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 03:15:19.24 ID:JQtNEHY60
>>418
――――――――――――――――――――――――


 水銀燈が帰った後、暫く独りで私は泣いていた。私はやはり、卑怯なのだろ
うか。けれど、それを彼女に言ったら。いよいよ以て怒られてしまうだろう。
『同情ではない』と――私の眼を見据えて言った、彼女の姿を思い浮かべた。

机に座って、薄紅色の便箋を取り出す。


 思った。
 遠く日本から離れて、頑張っているあなたのこと。

 思った。
 私と同じようにあなたが好きで。それでも友達で居たい、水銀燈のこと。

 そして思った。
 今まで、ずっと変わっていない、私の気持ちのことを。


 私は、ペンを手にとって。一文字一文字、繋いでいくのだ。文字は、かたち
に残るから。そうやって、少しずつ……少しずつ、紡ぐ。
 あなたに、私の気持ちが伝わるとは限らない。いやむしろ、今度また拒絶さ
れたらと思うと、すごく怖い。

 『今は今、昔は昔』。時の概念に対して、私はそんなことを思っていた。け
ど、ひょっとしたら、想いは積み重なっていくものなのかもしれないと――そ
んなことを、ふと考える。
420以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 03:16:40.12 ID:JQtNEHY60
>>419
――――――――――――――――


 そちらの調子は如何?
 身体を壊したりはしていない?
 あなたは丈夫な方じゃ無いから、それが少し心配。

 宛先は白崎さんから教えてもらったのだわ。
 驚いたでしょう。私も水銀燈も、今は『トロイメント』の常連なの。
 彼はちょっと言動が芝居がかってて、癖のありそうな感じだけど、
 良いひとね。紅茶も美味しいし。
 久しぶりに、あなたの淹れた紅茶も飲みたいものね。

 
 あなたが日本を出て、一年と半分くらい。
 こちらは、相変わらずの毎日を送っているのだわ。
 大学もそれなりに楽しいし、私が水銀燈と一緒に居るのも相変わらず。

 改めて考えると、あなたがそちらへ行ってしまったのは、少し寂しい。
 あなたはどうだったのかしら。
 出発するときは、寂しかった?

 独りで旅立つ決意をしたあなたは――
 やっぱり強い意志の持ち主だと思うの。
 それは、あなた自身が思っている以上に。本当よ?
 あなたは私達三人の中で、誰よりも大人だったのかも……
421以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 03:17:29.41 ID:JQtNEHY60
>>420


 とても苦労しているかもしれないけど。
 あなたは海外へ出て、何か思うところはあったのかしら。
 何かを、掴むことは出来た?
 何かを、自分の中で納得させることは出来た?
 そして自分を――見つめ直すことは、出来た?
 きっとあなたは、私や水銀燈が傍に居なくても。
 そう、やっていけてる筈。

 
 でもね。あなたは、独りではない。
 独りで居ることが悪いんじゃなくて、
 いつでもあなたのことを忘れていない人が居るということ。
 私も。水銀燈だってそう。

 高校の三年間。三人一緒に過ごしていたのは、
 夢を見ているように楽しかった。
 その夢は、きっと偽物なんかじゃないって、私は思うの。
 あなたは、どう? ……


422以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 03:18:30.27 ID:JQtNEHY60
>>421



 私は。あなたにどうしても伝えたいことがあるんだけど……
 やっぱりここでは書かないのだわ。
 あなたが帰ってきたときに、直接言いたいから。
 今はそのことだけ、覚えていて頂戴。


 一回り成長して、大きくなったあなたが帰ってくるのを待ってる。
 ずっと、待ってるから。だから――頑張って。
 

 あと――
 昔からいつも一緒に居てくれて、ありがとう。
 あなたには、いくら感謝してもしきれないの。
 本当に、ありがとう。


                               真紅


――――――――――――――――――――――
423以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 03:26:45.71 ID:JQtNEHY60
>>422

§エピローグ

 冬は、全てが眠りにつく季節だと思う。ついこの間まであんなに美しい彩り
を見せていた樹々の葉が、いつの間にか枯れ木になり。今はその枝を冬風に揺
らしている。
 きっと春になればまた新緑は芽吹き、穏やかな風が吹くだろう。今はその為
の準備期間。たとえ眠っていても、時間はこうやって進んでいるから。

 街はひかりで彩られ、賑わいを見せている。その理由は簡単で、もう少しで
クリスマスがやってくるから。
 大きな通りに、ツリーが飾られている。イルミネーションの電飾が、きらき
らと輝いていて美しい。人々は何処かうきうきとした様子で歩いている。
 

 この季節だけ見ることの出来る、一瞬の景色。
 冬に眠りについた人々が見ている、束の間の夢。


 そんな中で独り、私は歩いている。細い小道に入ると、煌びやかだった電飾
は幾分ささやかなものになり、道を照らしていた。
 店に辿り着き、いつものように重めの扉を開く。
424以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 03:27:34.43 ID:JQtNEHY60
>>423

「いらっしゃいませぇ」

 いつもと違った感じで出迎えられる『トロイメント』は、割と盛況のようだ。

「あら、真紅じゃなぁい。珍しいわね、この時間帯にくるの」

「あなたの様子を見にきたのだわ。ちゃんと働いてるかどうか」

「随分ねぇ。ちゃんとやってるわよね? 白崎さん」

「仕事中に呑まなければもっと良いのですが……」

 水銀燈は、ここ『トロイメント』のバーテンダーとしてバイトを始めた。
お酒がもともと好きで、調理も淡々とこなせる彼女にはどうやら天職のようで。

『なにやら美人で気さくなバーテンダーが居る』。そんな評判が広がって、彼
女がシフトで店内に居るときは明らかに客が増えたように思う。普段の静かな
雰囲気とは大違いだった。

「商売冥利に尽きるんじゃないかしら?」

「いやはやなんとも……複雑な心境ですねえ」

彼は私の言葉に対して、何だか微妙な笑いを浮かべるのだった。

425以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 03:28:23.25 ID:JQtNEHY60
>>424
 
 新たに扉が開けられて、風が入り込んでくる。

「うお……なんだこの客の数は。ほんとに盛況なんだな」

「ジュン、遅いのだわ。あまりレディを待たせるものでは無いわよ」

「はいはい、悪かったよ」

「『はい』は一回でしょ」

「はいはいはいはい」

頭を掻きながら、彼は私の隣の席につく。

「ジュンも来たのねぇ。ひょっとして二人で冷やかしにきたのぉ?」

「いや。お前が真面目に働いているかどうか確認しにきた」

「真紅と同じこと言わないでよお……」

おばかさぁん、と言いながら。料理の準備をするとか言って、彼女は奥に引っ
こんでしまった。そんな様子を見て、白崎さんを含めた私達三人は、お互い顔
を見合わせて苦笑いである。

426以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 03:29:28.44 ID:JQtNEHY60
>>425


 ジュンが日本に帰ってきてから、私は。丁度彼と二人きりになった時に、自
分の思いを伝えようとした。でも、彼はそんな私を制止して。

「……ちょっと。ちょっとの間、待っててくれないか。真紅」

そんな言葉を、発した。
 私がまた不安になってしまっているところを、水銀燈が励ましてくれて。

「待つのはいっつも、女の方よねぇ」

と言いつつも、私の方へ向ける視線は穏やかだった。

『きっと、大丈夫だから』

本当に小さな声で呟かれた言葉だったけど、それが私のこころの中に響いてい
た。
 彼は彼で服飾学校の方に入学しなおし、また勉強を続けることにして。私と
水銀燈、そしてジュンとの三人によって紡がれる時間が、また戻ってきた。


427以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 03:34:14.81 ID:JQtNEHY60
>>426

 そして。彼が日本のデザインコンクールで入賞してから。彼の方から、改めて
告白をしてくれたのだった。


『……やっと、ひとつ区切りがついたと思う。あと』

『ずっと前の……返事をしてなかったんだ。本当にごめん』

『僕はそんなに強くないけど……今は言える。これからも宜しく、真紅』


 そうやって私達は恋人同士になって。私はまた、泣いてしまった。

 一番に水銀燈に報告して。彼女は私を抱きしめながら、『おめでとう』という
言葉をくれて。……もう、その日だけで、私はどれほど泣いたのかわからない。

 その夜は、『トロイメント』で宴会騒ぎとなった。水銀燈はその時『ここで働
かせてぇ?』と言い出して。流れも流れで、それがまかり通ってしまったのだった。

 ちまちまと呑んでいる私。
 際限なく呑み続ける水銀燈と、それに絡まれて呑まされるジュン。
 忙しくお酒を作り続ける白崎さん。

 思わず笑ってしまった。私の眼は、きっと真っ赤だったろうけど。
 だって、本当に楽しかったから。
428以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 03:34:44.50 ID:JQtNEHY60
>>427
 
「出来たわよぉ。水銀燈特製スープになりまぁす」

満面の笑みを浮かべながら水銀燈が奥から出てきた。

「おおっ、美味そうだな」

「もちろんよぉ」

私達はそれに舌鼓をうつ。野菜が沢山入っていて、それでいて深い味わい。
身体が温まる。

「水銀燈さん。今日はもう上がりで良いですよ。あとはこちらでなんとかします」

「ほんとですかぁ? じゃ、ちょっと着替えてきまぁす」

また奥に引っ込む水銀燈。

「いいの? 白崎さん。まだお客は沢山いるようだけど」

「大丈夫ですよ。彼ら全員の注文量は、水銀燈さんひとりに及びませんからね」

はぁ……と溜息をつきながら彼が言う。ま、確かに。

「あれ、水銀燈に気を遣ったんでしょう? 彼女、すぐに客モードに切り替わ
 っちゃいますよ」
429以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 03:35:21.15 ID:JQtNEHY60
>>428

「心配には及びませんよ、ジュン君」

口では何事も無いような感じであったが、微かに彼の顔に冷や汗が浮かんでい
るような気がする……

「お待たせぇ。さて、何呑もうかしらぁ」

うきうきとした感じで水銀燈が戻ってきた。そしてすぐさまカウンター席につく。
あからさまに『しまった』という表情を浮かべる白崎さん。……結構抜けてる
んだろうか? 彼女がここで働くようになってから、リズムを崩したりしてる
のかも。


「そうね……久しぶりにお願いしようかしら。ジュン、紅茶を淹れて頂戴」

なっ、といった感じでこちらを向く彼。

「何言ってるんだ、今は僕は客で――」

「あら、いいわねぇ。私も紅茶が飲みたいわぁ」

「ふむ、良いですね。淹れ方の腕が訛ってないか、僕も確かめてみましょう」

私に加えた、二人の賛同。『なんなんだよ全く……』と言いつつも、しぶしぶ
彼はカウンターの裏へ回る。

430以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 03:36:16.61 ID:JQtNEHY60
>>429




 彼はお湯をわかし、湯をティーポットとカップに入れて温め始めた。
 カップの数は、三つ。

 私達はその様子を、静かに見つめている。

 懐かしい。昔からこうやって、よく紅茶を淹れてもらった。
 店の中の喧騒から、私達の空間だけが切り取られたような、静謐。
 ふと水銀燈の方を見ると、彼女は穏やかな表情を浮かべていた。
 眼があって、お互いに微笑み合う。

 
 水銀燈。あなたともずっと、一緒に居られるわよね?
 まあ、喧嘩をすることもあるだろうけど。
 それもひとつの、私達の在り方。




431以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 03:37:59.46 ID:JQtNEHY60
>>430



 ゆめか、うつつか。
 私達三人の関係は、少し変わったようで。
 それでいて、全然変わっていないようにも思えるの。
 昔から、ずっと楽しくて。これから先のことは、勿論わからないけど……



 時間はあまりにもゆるやかに、
 そしてあまりにも確実に流れていって。
 


 それでも、私達は生き続ける。
 人生という名前の旋律を、奏でながら。
 もう"やさしい嘘"をつかなくても、きっと。
 静かに、静かに。音を紡いでいければ良いと思う。



 そう、この現実の中で。


 
 その旋律は――夢見るように。

432以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 03:39:50.69 ID:JQtNEHY60
>>431で、【ゆめうつつ】〜トロイメント〜は終了です。
ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。
自分には勿体無いような感想まで頂いてしまって、感謝しきりです。

またいつかお会い出来ることを願って。それでは……
433以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 03:40:52.02 ID:B+2y2Mz00
>>432
こんな時間こんな心境の時に読むもんじゃなかったかも知れない
何か知らんが泣けてきた
434以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 03:43:39.11 ID:uG3aSGv/0
>>432
読みやすい文章に加え複雑な心情描写、深い演出力に魅せられました。
私も見習いたい物です、GJ!
435以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 03:45:24.95 ID:YI3BWYeHO
>>432
すごい完成度ですね。キャラクターは流用してるけれど、これはこれでひとつの物語として十分通用する質だと思いました。



三角になったけど、修羅場にならずに円満に収まって良かった。涙する真紅と水銀燈に萌え(*´Д`)


GJ!!!!!
436以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 03:54:38.13 ID:AxEMo5B80
>>432
良い文だった、乙!
437以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 04:12:12.83 ID:JQtNEHY60
ひ、ひとが一杯いた……すみません、まったり投下しすぎましたorz
>>433-436
感想ありがとうございました。あとひとえに、この妄想に付き合って頂けた
だけでも幸いです。
ちょこっと間をおいて出戻ってしまった訳ですが……次はいつになるかわかり
ませんけど、またお会い出来ればと思います。しばらくは読みの側として、
感想や保守に回ろうと思います。

このスレに幸あれ! それでは、失礼します……

438以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 04:47:28.78 ID:uG3aSGv/0
>>437
乙かレンピカ
439以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 05:23:36.79 ID:uG3aSGv/0
さすが平日の早朝、保守要員不足だな
440以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 05:24:46.44 ID:YI3BWYeHO
書き手も不足気味な希ガス。みんなスランプなんかな?
441以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 05:46:40.26 ID:WEMUbogW0
hosyu
442以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 05:52:33.08 ID:ca/2vcxIO
保守
443以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 06:22:11.36 ID:157yvHoQ0
保守
444以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 06:23:31.96 ID:OI3p+P0C0
445以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 06:26:36.76 ID:seVuf6P+0
朝からカナキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
446以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 06:29:09.48 ID:0P4DrMVIO
カナリアと犬テラカワイスwwwwww
447以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 07:00:11.29 ID:ca/2vcxIO
保守
448以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 07:11:00.33 ID:NI2N1o3A0
>>444
朝から和んだ
雰囲気が良い
449以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 07:37:31.70 ID:FEHO+Jat0
>>437
ラストの、
>その旋律は――夢見るように。
がゾクッときた。
かなり高クオリティな小説をありがとう。GJ!
450以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 07:59:26.53 ID:ca/2vcxIO
保守
451以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 08:07:47.16 ID:8mNHuciSO
>>437
世界観に引き込まれた・・・

クオリティーたけぇぇwww
GJっす!
452以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 08:31:20.28 ID:82jG7Ko30
>>432
長いことお疲れ様
水銀燈が真紅のためにうまく立ち回ってくれたようで・・・
面白い作品でした
453以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 08:35:14.51 ID:xpxtELAL0
>>432
すさまじいクオリティーでした!GJ!
再び会えることを祈って…
454以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 09:11:34.39 ID:56h74C1V0
>>432
すばらしい良作に感謝。
本当に感動モノでした。GJ!!
455以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 09:48:35.41 ID:IAV25B470
HOS
456以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 09:50:30.65 ID:0P4DrMVIO
漫画を読む薔薇水晶
薔「・・・ツンデレブーム」
蒼「なんで図書室に漫画があるんだろう」

帰り道で
ジ「薔薇水晶一緒に帰ろう」
薔「な、なによ!気安く話しかけないで!!」
ジ「は?」
薔「ま、まったく、なんで私がジュンと!」
ジ「ば、薔薇水晶?」
薔「も、もう、別に一緒に帰りたい訳じゃないけど、しょうがないから一緒に」
ジ「嫌なら別にいいよ、やっぱベジータと帰るわ・・・ベジータ!」
薔「え」
べ「なんだ?」
ジ「帰るべ」
薔「あ・・・ジュン・・・」
べ「いいぞ、ゲーセンでも寄ってくか」


薔「・・・・・くすん」
457以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 09:50:40.08 ID:TCtAXloDO
>>432
感動したGJ
458以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 10:08:16.51 ID:k09LzASQ0
忙しくて全部読む暇がない・・・・・orz
459以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 10:09:21.59 ID:8mNHuciSO
>>456
ツンデレktkr!www

だが、デレる前にいなくなるなよwJUMさんよ〜!www
460以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 10:14:17.99 ID:TCtAXloDO
>>456
ツンデレはもろはの剣、素人にはおすすめできない
461以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 10:46:33.35 ID:TCtAXloDO
462以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 10:59:43.10 ID:IAV25B470
捕手
463以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 11:15:06.83 ID:YLoXDpfn0
コンビニにて

真「ちょっと、ジュン、早く買うのだわ!!」
ジ「わ、わかったよ・・・(ゴムなんて恥ずかしくて買いづれーよな。こんなとこ知り合いに見られたら・・・)」

巴「いらっしゃいませ〜!あ、桜田k・・・ごめん・・・」

そんなイタイ保守
464以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 11:18:36.79 ID:M6Nk8xzd0
>>463
これは痛いwww
465以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 11:50:26.87 ID:Wi2XVnyfO
保守
466以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 12:24:22.99 ID:k09LzASQ0
ho
467以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 12:52:01.86 ID:0P4DrMVIO
薔「ジュンと映画・・・」

○○・・・結婚・・・しよう
××・・・うれしいよ・・・
キスをする二人

薔(巷で人気の超純愛映画・・・雰囲気ばっちり)
ジ「・・・・・・」
薔「・・・・ジュン」
さりげなくジュンの手を握る
ジ「・・・・・・・・」
薔「ね・・・ジュン・・・」
ジ「・・・・・・・・」
薔「私も・・・・したいな・・・・キス」
ジ「・・・・・ぐー」



薔「・・・・・・くすん」
468以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 13:16:03.50 ID:4C1OpVoAO
薔薇水晶に栄光あれー!!!
469以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 13:33:25.86 ID:ca/2vcxIO
ばらしー……。
470以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 13:50:57.43 ID:KFQOKvOR0
ばらしー・・・・(T-T)
471以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 13:56:09.98 ID:kbViOHrrO
今更ながら>>437乙でした
472以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 14:18:09.78 ID:r83MCq36O
保守
473以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 14:48:45.68 ID:ca/2vcxIO
保守
474以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 15:07:36.61 ID:oDIQP9hx0
保守
475以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 15:34:12.88 ID:DBl0r/Vi0
ジ「ベジ、一緒に学食に……どうしたんだよ。」
ベ「フン。貴様のようなキングオブモテモテサーガのような奴は、一生乳繰りあっていれば良いのだ!」
ジ「ベジ……君だけは分かってくれていると思っていたのに……。
  真は僕の事召し使いみたいに扱うし、翠は真にライバル意識燃やしてるだけだし、
  銀はからかっておもしろがってるだけだし、蒼はなんかアブないし、
  薔薇々々は何考えてるかわかんないし、雪は変な薬の実験台にしてくるし……!
  その上幼稚園児のお守と自称天才デコッパチのやらかした事件の後始末間でやらされて。
  この前なんか町内回って頭下げてきたんだぞ!
  僕のどこがモテているっていうんだよ!返してくれ!僕の日常を!僕の生活を!
  うぅ、ヒグッ、グスン」
ベ「……わるかった。オレが誤解していたよ。もう泣くな。今度男だけで遊びに行こうぜ。
   話、聞いてやるよ。」
ジ「ありがとう……ありがとう……ベジ……。」

当日、待ち合わせ場所の公園。
ベ「よう、ジュン。早かったな。」
ジ「いかにも、オレはジュンだ。」
ベ「変なやつだなw今日は男だけの水入らずだ。『とことん遊びまくろう』ぜ。」
ジ「それなら、トイレに い か な い か ? 」
ベ「つれションか?まあいいけど。俺も『したい』し。」
476以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 15:34:41.05 ID:DBl0r/Vi0

トイレの中
ベ「……おい、ジュン、なぜ同じ個室に入って鍵をしめるんだよ?」
ジ「よかったのか?ホイホイついて来ちまって。俺はノンケでも構わず喰っちまう漢なんだぜ?」
ベ「はッ!!き、貴様!桜田ジュンではないな!?」
ヤ「いかにも……。我が名はヤマジュン。801のスレより此の地に来た。
  そなたが野菜王子だな。梅岡殿がありながら野菜に手を出すほどとは聞いていたが、
  なるほど、持て余している。」
ベ「まさか……ッ」
ヤ「 う ほ ッ 。 や ら ま い か ? 」
ベ「い、いやだ……ッ。俺はッ!此処から出してくれーーーーーーーーー!!」
ヤ「いいこと思い付いた。お前、オレのケツの中で(ry」



アッーーーー!
477以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 15:35:29.50 ID:DBl0r/Vi0
番外編

ジ「ベジ……遅いな。もうこんな時間だ。ハハッ……。」
ジ「こんな身勝手な奴、見捨てられて当然か……。」
ジ「雨も降って来た。……帰ろう。」
ジ「あ……。」
薔「……傘。風邪、引くよ?」
ジ「え……」
薔「私の傘、使って……。」
ジ「!!」
薔「手、冷えきってる。ジュン、かわいそう……こんなに濡れて……こんなに傷付いて……。」
ジ「薔薇水晶……君は……」
薔「私で良かったら話、聞くから……。家、行こ……?」
ジ「ありがとう……」
薔(……作戦……成功……ニヤリ)
478以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 15:40:53.33 ID:5E6yet3V0
>>476
ベジータ、君の事は忘れない。安心して梅岡と一緒に801のスレに飛び立ってくれ。
479以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 15:53:38.79 ID:ca/2vcxIO
さようならべジータ。801スレで会おう。
さようなら、さようならべジータ
480以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 16:22:34.20 ID:ca/2vcxIO
保守
481以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 17:00:30.49 ID:RVU3cP410
ほしゅ
482以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 17:16:40.83 ID:ca/2vcxIO
保守
483以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 17:39:25.46 ID:4C1OpVoAO
ほす
484以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 17:57:24.83 ID:VdnvwrxPO
485以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 18:21:22.13 ID:KS2pvdjJ0
保守短編投下。
ネタは今日帰ってるときの状況を薔薇乙女に合わせてみた。

突然降った雨の日に

真紅

真紅「ちょっとジュン、あなた傘もってないの?」
ジュン「おまえがいうな。つーか走れ。」
真紅とジュンは帰り道を走っていた。帰ってる途中に急に雨が降ってきたからである。
降水確率は50%、朝は降っていなかったのでジュンは傘を持っていかなかった。そしてそれは真紅も同じである。
真紅「ちょっとジュンの家で休ませてよね。」
ジュン「べ、別にいいけど・・・・」

真紅「温かい紅茶も出してよね。」
ジュン「わかってる。まず、・・・走れ」

ジュン「はぁ、はぁ・・・やっと見えてきた。」
真紅「まったくこれくらいで息を上げるなんて体力がないんじゃない?」
ジュン「べ、別にいいだろ・・・」
486以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 18:21:51.07 ID:KS2pvdjJ0
>>485
〜桜田家・玄関〜
ジュン「ついたぁぁぁ。ぜいぜい・・・」
真紅「はぁはぁ、まったくこれくらいで疲れるなんて。」
ジュン「おまえだって、はぁはぁ・・・疲れてるだろ・・・」
のり「ジュンくんお帰り、あら真紅ちゃんも一緒なの。いまタオル出すわね。」
ジュン「あ、ありがと・・・はぁはぁ」
真紅「ど、どうもなのだわ・・・はぁはぁ」

〜桜田家・リビング〜
真紅「やっぱりジュンの淹れた紅茶はおいしいのだわ。」
ジュン「そうか。褒められてうれしいよ。」
真紅「やさしくて、暖かい味だわ。」
ジュン「そうか?・・・・あ、おかわりいるか?」
真紅「そうね。もらうのだわ。」
ジュン「確かお茶請けがあったはずだけど・・・あった。」
真紅「ありがとうなのだわ。・・・ほらジュンも飲みなさい。」
ジュン「お前がついでくれるって珍しいな。」
真紅「そんなことないのだわ。ただ・・・ジュンに迷惑ばかりかけてられないと思って・・・」
ジュン「真紅・・・・」
のり「(おじゃまみたいね。)(リビングから出ていく」

〜真紅は冷え切った体を不思議なあたたかさを持ったジュンの紅茶にあたためられたのでした〜

おわり
487以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 18:25:58.95 ID:0P4DrMVIO
アンマー
真紅テラモエス
488以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 18:40:56.40 ID:Wi2XVnyfO
保守
489以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 18:41:00.38 ID:F5O6rQEs0
そうだねプロテインだね!

http://oppai001.fkserver.net/
490以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 18:59:41.73 ID:KS2pvdjJ0
保守短編

突然降った雨の日に

水銀燈

ジュン「おーい、水銀燈。一緒帰ろうよ」
水銀燈「いいけどぉ・・・・やっぱり降ってきちゃったんだぁ」
ジュン「降って?・・・雨降ってるや。」
水銀燈「テレビで50%っていってたけど今ごろ降ってくるとわねぇ。」
ジュン「朝降ってなかったから傘なんてねーよ。」
水銀燈「あらぁ。なら私にまかせなさぁい。ちょっとついてきてぇ」
そういうと水銀燈は自分のロッカーのほうへと歩いていった。それをジュンは追う。
水銀燈「こんなこともあろうかと私は置き傘を2本していたのぉ」
ジュン「・・・・・1本しかないぞ。」
水銀燈「え?・・・・なんで?今日の朝は2本あったのに」
ジュン「まぁ1本あったならなんとかなるんじゃないか?」
水銀燈「なんとかねぇ」
ジュン「・・・・・・・・・」
水銀燈「・・・・・・・・・」
491以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 19:00:05.45 ID:KS2pvdjJ0
>>490
ジュン「(1本の傘  +  2人  =    )」
水銀燈「(雨     +  男と女 =    )」
ジュン「(相合傘)」
水銀燈「(濡れた女の子に男の子が興奮→家までついてく→おしたおs(ry)」
ジュン「しょーがないよな。」
水銀燈「え!?・・・・そうね。しょうがないのかも(ジュンったらエッチなんだから)」
ジュン「じゃあ帰るか」
水銀燈「え、ええそうねぇ。(既成事実ktkr)」
ジュン「じゃあ・・すこし恥ずかしいけど・・・」
水銀燈「私のほうが恥ずかしいわぁ。(////////」
ジュン「じゃあいくか。」
水銀燈「うん。私がんばるわぁ(イクなんて・・・」
ジュン「?・・・じゃあほらお前も入れよ」
水銀燈「え?・・・・相合傘?」
ジュン「そうだけど・・・違ったのか?」
水銀燈「う、ううん。違わないわぁ(危ない危ない、私がエッチな女の子だと思われるところだったわぁ)」

〜その後、水銀燈はジュンの肩が傘から出ているのに気がついてジュンとの距離を少し詰めたそうです。〜

おわり
492以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 19:02:01.81 ID:4WegyehR0
今から出かけるから空気読んでない投下。
【薔薇水晶と、ジュンと、雪華綺晶】
あらすじ――

水銀燈とキスしたのがバレル→
真紅の家に逃亡、そしてバレル(ばらしーたちはストーカーか……?)→
何故か真紅と逃亡→
たちふさがる姉妹たち(何故かみんな壊れてる)→
最後の刺客は水銀燈、真紅と意気投合し、ジュンをさらうことに→
そして、薔薇水晶たちが現れる→ 今此処ね。
ジュン死ぬ

問:この内容を、十字以内にまとめろ。
答:ジュンの浮気者。(解答者:ろーずくりすたる)
493以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 19:02:33.64 ID:4WegyehR0
「とりあえず収集をつけよう」
「何かジュンがすました顔で今までの流れを無視しようとしてるよ、雪華綺晶」
「ということは、結局どっちの味方か言ってないってことだね、薔薇水晶」
「悲しいね」
「浮気者だね」
「愛憎から生まれる悲劇?」
「むしろ素直狂う?」
 ナイフで腹をかき混ぜながら“愛してるよ、ジュン”とか言うつもりなのだろうか。
「……収集を! つけよう!」
 暑くもないのに、何故かジュンは汗だくだった。
「ねえねえ真紅」
「何かしら」
「つまりぃ、どっちの味方か言わないってことは、私たちと薔薇水晶たちは、同じくらい大切にされてるってことかしら?」
「ああ、なるほど。確かに、そう考えることも出来るわけね」
 ちらり。
「……う」
 ジュンは、真紅の何故かとても優しい微笑みを見て、言葉を失った。本当に裏表のない微笑み。おそらくは、真紅という少女の本質を表した微笑。
「……素直狂うかな、これは」
「うん、嫉妬に狂ふ、って感じかな」
「あ、ごめんなさい話進めますんでそのどこからか取り出した鉈は仕舞ってくださいむしろ仕舞ってお願いしますー!」
「――ちっ」
 舌打ちされた。

続く
494以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 19:02:50.47 ID:4WegyehR0
「薔薇水晶、それ使いたいの?」
 水銀燈の、純粋な疑問。
「えっと、そうですね。これを使ってジュンを虜に出来たらなーって思っては居ます」
「違う意味の虜だけどねっ」
「いや、雪華綺晶、わかってるなら止めてやれよ」
「この際手段は選ばないと誓いを立てたの。ジュンを手に入れるため」
「いや、っていうかさ、別に僕はもともと逃げるつもりなんて――ぐふっ」
「あらジュン、そんなところで蹲ってどうしたのかしら。次元の歪にでもやられた?」
「nのフィールドでも開いたのかしらね」
 っていうか二人だろうが、やったのは! ジュンは視線で訴える。痛くて喋れなかったから。
「何?」
「何かしらぁ?」
 ……いや、逆らえるわけではないのだけどね。
「っていうか、ナチュラルに何してるの、二人とも!」
「そうだよ! ジュンをいじめないで!」
「……さっきの鉈は何なのかしら」
「私たちはいいの! ジュンを傷つけるわけじゃなくて、ジュンが私たちしか見れなくなるようにするためだから!」
「精神的傷を、負うと思うんだけど」
「そんなわけで、ジュンを傷つける人は、誰であろうとも許さない!」
「あ、僕のことはシカトなんだ」
 せっかく痛む身体にムチ打って発言したのに。
「と、いうわけで、」
「真紅、水銀燈」
「「貴方たちを、倒します」」
 無駄に決まっていた。

続く
495以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 19:04:13.15 ID:4WegyehR0
「倒します、ねえ」
「私たちと、張り合うの?」
「というより、もっとふさわしい場所を用意しました」
「へえ、何かしら?」
「それは――これです!」
 ばばーんっ。
「第一回(浮気者で鈍感ででも結構優しいところあって、だからといってそれをあんまり振りまくんじゃねえよ)ジュン争奪戦〜」
「どんどんぱふぱふ〜」
「「――は?」」
 真紅と、水銀燈が同じように呆けた顔をした。
「えっと、それは何? タイトルは別に何もいうことがないんだけど」
「そんな風に思われてたのか、僕……」
 ジュンが隅っこの方でいじけた。この際どうでもいいことだが。当事者なのに。
「何だかよくわからないのですけど、ジュンがモテるので、この際ジュンに一番ふさわしいのは私たちなんだ、ということを再認識させてやろうかと」
「すごい自信ね。私とジュンよぉ?」
「大丈夫です。ジュンは真紅の方が、一緒に居て安心するって言ってました」
「へえ――」
 ぎろり。
「真紅、本当?」
 ぶんぶんっ。ジュンが、真紅に向かって必死で首を振った。言うな。言わないでくれ――。
「ええ、本当よ(即答」
「ジュンーーーーーーーーーーーっ!!」
「うわごめん僕はそんなつもりは決して、っていうか真紅の裏切り者――! う、うわああああああああ」
 どす、ばき、ぐしゃ。(あくまでイメージです
「というか、アレはいいのかしら? ジュンを傷つけてるけど」
 真紅が、アレに目を向けないようにしながら言った。
「浮気者にはいい薬ー」
「つまりはジュンが悪いのね」

続く
496以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 19:04:55.54 ID:4WegyehR0
ここまで。久しぶりで全然書けないとか。
497以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 19:07:24.20 ID:82jG7Ko30
久しぶりだが簡潔なあらすじで一瞬で把握できた
JUMが羨ましいようなそうでないような
498以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 19:26:01.62 ID:0P4DrMVIO
>>491
バロスwwwwww
銀ちゃんテラエロスwwwwww
>>495
薔薇水晶とジュンktkrwwwwww
ジュン羨ま・・・・しいかな?
499以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 19:31:02.44 ID:NI2N1o3A0
>>495
相変らずテンポが良い
そして優柔不断なジュン君がいけませんね、はい

>>491
ちょwwww銀ちゃん何考えてんのwwwwwww
500以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 19:49:25.45 ID:ca/2vcxIO
保守
501以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 19:54:48.08 ID:WGuUq3og0
保守代わりに投下

薔「・・・金糸雀」
金「何かしら?」
薔「・・・人形・・・好き?」
金「う〜ん、嫌いじゃないかしら。みっちゃんが趣味で集めてるっていうのもあるし。
  私はビスクドールが好きかしら。薔薇水晶は?」
薔「・・・邪神モッコス」
金「・・・・・・」
薔「・・・・・・」
502以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 19:55:08.67 ID:Lzbq9vOc0
テラモッコスwwwwww
503以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 20:09:19.23 ID:KS2pvdjJ0
保守がてら長編投下します。
504以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 20:10:14.44 ID:KS2pvdjJ0
>>314
チビ蒼星石とチビ翠星石〜ただひたすらに・・・No12

〜桜田家〜
真紅「さてやっと家なのだわ。」
ジュン「まぁ僕の家なんだけどね。」
真紅「どうでもいいのだわ。あの双子ちゃんがおなか減らせていると悪いから早く作るのだわ。」
ジュン「頑張って。」
真紅「・・・・ジュンも手伝うのだわ。」
ジュン「えーー。いy
真紅「手伝うわよね。」
ジュン「ハイ。テツダイマス」
真紅「よろしい。」
ジュン「(手伝わないといろいろと責めて来るくせに・・・。)」
そんなことを思いつつジュンと真紅は家に入っていった。

水銀燈「ということで、約束を破った男の元から鶴は消えていきました・・・。」
翠星石「やくそくをまもらないやつはだめですぅ」
蒼星石「でも、この人だってとのさまからしょうがなくいわれたんだからしょうがないんじゃない?」
翠星石「だめですぅ。やくそくをまもらないやつはさいてーなやつですぅ」
蒼星石「そうだけどさ・・・。」
水銀燈「まぁまぁそんなに喧嘩しないで・・・私ちょっと下見てくるからちょっと待っててねぇ。」
翠星石「わかったですぅ」
蒼星石「またよんでね。」
水銀燈「わかったわぁ。」
〜続く〜
505以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 20:11:09.73 ID:ca/2vcxIO
邪神ktkrwwww
506以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 20:11:20.45 ID:KS2pvdjJ0
>>>504
真紅「だからボウルはどこにあるの?」
ジュン「だから知らないっていってるだろ。」
真紅「まったく頼りにならないわねぇ。いいわよ。じゃあ探すわ」
ジュン「最初からそうすればいいのに(ぼそ」
真紅「聞こえてるのだわ。ジュンも手伝いなさい。」
ジュン「・・・・(いやっていってもどうせやることになるだろうしな。)わかったよ」
水銀燈「そんなに下僕みたいにこき使われていいのぉ?」
台所でジュンと真紅が言い争いをしている後ろに水銀燈がいた
ジュン「わぁ!・・・いたのか」
水銀燈「なによぉ。いてわるいのぉ?え〜ん」
ジュン「わわ、わるかったって。」
水銀燈「謝る気があるなら頭なでてぇ。」
ジュン「わるかったって(なでなで」
水銀燈「ふふっ。許してあげるぅ」
〜続く〜
507以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 20:11:47.97 ID:KS2pvdjJ0
>>506
真紅「ジュン、水銀燈は嘘泣きよ」
水銀燈「うわぁぁん。真紅がいじめるよぉ。ジュンたすけてぇ。(ジュンに抱きつく)」
ジュン「おわっ、離せ。」
水銀燈「いやよぉ。真紅がいじめるものぉ。」
真紅「なにいってるのだわ。」
ジュン「・・・・・・いいから離せ」
水銀燈「あら冷たい。」
ジュン「さすがに十数年一緒にいると扱いはわかってくるもんだぞ。」
水銀燈「あら、残念。」
真紅「だからさっさとボウルを探しなさい」
水銀燈「ねぇ、真紅ぅ〜。あなたの後ろの棚にあるものなにかしらぁ?」
真紅「私の後ろ?・・・・・・あったのだわ」
水銀燈「まったくもっとさがしなぁい。」
真紅「別にいいでしょ。それより双子ちゃんを放置しておいていいの?」
水銀燈「そうだったわぁ。じゃあリビングにつれてくるわぁ」
そういうと水銀燈はまた二階へとあがっていった
〜続く〜
508以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 20:12:40.13 ID:KS2pvdjJ0
>>507
真紅「そうよ。」
ジュン「そうなのか・・・・・・」
真紅「なによ。自分ではわからないって言うの?」
ジュン「よくわからないんだよ。」
真紅「鈍感ね(ぼそ」
ジュン「なんかいったか?」
真紅「いや、べつになにもいってないわ」
ジュン「そうか。」

そういったやりとりをしていると水銀燈が翠星石と蒼星石を連れて下りてきた。
翠星石「ご飯はまだですぅ?」
ジュン「もうちょっと待っててな。」
蒼星石「?。でまえ・・・じゃないよね。だれつくってるの?」
蒼星石は台所から聞こえてくる包丁のリズミカルな音を聞き不思議に思った。
真紅「私なのだわ。」
蒼星石「!・・・あ、えと・・・・」
翠星石「・・・チ、チb」
〜続く〜
509以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 20:13:04.15 ID:KS2pvdjJ0
>>508
真紅「チビなんていったらご飯は抜きなのだわ。あと私は真紅っていうのだわ。よろしく」
翠星石「あう・・・・よろしくですぅ」
蒼星石「よ、よろしく・・・・」
水銀燈「真紅ぅ。子供を威嚇して何が楽しいのぉ?」
真紅「べ、別に威嚇なんてしてないのだわ」
水銀燈「あらぁ?そうなの。でもこの双子ちゃんは真紅におびえてるわよぉ」
真紅「・・・・」
ジュン「あ〜。そこまでにしとけ。真紅は料理を続けて、水銀燈はからかわない。」
水銀燈「はぁ〜い。あなたぁ」
ジュン「だから変な風に呼ぶなって」
水銀燈「いいじゃなぁい」
翠星石「(すいぎんとう・・・ジュンにべったりですぅ)」
蒼星石「(ぼくもあんなふうにじぶんをひょうげんしてみたいな。)」

いろいろな人にいろいろな思いを抱かれながら時間は進む。
真紅、水銀燈、翠星石、蒼星石、みんなの思いは鈍感ジュンへと伝わるのか。さて楽しみですこと。

〜続く〜
510以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 20:13:10.34 ID:FEHO+Jat0
モッコスww
511以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 20:14:12.41 ID:KS2pvdjJ0
今回の投下は以上です。
なんとか真紅を双子と絡ませてみましたがうまくいったでしょうか。
次回の投下は明日の夜にしたいと思います。
512以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 20:17:25.72 ID:RVU3cP410
>>511
毎日wktkしながら見てます。
かなりいいですね(’’b
俺もこんな双子の養子がホシイデス。
513以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 20:19:40.61 ID:EkvIe0EkO
子供っぽさを表すためのひらがなも
ほどほどがいいんじゃないかな
514以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 20:24:39.01 ID:KS2pvdjJ0
>>512
感想はありがたいです。双子は私もほしいぐらいです。
>>513
やっぱりそうですか。
これからは簡単な漢字は使わせていきたいと思います。
515以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 20:27:26.28 ID:8uc+03G90
薔「……金糸雀。」
金「何かしら?」
薔「鳥好き?」
金「好きかしら。実は家で九官鳥飼ってるかしら。」
薔「…へー。」
金「薔薇水晶は?」
薔「砂ズリうまうま。」
金「……。」
薔「……。」
516以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 20:27:35.65 ID:NI2N1o3A0
ちび双子で和むのが日課になってきたwww
517以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 20:28:27.00 ID:NI2N1o3A0
>>515
梅酒噴出したwwwwwww
518以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 20:35:43.61 ID:8uc+03G90
薔「……金糸雀。」
金「何かしら?」
薔「正直ネタが無い」
金「……。」
薔「……。」
519以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 20:39:15.32 ID:ktzcLxej0
誓えないと誓えます。
誓わないと誓います。
誓わないと誓えます。
私は私、貴方は貴方。
決して交わることの無い、平行線。
決して乱れぬ、正しい秩序。
そのダムが崩壊するとき。
この世は果てる。
双子のブナの木、貴女の夢は何色?
適うならば、この世に赤と黒が運びらない様に。
今日も世界樹の根元で、あなたに祈りを捧げる。
嗚呼狂想歌、何時までも貴方と私の愛が尽き果てぬように。

蒼:ふぅ、狂想歌か・・・
J:ごめん、怖い。
蒼:見てたの?
J:はい、御免なさい。
蒼:よろしい、さて今日は何をして遊ぼうか・・・
J:まともな遊びをオーダー!
蒼:よろしい、それなら普通の遊びだ。
520以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 20:58:18.96 ID:4C1OpVoAO
521以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 20:59:40.22 ID:jh4Nrqv9O
キノを思い出した
522以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 21:03:50.48 ID:TCtAXloDO
>>521
俺も俺も
523以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 21:11:08.46 ID:jh4Nrqv9O
ちなみにY巻冒頭
524以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 21:21:08.75 ID:8uc+03G90
薔「……金糸雀。」
金「何かしら?」
薔「宝石好き?」
金「うーん、綺麗だと思うけど特別好きって訳じゃないかしら。高いものだし。」
薔「…へー。」
金「薔薇水晶は?」
薔「……結構すき。…実は欲しい石もある。」
金「意外かしら。薔薇水晶は宝石よりアッガイってイメージかしら。
  それで、どんな宝石が欲しいのかしら?」
薔「……エイジャの赤石。」
金「……。」
薔「……。」
525以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 21:23:13.70 ID:NI2N1o3A0
ちょwwwwwwwwwwそれはwwwwwwwwwwwwww
526以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 21:24:42.77 ID:WGuUq3og0
>>524
これがないとそれは不完全だ!
⊃【石仮面】
527以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 21:31:33.14 ID:ktzcLxej0
真理とは何ぞや?薔薇乙女に聞いて見た。

J:真理って何?
真:そうね・・・向こうにやけに甘くて、美味しい紅茶を入れたの、どうぞお入り・・・
J:それは・・・逃げる!

J:真理って何?
銀:そぉねぇ、それより私の部屋でお話しましょぉ、此処じゃ人が多すぎるわぁ。
J:!?逃走を謀る!

J:(聞く意味あんのかなぁ?)真理って何?
雛:それはねぇ、私の家のベットにインすれば、分かるのよ。
J:コレは罠だ!逃げろ!!

J:・・・真理って何?
金:それより、ミッちゃんの家に行けば、もっと良い思いができるのかしら。
J:そうはいかん崎!

J:真理って何?
薔:気持ち悪い・・・家まで送って・・・
J:(・・・学校で走り回ってたよなぁ。)dファースルー!!

J:真理って何?
雪:それより、良い薬が出来ましたのよ、それはもう、全身から快楽を受けるような・・・
J:生憎、体調は万全ですから。
528以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 21:32:14.02 ID:ktzcLxej0
>>527

J:真理ってなにぞや?
翠:コレだからチビは!!・・・そんなに言うなら、家で教えてやるです!
J:ああ用事があったんだ、御免(全力疾走)

J:真理って何?
蒼:・・・真理・・・真の理解の意を指すが、その真の理解が求められていないので、詳細は分からない。
J:流石だな。
蒼:(フッ)そこで僕なりの回答をお見せしよう・・・家で皆呼んでおいたんだ、可愛がってあげるよ。
J:・・・そのオーラは、黒星石!
黒:久しぶりだねぇ、相変わらず美味しそうだ。(性的な意味で)
J:チッ!まさか此処で会うとは!

J:HP500。
黒:HP510。

ナレータ:ジュンの攻撃、ジュンは蒼星石に中段突きを食らわせた!90のダメージ!蒼(420)
ナ:蒼星石の攻撃、ジュンは蒼星石の乱舞を受けた!13,25,32,のダメージ!J(430)
ナ:Jの攻撃、ジュンは最終奥義、終焉の乱撃を食らわせた!150,140,160,のダメージ!ジュンは反動でHPが1になった!
ナ:Jは戦いに勝った!

J:はぁ、はぁ、疲れた、まさか此処でコレを使うとは・・・
蒼:うーん・・・ハッ!此処は?!
J:しょ、正気に戻ったか・・・
蒼:実は今日、皆でジュン君を食べるために、探してたんだけど(性的な意味で)もうボロボロだね、さっさと連れ帰ってしまおう
ジュンは目の前が真っ暗になった!!
529以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 21:32:24.79 ID:jh4Nrqv9O
>>526
薔薇しぃならもう持ってると思う
530以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 21:32:35.21 ID:rpZqMwVLO
一連のコントのおかげで薔薇金に
はまってしまったわけだが
531以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 21:32:41.29 ID:8uc+03G90
薔「……石仮面。・・・・・・石仮面。」
金「あの、薔薇水晶?」
薔「……。」(石仮面→石仮面→石仮面→石狩鍋→鮭)
金「もしもーし。ノックしてもしもーし。」
薔「・・・カマの部分が美味しいよね。」
金「石仮面のカマの部分!?」
532以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 21:36:46.95 ID:0P4DrMVIO
>>528
ジュン哀れwww
>>531
なにをwwwwww
533以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 21:45:02.17 ID:8uc+03G90
薔「・・・・・・薔薇金。」
金「はあ。そんな事カナに言われても困るかしら。」
薔「…薔薇色の金星。」
金「へ?」
薔「……毎週様々な薔薇色の金星を紹介する番組。」
金「…薔薇色の金星って何かしら?」
薔「・・・さあ?」
金「……。」
薔「……。」
534以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 21:46:24.68 ID:Cp6lOual0
べ「PSPから発売ドラゴンボール真武道会よろしくグフェ」
真「PS2ローゼンメイデン ドゥエルヴァルツァもよろしくなのだわ」
ヤ「迷ってる君!どっちも買ったほうがいいかもよ?」
真「ヤムチャ・・・なにレギュラーの顔して出てきてるのよ!」
ヤ「ぐふぉぉぉ」
J「とりあえずどっちもよろしく〜」
そんな保守
535以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 21:52:14.14 ID:kbViOHrrO
だめだ。薔薇金がツボだ。
536以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 21:56:47.84 ID:8uc+03G90
薔「・・・ゲーム。」
金「・・・ゲーム。」

薔「どうせ〜」
金「私達〜」
薔金「出番がない〜。」
薔金「あぁ、悲しき二期組〜。」








蒼「一期から居ても出番が有るかは分からないけどね。(苦笑)」
537以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 21:57:16.59 ID:0P4DrMVIO
全米が泣いた
538以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 22:06:10.11 ID:xpxtELAL0
それでも買うけどね
539以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 22:13:00.02 ID:ZnSH47gn0
時代は戦国時代。少年桜田ジュンの村は凶悪な妖怪に襲われていた。

村長「一つだけ方法がある。『姫』の力を借りることだ」

『姫』 それは古来より存在する異形の者。妖怪に対抗できる唯一の能力者。
少年は姫を探す旅に出て、一人の『姫』と出会う。
姫の名は雪華姫(きらき)。妖怪に対抗できる力を持つ『姫』の一人だ。
雪華姫は言う。

「あの妖怪を倒すには私以外にあと七人の『姫』の力が必要です」

かくして雪華姫と少年は七人の仲間を求めて旅に出るのだった……。

--------

ジ「…なんだこれ?」
雪「劇場版薔薇乙女雪華姫 『薔薇乙女雪華姫と七人の戦姫』  ですわ。 来年公開予定ですの」
ジ「ねーよ」



…ごめ、保守用のネタいじりすぎたらおかしくなった。
540以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 22:13:14.54 ID:8uc+03G90
薔「昨日テレビ見てて思った。…アメリカって凄い。」
金「何がかしら?」
薔「・・・毎日のようハイジャックが起きたり隕石が落ちてきたり
  …宇宙人が攻めて来たりしてるのに大丈夫。」
金「…。」
薔「・・・それにとても強いコックも沢山居るし。」
金「…薔薇水晶?」
薔「…何?」
金「それは映画の中の世界かしら。」
薔「……どう言う事?」
金「あれは作り物かしら。」
薔「…じゃあ、核搭載の列車が暴走したり。」
金「まず核搭載の列車が無いと思うかしら。」
薔「……じゃあ、ベットに入ったカップルは必ず死んだり。」
金「それだとアメリカ滅亡しちゃうかしら。」
薔「…・・・なんだ。ならアメリカに何かこれっぽち興味無いや。ファックユー。」
金「・・・・・・。」
541以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 22:15:38.12 ID:0P4DrMVIO
>>539
よしそれで長編を(ry
>>540
薔薇水晶wwwwww
542以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 22:17:49.91 ID:ktzcLxej0
べ:ジュン、何か梅岡から逃げる方法は無い?
J:そうだな・・・ダンボールだ、ダンボール箱は敵の目を欺く最高の偽装と言える。潜入任務スニーキングミッションの必需品だ
ベ:そうなのか?
J:勿論だ。ダンボール箱に命を救われたという工作員は古来より数知れない
べ:本当にみんな……これを使ってきたのか?
J:当たり前だ。ダンボール箱をいかに使いこなすかが任務の成否を決定するといっても過言ではないだろう
ベ:……
J:ただし、いかにダンボール箱といえど素材は紙だ。手荒い扱いをするとすぐ駄目になるぞ
J:とにかくダンボール箱は大事に使え。丁寧に扱えばダンボール箱もきっとお前に応えてくれる
J:真心をこめて使うんだ。必要なのはダンボール箱に対する愛情。粗略な扱いは許さんぞ。いいな
ベ:・・・お前も大変何だな。
J:(グスッ)分かってくれるか?
ベ:今日は、朝まで愚痴を言い合ってやるよ。
J:ああ、有りがたい。
543以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 22:19:15.42 ID:0P4DrMVIO
それなんてメタルギ(ry
544以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 22:26:23.08 ID:dlmQPJWa0
 薔薇乙女宅。

薔「あ……きらきー、この人は私の恋人のジュ…」
雪「知ってますわ。だってジュン様は私とも恋人ですから」

薔「きらき……い?」

翠「翠星石とも恋人ですぅ」
蒼「僕とも恋人なんだよ」

薔「二人とも……!」

雛「ヒナとも恋人なのー」
金「カナの恋人でもあるのかしら」

薔(!!!!????)

銀「でもぉ、ジュンの一番は私よぉ」
真「何を言っているの? 私をおいて一番なんてありえないわ」


薔「……私が、最後だったワケか」
ジ(首肯)


有名漫画のパクリだ
545以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 22:30:19.32 ID:ktzcLxej0
ベ:・・・あそこに盗撮者が・・・
盗:ぐへへ・・・
ベ:貴様!
盗:あ、!す、すみません!!
べ:(盗撮していたカメラを取り上げて)盗撮なんかするな!
盗:へ、へぇ
ベ:網膜に焼き付けろ!!
盗:へ?
ベ:そうすれば捕まらん!、覚えて置け!
盗:へぇ・・・
ベ:良い事をした後は、気分がいいな!!ハッハッハッハッハー!!!
J:・・・すみません、警察を頼みます、大至急。
546以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 22:32:22.76 ID:0P4DrMVIO
>>544
あれかwwwwww
547以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 22:33:23.11 ID:8uc+03G90
薔「…たまにはお題を募集してみよー。」
金「わーパチパチ。で、お題って何のかしら?」
薔「…薔薇金は視聴者と繋がる番組です。」
金「視聴者って何かしら!?」
薔「…では安価指定>>547。」
金「話を聞くかしら安価って何かしら!?>>547って何の数字かしら!?」
薔「…では良いお題をお願いします。」
金「人の話を聞くかしら!?」
548以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 22:35:46.43 ID:0P4DrMVIO
やっちゃった?wwwwww
549以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 22:38:54.00 ID:MRNUSRyoO
>>547お前の数字だよwww
550以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 22:39:43.95 ID:rAMtioYP0
ということは自分でお題を出すんだな?
551以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 22:41:58.21 ID:ktzcLxej0
J:たまには、笹塚とかとも話すか・・・
笹:いよう。
J:よう笹塚。
笹:おまえって、ストライクゾーン何処?
J:うーん、15〜25くらい。
笹:せめぇなぁ。
J:(カチン)・・・笹塚のストライクゾーンって、どの位?
笹:ん?
笹:揺り籠から墓場まで。
J:アホか・・・
笹:アホって何だ!もう少し俺に優しくしてくれ!つーかもう少し優しく扱ってください・・・
J:電化製品かおまえは!
笹:もう保障期限切れってっぞ。弁償しろ。心の友と書いて心友
J:アタマ強く打って死ね心友。
笹:覚えとけよ!
J:・・・嫌だ
笹:…いいよ。覚えとくから。
笹:面白おかしく変態を量産できると思うなよ!
J:それは・・・行ったか、何なんだ?あいつ・・・
552以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 22:48:37.25 ID:8uc+03G90
薔「……やったーだーいせーこー」
金「…何が?」
薔「…今回は自分で指定した安価を自分で踏んでみようって企画でした。」
金「…企画ってなに?」
薔「…ここで長編がかぶって。「おいおい長編とかぶっちゃたよ。仕方ないな。
  大長編『薔薇水晶 金糸雀の銀河小亜っ牙猪』制作決定!!
  ・・・ってなったら面白かったのに。」
金「…だれも見ないかしら。そんなの。」
薔「……空気読んで長編用意しとこうよ。金糸雀。」
金「無茶言わないで欲しいかしら!!」
553以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 23:02:42.80 ID:0P4DrMVIO
読みたいwwwwww
554以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 23:03:10.89 ID:rAMtioYP0
>>552
薔薇水晶 金糸雀の銀河小亜っ牙猪に微妙にwktkしてしまう俺は末期か?
555以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 23:09:09.41 ID:rpZqMwVLO
さて、『薔薇水晶 金糸雀の(ry』にwktkするかね
556以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 23:21:54.60 ID:0P4DrMVIO
雪「今日のご飯は兎鍋ですよ〜」
薔「wktk」
ガタガタ
薔「?・・・二階って誰もいないよね・・・?」
雪「ええ・・・泥棒かも知れません・・・見に行きましょう」


二階に上がり物音のした部屋に
雪「・・・開けますよ」
薔「・・・うん」
ガチャ
べ「あ」
雪薔「・・・・・・・」



ジ「で、二人の下着とか盗んでたベジータをボコボコにしたと」
雪「はい」
ジ「まあベジータの自業自得だな・・・で、ベジータはどこに?」
薔「・・・・さあ」
ジ「さあって・・・まあいいか・・・所でこの鍋上手いな」
雪「はい、いいダシが出ました」
薔「さすがにそのままは無理だったよ」
ジ「え?」
557以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 23:27:21.83 ID:3HR5VwHW0
とうとう兎ばかりか野菜鍋までwww
558以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 23:29:30.87 ID:8uc+03G90
金「wktkされてるかしら。」
薔「……うん。」
金「どうするかしら。」
薔「……我に秘策有り。」


風雲急を告げる『薔薇色の金星』
困惑する金糸雀に薔薇水晶が告げた秘策とは!?
次回へ続く


金「こんな引き作っておいて大丈夫かしら?薔薇水晶。」
薔「……これで後は作者が淫行罪で捕まればOK。」
金「…それで?」
薔「・・・…別連載単行本二冊出して同系列の別雑誌で二年後ぐらいに再開。」
金「……。」
薔「……。」
559以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 23:31:37.71 ID:0P4DrMVIO
ちょwwwwww待てwwwwww
560以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 23:32:18.74 ID:Lzbq9vOc0
それはもしや・・・wwwwwwww
561以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 23:41:17.87 ID:BGpK294S0
たけし!たけしじゃないか!!
562以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 23:48:05.73 ID:kbViOHrrO
しまぶーwwwwクソワロスwwwww
563以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 23:53:03.64 ID:dlmQPJWa0
ああくそ…幕張連載中に逮捕されていればと悔やまれる
564以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 23:56:29.24 ID:VdnvwrxPO
木多はうんこ
565以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/25(火) 23:59:32.70 ID:82jG7Ko30
スレ違い注意。
566以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 00:07:26.38 ID:+dfsFTMk0
空気読まずに投下する>>368の続きってことで
567以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 00:08:25.07 ID:+dfsFTMk0
>>368

新たな大学生活にも慣れ始めたその頃にそれは起こった。
気晴らしにと雛苺と金糸雀とで喫茶店で紅茶を飲んでいたときに…

 べ「お、ヒナ嬢にカナ嬢に真紅嬢じゃないか。」
 金「あら、べジータ久し振りかしら。」

偶然にもべジータが隣のテーブルに座っていたのだ。
連れには同じ大学に行ったという笹塚がいる。

 べ「そういや今度の日曜に三年の同窓会やるって聞いたか?」
 雛苺「うゅ?そんな話聞いてないのー」
 笹塚「ありゃ、連絡が其処まで行ってなかったのか…まぁそーゆーことだから出来るだけ出席しろよ?」

私は黙りこくった、三年の同窓会だったら…。

 金「ちょっと待つかしら、真紅はどうするのかしら!?」
 べ「う…それなんだよなぁ…皆に掛け合ってみようか?」

べジータは困惑の表情をしている。別に面倒臭がっている訳ではないのは私にも分かった。
けれども彼に其処までして貰うのは申し訳ない、私は断ることにした。

 真紅「いいのよ、そもそも同窓会に出ても知り合いも貴方達ぐらいのものだし。
    それに日曜日はもう予定が入ってしまっているから…。」
 べ「真紅嬢…。」
568以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 00:09:49.05 ID:+dfsFTMk0
>>567
喫茶店の賑やかな雰囲気に似つかわしくなくこの空間だけは沈黙して止まってしまった。
私はその空気が嫌になって無言のままトイレへ向かう。昔からそうなのだがトイレの中は何故か落ち着けた。
私は自分に聞く、寂しい?と…自答は嘲りながら帰ってきた。

 ならどうしてあの時に日本に残らなかった?残ろうと思えば今みたいに自立すればよかったじゃないか。

それもそうだと思って自分を無理矢理納得させる。それでも胸が痛い。自分の胸の内の心の欠片が…歯車が軋みを上げながら無理矢理廻っているようだった。
泣いているのかと思ったが目からは涙はおろか潤んですらいなかった。
此処が私の変わってしまったところ…何時しか私は表情を氷りつかせることを学びそのまま心が麻痺してしまったのだ。
もう、泣くことすらなくなり始めている…それが無償に哀しい。
やがて日曜日が来た。私に予定などある筈もなく自分の家に居た。
することもないだろうと思っていたが引越しの荷物がまだ全部開けていなかったので丁度いい暇が出来た。
ダンボールを開けるとまず出て来たのは思い出の品ばかりだった。どうやら思い出の品を入れた箱だったらしい。
昔からいつも一緒にベッドで寝ていた犬のぬいぐるみに高校時代の写真…そして…。

 真紅「水銀燈から貰ったゲームボーイ…」

その昔ゲームを持っていないと言ったときに彼女に無理矢理押し付けられたものだった。
これを使ってもっと腕を上げて私を倒してみなさい、などと言っていたっけ。
そんな彼女に対して…私は別れ際にあんな酷いことをしてしまった…。
今更だがちゃんと会って、謝りたい…日本に帰って来た目的の一つでもあった。
日本に居れば彼女もひょっとしたら此処に帰って来るかもしれない、そんな期待を抱いて…。
でも現実そんなにことが上手く運ぶのだろうか?

 真紅「………手紙でも書こうかしら。」

犬のぬいぐるみをベッドに置いてから私は机に向かう。便箋とペンを引っ掴んで手紙をしたため始めた。
そろそろ、同窓会が始まっている時間なのだろうかと思いを馳せながら。
569以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 00:10:36.05 ID:+dfsFTMk0
>>568
とある焼肉屋に薔薇乙女高校最後の卒業生たちが集っていた。
その中には翠星石や蒼星石、雛苺、金糸雀、べジータに笹塚、そしてジュンの姿があった。
どういう偶然か上の7人は3年生で同じクラスになったのだった。

 J「おお、翠星石に蒼星石、久し振りだな。」
 翠「久し振りですチビ人間、その後の調子はどうです?」
 J「どうもこうも…ボチボチだよ、まぁ統計学の単位が危ないってぐらいかな。
   お前こそ花屋はどうなんだよ?自営業だなんて大変なんじゃないのか?」
 翠「そりゃ大変ですけど…でも翠星石の好きなことですから苦しくても楽しいですよ。」
 J「そっか…それは良かったな。蒼星石は大学生活はどうなんだ?」
 蒼「うん、僕もボチボチかな。ただ…もう来年には就職を考えないといけないのに何もやりたいことが思い浮かばないんだ。」
 J「そうだよな、就職を考えろって言うけどまだまだ僕等は何も知らないからな。
   けど焦って決めてもいいことなんてないからゆっくり考えよう。」
 蒼「………ジュン君は相変わらずだなぁ…お人好しっていうか、高校の頃から全然変わってないよね。」
 J「わ、悪かったな、ガキの頃のまんまで。」
 蒼「そんなことない、変わってないのは悪いことだって思われ勝ちだけどいいことだってあるよ。君みたいにさ。」

蒼星石の褒め言葉とも取れる発言にジュンは思わず耳まで真っ赤になっていた。
いつもは余り自分の思ったことを言わないのに今日はよく言葉に出している。
570以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 00:11:14.58 ID:+dfsFTMk0
>>569
暫くして蒼星石は再び口を開いた。

 蒼「僕、この間駅で真紅と会ったんだ。それで彼女は言ったんだ、自分は変わってしまったって。」
 J「………」
 蒼「けど本当は何も変わってない、寂しがり屋の癖にやせ我慢してて…
   君のことが好きなのにあの小さな体の中にそれを溜め込んでしまう。
   だからジュン君、君が真紅の………」
 べ「おっと、悪いが其処までだぜ蒼嬢!」

彼女を言葉を遮って突如べジータが割り込んできた。蒼星石は反論しようとしたがべジータの真剣な表情を見て思い止まった。

 べ「真紅嬢なんだがな、多分自宅にいると思うぜ。本当は今日誘おうと思ってたんだが俺からの誘いは断られちまってよ。」

苦笑しながらべジータは言う。それだけを聞いて僕は彼が言わんとしてることを悟った。

 J「ありがとう、べジータ!僕はもう行くよ!」
 べ「頼んだぜ、アイツにとってお前が白馬の王子様さ!」

べジータの恥ずかしい台詞を聞いてまた顔が赤くなるのが分かる。
けれども外の寒さがすぐに火照った顔を冷ましてくれた。
571以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 00:11:47.71 ID:+dfsFTMk0
>>570

ジュンが焼肉屋から去った後にべジータは一人酒を飲み始めた。
それは楽しみで飲んでいるというよりも自棄酒だった。

 翠「べジータ…お前…」
 べ「へへ、初恋の失恋ってのは…辛いなぁ…。けど俺がジュンに勝てる要素なんて何もないんだよな。」
 翠「…そ、そんなことねーです!今のべジータはべジータにしてはカッコイイですぅ…」
 べ「おいおい、なんで翠嬢が泣いてるんだよ、泣きたいのはこっちだってのに。」
 翠「う、うるせーです!お前がいじいじもやしオーラ出しまくりなのが悪いです!
   だから今日ぐらいは笑って酒を楽しめですぅ!!」
 べ「へ、ありがとうな…翠嬢。」

それに…翠星石がべジータに同情したのは、自分を重ねてしまったから…。
今でも蒼星石を見ると泣きたくなる、お互いを見れば見るほど自分の自分自身が嫌いな部分が浮き彫りになってしまう。
それが辛くって…別れてしまった。そして永遠の後悔をすることになった。
何時かこの傷付いた鏡は直るのだろうか…?
572以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 00:12:48.52 ID:+dfsFTMk0
>>571

外はすっかり夕暮れを越えて暗く沈みかけている。真紅もそれと同じように沈んでいた。水銀燈に手紙を書こうと思ったがどうにも言葉が出て来ない。失敗しては紙くずの山は積もって行く。
今更何と言って謝ればいいのだろうか?時間が経った後から過ちを認めるのはこんなにも大変なことだと痛感する。
それでも中々手紙は書き上がらない、そんなところへ不意にインターホンが鳴った。
誰だろうと受話器を取ると男の声がした。

 J「あ、えっと…真紅?」

思わず私は受話器を置いて切ってしまった。完全に混乱している。

 真紅(どうしてジュンが此処にいるの!?というか部屋が片付いて…)

私は焦ってダンボールを無理矢理押入れに入れ込んでドアを開けた。
外にはジュンが何食わぬ顔で突っ立っていた。私はまず謝る。

 真紅「あの、ごめんなさい。まさか貴方が来るとは思わなくって切ってしまって…。」
 J「あ、ああ…別にいいよ、行き成り押しかけた僕が悪いんだし…。」

何となくぎこちない会話をしてから私は自分の家へジュンを招き入れた。
よくよく考えればこの家に越して来てからの初めての客人だった。取り合えず私は紅茶を入れることにする。
573以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 00:13:42.93 ID:+dfsFTMk0
>>572

 J「あ、僕も手伝うよ。」
 真紅「い、いいのだわ、私が…あ」

ティーポッドにお互いの手が重なる、ジュンの手は外を歩いていた所為もあるのか冷たかった。
思わず私はもう片方の手をジュンの手に重ねて彼の手を温める形になる。
不意にジュンは力強く私を抱きしめた、私はもがくけれどもやはり男の力には勝てない。
けれどもすぐにジュンは離して真剣な面持ちで私の顔を見る。

 J「真紅…僕等やりなおさないか?僕は、お前が好きだ。
   それは高校時代からずっと変わってない。」
 真紅「けれども私は変わってしまった。もう、私は笑うことも出来なければ泣くこともできない。
    それに私はもう貴方のことだけを考えていられないのよ?私は自分勝手だから。」
 J「それがなんだ、真紅はいつだってそうだ…寂しいのに自分じゃ言わない。
   後…恋愛なんて自分の勝手なんだ、気にすることなんてない!」
 真紅「でも…でも…」
 J「僕は真紅じゃなきゃ駄目なんだ、僕はお前が欲しい!」

こんな恥ずかしい台詞をジュンは若干顔は赤くなっているが力を込めて言ってくれる。
何時の間にか私は満たされ胸につまるような歯車の『歪み』は消えて廻り出す。
私はジュンの首に手を回してジュンの唇を啄ばんだ、暫く熱烈なキスをする。

 真紅「しょうがない下僕ね…だったら、私は貴方のものになってあげるのだわ。」

顔を真っ赤にしながら私は微笑んで言う。自然な笑み…不思議とそれは浮かび上がった。
ジュンも私に微笑みを返してくれる、私達は再び抱き合った。私達は再び恋人同士になった。
574以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 00:14:08.79 ID:+dfsFTMk0
>>573

翌日の早朝、空港にキャリアバッグを引きずって人の群れに混じって彼女は極東の地を踏みしめた。
迎えに来れそうな人には誰にも連絡はしてなかったから迎えはいない、筈だった。
しかし其処には制服姿のままの左目に眼帯をした少女が待っていた。

 薔薇「お帰りなさい、銀姉さま。」

出迎えられた女性は自分の額を軽く叩くような仕草をして溜息を吐く、銀色の髪と赤色の瞳が周囲の目を引き付けていた。

 銀「全く…貴女なんで此処にいるのよぉ。さては学校サボったわねぇ。
   あれほどサボリはよくないって言ってたのに…」
 薔薇「学園一の不良だったお姉さまに言われたくない。
    それよりも疲れたでしょ?外でラプラスが車で待ってるから乗って。」
 銀「まぁホテルのチェックインまで時間があるからいいわぁ。」

変わらないことを望むのに世界はどうして変わるのだろう?変えようとするのだろう?
私達に、一体何を求めているというの?
575以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 00:16:05.94 ID:+dfsFTMk0
今日は此処まで…次はとっとと進めればいいのに過去話の予定だったりする
576以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 00:17:24.95 ID:CybCRPf90
>>575
大作wktkさせてもらおう
577以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 00:18:34.36 ID:VkQZUXC/0
>>575
続きが気になる!wktkさせていただく。
578以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 00:18:42.31 ID:wVGvIrtXO
真紅良かったね(つД`)
大作の予感
579以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 00:21:23.74 ID:fgeCPH0N0
薔「…薔薇の開花!」カクカク
金「……。」
薔「開花!開花!開花!」カクカクカク
金「……。」
薔「開花!開花!開花!」カクカクカク
金「……。」
薔「薔薇乙女奥義!」スーー


『 薔 薇 ず く し 』  ドーーーーーン


薔「……どうかな?」
金「もう少し恥じらいを持つべきかしら。」
薔「…因みに、この技は生え際が交代してる人も使えます。」 ジー
金「そんな技は使わないかしら!」


ピンポーン
薔薇ずくしは用法用量を守って正しくお使いください
また類似品の『梅ずくし』と間違えない様にお気をつけください
580以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 00:22:35.46 ID:wVGvIrtXO
ちょwwwいきなりかwwwwww
581以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 00:23:06.30 ID:FhzRNhFa0
>>575 wktkwktk!

>>579 紅茶噴いたwwwwwwww
582以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 00:36:29.55 ID:IHFuN4Mz0
薔薇「づくし」じゃないかと思うんだ保守
583以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 00:56:30.07 ID:wVGvIrtXO
保守
584以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 00:57:22.74 ID:U4f5WfXpO
>>539に影響されたダス


時は戦国、戦人の思想が飛び交う時代
天から注ぐは鉄の雨、大地を染めるは鮮血

人々が大地を削り、大地を求め
自らの思想の為に、全てを捨て


この戦乱の世、今だ、負けを強いられていない地があった
他に比べ狭い領土、少なき民、そして、恵まれぬ大地
それが、訳か攻め入る国は少なかった


「どうにか、ならないのか?」
その不満の種をついに、桜田家次期当主が漏らした
「それに関して先程、情報が入りまして、それが……」
その不満とは
ただでさえ、狭い領土に雨が降らない
農作物が育たず収穫量も減り
民だけではなく、城主すら飢えていた
「なんだ? 申せ」
今までも、豊作に恵まれぬ事はあったが、それでも、国の維持は出来た
以前までは、他国から食糧を分けて貰う事も出来た
しかし、今は、どの国も天下統一と野心を抱いている
その状況下での不作、これを知られれば一夜にして、この国は滅ぶだろう
「それが、噂に寄りますと、雨を降らす巫が居ると……」

585以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 00:58:21.80 ID:U4f5WfXpO
>>584


人が流した噂でも、時は一刻を争う
真意の有無を確かめるのは今しかない
「白崎」
次期当主・桜田ジュン
親の七光りなど民に囁けられていた
彼の今の顔は違った
「はい」
十五になったばかりの少年は、何処か心に引きずっていた童心を
幼き甘えをその日に捨てた
「父上と共に、この国を任せた」
馬術にも、剣術にも、興味を示さなかった彼はその日、旅に出た
護衛も付けず、その身、その足で国を後にした
信じれるは、己の身と使いなれぬ刀
望むは、恵みの雨と天下太平
背に描かれた桜田紋を自国に向け
雨を降らす巫、雨乞いの巫の元へ歩を進めた


影響されたからって、書く必要無かったな
一応、続きなんてねーよ
586以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 01:00:49.53 ID:wVGvIrtXO
続きwkt・・・ないのか
587以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 01:02:43.90 ID:+dfsFTMk0
>>585
ちょwwwwktkしてたのにwwwww
588以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 01:06:11.06 ID:U4f5WfXpO
>>586-587
ねーよwww
翠星石完結すらしてないし


ついでに一言、昨日の保守の多さには怒りすら覚えました
1レスの単発とか、
真「保守なのだわ」
とか、工夫を効かせてみないか?
589以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 01:10:52.35 ID:CybCRPf90
そこから雑談が始まる危険性もはらんでることもわかってほしい。
590以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 01:13:37.66 ID:+dfsFTMk0
単発…短い文章で何かを伝えるのってむz(ry

車の中で…

 銀「ねぇ、貴女って2年前からずっと眼帯してるけど何か秘密でもあるのぉ?」
 薔薇「この眼帯を取るとビームが出る。」
 銀「それはXメンねぇ…しかもあっちは両目。」
 薔薇「この眼帯を取ると覚醒して玉璽無しで『牙』が撃てる」
 銀「それは○ア・○アよぉ…」
 薔薇「じゃあもうタモリでいいよ…」
 銀「そっかぁ…タモリなのねぇ…」
 兎(言えない…雪華綺晶お嬢様との区別をつけるためにご両親が施しただなんて…)

保守
591以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 01:17:46.17 ID:wVGvIrtXO
ちょwwwまじかwwwwww
592以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 01:28:33.18 ID:euWzG7iQ0
なっなんだってー!?www
593以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 01:52:38.92 ID:+dfsFTMk0
酒屋で…

 金「ジュン行っちゃったかしら…」
 雛「みたいなのー」
 金「いいわよね、アツアツの青春をまだ送ってて、カナなんて…」
 雛「うゅ?でも金糸雀って男の人によく声かけられて…」
 金「もうこーなったら呑みまくってやるかしら!
   貴女の幸せを1分間祈らせて下さい?は?
   新しい英会話教材はいりませんか?はぁ!?冗談じゃないかしらぁー!!」
 雛「じょ、冗談じゃないのー!(汗」
 金「こ、恋のバーロー!!(号泣」
 蒼(金糸雀…強く生きてね)(汗

もう寝るオヤスミ ノシ
594以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:00:18.93 ID:VqDgh4X+0
やっと書き終えた〜。眠すぎる・・・が、気力を振り絞って投下。

それでは次から、八犬伝モノ〜第三十八章〜行きます。

仮題 『退魔八紋乙女・狼漸命伝』〜蒼星石〜

 蒼「ここにきてペースダウンかぁ」
 翠「マラソンに例えるなら、ゴール直前で脚が攣ってアッー! ってヤツですぅ」
 薔「そのまま・・・バッタリ倒れて・・・リタイア」
 紅「・・・なんてコトは有り得ないのだわ」
595以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:01:16.40 ID:VqDgh4X+0
  〜第三十八章〜

玉座の鎧武者が、鋭い眼光で、謁見の間に飛び込んできた二人を睨み付ける。
巫女装束に身を包んだ金髪碧眼の娘と、緋翠の瞳を持つ、巴と面差しの良く似た娘。
木曽義仲――前世の記憶を覚醒させられた桜田ジュンは、鼻でせせら笑った。
あんな小娘たちが、鈴鹿御前を脅かす存在だと?

手にしていた皇剣『霊蝕(たまむし)』の鞘で、カツン! と床を軽く叩く。
たちどころに、抜刀した近衛兵の一団が随所から溢れ出し、二人を取り囲んだ。

 義「巴。あれが話に聞いていた小娘どもか?」
 巴「はい。真紅と、蒼星石です」
 義「ふむ……確かに、巴と面差しが似ているな。ともあれ、お手並み拝見といこう」
 巴「義仲さまの御命令である。者共、かかれっ!」

号令一下、近衛兵たちが、真紅と蒼星石に襲いかかる。
見た目こそ同じ骸骨だったが、その技量も、装備も、今までの雑兵どもとは格が違った。

 蒼「気を付けて、真紅っ! こいつら、手強い相手だよ」
 紅「そうね。油断ならないのだわ」

近衛兵たちは力押しだけでなく、巧みな連携で斬りかかってくる。
剣技に秀でた蒼星石ならまだしも、真紅は次第に、消耗の度合いを高めていった。
防御装甲精霊、法理衣に護られているから、辛うじて持ちこたえている状況だ。
蒼星石は、そんな真紅を助けようとするものの、近衛兵の攻撃によって、
徐々に互いの距離を引き離されつつあった。

真紅の脳天を目掛けて、近衛兵が大上段から剣を振り下ろしてきた。
辛うじて、その剣撃を受け止める真紅。
だが、のしかかるような鍔迫り合いに圧され、がくんと膝を折ってしまった。
596以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:02:07.43 ID:VqDgh4X+0
>>595

もう一体の近衛兵が、畳み掛けるように、真紅の剣に斬撃を叩き込んだ。
衝撃で、神剣を握り締める真紅の手が、ジンジンと痺れる。

 紅「っ! くっ……こ……のぉっ!」

真紅は気を吐いたが、二人がかりで刃を押し込まれ、
片膝を着いた姿勢から身動きが取れなくなってしまった。
そこを狙い澄ました様に、別の近衛兵たちが、真紅の背後から斬りかかってくる。
躱す術など無い。

たとえ法理衣に護られていても、斬撃を直に受ければ、棒で叩かれたくらいの衝撃は
伝わってくる。真紅は歯を食いしばって、これから襲ってくるだろう痛みと衝撃に備えた。
刹那、真紅の脳裏に、聞き慣れた娘たちの声が話しかけてきた。

――背後からの攻撃は……任せて。私が……圧鎧で受け止める。
――その後に、縁辺流を起動して、全部やっつけるのっ!

突然の出来事に戸惑う真紅の背後で、斬りかかってきた近衛兵の剣が、
しっかりと食い止められる気配が伝わってきた。とても頼もしい、力強い感触。
真紅が肩越しに振り返ると、そこには巫女装束の一部が形状変化したモノが、
近衛兵たちの剣を全て受け止めていた。装甲の形状変化は、圧鎧の特殊擬態である。

 紅「すると……やっぱり」

【忠】の御魂が、薔薇水晶の人格として、自分の中に宿ったというのか。
驚きを隠せない真紅の首筋から、今度は縁辺流が飛び立ち、周囲に柔らかな光が降り注いだ。
近衛兵たちは浄霊術への耐性が高いらしく、足軽ども違って瞬時に消滅する事は無かった。
597以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:02:53.86 ID:VqDgh4X+0
>>596

 蒼「なるほど……此処まで来ると、流石に一筋縄じゃ行かないね」
 紅「でも、狼狽えさせる事はできたのだわ。今の内に、駆逐するわよ」
 蒼「言われるまでもないよ。いつまでも邪魔されたくない」

ジュンの人格は、きっと木曽義仲の内に眠っているだけだ。
彼を目覚めさせる為にも、こんな所で手間取っているつもりなど無かった。

近衛兵たちの勢いは完全に失われて、真紅たちの包囲網が僅かに後退している。
雛苺の人格と縁辺流が作ってくれた千載一遇の好機を、無駄にしてはいけない。
真紅は抑え込まれていた神剣を気合いと共に押し返し、立ち上がると同時に反撃に転じた。
まずは、いま押し返した二匹の頸を一刀両断に斬り祓い、そこから包囲網を突き破りにかかる。
背後からの攻撃は、法理衣と圧鎧で防ぎ、前方の敵に注意を傾けた。
ひたすらに、前へ、前へ――

近衛兵の一団は縁辺流の光に動きを妨げられ、体勢を立て直す間もなく全滅した。
その殆どが蒼星石によって討ち取られた事実は、煉飛火が生み出した松明の数が証明している。

 義「……ふむ。あやかしの術を使うのか。鈴鹿御前が手を焼くのも得心がいった」
 巴「しかし、それも此処までのこと」
 義「我らが直々に、手を下してやるとしよう」

言って、義仲は玉座を立ち、真紅と蒼星石を見下した。
彼の隣に、巴がひたと寄り添い、勝ち誇った笑みを蒼星石に向ける。
まるで自分たちの仲を、蒼星石に見せ付けている様子だった。

彼も、巴も、縁辺流の光を浴びていながら、平然としている。
巴は鈴鹿御前の御魂を宿す者として、それなりの耐性を備えているのだろう。
義仲――ジュンの場合は、穢れに染まった時間が短いせいかも知れない。
598以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:03:37.93 ID:VqDgh4X+0
>>597

蒼星石は義仲と巴を交互に睨め付け、隣で神剣を構える真紅に、小声で話しかけた。

 蒼「彼の相手は、ボクに任せてくれないかな」
 紅「貴女に……」

ジュンを斬れるのかと訊こうとして、真紅は言葉を呑み込んだ。
彼――桜田ジュンを覚醒させられる役目は、蒼星石の方が適役だと考えたからだ。
心を通わせ会った二人なら、言葉だって、互いの胸に届く筈である。
仮に最悪の状況になっても、志願した以上、ジュンを斬る覚悟は出来ていると思えた。

 紅「良いわ。私は、巴を引き付けるから……その隙に、最善を尽くしてちょうだい」
 蒼「ありがとう、真紅。一生、恩に着るよ」
 紅「そう言うことは、全てが巧くいってからにしてちょうだい」
 蒼「そうだね……ゴメン。それじゃあ、巴の方は頼んだよ」

真紅と蒼星石が二手に分かれたのを見て、義仲と巴は、鼻先で笑った。

 巴「どうやら、一対一の決闘を望んでいるみたいね。義仲さまは、どちらの相手をなされますか?」
 義「どちらでも構わん。皇剣『霊蝕』の試し斬りが出来るならな」
 巴「では、わたしが蒼星石の相手を致しましょう。今度こそ――」

息の根を止めて、わたし達の前から抹殺してやる。
巴の胸の内に、黒い炎が燃え上がった。漸くにして掴んだ幸せを、失う訳にはいかない。
その要因と成り得るものは、どんなに些細な問題であろうと、排除するつもりだった。

巴が右手を頭上に掲げると、何処からともなく黒い靄が集結してきた。
徐に物質化したソレは――真紅たちが目にするのは初めてだが――めぐに与えられた武器、
龍剣『緋后(ひきさき)』だった。
599以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:04:20.91 ID:VqDgh4X+0
>>598

 巴「めぐは、この剣の真価を発揮できなかったみたいだけど……」

巴の鋭い視線が、蒼星石を射抜く。蒼星石も、敵愾心を剥き出しにした眼で巴を睨み返していた。
鳶色の瞳と、緋翠の瞳が双方の中間でぶつかり、火花を散らす。

 巴「わたしは違う。今度は、この前みたいにはいかない」
 蒼「そうだね。今度は、手加減できそうにないよ。鈴鹿御前の手を借りて、
   ジュンを誑かすなんて…………ボクは、絶対にキミを赦さない」
 巴「奇遇ね。わたしも同じ考えよ。わたしは、貴女の存在を認めない。
   だから…………消えてもらうわ。え・い・え・ん・に、ね」

巴は、蒼星石の視線から義仲を隠すように、二人の間に割り込んだ。
しかし、いざ階段を降りようとした矢先、彼女の態度に変化が現れた。
目眩でもしたかの様に、左手を額に当てて、なにやらブツブツと独り言を呟いている。

 巴「はい……え? でも……それでは…………はい、解りました。仰せの儘に」

巴は蒼星石に一瞥をくれて牽制すると、義仲の方へ向き直った。
彼女の、鳶色の瞳には、明らかな不服の感情が表れている。

 巴「御前様のご指示です。蒼星石の相手は、義仲さまが為されよ――と」
 義「ほぉ? どういう腹づもりか知らんが、この俺に、巴に似た娘を斬れと言うか」
 巴「気が進まないのでしたら、やはり、わたしが」
 義「構わん。巴の内に宿っている鈴鹿御前は、真紅と直に決着を付けたいのだろう。
   俺のことは心配するな。容姿が似ていたところで、勝負を躊躇ったりはしない」    

義仲にそう言われては、それ以上、巴に返す言葉など無い。
巴は彼に向かって軽く会釈すると「お気をつけて」と囁き、真紅と相対した。
600以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:05:04.62 ID:VqDgh4X+0
>>599
皇剣『霊蝕』を引き抜き、蒼星石と対峙する義仲。その瞳は、氷の刃を思わせるほど冷たく、鋭い。
嘗て、自分に向けてくれた穏やかで優しい眼差しは、微塵も見受けられなかった。
本当に、彼――桜田ジュンは、心の奥底に沈んで、眠ってしまったらしい。
だが、眠っているのなら、呼び起こすことも可能な筈だ。蒼星石は懸命に、一縷の希望を見出そうとした。

 義「蒼星石とやら。女だてらに相当な遣い手だと聞いたぞ。巴との勝負も愉しみだったのだがな。
   鈴鹿御前の命とあっては是非もなし」
 蒼「ジュン……思い出すんだ。キミが、本当は誰なのかを」
 義「? 何を戯けた事を。俺は、木曽義仲だ。ジュンなどという輩は知らんな」
 蒼「いいや、キミは木曽義仲じゃない。この時代に生きていた、桜田ジュンだよ」

義仲は眉を顰め、小首を傾げた。蒼星石が何故、桜田ジュンの名を連呼するのか、全く理解できない
といった風だった。彼の目には蒼星石の態度が妄執と映ったことだろう。

 義「戯言など、聞く耳は持たぬ。その減らず口、二度と叩けなくしてやろう」

言い終えるより早く、義仲は地を蹴って階段を駆け下り、蒼星石に斬撃を浴びせた。
二度、三度と二人の剣が打ち鳴らされる。
噛み合う刃。皇剣『霊蝕』が放つ障気の向こうで、義仲が口の端を吊り上げた。

 義「どうした、精霊とやらの力は使わないのか?」
 蒼「今は……使わない。キミを目覚めさせる可能性が残されている内は、ね」

使えない、と言うのが正確なところだ。敵を殲滅するだけなら、何も躊躇わない。
けれど、ジュンの救助を最優先にしている以上、煉飛火を使う訳にはいかなかった。
剣に精霊の炎を纏わせるのは、全ての希望が失われた場合のみ。
ジュンが決して戻らない事が解ったその時こそ、木曽義仲を討ち、全ての思い出と共に焼き尽くす。
蒼星石が断つと決めた『全ての思い出』には、彼女自身も含まれていた。
601以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:05:45.22 ID:VqDgh4X+0
>>600

蒼星石が苦悩に喘ぎながら静かな斬り合いを演じている隣で、真紅と巴は、激しい戦闘を繰り広げていた。
互いの剣が甲高い音を立てて空を斬り、強烈にぶつかり合う。
あまりの衝撃に、真紅は腕の痺れを感じ始めて、思わず歯軋りした。

 巴「他愛ない。もう息があがっているのね」

巴は余裕綽々と龍剣『緋后』を振るって、真紅を圧倒していく。
生粋の戦士と、俄仕込みの剣士とでは技量の差が歴然で、とても勝負にならない。
重い打ち込みで畳み掛けられ、真紅は呆気なく、壁際まで追い詰められてしまった。

 巴「そろそろ、終わり?」
 紅「くっ! まだまだ、これからよ」
 巴「強がりなのね。弱音を吐かない人って好きよ。今際の時まで、見苦しい真似はしないでね」

言って、巴が上段から、真紅を袈裟懸けに斬るべく剣を振り下ろす。
真紅は咄嗟に左方へ飛んだものの、巴の斬撃の方が僅かに早く、真紅の背中を浅く捉えた。
圧鎧と法理衣、二重の装甲精霊で護られているから大丈夫かと思いきや、
巴の振るった剣は、真紅の装束を切り裂き、肌を傷つけていた。

 紅「痛ぅっ! な……何故」
 巴「精霊の力を過信しすぎじゃない? わたし達の技術力も、日々、進歩しているのよ。
   対精霊用の武具を拵えた事は、笹塚の手柄ね」
 紅「そんな武器が、造られていたなんて」
 巴「今頃は、貴女のお仲間たちも始末されているかも知れないわね」

言われなくとも、真紅には察しが付いていた。圧鎧を駆使する薔薇水晶が、なぜ斃されてしまったか。
対精霊用の武具が用いられたのなら、納得のいく説明が出来た。
602以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:06:34.52 ID:VqDgh4X+0
>>601
もう、法理衣と圧鎧の防護は期待できない。巴の鋭い斬撃を躱しきれなければ、死が待っている。
緊張のあまり、真紅は喉の渇きを覚えた。なんとか、活路を見出さなければ。
しかし、そこは巴も心得たもので、真紅の動きを先読み、回り込んでくる。
真紅は常に壁を背にした状態に追い込まれ、右か左に逃れる以外、道を閉ざされていた。

 巴「悪い事は言わないから、そろそろ観念した方が良いわ。
   そうしたら、せめてもの慈悲で、苦しまずに殺してあげるから」
 紅「お生憎さま。私は鈴鹿御前を滅ぼすまで、死ぬ気なんてないのだわ」
 巴「本当に、強情な人。でも――」

巴が左から右へと、剣を薙ぎ払う。狙いは、真紅の細頸。
真紅は、その一撃を神剣で受け止めようとしたものの、重い一撃に剣を弾き飛ばされ、
左方へと薙ぎ倒されてしまった。
慌てて顔を上げた真紅の眼前に、剣を振りかぶった巴の姿があった。

 巴「これで、お別れよ。さようなら」
 紅「っ!!」

無駄と知りつつ、真紅は条件反射的に、腕を翳していた。
巴の瞳には、往生際が悪く映っただろうか? 悪あがきと思われただろうか?
だとしたら不本意だ……などと考えて、真紅は自嘲した。

 紅(なにを場違いな心配をしているのかしらね。この場を逃れる術を模索するのが先なのに)

とは言え、法理衣や圧鎧では話にならない。残るは、縁辺流のみ。
覿面な効果は期待できずとも、巴の眼前に縁辺流を放って、目眩ましになれば良い。

巴が剣を打ち下ろす。真紅は直ちに、縁辺流の起動に入った。
――が、間に合わない。雛苺の人格を媒介として起動するため、どうしても遅れるのだ。
603以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:07:23.22 ID:VqDgh4X+0
>>602

巴の剣が、自分の頸を打ち落とすまで、もう何秒もない。
紛れもない現実であるにも拘わらず、真紅は、まるで他人事の様に感じていた。
無意識の内に、現実逃避していたのかも知れない。

 紅(これで、終わり? こんなところで?)

真紅が、受け容れがたい現実を直視した次の瞬間、突如として白い軌跡が謁見の間を駆け抜け、
長い得物で巴の斬撃を受け止めた。

 雪「ふうぅ……辛うじて、間に合いましたわね」
 紅「き、雪華綺晶!」

既の所で真紅の頸を繋ぎ止めたのは、獄狗を駆って現れた雪華綺晶だった。
彼女の神槍『澪浄』が、巴の剣撃を遮っていたのだ。
雪華綺晶の生存を歓んだのも束の間、真紅は獄狗の背に載せられた薔薇水晶の亡骸を目にして、
再び意気消沈した。解っていたこととは言え、目の当たりにすると、改めて実感が湧いてくる。
薔薇水晶の御魂は、いま自分の内に宿っているのだ……と。

 巴「……来たわね、雪華綺晶」

巴は一旦、剣を引いて、神槍の間合いから素早く離れた。その辺りは、流石に闘い慣れしている。
けれど、二人を相手にする事となっても、彼女の表情に焦燥は見られなかった。

 巴「だけど、今の貴女は、わたしの敵じゃないわ。そんなに銃創を負っていてはね」
 雪「……それは、どうでしょうね?」

雪華綺晶は獄狗から降りると、薔薇水晶を真紅に託して、神槍を構えた。
彼女の脇で、獄狗が麒麟へと姿を変える。
604以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:08:14.57 ID:VqDgh4X+0
>>604
精霊が進化する様子を目にしても尚、巴は狼狽える素振りを見せないどころか、逆に薄笑いを浮かべた。

 巴「手負いの虎は油断のならない相手だけど、貴女は、怪我をした猫にすぎない。
   必死になって、近付く者を威嚇しているだけ。本当……可哀相にね」
 雪「それで挑発しているつもり? 下手な小細工ですわ」
 巴「そう思うんだ? じゃあ、教えてあげる……貴女の身体に、ね」

言うが早いか、巴は一歩も動かずに剣を振るった。当然の事ながら、切っ先は雪華綺晶まで届かない。
届く筈がなかった。

だが、一瞬の後には雪華綺晶の身体が、まるで羽か木の葉のように易々と吹き飛ばされ、
巴の二撃目で、麒麟変化して一回り大きくなった獄狗が、あっさりと弾き飛ばされていた。
一体、何が起きたというのか。
壁に激突して、苦しげに呻く雪華綺晶。彼女の甲冑は、鋭利な何かで引き裂かれた様に、
ぱっくりと割れていた。その奥では、衣服が鮮血に塗れている。
雪華綺晶の精神集中が弱まったらしく、獄狗は彼女の背後へと消えた。

 巴「これで解ったでしょう? 貴女は、わたしの敵にすら成らない」

巴の視線が、雪華綺晶から真紅へと移る。彼女の口元は、不気味な笑みで歪んでいた。

 巴「次は、貴女の番。邪魔が入った分だけ、長生きできたわね。おめでとう」

真紅は薔薇水晶の亡骸を横たえ、先程、弾き飛ばされた神剣を回収しに走った。
その背を、巴の笑い声が追ってくる。

 巴「あはははっ! 貴女の身体も、龍の鉤爪で引き裂いてあげるわ!」

思いの外、神剣は遠くへ飛ばされていた。必死に走る真紅の背後で、獰猛な殺気が膨れ上がっていく。
605以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:09:15.31 ID:VqDgh4X+0
>>604

背筋を走る悪寒に身を震わせながら、真紅は床に転がっていた神剣の柄に飛び付いた。
素早く掴み、二転三転と真横に転がって、巴の狙いから逃れようと試みる。動きを止めたら終わりだ。
躍起になって回避行動を繰り返す真紅の態度に、巴の哄笑が一際、高まった。

どうにも癪に触る笑い声だった。出来ることなら、今すぐにでも黙らせてやりたい。
真紅は歯軋りして、心の中で願った。誰か、あの笑い声を止めてちょうだい……と。

不意に巴の哄笑が止んだ。
続いて、金属を激しく打ち付け合う音が高鳴る。

 紅(願いが通じた?! まさか、そんなコトが)

転がりすぎて些か目が回っていたが、真紅は神剣を杖代わりに立ち上がり、巴を見遣った。
そこには、両手で柄を握って、長い太刀の斬撃を受け止める巴の姿。
そして、巴に斬りつけた水銀燈の姿が有った。
水銀燈は、巴と力比べでもするかの様に鍔迫り合いを続けながら、真紅を一瞥した。
 
 銀「なぁに追い詰められてるんだか。やっぱり、へっぽこ退魔師さんねぇ。みっともなぁい」
 紅「気を付けて、水銀燈! 巴の使っている剣は、精霊の力を無効化してしまうのよ」
 銀「だったら……直接、叩き斬るまでコトよぉっ!」

巴と水銀燈は、互いに剣を押し返して飛び退き、着地と同時に斬りかかった。
間合いの広さでは、水銀燈の方に利がある。
長い得物の場合、一撃が大振りになってしまいがちだが、水銀燈は巧みな太刀捌きで
巴ほどの達人に対して、付け入る隙を与えなかった。
龍剣『緋后』による龍の鉤爪も、水銀燈が主導権を掌握することで実質、封印状態だ。

打ち合うこと数撃、巴の表情に、微かな焦りが見え始めた。
606以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:14:41.49 ID:VqDgh4X+0
>>605
よしっと、第三十八章も投下完了です。一部、アンカ間違えました。orz
次でケリを着け・・・るのは、ちょっとムズカシイか。
本編と何の関係もないが、あしや人形感謝祭のポスター欲しいのぅ、と思う今日この頃。

 蒼「姉さん、この辺で人形供養してくれる寺院とか知らない?」
 翠「なんです、藪から棒に。供養したい人形が有るですか?」
 蒼「・・・見たい?」
 翠「べ、べべ、別に、見てぇだなんて思ってねぇですよ」
 蒼「ホントに?」
 翠「でも、どうしてもと言うなら、しゃ〜ねぇから見てやってもいいですよ?」
 蒼「うん・・・じゃあ、どうしても♪」
 翠「ひえっ?! ああ、あのあの・・・蒼星石? 今のは言葉のアヤで・・・」
 蒼「ちょっと待っててね。直ぐに持ってくるから」

 蒼「お待たせ。この人形なんだけど・・・」
 翠「ビクビク・・・って! ちょっと待つですっ。なんで私の人形を供養するですか!」
 蒼「よく見てよ、姉さん。これ、ボクの人形なんだよ。
   なのに、気が付いたら姉さんみたいに髪が長く伸びちゃってたんだ」 
 翠「ひいぃいぃ――! こ、怖ぇーですぅ! 独りで眠れねぇですっ」 

 蒼「・・・で、結局、ボクのベッドに潜り込んでくるワケね」
 翠「蒼星石が、あんなモノ見せやがるからですぅ」
 蒼「見たがったクセに・・・って、さっきから何でモゾモゾしてんの?」
 翠「ト、トイレに・・・」
 蒼「行きたいんなら、独りで行ってきてよ。じゃあ、おやすみ」
 翠「ご無体な、ですぅ。そっちがその気なら・・・・・・」

・・・多分、続かない。
607以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:17:13.04 ID:CybCRPf90
>>606
ktkr!!
雛と薔薇水晶の精霊起動したあたりで涙が・・・
そして雪華綺晶も心配だし。
しかしナイスタイミング水銀燈!
死亡フラグたってそうで怖いがw
あとがきもワロス
続きwktkしてますね
608以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:19:54.11 ID:euWzG7iQ0
リアルタイムで見れた!!

あなたの作品は本編でも後書きでも楽しめるから困るwww
巴ピンチだがどうなることやら・・・
wktk!!
609以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:21:39.58 ID:DfJq0A4F0
何人死んでしまうのか・・・
610以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:25:39.49 ID:kh+gkBK10
>>606
頼むから元に戻ってくれジュン!
死ぬな、雪華綺晶! ナイスだぜ、水銀燈!
久々にリアルタイムで見れて興奮しておりますww
一体どうなってしまうのかドキドキww
続きを楽しみにしておりますww
611以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:41:02.69 ID:VqDgh4X+0
>>607-610
レスありがとうです。
遅筆なもので、こんな時間に投下と相成りました。
睡眠時間を削り、命を磨り減らして、続き書いてきます。
今スレ終了までに、もう一投いけるかどうか。
ではでは・・・
612以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 02:41:15.12 ID:Lb7+IPGNO
保守
613以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 03:01:06.01 ID:CybCRPf90
薔「水銀燈・・・来るかな」
ベンチに座りながら、私は明日の同窓会の案内を眺めてあの頃をぼんやりと思い浮かべていた。

私達、本当に仲がよかったよね。
一緒に手をつないで散歩。桜は散っちゃったけど、この並木道は沢山の人が歩いているよ。
一緒にパフェを食べた喫茶店。白崎さんは今でも優しく出迎えてくれる。
意味もなく過ごした公園。今でも夜空は綺麗に見えるよ。

あんなに仲がよかったのに別れちゃったね。
どうしてかな・・・、私は今でも水銀燈のこと大好きだよ。
この声がかれちゃうぐらい、水銀燈に好きって言えばよかったのかな。
私がどこにいて、何をしているときでも水銀燈に会いたいよ。

なんて女々しいんだろう。もうあの頃には二度と戻れないのにね。
私は案内から目を離し、ため息をついた。


でもこんなこと思っててもしょうがない、水銀燈もきっと私のためを思って別れてくれたんだ。
落ち込んでばかりじゃ彼女に悪い。
薔「やっぱり来てくれると嬉しいけど・・・」
そう呟きつつも明日へと踏み出した。
ベンチから立ち上がり、過去の思い出に縛られず、しかし捨てずに大切にしながら一歩前へ。

終わり。
614以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 03:13:58.56 ID:U4f5WfXpO
某エア・ギアアニメに影響されたダス


―― 一緒に空を駆け抜けよう ――

小さい頃からやっている、エアトレックのCMは必ず、このフレーズが入っていた
空を夢見た人々が作り出した翼
作ったのは、ライト兄弟でもフォン・ブラウンでも無い
その翼を手に入れても、誰もが空を飛べる訳ではない
けれども、飛行機やロケットとは違い、シートに固定されない
エアトレックとは、本当に、自由に空を羽ばたく事が出来る、翼だ
そして、今日、俺は翼を手に入れた


綺麗な包紙を闇雲に剥がし、箱を開けた
そこには、夢にまで見た翼が
「こんなもんか、なんか実感が無いな」

――エアトレックとは簡単に言うと、
  インラインスケートのホイール、一つ一つにモーターがあり、ホイールを一度、動かせば、
  中に内蔵されたコイルが電気を生み、モーターを動かす、そして、動いたホイールがまた、コイルを動かし、モーターを動かす
  それにより、エアトレックは人力では有り得ないスピードを誇る
  エアトレックが翼と称されるのは、そこにある、
  その、すざましいスピードが重力の鎖を千切り、人を空へと誘う――

と、説明書には書いてある
615以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 03:16:23.36 ID:U4f5WfXpO
>>614

軽く説明書に目を通し、エアトレックを手にした
「……軽い」
想像よりも軽かった
中学生の頃はエアトレック(以下A.T.)に憧れたが、
安価な物でも10万と、中学生が手を出せる値段ではなかった
それでも、欲しくてあの頃は、インラインスケートを買ったが
それよりも、本当に羽のように軽い
長年の夢がついに……

気が付けば、外に飛び出しA.T.を履いていた
「よし」
A.T.が履くと同時に、勢いよく飛び上がった
「えっ!? ちょっ」
飛び上がった拍子に、ホイールが少し動いた
しかし、ほんの少しの回転でも、A.T.の始動に繋がった
ゆっくりと、だけど、段々と速く、俺は前進していった


学校あるから寝る(・ω・)ノシ
今回のも続ける気は無いけど、暴風族と八人の王に関してはちょこっと書くかも
あと、あの説明書の文は適当だから良い子は信じないでね
616以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 03:46:35.14 ID:CybCRPf90
保守
617以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 04:48:31.19 ID:L7racyrCO
保守しまっせ
618以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 05:40:01.90 ID:wVGvIrtXO
>>613
カナシス(´・ω・`)
>>615
wktkwktk
619以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 06:31:19.20 ID:VqDgh4X+0
目覚めの保守
620以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 06:31:29.78 ID:rXO2Xtpn0
ふう
621以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 06:44:24.87 ID:2GyuYD7JO
622以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 07:19:15.08 ID:FhzRNhFa0
ほしゅー
623以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 07:24:12.24 ID:BDlwRv8iO
テンションの高い三途の川
銀「ふふふ…ジュン。『やさしく』されたいんでしょう?ほぉら、こっちにおいでぇ…」
J「す、水銀燈…」
蒼「ダメだよ!そこを渡れば来世に流されてしまうよ!君はまだ現世に残るべきだ!(そして僕がその台詞を言うんだ(///))」
J「な、なんだっt、だが断る!!」
蒼「え、えぇーー!?」
J「来世で幸せになろうな水銀燈…」
水「指が足りなくなるほど幸せな事が一杯あるはずよぉ…」
―二つの雫はやがて来世へ繋がる川となり、憎しみの海に唯一辿り着かない次の現世への道となった―

蒼「逝くなー!!そして、笑顔で手を振るなー!!」
蒼「あ、あれ?僕ってやっぱりこうゆう役の方が似合うの??」

よくわからんのが出来た。
最近蒼分少ナス。
624以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 07:35:28.38 ID:wVGvIrtXO
ちょwwwジュン死んだwwwwww
625以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 07:55:25.40 ID:14o8qN8BO
蒼い子不憫wwwww
626以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 08:28:28.07 ID:14o8qN8BO
保守
627以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 08:52:31.42 ID:14o8qN8BO
保守かしら〜。
628以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 09:01:44.56 ID:wZZ4XuEH0
>>623
蒼ww腹黒ww
629以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 09:11:45.11 ID:QKdz1Kcy0
翠「う〜、何やってるですぅ。このままさっさと入ればいいだけですぅ。」
翠星石は、ジュンの家の前で、行ったり来たりしている。
今日のお茶会は、真紅がくんくんがなんやらで、のりは試合で、
雛苺がトモエとなんやらで、蒼星石は「がんばっておいで」とか………
結局、ジュンと翠星石、二人っきりのお茶会となってしまった。
翠「ばっちり、決めてるですぅ。あのチビ人間ごとき、
  翠星石の神々しいまでの可憐さにイチコロですぅ。」
いつものシンプルなロングスカート姿とは違った、
短めのかわいいスカートで翠星石は、相変わらず右往左往している。
翠「うう〜」
唸りながら、インターフォンに指を伸ばす。
けれども、あと一歩のところで指は遠のいた。
翠「もう〜〜っ」
手足をバタバタさせているその時、
ふいに、後ろから声がかかった。
ジ「よう、待たせて悪かったな」
翠「ひいいぃぃぃぃ」
翠星石が素っ頓狂な悲鳴をあげる。
ジ「……な、なんだよ。急に大きな声だすなよ。」
翠「そっちが脅かしやがるからです。
  わざわざ、外で待ちやがるなんて、
  性格ひねくれまくりですぅ!」
ジ「んなわけあるかよ!
  ったく、せっかくお前が好きな紅茶の葉買ってきてやったのに。」
翠「え、……そうだったんですか……。
  そうならそうと早く言うです。」
ジ「言う暇があったもんかよ。
  ほら、鍵開いたぞ。さっさと入れ。」
630以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 09:13:21.78 ID:QKdz1Kcy0
ジュンは、ヤカンに水をいれ火にかけた。
翠「ジュン、待つです。」
ジ「なんだよ。お前の欲しいお茶請けでも買ってこいってか?」
翠「ちがうです!
  今日は、翠星石がお茶をいれてやるですぅ。」
ジ「………なんか、悪いもんでも食ったか?」
翠「な……失礼なやつですぅ。
  せっかく、翠星石の超絶お茶淹れテクニックを披露してやろういうのに。
  ありがたがって、見てやがれですぅ。」
ジ「ハイハイ。じゃぁ、先生のお手本を存分に研究させてもらいますよ。」
ジュンは、じ〜っと、翠星石を見ている。
翠星石は、どんどん赤くなっていく。
翠「なんですか、翠星石が超絶かわいいからって、
  そんなにジロジロみるなですぅ。」
ジ「いや、翠星石の超絶お茶淹れテクニックを披露してくれるんだろ?
  そりゃ、じっくり研究すべきだろ?」
翠星石は、もっと赤くなりながら、
翠「あぁ、もう、見られてるとやりにくいです。
  お前は、リビングでテレビでも見てろですぅ!」
ジ「なんだよ、もう。わかったよ。テレビでも見てるよ。」
ジュンはリビングのほうへ移動していく。
翠「……もうちょっとは、翠星石のことも見やがれですぅ。」
631以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 09:13:47.17 ID:QKdz1Kcy0
おそろいのカップに入った
翠星石が入れた紅茶と、
翠星石お手製のスコーンがならんでいる。
翠「ささっ、た〜んと飲むですぅ!」
ジ「ん…いただきます。」
ジュンは紅茶を口に運ぶ。翠星石はそのじっと見てる。
翠「味のほうは、どうです?」
ジ「まぁ、悪くはないかな。」
翠「ふふん。もっと素直においしいって言えですぅ。」
ジ「う、うるさいな。」
翠「どうしてもっていうなら、また今度淹れてやるですよ?」
ジ「そうだな。どうしようかな……。」
翠「素直にお願いしやがれです。」
ジ「じゃぁ、お願いするよ。」
翠「やったですぅ!」
ジ「……なんでお前が喜ぶんだ?」
翠「いや、それは………お前をしごけるからですぅ!」
ジ「僕がしごかれるのか!?」
翠「そうですぅ。翠星石の超絶お茶淹れテクニックを伝授してやるですぅ。
  感謝しやがれですぅ。」
ジ「もう、好きにしてくれ。」
その後もちょくちょく二人だけのお茶会が開かれたとさ。
632以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 09:14:40.65 ID:QKdz1Kcy0
以上です。あ、アンカー入れ忘れてた。
633以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 09:19:33.59 ID:ApOY5zwvO
八犬伝もそうだがインスパイアはイクナイ(^^;;
せっかくの名作をお前らの駄作で曇らせているのがわかわないんですか?
634以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 09:21:01.24 ID:14o8qN8BO
荒氏乙
635以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 09:30:25.55 ID:wVGvIrtXO
>>632
翠分を補充しました
636以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 09:31:28.78 ID:ApOY5zwvO
嵐じゃないよ(´・ω・`)
里見八犬伝書いた人がかわいそうだよね(´・ω・`)
こんなの馬鹿にしてるだけだよね(´・ω・`)
ちゃんとゴメンナサイしないといけないね(´・ω・`)
637以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 09:32:24.47 ID:wZZ4XuEH0
朝から暇な人が湧いてるな
638以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 09:34:59.26 ID:RgWdtZGj0
スルーしとこう。
639以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 09:42:52.18 ID:ApOY5zwvO
インスパイアはいけないよね(´・ω・`)
ごめんなさいしないといけないよね(´・ω・`)
君達もローゼンメイデンがインスパイアされたらやだよね(´・ω・`)
ならごめんなさいしないといけないよね(´・ω・`)
ここのスレでオリジナルの作品書いてる人にもしつれいだよね(´・ω・`)
設定もろパクリはよくないよね(´・ω・`)
せめて手の文字とかかえればよかったのにね(´・ω・`)
640以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 09:46:05.68 ID:l2Hvlwgx0
お前の言う通りなら、このスレ自体が薔薇乙女のインスパイアじゃんw
自己矛盾乙wwwwwww

以下スルー
641以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 09:47:02.65 ID:2GyuYD7JO
御意見は雑談所でどうぞ。
642以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 10:02:32.03 ID:2GyuYD7JO
そして保守
643以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 10:10:47.07 ID:L7racyrCO
香ばしく湧きました




乙。
644以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 10:15:21.60 ID:bva9HwvG0
《兎料理はコロシの味》

薔「・・・ラプラス〜、どこ〜?」
雪「観念して出てきなさ〜い!」

ラプラスは二人から必死で逃げていた。
捕まったらヤラレル・・・。
一昨日は鍋にされた。昨日はシチューだった。
今日はポワレにでもされそうだ。

ラ「なのに何で生きてるかですと!?。ぐふふ、愚問ですなぁ。
  この屋敷の地下には科学の粋を集めた・・・はっ、まずい!」

二人の気配を感じたのか脱兎の如く逃げ出すラプラス。
しかし次第にいつものように追い詰められていく。

薔「・・・ふふ、もう少しだよ。」
雪「しかし逃走経路も隠れる場所もいつも同じとは。所詮『兎』ですわね。」

夕食前に追われるとラプラスは必ず自室に逃げ込むのだ。
本人はうまく逃げおおせたと思っているらしいのだが。
嗚呼、悲しき小動物。

ラ「う、迫ってきてますな。だが今回はいつもとひと味違いますぞ。」

何度も捕まるうちに学習でもしたのだろうか。
今日のラプラスは自信に満ち溢れていた。
645以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 10:15:55.40 ID:bva9HwvG0
>>644
勢いよく扉が開け放たれ二人が部屋に姿を現した。

薔「ラプラス、もう逃げられないよ。」
雪「おとなしくお縄につきなさい。」

しかしそこには片目に銀縁眼鏡をかけた兎の紳士がいるだけだった。

薔「・・・あれ?あなたはアソビン教授?」
雪「おかしいですわね。あの、ラプラス見ませんでした?」
兎「ラプラス殿でしたらあちらの窓から降りていきましたぞ。」

雪華綺晶が窓に目をやると壁際の机の脚からロープが垂らされていた。

薔「・・・そう。ありがと。」
兎「どういたしまして。ではワタクシはマークVの講義がありますので(ry」

一礼して扉に向かおうとする兎の紳士の前に雪華綺晶が立ちはだかる。
立ち止まったところに背後からの一撃、紳士はそのまま取り押さえられた。

雪「ふぅ、ラプラス!この程度の仕掛で逃げられるとでも?」
ラ「・・・わかりますか?」
薔「・・・ニオイだな。」
ラ「くっ、もはやこれまでorz」
雪「さ、厨房に向かいましょう。今日の料理は狩人風ですわ。」

やがて厨房から断末魔の叫びが館内に響き渡った。
その頃地下のプラントでは明日の生贄となるラプラスが誕生していた。
終わる
646以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 10:21:14.08 ID:wVGvIrtXO
ラプラスwww食われても復活するのはそういう事かwwwwww
647以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 10:27:33.08 ID:14o8qN8BO
ラプラスは量産型だったのか!
648以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 10:28:12.13 ID:yFDVMwrT0
通りで何度食べられても復活するわけだわさ
649以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 11:01:20.46 ID:wZZ4XuEH0
なんかひでぇww
650以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 11:30:54.24 ID:14o8qN8BO
保守ですぞ!
651以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 11:31:12.19 ID:D/BQtsGK0
ラプラスwwwwww
652以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 11:57:10.09 ID:2GyuYD7JO
653以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 12:01:10.44 ID:wVGvIrtXO
高校入学時
ジ「今日からこの高校で新生活か・・・」

銀「あらぁ真紅、あなたと同じ高校とはね・・・・やだやだ」
真「それはこっちのセリフよ・・・小ジワ女」
銀「なによ・・・・貧乳」
真「・・・・・・」
銀「・・・・・・」

ジ「怖・・・関わりたくないな」

べ「蒼嬢ハアハアハアハアハア」
蒼「翠星石ハアハアハアハアハア」
翠「変態ばっかですぅ」

ジ「変質者・・・関わりたくないな」

654以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 12:01:49.19 ID:wVGvIrtXO
雛「トォモエー」
巴「雛苺ハアハアハアハアハア」

金「みっちゃーん」
み「カナハアハアハアハアハア」

ジ「・・・・・この学校は変態しかいないのか?」

薔「みなさーん、変態ですかー」
ジ「!!?」
雪「ばらばらナースばらばらナースばらばらばらばらナース」
ジ「・・・・・・・」

の「ジュン君?入学二日目で引きこもりって何があったの?あ、先生が来たよ」

梅「やあジュン君、君の担任の梅丘だよ。引きこもってないでやらないか」
ジ「・・・・・・・・・・・」
槐「新入生の方ですね、ここは事務室ですよ、どうしました?」
ジ「退学届けってどこに出せば」
655以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 12:11:29.33 ID:L7racyrCO
バロスwwwwwwwwwwwww







蒼い子良いよ〜蒼い子
(*´Д`)
656以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 12:43:05.32 ID:wVGvIrtXO
保守
657以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 13:12:37.93 ID:14o8qN8BO
保守
658以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 13:42:40.08 ID:+XYolrVRO
保守
659以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 14:16:15.99 ID:FhzRNhFa0
ほしゅかしら!
660以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 14:28:26.76 ID:U/eR4wPK0
hoso
661以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 14:53:19.30 ID:14o8qN8BO
保守なのだわ
662以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 15:13:37.76 ID:2QjU4+wI0
薔「ほ……」
雪「……しゅ」
663以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 15:35:25.02 ID:+XYolrVRO
保守
664以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 15:38:56.98 ID:YlWaBkTV0
百合風味注意
銀「・・・また失敗だわぁ」
薔「銀ちゃん・・・レシピどおりにお料理作ってるのに・・・なんで失敗するの?」
銀「なんでかしらねぇ・・・?やっぱり私には向いてないわぁ」
薔「もう・・・・・・ジュンに料理作って上げるんでしょう?」
銀「うーん・・・もう面倒なことはやめるわ・・・これを料理に入れて・・・」
薔「・・・何入れたの?なんだか凄く美味しいよ」
銀「そりゃそうよぉ、金糸雀の特製媚薬を・・・って、美味しいよ?」
薔「うん、おいし・・・・・・・・・お姉さま・・・」
銀「ちょ、た、食べちゃったの!?」
薔「お姉さま・・・愛しています」
銀「や、やめ、私にそんな趣味は!な、なんで脱がすの!?」
ガチャ
J「おーい、水銀と・・・すまない僕のことは忘れてくれ」
銀「え、ちょ、ち、違うのよ!ジュン!」
薔「お姉さま・・・」
銀「い、いやあああああ!?」

次の日
銀「・・・・・・・・・(真っ白の燃え尽きてる)
薔「お姉さま・・・♪」

真「あの二人・・・そういう関係だったの?」
べ「ハァハァハァハァハァ・・・」
J「そんな・・・水銀燈・・・」
雪「大丈夫ですよ、ジュン君・・・貴方には私がいますよ」

銀「ち、違うのに・・・」
665以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 15:42:44.19 ID:wVGvIrtXO
雪華綺晶ちゃっかりジュンとwwwwww
666以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 15:51:59.89 ID:5qJ5AmnT0
銀様カワイソス
667以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 16:14:07.46 ID:+XYolrVRO
保守
668以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 16:31:48.21 ID:2GyuYD7JO
補給
669以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 16:33:03.61 ID:bva9HwvG0
薔「・・・金糸雀、今日はこれね。面白いよ。」
金「『バイオハザード2』ってこれ怖いやつかしら。」

薔薇水晶からよくゲームを借りているが
怖いの苦手な金糸雀はホラーだけはNGにしていた。

薔「・・・古いからそんなには。簡単なモードもあるから大丈夫。」
金「でも一人じゃ無理かしら。」
薔「・・・見ていてあげる。」
金「こういうのってプレイしかけだと夢に出そうかしら。」
薔「・・・じゃあ一気にクリアするしかないね。」
金「今回はどうしてもやらせる気かしら?」
薔「・・・まあだまされたと思って。」

ソフトを受け取り恐る恐るセットする金糸雀。
まだ起動もしていないのにこのテンパリ具合。
期待以上の反応に薔薇水晶はほくそえんだ。

金「いきなり囲まれてるなんてひどいかしら。」
薔「・・・ゾンビは動きが遅いから避けられるよ。」

走り出したキャラはそのまま炎上するタンクローリーに突っ込んでいく。
訳のわからないうちにそのままゲームオーバーとなった。

金「うまく進まないかしら。」
薔「・・・説明書はちゃんと読もうよ。」
金「カナは実践で慣れる主義かしら。でもこのままじゃ無理かしら。」

説明書を読み始める金糸雀の横で薔薇水晶の顔は緩みっぱなしだった。
670以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 16:33:43.37 ID:bva9HwvG0
>>669
市街地の迫り来るゾンビの洗礼を受けて早くも青息吐息の金糸雀。
EASYモードの豊富な弾薬にも助けられ無事に警察署に辿り付く。

金「ゾンビくらいならもう怖くないかしら。」
薔「・・・待って。この先にリ(ry」

薔薇水晶が止めるのと同時にイベントが発生、天井を這うリッカ―と初顔合わせ。
飛びかかられる前にドアにかけこみセーフ。何とか逃げ切れた。

金「今のは何だったのかしら。」
薔「・・・リッカ―。結構強いクリーチャーだよ。」
金「とてつもなくグロいし。やはりだまされたかしら。」

しかし強力な武器が手に入ればなんてことはない相手。
グレネードランチャーで仕留めると薔薇水晶の案内のもと先に進めていく。

金「ひゃぅ、机の上、女の人の死体があるかしら。」
薔「・・・さっきの悲鳴はこれだよ。」
金「もう少し明るい声で話して。余計に怖いかしら。」
薔「・・・この方が雰囲気楽しめるよ。」
金「う、これはやばいかしら。ぜったいなんか来るかしら。」
薔「・・・行かないと先に進まないよ。」
金「覚悟を決めて・・・・・・・・・・・あっお願い―――アーッ!」

2分ほどかかって近づくと普通にシナリオが進行しただけだった。

金「もう、脅かさないで欲しいかしら!署長のばか。」
薔「・・・金糸雀ってほんとに怖がり。」
金「ホラーって来るのがわかってても怖いものは怖いかしら。」
671以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 16:34:19.07 ID:bva9HwvG0
>>670
あふれ返るゾンビの群れにおっかなびっくりゲームを進める金糸雀。
助言をしつつその反応を楽しむ薔薇水晶。
しばらく進んでいくとホールの3階部分。
画面が切り替わったところで金糸雀は荒い息遣いと
「チャッチャッ」という効果音を耳にする。

金「この音、何かいるかしら!」
薔「・・・リッカ―だよ。」
金「う、はじめの方で出たあの怖いやつかしら。このアングルだと位置が。」
薔「・・・歩きなら近づいて大丈夫。」

ゆっくりと歩いて近づきボウガンで仕留める。
徐々に慣れてきたのか、落ち着いてきた金糸雀は
突然の出現には反応するものの薔薇水晶の助言を頼りに
サクサク攻略していく。警察署もようやく脱出だ。

金「のわあぁ、天井!蜘蛛!蜘蛛かしら!」
薔「・・・ここ広いからかわせるよ。」
金「あ、ほんとかしら。ふふ、おバカさんね。無視される運命にあるのに♪」
薔「・・・油断してるとつかまるよ。」

アングルが切り替わって突如正面に大蜘蛛が現れた。
調子に乗って走っていたのでそのまま突進してしまう。

金「ちょ、もう、2匹もいるなんて聞いてないかしら!」
薔「・・・警戒しないと。」
金「わかったかしら。もう油断なんてなしかしら。」
672以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 16:34:52.65 ID:bva9HwvG0
>>671
遂に最終ステージである研究所に到着。
ここまで来れば後少しでクリアだ。

金「流石に敵も強くなってきたかしら。」
薔「・・・あそこ、奥にリッカ―いる。」
金「もう対処法も完璧よ。お前に気付かれない方法はこれかしら!」

リッカ―は気付くと構えをとって警戒するがしばらくすると元に戻る。
再び警戒するまで時間が少しかかるのでその隙に横を通り抜けてしまう作戦だ。

金「名付けて『STOP&GO』作戦かしら!」
薔「・・・弾は結構あるから倒してもいいよ。」
金「ここは華麗にスルーするかしら。」

ちょんちょんと小刻みにキーを押して少しずつ近づくが
廊下の半ばに差し掛かったところで別のリッカ―が上から降ってきた。

金「ひうあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

いきなり眼前に現れたことに驚きグレネードを乱射してしまう。
奥のも駆けつけたが乱射のおかげで無傷、だが弾を余計に消耗してしまった。

金「だから、わかってるなら教えて欲しいかしら!」
薔「・・・このくらいは自分で解かなきゃ面白くないよ(こっちも)」
金「もしかして遊ばれてるのかしら?」
薔「・・・そんなこと(あるに決まってる)あ、まだいる。」
金「もう!全部倒していくかしら!」
673以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 16:35:27.86 ID:bva9HwvG0
>>672
なんだかんだで最後のボスクリーチャーを撃破。
狂気に侵されるとすぐに乱射してしまうトリガーハッピー金糸雀だったが
EASYモードのおかげで少し弾薬を余らせるくらいだった。
時刻はすでに深夜2時を回ろうかというところ。
休憩も挟んだのでかなり時間がかかったが、ようやくエンディングを迎えられた。

金「やっと終わったかしら。いい終わり方だったからこれで安心して眠れるかしら。」
薔「・・・まだ裏編があるよ。」
金「え〜モウイヤ。やめたいかしら〜。」

それからさらに3時間半が経過。
悪夢から逃れる為と思い必死でプレイした金糸雀だったが、
裏編の途中で力尽きダウンしてしまった。

金「うー、はぅ、こな、こな、来ないでほしいかしら。」
薔「・・・ウナサレテルw明日が楽しみ♪」

案の定悪夢にうなされる金糸雀。
恐怖に慄く青い顔が明日の上映会で赤くなるのを想像して薔薇水晶は悦に浸っていた。
終わる
674以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 16:48:05.35 ID:YlWaBkTV0
金糸雀弄りテラワロスwwwwwwwwwwwww
675以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 16:53:52.66 ID:wVGvIrtXO
ちょwww録画してるのかwwwwww
676以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 17:01:34.44 ID:yFDVMwrT0
保守
677以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 17:15:25.63 ID:+XYolrVRO
保守
678以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 17:24:13.66 ID:bva9HwvG0
保守
表なんで「上から降ってこない?あいつならやりかねない」が入れられなかった。
679以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 17:36:45.35 ID:+XYolrVRO
海苔「ねえJUMくん」

JUM「なんだよ」

海苔「最近おねえちゃんの出番が少ないのはどうしてかしらねえ・・・」

JUM「そんなもん決まってんだろ。みんなおまえより薔薇乙女のほうがいいって思ってるからだ」

海苔「・・・」

JUM「それにメガネは二人もいらん。だいたい最近っていうか元々出番少な」

海苔「な、生意気言うのはこの口かああぁ!!」

JUM「いててっ!!口がさける・・・!!ぎゃああああぁぁ」


保守
680以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 17:37:14.94 ID:14o8qN8BO
BIO2テラナツカシス
681以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 17:43:01.53 ID:Wi3NwqoP0
此処は、とある宴会会場
ジ「皆よく頑張ってくれた。お蔭でプロジェクトは大成功だ!
  今夜の主人は僕だ!さあ皆、どんどんやってくれたまえ!今日は無礼講だ!」
一同「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!」」」
ジ「それでは、カンパーイ!」
一同「「「カンパーーーーイ!」」」

  ワイワイガヤガヤ

薔「ジュン、ちょっと……。」
ジ「ん?……ああ、薔薇水晶か。どした?」
薔「ちょっときて。」
ジ「何か、問題でもおこったのか?」
薔「問題は……ないけれど……。此処ではマズい……。」
ジ「わかった。直ぐ行く。ちょっとまっててくれ。」
……………………
ジ「で、何があった?」
薔「ジュン、……さっき、『今夜の主人は僕』って……いったよね。」
ジ「ああ、言ったけれど……それがどうかしたのか?」
薔「なら今夜の奥さんは私。」
ジ「……は?」
薔「だから、『どんどんやる』。」
ジ「いや、ちょっと待て、意味ちが……」
薔「しかし今夜は無礼講。」
ジ「な、ナニする貴様ぁぁーーーーー」
682以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 17:54:42.28 ID:YlWaBkTV0
ちょwwww勘違いしすぎwwwwwwwwww
683以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 18:03:22.50 ID:bEOtSlix0
ばらしぃwww
684以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 18:31:59.64 ID:wVGvIrtXO
保守
685以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 18:32:46.30 ID:xoAwt5zX0
686以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 19:01:40.66 ID:YlWaBkTV0
保守
687以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 19:09:18.21 ID:ThD7n6jC0
翠「そして真夜中なのに赤い服着た女がこっちみてるんですぅ」
J「なんでこの季節に怪談話なんだよ・・・ブツブツ」
翠「そしたらその女がコッチをみて笑いながらこういったですぅ」
薔「マヨネーズ無いんですけどぉおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
ALL「ぐぎゃあああぁぁぁぁ!!!!」
蒼「なんてことするだ!オチがだいなしだよ!(せっかくビックリしてジュン君に抱きつこうとしたのに)」
薔「しるかぁぁぁあ!マヨネーズないと頭いたいんだよぉおおおお!!!」
J「全く・・・あれ?ベジータどうしたの?(あれ?股間に黄色いシミが・・・)」
ベ「ジュン・・・誰にも言うなでござる・・・」
J「えええええぇぇぇぇえ」
真紅「保守なのだわ」
688以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 19:11:33.93 ID:7t9iuC380
新撰組wwwwwワロスwwwwww
689以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 19:30:25.47 ID:CybCRPf90
保守
690以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 19:44:22.66 ID:ATb/uA0VO
銀魂ですか(^ω^;)
691以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 19:56:10.14 ID:XS3oSAm60
保守ついでに短編投下。

〜いつもの毎日〜

〜朝〜
蒼星石「おはよう。ジュンくん、迎えに来たよ。」
ジュン「おはよ。じゃあいくか。」
蒼星石「うん。」
ジュン「ところで翠星石は?」
蒼星石「今日は日直だからもういったよ。」
ジュン「そうか。なんか二人で学校に行くのって久しぶりだな。」
蒼星石「そうだね。翠星石が日直じゃないと二人きりになれないからね。」
ジュン「そうだな。」

これはただ普通な日常であるがすこし二人きりの時間が増えた朝であった。
692以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 19:56:35.41 ID:XS3oSAm60
>>691
〜昼〜
蒼星石「ジュンくん。どこいくの?」
ジュン「いや、ちょっと昼飯買いに購買に」
蒼星石「お弁当ないの?ちょうどよかった翠星石の分が余っちゃったから一緒に食べない?」
ジュン「いいけど・・翠星石は?」
蒼星石「家庭科の実習で僕たちの班はクッキーつくったんだよ。食べさせたでしょ?」
ジュン「ああ、翠星石と蒼星石のはうまかったな。ただ・・・」
蒼星石「そう。真紅と水銀燈のがうまくいかなくて、それを翠星石が馬鹿にしてたんだ。そしたら」
ジュン「そしたら?」
蒼星石「真紅と水銀燈に追いかけられて、残ったクッキーを全部食べさせられてた。」
ジュン「自業自得だな」
蒼星石「じゃあどこで食べる?」
ジュン「屋上でいいんじゃないか?」
蒼星石「そうだね。いこうか。」

ただ普通な日常である。ただ普段より少し騒がしかったのとけっこう二人きりのいる時間が増えた昼だった。
693以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 19:57:02.36 ID:XS3oSAm60
>>692
〜夕方〜

蒼星石「ジュンくん。一緒に帰ろう。」
ジュン「いいけど・・・」
蒼星石「翠星石?」
ジュン「うん。いないなぁって」
蒼星石「翠星石なら真紅と水銀燈につれられてどこかにつれてかれたよ。『今日はいい味見役がいるのだわ。』って」
ジュン「悲劇はまだつづくのか。」
蒼星石「しょうがないよ。自業自得だしね。」
ジュン「そうだな。・・・帰るか。」
蒼星石「うん。」


蒼星石「家まで送ってくれてありがとう」
ジュン「いや、別にいいけど」
蒼星石「そ、それじゃこれはお礼。(ちゅっ」
ジュン「え!?・・・キス?」
蒼星石「ふふっ。突然ゴメンね。ただ、僕たち付き合ってるのにいつもと変わらないような気がして。」
ジュン「そうか。僕こそゴメンな。(ぎゅっ」
蒼星石「え!?・・あったかい・・」

ただいつもの日常である。ただとてもジュンと蒼星石の距離が近づいた夕方だった。



おわり
694以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:02:58.17 ID:32P0kMAY0
>>693
GJ! 最近足りなかったJUM×蒼分が補給できたよww
695以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:07:37.35 ID:wVGvIrtXO
蒼い子可愛いよ蒼い子
696以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:08:32.70 ID:SHyuUoSB0
SS投下

薔「・・・ねぇねぇ、きんしじゃく」
金「・・・・・・誰かしら?」
薔「・・・貴女のことよ・・・きんしじゃく」
金「・・・」
薔「・・・もしも〜し入ってますかぁ・・・?」
金「いいかげんにするかしら!アレは"金糸雀"と書いて"カナリア"と読むかしら!!」
薔「・・・キレた?」
金「いや、キレてないかしら。カナをキレさせたら大したものかしら・・・って何言わせるかしら!」
薔「・・・ノリツッコミ乙」
金「うう、こういうのに付き合うのはもうコリゴリかしら・・・」
薔「・・・大丈夫まだ・・・寝かせないから・・・(ニヤリ)」
金「・・・・・・誰かボスケテ」

薔・金「・・・そして保守です(かしら)」
697以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:09:21.35 ID:G8np82GS0
蒼い子がいないとやっぱり俺はダメだ
698以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:12:02.97 ID:BDlwRv8iO
>>623
銀「ねぇ見てぇ。この子ったら私の手を握り帰してくれるのよぉ。」
ジ「本当だな…お、すごく暖かい。」
銀「そうねぇ。きっとこの子の手には私たちの望み、光がたくさん集められたから暖かいのよぉ。」
ジ「そうだろうな。お、雨が止んだな。」
―篠付く雨去りし後、麗仰ぎ人は知る。
幸せの在り方を―




蒼「今の気分?例えるなら…
『我は思う!
世に一切の衆生が無くなるまで人は!
憎しみの海、泳いでゆくのであろう!!』
ですよ。あは、アハハ…」薔「…まあ!これいかにもただならぬ!あすこにゆきたまえ!!」
蒼「行かねえよ('A`)」
雛「地の獄是より」

ボスケテwwwwww
699以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:12:04.72 ID:YlWaBkTV0
女性関係に優柔不断で奥手なジュン。
自己表現が苦手で奥手な薔薇水晶。

惹かれあう二人が想いを通わせあうのにどれだけ時間がかかったか。
周りから見れば相思相愛なのにくっ付かない。
そんな二人にやきもきした友人達の協力もあり二人は晴れて恋人同士に。

恋人になってからもいつまでの初々しい二人の姿はいつの間にか校内では有名になってたり。
そして付き合いだして今日で一年という日・・・

-薔薇水晶宅
薔「・・・今日で・・・一年・・・・・・」

カレンダーの○で囲ってある日付を見て幸せそうな顔をする薔薇水晶。

薔「ジュン・・・喜んでくれるかな・・・」
700以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:12:18.69 ID:yFDVMwrT0
キレイにあさきだな
701以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:14:47.15 ID:YlWaBkTV0
>>699
近くのテーブルに置いてある箱を見る。箱の中身は薔薇水晶の作ったケーキだ。
薔薇水晶は特別に料理が上手、という訳ではなかったが。ジュンの為に和食から洋食、お菓子作りまで色々練習したようである。

薔「お祝いの準備はしてあるし・・・ジュンはもう呼んであるから・・・あとは待つだけだね・・・ふふふ・・・楽しみだな・・・♪」

家族は皆薔薇水晶に気を使ってか、外出している。

ピンポーン
インターホンが鳴る。ジュンが来たようだ。薔薇水晶は急ぎ足で玄関に向かう。
ガチャ

薔「・・・・・ジュン!」
J「うわ、ば、薔薇水晶、いきなり抱きつくなって」
薔「だって・・・合えて嬉しいんだもん」
J「ん、分かってるよ、僕も嬉しい」
薔「うん・・・♪」
702以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:15:14.84 ID:YlWaBkTV0
>>701
そんなやり取りの後、薔薇水晶はジュンを自室に招く。

薔「・・・じゃーん」
J「おお、すごいご馳走だな・・・」
薔「ふふ・・・頑張っちゃった」
J「そうか・・・けど、なんで今日に?」
薔「え、そ、それは・・・・」
J「薔薇水晶?」
薔「え、えっと・・・・・」
J「あー・・・・・」

「う、うう・・・意識したら・・・・恥かしくなってきた・・・・」とは薔薇水晶の考え。
ジュンは考える。必死で。

J(今日って何の日だっけ・・・・?)

そうこの男、大切な彼女との記念日も忘れる天然野郎です。激鈍の称号は伊達じゃない。

J(えーと、今日は・・・僕の誕生日・・・いや違うか・・・なら薔薇水晶・・・も違う・・・ええと・・・・?)
薔(うう・・・・ジュン・・・・なんて言おう・・・・今日で一年だね・・・ううん・・・もっと・・・こう・・・)


J「薔薇水晶」薔「あ、あの!」
J「な、なに?」
薔「え、あ・・・ジュ、ジュンから先に・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・沈黙
703以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:15:36.72 ID:YlWaBkTV0
>>702
五分後
いまだに沈黙は続いていた。二人とも話を切り出せないでいた。

J(薔薇水晶・・・一体どうしたんだろう・・・?)

今日の朝、薔薇水晶のモーニングコールの時に、
「今日の夕方・・・私の家に来て・・・・あ、晩ご飯は食べないでね・・・?」
と、呼ばれてきたジュン。だが、部屋に入ったとたん恋人は俯いて黙ってしまった。今日呼ばれた理由を聞きたいのだが・・・
俯いて上目遣いでこちらをチラチラみて、目が合うとバッと視線を逸らす薔薇水晶の姿になぜか言葉がでない。

だが、いつまでもこうしてるわけには・・・なんとか話を切り出そうとするジュン・・・・・しかし

J「薔薇水晶」薔「ジュン・・・」

J&薔「・・・・・・・・・・・・・」

J「あ、あの!」薔「えっと、その!」

J&薔「・・・・・・・・・・・・・」

これはコントではない。繰り返す、これはコントではない。
彼等にしてみれば至極真面目なのだ。

J(どうしよう・・・・)
704以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:16:00.27 ID:YlWaBkTV0
>>704
薔(どうしよう・・・・)

ジュンを部屋に招いてから既に十分。
いまだに話を切り出せない。自分達は恋人で、今日は付き合いだして一年目で。
恋人らしく

「ジュン・・・・今日で私たち一年目だね・・・・」
「そうだね・・・・僕の気持は一年前から変わらない・・・大好きだよ、薔薇水晶」
「うん・・・私ね・・・一年前から代わったよ・・・気持ち・・・・」
「え・・・?」
「・・・一年前より・・・・もっともっと大好き・・・・ジュン」

などとラブラブな会話をしたい・・・けど・・この妙に気まずい雰囲気で緊張で声が出ない。

すこし勇気をだせば、少しだけでいいのに。「今日で一年目」、ただその一言が言えない自分を情けなく思う。

ジュンと付き合いだす前、今となんら代わらないやり取り。

自分の気持を伝えられず、またダメだったと枕を涙で濡らす毎日。

相手の気持ちはなんとなく分かってるのに、言い出せなくてもどかしい毎日。

薔(・・・・そうだよね)

今の自分達は付き合っている。遠慮なんて必要ない。愛を注げば、それを全て受け止めてくれる人がいる。

だから─
705以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:16:18.94 ID:YlWaBkTV0
>>704
J(今日は何の日だ・・・・!?ていうかなんでこんな雰囲気に・・・・!)

未だに何の日か思い出せないジュン。

今日は何かの日で

薔薇水晶から誘ってくれて

ご馳走を用意して待っていてくれて

きっと何か、些細な、でも、大切な日で。

その大切な何かを思い出せない自分、不甲斐なくてしょうがない。

J(くそ、こうなったら直接聞こう・・・!)

叱責されたってかまわない、なぜなら薔薇水晶が困っているんだ。

彼女の助けになりたい。自分のせいで困らせてるなら土下座してでも謝りたい。

そして─
706以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:16:43.65 ID:YlWaBkTV0
>>705
J&薔薇「あ、あの―――!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・

J「・・・・・・・・・」
薔「・・・・・・・・・」
また沈黙。だけど先ほどのようにめを逸らしたりしない。

二人の視線が合う。そうだ、言葉は出なくても、意思は通じる。だって、二人は恋人だから。

薔「ね・・・・ジュン」
J「なんだ?」

先ほどのような不自然な緊張もない。いつもどおりの、自然体な二人。

薔「今日で・・・・・私たち・・・・・恋人になって・・・・一年だね」
J「え、あ、ああ、そうか・・・・うん・・・・そうだな」
薔「・・・・・・忘れてた?」
J「・・・・・ごめんなさい」
薔「もう・・・変に緊張した私が馬鹿みたい・・・・」
J「うう・・・ごめん・・・・」

薔薇水晶を抱きしめるジュン。

J「記念日・・・・忘れたりするけど・・・・これだけは本当だ・・・・愛してる」
薔「・・・しってる」
J「う゛・・・」

俯いてた顔をあげ、背伸びをして、そっと口付けを・・・
707以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:17:03.45 ID:YlWaBkTV0
>>706
J「ば、薔薇水晶!?」

二人とも顔は真っ赤だ。

薔「ジュン・・・」
J「え、な、なに?来年は絶対に忘れないからさ」
薔「・・・信用できないし、まだ私許してないもん」

甘える、少しすねたような表情でジュンの胸にほお擦りする薔薇水晶。

J「え、ええ!?」
薔「・・・・ふふ」
J「ど、どうしたら信用して、許してくれる?」

顔を上げ、耳まで赤くしながらジュンに聞き取れないぐらい小さな声で呟く。

薔「うんとね・・・・・・・・もう・・・・して・・・くれれば」

形勢逆転。一気に攻めて出るぞ。

J「うん?聞こえないよ?」

ちょっと意地悪く言い返す。

薔「・・・・・意地悪」

再びジュンの胸に顔をうずめる薔薇水晶。

J「じゃあ・・・・どうすればいいかな?」
708以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:17:21.11 ID:YlWaBkTV0
>>707
薔「もう一回・・・・・キス・・・・して」

J「了解・・・・何回でも」

頬を赤く染めて目を瞑る薔薇水晶。

そんな薔薇水晶にキスをするジュン。

一度目は軽く、二度目は押し付けあうように。

三度目は、お互いを感じあうように、熱く、激しく。



一歩だけ、少しだけ前に進んだ二人。

彼の作ったウエディングドレスを、彼女が着るのはまだまだ先のお話、かも───

終わり
709以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:18:27.07 ID:YlWaBkTV0
割り込み&安価ミス&投下してから称がごちゃ混ぜになってることに気付く
710以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:20:57.60 ID:wVGvIrtXO
>>696
ボスケテwwwwww
>>698
蒼い子カワイソス
>>708
テラアマスwwwwww
キスねだる薔薇水晶可愛い(*´Д`)
711以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:25:49.50 ID:YMXKKAlqO
S薔薇とM金糸雀な展開を妄想しちゃいました><
712以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:26:02.65 ID:VkQZUXC/0
>>708
アッマーイ!いいね、糖尿になるよ(*´∀`)
713以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:34:17.33 ID:l9A/jGXW0
薔「……金糸雀。」
金「何かしら?」
薔「……必殺技の名前間違えちゃった。」
金「……必殺技って何かしら?」
薔「…>>579-582。」
金「そんな数字言われても分からないかしら。」
薔「…視聴者には通じてる。」
金「視聴者って何!?」
薔「…だから新しい技考えた。」
金「……薔薇水晶に答えを求めたカナがお馬鹿だったかしら。
  もう良いかしら。さっさと必殺技とやら見せるかしら。
  薔薇カッター?それとも薔薇スクリューかしら?」
薔「……投げやりは良くない。」
金「良いからさっさとするかしら。」
薔「…じゃあ。…はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

金「こ、これは!戦闘力520000 530000 540000!
  まだ上昇して行くかしら!」

薔「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。」

金「ゴクリ!!」

薔「カァァァッ         うっふん。」

金「文字じゃ分かり難いかしら!!」 ガビーン
714以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:37:03.62 ID:cnkIS0DX0
(´・ω・`)やあ
早速だが君にはインポになる呪いをかけさせてもらった。
呪いを解くには下のスレで
http://game9.2ch.net/test/read.cgi/gamerpg/1145453632/

●腐女子・ウザい女2ちゃんねらは言葉のセンスが鬱陶しい!
 ・一人称は「漏れ」二人称は「おまい」「藻舞」「おまいさんを愛用。
 ・「( ´∀`)σ)´Д`)」「(=゚ω゚)ノ」「(・∀・)人(・∀・)」「(´・ω・`)」「(*´・ω・)(・ω・`*)ネー」「(´・ω・) カワイソス」
  などの馴れ合いに発展するAAが好き。OTL,orzも多用。
  これらを何処でも構わず使い、うざがられるのが分からない。
 ・2ch語、AA多用の上、自分達の住んでいる板でしか通用しない用語を他板でもばらまく。
 ・謝れば何でも許されると思ってる。自分語りの同義語→チラシの裏
  「チラシの裏スマソ」「ここからチラシの裏〜ここまでチラシの裏」
 ・意味無く流れをぶった切るのが大好き。切る物に自分らしさを付加。
 ・「おおむね同意」「禿げ上がるほど同意」とやたら意見や嗜好の一致を強調する。
  「>○○ あなたは私!?(*´∀`)人(´∀`*)ナカーマ!(以下延々と自分語り」と人の意見にかぶさってくる。
 ・煽るとき文末に大量の「w」を入れる。「〜(ry」を多用。自分の意見に自信が無い証拠。
 ・内容ではなく「〜なんだあー。へぇー」など言葉尻で嫌味っぽさを表す。
 ・論理で反論できないとき(それがほとんどだが)、なぜか赤ちゃん言葉を使いだす。幼児並の知能を体現。
 ・「〜だが。「〜かと。」「〜じゃね?」といった、漫画のキャラのような言葉づかいで男になりすましたつもりになっている。

と書き込むんだ
それでは健闘を祈る
715以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:48:40.61 ID:wVGvIrtXO
保守
716以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:49:36.43 ID:XS3oSAm60
>>509
長編投下ーーーー。
〜チビ蒼星石とチビ翠星石〜和平協定締結!?・・・No13

真紅「さあ、できたのだわ。」
そういって真紅はテーブルの上に今作った食事を出す。
ハンバーグやサラダなどが並べられていく。
翠星石「おいしそうですぅ」
蒼星石「ほんとうだね。きのうたべたレストランのとおなじみたいだね。」
水銀燈「あらぁ、あなたにしてはうまくいったんじゃなぁい?」
真紅「一言余計なんじゃないの?水銀燈」
水銀燈「そうかしらぁ?」
ジュン「・・・・・・」
翠星石「はやくたべるですぅ」
蒼星石「そんなにいそがなくても・・・」
水銀燈「はやくたべましょぉ」
真紅「そうね。じゃあ食べましょうか。」
翠星石「いただきま〜すですぅ」
蒼星石「いただきます。」
水銀燈「いただくわぁ」
真紅「召し上がれ。」
ジュン「・・・・・・・・・・」
ジュン「・・・・・・・・・・・なぁ、」
真紅「なにかしら。」
ジュン「これはイジメか?」
〜続く〜
717以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:49:56.70 ID:uArgiNRf0
718以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:50:03.17 ID:Ea5HB5v+0
719以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:50:42.06 ID:XS3oSAm60
>>716
テーブルには椅子が備え付けてあるのだが、それは水銀燈、真紅、蒼星石、翠星石が座ったせいで全部埋まった。
ジュンはというとテーブルの上に料理は置かれているがそこには椅子はない。
水銀燈「別にいいじゃなぁい。なんか新鮮で。それとも私の膝の上にくるぅ?」
ジュン「いいや。・・・・どうするかな。」
蒼星石「・・・・・じゃ、じゃあジュンくん。ぼくのところにくる?」
ジュン「へ?」
蒼星石「い、いやだから・・・ジュンくんが・・・ぼくのことを・・・抱っこして・・・」
そこまでいうと蒼星石は顔を真っ赤にして下を向いた。
水銀燈「蒼星石ちゃんはジュンに抱っこしてほしいんだって」
水銀燈が通訳(?)してあげた。
ジュン「まぁ僕は別にいいけど・・・。」
そうジュンがいうと蒼星石は椅子を降りた。座れということらしい。
ジュン「よいしょっと・・・・さぁ、蒼星石・・・」
そういうと蒼星石はジュンに持ち上げられ、ジュンの膝の上に座った。蒼星石はこれまでにないくらい顔を真っ赤にしている。
水銀燈「あらぁ、やっぱり仲がいいのねぇ。」
真紅「ジュン、貴方・・・・・ロリk
ジュン「違う。」
水銀燈「ジュンは私みたいな女性が好きなのよねぇ。」
翠星石「どーでもいいですから、はやくご飯を食べるですぅ。」
ジュン「そうだな。腹減ったし。」
〜続く〜
720以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:51:49.38 ID:XS3oSAm60
>>719
そういうと、みんなはご飯を食べ始めた。ただ、蒼星石はジュンの膝の上なので少し自由が利かなかった。それにジュンが気づき、
ジュン「蒼星石、大丈夫か?」
蒼星石「う、うん。大丈夫だよ。」
ジュン「とってやろうか?」
蒼星石「う、うん。おねがい・・・。」
ジュン「ほら・・・。あーん」
蒼星石「え!?・・あ、あーん(パクッ」
翠星石「(ちきしょー。そうせいせき、うらやましいですぅ)」
水銀燈「(あらぁ、案外ロリコンなのかもねぇ)」
真紅「(まったく・・・ジュンったら・・・)」
蒼星石「(ジュンくんにたべさせてもらうなんて・・・)(//////////)」
真紅と翠星石は偶然目が合った。そしてなにかをアイコンタクトで交わしたようだ。

そしてそのままご飯は食べ終わった。

〜続く〜
721以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:52:07.29 ID:XS3oSAm60
>>720
真紅「あ〜。後始末は面倒なのだわ。」
水銀燈は蒼星石と翠星石とリビングでビデオのくんくんをみている。・・・正直真紅も見たかった。
真紅「しょうがないわね・・・あきらめるのだわ。(ぼそ」
そう独り言のように言ったのだが近くに来ていたジュンには聞こえた。
ジュン「真紅?くんくんがみたいならいってきたら?」
真紅「え?どうして?」
ジュン「真紅には迷惑をかけて続けたからさ、後始末ぐらいやるよ。」
真紅「そ、そうね。ならお願いしようかしら。」
ジュン「まかせとけ。」
その言葉を聴くと真紅はリビングに歩いていった。

ジュン「ふぅ。こうやって機嫌をとらないとな・・・。鈍感な振りをしてるのもつらいものなのにな。」

そういったジュンの言葉は瞬く間に食器と食器のぶつかる音と、水が流れる音にかき消されていった。

〜続く〜
722以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:53:38.47 ID:XS3oSAm60
今回の投下は以上です。
短編の脳汁は出てくるのにチビ蒼星石とチビ翠星石の脳汁は出てこなくなりました。
次回は明日の夜にでも、と思っています。ではまた。
723以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:55:56.04 ID:l9A/jGXW0
薔「……金糸雀。」
金「何かしら?」
薔「……SMだって。」
金「 な に が か し ら 。」
薔「……そんな訳でSM。」
金「人の話を聞けかしら。五分だけでいいから。」
薔「…私がS。金糸雀がM。…はい、これ来て。」
金「……何かしら?このきぐるみ?」
薔「…鯖と鮪。」
金「……。」
薔「……。」
724以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:56:07.76 ID:YlWaBkTV0
>鈍感な振り
ΩΩΩ<な、なんだってー!?
725以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:56:52.31 ID:YlWaBkTV0
>>723
鯖と鮪てwwwwwwwww
726以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:58:13.02 ID:CybCRPf90
>>722
JUMも策士か
727以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 20:58:46.75 ID:wVGvIrtXO
>>721
膝の上にちび蒼い子(*´Д`)
俺はロリコンなのかも
>>723
SM違いwww
728以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 21:00:31.47 ID:8JNsN65dO
>>723
5分だけいいからって…
金糸雀が妥協してるwww
729以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 21:00:40.13 ID:32P0kMAY0
>>722
ちび蒼星石かわいいなぁww ロリコンでも良いじゃないかJUM
730以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 21:03:33.21 ID:VkQZUXC/0
>>722
小さい子はかわいい。うん。非性的な意味で。
JUMまで策士ww

>>723
鯖も鮪もサバ科だし…
731以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 21:04:06.38 ID:l9A/jGXW0
薔「……金糸雀。」
金「何かしら?」
薔「……かれー好き?」
金「カレーは大好きかしら。でもカナは甘口じゃないと食べれないかしら。」
薔「?…へー。」
金「薔薇水晶は?」
薔「……煮付け美味しい。」
金「……?」
薔「……。」
732以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 21:08:37.46 ID:14o8qN8BO
それは魚のカレイやwwww
733以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 21:09:27.65 ID:8JNsN65dO
>>731
違うよwww
それはカレーじゃなくて
鰈だよwww
734以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 21:15:10.22 ID:ZbhUEYp50
>>731
薔薇金のコンビも面白くて良いなー
鰈www
735以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 21:15:55.46 ID:tsTp1yVF0
サクサク投下、ジュンの裏作業。
第25話「覚醒弾」>>前スレ126

ア「さてと、喰い終わった所で、皆話を聞け。」

そう言うと皆はアーカードの方を向いた。
その刹那、7人が気絶した。

ア「ククク、ちょっとした荒手術だ、気絶してもらわんと洒落にならん。」
J「俺と笹塚、あと雪華綺晶は?」
ア「気絶なし、全身麻酔の荒治療だ。」
笹「ちょっと待て、状況が読めないが?」
ア「言ってなかったな、私は吸血鬼で催眠術を使い、さっきの薬の効果を開花させる。」
笹「ジュン、死を覚悟した方が良さそうだ。」
J「俺は出来てる、お前は?」
笹「薬のときできたよ。」
J「幸がおおからん事を。」
笹「南無三」
雪「・・・私も?」
ア「YESYESYES。」

その後、地下の病室からギャアアアアアアアアアア!!!と言う声が3人分した。
約3時間後、朦朧としたままの3人が、やつれて現れた。
736以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 21:17:14.72 ID:tsTp1yVF0
>>735
J「見えたよ天国とやらが・・・」
笹「・・・(発狂寸前)・・・」
雪「・・・(あー眠い)・・・」
ア「お疲れのところ悪いが、この7人を運んでもらおう。」
雪「・・・分かりました。」

そして、皆は部屋に戻り倒れて眠った。
奇妙な夢を見た。
其処に私が居る、だがしかし赤子だ何故だかそれは自分だと確信が沸いた、しかし見ているのも自分。
どうやら、赤ちゃんの頃の記憶らしい。
寝ているが話し声が聞こえる。

よく見ると、写真で見た自分の父親に似ている。
737以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 21:18:23.75 ID:tsTp1yVF0
>>736
J(・・・親父?母さん?)
父「この子もか、酷い物だなローゼンも。」
母「ええそうですね、私たち一部の者にだけ、奇怪な力を授けた。」

どうやら、こっちの会話は聞こえていないらしい。

父「時間の旅人か・・・」
母「サンジェルマン伯爵、彼は何故こんな物を授けたのでしょう。」
J(世紀末の謎の人か、聞いたことはある。)
父「しかし、この子が物心がつく寸前に私とお前だけ旅立てとはな。」
母「それも定めです、諦めましょう。」
父「そうだな、残りの者を集めなければな。」
母「この子達は、そうしなくてはいけない、黒水晶の破壊者なんですから。」
父「そうだな、そろそろ行こうか。」
母「ええ、のりちゃん、後は任せたわよ。」
の「分かったわ、私頑張る!」
母「良い子ね、それじゃあ行ってくるわね。」
の「うん!行ってらっしゃい!」
J(・・・定めか、何なんだろうな定めって。)
738以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 21:20:43.08 ID:tsTp1yVF0
>>737
J(何時も俺の邪魔をする、あと少しって所で・・・畜生・・・)
J(・・・嫌なことまで、思い出すところだった。)

其処まで聞くと、意識が消えていった。
パチン!目蓋を開けると其処は自分の部屋だった。
・・・どうやら、14時間眠っていたらしい。

J「(コキン、パキン)やれやれ厄介なことに、生まれたときから包まれていたらしいな。」

そう言うと、ジュンは自分の部屋を出た。
皆もおきて来たらしく、話しかけてきた。
真「奇妙な夢を見たわ、私の父親が貴方の父親と話していたわ。」
J「皆も、か。」

そう言うと皆は、縦に首を振った。

J「何なんだろうな、運命って。」
739以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 21:22:29.18 ID:tsTp1yVF0
>>738
投下完了、すみません・・・恐らく3日ぶりの投稿です・・・
>>722
何で他の人は、こんなに可愛らしく表現が出来るんだろう。
740以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 21:31:31.38 ID:YlWaBkTV0
続きが気になる
wktk
741以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 21:37:51.32 ID:CJD5DBL30
ほあしゅ
742以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 21:38:44.40 ID:CybCRPf90
――――――――――――――――――――――――――――――――
ほんと思うよ、水銀燈がいなきゃって。
ねぇこの目をみてよ、嘘じゃないでしょ?
水銀燈は信じてくれないけど私は本当に大好き。

いつでもどこでも水銀燈のことが頭から離れないよ。
操られても、転がされても良いよ。
美しい、麗しい水銀燈になら。

しなやかな指、罪な眼差し。
肌は柔らかなのがすごく良くて。
私、このまま水銀燈に包まれて眠りたいな。

紅く光る瞳、腰つき、透き通る肌に光る髪、胸・・・
いくら褒めてもきりがなくて。

水銀燈は信じてくれないけど私は本当に大好き。


――――――――――――――――――――――――――――――――


銀「あんたポエマーねぇ・・・。こっちが恥ずかしくなるわぁ」
薔「あっ!みちゃだめって言ったのに!!」

終わり。
743以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 21:40:43.84 ID:YlWaBkTV0
エロイwwwwwww
744以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 21:47:49.33 ID:l9A/jGXW0
金「薔薇水晶!いい加減にするかしら。!」
薔「……何が?」
金「たまにはカナの話も聞くかしら!」
薔「……なんで?」
金「薔薇水晶のせいでカナのイメージが突っ込みキャラになりつつあるかしら。」
薔「……。」
金「カナは乙女かしら。突っ込みキャラなんてお断りかしら!」
薔「……。」
金「たまにはカナも「あまぁーい」とか「ハーン」とか言われたいかしら!
  色物扱いは嫌かしら。」
薔「……あまぁーいハーン。」
金「そんな無表情に言われても嬉しくも何とも無いかしら。」
薔「−金糸雀は
  二度と萌えキャラへは戻れなかった…。
  ボケと突っ込みの中間のキャラとなり
  その内、萌えさせたいと思っても萌えさせられので
  −金糸雀は萌えキャラをやめた。」
金「こらーーーーーーーーー!」
745以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 21:52:02.63 ID:7hTtRaEmO
無表情の薔薇水晶に萌えた。
746以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 21:54:35.71 ID:14o8qN8BO
ちょwwwwカーズwwww
747以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 21:58:43.13 ID:wVGvIrtXO
>>742
萌えた
748以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 21:59:08.87 ID:1Rp/l6iM0
薔薇金シリーズ面白いw


そんな流れの中俺が受信した電波を投下、百合注意
http://up2.viploader.net/pic2/src/viploaderf32148.jpg
749以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 22:00:03.42 ID:yJE25mM80
>>748

ちょwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

GJ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
750以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 22:00:07.24 ID:YlWaBkTV0
>>748
双子ktkrwwwwwwwww
751以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 22:03:47.52 ID:CybCRPf90
>>748
翠攻めもいいですね
752以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 22:05:40.00 ID:tsTp1yVF0
ハローハロー、神様。
其方はどうだい?こっちは最悪。
どうだい?あんたの苦労して作った世界が壊れるのは?
見ていてスッキリするかい?
もし、あんたがこの世を作ったとしよう。
あんたが作った世界だ、如何とも設定が出来るだろ?
人は、快楽殺人者を、狂人と呼ぶが。
人は、紙が狂っているのかは分からない。
永遠に続くタイトロープ、終わりは始まり。
ドラマもクソも無い、其処にあるは、人の意思。
歪んだ直線、交わる平行線、繋がった一本線。
さぁ、始まりだ、夜の晩餐は終わらない。
希望を萎ませ、絶望を掻き立て、奮い起こすは勇気。
暗闇の先の歪んだ正義、光の先の悟った悪者。
穢れ無きその心を、闇に染め、編み上げるは、死の恐怖。
光の螺旋律、闇の協奏曲、手を取る天使と悪魔。
夢は逆夢、構想は思想。
光と闇の双子、月が朱に染まり、天と地が踊り狂う。
死と生のバラード、盛り上げるは真実と嘘の糸。
エロスとグロス、書き綴りはドラマティック。
真実と虚想、委ねるは自分自身。
踊れ踊れ、晩餐会は、今此処で始まったばかりだ。
血の匂い、赤子の焼ける匂い、老婆のつんざかれる匂い。
男女の刺される匂い、ドラキュラの晩餐の匂い、さあ。
   次
      は            。
            な 
         あ
               た
―――――――――――――――――――――――――――――――
753以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 22:06:07.17 ID:tsTp1yVF0
>>752
蒼「すーすー。」
J「・・・なんかどんどん、悲惨になってきてない?この短編。」
蒼「うーん・・・」
J「・・・やっぱ可愛いなぁ・・・誰も見てないよな?」(チュッ)
J「さて俺も少し寝るか・・・」
蒼「・・・//////(有難う、ジュン君・・・)」
754以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 22:20:04.49 ID:YlWaBkTV0
テラアマスwwwwwwwwww
755以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 22:26:15.81 ID:bEOtSlix0

ジ「保守…っと」
薔「何してるの?」
ジ「スレを保守してるんだよ。人が居ないスレは保守してあげないと落ちちゃうからね」
薔「……」
ジ「…わかった?」
薔「うん、言いたいことはわかった。結婚しよう」
ジ「話聞けよ」
756以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 22:26:45.43 ID:yFDVMwrT0
ばらしー・・君ワカッテナイヨ・・・
757以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 22:28:31.93 ID:tsTp1yVF0
朱の風使い(第5話)前スレ>>336

サブタイトル:チビ銀とチビ薔薇とチビ雪華、花見に行く

とある日の朝、ジュンはそろそろ学校が始まることから、もうそろそろ一人で外に出しても、いいことに気が付いた。
そして、こう皆に告知した。

J「皆ー外に勝手に、遊びに行ってもいいぞー。」

その声がチビ銀に届いた。

チ水(ふふっ、春は暖かいからいいわぁ、花でも摘もうかしらぁ・・・)
チ水「そう、之でやっと外にでれるわぁ。」
チ薔「姉さん私も行く・・・」
チ雪「それなら、私も行きますわ。」
チ水「それじゃあ、一緒に花見でも行きましょぉ。」
チ雪「分かりましたわ、ばらしーちゃん、用意しましょう。」
チ薔「分かった。」

そう言うと2人は、花見の用意をしに行った。
チビ銀もその後、用意をしに行った。
758以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 22:29:05.15 ID:tsTp1yVF0
>>757
チ水「さてと、之で良しっと・・・」
J「水銀燈〜。」
チ水「なーにぃ?」
J「何処に行くんだい?」
チ水「花見に行くのぉ。」
J「そうか、気を付けて行けよ?」
チ水「はーい」

そう言うとチビ銀は、荷物を持って、広間に向かった。
その頃あの2人はというと・・・

チ薔「えーっと・・・」
チ雪「もう居る物は、無いと思いますわ。」
チ薔「あっ、あった。」

そう言うと、チビばらしーは、荷物に焔剣リオレウスもどきを、四次元バックに閉まった。
そして、リビングで3人は集まって、出発した。
出発して10分ぐらいして、チビ銀たちは目を輝かせた。
其処には、いろいろな花や木々が咲き乱れていた。
759以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 22:29:34.83 ID:tsTp1yVF0
>>758
チ水「わぁー凄いわぁ。」
チ薔「・・・スゴーイ・・・」
チ雪「本当ですわぁ、まるでお姉さまのよう・・・」
チ水「そういってくれると嬉しいわぁ。」

そう言うと、チビ銀は2人に押し倒された。

チ水「うわぁ!」
チ薔「姉さま、一緒に寝よう?」
チ雪「姉さま・・・いい匂い。」
チ水「ふふっ、全く、甘えん坊さんなんだからぁ。」
チ雪「駄目・・・ですか?」
チ水「いいわよぉ、さぁ寝ましょう。」
チ薔「お休みのキスして?」
チ雪「わ,私もお願いします。」
チ水「いいわよぉ、目つぶってね?」

そう言うと3人は目をつぶって、チビ銀がチビばらしーチビきらきー、の順にキスをした。

チ水「さぁ、寝ましょうぉ。」
チ薔「御休み・・・」
チ雪「お休みなさい、姉さま。」
760以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 22:30:04.30 ID:tsTp1yVF0
>>759
そう言うと3人は、深い眠りに着いた。
少し遠くで、斬撃音と打撃音が響く。
遠く娘に近づく変態を父親ジュンは、次々と憤怒の篭った血剣で血祭りにあげて行った。
その夜、ジュンが写真をブログに貼って行くのを、昔を思い出しますねと蒼星石が手伝っていた。
その次の日、桜を見に行った三人がジュンを、頬を赤く染め、お父さんのばかぁーと言いながらぽこぽこ叩くという、とても穏やかな風景が桜田家で見られた。

その後、ばらしーは、その写真を自分のファイルの中に保存した。
761以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 22:31:08.87 ID:tsTp1yVF0
>>760
やぁ、また、何だ済まない、いまいち何時の安価かも分からない。
>>755
強引www
762以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 22:38:41.86 ID:wVGvIrtXO
>ぽこぽこ叩く
和んだ
763以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 22:41:25.45 ID:CybCRPf90
>>761
俺がリクったやつだ。
まったりしてるな。
もう少し花見の様子をみたかったかもしれない。
764以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 22:43:28.99 ID:tsTp1yVF0
>>763
おKそれは済まなかった、さて次はどんな短編を書こうか・・・
リクなら一つだけ聞く(曲辺りがほしい)
765以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 22:46:22.18 ID:YJhZUmw+0
street of dreams
766以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 22:47:25.70 ID:tsTp1yVF0
>>765
おk把握した、少しでもスレの活性化に繋がるといいが・・・
767以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 22:52:58.37 ID:SHyuUoSB0
>>744を見て思いついたので、投下
薔・金「デンデンデデンデンデデンデンデン・・・デン!デン!デン!!」
薔「・・・こんにちはオリエンタルメイデンです・・・」
金「ばらしー、いつものやったげて!」
薔「・・・・・・聞きたい、私の武勇伝・・・?」
金「その凄い武勇伝聞かせたげて!」
薔「・・・・・・私の伝説ベストテン」
金「レッツゴ―!かしら」
薔「・・・好きな人は見てるだけで幸せ」
金「すごい!その視線はストーカーぎりぎり!!」
薔・金「武勇伝、武勇伝、武勇デンデンデデン」
金「レッツゴ―!かし――」
薔「・・・・・・やめよう」
金「どうしたの、ばらしー!まだネタの途中かしらー?」
薔「・・・これ人のネタだし・・・パクリじゃ――」
金「良いからさっさとするかしら!笑いを取る者は天下を取るのかしらー!!
  今さらいい子ぶるのはやめるかしら、全く・・・」
薔「・・・・・・変わっちゃったね・・・金糸雀」
金「人は同じ所に留まることはできない・・・だから私は」

薔「―――いっそのこと、このまま汚れていくのもいいかもしれないかしら・・・と呟いた――と」
金「・・・・・何してるのかしら」
薔「・・・貴女の隠された一面を引き出そうと思って・・・こんなん出ましたけど」
金「私、ドンドン壊されていくのかしら・・・」
薔「・・・きっと視聴者もそれを望んでる」
金「視聴者って、誰かしらァァァァ〜〜〜〜ッ!!」

終い
768以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 22:55:31.27 ID:tsTp1yVF0
>>765
言っておいてなんですが作曲者誰ですか?
>>767
ちょwww銀玉www
769以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 22:55:51.55 ID:U4f5WfXpO
>>615の続き書こうとしたけど、飽きたので続かないけどまた何か一つ


 人は何のために生きているのだろう
愛? 義務? 本能?
その答えは神のみぞ知る
しかし、その答えは人が創るものだ


享年16歳
四度目の夏を迎えた
「タム・レ・ラロ・ツーム」
俺の声は虚しく響いた
「いい加減、諦めるのだわ」
「なら、還せよ」
「そんな事は、私の勝手なのだわ、ジュン、紅茶を煎れなさい」
四年前、俺は一度死んだ
あの日、魔女狩りになったばかりの俺は森で熊に出会い、失命した
筈だった、何の因果か、魔女狩りの俺が魔女に助けられた
魔女の不思議な魔術により、俺の命は魔女に奪われた
「勝負だ、真紅」
「また?」
あの日から俺は真紅の下僕になった
俺が解放される方法は二つ
真性の魔女・真紅に命を戻して貰う
もう一つの方法は、俺が呪文を使い、真紅から奪い返す
しかし、後者は、ただの人である俺には、不可能に近い
だから、俺は毎日、決闘を申し込む

770以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 22:56:43.22 ID:U4f5WfXpO
>>769

「人である貴方が、勝てる訳がないのだわ」
それは、分かっている、でも、俺にはこの方法しかなかった
「今日は違うぞ」
「何が違うのかしら」
「パラック・カ……」
四年も懸けた、練習の成果を魅せてやる
「呆れたのだわ」
「テーム」
姿を隠す術
これが今の俺に出来る、最大の術である
(ふふ、これで後ろから……)
「ペン・トゥ・ルーク」
回りの木がざわめき始めた
「ちょっと、なんだこれ?」
いきなり、木の枝が俺の腕を捕まえ、宙に誘った
「貴方の命は私が持っているから、貴方の考えはお見通しなのだわ」
「……くっ」
姿を隠せても思考が読まれてはどうしようもない
「俺の負けだ、だから、下ろしてくれ」
「主人に手をあげた、下僕には罰が必要なのだわ」
「えっ? ちょっと待ってよ、真紅」

「お〜い、真紅さ〜ん」


自分で呪文考えるのテラハズカシス、てか虚しかったorz
もうちょいバトル物にしたかったのが反省ダス
771以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 22:58:59.13 ID:wVGvIrtXO
ジュンは一生下僕ですねwww
772以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 23:03:13.31 ID:U4f5WfXpO
>>769の出だしは
ローゼンメイデンと言われる魔女と魔女狩りジュンの恋愛物にしようと書いてた
かなり矛盾文だorz
773以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 23:18:04.69 ID:VkQZUXC/0
えー…タカヤを思い出したのは私だけ?
774以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 23:22:35.59 ID:l9A/jGXW0
薔「……金糸雀。」
金「何かしら?」
薔「……私達シュールらしいよ?」
金「お 願 い だ か ら カ ナ を 含 ま な い で 。」
薔「……そんな訳で米。」
金「……。」
薔「……。」
金「……。」
薔「……パクるのは良くないよ。金糸雀。」
金「カナは何もしてないかしら!」
775以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 23:24:38.67 ID:wVGvIrtXO
カナリアカワイソス
776以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 23:37:09.51 ID:+dfsFTMk0
>>574

朝が来た、ベッドの中で私は目が覚める。朝日が目に眩しい、それに少々体がだるかった。
ベッドを見てみるとジュンが静かに寝息を立てていた。成人したのにこんなあどけない表情で寝るものなのだなと観察してしまう。
…ん?そもそも何でジュンが一緒のベッドに寝ているのだろう?それも裸で…。

 真紅(そうだったのだわ…あの後一戦交えたのだったわ…)

今思い出してみると顔が熱くなる。それと同時に本当に恋人関係になったのだと実感した。
体を求め合うようになってやっと実感したことに少々抵抗を感じたがあえて深く考えないようにした、何にしても朝は頭の回転が少し鈍くなる。
ふと時間が気になり時計に目をやる。なんととっくに1限目の授業が始まっている時間を越えていた。

 真紅「ジュン!起きなさいジュン!」
 J「う〜ん…もう少し寝かせてくれよ…」
 真紅「それどころじゃないわ!もう学校が始まってる時間よ!?」
 J「え…?うわぁ!本当だ、拙い!今日は統計学があったのに…」
 真紅「ごめんなさい…きっと私がいつもの癖で目覚ましを消してしまったんだわ…」
 J「う〜ん、まぁいいか、それよりもさ…その、今日はこのままサボらないか?そんでもし良かったら…一緒に飯食いに行かないか?」
 真紅「あ、貴方がどうしてもって言うのなら…いいのだわ。」
 J「じゃあどうしても、だ。」

素直に私を求めてくれるジュンに抗う術など私には最初からなかったのだ。私は快く彼の提案を承諾する。
777以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 23:38:04.29 ID:+dfsFTMk0
>>776

黒いリムジンに乗って水銀燈は薔薇水晶と雪華綺晶の自宅へ向かっていた。
久し振りの街の様子に水銀燈は思い出に浸っているかと思えば所々で船を漕いでいた。
薔薇水晶も彼女が疲れていることを知っているので必要なこと以外を喋らなかった。
ただ誰に連絡したという用件だけを言っている。やがて水銀燈は時差ボケが直り始めたのか目が覚め始めていた。

 銀「それにしても…貴方が着いていながらよく薔薇水晶がサボるのを承諾したわねぇ?」

少々棘のある言葉で運転手のラプラスに投げかける。彼は苦笑しているように大仰に肩を上下に動かした。

 兎「薔薇お嬢様の熱意に負けましてね…それに私も貴女に久し振りに会えるのを楽しみにしていたクチですし。」
 銀「ふん、私に会ったってチップはあげないわよ?」

相変わらずラプラスにだけは勝てない。いつも此方の予想もしないことを斬り帰して来る上に普通に自分よりも大人な対応だからだ。
さっき言ったことも本気なのかからかっただけなのか判別もつかない。

 薔薇「次は雛苺で最後…これで皆に通報しますた。」
 銀「ご苦労様ねぇ、あら?真紅には連絡したかしら?」
 薔薇「うん、言ったけど姉さまはその時によく寝てたから覚えてないかも…」
 銀「………嘘ねぇ、貴女まだ怒ってるんでしょ?あの頃のこと」

鋭い赤い目が薔薇水晶の心の内を見透かした。薔薇水晶もこれ以上嘘をついても意味がないと思い白状する。

 薔薇「…連絡してない、だって…あの人は姉さまのこと何とも思ってないんだよ?」
 銀「やっぱり、そうなのかな…でもしょうがないわ。私が裏切ったようなものなんだし…」

だって…私は日本を去る少し前に、彼女と約束をしてそれを破ってしまったから。
水銀燈の意識は2年前のあの日に向かった…。
778以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 23:38:38.67 ID:+dfsFTMk0
>>777

街に出て喫茶店でジュンと朝食を食べている頃だった。
不意に真紅の携帯に一通のメールが入る、翠星石からだった。

 真紅「一体何かしら?」

メールの内容は短かった。

 今日、水銀燈が帰って来てるみたいです。薔薇水晶から口止めはされてたですが…やっぱり真紅にも知らせておくです。

 真紅「水銀燈が帰って来てる!?日本に…?ジュンは知っていたの?」
 J「え、そうなのか!?僕も初耳だぞ?」
 真紅「ジュンも知らないのね…」

メールの内容にある『薔薇水晶から口止めされていた』に私は引っ掛かるものがあった。
私ならまだしも…

 真紅「どうして薔薇水晶はジュンにも言わなかったのかしら?」

ジュンに答えを求めるように私は独り言を言う。彼は少し考えてから彼なりの答えを出した。

 J「きっと薔薇水晶のことだ…僕と真紅がよりを戻すのはお見通しだったんだろう。
   僕から真紅に伝えないようにきっと僕にも送らなかったんだろうな。翠星石に感謝しないと…。」

まさかとは思ったが彼女は頭がキレるし人を動かすのが上手い。人を動かすことに長けている者は人のことが手に取るようにわからないと上手くはいかない。
やがて真紅の思いは今は遠く感じる2年生の冬あけへと傾く。
今思えばあの時期から、私達の関係は可笑しくなり始めたのだ。崩壊の足音が再び鳴り響く…。
779以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 23:39:50.08 ID:+dfsFTMk0
>>778

始まりは2年の三学期だった。当時3年生の水銀燈は色々と問題は起こしていたがなんとか卒業までこじつけていた。
彼女の日課と言えば授業をサボって屋上で寝ているぐらいのものだった。偶に私は放課後に屋上に顔を出す、いつもは薔薇水晶が既に彼女の傍に居たのだがその日は居なかった。

 真紅「また授業をサボったのね。」
 銀「だってねぇ?この時期になったら3年生は授業なんてあってないよーなもんよぉ。」
 真紅「まぁそれもそうだけど…名残惜しくないの?クラスの皆ともうすぐ離れなければならないのに。」

彼女はケラケラと笑った。

 銀「おばかさぁん、別に私はクラスメイトなんて何とも思ってないわよ。
   偶に授業に出たら腫れ物のように接するし見てはいけないものを見たような顔するのよ?
   そんな連中、どうなったって私の知ったことじゃないわぁ。」

あっけらかんとして彼女はそう言い捨てる、偶に思う、彼女の真意がわからない。
本当に寂しくないのだろうか?私だったら…きっと胸が張り裂けんばかりに悲しむだろう。

 真紅「そう…貴女は面倒な学校から去れていいかもしれないけど貴女が去ることで悲しいと思う人がいるのだわ。」

自然と溢れた自分の気持ちに驚いていた。けれどもこれが自分の正直な気持ちなのかもしれない。心の何処かで彼女を姉と慕っていたのかもしれない。
780以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 23:40:34.36 ID:+dfsFTMk0
>>779

 銀「もしかして…それって貴女のことだったりする?」

意地悪く笑って彼女は聞いて来る、こっちは真面目に言っているのに!

 真紅「わ、悪い?例え貴女がどんなに性格の悪い不良でもいなくなったら…寂しいのだわ。」

何故かジュンに告白された時のような胸を締め付けるような感覚が起こった。それと同時に顔も熱くなって来る。

 銀「別にぃ…貴女がどう思ってるか知らないけど、これが今生の別れじゃないんだし…
   それに卒業しても偶には遊んであげるわよ。」
 真紅「…本当に?」
 銀「ええ、貴女って友達少なさそうだしぃ?」
 真紅「お、大きなお世話なのだわ!」

やがて薔薇水晶が屋上にやって来た。

 薔薇「今北産業…って何二人で楽しそうにしてるの?」
 銀「別に楽しそうになんてしてないわぁ、貴女が居なくて丁度退屈してたのよぉ。」
 真紅「此方こそ、楽しくも何とも思ってなかったのだわ。」

一人訳の分からない顔をしている薔薇水晶を見て私も水銀燈も不思議と笑みがこぼれた。
781以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 23:41:15.15 ID:+dfsFTMk0
>>780

その日の夜…私は家でお父様を待っていた。
最近はお父様も私のことを省みてくれるようになり夕食はいつも一緒にしていた。
程なくしてお父様は帰宅し私は夕食の準備を始める。

 銀パパ「水銀燈…話があるんだ。」
 銀「何ですか、お父様?」
 銀パパ「仕事の話になるんだが…私はそろそろ本拠を外国に定めようと思う。
     それで…もしも良ければ一緒にフランスに行かないか?」

突然の話に私は反応が返せなかった。それを見てお父様はあわてて付け足す。

 銀パパ「済まない、勝手な話で…お前には此処で大学も決まってもいる。
     強制はしないから…ゆっくり、考えて欲しい。」

それからお父様は黙り込んで夕食を終えた。私も夕ご飯そっちのけでずっと考えていた。
けれども考えても答えは一つしかない、折角、疎遠になってしまっていた父と此処まで関係を築き上げたのだ。今更また壊したくない。
もう、あんな寂しい思いはしたくない…私は決めた、お父様とフランスへ行くと…。
782以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 23:42:02.68 ID:+dfsFTMk0
>>781

翌日、学校でこのことを薔薇水晶と偶々一緒にいた雪華綺晶に告げた。
二人とも最初は驚いていたが薔薇水晶はすぐに何時もの調子を取り戻す。

 薔薇「それが姉さまの選択なら…私は後押しするしかない。姉さまには泣いて欲しくないから。」
 雪華「薔薇しぃちゃん…貴女は本当にそれでいいんですの?辛いだけですのよ?」

雪華綺晶の台詞に申し訳なく思った、けれども私にとってお父様は唯一の肉親、それは何者にも代え難いものだったから。

 薔薇「いい女ってのは…ずっと待ってるもんなんだぜ?」
 銀「薔薇水晶…」
 薔薇「だから姉さまは私に気を遣わずに行って、おじさまの傍に居て、あげて…」

彼女の眼帯をしている左目の方から一粒の涙が流れていた。私は彼女の涙を指でそっと拭う。
温かい涙は外気に触れた途端に酷く冷たくなった。堪らなくなった私は彼女を抱き寄せた。

 銀「ごめんね、そしてありがとう…」
 雪華「…しょうがないですわ、今日ぐらい…私だって黙ってますわよ。」
 銀「雪華綺晶も、ありがとうね。」

そうして私は他の皆にもフランスへ行く旨を説明した。やはり誰もが驚く。
最後に私は真紅のところへ向かう、今でも後悔している、あの時後を追えばよかった、と。
783以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 23:43:30.83 ID:+dfsFTMk0
>>782

放課後の教室、私は掃除当番だったので掃除をしていた。其処へ水銀燈が不意に訪ねて来た。
何時もは自分から来ることはないのに珍しいことも起こるものだと思った。

 真紅「珍しいわね、貴女から私のところに来るなんて。」
 銀「ええ、今日は…ちょっと話があって来たのよ。」

いつもと違い表情がとても深刻だった、嫌な予感がする。
彼女の口が開いたその瞬間、何かが、日常が崩れ去るようなことが起こる気がした。
 ワ タ シ コ ン ド フ ラ ン ス ニ ヒ ッ コ ス ノ
彼女の言葉はスローモーションをかけられたように鈍く私の耳に入った。
実際は私の頭がそれを否定していたに過ぎない、彼女が日本から居なくなる?そんなの嫌だ!!

 真紅「ど…して?」

真紅の表情はショックを隠しきれないでいた。私が一番見たくなかったその表情…。
冷水を背中から浴びせられたように体が震え出す。

 銀「お父様が…本格的に海外進出を目指すために本拠をフランスにするって…それで、私もついて行くことになったわ…。卒業式の次の日にはもう日本を発つわ。」

私の表情を見て水銀燈は目を逸らしながら訥々と理由を語る。正直理由なんてどうでもよかった。ただ、目の前の現実を否定したかった。
目を逸らされたことが私という存在への、思い出の否定に見えた。不意にこの間の言葉を思い出す。
知ったことじゃない…彼女にとって矢張り自分もその程度の存在だったのだろうか?

 真紅「嫌…だって、貴女…前に卒業してもまた会えるって…」
 銀「ええ、あれは本当よ。フランスに行ってもちゃんと日本には帰って来るから…」
 真紅「嘘つき!そんなことを言って、きっと貴女は来ないのだわ!」

私は持っていた箒を捨てて溢れる涙を袖で塗らす。完全に錯乱していた。
784以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 23:44:08.37 ID:+dfsFTMk0
>>783

 銀「お願いよ、私を信じて、真紅!」
 真紅「貴女なんて…信じられる訳ないじゃない!いつも遠くから人を見てるだけの貴女なんて…っ」

その時の水銀燈の表情は今でもすぐに思い出せる。怒りとも、悲しみとも取れない表情。
まるで感情のない人形のような空虚な…赤い目が私を攻めているようだった。
私は自分の鞄を持って教室を後にした、振り返っても水銀燈は追ってこなかった。

その時の真紅の表情は忘れられなかった、真っ赤に腫らした涙目で私を見据えただ悲しみにくれる表情…。
そして彼女の言ったことに自分の本性を見た気がする。そうだ、気付けば自分はいつも高いところから人を見ているだけ。
決して必要以上の肩入れはせず、時には自分すら客観的に見つめて…。
やがて彼女は教室を飛び出す、その後姿を見ることすら私にはできなかった。

思えばあれがお互いを見た最後の姿だった。
785以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 23:46:11.66 ID:+dfsFTMk0
>>784

卒業式が終り、フランスへ旅立つ日が来た。
既に翠星石や蒼星石、雛苺、金糸雀、薔薇水晶、雪華綺晶、ジュン、べジータは来ている。
年齢を越えて友情を結んだ彼等を私はかけがえのない宝物のように思えた。けれども…一つだけ足りない。

 銀「真紅は…やっぱり来てないわよね。」
 J「ごめん、僕も自宅まで行ったんだけど…部屋に入れてくれなかった。」
 銀「そう…ありがとうねジュン…」
 薔薇「姉さま…」

これほどの友が自分を送り出してくれる、なのに一人欠けただけでこれほどの虚脱感は何だ?
結局、真紅が現れることはなく私は極東の地から離れた。
786以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 23:46:51.94 ID:+dfsFTMk0
>>785

私はわざと送れて空港にやって来た、其処には皆の姿が見えた、けれども水銀燈がいない…。
すぐに雪華綺晶が私に気付いた。

 雪華「真紅さん!どうしたんですか?」
 真紅「水銀燈は…もう行ってしまったの?」

誰も答えなかった、暫く沈黙が続いたが薔薇水晶がそれを破る。

 薔薇「そうだよ、もう行っちゃったよ。貴女の所為で…姉さまがどれだけ悲しんだか、
    どうして!?どうして今日ちゃんとお別れを言わなかったの!?」

私の襟首を掴んで薔薇水晶は物凄い剣幕で私をまくし立てた。私にはそれに反論する余地も権利もなかった…。

 薔薇「私は許さない…貴女さえ居なかったら…姉さまは何の未練もなくおじさまと幸せに暮らせたのに!!」
 真紅「………」

普段の彼女からは考えられないほど感情を全面に押し出した責め苦に私は耐えられなかった。
ただ何も言えずに泣いているだけ…やがて雪華綺晶が彼女を止めて先に帰ってしまった。
私は暫くその場で泣き崩れていた、今でも薔薇水晶の言葉が胸に突き刺さる…。

それが、今の私達の結果の原因…。長く思えた2年間の苦悩の始まり。
787以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 23:49:29.96 ID:+dfsFTMk0
今回の投下は此処まで…次はいよいよラスト?
水銀燈に会いに行こうと真紅は薔薇水晶と雪華綺晶の屋敷へ向かう。
しかし立ち塞がる薔薇水晶…真紅は水銀燈と再開できるのか!?
暗躍する兎、そして一人アメリカへ旅立つジュンは!?

※9割9分9厘がた嘘っぱちです本気にしないで下さい
788以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 23:52:41.83 ID:CybCRPf90
>>787
続きが楽しみでたまらん
水銀燈と真紅の友情物がメイン銀薔薇雪好きな俺にはドツボな作品
789以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/26(水) 23:54:16.76 ID:VkQZUXC/0
>>787
真紅の気持ちも、銀様の気持ちも、ばらしーの気持ちもよく分かる。
裏切られたと思った者同士の気持ちが再び交わることは出来るのでしょうか?

最終回wktkしてます!
790以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 00:06:45.93 ID:vq6XFH6xO
保守
791以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 00:06:55.00 ID:gGufF9m6O
今日書いた中では>>585を本格的に書こうと思いつつ、も一個投下


「刑事さん、本当に大丈夫ですか?」
「任せて下さい、白崎さん」
時刻は23時55分
盗賊団・ローゼンメイデンの予告した時間まで、残り5分
「今日、捕まえてやる」
今までローゼンメイデンに取られた物は4つ
その全てが人形である
「どっからでもかかって来い」
そう、言った途端、天井の窓が割れる音がした
「上か!!」
しかし、ここで上に行ったら、前回の様に下から潜入される
俺は、人形が入ったショウケースの前から上を眺めた
「けっ刑事さん」
「何です?」
「にっ人形が……」
ショウケースを見ると、人形が無くなっていた
そして、人形があった足元に小さな穴が空いていた
「下かぁー!!」


「だったんだよ」
俺がよく通う喫茶店・薔薇園
そこで愚痴を漏らしていた
「それで、次はどんな作戦なのぉ?」
「それがだな……」
792以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 00:10:46.46 ID:gGufF9m6O
>>790

「楽してズルして情報収集かしら」
「真紅何を作ってるです?」
「サンドイッチなのだわ」
「もしかして、ジュン君に?」
「何で?」
「ヒナ分かったの〜、それをジュンにあげて、ジュンのお腹を壊す作戦なの」
「しーです」



今回の教訓
むやみにインスパイアするべきじゃないね
793以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 00:23:49.82 ID:2zCgXl4xO
保守
794以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 00:27:49.98 ID:wVV0YO1P0
【現代科学に】ローザミスティカ作ろうぜ!【不可能なし!】
http://science4.2ch.net/test/read.cgi/material/1122222340/

おまいらも手伝え
795以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 00:28:38.95 ID:WVgENbpS0
絵茶で某氏と約束した狼耳双子
http://vip.microdatweb.com/up/vipww5432.jpg
796以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 00:30:59.04 ID:2zCgXl4xO
双子は良いなぁ
797以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 00:45:22.80 ID:LZjLbrIF0
>>795
これはいい百鬼夜行な双子ですね
798以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 00:59:08.50 ID:zcxOGCE70
いくぜ保守
799以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 01:00:51.41 ID:vq6XFH6xO
保守
800以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 01:18:41.11 ID:vq6XFH6xO
保守
801以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 01:20:31.58 ID:vq6XFH6xO
長編投下

後半少しグロい部分があるので注意

タイトルは「roomshare」
802以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 01:22:01.37 ID:vq6XFH6xO
平日の昼下がり、空は雲一つ無い。

今僕は三人の女の子と同居している。三人とは大学に入学してすぐに知り合ったからもう二年と少しの付き合いになるが、全員が大学生というわけでもない。同い年は一人だけだ。

吸っていた煙草の火を消し、ベランダからリビングに戻ると同居人の一人である水銀燈がいた。パジャマを着替えもせずドラマの再放送を見ている。

「授業の無い日の大学生は暇そうねえ」

と馬鹿にしたように笑う彼女の前に鏡をもってきてやろうかと思った。25にもなって昼間からテレビにかじりついていることになんの自覚も無いのだろうか。

水銀燈は仕事をしていない。気が向いたら数カ月バイトをしてはまたダラダラした生活にもどる。

「ひとつの仕事を一生続けるってこと、いまいちピンと来ないのよねえ」

出会ったばかりのころそれを聞いた時はなんとなくわかる気がしたが、こんな姿を見ているとただなにもしたくないだけなんじゃないかと思ってしまう。

「コンビニ行ってくるけどなんかいるもんある?」
「コンビニ?何しに?」
「別に。ただすることもないから」
「・・・ほんとに暇ねぇ」
「なんもないの?」
「特にないわぁ。行ってらっしゃい」
803以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 01:23:36.58 ID:vq6XFH6xO

画面を見ながらそう答える。どんなドラマなのかと見てみるとテレビの中で女優が泣きながらなにか叫んでいた。馬鹿馬鹿しい。平日の昼間にこんなものを見て感動する人間がいるとでも思っているのだろうか。

「あ、そうそう最近この辺りで通り魔がでるらしいから気をつけてねぇ」

僕は何も答えず部屋を出る。

入学したてのころ、僕はなんとなくあるサークルにはいろうと思い新歓に出てみた。適当な気持ちで選んだサークルだったため期待していなかったが、想像以上につまらない連中の集まりだった。
気付けば僕はその輪からはずれ、たいしておもしろくないことで笑うそいつらをながめていた。

「何がそんなにおもしろいのかしら」

振り返るとそこには背の低い女の子がつまらなそうな顔をして座っていた。

「あなたもそう思うでしょ?」
「誰?」
「同じ一年生かしら。私カナリア、あなたは?一年生よね?。」
「ああそうだよ。僕は桜田JUM」
「そう。ならこんな場所抜け出して二人でどこか行くかしら。退屈すぎて死にそうかしら」
804以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 01:25:09.85 ID:vq6XFH6xO
僕らはそこを出て適当な店で飲みなおすことにした。酒が入っていたこともあり話ははずみ、気付けば日付は変わっていた。頭が上手くまわらないほど酔っ払ったころ、真紅と水銀燈に出会った。

「あらぁ、彼女をこんなに酔っ払わせてなにするつもりなのかしらねえ」
「水銀燈、やめるのだわ。ごめんなさい、彼女酔ってるの」

カウンターで隣に座っていた水銀燈が話しかけてきてそれを真紅がたしなめる。

「いいじゃない。あなたたち学生?いいわねえ。私も高校生ぐらいに戻りたいわぁ」
「水銀燈、迷惑なのだわ」

真紅の言葉を聞きもせず水銀燈はその後も話し続けた。普段なら相手にしなかっただろう。だがその日は僕自身ひどく酔っていたせいでなんだかんだで一緒になって飲むことになった。

二人は僕とカナリアより四つ年上で子どものころからの付き合いらしく、今では同居しているらしい

「でもあの部屋二人で住むには広すぎるのよねぇ。家賃も高いし。真紅がいつもお金がないってぼやいてるわあ」
「それはあなたのせいでしょう?さっさと仕事を見つけるのだわ」

このころからフリーターの水銀燈は真紅におんぶにだっこのようだった
805以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 01:26:35.47 ID:vq6XFH6xO

「そうだわぁ。もしよかったらあなたたちも一緒に暮らさない?」
「なに馬鹿なこと言ってるのだわ!」
「いいじゃない。きっと大勢で暮らしたほうが賑やかで楽しいわよぉ?」
「あなたの分の家賃が払えないからでしょう?いつもそうやってすぐひとに頼るのだわ」
「はいはい。それで、ふたりはどう?一緒に暮らす気はある?」
「私は構わないかしら!なんだか楽しそうだし。JUMはどうするかしら?」
「別にいいよ。引越してきたばかりだし部屋に愛着もないからな」
「じゃあ決まりねえ。明日家に迎えに行くからとりあえず住所教えてくれるぅ?」

僕はなんの躊躇いもなく住所を教えた。今思えば初対面の相手になんて危険なことをしたのか・・・・・あまりの警戒心の無さにあきれてしまう

「真紅構わないわよねえ?」
「・・・今更なにを言ってもしょうがないのだわ。好きにしなさい」

僕はどうせ酒の席での話だから冗談だと思っていた。だから次の日、ほんとに迎えに来た時は心底驚いた。唖然とする僕を尻目に水銀燈とカナリアは部屋にあるものを手当たり次第ダンボールにつめて車に積み込んでいく。
806以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 01:28:04.12 ID:vq6XFH6xO
「この車レンタカーだから急がないと追加料金とられるのよねぇ。先にカナリアの荷物運んでたら思ったより長引いちゃって。さ、乗って乗って」

ダンボールと一緒に車に乗せられ、なにがなんだかわからないうちに水銀燈達の部屋についた。

「空いてる部屋があるからそこ使っていいわよぉ」

あっという間に引越しは終わった。いったい彼女のどこにこんな行動力が潜んでいるのだろう。そんなふうにして僕達四人の共同生活が始まった。

ぼーっとしながら歩いているとコンビニを通り過ぎていたことに気付く。引き返そうと思ったがどうせ用事もないしもう少し先の本屋まで足をのばすことにする。

本屋に入ると見知った顔が目にとまる

「JUM?なにしてるかしら」
「ああカナリアか。用もないけど暇だったからさ。カナリアは?」
「ちょうどバイトが終わったところかしら。今日も疲れたかしら」

やれやれ、僕にはひとりになれる時間もないらしい。まともに本を見ることも出来ず、結局部屋に戻るまでカナリアの愚痴を聞く羽目になった。
(今日はカナリアか・・・・)
僕は同居している三人の愚痴を毎日代わる代わる聞かされる。
807以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 01:29:52.40 ID:vq6XFH6xO

黙って話を聞くから丁度いい相手だと思われているらしい。僕の愚痴はいったい誰が聞いてくれるのか。少なくともあの三人の中にはいない。

どうして女の子は次から次へ愚痴ばかり口からわいて出るのだろう。同居してるとはいえ邪険に扱えるほど近しい関係ではなく、かといってその場限りの優しさで凌げるほど遠くもない。実際、この距離感が難しい。
永遠に続くかと思われたその時間から部屋に着くことでようやく解放された。

「ただいまかしら」
「おかえりなさい。あらぁふたりで帰ってきたのぉ?」
「たまたま本屋で会ったからさ」
「本屋まで行ったのぉ?何か面白そうな本あったぁ?」

本なんか見る暇はなかった

「いや、特になかったよ」
「ねえ、今何時かしら?」

冷蔵庫からボルヴィックのペットボトルをだしながらカナリアが尋ねる

「5時半過ぎかな」
「真紅今日ははやいって言ってたけどそろそろ帰ってくるかしらねぇ?」
「じゃあ今日は晩御飯四人分つくったほうがいいかしら?」
「そうねえ。そのほうがいいわぁ」
808以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 01:31:35.18 ID:vq6XFH6xO
僕はここに越してしばらくしてからこういう・・・なんていうか所帯じみたやりとりを聞いていると無性にイライラするようになった。

それが何故だかわからない。でもたいしたことじゃない。最近はそういう時はちょっと走ることにした。戻ってきて汗を流し、ぐっすり眠れば朝にはすっきりしている。

まあそのジョギングの回数が増えてきているのは心配と言えば心配だけど。僕は自分の部屋で走りやすい服に着替える。

「ちょっと走ってくるよ」
「また行くのぉ?もう少ししたら真紅も帰ってくると思うからご飯の後にしたらぁ?」
「腹が一杯になったらまともに走れないだろ。7時までには帰ってくるよ」
「・・・・・そう」
「あら?JUMどこに行くかしら?」
「ああ、ちょっと走ってくる」

そう言うとカナリアは露骨に嫌そうな顔をした。

「ちゃんと晩飯までには帰ってくるからそんな顔すんなよ」
「・・・わかったかしら」

彼女はそれでも不満そうだった。気にせず僕は外にでる。

僕はいつも音楽を聞きながら走る。そのほうが考え事に集中できるからだ。
809以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 01:33:05.73 ID:vq6XFH6xO

ニワトリをまとめて飼うとその全部に順位がつくらしい。そして一位のニワトリが何か嫌なことがあると二位のニワトリにあたる。二位は三位に、三位は四位にというようにストレスを解消する。

では順位が一番下のニワトリはどうするのか?ただ耐えるだけだ。そして最後には死んでしまう。どこかで聞いたその話について僕は考えていた。

外は曇りはじめた空のせいか暗くなりはじめていた。走っている道にも人通りはほとんどない。

しばらく走ると雨が降り始める。雨は次第に僕の服に染みをつくりそれはあっという間にひろがった。土がむきだしの工事現場のよこを走っていたため、土のにおいがした。

ふと気付くと前から傘をさした女が歩いて来るのが見えた。僕は足元にあったコンクリート片を掴んだ。女は僕に気付いていないらしい。胃が痙攣するような吐き気がする。

女に向かって走りだし、口を塞いで押し倒す。塞いでいた手をはずすと僕は顔をめがけてコンクリート片を二度三度振り下ろす。その音はほとんど聞こえない。聞こえるのはイヤホンから流れる音楽だけだ。イヤホンがはずれかけたのをなおしまた振り下ろす。
810以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 01:35:02.63 ID:vq6XFH6xO





どれだけ殴っただろう。女の顔は顎がないように見え、ときどき口の中にゴボッと黒い泡がたつ。
馬乗りになっていた女の体から立ち上がると突然後ろから手首を掴まれた。
雨のせいか血のせいかその手は一度すぽっと抜けたがまたすぐに掴まれる。手を掴んでいたのは真紅だった。

急に引っ張られて女の腹を踏んだらしい。バランスをくずして転びかけた。その拍子にイヤホンが外れ、だらりとたれさがった。真紅は真っ青な顔をしている。腕が震えていたが、それは自分のせいなのか掴んだ真紅が震えているのかわからなかった。

「早くするのだわ!!」

強い力で引っ張られ、僕たちは近くの公園にあったトイレに入った

「まったく・・・びしょ濡れなのだわ」

僕にはその時なにがおこったのかよくわからなかった。

「大丈夫なのだわ。誰もいなかったしここに来る途中も誰とも会わなかったのだから」
「大丈夫なわけないだろ!!あの女の顔見ただろ!?」
「な、なんなのだわ突然!大きな声を出さないでちょうだい」

なんであんなことしたのか聞かないのか?
811以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 01:36:53.88 ID:vq6XFH6xO
「・・・その上着は脱いだほうがいいわ」
「やめろよ!!着替えてどうするって言うんだ!!」
「そんなに血がついていては帰れないのだわ!!」

帰る?

「・・・上着、家に持って帰って捨てたほうがいいのだわ」
「さっさと警察でもどこでもいいから突き出せよ」
「聞こえなかった?帰ると言ったのだわ」

どうして?

「・・・あいつらになんて言うんだよ」
「何も言わないのだわ」

何も・・・?

「たぶん二人とも知ってるのだわ」
「知ってるって・・・なんだよそれ!!じゃ、じゃあなんで誰も何も言わなかったんだよ!!」
「知らないのだわそんなこと!・・・言わなければいけない理由もないもの」

なにがなんだかわからなくなった。知っていた?
ふと、出掛けに見たカナリアの顔を思いだす。あれは全て知っている顔だったのだろうか・・・

気がつくと、僕はジャージを脱ぎTシャツ一枚で玄関に立っていた。

「あ、おかえりかしら」
「ただいま。お風呂は沸いてる?びしょ濡れなのだわ」

玄関に立ったままの僕の横を真紅が通り過ぎていく。
812以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 01:38:31.71 ID:vq6XFH6xO
「沸いてるわぁ。入ろうと思ったけど・・・風邪ひかれても困るし先入っていいわよぉ」

いつもと変わらないやりとり

「JUMなにしてるかしら?はやく部屋にはいるかしら」

僕は部屋に入る

「JUMもずぶ濡れねぇ。取りあえずタオルでふいたほうがいいわよぉ」
「もうすぐご飯できるかしら」
「カナリアの作るご飯は甘すぎるのよねぇ」
「そんなことないかしら!!」

誰も何も言わない。未だ裁かれもせず、許されもせず、僕は立っていた。
お前には弁解も謝罪もする権利を与えない。そう言われているような気がした。何故か、ひどくみんなに憎まれているような、そんな気がした。
四人の中で一番の癌は僕なのだろう
僕たちの生活は続いていく・・・


fin
813以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 01:38:51.46 ID:jCHrtSEs0
ダウソ住民が我々VIPPERをウイルス漬けにしようとしていることが発覚。
http://tmp6.2ch.net/test/read.cgi/download/1146065845/13,15
上記のスレ書かれてる三十路と言うのはVIP住民を差別する用語

上記のスレにおびきよせてクリックさせると言うのが目的です。
なお、コノ罠を仕掛けた人間は下記のスレの住民だということが確定しています
今こそ凸激して徹底抗戦!!

凸撃先(犯人を匿ってるそうです)
ダウソ住民はage行為を一番嫌うそうです。
http://tmp6.2ch.net/test/read.cgi/download/1146066094/
http://tmp6.2ch.net/test/read.cgi/download/1146062247/
814以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 01:39:59.95 ID:u+FEdsBV0
>>812
JUM・・・('A`)
815以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 01:46:02.67 ID:vq6XFH6xO
以上です

携帯から長文辛いorz
>>814
ひといたのかwww誰もいないと思ってたwwwww
816以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 01:47:39.24 ID:u+FEdsBV0
>>815
途中から潜伏してたwwwww
よかったwww
817以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 01:57:37.36 ID:vq6XFH6xO
>>816
レスサンクス

また保守に戻るよ
818以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 02:14:40.29 ID:vq6XFH6xO
保守
819以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 02:30:12.01 ID:nHflIOG10
JUM・・・




なんかめっちゃリアルだな(´・ω・`)
820以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 02:30:28.16 ID:vq6XFH6xO
保守
821以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 02:55:42.33 ID:8HsyMtSXO
ほす
822以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 03:32:56.54 ID:vq6XFH6xO
保守
823以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 03:54:45.33 ID:dOLIy0Qs0
>>812
これは新しい。「なぜか、ひどく憎まれているような」を
詳しく説明していないところが、余計にぞくっとさせられました。
GJ!
824以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 03:57:08.97 ID:uJYOkoLV0
825以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 04:28:01.88 ID:dOLIy0Qs0
そして保守かしらー
826以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 05:20:14.90 ID:dOLIy0Qs0
さらに保守ー
脳汁わかねぇ……orz
827以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 05:24:46.97 ID:yiUefnXm0
「ただいまーです」
「お帰り翠星石……何その瓶。随分大きいね」
「ああ、これは…その、非常に恥ずかしい話なんですが」
「何?水銀燈にでも持たされたのかい。酒瓶と見たけれど」
「い、いや。あいつは関係ねーです。駅前に園芸ショップが新しく出来たじゃねーですか」
「ああ、出来てたね。なんだか随分露出度の高いお姉さんが店長だそうだけど」
「詳しいですね蒼星石。で、そこをちょっと覗いてみたです」
「うん。店の雰囲気はどうだった?」
「そう悪くはなかったです。で、何か珍しい物でもないかと思ってたら」
「思ってたら?」
「店長が、この瓶見せて言ったですよ」
「なんて?」
「『お姉さん、ちょっと面白い物があるんだけど見ていかない?』って」
「うん」
「で、翠星石はいいですって言ったんですが…」
「押されてしまったと」
「はいです…この瓶の蓋を開けると、1分間自分の意志に従う不思議な植物が出て来るそうなんです」
「へぇ…ってもしかして買わされたの?」
「ちちち違うですよ!お試しって事で貰ったです」
「そう、ならいいか…早速開けてみようよ」
「はいです。んーっ…か、堅いっ……!はい開きました」
「…何も出て来る様子が無いけれど」
「…騙されたですかね、もしかして」
「だとしたらその店長さんはジョークが大好きなんだね」
「ふふふふっ…そうですねぇ……?」
「うん?……茎?」
「瓶の口から茎…ですか」
「…ねえ、もしかしてこれ。瓶の蓋を開けたら中身を適当に撒かなきゃなんないんじゃ」
「だとしたらちっと厄介ですねぇ。掃除がめんどくせえです」
828以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 05:25:14.43 ID:yiUefnXm0
>>827

「仕方ないからちょっと割ってしまおうか」
「掃除するのは私ですから、お手柔らかにです」
「はいはいっと……ていっ」
「…案外弱い瓶でしたね…なんか蠢いてるです」
「しかもなんだか大きくなってるよ……」
「うひいっ、なんか聞こえるですよ!!」
「…巨大なウツボカズラみたいだね、これ…」
「ききき気持ち悪いです!しかもなんか茎がうずうず動いてるですよ…!」
「…っ!危ない、翠星石っ!!」
「っきゃ!?いたたた……っ」
「うひゃわあああ!な、なんで茎が僕の手足に絡みつくわけ!?」
「そ、蒼星石っ!このっ、離しやがれです!!」
「だ、ダメだ…どんどん茎が増えてるよ…翠星石、危ないから逃げて!」
「そんな事言ったって……逃げられんですよ!責任は翠星石にあるですから!」
「ひゃ…ふ、服の下に茎がっ!」
「ひいぃぃぃっ!蒼星石をいじめるなです!!」
「やめっ…いやだああああっ!!!」

-1分後-

「はあ、はあ、はあ……」
「だ、大丈夫ですか蒼星石…」
「ううっ……もうお嫁にいけない……」
「ったく、とんでもねーもんを押し付けやがったですね…!」
「……でも、ちょっとよかったかも……」
「はい!?しょ、正気に返るです蒼星石ぃぃぃっ!」

その後、新しく出来た園芸店に足しげく通う蒼星石の姿があったとかなかったとか。
829以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 05:35:18.23 ID:2zCgXl4xO
ワロスwwwwww
一体何に使う木だ蒼の子
830以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 06:18:46.86 ID:yiUefnXm0
831以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 06:30:10.10 ID:2bDGMh9qO
>>815
すげー・・・
オラなんだかすっごくゾクゾクしたぞ!!GJだ!!

>>828
蒼い子が目覚めたwww
832以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 06:36:16.04 ID:VXiIr1c/0
【syear】矢○亜○子の温泉盗撮動画 流出VOL.3【バンジャーイ】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/avideo/1145961707/

軽いお祭りです。
833以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 07:06:10.53 ID:cuOuyyTYO
保守
834以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 07:32:45.64 ID:cuOuyyTYO
保守なの!!
835以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 08:03:26.96 ID:ctAQ2yDuO
保守
836以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 08:10:27.29 ID:2zCgXl4xO
槐「ふりーむくーなー涙をみせるーなー」
真「ゲッタアアアアアシャアアアアイン!!」
銀「行け!フィンファンネル!」
翠「3!2!1!」
蒼「シュート!」
金「ゴーフラッシャー!」
雛「石破!天驚拳!!」
雪「ラ゛─────ッ!!!」




薔「・・・・どう?」
ジ「どうって言われても」
薔「今度の新刊、ウケるかな?」
ジ「微妙、僕は(スパロボは)好きだけどな」
薔「そう、ジュンは(私が)好きなんだね」
ジ「なんで君はそう都合良く考えるかな」
837以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 08:40:54.26 ID:2bDGMh9qO
ジュンwエスパーwww
838以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 09:11:54.41 ID:LZjLbrIF0
保守
839以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 09:24:40.96 ID:2zCgXl4xO
薔「ジュンはエスパー」
ジ「何が」
薔「私は口に出してないのに私の気持ちが分かるなんて」
ジ「流石にもう予想できるようになって来ただけ」
薔「つまり私達は以心伝心相性バッチリ、結婚しよ」
ジ「・・・・・」
840以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 09:43:51.36 ID:6qOArz/oO
アリスゲームと無縁な世界で平和に生きる薔薇乙女達に涙した。いいスレ
841以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 09:50:07.52 ID:ETTK9GPJ0
J「・・・・・・平和か?」
842以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 10:15:51.71 ID:CMEilpQvO
ベジータ「俺よりマシだろ…」
843以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 10:36:43.31 ID:2zCgXl4xO
保守
844以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 10:54:03.05 ID:YLYfpy3MO
翠「し、仕方ないから翠星石が保守してやるです!感謝しやがれです」
845以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 11:20:17.68 ID:6qOArz/oO
保守
846以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 11:48:04.59 ID:cuOuyyTYO
保守なのだわ
847以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 11:50:07.23 ID:BjmRjHMVO
いちごジャムたっぷり投下なのー
848以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 11:57:27.47 ID:m7p09EZx0
>>847
てっきり投下するもんだと思ってwktkして待ってた件について
849以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 12:27:14.26 ID:m7p09EZx0
保守しとく
850以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 12:41:22.07 ID:cuOuyyTYO
騙されたぜよ……
851以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 13:11:17.27 ID:SBbcw34y0
ho
852以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 13:27:24.36 ID:CRvnQAd/0
JUMと真紅の下校する姿をビルの屋上から観察する者がいた。
彼女の名は翠星石。かつて真紅に敗れ去った者たちの一人。

翠星石はバッグの中からアサルトライフルを取り出す。
バズーカ砲でも構えるかのようにストックを肩に乗せ、左手を銃身に軽く添える。
随分と距離はあるがサイトスコープは必要ない。

――スコープなんかに頼るな。あんなもの、実戦じゃいつだって真っ先に壊れちまう。
――身体に染み付いた感覚を信じろ。訓練だけはおまえを裏切らない。

翠星石は血のにじむような訓練の末、この射撃法を習得したのだ。

翠「やっと一人になりやがったです。」

交差点でJUMと別れ、歩き出した真紅の眉間に狙いを定める。
真紅の嬉しそうな表情が嫌でも目に入ってくる。

翠「くっ真紅、貴方がいけないのです。JUMを、私のJUMを・・・。」

怒りのあまり震えが銃に伝わる。
翠星石は構えを解いて深呼吸し昂ぶる気持ちを抑えた。
落ち着きを取り戻したことを確認すると再び銃を構える。

翠「そのキレイな顔をフッ飛ばしてやるです!!」

引き金に力を込める翠星石。果たして真紅はこのまま討ち取られてしまうのか!?

※ネタなんだから続かない。
853以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 13:34:24.54 ID:P7wl+bhW0
真「懐中時計が開かないのだわ」
金「こじ開ければいいのかしら」
翠「壊れやがったですぅ」

開かないんだけど、
爪入れてこじあければいいのかな。
怖くて出来ない。
854以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 13:36:41.24 ID:sBUXaV3/0
リアルにローゼンメイデンが普通の女の子だったら相当目立つよな。
855以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 13:45:00.28 ID:K+uP4Vd+0
>>853
蒼「それさぁ…上のほうに出っ張ってるやつ押すんだよ?」

真・金・翠「!!」

薔「・・注意力・なし。」
856以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 13:56:31.49 ID:vq6XFH6xO

薔薇「雨にも負けず
風にも負けず
ただ保守をする
そういう人間に
私はなりたい」

JUM「・・・宮沢賢治?」

薔薇「素敵に詩的」

JUM「・・・」

保守
857以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 14:35:06.81 ID:CRvnQAd/0
保守
858以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 15:03:17.84 ID:CRvnQAd/0
保守 とうぁ
859以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 15:28:00.26 ID:2zCgXl4xO
保守
860以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 15:59:36.37 ID:CRvnQAd/0
保守
861以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 16:11:35.63 ID:r53P1BbN0
>>852
4行目5行目ですでに吹いたwww
862以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 16:28:15.45 ID:r53P1BbN0
ちと
ききたいんだけど。
水銀灯は個人的にドイツ人だとおもう?それとも日本人だとおもう?
863以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 16:31:44.25 ID:CRvnQAd/0
答えてやりたいところだが雑談所で聞いてみたほうがいいと思う。
864以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 16:45:34.56 ID:UDJ3n8dW0
>>852
これは伝説のwwww
865以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 16:46:17.34 ID:r53P1BbN0
>>863
僭越ながらジ×銀を書いているから、
参考にしようとここで聞いてみたんだが……。
差し支えなくば、できるだけたくさんの人が答えてくれないだろうか?

ところで、雑談所って何処の事?
866以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 16:52:03.11 ID:CRvnQAd/0
>>865
今の時間は過疎ってるから大丈夫かも知れんが
雑談が続くのはあまり好まれないので注意される前に、と思っただけ。

雑談所はここね。
ローゼンメイデンが普通の女の子だったら(仮)@雑談所
ttp://yy36.60.kg/nanasi/
867以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 16:53:37.36 ID:2zCgXl4xO
>>865
>>1から飛べる
ちなみに俺はドイツ人かなと
868以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 17:22:57.47 ID:vq6XFH6xO
保守
869以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 17:25:01.36 ID:ZywopZAkO
蒼「瞳が〜悲しいほど〜あーなたに似ていた〜」
870以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 17:47:18.92 ID:2zCgXl4xO
保守
871以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 17:52:04.25 ID:K+uP4Vd+0
「・・あら、蒼星石に薔薇水晶、何をやっているの?」
「ん?ああ、ハルヒのEDのダンス。」
「へえ。…よく憶えられたわね。私は諦めたわ。」
「…(真紅もやったのか・・)う、うん。一寸ね。」
「いつも遅くまでテレビ画面と向き合ってt・・」
「わわ、言わないで!、薔薇水晶」
「・・・ザンネン。もう遅い。」


そんな感じでホシュ
872以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 18:27:32.15 ID:2zCgXl4xO
保守
873以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 18:47:31.25 ID:2zCgXl4xO
保守
874以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 19:07:13.82 ID:BB+x7rMr0
保守させてください
875以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 19:26:06.49 ID:o1aDE+oC0
保守させてもらいます
876以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 19:44:26.70 ID:2zCgXl4xO
真「皆はどこかしら・・・あ・・・居t」

銀「はぁ、また胸が大きくなったわぁ」
真「・・・(ピク」
蒼「あ、す、水銀燈・・・」
翠「し、真紅が・・・」
銀「真紅?あの娘ほんと貧乳よねぇ、私の分けてあげたいぐらいだわぁ」
真「・・・(ピクピク」
金「か、かしらー!?」
巴「あ、私用事が・・・」
銀「ちょっと皆どうs」
ポンポン
銀「?」
真「・・・ふふふ」
銀「し、真紅!?え、えっと、違うわよぉ、誰も真紅が貧乳なんて」
真「・・・・(ギュ」
銀「な、なんで拳を握り締めるのぉ?み、皆も何か・・・て、誰もいない!?」
真「うふふふ」
銀「し、真紅!絆パンチは止めて!お、落ち着いて、話ば」



ジ「今日は良い天気だなぁ」

ぐしゃ
きゃああああああ

ジ「・・・・平和だなぁ」

877以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 19:49:07.45 ID:ctAQ2yDuO
テラワロタwww
平和じゃないwwwww
878以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 19:52:51.16 ID:LCfz6kw40
ジ「あなたにとって、平和とは何ですか?」
銀「平和ぁ?そんなもの、くだらなぁい」

ジ「あなたにとって、平和とは何ですか?」
金「あまーいあまーい卵焼きかしら。この世界で唯一、平和を具現化したものだもの」

ジ「あなたにとって、平和とは何ですか?」
翠「そ、そんなこと翠星石に聞くなです!…べ、べつに今が平和だとか、そんな綺麗なまとめなんてしねーですよ!!!」

ジ「あなたにとって、平和とは何ですか?」
蒼「そうだなー…今、かな?姉妹の仲もいいし、ジュン君とも毎日会えるから」

ジ「あなたにとって、平和とは何ですか?」
真「難しい質問ね。平和なんて、本当は無いのかもしれないわ…。それでも、今を平和と思える自分が、一番平和なのかもしれないわね」

ジ「あなたにとって、平和とは何ですか?」
雛「雛はみんながいればそれでいいの♪」

ジ「あなたにとって、平和とは何ですか?」
雪「あなたにとって、平和とは何ですか?」

ジ「あなたにとって、平和とは何ですか?」
薔「…みんなが、私を薔薇りんと呼んでくれるときかな」

落ちを作れなかったぜwww……orz
879以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 19:54:03.66 ID:2zCgXl4xO
いや、最後吹いたwwwwww
880以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:01:43.40 ID:RSAZ6Foc0
さて、久しぶりに娯楽系SSいきたいと思います
細かいツッコミは抜きに読んでいだだけると嬉しいです
881以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:02:15.68 ID:RSAZ6Foc0
蒼「ごめんね、つき合わせちゃって」
J「気にするなよ(僕としては一緒に居られる時間が増えて嬉しいし)」
放課後、JUMは蒼星石が担任から頼まれた仕事を手伝っていた。
今は仕事を終え、二人して教室へ帰っている所。
ガキンッ
J「ん?」
教室の前まで来た所でJUM達の耳に妙な音が聞こえた。
蒼「教室からみたいだね」
JUMは教室のドアを開ける。
金「喰らうかしら!」
ガキンッ カシャッ…
雛「あー! やられたのー!」
教室の中では、薔薇乙女たちが一つの机を囲んで何かをやっていた。
蒼「みんな何やってるんだろう?」
J「あいつら、懐かしいことやってるなぁ…」
蒼星石はわからなかった様だが、JUMには薔薇乙女達が何をやっているのかわかった様だ。
蒼「ジュン君、みんなは何をやってるの?」
J「ん? あれか? あれは定規飛ばし、小学生が休み時間に教室でやる遊びの一つだ」

定規飛ばし。定規にボールペンなどで圧力をかけて飛ばし、他の相手の定規にぶつける。
これを交互に繰り返し、相手の定規を机から落とせば勝ちという極シンプルな遊びだ。
筆者が小学生の頃は流行ったものだが、これが今でも現存している遊びなのか、
そもそも全国的な遊びなのかどうかは定かではない。
882以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:02:57.95 ID:RSAZ6Foc0
>>881

銀「喰らいなさぁい!」
ガキンッ カシャッ……
真「そんなっ!」
銀「ふふふ、これで私の優勝ねぇ」
真「くっ…」
翠「ちくしょーですぅ!」
勝負が決まった様子だったので、それまで遠くで様子を眺めていたJUMと蒼星石は彼女達に近づいて声をかけた。
J「お前ら、なんでこんな懐かしい遊びしてるんだ?」
銀「あらぁ、居たのぉジュン、丁度良いわぁ。ジュン、今度の日曜空いてるかしらぁ?」
J「えっ? 別に予定はないけど……」
銀「じゃあ決まりねぇ、今度の日曜デートよぉ」
J・蒼「はぁ!?」
JUMと蒼星石は思わず大きな声を上げてしまう。
J「ちょっと待て、いきなり意味不明だぞ!」
薔「ジュンは賞品……」
J「賞品、って! まさか、さっきの定規飛ばしか!?」
薔「うん……」
J「なんで!?」
翠「最初はちょっとした言い争いだったんですけど」
金「それが段々エスカレートしていったかしら」
雛「このままだと、ケンカになりそうだったから勝負することになったの〜」
薔「定規飛ばしで……」
真「でも、初めの言い争いは正直どうでも良くなっていたし、折角勝負するなら何か賭けようと言うことになったの」
銀「というわけで、優勝者はジュンを一日好きに出来ると言う事になったわけよぉ」
J「……」
JUMは深い溜息をついた。
J「まぁ、大体事情はわかった。勝負をするのは良いとしよう、賭けをするのも良いさ…… でも、何で僕を巻き込む!?」
その問いに答える者は居なかった。
883以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:03:43.98 ID:RSAZ6Foc0
>>882

銀「勝負で決まった事よぉ、おとなしく従いなさぁい」
J「何でだよ!」
JUMは力いっぱい突っ込むが、水銀燈が引く様子はない。
それに周りのみんなも、おとなしく従えという目でJUMを見ている。ただ一人、蒼星石を除いては……
JUMは横目で蒼星石をチラリと見た。
J(…ヤバイな)
蒼星石は少し困ったような表情をしていただけだったが、JUMにはそれが機嫌が悪くなる寸前だとわかった。
なぜなら、JUMと蒼星石は周りに内緒で付き合っているからだ。
だからJUMは蒼星石が普段周りに見せている顔と違って、本来は甘えたがりでありヤキモチやきだと知っている。
JUMがもし水銀燈とデートなんぞした日には、完全に機嫌を損ねて大変なことになるだろう。
故にJUMは何とかこの状況を早急に打破しなければならないのだが……
J「…よし、勝負で決まった事って言うんなら、僕とも勝負しろ。もし、僕に勝てたらデートでもなんでもしてやるよ」
蒼(ジュン君…)
銀「男に二言はないわねぇ?」
J「ああ。…ただし」
JUMはそう言った後自分の席に向かい、カバンの中の筆箱から定規とボールペンを取り出した。
J「…僕に勝てたらな」
JUMは定規とボールペンを掲げるように水銀燈に向けた。
薔「! あの定規……!」
真「あの定規がどうかしたの?」
翠「ただの定規にしか見えないですぅ」
薔「あの定規…目盛りが無い……」
雛「本当なの〜。でも、それがどうかしたの?」
薔「本来目盛りがあるはずのあの定規のデザインで目盛りが無い…それはつまり目盛りが磨り減るまで酷使したということ……」
金「それってまさか!」
薔「ジュンは相当定規飛ばしをやりこんでる……」
JUMはニッと笑った。
銀「…面白いじゃなぁい」
884以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:04:37.41 ID:RSAZ6Foc0
>>883

そんなこんなで始まったJUMvs水銀燈の定規飛ばし対決。
JUMと水銀燈の定規は机の中央に5センチほど離れて置かれている。
定規はどちらも16センチのスタンダードな定規。
銀「先攻は戴くわよぉ」
J「オーケー」
水銀燈はボールペンの尻で定規の中央に圧力をかける。
ガンッ
水銀燈の定規は真っ直ぐにJUMの定規に突撃し、3センチほど弾き飛ばした。
J「…慎重だな」
銀「エッジが怖いからねぇ…」

エッジとは定規の端の斜めになっている部分であるが、ここは定規飛ばしにおいて大きなウェイトをしめる。
なぜなら、エッジの付いている面に攻撃を仕掛けると、
その攻撃の勢いによってはエッジが上り台の役割をして、定規の上に乗り上げてしまうことがあるからだ。
下手をすれば、そのまま机の外まで飛んで行って自爆、ということも珍しくない。
そして、二人とも定規をエッジ面が相手の定規に向くようセットしている(ちなみに、これには防御の意味もあるが、
それ以前にエッジの逆側は攻撃自体がし辛いからと言う理由もある)。
水銀燈が慎重になるのも無理からぬことだ。
885以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:05:23.79 ID:RSAZ6Foc0
>>884

だがJUMは不敵に笑うと、ボールペンの尻で定規の端に圧力をかけた。
ガンッ!
JUMの定規は鋭い回転をし、水銀燈の定規を20センチ程弾き飛ばした!
銀「なっ!」
中央から一気に端まで追いやられて驚きを隠せない水銀燈。
J「残念ながら、僕にエッジは関係ない」
銀「…やってくれるじゃない」
ガンッ!
端から一気に中央付近まで舞い戻る水銀燈の定規。
銀(しまっ…!)
そこで水銀燈は自分のミスに気付いた。端から中央へ戻したのはいいが、JUMの定規に近すぎる。
J「…終わりだな」
JUMは定規の端目掛けて力を込める。
ガンッ!! 
JUMの定規は凄まじい回転の力をすべて水銀燈の定規に叩きつけた!
銀「あぁ!」
一気に机から放り出される水銀燈の定規。
J「これで僕の勝ちだ」
銀「くぅ…」
これで一件落着、と思いきや…
翠「次は翠星石が相手ですぅ!」
いきなり翠星石が水銀燈を押しのけてJUMに挑んできた。
J「ちょっと待て、なんでお前と!?」
翠「ジュンは翠星石達の勝負そのものにケチを付けて来たんですから、全員の相手をするのが当然ですぅ」
J「なぁっ!?」
周りの薔薇乙女達もその通りだという顔をしている。
J「――っ、わかったよ、全員倒せば文句無いんだろ!?」
こうしてJUMは残りの薔薇乙女達との定規飛ばし対決を不承不承ながら受け入れた。
886以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:06:11.05 ID:RSAZ6Foc0
>>885

そんなこんなで定規飛ばし対決、JUMvs翠星石。
先ほどと同じように、二人の定規は机の中央に5センチ程離れて置かれている。
だが、水銀燈とは違い翠星石の定規はエッジの無い三角定規(三辺の比が1:2:√3の直角三角形)だった。
翠「こっちから行くです」
J「了解」
翠星石はボールペンでグッと定規の端に圧力をかける。
ガッ!
鋭い回転をする翠星石の定規。だが、その回転の勢いのわりにはJUMの定規は1センチ程しか弾き飛ばせていなかった。
翠「な、なんでですぅ!?」
J(…やっぱりな)
JUMは心の中でそう呟く。

三角定規は普通の定規と比べて、攻撃を仕掛けにくい定規なのだ(様々な理由があるがここでは省く)。
その上、翠星石のタイプはエッジも無いため防御にも向かない。
はっきり言って、よほどの実力がないと(あるいは格下相手でないと)勝てないイロモノ定規だ。

J(さて、三角定規に点攻撃の回転技は効き難いし、コイツのにはエッジもないからストレートに行きますか)
JUMは定規の中央に圧力をかける。
ガンッ!!
JUMの定規は真っ直ぐに翠星石の定規へと突撃し、翠星石の定規を机の外へと弾き出した。
翠「あっ!」
J「鎧袖一触、ってね」
翠「うぅ〜、ちくしょーですぅ…」
翠星石はJUMを恨みがましい目で見ていた。
JUMはそんな翠星石の視線をさらりとかわして口を開いた。
J「で、次は?」
雛「次は雛が行くの〜」
887以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:07:47.25 ID:RSAZ6Foc0
>>886

まだ続く定規飛ばし対決、JUMvs雛苺。
雛苺の定規も三角定規、ただし翠星石とは違い直角二等辺三角形だ。そしてエッジは無い。
これも、やはりイロモノ定規なので、雛苺がよほどの手だれでない限り勝負はすでに見えている。
J「お前からでいいよ」
雛「わかったの〜」
雛苺は自分の定規に一生懸命力を込める。
雛「やぁー!」
ペチッ
……勝負以前の問題だった様だ。雛苺は定規をまともに飛ばすことすら出来ていない。
JUMもそれを見てさっさと勝負を決めにかかった。
ガンッ!! カシャン……
雛「うゅっ!」
JUMはあっさりと雛苺の定規を弾き飛ばして口を開く。
J「さて、次は?」
金「カナの出番かしら〜」
888以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:08:50.34 ID:RSAZ6Foc0
>>887

さくさくと進む定規飛ばし対決、JUMvs金糸雀。
金糸雀の定規は分度器、もはや定規じゃないだろというツッコミは無しである。
これもイロモノの部類だが、三角定規に比べると実践向きな定規である。
エッジが無く、軽いため防御力は相当低いが、攻撃力は中々の物で、筆者的にはお気に入りだったりする。

金「カナからいかせて貰うかしら」
J「ほいほい」
金糸雀はペンを握る手に力を込める。
金「喰らうかしら!」
ガンッ!
金糸雀の分度器は猛烈なスピードでJUMの定規に突撃し、エッジを登って空を翔けた……
金「あぁっ!!」
空を翔る分度器はそのまま高度を落とし教室の床へと着地。
定規飛ばしではお約束の光景、いわゆる自爆である。
その様子を見てJUMは半笑いで言葉を紡いだ。
J「お前、エッジの事考えて無かっただろ」
金「うぅ〜……」
がっくりうなだれる金糸雀を真紅が押しのけた。
真「次は私が相手よ」
889以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:09:34.84 ID:RSAZ6Foc0
>>888

そろそろ終盤、定規飛ばし対決、JUMvs真紅。
真紅の定規は15センチで、両面にエッジが付いているタイプ。
しかも真紅はそれを裏向きにセットした。
J「裏向きか…」
真「まともにやっては勝ち目はなさそうだしね」

定規を裏向きにセットした場合、エッジにより机との隙間が生まれるため、
攻撃を受けても相手の上に乗り上げてしまうので、弾き飛ばされることはほとんど無い。
しかも真紅の定規は両面ともエッジであるため、防御としては磐石であると言える。
ただし、まともに攻撃が出来ないため、裏向きは完全防御型の奇策なのだ。

真「さぁ、どこからでも来なさい」
J「ふん」
ガンッ
JUMは試しに軽く攻撃を仕掛けてみた。が、JUMの定規は真紅の定規の下に潜り込んでしまい弾くことができない。
パチッ
真紅は定規をJUMの定規の上から離脱させる。
J「…めんどくさいな」
JUMはそう言うと定規の端に力をかける。
ガンッ!!
水銀燈を倒したのと同じ回転技。
これも下に潜り込んでしまったものの、ガガガと何度も回転が当たることで5センチ程弾くことが出来た。
J「…いけるかな」
890以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:10:12.46 ID:RSAZ6Foc0
>>889

それからもJUMは回転技を繰り返し、真紅の定規をじりじりと端に追い詰めた。
真「くっ…」
カンッ カシャン……
真「あっ!」
端まで追い詰められた焦った真紅は、定規のコントロールをミスし自爆してしまった。
J「奇策も良いけど、自分の定規をコントロールできないんじゃしょうがないな」
真紅は唇を噛んだ。
これで残るは薔薇水晶のみ。

薔「ジュンが相手なら本気が出せる……」
そう言って薔薇水晶は定規を取り出す。
J「っておい、本気ってまさかそれ使う気か?」
薔薇水晶が持っていたのは30センチ定規、長さも幅も厚みもJUMの定規の二倍近くある代物だ。
薔「もちろんダメとは言わないよね……?」
J「っ…」
確かに事前に使ってはいけないと言っていない以上反則ではない。
JUMは渋々ながら薔薇水晶の定規を了承した。
891以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:11:05.60 ID:RSAZ6Foc0
>>890

これが最後となる定規飛ばし対決、JUMvs薔薇水晶。
机の中央に5センチ程離れて並ぶ二人の定規、だがその差は一目瞭然だ。
薔「ジュンからでいいよ……」
J「それじゃ遠慮なく(とりあえずやるしかないよな…)」
ガンッ!! ガキン!
JUMは回転技を30センチ定規に叩き込んだ!
30センチ定規は10センチ程弾き飛ばされる、だが同時にJUMの定規も後ろへと弾かれた。
J(っ、攻撃は通じるけど、重量が違いすぎてこっちも弾かれる…!)
薔「さすがジュン…今度はこっちの番だね……」
ガンッ!
薔薇水晶の定規はJUMの定規の眼の前まで迫った所で止まる。
J(攻撃分が一発でチャラかよ… 回転技が弾かれるなら…)
ガン!!
JUMの定規は薔薇水晶の定規に突撃し、8センチ程弾き飛ばす。
J(っ、突撃技だと、弾かれないけどやっぱ威力が…)
薔「ふふふ……」
ガンッ!
薔薇水晶の定規はJUMの定規を5センチ程弾き飛ばした。
J(ダメだ… 回転技でも、突撃技でも、追い込まれることに変わりない…
  くそっ! なんか良い手は無いのか…!?)

ガンッ!!
ガンッ!
ガンッ!!
ガンッ!
それからも力の押し合いは続いたが、JUMの定規は徐々に端へと追い込まれていった。
892以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:12:00.01 ID:RSAZ6Foc0
>>891

J(普通の定規相手なら逃げることも出来るけど、30センチ定規は攻撃幅が広すぎる。まず逃げ切れない。
  わざと端まで行って相手の自滅を誘う手も薔薇水晶の正確さじゃ通用しそうに無い。
  一発逆転を狙える手は一つだけあるけど、
  薔薇水晶の攻撃の後、僕の定規が薔薇水晶の定規に接触してなきゃアレは使えない。
  そんなの狙って出来るわけ……待てよ。薔薇水晶の攻撃は恐ろしいほど正確だ、それを逆に利用すれば…)
JUMの眼つきが変わる。
薔「…?」
J「ふぅ〜、はっ!」
ガンッ!! ガキンッ!
JUMの回転技で薔薇水晶の定規は10センチ程弾き飛ばされ、逆にJUMの定規も3センチ程弾かれ、両者の距離は13センチ程となる。
薔「まだあきらめてないんだね……」
J「当たり前だ(まだ勝機はある。それに…)」
JUMはちらりと蒼星石を見る。蒼星石は神妙な顔で二人の戦いを見守っている。
J(負けるわけにはいかない…!)
薔「そう……」
ガンッ!
薔薇水晶の定規はJUMの定規の1センチ手前の所で止まった。それをJUMはじっくりと観察する。
J(薔薇水晶の攻撃幅は約12センチ… つまり、僕の攻撃でそれと同一の距離を開けられれば、アレを出せる…!)
JUMのペンを握る手に力が入る。
J(約一センチ分パワーを抑える… こんなもんか…?)
ガンッ!! ガキンッ!
JUMの回転技が薔薇水晶の定規を9センチ程弾き飛ばす。
だが、先ほどは3センチ弾き飛ばされたJUMの定規は、今度は2センチ程しか弾かれていない。
J(しまった、弾くパワーを弱めたら弾かれるパワーも弱くなるのは当たり前じゃないか)
ガンッ!
舞い戻ってきた薔薇水晶の定規にJUMの定規は軽く弾かれる。
J(くそっ、これじゃダメだ、もう少し強く…)
ガンッ!! ガキンッ!
893以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:12:44.20 ID:RSAZ6Foc0
>>892

J(今度はどうだ?)
ガンッ!
戻ってきた薔薇水晶の定規はJUMの定規の5ミリ手前で止まる。
J(っ、強すぎたか…)

ガンッ!! ガキンッ!
ガンッ!
J(まだ強い…)

ガンッ!! ガキンッ!
ガンッ!
J(今度は弱い…)

そうこうしているうちに、JUMは机の端まで追い込まれてしまった。
翠「もう後が無いですぅ」
金「さすがのジュンもこれまでかしら」
蒼(ジュンくん…)
894以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:13:37.51 ID:RSAZ6Foc0
>>893

ガンッ!! ガキンッ!
薔薇水晶の定規を弾き飛ばすJUM。
J(っ、上手くいった…と思いたい)
JUMは薔薇水晶が定規を撃ってくるのを真剣な目で待つ。
だが、さっきまでほぼ無言で撃って来ていた薔薇水晶が、JUMを見つめて口を開いた。
薔「さっきから何か狙ってるね……? ジュン……」
J「何のことだ?」
JUMはしらばっくれた。だが、薔薇水晶はそんなJUMを見て微かに笑う。
薔「ジュンのそういう所好きだよ…… 私が勝ったらジュンは私の彼氏になってもらおうかな……?」
蒼「!!」
薔薇水晶のこのセリフに蒼星石はもちろん他の薔薇乙女も驚きの声を上げた。
J「…悪いけど、負ける気無いぞ(僕にはもう、蒼星石って言う可愛い可愛い彼女がいるんだから)」
薔「でも…勝ったら言うこと聞いてくれるんでしょ……? だから……」
薔薇水晶は自分の定規にボールペンを突き立てる。中央ではなく端に…
J(回転技!?)
薔薇水晶は今まで回転技をまったく使わなかった、それは30センチ定規には狭い机の上で回転技を使う事にリスクがあるからだ。
だが、薔薇水晶はJUMが何かを狙っている事を見抜き、急遽回転技に切り替えてしまった。
これではJUMが先ほどから苦心していた距離合わせには、毛ほどの意味も無い。
薔「ジュンが何を狙っているかはわからないけど…好きにはさせない……!」
ガンッ!!
薔薇水晶の定規はシュルルと回転しJUMの定規へ迫る。
回転技は突撃技ほどの推進力は持っていない。だが、そのリーチの長さ故、JUMの定規に軽くではあるがその攻撃を当てた。
J「っ!」
軽い当たりでも重量差があるせいで、緩い回転をしながら弾かれてしまうJUMの定規。
JUMの定規は片端を机からはみ出しながらも、何とか机に留まる。
それとほぼ同時に、薔薇水晶の定規も回転を止めた。
895以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:14:31.98 ID:RSAZ6Foc0
>>894

銀「これはもうダメねぇ…」
蒼「!?」
真「薔薇水晶の定規との距離が近すぎる。あれでは弾かれて落ちてしまうから、回転技は使えないわ」
金「それに、突撃技では薔薇水晶の攻撃が届かない範囲まで薔薇水晶の定規を弾き飛ばすことが出来ないかしら」
翠「万策尽きたですぅ」
雛「ジュンの負けなの〜」
蒼(そ、そんな…)
蒼星石はJUMの顔を見る。そして、驚いた。彼はこの絶望的な状況で何故か笑っているのだ。
それに気付いたのは蒼星石だけではなかった。
薔「…? 何故笑っているの……?」
薔薇水晶の言葉を聞いてJUMは笑いを漏らした。
J「そりゃ笑うだろ? さっきから何度も何度も狙って出来なかったのに、相手の予想外の行動一発で偶然出来ちまうんだから…」
薔「…?」
J「いやぁ、やっぱ狙って出来るような芸当じゃないよな。出来たら神業、ってな」
薔薇水晶はJUMの視線を目で追った。
JUMは視線上にあるのはJUMの定規の角、そしてソレは薔薇水晶の定規の端に接触している。
薔「接触してる…… さっきから狙って居たのはコレ……?」
JUMは薔薇水晶を見てニヤリと笑う。
J「まぁ見てろ、どう転んでもコレで終わりだから…」
JUMは呼吸を落ち着けて、定規にペンを突き立てる。薔薇水晶の定規と接触している角側の端へ。
翠(回転技!? 弾かれて自爆するだけですぅ!)
金(何を考えてるのかしら?)
銀(ジュンは妙に自信がありそうだけどぉ…)
雛(ジュンは何をしようとしてるの?)
真(何にしても上手くいくとは思えないのだわ)
896以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:15:55.31 ID:RSAZ6Foc0
蒼(ジュンくん…!)


JUMは深く深呼吸して、ペンを握る手に力を込める。持てる力のすべてを接触している一点に狙いすまして……

ガンッ!!!!

JUMは定規を撃ち出した!! …だが、JUMの定規は微動だにしていない。
JUMはミスをしたのか? いや違う。これこそが成功の証なのだ。
その証拠に、JUMはニッっと笑い。薔薇水晶を初めとした周りの人間は驚きに目を見開いている。

…結果を簡単に言おう。JUMの定規は微動だにせずに薔薇水晶の定規を机の外まで弾き飛ばしていた……

J「…僕の勝ちだ」
そう言った後、JUMはスッと蒼星石に目線を送る。
蒼(ジュンくん…!)
蒼星石はJUMが勝った事に心の中で喜びの声を上げた。
薔「ジュン……」
JUMは名前を呼ばれて薔薇水晶見た。
薔「さっきの…まさか…無空波……?」
J「いや、どっちかというと虎砲だと思うけど」

さっきJUMが使った技はボールペンが定規を撃ち出す力を、接触している部分から相手の定規に叩き込む技だ。
つまり、定規の重量差に関係なく、ボールペンに込められた力の分だけ相手の定規を弾き飛ばすことが出来る。
使える状況が限られる故にあまり使える技とは言えないが、一発逆転のチャンスを秘めた大技だ。

薔「本当の無空波はかわせない…か……」
J「だから、無空波じゃないって」

ともあれ、これで定規飛ばし対決はJUMの全勝で幕を閉じたわけだ。
897以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:17:03.40 ID:RSAZ6Foc0
>>896

J「〜♪」
蒼「……」
付き合っていることを内緒にしているため、普段は別々に帰る、JUMと蒼星石が今日は一緒に帰っていた。
それは、定規飛ばし対決が終わった後、教室で…

翠「まったく、あんな反則的な定規使っておきながら情けない奴ですぅ」
薔「そう言う翠星石なんて一発でやられた……」
金「その通りかしら」
翠「きぃー! 一発で自爆した奴に言われたくないです!!」
金「あ、あれはちょっとした間違いかしら!」
真「まったくどっちも情けないのだわ」
薔「真紅なんか変な事したはいいけど何も出来てないも同然だった……」
銀「確かにそうねぇ…」
真「なっ! 一番最初にやられた人に言われたくないのだわ!!」
銀「なんですってぇ!」
雛「み、みんな〜、ケンカはやめるの〜」
翠「うるさいです! 一番ヘボヘボのクセに!!」
雛「うゅ〜! いくらなんでも怒ったのよ!!」

…まぁ、このように泥沼化しそうだったので、JUMと蒼星石は足早に教室を後にしたというわけだ。
898以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:17:55.57 ID:RSAZ6Foc0
>>897

J「まったく、あいつ等ときたら、人を勝手に巻き込むなってんだよな?」
蒼「うん…」
J「? どうかしたのか? さっきから様子が変だけど…」
蒼「……」
蒼星石は横目でJUMを見ながら口を開く。
蒼「えっと、その… 勝っても良かったの、ジュン君?」
J「はっ?」
蒼「えっと、だって、負けてれば水銀燈とデートしたり、薔薇水晶と付き合えたりしたんだよ…?」
J「…なんで蒼星石って言う彼女が居るのに、水銀燈とデートしたり、薔薇水晶と付き合ったりしなくちゃいけないんだよ?」
蒼「だって、水銀燈や薔薇水晶の方が女の子らしくて可愛いし…」
JUMは不機嫌な顔になる。
J「なんだよ、それ、浮気して欲しいのか?」
蒼「いやっ、そういうわけじゃ…!」
J「…言っとくけど、僕は浮気する気なんか無いからな。
  僕はお前じゃないとダメだし、お前を悲しませるようなこともしたくないから。
  …さっきだって、そのために頑張ったんだ」
蒼「……変なこと言ってごめん」
蒼星石は素直に謝った。
蒼星石は妙に自分に自信が持てないような所があるので時折この様な事を言ってしまうのだ。
JUMもそれをわかっているので、不機嫌な顔を元に戻して口を開いた。
J「いいよ。それより、ほら」
JUMは蒼星石に左手を差し出す。
J「折角二人だけなんだし…」
蒼「うん…」
蒼星石は差し出された手をぎゅっと握った。そしてJUMも蒼星石の手をぎゅっと握り返す。
J(蒼星石の手、柔らかい…//////)
蒼(ジュンくんの手、あったかい・・・//////)
899以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:20:00.54 ID:RSAZ6Foc0
>>898

手を繋いでしばらく無言で歩く二人。その沈黙を破ったのは蒼星石だった。
蒼「そういえばジュンくん、今度の日曜予定無いんだよね?(/////)」ドキドキ
J「え、うん。特に用事は無いけど」
蒼「それじゃあ、今度の日曜、僕とデートしてくれないかな?(//////)」ドキドキ
J「えっ!(//////)」
蒼「それとも、僕も勝負して勝たないとダメかな…?」
JUMはその横からの上目遣いにハートを撃ち抜かれた。
J「いや、そんな事無い… もちろんOKだけど(ていうか、戦う前にこっちが負けてる…//////)」ドキドキ
蒼「良かった」
そう言って蒼星石は笑顔を見せる。その笑顔を見てJUMは思うのだった。
J(僕は、蒼星石だけには絶対勝てないな…////)


/終わり




はい、長々とありがとうございましたorz
ミスって一箇所だけ安価が入れられませんでしたorz
定規飛ばしって全国的遊びなんでしょうか?
自分は、Q.「何で定規飛ばし?」A.「好きだから」と即答できるほど好きですが、みなさんご存知でしょうか?
なんにしても楽しんでいただければ幸いですが、どうでしょう?(ネタ知らんと楽しめんような気が…)
900以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:21:35.00 ID:8d8BCM4t0
901以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:23:06.76 ID:2zCgXl4xO
ちょwww定規飛ばしテラナツカシスwwwwww
ていうか定規飛ばしにかなり詳しい強者と見た
俺も昔は良く遊んだよwww

そして蒼い子テラカワイス
902以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:23:09.19 ID:n0WTStdk0
あー昔よくやったわ
懐かしい
903以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:23:39.35 ID:LtOH4smu0
>>899

結局、蒼い子とかよwwww

( ゚Д゚)アマー
904以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:26:19.94 ID:n0WTStdk0
金「春かしらー。」
薔「……暖かい。」
金「長閑な季節かしら。あ、蝶々が飛んでるかしら。可愛いかしら。」
薔「……落ちろ。蚊トンボ。」 バシ
金「……。」
薔「……。」
905以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:26:45.70 ID:gghMtnCX0
うちは消しゴム飛ばしだったなぁ…
906以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:28:49.09 ID:RSAZ6Foc0
>>900-903
レスをありがとうww
良かった、ちゃんとわかる人がいて・・・

>>903
そりゃもう、JUM×蒼専門ですから
907以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:45:09.02 ID:QRGjerQ+O
保守
908以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:51:25.06 ID:n0WTStdk0
金「夏かしら。暑いかしら。
  お庭に植えた向日葵も綺麗に咲いてるかしら。
  あ、薔薇水晶。虫取り網持って、どこ行くかしら?」
薔「…今、昆虫採集の真っ最中。」
金「へー、何か捕まった?」
薔「……うん。結構大量。」
金「へー、ちょっと見せて欲しいかしら。」
薔「…良いよ。はい。」 つ虫篭
金「……虫篭一杯に蝉の脱け殻が入ってるかしら。」
薔「…えへへ、結構頑張った。」
金「…それは良かったかしら。」
薔「…金糸雀もいる?」
金「…遠慮するかしら。」
薔「…そう。」

  
909以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:52:34.16 ID:2zCgXl4xO
抜け殻だけってwwwwww
910以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 20:59:45.11 ID:OSkE9Hnd0
J「・・・ねぇ、蒼星石♪こっち向け♪」(ねぇ、ムウミンの、音楽にあわせて。)
蒼「なんだい?ジュン君♪」
J「お前は、何で家に居やがるんですか?この尼。」
蒼「嫌だなぁ、君から誘ったんじゃないか。」
J「へあ?」
蒼「だって、一緒に遊ぶんだろう?」
J「禁じられた遊びは、一切しません。」
蒼「残念、折角姉さんを呼んだのに・・・」
J「へ?」
翠「・・・お前、そんな趣味だったんですか?」
J「いや、無理やり・・・」
翠「それならそうと、言ってくれればいいです!さぁ、一緒にヤルです!」
J「てめぇらに、紳士淑女の心構えは欠片もねえのか!?」
蒼・翠「ジュン君と一緒にいられるなら、かなぐり捨てた。」(です!・よ!)
J「・・・分かった、お前らがその気なら・・・」
蒼・翠「頂きまs」J「玉葱の微塵切りボンバー!!」
蒼・翠「ギャアアァァ!!」
J「今のうちに逃げる!!」
911以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 21:00:16.26 ID:OSkE9Hnd0
>>910
やった!!僕は休日を手に入れた!!そう思った瞬間、ジュンはめまいに、見舞われ、床に突っ伏した。

J「何いいいぃぃぃ!?」
蒼「もっていて良かった、しびれ薬。」
翠「全く、ジュンは悪い子ですねぇ、その心を直すまで、絞りつくしてやるですぅ!」
J「あ、あああ。」(この時、ジュンは覚悟した、RPG式に搾り取られるのを!)

翠星石と蒼星石が現れた!
J:HP6537

ジュンは道具、玉葱の微塵切りを投げた!
双子は、涙が止まらなくなった!
双子のコンビネーション攻撃!
ジュンは翠星石に、上着を脱がされた!
ジュンは蒼星石に、下着を切り裂かれた!
ジュンの守備力が下がった!

ジュンはスキル、カベホチを使った!
双子はカベに貼り付けになった!
翠:まさかこんな力があるとは!
蒼:油断したね、けどまだまだ、だ!
双子は、カベホチを切り取った!
J:クッ!
912以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 21:00:43.21 ID:OSkE9Hnd0
>>911
ジュンのスキル、そぉい!を発動した!
翠星石に398、蒼星石に357のダメージ!
翠:あちちち!
蒼:なかなかやるね!
双子のコンビネーション攻撃!
翠星石はジュンを羽交い絞めにした!
蒼星石はジュンにマウント(馬乗り)を発動した!
ジュンに498のダメージ!

J:HP6039
ジュンはスキル、階段すべりを発動した!
しかし、双子から逃げられない!
双子のコンビねージョン攻撃!
翠星石は後ろから嬲った!ジュンに789のダメージ!
蒼星石は前から嬲った!ジュンに892のダメージ!

J:HP4358
ジュンはスキル、中段突きを使った!
蒼星石に786のダメージ!
蒼:ふふふ、痛いなぁ、そういう子にはお仕置きだね?
翠:そうですよねぇ?ふふふ・・・
双子のコンビネーション攻撃!
ジュンは全身を舐め回された!
ジュンに2185のダメージ!
913以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 21:01:11.11 ID:OSkE9Hnd0
>>912
J:HP2173
ジュンは全力でトイレに駆け込んだ!
双子はトイレを突き破ってきた!

J「ハァ、ハァ・・・」
蒼「さぁ、コレで終わりだ・・・」
翠「これで、一緒になれますよ・・・」

双子のコンビネーション攻撃!
ジュンは強打された!!
3876のダメージ!
ジュンは尽きてしまった!

ジュンは負けてしまった!

J(ガク!)
蒼「さぁ頂こうか。」
翠「休みはまだまだ長いですじっくり頂くです。」
双「ふふふ・・・はははは!!」

その後、ジュンは既成事実として、付き合わされた。
914以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 21:03:48.53 ID:OSkE9Hnd0
>>913
もうなつーかね、グハァ!裏切ったなぁ!大佐ぁ!
見たいな心境です、さて甘いの書いてくるか。
長編なら、「厄災」で。
915以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 21:11:22.72 ID:2zCgXl4xO
ジュンカワイソス
916以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 21:16:28.75 ID:QRGjerQ+O
JUMはよくがんばりました
917以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 21:16:56.27 ID:n0WTStdk0
金「秋かしら。紅葉が綺麗かしら。
  そう言えばみっちゃんが今晩は栗御飯って言ってたかしら。
  食欲の秋かしら。べ、別に松茸御飯が良いなんて思ってないかしら。」
薔「……。」 トコトコ
金「あ、薔薇水晶。……その手に持ってるのは何かしら。」
薔「……ハンマー。」
金「…そのハンマーで何するつもりかしら?」
薔「……紅葉狩り。」
金「……。」
薔「……。」


918以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 21:27:58.33 ID:2zCgXl4xO
ちょwww違うwwwwww
919以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 21:28:06.52 ID:y++8wYqp0
(´・ω・`) やあ
君たちには一生セックスもオナニーもできない呪いをかけた。
しかし君たちは運がいい。

http://school5.2ch.net/test/read.cgi/ojyuken/1139722898/
このスレに
            _,;;- ー ー-:;;,,_
.        ,;-'''":::::::::::::::::::::::::"''-、
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    |::''                 i:::::::i
.  r-|::i.      /   \      . "::::l
  i ; i::l      (へ) ,(へ)      i:::i-、
  l i::i     \  、_!  /    i:::|'::i
.  i "|       i 'ー三-' i      /::〕:j
   '-,,,.l..                 |i. /
.     i                i-''"
     i               ./ 
      '、.               /   ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.      ;,、            ,;´  < いい加減に目覚めなさい
      /、':,,_        _,.-''ト、    | おっおっおっおっ!死にたい
      /::::`;、"'' ー;:: - :'''"  ノ::i     \__________
      i::::::::::::''-、,,_     ._,ノ::::ヽ,
     i::::::::::::::::::::::::''--::::;-''::::::::::::::i
 _,,:::-'''"::::::::::::::::::::::::::::::::○:i::::::::::::::::i

と書き込めば呪いはとける。 健闘を祈る。
920以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 21:29:00.55 ID:k6zKMV4m0
              , -――‐- 、
           , '´          ̄ 丶
        , '´                 \
    /                         \
   /          /        、  \  ヘ
  ,.'  /     /   ,'    l   ',   \  ヘ
  l  ,'     / , --/、 i   | , --、!     l  |  学級委員の一条です。
  l  l    |    ハ.  l   |\  !     l  ,' 
  \ !     ト、 | \|\  ! \ |ヘ.   |/   たった今あなたに一生性交ができない呪いをかけておきました。
     ´ト、  「´「 ̄´「   ヽ´「 ̄´「´!  / / !
      /  `ト ゝ|;;;;;;;;;!     |;;;;;;;;;| |/|ノ |    でも呪いを解く方法は一つだけあります。
    /    |   ゝ__,ノ       ゝ__,ノ /    \
   f     ハ                 f       r 、|  下のスレに「糞スレ立てるな>>1死ね」と書き込んでください
   l'⌒ヽ {'´ 丶、    _       , |,. ---‐ ″
      丶!      トi--  --i‐ '´          http://tmp6.2ch.net/test/read.cgi/tubo/1145678855/
               /|.     |\
            /  f -、 , - 7 \         では、健闘を祈ります。
      /l ̄   | ,-、  /    ̄lヽ
      /l |l       l/‖ヽ/       l| /\
      / l |l       l   /       l| /   |


921以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 21:30:26.60 ID:WNdbOZyU0
唐突に投下
>>721
〜チビ蒼星石とチビ翠星石〜キミとボクと・・・No14

真紅「そろそろかえるのだわ」
水銀燈「そうねぇ。結構暗くなってきたからねぇ。」
ジュン「じゃあ送ってくよ。」
真紅「じゃあ双子ちゃんはどうするの?」
ジュン「つれてくよ。真紅と水銀燈に何か起きてからじゃ遅いしさ、」
水銀燈「あらぁ、やさしいのねぇ」
翠星石「どこかにいくですぅ?」
ジュン「ちょっとこの二人を送った後にコンビニでもよるか。」
翠星石「わ〜い。おかs」
ジュン「ただし、お菓子は3つまでだ」
翠星石「少ないですぅ。」
蒼星石「買ってくれるんだからありがたく思おうよ。」
翠星石「そうせいせきはすこしえんりょしすぎなんですぅ」
ジュン「遠慮しないのもどうかと思うがな。」
そんなやり取りをしながら家を出た。
〜続く〜
922以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 21:30:54.03 ID:WNdbOZyU0
>>921
水銀燈「送ってくれてありがとぉ。」
ジュン「どういたしまして。あと、」
水銀燈「わかってるわぁ、蒼星石ちゃんと翠星石ちゃんのことでしょぉ。ちゃんと話しておくから明日の朝につれてきてねぇ。」
ジュン「おう。わかった。」
水銀燈「蒼星石ちゃんも翠星石ちゃんも明日来てねぇ。」
翠星石「わかったですぅ。」
蒼星石「うん。わかったよ」
水銀燈「ふふっ。いい子ねぇ。じゃあおやすみなさぁい」
水銀燈「あと、真紅。」
真紅「何?」
水銀燈「あんまり電話とかメールとかしまくると嫌われるかもよぉ」
真紅「な!・・・(何で水銀燈がジュンに電話を何回もやったこと知ってるの?)(//////)」
そういうと水銀燈は自分の家に入っていった。
真紅「・・・・・・・・(///////////)」
ジュン「真紅?」
真紅「な、なんでもないのだわ。さっさといくのだわ」
ジュン「ん?う、うん」
〜続く〜
923以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 21:31:15.81 ID:WNdbOZyU0
>>922
真紅「ありがとうなのだわ。」
ジュン「どういたしまして」
真紅「明日、朝行くからちゃんとおきてるのだわ」
ジュン「わかったよ。」
真紅「寝ていたら承知しないのだわ」
ジュン「りょうかい、りょーかい」
その言葉を聴いて真紅が自分の家に入ろうと後ろを向いて数歩歩いたとき、
蒼星石「しんくさん。」
真紅「ん?・・・なにかしら?」
蒼星石「料理・・・おいしかったよ」
真紅「・・・ありがとうなのだわ。」
そういうと真紅は家に入っていった。

その後、コンビニに寄ったが確かにお菓子は3つしかかってないが、肉まんやからあげ、飲み物などを大量に買わされたジュンがいた。

〜続く〜
924以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 21:32:52.69 ID:WNdbOZyU0
今回の投下は以上です。
次回で2部は終わりになりますが3部は不定期投下になりそうです。すみません。
次回の投下は明日の夜にしたいと思います。
925以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 21:36:07.41 ID:rw/0jxXSO
わんだ!
ほのぼのな日常がいいですね。
926以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 21:41:37.82 ID:2zCgXl4xO
平和でいいねぇ
こういうほのぼのなのは大好きだよ
927以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 21:49:19.75 ID:gghMtnCX0
いい…とても
928以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 22:05:14.76 ID:n0WTStdk0
金「冬かしら。寒いかしら。」
薔「…でも雪が綺麗。」
金「でも冬は何となく寂しいかしら。」
薔「…冬は別れを感じさせる季節だから。」
金「確かにそうかもしれないかしら。」
薔「…草木が眠る冬は寂しい。…でも冬があるから新しい春も来る。」
金「どう言う意味かしら?」
薔「……季節は廻る。だからこそ始まる。人もまた然り。」
金「別れが在るから出会いも在ると言いたいのかしら?」
薔「……使い古された言葉だけどそう言う事。」
金「でも別れは寂しいかしら。」
薔「……季節が廻るなら人と人もまた廻るものだと思う。」
金「それはまた何時か会えるって事かしら?」
薔「…出会えたのが縁なら再会する縁もあるはず。」
金「……薔薇水晶。慰めてくれたかしら?ありがとう。」
薔「……別に感謝される事じゃない。友達だもん。当たり前。」
金「それでも嬉しかったかしら。ありがとう。」
薔「…金糸雀。…………次でボケて。」

金「その一言で台無しかしら!」
929以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 22:05:24.07 ID:2zCgXl4xO
保守
930以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 22:06:28.33 ID:OSkE9Hnd0
お勧めBGM「サスケ」:彼女

J「・・・誰だ?こうしたのは?」
蒼「あー、あー。」

蒼星石は、ジュンの机の上の白い液体から、明らに目を反らしていた。

J「・・・お前か。」
蒼「ははっ!何の事だい!?」
J「正直に言わないやつには・・・」

その瞬間、そっぽを向いている、蒼星石の顔をこっちに向け、甘いキスを・・・

蒼「うぇっ!にがっ?!、何コレ!?」
J「残念、99カカオだ。」
蒼「もう、僕がそれ嫌いなの知ってるのにー。」

そう言って、無邪気に頬を膨らませる、彼女の姿に、そのただ穢れの無い、その無垢な姿に。
ああ愛しい、素直にそう思った、ただ彼女と恋人であるだけ、ただそれだけなのに。
彼女がいなくなったら、全身が萎んでしまう、そう思うことすらある。
僕は駄目だな、彼女とはとても、釣り合いが取れないかとすら、最近思う。
こんなに近いのに、僕は彼女の心を守れるだろうか?
931以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 22:07:37.29 ID:OSkE9Hnd0
>>930

蒼「もー、今日は一緒に手を繋いで帰ってもらうからね?」
J「・・・ああ分かった、けど少し、ほんの少し、聞きたいことがあるんだ。」
蒼「何だい?」
J「君は本当に、僕と一緒で言いのかい?」

数秒の間が空く、その後彼女はこう言った。

蒼「ふふっ、あはははははは!!」
J「なっ、何がおかしいんだい?」
蒼「馬鹿だなぁ、君がソレだから良いんだよ、君みたいに心の底から、本当に安心できる人は、早々居ないし。」
蒼「それに君は、その上どんな困難にも、気丈に立ち向かえるような、丈夫な心を持っている、だから僕は君を選んだんだ。」
J「そう、か。」
J「御免な、変なこと聞いて。」
蒼「良いんだ、僕も本当は少し心配だったから。」
蒼「それじゃあ、帰ろうか。」
J「ああ、そうだな・・・」

そして、僕と彼女と、手と手を握って帰る途中、彼女はこう言った。

蒼「ただ愛している、ただそれだけ、なのに壊れそうなこの心。」
J「・・・僕もだ、愛してる。」
蒼「うん・・・有難う。」
932以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 22:08:09.34 ID:OSkE9Hnd0
>>931
そう言って、彼女は僕に身を摺り寄せて向かい合い、こう言った。

蒼「何時までも、私は貴方を求めます。」
J「?、なんかの御呪い?」
蒼「君が僕のことを好きなら、何時までも貴方を守りますって言って?」
J「分かった。」
蒼「何時までも、私は貴方を求めます。」
J「何時までも、私は貴女を守ります。」
蒼「ふふっ、さぁ、行こうか・・・今日、君の家に泊まってもいい?」
J「ああ、良いよ。」
蒼「有難う、ちょっと姉と喧嘩しちゃってて・・・ありがとう。」
J「如何いたしまして、私の大切な恋人よ。」
蒼「ふふっ。」
J「はははっ。」
2人「あははははは・・・」

そう言うと、2人は夕暮れの小道を、身と身を合わせて帰っていった。
933以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 22:08:38.49 ID:OSkE9Hnd0
>>932
BGM「サスケ」:青いベンチ

その後の川の端のとある2人。

真「・・・どう?気分は。」
翠「複雑ですね・・・」
真「・・・きっと良い事有るわよ。」
翠「そうだと良いですね・・・」

その、珍しく気弱な彼女の発言に、今は何も言わないのが、得策だと考えた彼女は、黙って隣にいた。

翠「・・・明日あの2人におめでとう、とでも言うですか・・・」
翠「そうですね、自分の妹の門出ですもんね・・・真紅胸借りてもいいですか?」
真「ええ・・・」

そう言うと彼女は、溜まった物を、吐き出すかのように真紅の胸で啜り泣き始めた・・・

翠「ひっく・・・ありが・・・ぐすっ・・・とうです・・・ぐすん・・・真紅・・・」
真「今日だけは、我慢しなくてもいいのよ?」

そう言って、翠星石はダムが決壊したかのように、大声で泣き。
真紅も、つられたかのように、すすり泣き始めた。
934以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 22:09:47.99 ID:OSkE9Hnd0
>>933
うん・・・甘くなった・・・かな?
まぁいいや、題名は「門出」でお願いします。
935以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 22:21:34.72 ID:2zCgXl4xO
今日は蒼の子分が豊富ですね
936以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 22:21:45.16 ID:BdmcYa6y0
翠ちゃん……真紅……
937以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 22:22:55.67 ID:LtOH4smu0
>>928

これは変わった組み合わせでww

>>934

( ゚Д゚)アマー&お姉ちゃんカワイソス
938以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 22:33:58.15 ID:BdmcYa6y0
もうそろそろいいですか?それでは>>332【愛の行く末】第十話を投下します。
NGワードは【syuraba】です。
939以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 22:34:55.08 ID:BdmcYa6y0
+++薔薇水晶(6/20AM8:10薔薇水晶自室)+++
薔「ウフ……ウフフ……」
窓からから差し込む太陽の光を浴びながら。私はジュンの腕の中で幸せを噛み締めていた。
目覚ましはとっくに止めてあるから、ジュンはまだ起きそうにない。

(あの後一緒に晩御飯食べて、一緒にお風呂入って、寝るときにまた……なんて幸せなんだろう……)

思えば、朝起きたときに一人じゃないのは生まれて初めてなのかもしれない。

(あ、でも……)

だけど、昨日のこと、そしてこれからのことを考えるとその幸福感にも陰りが見えた。

昨日、校舎裏でジュンが銀ちゃんに、いや、水銀燈に一人で会いに行くと言ったときは本当に驚いた。
確かにあの時点では水銀燈に勝利していた。でもジュンに水銀燈への思いが少しでも残っている間は、ジュンを彼女に会わせるわけにはいかなかった。
私はなんとしてでもジュンを止めたかった。でもジュンに自分を信用していないと思われるのがいやだったので、
しかたなく水銀燈の家へ行く事をゆるしてしまった。
結局それがいけなかった。案の定、ジュンは自分の本当の思いに気付きかけて、いや、気付いてしまった。
私がジュンを見つけるのがほんのちょっと遅かったら、ジュンに会ったのが私以外だったら、もう手遅れだっただろう。
あのタイミングでジュンを見つけられたことを幸運に思った。
940以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 22:35:14.67 ID:uJYOkoLV0
941以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 22:35:18.29 ID:BdmcYa6y0
今、ジュンは自分の思いに背をむけて私との関係に逃げている。
だがもし、ジュンが自分の思いと向き合ってしまったら……ジュンは確実に水銀燈の元へ行ってしまう。
私は、ジュンが私から離れて他の女の元へ行くのを『よかったね』と笑って祝福することなんて出来ない。
なんでそんなことでようやく手に入れた幸せを手放さなきゃいけないのか。そんなの冗談じゃない……
やっぱり水銀燈の方をなんとかしないといけないのか。

中学生のときの記憶が甦る。
あのとき、水銀燈は、小さい頃からずっとジュンが好きだったと言った。
きっと、私と出会うずっと前から、二人はいろんな思いでを作り、絆を育んできたのだろう。
でもそれはただの過去、二人が仲の良い幼馴染だったというただの記録でしかない。
私にジュンとの思いではあまりない。だけどそんなものはこれから作っていけばいいんだ。
ジュンの過去は水銀燈のものかもしれない。でも、ジュンの未来は、私のものだ。

(どうやったら勝てるの……)

水銀燈とまともに戦っても、私にまず勝ち目は無い。
ジュンにはああ言ったけど、本当はこの関係を水銀燈に隠してくれて内心感謝していた。
もし、ジュンが水銀燈に私と付き合っていることを話したら、まず間違い無く水銀燈と真正面から戦うことになる。それだけは避けたかった。
今、おそらく彼女はジュンを奪った相手を必死に探している所だろう。その目が私に向く前になにか手を打っておく必要がある。
既成事実は作った。でもそれだけじゃ足りない。なにか手は無いのか。二人の絆を断ち切る決定的な手は。
942以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 22:36:09.22 ID:BdmcYa6y0
着信音<ブーブーブー

そのとき、私の携帯の着信音が鳴った。私はいつも携帯をマナーモードにしているから、メールが来ても気付かないことがある。
でも部屋が静かだとバイブ音でも結構響くようだ。
私はジュンを起こさないようそっとベッドから出て、メールを確認した。
メールは私が購読しているメルマガだった。

(メール……携帯……そうだ!!)

私は急いである物を探し始めた。

(あった!!)

探し物はすぐに見つかった。探し物は、ジュンの携帯だ。
後ろを確認する。ジュンが起きる気配はない。でも急いで終わらせないと。
943以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 22:36:29.59 ID:BdmcYa6y0
(オートロックが掛かってる。暗証番号は……)

私が今からやろうとしていることがとても卑怯な行為だってことはわかってる。
でも、私にはもう手段を選んでいる余裕はないんだ。

(1234……やっぱり違うか。出席番号は……)

元々この勝負は私に勝ち目は無い。だったら勝率を少しでも上げるために打てる手は全て打っておこう。

(だめかぁ……だったらこれは……)

ジュンを手に入れるためなら私は、どんな悪いことだって出来る。

(やった!!当たった!!……ジュン、これからは誕生日を暗証番号にしちゃダメだよ)

最大にして最後の障害をクリアした私は作業を進めることにした。もう引き返すことは出来ない。
944以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 22:36:55.37 ID:BdmcYa6y0
+++水銀燈(6/20AM8:07通学路交差点)+++
(ありえないわぁ。あの子に限って……)

(でも、それじゃあなんで二人はまだ来ないの?)

(やっぱり薔薇水晶が……でも……)

私は今、自分の中にある幻影の薔薇水晶と闘っていた。
ジュンの次に大好きな薔薇水晶に裏切られるなんて、絶対にないと信じたくて……
けど、考えれば考えるほど、想像はどんどん悪い方へ傾いていく。
私は薔薇水晶が犯人でないと信じている。だけどもし薔薇水晶が犯人だっだとしたら私はどうすればいいんだろう?
もし、他の子が私の立場なら自分の気持ちを隠して二人の幸せを応援してやるのだろう。
だが現実の、今ここにいる自分は、とてもそんなことは出来そうにない。
ジュンが他の女と手を握り合い、他の女と笑いあい、他の女とキスをして、他の女を抱いて、他の女と結婚して……
二人のそんな光景を、自分の想い人が他の女と喜びを分かち合う様を、優しく笑って見守ってあげることなど絶対に出来ない。
それは薔薇水晶が相手でも同じだ。いや、あの子だからこそ余計に許せない。私があんなに面倒を見てやったあの子が、この私を裏切るなんて……

(信じていたのに……あなたを信じていたのに……)

真っ黒に煮えたぎったなにかが、私の心の中溜まっていく。薔薇水晶に対する憎しみが溜まっていく。こうなったらいっそあの子を……

いや、まだ薔薇水晶が犯人だと決まったわけじゃない。二人が来ないのはただの偶然かもしれない。そうだ、ただの偶然に決まっている。
ジュンを盗ったのは薔薇水晶じゃない。そう信じている。

(お願い、他の子であって……)

(私は、あなたを嫌いになりたくないのよ……)

(私は……私は……)
945以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 22:37:27.18 ID:BdmcYa6y0
それから少し時間が経った.
大半の生徒はもうとっくに登校していて、人影はまばらになっている。時折いつまでたっても学校へ向かわない私をいぶかしげな目で見る人もいた。
二人は、まだ現われなかった。
私は携帯で時間を確認する。時間は8時17分、あと数分でHRが始まってしまう。おかしい、さすがに遅すぎる。
もしかしてこのままサボる気じゃないだろうか?いや、あの子はともかくジュンに限ってそんなことはありえない。
ジュンは今まで学校をサボったことは一度も無い。昔、私が半分冗談で学校をサボって遊びに行こうと誘っても、ジュンは首を縦に振らず、
反対に私が怒られたことがあった。そんなジュンが学校をサボるとは考えにくい。きっと少し遅れているだけだろう。
そういえばジュンは学校の用意はどうしたんだろう?泊まりに行くときに持っていかなかったんだろうか?
もしそうなら制服やカバンを取りに、一旦家に帰ったのかもしれない。
だったらあのままジュンの家で待たせてもらったほうがよかったのでは?

(いまさらそんなことに気付くなんて、私ってほんとにおばかさぁん……)

このままでは自分が遅刻してしまう。私は二人を待つのを諦めて、学校へ行くことにした。

着信音<チャーチャーチャーチャチャー

そのとき、制服のポケットに入れた携帯が鳴った。どうやらメールがきたようだ。
携帯を取りだしてメールを確認する。メールは……ジュンからだった。


082    6/20 08:17
桜田ジュン
大事な話


大事な話?一体なんなんだろう?ジュンは今まで大事な話をメールですることなんてなかった。
だったらなんで今回はメールで?私はメールを開いて内容を確認した。内容は、衝撃的なものだった……
946以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 22:38:53.47 ID:BdmcYa6y0
From:桜田ジュン
Sub:大事な話

本文
僕はお前なんて大嫌いだ。ハッキリ言ってウザ過ぎる。
もう声も聞きたくないからもう二度と僕に話しかけるな。


銀「……な……なによ……これ……」

大嫌い?ウザ過ぎる?私は書いてあることが理解できなかった。いや、理解したくなかった。

銀「じょ……冗談でしょう?……あはは……もう、ジュンったら……」

こんなの冗談に決まってる。そうだ、そうに違いない。そういえば他人になりすましてメールを送る方法があるらしい。
きっとあの泥棒猫がその方法を使ってジュンに成りすましてるんだ。そうにちがいない。だってジュンが私にあんなことを書くはずがないもの……

私は未だ震えの止まらない手でジュンに電話を掛けた。ジュンから本当のことを聞きたくて……ジュンに違うって言ってほしくて……
947以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 22:39:44.94 ID:BdmcYa6y0
プルル……プルル……

(お願い早くでてよぉ……)

ガチャ

銀「もしもしジュン!私……」

―――この電話番号からの電話はお受けできません……この電話番号からの電話はお受けできません……―――

無機質な応答メッセージが耳に届いた。着信拒否。なんで。なんでこんなことを……

―――もう声も聞きたくないから―――

銀「ジュン……ウソよねぇ」

誰も答えてはくれない

銀「いやぁ……こんなのいやよぉ……」

手から携帯が滑りおちる。ジュンは声も聞きたくないと書いてあった。
だからメールにしたんだろうか。着信拒否になっているということは、つまりはそういうことじゃないのか。
私の心を、絶望が満たしていく……
948以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 22:41:30.40 ID:BdmcYa6y0
銀「うああぁっ!!なんでなんでなんで!!!! うわあああああっ!!!!!」

私はその場に泣き崩れた。泣いたってしょうがない。でも泣くしかなかった。
私はジュンに捨てられたのか。ジュンしかいないのに。私のこと本当に見てくれて、助けてくれたのはジュンしかいなかったのに。
それなのにどうして。
さっきまで感じていた憎しみも、復讐心も、どこかに消え去っていた。
今の私の中にあるもの。それは、『絶望』だけだった。

――――――――――――――――――――――
薔「送信完了」

全てを終えた私はそっと元の位置に携帯を戻した。これでいい。これで水銀燈はおしまいだ。
自分が最も愛する人から完全に拒絶される苦しみ、悲しみ、それは耐えがたい物だろう。
他人では絶対に断ち切ることのできない強い絆。だけど、それも本人同士だと、いとも簡単に断ち切ることができる。
後は、彼女が立ち直る前にトドメを刺せば全てが終わる。これでジュンは私だけのもの。
ジュンの寝顔を眺める。穏やかな寝顔だ。それが私を信頼している証だと思うと、心の中が暖かくなる。
ベッドに戻り、ジュンの頬を撫でる。

薔「ジュン、今日もいい天気だよ。でもこの時間じゃ学校遅刻だね。だったら今日はサボっちゃおっか?一日くらい別に良いよね。
  じゃあデートしよっか。何処に行きたい?映画見に行くのもいいよね。それとも公園に行こうか。
  でもこうやってずっと抱き合ってるのもいいな。ふふ、でもそんなに急ぐ必要ないか。
  だってこれからはずーっと一緒だもんね。邪魔する人なんて、もう誰もいないから」
  
今、この瞬間から、ジュンの隣は私の指定席。だれのものでもない。私だけのもの。
私はジュンの胸元へ滑りこみ、そっと口付けをした。
この幸せ、だれにも奪わせはしない。絶対に。


続く
949以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 22:42:45.79 ID:BdmcYa6y0
薔薇ちゃんは……薔薇ちゃんはほんとは良い子なんです!!
それでは続きは月曜あたりに投下します。ノシ
950以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 22:44:39.08 ID:QtXAxAYx0
>>949
説得力ねぇエエエエエエエwwwwwwww
951以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 22:44:43.63 ID:2zCgXl4xO
ど す 黒 い
だがそれが良いwwwwww
952以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 22:46:45.95 ID:gghMtnCX0
こ  れ  は  ひ  ど  い
渡鬼レベルの黒さだ。
だが、続きwktkだぜ!
953以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 22:48:15.88 ID:dOLIy0Qs0
なんだろう……この絶望感は……
だが全力でwktkする。
954以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 22:49:27.47 ID:UDJ3n8dW0
とてつもない修羅場wwwwww
955以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 22:54:45.29 ID:Qm7ZLU0v0
>>949
なんだこれは。
wktkがとまんねぇ
956以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/27(木) 22:57:54.80 ID:+YXTg1qV0
>>949
GJ!!!!!!!続きに超期待。

957以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
>>949
(((()))続きが怖いが見てみたい