【ノスフェラート?】保冷剤のネコミミコーナー【ノスフェラトゥ!】
1 :
グロック18 ◆RQKY4H.GFo :
どうぞ!
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 01:03:59.86 ID:Mm7XulFA0
__ __ n _____ _____ ___ ___ ___
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| |/ / ⊂( し'./ / /
|. / | ノ' / / ニュー速VIP
| /. し' ./ /
http://ex14.2ch.net/news4vip/
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 01:08:41.59 ID:lx5v1UM7O
G乙
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 01:09:11.70 ID:Z44rz6Yu0
乙!!!
追い出そうとしてスマンwww
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 01:14:57.81 ID:MRHwU2ooO
グロい人乙!
6 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 01:15:18.69 ID:m8asIzYA0
乙です!
7 :
グロック18 ◆RQKY4H.GFo :2006/04/13(木) 01:19:22.06 ID:eQHgOdW/O
>>5 ちょwww知ってるとは思うがグロック18はオーストリア産のマシンピストルの事だよ
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 01:35:26.68 ID:Z44rz6Yu0
Gか・・・今年はまだ出会ってないな……
9 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 01:42:23.88 ID:m8asIzYA0
あ・・・祈坂イベント書いたのにミミさんもう寝たっぽい・・・?
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 02:05:04.90 ID:Z44rz6Yu0
うはwwwww999でdat落ちか?wwwwwwwww
11 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 02:08:38.13 ID:m8asIzYA0
・・・・もうヤダorz
とりあえず今日の分寝てたせいでほとんど書けてないけどあるだけうpします。
前スレ1000行き次第なwww
12 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/13(木) 02:09:36.91 ID:E9iAacOM0
999 :保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 02:03:59.18 ID:m8asIzYA0
1000とった奴は祈坂小説引継ぎな。
1000 :ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/13(木) 02:07:52.53 ID:E9iAacOM0
>>999おk
13 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 02:10:16.19 ID:m8asIzYA0
って!!!??
マジか!!?
あんたはwwwwww惚れ直したぜ!!!wwwww
14 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/13(木) 02:15:11.32 ID:E9iAacOM0
>>13 ごめん、正直読んでないw
という訳でスルー。再安価要求w
15 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 02:21:17.26 ID:m8asIzYA0
16 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 02:24:48.97 ID:m8asIzYA0
この娘はあんたのなんなんだ、という問い。
イズミは考え込むように宙を見上げ・・・ふたたび作業に戻った。
ばちばちばち、とキーを叩き、すでに死んだ研究員が組んだソフトの設定を変え、幾度も結果をシミュレートしながら、
最良のパターンを求めて試行を繰り返す。
そして最終的には記憶を二次元にした莫大な量の数字の羅列を読み込ませていく。
17 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/13(木) 02:25:02.39 ID:E9iAacOM0
『読んでない』って言うと誤解を招きそうなので、訂正。
『読めてないorz』
18 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 02:30:21.54 ID:m8asIzYA0
マイクロマシンを用い、新皮質を超え大脳の一部を書き換えあるいは書き込みを行うのだ。
はっきり言ってかなり強引な作業である。
しかしそれに耐えうるだけの頑強さ、タフさをこの猫少女は備えていた。
実際、同型の個体の脳細胞を使った測定上では、だが、クロック周波数は300Hzを超えている。
限界まで発揮すれば理論上500Hzを記録できるはすだ。
しかしそれにはマイクロマシンによる支援が必須である。
そして生体内でなければマイクロマシンは満足なパフォーマンスを発揮できない。
つまり、生きた状態の個体が本気を出そうとし、
また体がそれに答えれば恐ろしいまでのポテンシャルを発揮しかねないということだが・・・
脳に言う事をきかせられる人間などいはしない。いないのだ。
さらに言うならばやらないほうがいい。
ちょっと目算を誤るだけで体がばらばらになりかねないからだ。
19 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 02:31:32.70 ID:m8asIzYA0
>>17 何はともあれ、なんであれ。祈坂小説wktkしてますー。
20 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 02:38:00.51 ID:m8asIzYA0
記憶の介入。
それは極限られた量だけ生産に成功したタンパクナノマシンを用いたニューロンの強化、補強。さらに中央制御部位の改変。
読み込みのレベルで差異は生じるが、これにより既にある人間の記憶を再現することも可能だといえる。
そしてイズミは側頭葉の記憶ネットワーク、長期記憶だけでなく偏桃葉にも改変を加えていた。
事実だけでなく実感のほうまで手を回すとなるとかなりの手間と金がかかるというのに。
まるでその作業から、自分が何をしようとしているのかを察せよ、というかのように。
「・・・・そこまでするかね。」
自分以外の誰がイズミにこんな事を言えるだろう。
きっとイズミ自身、自問自答でこんな事を言えたりはしない。
他の誰がいってもイズミの耳には入らず、入れようとすればトンファーで制裁を受ける。
俺にしか、発することができない疑問符。
そしてイズミは厳然と答えた。
「そこまでの事を、されたのよ。」
しんとした声だった。
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 02:46:07.49 ID:Z44rz6Yu0
つーか姫の総ちゃんとの記憶は無事なのだろうか・・・
22 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 02:50:32.64 ID:m8asIzYA0
しかし、イズミならなにかやばいことでもいきなりやってしまいかねないと思っている。
それがイズミの望みのために最大限に使われる力なのだから、イズミがさていろいろ問題はあるもののおおむね・・・・・いや。
この女、ヤバイ。
きっと誰かが全面的に止めにかかってもいいような事をしているのだ。
意見の対立。
それをイズミは覚悟している。
だが止まることはない。
止めようと言うならそれこそ力ずくでやるしかない。
そうやって魔王は生まれるのだろう。
あるいは、革命家。
どちらにせよ、事態を止めるものは、この場には居なかった。
「・・・・できた。」
イズミが振り返る。
23 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 02:56:31.23 ID:m8asIzYA0
「はじめましょう。」
いきなりだ。まったく。
「解った。MIPSを起動する。」
実際ここまで来たのだ。行くところまで行くしかない。
きっとこいつならやってのけるんじゃないだろうか・・・ただ不安なのが。
低い駆動音をたてて猫少女を寝かせたまま持ち上げ、脳に電極を繋いだこの装置。MRIに似ているがそれ程高価ではない。
市販品ではない。特注品だ。
だからだろうか。
唯一不安なのは、他の機器がちゃんと「shimadu」とか「asahi」とかのロゴが入っているのに、
これだけは「dorihu」だった、と言うことだろうか。
まぁそれは些末な問題だ。実際これまでうまく機能しているんだから。
ぐったりした少女に電流を流す。
まぶたの裏で眼球があちこちを向く。
指先が時折震える。
うわごとをつぶやく。
そして・・・・
「もうすぐ・・・また、会える・・・・・!!」
イズミがそうつぶやいた。
24 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 03:07:03.64 ID:m8asIzYA0
now uploading.....20%....
そしてそれは同時に、恐らくこのネコミミ少女自身の人格の崩壊を示していた。
それをあの男が知ったら・・・
一生涯をかけて、追ってくるかもしれないな。
あの男がきっと持っていたであろうと同等以上の覚悟を、用意する必要があった。
イズミはとっくに済ませているだろう。では、自分は。
「・・・・・・・・・・・・・・」
誰しも生きる権利はある・・・か。
イズミのやることであるし、口を出す気はないが。
流石にこのネコミミ少女が、不憫で仕方がなくなっていた。
研究所襲撃まで。
あと一分と二十三秒。
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 03:09:18.45 ID:Z44rz6Yu0
!!!wktk
26 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 03:14:48.79 ID:m8asIzYA0
地下ではカリカリとディスクに情報をきざむような音が聞こえる。
姫はつながれ、逃げ場はなく、そして確実に。
インジケータ進むごとにが姫の脳を何者かが支配していく。
それは内側から急に湧き上がるもの。
苦悶の表情。
自身の精神を破壊される気分というのはわからないが。
抗うこともできず殺されるのは・・・
やめよう。考えても仕方が無い・・・・。
頭を振る。
イズミはものすごい瞳でインジケータ表示を睨んでいた。
二階では、傭兵段の隊長を勤めるフランス人、ザ・パックマンが銃の点検整備をし・・・
その傍らで部隊唯一の通訳にしてドレッド男、範(ファン)が睡眠をとっている。
屋上では隊長とも付き合いの長いフランス人のゴードンがライフルの隣に座り、周囲に異常が無いかを監視していた。
奇しくも風の強い日で、時折揺れる木陰のざわめきを、人のものか、獣のものか、大方は風のものだろうと思っていた。
一階では、研究所内の定期的な見回りのためたまたまロビーにひとり、イスラム圏のどこかで生まれたアジードが居た。
同じくイスラム圏のモヴと、南米出身でイタリアで戦争の訓練を受けたフィリップという黒人が薬品庫になにか食い物はないかと探しに来ていた。
そしてこのとき。
外では、ニシムラが突入を命じていた。
27 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 03:23:47.04 ID:m8asIzYA0
まず響いたのは爆発音とその衝撃。
ファンが飛び起きた。枕もとのAKをとる。
パックマンは整備中だった銃を離し、拳銃を抜き周囲を再度警戒。
窓に近づかないように移動し階下の様子をうかがう。
恐らくは形成爆薬。
ついてタイヤと砂利の強く擦れる音。
敵襲だ。表と裏からきやがった。
舐めた真似を・・・しかしダメだ、分散するほどの人数が居るならこれだけじゃ。
「ファン、階段を押さえろ。敵が来たら撃ち殺せ。」
ファブリックナショナルの組み立てを急ぐ。カチカチと部品が組み合う。
レシーバーの掃除だけしかできなかったが十分だ。ここで5.56mmを使うのはこの銃だけだ。
組みあがるまでものの10秒。しかしそれだけでも襲撃側にとっては思っても無い時間だ。
屋上から激発音。ぱらぱらと埃が舞うほどの。
28 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 03:39:25.89 ID:m8asIzYA0
しかし山のほうで閃光が走り、さらに狙撃はされなくなった。音からしてサブマシンガン。
屋上に居たフィリップが反撃しないと言うことは・・・・くそ。
がだん!と音がして、トラックか何かが乗りつける音がした。
いかん、来る。
連続した発砲音。弾幕だろうか。すぐ下から。
廊下で待ち伏せればそこで食い止めれらる。
階段の安全が確保できるなら階下の人質を連れてくることもできる。
あの負傷した捕虜が居ればよかったのだが・・・
依頼主のあの女。
もしばれていないならまだ人質として見せることが出来るかもしれない。
しかし、そのどちらもならなかった。
後ろに回ったためか、ロビーで多少の足止めはできてはいたもののすぐに突破された。
階段にまで人の気配。
窓に近寄る。外をうかがう。非常階段はマズそうだな。
玄関もダメだ。他に脱出路は・・・・くそ。
また散発的な銃撃音。何人いるのかは解らない。しかし・・・
29 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 03:49:11.47 ID:m8asIzYA0
ちかちか、ちかちか。
電灯がついた。
他の機器も唸りを上げ始める。
電源が、落としていた電源が回復したのだ。
階下へ行き、進行を食い止めることができないまま一階は制圧されたようだ。
二階と地下に分割された。
これは非常にまずい状況である。
一階に居た三人は皆殺されたか。
地下にはあの二人と、なにやらどこからか拉致って来たのか連れ戻したのか知らないが子供を一人連れていた。
なにを行っているのかは知らない。
しかし・・・階下に行かれたら、全滅しかねない。
すぐ救援に行かなくては。少なくとも階段を押さえて注意をひきつける。
「ファン、なんとか降りるぞ!もてるだけの弾を持て!上から煙幕落として―――」
がっがががぎががががっ!!!!
身を伏せる。ファンもだ。
どこから。階下。いや違う。光の向き。
30 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 04:02:50.14 ID:m8asIzYA0
非常階段か・・・!
キン、とむこうで薬莢の落ちる音が聞こえた。すかさず身を乗り出し、机の上にFNを載せると狙いもつけずに撃ちまくった。
非常階段のドアは防火性だ。盾にもできるがそれではこちらへの銃撃がほとんど不可能になる。
どうにか室内に入らないと向こうは銃撃戦ができないのだ。
今の奇襲で大勢を決定するつもりだったようだが、恐らく向こうも暗闇に目を慣らしたためだろうか。
自分もファンもまだ無事だった。
ファンが頭を上げないよう、仰向けに姿勢をなおし昔手に入れたという古臭いスミス&ウェッソンSW1911を抜く。
ばん!ばんばんばんばん!!
五発使って蛍光灯を破壊。再び訪れた闇に乗じて銃撃を繰り返す。
非常階段からは階下へ行くものの後姿がばっちりだ。
頭を抑えていれば平気だろうか。しかしこのままこの場に釘付けにされても、階下から増援が着たらどうしようもなくなる。
「・・・・ち。」
このままジリ貧しても仕方ない。
迎撃しよう。
31 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 04:10:00.88 ID:m8asIzYA0
予め片目を閉じ闇に慣れさせておいたファンにサインで伝える。
そして自分は後退。FN FALを下げ、低い姿勢のまま。
そして誘い込まなければならない。
何度かレバーを引き、がちがちと音を立てて見せる。
そのあと舌打ちを一つし、ファンにむかってフランス語で何事か怒鳴れば、
ファンはそろそろと下がり、スチール製の本棚の裏に隠れる。
そして自分は部屋の中央から端、窓際。
一つだけ離れた・・・恐らく現場責任者の机の裏。
銃撃がやんだ事を確かめ、非常階段の向こうに居る連中が近づいてくる。
しかしまだ撃たない。
一人目が飛び込んできた。ファンからの銃撃を考えて階段側にはあえて近寄らず・・・
いくつかある事務机のうち、正面に居る自分からは狙えない位置に入る。ファンの頭をさらに銃撃で抑える。
そしてもう一人が非常階段の入り口に隠れ室内へ全体を打てる位置につく。
直線状のファンだけは狙えないが、自分はこれで動けなくなる。
自分は動けないとはいえ弾が当たる位置でもない。しかしファンとしてはかなり危険な位置だ。
階下からの攻撃があったら真っ先に殺される。
32 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 04:16:48.12 ID:m8asIzYA0
しかし、すぐ。
ピンを抜く。
手榴弾。
投げた。正面に位置する机の裏側。
そこに投げたらファンも爆発巻き込まれかねない位置だったのでこれはこないと踏んだのか、
慌てふためいた一人がその場を飛び出し、奥の非常階段がわの事務机に逃げ込む。
自分はそれを狙おうとするが、もう一人、
かんっ
それはどこにでもあるアルミ缶で。
手榴弾は転がしてあった。
ちょうど、逃げ込むだろうと思われた場所に。
悪態が聞こえた。
銃撃の可能性を無視して机の陰から飛び出した。今度こそ俺から仕留められる位置。
もらった。
爆発。
33 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 04:23:31.86 ID:m8asIzYA0
吹き飛ばされ、ぐったりと倒れこむ。しかしまだ死んではいないだろう。
その背中に向けてうとうとして・・・
がっががががががっ!!!
「っくぁっ!?」
爆発にも動揺せず、入り口側の男が反撃。
いい度胸をしている。
次に狙われているのが自分自身だったのかもしれないのだ。
俺が止めを刺そうとせず、ついで入り口側を狙っていたら。
しかしこれは痛かった。とっさにファンが援護射撃をし、頭を抑えたがFN FALを構えた状態をばっちり狙われた。
幸い頭には当たらなかったが・・・
左側から撃たれたのはある意味幸いだった。
腕を弾かれた。何発か当たったようだ。
FALも被弾し、使えなくなっている。
なかなか、やる。
しかし既に数は減らした。
追い込める。
34 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 04:28:46.87 ID:m8asIzYA0
事務机から身を出し、ファンの援護をもって接近すればいい。
ここまでの戦闘で既に敵は二人しかいないことは解っていた。
階下からの増援も気配が無い。
やるなら今。
少しだけ身を乗り出し、ファンにサインを送る。
いけそうだ。
点呼を取り、ファンの銃撃とともに・・・
飛び出す。
一瞬で片をつける。
接近、一足飛び。
防火扉の内側を狙えるところまで走り、外に向けて銃口を向けたところで。
外の階段には誰も居ない。
そして自分には銃口が向けられた。
35 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 04:34:04.97 ID:m8asIzYA0
足元。
さっき吹き飛ばした。
階下からの増援を警戒し、焦りすぎたか・・・
やっぱり留め刺しとくべきだった。くそ。
ばん!ばん!ばん!ばんばんばん!!
グロックの9mmが足元から。
ボディーアーマーも役をなさず、足元から血が噴出し、力が抜けた。
血だまりができ、その上に膝をつく形になる。
べとつく血液に膝がぬれたはずだがもはや感触は無い。
通った先は、悉く死に尽くし、破壊される。
ゆえについたパックマンの異名を持つ男だったが。
その最後は、案外にあっさりしたものだった。
「ま、そんなもんだろ・・・」
べちゃっ・・・
頬が熱い血の上に付く。
「隊長っ!!」
すかさずファンが反撃に転じるが、違う。
狙うべきは、俺を撃ったその死に損ないではない。
36 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 04:35:58.05 ID:m8asIzYA0
傍らに着弾。グロック持った名も知らぬ俺を殺した男の脳がぶちまけられ、俺の目の前にも転がった。
しかし既に血流は止まりつつあり。
視力もほとんど無く。
暗かったこともあり、脳がどんな色をしているのかなーと。
死ぬ間際だと言うのにどうでもいい事を考え、その答えは結局得られなかった。
ぱぱぱぱぱ、どさ。
そんな音を最後に聞いただろうか。
非常階段から再び姿を見せたニシムラが、ファンを撃ち殺した音だった。
ばちばち、と蛍光灯が火花を散らす。
爆発、銃撃、戦闘。
それらでぐちゃぐちゃになった部屋。
ちと脳漿がぶちまけられた部屋。
「・・・・・・・・。」
ニシムラは立ち尽くした。
既にこれで三人。
三人死んだ。
最後の仕事と思っていたが。
なんでこんな事になってしまったのか。
一階、二階を制圧し、後は詰めだけとなっても。
三人分の死を考えると、どうにも気分は晴れなかった。
37 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 04:37:15.85 ID:m8asIzYA0
以上、今日の分終了!
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 04:58:29.05 ID:lx5v1UM7O
乙ですた
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 04:59:51.43 ID:Z44rz6Yu0
マジ乙!!!
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 05:30:54.91 ID:Z44rz6Yu0
ラスト保守
あとは任せた
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 05:54:12.16 ID:lx5v1UM7O
保守
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 06:30:52.76 ID:lx5v1UM7O
保守
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 07:00:44.63 ID:lx5v1UM7O
保守
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 07:32:52.77 ID:lx5v1UM7O
保守
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 07:55:25.88 ID:lx5v1UM7O
助けてorz多分最終保守
ほ
し
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 10:01:23.60 ID:lx5v1UM7O
ギリギリ保守
保志
ゅ
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 11:09:20.32 ID:lx5v1UM7O
保守
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 11:54:46.63 ID:lx5v1UM7O
保守
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 12:35:58.27 ID:KQ3PfKut0
保守
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 13:12:59.39 ID:KQ3PfKut0
ほしゅ
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 13:33:50.03 ID:lx5v1UM7O
何と無く保守
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 14:03:39.67 ID:KQ3PfKut0
保守ッー
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 14:31:28.50 ID:KQ3PfKut0
保守
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 15:02:42.03 ID:KQ3PfKut0
保守
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 15:02:45.61 ID:mEaEMgSy0
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 15:24:14.53 ID:Agio8p+LO
保守っとく
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 15:48:44.86 ID:eQHgOdW/O
保守
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 16:08:16.32 ID:eQHgOdW/O
保守
64 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/13(木) 16:39:34.32 ID:3/1u9eol0
保守
65 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/13(木) 17:15:00.62 ID:3/1u9eol0
ほほほ
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 17:48:15.61 ID:KQ3PfKut0
保守
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 18:29:40.00 ID:Agio8p+LO
保守
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 18:54:10.26 ID:KQ3PfKut0
ほしゅ
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 19:16:53.03 ID:lx5v1UM7O
あれ?イヌミミは?
今来た。
・・・・・・・・・・
・・・・・ん!?
イヌミミ!!!??
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 19:17:52.42 ID:DKPgj7SJ0
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 19:43:30.35 ID:KQ3PfKut0
保守!
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 20:05:54.14 ID:MRHwU2ooO
今きたら犬耳ないんすけどwwwwwww
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 20:33:30.55 ID:KQ3PfKut0
保守!
75 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 20:53:23.29 ID:CQke8pJR0
まだしばらく保守
76 :
グロック18 ◆RQKY4H.GFo :2006/04/13(木) 21:01:21.13 ID:eQHgOdW/O
今沖田→VIPへ→いぬみみへ→と思いきや→dat落ち→どうみても寝過ごしました本当にありがとうございました。
…狛犬ゴメン。もう落とさせないと心に誓ったばかりなのにorz
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 21:20:57.36 ID:eQHgOdW/O
保守
78 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 21:39:24.79 ID:CQke8pJR0
やはりある程度のフュージョンは考えたほうがいいのだろうか保守
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 21:57:16.07 ID:MRHwU2ooO
@今イズミは姫の記憶・人格に、昔の水夏の頃の記憶・人格を上書きしようとしている
Aその水夏の記憶・人格は元々姫の中に眠っていたものを掘り起こす感じで、外部から付け足すものではない
この二つで合ってる?
80 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 22:10:09.54 ID:CQke8pJR0
>>79 ヒント:イズミとミズカは一卵性双生児。
また記憶はイズミの記憶を改変、あるいは捏造したもの。
肉体、遺伝子、記憶はミズカをほぼ再現しようとしているがあくまで人の手で作られたものなので・・・
こういう言い方をして通じればいいけど・・・姫のゴーストがミズカのものに変容するかは不明。
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 22:21:39.90 ID:lx5v1UM7O
>>80な、成程!!そういう事か!!
判ってません。えぇ
82 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 22:41:03.78 ID:CQke8pJR0
まー人間関係わかっていれば話としては成り立つかと。
考証に関しても質問があればでっち上げますのでどんどん質問してください。
まー質問する程度に成り立っていれば、ですが。
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 22:45:26.02 ID:TOKgmCNB0
じゃ今更気味なのを。
姫の由来「えひめ」は自身が通称として挙げたものよね?
イズミがその名を忌避してるっつーことは、他の研究員がそう呼んでた
=疎んじていた、という解釈でOK?
84 :
グロック18 ◆RQKY4H.GFo :2006/04/13(木) 22:56:58.76 ID:eQHgOdW/O
前に薬を取りに行くシーンでイズミが「これはあの娘の処女のお礼」って言って総ちゃんをトンファーで殴ったたと思うのだが、以下の点がわからない
なぜイズミには姫が処女ではないと分かったのかと
そんな内容会話に出ていなかったかな?と気にしてはいけないとは思うのだがH&あほな俺には気になって仕方ない(´・ω・`)
85 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 22:57:18.33 ID:CQke8pJR0
>>83 姫の由来と愛媛のエピソードは前スレの通りです。
研究員たちは悪ふざけ好きで、
普通に人の痛みに無関心な奴らだったので『貴重な紅』を『愛媛少女』と呼んでいました。
現場のレベルで、実はイズミのように人を動かしたりネットワークを利用したりする能力は無くとも
個人レベルでのスペックが高かった研究員はイズミの思惑をいくらか看破していたらしく、
またその背後関係についても目星をつければ資料検索と文献購読に秀でていたので割と調査は可能だったらしい。
その背後には国立国会図書館などのデータベースへのかなり自由なアクセスと閲覧権限をもっていた(そして改竄してきた)バックのスポンサーの存在が介在していたり。
研究員自身が姫をどう思っていたかといえば・・・まー・・・興味深いモルモットでしかなかったのかも。
しかしそこは日本人らしく律儀に名前付けてたり。
86 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 23:09:19.65 ID:CQke8pJR0
>>84 あれはネタでしたwwww
まったくその通りです。演出ミスです。しかも解っててやりましたwwww
実際はイズミが部屋に押しかけてくる場合のシナリオにそのセリフが入るはずだったんだけどこのままお蔵入りさせるのはなーと思って。
ちなみにそっちのシナリオの場合はガス漏れを故意に起こして銃を撃てない状態にしたもののトンファーだけでのされた総一郎に遠方から射撃、どかーん。
というものだったり。この場合はよりSFチック後半にする予定だったり。その名残がこの先にもあったり無かったり。
87 :
グロック18 ◆RQKY4H.GFo :2006/04/13(木) 23:20:37.50 ID:eQHgOdW/O
イズミのトンファーって1本?それとも2本?唐突に気になってきた俺ガイル
88 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 23:21:13.01 ID:CQke8pJR0
うあー今日のうp分が進まねーorz
大詰めだから大事に書きたいんだがどうにもね・・・とか考えるのは素人の高望みか・・・・
うー
89 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 23:22:03.67 ID:CQke8pJR0
>>87 トンファーは四次元ポケットから出てくるのでいっぱいあります。
基本は二本です。
90 :
止血剤 ◆v89PNvKSLI :2006/04/13(木) 23:32:25.51 ID:lx5v1UM7O
保冷剤氏に質問だが・・・
ここのスレと俺のスレに人が集まって本家が空になるとどうなると思い・・・・・・ます・・・か?
91 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/13(木) 23:35:59.50 ID:CQke8pJR0
んー・・・だとして本家が過疎になることは・・・
一度落ちている以上ないとは言い切れないけど本家と分家では人の数に圧倒的な差があると思っている。
空になるということはないと思う。のですが?
92 :
止血剤 ◆v89PNvKSLI :2006/04/13(木) 23:38:33.48 ID:lx5v1UM7O
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 23:38:38.64 ID:p8AH2kn00
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/13(木) 23:41:55.35 ID:Sr0a4xem0
追悼保守
95 :
グロック18 ◆RQKY4H.GFo :2006/04/13(木) 23:49:46.37 ID:eQHgOdW/O
協賛スレが本家を含めて3つしかないようですなどうしたものか…
少し絞ったほうがイイお
97 :
グロック18 ◆RQKY4H.GFo :2006/04/14(金) 00:08:18.58 ID:PI4Nei+1O
でもイヌミミは絶対必要だろ
98 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 00:09:05.62 ID:zi0QC2Ce0
99 :
二郎剤 ◆h4drqLskp. :2006/04/14(金) 00:17:15.96 ID:NluxbCMU0
やっと追いついたorzゼェゼェ
100 :
グロック18 ◆RQKY4H.GFo :2006/04/14(金) 00:18:04.94 ID:PI4Nei+1O
イヌミミスレは作者の書くスピードが他の作者よりも遅いため(正確に言うと保冷剤達が速すぎる)どうしても保守がちになってしまい、みんな他のスレに集まっている隙に落ちる…と言う感じかな
イヌミミ完結のためにも頑張らないとな、保守人として
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:39:01.32 ID:Myl1pWx20
ほしゅ!
102 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 00:39:19.92 ID:zi0QC2Ce0
すいません自分今日の分まだ30%くらいしかできてません・・・・遅筆っすorz
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 00:52:33.04 ID:6qICkaJpO
104 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/14(金) 01:08:29.47 ID:ED8Ty6Fl0
保守。
乙です。協賛スレ増えないかな〜w
105 :
グロック18 ◆RQKY4H.GFo :2006/04/14(金) 01:10:32.84 ID:PI4Nei+1O
106 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 01:10:48.30 ID:zi0QC2Ce0
そういえば今日は
わんことくらそう
が発売ですね。ええ。自分は製図の教科書注文したら財布が空になりましたさorz
107 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 01:12:51.50 ID:zi0QC2Ce0
>>104 立ててしまえばこっちのもんだwwwww
自分もこっち完結したらまたなにか書くかもだし。ええ、今日の分のうpの目処も立ってませんがねwww
・・・読みたい人が居ればね。
108 :
グロック18 ◆RQKY4H.GFo :2006/04/14(金) 01:14:06.41 ID:PI4Nei+1O
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 01:25:41.46 ID:6qICkaJpO
>>107 読みたいがもう限界だ、寝る('A`)
明日wktkして読む
110 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 01:31:20.48 ID:zi0QC2Ce0
頑張って書きますー二時〜三時でうpして自分も休まないと明日軽く逝くかもだから・・・
現在35%・・・きりのいい所で切り上げて、それだけうpすると言う手抜きになりそうですがご容赦。
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 01:37:13.67 ID:PBi78Yj0O
続き読みたいが俺も明日朝早いから電車の中で読ませてもらうお。がんばってね保冷剤。おやすみなさーい
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 01:54:36.96 ID:PI4Nei+1O
保守
113 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 02:03:05.43 ID:zi0QC2Ce0
114 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 02:12:11.91 ID:zi0QC2Ce0
ずいぶん明るくなると、いろいろな感覚が戻ってくる。
視覚はもちろんそれで補われる聴覚、匂い。
普段とは違う状況。
光が無いことで生じる差異。
人は視覚情報を中心に状況を把握し、不足を埋め考えをめぐらせる。
つまりは。
奇襲は一定の成功を見せたが未だヤマザキの確保はできていない。
二階では既に戦闘が始まっているようだ。否応なしに緊張と焦燥と鼓動が高まる。
焦る。
すぐにでも飛び出して、敵を見つけて、引き金を引きたい。
それは恐怖から来る衝動だ。これを押さえつけ、冷静にかつ戦術的に自分が何をすべきかを見つめな
おす。しかし時間はかけずに。
そして目の前のトクラはいつでもその答えを与えてくれる。
115 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 02:23:53.62 ID:zi0QC2Ce0
その小さな背中を追いかけてここまで来た。
そして今は、その背中を任されている。
これに勝る恐悦は無い。
フォーメーションは三人。トクラが正面、トクラの背後に自分とカジ。
スリーマンセルは実は一番得意だ。しかしそれは自分とヤマザキとトクラでこそ。
カジは普通の手練でしかない。ヤマザキの代わりには、なりえない。
なので270度警戒しつつ、そろそろと足音を立てないように一段一段下ってゆく。
地下への階段を下りるとすぐ正面にボイラー室がある。実質の役割は焼却炉へのアクセスやその他廃
品を合法的に処理する前加工を施すための設備だ。
そして右手には生物実験室。左手には機械実験室。
そしてよく解らない拡張空間が左右に一つずつあわせて二つ。
そして状況から考えて・・・
カリカリと。
さらに、低く唸る機械音。
そして人の気配。
左だ。
116 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 02:29:43.50 ID:zi0QC2Ce0
そこに居る。
恐らく黒幕が。
なにしたいのかは知らねーしなにをしているのかもしれない。
だとして。
ここまで攪乱し、実社会との関わりを絶った俺らを支えていた基盤
そして自身も世話になったそれに牙を突きたてた罪は重いぞ・・・!
カジが背後、通路の向こう側、生物実験室と正体不明の一室の側に銃口を向ける。
そちらの制圧は後でもいいだろう。
今はとにかくこちらを押さえる。
おれたちは殺しと暗殺の技術を身につけてきた。
それは相手が一度に大量に殺せる爆発物で武装していたり、非常に危険な連中で無ければ、通常は殺
傷能力のある武器を使用することもできないまっとうな特殊部隊とは大きく様相を異にする。
奇襲を主とし、スピードを何より重視することは同じだが目的が違う。
また、人質の確保や犯人の殺害を念頭に置いた訓練など一通りは受けてきたが、こういった作戦に必
要とされる「驚かせ、怯ませ、傷つけずに逮捕する」という装備は無い。
あるのは海上保安庁や原発警備隊の払い下げのMP5A3と、トクラが大陸のルートで手に入れたベレッタ
だけだ。
トクラも。
イングラムを構えている。
ヤマザキが居るとしたらここだ。盾にされている可能性が高い。
それはつまり。
決断のとき、という奴かも、知れない、ということだ。
117 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 02:42:24.95 ID:zi0QC2Ce0
機械実験室の観音開きの両側。
一度だけトクラが振り向いた。
場に似つかわしくはないが、しかし俄然勇気とやる気、なんでもできるような気になる笑みだった。
この向こうで何人待ち構えているか解らない。入った瞬間なす術もなく撃ち殺される可能性だってある。トラップの有無も確認していないし、こちらの人数は僅か三人。
しかし。それでも。
頷いて返す。
トクラがノブに手をかけ。
ひねると同時にいっきに踏み込む!
がだん!
まだ通路だ。それは地図で把握していた。扉が二重になっている。設計上の問題でそうなったらしいのだがこれはもともとここにもう一部屋あった事を示していて・・・壁を取っ払い拡張し機材を搬入したことがうかがえた。そこまでする何かが、ここには。
ここを見ればこの研究所の目的が見えるといってもいいはずだ。
予想通りバリケードが張られている。この奥はガラス張りで、その向こうに機材が見えた。
そして通路とも部屋ともつかないここに・・・
118 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 02:50:58.15 ID:zi0QC2Ce0
バリケード。
すでに蛍光灯は破壊されている。
薄暗い部屋とも通路とも取れないその向こうに、人影があった。
ちらりと見ただけだ。自分は左右の死角を潰し、トクラは油断無く前方に銃口を向ける。
バリの影に身を隠す。トラップの類は無いようだ。見たところ、だが。
しかし、このままでは進めない。
トクラが進まないということは進めないということだ。
同じくバリに隠れたトクラが横にいる。
「敵は何人いる?」
「・・・一人しか見えなかった。」
「だけどこのバリは厳しいな。援護するから、なんとか突破できないか?」
「ダメ。あれは・・・弾幕はっても意味が無い。」
「・・・?」
トクラが戦慄している。
まるで恐ろしいものでも見たかのように。
弾幕に意味が無い。
解らん。何を見たというのか。
「9mmじゃ突破できない。あれは・・・強化外骨格。」
119 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 02:59:01.72 ID:zi0QC2Ce0
「なんだそれ・・・!?」
マジで訳解んねぇ。
「アームドスーツ」
「いやワカンネーって。」
「・・・パワードスーツとかの類じゃない。武装はAKMだけだと思う。それでもドラムマガジンつけてた。突破は・・・難しい。
それとたぶん上半身のみ筋力補助もしてる。無理に突っ込んだら反撃食うでしょうね・・・」
そういうと、しかしとクラはまったく諦めたような素振りも、またさっきまでの戦慄も振り払い、いくつかの突破口を探し始める。
「まずはどれだけのものか・・・見せてもらいましょうかっ」
言うや否やイングラムをバリの影から突き出し、正面で侵入を阻む箱ガンダム(※イメージです)男に向けて発砲。
先とたがわぬ9mmの連射が爆速に乗り一直線にその的を突き抜けようとして・・・
がいん!!かん!!かかかんっ!!!
弾かれた。
もちろん一時的に動きを封じることはできるだろうが、実際しとめる術が無い。
接近することはできても、あの装甲では無力化が非常に困難なのだ。
下半身の防御に関しても確認した。こちらはプロテクターだった。とはいえそこから責めても無理だろう。防弾性は変わらない。
120 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 03:09:05.73 ID:zi0QC2Ce0
「防弾性や耐弾性に優れているといってもフルフェイスで身につける以上は軽量化との折り合いはついているはず。
撃ち続ければがたが来る。戦う方法はある。
弾丸が利かないなら他の方法でせめてもいい。ガタが来れば隙もできる。ボ
イラー室探せば灯油が出てくるかしら・・・ガソリン引っ張ってきて、粘稠材には有機溶剤があればいい。
信管あるし即席でナパーム作れば・・・・?いや、ダメね。それを使ったら私たちまで危ないし。
「爆弾の方がよくないか?耐熱性から攻めるのは結構だけど・・・C4持って来てたはずだし。」
「消火器あったわね?あれを使って煙幕を焚く。それに乗じて接近、電源を狙うのは?」
「主戦力はあれだけだろう、けど、まだ後ろに銃持ったやつが控えていないとも限らん。隙だらけになるぞ。味方に当たっても心配無いし。」
そういってみて、さらにその背後をうかがおうとバリから頭を僅かだけ覗かせる。
っがががっがががっががががががっ!!!!
「っち。ダメだ。俺は強化外骨格について詳しくないから作戦の提案はこれ以上不可能だぞ。」
ドラムマガジンで撃ちまくりやがる。
「・・・・・・・っくそっ・・・・!!」
121 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 03:09:56.44 ID:zi0QC2Ce0
トクラが低く吐き出した。自身の無力を嘆いているのか。敵の法外に憤っているのか。
どっちもだ。なんだって言うのか。次から次へと。
そしてうすうす感じて来ている。
今の今まで。
人質が誰もいない。
捕虜であるヤマザキは真っ先に矢面に立たされるはずだ。
それがでてこない。
「・・・・・・ヤマザキ。」
これはいよいよ絶望的かもしれない。
そんな自分の思考を感じ取ったように。
「ばか。」
トクラが軽く自分に向かって唇を尖らせた。
「あいつは生きてる。でももし死んでたら。やることは一つ。」
解りやすくて結構。
一つ肩をすくめる。まだまだ、戦争は終わりそうになかった。
122 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 03:10:44.51 ID:zi0QC2Ce0
スマンが今日はここまでだったりする。
明日で終わるかなーwwwwあはははははwwww
123 :
グロック18 ◆RQKY4H.GFo :2006/04/14(金) 03:13:23.51 ID:PI4Nei+1O
乙!
ってことは保守の時間だな
124 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 03:29:12.81 ID:zi0QC2Ce0
なんか好き勝手やったからか?
流石に強化外骨格は俺としても最終的な手段だったのだが・・・
反応薄いのはマジできついぞwwww
まぁ、もっとアレなのがいっぱい出てきますけどね、この先。
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 03:32:04.95 ID:Myl1pWx20
感想を書けるほど頭が回ってない俺…
ぐふっ
127 :
グロック18 ◆RQKY4H.GFo :2006/04/14(金) 03:38:48.33 ID:PI4Nei+1O
>>保冷剤
貴(方)様のブログがいまだに見つからない件
128 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 03:42:06.70 ID:zi0QC2Ce0
129 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 03:42:34.14 ID:zi0QC2Ce0
では落ちますあと保守よろー!
130 :
グロック18 ◆RQKY4H.GFo :2006/04/14(金) 03:49:58.52 ID:PI4Nei+1O
暇だから保冷剤の弱点属性を晒してみる
233:保冷剤◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 03:39:41.75 ID:zi0QC2Ce0
従順+イヌミミ+甘え癖+小柄 かなぁ。
べ、べつに俺はロリコンじゃないぞ!違うって!wwwwマジでwwww
保守
131 :
グロック18 ◆RQKY4H.GFo :2006/04/14(金) 04:07:21.05 ID:PI4Nei+1O
ぐ
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 04:32:47.85 ID:xeT1BDQ2O
ろ
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 05:24:47.34 ID:EuFyKPY/0
っ
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 05:27:39.23 ID:qKotKTpu0
く
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 06:01:56.35 ID:PI4Nei+1O
18
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 06:43:02.61 ID:PI4Nei+1O
で
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 07:09:01.80 ID:YyIn5VhB0
保
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 07:13:26.62 ID:PI4Nei+1O
冷
139 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/14(金) 08:05:58.54 ID:ED8Ty6Fl0
剤
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 09:09:58.40 ID:xeT1BDQ2O
を
飲
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 10:36:05.57 ID:oEeeMidH0
ほしゅ
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 12:16:51.89 ID:oEeeMidH0
ほ
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 12:54:53.00 ID:Myl1pWx20
し
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 13:22:18.85 ID:Myl1pWx20
の
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 14:05:30.01 ID:Myl1pWx20
?
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 14:42:05.47 ID:0A/eD7foO
ノ
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 15:14:18.25 ID:Myl1pWx20
ン
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 15:14:46.44 ID:6QY5p60A0
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|i .i l :N_, -弋 \弌弋ナ:}:.:}
:. |i∧ ', :{ ,ィjモト \ イjミトイイV :. な…
.| :メヽ.', `ozZ} izN。ハ::{ なんなんですか?
:. | :ヾ_! ゝ "゙゙ ' `゙ ハ.:', :. ここ、どこですか?
| :.:_イ .:.ヽ. (二フ , イ :.:.:!:.ヽ なんであたし
:. / rィイ | :.:.ヽ: >r/`<ノ .:.::.}ヽ、\:. 貼られたんですか?
/ ∧l;l ! :.:.:.://{二 ̄ .} ..:..::リ//ハ.:\
:. / .{. ',ヾ、ヽi .:.:.{ /(^` |.:.:.:.//: : :.}: . ヽ.:.
/ / ) ヽ ヾ、ヽ:.ハ ヤ{ ∧/.-‐'": : |:.:. i ',
./ .,イ .:..} : :\ヾレ'ハ ∧__ノノハヾ、 : : : l:.:.: .ハ ',
{ /| .:.:ハ : : :i Y {ヾ`Yヽニン'ノ}: : } : : : :/:.:.:/ }:.}
V | .:.:/:.:|_,ィ' ̄ ヽ三{ `ー-ノ : イ : : :/:.:i.:{ リ
ヽ:.:{、.:.V : : ヘ : : {: : :/:.::∧|
ヽ! )人 : : :人 : : : / \! :.
" ヽ : : : : :/イ{ :.ノ: : : :.\ :.
:. \__///: :\______/: : : : : : : ヽ
/ //: : :|;|: : : : : : i: : : __: : : : ',
:. / 、 {;{ |;| . : i/. : : : : : :|
/ `Y;{. . . .|;|. : : : /i: : : : : : : : :l
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 16:09:06.20 ID:PBi78Yj0O
柏犬復帰クル━━━━━(゚∀゚)━━━━━!?
151 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 16:29:16.40 ID:7RYAeqtT0
くるーーーーー?
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 16:41:26.45 ID:Myl1pWx20
153 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 16:53:46.30 ID:7RYAeqtT0
誰がうまいこと言えとwwww
154 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 17:06:51.38 ID:7RYAeqtT0
山行ってくるノシ
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 17:34:32.63 ID:xeT1BDQ2O
恐山かノシ
保守
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 17:59:11.80 ID:calIpVjL0
保守
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 18:26:20.86 ID:Myl1pWx20
保守
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 18:41:01.91 ID:PI4Nei+1O
保守
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 19:00:25.07 ID:PBi78Yj0O
保冷罪が山へ出かけてから三年の月日が流れた。
160 :
グロック18 ◆RQKY4H.GFo :2006/04/14(金) 19:16:55.09 ID:PI4Nei+1O
保冷罪か、懐かしい名だ
いい奴だったよな…
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 19:36:58.70 ID:Myl1pWx20
……そうだな……
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 20:01:38.97 ID:calIpVjL0
合掌保守
163 :
二郎剤 ◆h4drqLskp. :2006/04/14(金) 20:01:47.91 ID:NluxbCMU0
ほす
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 20:22:00.77 ID:EuFyKPY/0
ほせなたちー!
165 :
グロック18 ◆RQKY4H.GFo :2006/04/14(金) 20:22:25.31 ID:PI4Nei+1O
弔い保守
166 :
二郎剤 ◆h4drqLskp. :2006/04/14(金) 20:49:43.03 ID:NluxbCMU0
ほーす
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 20:49:52.96 ID:PI4Nei+1O
保守
168 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 21:01:55.64 ID:7RYAeqtT0
いやさ、俺はふきのとう採りに行ったんだよ、ふきのとう。
てんぷらにしたらうまいんだこれが。だから採りにいったんだ、ふきのとう。
そしたらさ、すげえ月が綺麗でさ。朧月?
それに魅とれてたらなにか踏んだんだよね。
なんかやわっかいものだったからさ。恐る恐る足の下を見てみたんだよ。
そこには―――
1.子供にいじめられている亀がいた
2.なにかひどい事をされ嫁にいけなくなった狐少女がいた
3.牛がいた
169 :
二郎剤 ◆h4drqLskp. :2006/04/14(金) 21:03:43.97 ID:NluxbCMU0
>>168 ふきのとうはいいねぇ 今年はあんまりクエナス
選択肢は4.光るふきのとうをからっと揚げて大惨事
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 21:08:32.54 ID:Myl1pWx20
えーと、俺には2を選べとしか(ry
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 21:13:46.21 ID:xeT1BDQ2O
1。
勿論美少女
172 :
グロック18 ◆RQKY4H.GFo :2006/04/14(金) 21:26:05.41 ID:PI4Nei+1O
2しか考えられない
173 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 21:33:26.60 ID:7RYAeqtT0
いやさ、そこにいるのが、あったのが無生物ならどんなによかったか。
しかしこんな前フリをした以上そこにはsneg的なものがなければならず・・・
「・・・・しくしくしく・・・あなたにまで足蹴にされたら私はどうすればいいのですか・・・?」
ちょい鬱入っちゃってる美少女がいましたとさ。
しかも、あなたにまで、と来たもんだ。
「三日前から(私を)拾ってくれる人が現れるのを待っているのですけど・・・なかなか現れなくて・・・しくしくしく」
「そりゃそーだろーねー。もしよければ警察に電話するけど?」
「しくしくしく・・・ムダです。この三日で八回電話され、三回保護され、拾ってもらうために三回脱走しました・・・」
「あー、だから拾ってくれる人がいないと同時につかまる可能性も低いこんな場所に?」
「しくしくしく・・・という訳で拾ってください」
「どーすっかねー・・・・」
174 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 21:44:34.96 ID:7RYAeqtT0
「っていうかなんで拾ってもらおうと?」
「エロゲ的展開に憧れているからです・・・しくしくしく・・・」
ふむ。snegに憧れを抱くのは野郎ばっかじゃないってか。しかしそのためにここまで自身から動こうとするとは・・・
「お嬢ちゃん、名前は。」
「天右 侍女です。」
「早速だがエロゲ的展開に憧れているのはあなただけではない。だからまーなんだ。・・・付いて、来なさい?」
「きゃーーーー人攫いーーーー!?たすけてーーーーーー!!」
「へっへっへ、俺のほかに人はいないぜおとなしくしな!」
「あーーーーーれーーーーー」
「・・・・ちょい待ち。あんたはそっちのほうのエロゲ好きなんですか?」
「あなたは違うんですか?」
「違いますー。僕のバイブルは家族計画ですー。」
「じゃあそれでもいいです。連れてってください。」
「・・・・ふきのとう採ってからな。」
175 :
グロック18 ◆RQKY4H.GFo :2006/04/14(金) 21:45:00.54 ID:PI4Nei+1O
wktk!
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 21:50:31.94 ID:calIpVjL0
ですます調になると何故か語尾を延ばすという七不思議。
小学校が懐かしい。
177 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 21:55:49.05 ID:7RYAeqtT0
「ああ、天右くん。先に言っておくけどね。」
「なんですか?同居している僕っ娘な妹でもいるんですか?」
「俺EDだから。」
「・・・・・はい?」
「I'm ED」
「こう、指先ぴかーーーって・・・?」
「いいや。」
「欧州連合・・・」
「違うね。」
「衛星...」
「勃たないんだ。」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
前途多難。
178 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 22:06:31.69 ID:7RYAeqtT0
まあこんなもんです。続きはあるかどうか不明。
179 :
グロック18 ◆RQKY4H.GFo :2006/04/14(金) 22:17:08.76 ID:PI4Nei+1O
>>保冷剤
つバイアグラ
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 22:37:10.24 ID:Myl1pWx20
ほしゅ
181 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 23:00:26.56 ID:7RYAeqtT0
バイアグラで治るならくろーはしねーよ!
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 23:07:14.99 ID:069CQGEf0
つペニパン
183 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 23:16:24.12 ID:7RYAeqtT0
それは・・・自分にも一応男子としての誇りや気概がありまして・・・
184 :
二郎剤 ◆h4drqLskp. :2006/04/14(金) 23:22:47.86 ID:NluxbCMU0
なんか切ないスレになってるw
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 23:25:17.52 ID:069CQGEf0
保冷剤はEDなの?
186 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/14(金) 23:33:48.00 ID:7RYAeqtT0
いや、俺は・・・
えと・・・
んー・・・
否定しきれませんorz
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 23:37:04.77 ID:RX7ZVPUa0
エロゲ的な意味での「○○ED」って意味かと思ってたwwwwそっちかw
188 :
二郎剤 ◆h4drqLskp. :2006/04/14(金) 23:40:05.15 ID:NluxbCMU0
まー、心因性で無い限り立ちが悪いのは気分の問題だしねえ
よい子の諸君! 人間の体は使わないと弱くなる! 無駄にでもほどほどに使った方がいいぞ!
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/14(金) 23:42:04.03 ID:calIpVjL0
あれか
風呂上りに濡れタオルかけて鍛えるっつー……
190 :
二郎剤 ◆h4drqLskp. :2006/04/15(土) 00:03:34.89 ID:xcvbiSvd0
筋肉っていやぁ筋肉だからね、壊しきらない程度に痛めつけるのはいいらしい
ってそんなスレじゃねえよここorz
保守兼ねてるので許していただきたいorz
191 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 00:04:03.29 ID:HeKV+RNd0
>>189 なんだ!!?なんだそれは!!!??kwsk!!!!!!!!!!!
早く言えぇぇええええーーーーーーーーー!!!!!!!
192 :
二郎剤 ◆h4drqLskp. :2006/04/15(土) 00:10:39.01 ID:xcvbiSvd0
193 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 00:17:45.57 ID:HeKV+RNd0
ゴメン・・・僕としたことが取り乱してしまったようだね・・・
なにやってんだかなまったくwwww
ちまちま今日の分〜ラスト書いてます。マダしばしお待ちを
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 00:17:53.03 ID:jyBU8ydA0
ほうしゅ
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 00:23:30.63 ID:TsseACQ20
保冷剤氏の取り乱しっぷりに吹いた
古い話だからよく覚えてないが温タオルを荷重として
おいっちにー というような話だったと
つーか
>>192みたいなページがあるんだな…
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 00:36:36.70 ID:jyBU8ydA0
ほーうしゅ
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 00:37:28.04 ID:LznqqqBxO
しかし保冷剤の欲求がしばしば暴発するのにはそういう理由があったんだな
198 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 00:39:13.27 ID:HeKV+RNd0
orz
199 :
二郎剤 ◆h4drqLskp. :2006/04/15(土) 00:51:23.55 ID:xcvbiSvd0
波があるのは人として当然さー
断られるのもなorz
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 01:11:00.56 ID:lTW22mv60
保守ッス!
201 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 01:11:05.49 ID:HeKV+RNd0
つーかバイアグラってどこ行けば売ってるんだろう・・・
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 01:11:06.82 ID:VRlgVOF7O
保
203 :
二郎剤 ◆h4drqLskp. :2006/04/15(土) 01:26:43.84 ID:xcvbiSvd0
ちょwwwww何のスレよwwwwwwwww
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 01:29:31.69 ID:VRlgVOF7O
>>203バイアグラ捜索隊制作スレ
俺の家の近くにバイアグラって単語が氾濫してるんだが
205 :
弓弦 ◆or7eCNFhqg :2006/04/15(土) 01:34:29.33 ID:IhwTDjFw0
医者に相談したら処方してくれたりするんじゃないの?
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 01:37:36.26 ID:LznqqqBxO
その可能性はあるな
207 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 01:38:11.24 ID:HeKV+RNd0
ちょwww
人に言えない悩みに親身になってくれる方々がいらっしゃる・・・!これがヌクモリティってやつか。
ところでバイアグラもジェネリックあるのかな?
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 01:52:02.88 ID:VRlgVOF7O
>>207まだ無いんジャマイカ?
というかアレって正式な薬なの?
209 :
二郎剤 ◆h4drqLskp. :2006/04/15(土) 01:52:12.29 ID:xcvbiSvd0
210 :
二郎剤 ◆h4drqLskp. :2006/04/15(土) 01:52:52.64 ID:xcvbiSvd0
あ、わり 検索半端だったorz
211 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 02:07:19.05 ID:HeKV+RNd0
なんだジョーザイ君ってwwwww
212 :
弓弦 ◆or7eCNFhqg :2006/04/15(土) 02:08:20.83 ID:IhwTDjFw0
何故熊本県?
213 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 02:37:06.51 ID:HeKV+RNd0
ってもまー考えてみれば今現在それ程バイアグラが必要な状況でも無い事に気がついてorz
どっち道医師の診断が必要になるのかー。厄介だなー。保険利くのかなー。そこまでして立たせる理由とは・・・一体!?
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 02:38:00.91 ID:VRlgVOF7O
保守
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 02:41:31.51 ID:VRlgVOF7O
>>213ウホッ?
反省はしている。
保険・・・利くんジャマイカ?
216 :
二郎剤 ◆h4drqLskp. :2006/04/15(土) 02:48:32.19 ID:xcvbiSvd0
>>212 適当に検索したら出ちゃったのだ……w
さー半分寝たところでとどめに寝よかorz
217 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 03:00:21.79 ID:HeKV+RNd0
自分も音夢ー・・・orz(勝手に変換された。なおそうとは思わない)
どんどんレスが乱雑になって行くな俺はwwww
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 03:01:44.16 ID:lTW22mv60
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 03:02:43.07 ID:VRlgVOF7O
220 :
弓弦 ◆or7eCNFhqg :2006/04/15(土) 03:04:29.01 ID:IhwTDjFw0
寝ムー
何だよこれorz
221 :
グロック18 ◆RQKY4H.GFo :2006/04/15(土) 03:16:36.92 ID:8XVkNnnjO
222 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 03:44:37.43 ID:HeKV+RNd0
223 :
止血剤 ◆v89PNvKSLI :2006/04/15(土) 03:48:06.85 ID:VRlgVOF7O
手が有るジャマイカw
反省してない
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 04:30:00.25 ID:VRlgVOF7O
保守
225 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 04:52:14.06 ID:HeKV+RNd0
226 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 04:53:35.06 ID:HeKV+RNd0
強化外骨格。
といえば聞こえはいいが実際は強化服に近い。
一応パワーアシストも付いてはいるが正常には機能しないので使っていない。
あまり良いセンサーではない上にあまり整備していなかったため正常に動作するかどうかは非常に怪しいし。
こんなのどこ行けば売ってるんだよ。
イズミに呆れ顔でそう聞くと、ヤフオクで落札したのだという。
恐るべしヤフオク。恐るべしイズミ。でもこれ本当に使えるのか?
「銃弾でのテストは流石にしてはいないけど、トラックに吹っ飛ばされても平気、みたいなPVが公開されてたわ。」
それ信じたのかよ?
227 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 05:02:28.52 ID:HeKV+RNd0
「ちゃんと実弾のテストもしたわよ。買ってからね。最初は強化アラミド繊維と高粘度メッシュだけだったんだけどね。」
「大場の奴に見つかってねー。KC鋼板もってきて表面加工したのよ。454カスール弾までなら受け止めずに弾くことも可能よ。」
「シリコン密度上げたらしいわ。一応軽量化も考慮してくれたみたい。殺すには惜しい人材だったかもね。」
・・・・・もう黙るしかない。
「もともと強化外骨格の研究もこの研究所の研究課題だったのよ?ほらあの・・・マイクロマシンおじさんいたじゃない。」
「あの人なんで居るのか解らなかったでしょ?一応この娘の脳細胞の強化には使ったけど・・・。・・・?知らない?会った事無いって?」
「まあいいわ・・・あの人はナノマシンを使った身体強化といったメソッドで強化外骨格の研究してたのよ。」
MITのアレか?
228 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 05:10:00.07 ID:HeKV+RNd0
「まーね。あの人もともとMITで仕事してたし。・・・・なによその驚き方は。いいから着なさいよ。」
「ええ。さっき殺してきたわ。報告で捕虜が消えたって言うのがあったでしょ。それで気付いたの。
どの道あの人MIB、医療監査局に追っかけられてるし。放っておいてもいずれ殺されるか、消されるか。」
「だけどそうね、その捕虜だけど・・・かわいそうに実験材料にされてたわ。生きたまま。死体は放置してきた。」
まぁいい・・・で、どうやって着るんだこれ。一人じゃ装着もできないのか。
着ながら、なんだかリーサルウェポンの4を思い出している自分がいた。
こんなバカらしいもの一体どこのどいつが造って出品したのか。
それはよく知らないが、一部のサブカル系ネット住人の呼びかけに専門家の住人が同調しあれよあれよという間に概要が完成。
うはwwwwって感じになっているうちにどんどん計画は進行し、ついにスポンサーが現れ製作が開始。
神奈川大学の介護用パワーアシストを現地の学生が盗み出すというクオリティの高い行動により
一躍秘匿計画になったものの、ついに二年と三ヶ月、400万の資金と多くのボランティアによりこのアームスーツは完成した。
が。
一体どんな場面で役に立つものではなかった。
229 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 05:17:04.75 ID:HeKV+RNd0
コスプレにしては持ち込み禁止のバッテリーを使用する事になるし、介護用にしては重すぎるうえ汎用性と実用性が決定的にかけていた。
では兵器としてはどうだ。
考えるまでも無い。こんなものを着ていては、いくらパワーアシストが装備されていたとして狙い撃ちにされることは必死だ。
さらにいうならアラミド繊維は12.7mmの対戦車ライフルにも耐えられるというふれこみだったが、実際には熱融解が発生し非常に脆いことが判明している。
これはコストから来た問題で、繊維を多少変えれば解決できる問題だとされた。
しかし今度はそうなると、加工が非常に難しくなる。
日本の旧工業地帯に未だに細々と稼動を続ける場末の町工場に技術はしかし、
それでも世界に誇るものを往々にもっていたりするのだが流石に今回は部が悪かった。
結果、いかなる使い道も見出せないままある意味ではやたらとクオリティが高いまま、クオリティの高い事に、この意欲作はヤフオクに出されることとなった。
その際の最低落札価格、40万円。
イズミの落札価格、85万円。
230 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 05:26:45.42 ID:HeKV+RNd0
かつてグリズリーと戦うためにこういったスーツを作成した男がいると聞いたことがある。
では、この。
こいつは。
一体なにと戦うために生まれてきたのか。
退屈しきったこの国か?
そうかもしれない。それも良いだろう。
しかし。
オーバがそれを変えた。イズミがそれを変えた。ミツヤがそれを行う。
ベルト固定。腕部接続。装面。
「これでどこから撃たれてももう平気よ。あなたは今スーパーマンになった。」
悪い気はしないけどな。
実際役に立った。立っている。
襲撃があった事を知ると、じっとインジケータを睨んでいたイズミはロッカーからこの装備一式を運びだした。
がこがこと。重々しく。
そして実際バカみたいに重かった。
装甲は極力薄くしたようだが軽量化といって良いほどに差が出たわけでもなく。
実用に耐えるのか否かはこれから判断するしかない。
まったく。
231 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 05:39:27.56 ID:HeKV+RNd0
そんなものでも一応、弾ははじける。
壁役としてもうしばらく持ちこたえれば良いのだ。
しかし。
そして予想外に。
この強化外骨格・・・いや、強化服・・・いや、甲冑、は、この空間ではかなりの力を誇っていた。
それもそうだ。
時間がなかったから簡単なバリしか張ることはできなかったが、それでも侵入を阻むには十分で。
そしてこちらが一方的に狙える状況であれば、頭を抑え続けるのはまったく容易だった。
一本道。他に進入路はなく。
であれば、まさしく壁となって立ちふさがれる。
オーバ。あんたやっぱ死ぬべきじゃなかったよ。
なあオーバ。お前のことだ。きっとこのスーツにも名前をつけてあるんだろう?
お前のことだ。きっとこんなだろう。
STRENGTH
お前あのゲーム好きだったしな。
232 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 05:47:57.45 ID:HeKV+RNd0
散発的な銃撃戦。しかし遅遅として進むことは出来ずに。
にっちもさっちも行かない二人を背に自分は暗闇に目を凝らす。
先ほどから何かの物音を感じて仕方が無い。
むしろ、気配という奴だろうか。
自分は気配を感じるとか、視線を感じるとかいった感覚をあまり信用していない。
五感は解る。それははっきりと感じる。
しかし皮膚表面に眼球からの光反射を一体どれ程感じるだろうか。
人間の肌は圧力を感知するようにはできているが、しかしし精度は往々にして曖昧かつ適当なものがデフォルトであり、
しかしそれを鍛えることは可能だとしてもそれはある作業に対して発達、あるいは適応するものであり、
汎用性はこれっぽっちもありはしない。ゆえに視線を感じるというのは目があって始めて若者でしかないはずなのだ。
フォトンの集中を肌で感知する奴がいたら会ってみたいものだ。
233 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 05:58:58.43 ID:HeKV+RNd0
気配を感じるというものに関してはまさしくデタラメだ。
人の脳は電磁波を発する。もしかしたらそれを感知することは不可能ではないかもしれない。しかしそんな話聞いた事が無い。
脳がいちいちそんな人に存在を感知されるような電磁波発してたらおちおち携帯もかけちゃいられねえ。
さてしかし他の要素もあるのではないか。例えば呼吸音。これは普通だ。気配以前の問題だ。
完全に音と光と、気体分子一つさえ通さず、あらゆる電磁波をカットする壁一枚を隔てていればどうだ?
それでも気配を感じるものだろうか。
あるいは感じるかもしれない。
電気的な中性を保ったとしても、この宇宙から重力は消えない。
万有引力なんて普遍的すぎて逆にその言葉から意味を創造もしなくなりがちだが、あらゆるもの、そう、あらゆるものは重力を持つのだ。
これを実感として得ることは恐らく人類のサイズでは難しいのではないだろうか。しかし、もしその重力を感じていたら?
はっきりいってこれは不可能どころの話ではない。人間一人が持つ固有の重力など、どんなに密着してもそれこそ光子一つがぶつかる程度の力しかあるまい。
なもんだから、気配というのは信じていないのだが・・・・
234 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 06:05:11.23 ID:HeKV+RNd0
感じてしまう。
なにものかの存在を。
背後では銃撃戦。階上は制圧され、さらに上に上るとまだ銃撃戦の途中のような状況。
ただの闇に割く注意などある状況ではないはずなのに。
どうしても、構えてしまう。
そしてそれは正解だった。
何かが動いた。
気がして、すぐにそれが気のせいではない事に気が付く。
「・・・・・・・・・!!?」
そこに現れたのは。
何の兆候もなく闇から浮かび上がったのは。
235 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 06:21:58.50 ID:HeKV+RNd0
「・・・・・おまえ・・・やまz
がぁん!!!!!!!
油断していた、というのもあったかもしれない。
しかしあまりに唐突で、あまりに人間が反射で対応するには厳しい速度だった。
そもそも最初に兆候が無いと感じたのは、いやそう思ったのは、いやそう認識したのは、いやそう見えたのはなぜか。
それは視覚以外のすべてで。また視覚でも。
音がまったくしなかった。匂いもしてはいなかったしそこに現れるべくもなかった。
それゆえに、最初視覚で捉えたときも闇との区別が限りなく曖昧だった。
それでも他の補助情報があれば同定できたかもしれないのに・・・
それができずに、俺は吹っ飛んだ。
236 :
グロック18 ◆RQKY4H.GFo :2006/04/15(土) 06:41:07.95 ID:8XVkNnnjO
wktk保守
237 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 06:43:05.41 ID:HeKV+RNd0
吹っ飛ばされた。昔一度一緒に仕事したことがある。俺らに似てちょっと血の気の多い奴だったな。
いや違う。こいつと組んでる残りの二人がダウナーなのだ。それは今は良い。
そんな血の気の多いやつだからといって見るなり殴り飛ばすことは無いだろう。
あ、もしかしてぶん殴り健康法?
聞いたことねえよ。
いいや、解っている。この今現在の事態は異常だ。
異常も異常だ。
まず俺は簡単に殴られたりはしない。今こいつ、無茶苦茶早かった。
人間じゃないみたいに。
しかも俺は今ものっすごい吹っ飛んでいる。
人間にここまでの力は出せない。
銃撃戦区に飛び出し、さらにバリを突き破り、強化外骨格とやらの銃撃を2,3発浴びた。
まだ意識があるのは致命傷じゃないからだろうか。
それでも頭の中でべらべらとしゃべるのは・・・
視覚と聴覚は生きていてもしゃべることも、身を起こすこともできないからに他ならない。
238 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 06:56:13.17 ID:HeKV+RNd0
強化外骨格がこちらを振り返る。ミツヤとかいう男だろう。しかし今自分には腰にさしたグロックを抜くほどの力もない。
一拍遅れてトクラとシンジョーの驚きの声が聞こえる。何事か、まだ状況を把握できてはいない。
もちろん自分だってそうだ。状況なんてわからない。だけど今、誰が自分たちの敵なのか。
それを知っているのは俺だけだ。
あの二人は襲い掛かられても躊躇するかもしれない。一体なにがあってああなっちまったのかは知らないがしかし躊躇ったら殺されるのだ。
ごとり、と頭がリノリウムに付く。
背後では機械音がやかましく、そして自分を見つめるものの声。
そして銃撃音。やがてそれは収まり、しかし
がぁん!!!!
まるで金属に金属を叩きつけたような音だ。良いや、金属なんて生易しいものじゃない。
鋼鉄。それも、先端ではなく中枢。
たたきあう音。
ヤマザキ?が戦闘を開始したようだ。
もっとも。
視界が徐々に赤く染まり始めた俺に、それ以上の情報は得られなかったが。
239 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 07:06:21.06 ID:HeKV+RNd0
トクラが少し顔を覗かせる。
いかなどラムマガジンとはいえ弾装の交換はいずれ必要になる。
そこを狙ってまずは銃器を破壊できないか、と責めあぐねていたときだった。
「なんだお前、やま
と、背後でふいに素っ頓狂なカジの声が聞こえたかと思うと、
自分とトクラの間、すなわち銃弾が飛んでくる空間を何か大きなものが横切った。
それは横向きのベクトルだけでなく跳ね飛ばされた、だけでない強い力による攻撃だと悟った。
視線を背後に向ける。なにが来たというのか、なにが来るというのか。
自分が視線を向けようという間、トクラは銃口を向けていた。しかし視線は前方、強化外骨格の反応だった。
どうにかできるかもしれない隙を逃すまい。その意思。
しかし、なぜ吹っ飛んだか不明のカジはぐったりと動かず、果たして今現在の脅威はこの状況。
つまり何者かとバリケードに挟まれた包囲状態にあるとトクラは判断した。
しかしその何者かを目で追っていた自分は―――
戦略目標などお構い無しに一足飛び。
カジと同じ軌道でバリを乗り越え一瞬で強化外骨格に肉薄しそれに拳を叩き付けた。
がぁぁぃん!!!!
景気の良い音、トクラがその両方を狙おうと、そろそろ持ち続ける事に疲れ始めたイングラムを向けたが。
トクラは見ていない。今襲い掛かっている獣がなんなのかを。だから俺はトクラを片手でそうしてこう叫んだ。
「ヤマザキ!!!!」
はっとしてトクラがその前方十メートルほどの位置で強化外骨格と取っ組み合いを演じる正体不明の、四肢を持った生物を凝視。
そしてどういうことかと自分を仰ぐ。
240 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 07:14:32.90 ID:HeKV+RNd0
「間違いない。ヤマザキだった。でも・・・」
言いよどむ。
「とにかく強化外骨格が押さえられている。踏み込むぞ!」
飛び出した。
先ほどまで銃弾の飛び交うキルゾーンだった正面から突破。
まだその役目を完全には放棄していない扉を蹴破りぶち壊し、ヤマザキに近寄るように室内へ潜入、そして―――
「公安だ!手ぇ上げろ!!」
いた。
イズミ。
写真のまま。
こいつが。
この事態のっ・・・!
室内を見渡す。イズミがいた。機材がいっぱいあった。機器に繋がれた娘がいた。
どれもこれも見たこと無いものばかりで。
一体何をしていたのか、しているのか。
さっぱり掴めない。
だが今はそれで良い。
とにかくこいつを押さえ・・・
241 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 07:24:11.83 ID:HeKV+RNd0
その時、視界の端に。
カジ。
そうだ。なぜカジは死んでいるんだ。
鼻から血を流し。
目からも血を流し。
ぐったりと腕を変な方向に伸ばし。
まるで惨殺。
カジ。
なぜ。
そして思い至る。
「・・・・ヤマザキ・・・・?」
242 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 07:35:48.45 ID:HeKV+RNd0
声を掛けるも、ヤマザキ自身に反応はなく。
飛び出し、飛び込み、自分たちも飛び出し。
この一連の経緯は六秒程度のものだったから。
思考が追いつかないのは仕方が無い。
ヤマザキは。
果たして、声を掛けても反応はせず。
様子がおかしいどころの話ではない。
「このやろっ・・・!!」
ミツヤがヤマザキをはじき返そうともがく。ヤマザキはそれに抗う。
重い装甲背負っているのだ。動きは当然鈍くなる。そんな状態では一方的に殴られるだけだ。
それがどちらのダメージになるかは解らないが。
大振り。AKMのストックが宙をきった。
そのミツヤの動きを封じようとイズミに銃口を向けている事をアピールしようとし。
ミツヤがそれを見て銃を落とす。山崎はその気を逃さなかった。
体当たり、タックルで起き上がりかけていたミツヤを突き飛ばす。
それで、フルフェイスであったことが災いしてミツヤは動かなくなった。恐らく脳震盪だろう。使えない。
243 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 07:46:21.33 ID:HeKV+RNd0
飛びのいたヤマザキが、次に狙いを定めたのは。
「――――がぁっ!!!」
「!!?―――だっ!!?」
小さな体にヤマザキの拳が迫った。
イングラムを盾にしたからよかったが、それでもトクラは軽々と後方に弾き飛ばされ、そして壁に思い切りよく背中をぶつけた。
さらに跳躍。トクラを追いこむ。
衝撃で意識に一瞬のブランクが入ったと蔵はその接近に対応できず、果たして山崎の右手がトクラの首に迫り
だぁん!
壁に。
押し付けた。
首を掴み、そのまま壁に押し付ける。
小さいトクラは果たして足も付かず、じたばたともがくが力は一向に弱まらズ、みしみしと首が変な音を上げ始める。
このままでは窒息より早く首が折れるっ・・・!
244 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 07:51:25.73 ID:HeKV+RNd0
いきなりだがここで閑話。
保冷剤の52%は怨念で出来ています。
保冷剤の17%は知識で出来ています。
保冷剤の14%はミスリルで出来ています。
保冷剤の9%は犠牲で出来ています。
保冷剤の3%は乙女心で出来ています。
保冷剤の3%は柳の樹皮で出来ています。
保冷剤の2%はカテキンで出来ています。
・・・・なんだそれorz
245 :
止血剤 ◆v89PNvKSLI :2006/04/15(土) 07:52:58.52 ID:VRlgVOF7O
|∀゚)ミテルヨーwktk
246 :
グロック18 ◆RQKY4H.GFo :2006/04/15(土) 08:00:45.46 ID:8XVkNnnjO
>>244 お前の半分以上は怨念で出来てるwwwwww
俺もやってみた
グロック18の56%は株で出来ています。
グロック18の13%は小麦粉で出来ています。
グロック18の13%は呪詛で出来ています。
グロック18の12%は乙女心で出来ています。
グロック18の4%は元気玉で出来ています。
グロック18の2%は祝福で出来ています。
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 08:02:20.36 ID:VRlgVOF7O
乙女心はデフォ?ww
そして解らないorz解っても携帯だしorzorz
248 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 08:03:22.09 ID:HeKV+RNd0
>>246 株かよwwwwww
プラスチックとかじゃねえの?wwwwwww
249 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 08:04:59.40 ID:HeKV+RNd0
>>247 あなたのお名前or象徴的なものを教えていただければ解析してみましょうwww
乙女心結構もってんあぁ俺らwwww
250 :
グロック18 ◆RQKY4H.GFo :2006/04/15(土) 08:05:31.21 ID:8XVkNnnjO
ちょwwwツンデレの成分がすごいことになってるwwwwww
251 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 08:05:53.15 ID:HeKV+RNd0
見たwwwww
252 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 08:06:37.12 ID:HeKV+RNd0
ちなみに止血剤では
止血剤の83%は元気玉で出来ています。
止血剤の14%は欲望で出来ています。
止血剤の2%は陰謀で出来ています。
止血剤の1%は砂糖で出来ています。
ですたwwww
253 :
止血剤 ◆v89PNvKSLI :2006/04/15(土) 08:07:09.08 ID:VRlgVOF7O
>>249 ( ゚д゚)象徴的・・・・・・何だろ、携帯?
(゚д゚)
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 08:10:24.46 ID:VRlgVOF7O
>>252ちょっwwww元気貰い過ぎwww
欲望と陰謀・・・(゚д゚)
255 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 08:12:15.83 ID:HeKV+RNd0
(゚д゚) の96%はカルシウムで出来ています。
(゚д゚) の1%は呪詛で出来ています。
(゚д゚) の1%は希望で出来ています。
(゚д゚) の1%は保存料で出来ています。
(゚д゚) の1%は言葉で出来ています。
256 :
止血剤 ◆v89PNvKSLI :2006/04/15(土) 08:15:04.64 ID:VRlgVOF7O
257 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 08:22:34.44 ID:HeKV+RNd0
じゃあそろそろ続きいきますか。
このスレは忘れるなかれ、
メイドとメイドの
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1144848192/l50 ここに最強のイヌミミが居る。
復活希望!超絶希望!
不死鳥のごとく舞い上がれ!
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1144778082/l50 嫌ミミといえど望みは百合とカオス!
復活希望
リレーには未だ参加できず。魚耳を逃すな!
復活希望
数少ない有翼少女!硬い絆は落ちてもキレない!
復活希望
の協賛と皆さんの・・・って言ってるけど、もはやコテ三人しかいない予感でお送りいたします!
目の前にいる人物は、ヤマザキの姿をした何か別の生き物だと、唐突に理解した。
トクラが、シンジョーが、その場にいる全員が。
バカみたいな怪力で、銃撃を恐れず、ただ動くものを殲滅せんと動く自動機械。
理解というよりは切り替えといった具合にシンジョーは対応、ベレッタを抜きヤマザキっぽいものに向ける。
が、側面からの攻撃だったにもかかわらずヤマザキっぽいものハマルで見越したかのように引き金を引く直前に再び跳躍。
トクラはそのままくず折れた。意識が飛んでしまったか、まだ死んではいないはずだ。
ミツヤもミツヤで、装甲があだとなっている。一度倒れると立ち上がることが困難なのだ。
トンファーを構えるイズミ、そしてベレッタをヤマザキに向けるシンジョー。
一体なんだというんだ。なんなんだ。
258 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 08:34:08.14 ID:HeKV+RNd0
「・・・・あれが、本当の強化外骨格。」
ふいにイズミがつぶやいた。
「うちの研究成果の一つよ。マイクロマシンを用いた体表面の強化、防弾性の付与とナノマシンを用いて構造的に外力を増強する・・・強化外骨格。」
「・・・・・・。」
「生きのいい人間を使った実験はこれが始めて。あの教授・・・やりたい放題ね。」
「どこのどいつだ、そんな事をしやがったのは。」
「・・・・・・こんなことができるのは一人しかいない。うちの研究員の一人よ。なかなかつかまらなかったけど。さっきあたしが殺した。証拠隠滅のために。
あなた。公安といったわね。顔を覚えているわ。この研究所の偵察に来て一人つかまったというのも聞いている。」
「・・・・・・・・・(ぎりっ)」
歯を食いしばる。今すぐこの女をバラしてやりたい衝動をこらえて。
259 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 08:38:54.17 ID:HeKV+RNd0
「たぶん生体組織にナノマシンを定着させて・・・それだけじゃダメなのよ。
あれだけのパフォーマンスを発揮するには常にナノマシンは再生産と複製を繰り返さなくちゃいけない。それができる生体部位は・・・脳だけ。」
肝臓じゃ不純物が混ざるし脊髄は動作に必須。今現在彼の脳はナノマシン生産のために分解、再構築されている。きっとどこかに動作を指示し、
また視覚情報から攻撃目標を設定するCPUがあるはず。それを破壊すれば。」
「殺せる、と。」
「いいえ。動きを止められる。彼はもう、ずっと前に死んでいる。
なんで今、こうして動いているのか解らない。さっきまでは本当にただの死体だったのよ。」
今は自分が一人ではヤマザキに対処しきれないから止む終えず銃口を向けないでいるものの、こいつへの恨みと殺意は消えていない。
イズミは少し目を伏せると、小さい声で言った。
「でもかなり厳しいわよ。銃器があっても・・・全員殺される可能性が高い。弾が当たらないもの。」
「うるせぇよ・・・アンタを囮に使ってでもヤマザキを殺してやる・・・!!」
散開。ヤマザキのスピードは異常だ。接近されたと思ったらすでにどこかしらがもっていかれていると考えたほうが良い。
では近づけないように、何とか追い込んで銃で仕留めるのがベストだ。
260 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 08:53:01.36 ID:HeKV+RNd0
トクラから遠ざけるように誘導、何とか廊下側にまた出せないだろうか。
すり足で移動。ほんの少し隙を作っただけで、それが命取りになりかねない。
血走った目、垂れ下がった腕。傷だらけでいくつか皮膚は破れているところもあり・・・なるほど、死体といって差し支えない。
だというのに、まだ動き、動かされ、その体を壊し、ついには指の一本まで消されつくすのだろう。
ならばそれは自分がやろう。
弔辞の代わりに引導渡してやる。
261 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 09:03:10.56 ID:HeKV+RNd0
イズミが踏み出した。
こいつもこれでかなり早かった。一足で間合いに入る。トンファーだけで向かうのは無謀だと思ったが今はそれで良い。
ヤマザキが体を逸らして一線を凌ぐ。カウンターで一撃を入れようとするがイズミは予知していたようにそれを回避。
さらに今度は遠心力を利用して反対方向の腕を伸ばしきって一閃、これを最初から狙っていたのか、一度姿勢を崩したヤマザキはそれを片腕で受け止めるしかなく。
めきゃっ
と、骨が折れたとしか見えないほど、熟練のトンファー使いの一撃は見事に橈骨を破壊したかのように見えたが。
ヤマザキはそのまま姿勢をなおすと待ったくいに解する様子もなくイズミに向かった。位置が近すぎる。飛ぶまでもなく間合いに入り、振りかざすまでもなく貫ける位置。
自分は予めヤマザキの側方に回っていた。それが幸いした。
ベレッタ。
狙いをつけるほど離れてはいない。どこにでも撃ち込めれば今は良い。
がん!がんっ!!がんっ!!
地下の広い部屋ではまた違った爆轟が起こる。音に自分でビビっていては話にならない。
262 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 09:24:35.71 ID:HeKV+RNd0
どこに当たったか。どこに何発当たったか。確かめる間も無く、自分もまたヤマザキから距離を取らねばならなかった。
ヤマザキが自分を振り返る。一直線に逃げてはダメだ。なるべき小幅に、そして小刻みに。
その動きに気をとられた間にイズミが再び振りかぶった。
頭を狙ったようだが、その一撃は大振りすぎたのか当たることはなく、直前でかわされる。
妙なほどに勘が良いのか。まるで背後に目があるかのようだ。
位置を変えながら後退、しかしヤマザキから一足で距離を詰められない位置までいけるほどこの部屋は広くなく。
ヤマザキが再び向かってきた。動きを読もうとするがとても追いつかない。これでは撃っても当たらない。
舌打ち。
迫るヤマザキ。
263 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 09:39:10.40 ID:HeKV+RNd0
どんっ!
衝突。
もつれ合って床を滑る。銃はまだもっていたものの、これは。
マウントポジションを取られた。
しかし好都合。足をとった。これで身動きに不自由が生じ、生じた隙は
「はっ!」
今度こそ天空から振り下ろしたトンファーが炸裂した。
べきべきと音を立て、脳漿とその他様々な液体が撒き散らされる。
頭はかなり脆くなっていたようだ。これで・・・・
しかし。
またもやほとんどの予備動作もなしに、自分の拘束を振りほどきリーチの長差に任せて後ろ手に薙いだ。
そしてそれは大上段から位置込んだイズミの腹部に激突し、そのまま円運動の接戦方向にフライ。
しかし、そんなことしてちゃダメだぜ。
銃を取る。
狙いまでもなく、真正面、つきたてるように引き金を引いた。
264 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 09:48:16.24 ID:HeKV+RNd0
どん!どん!どん!どん!どん!どん!どどんっ!!
入っていた残りの全弾まで撃ちつくし、スライドが後退すると同時に、ヤマザキの体重の薄れるように、ぐらりと横に倒れた。
頭部に入ったかどうかは解らない。しかし脳を破壊し、代わりに脊髄とCPUで動いているとして、
体自体がある程度生物として成り立っていなければ血は出るし、血をなくしてしまえば出力はあがるまい。
一体、今の銃撃でどれほど破壊できたかはわからないが。
「・・・・・・やったか?」
ヤマザキ。
死んだか。
死なせてやれただろうか。
何とか立ち上がる。今気が付いたが、どこかで捻挫したらしい。足首が痛かった。
弾装を交換。
がちり、と足元にからになったマガジンが落ちる。
265 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 09:57:51.83 ID:HeKV+RNd0
「・・・うっ・・・かはっ・・・・けほっ・・・すー・・」
それにあわせて、トクラが息を吹き返したように咳き込む音が背後から聞こえた。
「トクラ、無事か?」
「・・・ん。」
無愛想に。それだけ頷いて言った。
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
ヤマザキ。
その屍を見ていた。
トクラに何か、言ってやらなければならないだろう、と。
そう思ってトクラを振り返った。
「トクr
ぐしゃっ。
266 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 10:16:23.13 ID:HeKV+RNd0
言いかけて、後はいえなかった。
気管から登ってくるはずの空気が、血でふさがれた。
喉より奥、気管支、だろうか。どこだって良い。
なんだよ・・・まだ動けたのかよ・・・って言うかまたこのパターンかよ・・・
鼓動が痛い。
心臓が脈打つたび、びちゃっ、びちゃっ・・・と床に胸に開いた大穴から血が飛び出して落下した。
手刀かなにかだろう。そんな高級なものじゃなくても、とにかく突き刺せば突き通る。
背後。
まだ動けたらしいナノ強化兵、ヤマザキの腕が、俺の胸から生えていた。
ぐっ・・・・ずるっ・・・!!
「ぼばっ・・・・」
腕を引き抜く。俺は立ったまま動けない。動いたらやばい。動かなくても死ぬけど。
もう声はでない。出せない。筋肉がやられた。気管も破壊された。肋骨とかいっぱい折れた。もう致命傷負った。
267 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 10:39:35.48 ID:HeKV+RNd0
助からないな。そう思ったら不思議と冷静になった。
銃を持った手をヤマザキに向ける。
もう片手で山崎を捕まえ。
静かに、しかし確実に。
死に向かうカウントダウンの中、今出来る事を確実に遂行する。
最初に銃で追い込めばって考えた時点で、恐らく八割負けてたんだろう。
でも今度は。
狙いは大丈夫だ。
引き金を引く。連続で引く。一心不乱に、一箇所に。
がががん!!がん!がんっがんがんがん!!!
人つなぎになったような銃声。
ただでさえ血液が足りなくて視界がぼんやりしてきたというのに、さらに硝煙が立ち込める。
さっきの銃撃ではほとんどダメージを与えられなかったように思われる。
実際どうなっているのか、どれ程の防弾性があるのかは知らないが、強化外骨格・・・
ナノマシンを衝撃点に集中させ防御する機構も、この至近からの9mm連射にはさすがに耐え切れなかったと見える。
相当金がかかっている試作兵器だ。ちょっとやそっとでどうこうできる相手じゃない。
268 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 10:56:03.16 ID:HeKV+RNd0
案の定、まだヤマザキは動いていた。
しかし、抜けた感触はあった。
そしてこの時、重要なプログラムミスが味方した。
まだそれ程開発の進んでいない分野であることも関係したのだが、ナノマシンの行える作業は極限られた単純なものにならざるをえず。
一方からの衝撃にのみ弾性、硬化性を示すなら良いが,この場合は内部外部かまわずに衝撃をはじき返してしまっていた。
つまり、外皮で跳ね返った貫通弾は体内で暴れまわり、結果としてかなrのダメージを与える事に成功していた。
予め脳を破壊していたため新たなナノマシンの精製が間に合わず、そして至近からの熱と衝撃でついにナノマシン防壁が破れたということ。
つまり、捨て身ゆえに成せた攻撃であった。
そして、それまで。
胴体を内部から破壊され、満足に立ち回ることができなくなったとはいえ今だメインCPUは健在。脊髄へのダメージも軽微。
ヤマザキは目の前にいる死に損ないに手をかけ・・・・このとき、異様にCPUの使用率が上昇し、何度かエラーが発生したが・・・結局。
べぎっ!!ばちっ!!
引き裂いた。ぼたぼたと両の手からシンジョーの血液が落ちた。血液だけではない。肉も、臓腑も。
269 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 11:10:32.89 ID:HeKV+RNd0
「・・・・・・。」
トクラは目の前の光景に、一瞬といわず数秒間現実逃避に走りたい衝動に駆られ、辛うじて自分自身を現実に繋ぎとめ、その最悪な事実を受けとめた。
受け止めたというよりは受け流した。まずは、自分が助かるために。
イングラムはどこだ。どこにやった。手探りで探す。しかし見つからない。
無様に気絶を被ったためといえばそれまでだがトクラはまだまだ諦めない。
何か使えるもの。そうだ、他の銃器は。
あいにくとAKMは転がっていなしし、まだベレッタの予備弾があったかもしれないがシンジョーの死体はヤマザキの向こうだ。
あと、銃器があるとすれば・・・・
ヤマザキ自身。
周囲を見回す。
まさしく、地獄絵図だった。
機械に繋がれた少女はぴくりとも動かなくなったし、イズミはまだ壁際だ。ミツヤもダウンしたまま。両者、脳震盪で立ち上がるに立ち上がれないというのもあろうが。
そして・・・・
そう、カジ。こいつならまだグロックを有しているかもしれない。
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 11:24:29.16 ID:HeKV+RNd0
さっきの一撃でかなり動きは鈍くなっている。
あるいは可能かもしれない。
にじり。にじり。
まさしくゾンビのような足取りでヤマザキが向かってくる。
次の一歩を踏み出そうとしたタイミングを狙って瞬発。
壁際まで走り、それからカジの死体に飛びつく。ヤマザキを中心とした弧を描くように。
ヤマザキが振り返る。私がカジの死体をひっくり返す。
ヤマザキが振りかぶった。あと数瞬。それで私の死は決定する。
腰、後ろ。ホルスターに。果たしてグロック18はそこにあった。が。
ぶんっ
私がその銃を取るより早く。
ヤマザキの腕は振り下ろされていた。
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 11:42:57.78 ID:HeKV+RNd0
不意に、不意を付いて。いきなり銃撃音が耳を劈いた。
だだだだだだだだだだっ!!!だん!!
頭上をAKMの7.62mm弾がいくつか通過していった。
それは悉くヤマザキに向けられ、そして私の頭をかち割るはずだった手刀は見当違いの方向に落ち着いた。
防弾はできても衝撃までは殺せない。
そして通路側。バリの向こう。
そこにいたのは。
「・・・・・・っ!!」
初めて銃を撃ったにしては上出来だ。
あの青年がいた。本田、総一郎。
怯んだヤマザキに向けて私はグロックを向けた。
AKMとグロックの弾丸がばすばすとヤマザキの体に当たる。
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 11:50:49.92 ID:lTW22mv60
久々に総ちゃんktkr
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 11:52:55.09 ID:Sb1f+rxc0
総ktkr!!
274 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 11:56:22.71 ID:VRlgVOF7O
うはっwww自スレで答えてたら総ktkr
275 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 11:58:24.84 ID:HeKV+RNd0
「あんまりムダ弾使うなっ!9mmでも効果ないぞ!」
事実だった。
今のヤマザキを妥当するにはあまりに口径が心もとなさ過ぎる。
せめて12.7mm、対戦車ライフルもってこなきゃ倒せないというのだから・・・合衆国陸軍はなんてモノを研究しているんだ。いや、すでにプロジェクトは停滞してるんだっけ?
ともかくも、いけない。こちらの残り弾数も少ない。
「なんなんだありゃあ・・・銃って結構平気なもんなのか!?」
「あれはナノマシン強化死体よ。人間じゃない。でも・・・確かにヤバイ。」
二人同時に、どうやて逃げるか、を考え始めた。
しかし総一郎は死を覚悟でここに乗り込んできた。
トクラもヤマザキを殺してやらないまま逃げる気はなかった。
ヤマザキが立ち上がる。かちん、かちんと音を立て、複合装甲でも、ケプラーでもないナノ繊維で防がれた弾丸が落ちる。
276 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 12:11:54.23 ID:HeKV+RNd0
トクラとしては一応予測はしていたが、この局面、この状況、そして銃まで持ち出すとは思っていなかった。
恐らくは最初に仕留めた男の銃を奪ってきたんだろう。いきなり死体突きつけられちゃタガもはずれる。
ここまで来たか。・・・そうか。
「・・・もう一度弾幕を張る。・・・・その間に、あの娘を助けなさい。そしてさっさと逃げなさい。」
「・・・・良いのか。」
「・・・いいの。もう・・・・いいの。」
このときトクラは多くを失っていた。
仲間。信念、希望、生きる意志。
とりわけヤマザキがシンジョーを殺し、自分がヤマザキを殺さなければならない状況は、彼女の心に強いストレスを強いていた。
だがトクラは立ち上がる。そしてまた銃を取る。
それこそ女性の持つ力だった。我々には理解できない、できるはずもない。
心を引き裂かれ、魂を投げ捨て、体にも傷を負った。
もはやあらゆる感情は心のどこに引っかかることもできず流れて行くだけで。
さらに言うなら生命というものを繋ぎとめる器という意味で、トクラはその条件を崩しつつあった。
冷たい瞳。
そして優しい言葉。
未来をごっそり取っ払われたような潔さがあった。
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 12:23:49.29 ID:HeKV+RNd0
「行けっ!!」
トクラがカジからさらに回収に成功したMP5A3で援護。
その隙に姫の下まで走る。
なにやらご大層な機器に繋がれている。意識はない。これは・・・このまま外してしまっても大丈夫なのだろうか。
もしこれが例の微細機械による記憶の移植を行う装置だったら。
これを強引に外すと何かやばいことが起こりそうな気がする。
むしろやばそうだ。
しかし冷静になる。まだとクラに弾数の余裕があることは知っていた。
緊急時の対処。そういった何らかの注意点、最低でも強制終了時の弊害や方法は書いてあってもおかしくない。
今日びエロゲ板に入るにも精神への悪影響を警告する表示が出るのだ。そして果たして、そこにあった。
まずはロックを外す。意識の有無を確認。ついで本人が終了できるようだったらマニュアルでの終了を試行・・・よく解らん。とにかく、外せば良いらしい。
その場合脳にどんな悪影響が発生するかというと普段使われていない部位に不必要な電流が流れることで悪性物質は発生するとかしないといか。
仕方なく正規の手続きを取るためいったん端末の画面表示を呼び出す。姫に関してはこと無理というものをしないつもりだったことがここで災いする。
「早くしろっ!もう保たんぞ!」
278 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 12:31:51.86 ID:HeKV+RNd0
がががん!!ががががっ!!!
壮絶な音が響く。火薬のはじける音。その衝撃波。そしてトクラの必死な声。
強制終了、記憶の保存をしますか、回路切断、ナノマシン無力化、電流減少、逆流なし。
MP5A3の最後の弾装が切れそうだった。セミオートからマニュアルに切り替える。
脳波異常なし。各部位正常値に移行、正常終了。現在67%までのアップロードを実行済み。続けて行う場合は―――
機器を取り外す。姫の頭部、そして眼球に光を照射するゴーグルを投げすてる。
実に数時間ぶり。
行動しなければ二度とこうして触れ合うことも無く。
ただ別れを強制されるだけだったはずの存在を、こうして今一度手中に戻した事による安堵感、そして強烈な焦りが総一朗の中身渦巻いた。
いつもならその焦りは姫という絶対的な存在によって簡単にかき消されるものだった。しかし今はどうだ。
一度失ってしまうと、二度と手放したくはなくなることはまったくの道理。
姫はもはや一部なのだ。
これを失うことは人生の喪失に他ならない。
思考ではつらつらとそんな事を考えながら、しかし自分は今だ夢の中をさ迷う姫に一抹の不安をぬぐいきれない。
279 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 12:38:46.35 ID:HeKV+RNd0
「ばか!しっかりしろっ!!?」
「へ」
目の前。
迫っていた。
「うおわぁああっ!!!?」
再装填の合間だった。距離はとっていたはずなのに。
姫を庇う。とっさにその両腕を取る。丁度力比べの形になった。
・・・・・ギリッ・・・・・!!!!
腐臭のする顔面が真ん前。口腔から絶対かぎたくないような吐息がかかる。目は血走り、頬はこけ、青白く皮膚はたるんでいた。
こんな状態でなおもとは尊厳あった人の肉体を行使して良いはずは無い。日本人として言おう。最寄の火葬場に行って焼いて来い。自治体も手伝ってくれるから。
が、そんな明らかにパワーなど出せないような肉体だがナノマシンは偉大だ。金がかかっている。それも、かなり。
押されていた。すでにトクラの9mm弾は底を付いており、血みどろの血液だまり、すなわちシンジョー跡からベレッタの9mmを確保したところだった。
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 12:47:21.04 ID:HeKV+RNd0
両腕。
力を込める。
血流が唸る。
びきびきと音がなった気がする。膨張する筋肉。
ぶよぶよした感触の指を握りつぶすように掴む。しかし、強く握れば強く握るほど硬化してゆくのは分子アセンブラが寄り強固な表皮を再生しているからだろう。
色が変わり始める。ナノマシンが集合してきたのだ。いよいよやばい。
その前にケリをつけるッ!
いっきに出力の上昇を図った。数時間前に破壊された左腕だが、数瞬であれば耐えられる。
ゾンビと力比べなんてしたくは無いが、するとなったら負けるわけにはいかない。
押し返す。押しもどす。腰の使いかたが違う。ケンカ殺法なめるな。
握力に任せて引っ張り、引きずり、持ち上げる。腕力はこの場合あまり関係ない。振り回す、下半身の力。
勢いづける、そのまま・・・ぶんっ・・・投げたっ
281 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 12:48:34.52 ID:HeKV+RNd0
「ォおおおああぁらぁああっ!!!!!!」
腰からの上半身スイング。壁に叩きつけられたがまったく堪えていない様子だ。
弾薬はすでに9mmが僅かと7.62mmがいくつか、といった程度。
ここまで散々打撃と銃撃を繰り返してきたのに一向に堪えた様子が無い。
自分たちのダメージは確実に蓄積している。
やはり火力が足りなさすぎた、ということだろうか。もう少し時間を稼げば・・・・
しかし自分はすでに左腕が上がらない状態だ。トクラだってどうやって立っているのか解らない。
このままでは。
このままでは・・・全滅する。
282 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 12:59:12.01 ID:HeKV+RNd0
誰かの声が聞こえる。
姫は 夢を 見ていた。
温かい 夢 だった。
懐かしい 夢でも あった。
姫は夢で過去を見ることがしばしばあった。それは大脳に記録された記憶が流出した現象であるのだが、
姫にしてみれば猫さんか何かが見せたかりそめの記憶なのでは中という仮説を立てなくてはならないほどに意味不明で不確定ではっきりいって、寒々しいときもあった。
自分が自分ではない。自分という人格は新皮質上に僅かに存在を許された程度の記憶から構成される薄っぺらな存在。
私が私であることは同時に、私が私以外の誰かであることでもある。
なぜなら私の人格形成は私以外の誰かがなしたものを踏襲したものだからだ。
姫は自分自身を同定する目印を持たない。
思い出の場所、思い出を共有したひと、なにもない。
283 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 13:04:19.58 ID:HeKV+RNd0
なにも。
無かった。
誰かの声が聞こえる。
今はいる。今はある。
ほんの少しの間だったけど、ずっといっしょにいられた。
愛し合えた。
だから姫は、自分自身の存在をどんなときでも確かめることができた。
下腹部に宿る熱とともに。
自分の体、自分の精神、自分のゴースト。それらすべてが自分自身の思うがままに所有できるものではなかったとしても。
今ここの存在する姫は、誰よりも総一郎の事を愛し守り続ける事を誓い、また誓われた。
まったく陳腐で何を言っているのか解らないような表現だが、深く考える必要は無い。
なぜならまったくその通りだからだ。
血も肉も時間も。おおよそ分けられるものは無いほど、この二人はお互いへの依存を強め合っていた。
この原因は実は総一郎のほうにあったりするのだが・・・それは今は良い。
284 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 13:09:33.06 ID:HeKV+RNd0
さて。
姫は聞いていた。
誰かの声を。
誰かの囁きを。
それは脳が送り出してくる信号だったかもしれないし、脳を管理する第三者かもしれない。
どうあれ、姫は自身の体と精神の乖離の渦中にあり・・・
すでに記憶の2/3は上書きされ、姫を姫たらしめる思い出すら失われかけていた。
しかし姫は聞いた。そして思い出した。
『このままじゃ、全滅する。』
だけど今の私になにが出来るというのか。
電磁気の影響で脳はうまく回らない。麻痺している状態に近い。この状態で動かそうというなら、通常の波長、通常の波の持つ力では足りない。
早い話、普通の人間なら。
どうしようも無かった。
285 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 13:14:02.78 ID:HeKV+RNd0
しかし姫は動こうとした。
たとえ動かないと解っていても。
総一郎のため、自身のため。
絶対にこのまま終わらせたくは無い。
薄っぺらで、微弱で、いつ消えてもおかしくないような意識だった。
だけど、その姫の叫びは脳内に響いたのだった。
助けて。
助けてあげて。
助けたいの。
お願い。
286 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 13:19:00.21 ID:HeKV+RNd0
そして。
誰かの声が聞こえる。
今、ここで。姫に力を貸してくれるものは。
1.聴いた事の無い女の人の声だった。
2.猫さんの鳴き声だった
3.総一郎の声だった。
4.ノイズが聞こえた。
5.その他
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 13:21:29.92 ID:VRlgVOF7O
>>286うはっ・・・ここでか。
1が、妥当かな?
288 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 13:21:40.29 ID:HeKV+RNd0
いきなりだがッ!!
これで今日の分終了ッ!!
再開までに答えをどうぞ。一番多い奴行きます。
恐らく一番重要なやつっすね。最初からこれだけは入れようと画策してたww
複線とかヒントになるかも。まー・・・気楽に行こうぜwwww
質問要望批判批評その他諸々受け付けてまーす。
ってかもう・・・・寝ないと・・・・・シ・・・・ヌ.......
289 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 13:24:04.12 ID:i+HHqyro0
2.猫さんの鳴き声だった
安らかに、そして泥のように眠ってください。
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 13:44:10.87 ID:8XVkNnnjO
2かな?
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 13:46:03.79 ID:lTW22mv60
2.猫さんに賭ける
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 14:07:20.72 ID:zoo8JvS20
聴いた事の無い女の人の……、イズミのことは一応知ってるんだよな?
293 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 14:11:54.24 ID:VDafAaw8O
2…かな?
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 14:18:48.34 ID:Sb1f+rxc0
2
295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 14:40:17.07 ID:lTW22mv60
ほしゅ
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 15:00:58.65 ID:VDafAaw8O
ほろうばすてぃおんー
297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 15:22:46.79 ID:8XVkNnnjO
死守
298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 15:39:29.27 ID:IhwTDjFw0
保守
299 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 15:52:21.70 ID:VRlgVOF7O
保守
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 16:16:11.86 ID:Sb1f+rxc0
ほせなたちー!なんですー!
301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 16:41:34.28 ID:Sb1f+rxc0
保守
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 17:01:37.56 ID:Sb1f+rxc0
保守
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 17:23:09.39 ID:8XVkNnnjO
死守
304 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 17:47:24.86 ID:lTW22mv60
しゅ
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 18:08:31.09 ID:lTW22mv60
しゅ
306 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 18:35:18.87 ID:TsseACQ20
しゅーくりーむ
307 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 19:00:19.49 ID:lTW22mv60
しゅーべると
308 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 19:20:39.35 ID:AvV6xJ5GO
しゅーまっは
309 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 19:51:33.05 ID:Sb1f+rxc0
しゅーまい
310 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 20:24:22.36 ID:AvV6xJ5GO
しゅーれでぃんがー
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 20:29:44.89 ID:rNgWdtdt0
今北。
前スレ途中までしか取得できてないorz
どなたかJaneDat上げてもらえませんか・・・
312 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 20:54:30.10 ID:lTW22mv60
しゅーしゅー
313 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 21:20:53.66 ID:lTW22mv60
しゅこーしゅこー
314 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 21:38:47.57 ID:lTW22mv60
こーほー
315 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 21:41:27.61 ID:Sb1f+rxc0
保守
316 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 22:05:48.31 ID:dlMiMLwX0
どもー。
317 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 22:24:16.63 ID:dlMiMLwX0
>>292 イズミではないですねー。
選択肢は皆さんよろしいですか?
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 22:43:17.62 ID:lTW22mv60
俺は済ませてるさ保守!
319 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 22:45:00.59 ID:Sb1f+rxc0
OKですー!
320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 23:02:58.44 ID:8XVkNnnjO
OK
321 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 23:21:33.70 ID:lTW22mv60
保守なんだよ!
322 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 23:33:01.79 ID:LznqqqBxO
マジでみんな2なのか!俺には即死ルートにしか見えなくぁwせdrftyふじこlp
俺は1にしておく・・・
323 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/15(土) 23:39:49.99 ID:ohcFfdYS0
まだしばらく保守でよろしくですー。
即死は無いよー。複線とあわせて考えていただければ答えは見つかるかと。
324 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 23:40:17.68 ID:zoo8JvS20
対話するシーンが見たいから1で
325 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 23:43:48.97 ID:lTW22mv60
伏線考えようと思うと頭が疲れるだけなので思いつきで選んだ俺だから困る
326 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/15(土) 23:56:13.10 ID:TsseACQ20
327 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/16(日) 00:15:47.18 ID:2eZ4lvOu0
328 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 00:29:36.32 ID:2eZ4lvOu0
ほしゅ
329 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 00:50:43.22 ID:2eZ4lvOu0
保守
330 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 01:14:26.29 ID:/uRGUWD10
自己保守
331 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 01:34:22.64 ID:Z1TmZyxS0
ほしゅ
332 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/16(日) 01:39:24.32 ID:2/Lf6bPw0
寝る前に顔出し。
乙ですー。
333 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 01:59:52.95 ID:0LCSBImp0
保守
334 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/16(日) 02:16:27.86 ID:2/Lf6bPw0
ほ
335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 02:19:28.59 ID:0LCSBImp0
ほしゅですー、ほしゅなんですー!
おやすみー
336 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 02:36:33.90 ID:Z1TmZyxS0
しゅしゅ
ほすゅ
338 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 03:17:55.58 ID:/uRGUWD10
自己保守
339 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 03:32:19.62 ID:Z1TmZyxS0
ほしゅ
340 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 04:03:50.13 ID:Z1TmZyxS0
ほしゅ
341 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 05:03:14.11 ID:vRDjjEgzO
保守
342 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 05:47:56.14 ID:9EJ0U4BVO
保守ですよ、ほしゅ
343 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 06:05:28.54 ID:/uRGUWD10
昼ごろ再開できたら良いな保守
344 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 06:31:48.31 ID:aMrCQ+EOO
wktk保守
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 07:01:47.72 ID:8nJXVDgnO
保守
346 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 07:24:48.10 ID:aMrCQ+EOO
保守
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 08:02:18.10 ID:aMrCQ+EOO
保守
348 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 08:50:55.54 ID:aMrCQ+EOO
保守
349 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 09:31:16.41 ID:3r0UPYKs0
保守
350 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 09:31:20.28 ID:vRDjjEgzO
保守
351 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 10:03:38.85 ID:jqWRiBrv0
保守
352 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 10:32:03.31 ID:vRDjjEgzO
保守
353 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 11:00:53.19 ID:vRDjjEgzO
保守
354 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 11:37:17.95 ID:0LCSBImp0
ほしゅなんですー!
355 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 12:05:18.76 ID:Z1TmZyxS0
保守を…保守を!
356 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 12:09:16.37 ID:/uRGUWD10
さて・・・そろそろか。
357 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 12:13:05.52 ID:/uRGUWD10
みんなー、用意はいいー?
358 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 12:14:13.98 ID:gGfnIQPr0
たまたま覗いたこのタイミングで来るとはw
期待
359 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 12:18:02.11 ID:PEHOgdjV0
360 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 12:18:24.07 ID:ZOTkSTrSO
wktk!
361 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 12:29:06.91 ID:/uRGUWD10
362 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 12:34:17.63 ID:/uRGUWD10
私はこれまで、それが何を言っているのかは知らなかった。
知る由もなく、また理解しようとも思わなかった。
だけど今。
猫さんは。
心理の深層、意識の向こう、脳の深部、到底到達できない感覚野。
そこがふいに感覚を訴えるようになってきた今の私には、猫さんの言うことが聴覚、認識。
そういったものをすべてぶっ壊して新しい知覚を形成して行く。
363 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 12:40:06.34 ID:/uRGUWD10
にゃー。
手伝ってくれるの?
にゃー。
助けてくれるの?
にゃー。
私に力をくれるの?
にゃー。
っていうかニャーしか言わないのかよ。
うるせえな。(cv.若本)
うわっ!?喋った・・・。
364 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 12:41:35.33 ID:Z1TmZyxS0
ちょwwwwwww若本wwwwwwwwwww
365 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 12:48:07.93 ID:/uRGUWD10
吾輩は猫である。唐突だが君は我輩に助けを求めた。という訳で力を貸そう。原始野の一部を復活させる。
お前さんは知らないだろうけど、今お前さんを取り巻く状況はかなりやヴぁいぞ。ただ目覚めてもダメだ。
それに総一郎とか言う若造を助けたいのだろう。であれば我輩を選んだのは正解だ。
原始野を復活させれば本来機能しない生物的な、根源的な本能が力を発揮するようになる。
自己暗示と潜在能力という非常に融通の利く言い訳のようなパワーだ。精神退行などの心配はしなくてよい。我輩に任せろ。
人間は本来筋肉の力をセーブして使っているという説は知っているだろう。その分の筋力も開放する。
また・・・お前さんは良ーい脳をもっている。こと反射、判断、等に関しては右に出るものはいないだろう。
ただし、ここからは自分の体だとは思わないことだ。
車の運転経験があるなら解るだろうが、自分の力が及ぼす範囲をよく考慮することだ。さもないと、ひどい事になる。
今までのようにはいかない。仮に現在解放した力で総一郎君を抱きしめてみたまえ。きっと死ぬぞ。
・・・・・・総一郎さんは今、どうしてるんですか?
366 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 12:50:24.16 ID:gGfnIQPr0
>良ーい
若本ボイスで克明に再生された
367 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 12:55:10.99 ID:/uRGUWD10
それは目覚めてみて自分の目で確かめれば良い。ただ、そこまで君が強く、強くならなくてはならない状況にあるということさ。
それからこれはオマケだけどね。
君、いや我輩たちの脳に満ちているマイクロマシンのタンパク分子を一部改変してみた。
筋肉と細胞を活性化させ、燃焼エネルギーとするつもりだけどリストーナとして稼動する可能性もある。筋細胞の維持に役立つだろう
猫さん。あなたはなぜ、ここまで私に協力してくれるんですか?
368 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/16(日) 12:57:23.25 ID:2/Lf6bPw0
最終回……そうか……
369 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 12:59:09.06 ID:ZOTkSTrSO
スプレーエンドにならない事を祈る
370 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 12:59:57.28 ID:/uRGUWD10
もっともな疑問だね。
君は我輩が何者なのかを考えたことはあるかね?
君の辛い経験から逃避するために君自身が生み出した虚像?
君の妄想から作り出された話し相手かな?
あるいは憑き物かなにかの類か・・・
これはどれも正解で、どれも不正解だ。
我輩は猫である。
それ以上でも以下でもない。
・・・なァんてのは冗談だ。
我輩は意志、情報として存在し君の脳に居住している。
体を持たぬものは相対性理論で説明されるこの世界では存在しえない。ゆえに我輩には君が必要なのだ。
本来量子論の世界できったはったしていた我輩はなにかの流れに飲み込まれ、そして君の脳に宿った。
ゆえに憑き物という言い方は間違っていないが、通常用いられる意味での『憑くもの』など存在しないことは言うまでもない。
我輩は意志なり。自我はまだ無い。君とこうして話しているようで、実は意志が存続のために君を利用している結果に過ぎない。
解るかな?意志は君の一部を借りて君と話している。君は今君自身と話しているのだよ。
ああ、なに。深く考える必要はン無ァい。
371 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 13:02:15.72 ID:/uRGUWD10
372 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 13:09:57.29 ID:/uRGUWD10
ただ我輩は、あまり押しかけてきたものにでかい顔をされるのがいやなだけだ。
それは君であり、また君の内、いいや、違う、君を内包する意志、最初にこの体の遺伝子を持って生まれてきたもの。
今なら解るだろう。君は彼女を知っている。いや、知らされた。
彼女は再誕する。
なんなら君達の自我の融和を後押ししてやっても良い。君が融和を拒み彼女を駆逐するなら気まぐれに手を貸s
あー、もうなんか長ったらしいのでいいです。
君が聞きたいといったのではないか。
言ってませんー。それに・・・私が私ではないことは知ってましたし。
でも、私は私にしかない思い出を持っています。総一郎さんを助けたいとも思います。
だったら思うままに生きればいいんです。彼はそう言ってくれました。
私はどうなったって構いません。彼が危ないなら私はこの意志を持って身を投げ出しますよ。
373 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 13:11:52.23 ID:aMrCQ+EOO
出遅れたー!!
テラwktkスー!!!!
374 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 13:22:41.26 ID:/uRGUWD10
そうかい。そうかい。まぁ好きにすると良い。そう言うと思っての身体強化だ。死んではくれるなよ。
はい、はい。一応、言っておきますね。
ありがとう。あなたのおかげで総一郎さんを助けられるなら、あなたへの態度も改めなくちゃいけないのかもしれませんね。
その必要は無い。我輩は未だここで自身が何をなすべきかを知らぬ意志。ここに来たのは偶然との必然ともつかぬが・・・
我輩も君等を一度見て、その破局を見たいとは思わんでな。
それともう一つ。
我輩は君たちの住む世界とは違う場所に住んでいた。
我が吐いた血を君たちとは違った生命と考えるなら、君は今まさに生命の源流に一番近い場所にいると言って良い。
解るだろうか。無生物と生物の狭間だ。ただの有機化合物と生命を隔てるもの。そこにあるのは天文学的な数の偶然だ。
我輩が無生物の側から流れてきた意志なら。
解るか?ライフストリームだよ。ふふふふふ。君は我輩という存在からそれを知覚できる数少ない人間だ。
そして大半がそうであるように個人がそれに気がついたとしても自身の生物としての安定の確保のために異物は圧縮し、マントルの底に沈めてしまう。
しかし今君は量子論の世界から加護を受けた。生命という現象を支える偶然という力が君に味方する。
超自然的なことを言うようd
あの、だから長ったらしいんですってば。もう目覚めて良いですか?
375 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 13:31:27.36 ID:/uRGUWD10
君って娘は・・・好きにしたまえよ。・・・最後にいっこ。
死ぬなよ。生命にとって、死は絶対なのだから。
なにがどう絶対なのかは知りませんけど・・・では。
行ってきます。
376 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 13:43:49.98 ID:Z1TmZyxS0
猫さんパワーは一体どれほどか…
377 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 13:43:57.62 ID:/uRGUWD10
総一郎は焦っていた。
というかすっげぇ困っていた。
トクラ達が地下に降りてきて五分足らず。すでにカジとシンジョーが殺され、首謀者である二人はまだ伸びたまま。
そして目の前には脳改造手術を受けた殺戮機械。
弾丸はすでにあとがなく、このままでは脱出するどころではなく殺されそうな勢いだった。
もちろん死ぬ覚悟はできている。
だが姫を殺される覚悟などあるはずはなく、それに対してどれ程抗おうと思っても、目の前にいる死体とどう戦ったものかと考えあぐねてしまう。
どちらかが囮になり、その隙に、とも持ったがトクラが囮になったところで一瞬でばらされるだろうし、
トクラに姫を任せたとしても意識を失った姫をいかに運ぶこともできはしない。
姫を固定していたその他の器具はすでに外してある。
378 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 13:52:41.86 ID:/uRGUWD10
「・・・・うっ・・・・。」
「ああ・・・・」
うめき声。
誰かと思ったらそうだ。この二人がついに目を覚ました。
反対側。
イズミとミツヤだった。
イズミは自身が弾き飛ばされ意識を飛ばしていた事を瞬時に理解。まだふらつきながらも何とか状況を把握し・・・ようとして。
血みどろの部屋を見て顔をしかめた。シンジョーの血だ。そしてなぜだか起動したヤマザキっぽいものが未だ健在であり・・・
だというのに自分がまだ生きている理由を一目見て理解した。
「ヤニシキ イズミ!お前はこの死体のどこにCPUがあるか解るか!?」
379 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 14:03:55.66 ID:/uRGUWD10
イズミに意識が戻った事を遠目に確認したトクラは、そのまま殺してやりたい衝動をこらえてそう訊いた。
弾丸を集中させれば装甲、いや防弾構造もただではすまないことはすでに示されている。
であればなんとかCPUを破壊できれば・・・ヤマザキはただの死体に戻る。
そしてイズミは本来機能しないただの死体になっていたヤマザキと、そのような処置を施した技術屋を殺した本人だ。
その時になにか見なかったのか、というのだ。
そして実際少なからず知識と、以前見た記憶のあるイズミは答える。
「背中、肩甲骨の裏側は?」
以前見た個体はそこだった。一番撃たれ難い場所、かつ一番頑丈で一番動作を阻害しないポジション。
そして脊髄に直通路を持て、網膜などからの情報を受け取りやすい場所。
それらを考えた結果だ。
380 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 14:16:32.02 ID:/uRGUWD10
そして実際トクラもそこが怪しいと踏んでいた。まだ確認はしていない。
しかしイズミの一言でほぼ確信を持てていた。さっきから微妙に庇うような動きは無いではない。背中を見せないのは基本だろうが・・・
ともかくも。
「っで・・・・っく・・・・・」
ミツヤが立ち上がる。そして総一郎の姿を確認、抱えられた少女を見て・・・困ったような顔をする。
イズミ派それに対して、まだ無表情である。自分からその娘を奪うなら、とこの状況でもまだ言いそうだ。
しかし今は。
目の前にいるバケモノを葬る方が先である。
「あなた達、銃は?まだ持ってる?」
381 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 14:32:29.13 ID:/uRGUWD10
しかしこの問いにはNOだ。ドラムマガジンはすでに空になりかけだし。イズミのトカレフは使用不能だ。その弾装だけ他に回すことはできるが。
箱のような強化服を脱ぎ捨て、身軽になったミツヤが前に出る。
総一郎は、姫をこのまま連れ去ろうとしている。
すでに姫は一個の人間として生きていけるよう遺伝子的欠陥は修正されている。あとは自分達から奪い返そうと考えていておかしくない。
イズミとしてはこのまま逃がす訳にはいかないだろう。
ゆえにミツヤは自身のとるべき行動をいくらか選択しなければならなかったが、しかし姫を哀れむ気持ちが無いわけではなく。
イズミが総一郎支援をイマイチ踏ん切れ無いところで、自身で動く事にする。
382 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 14:34:58.19 ID:/uRGUWD10
総一郎が踏み出す。挑むとして、しかし自分から飛び込んだところでどれ程有効な手を打てるとも解らない。
今現在満足に稼動するのは残念ながら右腕だけだ。いや満足に動くとこなんて無い。それでも、やる。
ニ方向から攻めることでいくらか背後に回れたミツヤが飛び掛る。
ヤマザキはそれを振りほどこうとするが、総一郎が前方から接近、銃身を後ろに倒された上体で前方向に攻撃しようとしても
バランスを崩すだけなので、まずはミツヤを始末しようと腕を伸ばし、その首に絡めたミツヤの筋肉質なそれを掴むとギリギリと締め上げる。
馬鹿力である。まったく規格外の万力にかけられたように,指が食い込み始め、血が滲んだ。しかし離さない。
総一郎が振りかぶる。脳を揺らしてもムダだとは思ったがしかし殴る場所が他になかった。
どっちにしろ視覚を潰せばかなり楽になるはずである。顔面に叩き込もうとして・・・しかしヤマザキはミツヤを引っ掛けたまま跳躍。
――っどがぁあん!
383 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 14:43:28.43 ID:/uRGUWD10
背中から、自身から壁に向かって全力跳躍。ミツヤが押しつぶされた。衝撃もあいまって何トンという負荷が胴体にかかる。
流石に体から力が抜けた一瞬にヤマザキは脱出。しかしその動きもよんでいたように総一郎が迫っていた。
しかしなんの捻りも無い一撃しかとりえの無い総一郎の拳はかわされてしまう。大振り、空振り。
右に回られる。受けの姿勢をとる前に体当たりを食らう。結構体重あるほうだというのに吹っ飛んだ。相当のエネルギー。
恐ろしい相手だった。反作用で自壊しないのが不思議だ。
再起したミツヤがまたしても飛び掛る、しかし今度は捕まえようというのではなく体重をかけた前蹴りだった。
姿勢の低かったヤマザキはそれを食う事になるが、そのまま足をとり、ここにきて初めて投げ技が出た。
大振りだった。90kg近い成人男性を足だけ掴んでぶん投げた。
どざっ。
384 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 15:04:07.33 ID:/uRGUWD10
ほんの少し絡んだだけだというのにこのざまだ。技術は無いがとにかく硬く、そして力が強い。
全身を強く打ち立ち上がることも困難だったが、それでも手をつこうとした総一郎の眼前。
とん、と。
姫が。
足を付いて立っていた。
385 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 15:05:36.10 ID:aMrCQ+EOO
姫ktkr!!!!!!
386 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 15:11:09.98 ID:Z1TmZyxS0
ktkr
387 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 15:18:13.99 ID:/uRGUWD10
「総一郎さん。」
痛みをこらえて立ち上がる。見上げるそこには確かに姫なのだが・・・姫以外の誰かもいるような。
「私がやります。」
バカいうな。おまえ、おまえは・・・ダメだって。
「大丈夫ですよ。」
にこり、と。
笑った。
確信を持ったように、
姫は一歩を踏み出し、
あとはまったく見えなかった。
388 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 15:22:17.82 ID:/uRGUWD10
速い速い。速いなんてもんじゃない。一歩で接敵するや否や強烈な猫パンチというか、右ストレート。
あれだけやって揺らがなかった奇妙な死体の体がそれだけで大きく歪んだ。
その隙に、一度回転を加えた裏拳が心臓のあたりに叩きつけられた。的確、かつ強力。
血が通っているならこれが利かないという事は無いだろう、しかし7.62mmでも耐え切る皮膚が、姫の小さな拳の形に思い切り凹んだ。
銃身の位置を調整することで自然と右足が上がりそれを準備動作として膝を持ち上げ勢い踏み落とす。
ヤマザキの膝に直撃、左足、間接より下がぐしゃっと潰れた。
体表面の強化はもちろん縦方向からの圧力にも強いが、全体構造にナノ構造が反映される訳ではなくせいぜい耐えられて20GPa、
これも局所的なものであり、弾丸を受け止めるという機構は知能組成の技術があって始めて実現されている。
つまりこのように他方向からいきなり衝撃を受けると耐え切れなくなるのだ。
さらに弱点はある。
389 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 15:29:35.43 ID:/uRGUWD10
高い弾性、あるいはヤング率を持った組成は衝撃を他方向に分散させ逃すように組成されているが、その方向が合致してしまうと局所破壊が発生してしまう。
要するに自壊だ。分子の結合がばらばらになる。もともとマイクロマシンで実現している構造なので崩れるときは速い。
姫はそれを知ってかしらずか、しかし知っていたとして果たして姫ほどの動きで戦える戦士などいはせず、
今現在の姫はまさしく歴史に名のある武将が死に際の獅子奮迅を見せるが如しだった。
中国の故事のセオリーの死ぬ前に何百人とかのザコを蹴散らしてから、だったりするあれだ。
死に際なんて・・・シャレならん。
ヤマザキが咆哮した。
姫の連打は壮烈だった。休む間もなく四方八方から。
粉々にせんばかりの勢いで。
しかしただ黙って細切れにされるようにCPUはプログラムされていない。姿を追い、掴み、潰すそうと試みるが、
とっさの動き、判断で壊れかけの死体が姫においつけるはずもなく。
390 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 15:37:45.11 ID:/uRGUWD10
大きく振りかぶったこぶしを叩きつける。しかし姫はそれから逃げることなく、両腕で止めると(!)その腕を取り、跳躍。
頭上をまたぎ腕を捻る、片側にバランスを崩した無警戒な脇に肘鉄を入れる。一瞬体が伸びた隙を突いて足を払おうとするが、しかしウェイト差がここででた。
掴まれた右手を振り回し、しかし離れない姫を壁に叩きつけ、ようとしたが今度は腕を軸に回り、上方に飛びやがった。中国雑技団か。
着地、背後を取った姫だがしかし、反応と判断はCPUを積んだヤマザキも同等だ。
下段、と見せかけた上段回し蹴り。格闘センスには欠ける姫は下段を回避するため滞空しており、見事に回し蹴りが炸裂、
滞空していた姫は横方向のベクトルをいきなり付与され壁際まで飛ばされ、たのだが、なんと空中で姿勢を直し壁に足を付いて(!)ヤマザキに飛び掛った。ワイヤーアクションか。
がぁーーっ!!
と唸るもむなしく姫の爪は鋭かった。向かう姫に振り下ろした自身の勢いがあいまって、姫の爪はついにヤマザキの片腕を切り落とした。
みぎっ、という形容詞し難い音を立てて腕が宙に舞った。
391 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 15:52:39.65 ID:ZOTkSTrSO
姫強eeeeeeeee
392 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 16:03:09.31 ID:/uRGUWD10
「姫!背中だ!そいつをうつ伏せにしろ!」
このまま細切れにするという殺し方もあったが、しかし姫がヤマザキのもう片方の腕を引くと、ヤマザキは用意に転倒し、
そして狙い済ませた手刀が脊髄に入るとついにヤマザキの四肢は挙動信号を遮断される。
あっけないまでの決着。
馬鹿みたいに強い。そう、強い。技術がどうとかの裏づけはもちろん強さだし、戦力だ。しかし姫のこの動き。
一体なにが起こったというのか。
トクラが歩みでる。すでに動けなくなったヤマザキの背中。
確かにそこにはなにかが埋め込まれた跡があった。縫合痕。
「・・・・・・・・・」
393 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 16:05:20.10 ID:/uRGUWD10
トクラは何も言わなかった。
ただ黙って残りの弾丸をかき集めたAKMを向けた。
どかん!!がん!がががががががっ....
CPUが破壊され、周囲の神経ネットワークが寸断され、
脊髄に電流を供給し生命維持を強引に存続させていたバッテリーも破壊された。
動かなくなる。
完全に。
やっと。
殺されて、仲間を殺され、そして自分自身は二度目の死を受け。
さらにトクラにここまでの負担をかけてしまった。
ヤマザキの顛末。
この事態の責任は一体誰のものなのか。
この世に誰一人としてみたことのあるのもはいないもの。
トクラの涙が静々と流れていた。
394 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 16:05:40.59 ID:/uRGUWD10
ここでCM
395 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 16:09:46.10 ID:ZOTkSTrSO
保冷剤乙!
かれこれもう4時間も書いてるけど大丈夫か?
396 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 16:14:30.38 ID:/uRGUWD10
問題ない。
いっちゃん辛いのは人イナーイことorz
397 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 16:14:43.72 ID:aMrCQ+EOO
乙です!!!!
398 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 16:15:59.44 ID:TEBYOk7E0
オツ
つユンケル
てか、アレ高くね?
399 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 16:17:06.99 ID:Pi2HHjTl0
400 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 16:18:25.64 ID:ZOTkSTrSO
>>396 見てる人はいると思うよ
ただ流れを切っちゃうと昨日とないぬ本家にいた恐い人達に叩かれそうだからあまり書き込めなかったけど
401 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 16:24:24.99 ID:/uRGUWD10
いや書き込みが無いとどうにも一人相撲な感じがして実はすごい萎えるwww
もう慣れたけどね。
402 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 16:27:52.36 ID:Z1TmZyxS0
しばらく離れているうちにCM入ってたのか
そして今更乙
403 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 16:28:26.36 ID:ZOTkSTrSO
ところで次回作も書く気ある?w
404 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 16:32:50.92 ID:/uRGUWD10
どうだろうwwwその気になればねwwww
ただ実際、毎日保守していただくわけにも行かないし・・・負荷が勝っちゃってる気がする。
はっきり言って今のペースは俺的異常www一日20KBとかムリスwwww
405 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 16:41:09.77 ID:2eZ4lvOu0
wktkwktkwktk!!!!11!!!1!
406 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 16:48:58.38 ID:ZOTkSTrSO
>>404 この物語が終わったら小説書く人が一人減っちゃうのか…なんか淋しス
今協賛とかに書いてる人は保冷剤
狛犬
二郎剤
ミミタソ
止血剤
だけかな?他にもいたような気が…
407 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 16:56:30.44 ID:/uRGUWD10
まー本家さえ存続していればいつか短編書く気になったときスレ立ててくれるだろうしwww
って、まだ終わってないよ!
408 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 17:12:21.39 ID:gGfnIQPr0
終わるまではきっちり付き合うぜ!
409 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 17:15:11.43 ID:/uRGUWD10
410 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 17:22:51.31 ID:Z1TmZyxS0
これから晩飯のために出かけなきゃいけない…
後は任せた!
411 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 17:26:58.96 ID:/uRGUWD10
総一郎は答える。厳然と決意を。
一人の人間にそれぞれ異なる一人を求めている二人がいる構図。
第三者、例えばミツヤの視点から見ればそうだっただろう。
「先に言っておくけど、私は別にその娘を悪いように扱おうってわけじゃない。人としての生活を保証できる。」
「強引に連れ去っといてよく言うな、あんたは。そろそろ聞いて良いか?・・・なにがしたいんだ?アンタは。」
それはまったくもってまったくな質問。疑問であった。
事情を知らない総一郎がそうであるのはまず解るとして、実は事情を聞きかじったミツヤにしても解らない話だった。
まさかミツヤは、死んだ妹を生き返らせたい、なんて本気でイズミが望んでいるとは思っていなかった。
はっきり言おう。
無理だって。
412 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 17:27:33.61 ID:/uRGUWD10
413 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 17:36:40.56 ID:/uRGUWD10
いくら記憶を復元して書き込もうと同じ遺伝子を持っていようと。
それで妹が帰ってくることなどありえない。
ありえんのだ。
それが解らないイズミではない。
では一体なにがしたかったのか。
ここまで盛大に人死にを出してまで。
「・・・・・・生きた証を。」
イズミは静かに語りだした。語り出しから不穏だった。初っ端に『生きた証を』である。こりゃいかん。
おおよそ常人に理解できそうではないな、と総一郎は心中呟いた。
414 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 17:52:17.38 ID:/uRGUWD10
「十二年前、私の妹は複数の男に拉致され、数日間に渡り暴行を受け最終的にばらばらにされて殺された。」
「私にとって妹は半身だった。私は妹の無念を晴らし、また何も知らずに、誰にも知られずに殺された妹でも、確かに生きた良い娘だったって事実を残したかった。」
「その表現手段がこんな形になってしまったのは確かに残念だ。」
「その娘は確かに私の妹じゃない。だけど代わりとしては十分。」
「私はそのためにこの娘を創る手助けをして、そして生まれたこの娘を自分のものにしようとした。」
「そして復讐、妹を奪った連中への報復も同時に行った。どうせ騒ぎを起こすのなら一度で良い。そして結果として、この娘を狙うものはひとまずいなくなった。」
「とはいえその娘だってこのまま日本にいられるわけじゃない。あなたはその辺、どう考えているのかしら?」
415 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 18:06:00.39 ID:/uRGUWD10
「俺が一目みたときからそいつに惹かれていた。理由はどうでも良い。経緯もどうでも良い。ただ俺が本気であることは理解していただけだろう。」
「外見からしてなにか背後がありそうだとは思っていた。その辺に関しても考えてはいたし、いずれ手は打つべきだとも考えていた。」
「自分にはその娘を座敷牢に隠すような真似をせずに保護する用意があった。最低限事実婚の関係を交わすつもりでもある。」
「あなたがその娘をどう思い何を望むのかは知らないが身の振り方は常に彼女が決めるべきことだ。いささかアンフェアなようではあるが、彼女の選択を重視するべきだろう。」
「こんな惨事が起こった原因があなたにあることは明白だがその動機に関して何も言うことが無いように明らかにこれは世論が知るべき事態では無いしゆえに自分はあえて無視する。」
「あなたはこの娘の保護者として振舞いたいと考えており、またその資格があると主張しているようだが、あなたのしてきた行為は保護者としての常軌を逸している。
この娘を将来にわたって面倒をみるというなら、実際に良識を持って判断した時第三者の手に委ねられるべきでそれには自分が適任だと自負している。」
「彼女にかかる危機が去ったというならそれはなおさらである。」
416 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 18:15:29.33 ID:jqWRiBrv0
417 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 18:17:24.52 ID:3dlCpm/S0
418 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 18:24:07.27 ID:/uRGUWD10
ここでミツヤが口を挟んだ。
「ちょっと良いかな。二人ともこのこの面倒をみたくて仕方ないみたいだけど、さてイズミはこの後一体どうするつもりなのかな?できれば君の意見も聞きたい。」
「すでに中国の山間部に居住する用意がある。支援者もいる。」
「娘一人ならどうにかなる。人口の少ないところだ。確かにあなたのそれには劣るが隠れ住むことは不可能じゃない。」
双方、一歩も引かなかった。血だまりの広がる地下、蛍光灯が照らす深夜、いや明け方。
この状況はなんだ、と冷静なミツヤは思っていた。そして冷静だからこう言えた。
「少なくとも自分達と君は争う必要は無いんじゃないか?」
「そろそろ自身では身の振り方をどうしたいのか、聞いてみようじゃないか。」
419 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 18:41:33.22 ID:/uRGUWD10
ついに姫に発言が求められた。
そして姫は。
「私は、少なからずイズミさんの事を知っています。イズミさんがどんなに妹さんを大事に思っていたか、そして妹さんがどれ程あなたを大事に思っていたか。」
「私は理解したんです。猫さんが教えてくれました。猫さんは私の予想以上に物知りでした。」
「イズミさん。私がここを逃げ出した理由をご存知ですか。」
「私は私のために他の誰をか犠牲にすることが一番嫌いなんです。そしてそれはあなたの妹だってそうだったはず。」
「あなたの行動が自己満足であることは疑いようもありません。ですが私もそれを責める気はありません。」
「私の出生に関しては、どうでもいいと切り捨てることもできますが、あなたの妹さんは、確かに私の中にもいる事をここでご理解ください。」
「だけど、私は、自分の一生をどう使うかはすでに決めているんです。」
姫は一つ区切って。
胸に手を当てる。下げた鈴が、一つ。
ちりん、と鳴った。
420 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 18:54:03.95 ID:9EJ0U4BVO
姫・・
421 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 18:56:22.52 ID:/uRGUWD10
「姉さん。ごめんなさい。」
「私は総一郎さんに付いてきます。」
「そう決めたの。だから、どうか、理解して欲しい。」
422 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 19:23:32.75 ID:ZOTkSTrSO
死守
423 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 19:23:36.79 ID:2eZ4lvOu0
ほす
424 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 19:25:59.03 ID:/uRGUWD10
姫はイズミに。
ごめんなさいと言った。
ありがとう、とは言えなかった。
当然の決断といえばそれまでだが。
そして納得しろといって納得するイズミではないが。
「・・・・・・いいでしょう。だけど忘れないで。私はその娘の姉よ。今決定した。」
「ああ。」
「そしてあなたのもとに行くことも・・・この際だから許可しましょう。だけど、その耳はどうするつもりなの?」
現実問題だった。
「その娘が猫の部位を持っているのは、これも現実問題なの。
一応は研究としての体を成さなくちゃいけなかったから。スポンサーと、私の意向もあったことは確かだけど。」
425 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 19:26:58.75 ID:o6fwqv2N0
426 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 19:37:44.88 ID:Z1TmZyxS0
よし、帰還
では俺もwktkさせてもらおうかッ
…ほしゅ
427 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 19:43:52.11 ID:gGfnIQPr0
いよいよエピローグか……? ここはひとつペンを取らねばなるまいな
保守
428 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 19:48:43.13 ID:/uRGUWD10
「中国で、すでに手術の準備はできている。完全になくすことはできないけど、簡単な整形手術で目立たなくすることはできる。」
「どうせ闇医者なんて知り合いいないでしょ?私に任せなさい。その娘の戸籍も用意してある。中国国籍だけど。」
「まぁ、これくらいの準備はしている。できる。」
「・・・・助かる・・・。」
釈然としない総一郎。それもそうだ。怪しいと思わないはずは無い。しかし今現在その方向に頼れるのはイズミだけで・・・
「総一郎さん。大丈夫ですよ。」
姫だった。
「私はイズミさんを知っています。大丈夫です。手を出さずにはいられない、んですよね?結構太っ腹なんですよ。この人は。」
笑いながら言っていた。それは信用するしかなかった。
そしてイズミが、纏め上げるように発言し、そして事態は収束へ向かう。
429 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 20:01:39.61 ID:/uRGUWD10
「私とミツヤ、そして・・・・なんて呼ぼうかしら。この娘はこの足で港へ向かう。すでに船が待っている。」
「あなたはその間、できるだけ平穏にしてなさい。ちゃんと家財道具揃えとくのよ?部屋が狭いようだったら引越しなさい。」
「そして、私とミツヤはそのまま潜伏し、ほとぼりが冷めたら帰国し―――」
「そいつはズルいな!!!」
トクラだった。
どこかで聞いたような事を叫んでいた。
イズミに銃を向けていた。
すでに9mmは使い切り、7.62mmもヤマザキを殺しつくす際に使い果たしたはずだ。
ゆえに。
トクラは357マグナム弾を装填したコルトパイソンを構えていた。
430 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 20:02:50.75 ID:Z1TmZyxS0
…トクラさんの存在を忘れていた
431 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 20:04:38.75 ID:/uRGUWD10
ヤマザキの死体、その右足。
任務に赴くときは装弾して忍ばせる隠し武器のリボルバー。
弾は6発、ヤマザキの気分にもよるだろうが恐らくすべて.38スペシャルだろう。
そして片方の靴下からはさらに強力なマグナム弾も回収していた。
計12発。その中にはヤマザキが趣味で持ち歩いていたHP弾も含まれている。
「あなたのような危険人物を放っておくことは公安として看過できない。」
小さな手だった。
しかし特徴的なベンチレイテッド・リブのフルラグ銃身は一切迷いなく。
動機は何であれ、明確な殺意を持って彼女は口上を続ける。
「私に逮捕権は無いけれど重大な破壊活動をしかねない人物が国外に逃亡しようとし、またそれを止める手段が無いなら。」
口上は続く。しかし、総一郎には解っていた。
私怨による復讐。
今のトクラが行おうとしているのはそれだ。
「私は、あなたを撃つ。死にたくなければ手を上げろ。膝をつけ。」
果たしてトクラは、イズミが素直に投降したとしてそれを撃たずに済ませるのだろうか。
いいや、ありえない。
と、総一郎は思った。確証は無いしどう見ても浅はかな判断だったが、同時に今のトクラは何をしてもおかしくは無いと誰に思わせる程に。
張り詰めていた。
というか。
半笑だった。
433 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 20:28:18.89 ID:/uRGUWD10
そしてまたイズミも、このまま投降するはずはなかった。
今ここでイズミが欠ければ、最悪姫の身に再び危険が及びかねない。
トクラの行動は道理は付けているがしかし私怨によるものであることは疑いようがなかった。
かといって確かにこの事態を招いたのはイズミ本人で。
「私の問題よ。あなた達。逃げなさい。ミツヤ。あなたも。」
そう言うとイズミはトンファーを握る手に力を込めた。
抵抗する意志を確認したトクラの行動は早かった。
そしてミツヤの行動も早かった。
がぁん。
たったそれだけの動作で一連の事象は連鎖的に起こり、それもまた一瞬で終わる。
どいつもこいつも、まったく自然かつ当然に動き、それらすべてのタイミングが合致した。
イズミが抵抗の意思を見せる。トクラが迷うことなく発砲。
そしてミツヤが両者の間に割って入る。
腹に入った。
そして倒れた。
434 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 20:28:25.57 ID:2eZ4lvOu0
その描写があったことは何となく覚えてるよ。
wktk
435 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 20:30:17.88 ID:Z1TmZyxS0
そしてまた一人…
436 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/16(日) 20:37:03.53 ID:/uRGUWD10
トクラは再度イズミに銃口を向けようとして。
今度は俺が立ちはだかった。
たった一瞬で。
今度ばかりはトクラも止まった。はっきり言って死ぬかと思った。
というかなんで撃たれて無いんだろう。だとしてこれはチャンス。
「あんたの目的が報復なら、もういいだろう。」
足元には、腹から大量の血を流し、ぴくりとも動かないミツヤが転がっている。
怨恨だというならこれでアイコだ。
後は、トクラの慈悲に頼るしかない。
「頼む。」
頭を下げた。視線の先にミツヤの足と、血だまりがあった。
そして隣には、同じく頭を下げる姫がいた。
頭を下げた。視線の先にミツヤの足と、血だまりがあった。
そして隣には、同じく頭を下げる姫がいた。
しばらくの沈黙。
そしてトクラは
「・・・・・・・・・ふ。」
何もかもがバカらしい。
そんな吐息だけ漏らすと、銃を俺に押し付け。
「もういい・・・・・・。もうやだ。みんな死んじゃえ・・・・・・・・・・・。」
底なしの絶望と悲嘆。吐き出すようにそれだけ言うと、さっさと自分達の横を素通りし。
幽霊のように無音で、死者のように空虚な足取りで。
階段を登り、どこかへ消えた。
行ってしまった。
どこかに。
行ってしまった。
438 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 21:01:07.77 ID:Z1TmZyxS0
そして誰も…いやなんでもない
もうすぐ終わりか…淋しいな
基本的に実験施設であるため、十分な光量の蛍光灯が常時付けっぱなしになっている。
ほとんど外出する者はいなかったし、出来ないものもいた。
だからこのムダに明るい施設内に昼夜という概念はいつしかなくなり。
蛍光灯の光で隅々まで照らされた世界に、猫と狂人と詰めるような日々は、決して楽しいものではなかったが。
それでも彼女がいたから俺は生きていたのだ。
腹が熱い。やばいくらい。
血が抜けていくのが解った。しかしどうしようもない。
意識も遠くなる。痛みも遠く。
そして脅威も遠く。
ああ、俺はやったぞ。
体張ってイズミを助けたぞ。
すげー。かっこいー。俺最高。
でも、死ぬのは最低。
聞こえるよ。ああ聞こえる。どこからか俺を呼ぶ声。でもそれはガン無視だ。
聞くべきは耳から入る情報。俺はまだ死んでない。死ぬまでイズミの声を聞き続ける。
悪くない。
さようなら。
「ここ!押さえてて!強く!とにかく強く!!」
イズミが必死に止血点を押さえさせる。
ぎりぎり、ぎりぎりと。
何か助ける方法はないかと思案する。しかし今はただ止血するしか思い至らない自分が腹立たしい。
するとイズミは自分を置いて立ち上がる。どこへ行くのかととおうかと思ったが、聴く前に早口で答える。走り出しながら。
「止血剤とって来る!」
止血剤。マイクロマシンのことだろう。なるほど死人動かすくらいの性能があるなら、あるいは。
かくしてイズミが階段下の秘密の小部屋から強奪してきた組織修正ロボットはミツヤの静脈に注射され。
一番損傷の激しい部位に集中し始める。
443 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 21:38:55.99 ID:2eZ4lvOu0
wktk
444 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 21:42:21.72 ID:ZOTkSTrSO
このシリアスなシーンで止血剤とは…流石だな保冷剤
しかしただ投与しただけでは不十分、どころかほとんど効果は無い。
強烈な再生に間に合うだけの血糖値、そしてたんぱく質のストックがなければマイクロマシンはものの数分で役に立たないただの分子に成り下がる。
できればポーション風呂(青色一号)すなわちマイクロマシンで満たした水槽にでも入れてやれればよかったのだが、流石にそれを準備する余裕はない。
なぜなら階上にはまだ敵がいるからだ。
一階は総一郎が来た際には誰も、そう、誰もいなかったそうだ。と、総一郎は主張した。
総一郎がミツヤを担ごう、と申し出たが、しかしイズミは頑としてそれを拒否。ミツヤはかなり体重があるだろうに、イズミによって背負われていた。
それで階段を登るのは厳しそうだ。実際階上に敵がいるとしたら今すぐにでも脱出する必要がある。
446 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 21:58:09.95 ID:Z1TmZyxS0
ポーション風呂…実際にやった奴はいたりするんだろうか
448 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 22:02:20.71 ID:Z1TmZyxS0
>>447 どれだけポーション買ったんだwwwwwwww
階上の敵…
一階は総一郎が来た際には誰も、そう、誰もいなかったそうだ。と、総一郎は主張した。
総一郎がミツヤを担ごう、と申し出たが、しかしイズミは頑としてそれを拒否。ミツヤはかなり体重があるだろうに、イズミによって背負われていた。
それで階段を登るのは厳しそうだ。実際階上に敵がいるとしたら今すぐにでも脱出する必要がある。
自分が先行、階段付近の安全を確認。いや安全なんか無い。
待ち伏せの可能性は有り余るほどあった。
ではどこで待ち伏せをする可能性が一番大きいだろうか。
まずは階段だろう。しかしその場合降りてこないのはなぜかという疑問も生じる。
次に考えられるのは駐車場だろうか。ここから脱出するには足が必要だ。どうしても。
最低限この二箇所。
すでに銃は無い。あるのはトクラが一発だけ撃ったコルトのみ。
あの現場から何とか他に弾丸は、と思ったがすでに使い果たしていた。まったく派手にやったものだ。
恐る恐る階段を登る。小細工は無し。少し頭を覗かせて階段を登りきったところから廊下をうかがう。
右を向けば、月明かりが見えた。
左からは血の匂いがした。
左は薬品庫。右はロビーへ通じている。
静かだった。
450 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 22:06:04.02 ID:TEBYOk7E0
>>ポーション風呂すんげー気になる・・・誰かkwsk
451 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 22:06:07.48 ID:gOrp39dU0
452 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 22:12:18.94 ID:Z1TmZyxS0
>>451 な…なんて野郎だ…!
さて、このまま平和に終わりはしないか…
そろり、そろりと。ロビーに向かった。
徐々に近づいてくる出口。
来た時にあったバンはすでになかった。どかした、ということは人が来たということだろうか。
ロビーにただ入るのは危険だと判断したため、実験室側のカウンター裏へ回り、そこからロビーの様子をうかがう斥候に出る事にした。
自分ひとりだ。他にできるやつがいない。
姫はすでにカロリーを消費しつくしたといっているし、イズミはミツヤを抱えている。
ミツヤの容態が心配だった。
あまり時間はかけられない。
ロビー内部をうかがう。閉めっぱなしだったがどうにかずらして隙間から覗く事に成功。
「・・・・・・・」
いた。
三人。
なにごとかを相談している。
ロビーだ。
「・・・・・・・参ったな・・・・・・」
さてどうしよう。このままでは脱出もままならない。
「仕方ねえか・・・・」
覚悟。
ミツヤはそれを示した。
姫もだ。
イズミは・・・知らん。張本人だし無いってことは無いだろうけど。
では、今度は自分の番だな。
もう一回、命かけてみるか。
「入り口付近に三人いる。」
「表からの脱出はこのままじゃ不可能だろうな。」
「そこで考えがある。」
その考えを後押しするように、薬品庫に転がっていた外人の死体はすでに片付けられていたが、
瓦礫の下からほぼ未使用のまま使用者が殺されたAKMを発見する事に成功。
計五つの死体は片付けられ・・・どこに仕舞われたのかは知らないが。
総一郎の提案はこうだ。
455 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 22:36:58.96 ID:iB148hZP0
456 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 22:38:24.74 ID:Z1TmZyxS0
お
総ちゃん活躍か!?
458 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 22:43:14.98 ID:9EJ0U4BVO
>>455 おまwwwwwwwwここで核爆弾投下wwwwwww
まず総一郎がロビーの三人に対し陽動をかける。
そうして薬品庫にまで敵を誘導。しかる後実験室に隠した姫たちがロビー側から脱出。
裏から出ることも可能だがその場合かなり遠回りしなくてはならない上どの道駐車場で見つかる。
不確定要素も予想される不安要素は十分にあった。
まず、陽動に引っかかるかどうかで言えばかなり怪しいものがある。
引っかかったとして三人とも来るとは考えにくい。
最低二人。一人であればなんとかなるだろうと踏んでのことだ。
かなり分の悪い賭けのようだったが、今打てる手としては悪い手ではない。
AKMは姫に託した。
これだったらとにかく撃てば当たる。
そして。
「総一郎さんは・・・どうするんですか?」
460 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 22:48:30.95 ID:iB148hZP0
461 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 22:50:33.59 ID:9EJ0U4BVO
総一郎・・・お前まさか・・・
「心配すんな。っても無理だろうな。だとして、心配には及ばない。」
「・・・・・・・・・いや・・・です・・・。」
姫がうつむく。先までの威勢はどこかへ行ってしまっているようだった。
行かせたくない、離れたくない。そんなの解ってる。俺だってそうだ。
ああ畜生。そんな風に袖掴まれたら・・・絶対死ねないじゃねえかよ。
「姫。」
そのうつむいた顔。顎をそっと持ち上げて。
「ん・・・・」
くちづけた。
ああ、この瞬間。
隣でイズミさんが殺すぞって目をしてるけど・・・・たまらない。
「姫。これが終わったら結婚しよう。」
「・・・・はい・・・・はいっ・・・!!」
隣でイズミさんが死亡フラグどうのこうの言ってるけど知ったことか。
463 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 22:59:17.43 ID:gOrp39dU0
うわぁぁぁぁぁマジで死亡フラグだってそれぇぇぇぇwwwwwwwwww
464 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 23:01:01.61 ID:TEBYOk7E0
本田 総一郎の解析結果
本田 総一郎の88%は希望で出来ています
本田 総一郎の11%は睡眠薬で出来ています
本田 総一郎の1%は気の迷いで出来ています
俺はこの希望に期待してるぞ・・・
465 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 23:01:19.17 ID:0LCSBImp0
死亡フラグktkr
総一郎・・・死ぬなーーーーー!!!!!!!!1111
466 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 23:01:24.27 ID:Z1TmZyxS0
総ちゃん死亡フラグなんて…俺は認めないぞ…!
と書こう思ったら本物の死亡フラグ立てやがったwwwwwwwwwwwwww
467 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 23:01:39.96 ID:9EJ0U4BVO
死亡フラグなんて立ちまくりんぐwwwww
468 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 23:03:17.43 ID:gGfnIQPr0
なんて……フラグ……
469 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 23:04:19.30 ID:Z1TmZyxS0
>ああ、この瞬間。
>隣でイズミさんが殺すぞって目をしてるけど・・・・たまらない。
なんか変な事も言っちゃってるしwwwwwww
470 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 23:07:09.22 ID:ZOTkSTrSO
スプレーだけは使うなよ…
471 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 23:09:52.06 ID:3r0UPYKs0
そんなフラグはへし折ってやるぜ!!
スプレーで
「じゃあ、姫。そのためにはまずおまえがしっかり脱出しなきゃならないんだからな?」
「はい。絶対に。」
「躊躇うな。俺を生かすために、殺せ。」
「はい。あなたのために。」
「それと、一応言っておく。・・・大好きだ。」
「私もです。」
しばし抱擁。隣でイズミさんが(ry
では行こうか。
473 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 23:13:32.51 ID:gOrp39dU0
姫にライバルを強引に作る総ちゃんktkr!!
でよろしいか?!
474 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 23:13:42.03 ID:0LCSBImp0
wktk
研究所はしん、と静まり返っていた。
実際には地下でああだこうだやっていたのだが最後の銃声とともにトクラが血だらけで出てきて
「もう何も無い」
と、簡潔に報告し。
まずは二階、そして一階にC4の設置をし、地下は掃除と平行して設置する予定だった。
この分だと地下の掃除はかなり骨が折れそうだ。
なにより、仲間の死が。
地下の支柱にコンポジションC4を埋め込むことで施設全体の破壊を行う。
かなり大雑把だ。完全な崩壊とは行かないだろう。自分達は発破の専門家などではない。
ただ破壊すべきものは壊れる。それでいい。
かくして、手元のJIS Mコンデンサ式電気発破器には、隣の隔離病棟も合わせてすでに直列で23発のC4に電線が延びている。
「んじゃ、そろそろ地下いくか。」
トクラがさっさと帰ってしまったので後処理はなんとか生き残った自分、ニシムラとツマブキ、ハラの三人だけである。
サメザラは不可解だったが・・・恐らく二階の連中だろう、負傷し、反撃もまともにできないサメザラは廊下で、冷たい廊下に。冷たく横たわっていた。
この一日で。こんなにも。仲間が減った。
カジ、サメザラ、ヤタ、アカギ、アマナツ。そしてトクラの話ではシンジョーが地下で死亡。ヤマザキも死んでいたそうだ。
なんだってこんな事に。
満足な準備もしていなかった?
敵の練度が予想以上だった?
敵の火力が勝っていた?
それもとも・・・悪い偶然の積み重なりだろうか。
「はい・・・」
「了解です・・・」
覇気が無い。当然だろう。だがここでヘタレていても、死体が冷たくなるだけだ。
ハラが電線を持って付いてくる。
その先、真っ暗なだけの通路から。
ぱん。
「がっ。」
倒れたのは先行していたツマブキだった。
357マグナム弾、フルラグ銃身。圧倒的な初速で迫る弾丸の命中精度は高かった。
かといって素人が撃って当たるのだから・・・
なにか、今の総一郎には超自然的な、あるいは別の世界から流入した確率の変動が味方しているのかもしれない。
それがなんなのかは知らない。なぜ総一郎に発生しているのかも解らない。
解るものがいるとすれば姫だけだろう。
猫さん。
あれは、本当に幻だったのだろうか?
「てめぇっ!!!」
「・・くそがぁっーーーー!!!」
一瞬で激昂。MP5A3の9mmが一斉に通路に向けて放たれる。
角に隠れる。これでどれ程の効果が発揮されるかはわからない。
だけど、まだまだ。まだ作戦の第一段階。
がちん!がちん!
478 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/16(日) 23:55:59.58 ID:Z1TmZyxS0
直接的死亡フラグが吉と出るか凶と出るか――!?
両者ともに撃ちつくしたような音が。
ここを狙う。
角から飛び出す。
その音だけ聞きつけたニシムラがグロックを抜いた。
がん!!がんがんがんがんがんっ!!!がん!がん!
きん、きん、と薬莢の落ちる音まで聞こえる。
それでもその9mmはなんとすべて、すべて自分の横を素通りしどこかへ着弾。
いくら暗い場所のどこかにいる総一郎に向けた弾だからといって、幅2メートルの通路だ。
そこにいる総一郎に当たらない確率は・・・高くない。
まったく、偶然を味方に付けた総一郎だった。
薬品庫のドアは他と違って金属製、それもかなり重い奴。
そいつに体当たりするようにぶつかって進入。自分がどこにいるのかを明確に伝えるためわざと扉を閉めた。
がごーん・・・・
重い音。
薬品庫の扉だ。
480 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 00:11:50.77 ID:nHXC5583O
今沖田wktk
「・・・・野郎。手ごたえがなかった。」
「追いかけよう。殺す。絶対殺す。」
ハラはこうなると歯止めが利かない。徹底的にやる。
普段はおとなしく見えるがいったん火がつくととことんやめない。
俺等が出動したケースで火が使われ、死者行方不明者不明になっているのはほとんどこいつの暴走によるものだったり。
「解った。追おう。ツマブキは・・・・くそ。ダメか・・・。」
「・・・・ダ・・・メ・・じゃ・・・ねえっすよ・・・・」
あ、生きてた。
「ツマブキ、おまえはこの場で消防を待て。顔は通じるだろ?」
「あい・・・」
「俺等はあいつを追う。追ってバラす。おまえは休んでろ。」
ツマブキを安全な場所まで移す。爆発範囲はそれ程広くは無いが危険は危険だ。
こちらが一人だと思っているかどうかも問題だが、
総一郎がノイマン効果を利用した形成爆薬の張りつけ発破でできた四角い進入路、今は退路で待ち構えていると、
ありがたい事に二人とも来てくれた。
周囲に注意を払って油断なく。
扉を蹴破り(鍵はかけてなかったので)薬品庫にエントリー。
姫たちが見つからなかったことを感謝せずにはいられない。
そして外に向かって走り出す自分の後姿を確認。
さぁこっちだ。ジャングルクルーズといこうぜ。
なんてふざけてる余裕があればよかったんだけど。
この急斜面を登れるような奴は多くない。
運がいいぜ。まったくいい。ここだったら片手でも登れる。
いっきに高台まで。一斜面。銃弾よけにはなるだろう。
そのとき、表でエンジン音。
よっしゃ。
483 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 00:52:56.91 ID:Hehr/JdH0
うまくいったのかな wktk
作戦の第一段階が成功した。
「・・・・へっ」
だだだだだだだっ!!!だだだん!!
身を起こすこともかなわない状態だ。
さあおまえらはどうする。
俺を追うか。姫を追うか。即決即断。だがもう遅い。
走り出せたってことはプラグを抜かれたりはしていないのだろう、そこまでする用意はなかったらしい。
このままここで時間を稼ぐか・・・
顔を出す。暗い中だったがそれくらいは解るだろう。
ばん!!
一発だけ。残りは・・・9発。
HP弾が六、今入ってる.38が残り三。
だだだだだだだだだん!!!!だだん!!
無駄弾だというのが解らんのだろうか。
が、しかし。
確実に自分だけをしとめるつもりなら・・・
俺がやばいかもしれん。
485 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 01:12:24.59 ID:Hehr/JdH0
ぬお
保守テカリ
「おい・・・おいっ!ハラ!!」
「あっち追いかけんのなら好きにしろ!!どーせもうみんな死んだ!雇い主も破滅した!!俺は俺の好きにやる!!!」
「・・・・ちっ」
ガタが来たようだ。
が、俺だってこのまま仲間失いたくは無い。
「ハラ。」
「まだなんかあんのk」
べきっ!!
「・・・・っ!!」
「俺を殺す気か?おまえは俺を殺す気か?勝手な行動は仲間まで殺すって言ったろ?殺す気か?」
「・・・・・・・・・ねえよ。」
「戻るぞ。」
銃撃がやんだ。
身を起こす。
「行ったか・・・」
このまま施設に戻るのは危険だといえた。遠回りだが迂回して駐車場に向か・・・・おうとして。
―――――――――――――――――ッッッ!!!!!!!!!!!!!
488 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 01:15:45.39 ID:sqb6r5+Z0
何が来たあああああああああ!?
今日一日やたら大きい音はいっぱい聞いた。
自分が撃った銃の音。仲間が撃たれた銃の音。人を殺した銃の音。
が、そういったあれこれと比較に鳴らない轟音。爆音、衝撃波。
青みがかった炎が渦巻き、爆風が過ぎた。
研究所、隔離病棟、その周辺、中身。
RDX95%コンポジションC4の炸裂。
総一郎もまた、火に飲まれていた。
490 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 01:27:25.88 ID:sqb6r5+Z0
総ちゃあああああああああん!!!!
こんな死に方はしないって…信じてる…!
491 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 01:48:15.92 ID:sqb6r5+Z0
保守なんだよ!
492 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 01:48:28.40 ID:nHXC5583O
wktk保守
どうやらうまくいったようだ。
イズミは内心でそう一人ごちた。
彼は・・・総一郎は。
きっとダメだろう。
だけど、絶対にこの娘だけは。
そう思ってハンドルを握る。
ここから市街までは、自分の出せる限界のスピードで・・・あと推定で30分ほどだろうか。
距離もさることながらくねった道なのだ。高低差も激しい。
かなり時間をとられることで有名な道で、使う人間は少ないからそれだけ車道に車が無いことが幸いした。
ぎゅん、ぎゅん。
ものすごい勢いで過ぎてゆく景色。時折山と山の間からかすかに群青に染まり始めた空が見えた。
同時に、月も。
果たしてこの絶景は吉兆か、それとも・・・
そのとき。
「・・・・・!?」
494 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 01:51:38.66 ID:rYA5/k+u0
wktkwktkwktk!!1!!!!11!!!!!!!!
495 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 01:54:18.86 ID:nHXC5583O
wktkミテルヨー
バックミラーに、僅かだがヘッドライトが映った。
ような気がした。しかし今はもう見えない。しかし・・・確かに光が反射したと思ったのだが。
ちかっ・・・
いや、また見えた。
どこからだ?いったい―――
くねった道。
くの字をショートカットするように縦線を引いた場所から。
確実に、後方に一台きている。
「・・・・はやいな・・・・くそ。」
ピンチだった。
このままではいずれ追いつかれる。
かといってこれ以上スピードを上げれば自滅しかねない。
「えーと・・・・姫、ちゃん?」
私からこんな風に話かけるのは初めてかもしれない。にしても姫、だよ。くそったれ。
「後ろに来ている。きっと銃撃を受けるわ。あなた応戦しなさい。」
「・・・・解りました。」
緊張はあったが怯えは無い。
なるほどあの男の暗示か。今はこれが役に立つ。
そして実際姫がやる気になってできないことなどないに等しい。
今はただ、出来るだけ接近を遅らせるだけ。
だけどそれも長くは続かない。
後部座席にはミツヤが、振動を辛そうに耐えている。
がっ・・・っちゃん
姫がレバーを引いた。弾装は一つ。
厳しい。
せめてもう少しだけでも遅らせてくれたなら楽だったのに。
「・・・・くっ」
頼む・・・・もう少しだけ。イズミがアクセルを踏み込む。
がくん、と加速度が付く。
下り最強の伝説を持つミツヤはまだ昏睡中だ。
そして。
徐々に。
だが確実に。
498 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 02:17:26.66 ID:20xoUoCTO
ミツヤはもしかしてあの伝説のハチロクドライバーか!
499 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 02:17:30.39 ID:bhaz4x420
「つぎ。直線に出るわ。多分仕掛けてくるとしたらそこ。」
「はい。」
「多分もう50mも離れてない。撃ってきたらすぐに伏せること。いいわね?」
「はいっ・・・・」
ぎら、ぎら。
目が光っているかのようだった。
ああ、この娘は。
なんとしても逃げ延びる気だ。
あの頃のミズカはなにか怖いことがあるとすぐ泣いちゃうような子で。
自分から立ち向かうというところをあまり見たことがなかった。
しかし最後に見たときのミズカの姿が、今こうして蘇る。
やっぱりこの子はミズカじゃないけど、ミズカでもあるんだ。
二度と殺させないから。
「―――でるぞっ!!!」
直線。
それは橋だった。
谷を結ぶ主要で旧い橋。
直線で60〜70mはあり。
確実に、狙うには良い場所だった。
姫がウィンドウを下ろす。
力任せにAKMの折りたたみ式ストックを外すがそれでも50cmを割らない。
MP5A3は小型化すれば車内でもかなり取り回しはし易くなる。
すでに不利を被ってはいたが・・・・
「・・・・・・っ!!!」
がががっ!!!がががっががが!!!
セミオートでAKMが作動した。弾丸は確実に後方の敵に向かい、
かかかかかんっ
いくばくかの防弾仕様は施されているらしい。
装甲車波鋼鉄で覆われている。ちょっとやそっとじゃ破壊できない。7.62mmで止める方法は・・・
見た。バックミラー。窓からつきだされた―――
「伏せてっ!!」
ごかかかかかかんっ!!!
後部、いくつか当たったらしい。くそ。このっまじゃやばいって。
「怪我は無い!?」
「無事です!ミツヤさんも見たところ問題ありません!」
一次攻撃は攻撃は凌いだか。
だがはっきりした。
このままではいずれこちらが走れなくなる。
なにか対策を講じないと・・・・
「姫!よく聞いて!」
「この先に急カーブがある。そこで、そのタイミングで後ろの奴のライトを破壊しろ!!
このままのスピードで突っ込むからなっ、振り落とされるな!!」
「はいっ!」
息が合う。久しぶりだ、こんな感覚は。
徐々に近づいてくるカーブ。稜壁に沿った道が、落石防止のコンクリートで固められている。
ここ、もうすこし、あと・・・っ
「まだ、まだ、まだまだまだまd いまっ!!」
ぎっ ぎゃりぎゃりぎゃりりりりりりっ!!!!!
ががががががががががががががっ!!!!
引ける限り、回せる限りにハンドルを回転。ブレーキを踏むがそれでは足りない。サイドブレーキを引いた。
一時的な停止力を得るが、すぐさま再加速。ギアをセカンドまで落とし、サイドブレーキを上げ、ベタ踏みで三、四に駆け上る。
姫の放った7.62mmは一文字に両側のライトを狙った。的確といって言い射撃は至近距離の弾丸の連続に耐え切れずついに崩壊。
防弾プラスチックが弾け、背後から強烈に照らし出してくる恐怖を覚えた光が消える。
勢いを殺しきれないまま、車体が斜めに傾く。
しかし前方へのエネルギーの集中で凌ぎきろうとして――
なんとか。
持ちこたえた、
がぁん!!
サスがしなる。
なんとか安定を取り戻す。
そして後ろの車は―――
潰れた、と思った。
というかそうじゃないと困る。
なんでライトぶっ壊されて視界も十分じゃないのに曲がり、そして追う事ができようか。
なんで・・・・うしろにぴったり張り付いてんだよ!!!
まさか、テールランプ?
向こうはこちらのテールランプだけを頼りに走っている?
外灯も無いこの密林言いや、森林では月明かりがあるとはいえ山の陰に入るとまったく見えなくなることが往々にある。
しかし。
すでに街の光が見えるところまで来ていたのだった。
徐々に夜が明け始める。
道幅も広くなる。
舗装も新しいものになってゆく。
私たちの状況は悪化していく。
イズミさんがなんとか振り切ろうと左右にハンドルを切るものの、ほとんど効果はなく、その間にもいくつもの弾丸が私たちの横を通っていった。
しかしいつまでもこの運が続くわけじゃない。
なんとか、何とかしn
ががががががががががががっ!!!!ががぎんっ!!
車内に兆弾が飛んだ。それほどに。
このままでは。
「姫ちゃん!!ミツヤ捕まえてしっかり抱えてて!!」
ぎゅっ
バックミラーでそれを確認。・・・よし。
がん!!ぎぎぎぎぎぎぎっがががっがが!!!!!!!!!!!!!
いっきに前向きに慣性の力を受ける。
加減は解らなかった。ただブレーキをかければ背後の車が大ダメージを受けるだろうという考えだけでやった。
506 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 02:41:26.95 ID:cIaKHy+oO
がんがれ保冷剤
507 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 02:41:36.14 ID:sqb6r5+Z0
色々やりながら見てるから反応が遅いのさー
ぐしゃっ!!べぎべぎっ!!
後部が潰れる。その破壊力はどんどん進んできて。
それから逃げるように再びアクセルをベタ踏み。
エンジンが咆哮。ここまで無理してもまったく答えんといわんばかりの力強さを再度発揮する。
ぎるるるるるるるッ!!
激しい摩擦音。そして後方に遠ざかる装甲RV.
しかし。
このとき。
太陽は未だ山の向こうに隠れているとはいえ、すでにその莫大な光量の片鱗は現れており。
青白い空気。
山の霧。
秋の霧が立ち込めていたとはいえ。
十分に見通せるほどに、明るくなってきていた。
こちらが出力を上げる前に、すでにうしろの装甲RVは再起動を果たしていた。
509 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 02:43:50.80 ID:nHXC5583O
ミテルヨー(・∀・)ニヤニヤ
510 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 02:43:59.52 ID:rYA5/k+u0
GO! 保冷剤GO!
姫が身を乗り出し、すでに衝撃を受け皹の入り始めた防弾ガラスに残りの7.62mmを叩き込む。
ががががががががんっ!!!!!!
これですべての弾薬は使い切った。
打てる手も打った。
RVの装甲は歪んではいたが依然健在。
防弾ガラスは皹で真っ白になったので、自分達でそれを打ち破ってしまった。
こちらにはもう弾は無い。
もはや無防備な運転席を狙うこともできない。
ここに来て。
ここに至って。
ついに打つ手がなくなった。
512 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 02:48:14.56 ID:1FuI6MZ30
513 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 02:51:49.51 ID:sqb6r5+Z0
それでもきっと…なんとかしてくれ…る…
514 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 02:52:09.92 ID:20xoUoCTO
助けて総一郎〜〜!!
後部のバックドアが壊れて開きっぱなしになっていた。止め具そのものが喪失しているのだ。
つまり両者の間、うしろの助手席から前の運転席は用意に狙え、そしてそれを遮るものはいなかった。
はずだった。
しかしいた。
まだいた。
まだきやがった。
またきやがった。
がぁん!!
.38弾が
単車が
森から
飛び出してきたのだ。
ぐぉぉぉぉおおおんっ!!!!
轟音。
とともに、森の中を突き進んできたらしい単車に乗った男が・・・総一郎が見えた。
516 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 02:55:08.32 ID:sqb6r5+Z0
総ちゃあああああああああああああんっ!!!!
さっすが主人公だぜ!
いっきにスピードを調節したかと思うと、最初の一撃から未だ立ち直ることが出来ずにいた助手席側に向かって発砲。
がん!!がんっ!!
助手席に向けられたと思った弾丸はしかし、一つが側面装甲、もう一つがタイヤに着弾していた。
どちらも走行に支障は無い。
ちっ―――
やっぱり装甲車か。
であれば普通に撃っても利くまいな。
だが装甲車にも弱点はある。
多重の装甲、鋼鉄で覆われた車体重量は著しく増加し、それを支えるための馬力が要求されるようになる。
このジレンマはまだしばらく解決はされないだろうが、ということは、ほんの少しエンジンを不調にしてやれば。
そのためには・・・・そう。危険だがやってみる価値はある
止める方法はあるはずだ。
すでにフリークライマーはぼろぼろで。
姫たちはこのままでは危ないだろう。
なんとか港まで送る。
そのためには、ここでこいつを潰さにゃならん。
あの爆発でも辛うじて生き残り、エンジンが奇跡的にかかった愛機、叔父がチューンナップし与えてくれた単車は、その声にこたえるように。
シフト。シフト。四速から五速へ五速から(幻の)六速に入った。
左手で操作しつつ、右手は空薬莢を排出する。
スナップだけでシリンダーを転がす。イジェクターロッドを弾く。彼方に落ちる薬莢。クイックローダーは無い。
手のひらの大きさだけを頼りに無理やり片手で持ち合わせたHP弾を一つづつ装填。
その間にもRVはこちらを潰そうと進路を変え、巻き込みを諮る。
それに対しギアを変えつつ左手だけでなんとか動きを制御する。
やがてなんとか6発すべてを装填した総一郎は―――
1.前輪のタイヤを狙った
2.飛び移った
3.危険を承知で前方に回りこんだ
3:20まで。
520 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 03:05:51.18 ID:cIaKHy+oO
3
521 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 03:07:13.37 ID:nHXC5583O
わわわわからない2
522 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 03:11:58.05 ID:20xoUoCTO
これは3
523 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 03:16:30.72 ID:sqb6r5+Z0
…3!
締め切るぞ。
・・・・・・・・・・・・・・締め切りました。
525 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 03:21:48.21 ID:sqb6r5+Z0
総ちゃんに死亡フラグが再発してそうで怖い…
526 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 03:24:00.52 ID:rYA5/k+u0
幻の六速キタコレ!!!1!!!
ぐぉんっ!!!
エンジンをふかせる。よし、パワーは十分。
右手にコルトパイソン、左にハンドル。目の前の車両には姫、そして隣には・・・敵。
装甲車を止めるにはどうしたらいいか。
今あるのはHP弾六発っきりである。
先に放したように、エンジンにダメージを与えればいいと言うが、それは容易なことであるはずもない。
頑強な装甲のさらに奥にエンジンはある。そこに弾をぶち込みたければレールガンでも持ってくるしかない。
しかし、総一郎には考えがあった。
極基本的な構造を利用する。
エンジンは水冷却だが、その冷却液は空冷却だ。そしてそれはどこで冷やされるかというと・・・
もっとも風を受ける場所。すなわちフロントグリルにぶち込む。
もちろんそこにも装甲は成されているが、それで空気の流れをたってしまっては仕方が無い。
網状ではないが、ブラインド状に空気孔があるのだ。もちろんそのフレームは鋼鉄。
弾丸が入り込まないように創られているが、しかしそこでこのHP弾が使える。
528 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 03:33:17.15 ID:20xoUoCTO
よっしゃあああ!
529 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 03:33:24.38 ID:sqb6r5+Z0
――死亡回避。
この言葉で安心しきると何か罠があるんだ、きっと…!
530 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 03:35:58.19 ID:nHXC5583O
>529死なないからgoodendとは限らないしねぇ
一発でも抜ければ。
抜けなくとも破片が入り込めば。
何らかのダメージを与えることが可能なはずだ。
前に出る。射撃の的状態になる。しかし怯まない。
装甲車というのは鋼鉄で覆われ、また耐弾性を求めるために往々にしてフロントウィンドウが狭く創られているのだ。
特に車高の高いRVでは、眼前に来た俺を撃つことは困難になる。案の定、サブマシンガンで狙おうとしたがマガジンの部分で引っかかってしまう。
昔はよくバカやったもんだ。
単車上で逆立ちしてみたり。ちょっと足付いてみたり。
そういったやんちゃずいぶん遠ざかっているが・・・それがここで役に立つとは。
シートに手を付く。
腕の表と裏を翻し、左手でハンドルを握ったまま、体は、右腕は目標を確認できている。
くたばってくれよ、頼むから。
そんな祈り。しかし祈るべき神を彼は持たず、いるとしたらそれは姫しかいなかった。ゆえに彼は姫に祈る。
532 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 03:41:39.59 ID:sqb6r5+Z0
その笑いに…一体どんな意味が隠されてるっていうんだ…!
がん!がん!がん!がん!がん!・・・がんっ!!
一発目は鋼鉄の表皮を削って白く広がった。二発目は惜しかった。三発目にそれを生かしてなんとか入れようとして、しかし失敗。
だがここで4発目、偶然にも見当違いの方向でグリルを突き抜けた。語は詰め、三発目と同じ場所に着弾、そしてカーブを曲がりきってから放った六発目・・・入った。
これが利いたのか。
そう考えて良いだろう。自分が姿勢を直すとき、このときが一番危ないのだが、向こうがグロックを持ち出してきた。
しかしすでに残弾もなく。効果が現れるのを待つしかなかった。
そしてそれはすぐに訪れた。
きっと運転している側にはもっと早い段階で異音や感触で感じただろう。
エンジンの冷却が進まない。
ノッキングが起こり、出力が下がり、エンジン周りの油圧に気泡による不具合が生じる。
534 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 03:45:53.21 ID:sqb6r5+Z0
…その言葉にデジャヴを感じる…
やがてがくがくと出力の低下によるトルクの乱数噛み違いが起き、クラッチが外れ、そして戻ることはなくなった。
ファンベルトが寸断され、溶解した鉛があちこちの部品に付着した。
これで動けというほうが酷だ。
やがて完全に動きを失ったRVとその乗車員。ニシムラとハラはその場に取り残され。
絶対殺してやる、と捨てられ台詞を叫ぶしかなかった。
536 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 03:49:48.31 ID:20xoUoCTO
大丈夫だよ。
537 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 03:52:40.36 ID:sqb6r5+Z0
幸せって、普段は特に感じないものだよね
…すまん、そろそろ寝る
総一郎は急いでいた。
姫に一目会いたかった。
初めに示し合わせたとおりだったら、その足でイズミとミツヤは(ミツヤは微妙だが)姫を連れてすぐ待っている船で出航するという話だった。
何でもこの時間帯であれば海保の第九管区の人間が融通してくれるとかなんとか。どんだけ人脈広いんだ。
港。
海へ急いだ。
海か。
いつか言ったっけな。
二人で釣りに行こうって。
釣った魚をあの七輪で焼いて食べようって。
結局行ってなかったな。
なのに今。
今になってやっと二人はこうやって海に向かってるんだ。
今行くから。
あらゆる敵をなぎ倒し。
あらゆる困難を乗り越えて。
総一郎と愛機は港に入った。
539 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/17(月) 04:02:08.24 ID:IsLOCyu80
そして、誰もいない港の、清涼な空気と、朝陽の中で。
ここにいた、ここに来た事を示すように置いていかれた、銀色の鈴だけが、海と空の光を反射して、輝いていた。
完
540 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 04:02:23.11 ID:sqb6r5+Z0
就寝直前に一言
ここから…何が待っている…!?
541 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 04:03:03.99 ID:sqb6r5+Z0
あ、完かよwwwwwwwwwww
激しくお疲れさん!
542 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 04:04:05.00 ID:nHXC5583O
!?終わり・・・?
543 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 04:07:31.58 ID:20xoUoCTO
おつかれええええ!これは何endなんだ?
544 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 04:07:52.85 ID:rYA5/k+u0
えーっと。
姫と、総ちゃんは、一緒……なん…だ……よな?
545 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/17(月) 04:08:05.47 ID:IsLOCyu80
あれから何年たったか解らない。
ただ、後から後からこみ上げてくる虚しさと悲しさと、そして絶対的な孤独に日々震えて過ごしていた。
失わなくても解っていた。
家族であり恋人である姫。
ずっと抱えていた孤独を埋めてくれる存在は、自分にとっては姫しかいない。
だから求めたのかというと少し躊躇わざるを得ないが、しかし姫もどこかで孤独を感じていたのではないだろうか。
だから俺等はいっしょにいなきゃいけなかった。
離れた今、一生続くこの孤独に耐えて生きて行けというのは、まったく知った後で耐えられるものではなく。
何度自死を考えたかは解らない。
しかし、そのたび自分は毎朝通うあの港へ行き、海を眺めるのだ。
今自分は一人だけど。
この海の向こうに、どこかには姫がいるんだって。
そう思えば、多少は心が安らいだ。
そんな日々の終焉は唐突に訪れる。
546 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 04:16:31.42 ID:20xoUoCTO
エピローグか?
547 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/17(月) 04:16:43.31 ID:IsLOCyu80
「ただいま帰りました!」
「おせぇぇぇぇぇええええええんだよバガーーーーーーーーーーッ!!!!!!
手前俺がこの一週間をどんだけ長くいし一日千秋過ごしてきたと思っていやがるっ!!!
秋を二ヶ月とするなら一日で2000ヶ月、それが、それが一週間も続いたら俺はっおれは廃人になるに決まってんだろうがっ!!!!???
みろこの手首の躊躇い傷!!テープじゃねえぞモノホンだっ!!!
オイテメー姫!!貴様っ!!!
生涯俺の元を離れるな!!!! 」
とりあえず決め台詞のようなものでシメたはいいが、いくら寂しい一週間を過ごしたとはいえ暴走しすぎである。
そしてそれは姫も同じで。
しかし姫は総一郎とは違い行動で示すタイプであることはそろそろ理解していただけただろう。
朝の港。
いきなり痴話喧嘩をおっぱじめた二人は。
長い長いキスを交わし。
「総一郎さん」
「不束者ですが、よろしくお願いしますっ!!」
完。
548 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/17(月) 04:20:30.83 ID:IsLOCyu80
・・・最後ら辺だけ、どうシメたもんだか考えていなかったwwww...orz
明日からは第二部「トクラの奇妙な冒険」をお送りいたします。
え、や、冗談だってwwwww
一週間てwwwwwwww総ちゃんwwwwwww
正直このエピローグにほっとした全俺が泣いた
お疲れ様です!
550 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 04:21:31.08 ID:20xoUoCTO
ちょwwww一週間だけかよwwwww
551 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 04:22:19.07 ID:nHXC5583O
うをぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!
保冷剤乙かれ様ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
552 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 04:24:57.00 ID:20xoUoCTO
これはハッピーの方なのかな?てかトクラ可哀想だよね(´;ω;`)
553 :
止血剤 ◆v89PNvKSLI :2006/04/17(月) 04:29:02.16 ID:nHXC5583O
554 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/17(月) 04:35:47.31 ID:IsLOCyu80
まーこの二人には今後がありますから。それをたまーにかいつまんで文章化してみるのも一興ってことで。
トクラ他公安の三人は・・・まぁ、トクラが生き残っただけでもめっけもんです。
確かになー、可哀想だったかもなー。なんか考えるか・・・?
それはそうと自分は・・・
多分もう軽く35時間以上寝てません。自分的異常です。しかも今日学校wwwだから寝ます。
またきたときスレのこってたらなんか書くねー。でも無理はせんでええよー。んじゃ。ノシ
555 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 04:39:29.09 ID:rYA5/k+u0
寝る前保守
557 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 05:42:40.29 ID:nHXC5583O
乙保守
558 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 05:55:58.43 ID:6fZiK6OaO
乙!!
559 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 06:15:22.44 ID:SWzxdaYZO
保冷剤乙!
スプレーじゃなくて良かったwww
560 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 06:46:55.92 ID:0qAiSdyy0
乙!!!
561 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 07:19:45.57 ID:sqb6r5+Z0
ちょwwwwwww一週間吹いたwwwwwwwwwww
総ちゃん、色々な意味で大丈夫かwwwwwwww
…サブキャラ達の今後は多少気になるな
何はともあれ、改めて乙!
562 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/17(月) 08:03:16.89 ID:YVtxBvAx0
hosyu
563 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 08:55:14.78 ID:20xoUoCTO
保守
564 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 09:53:48.37 ID:6fZiK6OaO
やヴぁい保守
565 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 11:20:51.58 ID:PnuCwXxGO
保守
566 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 11:53:28.84 ID:sqb6r5+Z0
ほしゅ
567 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 12:39:02.96 ID:sqb6r5+Z0
ー!
568 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 13:10:07.77 ID:kEkIA0WuO
ほ
569 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 13:31:19.48 ID:6fZiK6OaO
シ
570 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 14:15:21.16 ID:sqb6r5+Z0
の
571 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 14:24:30.90 ID:kEkIA0WuO
本家の場所が分からなくなった
572 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 14:47:26.95 ID:nHXC5583O
573 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 14:53:25.65 ID:w27029/cO
574 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 15:13:16.02 ID:20xoUoCTO
あれ?犬耳は?
575 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 15:41:57.43 ID:sqb6r5+Z0
ほせ
576 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 16:02:38.16 ID:SWzxdaYZO
イヌミミまた落ちたorz
577 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 16:16:41.93 ID:kEkIA0WuO
578 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 16:59:29.11 ID:6fZiK6OaO
保守
579 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 16:59:43.29 ID:maIQRCZH0
580 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 17:25:25.84 ID:0qAiSdyy0
保守なんですー!
581 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 17:47:50.51 ID:sqb6r5+Z0
なんですー!
582 :
リッチャ ◆8Bt/sQzlg2 :2006/04/17(月) 18:00:40.87 ID:6fZiK6OaO
583 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 18:31:27.37 ID:0qAiSdyy0
保守なんですー!
584 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/17(月) 18:54:58.39 ID:gZ/pAXQD0
今来たー!
やべぇwwwトクラネタ考えてねえよwwww
585 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/17(月) 18:59:40.12 ID:gZ/pAXQD0
ワードカウントしたら投下分で18万文字を超えてる件。
バカか俺はwww
あとNUDAって・・・マズイな・・・
586 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 19:05:28.55 ID:SWzxdaYZO
>>585 ヌーダの檸檬果汁入りがあるから飲んでみてよ
そっちはそれなりにうまい
587 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 19:21:57.82 ID:cIaKHy+oO
>>585 炭酸水と思って飲むとまずい
発泡水と思って飲むと並
588 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/17(月) 19:30:49.54 ID:gZ/pAXQD0
半分くらい飲んだらうまくなってきたwww
舌で味わうって感じじゃないなく・・・喉で楽しむ?解んね。
589 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/17(月) 19:57:07.12 ID:gZ/pAXQD0
ここでなにか書いて欲しいネタがあれば募集。
いやもう指針が無くてwww
トクラでやってもいいんだけどそれはどう考えても長編になりそうです。ありがとうございました。
590 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/17(月) 20:09:47.14 ID:gZ/pAXQD0
・・・保守・・・。
591 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/17(月) 20:09:48.37 ID:YVtxBvAx0
>>585 仲間ハケーンwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
592 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 20:13:59.54 ID:0qAiSdyy0
>>589 姫が帰ってきてからの総一郎と姫のほのぼのとした日々の様子を書いて欲しいです。
トクラ編ももちろんOKですが
593 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 20:18:15.21 ID:nHXC5583O
総一郎苦悩と激動の一週間も見てみたいキガスw
594 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/17(月) 20:29:36.10 ID:gZ/pAXQD0
お、結構でてきたwww
よーし。ま、のんびりやりますかね...
595 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 20:47:47.99 ID:V8lUjVDe0
今追いついた
保冷剤氏お疲れーーーーーーーぃ
いい話だったぜ ありがとう
596 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 21:15:01.26 ID:SWzxdaYZO
597 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/17(月) 21:18:39.77 ID:gZ/pAXQD0
うはwwwwムリポwwww
吉里吉里は少し齧ったけどプログラミングなんてできないしorz
完全な読み物としてだけだったら作れなくも無いけど、負荷が勝ちすぎorz
598 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 21:22:17.04 ID:3MRrSxab0
ところで、イズミとミツヤは ど う な っ た ?
599 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 21:23:13.12 ID:SWzxdaYZO
>>597 安心しろwww冗談だwwwwww
そういえばまとめサイトどうする?
600 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/17(月) 21:32:02.59 ID:gZ/pAXQD0
イズミとミツヤはどうしてるんでしょうねー。たぶんトルキスタンあたりで細々やってるんじゃないかなー。
五、六年もすれば帰ってくるんじゃないかな。
ちなみにイズミにとってミツヤはすでに使役する道具では無くなってます。ミツヤが居なければ死んでたし。
ミツヤは・・・ま、イズミが既婚の間は手は出さないんじゃないかなwww
601 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/17(月) 21:35:48.27 ID:gZ/pAXQD0
まとめは・・・一応本家のまとめに過去ログがあったと思うし。
生き恥晒してもなぁwwww
602 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 21:39:25.19 ID:3MRrSxab0
>>600 姫たちと再会した話wktk
そして、総と姫の間には子供が・・・・
603 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 21:46:04.80 ID:V8lUjVDe0
そういや今更なんだけど猫さんってシュレディンガー?
604 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/17(月) 21:54:57.80 ID:gZ/pAXQD0
いや、シュレディンガーは関係ないっすwww
猫さんは解りやすく言えばより霊的なものです。詳しくは猫さんの長話を読んでくださいwww
姫は相対性理論の肉体と量子論の精神を持っているなんかワケワカメな存在になってますがストリング理論的存在ではなく
脳に宿る精神という現象が一つ以上ありそこにたまたま猫さんが迷い込んだ、というか・・・
結論から言うと姫自体は人間です。そして猫さんは・・・人の考えること、思念、想い、感情その他諸々を物質として考えれば解りやすいと思います。
猫「実はこう見えても我輩は猫じゃない。」
猫「姫の父です。娘がいつもお世話になっております。」
姫「君は本当の猫を探すんだ。まあ今の君には無理だが。」
605 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 21:58:23.83 ID:3MRrSxab0
HELLSINGにもいたな・・・シュレディンガーの猫が元ネタの奴。
606 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/17(月) 22:11:47.91 ID:gZ/pAXQD0
いたねー。ショタキャラいたねー。
じゃあ一応あの猫さんの名前も募集しとこうかwww名前はまだないしwww
607 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/17(月) 23:49:51.15 ID:S9MPBFzMO
保守
608 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/17(月) 23:57:13.60 ID:yp05bGak0
不死鳥!生き返ったぞぉぉおおぉーーーーー!!
保守
609 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/18(火) 00:17:29.23 ID:+IWRWttV0
まだ保守
610 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 00:42:34.87 ID:p+0Vpg2C0
あぶねってばよ!
611 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/18(火) 01:03:23.25 ID:+IWRWttV0
保守。今日は無いかも知んないorz
612 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 01:13:13.80 ID:IU19oN1XO
選択肢の解説とかはないのかな(´・ω・`)
613 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/18(火) 01:31:14.52 ID:+IWRWttV0
おー、そういえば最近投下後即死だったからね。
いつごろから・・・・トクラが二階へ行くか地下へ行くかの辺からか。
トクラ地下へ→シンジョー死亡、好感度の関係でトクラは生存可能。
トクラ二階へ→シンジョー生存、地下攻略、ヤマザキは起動しない。
総一郎のバックアップが無くなるのでトクラが地下に行ったのは正解。強化外骨格とかぶっ飛んだものもでないwww
614 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/18(火) 01:46:24.26 ID:+IWRWttV0
姫が聞いた声選択肢
1.聞いた事の無い女の人の声→ミズカの記憶が自我を持ち始める。姫が復活するも戦闘は不可。
ヤマザキはトクラが自決用手榴弾で撃破。好感度高ければ生存。低ければ特攻。
2.猫さんの声だった。→姫覚醒。一番強くなる選択肢。その分これが正解だった。
3.総一郎の声だった。→姫覚醒。が、2ほど強くはならない。総一郎が力任せに背骨を折ってなんとか撃破可能。
4.ノイズが聞こえた。→目は覚めるが、猫のミズカも覚醒せず。イズミ説得不可。トクラ特攻。
5.その他→誰かの声を聞きます。クオリティが高かれば結構強く。
一応トクラがヤマザキを殺すのは規定路線。イズミの説得も重要なプロセスだったからまず成立するようにしておいた。
happyにはイズミの説得が必須。というか,トクラが自決用手榴弾持ってるって複線は探してもありません。いきなり爆発します。
5.にはスプレールートもうわ何をするやめ亜wせdrftgyふじこlp;@
615 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 01:56:38.50 ID:IU19oN1XO
つーことはこれはhappyエンドだったのか?trueエンドもあったよね確か
616 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 02:01:35.03 ID:AzDwcoY/0
選択肢上はいい感じだったのか
だがシンジョー…
617 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 02:33:13.11 ID:vOK7CHXT0
保守
618 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/18(火) 02:39:35.55 ID:+IWRWttV0
総一郎コルトパイソン選択肢
1.タイヤ狙う→HP弾は貫通力ないので無理。
2.飛び移った→飛びつきます。かなり危険ですがなんとかならないこともない。姫を逃がすことはできる。
3.前に出る→見ての通り。でもみんなは危険なので車の前には出ないようにしましょう。
いや、俺コルトパイソンって大好きなんだわww
619 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 03:01:38.49 ID:vOK7CHXT0
保守
620 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/18(火) 03:16:43.26 ID:+IWRWttV0
621 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/18(火) 03:30:18.57 ID:+IWRWttV0
では自分はこれで。
保守
622 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 03:31:10.06 ID:IU19oN1XO
乙!
623 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 04:28:19.48 ID:TaZMfQp+O
死守
624 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 05:05:34.54 ID:TngAnV9XO
はいはい保守保守
625 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 06:55:13.06 ID:VPcajisoO
保守
626 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 06:58:39.02 ID:wSYqlQWeO
干す
627 :
他板にもコピペ推奨:2006/04/18(火) 07:03:02.74 ID:xTh3AGrT0
628 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 08:12:45.37 ID:m9evKlBt0
ちょ 保守
629 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 08:29:34.77 ID:m9evKlBt0
任せた保守
また落ちちまった保守
631 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 09:04:40.23 ID:VifHq4ib0
632 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 10:01:02.61 ID:4WV9PhhCO
保守
633 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 10:48:32.10 ID:TngAnV9XO
保守だよ
634 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 12:14:33.48 ID:VPcajisoO
ほせなたちー
635 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 13:01:03.68 ID:TEvvGehGO
保守
636 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 13:25:43.47 ID:4WV9PhhCO
保守
637 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 14:06:14.32 ID:AzDwcoY/0
ほ
638 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 14:45:11.40 ID:AzDwcoY/0
せ
639 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 15:20:31.93 ID:AzDwcoY/0
な
640 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 15:42:01.12 ID:TaZMfQp+O
た
641 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 15:59:29.89 ID:vOK7CHXT0
ち
642 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 16:25:41.59 ID:b2xoISsG0
保守
643 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 16:50:33.14 ID:b2xoISsG0
保守
644 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 16:50:42.31 ID:vOK7CHXT0
ほせなたち完成www
645 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 17:12:27.40 ID:vOK7CHXT0
保守
646 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 17:38:49.64 ID:vOK7CHXT0
保守
647 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 17:56:50.15 ID:TaZMfQp+O
死守
648 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 18:27:03.39 ID:m9evKlBt0
保守
649 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 18:51:57.08 ID:TngAnV9XO
ほす
650 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 19:16:54.36 ID:AzDwcoY/0
ほさ
651 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/18(火) 19:17:56.48 ID:KoiJTE5Q0
今来たー!保守どーもです!
652 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 19:36:42.28 ID:vOK7CHXT0
保守
653 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 19:55:46.63 ID:vOK7CHXT0
保守
654 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 20:17:55.19 ID:TngAnV9XO
ほ
し
ゅ
655 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 20:37:00.68 ID:VPcajisoO
保守〜。
656 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/18(火) 21:06:49.12 ID:KoiJTE5Q0
22:00に少しだけ投下しますー。
やっぱりもうあの勢いは無いなぁwww仕方ないけどwww
657 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 21:16:56.27 ID:TaZMfQp+O
>>656 落ちない程度の勢いで良いのでは?止血剤のスレに荒らしが出てきたし
それはそうと明日から二泊三日で携帯も使えない山奥に行くから死守は無理っぽい…ごめん保冷剤
他の保守人さん達、保守お願いします
市明後日までこのスレが残っていますように
658 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/18(火) 21:20:36.64 ID:KoiJTE5Q0
いや、俺の勢いが、ね。
しかしトクラに関してはかなり構想が膨れてきている罠wwww
これに関してはまた別筋でやると思ぉ。結構準備要るし。話ができたら人知れずすれでも立てようかなwww
659 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 21:22:52.08 ID:VPcajisoO
>>658ミミータソの情報網を侮らない方が良いぞww人知れず立てたスレでも拾われるとオモww
660 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/18(火) 21:30:58.71 ID:SgZQ5oxU0
661 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 21:34:19.39 ID:VPcajisoO
662 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/18(火) 21:35:57.57 ID:SgZQ5oxU0
>>661 私個人はスレ立て始まってからは協賛スレをたまにのぞき見る程度しか動いてない。
なので、協力者次第w
663 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/18(火) 21:37:00.52 ID:KoiJTE5Q0
いやまぁwwwwそれならそれでも楽しかろうけどwww
トクラがなんやかんやあって(永久)就職するまでの話、かなぁ。今考えてるのは。
でも安価型は自分には向かないんだよなぁ。
小説でやるほど質量も無いし。・・・・いやできなくはないだろうけどwwさすがにこの生活は続けにくいww
664 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/18(火) 21:38:07.06 ID:SgZQ5oxU0
665 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/18(火) 22:01:43.58 ID:KoiJTE5Q0
666 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/18(火) 22:02:23.63 ID:KoiJTE5Q0
姫が帰ってくるまでの一週間、俺は姫の帰還を信じつつ、しかし満足な別れをすることができなかったことも手伝い・・・
しかしこのままどこかへ消えてしまうのではないかという不安にさいなまれてもいた。
それは言うなれば体の一部もしくは全部を持ち去られ、それが帰ってくる事をただ信じて待てというものと同様だった。
しかしまったくやることが無いわけではない。
例えば引越しの用意である。姫と本格的な同棲を始めるに当たり、このままでも構わないと思っていたのだが・・・
イズミさんに釘を刺されたとおり、ある程度広さの確保できる場所に引っ越さなくてはならなくなっただろう。
この部屋でも住めないことは無い。が、ここに至ればプライバシーのある生活というのも一興である。
もともと一人暮らしの契約だし。
一応バイトはしているし、姫の社会参加も視野に入れれば生活はできるだろう。それに関してはイズミさんが請け負ってくれた。
後は実家にどう説明をつけるかだが・・・
667 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/18(火) 22:09:51.09 ID:KoiJTE5Q0
母親がうるさそうだが丸め込めないことは無いだろう。親父はなにも言うまい。
一番うるさそうなのが妹だったが・・・いや、最近はそうでもないか?ここ数年まともに話してないから解らん。
二人暮しのできる場所となるとかなり様相は異になってくる。
これを期に少し広いところへ引っ越してみようかと算段も立てている。
目星は無くは無い。大学と駅とコンビニ、バイト先も豊富にあるかなり立地条件の良い物件があった。
ネットで調べてみたところ次の春には空きが出るそうだ。
家賃月七万。マンション、2LDKコンビニ徒歩三十秒、駅徒歩三分。築二十年。結構旧いな。
・・・・・え?都合良すぎだろうって?
そういうもんだ。
668 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 22:16:49.02 ID:VPcajisoO
>>667誰の声だwww
あ、ミミータソかwwww
669 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/18(火) 22:23:00.38 ID:KoiJTE5Q0
ぴんぽーん。
誰か来た。
「はい。」
がちゃっ。
「サー!私タマと言います、サー!ここにハートマン先任ジャーキーが」
ばたん。がちゃり(鍵を閉める)
「・・・小春日和だからか?」
見上げた空は晴天で。
気温も高く、青陵で爽やかな日だった。
670 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/18(火) 22:40:02.98 ID:KoiJTE5Q0
ストリートマジックを停めてみる。
半壊した(させた)役所にはまだ警察の鑑識が詰めているようだった。
自分たちの痕跡が見つからなきゃいいが・・・それはあいつ次第だ。
近くのスーパーに向かう。
適当に籠にバナナ、リンゴ、そして秋といえばやっぱりぶどうだ。それらをつめたかなり豪勢なフルーツ盛り合わせ。
そして向かうは・・・良い所にすんでんなぁ。
分家に下宿、というのは結構いい扱いを受ける要素なんだろう。おまえは奇助か。
インターフォンまで豪華だ。でかい門の前、ラフな格好をし、左手に包帯、腹に湿布、その他擦り傷がやたら目立つ男がフルーツ盛り合わせを持って。
「どもー、マサノリ君いますか?」
かくして。やたら広い家のやたら広い客間でマサノリに事情を軽く説明し礼を述べ、見舞いを言うと、
「ほれへ、ひめひゃんはほうなったんはよ。」
当然の問いだ。
しかし、少なくとも人に不安なところは見せちゃいけないと思って精一杯取り繕った。
671 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 22:44:36.90 ID:AzDwcoY/0
マサの設定が少しずつ増えていく…
672 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 22:49:24.80 ID:PZRq2Vhd0
マサってさりげなく主人公張れそうだよな。
673 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/18(火) 23:00:45.94 ID:KoiJTE5Q0
マサ主人公説かwww
考えてなかったなぁwwwでもそれやると皇室敵に回しそうでコワスwww
続き↓
「ああ、今耳を一般迷彩するために手術を受けている。」
「もったいへーな、ほれは。」
実は自分も残念だったり。
でも仕方ない。
ネコミミはすでに用を果たしたものとして昇華されたのだから。
「ここでオハツお姉さんの登場ですよ〜〜♪」
「・・・このたびはとんだご迷惑を」
「気にしない気にしない♪ちょうど鼻の整形したかったところだし、ね?」
「ひや、ほんはじじつはないは。」
「いやでも、マジで。すませんでした。」
「いいのよ。実は解ってたことだし。」
「え?」
「星占い。・・・あなたは、信じないでしょうけど。私には憑いているのよ。そう、なにかが。」
「・・・・・・・・」
姫の話を聞いた今、それを無碍に下すことはできなかった。
674 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/18(火) 23:17:45.00 ID:KoiJTE5Q0
あの研究所にも行ってみようかと思ったけど、なにかあったと思ってあそこに行くのはそれこそ関係者くらいのものだろう。
それは得策ではない。そのうちあそこが廃墟になり、心霊スポットとして夏の観光名所にでもなったら行けばいいさ。実際、人死は嫌ってほどあったそうだしな。
件の物件の下見と、姫の家財道具の見立てを済ませた後、適当にたこ焼きを見繕って家路に着く。
すでに日が落ちる時刻はずいぶんと早くなっており、寒々しい空だがそこに光る星をしっかり見ることができるのは幸いだ。
とはいえ肉眼の視力の低下はここ最近進行をやめない。そろそろメガネの時期だろうか。
などとどうでも言い事を考えながら部屋に到着。
675 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 23:38:50.89 ID:VPcajisoO
保守
676 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/18(火) 23:44:59.89 ID:KoiJTE5Q0
真っ暗な部屋。
鍵を自分で開けて。
冷たい床に足を乗せる。
荷物を下ろして。
蛍光灯をつけた。
もちろん、その部屋には誰もいなくて。
ずっとどうでも良い事を考えていたのは、このときを想像するのが怖かったからに他ならない。
冷たい部屋。
姫のいない部屋。
まるで取り残された子供のように。
「・・・・姫ぇ・・・・・」
心細さに涙が出た。
泣いていた。
677 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/18(火) 23:55:14.06 ID:TngAnV9XO
そういや総ちゃんがタルト好きって設定はどうなったんだっけ?
なんかの伏線かと思ってたんだが・・・
まったく。
どうしようもねえなぁ俺は。
でもいいんだ。
姫がいなければ立ち行かないと言うならそれで良い。
だから。
早く。
「ぅっ・・・・うぅっ・・・・」
寒い部屋。
薄暗い部屋。
大男が一人。
膝をついて、うめき声を上げて、泣いていた。
なにをやっているんだろうね。
679 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/19(水) 00:11:16.19 ID:VQ0d3B210
「何を泣いているこのうじ虫めっ!!パパとママの愛情が足りなかったのか!!?」
突如響く声。
ハートマン先任ジャーキーだった。
父親は無口な人だったが尊敬している。家族思いだけど不器用で、表現がわからないけどそれを恐れる人ではなく。
妹はそんな父親のたまに取る奇行から少し忌諱しているようだったが、俺はそんな親父が大好きだった。
母親はに関してはよく解らない。ただあの人ほど子育てがうまい人は居ないと思う。そこにどんな秘訣があるとか信念があるとか
そういうことは解らない。それに十数年と継続する育児に関しては、そんなものが成す役目は後付のものであれば意味はない。
俺も妹もこれ以上ない両親だと思っている、それこそが愛情と勤労の成果だろう。
だが、姫という存在はまったくの別物で、
また、俺という人間は根本的に欠陥があるんだと思う。
「るせぇな・・・・ほっといてくれ・・・きっとすぐに、姫は帰ってくるさ・・・」
「ところで、お前言わなくてはならないことがある。」
680 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/19(水) 00:19:25.47 ID:VQ0d3B210
不意に。
部屋の温度が、さらに下がった気がした。
嫌な予感。
言いようの無い、不安。
ハートマン先任ジャーキーが、息を吸い。
敢然と、言い放った。
/ノ 0ヽ
_|___|_ 本日をもって貴様はウジ虫を卒業する!
ヽ( # ゚Д゚)ノ 貴様がくたばるその日まで どこにいようと姫は貴様の伴侶だ
‖ 夫婦の絆に結ばれる 貴様のくたばるその日以後も
‖ どこにいようと貴様らは祝福される 多くの障害が立ちはだかった
∪⌒∪ ある者は二度と戻らない だが肝に銘じておけ 人は死ぬ 死ぬために生きる
だが貴様らは夫婦である。
つまり―――貴様らは永遠である!
「まだ籍は入れてねえのに・・・いきなり結婚式のスピーチか?どうしたんだ?」
「私は国へ帰る事になった。」
681 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 00:23:53.28 ID:UI/3yNKZ0
ジャーキー…
682 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 00:42:44.79 ID:d4UYnoGO0
ほ
683 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/19(水) 00:56:29.57 ID:VQ0d3B210
「・・・・・なに?」
いってる意味が解らない。
「あの少女の不在も続き、またあの少女のシンボルたるネコミミは既に失われた。もはや私がこの場に残っても・・・できることはなくなった。」
「どういう意味だよ・・・・いや、行く・・・?・・・・・いなくなっちまうって言うのか?」
「そうだ。迎えも着ている。」
その時。ベランダに動くものの気配。
「お迎えにあがりました!サー!」
「おまえ昼間の・・・!?」
「妹のイヌミミ娘、タマだ。今度うちに来て妹をファックして良いぞ。」
「サー!・・・・と、その....お、お待ちしてますっ!サー!」
「いや待たなくて良いから。」
「ではな。私はこれで失礼する。」
「いやおまえは待てよ。」
「なんだね?」
「・・・・・・・・・・・・・」
なんと言えば良いだろう。
684 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 01:01:01.42 ID:d4UYnoGO0
wkwkwktk
685 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/19(水) 01:13:38.61 ID:VQ0d3B210
「そうだな・・・実は私にもよく解らないのだが。」
「な、なんだよいきなり。」
「サー!我々はあなたの考えることなど筒抜けなのですサー!」
「・・・・はぁ?」
「我々は続に第二基準生命体と呼ばれる・・・あの猫少女の脳に宿った名も無き猫と同種の生命だ。」
「膜宇宙論というのを知っているね?あれとは少々意味合いが違うのだが・・・まありていに言って別世界の住人なのだよ。」
「この世の歩いていけない隣とか言い出すんじゃないだろうな。言っとくが、俺は熱力学を無視した話にはとんと冷たく当たるぞ。」
「そうではない。ただ、遠いだけだ。そして我々の存在、生命の誕生。詳しくは・・・あの猫にでも聞くのだな。私の専門は戦争だ。」
「ただ戦争のため、ただ戦争のための意志として生まれその存在を確立し、あの娘の特異性に惹かれここまででてきてこのジャーキーに肉を得たのが私なのだ。」
「そして私は次の戦争のため、次の次の戦争のためまた旅立たねばならない。」
686 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/19(水) 01:28:59.85 ID:VQ0d3B210
「ちっとも解んねぇ。」
「ならそれでも結構だ。私は私の仕事を果たした。君達の日々はまさしく戦争の日々だった。それだけ覚えておいて欲しい。」
「ではな、少年。私という意志はなんらの矛盾もなくこの相対性理論の世界に存在し、そして量子の世界に存在を確立した。」
「我々は意思そのものなのだ。ゆえに私を止めることは命を絶とうとすることと同じこと。止めてはくれるな」
「って言うか行くならさっさと行けば良いじゃん。もう話が全然ワカンネーからいいよ。じゃあな。楽しかったぜ。」
「サー!では失礼しますサー!あの...できれば、いらっしゃる時は事前にご一報ください・・・」
「いや俺は行かねえからwww」
こうしてまったくわけのわからんまま、ハートマン先任ジャーキーはC-17で空母に帰還しましたとさ。
日本海に空母があるのか?
687 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/19(水) 01:31:42.06 ID:VQ0d3B210
復活スレが落ちてる・・・・・orz
688 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 02:02:11.98 ID:QQyABmTqO
保守
689 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/19(水) 02:21:41.56 ID:VQ0d3B210
保守兼姫の身に起こった量子論的加護とマクスウェルの悪魔の否定について。
ヤマザキとの戦闘中姫は猫さんによる「偶然」が引き起こす加護を受けていましたが、これは熱力学を乱さないレベルのものに止まっており、
また姫が人間である以上限界はすぐそこに存在し、ぶっちゃけいくら姫が覚醒しても核が飛んで来ればもちろん死にます。
ゆえに姫に起こった現象とハートマンジャーキーや猫さんらの存在を成り立たせている力学は同一ですが姫身を通した時点で現れる事象は古典物理でも説明できる範囲に修正されています。
というかそうならざるを得ません。姫が彼らと会話できるのは脳が強いからに他なりませんがそれは人が持っている無生物時代の名残から来るものであり、
通常人間がほとんど発しない脳波を姫は意図的に出すことができるためです。しかしこれはいわゆる「念力」を肯定するものではないのであしからず。
というかこの辺は掘り下げていけばいく程自分の無知を晒し、また恥を増やすだけのような気がするので
これ以上の突っ込みは不要ですって言うかやめてお願いorz
690 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 03:02:05.98 ID:Iv8dW25L0
保守
691 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/19(水) 03:20:54.58 ID:VQ0d3B210
すません寝落ちしてたっすorz
以後保守でよろです。・・・・まぁ一応。保守!
692 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 03:50:16.00 ID:QLtVX4ZbO
保守
693 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 04:45:28.10 ID:QLtVX4ZbO
寝る前保守
694 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 07:18:55.02 ID:38V633N0O
ほ
し
ゅ
695 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 08:30:26.08 ID:38V633N0O
さてと保守
696 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 09:16:06.22 ID:QbflxpX3O
保守
697 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 09:36:41.96 ID:H2LxW3a0O
ほ
698 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 09:50:11.38 ID:QLtVX4ZbO
保守
699 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 10:52:06.38 ID:38V633N0O
保守orz
700 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 12:19:39.01 ID:d4UYnoGO0
保守
701 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 12:39:21.51 ID:38V633N0O
保守
702 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 13:11:54.58 ID:d4UYnoGO0
保守
703 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 13:50:18.08 ID:d4UYnoGO0
保守なんですー!
704 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 14:10:20.95 ID:38V633N0O
705 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 14:30:08.65 ID:38V633N0O
保守かな
706 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/19(水) 14:44:23.37 ID:fboeE3dW0
707 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 15:11:32.81 ID:38V633N0O
708 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 15:32:18.48 ID:38V633N0O
保守
709 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 15:56:55.14 ID:UI/3yNKZ0
保守なんだよー!
710 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 16:32:58.39 ID:UI/3yNKZ0
!
711 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/19(水) 17:00:42.92 ID:fboeE3dW0
保守
712 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/19(水) 17:01:56.73 ID:MFBgbwYA0
人魚スレができて賑やかになった気がしないでもないwww
713 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/19(水) 17:41:25.11 ID:MFBgbwYA0
自己保守
714 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 18:02:30.85 ID:d4UYnoGO0
保守
715 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 18:39:57.17 ID:7x3k/s/o0
保守
716 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 19:10:14.27 ID:QQyABmTqO
は
し
ゅ
717 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/19(水) 19:41:01.04 ID:69NAHk7V0
自己保守
718 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 20:11:09.28 ID:d4UYnoGO0
保守
719 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 20:11:47.53 ID:v1pVbvHOO
ほしゅんお
720 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/19(水) 20:41:41.48 ID:fboeE3dW0
h
721 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 20:58:13.27 ID:7x3k/s/o0
保守
722 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 21:24:28.24 ID:vTGQQ9Dq0
ぼしゅ
723 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/19(水) 21:32:54.24 ID:fboeE3dW0
寝る前保守
724 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/19(水) 21:56:27.70 ID:69NAHk7V0
ミミさん寝るの早www
725 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/19(水) 22:02:54.64 ID:fboeE3dW0
>>724 ここんとこ睡眠時間取れなかったから、いったん寝て、夜中か早朝起きる予定
726 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/19(水) 22:23:26.94 ID:69NAHk7V0
ただ保守するのもなんなのでここらでちらほら再開したいと思います。
とはいえネタがあるわけでもなく・・・また小説書くにはMPが足りないので・・・
総「まぁ皆さんのおかげで無事姫が帰還し、平穏な日々を手に入れたわけだが。」
姫「質問受け付けてますよー。」
丸投げです、はい。
727 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/19(水) 22:26:06.27 ID:69NAHk7V0
728 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/19(水) 22:32:26.69 ID:69NAHk7V0
総「ところで皆さんに重大なお知らせです!」
姫「大変です!」
総「このスレのタイトルにもあるネコミミですがっ!」
姫「協賛本家、通行証とも言える耳ですがっ!」
総「なくなっちゃいました〜〜〜っ!」
姫「もうネコミミはありませーん!」(ぴこぴこぴこ)
総「まー人間として生きていく上では邪魔にしかならないしねぇ。」
姫「いささか不本意ではあったんですけど。まあしばらくすればまた生えてくるだろうってことでしたし。」
総「・・・mjd?」
姫「mjdsy?」
729 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 22:35:29.11 ID:vTGQQ9Dq0
マー君大喜びやね
730 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 22:40:52.43 ID:UI/3yNKZ0
生えるのかwwwwwwwwwww
731 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 22:40:53.08 ID:d4UYnoGO0
姫に質問
元耳があった部分に何か違和感ある?
732 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/19(水) 22:42:55.15 ID:69NAHk7V0
総「という訳でマサにメールしてみた。」
姫「私が作成しましたー!」
総「今こちらに向かっているそうだ。あと三十分位すれば・・・・。・・・?」
バラバラバラバラバラバラバラバラバラ・・・・・
姫「・・・・・何の音でしょう・・・?」
総「・・・。・・・・。・・・・・・ヘリ!?」
しゅるるるるるっ(降下用ロープが投下)
マ「来たぞー。」
総「・・・ツッコミどころ満載だがある意味GJ」
姫「ヘリって間近で見たの初めてですねー。ほぉあ〜〜〜」
733 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/19(水) 22:51:14.12 ID:69NAHk7V0
>>730 姫「角が生えるのと同じですよー。もともとあるはずの無いものを移植、再生した訳ですから、本来は元には戻らないんですけどテロメアの寿命が二乗一個くらい多くできてるそうです。」
総「また生えたらハサミで切ればいいそうだ。これはイズミさんの見立てだけど皮膚の再生ではなく聴音装置としての再生が予想されるから、毛がほとんどらしい。」
姫「なんか都合良いですよねー。」
総「まったくだ。失われた耳は二度とは戻らないということだな。」
姫「・・・・残念、ですか?」
総「いんや。堂々と姫と外を歩けるなら悪くは無い、と思ってるけど。それに俺はネコ属じゃないのだ。犬の方が好きなのだ。」
姫「あ、私も犬の方が好きですねー。」
734 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/19(水) 22:59:34.90 ID:69NAHk7V0
>>731 姫「違和感、ですか・・・髪を洗うのが楽になりましたねー。」
総「ちょっと耳動かしてみ?」
姫「それがその・・・できないんです。」
マ「なんと。どういうことかね?」
姫「私の脳の内に宿り耳と尻尾を管理していた猫さんが最近定年退職なされまして・・・
耳を動かすには猫さんの仲介が必須だったんです。でも猫さんはもういなくて・・・その昨日は脳の使えない部分に埋没してるみたいですー。」
マ「・・・・さっぱり解らん。猫さんって誰?」
735 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/19(水) 23:11:09.81 ID:69NAHk7V0
総「そういえばミツヤさんってどうなったの?無事?」
姫「あ、はい。あのあと港で迎えに来てくれた謝と言う人がちゃんと病院に連れてってくれました。」
マ「ミツヤ?」
総「あのおっかないお姉さんの付き人。ほら・・・。」
マ「ああー・・・いたねー。一応助けてもらったって事に、なるのかな?」
姫「あ、あのー・・・イズミお姉さんのことは、申しわけありませんでした・・・虫の居所が悪かった、って反省してましたから・・・」
マ「んー?いいよいいよ。綺麗なお姉さんに殴られるなんて滅多にないからねwwwありがたいくらいさ。」
総「・・・マジで?」
マ「?・・マジだけど?」
736 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/19(水) 23:16:57.73 ID:zoE2GpsD0
まーくんてえむなのー?
737 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/19(水) 23:26:55.27 ID:69NAHk7V0
>>736 マ「いや、ノーマルだけどさ。とはいえ目の前に美人がいて、なにもされないか、殴られるかって選択肢でたらどうする?」
総「逃げる。」
マ「おまえって・・・おまえはあれだもんな、自分から女に寄ってくって事をしないしな。話にならん。」
総「まー確かに。姫が現れなきゃ未だに彼女いない歴を更新していただろうしな。」
マ「彼女いない歴って・・・おまえそれ死語も良いところだぜ?」
総「ほっとけ。よっか、おまえはそれで殴られるを選択するのか?鼻折られても?」
マ「骨の二、三本は覚悟しないで演説はしねえよ。」
738 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/19(水) 23:44:38.64 ID:69NAHk7V0
姫「そういえばハートマン先任ジャーキーはどこ行ったんですか?」
総「ああ・・・あいつは国へ帰ったよ。せめて姫が帰ってくるまで待てば良いのにな・・・」
姫「そうですか・・・彼も宿るべき意思の主体を見つけるたびにでたのですね・・・それは彼自身にも、そして模倣者と成り果ててしまう媒介者にとっても茨の道。
だけどそれを後押ししたのが私の思想なら・・・応援しない訳には行かない、ですよね、うん!」
マ「なんだ?ジャーキー?軍曹?」
総「あいつは行っちまったのさ・・・それこそ均一なるマトリクスの裂け目の向こう側に。(相対性理論の型作る静かな宇宙から量子の世界へ)」
マ「よく解らんが・・・別れがあったらしいな。」
739 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/20(木) 00:03:37.45 ID:IwKyHzoq0
質問無ぇーーーーwww
まぁ自分も早く休みますかね、じゃあ今日は。
740 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 00:04:37.24 ID:R+W9Q4Rp0
ほ
741 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 00:04:55.47 ID:R+W9Q4Rp0
742 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/20(木) 00:24:31.41 ID:IwKyHzoq0
でもまだ起きてるので質問ありましたらどうぞ。
一応ここからは保守の時間ということで。保守
743 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 00:47:52.70 ID:yH7mE9lf0
ほしゅ
744 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 00:52:39.48 ID:IwKyHzoq0
人魚落ちてるorz
745 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 00:53:23.61 ID:D22+iHyhO
となにんは?
746 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 01:23:32.33 ID:/ohCzYLb0
となにん落ちたorz
747 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/20(木) 01:55:37.61 ID:IwKyHzoq0
ここも時間の問題か・・・
748 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 02:00:10.37 ID:/ohCzYLb0
1000まで行くまでの時間のこと?
749 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 02:16:46.63 ID:/ohCzYLb0
ボケてみたんですけどね・・・華麗にスルーお見事
ラスト保守です あとはよろしくお願いします・・・
750 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/20(木) 02:42:12.91 ID:IwKyHzoq0
いやはやwwwスルーってわけじゃないんだけどね。
そうかー、1000かー・・・
もう少し頭捻ればどうにか・・・なるかなぁ。苦し紛れで楽屋裏ネターいきまーす。
※ミツヤは当初の予定ではあの森でイズミに殺されていた。
初期の構想でそれぞれのパートを
・犯罪者(総一郎視点)
・逃亡者(姫視点)
・追跡者(ミツヤ視点)
・首謀者(イズミ視点)
・・・・・
って感じで書いてたんだけど、書いてるうちにこれこのまま死なすの惜しいかも、と思って急遽弾道が逸れた。
要するに俺の書き方は行き当たりばったりってことwww
751 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 02:42:13.14 ID:yH7mE9lf0
軽めにほしゅ
752 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/20(木) 03:08:15.91 ID:IwKyHzoq0
さらに楽屋裏ネター。
もはやどうでもいい設定だが姫は総一郎の帰宅を
「おかえりなさいませご主人様」
と言って迎えるが、当初はこっちではなく「お兄ちゃん」呼称で検討していた。
まあ両者の関係上もっとも適しているのは属性的なものではない「もともと他人同士」からのスタートであることは疑いようもなく。
これも結局は行き当たりばったりってことwwwごめんねホントwww
ハートマン先任ジャーキーは言うまでもなくマサノリも突発的に作られたキャラだったりする。
もともと役はあるけど名前は無いポジションに入ったトクラとは違いこっちは底の浅さが見て取れるのはそのため。
753 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/20(木) 03:14:16.39 ID:IwKyHzoq0
楽屋裏ネタ、ラストー。
研究所での戦闘中にサメザラが
「ああ最高だよなっ・・!!」
って脈絡もなく呟いてますがあれは自身を鼓舞するためと言うのもありますけど
「ハルヒのEDの小泉の動きって最高じゃね?」
という問いに答えたものだったりしますwwwいやマジでwww
さすがにぶっ飛びすぎだと思って書き直したけど。
754 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/20(木) 03:16:50.91 ID:IwKyHzoq0
最後の最後の楽屋裏ネター。
トクラがイズミにコルト向けたときの
「そいつはズルいなっ!!」
って言うのは・・・ええ、そうです。アレの彼のパクリです。
アレの影響を色んなところで受けてますがご勘弁をww
755 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 03:32:11.17 ID:yH7mE9lf0
楽屋裏はなんか混沌としているwwwwwwww
ほしゅ
756 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 04:05:36.97 ID:R+W9Q4Rp0
757 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/20(木) 04:26:30.95 ID:IwKyHzoq0
カオスですよ、最高ですよwww
楽屋裏のさらに裏ネター。
サメザラを殺したのは・・・・・
・・・・
・・
やっぱり言えないwwwwまあ推して知ってくれ。
もう寝ます保守
758 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/20(木) 07:27:34.51 ID:gwedZv9w0
保守
759 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/20(木) 07:28:15.53 ID:gwedZv9w0
ふぅ、あぶないところだったw
760 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/20(木) 07:51:56.97 ID:gwedZv9w0
保守
761 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 08:13:39.05 ID:D22+iHyhO
保守
762 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/20(木) 08:20:27.57 ID:gwedZv9w0
保守よろ
763 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 08:31:11.39 ID:ffZD7WWSO
保守
764 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 09:16:58.77 ID:412bNoKkO
保守
765 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 09:58:40.11 ID:/Ek5f03Q0
ちょwww
ミミさんナイスプレイwww
学校行く前の保守 あとよろ
766 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 10:03:33.19 ID:/Ek5f03Q0
じゃ。ノシ
767 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 12:12:01.58 ID:yH7mE9lf0
ほしゅ
768 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 12:30:45.05 ID:PVweuflY0
ho
769 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 12:56:47.40 ID:ffZD7WWSO
保守
770 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 13:19:37.69 ID:412bNoKkO
保守
771 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 14:01:28.10 ID:D22+iHyhO
ほ
772 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 14:36:35.33 ID:D22+iHyhO
れ
773 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 15:01:30.30 ID:ffZD7WWSO
い
774 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/20(木) 15:17:26.45 ID:gwedZv9w0
ざ
775 :
柏犬 ◆WTJGtkvg02 :2006/04/20(木) 15:20:36.57 ID:Oh5Bla/m0
い
776 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/20(木) 15:36:50.64 ID:gwedZv9w0
っ
777 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/20(木) 15:56:17.10 ID:gwedZv9w0
て
ね
779 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 16:32:10.39 ID:fH/YUEqQ0
じ
780 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/20(木) 16:50:57.98 ID:gwedZv9w0
つ
781 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 16:51:24.96 ID:D22+iHyhO
つ
782 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/20(木) 17:11:58.79 ID:gwedZv9w0
は
783 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 17:33:22.72 ID:D3EJfwBP0
ね
784 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/20(木) 17:51:00.31 ID:gwedZv9w0
ほ
785 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 17:53:58.93 ID:Hro3EqX90
せ
786 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 18:04:21.46 ID:ffZD7WWSO
な
787 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/20(木) 18:04:31.05 ID:gwedZv9w0
な
788 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/20(木) 18:09:09.61 ID:gwedZv9w0
ハ,,ハ
('(゚∀゚∩_ おいらをどこかのスレに送って!
/ヽ 〈/\ お別れの時にはお土産を持たせてね!
/| ̄ ̄ ̄|.\/
| .モツ煮..|/
 ̄ ̄ ̄
現在の所持品:たばこ・ライター・コーヒー・ブラックブラック・枕・ケータイ電話
睡眠薬・聖教新聞 ・ダッチワイフ・外付けSCSI340MHDD・ネットランナー4月号
TYG02・小嶋進社長・ゲルトモ・ディプスファンタジア・抵抗1kΩ(黄紫橙金)・媚薬
バーボン・リップクリーム・セガサターン・バールのような物・バイブ・50インチ液晶TV
ボンカレー(甘口)・ジローラモ・エースヘルム・MAR全巻セット・切断済みの亀頭
東京タワーのミニチュアキーホルダー ・無償の愛・おっぱいプリン・イオナ・電話代の請求書・ウナコーワ
NHKの請求書・かりんとう(黒糖)・新庄・コロッケそば・『森の生活』・ベルディ君・ミアキスタソ・(`〜´)・英字新聞
わずかなプライド ・ネジ・生きる意味・いもの煮っ転がし・安田弁護士の描いたイラスト・独島
とないぬ体験版
789 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/20(木) 18:21:40.42 ID:Hro3EqX90
ふっ・・・ほせなたちの完成までは身を潜めていようと思ったのだがな・・・
そうだ!私が保冷剤だっ!
(な、なんだってー!?)
さて何を持たせようかな。
790 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 18:28:21.27 ID:D3EJfwBP0
体験版イイナーw
J氏グッズでもいかがだろうか
791 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/20(木) 18:35:31.69 ID:Hro3EqX90
よっかの問題はどこにこれを送るかだな。
文才無いけど小説書くスレにでも送るか?
うちとこの名産で検討してるのは
・銀の鈴
・切除したネコミミ
・トカゲ(5m)
とか。奇を衒うならモツ煮自身にモツ煮を持たせるというのもありだが解りにくいし・・・って、こんな考え込むもんじゃないよね。
792 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 18:41:28.36 ID:D3EJfwBP0
そう言う事で考えるのは楽しいよねww
我が家が健在だったら電池だったな……w
793 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/20(木) 18:44:29.57 ID:Hro3EqX90
うはwwwwwICBMは?wwwww
794 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 18:47:23.45 ID:D3EJfwBP0
はさんで取れないからねぇww
タンポポ酒でもいいかなw
795 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/20(木) 18:48:07.78 ID:gwedZv9w0
>>792 それは新たにスレを立てろということだな?
796 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 18:49:52.98 ID:D3EJfwBP0
>>795 ウヒョー!
地獄耳めwwwwwwwwwwww
797 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/20(木) 18:50:10.58 ID:gwedZv9w0
798 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/20(木) 18:50:16.94 ID:Hro3EqX90
よし、ペースト先確保wwww
799 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/20(木) 18:51:29.83 ID:gwedZv9w0
800 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 18:53:33.81 ID:D3EJfwBP0
ウワーイwwwww
801 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/20(木) 18:54:30.03 ID:Hro3EqX90
よしでは行ってくるか。
802 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/20(木) 18:54:51.31 ID:gwedZv9w0
さて、ペーストがどんなものになるかwktk
803 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/20(木) 18:58:39.32 ID:Hro3EqX90
とりあえず再就職させておいたww
804 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/20(木) 19:08:31.61 ID:gwedZv9w0
805 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/20(木) 19:29:18.02 ID:gwedZv9w0
保守ですが何か?
806 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 19:45:03.73 ID:D3EJfwBP0
ほしゅしゅーい
807 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/20(木) 20:00:24.80 ID:gwedZv9w0
余裕を持って保守
808 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/20(木) 20:16:32.33 ID:gwedZv9w0
余裕を保ちつつ保守
809 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/20(木) 20:31:12.88 ID:Hro3EqX90
そろそろトクラネタが固まりつつあるのでそのうち見切り発車するかもwww
gdgdにならない程度に筋道ができたらね
810 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/20(木) 20:31:44.48 ID:gwedZv9w0
みっきーれ、みっきーれ!
811 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 20:37:47.90 ID:rQ67HzTF0
発進wktk!
発進wktk!
でも見切り発進は危険だよ!
812 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 20:41:47.67 ID:D22+iHyhO
大丈夫だ!!俺なんか毎回見切り発車だったからwwww
813 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/20(木) 20:50:41.61 ID:Hro3EqX90
おk−。飯食って少し書いて・・・からだな。
814 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/20(木) 20:53:10.79 ID:gwedZv9w0
見切り発車仲間が着ましたよw
815 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 20:58:51.17 ID:D3EJfwBP0
見切りも何も毎回即興な俺もきましたよ
816 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 20:58:51.75 ID:D22+iHyhO
>>814ちょっwwww衝撃の事実www
(´・ω・`)人('A`)ナカーマ
817 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/20(木) 21:03:48.02 ID:Hro3EqX90
ちょwww
ただ即興とか見切りで作るとなるとその場で書けるものしか書けないから幅がどうしても狭くなってしまうんだなこれが。
まあそれはその人の実力次第ってことなんだろう、うん。
818 :
糸井重里×伊集院光 MOTHER3トーク実況スレ:2006/04/20(木) 21:03:50.38 ID:XdiqA8cp0
819 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/20(木) 21:06:41.91 ID:gwedZv9w0
>>816 とないぬって、元はといえば見切り発車。
『祭で遊ぼう』くらいしか考えずにスレ立てたw
820 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 21:12:28.34 ID:D22+iHyhO
>>819ナルホロ。把握した
そしてあんなそうだいな(ry
821 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 21:15:03.09 ID:D3EJfwBP0
俺も……まさかああなるなんて
俺宇宙って('A`)
822 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 21:15:30.72 ID:D22+iHyhO
>820ナルホロって何||!!orz!||
823 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/20(木) 21:22:25.97 ID:gwedZv9w0
>>820 山井さんがやってくる前辺りから、後々を考え出した。
大雑把な骨組みはその日のうちにできてたかな?w
824 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 21:23:30.91 ID:nGnfk1HR0
825 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 21:23:32.16 ID:D22+iHyhO
>823
すげぇ!!流石はふたなりだぜwww
826 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/20(木) 21:30:21.36 ID:Hro3EqX90
EDな俺は負け組・・orz
なるほど敵わんwwww
827 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 21:31:46.90 ID:D3EJfwBP0
穴があるよ穴が
ゴメン(;´Д`)オレダメダ
828 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/20(木) 21:48:03.01 ID:Hro3EqX90
あな?・・・いってる意味が解らん・・・考えてみよう。
・・・・・・・・・(論理演算中)・・・・・・・・・・
・・・えーとその・・・・。・・・チ、チベット高原にある秘薬探してきますぅっ!!だから俺の穴は狙わないでくだぁいっ!!!
((((;゜Д゜)))
829 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 21:50:53.95 ID:D22+iHyhO
だが断る!!
830 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/20(木) 22:03:24.15 ID:Hro3EqX90
831 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/20(木) 22:04:20.86 ID:Hro3EqX90
春先が近づいているとはいえこんな雨の夜は寒くて仕方が無い。
しかし仕舞ったばかりの石油ストーブをわざわざ焚くほど寒いという訳ではなく、
しかし目の前でヤカンを乗っけて熱気を放出するこいつは石油ストーブだ。
つまりこいつをわざわざ引っ張り出して再び火を灯したのにはまた別の訳があるからで、
しかしその理由は単純明快、「寒いから」。
なんだか矛盾したような事を言っているような気がしているだろうが実はそうでもない。
はっきり言おう、俺一人であったのならばわざわざこいつを発掘することもなかった。
つまりは、こいつを必要とする人間が来たからわざわざこいつを出したのだ。
部屋を暖め、替えの服を用意し、温かい緑茶をいれ、今目の前のイスに座っている少女。
こんだけの手間かけたというのに・・・・その少女はぐったりとして。
酒臭い小さな体を事務机に寄りかからせていた。
832 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 22:21:31.87 ID:D3EJfwBP0
なんか俺の紹介がバキに見えてきた罠w
早め保守
833 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/20(木) 22:23:31.48 ID:Hro3EqX90
自己紹介をしよう。
俺の名前はビリー・ザ・キッド。
親しい奴からは志麻 治郎(シマ ジロウ)と呼ばれている。
出身は近畿でタイガー スファン。
小学校入学から学年トップの成績を維持し中学校では勉強と部活を見事に両立させてきた。
高校ではバイトと勉強と恋も両立させ。
今年で二十六歳。ちゃれんじを忘れない青年だ。
身長180cm体重79kg
警察学校を出て県警に配属され、すったもんだあって。
今ではイケメソで地域住民から愛される、
この町の、お巡りさんだ。
834 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 22:27:22.29 ID:l/lEVuxwO
しまじろうwwww
835 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 22:29:57.96 ID:p/ZSJX8F0
夜中に妙な声がする家には気をつけろシマジロー
とはいえほんの数ヶ月前までは県警の捜査一課で凶悪犯罪に立ち向かっていたという割と過去じゃないけど一応過去がある。
そう、過去。もはや輝いていたあの頃は過去。なんてこった、俺は絶対怪しいと思ったんだ。
それは去年の秋。
六区の選挙区を有するこの県に野党ながら一党独裁体制を敷き、思想など歯牙にもかけず伝統の金権支持を振るってきたある代議士が逮捕された。
その代議士のパイプは太く、また地域社会に強く根ざした個人崇拝とも言える行政の依存度は常軌を逸しており。
半年以上経った今でもなお検察が足繁く通う県庁のお膝元、新たな資金と物資のプールを発見する事に躍起になっていた党の調査委員会を引きつれ、
俺は寒空の下、また深雪の上毎日毎日、この事件の発端となった爆破テロの現場を案内して回っていたのだ。
今年の雪は特に深く。
837 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 22:37:17.28 ID:D3EJfwBP0
おとなちゃれんじwktk!
災害対策予算が出るまで主要な道路以外は除雪もまともにされてはいなかった。
後から後から積もる雪はしかし除せられることはなく。また除せる場所もなく。
その上を多くの人が、また車が通って踏み均してゆき、がちがちの圧雪でつるつるとすべり、またフロントバンパーががりがりと擦れ。
マンホールのある場所だけ熱を持ち溶けるようで、たまにがごん!とハマって動けなくなったりもした。
839 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 22:39:52.65 ID:PiRqDKyU0
840 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 22:55:55.41 ID:iWMfjdKO0
ほーしゅ
841 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/20(木) 22:57:43.60 ID:gwedZv9w0
恐ろしい安価を出してみた。
842 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/20(木) 22:58:08.70 ID:Hro3EqX90
そんな冬。
国交も正常化していない国の貨客船も寄航するそのウォーターフロントに。
代議士が築き上げた一種の「裏社会産業」の穴を埋めるべく、国内問わず国外からもまぁーみたくもない連中が押し寄せていた。
爆破テロが会った代議士の後援会施設からはまぁーさまざまな犯罪の証拠が押収されていた。
脱税のマニュアル、医療関係組織からの不正献金を裏付ける帳簿。
そして数々の銃器。さらには、麻薬まで。
まったく大した悪党である。ケネディにたとえられても無理は無いな。
同時多発的に起きたその爆破事件はまったく非道なテロ行為だったがしかし、その死傷者数に反して国民の関心はこちらの数々のスキャンダルに向いていた。
まったく嘆かわしい、と、通常より添装薬が多めに作られた特徴的なコンポジションC4の解析結果から、これはむしろ欧州の老舗の作を疑っていた
自分たち特捜は日々、スキャンダルの影でもっと大事なものを探して歩き回っていたのだった。
843 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 23:15:15.88 ID:D3EJfwBP0
ほふ支援
844 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/20(木) 23:29:57.33 ID:Hro3EqX90
まあそれからすったもんだあって。
この町に、再び二度と暗部を作るまいと意気込んだ俺は懸命な捜査を粘り、そしてついにシンジケートの密談会場を突き止め、急襲。
俺がその密談場を前にして、
「事件は会議室で起こってるんだ!」
「あ、おぉ、シマ!・・・確保だ!」
って制服組の管理官たきつけて突入したら老人会の宴会で。
あいつ、初めての突入命令でどもってたなぁ。よく覚えてる。
ま、そんなことがあって仲良く降格したからそのキャリアの一人と仲良くはなったけど、俺はしがない交番勤務になったというわけだ。
んで、一応地域社会の平和と秩序は完璧に守って見せようという熱血ぶりは赤ペン先生に受け継いだ在庫があるので、今日もこの雨の中、深夜パトロールをしていたのだ。
そして見つけた。
雨の中。
路地裏で酒瓶担いで胃の内容物すべて吐き出さんとばかりにもどしていたのこ少女を保護したというわけだ。
845 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 23:33:06.49 ID:D3EJfwBP0
赤ペン先生ってwwwwwww
それにしてもよいどれ娘ですか、結構好きな要素だ……
846 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/20(木) 23:35:55.77 ID:Hro3EqX90
「で、落ち着いたかな。」
なるべく優しく話しかけてみる。意識しなくても一応は気のいいお兄さんだ。素で行ける。
まだぐったりとした少女はしかしこちらに向き直り半眼でこちらを睨むように見た。
「じゃあ、いくつか聞きたい事があるんだけど。」
調書をとる。職務質問です。なにか聞きたい事、ある?
847 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 23:38:22.37 ID:D3EJfwBP0
名前と酒瓶について よろすく
848 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/20(木) 23:42:53.08 ID:Hro3EqX90
>>847 虎「じゃあまずは名前を教えてくれるかな。」
酒「・・・・・・・。」
虎「・・・・・・・。」
酒「・・・・・・・・・うっ」
そっぽを向いて吐き気をこらえているようだ。名前については答えようとしない。粘りが必要そうだ。
虎「その、お酒は君のだよね?」
酒「・・・・・・・・。」
虎「お酒飲んでる?・・・飲んでるよね。」
酒「・・・・・・・・。」
無言の肯定ととった。
ちなみに酒瓶はシングルモルトウィスキー「山崎」だった。
849 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 23:44:22.18 ID:iWMfjdKO0
山崎かー。いいなー。
今ウチにはボウモアしかない……。
850 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 23:44:53.40 ID:D3EJfwBP0
聞きようがないぞこれwww
水飲ませて背中さするしか
851 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 23:45:13.69 ID:yH7mE9lf0
>「あ、おぉ、シマ!
何この絶妙さwwwwwwwwww
>>850 しばらくそんな押し問答を続けた。
酒少女は依然として答えようとせず・・・眠気と酒が手伝ってかウトウトし始めた。
そしてその間が、こらえていたものに反撃の隙を与えてしまい。
酒「・・・・・・・うぷっ。」
げっ、こいつ明らかに頬に溜めてる!?
虎「こっちこっち!洗面所案内するから!」
背中を擦ってやろうかとも思ったけど嘔吐しているところを人に見られたくは無いらしい。
ストーブで暖まった部屋に戻ってきた。
どうしたもんかね・・・・と。
いまどきの中高生がよく使っているようなスクールタイプのボストンバックだ。
まぁ・・・何も言わないんだ。身分くらいは押さえとか無いと。
あける事にした。
853 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/20(木) 23:59:28.43 ID:p/ZSJX8F0
中からは筒状の帽子とマントという奇妙な服が……
854 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 00:06:59.69 ID:wF9r8k5E0
855 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/21(金) 00:07:44.65 ID:0ddiolFP0
てっきり教科書類が詰まっているのかと思いきや。
詰まっていたのは酒だった。
山崎がよっぽど好きなのか持ってたのが一本に、封切ってないのがさらに一本。
そしてつまみ類も豊富だ。ジャーキーを中心にあたりめ、ちーたら、
これは・・・マイナーなのにずいぶんと量がある。コンビニで買い占めたんだろう、しんじょう。
「なにかの因果を感じる・・・」
じゃらじゃらと鋲やバッジがついた真っ黒な筒状の帽子に手をかけ・・・
さらに漁りますか?
>>860
856 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 00:14:22.52 ID:wF9r8k5E0
kskー
そこで安価なのがこえぇw
857 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 00:16:29.22 ID:Y0dh6/Oe0
ksk
858 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/21(金) 00:21:14.64 ID:qNX0RTaz0
ksk
859 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/21(金) 00:25:41.68 ID:qNX0RTaz0
ksk
860 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 00:43:22.12 ID:yZh53bgZO
通りすがり捕手
安価は↓
861 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 00:44:35.78 ID:Ci7KB+0p0
いや、やめておこう。
精神的死亡フラgうわ何をやめあkぁwせdrftgyふじこlp;@:
やめておこうと書こうと思って躊躇ったのは俺です
863 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/21(金) 00:51:40.09 ID:0ddiolFP0
おk、把握。
ってもなぁ。やっぱり女の子の持ち物漁るわけにはいかんし。
直接聞けるように粘ってみますかね。せめて身分証くらい見つかればよかったんだけど。
しばらく待つ。
まだ待つ。
まだ待った。
待ちくたびれた。
「なにやってんだ・・・?」
様子を見に行くと、しかし洗面所には少女の姿はなく。
焦ってすぐ横のトイレを見る。が、鍵が閉まっている様子はなく、開けてもそこにはいなかった・・・が。
窓が、開いていた。
864 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/21(金) 00:57:12.04 ID:0ddiolFP0
焦って引き返す。
まさか逃げた?
警察に捕まったから?
なぜ逃げる?
ずかずかと狭い廊下を大股で歩く。少々混乱していた。
この派出所は受付と事務を承る正面のロビー兼オフィスと、奥に入って廊下、突き当たりに洗面所とトイレがあり、
右側に休憩室、左に倉庫と給湯室がある造りだ。
土足で歩くその廊下、足になにかが当たった。
「うわっと・・・!?」
絡まった。蹴飛ばし、踏まないように立ち止まろうとし、結果、すっ転んだ。
「なんだ・・・?」
865 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/21(金) 01:06:38.94 ID:0ddiolFP0
・・・ローファー。
「ってことは。」
休憩室の襖を開け放つ。廊下は土足。休憩室だけ靴を脱ぐ。畳敷きだからだ。
そしてやはり。
「・・・・すーー・・・・すーー・・・」
酔っ払い少女にしてはずいぶんと安らかな寝息だ。
しかも自分で布団までひいてやがる。
無防備な寝姿。おどけない童顔。酒臭い吐息。
「なんなんだまったく・・・」
とはいえたたき起こす訳にもいかず。
とりあえず、夜も遅い。夜勤体制に入るとしよう。この少女に関しては・・・考えるだけ無駄だ。明日の朝改めて話をしよう。
一日くらい泊めても不都合は無い。問題となるようなこともない。
866 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/21(金) 01:09:26.67 ID:0ddiolFP0
というか明らかにgdgdです。本当にありがとうございました。
867 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 01:22:11.48 ID:wF9r8k5E0
うーん、gdgd臭を感じ取れないんだが……そうなの?
868 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 01:22:48.61 ID:Ci7KB+0p0
お疲れです。
wktkしてるのでガンガってくだしあ
869 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 01:46:15.52 ID:Ci7KB+0p0
保守
870 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/21(金) 01:47:03.26 ID:0ddiolFP0
まぁ・・・それでもwktkしているという方もいらっしゃるし。走らせた以上それなりの結末が出るまでは書くか・・・
雨の音を聞きながら、煌々と街角の片隅で明かりを灯し続ける派出所内で考える。
あの少女。
少し話しただけだが。
辛そうだな、と思った。
なにか壮大な事実を抱えきれずに、しかしそれから逃げることもしないで、かといって受け入れられるものでもなく。
酒を飲んで気を紛らわせ、いつか受け入れられるその時を待っている・・・のだろうか。
一体どんな?
少女一人酒びたりにさせる事実。というか、そんな子供に酒を売る店も店だ。確か彼女を保護したのは居酒屋街の近くだった。今度注意しておこう。
名前も素性も不明。これは痛い。
一応市警に報告は入れておこう。捜索願がでているか・・・でていなくとも考えられる線はないか。
そういえば・・・もしかして。
本棚に歩み寄る。しばらく目を泳がせ、一冊手に取った。
「ま、朝までの暇つぶしにはなるだろ・・・」
別に無理に速動体制を崩さなければ起き続けることも無いのだがあいにく布団は一組しかないのだ。
ぱらり、開いた本は。
「NHKテキスト 初めての手話」
871 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 01:49:09.30 ID:Ci7KB+0p0
NHKktkrwwwwww
872 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 01:59:26.08 ID:wF9r8k5E0
手話使えるのかこの娘は……w
873 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/21(金) 02:12:30.63 ID:0ddiolFP0
そんなこんなで夜は過ぎた。
曇り空は夜明けを遅くし、朝の寝起き、その境界線を曖昧なものにする。
雨の音は眠気を誘い、そこに寝具の香りが伴えばもはや止められるのは母親の叱咤だけだろう。
それはこの少女にも言えることなのか。
しとしと、しとしと。
まるで空気が濡れてしまったような春の湿気。かき分けるように制服を整えて、襟を正す。
一度顔を洗って、簡単におにぎりを握り、ミソペーストにお湯を注ぎ、これを朝食とする。
そこでハタ、と。
彼女の分も握っておく事にする。
自分がおにぎりを握るとどうしても大きくなってしまう。実際、今自分用に握ったのは正三角形で一辺が15cmを超えている。
これではさすがに子供には大きいだろう、と、コンビニサイズまでダウンして握り、それを休憩室のちゃぶ台の上に置いておいた。緑茶を添えて。
書置きしておこうかとも思ったけど、勝手に布団ひいて勝手に寝るような子だ。勝手に食べるだろう。それでよし。
じゃあ朝のお勤めに行きますかね。
レインコートを羽織る。黄色。
しとしと、しとしと。雨の中。お巡りさんとしての危害まで装備を確認。
「行ってきます。」
集団投降の同伴だった。
874 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 02:19:11.26 ID:wF9r8k5E0
うーん、街のお巡りさんって感じ
この所帯じみっぷりが和むだねぇ
875 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 02:26:31.59 ID:ErLCm/KY0
>集団投降の同伴だった。
すごく危険な物を感じてしまうwwwwwwwwwwwww
876 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/21(金) 02:44:00.89 ID:0ddiolFP0
sorry,集団登校な。
がやがや、がやがや。
朝っぱらから元気な子供の相手をするには徹夜明けにはかなり辛いものがあるのだが、そこは余裕の微笑でスルー。
まとわり付く子、先行しすぎる子、なかなかしゃべらない子もいるが、一括りで学校までお届けすると、その帰りがてら開店準備を進める商店街を巡回。
店の前を掃除する店主さんがた一同と爽やかに挨拶を交わし、その足で、ふとした思い付きだったが、昨日彼女を拾った場所に向かってみる。
そこはゴミ集積所。今日はどの回収日でもないようで閑散としている。
そこで、飴に濡れたアスファルトの上。
小さな手帳のようなものが落ちていた。
拾い上げる。
「県立有登高校付属中学校 二年四組 甫瀬 奈多茅」
学生証だった。
写真には。
雨に濡れ、凹みもあり不鮮明だったが。
彼女の顔写真が。
877 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/21(金) 02:52:36.39 ID:0ddiolFP0
「ほせ、なたち・・・?」
とりあえずむりやり読んでみる。そんな名前の奴ぁいねえよ。
さらにめくると校歌、校則、所在地、校章と校訓、そしてスケジュール欄。
まったく学生証にほかならない。
ただ気になったのは。
こんな学校、聞いたこと無い。
地名にしても見たこと無いし。
あるいは他県の学校だろうか。
身分照会は・・・県警に問い合わせるか。
そいつをポケットに仕舞う。
そろそろ同僚も出勤してくるだろう。
彼女のことはそいつに任せよう。俺は寝る。帰ってねーるーーー。あはは。
派出所に向かって歩き出す。
雨は上がり、朝の陽が差し始めていた。
鳥はこの晴天の予感のする陽射しにさえずり、徐々に交通量は増え。
思いつきで東南を眺めてみる。
虹が出ていた。
878 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 02:56:02.59 ID:wF9r8k5E0
ほせなたちってwwwww
虹はいいよね虹は……
あの子は何者なんだろう
879 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 03:04:31.48 ID:ErLCm/KY0
ちょwwwwwwwwwwwほせなたちかwwwwwwwwwwwwww
880 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/21(金) 03:11:04.01 ID:0ddiolFP0
派出所に戻ると既に同僚は出勤済みだった。
「おはようございまーす」
「ハヨー♪じゃねえわよあんたはッ!?どっから連れ込んだのよあの子!!?」
「本日0120、飲み屋街路地裏で保護したんスよ。姓名不詳、何も言わないし。その上酒によってたらしくてですね、」
「だからって・・・はぁもう。まぁいいわ、なにか、を疑われるほどあんたの社会的信頼は低くないしね・・・」
「ええまったく。先輩ほどではありませんがねww」
「うっせ。」
この傍若無人な香りがする婦警は派出所勤務と人生の先輩、四葉 七湖(よつのは ななこ)さん。
はっきり言って善良な市民の味方の不良警官で、ここいら一帯のヌシである。
ちなみに今年で三十路だ。ヒロインにはなりえない歳なのでハイ残念。
「よっか先輩、あの子起きました?」
「今休憩室でとくダネ見てる。あんたこのストーブ片しときなさいよ。私あの子の捜索願、県警に確認するから。」
はて。というと、既にある程度の情報交換は果たした?
「先輩、あの子と話したんですか?」
「話したわよ?だるそうに話す子だったわねー。それと身分証だけよこして、あとは知らん振り。こっちの対応まるみえ。」
「ふぅん・・・?」
先輩が彼女に渡されたという身分証は。
これもまた聞いた事の無い私立中学のものだった。
881 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/21(金) 03:16:03.53 ID:0ddiolFP0
882 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 03:17:25.46 ID:Y0dh6/Oe0
883 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 03:31:22.90 ID:Ci7KB+0p0
乙でしたー!!!
884 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/21(金) 04:11:39.12 ID:0ddiolFP0
・・・・・・今日はこれで最後保守。
まだしばらく・・・。
あとよろ。
885 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 06:04:21.14 ID:Y0dh6/Oe0
ほしゅ
886 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 07:38:07.65 ID:rWmsAoS5O
ほ
887 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 08:25:57.58 ID:rWmsAoS5O
せ
888 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/21(金) 08:34:11.53 ID:qNX0RTaz0
な
889 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/21(金) 09:07:21.26 ID:qNX0RTaz0
た
890 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 09:14:32.05 ID:Y0dh6/Oe0
ち
891 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 09:32:52.41 ID:rWmsAoS5O
|
892 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 10:21:09.88 ID:Y0dh6/Oe0
ほしゅ
893 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 11:32:41.35 ID:rWmsAoS5O
く
894 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/21(金) 12:15:59.47 ID:qNX0RTaz0
わ
895 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 12:20:44.85 ID:rWmsAoS5O
た
896 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 13:25:17.91 ID:Ht4NqkZFO
危険保守
897 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 14:02:55.93 ID:rWmsAoS5O
す
898 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 15:04:57.44 ID:Y0dh6/Oe0
ほしゅ
899 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 15:42:38.36 ID:zz60Td7lO
ほしゅう
900 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 16:33:39.61 ID:Y0dh6/Oe0
ほせ
901 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 16:59:11.68 ID:guFgdyG10
なた
902 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/21(金) 17:27:15.32 ID:qNX0RTaz0
ほ
903 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 17:29:58.50 ID:Ci7KB+0p0
ちー!
904 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/21(金) 17:51:27.89 ID:qNX0RTaz0
ほ
905 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 18:21:40.48 ID:Y0dh6/Oe0
ほしゅ
906 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 18:57:33.14 ID:CUex7JMg0
ぼしゅー
907 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 19:29:33.19 ID:Y0dh6/Oe0
ほしゅ
908 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/21(金) 19:53:29.65 ID:qNX0RTaz0
ho
909 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 20:06:50.86 ID:kdjng6SWO
mo
910 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 20:29:58.65 ID:Y0dh6/Oe0
HOS
911 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 20:58:18.27 ID:Y0dh6/Oe0
ほしゅ
912 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 21:15:11.55 ID:FYjRzd/4O
ほ
913 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/21(金) 21:27:20.79 ID:guFgdyG10
と、言う訳でやっと落ち着きました。
こんヴぁんわ保冷剤です。
914 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 21:29:35.24 ID:wF9r8k5E0
よい子のみんな風に
こんばんわーっ
915 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 21:30:47.05 ID:Y0dh6/Oe0
こーんばーんわー!
916 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/21(金) 21:34:22.51 ID:guFgdyG10
>>914 >>915 こんばんわ!みんな、げんきにしてたかな?
とっととケツ拭いて寝れやガキどもォ!!
917 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 21:43:19.45 ID:wF9r8k5E0
ああ、寝たいねぇ……w
今日任務なさげっぽいから張り付くか地雷作りますよ(゚∀゚)
原稿しろよ俺orz
918 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 22:05:30.21 ID:Ci7KB+0p0
保守ですよー
919 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 22:06:43.81 ID:FYjRzd/4O
このタイミングでトクラがいろいろされちゃうシーンも見たかったとか切り出す俺は鬼畜
920 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 22:06:53.74 ID:kdjng6SWO
>>916 テンション高いな保冷剤www酔ってるのか?w
921 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/21(金) 22:08:22.16 ID:guFgdyG10
残念ながら酒もタバコもやらない主義なんだ。代わりにチョコレートとコーラをやるけどね。
むしろテンション高いのは
>>920のほうだと思われwww
922 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 22:29:50.93 ID:Y0dh6/Oe0
ほせ
923 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 22:30:27.01 ID:wF9r8k5E0
吸ってない奴へ
煙草はやめよう……マジでorz
924 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 22:30:39.14 ID:hp437XD20
hosyu
925 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/21(金) 22:45:12.02 ID:guFgdyG10
自己保守ー
926 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 23:07:04.78 ID:Y0dh6/Oe0
ほしゅ
927 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/21(金) 23:07:11.91 ID:guFgdyG10
自己保守ー
928 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 23:22:22.94 ID:wF9r8k5E0
最近地震が多いのだが……(((;゚Д゚))))
929 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/21(金) 23:23:33.73 ID:guFgdyG10
地震が起こってもめまいと区別ができない俺www
930 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/21(金) 23:39:16.45 ID:kdjng6SWO
俺がいない間になんか話が進んでるwww
931 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 00:01:38.98 ID:Qp6w4qra0
ほしゅ
932 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/22(土) 00:30:17.19 ID:CB6J7qEF0
ちまちま再開の算段を立てる俺。
933 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 00:32:51.73 ID:Qp6w4qra0
そしてwktkの準備をする俺。
934 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 00:38:39.12 ID:CVK1axTqO
そしてwktkしてるが寝ないとやばい俺
935 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 00:45:57.13 ID:YJzyQh2s0
wktkwktkwktkwktkwktkwktkwktkwktkwktkwktkwktkwktkwktkwktkwktkwktkwktkwktk
wktkwktkwktkwktkwktkwktkwktkwktkwktkwktkwktkwktkwktkwktkwktkwktkwktkwktk
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936 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/22(土) 00:47:01.58 ID:CB6J7qEF0
ちょwwww
wktkしすぎな人がwwww困るwwww
937 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 01:08:33.17 ID:ks4cbOvj0
|∀゚) 控えめにwk
938 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/22(土) 01:15:51.20 ID:CB6J7qEF0
939 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/22(土) 01:20:59.44 ID:TnLC5Io/0
940 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/22(土) 01:26:20.27 ID:CB6J7qEF0
昼間であれば先輩のほかにも今日は遅番の誰かがいてもおかしくは無いのだが。
基本的にこの派出所は自分と先輩の二人だけで回っている。
小規模だし、ぶっちゃけ夜は閉めてても構わない。
もしなにか緊急事態で飛び込みがあってもこの派出所に来るケースはほぼ無いと言ってもいい。
そんなgdgdな職場ゆえに、一応条例で日勤八時間と定めれてはいるがその勤務体制も実かなりアバウトである。
俺来る。先輩帰る。俺帰る。先輩来る。俺来る。先輩帰る・・・な感じ。
それでも電話がなればでないわけには行かない。召集だろうか。ということは・・・事件か?
わたわたと、自分が床に着く前は、あの少女のぬくもりと酒の匂いがまだ残っていた布団から飛び出し着の身着のままでサンダル引っ掛けて事務机に向か・・・ったのだが。
布団から飛び起きた時点で既にコール音は消えていたりして。
うわちゃー・・・やっちゃったか・・・・・・?
と戦々恐々、先輩はどうしてたんだよと思いながら詰め所の扉を開けると。
941 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/22(土) 01:37:55.57 ID:CB6J7qEF0
「・・・・・・はい、はい。はい。でしたら消費者相談室か、サイバー犯罪相談所に・・・はい。この番号は緊急用ですので。はい。
番号はwebにも掲載してあります。・・・はい。一応言っておきますと、それは無視するのが一番かと。・・・はい。」
がちゃん。
「・・・・・・・なにやってんの?」
あの少女だった。
「・・・電話。・・・・・・応対しておいた。」
「あ、ああ・・・・・・えっと・・・なんだって?」
「取るに足らない相談事。ワンクリ詐欺引っかかったけどどうしようって。」
「それで?」
「VIPPERたきつけて田代攻撃させろって言っといた。」
942 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 01:52:02.51 ID:ks4cbOvj0
居着いたのか……
それはそうと田代砲wwwwww
943 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/22(土) 01:58:26.24 ID:CB6J7qEF0
110でここに繋がる世帯もあったんだな・・・ちょっとびっくり。ともかくも。
「それが本当だとしたら君をしょっぴかなくちゃいけなくなるけど?」
笑いながらそう言ってみせた。もちろんそのつもりは無いし、それなりの応対をしていたことは耳に引っ掛けている。
「・・・それもいいかもね。」
それだけポツリと言うと少女はさっきまで自分が寝ていた休憩室へ向かう。
体をどけるまでもなく小さな少女はするりと脇を通って。
それを見送ると、少しの間を空けてお昼やーすみは空き巣もチャンス〜♪あちこっちそっちこっちいいとも〜♪
「・・・リラックスしすぎだろ・・・」
今日の日差しはやっぱり強くて。
南から差す天上の日光は自分の頭丁を直撃した。
ここ24時間洗ってない頭がむずむずとかゆみだす。風呂はいろ・・・。
その間十数分、派出所はただの平和な民家になっていた。
944 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 02:26:27.96 ID:ks4cbOvj0
ちょwwwwwwタモリ選手権wwwwww
いやーしっかしすでに我が家か……ここの看板娘になるとかかしら
945 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/22(土) 02:29:35.62 ID:TnLC5Io/0
そろそろ次スレの時期ですねw
少女にならんでテレビを眺める。寝起きの風呂上りでなにか一杯引っ掛けたいが、今あるのは少女の山崎だけだ。さすがにそれはイカン。
肩にタオルをかけ、制服のスウェットに木綿のシャツ。この季節の生ぬるい風が窓から吹き込んでくる。
雪国に数えられるこの地域に桜前線はまだ到達しない。それでも梅のいい香りが漂ってくる。
寒くなく、また暑くもなく。
ちゃぶ台にひじをついてうつろな瞳で。
様々なに光を放出する画面を眺める。
薄暗い部屋の中、肩を露出した格好で。
少女は何も言うことなく、また自分から話しかけることもできず。
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
少女はどう感じているのかは知らないが、どうにも居心地が悪いのはなぜだろう。
沈黙が重苦しい。というかなんで俺が居心地悪くなってんだ?
947 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/22(土) 02:51:34.79 ID:CB6J7qEF0
テレフォンショッキングも終わろうかという時刻になってようやっと奈々子さんが帰ってきた。
って言うかあんたどこ行ってたんだよ仕事ほっぽり出してさ。
「やーごめんごめん。なんとかなるかなーって。」
この人は・・・・。
が、それでどうにかなってしまうからこの人はずるい。
そしてビニール袋には昼飯が。
三人分。
「昼飯買いに行ってたにしちゃあずいぶんと遠出なさっちゃぁぃやせんか?」
「ん、ちょっと用事があってね。確かめたいことができて。それは後で話すから、お湯沸かしてくれる?」
はて。そこまでして聞きに行くこととは何だ。そして誰に聞きにいったんだ。
とは考えつつもきっちり三人分のお湯を沸かす。
|∀゚) ちゃんとミテルヨ
949 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 03:11:24.55 ID:ks4cbOvj0
おっと保護ぃ
950 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 03:31:32.82 ID:ks4cbOvj0
ほしゅぅ
951 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/22(土) 03:32:45.18 ID:CB6J7qEF0
かちんとコンロに火を灯し、ヤカンを火にかけながら、背後の休憩室でべらべらと少女に話しかける奈々子さんの声を聞きながら制服のポケットを探る。
でてきたのは件の学生証。
先ほど見たところ、奈々子さんのデスクには、また別の学生証があった。彼女自身が差し出したものだ。
現時点で彼女の名前はそちらに書かれていた
「呉代 奈義(くれしろ なぎ)」
で統一されていた。もっとも、それも正直怪しいと思っている俺がいる。
昼飯を三人分買ってきたということは奈々子さんの確認した限りでは捜索願、また住所などを示す有力な情報は得られなかったということだろう。
この昼食は奈々子さんがそれを聞きだすために画策したものではないか。
とはいえあんな無口な子・・・というかまともにしゃべったのはついさっきでしかない子だ。
そう簡単に口を割るとは思えなかった。
そんな事を考えながら、食事前に用を足そうとトイレに向かう。
閉めたはずの窓はまたしても、開けられていた。
952 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/22(土) 03:41:12.51 ID:TnLC5Io/0
953 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 03:45:22.68 ID:ks4cbOvj0
うむむ……偽装身分証らしき物が2つ
怪しい娘っこだなぁ
954 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/22(土) 03:53:23.15 ID:CB6J7qEF0
奈々子さんが買ってきたオリジン弁当を三人でももしゃもしゃと。
本人はスタンダードに幕の内。酒少女(他に呼びようが無い。ほせなたちーってワケにも行かないし。)はしょうが焼き弁当。
そして自分は奈々子さんに頼むといつもこれを買ってくる、エビカツ弁当。
俺はエビがダメだって言ってンのにさ・・・そしてこの弁当のおかずを横から掠めるのが奈々子さんという寸法だ。極悪。
薄暗い部屋で俺は三人分お茶を入れる。使い込まれた湯飲みに、一応金はかかってそうだけどまだ年季はない湯飲み、そして量だけおいてある来客用の碗。
沸かしたお湯はカップの味噌汁で使い切られた。
まったくただの普通の昼休みである。
そこに身元不明、正体不明の少女が混ざっていても違和感が無いのはなぜだろう。
そう、違和感が無い。
自分自身この空間を形成する三分の一の要素であるが、この彼女の存在をまったく拒んでいる節が無い。
当然のように少女は溶け込み、また奈々子さんはそれを楽しんでさえいる。
まったく・・・この人は。
955 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/22(土) 04:12:53.83 ID:CB6J7qEF0
昼ドラなど眺める三人だった。この地域はまことにちゃんねる数が少ない。
策略により大して飯を食えていない俺は朝に炊いた米を持ち出した。が、白米、それも冷や飯である。
ほかにおかずになりそうなものは・・・冷蔵庫にはなかった。残念、このまま食うかと味噌汁すする二人にならんでもしゃもしゃと食っていると、
ごそごそ、と少女がバックを漁り、自分に何者かを差し出してきた。
・・・ジャーキー。
これで飯を食えと?
いぶかしげにする少女はしかしさらになにかを差し出した。
しんじょう。
酒のつまみで魚介類のすり身を揚げたものだ。幸いエビは入っていない。
・・・というか、エビのはいっていないものを選んで差し出してきた。
なかなか気が利く。
「いただくよ、ありがとう。」
そういって笑いかけてみる。
特に何も思うことは無いようにそっぽを向いて、無為なテレビ鑑賞に戻った横顔。
果たしてそこからどんな心情を、また目の前のしんじょうから何を読み取ればいいのやら。
ずいぶんと深い眼をしているな・・・と。
人の目を見てなにが読み取れるとしたら、その色でメラニン量から人種を判断したりはできるかもしれないが、人生経験など果たして見えるものだろうか。
今の自分には、見えた気がしていた。
956 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 04:13:25.23 ID:ks4cbOvj0
ほすぅ
エビカツ戦略恐るべし……!
957 :
ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw :2006/04/22(土) 04:36:51.91 ID:TnLC5Io/0
ほ
958 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/22(土) 04:49:19.00 ID:CB6J7qEF0
とりあえずしんじょうをレンジでチンして頬張ってみる。
じゅぅぅぅぅーーーーーーーしぃぃぃいいいいーーーーーーーーーー
な味がした。マジうめぇwwww
そんな昼時を過ごす。
正直に言おう、しんじょうがうまかったのはほかでもない、心がそう訴えていたからだ。
自分もまた孤独を抱えて生きている身で。
小中高。警察学校でもずっと。一人飯で暮らしてきた。
誰もいない部屋に帰り、作り置きした料理で空腹を凌ぎ。
どうでもいいテレビをみて。
誰とも会話することなく。決して人を遠ざけて生きてきたわけではないが、また人に好かれる性質でも無い事を知ったのは、奈々子さんにあってからだ。
人にはうまれ持った性質というのが存在する、というのは彼女の言だ。それを鵜呑みにする気は無いが、しかしそれで俺の孤独な状況に説明が付くならなるほどと納得せざるを得ない。
県警でもチームは組んだが、飯を誰かと食うということだけは不思議となかった。
959 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 05:00:05.91 ID:ks4cbOvj0
しんじょう……ジュルリ
みなで食う食事ほど美味い物はないねぇ……しみじみ
960 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/22(土) 05:03:49.72 ID:CB6J7qEF0
だから食事という行為は特別なもので。
色んなものを失ってこの派出所に流れ着き、初めての勤務日に奈々子さんが気まぐれで焼いてくれた厚焼き玉子。
「どしたの?こっち座んなさい。 ・・・仕事?今ァ昼休みよ。」
この人でなければ言えないセリフだ。
卵を齧って少しだけ涙した、あのときの感動は忘れない。
まぁなにが言いたいかというと。
俺もなかなかに変な奴だってことが解っていただけたなら幸いだ。
だから三人で食卓を囲めたというのは、ナチュラルに人生に刻むべきほどに嬉しいことで。
それがこのメンツなのだから俺はかなり幸せ者ではないだろうか。
そう、だから俺はこのときに断定してしまったのだった。
この少女についての自分の姿勢を。
961 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 05:19:57.48 ID:ks4cbOvj0
うるっときたのは仕様ですか
いいよね、やっぱり
三人居たらプチ家庭ですな
テレビは既にワイドショーの時間に突入していた。そろそろ仕事再開の時間だ。
そして自分はここ最近はまったくワイドショーなど見ていない。忌諱して見ないでいる。
なぜか。
毎日のように報道されるかつての我々の給料支払い権利人の醜態など、押さえてはおきたいが好んで見たいとは思わない。
とくに、爆破テロで露呈しただけで検察に、また特捜になんらの手柄があるわけではないのに偉そうな顔をされるのは見るに耐えないものがあった。
そんなことはどうでも言い、いやどうでもいいとは言わないが、世の中に存在するあくは人の心のうちのそのありように似せたかのように今この県に再びはびころうとしているのだ。
それに妥当し、綺麗な町を作ろう、健全な市井を取り戻そう、発端はどうであれ、この町を平和に。
そう思って、あえてちゃれんじを続けてきた自分がこうして追いやられ。
巨大なヌーの死体に群がるハイエナのような(言い過ぎ)連中がまるでヒーロー扱いだ。
まだ犯人の目星もついていないというのに、彼らには、国民には、この事態の恐怖が伝わっていないのだろうか。
まこともって、馬鹿馬鹿しい話である。
あの爆破に使われたコンポジションC4は作りこそ功名かつ丁寧だったがヘキソーゲン多めで衝撃には弱かった。
対人殺傷用でないことは明らかだったが爆発での死傷者は確かにいる。郵送という形だけ見てもおそろし事件だった。
だというのに。
想像してみればいい。
とらのあなから届いた小包、注文していた同人ゲー「とないぬ」がやっと届いた、とwktkしてそれを開けようと、
あなたは細心の注意を払ってカッターナイフでガムテープに切れ目を入れてゆく。圧力感知式ならこの時点でアウトだ。
そしてあなたはかすかに有機酸とゴムに似た高分子のにおいを感じるかもしれない。
まーなんだ。避けようもなくドカンだ。死にます。
爆発による衝撃で粉派微塵、このケースでは金属片などの埋め込みが無いことが一番注目されていた。
わざわざC4使っての犯行には何らかの裏事情が疑われたが、実際は保冷剤のミスである。
そんな無自覚で無責任で無垢な国民に辟易しつつ、しかしその生命と財産を守る仕事についている自分がこうして第一線から遠ざけられている。
と、愚痴っても仕方が無い。
先輩に聞くことがあるのだ。食事もひと段落し、オフィスへ向かった。
「で、先輩。」
「ん。」
「あの子のこと、なにが解ったんです。」
969 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/22(土) 06:06:00.70 ID:CB6J7qEF0
コンポジションC4の成分解析結果 :
コンポジションC4はすべて知識で出来ています。
ちょwwwww
970 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 06:07:14.58 ID:Qp6w4qra0
971 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 06:45:37.78 ID:FsJ5/iFKO
972 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/22(土) 06:50:10.89 ID:CB6J7qEF0
ごめん、NEO散ってたorz
今日はここまでっす。ちまちまいきたいと思ってます。
保守も大変なんでここは埋めましょう。再開するときには自分立てます。
973 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/22(土) 06:55:19.37 ID:CB6J7qEF0
さてここまで行きあたりばったりだが。
まあ展開考えてはいるんだけど。派出所勤務はしたこと無いから解りません><
974 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 06:55:57.53 ID:gmIje9CA0
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>ー── く / ____ く
/ |/\/ \  ̄/ |/\/ \ 同じスレではこのままだけど
l l | l l l | l 違うスレにコピペするとスネ夫がドラえもん
ヽ、| | ノ ヽ、| | ノ に変わる不思議なコピペ
975 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/22(土) 06:57:18.78 ID:CB6J7qEF0
あ、無論ここを無理に埋めずとも良いのですがww
保守する手間もあるしってことなんでww
976 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 07:02:52.71 ID:FsJ5/iFKO
978 :
保冷剤 ◆xl4B3i0CLs :2006/04/22(土) 07:10:08.19 ID:CB6J7qEF0
もし落ちそうだったら誰か1000とっちゃってくれていいよー。
じゃ。ノシ
979 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 07:26:45.92 ID:FsJ5/iFKO
死守
980 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 07:54:30.57 ID:C1+5+orh0
ほ
981 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 08:21:38.08 ID:FsJ5/iFKO
死守
982 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 08:46:21.44 ID:FsJ5/iFKO
死守
983 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 09:06:20.44 ID:FsJ5/iFKO
死守
984 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 09:26:10.73 ID:FsJ5/iFKO
死守
985 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 09:45:58.37 ID:FsJ5/iFKO
死守
986 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 10:07:43.37 ID:FsJ5/iFKO
死守
987 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 10:08:44.65 ID:bVbM+Rrn0
詩趣
988 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 10:33:06.38 ID:FsJ5/iFKO
死守
989 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 11:17:40.61 ID:9WRAEoLr0
保守
990 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 11:31:57.90 ID:FsJ5/iFKO
死守
991 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 11:49:08.34 ID:FsJ5/iFKO
死守
992 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 12:14:32.85 ID:FsJ5/iFKO
死守
993 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 12:27:21.10 ID:fzl1hBqT0
ほしゅ
994 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 12:36:57.67 ID:Bljycckd0
あと6レス
995 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 12:46:23.30 ID:FsJ5/iFKO
あと5
996 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 13:10:15.13 ID:bVbM+Rrn0
4
997 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 13:31:29.73 ID:FsJ5/iFKO
3
998 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 13:35:39.75 ID:Bljycckd0
2
999 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 13:37:12.29 ID:fzl1hBqT0
1
1000 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2006/04/22(土) 13:37:20.28 ID:FsJ5/iFKO
>>1000なら…うわなにをするやめrqあwせdrftgyふじこlp
1001 :
1001:
* + 巛 ヽ
〒 ! + 。 + 。 * 。
+ 。 | |
* + / / イヤッッホォォォオオォオウ!
∧_∧ / /
(´∀` / / + 。 + 。 * 。
,- f
/ ュヘ | * + 。 + 。 + このスレッドは1000を超えました。
〈_} ) | 次スレも…VIPクオリティ!!
/ ! + 。 + + *
http://ex14.2ch.net/news4vip/ ./ ,ヘ |
ガタン ||| j / | | |||
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