1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ブーン系もそろそろ潮時かな
立ったらお慰み
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 04:31:04 ID:I2n0nF+80
げっ
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 04:31:06 ID:HApqk8HQ0
ブーンも潮吹きか
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 04:31:12 ID:oIAbUXzS0
(#^ω^)ビキビキ
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 04:31:56 ID:JAG9DIJM0
ブーンが〜スレ秋田
ひぎぃぃぃぃぃ
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 04:32:28 ID:LliiHJYg0
,'⌒,ー、 _ ,,.. X
〈∨⌒ /\__,,.. -‐ '' " _,,. ‐''´
〈\ _,,r'" 〉 // // . ‐''"
,ゝ `く/ / 〉 / ∧_,. r ''"
- - - -_,,.. ‐''" _,.〉 / / . {'⌒) ∠二二> - - - - - - -
_,.. ‐''" _,,,.. -{(⌒)、 r'`ー''‐‐^‐'ヾ{} +
'-‐ '' " _,,. ‐''"`ー‐ヘj^‐' ;; ‐ -‐ _- さよならぶーん
______,''___,;;"_;;__,,___________ 靖国で会おう
///////////////////////
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 04:32:40 ID:I2n0nF+80
まさか立つとは・・・
ま、立ったからには適当に遊ばせてもらうで
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 04:32:59 ID:QJjb1at60
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 04:33:22 ID:EzHufJpE0
( ^ω^)「・・・将来は戦闘機のパイロットになって空を飛びたいお」
⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 04:34:30 ID:+OBK+8rE0
タッタラタッタラタッタラウルサイノー
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 04:37:49 ID:EzHufJpE0
( ^ω^)「・・・将来は戦闘機のパイロットになって空を飛びたいお」
⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン
ツン「あんたなんかがパイロットになんかなれるわけないでしょ?
ほんとバカねぇ、バカバカバカ」
(#^ω^)ビキビキ
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 04:51:29 ID:I2n0nF+80
0.悲劇の系譜
私の記憶を辿れば、やがてはある輝きに辿り付くはずだ
その閃光は幼かった私を魅了し、そして驚嘆させた
舞い上がる粉塵よりも、頭上を過ぎ行く爆音よりも、世界の喧騒よりも
私はただ一瞬の輝きの中に美しさを見出していた
後にその閃光が私の家や家族や友人達を焼き尽くしたと知っても
私は未だにその輝きを心の中から消せないでいる
そして私は、そんな自分をずっと許せていない
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 05:12:32 ID:I2n0nF+80
1.飛行隊
僕のすぐ側を銀色の機体がキリモミしながら落ちて行く。
そいつは黒い煙を吐き出しながら一直線に海へと向かって行く。
ぐおおおおん
やがて水面に到達した機体は獣の叫びにも似た音を立て、爆発した。
パイロットは脱出したのだろうか、それとも・・・
「おい、ブーン!何をぼさっとしてる、ケツに付かれてるぞ!」
僕が慌ててレバーを倒すのと同時に、僕がいた場所を風を裂いてバルカンが襲った。
「すみません、アラマキ隊長!不注意でした!」
機体の体勢を立て直しながら僕は叫ぶ。
「馬鹿野郎、謝るより先にそいつを落とせ!死にたいのか!」
怒号が通信機から吐き出され、僕は思い切りレバーを引いた。
急激なGが僕の全身をシートに押さえつける。
ちらりとレーダーに目をやると相手はまだ僕の背後にいた。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 05:14:04 ID:EzHufJpE0
すげー小説みたい。
クォリティ高いな。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 05:16:48 ID:pFgRzNMd0
もしかして1は今書いてるのか?
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 05:20:11 ID:I2n0nF+80
機体を急上昇させながら同時に操縦桿を右に倒した。
窓の外の景色が目まぐるしく変わって、一瞬僕の頭上には真っ青な海になる。
何回やってもこれは好きになれない。
頭の上を浮かぶ島々が横へと滑るように流れていく。
空気のうねる音が聞こえる気がした。
「ここだっ!」
僕は勢いをつけて操縦桿を元に戻す。
海と空はくるりと一回転して元のポジションに落ち着いた。
そして僕の眼前には、先程僕を撃った機体がいた。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 05:20:57 ID:I2n0nF+80
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 05:22:48 ID:N1qYc1om0
読んでるよ
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 05:23:38 ID:pFgRzNMd0
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 05:30:52 ID:I2n0nF+80
レバーの先端に備え付けられたオレンジ色のボタン。
こいつを強く押し込むと秒間60発の勢いで弾丸が発射される仕組みだ。
その発射孔は機体の前部に設置されていて、その直線上には相手がいる。
つまり、これで終わりって事だ。
だけど何故だろう、僕はそのボタンに触れる事をためらっている。
「どうしたブーン、早く撃て!」
アラマキ隊長の声が通信機から響いてくる。
でもその声が僕にはなんだか嫌な声に聞こえてしまう。
「ブーン、逃げられるぞ!何をしてるんだ、ブーン!ブーン!」
泡を食って僕の前の機体がスピードを上げる。
ああ、ダメだ、まっすぐ逃げちゃ当たっちゃう。
「ブーーーーン!!!」
「・・・撃ちますっ!」
僕は唇をかみ締めてボタンを強く押し込んだ。
バルルルルルルッ!
発射された弾丸は加速した機体に吸い込まれていく。
やがてそいつはエンジン部分から火を吹いて、ゆっくりと落ちていった。
ブーン、セツナス
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 05:42:11 ID:I2n0nF+80
基地に帰還するまで、そしてしてからもアラマキ隊長は口を聞いてくれなかった。
「すいませんでした、アラマキ隊長」
懸命に謝る僕を見て一言だけ彼はこう言った。
「あんな飛び方してたら、いつか死ぬぞ」
それっきり何も言ってくれず、僕はただしょんぼりと自室に戻るしかなかった。
ベッドに横たわり、真っ白な天井を見ながら考えた。
僕はおかしいのだろうか。
相手を撃つ事にためらいを感じるのはおかしい事なんだろうか。
答えはたぶん、YESだ。
僕はVIPの国境を守備するパイロットで、相手を撃つのが仕事だから。
大切な人を守るために自分で望んだ結果だから。
でも、嫌なものは嫌で、たぶん相手のパイロットにも大切な人がいて
その大切な人を守るために彼らは飛んでいて、だから彼らを落とすと言う事は・・・
いろんな事を考える内に僕は静かに眠りに落ちて行った。
夢は見なかった。
真っ暗だ。
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 05:56:54 ID:I2n0nF+80
次の朝、僕に召集が掛けられた。
なんでも先日の正体不明機の残骸から情報が回収されたと言う事で
そいつがどうもこの基地の役割に大きく関わりそうだから、という説明だった。
ブリーフィングルームに集合したのは僕、アラマキ隊長、オペレーターのツンデルの三人。
「このブリーフィングの内容は他言無用だ、まずその事を念頭においてくれ」
そう言うとジョルジュ指揮官は口を開いた。
「先日、君達がVIP国境沿いの洋上で撃墜した正体不明機だが
回収した機体の残骸からラウンジの物である事が判明した」
やっぱり、と思った。
「前線の君達は周知の事実だろうが、既に我々VIPとラウンジは
実質上の戦闘状態であると言っても過言ではない」
「ええ、以前よりも頻繁に偵察機を出している様です」
ツンデルが手元の資料を捲りながら説明した。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 06:12:58 ID:I2n0nF+80
「そしてこの度、本国より極秘通達が成された。
このワロス島国境警備基地を、有事の際の前線基地にしたいという内容だった」
有事・・・つまり今までみたいな小競り合いじゃなくて本格的な戦争になるのだ。
海を挟んだ二つの大陸、VIPとラウンジ。
この二つの大国の間には小さな島があって、昔そこは独立国家だった。
その名をバルス。
その国が突然VIPとラウンジに戦争を仕掛けてきたのが十数年前の事。
バルスは多彩な兵器と戦術で一時は優勢だった。
しかし、大国の物量に負けて遂に自分の国で核をぶっ放したのだ。
そして、島は消えVIPとラウンジの双方はその凄惨さを目に焼き付けた筈だった。
はずだったのに。
文章が上手い
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 06:30:12 ID:I2n0nF+80
いつからだろうか。
お互いがお互いを疑い始めたのは。
バルスを焚き付けて戦争に持ち込んだのは相手では無いかと。
沈黙が不安を呼び、不安は不信感を呼び、沈黙の内に小競り合いが始まった。
最初は単なる情報戦や作り笑顔の応酬ですんでいたのに、
最近ではこちらの領空に入り込んで来たラウンジと交戦する事が増えた。
そして今、戦争が始まろうとしている。
「しかしくれぐれもこちらから手を出してはならんぞ、くれぐれもだ」
「了解しています指揮官」
アラマキ隊長がぶっきらぼうに答える。
やはり隊長も不安なのかと思って顔を覗いたが、その表情からは何も読み取れなかった。
「あー、そして備えとして航空隊の編成が行われる。
その指揮をアラマキ隊長にやってもらう。ブーン、お前は補佐だ。いいな」
突然の宣告だった。
僕が間抜けた顔をしている間にアラマキ隊長はさっさと返答してしまっていた。
「了解しました、お任せください」
そして椅子から立ち上がり、敬礼。
ツンデルが脇を小突いてくれなければ、僕は椅子から立ち上がる事すらできなかっただろう。
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 06:36:11 ID:pFgRzNMd0
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 06:45:50 ID:I2n0nF+80
部屋に戻り、枕に顔を埋めているとノックの音がした。
「何よ、もしかして落ちこんでんの?」
顔を上げるとドアに寄り掛かったツンデルがにっこりと微笑んでいた。
「やぁ、ツンデル・・・」
「プッ、なにその死にそうな声。相変わらず「僕は苦悩してます」みたいな顔して」
「別にそんな顔はしてな」
「してんじゃない、たまには鏡くらい見たら?」
彼女はそう言いながらベッドの側まできて、端に腰掛ける。
僕は足先が彼女のお尻に触れないようにそっと移動させた。
それにしても、気の強い娘だ。
「アンタ本当に具合悪そうね・・・さっきのブリーフィングが原因?」
「うん・・・まあね」
「ああ、もうボソボソ喋んないで!鬱陶しいから!」
「分かったよ・・・正直言って自信が無いんだ」
これは僕の正直な気持ちだ。
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 06:47:06 ID:I2n0nF+80
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 06:57:08 ID:I2n0nF+80
「僕は自分の大切な人や風景を守りたくてパイロットになった。
素質もひょっとすると、あったんだと思う。
でも、ずっと考えてる事があるんだ」
「・・・」
「それは僕が今まで落としてきた相手も、実は同じ事を考えてたんじゃないのかって事で。
そういう思いを僕が撃ち落す事でその人の大切な物が傷付くとしたら」
「ねえ、ブーン」
「これから戦争になる。
それはきっとそんなに遠い未来の話じゃなくて事実、すぐそこまで来てる。
でも他人が傷付く事を僕は望まない。だからこの戦争もすごく嫌で」
「ブーン、ブーンったら!」
ツンデルの悲鳴にも似た声で僕は現実に帰った。
気が付くと僕の額にはじんわりと汗が浮かんでいる。
部屋の中にちょっとした静寂が訪れた。
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 06:59:47 ID:pFgRzNMd0
>>31 そう、ごめん。
ブーンが戦うみたいです、ってスレ
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 07:04:35 ID:2gmZnZ4nO
wktk
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 07:08:51 ID:I2n0nF+80
「ねえブーン、聞いて」
ふわりと空気が動いて、甘い香りがする。
いつの間にかツンデルの手が僕の握り締められたこぶしの上に重ねられていた。
「確かに自分の為に他人を傷つけるのはエゴよ。
でもそれなら貴方は自分が何も守れなくてもいいの?」
「そうは言ってない、僕はただ」
「いいから黙って!聞きなさいよ!」
ツンデルが両目を閉じて叫ぶ。
彼女の両手が僕の手を強く握り締めるのが分かった。
「貴方はエゴを背負って生きて。
そして貴方が撃ち落した相手にも、大切な人にも、私にも誓って。
どんなに辛くとも大切なこの世界を守るって」
「大切な世界・・・」
「そう、貴方は本当はこの世界が好きなんでしょ。
だったら飛んで、戦って。相手が守ろうとしたもの全てを守ってあげて」
僕の膝には出来上がった暖かい染み。
それが彼女の涙なのか、僕の涙なのか。
よく分からなかった。
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 07:10:51 ID:I2n0nF+80
ふー、書いた書いた。
ひと段落です。
自己満足で失礼しました。
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 07:12:02 ID:x1+1Mavo0
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 07:17:14 ID:pFgRzNMd0
>>36 この出しかけたカウパーはどうすればいいんですか?
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 07:17:55 ID:EzHufJpE0
わかんないです><
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 07:22:29 ID:DxYmxjKMO
なにこのトップガン
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 07:34:38 ID:I2n0nF+80
気が付くと、日は暮れかけていた。
僕はツンデルの涙を軽く拭って話し掛ける。
「約束する。僕はエゴを背負って飛び、この世界を守るよ」
「ブーン・・・」
「それを再確認するのにツンデル、君にキスして欲しい」
言った途端に僕の右頬が大きな音を立てた。
「ぎゃっ!」
「何言ってんのよ、バッカじゃないの変態!色魔!」
そう言ってツンデルは明後日の方を向いてしまった。
それでも何故か彼女は出て行こうとしない。
「ま、まぁ、キスくらいならしてあげない事も無いけど・・・」
ぽつりと言った。
確かに言った。
「本当に許可が下りるとはね・・・お、お願いします」
「あ、あと舌なんか入れたら噛み千切るわよ!」
「入れないってば、ではヨロシク」
ツンデルが目を閉じて僕の唇にそっと唇を寄せてくる。
心臓がドキドキして僕も目を開けていられない。
彼女の吐息が近い。
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 07:45:16 ID:I2n0nF+80
彼女の唇があと数センチまで近付いた、その時。
コンコン。
「ブーン、入るぞ」
アラマキ隊長の声と、がちゃりというドアの開く音。
「きゃっ!」
ツンデルが慌てて僕を突き放し、不意を突かれた僕は壁に頭を打ち付けるはめになった。
「あっ、そ、そういう事ですので副官、今後とも宜しくお願いしますね!」
彼女は顔を真っ赤にしてそれだけ言うと、アラマキ隊長の脇をすり抜けていってしまった。
それを見送ったアラマキ隊長は悶絶する僕を助け起こしながら言う。
「邪魔したかな」
「い、いえ、とんでもありません隊長」
僕は痛みを堪えながらはきはきと答えた。
「なら良いんだが。ブーン」
「はい」
「散歩でもしよう、ついて来い」
「・・・はい」
いくら鈍感な僕にだって分かる。
単なる散歩なんかじゃない事くらいは。
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 07:56:23 ID:I2n0nF+80
数分後、アラマキ隊長と僕は基地の敷地を歩いていた。
夜の闇を縫うようにして哨戒塔からサーチライトが照らされている。
フェンス沿いのほの暗い海を眺めながらアラマキ隊長は呟いた。
「ブーン、この海の向こう側にいるのは何だと思う?」
「敵・・・ですか」
僕の答えに、アラマキ隊長は軽く頷いた。
「そうだ、敵だな」
そう言いながら彼は胸ポケットから葉巻を取り出した。
軽く先端を噛み破り、ジッポで火をともした。
「・・・お前はこの基地に配属されてからどれくらいになる」
「2年と半月くらいです」
「俺はここに十年以上いるんだ」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 08:00:30 ID:x1+1Mavo0
ひそかに続きっぽいものを書いていたんだがこういうの書くの難しいね・・・
ちょwwwなにこの文才ww
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 08:10:51 ID:I2n0nF+80
「配属された当時は緊張していた。いつ敵が攻めてくるかってな」
アラマキ隊長の吹き出す紫煙が闇の中、静かに漂っていく。
僕は黙って彼の話を聞いていた。
「平和なモンだった。来てもこっちを見つけるなりケツ巻くってさようなら、だ。
こっちだって本気で追ったりしなかったし、お互いなあなあでやってたんだ」
「ええ・・・」
「VIPとラウンジは言っちまえば仲の悪い兄弟みたいなもんだった。
喧嘩もしたが引くとこは引いて、押すとこは押して」
「・・・」
「兄弟が殺し合っちゃあ、いけねえよなあ・・・」
僕には彼の目が何処を見ているのか分からなかった。
昔を懐かしんでいるようにも、今を嘆いているようにも見えたからだ。
ぐしゃっ
音がして、アラマキ隊長は吸っていた葉巻を握り潰していた。
微かに、肉の焦げる匂い。
彼はフェンス越しの草むらにその葉巻を投げ捨てると踵を返し、基地に戻り始めた。
「そうだ、次からはためらわずに撃てよ」
それだけ言って去っていく彼の背中に、僕は敬礼をした。
波の音が聞こえる。
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 08:11:20 ID:pFgRzNMd0
俺も小説書いたが、スレが立てられん。
o.......rz
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 08:18:15 ID:I2n0nF+80
自室に帰ると机の上にツンデルからのメモが置いてあった。
「続きは戦争が終わったら」
いつになる事やら分からないが、楽しみに待つことにしよう。
そんな事を考えながら僕はベッドに潜り込んだ。
色々な事がありすぎて疲れたみたいだ。
今夜くらいはゆっくりと眠りたかった。
やがて眠りに落ちると僕は夢を見た。
内容は覚えていないが、きっと楽しい夢だったのだろう。
そう思いたい。
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 08:22:28 ID:I2n0nF+80
2.奇襲
と行きたいとこなのですが眠くなってきたのでこれまで。
宜しければ保守代わりに何か書いていって下されば幸いです。
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 08:26:38 ID:1t25zRkr0
じゃあCMはいりまーす
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 08:31:55 ID:x1+1Mavo0
>>49 次の朝、僕に召集が掛けられた。
てかブリーフィングは朝だったwwwww
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 09:02:24 ID:279PBLTj0
なんとなくAC5連想した
しかし
>>1は文才あるなぁ
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 09:44:57 ID:I2n0nF+80
おっ、落ちてなくてよかった
>1ガンガレ
続き期待してるお(^ω^)
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 10:02:50 ID:nJzT5Xd80
ほす
まだ読んでないけど面白そうだから帰ってきたら読も
それまでもつかね
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 10:08:00 ID:YffhFjEn0
>>52 というか、AC5インスパイヤしてるんじゃあないのか
「そんな飛び方してたら死ぬぞ」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 10:24:42 ID:279PBLTj0
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 10:47:43 ID:0tnVjbs4O
スカイ・クロラ想像したの俺だけ?
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 12:30:29 ID:Fgo517uvO
穂狩
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 12:32:22 ID:sCS1PSSWO
最初がAC4丸写し
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 12:45:37 ID:zAQnkfPI0
何このブーンコンバット
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 12:57:00 ID:4sK7UrXs0
エースコンバットに多大な影響を受けてるのは間違いないな。
大国二つにはさまれた小国が自国で核ぶっ放すなんてAC5まんま。
といっても、もちろん否定的な意味じゃなく、いい感じでインスパイアできてる。
可及的速やかに続きが読みたいwwwww
ツンデル萌
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 14:07:39 ID:+P2G0CPi0
>>56 そうすると最後に乗る機体はレーザー兵器を搭載したバルケンですかな?w
これは保守対象に入れるべきだな
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 14:20:23 ID:BdIE6s1n0
AC4+AC5?
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 14:31:30 ID:ukpX/wAnO
保守
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 15:29:01 ID:tEZ7xQlJ0
ふぉふぅ・・・
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 16:55:13 ID:+P2G0CPi0
期待保守
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 17:36:23 ID:H+Mn3twWO
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 17:49:06 ID:+J+TRM8a0
ウヒャヒャヒャヒャ(゜∀゜)ヒャヒャヒャヒャ!!!!!!
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 17:58:19 ID:+J+TRM8a0
どーでもいいけど妹がいきなりマッサージしてくれってwwwwwww
っうぇうぇっうぇえwwwwww
ドサマギに胸でも揉みますか(・∀・)♪
73 :
◆ul9SIs8lw. :2005/11/09(水) 18:35:31 ID:I2n0nF+80
2.奇襲
数日間の間に基地は目まぐるしくその姿を変えた。
本国から多くの資材が搬入され、一部では寄宿舎の建設が始まった。
島の海辺にはラウンジに向けられた砲塔が並んでいる。
「ワロス島飛空師団」という堅苦しい名前を与えられて僕達も飛ぶ事になった。
本国から派遣されてきた数人のパイロット達を率いて飛ぶアラマキ隊長と
その二番機として彼の斜め後ろを飛ぶ僕。
訓練も兼ねて僕達は何度も侵入してきたラウンジと交戦した。
しかし彼らも慎重になっているようで、深入りはしてこなかった。
互いに睨み合っている、そんな状況。
ラジオが連日危機感を煽っては、空気の重量を重くしてくれた。
弓の弦がきりきりと引き絞られていく。
その音が聞こえる気がしていた。
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 18:40:56 ID:TOlHNhsm0
VIPエリアもおもしろいけどこっちも面白そうだお
75 :
◆ul9SIs8lw. :2005/11/09(水) 18:48:41 ID:I2n0nF+80
僕が目を覚ましたのは予感がしたからでは無かった。
ただ寝苦しく、ぼんやりと天井を見上げている内に気が付いたからだ。
さっきまで窓の外で鳴いていた虫の声が消えていた。
僕は上半身を起こし、枕元の時計を確認した。
AM2:00。
ベッドから立ち上がり、窓の外を眺める。
暗く広がる海の先に目を凝らしてみても、何も見えてこない。
杞憂だったかも知れない。
そう思って僕が室内を振り返った時だった。
唐突にアラートが鳴り響いた。
廊下に設置された赤色灯が音を立てて回り始めた。
嫌な予感ほどよく当たるものだ。
僕は椅子に掛けていたジャケットを羽織りながら廊下へ飛び出した。
あちこちの部屋から目を擦りつつ仲間も出て来た。
「当基地所属のパイロットは勤務、非番に関わらずブリーフィングルームへ集合せよ」
ツンデルの焦りを押し殺した声が全館に響き渡る。
いよいよ始まったのだ。
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 18:54:11 ID:tEZ7xQlJ0
ツンデルってなんかドイツっぽいよな?
ハイデルンみたいに
77 :
◆ul9SIs8lw. :2005/11/09(水) 19:04:28 ID:I2n0nF+80
「先程、早期警戒レーダーがラウンジの工作により破壊され
爆撃機が数機、VIPの領空へ侵入した事が判明した」
「飛行ルートから計算すると、敵機は前哨である当基地を破壊した後に
北部へと進路を変更するものと思われます」
ジョルジュ指揮官の言葉を継いで、ツンデルが続けた。
「現在、北部には司令部が存在するが其処の対空設備は充分とは言い難い。
従って諸君らワロス島飛空師団が北部防衛の要であると言えるだろう」
正面のモニターには大写しにされたワロス島の地図が表示されていた。
その地図の西側、ラウンジの方面から赤で塗り潰された矢印がゆっくりと
僕らのいる場所に接近しつつあるところだった。
「このワロス島の上空に侵入する前に全機を撃墜するのだ」
矢の放たれる音が僕の耳元で、確かにした。
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 19:08:54 ID:mXH28rV00
これなんてACE CONBAT5 THE UNSUNG WAR?
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 19:13:25 ID:owzH4Yks0
かっこよすぎる・・・
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 19:16:09 ID:+P2G0CPi0
81 :
◆ul9SIs8lw. :2005/11/09(水) 19:22:48 ID:I2n0nF+80
深緑のパイロットスーツに着替え、僕は滑走路に走る。
そして僕の目の前には薄いブルーに塗られた機体が現れた。
F−16C。
こいつが僕の最初の機体で、愛機でもある。
これが僕に与えられた翼だ。
「緊張してるのか」
振り向くと背後に手袋をはめながら僕を見つめるアラマキ隊長がいる。
「はい、正直なところ緊張してます」
「そうか」
それだけ言ってアラマキ隊長は自分の機体へと歩き出した。
何か励ましの言葉でも貰えると思っていた僕はすこし拍子抜けしてしまう。
そんな気持ちを見透かしたのか、隊長は足を止めてこう言った。
「お前が緊張してるって事は、あの連中はもっと緊張してるって事だ。
ひよっこに縮み上がったタマなんか見せるんじゃないぞ」
そう言われて気が付いた。
僕の後ろには本国からやって来たパイロット達がいる。
彼らは飛んだ経験すら少なく、そして若い。
彼らの信頼してくれている僕がここで震えている事はできない。
「分かりました」
僕は深呼吸をしておへその下にぐっと力を溜めると機体に乗り込んだ。
僕の翼は相変わらずの無表情で迎えてくれる。
F-26思い出した
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 19:35:35 ID:q7Ker2XK0
なんか内藤のキャラがみえねぇw
でも、文章うまいから続きマダー?
84 :
◆ul9SIs8lw. :2005/11/09(水) 19:43:15 ID:I2n0nF+80
空だ。
暗い空の中、雲を裂きながら僕らは飛ぶ。
「こちら司令塔、調子はどうか」
「こちらアラマキ、感度良好だ。視界も悪くない」
通信が交わされている間、僕はじっと前を向いていた。
この先に敵意を持ったラウンジがいる。
不思議と恐怖感は少なかった。
ただこれから起こる事へのわずかな予感が僕の中で渦巻いている。
「副官、おいブーン副官、応答せよ」
「あ、はい、ブーンです。どうぞ」
自分が呼ばれている事に気が付き、慌てて返事を返す。
「何をボケッとしてる、戦闘機の中でまさかマス掻きなんかやめてくれよ?」
アラマキ隊長のからかう声と仲間の笑い声。
気がだいぶほぐれたみたいだ。
85 :
◆ul9SIs8lw. :2005/11/09(水) 19:45:57 ID:I2n0nF+80
「さて笑ったところで全機に告ぐ」
声が急に真剣みを帯びて、僕は気を引き締めた。
「これから数十秒後に我々はラウンジと交戦する。
全員生きて帰還しろ、無茶はするな」
風の音がやけに耳に痛い。
アラマキ隊長の声が無線機から流れていく。
「守りたいものを思い浮かべろ、撃つ時は躊躇するな。
生き残れ、俺はお前達を信頼している」
それから何秒か、僕らは沈黙を守って飛んでいた。
もう恐怖は微塵も残っていなかった。
「レーダーに敵機!十秒後射程内に入るぞ!」
不意の隊長の声に、僕は前方を睨み付ける。
黒い、大きな機体が向かって来ようとしていた。
86 :
◆ul9SIs8lw. :2005/11/09(水) 19:48:48 ID:I2n0nF+80
ちょい休憩
保守してくれた方、ありがとうでした。
お察しの通りに元ネタはACです。
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 19:57:39 ID:LI9+M/+wO
うは
久々の良スレ
戦闘機でマス掻くとか致命的wwwwww
88 :
VIP774:2005/11/09(水) 19:58:42 ID:i0X7mzJXO
つーかもうVIPblogに載ってやがる 管理人は流石だな
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 20:01:12 ID:owzH4Yks0
良スレすぎる、ありがとう
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 20:12:13 ID:P6zjzmZh0
多分ビーム撃つ巨大戦闘機とかレーザー衛星とか黄小隊とかトムキャット乗りとか出るんだろうな保守
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 20:19:13 ID:/DDj4lNj0
+ +
∧_∧ +
(0゚・∀・) ワクワク テカテカ
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 20:25:26 ID:ehDa+k2m0
保守
>>76 はげどー
なんかそう言われるといっそう萌える
93 :
◆ul9SIs8lw. :2005/11/09(水) 20:41:35 ID:I2n0nF+80
レーダーに映る敵機の数は全部で9機。
その内の4機が他の機体よりも大きい。
たぶんこいつが爆撃機だ。
ガガガガガガガガッ
「う、撃ってきた!」
仲間の一人が叫んだけれど、それを押さえ込むようにアラマキ隊長の大声が響く。
「射程外だ、当たらない!びびるな!」
その言葉通りに敵の弾丸は大きく逸れて闇の中に消える。
「合図と同時に散開、爆撃機優先で各個撃破せよ!3・・・2・・・1・・・散開ッ!」
アラマキ隊長の機体が急降下すると同時に、僕は操縦桿を左に倒した。
窓越しに散開する仲間の機体がちらりと見えた。
「VIPPER04、交戦!」
「ラウンジャー7、交戦!」
瞬時に通信機が敵味方の声で満ちていく。
「VIPPER02、交戦!」
そう叫んで僕は正面を見据えた。
94 :
◆ul9SIs8lw. :2005/11/09(水) 20:54:15 ID:I2n0nF+80
シートに貼り付けにされるような感覚と爆音。
爆撃機の護衛が脇を抜けて行くのを確認した僕はさらにレバーを左に傾ける。
僕は小さな円を描き、通り過ぎた護衛機の背後に着けた。
が、ボタンに指をかける間もなく相手は急上昇していく。
逃がすものか。
「こちらラウンジャー3、背中に着かれた!落としてくれ!
「さよならだ」
僕は蛇行を続ける相手に狙いを定め、宣言する。
「VIPPER02、発射!」
F-16Cの両翼の下に設置されたミサイルは正確に発射されて敵機に追いつき、
そして炸裂した。
ぐおおおん
黒の中空にオレンジ色の巨大な華が咲いた。
良いクオリティだ
96 :
◆ul9SIs8lw. :2005/11/09(水) 21:08:28 ID:I2n0nF+80
安心する暇も無く、今度は僕のレーダーがアラートを放つ。
黄色の光点がレーダーの中央に向かって進んでいく。
中央にいるのは僕で、この光点は即ちミサイルだ。
「ぐっ」
力を込めてレバーを倒し機体を急旋回させる。
全身が引き千切られるみたいだ。
それでも光点は徐々に近付いてくる。
僕は思い切って急降下に移った。
夜と同化した水面があっという間に接近してくる。
アラートが耳障りで仕方ない。
僕は自分の周囲に流れる時間がだんだんと緩やかになっていくのを感じていた。
近付く水面、上空の発射音、通信機の怒声。
やがて。
「今だっ」
僕は思い切り操縦桿を引くと同時に減速を掛けた。
空気圧で海面が弾け、勢い良くしぶきが舞い上がる。
僕は水面のぎりぎりを平行に飛んでいた。
レーダーの光点が海中に突っ込み、消える。
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 21:11:29 ID:+P2G0CPi0
クオリティたけぇwwwww
でもひとつだけ、操縦かんを左に倒すだけだと反時計回りでぐるんぐるん回る希ガス
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 21:13:01 ID:HSgmGAMX0
いいねいいね
99 :
◆ul9SIs8lw. :2005/11/09(水) 21:18:01 ID:I2n0nF+80
そのまま低高度を保ちながら僕はレーダーに目をやった。
相手の機数は6機にまで減少していた。
しかし、肝心の爆撃機は4機とも健在だ。
「もう時間が無いじゃないか!」
そう呟いて僕は機体を急上昇させた。
昇ったり、降りたりと忙しいがそうも言っていられない。
「VIPPER03、04!爆撃機を落とす、援護してくれ!」
「了解しました」「了解」
高高度まで上がり、体勢を立て直した僕の両隣に二機が付いた。
「目標は12時方向、9時方向だ。撃ち込んで後、離脱せよ!いくぞっ」
爆撃機の巨大な翼が小さく見える。
僕はスロットルを思い切り吹かし、速度を上げた。
左→下に入れたと脳内補完
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 21:18:53 ID:Ajsk6Ot+O
あげ
102 :
◆ul9SIs8lw. :2005/11/09(水) 21:27:25 ID:I2n0nF+80
12時の爆撃機が肉眼でしっかりと確認できる位置まで来た。
「護衛機はどうした、何してるんだ!」
爆撃機のパイロットが悲鳴をあげる。
「VIPPER02、発射!」「03、発射!」「04、発射!」
タイミングを合わせた合計6本のミサイルが爆撃機の腹に吸い込まれた。
その機体が一瞬倍以上に膨れ上がったように見えて僕は目を逸らす。
がおおおおおおん
自分の積載した爆薬に引火したのか、機体は跡形も無く消滅した。
その爆風に巻き込まれないように後続の二機を誘導しつつ、
僕は大きく左に旋回した。
これで9時方向にいた爆撃機と正面から対峙する形だ。
103 :
◆ul9SIs8lw. :2005/11/09(水) 21:40:26 ID:I2n0nF+80
ガコン、と音がして新たなミサイルが装填された。
爆撃機は僕達を視界に捕らえてなお、逃れようと旋回を始めた。
おかげで脇腹が無防備にさらけ出される。
「VIPPER02、発射!」「03、発射!」「04、発射!」
再び6本のミサイルが発射され、弾頭が黒い機体に飲み込まれて爆発した。
「よくやった02、03、04。任務は完了だ」
通信機から流れるアラマキ隊長の声。
「他の4機は・・・」
「俺が落とした」
淡々と告げる隊長の声に僕はぼんやりとレーダーを眺めた。
敵機の姿は残らず消えていた。
「これで終わり・・・ですか」
「その通りだ、全機、帰還するぞ」
通信機に仲間の歓声が満ちた。
僕はというとまだ信じられないような気分ではあったが、
これで帰れるのだ、という思いの方が強かった。
任務は完了したのだ。
104 :
◆ul9SIs8lw. :2005/11/09(水) 21:50:22 ID:I2n0nF+80
その後、基地に帰った僕らを拍手が迎えた。
4機を一人で落としたアラマキ隊長の手腕は賞賛され、僕の低高度飛行も話題に上った。
仲間達は互いの無事を喜び、いまだ警戒体勢にありながらもささやかな祝宴が開かれた。
その後、僕はその場を愛想笑いで辞去して自室へと戻ってきた。
ただ、ひたすらに眠かったからだ。
やっぱり夢は見なかった。
ただ暗黒の中に花が一輪ぽつりと咲いていた。
とても綺麗なのに何故だろう、僕はそれが好きになれそうにない。
そして翌日、ツンデルからラウンジが正式にVIPへ宣戦布告した事を聞いた。
僕の脳裏にはあのオレンジ色の花がぽつりと浮かんでいるばかりだ。
105 :
◆ul9SIs8lw. :2005/11/09(水) 21:55:05 ID:I2n0nF+80
今日はこれくらいで・・・
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 21:56:47 ID:HSgmGAMX0
おつー
乙
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 22:21:51 ID:2gmZnZ4nO
乙!!
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 23:16:36 ID:7Mg1j7to0
おつー!!!
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/09(水) 23:45:21 ID:ZPEOrW2p0
乙
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 00:15:07 ID:piEwUEt90
乙、そして保守
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 00:28:48 ID:gVW7Uddb0
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 00:57:20 ID:EVjQRhrO0
保守
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 00:58:56 ID:V8YzA1jp0
パイロットスレじゃないのか。邪魔したな。
「新たなミサイルが装填」とか爆撃機にミサイル打ちすぎとか
突っ込みどころ満載だけど面白いから保守
戦闘機に60発くらいミサイルが搭載出来るがACの世界なんだよな
現実じゃ十発も運べないから困る
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 01:24:01 ID:EnPP48yk0
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 01:48:15 ID:1SFUvr+bO
スカイクロラ思い出した。
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 02:01:30 ID:GKrsLc7R0
,ィ⊃ , -- 、
,r─-、 ,. ' / ,/ } ち
{ ヽ / ∠ 、___/ |
署 ヽ. V-─- 、 , ',_ヽ / ,' ょ
ヽ ヾ、 ',ニ、 ヽ_/ rュ、 ゙、 /
ま \ l トこ,! {`-'} Y っ
ヽj 'ー'' ⊆) '⌒` !
で , 、 l ヘ‐--‐ケ } と
ヽ ヽ. _ .ヽ. ゙<‐y′ /
来 } >'´.-!、 ゝ、_ ~ ___,ノ
| −! \` ー一'´丿 \
い ノ ,二!\ \___/ /`丶、
/\ / \ /~ト、 / l \
http://ex10.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1131553555/l50
一時間保守
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 04:24:39 ID:/ft2WqM8O
元ネタ、文体共にエリアVIPと住み分けされているのが
また凄いな。比べる気は更々ないが、
両人ともGJといったところで
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 06:21:05 ID:F9Vi/CXf0
ならば保守
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 06:42:12 ID:HrEOqlF90
どうみてもエースコンバットのパクリでした
本当にありがとうございました
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 07:23:48 ID:UUd3K4TXO
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 07:24:19 ID:sQtmJcew0
挨拶はおはよう兵隊!
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 07:49:59 ID:HrEOqlF90
<<パクリかインスパエアかは知らんが、自国で核を使うのは丸々パクってるぞ>>
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 07:51:19 ID:sQtmJcew0
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 07:51:30 ID:HrEOqlF90
<<構わんからここ一番の巨根を選べ。
どんな大きさでもカタパルトで打ち込んでやるよ。絶対に天国にイカせてやるからな。>>
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 09:02:59 ID:1yZgcgF0O
保守
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 09:16:37 ID:UOTwJFR/0
ACは2が一番良かったと思うのは俺だけ??
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 09:19:40 ID:exD44zo3O
このスレを読むときは、機体性能その他は、AC5準拠と思えば良さそうだな。
このクオリティなら細かい突っ込みは野暮か
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 09:21:02 ID:PUnGjo1e0
何この良すれ
保守
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 10:22:44 ID:5OBWQ5dx0
うはwwwww良スレw
捕手
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 10:28:21 ID:bDUFpyIrO
パイロットのスレはもう無いの?
ほしゅ
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 12:46:29 ID:9FNMD4aU0
ほしゅ
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 12:53:48 ID:svIZ6qCF0
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 13:47:22 ID:UUd3K4TXO
保守
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 14:07:49 ID:vpDJKdoLO
このスレとか、エリアVIPのスレ観てると俺も書きたくなる。
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 14:08:59 ID:NjWm4sAM0
>>1 それって( ^ω^)こいつ?
お前あいつらの仲間か
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 14:11:20 ID:NjWm4sAM0
何でブーンで検索かけたのにひっかからないのかよく輪からナインだけど
まあいいや
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 14:13:41 ID:NjWm4sAM0
昨日は随分世話になったからきたんだけどこれ昨日と違う
昨日の落ちたみたいだけどどうなの
"昨日の"と言われてもわからない訳で
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 15:02:26 ID:NjWm4sAM0
何か変な事になったみたいだからいいよ
何かタイトルが重なったから同じとおもっただけみたい
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 15:47:52 ID:rz9k/VuPO
<<ビッパーなブレイズのいるスレはここですか?>>
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 15:50:10 ID:wPoY8UTQ0
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 15:51:48 ID:HrEOqlF90
Andersen
<<いやまったく自分など負けヲニャニイばかり、繰り返してきた男です>>
だが 開戦以来一皮も被ったことがない このオティンなのだ
Andersen
<<オティンに傷がつかなくとも射出するたび 帰って来ない同胞の数が増えるというのは辛いことです>>
<<とうとう備蓄量は右貯蔵庫の スノー大尉ひとりになりました>>
<<弾のないオティンはお役ごめんです>>
<<ここで2chをしております>>
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 16:00:15 ID:wPoY8UTQ0
>>148 最後に一回セクロスできるのかwwwwwwwwwwwwwwwwwww
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 16:23:32 ID:HrEOqlF90
Rookie
<<ナガセ大尉は自慰をしたいと感じることはありますか?>>
はい[> <]いいえ
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 16:52:04 ID:4y3hNSOM0
馴れ合いスレだと聞いてきました
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 18:07:48 ID:dHh69rolO
作者来ないかな…
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 19:12:20 ID:nVaU99wE0
ここまで読んだ
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 19:42:08 ID:BvTnKasuO
保守
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 20:20:06 ID:MFKlenud0
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 20:24:36 ID:mvJmyTOY0
このスレ面白い!
>>1は相当文章を書き込んでる人だな。展開も表現もうまいし、ぐいぐい読ませる力を持ってる。
続きを期待してるぞ!
主人公ブーンにしなくてもいいんじゃね? もはや普通の名前でいい希ガス
口調も普通の奴だし……
でも先が気になるので、続きマダー?
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 21:36:24 ID:UUd3K4TXO
wktk
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 22:16:40 ID:mvJmyTOY0
保守
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 23:25:35 ID:QrD/6pqU0
ホシュ
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/10(木) 23:54:19 ID:IVngef4s0
hsy
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/11(金) 00:48:56 ID:gWIrQ8vFO
保守
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/11(金) 01:50:50 ID:8USY4IQD0
寝る前のほす
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/11(金) 02:06:03 ID:9KZb6MzG0
やべー、
AC大好きの俺もこれ見てたら無性に文書きたくなってきた
とりあえず保守
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/11(金) 03:11:57 ID:KHiV2wB40
ほしゅ
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/11(金) 04:07:30 ID:ohEf0EOl0
>>16 小説みたいだとすげーのかよwwwwwwwwwwwwwwwwww
おめでてーなwww
168 :
sage:2005/11/11(金) 06:15:53 ID:A6L0mdVwO
( ^ω^)「念願の戦闘機を買ったお、ブーンH512と名付けるをwwwwww」
離陸!!!!
⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン!ブ--------------ン!!!!!!!!
DQN「何あいつの戦闘機wwwwwwwwマジきめえwwwwwwwwwwwww」
DQN仲間「ぶひひひひひwwwwwwマジきめえwwwwwwwwww」
DQN達の戦闘機、ブーンの戦闘機に体当たり
( ;^ω^)「ちょ…やめてお…買ったばかりの戦闘機が…」
DQN「ブーンまじきめええwwwwwwそのダサい戦闘機ごと墜落して死ねwwwww市ねじゃなくて死ねwwww」
( ^ω^)
( ^ω^)「…………ミサイル発射」
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/11(金) 07:24:16 ID:Pt2iQ8Ax0
おはよう兵隊
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/11(金) 08:41:28 ID:jrbgSM8ZO
保守しまつ(><)
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/11(金) 08:49:19 ID:shNdDQVPO
吐いてください
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/11(金) 09:14:06 ID:wNuiGhnQ0
保守だお
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/11(金) 10:37:52 ID:jrbgSM8ZO
保守
∧ ∧
(*‘ω‘ *) ほっしゅっしゅ
( )
v v
ぼいんっ
川
( ( ) )
全く興味なかったけどACやりたくなった
>>175 マジおもろいよ
最初にやるなら04がオヌヌメ
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/11(金) 15:51:07 ID:wlcmUc6a0
ほしゅ
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/11(金) 17:27:53 ID:KHiV2wB40
ほす
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/11(金) 18:15:02 ID:h5k0pCrP0
そういえばAC0?って言うのが出るのか?
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/11(金) 19:16:04 ID:BP0MartDO
>>179 出るよ。5の原因になった戦争の話のはず。
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/11(金) 20:04:28 ID:ypdt2bxV0
AC5の隠しステージテラムズス
コインの裏側のステージwwwww
ほす
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/11(金) 21:18:47 ID:ypdt2bxV0
ほしゅー
更にホシュ
漏れ以外に人居ないのか?
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/11(金) 23:34:13 ID:74hRybYi0
AC1のカラーリング好きだったんだけどなぁ
PSで初めて買ったソフトがACだった
このスレ見たせいでAC5欲しくなってきた
04までしかやったことないけど大丈夫かな?
新規ならとにかく、04“まで”やった人間が何故5をためらうのか
04好きならそこそこ楽しめると聞いた
>>189 ACEのINVINCIBLE FLEETがクリアできなくてな・・・
そこから何故かAC5を躊躇ってた
とはいっても去年の話だ
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 00:08:02 ID:U+UjQNMd0
>>190 YOU買っちゃいなYO
invisible fleetは曲が大好きだったなぁ
>>191 おk
明日見てくるよ
ここまで来たら今度のZEROも買う鴨
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 00:45:11 ID:L2hdmQMeO
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 01:05:48 ID:ojppgeuY0
作者が戻ってこないなあ
ちょい許可が降りれば文を書きたいんだが・・・・
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 01:09:01 ID:+dr3JV9W0
いいんじゃないの? 帰ってくる気配無いし
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 01:22:08 ID:ojppgeuY0
んじゃあ本編になるべく絡まないように書くお
「あなた、あなた!」
もう数十年連れ添ってきた妻の呼ぶ声を聞いて、
私は干し草の束を持ち上げていたフォークを降ろした。
おあずけを食らった乳牛が恨みがましい目でこちらを見上げてくる。
「すまんが妻が呼んでる、少しだけ待っててくれ」
そう言って乳牛の頭を撫でると、私は家畜の体温でやや暖かい畜舎から出た。
初夏の爽やかな風が心地よく頬を撫でる。
今日も良い天気になりそうだ。
妻が私を見つけて、近づいてくる。
手にはいつもの青い封筒がある、どうやら孫のブーンからの手紙のようだ。
息子夫婦があの時の事故で亡くなってしまってからは、ブーンはこの牧場で育ってきた。
あの子が飛行機乗りになると言ってここを飛び出してからはもう何年になるだろうか?
たまにある里帰りのほかは、こうやって月に一度は来る手紙があの子の無事を知らせてくれる。
私は牧童に畜舎の牛に餌をやるように頼むと、
あの子からの手紙を妻と読むために妻を促して家へと向かった。
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 01:34:24 ID:ojppgeuY0
この家を建てたのは、
ニュース速報からVIPへと移住してきた私の五代前のご先祖だった。
あの子もここで、傷を抱えた子供から、
目的を持った少年になるまでの時を過ごしたのだ。
古びた椅子を引き、座ると、妻が手紙を読み始めた。
最近は視力が低下してきている。細かい文字を追うのが難しくなってきた。
おじいさん、おばあさん お元気でしょうか?
ラウンジとの小競り合いがニュースになり、心配しているかもしれません。
でも僕は大丈夫です。 アラマキ隊長は親切だし、
基地の仲間も気のいいやつらばかりです。
次の休暇にはそちらに帰って、干し草作りを手伝いたいですね・・・・
手紙には当たり障りのない内容が続く、
しかしラウンジとの戦争が発生するのではないかという懸念は広がり、
このVIPの片隅ですら話題となっている。
恐らくは余計な心配をさせまいとするブーンの気遣いなのだろう。
あの子は親を亡くし私達のところで暮らすようになってからは、
前の活発な子から、思慮深い優しい子になったように思える。
その優しさが、恐ろしい事に繋がらなければいいのだが・・・・
手紙を読み続ける妻の声を聞きながら、
私は空を見上げた。 あの子も今頃はこの空を飛んでいるのだろうか
空を見上げながら、私は昔のラウンジとの大戦のことを、
そして自分が戦闘機のパイロットだった頃のことを思いだしていた・・・・
長い前フリだったけど、
書いていいならここから本編書くお
よすぎwww
帰ってくるかどうかわかんないから、番外編か架空物語でやってもいいんじゃない?
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 01:40:10 ID:/h5JWYI50
これは期待できるかもわからんね
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 01:59:21 ID:ojppgeuY0
ブーンのじいちゃん ホライゾン編ってことでよろwww
指令室の電話が耳障りな音を立てる。
ショボーン少佐は電話機を取り上げた。
受話器の向こうからせっぱ詰まった調子の若者の声が流れ出してくる。
「今爆音が聞こえたんだ!こちらはVIPの××××
爆音は三時方向に向かっているみたいだ!」
「(´・ω・`)やあ、報告ありがとうございます。
すぐに対処します。」
ラウンジが奇襲をかけてきた当時は、ラウンジの航空部隊の位置を掴むには
現在では信じられないような原始的な手段を取っていた。
VIPの片隅のここでは、住民達が航空機の音を耳にすると、
それをこのVIPの辺境に配置された我々の航空部隊に電話で通報し、
我々はその通報の情報をもとに出撃していたのだ。
ショボーン少佐は受話器を置くと、目の前のボードに貼られているVIPの地図に、
△印を書き入れた前回の通報があった地点と線で結ぶ、
どうやらラウンジの狙いは我が軍の補給基地の一つのようだ。
これを叩かせるわけにはいかない。
「(´・ω・`)待機室のパイロットにあがるように言ってくれ
目的地はXXX○だ。」
そう言うとショボーン少佐は窓から空を見上げた。
開戦から僅か二週間だったが、VIPは苦しい戦いを強いられていた。
奇襲及び計算され尽くした攻撃によって、我々の水軍の主力艦隊は30%近くの損害を受け、
ラウンジの地上部隊の上陸を許しつつある。
こんな辺境のちっぽけな航空部隊に何ができるというのだろうか・・・・・
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 02:06:29 ID:ojppgeuY0
レトロでいい
戦闘機にミサイル60発の世界では考えられないな
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 02:20:37 ID:ojppgeuY0
準備を終えて整備員に合図をする
ハリケーンに搭載されたマーリン・エンジンに命が宿り
プロペラが空気を叩き始める。
ブレーキを緩めると機体は空に上がるのを待ちきれないかのように、
滑走路へと向けて、ゆっくりと前進し出した。
相棒のドクオ中尉のハリケーンが同じように滑走路へと向かっているのを確認すると、
ホライゾンは無線機のスイッチを入れ、管制塔に手短に報告した。
「こちらVIPの01 02と上がる。」
「了解。離陸を許可します。」
通信機越しに涼やかな声が流れる。
彼女は戦争が始まる前は民間の航空管制官になったばかりだったという。
戦争によって民間の航空はほとんど現在麻痺してしまっており、
仕事を失った彼女は志願してここに来たのだということを、
ドクオ中尉から聞いたような気がする。
物思いを中断し、
私はこれからすぐ上がることになる、どこまでも抜けるような大空を見上げた。
たとえこれが戦うためだとしても、この瞬間だけは、
子供のようにワクワクとしてしまう。
かっこいいねぇ。渋いし。
いいよいいよー
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 02:35:20 ID:WwAzm9aFO
トリ付けてくれ(・ω・)
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 02:41:49 ID:ojppgeuY0
滑走路をゆっくりと加速しながら、
もはや何度目かも思い出せない離陸を行う。
エンジンはいつも通り、頼りになる音を発している。
ぐいと操縦桿を引き込むと、私のハリケーンは軽やかに空へと舞い上がった。
とりあえずは高度を稼ぎ、5000メートルまで上昇する。
私達の基地や、その周りの畑があっという間に小さくなってゆく
機体を水平飛行に戻すと、ほどなくドクオ中尉の機体も横に並んだ。
「こちらVIP01,02 これより目的地へと向かう。」
「了解。 なお音から判断した情報によると、
的は小規模の爆撃機の部隊と思われます。
護衛の戦闘機が居るかどうかは不明ですが、どうやら偵察のようです。」
護衛の戦闘機が居たら少し厄介なことになりそうだ。
我々の機体が劣っているとは思わないが、
ラウンジの連中も空の戦いかたは知っている。
私達は編隊を組み、機首を×××○へと向けた。
とりあえず寝るから今日はここまでwwwwww
207 :
◆ul9SIs8lw. :2005/11/12(土) 04:55:01 ID:9kYtMLRx0
どうみても規制解除です
ありがとうございました
まさかスレが残ってるとは思わなんだ
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 04:56:09 ID:JNpyfZUH0
キタ作者キタコレ
暇なときに続きを頼む
209 :
◆ul9SIs8lw. :2005/11/12(土) 05:01:36 ID:9kYtMLRx0
3.場末にて
戦況は一進一退だった。
ラウンジが奇襲を仕掛けたのはワロス島前線基地だけではなかった。
わざわざ潜水艦の陽動部隊まで出撃させておいて
VIPの海上オイルプラントを制圧しようと試みたのだ。
しかしそれらは全て失敗に終わった。
北では僕等の反撃により四機の爆撃機を失ったし
オイルプラント制圧班は事前に情報を把握し、待機していた精鋭部隊によって瞬く間に壊滅。
その上、捕虜解放の交換条件としてラウンジは
出撃寸前だった第二陣を引き上げざるを得なかったという。
とは言え僕らも無傷で済んだ訳じゃなかった。
爆撃機飛来の報を受けた北の町ではパニックと暴動が起きたし、
敵側の編隊と交戦して落とされたパイロットがいたと聞く。
開戦直後に両国とも出鼻をくじかれた格好になる訳だ。
そのお陰で僕等には基地待機命令が下される事になった。
条件付きの自由だ。
それも極めて束の間の。
210 :
◆ul9SIs8lw. :2005/11/12(土) 05:18:31 ID:9kYtMLRx0
ちなみに、このワロス島基地には様々な娯楽施設が存在する。
ラウンジとVIPが睨み合いながらも肩を組んでいた時代に作られたものだ。
最も、ここが「前線基地」と名を変えてからは空き室を増設したり、スペースを作るために
その殆どが撤去されたり破棄されたりしてしまっている。
残っているのはビリヤード台とBARカウンターくらいなものだ。
「BARか・・・」
僕は決してお酒が飲める方ではなかったが、
赴任した頃に何度かアラマキ隊長に連れて行って貰った記憶がある。
ほとんどべろべろに酔いつぶれ担いで部屋まで運んでもらった記憶が懐かしい。
いつでも飛べる態勢にしておけと言われてはいたが、こんな環境の中で緊張感を保ち続けるのは不可能だ。
半ばヤケクソになって僕は部屋を後にした。
行き先は勿論、例のBARだ。
211 :
◆ul9SIs8lw. :2005/11/12(土) 05:39:21 ID:9kYtMLRx0
そのBARは僕が住んでいる宿舎の地下にあった。
途中で何度か軍服の将校とすれ違った。
僕は敢えて敬礼しなかったし、彼らもそれを咎めるでなく急がしそうに歩き去っていった。
その背中に僕は自分が「待機中」である事を否応なしに思い出させられる。
僕が飛んでいた空には見えないラインが引いてあった。
そのラインを超えない限り、僕は自由に飛んでいられたしそれを邪魔するヤツもいなかった。
そして、その線は今、太く黒いペンでしっかりとなぞられてしまっている。
糞喰らえだ。
自分が怒っている事に気が付いたのは、BARの扉の前に立ってからだった。
212 :
◆ul9SIs8lw. :2005/11/12(土) 05:55:04 ID:9kYtMLRx0
黒く汚れた扉を押し開けると、中からジャズが溢れ出した。
黄ばんだ照明とくすんだ色のカウンター、酒瓶、煙草の香り、男たちの笑い声・・・
僕は自分が二年前まで戻ったような錯覚に陥り、怒りも忘れて思わず立ちすくむ。
アラマキ隊長が側で声を張り上げる。
聞いてくれ、こいつが新しい俺の相棒ブーンだ、よろしく頼むぞぉ
なんだ随分若いじゃないか、ホントに飛べるのかよ
こう見えても腕はなかなかのもんだぞ、整備に手抜きなんかしたら俺が許さねえ
ははは、心配するな手なんか抜きゃしねえさ
ブーンこいつら、口は悪いが一流の整備士だ、挨拶しとけよ
あ、よ、
「よろしくお願いします」の声を僕は飲み込んだ。
僕はそこから二年半の月日を経てここに居るのだから。
「いらっしゃい」
BARのマスターが僕に微笑みかけていた。
213 :
◆ul9SIs8lw. :2005/11/12(土) 06:09:53 ID:9kYtMLRx0
扉を後ろ手に閉め、僕はがら空きのカウンターの席に腰掛けた。
店の奥では談笑しながらビリヤードを楽しむ連中が居る。
「カミュをください」
好きな酒を注文してから辺りを見回してみる。
奇跡的に、BARは以前と全く変わっていなかった。
「驚いたかね?」
突然声を掛けられて僕が振り返ると、薄暗いカウンター席の奥に彼がいた。
ジョルジュ指揮官。
敬礼しようとする僕をとどめて彼は言う。
「構わんよ、ここでは無礼講だ」
そう言ってジョルジュ指揮官は僕の隣に腰掛けた。
「どうだ、以前と変わらんだろう」
「ええ、正直びっくりしました。僕が配属された二年前と同じです」
「二年。君が来てからもうそんなになるか・・・」
感慨深そうに呟いてジョルジュ指揮官はグラスを煽る。
頬はすでに赤く、僕が来る前からだいぶ飲んでいたらしかった。
214 :
◆ul9SIs8lw. :2005/11/12(土) 06:23:35 ID:9kYtMLRx0
「司令部からの通達では」
ジョルジュ指揮官はぽつり、といった感じで話し始めた。
「従来の娯楽施設などは全て撤去せよという事だった」
前線基地にそんな設備があっては兵達の士気に関わるから、という理由だったらしい。
「だが私は説得を繰り返してここを残した。君達の息抜き場所を確保したかったというのもある」
「ありがとうございます」
「ただそれ以上に私は、」
彼は継ぐべき言葉を探しているように見えた。
数秒間、彼は空中にじっと目を据えて沈黙していた。
「私がここに居た、という証を残したかったのかも知れんなあ」
溜まった息を吐き出すようにジョルジュ指揮官が言った。
BARの中に静寂が降りて、陽気なジャズだけがジュークボックスから流れ続けている。
「私は近日中に任を解かれる事になった」
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 06:44:58 ID:TGALoUsM0
wktk
216 :
◆ul9SIs8lw. :2005/11/12(土) 06:46:45 ID:9kYtMLRx0
「まぁ、いずれ君達にも正式に通達されると思うがね」
そう言って寂しげに笑うジョルジュ指揮官の横顔を見ている内、僕は気が付いた。
目尻の皺が深くなり、髪はほとんど白髪に近い。
以前の彼はもう少し精力的であったはずなのに。
「新任の指揮官は本国のエリートだ、扱いも厳しくなるかも知れんが頑張ってくれ」
ジョルジュ指揮官は席を降りてゆっくりと扉へ向かう。
その背中に廊下ですれ違った将校の背中が、
そして少しだけ若かった頃の指揮官の背中が被って見えた。
「ジョルジュ指揮官!」
僕は声をあげて彼を呼び止めていた。
振り返る彼に僕は背筋を伸ばし、敬礼をした。
マスターも、ビリヤードをしていた連中も全員が敬礼をしていた。
彼は目を大きく見開き、しばらくして背筋をぴしりと伸ばすと僕らに敬礼をした。
そして、姿勢を正したまま踵を返すとBARを出て行った。
やがて再び席に腰掛けた僕にマスターがハンカチを差し出す。
「ブーン、貴方泣いていますよ」
僕は答える。
「うん、泣いてるんだよ」
今夜はよく酔えそうな予感がして、僕はカミュを一息にあけた。
217 :
◆ul9SIs8lw. :2005/11/12(土) 06:48:25 ID:9kYtMLRx0
今日はこの辺りで、また。
それにしても本編より番外編が面白いwwwwwwwww
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 06:48:34 ID:JR2Jct8g0
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 08:40:21 ID:YhbHo6D40
ぬるぽ
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 08:43:48 ID:fID+oqH10
ガ ッ
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 08:58:33 ID:xhRusOSa0
⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン
⊂二二二( ゚д゚ )二⊃
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 09:46:36 ID:4y+0Hsyf0
両方面白いぜ
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 11:50:19 ID:LjLcnF0p0
保守
225 :
番外編 ◆ucrcCgJsw. :2005/11/12(土) 11:58:49 ID:ojppgeuY0
ゴーグル越しに左右を5秒ほどかけてじっくりと見回す。
そうしてそのあとに顔を上げ、目を細めて太陽を10秒ほど眺める。
奇襲をかける場合は、太陽を背に仕掛けるのが最高の奇襲になる。
開戦から二週間の間の犠牲で、我々もそれを学んでいた。
その後はやや後ろを飛ぶドクオ中尉の機を確認し、
最初の作業へと戻る。
昼をやや過ぎたばかりの日差しはジリジリと焼け付くようで、
飛行帽の下の肌がじっくりと汗ばむのを感じる。
まもなく×××○だ。
司令部の予測では敵機はここに来るはずのようだが・・・・・
見えた!
ケシ粒のように小さいが、4機の飛行機が纏まりの無い隊形で飛んでいるのが分かる。
護衛機は無いのだろうか?
だとしたら我々も舐められたものだ。
ドクオ中尉に合図をすると、彼も同じように敵機に気づいているようで、
うなづき、上を指さした。
やつらの十八番である太陽からの奇襲を敢行しようというのだろう。
私も了解したしるしを返すと、翼を翻し、更に高度を稼ぐことにした。
>>221 こっち見るなwwwwww
本編のクオリティに負けないよう頑張るぜwwwwwww
226 :
番外編 ◆ucrcCgJsw. :2005/11/12(土) 12:28:04 ID:ojppgeuY0
偵察機の背後から、高度を取りつつじりじりと接近してゆく
音が聞こえるわけはないというのに、どうしても息を潜めてしまう。
敵はまだ気づかない。奇襲としては理想的な展開だ。
真上から一撃したあと、背後に取りついて攻撃することにしよう。
私は翼を揺らすと、一直線に敵機へと襲いかかった。
ドクオ中尉の機体も続くことだろう。
敵はやっと私達の存在に気が付いたようだ。
慌てる様子が手に取るように伝わってくる。
しかし立ち直る機械を与えるわけにはゆかない。
私達は獲物を見つけた猛禽のように、まっすぐ肉薄してゆく
安全装置を外し、照準に敵のメッサーシュミットを捉え
ボタンを押し込んだ。
機首の横に搭載された機銃が吼え、敵機の胴体に弾丸が突き刺さるのが分かる。
敵機と敵機の間をすり抜け、また上昇し背後を取るために旋回する。
ドクオ中尉が狙った機体のほうは、弾丸がエンジンに命中したようだ。
黒い煙を出しながら、死んだ魚のように腹を上に向けてゆっくりと落ちてゆく。
あれでは脱出は・・・・・・・
私が狙ったほうも、もはや機体の命運は尽きつつあるようだ。
ラウンジのパイロット達が命を失いつつある機体から身を乗り出すのが見える。
脱出するのだろう。
残りの二機は密集隊形を取ったようだ。
ドクオ中尉が下から仕掛けるために下降するのが見える
私は挟撃するために機首を上に向け、機体を上昇させることにした。
227 :
番外編 ◆ucrcCgJsw. :2005/11/12(土) 12:44:20 ID:ojppgeuY0
背面宙返りをしながら視線は敵機に合わせる。
後部座席の銃手がこちらへと必死に照準を合わせようとしているのが見える。
私は機体を一瞬だけ水平に戻すと、
ドクオ中尉が敵機の編隊の下から仕掛けるのと同時に仕掛けた。
あっちは左をやるようだ。 ならばこっちは右を頂くこととしよう。
敵機の後部座席の銃手が、ようやく機銃の狙いを付け、射撃を始める。
だが遅い! 私は機銃のボタンをぐいと押し込んだ。
弾丸は真っ直ぐ、前部座席のパイロットに吸い込まれて行った。
赤い血の花が咲き パイロットは崩れ降りる。
パイロットを失い、それでもまだ飛ぼうとする機体を右に避ける。
まだ射撃を射撃を続けようとしている銃手と一瞬目が合ったような気がした。
ドクオ中尉が狙ったほうも、機首を下へと向け、ゆっくりと高度を下げてゆく
空に咲いたパラシュートは全部で4つ
脱出できなかったの半分ということだろうか。
ふと下に目をやると、私達の空戦を見物していたのだろうか、
田園地帯のここのどこからこれだけの人間が集まったのかと思うほど、
人々が集まっている。
これなら脱出したパイロット達も逃げることはできまい。
私と中尉は高度を下げ、翼を揺らし
人々に挨拶をしたあと、機首を基地へと向けた。
パラシュートはゆらゆらと揺れながら、ゆっくりと高度を下げてゆく
ふと子供の頃みよく飛ばしたタンポポの綿毛を思いだした。
ちなみにメッサーシュミットってこんなの
http://www.warbirds.jp/data/do/htm/Me210.htm
228 :
番外編 ◆ucrcCgJsw. :2005/11/12(土) 13:08:23 ID:ojppgeuY0
開戦からほぼ二ヶ月が経過している。
私はいつものようにじりじりとする待機室のなかで、
ドクオ中尉と空へ上がる出番を待っていた。
戦況はやや変化しつつあった。
序盤こそ奇襲の優位を活かし、西部では上陸を成功させたラウンジだったが、
その肝心の西部戦線でも、我々の機甲師団が防衛ラインを構築し、
一進一退の攻防を繰り返している。
北部ではシベリアの応援を受けた海軍艦隊が、
先週の会戦で敵軍の空母と巡洋艦に大きな損害を与えたらしい。
我々の居る南部戦線が問題だった。
西部戦線から回り込み、西部の我々の部隊を叩こうとする師団がいくつかあり
我々はそれを食い止めるために駆り出されている。
パイロット及び機体の損耗も激しく、
私達は早くもこの基地のパイロットのなかで古株になりつつあった。
外から爆音が聞こえる。
朝に出撃していったブレニムの連中だろう。
爆撃機のパイロット達は、
戦闘機パイロットの私達よりも更に絶望的な戦いを強いられつつあった。
彼らの機体は、もはや時代遅れになりつつあり、
ラウンジの連中の戦闘機に食いつかれることは、そのまま撃墜されることを意味した。
待機室の電話が鳴った。
私はいつものように相棒を制し、受話器を受け取った。
「はい。」
「ホライゾン中尉、ドクオ中尉とともに指揮室まで出頭してください。」
何かあったのだろうか・・・・・?
こち亀22卷
47ページ2コマ目
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 14:45:48 ID:U+UjQNMd0
ホシュ
両方ヨイヨイ
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 16:14:02 ID:obOohtWY0
ぬるぽ
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 16:15:03 ID:TE3nmzbh0
ぬるぽ
エビチリの作り方
材料(たぶん2人分)
ムキエビ20匹くらいあるといいなあ。白髪ねぎ。塩、胡椒。トウバンジャン。
合わせ調味料(ケチャップ、シロップ、醤油、鶏がらスープのだし、(あれば)コチュジャン)。
<下準備>
ムキエビはちゃんとしっぽを取ったほうがおいしいです。手間はおしまずに
っていうかムキエビって書くくらいだから最初から剥いてあるか。
とにかく剥いたエビは卵白にからめておきます。そうすることでエビのプリプリ感がアップします。
合わせ調味料は.........えーーっと、どれくらいだったかな?いつも目分量だから(笑)
120ccくらいの水に、ケチャップは大さじ3杯くらい、シロップは一つ半くらい、あとは少々で。
あっ、もしあれば、コチュジャン(辛い味噌みたいなの)を入れるとコクがでます。
<本番>
フライパンあっためて、油ひいてなじませて、ねぎとしょうがとトウバンジャン入れて香り立たせて、
エビを入れて、火が通ったら合わせ調味料を入れて、白髪ねぎ入れて、ちょっと煮たてて、
水とき片栗粉でとろみをつけて最後にごま油で香り付けして出来上がり。
うーーん、デリシャス。
235 :
太陽のネ申:2005/11/12(土) 16:16:38 ID:s60xipn40
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 17:15:59 ID:/h5JWYI50
期待ほす
ホシュ
238 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 18:15:40 ID:LiF1z8Tj0
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 18:43:38 ID:UGP1OVcL0
ジョルジュ指揮官マジ泣いた
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 18:47:38 ID:e9o6I2Ks0
-*- -*- ブ――――――ン…
-*-
-*- -*- -*-
-*- -*- -*- ブ――――――ン…
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 20:07:25 ID:+KDOQD2RO
ほしゅ
242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 20:33:35 ID:+VC97sI30
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 21:29:19 ID:0XH0fJh6O
保守
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 21:30:13 ID:0XH0fJh6O
保守
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 22:20:22 ID:U+UjQNMd0
保守
246 :
番外編 ◆ucrcCgJsw. :2005/11/12(土) 22:59:43 ID:ojppgeuY0
保守dクスwwww
バイト終わったしまた続き書くお
247 :
番外編 ◆ucrcCgJsw. :2005/11/12(土) 23:07:08 ID:ojppgeuY0
ドクオ中尉と司令室のドアを開けると、
そこには待機してた我々を除いた戦闘機のパイロット全員が座っていた。
室内にはコーヒーとタバコの匂いが立ちこめている。
中には寝ているところをたたき起こされたのか、
パイロットスーツのまま目をショボつかせているものまでいる始末だ。
「(´・ω・`)やあ、ようこそ指令室へ
このコーヒーはサービスだからまずは飲んで落ち着いて欲しい。」
当番兵がコーヒーを持って来る。
それを受け取り、ドクオ中尉とともに後ろに座ると、
ショボーン少佐は我々に向かって話を始めた。
「(´・ω・`)ラウンジの大規模な爆撃機の部隊が、
南西部に展開した我々の地上部隊を叩こうとしている。
どうやらこのまま膠着状態に陥る前に、一気にVIPへの足がかりを作るつもりのようだ。
我々はこれを阻止するため、戦闘機は全機出撃する。」
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 23:29:42 ID:tV6YEikT0
249 :
番外編 ◆ucrcCgJsw. :2005/11/12(土) 23:30:10 ID:ojppgeuY0
開戦から二ヶ月の間にようやく、
レーダーが各地で配備されはじめた。
しかしまだ性能面で課題が多く、
まだまだ原始的な手段に頼ることも多々あったのだった。
それよりも大きな変化は、無線の改良だった。
我々のハリケーンも改修を受け、味方機との通信が可能になったのだ。
これによって多くの命が救われることとなった。
私の場合はドクオ中尉との連携に磨きがかかり、
お互いのことを自分以上に信用するほどだった。
今度の戦いもきっと生きて帰れるだろう。
私は愛機を駆り、基地の上空で、
ショボーン少佐が編隊を組むまで待っていた。
今回出撃するのは26機
予備機はおろか部品取りのために昨日配備された機体まで、
出撃にまわす始末だ。
それだけ敵の数が多いということなのだろうか?
雑念を振り払うと、私はショボーン少佐の指示に従い。
26機のハリケーンは完全な編隊を組み。
待ち受ける戦いへとその面を向けたのだった。
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/12(土) 23:31:10 ID:U+UjQNMd0
251 :
番外編 ◆ucrcCgJsw. :2005/11/12(土) 23:39:14 ID:ojppgeuY0
「なんて数だ・・・・」
思わず弱音が漏れる。
('A`)「ラウンジのやつら、飛ばせる機体を全部掻き集めてきたのか?」
目の前に広がるのは、爆撃機や戦闘機による一つの雲のような密集部隊だった。
おおよそ100はくだるまい。
鉛筆の様な形をしたドルニエ爆撃機や、
その護衛と思われるメッサーシュミットの編隊など、
たった26機の我々が挑むにはあまりにも無謀すぎるのではないか
そう思った時だった。
(`・ω・´)「各機散開!自由戦闘! ここを抜かせてはいけないんだ!!
エースになるチャンスだよ!」
ショボーン少佐の鋭い声が飛ぶ
そうだ、この部隊をみすみす見逃せば、
地上部隊が被害を受け、それが反攻の糸口を潰すことにさえなりかねないのだ。
故郷の牧場の事をふと思いだした。
あそこまで戦火を届かせてはならないのだ。
安全装置を外すと、私は愛機を敵機の群れのなかへと突っ込ませた。
252 :
番外編 ◆ucrcCgJsw. :2005/11/12(土) 23:52:38 ID:ojppgeuY0
空戦はあっという間に血で血を洗う激戦になった。
お互いの背後を取り合おうとグルグル回る戦闘機たち
密集隊形を取り、近づこうとする我々をハリネズミのように
武装した機関銃で狙い撃ってくる爆撃機
回避しそこねて、爆撃機にぶつかってしまう戦闘機もあった。
私がやられたのは、
残り僅かな残弾で、もう途中から数えるのをやめた敵機を落とした時だった。
山なりの弾道を描いた機銃弾が、メッサーシュミットに吸い込まれてゆく。
翼をもがれた敵機は、きりもみ回転をしつつ落ちて行った。
弾丸が心許なくなってきた、そろそろ後退を・・・・・
そう考えた次の瞬間だった。
狙いすまされた弾丸が真上から降り注いできた。
熱い鉄の棒を体に突き刺されたような感覚がはしり、
思わず苦悶の声が出る。
私を打ち抜いた機体は、私の機体の横を滑るようにすり抜けてゆく 。
尾翼に狐の絵と数字の01と書かれたメッサーシュミットだ。
私の機体は前部から煙を出し、ゆっくりと下降しながら戦場を離脱していった・・・・
>>248 それなんて特攻兵器wwwww
番外編元ネタわかんない、まじすげぇよ。
もし元ネタ無かったらucrcCgJswは神
254 :
番外編 ◆ucrcCgJsw. :2005/11/13(日) 00:06:41 ID:Dp5cvA3w0
エンジンが抗議するかのように、咳き込みながら振動を始める。
私の愛機は確実に死につつあった。
(;'A`)「ホライゾン! おい! やられたのかホライゾン!」
「ああ、少しばかり弾をくらったみたいだ・・・」
(;'A`)「煙が出てる 火が出るまで時間がないぞ! 早く脱出しろ!」
「そう急かすなよ・・・・ お前こそやられるんじゃないぞ またな。」
通信を打ち切ると、かなりの力を費やしてキャノピーをずらす。
冷たい空気と煙が一斉に吹き付けてきて、思わず私は咳き込んだ。
のろのろとしか動いてくれない体に苛立ちを覚えながら、
なんとか体を乗り出す。
私が機体から飛び出し、パラシュートを開くのとほぼ同時に、
私の愛機は一つの火の玉となり、爆発していった。
最後の最後まで、あの機体は私を守ってくれたのかもしれない。
私は薄れゆく意識を必死に保とうと目をしばたたかせながら、
ゆっくりと降りて行った。
>>253 元ネタは一応あるお
でもそれ空戦の描写はほとんどないから、
空戦の描写とかはかなり曖昧になりそう
255 :
番外編 ◆ucrcCgJsw. :2005/11/13(日) 00:26:53 ID:Dp5cvA3w0
街からやや外れたリンゴ農園では、
三人の家族が不安そうに身を寄せ合っていた。
VIPでもやや南よりの南西部に位置するここでは、
戦火は迫ってきてはいたものの、まだまだ現実として認識しにくいものだった。
上空では飛行機達がお互いの命を奪い合おうと戦い続けている。
ツンは窓から空を見上げた。
たまに落ちたり爆発したりする飛行機がなければ、
のどかな農園の上空で繰り広げられているそれはまるで舞踏会のようだった。
一機の飛行機がまたその踊りの輪から外れる。
ふらふらと、そして煙を吐き出しながら飛行機が農園に近づいてくる。
さらに見ていると、豆粒のような人が飛行機から飛び降りるのが見えた。
思わず息を止めて見守ると、その人の上にパラシュートの花が咲き、
そして彼がさっきまで乗っていた飛行機が、家の上空で爆発する音が聞こえた。
パラシュートはゆっくりと降下し、100メートルほど先の木にひっかかった。
さっきの飛行機のパイロットは怪我でもしているのだろうか?
木にぶら下がったまま身動きをしていない。
生来の好奇心が恐怖に打ち勝ち、ツンは様子を見に行くため
ドアを開け、駆けだした。
256 :
番外編 ◆ucrcCgJsw. :2005/11/13(日) 00:28:22 ID:Dp5cvA3w0
vip(国名)ってモデルはドイツ系国家?
良くやった
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 01:05:33 ID:wb7xgj1i0
ラウンジがドイツじゃない?
VIPはトミー(だっけか?)だと思う
ツンは風と共にさりぬに出てくる様な感じの服(シャツみたいなのにロングスカート)を
着た田舎娘と勝手に脳内補完して萌え死にますた!!!!!
261 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 01:33:57 ID:wIvmZdDFO
チンチン☆⌒ 凵\(\・∀・) スピットファイアまだぁ?
ほ
さっきの特攻兵器は桜花(おうか)だよ
保 __ 守
ヽ|・∀・|ノ
|__|
||
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 07:57:25 ID:rdy1wF92O
ほしゅ
ほす
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 11:23:27 ID:/QtBRw/j0
チンチン☆⌒ 凵\(\・∀・) 続きマーダー?
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 11:24:14 ID:/QtBRw/j0
チンチン☆⌒ 凵\(\・∀・) 続きマーダー?
270 :
番外編 ◆ucrcCgJsw. :2005/11/13(日) 12:07:49 ID:Dp5cvA3w0
私は落ちたはずの愛機と空を飛んでいた。
目の前ではラウンジの飛行機達が、
まるでダンスを踊るかのように輪になって飛び回っている。
このハリケーンだってダンスは得意なんだ。
私は操縦桿を倒して、戦おうとするのだが、体はピクリとも動いてくれない。
そのうち輪から外れた飛行機が一機ずつ、こちらへ向かって発砲してきた。
愛機は煙を、やがては火を噴き出す。
逃げようとしても体が動いてくれない。
手が、体が、どんどん燃えて骨になってゆく。
キャノピーに写った自分の顔がガイコツになっていて、
恐怖に私は叫んだ。
・・・・ハッ!
私はベッドの上で身を起こした。
心臓が荒い鼓動を打っている。
落ち着くと、自分が居る部屋を見渡す余裕が出てきた。
外はもはや夜になり、ベッドのそばに置かれたランプがぼんやりとした光を放っている。
家具はあまり置かれていない。 空気が微妙に埃っぽいことからも、
普段使われていない部屋のようだ。
私は脱出したんじゃないのか?
体を見下ろすと、包帯が巻かれているのが目に入った。
どうやら手当をしてくれた人が居るらしい。
ガチャリと、ドアのノブの回る音がする。
誰かが入ってくるようだ。
北━━(゚∀゚)━━!!
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 12:19:52 ID:rdy1wF92O
みwなwぎっwてwきwたwwwww
273 :
番外編 ◆ucrcCgJsw. :2005/11/13(日) 12:28:01 ID:Dp5cvA3w0
入ってきたのは少女だった。
ベッドの上で身を起こしている私と目が合うと、
目をまん丸にして驚きの表情を見せた。
そしてすぐにドアを閉めると、ドタドタという足音を立てて、
階段を降りて行った。
・・・・なかなか元気な子のようだ。
すぐにまたドタドタという音がしたかと思うと、
少女は年配の太った女性と、ややくたびれた感じの白衣を着た老人を連れてきた。
「おお、意識が戻ったようだね。」
老人はそう言うと、私の包帯を巻かれたところを覗き込んだ。
「弾は二発、綺麗に体を抜けてる。 出血が少し危険だったがね、
内臓にも傷はついてないよ。 撃墜されたわりにはあんたはついてる。」
「助けてくれたのはあなたなんですか?」
「いや、ワシを呼んだのはそこのお嬢さんじゃよ。
ワシが妻と一緒に家で震えとったら、この子が自転車で家まで飛び込んできてな。
怪我をしたVIPのパイロットが落ちてきたと大騒ぎじゃったよ。」
そう言うと医師は、年配の女性に隠れるようにしていた少女をアゴで指し示す。
私は彼女の方に向き直り、心の底から感謝して礼を言った。
彼女が居なければ助からなかったのかもしれないのだ。
少女は顔を真っ赤にして、年配の女性の影に隠れてしまった。
でもきっと感謝の気持ちは伝わったのだろう。
( ゚∀゚)o彡゚ツンデレ!ツンデレ!
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 12:38:24 ID:rdy1wF92O
いや、ツンデレじゃないだろw
276 :
番外編 ◆ucrcCgJsw. :2005/11/13(日) 12:46:11 ID:Dp5cvA3w0
「さて、意識も戻ったし後は大丈夫だろう。
ワシはこれで失礼するよ。 また明日様子を見に来よう。」
医師はそう言うと、カバンを持ち上げ、出口まで歩き出した。
女性達が頭を下げるのにあわせて、私も頭を下げる。
医師が部屋を去ると、年配の女性が口を開いた。
「しかしアンタも運がよかったねえ。 ラウンジの飛行機乗りだったら、
今頃みんなにボコボコにされてたかもしれないよ。」
「ははは・・・・」
おもわず苦笑してしまう。
「ここはあまり使ってない部屋だったけど、大丈夫かい?
掃除はしたんだけどね。」
「ええ、とても快適です。
そして、助けてもらったばかりで重ね重ねのお願いは恐縮なんですが、
私の所属している部隊に、私の無事を連絡していただけないでしょうか?」
「ああ、悪いとは思ったんだけど、パイロットスーツを脱がせた時に連絡先が出てきたからね。
連絡はしておいたよ。 隊長さんが会いに来るってさ。」
とりあえずはショボーン少佐は無事なようだ・・・・
あの誰も生き残れないと思われるような空戦から、何人が帰ってこれたのだろうか・・・・
「この子が若い頃の私に似てウブでねえ、
あんたの裸を見た途端顔をトマトみたいに真っ赤にして・・・・・」
d *゚听)「ちょ、ちょっと! お母さんったら!」
微笑ましいやりとりに自然と笑みがこぼれる。
こんな風に笑ったのは随分久しぶりだ。
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 12:48:33 ID:MfJ/PM9n0
278 :
番外編 ◆ucrcCgJsw. :2005/11/13(日) 12:51:37 ID:Dp5cvA3w0
うはwwwww
読みづらくてゴメスwwwwwwwwww
ウザいなら消えるお(^ω^;)
ってか、そこの
>>1とここの
>>1は違うだろ
何がしたいの?
281 :
番外編 ◆ucrcCgJsw. :2005/11/13(日) 12:57:52 ID:Dp5cvA3w0
>>280 もう一つパイロットのスレがあったんだなwwwwww
エリア88も嫌いじゃないぜwwwwwww
とりあえず誤解っぽいし続き書くお
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 13:02:39 ID:Xp6C7ZyzO
>>281 たぶん別のパイロットスレの番外編だと勘違いしてるんじゃまいか
そうじゃなかったらムシャクシャしてやったんだろ
ってか
>>1こねぇな
283 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 13:05:08 ID:MfJ/PM9n0
ID:jX9xSP0R0 は多分ココと向こうを見て今頃間違いに気づいて顔真っ赤にしてると思う
どう見ても向こうのがはじまったの先なのにねwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 13:07:59 ID:MfJ/PM9n0
293 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2005/11/13(日) 13:03:21 ID:jX9xSP0R0
つまんねー文章に2つもスレいらねーっつってんだよ
同じパイロットスレなんだろ?統一できるじゃねぇか
糞つまんねー文章を別進行されると
これから立っていく良スレに迷惑
↑頼むからこいつ引き取って
285 :
番外編 ◆ucrcCgJsw. :2005/11/13(日) 13:09:50 ID:Dp5cvA3w0
「とりあえずアンタは早く体を治すことだね。
せっかく拾った命なんだから」
そう言うとツンの母は娘を促して部屋の外に出て行った。
私もベッドに身を横たえる。
助かったことで安心したと同時に、すぐにまた戻らないといけないという焦燥感が、
胸の中で育ちつつあった。
コンコンとドアを叩く音に、私の物思いは中断された。
「どうぞ。」
そう言うとドアが開き、
湯気の立ったお盆を抱えたツンが、私と目を合わせないようにしながら
ベッドの側まで近寄ってきた。
d *゚听)「お母さんがアンタに持って行ってあげなさいって言うから、
仕方なく持ってきてあげたんだからね!」
彼女はそう言うと、お盆をベッドの横のテーブルに置いた。
湯気の出てるシチューとパンだ。
そういえば出撃前は食事を取っていないから、
まともな食事はほぼ一日ぶりだ。
そう気づいた途端食欲がこみ上げてくる。
私はツンに礼を言うと、彼女が部屋を去るのを待った。
しかし彼女が去る気配が無い。 視線をお盆から彼女に戻すと、
彼女は顔を耳まで赤くしながら言った。
d *゚听)「食べさせてあげるからじっとしてなさいよ!
怪我してるし、仕方なくよ!仕方なく!」
そう言ってシチューの入った器とスプーンを持って私の方へかがみ込んだ。
ちょっと断りにくいような真剣な顔をして、シチューをすくうと、
息を吹きかけ、冷ましてから私の口へと運んでくれた。
少し熱いシチューは、故郷で食べたシチューと似て、
あたたかな味がした。
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 13:11:54 ID:Xp6C7ZyzO
( ゚∀゚)o彡゚ツンデレ!ツンデレ!
288 :
番外編 ◆ucrcCgJsw. :2005/11/13(日) 13:35:28 ID:Dp5cvA3w0
「ごちそうさま、美味しかったよ。」
やや気まずい雰囲気のまま、
結局私はひな鳥のようにツンから食事を食べさせてもらった。
食事の間に、私は彼女から
他に同じように落ちてきたのはラウンジのパイロットばかりだったこと、
そのラウンジのパイロット達はVIP民からフクロにされたこと、
彼女は17年間ずっとこの村で過ごし、他の世界を知らないことなどを聞き出していた。
「それじゃあ私が撃墜されるとこも見られてたのか、
それはちょっと情けないな・・・・・・」
苦笑しながら頭を掻く
すると彼女はキッと顔を上げ、勢いよくまくし立てた。
d *゚听)「そんなことないわよ! ラウンジの飛行機相手にツバメみたいに飛び回って、
すごくかっこy・・・・・・」
そこまでで言葉を切ると、彼女は顔を真っ赤にして私を睨み、
お盆を抱えると早足で部屋を出て行ってしまった。
・・・何が悪かったんだろう?
ツンの描写が難しい件
そしてお出かけしてくるお⊂二二二( ^ω^)二⊃
_ ∩
( ゚∀゚)彡 つんでれ!つんでれ!
⊂彡
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 13:43:44 ID:Xp6C7ZyzO
乙
早く帰ってきて続きを書いてくれ
( ゚∀゚)o彡゚17才田舎娘!17才田舎娘!
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 13:51:00 ID:Bm5AWLfWO
本編の人カムバーック
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 13:57:42 ID:73uQ/cmK0
やっと追いついた
293 :
◆ul9SIs8lw. :2005/11/13(日) 14:26:58 ID:6p/gC7K00
保守代わりに。
4.思惑
「私はラウンジを憎んでいる」
これがジョルジュ前指揮官に代わり、本国から配属されてきた男の第一声だった。
切れ長の鋭い眼差しが僕らを突き刺すようだ。
「私の父母は件のバルス紛争の際、ラウンジ側の誤爆によって命を落とした」
内容とは裏腹に、彼は淡々と言葉を紡いでいく。
事実その言葉には怒りは全く込められていない。
いや、それどころか。
「が、それと私の立場を混同するつもりは無い。
VIPとVIPに住まう全ての人々に平穏を取り戻すため、我々は奴等に勝利せねばならない。
個人の感情などに左右されている時ではないのだ」
ほお、という声が聞こえる。
新しい指揮官は外見に似合わず熱い事を言うじゃないか。
若いくせに芯のしっかりした奴だ。
そんな声も聞こえた。
「諸君らも心して欲しい。
自分の怒りや悲しみは封じ込めるのだ。
大切な人を守る、その思いだけを胸に戦い、そして勝利する。
それこそが我々に課せられた使命ではないだろうか」
拍手が巻き起こる。
僕は横目でそっとアラマキ隊長の方を眺めた。
隊長は目をつぶっていて、何かを考えているかの様だった。
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 14:36:12 ID:H1XQI37aO
295 :
◆ul9SIs8lw. :2005/11/13(日) 14:40:15 ID:6p/gC7K00
指揮官は演説の効果を確かめるように僕らを見回している。
僕はその瞳の奥に、何かを感じずには居られなかった。
どうしてか、拍手が出来ない。
指揮官の目が僕を捉えた。
ああ、やっぱりだ。
僕は周囲で弾ける拍手の音が少しずつ遠ざかって行くような感覚に襲われる。
何も感じられない。
この指揮官の中には何も存在していないみたいだ。
僕の小さい頃に、目が怖いといって捨てた人形の目にそっくりだ。
気持ち悪い。
「あのお、指揮官」
突然の大声に僕は一気に現実に引き戻された。
指揮官の目はすでに僕を見ていなかった。
その視線の先にいるのは、アラマキ隊長だった。
「何かね」
「いえ、アンタの名前をまだ聞いてなかったのでね」
「まだ言っていなかったか、それは失礼した」
指揮官は再び僕らに向き合うと張りのある声で名乗った。
「私が新任指揮官FOXだ」
296 :
◆ul9SIs8lw. :2005/11/13(日) 14:54:46 ID:6p/gC7K00
FOX指揮官の歓迎セレモニーが終了し僕は自室へと戻ってきた。
ベッドに勢いをつけて倒れこみ、しばらく動かなかった。
動けなかったというのが正しいかもしれない。
FOX指揮官のあの視線が蘇る。
温度の無い、無感情な視線が僕の全身を逃すまいと絡め取っていた。
アラマキ隊長が声を上げてくれなかったら僕はどうなっていたか分からない。
FOX。
信用できない男だ。
僕はラウンジ以外にも敵が現れた事を知った。
これからはあの目に負けない覚悟が必要なのだ。
僕はうつ伏せのままで枕元にある手紙に手を伸ばした。
それは育ての親である祖父母から僕に宛てられた手紙だ。
戦争が始まり、前線で飛ぶ僕を気遣う内容だった。
負けない。
ラウンジにも、FOXにも、そして僕自身にも。
そう思った。
297 :
◆ul9SIs8lw. :2005/11/13(日) 15:00:06 ID:6p/gC7K00
急用が出来たので、この辺でまた。
申し訳ない。
それにしても全然空飛ばないなあ、コイツwwwwww
299 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 15:08:06 ID:bJZyrWxp0
FOXってどんなAA?
フォ糞は運営だろ
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 15:35:07 ID:qLoG3Hbi0
誰か 保守 頼む
304 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 16:55:02 ID:iclonJSM0
<<こちらラーズグリーズ・スリー。 了解、サンダーヘッド。>>
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 17:08:12 ID:H1XQI37aO
<< ? 何を言っているんだ? 保守だ >>
《馬鹿者!高度が下がっているぞ!!》
307 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 18:06:27 ID:uAjK4k7rO
《保守ですか?》
はい[><]いいえ
再開マダー?
309 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 19:37:43 ID:wb7xgj1i0
保守
310 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 20:05:47 ID:iclonJSM0
<<定期保守だ。お上品に保守するぞ、ブービー。>>
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 20:45:10 ID:H1XQI37aO
<<このスレだけは絶対に落とさせない!>>
312 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 21:00:22 ID:rdy1wF92O
ほっしゅ
313 :
番外編 ◆ucrcCgJsw. :2005/11/13(日) 21:17:21 ID:Dp5cvA3w0
ショボーン少佐たちが来たのは三日目のことだった。
もう大丈夫だと言っているのだが、押し切られるようにツンに食事を食べさせてもらい、
彼女がお盆を片づけに下に行った時に、車の音がしたため、私は窓の外を覗き込んだ。
見慣れたショボーン少佐と、ドクオ中尉の姿が見える。
ドクオも無事だったことに私の胸には喜びが沸き上がった。
(´・ω・`)「やあ、とりあえずは命があって何よりだよ。」
ショボーン少佐は疲れを感じさせない声でそう言うと、こう続けた。
(´・ω・`)「君を手当した医師から話は聞いた。
また空に上がれるまでには一ヶ月だそうだね。
ここでゆっくり怪我を治すといい。」
「ここで? 基地の医務室じゃないんですか?」
(´・ω・`)「・・・・基地には補充の兵員や補充の機体が来始めてね。
とても混沌としてるんだ。それにここの夫人と娘さんがここでの療養を強く勧めているからね。
殺風景な基地よりはここのほうが怪我の療養にもいいだろう。」
「・・・何機仕留めて何機やられたんですか?」
(´・ω・`)「・・・ラウンジの撃墜及び帰還不能と思われるのは38機
我々の帰還者数は君を含めて9人だ。 敵は損害の大きさに最初の目標から工場の爆撃に切り替えた。
そのおかげで地上部隊は被害を免れたんだ。 それは誇っていいことだよ。」
314 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 21:27:30 ID:FWtYqVB/O
キタキタ
キタコレ!!!!!
316 :
番外編 ◆ucrcCgJsw. :2005/11/13(日) 21:35:09 ID:Dp5cvA3w0
17機の犠牲で38機を仕留めたのだ。
数字の上では我々の大勝利だろう。
しかしあの基地の熟練した戦闘機乗りのほとんどが居なくなった今、
第八VIP戦闘飛行隊はもはや部隊として機能するのは厳しいことになるだろう。
補充で来るパイロット達も、本来なら数年間の教育を必要なところを
僅か数ヶ月に短縮して送り出して来ているのだ。
彼らは戦闘はおろか着陸すらおぼつかない。
私を落としたようなパイロットがまだまだラウンジに居るようなら、
我々が制空権を握ることはきわめて難しいことになるだろう。
暗澹とした思いが胸からこみ上げてくる。
(´・ω・`)「すまない、まだまだゆっくりしたいところなんだが
基地で色々やらなければならないことがあるんだ。 ゆっくり傷を治してくれホライゾン中尉。」
ショボーン少佐は敬礼をすると、部屋を後にして行った。
部隊がほぼ壊滅してしまったというのに、こうやって時間を割いて見舞いに訪れてくれる上官はそうそう居ない
私も背筋を伸ばし、敬礼を返した。
ショボーン少佐が去るのと入れ替わるかのように、ドクオ中尉が入ってきた。
('A`)「よう、元気そうで何よりだ。
お前の機体が煙を噴いてるのを見た時は心配したんだぜ。
うまく脱出できたみたいだな。」
「そっちこそ、無事でよかったよ。」
('A`)「俺は爆撃機を重点的に狙ってたからな、
密集隊形の中に飛び込んでしまえば戦闘機もなかなか手出しできないもんなのさ。」
簡単なことのように言ってはいるが、爆撃機の防御射撃をかいくぐっての攻撃は簡単なものではない。
彼の操縦の腕前に私は尊敬の念を新たにした。
出かけてる間に本編の人キタコレwwwwwwww
317 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 21:36:24 ID:uhvCCJ/v0
史上最強のバカ登場wwwwwwww
ttp://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1130774643/ しかも26歳裕福チャソニート
奴の発言文をそのままコピペ
137 リノア同盟会員No.001 2005/11/10(木) 23:01:04 ID:rZsCAwOZ
こんばんわ!!今日は自作のリノアたんのポスターに萌えてました^^
みなさん僕のことを心配してくれてるみたいだけど
たぶん一生このままのスタンスで生きていくつもりです!!!
自慢みたいで嫌だけど僕の家は結構裕福だから^^
親も出てこいって言わなくなったしね〜
あと僕は26歳ですよ!!ちなみに7月4日生まれです
これガクトっていう歌手と同じなんですよ!!
どうせならリノアたんと一緒がよかった…たしか3月3日だったよね
同じ人とかいたら教えてね^^
ちょっと空軍に入って撃墜されて
ツンデレ田舎娘のいる農家で
養生してくる
319 :
番外編 ◆ucrcCgJsw. :2005/11/13(日) 22:12:56 ID:Dp5cvA3w0
('A`)「基地も随分とガランとしちまったよ。 爆撃機の連中も別任務でかなりやられたからな。」
「そうか・・・・・」
('A`)「お前をやった狐の紋章のやつに3機やられたんだ。
敵のエースなんだろうな。 おんぼろハリケーンじゃあ歯が立たないぜ。」
「新型の噂は聞いてはいるが、あれは西部と首都防衛隊に回してるらしいな。」
('A`)「スピットファイアだったか?西部はともかく、首都にまわしてるのは宝の持ち腐れだろうにな。
やつらの爆撃機じゃあ今の戦況で首都を叩けるようなのはほとんど無いはずだ。
お偉いさんの太ったケツを守るためじゃあ、新型が泣くぜ。」
「全くだ・・・・・。」
('A`)「とりあえずお前さんの荷物は一通り持ってきてやった。
じっくり治して戻ってくることだ。 かわいい娘さんとよろしくやれるお前が羨ましいぜ。」
ドクオはそう言うと、持ってきていた鞄を床に置いてくれた。
彼もすぐ帰って、新入りを鍛えると言う。
彼がショボーン少佐の待つジープに乗り込み、手を振って去ってゆくのを見守った。
狐の01か・・・・・・・・
次は負けるわけにはいかない。
知らず知らずのうちに拳に力を込めながら、私は自分に誓いを立てた。
320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 22:15:12 ID:rdy1wF92O
キタwwwww
321 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 22:28:30 ID:rdy1wF92O
ほしゅ
322 :
番外編 ◆ucrcCgJsw. :2005/11/13(日) 22:42:48 ID:Dp5cvA3w0
ここに来てから10日ほどが過ぎただろうか、医者からようやくベッドを出て歩いていいと言われた。
10日間の間にできたことといえばツンの話し相手くらいで、私は外の世界の刺激に飢えていた。
夏が終わりかけているとはいえ日射しはまだ暑く、
私はドクオ中尉が持ってきてくれた鞄の中から帽子を取ると、
外へ歩き出した。
村はのどかそのもので、農作業をしている人たちが見える。
私に気づくと挨拶をしてくれるので、私も帽子を持ち上げて挨拶を返す。
まるで故郷に帰ってきたかのような気分になり、
私は田舎道を歩き続けた。
少し歩いた先にはリンゴ園があり、まだ収穫には少し早いようだが、
リンゴが小降りの実をつけていた。
一つくらい頂いても・・・・・・そう思いながら気を眺めていると、
この十日で随分聞き慣れた、どこか弾んだ声が飛び込んできた。
ツン「リンゴ泥棒見っけ!」
表記を
ツンにするか d *゚听)にするかで迷う件について
第一希望d *゚听)
第二希望ξ*゚听)
第三希望ツン
第四希望ハム、ハフハフ、ハフッ!!
324 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 23:01:01 ID:P/s2kB6T0
d *゚听)に一票
325 :
番外編 ◆ucrcCgJsw. :2005/11/13(日) 23:02:09 ID:Dp5cvA3w0
「泥棒なんて人聞きが悪いな。
ただあまりにおいしそうだからついつい立ち止まって眺めてしまったんだよ。」
*゚听)「じゃあ未遂じゃない! そんな泥棒なんかしないでも食べていいわよ!」
彼女はそう言うと、実を一個むしって私に放り投げてきた。
木によりかかって座っていた私は、受け取ったそれをシャツの裾で軽く磨き、かぶりつく。
やや酸味が強いが爽やかな甘みが口の中に広がった。
「こんなうまいリンゴを食べるのも随分久々だな。」
ξ*゚听) 「当たり前じゃない! うちのリンゴは村でも評判なんだから!」
彼女はそう言うと、自分の分のリンゴをもいで、私の寄りかかっていた木の反対側に座り込んだ。
ξ*゚听) 「もう歩いても大丈夫なの?」
「ああ、ようやく許可が出たんだ。 心配してくれてありがとう。」
ξ*゚听) 「べ、別に心配してるとかじゃなくて、
最初にあなたを見つけたのは私だし、責任があるから・・・・」
しどろもどろになって弁解を繰り返す。
彼女は今どんな顔をしてるだろう、好奇心から覗き込もうと身を乗り出すと、
半分かじられたリンゴが飛んできた。
ξ*゚听) 「もう! あっち向いてて!」
きっと今の彼女は真っ赤な顔なんだろう。なんとなく見ないでも分かる気がした。
木の下の涼やかな木陰で目を閉じる。
風の音や木の葉の音のする心地よい空間の中、私はいつの間にか眠りに落ちた。
ξ*゚听) で行こうと思うお
326 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 23:04:51 ID:1wqoAhqj0
いいよいいよ!!!!!
GJGJだよ!!
327 :
番外編 ◆ucrcCgJsw. :2005/11/13(日) 23:14:23 ID:Dp5cvA3w0
「ううん・・・・・」
眠りから目が覚め、私は薄目を開けた。
夕方なのだろうか、夕日が顔に差し込んでいるのを感じる。
目が覚めたのはそのせいだろうか
なんだか良い匂いがする。 それに頭がゴツゴツとした木ではなく、
柔らかいものに包まれているような・・・・・・
私は意識をしっかりさせようと、頭を左右に振った。
ξ*゚听) 「キャッ!」
「・・・・・うん!?」
くっきり写るようになった視界には、
怒ってるような、驚いてるような顔をしたツンが写っていた。
「・・・・あれ?」
ξ*゚听) 「起きたんならさっさとどけなさいよっ!」
そう言うとツンは私の頭を掴み、横へと投げ出した。
「イタタ・・・・・ 膝枕をしてくれてたのかい?」
ξ*゚听) 「勘違いしないでよね! ただ地面が硬そうだったし、
まだ怪我してるんだから、膝枕したほうがいいと思って仕方なくしてあげたんだから!」
怪我を心配してるなら投げ出さないで欲しいんだが・・・・・
そうは思ったがその言葉は胸にしまい込み、起きあがる。
ズボンをはたくと立ち上がろうとしているツンに手を貸し、立たせてやる。
ξ*゚听) 「あなたって子供みたいな顔して寝てるんだから・・・・・
もうすぐ晩ご飯だし、早く戻るわよ!」
彼女はそう言うと、手を繋いだまま早足で歩き出した。
駆け出さなかったのは怪我への気遣いなのだろう。
彼女は純朴で優しい子だ。
そしてそれに惹かれつつある自分を感じた・・・・・。
ゴメスwwwwwww
d *゚听)はなんとなく空いてる半角のスペースが落ち着かないwwwwww
乙!!
329 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 23:22:38 ID:h/Vvp54oO
イイヨイイヨー
>>323第4希望は卑怯wwwwwww
そうか・・・俺は本当は第四希望が良かったんだ・・・
すいません嘘です(;^ω^)フヒヒヒヒ
331 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/13(日) 23:31:43 ID:rdy1wF92O
つづき はやく たのむ
332 :
番外編 ◆ucrcCgJsw. :2005/11/13(日) 23:48:04 ID:Dp5cvA3w0
それから更に10日が過ぎた。
少しずつなら走ることもできるようになってきている。
体がどんどん本調子に戻ってきている気がする。
シャワーを浴びて、すっきりした気分で2階に戻ろうとしていると、
ツンと母親の会話が聞こえてきた。
聞き耳を立てるのは無粋だとは思ったが、つい立ち止まった。
ツン母「あの兵隊さんも随分よくなってきたみたいじゃないか。
先生もやっぱり若い人は治りが違うって感心してたよ。」
ξ*゚听)「うん・・・・」
ツン母「なんだい、嬉しくないのかい?
ははあ・・・さてはアンタ・・・・・・・」
ξ*゚听)「な、何よ母さん! 全然そんなのじゃないんだから!」
ツン母「おや? あたしゃ何も言ってないよ?
全くアンタは若い頃の私に似てそういうとこはウブなんだから」
ξ*゚听)「う・・・うぅ〜〜〜・・・・・」
ツン母「そうだアンタ丁度いいじゃないかい。 先生も勧めてたし
明日は遠出してくるといいよ。 自転車でゆっくり走っても朝に出ればお昼少し前には着けるだろ?
お弁当は作っておいてあげるよ。」
ξ*゚听)「でも・・・・・・」
ツン母「兵隊さんは山の方の牧場育ちでほとんど海を見たことないって言ってただろ?
怪我が治って戦場に戻ったら、海を見る機会なんてそうそう無いんだから」
ξ*゚听)「うん・・・・。」
私は足音をなるべく忍ばせて二階へ戻った。
飛行機の上からなら海は何度も見ているが、やはり生で見るのとは全然違うのだろう。
眠りにつこうとベッドに身を横たえながら、自分が遠足を楽しみにしていた子供になったような気がして、
私は思わず苦笑してしまった。
明日は楽しい一日になりそうだ。
333 :
番外編 ◆ucrcCgJsw. :2005/11/13(日) 23:49:40 ID:Dp5cvA3w0
とりあえず今日はこの辺で寝るお
療養編こんな書く積もりじゃなかったのにwwwwwwwwww
ツンデレに開眼するのかもしれんwwwwww
GJwwwwwwwwwwwwwwwww
乙かれ
良いツンデレっぷりだ
しかしこのスレの内藤は飛ばないなwwwwwwwwww
だがそれがいい
来週は本編もドカンと進んでくれると勃起する
⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン でとっこ(ry
《こちら黄色一号。燃料切れの為一時帰還する。拠点防衛を頼んだ。》
《こちら赤色2号、これより拠点防衛のため発進する。
目標は他機体の発進準備及び発進までの拠点防衛だ。
》
339 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/14(月) 01:14:29 ID:zBA/cOpw0
<<大変だ、ジャン・ルイ!ここは全部VIPPERだ!>>
340 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/14(月) 02:12:13 ID:cljRS8g/O
《こちら赤色2号、これより燃料補給に入るため、他の者に変わってもらいたい、
これから防衛に入る者は頑張ってくれ》
《ダメだ!落ちる・・・落ちる前に・・・》
342 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/14(月) 03:08:49 ID:A7p+b8Z9O
ほしゅ
343 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/14(月) 03:14:50 ID:jwKnfoBaO
(・ω・)「来てくれたんだね、ありがとう」
(・ω・)「さて、今回の任務は、この補給拠点が狙われていることが分かった」
(・ω・)「味方の増援(職人)が来るまでの間この基地を守る(保守)ことだ」
(・ω・)「しかし、補給拠点だからと言って無駄弾(レス)の使いすぎには気を付けてくれ」
(・ω・)「ここにある物資はおよそ
>>650増援が来るまでにそこはつかせるなよ(満スレ)」
(・ω・)「あとは、君達に期待をする」
(・ω・)\ビシッ
344 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/14(月) 04:14:40 ID:A7p+b8Z9O
ほしゅ
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/14(月) 04:15:48 ID:IYrTV93oO
寝ろよ!
346 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/14(月) 06:28:08 ID:W1QxTCmP0
<<空中給油を繰り返してまで保守任務とは辛いな・・・
黒5作戦終了帰還する>>
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/14(月) 06:51:43 ID:cj+kxfb9O
保守
348 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/14(月) 07:37:37 ID:3RlH8FWiO
ほ
349 :
番外編 ◆ucrcCgJsw. :2005/11/14(月) 08:43:53 ID:TsqRcLcO0
出かける前に保守保守
夕方には帰って書くお
まだまだ書きたいことが山程あるwwwwww
350 :
◆ul9SIs8lw. :2005/11/14(月) 09:24:17 ID:WUwXczXq0
忙しすぎて死にそうだ・・・
あと12時間ほどお待ち下さい
もう自分の放置っぷりが情けナス
351 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/14(月) 10:22:19 ID:lw2CUSa+O
352 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/14(月) 12:51:34 ID:rnqiJ7pz0
∧二∧ // / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(__´∀`)// / < 保守!
/ ̄ ̄ ̄ ̄|| ̄||\ \__________
∠_____||_||__\
\ || || /
ゝ _/____
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | @ ∈∋ |ニ(Θ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄<‐―‐<――――¬ニニl
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ T ==ヽl册册册册||/}==ヽ
*)}===ll――――<| { ==}
(())(())(())(())(())二===< ーーーン ==<
353 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2005/11/14(月) 13:08:03 ID:YyxYEtbiO
ほっしゅ
354 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
誰かまとめサイト作らないかな